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特表2024-513463回転角測定システムを初期化する方法および回転角測定システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-25
(54)【発明の名称】回転角測定システムを初期化する方法および回転角測定システム
(51)【国際特許分類】
   G01D 5/245 20060101AFI20240315BHJP
   G01D 5/244 20060101ALI20240315BHJP
【FI】
G01D5/245 W
G01D5/244 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023561632
(86)(22)【出願日】2021-04-07
(85)【翻訳文提出日】2023-11-28
(86)【国際出願番号】 EP2021059017
(87)【国際公開番号】W WO2022214167
(87)【国際公開日】2022-10-13
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517258925
【氏名又は名称】フラバ ベスローテン ヴェンノーツハップ
【氏名又は名称原語表記】FRABA B.V.
【住所又は居所原語表記】Jan Campertstraat 11,6416 SG Heerlen,Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】110002664
【氏名又は名称】弁理士法人相原国際知財事務所
(72)【発明者】
【氏名】フォルカー, ハノ
【テーマコード(参考)】
2F077
【Fターム(参考)】
2F077AA28
2F077AA39
2F077NN02
2F077NN17
2F077NN24
2F077PP13
2F077QQ17
(57)【要約】
【要約】
本発明は、回転角測定システム(10)を初期化する方法および対応する初期化ユニット(38)を有する回転角測定システム関し、回転角測定システムを初期化するために、ステータユニット(20)に対するロータユニット(18)の規定の初期化角度位置を設定して、ステータユニットに対するロータユニットの相対回転を、(360°/N)部分回転の回数で示す格納された部分回転の実計数値(Un)を読み出し、ロータユニットがステータユニットに対して1回転全体のうちのいずれの(360°/N)部分区間に位置するかを示す実部分区間値(HSn)を、部分回転の実計数値に基づいて決定して、実部分区間値が規定の初期化角度位置に割り当てられた目標部分区間値(HS1~HS4)と一致しないときに、格納された実部分区間値をインクリメントまたはデクリメントする。これにより、確実かつ簡単に初期化可能な回転角測定システムが提供される。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転角測定システム(10)を初期化する方法であって、
ステータユニット(20)に対するロータユニット(18)の規定の初期化角度位置を設定するステップと、
部分回転の実計数値(Un)を、データ格納装置(32)から読み出すステップであって、前記部分回転の実計数値(Un)は、前記ステータユニット(20)に対する前記ロータユニット(18)の相対回転を、(360°/N)部分回転(ただし、N=2n(n=1、2、3、…))の回数で示すものであるステップと、
前記ロータユニット(18)が前記ステータユニット(20)に対して、1回転全体のうちのいずれの(360°/N)部分区間に位置するかを示している実部分区間値(HSn)を、前記部分回転の実計数値(Un)から決定するステップと、
前記実部分区間値(HSn)が、前記規定の初期化角度位置に割り当てられた目標部分区間値(HS1~HS4)と一致しないときに、前記データ格納装置(32)に格納された前記実部分区間値(HSn)をインクリメントまたはデクリメントするステップと、を備える方法。
【請求項2】
前記回転角測定システム(10)を初期化する方法において、前記ステータユニット(20)に対する前記ロータユニット(18)の前記規定の初期化角度位置を設定するステップは、
前記ステータユニット(20)に対する前記ロータユニット(18)の回転運動を開始するステップと、
前記ステータユニット(20)に対する前記ロータユニット(18)の相対的な角度位置を示す実角度位置値(Wn)を決定するステップと、
前記決定された実角度位置値(Wn)を、前記規定の初期化角度位置に割り当てられた初期化角度位置値(W1~W4)と比較するステップと、を含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記回転角測定システム(10)を初期化する方法において、
前記規定の初期化角度位置を設定した後に、ウィーガンド・マルチターン・センサ(28)において生成された最後のウィーガンドパルスの極性を示す実パルス極性値(PPn)を、前記データ格納装置(32)から読み出して、
