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特表2024-51309060GHzシナリオのためのTDRAの機能強化
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-21
(54)【発明の名称】60GHzシナリオのためのTDRAの機能強化
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/0446 20230101AFI20240313BHJP
   H04W 72/12 20230101ALI20240313BHJP
【FI】
H04W72/0446
H04W72/12
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023561245
(86)(22)【出願日】2022-03-09
(85)【翻訳文提出日】2023-12-04
(86)【国際出願番号】 FI2022050147
(87)【国際公開番号】W WO2022214732
(87)【国際公開日】2022-10-13
(31)【優先権主張番号】17/222,297
(32)【優先日】2021-04-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100141162
【弁理士】
【氏名又は名称】森 啓
(74)【代理人】
【識別番号】100151459
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 健一
(72)【発明者】
【氏名】エサ タパニ ティーロラ
(72)【発明者】
【氏名】カリ ユハニ ホーリ
(72)【発明者】
【氏名】ティモ エルッキ ルンッティラ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE71
5K067JJ21
(57)【要約】
60GHz周波数帯域のシナリオで使用するための時間領域リソース割り当て(TDRA)の機能強化を実現するためのシステム、装置、方法、および非一過性のコンピュータ可読媒体において、ユーザ機器(UE)デバイスは、無線アクセスネットワーク(RAN)ノードから時間領域リソース割り当て(TDRA)テーブルを受信し、TDRAテーブルは、少なくとも1つのマルチスロットTDRAのTDRA設定情報を含み、RANノードから少なくとも1つのマルチスロットTDRAに関する指示を受信し、RANノードから少なくとも1つのマスク信号表示を受信し、少なくとも1つのマスク信号表示は、少なくとも1つのマスク信号のための少なくとも1つのスケジュールされた送信スロットに対応する情報を含み、受信した少なくとも1つのマスク信号表示に基づいて、マルチスロットTDRAを修正するか否かを判定し、マルチスロットTDRAを修正するか否かの判定の結果に基づいて、RANノードとのマルチスロット通信を実行するようにされる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)デバイスであって、
コンピュータ可読命令を記憶するメモリと、
前記コンピュータ可読命令を実行して、前記UEデバイスに、
無線アクセスネットワーク(RAN)ノードから、時間領域リソース割り当て(TDRA)テーブルを受信することであって、前記TDRAテーブルは、少なくとも1つのマルチスロットTDRAに関するTDRA設定情報を含む、受信することと、
前記RANノードから少なくとも1つのマルチスロットTDRAに関する指示を受信することと、
前記RANノードから少なくとも1つのマスク信号表示を受信することであって、前記少なくとも1つのマスク信号表示は、少なくとも1つのマスク信号のための少なくとも1つのスケジュールされた送信スロットに対応する情報を含む、受信することと、
受信した前記少なくとも1つのマスク信号表示に基づいて、前記マルチスロットTDRAを修正するか否かを判定することと、
前記マルチスロットTDRAを修正するか否かの前記判定の結果に基づいて、前記RANノードとのマルチスロット通信を実行することと、
を行わせるように構成された処理回路と、
を備える、UEデバイス。
【請求項2】
前記TDRAテーブルは、さらに、個々のTDRA設定情報に対応する複数の行を含み、前記個々のTDRA設定情報は、それぞれの前記行の前記個々のTDRAに対応する開始および長さ指標値(SLIV)情報およびマッピングタイプ情報を含み、前記複数の行のうちの少なくとも1つの行は、少なくとも2つの連続する時間領域送信スロットに関する個々のTDRAを含み、
前記UEデバイスは、さらに、
受信した前記指示を使用して、前記TDRAテーブルに対してルックアップ動作を実行するようにされ、前記指示は前記TDRAテーブルの行を特定する、
請求項1に記載のUEデバイス。
【請求項3】
前記TDRAテーブルは、さらに、
複数の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)送信スロットのスケジューリング、
複数の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信スロットのスケジューリング、または、
複数のPUSCH送信スロットおよび複数のPDSCH送信スロットの両方のスケジューリング、
に関連する情報を含む、請求項1または2に記載のUEデバイス。
【請求項4】
前記UEデバイスは、さらに、
前記マルチスロットTDRAの少なくとも1つの送信スロットが、前記少なくとも1つのマスク信号のための前記少なくとも1つのスケジュールされた送信スロットと重複するか否かを判定し、
前記マルチスロットTDRAの前記少なくとも1つの送信スロットが、前記少なくとも1つのマスク信号のための前記少なくとも1つのスケジュールされた送信スロットと重複することに応答して、
前記マルチスロットTDRAの重複する前記送信スロットを削除すること、および、
前記マルチスロットTDRAの末尾から対応する数のHARQプロセスを削除すること、
によって、前記マルチスロットTDRAを修正する、
ようにされる、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のUEデバイス。
【請求項5】
前記UEデバイスは、さらに、
前記少なくとも1つのスケジュールされた送信スロットにおいて、前記少なくとも1つのマスク信号のために割り当てられた少なくとも1つのシンボルが、前記マルチスロットTDRAの前記少なくとも1つのスロットのSLIVによって示される少なくとも1つのシンボルと重複するか否かを判定し、
前記少なくとも1つのマスク信号のために割り当てられた前記少なくとも1つのシンボルが、前記SLIVによって示される前記少なくとも1つのシンボルと重複するか否かの前記判定の結果に基づいて、重複する前記マルチスロットTDRAの前記SLIVによって示される前記少なくとも1つのシンボルを変更することによって、前記マルチスロットTDRAを修正する、
ようにされる、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のUEデバイス。
【請求項6】
前記UEデバイスは、さらに、
前記少なくとも1つのマスク信号のリンク方向を決定し、
前記少なくとも1つのマスク信号の決定された前記リンク方向が、前記マルチスロットTDRAの前記少なくとも1つのスロットのリンク方向と衝突することに基づいて、前記マルチスロットTDRAを修正する、
ようにされる、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のUEデバイス。
【請求項7】
前記UEデバイスは、さらに、
前記RANノードから置換TDRAを受信し、
前記マルチスロットTDRAを修正するか否かの前記判定の結果に基づいて、前記置換TDRAを使用して前記マルチスロットTDRAを修正する、
ようにされる、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のUEデバイス。
【請求項8】
前記少なくとも1つのマスク信号表示は、同期信号ブロック(SSB)信号、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)信号、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)モニタリング信号、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)、位相追跡基準信号(PTRS)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)信号、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つが、前記少なくとも1つのマスク信号であることを示す、請求項1乃至7のいずれか一項に記載のUEデバイス。
【請求項9】
前記UEデバイスは、さらに、
前記RANノードから前記少なくとも1つのマスク信号表示を周期的に受信するようにされ、
前記少なくとも1つのマスク信号表示はビットマップを含み、前記ビットマップの各ビットが送信スロットまたはシンボルに対応する、
請求項1乃至8のいずれか一項に記載のUEデバイス。
【請求項10】
無線アクセスネットワーク(RAN)ノードであって、
コンピュータ可読命令を記憶するメモリと、
前記コンピュータ可読命令を実行して、前記RANノードに、
時間領域リソース割り当て(TDRA)テーブルを少なくとも1つのユーザ機器(UE)デバイスに送信することであって、前記TDRAテーブルは少なくとも1つのマルチスロットTDRAに関するTDRA設定情報を含む、送信することと、
少なくとも1つのマルチスロットTDRAに関する指示を前記少なくとも1つのUEデバイスに送信することと、
少なくとも1つのマスク信号表示を前記少なくとも1つのUEデバイスに送信することであって、前記少なくとも1つのマスク信号表示は、少なくとも1つのマスク信号のための少なくとも1つのスケジュールされた送信スロットに対応する情報を含む、送信することと、
前記少なくとも1つのマルチスロットTDRAおよび前記少なくとも1つのマスク信号表示に基づいて、前記少なくとも1つのUEデバイスとのマルチスロット通信を実行することと、
を行わせるように構成された処理回路と、
を備える、RANノード。
【請求項11】
前記TDRAテーブルは、さらに、
複数の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)送信スロットのスケジューリング、
複数の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信スロットのスケジューリング、または、
複数のPUSCH送信スロットおよび複数のPDSCH送信スロットの両方のスケジューリング、
に関連する情報を含む、請求項10に記載のRANノード。
【請求項12】
前記RANノードは、さらに、
置換TDRAを前記少なくとも1つのUEデバイスに送信し、
前記置換TDRAに基づいて、前記マルチスロットTDRAを使用して、前記少なくとも1つのUEデバイスとの前記マルチスロット通信を実行する、
ようにされる、請求項10または11に記載のRANノード。
【請求項13】
前記RANノードは、さらに、
前記少なくとも1つのマスク信号表示を前記少なくとも1つのUEデバイスに周期的に送信するようにされ、
前記少なくとも1つのマスク信号表示はビットマップを含み、前記ビットマップの各ビットは送信スロットまたはシンボルに対応する、
請求項10乃至12のいずれか一項に記載のRANノード。
【請求項14】
ユーザ機器(UE)デバイスを動作させる方法であって、
無線アクセスネットワーク(RAN)ノードから、時間領域リソース割り当て(TDRA)テーブルを受信することであって、前記TDRAテーブルは少なくとも1つのマルチスロットTDRAに関するTDRA設定情報を含む、受信することと、
前記RANノードから少なくとも1つのマルチスロットTDRAに関する指示を受信することと、
前記RANノードから少なくとも1つのマスク信号表示を受信することであって、前記少なくとも1つのマスク信号表示は、少なくとも1つのマスク信号のための少なくとも1つのスケジュールされた送信スロットに対応する情報を含む、受信することと、
受信した前記少なくとも1つのマスク信号表示に基づいて、前記マルチスロットTDRAを修正するか否かを判定することと、
前記マルチスロットTDRAを修正するか否かの前記判定の結果に基づいて、前記RANノードとのマルチスロット通信を実行することと、
を含む方法。
【請求項15】
前記TDRAテーブルは、さらに、個々のTDRA設定情報に対応する複数の行を含み、前記個々のTDRA設定情報は、それぞれの前記行の前記個々のTDRAに対応する開始および長さ指標値(SLIV)情報およびマッピングタイプ情報を含み、前記複数の行のうちの少なくとも1つの行は、少なくとも2つの連続する時間領域送信スロットに関する個々のTDRAを含み、
前記方法は、さらに、
受信した前記指示を使用して、前記TDRAテーブルに対してルックアップ動作を実行することを含み、前記指示は前記TDRAテーブルの行を特定する、
ことを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記方法は、さらに、
