IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 浙江盾安人工環境股▲ふん▼有限公司の特許一覧

特表2024-513318継手アセンブリ、四方弁アセンブリ及び空調システム
<>
  • 特表-継手アセンブリ、四方弁アセンブリ及び空調システム 図1
  • 特表-継手アセンブリ、四方弁アセンブリ及び空調システム 図2
  • 特表-継手アセンブリ、四方弁アセンブリ及び空調システム 図3
  • 特表-継手アセンブリ、四方弁アセンブリ及び空調システム 図4
  • 特表-継手アセンブリ、四方弁アセンブリ及び空調システム 図5
  • 特表-継手アセンブリ、四方弁アセンブリ及び空調システム 図6
  • 特表-継手アセンブリ、四方弁アセンブリ及び空調システム 図7
  • 特表-継手アセンブリ、四方弁アセンブリ及び空調システム 図8
  • 特表-継手アセンブリ、四方弁アセンブリ及び空調システム 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-25
(54)【発明の名称】継手アセンブリ、四方弁アセンブリ及び空調システム
(51)【国際特許分類】
   F16L 13/02 20060101AFI20240315BHJP
   F24F 1/26 20110101ALI20240315BHJP
【FI】
F16L13/02
F24F1/26
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023555190
(86)(22)【出願日】2022-02-11
(85)【翻訳文提出日】2023-11-06
(86)【国際出願番号】 CN2022076084
(87)【国際公開番号】W WO2022218023
(87)【国際公開日】2022-10-20
(31)【優先権主張番号】202120752797.6
(32)【優先日】2021-04-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515266108
【氏名又は名称】浙江盾安人工環境股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Zhejiang DunAn Artificial Environment Co., Ltd
【住所又は居所原語表記】Diankou Industry Zone, Zhuji, Zhejiang, China
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】王 文杰
(72)【発明者】
【氏名】郎 壮
【テーマコード(参考)】
3H013
3L054
【Fターム(参考)】
3H013BA03
3H013BA08
3L054BC01
(57)【要約】
継手アセンブリ、四方弁アセンブリ及び空調システムを提供する。ここで、継手アセンブリは、第1パイプ継手(10)と、第2パイプ継手(20)と、第1パイプ継手(10)の一端に接続された第1接続スリーブ(30)と、第2パイプ継手(20)の一端に接続され、第1接続スリーブ(30)と接続された第2接続スリーブ(40)と、を含み、ここで、第1接続スリーブ(30)は第1直線パイプであり、第2接続スリーブ(40)は第1直線パイプと入れ子になって設けられた第2直線パイプであり、あるいは、第1接続スリーブ(30)は第1変径パイプであり、第2接続スリーブ(40)は第1変径パイプと入れ子になって設けられた第2変径パイプである。この技術態様は、溶接炉の体積が制限されることにより、ステンレス管群と銅管群との溶接が制限されてしまうという問題を効果的に解決する。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1パイプ継手(10)と、
第2パイプ継手(20)と、
前記第1パイプ継手(10)の一端に接続された第1接続スリーブ(30)と、
前記第2パイプ継手(20)の一端に接続され、前記第1接続スリーブ(30)と接続された第2接続スリーブ(40)と、
を含み、
