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特表2024-513350無線デバイス、関連する無線ノード、及び関連する位置ネットワークノードを測位するための方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-25
(54)【発明の名称】無線デバイス、関連する無線ノード、及び関連する位置ネットワークノードを測位するための方法
(51)【国際特許分類】
   G01S 5/04 20060101AFI20240315BHJP
【FI】
G01S5/04
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023557746
(86)(22)【出願日】2022-03-29
(85)【翻訳文提出日】2023-11-07
(86)【国際出願番号】 EP2022058232
(87)【国際公開番号】W WO2022207622
(87)【国際公開日】2022-10-06
(31)【優先権主張番号】2150380-0
(32)【優先日】2021-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】SE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】プリヤント,バスキ
(72)【発明者】
【氏名】ザン,ユジエ
【テーマコード(参考)】
5J062
【Fターム(参考)】
5J062BB05
5J062CC14
5J062FF01
(57)【要約】
無線デバイス(WD)の測位を可能にするための、無線ノードによって実行される方法が開示される。本方法は、WDの測位方法に使用される推定角度範囲を含む支援情報を位置ネットワークノードから受信するステップを含む。本方法は、支援情報に基づいてWDの測位方法を実行するステップを含む。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線デバイスWDの測位を可能にするための、無線ノードによって実行される方法であって、
前記WDの測位方法に使用される推定角度範囲を含む支援情報を位置ネットワークノードから受信するステップ(S104)と、
前記支援情報に基づいて前記WDの測位方法を実行するステップ(S106)とを含む、方法。
【請求項2】
前記測位方法を実行するステップ(S106)が、前記推定角度範囲に対して前記測位方法を実行することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記推定角度範囲が、前記無線ノードに利用可能な角度の全範囲のサブセットである角度の縮小された範囲である、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記推定角度範囲が、前記WDの推定位置に関連付けられる、請求項1~3のいずれか1つに記載の方法。
【請求項5】
前記推定角度範囲が、前記WDに関連付けられた参照信号送信の第1の到来経路成分の推定角度範囲である、請求項1~4のいずれか1つに記載の方法。
【請求項6】
前記測位方法中に取得された前記WDの測位測定値を含む測定報告を前記位置ネットワークノードに提供するステップ(S108)を含む、請求項1~5のいずれか1つに記載の方法。
【請求項7】
前記測定報告が、前記推定角度範囲の第1の測位測定値と、前記無線ノードに利用可能なより広い角度範囲の第2の測位測定値とを含む、請求項6及び3に記載の方法。
【請求項8】
前記測定報告が、前記無線ノードが前記測位方法を実行するときに前記支援情報を適用したかどうかの指示を含む、請求項6又は7に記載の方法。
【請求項9】
前記支援情報が、前記支援情報が有効である持続時間を示す検証情報を含む、請求項1~8のいずれか1つに記載の方法。
【請求項10】
前記検証情報が、支援情報が有効であるときの開始時間を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記支援情報が、前記推定角度範囲の参照方向を示す参照情報を含む、請求項1~10のいずれか1つに記載の方法。
【請求項12】
前記支援情報が、前記支援情報が有効である前記WDを示すWD識別子を含む、請求項1~11のいずれか1つに記載の方法。
【請求項13】
前記推定角度範囲が、前記無線デバイスから受信されるべき参照信号の、前記無線ノードにおける到来角、AoAの範囲である、請求項1~12のいずれか1つに記載の方法。
【請求項14】
前記測位方法を実行するステップ(S106)が、
1つ又は複数の参照信号を前記WDから受信すること(S106A)と、
前記受信した1つ又は複数の参照信号に基づいて測位測定を実行すること(S106B)とを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記支援情報が、前記無線ノードの前記推定AoA範囲の受信ビーム構成を含む、請求項13又は14に記載の方法。
【請求項16】
前記受信ビーム構成が、使用される受信ビームの数及び/又は前記受信ビームの各々のビーム幅を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記推定角度範囲が、前記無線デバイスに送信される参照信号の前記無線ノードからの出発角、AoDの範囲である、請求項1~12のいずれか1つに記載の方法。
【請求項18】
前記測位方法を実行するステップ(S106)が、
前記推定AoD範囲内の参照信号を前記WDに送信すること(S106C)と、
前記推定AoD範囲内で送信された前記参照信号に基づく測位測定値を前記WDから受信すること(S106D)とを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記支援情報が、前記無線ノードの前記推定AoD範囲の送信ビーム構成を含む、請求項17又は18に記載の方法。
【請求項20】
前記送信ビーム構成が、使用される送信ビームの数及び/又は前記送信ビームの各々のビーム幅を含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
無線デバイスを測位するための、位置ネットワークノードによって実行される方法であって、
前記無線デバイスの第1の位置を示す情報を取得するステップ(S202)と、
前記第1の位置を示す情報に基づいて、無線ノードが前記WDの測位方法に使用する角度範囲を推定するステップ(S204)と、
前記推定角度範囲を含む支援情報を前記無線ノードに送信するステップ(S206)とを含む方法。
【請求項22】
前記支援情報に基づく前記WDの測位測定を含む測定報告を前記無線ノードから受信するステップ(S208)を含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記受信した測定報告に基づいて前記WDの第2の位置を推定するステップ(S210)を含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記推定角度範囲が、前記無線ノードに利用可能な角度の全範囲のサブセットである角度の縮小された範囲である、請求項21~23のいずれか1つに記載の方法。
【請求項25】
前記推定角度範囲が、前記WDの示された第1の位置に関連付けられる、請求項21~24のいずれか1つに記載の方法。
【請求項26】
前記推定角度範囲が、前記WDに関連付けられた参照信号送信の第1の到来経路成分の推定角度範囲である、請求項21~25のいずれか1つに記載の方法。
【請求項27】
前記支援情報が、前記支援情報が有効である期間を示す検証情報を含む、請求項21~26のいずれか1つに記載の方法。
【請求項28】
前記検証情報が、前記支援情報が有効であるときの開始時間を含む、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記支援情報が、前記支援情報が有効である前記WDを示すWD識別子を含む、請求項21~28のいずれか1つに記載の方法。
【請求項30】
前記推定角度範囲が、前記無線デバイスから受信された参照信号の、前記無線ノードにおける到来角AoAの推定範囲である、請求項21~29のいずれか1つに記載の方法。
【請求項31】
前記支援情報が、前記無線ノードの前記推定AoA範囲の受信ビーム構成を含む、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記受信ビーム構成が、使用される受信ビームの数及び/又は前記受信ビームの各々のビーム幅を含む、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記推定角度範囲が、前記無線デバイスに送信された参照信号の前記無線ノードからの出発角、AoDの推定範囲である、請求項21~29のいずれか1つに記載の方法。
【請求項34】
前記支援情報が、前記無線ノードが前記測位方法に使用する前記推定AoD範囲の送信ビーム構成を含む、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記送信ビーム構成が、前記測位方法に使用される送信ビームの数及び/又は前記送信ビームの各々のビーム幅を含む、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記第1の位置を示す情報を取得するステップ(S202)が、前記無線ノードから送信された1つ又は複数のビームの品質メトリックを含む測定報告を前記WDから受信すること(S202A)を含む、請求項33~35のいずれか1つに記載の方法。
【請求項37】
前記角度範囲が、方位角及び/又は天頂角を含む、請求項30~36のいずれか1つに記載の方法。
【請求項38】
メモリ回路と、プロセッサ回路と、無線インターフェースとを備える無線ノードであって、前記無線デバイスが、請求項1~20のいずれか1つに記載の方法のいずれかを実行するように構成される、無線ノード。
【請求項39】
メモリ回路と、プロセッサ回路と、無線インターフェースとを備える位置ネットワークノードであって、前記位置ネットワークノードが、請求項21~37のいずれか1つに記載の方法のいずれかを実行するように構成される、位置ネットワークノード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信の分野に関する。本開示は、無線デバイス、関連する無線ノード、及び関連するネットワークノードを測位するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