前記マルチスロットTDRAの少なくとも1つの送信スロットが、前記少なくとも1つのマスク信号のための前記少なくとも1つのスケジュールされた送信スロットと重複するか否かを判定することと、
前記マルチスロットTDRAの前記少なくとも1つの送信スロットが、前記少なくとも1つのマスク信号のための前記少なくとも1つのスケジュールされた送信スロットと重複することに応答して、
前記マルチスロットTDRAの重複する前記送信スロットを削除すること、および、
前記マルチスロットTDRAの末尾から対応する数のHARQプロセスを削除すること、
により、前記マルチスロットTDRAを修正することと、
を含む、請求項14または15に記載の方法。
【請求項17】
前記方法は、さらに、
前記少なくとも1つのスケジュールされた送信スロットにおいて、前記少なくとも1つのマスク信号のために割り当てられた少なくとも1つのシンボルが、前記マルチスロットTDRAの前記少なくとも1つの送信スロットのSLIVによって示される少なくとも1つのシンボルと重複するか否かを判定することと、
前記少なくとも1つのマスク信号のために割り当てられた前記少なくとも1つのシンボルが、前記SLIVによって示される前記少なくとも1つのシンボルと重複するか否かの前記判定の結果に基づいて、重複する前記マルチスロットTDRAの前記SLIVによって示される前記少なくとも1つのシンボルを変更することによって、前記マルチスロットTDRAを修正することと、
を含む、請求項14乃至16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記方法は、さらに、
前記少なくとも1つのマスク信号のリンク方向を決定することと、
前記少なくとも1つのマスク信号の決定された前記リンク方向が、前記マルチスロットTDRAの前記少なくとも1つのスロットのリンク方向と衝突することに基づいて、前記マルチスロットTDRAを修正することと、
を含む、請求項14乃至17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記方法は、さらに、
前記RANノードから置換TDRAを受信することと、
前記マルチスロットTDRAを修正するか否かの前記判定の結果に基づいて、前記置換TDRAを使用して前記マルチスロットTDRAを修正することと、
を含む、請求項14乃至18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記方法は、さらに、
前記RANノードから前記少なくとも1つのマスク信号表示を周期的に受信することを含み、
前記少なくとも1つのマスク信号表示はビットマップを含み、前記ビットマップの各ビットは送信スロットまたはシンボルに対応する、
請求項14乃至19のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
様々な例示的な実施形態は、少なくとも1つのユーザ機器(UE)デバイスと少なくとも1つの無線アクセスネットワーク(RAN)ノードとの間の通信のための60GHz周波数帯域のシナリオに対して時間領域リソース割り当て(TDRA)の機能強化を提供するための方法、装置、システム、および/または非一過性のコンピュータ可読媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術の説明
5G新無線(NR)と呼ばれる第5世代モバイルネットワーク(5G)規格は、4Gロングタームエボリューション(LTE)規格よりも大容量、高信頼性、および低遅延の通信を提供するために開発されている。5G NR規格は2つの動作周波数帯域を定義している。例えば、7.125GHz以下の周波数帯域を含む周波数帯域(FR)1と、24.25GHz~52.6GHzの周波数帯域を含むFR2である。さらに、52.6GHz~71GHzの周波数帯域を含む免許不要の60GHz周波数帯域を使用するために5G規格を適応させるという提案もなされている。60GHzの周波数帯域は、FR2の機能強化、または新たなFR(FR3など)とみなされる場合もある。
【発明の概要】
【0003】
少なくとも1つの例示的な実施形態は、ユーザ機器(UE)デバイスに関連する。
【0004】
少なくとも1つの例示的な実施形態において、UEデバイスは、コンピュータ可読命令を記憶するメモリと、コンピュータ可読命令を実行して、UEデバイスに、無線アクセスネットワーク(RAN)ノードから、時間領域リソース割り当て(TDRA)テーブルを受信することであって、TDRAテーブルは、少なくとも1つのマルチスロットTDRAに関するTDRA設定情報を含む、受信することと、RANノードから少なくとも1つのマルチスロットTDRAに関する指示を受信することと、RANノードから少なくとも1つのマスク信号表示を受信することであって、少なくとも1つのマスク信号表示は、少なくとも1つのマスク信号のための少なくとも1つのスケジュールされた送信スロットに対応する情報を含む、受信することと、受信した少なくとも1つのマスク信号表示に基づいて、マルチスロットTDRAを修正するか否かを判定することと、マルチスロットTDRAを修正するか否かの判定の結果に基づいて、RANノードとのマルチスロット通信を実行することと、を行わせるように構成された処理回路と、を備えてよい。
【0005】
いくつかの例示的な実施形態は、TDRAテーブルが、さらに、個々のTDRA設定情報に対応する複数の行を含み、個々のTDRA構成情報は、それぞれの行の個々のTDRAに対応する開始および長さ指標値(SLIV)情報およびマッピングタイプ情報を含み、複数の行のうちの少なくとも1つの行は、少なくとも2つの連続する時間領域送信スロットに関する個々のTDRAを含み、UEデバイスは、受信した指示を使用して、TDRAテーブルに対してルックアップ動作を実行するようにされてよく、指示はTDRAテーブルの行を特定することを提示する。
【0006】
いくつかの例示的な実施形態は、TDRAテーブルが、さらに、複数の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)送信スロットのスケジューリング、複数の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信スロットのスケジューリング、または、複数のPUSCH送信スロットおよび複数のPDSCH送信スロットの両方のスケジューリング、に関連する情報を含むことを提示する。
【0007】
いくつかの例示的な実施形態は、UEデバイスが、さらに、マルチスロットTDRAの少なくとも1つの送信スロットが、少なくとも1つのマスク信号のための少なくとも1つのスケジュールされた送信スロットと重複するか否かを判定し、マルチスロットTDRAの少なくとも1つの送信スロットが、少なくとも1つのマスク信号のための少なくとも1つのスケジュールされた送信スロットと重複することに応答して、マルチスロットTDRAの重複する送信スロットを削除すること、および、マルチスロットTDRAの末尾から対応する数のHARQプロセスを削除すること、によって、マルチスロットTDRAを修正するようにされてよいことを提示する。
【0008】
いくつかの例示的な実施形態は、UEデバイスが、さらに、少なくとも1つのスケジュールされた送信スロットにおいて、少なくとも1つのマスク信号のために割り当てられた少なくとも1つのシンボルが、マルチスロットTDRAの少なくとも1つのスロットのSLIVによって示される少なくとも1つのシンボルと重複するか否かを判定し、少なくとも1つのマスク信号のために割り当てられた少なくとも1つのシンボルが、SLIVによって示される少なくとも1つのシンボルと重複するか否かの判定の結果に基づいて、重複するマルチスロットTDRAのSLIVによって示される少なくとも1つのシンボルを変更することによって、マルチスロットTDRAを修正するようにされてよいことを提示する。
【0009】
いくつかの例示的な実施形態は、UEデバイスが、さらに、少なくとも1つのマスク信号のリンク方向を決定し、少なくとも1つのマスク信号の決定されたリンク方向が、マルチスロットTDRAの少なくとも1つのスロットのリンク方向と衝突することに基づいて、マルチスロットTDRAを修正するようにされてよいことを提示する。
【0010】
いくつかの例示的な実施形態は、UEデバイスが、さらに、RANノードから置換TDRA(replacement TDRA)を受信し、マルチスロットTDRAを修正するか否かの判定の結果に基づいて、置換TDRAを使用してマルチスロットTDRAを修正するようにされてよいことを提示する。
【0011】
いくつかの例示的な実施形態は、少なくとも1つのマスク信号表示が、同期信号ブロック(SSB)信号、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)信号、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)モニタリング信号、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)、位相追跡基準信号(PTRS)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)信号、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つが、少なくとも1つのマスク信号であることを示すことを提示する。
【0012】
いくつかの例示的な実施形態は、UEデバイスが、さらに、RANノードから少なくとも1つのマスク信号表示を周期的に受信するようにされてよく、少なくとも1つのマスク信号表示はビットマップを含み、ビットマップの各ビットが送信スロットまたはシンボルに対応することを提示する。
【0013】
少なくとも1つの例示的な実施形態は、無線アクセスネットワーク(RAN)ノードに関連してよい。
【0014】
少なくとも1つの例示的な実施形態において、RANノードは、コンピュータ可読命令を記憶するメモリと、コンピュータ可読命令を実行して、RANノードに、時間領域リソース割り当て(TDRA)テーブルを少なくとも1つのユーザ機器(UE)デバイスに送信することであって、TDRAテーブルは、少なくとも1つのマルチスロットTDRAに関するTDRA設定情報を含む、送信することと、少なくとも1つのマルチスロットTDRAに関する指示を少なくとも1つのUEデバイスに送信することと、少なくとも1つのマスク信号表示を少なくとも1つのUEデバイスに送信することであって、少なくとも1つのマスク信号表示は、少なくとも1つのマスク信号のための少なくとも1つのスケジュールされた送信スロットに対応する情報を含む、送信することと、少なくとも1つのマルチスロットTDRAおよび少なくとも1つのマスク信号表示に基づいて、少なくとも1つのUEデバイスとのマルチスロット通信を実行することと、を実行させるように構成された処理回路と、を備えてよい。
【0015】
いくつかの例示的な実施形態は、TDRAテーブルは、さらに、複数の物理的アップリンク共有チャネル(PUSCH)送信スロットのスケジューリング、複数の物理的ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信スロットのスケジューリング、または、複数のPUSCH送信スロットおよび複数のPDSCH送信スロットの両方のスケジューリングに関連する情報を含むことを提示する。
【0016】
いくつかの例示的な実施形態は、RANノードが、さらに、置換TDRAを少なくとも1つのUEデバイスに送信し、置換TDRAに基づいて、マルチスロットTDRAを使用して、少なくとも1つのUEデバイスとのマルチスロット通信を実行するようにされてよいことを提示する。
【0017】
いくつかの例示的な実施形態は、RANノードが、さらに、少なくとも1つのマスク信号表示を少なくとも1つのUEデバイスに周期的に送信するようにされてよく、少なくとも1つのマスク信号表示はビットマップを含み、ビットマップの各ビットは送信スロットまたはシンボルに対応することを提示する。
【0018】
少なくとも1つの例示的な実施形態は、UEデバイスを動作させる方法に関連してよい。
【0019】
少なくとも1つの例示的な実施形態において、本方法は、無線アクセスネットワーク(RAN)ノードから、時間領域リソース割り当て(TDRA)テーブルを受信することであって、TDRAテーブルは少なくとも1つのマルチスロットTDRAに関するTDRA構成情報を含む、受信することと、RANノードから少なくとも1つのマルチスロットTDRAに関する指示を受信することと、RANノードから少なくとも1つのマスク信号表示を受信することであって、少なくとも1つのマスク信号表示は、少なくとも1つのマスク信号のための少なくとも1つのスケジュールされた送信スロットに対応する情報を含む、受信することと、受信した少なくとも1つのマスク信号表示に基づいて、マルチスロットTDRAを修正するか否かを判定することと、マルチスロットTDRAを修正するか否かの判定の結果に基づいて、RANノードとのマルチスロット通信を実行することと、を含んでよい。
【0020】