ここで、前記第1接続スリーブ(30)は第1直線パイプであり、前記第2接続スリーブ(40)は前記第1直線パイプと入れ子になって設けられた第2直線パイプであり、あるいは、前記第1接続スリーブ(30)は第1変径パイプであり、前記第2接続スリーブ(40)は前記第1変径パイプと入れ子になって設けられた第2変径パイプである、継手アセンブリ。
【請求項2】
前記第1接続スリーブ(30)が前記第1直線パイプであり、前記第2接続スリーブ(40)が前記第2直線パイプである場合、前記第1パイプ継手(10)は第3変径パイプであり、前記第2パイプ継手(20)は第4変径パイプであり、前記第1パイプ継手(10)と前記第1接続スリーブ(30)とは入れ子になって設けられ、前記第2接続スリーブ(40)と前記第2パイプ継手(20)とは入れ子になって設けられる、請求項1に記載の継手アセンブリ。
【請求項3】
前記第1パイプ継手(10)は、順に接続された第1直線セグメント(11)、第1拡径セグメント(12)及び第2直線セグメント(13)を含み、前記第2パイプ継手(20)は、順に接続された第3直線セグメント(21)、第2拡径セグメント(22)及び第4直線セグメント(23)を含み、前記第1接続スリーブ(30)は前記第2直線セグメント(13)の外部に嵌合され、前記第2接続スリーブ(40)は前記第1接続スリーブ(30)の外部に嵌合され、前記第3直線セグメント(21)は前記第2接続スリーブ(40)の外部に嵌合され、前記第2接続スリーブ(40)の端部は前記第2拡径セグメント(22)に当接される、請求項2に記載の継手アセンブリ。
【請求項4】
前記第1拡径セグメント(12)の外壁と前記第1直線セグメント(11)の外壁との間の夾角は、120度以上である、請求項3に記載の継手アセンブリ。
【請求項5】
前記第1接続スリーブ(30)の長さは前記第2接続スリーブ(40)の長さより長く、且つ前記第2接続スリーブ(40)の長さは前記第4直線セグメント(23)の長さより長い、請求項3に記載の継手アセンブリ。
【請求項6】
前記第1接続スリーブ(30)の前記第2パイプ継手(20)の内部に位置する一端は前記第1パイプ継手(10)から突出され、前記第2接続スリーブ(40)の前記第2パイプ継手(20)の内部に位置する一端は前記第1パイプ継手(10)から突出される、請求項2に記載の継手アセンブリ。
【請求項7】
前記第1パイプ継手(10)は、順に接続された第5直線セグメント(14)、第1縮径セグメント(15)及び第6直線セグメント(16)を含み、前記第2パイプ継手(20)は、順に接続された第7直線セグメント(24)、第3拡径セグメント(25)及び第8直線セグメント(26)を含み、前記第1接続スリーブ(30)は前記第5直線セグメント(14)の外部に嵌合され、前記第1接続スリーブ(30)の端部は前記第1縮径セグメント(15)に当接され、前記第2接続スリーブ(40)は前記第1接続スリーブ(30)の外部に嵌合され、前記第8直線セグメント(26)は前記第2接続スリーブ(40)の外部に嵌合され、前記第2接続スリーブ(40)の端部は前記第3拡径セグメント(25)に当接される、請求項2に記載の継手アセンブリ。
【請求項8】
前記第1縮径セグメント(15)の外壁と前記第5直線セグメント(14)の外壁との間の夾角は、120度以上である、請求項7に記載の継手アセンブリ。
【請求項9】
前記第1接続スリーブ(30)が前記第1変径パイプであり、前記第2接続スリーブ(40)が前記第2変径パイプである場合、前記第1パイプ継手(10)は第3直線パイプであり、前記第2パイプ継手(20)は第4直線パイプであり、前記第1接続スリーブ(30)の第1端と前記第1パイプ継手(10)の一端とは入れ子になって設けられ、前記第1接続スリーブ(30)の第2端と前記第2接続スリーブ(40)の第1端とは入れ子になって設けられ、前記第2接続スリーブ(40)の第2端と前記第2パイプ継手(20)の一端とは入れ子になって設けられる、請求項1に記載の継手アセンブリ。
【請求項10】
