(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-25
(54)【発明の名称】軸方向にオフセットしたカッター歯を有するタービンブレード先端シュラウド並びに、関連する表面形状及び方法
(51)【国際特許分類】
F01D 5/20 20060101AFI20240315BHJP
F01D 11/08 20060101ALI20240315BHJP
F02C 7/28 20060101ALI20240315BHJP
F01D 11/12 20060101ALI20240315BHJP
【FI】
F01D5/20
F01D11/08
F02C7/28 A
F01D11/12
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023561195
(86)(22)【出願日】2022-04-08
(85)【翻訳文提出日】2023-11-28
(86)【国際出願番号】 US2022071630
(87)【国際公開番号】W WO2022217273
(87)【国際公開日】2022-10-13
(32)【優先日】2021-04-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-03-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】390041542
【氏名又は名称】ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ
(74)【代理人】
【識別番号】100105588
【氏名又は名称】小倉 博
(72)【発明者】
【氏名】ジャヤナ、スリニヴァサ ゴヴァルダン
(72)【発明者】
【氏名】ピルソン、リチャード ライアン
(72)【発明者】
【氏名】ゼミティス、ウィリアム スコット
【テーマコード(参考)】
3G202
【Fターム(参考)】
3G202KK04
(57)【要約】
【課題】軸方向にオフセットされたカッター歯を持つタービンブレード先端シュラウド、及び関連する表面形状を提供する。
【解決手段】タービンブレード(200)の先端シュラウド(220)は、先端レール(250)の上流側(252)及び下流側(254)の一方から先端レール(250)から延び、本体(227)の前縁(229)に隣接する第1のカッター歯(260)を有する。先端シュラウド(220)はまた、第1のカッター歯(260)から軸方向に離れた位置で、先端レール(250)の他方の側から先端レール(250)から延びる第2のカッター歯(262)を含む。カッター歯(260、262)は軸方向にオフセットされている。先端シュラウド(220)は、この形状で最初に製造することができ、あるいは、先端シュラウド本体の前縁の近くに反対側にカッター歯を有する使用済みの先端シュラウドから変更することもできる。デカルト座標で表される様々な先端シュラウド表面形状も提供される。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タービンブレード(200)先端シュラウド(220)であって、
エアフォイル(202)の半径方向外側端部(222)でエアフォイル(202)に結合するように構成された本体(227)であって、本体(227)は、前縁(229)と、前縁(229)の反対側の後縁(231)とを有する、本体(227)と、
本体(227)から半径方向に延びる先端レール(250)であって、先端レール(250)は、上流側(252)と、上流側(252)の反対側の下流側(254)とを有する、先端レール(250)と、
先端レール(250)の上流側(252)及び下流側(254)の一方から先端レール(250)から延び、本体(227)の前縁(229)に隣接する第1のカッター歯(260)と、
先端レール(250)の上流側(252)及び下流側(254)の他方から、第1のカッター歯(260)から軸方向に離れた位置で、先端レール(250)から延びる第2のカッター歯(262)と、
を含む、タービンブレード(200)先端シュラウド(220)。
【請求項2】
第1のカッター歯(260)が先端レール(250)の上流側(252)から延び、第2のカッター歯(262)が先端レール(250)の下流側(254)から延びている、請求項1に記載のタービンブレード(200)先端シュラウド(220)。
【請求項3】
第1のカッター歯(260)から軸方向に離れた位置が、先端レール(250)の軸方向長さの30%~50%の範囲内にある、請求項1に記載のタービンブレード(200)先端シュラウド(220)。
【請求項4】
タービンブレード(200)先端シュラウド(220)を修正する方法であって、
タービンブレード(200)先端シュラウド(220)の先端レール(250)の上流側(252)及び下流側(254)の選択された側から延びる第1のカッター歯(260)を除去するステップであって、第1のカッター歯(260)は、先端レール(250)の上流側(252)及び下流側(254)の他方の側から先端レール(250)から延びる第2のカッター歯(262)の反対側にある、前記ステップと、
先端レール(250)の上流側(252)及び下流側(254)のうち選択された側に、第2のカッター歯(262)から軸方向に離れた位置に第3のカッター歯を形成するステップと、
を含む方法。
【請求項5】
第1のカッター歯(260)及び第2のカッター歯(262)が、タービンブレード(200)先端シュラウド(220)の本体(227)の前縁(229)に隣接している、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
第2のカッター歯(262)が先端レール(250)の上流側(252)から延び、第3のカッター歯が先端レール(250)の下流側(254)から延びる、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
第2のカッター歯(262)から軸方向に離れた位置が、先端レール(250)の軸方向長さの30%~50%の範囲である、請求項4に記載の方法。
【請求項8】
タービンブレード(200)先端シュラウド(220)の本体(227)が、軸方向に反対に延びる一対のウィング(230)を含み、軸方向に反対に延びる一対のウィング(230)の少なくとも一方の一部を除去するステップをさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項9】
一対の軸方向に反対に延びるウィング(230)の少なくとも一方の部分を除去するステップが、より直線的な端面(272)形状からその端面(270)を丸めるステップを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
一対の軸方向に反対に延びるウィング(230)の少なくとも一方の部分を除去するステップが、直線状の端面(272)を形成するステップを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
タービンブレード(200)先端シュラウド(220)であって、
エアフォイル(202)の半径方向外側端部(222)においてエアフォイル(202)に結合するように構成された、軸方向に反対に延びる一対のウィング(230)であって、エアフォイル(202)は、負圧側(206)と、負圧側(206)の反対側の正圧側(204)と、正圧側(204)と負圧側(206)との間にまたがる前縁(208)と、前縁(208)の反対側で、正圧側(204)と負圧側(206)との間にまたがる後縁(210)と、を有する、一対のウィング(230)と、
軸方向に反対に延びる一対のウィング(230)から半径方向に延びる先端レール(250)であって、先端レール(250)は、下流側(254)と、下流側(254)の反対側の上流側(252)と、最前方かつ半径方向最外側の起点(280)とを有する、先端レール(250)と、を含み、