いくつかの例示的な実施形態は、TDRAテーブルが、さらに、個々のTDRA設定情報に対応する複数の行を含み、個々のTDRA設定情報は、それぞれの行の個々のTDRAに対応する開始および長さ指標値(SLIV)情報およびマッピングタイプ情報を含み、複数の行のうちの少なくとも1つの行は、少なくとも2つの連続する時間領域送信スロットに関する個々のTDRAを含み、本方法は、さらに、受信した指示を使用して、TDRAテーブルに対してルックアップ動作を実行することを含み、指示はTDRAテーブルの行を特定することを提示する。
【0021】
いくつかの例示的な実施形態は、本方法が、さらに、マルチスロットTDRAの少なくとも1つの送信スロットが、少なくとも1つのマスク信号のための少なくとも1つのスケジュールされた送信スロットと重複するか否かを判定することと、マルチスロットTDRAの少なくとも1つの送信スロットが、少なくとも1つのマスク信号のための少なくとも1つのスケジュールされた送信スロットと重複することに応答して、マルチスロットTDRAの重複する送信スロットを削除すること、および、マルチスロットTDRAの末尾から対応する数のHARQプロセスを削除することにより、マルチスロットTDRAを修正することと、を含んでよいことを提示する。
【0022】
いくつかの例示的な実施形態は、本方法が、さらに、少なくとも1つのスケジュールされた送信スロットにおいて、少なくとも1つのマスク信号のために割り当てられた少なくとも1つのシンボルが、マルチスロットTDRAの少なくとも1つの送信スロットのSLIVによって示される少なくとも1つのシンボルと重複するか否かを判定することと、少なくとも1つのマスク信号のために割り当てられた少なくとも1つのシンボルが、SLIVによって示される少なくとも1つのシンボルと重複するか否かの判定の結果に基づいて、重複するマルチスロットTDRAのSLIVによって示される少なくとも1つのシンボルを変更することによって、マルチスロットTDRAを修正することと、を含んでよいことを提示する。
【0023】
いくつかの例示的な実施形態は、本方法が、さらに、少なくとも1つのマスク信号のリンク方向を決定することと、少なくとも1つのマスク信号の決定されたリンク方向が、マルチスロットTDRAの少なくとも1つのスロットのリンク方向と衝突することに基づいて、マルチスロットTDRAを修正することと、を含んでよいことを提示する。
【0024】
いくつかの例示的な実施形態は、本方法が、さらに、RANノードから置換TDRAを受信することと、マルチスロットTDRAを修正するか否かの判定の結果に基づいて、置換TDRAを使用してマルチスロットTDRAを修正することと、を含んでよいことを提示する。
【0025】
いくつかの例示的な実施形態は、本方法が、さらに、RANノードから少なくとも1つのマスク信号表示を周期的に受信することを含んでよく、少なくとも1つのマスク信号表示はビットマップを含み、ビットマップの各ビットが送信スロットまたはシンボルに対応することを提示する。
【0026】
少なくとも1つの例示的な実施形態は、ユーザ機器(UE)デバイスに関連してよい。
【0027】
少なくとも1つの例示的な実施形態において、UEデバイスは、無線アクセスネットワーク(RAN)ノードから、時間領域リソース割り当て(TDRA)テーブルを受信する手段であって、TDRAテーブルは、少なくとも1つのマルチスロットTDRAに関するTDRA設定情報を含む、受信する手段と、RANノードから少なくとも1つのマルチスロットTDRAに関する指示を受信する手段と、RANノードから少なくとも1つのマスク信号表示を受信する手段であって、少なくとも1つのマスク信号表示は、少なくとも1つのマスク信号のための少なくとも1つのスケジュールされた送信スロットに対応する情報を含む、受信する手段と、受信した少なくとも1つのマスク信号表示に基づいて、マルチスロットTDRAを修正するか否かを判定する手段と、マルチスロットTDRAを修正するか否かの判定の結果に基づいて、RANノードとのマルチスロット通信を実行する手段と、を含んでよい。
【0028】
いくつかの例示的な実施形態は、TDRAテーブルは、さらに、個々のTDRA設定情報に対応する複数の行を含み、個々のTDRA設定情報は、それぞれの行の個々のTDRAに対応する開始および長さ指標値(SLIV)情報およびマッピングタイプ情報を含み、複数の行のうちの少なくとも1つの行は、少なくとも2つの連続する時間領域送信スロットに関する個々のTDRAを含み、UEデバイスは、さらに、受信した指示を使用して、TDRAテーブルに対してルックアップ動作を実行する手段を含んでよく、指示はTDRAテーブルの行を特定する、ことを提示する。
【0029】
いくつかの例示的な実施形態は、TDRAテーブルが、さらに、複数の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)送信スロットのスケジューリング、複数の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信スロットのスケジューリング、または、複数のPUSCH送信スロットおよび複数のPDSCH送信スロットの両方のスケジューリングに関連する情報を含むことを提示する。
【0030】
いくつかの例示的な実施形態は、UEデバイスが、さらに、マルチスロットTDRAの少なくとも1つの送信スロットが、少なくとも1つのマスク信号のための少なくとも1つのスケジュールされた送信スロットと重複するか否かを判定する手段と、マルチスロットTDRAの少なくとも1つの送信スロットが、少なくとも1つのマスク信号のための少なくとも1つのスケジュールされた送信スロットと重複することに応答して、マルチスロットTDRAの重複する送信スロットを削除すること、および、マルチスロットTDRAの末尾から対応する数のHARQプロセスを削除することによって、マルチスロットTDRAを修正する手段と、を含んでよいことを提示する。
【0031】
いくつかの例示的な実施形態は、UEデバイスが、さらに、少なくとも1つのスケジュールされた送信スロットにおいて、少なくとも1つのマスク信号のために割り当てられた少なくとも1つのシンボルが、マルチスロットTDRAの少なくとも1つのスロットのSLIVによって示される少なくとも1つのシンボルと重複するか否かを判定する手段と、少なくとも1つのマスク信号用に割り当てられた少なくとも1つのシンボルが、SLIVによって示される少なくとも1つのシンボルと重複するか否かの判定の結果に基づいて、重複するマルチスロットTDRAのSLIVによって示される少なくとも1つのシンボルを変更することによって、マルチスロットTDRAを修正する手段と、を含んでよいことを提示する。
【0032】
いくつかの例示的な実施形態は、UEデバイスが、さらに、少なくとも1つのマスク信号のリンク方向を決定する手段と、少なくとも1つのマスク信号の決定されたリンク方向が、マルチスロットTDRAの少なくとも1つのスロットのリンク方向と衝突することに基づいて、マルチスロットTDRAを修正する手段と、を含んでよいことを提示する。
【0033】
いくつかの例示的な実施形態は、UEデバイスが、さらに、RANノードから置換TDRAを受信する手段と、マルチスロットTDRAを修正するか否かの判定の結果に基づいて、置換TDRAを使用してマルチスロットTDRAを修正する手段と、を備えてよいことを提示する。
【0034】
いくつかの例示的な実施形態は、少なくとも1つのマスク信号表示が、同期信号ブロック(SSB)信号、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)信号、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)モニタリング信号、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)、位相追跡基準信号(PTRS)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)信号、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つが、少なくとも1つのマスク信号であることを示すことを提示する。
【0035】
いくつかの例示的な実施形態は、UEデバイスが、さらに、RANノードから少なくとも1つのマスク信号表示を周期的に受信する手段を含んでよく、少なくとも1つのマスク信号表示はビットマップを含み、ビットマップの各ビットが送信スロットまたはシンボルに対応することを提示する。
【0036】
少なくとも1つの例示的な実施形態は、無線アクセスネットワーク(RAN)ノードに関連してよい。
【0037】
少なくとも1つの例示的な実施形態において、RANノードは、少なくとも1つのユーザ機器(UE)デバイスに時間領域リソース割り当て(TDRA)テーブルを送信する手段であって、TDRAテーブルは、少なくとも1つのマルチスロットTDRAに関するTDRA設定情報を含む、送信する手段と、少なくとも1つのマルチスロットTDRAに関する指示を少なくとも1つのUEデバイスに送信する手段と、少なくとも1つのマスク信号表示を少なくとも1つのUEデバイスに送信する手段であって、少なくとも1つのマスク信号表示は、少なくとも1つのマスク信号のための少なくとも1つのスケジュールされた送信スロットに対応する情報を含む、送信する手段と、少なくとも1つのマルチスロットTDRAおよび少なくとも1つのマスク信号表示に基づいて、少なくとも1つのUEデバイスとのマルチスロット通信を実行する手段と、を含んでよい。
【0038】
いくつかの例示的な実施形態は、TDRAテーブルが、さらに、複数の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)送信スロットのスケジューリング、複数の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信スロットのスケジューリング、または、複数のPUSCH送信スロットと複数のPDSCH送信スロットの両方のスケジューリング、の関連情報を含んでよいことを提示する。
【0039】
いくつかの例示的な実施形態は、RANノードが、さらに、置換TDRAを少なくとも1つのUEデバイスに送信する手段と、置換TDRAに基づいて、マルチスロットTDRAを使用して少なくとも1つのUEデバイスとのマルチスロット通信を実行する手段と、を含んでよいことを提示する。
【0040】
いくつかの例示的な実施形態は、RANノードが、さらに、少なくとも1つのマスク信号表示を少なくとも1つのUEデバイスに周期的に送信する手段を含んでよく、少なくとも1つのマスク信号表示はビットマップを含み、ビットマップの各ビットは送信スロットまたはシンボルに対応することを提示する。
【図面の簡単な説明】
【0041】
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する添付図面は、1つまたは複数の例示的な実施形態を示し、本明細書とともに、これらの例示的な実施形態について説明する。
図1図1は、少なくとも1つの例示的な実施形態による無線通信システムを示す。
図2図2は、少なくとも1つの例示的な実施形態による例示的なRANノードのブロック図を示す。
図3図3は、少なくとも1つの例示的な実施形態による例示的なUEデバイスのブロック図を示す。
図4A図4Aは、少なくとも1つの例示的な実施形態による例示的な機能強化されたTDRAテーブルを示す。
図4B図4Bは、いくつかの例示的な実施形態によるマルチスロットTDRAと重複するマスク信号の例を示す図である。
図4C図4Cは、いくつかの例示的な実施形態によるマルチスロットTDRAと重複するマスク信号の例を示す図である。
図4D図4Dは、いくつかの例示的な実施形態によるマルチスロットTDRAと重複するマスク信号の例を示す図である。
図5A図5Aは、いくつかの例示的な実施形態によるUEデバイスを動作させる方法を示す例示的なフローチャートである。
図5B図5Bは、いくつかの例示的な実施形態によるUEデバイスを動作させる方法を示す例示的なフローチャートである。
図5C図5Cは、いくつかの例示的な実施形態によるUEデバイスを動作させる方法を示す例示的なフローチャートである。
図5D図5Dは、いくつかの例示的な実施形態によるUEデバイスを動作させる方法を示す例示的なフローチャートである。
図5E図5Eは、いくつかの例示的な実施形態によるUEデバイスを動作させる方法を示す例示的なフローチャートである。
図6図6は、少なくとも1つの例示的な実施形態によるRANノードを動作させる方法を示す例示的なフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0042】
次に、いくつかの例示的な実施形態が示されている添付図面を参照して、様々な例示的な実施形態についてより詳細に説明する。
【0043】
本明細書には、詳細な例示的実施形態が開示されている。しかしながら、本明細書に開示される特定の構造的および機能的な詳細は、例示的な実施形態について説明する目的のための単なる代表的なものである。しかしながら、例示的な実施形態は、多くの代替形態で具体化されてもよく、本明細書に記載された例示的な実施形態のみに限定されると解釈されるべきではない。
【0044】
本明細書においては、様々な要素について説明するために第1、第2などの用語が使用される場合があるが、これらの要素はこれらの用語によって限定されるべきではないことを理解されたい。これらの用語は、ある要素を他の要素から区別するために使用されているに過ぎない。例えば、例示の実施形態の範囲から逸脱することなく、第1の要素を第2の要素と称することができ、同様に、第2の要素を第1の要素と称することができる。本明細書で使用される場合、用語「および/または」は、関連する列挙された項目の1つまたは複数のあらゆる組み合わせを含む。
