(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-25
(54)【発明の名称】口腔スマートクリーナー
(51)【国際特許分類】
A61C 17/02 20060101AFI20240315BHJP
A61C 17/00 20060101ALI20240315BHJP
A61C 19/06 20060101ALI20240315BHJP
【FI】
A61C17/02 B
A61C17/02 G
A61C17/00 E
A61C19/06 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023564110
(86)(22)【出願日】2022-04-14
(85)【翻訳文提出日】2023-10-19
(86)【国際出願番号】 CN2022086793
(87)【国際公開番号】W WO2022222838
(87)【国際公開日】2022-10-27
(31)【優先権主張番号】202110417134.3
(32)【優先日】2021-04-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522495728
【氏名又は名称】南京前知智能科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】NANJING PROFETA INTELLIGENT TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】12 Mozhou East Road,Jiangning District,Nanjing,Jiangsu 211111,China
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】孫 玉春
(72)【発明者】
【氏名】張 耀鵬
(72)【発明者】
【氏名】周 永勝
(72)【発明者】
【氏名】郭 ▲伝▼▲ビン▼
(72)【発明者】
【氏名】王 勇
(72)【発明者】
【氏名】劉 云松
(72)【発明者】
【氏名】張 ▲レイ▼
(72)【発明者】
【氏名】高 麗
(72)【発明者】
【氏名】郭 蘇黎
(72)【発明者】
【氏名】▲ヅァイ▼ 文茹
【テーマコード(参考)】
4C052
【Fターム(参考)】
4C052MM05
(57)【要約】
【課題】本開示は、口腔スマートクリーナーを提供し、口腔の健康技術分野に属する。
【解決手段】本開示の実施例の口腔スマートクリーナーは、第1壁体及び第2壁体を備え、前記第1壁体と前記第2壁体との間に中空構造が形成される歯清掃具を備える口腔スマートクリーナーであって、前記第2壁体が前記第1壁体へ凹み、前記第2壁体が、対向して設けられる第1壁面及び第2壁面を有し、前記第1壁面及び前記第2壁面には噴射穴が設けられ、前記第2壁体の形状が歯の形状に合わせ、前記歯清掃具の一端面が傾斜した窪みを呈す。本開示の実施形態によって提供される技術的解決策によれば、歯の表面のクリーニング、脱感作、石灰化などのケア処理を実行することができ、同時に、歯に対して抗炎症および抗菌などの処理を行うことができ、さらに、歯を簡単にホワイトニングすることもでき、歯のクリーニングの効率と信頼性が総合的に向上する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
口腔スマートクリーナーであって、
第1壁体及び第2壁体を備える歯清掃具であって、前記第1壁体と前記第2壁体との間に中空構造が形成され、前記第2壁体が前記第1壁体へ凹み、前記第2壁体が、対向して設けられる第1壁面及び第2壁面を有し、前記第1壁面及び前記第2壁面には噴射穴が設けられ、前記第2壁体の形状が歯の形状に合わせ、前記歯清掃具の一端面が傾斜した窪みを呈す歯清掃具を備える
ことを特徴とする口腔スマートクリーナー。
【請求項2】
前記第2壁体は、第3壁面をさらに備え、前記第3壁面は、前記第1壁面と前記第2壁面との間に接続され、前記第3壁面の形状は、前記歯の咬合面の形状に合わせる
ことを特徴とする請求項1に記載の口腔スマートクリーナー。
【請求項3】
前記第3壁面には前記噴射穴が設けられる
ことを特徴とする請求項2に記載の口腔スマートクリーナー。
【請求項4】
前記噴射穴に組み立てられるブラシチューブクラスター構造であって、中空構造が前記傾斜した窪み内へ延びて設けられるブラシチューブクラスター構造をさらに備える
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の口腔スマートクリーナー。
【請求項5】
前記ブラシチューブクラスター構造であって、前記ブラシチューブクラスター構造は、前記中空構造に連通し、一端が前記ブラシチューブクラスター構造の本体に組み立てられ、他端が前記傾斜した窪み内に延びる少なくとも1つのホースを備える
ことを特徴とする請求項4に記載の口腔スマートクリーナー。
【請求項6】
前記傾斜した窪みの底部に近い噴射穴の開口は、前記傾斜した窪みの開口に近い噴射穴の開口よりも小さい
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の口腔スマートクリーナー。
【請求項7】
前記噴射穴の開口と前記傾斜した窪みの収容サイズとが正の相関であり、
及び/又は前記噴射穴の分布密度と前記傾斜した窪みの収容サイズとが正の相関であり、
及び/又は前記噴射穴の数と前記傾斜した窪みの収容サイズとが正の相関である
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の口腔スマートクリーナー。
【請求項8】
前記第2壁体及び前記第1壁体のうちのいずれか一方には止めボスが設けられ、前記第2壁体及び前記第1壁体のうちの他方には限界溝が設けられ、前記止めボスと前記限界溝とが適応的に着脱可能である
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の口腔スマートクリーナー。
【請求項9】
前記限界溝と前記止めボスとの間に設けられ、前記限界溝と前記止めボスとの接触隙間を充填するためのシール構造をさらに備える
ことを特徴とする請求項8に記載の口腔スマートクリーナー。