測位は、無線デバイスの高精度測位を目標とする第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))第5世代(5G)新無線(NR)の重要な特徴である。5G NRにおける測位は、位置特定及び自動化の目的で物体の高精度な測位を必要とする屋内工場配備をサポートするように設計されている。例えば、工場のフロアでは、フォークリフトなどの資産及び移動物体、又は組み立てられる部品を位置特定することが有益であり得る。同様のニーズは、例えば、輸送及び物流にも存在する。しかしながら、屋内工場配備は、無線伝搬に依存するシステムにとって困難なシナリオと考えられている。屋内配備は、受信機で受信される多数の見通し外(NLOS)構成要素を生成する可能性があり、これは測位精度に影響を及ぼす場合がある。
【0003】
上りリンク到来角(UL-AoA)及び下りリンク出発角(DL-AoD)は、5G NR測位で導入された2つの測位方法である。UL-AoAでは、無線デバイスの位置は、無線デバイスから無線ノードにおいて受信された参照信号の到来角に基づいて推定される。DL-AoDでは、無線デバイスの位置は、無線ノードから無線デバイスに送信された参照信号の出発角に基づいて推定される。
【0004】
しかしながら、UL-AoA及びDL-AoD測位方法の精度は、例えば、無線デバイスの周囲が参照信号の伝搬経路に干渉することによって悪影響を受ける場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、存在する欠点を軽減、緩和、又は対処し、無線デバイスのより高い精度の測位を提供する、無線デバイスの測位を可能にするためのデバイス(無線ノード及び位置ネットワークノード)及びその中で実行される方法が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
無線ノードによって実行される、無線デバイス(WD)の測位を可能にするための方法が開示される。本方法は、WDの測位方法に使用される推定角度範囲を含む支援情報をネットワークノードから受信するステップを含む。本方法は、支援情報に基づいてWDの測位方法を実行するステップを含む。
【0007】
さらに、メモリ回路と、プロセッサ回路と、無線インターフェースとを備える無線ノードであって、無線デバイスは、本明細書で開示される方法を実行するように構成される、無線ノードが提供される。
【0008】
本開示の利点は、無線ノードが、位置ネットワークノードから受信した支援情報に基づいて、参照信号の送信及び/又は受信をより効率的に管理することができ、これにより、無線デバイスの測位方法の精度を向上させ、測位参照信号のリソース利用を向上させることができることである。
【0009】
無線ノードは、ビームスイーピングをより効率的に管理するために支援情報を使用することができる。無線ノードは、例えば、測位方法のための参照信号を送信及び/又は受信する場合、無線デバイスの推定位置をカバーするなど、推定角度範囲をカバーするビームのみを使用してビームスイーピングを実行することができる。
【0010】
推定角度範囲内でのみビームスイープを実行することにより、測位方法中に使用されるビームのビーム幅を低減することができ、それによって、推定角度範囲内で実行される測位測定の粒度を増加させることができる。これは、無線デバイスの測位方法の精度を向上させることができる。
【0011】
さらに、支援情報に基づいて、例えば推定角度範囲に基づいて測位方法を実行することにより、測位方法のレイテンシ及び/又は効率が低減され得る。これは、無線ノードが、測位方法の間、その利用可能なビームのサブセットのみをスイープし得るためであり、それによって、無線デバイスの測位精度がさらに向上し得る。
【0012】
これはまた、1回の測定機会に使用される参照信号リソースの数を低減し得るため、ネットワーク効率を向上させることができる。
【0013】
さらに、支援情報に基づいて、例えば推定角度範囲に基づいて測位方法を実行することにより、推定角度範囲内で無線ノードによって受信されていない参照信号送信の多重経路成分を、到来角(AoA)の計算及び/又は算出において除外することができる。これにより、参照信号送信の成分が、無線デバイスと無線ノードとの間の送信経路内の障害物及び/又は予期しない反射器によって反射されるリスクを低減することができ、そうでなければこの反射は、測位推定を不明瞭にし得る。
【0014】
さらに、無線デバイスを測位するための、位置ネットワークノードによって実行される方法が開示される。本方法は、無線デバイスの第1の位置を示す情報を取得するステップを含む。本方法は、第1の位置を示す情報に基づいて、WDの測位方法のために無線ノードが使用する角度範囲を推定するステップを含む。本方法は、推定角度範囲を含む支援情報を無線ノードに送信するステップを含む。
【0015】
さらに、位置ネットワークノードが、提供される。位置ネットワークノードは、メモリ回路と、プロセッサ回路と、無線インターフェースとを備え、位置ネットワークノードは、本明細書に開示された方法を実行するように構成される。
【0016】
本開示の利点は、位置ネットワークノードが、無線デバイスの第1の位置を推定することができ、無線ノードが推定位置において無線デバイスの測位方法を実行すべき推定角度範囲を無線ノードに提供することができることである。これにより、位置ネットワークノードは、参照信号が無線デバイスとの間で送信又は受信されると予想される推定方向を示すことができる。これにより、位置ネットワークノードは、無線ノードが参照信号のその送信及び/又は受信をより効率的に管理するのを支援することができ、これは、無線デバイスの測位方法の精度を向上させることができる。
【0017】
本開示の上記及び他の特徴及び利点は、添付の図面を参照して以下の例の詳細な説明によって当業者には容易に明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1図1は、本開示による例示的な位置ネットワークノード、例示的な無線ノード、及び例示的な無線デバイスを備える例示的な無線通信システムを示す図である。
図2図2は、本開示による到来角測位方法中の2つの例示的な無線ノード及び例示的な無線デバイスを示す図である。
図3図3は、上りリンクにおけるレガシー到来角測位方法を示す図である。
図4図4は、送信ビームの数の関数として、下りリンクで実行される出発角測位方法の性能を示す図である。
図5図5は、本開示の一例による上りリンクにおける到来角測位方法を示す図である。
図6図6は、本開示の一例による下りリンクにおける出発角測位方法を示すシグナリング図である。
図7図7は、本開示による、無線デバイスの測位を可能にするために無線ノードにおいて実行される例示的な方法を示すフローチャートである。
図8図8は、本開示による、無線デバイスを測位するために無線通信システムの位置ネットワークノードにおいて実行される、例示的な方法を示すフローチャートである。
図9図9は、本開示による例示的な無線ノードを示すブロック図である。
図10図10は、本開示による例示的な位置ネットワークノードを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
様々な例及び詳細が、関連する場合に図面を参照して以下に説明される。図面は縮尺通りに描かれていてもいなくてもよく、同様の構造又は機能の要素は図面全体を通して同様の参照番号で表されていることに留意されたい。また、図面は、例の説明を容易にすることのみを意図していることにも留意されたい。それらは、本開示の網羅的な説明として、又は本開示の範囲に対する限定として意図していない。さらに、図示される例は、示されたすべての態様又は利点を有する必要はない。特定の例に関連して説明される態様又は利点は、必ずしもその例に限定されず、そのように示されていなくても、又はそのように明示的に説明されていなくても、任意の他の例で実施することができる。
【0020】
図面は、明確にするために概略的且つ簡略化されており、それらは単に本開示の理解を助ける詳細を示しているにすぎず、他の詳細は省略されている。全体を通して、同一又は対応する部分には同じ参照番号が使用される。
【0021】
図1は、本開示による例示的な位置ネットワークノード600と、例示的な無線ノード400と、例示的な無線デバイス(WD)300とを備える例示的な無線通信システム1を示す図である。
【0022】
本明細書で詳細に論じられるように、本開示は、セルラーシステム、例えば3GPP無線通信システムを備える無線通信システム1に関する。
【0023】
本明細書で開示される無線ノード400は、基地局、発展型ノードB、eNB、NRのgNB、又は送信ポイント(TRP)などの、無線アクセスネットワークで動作する無線アクセスネットワークノードを指す。1つ又は複数の例では、無線ノードは、いくつかの物理ユニットに分散され得る機能ユニットである。無線ノード400は、リンク12を介して、位置ネットワークノード600などのコアネットワークノードと通信するように構成され得る。
【0024】
本明細書で開示される位置ネットワークノードは、進化型パケットコアネットワーク(Evolved Packet Core Network)、EPC、及び/又は5Gコアネットワーク、5GCなどのコアネットワークで動作するネットワークノードを指し得る。
【0025】
1つ又は複数の例では、位置サーバ(LS)及び/又は位置管理機能(LMF)などの位置ネットワークノードは、いくつかの物理ユニットに分散され得る機能ユニットである。
【0026】
本明細書に説明する無線通信システム1は、基地局、eNB、gNB、TRP、及び/又はアクセスポイントのうちの1つ又は複数など、1つ又は複数の無線デバイス300、300A、及び/又は1つ又は複数の無線ノード400を備えることができる。
【0027】
無線デバイスは、モバイルデバイス及び/又はユーザ機器、UEを指すことができる。無線デバイス300、300Aは、無線リンク(又は無線アクセスリンク)10、10Aを介して無線ノード400と通信するように構成され得る。
【0028】
無線通信システムにおけるWD300の位置は、WD300に関連付けられた参照信号送信の角度に基づいて測位方法を実行することによって決定され得る。参照信号送信がWD300に関連付けられていることは、本明細書では、参照信号がWD300によって送信又は受信されることを意味する。参照信号送信は、上りリンク(UL)及び/又は下りリンク(DL)であってもよい。
