(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-22
(54)【発明の名称】電気機械用に付加的に製造された空隙巻線
(51)【国際特許分類】
H02K 3/04 20060101AFI20240314BHJP
【FI】
H02K3/04 E
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023561048
(86)(22)【出願日】2022-03-28
(85)【翻訳文提出日】2023-11-15
(86)【国際出願番号】 EP2022058070
(87)【国際公開番号】W WO2022214344
(87)【国際公開日】2022-10-13
(32)【優先日】2021-04-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520300482
【氏名又は名称】マクソン インターナショナル アーゲー
【氏名又は名称原語表記】MAXON INTERNATIONAL AG
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】ルドルフ, ヨハネス
(72)【発明者】
【氏名】ロレンツ, ファビアン
(72)【発明者】
【氏名】ヴェルナー, ラルフ
(72)【発明者】
【氏名】ブッセ‐グラヴィッツ, マックス エリック
【テーマコード(参考)】
5H603
【Fターム(参考)】
5H603BB01
5H603BB10
5H603BB12
5H603CA01
5H603CA05
5H603CB03
5H603CC02
5H603CC07
5H603CC19
5H603CD23
5H603CE02
5H603CE05
(57)【要約】
付加的に製造された電気機械用空隙巻線。本発明は、付加的に製造された電気機械用空隙巻線に関する。空隙巻線は、幾何学的軸を有する中空円筒状の主要部分であって、空隙巻線の有効巻線長を規定する主要部分と、空隙巻線の第1の軸方向端部から空隙巻線の第2の軸方向端部まで主要部分内で延びる空隙巻線の電気巻線導体とを含む。空隙巻線は、空隙巻線の第1の軸方向端部に第1の巻線ヘッドと、空隙巻線の第2の軸方向端部に第2の巻線ヘッドとを更に備え、巻線導体の巻線ヘッド接続部が巻線ヘッド内に延びている。本発明によれば、巻線ヘッドは、中空円筒状の主要部分を越えて径方向内部および/または外部に突出し、少なくとも2つの巻線ヘッド接続部は、少なくとも1つの巻線ヘッド接続部が少なくとも部分的に他の巻線ヘッド接続部を径方向に囲むようにして、軸から異なる距離で少なくとも部分的に延びている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気機械用に付加的に製造された空隙巻線(1)において、
幾何学的軸(3)を有する中空円筒状主要部分(2)であって、前記空隙巻線(1)の有効巻線長を規定する主要部分(2)と、
前記空隙巻線(1)の第1の軸方向端部から前記空隙巻線(1)の第2の軸方向端部まで前記主要部分(2)に延びる前記空隙巻線(1)の電気巻線導体と、
を備え、
前記空隙巻線(1)は、前記空隙巻線(1)の前記第1の軸方向端部に第1の巻線ヘッド(4)と、前記空隙巻線(1)の前記第2の軸方向端部に第2の巻線ヘッドとを更に備え、前記巻線導体(1)の巻線ヘッド接続部(7,8,9,11,12,13)が前記巻線ヘッド(4,5)内に延びており、前記巻線ヘッド(4,5)は、前記中空円筒状の主要部分(2)を越えて径方向内部および/または外部に突出しており、巻取ヘッド接続部(7,8,9,11,12,13)の少なくとも2つは、一方の巻線ヘッド接続部(7,8,9,11,12,13)が他方の巻線ヘッド接続部(7,8,9,11,12,13)を少なくとも部分的に径方向に囲むようにして、前記軸(3)から異なる距離で少なくとも部分的に延びることを特徴とする、空隙巻線(1)。
【請求項2】
径方向に囲む巻線ヘッド接続部(7、8、9、11、12、13)は、異なる半径をもつ円曲線に沿って連続することを特徴とする、請求項1に記載の空隙巻線(1)。
【請求項3】
前記円曲線の中心は前記軸上にあることを特徴とする、請求項2に記載の空隙巻線(1)。
【請求項4】
前記第1の巻線ヘッド(4)における前記巻線ヘッド接続部(7、8、9)は、その半径が前記中空円筒状の主要部分(2)の平均半径よりも大きいか又は実質的に等しい円曲線に沿って連続し、前記第2の巻線ヘッド(5)における前記巻線ヘッド接続部(11、12、13)は、その半径が前記中空円筒状の主要部分(2)の平均半径よりも小さいか又は実質的に等しい円曲線に沿って連続することを特徴とする、請求項2又は3に記載の空隙巻線(1)。
