(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-22
(54)【発明の名称】電子機器、及び通信方法
(51)【国際特許分類】
H04W 28/24 20090101AFI20240314BHJP
H04W 72/04 20230101ALI20240314BHJP
H04W 76/15 20180101ALI20240314BHJP
【FI】
H04W28/24
H04W72/04
H04W76/15
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023560445
(86)(22)【出願日】2021-06-24
(85)【翻訳文提出日】2023-10-06
(86)【国際出願番号】 CN2021101977
(87)【国際公開番号】W WO2022205630
(87)【国際公開日】2022-10-06
(31)【優先権主張番号】202110362225.1
(32)【優先日】2021-04-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】李嵐涛
(72)【発明者】
【氏名】孫晨
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA23
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE22
(57)【要約】
電子機器、通信方法及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。電子機器は、第1のユーザー機器の第1のデータ伝送のための関連情報を生成し、当該関連情報は、第1のデータ伝送と第1のユーザー機器又は第2のユーザー機器の第2のデータ伝送との間の関連関係を示し、基地局側装置が関連情報に応じて第1のデータ伝送及び/又は第2のデータ伝送に伝送リソースを割り当てるように、第1のデータ伝送をキャリーするQoSフローのQoSパラメータとともに関連情報を基地局側装置に送信するように構成される処理回路を含むことができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のユーザー機器の第1のデータ伝送のための関連情報を生成し、当該関連情報は、第1のデータ伝送と第1のユーザー機器又は第2のユーザー機器の第2のデータ伝送との間の関連関係を示し、
基地局側装置が関連情報に応じて第1のデータ伝送及び/又は第2のデータ伝送に伝送リソースを割り当てるように、第1のデータ伝送をキャリーするQoSフローのQoSパラメータとともに関連情報を基地局側装置に送信するように構成される処理回路を含む、電子機器。
【請求項2】
関連情報は、関連関係が属する関連タイプを示す関連タイプ情報を含む、請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
関連タイプは、同期関連、切り替え可能関連、トリガー関連、相補変化関連、類似変化関連、及び共存関連のうちの1つ又は複数を含む、請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
関連情報は、関連タイプに関する関連パラメータをさらに含む、請求項3に記載の電子機器。
【請求項5】
関連パラメータは、第1のデータ伝送と第2のデータ伝送との間の同期伝送の時間範囲及び粒度を示す同期関連パラメータを含む、請求項4に記載の電子機器。
【請求項6】
関連パラメータは、第1のデータ伝送に対応するデータレベルを示す切り替え関連パラメータを含む、請求項4に記載の電子機器。
【請求項7】
関連パラメータは、第1のデータ伝送と第2のデータ伝送との間のトリガー時間遅延を示すトリガー関連パラメータを含む、請求項4に記載の電子機器。
【請求項8】
関連パラメータは、第2のデータ伝送と相補変化傾向を有する第1のデータ伝送の伝送要件を示す相補変化関連パラメータを含む、請求項4に記載の電子機器。
【請求項9】
関連パラメータは、第2のデータ伝送と類似変化傾向を有する第1のデータ伝送の伝送要件を示す類似変化関連パラメータを含む、請求項4に記載の電子機器。
【請求項10】
第1のユーザー機器の第1のデータ伝送をキャリーするQoSフローのQoSパラメータとともに送信された、第1のデータ伝送のための関連情報を受信し、当該関連情報は、第1のデータ伝送と第1のユーザー機器又は第2のユーザー機器の第2のデータ伝送との間の関連関係を示し、
関連情報に応じて、第1のデータ伝送及び/又は第2のデータ伝送に伝送リソースを割り当てるように構成される処理回路を含む、電子機器。
【請求項11】
関連情報は、関連関係が属する関連タイプを示す関連タイプ情報を含む、請求項10に記載の電子機器。
【請求項12】
関連タイプは、同期関連、切り替え可能関連、トリガー関連、相補変化関連、類似変化関連、及び共存関連のうちの1つ又は複数を含む、請求項11に記載の電子機器。
【請求項13】
関連情報は、関連タイプに関する関連パラメータをさらに含む、請求項12に記載の電子機器。
【請求項14】
関連パラメータは、第1のデータ伝送と第2のデータ伝送との間の同期伝送の時間範囲及び粒度を示す同期関連パラメータを含み、
処理回路は、同期関連パラメータによって示される同期伝送の時間範囲及び粒度の要件を満たす伝送リソースを、第1のデータ伝送及び第2のデータ伝送に割り当てるように構成される、請求項13に記載の電子機器。
【請求項15】
関連パラメータは、第1のデータ伝送に対応するデータレベルを示す切り替え関連パラメータを含み、
処理回路は、第1のデータ伝送又は第2のデータ伝送の伝送品質及び/又は割り当て可能な伝送リソースに応じて決定されたデータレベルが、切り替え関連パラメータによって示されるデータレベルに対応する場合に、示されるデータレベルの伝送リソースを第1のデータ伝送に割り当てるように構成される、請求項13に記載の電子機器。
【請求項16】
関連パラメータは、第1のデータ伝送と第2のデータ伝送との間のトリガー時間遅延を示すトリガー関連パラメータを含み、
処理回路は、第1のデータ伝送及び第2のデータ伝送のうちのトリガーされた対象に、トリガーの伝送時間についてトリガー関連パラメータによって示されるトリガー時間遅延が存在する伝送リソースを割り当てるように構成される、請求項13に記載の電子機器。
【請求項17】
関連パラメータは、第2のデータ伝送と相補変化傾向を有する第1のデータ伝送の伝送要件を示す相補変化関連パラメータを含み、
処理回路は、第1のデータ伝送の相補変化関連パラメータによって示される伝送要件の変化傾向に応じて、当該伝送要件について逆変化傾向を有する伝送リソースを、第2のデータ伝送に割り当てるように構成される、請求項13に記載の電子機器。
【請求項18】
関連パラメータは、第2のデータ伝送と類似変化傾向を有する第1のデータ伝送の伝送要件を示す類似変化関連パラメータを含み、
処理回路は、第1のデータ伝送の類似変化関連パラメータによって示される伝送要件の変化傾向に応じて、当該伝送要件について類似変化傾向を有する伝送リソースを、第2のデータ伝送に割り当てるように構成される、請求項13に記載の電子機器。
【請求項19】
関連タイプ情報は、共存関連を示し、
処理回路は、第1のデータ伝送が行われているか否かに基づいて、第2のデータ伝送に対する伝送リソースの割り当てを継続するか否かを決定するように構成される、請求項12に記載の電子機器。
【請求項20】
第1のユーザー機器の第1のデータ伝送のための関連情報を生成し、当該関連情報は、第1のデータ伝送と第1のユーザー機器又は第2のユーザー機器の第2のデータ伝送との間の関連関係を示すことと、
基地局側装置が関連情報に応じて第1のデータ伝送及び/又は第2のデータ伝送に伝送リソースを割り当てるように、関連情報を基地局側装置に送信することとを含む、通信方法。
【請求項21】
第1のユーザー機器の第1のデータ伝送のための関連情報を受信し、当該関連情報は、第1のデータ伝送と第1のユーザー機器又は第2のユーザー機器の第2のデータ伝送との間の関連関係を示すことと、
関連情報に応じて、第1のデータ伝送及び/又は第2のデータ伝送に伝送リソースを割り当てることとを含む、通信方法。
【請求項22】
コンピュータによって実行される場合に、請求項20又は21に記載の無線通信方法を前記コンピュータに実行させる、実行可能なコンピュータ命令を含む、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年04月02日に中国特許庁に提出された、出願番号が202110362225.1であり、発明の名称が「電子機器、通信方法、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容を援用により本出願に組み込む。
【0002】
本出願は、無線通信技術分野に関し、より具体的に、基地局がユーザー機器にリソースを割り当てるプロセスを最適化することに有利な電子機器、通信方法、及び非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
従来のQoS(Quality of Service、サービス品質)メカニズムでは、基地局が端末デバイス(ユーザー機器)に端末デバイスのデータ伝送のQoS要件を満たす伝送リソースを割り当てるために、そのデータ伝送をキャリーするためのQoSフローのQoSパラメータを基地局に提供する方式は、主に、2つがある。
【0004】
第1の方式は、ユーザー機器が関連するQoSフローのQoSパラメータを自分で基地局に提供することである。この方式では、ユーザー機器は、自分のデータ伝送の伝送要件に応じて、データ伝送を既存のQoSルールにマッチングすることで、マッチングされたQoSルールに従って、データ伝送を当該QoSルールに対応するQoSフローにマッピングする。現在のデータ伝送が既存のQoSルールにマッチングすることができない場合に、端末デバイスは、現在のデータ伝送に対して新しいQoSルール(関連するQoSパラメータの決定を含む)を確立し、当該QoSルールに基づいてQoSフローを作成し、データ伝送を作成されたQoSフローにマッピングする。ユーザー機器は、基地局がQoSパラメータの要件に応じて端末デバイスにリソースを割り当てるように、上記のようにデータ伝送がマッピングされたQoSフローのQoSパラメータを基地局に提供することができる。
【0005】
第2の方式は、コアネットワークデバイスが関連するQoSフローのQoSパラメータを基地局に提供することである。この方式では、コアネットワークデバイスは、基地局がQoSパラメータの要件に応じてユーザー機器にリソースを割り当てるように、ユーザー機器のデータ伝送の伝送要件、AF(Application Function、アプリケーション機能)からのPCF(Policy Control Function、ポリシー制御機能)ルール、及びオペレータのポリシーなどに応じて、ユーザー機器のデータ伝送を、対応するQoSルールに該当するQoSフローにマッピングし、基地局に当該QoSフローのQoSパラメータを提供する。
【0006】
しかしながら、上記の2つの方式においては、基地局に提供されるQoSパラメータは、QoSフローによってキャリーされるデータ伝送の間に関連性がある可能性があることを考慮せずに、遅延やパケットロス率などの要件のみに関する。従って、基地局は、単一のデータ伝送自体の要件のみを知ることができ、ユーザー機器に割り当てられるリソースは、データ伝送の間に関連性がある要件を満たさない可能性がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
以下では、本開示に関する簡単な概説を説明して、本開示のある態様に関する基本的理解を提供する。この概説が本開示に関する取り尽くした概説ではないと理解すべきである。それは、本開示の肝心又は重要の部分を意図的に特定することではなく、本開示の範囲を意図的に限定することでもない。その目的は、簡素化の形式で、ある概念を提供して、後に論述するより詳しい記述の前述とするものである。
【0008】
上記の問題に鑑み、本開示の少なくとも1つの局面は、関連情報を使用してユーザー機器のデータ伝送の間の関連関係を示すことができ、基地局が関連情報に応じてユーザー機器に伝送リソースを割り当てることができ、基地局がユーザー機器にリソースを割り当てるプロセスを最適化することができる、電子機器、通信方法、及び非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供することを目的とする。
【0009】
本開示の一局面によれば、第1のユーザー機器の第1のデータ伝送のための関連情報を生成し、当該関連情報は、第1のデータ伝送と第1のユーザー機器又は第2のユーザー機器の第2のデータ伝送との間の関連関係を示し、基地局側装置が関連情報に応じて第1のデータ伝送及び/又は第2のデータ伝送に伝送リソースを割り当てるように、第1のデータ伝送をキャリーするQoSフローのQoSパラメータとともに関連情報を基地局側装置に送信する、ように構成される処理回路を含む電子機器を提供する。
【0010】
本開示の他の局面によれば、第1のユーザー機器の第1のデータ伝送をキャリーするQoSフローのQoSパラメータとともに送信された、第1のデータ伝送のための関連情報を受信し、当該関連情報は、第1のデータ伝送と第1のユーザー機器又は第2のユーザー機器の第2のデータ伝送との間の関連関係を示し、関連情報に応じて、第1のデータ伝送及び/又は第2のデータ伝送に伝送リソースを割り当てる、ように構成される処理回路を含む電子機器をさらに提供する。
【0011】
本開示のさらなる局面によれば、第1のユーザー機器の第1のデータ伝送のための関連情報を生成し、当該関連情報は、第1のデータ伝送と第1のユーザー機器又は第2のユーザー機器の第2のデータ伝送との間の関連関係を示すことと、基地局側装置が関連情報に応じて第1のデータ伝送及び/又は第2のデータ伝送に伝送リソースを割り当てるように、第1のデータ伝送をキャリーするQoSフローのQoSパラメータとともに関連情報を基地局側装置に送信することと、を含む通信方法をさらに提供する。
【0012】
本開示のさらなる他の局面によれば、第1のユーザー機器の第1のデータ伝送をキャリーするQoSフローのQoSパラメータとともに送信された、第1のデータ伝送のための関連情報を受信し、当該関連情報は、第1のデータ伝送と第1のユーザー機器又は第2のユーザー機器の第2のデータ伝送との間の関連関係を示すことと、関連情報に応じて、第1のデータ伝送及び/又は第2のデータ伝送に伝送リソースを割り当てることと、を含む通信方法をさらに提供する。
【0013】
本開示の他の局面によれば、プロセッサによって実行される場合に、上記の通信方法又は電子機器の各機能を前記プロセッサに実行させる、実行可能な命令を含む非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0014】
本開示の他の局面によれば、上記の本開示による方法を実現するためのコンピュータプログラムコード、及びコンピュータプログラム製品をさらに提供する。
【0015】
本開示の実施例の少なくとも1つの局面によれば、ユーザー機器のデータ伝送をキャリーするQoSフローのQoSパラメータとともに提供された関連情報を使用してデータ伝送の間の関連関係を示すことができ、基地局が関連情報に応じてユーザー機器に伝送リソースを割り当てることができ、基地局がユーザー機器にリソースを割り当てるプロセスを最適化することができる。
【0016】
以下の説明の部分では、本開示の実施例の他の局面が記載されており、本開示の実施例を十分に開示するための好ましい実施例が詳細に説明されるが、これらに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0017】
ここで説明される図面は、選択の実施例の例示のみを目的とし、全ての可能な実施ではなく、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。図面では、
【0018】
【
図1】
図1は、本開示の第1の実施例による電子機器の構成例を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、本開示の第2の実施例による電子機器の構成例を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、同期関連を有するデータ伝送に対して伝送リソースを割り当てる例を説明するための説明図である。
【
図4】
図4は、切り替え可能関連を有するデータ伝送に対して伝送リソースを割り当てる例を説明するための説明図である。
【
図5】
図5は、トリガー関連の関連関係を有するデータ伝送に対して伝送リソースを割り当てる例を説明するための説明図である。
【
図6】
図6は、相補変化関連を有するデータ伝送に対して伝送リソースを割り当てる例を説明するための説明図である。
【
図7】
図7は、類似変化関連を有するデータ伝送に対して伝送リソースを割り当てる例を説明するための説明図である。
【
図8】
図8は、本開示の実施例による情報インタラクションプロセスの一例を示すフローチャートである。
【
図9A】
図9Aは、本開示の実施例による情報インタラクションプロセスの他の例を示すフローチャートである。
【
図9B】
図9Bは、本開示の実施例による情報インタラクションプロセスの他の例を示すフローチャートである。
【
図10】
図10は、本開示の第1の実施例による通信方法の手順例を示すフローチャートである。
【
図11】
図11は、本開示の第2の実施例による通信方法の手順例を示すフローチャートである。
【
図12】
図12は、本開示内容の技術を応用できるeNBの概略構成の第1の例を示すブロック図である。
【
図13】
図13は、本開示内容の技術を応用できるeNBの概略構成の第2の例を示すブロック図である。
【
図14】
図14は、本開示内容の技術を応用できるスマートフォンの概略構成の例を示すブロック図である。
【
図15】
図15は、本開示内容の技術を応用できるカーナビゲーション装置の概略構成の例を示すブロック図である。
【0019】
