(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-25
(54)【発明の名称】携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置
(51)【国際特許分類】
B60R 16/03 20060101AFI20240315BHJP
H02J 7/34 20060101ALI20240315BHJP
F02N 11/12 20060101ALI20240315BHJP
F02N 11/08 20060101ALI20240315BHJP
【FI】
B60R16/03 V
H02J7/34 G
F02N11/12
F02N11/08 L
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023556810
(86)(22)【出願日】2022-03-15
(85)【翻訳文提出日】2023-11-13
(86)【国際出願番号】 US2022020424
(87)【国際公開番号】W WO2022197731
(87)【国際公開日】2022-09-22
(32)【優先日】2021-03-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】PCT/US2022/016760
(32)【優先日】2022-02-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】PCT/US2022/017522
(32)【優先日】2022-02-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】PCT/US2022/018654
(32)【優先日】2022-03-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517284935
【氏名又は名称】ザ・ノコ・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】The Noco Company
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100111039
【氏名又は名称】前堀 義之
(72)【発明者】
【氏名】アンダーヒル,デレク マイケル
(72)【発明者】
【氏名】ボスウェイ,マシュー マイケル
(72)【発明者】
【氏名】ヌック,ジョナサン ルイス
(72)【発明者】
【氏名】ヌック シニア,ウィリアム ナイト
(72)【発明者】
【氏名】スタンフィールド,ジェイムズ リチャード
(72)【発明者】
【氏名】マクブライド,ジェイムズ ピー
(72)【発明者】
【氏名】ハッカー デイビッドソン,アンドレア キャロライナ
(72)【発明者】
【氏名】アグラワル,ニティシュ
(72)【発明者】
【氏名】シトゥ,トム
【テーマコード(参考)】
5G503
【Fターム(参考)】
5G503AA01
5G503BA01
5G503BB01
5G503DA05
5G503FA01
5G503FA06
(57)【要約】
携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置であって、
ジャンプスタータと、空気圧縮機と、および/または真空クリーナを含む。ジャンプスタータと、空気圧縮機と、および/または真空クリーナのうちの1つまたは複数は、1つまたは複数の充電式バッテリ(例えば、1つまたは複数のリチウムイオンバッテリ)のうちの同じものまたは別のものによって電力供給される。例えば、空気圧縮機は、ピストン/バルブ構成のピストンが空気圧縮機のシリンダのシリンダヘッドに近接して移動できるように構成されているピストン/バルブ構成を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置であって、
1つまたは複数の充電式バッテリと、
1つまたは複数の充電式バッテリに接続され、電力を供給されるジャンプスタータと、
空気圧縮機と、を含み、
空気圧縮機は、
1つまたは複数の充電式バッテリに接続され、電力を供給される電気モータと、
電気モータに接続され、駆動される空気圧縮機ユニットと、を含み、
空気圧縮機は、空気圧縮機のシリンダ内で作動するピストン/バルブ構成を備え、
ピストン/バルブ構成は、ピストン/バルブ構成のピストンが空気圧縮機のシリンダのシリンダヘッドに近接して移動できるように構成されている、
装置。
【請求項2】
ジャンプスタータは、1つまたは複数の充電式バッテリの1つに接続され、電力を供給され、
電動モータは、1つまたは複数の充電式バッテリの別のものに接続され、電力を供給される、
請求項1に記載の装置。
【請求項3】
空気圧縮機と、ジャンプスタータが、1つまたは複数の充電式バッテリの同じものから電力を供給される、
請求項1に記載の装置。
【請求項4】
空気圧縮機と、ジャンプスタータが、1つまたは複数の充電式バッテリの異なるものから電力を供給される、
請求項1に記載の装置。
【請求項5】
空気圧縮機が、1つまたは複数の充電式バッテリの複数のものから電力を供給される、
請求項1に記載の装置。
【請求項6】
空気圧縮機と、ジャンプスタータが、1つまたは複数の充電式バッテリの複数のものから電力を供給される、
請求項1に記載の装置。
【請求項7】
さらに真空クリーナを含む、
請求項1に記載の装置。
【請求項8】
ピストン/バルブ構成のピストンが、ピストンの移動中にピストンを通る空気流を収容するための1つまたは複数の貫通孔を含む、
請求項1に記載の装置。
【請求項9】
携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置を冷却するための冷却ファンをさらに含む、
請求項1に記載の装置。
【請求項10】
ジャンプスタータ、1つまたは複数の充電式バッテリ、電気モータ、および空気圧縮機を囲むカバーをさらに含み、
冷却ファンは、カバーまたは本体の内部を冷却するように構成される、
請求項2に記載の装置。
【請求項11】
1つまたは複数の充電式バッテリが、1つまたは複数のヒートシンクを備える、
請求項1に記載の装置。
【請求項12】
1つまたは複数の充電式バッテリは、それぞれ1つまたは複数の充電式バッテリセルを含む外側カバーを含む、
請求項11に記載の装置。
【請求項13】
1つまたは複数の充電式バッテリは、それぞれ1つまたは複数のヒンジ付きヒートシンクを含む、
請求項1に記載の装置。
【請求項14】
1つまたは複数の充電式バッテリは、ヒートシンクと外側カバーの間に位置する発泡層または発泡パッドを含んでいる、
請求項12に記載の装置。
【請求項15】
ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置に取り外し可能に接続されたパススルーケーブルをさらに含む、
請求項1に記載の装置。
【請求項16】
パススルーケーブルと協働するための電気ポートをさらに含む、
請求項15に記載の装置。
【請求項17】
電気ポートが、動作モードを選択するためのスイッチを含む、
請求項16に記載の装置。
【請求項18】
ポートが、携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置と、動作モードを選択するための充電ケーブルとを電気的に接続するための第3のピンを含む、
請求項16に記載の装置。
【請求項19】
ピストン/バルブが、ゴム製シールを含む、
請求項1に記載の装置。
【請求項20】
ジャンプスタータ、空気圧縮機、および真空クリーナが、1つまたは複数の充電式バッテリのうちの同じものから電力を供給される、
請求項7に記載の装置。
【請求項21】
携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置は、ジャンプスタータおよび空気圧縮機への電力が選択可能であるように構成されている、
請求項1に記載の装置。
【請求項22】
真空クリーナをさらに含み、
携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置は、空気圧縮機、ジャンプスタータ、および真空クリーナへの電力が選択可能であるように構成されている、
請求項21に記載の装置。
【請求項23】
1つ以上の選択可能な電源スイッチをさらに含む、
請求項22に記載の装置。
【請求項24】
入力USBポートをさらに含む、
請求項1に記載の装置。
【請求項25】
入力USBポートは、USB充電回路に接続された入力USBコネクタを含み、USB充電回路は、入力USBコネクタを充電式バッテリに電気的に接続する、
請求項24に記載の装置。
【請求項26】
USB充電回路は、入力USBコネクタから充電式バッテリへの電圧を増加させるように構成されている、
請求項25に記載の装置。
【請求項27】
USB充電回路は、入力USBコネクタから充電式バッテリへの電圧を増加させるように構成されたDC-DCコンバータを含む、
請求項26に記載の装置。
【請求項28】
充電式バッテリを充電するように構成された入力USBポートと、充電式バッテリを使用して1つまたは複数の外部電気機器を充電するように構成された出力USBポートと、をさらに含む、
請求項1に記載の装置。
【請求項29】
電源スイッチに電気的に接続され、電源スイッチを制御する制御システムまたは回路をさらに含み、
制御システムまたは回路は、プラスとマイナスのバッテリ端子コネクタ間に電気的に接続されたときに、消耗または放電したバッテリの存在と極性との両方を検出するように構成されている、
請求項1に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、2021年3月15日に出願された米国仮特許出願第63/161,177号の優先権の利益を主張する、2022年3月15日に出願された国際特許出願第PCT/US2022/020424号の国内段階出願であり、各出願はあらゆる目的のために参照によりその全体が組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本発明は、携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置、携帯型ジャンプスタータ/空気圧縮機装置、空気圧縮機付き携帯型ジャンプスタータ、携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機および真空クリーナ装置、携帯型ジャンプスタータ/空気圧縮機/真空クリーナ装置、携帯型ジャンプスタータ、携帯型空気圧縮機装置、および携帯型真空クリーナ装置に向けられている。
【0003】
例えば、ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置は、ジャンプスタータおよび/または空気圧縮機に電力を供給するための充電式リチウムイオンバッテリを備えている。
【0004】
さらなる例として、ジャンプスタータ、空気圧縮機および/または真空クリーナに電力を供給するための充電式リチウムイオンバッテリを含む、ジャンプスタータおよび空気圧縮機および真空クリーナ装置が挙げられる。
【0005】
さらなる例として、空気圧縮機および/または真空クリーナに電力を供給するための充電式リチウムイオンバッテリを含む空気圧縮機および真空クリーナ装置が挙げられる。
【0006】
本発明はさらに、安全性を提供するためのバッテリ検出システムを備えたジャンプスタータ、およびジャンプスタータが、ジャンプスタートされる消耗または放電したバッテリに接続されたことを検出するシステムおよび方法に向けられている。
【0007】
本発明はまた、電流共有スイッチ(すなわち電源スイッチ)配置を備えたジャンプスタータ、および安全スイッチ、システム、および方法にも向けられている。例えば、ジャンプスタータの電源スイッチまたは安全スイッチ(例えば、スマートスイッチ)は、一次電流経路と、安全スイッチを通る一次電流経路を電流過負荷による損傷(例えば、安全スイッチの溶接接点)から安全スイッチを介して保護するための1つまたは複数の二次バイパス電流経路と、を含む。
【背景技術】
【0008】
車両をジャンプスタートさせるためのジャンプスタータや、工具、機器、洗浄装置、および、タイヤ、インナーチューブ、インフレータブル浮揚装置などの膨張装置に空気を供給するための圧縮空気を発生させるための空気圧縮機が存在する。
【0009】
既存の空気圧縮機の多くには、空気圧縮機に電力を供給するために、空気圧縮機をAC110~115Vのコンセントに接続するための電気コードとプラグが付属している。
【0010】
携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置、携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機および真空クリーナ装置、ならびに携帯型空気圧縮機および真空クリーナ装置に対する必要性が存在する。
【0011】
さらに、充電式バッテリを使用して、消耗または放電したバッテリ(例えば車両バッテリ)を充電または高速充電(boost)するためのジャンプスタータが多数存在する。
【0012】
消耗または放電したバッテリ(車両バッテリなど)をジャンプスタートさせるには大電流が必要である。通常、車両が大きいほど電流は大きくなる。寒冷地ではスタータやエンジンの機械部品が動きにくくなるため、問題はさらに悪化する。車両バッテリとスタータにどのようにして大電流を供給するか、に問題が生じる。リチウムバッテリは、適切に設計されなければ、導体やスイッチング装置を損傷する可能性があるほど、電力供給量が増加している。
