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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-22
(54)【発明の名称】電子機器及び方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/232 20230101AFI20240314BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20240314BHJP
【FI】
H04W72/232
H04W16/28
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023560473
(86)(22)【出願日】2022-03-29
(85)【翻訳文提出日】2023-10-30
(86)【国際出願番号】 CN2022083596
(87)【国際公開番号】W WO2022206736
(87)【国際公開日】2022-10-06
(31)【優先権主張番号】202110359046.2
(32)【優先日】2021-04-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】曹建飛
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA22
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE71
(57)【要約】
本出願は、無線通信システムにおける電子機器、通信方法、記憶媒体及びコンピュータプログラム製品に関する。UEに関連する複数の下りリンク伝送をスケジューリングするために使用され、複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応なビームスケジューリングを示す単一のDCIをユーザ機器UEに送信することと、複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームを決定することと、決定された相応な実際のビームを使用して、複数の下りリンク伝送のうちの相応な下りリンク伝送を実行するように構成される処理回路を含む基地局側に用いられる電子機器が開示されている。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局側に用いられる電子機器であって、前記電子機器は、
処理回路を含み、前記処理回路は、
UEに関連する複数の下りリンク伝送をスケジューリングするために使用され、前記複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応なスケジューリングビームを示す単一のDCIをユーザ機器UEに送信することと、
前記複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームを決定することと、
決定された相応な実際のビームを使用して、前記複数の下りリンク伝送のうちの相応な下りリンク伝送を実行することとを実行するように構成される、電子機器。
【請求項2】
前記複数の下りリンク伝送の各々は、物理下りリンク共有チャネルPDSCH伝送であり、又は、
前記複数の下りリンク伝送の各々は、非周期的チャネル状態情報リファレンス信号AP CSI-RS伝送である、請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
相応な実際のビームを決定することは、
前記UEの能力に関連する第1のパラメータに基づいて、前記複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームが同じビームであると決定することを含む、請求項1に記載の電子機器。
【請求項4】
相応な実際のビームを決定することは、
前記複数の下りリンク伝送のうちの最も早い下りリンク伝送に関連する相応なデフォルトビームを、前記同じビームとして決定することをさらに含む、請求項3に記載の電子機器。
【請求項5】
相応な実際のビームを決定することは、
前記UEの能力に関連する第2のパラメータに基づいて、前記複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームが異なるビームを含むと決定することを含む、請求項1に記載の電子機器。
【請求項6】
相応な実際のビームを決定することは、
前記UEの能力に関連する第3のパラメータに基づいて、時間閾値を決定することと、
前記複数の下りリンク伝送のうち、前記時間閾値の前にスケジューリングされる第1グループの下りリンク伝送と、前記時間閾値の後にスケジューリングされる第2グループの下りリンク伝送とを決定することと、
第1グループの下りリンク伝送の各々に対して、前記単一のDCIによって示される相応なスケジューリングビームではなく、デフォルトビームを当該下りリンク伝送に用いられる相応な実際のビームとして使用することと、
第2グループの下りリンク伝送の各々に対して、前記単一のDCIによって示される相応なスケジューリングビームを当該下りリンク伝送に用いられる相応な実際のビームとして使用することとをさらに含む、請求項5に記載の電子機器。
【請求項7】
相応な実際のビームを決定することは、
前記UEの能力に関連する第4のパラメータに基づいて、第1グループの下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームが同じビームであるか、又は異なるビームであるかを決定することをさらに含む、請求項6に記載の電子機器。
【請求項8】
相応な実際のビームを決定することは、
第1グループの下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームが同じであると決定することに応答して、前記複数の下りリンク伝送のうちの最も早い下りリンク伝送に関連するデフォルトビームを、当該同じビームとして決定することをさらに含む、請求項7に記載の電子機器。
【請求項9】
相応な実際のビームを決定することは、
第1グループの下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームが同じビームでないと決定することに応答して、第1グループの下りリンク伝送の各々に対して、UEによって最近モニタリングされたサーチスペースで最も低いIDを有するCORESETに対応するビームを、当該下りリンク伝送に用いられる相応な実際のビームとして決定することをさらに含む、請求項7に記載の電子機器。
【請求項10】
基地局側で実行される方法であって、
UEに関連する複数の下りリンク伝送をスケジューリングするために使用され、前記複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応なスケジューリングビームを示す単一のDCIをユーザ機器UEに送信することと、
前記複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームを決定することと、
決定された相応な実際のビームを使用して、前記複数の下りリンク伝送のうちの相応な下りリンク伝送を実行することとを含む、方法。
【請求項11】
ユーザ機器UE側に用いられる電子機器であって、前記電子機器は、
処理回路を含み、前記処理回路は、
UEに関連する複数の下りリンク伝送をスケジューリングするために使用され、前記複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応なスケジューリングビームを示す単一のDCIを基地局から受信することと、
前記複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームを決定することと、
決定された相応な実際のビームを使用して、前記複数の下りリンク伝送のうちの相応な下りリンク伝送を受信することとを実行するように構成される、電子機器。
【請求項12】
前記複数の下りリンク伝送の各々は、物理下りリンク共有チャネルPDSCH伝送であり、又は、
前記複数の下りリンク伝送の各々は、非周期的チャネル状態情報リファレンス信号AP CSI-RS伝送である、請求項11に記載の電子機器。
【請求項13】
相応な実際のビームを決定することは、
前記複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームが同じビームであると決定することを含む、請求項12に記載の電子機器。
【請求項14】
相応な実際のビームを決定することは、
前記複数の下りリンク伝送のうちの最も早い下りリンク伝送に関連する相応なデフォルトビームを、前記同じビームとして決定することをさらに含む、請求項13に記載の電子機器。
【請求項15】
相応な実際のビームを決定することは、
前記複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームが異なるビームを含むと決定することを含む、請求項11に記載の電子機器。
【請求項16】
相応な実際のビームを決定することは、
時間閾値を決定することと、
前記複数の下りリンク伝送のうち、前記時間閾値の前にスケジューリングされる第1グループの下りリンク伝送と、前記時間閾値の後にスケジューリングされる第2グループの下りリンク伝送とを決定することと、
第1グループの下りリンク伝送の各々に対して、前記単一のDCIによって示される相応なスケジューリングビームではなく、デフォルトビームを当該下りリンク伝送に用いられる相応な実際のビームとして使用することと、
第2グループの下りリンク伝送の各々に対して、前記単一のDCIによって示される相応なスケジューリングビームを当該下りリンク伝送に用いられる相応な実際のビームとして使用することとをさらに含む、請求項15に記載の電子機器。
【請求項17】
相応な実際のビームを決定することは、
第1グループの下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームが同じビームであるか、又は異なるビームであるかを決定することをさらに含む、請求項16に記載の電子機器。
【請求項18】
相応な実際のビームを決定することは、
第1グループの下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームが同じビームであると決定することに応答して、前記複数の下りリンク伝送のうちの最も早い下りリンク伝送に関連するデフォルトビームを、当該同じビームとして決定することをさらに含む、請求項17に記載の電子機器。
【請求項19】
相応な実際のビームを決定することは、
第1グループの下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームが同じビームでないと決定することに応答して、第1グループの下りリンク伝送の各々に対して、UEによって最近モニタリングされたサーチスペースで最も低いIDを有するCORESETに対応するビームを、当該下りリンク伝送に用いられる相応な実際のビームとして決定することをさらに含む、請求項17に記載の電子機器。
【請求項20】
ユーザ機器UE側で実行される方法であって、
UEに関連する複数の下りリンク伝送をスケジューリングするために使用され、前記複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応なスケジューリングビームを示す単一のDCIを基地局から受信することと、
前記複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームを決定することと、
決定された相応な実際のビームを使用して、前記複数の下りリンク伝送のうちの相応な下りリンク伝送を受信することとを含む、方法。
【請求項21】
基地局側に用いられる電子機器であって、前記電子機器は、
処理回路を含み、前記処理回路は、
複数のスロットにまたがり、同じ報告設定に関連する複数のチャネル状態情報リファレンス信号CSI-RSリソースセットを示す単一のDCIをユーザ機器UEに送信することと、
前記複数のスロットの各々において、前記複数のCSI-RSリソースセットのうちの相応なCSI-RSリソースセットを使用して前記UEにCSI-RS伝送を送信することと、
前記同じ報告設定に基づく報告で、前記UEから、前記複数のスロットの測定に関連するCSI報告を受信することとを実行するように構成される、電子機器。
【請求項22】
前記複数のCSI-RSリソースセットの各々の繰り返しパラメータRepetitionの値は、オフOFFに設定される、請求項21に記載の電子機器。
【請求項23】
前記CSI報告は、前記複数のスロットの各々の測定に基づいて生成され、各スロットの測定は、UEの異なる単一の受信ビームに基づいて生成される、請求項21に記載の電子機器。
【請求項24】
前記基地局は、52.6GHz~71GHzの帯域で動作する、請求項20に記載の電子機器。
【請求項25】
基地局側で実行される方法であって、
複数のスロットにまたがり、同じ報告設定に関連する複数のチャネル状態情報リファレンス信号CSI-RSリソースセットを示す単一のDCIをユーザ機器UEに送信することと、
前記複数のスロットの各々において、前記複数のCSI-RSリソースセットのうちの相応なCSI-RSリソースセットを使用して前記UEにCSI-RSを送信することと、
前記同じ報告設定に基づく報告で、前記UEから、前記複数のスロットのCSI測定に関連するCSI報告を受信することとを含む、方法。
【請求項26】
ユーザ機器UE側に用いられる電子機器であって、前記電子機器は、
処理回路を含み、前記処理回路は、
複数のスロットにまたがり、同じ報告設定に関連する複数のチャネル状態情報リファレンス信号CSI-RSリソースセットを示す単一のDCIを基地局から受信することと、
前記複数のスロットの各々において、前記複数のCSI-RSリソースセットのうちの相応なCSI-RSリソースセットを使用して送信されるCSI-RS伝送を前記基地局から受信して測定を実行することと、
前記同じ報告設定に基づく報告で、前記基地局に、前記複数のスロットの測定に関連するCSI報告を送信することとを実行するように構成される、電子機器。
【請求項27】
前記複数のCSI-RSリソースセットの各々の繰り返しパラメータRepetitionの値は、オフOFFに設定される、請求項26に記載の電子機器。
【請求項28】
測定を実行することは、前記複数のスロットの各々において異なる単一の受信ビームを使用して測定を実行することを含む、請求項26に記載の電子機器。
【請求項29】
前記UEは、52.6GHz~71GHzの帯域で動作する、請求項20に記載の電子機器。
【請求項30】
ユーザ機器UE側で実行される方法であって、
複数のスロットにまたがり、同じ報告設定に関連する複数のチャネル状態情報リファレンス信号CSI-RSリソースセットを示す単一のDCIを基地局から受信することと、
前記複数のスロットの各々において、前記複数のCSI-RSリソースセットのうちの相応なCSI-RSリソースセットを使用して送信されるCSI-RSを前記基地局から受信して測定を実行することと、
前記同じ報告設定に基づく報告で、前記基地局に、前記複数のスロットの測定に関連するCSI報告を送信することとを含む、方法。
【請求項31】
基地局側に用いられる電子機器であって、前記電子機器は、
処理回路を含み、前記処理回路は、
複数の同期信号ブロックSSBリソースを複数のスロットにスケジューリングするように構成された単一のDCIをユーザ機器UEに送信することと、
前記複数のスロットの各々においてSSB伝送を送信することとを実行するように構成される、電子機器。
【請求項32】
前記複数のスロットの各々においてSSB伝送を送信することは、
前記複数のスロットの各々において、前記複数のSSBリソースに対応する異なる方向の複数の送信ビームを使用してSSB伝送を行って下りリンクビーム走査を実行することを含む、請求項31に記載の電子機器。
【請求項33】
前記複数のスロットの各々における前記下りリンクビーム走査は、前記UEの相応な単一の受信ビームに基づくものである、請求項32に記載の電子機器。
【請求項34】
前記基地局は、52.6GHz~71GHzの帯域で動作する、請求項32に記載の電子機器。
【請求項35】
基地局側で実行される方法であって、
複数の同期信号ブロックSSBリソースを複数のスロットにスケジューリングするように構成された単一のDCIをユーザ機器UEに送信することと、
前記複数のスロットの各々においてSSB伝送を送信することとを含む、方法。
【請求項36】
ユーザ機器UE側に用いられる電子機器であって、前記電子機器は、
処理回路を含み、前記処理回路は、
複数の同期信号ブロックSSBリソースを複数のスロットにスケジューリングするように構成された単一のDCIを基地局から受信することと、
前記複数のスロットの各々においてSSB伝送を受信することとを実行するように構成される、電子機器。
【請求項37】
各スロットにおいてSSB伝送を受信することは、
各スロットにおいて単一の受信ビームを使用して前記基地局からSSB伝送を受信することを含む、請求項36に記載の電子機器。
【請求項38】
各スロットにおいて基地局から受信するSSB伝送は、基地局が、前記複数のSSBリソースに対応する異なる方向の複数の送信ビームを使用して行われる、請求項37に記載の電子機器。
【請求項39】
前記UEは、52.6GHz~71GHzの帯域で動作する、請求項37に記載の電子機器。
【請求項40】
ユーザ機器UE側で実行される方法であって、
複数の同期信号ブロックSSBリソースを複数のスロットにスケジューリングするように構成された単一のDCIを基地局から受信することと、
前記複数のスロットの各々においてSSB伝送を受信することとを含む、方法。
【請求項41】
基地局側に用いられる電子機器であって、前記電子機器は、
処理回路を含み、前記処理回路は、
複数のサウンディングリファレンス信号SRSリソースを含むSRSリソースセットをトリガし、前記複数のSRSリソースを複数のスロットにスケジューリングするように構成される単一のDCIをユーザ機器UEに送信することと、
前記複数のスロットの各々においてSRS伝送を前記UEから受信することとを実行するように構成される、電子機器。
【請求項42】
前記複数のSRSリソースは、前記UEが前記複数のスロットの各々において前記複数のSRSリソースのうちの1つのSRSリソースのみを使用してSRS伝送を送信するように、複数のスロットにスケジューリングされる、請求項41に記載の電子機器。
【請求項43】
前記基地局が使用するサブキャリアSCSの幅は、480kHz又は960kHzである、請求項42に記載の電子機器。
【請求項44】
前記複数のSRSリソースは、前記UEが前記複数のスロットの各々において前記複数のSRSリソースのうちの1つよりも多くのSRSリソースを使用して伝送を行うように、複数のスロットにスケジューリングされる、請求項41に記載の電子機器。
【請求項45】
基地局側で実行される方法であって、
複数のサウンディングリファレンス信号SRSリソースを含むSRSリソースセットをトリガし、前記複数のSRSリソースを複数のスロットにスケジューリングするように構成される単一のDCIをユーザ機器UEに送信することと、
前記複数のスロットの各々においてSRS伝送を受信することとを含む、方法。
【請求項46】
ユーザ機器UE側に用いられる電子機器であって、前記電子機器は、
処理回路を含み、前記処理回路は、
複数のスロットにスケジューリングされる複数のサウンディングリファレンス信号SRSリソースを含むSRSリソースセットをトリガするように構成される単一のDCIを基地局から受信することと、
前記複数のスロットの各々においてSRS伝送を基地局110に送信することとを実行するように構成される、電子機器。
【請求項47】
前記複数のSRSリソースは、前記UEが前記複数のスロットの各々において前記複数のSRSリソースのうちの1つのSRSリソースのみを使用してSRS伝送を送信するように、複数のスロットにスケジューリングされる、請求項46に記載の電子機器。
【請求項48】
前記UEが使用するサブキャリアSCSの幅は、480kHz又は960kHzである、請求項47に記載の電子機器。
【請求項49】
前記複数のSRSリソースは、前記UEが前記複数のスロットの各々において前記複数のSRSリソースのうちの1つよりも多くのSRSリソースを使用してSRS伝送を送信するように、複数のスロットにスケジューリングされる、請求項46に記載の電子機器。
【請求項50】
ユーザ機器UE側で実行される方法であって、
複数のスロットにスケジューリングされる複数のサウンディングリファレンス信号SRSリソースを含むSRSリソースセットをトリガするように構成される単一のDCIを基地局から受信することと、
前記複数のスロットの各々においてSRS伝送を基地局110に送信することとを含む、方法。
【請求項51】
基地局側に用いられる電子機器であって、前記電子機器は、
処理回路を含み、前記処理回路は、
前記基地局とユーザ機器UEとの間の第1の伝送に関連する第1のオフセット量を設定することと、
前記基地局と前記UEに関連し、COTメッセージに含まれ、前記基地局と前記UEとがアンライセンス帯域で互いに通信することが許可される特定時間帯を示すチャネル占有時間COTを設定することと、
前記COTと前記第1のオフセット量とに基づいて、前記第1の伝送に用いられる特定時間を算出することと、
前記特定時間に前記第1の伝送を実行することとを実行するように構成される、電子機器。
【請求項52】
前記第1の伝送は、前記特定時間が、前記COTが示す前記特定時間帯内であると決定することに応答して実行される、請求項51に記載の電子機器。
【請求項53】
前記第1のオフセット量を設定することは、
前記第1のオフセット量に関連する情報をRRCシグナリングに設定することと、
前記RRCシグナリングを前記UEに送信することとを含む、請求項51に記載の電子機器。
【請求項54】
前記第1のオフセット量を設定することは、少なくとも部分的に前記COTメッセージを使用して前記第1のオフセット量を設定することを含む、請求項51に記載の電子機器。
【請求項55】
前記第1のオフセット量を設定することは、
選択可能なオフセット量のリストをRRCシグナリングに設定することと、
前記COTメッセージを使用してオフセット量インデックスを設定することと、
前記選択可能なオフセット量のリストのうち、前記オフセット量インデックスに対応する選択可能なオフセット量を前記第1のオフセット量として設定することとを含む、請求項54に記載の電子機器。
【請求項56】
前記第1のオフセット量の大きさは、前記UEの優先度に基づいて設定される、請求項55に記載の電子機器。
【請求項57】
前記COTメッセージは、前記第1の伝送をトリガするか否かの指示を含む、請求項54に記載の電子機器。
【請求項58】
前記COTメッセージは、前記基地局から前記UEに送信され、前記第1の伝送は、
下りリンクリファレンス信号DL RS伝送、又は
PDSCH伝送のいずれか一方である、請求項51に記載の電子機器。
【請求項59】
前記COTメッセージは、前記基地局によって前記UEから受信され、前記第1の伝送は、
上りリンクリファレンス信号UL RS伝送、
PUSCH伝送、又は
PUCCH伝送のいずれか一方である、請求項51に記載の電子機器。
【請求項60】
基地局側で実行される方法であって、
前記基地局とユーザ機器UEとの間の第1の伝送に関連する第1のオフセット量を設定することと、
前記基地局と前記UEに関連し、COTメッセージに含まれ、前記基地局と前記UEとがアンライセンス帯域で互いに通信することが許可される特定時間帯を示すチャネル占有時間COTを設定することと、
前記COTと前記第1のオフセット量とに基づいて、前記第1の伝送に用いられる特定時間を算出することと、
前記特定時間に前記第1の伝送を実行することとを含む、方法。
【請求項61】
ユーザ機器UE側に用いられる電子機器であって、前記電子機器は、
処理回路を含み、前記処理回路は、
前記基地局とユーザ機器UEとの間の第1の伝送に関連する第1のオフセット量を設定することと、
前記基地局と前記UEに関連し、COTメッセージに含まれ、前記基地局と前記UEとがアンライセンス帯域で互いに通信することが許可される特定時間帯を示すチャネル占有時間COTを設定することと、
前記COTと前記第1のオフセット量とに基づいて、前記第1の伝送に用いられる特定時間を算出することと、
前記特定時間に前記第1の伝送を実行することとを実行するように構成される、電子機器。
【請求項62】
前記第1の伝送は、前記特定時間が、前記COTが示す前記特定時間帯内であると決定することに応答して実行される、請求項61に記載の電子機器。
【請求項63】
前記第1のオフセット量を設定することは、少なくとも部分的に前記基地局から受信されたRRCシグナリングに基づいて前記第1のオフセット量を設定することを含む、請求項62に記載の電子機器。
【請求項64】
前記第1のオフセット量を設定することは、少なくとも部分的に前記COTメッセージを使用して前記第1のオフセット量を設定することを含む、請求項61に記載の電子機器。
【請求項65】
前記第1のオフセット量を設定することは、
RRCシグナリングから選択可能なオフセット量のリストを抽出することと、
前記COTメッセージを使用してオフセット量インデックスを設定することと、
前記選択可能なオフセット量のリストのうち、前記オフセット量インデックスに対応する選択可能なオフセット量を前記第1のオフセット量として設定することとを含む、請求項64に記載の電子機器。
【請求項66】
前記第1のオフセット量の大きさは、前記UEの優先度に基づいて決定される、請求項65に記載の電子機器。
【請求項67】
前記COTメッセージは、前記第1の伝送をトリガするか否かの指示を含む、請求項64に記載の電子機器。
【請求項68】
前記COTメッセージは、前記UEによって前記基地局から受信され、前記第1の伝送は、
下りリンクリファレンス信号DL RS伝送、又は
PDSCH伝送のいずれか一方である、請求項61に記載の電子機器。
【請求項69】
前記COTメッセージは、前記UEによって前記基地局に送信され、前記第1の伝送は、
上りリンクリファレンス信号UL RS伝送、
PUSCH伝送、又は
PUCCH伝送のいずれか一方である、請求項61に記載の電子機器。
【請求項70】
ユーザ機器UE側で実行される方法であって、
前記基地局とユーザ機器UEとの間の第1の伝送に関連する第1のオフセット量を設定することと、
前記基地局と前記UEに関連し、COTメッセージに含まれ、前記基地局と前記UEとがアンライセンス帯域で互いに通信することが許可される特定時間帯を示すチャネル占有時間COTを設定することと、
前記COTと前記第1のオフセット量とに基づいて、前記第1の伝送に用いられる特定時間を算出することと、
前記特定時間に前記第1の伝送を実行することとを含む、方法。
【請求項71】
基地局側に用いられる電子機器であって、前記電子機器は、
処理回路を含み、前記処理回路は、
前記基地局と前記UEに関連し、COTメッセージに含まれ、前記基地局と前記UEとがアンライセンス帯域で互いに通信することが許可される特定時間帯を示すチャネル占有時間COTを決定することと、
前記UEとの周期的伝送のうちの特定の伝送の予想伝送時間が前記COT内であるか否かを決定することと、
前記特定の伝送の予想伝送時間が前記COT内でないことに応答して、前記特定の伝送を非アクティブ化状態の伝送として決定することと、
前記特定の伝送の予想伝送時間が前記COT内であることに応答して、前記特定の伝送をアクティブ化状態の伝送として決定することとを実行するように構成される、電子機器。
【請求項72】
前記COTを決定することは、
前記基地局によってリッスンビフォアトークLBT動作を実行することと、