本開示に対して、様々な修正及び代替を容易にできるが、その特定の実施例は例として添付の図面に示され、ここで詳細に説明される。本明細書における特定の実施例に対する説明は、本開示を開示の具体的な形態に限定することを意図するものではなく、逆に、本開示は、本開示の精神及び範囲内に入る全ての修正、同等、及び置換を包含することを意図することが理解されたい。なお、いくつかの図面を通して、対応する符号は対応する部品を示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本開示の例について、添付の図面を参照してより十分に説明する。以下の説明は、本質的に単なる例示であり、本開示、応用又は用途を限定するものではない。
【0021】
本開示が詳しくなり、その範囲を当業者に十分に伝えるように、例示的な実施例を提供する。特定の部品、装置、及び方法の例などの様々な特定の詳細を説明して、本開示の実施例に対する十分な理解を提供する。特定の詳細が必ずしも必要ではなく、例示的な実施例が多くの異なる形態で実施することができ、それらが本開示の範囲を限定するものと解釈されるべきではないことは、当業者には明らかである。いくつかの例示的な実施例では、周知のプロセス、周知の構造、及び周知の技術は詳細に記載されていない。
【0022】
以下の順序に従って説明する。
1.概要
2.第1の実施例の電子機器の構成例
2.1構成例
2.2関連関係の例
3.第2の実施例の電子機器の構成例
3.1構成例
3.2伝送リソースの割り当て例
3.3シグナリングインタラクションの例
4.方法実施例
5.応用例
【0023】
<1.概要>
以上のように、従来のQoSメカニズムでは、ユーザー機器やコアネットワークデバイスが基地局にユーザー機器のデータ伝送をキャリーするQoSフローのQoSパラメータを提供することにかかわらず、これらのパラメータは、1つ又は複数のQoSフローによってキャリーされるデータ伝送の間に関連性がある可能性があることを考慮せずに、遅延やパケットロス率などの要件のみを示す。従って、基地局がこのようなQoSパラメータに応じてユーザー機器に割り当てられるリソースは、データ伝送の間に関連性がある要件を満たさない可能性がある。
【0024】
本開示は、このようなシナリオに対して、基地局がQoSフローによってキャリーされるデータ伝送の間の関連関係に応じてユーザー機器にリソースを割り当てることで、基地局がユーザー機器にリソースを割り当てるプロセスを最適化することができるように、無線通信システムにおける電子機器、無線通信システムにおける電子機器によって実行される無線通信方法、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0025】
本開示による無線通信システムは、5G NR(New Radio、新無線)通信システムであってよい。また、当該無線通信システムは、例えば、D2D(Device to Device、デバイスツーデバイス)通信、V2X通信などのシナリオを含むことができる。
【0026】
本開示の第1の実施例における関連関係を示す関連情報を提供することができる電子機器は、ユーザー機器であってもよいし、コアネットワークデバイスであってもよい。例として、本開示によるユーザー機器は、モバイル端末(例えば、スマートフォン、タブレットパーソナルコンピューター(PC)、ノートPC、携帯ゲーム端末、スマートウォッチのようなウェアラブルデバイス、ポータブル/ドングルモバイルルーター、及びデジタル撮像装置)、又は車載端末(例えば、カーナビゲーション装置)であってもよい。ユーザー機器は、さらに、マシンツーマシン(M2M、Machine To Machine)通信を実行する端末(マシンタイプ通信(MTC、Machine Type Communication)端末とも呼ばれる)として実現されてもよい。また、ユーザー機器は、これらの端末のそれぞれに搭載された無線通信モジュール(例えば、単一のチップを含む集積回路モジュール)であってもよい。本開示のユーザー機器は、独立した装置として車両内に配置されてもよいし、車両内に統合されてもよい。
【0027】
また、本開示の第2の実施例による、関連情報に応じてユーザー機器に伝送リソースを割り当てる電子機器は、基地局装置であることができ、例えば、eNBであってもよいし、gNB(第5世代通信システムにおける基地局)であってもよい。
【0028】
本開示において、QoSフローによってキャリーされるものは、ユーザー機器の間のD2D通信のデータサービスであってもよいし、ユーザー機器とネットワーク側装置との間のデータサービスであってもよい。本開示の実施例においては、この点に関して、特に限定されない。
【0029】
<2.第1の実施例の電子機器の構成例>
[2.1構成例]
図1は、本開示の第1の実施例による電子機器の構成例を示すブロック図である。
【0030】
図1に示すように、電子機器100は、生成部110と、通信部120とを含むことができる。
【0031】
ここで、電子機器100の各部は、いずれも処理回路に含まれることができる。なお、電子機器100は、1つの処理回路を含んでもよいし、複数の処理回路を含んでもよい。さらに、処理回路は、様々な異なる機能及び/又は動作を実行するように、様々な個別の機能部を含むことができる。なお、これらの機能部は、物理エンティティ又は論理エンティティであってもよく、異なる呼称の部は、同一の物理エンティティによって実現されてもよい。
【0032】
以上のように、第1の実施例の電子機器100は、ユーザー機器であってもよいし、コアネットワークデバイスであってもよい。以下、特に説明しない限り、上記の二種の装置に適用される電子機器100の機能又は配置を一律に説明し、必要な場合に、ユーザー機器に特に適用される、又は、コアネットワークデバイスに特に適用される例示的な機能又は処理を説明する。
【0033】
本開示の実施例によれば、例えば、電子機器100の生成部110は、第1のユーザー機器の第1のデータ伝送のための関連情報を生成することができ、当該関連情報は、第1のデータ伝送と第1のユーザー機器又は第2のユーザー機器の第2のデータ伝送との間の関連関係を示す。ここで、第1のデータ伝送、及び第2のデータ伝送は、対応するユーザー機器が様々な通信を介して行われるデータ伝送であってよく、例えば、ネットワーク側装置との間のデータ伝送、直接通信を介する他のユーザー機器との間のデータ伝送などであってもよく、これらに限定されない。また、係る第2のユーザー機器、第2のデータ伝送、関連関係の数は、それぞれ、1つであってもよいし、複数であってもよい。言い換えれば、第1のデータ伝送のための関連情報は、第1のユーザー機器の第1のデータ伝送と、1つ又は複数のユーザー機器(第1のユーザー機器自身を含む)の1つ又は複数の他のデータ伝送との間の1つ又は複数の関連関係を示してよい。説明の便宜上、以下、主に、関連情報が第1のデータ伝送と1つの第2のデータ伝送との間の1つの関連関係を示すシナリオについて説明するが、関連情報が第1のデータ伝送に係る複数の関連関係を示すシナリオにも同様に適用されることができる。
【0034】
本開示の実施例によれば、電子機器100の通信部120は、基地局側装置が関連情報に応じて第1のデータ伝送及び/又は第2のデータ伝送に伝送リソースを割り当てるように、生成部110によって生成された関連情報を、第1のデータ伝送をキャリーするQoSフローのQoSパラメータとともに基地局側装置に送信することができる。例として、第1のデータ伝送をキャリーするQoSフローのQoS profileにおける拡張されたQoSパラメータ/フィールドにより関連情報を送信することができる。言い換えれば、第1のデータ伝送のための関連情報は、拡張されたQoSパラメータ/フィールドの形式を用いて、既存のQoSパラメータとともに、第1のデータ伝送をキャリーするQoSフローのQoS profile(QoSプロファイル)に含まれることができる。
【0035】
ここで、電子機器100は、ユーザー機器として実現される場合に、自分で第1のユーザー機器としてよい。即ち、電子機器100自身は、例えば生成部110を介して第1のデータ伝送のための関連情報を生成することができる。
【0036】
例として、この場合、関連情報によって示される関連関係は、例えば、第1のユーザー機器自身の第1のデータ伝送と第2のデータ伝送との間の関連関係であってよい。そして、当該第1のデータ伝送と第2のデータ伝送とは、例えば、第1のQoSフロー及び第2のQoSフローによりそれぞれキャリーされてもよく、いずれも第1のQoSフローによりキャリーされるが、異なるデータサービスに属してもよく、又は、いずれも第1のQoSフローによりキャリーされ且つ同じデータサービスに属するが、異なるデータパケットを含んでもよい。
【0037】
例えば、生成部110は、第1のデータ伝送の伝送要件、及び第1のデータ伝送と第2のデータ伝送の伝送要件に応じて、両者の間の関連関係を決定して、対応して当該関連関係を示す関連情報を生成することができる。例えば、生成部110は、電子機器(第1のユーザー機器)のアプリケーション層により、第1のデータ伝送、第2のデータ伝送の具体的な要件、例えば、第1のデータ伝送、第2のデータ伝送が属するデータサービスの具体的な要件、これらのデータサービスをキャリーするQoSフローの具体的な要件などを決定して、これらの伝送の間の関連関係を決定してよい。また、生成部110は、電子機器(第1のユーザー機器)の下位層(NAS(Non-Access Stratum、非アクセスストラタム)層/AS(Access Stratum、アクセスストラタム)層)でアプリケーションデータ分析機能を配置することで、又は、ネットワーク側のデータ分析機能をサブスクライブすることで、第1のデータ伝送、第2のデータ伝送の具体的な要件を決定して、これらの伝送の間の関連関係を決定してよい。
【0038】
また、電子機器100は、コアネットワークデバイスとして実現される場合に、同様に、例えば生成部110を介して第1のユーザー機器の第1のデータ伝送のための関連情報を生成することができる。
【0039】
コアネットワークデバイスとして実現される電子機器によって生成される関連情報は、電子機器自身が第1のユーザー機器とする場合に生成される関連関係と同様であってよい。また、コアネットワークデバイスとして実現される電子機器によって生成される関連関係は、例えば、さらに、第1のユーザー機器の第1のデータ伝送と第2のユーザー機器の第2のデータ伝送との間の関連関係を示してよい。
【0040】
例えば、生成部110は、第1のユーザー機器の第1のデータ伝送の伝送要件、及び第1のユーザー機器又は第2のユーザー機器の第2のデータ伝送の伝送要件に応じて、両者の間の関連関係を決定して、対応して当該関連関係を示す関連情報を生成することができる。例えば、生成部110は、電子機器100(コアネットワークデバイス)のPCFがAFから提供される第1のデータ伝送、第2のデータ伝送に関するサービス情報の具体的な要件(例えば、第1のデータ伝送、第2のデータ伝送が属するアプリケーションのデータサービスの間に関連性がある要件であるが、これに限定されない)、及びオペレータのポリシーなどに応じて、第1のデータ伝送と第2のデータ伝送との間の関連関係を決定してよい。
【0041】
電子機器100がユーザー機器として実現されてもコアネットワークデバイスとして実現されても、生成部110を介して決定される関連関係は、例えば、第1のデータ伝送と第2のデータ伝送とが同期して行われる必要があることを表す同期関連と、第1のデータ伝送と第2のデータ伝送とが互いに切り替えられる(例えば、一定の条件で第1のデータ伝送を行い、他の条件で第2のデータ伝送を行う)ことを表す切り替え可能関連と、一方が他方をトリガーするように第1のデータ伝送と第2のデータ伝送とが行われる必要があることを表すトリガー関連と、第1のデータ伝送、第2のデータ伝送の伝送要件の変化傾向が「相補」(逆)になるか、又は類似になることを表す相補/類似変化関連などのうちの1つ又は複数を含むことができるが、これらに限定されない。その後、関連関係の例示的な部分において、具体的な例について説明する。
【0042】
生成部110は、決定された関連関係に応じて、当該関連関係を示す関連情報を生成することができ、通信部110は、当該関連情報を、第1のデータ伝送をキャリーするQoSフローのQoSパラメータとともに基地局側装置に送信することができる。言い換えれば、生成部110によって生成される/通信部110によって送信される関連情報は、QoSフローのQoSパラメータとともに送信することに適合する形式を有する。好ましくは、関連情報は、拡張されたQoSパラメータ/フィールドの形式を用いて、既存のQoSパラメータとともに、第1のデータ伝送をキャリーするQoSフローのQoS profileに含まれてよい。
【0043】
1つの好適な実施例において、関連情報は、第1のデータ伝送の関連関係における関連オブジェクト(即ち、第2のデータ伝送)を示すための関連オブジェクトID(識別子)を含んでよい。
【0044】
例として、各関連オブジェクトIDは、UE IDフィールド、QoS IDフィールド、アプリケーションIDフィールド、データパケット関連IDフィールドのうちの1つ又は複数を含むことができる。UE IDフィールドは、第2のデータ伝送が属するUE(ユーザー機器)を示すためのものであり、例えば、当該UEのアプリケーション層ID、UEの固定ID(例えば、IMEI(International Mobile Equipmentr Identity)、IMSI(International Mobile Subscriber Identification Number))、コアネットワークがUEに割り当てられる一時的な識別子(例えば、SUPI(SUbscription Permanent Identifier)、GUTI(Globally Unique Temporary Identifier)、5G-GUTI(5G-Globally Unique Temporary Identifier)、TMSI(Temporary Mobile Subscriber Identity)、5G-S-TMSI(5G-S-International Mobile Subscriber Identification Number))などを使用してよい。QoS IDフィールドは、第2のデータ伝送をキャリーするQoSフローを示すためのものであり、例えば、当該QoSフローの識別子(例えば、QFI(QoS Flow Identifier)、PQFI/PFI(PC5 QoS Flow Indentifier))を使用してよい。アプリケーションIDフィールドは、第2のデータ伝送が属するアプリケーション(例えば、ウィーチャットのアプリケーションIDなど)を示すためのものであり、例えば、当該アプリケーションのIDを使用してよい。データパケット関連IDフィールドは、例えば、第2のデータ伝送に含まれるデータパケットを識別するためであってよい。
【0045】
実際のアプリケーションにおいて、関連関係の関連範囲、及び関連するデータ伝送の粒度に依存して、関連オブジェクトIDは、異なる形式を有することができ、例えば、上記のフィールドのうちの必要な一部のみを含んでよい。その代わりに、関連オブジェクトIDは、関連関係の関連範囲、及び関連するデータ伝送の粒度に関わらず、上記の全てのフィールドを含むことができるが、必須でないフィールドに対して、予約ビットを使用する。
【0046】
以下、関連範囲/粒度のいくつかの例の場合に、例えば、第1のデータ伝送をキャリーするQoSフローのQoS profileの関連情報に含まれる関連オブジェクトIDが採用できる対応する形式を簡単に説明する。
【0047】
(1)第1のデータ伝送及び第2のデータ伝送が異なるUEの異なるQoSフローに属し、且つ関連粒度がQoSフローである場合
この場合、第1のデータ伝送をキャリーするQoSフローのQoS profileの関連情報において、関連オブジェクトIDは、第2のデータ伝送に関するUE IDフィールド及びQoS IDフィールドを含んでよい。アプリケーションIDフィールド又はデータパケット関連IDフィールドは、省略されてもよいし、又は、関連オブジェクトがQoS IDフィールドによって示されるQoSフロー内の全てのアプリケーション及びデータパケットを含むことを表明するように、予約ビットであってもよい。
【0048】
(2)第1のデータ伝送及び第2のデータ伝送が同一のUEの異なるQoSフローに属し、且つ関連粒度がQoSフローである場合
この場合、第1のデータ伝送をキャリーするQoSフローのQoS profileの関連情報において、関連オブジェクトIDは、第2のデータ伝送に関するQoSフローのQoS IDを含んでよい。UE IDフィールドは、省略されてもよいし、又は、予約ビット又は第1のユーザー機器自身のUE IDであってもよい。また、(1)の場合と同様に、アプリケーションIDフィールド又はデータパケット関連IDフィールドは、省略されてもよいし、又は、予約ビットであってもよい。
【0049】
(3)第1のデータ伝送及び第2のデータ伝送が同一のQoSフロー内の異なるデータサービスに属し、且つ関連粒度がデータサービスである場合
この場合、第1のデータ伝送、第2のデータ伝送を同時にキャリーするQoSフローのQoS profileの関連情報において、関連オブジェクトIDは、第1のデータ伝送が属するアプリケーション1のID、及び第2のデータ伝送が属するアプリケーション2のIDを示すアプリケーションIDフィールドを含んでよい。QoS IDフィールドは、省略されてもよいし、又は、予約ビット又はこのQoSフローのIDであってもよい。また、UE IDフィールドは、省略されてもよいし、又は、予約ビット又は第1のユーザー機器自身のUE IDであってもよい。データパケット関連IDフィールドは、省略されてもよいし、又は予約ビットを使用してもよい。
【0050】
この場合、第1のデータ伝送、第2のデータ伝送は、同じ関連情報を共有することができ、即ち、1つのQoSフローのQoS profileにより、例えば、以上の関連オブジェクトIDを含む関連情報をキャリーすることができる。
【0051】
この場合、生成部110は、例えば、各アプリケーションのデータパケットに対して、対応するアプリケーションIDでマーキングしてよく、即ち、アプリケーション1の全てのデータパケットは、アプリケーションID1でマーキングされ、アプリケーション2の全てのデータパケットは、アプリケーションID2でマーキングされてよい。
【0052】