【請求項10】
一方の磁気構造が前記限界溝に設けられ、他方の磁気構造が前記止めボスに設けられる磁気吸着部品であって、前記限界溝と前記止めボスとを吸着して組み立てるための磁気吸着部品をさらに備える
ことを特徴とする請求項8に記載の口腔スマートクリーナー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、口腔ヘルスケア器具の技術分野に関し、具体的に、口腔スマートクリーナーに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、日常の食事に含まれる甘いもの、酸っぱいもの、色の濃いものは、歯の表面の脱灰、敏感、着色などの問題を引き起こす可能性があり、日常のブラッシングと同時に治療することで、歯科疾患の発生率を大幅に減少させることが期待されている。
【0003】
関連技術において、口腔ヘルスケアには、歯と歯茎のクリーニング、歯の脱感作、再石灰化とホワイトニング、歯茎のマッサージが含まれる。現在、歯のクリーニングは主に歯ブラシ、デンタルフロス、歯間ブラシ、及びデンタルリンサーによって実現され、歯茎のマッサージは主に歯茎マッサージスティックによって実現される。
【0004】
しかしながら、上記のクリーニング方法は、各歯を手作業で行う必要があり、局所的な歯のクリーニングの強度が低いため、歯のクリーニング効果が悪く、クリーニング効率も低い。また、あるクリーニング動作については、ツールを歯に対して特定の角度にする必要があり、適切な力を制御する必要があるため、口の中を直接見て自分で操作できない場合、不必要な機械的損傷が引き起こされる可能性がある。
【0005】
なお、上記の背景技術部分に開示される情報は、本開示の背景の理解を高めるために使用されるに過ぎないため、当業者に既知の従来技術を構成しない情報が含まれてもよい。
【発明の概要】
【0006】
本開示は、関連技術の制限及び欠点による歯のクリーニング効率が悪い問題を少なくともある程度で克服する口腔スマートクリーナーを提供することを目的とする。
【0007】
本開示実施例の一態様によれば、第1壁体及び第2壁体を備え、前記第1壁体と前記第2壁体との間に中空構造が形成される歯清掃具を備える口腔スマートクリーナーであって、前記第2壁体が前記第1壁体へ凹み、前記第2壁体が、対向して設けられる第1壁面及び第2壁面を有し、前記第1壁面及び前記第2壁面には噴射穴が設けられ、前記第2壁体の形状が歯の形状に合わせ、前記歯清掃具の一端面が傾斜した窪みを呈す口腔スマートクリーナーが提供される。
【0008】
本開示の例示的な一実施例において、前記第2壁体は、第3壁面をさらに備え、前記第3壁面は、前記第1壁面と前記第2壁面との間に接続され、前記第3壁面の形状は、前記歯の咬合面の形状に合わせる。
【0009】
本開示の例示的な一実施例において、前記第3壁面には前記噴射穴が設けられる。
【0010】
本開示の例示的な一実施例において、前記第2壁体は弾性変形部品である。
【0011】
本開示の例示的な一実施例において、前記第1壁体には排水穴,前記排水穴は液体供給具の出液側と組み立てられ、前記液体供給具の洗浄液収容部は、前記中空構造と連通することができる。
【0012】
本開示の例示的な一実施例において、前記液体供給具は、いずれかが所定の洗浄液を保存するための複数の液体保存瓶と、第1端が前記輸液管路に接続され、第2端が液体保存瓶の輸液側に接続される複数の輸液分岐管と、前記輸液分岐管内に設けられ、前記輸液分岐管での流通開閉度を制御するための複数の電磁弁と、を備える。
【0013】
本開示の例示的な一実施例において、口腔スマートクリーナーは、前記噴射穴に組み立てられるブラシチューブクラスター構造であって、中空構造が前記傾斜した窪み内へ延びて設けられるブラシチューブクラスター構造をさらに備える。
【0014】
本開示の例示的な一実施例において、前記ブラシチューブクラスター構造は、前記中空構造に連通し、一端が前記ブラシチューブクラスター構造の本体に組み立てられ、他端が前記傾斜した窪み内に延びる少なくとも1つのホースを備える。
【0015】
本開示の例示的な一実施例において、口腔スマートクリーナーは、第1端に第1止めボスが設けられ、第2端と前記第1端との間に第2止めボスが設けられる格納式ホースであって、前記第2壁体の噴射穴を貫通して設けられ、前記第1止めボス及び前記第2止めボスがそれぞれ前記第2壁体の両側に位置して、前記格納式ホースの前記第2壁体における移動距離を制限する格納式ホースをさらに備える。
【0016】
本開示の例示的な一実施例において、前記傾斜した窪みの底部に近い噴射穴の開口は、前記傾斜した窪みの開口に近い噴射穴の開口よりも小さく、及び/又は、前記噴射穴の開口は、前記傾斜した窪みの収容サイズとが正の相関であり、及び/又は、前記噴射穴の分布密度は、前記傾斜した窪みの収容サイズとが正の相関である。
【0017】
本開示の例示的な一実施例において、前記噴射穴の数は、前記傾斜した窪みの収容サイズとが正の相関である。
【0018】
本開示の例示的な一実施例において、前記第2壁体及び前記第1壁体のうちのいずれか一方には止めボスが設けられ、前記第2壁体及び前記第1壁体のうちの他方には限界溝が設けられ、前記止めボスと前記限界溝とが適応に着脱可能である。
【0019】
本開示の例示的な一実施例において、口腔スマートクリーナーは、前記限界溝と前記止めボスとの間に設けられ、前記限界溝と前記止めボスとの接触隙間を充填するためのシール構造をさらに備える。
【0020】
本開示の例示的な一実施例において、口腔スマートクリーナーは、一方の磁気構造が前記限界溝に設けられ、他方の磁気構造が前記止めボスに設けられる磁気吸着部品であって、前記限界溝と前記止めボスとを吸着して組み立てるための磁気吸着部品をさらに備える。
【0021】
本開示の例示的な一実施例において、前記第1壁体の少なくとも一面にはスプレーホールが設けられる。
【0022】
本開示の例示的な一実施例において、口腔スマートクリーナーは、前記第1壁体の外側面に着脱可能に組み立てられ、液体出口が前記中空構造に連通するスプリンクラーをさらに備える。
【0023】
