(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-22
(54)【発明の名称】新無線ブロードキャスト受信のための方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 72/231 20230101AFI20240314BHJP
H04W 4/06 20090101ALI20240314BHJP
H04W 8/22 20090101ALI20240314BHJP
【FI】
H04W72/231
H04W4/06 150
H04W8/22
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023557707
(86)(22)【出願日】2022-04-06
(85)【翻訳文提出日】2023-09-20
(86)【国際出願番号】 US2022023729
(87)【国際公開番号】W WO2022216869
(87)【国際公開日】2022-10-13
(32)【優先日】2021-04-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-05-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】593096712
【氏名又は名称】インテル コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】セングプタ,アヴィク
(72)【発明者】
【氏名】チャタジー,デブディープ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD17
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
5K067JJ13
(57)【要約】
本開示は、無線ネットワークのためのマルチキャスト又はブロードキャストサービス(MBS)のシステム及び方法を対象とし、該方法は、ユーザ装置(UE)の低サービス品質(QoS)又はブロードキャスト受信能力を識別する専用無線ネットワーク一時識別子(RNTI)でスクランブルされた巡回冗長検査(CRC)を保持するダウンリンク制御情報(DCI)によってスケジューリングされた物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を介して伝送されるマルチキャスト制御チャネル(MCCH)を使用して、低QoSマルチキャスト又はブロードキャスト配信でのマルチキャストブロードキャストサービス(MBS)のUEによる受信のためのシグナリング構成を、前記UEに送信することを含む。方法は、DCIスケジューリングのためにMBSのために構成された物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)セル固有探索空間(CSS)をUEにより監視することを含み、PDSCHはDCI内でMCCHを運ぶ。PDCCH CSSは、RRC_CONNECTED/IDLEモードにおけるUEのCORESET#0のために構成され、Type0 PDCCH CSS又はType0A PDCCH CSSにおける監視は、PDCCH-ConfigCommon構成の一部として構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線ネットワーク内の装置であって、
メモリと、
前記メモリに結合された処理回路であって、前記無線ネットワーク内の基地局として動作するように構成される、処理回路と、
を含み、前記処理回路は、
ユーザ装置(UE)の低サービス品質(QoS)又はブロードキャスト受信能力を識別する専用無線ネットワーク一時識別子(RNTI)でスクランブルされた巡回冗長検査(CRC)を保持するダウンリンク制御情報(DCI)によってスケジューリングされた物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を介して伝送されるマルチキャスト制御チャネル(MCCH)を使用して、低QoSマルチキャスト又はブロードキャスト配信でのマルチキャストブロードキャストサービス(MBS)のUEによる受信のためのシグナリング構成を、前記UEに送信する、装置。
【請求項2】
前記処理回路は、MBS用に構成された監視された物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)セル固有検索空間(CSS)を介して、前記UEに、前記MCCHを伝送するPDSCHをスケジューリングするDCIを提供し、前記UEがType0 PDCCH CSS又はType0A PDCCH CSSを介して前記DCIを受信できるようにする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記PDCCHは、PDCCH-ConfigCommon内のmcch-searchSpaceによって構成されるCSSセット内で監視される、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記PDCCH CSSは、無線リソース制御(RRC)RRC_CONNECTED及びIDLEモードUEのCORESET#0に対して構成され、前記MCCHは、初期帯域幅部分(BWP)内で受信される、請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記MCCHを伝送するPDSCHは、前記初期BWPと同一の周波数ドメイン領域を有する共通周波数リソース(CFR)内で受信される、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記処理回路は、さらに、構成更新を含むPDSCHから独立した変更されたRNTIによってスクランブルされたCRCを有するDCIを介して、MBS構成の変更を前記UEに通知するように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記処理回路は、さらに、前記専用RNTIと前記構成更新を含むPDSCHを介して、MBS構成の変更を前記UEに通知するように構成される、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記処理回路は、ドップラシフト、ドップラスプレッド、平均遅延、遅延スプレッド及び空間受信機パラメータのうちの少なくとも1つのための関連する同期信号/物理ブロードキャストチャネル(SS/PBCH)と、事前構成された準同一位置(QCL)のPDCCH及びPDSCH復調参照信号を前記UEに送信するようにさらに構成される、請求項1~7のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
無線ネットワーク内の装置であって、
メモリと、
前記メモリに結合された処理回路であって、前記無線ネットワーク内のユーザ装置(UE)として動作するように構成される、処理回路と、
を含み、前記処理回路は、
前記UEの低サービス品質(QoS)能力又はブロードキャスト能力を識別する専用無線ネットワーク一時識別子(RNTI)でスクランブルされた巡回冗長検査(CRC)を保持するダウンリンク制御情報(DCI)によってスケジューリングされた物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を介して伝送されるマルチキャスト制御チャネル(MCCH)を使用して、低QoSマルチキャスト配信又はブロードキャスト配信でのマルチキャストブロードキャストサービス(MBS)の受信のためのシグナリング構成を受信する、装置。
【請求項10】
前記処理回路は、type0 PDCCH CSS又はtype0A PDCCH CSSを介して前記DCI内で前記MCCHを伝送するPDSCHをスケジューリングするDCIについて、MBS用に構成された物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)セル固有検索空間(CSS)を監視すよう更に構成される、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
MCCHは、MBS固有のPDCCH-ConfigCommon構成によって構成されたmcch-searchSpaceを提供する、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記PDCCH CSSは、RRC_CONNECTED及びIDLEモードのCORESET#0に対して構成される、請求項10に記載の装置。
【請求項13】
前記処理回路は、ユニキャストPDSCHのために前記UEによってより速い処理時間(能力#2処理時間)が要求されない場合に、前記UEによって復号するために複数のPDSCHを受信するようにさらに構成される、請求項10に記載の装置。
【請求項14】
前記処理回路は、前記UEが所定の周波数ドメインで多重化されたMBS送信の受信をサポートする場合に、前記専用RNTIでスケジューリングされたPDSCHと同時に、ユニキャストのために複数のRNTIタイプでスケジューリングされたPDSCHを復号するようにさらに構成される、請求項10に記載の装置。
【請求項15】
前記処理回路は、前記UEがより高速なハイブリッド自動再送要求(HARQ)-ACK(能力#2処理時間)能力をサポートする場合、及び、物理リソースブロック(PRB)のMBS送信が所定の周波数範囲でユニキャストと多重化された周波数ドメインである場合に、前記PDSCHの復号を必要とすることと独立に、前記UEでMBS送信を受信するようにさらに構成され、それにより前記UEがユニキャスト受信よりもMBSを優先することを可能にする、請求項10に記載の装置。
【請求項16】
前記処理回路は、RRC-IDLE及びRRC_INACTIVEモードにおいて、ユニキャストPDSCHとして受信された2つのPDSCH及び非重複周波数物理リソースブロック(PRB)でMBSとして受信された2つのPDSCHを同時に復号するようにさらに構成される、請求項10に記載の装置。
【請求項17】
前記処理回路は、前記PDCCH及びPDSCH復調参照信号(DM-RS)を、ドップラシフト、ドップラスプレッド平均遅延、遅延スプレッド及び空間受信機パラメータの少なくとも1つに関して、関連する同期信号/物理ブロードキャストチャネル(SS/PBCH)と準同一位置(QCL)として受信するようにさらに構成される、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記処理回路は、さらに、SS/PBCHブロックと準同一位置のMCCH構成のための送信構成指示(TCI)状態構成を介して、QCLタイプAソース参照信号(RS)及びQSLタイプDソースRSのためのサービスを受信するように構成される、請求項9~17のいずれか一項に記載の装置。
【請求項19】
無線ネットワークにおけるユーザ装置(UE)のための方法であって、
前記UEにおいて、前記UEのブロードキャスト受信能力を識別する専用無線ネットワーク一時識別子(RNTI)でスクランブルされた巡回冗長検査(CRC)を保持するダウンリンク制御情報(DCI)によってスケジューリングされた物理的ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を介して伝送されるマルチキャスト制御チャネル(MCCH)を使用して、マルチキャストブロードキャストサービス(MBS)の受信のためのシグナリング構成を受信するステップと、
前記UEにより、DCIスケジューリングのためのMBSのために構成された物理的ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)セル固有探索空間(CSS)を監視するステップであって、前記PDSCHは前記DCI内で前記MCCHを伝送する、ステップと、
を含む方法。
【請求項20】
前記PDCCH CSSは、RRC_CONNECTED及びIDLEモードにおける前記UEのCORESET#0のために構成され、Type0 PDCCH CSS又はType0A PDCCH CSSにおける監視は、PDCCH-ConfigCommon構成の一部として構成される、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記UEがユニキャストPDSCH送信を受信するために、より高速な処理能力(能力#2処理時間)が要求されない場合に、周波数ドメインで多重化された複数のPDSCHを復号するステップ、をさらに含む請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記UEがより速い処理能力(能力#2処理時間)を有するとき、前記UEが所定の周波数ドメインで多重化されたPDSCH MBS送信の受信をサポートする場合に、前記専用RNTIでスケジューリングされたPDSCHと同時に、ユニキャストのために複数のRNTIタイプでスケジューリングされたPDSCHを復号するステップ、をさらに含む請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記UEがより高速なハイブリッド自動再送要求(HARQ)-ACK(能力#2処理時間)能力をサポートする場合、及び、物理リソースブロック(PRB)のMBS送信が所定の周波数範囲でユニキャストと多重化された周波数ドメインである場合に、前記PDSCHの復号を必要とすることと独立に、前記UEでMBS送信を受信するステップであって、それにより前記UEがユニキャスト受信よりもMBSを優先することを可能にする、ステップ、を更に含む請求項19に記載の方法。
【請求項24】
RRC-IDLE及びRRC_INACTIVEモードにおいて、ユニキャストPDSCHとして受信された2つのPDSCH及び非重複周波数物理リソースブロック(PRB)でMBSとして受信された2つのPDSCHを同時に復号するステップ、を更に含む請求項19に記載の方法。
【請求項25】