前記第1接続スリーブ(30)は、順に接続された第9直線セグメント(31)、第2縮径セグメント(32)、第10直線セグメント(33)、第4拡径セグメント(34)及び第11直線セグメント(35)を含み、前記第2接続スリーブ(40)は、順に接続された第12直線セグメント(41)、第5拡径セグメント(42)及び第13直線セグメント(43)を含み、前記第9直線セグメント(31)は前記第1パイプ継手(10)の一端の外部に嵌合され、前記第1パイプ継手(10)の端部は前記第2縮径セグメント(32)に当接され、前記第12直線セグメント(41)の一端は前記第11直線セグメント(35)の内部に入れ子になっており、前記第12直線セグメント(41)の端部は前記第4拡径セグメント(34)に当接され、前記第2パイプ継手(20)の一端は前記第13直線セグメント(43)の内部に入れ子になっており、前記第2パイプ継手(20)の端部は前記第5拡径セグメント(42)に当接される、請求項9に記載の継手アセンブリ。
【請求項11】
前記第1パイプ継手(10)及び前記第2パイプ継手(20)の材質はステンレスであり、前記第1接続スリーブ(30)及び前記第2接続スリーブ(40)の材質は銅である、請求項1に記載の継手アセンブリ。
【請求項12】
四方弁及び継手アセンブリを含む四方弁アセンブリであって、前記継手アセンブリは、請求項1から11のいずれか一項に記載の継手アセンブリである、四方弁アセンブリ。
【請求項13】
四方弁アセンブリを含む空調システムであって、前記四方弁アセンブリは、請求項12に記載の四方弁アセンブリである、空調システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、出願日が2021年4月13日であり、出願番号が202120752797.6であり、発明の名称が「継手アセンブリ、四方弁アセンブリ及び空調システム」である中国特許出願の優先権を主張する。
【0002】
本出願は熱交換システムの技術分野に関し、具体的には、継手アセンブリ、四方弁アセンブリ及び空調システムに関する。
【背景技術】
【0003】
空調システムでは、通常、ステンレス管群と銅管群とが接続されるが、空調メーカーの溶接を容易にするため、一般的にステンレス管群に1つの銅継手を設けて銅管群との溶接を容易にする。
【0004】
通常、溶接炉において銅継手とステンレス管群とが溶接されるが、溶接炉の体積が制限されるため、ステンレス管群の占めるスペースが比較的大きいと、銅継手とステンレス管群との溶接が制限されてしまう。
【出願の概要】
【0005】
本出願は、関連技術における、溶接炉の体積が制限されてステンレス管の長さが制限されてしまうという問題を解決するための継手アセンブリ、四方弁アセンブリ及び空調システムを提供することを主な目的とする。
【0006】
上述の目的を実現するため、本出願の1つの態様によれば、第1パイプ継手と、第2パイプ継手と、第1パイプ継手の一端に接続された第1接続スリーブと、第2パイプ継手の一端に接続され、第1接続スリーブと接続された第2接続スリーブと、を含み、ここで、第1接続スリーブは第1直線パイプであり、第2接続スリーブは第1直線パイプと入れ子になって設けられた第2直線パイプであり、あるいは、第1接続スリーブは第1変径パイプであり、第2接続スリーブは第1変径パイプと入れ子になって設けられた第2変径パイプである、継手アセンブリを提供する。
【0007】
更に、第1接続スリーブが第1直線パイプであり、第2接続スリーブが第2直線パイプである場合、第1パイプ継手は第3変径パイプであり、第2パイプ継手は第4変径パイプであり、第1パイプ継手と第1接続スリーブとは入れ子になって設けられ、第2接続スリーブと第2パイプ継手とは入れ子になって設けられる。
【0008】
更に、第1パイプ継手は、順に接続された第1直線セグメント、第1拡径セグメント及び第2直線セグメントを含み、第2パイプ継手は、順に接続された第3直線セグメント、第2拡径セグメント及び第4直線セグメントを含み、第1接続スリーブは第2直線セグメントの外部に嵌合され、第2接続スリーブは第1接続スリーブの外部に嵌合され、第3直線セグメントは第2接続スリーブの外部に嵌合され、第2接続スリーブの端部は第2拡径セグメントに当接される。
【0009】
更に、第1拡径セグメントの外壁と第1直線セグメントの外壁との間の夾角は、120度以上である。
【0010】
更に、第1接続スリーブの長さは第2接続スリーブの長さより長く、且つ第2接続スリーブの長さは第4直線セグメントの長さより長い。
【0011】
更に、第1接続スリーブの第2パイプ継手の内部に位置する一端は第1パイプ継手から突出され、第2接続スリーブの第2パイプ継手の内部に位置する一端は第1パイプ継手から突出される。
