IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ サンド エレクトリック カンパニー リミテッドの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-25
(54)【発明の名称】分電盤用電源分配装置
(51)【国際特許分類】
   H02B 1/40 20060101AFI20240315BHJP
【FI】
H02B1/40 D
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023561107
(86)(22)【出願日】2022-06-28
(85)【翻訳文提出日】2023-10-03
(86)【国際出願番号】 KR2022009244
(87)【国際公開番号】W WO2023054854
(87)【国際公開日】2023-04-06
(31)【優先権主張番号】10-2021-0130695
(32)【優先日】2021-10-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0130697
(32)【優先日】2021-10-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522419872
【氏名又は名称】サンド エレクトリック カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SANGDO ELECTRIC CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】214, Hantaemal-gil, Wollong-myeon, Paju-si, Gyeonggi-do, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100121382
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 託嗣
(72)【発明者】
【氏名】パク,ジェヒョン
【テーマコード(参考)】
5G211
【Fターム(参考)】
5G211AA12
5G211AA13
5G211EE03
5G211EE06
(57)【要約】
開示内容は分電盤用電源分配装置に関する。本発明の分電盤用電源分配装置1は、メイン遮断器2と、分岐遮断器3と、追加出力端子用遮断器3と、追加出力端子用遮断器4とに分配・接続するものであり、上部ハウジング101と、床面・底に設置される下部ハウジング103と、下部ハウジング103にてメイン遮断器2の側に縦方向に設置される接続モジュール10とを含み、接続モジュール10は、接続端子11と、連結部材12と、結合部材13と、通電用締結部材14と、リング状ナット部材15と、を含む。分岐用接続端子10の互いに異なる端子高さによって結合凹部が形成される高さ調節支持台20と、上部ハウジングの接続部をカバーする回動カバー30と、前記ハウジングの前面側接続モジュール10の第1の端部が露出する載置掛け止め段部に据え付けられて接続モジュールの第1の端部の接続穴をカバーする安全カバー50と、前記ハウジングを互いに連結するために、ハウジングの前・後端に突設される接続ホルダー部60を提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
分電盤用電源分配装置において、
前記分電盤用電源分配装置の上部を保護する上部ハウジングと、前記分電盤用電源分配装置の下部を支持・保護する下部ハウジングとからなるハウジング;
前記ハウジングの内部の空間にて、メイン遮断器、分岐遮断器の電源が通電されるように、接続端子に一体に形成される接続モジュール;および
前記接続モジュールに締結されて電源を分配する接続端子;
を含み、
前記接続モジュールは、
第1の端部と、第2の端部とを形成し、この第1の端部と第2の端部との間は、所定の幅を有する板状の面として長さ方向に延長され、その間の板面には、リベット結合穴、連結孔が形成された接続端子;
前記接続端子の第2の端部が接続・通電される接続穴を形成するように、上・下方から覆われて結合される、第1の連結部材と、第2の連結部材とからなり、第1及び第2の連結部材は、それぞれ、対応する両側の縁部、接続穴を形成する開放端、締結穴、結合穴を形成する連結部材;
前記連結部材の結合穴と、前記接続端子のリベット結合穴とを貫通して固定させる結合部材;
前記接続穴に前記接続端子の第2の端部を挿入し、この第2の端部の連結孔と上、下締結穴を貫通して締結する通電用締結部材;および
前記下部ハウジングの締結穴部に固定され、前記通電用締結部材が前記締結穴と前記連結孔とを貫通して締結・固定されるリング状ナット部材;を含む分電盤用電源分配装置。
【請求項2】
分電盤用電源分配装置において、
前記分配装置の外部をカバーするハウジング;
前記ハウジングの内部の空間にてメイン遮断器の電源が供給されるようにメイン遮断器用ブースバー接続端子と連結される接続モジュール;
接続モジュールに積層結合されてメイン遮断器の電源を分岐遮断器および追加出力用遮断器に分配するブースバー接続端子;および
前記分岐用接続端子の互いに異なる端子高さに応じて結合凹部が形成される高さ調節支持台;
を含み、
前記高さ調節支持台は、
前記分岐用接続端子の第1の端子の高さに合わせて第1の面に沿って形成された第1の結合凹部と第1の結合突起;および
前記分岐用接続端子の第2の端子の高さに合わせて第2の面に沿って形成された第2の結合凹部と第2の結合突起;
を含み、第1の端子の高さには、第1の面の第1の結合凹部、第2の結合突起を設置し、第2の端子の高さにおいては、第2の面の第2の結合凹部と第2の結合突起が位置するように第1の面と第2の面の位置を変えて設置することを特徴とする、分電盤用電源分配装置。
【請求項3】
分電盤用電源分配装置において、
前記分電盤用電源分配装置の上部を保護する上部ハウジングと、前記分電盤用電源分配装置の下部を支持・保護する下部ハウジングとからなるハウジング;
前記ハウジングの内部の空間にて、メイン遮断器、分岐遮断器の電源が通電されるように接続端子に一体に形成される接続モジュール;
前記接続モジュールに締結されて電源を分配する接続端子;および
前記ハウジングを開放した状態にて、分電盤用電源分配装置の接続端子の第2の端部が、他の分電盤用電源分配装置の接続穴に接続する際には、回動して開放され、接続の後には回動して閉鎖される回動カバー;
を含み、
前記回動カバーは、
長さ方向に板状に延長される第1の面部;
この第1の面部から逆L字状に連結された板状の第2の面部;
前記第1の面部と第2の面部の両側面をカバーする逆L字状の回動面部;および
前記回動面部の両側面が回動可能に軸固定されるヒンジ軸;
を含み、
前記ハウジングのスリップ凹部には、
ヒンジ軸が回転するように設置されるヒンジ軸穴;
前記回動カバーの開・閉状態を固定するように止め突起が位置する第1の穴部と第2の穴部を形成する角度固定穴部;
ヒンジ軸穴を中心に上・下両側に第1の穴部と第2の穴部を形成する角度固定穴部;
を含む分電盤用電源分配装置。
【請求項4】
分電盤用電源分配装置において、
前記電源分配装置の外部をカバーするハウジング;
前記ハウジングの内部の空間にて、メイン遮断器の電源を供給されるようにメイン遮断器用ブースバー接続端子と連結される接続モジュール;
接続モジュールに積層結合されて、メイン遮断器の電源を分岐遮断器と追加出力用遮断器とに分配するブースバー接続端子;および
前記ハウジングの前面側接続モジュールの第1の端部が露出する載置掛け止め段部に据え付けられて接続モジュールの第1の端部の接続穴をカバーする安全カバー;
を含み、
前記安全カバーは、
前面の数個の接続穴を同時にカバーするように、板状に形成される前面カバー部;
前記前面カバー部から直角に折り曲げられ、板面に据え付け穴部を交互に形成してフォーク状に突出される上面カバー部;および
前記上面カバー部の直下方へと、締結部材のヘッド部を密着カバーする据え付け穴を形成した締結穴カバー部;
を含む分電盤用電源分配装置。
【請求項5】
前記接続モジュールは、
第1の端部と第2の端部とを形成し、この第1の端部と第2の端部との間は、所定幅を有する板状の面として長さ方向延長され、その間の板面には、リベット結合穴、連結孔が形成された接続端子;
前記メイン遮断器用接続端子の第2の端部が接続・通電される接続穴を形成するように、上・下方から覆われて結合される第1の連結部材と第2の連結部材とからなり、第1及び第2の連結部材は、それぞれ対応する両側の縁部、接続穴を形成する開放端、締結穴、結合穴を形成する連結部材;
前記連結部材の結合穴と、前記メイン遮断器用接続端子のリベット結合穴とを貫通して固定させる結合部材;
前記接続穴に、前記メイン遮断器用接続端子の第2の端部を挿入し、この第2の端部の連結孔と上・下の締結穴とを貫通して締結する通電用締結部材;および
前記下部ハウジングの締結凹部に固定され、前記通電用締結部材が前記締結穴と、前記連結孔とを貫通して締結・固定されるリング状ナット部材;を含む、請求項2に記載の分電盤用電源分配装置。
【請求項6】
前記電源分配装置の外部をカバーするハウジング;
前記ハウジングの内部の空間にて、メイン遮断器の電源を供給されるようにメイン遮断器用ブースバー接続端子と連結される接続モジュール;
接続モジュールに積層結合されて、メイン遮断器の電源を分岐遮断器と追加出力用遮断器とに分配するブースバー接続端子;および
前記ハウジングを互いに連結するために、ハウジングの前・後端に突設される接続ホルダー部;
を含み、
前記接続ホルダー部は、
前記ハウジングの前端部の両側に突設され、ハウジングの前端側に突設された支持台から先端部を鋭く形成するとともに、間隔(「c」)を置いて並ぶように並設された弾片からなるオス合せ接続突部;および
前記ハウジングの後端部の両側に、上方に開口するように凹入形成されて、前記オス合せ接続突部の挿着でもって、掛け止め段部に掛け止めされて結合されるメス合せ接続凹部;