PDCCH及びPDSCH復調参照信号(DM-RS)を、ドップラシフト、ドップラスプレッド平均遅延、遅延スプレッド及び空間受信機パラメータの少なくとも1つに関して、関連する同期信号/物理ブロードキャストチャネル(SS/PBCH)と準同一位置(QCL)として受信するステップ、を更に含む請求項19~24のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連特許出願]
本願は、参照により全体が記載されたものとして組み込まれる2021年5月11日に出願された米国仮出願第63/187,300号、及び2021年4月6日に出願された米国仮出願第63/171,530号の利益を請求する。
【0002】
[関連分野]
本開示は、一般に無線通信の分野に関するものであり、より具体的には、ユーザ装置(UE)による単一セル受信内のブロードキャスト及びマルチキャストサービスに関連し、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を介して伝送されるマルチキャスト制御チャネル(MCCH)を介してブロードキャスト受信構成を提供する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
次世代モバイルネットワーク、特に第5世代(5G)のような第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))システムとその進化型は、LTEよりも10倍速いデータレートを提供するために開発された最新のセルラ無線技術の1つであり、同じエリアで複数の周波数帯にまたがって複数のキャリアにより展開されている。物理ネットワークのリソースは、コアネットワーク(CN)と無線アクセスネットワーク(RAN)リソースを含む。無線ネットワーク一時識別子(Radio network temporary identifier (RNTI))は、5G gNBではユーザ装置(user equipment (UE))又はUEのグループを識別するために使用される。システム情報をブロードキャストするために、セル内のすべてのUEがシステム情報を伝送するPDSCHのスケジューリングを認識できるように、システム情報RNTIをPDSCH物理チャネルにマッピングすることができる。必要なスケジューリング情報は、リソース構成やアップリンクリソース許可などの情報を示すダウンリンク制御情報(downlink control information (DCI))内で伝送できる。5G送信には、専用のRNTIが必要である。
【図面の簡単な説明】
【0004】
以下、添付図面を参照して詳細に説明する。同一の参照符号を使用することにより、類似又は同一の項目を示すことができる。様々な実施形態は、図面に示されたもの以外の要素及び/又は構成要素を利用することができ、幾つかの要素及び/又は構成要素は、様々な実施形態に存在しないことがある。図中の要素及び/又は構成要素は、必ずしも縮尺どおりに描かれていない。この開示全体を通じて、文脈に応じて、単数及び複数の用語が相互に使用され得る。
【
図1】本開示の実施形態による無線ネットワークを示す。
【
図2】本開示の実施形態による動作フロー図を示す。
【
図3】本開示の実施形態による方法のフロー図を示す。
【
図4】本開示の種々の実施形態による例示的なネットワークを示す。
【
図5】本開示の種々の実施形態による例示的な無線ネットワークを示す。
【発明を実施するための形態】
【0005】
一般的な概要に関して、本開示は一般的に、単一セルUEマルチキャストブロードキャストサービス(broadcast and multicast services (MBS))をサポートし、物理ダウンリンク共有チャネル(physical downlink shared channel (PDSCH))で伝送されるマルチキャスト制御チャネル(multicast control channel (MCCH))を介して低サービス品質(quality of service (QoS))のためのブロードキャスト受信構成を提供するためのシステム及び方法を対象としている。
【0006】
以下の詳細な説明は、添付の図面を参照する。同一又は類似の要素を識別するために、異なる図面で同じ参照番号が使用されている場合がある。以下の説明では、限定ではなく説明の目的のために、様々な実施形態の様々な態様の完全な理解を提供するために、特定の構造、アーキテクチャ、インタフェース、技術などの特定の詳細が記載されている。しかしながら、本開示の利益を有する当業者には、様々な実施形態の様々な態様が、これらの特定の詳細から離れた他の例で実施され得ることが明らかであろう。特定の例では、様々な実施形態の説明を不必要な詳細で不明瞭にしないように、周知の装置、回路及び方法の説明は省略される。本文書の目的上、語句「A又はB」及び「A/B」は、(A)、(B)又は(A及びB)を意味する。
【0007】
5Gネットワークは、ミリ波スモールセルの高密度化や、高速大データ量、低速超低遅延、及び新興の膨大な数のスマートデバイスからの低データ量の低頻度送信を特徴とするeMBB(拡張モバイルブロードバンド、enhanced Mobile Broadband)、URLLC(超高信頼性低遅延通信、Ultra Reliable Low Latency Communications)、及びmMTC(大規模機械型通信、massive Machine Type Communications)のような様々な新しいサービスにより、ますます複雑になっている。
【0008】
新しい5Gサービスは、時間、場所、UE分布、及びアプリケーションの種類の観点で異なる利用パターンがあり得る異なる特性を有する。
【0009】
次に
図1を参照すると、無線ネットワーク100は、無線アクセスネットワーク(radio access network (RAN))がどのように5Gコア(5G Core)120に結合されるかを示す。図示されるように、ユーザ装置130は基地局(gNB)140に接続され、基地局はアクセス及びモビリティ管理機能(access and mobility management function)/SMF/PCF150に結合され、AMF/SMF/PCF150は、ユーザプレイン機能(user plane function (UPF))160及びアプリケーション機能(application function (AF))170に結合される。
【0010】
MBSサービスがUE上で機能するために、gNB140とUE130との間のUE通信交換は、UEによるマルチキャスト、ブロードキャスト及びユニキャスト受信を可能にするUEの機能を確立し、全体的な構成及び期待されるUEの動作を確立する。より具体的には、UEは、マルチキャスト、ユニキャストなどの異なるサービス品質要件を持つ異なるアプリケーションに関連付けられたデータを提供する可能性のあるDCIを有するダウンリンク制御チャネルなどの物理チャネルを監視するように構成する必要がある。新無線のための5Gアプリケーションでは、マルチキャスト及びユニキャスト送信は、UEがマルチキャストとユニキャストの両方を同時に受信することを要求するように組み合わせることができる。これらの要件は、UEが物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel (PDCCH))候補の所定のセットの受信信号の特定の帯域幅部分のCORESETを監視できるように、異なる無線ネットワーク一時識別子(radio network temporary identifier (RNTI))を使用してUEによって監視される特定の探索空間でUEに送信される。当業者には理解されるように、PDCCHに位置するCRCは16ビットであり、ユーザ装置(user equipment (UE))によって使用される無線ネットワーク一時識別子(RNTI)によってスクランブルされる。したがって、本明細書に記載される実施形態は、UE130、gNB140のような基地局、及び5Gコアネットワーク120の間の物理層通信に関する。1つ以上の実施形態に従った通信確立は、一般的に、重要な通信、及び人気のあるビデオ/アプリのダウンロードのような商業的ユースケースを目的としたグループキャスト動作を主に対象とする単一セル内のMBSのサポートに関連する3GPP(登録商標) NR Rel-17作業に記載される。
【0011】
当業者によって理解されるように、MBSは、UE130に通信されなければならない2つの主要な配信モードを可能にする。配信モード1は、RRC_CONNECTEDモードのUEによってのみ受信可能な高いQoSを有するMBS送信を表し、配信モード2は、RRC_CONNECTED及びRRC_IDLE/INACTIVEモードのUEの両方によって受信可能な低いQoS、すなわちブロードキャスト送信を有するMBS送信を表す。実施形態では、NR MBSの配信モード2の構成と受信について議論する。
【0012】
1つ以上の実施形態では、システム及び方法は、ここでは、gNB140と相互作用するUE130のためのブロードキャスト受信構成を提供する。例えば、1つ以上の実施形態において、gNB140は、低サービス品質(quality of service (QoS))マルチキャストにおいて、又はUE130の受信能力を識別する専用の無線ネットワーク一時識別子(RNTI)でスクランブルされた巡回冗長検査(cyclic redundancy check (CRC))を保持するダウンリンク制御情報(downlink control information (DCI))によってスケジューリングされた物理ダウンリンク共有チャネル(physical downlink shared channel (PDSCH))を介して伝送されるマルチキャスト制御チャネル(multicast control channel (MCCH))を使用するブロードキャスト配信において、UE130 MBSによる受信のためのシグナリング構成をUE130に送信するように構成される。PDCCHは、PDSCHデータを解析するための情報を含み、リソース構成を示すために使用されるダウンリンク制御情報(DCI)、PDSCHのアップリンクリソース許可などを含む情報を送信する。巡回冗長検査(CRC)は、PDCCHの末尾に位置し、長さは16ビットである。CRCは、UEが事前定義された方法で通信できるようにする方法で、UEを識別する無線ネットワーク一時識別子(RNTI)を使用してスクランブルされる。当業者が理解するように、UEはPDCCH上でブラインド検出を実行してビットシーケンスを特定し、制御シグナリングを取得する、UEのための異なるサービスを識別する、等を行う。
【0013】
専用RNTIは、マルチキャストを識別するためのグループRNTIであってもよく、SC-RNTI又は変更通知RNTIであってもよい。代替として、PDSCHは、SC-N-RNTIを有するDCIによってスケジューリングされてもよい。
【0014】
1つ以上の実施形態では、UEのRRC_CONNECTEDモードとRRC_IDLEモードの両方をサポートしたLTEリリース13に記載されている単一セルポイントツーマルチポイント(single cell point to multipoint (SC-PTM))に関連するブロードキャスト送受信が提供される。
【0015】
ブロードキャスト送受信は、単一セルポイントツーマルチポイント(SC-PTM)を使用してLTE Rel-13でサポートされた。Rel-13 SC-PTMは、RRC_CONNECTEDモードとRRC_IDLEモードの両方で受信をサポートした。LTEでは、SCPTMConfigurationを含むMBMS制御情報は、上位層の論理チャネル単一セルマルチキャスト制御チャネル(single cell multicast control channel (SC-MCCH))から取得され、SC-PTMトラフィックは論理チャネル単一セルマルチキャストトラフィックチャネル(single cell multicast traffic channel (SC-MTCH))で伝送される。SC-MCCHとSC-MTCHの両方は、物理層のPDSCHにマッピングされる。SC-MCCHを伝送するPDSCHは、単一セル(SC)-RNTIによってスクランブルされたCRCを有するDCIフォーマット1Aによってスケジューリングされ、MTCHを伝送するPDSCHは、SCPTMConfigurationメッセージの一部として提供されるグループ(G)-RNTIによってスクランブルされたCRCを有するDCIフォーマット1Aによってスケジューリングされる。さらに、構成変更通知は、単一セルSC-N-RNTIによってスクランブルされたCRCを有するDCIフォーマット1Cを使用するPDCCH(関連するPDSCHが無い)によっても示される。表1に、マルチキャスト送信用のLTEベースのDCIフォーマットとRNTIを示す。
[表1]
【表1】
【0016】
表1に示した一般的なRNTIの1つは、システム情報のブロードキャストに使用されるシステム情報RNTI(SI-RNTI)である。一般的なタイプのRNTIとして、特定のUEに割り当てられることはなく、通常は共通セル内のすべてのUEに送信される。
【0017】
1つ以上の実施形態では、新無線、5GMBSは、配信モード2ブロードキャストのような低サービス品質の配信モードを送信するが、これは前述のようにLTESC-PTMに似ており、専用RNTI、例えば単一セルRNTI、SC-RNTIによってスクランブルされたCRCを有するDCI1_0を伝達するPDCCHによってスケジューリングされたダウンリンクのグループ共通PDSCHを介して送信されるMCCHを使用する。
【0018】
1つ以上の実施形態では、PDCCHは、PDCCH-CommonConfigのsearchSpaceZeroによって構成された、RRC_CONNECTED及びIDLEモードのUEの両方のCORESET#0に関連付けられた、Type0-PDCCH CSSセット内で監視できる。
【0019】