前記基地局によって前記LBT動作に基づいて前記COTを決定することとを含む、請求項71に記載の電子機器。
【請求項73】
前記周期的伝送は、
下りリンクの半静的リファレンス信号SP RS伝送、又は
半静的スケジューリング物理下りリンク共有チャネルSPS PDSCH伝送のいずれか一方である、請求項72に記載の電子機器。
【請求項74】
前記COTを決定することは、
前記UEからのCOTメッセージに基づいて前記COTを決定することを含む、請求項71に記載の電子機器。
【請求項75】
前記周期的伝送は、
上りリンクの半静的サウンディングリファレンス信号SP SRS伝送、又は
構成許可物理上りリンク共有チャネルCG PUSCH伝送のいずれか一方である、請求項74に記載の電子機器。
【請求項76】
前記処理回路は、さらに、
アクティブ化状態の前記特定の伝送を実行し、非アクティブ化状態の前記特定の伝送を実行しないように構成される、請求項71に記載の電子機器。
【請求項77】
基地局側で実行される方法であって、
前記基地局と前記UEに関連し、COTメッセージに含まれ、前記基地局と前記UEとがアンライセンス帯域で互いに通信することが許可される特定時間帯を示すチャネル占有時間COTを決定することと、
前記UEとの周期的伝送のうちの特定の伝送の予想伝送時間が前記COT内であるか否かを決定することと、
前記特定の伝送の予想伝送時間が前記COT内でないことに応答して、前記特定の伝送を非アクティブ化状態の伝送として決定することと、
前記特定の伝送の予想伝送時間が前記COT内であることに応答して、前記特定の伝送をアクティブ化状態の伝送として決定することとを含む、方法。
【請求項78】
ユーザ機器UE側に用いられる電子機器であって、前記電子機器は、
処理回路を含み、前記処理回路は、
基地局と前記UEに関連し、COTメッセージに含まれ、前記基地局と前記UEとがアンライセンス帯域で互いに通信することが許可される特定時間帯を示すチャネル占有時間COTを決定することと、
前記UEとの周期的伝送のうちの特定の伝送の予想伝送時間が前記COT内であるか否かを決定することと、
前記特定の伝送の予想伝送時間が前記COT内でないことに応答して、前記特定の伝送を非アクティブ化状態の伝送として決定することと、
前記特定の伝送の予想伝送時間が前記COT内であることに応答して、前記特定の伝送をアクティブ化状態の伝送として決定することとを実行するように構成される、電子機器。
【請求項79】
前記COTを決定することは、
前記基地局からのCOTメッセージに基づいて前記COTを決定することを含む、請求項78に記載の電子機器。
【請求項80】
前記周期的伝送は、
下りリンクの半静的リファレンス信号SP RS伝送、又は
半静的スケジューリング物理下りリンク共有チャネルSPS PDSCH伝送のいずれか一方である、請求項79に記載の電子機器。
【請求項81】
前記COTを決定することは、
前記UEによってリッスンビフォアトークLBT動作を実行することと、
前記UEによって前記LBT動作に基づいて前記COTを決定することとを含む、請求項78に記載の電子機器。
【請求項82】
前記周期的伝送は、
上りリンクの半静的サウンディングリファレンス信号SP SRS伝送、又は
構成許可物理上りリンク共有チャネルCG PUSCH伝送のいずれか一方である、請求項81に記載の電子機器。
【請求項83】
前記処理回路は、さらに、
アクティブ化状態の前記特定の伝送を実行し、非アクティブ化状態の前記特定の伝送を実行しないように構成される、請求項78に記載の電子機器。
【請求項84】
ユーザ機器UE側で実行される方法であって、
基地局と前記UEに関連し、COTメッセージに含まれ、前記基地局と前記UEとがアンライセンス帯域で互いに通信することが許可される特定時間帯を示すチャネル占有時間COTを決定することと、
前記UEとの周期的伝送のうちの特定の伝送の予想伝送時間が前記COT内であるか否かを決定することと、
前記特定の伝送の予想伝送時間が前記COT内でないとことに応答して、前記特定の伝送を非アクティブ化状態の伝送として決定することと、
前記特定の伝送の予想伝送時間が前記COT内であるとことに応答して、前記特定の伝送をアクティブ化状態の伝送として決定することとを含む、方法。
【請求項85】
電子機器の1つ又は複数の処理回路によって実行されると、当該電子機器に請求項10、20、25、30、35、40、45、50、60、70、77、84のいずれか1つに記載の方法を実行させる1つ又は複数の命令を記憶したコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項86】
電子機器の1つ又は複数の処理回路によって実行されると、当該電子機器に請求項10、20、25、30、35、40、45、50、60、70、77、84のいずれか1つに記載の方法を実行させる1つ又は複数の命令を含むコンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年4月2日に提出された、出願番号が202110359046.2であり、発明の名称が「電子機器、通信方法、記憶媒体及びコンピュータプログラム製品」である中国特許出願の優先権を主張しており、同出願の内容の全ては、本出願に参照として取り込まれる。
【0002】
本開示は、無線通信分野に関し、具体的には、無線通信システムにおける電子機器、通信方法、記憶媒体及びコンピュータプログラム製品に関する。
【背景技術】
【0003】
無線通信に使用される帯域は、徐々に拡大している。3GPP(登録商標) Rel.17の標準化手順において、FR1(450MHz~6GHz)及びFR2(24.25GHz~52.6GHz)よりも高い特定の帯域(52.6GHz~71GHz)が注目されている。この特定の帯域が高く、スペクトルリソースが豊富であるため、より広い選択可能なサブキャリア間隔を使用することができる。より広いサブキャリア間隔は、スペクトルの利用を促進することができるが、OFDMシンボルの持続時間を短縮する。それに応じて、スロットの長さも短縮される。短縮されたスロット内でビーム切り替えを実行することは、UEの実装複雑度を高める。また、高い帯域は、より大きい経路損失を意味する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明による電子機器及び方法は、無線通信システムにおける無線伝送を改善することができる。
【0005】
本開示の一側面は、基地局側に用いられる電子機器に関し、電子機器は、処理回路を含み、処理回路は、UEに関連する複数の下りリンク伝送をスケジューリングするために使用され、複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応なスケジューリングビームを示す単一の下りリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)をユーザUEに送信することと、複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームを決定することと、決定された相応な実際のビームを使用して、複数の下りリンク伝送のうちの相応な下りリンク伝送を実行することとを実行するように構成される。
【0006】
本開示の一側面は、UE側に用いられる電子機器に関し、電子機器は、処理回路を含み、処理回路は、UEに関連する複数の下りリンク伝送をスケジューリングするために使用され、複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応なスケジューリングビームを示す単一のDCIを基地局から受信することと、複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームを決定することと、決定された相応な実際のビームを使用して、複数の下りリンク伝送のうちの相応な下りリンク伝送を実行することとを実行するように構成される。
【0007】
本開示の一側面は、基地局側に用いられる電子機器に関し、電子機器は、処理回路を含み、処理回路は、複数のスロットにまたがり、同じ報告設定に関連する複数のチャネル状態情報リファレンス信号(Channel State Information-Reference Signal、CSI-RS)リソースセットを示す単一のDCIをUEに送信することと、複数のスロットの各々において、複数のCSI-RSリソースセットのうちの相応なCSI-RSリソースセットを使用してUEにCSI-RS伝送を送信することと、同じ報告設定に基づく報告で、複数のスロットの測定に関連するCSI報告をUEから受信することとを実行するように構成される。
【0008】
本開示の一側面は、UE側に用いられる電子機器に関し、電子機器は、処理回路を含み、処理回路は、複数のスロットにまたがり、同じ報告設定に関連する複数のCSI-RSリソースセットを示す単一のDCIを基地局から受信することと、複数のスロットの各々において、複数のCSI-RSリソースセットのうちの相応なCSI-RSリソースセットを使用して送信されたCSI-RS伝送を基地局から受信して測定を実行することと、同じ報告設定に基づく報告で、複数のスロットの測定に関連するCSI報告を基地局に送信することとを実行するように構成される。
【0009】
本開示の一側面は、基地局側に用いられる電子機器に関し、電子機器は、処理回路を含み、処理回路は、複数の同期信号ブロック(Synchronization Signal Block、SSB)リソースを複数のスロットにスケジューリングするように構成される単一のDCIをUEに送信することと、複数のスロットの各々においてSSB伝送を送信することとを実行するように構成される。
【0010】
本開示の一側面は、UE側に用いられる電子機器に関し、電子機器は、処理回路を含み、処理回路は、複数の同期信号ブロックSSBリソースを複数のスロットにスケジューリングするように構成される単一のDCIを基地局から受信することと、複数のスロットの各々においてSSB伝送を受信することとを実行するように構成される。
【0011】
本開示の一側面は、基地局側に用いられる電子機器に関し、電子機器は、処理回路を含み、処理回路は、複数のサウンディングリファレンス信号(Sounding Reference Signal、SRS)リソースを含むSRSリソースセットをトリガし、複数のSRSリソースを複数のスロットにスケジューリングするように構成される単一のDCIをUEに送信することと、複数のスロットの各々においてUEからSRS伝送を受信することとを実行するように構成される。
【0012】
本開示の一側面は、UE側に用いられる電子機器に関し、電子機器は、処理回路を含み、処理回路は、複数のサウンディングリファレンス信号SRSリソースを含むSRSリソースセットをトリガし、複数のSRSリソースを複数のスロットにスケジューリングするように構成される単一のDCIを基地局から受信することと、複数のスロットの各々において基地局110にSRS伝送を送信することとを実行するように構成される。
【0013】
本開示の一側面は、基地局側に用いられる電子機器に関し、電子機器は、処理回路を含み、処理回路は、基地局とUEとの間の第1の伝送に関連する第1のオフセット量を設定することと、基地局とUEに関連し、COTメッセージに含まれ、基地局とUEとがアンライセンス帯域で互いに通信することが許可される特定時間帯を示すチャネル占有時間(Channel Occupying Time、COT)を設定することと、COTと第1のオフセット量とに基づいて、第1の伝送に用いられる特定時間を算出することと、特定時間に第1の伝送を実行することとを実行するように構成される。
【0014】
本開示の一側面は、UE側に用いられる電子機器に関し、電子機器は、処理回路を含み、処理回路は、基地局とUEとの間の第1の伝送に関連する第1のオフセット量を設定することと、基地局とUEに関連し、COTメッセージに含まれ、基地局とUEとがアンライセンス帯域で互いに通信することが許可される特定時間帯を示すチャネル占有時間COTを設定することと、COTと第1のオフセット量とに基づいて、第1の伝送に用いられる特定時間を算出することと、特定時間に第1の伝送を実行することとを実行するように構成される。
【0015】
本開示の一側面は、基地局側に用いられる電子機器に関し、電子機器は、処理回路を含み、処理回路は、基地局とUEに関連し、COTメッセージに含まれ、基地局とUEとがアンライセンス帯域で互いに通信することが許可される特定時間帯を示すチャネル占有時間COTを決定することと、UEとの周期的伝送のうちの特定の伝送の予想伝送時間がCOT内であるか否かを決定することと、特定の伝送の予想伝送時間がCOT内でないことに応答して、特定の伝送を非アクティブ化状態の伝送として決定することと、特定の伝送の予想伝送時間がCOT内であることに応答して、特定の伝送をアクティブ化状態の伝送として決定することとを実行するように構成される。
【0016】
本開示の一側面は、UE側に用いられる電子機器に関し、電子機器は、処理回路を含み、処理回路は、基地局とUEに関連し、COTメッセージに含まれ、基地局とUEとがアンライセンス帯域で互いに通信することが許可される特定時間帯を示すチャネル占有時間COTを決定することと、UEとの周期的伝送のうちの特定の伝送の予想伝送時間がCOT内であるか否かを決定することと、特定の伝送の予想伝送時間がCOT内でないことに応答して、特定の伝送を非アクティブ化状態の伝送として決定することと、特定の伝送の予想伝送時間がCOT内であることに応答して、特定の伝送をアクティブ化状態の伝送として決定することとを実行するように構成される。
【0017】
本開示の他の側面は、基地局側で実行される方法に関し、当該方法は、前述した基地局側の電子機器の処理回路が実行する動作を含んでもよい。
【0018】
本開示の他の側面は、UE側で実行される方法に関し、当該方法は、前述したUE側の電子機器の処理回路が実行する動作を含んでもよい。
【0019】
本開示の他の側面は、電子機器の1つ又は複数の処理回路によって実行されると、当該電子機器に本開示に記載の任意の方法を実行させる1つ又は複数の命令を記憶したコンピュータ可読記憶媒体に関する。
【0020】
本開示の他の側面は、プロセッサによって実行されると、本開示に記載の任意の方法を実現させるコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品に関する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
以下は、具体的な実施例を結び付けながら、図面を参照して、本開示の上記及び他の目的及び利点をさらに説明する。図面において、同一又は対応する技術的特徴又は部品を同一又は対応する符号で示している。
【0022】
図1図1は、本開示の実施例による無線通信システムの概略図を示す。
図2図2は、本開示の実施例による電子機器のブロック図を示す。
図3図3は、本開示の実施例による方法の例示的なフローチャートを示す。
図4図4は、本開示の実施例による方法の例示的なフローチャートを示す。
図5A図5Aは、本開示の実施例による改良されたビーム選択方式の複数の応用例の概略図を示す。
図5B図5Bは、本開示の実施例による改良されたビーム選択方式の複数の応用例の概略図を示す。
図5C図5Cは、本開示の実施例による改良されたビーム選択方式の複数の応用例の概略図を示す。
図6図6は、本開示の実施例による方法の例示的なフローチャートを示す。
図7図7は、本開示の実施例による方法の例示的なフローチャートを示す。
図8A図8Aは、単一のDCIによってスケジューリングされるクロススロットCSI-RS伝送方式の例を示す。
図8B図8Bは、本開示の実施例による単一のDCIによってスケジューリングされる改良されたクロススロットCSI-RS伝送方式の例を示す。
図9図9は、本開示の実施例による方法の例示的なフローチャートを示す。
図10図10は、本開示の実施例による方法の例示的なフローチャートを示す。
図11図11は、本開示の実施例による単一のDCIによってスケジューリングされる改良されたクロススロットSSB伝送方式の例を示す。
図12図12は、本開示の実施例による方法の例示的なフローチャートを示す。
図13図13は、本開示の実施例による方法の例示的なフローチャートを示す。
図14A図14Aは、本開示の実施例による単一のDCIによってスケジューリングされる改良されたクロススロットSRS伝送方式の例を示す。
図14B図14Bは、本開示の実施例による単一のDCIによってスケジューリングされる改良されたクロススロットSRS伝送方式の別の例を示す。
図15図15は、本開示の実施例による方法の例示的なフローチャートを示す。
図16図16は、本開示の実施例による方法の例示的なフローチャートを示す。
図17A図17Aは、COTに関連する伝送の例を示す。
図17B図17Bは、本開示の実施例によるCOTによってトリガされた信号/チャネル伝送方式の例を示す。
図18図18は、本開示の実施例による方法の例示的なフローチャートを示す。
図19図19は、本開示の実施例による方法の例示的なフローチャートを示す。
図20図20は、本開示の実施例によるCOTによってアクティブ化された信号/チャネル伝送方式の例を示す。
図21図21は、本開示内容の技術を応用可能なgNBの例示的な配置の第1例を示すブロック図である。
図22図22は、本開示内容の技術を応用可能なgNBの例示的な配置の第2例を示すブロック図である。
図23図23は、本開示内容の技術を応用可能な通信機器の例示的な配置の例を示すブロック図である。
図24図24は、本開示内容の技術を応用可能なカーナビゲーション装置の例示的な配置の例を示すブロック図である。
【0023】
本開示内容に説明された実施例は、各種の変更及び代替形態を受け入れることができるが、その具体的な実施例は、添付図面に例として示され、且つ本明細書で詳細に説明される。しかしながら、添付図面及びそれに対する詳細な説明は、実施例を本開示の特定の形態に限定するものではなく、逆に特許請求の範囲の要旨及び範囲内に入る全ての変更、等同物、及び代替形態を含むことが理解される。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下は、添付図面を参照して、本開示の例示的な実施例について説明する。明確性及び簡潔さのために、明細書には、実施例の全ての特徴が説明されるわけではない。しかしながら、実施例の実施中に、実施形態に特定の多数の設置を行わなければならないことが理解される。それにより、開発者の具体的な目標を実現し、例えば、機器及びサービスに関する制約条件を満たすようにし、且つこれら制約条件は実施形態によって変化する可能性がある。さらに理解すべきこととして、開発作業は、非常に複雑で時間がかかる可能性があるが、本開示内容から利益を得る当業者にとって、そのような開発作業は、定例的な任務に過ぎない。
【0025】
ここで、さらに注意すべきこととして、不必要な細部によって本開示が不明瞭になることを避けるために、添付図面には、少なくとも本開示の技術案に密接に関連する処理ステップ及び/又は機器構造のみが示されており、本開示との関係が大きくない他の細部は省略されている。
【0026】
〔1.例示的な無線通信システムと例示的な電気機器〕
図1は、本開示の実施例による無線通信システム100の概略図を示す。無線通信システム100で本開示に説明する様々な技術を実行することができる。無線通信システム100は、基地局110とUE120とを含んでもよい。図1には1つの基地局110と3つのUE120のみが示されているが、無線通信システム100は、他の任意の適切な数の基地局とUEをさらに含んでもよいことが理解される。
【0027】
基地局110は、無線通信システム100におけるネットワーク側機器の例である。本開示において、「基地局」と「ネットワーク側機器」という用語は互換的に使用され得る。任意のネットワーク側機器を用いて代替的に基地局110の動作を実現してもよい。基地局110は、任意のタイプの基地局として実現されてもよい。例えば、基地局110は、eNB、例えば、マクロeNBやスモールeNBとして実現されてもよい。スモールeNBは、マクロセルより小さいセルをカバーするeNB、例えばピコeNB、マイクロeNBや家庭(フェムト)eNBであってもよい。また、例えば、基地局110は、gNB、例えば、マクロgNBやスモールgNBとして実現されてもよい。スモールgNBは、マクロセルより小さいセルをカバーするgNB、例えば、ピコgNB、マイクロgNBや家庭(フェムト)gNBであってもよい。代わりに、基地局は、他の任意のタイプの基地局、例えば、NodeBと基地局発受信台(Base Transceiver Station、BTS)として実現されてもよい。
【0028】
UE120は、無線通信システム100におけるユーザ側機器の例である。UE120は、任意のタイプの端末機器として実現されてもよい。例えば、UE120は、携帯端末(例えば、スマートフォン、タブレットパーソナルコンピュータ(PC)、ノートPC、ポータブルゲーム端末、ポータブル/ドングルモバイルルーター、及びデジタル撮像装置)又は車載端末(例えば、カーナビゲーション装置)として実現されてもよい。また例えば、UE120は、マシンツーマシン(M2M)通信を実行する端末(マシンタイプ通信(MTC)端末とも呼ばれる)として実現されてもよい。なお、UE120は、上記端末のそれぞれに搭載された無線通信モジュール(例えば、単一チップを含む集積回路モジュール)であってもよい。
【0029】
基地局110とUE120は、任意の適当な通信プロトコルに従って無線通信を実行することができる。例えば、セルラー通信プロトコルに従って無線通信を実行することができる。セルラー通信プロトコルは、4G、5G及び開発中又は今後開発される任意のセルラー通信プロトコルを含んでもよい。それに応じて、基地局110とUE120は、対応する無線通信帯域で通信することができる。無線通信帯域の例は、FR1帯域、FR2帯域、52.6GHz~71GHz帯域、又は他の任意の適切な帯域を含んでもよいが、それらに限定されない。
【0030】
図2は、本開示の実施例による電子機器200のブロック図を示す。電子機器200は、通信部210、記憶部220及び処理回路230を含んでもよい。
【0031】
通信部210は、無線伝送を受信又は送信するために使用され得る。例えば、この無線伝送は、基地局110からUE120への下りリンク伝送、及び/又はUE120から基地局110への上りリンク伝送を含んでもよい。この無線伝送は、様々な制御シグナリング(例えば、無線リソース制御(RRC)、DCI)、及び/又はユーザデータを伝送するために使用され得る。この無線伝送は、1つ又は複数の同期信号、リファレンス信号、又は測定信号(例えば、SSB、CSI-RS、SRSなど)を伝送するために使用され得る。通信部210は、送信された無線信号に対してアップコンバート、デジタルアナログ変換などの機能を実行し、且つ/又は受信された無線信号に対してダウンコンバート、アナログデジタル変換などの機能を実行することができる。本開示の実施例では、様々な技術を用いて通信部210を実現することができる。例えば、通信部210は、アンテナデバイス、無線周波数回路、一部のベースバンド処理回路などの通信インターフェース部材として実現されてもよい。通信部210は、代替的に処理回路230の内部又は電子機器200の外部に位置することもできるので、破線で描かれている。
【0032】
記憶部220は、処理回路230によって生成された情報、通信部210を介して他の機器から受信された情報又は他の機器に送信される情報、電子機器200の動作に用いられるプログラム、機械コードやデータなどを記憶することができる。記憶部220は、揮発性メモリ及び/又は不揮発性メモリであってもよい。例えば、記憶部220は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ダイナミック型ランダムアクセスメモリ(DRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリを含んでもよいが、これらに限定されない。記憶部220は、代替的に処理回路230の内部又は電子機器200の外部に位置することもできるので、破線で描かれている。
【0033】
処理回路230は、1つ又は複数の動作を実行して電子機器200の様々な機能を提供するように構成されてもよい。例として、処理回路230は、記憶部220に記憶された1つ又は複数の実行可能命令を実行することによって、対応する動作を実行することができる。例えば、電子機器200が本開示に説明される基地局側の機器を実現するために使用される場合、処理回路230は、本開示に説明される基地局側の1つ又は複数の動作を実行するように構成されてもよい。電子機器200が本開示に説明されるUE側の機器を実現するために使用される場合、処理回路230は、本開示に説明されるUE側の1つ又は複数の動作を実行するように構成されてもよい。電子機器200(より具体的には処理回路230)を使用して本明細書に説明される基地局110に関連する1つ又は複数の動作を実行してもよい。この場合、電子機器200は、基地局110自体、基地局110の一部、又は基地局110を制御するための制御機器として実現されてもよい。例えば、電子機器200は、基地局110を制御するためのチップとして実現されてもよい。また、電子機器200(より具体的には処理回路230)を使用して、本明細書に説明されるUE120に関連する1つ又は複数の動作を実行してもよい。この場合、電子機器200は、UE120自体、UE120の一部、又はUE120を制御するための制御機器として実現されてもよい。例えば、電子機器200は、UE120を制御するためのチップとして実現されてもよい。
【0034】
なお、以上に記載の各部は、本開示に記載の処理を実施するための例示的及び/又は好ましいモジュールである。これらのモジュールは、ハードウェアユニット(例えば、中央処理装置、フィールドプログラマブルゲートアレイ、デジタル信号プロセッサ又は特定用途向け集積回路など)、及び/又はソフトウェアモジュール(例えば、コンピュータ可読プログラム)であってもよい。上記では、以下に説明される各ステップを実施するためのモジュールが網羅的に説明されていない。しかしながら、ある処理を実行するステップがある限り、同じ処理を実施するための対応するモジュール又はユニット(ハードウェア及び/又はソフトウェアによって実施される)があり得る。以下で説明されるステップ及びこれらのステップに対応するユニットの全ての組み合わせによって限定される技術案は、それらが構成するこれら技術案が完全で応用可能である限り、本開示の開示内容に含まれる。
【0035】
また、各種のユニットによって構成される機器は、機能モジュールとしてコンピュータなどのハードウェアデバイスに組み込まれてもよい。勿論、コンピュータは、これらの機能モジュール以外にも、他のハードウェア又はソフトウェア部品を有してもよい。
【0036】
以下、図面を参照して本開示の例示的な実施例についてさらに詳細に説明する。なお、以下の説明において、基地局側で実行される各種の方法は、基地局側で実現される電子機器200の処理回路230によって実行されてもよい。以下では、便宜上、このような方法を、基地局110によって実行されるものとして説明する。しかしながら、当業者が分かるように、これら方法は、基地局110の一部によって実行され、又は基地局110の制御機器によって実行されてもよい。なお、UE側で実行される各種の方法は、UE側で実現される電子機器200の処理回路230によって実行されてもよい。以下では、便宜上、このような方法を、UE120によって実行されるものとして説明する。しかしながら、当業者が分かるように、これら方法は、UE120の一部によって実行され、又はUE120の制御機器によって実行されてもよい。
【0037】
〔2.改良されたビーム選択方式〕