【0045】
ある要素が他の要素に「接続」されている、または「結合」されていると称される場合、その要素は他の要素に直接的に接続、または、直接的に結合されている場合もあれば、介在要素が存在する場合もあることを理解されたい。対照的に、ある要素が他の要素に「直接的に接続」または「直接的に結合」されていると称される場合、介在要素は存在しない。要素間の関係を表すために使用される他の文言も同様に解釈されるべきである(例えば、「間にある」に対して「直接的に間にある」、「隣接している」に対して「直接的に隣接している」など)。
【0046】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態について説明することのみを目的とし、例示的な実施形態を限定することを意図するものではない。本明細書で使用される場合、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈上明らかにそうでないことが示されない限り、複数形も含むことが意図される。本明細書で使用される場合、用語「comprises」、「comprising」、「includes」、および/または「including」は、記載された特徴、数値、ステップ、動作、要素、および/または構成要素の存在を特定するが、1つまたは複数の他の特徴、数値、ステップ、動作、要素、構成要素、および/またはそれらのグループの存在または追加を排除するものではないことをさらに理解されたい。
【0047】
また、いくつかの代替的な実施態様において、記載された機能/動作は、図に記載された順序とは異なる順序で実行されてもよいことに留意されたい。例えば、連続して示された2つの図は、実際には実質的に同時に実行されてもよいし、関係する機能/動作によっては逆の順序で実行されてもよい。
【0048】
以下の説明においては、例示的な実施形態を十分に理解するために具体的な詳細を記載する。しかしながら、例示的な実施形態は、これらの具体的な詳細がなくても実施され得ることが、当業者には理解されるであろう。例えば、例示的な実施形態を不必要に詳細にして不明瞭としないために、システムをブロック図で示す場合がある。他の例においては、例示的な実施形態を不明瞭にしないために、周知のプロセス、構造および技術を不必要に詳細にはせずに示す場合がある。
【0049】
また、例示的な実施形態は、フローチャート、フロー図、データフロー図、構造図、またはブロック図として描かれるプロセスとして記述することができることに留意されたい。フローチャートは、動作を逐次的なプロセスとして記述することができるが、動作の多くは、並行して、同時に、または一斉に実行することができる。さらに、動作の順序を並べ替えることもできる。プロセスは、その動作が完了した時点で終了する場合もあるが、図に含まれていない追加のステップを伴う場合もある。プロセスは、方法、関数、手続き、サブルーチン、サブプログラムなどに対応する。プロセスが関数に対応する場合、その終了は、呼び出し関数またはメイン関数への関数のリターンに対応する。
【0050】
さらに、本明細書で開示するように、「メモリ」という用語は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気RAM、コアメモリ、および/または情報を記憶するための他のコンピュータ可読媒体を含む、データを記憶するための1つまたは複数の装置を表す場合がある。「記憶媒体」という用語は、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気RAM、コアメモリ、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュメモリ装置、および/または情報を記憶するための他のコンピュータ可読媒体を含む、データを記憶するための1つまたは複数の装置を表すことができる。「コンピュータ可読媒体」という用語には、携帯型または固定型の記憶装置、光記憶装置、無線チャネル、および命令(複数可)および/またはデータを記憶、格納、または搬送することができる他の様々な媒体が含まれるが、これらに限定されない。
【0051】
さらに、例示的な実施形態は、ハードウェア回路および/またはソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語などをハードウェアと組み合わせて実装することができる(例えば、ハードウェアによって実行されるソフトウェアなど)。ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、またはマイクロコードで実施される場合、所望のタスクを実行するためのプログラムコードまたはコードセグメントは、非一過性のコンピュータ記憶媒体などの機械またはコンピュータ可読媒体に記憶され、所望のタスクを実行するために1つまたは複数のプロセッサにロードすることができる。
【0052】
コードセグメントは、手順、関数、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェアパッケージ、クラス、または命令、データ構造、プログラム文の任意の組み合わせを表すことができる。コードセグメントは、情報、データ、引数、パラメータ、またはメモリ内容の受け渡しによって、他のコードセグメントまたはハードウェア回路に結合することができる。情報、引数、パラメータ、データなどは、メモリ共有、メッセージパッシング、トークンパッシング、ネットワーク伝送などを含む任意の適切な手段を介して、受け渡され、転送され、または伝送される。
【0053】
本願で使用される場合、「回路」および/または「ハードウェア回路」という用語は、以下のうちの1つ以上または全てを指す場合がある。(a)ハードウェアのみの回路実装(アナログ回路および/またはデジタル回路のみにおける実装など)、(b)ハードウェア回路とソフトウェアとの組み合わせ(該当する場合)、(i)アナログおよび/またはデジタルハードウェア回路とソフトウェア/ファームウェアとの組み合わせ、および(ii)ハードウェアプロセッサとソフトウェア(デジタルシグナルプロセッサを含む)、ソフトウェア、およびメモリとの組み合わせであって、携帯電話やサーバなどの装置に様々な機能を実行させるために協働するもの、および(c)マイクロプロセッサまたはマイクロプロセッサの一部などのハードウェア回路および/またはプロセッサであって、動作のためにソフトウェア(例えば、ファームウェア)を必要とするが、ソフトウェアが動作に必要でないときは存在しないこともあり、例えば、より具体的な回路としては、中央処理装置(CPU)、算術論理演算装置(ALU)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、システムオンチップ(SoC)、プログラマブルロジックユニット、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)などが挙げられるが、これらに限定されない。
【0054】
回路のこの定義は、特許請求の範囲を含め、本願におけるこの用語の全ての使用に適用される。さらなる例として、本願で使用される場合、回路という用語は、単にハードウェア回路もしくはプロセッサ(または、複数のプロセッサ)またはハードウェア回路もしくはプロセッサの一部と、それ(または、それら)に付随するソフトウェアおよび/またはファームウェアの実装も対象とする。また、回路という用語は、例えば、特定の請求項の要素に適用可能であれば、モバイルデバイス用のベースバンド集積回路またはプロセッサ集積回路、あるいはサーバ、セルラーネットワークデバイス、または他のコンピューティングデバイスまたはネットワークデバイスにおける同様の集積回路も対象とする。
【0055】
本開示の様々な例示的な実施形態は、明確性のため、および、便宜上、5G無線通信規格に関連して議論されるが、例示的な実施形態はそれに限定されず、当業者であれば、例示的な実施形態が、4G規格、Wi-Fi規格、将来の6G規格、将来の7G規格などの他の無線通信規格に適用可能であることを認識するであろう。さらに、例示的な実施形態は、60GHz周波数帯域のシナリオ(例えば、FR2および/またはFR2拡張シナリオなど)を参照して議論されるが、明確性および便宜のために、例示的な実施形態はそれに限定されず、例示的な実施形態は、サブTHzまたはTHz帯の周波数など、他の周波数帯域にも適用可能である。
【0056】
様々な例示的な実施形態は、60GHz周波数帯域シナリオで使用するための時間領域リソース割り当て(TDRA)の機能強化に向けられており、より具体的には、60GHz周波数帯域シナリオにおける複数の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)スケジューリングおよび/または複数の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)スケジューリングのサポートを可能にする。現在の5G NR規格では、TDRAテーブルは、単一のDCIメッセージを使用したマルチPUSCHスケジューリングのみをサポートし、単一のDCIメッセージを使用したマルチPDSCHスケジューリングをサポートせず、単一のDCIメッセージを使用したマルチPUSCHスケジューリング、例えば、上りリンク(UL)と下りリンク(DL)の両方のトランスポートブロック(TB)をスケジューリングする機能を持つ単一のDCIを使用したスケジューリングとマルチPDSCHスケジューリング(例えば、マルチPUSCH/PDSCH、マルチPxSCHなど)の両方をサポートせず、1つのリンク方向の1つのTBが一度にスケジューリングされる、と定義されている。その結果、マルチPDSCHスケジューリングおよび/または複合マルチPxSCHスケジューリングのサポートが存在しないため、複数のDL TBおよび/または物理リソースブロック(PRB)をUEデバイスに割り当てるために必要なシグナリングメッセージおよび/または処理の超過量が増加する。
【0057】
したがって、単一のDCIメッセージを使用するマルチPDSCHスケジューリングをさらにサポートし、および/または、単一のDCIメッセージを使用するマルチPUSCHスケジューリングおよびマルチPDSCHスケジューリングの両方をサポートするように、TDRAテーブルを改善することが望まれている。例示的な実施形態においては、60GHz周波数帯域の文脈でTDRAテーブルの機能強化について説明したが、例示的な実施形態はこれに限定されず、機能強化されたTDRAテーブルは、FR1および/またはFR2などの他の周波数帯域シナリオにも使用することができる。さらに、少なくとも1つの例示的な実施形態のTDRAテーブルは、TDRAテーブル内の非連続スロットをサポートするために必要なTDRAテーブルの行数および/またはRRC信号数を減らすことによって、TDRAテーブルを格納するために必要なメモリ量を減少させるという追加の利点を提供する。
【0058】
図1は、少なくとも1つの例示的な実施形態による無線通信システムを示す。図1に示すように、無線通信システムは、コアネットワーク100と、データネットワーク105と、第1無線アクセスネットワーク(RAN)ノード110と、第1ユーザ機器(UE)デバイス120と、を備えるが、例示的な実施形態はこれに限定されず、例示的な実施形態は、より多くのまたはより少ない数の構成要素を含んでよい。例えば、無線通信システムは、2つ以上のUEデバイス、2つ以上のRANノード、追加の基地局、ルータ、アクセスポイント、ゲートウェイなどを備えてよい。
【0059】
RANノード110および/またはUEデバイス120は、セルラー無線アクセスネットワーク(例えば、3G無線アクセスネットワーク、4G-ロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク、5G-新無線(例えば、5G)無線ネットワーク、WiFiネットワークなど)などの無線ネットワークを介して接続され得る。無線ネットワークは、コアネットワーク100および/またはデータネットワーク105を含んでよい。RANノード110は、有線ネットワークおよび/または無線ネットワークを介して、コアネットワーク100および/またはデータネットワーク105と同様に、相互におよび/または他のRANノード(図示せず)に接続することができる。コアネットワーク100およびデータネットワーク105は、有線ネットワークおよび/または無線ネットワークを介して互いに接続することができる。データネットワーク105は、インターネット、イントラネット、広域ネットワークなどを指す場合がある。
【0060】