【0012】
更に、第1パイプ継手は、順に接続された第5直線セグメント、第1縮径セグメント及び第6直線セグメントを含み、第2パイプ継手は、順に接続された第7直線セグメント、第3拡径セグメント及び第8直線セグメントを含み、第1接続スリーブは第5直線セグメントの外部に嵌合され、第1接続スリーブの端部は第1縮径セグメントに当接され、第2接続スリーブは第1接続スリーブの外部に嵌合され、第8直線セグメントは第2接続スリーブの外部に嵌合され、第2接続スリーブの端部は第3拡径セグメントに当接される。
【0013】
更に、第1縮径セグメントの外壁と第5直線セグメントの外壁との間の夾角は、120度以上である。
【0014】
更に、第1接続スリーブが第1変径パイプであり、第2接続スリーブが第2変径パイプである場合、第1パイプ継手は第3直線パイプであり、第2パイプ継手は第4直線パイプであり、第1接続スリーブの第1端と第1パイプ継手の一端とは入れ子になって設けられ、第1接続スリーブの第2端と第2接続スリーブの第1端とは入れ子になって設けられ、第2接続スリーブの第2端と第2パイプ継手の一端とは入れ子になって設けられる。
【0015】
更に、第1接続スリーブは、順に接続された第9直線セグメント、第2縮径セグメント、第10直線セグメント、第4拡径セグメント及び第11直線セグメントを含み、第2接続スリーブは、順に接続された第12直線セグメント、第5拡径セグメント及び第13直線セグメントを含み、第9直線セグメントは第1パイプ継手の一端の外部に嵌合され、第1パイプ継手の端部は第2縮径セグメントに当接され、第12直線セグメントの一端は第11直線セグメントの内部に入れ子になっており、第12直線セグメントの端部は第4拡径セグメントに当接され、第2パイプ継手の一端は第13直線セグメントの内部に入れ子になっており、第2パイプ継手の端部は第5拡径セグメントに当接される。
【0016】
更に、第1パイプ継手及び第2パイプ継手の材質はステンレスであり、第1接続スリーブ及び第2接続スリーブの材質は銅である。
【0017】
本出願の別の態様によれば、四方弁及び継手アセンブリを含み、継手アセンブリは上述の継手アセンブリである、四方弁アセンブリを提供する。
【0018】
本出願の別の態様によれば、四方弁アセンブリを含み、四方弁アセンブリは上述の四方弁アセンブリである、空調システムを提供する。
【0019】
本出願の技術態様を適用すると、継手アセンブリは、第1パイプ継手、第2パイプ継手、第1接続スリーブ及び第2接続スリーブを含む。第1接続スリーブは第1パイプ継手の一端に接続される。第2接続スリーブは第2パイプ継手の一端に接続される。第1接続スリーブと、第2接続スリーブとは接続される。ここで、第1接続スリーブは第1直線パイプであり、第2接続スリーブは第1直線パイプと入れ子になって設けられた第2直線パイプである。あるいは、第1接続スリーブは第1変径パイプであり、第2接続スリーブは第1変径パイプと入れ子になって設けられた第2変径パイプである。このようにすると、第1接続スリーブ及び第2接続スリーブの両方が比較的短く、先ず、溶接炉の内部で、第1パイプ継手と第1接続スリーブとを接続させ、第2パイプ継手と第2接続スリーブとを接続させることができる。その後、溶接炉の外部で、第1パイプ継手と第2パイプ継手とが接続されるように、更に、第1接続スリーブ及び第2接続スリーブにより接続する。このようにすると、本出願の技術態様は、溶接炉が小さすぎることを考慮する必要がなく、相互に接続される第1パイプ継手と第2パイプ継手との接続長さが限制されることを回避する。従って、本出願の技術態様は、関連技術における、溶接炉の体積が制限されてステンレス管の長さが限制されてしまうという問題を効果的に解決する。また、第2直線パイプと第1直線パイプとが入れ子になって設けられ、第1接続スリーブと第2接続スリーブとの接続強度を増強させることができ、あるいは、第1変径パイプが第1パイプ継手自体の構造強度を増強させることができ、第2変径パイプが第2パイプ継手自体の構造強度を増強させることができる。このようにすると、いずれも第1パイプ継手と第2パイプ継手との接続強度を増強させることができ、第1パイプ継手と第2パイプ継手とが接続される品質を確保する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
