(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-25
(54)【発明の名称】グルード・イン・ロッド構造体の空隙充填システム
(51)【国際特許分類】
B27M 3/00 20060101AFI20240315BHJP
【FI】
B27M3/00 C
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023560637
(86)(22)【出願日】2022-04-01
(85)【翻訳文提出日】2023-11-28
(86)【国際出願番号】 US2022023077
(87)【国際公開番号】W WO2022212861
(87)【国際公開日】2022-10-06
(32)【優先日】2021-04-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-04-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】506244375
【氏名又は名称】シンプソン ストロング タイ カンパニー インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】スティーブン イー. プライヤー
(72)【発明者】
【氏名】エモリー エル. モンタギュー
(72)【発明者】
【氏名】ガイ ティ. アンダーソン
(72)【発明者】
【氏名】クエンティン ヒベン
(72)【発明者】
【氏名】コレイ クラーク
(72)【発明者】
【氏名】マーロー ロドリゲス
(72)【発明者】
【氏名】ランディ ドーデ
(72)【発明者】
【氏名】ロバート ライヒト
(72)【発明者】
【氏名】ポール マッケンティー
【テーマコード(参考)】
2B250
【Fターム(参考)】
2B250CA11
2B250DA04
2B250EA02
2B250EA03
2B250EA13
2B250FA07
2B250FA16
2B250FA31
2B250FA43
2B250GA06
2B250HA01
(57)【要約】
グルード・イン・ロッド木製構造体は、下穴に対し開口し得る空隙をシールするための下穴を含む。一実施例では、下穴は膨張発泡体で充填され、この発泡体は、下穴に対して開口する空隙を少なくとも部分的に充填してシールする。その後、下穴は、ロッドを受け入れるための最終直径までドリルで拡大され得る。拡大された穴の任意の空隙は、膨張発泡体によってシールされたままである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロッドを受け入れるように構成されたグルード・イン・ロッド構造体であって、
1つ又は複数の空隙を含む木材と、
下穴と、
を備え、
前記下穴は、
中心軸と、
前記下穴に注入された発泡体であって、前記発泡体は、前記下穴に対して開口している前記1つ又は複数の空隙のうちの少なくとも1つの空隙を少なくとも部分的に充填する、前記発泡体と、
前記中心軸と同心であり、前記ロッドを受け入れるように構成された直径を有する最終穴と、
を備える、グルード・イン・ロッド構造体。
【請求項2】
前記最終穴の側壁は、前記木材及び前記少なくとも1つの空隙内の前記発泡体の部分である、請求項1に記載のグルード・イン・ロッド構造体。
【請求項3】
前記最終穴を少なくとも部分的に充填する接着剤をさらに備え、
前記発泡体は、前記接着剤が前記少なくとも1つの空隙に漏出するのを防止する、請求項1に記載のグルード・イン・ロッド構造体。
【請求項4】
前記発泡体は膨張発泡体である、請求項1に記載のグルード・イン・ロッド構造体。
【請求項5】
前記発泡体は、前記下穴及び前記少なくとも1つの空隙に注入された後に固体へと硬化する、請求項1に記載のグルード・イン・ロッド構造体。
【請求項6】
前記最終穴はドリル穴である、請求項1に記載のグルード・イン・ロッド構造体。
【請求項7】
前記最終穴は、前記発泡体が注入されたときの前記下穴の直径と比較して、前記下穴の直径を拡大する、請求項1に記載のグルード・イン・ロッド構造体。
【請求項8】
前記最終穴内に、前記最終穴内で前記ロッドを中心に配置するように構成されたカラーをさらに備える、請求項1に記載のグルード・イン・ロッド構造体。
【請求項9】
前記最終穴内に、前記最終穴内で前記ロッドを中心に配置するように構成された螺旋をさらに備える、請求項1に記載のグルード・イン・ロッド構造体。
【請求項10】
ロッドを受け入れるように構成されたグルード・イン・ロッド構造体であって、
1つ又は複数の空隙を含む木材と、
下穴と、
を備え、
前記下穴は、
中心軸と、
前記下穴をコーティングし、前記下穴に対して開口している前記1つ又は複数の空隙のうちの少なくとも1つの空隙を少なくとも部分的に充填する粘性流体と、
前記下穴を少なくとも部分的に充填する接着剤であって、前記粘性流体は、前記接着剤が前記少なくとも1つの空隙に漏出するのを防止する、前記接着剤と、
を備える、グルード・イン・ロッド構造体。
【請求項11】