【請求項5】
前記第1の巻線ヘッド(4)および/または第2の巻線ヘッド(5)における前記巻線ヘッド接続部(7、8、9、11、12、13)の少なくとも一部は、互いに軸方向に間隔を置いて配置された異なる平面(A、B、C、D、E、F、G、H)内で連続することを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載の空隙巻線(1)。
【請求項6】
前記異なる平面(A、B、C、D、E、F、G、H)は、前記軸(3)に対して垂直に整列されることを特徴とする、請求項5に記載の空隙巻線(1)。
【請求項7】
前記空隙巻線(1)は、少なくとも2つの位相を有し、一方の位相の巻線ヘッド接続部(7,8,9,11,12,13)は、他方の位相の巻線ヘッド接続部(7,8,9,11,12,13)から軸方向または径方向にオフセットされていることを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載の空隙巻線(1)。
【請求項8】
前記第2の巻線ヘッド(5)では、異なる位相の巻線ヘッド接続部(11、12、13)間に軸方向のオフセットがあり、前記第2の巻線ヘッド(5)は、前記中空円筒状の主要部分(2)を越えて径方向内部に突出していることを特徴とする、請求項7に記載の空隙巻線(1)。
【請求項9】
前記空隙巻線(1)の単相のすべての巻線ヘッド接続部(7,8,9,11,12,13)の有効全長は、前記空隙巻線(1)の全ての位相について実質的に同一であることを特徴とする、請求項1~8のいずれか一項に記載の空隙巻線(1)。
【請求項10】
個々の巻線ヘッド接続部(7、8、9、11、12、13)の導体横断面積は、それらの間で、および/または個々の巻線ヘッド接続部(7、8、9、11、12、13)に沿って変化することを特徴とする、請求項9に記載の空隙巻線(1)。
【請求項11】
前記第1の巻線ヘッド(4)で最も長い巻線ヘッド接続部を有する空隙巻線(1)の位相は、前記第2の巻線ヘッド(5)で最も短い巻線ヘッド接続部を同時に有し、前記第1の巻線ヘッド(4)で最も短い巻線ヘッド接続部を有する空隙巻線の前記位相は、前記第2の巻線ヘッド(5)で最も長い巻線ヘッド接続部を有することを特徴とする、請求項9又は10に記載の空隙巻線(1)。
【請求項12】
前記主要部分(2)の巻線導体は、前記空隙巻線(1)の前記軸(3)に対して平行に連続することを特徴とする、請求項1~11のいずれか一項に記載の空隙巻線(1)。
【請求項13】
前記巻線導体(6)の、前記巻線ヘッド(4,5)間の前記主要部分(2)内で連続する部分は、横断面が円環セクタの形をしており、前記円環セクタの外円環アークおよび内円環アークは、好ましくは、それぞれが前記軸(3)上の中心点の周りで連続していることを特徴とする、請求項12に記載の空隙巻線(1)。
【請求項14】
前記巻線導体は、一つ又は複数の導電性材料で作られることを特徴とする、請求項1~13のいずれか一項に記載の空隙巻線(1)。
【請求項15】
前記巻線導体は、一つ又は複数の絶縁材料からなる絶縁体(10)で囲まれているか、前記絶縁体に埋め込まれていることを特徴とする、請求項1~14のいずれか一項に記載の空隙巻線(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、独立請求項1の前文に記載された電気的機械用に付加的に製造された空隙巻線に関する。
【0002】
一般的な空隙巻線は、幾何学的軸線を有する中空円筒状主要部分(main section)と、空隙巻線の有効巻線長を規定する主要部分と、空隙巻線の第1の軸方向端部から空隙巻線の第2の軸方向端部まで主要部分内に延びる空隙巻線の電気巻線導体とを備える。一般的な空隙巻線は、空隙巻線の第1の軸方向端部にある第1の巻線ヘッドと、空隙巻線の第2の軸方向端部にある第2の巻線ヘッドとを更に備え、巻線導体の巻線ヘッド接続部は巻線ヘッド内に延びている。
【0003】
空隙巻線を有する電気機械は、従来技術から知られている。他の機械と比較して特別な特徴は、磁束を誘導するための特有の極がないことである。通常三相である巻線は、中空円筒形であり、通常、ステータまたは同様に円筒形の磁気戻り経路によって外側に境界が定められる。ローターは内側に置かれる。これに代えて、空隙巻線は、特にブラシ整流DCモータにおいてロータを形成する。
【0004】