【0029】
参照信号送信がULである場合、サウンディング参照信号(SRS)などの参照信号が、WDによって送信され、無線ノードによって受信され得る。WDは、1つ又は複数の送信空間フィルタなどの1つ又は複数の送信ビームなどの1つ又は複数のビームを介してUL参照信号を送信することができる。ULにおいて、測位方法を実行することは、無線ノードが無線ノードにおいて受信されたSRSのような参照信号の到来角(AoA)を測定することを含むことができる。この測位方法は、UL-AoA測位方法と呼ばれることがある。参照信号送信がDLにある場合、測位参照信号(PRS)のような参照信号が、無線ノードによって送信され、WDによって受信され得る。無線ノードは、1つ又は複数の送信空間フィルタなどの1つ又は複数の送信ビームなどの1つ又は複数のビームを介してDL参照信号を送信することができる。本明細書におけるビームという用語は、無線ノード及び/又はWDからなど、同じデバイスからの1つのビームを他のビームから分離する空間フィルタを意味する。
【0030】
DLでは、WDは、位置ネットワークノードに最も強いビームを報告することができる。報告は、最も強いビームに関連付けられたPRSリソースIDを含むことができる。位置ネットワークノードは、報告に基づいてWDの位置を推定することができ、WDの推定位置に基づいて、WDに関連付けられた参照信号送信の無線ノードから出発角(AoD)を推定することができる。この測位方法は、DL-AoD測位方法と呼ばれてもよい。
【0031】
上りリンク到来角(UL-AoA)測位方法では、位置サーバ(LS)及び/又は位置管理機能(LMF)などの位置ネットワークノードは、TRP及び/又はgNBなどの複数の無線ノードから報告されたAoA測定値に基づいてWDの位置を推定することができる。
【0032】
本明細書に開示される例示的な方法は、UL-AoA及びDL-AoDに関するが、DL-AoA及びUL-AoD測位方法も可能であり、以下で詳細に論じられる開示と互換性がある。DL-AoA及びUL-AoDでは、WDは、無線ノードについて以下に開示されるのと同様の方法で、ビーム角度の処理を実行する。
【0033】
図2は、第1の無線ノード400A及び第2の無線ノード400Bが、WD300から送信された参照信号のそれぞれのAoAを推定するUL-AoA測定手順を示す。WD300は、ULサウンディング参照信号(SRS)リソースを、第1の無線ノード400Aなどのサービス提供無線ノードに、及び無線ノード400Bなどの隣接無線ノードに送信することができる。第1の無線ノード400Aは、WD300からの角度θで参照信号を受信することができる。第2の無線ノード400Aは、WD300から角度θで参照信号を受信することができる。角度θ及びθなどのAoAは、無線ノードの各々のそれぞれのローカル座標系(LCS)に対して測定され得る。AoAは、1つ又は複数の例示的な方法では、3GPPTS38.215 16.1.0版の5.2.4項で定義されているように、無線ノードのグローバル座標系(GCS)に対して測定され得る。1つ又は複数の例示的な方法では、LCSに対して測定された角度をGCSに対する角度に変換することができる。角度がGCSに対して測定される場合、角度の参照は、地理的北GNに対するものである。
【0034】
UL-AoAは、推定方位角、及び天頂とも呼ばれる、参照方向に対するWDの垂直角として定義される。参照方向は、1つ又は複数の例示的な方法ではGCSで定義されてもよく、ここでは、推定方位角は、地理的北に対して測定され、反時計回り方向に正であり、推定垂直角は、天頂に対して測定され、水平方向に正である。参照方向は、1つ又は複数の例示的な方法ではLCSに定義されてもよく、推定方位角は、LCSのx軸に対して測定され、反時計回り方向に正であり、推定垂直角は、LCSのz軸に対して測定され、x-y平面方向に正である。LCSの方位角、ダウンチルト角及び傾斜角は、3GPPTS38.901 16.1.0版に従って定義される。UL-AoAは、WDに関連付けられたULチャネル用の無線ノードアンテナにおいて決定され得る。
【0035】
受信機(Rx)多入力多出力(MIMO)アンテナ素子にわたる位相差を測定することによって、無線ノードは、角度パワースペクトルを算出することができる。その後、無線ノード400a、400Bは、受信されたUL SRSリソースのAoAを推定することができ、それらのそれぞれの角度測定値をNR測位プロトコルA(NRPPa)プロトコルを介して位置ネットワークノードに報告して、位置ネットワークノードがWD300の位置の推定を実行することを可能にすることができる。次いで、位置ネットワークノードは、複数のTRP及び/又はgNBなどの複数のネットワークノードのULAoA測定値に基づいて、WD位置を計算し得るなどして推定することができる。無線ノードは、例えばAoAを測定するように推定するので、測位方法において不可欠な役割を果たし得る。測定されたAoAの精度は、WD位置推定精度の主要因である。
【0036】
しかしながら、屋内工場配備などのいくつかの配備では、障害物及び/又は金属物体などの予期しない反射体が、無線ノードと無線デバイスとの間の送信経路に位置し得るなどして存在することがある。このような物体は、1つ又は複数の無線ノードから、及び/又は1つ又は複数の無線ノードに送信された、例えば参照信号のような無線信号を反射することがあり、それによって、無線信号の見通し外(NLoS)成分の生成を引き起こし得る。無線信号の見通し線(LoS)成分とも呼ばれ得る第1の到着経路成分は、本明細書では、いかなる形態の障害物もない直線経路、又は障害物を通って送信されるが、検出される電波のために送信エネルギーなどの十分な送信力を残す直線経路のいずれかで、無線ノードと無線デバイスとの間で送信される無線信号の成分として理解され得る。一方、無線信号のNLoS成分は、LoS成分ではない送信された無線信号の成分、例えば、無線ノードと無線デバイスとの間で直接送信されないが、屋内工場配備における金属物体などの外部物体によって伝搬及び反射される成分であり得る。通常、NLoS成分は、伝搬環境に位置する散乱物体上の無線信号の反射から生じる。
【0037】
図3は、レガシーなどの1つ又は複数の既知の測位方法に従って、AoA推定において角度あいまいさ問題を引き起こすことによって、NLoS成分がどのようにAoA測定に影響を及ぼし得るかの例を示す。AoA推定の性能は、多重経路チャネル効果によって劣化する場合がある。多重経路チャネル効果は、LoS経路及びNLoS経路などの2つ以上の経路によって、DLの無線デバイスのアンテナ又は上りリンクULの無線ノードのアンテナなどの受信アンテナに到達する無線信号をもたらす伝搬現象である。特定の状況下では、NLoS経路からのパワーは、LoS経路よりも大きくなり得る。その結果、無線ノードは、受信された参照信号のNLoS経路からの角度を推定AoAとして選択することがあり、これは、WDの測位推定の性能を損なうか、又はエラーを引き起こす可能性がある。図3に示す例では、簡単にするために、WD300から無線ノード400への送信に利用可能な伝搬経路が2つのみであると仮定しているが、WD300から無線ノード400への利用可能なさらなる伝搬経路も存在してもよい。WD300から送信されたSRSなどの参照信号は、障害物1と呼ばれる図3の第1の障害物を貫通し、パワーを失う可能性があるが、最終的に無線ノード400に到達する。障害物2と称される、図3における第2の障害物は、リフレクタとして作用し、NLOS伝搬経路を用いて無線ノード400に信号を提供し得る。無線ノード400は、例えば受信された空間フィルタのような受信ビームの角度スペクトルにわたるRSRP測定のような測定を実行し得る。無線ノード400によって推定された角度パワースペクトルにおいて、無線ノード400は、最も大きいパワーを有する角度をSRS信号のAoAとみなすことになり、この場合、角度φ2で受信されたNLoS経路は角度φ1で受信されたLoS経路よりも高いRSRPを有するので、誤った位置推定をもたらすことになる。NLOS成分に対応するφ2がRSRPなどの支配的なパワーを有する場合、角度スペクトル全体が誤っている場合があり、AoAの誤った推定につながる場合がある。
【0038】
NRDL-AoD測位方法では、LS及び/又はLMFなどの位置ネットワークノードは、TRPなどの1つ又は複数の無線ノードの各々からの1つ又は複数のDL PRSリソースの参照信号受信パワー(RSRP)測定報告に基づいてWDの位置を推定することができる。無線ノードは、複数のDL PRSリソースを送信することができ、各DL PRSリソースは、1つのステアリングTxビームを搬送することができる。各DL PRSリソースは、アイデンティティ(ID)番号を有することができる。3GPP周波数範囲2(FR2)では、各Txビームは、1つのアナログ送信ビーム又はベースバンドプリコーダとアナログ送信ビームとの組み合わせであってもよい。FR1では、各Txビームは、1つのプリコーダであってもよい。WDは、各DL PRSリソースのRSRPを測定することができ、RSRP閾値を上回るRSRPを有する1つ又は複数のDL PRSリソースなど、最も高いRSRPを有する1つ又は複数のDL PRSリソースなどの1つ又は複数の最良のDL PRSリソースのRSRPを報告することができる。WDから報告された情報に基づいて、位置ネットワークノードは、各無線ノードに関するWDへの送信のAoDを推定することができ、次いで、AoDに基づいてWDの位置を計算することができる。
【0039】
DL-AoD測位方法の性能に影響を及ぼし得る1つの要因は、DL PRSリソースの数及び各DL PRSリソースに適用されるTxビームのビーム幅である。AoD推定のエラーは、Txビームのビーム幅に反比例し得る。DL-AoD測位において高精度を達成するためには、狭いTxビームが必要とされ得、したがって、セルエリアを完全にカバーするために多数のDL PRSリソースが必要とされる。
【0040】