1つ以上の実施形態では、MCCHを伝達するPDSCHをスケジューリングするPDCCHは、Type0A-PDCCH CSS内で監視できる。
【0020】
1つ以上の実施形態では、UE130は、MBS固有のPDCCH-ConfigCommon又はPDCCH-ConfigCommonの一部として構成されるmcch-SearchSpaceなどの新しいPDCCH CSSセットで構成できる。
【0021】
1つ以上の実施形態では、MBS構成に変更がある場合、UE130は基地局140によって通知されなければならず、これは、MBS構成のためのMCCHをスケジューリングするDCIと同じCSSタイプで監視される単一セル通知RNTI、SC-N-RNTIなどの専用RNTIでスクランブルされたCRCを有するDCIによって行われてもよい。
【0022】
一例では、変更通知は、構成更新を伴うMCCHを含む追加のPDSCHを必要とせずに、DCIに含まれる。別の例では、SC-N-RNTIによってスクランブルされたCRCを有するDCIは、同じSC-N-RNTIを有するスケジューリングされた更新されたMCCH構成を伝達するPDSCHをスケジューリングすることができる。
【0023】
1つ以上の実施形態において、UE130がMBS PDSCHを受信し、UE130が周波数範囲1(FR1)においてユニキャストで多重化された周波数領域であるMBS伝送を受信する能力を示す場合、UE130は、動的にスケジューリングされたRNTI、ランダムアクセス応答RNTI、C-RNTI、MCS-RNTI、CS-RNTI、RA-RNTI、MsgB-RNTI、又はSI-RNTIでスケジューリングされたPDSCHを、(MCCHを伝達する)SC-RNTI又は(MCCH構成の変更を示すためにSC-N-RNTIでスクランブルされたCRCを持つPDCCHによるPDSCHのスケジューリングがサポートされている場合には)SC-N-RNTIでスケジューリングされた重複していないPRBで時間的に部分的又は完全に重複するPDSCHと同時に、復号することができる。ただし、C-RNTI、CS-RNTI又はMCS-RNTIでスケジューリングされたPDSCHが能力2処理時間を要求する場合には、UE130は、C-RNTI、MCS-RNTI、又はCS-RNTIでスケジューリングされたPDSCHの復号をスキップできる。
【0024】
1つ以上の実施形態では、FR1帯域のような特定の周波数帯に対して、UE130は、このSC-N-RNTIに対してサポートされるPDSCHのスケジューリングのときに、(MCCHを伝達する)単一セルSC-RNTI又はSC-N-RNTIでスケジューリングされたPDSCHを受信するように要求され、能力#2ごとのPDSCH処理のための最小UE処理時間で構成された場合に、C-RNTI、MCS-RNTI、CS-RNTI、RA-RNTI、MsgB-RNTI又はSI-RNTIでスケジューリングされたPDSCHを受信するように要求され得る。
【0025】
1つ以上の実施形態では、FR1帯域について、UE130がMBS PDSCHに応答してHARQ-ACKフィードバックを報告するように構成されていない場合、UE130は、C-RNTI、MCS-RNTI、CS-RNTI、RA-RNTI、MsgB-RNTI、又はSI-RNTIでスケジューリングされたMBS PDSCH及びPDSCHの両方を受信するように要求されてもよい。
【0026】
特に、FR1帯域について、MBS PDSCHが配信モード2又はSC-RNTIを使用してG-RNTIでスケジューリングされている場合、UE130は、MBS PDSCH及びC-RNTI、MCS-RNTI、CS-RNTI又はSI-RNTIでスケジューリングされたPDSCHの両方を受信するように要求されてもよい。
【0027】
1つ以上の実施形態において、周波数範囲2(FR2)について、UE130は、SC-RNTI又はSC-N-RNTIでスケジューリングされた(PDSCHのスケジューリングがこのRNTIに対してサポートされている場合)MCCHを伝達するPDSCHと時間的に完全又は部分的に重複する、C-RNTI、MCS-RNTI、CS-RNTI、RA-RNTI、MsgB-RNTI、又はSI-RNTIでスケジューリングされたPDSCHを、同時に復号することを期待できない。
【0028】
1つ以上の実施形態において、FR2については、UE130がMBS及びユニキャストPDSCHの同時受信が可能であるため、UE130は、SC-RNTI又はSC-N-RNTIでスケジューリングされた(PDSCHのスケジューリングがこのRNTIに対してサポートされている場合)MCCHを伝達するPDSCHと時間的に完全又は部分的に重複する、C-RNTI、MCS-RNTI、CS-RNTI、RA-RNTI、MsgB-RNTI、又はSI-RNTIでスケジューリングされたPDSCHを、同時に復号することを期待できる。
【0029】
1つ以上の実施形態において、RRC_CONNECTEDモードにおける時間的に重複するPDSCHの同時受信において、SI-RNTIでスケジューリングされたPDSCHは、P-RNTIトリガシステム情報(SI)取得の処理に限定されてもよい。
【0030】
RRC_CONNECTEDモードにおける時間的に重複するPDSCHの同時受信に関する1つ以上の実施形態及び実施例において、SC-RNTIでスケジューリングされたPDSCHは、SC-N-RNTIがトリガするMCCH獲得の処理に限定されてもよく、UE130は、自律的MCCH獲得の期間中にC-RNTI、MCS-C-RNTI、CS-RNTI、RA-RNTI、又はMsgB-RNTIでスケジューリングされたPDSCHを受信することが期待される。
【0031】
1つ以上の実施形態において、UE130は、RRC_IDLEモード及びRRC_INACTIVEモードであってもよく、同時に2つのPDSCHを復号することが期待されてもよい。PDSCHは、各々、SI-RNTI、P-RNTI、RA-RNTI、TC-RNTI、SC-RNTI、G-RNTI又はSC-N-RNTI(PDSCHのスケジューリングがこのRNTIに対してサポートされている場合)でスケジューリングされ、2つのPDSCHは重複しない物理リソースブロック(physical resource block (PRB))において時間的に部分的又は完全に重複する。
【0032】
1つ以上の実施形態では、UE130が、searchSpaceZero又は他の共通探索空間で監視されるDCIによってSC-RNTI又はSC-N-RNTIでスケジューリングされたMBS構成のためのMCCHを伝達するPDSCHを受信すると、PDCCH監視機会に関連付けられた同期信号(synchronization signal (SS))物理ブロードキャストチャネル(physical broadcast channel (SS/PBCH))ブロック及び対応するPDSCHが事前構成される。
【0033】
1つ以上の実施形態では、UE130は、PDCCH及びPDSCH DM-RSが、適用可能な場合にはドップラシフト、ドップラスプレッド、平均遅延、遅延スプレッド及び空間受信機(RX)パラメータに関して、関連するSS/PBCHと準同一位置(quasi co-located (QCL))であることを期待することができる。あるいは、上位層シグナリングを使用して、MCCH構成のための送信構成指示子(transmission configuration indicator (TCI))状態構成を介して、準同一位置(QCL)タイプAソース参照信号(reference signal (RS))及びQCLタイプDソースRSを提供することができる。QCLタイプAソースRSは、SS/PBCHブロックと準同一位置の追跡用CSI-RSであることができる。アイドル(Idle)/非アクティブ(Inactive)モードのUEの場合、QCLタイプA及びタイプDソースは、SS/PBCHブロックに直接対応することができる。1つ以上の実施形態において、複数のMCCH構成がサポートされる場合、QCL仮定は、各MCCH構成に対して個別に構成することができる。
【0034】
1つ以上の実施形態において、UE130がIDLE/INACTIVEモードである場合、MCCHは、構成されていれば初期帯域幅部(BWP)内で、又はCORESET#0の帯域幅内で受信することができる。
【0035】
1つ以上の実施形態において、MTCH又はブロードキャスト送信を伝達するPDSCHは、初期BWPと同一の周波数ドメイン領域を有する共通周波数リソース(common frequency resource (CFR))内で受信することができる。1つ以上の実施形態において、より広いCFRは、IDLE/INACTIVEUEのためのMBS固有SIB伝送によって別個に構成することができる。
【0036】
1つ以上の実施形態において、構成されたCFRは、共通制御シグナリングがBWPスイッチなしでUE130によって受信できるように、CORESET#0又は初期BWPを完全に含むことができる。CFRは、共通リソースブロック(common resource block (CRB))グリッド上に構成することができる。当業者であれば理解できるように、共通リソースブロックは、各サブキャリア間隔の周波数領域において0から上へと番号付けされる。例えば、15kHz、30kHz、60kHz及び120kHz帯域内では、各サブキャリアに対してCRBが存在する。
【0037】
図2を参照すると、フロー図は、実施形態による方法を示す。より具体的には、ブロック210は、ユーザ装置(UE)の低サービス品質(QoS)又はブロードキャスト受信能力を識別する専用無線ネットワーク一時識別子(RNTI)でスクランブルされた巡回冗長検査(CRC)を保持するダウンリンク制御情報(DCI)によってスケジューリングされた物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を介して伝送されるマルチキャスト制御チャネル(MCCH)を使用して、低QoSマルチキャスト又はブロードキャスト配信でのマルチキャストブロードキャストサービス(MBS)のUEによる受信のためのシグナリング構成を、UEに送信することを含む。例えば、UE130は、物理チャネルを介して送信する基地局140からMBSを受信することができる。
【0038】
ブロック220は、MBS用に構成された監視された物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)セル固有検索空間(CSS)を介して、UEに、MCCHを伝送するPDSCHをスケジューリングするDCIを提供し、UEがType0 PDCCH CSS又はType0A PDCCH CSSを介してDCIを受信できるようにする。例えば、基地局140は、DCIスケジューリングをUE130に提供することができる。1つ以上の実施形態において、UE130は、PDCCH-ConfigCommon内のmcch-searchSpaceによって構成されるCSSセット内でPDCCHを監視する。さらに、1つ以上の実施形態では、基地局140は、無線リソース制御(RRC)RRC_CONNECTED及びIDLEモードUEのCORESET#0に対してPDCCH CSSを構成し、MCCHは、初期帯域幅部分(BWP)内で受信される。
【0039】
さらに、1つ以上の実施形態では、MCCHを伝送するPDSCHは、初期BWPと同一の周波数ドメイン領域を有する共通周波数リソース(CFR)内で受信される。
【0040】
ブロック230は、構成更新を含むPDSCHから独立した変更されたRNTIでスクランブルされたCRCを有するDCIを介して、MBS構成の変更をUEに通知することを提供する。例えば、基地局140は、MBS構成の変更をUE130に通知することができる。
【0041】
ブロック240は、専用RNTIと構成更新を含むPDSCHを介して、MBS構成の変更をUEに通知することを提供する。例えば、基地局140は、RNTIを有するPDSCHを使用して、MBSの変更をUE130に通知することができる。
【0042】
ブロック250は、ドップラシフト、ドップラスプレッド、平均遅延、遅延スプレッド及び空間受信機パラメータのうちの少なくとも1つのための関連する同期信号/物理ブロードキャストチャネル(SS/PBCH)と、事前構成された準同一位置(QCL)のPDCCH及びPDSCH復調参照信号をUEに送信することを提供する。例えば、基地局140は、QCL PDCCH及びPDSCH参照信号をUE130に送信することができる
次に
図3を参照すると、フロー図は、MBS送信を受信するUE130のようなUEのための方法を示す。ブロック310は、ユーザ装置(UE)の低サービス品質(QoS)能力又はブロードキャスト能力を識別する専用無線ネットワーク一時識別子(RNTI)でスクランブルされた巡回冗長検査(CRC)を保持するダウンリンク制御情報(DCI)によってスケジューリングされた物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を介して伝送されるマルチキャスト制御チャネル(MCCH)を使用して、低QoSマルチキャスト配信又はブロードキャスト配信でのマルチキャストブロードキャストサービス(MBS)の受信のためのシグナリング構成を、UEにより受信することを含む。例えば、UE130は、低QoS又はブロードキャストデータで基地局140からMBSを受信することができる。
【0043】
ブロック320は、タイプ0 PDCCH CSS又はタイプ0A PDCCH CSSを介してDCI内でMCCHを伝送するPDSCHをスケジューリングするDCIのためのMBS用に設定された物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)セル固有探索空間(CSS)を監視するために提供される。例えば、UE130は、基地局140からのMBSのための物理チャネルを監視することができる。
【0044】
