IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ヤコブ ハッテラント ロジスティクス アーエスの特許一覧

特表2024-513080貯蔵コンテナ内に貯蔵された配送コンテナを取り扱うためのリフトデバイスアセンブリ
<>
  • 特表-貯蔵コンテナ内に貯蔵された配送コンテナを取り扱うためのリフトデバイスアセンブリ 図1
  • 特表-貯蔵コンテナ内に貯蔵された配送コンテナを取り扱うためのリフトデバイスアセンブリ 図2
  • 特表-貯蔵コンテナ内に貯蔵された配送コンテナを取り扱うためのリフトデバイスアセンブリ 図3
  • 特表-貯蔵コンテナ内に貯蔵された配送コンテナを取り扱うためのリフトデバイスアセンブリ 図4
  • 特表-貯蔵コンテナ内に貯蔵された配送コンテナを取り扱うためのリフトデバイスアセンブリ 図5
  • 特表-貯蔵コンテナ内に貯蔵された配送コンテナを取り扱うためのリフトデバイスアセンブリ 図6
  • 特表-貯蔵コンテナ内に貯蔵された配送コンテナを取り扱うためのリフトデバイスアセンブリ 図7
  • 特表-貯蔵コンテナ内に貯蔵された配送コンテナを取り扱うためのリフトデバイスアセンブリ 図8
  • 特表-貯蔵コンテナ内に貯蔵された配送コンテナを取り扱うためのリフトデバイスアセンブリ 図9
  • 特表-貯蔵コンテナ内に貯蔵された配送コンテナを取り扱うためのリフトデバイスアセンブリ 図10
  • 特表-貯蔵コンテナ内に貯蔵された配送コンテナを取り扱うためのリフトデバイスアセンブリ 図11
  • 特表-貯蔵コンテナ内に貯蔵された配送コンテナを取り扱うためのリフトデバイスアセンブリ 図12
  • 特表-貯蔵コンテナ内に貯蔵された配送コンテナを取り扱うためのリフトデバイスアセンブリ 図13A
  • 特表-貯蔵コンテナ内に貯蔵された配送コンテナを取り扱うためのリフトデバイスアセンブリ 図13B
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-21
(54)【発明の名称】貯蔵コンテナ内に貯蔵された配送コンテナを取り扱うためのリフトデバイスアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/04 20060101AFI20240313BHJP
【FI】
B65G1/04 555Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023561165
(86)(22)【出願日】2022-04-07
(85)【翻訳文提出日】2023-10-24
(86)【国際出願番号】 EP2022059206
(87)【国際公開番号】W WO2022214579
(87)【国際公開日】2022-10-13
(31)【優先権主張番号】20210436
(32)【優先日】2021-04-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NO
(31)【優先権主張番号】20210523
(32)【優先日】2021-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NO
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】315015988
【氏名又は名称】オートストアー テクノロジー アーエス
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】フィエルドハイム, イヴァル
(72)【発明者】
【氏名】ファーゲルラン, イングヴァル
(72)【発明者】
【氏名】アウストルハイム, トロンド
【テーマコード(参考)】
3F022
【Fターム(参考)】
3F022EE05
3F022EE09
3F022FF00
3F022JJ11
3F022JJ20
3F022KK11
3F022MM01
(57)【要約】
本発明は、貯蔵コンテナ内に貯蔵された配送コンテナを取り扱うためのリフトデバイスアセンブリと、リフトデバイスアセンブリにおける使用のための配送コンテナ連結器と、リフトデバイスアセンブリを使用するコンテナ取り扱い車両と、コンテナ取り扱い車両が動作している貯蔵回収システムと、配送コンテナ連結器を使用して配送コンテナを貯蔵コンテナから持ち上げるための方法と、方法ステップを実行する命令を含むコンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な媒体とに関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
貯蔵コンテナ(106)内に貯蔵された配送コンテナ(20)を取り扱うためのリフトデバイスアセンブリ(1、210)であって、前記リフトデバイスアセンブリ(1、210)は、
配送コンテナ連結器(1)であって、前記配送コンテナ連結器(1)は、
連結器フレーム下面(2’)および連結器フレーム上面(2’’)を有する連結器フレーム(2)と、
前記連結器フレーム(2)に固定された配送コンテナ連結機構(3)と
を備え、
前記配送コンテナ連結機構(3)は、配送コンテナ(20)の内部容積内の対応する連結構造(21)への解放可能な連結を可能にするために、前記連結器フレーム下面(2’)から突出している、配送コンテナ連結器と、
リフトデバイス(210)と
を備え、
前記リフトデバイス(210)は、
リフトフレーム下面(211’)およびリフトフレーム上面(211’’)を有するリフトフレーム(211)と、
前記連結器(1)に解放可能に接続するために前記リフトフレーム(211)に接続された複数のグリッパ(212)と
を備え、
前記リフトフレーム(211)は、前記リフトフレーム下面(211’)が連結位置において前記連結器フレーム上面(2’’)に隣接して配置されることができるように構成されている、リフトデバイスアセンブリ(1、210)。
【請求項2】
前記連結器フレーム(2)は、複数の凹部および/または貫通孔(10)をさらに備え、
前記凹部および/または貫通孔(10)の数は、少なくとも前記グリッパ(212)の数に等しく、
各凹部および/または貫通孔(10)の位置は、前記リフトフレーム下面(211’)が前記連結器フレーム上面(2’’)の上方の連結位置に配置されたとき、各グリッパ(212)が対応する凹部および/または貫通孔(10)と位置合わせされているような位置である、請求項1に記載のリフトデバイスアセンブリ(1、210)。
【請求項3】
前記リフトフレーム(210)は、リフトバンド(213)を取り付けるための取り付けマウント(213’)をさらに備えている、請求項1または2に記載のリフトデバイスアセンブリ(1、210)。
【請求項4】
前記リフトデバイス(210)は、前記リフトフレーム下面(211’)が前記連結器フレーム上面(2’’)と接触しているとき、および/または近接しているときを検知するように構成されたセンサ(217)をさらに備えている、請求項1-3のいずれか1項に記載のリフトデバイスアセンブリ(1、210)。
【請求項5】
前記複数のグリッパ(212)は、前記リフトフレーム下面(211’)から突出し、
前記リフトデバイス(210)は、前記リフトフレーム(211)内に少なくとも部分的に配置されたグリッパ動作機構(212’)をさらに備えている、
請求項1-4のいずれか1項に記載のリフトデバイスアセンブリ(1、210)。
【請求項6】
前記リフトデバイス(210)は、複数のガイドピン(214)をさらに備え、前記複数のガイドピン(214)は、貯蔵コンテナ(106)の受け取り凹部への挿入のために、前記リフトフレーム下面(211’)から突出し、前記貯蔵コンテナは、前記配送コンテナ(20)をその中に保持するように配置され、
前記連結器フレーム(2)は、前記連結器フレーム下面と上面(2’、2’’)との間に延びている複数のガイドピン受け取り凹部および/または貫通孔(11)をさらに備え、
各ガイドピン受け取り凹部および/または貫通孔(11)の位置は、前記リフトフレーム下面(211’)が前記連結器フレーム上面(2’’)の上方の前記連結位置に配置されたとき、各ガイドピン(214)が対応するガイドピン受け取り凹部および/または貫通孔(11)を通過するような位置である、請求項1-5のいずれか1項に記載のリフトデバイスアセンブリ(1、210)。
【請求項7】
前記リフトフレーム下面(211’)の断面積は、前記連結器フレーム上面(2’’)の断面積に少なくとも等しい、請求項1-6のいずれか1項に記載のリフトデバイスアセンブリ(1、210)。
【請求項8】
前記配送コンテナ連結機構(3)は、前記配送コンテナ(20)を把持するための2つのグリッパパドル(3)を備え、
前記2つのグリッパパドル(3)は、前記連結器フレーム下面(2’)に対して垂直に向けられた垂直中心面(CP)から等距離かつ反対方向の距離に配置されており、
前記グリッパパドル(3)の各々は、前記配送コンテナ(20)の対応する連結構造(21)への挿入のための前記連結器フレーム下面(2’)の下方に位置している突起(3’)を備えている、請求項1-7のいずれか1項に記載のリフトデバイスアセンブリ(1、210)。
【請求項9】
前記配送コンテナ連結機構(3)は、変位システム(5~9)をさらに備え、
前記変位システム(5~9)は、前記突起(3’)がそれぞれの前記連結構造(21)と係合するまで、前記2つのグリッパパドル(3)を前記垂直中心面から反対方向に変位させる、請求項8に記載のリフトデバイスアセンブリ(1、210)。
【請求項10】
前記変位システム(5~8)は、
モータ(5)と、
前記モータ(5)の動作を制御するように構成された制御システム(7)と、
一端が前記モータ(5)に接続され、他端が前記2つのグリッパパドル(3)のうちの一方に接続された第1のリンク(9、9a)と、
一端が前記モータ(5)に接続され、他端が前記2つのグリッパパドル(3)のうちの他方に接続された第2のリンク(9、9b)と
を備え、
前記モータ(5)は、前記第1および第2のリンク(5)を前記垂直中心面から離れるように反対方向に変位させるように構成されている、請求項9に記載のリフトデバイスアセンブリ(1、210)。
【請求項11】