【0013】
ジャンプスタータの安全性を確保するためには、安全スイッチを設計に組み込む必要がある。この安全スイッチが開いているときは、消耗または放電したバッテリに接続されたジャンプスタータクランプに電力が伝達されない。安全スイッチが閉じているときは、車両のジャンプスタートに必要な電力が供給される。安全スイッチは通常、リレーまたはFET設計のいずれかである。
【0014】
リレーの利点は耐久性が高いことである。欠点は、接点が固着することがあり、開閉時に比較的時間がかかることである。その他の欠点は、一般的に多くのスペースを取ることである。
【0015】
FETの長所は、小型で、オン・オフが非常に速いことである。欠点は、壊れやすいことである(熱暴走や負荷分散が重要など)。
【0016】
本発明はまた、一般に、消耗または放電したバッテリを有する車両をジャンプスタートさせるための装置に関する。先行技術として、他の車両の完全充電バッテリをバッテリ上がり車両のエンジンスタート回路に接続する一対の電気コネクタケーブル、または一対のケーブルを介して車両のエンジンスタート装置と回路接続可能な完全充電バッテリを含む携帯型ブースタ(booster)装置が知られている。
【0017】
先行技術の問題は、ケーブルのジャンパー端子またはクランプが、他端が充電されたバッテリに接続されている間に不注意で互いに接触した場合、またはプラス端子とマイナス端子がジャンプされる車両の反対極性の端子に接続された場合に発生し、それによって短絡が発生し、スパークしてバッテリが損傷する可能性、および/または人身事故が発生する可能性がある。
【0018】
このような問題を解消するために、先行技術ではさまざまな試みがなされてきた。2001年4月3日に発行された米国特許第6,212,054号は、極性に敏感で、電流を流す経路を提供する前に適切な接続と不適切な接続を検出できるバッテリ・ブースタ・パックを開示している。この装置では、制御回路によって方向付けられたオプトカプラに接続されたLEDが使用されている。制御回路は、電流経路を制御するソレノイド・アセンブリを制御する。制御回路は、ブースタケーブルのクランプ接続の接点が適切に作られている場合にのみ、ソレノイド・アセンブリに電流を流す。
【0019】
2003年10月14日に発行された米国特許第6,632,103号は、二対のクリップで接続されたアダプティブ・ブースタ・ケーブルを開示しており、二対のクリップはそれぞれ2つのバッテリに取り付けられ、一方のバッテリから他方のバッテリへ電力を伝送する。適応ブースタケーブルは、各クリップに接続された極性検出ユニットと、二対のクリップの間に設けられたスイッチングユニットと電流検出ユニットを含む。各クリップの極性が極性検出ユニットによって検出された後、スイッチングユニットが2つのバッテリ間に適切な接続を生成する。したがって、2つのバッテリのプラス端子とマイナス端子は、極性検出ユニットの検出結果に基づいて正しく接続される。
【0020】
2013年7月23日に発行された米国特許第8,493,021号は、適切な接続が確立されたかどうかを判断し、故障監視を提供するために、ジャンプスタートされる車両のバッテリの電圧とジャンプスタータバッテリによって供給される電流を監視する装置を開示している。適切な極性が検出された場合のみ、システムを作動させることができる。電圧は、開回路、導電性クランプの切断、シャントケーブルの故障、およびソレノイドの故障状態を判断するために監視される。シャントケーブルを流れる電流は、バッテリが爆発する危険性があるかどうか、また火災を引き起こす可能性のある過熱状態を示す過電流状態があるかどうかを判断するために監視される。システムには、ジャンプスタートさせる車両のバッテリに電力を供給するための内蔵バッテリが含まれている。一旦車両がスタートすると、ユニットは自動的に車両のバッテリから電気的に切り離される。
【0021】
1993年2月23日に発行された米国特許第5,189,359号は、基準電圧を生成するための2つのブリッジ整流器と、4つの端子のそれぞれの電圧と基準電圧との比較に基づいてどの端子を接続するかを決定するための4入力デコーダと、デコーダの決定に応じて正しい接続を行うための一対のリレーとを有するジャンパーケーブル装置を開示している。各バッテリの1つの端子だけが基準電圧より高い電圧を持ち、「プラス」端子であることを示し、1つが基準電圧より低い電圧を持ち、「マイナス」端子であることを示さないかぎり接続は行われず、したがって、2つの高電圧端子が接続され得て、2つの低電圧端子が接続され得る。適切なリレー装置が閉じられると電流が流れる。リレー装置は、好ましくは、デコーダ出力がLEDを点灯させるときにMOSFETゲートクローズ電位を発生させるフォトダイオードの直列アレイと組み合わされたMOSFETである。
【0022】
1998年8月18日に発行された米国特許第5,795,182号は、第1のバッテリを第2のバッテリにジャンピングするための極性に依存しないバッテリジャンパーケーブルのセットを開示している。この装置には、2つのバッテリが交差または並列に構成されているかどうかを検出するための相対極性検出器が含まれている。3ポジションの大電流容量クロスバー・ピボット・スイッチは、検出された構成が交差か並列かにかかわらず、2つのバッテリのプラス端子を一緒に、マイナス端子を一緒に自動的に接続するために、相対極性検出器に応答し、装置がバッテリの1つから切り離された後、装置を準備完了の未接続状態に戻すために、不足電流検出器と遅延回路を備えている。クロスバー・ピボット・スイッチは、二対の接点と、二対の接点間の完全な電気的接触を保証するために2つの別々の点を中心にピボットするピボット・アームを含む。本発明は、バッテリの極性に関係なくバッテリに接続できるバッテリ充電器の製造にも使用できる。
【0023】
2001年7月17日に発行された米国特許第6,262,492号は、故障または充電されていないバッテリに有効な電源を正確に結合するためのカーバッテリジャンパーケーブルを開示しており、このジャンパーケーブルは、2つの電流導体対によって電源とバッテリに接続されたリレースイッチング回路を含む。第1および第2の電圧極性認識回路は、それぞれの電圧導体対によって電源およびバッテリにそれぞれ接続され、電源およびバッテリの極性を認識する。論理認識回路は、電源とバッテリの極性に応じた制御信号を生成し、論理認識回路からの制御信号により制御される駆動回路がリレースイッチング回路を駆動することにより、電源の2極とバッテリの2極を正確に結合することができる。
【0024】
1997年6月3日に発行された米国特許第5,635,817号は、約40~60アンペアの所定の最大充電電流の超過を防止する電流制限装置を含むケーブルを有する制御ハウジングを含む車両バッテリ充電装置を開示している。制御ハウジングは、2つのバッテリの端子の接続の正しい極性を確認し、極性が正しくない場合に2つのバッテリを電気的に切断する極性検出装置を含む。
【0025】
2012年6月12日に発行された米国特許第8,199,024号は、低電圧接続システムにおける安全回路を開示しており、この安全回路は、接続を行うことが安全であると判断するまで、2つの低電圧システムを切り離したままにしておく。安全回路が、危険な状態が存在せず、2つの低電圧システムを接続しても安全であると判断した場合、安全回路は、1つまたは複数の低電圧システムの誘導電圧スパイクを低減または防止する期間にわたって2つのシステム間の接続を提供する「ソフトスタート」によって、2つのシステムを接続することができる。低電圧システムの1つが完全に放電されたバッテリを内蔵している場合、低電圧システム間の接続の適切な極性を検出する方法が使用される。放電されたバッテリの極性は、1つまたは複数のテスト電流をバッテリに流し、対応する電圧上昇が観察されるかどうかを判断することによって決定される。
【0026】
1998年8月11日に発行された米国特許第5,793,185号は、バッテリの過充電や誤接続を防止するための制御部品と回路を備えた携帯型ジャンプスタータを開示している。
【0027】
先行技術では、上述したような問題に対する解決策が試みられているが、先行技術の解決策はそれぞれ、複雑さ、コスト、または誤作動の可能性のいずれかにおいて、他の欠点を抱えている。したがって、当技術分野には、車両ジャンプスタート装置のさらなる改良に対する必要性が存在する。
【発明の概要】
【0028】
本発明は、携帯型ジャンプスタータ装置、空気圧縮機装置、携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置、空気圧縮機装置付き携帯型ジャンプスタータ、携帯型空気圧縮機およびジャンプスタータ装置、ジャンプスタータ付き携帯型空気圧縮機、ジャンプスタータおよび真空クリーナ装置付き携帯型空気圧縮機、携帯型空気圧縮機およびジャンプスタータおよび真空クリーナ装置、携帯型真空クリーナ装置、および携帯型ジャンプスタータ装置に向けられている。例えば、本発明は、ジャンプスタータ、空気圧縮機、および/または真空を任意の組み合わせまたは配置で含む携帯型装置に向けられている。
【0029】
本発明は、例えば、携帯型空気圧縮機に電力を供給するための充電式リチウムイオンバッテリを備える、携帯型空気圧縮機に向けられている。本発明はまた、例えば、携帯型空気圧縮機および/またはジャンプスタータに電力を供給するための充電式リチウムイオンバッテリを含む、空気圧縮機およびジャンプスタータを含む携帯型空気圧縮機装置に向けられている。本発明はさらに、空気圧縮機、ジャンプスタータ、および真空クリーナを含む携帯型空気圧縮機装置にも向けられている。
【0030】
携帯型空気圧縮機および空気圧縮機付き携帯型ジャンプスタータは、同様の構造とすることができる。例えば、本発明による空気圧縮機付き携帯型ジャンプスタータは、本発明による携帯型空気圧縮機を、ジャンプスタータをも提供するための追加機能(例えば、ジャンプスタータの部品やコンポーネント)とともに構成することができる(例えば、ジャンプスタータの部品やコンポーネントが空気圧縮機に追加される)。
【0031】
本発明は、改良型ジャンプスタータ装置に関する。
【0032】
本発明は、バッテリの検出と安全性を提供するように構成された改良型ジャンプスタータに向けられている。
【0033】
本発明は、車載バッテリ検出および能動的車載バッテリ検出を含む、バッテリ検出および安全性を提供するように構成されたジャンプスタータに向けられている。
【0034】
携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置
ここで説明されている主題は、携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置に向けられており、1つまたは複数の充電式バッテリ、1つまたは複数の充電式バッテリに接続され、電力を供給されるジャンプスタータ、および空気圧縮機を含み、空気圧縮機は、1つまたは複数の充電式バッテリに接続され、電力を供給される電気モータと、電気モータに接続され、駆動される空気圧縮機ユニットと、を含み、空気圧縮機は、空気圧縮機のシリンダ内で作動するピストン/バルブ構成を備え、ピストン/バルブ構成は、ピストン/バルブ構成のピストンが空気圧縮機のシリンダのシリンダヘッドに近接して移動できるように構成されている。
【0035】
ここで説明されている主題は、1つまたは複数の充電式バッテリの1つに接続され、電力を供給されるジャンプスタータと、1つまたは複数の充電式バッテリの別のものに接続され、電力を供給される電動モータと、に向けられている。
【0036】
ここで説明されている主題は、1つまたは複数の充電式バッテリの同じものから電力を供給される空気圧縮機およびジャンプスタータに向けられている。
【0037】
ここで説明されている主題は、1つまたは複数の充電式バッテリのうちの異なるものから電力を供給される空気圧縮機およびジャンプスタータに向けられている。
【0038】
ここで説明されている主題は、1つまたは複数の充電式バッテリのうちの複数のものから電力を供給される空気圧縮機に向けられている。
【0039】
ここで説明されている主題は、1つまたは複数の充電式バッテリのうちの複数のものから電力を供給される空気圧縮機およびジャンプスタータに向けられている。
【0040】
ここで説明されている主題は、携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置に向けられており、さらに真空クリーナを含んでいる。
【0041】
ここで説明されている主題は、ピストンの移動中にピストンを通る空気流を収容するための1つまたは複数の貫通孔を含むピストン/バルブ構成のピストンを含む、携帯型ジャンプスタータおよびジャンプスタータ装置に向けられている。
【0042】
ここで説明されている主題は、携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置を冷却するための冷却ファンを含む携帯型ジャンプスタータおよびジャンプスタータ装置に向けられている。
【0043】
ここで説明されている主題は、ジャンプスタータ、1つまたは複数の充電式バッテリ、電気モータ、および空気圧縮機を囲むカバーと、カバーまたは本体の内部を冷却するように構成された冷却ファンとを備える、携帯型ジャンプスタータおよびジャンプスタータ装置に向けられている。
【0044】
ここで説明されている主題は、1つまたは複数のヒートシンクを備えた1つまたは複数の充電式バッテリを含む携帯型ジャンプスタータおよびジャンプスタータ装置に向けられている。