本開示の例示的な一実施例において、口腔スマートクリーナーは、一端が前記第1壁体に回転可能に組み立てられ、他端が液体供給部に連通する前記液体供給具であって、その中に一路スイッチが設けられ、前記一路スイッチの排水方向が前記液体供給部から前記中空構造への方向である前記液体供給具をさらに備える。
【0024】
本開示の例示的な一実施例において、口腔スマートクリーナーは、前記液体供給具と前記歯清掃具との間の輸液管路に設けられ、輸液管路における洗浄液をフィルタリングするためのフィルターコンポーネントをさらに備える。
【0025】
本開示の例示的な一実施例において、口腔スマートクリーナーは、収容腔が研磨剤を置くためのものである研磨コンポーネントであって、前記液体供給具と前記歯清掃具との間の輸液管路が前記研磨コンポーネントの収容腔に互いに連通する研磨コンポーネントをさらに備える。
【0026】
本開示の例示的な一実施例において、口腔スマートクリーナーは、第1入力側にノズルが接続され、第2入力側に前記研磨コンポーネントの収容腔の出力口が接続され、出力側が輸液管路を介して前記歯清掃具の中空構造まで連通する液剤混合部をさらに備える。
【0027】
本開示の例示的な一実施例において、口腔スマートクリーナーは、前記液体供給具内に設けられ、開閉度と前記液体供給具における輸液流速とが正の相関であり、及び/又は、開閉度と前記液体供給具における輸液圧力とが正の相関である圧力調整弁をさらに備える。
【0028】
本開示の例示的な一実施例において、口腔スマートクリーナーは、前記中空構造内に設けられ、又は前記第2壁体に設けられ、又は前記第1壁体に設けられ、歯の所在する環境の粒子カテゴリ情報を検出し、前記粒子カテゴリ情報を前記圧力調整弁にフィードバックするためのマイクロ流体検出器をさらに備える。
【0029】
本開示の例示的な一実施例において、口腔スマートクリーナーは、前記第2壁体に設けられ、又は前記第1壁体に設けられ、歯の所在する環境の画像情報を検出するためのマイクロカメラをさらに備える。
【0030】
本開示の実施例の技術的解決策は、歯清掃具が第1壁体及び第2壁体から組み立てられ構成され、且つ第1壁体と第2壁体との間に中空構造が形成され、中空構造における洗浄液が第2壁体の噴射穴を介して歯を濯ぐように設けることにより、且つ第2壁体の形状を歯の形状に合わせるように設けることによって、歯清掃具を歯に覆わせて洗浄する場合に、歯清掃具の角度を調整する複雑さ及び難しさが低減され、使用の複雑さを簡略化するだけではなく、歯を全面的かつ効率的に洗浄することが実現される。
【0031】
さらには、第1壁体に排水穴を設けることによって、排水穴と液体供給具の出液側とが組み立てられ、液体供給具における洗浄液は、ホワイトニング、抗炎症、脱感作及び再石灰化などの液体を含んでもよいが、これらに限定されなく、さらに歯清掃具の噴射穴を介して歯に対して、ホワイトニング、抗炎症、滅菌、脱感作及び再石灰化という総合的な処理を行い、従来のブラッシング、リンス、脱感作、ホワイトニングの別体装置を置き換えることができる。
【0032】
理解されるべきこととして、上記の一般的な説明及び後述する詳細説明は、例示的、解釈的なものに過ぎず、本開示を制限することができない。
【0033】
ここの図面は、明細書に組み込まれて本明細書の一部を構成し、本開示に合致する実施例を示し、明細書とともに本開示の原理を説明するためのものである。明らかに、以下、説明される図面は、単に本開示のいくつかの実施例に過ぎなく、当業者にとって創造的な作業の必要がない前提で、これらの図面に基づいて他の図面を取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1】本開示の例示的な実施例における口腔スマートクリーナーの概略図を示す。
【
図2】本開示の例示的な実施例における他の口腔スマートクリーナーの概略図を示す。
【
図3】本開示の例示的な実施例における他の口腔スマートクリーナーの概略図を示す。
【
図4】本開示の例示的な実施例における他の口腔スマートクリーナーの概略図を示す。
【
図5】本開示の例示的な実施例における他の口腔スマートクリーナーのブロック図を示す。
【
図6】本開示の例示的な実施例における他の口腔スマートクリーナーの概略図を示す。
【
図7】本開示の例示的な実施例における他の口腔スマートクリーナーの概略図を示す。
【
図8】本開示の例示的な実施例における他の口腔スマートクリーナーの概略図を示す。
【
図9】本開示の例示的な実施例における他の口腔スマートクリーナーの概略図を示す。
【
図10】本開示の例示的な実施例における他の口腔スマートクリーナーの概略図を示す。
【
図11】本開示の例示的な実施例における他の口腔スマートクリーナーのブロック図を示す。
【
図12】本開示の例示的な実施例における他の口腔スマートクリーナーの概略図を示す。
【
図13】本開示の例示的な実施例における他の口腔スマートクリーナーの概略図を示す。
【
図14】本開示の例示的な実施例における他の口腔スマートクリーナーの概略図を示す。
【
図15】本開示の例示的な実施例における他の口腔スマートクリーナーの概略図を示す。
【
図16】本開示の例示的な実施例における他の口腔スマートクリーナーのブロック図を示す。
【
図17】本開示の例示的な実施例における他の口腔スマートクリーナーの概略図を示す。
【
図18】本開示の例示的な実施例における他の口腔スマートクリーナーの概略図を示す。
【
図19】本開示の例示的な実施例における他の口腔スマートクリーナーの概略図を示す。
【
図20】本開示の例示的な実施例における他の口腔スマートクリーナーの概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0035】
ここで、附図を参照して、例示的な実施形態をより全面的に説明する。例示的な実施形態は、様々な形態で実施されることができ、ここに記載される例に限定されるものとして解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態の提供により、本開示が完全かつ完全なものとなり、例示的な実施形態の思想を当業者に全面的に伝える。説明される特徴、構造、又は特性は、1つ又は複数の実施形態において任意の適切な方法で組み合わせることができる。以下の説明では、本開示の実施形態の完全な理解を提供するために、多くの具体的な詳細が提供される。しかし、当業者は、本開示の技術的解決策を1つ以上の特定の詳細なしで実施され得ること、又は他の構成要素、デバイス、口腔スマートクリーナーなどが使用され得ることを理解すべきである。他の場合には、本開示の各態様を分かりにくくすることを回避するために、よく知られる技術的解決策について詳細に図示したり説明したりしない。
