(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-25
(54)【発明の名称】エンドピックアップデバイス、マニピュレーター、およびロボット
(51)【国際特許分類】
B25J 15/00 20060101AFI20240315BHJP
【FI】
B25J15/00 C
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023543015
(86)(22)【出願日】2022-04-01
(85)【翻訳文提出日】2023-07-14
(86)【国際出願番号】 CN2022084749
(87)【国際公開番号】W WO2022218168
(87)【国際公開日】2022-10-20
(31)【優先権主張番号】202110406383.2
(32)【優先日】2021-04-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520208203
【氏名又は名称】ベイジン・ジンドン・チアンシ・テクノロジー・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ ▲ジアン▼
(72)【発明者】
【氏名】宋 国▲庫▼
(72)【発明者】
【氏名】▲湯▼ 敬仁
【テーマコード(参考)】
3C707
【Fターム(参考)】
3C707AS02
3C707BS10
3C707DS02
3C707FS01
3C707FT02
3C707FT04
3C707FT11
3C707GS04
3C707GS12
(57)【要約】
本出願は、ハンドリング装置技術の分野に関し、とりわけ、エンドピックアップデバイス、マニピュレーター、およびロボットに関する。エンドピックアップデバイスは、装着シートと、ピックアップメカニズムと、駆動メカニズムと、を含む。ピックアップメカニズムは、装着シートの上に配設されており、互いに対して移動可能である少なくとも2つのピックアップ装置を含み、ピックアップ装置は、物品をピックアップするためのピックアップパーツを含む。駆動メカニズムは、装着シートの上に配設されており、ピックアップメカニズムと駆動接続しており、駆動メカニズムは、少なくとも2つのピックアップ装置を相対的に移動するように駆動し、少なくとも2つのピックアップ装置が切り替え方式で物品をピックアップするようになっている。これに基づいて、ピックアップパーツの交換時間が短縮されることが可能であり、エンドピックアップデバイスの作業効率が改善されることが可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装着シート(1)と、
ピックアップメカニズム(2)であって、前記ピックアップメカニズム(2)は、前記装着シート(1)の上に配設されており、少なくとも2つのピックアップ装置(21)を含み、前記少なくとも2つのピックアップ装置(21)は、互いに対して移動可能であり、前記ピックアップ装置(21)は、物品をピックアップするためのピックアップパーツ(2d)を含む、ピックアップメカニズム(2)と、
駆動メカニズム(3)であって、前記駆動メカニズム(3)は、前記装着シート(1)の上に配設されており、前記ピックアップメカニズム(2)と駆動接続しており、前記駆動メカニズム(3)は、前記少なくとも2つのピックアップ装置(21)を相対的に移動するように駆動し、前記少なくとも2つのピックアップ装置(21)が切り替え方式で前記物品をピックアップするようになっている、駆動メカニズム(3)と、
を含む、エンドピックアップデバイス(20)。
【請求項2】
前記ピックアップ装置(21)は、スリーブ(24)をさらに含み、前記ピックアップパーツ(2d)は、前記スリーブ(24)の末端部に配設されており、前記少なくとも2つのピックアップ装置(21)は、シーケンシャルにスリーブする方式で配設されており、相対的に伸縮自在になっており、前記駆動メカニズム(3)は、前記少なくとも2つのピックアップ装置(21)を相対的に伸長および後退するように駆動し、前記少なくとも2つのピックアップ装置(21)が切り替え方式で前記物品をピックアップするようになっている、請求項1に記載のエンドピックアップデバイス(20)。
【請求項3】
前記少なくとも2つのピックアップ装置(21)は、第1のピックアップ装置(22)および少なくとも1つの第2のピックアップ装置(23)を含み、前記第1のピックアップ装置(22)は、固定的に配設されており、前記少なくとも1つの第2のピックアップ装置(23)は、前記第1のピックアップ装置(22)の外側にスリーブしており、前記第1のピックアップ装置(22)に対して伸縮自在になっており、前記駆動メカニズム(3)は、前記少なくとも1つの第2のピックアップ装置(23)と駆動接続しており、前記少なくとも1つの第2のピックアップ装置(23)を伸長および後退するように駆動し、前記少なくとも1つの第2のピックアップ装置(23)および前記第1のピックアップ装置(22)が、切り替え方式で前記物品をピックアップするようになっている、請求項2に記載のエンドピックアップデバイス(20)。
【請求項4】
前記少なくとも2つのピックアップ装置(21)は、少なくとも2つの第2のピックアップ装置(23)を含む、請求項3に記載のエンドピックアップデバイス(20)。
【請求項5】
前記駆動メカニズム(3)は、前記少なくとも1つの第2のピックアップ装置(23)に一対一で対応する駆動デバイス(31)を含み、前記駆動デバイス(31)は、前記第2のピックアップ装置(23)と駆動接続しており、前記第2のピックアップ装置(23)を伸長および後退するように駆動する、請求項3または4に記載のエンドピックアップデバイス(20)。
【請求項6】
前記駆動デバイス(31)は、リードスクリューモーター(32)を含み、前記リードスクリューモーター(32)は、前記第2のピックアップ装置(23)と駆動接続している、請求項5に記載のエンドピックアップデバイス(20)。
【請求項7】
前記駆動デバイス(31)は、ナットシート(37)をさらに含み、前記ナットシート(37)は、前記リードスクリューモーター(32)のナット(36)を前記第2のピックアップ装置(23)の前記スリーブ(24)と接続し、前記リードスクリューモーター(32)と前記第2のピックアップ装置(23)との間の駆動接続を実現する、請求項6に記載のエンドピックアップデバイス(20)。
【請求項8】
前記ナットシート(37)は、互いに接続されている第1の接続パーツ(38)および第2の接続パーツ(39)を含み、前記第1の接続パーツ(38)および前記スリーブ(24)は、第1のピンシャフト(61)を通して接続されており、または、前記第1の接続パーツ(38)および前記スリーブ(24)は、クランピング方式で接続されており、および/または、前記第2の接続パーツ(39)および前記ナット(36)は、第2のピンシャフト(62)を通して接続されている、請求項7に記載のエンドピックアップデバイス(20)。
【請求項9】
第1のキャビティー(41)が、前記第1の接続パーツ(38)の中に配設されており、前記スリーブ(24)は、前記第1のキャビティー(41)の中に位置付けされており、前記第1の接続パーツ(38)および前記スリーブ(24)は、前記第1のピンシャフト(61)を通して接続されており;または、
前記第1の接続パーツ(38)は、クランピングパーツ(3a)を含み、クランピング溝部(3c)が、前記スリーブ(24)の側壁部の中に配設されており、前記クランピングパーツ(3a)は、前記クランピング溝部(3c)の中にクランプされており、前記スリーブ(24)の半径方向外側に向かう、および、前記スリーブ(24)の軸線方向に沿った、前記クランピングパーツ(3a)の変位は、前記クランピング溝部(3c)によって制限されており、前記第2の接続パーツ(39)を前記ナット(36)と接続する前記第2のピンシャフト(62)は、前記スリーブ(24)の外側壁部に当接し、前記スリーブ(24)の半径方向内側に向かう前記ナットシート(37)の変位を制限する、請求項8に記載のエンドピックアップデバイス(20)。
【請求項10】
前記第1のキャビティー(41)の側壁部は、第1の孔部パーツ(51)を提供されており、前記スリーブ(24)の前記外側壁部は、第2の孔部パーツ(52)を提供されており、前記第1の孔部パーツ(51)および前記第2の孔部パーツ(52)は、閉じた第1のピン孔部(55)を形成するように突き合わされており、前記第2の接続パーツ(39)は、前記第1のピン孔部(55)と連通される第1の貫通孔部(57)を提供されており、前記第1のピンシャフト(61)は、前記第1の貫通孔部(57)を突き通しており、前記第1のピン孔部(55)の中へ挿入され、前記スリーブ(24)を前記第1の接続パーツ(38)と接続する、請求項9に記載のエンドピックアップデバイス(20)。
【請求項11】
第2のキャビティー(42)は、前記第2の接続パーツ(39)の中に配設されており、前記ナット(36)は、前記第2のキャビティー(42)の中に位置付けされており、前記第2の接続パーツ(39)および前記ナット(36)は、前記第2のピンシャフト(62)を通して接続されている、請求項8から10のいずれか一項に記載のエンドピックアップデバイス(20)。
【請求項12】
前記第2のキャビティー(42)の側壁部は、第3の孔部パーツ(53)を提供されており、前記ナット(36)の外側壁部は、第4の孔部パーツ(54)を提供されており、前記第3の孔部パーツ(53)および前記第4の孔部パーツ(54)は、閉じた第2のピン孔部(56)を形成するように突き合わされており、前記第2の接続パーツ(39)は、前記第2のピン孔部(56)と連通される第2の貫通孔部(58)を提供されており、前記第2のピンシャフト(62)は、前記第2の貫通孔部(58)を突き通しており、前記第2のピン孔部(56)の中へ挿入され、前記ナット(36)を前記第2の接続パーツ(39)と接続する、請求項11に記載のエンドピックアップデバイス(20)。
【請求項13】
互いに隣接しており、両方とも伸縮自在になっている前記2つのピックアップ装置(21)において、外側に位置付けされている前記ピックアップ装置(21)の前記スリーブ(24)は、内側に位置付けされている前記ピックアップ装置(21)の伸長および後退を回避するための回避開口部(26)を提供されている、請求項2から12のいずれか一項に記載のエンドピックアップデバイス(20)。