【0045】
ここで説明されている主題は、1つまたは複数の充電式バッテリを含む携帯型ジャンプスタータおよびジャンプスタータ装置に向けられており、1つまたは複数の充電式バッテリは、それぞれ1つまたは複数の充電式バッテリセルを含む外側カバーを含んでいる。
【0046】
ここで説明されている主題は、1つまたは複数の充電式バッテリを含む携帯型ジャンプスタータおよびジャンプスタータ装置に向けられており、1つまたは複数の充電式バッテリは、それぞれ1つまたは複数のヒンジ付きヒートシンクを含んでいる。
【0047】
ここで説明されている主題は、1つまたは複数の充電式バッテリを含む携帯型ジャンプスタータおよびジャンプスタータ装置に向けられており、1つまたは複数の充電式バッテリは、それぞれがヒートシンクと外側カバーの間に位置する発泡層または発泡パッドを含んでいる。
【0048】
ここで説明されている主題は、ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置に取り外し可能に接続されたパススルーケーブルを含む、携帯型ジャンプスタータおよびジャンプスタータ装置に向けられている。
【0049】
ここで説明されている主題は、パススルーケーブルと協働するための電気ポートを含む携帯型ジャンプスタータおよびジャンプスタータ装置に向けられている。
【0050】
ここで説明されている主題は、動作モードを選択するためのスイッチを含む電気ポートを含む携帯型ジャンプスタータおよびジャンプスタータ装置に向けられている。
【0051】
ここで説明されている主題は、携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置と、動作モードを選択するための充電ケーブルとを電気的に接続するための第3のピンを含む電気ポートを含む携帯型ジャンプスタータおよびジャンプスタータ装置に向けられている。
【0052】
ここで説明されている主題は、ゴム製シールを含むピストン/バルブを含む携帯型ジャンプスタータおよびジャンプスタータ装置に向けられている。
【0053】
ここで説明されている主題は、携帯型ジャンプスタータおよびジャンプスタータ装置に向けられており、ジャンプスタータ、空気圧縮機、および真空クリーナは、1つまたは複数の充電式バッテリのうちの同じものによって電力を供給される。
【0054】
ここで説明されている主題は、携帯型ジャンプスタータおよびジャンプスタータ装置に向けられており、携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置は、ジャンプスタータおよび空気圧縮機への電力が選択可能であるように構成されている。
【0055】
ここで説明されている主題は、携帯型ジャンプスタータおよびジャンプスタータ装置に向けられており、真空クリーナをさらに含み、携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置が、空気圧縮機、ジャンプスタータ、および真空クリーナへの電力が選択可能であるように構成されている。
【0056】
ここで説明されている主題は、1つ以上の選択可能な電源スイッチをさらに含む携帯型ジャンプスタータおよびジャンプスタータ装置に向けられている。
【0057】
ここで説明されている主題は、入力USBポートをさらに含む携帯型ジャンプスタータおよびジャンプスタータ装置に向けられている。
【0058】
ここで説明されている主題は、携帯型ジャンプスタータおよびジャンプスタータ装置に向けられており、入力USBポートは、USB充電回路に接続された入力USBコネクタを含み、USB充電回路は、入力USBコネクタを充電式バッテリに電気的に接続する。
【0059】
ここで説明されている主題は、携帯型ジャンプスタータおよびジャンプスタータ装置に向けられており、USB充電回路は、入力USBコネクタから充電式バッテリへの電圧を増加させるように構成されている。
【0060】
ここで説明されている主題は、携帯型ジャンプスタータおよびジャンプスタータ装置に向けられており、USB充電回路は、入力USBコネクタから充電式バッテリへの電圧を増加させるように構成されたDC-DCコンバータを含む。
【0061】
ここで説明されている主題は、充電式バッテリを充電するように構成された入力USBポートと、充電式バッテリを使用して1つまたは複数の外部電気機器を充電するように構成された出力USBポートと、を含む携帯型ジャンプスタータおよびジャンプスタータ装置に向けられている。
【0062】
ここで説明されている主題は、電源スイッチに電気的に接続され、電源スイッチを制御する制御システムまたは回路を含む携帯型ジャンプスタータおよびジャンプスタータ装置に向けられており、制御システムまたは回路は、プラスとマイナスのバッテリ端子コネクタ間に電気的に接続されたときに、消耗または放電したバッテリの存在と極性との両方を検出するように構成されている。
【0063】
安全スイッチ
本発明は、安全スイッチ(すなわち電源スイッチ)を有するジャンプスタータにも向けられ、ジャンプスタータ用の特定の安全スイッチにも向けられている。安全スイッチは、スイッチを通過する電流を共有するために、例えば、スイッチを通過する少なくとも第1の電流経路を保護するために、1つまたは複数の追加の電流経路(例えば、1つまたは複数の追加のバイパス電流経路)と組み合わせて第1の電流経路を構成する。
【0064】
例えば、安全スイッチは、二次バイパスリレーと並列の一次リレーを含んでもよい。あるいは、安全スイッチは、二次バイパスFETまたは複数のFETと並列の一次リレーを含んでもよい。さらに別の方法として、安全スイッチは、二次バイパスリレーと並列の一次FETまたは複数のFETを含んでもよい。
【0065】
スイッチ構造においてリレーとFET(例えば、リレー、複数のリレー、FET、複数のFET)の両方を使用する組み合わせは、少なくとも1つのリレーと少なくとも1つのFETの両方を使用する長所を利用し集中させることができる一方で、リレーまたはFETのみを使用する両方の短所を解消するのに役立つ。少なくとも1つのFETを少なくとも1つのリレーと並列に追加することで、電流を共有し、より大きなリレーに必要なスペースを最小限に抑えることができる。少なくとも1つのFETは、必要なときにいつでもオン・オフでき、パルス幅変調(PMW)して電流の共有量を制御することもできる。
【0066】
一次および二次電流経路(例えば、リレー、複数のリレー、FET、複数のFET、またはそれらの組み合わせ)は、並列に配置された各装置を通過する電流の量を等しく分担することができる。しかし、スイッチは、例えば、一次電流経路が電流の多くまたは大部分を処理または許容し、二次現在経路が、作動または開放時にスイッチ(例えばスマートスイッチ)を通過する電流の少なくまたは最小限に処理または許容するように配置することができる。
【0067】
例えば、一次電流経路は、作動または開放時にスイッチを通過する全電流の80から85パーセント(すなわち80~85%)を処理または許容するように構成され、二次電流経路は、作動または開放時にスイッチを通過する全電流の10から15パーセント(すなわち10~15%)を処理または許容するように構成される。
【0068】
リレー/FET導体
導体(例えば、よりヘビーゲージの導体、銅導体、アルミニウム導体、バスバー)は、少なくとも1つのリレーと少なくとも1つのFETの出口端を接続することができる。導体は、少なくとも1つのリレーと少なくとも1つのFETのそれぞれを流れる電流の量を制御するようなサイズまたは規格(rate)にすることができる。この場合も、導体は、銅、アルミニウム、または他の導電性金属もしくは高導電性金属とすることができ、少なくとも1つのリレーと少なくとも1つのFETとの間の最適な接続の形状に作製(例えば、プレス、成形、切断、機械加工)することができる。
【0069】
ここで説明されている主題は、改良されたジャンプスタータに向けられている。
【0070】
ここで説明されている主題は、改良されたジャンプスタータ用スイッチ(すなわち電源スイッチ)を含むジャンプスタータに向けられている。
【0071】
ここで説明されている主題は、改良されたジャンプスタータ電源スイッチに向けられている。
【0072】
ここで説明されている主題は、消耗または放電したバッテリを充電またはジャンプするためのジャンプスタート装置に向けられており、このジャンプスタート装置は、充電式バッテリと、1つまたは複数の一次スイッチおよび1つまたは複数の二次スイッチを含む電源スイッチと、充電式バッテリに接続されたプラスバッテリケーブルと、電源スイッチに接続されたマイナスバッテリケーブルとを含む。
【0073】
ここで説明されている主題は、消耗または放電したバッテリを充電またはジャンプするためのジャンプスタート装置に向けられており、このジャンプスタート装置は、充電式バッテリと、1つまたは複数の一次スイッチおよび1つまたは複数の二次スイッチを含む電源スイッチと、充電式バッテリに接続されたプラスバッテリケーブルと、電源スイッチに接続されたマイナスバッテリケーブルとを含み、充電式バッテリはリチウムイオン充電式バッテリである。
【0074】
ここで説明されている主題は、消耗または放電したバッテリを充電またはジャンプするためのジャンプスタート装置に向けられており、このジャンプスタート装置は、充電式バッテリと、1つまたは複数の一次スイッチおよび1つまたは複数の二次スイッチを含む電源スイッチと、充電式バッテリに接続されたプラスバッテリケーブルと、電源スイッチに接続されたマイナスバッテリケーブルとを含み、1つまたは複数の一次スイッチおよび1つまたは複数の二次スイッチは、ジャンプスタート装置の充電動作中に同じ量の電流を許容する。
【0075】
ここで説明されている主題は、消耗または放電したバッテリを充電またはジャンプするためのジャンプスタート装置に向けられており、このジャンプスタート装置は、充電式バッテリと、1つまたは複数の一次スイッチおよび1つまたは複数の二次スイッチを含む電源スイッチと、充電式バッテリに接続されたプラスバッテリケーブルと、電源スイッチに接続されたマイナスバッテリケーブルとを含み、1つまたは複数の一次スイッチは、ジャンプスタート装置の充電動作中に1つまたは複数の二次スイッチよりも大きい電流を許容する。
【0076】
ここで説明されている主題は、消耗または放電したバッテリを充電またはジャンプするためのジャンプスタート装置に向けられており、このジャンプスタート装置は、充電式バッテリと、1つまたは複数の一次スイッチおよび1つまたは複数の二次スイッチを含む電源スイッチと、充電式バッテリに接続されたプラスバッテリケーブルと、電源スイッチに接続されたマイナスバッテリケーブルとを含み、1つまたは複数の一次スイッチは、ジャンプスタート装置の充電動作中に1つまたは複数の二次スイッチよりも大きい電流を許容し、1つまたは複数の二次スイッチは、1つまたは複数のバイパススイッチである。
【0077】
ここで説明されている主題は、消耗または放電したバッテリを充電またはジャンプするためのジャンプスタート装置に向けられており、このジャンプスタート装置は、充電式バッテリと、1つまたは複数の一次スイッチおよび1つまたは複数の二次スイッチを含む電源スイッチと、充電式バッテリに接続されたプラスバッテリケーブルと、電源スイッチに接続されたマイナスバッテリケーブルとを含み、電源スイッチは、マイクロコントローラによって制御されるスマートスイッチである。
【0078】
ここで説明されている主題は、消耗または放電したバッテリを充電またはジャンプするためのジャンプスタート装置に向けられており、このジャンプスタート装置は、充電式バッテリと、1つまたは複数の一次スイッチおよび1つまたは複数の二次スイッチを含む電源スイッチと、充電式バッテリに接続されたプラスバッテリケーブルと、電源スイッチに接続されたマイナスバッテリケーブルとを含み、電源スイッチは、マイクロコントローラによって制御されるスマートスイッチであり、スマートスイッチは、最初に1つまたは複数の一次スイッチをオンにし、次に1つまたは複数の二次スイッチをオンにするシーケンスで動作するように構成されている。
【0079】
ここで説明されている主題は、消耗または放電したバッテリを充電またはジャンプするためのジャンプスタート装置に向けられており、このジャンプスタート装置は、充電式バッテリと、1つまたは複数の一次スイッチおよび1つまたは複数の二次スイッチを含む電源スイッチと、充電式バッテリに接続されたプラスバッテリケーブルと、電源スイッチに接続されたマイナスバッテリケーブルとを含み、電源スイッチは、マイクロコントローラによって制御されるスマートスイッチであり、スマートスイッチは、最初に1つまたは複数の一次スイッチをオンにし、次に1つまたは複数の二次スイッチをオンにするシーケンスで動作するように構成され、1つまたは複数の二次スイッチは、100ミリ秒の遅延の後にオンにされる。
【0080】
ここで説明されている主題は、消耗または放電したバッテリを充電またはジャンプするためのジャンプスタート装置に向けられており、このジャンプスタート装置は、充電式バッテリと、1つまたは複数の一次スイッチおよび1つまたは複数の二次スイッチを含む電源スイッチと、充電式バッテリに接続されたプラスバッテリケーブルと、電源スイッチに接続されたマイナスバッテリケーブルとを含み、ジャンプスタート装置の充電動作中、1つまたは複数の一次スイッチは、1つまたは複数の二次スイッチよりも大きい電流を許容し、1つまたは複数の一次スイッチは、1つまたは複数のリレーであり、1つまたは複数の二次スイッチは、1つまたは複数のFETである。