前記最終穴の側壁は前記粘性流体によって画定される、請求項10に記載のグルード・イン・ロッド構造体。
【請求項12】
前記最終穴はドリル穴である、請求項10に記載のグルード・イン・ロッド構造体。
【請求項13】
前記最終穴内に、前記最終穴内で前記ロッドを中心に配置するように構成されたカラーをさらに備える、請求項10に記載のグルード・イン・ロッド構造体。
【請求項14】
前記最終穴内に、前記最終穴内で前記ロッドを中心に配置するように構成された螺旋をさらに備える、請求項10に記載のグルード・イン・ロッド構造体。
【請求項15】
グルード・イン・ロッド構造体にロッドを受け入れるための穴を準備する方法であって、
前記グルード・イン・ロッド構造体は1つ又は複数の空隙を含み、
前記方法は、
a)前記グルード・イン・ロッド構造体内に中間穴をドリルで開けるステップであって、前記中間穴は、前記1つ又は複数の空隙のうちの少なくとも1つの空隙に開口している、前記ステップと、
b)前記中間穴に発泡体を注入するステップであって、前記発泡体は、前記少なくとも1つの空隙を少なくとも部分的に充填して、硬化する、前記ステップと、
c)最終穴をドリルで開けるステップであって、ドリルで開けられた前記最終穴は、前記少なくとも1つの空隙に前記発泡体の一部を残して、前記少なくとも1つの空隙を前記最終穴からシールする、前記ステップと、
を含む、方法。
【請求項16】
前記ステップc)は、前記ステップa)においてドリルで開けられた前記中間穴を拡大することを含む、請求項15に記載のグルード・イン・ロッド構造体にロッドを受け入れる穴を準備する方法。
【請求項17】
前記ステップc)は、前記ステップa)においてドリルで開けられた前記中間穴と同心の穴をドリルで開けるステップを含む、請求項15に記載のグルード・イン・ロッド構造体にロッドを受け入れる穴を準備する方法。
【請求項18】
前記最終穴に少なくとも部分的に接着剤を充填するステップをさらに含む、請求項15に記載のグルード・イン・ロッド構造体にロッドを受け入れる穴を準備する方法。
【請求項19】
前記最終穴内において前記ロッドを中心に配置するように構成されたカラーを前記最終穴に挿入するステップをさらに含む、請求項15に記載のグルード・イン・ロッド構造体にロッドを受け入れる穴を準備する方法。
【請求項20】
前記最終穴内において前記ロッドを中心に配置するように構成された螺旋を前記最終穴内に挿入するステップをさらに含む、請求項15に記載のグルード・イン・ロッド構造体にロッドを受け入れる穴を準備する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年4月1日に出願された「System for Filling Voids in Glued-In-Rod Structures」と題する米国仮特許出願第63/169,726号の優先権を主張する2022年4月1日に出願された「System for Filing Voids in Glued-In Rod Structures」と題する米国特許出願第17/711,466号の優先権を主張するものであり、これらの出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
グルード・イン・ロッド(GIR)システムは、木材にドリルで開けられた穴にロッドを接着するシステムである。この木材は、無垢材である場合もあれば、例えばクロス・ラミネーテッド・ティンバー(CLT)のような構造用複合材(SCL)で構成されている場合もある。GIRでは、ロッドを固定するために接着剤をドリル穴に注入すると、接着剤がドリル穴の周りの木材の空隙に漏れ出す。接着剤が漏れることで、木材とロッドの界面が十分に接着されず、確実な接着ができない。
【図面の簡単な説明】
【0003】
【
図1】本技術の実施形態による、接着されたロッドを含むクロス・ラミネーテッド・ティンバーなどの板材の一部の断面を示す正面断面図である。
【
図2】本技術の第1の実施形態による、接着されたロッドを含むクロス・ラミネーテッド・ティンバーなどの板材の一部の断面を示す拡大正面断面図である。
【
図3】本技術の第1の実施形態による、接着されたロッドを含むクロス・ラミネーテッド・ティンバーなどの板材の一部の断面を示す拡大正面断面図である。
【
図4】本技術の第1の実施形態による、接着されたロッドを含むクロス・ラミネーテッド・ティンバーなどの板材の一部の断面を示す拡大正面断面図である。
【
図5】本技術の第1の実施形態による、接着されたロッドを含むクロス・ラミネーテッド・ティンバーなどの板材の一部の断面を示す拡大正面断面図である。
【
図6】本技術の第1の実施形態による、接着されたロッドを含むクロス・ラミネーテッド・ティンバーなどの板材の一部の断面を示す拡大正面断面図である。
【
図7】本技術の第2の実施形態による、接着されたロッドを含むクロス・ラミネーテッド・ティンバーなどの板材の一部の断面を示す拡大正面断面図である。
【