3GPPの最新標準化が進展する中で、スロットの長さが短縮される。例えば、52.6GHz~71GHzの帯域では、物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)伝送、物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)伝送のような伝送により占有されるスロットの長さが減少される。単一のDCIによって複数のこのようなタイプの伝送をスケジューリングすることが考えられる。関連技術では、単一のDCIは、通常、単一の伝送のみをスケジューリングすることができ、且つ、この単一の伝送のために、対応するビーム選択方式が設計される。このようなビーム選択方式は、もはや単一のDCIが複数の伝送をスケジューリングするシナリオに適合していない。改良されたビーム選択方式が期待される。
【0038】
図3は、本開示の実施例による方法300の例示的なフローチャートを示す。方法300は、本開示の実施例による改良されたビーム選択方式を実現するために使用され得る。方法300は、基地局110側で実行されてもよい。方法300は、ステップ310~ステップ330を含んでもよい。
【0039】
ステップ310では、基地局110は、UE120に単一のDCIを送信するように構成されてもよい。当該単一のDCIは、当該UE120に関連する複数の下りリンク伝送をスケジューリングするために使用され得る。具体的には、当該単一のDCIは、当該複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応なスケジューリングビームをUE120に示し得る。ここで、相応なスケジューリングビームとは、DCIがスケジューリングする、各下りリンク伝送を実行するための所望送信ビームを意味する。
【0040】
ステップ320では、基地局110は、当該複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームを決定するように構成されてもよい。ここで、相応な実際のビームとは、基地局110が実際に相応な下りリンク伝送を実行するための送信ビームを意味する。以下でさらに検討するように、決定された各下りリンク伝送に用いられる相応な実際のビームは、DCIによってスケジューリングされる当該下りリンク伝送に用いられる相応なスケジューリングビームと同じである場合もあれば、当該相応なスケジューリングビームと異なる場合もある。
【0041】
ステップ330では、基地局110は、決定された相応な実際のビームを使用して、当該複数の下りリンク伝送のうちの相応な下りリンク伝送を実行するように構成されてもよい。具体的には、決定された相応な実際のビームが相応なスケジューリングビームと異なる場合、基地局110は、相応なスケジューリングビームではなく、相応な実際のビームを使用してUE120に相応な下りリンク伝送を送信するように構成されてもよい。決定された相応な実際のビームが相応なスケジューリングビームと同じである場合、基地局110は、DCIがスケジューリングする通り、相応なスケジューリングビームを使用してUE120に相応な下りリンク伝送を送信するように構成されてもよい。
【0042】
幾つかの実施例では、単一のDCIでスケジューリングされ得る当該複数の下りリンク伝送の例は、複数のPDSCH伝送を含んでもよい。PDSCH伝送は、下りリンクユーザデータを搬送するために使用され得る。他の幾つかの実施例では、当該複数の下りリンク伝送の例は、複数の非周期的チャネル状態情報リファレンス信号(Aperiodic CSI-RS、AP CSI-RS)伝送を含んでもよい。AP CSI-RS伝送は、チャネル状態情報を取得するためにチャネル測定(例えば、ビーム走査)を実行するために使用され得る。
【0043】
本開示の実施例によれば、ステップ310では、基地局110は、UE120に関連する複数の下りリンク伝送のために相応なスケジューリングビームを示すように、伝送構成情報(Transmission Configuration Information、TCI)を当該単一のDCIに含めるように構成されてもよい。幾つかの実施例では、当該複数の下りリンク伝送の各々のためにスケジューリングする相応なスケジューリングビームは、異なっていてもよい。他の幾つかの実施例では、当該複数の下りリンク伝送の各々のためにスケジューリングする相応なスケジューリングビームは、同じであってもよい。これは、各下りリンク伝送に相応なスケジューリングビームを示すためのオーバーヘッドを有利に節約することができる(例えば、DCIにおけるより少ないフィールドを占有する)。
【0044】
本開示の実施例によれば、基地局110は、UE120の能力に関連する1つ又は複数のパラメータに基づいて複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームを決定するように構成されてもよい。幾つかの実施例では、UE120の能力に関連する当該1つ又は複数のパラメータは、UE120がセルラーネットワークにアクセスするときに、UE120によって基地局110に報告されてもよい。他の幾つかの実施例では、基地局110は、他の任意の適切な時間に、又は他の任意の適切な方式によって当該1つ又は複数のパラメータを取得してもよい。
【0045】
幾つかの実施例では、UE120が基地局110に報告する当該1つ又は複数のパラメータは、UE120が単一のDCIによってスケジューリングされる複数の下りリンク伝送に対して同じ受信ビームを使用することを示してもよい。例えば、UE120は、基地局110に第1のパラメータを送信してもよく、当該第1のパラメータは、UE120が単一のDCIによってスケジューリングされる複数の下りリンク伝送に対して全て同じ受信ビームを使用することを示してもよい。UE120のビーム切り替えを減少させるために、UE120は、所定時間内にビーム切り替えを完成できないほどUE120の能力が弱い場合に、当該第1のパラメータを送信してもよい。例として、当該第1のパラメータは、PDSCH伝送に関連するsameBeamForPDSCHパラメータであってもよい。AP CSI-RS伝送についても、類似しているパラメータを定義してもよい。第1のパラメータは、UE120の能力の報告に含まれて基地局110に送信されてもよい。基地局110は、UE120の能力に関連する第1のパラメータに基づいて、当該UE120に関連する複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームが同じビームであると決定するように構成されてもよい。
【0046】
任意の方式で当該同じビームを決定することができる。例として、基地局110は、当該複数の下りリンク伝送のうちの最も早い下りリンク伝送に関連する相応なデフォルトビームを、前記複数の下りリンク伝送の各々に用いられる当該同じビームとして決定するように構成されてもよいが、これに制限されない。つまり、基地局110は、まず、当該最も早い下りリンク伝送に関連する相応なデフォルトビームを決定し、そして、当該デフォルトビームを前記複数の下りリンク伝送の各々に応用するように構成されてもよい。本開示において、デフォルトビームとは、予め設定されたルールに基づいて規定された、基地局110又はUE120が使用すべきビームを指してもよい。DCIによって動的にスケジューリングされる相応なスケジューリングビームとは異なり、デフォルトビームは、DCIによって動的にスケジューリングされていない。
【0047】
他の幾つかの実施例では、UE120が基地局110に報告する1つ又は複数のパラメータは、UE120が単一のDCIによってスケジューリングされる複数の下りリンク伝送に対して異なるビームを使用することを許可することを示してもよい。UE120は、基地局110に第2のパラメータを送信してもよく、当該第2のパラメータは、UE120がDCIによってスケジューリングされる複数の下りリンク伝送に対して異なるビームを使用することを許可することを示してもよい。例えば、ビーム切り替えを可能にするために、UE120は、所定時間内にビーム切り替えを完成できるほどUE120の能力が十分に強い場合に、当該第2のパラメータを送信してもよい。例として、当該第2のパラメータは、PDSCH伝送に関連するseparateBeamForPDSCHパラメータであってもよい。AP CSI-RS伝送についても、類似しているパラメータを定義してもよい。当該第2のパラメータは、例えば、UE120の能力の報告に含まれて基地局110に送信されてもよい。それに応じて、基地局110は、UE120の能力に関連する第2のパラメータに基づいて、当該UE120に関連する複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームが全て同じであるのではなく、異なるビームを含んでもよいと決定するように構成されてもよい。理解すべきこととして、第2のパラメータと第1のパラメータとは対応性を有する。一実施例では、第1のパラメータと第2のパラメータは、異なるパラメータフィールドとしてUE120によって基地局110に報告されてもよい。他の実施例では、第1のパラメータと第2のパラメータは、同じパラメータフィールドの異なる値としてUE120によって基地局110に報告されてもよい。
【0048】
UE120に関連する複数の下りリンク伝送に用いられる相応な実際のビームが異なるビームを含み得る場合、基地局110は、UE120の能力に関連する第3のパラメータに基づいて、各相応な実際のビームを決定するように構成されてもよい。第3のパラメータは、UE120がDCIによって示されるスケジューリングビームを準備するのに必要な時間閾値を示してもよい。基地局110は、当該第3のパラメータに基づいて当該時間閾値を決定してもよい。例として、下りリンク伝送がPDSCH伝送である場合、基地局110は、UE120により報告されたtimeDurationForQCLパラメータに基づいて当該時間閾値を決定するように構成されてもよい。timeDurationForQCLパラメータは、UE120がDCIを受信してから、当該DCIがPDSCH伝送のために指示するビームの準備が整うまでに必要な時間を示してもよい。timeDurationForQCLパラメータの例示的な値として、7、14、28、又は他の任意の適切な数のOFDMシンボルを含んでもよい。他の例として、下りリンク伝送がAP CSI-RS伝送である場合、基地局110は、UE120により報告されたbeamSwitchTimingパラメータに基づいて当該時間閾値を決定するように構成されてもよい。beamSwitchTimingパラメータの例示的な値として、14、28、42、又は他の任意の適切な数のOFDMシンボルを含んでもよい。beamSwitchTimingパラメータは、UE120がDCIを受信してから、当該DCIがAP CSI-RS伝送のために指示するビームに切り替えるまでに必要な時間を示してもよい。第3のパラメータに基づいて決定された時間閾値より前に、UE120は、DCIによって示されるスケジューリングビームを準備する(又はそれに切り替える)ことができない場合がある。
【0049】
上記の実施例では、基地局110は、当該時間閾値に基づいて、実行すべき複数の下りリンク伝送を時間的に区分するように構成されてもよい。具体的には、基地局110は、当該複数の下りリンク伝送のうち、時間閾値の前にスケジューリングされる第1グループの下りリンク伝送と、時間閾値の後にスケジューリングされる第2グループの下りリンク伝送とを決定するように構成されてもよい。基地局110は、第1グループの下りリンク伝送を実行するとき、UE120がDCIによってスケジューリングされる相応な受信ビームを準備する/それに切り替えるのに十分な時間がなく、第2グループの下りリンク伝送を実行するとき、UE120が、DCIによってスケジューリングされる相応な受信ビームを準備する/それに切り替えるのに十分な時間を有することを予想し得る。このため、第1グループの下りリンク伝送の各々に対して、基地局110は、DCIによって示される相応なスケジューリングビームではなく、デフォルトビームを、当該下りリンク伝送に用いられる相応な実際のビームとして使用するように構成されてもよい。第2グループの下りリンク伝送の各々に対して、基地局110は、当該単一のDCIによって示される相応なスケジューリングビームを当該下りリンク伝送に用いられる相応な実際のビームとして使用するように構成されてもよい。
【0050】
前に述べたように、デフォルトビームは、DCIによって動的にスケジューリングされるのではなく、予め設定されたルールに基づいて規定されてもよい。幾つかの実施例では、UE120によりモニタリングされる制御チャネルに基づいてデフォルトビームを決定してもよい。例えば、デフォルトビームは、UE120により直近に受信された制御チャネル伝送(例えば、PDCCH伝送など)に使用されるビームとして規定されてもよい。この場合、異なるスロットに関連するデフォルトビームは、異なる場合がある。より具体的には、各スロットについて、UE120によって最近モニタリングされたサーチスペースで最も低いIDを有するCORESETに基づいて当該スロットに関連する相応なデフォルトビームを決定するように規定してもよい。ここで、CORESETとは、下りリンク制御チャネル伝送に用いるリソースセットを指す。当該相応なデフォルトビームは、最も低いIDを有するCORESETに対応するビームであってもよい。第1グループの下りリンク伝送の各々は、異なるスロットにスケジューリングされる場合があるので、各下りリンク伝送に対応する相応なデフォルトビームは、互いに異なる場合がある。この場合、第1グループの下りリンク伝送の各々に対して、いずれもそれが位置するスロットに関連する相応なデフォルトビームを使用する場合、UE120が各スロットの間でビーム切り替えを頻繁に行うことを要求する可能性がある。スロットの長さが短縮される場合、これは、UE120の能力に対する要求を高め、UE120の実装複雑度を増加させる。
【0051】
このため、基地局110は、さらに、第1グループの下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームが同じであるか、又は異なるかを決定するように構成されてもよい。例えば、この決定は、UE120の能力に関連する第4のパラメータに基づいて行われてもよい。第4のパラメータの例は、PDSCHに関連するtrackDefaultBeamForPDSCHであってもよい。AP CSI-RS又は他の下りリンク伝送について、類似しているパラメータを定義してもよい。当該第4のパラメータは、例えば、UE120の能力の報告に含まれて基地局110に送信されてもよい。
【0052】
幾つかの場合、基地局110は、UE120がビーム切り替えを行うことができず、又は行うことを望まない指示をUE120から受信してもよい。例えば、基地局110は、UE120から第4のパラメータを受信してもよく、当該第4のパラメータの値は、UE120が第1グループの下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームが同じであることを望むことを示す。基地局110は、当該第4のパラメータの値に基づいて、第1グループの下りリンク伝送の各々に同じ相応な実際のビームを用いるように構成されてもよい。
【0053】
様々な方式で、第1グループの下りリンク伝送の各々に用いられる当該同じ相応な実際のビームを決定することができる。例として、基地局110は、前記複数の下りリンク伝送のうちの最も早い下りリンク伝送に関連するデフォルトビームを、当該同じ相応な実際のビームとして決定するように構成されてもよいが、これに制限されない。つまり、頻繁なビーム切り替えを回避するために、基地局110は、まず、当該最も早い下りリンク伝送に関連するデフォルトビームを決定し、そして、当該デフォルトビームを第1グループの下りリンク伝送の各々に応用するように構成されてもよい。
【0054】
幾つかの場合、基地局110は、UE120がビーム切り替えを実行することができ、又は実行することを望む指示をUE120から受信してもよい。例えば、基地局110は、UE120から第4のパラメータを受信してもよく、当該第4のパラメータの値は、UE120が第1グループの下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームが異なることを許可することを示してもよい。これは、UE120がより良い性能のビームを使用することを許可する。基地局110は、当該第4のパラメータの値に基づいて、第1グループの下りリンク伝送に異なる相応な実際のビームを用いるように構成されてもよい。
【0055】
様々な方式で、第1グループの下りリンク伝送の各々に用いられる異なる相応な実際のビームを決定することができる。例として、基地局110は、第1グループの下りリンク伝送の各々に対して当該下りリンク伝送に対応するデフォルトビームを使用するように構成されてもよいが、これに制限されない。例えば、第1グループの下りリンク伝送の各々に対して、基地局110は、UE120によって最近モニタリングされたサーチスペースで最も低いIDを有するCORESETに対応するビームを、相応なデフォルトビームとして決定し、それを当該下りリンク伝送に用いられる相応な実際のビームとして使用してもよい。当該相応なデフォルトビームは、スロットとともに変化する場合がある。
【0056】
図4は、本開示の実施例による方法400の例示的なフローチャートを示す。方法400は、本開示の実施例による改良されたビーム選択方式を実現するために使用され得る。方法400は、UE120側で実行されてもよい。方法400は、ステップ410~ステップ430を含んでもよい。
【0057】
ステップ410では、UE120は、基地局110から単一のDCIを受信するように構成されてもよい。当該単一のDCIは、当該UE120に関連する複数の下りリンク伝送をスケジューリングするために使用され得る。具体的には、当該単一のDCIは、当該複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応なスケジューリングビームをUE120に示し得る。UE120は、当該DCIにおける情報(例えば、TCI)を解析することにより、当該複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応なスケジューリングビームを決定することができる。UE120に対して、相応なスケジューリングビームとは、当該DCIがスケジューリングする、各下りリンク伝送を実行するための所望受信ビームを意味する。前に検討したように、各下りリンク伝送のためにスケジューリングされる相応なスケジューリングビームは、異なっていてもよく、かつ、好ましくは、同じであってもよい。
【0058】
ステップ420において、UE120は、当該複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームを決定するように構成されてもよい。UE120に対して、相応な実際のビームは、UE120が相応な下りリンク伝送を受信するために実際に使用する受信ビームを指す。以下でさらに検討するように、決定された各下りリンク伝送に用いられる相応な実際のビームは、当該下りリンク伝送に用いられる相応なスケジューリングビームと同じである場合もあれば、当該相応なスケジューリングビームと異なる場合もある。
【0059】
ステップ430では、UE120は、決定された相応な実際のビームを使用して、当該複数の下りリンク伝送のうちの相応な下りリンク伝送を受信するように構成されてもよい。具体的には、決定された相応な実際のビームが相応なスケジューリングビームと異なる場合、UE120は、相応なスケジューリングビームではなく、相応な実際のビームを使用して基地局110から相応な下りリンク伝送を受信するように構成されてもよい。決定された相応な実際のビームが相応なスケジューリングビームと同じである場合、UE120は、DCIがスケジューリングする通り、相応なスケジューリングビームを使用して基地局110から相応な下りリンク伝送を受信するように構成されてもよい。
【0060】
前に検討したように、単一のDCIでスケジューリングされ得る当該複数の下りリンク伝送の例は、複数のPDSCH伝送又は複数のAP CSI-RS伝送を含んでもよい。
【0061】
本開示の実施例によれば、UE120は、UE120の能力に関連する1つ又は複数のパラメータ(例えば、前に検討した第1~第4のパラメータのうちの1つ又は複数)を基地局110に報告することにより、基地局110にUEによる単一のDCIによってスケジューリングされる複数の下りリンク伝送に対するビーム選択方式を示すように構成されてもよい。例えば、UE120は、セルラーネットワークにアクセスする際に(又は他の任意の適切な時間に)これらのパラメータを基地局110に報告するように構成されてもよい。単一のDCIによってスケジューリングされる複数の下りリンク伝送の各々のために相応な実際のビームを決定するとき、UE120は、報告されたパラメータに基づいて相応な実際のビームを選択して、前に検討された基地局110のビーム選択方式に対応するようになる。
【0062】
幾つかの実施例では、UE120は、前記複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームが同じビームであると決定するように構成されてもよい。例えば、所定時間内にビーム切り替えを完了できないほどUE120の能力が弱い場合に、ビーム切り替えを回避するために、UE120は、基地局110に第1のパラメータを送信してもよく、当該第1のパラメータは、UE120が単一のDCIによってスケジューリングされる複数の下りリンク伝送に対して全て同じ受信ビームを使用することを示してもよい。前に検討したように、第1のパラメータの例は、PDSCH伝送に関連するsameBeamForPDSCH、又はAP CSI-RS伝送に用いられる類似しているパラメータを含んでもよい。この場合、UE120は、同じ受信ビームを使用して前記複数の下りリンク伝送の各々を受信するように構成されてもよい。例として、UE120は、当該複数の下りリンク伝送のうちの最も早い下りリンク伝送に関連する相応なデフォルトビームを、前記複数の下りリンク伝送の各々に用いられる当該同じビームとして決定するように構成されてもよいが、これに制限されない。
【0063】
他の幾つかの実施例では、UE120は、前記複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームが異なるビームを含んでもよいと決定するように構成されてもよい。例えば、所定時間内にビーム切り替えを完成できるほどUE120の能力が十分に強い場合に、ビーム切り替えを可能にするために、UE120は、基地局110に第2のパラメータを送信してもよく、当該第2のパラメータは、UE120がDCIによってスケジューリングされる複数の下りリンク伝送に対して異なるビームを使用することを許可することを示してもよい。前に検討したように、第1のパラメータの例は、PDSCH伝送に関連するseparateBeamForPDSCH、又はAP CSI-RS伝送に用いられる類似しているパラメータを含んでもよい。この場合、UE120は、異なる受信ビームを使用して前記複数の下りリンク伝送を受信するように構成されてもよい。
【0064】
UE120に関連する複数の下りリンク伝送に用いられる相応な実際のビームが異なるビームを含み得るとUE120が決定した場合、UE120は、さらに、UE120がDCIによって示されるスケジューリングビームを準備するのに必要な時間に関連する時間閾値を決定するように構成されてもよい。当該時間閾値は、UE120自体の能力に基づいて決定されてもよい。UE120は、当該時間閾値に関連するパラメータを第3のパラメータとして基地局110に送信するように構成されてもよい。前に検討したように、第3のパラメータの例は、timeDurationForQCLパラメータ又はbeamSwitchTimingパラメータを含んでもよい。UE120は、前記複数の下りリンク伝送のうち、当該時間閾値の前にスケジューリングされる第1グループの下りリンク伝送と、前記時間閾値の後にスケジューリングされる第2グループの下りリンク伝送とを決定するように構成されてもよい。第1グループの下りリンク伝送の各々に対して、UE120は、単一のDCIによって示される相応なスケジューリングビームではなく、デフォルトビームを、当該下りリンク伝送に用いられる相応な実際のビームとして使用するように構成されてもよい。第2グループの下りリンク伝送の各々に対して、UE120は、当該単一のDCIによって示される相応なスケジューリングビームを当該下りリンク伝送に用いられる相応な実際のビームとして使用するように構成されてもよい。
【0065】
前に検討したように、第1グループの下りリンク伝送の各々は異なるスロットにスケジューリングされるので、各下りリンク伝送に対応する相応なデフォルトビームは、互いに異なる場合がある。UE120は、自身の能力に基づいて、第1グループの下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームが同じビームであるか又は異なるビームであるかを決定し、基地局110に当該決定された結果を示してもよい。例えば、UE120は、当該決定された結果に関連する第4のパラメータを基地局110に送信してもよい。
【0066】
幾つかの場合、UE120は、UE120が第1グループの下りリンク伝送に対してビーム切り替えを行うことができず、又は行うことを望まない指示を基地局110に送信してもよい。例えば、UE120は、基地局110に第4のパラメータを送信し、基地局110から第4のパラメータを受信してもよく、当該第4のパラメータの値は、UE120が第1グループの下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームが同じであることを望むことを示す(即ち、ビーム切り替えがない)。それに応じて、UE120は、同じビームを使用して第1グループの下りリンク伝送の各々を受信するように構成されてもよい。様々な方式で当該同じビームを決定することができる。例として、第1グループの下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームが同じであると決定することに応答して、UE120は、前記複数の下りリンク伝送のうちの最も早い下りリンク伝送に関連するデフォルトビームを、当該同じビームとして決定するように構成されてもよいが、これに制限されない。
【0067】
他の幾つかの場合、UE120は、UE120が第1グループの下りリンク伝送に対してビーム切り替えを行うことができ、又は行うことを望む指示を基地局110に送信してもよい。例えば、UE120は、基地局110に第4のパラメータを送信し、基地局110から第4のパラメータを受信してもよく、当該第4のパラメータの値は、UE120が第1グループの下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームが異なることを許可することを示す。それに応じて、UE120は、異なるビームを使用して第1グループの下りリンク伝送を受信するように構成されてもよい。例として、UE120は、第1グループの下りリンク伝送の各々に対して当該下りリンク伝送に対応するデフォルトビームを使用するように構成されてもよいが、これに制限されない。例えば、第1グループの下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームが異なるビームであってもよいと決定することに応答して、第1グループの下りリンク伝送の各々に対して、UE120は、UE120によって最近モニタリングされたサーチスペースで最も低いIDを有するCORESETに対応するビームを、当該下りリンク伝送に対応するデフォルトビームとして決定し、それを当該下りリンク伝送に用いられる相応な実際のビームとして使用してもよい。この場合、第1グループの下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビーム(即ち、相応なデフォルトビーム)は、スロットとともに変化する場合がある。