先端レール(250)の側面(252、254)は、表Iに示されるXYデカルト座標値の少なくとも一部に実質的に従った公称プロファイルを有する形状を有し、最前方及び半径方向最外側の点(280)を起点とする、ここで、デカルト座標値は、X値及びY値に距離単位で表される先端レール(250)軸方向長さを乗算することによって距離に変換可能な0%から100%の無次元値であり、X値及びY値は、先端レール(250)側面プロファイルを画定するために線で結ばれる、タービンブレード(200)先端シュラウド(220)。
【請求項12】
エアフォイル(202)及びタービンブレード(200)先端シュラウド(220)が第3ステージブレードの部品である、請求項11に記載のタービンブレード(200)先端シュラウド(220)。
【請求項13】
前縁表面(290)及び後縁表面(292)が、表IIに示されるX、Y、及びZ値のデカルト座標値の少なくとも一部に実質的に従った公称プロファイルを有する形状を有し、最前方及び半径方向外側の点(280)を起点とし、デカルト座標値は、先端レール(250)の軸方向長さを乗算することによって距離に変換可能な0%から100%の無次元値であり、X、Y、Z値は、互いに滑らかに結合されて、前縁表面(290)プロファイル及び後縁表面(292)プロファイルを形成する、請求項11に記載のタービンブレード(200)先端シュラウド(220)。
【請求項14】
タービンブレード(200)先端シュラウド(220)であって、
エアフォイル(202)の半径方向外側端部(222)でエアフォイル(202)に結合するように構成された、軸方向に反対に延びる一対のウィング(230)であって、エアフォイル(202)は、正圧側(204)と、正圧側(204)の反対側の負圧側(206)と、正圧側(204)と負圧側(206)との間にまたがる前縁(208)と、前縁(208)の反対側で、正圧側(204)と負圧側(206)との間にまたがる後縁(210)とを有する、一対のウィング(230)と、
軸方向に反対に延びる一対のウィング(230)から半径方向に延びる先端レール(250)であって、先端レール(250)は、下流側(254)と、下流側(254)の反対側の上流側(252)と、最前方かつ半径方向最外側の起点(280)と、を有する、先端レール(250)と、
表IIに示されるX、Y、及びZ値のデカルト座標値の少なくとも一部に実質的に従った公称プロファイルを有する形状を有し、最前方及び半径方向最外側の点(280)を起点とする、前縁表面(290)及び後縁表面(290)と、
を含み、
デカルト座標値は、先端レール(250)の軸方向長さを乗算することによって距離に変換可能な0%から100%の無次元値であり、X、Y、及びZ値は、互いに滑らかに結合されて前縁表面(290)プロファイル及び後縁表面(292)プロファイルを形成する、タービンブレード(200)先端シュラウド(220)。
【請求項15】
エアフォイル(202)及びタービンブレード(200)先端シュラウド(220)が第3ステージブレードの部品である、請求項14に記載のタービンブレード(200)先端シュラウド(220)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書に開示される主題は、ターボ機械(turbomachines:ターボマシン)に関する。より詳細には、本明細書に開示される主題は、軸方向にオフセットされたカッター歯を有するタービンブレード先端シュラウド、及び先端シュラウドのための関連する表面プロファイルに関する。先端シュラウドの修理方法も提供される。
【背景技術】
【0002】
いくつかのジェット機及び単純サイクル又は複合サイクル発電所システムは、その構成及び動作においてタービン、いわゆるターボ機械を採用している。これらのタービンの中には、動作中に流体の流れに曝されるエアフォイル(airfoils:翼、翼型)、例えば、タービンノズル、ブレード、翼型など(turbine nozzles, blades, airfoils, etc.)を採用しているものがある。これらのエアフォイルは、流体流と空気力学的に相互作用し、発電の一部として流体流からエネルギーを生成するように構成されている。例えば、推力を発生させるため、運動エネルギーを機械エネルギーに変換するため、及び/又は熱エネルギーを機械エネルギーに変換するためにエアフォイルを使用することができる。さらに、運転中、エアフォイルの半径方向外端にある先端シュラウドは、静止部品と相互作用して、高温の気体をエアフォイルに導く。このような相互作用とそれに伴うエネルギー変換により、先端シュラウドの空力特性(aerodynamic characteristic)は、システムやタービンの運転、性能、推力、効率、信頼性、出力に損失をもたらす可能性がある。また、先端シュラウドと固定部品との相互作用により、先端シュラウドにアンバランスが生じ、ブレードのクリープ寿命が短くなったり、前述の問題が拡大したりする可能性もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許出願公開2008/292466号明細書
【発明の概要】
【0004】
以下に記載するすべての態様、例及び特徴は、技術的に可能な任意の方法で組み合わせることができる。
【0005】
本開示の一態様は、タービンブレード先端シュラウドを提供する。タービンブレード先端シュラウド、エアフォイルの半径方向外側端部においてエアフォイルに結合するように構成された本体であって、該本体は、前縁と、該前縁の反対側の後縁とを有する、前記本体と、前記本体から半径方向に延びる先端レールであって、該先端レールは、上流側と、該上流側の反対側の下流側とを有する、前記先端レールと、前記先端レールの上流側及び下流側の一方から前記先端レールから延び、前記本体の前縁に隣接する第1のカッター歯と、前記第1のカッター歯から軸方向に離れた位置で、前記先端レールの上流側及び下流側の他方から前記先端レールから延びる第2のカッター歯とを含む。
【0006】
本開示の別の態様は、先行する態様のいずれかを含み、前記第1のカッター歯は、前記先端レールの上流側から延び、前記第2のカッター歯は、前記先端レールの下流側から延びる。
【0007】
本開示の別の態様は、先行する態様のいずれかを含み、前記第1のカッター歯から前記軸方向に離れた前記位置は、前記先端レールの軸方向長さの30%~50%の範囲内である。
【0008】
本開示の一態様は、タービンブレード先端シュラウドを修正する方法を提供する。本方法は、タービンブレード先端シュラウドの先端レールの上流側及び下流側の選択された側から延びる第1のカッター歯を除去する工程であって、第1のカッター歯は、先端レールの上流側及び下流側の他方の側から先端レールから延びる第2のカッター歯の反対側にある、前記工程と、前記第2のカッター歯から軸方向に離れた位置で、前記先端レールの上流側及び下流側の選択された側に第3のカッター歯を形成する工程と、を含む。
【0009】
本開示の別の態様は、先行する態様のいずれかを含み、前記第1のカッター歯及び前記第2のカッター歯は、前記タービンブレード先端シュラウドの前記本体の前縁に隣接している。
【0010】
本開示の別の態様は、先行する態様のいずれかを含み、前記第2のカッター歯は、前記先端レールの上流側から延び、第3のカッター歯は、前記先端レールの下流側から延びる。
【0011】
本開示の別の態様は、先行する態様のいずれかを含み、前記第2のカッター歯から軸方向に離れた前記位置は、前記先端レールの軸方向長さの30%~50%の範囲内である。
【0012】
本開示の別の態様は、先行する態様のいずれかを含み、タービンブレード先端シュラウドの本体は、軸方向に反対に延びる一対のウィング(a pair of opposed, axially extending wings)を含み、前記軸方向に反対に延びる一対のウィングの少なくとも一方の一部を除去する工程をさらに含む。
【0013】
本開示の別の態様は、先行する態様のいずれかを含み、前記一対の軸方向に反対に延びるウィングの少なくとも一方の前記一部を除去する工程は、より直線的な縁部表面形状からその縁部表面を丸める工程を含む。