例えば、UEは、MBS固有のPDCCH-ConfigCommon構成によって構成されたmcch-searchSpaceを提供するMCCHを監視することができる。1つ以上の実施形態では、PDCCH CSSは、RRC_CONNECTED及びIDLEモードのCORESET#0に対して構成される。
【0045】
ブロック330は、ユニキャストPDSCHのためにUEによってより速い処理時間(能力#2処理時間)が要求されない場合に、UEによって復号するために複数のPDSCHを受信することを提供する。
【0046】
ブロック340は、UEが所定の周波数ドメインで多重化されたMBS送信の受信をサポートする場合に、専用RNTIでスケジューリングされたPDSCHと同時に、ユニキャストのために複数のRNTIタイプでスケジューリングされたPDSCHを復号することを提供する。例えば、UE130は、基地局140から受信したPDSCHを復号する。
【0047】
ブロック350は、UEがより高速なハイブリッド自動再送要求(HARQ)-ACK(能力#2処理時間)能力をサポートする場合、及び、物理リソースブロック(PRB)のMBS送信が所定の周波数範囲でユニキャストと多重化された周波数ドメインである場合に、PDSCHの復号を必要とすることと独立に、UEでMBS送信を受信するステップであって、それによりUEがユニキャスト受信よりもMBSを優先することを可能にすることを提供する。例えば、UEによってより高速な処理時間が可能である場合、UE130はPDSCHの復号を必要とせずにMBS送信を受信することができる。
【0048】
ブロック360は、RRC-IDLE及びRRC_INACTIVEモードにおいて、ユニキャストPDSCHとして受信された2つのPDSCH及び非重複周波数物理リソースブロック(PRB)でMBSとして受信された2つのPDSCHを同時に復号することを提供する。例えば、UE130は、1つ以上の基地局140から受信された2つのPDSCH及び2つのPDSCHを同時に復号することができる。
【0049】
ブロック370は、PDCCH及びPDSCH復調参照信号(DM-RS)を、ドップラシフト、ドップラスプレッド平均遅延、遅延スプレッド及び空間受信機パラメータの少なくとも1つに関して、関連する同期信号/物理ブロードキャストチャネル(SS/PBCH)と準同一位置(QCL)として受信することを提供する。例えば、UE130は、SS/PBCHとともにQCLであるPDCCH及びPDSCH信号を受信することができる。
【0050】
ブロック380は、SS/PBCHブロックと準同一位置のMCCH構成のための送信構成指示(TCI)状態構成を介して、QCLタイプAソース参照信号(RS)及びQSLタイプDソースRSのためのサービスを受信することを提供する。例えば、UE130は、異なるタイプの異なる参照信号に対するサービスを受けることができる。
【0051】
システムと実装
図4~5は、開示された実施形態の態様を実装することができる様々なシステム、装置、及び構成要素を示す。
【0052】
図4は、様々な実施形態によるネットワーク400を示す。ネットワーク400は、LTE又は5G/NRシステムのための3GPP(登録商標)技術仕様と一致する方法で動作することができる。しかしながら、例示的な実施形態は、この点に関して限定されるものではなく、記載された実施形態は、将来の3GPP(登録商標)システムなど、本明細書に記載された原理から利益を得る他のネットワークに適用することができる。
【0053】
ネットワーク400は、無線接続を介してRAN404と通信するように設計された任意のモバイル又は非モバイルコンピューティング装置を含むUE402を含むことができる。UE402は、UuインタフェースによってRAN404と通信可能に結合することができる。UE402は、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ウェアラブルコンピュータ装置、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、車載インフォテインメント、車載娯楽装置、計器クラスタ、ヘッドアップディスプレイ装置、車載診断装置、ダッシュボード移動装置、モバイルデータ端末、電子エンジン管理システム、電子/エンジン制御ユニット、電子/エンジン制御モジュール、組込みシステム、センサ、マイクロコントローラ、制御モジュール、エンジン管理システム、ネットワーク家電、機械型通信装置、M2M又はD2Dデバイス、IoTデバイスなどであるが、これらに限定されない。
【0054】
幾つかの実施形態では、ネットワーク400は、サイドリンクインタフェースを介して互いに直接結合された複数のUEを含むことができる。UEは、限定されるものではないが、PSBCH、PSDCH、PSCH、PSCCH、PSFCHなどの物理的サイドリンクチャネルを使用して通信するM2M/D2Dデバイスであり得る。
【0055】
幾つかの実施形態では、UE402は、さらに無線接続を介してAP406と通信し得る。AP406は、WLAN接続を管理することができ、これは、RAN404からの一部又はすべてのネットワークトラフィックをオフロードするのに役立つ。UE402とAP406との間の接続は、任意のIEEE802.11プロトコルと整合することができ、AP406は、ワイヤレスフィデリティ(Wi-Fi(登録商標))ルータとすることができる。幾つかの実施形態において、UE402、RAN404、及びAP406は、セルラWLAN集約(例えば、LWA/LWIP)を利用することができる。セルラWLAN集約は、セルラ無線リソースとWLANリソースの両方を利用するようにRAN404によって構成されるUE402を含むことができる。
【0056】
RAN404は、例えばAN408のような1つ以上のアクセスノードを含むことができる。AN408は、RRC、PDCP、RLC、MAC、及びL1プロトコルを含むアクセスストラタム(access stratum)プロトコルを提供することにより、UE402のための無線インタフェースプロトコルを終了することができる。このようにして、AN408は、CN420とUE402との間のデータ/音声接続を可能にすることができる。幾つかの実施形態では、AN408は、個別のデバイスで、又は、例えば、CRAN又は仮想ベースバンドユニットプールと呼ばれる仮想ネットワークの一部として、サーバコンピュータ上で実行される1つ以上のソフトウェアエンティティとして実装することができる。AN408は、BS、gNB、RANノード、eNB、ng-eNB、NodeB、RSU、TRxP、TRPなどと呼ばれる。AN408は、マクロセルと比較して、より小さなカバレッジ領域、より小さなユーザ容量、又はより高い帯域幅を有するフェムトセル、ピコセル、又は他の類似のセルを提供するための、マクロセル基地局又は低電力基地局とすることができる。
【0057】
RAN404が複数のANを含む実施形態では、それらは、X2インタフェース(RAN404がLTERANである場合)又はXnインタフェース(RAN404が5G RANである場合)を介して相互に結合することができる。X2/Xnインタフェースは、幾つかの実施形態で制御/ユーザプレインインタフェースに分離することができ、ANがハンドオーバ、データ/コンテキスト転送、モビリティ、負荷管理、干渉調整などに関連する情報を通信することを可能にする。
【0058】
RAN404のANは、各々1つ以上のセル、セルグループ、コンポーネントキャリアなどを管理して、UE402にネットワークアクセスのための無線インタフェースを提供することができる。UE402は、RAN404の同一又は異なるANによって提供される複数のセルと同時に接続されてもよい。例えば、UE402及びRAN404は、キャリアアグリゲーションを使用して、UE402が、各々がPcell又はScellに対応する複数のコンポーネントキャリアと接続できるようにしてもよい。デュアルコネクティビティ(dual connectivity)シナリオでは、第1ANは、MCGを提供するマスターノードであってもよく、第2ANは、SCGを提供するセカンダリノードであってもよい。第1/第2ANは、eNB、gNB、ng-eNBなどの任意の組み合わせであってもよい。
【0059】
RAN404は、認可スペクトル又は未認可スペクトル上の無線インタフェースを提供してもよい。未認可スペクトルで動作するために、ノードは、PCells/SCellsとのCA技術に基づくLAA、eLAA及び/又はfeLAAメカニズムを使用してもよい。未認可スペクトルにアクセスする前に、ノードは、例えば、listen-before-talk(LBT)プロトコルに基づいて、媒体/キャリア検知動作を実行してもよい。
【0060】
V2Xシナリオでは、UE402又はAN408は、V2X通信に使用される任意のトランスポートインフラストラクチャエンティティを表すRSUであってもよいし、RSUとして機能してもよい。RSUは、適切なAN又は固定(又は相対的に固定された)UEで、又はそれによって実装されてもよい。RSUは以下で又は以下により実装される:UEは「UE型RSU」と呼ばれよく、eNBは「eNB型RSU」と呼ばれよく、gNBは「gNB型RSU」と呼ばれてもよい、などである。一例では、RSUは、通過する車両UEに接続サポートを提供する道路脇に配置された無線周波数回路と結合されたコンピューティング装置である。RSUはまた、進行中の車両及び歩行者の交通を検知及び制御するアプリケーション/ソフトウェアと同様に、交差点マップ形状、交通統計、メディアを格納する内部データ記憶回路を含むことができる。RSUは、衝突回避、トラフィック警告などの高速イベントに必要な非常に低い遅延の通信を提供することができる。追加又は代替として、RSUは、他のセルラ/WLAN通信サービスを提供することができる。RSUのコンポーネントは、屋外設置に適した耐候性の筐体にパッケージ化され、トラフィック信号コントローラ又はバックホールネットワークへの有線接続(例えば、イーサネット)を提供するネットワークインタフェースコントローラを含むことができる。
【0061】
幾つかの実施形態では、RAN404は、eNB、例えばeNB412を備えたLTE RAN410であり得る。LTE RAN410は、以下の特性を備えたLTE無線インタフェースを提供し得る。15kHzのSCS、DL用のCP-OFDM波形及びUL用のSC-FDMA波形、データ用のターボコード及び制御用のTBCC、など。LTE無線インタフェースはCSI取得及びビーム管理のためにCSI-RSに、PDSCH/PDCCH復調のためのPDSCH/PDCCHDMRSに、UEでのコヒーレント復調/検出のためのセル探索と初期取得、チャネル品質測定、及びチャネル推定のためにCRSに、依存する場合がある。LTE無線インタフェースは、サブ6GHz帯域で動作する場合がある。
【0062】
幾つかの実施形態では、RAN404は、gNB、例えば、gNB416又はng-eNB、例えば、ng-eNB418を有するNG-RAN414であり得る。gNB416は、5G NRインタフェースを使用して5G対応UEと接続してもよい。gNB416は、N2インタフェース又はN3インタフェースを含むNGインタフェースを介して5Gコアと接続してもよい。ng-eNB418は、NGインタフェースを介して5Gコアと接続してもよいが、LTE無線インタフェースを介してUEと接続してもよい。gNB416とng-eNB418は、Xnインタフェースを介して相互に接続してもよい。
【0063】
幾つかの実施形態では、NGインタフェースは、NG-RAN414のノードとUPF448との間のトラフィックデータを伝送するNGユーザプレイン(NG-U)インタフェース(例えば、N3インタフェース)と、NG-RAN2314のノードとAMF444との間のシグナリングインタフェースであるNG制御プレイン(NG-C)インタフェース(例えば、N2インタフェース)との2つの部分に分割することができる。
【0064】
NG-RAN414は、以下の特性を有する5G-NR無線インタフェースを提供することができる:可変SCS、DL用CP-OFDM、UL用CP-OFDM及びDFT-s-OFDM、制御用のpolar(極性)、repetition(反復)、simplex(シンプレックス)、及びReed-Mullerコード、及びデータ用のLDPC。5G-NR無線インタフェースは、LTE無線インタフェースと同様にCSI-RS、PDSCH/PDCCH DMRSに依存する場合がある。5G-NR無線インタフェースはCRSを使用しない場合があるが、PBCH復調にPBCH DMRS、PDSCHの位相追跡用にPTRS、及び時間追跡用に追跡参照信号を使用する場合がある。5G-NR無線インタフェースは、サブ6GHz帯域を含むFR1帯域、又は24.25GHz~52.6GHz帯域を含むFR2帯域で動作する場合がある。5G-NR無線インタフェースは、PSS/SSS/PBCHを含むダウンリンクリソースグリッドの領域であるSSBを含む場合がある。
【0065】
幾つかの実施形態では、5G-NR無線インタフェースは、様々な目的のためにBWPを利用する場合がある。例えば、BWPはSCSの動的適応のために使用することができる。例えば、UE402は、BWP構成ごとに異なるSCSを持つ複数のBWPで構成することができる。BWPの変化がUE402に指示されると、送信のSCSも変化する。BWPのもう1つの使用例は、省電力に関するものである。特に、UE402のために異なる量の周波数リソース(例えば、PRB)を持つ複数のBWPが設定され、異なるトラフィック負荷シナリオでのデータ伝送をサポートできる。PRBの数が少ないBWPは、UE402や場合によってはgNB416の省電力を可能にしながら、少ないトラフィック負荷でデータ伝送を行うことができる。PRBの数が多いBWPは、トラフィック負荷が高いシナリオで使用できる。
【0066】