【請求項14】
前記エンドピックアップデバイス(20)は、制限デバイス(7)をさらに含み、前記制限デバイス(7)は、前記ピックアップ装置(21)の変位を制限するために前記装着シート(1)の上に配設されている、請求項1から13のいずれか一項に記載のエンドピックアップデバイス(20)。
【請求項15】
前記制限デバイス(7)は、第1の制限スイッチ(71)および第2の制限スイッチ(72)を含み、前記第1の制限スイッチ(71)および前記第2の制限スイッチ(72)は、前記ピックアップ装置(21)の延在方向に沿ってシーケンシャルに配設されており、前記第1の制限スイッチ(71)は、前記ピックアップ装置(21)の後退変位を制限し、前記第2の制限スイッチ(72)は、前記ピックアップ装置(21)の伸長変位を制限する、請求項14に記載のエンドピックアップデバイス(20)。
【請求項16】
前記ピックアップパーツ(2d)は、吸引カップ(25)を含む、請求項1から15のいずれか一項に記載のエンドピックアップデバイス(20)。
【請求項17】
請求項1から16のいずれか一項に記載のエンドピックアップデバイス(20)を含むマニピュレーター(10)。
【請求項18】
請求項17に記載のマニピュレーター(10)を含むロボット(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年4月15日に出願された中国出願第202110406383.2号に基づいており、その優先権を主張しており、その文献は、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。
【0002】
本出願は、ハンドリング装置技術の分野に関し、とりわけ、エンドピックアップデバイス(end pickup device)、マニピュレーター、およびロボットに関する。
【背景技術】
【0003】
エンドピックアップデバイスは、マニピュレーターの重要なパーツであり、ピックアップパーツによって物品をピックアップし、1つの位置から指定された位置へ物品を輸送するようになっている。
【0004】
異なる物品のさまざまなピックアップ要件を満たすために、エンドピックアップデバイスは、異なるピックアップパーツを交換する必要がある。関連技術では、エンドピックアップデバイスは、ピックアップパーツの交換を実現するために、作業領域と他の領域との間で移動する必要があり、それは、ピックアップパーツを交換するために多くの時間を要し、作業効率に影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願において解決されることとなる技術的課題は、エンドピックアップデバイスの作業効率を改善することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の技術的課題を解決するために、本出願は、
装着シートと、
ピックアップメカニズムであって、ピックアップメカニズムは、装着シートの上に配設されており、少なくとも2つのピックアップ装置を含み、少なくとも2つのピックアップ装置は、互いに対して移動可能であり、ピックアップ装置は、物品をピックアップするためのピックアップパーツを含む、ピックアップメカニズムと、
駆動メカニズムであって、駆動メカニズムは、装着シートの上に配設されており、ピックアップメカニズムと駆動接続しており、駆動メカニズムは、少なくとも2つのピックアップ装置を相対的に移動するように駆動し、少なくとも2つのピックアップ装置が切り替え方式で物品をピックアップするようになっている、駆動メカニズムと、
を含む、エンドピックアップデバイスを提供する。
【0007】
いくつかの実施形態において、ピックアップ装置は、スリーブをさらに含み、ピックアップパーツは、スリーブの末端部に配設されており、少なくとも2つのピックアップ装置は、シーケンシャルにスリーブする方式で配設されており、相対的に伸縮自在になっており、駆動メカニズムは、少なくとも2つのピックアップ装置を相対的に伸長および後退するように駆動し、少なくとも2つのピックアップ装置が切り替え方式で物品をピックアップするようになっている。
【0008】
いくつかの実施形態において、少なくとも2つのピックアップ装置は、第1のピックアップ装置および少なくとも1つの第2のピックアップデバイスを含み、第1のピックアップ装置は、固定的に配設されており、少なくとも1つの第2のピックアップ装置は、第1のピックアップ装置の外側にスリーブしており、第1のピックアップデバイスに対して伸縮自在になっており、駆動メカニズムは、少なくとも1つの第2のピックアップ装置と駆動接続しており、少なくとも1つの第2のピックアップ装置を伸長および後退するように駆動し、少なくとも1つの第2のピックアップ装置および第1のピックアップ装置が、切り替え方式で物品をピックアップするようになっている。
【0009】
いくつかの実施形態において、少なくとも2つのピックアップ装置は、少なくとも2つの第2のピックアップ装置を含む。
【0010】
いくつかの実施形態において、駆動メカニズムは、少なくとも1つの第2のピックアップ装置に一対一で対応する駆動デバイスを含み、駆動デバイスは、第2のピックアップ装置と駆動接続しており、第2のピックアップ装置を伸長および後退するように駆動する。
【0011】
いくつかの実施形態において、駆動デバイスは、リードスクリューモーターを含み、リードスクリューモーターは、第2のピックアップデバイスと駆動接続している。
【0012】
いくつかの実施形態において、駆動デバイスは、ナットシートをさらに含み、ナットシートは、リードスクリューモーターのナットを第2のピックアップ装置のスリーブと接続し、リードスクリューモーターと第2のピックアップデバイスとの間の駆動接続を実現する。
【0013】
いくつかの実施形態において、ナットシートは、互いに接続されている第1の接続パーツおよび第2の接続パーツを含み、第1の接続パーツおよびスリーブは、第1のピンシャフトを通して接続されており、または、第1の接続パーツおよびスリーブは、クランピング方式で接続されており、および/または、第2の接続パーツおよびナットは、第2のピンシャフトを通して接続されている。
【0014】
いくつかの実施形態において、第1のキャビティーが、第1の接続パーツの中に配設されており、スリーブは、第1のキャビティーの中に位置付けされており、第1の接続パーツおよびスリーブは、第1のピンシャフトを通して接続されており、または、第1の接続パーツは、クランピングパーツを含み、クランピング溝部が、スリーブの側壁部の中に配設されており、クランピングパーツは、クランピング溝部の中にクランプされており、スリーブの半径方向外側に向かう、および、スリーブの軸線方向に沿った、クランピングパーツの変位は、クランピング溝部によって制限されており、第2の接続パーツをナットと接続する第2のピンシャフトは、スリーブの外側壁部に当接し、スリーブの半径方向内側に向かうナットシートの変位を制限する。
【0015】
いくつかの実施形態において、第1のキャビティーの側壁部は、第1の孔部パーツを提供されており、スリーブの外側壁部は、第2の孔部パーツを提供されており、第1の孔部パーツおよび第2の孔部パーツは、閉じた第1のピン孔部を形成するように突き合わされており、第2の接続パーツは、第1のピン孔部と連通される第1の貫通孔部を提供されており、第1のピンシャフトは、第1の貫通孔部を突き通しており、第1のピン孔部の中へ挿入され、スリーブを第1の接続パーツと接続する。
【0016】
いくつかの実施形態において、第2のキャビティーは、第2の接続パーツの中に配設されており、ナットは、第2のキャビティーの中に位置付けされており、第2の接続パーツおよびナットは、第2のピンシャフトを通して接続されている。
【0017】
いくつかの実施形態において、第2のキャビティーの側壁部は、第3の孔部パーツを提供されており、ナットの外側壁部は、第4の孔部パーツを提供されており、第3の孔部パーツおよび第4の孔部パーツは、閉じた第2のピン孔部を形成するように突き合わされており、第2の接続パーツは、第2のピン孔部と連通される第2の貫通孔部を提供されており、第2のピンシャフトは、第2の貫通孔部を突き通しており、第2のピン孔部の中へ挿入され、ナットを第2の接続パーツと接続する。
【0018】
いくつかの実施形態において、互いに隣接しており、両方とも伸縮自在になっている2つのピックアップ装置において、外側に位置付けされているピックアップ装置のスリーブは、内側に位置付けされているピックアップ装置の伸長および後退を回避するための回避開口部を提供されている。
【0019】
いくつかの実施形態において、エンドピックアップデバイスは、制限デバイスをさらに含み、制限デバイスは、装着シートの上に配設されており、ピックアップデバイスの変位を制限する。
【0020】
いくつかの実施形態において、制限デバイスは、第1の制限スイッチおよび第2の制限スイッチを含み、第1の制限スイッチおよび第2の制限スイッチは、ピックアップデバイスの延在方向に沿ってシーケンシャルに配設されており、第1の制限スイッチは、ピックアップデバイスの後退変位を制限し、第2の制限スイッチは、ピックアップデバイスの伸長変位を制限する。
【0021】
いくつかの実施形態において、ピックアップパーツは、吸引カップを含む。
【0022】
本出願は、本出願の実施形態によるエンドピックアップデバイスを含むマニピュレーターをさらに提供する。
【0023】
本出願は、本出願の実施形態によるマニピュレーターを含むロボットをさらに提供する。
【0024】
本出願の実施形態において、駆動メカニズムと少なくとも2つのピックアップ装置との間の協働に基づいて、エンドピックアップデバイスは、作業領域と他の領域との間で移動することなく、作業領域において局所的にピックアップパーツを交換することが可能であり、それによって、時間を節減し、作業効率を改善する。
【0025】
本出願の他の特徴および利点は、添付図面を参照して、本出願の例示的な実施形態の以下の詳細な説明を通して明らかになることとなる。
【0026】