前記変位システム(5~8)は、前記第1および第2のリンク(9、9a、9b)を前記モータ(5)のシャフトに接続する回転要素(6)をさらに備え、
前記モータ(5)、前記回転要素(6)、および前記リンク(9、9a、9b)は、前記第1および第2のリンク(9、9a、9b)の反対方向の変位が前記回転要素(6)を時計回りまたは反時計回りに0度から180度の間で回転させることによって達成されるように構成されている、請求項10に記載のリフトデバイスアセンブリ(1、210)。
【請求項12】
前記制御システム(7)は、
前記連結器フレーム下面(2’)における下部(7’)と、
前記連結器フレーム上面(2’’)における上部(7’’)と
に分割され、
前記上部は、前記下部(7’)と信号通信する1つ以上のリフトデバイスコネクタ(7’’)を備え、
前記リフトフレーム(211)は、前記1つ以上のリフトデバイスコネクタ(7’’)と信号通信する1つ以上の連結器コネクタを備えている、請求項10または11に記載のリフトデバイスアセンブリ(1、210)。
【請求項13】
請求項1-12のいずれかに記載のリフトデバイスアセンブリ(1、210)における使用のための配送コンテナ連結器(1)であって、前記連結器(1)は、
連結器フレーム下面(2’)および連結器フレーム上面(2’’)を有する連結器フレーム(2)と、
前記連結器フレーム(2)に固定された配送コンテナ連結機構(3)と
を備え、
前記配送コンテナ連結機構(3)は、配送コンテナ(20)の内部容積内の対応する連結構造(21)への解放可能な連結を可能にするために、前記連結器フレーム下面(2’)から突出し、
前記連結器(1)は、リフトデバイス(210)の複数のグリッパ(212)によって前記連結器フレーム上面(2’’)から把持されるように構成され、
前記連結器(1)は、その連結器フレーム上面(2’’)上の電気接点(7’’)をさらに備え、前記連結器(1)が前記リフトデバイス(210)の下方の連結位置にあり、前記リフトデバイス(210)の前記グリッパ(212)によって把持されているとき、前記リフトデバイス(210)から電力を受信し、
前記電力は、配送コンテナ(20)の内面に解放可能に連結するために前記配送コンテナ連結機構(3)を動作させるためである、配送コンテナ連結器。
【請求項14】
前記配送コンテナ連結機構(3)は、前記配送コンテナ(20)の連結構造(21)と接触するように外側に旋回するように配置されたグリッパパドルを備えている、請求項13に記載の配送コンテナ連結器(1)。
【請求項15】
前記連結器(1)は、それが連結されるように意図されている前記リフトデバイス(210)の周辺より横方向にそれ以上延びないように構成されている、請求項13または14に記載の配送コンテナ連結器(1)。
【請求項16】
貯蔵回収システム(100)であって、前記貯蔵回収システム(100)は、
貯蔵コンテナ(106)のスタック(107)を貯蔵するための複数の貯蔵カラム(105)を画定する複数の垂直直立部材(102)を備えている骨組み(101)と、
前記骨組み(101)上に配置されたレールシステム(108)であって、前記レールシステム(108)は、垂直レール(110、111)を備え、前記垂直レールの交差部は、グリッドセル(112)のグリッドを形成し、前記レールは、前記複数の貯蔵カラム(105)の中へのグリッド開口部(115)を画定する、レールシステムと、
コンテナ取り扱い車両(200、300、350)と
を備え、
前記コンテナ取り扱い車両(200、300、350)は、
前記レールシステム(108)に沿って移動するように構成された駆動手段(202a、202b、302a、302b)と、
請求項1~12のいずれか1項に記載のリフトデバイスアセンブリ(1、210)と、
貯蔵コンテナ(106)を受け取り、収容するための貯蔵コンテナ空間と、
前記貯蔵コンテナ(106)を前記貯蔵コンテナ空間の中に持ち上げるためのリフトモータと、
一端が取り付けマウント(213’)に接続され、他端が前記リフトモータに接続されたリフトバンド(213)と
を備えている、貯蔵回収システム。
【請求項17】
前記貯蔵回収システム(100)は、
制御システム(600)と、
前記制御システム(600)と信号通信するロボットピッキングデバイス(400)と
をさらに備え、
前記ロボットピッキングデバイス(400)は、ロボットベース(401)と、前記ロボットベース(401)に回転可能に接続された第1のロボットセグメント(402)と、前記配送コンテナ(20)への解放可能な接続を可能にするように構成された操作端部(405、406)とを備え、
前記ロボットピッキングデバイス(400)は、前記操作端部(405、406)がアクセスおよび分配ステーション(500)に配送されるべき前記貯蔵コンテナ(106)の少なくとも到達範囲内の位置に移動可能であるように構成されている、請求項16に記載の貯蔵回収システム(100)。
【請求項18】
コンテナ取り扱い車両(200、300、350)および配送コンテナ連結器(1)を使用して貯蔵コンテナ(106)内に配置された配送コンテナ(20)を持ち上げるための方法であって、
前記車両(200、300、350)が、貯蔵コンテナ(106)を受け取り、収容するための貯蔵コンテナ空間と、レールシステム(108)に沿って前記車両(200、300、350)を移動させるように構成された駆動手段(202a、202b、302a、302b)と、前記貯蔵コンテナ(106)を持ち上げることおよび降下させることを行うためのリフトデバイス(210)と、前記貯蔵コンテナ(106)を前記貯蔵コンテナ空間の中に持ち上げるためのリフトモータと、一端が前記リフトデバイス(210)に接続され、他端が前記リフトモータに接続されたリフトバンド(213)とを備え、前記リフトデバイス(210)は、リフトフレーム(211)と、リフトフレーム下面(211’)から突出している複数のグリッパ(212)とを備え、前記連結器(1)は、連結器フレーム(2)と、前記連結器フレーム(2)に固定された配送コンテナ連結機構(3)とを備え、配送コンテナ連結機構(3)は、配送コンテナ(20)の内部容積内または前記配送コンテナ(20)の輪郭において対応する連結構造(21)への解放可能な連結を可能にし、
前記方法は、
前記連結器(1)の連結器フレーム(2)と接触または近接するように前記リフトデバイス(210)を降下させるステップと、
リフトデバイスアセンブリ(1、210)を形成するように前記グリッパ(212)を動作させることによって、前記連結器(1)を把持するステップと、
前記連結器(1)が前記リフトデバイス(210)に接続された状態で前記リフトデバイス(210)を上昇させるステップと、
前記コンテナ取り扱い車両(200、300、350)を前記レールシステム(108)に沿って、前記リフトデバイスアセンブリ(1、210)が配送コンテナ(20)を収容している貯蔵コンテナ(106)の上方にある位置に移動させるステップと、
前記連結器(1)が前記配送コンテナ(20)と接続可能な位置まで前記リフトデバイスアセンブリ(1、210)を降下させるステップと、
前記配送コンテナ連結機構(3)を動作させることによって前記連結器(1)を前記配送コンテナ(20)に接続するステップと、
前記リフトモータの使用によって、前記配送コンテナ(20)が少なくとも部分的に前記貯蔵コンテナ空間内にあるまで、前記配送コンテナ(20)を前記貯蔵コンテナ(106)内から上昇させるステップと
を含む、方法。
【請求項19】
前記貯蔵コンテナ(106)は、貯蔵回収システム(100)内に貯蔵されており、前記貯蔵回収システム(100)は、
前記コンテナ取り扱い車両(200、300、350)と、
貯蔵コンテナ(106)のスタック(107)を貯蔵するための複数の貯蔵カラム(105)を画定する複数の垂直直立部材(102)を備えている骨組み(101)と、
前記骨組み(101)上に配置された前記レールシステム(108)と
を備え、
前記レールシステム(108)は、垂直レール(110、111)を備え、前記垂直レールの交差部は、グリッドセル(112)のグリッドを形成し、前記レールは、前記複数の貯蔵カラム(105)の中へのグリッド開口部(115)を画定し、
前記リフトデバイスアセンブリ(1、210)が配送コンテナ(20)を収容している貯蔵コンテナ(106)の上方にある位置に前記コンテナ取り扱い車両(200、300、350)を移動させるステップは、前記レール(110、111)の向きに制限される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記貯蔵回収システム(100)は、
ポートカラム(119、120)と、
前記ポートカラム(119、120)の下端部に配置されたアクセスおよび分配ステーション(500)と
をさらに備え、
前記方法は、
前記配送コンテナ(20)が前記ポートカラム(119、120)の上方にある位置に前記コンテナ取り扱い車両(200、300、350)を移動させるステップと、
前記配送コンテナ(20)を前記アクセスおよび分配ステーション(500)に輸送するステップと
をさらに含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記方法は、
前記コンテナ取り扱い車両(200、300、350)を前記連結器(1)に再接続するステップと、
前記連結器(1)が前記少なくとも1つのポートカラム(119、120)のうちの1つの上方にあるような位置に前記コンテナ取り扱い車両(200、300、350)を移動させるステップと、
前記連結器(1)が前記ポートカラム(119)の下端部に配置された配送コンテナ(20)との把持位置になるまで、前記連結器(1)を前記ポートカラム(119)の中に降下させるステップと、
前記配送コンテナ(20)を前記連結器(1)に接続するステップと、
前記配送コンテナ(20)を前記コンテナ取り扱い車両(200、300)の前記貯蔵コンテナ空間の中に少なくとも部分的に上昇させるステップと
をさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