図4は、DL-AoD測位のための3GPP R1-2100130_Enhancementsによる、DL-AoD測位方法の精度に対するTxビームの数(DL PRSリソースの数など)の影響を示す。このシミュレーションでは、120度セクタ領域が、均一に配置されたTxビームを有する様々な数のDL PRSリソースによってカバーされた。無線ノードあたりのDL PRSリソースの数は、8、16、32、64、及び128であった。WDは、各無線ノードの最良のDL PRSリソースのRSRPを報告する。図4は、DL-AoD測位方法の性能をTxビームの使用数に応じて示すシミュレーション結果である。図4から分かるように、より多くのDL PRSリソースを測定に使用できる場合、測位の精度が向上する。しかしながら、実際の事例では、大量のTxビーム(128個のビームなど)は、現在の測位方法では実現可能でない場合がある。現在の測位方法の1つの制限は、WDから、LMF及び/又はLSなどの位置ネットワークノードに報告されるPRS-RSRPの最大数であり得る。Rel.16 NRPPaプロトコル(3GPPTS38.455 16.2.0版)では、この数は8に制限される。主ビーム(最も強いRSRPを有するビームなど)の他に、他のビームからのRSRPが、AoD測定精度を改善し得ることが示されている。しかしながら、Txビームの数が多すぎる場合、WDは、すべてのビームを位置ネットワークノードに報告することができない。その結果、現在の測位方法では、推定AoDパワースペクトル内のいくつかの情報が失われる可能性があり(例えば、他の経路)、位置ネットワークノードは、チャネル内でさらなる分析を実行することができない。
【0041】
既知の測位方法の別の制限は、ネットワーク効率であり得る。多数のDL PRSリソースは、単一のAoD測定により多くの時間/周波数スロットが使用されるため、リソースオーバーヘッドを増加させ、ネットワーク効率を低下させる場合がある。したがって、ビームの数が多すぎる又は少なすぎるスイーピングビーム動作を実行する問題が、高精度を有するか、又は高いネットワーク効率を有するかの間のトレードオフ問題とみなされ得る。多数の狭いTxビームが使用される場合、高いAoD測定精度が達成されるが、ネットワーク効率は低くなり得る。一方、少数の広いTxビームが使用される場合、高いネットワーク効率であるが、低いAoD精度が達成され得る。
【0042】
UL-AoA測位方法及び/又はDL-AoD測位方法などの既知の測位方法で欠点に対処し、精度が改善された測位方法を提供するために、位置ネットワークノードが測位方法を実行するために無線ノードに支援情報を提供する方法が、提供される。支援情報は、WDの測位方法を支援するために、無線ノードによって使用され得る情報とみなされ得る。支援情報は、測位方法に使用される推定角度範囲を含むことができる。1つ又は複数の例示的な方法では、角度範囲は、角度間隔の上限及び下限によって与えられ得る。1つ又は複数の例示的な方法では、推定範囲は、角度範囲の参照方向及び幅によって与えられ得る。参照方向は、角度範囲の中心角、又は推定角度範囲での送信及び/又は受信に使用される中心ビームを示すことができる。
【0043】
図5は、UL-AoA手順を用いた測位中にNLOSチャネルによって引き起こされる角度あいまいさの問題に対処するために、本開示による、位置ネットワークノード600から受信した支援情報に基づいて精密化されたAoA測定を実行する無線ノード400の一例を開示する。測定機会ごとに、位置ネットワークノード600は、AoA測定値及び/又は複数の無線ノード400から報告された品質メトリックなどのこれまでの位置推定値に基づいて、WD300の位置及び位置の不確実性を算出するなどして推定することができる。位置ネットワークノード600は、これまでのWD位置推定値及び位置の不確実性などの履歴に基づいて、WD300から受信した参照信号について、予想されるAoA範囲などの角度の範囲を推定することができる。AoA範囲は、各無線ノード400の推定方位角AoA(AAoA)範囲及び/又は天頂角AoA(ZAoA)範囲を含むことができる。位置ネットワークノードがAoAを推定したとき、位置ネットワークノード600は、例えばNRPPaプロトコルを介して、推定AoA範囲を含む支援情報を無線ノード400に提供することができる。推定AAoA及び/又はZAoA範囲などの推定AoA範囲は、各WD300及び無線ノード400の組み合わせに固有のものであってもよく、推定AoA範囲は、WD/TRP指定であると称され得る。推定AAoA及び/又はZAoA範囲は、1つ又は複数の例示的な方法において、所与の時間及び期間固有であってもよい。無線ノード400は、測位方法を実行し得るWDを認識しない場合がある。無線ノード400は、支援情報を受信しただけでもよく、その結果、支援情報に含まれる推定AoA範囲内の動作角度でAoAを実行する。推定AoA範囲が各WD及び無線ノードの組み合わせ固有であることは、角度の1つの範囲が、TRP及び/又はgNBなどの1つの指定された無線ノード400に関連付けられることを意味する。さらに、推定AoA範囲はまた、WD300又はWDのグループに関連付けられてもよい。AoAの推定範囲に基づくものなどの支援情報に基づいて、無線ノード400は、NLOS効果を緩和することができる、推定AoD範囲における精密なAoA測定を実行することができる。AoA測定のその後の回において、無線ノード400は、推定角度範囲外である、AoAにおいて無線ノード400に到達する送信経路を除外することができる。図5に示す例示的なシナリオのようないくつかのNLOSチャネルの場合では、角度φ2で受信された角度パワースペクトル内のNLOS経路を、報告された角度範囲から正常に除外することができ、それにより、受信された参照信号送信の、角度φ1で受信されたLoS経路上で実行された測位測定値のみが、位置ネットワークノード600に報告される。
【0044】
位置ネットワークノードによって無線ノードに提供される支援情報は、測位精度及びネットワーク効率を改善するために、DL-AoD測位方法にも使用され得る。LS又はLMFなどの位置ネットワークノードは、TRP及び/又はgNBなどの各無線ノードに、予想されるような推定AoD範囲を提供することができる。推定AoD範囲などの支援情報に基づいて、無線ノードは、それに応じてそのTxビームを構成することができる。
【0045】
図6は、本開示の1つ又は複数の例示的な方法による、DLにおいて実行される測位方法を開示する。位置ネットワークノード600は、WDから無線ノードまでの履歴測定値に基づいて、予想AoD範囲を取得するなどして、AoD範囲を推定することができる。例示的な測位方法は、以下のように説明することができる。最初に、無線ノード600は、1回目のTxビームスイーピングと呼ばれる図6において、セルエリア全体をカバーするために、無線ノード400にとって利用可能な角度の全範囲にわたってなど、広角範囲で広いビームスイーピングの1回目を実行することができる。この広いビームスイーピングは、レガシー周期的PRS送信などの参照信号を送信する(S602)ために使用することができる。次いで、WD300は、ビームスイープの各ビームのPRS-RSRPなどの参照信号のRSRPを測定することができる。WD300は、各ビーム又は各PRSリソースIDのRSRPを含む測定報告を位置ネットワークノード600に送信する(S604)ことができる。WD600からの測定報告に基づいて、位置ネットワークノード600は、初期AoD推定(参照信号送信のAoDなど)を生成するなどして推定することができる。その後、位置ネットワークノード600は、WD位置を推定することができる。推定WD位置、初期AoD推定及び/又は各無線ノード400からのRSRP測定値に基づいて、位置ネットワークノードは、AoD不確実性範囲を算出し、各無線ノード400に割り当てることができ、範囲及び不確実性範囲は、特定のWD300又はWDのグループに関連付けられる。1つ又は複数の例示的な方法では、推定AoD範囲は、初期AoD推定プラス-マイナス不確実性範囲によって与えられ得る。これは、各無線ノードが非周期的なPRSを送信するようにトリガされる場合に特に有用であり得る。位置ネットワークノードは、推定AoD範囲を含む支援情報を無線ノード400に送信する(S606)ことができる。位置ネットワークノード600から支援情報を受信した後、無線ノード400は、支援情報に基づいて、推定AoD範囲内などの推定角度範囲内の狭いビームスイーピングなどのビームスイーピングの2回目を実行することができる。この手順は、最終測定の不確実性が所定の範囲内などの許容範囲内になるまで繰り返し実行することができる。
【0046】
1つ又は複数の例示的な方法では、位置ネットワークノードは、いくつかの無線ノードに基づいて、WDの予想AoD範囲などの角度範囲を推定することができる。実際には、WD測位に関連付けられた無線ノードの数は、典型的には3つより多い。さらに、複数の無線ノードによって与えられるAoDの不確実性は、1つ又は2つなどの少数の無線ノードから受信した情報のみに基づくAoDの不確実性よりも小さくなり得る。位置ネットワークノードが複数の無線ノードに関連付けられたAoD測定値を受信することができる場合、それは、WD位置のより良い推定値を提供することができ、したがって、これまでの回のAoD測定値よりも小さい、例えばより狭い角度範囲を各無線ノードに提供することができる。したがって、無線ノードは、WDの最初の、例えば初期の位置を推定するために使用されるAODの範囲よりも小さくなり得る、推定AoD範囲において、より狭いビームを使用するビームスイーピングなどのより狭いビームスイーピングを実行することができる。この手順は、例えばAoDの不確実性がもはや変化しなくなるまで、数回繰り返し実行することができる。AoD測定の各回について、位置ネットワークノードは、WDから複数の無線ノードに関連付けられたRSRP測定値を受信することができ、それに応じてWD位置及びWD位置の不確実性を推定することができる。1つ又は複数の例示的な方法では、位置ネットワークノードは、LCS内の各無線ノードからWDへの予想AoD及び対応するAoDの不確実性を算出することができる。推定されたAoD範囲は、予想AoDプラス/マイナスAoD不確実性によって与えられ得る。推定されたAoD範囲は、各無線ノードから特定のWDに向かうAoDが異なるため、無線ノード/WD指定され得る。
【0047】
図7は、本開示による、無線デバイス(例えば、図1図2図3図5、及び図6の無線デバイス300)の測位を可能にするために、無線ノードによって実行される例示的な方法100のフローチャートを示す。無線ノードは、図1図2図3図5図6、及び図9の無線ノード400など、本明細書で開示される無線ノードである。ネットワークノードは、1つ又は複数の例では、TRP及び/又はgNBであってもよい。方法100は、位置ネットワークノード(例えば、図1図3図4図5、及び図10の位置ネットワークノード600)から、WDの測位方法に使用される推定角度範囲を含む支援情報を受信するステップS104を含む。支援情報は、WDの測位方法を支援するために、無線ノードによって使用され得る情報とみなされ得る。