読み出した前記実パルス極性値(PPn)を、設定された前記初期化角度位置に割り当てられた目標パルス極性値(PP1~PP4)と比較して、
前記実パルス極性値(PPn)が、設定された前記初期化角度位置に割り当てられた前記目標パルス極性値(PP1~PP4)と一致しないときに、前記ロータユニット(18)を、次の初期化角度位置に回転する、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
シャフト(12)の回転運動を検出する回転角測定システム(10)であって、
前記シャフト(12)と共に回転するように取り付けられるように設計され、複数の永久磁石からなる励磁磁石(24a~24d)を有する回転可能なロータユニット(18)と、
ウィーガンド・マルチターン・センサ(28)、データ格納装置(32)、および評価ユニット(36)を有する固定されたステータユニット(20)と、
前記ステータユニット(20)に対する前記ロータユニット(18)の角度位置を検出可能なシングルターン・センサ・ユニット(29)と、を備え、
前記評価ユニット(36)は、前記ウィーガンド・マルチターン・センサ(28)、前記シングルターン・センサ・ユニット(29)、および前記データ格納装置(32)に接続されており、
前記ステータユニット(20)に対する前記ロータユニット(18)の相対回転を、(360°/N)部分回転(ただし、N=2n(n=1、2、3、…))の回数で示す部分回転の実計数値(Un)および前記ステータユニット(20)に対する前記ロータユニット(18)の相対的な角度位置を示す実角度位置値(Wn)を決定して、決定された前記部分回転の実計数値(Un)および決定された前記実角度位置値(Wn)を前記データ格納装置(32)に格納するように設計されており、
初期化ユニット(38)が提供されて、目標部分区間値(HS1~HS4)があらかじめ決定され、前記初期化ユニット(38)は、
前記データ格納装置(32)から前記部分回転の実計数値(Un)を読み出して、
前記部分回転の実計数値(Un)に基づいて、前記ロータユニット(18)が前記ステータユニット(20)に対して1回転のうちのいずれの(360°/N)部分区間に位置するかを示す実部分区間値(HSn)を決定して、
前記実部分区間値(HSn)が規定の前記目標部分区間値(HS1~HS4)と一致しないときに、前記データ格納装置(32)に格納された前記部分回転の実計数値(Un)をインクリメントまたはデクリメントする、ように設計される回転角測定システム(10)。
【請求項5】
前記ロータユニット(18)は、少なくとも4つの永久磁石からなる励磁磁石(24a~24d)を備える、請求項4に記載の回転角測定システム(10)。
【請求項6】
前記ロータユニット(18)が第1アセンブリ(19)により構成され、前記ステータユニット(20)が第2アセンブリ(21)により構成され、前記第1アセンブリ(19)および前記第2アセンブリ(21)は、前記シャフト(12)に順次取り付け可能である、請求項4または5に記載の回転角測定システム(10)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転角度測定システムを初期化する方法、およびシャフトの回転運動を検出する回転角度測定システムに関し、シャフトと共に回転するように取り付けられるように設計されており、複数の永久励磁磁石を有する回転可能なロータユニットと、ウィーガンド・マルチターン・センサ、データ格納装置および評価ユニットを有する固定されたステータユニットと、ステータユニットに対するロータユニットの角度位置を検出することができるシングルターン・センサ・ユニットと、を備える。評価ユニットは、ウィーガンド・マルチターン・センサ、シングルターン・センサ・ユニットおよびデータ格納装置に接続されており、ステータユニットに対するロータユニットの相対回転を、(360°/N)部分回転(ただし、N=2n(n=1、2、3、…))の回数で示す部分回転の実計数値およびステータユニットに対するロータユニットの相対的な角度位置を示す実角度位置値を決定して、決定した部分回転の実計数値および決定した実角度位置値をデータ格納装置に格納するように設計されている。
【背景技術】
【0002】
このような回転角測定システムは、従来技術において周知であり、特に、機械、プラント、または車両における電気モータ、特にサーボモータを制御および監視するために使用される。回転角測定システムは、しばしば、角度測定装置、回転角センサ、またはロータリーエンコーダとも称される。
【0003】
ウィーガンド・マルチターン・センサを有する回転角測定システム、特に、ロータユニットとステータユニットとが別個のアセンブリで構成されている回転角測定システムでは、回転角測定システムの輸送および設置中に、永久励磁磁石を有するロータユニットが、ウィーガンド・マルチターン・センサを有するステータユニットに対して不意に動くことで、ウィーガンド・マルチターン・センサが意図しない計数パルスを生成する可能性がある。これにより、一般に回転角測定システムの外部電源がなくても、データ格納装置内に格納された部分回転の実計数値がインクリメントまたはデクリメントされる。したがって、このような回転角測定システムは、使用場所に設置された後に、部分回転の実計数値が不定となる可能性がある。