【0014】
本開示の別の態様は、先行する態様のいずれかを含み、前記一対の軸方向に反対に延びるウィングの少なくとも一方の前記一部を除去する工程は、直線状の端面を形成する工程を含む。
【0015】
本開示の一態様は、タービンブレード先端シュラウドを提供する。タービンブレード先端シュラウドは、エアフォイルの半径方向外端でエアフォイルに結合するように構成された、軸方向に反対に延びる一対のウィングであって、エアフォイルは、負圧側と、負圧側の反対側の正圧側と、正圧側と負圧側との間にまたがる前縁と、前縁の反対側で、正圧側と負圧側との間にまたがる後縁とを有する、一対のエアフォイルと、軸方向に反対に延びる一対のウィングから半径方向に延びる先端レールと、を備え、先端レールは、下流側と、下流側の反対の上流側と、最前方及び半径方向最外側の起点(origin)と、を有し、先端レールの側面は、表Iに示されるX及びYのデカルト座標値の少なくとも一部に実質的に従った公称プロファイルを有する形状を有し、最前方及び半径方向最外側の点を起点とする、デカルト座標値は、X値及びY値に距離単位で表される先端レール軸方向長さを乗算することによって距離に変換可能な0%から100%の無次元値であり、X値及びY値は、先端レール側面プロファイルを定義するために線で結ばれている。
【0016】
本開示の別の態様は、先行する態様のいずれかを含み、エアフォイル及びタービンブレード先端シュラウドは、第3ステージブレードの部品である。
【0017】
本開示の別の態様は、先行する態様のいずれかを含み、前縁表面及び後縁表面は、表IIに規定されるX、Y、及びZ値のデカルト座標値の少なくとも一部に実質的に従った公称プロファイルを有する形状を有し、最前方及び半径方向最外側の点を起点とする、ここで、デカルト座標値は、0%から100%の無次元値であり、その値に先端レール軸方向長さを乗じることによって距離に変換可能であり、X、Y、Z値は、互いに滑らかに結合されて、前縁表面形状及び後縁表面形状を形成する。
【0018】
本開示の一態様は、タービンブレード先端シュラウドを提供する。タービンブレード先端シュラウドは、エアフォイルの半径方向外側端部においてエアフォイルに結合するように構成された、軸方向に反対に延びる一対のウィング(a pair of opposed, axially extending wings)であって、エアフォイルは、正圧側と、正圧側の反対の負圧側と、正圧側と負圧側との間にまたがる前縁と、前縁の反対側で、正圧側と負圧側との間にまたがる後縁とを有する、前記一対のエアフォイルと、前記軸方向に反対に延びる一対のウィングから半径方向に延びる先端レールであって、該先端レールは、下流側と、該下流側の反対の上流側と、最前方及び半径方向最外側の起点(forward-most and radially outermost origin)とを有する、先端レールと、表IIに示されるX、Y、及びZ値のデカルト座標値の少なくとも一部に実質的に従った公称プロファイルを有する形状を有し、最前方及び半径方向最外側の点を起点とする前縁表面及び後縁表面とを含み、デカルト座標値は、先端レールの軸方向長さを乗算することによって距離に変換可能な0%~100%の無次元値であり、X、Y、及びZ値は、互いに滑らかに接合されて、前縁表面プロファイル及び後縁表面プロファイルを形成する。
【0019】
本開示の別の態様は、先行する態様のいずれかを含み、エアフォイル及びタービンブレード先端シュラウドは、第3ステージブレードの部品(parts of a third stage blade)である。
【0020】
本開示の別の態様は、先行する態様のいずれかを含み、先端レールの側面は、表Iに示されるXYデカルト座標値の少なくとも一部に従って実質的に公称プロファイルを有する形状を有し、最前方及び半径方向外側の点を起点とし(originating at the forward-most and radially outermost origin)、デカルト座標値は、0%から100%の無次元値であり、X値及びY値に距離単位で表される(expressed in units of distance)先端レール軸方向長さを乗算することにより距離に変換可能であり、X値及びY値は、先端レール側面プロファイルを定義するために線で結ばれる。
【0021】
本開示において説明される2つ以上の態様は、要約において説明されるものを含め、本明細書において特に説明されない実施態様を形成するために組み合わされ得る。
【0022】
1つ又は複数の実施態様の詳細は、添付の図面及び以下の説明に記載されている。他の特徴、目的及び利点は、発明の詳細な説明及び図面、ならびに特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0023】
本開示のこれらの特徴及び他の特徴は、本開示の様々な実施形態を示す添付の図面と併せて取られる本開示の様々な態様の以下の詳細な説明からより容易に理解されるであろう。
【
図2】
図1のターボ機械と共に使用され得る4つのステージを有する例示的なガスタービン組立体の断面図を示す。
【
図3】本開示の様々な実施形態による、エアフォイルの半径方向外側端部に先端シュラウドを含む例示的なタービンブレードの概略三次元図を示す。
【
図4】本開示の様々な実施形態による、先端シュラウドの平面図を示す。
【
図5】本開示の他の実施形態による、先端シュラウドの平面図を示す。
【
図6】本開示の様々な実施形態による、修正される先行技術の先端シュラウドの平面図を示す。
【
図7】本開示の実施形態による、カッター歯と、任意選択で、先端シュラウドの1以上のウィングの一部とを除去することによって修正された先端シュラウドの平面図を示す。
【
図8】本開示の様々な実施形態による、先端レール上流側及び下流側表面プロファイルデータ点を含む先端シュラウドの平面図を示す。
【
図9】本開示の様々な実施形態による、前縁表面及び後縁表面のプロファイルデータ点を含む先端シュラウドの平面図を示す。
【0024】
本開示の図面は必ずしも縮尺通りではないことに留意されたい。図面は、本開示の典型的な態様のみを描写することを意図しており、したがって、本開示の範囲を限定するものとして考慮されるべきではない。図面において、同様の番号は、図面間の同様の要素を表す。
【発明を実施するための形態】
【0025】
最初の問題として、現在の技術を明確に説明するために、ターボ機械内の関連する機械構成要素に言及し説明するときに、特定の用語を選択することが必要になる。可能な限り、一般的な業界用語が使用され、その受け入れられた意味と一致する方法で採用される。特に断らない限り、このような用語は、本出願の文脈及び添付の特許請求の範囲と一致する広範な解釈が与えられるべきである。当業者であれば、特定の構成要素が複数の異なる用語又は重複する用語を用いて言及されることが多いことを理解するであろう。本明細書において単一の部品であると説明されるものは、別の文脈では複数の部品から構成されるものを含み、参照される場合がある。あるいは、本明細書において複数の構成要素を含むものとして説明されているものが、他の箇所では単一部品として言及されている場合もある。
【0026】
さらに、本明細書では、いくつかの説明的な用語が繰り返し使用される(used regularly)ことがあり、本節の冒頭でこれらの用語を定義しておくことが役立つはずである。これらの用語及びその定義は、特に否定されない限り、以下の通りである。本明細書で使用する「下流」及び「上流」は、タービンを通る作動流体やタービンブレードによる作動流体、又は、例えば、燃焼器を通る空気の流れやタービンの構成システムの1つを通る冷却水の流れなど、流体の流れに対する方向を示す用語である。「下流」という用語は流体の流れ方向に対応し、「上流」という用語は流れと反対方向を指す。ガスタービンを流れる流体の流れの中に配置される翼やシュラウドなどの構成部品は、流体の向かってくる流(oncoming flow of fluids)に最初に遭遇する構成部品の最前縁である「前縁」と、前縁とは反対側の「後縁」を有するものとして説明することができる。「前方」及び「後方」という用語は、これ以上具体的に説明することなく、方向を指し、「前方」はエンジンの前方又はコンプレッサ端部を指し、「後方」はエンジンの後方又はタービン端部を指す。