【0036】
なお、図面は本発明を模式的に示すものに過ぎず、図面における同一の符号は同一又は類似の要素を表すので、これらを重複する説明を省略する。図示に示されるブロック図の一部は機能エンティティであり、必ずしも物理的又は論理的に別個のエンティティに対応するわけではない。これらの機能エンティティは、ソフトウェア形式で実現されてもよいし、1つ以上のハードウェアモジュール又は集積回路で実現されてもよいし、あるいは異なるネットワーク及び/又はプロセッサデバイス及び/又はマイクロコントローラデバイスで実現されてもよい。
【0037】
以下、
図1から
図15を参照しながら、本開示の例示的な実施形態を詳しく説明する。
【0038】
図1(組立図)及び
図2(断面図)に示すように、本開示の実施例の口腔スマートクリーナーは、歯清掃具100が第1壁体102及び第2壁体104を備え、前記第1壁体102と第2壁体104との間には中空構造106が形成され、前記第2壁体104は前記第1壁体102へ凹み、前記第2壁体104は、対向して設けられる第1壁面1042及び第2壁面1044を有し、前記第1壁面1042及び前記第2壁面1044には噴射穴108が設けられ、前記第2壁体104の形状は歯の形状に合わせ、前記歯清掃具100の一端面は、傾斜した窪み128を呈す。
【0039】
本開示の例示的な一実施例において、歯清掃具100を第1壁体102と第2壁体104とが組み立てて構成し、第1壁体102と第2壁体104との組立方式が取外し可能又は取外し不可であるように設けられるが、これに限定されない。
【0040】
上記実施例において、歯清掃具100が第1壁体102及び第2壁体104を備え、且つ第1壁体102と第2壁体104との間に中空構造106が形成され、中空構造106における洗浄液が第2壁体104の噴射穴108を介して歯を濯ぐように設けることにより、且つ第2壁体104の形状を歯の形状に合わせるように設けることによって、歯清掃具100は歯列弓曲線に沿って濯ぐ必要のある歯の位置まで摺動し、歯清掃具100の角度を調整する複雑さ及び難しさが低減され、使用の複雑さを簡略化するだけではなく、歯を全面的かつ効率的に洗浄することが実現される。
【0041】
特に指摘すべきこととして、
図1及び
図2に示すように、対向する第1壁面1042及び第2壁面1044を設け、且つ前記第1壁面1042及び前記第2壁面1044に噴射穴108が設けられることにより、つまり、歯両側の噴射穴108が歯の両側を同時に濯ぎ、また歯に対するクリーニング効率の向上に寄与する。
【0042】
ここで、中空構造106における洗浄液は、ホワイトニング、抗炎症、脱感作及び再石灰化などの液体を含んでもいいが、これらに限定されなく、さらに歯清掃具100の噴射穴108を介して歯に対して、ホワイトニング、抗炎症、脱感作及び再石灰化という総合的なヘルスケア処理を行い、従来のブラッシング、リンス、脱感作、ホワイトニングの別体装置を置き換えることができる。
【0043】
一実施例において、洗浄液は、1~2重量部の塩、0.5~1重量部の家庭用脱感作剤、0.5~1重量部の鉱化液、0.3~0.6重量部のホワイトニング剤、25~30重量部の純水を含み、完全に溶解するまで撹拌される。
【0044】
ここで、家庭用脱感作剤としては脱感作含嗽剤が用いられてもよく、鉱化液としてはフッ素洗口剤が用いられてもよく、ホワイトニング剤としてはホワイトニング洗口剤が用いられてもよい。
【0045】
本開示の例示的な一実施例において、第2壁体104と歯肉縁との間の距離範囲は、0.1mm~5mmである。
【0046】
さらには、第2壁体104と第1壁体102とが取外し可能に組み立てられるように設けてもよく、異なる歯の洗浄需要に応じて第2壁体104を交換してもよく、第2壁体104の形状を永久歯の形状に合わせるように設けてもよく、第2壁体104の形状を乳歯の形状に合わせるように設けてもよい。
【0047】
本開示の例示的な一実施例において、第2壁体104は、単一の歯又は複数の歯を覆うことができる。
【0048】
本開示の例示的な一実施例において、第2壁体104及び第1壁体102を取り外した後、中空構造106に対してクリーニング及びメンテナンスを行う。
【0049】
本開示の例示的な一実施例において、第2壁体104又は第1壁体102に破損故障が生じる場合に、単一の部品のみを交換すればよく、使用コスト及びメンテナンスコストが低減される。
【0050】
図3に示すように、本開示の例示的な一実施例において、前記第2壁体104は、第3壁面1046をさらに備え、前記第3壁面1046は、前記第1壁面1042と前記第2壁面1044との間に接続され、前記第3壁面1046の形状は、前記歯の咬合面の形状に合わせる。
【0051】
本開示の例示的な一実施例において、前記第3壁面1046には前記噴射穴108が設けられる。
【0052】
上記実施例において、第3壁面1046に前記噴射穴108を設けることにより、歯の咬合面を濯ぐことができ、特に大臼歯にとって、大臼歯の咬合面の溝に虫歯が生じる確率を低減させることができる。
【0053】
本開示の例示的な一実施例において、第2壁体104は弾性変形部品である。
【0054】
上記実施例において、第2壁体104が弾性変形部品であるように設けることにより、歯清掃具100が歯に置かれる場合に、第2壁体104の形状は歯の形状に応じて変化し、歯清掃具100の適用範囲をより広くすることができる。
【0055】
本開示の例示的な一実施例において、第3壁面1046の噴射穴108の開口は、第1壁面1042の噴射穴108の開口よりも小さく、第3壁面1046の噴射穴108の開口は、第2壁面1044の噴射穴108の開口よりも小さく、即ち、第1壁面1042及び第2壁面1044に比べて、第3壁面1046の噴射穴108の濯ぎ圧力は最大である。