本出願の実施形態におけるまたは先行技術における技術的解決策をより明確に説明するために、以下は、実施形態または先行技術を説明するために必要とされる添付図面を簡潔に紹介する。明らかであるが、以下の説明における添付図面は、単に、本出願のいくつかの実施形態に過ぎず、当業者は、創作的な努力なしに、これらの添付図面から他の添付図面を導出することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】関連技術における、エンドピックアップデバイスが作業領域において設置を実施するときの状態の概略図である。
【
図2】関連技術における、エンドピックアップデバイスが既存の吸引カップを置くために吸引カップホルダーまで移動するときの状態の概略図である。
【
図3】関連技術における、エンドピックアップデバイスが必要とされる吸引カップを交換するときの状態の概略図である。
【
図4】関連技術における、作業領域に戻るエンドピックアップデバイスの状態の概略図である。
【
図5】関連技術における、エンドピックアップデバイスによって吸引カップを切り替えることの概略フローチャートである。
【
図6】本出願の実施形態における、エンドピックアップデバイスによって吸引カップを切り替えることの概略フローチャートである。
【
図7】本出願の実施形態における、エンドピックアップデバイスの概略構造図である。
【
図8】本出願の実施形態における、エンドピックアップデバイスの第3段ピックアップ装置が後退するときの状態の概略図である。
【
図9】本出願の実施形態における、エンドピックアップデバイスの第2段ピックアップ装置が後退するときの状態の概略図である。
【
図10】本出願の実施形態における、ピックアップ装置の3つの段の協働関係を示す図である。
【
図11】本出願の実施形態における、駆動メカニズムとピックアップメカニズムとの間の協働関係を示す図である。
【
図12】本出願の実施形態における、第2段ピックアップ装置のナットシート、ナット、およびスリーブの組み合わされた構造の概略分解図である。
【
図13】本出願の実施形態における、第2段ピックアップ装置のナットシート、ナット、およびスリーブの協働関係を示す図である。
【
図14】本出願の実施形態における、第3段ピックアップ装置のナットシート、ナット、およびスリーブの組み合わされた構造の概略図である。
【
図16】
図14の第3段ピックアップ装置のナットシート、ナット、およびスリーブの協働関係を示す図である。
【
図17】本出願の実施形態における、制限デバイスの概略配置図である。
【
図18】本出願の実施形態における、第3段ピックアップ装置に対応する制限デバイスと駆動デバイスとの間の協働関係を示す図である。
【
図19】本出願の実施形態における、第2段ピックアップ装置に対応する制限デバイスと駆動デバイスとの間の協働関係を示す図である。
【
図20】本出願の実施形態における、第2の制限スイッチがトリガーされていないときの状態の概略図である。
【
図21】本出願の実施形態における、第2の制限スイッチがトリガーされているときの状態の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本出願の実施形態における技術的解決策は、本出願の実施形態における添付図面と組み合わせて、明確におよび完全に下記に説明されることとなる。明らかであるが、説明されている実施形態は、単に本出願の実施形態の一部に過ぎず、本出願の実施形態のすべてであるわけではない。少なくとも1つの例示的な実施形態の以下の説明は、単に、本質的に例示目的のためのものに過ぎず、決して、本開示、その用途、または使用を限定することを意図していない。本出願における実施形態に基づいて、創作的な作業なしに当業者によって取得されるすべての他の実施形態は、本出願の保護範囲の中にある。
【0029】
関連技術における当業者に知られている技術、方法、および装置は、詳細に議論されていない可能性があるが、適切な場合には、その技術、方法、および装置は、本明細書の一部であると考えられるべきである。
【0030】
本出願の説明において、「前方、後方、上側、下側、左、右」、「横断方向、垂直方向、垂直の、水平方向」、および「上部、底部」などのような方向用語によって示されている配向または位置関係は、図面に示されている配向または位置関係に基づいており、それは、単に、本出願を説明する際に容易にする目的、および、その説明の簡単化の目的のためのものに過ぎず、そうでないことが記述されていない限り、特定のデバイスまたはエレメントが特定の方向に具体的に位置付けされ、構造化され、動作されなければならないということを示すまたは暗示するためのものではなく、そのためそれは、本出願の保護範囲に対する限定として理解されるべきではなく、「内側および外側」という方向用語は、それぞれのコンポーネント自身の外形に対する内側および外側を指すということが理解されるべきである。
【0031】
本出願の説明において、コンポーネントを定義するための「第1の」および「第2の」などのような用語の使用は、単に、対応するコンポーネントを区別する便宜のためのものに過ぎないということが理解されるべきである。別段の記述がない限り、上記の用語は、特別な意味を有さず、したがって、本出願の保護範囲に対する限定として理解されるべきではない。
【0032】
加えて、下記に説明されている本出願の異なる実装形態に関与する技術的特徴は、それらが互いに矛盾しない限り、互いに組み合わせられることが可能である。
【0033】
エンドピックアップデバイスは、把持デバイスであり、通常、物品を把持するためにマニピュレーターのテールエンドに接続されている。物流の分野において、商品の選択を実現するために、ロボットが、エンドピックアップデバイスを通して商品をピックアップするために使用されることが多い。
【0034】
エンドピックアップデバイスは、ピックアップパーツを含み、ピックアップパーツは、物品と接触しており、クランピングおよび把持、真空吸着、または磁気吸着などによって、物品をピックアップする。
【0035】
異なる物品のピックアップ要件を満たすために、エンドピックアップデバイスは、異なるピックアップパーツを交換する必要がある。ピックアップパーツを交換するプロセスは、実際には非効率的な動作である。したがって、ピックアップパーツの交換プロセスによって占有される時間を低減させ、ピックアップ動作によって占有される時間を増加させることが望まれる。
【0036】
しかし、関連技術では、エンドピックアップデバイスは、ピックアップパーツの交換を実現するために、作業領域と作業領域から遠く離れた交換領域との間で移動する必要があり、それは、多くの時間を消費し、作業効率に影響を与える。
【0037】
ここで、真空吸着タイプのエンドピックアップデバイスを例として挙げることによって、関連技術におけるピックアップパーツの交換プロセスが説明される。
【0038】
図1~
図5は、関連技術における、真空吸着タイプのエンドピックアップデバイスのピックアップパーツの交換プロセスを示している。
【0039】
図1を参照すると、マニピュレーター10の末端部に配設されているエンドピックアップデバイス20が真空吸着タイプのエンドピックアップデバイスであるときには、エンドピックアップデバイス20のピックアップパーツは、吸引カップ25であり、エンドピックアップデバイス20は、吸引カップ25を通して物品と接触しており、物品をピックアップする。
【0040】
吸引カップ25を交換するために、
図1~
図5を参照すると、関連技術では、エンドピックアップデバイス20は、クイックチェンジメカニズム(図には示されていない)を提供されており、吸引カップホルダー8は、作業領域Aの外側に特別に配設されており、バックアップ吸引カップ25が、エンドピックアップデバイス20が交換するために、吸引カップホルダー8の上に配設されている。このケースでは、吸引カップホルダー8が位置付けされている領域は、交換領域であり、交換領域は、把持動作および設置動作の正常な進行に影響を与えない必要があり、したがって、一般的に、作業領域Aから遠くに離れている。
【0041】
既存の吸引カップ25が物品のピックアップ要件を満たさず、交換される必要があるときには、
図1~
図2に示されているように、既存の吸引カップ25が物品を設置することを終了した後に、エンドピックアップデバイス20は、作業領域Aから交換領域(吸引カップホルダー8がそこに位置付けされており、それは、作業領域Aから遠く離れている)へ移動する必要があり、次いで、既存の吸引カップ25は、クイックチェンジメカニズムによって解放される。次いで、
図3に示されているように、エンドピックアップデバイス20は、必要とされる吸引カップ25が交換領域の中で位置付けされている位置に移動するように制御され、必要とされる吸引カップ25は、クイックチェンジメカニズムによって把持される。次いで、
図4に示されているように、エンドピックアップデバイス20は、次の動作のために、交換領域から作業領域Aに戻るように制御される。
【0042】
理解できるように、
図5を参照すると、関連技術では、吸引カップの交換を完了して別の物品をピックアップするために、多くのリンク(たとえば、「設置することを終了する - 吸引カップホルダーに移動する - 既存の吸引カップを置く - 必要とされる吸引カップの位置に移動する - 必要とされる吸引カップを把持する - 動作するために戻る」など)が必要とされる。
【0043】
上記の交換プロセスにおいて、「吸引カップホルダーに移動する - 既存の吸引カップを置く - 必要とされる吸引カップの位置に移動する - 必要とされる吸引カップを把持する」に対応するアクション(それらは、すべて次のピックアップ動作のために準備される)は、実際には非効率的な動作であり、マニピュレーターを移動させるために消費される時間、および、クイックチェンジメカニズムによって吸引カップを交換するために消費される時間は、非効率的な時間であり、それは、交換プロセス全体において大きな割合を占めており、作業効率に影響を与える。
【0044】
上述のケースを考慮して、本出願の実施形態は、ピックアップパーツの交換時間を短縮するためにエンドピックアップデバイスの構造を改善し、作業効率を改善する。
【0045】
図7~