図8】本技術の第2の実施形態による、接着されたロッドを含むクロス・ラミネーテッド・ティンバーなどの板材の一部の断面を示す拡大正面断面図である。
【
図9】本技術の第2の実施形態による、接着されたロッドを含むクロス・ラミネーテッド・ティンバーなどの板材の一部の断面を示す拡大正面断面図である。
【
図10】本技術の実施形態による、下穴内でロッドを中心に配置するためのカラーの側面断面図である。
【
図11】本技術の実施形態による、下穴内でロッドを中心に配置するためのカラーの上面断面図である。
【
図12】本技術の実施形態による、下穴内でロッドを中心に配置するための螺旋の側面断面図である。
【
図13】本技術の実施形態による、下穴内でロッドを中心に配置するための螺旋の上面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0004】
本技術は、大まかに説明すると、グルード・イン・ロッド(GIR)構造体において、ドリル穴の周囲の空隙を充填するためのシステムおよび方法に関する。天然板材やエンジニアドウッドなどの木材構造体では、木材は空隙を有することがある。天然板材の場合、空隙は木目の中に存在することがある。クロス・ラミネーテッド・ティンバーのようなエンジニアドウッドでは、空隙は、木目及び/又は木材が互いに貼り合わされている部分に存在することがある。本技術によれば、ロッドをドリル穴に接着する前に、下穴を設けて、下穴内の接着剤が空隙に漏れるのを防止することができ、そうでなければ、空隙は、穴の長さ方向に沿って穴と連通してしまうであろう。以下の実施形態では、図示の木材はクロス・ラミネートッド・ティンバー(CLT)である。しかしながら、GIR構造体の空隙を充填するための以下の実施形態は、任意の種類の木材又は板材で形成され得ることが理解される。
【0005】
本発明は、多くの異なる形態で具体化され得ることが理解され、本明細書に記載された実施形態に限定されると解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全であり、当業者に本発明を完全に伝えるように提供される。実際、本発明は、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲および精神内に含まれる、これらの実施形態の代替物、変更物および等価物をカバーすることを意図している。さらに、以下の本発明の詳細な説明では、本発明を十分に理解するために、多数の具体的な詳細を記載する。しかしながら、本発明は、そのような具体的な詳細がなくても実施できることは、当業者には明らかであろう。
【0006】
本明細書で使用され得る「上」と「下」、「上側」と「下側」、及び「垂直」と「水平」という用語は、例示および説明の目的のみによるものであり、言及される事項は位置および方向において交換することができ、本発明の説明を限定することを意味しない。また、本明細書で使用する場合、「実質的に」及び/又は「約」という用語は、所定の寸法又はパラメータが、所定の用途に対して許容可能な製造公差内で変化し得ることを意味する。一実施形態では、許容可能な製造公差は±2.5%である。
【0007】
最初に、
図1を参照すると、ロッド104が接着剤108を用いてドリル穴106に接着された木材102で構成されたGIR構造体100の正面断面図が示されている。前述のように、図示された実施形態では、木材102はCLTであってもよく、一緒に取り付けられると共に第1の方向(
図1の左から右)に延びる板の層102aと、一緒に取り付けられると共に第2の方向(
図1のページの奥)に延びる板の層102bと、を含む。複数の層102a、102bが相互に混在していてもよい。層の数、各層の方向性、及び各層における板の数は、例示としてのみ示されており、各々はさらなる実施形態において変わり得る。ロッド104の数もまた、例示として示されており、さらなる実施形態において変わり得る。
【0008】
ドリル穴106の長さに沿った空隙への接着剤の漏れを防止するような方法で、ロッド104を接着するための第1のシステムおよび工程を、
図2~6を参照して説明する。ドリル穴106の長さに沿った空隙への接着剤の漏れを防止するような方法で、ロッド104を接着するための第2のシステムと工程について、
図7~9を参照して説明する。
【0009】
最初に、
図2~6を参照すると、
図2は、一対の層102bの一部に挟まれた層102aの一部を示すGIR構造体100の拡大図である。木材102は空隙110を含んでいてもよい。これらの空隙は、層102a、102bに自然に生じるものであってもよく、及び/又は、層内の板が互いに貼り合わされるところに生じるものであってもよい。空隙110の数、種類および外観は例として示されており、別の実施形態では変わり得る。
【0010】
第1の実施形態によれば、
図3に示されるように、木材102を貫通して中間穴114(本明細書では下穴とも呼ぶ)をドリルで開けてもよい。