【0056】
本開示の例示的な一実施例において、第3壁面1046の噴射穴108の分布密度は、第1壁面1042の噴射穴108の分布密度よりも大きく、第3壁面1046の噴射穴108の分布密度は、第2壁面1044の噴射穴108の分布密度よりも大きく、即ち、第1壁面1042及び第2壁面1044に比べて、第3壁面1046の噴射穴108の濯ぎ液量は最大である。
【0057】
本開示の例示的な一実施例において、前記第1壁体102には排水穴1102、前記排水穴1102は液体供給具の出液側と組み立てられ、前記液体供給具の洗浄液収容部は、前記中空構造106と連通することができる。
【0058】
上記実施例において、第1壁体102に排水穴1102を設け、排水穴1102を液体供給具の出液側と組み立てることにより、液体供給具の内部が洗浄液を貯蔵し、又は洗浄液を流れるためのものである。
【0059】
本開示の例示的な一実施例において、排水穴1102と液体供給具の出液側とは回動接続具110によって組み立てられ、即ち、出液側と歯清掃具100とが相対的に0~360°回動することができる。
【0060】
図4に示すように、本開示の例示的な一実施例において、前記液体供給具は、いずれかが所定の洗浄液を保存するための複数の液体保存瓶1322と、第1端が前記輸液管路に接続され、第2端が液体保存瓶1322の輸液側に接続される複数の輸液分岐管1324と、前記輸液分岐管1324内に設けられ、前記輸液分岐管1324での流通開閉度を制御するための複数の電磁弁1326と、を備える。
【0061】
上記実施例において、液体供給具が複数の液体保存瓶1322を備えて異なる洗浄液をそれぞれ格納するように設置することによって、歯清掃具100へ順番に各種の洗浄液を供給し、歯清掃具100へ混合された多種の洗浄液を提供してもよく、歯清掃具100の洗浄方式を大幅に充実し、歯清掃具100の歯に対する洗浄効果を向上させる。
【0062】
図4に示すように、本開示の例示的な一実施例において、複数の電磁弁1326は、少なくとも1つのリレーによって制御されてもよく、複数のリレーは1つのリレーモジュール1330に統合されてもよく、リレーモジュール1330は、リレーの開始シーケンスを制御することによって各輸液分岐管1324の液体供給量、液体供給順序及び液体供給頻度等を制御するが、これに限定されない。
【0063】
図4に示すように、本開示の例示的な一実施例において、複数の輸液分岐管1324の第2端は、1つの五路弁1328に集まる。
【0064】
図5に示すように、本開示の例示的な一実施例において、本開示の実施例の口腔スマートクリーナーは、前記噴射穴108に組み立てられるブラシチューブクラスター構造130であって、中空構造106が前記傾斜した窪み128内へ延びて設けられるブラシチューブクラスター構造130をさらに備える。
【0065】
上記実施例において、中空構造106における洗浄液は、ブラシチューブクラスター構造130におけるホース1302を介して歯を洗い流すことができ、ホース1302が洗浄液の流れ中に揺動し、ホース1302の揺動中に歯に対してブラッシング及び濯ぎを同時に行って、歯におけるクリーニング効果及びクリーニング効率をさらに向上させる。
【0066】
図5に示すように、本開示の例示的な一実施例において、前記ブラシチューブクラスター構造130は、前記中空構造106に連通し、一端が前記ブラシチューブクラスター構造130の本体に組み立てられ、他端が前記傾斜した窪み128内に延びる少なくとも1つのホース1302を備える。
【0067】
本開示の例示的な一実施例において、前記傾斜した窪み128の底部に近い噴射穴108の開口は、前記傾斜した窪み128の開口に近い噴射穴108の開口よりも小さく、及び/又は、前記噴射穴108の開口は、前記傾斜した窪み128の収容サイズとが正の相関であり、及び/又は、前記噴射穴108の分布密度は、前記傾斜した窪み128の収容サイズとが正の相関である。
【0068】
図6に示すように、本開示の例示的な一実施例において、口腔スマートクリーナーは、第1端に第1止めボス1402が設けられ、第2端と前記第1端との間に第2止めボス1406が設けられる格納式ホース1402であって、前記第2壁体104の噴射穴108を貫通して設けられ、前記第1止めボス1404及び前記第2止めボス1406がそれぞれ前記第2壁体104の両側に位置して、前記格納式ホース1402の前記第2壁体104における移動距離を制限する格納式ホース1402をさらに備える。
【0069】
上記実施例において、格納式ホース1402に第1止めボス1404及び第2止めボス1406を設け、且つ第1止めボス1404及び前記第2止めボス1406をそれぞれ前記第2壁体104の両側に位置させることにより、つまり第1止めボス1404及び第2止めボス1406によって格納式ホース1402に対して相対移動を制限すると、格納式ホース1402の傾斜した窪み128内部における伸縮によって歯に対して支持及び摩擦洗浄を行うことができるだけではなく、中空構造106における洗浄液が格納式ホース1402を介して歯を濯ぐこともできる。
【0070】
ここで、格納式ホース1402は、本体が長く伸縮可能であるホースに限定されず、格納式ホースの長さが変化しなくてもよく、第1止めボス1404及び第2止めボス1406の役割によって、格納式ホース1402は、傾斜した窪み128内へ伸び出すことができ、中空構造106内へ縮み込まれることもでき、さらに、格納式ホース1402を異なるユーザの歯の形状により合わせて、歯清掃具100の洗浄効果をさらに向上させる。
【0071】
本開示の例示的な一実施例において、前記傾斜した窪み128の底部に近い噴射穴108の開口は、前記傾斜した窪み128の開口に近い噴射穴108の開口よりも小さい。
【0072】
本開示の例示的な一実施例において、前記ホース1302は中空フレキ管であり、ホース1302に洗浄液を流れることができ、ホース1302も歯への衝撃性をさらに低減させることができる。
【0073】
ここで、噴射穴108の開口形状は、規則的な形状又は不規則な形状であってもよく、規則的な形状は円形、楕円形、長方形、ひし形、台形、六角形、五角形等を含んでもよいが、これらに限定されない。