を含む、請求項1~4のうち何れか一項に記載の分電盤用電源分配装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、分電盤用電源分配装置に関し、平行度が保持される接続穴接続方式の接続端子(接続端子の一側に接続穴を形成した接続端子であって、以下、接続モジュールという)を具現し、互いに異なる高さの接続端子を一つの高さ調節支持台でもって兼用可能であるように具現するのであり、分電盤用電源分配装置の外部ハウジングに形成された、開放された出力端子を回動カバーでもって保護できるように具現するのであって、露出した接続モジュールの端子を安全カバーでもって保護できるようにし、連続する2個以上の分電盤用電源分配装置を、整列して連結できるようにした、ハウジング整列接続構造を具現した分電盤用電源分配装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に分電盤は、ハウジング(メインハウジングとサブハウジングを合わせて、以下、ハウジングという)内に、メイン配線用遮断器および漏電遮断器についての端子と、前記のメイン配線用遮断器および漏電遮断器と、これらを電気的に連結させるブースバーとからなり、電力の供給および遮断が行われるようにするとともに、各遮断器に連結される線路の露出を防止して、漏電、感電などの安全事故を未然に防ぐことができる機能を有する。
【0003】
従来技術による電源分配用ブースバーブロック(以下、分電盤用電源分配装置という)は、ハウジング内に配置される横方向接続端子、縦方向接続端子を相互に電気的に連結して、外部から供給された電力を分配する役割を遂行するものであって、メイン配線遮断器に連結されて電力を誘導するメインブースバー接続端子と、前記メインブースバー接続端子に連結されて電力を分岐遮断器に分配して供給するサブブースバー接続端子と、前記メインブースバー接続端子とサブブースバー接続端子とを相互に連結させるブースバー組立体(以下、電源分配装置)とを、含む。
【0004】
このような従来の電源分配装置は、
第一、メイン遮断器から接続される出力端子の端子が段差形成構造を有し、対応する端子同士、上・下に対応して重なった状態で締結するので、端子の平行度が保持されることができないという問題点がある。
【0005】
すなわち、様々な種類の遮断器と互換性を成すためには、遮断器用接続端子の高さについて、連結される接続端子の高さが同じ平行度を保持してこそ、接続構造の複雑な組立構造と、組立方式が安定的になるだけでなく、通電状態もまた安定的であり得るが、従来のブースバー組立体(電源分配装置)と遮断器の接続端子とは端子高さが合わないため、これに接続する端子は、いちいち段差を形成して、端子同士が重なるように接続した後に締結されるように、電源分配装置(ブースバー組立体)を構成する接続端子を別途作製して使用しなければならないという問題点があり、特に、特定遮断器の場合には、接続端子との高さが合わないため、使用することができないという問題点もあった。
【0006】
したがって、各種遮断器の入、出力端子の高さを合わせるために、別途の金型を通じて段差を形成した接続端子を作製しなければならないので、作製費用が増加し、生産性と、経済性が低下することになる。
【0007】
第二、従来の分電盤用電源分配装置の接続端子は、接続力を高めるために端子の接続部分に締結穴を形成するに当たって、下方にバーリング(burring)を形成して下方(下部)に突出された接続構造であるので、下部の突出部によって、上記に説明された段差による問題点の以外に、下部突出部による不要な接触による感電の危険性、下部間隔の拡張などにより、電源分配装置(ブースバー組立体)のサイズを拡張しなければならず、構造はもちろん、製作工程が加重されるという問題点もあった。したがって、分電盤用電源分配装置の接続端子としては、バーリング突出部のない端子接続構造が必要とされてきた。
【0008】
第三、一般的に使用される分電盤用ブースバー組立体(電源分配装置)は、その外部を保護してカバーするハウジングを一体に形成して、その底部にて、ブースバー組立体を挿入、装着して使用するだけでなく、端子部分の露出を防止するように、端子を除いた露出部分を保護する高さ調節支持台をその出力端子の高さに合わせて設置使用している。このような高さ調節支持台は、ブースバー組立体(電源分配装置)下段に露出部分に人体が直接連結部品に触れるか、この部分に埃や異物が挟まれて静電気の発生や漏電、短絡を発生させる危険を防止するように、高さ調節支持台として保護してきた。しかし、このような従来の高さ調節支持台は、2個のタイプを作製して、出力端子部分の2個の互いに異なる高さに合う高さ調節支持台を作製して使用するという面倒があった。
【0009】
第四、一般的に使用される分電盤用電源分配装置は、その外部を保護してカバーするハウジングを形成するが、出力側に露出した電源分配装置における接続端子部分の露出を防止するように、カバー手段をハウジングの後面側に設置して使用してきた。
【0010】
しかし、このような従来の分電盤用電源分配装置の露出端子保護用カバー手段は、露出端子の開放空間をカバーするように、別途の部品を手作業で装着、分離するようにするものであるので、設置状態が若干の振動などで分離されるか、分離を防止する掛け止め段部などを設けて支持しても、繰り返し使用で掛け止め段部が摩耗されて容易に分離されるという短所もあった。したがって、このような露出端子の開放空間をカバーするのに必要な、離脱防止用の回動式カバー手段が必要とされてきた。
【0011】
第五、従来の分電盤用電源分配装置の後面側の接続端子の露出端子部分は、そのまま露出状態を形成するので、人体が接続端子部位に触れるか、この部分に埃や異物が挟まれて静電気が発生し、漏電、短絡を発生させる危険があった。このような露出部分をカバーする分電盤用電源分配装置の接続部安全カバーが必要とされてきた。
【0012】
第六、従来の分電盤用電源分配装置は、少なくとも2個以上を連続して縦方向に連結して設置する。このような分電盤用電源分配装置方向の整列を合わせるために、ラインを形成するか、線形案内手段などを補助的に分電盤ベースに形成した。したがって、分電盤用電源分配装置を成すハウジング整列接続構造が必要とされてきた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】韓国登録特許第10-2004696号公報(2019年07月29日公告)
【特許文献2】韓国登録特許第10-1055421号公報(2011年08月09日公告)
【特許文献3】韓国登録特許第10-0748397号公報(2007年08月10日公告)
【特許文献4】韓国登録特許第10-1176626号公報(2012年08月23日公告)
【特許文献5】韓国公開特許第10-2007-0106054号公報(2007年11月01日公開)
【特許文献6】韓国公開特許第10-2017-0142076号公報(2017年12月27日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は、このような従来の分電盤用電源分配装置が有する問題点に鑑みて平行度が保持され得るスリーブ(sleeve)連結方式の接続端子(一端部に接続穴が形成され、他端部がこれに挿入可能な接続端子であって、以下においては、接続モジュールという)を導入して、上記の問題点を改善した接続モジュールを提供することに主な目的がある。
【0015】
本発明は、従来の接続端子のZベンディングによる平行度保持の問題点、接触抵抗(線接触)上昇の問題点および締結端子にバーリング(burring)加工することによる問題点を改善することで、加工工程の増加による製造費用を減らした分電盤用電源分配装置を提供することにもその目的がある。
【0016】
本発明の分電盤用電源分配装置は、内部接続端子を内部設備した状態で、上・下部のカバーハウジングを組み立て、結合するハウジング組立方式を提供することにもその目的がある。
【0017】
本発明の分電盤用電源分配装置は、接続モジュールの一側端部の接続端部を改善して、他端部の接続穴に挿入が便利な接続端部の端部加工が行われた接続モジュールを提供することにもその目的がある。
【0018】
本発明の分電盤用電源分配装置は、ハウジングを分離、結合する構造にすることにあたって、底側を成す下部ハウジングに、その上述した接続モジュールの締結のために摩耗が防止され、ほどけ・外れが改善されるように、前記接続モジュールを通過した締結部材の、螺旋が形成されたステムが堅固に締結固定される締結穴部が提供された下部ハウジングを提供することにもその目的がある。
【0019】
本発明の分電盤用電源分配装置は、外部ハウジングの外側に露出した2方向の出力端子の高低に合わせて、いちいち、2つの高さ調節支持台を使用していた問題点を改善して、一つの高さ調節支持台で露出出力端子の高低に対応して簡便に、上、下面を交換して出力端子の高さに対応して使用できるようにすることにもその目的がある。
【0020】
本発明の分電盤用電源分配装置のまた他の目的は、設置固定されたハウジングの上部の一端から開放された露出端子を保護するための、従来の保護用カバー手段が有する問題点を改善して、簡単な構造に改善することで、所定角度で回転して開放状態を保持することが可能であり、端子接続の後には、元の位置に閉じられるようにすることができる回動カバーを提供することはもちろんのこと、回動カバーが所定角度で、開放した状態と閉状態とに固定されるとともに、段階的に回転が行われるカバー手段を提供することにもその目的がある。
【0021】
本発明の分電盤用電源分配装置のまた他の目的は、接続モジュールの第1、第2の連結部材に形成された締結穴を貫通して安全に密着支持することで、これまで分電盤用電源分配装置を形成するハウジングの連結がない露出端子によって導電性部材との意図しない接触、作業者の接触および分電盤開状態における雨水などによる短絡事故などを防止できるようにすることにその目的を有する。
【0022】