いくつかの例示的な実施形態によれば、RANノード110は、中継ノード(例えば、統合アクセスおよびバックホール(IAB)ノード)として機能してよく、同じ、または、異なる無線アクセス技術(例えば、WiFiなど)の少なくとも1つの基地局(および/またはアクセスポイント(AP)、ルータなど)(図示せず)と組み合わせてUE120と通信してよい。少なくとも1つの例示的な実施形態において、RANノード110は、異なる無線アクセス技術を使用する基地局(図示せず)または異なる周波数リソースで動作する基地局(図示せず)がアクセスリンク(例えば、無線通信)をUEデバイス120などに提供し、換言すれば、AP/gNBまたは分散ユニット(DU)として機能し、基地局は、コアネットワーク100への少なくとも1つのバックホールリンクを促進するRANノード110に接続し、換言すれば、IAB移動端末(MT)エンティティとして機能する。アウトバンド中継の例示的な実施形態において、RANノード110は、以下の図で説明するUEデバイス120に関連する機能を実行することができる。少なくとも1つの例示的な実施形態において、RANノード110は、RANノード110および同じ周波数リソースがUEデバイス120へのアクセスリンクおよびバックホールリンクなどの両方を提供するインバンド中継を実行してよく、換言すれば、RANノード110はIAB DUおよびIAB MTの両方として機能する。これらの例示的な実施形態において、以下の図で説明するUEデバイス120の機能は、UEデバイス等によって実行されることになる。
【0061】
UEデバイス120は、モバイル機器、スマートフォン、タブレット、ラップトップコンピュータ、ウェアラブルデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、センサ(例えば、温度計、湿度センサ、圧力センサ、モーションセンサ、加速度計など)、アクチュエータ、ロボットデバイス、ロボット工学、ドローン、コネクテッド医療デバイス、eヘルスデバイス、スマートシティ関連デバイス、セキュリティカメラ、自律デバイス(例えば、自律走行車など)、デスクトップコンピュータ、および/または、例えば、5G NR通信規格、および/または他の無線通信規格(複数可)に従って動作することができる任意の他のタイプの据え置き型または携帯型デバイスである。UEデバイス120は、URLLC通信、TSC通信などの厳格な待ち時間、信頼性、および/または精度要件に従ってデータを送信および/または受信するように構成可能であるが、例示的な実施形態はこれに限定されない。
【0062】
無線通信システムは、RANノード110などの少なくとも1つのRANノード(例えば、基地局、無線アクセスポイントなど)をさらに含む。RANノード110は、5G NR、LTE、Wi-Fiなどの基礎となるセルラーおよび/または無線ラジオアクセス技術(RAT)に従って動作することができる。例えば、RANノード110は、5G gNBノード、LTE eNBノード、またはLTE ng-eNBノードなどであってもよいが、例示の実施形態はこれらに限定されない。RANノード110は、RANノード110を取り囲むセルサービスエリア110Aなど、RANノードのそれぞれの物理的位置を取り囲むセルサービスエリア(例えば、ブロードキャストエリア、サービングエリア、カバレッジエリアなど)内の1つまたは複数のUEデバイスに無線ネットワークサービスを提供することができる。例えば、UEデバイス120は、セルサービスエリア110A内に位置し、RANノード110(例えば、UEデバイス120にサービスを提供するRANノードなど)に接続し、ブロードキャストメッセージを受信し、ページングメッセージを受信し、シグナリングメッセージを受信/送信し、および/またはRANノード110(例えば、UEデバイス120にサービスを提供するRANノードなど)を介して無線ネットワークにアクセス等することができるが、例示的な実施形態はこれに限定されない。
【0063】
さらに、RANノード110は、マルチユーザ(MU)多重入力多重出力(MIMO)モードおよび/またはマッシブMIMO(mMIMO)モードで動作するように構成することができ、RANノード110は、複数のアンテナ(例えば、アンテナパネル、アンテナ素子、アンテナアレイなど)およびビームフォーミングおよび/またはビームステアリング技術を使用して、異なる空間領域および/または周波数領域において複数のビーム(例えば、無線チャネル、データストリーム、ストリームなど)を送信する。
【0064】
RANノード110は、コアネットワークデバイス、コアネットワークサーバ、アクセスポイント、スイッチ、ルータ、ノードなど、コアネットワーク100に常駐する少なくとも1つのコアネットワーク要素(図示せず)に接続されてもよいが、例示の実施形態はこれに限定されない。コアネットワーク100は、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)、セッション管理機能(SMF)、ポリシー制御機能(PCF)、統一データ管理(UDM)、ユーザプレーン機能(UPF)、認証サーバ機能(AUSF)、アプリケーション機能(AF)、および/またはネットワークスライス選択機能(NSSF)等のネットワーク機能を提供することができるが、例示の実施形態はこれに限定されない。
【0065】
無線通信ネットワークの特定の構成要素が図1の無線通信システムの一部として示されているが、例示的な実施形態はこれに限定されず、無線通信ネットワークは、アクセスポイント、スイッチ、ルータ、ノード、サーバ、ゲートウェイなど、無線通信システム内の基礎となるネットワークの動作に必要で、好ましく、かつ/または有益である、図1に示されている以外の構成要素を含むことができる。
【0066】
図2は、少なくとも1つの例示的な実施形態による例示的なRANノードのブロック図を示す。図2のRANノードは、図1のRANノード110に対応してよいが、これに限定されない。
【0067】
図2を参照すると、RANノード2000は、少なくとも1つのプロセッサ2100、少なくとも1つの通信バス2200、メモリ2300、少なくとも1つのコアネットワークインタフェース2400、および/または少なくとも1つの無線アンテナアレイ2500などの処理回路を含むことができるが、例示の実施形態は、これに限定されない。例えば、コアネットワークインタフェース2400および無線アンテナアレイ2500は、単一のネットワークインタフェースなどに組み合わされてもよく、またはRANノード2000は、複数の無線アンテナアレイ、複数のコアネットワークインタフェースなど、および/またはそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。メモリ2300は、例示的な実施形態の1つまたは複数の方法をRANノード2000に実行させることができるコンピュータ実行可能命令を含む様々な特定用途のプログラムコードを含むことができる。
【0068】
少なくとも1つの例示的な実施形態において、処理回路は、少なくとも1つのプロセッサ2100などの少なくとも1つのプロセッサ(および/またはプロセッサコア、分散プロセッサ、ネットワーク化されたプロセッサなど)を含んでよく、このプロセッサは、RANノード2000の1つまたは複数の要素を制御し、それによってRANノード2000に様々な動作を実行させるように構成されてよい。処理回路(例えば、少なくとも1つのプロセッサ2100など)は、プログラムコード(例えば、コンピュータ読み取り可能な命令)およびデータをメモリ2300から取得して処理することによってプロセスを実行し、それによってRANノード2000全体の特定用途の制御および機能を実行するように構成される。特定用途のプログラム命令が(例えば、少なくとも1つのプロセッサ2100などに)ロードされると、少なくとも1つのプロセッサ2100は特定用途のプログラム命令を実行し、それにより少なくとも1つのプロセッサ2100を特定用途のプロセッサに変換する。
【0069】
少なくとも1つの例示的な実施形態において、メモリ2300は、非一過性のコンピュータ可読記憶媒体であってよく、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、および/またはディスクドライブ、もしくはソリッドステートドライブなどの永久大容量記憶装置を含んでよい。メモリ2300に格納されるのは、図6と関連させて説明した方法、少なくとも1つのコアネットワークインタフェース2400、および/または少なくとも1つの無線アンテナアレイ2500など、RANノード2000の動作に関連するプログラムコード(即ち、コンピュータ可読命令)である。そのようなソフトウェア要素は、RANノード2000に接続された駆動機構(図示せず)を使用して、または少なくとも1つのコアネットワークインタフェース2400、および/もしくは少なくとも1つの無線アンテナアレイ2500などを介して、メモリ2300とは独立した非一過性のコンピュータ可読記憶媒体からロードすることができる。
【0070】
少なくとも1つの例示的な実施形態において、通信バス2200は、RANノード2000の要素間で実行される通信およびデータ伝送を可能にすることができる。バス2200は、高速シリアルバス、パラレルバス、および/または任意の他の適切な通信技術を使用して実装することができる。少なくとも1つの例示的な実施形態によれば、RANノード2000は、アドレスバス、データバスなどの複数の通信バス(図示せず)を含むことができる。
【0071】
RANノード2000は、例えば、4G RANノード、5G RANノードなどとして動作することができ、RANノード2000に接続されたUEデバイスに対して時間領域リソース割り当て(TDRA)、例えば、直交周波数分割多重(OFDM)シンボル、物理リソースブロック(PRB)、リソースエレメントなどをスケジュールするように構成することができるが、例示的な実施形態はこれに限定されない。
【0072】
例えば、RANノード2000は、時間領域(例えば、時分割二重化)および周波数領域(例えば、周波数分割二重化)の動作に基づいて、キャリアの時間-周波数リソース(例えば、時間および周波数の次元を有するリソースブロック)を割り当てることができる。時間領域の文脈では、RANノード2000は、指定されたアップロード(例えば、アップリンク(UL))時間帯および指定されたダウンロード(例えば、ダウンリンク(DL))時間帯の間、RANノード2000に接続された1つまたは複数のUE(例えば、UE120など)にキャリア(またはキャリアのサブバンド)を割り当てる。RANノード2000に接続された複数のUEが存在する場合、キャリアは、各UEがRANノード2000によってスケジューリングされるように時間的に共有され、RANノード2000は、各UEに自身のアップリンク時間および/またはダウンリンク時間を割り当てる。周波数領域の文脈において、および/またはUEの空間領域多重化(例えば、MU MIMOなど)を実行する場合、RANノード2000は、アップリンクおよび/またはダウンリンク送信のために、キャリアの別々の周波数サブバンドを、RANノード2000によって同時にサービスを提供されるUEに割り当てる。UEとRANノード2000との間のデータ伝送は、時間領域および周波数領域の両方の文脈において、無線フレームベースで行われる場合がある。RANノード2000による特定のUEデバイスへの割り当ておよび/または割り当てのための最小リソース単位は、特定のダウンリンク/アップリンク時間間隔(例えば、1つのOFDMシンボル、1つのスロット、1つのミニスロット、1つのサブフレームなど)および/または特定のダウンリンク/アップリンクリソースブロック(例えば、12個の隣接するサブキャリア、周波数サブバンドなど)に対応する。
【0073】
明確性と一貫性のために、例示的な実施形態は時間領域を使用するものとして説明するが、例示的な実施形態はこれに限定されない。
【0074】
さらに、RANノード2000は、物理ダウンリンク共通チャネル(PDCCH)情報を介して、RANノード2000のセルサービス領域内に位置する1つまたは複数のUEデバイスにスケジューリング情報を送信することができ、これにより、1つまたは複数のUEデバイスは、送信(例えば、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)情報および/または物理アップリンク共有チャネル情報(PUSCH)などを介したUL送信)および/またはRANノード2000との間および/またはRANノード2000からのデータパケットの受信(PDCCHおよび/または物理ダウンリンク共有チャネル情報(PDSCH)などを介したDL送信など)を行うように、1つまたは複数のUEデバイスを構成することができる。さらに、RANノード2000は、物理(PHY)レイヤシグナリング、媒体アクセス制御(MAC)レイヤ制御エレメント(CE)シグナリング、無線リソース制御(RRC)シグナリングなどを介して、ダウンリンク制御情報(DCI)メッセージを使用してUEデバイスに制御メッセージを送信することができるが、例示の実施形態はこれに限定されない。
【0075】
RANノード2000は、また、少なくとも1つのコアネットワークインタフェース2400、および/または少なくとも1つの無線アンテナアレイ2500などを含んでよい。少なくとも1つの無線アンテナアレイ2500は、無線ユニット(図示せず)に関連するアレイを含んでよく、4G LTE無線信号、5G NR無線信号などの無線アクセス技術に従って無線信号をUE120などの少なくとも1つのUEデバイスに送信するために使用されてよい。いくつかの例示的な実施形態によれば、無線アンテナアレイ2500は、単一のアンテナであってもよく、複数のアンテナ等であってもよい。例えば、無線アンテナアレイ2500は、複数のビームを異なる方向、角度、周波数、および/または異なる遅延などで送信するグリッドオブビーム(GoB)として構成されてもよいが、例示的な実施形態はこれに限定されない。