図21は、本出願によるエンドピックアップデバイスの構造を概略的に示している。
【0046】
図7~
図21を参照すると、本出願のいくつかの実施形態において、エンドピックアップデバイス20は、
装着シート1と;
ピックアップメカニズム2であって、ピックアップメカニズム2は、装着シート1の上に配設されており、少なくとも2つのピックアップ装置21を含み、少なくとも2つのピックアップ装置21は、相対的に移動することが可能であり、ピックアップ装置21は、物品をピックアップするためのピックアップパーツ2dを含む、ピックアップメカニズム2と;
駆動メカニズム3であって、駆動メカニズム3は、装着シート1の上に配設されており、ピックアップメカニズム2と駆動接続しており、駆動メカニズム3は、少なくとも2つのピックアップ装置21を相対的に移動するように駆動し、少なくとも2つのピックアップ装置21が切り替え方式で物品をピックアップするようになっている、駆動メカニズム3と
を含む。
【0047】
切り替え方式で物品をピックアップするとは、1つのピックアップパーツ2dが物品をピックアップするときに、他のピックアップパーツ2dは物品をピックアップせず、ピックアップパーツ2dがピックアップタスクを1つずつ実施するということを意味するということが理解されることが可能である。
【0048】
上記の配置に基づいて、エンドピックアップデバイス20は、もはや1つのみのピックアップパーツ2dを含むのではなく、少なくとも2つのピックアップパーツ2dを含み、ピックアップパーツ2dは、駆動メカニズム3によって駆動され、切り替え方式で物品をピックアップするために相対的に移動する。このように、ピックアップパーツ2dの交換は、エンドピックアップデバイス20自身の上で完了されることが可能であり、すなわち、エンドピックアップデバイス20は、作業領域において局所的にピックアップパーツ2dの交換を完了することが可能である。作業領域と他の領域との間でエンドピックアップデバイス20を移動させる必要がないので、ピックアップパーツの交換時間が短縮され、エンドピックアップデバイス20がより多くの物品をピックアップすることが可能であるようになっており、それによって、作業効率を効果的に改善する。
【0049】
本出願の実施形態によるエンドピックアップデバイス20の作業フローが、
図6に示されている。
図6から理解できるように、本出願の実施形態において、エンドピックアップデバイス20は、設置が終了した後に全体として作業領域Aと交換領域との間で移動する必要がなく、作業領域においてピックアップパーツ2dの交換を直接的に完了し、迅速に次の動作に移動することが可能である。
【0050】
図5および
図6と比較して、本出願の実施形態は、関連技術における「吸引カップホルダーに移動する - 既存の吸引カップを置く - 必要とされる吸引カップの位置に移動する - 必要とされる吸引カップを把持する」のいくつかのリンクを省略し、これらのリンクに対応するアクションおよび移動プロセスを排除し、エンドピックアップデバイス20が特別に交換領域に行ってピックアップパーツ2dを置いて交換し、次いで作業領域Aに戻るための非効率的な時間を節減することが可能であるということが知られることが可能である。したがって、ピックアップパーツの交換時間は、効果的に短縮され、ピックアップパーツの迅速な交換が実現され、効率が著しく改善される。
【0051】
ピックアップ装置21間の相対的な移動の形態は、さまざまであることが可能である。その形態のうちの1つとして、ピックアップ装置21は、相対的に伸縮自在になっている。たとえば、
図7~
図10を参照すると、いくつかの実施形態において、ピックアップ装置21は、スリーブ24をさらに含み、ピックアップパーツ2dは、スリーブ24の末端部に配設されている。上述の少なくとも2つのピックアップ装置21は、シーケンシャルにスリーブする方式で配設されており、相対的に伸縮自在になっており、駆動メカニズム3は、少なくとも2つのピックアップ装置21を相対的に伸長および後退するように駆動し、少なくとも2つのピックアップ装置21が切り替え方式で物品をピックアップするようになっている。
【0052】
上記の配置では、ピックアップパーツ2dの交換は、ピックアップ装置21の相対的な伸長および後退によって実現される。特定のピックアップパーツ2dが作業する必要があるときには、ピックアップパーツ2dの外側のピックアップ装置21が駆動され、ピックアップパーツ2dを露出させるように後退し、ピックアップパーツ2dが物品と接触した状態になるようになっており、ピックアップ機能が実現されることが可能である。現在のピックアップパーツ2dが作業を完了した後に、他の外部ピックアップパーツ2dが作業のために交換される必要があるときには、必要とされるピックアップパーツ2dが駆動され、ピックアップタスクを実施するために物品と接触した状態になるように伸長する。このように、ピックアップ装置21の相対的な伸長および後退に基づいて、ピックアップパーツ2dの迅速な交換が完了され、ピックアップ装置21が切り替え方式でピックアップタスクを実施するようになっている。
【0053】
スリーブする方式が採用されているので、すべてのピックアップ装置21において、外側ピックアップパーツ2dの仕様は、内側ピックアップパーツ2dの仕様よりも大きくなっている。このケースでは、ピックアップパーツ2dが、ピックアップ装置21の相対的な伸長および後退によって交換されるときには、異なる仕様のピックアップパーツ2dが交換され、異なる仕様の物品のピックアップ要件が満たされるようになっている。たとえば、ピックアップされることとなる物品がより大きいときには、外側ピックアップ装置21は、より大きなピックアップ力を提供するために伸長するように駆動される。ピックアップされることとなる物品がより小さく、より大きなピックアップパーツ2dが物品を効果的にピックアップすることができないときには、外側ピックアップ装置21は後退するように駆動され、内側ピックアップ装置21が、より小さな物品をピックアップするために露出されるようになっている。
【0054】
ピックアップ装置21が相互にスリーブする方式で配設されているケースでは、それぞれのピックアップ装置21は、1段のピックアップデバイスと呼ばれることが可能であり、すべてのピックアップ装置21は、それぞれ、内側から外側へ、第1段ピックアップ装置2a、第2段ピックアップ装置2b、および第3段ピックアップ装置2cなどと呼ばれることが可能である。したがって、ピックアップ装置21のピックアップパーツ2dは、それぞれ、内側から外側へ、第1段ピックアップパーツ、第2段ピックアップパーツ、および第3段ピックアップパーツなどと呼ばれることが可能である。ピックアップ装置21のスリーブ24は、それぞれ、内側から外側へ、第1段スリーブ、第2段スリーブ、および第3段スリーブと呼ばれることが可能である。
【0055】
相互にスリーブする方式で配設されているピックアップ装置21が伸長および後退プロセスにおいて干渉することを防止するために、
図11を参照すると、いくつかの実施形態において、2つのピックアップ装置21(それらは、互いに隣接しており、両方とも伸縮自在になっている)において、外側に位置付けされているピックアップ装置21のスリーブ24は、内側に位置付けされているピックアップ装置21の伸長および後退を回避するための回避開口部26を提供されている。
【0056】
ピックアップ装置21は、すべて装着シート1の上に移動可能に配設されることが可能であるか、または、ピックアップ装置21の一部のみが、装着シート1の上に移動可能に配設されることが可能であり、ピックアップ装置21の他の一部が、装着シート1の上に固定的に配設されることが可能である。
【0057】
たとえば、
図7~
図9を参照すると、いくつかの実施形態において、上述の少なくとも2つのピックアップ装置21は、第1のピックアップ装置22および少なくとも1つの第2のピックアップ装置23を含む。第1のピックアップ装置22は、固定的に配設されており、少なくとも1つの第2のピックアップ装置23は、第1のピックアップ装置22の外側にスリーブしており、第1のピックアップ装置22に対して伸縮自在になっている。このケースでは、駆動メカニズム3は、少なくとも1つの第2のピックアップ装置23と駆動接続しており、少なくとも1つの第2のピックアップ装置23を伸長および後退するように駆動し、少なくとも1つの第2のピックアップ装置23および第1のピックアップ装置22が切り替え方式で物品をピックアップするようになっている。このケースでは、固定的に配設されている最も内側のピックアップ装置21が、第1のピックアップ装置22と呼ばれる。この第1のピックアップ装置22は、装着シート1に対して移動せず、静止したままである。第1のピックアップ装置22の外側にスリーブするそれぞれのピックアップ装置21は、第2のピックアップ装置23と呼ばれる。第2のピックアップ装置23は、装着シート1に対して移動可能であり、第2のピックアップ装置23が伸長および後退することが可能であるようになっている。第1のピックアップ装置22は移動不可能であるので、構造はより簡単であり、制御はより便利であり、交換効率はより高くなり、エンドピックアップデバイス20が、より簡単な構造に基づいて、ピックアップパーツの迅速な交換を実現するようになっている。
【0058】
第2のピックアップ装置23の数は、1つ、2つ、またはそれ以上であることが可能である。ピックアップメカニズム2が少なくとも2つの第2のピックアップ装置23を含むときには、ピックアップメカニズム2は、少なくとも3つのピックアップ装置21を含み、それは、複数段のピックアップ装置21の迅速な交換を実現することが可能であり、それによって、異なるピックアップ要件がより効率的におよびフレキシブルに満たされる。
【0059】
駆動メカニズム3の1つの実施形態として、
図7~
図11を参照すると、いくつかの実施形態において、駆動メカニズム3は、少なくとも1つの第2のピックアップ装置23に一対一で対応する駆動デバイス31を含む。駆動デバイス31は、第2のピックアップ装置23と駆動接続しており、第2のピックアップ装置23を伸長および後退するように駆動する。それぞれの第2のピックアップ装置23は、1つの別個の駆動デバイス31を装備しており、それは、それぞれの第2のピックアップ装置23の伸長および後退プロセスに対する独立した制御を実現するのに便利である。