RAN404は、ネットワーク要素を含むCN420に通信可能に結合され、顧客/加入者(例えば、UE402のユーザ)にデータ及び電気通信サービスをサポートするための様々な機能を提供する。CN420のコンポーネントは、1つの物理ノード又は個別の物理ノードに実装できる。幾つかの実施形態では、NFVを使用して、CN420のネットワーク要素によって提供される機能のいずれか又はすべてを、サーバ、スイッチなどの物理計算/記憶リソースに仮想化することができる。CN420の論理的なインスタンス化はネットワークスライスと呼ばれ、CN420の一部の論理的なインスタンス化はネットワークサブスライスと呼ばれる。
【0067】
幾つかの実施形態では、CN420は、EPCとも呼ばれるLTE CN422であってよい。LTE CN422は、MME424、SGW426、SGSN428、HSS430、PGW432、及びPCRF434を含むことができ、図示のように、インタフェース(又は「参照点」)上で相互に結合される。LTECN422の要素の機能を簡単に紹介すると、次のようになる。
【0068】
MME424は、UE402の現在位置を追跡して、ページング、ベアラの起動/停止、ハンドオーバ、ゲートウェイの選択、認証などを容易にするモビリティ管理機能を実装することができる。
【0069】
SGW426は、RANに向かうS1インタフェースを終端し、RANとLTE CN422の間でデータパケットをルーティングすることができる。SGW426は、RAN間のノードのハンドオーバのためのローカルモビリティアンカーポイントであってもよく、また、3GPP(登録商標)間モビリティのためのアンカーを提供してもよい。他の任務には、合法的傍受、課金、及び幾つかのポリシ実施が含まれる。
【0070】
SGSN428は、UE402の位置を追跡し、セキュリティ機能及びアクセス制御を実行することができる。さらに、SGSN428は、異なるRATネットワーク間のモビリティのためにEPCノード間シグナリング、MME424によって指定されるPDN及びS‐GW選択、ハンドオーバのためのMME選択、等を行うことができる。MME424とSGSN428との間のS3参照点は、アイドル/アクティブ状態における3GPP(登録商標)間アクセスネットワークモビリティのためのユーザとベアラの情報交換を可能にする。
【0071】
HSS430は、ネットワークエンティティの通信セッションの処理をサポートするためのサブスクリプション関連情報を含む、ネットワークユーザのためのデータベースを含むことができる。HSS430は、ルーティング/ローミング、認証、認可、命名/アドレス解決、位置依存性などのサポートを提供することができる。HSS430とMME424の間のS6a参照点は、LTE CN420へのユーザアクセスを認証/認可するためのサブスクリプションデータと認証データの転送を可能にする。
【0072】
PGW432は、アプリケーション/コンテンツサーバ438を含むことができるデータネットワーク(DN)436へのSGiインタフェースを終端することができる。PGW432は、LTE CN422とデータネットワーク436との間でデータパケットをルーティングすることができる。PGW432は、ユーザプレイントンネリング及びトンネル管理を容易にするために、S5参照点によってSGW426と結合することができる。PGW432は、さらに、ポリシ実施及び課金データの収集のためのノード(例えば、PCEF)を含むことができる。さらに、PGW432とデータネットワーク436との間のSGi参照点は、例えば、IMSサービスを提供するためのオペレータ外部のパブリック、プライベートPDN、又はオペレータ内のパケットデータネットワークであってもよい。PGW432は、Gx参照点を介してPCRF434と結合されてもよい。
【0073】
PCRF434は、LTE CN422のポリシ及び課金制御要素である。PCRF434は、サービスフローの適切なQoS及び課金パラメータを決定するために、アプリ/コンテンツサーバ438に通信可能に結合されてもよい。PCRF432は、適切なTFT及びQCIを備えた(Gx参照点を介して)PCEFに関連ルールをプロビジョニングしてもよい。
【0074】
幾つかの実施形態では、CN420は、5GC440であってよい。5GC440は、図示のように、インタフェース(又は「参照点」)上で相互に結合されたAUSF442、AMF444、SMF446、UPF448、NSSF450、NEF452、NRF454、PCF456、UDM458、及びAF460を含むことができる。5GC440の要素の機能を以下に簡単に紹介する。
【0075】
AUSF442は、UE402の認証のためのデータを格納し、認証関連機能を処理することができる。AUSF442は、様々なアクセスタイプのための共通認証フレームワークを実現することができる。図示されているように、参照点を介して5GC440の他の要素と通信することに加えて、AUSF442は、Nausfサービスベースのインタフェースを示すことができる。
【0076】
AMF444は、5GC440の他の機能がUE402及びRAN404と通信し、UE402に関するモビリティイベントに関する通知をサブスクライブすることを可能にすることができる。AMF444は、登録管理(例えば、UE402を登録する場合)、接続管理、到達可能性管理、モビリティ管理、AMF関連イベントの合法的傍受、及びアクセス認証と認可を担当することができる。AMF444は、UE402とSMF446の間のSMメッセージのトランスポートを提供し、SMメッセージをルーティングするための透過プロキシとして機能することができる。AMF444は、UE402とSMFの間のSMSメッセージのトランスポートを提供することもできる。AMF444は、AUSF442及びUE402と相互作用して、様々なセキュリティアンカー及びコンテキスト管理機能を実行することができる。さらに、AMF444は、RAN404とAMF444の間のN2参照点を含む又はN2参照点であるRAN CPインタフェースの終端点であってもよい。また、AMF444は、NAS(N1)シグナリングの終端点であり、NAS暗号化及び整合性保護を実行してもよい。AMF444は、N3 IWFインタフェースを介したUE402によるNASシグナリングもサポートしてもよい。
【0077】
SMF446は、SM(例えば、UPF448とAN408の間のセッション確立、トンネル管理)、UE IPアドレスの割り当てと管理(任意的な認可を含む)、UP機能の選択と制御、トラフィックを適切な宛先にルーティングするためのUPF448でのトラフィックステアリングの設定、ポリシ制御機能へのインタフェースの終端、ポリシの実施、課金、及びQoSの一部の制御、合法的傍受(SMイベント及びLIシステムへのインタフェース用)、NASメッセージのSM部分の終端、ダウンリンクデータ通知、N2を介してAMF444経由でAN408に送信されるAN固有のSM情報の開始、セッションのSSCモードの決定、を担当してよい。SMはPDUセッションの管理を指す場合があり、PDUセッション又は「セッション」は、UE402とデータネットワーク436との間でPDUの交換を提供又は可能にするPDU接続サービスを指す場合がある。
【0078】
UPF448は、RAT内及びRAT間モビリティのためのアンカーポイント、データネットワーク436への相互接続の外部PDUセッションポイント、及びマルチホームPDUセッションをサポートするための分岐ポイントとして機能する場合がある。UPF448はまた、パケットのルーティング及び転送を実行し、パケット検査を実行し、ポリシルールのユーザプレイン部分を実施し、パケットを合法的に傍受し(UP収集)、トラフィック使用報告を実行し、ユーザプレインのQoS処理を実行し(例えば、パケットフィルタリング、ゲーティング、UL/DLレート実施)、アップリンクトラフィック検証(例えば、SDF-to-QoSフローのマッピング)を実行し、アップリンク及びダウンリンクにおけるトランスポートレベルのパケットマーキングを実行し、ダウンリンクパケットのバッファリング及びダウンリンクデータ通知トリガを実行することができる。UPF448は、データネットワークへのトラフィックフローのルーティングをサポートするアップリンク分類器を含むことができる。
【0079】
NSSF450は、UE402にサービスを提供するネットワークスライスインスタンスのセットを選択することができる。NSSF450は、必要に応じて、許可されたNSSAI及びサブスクライブされたS-NSSAIへのマッピングを決定することもできる。NSSF450は、UE402にサービスを提供するために使用されるAMFセット、又は適切な設定に基づいて、場合によってはNRF454にクエリすることによって、候補AMFのリストを決定することもできる。UE402のネットワークスライスインスタンスのセットの選択は、NSSF450と相互作用することによって、UE402が登録されているAMF444によってトリガされ、AMFの変化を生じる可能性がある。NSSF450は、N22参照点を介してAMF444と相互作用する可能性があり、また、N31参照点(図示せず)を介して、訪問先ネットワーク内の別のNSSFと通信する可能性がある。さらに、NSSF450は、Nnssfサービスベースのインタフェースを示す可能性がある。
【0080】
NEF452は、サードパーティ、内部公開/再公開、AF(例えば、AF460)、エッジコンピューティング又はフォグコンピューティングシステムなどのための3GPP(登録商標)ネットワーク機能によって提供されるサービス及び機能を安全に公開する可能性がある。このような実施形態では、NEF452は、AFを認証、認可、又はスロットル(throttle)する可能性がある。NEF452は、AF460と交換される情報及び内部ネットワーク機能と交換される情報を変換することもできる。例えば、NEF452は、AFサービス識別子と内部5GC情報との間を変換することができる。NEF452はまた、他のNFの公開された能力に基づいて、他のNFから情報を受け取ることができる。この情報は、構造化データとしてNEF452に格納されるか、標準化されたインタフェースを使用してデータストレージNFに格納される。格納された情報は、NEF452によって他のNFやAFに再公開されたり、分析などの他の目的に使用されたりする。さらに、NEF452は、Nnefサービスベースのインタフェースを表示することもできる。
【0081】
NRF454は、サービス発見機能をサポートし、NFインスタンスからNF発見要求を受信し、発見されたNFインスタンスの情報をNFインスタンスに提供することができる。NRF454は、利用可能なNFインスタンスとそのサポートされているサービスの情報も保持する。本明細書で使用されるように、「インスタンス化する」、「インスタンス化」などの用語は、インスタンスの作成を意味し、「インスタンス」は、オブジェクトの具体的な発生を意味する場合があり、これは、例えば、プログラムコードの実行中に発生する場合がある。さらに、NRF454は、Nnrfサービスベースのインタフェースを示す場合がある。
【0082】
PCF456は、制御プレイン機能にポリシルールを提供してそれらを実施することができ、ネットワーク動作を制御するための統一ポリシフレームワークをサポートすることもできる。PCF456は、UDM458のUDRにおけるポリシ決定に関連するサブスクリプション情報にアクセスするためのフロントエンドを実装することもできる。図示のように、PCF456は、参照点を介して機能と通信することに加えて、Npcfサービスベースのインタフェースを示す。
【0083】
UDM458は、ネットワークエンティティの通信セッションの処理をサポートするためにサブスクリプション関連情報を処理し、UE402のサブスクリプションデータを格納することができる。例えば、サブスクリプションデータは、UDM458とAMF444との間のN8参照点を介して通信することができる。UDM458は、アプリケーションフロントエンドとUDRの2つの部分を含むことができる。UDRは、UDM458とPCF456のサブスクリプションデータとポリシデータ、及び/又はNEF452の公開データとアプリケーションデータのための構造化データ(アプリケーション検出のためのPFD、複数のUE402のアプリケーション要求情報を含む)を格納することができる。Nudrサービスベースのインタフェースは、UDR221によって示され、UDM458、PCF456、及びNEF452が格納されたデータの特定のセットにアクセスできるようにするとともに、UDR内の関連するデータの読み取り、更新(例えば、追加、変更)、削除、及び変化の通知のサブスクライブを可能にすることができる。UDMは、認証情報の処理、位置管理、サブスクリプション管理などを担当するUDM-FEを含むことができる。複数の異なるフロントエンドが、異なるトランザクションで同じユーザにサービスを提供することができる。UDM-FEは、UDRに格納されているサブスクリプション情報にアクセスし、認証情報処理、ユーザ識別処理、アクセス認可、登録/モビリティ管理、及びサブスクリプション管理を実行する。図示のように、UDM458は、参照点を介して他のNFと通信することに加えて、Nudmサービスベースのインタフェースを示すことができる。
【0084】
AF460は、トラフィックルーティングにアプリケーションの影響を与え、NEFへのアクセスを提供し、ポリシ制御のためにポリシフレームワークと相互作用することができる。
【0085】
幾つかの実施形態では、5GC440は、UE402がネットワークに接続されている点に地理的に近いオペレータ/サードパーティサービスを選択することによって、エッジコンピューティングを可能にすることができる。これにより、ネットワークの遅延と負荷が軽減される場合がある。エッジコンピューティングの実装を提供するために、5GC440は、UE402に近いUPF448を選択し、UPF448からN6インタフェースを介してデータネットワーク436へのトラフィックステアリングを実行することができる。これは、UEサブスクリプションデータ、UE位置、及びAF460によって提供される情報に基づいてもよい。このようにして、AF460はUPF(再)選択及びトラフィックルーティングに影響を与えることがある。オペレータの配置に基づいて、AF460が信頼できるエンティティであると見なされる場合、ネットワークオペレータはAF460が関連するNFと直接相互作用することを許可することがある。さらに、AF460はNafサービスベースのインタフェースを示すことがある。