【0027】
中心軸に対して異なる半径方向位置に配置された部品を説明することがしばしば必要とされる。「半径(radial)」という用語は、軸に垂直な移動又は位置を指す。例えば、第1の部品が第2の部品よりも軸に近い位置にある場合、本明細書では、第1の部品が第2の部品よりも「半径方向内側(radially inward)」又は「インボード(inboard)」にあると述べる。一方、第1の構成要素が第2の構成要素よりも軸から遠くに存在する場合、本明細書では、第1の構成要素が第2の構成要素の「半径方向外側(radially outward)」又は「アウトボード(outboard)」にあると記載することができる。「軸(axial)」という用語は、軸A、例えばロータシャフト110に平行な移動又は位置を指す。最後に、「周(circumferential)」という用語は、軸の周りの移動又は位置(movement or position around an axis)を指す。このような用語は、タービンの中心軸に関連して適用されてもよいことが理解されよう。
【0028】
さらに、本明細書では、以下に説明するように、いくつかの説明的用語が規則的に使用される場合がある。「第1」、「第2」、及び「第3」という用語は、1つの構成要素を別の構成要素から区別するために互換的に使用され得、個々の構成要素の位置又は重要性を意味することを意図していない。
【0029】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明するためだけのものであり、本開示を限定することを意図するものではない。本明細書で使用される場合、単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈上明らかにそうでないことが示されない限り、複数形も含むことが意図される。さらに、本明細書において使用される場合、用語「含む(comprises)」及び/又は「含んでいる(comprising)」は、記載された特徴、整数、ステップ、操作、要素、及び/又は構成要素の存在を特定するが、1つ又は複数の他の特徴、整数、ステップ、操作、要素、構成要素、及び/又はそれらのグループの存在又は追加を排除するものではないことが理解されるであろう。「任意(optional)」又は「任意に(optionally)」は、その後に記述される事象又は状況が発生してもしなくてもよく、その記述が事象が発生する例と発生しない例を含むことを意味する。
【0030】
ある要素又は層が、他の要素又は層上に「ある(on)」、「係合されている(engaged to)」、「接続されている(connected to)」、又は「結合されている(coupled to)」と称される場合、それは、他の要素又は層上に直接、係合されているか、接続されているか、又は結合されているか、又は介在する要素又は層が存在してもよい。対照的に、ある要素が他の要素や層の上に「直接(directly on)」、「直接係合(directly engaged to)」、「直接接続(directly connected to)」、「直接結合(directly coupled to)」されていると呼ばれる場合、介在する要素や層が存在しないこともある。要素間の関係を説明するために使用される他の単語も、同様に解釈されるべきである(例えば、「間(between)」対「直接間(directly between)」、「隣接(adjacent)」対「直接隣接(directly adjacent)」など)。本明細書で使用される場合、用語「及び/又は」は、関連する列挙された項目の1つ又は複数の任意の及びすべての組み合わせを含む。
【0031】
本開示の様々な態様は、先端レールの上流側及び下流側の一方から先端レールから延び、本体の前縁に隣接して配置された第1のカッター歯を有するタービンブレード先端シュラウドに関する。先端シュラウドはまた、第1のカッター歯から軸方向に離れた位置で、先端レールの上流側及び下流側の他方から先端レールから延びる第2のカッター歯を含む。先端シュラウドは、当初この形状で製造することができる。あるいは、本明細書に記載の修正方法によれば、先端シュラウドを、先端シュラウド本体の前縁部近傍に反対方向のカッター歯(opposing cutter teeth)を有するように修正することができる。
【0032】
本開示の複数の態様は、デカルト座標の観点から表される先端シュラウド表面プロファイルを含み得る。先端レールは、本明細書で説明されるように、先端レールの側面、すなわちその上流側及び下流側の表面プロファイル、ならびに先端シュラウドの前縁表面プロファイル及び後縁表面プロファイルの基準点(reference point)として機能する、最前方起点及び半径方向最外縁起点を含む。表面プロファイルは、それぞれの表に記載されたX及びY、おそらくはZのデカルト座標値の少なくとも一部に実質的に従った公称プロファイルを有する形状として記載される。デカルト座標は、先端レールの最も前方で半径方向に最も外側の点を起点とする(originate at the forward-most and radially outermost origin of the tip rail)。
【0033】
デカルト座標値(Cartesian coordinate values)は、距離の単位で表現された特定の正規化パラメータ値によって値を乗算することによって距離に変換可能な0%から100%の無次元値である。すなわち、表の座標値は正規化パラメータのパーセンテージであるので、正規化パラメータの実際の所望の距離の乗算は、正規化パラメータのその実際の所望の距離を有する先端シュラウドについての表面プロファイルの実際の座標をレンダリングする。本明細書でさらに説明されるように、正規化パラメータは、先端レール軸方向長さLTR(
図4)を含み得る。したがって、先端レール表面形状の実際のX、Y、及びおそらくZの値は、特定のテーブル内の値に実際の所望の先端レール軸方向長さLTR(例えば、5.2センチメートル)を乗算することによってレンダリングすることができる。いずれにせよ、X値、Y値、及び提供される場合にはZ値は、滑らかな表面プロファイルを定義するために、線及び/又は円弧によって接続される。
【0034】
図面を参照すると、
図1は、発電のために使用され得る燃焼タービン又はガスタービン(GT)システム100(以下、「GTシステム100」という)の形態の例示的なターボ機械90の概略図である。GTシステム100は、圧縮機102と燃焼器104とを含む。燃焼器104は、燃焼領域105と燃料ノズルアセンブリ106とを含む。GTシステム100はまた、タービン108と、共通ロータ圧縮機/タービンシャフト110(以下、「ロータシャフト110」と称する)とを含む。非限定的な一実施形態では、GTシステム100は、General Electric Company,Greenville,S.C.で販売されている9F.05エンジンとすることができる。本開示は、任意の特定のGTシステムに限定されるものではなく、例えば、General Electric Companyの他のHA、F、B、LM、GT、TM及びEクラスのエンジンモデル、ならびに他社のエンジンモデルを含む他のエンジンに関連して実施することができる。さらに、本開示の教示は、必ずしもGTシステムのみに適用されるものではなく、他のタイプのターボ機械、例えば、蒸気タービン、ジェットエンジン、コンプレッサなどに適用することができる。
【0035】
図2は、