軸に平行に連なる巻線導体の導体部分は主にトルクの形成に寄与する。完全な導体ループを形成するためには、軸に平行でない導体部分が規定されなければならない。巻線の、この部分は巻線ヘッドと呼ばれ、主にオーム損失を発生するが、トルク形成への寄与は小さい。巻線ヘッド内を連ねる巻線導体の部分は、以下、巻線ヘッド接続部と呼ばれる。従来のように巻かれた空隙巻線では、たとえば、位相ごとに磁場を発生させるために2つの対向するコイルが必要とされる。これらは通常成形コイルとして設計され、コイルワイヤは特殊な巻線機によって一面に円形に巻かれる。製造技術により、特定のパターンで反復する面内コイルワイヤ配線(run)のみが可能である。空隙巻線を有する電気機械の出力密度または効率を増加させるために、巻線の有効長と巻線ヘッドとの間の最も好ましい比率を同時に有する最適な巻線ヘッド形状が、現在の開発および研究のテーマである。
【0005】
EP 2437379 A2およびEP 2804293 A1から、巻線ヘッドが径方向の内向きおよび外向きに突出する巻線空隙巻線が知られている。これにより、有効巻線長と巻線ヘッド長との比が改善される。巻線は、通常、銅線または銅より線で巻かれている。この形状のコイルを製造するための手順は非常に複雑であり、いくつかの処理ステップを必要とする。最初に、コイルが巻かれ、続いて機械的に形成されて、径方向に突出する巻線ヘッドが形成される。この処理では、導体ワイヤの絶縁を損傷する危険性があり、電気機械で使用されるときに短絡および故障につながる可能性がある。
【0006】
CH 715403 A2から、独立クレーム1の前文に従う中空円筒状巻線が知られており、これは3D印刷処理で製造することができ、矩形導体横断面を有する。有効巻線長と軸方向巻線ヘッド長の比は、この巻線では好ましくない。
【0007】
【概要】
【0008】
本発明は、電気機械の高出力密度または高効率を達成することができるコンパクトに構成された空隙巻線を特定するという課題を設定したものであり、それによって空隙巻線は電気機械のフェールセーフ動作を確実にすることができなければならない。
【0009】
課題は、独立クレーム1の特徴によって解決される。従って、独立クレーム1の前文に従った一般的な空隙巻線の場合には、巻線ヘッドが径方向内向き及び/又は外向きに突出して中空円筒状の主要部分に対して、少なくとも2つの巻線ヘッド接続部が少なくとも軸から異なる距離の一部において、少なくとも1つの巻線ヘッド接続部が少なくとも一部において他方の巻線ヘッド接続部を径方向に囲むように連続する場合に、本発明の課題解決手段が存在する。好ましくは、これは、数対の巻線ヘッド接続部に適用される。
【0010】
本発明の有利な実施形態は、従属クレームの主題である。
【0011】
本発明の好ましい実施形態によれば、径方向に円周を描く巻線ヘッド接続部は、異なる半径を有する円形曲線に沿って連なることが規定される。このようにして、特にコンパクトな設計を達成することができる。円形曲線の中心が、本発明による空隙巻線の中空円筒主要部分の軸上にある場合、この点で特に有利である。好ましくは、巻線ヘッド接続部は、少なくとも3つの異なる半径を有する円形曲線に沿って延びることができる。換言すれば、本実施形態において、巻線ヘッド接続部が連続することができる少なくとも3つの径方向平面があることが好ましい。
【0012】
それによって、本発明の特に好ましい実施形態によれば、第1の巻線ヘッドにおける巻線ヘッド接続部は、半径が中空円筒状主要部分の平均半径よりも大きいか実質的に等しい円形曲線に沿って連ねることが規定され、第2の巻線ヘッドにおける巻線ヘッド接続部は、半径が中空円筒状主要部分の平均半径よりも小さいか実質的に等しい円形曲線に沿って連ねることが規定される。これに関連して、「実質的に等しい」という表示は、問題の巻線ヘッド接続部が、中空円筒状主要部分の概念的に拡張された内周面および外周面内に延びることを意味する。
【0013】
本発明の更に好ましい実施形態によれば、第1の巻線ヘッドおよび/または第2の巻線ヘッドにおける巻線ヘッド接続部の少なくとも一部は、互いに軸方向に間隔を置いて配置された異なる平面内に延びることが規定される。本実施形態は、複合設計にも寄与する。単一の巻線ヘッド接続部は、それぞれの場合において、主要部分内を連ねる2つの巻線導体部分を接続し、それによって、単一の平面内または異なる平面内の断面内のいずれかで連続することができる。
【0014】
特に好ましくは、異なる平面は軸に対して垂直に整列され、これは構造を単純化し、特にコンパクトな設計が達成される。
【0015】