【0060】
図7および
図11に示されているように、いくつかの実施形態において、駆動デバイス31は、リードスクリューモーター32を含み、リードスクリューモーター32は、第2のピックアップ装置23と駆動接続している。
【0061】
リードスクリューモーター32は、リードスクリューとナットとの間の協働に基づいてモーターの回転運動を線形運動に変換するメカニズムである。
図11に示されているように、リードスクリューモーター32は、モーター33、リードスクリュー35、およびナット36を含む。モーター33は、リードスクリュー35と駆動接続しており、ナット36は、リードスクリュー35の外側にスリーブしている。モーター33が回転するときに、ナット36は、拘束下においてリードスクリュー35の軸線方向に沿って移動し、それは、回転運動から線形運動への変換を実現する。
図11に示されているように、いくつかの実施形態において、減速機34が、モーター33とリードスクリュー35との間に配設されており、モーター33は、減速機34を通してリードスクリュー35と駆動接続している。このケースでは、モーター33は、直流モーターであることが可能であり、リードスクリューモーター32は、直流減速リードスクリューモーターであることが可能である。代替的に、いくつかの他の実施形態において、減速機34は、モーター33とリードスクリュー35との間に配設されていなくてもよく、モーター33およびリードスクリュー35は、直接的に駆動接続している。このケースでは、モーター33は、ステッピングモーターであることが可能であり、リードスクリューモーター32は、リードスクリューステッピングモーターであることが可能である。
【0062】
リードスクリューモーター32は、線形運動を実現することが可能であり、したがって、第2のピックアップ装置23と駆動接続しているときに、リードスクリューモーター32は、第2のピックアップ装置23を真っ直ぐな線に沿って移動するように駆動し、第2のピックアップ装置23の伸長および後退を実現することが可能である。
【0063】
第2のピックアップ装置23と駆動接続しているときに、リードスクリューモーター32は、そのナット36を通して第2のピックアップ装置23と駆動接続している。たとえば、
図11を参照すると、いくつかの実施形態において、駆動デバイス31は、ナットシート37をさらに含み、ナットシート37は、リードスクリューモーター32のナット36を第2のピックアップ装置23のスリーブ24と接続し、リードスクリューモーター32と第2のピックアップ装置23との間の駆動接続を実現している。ナットシート37は、ナット36の回転を制限し、ナット36と第2のピックアップ装置23との間の動力伝達を実現し、線形に移動するときに、ナット36が、第2のピックアップ装置23を線形に移動するように駆動し、第2のピックアップ装置23の伸長および後退を実現することが可能であるようになっている。
【0064】
ナットシート37の構造形態として、
図12~
図13を参照すると、いくつかの実施形態において、ナットシート37は、互いに接続されている第1の接続パーツ38および第2の接続パーツ39を含む。ナットシート37は、第1の接続パーツ38を通して第2のピックアップ装置23と接続されており、第2の接続パーツ39を通してナット36と接続されている。例として、第1の接続パーツ38と第2のピックアップ装置23との間の接続は、第1のピンシャフト61によってまたはクランピングによって実現される。例として、第2の接続パーツ39とナット36との間の接続は、第2のピンシャフト62によって実現されている。
【0065】
第1のピンシャフト61に基づいて第1の接続パーツ38と第2のピックアップ装置23との間の固定接続を実現する1つの実施形態として、
図12~
図13を参照すると、いくつかの実施形態において、第1の接続パーツ38は、その中に第1のキャビティー41を提供されており、スリーブ24は、第1のキャビティー41の中に位置付けされており、第1の接続パーツ38およびスリーブ24は、第1のピンシャフト61を通して接続されている。具体的には、
図12および
図13から理解できるように、いくつかの実施形態において、第1のキャビティー41の側壁部は、第1の孔部パーツ51を提供されており、スリーブ24の外側壁部は、第2の孔部パーツ52を提供されている。第1の孔部パーツ51および第2の孔部パーツ52は、閉じた第1のピン孔部55を形成するように突き合わされており、第2の接続パーツ39は、第1のピン孔部55と連通される第1の貫通孔部57を提供されている。第1のピンシャフト61は、第1の貫通孔部57を突き通しており、第1のピン孔部55の中へ挿入され、スリーブ24を第1の接続パーツ38と接続する。このケースでは、第1の接続パーツ38およびスリーブ24は、第1のピンシャフト61によって接続されており、ナットシート37および第2のピックアップ装置23が相対的に回転または移動することができないようになっており、それは、ナット36がナットシート37を通して第2のピックアップ装置23を上下に移動するように駆動するのに好都合である。第1のピンシャフト61によってナットシート37を第2のピックアップ装置23と接続するそのような方式は、内側に位置付けされている第2のピックアップ装置23(たとえば、第2段ピックアップ装置2b)に特に適切である。
【0066】
第1の接続パーツ38と第2のピックアップ装置23との間のクランピング接続の1つの実施形態として、
図14~
図16を参照すると、いくつかの実施形態において、第1の接続パーツ38は、クランピング方式でスリーブ24と接続されている。たとえば、
図14~
図16を参照すると、いくつかの実施形態において、第1の接続パーツ38は、クランピングパーツ3aを含み、スリーブ24の側壁部は、クランピング溝部3cを提供されており、クランピングパーツ3aは、クランピング溝部3cの中にクランプされており、スリーブ24の半径方向外側に向かう、および、スリーブ24の軸線方向に沿った、クランピングパーツ3aの変位は、クランピング溝部3cによって制限されている。そのうえ、第2の接続パーツ39をナット36と接続する第2のピンシャフト62は、スリーブ24の外側壁部に当接し、スリーブ24の半径方向内側に向かうナットシート37の変位を制限する。このように、クランピングパーツ3a、クランピング溝部3c、および第2のピンシャフト62の作用の下で、ナットシート37および第2のピックアップ装置23は、相対的に回転または移動することができず、それは、ナット36がナットシート37を通して第2のピックアップ装置23を上下に移動するように駆動するのに好都合である。第1の接続パーツ38と第2のピックアップ装置23との間のクランピング接続のそのような方式は、外側に位置付けされている第2のピックアップ装置23(たとえば、第3段ピックアップ装置2c)にとりわけ適切である。
【0067】
加えて、第2のピンシャフト62に基づいてナットシート37とナット36との間の固定接続を実現する1つの実施形態として、
図12~
図16を参照すると、いくつかの実施形態において、第2のキャビティー42は、第2の接続パーツ39の中に配設されており、ナット36は、第2のキャビティー42の中に位置付けされており、第2の接続パーツ39およびナット36は、第2のピンシャフト62を通して接続されている。具体的には、
図12~
図13および
図16に示されているように、いくつかの実施形態において、第2のキャビティー42の側壁部は、第3の孔部パーツ53を提供されており、ナット36の外側壁部は、第4の孔部パーツ54を提供されている。第3の孔部パーツ53および第4の孔部パーツ54は、閉じた第2のピン孔部56を形成するように突き合わされている。そのうえ、第2の接続パーツ39は、第2のピン孔部56と連通される第2の貫通孔部58を提供されており、第2のピンシャフト62は、第2の貫通孔部58を突き通しており、第2のピン孔部56の中へ挿入され、ナット36を第2の接続パーツ39と接続する。これに基づいて、ナットシート37およびナット36は、相対的に回転または移動することができず、ナットシート37は、ナット36の回転を制限し、モーター33がリードスクリュー35を回転するように駆動するときに、ナット36は、回転せずにリードスクリュー35の軸線方向に沿って移動のみするようになっており、それは、ナット36がナットシート37を通して第2のピックアップ装置23をリードスクリュー35の軸線方向に沿って移動するように駆動するのに好都合であり、第2のピックアップ装置23の伸長および後退を実現するようになっている。
【0068】
加えて、ピックアップ装置21が所望の領域においてより正確に伸長および後退することを可能にするようにするために、
図17~
図21を参照すると、いくつかの実施形態において、エンドピックアップデバイス20は、制限デバイス7を含み、制限デバイス7は、装着シート1の上に配設されており、ピックアップ装置21の変位を制限する。たとえば、いくつかの実施形態において、制限デバイス7は、第1の制限スイッチ71および第2の制限スイッチ72を含み、第1の制限スイッチ71および第2の制限スイッチ72は、ピックアップ装置21の延在方向に沿ってシーケンシャルに配設されている。第1の制限スイッチ71は、ピックアップ装置21の後退変位を制限し、第2の制限スイッチ72は、ピックアップ装置21の伸長変位を制限する。このように、ピックアップ装置21の伸長および後退範囲は、ピックアップ装置21が過度に伸長および後退することを防止するように制限される。第1の制限スイッチ71および第2の制限スイッチ72は、マイクロスイッチまたは近接スイッチなどのような、さまざまなタイプのスイッチであることが可能である。スイッチがトリガーされるときには、駆動メカニズム3は作業を停止し、ピックアップ装置21がそれ以上伸長または後退し続けないようになっており、それによって、伸長変位および後退変位を制限する。
【0069】