図1のGTシステム100と共に使用され得る4つのステージ(stages:段)L0~L3を有するタービン108の例示的な部分の断面図を示す。4つのステージは、L0、L1、L2、及びL3と称される。ステージL0は、第1ステージであり、4つのステージの中で(半径方向において)最小である。ステージL1は第2ステージであり、軸方向においてステージL0に隣接し、ステージL0の下流にある次のステージである。ステージL2は第3のステージで、軸方向で次のステージであり、ステージL1に隣接し、ステージL1の下流にある。ステージL3は4番目の最終のステージ(last stage)であり、(半径方向で)最大のステージである。4つのステージは、1つの非限定的な例として示されているだけであり、各タービン108は、4つよりも多いステージ又は4つよりも少ないステージを有していてもよいことを理解されたい。
【0036】
一組の静止ベーン又はノズル(stationary vanes or nozzles)112は、一組の回転ブレード114と協働して、タービン108の各ステージL0~L3を形成し、タービン108を通る流路の一部を画定する。各組の回転ブレード(rotating blades)114は、それらをロータシャフト110に円周方向に結合するそれぞれのロータホイール116に結合される。すなわち、複数の回転ブレード114は、各ロータホイール116に周方向に間隔をあけて機械的に結合されている。静止ノズル部115は、ロータシャフト110の周囲に周方向に間隔を置いて配置された静止ノズル112を含む。各ノズル112は、エアフォイル130と連結された少なくとも1つの端壁(又はプラットフォーム)120、122を含むことができる。図示の例では、ノズル112は、半径方向外側の端壁120と半径方向内側の端壁122とを含む。半径方向外側の端壁120は、ノズル112をタービン108のケーシング124に結合する。
【0037】
図1~2を参照すると、運転中、空気は圧縮機102を通って流れ、圧縮空気は燃焼器104に供給される。具体的には、圧縮空気は、燃焼器104と一体である燃料ノズルアセンブリ106に供給される。燃料ノズルアセンブリ106は、燃焼領域105と流路連通している。燃料ノズルアセンブリ106は、燃料源(
図1には示されていない)とも流路連通しており、燃料と空気を燃焼領域105に流す。燃焼器104は燃料に点火し燃焼させる。燃焼器104は、ガス流の熱エネルギーが機械的な回転エネルギーに変換されるタービン108と流路連通している。タービン108は、ロータシャフト110に回転可能に連結され、駆動される。圧縮機102もロータシャフト110に回転可能に連結される場合がある。例示的な実施形態では、複数の燃焼器104と燃料ノズルアセンブリ106が存在する。以下の議論では、特に断らない限り、各構成要素のうちの1つだけを議論する。回転ロータシャフト110の少なくとも一端は、圧縮機102又はタービン108のいずれかから軸方向に離れて延びていてもよく、発電機、負荷圧縮機、及び/又は別のタービンなどの負荷又は機械(図示せず)に取り付けられていてもよいが、これらに限定されない。
【0038】
図3は、ブレード200としての例示的なタービンロータブレード114を詳細に示す拡大透視図である。説明の便宜上、X軸が概ね軸方向に延び(すなわち、ロータシャフト110(
図1)の軸Aに沿って延び)、Y軸がロータシャフト110(
図1)の軸Aに対して概ね垂直に延び(円周平面を示す)、Z軸がロータシャフト110(
図1)の軸Aに対して、半径方向に延びる凡例が図面に提供され得る。
図3と比較して、凡例の矢印の方向は、正の座標値の方向を示す。
【0039】
ブレード200は、回転可能な(動的な:dynamic)ブレードであり、これは、タービン(例えば、タービン108)のステージにおいてロータシャフト110(
図1)に対して周方向に分散されたタービンロータブレード114のセットの一部であり得る。すなわち、タービンの運転中、作動流体(例えば、ガス又は蒸気)がブレードのエアフォイルを横切って向けられると、ブレード200は、ロータシャフト(例えば、ロータシャフト110)の回転を開始し、ロータシャフト110によって画定される軸Aを中心に回転する。ブレード200は、タービンのステージにおけるブレードのセットを形成するために、複数の類似の又は別個のブレード(例えば、ブレード200又は他のブレード)と結合する(締結具、溶接、スロット/溝などを介して機械的に結合する)ように構成されていることが理解される。
図2を参照すると、様々な非限定的実施形態において、ブレード200は、第1ステージ(L0)ブレード、第2ステージ(L1)ブレード、第3ステージ(L2)ブレード、又は第4ステージ(L3)ブレードを含むことができる。特定の実施形態では、ブレード200は、第3ステージ(L2)ブレードであり得る。様々な実施形態において、タービン108は、タービン108の第1ステージ(L0)のみに、又は第2ステージ(L3)のみに、又は第3ステージ(L2)のみに、又は第4ステージ(L3)のみに、一組のブレード200を含むことができる。
【0040】
図3に戻ると、ブレード200は、正圧側204(この図では閉塞されている)及び正圧側204の反対側の負圧側206を有するエアフォイル202を含むことができる。ブレード200はまた、正圧側204と負圧側206との間にまたがる前縁208と、前縁208の反対側で、正圧側204と負圧側206との間にまたがる後縁210とを含むことができる。前述のように、エアフォイル202の正圧側204は一般に上流側を向いており、負圧側206は一般に下流側を向いている。
【0041】
図示されているように、ブレード200のエアフォイル202は、根元端212のプラットフォームから半径方向外端222まで延びている。根元端212は、正圧側204、負圧側206、前縁208及び後縁210に沿ってエアフォイル202と連結することができる。より詳細には、ブレード200は、根元端212においてエンドウォール213に結合され、その先端端又は半径方向外側端222においてタービンブレード先端シュラウド220(以下、「先端シュラウド220」)に結合されたエアフォイル202を含む。先端シュラウド220は、本開示の実施形態に従って変更されたものとして図示されている。
【0042】
エンドウォール213は、
図3ではダブテール(dovetail:蟻溝)224を含むように図示されているが、エンドウォール213は、ロータシャフト110に接続するための任意の適切な構成を有することができる。根元端212は、ダブテール224を介して、タービンロータシャフト(例えば、ロータシャフト110)の嵌合スロット(例えば、ダブテールスロット)に嵌合し、他のブレード200の隣接する構成要素と嵌合するように構成されている。根元端212は、エアフォイル202の半径方向内側に位置し、ロータシャフトに対して任意の相補的な構成に形成されることが意図されている。
【0043】
様々な実施形態において、ブレード200は、エアフォイル202の半径方向内側端部226に近接するフィレット214を含み、フィレット214は、エアフォイル202と根元端212のプラットフォームとを接続する。フィレット214は、従来のMIG溶接、TIG溶接、ろう付けなどを介して形成され得る溶接又はろう付けフィレットを含み得る。フィレット214は、インベストメント鋳造プロセス又は定義と一体であるような形態を含むことができる。
【0044】
図4は、本開示の実施形態による、先端シュラウド220の平面図を示す。
図3及び
図4を集合的に参照すると、先端シュラウド220は、半径方向外側端部222においてエアフォイル202に結合するように構成された本体227を含む。例えば、本体227は、エアフォイル202の正圧側204、負圧側206、前縁208及び後縁210に沿って結合し得る。本体227は、前縁229と、前縁229の反対側の後縁231とを有する。
【0045】