【0081】
ここで説明されている主題は、消耗または放電したバッテリを充電またはジャンプするためのジャンプスタート装置に向けられており、このジャンプスタート装置は、充電式バッテリと、1つまたは複数の一次スイッチおよび1つまたは複数の二次スイッチを含む電源スイッチと、充電式バッテリに接続されたプラスバッテリケーブルと、電源スイッチに接続されたマイナスバッテリケーブルとを含み、ジャンプスタート装置の充電動作中、1つまたは複数の一次スイッチは、1つまたは複数の二次スイッチよりも大きい電流を許容し、1つまたは複数の一次スイッチは、1つまたは複数のFETであり、1つまたは複数の二次スイッチは、1つまたは複数のリレーである。
【0082】
ここで説明されている主題は、消耗または放電したバッテリを充電またはジャンプするためのジャンプスタート装置に向けられており、このジャンプスタート装置は、充電式バッテリと、1つまたは複数の一次スイッチおよび1つまたは複数の二次スイッチを含む電源スイッチと、充電式バッテリに接続されたプラスバッテリケーブルと、電源スイッチに接続されたマイナスバッテリケーブルとを含み、1つまたは複数の一次スイッチおよび1つまたは複数の二次スイッチの出力端に接続された導体をさらに含む。
【0083】
ここで説明されている主題は、消耗または放電したバッテリを充電またはジャンプするためのジャンプスタート装置に向けられており、このジャンプスタート装置は、充電式バッテリと、1つまたは複数の一次スイッチおよび1つまたは複数の二次スイッチを含む電源スイッチと、充電式バッテリに接続されたプラスバッテリケーブルと、電源スイッチに接続されたマイナスバッテリケーブルとを含み、1つまたは複数の一次スイッチおよび1つまたは複数の二次スイッチの出力端に接続された導体をさらに含み、導体は、損傷することなく相当量の充電電流を許容するように構成されたヘビーゲージ導体である。
【0084】
ここで説明されている主題は、消耗または放電したバッテリを充電またはジャンプするためのジャンプスタート装置に向けられており、このジャンプスタート装置は、充電式バッテリと、1つまたは複数の一次スイッチおよび1つまたは複数の二次スイッチを含む電源スイッチと、充電式バッテリに接続されたプラスバッテリケーブルと、電源スイッチに接続されたマイナスバッテリケーブルとを含み、1つまたは複数の一次スイッチおよび1つまたは複数の二次スイッチの出力端に接続された導体をさらに含み、導体は、損傷することなく相当量の充電電流を許容するように構成されたヘビーゲージ導体であり、ヘビーゲージ導体は導電性金属製である。
【0085】
ここで説明されている主題は、消耗または放電したバッテリを充電またはジャンプするためのジャンプスタート装置に向けられており、このジャンプスタート装置は、充電式バッテリと、1つまたは複数の一次スイッチおよび1つまたは複数の二次スイッチを含む電源スイッチと、充電式バッテリに接続されたプラスバッテリケーブルと、電源スイッチに接続されたマイナスバッテリケーブルとを含み、1つまたは複数の一次スイッチおよび1つまたは複数の二次スイッチの出力端に接続された導体をさらに含み、導体は、損傷することなく相当量の充電電流を許容するように構成されたヘビーゲージ導体であり、ヘビーゲージ導体は導電性金属製であり、ヘビーゲージ導体が、プレート、棒、ロッド、チューブ、またはバスバーである。
【0086】
ここで説明されている主題は、消耗または放電したバッテリを充電またはジャンプするための電流共有構成を有するジャンプスタート装置に向けられており、ジャンプスタート装置は、充電式バッテリと、充電式バッテリから消耗または放電したバッテリへの電力をオンまたはオフにするように構成された電源スイッチであって、電気的に並列配置で一緒に接続された1つまたは複数の一次スイッチおよび1つまたは複数の二次スイッチを含む電源スイッチと、充電式バッテリに接続されたプラスバッテリケーブルであって、消耗または放電したバッテリのプラス端子に接続するためのプラスバッテリターミナルコネクタを有するプラスバッテリケーブルと、電源スイッチに接続されたマイナスバッテリケーブルであって、消耗または放電したバッテリのプラス端子に接続するためのマイナスバッテリターミナルコネクタを有するマイナスバッテリケーブルと、を含み、電源スイッチが、ジャンプスタート装置の充電動作中に、充電式バッテリから消耗または放電したバッテリに電源を投入するために充電式バッテリと回路接続され、電源スイッチが、マイクロコントローラによって制御されるスマートスイッチであり、スマートスイッチが、1つまたは複数の一次スイッチをオンにし、または閉じ、次いで、1つまたは複数の二次スイッチをオンにする、または閉じるシーケンスで動作するように構成され、スマートスイッチが、最初に1つまたは複数の二次スイッチをオフにし、または開き、次いで、1つまたは複数の一次スイッチをオフにする、または開くシーケンスで動作するように構成されている。
【0087】
ここで説明されている主題は、消耗または放電したバッテリを充電またはジャンプするための電流共有構成を有するジャンプスタート装置に向けられており、ジャンプスタート装置は、充電式バッテリと、充電式バッテリから消耗または放電したバッテリへの電力をオンまたはオフにするように構成された電源スイッチであって、電気的に並列配置で一緒に接続された1つまたは複数の一次スイッチおよび1つまたは複数の二次スイッチを含む電源スイッチと、充電式バッテリに接続されたプラスバッテリケーブルであって、消耗または放電したバッテリのプラス端子に接続するためのプラスバッテリターミナルコネクタを有するプラスバッテリケーブルと、電源スイッチに接続されたマイナスバッテリケーブルであって、消耗または放電したバッテリのプラス端子に接続するためのマイナスバッテリターミナルコネクタを有するマイナスバッテリケーブルと、を含み、電源スイッチが、ジャンプスタート装置の充電動作中に、充電式バッテリから消耗または放電したバッテリに電源を投入するために充電式バッテリと回路接続され、電源スイッチが、マイクロコントローラによって制御されるスマートスイッチであり、スマートスイッチが、1つまたは複数の一次スイッチをオンにし、または閉じ、次いで、1つまたは複数の二次スイッチをオンにする、または閉じるシーケンスで動作するように構成され、スマートスイッチが、最初に1つまたは複数の二次スイッチをオフにし、または開き、次いで、1つまたは複数の一次スイッチをオフにする、または開くシーケンスで動作するように構成され、ここで、1つまたは複数の二次スイッチは、1つまたは複数の一次スイッチよりも少ない電流を許容する1つまたは複数のバイパススイッチである。
【0088】
ここで説明されている主題は、充電式バッテリからの電力を消耗または放電したバッテリに接続するためのジャンプスタータ電源スイッチに向けられており、電源スイッチは、電気的に並列配置で一緒に接続された1つまたは複数の一次スイッチおよび1つまたは複数の二次スイッチを含む。
【0089】
ここで説明されている主題は、消耗または放電したバッテリを充電またはジャンプするための電流共有構成を有するジャンプスタート装置に向けられており、ジャンプスタート装置は、充電式バッテリと、充電式バッテリから消耗または放電したバッテリへの電力をオンまたはオフにするように構成された電源スイッチであって、電気的に並列配置で一緒に接続された1つまたは複数の一次スイッチおよび1つまたは複数の二次スイッチを含む電源スイッチと、充電式バッテリに接続されたプラスバッテリケーブルであって、消耗または放電したバッテリのプラス端子に接続するためのプラスバッテリターミナルコネクタを有するプラスバッテリケーブルと、電源スイッチに接続されたマイナスバッテリケーブルであって、消耗または放電したバッテリのプラス端子に接続するためのマイナスバッテリターミナルコネクタを有するマイナスバッテリケーブルと、を含み、電源スイッチが、ジャンプスタート装置の充電動作中に、充電式バッテリから消耗または放電したバッテリに電源を投入するために充電式バッテリと回路接続され、入力USBコネクタを充電式バッテリに電気的に接続するUSB充電回路をさらに含む。
【0090】
ここで説明されている主題は、消耗または放電したバッテリを充電またはジャンプするための電流共有構成を有するジャンプスタート装置に向けられており、ジャンプスタート装置は、充電式バッテリと、充電式バッテリから消耗または放電したバッテリへの電力をオンまたはオフにするように構成された電源スイッチであって、電気的に並列配置で一緒に接続された1つまたは複数の一次スイッチおよび1つまたは複数の二次スイッチを含む電源スイッチと、充電式バッテリに接続されたプラスバッテリケーブルであって、消耗または放電したバッテリのプラス端子に接続するためのプラスバッテリターミナルコネクタを有するプラスバッテリケーブルと、電源スイッチに接続されたマイナスバッテリケーブルであって、消耗または放電したバッテリのプラス端子に接続するためのマイナスバッテリターミナルコネクタを有するマイナスバッテリケーブルと、を含み、電源スイッチが、ジャンプスタート装置の充電動作中に、充電式バッテリから消耗または放電したバッテリに電源を投入するために充電式バッテリと回路接続され、入力USBコネクタを充電式バッテリに電気的に接続するUSB充電回路をさらに含み、USB充電回路は、USBコネクタと充電式バッテリとの間の電圧を上昇させるように構成される。
【0091】
ここで説明されている主題は、消耗または放電したバッテリを充電またはジャンプするための電流共有構成を有するジャンプスタート装置に向けられており、ジャンプスタート装置は、充電式バッテリと、充電式バッテリから消耗または放電したバッテリへの電力をオンまたはオフにするように構成された電源スイッチであって、電気的に並列配置で一緒に接続された1つまたは複数の一次スイッチおよび1つまたは複数の二次スイッチを含む電源スイッチと、充電式バッテリに接続されたプラスバッテリケーブルであって、消耗または放電したバッテリのプラス端子に接続するためのプラスバッテリターミナルコネクタを有するプラスバッテリケーブルと、電源スイッチに接続されたマイナスバッテリケーブルであって、消耗または放電したバッテリのプラス端子に接続するためのマイナスバッテリターミナルコネクタを有するマイナスバッテリケーブルと、を含み、電源スイッチが、ジャンプスタート装置の充電動作中に、充電式バッテリから消耗または放電したバッテリに電源を投入するために充電式バッテリと回路接続され、入力USBコネクタを充電式バッテリに電気的に接続するUSB充電回路をさらに含み、USB充電回路は、入力USBコネクタと充電式バッテリとの間の電圧を上昇させるように構成されたDC-DCコンバータを含む。
【0092】
ここで説明されている主題は、消耗または放電したバッテリを充電またはジャンプするための電流共有構成を有するジャンプスタート装置に向けられており、ジャンプスタート装置は、充電式バッテリと、充電式バッテリから消耗または放電したバッテリへの電力をオンまたはオフにするように構成された電源スイッチであって、電気的に並列配置で一緒に接続された1つまたは複数の一次スイッチおよび1つまたは複数の二次スイッチを含む電源スイッチと、充電式バッテリに接続されたプラスバッテリケーブルであって、消耗または放電したバッテリのプラス端子に接続するためのプラスバッテリターミナルコネクタを有するプラスバッテリケーブルと、電源スイッチに接続されたマイナスバッテリケーブルであって、消耗または放電したバッテリのプラス端子に接続するためのマイナスバッテリターミナルコネクタを有するマイナスバッテリケーブルと、を含み、電源スイッチが、ジャンプスタート装置の充電動作中に、充電式バッテリから消耗または放電したバッテリに電源を投入するために充電式バッテリと回路接続され、充電式バッテリを充電するように構成された入力USBコネクタと、1つまたは複数の外部電気機器を充電するように構成された出力USBコネクタと、をさらに含む。
【0093】
ここで説明されている主題は、消耗または放電したバッテリを充電またはジャンプするための電流共有構成を有するジャンプスタート装置に向けられており、ジャンプスタート装置は、充電式バッテリと、充電式バッテリから消耗または放電したバッテリへの電力をオンまたはオフにするように構成された電源スイッチであって、電気的に並列配置で一緒に接続された1つまたは複数の一次スイッチおよび1つまたは複数の二次スイッチを含む電源スイッチと、充電式バッテリに接続されたプラスバッテリケーブルであって、消耗または放電したバッテリのプラス端子に接続するためのプラスバッテリターミナルコネクタを有するプラスバッテリケーブルと、電源スイッチに接続されたマイナスバッテリケーブルであって、消耗または放電したバッテリのプラス端子に接続するためのマイナスバッテリターミナルコネクタを有するマイナスバッテリケーブルと、を含み、電源スイッチが、ジャンプスタート装置の充電動作中に、充電式バッテリから消耗または放電したバッテリに電源を投入するために充電式バッテリと回路接続され、電源スイッチに電気的に接続され、電源スイッチを制御する制御システムまたは回路をさらに備え、制御システムまたは回路は、正バッテリ端子コネクタと負バッテリ端子コネクタとの間に電気的に接続されたときに、消耗または放電したバッテリの存在および極性の両方を検出するように構成される。
【0094】
安全機能