【0068】
図5A図5Cは、本開示の実施例による改良されたビーム選択方式の複数の応用例の概略図を示す。
【0069】
図5Aには、単一のDCI510と、当該DCIによってスケジューリングされる複数の下りリンク伝送520-1~520-4(520と総称する)とが示されている。当該複数の下りリンク伝送520-1~520-4は時間的に序列化されている。この例では、複数の下りリンク伝送520は、時間閾値530に基づいて、時間閾値530の前に位置する第1グループの下りリンク伝送(520-1、520-2)と、時間閾値530の後に位置する第2グループの下りリンク伝送(520-3、520-4)とに区分される。第2グループの下りリンク伝送に対して、UE120は、DCI510によってスケジューリングされる相応な受信ビームを準備できる十分な時間があるので、DCI510によって示される相応なスケジューリングビーム540-3、540-4をそれぞれ使用して下りリンク伝送520-3、520-4を実行することができる。デフォルトビーム550-1と550-2を使用して第1グループの下りリンク伝送のうちの下りリンク伝送520-1、520-2を実行する。幾つかの例では、デフォルトビーム550-1と550-2は、同じビームであってもよく、当該同じビームは、第1グループの下りリンク伝送のうちの最も早い下りリンク伝送520-1に関連するデフォルトビーム550-1であってもよい。この場合、ビーム切り替えは、伝送520-2と520-3との間でのみ発生してもよい。他の幾つかの例では、デフォルトビーム550-1と550-2は、異なるビームであってもよい。このため、伝送520-1と520-2との間でもビーム切り替えが発生する場合がある。
【0070】
図5Bには、特殊の実施例が示されている。そのうち、単一のDCIによってスケジューリングされる複数の下りリンク伝送520-1~520-4は全て時間閾値530の前に位置し、且つこれにより、全て第1グループの下りリンク伝送に区分される。この例では、第1グループの下りリンク伝送のうちの下りリンク伝送520-1~520-4の各々に対して、同じビームが使用される。当該同じビームは、第1グループの下りリンク伝送のうちの最も早い下りリンク伝送520-1に関連するデフォルトビーム550-1であってもよい。この例では、ビーム切り替えは不要である。
【0071】
図5Cには、図5Bと類似しているシナリオが示されている。そのうち、単一のDCIによってスケジューリングされる複数の下りリンク伝送520-1~520-4は全て時間閾値530の前に位置し、且つこれにより、全て第1グループの下りリンク伝送に区分される。図5Bの実施例とは異なり、図5Cの実施例では、第1グループの下りリンク伝送のうちの下りリンク伝送520-1~520-4の各々に対して、それぞれ異なる相応なデフォルトビーム550-1~550-4が使用される。この例では、異なる伝送に関連するデフォルトビームの変化に応じてビーム切り替えを行う必要がある。
【0072】
なお、図5A図5Cに示されたのは、本開示の改良されたビーム選択方式の1つ又は複数の例示的なシナリオにすぎず、本開示による1つ又は複数の態様を示すが、全ての態様を示すのではない。さらに、図5A図5Cは、単一のDCIが4つの伝送をスケジューリングする実施例を示すが、他の実施例では、単一のDCIはより多い又はより少ない伝送をスケジューリングしてもよい。また、時間閾値530の長さは異なっていてもよい。
【0073】
この節は、それぞれ基地局110とUE120に対して下りリンク伝送に用いられる各種のビームを説明した。理解すべきこととして、基地局110に関して説明された各種のビームは、基地局110が下りリンク伝送を送信するために利用可能な送信ビームであり、UE120に関して説明された各種のビームは、UE120が下りリンク伝送を受信するために利用可能な受信ビームである。また、理解すべきこととして、同じ下りリンク伝送に関連する送信ビームと受信ビームは、マッチングしたビーム対であってもよい。例えば、同じ下りリンク伝送に関連する基地局110の相応なスケジューリングビームとUE120の相応なスケジューリングビームは、同じビームではなく、マッチングした1対の送信ビーム-受信ビームであってもよい。
【0074】
本開示の改良されたビーム選択方式は、柔軟なビーム選択の仕組みを提供する。当該ビーム選択の仕組みは、単一のDCIが複数の下りリンク伝送をスケジューリングするシナリオに特に適合している。当該ビーム選択の仕組みは、前記複数の下りリンク伝送の各々に対して適切な相応な実際のビームを決定することを可能にする。例えば、UEの能力に基づいて適切な相応な実際のビームを決定し得る。52.6GHz~71GHzの帯域では、スロットの長さが減少するので、UEの能力(例えば、ビーム切り替え能力)に対してより高い要求が求められている。本開示の改良されたビーム選択方式は、異なる能力のUEが全て52.6GHz~71GHzの帯域のこの特性に適応できるようにする。
【0075】
なお、本開示の態様は、具体的な帯域に制限されない。52.6GHz~71GHz帯域以外にも、本開示の態様は、任意の適切な帯域に応用可能である。
【0076】
〔3.単一のDCIによってスケジューリングされる改良されたクロススロット伝送方式〕
〔3.1.単一のDCIによってスケジューリングされる改良されたクロススロットCSI-RS伝送方式〕
Rel.15とRel.16プロトコルでは、単一のDCIは、1つのトリガ状態(TriggerState)のみをトリガすることができる。当該トリガ状態は、複数のCSI-RS伝送に用いられる複数のリファレンス信号リソースセットを示し得る。当該複数のリファレンス信号リソースセットの各々は、相応な報告設定に関連する。したがって、当該複数のリファレンス信号リソースセットは、複数の異なる報告設定に関連付けられる。それに応じて、当該単一のDCIによってトリガされる複数のCSI-RS伝送に対して、相応な複数回のCSI報告がトリガされる。改良されたクロススロットCSI-RS伝送が必要とされる。
【0077】
図6は、本開示の実施例による方法600の例示的なフローチャートを示す。方法600は、本開示の実施例による改良されたクロススロットCSI-RS伝送を実現するために使用され得る。方法600は、基地局110側で実行されてもよい。方法600は、ステップ610~ステップ630を含んでもよい。
【0078】
ステップ610では、基地局110は、UE120に単一のDCIを送信するように構成されてもよい。当該単一のDCIは、複数のスロットにまたがる複数のCSI-RSリソースセットを示し得る。当該複数のCSI-RSリソースセットを、同じ報告設定に関連付けてもよい。つまり、当該複数のCSI-RSリソースセットの各々は、それぞれ異なる報告設定に関連付けられるのではなく、同じ報告設定に関連付けられる。具体的には、当該複数のCSI-RSリソースセットを、同じCSI ReportConfigパラメータに関連付けてもよい。あるいは、当該複数のCSI-RSリソースセットの各々に関連するCSI ReportConfigパラメータを同じ値に設定してもよい。
ステップ620では、基地局110は、当該複数のスロットの各々において、当該複数のCSI-RSリソースセットのうちの相応なCSI-RSリソースセットを使用してUE120にCSI-RS伝送を送信するように構成されてもよい。DCIによってスケジューリングされるCSI-RS伝送は、非周期的CSI-RS伝送、即ち、AP CSI-RS伝送である。送信された複数のCSI-RS伝送は、下りリンクチャネル品質を測定するために使用され得る。当該複数のCSI-RS伝送が複数のスロットにまたがるので、当該測定も複数のスロットにまたがることができる。各スロットの測定により、当該スロットにおけるCSI-RS伝送に基づく相応な測定結果を得ることができる。
【0079】
ステップ630では、基地局110は、前記同じ報告設定に基づく報告で、UE120から、当該複数のスロットの測定に関連するCSI報告を受信するように構成されてもよい。複数のスロットにまたがる複数の測定結果を統合してCSI報告を生成してもよい。当該CSI報告は、スロットにまたがる複数のCSI-RS伝送に基づいて得られるチャネル状態情報を記述し得る。複数のCSI-RSリソースセットの各々は、同じ報告設定に関連するので、各CSI-RSリソースセットを使用して送信されたCSI-RS伝送に基づいて得られる測定結果は、同じ報告設定に関連付けられ得る。当該報告設定に基づく単回の報告でUE120によってCSI報告を基地局110に送信してもよい。これは、複数の異なる報告設定による複数回の報告を回避し、オーバーヘッドを節約した。
【0080】
本開示の実施例によれば、基地局110は、各CSI-RSリソースセットの繰り返しパラメータRepetitionの値をオフOFFに設定するように構成されてもよい。Repetitionパラメータの値は、当該CSI-RSリソースセット中の全てのCSI-RSリソースが同じビームの測定に使用されるか、又は複数のビームの測定に使用されるかを示し得る。RepetitionパラメータのON値は、繰り返しがオンにされること、即ち、当該CSI-RSリソースセット中の全てのCSI-RSリソースが同じビームを繰り返して送信するために使用されることを示す。RepetitionパラメータのOFF値は、繰り返しがオフにされること、即ち、当該CSI-RSリソースセット中の各CSI-RSリソースが複数の異なるビームを送信するために使用されることを示す。例えば、ビーム走査を行うために、RepetitionパラメータのOFF値に基づいて、基地局110は、各スロットにおいて、1つのCSI-RSリソースセットの各CSI-RSリソースを使用して複数の送信ビームを送信するように構成されてもよい。
【0081】
本開示の実施例によれば、基地局110がステップ630において受信したCSI報告は、複数のスロットの各々の測定に基づいて生成される。各スロットの測定は、当該スロット内の基地局110の送信ビーム及び当該スロット内のUE120の受信ビームに基づいてもよい。前に述べたように、ビーム走査を行うために、基地局110は、各スロットにおいて、複数の送信ビームを送信するように構成されてもよい。しかしながら、UE120は、複数の受信ビームを使用してCSI-RS伝送を受信することができない場合がある。これは、特に、スロットの長さが短くなった場合、UE120が単一のスロットにおいて複数の受信ビーム間のビーム切り替えを完成させるのに十分な能力を有しない可能性があるからである。このため、UE120は、単一のスロットにおいてビーム切り替えを行うことを回避するために、当該複数のスロットの各々において単一の受信ビームを使用してCSI-RS伝送を受信するように構成されてもよい。UE120は、当該複数のスロットの各々において異なる単一の受信ビームを使用してもよい。例えば、第1のスロットの単一の受信ビームは、第2のスロットの単一の受信ビームと異なってもよい。この場合、UE120は、複数の受信ビームを複数のスロットに分散させることができ、且つ、複数のスロットにまたがって(単一のスロット内ではない)ビーム走査を完成させることができる。
【0082】
本開示の実施例によれば、基地局110及びUE120は、52.6GHz~71GHzの帯域で動作するように構成されてもよい。前に検討したように、52.6GHz~71GHzの帯域では、スロットの長さが短縮される。短縮されたスロットの長さは、UE120のビーム切り替え能力に対して比較的高い要求が求められている。UE120の複数の受信ビームを複数のスロットに分散させることによって、UE120は、単一のスロットにおいて複数回のビーム切り替えを完成させる必要がなくなり、それによって、UE120の能力に対する要求を緩和し、UE120の実装複雑度を低減した。
【0083】
図7は、本開示の実施例による方法700の例示的なフローチャートを示す。方法700は、本開示の実施例による改良されたクロススロットCSI-RS伝送を実現するために使用され得る。方法700は、UE120側で実行されてもよい。方法700は、ステップ710~ステップ730を含んでもよい。
【0084】
ステップ710では、UE120は、基地局110から単一のDCIを受信するように構成されてもよい。当該単一のDCIは、複数のスロットにまたがる複数のCSI-RSリソースセットを示すことができ、当該複数のCSI-RSリソースセットを、同じ報告設定に関連付けてもよい。
【0085】
ステップ720では、UE120は、前記複数のスロットの各々において、基地局110から当該複数のCSI-RSリソースセットのうちの相応なCSI-RSリソースセットを使用して送信したCSI-RS伝送を受信して測定を実行するように構成されてもよい。当該複数のCSI-RS伝送が複数のスロットにまたがるので、当該測定プロセスも複数のスロットにまたがることができる。各スロットの測定により、当該スロットにおけるCSI-RS伝送に基づく相応な測定結果を得ることができる。
【0086】
ステップ730では、UE120は、前記同じ報告設定に基づく報告で、基地局110に、複数のスロットの測定に関連するCSI報告を送信するように構成されてもよい。UE120は、複数のスロットにまたがる複数の測定結果を統合してCSI報告を生成するように構成されてもよい。当該CSI報告は、スロットにまたがる複数のCSI-RS伝送に基づいて得られるチャネル状態情報を記述し得る。好ましくは、UE120は、当該同じ報告設定に基づく単回の報告でCSI報告を基地局110に送信するように構成されてもよい。
【0087】
本開示の実施例によれば、各CSI-RSリソースセットの繰り返しパラメータRepetitionの値は、オフOFFに設定されてもよい。当該パラメータ値に基づいて、UE120は、基地局110が各スロットにおいて1つのCSI-RSリソースセットの各CSI-RSリソースを使用して複数の送信ビームを送信するように構成されると決定し得る。
【0088】
本開示の実施例によれば、UE120は、複数のスロットの各々において異なる単一の受信ビームを使用して測定を実行するように構成されてもよい。具体的には、UE120は、各スロットにおいて、単一の受信ビームを使用して、基地局110が複数の送信ビームを使用して送信するCSI-RS伝送を受信するように構成されてもよい。UE120は、当該受信に基づいて、当該スロットに関連する測定結果を生成し得る。このような方式によって、UE120は、複数の受信ビームを複数のスロットに分散させることができ、それにより、複数のスロットにまたがって(単一のスロット内ではない)ビーム走査を完成させることができる。UE120は、単一のスロットにおいてビーム切り替えを行うことを回避することができる。前に検討したように、スロットの長さが短い場合(例えば、UE120が52.6GHz~71GHzの帯域で動作する場合)、そのような設計は、UE120の実装複雑度を低減することができる。
【0089】
図8Aは、単一のDCIによってスケジューリングされるクロススロットCSI-RS伝送方式の例を示す。この例では、単一のDCI810は、単一のトリガ状態を通して複数のCSI-RS伝送、例えば、CSI-RS伝送830-1、830-2、830-3をスケジューリングすることができる。CSI-RS伝送830-1、830-2、830-3は、それぞれスロット820-1、820-2、820-3にスケジューリングされる。各CSI-RS伝送830-1、830-2、830-3は、それぞれ相応な報告設定840-1、840-2、840-3に関連する。結果として、単一のDCI810によってスケジューリングされる複数のCSI-RS伝送に対して、報告設定840-1、840-2、840-3にそれぞれ関連する3回の報告がトリガされる。
【0090】
図8Bは、本開示の実施例による単一のDCIによってスケジューリングされる改良されたクロススロットCSI-RS伝送方式の例を示す。図8Aと似たように、単一のDCI810は、単一のトリガ状態を通して複数のCSI-RS伝送、例えば、CSI-RS伝送830-1、830-2、830-3をスケジューリングすることができる。CSI-RS伝送830-1、830-2、830-3は、それぞれスロット820-1、820-2、820-3にスケジューリングされる。図8Aとは異なり、図8Bの例では、各CSI-RS伝送830-1、830-2、830-3は、何れも同じ報告設定840に関連する。当該報告設定840は、単回の報告850のみをトリガしてもよい。このような方式によって、報告設定を設定するオーバーヘッド及びCSI報告を配置するオーバーヘッドを減少させることができる。
【0091】
図8Bの例では、基地局110とUE120が各スロットにおいて使用する送信ビームと受信ビームがさらに示されている。第1のスロット820-1において、基地局110は、第1グループの送信ビーム860-1を使用してCSI-RS伝送を送信してビーム走査を実行するように構成されてもよい。一方、UE120は、単一の受信ビーム870-1のみを使用してこれらのCSI-RS伝送を受信してもよい。第1のスロットに関連する測定結果は、第1グループの送信ビーム860-1と受信ビーム870-1に基づいてもよい。第2のスロット820-2において、基地局110は、第2グループの送信ビーム860-2を使用してCSI-RS伝送を送信してビーム走査を実行するように構成されてもよい。一方、UE120は、単一の受信ビーム870-2のみを使用してこれらのCSI-RS伝送を受信してもよい。第2のスロットに関連する測定結果は、第2グループの送信ビーム860-2と受信ビーム870-2に基づいてもよい。第3のスロット820-3において、基地局110は、第3グループの送信ビーム860-3を使用してCSI-RS伝送を送信してビーム走査を実行するように構成されてもよい。一方、UE120は、単一の受信ビーム870-3のみを使用してこれらのCSI-RS伝送を受信してもよい。第3のスロットに関連する測定結果は、第3グループの送信ビーム860-3と受信ビーム870-3に基づいてもよい。CSI報告850は、第1~第3のスロットに対する測定結果の統合に基づいて生成されてもよい。この例では、UE120の3つの受信ビーム870-1、870-2、870-3は、UE120が単一のスロットにおいてビーム切り替えを実行する必要がないように、3つのスロットに分散される。
【0092】
本開示の改良されたクロススロットCSI-RS伝送方式は、CSI-RSの設定とCSI報告に関連するオーバーヘッドを低減した。さらに、この方式の1つ又は複数の好ましい実施例は、UEが(例えば、52.6GHz~71GHzの帯域における)短縮されたスロットの長さに適合できるようにした。しかしながら、本開示の態様は、具体的な帯域に制限されない。52.6GHz~71GHz帯域以外にも、本開示の態様は、任意の適切な帯域に応用可能である。
【0093】
〔3.2.単一のDCIによってスケジューリングされる改良されたマルチスロットSSB伝送〕
単一のDCIによってスケジューリングされるマルチスロットSSB伝送は、上述したマルチスロットCSI-RSと類似している問題に面する。本開示は、単一のDCIによってスケジューリングされる改良されたマルチスロットSSB伝送を提供する。
【0094】
図9は、本開示の実施例による方法900の例示的なフローチャートを示す。方法900は、本開示の実施例による改良されたマルチスロットSSB伝送を実現するために使用され得る。方法900は、基地局110側で実行されてもよい。
【0095】
方法900は、ステップ910~ステップ930を含んでもよい。ステップ910では、基地局110は、UE120に単一のDCIを送信するように構成されてもよい。当該単一のDCIは、複数のSSBリソースを複数のスロットにスケジューリングするように構成されてもよい。ステップ920では、基地局110は、前記複数のスロットの各々においてSSB伝送をUE120に送信するように構成されてもよい。
【0096】
本開示の実施例によれば、基地局110は、前記複数のスロットの各々において、前記複数のSSBリソースに対応する異なる方向の複数の送信ビームを使用してSSB伝送を行って下りリンクビーム走査を実行するように構成されてもよい。つまり、基地局110は、単一のスロットにおいて、異なる方向の複数の送信ビームを切り替えてSSB伝送を送信するように構成されてもよい。
【0097】
本開示の実施例によれば、前記複数のスロットの各々における下りリンクビーム走査は、前記UEの相応な単一の受信ビームに基づいてもよい。基地局110は、各スロットにおいて異なる方向の複数の送信ビームを使用することができるが、UE120は、各スロットにおいて相応な単一の受信ビームのみを使用するように構成されてもよい。また、UE120が異なるスロットにおいて使用する相応な受信ビームは、異なっていてもよい。各スロットにおける下りリンクビーム走査は、当該スロットにおいて基地局110が送信する異なる方向の複数の送信ビームと、UE120が使用する単一の受信ビームとに基づいてもよい。言い換えれば、基地局110は、単一のスロットにおいて複数の送信ビームを走査することができる。一方、UE120は、複数のスロットにまたがって(単一のスロット内ではない)複数の受信ビームを走査するように構成される。
【0098】
図10は、本開示の実施例による方法1000の例示的なフローチャートを示す。方法1000は、本開示の実施例による改良されたマルチスロットSSB伝送を実現するために使用され得る。方法1000は、UE120側で実行されてもよい。
【0099】
方法1000は、ステップ1010とステップ1020を含んでもよい。ステップ1010では、UE120は、基地局110から単一のDCIを受信するように構成されてもよい。当該単一のDCIは、複数のSSBリソースを複数のスロットにスケジューリングするように構成されてもよい。ステップ1020では、UE120は、前記複数のスロットの各々においてSSB伝送を受信するように構成されてもよい。
【0100】
本開示の実施例によれば、UE120は、各スロットにおいて単一の受信ビームを使用して基地局110からSSB伝送を受信するように構成されてもよい。UE120が異なるスロットにおいて使用する相応な受信ビームは、異なっていてもよい。このような方式によって、UE120は、複数のスロットにまたがって(単一のスロット内ではない)複数の受信ビームを走査するように構成される。
【0101】
前に述べたように、UEとは異なり、基地局110は、各スロットにおいて異なる方向の複数の送信ビームを使用することができる。したがって、各スロットにおいてUE120が基地局110から受信するSSB伝送は、基地局110が、前記複数のSSBリソースに対応する異なる方向の複数の送信ビームを使用して送信するものである。
【0102】
図11は、本開示の実施例による単一のDCIによってスケジューリングされる改良されたクロススロットSSB伝送方式の例を示す。この例では、単一のDCI1110が、複数のSSB伝送、例えば、SSB伝送1130-1、1130-2、1130-3をスケジューリングすることができる。また、SSB伝送1130-1、1130-2、1130-3は、それぞれ連続するスロット1120-1、1120-2、1120-3にスケジューリングされる。第1のスロット1120-1において、基地局110は、第1グループの送信ビーム1140-1を使用してSSB伝送を送信するように構成されてもよい。一方、UE120は、単一の受信ビーム1170-1のみを使用してこれらのSSB伝送を受信してもよい。第1のスロットに関連する測定結果は、第1グループの送信ビーム1140-1と受信ビーム1170-1に基づいてもよい。第2のスロット1120-2においては、基地局110は、第2グループの送信ビーム1140-2を使用してSSB伝送を送信するように構成されてもよい。一方、UE120は、単一の受信ビーム1170-2のみを使用してこれらのSSB伝送を受信してもよい。第2のスロットに関連する測定結果は、第2グループの送信ビーム1140-2と受信ビーム1170-2に基づいてもよい。第3のスロット1120-3において、基地局110は、第3グループの送信ビーム1140-3を使用してSSB伝送を送信するように構成されてもよい。UE120は、単一の受信ビーム1170-3のみを使用してこれらのSSB伝送を受信してもよい。第3のスロットに関連する測定結果は、第3グループの送信ビーム1140-3と受信ビーム1170-3に基づいてもよい。この例では、UE120の3つの受信ビーム1170-1、1170-2、1170-3は、3つのスロットに分散されるので、単一のスロットにおいてビーム切り替えを行う必要がない。
【0103】
本開示の実施例によれば、基地局110及びUE120は、52.6GHz~71GHzの帯域で動作するように構成されてもよい。前に検討したように、52.6GHz~71GHz帯域では、スロットの長さが短縮される場合がある。UE120の複数の受信ビームを複数のスロットに分散させることによって、UE120は、短縮された単一のスロットにおいて複数のビーム切り替えを完成させる必要がなくなる。それによって、UE120のビーム切り替え能力に対する要求を緩和し、UE120の実装複雑度を低減した。しかしながら、本開示の態様は、具体的な帯域に制限されない。52.6GHz~71GHz帯域以外にも、本開示の態様は、任意の適切な帯域に応用可能である。
【0104】
〔3.3.単一のDCIによってスケジューリングされる改良されたクロススロットSRS伝送方式〕
単一のDCIによってスケジューリングされるクロススロットSRS伝送方式は、上述したマルチスロットCSI-RS伝送、SSBと類似している問題に面する。本開示は、単一のDCIによってスケジューリングされる改良されたクロススロットSRS伝送方式を提供する。
【0105】
図12は、本開示の実施例による方法1200の例示的なフローチャートを示す。方法1200は、本開示の実施例による改良されたクロススロットSRS伝送方式を実現するために使用され得る。方法1200は、基地局110側で実行されてもよい。
【0106】
方法1200は、ステップ1210とステップ1220を含んでもよい。ステップ1210では、基地局110は、UE120に単一のDCIを送信するように構成されてもよい。当該単一のDCIは、複数のSRSリソースを含むSRSリソースセットをトリガし、当該複数のSRSリソースを複数のスロットにスケジューリングするように構成されてもよい。ステップ1220では、基地局110は、当該複数のスロットの各々においてUE120からSRS伝送を受信するように構成されてもよい。
【0107】
本開示の実施例によれば、当該複数のSRSリソースは、複数のスロットにスケジューリングされる。これにより、UE120は、複数のスロットの各々において当該複数のSRSリソースのうちの1つのSRSリソースのみを使用して伝送を行う。例えば、各スロットには、UE120が使用すべき1つのSRSリソースが割り当てられてもよい。それに応じて、UE120は、各スロットにおいて、当該1つのSRSリソースに対応する送信ビームのみを使用してSRS伝送を送信する。UE120とは異なり、基地局110は、各スロットにおいてSRSリソースセットの全てのSRSリソースに対応する複数の受信ビームを使用してUE120からSRS伝送を受信するように構成されてもよい。
上記実施例は、特に、スロットの長さが短いシナリオに適している。例えば、52.6GHz~71GHzに対して、幅が480kHz又は960kHzであるサブキャリアSCSが採用される場合がある。比較的広いサブキャリア幅は、スペクトルリソースの利用を促進するが、OFDMシンボルの持続時間を短くする。それに応じて、各スロットの長さが短くなる。この場合、UE120が単一のスロットにおいて頻繁にビームを切り替えることを要求する場合、UEの実装複雑度は著しく増加する。
【0108】