【0004】
しかしながら、データ格納装置に格納された部分回転の実計数値は、通常、回転角測定システムの動作中にのみインクリメントまたはデクリメントされるものであるから、回転角測定システムが適切に機能するためには、データ格納装置が、設置後に決定された部分回転の実計数値を有することが不可欠である。したがって、回転角測定システムは、通常、設置後に初期化されて所定の初期状態を設定する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような背景から、本発明の課題は、確実にかつ簡単に初期化可能な回転角測定システムを提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題は、請求項1の特徴を有する回転角測定システムの初期化する方法、並びに請求項4の特徴を有する回転角測定システムにより解決される。
【0007】
本発明による回転角測定システムの初期化する方法では、回転角測定システムが、検出されるシャフトに取り付けられた後、回転角測定システムの固定されたステータユニットに対するロータユニットの規定の初期化角度位置を設定する。このロータユニットはシャフトと共に回転するように取り付けられている。ここで、1つの初期化角度位置をあらかじめ決定可能である。または、一般に実質的に等間隔に分布した複数の初期化角度位置をあらかじめ決定可能である。規定の初期化角度位置の個数は、ロータユニットの励磁磁石の個数に対応することが好ましい。少なくとも1つの初期化角度位置は、ロータユニットの励磁磁石が各初期化角度位置においてウィーガンド・マルチターン・センサに隣接して配置されるようにあらかじめ決定されることが好ましい。複数の初期化角度位置があるときは、通常、シャフトの回転方向において最も近い規定の初期化角度位置が設定される。少なくとも1つの初期化角度位置は、初期化角度間隔により決定可能であり、この場合、初期化角度間隔のうちの任意の角度位置が初期化角度位置を構成する。
【0008】
ステータユニットに対するロータユニットの規定の初期化角度位置が設定されると、ステータユニットに対するロータユニットの相対回転を、(360°/N)部分回転の回数、N=2n(n=1、2、3、…)、で示す部分回転の実計数値が、その計数値が格納されている回転角測定システムのデータ格納装置から読み出される。部分回転の実計数値は、少なくとも半回転(n=1)の回数を示すが、半回転よりも高い分解能を有し得、例えば、4分の1回転(n=2)または8分の1回転(n=3)の回数を有し得る。
【0009】
読み出された部分回転の実計数値から、一義的に実部分区間値が求められる。この実部分区間値は、ロータユニットがステータユニットに対して、1回転全体でN個の(360°/N)部分区間のうちのいずれの(360°/N)部分区間に相対的に位置しているかを示す。ここで、各部分区間は、(360/N)°の角度位置範囲を含む。通常は、第1(360°/N)部分区間は、1°から(360/N)°までの角度位置範囲を含み、第2(360°/N)部分区間は、[(360/N)+1]°から[2・(360/N)]°までの角度位置範囲を含む。
【0010】
本発明では、実部分区間値は、読み出された部分回転の実計数値から決定され、それぞれの初期化角度位置に割り当てられた目標部分区間値と比較される。ステータユニットに対するロータユニットの角度位置は、それぞれの規定の初期化角度位置に対して一義的に既知であるので、さらに、一義的な目標部分区間値がそれぞれの規定の初期化角度位置に割り当てられる。例えば、N=2の場合、実部分区間値は、読み出された部分回転の実計数値の1ビットを評価することにより、特に、読み出された部分回転の実計数値の最後のビットを評価することにより、簡単に決定可能である。設定された初期化角度位置が第1(360°/N)部分区間の角度位置範囲内にあるとき、目標部分区間値は第1部分区間を示し、設定された初期化角度位置が第2(360°/N)部分区間の角度位置範囲内にあるとき、目標部分区間値は第2部分区間を示す、などである。
【0011】
読み出された部分回転の実計数値から決定される実部分区間値が目標部分区間値と一致しないときは、データ格納装置に格納された部分回転の実計数値の補正が必須である。この補正は、データ格納装置に格納されている実部分回転数値が示す実部分区間値が目標部分区間値と一致するように、データ格納装置に格納されている実部分回転数値を増減させることにより行われる。通常、部分回転の実計数値は、値X≦(N/2)だけインクリメントまたはデクリメントされる。本発明の意味において、格納された部分回転の実計数値が読み出されるときに、格納された部分回転の実計数値に加算される、または格納された部分回転の実計数値から減算される部分回転計数値オフセットを格納することは、データ格納装置に格納された部分回転の実計数値をインクリメントまたはデクリメントさせること、として理解されるべきである。読み出された部分回転の実計数値から決定される実部分区間値が目標部分区間値と一致するときは、格納された部分回転の実計数値は変更されず維持される。