本発明の分電盤用電源分配装置のまた他の目的は、電源分配装置のハウジング整列接続構造として、メス合せ接続凹部にオス合せ接続突部のハウジング前端から突出された先端部を挿入するようになれば、弾片間の間隔が狭くなるとともに、先端部が縮まるとともに挿着が行われると同時に、溝状のメス合せ接続凹部における内側掛け止め段部で掛け止めされて支持されることになり、ハウジングの整列のための連続連結時に、安定して連結される構造を提供することにもその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0023】
前記目的を達成するための本発明の実施例に係る分電盤用電源分配装置は、
前記分電盤用電源分配装置の上部を保護する上部ハウジングと、前記分電盤用電源分配装置の下部を支持・保護する下部ハウジングとからなるハウジング;
前記ハウジングの内部の空間にて、メイン遮断器、分岐遮断器の電源が通電されるように、接続端子に一体に形成される接続モジュール;および
前記接続モジュールに締結されて電源を分配する接続端子;
を含み、前記接続モジュールは、
第1の端部と、第2の端部とを形成し、この第1の端部と第2の端部との間は、所定の幅を有する板状の面として長さ方向に延長され、その間の板面には、リベット結合穴、連結孔が形成された接続端子;
前記接続端子の第2の端部が接続・通電される接続穴を形成するように、上、下方から覆われて結合される、第1の連結部材と、第2の連結部材とからなり、
第1及び第2の連結部材は、それぞれ、対応する両側の縁部、接続穴を形成する開放端、締結穴、結合穴を形成する連結部材;
前記連結部材の結合穴と、前記接続端子のリベット結合穴とを貫通して固定させる結合部材;
前記接続穴に前記接続端子の第2の端部を挿入し、この第2の端部の連結孔と上、下締結穴を貫通して締結する通電用締結部材;および
前記下部ハウジングの締結穴部に固定され、前記通電用締結部材が前記締結穴と、前記連結孔を貫通して締結、固定されるリング状ナット部材;
を含む分電盤用電源分配装置として達成することが好ましい。
【0024】
前記目的を達成するための本発明の実施例に係る分電盤用電源分配装置は、
前記分配装置の外部をカバーするハウジング;
前記ハウジングの内部の空間にて、メイン遮断器の電源が供給されるようにメイン遮断器用ブースバー接続端子と連結される接続モジュール;
接続モジュールに積層結合されてメイン遮断器の電源を分岐遮断器および追加出力用遮断器に分配するブースバー接続端子;および
前記分岐用接続端子の互いに異なる端子高さに応じて結合凹部が形成される高さ調節支持台;
を含み、
前記高さ調節支持台は、
前記分岐用接続端子の第1の端子の高さに合わせて第1の面に沿って形成された第1の結合凹部と第1の結合突起;および
前記分岐用接続端子の第2の端子の高さに合わせて第2の面に沿って形成された第2の結合凹部と第2の結合突起;
を含み、第1の端子の高さには、第1の面の第1の結合凹部、第2の結合突起を設置し、第2の端子の高さにおいては、第2の面の第2の結合凹部と第2の結合突起が位置するように第1の面と第2の面の位置を変えて設置することを特徴とする、分電盤用電源分配装置を含む分電盤用電源分配装置として達成することが好ましい。
【0025】
前記目的を達成するための本発明の実施例に係る分電盤用電源分配装置は、
前記分電盤用電源分配装置の上部を保護する上部ハウジングと、前記分電盤用電源分配装置の下部を支持・保護する下部ハウジングとからなるハウジング;
前記ハウジングの内部の空間にて、メイン遮断器、分岐遮断器の電源が通電されるように接続端子に一体に形成される接続モジュール;
前記接続モジュールに締結されて電源を分配する接続端子;および
前記ハウジングを開放した状態にて、分電盤用電源分配装置の接続端子の第2の端部が、他の分電盤用電源分配装置の接続穴に接続する際には回動して開放され、接続の後には回動して閉鎖される回動カバー;
を含み、
前記回動カバーは、
長さ方向に板状に延長される第1の面部;
この第1の面部から逆L字状に連結された板状の第2の面部;
前記第1の面部と第2の面部の両側面をカバーする逆L字状の回動面部;および
前記回動面部の両側面が回動可能に軸固定されるヒンジ軸;
を含み、
前記上部ハウジングにはスリップ凹部を含み、
前記スリップ凹部は、
前記ヒンジ軸が回転するように設置されるヒンジ軸穴;
前記回動カバーの開、閉状態を固定するように止め突起が位置する第1の穴部と第2の穴部を形成する角度固定穴部;
を含む分電盤用電源分配装置として達成することが好ましい。
【0026】
前記目的を達成するための本発明の実施例に係る分電盤用電源分配装置は、
前記電源分配装置の外部をカバーするハウジング;
前記ハウジングの内部の空間にて、メイン遮断器の電源を供給されるようにメイン遮断器用ブースバー接続端子と連結される接続モジュール;
接続モジュールに積層結合されて、メイン遮断器の電源を分岐遮断器と追加出力用遮断器とに分配するブースバー接続端子;および
前記ハウジングの前面側接続モジュールの第1の端部が露出する載置掛け止め段部に据え付けられて接続モジュールの第1の端部の接続穴をカバーする安全カバー;
を含み、
前記安全カバーは、
前面の数個接続穴を同時にカバーするように板状に形成される前面カバー部;
前記前面カバー部から直角に折り曲がれ、板面に据え付け穴部を交互に形成してフォーク状に突出される上面カバー部;および
前記上面カバー部の直下方へと、締結部材のヘッド部を密着カバーする据え付け穴を形成した締結穴カバー部;
を含む分電盤用電源分配装置として達成することが好ましい。
【0027】
前記目的を達成するための本発明の実施例に係る分電盤用電源分配装置は、前記電源分配装置の外部をカバーするハウジング;前記ハウジングの内部の空間にて、メイン遮断器の電源が供給されるように、メイン遮断器用ブースバー接続端子と連結される接続モジュール;接続モジュールに積層結合されて、メイン遮断器の電源を分岐遮断器と追加出力用遮断器とに分配するブースバー接続端子;および前記ハウジングを互いに連結するために、ハウジングの前・後端に突設される接続ホルダー部;を含み、前記接続ホルダー部は、
前記ハウジングの前端部の両側に突設され、ハウジングの前端側に突設された支持台から先端部を鋭く形成するとともに、間隔(「c」)を置いて並ぶように並設された弾片からなるオス合せ接続突部;および前記ハウジングの後端部の両側に上方に開口するように凹入形成され、前記オス合せ接続突部の挿着でもって掛け止め段部に掛け止めされて結合されるメス合せ接続凹部;を含む分電盤用電源分配装置として実施することが好ましい。
【発明の効果】
【0028】
上述した本発明の分電盤用電源分配装置は、従来の分電盤用電源分配装置が有する問題点を改善して、端部に接続穴が形成されて、他端部がこれに挿入可能な接続端子からなる接続モジュールを提供して、従来の分電盤用電源分配装置の接続端子の端部に段差を形成した点を改善した効果を有する。
【0029】
本発明の分電盤用電源分配装置は、上記の接続穴を一端部に備え、平行度が保持されるスリーブ(sleeve)連結方式の一側端部の接続端部を他端部の接続穴に挿入が便利な接続端子として、接続穴加工のための上、下連結部材の結合構造を提供して簡便な組立構造からなる接続モジュールとして改善した分電盤用電源分配装置の接続手段を提供するという効果を有する。
【0030】
本発明の分電盤用電源分配装置は、このような構造的な改善によって、従来の接続端子のZベンディングによる平行度保持の問題点はもちろんのこと、それによる接触抵抗(線接触)上昇の問題点、および、締結端子をバーリング(burring)加工することによる問題点を改善するとともに、加工工程の増加による製造費用を減らす効果を得ることができる。
【0031】
本発明の分電盤用電源分配装置は、上記の平行度が保持される接続端子を保有した接続モジュールを具現するとともに、内部接続端子を設備した状態で、上・下部をカバーするハウジングを組み立て・結合するハウジング組立方式を提供することになった。
【0032】
本発明の分電盤用電源分配装置は、ハウジングを分離・結合する構造とするにあたり、床面側・底側を成す下部ハウジングに、上述した接続モジュールの締結構造であると、締結摩耗が防止され、ほどけ・外れが改善される締結部材で固定される締結凹部が提供された下部ハウジングを提供することになった。
【0033】
本発明の分電盤用電源分配装置の高さ調節支持台は、外部ハウジングの外側に露出した2方向の出力端子の高低に合わせて、いちいち、2つの高さ調節支持台を使用していたという問題点を改善して、一つの高さ調節支持台でもって、出力端子の高低に対応して簡便に上・下面を交換することで、出力端子の高さに対応して使用することができる分電盤用電源分配装置用の高さ調節支持台を提供することになった。
【0034】
本発明の分電盤用電源分配装置の回動カバーは、上部ハウジングの上部に開放された露出端子を保護するための従来の保護用カバー手段が有する問題点を改善し、所定角度で回転した後の開放状態について、角度固定凹部の間にて回動した後、第1・第2の固定凹部に止め突起が安定的に挿着されることで、角度固定状態が一定に保持されるという改善効果を得るようになった。
【0035】
本発明の分電盤用電源分配装置の回動カバーは、設置されたハウジングの上部の一端から開放された露出端子を保護するための、従来の保護用カバー手段が有する問題点を改善して、簡単な構造で改善することで、所定角度で回転させて開放状態を保持することが可能であり、端子接続の後には元の位置で閉じるようにすることができる回動カバーを提供することはもちろんのこと、角度回転中にはクリック音を発声するとともに、段階的に回転が行われる、分電盤用電源分配装置の回動カバーを提供することとなった。
【0036】
本発明の分電盤用電源分配装置の接続部安全カバーは、前述した接続モジュールの第1・第2の連結部材に形成された締結穴を貫通して、安全に密着支持することで、従前の、分電盤用電源分配装置を形成するハウジングの連結がない露出端子に起因して、導電性部材との意図しない接触、作業者の接触、および分電盤開状態における雨水などによる短絡事故などについて、防止することができるようになるという改善効果を得る。