【0048】
方法100は、支援情報に基づいてWDの測位方法を実行するステップS106を含む。1つ又は複数の例示的な方法では、測位方法を実行するステップS106は、測位方法を実行するときに、例えば推定角度範囲及び/又は検証情報及び/又は参照情報などの関連情報に基づいて、推定角度範囲に対して測位方法を実行することを含む。無線ノードによって実行される測位方法は、1つ又は複数の例示的な方法では、UL-AoA測位方法及び/又はDL-AoD測位方法であってもよい。支援情報に基づいて実行される測位方法は、WDの第1の推定位置と比較して精密な測位測定をもたらすことができる。
【0049】
1つ又は複数の例示的な方法では、推定角度範囲は、WDに関連付けられた参照信号送信の、推定された第1の到来経路成分などの第1の到来経路成分に関連付けられるものなどの推定角度範囲である。WDに関連する参照信号送信は、無線ノードによって送信されてWDによって受信される参照信号、又はWDによって送信されて無線ノードによって受信される参照信号であってもよい。第1の到来経路成分は、例えば、WDに関連付けられた参照信号送信のLoS成分であってもよい。推定角度範囲は、例えば、無線ノードに利用可能な角度の全範囲のサブセットである角度の縮小された範囲であってもよい。角度の全範囲は、無線ノードの送信ビーム及び/又は受信ビームによってカバーされる角度の全範囲であってもよい。推定角度範囲は、1つ又は複数の例示的な方法では、WDの推定位置に関連付けられてもよい。推定角度範囲は、例えば、WDの推定位置を含む領域をカバーしてもよく、及び/又はWDの推定位置を含む領域に向かって狭くされ、調整され、及び/又は方向付けられるなどして焦点が合わせられてもよい。
【0050】
1つ又は複数の例示的な方法では、支援情報は参照情報を含む。参照情報は、無線ノードが角度情報の範囲を適用すべき場所に関する支援情報とみなされてもよい。参照情報は、推定角度範囲の参照角度などの参照方向を示してもよい。参照方向は、1つ又は複数の例では、角度範囲のGCS又はLCSにおける中心ビーム又は中心角であってもよい。例えば、角度の範囲が60度であり、参照情報がGCSにおいて45度の角度を示す場合、無線ノードは、中心ビームが地理的北方向から(時計回り及び/又は反時計回りの方向に)45度向けられる60度の幅を有する1つ又は複数のビームを適用することができる。1つ又は複数の例示的な方法では、参照情報は、LCSに基づいてもよい。
【0051】
1つ又は複数の例示的な方法では、支援情報は、検証情報を含む。検証情報は、推定角度範囲などの支援情報が有効である持続時間を示すことができる。検証情報は、無線ノードが支援情報を適用するなどして使用できる時間など、支援情報が有効である時間を無線ノードに示すことができる。1つ又は複数の例示的な方法では、検証情報は、推定角度範囲などの支援情報が有効であるときの開始時間を含む。言い換えれば、開始時間は、検証情報によって示される持続時間が開始する時間を示すことができる。検証情報は、暗黙的に示すこともできる。例えば、提供された支援情報は、所与の測位要求及び/又は測定要求に対してのみ有効であり得る。
【0052】
1つ又は複数の例示的な方法では、支援情報は、支援情報が有効であるWDを示すWD識別子を含む。WD識別子に基づいて、無線ノードは、推定角度範囲などの支援情報が使用されるべきWDを識別することができる。WD識別子は、1つ又は複数の例示的な方法では、支援情報を使用して測位方法が実行されるべきWDを示すことができる。DL-PRS測位方法などの1つ又は複数の例示的な方法では、WD識別子は、無線ノードがPRSなどの参照信号を送信すべきWDを識別するために使用され得る。
【0053】
1つ又は複数の例示的な方法では、推定角度範囲は、無線デバイスから受信される参照信号の、無線ノードにおける到来角AoAの範囲である。これは、無線ノードがAoA測位方法を実行する場合であり得る。推定角度範囲がAoAの範囲である場合などの1つ又は複数の例示的な方法では、測位方法を実行するステップS106は、WDから1つ又は複数の参照信号を受信することS106Aを含む。受信される参照信号は、例えば、WDから受信されるSRSであってもよい。
【0054】
推定角度範囲がAoAの範囲である場合などの1つ又は複数の例示的な方法では、測位方法を実行するステップS106は、受信された1つ又は複数の参照信号に基づいて測位測定を実行することS106Bを含む。1つ又は複数の例示的な方法では、無線ノードは、例えば、AoAの推定範囲内のような、推定角度範囲内で受信された参照信号に対して実行されていない測位測定を除外することができる。
【0055】
1つ又は複数の例示的な方法では、推定角度範囲は、無線デバイスに送信される参照信号の無線ノードからの出発角AoDの範囲である。推定角度範囲がAoDの範囲である場合などの1つ又は複数の例示的な方法では、測位方法を実行するステップS106は、推定AoD範囲内の参照信号をWDに送信することS106Cを含む。推定角度範囲がAoDの範囲である場合などの1つ又は複数の例示的な方法では、測位方法を実行するステップS106は、推定AoD範囲で送信された参照信号に基づく測位測定値をWDから受信することS106Dを含む。
【0056】
1つ又は複数の例示的な方法では、支援情報は、無線ノード400の推定角度範囲のビーム構成を含む。ビーム構成は、推定角度範囲に従うなど、支援情報に従って測位方法を実行するときに無線ノードによって使用されるビーム構成であってもよい。1つ又は複数の例示的な方法では、ビーム構成は、使用されるビームの数及び/又は使用されるビームの各々のビーム幅を含む。1つ又は複数の例示的な方法では、ビーム構成は、無線ノードのAoAの推定範囲の受信ビーム構成である。受信ビーム構成は、AoAの推定範囲をカバーする無線ノードの1つ又は複数の受信ビームを示すことができる。無線ノードは、1つ又は複数の例示的な方法では、支援情報に含まれる受信ビーム構成を適用し、受信ビーム構成に従った受信ビームのみを使用してAoA測定を実行することができる。これにより、無線ノードは、改善されたビーム構成を使用することができ、その結果、WDの測位のより良好な精度をもたらすことができる。
【0057】
1つ又は複数の例示的な方法では、ビーム構成は、無線ノード400の推定AoD範囲の送信ビーム構成である。したがって、送信ビーム構成は、推定角度範囲のAoD測位方法に使用されるべき各ビームのTxビームの数及び/又はビーム幅に関する特定の情報を提供することができる。1つ又は複数の例示的な方法では、ビーム幅は、暗黙的にシグナリングされてもよい。例えば、推定角度範囲が90度であり、送信ビーム構成内のTXビームの数が10に等しい場合。ここでは、各ビームのビーム幅は、ビームあたり90/10=9度となる。1つ又は複数の例示的な方法では、ビーム構成は、ビームの空間特性を決定するビーム形成コードブックを含むことができる。無線ノードは、1つ又は複数の例示的な方法では、支援情報に含まれる送信ビーム構成を適用し、送信ビーム構成に従った受信ビームのみを使用してAoD測位方法を実行することができる。無線ノードは、例えば、送信ビーム構成に従ったビームで、PRSなどの参照信号を送信することができる。これにより、WDの測位の精度を高めることができる。
【0058】
1つ又は複数の例示的な方法では、方法100は、測位方法中に取得されたWDの測位測定値を含む測定報告を位置ネットワークノード600に提供するステップS108を含む。測定報告は、例えば、推定角度範囲に基づいて実行されるAoA測定値などの測位測定値を含むことができる。
【0059】
1つ又は複数の例示的な方法では、測定報告は、推定角度範囲の第1の測位測定値と、無線ノードに利用可能な角度の全範囲などのより広い角度範囲の第2の測位測定値とを含む。1つ又は複数の例示的な方法では、無線ノードは、推定角度範囲を使用せずにWD位置を算出することにより、WD位置のより正確な推定がもたらされ得ると考えることができる。例えば、WDが急な移動を実行した場合、予想されるような推定角度範囲などの支援情報は、もはや有効ではない場合がある。この場合、無線ノードは、推定角度範囲を考慮するなどの支援情報を考慮した測定結果と、角度スペクトル全体にわたって実行された測定などの支援情報を無視した測定結果との両方を含む測定報告を提供することができる。1つ又は複数の例示的な方法では、測定報告は、無線ノードが測位方法を実行するときに支援情報を適用したか、又は支援情報を無視したかの指示を含むことができる。1つ又は複数の例示的な方法では、測定報告は、特定の測定に使用された角度の範囲を含むことができる。ULAoA手順などの1つ又は複数の例示的な方法では、測定報告は、推定角度範囲内にある測定結果などの支援情報を考慮したAoA測定結果と、角度スペクトル全体のAoA測定結果などの支援情報を無視したAoA測定結果の両方を含むことができる。
【0060】
図8は、本開示による無線デバイスを測位するために、位置ネットワークノード(例えば、図1図3図4図5、及び図10の位置ネットワークノード600)によって実行される、例示的な方法200のフロー図を示す。方法200は、無線デバイスの第1の位置を示す情報を取得するステップS202を含む。
【0061】
方法200は、推定角度範囲を含む支援情報を無線ノード400に送信するステップS206を含む。支援情報に含まれる推定角度範囲は、後続のAoA測位方法及び/又は後続のAoD測位方法などの後続の測位方法を実行するときに使用される角度範囲を無線ノードに示すことができる。支援情報は、参照情報及び/又は有効性情報など、推定角度範囲に関連付けられた及び/又は関連する情報をさらに含むことができる。
【0062】