【0012】
本発明による回転角測定システムを初期化する方法は、特に、ステータユニットに対するロータユニットの正しい部分区間位置を示している所定の部分回転の実計数値を、初期化後に、簡単な方法で確実にデータ格納装置に格納する。したがって、本発明による方法は、回転角測定システムの簡単かつ確実な初期化を可能にする。
【0013】
ステータユニットに対するロータユニットの回転運動が開始されて、規定の初期化角度位置を設定することが好ましい。通常、これはシャフトを駆動することにより行われる。回転運動中、ステータユニットに対するロータユニットの現在の相対的な角度位置を示す実角度位置値は、従来技術において周知の方法で、シングルターン・センサ・ユニットにより(本質的に連続して)決定される。決定された実角度位置値は、少なくとも1つの規定の初期化角度位置値と比較され、それぞれの初期化角度位置値は、一義的な規定の初期化角度位置に割り当てられる。決定された実角度位置値が規定の初期化角度位置値と一致するときは、この初期化角度位置値に割り当てられた初期化角度位置が設定されたとみなされ、初期化角度位置の設定に続く前述の方法ステップが実行される。これらの後続の処理ステップは、一般に非常に迅速に実行可能なので、初期化角度位置に達したときにロータユニットの回転運動を停止させることは必ずしも必要ではない。これにより、規定の初期化角度位置の簡単かつ確実な設定が可能になる。規定の初期化角度位置が複数存在するときは、回転方向において最も近い所定の初期化角度位置を自動的に設定することで、回転角測定システムの初期化に必要なシャフトの回転が最小限に抑制される。
【0014】
従来技術において周知のとおり、ウィーガンド・マルチターン・センサでは、ウィーガンド・マルチターン・センサの位置において、永久磁石からなる励磁磁石が発生する励磁磁界の極性変化により、いわゆるウィーガンドパルスが生成される。ウィーガンドパルスはウィーガンド・マルチターン・センサにより検出され、特に、部分回転の実計数値を決定するために評価される。ウィーガンド・マルチターン・センサでは、いわゆる「ラント」パルスが発生することも周知である。これには、以前の回転方向の変化の後に、ウィーガンド・マルチターン・センサを通過する永久磁石励起磁石の回転中に生じる励起磁界の極性変化により生成されるウィーガンドパルスがない場合、または検出するためには強度が不十分なウィーガンドパルスしか生成されなかった場合が該当する。
【0015】
したがって、ウィーガンド・マルチターン・センサにおいて生成された最後のウィーガンドパルスの極性を示す実パルス極性値が、規定の初期化角度位置の設定後に前述の部分回転の実計数値の検査の前にデータ格納装置から読み出され、読み出された実パルス極性値が、設定された初期化角度位置に割り当てられた目標パルス極性値と比較されることが有利である。少なくとも1つの初期化角度位置は、ロータユニットの永久磁石励起磁石が各初期化角度位置においてウィーガンド・マルチターン・センサに隣接して配置されるようにあらかじめ決定されることが好ましい。その結果、それぞれの初期化角度位置についての目標パルス極性値は、初期化角度位置においてウィーガンド・マルチターン・センサに隣接して配置される励起磁石の磁極性により、シャフトの回転方向に関係なく、それぞれ明確に規定される。読み出された実パルス極性値が、規定の初期化角度位置の目標パルス極性値と一致しないとき、これは、「ラント」パルスが発生したことを意味する。この場合は、前述したように、実部分回転数計数値を確実に検査して補正することができずに、本発明ではこのとき、ロータユニットが回転方向において次の初期化角度位置まで回転される。1つの初期化角度位置のみが予め設定されているときは、ロータユニットは、ここでさらに1回転される。回転方向が維持される場合には、2つの「ラント」パルスが連続して発生することは不可能であるので、ロータユニットが次の初期化角度位置に回転されるときには、「ラント」ではないウィーガンドパルスが必ず生成される。その結果、部分回転の実計数値の検査および必要に応じた回転後の補正確実に実行可能となる。これにより、回転角測定システムの特に確実な初期化が可能になる。
【0016】
本発明による回転角測定システムは、シャフトと共に回転するように取り付けられるように設計された回転可能なロータユニットと、固定されたステータユニットとを備える。ロータユニットは、複数の永久磁石からなる励磁磁石を有しており、ステータユニットは、ウィーガンド・マルチターン・センサ、データ格納装置、および評価ユニットを有する。
【0017】
ロータユニットの永久磁石からなる励磁磁石は、ロータユニットの円周に沿って配置され、ウィーガンド・マルチターン・センサの位置において、励磁磁石により生成される励磁磁界の極性が、ロータユニットの1回転中に少なくとも2回変化するようになっている。したがって、ロータユニットの1回転全体の間に、少なくとも2つのウィーガンドパルスがウィーガンド・マルチターン・センサにおいて生成され、ステータユニットに対するロータユニットの相対回転を示している(360°/N)部分回転の回数、N=2n(n=1、2、3、…)を、従来技術で周知の方法でウィーガンドパルスの個数から決定可能である。ロータユニットは、通常、シャフトに取り付けられ得る円盤形状の担持部を備え、複数の励磁磁石が担持部に取り付けられる。