【0037】
本発明の分電盤用電源分配装置のハウジング整列接続構造は、メス合せ接続凹部にオス合せ接続突部のハウジング前端から突出された先端部を挿入するようになれば、弾片間の間隔が狭くなるとともに、先端部が縮まりながら挿着が行われると同時に、凹状のメス合せ接続凹部の内側の段部に引っかかって支持されることになり、ハウジングの整列のための連続連結時に安定的に連結される構造を提供することができるようになることである。
【図面の簡単な説明】
【0038】
図1】本発明の分電盤用電源分配装置が適用された分電盤全体の結合斜視図であり、
図2】本発明の分電盤用電源分配装置が適用された分電盤全体の分離斜視図であり、
図3】本発明の分電盤用電源分配装置の分解斜視図であり、
図4】本発明の分電盤用電源分配装置の連結状態斜視図であり、
図5a】本発明の分電盤用電源分配装置の接続モジュールを抜粋した斜視図であり、
図5b】本発明の分電盤用電源分配装置の接続モジュールを分解した斜視図であり、
図6a】本発明の分電盤用電源分配装置の接続モジュールを含んだ設置状態断面図であり、
図6b】本発明の分電盤用電源分配装置の接続モジュールの抜粋断面図であり、
図7】本発明の分電盤用電源分配装置の高さ調節支持台の実施例に係る適用状態の斜視図であり、
図8a】本発明の分電盤用電源分配装置の高さ調節支持台の実施例に係る第1の適用状態の側面図であり、
図8b】本発明の分電盤用電源分配装置の高さ調節支持台の実施例に係る第2の適用状態の他の方向の側面図であり、
図9a】本発明の分電盤用電源分配装置の回動カバーの実施例に係る回動カバーの分離斜視図であり、
図9b】本発明の分電盤用電源分配装置の回動カバーの実施例に係る回動カバーの他の方向の分離斜視図であり、
図10a】本発明の分電盤用電源分配装置の回動カバーの実施例に係る回動カバーの閉状態と開状態を示す側断面図であり、
図10b】本発明の分電盤用電源分配装置の回動カバーの実施例に係る回動カバーの閉状態と開状態を示す他の方向の側断面図であり、
図11】本発明の分電盤用電源分配装置における接続部の安全カバーの実施例に係る分離斜視図であり、
図12a】本発明の分電盤用電源分配装置における接続部の安全カバーの抜粋斜視図であり、
図12b】本発明の分電盤用電源分配装置における接続部の安全カバーの側面図であり、
図12c】本発明の分電盤用電源分配装置における接続部の安全カバーの底面斜視図であり、断面図であり、
図12d】本発明の分電盤用電源分配装置における接続部の安全カバーの設置断面図であり、
図13】本発明の分電盤用電源分配装置におけるハウジング整列接続構造を示す平面図であり、
図14a】本発明の分電盤の電源分配装置におけるハウジング整列接続構造を示す接続状態の凹部図であり、
図14b】本発明の分電盤の電源分配装置におけるハウジング整列接続構造を示す接続状態の有無拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下、本発明の好ましい実施例に係る分電盤用電源分配装置をより具体的に説明すれば、次のとおりである。
【0040】
本発明の分電盤用電源分配装置1は、上方(上部)に積層するメイン遮断器2用の接続端子2aの電源を、分岐遮断器3用の接続端子3aと、追加遮断器4用のブースバー接続端子41とに供給して、横方向に供給することができる電源分配装置であって、この分電盤用の電源分配装置に含まれる接続モジュール10を、実施例1において説明し、分電盤用電源分配装置に含まれる高さ調節支持台20を実施例2において説明し、分電盤用電源分配装置に含まれる回動カバー30を実施例3において説明し、分電盤用電源分配装置に含まれる安全カバー50を実施例3において説明し、分電盤用電源分配装置に含まれるハウジング整列接続構造を実施例5において説明する。
【0041】
<実施例1>
添付図面の図1は、本発明の分電盤用の電源分配装置が適用された分電盤の全体の結合斜視図であり、図2は、本発明の分電盤用の電源分配装置が適用された体分電盤の全体の分離斜視図であり、図3は、本発明の分電盤用の電源分配装置の分解斜視図であり、図4は、本発明の分電盤用の電源分配装置の連結状態斜視図であり、図5aは、本発明の分電盤用の電源分配装置の接続モジュールを抜粋した斜視図であり、図5bは、本発明の分電盤用の電源分配装置の接続モジュールを分解した斜視図であり、図6aは、本発明の分電盤用の電源分配装置の接続モジュールを含む設置状態の断面図であり、図6bは、本発明の分電盤用の電源分配装置の接続モジュールの抜粋断面図である。
【0042】
前記図面のうちの図1図2の分電盤用電源分配装置が適用された分電盤全体の結合斜視図と、分電盤分離斜視図によれば、本発明の分電盤用電源分配装置1は、前記図1図2において図示するとおり、メイン遮断器2と、分岐遮断器3と、追加用遮断器4との間でのメイン遮断器2用端子2aと、分岐遮断器3用端子3aと、追加用遮断器4のブースバー接続端子41にメイン遮断器1の電源を分配する分電盤用電源分配装置1と、を含みうる。
【0043】
この電源分配装置1は、外部をカバーするハウジング100と、ハウジング100の内部の空間にてメイン遮断器2の電源の供給を受けるように、メイン遮断器2用のブースバー接続端子2aに連結される接続モジュール10と、接続モジュール10に積層結合されてメイン遮断器2の電源を、分岐遮断器3用ブースバー接続端子3aおよび追加遮断器4用ブースバー接続端子41に分配するように接続するブースバー接続端子41と、を含みうる。
【0044】
前記図面の図1図2にて図示するとおり、本発明の分電盤用電源分配装置は、メイン遮断器1用接続端子3aに接続されて、メイン遮断器1の電源を分岐遮断器2の接続端子2aに供給するとともに、追加用遮断器4に分配して供給するように相互連結される、接続モジュール10とブースバー接続端子41とを、相互連結して通電がなされるように連結される電源分配装置(一種のブースバー組立体、1)が形成される。
【0045】
添付図面のうちの図3図4にて図示する本発明の分電盤用電源分配装置1は、上部ハウジング101と、床・底面に設置される下部ハウジング103とからなるハウジング100を形成することができる。
【0046】
また、ハウジング100内にて、(1)下部ハウジング103に、メイン遮断器2用ブースバー端子2aの側に、縦方向に設置される接続モジュール10と、(2)接続モジュール10に積層結合され、メイン遮断器2の電源を分岐遮断器3と追加遮断器4とに分配するブースバー接続端子41における第1及び第2の出力端子411、412を保護するように選択的に設置される高さ調節支持台20と、(3)上部ハウジング101の縦方向に露出する出力端子(接続モジュールの第1の端部)側にて、出力端子の接続時には上方に開放され、接続後には側面を保護するようにカバーする回動カバー30とを含むことができる。
【0047】
添付図面の図5の(a)、(b)、(c)において図示するような、本発明の分電盤用電源分配装置1の接続モジュール10は、大きくみて、接続端子11と、連結部材12と、結合部材13、通電用締結部材14と、リング状ナット部材15と、を含むことができる。
【0048】
接続端子11は、図5の(b)において図示するとおり、両端部のうちのいずれか一端部側に第1の端部111を形成し、両端部のうちの他端部側には、第2の端部112を形成する。このような接続端子11の第1の端部111と第2の端部112との間は、所定の幅を有する板状の面として長さ方向延長され、その間の板面には、数個の結合用リベット孔114が穿孔されうる。
【0049】
特に、第2の端部112の側には、接続用連結孔113を形成するが、図5の(a)にて図示するとおり、上・下面に傾斜面112aを形成し、これら傾斜面112a同士の間の端部は、先端面112bを形成することができる。このような第2の端部112は、後述する接続穴124に挿入するのに容易な、曲面部112cとして、滑らかな挿入構造を形成することが好ましい。
【0050】
前記連結部材12は、接続端子11の第2の端部112が接続・通電される接続穴124を形成するように、上方から覆われて結合される第1の連結部材121と、接続端子11が接続・通電される接続穴124を形成するように、下方からあてがわれて結合される第2の連結部材122とからなる。
【0051】
第1及び第2の連結部材121、122は、それぞれ対応して結合される両側縁部121a、122aと、締結穴123と、結合穴125と、を形成し、その前・後端は、開放端124a、124bを形成することができる。この開放端124a、124bは、第1及び第2の連結部材121、122が接続端子11の第1の端部111を挟んで、上・下方向から、対応して結合穴125を貫通して結合部材13を結合することで、接続穴124を形成することができる。
【0052】
接続穴124の深さは、接続端子11の第2の端部112が挿着・締結されるように、第1の端部111と第2の端部112とが50%の挿着長さを形成することができる。
【0053】
通電用締結部材14は、連結部材12の締結穴123と、接続端子11の第1の端部111の締結穴113とを貫通し、底筐体103に埋め込み設置されたリング状ナット部材15に固定・設置される。
【0054】
通電用締結部材14は、第1の連結部材121と第2の連結部材122の締結穴123を貫通するステム部142と、この締結穴123に係止されるヘッド部141とからなる。
【0055】
リング状ナット部15は、前記締結部材14のステム部142が螺合(ネジ合わ)されるねじ穴151を形成するのであって、その外縁部は、四角形の縁部を成す。
【0056】
リング状ナット部15は、下部ハウジング103の外郭縁部に沿って所定の位置に形成された、締結穴部103aにて上部が露出するように、埋め込み・固定される。
【0057】