(4)第1のデータ伝送及び第2のデータ伝送が同一のQoSフロー内の同じデータサービスの異なるデータパケットに属する(即ち、関連粒度がデータパケットである)場合
この場合の関連タイプIDの形式は、第(3)場合に類似することができ、その相違は、第1のデータ伝送、第2のデータ伝送を同時にキャリーするQoSフローのQoS profileの関連情報において、関連タイプIDに含まれる必要のある必須フィールドは、例えば、アプリケーションIDフィールドではなく、データパケット関連IDフィールド(第1のデータ伝送のためのデータパケットのID1、及び第2のデータ伝送のためのデータパケットのID2)であってよい。
【0053】
この場合、生成部110は、例えば、各データ伝送のデータパケットに対して、対応するデータパケットIDでマーキングしてよく、即ち、第1のデータ伝送の全てのデータパケットは、データパケット関連ID1でマーキングされ、第2のデータ伝送の全てのデータパケットは、データパケット関連ID2でマーキングされてよい。
【0054】
以上の(1)-(4)の例示的な場合のうちの1つ又は複数は、適切に組合せることができる。各関連範囲において関連粒度をアプリケーション又はデータパケットの程度に細分化するように、例えば、(1)-(2)の例示的な場合は、それぞれ、(3)又は(4)における関連粒度と組合せ、(3)の例示的な場合は、(4)における関連粒度と組合せることができる。組合せ例において、必須でないフィールドは、同様に予約ビットで実現されてよい。
【0055】
1つの好適な実施例において、上記の関連オブジェクトIDに加えて、例えば第1のデータ伝送をキャリーするQoSフローのQoS profileに含まれる、第1のデータ伝送のための関連情報は、第1のデータ伝送と第2のデータ伝送との間の関連関係が属する関連タイプを示すための関連タイプ情報の例である関連タイプIDをさらに含んでよい。ここで、関連タイプは、同期関連、切り替え可能関連、トリガー関連、相補変化関連、類似変化関連、及び共存関連のうちの1つ又は複数を含んでよい。
【0056】
さらに好ましくは、例えば、第1のデータ伝送をキャリーするQoSフローのQoS profileに含まれる、第1のデータ伝送のための関連情報は、第1のデータ伝送と第2のデータ伝送との間の関連タイプに関する、オプションの関連パラメータをさらに含んでよい。関連パラメータは、対応する関連タイプの関連関係の伝送要件を示すために用いられてよい。
【0057】
第1の例において、同期関連の関連関係について、その関連情報は、第1のデータ伝送と第2のデータ伝送との間の同期伝送の時間範囲及び粒度を示すための同期関連パラメータを含んでよい。例えば、同期伝送の範囲について、同期関連パラメータは、第1のデータ伝送における第2のデータ伝送と同期する必要があるデータパケットの範囲、例えば、全てのデータ又は一部のデータパケットを示すために用いられてよい。前者の場合(同期伝送の範囲は、全てのデータである)、同期関連パラメータは、例えば、完全同期を示すための完全同期識別子を含んでよく、後者の場合(同期伝送の範囲は、一部のデータパケットである)、同期関連パラメータは、第1のデータ伝送における同期する必要があるデータパケットを示すためのデータパケット識別子を含んでよい。また、選択的に、同期関連パラメータは、例えば、第1のデータ伝送のデータパケットの周波数及び典型的なサイズをさらに示してよい。
【0058】
第2の例において、切り替え可能関連の関連関係について、その関連情報は、第1のデータ伝送に対応するデータレベルを示すための切り替え関連パラメータを含んでよい。例として、第1のデータ伝送に対応するデータレベルは、第1のデータ伝送のデータパケットサイズ、データ送信の周波数、及び/又はスループットなどで示されてよい。
【0059】
第3の例において、トリガー関連の関連関係について、その関連情報は、第1のデータ伝送と第2のデータ伝送との間のトリガー時間遅延を示すためのトリガー関連パラメータを含んでよい。また、この場合の関連情報は、第1のデータ伝送及び第2のデータ伝送におけるトリガー/トリガーされた対象を明示的又は暗黙的に示してよい。
【0060】
トリガー/トリガーされた対象を明示的に示す例示的な方式として、第1のデータ伝送のための関連情報における関連タイプIDは、付加の1ビットのトリガー/トリガーされた対象識別子フィールドを含んでよく、例えば、1である場合、トリガーであることを表明し、0である場合、トリガーされた対象であることを表明する。その代わりに、第1のデータ伝送のための関連情報のトリガー関連パラメータにおいて、トリガー時間遅延フィールドは、時間遅延としての時間情報に加えて、付加のプラス/マイナス(+/-)を含んでよく、その中、+は、トリガーを表し、-は、トリガーされた対象を表す。一方で、トリガー/トリガーされた対象を暗黙的に示す例示的な方式として、トリガーの関連情報のみにトリガー時間遅延を示すためのトリガー関連パラメータを含んでよい。即ち、第1のデータ伝送は、トリガー関連におけるトリガーである場合のみ、第1のデータ伝送をキャリーする(第2のデータ伝送をキャリーしない)QoSフローのQoS profileに含まれる関連情報に、トリガー時間遅延を示すためのトリガー関連パラメータを含んでよい。
【0061】
また、第1のデータ伝送は、トリガー関連におけるトリガーであるかトリガーされた対象であるかに関わらず、その関連情報が、トリガーのデータパケットサイズとトリガーされた対象のデータパケット/データ伝送スループットサイズとの比、トリガーされた対象の典型的データパケットサイズなどを示すための、オプションの付加トリガー関連パラメータを含むことができる。
【0062】
第4の例において、相補/類似変化関連的関連関係について、その関連情報は、第2のデータ伝送と相補/類似変化傾向を有する第1のデータ伝送の伝送要件を示すための相補/類似変化関連パラメータを含んでよい。例として、第2のデータ伝送と相補/類似変化傾向を有する第1のデータ伝送の伝送要件は、第1のデータ伝送の伝送スループット、データパケットサイズ、データ送信の周波数及び/又は時間遅延要件などを含んでよい。
【0063】
選択的に、相補/類似変化関連パラメータは、第1のデータ伝送の例えばスループットなどの伝送要件の変化量と第2のデータ伝送の対応する伝送要件の変化量との間の関係を示すための変化係数をさらに含んでよい。例えば、相補変化関連について、相補変化関連パラメータにおける変化係数は、例えば、適切に設置された負の変化係数(例えば、-0.5、-1.0、-2.0など)であってよく、第2のデータ伝送の伝送スループットの必要の変化(増加/減少)の量が、逆変化を実現するように、第1のデータ伝送の伝送スループットの変化量に当該負の係数をかけたものであることを表明する。類似変化関連について、類似変化関連パラメータにおける変化係数は、例えば、適切に設置された正の変化係数(例えば、0.5、1.0、2.0など)であってよく、第2のデータ伝送の伝送スループットの必要の変化(増加/減少)の量が、類似変化を実現するように、第1のデータ伝送の伝送スループットの変化量に当該正の係数をかけたものであることを表明する。
【0064】
また、選択的に、相補変化関連パラメータは、第1のデータ伝送及び第2のデータ伝送が相補変化傾向を有するという伝送要件の全体要件(例えば、相補変化傾向を有する伝送要件のQoSパラメータの全体要件)を示すための全体要件パラメータをさらに含んでよく、例えば、第1のデータ伝送及び第2のデータ伝送の全体時間遅延要件、全体伝送スループットなどであるが、これらに限定されない。例えば、第1のデータ伝送、及び第2のデータ伝送の時間遅延要件が相補変化傾向を有する場合に、相補変化関連パラメータは、この2つのデータ伝送の全体時間遅延要件を示すための、例えば、X ms(ミリ秒)である全体要件パラメータを含んでよい。
【0065】
以上、関連情報が関連タイプに関する関連パラメータを含む例を説明した。しかしながら、関連パラメータは、関連情報におけるオプションのフィールドであり、関連情報は、関連タイプのみを含み、上記の関連パラメータを含まなくてもよい。例えば、共存関連の関連関係について、その関連情報は、第1のデータ伝送と第2のデータ伝送との間の共存関連を示すための関連タイプ(一方のデータ伝送が行われていない場合に、別のデータ伝送が行われても無意味であり、行うべきではないことを表明する)のみを含み、当該関連タイプに関する関連パラメータを含まなくてもよい。
【0066】
本実施例の電子機器は、例えば、以上で説明された関連情報を生成し、基地局側装置に提供することにより、基地局側装置は、異なるデータ伝送の間の関連関係を知り、それに対して関連関係を満たす伝送リソースを割り当てるようにする。
【0067】
例えば、電子機器100が第1のユーザー機器自身として実現される場合に、選択的に、通信部120は、さらに、基地局側装置から、第1のデータ伝送に割り当てられる伝送リソースを示すためのリソース情報を受信し、当該リソース情報によって示される伝送リソースを使用して第1のデータ伝送を行うことができる。次に、本実施例の電子機器が、例えば生成部を介して決定し、その関連情報を生成することができる関連関係の例について、さらに説明する。
【0068】
[2.2関連関係の例]
(同期関連の例)
同期関連の例として、例えば、連合/分散の機械学習を実行する2つのUEのデータ伝送が考えられる。
【0069】
具体的に、例えば、連合学習(federated learning)/分散学習(distributed learning) /モデルスプリット(model split)計算などの機械学習の方法において、係る演算は、1つ又は複数のUEとサーバーとの間に分布される。これらのUE及びサーバーは、5Gを介して、モデルトレーニング又はロードモデル計算プロセスにおける中間演算結果を伝送/送信する。連合/分散の学習において、2つのUEのそれぞれが計算された中間演算結果(勾配/損失など)は、1つのエッジ計算サーバーに送信されて次の演算に使用される必要がある場合がある。効率的な演算を可能にするために、対応する演算結果は、できるだけ同一のエッジ計算サーバーに同期(例えば、秒レベル、ミリ秒レベル、nsレベルのような同期など)で送信される必要がある。
【0070】
本実施例による電子機器は、例えば、以上の2つのUEのそれぞれの中間演算結果のデータ伝送の間の同期関連を決定し、各データ伝送のための、当該同期関連関係を示す関連情報をそれぞれ生成することができる。
【0071】
同期関連の例として、例えば、コンサート、ホームシアターシナリオ、VR(Vitual Reality)シナリオの例がさらに考えられる。この例において、複数のオーディオデバイス、ビデオデバイス、触覚デバイスのデータフローの入力/出力がある(例えば、関するデータフローは、異なる装置から収集され同一の装置に伝達されて処理され、異なるデータは、異なる装置に送信される)。これらの装置のデータ伝送の間に、非常に強い時間同期性(例えば、ミリ秒レベル)が必要であり、そうしないと、例えば、音声と画像が非同期になることによる視聴感の低下を招く。
【0072】
本実施例による電子機器は、例えば、以上の複数の装置のそれぞれのデータ伝送の間の同期関連を決定し、各データ伝送のための、当該同期関連関係を示す関連情報をそれぞれ生成することができる。
【0073】
(切り替え可能関連の例)
切り替え可能関連の例として、異なる解像度の第1のカメラ、第2のカメラ(又は、他のセンサモジュール)が、それぞれの通信モジュールを介して、それぞれのデータをターゲットUEに伝送し、ターゲットUEが、1つのデータフローのみを必要とする場合が考えられる。この場合、ターゲットUEによる第1のカメラとの第1のデータ伝送及び第2のカメラとの第2のデータ伝送は、異なるデータレベルに対応し、互いに切り替え可能関連を有することができる。
【0074】
また、VRシナリオの例が考えられる。VRシナリオでは、ホストUEは、画面レンダリング演算を行いユーザーが装着しているVRメガネに伝達し、複数の解像度/ビットレート/リフレッシュレートなどのビデオデータを出力する能力を備え、異なるデータレベルで様々な仕様のビデオデータのデータ伝送を行うことができる。この場合、ホストUEの異なるデータレベルのデータ伝送の間に切り替え可能関連がある。
【0075】
本実施例による電子機器は、例えば、上記の異なるデータレベルのデータ伝送の間の切り替え可能関連を決定し、各データ伝送のための、当該切り替え可能関係を示す関連情報をそれぞれ生成することができる。
【0076】
(トリガー関連の例)
トリガー関連の例として、連合/分散の学習の例示的なシナリオが考えられる。その中、フロントエンドUEは、バックエンドUEが後続の演算を行うように、第1のデータ伝送を介して中間計算結果をバックエンドUEに送信する。バックエンドUEは、演算を完了した後、固定又は可変の時間遅延の後に、その計算結果(例えば、画像認識の結果、音声認識された文字など)を第2のデータ伝送を介してフロントエンドUEにフィードバックする。
【0077】
本実施例による電子機器は、例えば、上記の第1のデータ伝送と第2のデータ伝送との間のトリガー関連を決定し、各データ伝送のための、当該トリガー関連を示す関連情報をそれぞれ生成することができる。
【0078】
(相補変化関連の例)
相補変化関連の例として、連合/分散の学習の例示的なシナリオが考えられる。なお、複数の計算型のUEは、画面レンダリングを行い、例えば、サーバーにレンダリング結果を提供する。複数のUEによってキャリーされる計算負荷の総量がほとんど変化しない場合に、それぞれが行うサーバーへのレンダリング結果の提供のデータ伝送の間の伝送スループットは、例えば相補的な変化傾向を有する。
【0079】
相補変化関連のさらなる例として、第1のデータ伝送と第2のデータ伝送とが、それぞれ、同じデータサービスのアップリンクデータパケット/フロー及びダウンリンクデータパケット/フローであり、且つ第1のデータ伝送及び第2のデータ伝送が、時間的に前後関係を有し、例えば、第1のデータ伝送が第2のデータ伝送をトリガーするシナリオが考えられる。この場合、第1のデータ伝送のデータパケット及び第2のデータ伝送のデータパケットの全体時間遅延がX msとなり、即ち、第1のデータ伝送のデータパケットの伝送開始から第2のデータ伝送のデータパケットの伝送終了までの全体時間遅延がX msとなることを所望するので、第1のデータ伝送、第2のデータ伝送の時間遅延要件は、相補変化傾向を有する。本実施例による電子機器は、例えば、上記のデータ伝送の間の相補変化関連を決定し、各データ伝送のための、当該相補変化関連を示す関連情報をそれぞれ生成することができる。
【0080】
(類似変化関連の例)
類似変化関連の例として、同様に、VRシナリオの例が考えられる。VRシナリオでは、ホストUEは、同様なビデオ内容に対して画面レンダリング演算を行いユーザーが装着しているVRメガネに伝達し、対応する触覚内容データ(例えば、力フィードバック、振動フィードバック、温度フィードバックなどの内容)を生成し、シナリオ内容の変化(例えば、ゲーム内容が、静的で穏やかなシナリオから、激しいアクションシナリオに変換されること)に伴い、これらの異なるデータサービスに係る2つ又は複数のデータ伝送の間の伝送スループットは、類似的な変化傾向を有する。車ネットワークシナリオにおける例が考えられ、その中、車UE間で隊列走行(Platooning)サービスを行う場合に、車速の増加又は車間距離の短縮に伴い、車両UE間では、より短い時間遅延、より多くのセンサデータ(より鮮明なビデオ、より正確な位置情報)、より高いデータ頻度などのデータ要求が必要となる。この際、隊列サービスに関連する異なるデータサービスに係る2つ又は複数のデータ伝送(例えば、車UE間でのセンサデータを共有する異なるデータサービスのデータ伝送、先頭車UE運転操作コマンドのデータ伝送、車UE自身の走行状態のデータ伝送)は、類似的な変化傾向を有する。
【0081】
本実施例による電子機器は、例えば、上記の各例示的なシナリオでの2つ又は複数のデータ伝送の間の類似変化関連を決定し、各データ伝送のための、当該類似変化関連を示す関連情報をそれぞれ生成することができる。
【0082】
(共存関連の例)
共存変化関連の例として、ユーザーにビデオフローを提供するシナリオが考えられ、その中、ある上位層アプリケーションサービスは、ビデオフローの画面についての第1のデータ伝送及びビデオフローの音についての第2のデータ伝送を同時にユーザーに提供する。この例示的なシナリオにおいて、第1のデータ伝送及び第2のデータ伝送が同時に行われる(選択的に、第1のデータ伝送及び第2のデータ伝送は、さらに、対応するQoSパラメータ要件を同時に達成又は満足する)場合のみに、当該上位層アプリケーションサービスをサポートすることができ、例えば、輻輳/利用可能な通信リソースなし/サービスなし/リンク切断などにより、一方のデータ伝送が一時停止/中断/停止した場合、他方のデータ伝送が継続しても意味がなくなる。
【0083】
本実施例による電子機器は、例えば、上記の例示的なシナリオでの第1のデータ伝送と第2のデータ伝送との間の共存関連を決定し、各データ伝送のための、当該共存関連を示す関連情報をそれぞれ生成することができる。
【0084】
<3.第2の実施例の電子機器の構成例>
[3.1構成例]
上記の第1の実施例の電子機器の構成例に対応して、以下、本開示の実施例による第2の実施例の電子機器の構成例について詳細に説明するが、ここで、電子機器は、例えば、基地局自体等の基地局側装置であってよい。
【0085】
図2は、本開示の第2の実施例による電子機器の構成例を示すブロック図である。
【0086】
図2に示すように、電子機器200は、通信部110と、割り当て部220とを含むことができる。
【0087】
ここで、電子機器200の各部は、いずれも処理回路に含まれることができる。なお、電子機器200は、1つの処理回路を含んでもよいし、複数の処理回路を含んでもよい。さらに、処理回路は、様々な異なる機能及び/又は動作を実行するように、様々な個別の機能部を含むことができる。なお、これらの機能部は、物理エンティティ又は論理エンティティであってもよく、異なる呼称の部は、同一の物理エンティティによって実現されてもよい。
【0088】