図3は木材構造体102の一部分のみを示しているが、中間穴114は、最終ドリル穴106の全長に沿ってドリルで開けられてもよい。中間穴114は、以下に説明するように、最終ドリル穴106よりも小さい直径を有してもよい。実施形態では、中間穴の直径は、最終ドリル穴106よりも1/8から1/4インチ小さくてもよいが、さらなる実施形態では、中間穴は比較的小さくても大きくてもよい。図示されるように、中間穴114は、1つまたは複数の空隙110と連通し得る。即ち、中間穴114がドリルで開けられると、1つまたは複数の空隙110が穴114の長さに沿って穴114と連通し得る。
【0011】
次に、
図4を参照すると、中間穴114に膨張発泡体(expanding foam)120を注入することができる。様々な膨張発泡体が使用できるが、一例として、膨張発泡体は、カリフォルニア州プレザントンに本社を置くSimpson Strong-Tie社のCrack-Pac Flex H
2Oであってもよい。膨張発泡体120は様々な方法で注入することができる。例えば、エンドキャップ122(
図1)を各穴114の第一端に挿入することができる。キャップは開口部を有し、そこからチューブ(図示せず)を中間穴に完全に挿入することができる。その後、チューブが中間穴114から引き抜かれるにつれて、膨張発泡体120がチューブを通して注入され、それによって発泡体が穴の長さに沿って堆積する。更なる実施例では、チューブが省略され、エンドキャップ122において膨張発泡体120が注入されてもよい。キャップ122は、発泡体が穴114の端部から逃げるのを防ぐ。別の実施例では、キャップ122を完全に省略することもできる。
【0012】
膨張発泡体120は、中間穴114全体に均一に注入されてもよく、膨張発泡体120は、中間穴114と連通する空隙110を充填してもよく、又は部分的に充填してもよい。発泡体は、注入力により、及び/又は膨張により、空隙110に染み込むことがある。発泡体は、中間穴および空隙110を充填した後、硬化し、又はその他の方法で凝固することができる。
【0013】
次に、
図5を参照すると、最終穴106が木材102を貫通してドリルで開けられてもよい。最終穴106は中間穴114と同心であり、実質的に穴114を拡大して穴106の長さに沿って生の木材繊維を露出させる。穴106をドリルで開けることにより、ドリル穴106内から膨張発泡体120が除去されるが、ドリル穴106と連通する空隙110内には一定量の膨張発泡体120残され、空隙110はドリル穴106から効果的にシールされる。
【0014】
次に、
図6に示されるように、接着剤108を付けたロッド104を穴106に挿入することができる。接着剤は、空隙110を除くすべての位置で、穴106の長さに沿って生の木材繊維とロッドに接触し、ドリル穴106内にロッド104を効果的に結合する。ロッド104と穴106の間の空間への充填を容易にするために、空気穴124(
図1)を通して接着剤108が穴106に導入されてもよい。接着剤108がロッド104と穴106の間の空間を充填する間に空気を逃がすために、追加の空気穴124(図示せず)を穴106に沿って間隔を置いて配置してもよい。
【0015】
図7~9は、本技術の第2の実施形態を示す。この実施形態では、2つの同心の穴(114、106)がドリルで開けられる代わりに、1つの穴(106)が最終直径までドリルで開けられる(
図7)。次に、
図8に示されるように、ドリル穴106の長さに沿って粘性流体126が注入される。粘性流体126には様々な粘性流体またはペーストを使用することができるが、実施形態では、流体は、カリフォルニア州プレザントンに本社を置くSimpson-Strong-Tie社のCI-GV接着剤であってもよい。粘性流体126に接着剤を使用することには利点があるが、さらなる実施形態では、粘性流体は接着剤である必要はない。そのような実施形態では、粘性流体126は、(後述の)接着剤108と穴106の周囲との間の結合を阻害してはならない。粘性流体126は、ロッドを固定するために使用される接着剤よりも粘性が高くてもよい。しかしながら、粘性流体126は、さらなる実施形態において、接着剤よりも粘性が高い必要はない。
【0016】
粘性流体126は、膨張発泡体120について上述した方法のいずれかによって注入することができる。粘性流体126は、空隙110への浸透を制限された状態で流体がドリル穴106をコーティングし、ドリル穴106を空隙110から効果的にシールするような粘度を有していてもよい。粘性流体は、その後、硬化し、または他の方法で凝固することができる。次に、
図9に示されるように、接着剤108を付けたロッド104を穴106に挿入することができる。接着剤は、穴106の長さに沿って、すべての位置で粘性流体126とロッド104とに接触し、ロッド104をドリル穴106内に効果的に結合する。ロッド104と粘性流体126の間の空間への充填を容易にするために、空気穴124(
図1)を通して接着剤108を穴106内に導入してもよい。接着剤108がロッド104と粘性流体126の間の空間を充填する間に空気を逃がすために、追加の空気穴124(図示せず)が穴106に沿って間隔を置いて配置されてもよい。
【0017】