【0018】
本発明による回転角測定システムは、ステータユニットに対するロータユニットの角度位置を検出可能なシングルターン・センサ・ユニットも備える。シングルターン・センサ・ユニットは、通常、ステータユニットに割り当てられた固定センサ手段と、ロータユニットに配置されたセンサ手段とを備え、そのセンサ手段は、ステータユニットに対するロータユニットの角度位置を検出可能なように機能的に相互作用する。シングルターン・センサ・ユニットは、原則として、従来技術において周知の任意のシングルターン・センサ・ユニットで有り得、これにより、ステータユニットに対するロータユニットの角度位置を検出可能になる。シングルターン・センサ・ユニットは、例えば、従来技術において周知の容量性シングルターン・センサ・ユニット、光学式のシングルターン・センサ・ユニット、または機械式のシングルターン・センサ・ユニットであり得る。
【0019】
データ格納装置は、原則として、従来技術において周知の任意のデータ格納装置であり得、任意の個数の揮発性および/または不揮発性の格納装置により構成され得る。通常、データ格納装置は、少なくとも1つの揮発性の格納装置と1つの不揮発性の格納装置とを備える。
【0020】
評価ユニットは、従来技術において周知のように、ステータユニットに対するロータユニットの相対回転を、(360°/N)部分回転の回数で示す部分回転の実計数値と、ステータユニットに対するロータユニットの相対的な角度位置を示す実角度位置値とを決定するように設計される。評価ユニットはまた、決定された部分回転の実計数値および決定された実角度位置値をデータ格納装置に格納するように設計される。評価ユニットは、原則として、互いに相互作用する任意の個数の構成要素により構成され得る。評価ユニットは、従来技術において周知ように、例えば、特定の電気回路により、および/または、それに応じてプログラムされた集積回路またはマイクロコントローラにより構成され得る。
【0021】
本発明では、回転角測定システムはまた、目標部分区間値が規定の初期化ユニットを備え、その目標部分区間値は、通常、データ格納装置に格納される。本発明による初期化ユニットは、データ格納装置から部分回転の実計数値を読み出して、部分回転の実計数値から、ロータユニットがステータユニットに対して1回転全体のうちのいずれの(360°/N)部分区間に位置するかを示す実部分区間値を決定するように設計される。本発明による初期化ユニットはまた、実部分区間値が目標部分区間値と一致しないときに、データ格納装置に格納された部分回転の実計数値をインクリメントまたはデクリメントするように設計される。ここでは、格納された部分回転の実計測値により示される実部分区間値が、後で目標部分区間値に一致するように、部分回転の実計数値がインクリメントまたはデクリメントされる。通常、本発明による初期化ユニットは、部分回転の実計数値を値X≦(N/2)だけインクリメントまたはデクリメントするように設計される。本発明の意味において、格納された部分回転の実計数値を読み出すときに、格納された部分回転の実計数値に加算される、または格納された部分回転の実計数値から減算される部分回転計数値オフセットを格納することは、ここでは、データ格納装置に格納された部分回転の実計数値をインクリメントまたはデクリメントさせることとして理解されるべきである。このとき、部分回転計数値オフセットは、通常、データ格納装置の不揮発性格納装置に格納されるので、回転角測定システムへの電力供給の中断後もなお利用可能である。初期化ユニットは、それに応じてプログラムされた集積回路またはマイクロコントローラにより構成されることが好ましい。
【0022】
本発明による初期化ユニットは、本発明による回転角測定システムを初期化する前述の方法を実行することを可能にする。その方法は、ステータユニットに対するロータユニットの正しい部分区間位置を示す所定の部分回転の実計数値を、初期化後にデータ格納装置に確実に格納する。本発明による初期化ユニットは、このようにして、確実にかつ簡単に初期化され得る回転角測定システムを提供する。
【0023】
ロータユニットは、少なくとも4つの永久磁石からなる励磁磁石を備えることが好ましい。その結果、ウィーガンド・マルチターン・センサの位置で励磁磁石により生成される励磁磁界の極性は、ロータユニットの1回転全体の間に少なくとも4回変化する。したがって、ウィーガンド・マルチターン・センサにおいて、ロータユニットの1回転全体の間に少なくとも4つのウィーガンドパルスが生成される。これにより、複数の初期化角度位置の決定が可能になるので、本発明による回転角測定システムを初期化する方法は、シャフトを比較的小さく回転させるだけで実施される。さらに、少なくとも4つの励磁磁石があることで、シャフトの回転運動の特に確実で正確な検出が可能になる。
【0024】