本開示の実施例によれば、例えば、電子機器200の通信部110は、第1のユーザー機器の第1のデータ伝送をキャリーするQoSフローのQoSパラメータとともに送信された、第1のデータ伝送のための関連情報を受信し、当該関連情報は、第1のデータ伝送と第1のユーザー機器又は第2のユーザー機器の第2のデータ伝送との間の関連関係を示す。ここで、第1のデータ伝送、及び第2のデータ伝送は、対応するユーザー機器が様々な通信を介して行われるデータ伝送であってよく、例えば、ネットワーク側装置との間のデータ伝送、直接通信を介する他のユーザー機器との間のデータ伝送などであってもよく、これらに限定されない。また、係る第2のユーザー機器、第2のデータ伝送、関連関係の数は、それぞれ、1つであってもよいし、複数であってもよい。言い換えれば、電子機器200が受信した第1のデータ伝送のための関連情報は、第1のユーザー機器の第1のデータ伝送と、1つ又は複数のユーザー機器(第1のユーザー機器自身を含む)の1つ又は複数の他のデータ伝送との間の1つ又は複数の関連関係を示してよい。説明の便宜上、以下、主に、関連情報が第1のデータ伝送と1つの第2のデータ伝送との間の1つの関連関係を示すシナリオについて説明するが、関連情報が第1のデータ伝送に係る複数の関連関係を示すシナリオにも同様に適用されることができる。
【0089】
本開示の実施例によれば、電子機器200が通信部210を介して受信できる関連情報は、第1のデータ伝送をキャリーするQoSフローのQoS profileにおける拡張されたQoSパラメータ/フィールドにより送信されてよい。言い換えれば、電子機器200が受信する第1のデータ伝送のための関連情報は、拡張されたQoSパラメータ/フィールドの形式を用いて、既存のQoSパラメータとともに、第1のデータ伝送をキャリーするQoSフローのQos profileに含まれることができる。
【0090】
例として、電子機器200が受信した関連情報によって示される関連関係は、例えば、第1のユーザー機器自身の第1のデータ伝送と第2のデータ伝送との間の関連関係であってよく、当該第1のデータ伝送と第2のデータ伝送とは、例えば、第1のQoSフロー及び第2のQoSフローによってそれぞれキャリーされてもよく、いずれも第1のQoSフローによりキャリーされるが、異なるデータサービスに属してもよく、又は、いずれも第1のQoSフローによりキャリーされ且つ同じデータサービスに属するが、異なるデータパケットを含んでもよい。
【0091】
また、電子機器200が受信した関連情報によって示される関連関係は、例えば、第1のユーザー機器の第1のデータ伝送と第2のユーザー機器の第2のデータ伝送との間の関連関係をさらに示してもよい。
【0092】
電子機器200の割り当て部220は、通信部210を介して受信した関連情報に応じて、第1のデータ伝送及び/又は第2のデータ伝送に伝送リソースを割り当てることができる。割り当てられる伝送リソースは、例えば、関連情報によって示される関連関係を満たすことができる。第1のデータ伝送、第2のデータ伝送が異なるユーザー機器に属する場合、電子機器200は、対応するデータ伝送のための伝送リソースを第1のユーザー機器及び/又は第2のユーザー機器に割り当てることができる。
【0093】
例えば、電子機器200が受信した関連関係が、同一のユーザー機器の第1のデータ伝送と第2のデータ伝送との間の関連関係を示しても、異なるユーザー機器の第1のデータ伝送と第2のデータ伝送との間の関連関係を示しても、関連関係の例は、第1のデータ伝送と第2のデータ伝送とが同期して行われる必要があることを表す同期関連と、第1のデータ伝送と第2のデータ伝送とが互いに切り替えられる(例えば、一定の条件で第1のデータ伝送を行い、他の条件で第2のデータ伝送を行う)ことを表す切り替え可能関連と、一方が他方をトリガーするように第1のデータ伝送と第2のデータ伝送とが行われる必要があることを表すトリガー関連と、第1のデータ伝送、第2のデータ伝送の伝送要件の変化傾向が「相補」(逆)になるか、又は類似になることを表す相補/類似変化関連などのうちの1つ又は複数を含むことができるが、これらに限定されない。上記の関連関係のより具体的な例は、以上の第1の実施例について説明した各例を参照することができ、ここで重複しない。
【0094】
電子機器200が受信した関連情報は、例えば、上記の例示なタイプの関連関係を示してよく、これにより、電子機器200は、例えば、関連関係の関連タイプに応じて、第1のデータ伝送及び/又は第2のデータ伝送に伝送リソースを割り当てることができる。
【0095】
1つの好適な実施例において、電子機器200が受信した関連情報は、第1のデータ伝送の関連関係における関連オブジェクト(即ち、第2のデータ伝送)を示すための関連オブジェクトID(識別子)を含んでよい。
【0096】
例として、各関連オブジェクトIDは、UE IDフィールド、QoS IDフィールド、アプリケーションIDフィールド、データパケット関連IDフィールドのうちの1つ又は複数を含むことができる。UE IDフィールドは、第2のデータ伝送が属するUE(ユーザー機器)を示すためのものであり、例えば、当該UEのアプリケーション層IDなどを使用してよい。QoS IDフィールドは、第2のデータ伝送をキャリーするQoSフローを示すためのものであり、例えば、当該QoSフローの識別子を使用してよい。アプリケーションIDフィールドは、第2のデータ伝送が属するアプリケーション(例えばウィーチャットアプリケーションなど)を示すためのものであり、例えば、当該アプリケーションのIDを使用してよい。データパケット関連IDフィールドは、例えば、第2のデータ伝送に含まれるデータパケットを識別するためであってよい。
【0097】
実際のアプリケーションにおいて、関連関係の関連範囲、及び関連するデータ伝送の粒度に依存して、関連オブジェクトIDは、異なる形式を有することができ、例えば、上記のフィールドのうちの必要な一部のみを含んでよい。その代わりに、関連オブジェクトIDは、関連関係の関連範囲、及び関連するデータ伝送の粒度に関わらず、上記の全てのフィールドを含むことができるが、必須でないフィールドに対して、予約ビットを使用する。関連オブジェクトIDの具体的な形式は、例えば、以上の第1の実施例について説明した例示的な場合(1)-(4)において説明された形式又は適切な組合せを採用することができ、ここで重複しない。
【0098】
1つの好適な実施例において、上記の関連オブジェクトIDに加えて、電子機器200が受信した、例えば第1のデータ伝送をキャリーするQoSフローのQoS profileに含まれる、第1のデータ伝送のための関連情報は、第1のデータ伝送と第2のデータ伝送との間の関連関係が属する関連タイプを示すための関連タイプ情報の例である関連タイプIDをさらに含んでよい。ここで、関連タイプは、同期関連、切り替え可能関連、トリガー関連、相補変化関連、類似変化関連、及び共存関連のうちの1つ又は複数を含んでよい。さらに好ましくは、電子機器200が受信した、例えば、第1のデータ伝送をキャリーするQoSフローのQoS profileに含まれる、第1のデータ伝送のための関連情報は、第1のデータ伝送と第2のデータ伝送との間の関連タイプに関する、オプションの関連パラメータをさらに含んでよい。関連パラメータは、対応する関連タイプの関連関係の伝送要件を示すために用いられてよい。電子機器200の割り当て部は、例えば、関連情報における関連タイプ、及びオプションの関連パラメータの要件に応じて、対応する伝送リソースを第1のデータ伝送及び/又は第2のデータ伝送に割り当てることができる。ここで、割り当て部200は、伝送リソースを割り当てる場合、関連パラメータ及びこれらの既存のQoSパラメータの要件を同時に満たす伝送リソースを第1のデータ伝送及び/又は第2のデータ伝送に割り当てるように、関連情報を含む、第1のデータ伝送をキャリーするQoSフローのQoS profileにおける既存のQoSパラメータ、及び/又は、関連情報を含む、第2のデータ伝送をキャリーするQoSフローのQoS profileにおける既存のQoSパラメータを更に考慮することが望ましい。このような既存のQoSパラメータは、例えば、セットのPC5/5G QoSの特性、例えばPDB(Packet Delay Budget、パケット時間遅延バジェット)、QoS優先度(QoS Priority Level)、PER(Packet Error Rate、パケットロス率)にマッピングできるPQI/5QI(PC5 QoS Identifier、PC5 QoS識別子/5G QoS Identifier、5G QoS識別子)、及び/又は、GFBR/MFBR(Guaranteed Flow Bits Rate/Maximum Flow Bits Rate、保証ビットレート/最大ビット率)を含むことができるが、それらに限定されない。
【0099】
[3.2伝送リソースを割り当てる例]
以下、具体的な例を参照しながら、電子機器200の割り当て部が関連情報における関連タイプ及びオプションの関連パラメータに応じて対応する伝送リソースを第1のデータ伝送及び/又は第2のデータ伝送に割り当てるさらなる詳細について説明する。
【0100】
(伝送リソースを割り当てる第1の例)
電子機器200が受信した、例えば第1のデータ伝送をキャリーするQoSフローのQoS profileに含まれる関連情報が、同期関連の関連関係を示すと、第1のデータ伝送のための当該関連情報(第1の同期関連情報)は、第1のデータ伝送と第2のデータ伝送との間の同期伝送の時間範囲及び粒度を示すための同期関連パラメータを含んでよい。例えば、同期伝送の範囲について、同期関連パラメータは、第1のデータ伝送における第2のデータ伝送と同期する必要があるデータパケットの範囲、例えば、全てのデータ又は一部のデータパケットを示すために用いられてよい。前者の場合(同期伝送の範囲は、全てのデータである)、同期関連パラメータは、例えば、完全同期を示すための完全同期識別子を含んでよく、後者の場合(同期伝送の範囲は、一部のデータパケットである)、同期関連パラメータは、第1のデータ伝送における同期する必要があるデータパケットを示すためのデータパケット識別子を含んでよい。また、選択的に、同期関連パラメータは、例えば、第1のデータ伝送のデータパケットの周波数及び典型的なサイズをさらに示してよい。以上の第1の同期関連情報に対応して、電子機器200は、例えば、第2のデータ伝送(即ち、第1の同期関連情報にて示された関連オブジェクト)をキャリーするQoSフローのQoS profileに含まれる、第2のデータ伝送のための関連情報(第2の同期関連情報)を受信することもできる。
【0101】
それに対応して、電子機器200は、例えば、第1のデータ伝送、第2のデータ伝送を例えばキャリーするQoSフローのQoS profileにおける第1の同期関連情報、第2の同期関連情報を受信した後に、その割り当て部220を介して、第1の同期関連情報及び第2の同期関連情報に含まれる同期関連パラメータに応じて、第1のデータ伝送及び第2のデータ伝送に、同期関連パラメータによって示される同期伝送の時間範囲及び粒度の要件を満たす伝送リソースを割り当てることができる。割り当てられる伝送リソースは、好ましくは、第1のデータ伝送、第2のデータ伝送をキャリーするQoSフローのQoS profileにおける既存のQoSパラメータの要件をさらに満足する。選択的に、割り当て部220は、さらに、同期関連パラメータによって示されるデータパケットの周波数及びサイズに応じて、同期する伝送リソース割り当てを最適化してもよい。
【0102】
図3は、同期関連を有するデータ伝送に対して伝送リソースを割り当てる例を説明するための説明図である。
図3の上側に、同期関連を有する第1のデータ伝送、第2のデータ伝送(それぞれは複数回のデータ送信、例えば複数のデータパケットを有する)をキャリーするQoSフロー1及びQoSフロー2を概略的に示しており、右矢印で伝送方向(送信)を示す。
【0103】
図3の下側に、電子機器200により第1のデータ伝送、第2のデータ伝送に割り当てられるリソース1及びリソース2を概略的に示し、なお、割り当てられる送信時間ウィンドウを淡い色の背景で示し、各時間ウィンドウにおいて1回のデータ伝送、例えば1つのデータパケットの伝送を行う。
図3の下側に示すように、電子機器200により第1のデータ伝送、第2のデータ伝送における同期要件を有するデータパケット(同期伝送の時間範囲内のデータパケット)に割り当てられるリソース1及びリソース2の送信時間ウィンドウは、同期粒度の要件を満たすように時間領域でできるだけ近接する。例えば、この例において、対応する送信時間ウィンドウ内のデータ開始送信時刻の間の差Δtは、同期伝送の粒度以下である必要がある。
【0104】
(伝送リソースを割り当てる第2の例)
電子機器200が受信した、例えば第1のデータ伝送をキャリーするQoSフローのQoS profileに含まれる関連情報が切り替え可能関連の関連関係を示すと、第1のデータ伝送のための当該関連情報(第1の切り替え関連情報)は、第1のデータ伝送に対応するデータレベルを示すための切り替え関連パラメータを含んでよい。例として、当該データレベルは、第1のデータ伝送のデータパケットサイズ、データ送信の周波数及び/又はスループットなどにより示されてよい。また、以上の第1の切り替え関連情報に対応して、電子機器200は、例えば第2のデータ伝送(即ち、第1の切り替え関連情報にて示された関連オブジェクト)をキャリーするQoSフローのQoS profileに含まれる、第2のデータ伝送のための関連情報(第2の切り替え関連情報)を受信することもできる。
【0105】
例として、電子機器200の割り当て部220は、例えば、第1のデータ伝送、第2のデータ伝送をキャリーするQoSフローのQoS profileにおける第1の切り替え関連情報、第2の切り替え関連情報を受信した後に、まず切り替え関連情報に関係なく、第1のデータ伝送又は第2のデータ伝送に初期の伝送リソースを割り当てることができる。割り当てられる伝送リソースは、好ましくは、第1のデータ伝送、第2のデータ伝送をキャリーするQoSフローのQoS profileにおける既存のQoSパラメータの要件を満たす。
【0106】
その後、割り当て部220は、自分で監視又は他の方式(例えば、コアネットワークデバイスから知ること)により、第1のデータ伝送及び第2のデータ伝送の伝送品質を知ることができ、及び/又は、それに割り当てることができる割り当て可能な伝送リソースを決定ことができ、第1のデータ伝送又は第2のデータ伝送の伝送品質及び/又は割り当て可能な伝送リソースに応じて決定されたデータレベルが、第1の切り替え関連情報に含まれる切り替え関連パラメータによって示されるデータレベルに対応する場合に、示されたデータレベルの伝送リソースを第1のデータ伝送に割り当てることができる。同様に、割り当て部220は、決定されたデータレベルが第2の切り替え関連情報に含まれる切り替え関連パラメータによって示されるデータレベルに対応する場合に、示されたデータレベルの伝送リソースを第2のデータ伝送に割り当てることができる。割り当てられる伝送リソースは、好ましくは、当該データ伝送をキャリーするQoSフローのQoS profileにおける既存のQoSパラメータの要件をさらに満たす。選択的に、割り当て部220は、決定されたデータレベルを示すための情報を生成し、通信部210を介して対応するデータ伝送のユーザー機器に提供することができる。
【0107】
以上のリソース割り当て方式により、所定の時間に、例えば第1のデータ伝送、第2のデータ伝送のうちの適切な(例えば、満足できる最高レベルのデータ伝送)のデータ伝送のみを行うように、現在の伝送条件/割り当て可能な伝送リソースに対応するデータレベルの伝送リソースを、対応する第1のデータ伝送又は第2のデータ伝送に割り当てることができる。
【0108】
例として、割り当て部220は、例えば、現在の基地局範囲内に輻輳が発生したか否かを監視することで、第1のデータ伝送及び第2のデータ伝送の伝送品質/伝送条件を自分で監視することを実現することができ、例えば、輻輳が発生した場合、伝送品質の低下/伝送条件の劣化であると決定し、及び/又は、基地局によって制御される伝送リソースが不足している場合、現在のデータレベルの伝送を継続できないと決定し、さらに、低いデータレベル(例えば、比較的に小さいデータパケット)を決定し、そして、比較的に小さいデータパケットに対応するデータ伝送のみに伝送リソースを割り当て、他のデータ伝送に対する伝送リソースの割り当てを停止させることができる。その代わりに、コアネットワークデバイスは、第1のデータ伝送及び第2のデータ伝送の伝送品質/伝送条件/データレベルを監視又は決定することができ、且つ、電子機器200は、コアネットワークデバイスとの通信を介して、コアネットワークデバイスから第1のデータ伝送及び第2のデータ伝送の伝送品質/伝送条件/データレベルに関する情報を取得し、それに基づいて以降の処理を行うことができ、ここで詳細に説明しない。
【0109】
図4は、切り替え可能関連を有するデータ伝送に対して伝送リソースを割り当てる例を説明するための説明図である。
図4の上側に、切り替え可能関連を有する3つのデータ伝送(それぞれは複数のデータパケットを有する)のQoSフロー1、QoSフロー2、QoSフロー3を概略的に示し、右矢印で伝送方向(送信)を示す。
【0110】
図4の下側に、電子機器200により3つのデータ伝送に割り当てられるリソースを概略的に示している。
図4の下側に示すように、例えば、現在の基地局範囲内に輻輳が発生した、即ちt0時刻の前後で3つのデータ伝送に対して割り当てるリソースを、異なるデータ伝送の間に切り替え、t0の前に、最大データレベルに対応する、QoSフロー1によってキャリーされるデータ伝送に対してリソースを割り当てたが、t0の後に、最小データレベルに対応する、QoSフロー3によってキャリーされるデータ伝送に対してリソースを割り当てた。
図3の例において、各データ伝送のデータフローは、安定した周波数を有するので、基地局は、送信周期の非時間ウィンドウで、割り当てられる通信リソースを調整することができる。
【0111】
(伝送リソースを割り当てる第3の例)
電子機器200が受信した、例えば第1のデータ伝送をキャリーするQoSフローのQoS profileに含まれる関連情報がトリガー関連の関連関係を示すと、第1のデータ伝送のための当該関連情報(第1のトリガー関連情報)は、第1のデータ伝送と第2のデータ伝送との間のトリガー時間遅延を示すためのトリガー関連パラメータを含んでよい。また、第1の関連情報は、第1のデータ伝送、第2のデータ伝送におけるトリガー/トリガーされた対象を明示又は暗黙的に示してよい。