実施形態では、ドリル穴にロッドを挿入するとき、ロッドがドリル穴内で中央に位置することを保証し、従って、ドリル穴内において、ロッドの全周囲で接着剤層が均一であることを保証する構造を含むことが望ましい場合がある。
図10~13は、本技術の態様に従って、ロッド104がドリル穴106内で確実に中央に配置されるようにするために使用できる2つの構造を示している。
図10~13の構造は、上述した実施形態のいずれにも使用することができる。さらに、以下に説明されるように、
図10~13の構造は互いと共に使用することができ、例えば、ロッド104の第1の端部に1つの構造が配置され、ロッドの第2の、反対の端部に別の構造が配置される。
【0018】
図10及び
図11は、それぞれ、ロッド104を覆って穴106内に収まるカラー130の側面断面図および上面断面図である。カラー130の内径はロッド104の周りにぴったりと合い、カラー130の外径は穴106内にぴったりと合う。実施形態において、カラー130は、リング132と、リングからロッド104の周りに軸方向に延びる脚部134と、を含み得る。脚部134は、それぞれ、約1/4インチの幅であってよく、2インチの長さであってよいが、さらなる実施形態では、それより広くてもよく、狭くてもよく、長くてもよく、短くてもよい。
図11に示されるように、ロッド104の円周の周りに12個の脚部134があり、各脚部は互いに30°の間隔を空けているが、さらなる実施形態では、脚部はより多くても少なくてもよい。リングは様々な硬質ポリマーで形成されてもよいが、代わりに様々な金属やセラミックなどの他の材料で形成されてもよい。
図11に示されるように、ロッド104と接触する各脚部134の表面は平坦であってもよく、穴106の周囲の木材と接触する表面は放射状であってもよい。
【0019】
カラー130は、ロッドの自由端上に滑らせ、リング132の頂部が木材表面と同一平面になるか、または表面よりわずかに下になるように位置決めすることにより、ロッド104に取り付けることができる。カラー130は、接着剤の注入の前に、ロッドまたは木材に所定の位置で接着されてもよい。リング132は、接着剤がリング132の周囲、及び脚部134の間に流れることができるように、より薄いプロファイルを有することができる。あるいは、カラー130は、接着剤が穴104に注入された後、ロッド104上の穴106に挿入されてもよい。
【0020】
図12と
図13は、それぞれ、穴106内でロッド104の周囲に巻き付く螺旋140の側面断面図と上面断面図である。螺旋140の内径はロッド104の周りにぴったりと合い、螺旋140の外径は穴106内にぴったりと合う。螺旋の幅は1/4インチであるが、さらなる実施形態ではより太くても細くてもよい。
図12に示されるように、螺旋140は、約1インチのピッチ、あるいはロッド106の直径に等しいピッチを有してもよいが、さらなる実施形態では、ピッチはそれより短くても長くてもよい。螺旋は様々な硬質ポリマーで形成することができるが、代わりに様々な金属やセラミックなどの他の材料で形成することもできる。螺旋は、ロッド106を穴104に挿入する前に、ロッド106に接着またはその他の方法で取り付けることができる。ロッド104と接触する螺旋140の表面は平らであってもよく、穴106の周りの木材と接触する表面は放射状であってもよい。螺旋140はロッド106に巻き付き、ロッド106が穴104に挿入される際に回転できるようにする。接着剤は螺旋140の長さに沿って流れる。
【0021】
一実施形態において、カラー130および螺旋140は、カラー130がロッド106の上部に配置され、螺旋がロッド106の下部に配置されて、一緒に使用され得る。しかしながら、カラー130および螺旋140の長さの様々な組み合わせが使用され得る。
【0022】
本明細書で使用される場合、接続は、直接的な接続であっても、間接的な接続(例えば、1つまたは複数の他の部品を介した接続)であってもよい。場合によっては、ある要素が他の要素に固定され、接続され、または取り付けられていると言及されるとき、その要素は他の要素に直接接続されていてもよいし、介在要素を介して他の要素に間接的に接続されていてもよい。第1の要素が第2の要素に直接固定され、直接接続され、または直接取り付けられていると言及される場合、第1の要素と第2の要素の間に介在要素は存在しない。
【0023】
要約すると、本技術は、ロッドを受け入れるように構成されたグルード・イン・ロッド構造体であって、1つ又は複数の空隙を含む木材と、下穴と、を備え、下穴は、中心軸と、下穴に注入された発泡体であって、発泡体は、下穴に対して開口している1つ又は複数の空隙のうちの少なくとも1つの空隙を少なくとも部分的に充填する、発泡体と、中心軸と同心であり、ロッドを受け入れるように構成された直径を有する最終穴と、を備える、グルード・イン・ロッド構造体に関する。
【0024】