回転角測定システムのロータユニットが第1アセンブリにより構成され、回転角測定システムのステータユニットが別個の第2アセンブリにより構成され、第1アセンブリおよび第2アセンブリがシャフトに順次装着され得ることが有利である。これにより、回転角測定システムのシャフト上への簡単な取り付けが可能になる。
【0025】
本発明による回転角測定システムの実施形態は、添付の図面を参照して以下に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1図1は、本発明による回転角測定システムの断面図である。
図2図2は、図1の回転角測定システムの固定子ユニットの一部を示す図である。
図3図3は、回転角測定装置のゼロ角度位置に配置されているロータユニットの上面図である。
図4図4は、シャフト上に回転角測定システムを設置した後の初期角度位置における図3のロータユニットを示す図であり、設置後にデータ格納装置に格納された値を示す図である。
図5図5は、図3のロータユニットが初期化角度位置に回転された状態を示す図であり、回転後にデータ格納装置に格納された値を示すとともに、回転角測定システムの初期化ユニットが実行する回転角測定システムを初期化する方法のフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0027】
図1に、シャフト12の回転運動を検出する回転角測定システム10を示す。本実施形態では、シャフト12は、実質的に軸方向に延在しており、固定されたモータハウジング16を有する駆動モータ14により駆動される中空シャフトである。回転角測定システム10は、ロータユニット18とステータユニット20とを備える。本実施形態では、ロータユニットは第1アセンブリ19により構成され、ステータユニット20は第2アセンブリ21により構成され、第1アセンブリ19および第2アセンブリ21は、回転角測定システム10を設置する際にシャフト12に順次取り付けられる。
【0028】
ロータユニット18は、円盤形状のロータ回路基板22を備え、ロータ回路基板22は、シャフト12を径方向で取り囲み、シャフト12に直接取り付けられる。ロータユニット18は、シャフト12と共に回転するようにシャフト12に接続されている。ロータ回路基板22上には、4つの永久磁石からなる励磁磁石24a~24dが配置される。本実施形態の例では、励磁磁石24a~24dは、それぞれ径方向に磁化された円盤磁石であり、それらの磁化方向がそれぞれ径方向に実質的に平行に延びるように、すなわち、磁北極N、磁南極Sがそれぞれ径方向で互いに隣接するように配置される。励磁磁石24a~24dは、特に、周方向で隣接する励磁磁石24a~24dが反対の磁化方向を有するように配置される。
【0029】
ステータユニット20は、シャフト12を径方向で取り囲む円環状のステータ回路基板26を備える。ステータ回路基板26上には、ウィーガンド・マルチターン・センサ28、データ格納装置32、および評価ユニット36と初期化ユニット38とを構成する集積回路34が配置されている。本実施形態では、ステータユニット20は、複数の締結手段40を用いてモータハウジング16に取り付けられている。
【0030】
ウィーガンド・マルチターン・センサ28は、ウィーガンド・マルチターン・センサ28のウィーガンドワイヤ42が径方向に延伸するように配置される。ウィーガンド・マルチターン・センサ28を、シャフト12から励磁磁石24a~24dまでと実質的に同じ径方向距離で配置することにより、励磁磁石24a~24dにより生成される励磁磁界は、ウィーガンド・マルチターン・センサ28により確実に検出可能となる。
【0031】
回転角測定システム10はまた、シングルターン・センサ・ユニット29も備える。本実施形態では、シングルターン・センサ・ユニット29は、ステータ回路基板26上に配置された光学的なシングルターン・センサ30と、ロータユニット18上に形成されたシングルターン・センサ30により走査されるコードトラック(図示せず)とを備える。
【0032】
4つの初期化角度位置値W1~W4がデータ格納装置32に格納される。本実施形態では、W1=45°、W2=135°、W3=225°、W4=315°である。さらに、各初期化角度位置値W1~W4に対して、ロータユニット18がステータユニット20に対して1回転のうちのいずれの(360°/N)部分区間に位置するかを示している目標部分区間値HS1~HS4が、データ格納装置32に格納される。本実施形態では、N=2であり、目標部分区間値HS1~HS4は、ロータユニット18が、それぞれの初期化角度位置においてステータユニット20に対して1回転全体の前半区間(HS=1:0°~180°)に位置するか、または後半区間(HS=2:180°~360°)に位置するかを示している。したがって、本実施形態では、HS1=HS2=1、HS3=HS4=2である。さらに、ウィーガンド・マルチターン・センサ28において生成された最後のウィーガンドパルスがそれぞれの初期化角度位置に対していずれの極性を有するべきか(PP=1:励磁磁石のN極外側、PP=2:励磁磁石のS極外側)を示す目標パルス極性値PP1~PP4が、各初期化角度位置値W1~W4に対してデータ格納装置32に格納される。したがって、本実施形態では、PP1=PP3=2、PP2=PP4=1である。