請求項18~21のいずれか1項に記載の方法ステップを実行する命令を備えているコンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテナに解放可能に連結するための連結器、そのような連結器を備えているアセンブリ、および貯蔵システムに関する。本発明は、アセンブリを使用してコンテナを取り扱う方法にも関する。
【背景技術】
【0002】
図1は、フロア/プラットフォーム700上に支持された骨組み/貯蔵グリッド101を有する自動貯蔵回収システム100を開示し、図2図3、および図4は、そのような貯蔵グリッド101上で動作するために適した3つの異なる従来技術のコンテナ取り扱い車両200、300、350を開示している。
【0003】
骨組み101は、直立部材102と、直立部材102の間に並んで配置された貯蔵カラム105を備えている貯蔵容積とを備えている。これらの貯蔵カラム105では、ビンとしても知られている貯蔵コンテナ106が互いに積み重ねられてスタック107を形成する。部材102は、典型的に、金属、例えば押し出しアルミニウムプロファイルから作製され得る。
【0004】
自動貯蔵回収システム100の骨組み101は、骨組み101の上部にわたって配置されたレールシステム108を備え、そのレールシステム108上で、複数のコンテナ取り扱い車両200、300、350は、貯蔵コンテナ106を貯蔵カラム105から上昇させ、貯蔵コンテナ106を貯蔵カラム内に降下させ、貯蔵コンテナ106を貯蔵カラム105の上方で輸送するようにも動作させられ得る。レールシステム108は、骨組み101の上部を横切る第1の方向Xにおけるコンテナ取り扱い車両200、300、350の移動をガイドするように配置された第1の組の平行レール110と、第1の方向Xに垂直な第2の方向Yにおけるコンテナ取り扱い車両200、300、350の移動をガイドするために第1の組のレール110に垂直に配置された第2の組の平行レール111とを備えている。貯蔵カラム105に貯蔵されたコンテナ106は、レールシステム108のアクセス開口部112を介してコンテナ取り扱い車両200、300、350によってアクセスされる。コンテナ取り扱い車両200、300、350は、貯蔵カラム105の上方で、すなわち水平X-Y平面に平行な平面内で横方向に移動することができる。
【0005】
骨組み101の直立部材102が、コンテナのカラム105からの上昇中、コンテナのカラムの中への降下中、貯蔵コンテナ106をガイドするために使用されて得る。コンテナ106のスタック107は、典型的に自立型である。
【0006】
図2図4を参照すると、各従来技術のコンテナ取り扱い車両200、300、350は、車体201、301、351と、第1および第2の組の車輪202a、202b、302a、302b、352a、352bとを備え、第1および第2の組の車輪は、それぞれ、X方向およびY方向におけるコンテナ取り扱い車両200、300、350の横方向移動を可能にする。図2および図3では、4つの車輪のうちの各組における2つの車輪が見えているが、図4では、4つの車輪のうちの各組における3つの車輪が見えている。第1の組の車輪202a、302a、352aは、第1の組のレール110の隣り合う2つのレールと係合するように配置され、第2の組の車輪202b、302b、352bは、第2の組のレール111の隣り合う2つのレールと係合するように配置される。少なくとも1つの組の車輪202a、302a、352a、202b、302b、352bは、持ち上げられること、および降下させられることができ、それによって、第1の組の車輪202a、302a、352aおよび/または第2の組の車輪202b、302b、352bは、任意の時点でそれぞれの組のレール110、111と係合されることができる。
【0007】
各従来技術のコンテナ取り扱い車両200、300、350は、貯蔵コンテナ106を垂直方向に輸送するためのリフトデバイス210、360も備え、リフトデバイスは、例えば、貯蔵コンテナ106を貯蔵カラムから上昇させ、貯蔵コンテナ106を貯蔵カラム105の中に降下させる。リフトデバイス210、360は、貯蔵コンテナ106と係合するように適合された1つ以上のグリッパ要素362を備え、把持要素362は、車両200、300、350から降下させられることができ、それによって、車体201、301、351に対する把持要素362の位置は、第1の方向Xおよび第2の方向Yに直交する第3の方向Zに調整されることができる。コンテナ取り扱い車両200、350のリフトデバイス210、360が図2および図4に示されている。図3に示すコンテナ取り扱い車両300のリフトデバイスは、車体301内に位置している。
【0008】
従来的に、および本出願の目的のためにも、Z=1は、貯蔵コンテナの最上層、すなわちレールシステム108の直下の層を識別し、Z=2は、レールシステム108の下方の第2の層を識別し、Z=3は、第3の層を識別する。図1に開示される例示的な従来技術では、Z=8は、貯蔵コンテナの最下層を識別する。同様に、X=1・・・nおよびY=1・・・nは、水平面内における各貯蔵カラム105の位置を識別する。したがって、例として、図1に示す直交座標系X、Y、Zを使用すると、図1において106’として識別される貯蔵コンテナは、貯蔵位置X=19、Y=1およびZ=3を占有していると言うことができる。コンテナ取り扱い車両200、300は、層Z=0において移動していると言うことができ、各貯蔵カラム105は、そのXおよびY座標によって識別されることができる。
【0009】
骨組み/貯蔵グリッド101内の可能な貯蔵位置は、貯蔵セルと呼ばれる。各貯蔵カラム105は、X方向およびY方向の位置によって識別され得、各貯蔵セルは、X方向、Y方向およびZ方向のコンテナ番号によって識別され得る。
【0010】
各従来技術のコンテナ取り扱い車両200、300、350は、貯蔵コンテナ106をレールシステム108を横切って輸送するときに貯蔵コンテナ106を受け取り、収容するための貯蔵区画または空間を備えている。
【0011】
貯蔵空間は、図2に示すように、コンテナ取り扱い車両200の片持ち梁構造の下方にあり得る。そのような車両は、例えばノルウェー国特許第317366号に詳細に記載されており、その内容も参照により本明細書に組み込まれる。
【0012】
別の構成では、貯蔵空間は、図3および図4に示され、例えば、その内容が参照により本明細書に組み込まれる国際公開第2015/193278号(特許文献1)および国際公開第2019/206487(特許文献2)号に記載されているように、車体301、351内の内部に配置された空洞を備え得る。
【0013】
図3に示すコンテナ取り扱い車両300は、中央に配置された空洞と、例えば、その内容が参照により本明細書に組み込まれる国際公開第2015/193278号に記載されているように、貯蔵カラム105の横方向範囲にほぼ等しいXおよびY方向の寸法を有する領域を覆うフットプリントとを有し得る。
【0014】
あるいは、空洞コンテナ取り扱い車両350は、例えば国際公開第2014/090684号(特許文献3)、欧州特許第2962962号または国際公開第2019/206487号に開示されているように、図1および図4に示されるような貯蔵カラム105によって画定される横方向領域より大きいフットプリントを有し得る。
【0015】
本明細書で使用される「横方向」という用語は、「水平」を意味し得ることに留意されたい。
【0016】
図1は、コンテナ取り扱い車両を示し、複数の片持ち梁車両200(図3)および複数の空洞車両350(図4)は、単一の貯蔵カラム105のフットプリントを超えて延びている。
【0017】
レールシステム108は、典型的に、車両の車輪が走行する溝を有するレール110、111を備えている。あるいは、レール110、111は、上方に突出する要素を備え得、車両の車輪は、脱輪を防止するためのフランジを備えている。これらの溝および上方に突出する要素は、まとめて軌道として知られている。各レール110、111は、1つの軌道を備え得るか、または、各レール110、111は、2つの平行な軌道を備え得る。各レール110、111はまた、一緒に留められた2つの軌道部材を備え得、各軌道部材は、各レールによって提供される一対の軌道のうちの一方を提供する。
【0018】
その内容が参照により本明細書に組み込まれる国際公開第2018/146304号は、XおよびY方向の両方のレールおよび平行な軌道を備えているレールシステム108の典型的な構成を示している。
【0019】
骨組み100において、カラム105の大部分は、貯蔵カラム105、すなわち貯蔵コンテナ106がスタック107に貯蔵されるカラム105である。しかしながら、いくつかのカラム105は、他の目的を有し得る。図1では、カラム119および120は、貯蔵コンテナ106をドロップオフおよび/またはピックアップするためにコンテナ取り扱い車両200、300、350によって使用されるそのような専用のカラムであり、それによって、貯蔵コンテナ106は、骨組み100の外部からアクセスされることができるアクセスステーション(図示せず)に輸送されること、または骨組み100の外部または内部に移送されることができる。当該技術分野では、そのような位置は、通常「ポート」と呼ばれ、ポートが位置するカラムは、「ポートカラム」119、120と呼ばれることがある。アクセスステーションへの輸送は、水平、傾斜および/または垂直である任意の方向であり得る。例えば、貯蔵コンテナ106は、骨組み構造100内のランダムまたは専用のカラム105に配置され、その後、任意のコンテナ取り扱い車両によってピックアップされ、アクセスステーションへのさらなる輸送のためにポートカラム119、120に輸送され得る。「傾斜」という用語は、水平と垂直との間のどこかに一般的な輸送方向を有する貯蔵コンテナ106の輸送を意味することに留意されたい。
【0020】
図1では、第1のポートカラム119は、例えば、コンテナ取り扱い車両200、300、350がアクセスおよび分配ステーション500に輸送される貯蔵コンテナ106をドロップオフすることができるドロップオフポートカラムであり得、第2のポートカラム120は、コンテナ取り扱い車両200、300、350がアクセスおよび分配ステーションから輸送された貯蔵コンテナ106をピックアップすることができる専用のピックアップポートカラムであり得る。
【0021】