サブキャリア幅が比較的狭く(例えば、120kHz)、且つそれによりスロットの長さが比較的広い場合、代替的に、各スロットにUE120が使用すべき1つよりも多くのSRSリソースを割り当ててもよい。当該1つよりも多くのSRSリソースは、前述したSRSリソースセットのサブセットであってもよく、SRSリソースセット自体さえであってもよい。この場合、UE120は、前記複数のスロットの各々において複数のSRSリソースのうちの当該1つよりも多くのSRSリソースを使用して、SRS伝送を送信してもよい。それに応じて、UE120は、各スロットにおいて、当該1つよりも多くのSRSリソースに対応する1つよりも多くの送信ビームを使用してSRS伝送を送信することができる。この場合、前に検討したように、基地局110は、各スロットにおいてSRSリソースセットの全てのSRSリソースに対応する複数の受信ビームを使用してUE120からSRS伝送を受信するように構成されてもよい。
【0109】
本発明の実施例によれば、基地局110は、現在使用しているサブキャリアの幅に基づいて、UE120が単一のスロットにおいて単一のSRSリソースのみを使用してSRS伝送を送信することを制限するか否かを決定するように構成されてもよい。例えば、サブキャリアの幅が比較的広い場合(480kHz又は960kHz)、UE120が単一のスロットにおいて単一のSRSリソースのみを使用してSRS伝送を送信することを制限してもよい。サブキャリアの幅が比較的狭い場合(120kHz)、UE120が単一のスロットにおいて1つよりも多くのSRSリソースを使用してSRS伝送を送信することを許可してもよい。
【0110】
図13は、本開示の実施例による方法1300の例示的なフローチャートを示す。方法1300は、本開示の実施例による改良されたクロススロットSRS伝送方式を実現するために使用され得る。方法1300は、UE120側で実行されてもよい。
【0111】
方法1300は、ステップ1310とステップ1320を含んでもよい。ステップ1310では、UE120は、基地局110から単一のDCIを受信するように構成されてもよい。当該単一のDCIは、複数のSRSリソースを含むSRSリソースセットをトリガし、前記複数のSRSリソースを複数のスロットにスケジューリングするように構成されてもよい。ステップ1320では、UE120は、前記複数のスロットの各々においてSRS伝送を基地局110に送信するように構成されてもよい。UE120は、SRS伝送を送信することにより、上りリンクビーム走査、コードブック又は非コードブックに基づく伝送、上りリンク測位、又はUE120の送信アンテナの切り替えを完成させることができる。
【0112】
本開示の実施例によれば、UE120は、前記複数のスロットの各々において複数のSRSリソースのうちの1つのSRSリソースのみを使用してSRS伝送を送信するように構成されてもよい。これにより、UE120は、単一のスロットにおいてビーム切り替えを行う必要がなくなる。例えば、サブキャリア幅が比較的広い(例えば、480kHz又は960kHz)場合にこのような構成を応用することができる。
【0113】
本開示の他の実施例によれば、UE120は、前記複数のスロットの各々において前記複数のSRSリソースのうちの1つよりも多くのSRSリソースを使用してSRS伝送を送信するように構成されてもよい。それに応じて、UE120は、各スロットにおいて、当該1つよりも多くのSRSリソースに対応する1つよりも多くの送信ビームを使用してSRS伝送を送信することができる。これにより、UE120は、単一のスロットにおいて所定数のビーム切り替えを行うことができる。例えば、サブキャリア幅が比較的狭い(例えば、120kHz)場合に、このような構成を応用することができる。
【0114】
本発明の実施例によれば、単一のスロットに割り当てられるSRSリソースの数は、サブキャリアの幅に負の相関を示し、且つ/又はUE120の能力に正の相関を示してもよい。言い換えれば、比較的広いサブキャリアが応用される場合、単一のスロットに割り当てられるSRSリソースの数は、比較的少なくてもよい(例えば、単一)。また、UE120の能力が比較的弱い場合には、単一のスロットに割り当てられるSRSリソースの数は、比較的少なくてもよい(例えば、単一)。
【0115】
図14Aは、本開示の実施例による単一のDCIによってスケジューリングされる改良されたクロススロットSRS伝送方式の例を示す。図14Aでは、単一のDCI1410は、複数のSRS伝送、例えば、SRS伝送1430-1、1430-2、1430-3をスケジューリングすることができる。また、SRS伝送1430-1、1430-2、1430-3は、それぞれ連続するスロット1420-1、1420-2、1420-3にスケジューリングされる。スロット1420-1、1420-2、1420-3の各々は、比較的短い場合がある。第1のスロット1420-1において、基地局140は、1グループの受信ビーム1440を使用してSRS伝送を受信するように構成されてもよい。一方、UE120は、単一の送信ビーム1450-1のみを使用してSRS伝送を送信してもよい。第1のスロットに関連する測定結果は、1グループの受信ビーム1440と送信ビーム1450-1に基づいてもよい。第2のスロット1420-2において、基地局140は、1グループの受信ビーム1440を使用してSRS伝送を受信するように構成されてもよい。一方、UE120は、単一の送信ビーム1450-2のみを使用してSRS伝送を送信してもよい。第2のスロットに関連する測定結果は、1グループの受信ビーム1440と送信ビーム1450-2に基づいてもよい。第3のスロット1420-3においては、基地局140は、1グループの受信ビーム1440を使用してSRS伝送を受信するように構成されてもよい。一方、UE120は、単一の送信ビーム1450-3のみを使用してSRS伝送を送信してもよい。第3のスロットに関連する測定結果は、1グループの受信ビーム1440と送信ビーム1450-3に基づいてもよい。この例では、UE120の複数の送信ビームは、複数のスロットに分散される。それにより、単一のスロットにおいてビーム切り替えを実行することを回避する。幾つかの実施例では、基地局110が第1のスロット1420-1、第2のスロット1420-2、第3のスロット1420-2の各々において使用する1グループの受信ビーム1440は、例えば、上りリンクビーム走査に用いられる同じグループのビームであってもよい。他の実施例では、基地局110が各スロットにおいて使用する1グループの受信ビーム1440は、スロットにまたがって変化してもよいが、これに制限されない。
【0116】
図14Bは、本開示の実施例による単一のDCIによってスケジューリングされる改良されたクロススロットSRS伝送方式の別の例を示す。図14Bでは、単一のDCI1410は、複数のSRS伝送、例えば、SRS伝送1430-1、1430-2、1430-3をスケジューリングすることができる。また、SRS伝送1430-1、1430-2、1430-3は、それぞれ連続するスロット1420-1、1420-2、1420-3にスケジューリングされる。図14Aの例とは異なり、図14Bでは、スロット1420-1、1420-2、1420-3の各々は、比較的長い場合がある。第1のスロット1420-1において、基地局140は、1グループの受信ビーム1440を使用してSRS伝送を受信するように構成されてもよい。一方、UE120は、1グループの送信ビーム1450-1を使用してSRS伝送を送信してもよい。第2のスロット1420-2において、基地局140は、1グループの受信ビーム1440を使用してSRS伝送を受信するように構成されてもよい。一方、UE120は、1グループの送信ビーム1450-2を使用してSRS伝送を送信してもよい。第3のスロット1420-3において、基地局140は、1グループの受信ビーム1440を使用してSRS伝送を受信するように構成されてもよい。一方、UE120は、1グループの送信ビーム1450-3を使用してSRS伝送を送信してもよい。各グループの送信ビーム1450-1、1450-2、1450-3は、単一のDCI1410によってスケジューリングされるSRSリソースセットのうちの、1つより多くのSRSリソースを含み得る1つのSRSリソースサブセットに対応してもよい。
【0117】
本開示の実施例によれば、基地局110及びUE120は、52.6GHz~71GHzの帯域で動作するように構成されてもよい。52.6GHz~71GHzの帯域では、比較的広いサブキャリア幅と、短縮されるスロットの長さが採用されることが予想される。本開示の態様は、UE120の複数の送信ビームを複数のスロットに分散させることによって、UE120のビーム切り替え能力に対する要求を緩和し、UE120の実装複雑度を低減した。なお、本開示の態様は、具体的な帯域に制限されない。52.6GHz~71GHz帯域以外にも、本開示の態様は、任意の適切な帯域に応用可能である。
【0118】
〔4.COTによってトリガ/アクティブ化される信号/チャネル伝送方式〕
Rel.16のアンライセンス帯域設計では、ネットワーク側機器(例えば、基地局)は、チャネルをモニタリングし、チャネルが利用可能な特定時間帯をCOTとして決定することを担当する。ネットワーク側機器は、DCI中のCOTメッセージを介して、UEに当該特定時間帯を指示する。基地局とUEとの間の幾つかの信号伝送又はチャネル伝送は、当該特定時間帯外である場合がある。そのような状況が生じる場合、通常、追加のDCIシグナリングを使用して、特定時間帯外の伝送を再スケジューリングすることができる。このような方式は、追加のシグナリングオーバーヘッドを必要とする。本開示は、改良された態様を提供し、COTによってトリガ/アクティブ化される信号/チャネル伝送を提供する。
【0119】
〔4.1.COTによってトリガされる信号/チャネル伝送方式〕
図15は、本開示の実施例による方法1500の例示的なフローチャートを示す。方法1500は、本開示の実施例によるCOTによってトリガされる信号/チャネル伝送方式を実現するために使用され得る。方法1500は、基地局110側で実行されてもよい。方法1500は、ステップ1510~ステップ1540を含んでもよい。
【0120】
ステップ1510では、基地局110は、基地局110とUE120との間の第1の伝送に関連し得る第1のオフセット量を設定するように構成されてもよい。本開示の実施例によれば、第1の伝送は、上りリンク伝送又は下りリンク伝送であってもよい。また、第1の伝送は、信号伝送又はチャネル伝送であってもよい。第1のオフセット量は、時間量に関連してもよい。様々な方式で第1のオフセット量を表してもよい。例として、ナノ秒、マイクロ秒、ミリ秒などの時間単位又はOFDMシンボルの数で第1のオフセット量を記述してもよい。他の例では、パーセンテージで第1のオフセット量を記述してもよい。
【0121】
ステップ1520では、基地局110は、基地局110とUE120に関連するCOTを設定するように構成されてもよい。COTは、基地局110とUE120がアンライセンス帯域で互いに通信することが許可される特定時間帯を示してもよい。基地局110とUE120がCOT外で通信することは許可されない。COTは、COTメッセージに含まれて基地局110とUE120との間で伝送されてもよい。例えば、COTメッセージには、COTの開始時刻と持続時間が含まれてもよい。幾つかの実施例では、基地局110によってCOTメッセージを生成してUE120に送信してもよい。COTメッセージは、DCI(例えば、DCI_2.0)によってUE120に送信されてもよい。他の幾つかの実施例では、基地局110は、UE120からCOTメッセージを受信してもよい。
【0122】
ステップ1530では、基地局110は、COTと第1のオフセット量とに基づいて、第1の伝送に用いられる特定時間を算出するように構成されてもよい。任意の予め設定された方式でCOTと第1のオフセット量を組み合わせて当該特定時間を得てもよい。例えば、当該特定時間は、COTの開始時刻から後方に第1のオフセット量だけオフセットした時間、又はCOTの終了時刻から前方に第1のオフセット量だけオフセットした時間として算出されてもよい。第1のオフセット量がパーセンテージである場合、当該特定時間は、COTの開始時刻からCOTの持続時間の所定割合が経過した時刻として算出してもよい。
【0123】
ステップ1540では、基地局110は、算出された特定時間に第1の伝送を実行するように構成されてもよい。幾つかの実施例では、第1の伝送は、下りリンク伝送であってもよく、基地局110が第1の伝送を実行することは、基地局110がUE120に第1の伝送を送信することを指す。他の幾つかの実施例では、第1の伝送は、上りリンク伝送であってもよく、基地局110が第1の伝送を実行することは、基地局110がUE120から第1の伝送を受信することを指す。なお、当該第1の伝送の実行は、追加の動的シグナリングのトリガを必要とせず、当該特定時間に達すると自動的に実行されてもよい。例として、基地局110は、COTに入った後、タイマーをオンにしてもよい。当該タイマーは、第1のオフセット量後に期限が切れる。タイマーの期限が切れると、基地局110は、第1の伝送を実行してもよい。
【0124】
本開示の実施例によれば、第1の伝送を実行する前に、基地局110は、さらに算出された特定時間がCOTによって示される特定時間帯内であるか否かを決定してもよい。算出された特定時間がCOTによって示される特定時間帯内であると決定することに応答して、基地局110は、当該特定時間に第1の伝送を実行するように構成されてもよい。算出された特定時間が当該特定時間帯外である(例えば、第1のオフセット量がCOTの持続時間よりも大きい場合)と決定することに応答して、基地局110は、第1の伝送の実行を放棄するように構成されてもよい。
【0125】
本開示の実施例によれば、様々な適切な方式で第1のオフセット量を設定することができる。例えば、RRCシグナリング、COTメッセージ、又はそれらの組み合わせにより第1のオフセット量を設定してもよい。
【0126】
幾つかの実施例では、RRCシグナリングにより第1のオフセット量を設定してもよい。例えば、基地局110は、第1のオフセット量に関連する情報をRRCシグナリングに設定し、RRCシグナリングをUE120に送信するように構成されてもよい。RRCシグナリングにおける第1のオフセット量に関連する情報は、第1のオフセット量自体であってもよい。RRCシグナリングは上位層のシグナリングに属するため、このような設定方式では、第1のオフセット量は、比較的低いダイナミクスを有する。この場合、新たなRRCシグナリングにより第1のオフセット量に関連する情報が再設定されない場合、基地局110とUE120に関連する複数のCOTは、同じ第1のオフセット量に関連付けられる。
【0127】
他の幾つかの実施例では、COTメッセージにより第1のオフセット量を設定してもよい。例えば、第1のオフセット量は、COTと共にCOTメッセージに含まれて、基地局110とUE120との間で伝送されてもよい。この場合、基地局110とUE120に関連する各COTは、当該COTに特定の第1のオフセット量の値を有する。当該第1のオフセット量の値は、当該COTを示すCOTメッセージにより設定される。異なるCOTに関連する第1のオフセット量は、異なっていてもよいし、同じであってもよい。幾つかの実施例では、COTメッセージはDCIを介して送信され得るので、このような設定方式における第1のオフセット量は、比較的高いダイナミクスを有する。
【0128】
他の実施例では、RRCシグナリング及びCOTメッセージの両方に基づいて第1のオフセット量を設定してもよい。例えば、基地局110は、複数の選択可能なオフセット量を含むリストをRRCシグナリングに設定してもよい。また、COTメッセージを使用して、オフセット量インデックスを設定してもよい。選択可能なオフセット量のリストにおける当該オフセット量インデックスに対応する選択可能なオフセット量を第1のオフセット量として設定してもよい。選択可能なオフセット量のリストの設定は、比較的低いダイナミクスを有する。一方、オフセット量インデックスの設定は、比較的高いダイナミクスを有してもよい。
【0129】
本開示の実施例によれば、UE120の優先度に基づいて第1のオフセット量の大きさを設定してもよい。異なる優先度を有する複数のUE120に対して、異なる第1のオフセット量を設定してもよい。優先度の高いUE120に対して、小さい第1のオフセット量を設定してもよい。それにより、基地局110と当該UE120は、COTに入った後、可能な限り早く第1の伝送を実行することができる。優先度が低いUE120に対して、大きい第1のオフセット量を設定してもよい。それにより、基地局110と当該UE120との間の第1の伝送は、COTにおける比較的遅い時に実行されるか、次のCOTに実行されるか、又は実行されないようにする。
【0130】
選択的に、COTメッセージは、第1の伝送をトリガするか否かの指示をさらに含んでもよい。COTメッセージが第1の伝送をトリガしないことを示す場合、基地局110は、第1の伝送の実行を放棄してもよい。そうでない場合、基地局110は、算出された特定時間に第1の伝送を実行してもよい。
【0131】
幾つかの実施例で、基地局110によってCOTメッセージを生成してもよい。これらの実施例では、基地局110は、リッスンビフォアトーク(Listen Before Talk、LBT)動作を実行して基地局110とUE120がアンライセンス帯域で互いに通信することが許可される特定時間帯、即ち、当該基地局110とUE120に関連するCOTを決定するように構成されてもよい。例えば、基地局110は、アンライセンス帯域のチャネルのエネルギーを検出し、チャネルのエネルギーが閾値を下回る時間帯を、基地局110とUE120が通信することを許可するCOTとして決定するように構成されてもよい。基地局110は、決定されたCOTをCOTメッセージに含め、DCIを介して当該COTメッセージをUE120に送信してもよい。選択的に、前に述べたように、基地局110は、第1のオフセット量に関連する情報を、生成したCOTメッセージに含めてもよい。
【0132】
これらの実施例では、第1の伝送は、各種の下りリンク伝送を含んでもよい。幾つかの例では、第1の伝送は、下りリンクリファレンス信号(Downlink Reference Signal、DL RS)伝送であってもよい。COTによってトリガされるDL RS伝送は、チャネル測定を実行するために使用され得る。既存の周期的CSI-RS伝送のうちの一回又は複数回の伝送がCOT外であり、欠落したチャネル測定をもたらす場合がある。欠落したチャネル測定を補償するために、COTによってトリガされるDL RS伝送は、周期的CSI-RS伝送の代わりに、又は周期的CSI-RS伝送と組み合わせて使用されてもよい。他の幾つかの例では、第1の伝送は、PDSCH伝送であってもよい。COTによってトリガされるPDSCH伝送は、下りリンクユーザデータを伝送するために使用され得る。既存の半静的PDSCH(Semi-Persistent PDSCH、SP PDSCH)伝送は、周期的であり、そのうちの1つ又は複数のPDSCH伝送は、COT外であり実行できない場合がある。PDSCH伝送の信頼性を確保するために、COTによってトリガされるPDSCH伝送は、半静的PDSCH伝送の代わりに、又は半静的PDSCH伝送と組み合わせて使用されてもよい。
他の幾つかの実施例では、基地局110は、UE120からCOTメッセージを受信してもよい。当該COTメッセージは、UE120がLBT動作に基づいて決定したCOTを含んでもよい。選択的には、当該COTメッセージは、第1のオフセット量に関連する情報をさらに含んでもよい。この場合、基地局110は、当該COTメッセージから第1のオフセット量に関連する情報を抽出し、それに応じて、当該情報に基づいて、基地局110が使用する第1のオフセット量を設定してもよい。
【0133】
これらの実施例では、第1の伝送は、各種の上りリンク伝送を含んでもよい。幾つかの例では、第1の伝送は、上りリンクリファレンス信号(Uplink Reference Signal、UL RS)伝送を含んでもよい。COTによってトリガされるUL RS伝送は、既存の周期的上りリンクリファレンス信号伝送の代わりに、又はそれと組み合わせて使用されてもよい。他の幾つかの例では、第1の伝送は、PUSCH伝送を含んでもよい。COTによってトリガされるPUSCH伝送は、既存の半静的PUSCH(Semi-Persistent PUSCH、SP PUSCH)伝送の代わりに、又はそれと組み合わせて使用されてもよい。他の幾つかの例では、第1の伝送は、PUCCH伝送をさらに含んでもよい。COTによってトリガされるPUCCH伝送は、既存の半静的PUCCH(Semi-Persistent PUCCH、SP PUCCH)伝送の代わりに、又はそれと組み合わせて使用されてもよい。
【0134】
図16は、本開示の実施例による方法1600の例示的なフローチャートを示す。方法1600は、本開示の実施例によるCOTによってトリガされる信号/チャネル伝送方式を実現するために使用され得る。方法1600は、UE120側で実行されてもよい。方法1600は、ステップ1610~ステップ1640を含んでもよい。
【0135】
ステップ1610では、UE120は、基地局110とUE120との間の第1の伝送に関連し得る第1のオフセット量を設定するように構成されてもよい。前に述たように、第1の伝送は、上りリンク伝送、例えば、UL RS伝送、PUCCH伝送、PUSCH伝送などであってもよい。代替的に、第1の伝送は、下りリンク伝送、例えば、DL RS伝送、PDSCH伝送などであってもよい。第1の伝送は、信号伝送、例えば、UL RS伝送、DL RS伝送などであってもよい。代替的に、第1の伝送は、チャネル伝送、例えば、PUCCH伝送、PUSCH伝送、PDSCH伝送などであってもよい。
【0136】
ステップ1620では、UE120は、基地局とUE120に関連するCOTを設定するように構成されてもよい。COTは、基地局110とUE120がアンライセンス帯域で互いに通信することが許可される特定時間帯を示してもよい。基地局110とUE120がCOT外で通信することは許可されない。COTは、COTメッセージに含まれて基地局110とUE120との間で伝送されてもよい。幾つかの実施例では、UE120は、基地局110からCOTメッセージを受信してもよい。他の幾つかの実施例では、UE120は、COTメッセージを生成して基地局110に送信してもよい。
【0137】
ステップ1630では、UE120は、COTと第1のオフセット量とに基づいて、第1の伝送に用いられる特定時間を算出するように構成されてもよい。任意の予め設定された方式でCOTと第1のオフセット量を組み合わせて当該特定時間を得てもよい。例えば、当該特定時間は、COTの開始時刻と第1のオフセット量との和、又はCOTの終了時刻と第1のオフセット量との差として算出されてもよい。第1のオフセット量もパーセンテージである場合、当該特定時間は、COTの開始時刻からCOTの持続時間の所定割合が経過した時間として算出してもよい。
【0138】
ステップ1640では、UE120は、算出された特定時間に第1の伝送を実行するように構成されてもよい。第1の伝送が下りリンク伝送であってもよい場合、UE120は、算出された特定時間に基地局110から当該第1の伝送を受信するように構成されてもよい。第1の伝送が上りリンク伝送であってもよい場合、UE120は、算出された特定時間に基地局110に当該第1の伝送を送信するように構成されてもよい。当該第1の伝送の実行は、追加の動的シグナリングのトリガを必要とせず、当該特定時間に達すると自動的に実行されてもよい。
【0139】
本開示の実施例によれば、第1の伝送を実行する前に、UE120は、さらに算出された特定時間がCOTによって示される特定時間帯内であるか否かを決定してもよい。算出された特定時間がCOTによって示される特定時間帯内であると決定することに応答して、UE120は、当該特定時間に第1の伝送を実行するように構成されてもよい。そうでない場合、UE120は、第1の伝送の実行を放棄するように構成されてもよい。
【0140】
方法1500に関して上記で詳細に説明したように、UE120と基地局110が各COTに関連付ける第1のオフセット量が一致する限り、様々な適切な方式で第1のオフセット量を設定することができる。例として、UE120は、RRCシグナリング、COTメッセージ、又はそれらの組み合わせにより第1のオフセット量を設定してもよいが、それらに制限されない。
【0141】
幾つかの実施例では、UE120は、少なくとも部分的に基地局110から受信されるRRCシグナリングに基づいて、前記第1のオフセット量を設定するように構成されてもよい。具体的には、UE120は、基地局110からのRRCシグナリングを解析することにより、第1のオフセット量に関連する情報を取得し、第1のオフセット量に関連する当該情報に基づいて、UE120が使用する第1のオフセット量を設定してもよい。
【0142】
他の幾つかの実施例では、UE120は、少なくとも部分的にCOTメッセージを使用して、第1のオフセット量を設定するように構成されてもよい。例えば、UE120は、基地局110からのCOTメッセージを解析することにより、第1のオフセット量に関連する情報を取得し、第1のオフセット量に関連する当該情報に基づいて、UE120が使用する第1のオフセット量を設定してもよい。代替的に、COTメッセージがUE120によって生成される場合、UE120によって第1のオフセット量を当該COTメッセージに含めて基地局110に送信してもよい。
【0143】
他の実施例では、UE120は、RRCシグナリング及びCOTメッセージの両方に基づいて第1のオフセット量を設定してもよい。具体的に、UE120は、RRCシグナリングから選択可能なオフセット量のリストを抽出し、COTメッセージを使用してオフセット量インデックスを設定し、選択可能なオフセット量のリストにおけるオフセット量インデックスに対応する選択可能なオフセット量を、UE120が使用する第1のオフセット量として設定してもよい。
【0144】
本開示の実施例によれば、UE120の優先度に基づいて第1のオフセット量の大きさを設定してもよい。異なる優先度のUE120には、異なる第1のオフセット量が設定されてもよい。優先度の高いUE120には、小さい第1のオフセット量が設定されてもよい。優先度の低いUE120には、大きい第1のオフセット量が設定されてもよい。UE120の優先度は、UE120のタイプ又はUE120により実行されているサービスのタイプによって決定されてもよい。例えば、人命救助、安全警告に関連するUE120、又は緊急コールを行っているUE120には、最も高い優先度が割り当てられてもよい。ストリーミングデバイスとしてのUE120又は通常コールを実行しているUE120には、中間の優先度が割り当てられてもよい。幾つかのMTCデバイスや、周期的更新又はバックグラウンドハンドシェイクサービスのみを実行するUE120には、低い優先度が割り当てられてもよい。
【0145】
本開示の実施例によれば、基地局110とUE120との間で伝送されるCOTメッセージは、選択的に、第1の伝送をトリガするか否かの指示をさらに含んでもよい。COTメッセージが第1の伝送をトリガしないことを示す場合、UE120は、第1の伝送の実行を放棄してもよい。そうでない場合、UE120は、算出された特定時間に第1の伝送を実行してもよい。
【0146】
幾つかの実施例では、UE120は、基地局110からCOTメッセージを受信してもよい。当該COTメッセージは、基地局110がLBT動作に基づいて決定したCOTを含んでもよい。選択的には、当該COTメッセージは、第1のオフセット量に関連する情報をさらに含んでもよい。この場合、UE120は、当該COTメッセージから第1のオフセット量に関連する情報を抽出し、それに応じて、UE120が使用する第1のオフセット量を設定してもよい。これらの実施例では、第1の伝送は、各種の下りリンク伝送、例えば、前に述べたDL RS伝送、PDSCH伝送などを含んでもよい。