【0112】
トリガー/トリガーされた対象を明示的に示す例示的な方式として、第1の関連情報における関連タイプIDは、付加の1ビットのトリガー/トリガーされた対象識別子フィールドを含んでよく、例えば、1である場合、トリガーであることを表明し、0である場合、トリガーされた対象であることを表明する。その代わりに、第1のトリガー関連情報のトリガー関連パラメータにおけるトリガー時間遅延フィールドは、時間遅延としての時間情報に加えて、付加のプラス/マイナス(+/-)を含んでよく、その中、+は、トリガーを表し、-は、トリガーされた対象を表す。一方で、トリガー/トリガーされた対象を暗黙的に示す例示的な方式として、第1のデータ伝送がトリガーである場合のみ、第1の関連情報に、トリガー時間遅延を示すためのトリガー関連パラメータを含んでよい。
【0113】
また、第1のデータ伝送は、トリガー関連におけるトリガーであるかトリガーされた対象であるかに関わらず、第1のトリガー関連情報は、トリガーのデータパケットサイズとトリガーされた対象のデータパケットサイズとの比、及び/又は、トリガーされた対象の典型的データパケットサイズなどを示すための、オプションの付加トリガー関連パラメータを含むことができる。
【0114】
一方、以上の第1のトリガー関連情報に対応して、電子機器200は、例えば第2のデータ伝送(即ち、第1のトリガー関連情報にて示された関連オブジェクト)をキャリーするQoSフローのQoS profileに含まれる、第2のデータ伝送のための関連情報(第2のトリガー関連情報)を受信することもできる。
【0115】
それに対応して、例えば、電子機器200の割り当て部220は、例えば第1のデータ伝送及び/又は第2のデータ伝送のQoSフローのQoS profileにおける第1のトリガー関連情報及び/又は第2のトリガー関連情報を受信した後に、第1のデータ伝送及び第2のデータ伝送のうちのトリガーされた対象に、トリガーの伝送時間に対してトリガー関連パラメータによって示されるトリガー時間遅延が存在する、伝送リソースを割り当てる。割り当てられる伝送リソースは、好ましくは、トリガーされた対象をキャリーするQoSフローのQoS profileにおける既存のQoSパラメータの要件をさらに満たす。好ましくは、割り当て部220の上記の割り当ては、トリガー関連情報を受信し、且つトリガーのQoSフロー上にトリガーするデータパケット伝送があったことが監視された後に行われる。また、受信した関連情報が付加トリガー関連パラメータを含んでいる(例えば、トリガーのデータパケットサイズとトリガーされた対象のデータパケットサイズとの比、トリガーされた対象の典型的なデータパケットサイズなどを示す)場合、割り当て部220は、さらに、付加トリガー関連パラメータの要件に従って、トリガーされた対象にリソースを割り当てることができる。
【0116】
図5は、トリガー関連の関連関係を有するデータ伝送に対して伝送リソースを割り当てる例を説明するための説明図である。
図5の上側に、トリガー関連を有する第1のデータ伝送、第2のデータ伝送(それぞれは複数のデータパケットを有する)をキャリーするQoSフロー1、QoSフロー2を概略的に示し、右矢印及び左矢印で伝送方向(送信及び受信)を示し、第1のデータ伝送と第2のデータ伝送との間に固定又は可変のトリガー時間遅延Δtが存在する。
【0117】
図5の下側に、トリガーである第1のデータ伝送(受信)のデータパケットの伝送時間、及び電子機器200によりトリガーされた対象である第2のデータ伝送(送信)に割り当てられるリソースを概略的に示し、即ち、割り当てられる送信時間ウィンドウを淡い色の背景で示し、各時間ウィンドウにおいて1回のデータ伝送を行う。図に示すように、この例において、電子機器200によりトリガーされた対象である第2のデータ伝送のデータパケットに割り当てられるリソースの1つの時間ウィンドウの開始時刻t2は、トリガーである第1のデータ伝送のデータパケットの伝送(受信)の完了時刻t1にトリガー時間遅延Δtを加えたものである。即ち、t2=t1+Δtである。
【0118】
(伝送リソースを割り当てる第4の例)
電子機器200が受信した、例えば第1のデータ伝送をキャリーするQoSフローのQoS profileに含まれる関連情報が相補/類似変化関連の関連関係を示すと、第1のデータ伝送のための当該関連情報(第1の相補/類似変化関連情報)は、第2のデータ伝送と相補/類似変化傾向を有する第1のデータ伝送の伝送要件を示すための相補/類似変化関連パラメータを含んでよい。例として、第2のデータ伝送と相補/類似変化傾向を有する第1のデータ伝送の伝送要件は、第1のデータ伝送の伝送スループット、データパケットサイズ、データ送信の周波数、及び/又は時間遅延要件などを含んでよい。
【0119】
選択的に、相補/類似変化関連パラメータは、第1のデータ伝送の例えばスループットなどの伝送要件の変化量と第2のデータ伝送の対応する伝送要件の変化量との間の関係を示すためのオプションの変化係数をさらに含んでよい。例えば、相補変化関連について、相補変化関連パラメータにおける変化係数は、例えば、適切に設置された負の変化係数(例えば、-0.5、-1.0、-2.0など)であってよく、第2のデータ伝送の伝送スループットの必要の変化(増加/減少)の量が、逆変化を実現するように、第1のデータ伝送の伝送スループットの変化量に当該負の係数をかけたものであることを表明する。類似変化関連について、類似変化関連パラメータにおける変化係数は、例えば、適切に設置された正の変化係数(例えば、0.5、1.0、2.0など)であってよく、第2のデータ伝送の伝送スループットの必要の変化(増加/減少)の量が、類似変化を実現するように、第1のデータ伝送の伝送スループットの変化量に当該正の係数をかけたものであることを表明する。
【0120】
また、選択的に、相補変化関連パラメータは、第1のデータ伝送及び第2のデータ伝送が相補変化傾向を有するという伝送要件の全体要件(例えば、相補変化傾向を有する伝送要件のQoSパラメータの全体要件)を示すための全体要件パラメータをさらに含んでよく、例えば、第1のデータ伝送及び第2のデータ伝送の全体時間遅延要件、全体伝送スループットなどであるが、これらに限定されない。例えば、第1のデータ伝送、及び第2のデータ伝送の時間遅延要件が相補変化傾向を有する場合に、相補変化関連パラメータは、この2つのデータ伝送の全体時間遅延要件を示すための、例えば、X ms(ミリ秒)である全体要件パラメータを含んでよい。
【0121】
以上の第1の相補/類似関連情報に対応して、電子機器200は、例えば第2のデータ伝送をキャリーするQoSフローのQoS profileに含まれる、第2のデータ伝送(即ち、第1の相補/類似関連情報にて示された関連オブジェクト)のための関連情報(第2の相補/類似関連情報)を受信することもできる。
【0122】
電子機器200の割り当て部220は、例えば、第1のデータ伝送のQoSフローのQoS profileにおける第1の相補/類似関連情報を受信した後に、第1のデータ伝送の相補/類似変化関連パラメータによって示される伝送要件の変化傾向に応じて、当該伝送要件について相補/類似変化傾向を有する伝送リソースを第2のデータ伝送に割り当てることができる。割り当てられる伝送リソースは、好ましくは、第2のデータ伝送をキャリーするQoSフローのQoS profileにおける既存のQoSパラメータの要件をさらに満たす。
【0123】
その代わりに、割り当て部220は、さらに、第1のデータ伝送の第1の相補/類似関連情報を受信した後に、まず当該関連情報に関係なく、第2のデータ伝送に初期の伝送リソースを割り当てることができ、そして、その後、第1のデータ伝送の相補/類似変化関連パラメータによって示された伝送要件の変化傾向を知ると、当該伝送要件について相補/類似変化傾向を有する伝送リソースを第2のデータ伝送に割り当てる。割り当てられる伝送リソースは、好ましくは、第2のデータ伝送をキャリーするQoSフローのQoS profileにおける既存のQoSパラメータの要件をさらに満たす。
【0124】
ここで、電子機器200は、例えば自分で、関連データ伝送の伝送スループットの変化量を監視する。その代わりに、コアネットワークデバイスは、関連データ伝送の伝送スループットの変化量を監視し、電子機器200は、コアネットワークデバイスとの通信を介して、コアネットワークデバイスから上記の伝送スループットの変化量に関する情報を取得し、それに応じて以降の処理を行うことができるが、ここで詳細に説明しない。
【0125】
第1の相補/類似関連情報によって示される相補/類似変化傾向の伝送要件が伝送スループットであり、且つその相補/類似変化関連パラメータが相補/類似変化係数を含む場合を例として、電子機器200の割り当て部220は、例えば、第1のデータ伝送のQoSフローのQoS profileにおける当該第1の相補/類似関連情報を受信した後に、第1のデータ伝送の伝送スループットの変化傾向に応じて、第1のデータ伝送の伝送スループットの変化に当該変化係数をかけた(相補/類似)変化量の伝送スループットを、第2のデータ伝送に割り当てることができる。例として、電子機器200は、例えば、自分で監視又は他の方式(例えば、コアネットワークデバイスから知ること)により、第1のデータ伝送の伝送スループットの変化量が所定の閾値を超えたことを知った場合(又は、第1のデータ伝送の伝送スループットの変化量が所定の閾値を超えたことを監視したか又は他の方式により知った後に、当該伝送スループットが一定時間変化しない場合)、監視された又は他の方式により知られた第1のデータ伝送の伝送スループットの変化傾向(増加/減少)に応じて、当該伝送スループットについて逆/類似変化傾向(減少/増加)を有する伝送リソースを、第2のデータ伝送に割り当てる。
【0126】
図6及び
図7は、それぞれ、相補変化関連及び類似変化関連を有するデータ伝送に対して伝送リソースを割り当てる例を説明するための説明図である。
【0127】
まず、
図6を参照し、その上側に、伝送スループットが相補変化関連を有する第1のデータ伝送、第2のデータ伝送(それぞれは複数のデータパケットを有する)をキャリーするQoSフロー1及びQoSフロー2を概略的に示し、右矢印及び左矢印で伝送方向(送信及び受信)を示す。
【0128】
図6の下側に、電子機器200により第1のデータ伝送、第2のデータ伝送に割り当てられるリソース1及びリソース2を概略的に示している。図に示すように、電子機器200は、例えば、第1のデータ伝送の伝送スループットの変化が所定の閾値を超えたことを監視した時刻t0及びt1、監視された第1のデータ伝送の伝送スループットの変化傾向(増加/減少)に応じて、当該伝送スループットについて逆の変化傾向(減少/増加)を有する伝送リソースを、第2のデータ伝送に割り当てる。
【0129】
図7は、
図6と同様に、QoSフロー1及びQoSフロー2によってキャリーされる、伝送スループットが類似変化関連を有する第1のデータ伝送、第2のデータ伝送を示し、電子機器200は、例えば、第1のデータ伝送の伝送スループットの変化が所定の閾値を超えたことを監視した時刻t0及びt11、監視された第1のデータ伝送の伝送スループットの変化傾向(増加/減少)に応じて、伝送スループットについて類似変化傾向(増加/減少)を有する伝送リソースを、第2のデータ伝送に割り当てる。
【0130】
次に、その代わりとして、第1のデータ伝送の関連情報が同時にトリガー関連及び相補変化関連の両方の関連関係を示すシナリオが考えられ、当該シナリオにおいて、第1のデータ伝送が第2のデータ伝送をトリガーし、且つ、第1のデータ伝送及び第2のデータ伝送が一定の全体時間遅延要件を有するとする。この例において、関連情報は、例えば、含まれるトリガー関連パラメータにより、第1のデータ伝送がトリガーであることを示し、トリガー時間遅延Δt(ms)を示してよく、含まれる相補変化関連パラメータにより、時間遅延要件が相補変化傾向を有する伝送要件であることを示し、同時に、当該相補変化関連パラメータは、全体時間遅延要件を示すための全体要件パラメータX msを含み得る。
【0131】
電子機器200の割り当て部220は、例えば、第1のデータ伝送のQoSフローのQoS profileにおける上記の関連情報を受信した後に、関連情報におけるトリガー時間遅延Δt、及び全体要件パラメータX msに応じて、計算、測定又は他の方式(例えば、コアネットワークデバイスから知ること)により知られた第1のデータ伝送の遅延x msに基づいて、第2のデータ伝送に、時間領域で決定された遅延要件(X-x-Δt)msを満足できる伝送リソースを優先的に割り当てる。このように、第1のデータ伝送のデータパケットの伝送開始から第2のデータ伝送のデータパケットの伝送終了までの全体時間遅延はX msとなる。ここで、トリガー時間遅延Δt=0である特別な場合(即ち、第1のデータ伝送の直後に第2のデータ伝送を行う場合)、電子機器200は、第2のデータ伝送に、時間領域で遅延要件(X-x)msを満足できる伝送リソースを優先的に割り当てることができる。
【0132】
(伝送リソースを割り当てる第5の例)
電子機器200が受信した、例えば第1のデータ伝送をキャリーするQoSフローのQoS profileに含まれる関連情報は、共存関連を示す関連関係(第1の共存関連情報)であってよい。第1の共存関連情報に対応して、電子機器200は、例えば、第2のデータ伝送をキャリーするQoSフローのQoS profileに含まれる、第2のデータ伝送(即ち、第1の共存関連情報にて示された関連オブジェクト)のための関連情報(第2の共存関連情報)を受信することもできる。
【0133】
例として、電子機器200の割り当て部220は、例えば、第1のデータ伝送をキャリーするQoSフローのQoS profileにおける第1の共存関連情報を受信した後に、まず、第1の共存関連情報に関係なく、第2のデータ伝送に初期の伝送リソースを割り当てることができる。割り当てられる伝送リソースは、好ましくは、第2のデータ伝送をキャリーするQoSフローのQoS profileにおける既存のQoSパラメータの要件を満たす。
【0134】
その後、割り当て部220は、第1のデータ伝送が行われているか否かに基づいて、第2のデータ伝送に対する伝送リソースの割り当てを継続するか否かを決定することができる。例えば、割り当て部220は、輻輳/利用可能な通信リソースなし/サービスなし/リンク切断などの情況により、第1のデータ伝送(又は第1のデータ伝送が属するデータサービス)が一時停止/中断/停止した場合、第2のデータ伝送に対する伝送リソースの割り当てを停止させることができる。この場合、第2のデータ伝送を一時停止/中断/停止することができ、エアインターフェイスリソースを相対的に節約し、エアインターフェイスリソースの有効利用率を高めた。
【0135】
ここで、電子機器200は、例えば、割り当て部220を介して第1のデータ伝送が行われているか否かを自分で検出し、それに応じて第2のデータ伝送に対する伝送リソースの割り当てを継続するか否かを決定することができる。その代わりに、コアネットワークデバイスは、第1のデータ伝送が行われているか否かを監視し、電子機器200は、コアネットワークデバイスとの通信を介して、コアネットワークデバイスから、第1のデータ伝送が行われているか否かに関する情報(例えば通知情報)を取得し、それに応じて以降の処理を行うことができる。いずれの場合も、好ましくは、割り当てられる伝送リソースは、第2のデータ伝送をキャリーするQoSフローのQoS profileにおける既存のQoSパラメータの要件をさらに満たす。また、選択的に、割り当て部220が、第1のデータ伝送が行われていないことに基づいて第2のデータ伝送に対する伝送リソースの割り当てを停止又は一時停止すると決定した場合、電子機器200は、さらに、第2のデータ伝送が停止又は一時停止される原因が共存関連である(即ち、第2のデータ伝送と共存関連を有する第1のデータ伝送が行われていない)ことを示すように、第2のデータ伝送が属するユーザー機器に通知情報を送信することができる。
【0136】
以上、第1~第5の例により、電子機器200が関連情報に含まれる関連タイプ及びオプションの関連パラメータに応じて伝送リソースを割り当てる処理のより詳細を説明した。第1のデータ伝送、第2のデータ伝送が異なるQoSフローにキャリーされる以上の例を基に、当業者は、データ伝送が同一のQoSフローにキャリーされる場合に同様に応用できるが、ここで詳細に説明しない。
【0137】
選択的に、電子機器200は、例えば、割り当て部220を介して、第1のデータ伝送又は第2のデータ伝送に割り当てられる伝送リソースを示すリソース情報を生成することができ、当該リソース情報を第1のデータ伝送又は第2のデータ伝送が属するユーザー機器に送信して、当該ユーザー機器が示された伝送リソースを使用して対応するデータ伝送を行う。
【0138】
上記の例において、電子機器200は、直接に第1のデータ伝送及び第2のデータ伝送に伝送リソースを割り当てることができる。即ち、好ましくは、第1のデータ伝送、第2のデータ伝送を行うユーザー機器は、基地局装置としての電子機器200のカバレッジ内に位置する。例えば、第2のデータ伝送を行う第2のユーザー機器が電子機器200のカバレッジ内に位置しないと(例えば、第1のデータ伝送のための関連情報における関連オブジェクトIDのUE IDフィールドにより判定する)、電子機器200は、コアネットワークデバイスを介して、第2のユーザー機器のサービス基地局(電子機器200の機能と同様な機能を有する)とシグナリングインタラクションを行い、互いに協働することによって(2つサービス基地局は1つのサービス基地局、即ち1つの電子機器200に類似する方式によって)、第1のデータ伝送及び第2のデータ伝送のリソース割り当てを実現する。
【0139】
本実施例の電子機器によれば、異なるデータ伝送の間の関連関係に応じて、関連関係を満たす伝送リソースをそれに割り当てることができる。
【0140】
[3.3例示的なシグナリングインタラクション]
第1の実施例の電子機器及び第2の実施例の電子機器の例示的な構成及び例示的な処理を既に説明した上で、次に、
図8及び
図9A乃至
図9Bを参照しながら、第1の実施例の電子機器と第2の実施例的電子機器との間の例示的なシグナリングインタラクション流れについて概略的に説明する。
【0141】
まず、