【0086】
データネットワーク436は、例えばアプリケーション/コンテンツサーバ438を含む1つ以上のサーバによって提供される様々なネットワーク事業者サービス、インターネットアクセス、又は第3者サービスを表すことができる。
【0087】
図5を参照すると、様々な実施形態による無線ネットワーク500を概略的に示す。無線ネットワーク500は、AN504との無線通信においてUE402を含むことができる。UE502及びAN504は、本明細書の他の箇所に記載された同様の名称の構成要素と類似し、実質的に交換可能である。
【0088】
UE502は、接続506を介してAN504と通信可能に結合され得る。接続506は、通信結合を可能にするための無線インタフェースとして図示されており、mmWave又はサブ6GHz周波数で動作するLTEプロトコル又は5G NRプロトコルのようなセルラ通信プロトコルと整合することができる。
【0089】
UE502は、モデムプラットフォーム510と結合されたホストプラットフォーム508を含むことができる。ホストプラットフォーム508は、モデムプラットフォーム510のプロトコル処理回路514と結合されたアプリケーション処理回路512を含むことができる。アプリケーション処理回路512は、アプリケーションデータをソース/シンクするUE502のための様々なアプリケーションを実行することができる。アプリケーション処理回路512は、さらに、データネットワークとの間でアプリケーションデータを送受信するための1つ以上のレイヤ動作を実装することができる。これらのレイヤ動作は、トランスポート(例えば、UDP)動作及びインターネット(例えば、IP)動作を含むことができる。
【0090】
プロトコル処理回路514は、接続506を介したデータの送信又は受信を実現にするために、1つ以上のレイヤ動作を実装することができる。プロトコル処理回路514によって実装されるレイヤ動作は、例えば、MAC、RLC、PDCP、RRC及びNAS動作を含むことができる。
【0091】
モデムプラットフォーム510は、ネットワークプロトコルスタック内のプロトコル処理回路514によって実行される「下位」レイヤ動作である1つ以上のレイヤ動作を実装することができるデジタルベースバンド回路516をさらに含むことができる。これらの動作は、例えば、1つ以上のHARQ-ACK機能、スクランブル/デスクランブル、エンコード/デコード、レイヤマッピング/デマッピング、変調シンボルマッピング、受信シンボル/ビットメトリック決定、マルチアンテナポートプリコーディング/デコードを含むPHY動作を含み、これらは、1つ以上の空間時間、空間周波数又は空間コーディング、参照信号生成/検出、プリアンブルシーケンス生成及び/又はデコーディング、同期シーケンス生成/検出、制御チャネル信号ブラインドデコーディング、及び他の関連機能を含み得る。
【0092】
モデムプラットフォーム510は、送信回路518、受信回路520、RF回路522、及びRFフロントエンド(RFFE)524をさらに含み、これらは、1つ以上のアンテナパネル526を含むか又はそれらに接続することができる。簡潔に言えば、送信回路518は、デジタル/アナログ変換器、ミキサ、中間周波数(IF)コンポーネントなどを含むことができる。RF回路520は、低雑音増幅器、電力増幅器、電力追跡コンポーネントなどを含むことができる。RF回路522は、低雑音増幅器、電力増幅器、電力追跡コンポーネントなどを含むことができる。RFFE524は、フィルタ(例えば、表面/バルク音波フィルタ)、スイッチ、アンテナチューナ、ビームフォーミングコンポーネント(例えば、フェーズドアレイアンテナ部品)などを含むことができる。送信回路518、受信回路520、RF回路522、RFFE524、及びアンテナパネル526のコンポーネント(総称して「送信/受信コンポーネント」と呼ばれる)の選択及び配置は、例えば、通信がTDMであるかFDMであるか、mmWave又はサブ6GHz周波数であるかなど、特定の実装の詳細に固有であってもよい。
【0093】
幾つかの実施形態では、プロトコル処理回路514は、送信/受信コンポーネントの制御機能を提供する制御回路(図示せず)の1つ以上のインスタンスを含むことができる。
【0094】
UE受信は、アンテナパネル526、RFFE524、RF回路522、受信回路520、デジタルベースバンド回路516、及びプロトコル処理回路514によって、又はそれらを介して確立することができる。幾つかの実施形態では、アンテナパネル526は、1つ以上のアンテナパネル526の複数のアンテナ/アンテナ素子によって受信される受信ビーム形成信号によってAN504からの送信を受信することができる。
【0095】
UE送信は、プロトコル処理回路514、デジタルベースバンド回路516、送信回路518、RF回路522、RFFE524、及びアンテナパネル526によって、又はそれらを介して確立することができる。幾つかの実施形態では、UE504の送信コンポーネントは、送信されるデータに空間フィルタを適用して、アンテナパネル526のアンテナ素子によって放射される送信ビームを形成することができる。
【0096】
UE502と同様に、AN504は、モデムプラットフォーム530と結合されたホストプラットフォーム528を含むことができる。ホストプラットフォーム528は、モデムプラットフォーム530のプロトコル処理回路534と結合されたアプリケーション処理回路532を含むことができる。モデムプラットフォームは、デジタルベースバンド回路536、送信回路538、受信回路540、RF回路542、RFFE回路544、及びアンテナパネル546をさらに含むことができる。AN504の構成要素は、UE502の同様の名称の構成要素と類似し、実質的に交換可能である。AN508の構成要素は、上述したようなデータ送受信の実行に加えて、例えば、無線ベアラ管理、アップリンク及びダウンリンク動的無線リソース管理、及びデータパケットスケジューリングなどのRNC機能を含む様々な論理機能を実行することができる。
【0097】
1つ以上の実施形態について、上記の図の1つ以上に記載されている構成要素の少なくとも1つは、下記の例示的セクションに記載されているように、1つ以上の操作、技術、プロセス及び/又は方法を実行するように構成することができる。例えば、上記の1つ以上の図に関連して上述したベースバンド回路は、以下に記載された1つ以上の例に従って動作するように構成することができる。別の例として、上記の1つ以上の図に関連して上述したUE、基地局、ネットワーク要素等に関連した回路は、以下に記載された1つ以上の例に従って動作するように構成することができる。
【0098】
以下の例は、更なる実施形態に関連する。
【0099】
例1は、記憶装置に結合された処理回路を含む装置であって、前記処理回路は、
ユーザ装置(UE)の低サービス品質(QoS)又はブロードキャスト受信能力を識別する専用無線ネットワーク一時識別子(RNTI)でスクランブルされた巡回冗長検査(CRC)を保持するダウンリンク制御情報(DCI)によってスケジューリングされた物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を介して伝送されるマルチキャスト制御チャネル(MCCH)を使用して、低QoSマルチキャスト又はブロードキャスト配信でのマルチキャストブロードキャストサービス(MBS)のUEによる受信のためのシグナリング構成を、前記UEに送信する、装置を含み得る。
【0100】
例2は、前記処理回路は、MBS用に構成された監視された物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)セル固有検索空間(CSS)を介して、前記UEに、前記MCCHを伝送するPDSCHをスケジューリングするDCIを提供し、前記UEがType0 PDCCH CSS又はType0A PDCCH CSSを介して前記DCIを受信できるようにする、例1、及び/又は本願明細書に記載された何らかの他の例に記載の装置を含み得る。
【0101】
例3は、前記PDCCHは、PDCCH-ConfigCommon内のmcch-searchSpaceによって構成されたCSSセットで監視することができる、例2、及び/又は本願明細書に記載された何らかの他の例に記載の装置を含み得る。
【0102】
例4は、前記PDCCH CSSは、無線リソース制御(RRC)RRC_CONNECTED及びIDLEモードUEのCORESET#0に対して構成され、前記MCCHは、初期帯域幅部分(BWP)内で受信できる、例2、及び/又は本願明細書に記載された何らかの他の例に記載の装置を含み得る。
【0103】
例5は、前記MCCHを伝送するPDSCHは、初期BWPと同一の周波数ドメイン領域を有する共通周波数リソース(CFR)内で受信できる、例4、及び/又は本願明細書に記載された何らかの他の例に記載の装置を含み得る。
【0104】
例6は、前記処理回路は、さらに、構成更新を含むPDSCHから独立した変更されたRNTIによってスクランブルされたCRCを有するDCIを介して、MBS構成の変更を前記UEに通知するように構成できる、例1、及び/又は本願明細書に記載された何らかの他の例に記載の装置を含み得る。
【0105】
例7は、前記処理回路は、さらに、前記専用RNTIと前記構成更新を含むPDSCHを介して、MBS構成の変更を前記UEに通知するように構成できる、例1、及び/又は本願明細書に記載された何らかの他の例に記載の装置を含み得る。
【0106】
例8は、前記処理回路は、ドップラシフト、ドップラスプレッド、平均遅延、遅延スプレッド及び空間受信機パラメータのうちの少なくとも1つのための関連する同期信号/物理ブロードキャストチャネル(SS/PBCH)と、事前構成された準同一位置(QCL)のPDCCH及びPDSCH復調参照信号を前記UEに送信するようにさらに構成できる、例1、及び/又は本願明細書に記載された何らかの他の例に記載の装置を含み得る。
【0107】
例9は、コンピュータ実行可能命令を格納している非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータ実行可能命令は、1つ以上のプロセッサにより実行されると、結果として以下の動作の実行を生じる:
UEの低サービス品質(QoS)能力又はブロードキャスト能力を識別する専用無線ネットワーク一時識別子(RNTI)でスクランブルされた巡回冗長検査(CRC)を保持するダウンリンク制御情報(DCI)によってスケジューリングされた物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を介して伝送されるマルチキャスト制御チャネル(MCCH)を使用して、低QoSマルチキャスト配信又はブロードキャスト配信でのマルチメディア及びブロードキャストサービス(MBS)の受信のためのシグナリング構成を受信する、非一時的コンピュータ可読媒体を含み得る。
【0108】
例10は、前記処理回路は、type0 PDCCH CSS又はtype0A PDCCH CSSを介して前記DCI内で前記MCCHを伝送するPDSCHをスケジューリングするDCIについて、MBS用に構成された物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)セル固有検索空間(CSS)を監視するよう更に構成される、例9、及び/又は本願明細書に記載された何らかの他の例に記載の非一時的コンピュータ可読媒体を含み得る。
【0109】
例11は、MCCHは、MBS固有のPDCCH-ConfigCommon構成によって構成されたmcch-searchSpaceを提供する、例9、及び/又は本願明細書に記載された何らかの他の例に記載の非一時的コンピュータ可読媒体を含み得る。
【0110】
例12は、前記PDCCH CSSは、RRC_CONNECTED及びIDLEモードのCORESET#0に対して構成される、例10、及び/又は本願明細書に記載された何らかの他の例に記載の非一時的コンピュータ可読媒体を含み得る。
【0111】
例13は、前記動作は、ユニキャストPDSCHのために前記UEにより高速な処理時間(能力#2処理時間)が要求されない場合に、前記UEにより復号するために複数のPDSCHを受信するステップをさらに含む、例10、及び/又は本願明細書に記載された何らかの他の例に記載の非一時的コンピュータ可読媒体を含み得る。
【0112】
例14は、前記動作は、前記UEが所定の周波数ドメインで多重化されたMBS送信の受信をサポートする場合に、前記専用RNTIでスケジューリングされたPDSCHと同時に、ユニキャストのために複数のRNTIタイプでスケジューリングされたPDSCHを復号するステップを更に含む、例10、及び/又は本願明細書に記載された何らかの他の例に記載の非一時的コンピュータ可読媒体を含み得る。
【0113】
例15は、前記動作は、前記UEがより高速なハイブリッド自動再送要求(HARQ)-ACK(能力#2処理時間)能力をサポートする場合、及び、物理リソースブロック(PRB)のMBS送信が所定の周波数範囲でユニキャストと多重化された周波数ドメインである場合に、前記PDSCHの復号を必要とすることと独立に、前記UEでMBS送信を受信するステップであって、それにより前記UEがユニキャスト受信よりもMBSを優先することを可能にする、ステップ、を更に含む、例10、及び/又は本願明細書に記載された何らかの他の例に記載の非一時的コンピュータ可読媒体を含み得る。
【0114】
例16は、前記動作は、前記RRC-IDLE及びRRC_INACTIVEモードにおいて、ユニキャストPDSCHとして受信された2つのPDSCH及び非重複周波数物理リソースブロック(PRB)でMBSとして受信された2つのPDSCHを同時に復号するステップ、を更に含む、例10、及び/又は本願明細書に記載された何らかの他の例に記載の非一時的コンピュータ可読媒体を含み得る。