様々な実施形態において、ブレード200は、エアフォイル202の半径方向外側端部222に近接するフィレット228を含み、フィレット228はエアフォイル202と先端シュラウド220とを接続する。フィレット228は、従来のMIG溶接、TIG溶接、ろう付けなどを介して形成することができる溶接又はろう付けフィレットを含むことができる。フィレット228は、インベストメント鋳造プロセス又は定義(investment casting process or definition)と一体であるような形態を含み得る。特定の実施形態において、フィレット214及び/又は228は、空気力学的効率を高めるために、形状、輪郭などを有することができる。
【0046】
先端シュラウド220、より詳細には本体227は、(例えば、フィレット228を介して)エアフォイル202の半径方向外側端部222においてエアフォイル202に結合するように構成された、軸方向に反対に延びる一対のウィング230を含み得る。より詳細には、先端シュラウド220は、上流側ウィング232及び下流側ウィング234を含み得る。上流側ウィング232は、エアフォイル202の正圧側204を越えて先端レール250から概ね円周方向に離れて延びており、下流側ウィング234は、エアフォイル202の負圧側206を越えて先端レール250から概ね円周方向に離れて延びている。上流側ウィング232は、ロータシャフト110(
図1)の軸Aから概ね半径方向外側に向いた半径方向外面236と、ロータシャフト110(
図1)の軸Aに向かって概ね半径方向内側に向いた半径方向内面238(図示せず、破線)とを含む。同様に、下流側ウィング234は、ロータシャフト110(
図1)の軸Aから概ね半径方向外側に向いた半径方向外面240と、ロータシャフト110(
図1)の軸Aに向かって概ね半径方向内側に向いた半径方向内面242(図示せず、破線)とを含む。
【0047】
先端シュラウド220は、本体227から半径方向に延びる先端レール250を含む。先端レール250は、上流側252と、上流側252の反対側の下流側254とを有する。先端レール250の上流側252は、エアフォイル202の正圧側204に向かって概ね円周方向に面し、上流側ウィング232の半径方向外面236と滑らかに融合する(melds smoothly with radial outer surface 236 of upstream side wing 232)。同様に、先端レール250の下流側254は、概ね円周方向にエアフォイル202の負圧側206に面し、下流側ウィング234の半径方向外面240と滑らかに融合する。
【0048】
先端シュラウド220はまた、先端レールの上流側252(図示のとおり)及び下流側254のうちの一方から先端レール250から延び、本体227の前縁229に隣接して配置された第1のカッター歯260を含む。先端シュラウド220はまた、第1のカッター歯260から軸方向に離れた位置で、先端レール250の上流側252及び下流側254の他方(図示の通り)から先端レール250から延びる第2のカッター歯262を含む。すなわち、第2のカッター歯262は、先端レール250に沿った軸方向(Y方向)において、第1のカッター歯260から間隔をあけて配置されている。したがって、カッター歯260,262は、先端レール250に沿って軸方向にオフセットしている。第1のカッター歯260から軸方向に離れている位置は、例えば、先端シュラウド220のバランスをとるため、及び/又は先端シュラウド220のクリープ寿命を延ばすために、所望の任意の距離であってよい。各カッター歯260、262は、所望の長さに沿って先端レール250の幅を増大させる、先端レール250からの材料の任意の形態の突出を含み得る。したがって、各カッター歯260、262は、質量を増加させ、摩耗に対する抵抗を増加させる。
【0049】
1つの例示的な実施例では、第1のカッター歯260から軸方向に離れている第2のカッター歯262の位置は、先端レール軸方向長さLTRの30%~50%の範囲内とすることができる。カッター歯260、262間の距離は、例えば、カッター歯260の軸方向後方端266からカッター歯262の軸方向前方端268まで測定することができる。
図4において、第1のカッター歯260は、先端レール250の上流側252から延び、第2のカッター歯262は、先端レール250の下流側254から延びている。
図5は、第1のカッター歯260が先端レール250の下流側254から延び、第2のカッター歯262が先端レール250の上流側252から延びる代替実施形態を示す。
【0050】
図4及び
図5の先端シュラウド220は、本明細書で図示及び説明するように製造することができる。他の実施形態では、先端シュラウド220は、異なる配列のカッター歯を有する既存の先端シュラウドから修正することができる(can be modified)。
図4、
図6、及び
図7を参照して、タービンブレード先端シュラウドを改造する方法を説明する。
図6は、本方法が適用される例示的な先行技術の先端シュラウド20の平面図である。本明細書では、特定の先行技術の先端シュラウド20について説明するが、本開示の教示は、この特定の先端シュラウドに限定されるものではなく、現在知られている又は後に開発される多種多様な先端シュラウドに適用することができることが強調される。
【0051】
先端シュラウド20は、本体27を含み、この本体27は、その半径方向外側端部において(このページにおける)エアフォイルに結合するように構成された、軸方向に反対に延びる一対のウィング30を含み得る。より詳細には、先端シュラウド20は、上流側ウィング32及び下流側ウィング34を含むことができる。上流側ウィング32は、エアフォイルの正圧側にわたって先端レール50から概ね円周方向に離れるように延び、下流側ウィング34は、エアフォイル(図示せず)の負圧側206にわたって先端レール50から概ね円周方向に離れるように延びる。
【0052】
図6の実施例では、先端シュラウド20は、先端シュラウド20の本体27の前縁29に隣接して互いに反対方向の(opposing one another)カッター歯60、62を有する先端レール50を含む。第1のカッター歯60は、その上流側52から先端レール50から延びており、第2のカッター歯62は、その下流側54から先端レール50から延びている。したがって、カッター歯60、62は、先端レール50に対して反対側(opposite one another )となる。
【0053】
タービン108(
図1)のタービンブレード200に先端シュラウド20を使用すると、先端シュラウドのバランスが崩れることがあり、これによりクリープ寿命が短くなり、及び/又は先端シュラウド及びタービンの空力性能に悪影響を及ぼすことがある。タービンブレード200を交換したり、先端シュラウド20を交換したりするのではなく、先端シュラウド、より詳細にはその上のカッター歯の位置を修正することによって、タービンシュラウドのバランスを戻し、クリープ寿命を延ばすことができることが発見された。
【0054】
図7は、先端シュラウド20を修正する方法の一部を示す平面図である。先端シュラウド20は多くの方法で修正され得る。本開示の実施形態によれば、カッター歯60、62のうちの1つが、先端レール50の選択された側から除去されてもよい。すなわち、先端シュラウド20は、先端シュラウド20の先端レール50の上流側52及び下流側54の選択された側から延びる選択されたカッター歯60又は62を除去することによって変更されてもよい。説明の目的だけのために、選択された側を下流側54とし、除去のために選択されたカッター歯としてカッター歯62を参照する。ここでは、下流側54のカッター歯62(
図6)が除去され、上流側52のカッター歯60が残る。認識されるように、他方のカッター歯60は、代替的に除去され得る。カッター歯62は、例えば機械加工、切削など、現在知られている又は後に開発される技術を使用して除去することができる。
【0055】
図6及び
図7を比較することによって観察されるように、カッター歯62の除去に加えて、本方法は、軸方向に反対に延びる一対のウィング32、34の少なくとも一方の一部を除去することを任意に含み得る。非限定的な一例では、ウィング32、34の一部を除去することは、(例えばウィング32の)エッジ面(edge surface)70を、より直線的な端面プロファイル70(