本出願の一部を構成する明細書の図面は、本出願に対する更なる理解を提供するためのものであり、本出願の模式的な実施例及びその説明は、本出願を解釈するためのものであり、本出願を不適切に限定するものではない。
【0021】
図1】本出願による継手アセンブリの実施例1の正面模式図を示す。
図2図1の継手アセンブリの断面模式図を示す。
図3図2の継手アセンブリのA箇所の拡大模式図を示す。
図4】本出願による継手アセンブリの実施例2の正面模式図を示す。
図5図4の継手アセンブリの断面模式図を示す。
図6図5の継手アセンブリのB箇所の拡大模式図を示す。
図7】本出願による継手アセンブリの実施例3の正面模式図を示す。
図8図7の継手アセンブリの断面模式図を示す。
図9図8の継手アセンブリのC箇所の拡大模式図を示す。
【0022】
ここで、上述の図面には以下の符号が含まれる。
10 第1パイプ継手、11 第1直線セグメント、12 第1拡径セグメント、13 第2直線セグメント、14 第5直線セグメント、15 第1縮径セグメント、16 第6直線セグメント、20 第2パイプ継手、21 第3直線セグメント、22 第2拡径セグメント、23 第4直線セグメント、24 第7直線セグメント、25 第3拡径セグメント、26 第8直線セグメント、30 第1接続スリーブ、31 第9直線セグメント、32 第2縮径セグメント、33 第10直線セグメント、34 第4拡径セグメント、35 第11直線セグメント、40 第2接続スリーブ、41 第12直線セグメント、42 第5拡径セグメント、43 第13直線セグメント。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本出願の実施例における図面を参照して本出願の実施例における技術態様を明瞭且つ完全に記述するが、記述される実施例は、単に本出願の一部の実施例にすぎず、全ての実施例ではないことは明らかである。以下、少なくとも1つの例示的な実施例の記述は、実際には、単に説明的なものにすぎず、本出願及びその適用又は使用に対して何ら制限するものではない。
【0024】
図1から図3に示されるように、実施例1の継手アセンブリは、第1パイプ継手10、第2パイプ継手20、第1接続スリーブ30及び第2接続スリーブ40を含む。第1接続スリーブ30は第1パイプ継手10の一端に接続される。第2接続スリーブ40は第2パイプ継手20の一端に接続される。第1接続スリーブ30と第2接続スリーブ40とは接続される。ここで、第1接続スリーブ30は第1直線パイプであり、第2接続スリーブ40は第1直線パイプと入れ子になって設けられた第2直線パイプである。
【0025】
実施例1の技術態様を適用すると、第1接続スリーブ30及び第2接続スリーブ40の両方が比較的短く、先ず、溶接炉の内部で、第1パイプ継手10と第1接続スリーブ30とを接続させ、第2パイプ継手20と第2接続スリーブ40とを接続させることができる。その後、溶接炉の外部で、第1パイプ継手10と第2パイプ継手20とが接続されるように、更に、第1接続スリーブ30及び第2接続スリーブ40により接続する。このようにすると、本出願の技術態様は、溶接炉が小さすぎることを考慮する必要がなく、相互に接続される第1パイプ継手10と第2パイプ継手20との接続長さが限制されることを回避する。従って、実施例1の技術態様は、関連技術における、溶接炉の体積が制限されてステンレス管の長さが限制されてしまうという問題を効果的に解決する。また、第2直線パイプと第1直線パイプとが入れ子になって設けられて、第1接続スリーブ30と第2接続スリーブ40との接続強度を増強させることができる。このようにすると、第1パイプ継手10と第2パイプ継手20との接続強度を増強させることができ、第1パイプ継手10と第2パイプ継手20とが接続される品質を確保する。溶接炉が小さすぎるため、第1パイプ継手10又は第2パイプ継手20を複数のセグメントに切断してもよい。
【0026】
実施例1において、第1接続スリーブ30と、第1パイプ継手10の一端とは、炉溶接を採用し、銅ベースの溶接材料を採用し、融点は1000度以上である。第2接続スリーブ40は、炉溶接を採用し、銅ベースの溶接材料を採用し、融点1000度以上で、第2パイプ継手20の一端に接続される。第1接続スリーブ30と第2接続スリーブ40とは、火炎を採用することで溶接され、リン銅溶接材料を採用し、溶接温度は900度以下である。このようにすると、異なる接続位置において、異なる溶接材料の融点によって、それぞれの溶接位置が影響を受けないように確保することができる。