【0115】
例17は、前記動作は、前記PDCCH及びPDSCH復調参照信号(DM-RS)を、ドップラシフト、ドップラスプレッド平均遅延、遅延スプレッド及び空間受信機パラメータの少なくとも1つに関して、関連する同期信号/物理ブロードキャストチャネル(SS/PBCH)と準同一位置(QCL)として受信するステップを更に含む、例16、及び/又は本願明細書に記載された何らかの他の例に記載の非一時的コンピュータ可読媒体を含み得る。
【0116】
例18は、前記動作は、さらに、SS/PBCHブロックと準同一位置のMCCH構成のための送信構成指示(TCI)状態構成を介して、QCLタイプAソース参照信号(RS)及びQSLタイプDソースRSのためのサービスを受信するステップを更に含む、例17、及び/又は本願明細書に記載された何らかの他の例に記載の非一時的コンピュータ可読媒体を含み得る。
【0117】
例19は、方法であって、
前記UEにおいて、前記UEのブロードキャスト受信能力を識別する専用無線ネットワーク一時識別子(RNTI)でスクランブルされた巡回冗長検査(CRC)を保持するダウンリンク制御情報(DCI)によってスケジューリングされた物理的ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を介して伝送されるマルチキャスト制御チャネル(MCCH)を使用して、マルチキャストブロードキャストサービス(MBS)の受信のためのシグナリング構成を受信するステップと、
前記UEにより、DCIスケジューリングのためのMBSのために構成された物理的ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)セル固有探索空間(CSS)をUEによって監視するステップであって、前記PDSCHは前記DCI内で前記MCCHを伝送する、ステップと、
を含む方法を含み得る。
【0118】
例20は、前記PDCCH CSSはRRC_CONNECTED及びIDLEモードのUEのCORESET#0のために構成され、PDCCH-ConfigCommon構成の一部として構成されたType0 PDCCH CSS又はType0A PDCCH CSS内で監視され得る、例19、及び/又は本願明細書に記載された何らかの他の例に記載の方法を含み得る。
【0119】
例21は、前記UEがユニキャストPDSCH送信を受信するために、より高速な処理能力(能力#2処理時間)が要求されない場合に、周波数ドメインで多重化された複数のPDSCHを復号するステップ、をさらに含む、例19、及び/又は本願明細書に記載された何らかの他の例に記載の方法を含み得る。
【0120】
例22は、前記方法は、さらに、前記UEがより高速な処理能力(能力#2処理時間)を有する場合に、前記UEが所定の周波数領域で多重化されたPDSCH MBS送信の受信をサポートする場合に、ユニキャストのために複数のRNTIタイプでスケジューリングされたPDSCHを、専用RNTIでスケジューリングされたPDSCHと同時に復号するステップを含む、例19、及び/又は本願明細書に記載された何らかの他の例に記載の方法を含み得る。
【0121】
例23は、前記UEがより高速なハイブリッド自動再送要求(HARQ)-ACK(能力#2処理時間)能力をサポートする場合、及び、物理リソースブロック(PRB)のMBS送信が所定の周波数範囲でユニキャストと多重化された周波数ドメインである場合に、前記PDSCHの復号を必要とすることと独立に、前記UEでMBS送信を受信するステップであって、それにより前記UEがユニキャスト受信よりもMBSを優先することを可能にする、ステップ、を更に含む、例19、及び/又は本願明細書に記載された何らかの他の例に記載の方法を含み得る。
【0122】
例24は、前記RRC-IDLE及びRRC_INACTIVEモードにおいて、ユニキャストPDSCHとして受信された2つのPDSCH及び非重複周波数物理リソースブロック(PRBMBSとして受信された2つのPDSCHを同時に復号するステップ、を更に含む、例19、及び/又は本願明細書に記載された何らかの他の例に記載の方法を含み得る。
【0123】
例25は、前記PDCCH及びPDSCH復調参照信号(DM-RS)を、ドップラシフト、ドップラスプレッド平均遅延、遅延スプレッド及び空間受信機パラメータの少なくとも1つに関して、関連する同期信号/物理ブロードキャストチャネル(SS/PBCH)と準同一位置(QCL)として受信するステップを更に含む、例19、及び/又は本願明細書に記載された何らかの他の例に記載の方法を含み得る。
【0124】
例26は、例1~25のいずれかの方法を実行するための手段を含む装置を含み得る。
【0125】
例27は、通信インタフェースと、それに接続され、実施例1~25の方法を実行するように構成された処理回路とを含むネットワークノードを含み得る。
【0126】
例28は、例1~25のいずれかに記載された若しくはそれに関連する方法又は本願明細書に記載された他の方法若しくは処理のうちの1つ以上の要素を実行する手段を含む装置を含み得る。
【0127】
例29は、命令を含む1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令は、電子装置の1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記電子装置に、例1~25のいずれかに記載された若しくはそれに関連する方法又はここに記載された他の方法若しくは処理のうちの1つ以上の要素を実行させる、1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体を含み得る。
【0128】
例30は、例1~25のいずれかに記載された若しくはそれに関連する方法又はここに記載された他の方法若しくは処理のうちの1つ以上の要素を実行する論理モジュール又は回路を含む装置を含み得る。
【0129】
例31は、例1~25のいずれか又はその部分に記載された若しくはそれに関連する方法、技術、又は処理を含み得る。
【0130】
例32は、機器であって、
1つ以上のプロセッサと、
命令を含む1つ以上のコンピュータ可読媒体と、
を含み、
前記命令は、前記1つ以上のプロセッサにより実行されると、前記1つ以上のプロセッサに例1~25のいずれか又はその部分に記載された若しくはそれに関連する方法、技術、又は処理を実行させる、機器を含み得る。
【0131】
例33は、例1~25のいずれか又はその部分若しくは一部に記載された若しくはそれに関連する信号を含み得る。
【0132】
例34は、例1~25のいずれか又はその一部又は部分又は本開示に別の方法で記載されている又はそれに関連するデータグラム、パケット、フレーム、セグメント、プロトコルデータユニット(PDU)、又はメッセージを含み得る。
【0133】
例35は、例1~25のいずれか又はその部分若しくは一部又は本開示に別の方法で記載された若しくはそれに関連するデータにより符号化された信号を含み得る。
【0134】
例34は、例1~25のいずれか又はその一部又は部分又は本開示に別の方法で記載されている又はそれに関連するデータグラム、パケット、フレーム、セグメント、プロトコルデータユニット(PDU)、又はメッセージデータにより符号化された信号を含み得る。
【0135】
例36は、コンピュータ可読命令を伝達する電磁気信号であって、前記コンピュータ可読命令が1つ以上のプロセッサにより実行されると、前記1つ以上のプロセッサに例1~25のいずれか又はその部分に記載された若しくはそれに関連する方法、技術、又は処理を実行させる、電磁気信号を含み得る。
【0136】
例37は、命令を含むコンピュータプログラムであって、前記プログラムが処理要素により実行されると、前記処理要素に例1~25のいずれか又はその部分に記載された若しくはそれに関連する方法、技術、又は処理を実行させる、コンピュータプログラムを含み得る。
【0137】
例38は、本明細書に示され記載されているように、無線ネットワーク内の信号を含み得る。
【0138】
例39は、本明細書に示され記載されているように、無線ネットワーク内の通信方法を含み得る。
【0139】
例40は、本明細書に示され記載されているように、無線通信を提供するためのシステムを含み得る。
【0140】
例41は、本明細書に示され記載されているように、無線通信を提供するための装置を含み得る。
【0141】
略語
用語、定義及び略語は、ここで異なる使用をしない限り、3GPP(登録商標) TR21.905 v16.0.0(2019-06)で定義された用語、定義及び略語と一致し得る。本文書の目的のために、以下の略語は、ここで議論される例及び実施形態に適用することができる。
【0142】
表1:略語
【表2】
上記の開示において、本開示が実施され得る具体的な実施形態を示す添付図面が参照されている。添付図面は本開示の一部を構成している。他の実施形態を利用することができ、本開示の範囲から逸脱することなく構造的な変更を行うことができることが理解される。明細書において、「一実施形態」、「実施形態」、「例示的な実施形態」、「例示的な実施形態」、「例示的な実装」等という表現は、記載された実施形態又は実装が特定の特徴、構造又は特性を含むことができるが、すべての実施形態又は実装が必ずしも特定の特徴、構造又は特性を含むとは限らないことを示す。更に、このような語句は、必ずしも同じ実施形態又は実装を参照しない。更に、特定の特徴、構造又は特性が実施形態又は実施形態に関連して記述されている場合、当業者は、明示的に記述されているかどうかにかかわらず、他の実施形態又は実施形態に関連してその特徴、構造又は特性を認識する。例えば、自律駐車操縦に関して上述した様々な特徴、側面及び動作は、他の様々な自律操縦に適用可能であり、それに従って解釈されなければならない。
【0143】
本明細書に開示されるシステム、機器、装置、及び方法の実施形態は、本明細書に記載されるように、例えば、1つ以上のプロセッサ及びシステムメモリなどのハードウェアを含む1つ以上のデバイスを含むか、又は利用することができる。本明細書に開示される装置、システム及び方法の実施形態は、コンピュータネットワークを介して通信することができる。「ネットワーク」は、コンピュータシステム及び/又はモジュール及び/又は他の電子デバイス間で電子データの輸送を可能にする1つ又は複数のデータリンクとして定義される。情報がネットワーク又は他の通信接続(有線、無線、又は有線又は無線の任意の組み合わせ)を介してコンピュータに転送又は提供される場合、コンピュータはその接続を伝送媒体として適切に認識する。伝送媒体は、コンピュータ実行可能命令又はデータ構造の形式で所望のプログラムコード手段を伝送するために使用され、汎用又は特殊目的のコンピュータによってアクセス可能な、ネットワーク及び/又はデータリンクを含むことができる。前述の結合も、非一時的コンピュータ可読媒体の範囲に含まれるべきである。
【0144】
コンピュータ実行可能命令は、例えば、プロセッサで実行されたときに、プロセッサに特定の機能又は機能のグループを実行させる命令及びデータを含む。コンピュータ実行可能命令は、例えば、バイナリ、アセンブリ言語などの中間フォーマット命令、又はソースコードであってもよい。主題は、構造的特徴及び/又は方法論的動作に固有の言語で説明されたが、添付の請求の範囲に定められた主題は、必ずしも上述の説明された特徴又は動作に限定されないことが理解される。むしろ、記載された特徴及び行為は、特許請求の範囲を実施するための例示的な形態として開示される。
【0145】
メモリデバイスは、任意の1つのメモリ要素又は揮発性メモリ要素(例えば、ランダムアクセスメモリ(DRAM、SRAM、SDRAMなどのRAM))及び不揮発性メモリ要素(例えば、ROM、ハードドライブ、テープ、CDROMなど)の組み合わせを含むことができる。さらに、メモリデバイスは、電子、磁気、光学及び/又は他のタイプの記憶媒体を組み込むことができる。本願明細書の文脈において、「非一時的コンピュータ可読媒体」は、例えば、限定されるものではないが、電子、磁気、光学、電磁、赤外線又は半導体システム、装置又はデバイスであり得る。コンピュータ読み取り可能媒体のより具体的な例(網羅的ではないリスト)としては、ポータブルコンピュータディスケット(磁気)、ランダムアクセスメモリ(RAM)(電子)、読み出し専用メモリ(ROM)(電子)、消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EPROM、EEPROM、又はフラッシュメモリ)(電子)、及びポータブルコンパクトディスク読み出し専用メモリ(CDROM)(光学)が挙げられる。コンピュータ読み取り可能媒体は、プログラムが印刷された紙又は他の適切な媒体であってもよいことに留意されたい。なぜなら、プログラムは、例えば、紙又は他の媒体の光学スキャンを介して電子的に捕捉され、その後、必要に応じて適切な方法でコンパイル、解釈又は他の方法で処理され、コンピュータメモリに格納されるからである。
【0146】
当業者は、本開示が、車載コンピュータ、パーソナルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、メッセージプロセッサ、ノマド装置、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサベース又はプログラム可能な家電製品、ネットワークPC、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、携帯電話、PDA、タブレット、ポケットベル、ルータ、スイッチ、各種記憶装置などを含む、多くのタイプのコンピュータシステム構成を有するネットワークコンピューティング環境で実施され得ることを理解されるであろう。また、本開示は、ネットワークを介して(有線データリンク、無線データリンク、又は有線データリンクと無線データリンクの任意の組み合わせによる)リンクされたローカル及びリモートコンピュータシステムの両方がタスクを実行する分散システム環境で実施され得る。分散システム環境では、プログラムモジュールは、ローカル及びリモートメモリストレージデバイスの両方に配置され得る。