【0076】
RANノード2000は、コアネットワークインタフェース2400を介して無線通信ネットワークのコアネットワーク(例えば、バックエンドネットワーク、バックホールネットワーク、バックボーンネットワーク、データネットワークなど)と通信することができる。コアネットワークインタフェース2400は、有線および/または無線ネットワークインタフェースであってよく、RANノード2000が、コアネットワークゲートウェイ(図示せず)、インターネット、イントラネット、広域ネットワーク、電話ネットワーク、VoIPネットワークなどのデータネットワーク(例えば、データネットワーク105)などのバックエンドネットワーク上のネットワークデバイスとの間でデータを通信および/または送信することを可能にすることができる。
【0077】
図2にはRANノード2000の例示的な実施形態が描かれているが、RANノードはこれに限定されるものではなく、実証された目的に適した追加的なアーキテクチャおよび/または代替的なアーキテクチャを含むことができる。例えば、RANノード2000の機能は、集中ユニット(CU)、分散ユニット(DU)、リモート無線ヘッド(RRH)、および/またはリモート無線ユニット(RRU)などの複数の物理的、論理的、および/または仮想ネットワーク要素の間で分割されてもよいが、例示の実施形態はこれに限定されない。さらに、RANノード2000は、X2、Xnなどのインタフェース(図示せず)、RANノード2000と無線ネットワークの他のRANノードとの間のX2、Xnなどのインタフェース(図示せず)、RANノード2000とコアネットワーク(例えば、コアネットワーク100)との間の、S1、NGなどのインタフェース、F1、E1などの、分散および/または仮想RANモード(図示せず)で動作するRANノード2000のネットワーク機能間のインタフェース、および/または物理レイヤ(例えば、ベースバンドユニットなど)と無線レイヤ(例えば、RRH、コアネットワークインタフェース2400など)との間のインタフェース(図示せず)、例えば、CPRI、eCPRIなどを使用して、スタンドアロン(SA)モードおよび/またはノンスタンダロン(NSA)モードで動作することができるが、例示の実施形態はこれに限定されない。
【0078】
図3は、少なくとも1つの例示的な実施形態による例示的なUEデバイスのブロック図を示す。図3の例示的なUEデバイス3000は、図1のUEデバイス(複数可)120に対応してよいが、例示的な実施形態はこれに限定されない。
【0079】
図3を参照すると、UE3000は、少なくとも1つのプロセッサ3100などの処理回路、少なくとも1つの通信バス3200、メモリ3300、複数の無線アンテナおよび/または無線アンテナパネル3400、少なくとも1つの位置センサ3500、少なくとも1つの入出力(I/O)装置3600(例えば、キーボード、タッチスクリーン、マウス、マイクロフォン、カメラ、スピーカなど)、および/またはディスプレイパネル3700(モニタ、タッチスクリーンなど)、を含むが、例示の実施形態はこれに限定されない。いくつかの例示的な実施形態によれば、UE3000は、より多くの、または、より少ない数の構成要素を含むことができ、例えば、UE3000は、バッテリ、1つまたは複数の追加のセンサ(例えば、温度計、湿度センサ、圧力センサ、モーションセンサ、加速度計など)、アクチュエータ、単一の無線アンテナおよび/または単一の無線アンテナパネルなども含んでよい。さらに、UE3000の位置センサ3500、ディスプレイパネル3700、および/またはI/O装置3600などは、任意選択的であってよい。
【0080】
少なくとも1つの例示的な実施形態において、処理回路は、少なくとも1つのプロセッサ3100などの少なくとも1つのプロセッサ(および/またはプロセッサコア、分散プロセッサ、ネットワーク化されたプロセッサなど)を含んでよく、このプロセッサは、UE3000の1つまたは複数の要素を制御し、それによってUE3000に様々な動作を実行させるように構成されてよい。処理回路(例えば、少なくとも1つのプロセッサ3100など)は、プログラムコード(例えば、コンピュータ読み取り可能な命令)およびデータをメモリ3300から取得して処理することによってプロセスを実行し、それによってUE3000全体の特定用途の制御および機能を実行するように構成される。特定用途のプログラム命令が処理回路(例えば、少なくとも1つのプロセッサ3100など)にロードされると、少なくとも1つのプロセッサ3100は特定用途のプログラム命令を実行し、それによって少なくとも1つのプロセッサ3100を特定用途のプロセッサに変換する。
【0081】
少なくとも1つの例示的な実施形態において、メモリ3300は、非一過性のコンピュータ読取可能記憶媒体であってよく、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取専用メモリ(ROM)、および/またはディスクドライブ、もしくはソリッドステートドライブなどの永久大容量記憶装置を含んでよい。メモリ3300に格納されるのは、図5A図5Eと関連させて説明した方法、無線アンテナ3400、および/または位置センサ3500など、UE3000の動作に関連するプログラムコード(即ち、コンピュータ可読命令)である。そのようなソフトウェア要素は、UE3000に接続された駆動装置(図示せず)を使用して、または無線アンテナ3400などを介して、メモリ3300とは独立した非一過性のコンピュータ可読記憶媒体からロードされ得る。さらに、メモリ3300は、システム情報、リソースブロックスケジューリング、TDRAテーブルなど、少なくとも1つのRANノード、例えばRANノード110などと通信するための、無線ネットワークにアクセスするためのネットワーク構成情報などを記憶することができるが、例示の実施形態はこれに限定されない。
【0082】
少なくとも1つの例示的な実施形態において、少なくとも1つの通信バス3200は、UE3000の要素間で通信およびデータ送受信を実行することができる。バス3200は、高速シリアルバス、パラレルバス、および/または任意の他の適切な通信技術を使用して実装することができる。少なくとも1つの例示的な実施形態によれば、UE3000は、アドレスバス、データバスなどの複数の通信バス(図示せず)を含んでよい。
【0083】
UE3000は、また、少なくとも1つの無線アンテナパネル3400を含んでよいが、これに限定されない。少なくとも1つの無線アンテナパネル3400は、少なくとも1つの関連する無線ユニット(図示せず)を含み、4G LTE、5G NR、Wi-Fiなどの少なくとも1つの所望の無線アクセス技術に従って無線信号を送信するために使用することができる。少なくとも1つの無線アンテナパネル3400は、UE3000の本体と同じまたは異なる物理的位置に配置されてもよく、同じまたは異なる方向を有してよく、同じまたは異なる周波数帯域で動作してよく、同じまたは異なる無線アクセス技術等に従って動作してよい。いくつかの例示的な実施形態によれば、少なくとも1つの無線アンテナパネル3400は、単一のアンテナであってもよいし、複数のアンテナ等であってもよい。
【0084】
UE3000は、また、UE3000の絶対位置および/または相対位置を計算するための少なくとも1つの位置センサ3500を備えることができる。少なくとも1つの位置センサ3500は、GPSセンサ、GLONASSセンサ、Galileoセンサ、BeidouセンサなどのGNSSセンサ、ジャイロスコープ、加速度計、高度計などの慣性運動センサであってもよい。さらに、位置センサ3500および/またはプロセッサ3100は、セルラーネットワーク測位サービス(例えば、コアネットワークの測位管理機能(LMF)サービス)、アシスト型GPS(A-GPS)機能などのセルラーネットワークベースの測位サービスを使用して、UE3000の現在位置を決定することもできる。いくつかの例示的な実施形態において、セルラーネットワーク位置情報サービスは、また、ダウンリンク到着時間差(DL-TDOA)、アップリンク到着時間差(UL-TDOA)、エンハンストセルID(E-CID)、アップリンク到着角度(UL-AoA)、ダウンリンク出発角度(DL-AoD)、マルチセルラウンドトリップ時間(マルチRTT)など、またはそれらの任意の組み合わせなどの、ネットワークベースの位置情報ソリューションを含んでよい。いくつかの追加の例示的な実施形態において、セルラーネットワーク位置情報ソリューションは、UE側でも実行され得る(即ち、UEベースモードで)。しかしながら、例示的な実施形態はこれに限定されず、他の位置決定技術を使用することもできる。
【0085】
図3はUE3000の例示的な実施形態を示しているが、UEデバイスはこれに限定されず、例示された目的に適した追加的および/または代替的なアーキテクチャを含んでもよい。
【0086】
図4Aは、少なくとも1つの例示的な実施形態による例示的な機能強化されたTDRAテーブルを示す図である。図5Aは、少なくとも1つの例示的な実施形態による例示的な機能強化されたTDRAテーブルを使用してUEデバイスを動作させる方法を示す例示的なフローチャートである。
【0087】
次に、図4Aおよび図5Aを参照すると、少なくとも1つの例示的な実施形態によれば、動作S5010において、UEデバイス120などのUEデバイスは、RANノード110などのRANノード(例えば、gNBノード、ng-eNBノードなど)からTDRAテーブル4000を受信することができるが、例示的な実施形態はこれに限定されない。TDRAテーブル4000は、RANノード110などによって提供されるULおよび/またはDL通信を実行するために使用されるマルチPxSCHスケジューリング割り当てを決定するために、UEデバイス120によって使用されてよい。しかしながら、例示的な実施形態はこれに限定されず、例えば、UEデバイス120は、TDRAテーブル4000で設定および/または事前設定されてもよく、代わりに、UEデバイス120がTDRAテーブルなどの使用を開始するトリガとなる少なくとも1つの設定信号をRANノード110から受信してもよい。
【0088】
図4Aに示すように、TDRAテーブル4000は、複数の行(例えば、行0~27など)および複数の列(例えば、列1~8など)を含んでよいが、例示的な実施形態はこれに限定されず、例えば、TDRAテーブル4000は、より多いまたはより少ない数の行および/または列などを含んでよい。TDRAテーブル4000の行の各々は、対応するマルチPUSCHおよび/またはマルチPDSCH送信が開始するスロットを決定するRANノード110からの指示と組み合わせて、マルチPUSCH送信スロットのスケジュールおよび/またはマルチPDSCH送信スロットのスケジュールなどに使用することができる少なくとも1つのマルチスロットTDRAのTDRA構成情報に対応してもよいが、これに限定されず、TDRAテーブル4000の列の各々は、異なるスロット(またはミニスロットなど)に対応してもよいが、これに限定されない。他の例として、TDRAテーブル4000は、各セルにおけるSLIV値を含んでよく、PDSCH/PUSCHスロット数は、RANノード110によって送信される通知を用いて別途示されるなどしてよいが、例示の実施形態はこれに限定されない。
【0089】
さらに、少なくとも1つの例示的な実施形態によれば、TDRAテーブル4000は、空の列に対応する行を除外することができ、換言すれば、TDRAテーブル4000は、UEデバイス120がデータを送信および/または受信するようにスケジュールされていないSLIV(複数可)を含む行などを含まないが、例示的な実施形態はこれに限定されない。
【0090】
さらに、列の各々は、対応するセルにおいてPDSCHまたはPUSCHを搬送する連続するOFDM/DFT-S-OFDMシンボルを示す情報などを含む所望の(および/または定義された)開始および長さ指標値(SLIV)、ならびにセルのマッピングタイプ情報(例えば、セルがスロットベースのマッピングタイプを使用するかミニスロットベースのマッピングタイプを使用するかの情報)(図示せず)と関連付けられてよいが、例示的な実施形態はこれに限定されない。いくつかの例示的な実施形態によれば、TDRAテーブル4000の個々のセルは、個々のTDRAと称されてもよく、UEデバイス120のマルチPxSCHスケジュールに対応するULおよび/またはDL送信スロットおよび/またはトランスポートブロックのいずれかに対するスケジューリング割り当てに対応してもよいが、例示的な実施形態はこれに限定されない。さらに、DCIを介して、図4Bに示されるように、DCIメッセージを使用してスケジュールされる第1PDSCH/PUSCHのための単一のHARQプロセス識別子(ID)フィールド/情報要素など、および/またはTDRAテーブル4000と共に使用するための他の情報要素がUEデバイス120に送信されてもよく、UEデバイス120は、TDRAテーブル4000の示された行に従ってスケジュールされる後続の各PDSCH/PUSCHのためのHARQプロセスIDを増分するが、例示的な実施形態はこれに限定されない。TDRAテーブル4000は、RANノード110とのULおよび/またはDL通信を実行するための時間領域リソース割り当て(例えば、TBスケジューリング割り当てなど)を決定するためにUEデバイス120によって使用されてよい。