本発明のさらに好ましい実施形態によれば、空隙巻線は少なくとも2つの位相を有し、一方の位相の巻線ヘッド接続部は、他方の位相の巻線ヘッド接続部から軸方向または径方向にオフセットされている。
【0016】
第2の巻線ヘッドにおいて異なる位相の巻線ヘッド接続部間に軸方向のオフセットがあり、第2の巻線ヘッドが中空円筒状主要部分を越えて径方向内向きに突出する場合、特に有利であることが分かっている。
【0017】
別の特に有利な実施形態において、第1の巻線ヘッドにおいて異なる位相の巻線ヘッド接続部間に軸方向のオフセットがあり、第1の巻線ヘッドは中空の円筒状主要部分を越えて径方向外向きに突出している。
【0018】
本発明の別の特に好ましい実施形態によれば、空隙開発の単一相のすべての巻線ヘッド接続部の有効全長は、空隙開発のすべての位相に対して実質的に同じであることが規定される。
【0019】
有効全長はオーム抵抗を決定し、全巻線ヘッド接続部の長さの合計だけでなく導体横断面積にも依存する。好ましくは、これは個々の巻線ヘッド接続部の間で変化させることができ、あるいは単一の巻線ヘッド接続部に沿っても変化させて、全位相の均一なオーム抵抗を達成するか、または一般的なオーム抵抗を低減することができる。この文脈において「実質的に等しい」とは、結果として生じる各位相のオーム抵抗が、最も低いオーム抵抗を有する、その位相のオーム抵抗から最大5%、好ましくは最大2%だけ異なることを意味する。
【0020】
第1の巻線ヘッドで最も長い巻線ヘッド接続部を有する空隙巻線の位相が同時に第2の巻線ヘッドで最も短い巻線ヘッド接続部を有し、第1の巻線ヘッドで最も短い巻線ヘッド接続部を有する空隙巻線の位相が同時に第2の巻線ヘッドで最も長い巻線ヘッド接続部を有する場合、特に有利である。
【0021】
本発明の別の特に好ましい実施形態によれば、主要部分内の巻線導体は、空隙巻線の軸に平行に連続することが規定される。このようにして、高い効率が達成される。この場合、巻線ヘッド間の主要部分内に延びる巻線導体の一部は、軸方向導体と呼ぶことができる。好ましくは、主要部分内のすべての巻線導体は、軸に対して同じ距離を有する。
【0022】
本発明のさらに別の特に好ましい実施形態によれば、巻線導体の巻線ヘッド間の主要部分内を連ねる部分は、それぞれが円環セクタの形をした横断面を有するが、円環セクタの外円環アークおよび内円環アークは、それぞれが軸上の中心点の周りを連ねることが好ましい。この実施形態はまた、コンパクトな設計または効率を最適化するのに役立つ。
【0023】
本発明の別の好ましい実施形態によれば、巻線導体は、1つまたは複数の導電性材料で構成される。この点に関して、本発明により提供される追加の製造は、金属および/または導電性粒子を有するペーストの使用を必要とする。ペーストは、細いノズルを用いて層ごとに塗布される。こうして作られた構造は、次に、ペーストの結合剤が除去され、粒子が互いに融合する焼結処理で固化される。巻線導体は、銅、アルミニウム、金、銀のような導電性または金属材料、または銅合金、アルミニウム合金のような金属合金、または導電性プラスチックまたはナノチューブのような他の3D印刷可能導電性材料で作ることができる。巻線導体はまた、複数の導電性材料から作られてもよい。たとえば、巻線導体は、部分的に異なる材料から構成されてもよいし、別の導電性材料によって囲まれた導電性材料をコア内に含むこともできる。従って、たとえば、導体材料の電気伝導率、機械的強度、熱膨張係数または温度抵抗を、巻線導体内の異なる位置における要件に適合させることができる。たとえば、主要部分または巻線ヘッドの特定の領域では、振動による機械的応力がより高くなる可能性があり、そのため、良好な機械的特性を有する材料を使用することが好ましい。他の場所では、導体材料の熱特性が主要な関心事である。さらに他の点では、低電気抵抗に注意しなければならない。従って、巻線導体の各領域に対して最適化された導体材料を生産することができる。
【0024】