図8を参照する。
図8は、本開示の実施例の情報インタラクション手順の例を説明するためのフローチャートであり、ユーザー機器が関連情報を提供する場合における例示的なインタラクション手順を示している。
図8の例において、UEは、電子機器100により実現されてよく、gNBは、電子機器200により実現されてよく、UEによる第1のデータ伝送は、他のユーザー機器との間のD2D通信により実現されてよい。
【0142】
図8に示すように、ステップS801において、UEは、第1のデータ伝送の関連情報を生成する。ステップS802において、UEは、第1のデータ伝送をキャリーするQoSフローのQoSパラメータとともに関連情報をgNBに送信する。ここで、例えば、RRCシグナリングに属するUESidelinkinformationNRシグナリングにより、上記の関連情報をキャリーすることができる。ステップS803において、gNBは、関連情報に応じてUEにリソースを割り当てる。オプションのステップS804において、gNBは、割り当てられる伝送リソースを示すリソース情報をUEに送信することができる。
【0143】
また、
図8に示されないが、ある場合に、当該例示的なシグナリングインタラクション流れは、1つ又は複数の他のオプションのステップを含むことができる。例えば、関連情報が切り替え可能関連、相補/類似変化関連又は共存関連等の関連関係を示すと、ステップS804の後、gNBは、関連情報によって示された関連関係に応じて第1のデータ伝送及び/又は第2のデータ伝送を監視し(第2のデータ伝送は、関連情報によって示される関連オブジェクトである)、又は、例えばコアネットワークデバイスから、関連情報によって示された関連関係に応じて第1のデータ伝送及び/又は第2のデータ伝送を監視した結果を知り、監視されたデータ伝送又は知られたデータ伝送の結果に応じて以降のリソース割り当てを行い、そして、選択的に割り当てられる伝送リソースを示すリソース情報をUEに送信することができる。選択的に、必要に応じて(例えば、第1のデータ伝送及び/又は第2のデータ伝送が関連情報によって示された関連タイプ又は関連パラメータに対応する条件又は関係を満たす場合)、gNBは、関連情報によって示された関連関係に応じて第1のデータ伝送及び/又は第2のデータ伝送を監視した結果、又は当該結果に関する情報を通知するための関連関係通知情報をUEに送信することができる。
【0144】
例えば、関連情報が切り替え可能関連を示す場合に、gNBは、第1のデータ伝送及び第2のデータ伝送の伝送品質/伝送条件/データレベルなどを、自分で監視するか又はコアネットワークデバイスから知り、当該データレベルが第1の切り替え関連情報に含まれる切り替え関連パラメータによって示されるデータレベルに対応する場合、示されたデータレベルの伝送リソースをUEの第1のデータ伝送に割り当てることができる。また、例えば、関連情報が相補/類似関連を示す場合に、gNBは、第2のデータ伝送の相補/類似変化関連パラメータによって示された伝送要件の変化傾向を、自分で監視するか又はコアネットワークデバイスから知り、それに応じて、当該伝送要件について相補/類似変化傾向を有する伝送リソースをUEの第1のデータ伝送に割り当てることができる。また、例えば、関連情報が共存関連を示す場合に、gNBは、第2のデータ伝送が行われているか否かを、自分で監視するか又はコアネットワークデバイスから知り、UEの第1のデータ伝送に対する伝送リソースの割り当てを継続又は停止させることができる。
【0145】
続いて、
図9A及び
図9Bを参照する。
図9A及び
図9Bは、本開示の実施例の情報インタラクション手順の別の例を説明するためのフローチャートであり、コアネットワークデバイスが関連情報を提供する場合における例示的なインタラクション手順を示している。
図9A及び
図9Bの例において、コアネットワークデバイスは、電子機器100により実現されてよく、gNBは、電子機器200により実現されてよく、UEは、第1のデータ伝送を行う第1のユーザー機器であり(例えば、同様に電子機器100により実現されるが、それに限定されない)、当該第1のデータ伝送は、例えば、UEと他の装置との間の通信を介して実現される。
【0146】
まず、
図9Aを参照する。
図9Aに示すように、ステップS901において、コアネットワークデバイスは、UEの第1のデータ伝送のための関連情報を生成する。ステップS902において、コアネットワークデバイスは、第1のデータ伝送をキャリーするQoSフロー的QoSパラメータとともに関連情報をgNBに送信する。ここで、例えば、AMF(Access and Mobility Management Function、アクセス・モビリティ管理機能)とRAN(Radio Access Network、無線アクセスネットワーク)との間のN2 PDU Session Request(N2 PDUセッション要求)シグナリングにて携帯されるN2 SM information IE(N2セッション管理情報情報部)において上記の関連情報を携帯してよい。ステップS903において、gNBは、関連情報に応じてUEにリソースを割り当てる。オプションのステップS904において、gNBは、割り当てられる伝送リソースを示すリソース情報をUEに送信してもよい。
【0147】
図9Aに示されないが、当該例示的なシグナリングインタラクション流れは、1つ又は複数の他のオプションのステップを含むことができる。例えば、ステップS901の前に、(例えばD2D通信の場合の)UEは、UEの第1のデータ伝送のための関連情報(例えば、関連情報における関連パラメータであるが、それに限定されない)を生成し、適切なシグナリング(例えば、NASシグナリングにおけるPDUセッション確立要求、又はPDUセッション修正要求)によりコアネットワークデバイスに指示する。この場合、ステップS901において、コアネットワークデバイスは、自分で生成した関連情報(例えば、コアネットワークのアプリケーション機能AFからの、関連情報における関連パラメータであるが、それに限定されない)、及びUEによって示された関連情報に応じて、最終的にUEの第1のデータ伝送のための関連情報を決定することができる。
【0148】
次に、
図9Bを参照する。
図9Bに示される例示的なシグナリングインタラクション流れは、
図9Aに示されるステップS901乃至S904に加えて、付加のステップS905乃至ステップS907を更に含む。
【0149】
例えば、ステップS901で生成された関連情報が切り替え可能関連、相補/類似変化関連又は共存関連等の関連関係を示した場合に、ステップS905において、コアネットワークデバイスは、関連情報によって示された関連関係に応じて、例えば、セッション管理部(SMF、Session Management Function)又はユーザープレーン機能(UPF、User Plane Function)を介して、関するゲートウェイの第1のデータ伝送及び/又は第2のデータ伝送(第2のデータ伝送は関連情報によって示される関連オブジェクトである)を監視する。例えば、関連情報が切り替え可能関連を示した場合に、コアネットワークデバイスは、第1のデータ伝送及び第2のデータ伝送の伝送品質/伝送条件/データレベルなどを監視することができ、関連情報が相補/類似関連を示した場合に、コアネットワークデバイスは、第2のデータ伝送の相補/類似変化関連パラメータによって示された伝送要件の変化傾向を監視することができ、関連情報が共存関連を示した場合に、コアネットワークデバイスは、第2のデータ伝送が行われているか否かを監視することができる。
【0150】
次に、ステップS906において、コアネットワークデバイスは、さらに、関連情報によって示された関連関係に応じて、必要に応じて(例えば、第1のデータ伝送及び/又は第2のデータ伝送が関連情報によって示された関連タイプ又は関連パラメータに対応する条件又は関係を満たす場合)、関連情報によって示された関連関係に応じて第1のデータ伝送及び/又は第2のデータ伝送を監視した結果、又は当該結果に関する情報を通知するための関連関係通知情報をgNB及びUEに送信することができる。
【0151】
例えば、関連情報が切り替え可能関連を示した場合、関連関係通知情報は、第1のデータ伝送及び第2のデータ伝送の伝送品質が変化したことなどを示すことができ、関連情報が相補/類似関連を示した場合、関連関係通知情報は、第2のデータ伝送の関連伝送要件(例えば、トラフィックなどのQoSパラメータ)に第1のデータ伝送と相補/類似する変化傾向があることを示すことができ、関連情報が共存関連を示した場合、関連関係通知情報は、第2のデータ伝送が行われているか否かを示すことができる。関連情報が共存関連を示し、第2のデータ伝送がダウンリンクデータ伝送である場合を例として、コアネットワークデバイス(例えば、UPF)は、関するゲートウェイのデータ伝送を監視し、ネットワークゲートウェイにダウンリンクデータが長時間存在しない場合に、第2のデータ伝送が行われていないことを示すための関連関係通知情報を生成することができる。
【0152】
上記の関連関係通知情報は、NAS/RRCシグナリング及び対応するRRCシグナリングを介して、UE及び基地局にそれぞれ通知されてよく、NASシグナリングは、RRCシグナリングにピギーバックされ(piggyback)、基地局に送信され、さらにUEに送信される。
【0153】
次に、ステップS907において、gNBは、少し前に受信した関連情報及びステップS906で受信した関連関係通知情報に応じて、UEにリソースを割り当てることができる。例えば、相補/類似関連の場合、gNBは、関連関係通知情報によって示された第2のデータ伝送の関連伝送要件の変化傾向に応じて、当該伝送要件について相補/類似変化傾向を有する伝送リソースをUEの第1のデータ伝送に割り当てることができる。また、例えば、関連情報が共存関連を示した場合に、gNBは、関連関係通知情報によって示された第2のデータ伝送が行われていないことに基づいて、UEの第1のデータ伝送に対する伝送リソースの割り当てを停止させる。
【0154】
また、
図9Bに示されないが、選択的に、UEは、ステップS906で受信した関連関係通知情報に応じて、第1のデータ伝送が属するデータサービス及び/又は上位層アプリケーションサービスに対して必要な調整を行うことができる。例えば、相補/類似関連の場合、UEは、当該関連関係通知情報に応じて、関するデータサービスに対してトラフィックを増加/減少させ、上位層アプリケーションサービスの調整(例えば、第1のデータ伝送がビデオ伝送に係る場合、上位層アプリケーションサービスの調整は、ビデオ解像度の調整などを含むことができる)を行うことができる。また、例えば、共存関連の場合、UEは、当該関連関係通知情報に応じて、第1のデータ伝送が属するデータサービスを停止させ、対応する上位層アプリケーションを停止させることができる。
【0155】
図9Bにおいて、コアネットワークデバイスがステップS905における第1のデータ伝送及び/又は第2のデータ伝送を監視する処理、及びステップS906における関連関係通知情報を送信する処理を実行することを示したことに留意されたい。その代わりに、以上の処理は、いずれもgNBによって行われてもよく、つまり、ステップS905の実行本体はgNBに変更し得、ステップS906は、第1のデータ伝送が属するデータサービスを調整する必要があることを示すように(例えば、関するデータサービス及び上位層アプリケーションの内容を調整するようにUEに対して指示し、コアネットワークデバイスは、対応して関連セッションなどを停止させる)、gNBがそれぞれUE及びコアネットワークデバイスに関連関係通知情報を送信するように変更してもよい。
【0156】
<4.方法実施例>
上記の装置実施例に対応して、本開示は、以下の方法実施例を提供する。
【0157】
まず、本開示第1の実施例による通信方法について説明し、例えば、電子機器100により実行されることができる。
【0158】
図10は、本開示の第1の実施例による通信方法の手順例を示すフローチャートである。
【0159】
図10に示すように、ステップS1001において、第1のユーザー機器の第1のデータ伝送のための関連情報を生成し、当該関連情報は、第1のデータ伝送と第1のユーザー機器又は第2のユーザー機器の第2のデータ伝送との間の関連関係を示す。
【0160】
その後、ステップS1002において、基地局側装置が関連情報に応じて第1のデータ伝送及び/又は第2のデータ伝送に伝送リソースを割り当てるように、第1のデータ伝送をキャリーするQoSフローのQoSパラメータとともに関連情報を基地局側装置に送信する。
【0161】
選択的に、関連情報は、関連関係が属する関連タイプを示す関連タイプ情報を含む。
【0162】
例として、関連タイプは、同期関連、切り替え可能関連、トリガー関連、相補変化関連及び類似変化関連の1つ又は複数を含んでもよい。
【0163】
好ましくは、関連情報は、関連タイプに関する関連パラメータをさらに含んでもよい。
【0164】
例えば、関連パラメータは、第1のデータ伝送と第2のデータ伝送との間の同期伝送の時間範囲及び粒度を示す同期関連パラメータを含んでもよい。
【0165】
例えば、関連パラメータは、第1のデータ伝送に対応するデータレベルを示す切り替え関連パラメータを含んでもよい。
【0166】
例えば、関連パラメータは、第1のデータ伝送と第2のデータ伝送との間のトリガー時間遅延を示すトリガー関連パラメータを含んでもよい。
【0167】
例えば、関連パラメータは、第2のデータ伝送と相補変化傾向を有する第1のデータ伝送の伝送要件を示す相補変化関連パラメータを含んでもよい。
【0168】
例えば、関連パラメータは、第2のデータ伝送と類似変化傾向を有する第1のデータ伝送の伝送要件を示す類似変化関連パラメータを含んでもよい。
【0169】
本開示の実施例によれば、上記の方法を実行する本体は、本開示の実施例による電子機器100であり得るので、以上の電子機器100に関する全ての実施例は、ここに適用可能である。
【0170】
図11は、本開示の第2の実施例による通信方法の手順例を示すフローチャートである。
【0171】
図11に示すように、ステップS1101において、第1のユーザー機器の第1のデータ伝送をキャリーするQoSフローのQoSパラメータとともに送信された、第1のデータ伝送のための関連情報を受信し、当該関連情報は、第1のデータ伝送と第1のユーザー機器又は第2のユーザー機器の第2のデータ伝送との間の関連関係を示す。
【0172】
その後、ステップS1202において、関連情報に応じて、第1のデータ伝送及び/又は第2のデータ伝送に伝送リソースを割り当てる。
【0173】
選択的に、関連情報は、関連関係が属する関連タイプを示す関連タイプ情報を含む。この場合、ステップS1002において、例えば、関連タイプに応じて伝送リソースの割り当てを行うことができる。
【0174】
例として、関連タイプは、同期関連、切り替え可能関連、トリガー関連、相補変化関連、類似変化関連及び共存関連のうちの1つ又は複数を含んでもよい。
【0175】
好ましくは、関連情報は、関連タイプに関する関連パラメータをさらに含んでもよい。
【0176】
例えば、関連パラメータは、第1のデータ伝送と第2のデータ伝送との間の同期伝送の時間範囲及び粒度を示す同期関連パラメータを含んでもよい。この場合、ステップS1002において、例えば、同期関連パラメータによって示される同期伝送の時間範囲及び粒度の要件を満たす伝送リソースを、第1のデータ伝送及び第2のデータ伝送に割り当てることができる。
【0177】
例えば、関連パラメータは、第1のデータ伝送に対応するデータレベルを示す切り替え関連パラメータを含んでもよい。この場合、ステップS1002において、例えば、第1のデータ伝送又は第2のデータ伝送の伝送品質及び/又は割り当て可能な伝送リソースに応じて決定されたデータレベルが、切り替え関連パラメータによって示されるデータレベルに対応する場合、示されるデータレベルの伝送リソースを第1のデータ伝送に割り当てることができる。
【0178】
例えば、関連パラメータは、第1のデータ伝送と第2のデータ伝送との間のトリガー時間遅延を示すトリガー関連パラメータを含んでもよい。この場合、ステップS1002において、例えば、第1のデータ伝送及び第2のデータ伝送のうちのトリガーされた対象に、トリガーの伝送時間についてトリガー関連パラメータによって示されるトリガー時間遅延が存在する伝送リソースを割り当てることができる。
【0179】
例えば、関連パラメータは、第2のデータ伝送と相補変化傾向を有する第1のデータ伝送の伝送要件を示す相補変化関連パラメータを含んでもよい。この場合、ステップS1002において、例えば、第1のデータ伝送の相補変化関連パラメータによって示される伝送要件の変化傾向に応じて、当該伝送要件について逆変化傾向を有する伝送リソースを、第2のデータ伝送に割り当てることができる。
【0180】
例えば、関連パラメータは、第2のデータ伝送と類似変化傾向を有する第1のデータ伝送の伝送要件を示す類似変化関連パラメータを含んでもよい。この場合、ステップS1002において、例えば、第1のデータ伝送の類似変化関連パラメータによって示される伝送要件の変化傾向に応じて、当該伝送要件について類似変化傾向を有する伝送リソースを、第2のデータ伝送に割り当てることができる。
【0181】
本開示の実施例によれば、上記の方法を実行する本体は、本開示の実施例による電子機器200であり得るので、以上の電子機器200に関する全ての実施例は、ここに適用可能である。
【0182】
<5.応用例>
本開示の技術は、様々な製品に適用することができる。
【0183】
例えば、基地局側の電子機器200は、例えばマクロeNBやスモールeNBなどの任意のタイプの基地局装置として実現されてもよく、任意のタイプのgNB(5Gシステムシステムにおける基地局)として実現されてもよい。スモールeNBは、ピコeNB、マイクロeNB、及びホーム(フェムト)eNBなどの、マクロセルよりも小さいセルをカバーするeNBであり得る。その代わりに、基地局は、NodeBや基地局トランシーバ(BTS)などの任意の他のタイプの基地局として実現され得る。基地局は、無線通信を制御するように構成される主体(基地局機器とも呼ばれる)と、主体と異なるところに設けられる1つ又は複数のリモート無線ヘッド(RRH)とを含むことができる。
【0184】