さらなる実施例において、本技術は、ロッドを受け入れるように構成されたグルード・イン・ロッド構造体であって、1つ又は複数の空隙を含む木材と、下穴と、を備え、下穴は、中心軸と、下穴をコーティングし、下穴に対して開口している1つ又は複数の空隙のうちの少なくとも1つの空隙を少なくとも部分的に充填する粘性流体と、下穴を少なくとも部分的に充填する接着剤であって、粘性流体は、接着剤が少なくとも1つの空隙に漏出するのを防止する、接着剤と、を備える、グルード・イン・ロッド構造体に関する。
【0025】
別の実施形態において、本技術は、グルード・イン・ロッド構造体にロッドを受け入れるための穴を準備する方法であって、グルード・イン・ロッド構造体は1つ又は複数の空隙を含み、方法は、a)グルード・イン・ロッド構造体内に中間穴をドリルで開けるステップであって、中間穴は、1つ又は複数の空隙のうちの少なくとも1つの空隙に開口している、ステップと、b)中間穴に発泡体を注入するステップであって、発泡体は、少なくとも1つの空隙を少なくとも部分的に充填して、硬化する、ステップと、c)最終穴をドリルで開けるステップであって、ドリルで開けられた最終穴は、少なくとも1つの空隙に発泡体の一部を残して、少なくとも1つの空隙を最終穴からシールするステップと、を含む方法に関する。
【0026】
前述の発明の詳細な説明は、例示及び説明の目的で提示されたものである。これは、網羅的であること、又は本発明を開示された詳細な形態に限定することを意図したものではない。上記の教示に照らして、多くの修正および変形が可能である。記載された実施形態は、本発明の原理およびその実際的な適用を最もよく説明し、それによって当業者が、企図された特定の用途に適するように、様々な実施形態および様々な変更を伴って本発明を最もよく利用できるようにするために選択された。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によって定義されることが意図される。
【手続補正書】
【提出日】2023-11-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロッドを受け入れるように構成されたグルード・イン・ロッド構造体であって、
1つ又は複数の空隙を含む木材と、
下穴と、
を備え、
前記下穴は、
中心軸と、
前記下穴に注入された発泡体であって、前記発泡体は、前記下穴に対して開口している前記1つ又は複数の空隙のうちの少なくとも1つの空隙を少なくとも部分的に充填する、前記発泡体と、
前記中心軸と同心であり、前記ロッドを受け入れるように構成された直径を有する最終穴と、
を備える、グルード・イン・ロッド構造体。
【請求項2】
前記最終穴の側壁は、前記木材及び前記少なくとも1つの空隙内の前記発泡体の部分である、請求項1に記載のグルード・イン・ロッド構造体。
【請求項3】
前記最終穴を少なくとも部分的に充填する接着剤をさらに備え、
前記発泡体は、前記接着剤が前記少なくとも1つの空隙に漏出するのを防止する、請求項1に記載のグルード・イン・ロッド構造体。
【請求項4】
前記発泡体は膨張発泡体である、請求項1に記載のグルード・イン・ロッド構造体。
【請求項5】
前記発泡体は、前記下穴及び前記少なくとも1つの空隙に注入された後に固体へと硬化する、請求項1に記載のグルード・イン・ロッド構造体。
【請求項6】
前記最終穴はドリル穴である、請求項1に記載のグルード・イン・ロッド構造体。
【請求項7】
前記最終穴は、前記発泡体が注入されたときの前記下穴の直径と比較して、前記下穴の直径を拡大する、請求項1に記載のグルード・イン・ロッド構造体。
【請求項8】
前記最終穴内に、前記最終穴内で前記ロッドを中心に配置するように構成されたカラーをさらに備える、請求項1に記載のグルード・イン・ロッド構造体。
【請求項9】
前記最終穴内に、前記最終穴内で前記ロッドを中心に配置するように構成された螺旋をさらに備える、請求項1に記載のグルード・イン・ロッド構造体。
【請求項10】
ロッドを受け入れるように構成されたグルード・イン・ロッド構造体であって、
1つ又は複数の空隙を含む木材と、
下穴と、
を備え、
前記下穴は、
中心軸と、
前記下穴をコーティングし、前記下穴に対して開口している前記1つ又は複数の空隙のうちの少なくとも1つの空隙を少なくとも部分的に充填する粘性流体と、
前記下穴を少なくとも部分的に充填する接着剤であって、前記粘性流体は、前記接着剤が前記少なくとも1つの空隙に漏出するのを防止する、前記接着剤と、
を備える、グルード・イン・ロッド構造体。
【請求項11】
前記
下穴の側壁は前記粘性流体によって画定される、請求項10に記載のグルード・イン・ロッド構造体。
【請求項12】
前記
下穴はドリル穴である、請求項10に記載のグルード・イン・ロッド構造体。
【請求項13】
前記
下穴内に、前記
下穴内で前記ロッドを中心に配置するように構成されたカラーをさらに備える、請求項10に記載のグルード・イン・ロッド構造体。
【請求項14】
前記
下穴内に、前記
下穴内で前記ロッドを中心に配置するように構成された螺旋をさらに備える、請求項10に記載のグルード・イン・ロッド構造体。
【請求項15】
グルード・イン・ロッド構造体にロッドを受け入れるための穴を準備する方法であって、