【0074】
上記実施例において、傾斜した窪み128の開口は歯茎に近く、傾斜した窪み128の底部は歯の咬合面に対応し、即ち、歯茎位置対応噴射穴の開口を最大にすることにより、洗浄の歯茎へ衝撃力を低減させ、歯茎からの出血の発生を低減させ、さらに、咬合面位置対応噴射穴開口を2番目に小さく、歯間隙間対応噴射穴を最小にする。
【0075】
本開示の例示的な一実施例において、前記噴射穴108の開口は、前記傾斜した窪み128の収容サイズとが正の相関である。
【0076】
上記実施例において、傾斜した窪み128に収容される歯が大きいほど、噴射穴108の開口が大きくなり、対応的に、傾斜した窪み128に収容される歯が小さいほど、噴射穴108の開口が小さくなる。
【0077】
本開示の例示的な一実施例において、前記噴射穴108の分布密度は、前記傾斜した窪み128の収容サイズとが正の相関である。
【0078】
上記実施例において、前記噴射穴108の分布密度と前記傾斜した窪み128の収容サイズとが正の相関であるように設置することによって、傾斜した窪み128に収容される歯が大きいほど、噴射穴108の分布密度が大きくなり、対応的に、傾斜した窪み128に収容される歯が小さいほど、噴射穴108の分布密度が小さくなる。
【0079】
本開示の例示的な一実施例において、前記噴射穴108の数は、前記傾斜した窪み128の収容サイズとが正の相関である。
【0080】
上記実施例において、前記噴射穴108の数と前記傾斜した窪み128の収容サイズとが正の相関であるように設置することによって、傾斜した窪み128に収容される歯が大きいほど、噴射穴108の数が大きくなり、対応的に、傾斜した窪み128に収容される歯が小さいほど、噴射穴108の数が小さくなる。
【0081】
図7に示すように、本開示の例示的な一実施例において、前記第2壁体104及び前記第1壁体102のうちのいずれか一方には止めボスが設けられ、前記第2壁体104及び前記第1壁体102のうちの他方には限界溝が設けられ、前記止めボスと前記限界溝とが適応に着脱可能である。
【0082】
本開示の例示的な一実施例において、限界溝及び止めボス1122は1つの取外し可能組立部112とすると、第2壁体104と第1壁体102の組立が実現され、スナップ構造を採用することができるため、第2壁体104及び第1壁体102の形状はいずれも調整されてもよく、歯清掃具100の適用性及び汎用性が向上する。
【0083】
そして、第2壁体104と第1壁体102との相対位置に同心のネジ穴を設け、ネジ及びネジ穴によって第2壁体104と第1壁体102に対してねじによる組立を行うことができる。
【0084】
上記実施例において、前記第2壁体104及び前記第1壁体102うちのいずれか一方に止めボス1122が設けられ、前記第2壁体104及び前記第1壁体102のうちの他方に限界溝が設けられるように設置することによって、前記止めボス1122と前記限界溝との間は適応可能な組立又は取外しが行われることができ、口腔スマートクリーナーを異なるサイズの歯に適用させ、取外し及びクリーニングを便利にして、中空構造106の清潔さを向上させる。また、第2壁体104を取り外すことによってブラシチューブクラスター構造130に対して交換又は洗浄などを行うことができる。
【0085】
図7及び
図8に示すように、本開示の例示的な一実施例において、本開示の実施例の口腔スマートクリーナーは、前記限界溝と前記止めボス1122との間に設けられ、前記限界溝と前記止めボス1122との接触隙間を充填するためのシール構造1124をさらに備える。
【0086】
上記実施例において、限界溝と前記止めボス1122との間にシール構造1124を設けることによって、中空構造106のシール性を向上させ、また、シール構造1124も限界溝と止めボス1122との摩擦及び衝突を低減させ、デバイスが損傷する確率を低減させることができる。
【0087】
本開示の例示的な一実施例において、シール構造1124としては、シリコーンストリップ、シリコーンレイヤー等が用いられてもよいが、これらに限定されない。
【0088】
図8に示すように、本開示の例示的な一実施例において、口腔スマートクリーナーは、一方の磁気構造が前記限界溝に設けられ、他方の磁気構造が前記止めボス1122に設けられる磁気吸着部品1126であって、前記限界溝と前記止めボスと1122を吸着して組み立てるための磁気吸着部品1126をさらに備える。
【0089】
上記実施例において、磁気吸着部品1126の2セットの磁気水着構造を設けて限界溝と止めボス1122を組み立てることによって、限界溝と止めボス1122との間の取外しステップ及び組立方式をさらに簡略化する。
【0090】
図9、
図10及び
図11に示すように、本開示の例示的な一実施例において、前記第1壁体102の少なくとも一面にはスプレーホール126が設けられる。
【0091】
上記実施例において、前記第1壁体102の少なくとも一面にスプレーホール126が設けられるように設置することによって、スプレーホール126は、口蓋と舌を濯ぎ、口腔内の全体の清潔さを向上させることができる。
【0092】
本開示の例示的な一実施例において、本開示の実施例の口腔スマートクリーナーは、前記第1壁体102の外側面に着脱可能に組み立てられ、液体出口が前記中空構造106に連通するスプリンクラー(図示なし)をさらに備える。
【0093】
上記実施例において、口腔スマートクリーナーにスプリンクラー(図示なし)が含まれるように設置することによって、歯清掃具100の置く位置及び向きを非常精密的に調整する必要がなく、スプリンクラーの向きを回動して洗浄液の濯ぎ方向を調整することができ、歯のクリーニング操作の複雑さを簡略化する。
【0094】
図12及び
図13に示すように、本開示の例示的な一実施例において、第3壁面1046には噴射穴108が設けられなくてもいい。
【0095】
図14、
図15、
図16及び
図17に示すように、本開示の例示的な一実施例において、本開示の実施例の口腔スマートクリーナーは、一端が前記第1壁体102に回転可能に組み立てられ、他端が液体供給部120に連通する前記液体供給具であって、その中に一路スイッチ118が設けられ、前記一路スイッチ118の排水方向が前記液体供給部120から前記中空構造106への方向である前記液体供給具をさらに備える。