【0147】
さらに、適切な場合には、本明細書に記載された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、デジタルコンポーネント、又はアナログコンポーネントの1つ以上で実行され得る。例えば、1つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)は、本明細書に記載されたシステム及び手順の1つ以上を実行するようにプログラムされ得る。特定の用語が明細書全体で使用され、請求項は特定のシステムコンポーネントを指す。当業者であれば理解できるように、コンポーネントは異なる名前で参照されてもよい。本願明細書は、名前は異なるが機能は異なるコンポーネントを区別することを意図していない。
【0148】
本開示の少なくとも幾つかの実施形態は、任意のコンピュータ利用可能な媒体に記憶されたそのような論理(例えば、ソフトウェアの形態で)を含むコンピュータプログラムプロダクトを対象とする。そのようなソフトウェアは、1つ以上のデータ処理装置で実行されると、本明細書に記載されたように装置を動作させる。
【0149】
本開示の様々な実施形態が上述されているが、それらは例としてのみ提示されており、限定されていないことを理解すべきである。本開示の精神及び範囲から逸脱することなく、形態及び詳細の様々な変更がそこでなされ得ることは、関連技術の当業者には明らかであろう。したがって、本開示の範囲及び範囲は、上述の実施例のいずれによっても制限されるべきではなく、以下の請求項及びそれらの均等物に従ってのみ定義されるべきである。以上の説明は、例示及び説明のために提示された。これは、網羅的であること又は本開示を開示された正確な形態に限定することを意図するものではない。上記の教示に照らして、多くの修正及び変形が可能である。さらに、上記の代替実装のいずれか又は全ては、本開示の追加的なハイブリッド実装を形成するために所望される任意の組み合わせで使用することができることに留意されたい。例えば、特定の装置又はコンポーネントに関して記述された機能のいずれかは、別の装置又はコンポーネントによって実行され得る。さらに、特定の装置特性について説明したが、本開示の実施形態は、多数の他の装置特性に関連してもよい。さらに、実施形態は、構造的特徴及び/又は方法的行為に特有の言語で説明したが、本開示は、必ずしも記載された特定の特徴又は行為に限定されないことを理解されたい。むしろ、開示された特徴及び行為は、実施形態を実施するための例示的な形態として開示される。特に、「できる」、「~し得る」、「可能性がある」、「~かもしれない」又は「~してもよい」のような条件付き言語は、特に明記されていない限り、又は使用される文脈内で他に理解されていない限り、一般的に、特定の実施形態が特定の特徴、要素及び/又はステップを含むことができ、他の実施形態は含まないことができることを伝えることを意図している。したがって、このような条件付き言語は、一般的に、特徴、要素及び/又はステップが1つ以上の実施形態に必要であることを意味することを意図していない。
【0150】
用語
本文書の目的のために、以下の用語及び定義は、ここで議論される例及び実施形態に適用される。
【0151】
本明細書で使用される「回路」という用語は、記載された機能を提供するように構成される電子回路、論理回路、プロセッサ(共有、専用、又はグループ)及び/又はメモリ(共有、専用、又はグループ)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルデバイス(FPD)(例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、複合PLD(CPLD)、大容量PLD(HCPLD)、構造化ASIC、又はプログラマブルSoC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)などのハードウェア構成要素を意味するか、その一部であるか、又は含む。幾つかの実施形態では、回路は、記載された機能の少なくとも一部を提供するために、1つ以上のソフトウェア又はファームウェアプログラムを実行することができる。用語「回路」はまた、1つ以上のハードウェア要素(又は電気又は電子システムで使用される回路の組み合わせ)と、そのプログラムコードの機能を実行するために使用されるプログラムコードとの組み合わせを指すことができる。これらの実施形態では、ハードウェア要素とプログラムコードの組み合わせは、特定のタイプの回路と呼ばれることがある。
【0152】
本明細書で使用される用語「プロセッサ回路」は、一連の算術演算又は論理演算、又はデジタルデータの記録、記憶、及び/又は転送を順次かつ自動的に実行することができる回路を意味し、その一部であるか、又は含む。処理回路は、命令を実行する1つ以上の処理コアと、プログラム及びデータ情報を記憶する1つ以上のメモリ構造とを含むことができる。「プロセッサ回路」という用語は、1つ以上のアプリケーションプロセッサ、1つ以上のベースバンドプロセッサ、物理的中央処理装置(CPU)、シングルコアプロセッサ、デュアルコアプロセッサ、トリプルコアプロセッサ、クアッドコアプロセッサ、及び/又はプログラムコード、ソフトウェアモジュール、及び/又は機能プロセスなどのコンピュータ実行可能命令を実行又はその他の方法で操作することができるその他の装置を指すことができる。処理回路は、マイクロプロセッサ、プログラマブル処理装置、又は同様のものである、より多くのハードウェアアクセラレータを含むことができる。1つ以上のハードウェアアクセラレータは、例えば、コンピュータビジョン(CV)及び/又はディープラーニング(DL)アクセラレータを含むことができる。用語「アプリケーション回路」及び/又は「ベースバンド回路」は、「プロセッサ回路」の同義語とみなされ、「プロセッサ回路」と呼ばれることがある。
【0153】
本明細書で使用される用語「インタフェース回路」は、2つ以上のコンポーネント又は装置間の情報交換を可能にする回路を指し、その一部であるか、又は含む。用語「インタフェース回路」は、1つ以上のハードウェアインタフェース、例えば、バス、I/Oインタフェース、周辺コンポーネントインタフェース、ネットワークインタフェースカード、及び/又は類似のものを指すことができる。
【0154】
本明細書で使用される用語「ユーザ機器」又は「UE」は、無線通信機能を有する装置を指し、通信ネットワークにおけるネットワークリソースのリモートユーザを記述することができる。用語「ユーザ装置」又は「UE」は、クライアント、モバイル、モバイルデバイス、モバイル端末、ユーザ端末、モバイルユニット、モバイルステーション、モバイルユーザ、加入者、ユーザ、リモートステーション、アクセスエージェント、ユーザエージェント、受信機、無線装置、再構成可能な無線装置、再構成可能なモバイルデバイスなどと同義であると考えられ、また、用語「ユーザ機器」又は「UE」は、任意のタイプの無線/有線デバイス又は無線通信インタフェースを含む任意のコンピューティング装置を含むことができる。
【0155】
本明細書で使用される用語「ネットワーク要素」は、有線又は無線通信ネットワークサービスを提供するために使用される物理的又は仮想化された装置及び/又はインフラストラクチャを指す。用語「ネットワーク要素」は、ネットワーク化されたコンピュータ、ネットワークハードウェア、ネットワーク機器、ネットワークノード、ルータ、スイッチ、ハブ、ブリッジ、無線ネットワークコントローラ、RANデバイス、RANノード、ゲートウェイ、サーバ、仮想化VNF、NFVI、及び/又は同様のものと同義であると考えることができる。
【0156】
本明細書で使用される用語「コンピュータシステム」は、相互接続された任意のタイプの電子デバイス、コンピュータデバイス、又はそのコンポーネントを指す。さらに、用語「コンピュータシステム」及び/又は「システム」は、相互に通信可能に結合されたコンピュータの様々なコンポーネントを指すことができる。さらに、用語「コンピュータシステム」及び/又は「システム」は、相互に通信可能に結合され、コンピューティング及び/又はネットワーキングリソースを共有するように構成された複数のコンピュータ装置及び/又は複数のコンピューティングシステムを指すことができる。
【0157】
本明細書で使用される用語「家電」、「コンピュータ家電」などは、特定のコンピューティングリソースを提供するように特別に設計されたプログラムコード(例えば、ソフトウェアやファームウェア)を有するコンピュータ装置又はコンピュータシステムを指す。「仮想家電」は、コンピュータ家電を仮想化又はエミュレートする、又は特定のコンピューティングリソースを提供するために専用のハイパーバイザー搭載デバイスによって実装される仮想マシンイメージである。
【0158】
本明細書で使用される用語「リソース」は、物理的又は仮想デバイス、コンピューティング環境内の物理的又は仮想コンポーネント、及び/又は特定のデバイス内の物理的又は仮想コンポーネント、例えば、コンピュータデバイス、機械的デバイス、メモリ空間、プロセッサ/CPU時間、プロセッサ/CPU使用率、プロセッサ及びアクセラレータ負荷、ハードウェア時間又は使用率、電力、入出力操作、ポート又はネットワークソケット、チャネル/リンク割り当て、スループット、メモリ使用率、ストレージ、ネットワーク、データベース及びアプリケーション、ワークロードユニット、及び/又は同様のものを指す。「ハードウェアリソース」は、物理ハードウェア要素によって提供される計算、ストレージ、及び/又はネットワークリソースを指す場合がある。「仮想化リソース」は、仮想化インフラストラクチャによってアプリケーション、デバイス、システムなどに提供される計算、ストレージ、及び/又はネットワークリソースを指す場合がある。「ネットワークリソース」又は「通信リソース」という用語は、通信ネットワークを介してコンピュータデバイス/システムによってアクセス可能なリソースを指す場合がある。「システムリソース」という用語は、サービスを提供するためのあらゆる種類の共有エンティティを指す場合があり、コンピューティング及び/又はネットワークリソースを含む場合がある。システムリソースは、サーバを介してアクセス可能な、一貫した機能、ネットワークデータオブジェクト又はサービスの集合とみなすことができる。システムリソースは、単一のホスト又は複数のホスト上に存在し、明確に識別可能である。
【0159】
本明細書で使用される用語「チャネル」は、データ又はデータストリームを通信するために使用される、有形又は無形のいずれかの伝送媒体を指す。用語「チャネル」は、「通信チャネル」、「データ通信チャネル」、「送信チャネル」、「データ送信チャネル」、「アクセスチャネル」、「データアクセスチャネル」、「リンク」、「データリンク」、「キャリア」、「無線周波数キャリア」、及び/又はデータが通信される経路又は媒体を示す他の類似の用語と同義であってもよい。さらに、本明細書で使用される「リンク」という用語は、情報の送受信を目的としたRATを介した2つのデバイス間の接続を意味する。
【0160】
本明細書で使用される「インスタンス化する」、「インスタンス化」などの用語は、インスタンスの作成を意味する。「インスタンス」はまた、例えばプログラムコードの実行中に発生し得るオブジェクトの具体的な発生を意味する。
【0161】
用語「結合された」、「通信可能に結合された」は、それらの派生物とともに、本明細書で使用される。用語「結合された」は、2つ以上の要素が相互に直接物理的又は電気的に接触していることを意味してもよく、2つ以上の要素が相互に間接的に接触しているが、相互に協力又は相互作用していることを意味してもよく、及び/又は1つ以上の他の要素が、相互に結合されていると言われる要素間で結合又は接続されていることを意味してもよい。用語「直接結合された」は、2つ以上の要素が相互に直接接触していることを意味してもよい。用語「通信結合された」は、2つ以上の要素が、ワイヤ又は他の相互接続を介して、無線通信チャネル又はリンクを介して、及び/又は同様のものを介して、通信手段によって相互に接触していることを意味してもよい。
【0162】
「情報要素」という用語は、1つ以上のフィールドを含む構造要素を指す。「フィールド」という用語は、情報要素の個々のコンテンツ、又はコンテンツを含むデータ要素を指す。
【0163】
「SMTC」という用語は、SSB-MeasurementTimingConfigurationによって構成されるSSBベースの測定タイミング構成を指す。
【0164】
「SSB」という用語は、SS/PBCHブロックを指す。
【0165】
「プライマリセル」という用語は、UEが初期接続確立手順を実行するか、又は接続再確立手順を開始する、プライマリ周波数で動作するMCGセルを指す。
【0166】
「プライマリSCGセル」という用語は、UEがDC動作のための同期(Sync)手順による再構成手順を実行するときにランダムアクセスを実行するSCGセルを指す。
【0167】
「セカンダリセル」という用語は、CAで構成されたUEの特定セル(Special Cell)の上に追加の無線リソースを提供するセルを指す。
【0168】
「セカンダリセルグループ」という用語は、DCで構成されたUEのPSCellと0個以上のセカンダリセルを含むサービングセルのサブセットを指す。
【0169】
「サービングセル」という用語は、CA/DCで構成されていないRRC_CONNECTEDのUEのプライマリセルを指す。プライマリセルで構成されるサービングセルは1つだけである。
【0170】
「サービングセル」又は「複数のサービングセル」という用語は、CAで構成されたRRC_CONNECTEDのUEの特定セルと全部のセカンダリセルを含むセルのセットを指す。
【0171】
「特定セル」という用語は、DC動作のためのMCGのPCell又はSCGのPSCellを指す。それ以外の場合、「特定セル」という用語はPcellを指す。
【国際調査報告】