【0091】
図4Aは、連続スロット割り当ての行のみを有するTDRAテーブルを図示するが、例示的な実施形態はこれに限定されず、例えば、行は、さらに、非連続スロット割り当て等も含んでよい。さらに、例示的な実施形態は単一のTDRAテーブルに限定されず、例えば、複数のTDRAテーブル4000(例えば、マルチPUSCHスケジューリングおよびマルチPDSCHスケジューリングのための別個のTDRAテーブルなど)がRANノード110からUEデバイス120に送信されてもよい。
【0092】
動作S5020において、UEデバイス120は、RANノード110からマルチスロットTDRA割り当ての少なくとも1つの指示を受信し、マルチスロットTDRA指示を使用して、TDRAテーブル4000に対するルックアップ動作を実行し、RANノード110によって割り当てられたマルチスロットTDRA、および対応するTDRA設定情報(例えば、SLIVおよびマッピングタイプ情報など)を決定する。例えば、UEデバイス120は、PDCCHを介してTDRAテーブルの行0を使用してUL通信またはDL通信を実行するように割り当てられたことを示すマルチスロットTDRA指示を受信することができるが、例示的な実施形態はこれに限定されず、例えば、他のシグナリングおよび/またはメッセージングタイプが、RANノード110からUEデバイス120へのマルチスロットTDRA指示の送信などに使用されてもよい。図4Aに示されるように、行0は、UEデバイス120のための8つの連続するスロットのスケジューリング割り当てに対応し、第1スロットは所望の(例えば、構成された、定義された等の)SLIV1値を使用し、第2スロットは所望のSLIV2値を使用し、第8スロットまでは所望のSLIV8値等を使用するが、例示的な実施形態はこれに限定されず、例えば、各列は、任意の所望のSLIV値および/またはマッピングタイプ値を使用してもよい。例えば、SLIV1値は、第1スロットに対応するPDSCHまたはPUSCHが所望のOFDM/直接フーリエ変換拡散(DFT-S-OFDM)シンボル(例えば、シンボル#2等)から開始し、所望の継続時間長(例えば、継続時間が10個のOFDM/DFT-S-OFDMシンボル等)であることを含んでよいが、例示の実施形態はこれに限定されない。したがって、SLIV1値に基づいて、UEデバイス120は、SLIV1がOFDM/DFT-S-OFDMシンボル2~11などをカバーすると決定することができる。第2の例として、行27は、2つの連続するスロットのスケジューリング割り当てに対応してもよく、UEデバイス120は、それぞれ、SLIV7値およびSLIV8値、ならびに、それらに対応するマッピングタイプを使用して、スロット7および8の間だけRANノード110と通信するようにスケジューリングされるが、例示的な実施形態はこれに限定されない。
【0093】
動作S5030において、UEデバイス120は、RRCシグナリング、ユニキャストDCIメッセージ(単数または複数)、および/またはグループ共通物理ダウンリンク制御チャネル(GC-PDCCH)メッセージなどのRANノード110からのシグナリングを介して、RANノード110から少なくとも1つのマスク信号表示を受信してもよく、少なくとも1つのマスク信号表示は、少なくとも1つのマスク信号に対応してもよい。少なくとも1つの例示的な実施形態において、マスク信号表示は、RANノード110から周期的に受信されてもよく、例えば、マスク信号表示は、周期信号に対応してもよく、したがって、マスク信号表示は、RANノード110によって周期的に送信される、などであるが、例示的な実施形態はこれに限定されない。いくつかの例示的な実施形態によれば、マスク信号は、UEデバイス120とRANノード110との間のスケジュールされた、および/または、割り当てられたPUSCHおよび/またはPDSCH通信よりも優先される信号に対応してもよい。例えば、マスク信号は、同期信号ブロック(SSB)信号、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)信号、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)信号、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)、位相追跡基準信号(PTRS)、周期的(PUCCH)信号などのうちの1つまたは複数、またはそれらの任意の組み合わせに対応してよいができるが、例示的な実施形態はこれに限定されない。
【0094】
さらに、マスク信号表示は、マスク信号に割り当てられた所望の(例えば、定義された、構成された等の)OFDMシンボル(例えば、シンボル等)、マスク信号が割り当てられたスロット、マスク信号タイプ、および/または、マスク信号の周期等に関連する情報を含み、および/または、表示してもよいが、例示的な実施形態はこれに限定されない。さらに、いくつかの例示的な実施形態によれば、マスク信号表示は、単一スロット(および/または単一OFDMシンボル)の粒度で送信されてよく、例えば、マスク信号表示は、例えば40ビットの持続時間を有するビットマップであってもよく、例えば、ビットマップの各ビットは、スロットまたはOFDMシンボルに対応し、ビットマップにおいて「1」として設定された各ビットは、少なくとも1つのマスク信号が対応するスロット/OFDMシンボルに存在することを示し、「0」と表示された各ビットは、マスク信号が存在しないこと、またはその逆を示すが、例示の実施形態はこれに限定されない。
【0095】
さらに、いくつかの例示的な実施形態によれば、マスク信号表示がGC-PDCCH上で搬送されるSFIに含まれる場合、マスク信号表示は、対応する割当スロットがPDSCH送信スロットである場合、ULシンボルまたはフレキシブルUL/DLシンボルとして指定されるSFIに含まれるシンボル(例えば、ULスロットまたはDLスロットのいずれかであるスロットに対応するシンボルなど)であるか、またはその逆であり、対応する割当スロットがPUSCH送信スロットである場合、DLシンボルまたはフレキシブルUL/DLシンボルとして指定されるSFIに含まれるシンボル等、であってよい。さらに、いくつかの例示的な実施形態によれば、マスク機能は、専用のマスク機能シグナリングビットを使用してDCIを介してトリガされてもよいが、例示的な実施形態はこれに限定されず、例えば、マスク機能は、DCIメッセージを使用してオン/オフが切り替えられるなどしてもよい。例えば、UEデバイス120が、専用のマスク機能シグナリングビットが設定されたDCIメッセージを受信した場合、UEデバイス120は、例示的な実施形態のうちの1つまたは複数に従ってマルチPxSCHスケジューリング機能を有効にしてもよく、専用のマスク機能シグナリングビットが設定されていない場合、レガシーPxSCH機能に戻ってもよいが、例示的な実施形態はこれに限定されない。さらに、いくつかの例示的な実施形態によれば、TDRAテーブル4000は、例示的な実施形態の1つまたは複数によるマルチPxSCHスケジューリング機能を有効にするいくつかの行を含み、TDRAテーブル4000の他の行はレガシーPxSCH動作に対応し、TDRA指示はマルチPxSCHスケジューリング機能のオン/オフなどに使用されてもよいが、例示的な実施形態はこれに限定されない。
【0096】
任意選択的な動作S5040において、UEデバイス120は、S5030において受信された少なくとも1つのマスク信号インジケータにおいて指定されたスロットの間に、RANノード110から、および/または、RANノード110へ、少なくとも1つのマスク信号を受信および/または送信することができる。しかしながら、例示の実施形態はこれに限定されず、例えば、UEデバイス120は、少なくとも1つのマスク信号インジケータで指定されたスロットの間、マスク信号を送信も受信もせず、マスク信号のために示されたスロットは、他のUEデバイスおよび/またはRANノード110等によって使用されるための所望のスロットであってもよい。例えば、マスク信号のために指定されたスロットは、RANノード110にPRACHなどを送信するために他のRANノードによって使用されてもよいが、例示的な実施形態はこれに限定されない。いくつかの例示的な実施形態によれば、少なくとも1つのマスク信号は、周期的な信号であってもよいが、これに限定されない。さらに、いくつかの例示的な実施形態によれば、マスク信号は、RRC信号を介して受信されてもよいが、これに限定されない。
【0097】
動作S5050において、UEデバイス120は、割り当てられた(例えば、スケジュールされた、割り当てられた等)TDRAのスロットおよび/またはシンボルと、マスク信号表示に含まれるようにマスク信号に割り当てられたスロットおよび/またはシンボルとの間に重複および/または衝突があるか否かを判定することによって、マルチスロットTDRA指示(例えば、動作S5020において受信された)によって割り当てられた初期マルチスロットTDRAを修正するか否かを判定することができる。マルチスロットTDRAの重複の判定および修正については、図5Bから図5Eと関連させてさらに詳しく説明する。
【0098】
マルチスロットTDRAを修正するか否かの判定の結果に基づいて、動作S5060において、UEデバイス120は、初期(例えば、オリジナル)のマルチスロットTDRA割り当てを使用してRANノード110と通信するか、または、修正されたマルチスロットTDRA割り当てを使用してRANノード110と通信する。
【0099】
図4Bは、少なくとも1つの例示的な実施形態によるマルチスロットTDRAに重複するマスク信号の第1の例を示す図である。図5Bは、少なくとも1つの例示的な実施形態に従って初期マルチスロットTDRAを修正するか否かを判定する方法を示す例示的なフローチャートである。
【0100】
ここで、図4Bおよび図5Bを参照すると、いくつかの例示的な実施形態によれば、動作S5051Aにおいて、UEデバイス120は、マルチスロットTDRAの少なくとも1つのスロットが、対応するマスク信号表示によって示される少なくとも1つのマスク信号のスケジュールされたスロットと重複するか(および/または、衝突するか)否かを判定することによって、初期マルチスロットTDRAを修正するか否かを判定することができる。図4Bのシナリオの例に示すように、UEデバイス120が、図4AのTDRAテーブル4000の行10に割り当てられたことを示すマルチスロットTDRA指示を受信したことが想定される。さらに、UEデバイス120は、マスク信号Xに指定されたスロットがSLIV2に対応するスロット(例えば、HARQプロセスID1を有するスロットに対応する)であることを示すマスク信号Xに対応するマスク信号表示を受信している可能性がある。UEデバイス120が、マルチスロットTDRA割り当てとマスク信号Xのスケジューリングとの間に重複および/または衝突があるとの判定に応答して、動作S5061において、UEデバイス120は、マルチスロットTDRA割り当てを修正することができる。
【0101】
例えば、少なくとも1つの例示的な実施形態によれば、UEデバイス120は、SLIV1、SLIV3、およびSLIV4に対応するスロットの間、PxSCH送信/受信を実行し、例えば、SLIV2中に、優先度の高いマスク信号Xを受信および/または送信するために、重複および/または衝突するスロット、例えば、SLIV2に対応するスロットを除去する(例えば、スケジュールされたPUSCH送信および/またはスケジュールされたPDSCH受信を実行しない)ように、マルチスロットTDRAを修正することができるが、例示の実施形態はこれに限定されず、マルチスロットTDRAを修正する他の方法は、図5A図5Eと関連させて説明される。しかしながら、動作S5051Aの結果が、初期マルチスロットTDRA割り当てとマスク信号Xのためのスケジュールされたスロットとの間に重複および/または衝突がないことを示す場合、動作S5062において、UEデバイス120は、初期マルチスロットTDRAの使用を継続する。
【0102】
いくつかの例示的な実施形態によれば、動作S5051Bにおいて、UEデバイス120は、代替的に、初期マルチスロットTDRA割り当てにおいて割り当てられたOFDMシンボルとマスク信号Xのために割り当てられたOFDMシンボルとの間に重複および/または衝突があるか否かを判定し、初期マルチTDRA割り当てのOFDMシンボルとマスク信号Xとの間に重複および/または衝突がある場合、UEデバイス120は、動作S5061を実行し、マルチスロットTDRA割り当てを修正することができる。初期マルチTDRA割り当てのOFDMシンボルとマスク信号Xとの間に重複および/または衝突がない場合、UEデバイス120は、初期TDRA割り当ての使用を継続してもよい(動作S5062)。
【0103】
図4Cおよび図4Dは、いくつかの例示的な実施形態によるマルチスロットTDRAと重複するマスク信号の追加例を示す図である。図5Cは、いくつかの例示的な実施形態による初期マルチTDRAを修正する第1の方法を示す例示的なフローチャートである。
【0104】