本発明の一態様によれば、車両エンジンをジャンプスタートするための装置が提供され、装置は、内部電源と、正極性出力および負極性出力を有する出力ポートと、正極性出力および負極性出力と回路接続され、正極性出力と負極性出力との間に接続された車両バッテリの存在を検出するように構成された車両バッテリアイソレーションセンサと、正極性出力および負極性出力と回路接続され、正極性出力と負極性出力との間に接続された車両バッテリの極性を検出するように構成された逆極性センサと、内部電源と出力ポートとの間に接続された電源FETスイッチと、出力ポートに車両バッテリが存在することを示すセンサからの信号と、車両バッテリのプラスおよびマイナス端子とプラスおよびマイナス極性出力との適切な極性接続に応答して、内部電源を出力ポートに接続するために電源FETスイッチがオンになるように、車両アイソレーションセンサおよび逆極性センサからの入力信号を受信し、電源FETスイッチに出力信号を提供するように構成されたマイクロコントローラと、を含む。
【0095】
本発明の別の態様によれば、内部電源は充電式リチウムイオンバッテリパックである。
【0096】
本発明のさらに別の態様によれば、ジャンパーケーブル装置が提供され、内部電源を有する携帯型バッテリ充電器ブースタ装置の出力ポートに差し込むように構成されたプラグと、その一方のそれぞれの端部においてプラグと一体化された一対のケーブルと、を有し、一対のケーブルは、その他方のそれぞれの端部においてバッテリの端子に別々に接続されるように構成されている。
【図面の簡単な説明】
【0097】
【
図1】
図1は、本発明の一態様に係る携帯型バッテリブースト装置の機能ブロック図である。
【
図2A-1】
図2A-1は、本発明の一態様に係る携帯型バッテリブースト装置の例示的実施形態の模式的回路図である。
【
図2A-2】
図2A-2は、本発明の一態様に係る携帯型バッテリブースト装置の例示的実施形態の模式的回路図である。
【
図2A-3】
図2A-3は、本発明の一態様に係る携帯型バッテリブースト装置の例示的実施形態の模式的回路図である。
【
図2A-4】
図2A-4は、本発明の一態様に係る携帯型バッテリブースト装置の例示的実施形態の模式的回路図である。
【
図2B-1】
図2B-1は、本発明の一態様に係る携帯型バッテリブースト装置の例示的実施形態の模式的回路図である。
【
図2B-2】
図2B-2は、本発明の一態様に係る携帯型バッテリブースト装置の例示的実施形態の模式的回路図である。
【
図2B-3】
図2B-3は、本発明の一態様に係る携帯型バッテリブースト装置の例示的実施形態の模式的回路図である。
【
図2B-4】
図2B-4は、本発明の一態様に係る携帯型バッテリブースト装置の例示的実施形態の模式的回路図である。
【
図2C-1】
図2C-1は、本発明の一態様に係る携帯型バッテリブースト装置の例示的実施形態の模式的回路図である。
【
図2C-2】
図2C-2は、本発明の一態様に係る携帯型バッテリブースト装置の例示的実施形態の模式的回路図である。
【
図2C-3】
図2C-3は、本発明の一態様に係る携帯型バッテリブースト装置の例示的実施形態の模式的回路図である。
【
図3】
図3は、本発明の一態様に係る携帯型ジャンプスタータブースト装置の斜視図である。
【
図4】
図4は、本発明の別の態様に係る携帯型ジャンプスタータブースト装置と共に使用できるジャンパーケーブルの平面図である。
【
図5】
図5は、本発明の一態様に係るジャンプスタータの例のダイヤグラムであり、本発明に係る電源スイッチを含み、リレーと複数のFETとの間の電流共有構成が提供される。
【
図6】
図6は、消耗または放電したバッテリ検出を提供するように(すなわち、ジャンプスタータに接続した消耗または放電したバッテリの存在を検出するように)構成された回路の模式図である。
【
図7】
図7は、能動的な消耗または放電したバッテリ検出を提供するように(すなわち、ジャンプスタータに接続した消耗または放電したバッテリの存在も検出するように)構成された回路の模式図である。
【
図8】
図8は、本発明に係る携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置の斜視図であり、例として非透光性カバーを備える。
【
図9】
図9は、本発明に係る携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置の斜視図であり、透光性カバーを備える。
【
図11】
図11は、
図8に示す携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置の端部の透視図であり、電気接続ポートへのアクセスを提供するためにカバーアクセスドアを開けた状態にある。
【
図12】
図12は、
図8に示す携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置の端部の透視図であり、携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機とのケーブル接続を提供するためにカバーアクセスドアを開けた状態にある。
【
図13】
図13は、本発明に係る携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置と共に使用するためのジャンプスタートケーブルおよびパススルーケーブルのプラグの端面斜視図である。
【
図14】
図14は、
図8の携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置の側面図である。
【
図15A】
図15Aは、本発明に係る携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置と共に使用するためのパススルーケーブルの上面図である。
【
図15B】
図15Bは、本発明に係る携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置の側面図である。
【
図15C】
図15Cは、本発明に係る携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置と共に使用するためのジャンプスタートケーブルの上面図である。
【
図16】
図16は、本発明に係る携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置の斜視図であり、磁石式ケーブル端部を有するエアホースを備えている。
【
図17】
図17は、本発明に係る携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置と共に使用するための本発明のリチウムイオンバッテリの構成の模式的側面図である。
【
図18】
図18は、リチウムイオンバッテリの2つのバージョンの構成を示す斜視図である。
【
図19A】
図19Aは、本発明に係る携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置のピストンアセンブリ(モノバージョン)の斜視図である。
【
図19B】
図19Bは、本発明に係る携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置のピストンアセンブリ(デュアルバージョン)の斜視図である。
【
図19C】
図19Cは、本発明に係る携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置のピストンアセンブリ(多断面バージョン)の斜視図である。
【
図20】
図20は、ピストンアセンブリのシリンダ内で動作する圧縮機ピストンの断面側面図である。
【
図21】
図21は、自己較正(self-calibrating)圧力ゲージ動作の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0098】
図1は、本発明の一態様に係る携帯型バッテリブースタの機能ブロック図である。携帯型バッテリブースタの中心には、リチウムポリマバッテリパック32があり、従来の12ボルト鉛蓄バッテリまたはバルブ制御鉛蓄バッテリで駆動される車両エンジンをジャンプスタートさせるのに十分なエネルギーを蓄える。一例の実施形態では、ハイサージリチウムポリマバッテリパックは、351P構成の3つの3.7V、2666mAhリチウムポリマバッテリを含む。このバッテリパックは、総じて11.1V、2666Ah(3.7Vで8000Ah、29.6Wh)を供給する。連続放電電流は25C(または200アンペア)、バースト放電電流は50C(または400アンペア)。バッテリパックの最大充電電流は8000mA(8アンペア)である。
【0099】
プログラマブル・マイクロコントローラユニット(MCU)1は、様々な入力を受信し、情報出力および制御出力を生成する。プログラマブルMCU1は、ハードウェアを変更することなく、機能やシステムパラメータの更新を可能にすることにより、システムに柔軟性を提供する。一例の実施形態によれば、システムを制御するために、2K×15ビットのフラッシュメモリを備えた8ビットマイクロコントローラが使用される。このようなマイクロコントローラの1つは、Holtek Semiconductor Inc.から市販されているHT67F30である。
【0100】
カーバッテリリバースセンサ10は、携帯型バッテリブースタ装置が車両の電気系統に接続されているときに、車両バッテリ72の極性を監視する。以下に説明するように、ブースタ装置は、車両バッテリ72の端子がブースタ装置の誤った端子に接続された場合に、リチウムバッテリパックが車両バッテリ72に接続されるのを防止する。カーバッテリアイソレーションセンサ12は、車両バッテリ72がブースタ装置に接続されているか否かを検出し、出力端子に接続された良好な(例えば充電可能な)バッテリが存在しない限り、リチウムバッテリパックがブースタ装置の出力端子に接続されることを防止する。
【0101】
スマートスイッチFET回路15は、車両バッテリが存在し(アイソレーションセンサ12による検出信号に応答して)、正しい極性で接続されている(リバースセンサ10による検出信号に応答して)、とMCU1によって判断された場合にのみ、携帯型バッテリブースタリチウムバッテリを車両の電気システムに電気的にスイッチする。リチウムバッテリ温度センサ20は、リチウムバッテリパック32の温度を監視し、高い周囲温度条件による過熱や、ジャンプスタート時の過大な電流引き込みを検出する。リチウムバッテリ電圧測定回路24は、リチウムバッテリパック32の電圧を監視し、充電動作中に電位が上がりすぎたり、放電動作中に電位が下がりすぎたりするのを防ぐ。
【0102】
リチウムバッテリ逆充電保護ダイオード28は、車両バッテリ72に供給される充電電流が車両の電気系統からリチウムバッテリパック32に逆流するのを防止する。懐中電灯LED回路36は、暗い状況下で車両のボンネットの下を照らすための懐中電灯機能を提供し、また、車両が潜在的に危険な場所で使用不能になる可能性がある場合に、安全のためにSOSおよびストロボ照明機能を提供する。電圧レギュレータ42は、マイクロコントローラとセンサの内部動作電圧を調整する。オン/オフ手動モードおよび懐中電灯スイッチ46により、ユーザは携帯型バッテリブースタ装置の電源オンを制御し、車両にバッテリがない場合の手動オーバーライド操作を制御し、懐中電灯機能を制御することができる。手動ボタンは、ブースタ装置の電源が入っているときのみ機能する。このボタンを使用すると、バッテリがない、またはバッテリ電圧が低すぎてMCUによる自動検出が不可能な車両をジャンプスタートさせることができる。手動モードの不用意な作動を防ぐために、ユーザが手動オーバーライドボタンを所定の時間(3秒など)押し続けると、内蔵リチウムイオンバッテリの電源が車両バッテリ接続ポートに切り替わる。手動オーバーライドの唯一の例外は、カーバッテリが逆に接続されている場合である。カーバッテリが逆接続されている場合、内蔵リチウムイオンバッテリの電源が車両バッテリ接続ポートに切り替わることはない。
【0103】
USB充電回路52は、任意のUSB充電器電源からの電力を、リチウムバッテリパック32を充電するための充電電圧と電流に変換する。USB出力56は、スマートフォン、タブレット、その他の充電可能な電子機器を充電するためのUSB携帯型充電器を提供する。操作インジケータLED60は、リチウムバッテリの容量状態を視覚的に示すとともに、スマートスイッチの作動状態(車両の電気系統に電力が供給されていることを示す)を示す。
【0104】
次に、
図2A-1~2C-3の模式図を参照して、携帯型ブースタ装置の詳細な動作を説明する。
図2A-2に示すように、マイクロコントローラユニット1が全ての入出力の中心となる。リバースバッテリセンサ10は、入力ピン1および2で車両バッテリ72の端子に接続された光結合アイソレータフォトトランジスタ(4N27)を含み、ピン1のリード導体(負端子CB-に関連する)にはダイオードD8が設けられており、バッテリ72が正しい極性でブースタ装置の端子に接続された場合、オプトカプラLED11は電流を導通しないためオフになり、「1」またはハイの出力信号をMCU1に提供するようになっている。車両バッテリアイソレーションセンサ12は、入力ピン1および2で車両バッテリ72の端子に接続された光結合アイソレータフォトトランジスタ(4N27)を含み、ピン1のリード導体(プラス端子CB+に関連する)にはダイオードD7が設けられており、バッテリ72が正しい極性でブースタ装置の端子に接続された場合、オプトカプラLED 11Aは電流を導通するため、点灯し、MCUに「0」またはローの出力信号を提供し、携帯型ブースタ装置のジャンパー出力端子間にバッテリが存在することを示す。
【0105】