1つ又は複数の例示的な方法では、WDの第1の位置は、WD位置の初期及び/又は大まかな推定であってもよい。1つ又は複数の例示的な方法では、第1の位置を示す情報は、過去のWD位置推定値及び位置の不確実性などの過去のWD位置情報であってもよい。1つ又は複数の例では、WD位置の初期及び/又は大まかな推定は、AoA及び/又はAoD測位方法、又はGNSS、DL-TDoA、E-CIDなどのAoA又はAoD測位方法以外の測位方法などの任意の他の測位方法に基づくことができる。1つ又は複数の例示的な方法では、WDの第1の位置を示す情報は、SRS及び/又はPRSシグナリングなどの標準参照信号シグナリング、ならびにAoA及び/又はAoD測定及び報告手順に基づいて取得され得る。1つ又は複数の例示的な方法では、取得することS202は、無線アクセス技術(RAT)依存方法(例えば、UL、DL、及び/又は、エンハンスト・セルID(e-CID)ベースの測位)又はRAT非依存方法(全地球航法衛星システム(GNSS)ベースの測位など)などの任意の他の測位方法に基づいてもよい。
【0063】
1つ又は複数の例示的な方法では、第1の位置を示す情報を取得するステップS202は、無線ノードから送信された1つ又は複数のビームの品質メトリックを含む測定報告をWDから受信することS202Aを含む。品質メトリックは、例えば、RSRP、参照信号受信品質(RSRQ)、チャネル品質インジケータ(CQI)、キャリア受信信号強度インジケータ(RSSI)、及び/又は信号対干渉及び雑音比(SINR)であってもよい。品質メトリックは、例えば、前述の品質メトリックのうちの1つ又は複数の定性的な値であってもよい。例えば、定性的な値=2は、品質メトリックが良好であることを意味することができ、定性的な値=2は、品質メトリックが中程度であることを意味することができ、定性的な値=0は、品質メトリックが不良であることを意味することができる。1つ又は複数の例示的な方法では、第1の位置を示す情報は、広いビーム及び広いビームスイーピング範囲を使用して無線ノードから送信されたPRSなどの参照信号に基づいて大まかなAoD測定を実行することによって取得され得る。広いスイーピング範囲は、ビームスイーピングのために無線ノードに利用可能な角度スペクトル全体にわたるスイーピングであってもよい。WDは、広いビーム及び広いビームスイーピング範囲を使用して受信された参照信号を測定することができる。位置ネットワークノードは、広いビーム及び広いビームスイープで実行された測定を含む測定報告をWDから受信することができる。次いで、位置ネットワークノードは、例えば、複数の無線ノードについてWDから受信したAoD測定値に基づいてWDの第1のWD位置を算出することによって推定することができる。1つ又は複数の例示的な方法では、第1の位置は、本明細書で言及される任意の他の測位方法(DL-TDOA、GNSSなど)によって得られる。
【0064】
方法200は、第1の位置を示す情報に基づいて、無線ノード(例えば、図1図2図3図5図6、及び図9の無線ノード400)がWDの測位方法に使用するAoA及び/又はAoDの範囲などの角度範囲を推定するステップS204を含む。
【0065】
1つ又は複数の例示的な方法では、推定するステップS204は、測定時ごとに、第1の位置を示す情報に基づいて、第1のWD位置及びWDの位置の不確実性を算出するなどして推定することを含むことができる。第1のWD位置の推定は、1つ又は複数の例示的な方法では、これまでのAoA又はAoD測定報告などの履歴報告情報、及び/又は1つ又は複数、例えば複数の無線ノードに関連付けられた品質メトリックに基づくことができる。位置ネットワークノードは、算出された位置及びWDの位置の不確実性を、各無線ノードの推定AoA範囲及び/又はAoD範囲などの推定角度範囲に変換することができる。1つ又は複数の例示的な方法では、推定するステップS204は、所定の期間内に推定された1つ又は複数のこれまでのWD位置に基づくことができる。1つ又は複数の例示的な方法では、推定するステップS204は、無線ノードの数に基づくことができる。複数の無線ノードから測定結果を受信するなど、多角度を使用することにより、位置ネットワークノードは、より正確な角度範囲を提供することができる。角度のより正確な範囲は、本明細書では、角度のより狭い範囲及び/又は不確実性がより少ないことを意味することができる。
【0066】
推定角度範囲は、縮小された角度範囲であってもよい。角度の縮小された範囲は、測位方法を実行するために利用可能な角度の全範囲など、無線ノードに利用可能な角度の全範囲のサブセットであってもよい。言い換えれば、位置ネットワークノードは、推定角度サブセットを無線ノードに送信することができ、無線ノードは、後続の測位方法を実行するときに使用することができる。推定角度サブセットは、無線ノードにおけるAoA及び/又はAoDの推定サブセットであってもよい。
【0067】
1つ又は複数の例示的な方法では、推定角度範囲は、WDの指示された第1の位置に関連付けられる。推定角度範囲は、例えば、示されたWDの第1の位置をカバーする角度範囲、又は示されたWDの第1の位置の方向の角度の範囲であってもよい。
【0068】
1つ又は複数の例示的な方法では、推定角度範囲は、WDに関連付けられた参照信号送信の第1の到来経路成分の推定角度範囲である。第1の到来経路成分は、例えば、WDに関連付けられた参照信号送信のLoS経路成分であってもよい。本明細書では、参照信号送信がWDに関連付けられているとは、参照信号送信がWDとの間で送信されることを意味する。
【0069】
1つ又は複数の例示的な方法では、推定角度範囲は、無線デバイスから受信した参照信号の、無線ノードにおける到来角AoAの推定範囲である。したがって、位置ネットワークノードは、AoA測位方法を実行するときに使用される推定角度範囲を無線ノードに示すことができる。1つ又は複数の例示的な方法では、支援情報は、無線ノードの推定AoAの範囲の受信ビーム構成を含む。受信ビーム構成は、1つ又は複数の例示的な方法では、使用される受信ビームの数及び/又は受信されるビームの各々のビーム幅を含むことができる。したがって、位置ネットワークノードは、AoA測位方法を実行するときに無線ノードによって使用される受信ビーム構成を構成することができる。
【0070】
1つ又は複数の例示的な方法では、推定角度範囲は、無線デバイスに送信された参照信号の無線ノードからの出発角推定AoD範囲である。したがって、位置ネットワークノードは、AoD測位方法を実行するときに使用される推定角度範囲を無線ノードに示すことができる。1つ又は複数の例示的な方法では、支援情報は、測位方法において無線ノードによって使用される推定AoD範囲の送信ビーム構成を含む。1つ又は複数の例示的な方法では、送信ビーム構成は、測位方法に使用される送信ビームの数及び/又は送信ビームの各々のビーム幅を含む。
【0071】
1つ又は複数の例示的な方法では、支援情報は、推定角度範囲などの支援情報が有効である期間を示す明示的な検証情報などの検証情報を含む。検証情報は、明示的及び/又は暗黙的であってもよい。1つ又は複数の例示的な方法では、検証情報は、推定角度範囲などの支援情報が有効であるときの開始時間を含む。
【0072】
検証情報は、1つ又は複数の例示的な方法では、無線ノードによって暗黙的に通知又は理解され得る。位置ネットワークノードから無線ノードへの測位及び/又は測定要求と共に送信され得る支援情報は、明示的な有効性情報を含まないことがある。しかしながら、無線ノードは、支援情報が、その特定の測位及び/又は測定要求のためにのみ有効であると解釈するように構成され得る。無線ノードは、支援情報を含む測位要求及び/又は測定要求に応じて実行される測定のために支援情報を適用することができ、後続の測位要求及び/又は測定要求が支援情報を含まない場合、後続の測位要求及び/又は測定要求に応じて測定のために支援情報を適用することを控えることができる。
【0073】
1つ又は複数の例示的な方法では、支援情報は、支援情報が有効であるWDを示すWD識別子を含む。推定角度範囲は、各WD及び無線ノードの組み合わせ固有であってもよい。推定角度範囲が各WD及び無線ノードの組み合わせ固有であることは、1つの角度範囲が1つの指定された無線ノード及び1つの指定されたWD又はWDのグループに関連付けられることを意味する。したがって、WD識別子は、支援情報に関連付けられたWDを識別するために使用され得る。WD識別子は、1つ又は複数の例示的な方法では、オンデマンド及び/又は非周期的なPRS送信を使用することができるWDを識別することができる。1つ又は複数の例示的な方法では、推定角度範囲及び/又は検証情報は、人工知能(AI)計算及び/又は機械学習(ML)操作を使用して推定することができる。
【0074】
1つ又は複数の例示的な方法では、角度範囲は、方位角及び/又は天頂角を含む。したがって、AoAの範囲は、方位角AoAの範囲及び/又は方位角AoDの範囲を含むことができる。天頂角は、1つ又は複数の例示的な方法では、天頂角AoA及び/又は天頂角AoDであってもよい。1つ又は複数の例示的な方法では、角度範囲は、方位角の範囲及び/又は天頂角の範囲の上限及び下限などの間隔の上限及び下限によって与えられ得る。角度範囲の報告フォーマットの例は、以下の表に見出すことができる。
【0075】
【表1】
【0076】
1つ又は複数の例示的な方法では、方法200は、支援情報に基づくWDの測位測定を含む測定報告を無線ノード400から受信するステップS208を含む。測定報告は、推定AoA角度範囲で実行されたAoA測定値を含むことができる。1つ又は複数の例示的な方法では、測定報告は、利用可能な角度スペクトル全体に基づいて実行される測位測定をさらに含むことができる。1つ又は複数の例示的な方法では、無線ノードは、推定角度範囲を使用せずにWD位置を算出することにより、WD位置の推定が改善され得ることを決定することができる。例えば、WDが急な移動を実行した場合、推定角度範囲などの支援情報は、もはや有効ではない場合がある。この場合、無線ノードは、支援情報を考慮した測定結果と、支援情報を無視した測定結果との両方を提供することができる。無線ノードが支援情報を無視する場合、無線ノードは、測定を実行するときに、その送信ビーム及び/又は受信ビームの全角度スペクトルなどのより広い角度スペクトルを使用することができる。
【0077】
1つ又は複数の例示的な方法では、方法200は、受信した測定報告に基づいてWDの第2の位置を推定するステップS210を含む。支援情報に基づいて実行された測位方法に基づいて受信された測定報告を使用して第2の位置を推定することによって、WDのより最新で潜在的により正確な位置を推定することができる。
【0078】
図9は、本開示による例示的な無線ノード400のブロック図を示す。無線ノード400は、メモリ回路401と、プロセッサ回路402と、インターフェース403とを備える。無線ノード400は、図7に開示された方法のうちのいずれかを実行するように構成され得る。言い換えれば、無線ノード400は、WD(例えば、図1図2図3図5、及び/又は図6のWD300)の測位を可能にするように構成され得る。