【0096】
上記実施例において、液体供給具に一路スイッチ118及び排水管114が含まれるように設置することによって、中空構造106又は排水管114における洗浄液が液体供給具に注ぎ戻すことを低減させ、液体供給具における洗浄液の清潔さを向上させ、口腔スマートクリーナー内部に細菌が生じる可能性を低減させる。
【0097】
図15に示すように、本開示の例示的な一実施例において、口腔スマートクリーナーは、前記液体供給具と前記歯清掃具100との間の輸液管路に設けられ、輸液管路における洗浄液をフィルタリングするためのフィルターコンポーネント150をさらに備える。
【0098】
上記実施例において、フィルターコンポーネント150を設けて歯清掃具100の中空構造106に流れ込んだ洗浄液に対してフィルタ処理を行うことによって、洗浄液における不純物、細菌及び高分子粒子を効率的に低減させ、噴射穴に閉鎖が発生する確率を低減させ、歯清掃具の清潔さを向上させ、歯清掃具における細菌の発生を低減させる。
【0099】
図15に示すように、傾斜した窪み128の1つの断面形状は、U字形又は長辺が開放する逆台形構造を用いてもよい。
【0100】
図16に示すように、本開示の例示的な一実施例において、本開示の実施例の口腔スマートクリーナーは、前記第2壁体104に設けられ、又は前記第1壁体102に設けられ、歯の所在する環境の画像情報を検出するためのパッシブマイクロカメラ122をさらに備える。
【0101】
上記実施例において、パッシブマイクロカメラ122を前記第2壁体104、又は前記第1壁体102に設け、さらに、歯の所在する環境の図像情報を検出することによって、歯の欠陥、虫歯及び出血等を確定し、口腔ヘルスケア効果をさらに向上させる。
【0102】
図17に示すように、本開示の例示的な一実施例において、本開示の実施例の口腔スマートクリーナーは、前記中空構造106内に設けられ、又は前記第2壁体104に設けられ、又は前記第1壁体102に設けられ、歯の所在する環境の粒子カテゴリを検出するためのマイクロ流体検出器124をさらに備える。
【0103】
上記実施例において、マイクロ流体検出器124を前記中空構造106内、又は前記第2壁体104、或いは前記第1壁体102に設けることによって、歯の所在する環境の粒子カテゴリを検出し、粒子カテゴリには細胞、細菌、ウイルスなどが含まれるが、これに限定されなく、歯を濯ぐと同時に、洗浄液における粒子カテゴリから口腔環境の健康さを確定することもでき、口腔ヘルスケア効果をさらに向上させる。
【0104】
図18に示すように、本開示の例示的な一実施例において、口腔スマートクリーナーは、収容腔160が研磨剤を置くためのものである研磨コンポーネントであって、前記液体供給具と前記歯清掃具100との間の輸液管路が前記研磨コンポーネントの収容腔160に互いに連通する研磨コンポーネントをさらに備える。
【0105】
上記実施例において、研磨コンポーネントを設けて歯清掃具100へ研磨剤を提供することによって、研磨剤は、洗浄液に伴って噴射穴108を介して歯を濯ぎ、歯における歯垢に対する洗浄の強度を向上させ、研磨剤としては卵殻粉末、骨粉、又は人体によって消化、吸収される他の分子粒子であってもよいが、これらに限定されない。
【0106】
図19及び
図20に示すように、本開示の例示的な一実施例において、口腔スマートクリーナーは、第1入力側にノズル1702が接続され、第2入力側に前記研磨コンポーネントの収容腔160の出力口が接続され、出力側1704が輸液管路を介して前記歯清掃具100の中空構造106まで連通する液剤混合部170をさらに備える。
【0107】
上記実施例において、液剤混合部に第1入力側、第2入力側及び出力側が含まれ、それぞれ液体供給部、ストレージ部及び輸液管路に接続されるように設置することによって、液剤混合部での研磨剤及び洗浄液の混合が実現され、混合された洗浄液を歯清掃具100まで転送して、混合液で歯を濯ぎ、歯のクリーニングの効率及び効果の向上に寄与する。
【0108】
本開示の例示的な一実施例において、本開示の実施例の口腔スマートクリーナーは、前記液体供給具内に設けられ、開閉度と前記液体供給具における輸液流速とが正の相関であり、及び/又は、開閉度と前記液体供給具における輸液圧力とが正の相関である圧力調整弁116をさらに備える。
【0109】
上記実施例において、液体供給具に圧力調整弁116を設けることによって、開閉度から輸液流速及び輸液圧力を調整して、さらに歯に対する濯ぎの強度を調整し、歯の異なる濯ぎの需要を満たす。
【0110】
本開示の例示的な一実施例において、本開示の実施例の口腔スマートクリーナーの第2壁体104は、ユニバーサルパレットを改良することによって実現され、具体的な実現方式としては、下記を含む。
【0111】
1)口腔のユニバーサルパレットを設計し製作する。
2)前記ユニバーサルパレットは、内外二層の中空構造である。
3)前記ユニバーサルパレットの内層には、中空構造に連通する異なる開口配列小穴が設けられる。
4)前記ユニバーサルパレットの外層には給水管が設けられ、前記給水管は、ユニバーサルパレットの外層に対して0~180°回動可能で、中空構造に連通する。
5)前記ユニバーサルパレットの内層及び外層は繰り返して着脱可能で、ユニバーサルパレット内外のクリーニングに寄与する。
6)前記給水管は、ホースを介して口外水供給システムに繋がる。
7)前記水供給システムは、ウォーターポンプ、圧力調整弁、混合洗浄液の液体供給部を含む。
8)ウォーターポンプは、混合溶液をユニバーサルパレットの中空層に送り込み、ユニバーサルパレットの内層の異なる開口配列小穴から所定圧力の混合溶液ジェットが噴出され、歯、牙列及び歯茎の表面に噴射される。
9)前記圧力調整弁は、需要に応じて混合溶液ジェットの圧力及び流速を制御することができる。
10)前記ユニバーサルパレットは、歯列弓曲線に沿って摺動することができ、摺動時に、給水管はユニバーサルパレットに対して適応的に回動する。
【0112】
実際の適用において、ユニバーサルパレットは、永久歯、乳歯に対してもうけられてもよいし、単一の歯又は複数の歯をカバーしてもよく、すべての歯表面を同期してクリーニング、脱感作、石灰化及びホワイトニングすることができ、従来のブラッシング、リンス、脱感作、ホワイトニングの別体装置を置き換え、適用効果及び効率を大幅に向上させることができる。