本発明のさらに好ましい実施形態によれば、巻線導体は、一つ又は複数の絶縁材料からなる絶縁体によって囲まれているか、または絶縁体に埋め込まれている。絶縁材料としては、たとえば、セラミックを用いることができる。したがって、セラミック絶縁体は、印刷された空隙巻線の巻線導体が埋め込まれたマトリックスを形成する。セラミック粒子を含む同様のペーストを使用して、追加製造処理において絶縁体を製造する。一方で、セラミック絶縁マトリックスは、導体が接触して短絡を形成することを防止する。従来の絶縁システムと比較して、セラミック絶縁はより高い耐熱性を有する。同時に、高い熱伝導率が確保され、その結果、放熱能力が向上し、導体の冷却が改善される。その結果、電力密度を高めることができる。セラミック絶縁マトリックスはまた、その中に埋め込まれた電気導体のための支持機能をとり、疲労破壊につながる可能性のある電磁気的に誘導され機械的に引き起こされる振動からそれらを保護する。巻線導体は、樹脂またはプラスチックのような他の絶縁材料で作られた絶縁体中に埋め込むこともできる。また、前記絶縁性粒子を含有するペーストを用いて、追加製造方法により硫化物を製造することもできる。巻線導体はまた、一つ又は複数の絶縁材料で囲まれ、または埋め込まれてもよい。また、異なる巻線導体を異なる絶縁材料に埋め込んだり、巻線導体を異なる絶縁材料の部分に埋め込んだりすることも可能である。特定の絶縁材料は、たとえば、高い電気絶縁値を有する。他の材料は、良好な熱的または機械的特性を有する。導体材料に関して記載されているように、絶縁材料に対する要件もまた、巻線導体上の位置に依存して大きく変動し得る。異なる絶縁材料を使用することにより、巻線導体の各領域に最適な絶縁材料を使用することができる。また、巻線導体を内側から外側へ異なる絶縁材料で絶縁することも可能である。
【0025】
本発明による空隙巻線は、好ましくは60 mm未満の直径を有し、小型または小規模のモータに使用することを意図している。
【0026】
以下、本発明の実施形態の実施例を、図面を参照して説明する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】第1の実施形態における本発明による空隙巻線の概略斜視図である。
【
図2】
図2は、
図1からの本発明による空隙巻線を更なる概略斜視図で示す。
【
図4】
図4は、第2の実施形態における本発明による空隙巻線の側面図である。
【
図5】
図5は、
図4からの本発明による空隙巻線を通る縦断面図である。
【
図6】
図6は、
図4および
図5からの本発明による空隙巻線の第1の巻線ヘッドの詳細な斜視図である。
【
図7】
図7は、
図4~
図6からの本発明による空隙巻線の第1の巻線ヘッドの上面図である。
【
図8】
図8は、
図4~
図7からの本発明による空隙巻線の第2の巻線ヘッドの詳細な斜視図である。
【
図9】
図9は、
図4~
図8からの本発明による空隙巻線の第2の巻線ヘッドの上面図である。
【
図10】
図10は、第1巻線ヘッドの平面1(A)において、
図4からの本発明による空隙巻線を通る横断面図である。
【
図11】
図11は、第1巻線ヘッドの平面2(B)において、
図4からの本発明による空隙巻線を通る横断面図である。
【
図12】
図12は、第1巻線ヘッドの平面3(C)において、
図4からの本発明による空隙巻線を通る横断面図である。
【
図13】
図13は、第1巻線ヘッドの平面4(D)において、
図4からの本発明による空隙巻線を通る横断面図である。
【
図14】
図14は、第1巻線ヘッドの平面5(E)において、
図4からの本発明による空隙巻線を通る横断面図である。
【
図15】
図15は、第2巻線ヘッドの平面1(F)において、
図4からの本発明による空隙巻線を通る横断面図である。
【
図16】
図16は、第2巻線ヘッドの平面2(G)において、
図4からの本発明による空隙巻線を通る横断面図である。
【
図17】
図17は、第2巻線ヘッドの平面3(H)において、
図4からの本発明による空隙巻線を通る横断面図である。
【詳細な説明】
【0028】
以下の説明において、同一部分には同一の符号を付して説明する。図が、関連する図の説明において詳細に扱われていない参照符号を含む場合は、先行または後続の図の説明を参照する。
【0029】
図1~
図3は、本発明に係る空隙巻線1の第1の概略実施例を示したものであり、本発明に係る空隙巻線の基本構造を明らかにすることを目的としている。
【0030】
空隙巻線は、複数の軸方向導体6が空隙巻線の軸3に平行に連続する中空円筒状主要部分2を有する。主要部分2の長さは、空隙巻線の有効長と一致する。これは、主要部分2内で連続する軸方向導体6が電気機械のトルク形成に寄与しているからである。
図1は、主要部分2の軸方向導体6がそれぞれ円環セクタの形をした横断面を有し、円環セクタの外円環アークおよび内円環アークが、好ましくは、それぞれ軸(3)上の中心点の周りに延びることを示している。主要部分2の軸方向両端部には、空隙巻線の2つの巻線ヘッド4,5が見える。巻線ヘッド接続部7、8、9、11、12および13はこれらの中に連続し、これを介して2つの軸方向導体がそれぞれ互いに接続される。巻線ヘッド接続部は必要であるが、オーム損失のみを発生し、トルク発生に寄与しない。