締結穴部103aに固定されたリング状ナット部15に、通電用締結部材14のステム部142が、第1の連結部材121の締結穴123、接続端子11の締結穴113、および第2の連結部材122の締結穴123を順に貫通して、締結穴部103aのリング状ナット部15のねじ穴151に螺合でもって締結されて固定される。
【0058】
添付図面の図6aにおいて図示するとおり、本発明の分電盤用電源分配装置1は、上部ハウジング101と下部ハウジング103との間に、接続モジュール10を成す接続端子11が横方向に中心部に設置されている。
【0059】
図6bにて図示する接続端子11は、2個が横方向に接続されて通電状態を保持する。
【0060】
図6aから抜粋された接続モジュール10は、接続端子11の2個が連結された状態である。図面上の右側の接続端子11は、第2の端部112を左側の分岐遮断器3の出力端子3aの側に露出させており、左側の第2の端子111の側に結合された連結部材12が位置するとともに、接続穴124に他の接続端子11の第2の端部112が挿入されており、通電型締結部材14が締結穴123、締結穴113を貫通して下部ハウジング103内に固定されて埋め込まれたリング状ナット部材15に螺合締結されている。併せて、接続端子11の説明されていない多くの結合用リベット孔114が、縦方向の少なくとも1個以上の分岐用遮断器の電源分配装置の接続端子(符号省略)と横・縦リベット結合穴114を通じて結合されている。
【0061】
したがって、接続モジュール10は、一面または他面のうちのいずれか一方に偏心されずに、厚さの中心に形成されることによって、分電盤用電源分配装置に設置時に位置の区分なしに一面と他面とを180度ひっくり返した状態としても設置可能である長所がある。
【0062】
このような構成は、本発明の分電盤用電源分配装置1を通じて、メイン分岐遮断器2から供給される電源が、分岐遮断器3および追加用遮断器4へと電源が通電されるように、交差方向に分岐させて供給する役割を遂行することができる。
【0063】
このような水平状態の接続モジュール10における2個の接続端子11の連結方式は、水平を保持することで、従来知られたブースバー組立体(電源分配装置)の接続端子が有するバーリング(burring)形成構造、または出力側に段差を形成する構造に比べて、全体の組立施工面にて単純且つ簡潔な組立構造を提供することになるのである。
【0064】
このような本発明の分電盤用電源分配装置1における水平連結構造の安定した固定状態は、外部の多くの遊動状況でも、電源の分配にあたり安定して提供することができるように結合される効果を提供するはずである。
【0065】
図4の分解図に示されたように、数個の接続モジュール10と分岐用接続端子40は、本発明の接続モジュール10の上方に引き出し得る空間を確保しているが、従来の接続端子は、接続端子の第1の端部が第2の端部の段差上に接続されるように接続される通電構造を共通的に形成しているか、あるいは、第1の端部、第2の端部のうちのいずれか一つの端部側端子に段差を有するようにし、下方にバーリング(burring)を形成して水平的接続状態を安定的に保持しようとした。このような水平的端子結合のための段差の形成、バーリングの形成は、結局、接続時の通電不安定を防止しようとするとともに、接続上下部回動カバーの空間が拡張され得るという短所もある。
【0066】
このような改善点の他に、本発明の分電盤用電源分配装置1の接続モジュール10のうち接続端子11は、図6bに図示されたように、線形状態で保持できることによって、三相、接地線などの複雑な相互交差結合構造の端子接続状態で誘導され得る誘導電流の幅を減らすことができるので、従来の接続端子の接続部分の厚さが厚くなれば、通電状態の周辺に、誘導電流の拡張幅が大きくなることにより、他の端子への妨害電流による誤動作を改善しうる。
【0067】
接続モジュール10の接続端子11における第1の端部111の側の連結部材12として形成された接続穴124についての簡単な接続、締結によって、従来の上、下面に乗せて締結する端子接続構造からなることによって、接続モジュール10の結束作業をより簡便且つ容易に遂行することができるようになる。そして、締結部材14のステム部142の螺合結合でもって接触力を高めることで、固定力と通電状態を同時に向上させることができる。
【0068】
このように構成された、本発明に係る分電盤用電源分配装置1は、ブース接続モジュール10の接続端子11が水平的線形状態を保持することによって、上・下面に対する位置の区分なしに、分電盤の上・下回動カバー内に簡便に配置させることができるだけでなく、下部ハウジング103の四角の外縁部を形成するリング状ナット部材15に螺合結合されることで、安定した結合力を保持させることができる。
【0069】
また、前記接続モジュール10は、簡単に接続端子11の第2の端部112を接続穴124で締結部材14の螺合組み立て、解除として相互締結を迅速且つ容易にして整備および交替作業を効率的に遂行することができる。
【0070】
また、締結部材14として、第1及び第2の連結部材121、122の締結穴123と、第2の端部112の連結孔113とを貫通して、下部ハウジング103のリング状ナット部材15に螺合結合されることで、結合力を倍加させるようになり、これにより、外部衝撃が加えられるとき、容易にメイン遮断器2の端子と、分岐遮断器3の出力端子31、32と、追加用遮断器4の端子とが分離することを防止できるようになり、同時に電気抵抗も減らすことができるようになるのである。
【0071】
一方、新素材である銅覆アルミニウムのように、耐熱性に劣る材料を端子の材質として使用する場合、メイン遮断器2の出力端子2aと追加用遮断器4の出力端子41とを連結して発生する熱による材料変形による連結部品の外れ現象が発生し得る問題点を改善するようになる。
【0072】
本発明の分電盤用電源分配装置1の出力端子と追加用遮断器4の端子を結合する際に、端子が固く結合されて連結部品のボルト外れ現象が発生しないようにする。
【0073】
リン状ナット部材15は、下部ハウジング103にナット部材固定用成形射出で固定させて締結部材14のステム部142を締結時に自動的にナットが結合されるようにする方式で別途にナットを下から取るか固定させなければならない工程上の問題を成形射出で解決して作業効率性を高めるようになった。
【0074】
<実施例2>
本実施例においては、前述した実施例1の全体的な分電盤用電源分配装置を前提とし、一部重複部分の説明は省略する。本実施例に必要な構成の説明を実施例1の図面に基づいてさらに説明することができる。
【0075】
すなわち、本発明の分電盤用電源分配装置1は、メイン遮断器の電源を入力されるメイン遮断器2と、このメイン遮断器2の電源を他の方向に分配する分岐遮断器3と、追加出力端子用遮断器3、そしてメイン遮断器1の電源を分岐遮断器3と、追加出力端子用遮断器4に分配、接続する分電盤用電源分配装置1を含む。
【0076】
本発明の分電盤用電源分配装置1は、上部ハウジング101と、底に設置される下部ハウジング103と、下部ハウジング103でメイン遮断器2側に縦方向に設置される接続モジュール10と、上部ハウジング101の縦方向に露出する出力端子(接続モジュールの第1の端部)側で出力端子の接続時には上方に開放され、接続後には側面を保護するようにカバーする回動カバー30を含むことができる。
【0077】
本発明の分電盤用電源分配装置1の接続モジュール10は、大きく接続端子11と、連結部材12と、結合部材13、通電用締結部材14と、リング状ナット部材15と、を含む。
【0078】
接続端子11は、両端部のうちいずれか一端部側に第1の端部111を形成し、両端部のうち他端部側は、第2の端部112を形成する。このような接続端子11の第1の端部111と第2の端部112との間は、所定幅を有する板状の面に長さ方向延長され、その間の板面には、数個の結合用リベット孔114が穿孔されることができる。
【0079】
第2の端部112の側には、接続用連結孔113を形成するが、上・下面に傾斜面112aを形成し、これら傾斜面112aの間の端部は、先端面112bを形成することができる。このような第2の端部112は、接続穴124に挿入するのに容易な曲面部112cとして滑らかな挿入構造を形成することが好ましい。
【0080】
連結部材12は、接続端子11の第2の端部112が接続・通電される接続穴124を形成するように、上方から覆われて結合される第1の連結部材121と、接続端子11が接続・通電される接続穴124を形成するように下方からあてがわれて結合される第2の連結部材122とからなる。
【0081】
第1及び第2の連結部材121、122は、それぞれ対応して結合される両側縁部121a、122aと、締結穴123と、結合穴125と、を形成し、その前
・後端は、開放端124a、124bを形成することができる。この開放端124a、124bは、第1及び第2の連結部材121、122が、接続端子11の第1の端部111を挟んで、上・下方向から、対応して結合穴125を、貫通して結合部材13を結合することで、接続穴124を形成することができる。
【0082】
接続穴124の深さは、接続端子11の第2の端部112が挿着・締結されるように、第1の端部111と第2の端部112が50%の挿着長さを形成することができる。
【0083】
通電用締結部材14は、連結部材12の締結穴123と、接続端子11の第1の端部111の締結穴113とを貫通して、底筐体103に埋め込み設置されたリング状ナット部材15に固定設置される。
【0084】
通電用締結部材14は、第1の連結部材121と第2の連結部材122の締結穴123を貫通するステム部142と、この締結穴123に掛け止めされるヘッド部141とからなる。
【0085】
リング状ナット部15は、前記締結部材14のステム部142が螺合されるねじ穴151を形成するのであって、その外縁部は、四角形の縁部を成す。
【0086】
リング状ナット部15は、下部ハウジング103の外郭縁部に沿って、所定の位置に形成された締結穴部103aから上部が露出するように埋め込み・固定される。
【0087】