前記グルード・イン・ロッド構造体は1つ又は複数の空隙を含み、
前記方法は、
a)前記グルード・イン・ロッド構造体内に中間穴をドリルで開けるステップであって、前記中間穴は、前記1つ又は複数の空隙のうちの少なくとも1つの空隙に開口している、前記ステップと、
b)前記中間穴に発泡体を注入するステップであって、前記発泡体は、前記少なくとも1つの空隙を少なくとも部分的に充填して、硬化する、前記ステップと、
c)最終穴をドリルで開けるステップであって、ドリルで開けられた前記最終穴は、前記少なくとも1つの空隙に前記発泡体の一部を残して、前記少なくとも1つの空隙を前記最終穴からシールする、前記ステップと、
を含む、方法。
【請求項16】
前記ステップc)は、前記ステップa)においてドリルで開けられた前記中間穴を拡大することを含む、請求項15に記載のグルード・イン・ロッド構造体にロッドを受け入れる穴を準備する方法。
【請求項17】
前記ステップc)は、前記ステップa)においてドリルで開けられた前記中間穴と同心の穴をドリルで開けるステップを含む、請求項15に記載のグルード・イン・ロッド構造体にロッドを受け入れる穴を準備する方法。
【請求項18】
前記最終穴に少なくとも部分的に接着剤を充填するステップをさらに含む、請求項15に記載のグルード・イン・ロッド構造体にロッドを受け入れる穴を準備する方法。
【請求項19】
前記最終穴内において前記ロッドを中心に配置するように構成されたカラーを前記最終穴に挿入するステップをさらに含む、請求項15に記載のグルード・イン・ロッド構造体にロッドを受け入れる穴を準備する方法。
【請求項20】
前記最終穴内において前記ロッドを中心に配置するように構成された螺旋を前記最終穴内に挿入するステップをさらに含む、請求項15に記載のグルード・イン・ロッド構造体にロッドを受け入れる穴を準備する方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
カラー130は、ロッドの自由端上に滑らせ、リング132の頂部が木材表面と同一平面になるか、または表面よりわずかに下になるように位置決めすることにより、ロッド104に取り付けることができる。カラー130は、接着剤の注入の前に、ロッドまたは木材に所定の位置で接着されてもよい。リング132は、接着剤がリング132の周囲、及び脚部134の間に流れることができるように、より薄いプロファイルを有することができる。あるいは、カラー130は、接着剤が穴106に注入された後、ロッド104上の穴106に挿入されてもよい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
図12と
図13は、それぞれ、穴106内でロッド104の周囲に巻き付く螺旋140の側面断面図と上面断面図である。螺旋140の内径はロッド104の周りにぴったりと合い、螺旋140の外径は穴106内にぴったりと合う。螺旋の幅は1/4インチであるが、さらなる実施形態ではより太くても細くてもよい。
図12に示されるように、螺旋140は、約1インチのピッチ、あるいはロッド
104の直径に等しいピッチを有してもよいが、さらなる実施形態では、ピッチはそれより短くても長くてもよい。螺旋は様々な硬質ポリマーで形成することができるが、代わりに様々な金属やセラミックなどの他の材料で形成することもできる。螺旋は、ロッド
104を穴
106に挿入する前に、ロッド
104に接着またはその他の方法で取り付けることができる。ロッド104と接触する螺旋140の表面は平らであってもよく、穴106の周りの木材と接触する表面は放射状であってもよい。螺旋140はロッド
104に巻き付き、ロッド
104が穴
106に挿入される際に回転できるようにする。接着剤は螺旋140の長さに沿って流れる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0021】
一実施形態において、カラー130および螺旋140は、カラー130がロッド104の上部に配置され、螺旋がロッド104の下部に配置されて、一緒に使用され得る。しかしながら、カラー130および螺旋140の長さの様々な組み合わせが使用され得る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0026】
前述の発明の詳細な説明は、例示及び説明の目的で提示されたものである。これは、網羅的であること、又は本発明を開示された詳細な形態に限定することを意図したものではない。上記の教示に照らして、多くの修正および変形が可能である。記載された実施形態は、本発明の原理およびその実際的な適用を最もよく説明し、それによって当業者が、企図された特定の用途に適するように、様々な実施形態および様々な変更を伴って本発明を最もよく利用できるようにするために選択された。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によって定義されることが意図される。
以下の項目は、国際出願時の請求の範囲に記載の要素である。