【0113】
上記の詳細な説明には、動作実行用の機器のいくつかのモジュール又はユニットについて言及されるが、この区別は必須ではないことに注意すべきである。実際、本開示の実施形態によれば、上述した2つ以上のモジュール又はユニットの特徴及び機能は、1つのモジュール又はユニットに具現化することができる。逆に、上記した1つのモジュール又はユニットの特徴及び機能を、複数のモジュール又はユニットによって具現化されるようにさらに分割してもよい。
【0114】
なお、上記した図面は、本発明の例示的な実施形態に含まれる処理を単に概略的に示したものに過ぎず、限定することを意図したものではない。上記図面に示される処理は、これらの処理の時間的順序を示したり制限したりしないことについて、容易に理解される。また、これらの処理は、例えば複数のモジュールで同期的に実行されてもよいし、非同期的に実行されてもよいことについても、容易に理解できる。
【0115】
当業者は、明細書を考慮し、ここに開示される発明を実施すると、本開示の他の実施形態を容易に想到する。本出願は、本開示の一般的原理に従い、本開示に開示されていない当業者での公知常識又は慣用の技術的手段を含む、本開示のあらゆる変形、用途、又は適応的変化をカバーすることを意図する。明細書及び実施例は例示的なもののみとして考慮され、本開示の真の範囲及び思想は特許請求の範囲によって示される。
【符号の説明】
【0116】
100 歯清掃具
102 第1壁体
104 第2壁体
1042 第1壁面
1044 第2壁面
1046 第3壁面
106 中空構造
108 噴射穴
110 回動接続具
1102 排水穴
112 取外し可能組立部
114 排水管
116 圧力調整弁
118 一路スイッチ
120 液体供給部
1122 止めボス
1124 シール構造
1126 磁気吸着部品
122 パッシブマイクロカメラ
124 マイクロ流体検出器
126 スプレーホール
128 傾斜した窪み
130 ブラシチューブクラスター構造
1302 ホース
1322 液体保存瓶
1324 輸液分岐管
1326 電磁弁
1328 五路弁
1330 リレーモジュール
1402 格納式ホース
1404 第1止めボス
1406 第2止めボス
150 フィルターコンポーネント
160 研磨コンポーネントの収容腔
170 液剤混合部
1702 ノズル
1704 液剤混合部の出力側
【手続補正書】
【提出日】2023-10-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
口腔スマートクリーナーであって、
第1壁体及び第2壁体を備える歯清掃具であって、前記第1壁体と前記第2壁体との間に中空構造が形成され、前記第2壁体が前記第1壁体へ凹み、前記第2壁体が、対向して設けられる第1壁面及び第2壁面を有し、前記第1壁面及び前記第2壁面には噴射穴が設けられ、前記第2壁体の形状が歯の形状に合わせ、前記歯清掃具の一端面が傾斜した窪みを呈す歯清掃具
と、
第1端に第1止めボスが設けられ、第2端と前記第1端との間に第2止めボスが設けられる格納式ホースであって、前記第2壁体の噴射穴を貫通して設けられ、前記第1止めボス及び前記第2止めボスがそれぞれ前記第2壁体の両側に位置して、前記格納式ホースの前記第2壁体における移動距離を規制する格納式ホースと、を備える
ことを特徴とする口腔スマートクリーナー。
【請求項2】
前記第2壁体は、第3壁面をさらに備え、前記第3壁面は、前記第1壁面と前記第2壁面との間に接続され、前記第3壁面の形状は、前記歯の咬合面の形状に合わせる
ことを特徴とする請求項1に記載の口腔スマートクリーナー。
【請求項3】
前記第3壁面には前記噴射穴が設けられる
ことを特徴とする請求項2に記載の口腔スマートクリーナー。
【請求項4】
前記噴射穴に組み立てられるブラシチューブクラスター構造であって、中空構造が前記傾斜した窪み内へ延びて設けられるブラシチューブクラスター構造をさらに備える
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の口腔スマートクリーナー。
【請求項5】
前記ブラシチューブクラスター構造であって、前記ブラシチューブクラスター構造は、前記中空構造に連通し、一端が前記ブラシチューブクラスター構造の本体に組み立てられ、他端が前記傾斜した窪み内に延びる少なくとも1つのホースを備える
ことを特徴とする請求項4に記載の口腔スマートクリーナー。
【請求項6】
前記傾斜した窪みの底部に近い噴射穴の開口は、前記傾斜した窪みの開口に近い噴射穴の開口よりも小さい
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の口腔スマートクリーナー。
【請求項7】
前記噴射穴の開口と前記傾斜した窪みの収容サイズとが正の相関であり、
及び/又は前記噴射穴の分布密度と前記傾斜した窪みの収容サイズとが正の相関であり、
及び/又は前記噴射穴の数と前記傾斜した窪みの収容サイズとが正の相関である
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の口腔スマートクリーナー。
【請求項8】
前記第2壁体及び前記第1壁体のうちのいずれか一方には止めボスが設けられ、前記第2壁体及び前記第1壁体のうちの他方には限界溝が設けられ、前記止めボスと前記限界溝とが適応的に着脱可能である
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の口腔スマートクリーナー。
【請求項9】
前記限界溝と前記止めボスとの間に設けられ、前記限界溝と前記止めボスとの接触隙間を充填するためのシール構造をさらに備える
ことを特徴とする請求項8に記載の口腔スマートクリーナー。
【請求項10】
一方の磁気構造が前記限界溝に設けられ、他方の磁気構造が前記止めボスに設けられる磁気吸着部品であって、前記限界溝と前記止めボスとを吸着して組み立てるための磁気吸着部品をさらに備える
ことを特徴とする請求項8に記載の口腔スマートクリーナー。
【国際調査報告】