【0033】
評価ユニット36は、ウィーガンド・マルチターン・センサ28、シングルターン・センサ30、およびデータ格納装置32に接続されている。評価ユニット36は、ウィーガンド・マルチターン・センサ28およびシングルターン・センサ30からのセンサ信号を評価することで、部分回転の実計数値Unおよび実角度位置値Wnを決定するように設計されている。ここで、部分回転の実計数値Unは、ステータユニット20に対するロータユニット18の相対回転を、(360°/N)部分回転の回数であらわしたときの現在の回数、ここでは半回転の現在の回数、つまり、シャフト12が半回転を何回転したのかの回数を示す。実角度位置値Wnは、ステータユニット20に対するロータユニット18の現在の角度位置を示す。評価ユニット36はまた、ウィーガンド・マルチターン・センサ28において生成された最後のラントではないウィーガンドパルスがいずれの極性を有していたかを示す実パルス極性値PPnを決定するようにも設計されている。評価ユニット36はまた、決定された部分回転の実計数値Un、決定された実角度位置値Wn、および決定された実パルス極性値PPnをデータ格納装置32に格納するようにも設計されている。
【0034】
初期化ユニット38は、必要に応じて、例えばデータ格納装置32内の対応するビットスイッチを設定することにより起動され得、回転角測定システム10を初期化する。
【0035】
初期化ユニット38は、規定の初期化角度位置を設定するように設計される。このために、初期化ユニット38は、データ格納装置32からすべての初期化角度位置値W1~W4を読み出し、駆動モータ14に開始信号を(直接的または間接的に)提供して、シャフト12の回転運動、つまり、ステータユニット20に対するロータユニット18の回転運動を開始するように設計される。初期化ユニット38は、データ格納装置32から実質的に連続して実角度位置Wnを読み出し、それを初期化角度位置値W1~W4と比較するように設計される。初期化ユニット38は、読み出した実角度位置Wnが初期化角度位置値W1~W4に一致すると、駆動モータ14に停止信号を(直接的または間接的に)提供してシャフト12の回転運動、つまり、ステータユニット20に対するロータユニット18の回転運動を停止する。
【0036】
初期化ユニット38はまた、「ラント」パルスについての検査を実行するようにも設計される。このために、初期化ユニット38は、以前に設定された初期化角度位置に割り当てられた目標パルス極性値P1~P4と実パルス極性値PPnとをデータ格納装置32から読み出し、読み出した実パルス極性値PPnを、読み出した目標パルス極性値P1~P4と比較するように設計される。
【0037】
また、初期化ユニット38は、実パルス極性値PPnが、読み出した目標パルス極性値P1~P4と一致しないときに、次の初期化角度位置値W1~W4を設定するように設計される。このために、初期化ユニット38は、特に、駆動モータ14に開始信号を(直接的または間接的に)供給してシャフト12の回転運動を開始して、データ格納装置32から実角度位置Wnを実質的に連続して読み出す。それを初期化角度位置値W1~W4と比較して、読み出した実角度位置Wnが決定された初期化角度位置値W1~W4の1つと一致すると、駆動モータ14に停止信号を(直接的または間接的に)供給してシャフト12の回転運動を停止するように設計される。
【0038】
初期化ユニット38はまた、データ格納装置32に格納された部分回転の実計数値Unを検査して、必要に応じてそれを補正するようにも設計される。このために、初期化ユニット38は、部分回転の実計数値Unと、設定された初期化角度位置に割り当てられた目標部分区間値HS1~HS4とをデータ格納装置から読み出して、読み出した部分回転の実計数値Unを評価することにより、部分回転の実計数値Unから、ロータユニット18がステータユニット20に対して1回転全体のうちのいずれの(360°/N)部分区間に位置するかを示す実部分区間値HSnを決定するように設計される。したがって、本実施形態では、実部分区間値HSnは、ロータユニット18がステータユニット20に対して1回転全体の前半区間に位置するか、または後半区間に位置するかを示す。ここで、奇数の部分回転の実計数値Unは、実部分区間値HSn=1(前半区間)となり、偶数の部分回転の実計数値Unは、実部分区間値HSn=2(後半区間)となる。初期化ユニット38はまた、決定した実部分区間値HSnを読み出した目標部分区間値HS1~HS4と比較して、決定した実部分区間値HSnが読み出した目標部分区間値HS1~HS4と一致しないときは、データ格納装置32に格納された部分回転の実計数値Unを、値X=N/2=1(半回転に対応する)だけインクリメントする(あるいは、X=N/2=1だけデクリメントする)ようにも設計される。
【0039】