【0147】
他の幾つかの実施例では、UE120によってCOTメッセージを生成してもよい。これらの実施例では、UE120は、LBT動作を実行して、基地局110とUE120がアンライセンス帯域で互いに通信することが許可される特定時間帯、即ち、当該基地局110とUE120に関連するCOTを決定するように構成されてもよい。例えば、UE120は、アンライセンス帯域のチャネルのエネルギーを検出し、チャネルのエネルギーが閾値を下回る時間帯を、基地局110とUE120が通信することを許可するCOTとして決定するように構成されてもよい。UE120は、決定されたCOTをCOTメッセージに含め、当該COTメッセージを基地局110に送信してもよい。UE120が実行するLBTが指向性である場合(即ち、UE120が特定の方向のビームを有する受信機を使用してLBTを完成させる場合)、当該COTメッセージは、当該特定の方向に関連する情報を含み得る指向性COTメッセージであってもよい。即ち、指向性LBTは、指向性COTメッセージを生成する。選択的に、前に述べたように、UE120は、第1のオフセット量に関連する情報を、生成されたCOTメッセージに含めてもよい。これらの実施例では、第1の伝送は、各種の上りリンク伝送、例えば、前に述べたUL RS伝送、PUSCH伝送、PUCCH伝送などを含んでもよい。
【0148】
図17Aは、COTに関連する伝送の例を示す。この例では、基地局110は、それぞれCOTメッセージ1710-1と1710-2によって相応なCOT1720-1とCOT1720-2をトリガする。基地局110とUE120は、周期的伝送1730を実行することを望む。ここで、周期的伝送1730は、例えば、周期的CSI-RS伝送、半静的PDSCH伝送、周期的上りリンクRS伝送、半静的PUSCH伝送、又は半静的PUCCH伝送などのうちのいずれか1つであってもよい。図に示すように、周期的伝送1730の第1の伝送1730-1は、COT1720-1内であるので、実行されることができる。周期的伝送1730の第2の伝送1730-2は、何のCOT内でもないので、実行されることができない。実行されない第2の伝送1730-2を補うために、基地局110は、追加のDCI1740によって伝送1750を動的にトリガする必要がある。
【0149】
より具体的な例として、周期的伝送1730は、例えば、周期的CSI-RS伝送であってもよい。高帯域のビーム障害回復では、UE120は、当該周期的CSI-RS伝送に依存してチャネルのビーム品質を監視する。しかし、COT外である場合、周期的ビーム障害監視信号又は新たなビームの発見信号を基地局110から送信することができず、UE120は、チャネル品質をリアルタイムに監視することができない。したがって、以前見逃された周期的CSI-RS伝送1730-2を補うために、基地局110は、追加のDCI1740によって非周期的CSI-RS伝送1750を動的にトリガする必要がある。トリガされた非周期的CSI-RS伝送1750は、見逃された周期的CSI-RS伝送1730-2と同じQCL-TypeD想定を使用する必要がある。
【0150】
図17Bは、本開示の実施例によるCOTによってトリガされた信号/チャネル伝送方式の例を示す。それぞれCOTメッセージ1710-1と1710-2によって相応なCOT1720-1とCOT1720-2をトリガする。これらのCOTメッセージは、基地局110によってUE120に送信されてもよく、又はUEによって基地局110に送信されてもよい。COT1720-1又はCOT1720-2の各々に対して、当該COTの開始時刻からの第1のオフセット量1770-1又は1770-2の後に、相応な第1の伝送1760-1又は1760-2は自動的に実行される。つまり、第1の伝送1760-1又は1760-2は、それぞれCOT1720-1又はCOT1720-2によってトリガされ、追加のDCI(例えば、図17AにおけるDCI1740)によって動的にトリガされる必要はない。前に検討したように、基地局110とUE120は、RRCシグナリング(図示せず)、COTメッセージ1710、又は両者の組み合わせによって、第1のオフセット量1770-1と第2のオフセット量1770-2を設定してもよい。設定される第1のオフセット量1770-1と第2のオフセット量1770-2は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。図17Aの例と比較して、図17Bの例は、追加のDCI1740を回避し、オーバーヘッドを節約した。
【0151】
なお、図17Bには図17Aにおける周期的伝送1730は示されていないが、図17Bでは、選択的に周期的伝送1730が保留されてもよい。例えば、図17Bの第1の伝送1760は、図17Aの周期的伝送1730と組み合わせて使用されてもよい。このような例では、周期的伝送1730-1はCOT1720-1において正常に実行され得るので、COT1720-1において第1の伝送1760-1を実行しなくてもよい。周期的伝送1730-2(どのCOT内にもない)は実行できないので、COTメッセージ1710-2によってCOT1710-2に第1の伝送1760-2を実行して周期的伝送1730-2の欠落を補償すべきであることを示してもよい。この場合、COTメッセージ1710-2は、第1の伝送を実行すべきである指示を含んでもよく、COTメッセージ1710-1は、第1の伝送を実行すべきである指示を含まなくてもよい。第1の伝送1760-2は、対応する欠落した周期的伝送1730-2と同じ又は類似の設定を採用してもよい。例えば、周期的伝送1730-2がCSI-RS伝送である場合、第1の伝送1760-2は、DL RS伝送であってもよく、周期的伝送1730-2と同じQCL-TypeD想定を採用してもよい。
【0152】
〔4.2.COTによってアクティブ化される信号/チャネル伝送方式〕
図18は、本開示の実施例による方法1800の例示的なフローチャートを示す。方法1800は、本開示の実施例によるCOTによってアクティブ化された信号/チャネル伝送方式を実現するために使用され得る。方法1800は、基地局110側で実行されてもよい。方法1800は、ステップ1810~ステップ1840を含んでもよい。
【0153】
ステップ1810では、基地局110は、基地局110とUE120に関連するCOTを決定するように構成されてもよい。前に検討したように、COTは、基地局110とUE120がアンライセンス帯域で互いに通信することが許可される特定時間帯を示してもよい。基地局110とUE120がCOT外で通信することは許可されない。COTは、COTメッセージに含まれて基地局110とUE120との間で伝送されてもよい。例えば、COTメッセージには、COTの開始時刻と持続時間が含まれてもよい。幾つかの実施例では、基地局110によってCOTメッセージを生成してUE120に送信してもよい。COTメッセージは、DCI(例えば、DCI_2.0)によってUE120に送信されてもよい。他の幾つかの実施例では、基地局110は、UE120からCOTメッセージを受信してもよい。
【0154】
ステップ1820では、基地局110は、UE120との周期的伝送のうちの特定の伝送の予想伝送時間が前記COT内であるか否かを決定するように構成されてもよい。周期的伝送の各2回の隣接する伝送間の時間間隔は、予め設定された所定間隔である。このため、最初の伝送/前回の伝送とこの所定間隔に基づいて毎回の伝送の予想伝送時間を決定することができる。特定の伝送について決定された予想伝送時間とCOTとの比較に基づいて、予想伝送時間がCOT内であるか否かを決定してもよい。幾つかの実施例では、基地局110とUE120との間の周期的伝送は、下りリンク伝送であってもよく、下りリンクの半静的リファレンス信号(Semi-Persistent Reference Signal、SP RS)伝送、半静的スケジューリング物理下りリンク共有チャネル(Semi-Persistent Scheduling PDSCH、SPS PDSCH)伝送などを含むが、これらに限定されない。幾つかの実施例では、基地局110とUE120との間の周期的伝送は、上りリンク伝送であってもよく、上りリンクの半静的サウンディングリファレンス信号(Semi-Persistent Sounding Reference Signal、SP SRS)伝送、構成許可物理上りリンク共有チャネル(Configured Grant PUSCH、CG PUSCH)伝送を含むが、これらに限定されない。
【0155】
ステップ1820において特定の伝送の予想伝送時間がCOT内でないと決定することに応答して、方法1800は、ステップ1830に進んでもよい。ステップ1830では、基地局110は、当該特定の伝送を非アクティブ化状態の伝送として決定するように構成されてもよい。ステップ1820において特定の伝送の予想伝送時間がCOT内であると決定することに応答して、方法1800は、ステップ1840に進んでもよい。ステップ1840では、基地局110は、当該特定の伝送をアクティブ化状態の伝送として決定するように構成されてもよい。
【0156】
幾つかの実施例では、基地局110によってCOTメッセージを生成してもよい。これらの実施例では、基地局110は、LBT動作を実行し、当該LBT動作に基づいて基地局110とUE120がアンライセンス帯域で互いに通信することが許可される特定時間帯、即ち、当該基地局110とUE120に関連するCOTを決定するように構成されてもよい。例えば、基地局110は、アンライセンス帯域のチャネルのエネルギーを検出し、チャネルのエネルギーが閾値を下回る時間帯を、基地局110とUE120が通信することを許可するCOTとして決定するように構成されてもよい。基地局110は、決定されたCOTをCOTメッセージに含め、DCI(例えば、DCI_2.0)を介して当該COTメッセージをUE120に送信してもよい。これらの実施例では、周期的伝送の例は、各種の下りリンクの周期的伝送、例えば、下りリンクのSP RS伝送又はSPS PDSCH伝送を含んでもよい。
【0157】
他の幾つかの実施例では、基地局110は、UE120からCOTメッセージを受信し、UE120からの当該COTメッセージに基づいて前記COTを決定してもよい。当該COTメッセージは、UE120がLBT動作に基づいて決定したCOTを含んでもよい。これらの実施例では、周期的伝送の例は、各種の上りリンクの周期的伝送、例えば、上りリンクのSP SRS伝送又はCG PUSCH伝送を含んでもよい。
【0158】
本開示の実施例によれば、基地局110は、さらに、選択的に、非アクティブ化状態として決定された特定の伝送を実行することなく、アクティブ化状態として決定された特定の伝送を実行するように構成されてもよい。周期的伝送が下りリンク伝送である実施例では、基地局110が特定の伝送を実行することは、基地局110がUE120に当該特定の伝送を送信することを含んでもよい。周期的伝送が上りリンク伝送である実施例では、基地局110が特定の伝送を実行することは、基地局110がUE120から当該特定の伝送を受信することを含んでもよい。
【0159】
本開示の実施例によれば、基地局110は、当該周期的伝送の実行が完了するまで、周期的伝送のうちの毎回の伝送に対して方法1800を実行するように構成されてもよい。
図19は、本開示の実施例による方法1900の例示的なフローチャートを示す。方法1900は、本開示の実施例によるCOTによってアクティブ化される信号/チャネル伝送方式を実現するために使用され得る。方法1900は、UE120側で実行されてもよい。方法1900は、ステップ1910~ステップ1940を含んでもよい。
【0160】
ステップ1910では、UE120は、基地局110とUE120に関連するCOTを決定するように構成されてもよい。前に検討したように、COTは、基地局110とUE120がアンライセンス帯域で互いに通信することが許可される特定時間帯を示してもよい。COTは、COTメッセージに含まれて基地局110とUE120との間で伝送されてもよい。幾つかの実施例では、UE120は、基地局110からCOTメッセージを受信してもよい。他の幾つかの実施例では、UE120によってCOTメッセージを生成して基地局110に送信してもよい。
【0161】
ステップ1920では、UE120は、基地局110との周期的伝送のうちの特定の伝送の予想伝送時間が前記COT内であるか否かを決定するように構成されてもよい。例えば、最初の伝送/前回の伝送と周期的伝送との間の所定間隔に基づいて毎回の伝送の予想伝送時間を決定してもよい。特定の伝送について決定された予想伝送時間とCOTとの比較に基づいて、予想伝送時間が前記COT内であるか否かを決定してもよい。
【0162】
ステップ1920において特定の伝送の予想伝送時間がCOT内でないと決定することに応答して、方法1900は、ステップ1930に進んでもよい。ステップ1930では、UE120は、特定の伝送を非アクティブ化状態の伝送として決定するように構成されてもよい。ステップ1920において特定の伝送の予想伝送時間がCOT内であると決定することに応答して、方法1900は、ステップ1940に進んでもよい。ステップ1940では、UE120は、特定の伝送をアクティブ化状態の伝送として決定するように構成されてもよい。
【0163】
幾つかの実施例では、UE120は、基地局110からCOTメッセージを受信して、基地局110からのCOTメッセージに基づいてCOTを決定してもよい。これらの実施例では、基地局110は、LBT動作を実行し、当該LBT動作に基づいて基地局110とUE120がアンライセンス帯域で互いに通信することが許可される特定時間帯、即ち、当該基地局110とUE120に関連するCOTを決定するように構成されてもよい。これらの実施例では、周期的伝送の例は、各種の下りリンクの周期的伝送、例えば、下りリンクのSP RS伝送又はSPS PDSCH伝送を含んでもよい。
【0164】
他の幾つかの実施例では、UE120は、リッスンビフォアトークLBT動作を実行し、当該LBT動作に基づいてCOTを決定するように構成されてもよい。UE120が実行するLBTが指向性である場合(即ち、UE120が特定の方向のビームを有する受信機を使用してLBTを完成させる場合)、当該COTメッセージは、当該特定の方向に関連する情報を含み得る指向性COTメッセージであってもよい。即ち、指向性LBTは、指向性COTメッセージを生成する。これらの実施例では、周期的伝送の例は、各種の上りリンクの周期的伝送、例えば、上りリンクのSP SRS伝送又はCG PUSCH伝送を含んでもよい。
【0165】
本開示の実施例によれば、UE120は、さらに、選択的に、非アクティブ化状態として決定された特定の伝送を実行することなく、アクティブ化状態として決定された特定の伝送を実行するように構成されてもよい。周期的伝送が下りリンク伝送である実施例では、UE120が特定の伝送を実行することは、UE120が基地局110から当該特定の伝送を受信することを含んでもよい。周期的伝送が上りリンク伝送である実施例では、UE120が特定の伝送を実行することは、UE120が基地局110に当該特定の伝送を送信することを含んでもよい。
【0166】
本開示の実施例によれば、UE120は、当該周期的伝送の実行が完了するまで、周期的伝送のうちの毎回の伝送に対して方法1900を実行するように構成されてもよい。
【0167】
本開示の実施例によるCOTによってアクティブ化される信号/チャネル伝送方式では、基地局110とUE120は、一致して周期的伝送のうちの毎回の伝送がアクティブ化状態にあるか、非アクティブ化状態にあるかを決定することができる。COT外である伝送を補償するために追加のシグナリングによって追加の伝送をスケジューリングしなくてもよい。
【0168】
図20は、本開示の実施例によるCOTによってアクティブ化される信号/チャネル伝送方式の例を示す。それぞれCOTメッセージ2010-1と2010-2によって相応なCOT2020-1とCOT2020-2をトリガする。これらのCOTメッセージは、基地局110によってUE120に送信されてもよく、又はUEによって基地局110に送信されてもよい。1グループの周期的伝送2030について、各2つの隣接する伝送間の時間間隔2040は、一定であってもよい。周期的伝送2030のうちの第1の伝送2030-1について、第1の伝送2030-1の予想伝送時間がCOT2020-1内であると決定することができる。したがって、基地局110とUE120は、第1の伝送2030-1をアクティブ化状態として決定することができる。周期的伝送2030のうちの第2の伝送2030-2について、第2の伝送2030-2の予想伝送時間がCOT2020-1、COT2020-2又は他のCOTのうちのいずれにもないと決定することができる。したがって、基地局110とUE120は、第2の伝送2030-2を非アクティブ化状態として決定することができる。周期的伝送2030のうちの第3の伝送2030-3について、第3の伝送2030-3の予想伝送時間がCOT2020-2内であると決定することができる。したがって、基地局110とUE120は、第3の伝送2030-3をアクティブ化状態として決定することができる。基地局110とUE120は、アクティブ化状態の第1の伝送2030-1と第3の伝送2030-3を実行し、非アクティブ化状態の第2の伝送2030-2を実行しないように構成されてもよい。それに応じて、第2の伝送2030-2は、図中破線で示される。
【0169】
なお、図20は、2つのCOTと3つの伝送を有する周期的伝送2030とを示しているが、他の実施例では、より多い又はより少ないCOTを含んでもよく、周期的伝送2030は、より多い又はより少ない伝送を含んでもよく、制限されるものではない。
【0170】
〔5、応用例〕
本開示の技術は、様々な製品に応用できる。
【0171】
例えば、本開示の実施例による制御側電子機器は、様々な制御機器/基地局として実現されることができ、又は様々な制御機器/基地局に含まれてもよい。例えば、本開示の実施例による送信機器と端末機器は、様々な端末機器として実現されることができ、又は様々な端末機器に含まれてもよい。
【0172】
例えば、本開示に言及した制御機器/基地局は、任意のタイプの基地局、例えばマクロeNBとスモールeNBのようなeNBとして実現されてもよい。スモールeNBは、マクロセルより小さいセルをカバーするeNB、例えばピコeNB、マイクロeNBや家庭(フェムト)eNBであってもよい。また、例えばマクロgNBとスモールgNBなどのgNBとして実現されてもよい。スモールgNBは、マクロセルより小さいセルをカバーするgNB、例えば、ピコgNB、マイクロgNBや家庭(フェムト)gNBであってもよい。代わりに、基地局は、他の任意のタイプの基地局、例えばNodeBと基地局発受信台(Base Transceiver Station、BTS)として実現されてもよい。基地局は、無線通信を制御するように構成される主体(基地局機器とも呼ばれる)及び主体と異なる位置に設けられる1つ又は複数の遠隔無線ヘッド(Remote Radio Head、RRH)を含んでもよい。また、後述する各種の端末は、基地局機能を一時的又は半永久的に実行することによって、基地局として動作できる。
【0173】
例えば、本開示に言及した端末機器は、幾つかの実施例において、携帯端末(例えば、スマートフォン、タブレットパーソナルコンピュータ(PC)、ノートPC、携帯ゲーム端末、ポータブル/ドングルモバイルルーター、及びデジタル撮像装置)又は車載端末(例えば、カーナビゲーション装置)として実現されてもよい。端末機器は、マシンツーマシン(M2M)通信を実行する端末(マシンタイプ通信(MTC)端末とも呼ばれる)として実現されてもよい。なお、端末機器は、上記端末のそれぞれに搭載された無線通信モジュール(例えば単一チップを含む集積回路モジュール)であってもよい。
【0174】
以下、図面を参照して本開示の応用の例について説明する。
【0175】
[基地局に関する例]
理解すべきこととして、本開示における基地局は、その通常の意味の全幅を持っており、且つ、通信を行うように、少なくとも無線通信システム又はラジオシステムの一部である無線通信局を含む。基地局の例として、例えば、基地局はGSM(登録商標)システムにおける基地局送受信機(BTS)と基地局コントローラ(BSC)のうちの一方又は両方であってもよく、WCDMA(登録商標)システムにおけるラジオネットワークコントローラ(RNC)とNode Bのうちの一方又は両方であってもよく、LTEとLTE‐AdvancedシステムにおけるeNBであってもよく、又は未来通信システムにおける対応するネットワークノード(例えば、5G通信システムにおいて現れる可能性があるgNB、eLTE eNBなど)であってもよいが、これらに限定されない。本開示の基地局中の一部の機能は、D2D、M2M及びV2V通信シナリオで通信に対して制御機能を有するエンティティとして実現されてもよく、又はコグニティブラジオ通信シナリオでスペクトル調整の機能としてのエンティティとして実現されてもよい。
【0176】
(第1例)
図21は、本開示内容の技術を応用可能なgNBの例示的な配置の第1例を示すブロック図である。gNB2100は、複数のアンテナ2110及び基地局機器2120を含む。基地局機器2120と各アンテナ2110はRFケーブルを介して互いに接続することができる。1つの実現方式において、ここのgNB2100(又は基地局機器2120)は、上記制御側電子機器に対応してもよい。
【0177】
アンテナ2110のそれぞれは、1つ又は複数のアンテナ素子(例えば多入力多出力(MIMO)アンテナに含まれる複数のアンテナ素子)を含み、且つ基地局機器2120が無線信号を送信、受信するために用いられる。図21に示すように、gNB2100は、複数のアンテナ2110を含んでもよい。例えば、複数のアンテナ2110は、gNB2100が使用する複数の帯域と互換性があってもよい。
【0178】
基地局機器2120は、コントローラ2121、メモリ2122、ネットワークインターフェース2117及び無線通信インターフェース2125を含む。
【0179】
コントローラ2121は、例えばCPU又はDSPであって、且つ、基地局機器2120の上位層の様々な機能を動作させることができる。例えば、コントローラ2121は、無線通信インターフェース2125によって取得された無線通信システムにおける端末側の少なくとも1つの端末機器の測位情報と、少なくとも1つの端末機器の特定位置配置情報とに基づいて、少なくとも1つの端末機器のうちの対象端末機器の位置情報を決定する。コントローラ2121は、例えば無線リソース制御、無線ベアラ制御、モビリティ管理、アクセス制御、スケジューリングなどの制御を実行するロジック機能を有することができる。この制御は、付近のgNB又はコアネットワークノードと組み合わせて実行されることができる。メモリ2122は、RAMとROMを含み、且つコントローラ2121によって実行されるプログラムと各種の制御データ(例えば端末リスト、伝送パワーデータ及びスケジューリングデータ)を記憶する。
【0180】
ネットワークインターフェース2123は、基地局機器2120をコアネットワーク2124に接続するための通信インターフェースである。コントローラ2121は、ネットワークインターフェース2117を介してコアネットワークノード又は他のgNBと通信を行うことができる。この場合に、gNB2100とコアネットワークノード又は他のgNBとは、ロジックインターフェース(例えばS1インターフェースとX2インターフェース)によって互いに接続されることができる。ネットワークインターフェース2123は、有線通信インターフェース又は無線バックホール回線に用いられる無線通信インターフェースであることもできる。ネットワークインターフェース2123が無線通信インターフェースであれば、無線通信インターフェース2125によって使用される周波数帯と比べて、ネットワークインターフェース2123は、さらに高い周波数帯を使用して無線通信に用いることができる。
【0181】
無線通信インターフェース2125は、任意のセルラー通信方式(例えば長期進化(LTE)とLTE‐Advanced)をサポートし、且つアンテナ2110を介してgNB2100のセルに位置する端末への無線接続を提供する。無線通信インターフェース2125は、通常、例えばベースバンド(BB)プロセッサ2126とRF回路2127を含んでもよい。BBプロセッサ2126は、例えば、符号化/復号化、変調/復調、多重化/多重化解除を実行するとともに、レイヤー(例えばL1、メディアアクセス制御(MAC)、無線リンク制御(RLC)、パケットデータ統合プロトコル(PDCP))の各種の信号処理を実行することができる。コントローラ2121の代わりに、BBプロセッサ2126は、上記した論理機能の一部又は全部を有してもよい。BBプロセッサ2126は、通信制御プログラムが記憶されるメモリであってもよく、或いは、プログラムを実行するように構成されるプロセッサと関連回路を含むモジュールであってもよい。プログラムの更新は、BBプロセッサ2126の機能を変更させることができる。このモジュールは、基地局機器2120のスロットに挿入されるカードやブレッドであってもよい。その代わりに、このモジュールは、カードやブレッドに搭載されるチップであってもよい。同時に、RF回路2127は、例えばミキサ、フィルタ、アンプを含んで、アンテナ2110を介して無線信号を送受信することができる。図21には1つのRF回路2127と一本のアンテナ2110とが接続されている例が示されているが、本開示はこの図示に限定されておらず、1つのRF回路2127が同時に複数本のアンテナ2110に接続されてもよい。
【0182】
図21に示すように、無線通信インターフェース2125は、複数のBBプロセッサ2126を含んでもよい。例えば、複数のBBプロセッサ2126は、gNB2100が使用する複数の帯域と互換性があってもよい。図21に示すように、無線通信インターフェース2125は、複数のRF回路2127を含んでもよい。例えば、複数のRF回路2127は複数のアンテナ素子と互換性があり得る。図21には、無線通信インターフェース2125に複数のBBプロセッサ2126と複数のRF回路2127が含まれる例が示されているが、無線通信インターフェース2125は、単一のBBプロセッサ2126又は単一のRF回路2127を含んでもよい。
【0183】
(第2例)
図22は、本開示内容の技術を応用可能なgNBの例示的な配置の第2例を示すブロック図である。gNB2200は、複数のアンテナ2210、RRH2220と基地局機器2230を含む。RRH2220と各アンテナ2210は、RFケーブルを介して互いに接続されることができる。基地局機器2230とRRH2220は光ファイバケーブルのような高速回線を介して互いに接続することができる。1つの実現方式において、ここのgNB2200(又は基地局機器2230)は、上記制御側電子機器に対応してもよい。
アンテナ2210のそれぞれは、単一又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナに含まれた複数のアンテナ素子)を含んで、RRH2220の無線信号の送受信に使用される。図22に示すように、gNB2200は、複数のアンテナ2210を含んでもよい。例えば、複数のアンテナ2210は、gNB2200が使用する複数の帯域と互換性があってもよい。
【0184】
基地局機器2230は、コントローラ2231と、メモリ2232と、ネットワークインターフェース2233と、無線通信インターフェース2234と、接続インターフェース2236とを含む。コントローラ2231、メモリ2232、ネットワークインターフェース2233は、図15を参照して説明したコントローラ1521、メモリ1522、ネットワークインターフェース1523と同様である。
【0185】