締結穴部103aに固定されたリング状ナット部15に、通電用締結部材14のステム部142が、第1の連結部材121の締結穴123、接続端子11の締結穴113、および第2の連結部材122の締結穴123を、順に貫通して、締結穴部103aのリング状ナット部15のねじ穴151に螺合でもって締結されて固定される。
【0088】
以下においては、前記高さ調節支持台20に対して、図面とともに具体的に説明する。
【0089】
すなわち、添付図面の図7は、本発明の分電盤用電源分配装置の高さ調節支持台の実施例に係る適用状態の斜視図であり、図8aは、本発明の分電盤用電源分配装置の高さ調節支持台の実施例に係る第1の適用状態の側面図であり、図8bは、本発明の分電盤用電源分配装置の高さ調節支持台の実施例に係る第2の適用状態の他の方向の側面図である。
【0090】
前記図による本発明の分電盤用電源分配装置1の高さ調節支持台20は、分岐遮断器3の第1の端子411および第2の端子32の高さに合わせて、上・下位置変更で2個の高さが異なる出力端子の高さに合わせて兼用することができるカバー構造である。このような構造は、従来、各出力端子に合わせてそれぞれ別個に形成されていた2個の高さ調節支持台を改善する。
【0091】
すなわち、本発明の分電盤用電源分配装置の高さ調節支持台20は、分岐遮断器3の第1の出力端子411の高さに合わせて第1の面201に沿って形成された第1の結合凹部21、第1の結合突部22、4個を交互に形成することができる。第1の結合凹部21、第1の結合突部22の個数は、使用機器によって4個以上に変更することができる。
【0092】
また、本発明の分電盤用電源分配装置の高さ調節支持台20は、分岐遮断器3の第2の出力端子412の高さに合わせて、第2の面202に沿って形成された第2の結合凹部23、第2の結合突部24の4個を交互に形成することができる。もちろん、第2の結合凹部23、第2の結合突部24の個数は、使用機器に応じて5~6個以上に変更することができる。
【0093】
このようになる本発明の分電盤用電源分配装置の高さ調節支持台20は、図7および図8a、8bのように、分岐遮断器3の出力端子411、412の高さに合わせて第1の出力端子411の高さには、高さ調節支持台20の第2の面部202の第2の結合凹部23、第2の結合突部24に合わせて装着し、第2の出力端子412の高さにおいては、第1の面部201の第1の結合凹部21、第1の結合突部22が位置するように高さ調節支持台20の上・下位置を変えて装着すればよい。
【0094】
このような本発明の分電盤用電源分配装置1の高さ調節支持台20は、長方形を成す一つのボディーであって、横方向へと一面(上面)を成す第1の面部201には第1の結合凹部21、第1の結合突部22を形成し、横方向の他面(下面)に位置する第2の面部202には、第2の結合凹部23、第2の結合突部24を形成することで、従来、第1及び第2の出力端子31、32ごとにそれぞれの端子凹部に合う2個の高さ調節台を製造、装着した2個の高さ調節支持台と機能は同一であるが、一つのボディーでもって解決したという改善点を有するのである。
【0095】
<実施例3>
本実施例においては、前述した実施例1の全体的な分電盤用電源分配装置を前提とし、一部の重複部分の説明は省略する。本実施例3に必要な構成の説明には、実施例1に基づいてさらに説明することができる。
【0096】
本発明の分電盤用電源分配装置1は、メイン遮断器の電源が入力されるメイン遮断器2と、このメイン遮断器2の電源を他の方向へと分配する分岐遮断器3と、追加出力端子用遮断器3と、メイン遮断器1の電源を、分岐遮断器3と追加出力端子用遮断器4に分配・接続する分電盤用電源分配装置1とを含む。
【0097】
本発明の分電盤用電源分配装置1は、上部ハウジング101と、底に設置される下部ハウジング103と、下部ハウジング103でメイン遮断器2側に縦方向に設置される接続モジュール10と、上部ハウジング101の縦方向に露出する出力端子(接続モジュールの第1の端部)側で、出力端子の接続時には上方に開放され、接続後には側面を保護するようにカバーする回動カバー30を含むことができる。
【0098】
本発明の分電盤用電源分配装置1の接続モジュール10は、大きく見て、接続端子11と、連結部材12と、結合部材13、通電用締結部材14と、リング状ナット部材15と、を含む。
【0099】
接続端子11は、両端部のうちのいずれか一端部の側に第1の端部111を形成し、両端部のうちの他端部の側には、第2の端部112を形成する。このような接続端子11における第1の端部111と第2の端部112との間は、所定幅を有する板状の面として長さ方向に延長され、その間の板面には、数個の結合用リベット孔114が穿孔されうる。
【0100】
第2の端部112側においては、接続用連結孔113を形成するが、上・下面に傾斜面112aを形成し、これら傾斜面112aの間の端部は、先端面112bを形成しうる。このような第2の端部112は、接続穴124に挿入するのに容易な曲面部112cとして、滑らかな挿入構造を形成することが好ましい。
【0101】
連結部材12は、接続端子11の第2の端部112が接続・通電される接続穴124を形成するように、上方から覆われて結合される第1の連結部材121と、接続端子11が接続・通電される接続穴124を形成するように下方からあてがわれて結合される第2の連結部材122とからなる。
【0102】
第1及び第2の連結部材121、122は、それぞれ対応して結合される両側縁部121a、122aと、締結穴123と、結合穴125と、を形成し、その前・後端は、開放端124a、124bを形成することができる。この開放端124a、124bは、第1及び第2の連結部材121、122が接続端子11の第1の端部111を挟んで、上・下方向から対応して、結合穴125を貫通して結合部材13を結合することで、接続穴124を形成することができる。
【0103】
接続穴124の深さは、接続端子11の第2の端部112が挿着・締結されるように、第1の端部111と第2の端部112とが50%の挿着長さを形成することができる。
【0104】
通電用締結部材14は、連結部材12の締結穴123と、接続端子11の第1の端部111の締結穴113とを貫通して、底筐体103に埋め込み設置されたリング状ナット部材15に固定設置される。
【0105】
通電用締結部材14は、第1の連結部材121と第2の連結部材122の締結穴123を貫通するステム部142と、この締結穴123に係止されるヘッド部141とからなる。
【0106】
リング状ナット部15は、前記締結部材14のステム部142が螺合されるねじ穴151を形成するのであって、その外縁部は、四角形の縁部を成す。
【0107】
リング状ナット部15は、下部ハウジング103の外郭縁部に沿って所定の位置に形成された、締結穴部103aから上部が露出するように埋め込み・固定される。
【0108】
締結穴部103aに固定されたリング状ナット部15に通電用締結部材14のステム部142が、第1の連結部材121の締結穴123、接続端子11の締結穴113および第2の連結部材122の締結穴123を順に貫通して締結穴部103aのリング状ナット部15のねじ穴151にて螺合でもって締結されて固定される。
【0109】
以下においては、回動カバー30の回動構造に対して図面とともに具体的に説明する。
【0110】
添付図面のうちの図9aは、本発明の分電盤用電源分配装置の回動カバーの実施例に係る回動カバーの分離斜視図であり、図9bは、本発明の分電盤用電源分配装置の回動カバーの実施例に係る回動カバーの他の方向の分離斜視図であり、図10aは、本発明の分電盤用電源分配装置の回動カバーの実施例に係る回動カバーの閉状態と開状態を示す側断面図であり、図10bは、本発明の分電盤用電源分配装置の回動カバーの実施例に係る回動カバーの閉状態と開状態を示す他の方向の側断面図である。
【0111】
前記図面のうちの図10a、10bにおいて図示するとおり、本発明の分電盤用電源分配装置1の回動カバー30は、上部ハウジング101を開放した状態で接続連結されようとする、第2の分電盤用電源分配装置1の接続端子11の第2の端部112が、第1の分電盤用電源分配装置1の接続穴124に接続する際には開放され、接続後には接続状態を保護するように閉じることができる。
【0112】
この回動カバー30は、図9aと図9bにおいて図示するとおり、長さ方向に板状に延長される第1の面部34と、この第1の面部34から逆L字状に連結された板状の第2の面部35とからなり、その両側に、逆L字状断面の幅を拡張して両側面をカバーする回動面部31とからなる。
【0113】
この第1の面部34と、第2の面部35と、回動面部31との内側は、上部ハウジング101の端子を保護する開放された空間を形成する。空間をカバーするとともに開放するように、回動面部31が据え付けられて滑り回転されるスリップ凹部38を、上部ハウジング101における基端の両方の内側に形成することができる。スリップ凹部38には、ヒンジ軸穴37および角度固定凹部39が形成されている。
【0114】
すなわち、スリップ凹部38は、ヒンジ軸32の回転時に回動カバー30の回転角度を固定する角度固定穴部39と、ヒンジ軸32を軸支持するヒンジ軸穴37を形成することができる。角度固定凹部39は、ヒンジ軸穴37を中心に両側に第1の穴部391と第2の穴部392を形成することができる。
【0115】
回動面部31には、スリップ凹部38に沿ってスリップ回動し、回動カバー30の開・閉状態を固定するように第1の穴部391及び第2の穴部392に据え付けられる止め突起33が形成されている。
【0116】
ヒンジ軸穴37は、回動面部31が回転する間に垂直区間を昇降するとともに回転するように縦方向の穴を形成することが好ましい。
【0117】
図10a、10bにおいて図示するとおり、本発明の分電盤用電源分配装置1の回動カバー30は、上部ハウジング101を開放した状態、あるいは回動カバー30のみを開放した状態で、互いに連結される2個の分電盤用電源分配装置1のうちの、連なる第2の分電盤用電源分配装置1における接続端子11に形成された第2の端部112が、第1の分電盤用電源分配装置1の接続穴124に接続する際には開放され、接続の後には接続状態を保護するように閉じるようになる。