上記のそれぞれの実施形態において、ピックアップパーツ2dは、タイプに関して限定されず、たとえば、ピックアップパーツ2dは、吸引カップ25、機械的な鉤爪、または磁気部材などを含むことが可能である。次に、本出願の実施形態のエンドピックアップデバイス20は、ピックアップパーツ2dが吸引カップ25であるケースを例として挙げることによって、さらに説明されることとなる。
【0070】
図7~
図21は、ピックアップパーツ2dが吸引カップ25であるケースを概略的に示している。
【0071】
図7~
図21に示されているように、本実施形態では、エンドピックアップデバイス20は、装着シート1、ピックアップメカニズム2、駆動メカニズム3、および制限デバイス7を含む。ピックアップメカニズム2、駆動メカニズム3、および制限デバイス7は、すべて装着シート1の上に配設されている。
【0072】
ピックアップメカニズム2は、内側から外側へシーケンシャルにスリーブする方式で配設されている3段のピックアップ装置21を含み、それらは、それぞれ、第1段ピックアップ装置2a、第2段ピックアップ装置2b、および第3段ピックアップ装置2cであり、第1段ピックアップ装置2aは、最も内側のパーツに位置付けされ、固定的に配設されており、第2段ピックアップ装置2bは、スリーブする方式で第1段ピックアップ装置2aの外側に配設されており、装着シート1に対して移動可能に配設されており、第3段ピックアップ装置2cは、スリーブする方式で第2段ピックアップ装置2bの外側に配設されており、装着シート1に対して移動可能に配設されている。第1段ピックアップ装置2a、第2段ピックアップ装置2b、および第3段ピックアップ装置2cのそれぞれは、スリーブ24および吸引カップ25を含む。吸引カップ25は、スリーブ24の末端部に配設されており、物品をピックアップするためのピックアップパーツ2dとしての役割を果たす。第1段ピックアップ装置2a、第2段ピックアップ装置2b、および第3段ピックアップ装置2cの吸引カップ25は、順に、第1段吸引カップ、第2段吸引カップ、および第3段吸引カップと呼ばれることが可能である。
【0073】
真空化されるとき、吸引カップ25は、物品を吸着し、物品のピックアップを実現する。
図7に示されているように、本実施形態では、空気流路27が、第1段ピックアップ装置2aの内側に配設されており、第1段ピックアップ装置2a、第2段ピックアップ装置2b、および第3段ピックアップ装置2cは、空気流路27を通して真空化メカニズムとガス連通しており、真空化メカニズムがピックアップ装置21のそれぞれの段の吸引カップ25を真空化することが可能であるようになっている。このケースでは、ピックアップ装置21において、外側に位置付けされているピックアップ装置21は、内側に位置付けされているピックアップ装置21を通して真空化メカニズムと連通している。吸引カップ25は、弾性部材であり、作業プロセスにおける負圧または物品によって働かされる圧力の影響に起因して変形させられることが可能である。ピックアップ装置21のそれぞれの段の吸引カップ25が比較的に十分な吸着力を提供することを可能にするために、1つのピックアップ装置21がピックアップタスクを実行して圧縮限界にあるときに、ピックアップ装置21の吸引カップ25のテールエンドが、ピックアップ装置21の内側に位置付けされている吸引カップ25のテールエンドよりも依然として低くなっており、内側に位置付けされている吸引カップ25が物品と接触することができないように、ピックアップ装置21のそれぞれの段が配設されることが可能である。このように、現在の吸引カップ25の空気経路は、前段の吸引カップ25の上の物品によって遮断されることとはならず、現在の吸引カップ25がより大きな真空発生面積を有することが可能であり、より大きな吸着力を提供することが可能であるようになっている。たとえば、第3段ピックアップ装置2cがピックアップタスクを実行するときに、第3段吸引カップが最大圧縮量まで圧縮されたとしても、第3段吸引カップのテールエンドは、第2段吸引カップのテールエンドの下方に依然として位置付けされており、第2段吸引カップが物品と接触しないようになっており、第1段吸引カップ25も物品と接触することにならない。このように、第3段吸引カップのガス経路は、第2段吸引カップの上に吸着された物品によって遮断されることとはならず、真空発生面積がより大きくなるようになっており、提供される吸着力がより大きくなるようになっている。
【0074】
ピックアップ装置21のそれぞれの段のスリーブ関係は、
図7に示されている通りである。本実施形態では、内側から外側へ、吸引カップ25の仕様が順に増加しており、すなわち、内側から外側へ、吸引カップ25の断面積が順に増加しており、すなわち、第3段吸引カップの吸着面積は、第2段吸引カップの吸着面積よりも大きく、第2段吸引カップの吸着面積は、第1段吸引カップの吸着面積よりも大きい。したがって、第3段吸引カップは、最も大きく、最も強い吸着能力を有しており、最も大きな物品を吸着することが可能であり、第2段吸引カップがそれに続き、第1段吸引カップは、最も小さく、最も弱い吸着能力を有しており、最も小さな物品を吸着することが可能である。
【0075】
図10を参照すると、ピックアップ装置21の相対的な伸長および後退を促進させるために、本実施形態では、ガイドスリーブ28が、内側および外側の2つの隣接するピックアップ装置21の間に配設され、ガイドの役割を果たしている。そのうえ、本実施形態では、ガイドスリーブ28は、シーリング機能も有しており、シーリングの役割を果たし、ガス漏出を防止し、吸引カップ25が物品をより信頼性高く吸着することが可能であるようになっている。具体的には、
図10から理解できるように、本実施形態では、1つのガイドスリーブ28が、第3段ピックアップ装置2cと第2段ピックアップ装置2bとの間に配設されており、1つのガイドスリーブ28が、第2段ピックアップ装置2bと第1段ピックアップ装置2aとの間に配設されており、ガイドスリーブ28は、両方ともガイドの役割およびシーリングの役割を果たしている。ガイドスリーブ28は、ピックアップ装置21の2つの隣接する段のスリーブ24間に配設されることが可能である。
【0076】
駆動メカニズム3は、第2段ピックアップ装置2bおよび第3段ピックアップ装置2cと駆動接続しており、第2段ピックアップ装置2bおよび第3段ピックアップ装置2cを装着シート1に対して移動するように駆動し、それによって、ピックアップ装置21の3つの段の間の相対的な伸長および後退を実現するようになっている。
図7~
図9および
図11に示されているように、本実施形態では、駆動メカニズム3は、装着シート1の上に配設されている2つの駆動デバイス31を含み、2つの駆動デバイス31は、スリーブ24の中心軸線の両方の側に配置されており、第2段ピックアップ装置2bおよび第3段ピックアップ装置2cと一対一の対応関係でそれぞれ駆動接続しており、第2段ピックアップ装置2bおよび第3段ピックアップ装置2cをそれぞれ伸長および後退するように駆動する。
図7において、左側の駆動デバイス31は、第3段ピックアップ装置2cを上下に移動するように駆動するために第3段ピックアップ装置2cと駆動接続しており、第3段ピックアップ装置2cの伸長および後退を実現するようになっている。右側の駆動デバイス31は、第2段ピックアップ装置2bを上下に移動するように駆動するために第2段ピックアップ装置2bと駆動接続しており、第2段ピックアップ装置2bの伸長および後退を実現するようになっている。
【0077】
図11に示されているように、本実施形態では、2つの駆動デバイス31のそれぞれは、リードスクリューモーター32およびナットシート37を含む。リードスクリューモーター32は、ナットシート37を通してスリーブ24と駆動接続しており、スリーブ24が、リードスクリューモーター32の駆動の下で、スリーブ24の軸線方向に沿って移動し、ピックアップ装置21の伸長および後退を実現することが可能であるようになっている。
【0078】
具体的には、リードスクリューモーター32は、直流減速リードスクリューモーターであり、直流モーターであるモーター33と、減速機34と、リードスクリュー35と、ナット36とを含む。モーター33は、減速機34を通してリードスクリュー35と接続されている。リードスクリュー35の軸線方向は、スリーブ24の軸線方向と一致している。ナット36は、リードスクリュー35をスリーブしている。ナットシート37は、ナット36の外側にスリーブしており、ナット36をスリーブ24と接続しており、ナット36がスリーブ24をリードスクリュー35の軸線方向に沿って移動するように駆動することが可能であるようになっており、それによってピックアップ装置21の伸長および後退を実現する。
【0079】
図12~
図16に示されているように、本実施形態では、第3段ピックアップ装置2cに対応するナットシート37、および、第2段ピックアップ装置2bに対応するナットシート37は、異なる構造を有している。区別の便宜のために、第2段ピックアップ装置2bと接続されているナットシート37は、第1のナットシートと呼ばれ、第3段ピックアップ装置2cと接続されているナットシート37は、第2のナットシートと呼ばれる。
【0080】
図12~
図13は、第1のナットシートの構造、ならびに、第1のナットシートとナット36およびスリーブ24との間の協働関係を示している。
図12~
図13に示されているように、本実施形態では、第1のナットシートは、ナット36および第2段ピックアップ装置2bのスリーブ24(すなわち、第2段スリーブ)をスリーブしており、第1のピンシャフト61および第2のピンシャフト62を通して第2段スリーブおよびナット36とそれぞれ接続されており、モーター33がリードスクリュー35を回転するように駆動するときには、ナット36は、回転することとならず、第2段スリーブをリードスクリュー35の軸線方向に沿って移動のみするように駆動することとなるようになっており、それによって、第2段ピックアップ装置2bを伸長および後退するように駆動する。
【0081】