アクセスおよび分配ステーションは、典型的に、製品が貯蔵コンテナ106から取り除かれるかまたはその中に配置されるピッキングまたはストックステーションであり得る。ピッキングまたはストックステーションでは、貯蔵コンテナ106は、通常、自動貯蔵回収システム100から取り除かれず、アクセスされると再び骨組み100に戻される。ポートは、貯蔵コンテナを別の貯蔵施設に(例えば、別の骨組みに、または別の自動貯蔵回収システムに)、輸送車両に(例えば、列車またはトラック)、または生産施設に移送するために使用されることもできる。
【0022】
図1に開示されているカラム105のうちの1つに貯蔵されている標的貯蔵コンテナ106’がアクセスされるべきであるとき、コンテナ取り扱い車両200、300、350のうちの1つは、その位置から標的貯蔵コンテナ106’を回収し、それをドロップオフポートカラム119に輸送するように指示される。この動作は、標的貯蔵コンテナ106’が配置されている貯蔵カラム105の上方の位置にコンテナ取り扱い車両200、300、350を移動させ、コンテナ取り扱い車両200、300、350のリフトデバイス210、360を使用して貯蔵カラム105から貯蔵コンテナ106を回収し、貯蔵コンテナ106をドロップオフポートカラム119に輸送することを含む。標的貯蔵コンテナ106’がスタック107内の奥深くに配置されている場合、すなわち、標的貯蔵コンテナ106’の上方に1つまたは複数の他の貯蔵コンテナ106が配置されている場合、動作は、標的貯蔵コンテナ106’を貯蔵カラム105から持ち上げる前、上方に配置された貯蔵コンテナ106を一時的に移動させることも含む。当該技術分野では「採掘」と呼ばれることもあるこのステップは、標的貯蔵コンテナをドロップオフポートカラム119に輸送するためにその後に使用される同じコンテナ取り扱い車両、または1つまたは複数の他の協働するコンテナ取り扱い車両によって実行され得る。代替的にまたは追加的に、自動貯蔵回収システム100は、貯蔵カラム105から貯蔵コンテナを一時的に取り除くタスク専用のコンテナ取り扱い車両を有し得る。標的貯蔵コンテナ106’が貯蔵カラム105から取り除かれると、一時的に取り除かれた貯蔵コンテナ106は、元の貯蔵カラム105に位置変更されることができる。しかしながら、取り除かれた貯蔵コンテナ106は、代替的に他の貯蔵カラム105に移転させられ得る。
【0023】
貯蔵コンテナ106’がカラム105のうちの1つに貯蔵されるべき場合、コンテナ取り扱い車両200、300、350のうちの1つは、貯蔵コンテナ106’をピックアップポートカラム120からピックアップし、貯蔵コンテナが貯蔵されるべき貯蔵カラム105の上方の位置に輸送するように指示される。貯蔵カラムスタック107内の目標位置またはその上方に配置された任意の貯蔵コンテナ106が取り除かれた後、コンテナ取り扱い車両200、300、350は、標的貯蔵コンテナ106’を所望の位置に配置する。次いで、取り除かれた貯蔵コンテナ106は、貯蔵カラム105内に戻され得るか、または、他の貯蔵カラムに移転させられ得る。
【0024】
自動貯蔵回収システム100を監視および制御するために、例えば、コンテナ取り扱い車両200、300、350が互いに衝突することなく所望の貯蔵コンテナ106’が所望の時間に所望の位置に配送されることができるように、骨組み101内のそれぞれの貯蔵コンテナ106の位置、各貯蔵コンテナ106の内容物、およびコンテナ取り扱い車両200、300、350の移動を監視および制御するために、自動貯蔵回収システム100は、典型的にコンピュータ化され、典型的に貯蔵コンテナ106を追跡するためのデータベースを備えている制御システム600を備えている。
【0025】
貯蔵コンテナ106とともに貯蔵された在庫および/または他の物品の貯蔵および回収を容易にするために、物品は、貯蔵コンテナからピッキングされ、上述した骨組み101の外部のシステムによる取り扱いに適合した配送コンテナ内に配置され得る。
【0026】
特に大規模な貯蔵システムの場合、1時間当たりの貯蔵コンテナ回収数は数万であり得、これは、典型的に数百または数千の顧客注文に対応し、これらの顧客注文の各々は、いくつかの異なる物品を含み得る。各顧客注文における異なる物品の効率的な取り扱いおよび配送を可能にすると同時に、過剰な数の高価なコンベヤベルトおよび自動化された取り扱いシステムの設置を回避するために、物品は、配送コンテナに連続的に統合され、発送の瞬間まで取っておかれなければならない。
【0027】
現在の統合システムによる1つの問題は、統合された配送コンテナを貯蔵するための大きな外部領域の必要性である。しかしながら、そのような一時貯蔵の利用可能性は、貯蔵システムによって占有される空間が可能な限り大きくなければならないという運用上および経済上の理由付けのために重要であるので、低いことが多い。
【0028】
したがって、本発明の目的は、骨組み/貯蔵グリッド101を取り囲む領域を使用して出荷前にこれらの統合された配送コンテナを貯蔵する必要性をほとんどまたは全く伴わずに、貯蔵コンテナから配送コンテナへの物品の効果的な統合を可能にすることである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0029】
【特許文献1】国際公開第2015/193278号
【特許文献2】国際公開第2019/206487号
【特許文献3】国際公開第2014/090684号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0030】
本発明は、独立請求項に記載され、従属請求項は、本発明の特定の任意の特徴を記載する。
【0031】
第1の態様において、本発明は、貯蔵コンテナ内に貯蔵された配送コンテナを取り扱うためのリフトデバイスアセンブリに関する。
【0032】
リフトデバイスアセンブリは、連結器フレーム下面および連結器フレーム上面を有する連結器フレームと、連結器フレームに固定され、配送コンテナの内部容積内の対応する連結構造への解放可能な連結を可能にするために連結器フレーム下面から突出している配送コンテナ連結機構とを備えている配送コンテナ連結器を備えている。
【0033】
連結構造は、凹部/孔などの配送コンテナの内面の一部を形成し得る。連結構造は、代替的にまたは追加的に、内面から内側に突出するくさび/プレートなどの配送コンテナ連結機構と係合するように構成されたプロファイルを有する特定の構造を構成し得る。配送コンテナの輪郭を把持するように構成された配送コンテナ連結機構も想定され得る。
【0034】
リフトデバイスアセンブリは、リフトフレーム下面およびリフトフレーム上面を有するリフトフレームと、少なくとも連結器、好ましくは連結器フレームに解放可能に接続するためにリフトフレームに接続された複数のグリッパと、必要に応じてリフトフレームにリフトバンドを取り付けるための取り付け点/マウント/要素とを備えているリフトデバイスをさらに含む。
【0035】
リフトフレームは、リフトフレーム下面が連結器フレーム上面に隣接して1つ以上の連結位置に配置されることができるように構成される。
【0036】
リフトバンドは、リフトフレームが車両/クレーンから吊り下げられていることを確実にし、その/それらの下端部が車両/クレーンの一部を構成するリフトモータによって上昇/降下させられることを可能にする任意のデバイスであり得ることに留意されたい。
【0037】
配送コンテナは、貯蔵コンテナ内に貯蔵され得るため、配送コンテナの外側輪郭の最大水平断面積は、貯蔵コンテナの内側輪郭の最小水平断面積より小さくなければならない。さらに、配送コンテナの垂直高さは、貯蔵コンテナの垂直高さ以下でなければならない。
【0038】
したがって、リフトデバイスおよび連結器の構造は、リフトデバイスが把持し、連結器を制御するときに、それらが一緒に入れ子になるようにガイドされることができるように構成される。
【0039】
本発明の第1の態様の有利な構成では、連結器フレームは、複数の凹部および/または貫通孔をさらに備え、凹部および/または貫通孔の数は、リフトデバイスのグリッパの数に少なくとも等しい。さらに、各凹部および/または貫通孔の位置は、リフトフレーム下面が連結器フレーム上面の上方の連結位置に配置されたとき、各グリッパが対応する凹部および/または貫通孔と位置合わせされているような位置であり得る。所定の連結位置は、好ましくは、連結器の上方の水平位置にあり、リフトフレーム下面の垂直中心軸は、連結器フレーム上面の垂直中心軸と位置合わせされる。
【0040】
グリッパが対応する凹部/貫通孔への解放可能な連結を確立することができる任意の機構として画定されることに留意されたい。グリッパは、例えば、閉状態で凹部/貫通孔に入り、開状態で凹部/貫通孔の垂直壁に隣接するように設計された遠隔操作可能な爪であり得る。
【0041】
別の有利な構成では、リフトデバイスは、リフトフレーム下面が連結器フレーム上面と接触しているとき、および/または近接しているときを検知するように構成されたセンサをさらに備えている。
【0042】
リフトデバイスは、動作中にリフトフレーム上面が車両/クレーンに近接しているときを検知するように構成されたロボットセンサをさらに備え得る。
【0043】
センサおよび/またはロボットセンサは、好ましくは、検知信号の遠隔制御システムへの伝送を可能にする伝送機を備えている。さらに、センサ/ロボットセンサは、連結器フレームまたは車両/クレーンとの直接接触または近接を示すための静電容量センサ(相互静電容量および/または自己静電容量)の形態であり得る。
【0044】
例えば、リフトデバイスは、リフトフレーム下面の4つの縁部またはその近くに配置された4つのセンサを備え得る。
【0045】
同様に、リフトデバイスは、リフトフレーム上面の4つの角部またはその近くに配置された4つのロボットセンサを備え得る。
【0046】
さらに別の有利な構成では、爪および/またはフックなどの複数のグリッパが、リフトフレーム下面から突出し、リフトデバイスは、リフトフレーム内に少なくとも部分的に配置されたグリッパ動作機構をさらに備えている。グリッパ動作機構は、この好ましい例では、複数のグリッパのうちの少なくとも1つを動作させるように構成される。
【0047】