【0027】
図2及び図3に示されるように、第1接続スリーブ30が第1直線パイプであり、第2接続スリーブ40が第2直線パイプである場合、第1パイプ継手10は第3変径パイプであり、第2パイプ継手20は第4変径パイプである。第1パイプ継手10と第1接続スリーブ30とは入れ子になって設けられ、第2接続スリーブ40と第2パイプ継手20とは入れ子になって設けられる。このようにすると、第1パイプ継手10、第1接続スリーブ30、第2接続スリーブ40及び第2パイプ継手20が順に積層され、第1パイプ継手10と第2パイプ継手20との間に接触がなく、第1パイプ継手10と第2パイプ継手20との接続強度を大幅に増大させる。
【0028】
図2及び図3に示されるように、第1パイプ継手10は、順に接続された第1直線セグメント11、第1拡径セグメント12及び第2直線セグメント13を含む。第2パイプ継手20は、順に接続された第3直線セグメント21、第2拡径セグメント22及び第4直線セグメント23を含む。第1接続スリーブ30は第2直線セグメント13の外部に嵌合され、第2接続スリーブ40は第1接続スリーブ30の外部に嵌合され、第3直線セグメント21は第2接続スリーブ40の外部に嵌合され、第2接続スリーブ40の端部は第2拡径セグメント22に当接される。このようにすると、第1接続スリーブ30と第2直線セグメント13との接続箇所の安定性を増大させることができ、第2直線セグメント13、第1接続スリーブ30、第2接続スリーブ40及び第4直線セグメント23の間の接続箇所の安定性を増大させることもできる。
【0029】
図3に示されるように、第1拡径セグメント12の外壁と第1直線セグメント11の外壁との間の夾角は、120度以上である。このようにすると、第1拡径セグメント12の外壁と第1直線セグメント11の外壁との遷移箇所に応力集中が生じにくく、且つ加工が容易になる。第1拡径セグメント12の外壁と第1直線セグメント11の外壁との間の夾角は、120度又は150度であることが好ましい。
【0030】
図3に示されるように、第1パイプ継手10と第2パイプ継手20との間の接続の安定性を確保するため、第1接続スリーブ30の長さは第2接続スリーブ40の長さより長く、且つ第2接続スリーブ40の長さは第4直線セグメント23の長さより長い。
【0031】
図3に示されるように、第1接続スリーブ30の第2パイプ継手20の内部に位置する一端は第1パイプ継手10から突出され、第2接続スリーブ40の第2パイプ継手20の内部に位置する一端は第1パイプ継手10から突出される。このようにすると、第2直線セグメント13の内部の流通物(例えば、気体又は液体)が第3直線セグメント21の内部まで流通し、第2流通能力に対する第2拡径セグメント22の影響を低減することができる。
【0032】
実施例1において、第1パイプ継手10及び第2パイプ継手20の材質はステンレスであり、第1接続スリーブ30及び第2接続スリーブ40の材質は銅である。
【0033】
本出願の継手アセンブリの実施例2において、実施例1との違いは、第1パイプ継手の構造形状にある。図4から図6に示されるように、実施例2において、第1パイプ継手10は、順に接続された第5直線セグメント14、第1縮径セグメント15及び第6直線セグメント16を含む。第2パイプ継手20は、順に接続された第7直線セグメント24、第3拡径セグメント25及び第8直線セグメント26を含む。第1接続スリーブ30は第5直線セグメント14の外部に嵌合され、第1接続スリーブ30の端部は第1縮径セグメント15に当接され、第2接続スリーブ40は第1接続スリーブ30の外部に嵌合され、第8直線セグメント26は第2接続スリーブ40の外部に嵌合され、第2接続スリーブ40の端部は第3拡径セグメント25に当接される。このようにすると、第1接続スリーブ30と第5直線セグメント14との接続箇所の安定性を増大させることができ、第6直線セグメント16、第1接続スリーブ30、第2接続スリーブ40及び第8直線セグメント26の間の接続箇所の安定性を増大させることもできる。