(項目1)
ロッドを受け入れるように構成されたグルード・イン・ロッド構造体であって、
1つ又は複数の空隙を含む木材と、
下穴と、
を備え、
前記下穴は、
中心軸と、
前記下穴に注入された発泡体であって、前記発泡体は、前記下穴に対して開口している前記1つ又は複数の空隙のうちの少なくとも1つの空隙を少なくとも部分的に充填する、前記発泡体と、
前記中心軸と同心であり、前記ロッドを受け入れるように構成された直径を有する最終穴と、
を備える、グルード・イン・ロッド構造体。
(項目2)
前記最終穴の側壁は、前記木材及び前記少なくとも1つの空隙内の前記発泡体の部分である、項目1に記載のグルード・イン・ロッド構造体。
(項目3)
前記最終穴を少なくとも部分的に充填する接着剤をさらに備え、
前記発泡体は、前記接着剤が前記少なくとも1つの空隙に漏出するのを防止する、項目1に記載のグルード・イン・ロッド構造体。
(項目4)
前記発泡体は膨張発泡体である、項目1に記載のグルード・イン・ロッド構造体。
(項目5)
前記発泡体は、前記下穴及び前記少なくとも1つの空隙に注入された後に固体へと硬化する、項目1に記載のグルード・イン・ロッド構造体。
(項目6)
前記最終穴はドリル穴である、項目1に記載のグルード・イン・ロッド構造体。
(項目7)
前記最終穴は、前記発泡体が注入されたときの前記下穴の直径と比較して、前記下穴の直径を拡大する、項目1に記載のグルード・イン・ロッド構造体。
(項目8)
前記最終穴内に、前記最終穴内で前記ロッドを中心に配置するように構成されたカラーをさらに備える、項目1に記載のグルード・イン・ロッド構造体。
(項目9)
前記最終穴内に、前記最終穴内で前記ロッドを中心に配置するように構成された螺旋をさらに備える、項目1に記載のグルード・イン・ロッド構造体。
(項目10)
ロッドを受け入れるように構成されたグルード・イン・ロッド構造体であって、
1つ又は複数の空隙を含む木材と、
下穴と、
を備え、
前記下穴は、
中心軸と、
前記下穴をコーティングし、前記下穴に対して開口している前記1つ又は複数の空隙のうちの少なくとも1つの空隙を少なくとも部分的に充填する粘性流体と、
前記下穴を少なくとも部分的に充填する接着剤であって、前記粘性流体は、前記接着剤が前記少なくとも1つの空隙に漏出するのを防止する、前記接着剤と、
を備える、グルード・イン・ロッド構造体。
(項目11)
前記最終穴の側壁は前記粘性流体によって画定される、項目10に記載のグルード・イン・ロッド構造体。
(項目12)
前記最終穴はドリル穴である、項目10に記載のグルード・イン・ロッド構造体。
(項目13)
前記最終穴内に、前記最終穴内で前記ロッドを中心に配置するように構成されたカラーをさらに備える、項目10に記載のグルード・イン・ロッド構造体。
(項目14)
前記最終穴内に、前記最終穴内で前記ロッドを中心に配置するように構成された螺旋をさらに備える、項目10に記載のグルード・イン・ロッド構造体。
(項目15)
グルード・イン・ロッド構造体にロッドを受け入れるための穴を準備する方法であって、
前記グルード・イン・ロッド構造体は1つ又は複数の空隙を含み、
前記方法は、
a)前記グルード・イン・ロッド構造体内に中間穴をドリルで開けるステップであって、前記中間穴は、前記1つ又は複数の空隙のうちの少なくとも1つの空隙に開口している、前記ステップと、
b)前記中間穴に発泡体を注入するステップであって、前記発泡体は、前記少なくとも1つの空隙を少なくとも部分的に充填して、硬化する、前記ステップと、
c)最終穴をドリルで開けるステップであって、ドリルで開けられた前記最終穴は、前記少なくとも1つの空隙に前記発泡体の一部を残して、前記少なくとも1つの空隙を前記最終穴からシールする、前記ステップと、
を含む、方法。
(項目16)
前記ステップc)は、前記ステップa)においてドリルで開けられた前記中間穴を拡大することを含む、項目15に記載のグルード・イン・ロッド構造体にロッドを受け入れる穴を準備する方法。
(項目17)
前記ステップc)は、前記ステップa)においてドリルで開けられた前記中間穴と同心の穴をドリルで開けるステップを含む、項目15に記載のグルード・イン・ロッド構造体にロッドを受け入れる穴を準備する方法。
(項目18)
前記最終穴に少なくとも部分的に接着剤を充填するステップをさらに含む、項目15に記載のグルード・イン・ロッド構造体にロッドを受け入れる穴を準備する方法。
(項目19)
前記最終穴内において前記ロッドを中心に配置するように構成されたカラーを前記最終穴に挿入するステップをさらに含む、項目15に記載のグルード・イン・ロッド構造体にロッドを受け入れる穴を準備する方法。
(項目20)
前記最終穴内において前記ロッドを中心に配置するように構成された螺旋を前記最終穴内に挿入するステップをさらに含む、項目15に記載のグルード・イン・ロッド構造体にロッドを受け入れる穴を準備する方法。
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【国際調査報告】