【0118】
本発明の分電盤用電源分配装置1の回動カバー30は、図10bのように回動カバー30を開放した状態で、分電盤用電源分配装置1の接続端子11の第2の端部112を接続穴124に接続して接続が完了すれば、図10aのように回動カバー30を閉じるようになり、止め突起33が第2固定穴部392に据え付けられる。
【0119】
このように本発明の分電盤用電源分配装置の回動カバーは、上部ハウジングの上部で開放された露出端子を保護するための従来保護用カバー手段が有する問題点を改善して、所定角度で回転した後の開放状態を角度固定穴部39の第1の固定穴部391、第2固定穴部392に止め突起33が据え付けられて角度固定状態が一定に保持することが可能な回動カバーを提供することになる。
【0120】
<実施例4>
本実施例においては、前述した実施例1の全体的な分電盤用電源分配装置1を前提とし、一部重複部分の説明は省略する。本実施例4に必要な構成の説明を、実施例1の図面に基づいてさらに説明することができる。
【0121】
本発明の分電盤用電源分配装置の接続部安全カバー50は、メイン遮断器の電源を入力されるメイン遮断器2と、このメイン遮断器2の電源を他の方向に分配する分岐遮断器3と、追加出力端子用遮断器3と、メイン遮断器1の電源を、分岐遮断器3と追加出力端子用遮断器4とに分配・接続する分電盤用電源分配装置1と、を含むことができる。
【0122】
本発明の分電盤用電源分配装置1は、上部ハウジング101と、床面・底に設置される下部ハウジング103と、下部ハウジング103でメイン遮断器2側に縦方向に設置される接続モジュール10と、上部ハウジング101の縦方向に露出する出力端子(接続モジュールの第1の端部)側で出力端子の露出部分を遮断する安全カバー50と、を含むことができる。
【0123】
前記接続モジュール10は、大きく接続端子11と、連結部材12と、結合部材13、通電用締結部材14と、リング状ナット部材15と、を含むことができる。
【0124】
前記接続端子11は、両端部のうちいずれか一端部側に第1の端部111を形成し、両端部のうち他端部側は、第2の端部112を形成する。このような接続端子11の第1の端部111と第2の端部112との間は、所定幅を有する板状の面に長さ方向延長され、その間の板面には、数個の結合用リベット孔114が穿孔されることができる。
【0125】
第2の端部112側においては、接続用連結孔113を形成するが、上、下面に傾斜面112aを形成し、この傾斜面112a間の端部は、線断面112bを形成することができる。このような第2の端部112は、接続穴124に挿入するのに容易な曲面部112cとして滑らかな挿入構造を形成することが好ましい。
【0126】
連結部材12は、接続端子11の第2の端部112が接続、通電される接続穴124を形成するように、上方から覆われて結合される第1の連結部材121と、接続端子11が接続、通電される接続穴124を形成するように下方からあてがわれて結合される第2の連結部材122とからなる。
【0127】
第1、第2の連結部材121、122は、それぞれ対応して結合される両側縁部121a、122aと、締結穴123と、結合穴125と、を形成し、その前・後端は、開放端124a、124bを形成することができる。この開放端124a、124bは、第1、第2の連結部材121、122が接続端子11の第1の端部111を挟んで、上・下方から、対応して結合穴125を貫通して結合部材13を結合することで、接続穴124を形成することができる。
【0128】
接続穴124の深さは、接続端子11の第2の端部112が挿着・締結されるように第1の端部111と第2の端部112が50%の挿着長さを形成することができる。
【0129】
通電用締結部材14は、連結部材12の締結穴123と、接続端子11の第1の端部111の締結穴113とを貫通して、底筐体103に埋め込み設置されたリング状ナット部材15に固定設置される。
【0130】
通電用締結部材14は、第1の連結部材121と第2の連結部材122の締結穴123を貫通するステム部142と、この締結穴123に係止されるヘッド部141とからなる。
【0131】
リング状ナット部15は、前記締結部材14のステム部142が螺合されるねじ穴151を形成するのであって、その外縁部は、四角形の縁部を成す。
【0132】
リング状ナット部15は、下部ハウジング103の外郭縁部に沿って所定の位置に形成された締結穴部103aにて上部が露出するように埋め込み・固定される。
【0133】
締結凹部103aに固定されたリング状ナット部15に通電用締結部材14のステム部142が、第1の連結部材121の締結穴123、接続端子11の締結穴113および第2の連結部材122の締結穴123を順に貫通して締結穴部103aのリング状ナット部15のねじ穴151に螺合でもって締結されて固定される。
【0134】
以下においては、前記安全カバー50に対して図面とともに具体的に説明する。
【0135】
すなわち、添付図面のうち図11は、本発明の分電盤用電源分配装置の接続部安全カバーの実施例に係る分離斜視図であり、図12aは、本発明の分電盤用電源分配装置の接続部安全カバーの抜粋斜視図であり、図12bは、本発明の分電盤用電源分配装置の接続部安全カバーの側面図であり、図12cは、本発明の分電盤用電源分配装置の接続部安全カバーの底面斜視図であり、断面図であり、図12dは、本発明の分電盤用電源分配装置の接続部安全カバーの設置断面図である。
【0136】
前記図面のうち図11と、図12a、図12b、図12cおよび図12dによる本発明の実施例に係る分電盤用電源分配装置の接続部安全カバーは、ハウジング1と、接続モジュール10と安全カバー50とからなる。
【0137】
安全カバー50はまた、前面カバー部51と、上面カバー部52と、締結穴カバー部53を含むことができる。
【0138】
前面カバー部51は、前面の数個接続穴124を同時にカバーするように板状とからなる。
【0139】
上面カバー部52は、前面カバー部51で直角折り曲がれ、板面に据え付け穴部54を交互に形成してフォーク状に突出される。この据え付け穴部54は、上部ハウジング101の載置掛け止め段部101aに据え付けられるように載置面54aを形成する。
【0140】
したがって、据え付け穴部54を交互に形成した上面カバー部52が、フォーク状で、上部ハウジング101の前面側の載置掛け止め段部101aに載置面54aが密着されて、安定的に載置されて挿着される。
【0141】
特に、図12cと図12dにおいて図示するとおり、載置掛け止め段部101aへの挿着時には、前面カバー部52の底面に形成された締結穴カバー部53が下向き突設されているので、接続モジュール10の第1及び第2の連結部材121、122に形成された締結穴123を貫通して安全に密着支持することになる。
【0142】
図示していないが、締結穴123に締結部材14が締結されている場合には、安全カバー50の構造は、上面カバー部52下方の締結穴カバー部53が除去された形態として据え付け穴53aのみが形成された形態であって、締結部材14のヘッド部141を密着することができる構造にて実施することが好ましいだろう。
【0143】
したがって、これまで分電盤用電源分配装置を形成するハウジング1の連結がない露出端子によって導電性部材との意図しない接触、作業者の接触、および分電盤開状態における雨水などによる短絡事故などを防止することができるようになることである。
【0144】
<実施例5>
本実施例においては、前述した実施例1の全体的な分電盤用電源分配装置1を前提とし、一部重複部分の説明は省略する。ただし、本実施例5に必要な構成の説明を実施例1の図面に基づいてさらに説明する。
【0145】
すなわち、本発明の分電盤用電源分配装置1は、メイン遮断器の電源を入力されるメイン遮断器2と、このメイン遮断器2の電源を他の方向に分配する分岐遮断器3と、追加出力端子用遮断器3と、メイン遮断器1の電源を分岐遮断器3と追加出力端子用遮断器4とに分配・接続する分電盤用電源分配装置1とを含むことができる。
【0146】
本発明の分電盤用電源分配装置1は、上部ハウジング101と、床面・底に設置される下部ハウジング103と、下部ハウジング103でメイン遮断器2側に縦方向に設置される接続モジュール10と、上部ハウジング101の縦方向に露出する出力端子(接続モジュールの第1の端部)の側にて、出力端子の接続時には上方に開放され、接続の後には側面を保護するようにカバーする回動カバー30とを含むことができる。
【0147】
本発明の分電盤用電源分配装置1の接続モジュール10は、大きく見て、接続端子11と、連結部材12と、結合部材13、通電用締結部材14と、リング状ナット部材15と、を含むことができる。
【0148】
接続端子11は、両端部のうちいずれか一端部側に第1の端部111を形成し、両端部のうち他端部側は、第2の端部112を形成する。このような接続端子11の第1の端部111と第2の端部112との間は、所定の幅を有する板状の面として長さ方向に延長され、その間の板面には、数個の結合用リベット孔114が穿孔されうる。
【0149】
第2の端部112側においては、接続用連結孔113を形成するが、上・下面に傾斜面112aを形成し、この傾斜面112a間の端部は、先端面112bを形成することができる。このような第2の端部112は、接続穴124に挿入するのに容易な曲面部112cとして、滑らかな挿入構造を形成することが好ましい。
【0150】
連結部材12は、接続端子11の第2の端部112が接続、通電される接続穴124を形成するように、上方から覆われて結合される第1の連結部材121と、接続端子11が接続・通電される接続穴124を形成するように下方からあてがわれて結合される第2の連結部材122とからなる。
【0151】