【0079】
無線ノード400は、送信ポイント又はgNBなどの無線ネットワークノードであってもよい。無線ノード400は、通信システム(有線及び/又は無線通信システムなど)を使用して、本明細書に開示されるWDなどのWD、及び本明細書に開示される位置ネットワークノードなどの位置ネットワークノードと通信するように構成される。
【0080】
インターフェース403は、New Radio,NRをサポートする3GPPシステムなどの3GPPシステムなどの無線通信システムを介した無線通信のために構成される。
【0081】
インターフェース403は、有線及び/又は無線通信システムを介して、本明細書で開示されるネットワークノード(位置サーバなど)と通信するように構成される。
【0082】
無線ノード400は、位置ネットワークノード(例えば、図1図3図4図5及び/又は図10の位置ネットワークノード600)から、WDの測位方法に使用される推定角度範囲を含む支援情報を(インターフェース403を介するなどして)受信するように構成される。
【0083】
無線ノード400は、支援情報に基づいてWDの測位方法を(プロセッサ回路402などを使用して)実行するように構成される。
【0084】
プロセッサ回路402は、任意選択的に、図7に開示された動作のいずれか(例えば、S106A、S106B、S106C、S106D、S108の任意の1つ又は複数)を実行するように構成される。無線ノード400の動作は、非一時的コンピュータ可読媒体(例えば、メモリ回路401)に記憶され、プロセッサ回路402によって実行される実行可能論理ルーチン(例えば、コード行、ソフトウェアプログラムなど)の形態で具現化され得る。
【0085】
さらに、ネットワークノード400の動作は、無線ノード400が実施するように構成された方法と考えられてもよい。また、説明された機能及び動作はソフトウェアで実施されてもよいが、そのような機能は、専用のハードウェアもしくはファームウェア、又はハードウェア、ファームウェア及び/又はソフトウェアの何らかの組み合わせを介して実施され得る。
【0086】
メモリ回路401は、バッファ、フラッシュメモリ、ハードドライブ、リムーバブルメディア、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、又は他の適切なデバイスのうちの1つ又は複数であってもよい。典型的な構成では、メモリ回路401は、長期データ記憶用の不揮発性メモリと、プロセッサ回路402用のシステムメモリとして機能する揮発性メモリとを含むことができる。メモリ回路401は、データバスを介してプロセッサ回路402とデータを交換することができる。メモリ回路401とプロセッサ回路402との間の制御線及びアドレスバスも存在し得る(図9には示されず)。メモリ回路401は、非一時的なコンピュータ可読媒体と考えられる。
【0087】
メモリ回路401は、メモリの一部に情報(測位方法を示す情報、角度範囲、ビーム構成、支援情報など)を記憶するように構成され得る。
【0088】
図10は、本開示による例示的な位置ネットワークノード600のブロック図を示す。位置ネットワークノード600は、メモリ回路601と、プロセッサ回路602と、インターフェース603とを備える。位置ネットワークノード600は、図8に開示された方法のいずれかを実行するように構成され得る。
【0089】
位置ネットワークノード600は、位置サーバ及び/又は位置管理機能であってもよい。
【0090】
位置ネットワークノード600は、通信システム(有線及び/又は無線通信システム)を使用して、本明細書に開示される無線ノードなどの無線ノードと通信するように構成される。インターフェース603は、無線デバイスの測位をサポートする通信システムなどの通信システムを介して通信するように構成される。通信システムは、無線デバイスと通信するための無線通信ネットワークを備えることができる。
【0091】
位置ネットワークノード600は、無線デバイス(例えば、図1図2図3図5、及び/又は図6の無線デバイス300)を測位するように構成される。
【0092】
位置ネットワークノード600は、無線デバイスの第1の位置を示す情報を(インターフェース603介するなどして)取得するように構成される。
【0093】
位置ネットワークノード600は、第1の位置を示す情報に基づいて、WDの測位方法のために無線ノード(例えば、図1図2図3図5図6、及び/又は図9の無線ノード400)が使用する角度範囲を(プロセッサ回路602を使用するなどして)推定するように構成される。
【0094】
位置ネットワークノード600は、推定角度範囲を含む支援情報を無線ノード400に送信するように構成される。
【0095】
プロセッサ回路602は、任意選択的に、図8に開示された動作のいずれか(例えば、S202A、S208、S210のいずれか1つ又は複数)を実行するように構成される。位置ネットワークノード600の動作は、非一時的コンピュータ可読媒体(例えば、メモリ回路601)に記憶され、プロセッサ回路602によって実行される実行可能論理ルーチン(例えば、コード行、ソフトウェアプログラムなど)の形態で具現化されてもよい。
【0096】
さらに、位置ネットワークノード600の動作は、位置ネットワークノード600が実施するように構成される方法と考えられてもよい。また、説明された機能及び動作はソフトウェアで実施されてもよいが、そのような機能は、専用のハードウェアもしくはファームウェア、又はハードウェア、ファームウェア及び/又はソフトウェアの何らかの組み合わせを介して実施され得る。
【0097】
メモリ回路601は、バッファ、フラッシュメモリ、ハードドライブ、リムーバブルメディア、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、又は他の適切なデバイスのうちの1つ又は複数であってもよい。典型的な構成では、メモリ回路601は、長期データ記憶用の不揮発性メモリと、プロセッサ回路602用のシステムメモリとして機能する揮発性メモリとを含むことができる。メモリ回路601は、データバスを介してプロセッサ回路602とデータを交換することができる。メモリ回路601とプロセッサ回路602との間の制御線及びアドレスバスも存在し得る(図10には示されず)。メモリ回路601は、非一時的なコンピュータ可読媒体と考えられる。
【0098】
メモリ回路601は、メモリの一部に情報(測定報告を示す情報、支援情報、角度範囲など)を記憶するように構成され得る。
【0099】
本開示による方法及び製品(無線ノード及び位置ネットワークノード)の例は、以下の項目に記載される。
項1.無線デバイスWDの測位を可能にするための、無線ノードによって実行される方法であって、
-WDの測位方法に使用される推定角度範囲を含む支援情報をネットワークノードから受信するステップ(S104)と、
-支援情報に基づいてWDの測位方法を実行するステップ(S106)とを含む方法。
項2.測位方法を実行するステップ(S106)が、推定角度範囲に対して測位方法を実行することを含む、項1に記載の方法。
項3.推定角度範囲が、無線ノードに利用可能な角度の全範囲のサブセットである角度の縮小された範囲である、項1又は2に記載の方法。
項4.推定角度範囲が、WDの推定位置に関連付けられる、項1~3のいずれか1つに記載の方法。
項5.推定角度範囲が、WDに関連付けられた参照信号送信の第1の到来経路成分の推定角度範囲である、項1~4のいずれか1つに記載の方法。
項6.方法が、
-測位方法中に取得されたWDの測位測定値を含む測定報告を位置ネットワークノードに提供するステップ(S108)を含む、項1~5のいずれか1つに記載の方法。
項7.測定報告が、推定角度範囲の第1の測位測定値と、無線ノードに利用可能なより広い角度範囲の第2の測位測定値とを含む、項6及び項3に記載の方法。
項8.測定報告が、無線ノードが測位方法を実行するときに支援情報を適用したかどうかの指示を含む、項6又は7に記載の方法。
項9.支援情報が、支援情報が有効である持続時間を示す検証情報を含む、項1~8のいずれか1つに記載の方法。
項10.検証情報が、支援情報が有効であるときの開始時間を含む、項9に記載の方法。
項11.支援情報が、推定角度範囲参照方向を示す参照情報を含む、項1~10のいずれか1つに記載の方法。
項12.支援情報が、支援情報が有効であるWDを示すWD識別子を含む、項1~11のいずれか1つに記載の方法。
項13.推定角度範囲が、無線デバイスから受信されるべき参照信号の、無線ノードにおける到来角AoAの範囲である、項1~12のいずれか1つに記載の方法。
項14.測位方法を実行するステップ(S106)が、
-1つ又は複数の参照信号をWDから受信すること(S106A)と、
-受信した1つ又は複数の参照信号に基づいて測位測定を実行すること(S106B)とを含む、項13に記載の方法。
項15.支援情報が、無線ノードの推定AoA範囲の受信ビーム構成を含む、項13又は14に記載の方法。
項16.受信ビーム構成が、使用される受信ビームの数及び/又は受信ビームの各々のビーム幅を含む、項15に記載の方法。
項17.推定角度範囲が、無線デバイスに送信される参照信号の無線ノードからの出発角AoDの範囲である、項1~12のいずれか1つに記載の方法。
項18.測位方法を実行するステップ(S106)が、
-推定AoD範囲内の参照信号をWDに送信すること(S106C)と、
-推定AoD範囲内で送信された参照信号に基づく測位測定値をWDから受信すること(S106D)とを含む、項17に記載の方法。
項19.支援情報が、無線ノードの推定AoD範囲の送信ビーム構成を含む、項17又は18に記載の方法。
項20.送信ビーム構成が、使用される送信ビームの数及び/又は送信ビームの各々のビーム幅を含む、項19に記載の方法。
項21.無線デバイスを測位するための、位置ネットワークノードによって実行される方法であって、
-無線デバイスの第1の位置を示す情報を取得するステップ(S202)と、
-第1の位置を示す情報に基づいて、無線ノードがWDの測位方法に使用する角度範囲を推定するステップ(S204)と、
-推定角度範囲を含む支援情報を無線ノードに送信するステップ(S206)とを含む方法。
項22.-支援情報に基づくWDの測位測定を含む測定報告を無線ノードから受信するステップ(S208)を含む、項21に記載の方法。
項23.-受信した測定報告に基づいて、WDの第2の位置を推定するステップ(S210)を含む、項22に記載の方法。