カーバッテリ72が携帯型ブースタ装置に逆極性で接続されている場合、リバースセンサ10のオプトカプラLED11は電流を導通し、マイクロコントローラユニット1に「0」またはローの信号を提供する。さらに、携帯型ブースタ装置にバッテリが接続されていない場合、アイソレーションセンサ12のオプトカプラLED11Aは電流を通さないためオフになり、携帯型ブースタ装置にバッテリが接続されていないことを示す「1」またはハイの出力信号をMCUに提供する。これらの特定の入力を使用して、MCU1のマイクロコントローラソフトウェアは、スマートスイッチFET15をオンにして、リチウムバッテリパックをブースタ装置のジャンパー端子に接続することがいつ安全であるかを決定することができる。その結果、カーバッテリ72がブースタ装置に全く接続されていないか、逆極性で接続されている場合、MCU1はスマートスイッチFET15をオンにしないようにし、リチウムバッテリパックのスパーク/短絡を防止することができる。
【0106】
図2B-2に示すように、FETスマートスイッチ15は、マイクロコントローラ1の出力によって駆動される。FETスマートスイッチ15は、3つのFET(Q15、Q18、Q19)を並列に含み、リチウムバッテリパックからの電力の分配をFETに分散させる。そのマイクロコントローラ出力が論理ローに駆動されると、FET16はすべて高抵抗状態になり、したがって、内部リチウムバッテリ負接点17からカーバッテリ72負接点に電流が流れないようにする。マイクロコントローラ出力が論理ハイに駆動されると、FET16(Q15、Q18、Q19)は低抵抗状態になり、電流が内部リチウムバッテリパック負接点17(LB-)からカーバッテリ72負接点(CB-)に自由に流れるようになる。このようにして、マイクロコントローラのソフトウェアは、自動車のエンジンをジャンプスタートさせるために、内蔵リチウムバッテリパック32の車両バッテリ72への接続を制御する。
【0107】
図2A-1に戻ると、内部リチウムバッテリパックの電圧は、回路24とマイクロコントローラ1のアナログ・デジタル入力の1つを使用して正確に測定することができる。回路24は、3.3V主レギュレータ42の電圧がオンのときにそれを検知し、レギュレータ42の電圧がオンのときにトランジスタ23をオンにするように設計されている。トランジスタ23が導通すると、FET22がオンになり、それによって内部リチウムバッテリの正接点(LB+)が分圧器(voltage divider)21への導電経路となり、低電圧範囲がマイクロコントローラにもたらされて読み取られるようになる。この入力を使用して、マイクロコントローラのソフトウェアは、放電動作中にリチウムバッテリの電圧が低すぎるか、充電動作中に高すぎるかを判断し、電子部品の損傷を防ぐために適切な措置を取ることができる。
【0108】
依然として
図2A-1を参照すると、内部リチウムバッテリパック32の温度は、2つの負温度係数(NTC)装置20によって正確に測定することができる。これらは、温度が上昇すると抵抗が減少する装置である。この回路は分圧器であり、その結果をマイクロコントローラ1の2つのアナログ/デジタル(A/D)入力にもたらす。マイクロコントローラのソフトウェアは、内蔵のリチウムバッテリが高温になりすぎてジャンプスタートができなくなったときを判断するから、設計に安全性を加えることができる。
【0109】
主電圧レギュレータ回路42は、内蔵リチウムバッテリ電圧を、マイクロコントローラ1およびブースタ装置の他のコンポーネントによって内部動作電力として利用される調整された3.3ボルトに変換するように設計されている。3つのリチウムバッテリ逆充電保護ダイオード28(
図2B-1参照)は、電流が内部リチウムバッテリパック32からカーバッテリ72にのみ流れ、カーバッテリから内部リチウムバッテリには流れないようにするために設置されている。このようにして、自動車の電気系統がオルタネータから充電している場合、内部リチウムバッテリを逆充電する(それによって損傷する)ことはできず、追加のレベルの安全性が提供される。主電源オンスイッチ46(
図2A-1)は、ダブルポール、ダブルスロー(double pole、double throw)動作が可能な組み合わせで、ワンプッシュで、製品がオフ状態の場合はオンに、オン状態の場合はオフにすることができる。この回路はまた、オンスイッチで作動したときに電源を「生かす」ために、マイクロコントローラ出力47を使用する。スイッチが押されると、マイクロコントローラはこの出力を高論理レベルにし、スイッチが離されたときに電源をオンにしておく。このようにして、マイクロコントローラは、オン/オフスイッチが再び作動したとき、またはリチウムバッテリの電圧が低くなりすぎたときに電源がオフになるタイミングを制御し続ける。また、マイクロコントローラのソフトウェアには、あらかじめ定義された期間(例えば8時間など)が経過した後に電源がオフになるタイマーも含まれている。
【0110】
図2B-3に示す懐中電灯LED回路45は、懐中電灯LEDの動作を制御する。マイクロコントローラ1からの2つの出力は、2つの別々のLED専用である。したがって、LEDは、ストロボとSOSパターン用に独立してソフトウェア制御することができ、ブースタ装置にさらに別の安全機能を提供する。LEDインジケータは、操作者が製品に何が起こっているかを理解するために必要なフィードバックを提供する。4つの個別のLED61(
図2A)は、マイクロコントローラ1の対応する個別の出力によって制御され、内蔵リチウムバッテリの残容量を示す。これらのLEDは、25%、50%、75%、100%(赤、赤、黄、緑)の容量を示す「燃料ゲージ」タイプの形式で制御される。LEDインジケータ63(
図2B-4)は、車両バッテリ72が逆極性で接続された場合に、ユーザに視覚的な警告を提供する。「ブースト」およびオン/オフLED62は、ブースタ装置がジャンプスタート電力を供給しているとき、およびブースタ装置がオンになっているときに、それぞれ視覚的な表示を提供する。
【0111】
USB出力56回路(
図2C-1)は、内蔵リチウムバッテリパック32からスマートフォンなどの携帯電子機器を充電するためのUSB出力を提供するために含まれる。マイクロコントローラ1からの制御回路57により、内蔵リチウムバッテリの容量が少なくなりすぎないように、ソフトウェア制御でUSB出力56をオン/オフすることが可能になる。USB出力は、標準的なUSBコネクタ58で装置の外部にもたらされ、これには、それを必要とする特定のスマートフォンへの充電を可能にするために必要な標準的な分圧器が含まれている。USB充電回路52は、標準的なUSB充電器を使用して内蔵リチウムバッテリパック32を充電することができる。この充電入力は標準的なマイクロUSBコネクタ48を使用するため、標準ケーブルを使用することができる。標準的なUSB充電器から供給される5Vの電位は、DC-DCコンバータ49を使用して、内蔵リチウムバッテリパックの充電に必要な12.4VDC電圧に昇圧される。DC-DCコンバータ49は、マイクロコントローラ1からの出力により、回路53を介してオン/オフすることができる。
【0112】
このようにして、A/D入力22によってバッテリ電圧が高すぎると測定された場合、マイクロコントローラのソフトウェアは充電をオフにすることができる。さらに、内部リチウムバッテリセル51に充電バランスを提供するリチウムバッテリ充電コントローラ50を使用して、内部リチウムバッテリへの過充電を排除するのに役立つ安全性が提供される。このコントローラはまた、内部リチウムバッテリの過放電を排除するための安全冗長性を提供する。
【0113】
図3は、本発明の例示的な実施形態による携帯型装置300の透視図である。301は電源オンのスイッチである。302は、LED「燃料ゲージ」インジケータ61を示す。303は、さらに後述するケーブル装置400に接続可能な12ボルト出力ポートを示す。304は、懐中電灯LED45を作動させるための懐中電灯制御スイッチを示す。305は、内蔵リチウムバッテリを充電するためのUSB入力ポートであり、306は、リチウムバッテリからの充電をスマートフォン、タブレット、音楽プレーヤーなどの他の携帯機器に供給するためのUSB出力ポートである。307は、12V出力ポートに電力が供給されていることを示す「ブーストオン」インジケータである。308は、車両バッテリが極性に関して不適切に接続されていることを示す「リバース」インジケータである。309は、装置が動作のためにパワーアップしていることを示す「パワーオン」インジケータである。
【0114】
図4は、携帯型装置300と共に使用するために特別に設計されたジャンパーケーブル装置400を示す。装置400は、携帯型装置300の12ボルト出力ポート303に差し込むように構成されたプラグ401を有する。一対のケーブル402aおよび402bがプラグ401と一体化され、リング端子404aおよび404bを介してバッテリ端子クランプ403aおよび403bにそれぞれ接続されている。ポート303とプラグ401は、プラグ401が特定の向きでのみポート303に収まるような寸法にすることができ、その結果、そこに示されているように、クランプ403aが正極性に対応し、クランプ403bが負極性に対応するようになる。さらに、リング端子404aおよび404bは、クランプから切り離し、車両バッテリの端子に直接接続することができる。この機能は、例えば、ケーブル302a~302bを車両のバッテリに恒久的に取り付けるのに便利である。バッテリ電圧が低下した場合、プラグ401をポート303に差し込むだけで、携帯型ブースタ装置300をバッテリに適切に接続することができる。
【0115】
電流共有スイッチの構成および安全スイッチ
本発明による電流共有構成を有する電源スイッチ511(例えばスマートスイッチ)を有する本発明によるジャンプスタータ510を
図5に示す。スマートスイッチは、ジャンプスタータ510のマイクロコントローラに接続され、マイクロコントローラによって制御され得る。
【0116】
ジャンプスタータ510は、
図5に示すように、リチウムイオン充電式バッテリ522、電源スイッチ511、導体520(例えば、頑丈な導体、導電性金属板または棒、バスバー)、プラス(+)バッテリクランプ24、およびマイナス(-)バッテリクランプ526を含む。
【0117】
リチウムイオン充電式バッテリ522のプラス(+)端子はバッテリのプラス(+)端子に接続され、リチウムイオン充電式バッテリ522のマイナス(-)端子は電源スイッチ511に接続されている。
【0118】
電源スイッチ511は、スイッチ512aとコイル512bとを有するリレー512(すなわち一次スイッチ)と、リレー512と並列に配置されたFET群514、516、518(すなわち二次スイッチ)とを含む。FET1 514、FET2 516、FETN 518は、それぞれGATE1、GATE2、GATE Nを含む。リレー512とFET群514、516、518の出力は共通導体520に接続されている。
【0119】
導体520は、かなりの量の電流を許容できる構造または構成になっている。例えば、導体520は、銅またはアルミニウムなどの導電性金属で作られた頑丈な導体であり、損傷することなく大電流を処理または許容するために、太いゲージのワイヤ、プレート、バー、ロッド、チューブ、バスバー、または他の適切な構成として構成される。例えば、導体520は、リレー12およびFET群514、516、518からマイナス(-)バッテリクランプ524につながる導体520に出力されるものと、同じ、類似の、または異なる電流のレベルまたはレートに対応するように構成、設計、または調整することができる。例えば、FET群514、516、518は、高電流レベルおよび/または電力サージによるリレー512および/またはFET群514、516、518の損傷を最小限に抑えるために、導体520の構成によって、異なるFETから増加または減少する電流レートを供給することができる。
【0120】
リレー512は、FET群514、516、518と同じか同程度の電流量を許容するように構成することができる。あるいは、リレー512は、FET群514、516、518よりもかなり大きい電流を許容できるように構成することができる。例えば、FETS514、516、518は、電源スイッチ511を通過する電流の約10パーセント(10%)~15パーセント(15%)を許容するバイパススイッチであり、リレー512は、電源スイッチ511を通過する電流の約85パーセント(85%)~90パーセント(90%)を許容するように構成される。
【0121】
ジャンプスタータ510の充電動作を開始するには、リレースイッチ512aを閉じて、正バッテリクランプ524および負バッテリクランプ526に適切に接続された消耗または放電したバッテリを充電する。例えば、リチウムイオンバッテリ522からの電流の一部がリレー512を通って流れ始め、わずかな遅延(例えば1/100ミリ秒の遅延タイミング)の後に電流がFET群514、516、518を通って流れ始める。したがって、電源スイッチ511のスイッチング動作は、最初にリレー512を閉じ、その後にFET群514、516、518を閉じるシーケンスを含むことができる。このシーケンスにより、リレー512およびFET群514、516、518が、電源スイッチ511を流れる電流によって損傷するのを防ぐことができる。
【0122】
さらに、動作は、最初にFET群514、516、518を開くことによって(例えば最初に閉じた後に)電源スイッチ511を開き、続いてリレー512を開くシーケンスを含むことができる。例えば、リレー512は、FETが開かれた後、わずかな遅延(例えば、1/100ミリ秒の遅延タイミング)の後に開くことができる。