さらに別の有利な構成では、リフトデバイスは、好ましくはリフトフレームの角部に配置された複数のガイドピンをさらに備え、ガイドピンは、貯蔵コンテナの受け取り凹部への挿入のためにリフトフレーム下面から突出する。ガイドピンは、好ましくは、リフトフレームの角部に配置される。さらに、貯蔵コンテナは、その中に配送コンテナを貯蔵するように配置される。この例示的な構成では、連結器フレームは、連結器フレーム下面と上面との間に延び、連結器フレームの面に対して垂直に向けられた複数のガイドピン受け取り凹部および/または貫通孔をさらに備えている。各ガイドピン受け取り凹部および/または貫通孔の位置は、リフトフレーム下面が連結器フレーム上面の上方の連結位置に配置されたとき、各ガイドピンが対応するガイドピン受け取り凹部および/または貫通孔を通過するような位置である。
【0048】
さらに別の有利な構成では、リフトフレーム下面の水平断面積は、連結器フレーム上面の水平断面積に少なくとも等しい。
【0049】
さらに別の有利な構成では、配送コンテナ連結機構は、連結器フレーム下面に垂直に向けられ、面の中心点を遮断する垂直中心面(CP)から等距離かつ反対方向の距離に配置され配送コンテナを把持するための少なくとも2つのグリッパパドル/プレートを備えている。
【0050】
グリッパパドルの各々は、この例示的な構成では、配送コンテナの対応する連結構造/形成部への挿入のために連結器フレーム下面の下方に配置された突起を備えている。連結構造/形成部は、配送コンテナの内部容積内の凹部/開口部/貫通孔、および/または突起が配置され得る配送コンテナの輪郭における内部レッジであり得る。
【0051】
反対の構成、すなわち各グリッパパドルの凹部、および配送コンテナの内壁からのくさびまたはタブなどの対応する突起も実現可能であり得る。
【0052】
各グリッパパドルは、連結器フレームに旋回可能にまたは弾力的に接続された上端部をさらに備え得る。
【0053】
グリッパパドルは、パドルがより大きい貯蔵コンテナ内のより小さい配送コンテナをピックアップするように意図されているので、リフトデバイスのグリッパの内部に配置される。連結位置にあるとき、リフトデバイスのグリッパは、貯蔵コンテナの周辺領域/開口フレームの周りに配置され、連結器のグリッパパドルは、グリッパの内側で連結器フレームにヒンジ止めされる。
【0054】
さらに別の有利な構成では、配送コンテナ連結機構は、突起が配送コンテナのそれぞれの連結構造/形成部に係合するまで、2つのグリッパパドルを垂直中心面CPから反対方向に変位させるための変位システムをさらに備え得る。変位システムは、好ましくは、突起が配送コンテナを解放するために係合解除し得るようにも構成される。
【0055】
変位システムは、好ましくは中心面CPまたはその近くに配置されたモータと、モータの動作を制御するように構成された制御システムと、少なくとも一端がモータに、他端が2つのグリッパパドルのうちの一方に間接的に接続された第1のアームなどの第1のリンクと、少なくとも一端がモータに、他端が2つのグリッパパドルのうちの他方に間接的に接続された第2のアームなどの第2のリンクとをさらに備え得る。モータは、第1および第2のリンクを垂直中心面CPから離れるように反対方向に変位させるように構成され得る。例えば、モータは、第1および第2のリンクをモータの回転要素に接続するスイベルピボットを有し得る。
【0056】
さらに、変位システムは、第1および第2のリンクをモータのシャフトに接続するディスクなどの回転要素を備え得、モータ、回転要素、およびリンクは、回転要素を時計回りまたは反時計回りに0度から180度、例えば90度(必要に応じて±30度)回転させることによって、第1および第2のリンクの反対方向の変位が達成されるように構成される。リンクの端部は、拡張位置にあるときに第1および第2のリンク/アームが互いに平行であるようにモータに接続される。
【0057】
制御システムは、連結器フレーム下面の下部と連結器フレーム上面の上部とに分割され得る。上部は、下部と信号通信する1つ以上のリフトデバイスコネクタ/電気接点を備え得る。さらに、リフトフレームは、1つ以上のリフトデバイスコネクタと信号通信する1つ以上の連結器コネクタ/電気接点を備え得る。制御システムのこの特定の構成では、グリッパパドルは、接続されたとき、リフトデバイスを介して遠隔で制御され得る。
【0058】
第2の態様において、本発明は、上記説明によるリフトデバイスアセンブリにおける使用のための配送コンテナ連結器に関する。
【0059】
連結器は、連結器フレーム下面および連結器フレーム上面を有する連結器フレームと、連結器フレームに固定され、例えば内壁内または内壁において、配送コンテナの内部容積内の対応する連結構造/形成部への解放可能な連結を可能にするために連結器フレーム下面から突出している配送コンテナ連結機構とを備えている。連結器は、この第2の態様において、リフトデバイスの複数のグリッパによって連結器フレーム上面から把持されるように構成される。
【0060】
連結器は、リフトデバイスの下方の連結位置にあり、リフトデバイスのグリッパによって把持されているとき、リフトデバイスから電力および必要に応じて信号を受信するために、連結器フレーム上面にコネクタ/電気接点をさらに備え得る。電力および信号は、配送コンテナの内面の形成部および/または配送コンテナの輪郭のレッジを把持するために、配送コンテナ連結機構のグリッパ部材/パドルを動作させるためである。あるいは、信号通信は、連結器または連結器内の受信機と1つ以上の遠隔制御システムとの間で無線で送信され得る。さらなる遠隔制御システムは、コンテナ取り扱い車両および/または貯蔵システムのための中央制御システム内にあり得る。
【0061】
連結器は、配送コンテナを把持するためにグリッパパドルが内外に旋回するように車両の信号によって指令されるように、連結器がピックアップされると、制御信号の切り替えを可能にするようにも構成されるべきである。連結器が取り付けられると、リフトデバイスのグリッパは、静止把持位置に留まる。
【0062】
本発明の第2の態様の有利な構成では、配送コンテナ連結機構は、配送コンテナの連結構造/形成部と接触するように旋回または外側に弾力的に変位させられるように構成されたグリッパパドルを備えている。
【0063】
別の有利な構成では、連結器は、連結されることが意図されているリフトデバイスの周辺より横方向/水平方向にそれ以上延びないように構成される。
【0064】
第1の態様に関連して説明された連結器の他の全ての構成は、第2の態様にも適用される。
【0065】
第3の態様において、本発明は、レールシステムなどのベースに沿って移動するように構成された駆動手段と、上記の説明によるリフトデバイスアセンブリと、貯蔵コンテナを受け取り、収容するための貯蔵コンテナ空間と、貯蔵コンテナを貯蔵コンテナ空間の中に持ち上げるためのリフトモータと、一端がリフトデバイスの取り付け点/マウントに接続され、他端がリフトモータに接続されたリフトバンドとを備えているコンテナ取り扱い車両に関する。
【0066】
あるいは、コンテナ取り扱い車両は、レールシステムから吊り下げられたクレーンであり得る。
【0067】
第4の態様において、本発明は、骨組みとレールシステムとを備えている貯蔵回収システムに関する。骨組みは、貯蔵コンテナのスタックを貯蔵するための複数の貯蔵カラムを画定する複数の垂直直立部材を備えている。レールシステムは、骨組みの上部に配置され、垂直レールを備え、レールの交差部は、グリッドセルのグリッドを形成する。レールは、複数の貯蔵カラムへのグリッド開口部を画定する。
【0068】
貯蔵回収システムは、レールシステムに沿って移動するように構成された電動車輪などの駆動手段と、上記の説明によるリフトデバイスアセンブリと、貯蔵コンテナを受け取り、収容するための貯蔵コンテナ空間と、貯蔵コンテナを貯蔵コンテナ空間の中に持ち上げるためのリフトモータと、一端が取り付け点/マウントに接続され、他端がリフトモータに接続されたリフトバンドとを備えているコンテナ取り扱い車両をさらに含む。リフトモータは、少なくともコンテナ空間の上方またはコンテナ空間の側面に配置され得る。後者の配置は、典型的に片持ち梁車両の場合である(上記参照)。リフトモータがレールシステムの近くに配置される車両構成も想定され得る。
【0069】
本発明の第4の態様の有利な構成では、貯蔵回収システムは、制御システムと、制御システムと信号通信するロボットピッキングデバイスとをさらに備えている。ロボットピッキングデバイスは、ロボットベースと、ロボットベースに回転可能に接続された第1のロボットセグメント/アームと、配送コンテナへの解放可能な接続を可能にするように構成された操作端部とを備えている。ロボットピッキングデバイスは、操作端部が、アクセスおよび分配ステーションに配送されるべき貯蔵コンテナの少なくとも到達範囲内の位置に移動させられ得るように構成される。
【0070】
ロボットピッキングデバイスは、好ましくは、貯蔵回収システムの外側に隣接して配置される。
【0071】
第5の態様において、本発明は、配送コンテナが貯蔵コンテナの内部容積内に配置されているとき、配送コンテナ連結器の使用によって、配送コンテナを貯蔵コンテナから持ち上げる方法に関する。
【0072】
持ち上げは、貯蔵コンテナを受け取り、収容するための貯蔵コンテナ空間と、ベースに沿って車両を移動させるように構成された駆動手段と、貯蔵コンテナを持ち上げることおよび降下させることを行うためのリフトデバイスと、貯蔵コンテナを貯蔵コンテナ空間の中に持ち上げるためのリフトモータと、一端がリフトデバイスの取り付け点/マウントに接続され、他端がリフトモータに接続されたリフトバンドとを備えているコンテナ取り扱い車両によって実行される。リフトモータは、少なくとも部分的に貯蔵コンテナ空間の上方または貯蔵コンテナ空間の側面に配置され得る。
【0073】
リフトデバイスは、リフトフレーム下面およびリフトフレーム上面を有するリフトフレームと、リフトフレーム下面から突出している複数のグリッパとを備えている。
【0074】
さらに、連結器は、連結器フレーム下面および連結器フレーム上面を有する連結器フレームと、例えば、配送コンテナの内壁および/または配送コンテナの輪郭における配送コンテナの内部容積内の対応する連結構造/形成部への解放可能な連結を可能にするために、連結器フレームに固定され、連結器フレーム下面から突出している配送コンテナ連結機構とを備えている。