【0034】
図5及び図6に示されるように、第1縮径セグメント15の外壁と第5直線セグメント14の外壁との間の夾角は、120度以上である。このようにすると、第1縮径セグメント15と第5直線セグメント14の外壁との遷移箇所に応力集中が生じにくく、且つ加工が容易になる。第1縮径セグメント15の外壁と第5直線セグメント14の外壁との間の夾角は、120度又は150度である。
【0035】
本出願の継手アセンブリの実施例3において、実施例1との違いは、第1パイプ継手、第1接続スリーブ、第2接続スリーブ及び第2パイプ継手の構造形状にある。図7から図9に示されるように、実施例3において、第1接続スリーブ30が第1変径パイプであり、第2接続スリーブ40が第2変径パイプである場合、第1パイプ継手10は第3直線パイプであり、第2パイプ継手20は第4直線パイプであり、第1接続スリーブ30の第1端と第1パイプ継手10の一端とは入れ子になって設けられ、第1接続スリーブ30の第2端と第2接続スリーブ40の第1端とは入れ子になって設けられ、第2接続スリーブ40の第2端と第2パイプ継手20の一端とは入れ子になって設けられる。第1変径パイプは、第1パイプ継手10自体の構造強度を増強させることができ、第2変径パイプは、第2パイプ継手20自体の構造強度を増強させることができる。このようにすると、第1パイプ継手10と第2パイプ継手20との接続強度を増強させることができ、第1パイプ継手10と第2パイプ継手20とが接続される品質を確保する。同時に、第1パイプ継手と第1接続スリーブとを火炎溶接する場合、火炎溶接の際に第1パイプ継手まで焼けることを回避し、第1パイプ継手が良好な耐腐食性を有し、第1接続スリーブの使用寿命を延ばす。
【0036】
図9に示されるように、第1接続スリーブ30は、順に接続された第9直線セグメント31、第2縮径セグメント32、第10直線セグメント33、第4拡径セグメント34及び第11直線セグメント35を含む。第2接続スリーブ40は、順に接続された第12直線セグメント41、第5拡径セグメント42及び第13直線セグメント43を含む。第9直線セグメント31は第1パイプ継手10の一端の外部に嵌合される。このようにすると、第9直線セグメント31と第1パイプ継手10の一端との接続の安定性を確保することができる。第1パイプ継手10の端部は第2縮径セグメント32に当接され、第12直線セグメント41の一端は第11直線セグメント35の内部に入れ子になっている。このようにすると、第12直線セグメント41の一端と第11直線セグメント35との接続の安定性を確保することができる。第12直線セグメント41の端部は第4拡径セグメント34に当接され、第2パイプ継手20の一端は第13直線セグメント43の内部に入れ子になっており、第2パイプ継手20の端部は第5拡径セグメント42に当接される。このようにすると、第2パイプ継手20の端部と第13直線セグメント43との接続の安定性を確保することができる。
【0037】
本出願は四方弁アセンブリを更に提供し、本実施例の四方弁アセンブリは、四方弁及び継手アセンブリを含み、継手アセンブリは、上述の継手アセンブリである。上述の継手アセンブリが、関連技術における、溶接炉の体積が制限されてステンレス管の長さが限制されてしまうという問題を解決することができるため、この継手アセンブリを含む四方弁アセンブリは、同じ技術課題を解決することができる。
【0038】
本出願は空調システムを更に提供し、本実施例の空調システムは、四方弁アセンブリを含み、四方弁アセンブリは、上述の四方弁アセンブリである。上述の四方弁アセンブリが、関連技術における、溶接炉の体積が制限されてステンレス管の長さが限制されてしまうという問題を解決することができるため、この四方弁アセンブリを含む空調システムは同じ技術課題を解決することができる。
【0039】
上述したものは、本出願の好ましい実施例にすぎず、本出願を制限するためのものではなく、当業者にとって、本出願は様々な変更及び変化が可能である。本出願の趣旨及び原則の範囲内でなされた如何なる修正、同等の置換、改良等は、いずれも本出願の保護範囲内に包含されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【国際調査報告】