【0123】
したがって、電源スイッチ511を切り替える全体的なシーケンスは、リレー512が最初に開き、FET群514、516、518が2番目に開き、FET群514、516、518が最初に閉じ、リレー512が2番目に閉じる、
【0124】
電流はリレー512とFET群514、516、518を通って導線520に流れ、導線520で電流が合流する。
【0125】
本発明をこのように説明したが、当業者には、本発明の精神または範囲から逸脱することなく、同じものを多くの方法で変化させることができることが明らかであろう。そのようなあらゆる変形は、以下の特許請求の範囲に包含されることが意図される。
【0126】
安全性を提供するためのバッテリ検出
本発明によるジャンプスタータは、例えば、消耗または放電したバッテリ検出器と能動的な消耗または放電したバッテリ検出器の両方を備える。例えば、消耗または放電したバッテリ検出器は車両バッテリ検出器(例えばカーバッテリ検出器)であり、能動的な消耗または放電したバッテリ検出器は能動的な車両バッテリ検出器(例えば能動的なカーバッテリ検出器)である。
【0127】
例えば、本発明によるジャンプスタータで使用するための、本発明による消耗または放電したバッテリ検出器610の回路を
図6に示す。
【0128】
消耗または放電したバッテリ検出器610は、消耗または放電したバッテリの存在を検出するための1つまたは複数のオプトアイソレータ612を含む。
【0129】
本発明によるジャンプスタータは、消耗または放電したバッテリ検出器610からの情報、ならびに短絡検出器616、消耗または放電したバッテリ逆極性検出器618、および能動的消耗または放電したバッテリ検出器620からの入力を使用して、ジャンプスタータスイッチ(例えばスマートスイッチ)を閉じることによって、充電サイクルまたはブーストサイクル(例えばオートブーストモード)中にジャンプスタータから消耗または放電したバッテリ614に電力を投入するかどうかを決定するシステムを含む。
【0130】
ブーストサイクル中(例えばスマートスイッチが閉じた後)に、消耗または放電したバッテリ614とジャンプスタータの内蔵バッテリの電位が非常に近く、自動消耗または放電したバッテリ検出器によって電流が流れないことが検出された場合、システムは一時的にスマートスイッチを開き、消耗または放電したバッテリ検出器は、消耗または放電したバッテリがジャンプスタータのバッテリクランプにまだ取り付けられていることを確認する。
【0131】
例えば、本発明によるジャンプスタータで使用するための、本発明による能動的な消耗または放電したバッテリ検出器620の回路を
図7に示す。
【0132】
能動的消耗または放電したバッテリ検出器は、スマートスイッチを横切る電流の流れ(すなわち、ジャンプスタータの内部バッテリから消耗または放電したバッテリへの電流の流れ)を測定するオペアンプベースの回路を含む。
【0133】
「ゼロ点」は、電流の流れを両方向で測定できるように設定されている(すなわち、ジャンプスタータの内蔵バッテリから消耗または放電したバッテリへ、またはその逆)。
【0134】
バッテリクランプが消耗または放電したバッテリに接続されている場合、能動的消耗または放電したバッテリ検出値(AN1)は、消耗または放電したバッテリ電圧がジャンプスタータの内部バッテリ電圧よりも高いときに「ゼロ点」を下回る。したがって、システムは、バッテリクランプでバッテリ消耗または放電したバッテリ検出器によってバッテリ消耗または放電したバッテリが検出された後、高電圧のバッテリ消耗または放電したバッテリがシステムに接続されるのを防ぐオートブーストモードに入る前に、この信号をチェックする。
【0135】
自動高速充電中、電流の流れは常に測定され、例えばバッテリクランプが突然外れて車両(自動車)のシャーシと短絡することがないようにする。
【0136】
対照的に、ジャンプスタータがブロッキングダイオードを備えていない場合、電流はジャンプスタータの内部バッテリと消耗または放電したバッテリの間で両方向に流れる可能性がある。たとえば、消耗または放電したバッテリが極端に放電している場合(たとえば車両のオルタネータ電圧未満)、ジャンプスタータの内部バッテリが消耗または放電したバッテリによって再充電されるようにアルゴリズムを使用することができる。
【0137】
消耗または放電したバッテリからジャンプスタータの内部バッテリに電流が流れていることが検出された場合、アルゴリズムは、バッテリ容量、最大充電電流、およびジャンプスタータの内部バッテリのバッテリ温度を考慮して、消耗または放電したバッテリからジャンプスタータの内部バッテリへの逆充電電流を流す時間を決定することができる。
【0138】
消耗または放電したバッテリからジャンプスタータの内部バッテリに電流が流れていることが検出された場合、アルゴリズムは、バッテリ容量、最大充電電流、およびジャンプスタータの内部バッテリのバッテリ温度を考慮して、消耗または放電したバッテリからジャンプスタータの内部バッテリへの逆充電電流を流す時間を決定することができる。
【0139】
携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置
本発明による携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置710を、例えば
図8~10に示す。
【0140】
携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置710は、カバー712と、ホース端部714A(例えば、磁石式エアホース端部)を有するエアホース714と、空気圧縮機716(例えば、エアポンプ)と、ディスプレイ18(例えば、グラフィックユーザインタフェース(GUI))と、充電式バッテリ(例えば、充電式リチウムイオンバッテリ)20と、を含む。空気圧縮機716は、ピストン式空気圧縮機であるが、回転式空気圧縮機、遠心式空気圧縮機、ダイヤフラム式空気圧縮機など、他のタイプの空気圧縮機が空気圧縮機716に代わることができる。
【0141】
空気圧縮機716は、往復ピストンアセンブリ716A(例えば、円筒形ピストン、楕円形ピストン等)と、往復ピストンアセンブリ716Aを駆動する電気モータ716Bと、冷却ファン716Cと、を含む。エアホース14は、空気圧縮機16から加圧空気を供給するために、空気圧縮機16に接続されている。
【0142】
携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置710は、回路基板722Aを有するジャンプスタータ722をさらに含む。
【0143】
空気圧縮機716と、往復ピストンアセンブリ716Aと、電気モータ716Bと、冷却ファン716Cと、センサおよび制御装置を含む電子機器、およびディスプレイ718と、を例として含む携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置710は、すべて単一のカバー712に一体化されている。携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置710は、電気モータ716Bのためのヒートシンク724(例えば、電気モータ716Bのハウジング)をさらに含み、これらは、冷却ファン716Cによってカバー712の内外を循環する空気にさらされ、それによって冷却される。
【0144】
本発明による携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置710は、例えば
図1~3に示すように、以下の特徴を含む:
1) パススルー電源;
2) 空気/電源/バッテリの自動検出;
3) 磁石式エアホースエンド;
4) 自己較正圧力ゲージ;
5) 熱的に最適化されたバッテリ(充電式リチウムイオンバッテリなど);
6) フラッシュマウント(flush-mount)ピストンバルブ設計;
7) 一体型圧縮機アセンブリ;
8) 全体的な設計とデザインの特徴。
【0145】
図9は、透明カバーを備えた携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置710の透視図である。
図9に示される実施例は、モータ、圧縮機、冷却ファン、センサ、制御装置、インタフェースディスプレイなどがすべて単一の本体に統合された統合圧縮機を提供し、圧縮機のヒートシンクおよびモータハウジングが露出している。
【0146】
図10A~10Eは、
図8に示す携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置の異なる図を示す。
【0147】
パススルー電力
携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置710は、内部電源(例えば、
図17および
図18に示すように、バッテリ、充電式バッテリ720、充電式リチウムイオンバッテリ)、または外部電源(例えば、車両バッテリ、シガレットライター、電気車両ポート(例えば、USB、USB-C)、DC電源、携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置710に対して外部および/または内部に配置されたAC/DCコンバータ付きAC電源)から給電することができる。
【0148】
電気ポート726は、例えば、
図11に示すように、パススルー電力およびジャンプスタート(例えば、消耗または放電したバッテリの高速充電または充電)のために使用される。パススルーケーブル728が差し込まれると、例えばスイッチ728A(
図13)が作動し、リレーを介して空気圧縮機電力を1つ以上のパワーポートに迂回させる。例えば、より長い、より小さいゲージのケーブルが損傷するのを防ぐために、パススルーケーブル728が存在するときに、ジャンプスタートは停止される。
【0149】
ジャンプスタータケーブル730が電気ポート726に差し込まれると、スイッチ728A(
図13)は作動せず、ジャンプスタートモードが可能になる。外部の消耗または放電したバッテリが検出され(すなわち、存在し)、携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置710に適切に接続されない限り(すなわち、正しい極性で接続されない限り)、電力はリレーを介して内部充電式バッテリ720から電気ポート726に送られない。あるいは、手動オーバーライド(例えば、手動オーバーライドプッシュボタン)が作動して、携帯ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置710から、高速充電または充電される外部に配置された消耗または放電バッテリに高速充電または充電電力を印加する。
【0150】
例えば、内部バッテリ電力は、ユーザが「AIR」ボタンを押すと、リレーを介して空気圧縮機716に送られ、電気ポート726には電圧が存在しない。
【0151】
あるいは、例えば、
図13に示すように、電気ポート712Eに配置されたスイッチ728Aを使用する代わりに、第3のピン728Aを、プラス(+)電圧または接地のいずれかに接続され、プラグインされたときに電気ポート726(
図12)上の別のピン728Aに接続されるパススルーケーブル728に配置することができる。パススルーケーブル728(ピンあり)の例が
図13の右側に示され、ジャンプスタータケーブル730(ピンなし)が
図13の左側に示されている。 パススルーケーブル728は、安全のため、ジャンプスタート(ブースト)ポートには入らないように設計されている。
【0152】
携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置710は、携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置710の電力および通信の入力または出力を提供するためのUSB-Cポート712C(
図12)を備えることができる。別のポート712D(例えば、USB、USB-A、USB-C)、コンピュータ、通信、ビデオ、イーサネット、LAMコネクタも、携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置710に設けることができる。
【0153】
電力/通信ポート712C、712Dは、ポート712C、712Dを保護するためのドア712A(例えば、周囲封止エッジまたはシールを有する)を備え得る。電気ポート712Eは、
図11に示されるように、電気ポート712Eおよび導電性プロング(prong)712EA(円形状)および712EB(四角形状)を保護するために、ドア712E(例えば、周囲封止エッジまたはシールを有する)を備えることができる。
【0154】
図11の例では、圧縮機は内蔵バッテリまたは外部電源(カーバッテリ、シガレットライターなど)から給電することができる。同じポートをパススルー(pass through)電源やジャンプスタートに使用することもできる。パススルーケーブルが差し込まれると、スイッチが作動し、圧縮機の電源がリレーを介して電源ポートに送られてもよい。パススルーケーブルが存在するときは、より長い、より小さいゲージのケーブルが損傷するのを防ぐため、ジャンプスタートを停止することができる。ジャンプスタートケーブルが接続されている場合、スイッチは作動せず、ジャンプスタートを行うことができる。外部バッテリが検出されるか、手動オーバーライドが使用されない限り、電力は内部バッテリからリレーを経由して電源ポートに送られない。一旦ユーザが「AIR」ボタンを押せば、内部バッテリの電力は、リレーを介して圧縮機に送られ、ポートに電圧はない。別の例では、スイッチを使用する代わりに、第3のピンをパススルーケーブルに配置することができ、第3のピンは正電圧または接地のいずれかに接続され、プラグインされたときにユニットのピンに接続される。