【0075】
方法は、以下のステップ:
-リフトフレーム下面が連結器フレーム上面に接触または近接するようにリフトデバイスを降下させるステップと、
-リフトデバイスのグリッパを操作してリフトデバイスアセンブリを形成することによって連結器を把持するステップと、
-連結器が接続された状態でリフトデバイスを上昇させるステップと、
-リフトデバイスアセンブリが配送コンテナを収容する貯蔵コンテナの上方にある位置にコンテナ取り扱い車両を移動させるステップと、
-連結器が配送コンテナと接続し得る位置までリフトデバイスアセンブリを降下させるステップと、
-連結器を配送コンテナに接続するステップと、
-配送コンテナが少なくとも部分的に貯蔵コンテナ空間内に入るまで、リフトモータの使用によって貯蔵コンテナ内から配送コンテナを上昇させる(これにより、配送コンテナを貯蔵コンテナから分離する)ステップと
を含む。
【0076】
本発明の第5の態様の有利な例では、持ち上げられるべき配送コンテナを収容する貯蔵コンテナは、上述したコンテナ取り扱い車両に加えて、複数の垂直直立部材を備えている骨組みと、上述したベースに対応して骨組みの上部に配置されたレールシステムとを含む貯蔵回収システムに貯蔵される。直立部材は、貯蔵コンテナのスタックを貯蔵するための複数の貯蔵カラムを画定する。レールシステムは、垂直レールを備え、レールの交差部は、グリッドセルのグリッドを形成する。したがって、レールは、複数の貯蔵カラムへのグリッド開口部を画定する。したがって、車両の移動は、レールシステム内のレールの方向に制限される。
【0077】
この特定の構成では、配送コンテナ連結器は、最初にレールシステム上に支持され得る。
【0078】
第5の態様の別の有利な例では、貯蔵回収システムは、垂直直立部材によって設置されたポートカラムと、ポートカラムの下端部に配置されたアクセスおよび分配ステーションとをさらに備えている。
【0079】
この特定の構成では、方法は、
-コンテナ取り扱い車両を、配送コンテナがポートカラムの真上にある位置に移動させるステップと、
-例えば車両のリフトデバイスを使用することによって、アクセスおよび分配ステーションに配送コンテナを輸送するステップと
をさらに含む。
【0080】
あるいは、配送コンテナは、コンベヤベルトの使用によってアクセスおよび分配ステーションに輸送され得る。
【0081】
さらに別の有利な例では、方法は、
-必要に応じて、コンテナ取り扱い車両を連結器に再接続するステップと、
-連結器がポートカラムの真上にあるような位置にコンテナ取り扱い車両を移動させるステップと、
-連結器がポートカラムの下端部に位置する配送コンテナとの把持位置になるまで、連結器をポートカラム内に降下させるステップと、
-配送コンテナを連結器に接続するステップと、
-配送コンテナをコンテナ取り扱い車両の貯蔵コンテナ空間内に少なくとも部分的に上昇させるステップと
をさらに含む。
【0082】
あるいは、車両は、アクセスおよび分配ステーションから配送コンテナを輸送するコンベヤベルトの端部の位置に移動させられる。
【0083】
第6の態様において、本発明は、上述した方法ステップを実行する命令を含むコンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な媒体に関する。
【図面の簡単な説明】
【0084】
以下の図面は、本発明の代替形態を示し、本発明の理解を容易にするために添付される。しかしながら、図面に開示された特徴は例示のみを目的としており、限定的な意味で解釈されるべきではない。
【0085】
図1図1は、従来技術の自動貯蔵回収システムの斜視図である。
【0086】
図2図2は、貯蔵コンテナを下方に運ぶための片持ち梁を有する従来技術のコンテナ取り扱い車両の斜視図である。
【0087】
図3図3は、貯蔵コンテナを内部に運ぶための中央に配置された空洞を有する従来技術のコンテナ取り扱い車両の斜視図である。
【0088】
図4図4は、貯蔵コンテナを運ぶために内部に配置された空洞を有する従来技術のコンテナ取り扱い車両の斜視図であり、空洞は、X方向に対して中心からオフセットされている。
【0089】
図5図5は、図2の従来技術のコンテナ取り扱い車両の斜視側面図であり、そのリフトデバイスは、貯蔵コンテナ内に貯蔵された配送コンテナに解放可能に接続するために、配送コンテナ連結器の連結器フレームの上方に位置合わせされている。
【0090】
図6図6は、図2の従来技術のコンテナ取り扱い車両の斜視側面図であり、そのリフトデバイスは、連結器フレームに連結されており、結果として生じるアセンブリは、配送コンテナを含む貯蔵コンテナと接触して配置される。
【0091】
図7図7は、リフトデバイスのリフトフレーム、配送コンテナ連結器の連結器フレーム、配送コンテナおよび貯蔵コンテナの上から下への断面図であり、フレームおよびコンテナは、互いに垂直に位置合わせされている。
【0092】
図8図8は、リフトデバイスが連結器に解放可能に接続され、連結器が配送コンテナに解放可能に接続されている本発明の実施形態によるリフトデバイスアセンブリの断面図である。
【0093】
図9図9は、配送コンテナに接続され、配送コンテナが貯蔵コンテナの上方にあるように上昇させられた本発明の実施形態によるリフトデバイスアセンブリの断面図である。
【0094】
図10図10は、本発明の実施形態によるリフトデバイスアセンブリの斜視側面図であり、連結器は、配送コンテナに接続されている。
【0095】
図11図11は、貯蔵コンテナ内の配送コンテナをピッキングするための第1の種類のロボットピッキングデバイスを含む本発明の別の実施形態による貯蔵回収システムの一部の斜視図である。
【0096】
図12図12は、図11に示す貯蔵回収システムの一部の別の斜視図である。
【0097】
図13図13は、貯蔵コンテナ内の配送コンテナをピッキングするための第2の種類のロボットピッキングデバイスを含む本発明のさらなる実施形態による貯蔵回収システムの一部の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0098】
以下、添付の図面を参照して、異なる実施形態をより詳細に説明する。しかしながら、図面は、本発明の範囲を図面に示された主題に限定することを意図するものではないことを理解されたい。さらに、特徴のいくつかがシステムのみに関連して説明されている場合であっても、それらが方法にも有効であり、逆もまた同様であることは明らかである。
【0099】
図5は、車体201と、X方向に移動するための第1の組の車輪202aと、Y方向に移動するための第2の組の車輪202bと、車体201の上部から延びている片持ち梁203と、さらに後述するように、貯蔵コンテナ106および連結器1の両方を解放可能に把持して持ち上げるように構成された片持ち梁203の下方に吊り下げられたリフトデバイス210とを備えている片持ち梁タイプのコンテナ取り扱い車両200を斜視図で示している。
【0100】
リフトデバイス210は、X、Y平面内に向けられた下面211’および上面211’’を有するリフトフレーム211と、下面211’から突出する爪またはフックなどのグリッパ212と、リフトバンド213(それらの下端部において、上面211’’の取り付け点213’に取り付けられ、それらの上端部において、片持ち梁203内に少なくとも部分的に配置されたリフト機構(図示せず)に取り付けられている)と、Z方向に向けられ、リフトフレーム211の4つの横方向角部に取り付けられたガイドピン215とを含む。
【0101】
配送コンテナ20に解放可能に接続するように構成された連結器1が、リフトデバイス210の下方に示されており、配送コンテナ20のサイズは、それが貯蔵コンテナ106に収まり得るようなサイズである。図5に見られるように、配送コンテナ20の高さも、貯蔵コンテナ106の高さより低くあり得る。
【0102】
以下、貯蔵コンテナ106および配送コンテナ20は、それぞれ、ビンおよびトートと呼ばれる。
【0103】
図7図9をさらに参照すると、連結器1は、下面2’および上面2’’を有する連結器フレーム2と、トート20の内壁またはリム上の把持構造/形成部21に解放可能に接続するための配送コンテナ連結機構3と、モータ5に回転可能に接続された回転ディスク6と、グリッパパドル3を回転ディスク6と接続するリンク/アーム9、9a、9bとを備えている。
【0104】
図7図9では、これらの把持構造21は、トートの開口リム22の下方でトートの内壁内に位置する凹部/開口部である。
【0105】
配送コンテナ連結機構3は、以下ではトートパドルと呼ばれる2つのコンテナグリッパパドル3(第1のパドル3aおよび第2のパドル3b)を含み得、各トートパドル3a、3bは、レッジ、リブまたは折り目などの下端部に突起3’を有し、パドル3の上端部3’’は、連結器フレーム2に旋回可能におよび/または弾力的に取り付けられる。さらに、各トートパドル3の長さおよび設計は、連結器フレーム2がトート20の開口フレーム/上リム22に隣接しているとき、突起3’がトート20の内壁内の凹部/開口部21と垂直に位置合わせされる(同じ高さ)ように配置される。
【0106】
連結器1の一部も形成するアクチュエータシステム5~9は、連結器フレーム2とともにおよび/または下面2’の下方に配置される。アクチュエータシステム5~9は、それが遠隔操作によって第1および第2のトートパドル3a、3bを反対方向に変位させ得るように構成される。
【0107】
図6図9に示す特定の実施形態では、アクチュエータシステム5~9は、モータ5と、モータ5の動作の制御と制御システム600との信号通信とを可能にする制御システム7と、モータ5に接続された回転ディスク6と、回転ディスク6をトートパドル3a、3bのそれぞれに接続する2つのリンク/変位アーム9a、9bとを含む。
【0108】
モータ5、回転ディスク6、および制御システム7は、アングルブラケットの形態のモータ支持体8によって連結器フレーム2aに固定されている。モータ5は、例えばDCモータであり得る。
【0109】
2つのリンク/変位アーム9a、9bは、図6図9において、以下の方法で構成およびサイズ決めされる:
【0110】