無線通信インターフェース2234は、任意のセルラー通信方式(例えばLTEとLTE-Advanced)をサポートし、RRH2220とアンテナ2210を介してRRH2220に対応するセクタに位置する端末への無線通信を提供する。無線通信インターフェース2234は、通常に、例えばBBプロセッサ2235を含んでもよい。BBプロセッサ2235が接続インターフェース2236を介してRRH2220のRF回路2222に接続されることを除いて、BBプロセッサ2235は、図15を参照して説明したBBプロセッサ1526と同じである。図22に示すように、無線通信インターフェース2234は、複数のBBプロセッサ2235を含んでもよい。例えば、複数のBBプロセッサ2235は、gNB2200が使用する複数の帯域と互換性があってもよい。図22に、無線通信インターフェース2234に複数のBBプロセッサ2235が含まれる例を示したが、無線通信インターフェース2234は単一のBBプロセッサ2235を含んでもよい。
【0186】
接続インターフェース2236は、基地局機器2230(無線通信インターフェース2234)をRRH2220に接続するためのインターフェースである。接続インターフェース2236は基地局機器2230(無線通信インターフェース2234)をRRH2220に接続する上述した高速回線における通信用の通信モジュールであってもよい。
RRH2220は、接続インターフェース2223と無線通信インターフェース2221を含む。
【0187】
接続インターフェース2223は、RRH2220(無線通信インターフェース2221)を基地局機器2230に接続するためのインターフェースである。接続インターフェース2223は上述した高速回線における通信用の通信モジュールであってもよい。
【0188】
無線通信インターフェース2221は、アンテナ2210を介して無線信号を送受信する。無線通信インターフェース2221は、通常、例えばRF回路2222を含んでもよい。RF回路2222は、例えばミキサ、フィルタ、アンプを含んで、アンテナ2210を介して無線信号を送受信してもよい。図22には1つのRF回路2222と一本のアンテナ2210とが接続されている例が示されているが、本開示はこの図示に限定されておらず、1つのRF回路2222が同時に複数本のアンテナ2210に接続されてもよい。
図22に示すように、無線通信インターフェース2221は、複数のRF回路2222を含んでもよい。例えば、複数のRF回路2222は、複数のアンテナ素子をサポートすることができる。図22には無線通信インターフェース2221に複数のRF回路2222が含まれる例が示されているが、無線通信インターフェース2221は、単一のRF回路2222を含んでもよい。
【0189】
[ユーザ機器/端末機器に関する例]
(第1例)
図23は、本開示内容の技術を応用可能な通信機器2300(例えば、スマートフォン、連絡器など)の例示的な配置の例を示すブロック図である。通信機器2300は、プロセッサ2301、メモリ2302、記憶装置2303、外部接続インターフェース2304、撮像装置2306、センサ2307、マイク2308、入力装置2309、表示装置2310、スピーカ2311、無線通信インターフェース2312、1つ又は複数のアンテナスイッチ2315、1つ又は複数のアンテナ2316、バス2317、電池2318及び補助コントローラ2319を含む。1つの実現方式において、ここの通信機器2300(又はプロセッサ2301)は、上記送信機器又は端末側電子機器に対応してもよい。
【0190】
プロセッサ2301は、例えばCPU又はシステムオンチップ(SoC)であり、通信機器2300のアプリケーション層と他の層の機能を制御することができる。メモリ2302は、RAMとROMを含み、データとプロセッサ2301によって実行されるプログラムを記憶する。記憶装置2303は、例えば半導体メモリとハードディスクのような記憶媒体を含んでもよい。外部接続インターフェース2304は、外部装置(例えばメモリカードとユニバーサルシリアルバス(USB)装置)を通信機器2300に接続するためのインターフェースである。
【0191】
撮像装置2306は、イメージセンサ(例えば電荷結合デバイス(CCD)と相補型金属酸化物半導体(CMOS))を含み、キャプチャ画像を生成する。センサ2307は、例えば測定センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサのような1組のセンサを含んでもよい。マイク2308は、通信機器2300に入力された音をオーディオ信号に変換する。入力装置2309は、例えば表示装置2310のスクリーン上のタッチを検出するように構成されるタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチを含み、ユーザから入力された操作又は情報を受信する。表示装置2310は、スクリーン(例えば液晶ディスプレイ(LCD)と有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ)を含み、通信機器2300の出力画像を表示する。スピーカ2311は、通信機器2300から出力したオーディオ信号を音に変換する。
【0192】
無線通信インターフェース2312は、任意のセルラー通信方式(例えば、LTEとLTE-Advanced)をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インターフェース2312は、通常、例えばBBプロセッサ2313とRF回路2314を含んでもよい。BBプロセッサ2313は、例えば、符号化/復号化、変調/復調、多重化/多重化解除を実行するとともに、無線通信のための各種の信号処理を実行することができる。同時に、RF回路2314は、例えばミキサ、フィルタ、アンプを含んで、アンテナ2316を介して無線信号を送受信することができる。無線通信インターフェース2312は、その上にBBプロセッサ2313とRF回路2314が集積化される1つのチップモジュールであってもよい。図23に示すように、無線通信インターフェース2312は、複数のBBプロセッサ2313と複数のRF回路2314を含んでもよい。図23には無線通信インターフェース2312に複数のBBプロセッサ2313と複数のRF回路2314が含まれる例が示されているが、無線通信インターフェース2312は、単一のBBプロセッサ2313又は単一のRF回路2314を含んでもよい。
【0193】
なお、セルラー通信方式に加え、無線通信インターフェース2312は、例えば短距離無線通信方式、近接通信方式や無線ローカルネットワーク(LAN)方式などの別タイプの無線通信方式をサポートすることができる。この場合、無線通信インターフェース2312は、各無線通信方式に対するBBプロセッサ2313とRF回路2314を含んでもよい。
【0194】
アンテナスイッチ2315のそれぞれは、無線通信インターフェース2312に含まれる複数の回路(例えば異なる無線通信方式に使用される回路)間でアンテナ2316の接続先を切り替える。
【0195】
アンテナ2316のそれぞれは、単一又は複数のアンテナ素子(例えばMIMOアンテナに含まれた複数のアンテナ素子)を含んで、無線通信インターフェース2312の無線信号の送受信に使用される。図23に示すように、通信機器2300は、複数のアンテナ2316を含んでもよい。図23には通信機器2300に複数のアンテナ2316が含まれる例が示されているが、通信機器2300は、単一のアンテナ2316を含んでもよい。
【0196】
なお、通信機器2300は、各無線通信方式に対するアンテナ2316を含んでもよい。この場合、アンテナスイッチ2315は、通信機器2300の配置から省略されてもよい。
【0197】
バス2317は、プロセッサ2301、メモリ2302、記憶装置2303、外部接続インターフェース2304、撮像装置2306、センサ2307、マイク2308、入力装置2309、表示装置2310、スピーカ2311、無線通信インターフェース2312及び補助コントローラ2319を互いに接続する。電池2318は、給電線によって図23に示す通信機器2300の各ブロックに電力を提供し、給電線は、図面において部分的に点線によって示される。補助コントローラ2319は、例えば睡眠モードで通信機器2300の必要最小限の機能を操作する。
【0198】
(第2例)
図24は、本開示内容の技術を応用可能なカーナビゲーション装置2400の例示的な配置の例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置2400は、プロセッサ2401、メモリ2402、グローバルポジショニングシステム(GPS)モジュール2404、センサ2405、データインターフェース2406、コンテンツプレーヤー2407、記憶媒体インターフェース2408、入力装置2409、表示装置2410、スピーカ2411、無線通信インターフェース2413、1つ又は複数のアンテナスイッチ2416、1つ又は複数のアンテナ2417及び電池2418を含む。1つの実現方式において、ここのカーナビゲーション装置2400(又はプロセッサ2401)は、送信機器又は端末側電子機器に対応してもよい。
【0199】
プロセッサ2401は、例えばCPU又はSoCであって、カーナビゲーション装置2400のナビゲーション機能と他の機能を制御することができる。メモリ2402は、RAMとROMを含み、データとプロセッサ2401によって実行されるプログラムを記憶する。
【0200】
GPSモジュール2404は、GPS衛星から受信されたGPS信号を使用してカーナビゲーション装置2400の位置(例えば、緯度、経度、高度)を測定する。センサ2405は、例えばジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサなどの1組のセンサを含んでもよい。データインターフェース2406は、図示しない端末を介して例えば車載ネットワーク2421に接続し、車両が生成したデータ(例えば、車速データ)を取得する。
【0201】
コンテンツプレーヤー2407は、記憶媒体(例えば、CDとDVD)に記憶されたコンテンツを再生する。この記憶媒体は、記憶媒体インターフェース2408に挿入される。入力装置2409は、例えば表示装置2410のスクリーン上のタッチを検出するように構成されるタッチセンサ、ボタン又はスイッチを含み、ユーザから入力された操作又は情報を受信する。表示装置2410は、例えばLCDやOLEDディスプレイのスクリーンを含み、ナビゲーション機能の画像又は再生されたコンテンツを表示する。スピーカ2411は、ナビゲーション機能の音又は再生されたコンテンツを出力する。
【0202】
無線通信インターフェース2413は、任意のセルラー通信方式(例えば、LTEとLTE-Advanced)をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インターフェース2413は、通常、例えばBBプロセッサ2414とRF回路2415を含んでもよい。BBプロセッサ2414は、例えば、符号化/復号化、変調/復調、多重化/多重化解除を実行するとともに、無線通信のための各種の信号処理を実行することができる。同時に、RF回路2415は、例えばミキサ、フィルタ、アンプを含んで、アンテナ2417を介して無線信号を送受信することができる。無線通信インターフェース2413は、その上にBBプロセッサ2414とRF回路2415が集積される1つのチップモジュールであってもよい。図24に示すように、無線通信インターフェース2413は、複数のBBプロセッサ2414と複数のRF回路2415を含んでもよい。図24には無線通信インターフェース2413に複数のBBプロセッサ2414と複数のRF回路2415が含まれる例が示されているが、無線通信インターフェース2413は、単一のBBプロセッサ2414又は単一のRF回路2415を含んでもよい。
【0203】
なお、セルラー通信方式に加え、無線通信インターフェース2413は、例えば短距離無線通信方式、近接通信方式と無線LAN方式などの別タイプの無線通信方式をサポートすることができる。この場合、無線通信インターフェース2413は、各無線通信方式に対するBBプロセッサ2414とRF回路2415を含んでもよい。
【0204】
アンテナスイッチ2416のそれぞれは、無線通信インターフェース2413に含まれる複数の回路(例えば異なる無線通信方式に使用される回路)間でアンテナ2417の接続先を切り替える。
【0205】
アンテナ2417のそれぞれは、単一又は複数のアンテナ素子(例えばMIMOアンテナに含まれる複数のアンテナ素子)を含み、無線通信インターフェース2413の無線信号の送受信に使用される。図24に示すように、カーナビゲーション装置2400は、複数のアンテナ2417を含んでもよい。図24にはカーナビゲーション装置2400に複数のアンテナ2417が含まれる例が示されているが、カーナビゲーション装置2400は、単一のアンテナ2417を含んでもよい。
【0206】
なお、カーナビゲーション装置2400は、各無線通信方式に対するアンテナ2417を含んでもよい。この場合、アンテナスイッチ2416は、カーナビゲーション装置2400の配置から省略されてもよい。
【0207】
電池2418は、給電線によって図24に示すカーナビゲーション装置2400の各ブロックに電力を提供する。給電線は、図面において部分的に点線によって示される。電池2418は、車両から提供した電力を蓄積する。
【0208】
本開示内容の技術は、カーナビゲーション装置2400、車載ネットワーク2421及び車両モジュール2422のうちの1つ又は複数のブロックが含まれた車載システム(又は車両)2420として実現されてもよい。車両モジュール2422は、車両データ(例えば車速、エンジン速度、故障情報)を生成して、生成されたデータを車載ネットワーク2421に出力する。
【0209】
以上は、図面を参照して本開示の例示的な実施例について説明したが、当然ながら、本開示は、以上の例に限定されない。当業者は、添付の請求の範囲内に様々な変更と修正を得ることができ、且つこれら変更と修正は本開示の技術の範囲内に含まれると理解される。
【0210】
理解すべきこととして、本開示の実施例による機器可読な記憶媒体又はプログラム製品における機器が実行可能な指令は、上記機器及び方法の実施例に対応する操作を実行するように構成されてもよい。上記機器及び方法の実施例を参考する際、机器可読な記憶媒体又はプログラム製品の実施例は、当業者にとって明らかであるので、これ以上説明しない。上記機器が実行可能な命令を載置又は含んでいる机器可読な記憶媒体又はプログラム製品も本開示の範囲に含まれる。このような記憶媒体は、フロッピィディスク、光ディスク、光磁気ディスク、メモリカード、メモリスティックなどを含むが、これらに限定されない。
【0211】
また、理解すべきこととして、上記一連の処理と機器は、ソフトウェア及び/又はファームウェアによって実現されてもよい。ソフトウェア及び/又はファームウェアによって実現される場合に、関連機器の記憶媒体に関連ソフトウェアを構成する関連プログラムを記憶し、前記プログラムが実行された時、様々な機能を実行することができる。
【0212】
例えば、以上の実施例において1つのユニットに含まれる複数の機能は、分離された装置によって実現されることができる。代わりに、以上の実施例において複数のユニットによって実現される複数の機能は、それぞれに分離された装置によって実現されることができる。また、以上の機能の1つは、複数のユニットによって実現されることができる。もちろん、このような配置は、本開示の技術の範囲に含まれる。
【0213】
この明細書において、フローチャートに記載されたステップは、記載の順序で時間系列的に実行される処理だけでなく、必ず時間系列でなく並行又は個別に実行される処理も含む。また、無論、ひいては時間系列的に処理されるステップも適当にその順序を変更してもよい。
【0214】
〔6.本開示の例示的な実施例の実現〕
本開示の実施例から、本開示の概念を実現する様々な例示的な実現形態を想到でき、以下の実施例を含むが、それらに限定されない。即ち、
実施例1:基地局側に用いられる電子機器であって、前記電子機器は、
処理回路を含み、前記処理回路は、
UEに関連する複数の下りリンク伝送をスケジューリングするために使用され、前記複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応なスケジューリングビームを示す単一のDCIをユーザ機器UEに送信することと、
前記複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームを決定することと、
決定された相応な実際のビームを使用して、前記複数の下りリンク伝送のうちの相応な下りリンク伝送を実行することとを実行するように構成される、電子機器。
実施例2:前記複数の下りリンク伝送の各々は、物理下りリンク共有チャネルPDSCH伝送であり、又は、
前記複数の下りリンク伝送の各々は、非周期的チャネル状態情報リファレンス信号AP CSI-RS伝送である、実施例1に記載の電子機器。
実施例3:相応な実際のビームを決定することは、
前記UEの能力に関連する第1のパラメータに基づいて、前記複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームが同じビームであると決定することを含む、実施例1に記載の電子機器。
実施例4:相応な実際のビームを決定することは、
前記複数の下りリンク伝送のうちの最も早い下りリンク伝送に関連する相応なデフォルトビームを、前記同じビームとして決定することをさらに含む、実施例3に記載の電子機器。
実施例5:相応な実際のビームを決定することは、
前記UEの能力に関連する第2のパラメータに基づいて、前記複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームが異なるビームを含むと決定することを含む、実施例1に記載の電子機器。
実施例6:相応な実際のビームを決定することは、
前記UEの能力に関連する第3のパラメータに基づいて、時間閾値を決定することと、
前記複数の下りリンク伝送のうち、前記時間閾値の前にスケジューリングされる第1グループの下りリンク伝送と、前記時間閾値の後にスケジューリングされる第2グループの下りリンク伝送とを決定することと、
第1グループの下りリンク伝送の各々に対して、前記単一のDCIによって示される相応なスケジューリングビームではなく、デフォルトビームを当該下りリンク伝送に用いられる相応な実際のビームとして使用することと、
第2グループの下りリンク伝送の各々に対して、前記単一のDCIによって示される相応なスケジューリングビームを当該下りリンク伝送に用いられる相応な実際のビームとして使用することとをさらに含む、実施例5に記載の電子機器。
実施例7:相応な実際のビームを決定することは、
前記UEの能力に関連する第4のパラメータに基づいて、第1グループの下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームが同じビームであるか、又は異なるビームであるかを決定することをさらに含む、実施例6に記載の電子機器。
実施例8:相応な実際のビームを決定することは、
第1グループの下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームが同じであると決定することに応答して、前記複数の下りリンク伝送のうちの最も早い下りリンク伝送に関連するデフォルトビームを、当該同じビームとして決定することをさらに含む、実施例7に記載の電子機器。
実施例9:相応な実際のビームを決定することは、
第1グループの下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームが同じビームでないと決定することに応答して、第1グループの下りリンク伝送の各々に対して、UEによって最近モニタリングされたサーチスペースで最も低いIDを有するCORESETに対応するビームを、当該下りリンク伝送に用いられる相応な実際のビームとして決定することをさらに含む、実施例7に記載の電子機器。
実施例10:基地局側で実行される方法であって、
UEに関連する複数の下りリンク伝送をスケジューリングするために使用され、前記複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応なスケジューリングビームを示す単一のDCIをユーザ機器UEに送信することと、
前記複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームを決定することと、
決定された相応な実際のビームを使用して、前記複数の下りリンク伝送のうちの相応な下りリンク伝送を実行することとを含む、方法。
実施例11:ユーザ機器UE側に用いられる電子機器であって、前記電子機器は、
処理回路を含み、前記処理回路は、
UEに関連する複数の下りリンク伝送をスケジューリングするために使用され、前記複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応なスケジューリングビームを示す単一のDCIを基地局から受信することと、
前記複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームを決定することと、
決定された相応な実際のビームを使用して、前記複数の下りリンク伝送のうちの相応な下りリンク伝送を受信することとを実行するように構成される、電子機器。
実施例12:前記複数の下りリンク伝送の各々は、物理下りリンク共有チャネルPDSCH伝送であり、又は、
前記複数の下りリンク伝送の各々は、非周期的チャネル状態情報リファレンス信号AP CSI-RS伝送である、実施例11に記載の電子機器。
実施例13:相応な実際のビームを決定することは、
前記複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームが同じビームであると決定することを含む、実施例12に記載の電子機器。
実施例14:相応な実際のビームを決定することは、
前記複数の下りリンク伝送のうちの最も早い下りリンク伝送に関連する相応なデフォルトビームを、前記同じビームとして決定することをさらに含む、実施例13に記載の電子機器。
実施例15:相応な実際のビームを決定することは、
前記複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームが異なるビームを含むと決定することを含む、実施例11に記載の電子機器。
実施例16:相応な実際のビームを決定することは、
時間閾値を決定することと、
前記複数の下りリンク伝送のうち、前記時間閾値の前にスケジューリングされる第1グループの下りリンク伝送と、前記時間閾値の後にスケジューリングされる第2グループの下りリンク伝送とを決定することと、
第1グループの下りリンク伝送の各々に対して、前記単一のDCIによって示される相応なスケジューリングビームではなく、デフォルトビームを当該下りリンク伝送に用いられる相応な実際のビームとして使用することと、
第2グループの下りリンク伝送の各々に対して、前記単一のDCIによって示される相応なスケジューリングビームを当該下りリンク伝送に用いられる相応な実際のビームとして使用することとをさらに含む、実施例15に記載の電子機器。
実施例17:相応な実際のビームを決定することは、
第1グループの下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームが同じビームであるか、又は異なるビームであるかを決定することをさらに含む、実施例16に記載の電子機器。
実施例18:相応な実際のビームを決定することは、
第1グループの下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームが同じビームであると決定することに応答して、前記複数の下りリンク伝送のうちの最も早い下りリンク伝送に関連するデフォルトビームを、当該同じビームとして決定することをさらに含む、実施例17に記載の電子機器。
実施例19:相応な実際のビームを決定することは、
第1グループの下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームが同じビームでないと決定することに応答して、第1グループの下りリンク伝送の各々に対して、UEによって最近モニタリングされたサーチスペースで最も低いIDを有するCORESETに対応するビームを、当該下りリンク伝送に用いられる相応な実際のビームとして決定することをさらに含む、実施例17に記載の電子機器。
実施例20:ユーザ機器UE側で実行される方法であって、
UEに関連する複数の下りリンク伝送をスケジューリングするために使用され、前記複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応なスケジューリングビームを示す単一のDCIを基地局から受信することと、
前記複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームを決定することと、
決定された相応な実際のビームを使用して、前記複数の下りリンク伝送のうちの相応な下りリンク伝送を受信することとを含む、方法。
実施例21:基地局側に用いられる電子機器であって、前記電子機器は、
処理回路を含み、前記処理回路は、
複数のスロットにまたがり、同じ報告設定に関連する複数のチャネル状態情報リファレンス信号CSI-RSリソースセットを示す単一のDCIをユーザ機器UEに送信することと、
前記複数のスロットの各々において、前記複数のCSI-RSリソースセットのうちの相応なCSI-RSリソースセットを使用して前記UEにCSI-RS伝送を送信することと、
前記同じ報告設定に基づく報告で、前記UEから、前記複数のスロットの測定に関連するCSI報告を受信することとを実行するように構成される、電子機器。
実施例22:前記複数のCSI-RSリソースセットの各々の繰り返しパラメータRepetitionの値は、オフOFFに設定される、実施例21に記載の電子機器。
実施例23:前記CSI報告は、前記複数のスロットの各々の測定に基づいて生成され、各スロットの測定は、UEの異なる単一の受信ビームに基づいて生成される、実施例21に記載の電子機器。
実施例24:前記基地局は、52.6GHz~71GHzの帯域で動作する、実施例20に記載の電子機器。
実施例25:基地局側で実行される方法であって、
複数のスロットにまたがり、同じ報告設定に関連する複数のチャネル状態情報リファレンス信号CSI-RSリソースセットを示す単一のDCIをユーザ機器UEに送信することと、
前記複数のスロットの各々において、前記複数のCSI-RSリソースセットのうちの相応なCSI-RSリソースセットを使用して前記UEにCSI-RSを送信することと、
前記同じ報告設定に基づく報告で、前記UEから、前記複数のスロットのCSI測定に関連するCSI報告を受信することとを含む、方法。
実施例26:ユーザ機器UE側に用いられる電子機器であって、前記電子機器は、
処理回路を含み、前記処理回路は、
複数のスロットにまたがり、同じ報告設定に関連する複数のチャネル状態情報リファレンス信号CSI-RSリソースセットを示す単一のDCIを基地局から受信することと、
前記複数のスロットの各々において、前記複数のCSI-RSリソースセットのうちの相応なCSI-RSリソースセットを使用して送信されるCSI-RS伝送を前記基地局から受信して測定を実行することと、
前記同じ報告設定に基づく報告で、前記基地局に、前記複数のスロットの測定に関連するCSI報告を送信することとを実行するように構成される、電子機器。
実施例27:前記複数のCSI-RSリソースセットの各々の繰り返しパラメータRepetitionの値は、オフOFFに設定される、実施例26に記載の電子機器。
実施例28:測定を実行することは、前記複数のスロットの各々において異なる単一の受信ビームを使用して測定を実行することを含む、実施例26に記載の電子機器。