第1のナットシートは、第1の接続パーツ38と、第1の接続パーツ38の一方の側に接続されている第2の接続パーツ39とを含む。第1のキャビティー41は、第1の接続パーツ38の中に配設されており、第2段スリーブは、第1のキャビティー41の中に位置付けされており、第1の接続パーツ38が第2段スリーブの外側にスリーブするようになっている。第2のキャビティー42は、第2の接続パーツ39の中に配設されており、ナット36は、第2のキャビティー42の中に位置付けされており、第2の接続パーツ39がナット36の外側にスリーブするようになっている。第2の接続パーツ39と接続されている第1の接続パーツ38の部分の内側壁部は、第1の孔部パーツ51を提供されており、第2段スリーブの外側壁部は、第2の孔部パーツ52を提供されている。第1の孔部パーツ51および第2の孔部パーツ52は、閉じた第1のピン孔部55を形成するように突き合わされている。第2の接続パーツ39の内側壁部は、第3の孔部パーツ53を提供されており、ナット36の外側壁部は、第4の孔部パーツ54を提供されている。第3の孔部パーツ53および第4の孔部パーツ54は、閉じた第2のピン孔部56を形成するように突き合わされている。一方では、第2の接続パーツ39は、第1のピン孔部55と連通される第1の貫通孔部57と、第2のピン孔部56と連通される第2の貫通孔部58とを提供されている。第1のピンシャフト61は、第1の貫通孔部57を突き通しており、第1のピン孔部55の中へ挿入され、第2段スリーブを第1の接続パーツ38と接続し、ナットシート37および第2段スリーブが相対的に回転または移動することができないようになっている。第2のピンシャフト62は、第2の貫通孔部58を突き通しており、第2のピン孔部56の中へ挿入され、ナット36を第2の接続パーツ39と接続し、ナットシート37およびナット36が相対的に回転または移動することができないようになっている。
【0082】
このように、第1のピンシャフト61および第2のピンシャフト62の作用の下で、ナット36は、第1のナットシートの上に固定的に配設されており、第1のナットシートは、第2段スリーブの上に固定的に配設されており、ナット36は、第2段ピックアップ装置2bをリードスクリュー35の軸線方向に沿って移動するように駆動し、第2段ピックアップ装置2bの伸長および後退を実現することが可能である。
【0083】
図14~
図16は、第2のナットシートの構造、ならびに、第2のナットシートとナット36およびスリーブ24との間の協働関係を示している。
図14~
図16に示されているように、本実施形態では、第2のナットシートは、ナット36をスリーブしており、第2のピンシャフト62を通してナット36と接続されている。同時に、第2のナットは、クランピング方式で第3段ピックアップ装置2cのスリーブ24(すなわち、第3段スリーブ)と接続されており、モーター33がリードスクリュー35を回転するように駆動するときに、ナット36は、回転することとならず、第3段スリーブをリードスクリュー35の軸線方向に沿って移動のみするように駆動することとなるようになっており、それによって、第3段ピックアップ装置2cを伸長および後退するように駆動する。
【0084】
第2のナットシートは、第1の接続パーツ38と、第1の接続パーツ38の一方の側に接続されている第2の接続パーツ39とを含む。第1の接続パーツ38は、クランピングパーツ3aを含み、第3段スリーブの側壁部は、クランピング溝部3cを提供されており、クランピングパーツ3aは、クランピング溝部3cの中にクランプされており、軸線方向および円周方向への、ならびに、第3段スリーブに対して半径方向外側に向かう、第2のナットシートの変位を制限する。第2のキャビティー42は、第2の接続パーツ39の中に配設されており、ナット36は、第2のキャビティー42の中に位置付けされており、第2の接続パーツ39がナット36の外側にスリーブするようになっている。第2のピンシャフト62は、第2の接続パーツ39をナット36と接続しており、第3段スリーブの外側壁部に当接しており、第2の接続パーツ39とナット36との間の固定接続を実現するようになっており、第3段スリーブに対して半径方向内側に向かう第2のナットシートの変位を制限するようになっている。
【0085】
具体的には、第3段スリーブの半径方向において、第3段スリーブの中心軸線に面するクランピング溝部3cの一方の側は開放しており、第3段スリーブの中心軸線から離れる方に面する一方の側は、2つのクランピングプラットフォーム3dを提供されている。第3段スリーブの軸線方向に沿って、クランピング溝部3cの2つの端部は、端壁部3eを提供されており、第3段スリーブの軸線方向に沿ったクランピング溝部3cの2つの端部が、少なくとも部分的に閉鎖されるようになっている。クランピングパーツ3aは、2つのクランピング鉤爪3bを含み、2つのクランピング鉤爪3bは、第3段スリーブの円周方向において第2の接続パーツ39の2つの反対側部に接続されている。第3段スリーブの半径方向において、2つのクランピング鉤爪3bは、2つのクランピングプラットフォーム3dと一対一の対応関係でクランプされており、クランピング溝部3cが、第3段スリーブの半径方向外側に向かうナットシート37の変位を制限することが可能であるようになっている。第3段スリーブの軸線方向において、2つのクランピング鉤爪3bは、クランピング溝部3cの上側端壁部と下側端壁部3eとの間に位置付けされており、クランピング溝部3が、第3段スリーブの両方の軸線方向側部に向かうナットシート37の変位を制限し、ナットシート37が上下に移動することを防止することが可能であるようになっている。クランピングパーツ3aおよびクランピング溝部3cの協働によって、ナットシート37は、第3段スリーブに対して第3段スリーブの半径方向外側および両方の軸線方向側部に向けて移動することができないということが理解可能である。
【0086】
第2の接続パーツ39の内側壁部は、第3の孔部パーツ53を提供されており、ナット36の外側壁部は、第4の孔部パーツ54を提供されている。第3の孔部パーツ53および第4の孔部パーツ54は、閉じた第2のピン孔部56を形成するように突き合わされている。一方では、第2の接続パーツ39は、第2のピン孔部56と連通される第2の貫通孔部58を提供されている。第2のピンシャフト62は、第2の貫通孔部58を突き通しており、第2のピン孔部56の中へ挿入され、ナット36を第2の接続パーツ39と接続し、ナットシート37およびナット36が相対的に回転または移動することができないようになっている。そのうえ、第2のピンシャフト62は、第3段スリーブの外側側壁部に当接しており、ナットシート37が第3段スリーブの半径方向内側に向けて移動することができないようになっている。
【0087】
このように、第2のピンシャフト62とクランピングパーツ3aおよびクランピング溝部3cとの協働によって、ナット36は、第2のナットシートの上に固定的に配設されており、第2のナットシートは、第3段スリーブの上に固定的に配設されており、ナット36は、第3段ピックアップ装置2cをリードスクリュー35の軸線方向に沿って移動するように駆動することが可能であり、第3段ピックアップ装置2cの伸長および後退を実現するようになっている。
【0088】
本実施形態では、第1のナットシートとナット36との間の接続モードと、第2のナットシートとナット36との間の接続モードとは同じであり、相互にスリーブする方式で配設されている第2の接続パーツ39およびナット36は、第2のピンシャフト62によって接続されているということが理解可能である。しかし、第1のナットシートとスリーブ24との間の接続モードと、第2のナットシートとスリーブ24との間の接続モードとは異なっており、第1のナットシートおよび第2段スリーブは、スリーブする方式で配設されており、第1のピンシャフト61によって接続されているが、一方では、第2のナットシートおよび第3段スリーブは、スリーブする方式で配設される代わりにクランピング方式で接続されており、第1のピンシャフト61によって接続されている。
【0089】
ナットシート37とナット36との間の接続は、第2のピンシャフト62、第3の孔部パーツ53、および第4の孔部パーツ54の協働によって実現されており、第1のナットシートと第2段スリーブとの間の接続は、第1のピンシャフト61、第1の孔部パーツ51、および第2の孔部パーツ52の協働によって実現されている。結合、スクリュー接続、またはクランピング接続などのような他の接続モードと比較して、構造がより簡単であり、レイアウトがよりコンパクトであり、狭いスペースへの適応性がより強くなり、機械加工精度に対する要件がより低くなる。第1のピン孔部55および第2のピン孔部56は、2つの接続されたパーツの中の2つの孔部パーツ(すなわち、第1の孔部パーツ51および第2の孔部パーツ52、ならびに、第3の孔部パーツ53および第4の孔部パーツ54)を突き合わせることによって形成されるように構成されており、それは、接続されたパーツの中に完全なピン孔部を直接的に配設する方式と比較して、より小さな壁部厚さを有するナットシート37、ナット36、およびスリーブ24の接続要件にとってより適切である。
【0090】
第2のナットシートおよび第3段スリーブは、スリーブする方式で接続されているのではなく、クランピング溝部3cとクランピングパーツ3aとの間の協働によってクランピング方式で接続されており、第2のナットシートと第3段スリーブとの間の固定接続を実現することに基づいて、第1のナットシートの往復移動が回避されることが可能であるようになっており、それは、第1のナットシートおよび第2のナットシートが同じ高さまで上向きに移動するのに好都合であり、第2のナットシートの遮断に起因して、スリーブされた第1のナットシートが第2のナットシートの上側限界位置まで上向きに移動することができないケースを回避するようになっている。
【0091】
加えて、
図11および
図19に示されているように、本実施形態では、第3段ピックアップ装置2cのスリーブ24は、回避開口部26を提供されており、回避開口部26は、第3段ピックアップ装置2cのスリーブ24の側部表面の上に配設されており、第2段ピックアップ装置2bの移動経路の上に位置付けされており、第2段ピックアップ装置2bが上に移動して後退するときに、回避開口部26が第2段ピックアップ装置2bのナットシート37(すなわち、第1のナットシート)をちょうど回避させることが可能であり、第2段ピックアップ装置2bの滑らかな伸長および後退を促進させるようになっている。
【0092】