第1、第2の連結部材121、122は、それぞれ対応して結合される両側縁部121a、122aと、締結穴123と、結合穴125と、を形成し、その前・後端は、開放端124a、124bを形成することができる。この開放端124a、124bは、第1及び第2の連結部材121、122が、接続端子11の第1の端部111を挟んで、上・下方向から、対応して結合穴125を貫通して、結合部材13を結合することで、接続穴124を形成することができる。
【0152】
接続穴124の深さは、接続端子11の第2の端部112が挿着・締結されるように、第1の端部111と第2の端部112とが50%の挿着長さを形成することができる。
【0153】
通電用締結部材14は、連結部材12の締結穴123と、接続端子11の第1の端部111の締結穴113とを貫通して、底筐体103に埋め込み設置されたリング状ナット部材15に固定設置される。
【0154】
通電用締結部材14は、第1の連結部材121及び第2の連結部材122の締結穴123を貫通するステム部142と、この締結穴123に係止されるヘッド部141とからなる。
【0155】
リング状ナット部15は、前記締結部材14のステム部142が螺合されるねじ穴151を形成するのであって、その外縁部は、四角形の縁部を成す。
【0156】
リング状ナット部15は、下部ハウジング103の外郭縁部に沿って所定の位置に形成された、締結穴部103aから、上部が露出するように埋め込み・固定される。
【0157】
締結凹部103aに固定されたリング状ナット部15に、通電用締結部材14のステム部142が、第1の連結部材121の締結穴123、接続端子11の締結穴113および第2の連結部材122の締結穴123を、順に貫通して、締結凹部103aのリング状ナット部15のねじ穴151に螺合でもって締結されて固定される。
【0158】
以下においては、本発明の分電盤用電源分配装置のハウジング整列接続構造を示す図面によって具体的に説明する。
【0159】
添付図面のうち図13は、本発明の分電盤用電源分配装置のハウジング整列接続構造を示す平面図であり、図14a、図14bは、本発明の分電盤の電源分配装置のハウジング整列接続構造を示す接続状態の凹部拡大図と、拡大された凹部図面である。
【0160】
前記図による本発明の分電盤用電源分配装置のハウジング整列接続構造であると、大きく見て、前記接続ホルダー部60は、メス合せ接続凹部61と、オス合せ接続突部62に区分することができる。
【0161】
オス合せ接続突部62は、ハウジング1の前端部の両側に突設され、ハウジング1の前端側に突設された連結台63から、先端部62aを鋭く形成するとともに、間隔(「c」)を置いて並ぶように、弾力的に並設される。
【0162】
メス合せ接続部材61は、ハウジング1の後端部の両側に凹入形成され、オス合せ接続突部62の挿着でもって互いに結合されて、ハウジング1を垂直及び水平に整列させるように凹入形成される。
【0163】
このように構成された本発明の接続ホルダー部60は、数個のハウジング1を連続して垂直方向に接続することができるようになる。
【0164】
図13において図示するとおり、本発明の接続ホルダー部60の具現でもって、ハウジング1の垂直方向の連結状態が正しく整列されるという効果を得る。
【0165】
すなわち、図14aから見られるように、分岐ハウジング3および追加ハウジング4の内側に、二つの連続するハウジング1の連結状態を、原型ライン「A」で図示しており、この原型ライン「A」を拡大した図14bにて具体的に図示している。
【0166】
これらの図面から見られるように、オス合せ接続突部62は、メス合せ接続凹部61の入口部で間隔(「c」)を置いて鋭く突出された先端部62aを挿入するようになれば、間隔が狭くなるとともに先端部62aが縮まり、挿着が行われてハウジング1の後端部の側で上方に開口しながら内側に凹入されて溝状を形成したメス合せ接続凹部61の内側掛け止め段部61aで係止される。あるいは、ハウジング1上方から下方に開口したメス合せ接続凹部61の側に押して嵌め込むことができる。
【0167】
分離時には、開口したメス合せ接続凹部61のハウジング1の上面から露出したオス合せ接続突部62の二つ弾片62bを突き出して抜くと、分離することができる。
【0168】
一方、このような接続ホルダー部60の形成は、ハウジング1の側面あるいは分岐ハウジング3の側面などに形成して、多様に形成され得る側面方向の整列のための連続連結時にも、安定的に連結することができる。本実施例においては、これに対する具体的な適用例は説明を省略する。
【0169】
上述したように、図面を参照して本発明の好ましい実施例を説明したが、該当の技術分野における熟練した当業者であれば、下記の特許請求の範囲に記載された本発明の思想および領域から外れない範囲内で本発明を多様に修正または変更させることができる。
【符号の説明】
【0170】
1・・・分電盤用電源分配装置、2・・・メイン遮断器、2a・・・メイン遮断器用ブースバー端子、3・・・分岐遮断器、3a・・・分岐遮断器用ブースバー端子、4・・・追加用遮断器、41・・・ブースバー接続端子、411・・・第1の出力端子、412・・・第2の出力端子、100・・・ハウジング、101・・・上部ハウジング、103・・・下部ハウジング、103a・・・締結穴部、10・・・接続モジュール、11・・・接続端子、111・・・第1の端部、112・・・第2の端部、113・・・連結孔、12・・・連結部材、121・・・第1の連結部材、121a・・・両側縁部、122・・・第2の連結部材、122a・・・両側縁部、123・・・締結穴、124・・・接続穴、124a、124b・・・開放端、125・・・結合穴、13・・・結合部材、14・・・通電用締結部材、141・・・ヘッド部、142・・・ステム部、15・・・リング状ナット部材、20・・・高さ調節支持台、201・・・第1の面、202・・・第2の面、21、23・・・第1、第2の結合凹部、22、24・・・第1、第2の結合突起、30・・・回動カバー、31・・・回動面部、32・・・ヒンジ軸、32a・・・発声突起、33・・・止め突起、34・・・第1の面部、35・・・第2の面部、37・・・ヒンジ軸穴、38・・・スリップ凹部、39・・・角度固定穴部、391・・・第1の穴、392・・・第2の穴、111・・・第1の端部、112・・・第2の端部、112a・・・傾斜面、112b・・・先端面、112c・・・曲面部、113・・・接続用連結孔、114・・・結合用リベット孔、50・・・安全カバー、51・・・前面カバー部、52・・・上面カバー部、53・・・締結穴カバー部、54・・・据え付け穴部、54a・・・載置面、60・・・接続ホルダー部、61・・・メス合せ接続凹部、61a・・・掛け止め段部、62・・・オス合せ接続突起、62a・・・先端部、62b・・・弾片
図1
図2
図3
図4
図5a
図5b
図6a
図6b
図7
図8a
図8b
図9a
図9b
図10a
図10b
図11
図12a
図12b
図12c
図12d
図13
図14a
図14b
【手続補正書】
【提出日】2023-10-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項3】
分電盤用電源分配装置において、
前記分電盤用電源分配装置の上部を保護する上部ハウジングと、前記分電盤用電源分配装置の下部を支持・保護する下部ハウジングとからなるハウジング;
前記ハウジングの内部の空間にて、メイン遮断器、分岐遮断器の電源が通電されるように接続端子に一体に形成される接続モジュール;
前記接続モジュールに締結されて電源を分配する接続端子;および
前記ハウジングを開放した状態にて、分電盤用電源分配装置の接続端子の第2の端部が、他の分電盤用電源分配装置の接続穴に接続する際には、回動して開放され、接続の後には回動して閉鎖される回動カバー;
を含み、
前記回動カバーは、
長さ方向に板状に延長される第1の面部;
この第1の面部から逆L字状に連結された板状の第2の面部;
前記第1の面部と第2の面部の両側面をカバーする逆L字状の回動面部;および
前記回動面部の両側面が回動可能に軸固定されるヒンジ軸;
を含み、
前記下部ハウジングの回動面部には、
止め突起が上・下移動しながら回動カバーの開・閉状態を支持するヒンジ軸穴を形成し、ヒンジ軸穴を中心に、上・下両側に第1の穴部と第2の穴部を形成する角度固定穴部
を含む分電盤用電源分配装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項4】
分電盤用電源分配装置において、
前記分電盤用電源分配装置の上部を保護する上部ハウジングと、前記分電盤用電源分配装置の下部を支持・保護する下部ハウジングとからなるハウジング;
前記ハウジングの内部の空間にて、メイン遮断器の電源を供給されるようにメイン遮断器用ブースバー接続端子と連結される接続モジュール;
接続モジュールに結合されて、メイン遮断器の電源を分岐遮断器分配するブースバー接続端子;および
前記ハウジングの前面側接続モジュールの第1の端部が露出する載置掛け止め段部に据え付けられて接続モジュールの第1の端部の接続穴をカバーする安全カバー;
を含み、
前記安全カバーは、
前面の数個の接続穴を同時にカバーするように、板状に形成される前面カバー部;
前記前面カバー部から直角に折り曲げられ、板面に据え付け穴部を交互に形成してフォーク状に突出される上面カバー部;および
前記上面カバー部の直下方へと、締結部材のヘッド部を密着カバーする据え付け穴を形成した締結穴カバー部;
を含む分電盤用電源分配装置。
【手続補正3】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項6
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項6】
前記ハウジングの前端部の両側に突設された支持台から先端部を鋭く形成するとともに、並ぶように並設された弾片からなるオス合せ接続突部と、
前記ハウジングの後端部の両側に上方に開口するように凹入形成されて、前記オス合せ接続突部の掛け止め段部が挿着されて結合されるメス合せ接続穴部と
からなる接続ホルダー部を含む、請求項1記載の分電盤用電源分配装置。
【国際調査報告】