項24.推定角度範囲が、無線ノードに利用可能な角度の全範囲のサブセットである角度の縮小された範囲である、項21~23のいずれか1つに記載の方法。
項25.推定角度範囲が、示されたWDの第1の位置に関連付けられる、項21~24のいずれか1つに記載の方法。
項26.推定角度範囲が、WDに関連付けられた参照信号送信の第1の到来経路成分の推定角度範囲である、項21~25のいずれか1つに記載の方法。
項27.支援情報が、支援情報が有効である期間を示す検証情報を含む、項21~26のいずれか1つに記載の方法。
項28.検証情報が、支援情報が有効であるときの開始時間を含む、項27に記載の方法。
項29.支援情報が、支援情報が有効であるWDを示すWD識別子を含む、項21~28のいずれか1つに記載の方法。
項30.推定角度範囲が、無線デバイスから受信された参照信号の、無線ノードにおける到来角AoAの推定範囲である、項21~29のいずれか1つに記載の方法。
項31.支援情報が、無線ノードの推定AoA範囲の受信ビーム構成を含む、項30に記載の方法。
項32.受信ビーム構成が、使用される受信ビームの数及び/又は受信ビームの各々のビーム幅を含む、項31に記載の方法。
項33.推定角度範囲が、無線デバイスに送信された参照信号の無線ノードからの出発角AoDの推定範囲である、項21~29のいずれか1つに記載の方法。
項34.支援情報が、無線ノードが測位方法に使用する推定AoD範囲の送信ビーム構成を含む、項33に記載の方法。
項35.送信ビーム構成が、測位方法に使用される送信ビームの数及び/又は送信ビームの各々のビーム幅を含む、項34に記載の方法。
項36.第1の位置を示す情報を取得するステップ(S202)が、無線ノードから送信された1つ又は複数のビームの品質メトリックを含む測定報告をWDから受信すること(S202A)を含む、項33~35に記載の方法。
項37.角度範囲が、方位角及び/又は天頂角を含む、項30~36のいずれか1つに記載の方法。
項38.メモリ回路と、プロセッサ回路と、無線インターフェースとを備える無線ノードであって、無線デバイスが、項1~20のいずれか1つに記載の方法のいずれかを実行するように構成される、無線ノード。
項39.メモリ回路と、プロセッサ回路と、無線インターフェースとを備える位置ネットワークノードであって、位置ネットワークノードが、項21~37のいずれか1つに記載の方法のいずれかを実行するように構成される、位置ネットワークノード。
【0100】
「第1」、「第2」、「第3」及び「第4」、「一次」、「二次」、「三次」などの用語の使用は、特定の順序を意味するものではなく、個々の推定位置などの個々の要素を識別するために含まれる。さらに、「第1」、「第2」、「第3」及び「第4」、「一次」、「二次」、「三次」などの用語の使用は、順序又は重要性を示すものではなく、むしろ「第1」、「第2」、「第3」及び「第4」、「一次」、「二次」、「三次」などの用語は、1つの要素を別の要素から区別するために使用される。「第1」、「第2」、「第3」及び「第4」、「第1」、「第2」、「第3」などの単語は、本明細書及び他の場所ではラベル付けの目的でのみ使用され、特定の空間的又は時間的な順序を示すことを意図しないことに留意されたい。さらに、第1の要素のラベリングは、第2の要素の存在を意味するものではなく、逆もまた同様である。
【0101】
図1図10は、実線で示されているいくつかの回路又は動作と、破線で示されているいくつかの回路又は動作とを含むことが理解され得る。実線に含まれる回路又は動作は、最も広い例に含まれる回路又は動作である。破線に含まれる回路又は動作は、実線の例の回路又は動作に含まれてもよく、又はその一部であってもよく、又は実線の回路又は動作に加えて得られ得るさらなる回路又は動作である。これらの動作は、提示された順序で実行される必要はないことを理解されたい。さらに、すべての動作が実行される必要はないことを理解されたい。例示的な動作は、任意の順序及び任意の組み合わせで実行されてもよい。
【0102】
「備える」という語は、列挙されたもの以外の要素又はステップの存在を必ずしも排除しないことに留意されたい。
【0103】
要素に先行する「1つ(a)」又は「1つ(an)」という語は、複数のそのような要素の存在を排除するものではないことに留意されたい。
【0104】
さらに、いかなる参照符号も特許請求の範囲を限定するものではなく、例は、少なくとも部分的にハードウェア及びソフトウェアの両方によって実施されてもよく、また、いくつかの「手段」、「ユニット」又は「デバイス」は、ハードウェアの同じアイテムによって表されてもよいことに留意されたい。
【0105】
本明細書で説明される様々な例示的な方法、デバイス、ノード、及びシステムは、ネットワーク環境のコンピュータによって実行されるプログラムコードなどのコンピュータ実行可能命令を含む、コンピュータ可読媒体で具現化されるコンピュータプログラム製品によって1つの態様で実施され得る方法ステップ又はプロセスの一般的な文脈で説明される。コンピュータ可読媒体は、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)などを含むがこれらに限定されないリムーバブル及び非リムーバブル記憶デバイスを含むことができる。一般に、プログラム回路は、指定されたタスクを実行するか、又は特定の抽象データ型を実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含むことができる。コンピュータ実行可能命令、関連するデータ構造、及びプログラム回路は、本明細書で開示される方法のステップを実行するためのプログラムコードの例を表す。そのような実行可能命令又は関連するデータ構造の特定のシーケンスは、そのようなステップ又はプロセスに記載された機能を実施するための対応する動作の例を表す。
【0106】
特徴を示し説明したが、それらは特許請求される開示を限定することを意図するものではなく、特許請求される開示の範囲から逸脱することなく様々な変更及び修正を行うことができることが当業者には明らかであろう。したがって、本明細書及び図面は、限定的な意味ではなく例示的な意味でみなされるべきである。特許請求される開示は、すべての代替形態、修正形態、及び均等物を網羅することを意図している。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2023-11-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線デバイスWDの測位を可能にするための、無線ノードによって実行される方法であって、
前記WDの測位方法に使用される推定角度範囲を含む支援情報を位置ネットワークノードから受信するステップ(S104)と、
前記支援情報に基づいて前記WDの測位方法を実行するステップ(S106)とを含む、方法。
【請求項2】
前記推定角度範囲が、前記無線ノードに利用可能な角度の全範囲のサブセットである角度の縮小された範囲である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記推定角度範囲が、前記WDの推定位置に関連付けられる、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記推定角度範囲が、前記WDに関連付けられた参照信号送信の第1の到来経路成分の推定角度範囲である、請求項1~のいずれか1つに記載の方法。
【請求項5】
前記測位方法中に取得された前記WDの測位測定値を含む測定報告を前記位置ネットワークノードに提供するステップ(S108)を含む、請求項1~のいずれか1つに記載の方法。
【請求項6】
前記測定報告が、前記推定角度範囲の第1の測位測定値と、前記無線ノードに利用可能なより広い角度範囲の第2の測位測定値とを含む、請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記測定報告が、前記無線ノードが前記測位方法を実行するときに前記支援情報を適用したかどうかの指示を含む、請求項又はに記載の方法。
【請求項8】
前記支援情報が、前記支援情報が有効である持続時間及び前記支援情報が有効であるときの開始時間のうち1つ以上を示す検証情報を含む、請求項1~のいずれか1つに記載の方法。
【請求項9】
前記支援情報が、前記推定角度範囲の参照方向を示す参照情報と、前記無線ノードの前記推定角度範囲のビーム構成と、前記支援情報が有効である前記WDを示すWD識別子とのうち1つ以上を含む、請求項1~のいずれか1つに記載の方法。
【請求項10】
前記推定角度範囲が、前記WDから受信されるべき参照信号の、前記無線ノードにおける到来角、AoAの推定範囲であ
前記測位方法を実行するステップ(S106)が、
1つ又は複数の参照信号を前記WDから受信すること(S106A)と、
前記受信した1つ又は複数の参照信号に基づいて測位測定を実行すること(S106B)とを含む、請求項1~のいずれか1つに記載の方法。
【請求項11】
前記推定角度範囲が、前記WDに送信される参照信号の前記無線ノードからの出発角推定AoDの範囲であ
前記測位方法を実行するステップ(S106)が、
前記推定AoD範囲内の参照信号を前記WDに送信すること(S106C)と、
前記推定AoD範囲内で送信された前記参照信号に基づく測位測定値を前記WDから受信すること(S106D)とを含む、請求項1~のいずれか1つに記載の方法。
【請求項12】
無線デバイスWDを測位するための、位置ネットワークノードによって実行される方法であって、
前記WDの第1の位置を示す情報を取得するステップ(S202)と、
前記第1の位置を示す情報に基づいて、無線ノードが前記WDの測位方法に使用する角度範囲を推定するステップ(S204)と
定角度範囲を含む支援情報を前記無線ノードに送信するステップ(S206)とを含む方法。
【請求項13】
前記支援情報に基づく前記WDの測位測定を含む測定報告を前記無線ノードから受信するステップ(S208)と、前記受信した測定報告に基づいて前記WDの第2の位置を推定するステップ(S210)とを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記推定角度範囲が、前記WDの示された第1の位置に関連付けられる、請求項12又は13に記載の方法。
【請求項15】
前記角度範囲が、方位角及び/又は天頂角を含む、請求項1214のいずれか1つに記載の方法。
【国際調査報告】