第1のリンク9aの第1の端部および第2のリンク9bの第1の端部は、ディスク6の回転軸の両側で回転ディスク6に旋回可能に接続され、第1のリンク9aの第2の端部および第2のリンク9bの第2の端部は、第1のトートパドル3aおよび第2のトートパドル3bに旋回可能に接続される。
【0111】
回転ディスク6上でのリンク9a、9bの向かい合って位置付けられた第1の端部を有する特定の構成は、リンク9a、9bの等しい長さかつ反対側に向かわせられる変位をもたらし、したがって、トートグリッパパドル3a、3bの等しい旋回をもたらす。
【0112】
突起3’がトート20の凹部/開口部21と同じ垂直レベル(同じ高さ)に位置合わせされるようにトートパドル3の位置、角度および長さを調整し、トートパドル3の水平方向のかたよりを引き起こすモータ5による回転ディスク6の回転を確実にすることによって、アクチュエータシステム5~9は、突起3’がそれぞれの凹部/開口部21の内側にあるロック位置と、突起3’がそれぞれの凹部/開口部21から取り除かれる解放位置との間の切り替えを可能にする。
【0113】
モータ5による回転ディスク6の回転の程度は、突起3’の凹部/開口部12への挿入を確実にするために十分でなければならない。回転は、好ましくは70~100°、例えば90°の範囲内である。
【0114】
モータ5は、連結器フレーム2上または連結器フレーム内に配置された連結器制御システム7を介して遠隔操作され得る。連結器システム7は、リフトデバイス210の下方の連結位置にあり、グリッパ212によって把持されているとき、リフトデバイス210から電力および任意の制御信号を送信するための電気ピンの形態のリフトデバイスコネクタ7’’を含む。リフトデバイス210を介して伝送される前記電力および信号は、モータ5の駆動および調整を可能にし、モータは、回転ディスク6およびリンク9を介してトート20の把持構造21に接続するようにグリッパパドルを再び動作させる。連結器制御システム7は、1つ以上の遠隔制御システム600との間の信号の無線伝送のために構成された別個の伝送システム7’も含み得る。
【0115】
図7図9では、爪の形態のグリッパ212が、上面2’’上の爪と水平方向に位置合わせされて配置された凹部10を介して連結器フレーム2に接続されて示されている。爪212の把持動作は、リフトフレーム211内に配置されたグリッパ動作機構212’によって達成される。
【0116】
図7において、リフトデバイス210と連結器1との連結アセンブリ1、210は、ビン106の開口フレームの上部に配置されている。リフトフレーム211の角部から突出するリフトデバイス210のガイドピン215は、ビン106と位置合わせされてアセンブリをガイドするために寄与する。
【0117】
さらに、リフトデバイス210は、1つ以上の車両センサ216および1つ以上の連結器センサ217を含み得、それらは、それぞれ、上面211’’の角部および下面211’の角部から突出する。車両センサ216は、リフトデバイス210が接続されている車両200、300、350との近接および/または接触を示し得る。同様に、連結器センサ217は、連結器フレーム2との近接および/または接触を示し得る。両方のタイプのセンサ216、217は、検知信号の遠隔制御システム600への伝送を可能にする伝送機を含み得る。さらに、連結器センサ217/車両センサ216は、連結器フレーム211または車両/クレーン200、300、350との直接接触または近接を示すための容量センサ(相互静電容量および/または自己静電容量)の形態であり得る。
【0118】
連結器1は、トート20の開口フレームとの正確な位置合わせを確実にするために、下面2’から突出する追加のトートガイドプレート4も含み得る。したがって、トートガイドプレート4の下端部は、それらがトート20の開口フレーム22のサイズに対応するように配置されるべきである。ガイドプレート4は、連結器フレーム2に弾力的に接続され得る。
【0119】
トート20が、トート20より高く、僅かに広い貯蔵コンテナ106(以下、ビンと呼ばれる)からピックアップされ、またはその中に挿入されるべき特定の場合、連結器フレーム2は、連結器フレーム2とビン106の開口フレームとの間の望ましくない詰まりを回避するために、上面2’’から下面2’への方向に内向きに斜めにされていることが有利であり得る。
【0120】
上述され、図1図10に示されているような貯蔵回収システム100において連結器1を使用する動作の1つの特定の例は、ビン106内のトート20を統合するための統合方法であり、トート20は、最終顧客に配送される物品/製品を含む。
【0121】
そのような動作は、以下のステップを含み得る:
【0122】
1.コンテナ取り扱い車両200、300、350は、制御システム600によって、レールシステム108上、レールシステムに、またはレールシステムの上方で車両200、300、350の到達範囲内に配置された利用可能な連結器1をピックアップするように指示される。
【0123】
2.連結器1が車両200、300、350のリフトデバイス210の下方に首尾よく連結されると、車両200、300、350は、リフトデバイスアセンブリ1、210(リフトデバイス210および連結器1を含む)が、標的トート20を含むビン106がスタック107の上部に配置される貯蔵カラム105の真上に位置合わせされたレールシステム108上の位置に移動するように指示される。
【0124】
3.車両200、300、350は、トートパドル3の突起3’がトート20のそれぞれの把持構造12と位置合わせされるまで、アセンブリ1、210をトート・イン・ビン配置20、106に降下させる。アセンブリ1、210は、好ましくは、アセンブリ1、120の最下部がビン106の周囲/開口フレームに隣接しているときにこの位置合わせが達成されるように設計される。
【0125】
4.連結器制御システム7は、回転要素6を回転させ、それによって、リンク9a、9bを反対方向に外側に移動させる(図8を参照)ようにモータ5に指示し、それによって、突起3’が、把持構造12と連結する。コマンドは、リフトデバイス210と連結器1との間の電気コネクタ(例えば、図7を参照)を介して車両200、300、350内の伝送機から送信され得るか、または、制御システム600から連結器制御システム7上の受信機に直接送信され得る。そのような受信機は、モータ5の一体部分を形成し得る。
【0126】
5.車両200、300、350は、トート20の底部がレールシステム108の上方に一定の距離を置いて配置されるように、トート20とともにアセンブリ1、210を持ち上げる。
【0127】
6.車両200、300、350は、標的トート20を有するアセンブリ1、210が、スタック107の上部に空のビン106を有するレールシステム108の統合領域内の貯蔵カラム105の真上にある位置に移動する。
【0128】
7.空のビン106内に標的トート20を配置する。配置することは、
標的トート20が少なくとも部分的に、好ましくは完全にビン106内にあるようにアセンブリ1、210を降下させ、
ポイント4のように回転要素6を反対方向に回転させることによって突起3’を把持構造21から分離することによる。
【0129】
8.標的トート20内に貯蔵されている製品のうちの1つ以上が貯蔵回収システム100から回収されるべきであるとき、ポイント1~5と同じ手順を使用して(または問題の車両200、300、350が既にリフトデバイス210に連結された連結器1を有する場合、ポイント2~5と同様に)、ポイント7において車両200、300、350が貯蔵カラム105に移動させられ、標的トート20がビン106からピックアップされる。
【0130】
9.車両200、300、350は、標的トート20を有するアセンブリ1、210が専用のドロップオフポートカラム119(図1を参照)の真上に位置する位置に移動させられ、標的トート20は、ポートカラム119を通って、ポートカラムの下端部に配置されたアクセスおよび分配ステーション500まで降下させられる。
【0131】
10.標的トート20は、人間のオペレータおよび/またはロボットピッキングデバイス400によってピックアップされ、最終顧客へのさらなる輸送のためにコンベヤシステム503などの適切な輸送機構上に配置される。
【0132】
11.空のトート20は、ポイント10の輸送機構によって、人間のオペレータおよび/またはロボットピッキングデバイス400の到達範囲内の位置に輸送される。
【0133】
12.ピックアップポートカラム120を介して、空のトート20は、車両200、300、350の使用によってレールシステム108の上方のある距離の位置まで上昇させられ、ポイント1~9のいずれかを反対方向に実行することによって貯蔵カラム105に配置される。
【0134】
標的トート20は、ポイント2の貯蔵カラム105からドロップオフポートカラム119に直接輸送され得る(したがって、ステップ6~8を省略する)。
【0135】
さらに、動作ステップ1~12を通して、ただ1つのポートカラム119または120が使用され得る。
【0136】
標的トート20を車両200、300、350からアクセスおよび分配ステーション500に輸送するための他の機構(垂直ビンリフトおよび/または傾斜コンベヤベルトなどの別個のビン輸送デバイスを含む)が想定され得る。
【0137】
本発明による代替の統合方法では、ロボットピッキングデバイス400がレールシステム108の高さまたはその上方に配置され、それによってビン106内のトート20の統合がロボットピッキングデバイス400によって少なくとも部分的に実行されることを可能にする。そのような代替構成は、トート20および/またはビン106間で製品を直接移送することも可能にし得る。
【0138】
本発明による別の代替の統合方法では、車両200、300、350は、ステップ8および9を実行する前に連結器をピックアップするのではなく、その代わりに、車両のリフトデバイス210を使用して標的トート20を含むビン106をピックアップし、アクセスおよび分配ステーション500へのさらなる輸送のために、このトート・イン・ビン構成20、106をドロップオフポートカラム119に配送する。
【0139】