【0031】
2つの巻線ヘッド4および巻線ヘッド5は、中空円筒状主要部分2を越えて異なる方向に径方向に突出している。第1の巻線ヘッド4は径方向外向きに突出し、第2の巻線ヘッド5は径方向内向きに突出している。
図3に示すように、巻線ヘッド接続部7、8、9、11、12および13は、いくつかの軸方向に間隔を置いた平面に配置される。第1の巻線ヘッド4は、5つの平面A、平面B、平面C、平面Dおよび平面Eを有している。したがって、第1の巻線ヘッドの巻線ヘッド接続部7、8および9は、5つの異なる平面に沿って連続しており、特に
図1から分かるように、3つの異なる径方向平面または中心からの3つの異なる径方向距離に沿って連続している。この時点で、第1の巻線ヘッドの全巻線ヘッド接続部の半分のみが、提示および明瞭性の理由から示されていることに留意されたい。第2の巻線ヘッドは、3つの平面F、平面Gおよび平面Hを有している。したがって、第2の巻線ヘッドの巻線ヘッド接続部11、12および13は、3つの異なる平面内に連続しており、特に
図2から分かるように、3つの異なる半径方向平面内にも連続している。一般に、2つの巻線ヘッドの各々の巻線ヘッド接続部は、3つの異なる半径を有する円形曲線または円形円弧に沿って連続し、円形曲線または環状円弧の中心は、3に位置する。
【0032】
図1~
図3に示す空隙巻線は、3相である。巻線ヘッド接続部7、巻線ヘッド接続部13およびそれらの間に連続する軸方向導体6は第1の位相に属し、巻線ヘッド接続部8、巻線ヘッド接続部12およびそれらの間に連続する軸方向導体6は第2の位相に属し、巻線ヘッド接続部9、巻線ヘッド接続部11およびそれらの間に連続する軸方向導体6は第3の位相に属する。第1の巻線ヘッド4では、3つの異なる位相の巻線ヘッド接続部7、巻線ヘッド接続部8および巻線ヘッド接続部9の間に半径方向のオフセットがあり、第2の巻線ヘッド5では、3つの異なる位相の巻線ヘッド接続部11、巻線ヘッド接続部12および巻線ヘッド接続部13の間に軸方向のオフセットがある。第1の巻線ヘッドでは、第3の位相の外の巻線ヘッド接続部9が最大半径の円弧上を連なり、第2の位相の中央の巻線ヘッド接続部8と第1の位相の内の巻線ヘッド接続部7とを径方向に囲む。一方、第2の巻線ヘッド5では、単相の巻線ヘッド接続部が半径の異なる3つの円弧上を同心円状に連なる。
【0033】
図1~
図3は概略的な実施例のみを示しているが、
図4~
図17は本発明に係る空隙巻線の具体的な実施例を示している。第1の巻線ヘッドにおける巻線ヘッド導体の配置を除き、一般的な構造は、
図1~
図3に示される概略的な実施例と同じである。しかしながら、第1の巻線ヘッドには、スターポイントを生成するための導電体の形態の付加的な構造が設けられている。従って、第1の巻線ヘッド4上の巻線ヘッド導体の配置は幾分より複雑であるので、
図4~
図9に基づいて、3つの異なる位相への巻線ヘッド導体の明確な割り当てを一見して行うことはできない。しかしながら、巻線ヘッド導体の正確な経路は、
図10~
図17の横断面図に基づいて追跡することができる。
図10~
図17に使用されているハッチングおよび使用されている記号の説明は、
図18に見ることができる。第1の巻線ヘッド4は、
図6および
図7に詳細に示されている。これらの2つの図から、3つの異なる位相に対して3つの接続部14、接続部15および接続部16が規定されることもわかる。接続部は、ハンダ接続部によって実現されることが好ましい。この目的のために、3つの端子14、端子15および端子16は、接続リードおよびハンダを受容するように設計された凹部を有する。
図4、
図6および
図7において、巻線ヘッド4は様々な接続片を有していることも分かる。たとえば、
図6に示す軸方向コネクタ17は、第1の巻線ヘッド4の平面3(C)及び5(E)を接続する役割を果たし、一方、
図4に示す軸方向コネクタ18は、平面1(A)及び3(C)を接続する役割を果たす。また、
図6および
図7には、たとえば、ラジアルコネクタ19が示されており、この径方向コネクタ19を介して、軸方向導体6の1つから関連する外巻線ヘッド接続部9への接続が行われる。なお、接続片は、厳密には巻線ヘッド接続部に属するものである。
【0034】
図8は、
図4~
図7に示される本発明の空隙巻線システムの第2の巻線ヘッドの詳細な斜視図を示す。軸方向導体6は、主要中空円筒部分2を形成している。第2の巻線ヘッド5には、平面1(F)の巻線ヘッド接続部11が示されている。これらは、平面2(G)における巻線ヘッド接続部12によって、図では大部分が覆われている。平面3(H)における巻線ヘッド接続部13は、以下の巻線ヘッド接続部を完全にカバーしないように、部分的にのみ示されている。第2の巻線ヘッドの巻線ヘッド接続部の正確な経路は、