図6に示す)から、
図7の丸みを帯びた前縁面(rounded leading edge surface)270に丸めることを含み得る。別の非限定的な例では、ウィング32、34の一部を除去することは、(
図6に示されるように)ウィング34の尖った後縁表面(pointed trailing edge surface)72の代わりに(例えば、ウィング34において)直線状の縁表面(linear edge surface)272を形成することを含み得る。
【0056】
1つ以上のウィング32、34の一部を除去する特定の例が図示されているが、1つ以上のウィング32、34は、多数の代替的な方法で変更され得ることが認識されるであろう。部分の除去は、破損した部分の除去、使用後の重量のバランス調整、クリープ寿命の延長、空気力学の改善など、他の多くの理由の中でも任意の理由で行うことができる。
【0057】
図4は、本開示の実施形態による、追加の修正後(after additional modification)の先端シュラウド220を示す。より詳細には、
図4は、
図7の先端シュラウド20に新たなカッター歯262を形成した後の先端シュラウド220を示す。カッター歯262は、先端レール250の上流側252及び(図示された)下流側254の選択された側に、残りの(第1の)カッター歯60とは反対側の、現在は番号が変更された残りのカッター歯260から軸方向に離れた位置に形成される。説明の便宜上、
図4の実施形態では、選択された側は下流側254である。その結果、カッター歯260(
図6では60と表示)は、先端レール220の上流側252(
図6では52)から延び、新しいカッター歯262は、先端レール250の下流側254(
図6では54)から延びる。
【0058】
図5及び
図6を参照すると、代替的な実施形態では、カッター歯60が上流側52から除去され、カッター歯60の位置から軸方向に間隔を空けて上流側252に新たなカッター歯260が追加され得ることが認識されよう。この場合、選択された側は上流側52である。
【0059】
図8及び
図9は、特定の表面プロファイルを規定するデータ点のセットが重ね合わされた先端シュラウド220の平面図を示す。図面に図示されたデータ点は、概略的に表されたものであり、以下に説明する表のデータ点と一致しない場合がある。
図4~5、
図8、及び
図9に示すように、先端レール250はまた、その軸方向前方端部に設けられた前方最端部及び半径方向最外端部の起点(点)280と、その軸方向後方端部に設けられた後方最端部及び半径方向最外端部の起点(点)282とを含む。最前方及び半径方向最外側の起点280、282は、本明細書で説明する特定の表面プロファイルの原点(an origin)として機能し得る。
図4、
図5、
図8、及び
図9に示すように、「先端レール軸方向長さLTR」は、最も前方かつ半径方向外側の起点280と最も後方かつ半径方向外側の起点282との間の距離である。
【0060】
次に、
図8及び
図9を 参照して、本開示の実施形態による先端シュラウド220の様々な表面プロファイルを説明する。表面プロファイルはそれぞれ、表I及び表IIにリストされたX、Y座標、及びおそらくはZ座標の形態で特定される。表I~IIのX、Y、及びZ座標値は、0%~100%の値で正規化又は無次元化された形態(normalized or non-dimensionalized form)で表されているが、パーセント及び割合が維持される限り、値のいずれか又はすべてが代わりに距離単位で表され得ることは明らかであろう。表I-IIのいずれかのX、Y、Z値を、インチ又はメートルなどの距離単位で、関連する起点(例えば、先端レール250上の起点280)からの実際のそれぞれのX、Y又はZ座標値に変換するには、表I-IIで与えられる無次元値に正規化パラメータ値を乗算することができる。前述のように、本明細書で使用する正規化パラメータは、先端レール軸方向長さLTRである。いずれにせよ、実際のX、Y、Z値を、表面プロファイルに応じて滑らかに続く円弧又は直線(smooth continuing arcs or lines)で接続することにより、各表面プロファイルを確認することができ、その結果、様々な公称先端シュラウド表面プロファイルを形成することができる。
【0061】
表I~IIの値は、アンビエント条件、非動作条件、又は非高温条件(ambient, non-operating, or non-hot conditions)における先端シュラウド220の様々な公称表面プロファイルを決定するために生成され、小数点以下3桁まで示された非次元化値であり、いかなるコーティングも考慮していないが、実施形態は他の条件及び/又はコーティングを考慮し得る。典型的な製造公差及び/又はコーティングの厚さを考慮するために、±値を表I-IIに記載された値に加えることができる。一実施形態では、約10~20%の公差を適用することができる。例えば、先端レール表面プロファイルのX座標に適用される約10~20パーセントの公差は、低温又は室温での表面プロファイル範囲を定義することができる。本明細書で具体化されるような先端シュラウド表面形状は、機械的及び空気力学的機能を損なうことなく、この範囲の変動に対して堅牢(robust:ロバスト)である。
【0062】
表面プロファイルは、動作に障害を与えることなく、幾何学的などにより大きく又は小さくスケーリングすることができる。このようなスケーリングは、正規化/非次元化値に共通のスケーリング係数(すなわち、正規化パラメータの実際の所望の距離)を乗算することによって容易にすることができ、この値は、例えば、所与の先端レール軸方向長さの先端シュラウドに元々使用されていたかもしれない距離単位よりも大きい数又は小さい数であってもよい。例えば、表Iの無次元化された値は、関連する正規化されたパラメータの2、0.5、又は任意の他の所望のスケーリング係数によって一様に乗算され得る。様々な実施形態において、X、Y、及びZ距離は、スケールアップ又はスケールダウンした先端シュラウドを提供するために、同じ定数又は数値(例えば、先端レール軸方向長さLTR)の関数としてスケーリング可能である。あるいは、値は、より大きい又はより小さい所望の定数によって乗算され得る。
【0063】
表I~IIのデカルト値は所定の位置における座標値を提供するが、各表に規定されたデカルト座標値の一部のみを採用してもよい。1つの非限定的な例では、
図8を参照すると、先端レール側表面のプロファイルは、表Iに定義されたX及びY座標値の一部、例えば点5から16までを使用することができる。表I-IIに規定されたX、Y、Zのデカルト座標値のどの部分を採用してもよい。
【0064】
図8は、上流側側面252及び下流側側面254の少なくとも一部を含む、先端レール側面のプロファイルを規定する多数のX及びY座標点を示す。この実施形態では、先端レール250の側面252、254は、表I(下記)に規定されたX及びYのデカルト座標値の少なくとも一部に実質的に従った公称プロファイル(nominal profile)を有する形状を有し、最前方及び半径方向最外側の点280を起点とする。デカルト座標値は、X及びYに、距離単位で表される先端レール軸方向長さLTRを乗算することによって、距離に変換可能な0%から100%の無次元値(non-dimensional values)である。ここでも、X及びY座標の正規化パラメータは、先端レール250の先端レール軸方向長さLTRである。スケールアップ又はスケールダウンする場合、表IのX及びY座標値に先端レール250の所望の先端レール軸方向長さLTRを乗じて、先端シュラウド側表面形状の対応する実際のX及びY座標値を特定することができる。集合的に、作成された実際のX座標値及びY座標値は、本開示の実施形態に従って、先端シュラウドの任意の所望のサイズにおける、先端レール側面プロファイルを特定する。
図8に示すように、X値及びY値は、先端レール側面プロファイルを定義するために線で結ばれてもよい。