図11図13は、自動貯蔵回収システム100のドロップオフポートカラム119に隣接して配置された製品取り扱いシステム400、500の2つの異なる実施形態を示している。製品取り扱いシステム400、500は、ロボットピッキングデバイス400と、アクセスおよび分配ステーション500とを含む。
【0140】
ロボットピッキングデバイス400は、ロボットベース401と、2つ以上のロボットセグメント402~404と、操作端部405とを備え、操作端部405は、例えば上述した連結器1と同様の第2の連結器406の使用によってトート20を把持および解放するように構成されている。
【0141】
図11および図12に示す第1の実施形態では、アクセスおよび分配ステーション500は、ビン106を一時的に貯蔵/保持するように構成されたコンテナバスケット501と、貯蔵システムアクセス開口部502とを含み、貯蔵システムアクセス開口部502を通して、コンテナバスケット501が、例えば専用のコンテナバスケット変位機構(図示せず)の使用によってガイドされ得る。コンテナバスケット501は、トート20のみを一時的に貯蔵することを可能にするようにも構成され得る。コンテナバスケット501がビン106またはより小さいトート20のいずれかを貯蔵し得る構成も想定され得る。
【0142】
図11および図12のステーション500は、貯蔵回収システム100の骨組み101の外側に少なくとも部分的に配置されたコンベヤシステム503をさらに含む。コンベヤシステム503は、互いに平行に配置された第1のコンベヤベルト503aおよび第2のコンベヤベルト503bを備え得る。図11に示すように、コンベヤベルト503a、503bの各々の端部をアクセス開口部502の隣に配置することによって、コンテナバスケット501へのおよびコンテナバスケットからのトート20の同時輸送が可能にされ、それによって、製品取り扱いシステム400、500の全体的な効率を向上させる。
【0143】
特に図12を参照すると、ロボットピッキングデバイス400は、この第1の実施形態では、
-プラットフォーム/フロア700上に固定されたロボットベース401と、
-第1のロボットセグメント402であって、第1のロボットセグメント402は、ロボットベース401に垂直な向きで接続され、それによって、貯蔵システム100の内外方向においてプラットフォーム/フロア700に平行な変位が制御される、第1のロボットセグメント402と、
-制御された垂直変位が可能にされるように第1のロボットセグメント402に水平方向に接続された第2のロボットセグメント403と、
-第2のロボットセグメント403に少なくとも間接的に接続された操作端部405とを備えている。
【0144】
操作端部405上の上述した第2の連結器406は、その連結器フレーム2の上部に配置されたハンドル15を含む。
【0145】
以下、垂直/水平の向きは、ロボットベース401のプラットフォーム/フロア700に対して測定される。コンベヤシステム503および/または貯蔵回収システム100の貯蔵容積の骨組み101は、同じプラットフォーム/フロア700上に、あるいは異なる垂直レベルに配置された他のプラットフォームに支持され得ることにも留意されたい。
【0146】
制御された水平および垂直変位は、電動リニアアクチュエータおよび/または油圧シリンダなどの既知の変位デバイスによって達成され得る。第2のロボットセグメント403の接続端部は、例えば、第1のロボットセグメント402の一部を形成する垂直ロッドに沿ってガイドされ得る。
【0147】
ロボットピッキングデバイス400は、操作端部405がコンテナバスケット501の上の中心に位置するように操作され得るようにさらに配置される。
【0148】
上述した特定の構成により、およびロボットピッキングデバイス400の操作端部405に接続された第2の連結器406により、それぞれのビン106内に貯蔵された任意のトート20は、再びコンテナバスケット501内に貯蔵され得、コンテナバスケット501がアクセス開口部502の外側のピックアップ位置に配置されたとき、第2の連結器406と第1および第2のロボットセグメント402、403のうちの少なくとも1つとの遠隔操作を介してピックアップされ得る。
【0149】
トート20を収容するように設計されたビン106が、動作中いつでもコンテナバスケット501内に留まり得ることに留意されたい。あるいは、コンテナバスケット501は、上述したように、標的トート20を一時的に貯蔵するように設計され得る。
【0150】
図13は、上述した第2の連結器406を使用した製品取り扱いシステム400、500の第2の実施形態を示している。第2の実施形態は、別のタイプのロボットピッキングデバイス400、すなわち多関節タイプのロボットピッキングデバイスの使用を除いて、構造および動作において第1の実施形態とほぼ同一である。
【0151】
多関節ロボットピッキングデバイス400は、固定されたプラットフォーム/フロア700に接続されたロボットベース401と、好ましくはプラットフォーム/フロア700に垂直に向けられた垂直回転軸CRBを用いてロボットベース401に回転可能に接続された第1のロボットセグメント402と、好ましくはプラットフォーム/フロア700に平行に向けられた水平回転軸を用いて第1のロボットセグメント402に回転可能に接続された第2のロボットセグメント403と、第2のロボットセグメント403に回転可能に接続された第3のロボットセグメント404と、操作端部405とを備え、操作端部405は、第3のロボットセグメント403および上述したような第2の連結器406の一部を形成するか、またはそれに回転可能に連結され、第2の連結器406は、操作端部405に、好ましくは取り外し可能に接続されている。
【0152】
全ての関節、すなわち上述した回転可能な接続点は、遠隔および/または自律的に動作する回転機構を備えており、それによって、多関節ロボットピッキングデバイス400が、コンテナバスケット501の内側に配置されたビン106内から、またはコンテナバスケット501から直接、製品物品を有するトート20をピックアップし、トート20を骨組み101から離れるように輸送するコンベヤベルト503a上にトート20を配置することを可能にする。同様に、多関節構成は、ロボットピッキングデバイス400が、トート20を骨組み101に向かって輸送するコンベヤベルト503bから空のトート20をピッキングし、コンテナバスケット501の内側に配置されたビン106内に、またはコンテナバスケット501内に空のトート20を直接配置することを可能にする。
【0153】
前述の説明では、例示的な実施形態を参照して、コンテナに解放可能に連結するための連結器、そのような連結器を含むリフトデバイスアセンブリ、トートを取り扱うための製品取り扱いシステム、自動貯蔵回収システム、および関連する方法の様々な態様が、例示的な実施形態を参照して説明された。説明の目的で、システムおよびその動作の完全な理解を提供するために、具体的な数、システムおよび構成が記載された。しかしながら、この説明は、限定的な意味で解釈されることを意図していない。例示的な実施形態の様々な変更および変形、および開示された主題が関係する当業者にとって明らかなシステムの他の実施形態は、本発明の範囲内にあるとみなされる。
【0154】
(参照番号:)
1 配送コンテナ連結器/連結器
2 連結器フレーム
2’ 連結器フレーム下面
2’’ 連結器フレーム上面
3 配送コンテナ連結機構/グリッパパドル/トートパドル
3’ 突起
3’’ グリッパ要素3の上端部
4 配送コンテナガイドプレート/トートガイドプレート
5 (グリッパ要素3を変位させるための)モータ
6 (モータ5に回転可能に接続された)回転要素/回転ディスク
7 連結器制御システム
7’ リフトデバイスコネクタ/電気ピン
8 モータ支持体/アングルブラケット
9 グリッパ要素変位手段
9a 第1の変位リンク
9b 第2の変位リンク
10 グリッパ受け取り凹部または貫通孔
11 ガイドピン受け取り凹部
15 接続デバイス
20 配送コンテナ/トート
20’ 到来する配送コンテナ/到来するトート
21 配送コンテナ内の把持構造/凹部/開口部
22 開口フレーム/上リム
100 貯蔵回収システム
101 骨組み/貯蔵グリッド
102 骨組み構造の直立部材
105 貯蔵カラム
106 貯蔵コンテナ
106’ 貯蔵コンテナの特定の位置/標的貯蔵コンテナ
107 スタック
108 レールシステム
110 第1の方向(X)の平行レール
111 第2の方向(Y)の平行レール
112 グリッドセル
115 グリッド開口部
119 第1のポートカラム/ドロップオフポートカラム
120 第2のポートカラム/ピックアップポートカラム
200 片持ち梁を有するコンテナ取り扱い車両
201 車両200の車体
202a 駆動手段/車輪構成、第1の方向(X)
202b 駆動手段/車輪構成、第2の方向(Y)
203 片持ち梁
210 貯蔵コンテナリフトデバイス/リフトデバイス
211 リフトフレーム
211’ リフトフレーム下面
211’’ リフトフレーム上面
212 グリッパ/爪/フック
212’ グリッパ動作機構/爪またはフック動作機構
213 リフト機構/リフトバンド
213’ 取り付け点/取り付け要素/取り付けマウント
215 ガイドピン
216 車両センサ
217 連結器センサ
300 単一セルを占有する中央空洞を有するコンテナ取り扱い車両
301 車両300の車体
302a 駆動手段/車輪構成、第1の方向(X)
302b 駆動手段/車輪構成、第2の方向(Y)
350 複数のセルを占有する内部空洞を有するコンテナ取り扱い車両
400 ロボットピッキングデバイス
401 ロボットベース
402 第1のロボットセグメント
403 第2のロボットセグメント
404 第3のロボットセグメント
405 操作端部
406 第2の連結器
500 アクセスおよび分配ステーション
501 コンテナ支持体/コンテナバスケット
502 貯蔵システムアクセス開口部
503 コンベヤシステム
503a 第1のコンベヤベルト
503b 第2のコンベヤベルト
600 制御システム
700 フロア
X 第1の方向
Y 第2の方向
Z 第3の方向
RB 回転ロボットのベース軸
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13A
図13B
【国際調査報告】