図15~
図17に示される。
【0035】
図9は、
図4から
図8までの本発明による空隙巻線の第2の巻線ヘッドの上面図を示す。
図9では、空隙巻線1の反対側の端部に配置された第1の巻線ヘッドの中央巻線ヘッド接続部8と第1の巻線ヘッドの外巻線ヘッド接続部9とも見える。第2の巻線ヘッド5には、平面1(F)の巻線ヘッド接続部11と平面2(G)の巻線ヘッド接続部12と平面3(H)の巻線ヘッド接続部13とが示されている。第2の巻線ヘッドの巻線ヘッド接続部の正確な経路は、
図15~
図17に示される。また、第2の巻線ヘッドの平面3(H)における巻線ヘッド接続部の導体幅BL3と、第2の巻線ヘッドの平面1(F)および平面2(G)における巻線ヘッド接続部の導体幅BL4とが示されている。
【0036】
図8および
図9は、本発明による
図4~
図7の空隙巻線の第2の巻線ヘッドを示す。第2の巻線ヘッドの巻線ヘッド接続部の正確な経路は、
図15~
図17に示される。
【0037】
図10は、第1の巻線ヘッドの平面1(A)における
図4から
図9の空隙巻線を通る断面を示す。空隙巻線1の反対側の端部には、第2の巻線ヘッド5が平面1(F)の巻線ヘッド接続部11とともに示されている。第1の巻線ヘッドの平面1(A)の横断面において、位相1の接続部14、ならびに位相2の接続部15および位相3の接続部16が置かれている。また、軸方向導体6と第1の巻線ヘッドの外巻線ヘッド接続部9との間の径方向接続片19を示す。さらに、第1の巻線ヘッドの中間巻線ヘッド接続部8と外巻線ヘッド接続部9が示されている。符号8が付された中間巻線ヘッド接続部は、ハッチングに従った2つの位相間の電気接続部を表し、符号9が付された外巻線ヘッド接続部は、位相2の電気接続部を表す。第1の巻線ヘッドの平面1(A)では、位相1および位相2の巻線ヘッド接続部、ならびに2つの位相間の電気接続部が連続する。
【0038】
図11は、第1の巻線ヘッドの平面2(B)における横断面を示す。空隙巻線1の反対側の端部では、第2の巻線ヘッド5が、平面1(F)の巻線ヘッド接続部11とともに再び示されている。第1の巻線ヘッドの平面2(B)の横断面には、位相1の接続部14、ならびに位相2の接続部15および位相3の接続部16がある。さらに、第1巻線ヘッドの内巻線ヘッド接続部7、中間巻線ヘッド接続部8及び外巻線ヘッド接続部9を示す。符号7および符合9が付された内巻線ヘッド接続部および外巻線ヘッド接続部は、ハッチングに従った位相1の電気接続部を表し、符号8が付された中間巻線ヘッド接続部は、ハッチングに従った位相2の電気接続部を表す。
【0039】
図12は、第1の巻線ヘッドの平面3(C)における横断面を示す。空隙巻線1の反対側の端部には、平面1(F)の巻線ヘッド接続部11を有する第2の巻線ヘッド5が示されている。ハッチングによれば、3相全ての巻線ヘッド接続部は、第1の巻線ヘッドの平面3(C)内で連続している。基準線8で示された中間巻線ヘッド接続部は、ハッチングに従って位相1の電気接続部を表し、基準線9で示された外巻線ヘッド接続部は、ハッチングに従って位相3の電気接続部を表す。
【0040】
図13は、第1の巻線ヘッドの平面4(D)における横断面を示す。空隙巻線1の反対側の端部には、平面1(F)の巻線ヘッド接続部11を有する第2の巻線ヘッド5が示されている。このハッチングによれば、3相すべての巻線ヘッド接続部も、第1の巻線ヘッドの平面4(D)内で連続している。さらに、ハッチングによれば、第1の巻線ヘッドの平面4(D)には、位相間の電気接続部が配置されている。
【0041】
図14は、本発明による空隙巻線の第1の巻線ヘッドの平面5(E)における断面を示す。空隙巻線1の反対側の端部では、第2の巻線ヘッド5が、平面1(F)の巻線ヘッド接続部11とともに再び示されている。ハッチングによれば、第2の位相および第3の位相の巻線ヘッド接続部も第1の巻線ヘッドの平面5(E)内で連続している。符号8が付された中間巻線ヘッド接続部は、ハッチングに従って位相2の電気接続部を表し、符号9が付された外巻線ヘッド接続部は、ハッチングに従って位相3の電気接続部を表す。
【0042】
図15は、本発明による空隙巻線の第2の巻線ヘッドの平面1(F)における断面を示す。巻線ヘッド接続部11は、第2の巻線ヘッドの平面1(F)内を連ねる。この平面を連ねる巻線ヘッド接続部は、ハッチングに従った位相3の巻線ヘッド接続部である。