実施例29:前記UEは、52.6GHz~71GHzの帯域で動作する、実施例20に記載の電子機器。
実施例30:ユーザ機器UE側で実行される方法であって、
複数のスロットにまたがり、同じ報告設定に関連する複数のチャネル状態情報リファレンス信号CSI-RSリソースセットを示す単一のDCIを基地局から受信することと、
前記複数のスロットの各々において、前記複数のCSI-RSリソースセットのうちの相応なCSI-RSリソースセットを使用して送信されるCSI-RSを前記基地局から受信して測定を実行することと、
前記同じ報告設定に基づく報告で、前記基地局に、前記複数のスロットの測定に関連するCSI報告を送信することとを含む、方法。
実施例31:基地局側に用いられる電子機器であって、前記電子機器は、
処理回路を含み、前記処理回路は、
複数の同期信号ブロックSSBリソースを複数のスロットにスケジューリングするように構成された単一のDCIをユーザ機器UEに送信することと、
前記複数のスロットの各々においてSSB伝送を送信することとを実行するように構成される、電子機器。
実施例32:前記複数のスロットの各々においてSSB伝送を送信することは、
前記複数のスロットの各々において、前記複数のSSBリソースに対応する異なる方向の複数の送信ビームを使用してSSB伝送を行って下りリンクビーム走査を実行することを含む、実施例31に記載の電子機器。
実施例33:前記複数のスロットの各々における前記下りリンクビーム走査は、前記UEの相応な単一の受信ビームに基づくものである、実施例32に記載の電子機器。
実施例34:前記基地局は、52.6GHz~71GHzの帯域で動作する、実施例32に記載の電子機器。
実施例35:基地局側で実行される方法であって、
複数の同期信号ブロックSSBリソースを複数のスロットにスケジューリングするように構成された単一のDCIをユーザ機器UEに送信することと、
前記複数のスロットの各々においてSSB伝送を送信することとを含む、方法。
実施例36:ユーザ機器UE側に用いられる電子機器であって、前記電子機器は、
処理回路を含み、前記処理回路は、
複数の同期信号ブロックSSBリソースを複数のスロットにスケジューリングするように構成された単一のDCIを基地局から受信することと、
前記複数のスロットの各々においてSSB伝送を受信することとを実行するように構成される、電子機器。
実施例37:各スロットにおいてSSB伝送を受信することは、
各スロットにおいて単一の受信ビームを使用して前記基地局からSSB伝送を受信することを含む、実施例36に記載の電子機器。
実施例38:各スロットにおいて基地局から受信するSSB伝送は、基地局が、前記複数のSSBリソースに対応する異なる方向の複数の送信ビームを使用して行われる、実施例37に記載の電子機器。
実施例39:前記UEは、52.6GHz~71GHzの帯域で動作する、実施例37に記載の電子機器。
実施例40:ユーザ機器UE側で実行される方法であって、
複数の同期信号ブロックSSBリソースを複数のスロットにスケジューリングするように構成された単一のDCIを基地局から受信することと、
前記複数のスロットの各々においてSSB伝送を受信することとを含む、方法。
実施例41:基地局側に用いられる電子機器であって、前記電子機器は、
処理回路を含み、前記処理回路は、
複数のサウンディングリファレンス信号SRSリソースを含むSRSリソースセットをトリガし、前記複数のSRSリソースを複数のスロットにスケジューリングするように構成される単一のDCIをユーザ機器UEに送信することと、
前記複数のスロットの各々においてSRS伝送を前記UEから受信することとを実行するように構成される、電子機器。
実施例42:前記複数のSRSリソースは、前記UEが前記複数のスロットの各々において前記複数のSRSリソースのうちの1つのSRSリソースのみを使用してSRS伝送を送信するように、複数のスロットにスケジューリングされる、実施例41に記載の電子機器。
実施例43:前記基地局が使用するサブキャリアSCSの幅は、480kHz又は960kHzである、実施例42に記載の電子機器。
実施例44:前記複数のSRSリソースは、前記UEが前記複数のスロットの各々において前記複数のSRSリソースのうちの1つよりも多くのSRSリソースを使用して伝送を行うように、複数のスロットにスケジューリングされる、実施例41に記載の電子機器。
実施例45:基地局側で実行される方法であって、
複数のサウンディングリファレンス信号SRSリソースを含むSRSリソースセットをトリガし、前記複数のSRSリソースを複数のスロットにスケジューリングするように構成される単一のDCIをユーザ機器UEに送信することと、
前記複数のスロットの各々においてSRS伝送を受信することとを含む、方法。
実施例46:ユーザ機器UE側に用いられる電子機器であって、前記電子機器は、
処理回路を含み、前記処理回路は、
複数のスロットにスケジューリングされる複数のサウンディングリファレンス信号SRSリソースを含むSRSリソースセットをトリガするように構成される単一のDCIを基地局から受信することと、
前記複数のスロットの各々においてSRS伝送を基地局110に送信することとを実行するように構成される、電子機器。
実施例47:前記複数のSRSリソースは、前記UEが前記複数のスロットの各々において前記複数のSRSリソースのうちの1つのSRSリソースのみを使用してSRS伝送を送信するように、複数のスロットにスケジューリングされる、実施例46に記載の電子機器。
実施例48:前記UEが使用するサブキャリアSCSの幅は、480kHz又は960kHzである、実施例47に記載の電子機器。
実施例49:前記複数のSRSリソースは、前記UEが前記複数のスロットの各々において前記複数のSRSリソースのうちの1つよりも多くのSRSリソースを使用してSRS伝送を送信するように、複数のスロットにスケジューリングされる、実施例46に記載の電子機器。
実施例50:ユーザ機器UE側で実行される方法であって、
複数のスロットにスケジューリングされる複数のサウンディングリファレンス信号SRSリソースを含むSRSリソースセットをトリガするように構成される単一のDCIを基地局から受信することと、
前記複数のスロットの各々においてSRS伝送を基地局110に送信することとを含む、方法。
実施例51:基地局側に用いられる電子機器であって、前記電子機器は、
処理回路を含み、前記処理回路は、
前記基地局とユーザ機器UEとの間の第1の伝送に関連する第1のオフセット量を設定することと、
前記基地局と前記UEに関連し、COTメッセージに含まれ、前記基地局と前記UEとがアンライセンス帯域で互いに通信することが許可される特定時間帯を示すチャネル占有時間COTを設定することと、
前記COTと前記第1のオフセット量とに基づいて、前記第1の伝送に用いられる特定時間を算出することと、
前記特定時間に前記第1の伝送を実行することとを実行するように構成される、電子機器。
実施例52:前記第1の伝送は、前記特定時間が、前記COTが示す前記特定時間帯内であると決定することに応答して実行される、実施例51に記載の電子機器。
実施例53:前記第1のオフセット量を設定することは、
前記第1のオフセット量に関連する情報をRRCシグナリングに設定することと、
前記RRCシグナリングを前記UEに送信することとを含む、実施例51に記載の電子機器。
実施例54:前記第1のオフセット量を設定することは、少なくとも部分的に前記COTメッセージを使用して前記第1のオフセット量を設定することを含む、実施例51に記載の電子機器。
実施例55:前記第1のオフセット量を設定することは、
選択可能なオフセット量のリストをRRCシグナリングに設定することと、
前記COTメッセージを使用してオフセット量インデックスを設定することと、
前記選択可能なオフセット量のリストのうち、前記オフセット量インデックスに対応する選択可能なオフセット量を前記第1のオフセット量として設定することとを含む、実施例54に記載の電子機器。
実施例56:前記第1のオフセット量の大きさは、前記UEの優先度に基づいて設定される、実施例55に記載の電子機器。
実施例57:前記COTメッセージは、前記第1の伝送をトリガするか否かの指示を含む、実施例54に記載の電子機器。
実施例58:前記COTメッセージは、前記基地局から前記UEに送信され、前記第1の伝送は、
下りリンクリファレンス信号DL RS伝送、又は
PDSCH伝送のいずれか一方である、実施例51に記載の電子機器。
実施例59:前記COTメッセージは、前記基地局によって前記UEから受信され、前記 第1の伝送は、
上りリンクリファレンス信号UL RS伝送、
PUSCH伝送、又は
PUCCH伝送のいずれか一方である、実施例51に記載の電子機器。
実施例60:基地局側で実行される方法であって、
前記基地局とユーザ機器UEとの間の第1の伝送に関連する第1のオフセット量を設定することと、
前記基地局と前記UEに関連し、COTメッセージに含まれ、前記基地局と前記UEとがアンライセンス帯域で互いに通信することが許可される特定時間帯を示すチャネル占有時間COTを設定することと、
前記COTと前記第1のオフセット量とに基づいて、前記第1の伝送に用いられる特定時間を算出することと、
前記特定時間に前記第1の伝送を実行することとを含む、方法。
実施例61:ユーザ機器UE側に用いられる電子機器であって、前記電子機器は、
処理回路を含み、前記処理回路は、
前記基地局とユーザ機器UEとの間の第1の伝送に関連する第1のオフセット量を設定することと、
前記基地局と前記UEに関連し、COTメッセージに含まれ、前記基地局と前記UEとがアンライセンス帯域で互いに通信することが許可される特定時間帯を示すチャネル占有時間COTを設定することと、
前記COTと前記第1のオフセット量とに基づいて、前記第1の伝送に用いられる特定時間を算出することと、
前記特定時間に前記第1の伝送を実行することとを実行するように構成される、電子機器。
実施例62:前記第1の伝送は、前記特定時間が、前記COTが示す前記特定時間帯内であると決定することに応答して実行される、実施例61に記載の電子機器。
実施例63:前記第1のオフセット量を設定することは、少なくとも部分的に前記基地局から受信されたRRCシグナリングに基づいて前記第1のオフセット量を設定することを含む、実施例62に記載の電子機器。
実施例64:前記第1のオフセット量を設定することは、少なくとも部分的に前記COTメッセージを使用して前記第1のオフセット量を設定することを含む、実施例61に記載の電子機器。
実施例65:前記第1のオフセット量を設定することは、
RRCシグナリングから選択可能なオフセット量のリストを抽出することと、
前記COTメッセージを使用してオフセット量インデックスを設定することと、
前記選択可能なオフセット量のリストのうち、前記オフセット量インデックスに対応する選択可能なオフセット量を前記第1のオフセット量として設定することとを含む、実施例64に記載の電子機器。
実施例66:前記第1のオフセット量の大きさは、前記UEの優先度に基づいて決定される、実施例65に記載の電子機器。
実施例67:前記COTメッセージは、前記第1の伝送をトリガするか否かの指示を含む、実施例64に記載の電子機器。
実施例68:前記COTメッセージは、前記UEによって前記基地局から受信され、前記第1の伝送は、
下りリンクリファレンス信号DL RS伝送、又は
PDSCH伝送のいずれか一方である、実施例61に記載の電子機器。
実施例69:前記COTメッセージは、前記UEによって前記基地局に送信され、前記第1の伝送は、
上りリンクリファレンス信号UL RS伝送、
PUSCH伝送、又は
PUCCH伝送のいずれか一方である、実施例61に記載の電子機器。
実施例70:ユーザ機器UE側で実行される方法であって、
前記基地局とユーザ機器UEとの間の第1の伝送に関連する第1のオフセット量を設定することと、
前記基地局と前記UEに関連し、COTメッセージに含まれ、前記基地局と前記UEとがアンライセンス帯域で互いに通信することが許可される特定時間帯を示すチャネル占有時間COTを設定することと、
前記COTと前記第1のオフセット量とに基づいて、前記第1の伝送に用いられる特定時間を算出することと、
前記特定時間に前記第1の伝送を実行することとを含む、方法。
実施例71:基地局側に用いられる電子機器であって、前記電子機器は、
処理回路を含み、前記処理回路は、
前記基地局と前記UEに関連し、COTメッセージに含まれ、前記基地局と前記UEとがアンライセンス帯域で互いに通信することが許可される特定時間帯を示すチャネル占有時間COTを決定することと、
前記UEとの周期的伝送のうちの特定の伝送の予想伝送時間が前記COT内であるか否かを決定することと、
前記特定の伝送の予想伝送時間が前記COT内でないと決定することに応答して、前記特定の伝送を非アクティブ化状態の伝送として決定することと、
前記特定の伝送の予想伝送時間が前記COT内であると決定することに応答して、前記特定の伝送をアクティブ化状態の伝送として決定することとを実行するように構成される、電子機器。
実施例72:前記COTを決定することは、
前記基地局によってリッスンビフォアトークLBT動作を実行することと、
前記基地局によって前記LBT動作に基づいて前記COTを決定することとを含む、実施例71に記載の電子機器。
実施例73:前記周期的伝送は、
下りリンクの半静的リファレンス信号SP RS伝送、又は
半静的スケジューリング物理下りリンク共有チャネルSPS PDSCH伝送のいずれか一方である、実施例72に記載の電子機器。
実施例74:前記COTを決定することは、
前記UEからのCOTメッセージに基づいて前記COTを決定することを含む、実施例71に記載の電子機器。
実施例75:前記周期的伝送は、
上りリンクの半静的サウンディングリファレンス信号SP SRS伝送、又は
構成許可物理上りリンク共有チャネルCG PUSCH伝送のいずれか一方である、実施例74に記載の電子機器。
実施例76:前記処理回路は、さらに、
アクティブ化状態の前記特定の伝送を実行し、非アクティブ化状態の前記特定の伝送を実行しないように構成される、実施例71に記載の電子機器。
実施例77:基地局側で実行される方法であって、
前記基地局と前記UEに関連し、COTメッセージに含まれ、前記基地局と前記UEとがアンライセンス帯域で互いに通信することが許可される特定時間帯を示すチャネル占有時間COTを決定することと、
前記UEとの周期的伝送のうちの特定の伝送の予想伝送時間が前記COT内であるか否かを決定することと、
前記特定の伝送の予想伝送時間が前記COT内でないことに応答して、前記特定の伝送を非アクティブ化状態の伝送として決定することと、
前記特定の伝送の予想伝送時間が前記COT内であることに応答して、前記特定の伝送をアクティブ化状態の伝送として決定することとを含む、方法。
実施例78:ユーザ機器UE側に用いられる電子機器であって、前記電子機器は、
処理回路を含み、前記処理回路は、
基地局と前記UEに関連し、COTメッセージに含まれ、前記基地局と前記UEとがアンライセンス帯域で互いに通信することが許可される特定時間帯を示すチャネル占有時間COTを決定することと、
前記UEとの周期的伝送のうちの特定の伝送の予想伝送時間が前記COT内であるか否かを決定することと、
前記特定の伝送の予想伝送時間が前記COT内でないことに応答して、前記特定の伝送を非アクティブ化状態の伝送として決定することと、
前記特定の伝送の予想伝送時間が前記COT内であることに応答して、前記特定の伝送をアクティブ化状態の伝送として決定することとを実行するように構成される、電子機器。
実施例79:前記COTを決定することは、
前記基地局からのCOTメッセージに基づいて前記COTを決定することを含む、実施例78に記載の電子機器。
実施例80:前記周期的伝送は、
下りリンクの半静的リファレンス信号SP RS伝送、又は
半静的スケジューリング物理下りリンク共有チャネルSPS PDSCH伝送のいずれか一方である、実施例79に記載の電子機器。
実施例81:前記COTを決定することは、
前記UEによってリッスンビフォアトークLBT動作を実行することと、
前記UEによって前記LBT動作に基づいて前記COTを決定することとを含む、実施例78に記載の電子機器。
実施例82:前記周期的伝送は、
上りリンクの半静的サウンディングリファレンス信号SP SRS伝送、又は
構成許可物理上りリンク共有チャネルCG PUSCH伝送のいずれか一方である、実施例81に記載の電子機器。
実施例83:前記処理回路は、さらに、
アクティブ化状態の前記特定の伝送を実行し、非アクティブ化状態の前記特定の伝送を実行しないように構成される、実施例78に記載の電子機器。
実施例84:ユーザ機器UE側で実行される方法であって、
基地局と前記UEに関連し、COTメッセージに含まれ、前記基地局と前記UEとがアンライセンス帯域で互いに通信することが許可される特定時間帯を示すチャネル占有時間COTを決定することと、
前記UEとの周期的伝送のうちの特定の伝送の予想伝送時間が前記COT内であるか否かを決定することと、
前記特定の伝送の予想伝送時間が前記COT内でないことに応答して、前記特定の伝送を非アクティブ化状態の伝送として決定することと、
前記特定の伝送の予想伝送時間が前記COT内であることに応答して、前記特定の伝送をアクティブ化状態の伝送として決定することとを含む、方法。
実施例85:電子機器の1つ又は複数の処理回路によって実行されると、当該電子機器に実施例10、20、25、30、35、40、45、50、60、70、77、84のいずれか1つに記載の方法を実行させる1つ又は複数の命令を記憶したコンピュータ可読記憶媒体。
実施例86:電子機器の1つ又は複数の処理回路によって実行されると、当該電子機器に実施例10、20、25、30、35、40、45、50、60、70、77、84のいずれか1つに記載の方法を実行させる1つ又は複数の命令を含むコンピュータプログラム製品。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図5C
図6
図7
図8A
図8B
図9
図10
図11
図12
図13
図14A
図14B
図15
図16
図17A
図17B
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
【手続補正書】
【提出日】2023-11-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局側に用いられる電子機器であって、前記電子機器は、
処理回路を含み、前記処理回路は、
UEに関連する複数の下りリンク伝送をスケジューリングするために使用され、前記複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応なスケジューリングビームを示す単一のDCIをユーザ機器UEに送信することと、
前記複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームを決定することと、
決定された相応な実際のビームを使用して、前記複数の下りリンク伝送のうちの相応な下りリンク伝送を実行することとを実行するように構成される、電子機器。
【請求項2】
前記複数の下りリンク伝送の各々は、物理下りリンク共有チャネルPDSCH伝送であり、又は、
前記複数の下りリンク伝送の各々は、非周期的チャネル状態情報リファレンス信号AP CSI-RS伝送である、請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
相応な実際のビームを決定することは、
前記UEの能力に関連する第1のパラメータに基づいて、前記複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームが同じビームであると決定することを含む、請求項1に記載の電子機器。
【請求項4】
相応な実際のビームを決定することは、
前記複数の下りリンク伝送のうちの最も早い下りリンク伝送に関連する相応なデフォルトビームを、前記同じビームとして決定することをさらに含む、請求項3に記載の電子機器。
【請求項5】
相応な実際のビームを決定することは、
前記UEの能力に関連する第2のパラメータに基づいて、前記複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームが異なるビームを含むと決定することを含む、請求項1に記載の電子機器。
【請求項6】
相応な実際のビームを決定することは、
前記UEの能力に関連する第3のパラメータに基づいて、時間閾値を決定することと、
前記複数の下りリンク伝送のうち、前記時間閾値の前にスケジューリングされる第1グループの下りリンク伝送と、前記時間閾値の後にスケジューリングされる第2グループの下りリンク伝送とを決定することと、
第1グループの下りリンク伝送の各々に対して、前記単一のDCIによって示される相応なスケジューリングビームではなく、デフォルトビームを当該下りリンク伝送に用いられる相応な実際のビームとして使用することと、
第2グループの下りリンク伝送の各々に対して、前記単一のDCIによって示される相応なスケジューリングビームを当該下りリンク伝送に用いられる相応な実際のビームとして使用することとをさらに含む、請求項5に記載の電子機器。
【請求項7】
相応な実際のビームを決定することは、
前記UEの能力に関連する第4のパラメータに基づいて、第1グループの下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームが同じビームであるか、又は異なるビームであるかを決定することをさらに含む、請求項6に記載の電子機器。
【請求項8】
相応な実際のビームを決定することは、
第1グループの下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームが同じであると決定することに応答して、前記複数の下りリンク伝送のうちの最も早い下りリンク伝送に関連するデフォルトビームを、当該同じビームとして決定することをさらに含む、請求項7に記載の電子機器。
【請求項9】
相応な実際のビームを決定することは、
第1グループの下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームが同じビームでないと決定することに応答して、第1グループの下りリンク伝送の各々に対して、UEによって最近モニタリングされたサーチスペースで最も低いIDを有するCORESETに対応するビームを、当該下りリンク伝送に用いられる相応な実際のビームとして決定することをさらに含む、請求項7に記載の電子機器。
【請求項10】
基地局側で実行される方法であって、
UEに関連する複数の下りリンク伝送をスケジューリングするために使用され、前記複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応なスケジューリングビームを示す単一のDCIをユーザ機器UEに送信することと、
前記複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームを決定することと、
決定された相応な実際のビームを使用して、前記複数の下りリンク伝送のうちの相応な下りリンク伝送を実行することとを含む、方法。
【請求項11】
ユーザ機器UE側に用いられる電子機器であって、前記電子機器は、
処理回路を含み、前記処理回路は、
UEに関連する複数の下りリンク伝送をスケジューリングするために使用され、前記複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応なスケジューリングビームを示す単一のDCIを基地局から受信することと、
前記複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームを決定することと、
決定された相応な実際のビームを使用して、前記複数の下りリンク伝送のうちの相応な下りリンク伝送を受信することとを実行するように構成される、電子機器。
【請求項12】
前記複数の下りリンク伝送の各々は、物理下りリンク共有チャネルPDSCH伝送であり、又は、
前記複数の下りリンク伝送の各々は、非周期的チャネル状態情報リファレンス信号AP CSI-RS伝送である、請求項11に記載の電子機器。
【請求項13】
相応な実際のビームを決定することは、
前記複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームが同じビームであると決定することを含む、請求項12に記載の電子機器。
【請求項14】
相応な実際のビームを決定することは、
前記複数の下りリンク伝送のうちの最も早い下りリンク伝送に関連する相応なデフォルトビームを、前記同じビームとして決定することをさらに含む、請求項13に記載の電子機器。
【請求項15】
相応な実際のビームを決定することは、
前記複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームが異なるビームを含むと決定することを含む、請求項11に記載の電子機器。
【請求項16】
相応な実際のビームを決定することは、
時間閾値を決定することと、
前記複数の下りリンク伝送のうち、前記時間閾値の前にスケジューリングされる第1グループの下りリンク伝送と、前記時間閾値の後にスケジューリングされる第2グループの下りリンク伝送とを決定することと、
第1グループの下りリンク伝送の各々に対して、前記単一のDCIによって示される相応なスケジューリングビームではなく、デフォルトビームを当該下りリンク伝送に用いられる相応な実際のビームとして使用することと、
第2グループの下りリンク伝送の各々に対して、前記単一のDCIによって示される相応なスケジューリングビームを当該下りリンク伝送に用いられる相応な実際のビームとして使用することとをさらに含む、請求項15に記載の電子機器。
【請求項17】
相応な実際のビームを決定することは、
第1グループの下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームが同じビームであるか、又は異なるビームであるかを決定することをさらに含む、請求項16に記載の電子機器。
【請求項18】
相応な実際のビームを決定することは、
第1グループの下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームが同じビームであると決定することに応答して、前記複数の下りリンク伝送のうちの最も早い下りリンク伝送に関連するデフォルトビームを、当該同じビームとして決定することをさらに含む、請求項17に記載の電子機器。
【請求項19】
相応な実際のビームを決定することは、
第1グループの下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームが同じビームでないと決定することに応答して、第1グループの下りリンク伝送の各々に対して、UEによって最近モニタリングされたサーチスペースで最も低いIDを有するCORESETに対応するビームを、当該下りリンク伝送に用いられる相応な実際のビームとして決定することをさらに含む、請求項17に記載の電子機器。
【請求項20】
ユーザ機器UE側で実行される方法であって、
UEに関連する複数の下りリンク伝送をスケジューリングするために使用され、前記複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応なスケジューリングビームを示す単一のDCIを基地局から受信することと、
前記複数の下りリンク伝送の各々に用いられる相応な実際のビームを決定することと、
決定された相応な実際のビームを使用して、前記複数の下りリンク伝送のうちの相応な下りリンク伝送を受信することとを含む、方法。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0002】
本開示は、無線通信分野に関し、具体的には、無線通信システムにおける電子機器及び法に関する。
【国際調査報告】