【0065】
先端レール側面プロファイル[無次元化値]
【表I】
【0066】
別の実施形態では、先端シュラウド220は、本明細書において表IIに関連して説明されるように、前縁表面及び後縁表面のプロファイルも含み得る。
図9は、前縁表面290及び後縁表面292のデータ点を示す先端シュラウド220の平面図である。当該分野で理解されるように、隣接するブレード200(
図3)上の隣接する先端シュラウド220の前縁表面290及び後縁表面292は、集合的に、例えば、ウィング230、234を介して、タービン108(
図1)内の高温ガス経路のための半径方向内側表面を画定するように嵌合する。
【0067】
前縁表面290及び後縁表面292は、表II(下記)に規定されるX、Y、Z値のデカルト座標値の少なくとも一部に実質的に従った公称プロファイルを有し、最前方及び半径方向最外側の点280を起点とする形状を有することができる。デカルト座標値は、0%から100%の無次元値であり、先端レールの軸方向長さLTRを乗じることによって距離に変換される。すなわち、X、Y、Z座標の正規化パラメータは、先端レール軸方向長さLTRと同じである。スケールアップ又はスケールダウンする場合、表IIのX、Y、Z座標値に実際の所望の先端レール軸方向長さLTRを乗じて、前縁及び後縁表面形状の対応する実際のX、Y、Z座標値を特定することができる。実際のX、Y座標値を互いに滑らかに結合して、前縁表面形状及び後縁表面形状を形成することができる。
【0068】
前縁表面及び後縁表面プロファイル[無次元化値]
【表II】
【0069】
本開示の他の実施形態は、本明細書に記載される表面プロファイルの任意の組み合わせを含み得る。すなわち、表Iの表面プロファイルは、表IIの表面プロファイルと共に使用することができ、その逆も同様である。
【0070】
それぞれの表の[X、Y、Z]データ点は、先端シュラウドに適切な曲面を生成する現在知られている又は後に開発される任意の曲線フィッティング技法を使用して、それぞれの先端レール上流側、先端レール下流側、先端シュラウド前縁及び/又は先端シュラウド後縁の表面プロファイルを形成するために、互いに滑らかに(線及び/又は円弧で)結合され得る。曲線フィッティング技術には、外挿、補間、平滑化、多項回帰、及び/又は他の数学的曲線フィッティング関数(extrapolation, interpolation, smoothing, polynomial regression, and/or other mathematical curve fitting functions)が含まれるが、これらに限定されない。カーブフィッティング技法は、手動で、及び/又は、例えば、統計的及び/又は数値解析ソフトウェア(statistical and/or numerical-analysis software)を通してコンピュータ的(computationally)に実行することができる。
【0071】
開示された表面プロファイルは、例えば、クリープ又は他の摩耗に対処するための再調整(rebalancing:リバランス)によるタービンの寿命及び信頼性の向上、並びに/又は正規化された空気力学的及び機械的ブレード又は先端シュラウド荷重を達成するための独自の形状を提供する。表I-IIに定義された開示された点の位置により、GTシステム100又は他の適切なタービンシステムが効率的、安全かつ円滑に運転される。また、タービン108(
図1)の他のステージ間の相互作用、空気力学的効率、及び正規化された空気力学的及び機械的ブレード又はエアフォイル荷重(mechanical blade or airfoil loadings)が、スケーリングされたタービンにおいて維持される限り、前述のように、先端シュラウド220の任意のスケールを採用することができる。
【0072】
本明細書で説明される先端シュラウド220の1つ以上の表面形状及び軸方向にオフセットされたカッター歯260、262は、GTシステム100全体の信頼性及び効率を向上させる。先端シュラウド220の1つ以上の表面形状は、すべての空気力学的要件及び応力要件(aeromechanical and stress requirements)も満たす。
【0073】
本開示の装置及びデバイスは、任意の特定のターボ機械、エンジン、タービン、ジェットエンジン、発電システム、又は他のシステムに限定されず、航空機システム、発電システム(例えば、単純サイクル、複合サイクル)、及び/又は他のシステム(例えば、原子炉)などのターボ機械と共に使用され得る。さらに、本開示の装置は、本明細書に記載される装置及びデバイスの効率向上の恩恵を受け得る、本明細書に記載されない他のシステムと共に使用され得る。
【0074】
本明細書及び特許請求の範囲を通して使用される近似的な表現は、それが関連する基本的な機能の変化をもたらすことなく許容可能に変化し得る任意の定量的表現を修正するために適用され得る。したがって、「約(about)」、「凡そ(approximately)」、「実質的に(substantially)」などの用語によって修正される値は、指定された正確な値に限定されるものではない。少なくともいくつかの例では、近似的な表現は、値を測定するための機器の精度に対応することがある。本明細書及び特許請求の範囲全体を通じて、範囲の限定は組み合わされ、及び/又は交換される場合がある。このような範囲は、文脈又は文言がそうでないことを示さない限り、特定され、そこに含まれるすべてのサブ範囲を含む。範囲の特定の値に適用される「約」は、両端値に適用され、値を測定する計器の精度に依存しない限り、記載された値の±10%を示す場合がある。
【0075】
以下の特許請求の範囲における全てのミーンズプラスファンクション構成要素またはステッププラスファンクション構成要素の対応する構造、材料、行為、及び等価物は、具体的に特許請求されるように、他の特許請求される要素と組み合わせて機能を実行するための任意の構造、材料、又は行為を含むことを意図している。本開示の説明は、例示及び説明の目的で提示されたが、開示された形態での開示について網羅的又は限定的であることを意図するものではない。本開示の範囲及び精神から逸脱することなく、多くの修正及び変形が当業者には明らかであろう。実施形態は、本開示の原理及び実際的な適用を最もよく説明するために、また、当業者であれば、企図される特定の用途に適するように様々な変更を伴う様々な実施形態について本開示を理解することができるように、選択され、説明された。
【符号の説明】
【0076】
20:先端シュラウド 27:本体 30:ウィング 32:上流側ウィング 34:下流側ウィング 50:先端レール 52:上流側 54:下流側 60:カッター歯 70:エッジ面 72:尖った後縁表面 90:ターボ機械 100:ガスタービン(GT)システム 102:圧縮機 104:燃焼器 105:燃焼領域 106:燃料ノズルアセンブリ 108:タービン 110:ロータシャフト 112:ノズル 114:回転ブレード 115:静止ノズル部 116:ロータホイール 120:半径方向外側の端壁 122:半径方向内側の端壁 124:ケーシング 130:エアフォイル 200:タービンブレード 202:エアフォイル 204:正圧側 206:負圧側 208:前縁 210:後縁 212:根元端 213:エンドウォール 214:フィレット 220:先端シュラウド 222:半径方向外側端部 224:ダブテール 226:半径方向内側端部 227:本体 228:フィレット 229:前縁 230:ウィング 231:後縁 232:上流側ウィング 234:下流側ウィング 236:半径方向外面 238:半径方向内側側面 240:半径方向外側側面 242:半径方向内面 250:先端レール 252:上流側 254:下流側 260:第1のカッター歯 262:第2のカッター歯 266:軸方向後方端 268:軸方向前方端 270:丸みを帯びた前縁面 272:直線状のエッジ面 280、282:起点 290:前縁表面 292:後縁表面
【国際調査報告】