【0043】
図16は、本発明による空隙巻線の第2の巻線ヘッドの平面2(G)における断面を示す。巻線ヘッド接続部12は、第2の巻線ヘッドの平面2(G)内を連ねる。さらに、巻線ヘッド接続部13は、第2の巻線ヘッドの平面3に示されている。ハッチングによれば、位相2の巻線ヘッド接続部は平面2(G)内を連ねる。
【0044】
図17は、本発明による空隙巻線の第2の巻線ヘッドの平面3(H)における断面を示す。巻線ヘッド接続部13は、第2の巻線ヘッドの平面3(H)内を連ねる。この平面を連ねる巻線ヘッド接続部は、ハッチングに従った位相1の巻線ヘッド接続部である。
【0045】
図15~
図17は、各位相の巻線ヘッド接続部が巻線ヘッドの軸方向平面上に配置されていることを示している。これは、第2の巻線ヘッドにおける異なる位相間の軸方向オフセットをもたらす。
【0046】
本発明による空隙巻線は、巻線ヘッド接続部及び位相巻線のオーム抵抗に関して最適化される。第1の巻線ヘッド4の内巻線ヘッド接続部7の導体幅BL1は、ロータの外径とステータの内径によって制限される設置スペースに依存する。中央巻線ヘッド接続部8および外巻線ヘッド接続部9は、導体幅BL2を有する。これは、導体幅BL1よりも大きい。導体の高さは、第1の巻線ヘッドの全ての巻線ヘッド接続部に対して同じであるので、中央巻線ヘッド接続部および外巻線ヘッド接続部は、内巻線ヘッド接続部よりも大きな横断面を有する。この結果、オーム抵抗が減少する。これは、中央巻線ヘッド接続部および外巻線ヘッド接続部のより長い長さを補償する。加えて、ストランドの全体的な抵抗が低減され、これはオーム損失を低減し、全体的な効率を増加させる。同様に、第2の巻線ヘッドの巻線ヘッド接続部は、異なる導体幅BL3およびBL4と、異なる導体の高さHL1およびHL2とを有する。
【0047】
図5の縦断面図は、空隙巻線の巻線導体がセラミック絶縁マトリクス10に埋め込まれていることを示す。図示および明瞭化のために、セラミック絶縁体は他の図には示されていない。この場合のハッチングは、単に銅のような導電性材料で作られた導電体を周囲のセラミックマトリックスから区切る役割を果たすだけである。特定の電気位相または位相間の接続要素への参照は確立しない。内向きに突出する第2の巻線ヘッド5は、セラミック製であってもよく、適切な支持構造体20によって安定化される。
【0048】
図18は、
図10において使用された17に対するハッチングおよび記号の凡例を示す。最初の3つのボックスは、位相1、位相2および位相3の電気接続部のための異なるハッチングを示す。4番目のボックスは、2つの位相間の電気接続部のハッチングを示す。5番目のボックスは、図面平面から前の巻線平面または軸方向導体への軸方向接続部の記号を示す。6番目のボックスは、図面平面への、巻線平面または軸方向導体までの軸方向接続部の記号を示す。7番目のボックスは、図面平面から図面平面の両方への軸方向接続部の記号を示す。
【符号の説明】
【0049】
1…空隙巻線、
2…主要部分、
3…軸、
4…第1の巻線ヘッド、
5…第2の巻線ヘッド、
6…軸方向導体、
7…第1の巻線ヘッドの内巻線ヘッド接続部、
8…第1の巻線ヘッドの中間巻線ヘッド、
9…第1の巻線ヘッドの外巻線ヘッド接続部、
10…セラミック絶縁体、
11…第2の巻線ヘッドの平面1内の巻線ヘッド接続部、
12…第2の巻線ヘッドの平面2内の巻線ヘッド接続部、
13…第2の巻線ヘッドの平面3内の巻線ヘッド接続部、
14…位相1の接続部、
15…位相2の接続部、
16…位相3の接続部、
17…第1の巻線ヘッドの位相3および位相5の間の軸方向接続片、
18…第1の巻線ヘッドの位相1および位相3の間の軸方向接続片、
19…第1の巻線ヘッドの外巻線ヘッドおよび軸方向導体の間の径方向接続片、
20…支持構造体、
A…第1の巻線ヘッドの平面1、
B…第1の巻線ヘッドの平面2、
C…第1の巻線ヘッドの平面3、
D…第1の巻線ヘッドの平面4、
E…第1の巻線ヘッドの平面5、
F…第2の巻線ヘッドの平面1、
G…第2の巻線ヘッドの平面2、
H…第2の巻線ヘッドの平面3、
HL1…第2の巻線ヘッドの平面1および平面2の間の巻線ヘッド接続部の導体の高さ、
HL2…第2の巻線ヘッドの平面3の巻線ヘッド接続部の導体の高さ、
BL1…第1の巻線ヘッドの内巻線ヘッド接続部の導体の高さ、
BL2…第1の巻線ヘッドの中心および外巻線ヘッド接続部の導体の幅、
BL3…第2の巻線ヘッドの平面3の巻線ヘッド接続部の導体の幅、
BL4…第2の巻線ヘッドの平面1および平面2の巻線ヘッド接続部の導体の幅。
【国際調査報告】