ここで、図4C図4D、および図5Cを参照すると、いくつかの例示的な実施形態によれば、動作S5031Aにおいて、UEデバイス120は、RRCシグナリングによってRANノード110から少なくとも1つの置換TDRA(replacement TDRA)を受信することができるが、例示的な実施形態はこれに限定されない。例えば、いくつかの例示的な実施形態によれば、UEデバイス120は、少なくとも1つのマスク信号(例えば、図4Cのマスク信号A、図4Dのマスク信号Bなど)を受信および/または送信する前に、複数の置換TDRAを受信してもよく、および/または置換TDRAは、UEデバイス120がRANノード110とマルチスロットUL通信および/またはDL通信を実行する前に受信されてもよいが、例示的な実施形態はこれに限定されない。さらに、いくつかの例示的な実施形態によれば、初期設定されたTDRAテーブル4000は、置換TDRAを含む行などを含んでよいが、例示的な実施形態はこれに限定されない。いくつかの例示的な実施形態によれば、置換TDRAは、個々のTDRA(例えば、単一のスロット用のTDRA、単一のOFDMシンボル用のTDRAなど)であってよく、UEデバイス120によって、少なくとも1つのマスク信号によって重複および/または衝突する初期マルチTDRA内の個々のTDRAを置換するために使用することができる。図4Cおよび図4Dに示すように、置換TDRA(例えば、SLIVNおよびSLIVM)は、置換するSLIVによって示される割り当てよりも短い場合がある(例えば、置換TDRAは、元の個別TDRAに割り当てられたシンボル数よりも少ないシンボル数を含む場合がある)。例えば、図4Cおよび図4Dの各個別TDRAに14個のOFDMシンボル(および/またはOFDM/DFT-S-OFDMシンボル)が割り当てられていると仮定すると、置換TDRA SLIVNはシンボル#2~#13をカバーすることができ、置換TDRA SLIVMはシンボル#0~#11をカバーすることができるが、例示の実施形態はこれに限定されない。さらに、いくつかの例示的な実施形態によれば、複数の置換TDRAが使用される場合、置換TDRAの各々は、特定のマスク信号タイプ用に構成されてもよく(例えば、置換TDRAの各々は、特定のマスク信号タイプ等に対応してもよい)、UEデバイス120は、マスク信号インジケータに表示されたマスク信号タイプに基づいて、複数の置換TDRAから単一の置換TDRAを選択してもよいが、例示的な実施形態はこれに限定されない。
【0105】
他の例示的な実施形態によれば、UEデバイス120は、少なくとも1つのマスク信号と衝突しない連続するシンボルの最長セットを有する個々の置換TDRAが置換TDRAとして選択されるように、少なくとも1つのマスク信号と重複した個々のTDRAに基づいて、複数の置換TDRAから単一の置換TDRAを選択することができる。例えば、図4Cに示すように、マスク信号AがSLIV2の第2シンボルと衝突する場合、UEデバイス120は、少なくとも1つのマスク信号Aと衝突しない連続するシンボルの最長セット、例えば、シンボル#2から#13(例えば、連続する12個のシンボル)をカバーする置換TDRA SLIVNを含む置換TDRAを選択するが、例示の実施形態はこれに限定されない。第2の例として、図4Dに示すように、マスク信号BはSLIV3の13番目のシンボルと衝突する可能性があるため、UEデバイス120は、シンボル#0~#11(例えば、連続する12個のシンボル)をカバーする置換TDRA SLIVMを選択してよいが、例示の実施形態はこれに限定されず、連続するシンボルの他の値および/または長さが使用されてもよい。
【0106】
図5Cに戻って、動作S5052Aにおいて、UEデバイス120が、図5Bの動作S5051Aおよび/またはS5051Bにおいて、初期マルチTDRAが少なくとも1つのマスク信号表示と重複および/または衝突すると判定した後、UEデバイス120は、少なくとも1つの置換TDRAが少なくとも1つのマスク信号と重複および/または衝突するか否かを判定することによって、受信した少なくとも1つの置換TDRAを使用して初期マルチTDRAを修正するか否かを判定することができる。例えば、図5Bの動作S5051AおよびS5051Bと同様に、UEデバイス120は、置換TDRAの少なくとも1つのスロットが、少なくとも1つのマスク信号のスケジュールされたスロットと重複し、かつ/または衝突するか否かを判定し、かつ/または、UEデバイス120は、少なくとも1つのマスク信号のために割り当てられた少なくとも1つのシンボルが、置換TDRAの少なくとも1つのスロットのSLIVによって表示されたシンボルと重複および/または衝突するか否かを判定することができるが、例示の実施形態はこれに限定されない。UEデバイス120は、置換TDRA(および/または選択された置換TDRA)が少なくとも1つのマスク信号と重複および/または衝突しないと判定した場合、動作S5063を実行し、重複したTDRAを置換TDRA(および/または選択された置換TDRA)に置き換えるなどして、初期マルチスロットTDRAを修正する。
【0107】
UEデバイス120が、置換TDRA(および/または、選択された置換TDRA)が少なくとも1つのマスク信号と重複および/または衝突すると判定した場合、UEデバイス120は動作S5064に移行し、重複したスロットを除去および/または削除し(例えば、図4CのSLIV2を削除し、または図4DのSLIV3を削除し)、対応する数のHARQプロセスを初期マルチスロットTDRAの末尾から削除することによって、マルチスロットTDRAを修正する。例えば、図4Bに示すように、SLIV2スロットに対応するTBがUEデバイス120によって除去され、UEデバイス120は、後続のSLIV、例えば、SLIV3およびSLIV4に対応するスロットのHARQプロセスIDをそれぞれHARQプロセスID2および3を使用するように修正し、マルチスロットTDRAの末尾からHARQプロセスを削除してもよいが、例示的な実施形態はこれに限定されない。
【0108】
図5Dおよび図5Eは、いくつかの例示的な実施形態に従って初期マルチTDRAを修正する追加の方法を示す例示的なフローチャートである。図5C図5D、および図5Eは別個の方法として示されているが、例示的な実施形態はこれに限定されず、図5C図5D、および/または図5Eの動作の1つまたは複数、またはそれらの任意の組み合わせが併用されてもよいし、別個に使用されてもよい。
【0109】
次に、図5Dを参照すると、図5Dは、マルチスロットTDRAおよび少なくとも1つのマスク信号のリンク方向に基づいて初期マルチTDRAを修正する第2の方法を示す。少なくとも1つの例示的な実施形態によれば、動作S5052Bにおいて、UEデバイス120は、初期マルチTDRAが図5Bの動作S5051Aおよび/またはS5051Bにおける少なくとも1つのマスク信号表示と重複および/または衝突すると判定した後、少なくとも1つのマスク信号のリンク方向とマルチスロットTDRAのリンク方向とが衝突するか否かを判定することによって、初期マルチスロットTDRAを修正するか否かを判定することができる。換言すれば、UEデバイス120は、初期マルチTDRAのリンク方向(例えば、初期マルチTDRAがULまたはDLをカバーするか、初期マルチTDRAがPUSCHまたはPDSCHに向けられているかなど)と、少なくとも1つのマスク信号のリンク方向(例えば、マスク信号がRANノード110からUEデバイス120に送信されるか、またはマスク信号がUEデバイス120からRANノード110に送信されるかなど)とを比較する。初期マルチTDRAおよび少なくとも1つのマスク信号のリンク方向が衝突しない場合、動作S5063において、UEデバイス120は、次に、少なくとも1つのマスク信号の周囲でレートマッチングを実行することによってマルチスロットTDRAを修正する。レートマッチングを実行する手順は、対応するRATプロトコル(例えば、5G NRなど)によって定義されてもよいし、既知の手順を使用して実行されてもよい。初期マルチTDRAのリンク方向と少なくとも1つのマスク信号とが重複および/または衝突する場合、動作S5064において、UEデバイス120は、重複するスロットを除去および/または削除し、マルチスロットTDRAの末尾から対応する数のHARQプロセスを削除することによって、マルチスロットTDRAを修正する。図5Dに示されるようなリンク方向の比較は、マルチスロットPxSCH通信と少なくとも1つのマスク信号等との間のクロスリンク干渉(例えば、UL<->DL)を回避するという追加の利点が得られる。
【0110】
ここで、図5Eを参照すると、図5Eは、重複スロットのレートマッチングの結果に基づいて初期マルチTDRAを修正する第3の方法を示しており、図5Dの方法の任意選択的な続編であってよい。少なくとも1つの例示的な実施形態によれば、動作S5063Aにおいて、UEデバイス120は、初期TDRAの重複したスロットに対してレートマッチングを実行する。次に、動作S5063Bにおいて、UEデバイス120は、レートマッチングされ、重複したスロットの符号化レート(例えば、情報ビットレート/総ビットレート)が所望の(例えば、定義された、設定等された)符号化レート閾値を超えるか否かを判定する。例えば、所望の符号化レート閾値は、0.75に設定されてよいが、例示的な実施形態はこれに限定されず、所望の閾値は、RRC信号を介して設定されてよく、および/または無線プロトコル等によって定義されてよい。レートが一致したTBの符号化レートが所望の閾値(例えば、0.75など)を超えない場合、UEデバイス120は動作S5063Cに進み、レートが一致したTBを使用することなどにより、初期マルチスロットTDRAを修正する。レートが一致したTBの符号化レートが所望の閾値(例えば、0.75など)を超える場合、UEデバイス120は動作S5064に進み、重複スロットを除去および/または削除し、対応する数のHARQプロセスを初期マルチスロットTDRAの末尾から削除する。
【0111】
図6は、少なくとも1つの例示的な実施形態によるRANノードの動作方法を示す例示的なフローチャートである。動作S6010において、RANノード110は、UEデバイス120などの少なくとも1つのUEデバイスにTDRAテーブルを送信することができるが、これに限定されない。動作S6020において、RANノード110は、マルチスロットTDRAの指示を少なくとも1つのUEデバイス120に送信することができる。例えば、マルチスロットTDRAの指示は、以前に構成されたTDRAテーブルの少なくとも1つの行に対するインジケータおよび/または参照を含み、それによって、UEデバイス120に、TDRAテーブルのその行に関連付けられたマルチスロットTDRA設定情報を使用するようにシグナリングし、および/または使用させることなどが考えられるが、例示の実施形態はこれに限定されない。動作S6030において、RANノード110は、少なくとも1つのUEデバイス120に少なくとも1つのマスク信号表示を送信することができ、マスク信号表示は少なくとも1つのマスク信号等に対応する。任意選択的な動作S6040において、RANノード110は、少なくとも1つの置換TDRAを少なくとも1つのUEデバイス120に送信することができるが、例示的な実施形態はこれに限定されない。さらに、任意選択的な動作S6050において、RANノード110は、少なくとも1つのUEデバイスに、および/または少なくとも1つのUEデバイスから、少なくとも1つのマスク信号を送信および/または受信してもよいが、例示的な実施形態はこれに限定されず、例えば、UEデバイス120は送信も受信も行わず、マスク信号のために表示されたスロットは、他のUEデバイスおよび/またはRANノード110などによって使用される所望のスロットであってもよい。例えば、マスク信号のために指定されたスロットは、RANノード110にPRACHを送信するために他のUEデバイスによって使用されてもよいが、例示的な実施形態はこれに限定されない。最後に、動作S6060において、RANノード110は、マルチスロットTDRAおよび少なくとも1つのマスク信号表示に基づいて、少なくとも1つのUEデバイス120との間でマルチスロット通信、例えば、UL通信および/またはDL通信を実行することができるが、これに限定されない。
【0112】
様々な例示的な実施形態は、単一のDCIメッセージを使用して、複数の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)スケジューリングおよび/または複数の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)スケジューリングのサポートを可能にすることによって、TDRAの機能強化を提供する。その結果、1つまたは複数の例示的な実施形態は、UEデバイスに複数のPUSCH/PDSCH TBを割り当てるために必要なシグナリングメッセージおよび/または処理の量を低減し、例示的な実施形態の1つまたは複数の方法で使用するための機能強化されたTDRAテーブルを格納するためのメモリ必要量を削減することなどにより、改善されたリソース管理を提供する。
【0113】
本明細書においては、当業者であれば誰でも、任意の装置またはシステムの製造および使用、ならびに組み込まれた任意の方法の実行を含め、開示された主題を実施できるように、その実施例を用いて説明している。主題の特許可能な範囲は特許請求の範囲によって定義され、当業者が思いつく他の実施例を含むことができる。そのような他の実施例は、特許請求の範囲に含まれることが意図されている。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図6
【国際調査報告】