また、ネットワーク側の電子機器200は、任意のタイプのTRPとして実現されてもよい。当該TRPは、送信及び受信機能を備え、例えば、ユーザー機器及び基地局装置から情報を受信してもよいし、ユーザー機器及び基地局装置に情報を送信してもよい。具体的な例において、TRPは、ユーザー機器にサービスを提供し、基地局装置によって制御されてもよい。さらに、TRPは、基地局装置と同様な構成を備えてもよいし、基地局装置における情報の送受信に関連する構成のみを備えてもよい。
【0185】
電子機器100は、様々なタイプのユーザー機器又はコアネットワークデバイスとして実現されてもよい。ユーザー機器として実現される場合に、モバイル端末(例えば、スマートフォン、タブレットパーソナルコンピューター(PC)、ノートPC、携帯ゲーム端末、ポータブル/ドングルモバイルルーター、及びデジタル撮像装置)、又は車載端末(例えば、カーナビゲーション装置)であってもよい。ユーザー機器は、さらに、マシンツーマシン(M2M、Machine To Machine)通信を実行する端末(マシンタイプ通信(MTC、Machine Type Communication)端末とも呼ばれる)として実現されてもよい。また、ユーザー機器は、これらのユーザー機器のそれぞれに搭載された無線通信モジュール(例えば、単一のチップを含む集積回路モジュール)であってもよい。
【0186】
[基地局についての応用例]
(第1の応用例)
図12は、本開示の技術を適用できるeNBの概略構成の第1の例を示すブロック図である。eNB1800は、1つ又は複数のアンテナ1810、及び基地局装置1820を含む。基地局装置1820及び各アンテナ1810は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。
【0187】
アンテナ1810のそれぞれは、単一又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナに含まれる複数のアンテナ素子)を含み、基地局装置1820による無線信号の送受信に使用される。eNB1800は、
図12に示したように、複数のアンテナ1810を含むことができる。複数のアンテナ1810は、例えば、eNB1800が使用する複数の周波数帯域と互換性があり得る。
図12には、eNB1800が複数のアンテナ1810を含む例を示したが、eNB1800は、単一のアンテナ1810を含んでもよい。
【0188】
基地局装置1820は、コントローラ1821、メモリ1822、ネットワークインターフェース1823、及び無線通信インターフェース1825を含む。
【0189】
コントローラ1821は、例えば、CPU又はDSPであり得、基地局装置1820の上位層の様々な機能を動作させる。例えば、コントローラ1821は、無線通信インターフェース1825により処理された信号内のデータから、データパケットを生成し、生成したパケットを、ネットワークインターフェース1823を介して転送する。コントローラ1821は、複数のベースバンドプロセッサからのデータをバンドリングすることによりバンドルパケットを生成し、生成したバンドルパケットを転送することができる。また、コントローラ1821は、無線リソース管理(Radio Resource Control)、無線ベアラ制御(Radio Bearer Control)、モビリティ管理(Mobility Management)、アドミッション制御(Admission Control)、又はスケジューリング(Scheduling)などの制御を実行する論理的な機能を有することができる。また、当該制御は、近くのeNB又はコアネットワークノードと連携して実行されることができる。メモリ1822は、RAM及びROMを含み、コントローラ1821により実行されるプログラム、及び各種の制御データ(例えば、端末リスト、送信電力データ及びスケジューリングデータなど)を記憶する。
【0190】
ネットワークインターフェース1823は、基地局装置1820をコアネットワーク1824に接続するための通信インターフェースである。コントローラ1821は、ネットワークインターフェース1823を介して、コアネットワークノード又は他のeNBと通信することができる。その場合に、eNB1800と、コアネットワークノード又は他のeNBとは、論理的なインターフェース(例えば、S1インターフェースとX2インターフェース)により互いに接続される。ネットワークインターフェース1823は、有線通信インターフェースであってもよく、無線バックホールライン用の無線通信インターフェースであってもよい。ネットワークインターフェース1823が無線通信インターフェースである場合に、ネットワークインターフェース1823は、無線通信インターフェース1825により使用される周波数帯域と比べて、より高い周波数帯域を無線通信に使用することができる。
【0191】
無線通信インターフェース1825は、任意のセルラー通信方式(例えば、長期的進化(LTE)とLTE‐Advanced)をサポートし、アンテナ1810を介して、eNB1800のセルに位置する端末への無線接続を提供する。無線通信インターフェース1825は、通常、例えばベースバンド(BB)プロセッサ1826及びRF回路1827を含むことができる。BBプロセッサ1826は、例えば、符号化/復号化、変調/復調、及び多重化/逆多重化を実行することができ、層(例えば、L1、メディアアクセス制御(MAC)、無線リンク制御(RLC)、パケットデータアグリゲーションプロトコル(PDCP))の様々なタイプの信号処理を実行することができる。BBプロセッサ1826は、コントローラ1821の代わりに、上記した論理的な機能の一部又は全部を有してもよい。BBプロセッサ1826は、通信制御プログラムを記憶するメモリであってもよく、又は、プログラムを実行するように構成されるプロセッサ及び関連する回路を含むモジュールであってもよい。プログラムの更新は、BBプロセッサ1826の機能を変更させることができる。このモジュールは、基地局装置1820のスロットに挿入されるカード又はブレードであってもよい。その代わりに、このモジュールは、カード又はブレードに搭載されるチップであってもよい。同時に、RF回路1827は、例えばミキサ、フィルタ、及び増幅器を含み、アンテナ1810を介して無線信号を送受信することができる。
【0192】
図12に示すように、無線通信インターフェース1825は、複数のBBプロセッサ1826を含むことができる。例えば、複数のBBプロセッサ1826は、eNB1800が使用する複数の周波数帯域と互換性があり得る。
図12に示すように、無線通信インターフェース1825は、複数のRF回路1827を含むことができる。例えば、複数のRF回路1827は、複数のアンテナ素子と互換性があり得る。
図12は、無線通信インターフェース1825が複数のBBプロセッサ1826と複数のRF回路1827を含む例を示したが、無線通信インターフェース1825は、単一のBBプロセッサ1826又は単一のRF回路1827を含んでもよい。
【0193】
図12に示すeNB1800において、前に
図2を参照して説明された電子機器200における割り当て部220の機能の一部又は全ては、コントローラ1821により実現されてもよく、例えば、メモリ1822に記憶されたコマンドを実行することで実現される。
【0194】
(第2の応用例)
図13は、本開示の技術を適用できるeNBの概略構成の第2の例を示すブロック図である。eNB1930は、1つ又は複数のアンテナ1940、基地局装置1950、及びRRH1960を含む。RRH1960及び各アンテナ1940は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。また、基地局装置1950及びRRH1960は、光ファイバケーブルなどの高速回線を介して互いに接続され得る。
【0195】
アンテナ1940のそれぞれは、単一又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナに含まれる複数のアンテナ素子)を含み、RRH1960による無線信号の送受信に使用される。eNB1930は、
図13に示したように、複数のアンテナ1940を含むことができる。複数のアンテナ1940は、例えば、eNB1930が使用する複数の周波数帯域と互換性があり得る。
図13には、eNB1930が複数のアンテナ1940を含む例を示したが、eNB1930は、単一のアンテナ1940を含んでもよい。
【0196】
基地局装置1950は、コントローラ1951、メモリ1952、ネットワークインターフェース1953、無線通信インターフェース1955、及び接続インターフェース1957を含む。コントローラ1951、メモリ1952、及びネットワークインターフェース1953は、
図12を参照して説明したコントローラ1821、メモリ1822、及びネットワークインターフェース1823と同様である。
【0197】
無線通信インターフェース1955は、任意のセルラー通信方式(例えば、LTEとLTE‐Advanced)をサポートし、RRH1960及びアンテナ1940を介して、RRH1960に対応するセクタ内に位置する端末への無線接続を提供する。無線通信インターフェース1955は、通常、例えばBBプロセッサ1956を含むことができる。BBプロセッサ1956は、接続インターフェース1957を介してRRH1960のRF回路1964と接続されることを除き、
図12を参照して説明したBBプロセッサ1826と同様である。無線通信インターフェース1955は、
図13に示したように、複数のBBプロセッサ1956を含むことができる。複数のBBプロセッサ1956は、例えばeNB1930が使用する複数の周波数帯域と互換性があり得る。なお、
図13には、無線通信インターフェース1955が複数のBBプロセッサ1956を含む例を示したが、無線通信インターフェース1955は単一のBBプロセッサ1956を含んでもよい。
【0198】
接続インターフェース1957は、基地局装置1950(無線通信インターフェース1955)をRRH1960に接続するためのインターフェースである。接続インターフェース1957は、基地局装置1950(無線通信インターフェース1955)をRRH1960に接続するための上記の高速回線における通信のための通信モジュールであってもよい。
【0199】
RRH1960は、接続インターフェース1961及び無線通信インターフェース1963を含む。
【0200】
接続インターフェース1961は、RRH1960(無線通信インターフェース1963)を基地局装置1950に接続するためのインターフェースである。接続インターフェース1961は、上記の高速回線における通信のための通信モジュールであってもよい。
【0201】
無線通信インターフェース1963は、アンテナ1940を介して無線信号を送受信する。無線通信インターフェース1963は、通常、例えば、RF回路1964を含むことができる。RF回路1964は、例えばミキサ、フィルタ、及び増幅器を含み、アンテナ1940を介して無線信号を送受信することができる。無線通信インターフェース1963は、
図13に示したように、複数のRF回路1964を含むことができる。複数のRF回路1964は、複数のアンテナ素子をサポートすることができる。なお、
図13には、無線通信インターフェース1963が複数のRF回路1964を含む例を示したが、無線通信インターフェース1963は、単一のRF回路1964を含んでもよい。
【0202】
図13に示すeNB1930において、前に
図2を参照して説明された電子機器200における割り当て部220の機能の一部又は全ては、コントローラ1951によって実現されてもよく、例えば、メモリ1952に記憶されたコマンドを実行することで実現される。
【0203】
[ユーザー機器についての応用例]
(第1の応用例)
図14は、本開示の技術を適用できるスマートフォン2000の概略構成の例を示すブロック図である。スマートフォン2000は、プロセッサ2001、メモリ2002、記憶装置2003、外部接続インターフェース2004、撮像装置2006、センサ2007、マイク2008、入力装置2009、表示装置2010、スピーカ2011、無線通信インターフェース2012、1つ又は複数のアンテナスイッチ2015、1つ又は複数のアンテナ2016、バス2017、バッテリ2018、及び補助コントローラ2019を含む。
【0204】
プロセッサ2001は、例えばCPU又はシステムオンチップ(SoC)であり、スマートフォン2000のアプリケーション層と他の層の機能を制御することができる。メモリ2002は、RAMとROMを含み、データ及びプロセッサ2001により実行されるプログラムを記憶する。記憶装置2003は、例えば半導体メモリとハードディスクのような記憶媒体を含むことができる。外部接続インターフェース2004は、外部装置(例えばメモリカードとユニバーサルシリアルバス(USB)装置)をスマートフォン2000に接続するためのインターフェースである。
【0205】
撮像装置2006は、イメージセンサ(例えば、電荷結合デバイス(CCD)と相補型金属酸化物半導体(CMOS))を含み、撮像画像を生成する。センサ2007は、例えば測定センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサのような1組のセンサを含むことができる。マイク2008は、スマートフォン2000に入力された音をオーディオ信号に変換する。入力装置2009は、例えば表示装置2010のスクリーンでのタッチを検出するように構成されるタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチを含み、ユーザーから入力された操作又は情報を受信する。表示装置2010は、スクリーン(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ)を含み、スマートフォン2000の出力画像を表示する。スピーカ2011は、スマートフォン2000から出力されたオーディオ信号を音に変換する。
【0206】
無線通信インターフェース2012は、任意のセルラー通信方式(例えば、LTEとLTE‐Advanced)をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インターフェース2012は、通常、例えばBBプロセッサ2013とRF回路2014を含むことができる。BBプロセッサ2013は、例えば、符号化/復号化、変調/復調、及び多重化/逆多重化を実行することができ、無線通信のための各種のタイプの信号処理を実行することができる。同時に、RF回路2014は、例えばミキサ、フィルタ、及び増幅器を含み、アンテナ2016を介して無線信号を送受信することができる。無線通信インターフェース2012は、その上にBBプロセッサ2013とRF回路2014が集積されている1つのチップモジュールであることができる。
図14に示すように、無線通信インターフェース2012は、複数のBBプロセッサ2013と複数のRF回路2014を含むことができる。
図14には、無線通信インターフェース2012が複数のBBプロセッサ2013と複数のRF回路2014を含む例を示したが、無線通信インターフェース2012は、単一のBBプロセッサ2013又は単一のRF回路2014を含んでもよい。
【0207】
なお、セルラー通信方式の以外、無線通信インターフェース2012は、例えば、短距離無線通信方式、近接通信方式や無線ローカルネットワーク(LAN)方式などの別のタイプの無線通信方式をサポートすることができる。この場合に、無線通信インターフェース2012は、各種の無線通信方式に対するBBプロセッサ2013とRF回路2014を含むことができる。
【0208】
アンテナスイッチ2015のそれぞれは、無線通信インターフェース2012に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式に使用される回路)の間で、アンテナ2016の接続先を切り替える。
【0209】
アンテナ2016のそれぞれは、単一又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナに含まれる複数のアンテナ素子)を含み、無線通信インターフェース2012による無線信号の送受信に使用される。スマートフォン2000は、
図14に示すように、複数のアンテナ2016を含むことができる。
図14には、スマートフォン2000が複数のアンテナ2016を含む例を示したが、スマートフォン2000は、単一のアンテナ2016を含んでもよい。
【0210】
なお、スマートフォン2000は、各種の無線通信方式に対するアンテナ2016を含むことができる。この場合に、アンテナスイッチ2015は、スマートフォン2000の構成から省略されることができる。
【0211】
バス2017は、プロセッサ2001、メモリ2002、記憶装置2003、外部接続インターフェース2004、撮像装置2006、センサ2007、マイク2008、入力装置2009、表示装置2010、スピーカ2011、無線通信インターフェース2012、及び補助コントローラ2019を互いに接続する。バッテリ2018は、給電線を介して、
図14に示すスマートフォン2000の各ブロックに電力を供給し、給電線は、図面において部分的に点線として表される。補助コントローラ2019は、例えばスリープモードでスマートフォン2000の最低限必要な機能を動作させる。
【0212】
図14に示すスマートフォン2000においては、
図1を参照して説明された電子機器100における生成部110の機能の一部又は全ては、プロセッサ2001及び/又は補助コントローラ2019によって実現されてもよく、例えばメモリ2002又は記憶装置2003に記憶された命令を実行することで実現される。
【0213】
(第2の応用例)
図15は、本開示の技術を適用できるカーナビゲーション装置2120の概略構成の例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置2120は、プロセッサ2121、メモリ2122、グローバルポジショニングシステム(GPS)モジュール2124、センサ2125、データインターフェース2126、コンテンツプレーヤー2127、記憶媒体インターフェース2128、入力装置2129、表示装置2130、スピーカ2131、無線通信インターフェース2133、1つ又は複数のアンテナスイッチ2136、1つ又は複数のアンテナ2137、及びバッテリ2138を含む。