図3は、ゼロ角度位置(Wn=0°)にあるロータユニット18を示しており、個々の値を示している。ロータユニット18の径方向外側には角度目盛りが描かれている。これにより、ロータユニット18の各回転位置について、固定されたウィーガンド・マルチターン・センサ28のウィーガンドワイヤ延伸方向Dを(仮想的に回転された)角度目盛りに投影することで、それぞれの実角度位置値Wnを決定可能となる。さらに、図3では、格納された初期化角度位置値WS1~WS4に対応する4つの角度位置を示しており、4つの角度位置は、それぞれの目標部分区間値HS1~HS4およびそれぞれの目標パルス極性値PP1~PP4を有する。
【0040】
図4は、回転角測定システム10がシャフト12に取り付けられた後の例示的な初期角度位置にあるロータユニット18を示しており、実角度位置値Wn=283°、部分回転の実計数値Un=11、および実パルス極性値PPn=2がデータ格納装置32に格納される。
【0041】
本発明では、シャフト12に回転角測定システム10を取り付けた後、初期化ユニット38が起動されて回転角測定システム10の初期化を実行する。
【0042】
初期化角度位置値W1~W4によりあらかじめ決定されている初期化角度位置を設定するために、初期化ユニット38は、駆動モータ14に開始信号を提供してシャフト12の回転運動、つまり、ステータユニット20に対して時計回り方向のロータユニット18の回転運動を開始する。評価ユニット36は、回転運動の間に部分回転の実計数値Un、実角度位置値Wn、および実パルス極性値PPnを、実質的に連続して決定してデータ格納装置32に格納する。初期化ユニット38は、データ格納装置32に格納された実角度位置値Wnを読み出して、読み出した実角度位置値Wnを、同様にデータ格納装置32から読み出した初期化角度位置値W1~W4と比較する。読み出した実角度位置値Wnが初期化角度位置値W1~W4のうちの1つと一致すると、初期化ユニット38は、駆動モータ14に停止信号を提供してシャフト12の回転運動を停止する。
【0043】
初期化ユニット38は、図4に示される実角度位置値Wn=283°を初期角度位置として開始して、図5に示される第4初期化角度位置値W4=315°に対応する初期化角度位置を設定する。
【0044】
規定の初期化角度位置を設定した後、初期化ユニット38は、まず、データ格納装置32から実パルス極性値PPnを読み出して、読み出した実パルス極性値PPnを、それぞれの初期化角度位置値W1~W4(ここではW4)に割り当てて、データ格納装置32から読み出す目標パルス極性値PP1~PP4(ここではPP4=1)と比較する。
【0045】
したがって、説明された例について、読み出した実パルス極性値PPnは、設定された初期化角度位置の目標パルス極性値PP4と一致する。一致しないときには、初期化ユニット38は、駆動モータ14に開始信号を供給してシャフト12の回転運動を開始して、データ格納装置32から読み出した実角度位置値Wnが初期化角度位置値W1~W4のうちの1つと再び一致すると回転運動を停止する。この場合、初期化ユニット38は、回転方向における次の初期化角度位置(ここではW1)を設定する。
【0046】
続いて、初期化ユニット38は、データ格納装置32から部分回転の実計数値Un(ここではUn=11)を読み出して、読み出した部分回転の実計数値Unから実部分区間値HSn(ここではHSn=1)を決定し、決定した実部分区間値HSnを、それぞれの初期化角度位置値W1~W4(ここではW4)に割り当てて、データ格納装置32から読み出す目標部分区間値HS1~HS4(ここではHS4=2)と比較する。
【0047】
したがって、説明された例では、決定された実部分区間値HSnは、設定された初期化角度位置の目標部分区間値HS4と一致しない。したがって、初期化ユニット38は、データ格納装置32に格納された部分回転の実計数値Unを、X=N/2=1だけ、すなわち半回転に対応する値だけインクリメントする。その結果、データ格納装置32には、部分回転の実計数値Un=12が格納されて、実部分区間値HSn=2となる。
【0048】
本発明による初期化の後、データ格納装置32に格納された部分回転の実計数値Un(ここではUn=12)から決定される実部分区間値HSn(ここではHSn=2)は、設定された初期化角度位置に対応する目標部分区間値HS1~HS4(ここではHS4=2)に結果的に一致する。
【符号の説明】
【0049】
10 回転角測定システム
12 シャフト
14 駆動モータ
16 モータハウジング
18 ロータユニット
19 第1アセンブリ
20 ステータユニット
21 第2アセンブリ
22 ロータ回路基板
24a、24b、24c、24d 励磁磁石
26 ステータ回路基板
28 ウィーガンド・マルチターン・センサ
29 シングルターン・センサ・ユニット
30 シングルターン・センサ
32 データ格納装置
34 集積回路
36 評価ユニット
38 初期化ユニット
40 締結手段
42 ウィーガンドワイヤ
D ウィーガンドワイヤ延伸方向
HS1、HS2、HS3、HS4 目標部分区間値
HSn 実部分区間値
N 磁北極
PP1、PP2、PP3、PP4 目標パルス極性値
PPn 実パルス極性値
S 磁南極
Un 部分回転の実計数値
W1、W2、W3、W4 初期化角度位置値
Wn 実角度位置値
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】