【0155】
空気/電力/バッテリの自動検出
携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置710は、異なる機能に対応するために異なるモードを有することができる。例えば、
図19に示すように、携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置710の電源を入れた後、携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置710は、どのモードを起動するかを自動的に検出するように構成(例えばプログラム)することができ、例えば、ディスプレイ718(例えばGUI)を介して表示される。
【0156】
例えば、異なるモードには以下のものを含み得る:
1) MODE1
空気圧縮機[バッテリ駆動]がホースの空気圧を検出し、かつパススルースイッチは作動しない場合、「エア」モードが表示される。
2) MODE2
空気圧縮機[外部電源]のパススルースイッチが作動する場合、「エア」モードが表示され、[ジャンプスタートモードは無効とされる]。
3) MODE3
ジャンプスタータ[バッテリ駆動]が外部バッテリ電圧を検出し、かつパススルースイッチが作動していない場合、すなわち空気圧が検出されないから、ジャンプスタート・シーケンスが起動する。
4) MODE4
スタンバイ[バッテリ駆動]、ホースに空気圧なし、かつ外部バッテリ電圧なし、かつパススルースイッチが作動していない場合、ユニットはスタンバイ状態を保ち、エアまたはジャンプスタータの手動起動を待つ。
【0157】
異なるケーブル配置を使用する携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置710の動作を
図15に示す。
図15Aは、携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置と共に使用するためのパススルーケーブルの上面図である。
図15Bは、携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置の側面図である。
図15Cは、携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置と共に使用するためのジャンプスタータケーブルの上面図である。携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置は、(1)12VDC電源ケーブルが接続されているかどうかを検出し、接続されている場合はジャンプスタート(ブースト)モードを無効にし、(2)空気圧が存在するかどうかを検出し、存在する場合はエアモードにデフォルト設定し、(3)バッテリが存在するかどうかを検出し、存在する場合はジャンプスタートモードにデフォルト設定することができる。
【0158】
磁石式エアホース端部
磁石式エアホース端部を
図16に示す。携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置710の周囲(例えばカバー712の周囲)へのエアホース714の巻き付けを簡単にするために、磁石がエアホース端部714Aの端部に組み込まれ、磁気的に適切な位置に固定される。エアホースは、装置上のモータステータ又は別個のフェライト片に結合することができる。また、磁石が装置上に配置され、ホース端部にフェライト材料を組み込むこともできる。例えば、金属板又はディスクがカバー712に設けられ(例えばインサート成形され)、磁性エアホース端部714Aを携帯型ジャンプスタータおよび空気圧縮機装置710のカバー712に磁気的に接続する。
【0159】
熱的に最適化されたバッテリ構成
充電式バッテリ720(例えば充電式リチウムイオンバッテリ)は負荷がかかると発熱し、例えば空気圧縮機716から常に電力を消耗するため、放熱するように構成されたバッテリが必要となる。例えば、リチウムイオンバッテリ720(Li)は、リチウムイオンバッテリセル720A(Li)の充電/放電中にリチウムイオンバッテリセル720A(Li)から熱を奪うように構成される。例えば、リチウムイオンバッテリ720(Li)及び/又はリチウムイオンバッテリセル720A(Li)は、
図17に示すように、リチウムイオンバッテリセル720A(Li)および充電式リチウムイオンバッテリ720(Li)から熱を奪うための1つ以上のヒートシンク724を備える。
【0160】
さらに、リチウムイオンバッテリセル720A(Li)を周囲のプラスチック製ハウジングへの衝撃から保護するために、バッテリセル用の強固な筐体を設けることができる。この配置により、リチウムイオンバッテリセル720A(Li)は、ヒートシンク24との接触を維持したまま膨張することができる。
【0161】
充電式リチウムイオンバッテリ720(Li)は、例えば、
図18に示すように、ヒンジ720Eを内蔵した2つのヒートシンク720B(例えば、押し出し成形された金属製ヒートシンク)を内蔵している。リチウムイオンバッテリセル720Aが加熱されて膨張すると、ヒンジ720Eを回転点としてヒートシンク720Bの上下が撓む。リチウムイオンバッテリセル720A(Li)は、リチウムイオンバッテリセル720Aが膨張しても、放熱が継続できるように、膨張してもヒートシンク720Bとの接触を維持する。さらに、発泡層720Cは、それぞれのヒートシンク720Bとプラスチック筐体との間で圧縮されている。
【0162】
バッテリセル720A間のヒートシンク720Bの中央には、リチウムイオンバッテリセル720A(Li)間の熱伝導を防止または遅らせるのに役立つエアギャップが存在する。リチウムイオンバッテリセル720A(Li)とヒートシンク720Bとの間には、熱伝導を促進するためのサーマルペーストを配置することができる。発泡層720Cをサーマルパッドに置き換えて、熱を外部ハウジングに伝えることができる。
【0163】
フラッシュマウントピストン/バルブ
空気圧縮機716は、例えば、フラッシュマウントピストン/バルブ配置を含む。例えば、フラッシュマウントピストン/バルブ配置の3つの例が
図19A、19B、19Cに示されている。
【0164】
フラッシュマウントピストン/バルブアセンブリ717の第1実施例(すなわち左図、
図19A)は、接続ロッド717Cに取り付けられたピストン717Aを含む。ピストン717Aは、例えば、周囲に貫通孔(例えば4つ)を有する中央貫通孔を有する下側ピストン717D(例えば円形状のプレート)と、円形状の下側ピストン717Dと協働する円形状のピストンリング717E(例えば円形状のリング)と、図示のように組み合わされた円形状の上側ピストン717Fとを含む。中央の貫通孔には、円形状のシール717G(例えばゴム製シール)を収容するための過圧縮止めが設けられている。円形状のシール717Gは、上側ピストン717Fの上部に位置する円形状のくぼみまたは空洞に取り付けられ、図示のように、単一のねじ717Hによってそこに固定される(すなわち、モノ配置)。
【0165】
円形状の下側ピストン717D、ピストンリング717E、上側ピストン717F、円形状のシール717G、およびモノ配置の上側ピストン717Fの上部に位置するくぼみまたは空洞は、他の形状(例えば、楕円形状、正方形状、変形正方形状(例えば、角を丸めた形状)、三角形状、変形三角形状(例えば、角を丸めた形状)、特注形状(例えば、いくつかの重なりを有する二重円)、腎臓形状、ハート形状など)を有することができる。
【0166】
あるいは、空気圧縮機716は、複数のピストンおよび複数組のプレート、リング、シール、くぼみまたは空洞を含んでもよい。さらに、シール717Gは、プラスチック、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ウレタン、複合材、ケブラー(登録商標)、カーボングラファイト、金属、金属複合材など、エアシール用途に適したゴム以外の様々な材料(例えば、可撓性材料)で作ることができる。
【0167】
フラッシュマウントピストン/バルブアセンブリ717の第2実施例(すなわち中心図、
図19B)は、ピストンロッド717C’に取り付けられたピストン717A’を含む。ピストン717A’は、例えば、図示のように、一緒に組み立てられた下側ピストン717D’(例えば、周囲の貫通孔(例えば、4つ)を有する中央貫通孔を有する円形状のプレート)、ピストンリング717E’(例えば、円形状の下側ピストン717D’と協働する円形状のリング)、および上側ピストン717F’を含む。ピストン717A’の上部には、円形状のシール717G’(例えばゴム製シール)の底部を支持するための2つの半径方向突起を備えた円形状の空洞が設けられている。2つの半径方向に対向するスロットを有する円形状のゴムシール717G’は、図示のように、ピストン717A’の上部に位置する円形状のシール717G’に取り付けられ、単一のねじ717H’によってそこに固定される(すなわち、デュアル配置)。
【0168】
円形状の下側ピストン717D’、ピストンリング717E’、上側ピストン717F’、円形状のシール717G’、およびデュアル配置の上側ピストン717F’の上部に位置するくぼみまたは空洞は、他の形状(例えば、楕円形状、正方形状、修正正方形状(例えば、角が丸い)、三角形状、修正三角形状(例えば、角が丸い)、特注形状(例えば、いくつかの重なりを有する二重円)、腎臓形状、ハート形状など)を有することができる。
【0169】
フラッシュマウントピストン/バルブアセンブリ717”の第3の実施例(すなわち中央図、
図19C)は、ピストンロッド717C”に取り付けられたピストン717A”を含む。ピストン717A”は、例えば、図示のように、一緒に組み立てられた下側ピストン717D”(例えば、周囲の貫通孔(例えば4つ)を有する中央貫通孔を有する円形状のプレート)、ピストンリング717E”(例えば、円形状の下側ピストン717D”と協働する円形状のリング)、および上側ピストン717F”を含む。ピストンの上部には、円形状のシール717G”(例えばゴム製シール)の底部を支持するための4つ(2つ)の半径方向突起を備えた円形状の空洞が設けられている。シール717G”は4つの半径方向スロットを有し、ピストン717A”の上部に位置する円形状のくぼみまたは空洞に取り付けられ、1つのねじ717H”によってそこに固定される(すなわち多断面配置)。
【0170】
円形状の下側ピストン717D”、ピストンリング717E”、上側ピストン717F”、円形状のシール717G”、および多断面配置の上側ピストン717F”の上部に位置するくぼみまたは空洞は、他の形状(例えば、楕円形状、正方形状、修正正方形状(例えば、角が丸い)、三角形状、修正三角形状(例えば、角が丸い)、特注形状(例えば、いくつかの重なりを有する二重円)、腎臓形状、ハート形状など)を有することができる。
【0171】
フラッシュマウントピストン/バルブ717、717’、717”の動作は、
図20に示されている。フラッシュマウントピストン/バルブのフラッシュ配置は、ピストンがシリンダ内(例えば、シリンダ内の最上部位置)をさらに移動することを可能にし、その結果、1ストローク当たりにより多くの圧縮空気が得られる。ダウンストローク中(すなわち、右図、
図20B)、円形状のシール717G、717G’、717G”が、図示のように円形状のシールの円形周縁部のシールを解除するためにその縁部で上方に撓むことにより、空気はシリンダを上昇し、貫通孔を通ってピストンに吸い込まれる。
【0172】
自己較正圧力ゲージ
ゲージ圧は、どのような標高、温度などでも正確なタイヤ空気圧を得るために必要な空気圧測定値である。アナログゲージを使用せずにデジタル的に空気圧を測定するには、
図21に示すように、大気圧を測定するものと絶対圧を測定するものの2つの圧力センサが必要である。そして、ゲージ圧は、右側の図に示すように、絶対圧から大気圧を差し引くことによって得られる。
【0173】
絶対圧センサは0-700KPA(0-101.53PSI)センサで、シリンダヘッドのすぐ外側の圧力を測定する。大気圧センサは0-150KPS(0-21.76PSI)センサで、周囲の圧力を正確に測定する。
【0174】
ゲージ圧をデジタルで取り込むことで、ユーザが設定した圧力で自動的にユニットをシャットオフすることもできる。
【0175】
真空クリーナ
本発明は、真空クリーナ装置、空気圧縮機および真空クリーナ装置、ならびに真空クリーナおよび空気圧縮機、ならびにジャンプスタータ装置に向けることができる。
【0176】
例えば、
図8~10に示すジャンプスタータ付き空気圧縮機装置は、真空クリーナ部品を含むように変更することができる。例えば、
図8~10に示す装置に、廃棄物を収集するための廃棄物収集容器またはビン(例えば、カバーまたは本体から外側にヒンジ式または取り外し可能なビン、取り外し可能な真空バッグまたは収集カップ)を追加することができ、ファンモータは、装置を冷却し、真空クリーナに吸引を提供するように構成される。あるいは、
図8~10に示す装置に真空部品を追加する。
【0177】
リチウムイオンバッテリは、空気圧縮機、ジャンプスタータ、および/または真空クリーナに電力を供給するように構成することができる(例えば、単一のバッテリからすべてのコンポーネントに電力を供給する、またはバッテリに選択的に接続する)。
【国際調査報告】