【0214】
プロセッサ2121は、例えばCPU又はSoCであり、カーナビゲーション装置2120のナビゲーション機能と他の機能を制御することができる。メモリ2122は、RAMとROMを含み、データ及びプロセッサ2121により実行されるプログラムを記憶する。
【0215】
GPSモジュール2124は、GPS衛星から受信したGPS信号を使用してカーナビゲーション装置2120の位置(例えば、緯度、経度、高度)を測定する。センサ2125は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサのような1組のセンサを含むことができる。データインターフェース2126は、図示しない端末を介して例えば車載ネットワーク2141に接続され、車両が生成したデータ(例えば、車速データ)を取得する。
【0216】
コンテンツプレーヤー2127は、記憶媒体インターフェース2128に挿入された記憶媒体(例えば、CDとDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力装置2129は、例えば表示装置2130のスクリーンでのタッチを検出するように構成されるタッチセンサ、ボタン又はスイッチを含み、ユーザーから入力された操作又は情報を受信する。表示装置2130は、例えばLCDやOLEDディスプレイのスクリーンを含み、ナビゲーション機能の画像又は再生されたコンテンツを表示する。スピーカ2131は、ナビゲーション機能の音又は再生されたコンテンツを出力する。
【0217】
無線通信インターフェース2133は、任意のセルラー通信方式(例えば、LTEとLTE‐Advanced)をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インターフェース2133は、通常、例えばBBプロセッサ2134とRF回路2135を含むことができる。BBプロセッサ2134は、例えば符号化/復号化、変調/復調、及び多重化/逆多重化を実行することができ、無線通信のための様々なタイプの信号処理を実行することができる。同時に、RF回路2135は、例えばミキサ、フィルタ、及び増幅器を含み、アンテナ2137を介して無線信号を送受信することができる。無線通信インターフェース2133は、その上にBBプロセッサ2134とRF回路2135が集積されている1つのチップモジュールであることもできる。
図15に示すように、無線通信インターフェース2133は、複数のBBプロセッサ2134と複数のRF回路2135を含むことができる。
図15には、無線通信インターフェース2133が複数のBBプロセッサ2134と複数のRF回路2135を含む例を示したが、無線通信インターフェース2133は、単一のBBプロセッサ2134又は単一のRF回路2135を含んでもよい。
【0218】
なお、セルラー通信方式の以外、無線通信インターフェース2133は、例えば、短距離無線通信方式、近接通信方式や無線LAN方式などの別のタイプの無線通信方式をサポートすることができる。この場合に、各種の無線通信方式に対して、無線通信インターフェース2133は、BBプロセッサ2134とRF回路2135を含むことができる。
【0219】
アンテナスイッチ2136のそれぞれは、無線通信インターフェース2133に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式に使用される回路)の間で、アンテナ2137の接続先を切り替える。
【0220】
アンテナ2137のそれぞれは、単一又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナに含まれる複数のアンテナ素子)を含み、無線通信インターフェース2133による無線信号の送受信に使用される。カーナビゲーション装置2120は、
図15に示すように、複数のアンテナ2137を含むことができる。
図15には、カーナビゲーション装置2120が複数のアンテナ2137を含む例を示したが、カーナビゲーション装置2120は、単一のアンテナ2137を含んでもよい。
【0221】
なお、カーナビゲーション装置2120は、各種の無線通信方式に対するアンテナ2137を含むことができる。この場合に、アンテナスイッチ2136は、カーナビゲーション装置2120の構成から省略されることができる。
【0222】
バッテリ2138は、給電線を介して、
図15に示すカーナビゲーション装置2120の各ブロックに電力を供給し、給電線は、図面において部分的に点線として表される。バッテリ2138は、車両から供給された電力を蓄積する。
【0223】
図15に示すカーナビゲーション装置2120において、
図1を参照して説明された電子機器100における生成部110の機能の一部又は全ては、プロセッサ2121により実現されてもよく、例えば、メモリ2122に記憶されたコマンドを実行することで実現される。
【0224】
本開示の技術は、カーナビゲーション装置2120、車載ネットワーク2141及び車両モジュール2142のうちの1つ又は複数のブロックを含む車載システム(又は車両)2140として実現されてもよい。車両モジュール2142は、車両データ(例えば車速、エンジン速度、故障情報)を生成し、生成されたデータを車載ネットワーク2141に出力する。
【0225】
以上、本開示の好ましい実施例について図面を参照しながら説明したが、本開示はもちろん、上記の例示に限定されるものではない。当業者であれば、添付の特許請求の範囲内に様々な変更と修正を得ることができ、且つこれら変更と修正は、本開示の技術の範囲内に含むと理解すべきである。
【0226】
例えば、図示される機能ブロック図に点線ブロックで示される部は、いずれも、当該機能部が対応する装置において選択できるものであり、かつ、選択できる各機能部を適切な方式で組合せて必要な機能を実現することができる。
【0227】
例えば、以上の実施例において1つの部に含まれる複数の機能は、個別の装置によって実現されることができる。その代わりに、以上の実施例において複数の部によって実現される複数の機能は、それぞれ、個別の装置によって実現されることができる。また、以上の機能のうち1つは、複数の部によって実現されることができる。そのような構成は、本開示の技術的範囲に含まれることは言うまでもない。
【0228】
本明細書では、フローチャートに記載されたことは、前記順序で時系列に実行される処理だけでなく、必ずしも時系列ではなく並列的又は独立して実行される処理も含まれる。また、時系列に処理されるステップでも、適合に当該順序を変更してもよいことは言うまでもない。
【0229】
また、本開示は、以下の構成を有することができる。
方案1.第1のユーザー機器の第1のデータ伝送のための関連情報を生成し、当該関連情報は、第1のデータ伝送と第1のユーザー機器又は第2のユーザー機器の第2のデータ伝送との間の関連関係を示し、
基地局側装置が関連情報に応じて第1のデータ伝送及び/又は第2のデータ伝送に伝送リソースを割り当てるように、第1のデータ伝送をキャリーするQoSフローのQoSパラメータとともに関連情報を基地局側装置に送信するように構成される処理回路を含む、電子機器。
方案2.関連情報は、関連関係が属する関連タイプを示す関連タイプ情報を含む、方案1に記載の電子機器。
方案3.関連タイプは、同期関連、切り替え可能関連、トリガー関連、相補変化関連、類似変化関連、及び共存関連のうちの1つ又は複数を含む、方案2に記載の電子機器。
方案4.関連情報は、関連タイプに関する関連パラメータをさらに含む、方案3に記載の電子機器。
方案5.関連パラメータは、第1のデータ伝送と第2のデータ伝送との間の同期伝送の時間範囲及び粒度を示す同期関連パラメータを含む、方案4に記載の電子機器。
方案6.関連パラメータは、第1のデータ伝送に対応するデータレベルを示す切り替え関連パラメータを含む、方案4に記載の電子機器。
方案7.関連パラメータは、第1のデータ伝送と第2のデータ伝送との間のトリガー時間遅延を示すトリガー関連パラメータを含む、方案4に記載の電子機器。
方案8.関連パラメータは、第2のデータ伝送と相補変化傾向を有する第1のデータ伝送の伝送要件を示す相補変化関連パラメータを含む、方案4に記載の電子機器。
方案9.関連パラメータは、第2のデータ伝送と類似変化傾向を有する第1のデータ伝送の伝送要件を示す類似変化関連パラメータを含む、方案4に記載の電子機器。
方案10.第1のユーザー機器の第1のデータ伝送をキャリーするQoSフローのQoSパラメータとともに送信された、第1のデータ伝送のための関連情報を受信し、当該関連情報は、第1のデータ伝送と第1のユーザー機器又は第2のユーザー機器の第2のデータ伝送との間の関連関係を示し、
関連情報に応じて、第1のデータ伝送及び/又は第2のデータ伝送に伝送リソースを割り当てるように構成される処理回路を含む、電子機器。
方案11.関連情報は、関連関係が属する関連タイプを示す関連タイプ情報を含む、方案10に記載の電子機器。
方案12.関連タイプは、同期関連、切り替え可能関連、トリガー関連、相補変化関連、類似変化関連、及び共存関連のうちの1つ又は複数を含む、方案11に記載の電子機器。
方案13.関連情報は、関連タイプに関する関連パラメータをさらに含む、方案12に記載の電子機器。
方案14.関連パラメータは、第1のデータ伝送と第2のデータ伝送との間の同期伝送の時間範囲及び粒度を示す同期関連パラメータを含み、
処理回路は、同期関連パラメータによって示される同期伝送の時間範囲及び粒度の要件を満たす伝送リソースを、第1のデータ伝送及び第2のデータ伝送に割り当てるように構成される、方案13に記載の電子機器。
方案15.関連パラメータは、第1のデータ伝送に対応するデータレベルを示す切り替え関連パラメータを含み、
処理回路は、第1のデータ伝送又は第2のデータ伝送の伝送品質及び/又は割り当て可能な伝送リソースに応じて決定されたデータレベルが、切り替え関連パラメータによって示されるデータレベルに対応する場合に、示されるデータレベルの伝送リソースを第1のデータ伝送に割り当てるように構成される、方案13に記載の電子機器。
方案16.関連パラメータは、第1のデータ伝送と第2のデータ伝送との間のトリガー時間遅延を示すトリガー関連パラメータを含み、
処理回路は、第1のデータ伝送及び第2のデータ伝送のうちのトリガーされた対象に、トリガーの伝送時間についてトリガー関連パラメータによって示されるトリガー時間遅延が存在する伝送リソースを割り当てるように構成される、方案13に記載の電子機器。
方案17.関連パラメータは、第2のデータ伝送と相補変化傾向を有する第1のデータ伝送の伝送要件を示す相補変化関連パラメータを含み、
処理回路は、第1のデータ伝送の相補変化関連パラメータによって示される伝送要件の変化傾向に応じて、当該伝送要件について逆変化傾向を有する伝送リソースを、第2のデータ伝送に割り当てるように構成される、方案13に記載の電子機器。
方案18.関連パラメータは、第2のデータ伝送と類似変化傾向を有する第1のデータ伝送の伝送要件を示す類似変化関連パラメータを含み、
処理回路は、第1のデータ伝送の類似変化関連パラメータによって示される伝送要件の変化傾向に応じて、当該伝送要件について類似変化傾向を有する伝送リソースを、第2のデータ伝送に割り当てるように構成される、方案13に記載の電子機器。
方案19.関連タイプ情報は、共存関連を示し、
処理回路は、第1のデータ伝送が行われているか否かに基づいて、第2のデータ伝送に対する伝送リソースの割り当てを継続するか否かを決定するように構成される、方案12に記載の電子機器。
方案20.第1のユーザー機器の第1のデータ伝送のための関連情報を生成し、当該関連情報は、第1のデータ伝送と第1のユーザー機器又は第2のユーザー機器の第2のデータ伝送との間の関連関係を示すことと、
基地局側装置が関連情報に応じて第1のデータ伝送及び/又は第2のデータ伝送に伝送リソースを割り当てるように、関連情報を基地局側装置に送信することとを含む、通信方法。
方案21.第1のユーザー機器の第1のデータ伝送のための関連情報を受信し、当該関連情報は、第1のデータ伝送と第1のユーザー機器又は第2のユーザー機器の第2のデータ伝送との間の関連関係を示すことと、
関連情報に応じて、第1のデータ伝送及び/又は第2のデータ伝送に伝送リソースを割り当てることとを含む、通信方法。
方案22.コンピュータによって実行される場合に、方案20又は21に記載の無線通信方法を前記コンピュータに実行させる、実行可能なコンピュータ命令を含む、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【0230】
以上は、図面を結合して本開示の実施例を詳細に説明したが、以上に説明された実施形態は、本開示を説明するためのものだけであり、本開示を制限するものではないと理解すべきである。当業者にとって、本開示の精神及び範囲から逸脱することがなく、上記した実施形態に対して、様々な変更及び変更が可能である。そのため、本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲及びその等価物のみによって限定される。
【手続補正書】
【提出日】2023-12-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のユーザー機器の第1のデータ伝
送と第1のユーザー機器又は第2のユーザー機器の第2のデータ伝送との間の関連関係
、及び当該関連関係の時間範囲を示すための関連情報を提供し、
基地局側装置が
前記関連情報に応じて第1のデータ伝送及び/又は第2のデータ伝送に伝送リソースを割り当てるように、
前記関連情報を基地局側装置に送信するように構成される処理回路を含む、電子機器。
【請求項2】
前記関連情報は、さらに、第1のデータ伝送と第2のデータ伝送との関連伝送の粒度を示するために用いられる、請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記関連情報は、
前記関連関係が属する関連タイプを示す関連タイプ情報を含む、請求項1に記載の電子機器。
【請求項4】
前記関連タイプは、同期関連、切り替え可能関連、トリガー関連、相補変化関連、類似変化関連、及び共存関連のうちの1つ又は複数を含む、請求項
3に記載の電子機器。
【請求項5】
前記関連情報は、共存関連の関連関係を示し、
共存関連は、第1のデータ伝送又は第2のデータ伝送のうちの一方が行われていない場合に、他方のデータ伝送が行われない、又は他方のデータ伝送が無意味になることを示す、請求項4に記載の電子機器。
【請求項6】
前記処理回路は、さらに、
第1のデータ伝送が行われているか否かを監視し、それに応じて、第2のデータ伝送に対する伝送リソースの割り当てを継続又は停止することを基地局側装置に通知するように構成される、請求項5に記載の電子機器。
【請求項7】
前記関連情報は、第1のデータ伝送をキャリアーするQoSフローのQoS profileに含まれる、請求項2に記載の電子機器。
【請求項8】
第1のデータ伝送及び第2のデータ伝送は、同じQoSフロー内の同一のデータサービスの異なるデータパケットに属し、前記関連伝送の粒度は、データパケットである、請求項7に記載の電子機器。
【請求項9】
前記関連
情報は、第2のデータ伝送と相補変化傾向を有する第1のデータ伝送の伝送要件を示す相補変化関連
の関連関係を示す、請求項4に記載の電子機器。
【請求項10】
第1のユーザー機器の第1のデータ伝
送と第1のユーザー機器又は第2のユーザー機器の第2のデータ伝送との間の関連関係
、及び当該関連関係の時間範囲を示すための関連情報を受信し、
前記関連情報に応じて、第1のデータ伝送及び/又は第2のデータ伝送に伝送リソースを割り当てるように構成される処理回路を含む、電子機器。
【請求項11】
前記関連情報は、さらに、第1のデータ伝送と第2のデータ伝送との関連伝送の粒度を示すために用いられる、請求項10に記載の電子機器。
【請求項12】
前記関連情報は、
前記関連関係が属する関連タイプを示す関連タイプ情報を含む、請求項10に記載の電子機器。
【請求項13】
前記関連タイプは、同期関連、切り替え可能関連、トリガー関連、相補変化関連、類似変化関連、及び共存関連のうちの1つ又は複数を含む、請求項
12に記載の電子機器。
【請求項14】
前記関連情報は、共存関連の関連関係を示し、
共存関連は、第1のデータ伝送又は第2のデータ伝送のうちの一方が行われていない場合に、他方のデータ伝送が行われない、又は他方のデータ伝送が無意味になることを示す、請求項13に記載の電子機器。
【請求項15】
処理回路は、
さらに、
第1のデータ伝送が行われているか否かに基づいて、第2のデータ伝送に対する伝送リソースの割り当てを継続するか否かを決定するように構成される、請求項
14に記載の電子機器。
【請求項16】
前記関連情報は、第1のデータ伝送をキャリアーするQoSフローのQoS profileに含まれる、請求項11に記載の電子機器。
【請求項17】
第1のデータ伝送及び第2のデータ伝送は、同じQoSフロー内の同一のデータサービスの異なるデータパケットに属し、前記関連伝送の粒度は、データパケットである、請求項16に記載の電子機器。
【請求項18】
前記関連情報は、第2のデータ伝送と相補変化傾向を有する第1のデータ伝送の伝送要件を示す相補変化関連の関連関係を示し、
前記処理回路は、第1のデータ伝送の相補変化関連の関連関係によって示される伝送要件の変化傾向に応じて、当該伝送要件について逆変化傾向を有する伝送リソースを、第2のデータ伝送に割り当てるように構成される、請求項13に記載の電子機器。
【請求項19】
第1のユーザー機器の第1のデータ伝
送と第1のユーザー機器又は第2のユーザー機器の第2のデータ伝送との間の関連関係
、及び当該関連関係の時間範囲を示すための関連情報を提供することと、
基地局側装置が
前記関連情報に応じて第1のデータ伝送及び/又は第2のデータ伝送に伝送リソースを割り当てるように、
前記関連情報を基地局側装置に送信することとを含む、通信方法。
【請求項20】
第1のユーザー機器の第1のデータ伝
送と第1のユーザー機器又は第2のユーザー機器の第2のデータ伝送との間の関連関係
、及び当該関連関係の時間範囲を示すための関連情報を受信することと、
前記関連情報に応じて、第1のデータ伝送及び/又は第2のデータ伝送に伝送リソースを割り当てることとを含む、通信方法。
【国際調査報告】