ピックアップ装置21の伸長変位および後退変位は、制限デバイス7によって制限される。制限デバイス7は、後退可能なピックアップ装置21と一対一の対応関係になっている。本実施形態では、
図17を参照すると、エンドピックアップデバイス20は、2つの制限デバイス7を含み、これらの2つの制限デバイス7は、第2段ピックアップ装置2bおよび第3段ピックアップ装置2cと一対一の対応関係になっており、第2段ピックアップ装置2bおよび第3段ピックアップ装置2cの移動変位をそれぞれ制限するためのものである。
図17において、右側の制限デバイス7は、第3段ピックアップ装置2cの変位を制限するために第3段ピックアップ装置2cに対応しており、左側の制限デバイス7は、第2段ピックアップ装置2bの変位を制限するために第2段ピックアップ装置2bに対応している。
【0093】
図17~
図21に示されているように、本実施形態では、2つの制限デバイス7は、同じ構造を有しており、両方とも、第1の制限スイッチ71および第2の制限スイッチ72を含み、第1の制限スイッチ71および第2の制限スイッチ72は、ピックアップ装置21の延在方向に沿ってシーケンシャルに配設されており、第1の制限スイッチ71は、ピックアップ装置21の後退変位を制限し、第2の制限スイッチ72は、ピックアップ装置21の伸長変位を制限する。このように、
図20~
図21を参照すると、リードスクリューモーター32が活性化させられた後に、ピックアップ装置21の対応する段は、移動し始めることとなり、所定の場所に移動するときに、対応するナットシート37は、制限スイッチと接触し、制限スイッチの接点73を圧縮することとなり、制限スイッチがトリガーされるようになっており、作業を停止するようにリードスクリューモーター32を制御するために信号が送られるようになっており、次いで、リードスクリューモーター32は、この方向に沿って回転し続けることとはならず、逆方向回転信号を受信した後に、逆方向に回転し始めることとなり、ピックアップ装置21の対応する段が、他方の制限スイッチが触れられるまで逆方向に回転するようになっており、それによって、双方向の変位に対する制限を実現する。
【0094】
上記の配置に基づいて、本実施形態によるエンドピックアップデバイス20は、吸引カップ25の局所的な交換を実現することが可能であり、それは、便利で高速である。
【0095】
図7に示されているように、初期のときに、第1段ピックアップ装置2a、第2段ピックアップ装置2b、および第3段ピックアップ装置2cは、すべて初期位置にある。このときに、第2段ピックアップ装置2bの吸引カップ25のテールエンドは、第1段ピックアップ装置2aの吸引カップ25のテールエンドよりも低くなっており、第3段ピックアップ装置2cの吸引カップ25のテールエンドは、第2段ピックアップ装置2bの吸引カップ25のテールエンドよりも低くなっており、すなわち、内側から外側へ、ピックアップ装置21のそれぞれの段の吸引カップ25のテールエンドは、順に下方へ配設されている。換言すれば、内側から外側へ、ピックアップ装置21のそれぞれの段の吸引カップ25のテールエンドは、延在方向に沿って順に所定の間隔で配置されている。このケースでは、ピックアップタスクを実施することが必要である場合には、第3段ピックアップ装置2cの吸引カップ25のみが、物品と接触した状態になることが可能であり、一方では、第2段ピックアップ装置2bおよび第1段ピックアップ装置2aの吸引カップ25は、露出されず、物品と接触した状態になることができず、物品をピックアップすることができない。したがって、それは、このときにより大きな物品をピックアップするのに適切である。
【0096】
ピックアップされることとなる物品が比較的に小さく、第3段ピックアップ装置2cの吸引カップ25によってピックアップされるには不適切であるが、
図8に示されているように、第2段ピックアップ装置2bの吸引カップ25によってピックアップされるのに適切であるときには、信号が、第3段ピックアップ装置2cに対応するリードスクリューモーター32に送られ、リードスクリューモーター32を制御し、第3段ピックアップ装置2cを上向きに移動して後退するように駆動し、第3段ピックアップ装置2cが、第2段ピックアップ装置2bの吸引カップ25を遮断しないように解放されるようになっており、第2段ピックアップ装置2bの吸引カップ25が露出されるようになっている。このときに、第2段ピックアップ装置2bの吸引カップ25は、物品と接触した状態になり、物品をピックアップすることが可能である。
図8から理解できるように、第3段ピックアップ装置2cのみが所定の場所に後退されるが、第2段ピックアップ装置2bは後退されないときには、第3段ピックアップ装置2cに対応するナットシート37は、上側限界位置まで上向きに移動するが、第2段ピックアップ装置2bに対応するナットシート37は移動せず、下側限界位置にある。
【0097】
ピックアップされることとなる物品がより小さく、第3段ピックアップ装置2cおよび第2段ピックアップ装置2bの吸引カップ25のいずれも適切でないときには、
図9に示されているように、信号が、リードスクリューモーター32に送られ、第3段ピックアップ装置2cおよび第2段ピックアップ装置2bを上に移動して後退するように駆動し、第1段ピックアップ装置2aの吸引カップ25を露出させ、第1段ピックアップ装置2aの吸引カップ25が物品を吸着し、ピックアップ動作を完了させることが可能であるようになっている。
図9から理解できるように、第2段ピックアップ装置2bおよび第3段ピックアップ装置2cが両方とも所定の場所に後退されるときに、それらに対応するナットシート37は、上側限界位置まで上向きに移動する。
【0098】
このように、実際の必要性に応じて、第3段ピックアップ装置2cおよび第2段ピックアップ装置2bは、上下に移動するように制御され、ピックアップ装置21のそれぞれの段の吸引カップ25が、切り替え方式で物品と接触した状態になり、吸引カップ25の交換を完了するようになっている。
【0099】
理解できるように、本実施形態によるエンドピックアップデバイス20は、バックアップ吸引カップ25自身を装備しており、現在の吸引カップ25およびバックアップ吸引カップ25を切り替えることが可能である。換言すれば、本実施形態によるエンドピックアップデバイス20は、吸引カップ交換機能自身を有しており、ピックアップ装置21のそれぞれの段の相対的な伸長および後退を使用することによって、吸引カップ25の迅速な交換を実現することが可能である。設置が終了した後に、吸引カップ25が交換される必要があるときには、本実施形態によるエンドピックアップデバイス20は、必要とされる吸引カップ25の外側に位置付けされているピックアップ装置21を上に移動して後退するように制御することのみを必要とし、次いで、必要とされる吸引カップ25は、次の動作を実施するように切り替えられ、それによって、吸引カップ25の切り替えプロセスを完了することが可能である。吸引カップ25の切り替えは、設置アクションが完了された後に、必要な移動プロセスにおいて完了されることが可能であり、マニピュレーター10が作業領域Aからより遠くの吸引カップホルダー8へ特別に移動し、吸引カップ25を下に置いて交換し、次いで、作業領域Aに戻るという非効率的なプロセスが、省略されることが可能であり、対応する非効率的なプロセスによって消費される非効率的な時間が節減される。したがって、吸引カップのための交換時間は、大幅に短縮されることが可能であり、エンドピックアップデバイス20がピックアップ動作に対してより多くの時間を費やすことが可能であるようになっており、それは、エンドピックアップデバイス20の使用効率を改善し、入出力比を向上させる。
【0100】
図7~
図21に示されている実施形態は、単に、3段のピックアップ装置21のケースを例として挙げることによって説明されているに過ぎず、ピックアップ装置21の段の数はより多くなることが可能であり、たとえば、4つ以上の段が配設されることも可能であるということが理解されるべきである。
【0101】
要約すると、本出願の実施形態によれば、エンドピックアップデバイス20の構造を改善することによって、ピックアップパーツの交換プロセスにおける非効率的なアクションが排除され、ピックアップパーツの交換プロセスにおいて無駄にされる多くの時間が大幅に節減され、作業効率が効果的に改善される。
【0102】
提供されるエンドピックアップデバイス20に基づいて、本出願の実施形態は、本出願の実施形態によるエンドピックアップデバイス20を含むマニピュレーター10およびロボット100も提供する。
【0103】
先述のものは、単に、本出願の例示的な実施形態に過ぎず、本出願を限定することを意図していない。本出願の精神および原理の中で行われる任意の修正、均等置換、改善などは、本出願の保護範囲の中に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0104】
1 装着シート
2 ピックアップメカニズム
2a 第1段ピックアップ装置
2b 第2段ピックアップ装置
2c 第3段ピックアップ装置
2d ピックアップパーツ
3 駆動メカニズム
3a クランピングパーツ
3b クランピング鉤爪
3c クランピング溝部
3d クランピングプラットフォーム
3e 端壁部
7 制限デバイス
8 吸引カップホルダー
10 マニピュレーター
20 エンドピックアップデバイス
21 ピックアップ装置
22 第1のピックアップ装置
23 第2のピックアップ装置
24 スリーブ
25 吸引カップ
26 回避開口部
27 空気流路
28 ガイドスリーブ
31 駆動デバイス
32 リードスクリューモーター
33 モーター
34 減速機
35 リードスクリュー
36 ナット
37 ナットシート
38 第1の接続パーツ
39 第2の接続パーツ
41 第1のキャビティー
42 第2のキャビティー
51 第1の孔部パーツ
52 第2の孔部パーツ
53 第3の孔部パーツ
54 第4の孔部パーツ
55 第1のピン孔部
56 第2のピン孔部
57 第1の貫通孔部
58 第2の貫通孔部
61 第1のピンシャフト
62 第2のピンシャフト
71 第1の制限スイッチ
72 第2の制限スイッチ
73 接点
100 ロボット
A 作業領域
【国際調査報告】