(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-25
(54)【発明の名称】非地上波ネットワークにおけるシステム情報パラメータ更新時間
(51)【国際特許分類】
H04W 48/10 20090101AFI20240315BHJP
H04W 84/06 20090101ALI20240315BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20240315BHJP
【FI】
H04W48/10
H04W84/06
H04W72/0446
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023564558
(86)(22)【出願日】2022-03-11
(85)【翻訳文提出日】2023-10-20
(86)【国際出願番号】 US2022071093
(87)【国際公開番号】W WO2022232724
(87)【国際公開日】2022-11-03
(32)【優先日】2021-04-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】シュレスタ、バーラト
(72)【発明者】
【氏名】フーヤル、ウメシュ
(72)【発明者】
【氏名】ワン、シャオ・フェン
(72)【発明者】
【氏名】セングプタ、アヤン
(72)【発明者】
【氏名】マー、リャンピン
(72)【発明者】
【氏名】リコ・アルバリーニョ、アルベルト
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067CC14
5K067DD30
5K067EE02
5K067EE07
5K067EE10
(57)【要約】
本開示の様々な態様は、一般にワイヤレス通信に関する。いくつかの態様では、ユーザ機器(UE)は、非地上波ネットワーク(NTN)に関連付けられた1つ以上のシステム情報パラメータを更新するか、又はNTNに関連付けられたセル状態を更新するための基準時間を決定し得る。UEは、NTNに関連付けられた1つ以上のシステム情報パラメータ又はNTNに関連付けられたセル状態を更新するための更新タイマ長を決定し得る。UEは、1つ以上のシステム情報パラメータに関連付けられた満了時間後に1つ以上のシステム情報パラメータをリフレッシュするために、現在のセル又は新たなセルから、システム情報ブロック(SIB)を取得し得、満了時間は、基準時間及び更新タイマ長に少なくとも部分的に基づく。数多くの他の態様が説明される。
【選択図】
図5A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)によって実行されるワイヤレス通信の方法であって、
非地上波ネットワーク(NTN)に関連付けられた1つ以上のシステム情報パラメータを更新するか、又は前記NTNに関連付けられたセル状態を更新するための基準時間を決定することと、
前記NTNに関連付けられた前記1つ以上のシステム情報パラメータ又は前記NTNに関連付けられた前記セル状態を更新するための更新タイマ長を決定することと、
前記1つ以上のシステム情報パラメータに関連付けられた満了時間後に前記1つ以上のシステム情報パラメータをリフレッシュするために、現在のセル又は新たなセルから、システム情報ブロック(SIB)を取得することと
を備え、前記満了時間は、前記基準時間及び前記更新タイマ長に少なくとも部分的に基づく、方法。
【請求項2】
前記基準時間は、システム情報修正期間の境界である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記基準時間は、システム情報修正期間内のシステム情報周期性の境界である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記基準時間は、設定されたシステムフレーム番号を有するシステムフレームである、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記基準時間は、システム情報期間内のシステム情報スケジューリングウィンドウの境界である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記更新タイマ長を決定することは、
前記更新タイマ長についての設定された値の範囲から前記更新タイマ長の値を示すシグナリングを受信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記更新タイマ長を決定することは、
システム情報修正期間に関連付けられた持続時間の整数倍として前記更新タイマ長の値を示すシグナリングを受信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記更新タイマ長を決定することは、
ページング間欠受信サイクル又は予め定義された時間持続時間に関連付けられた持続時間の整数倍として前記更新タイマ長の値を示すシグナリングを受信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記更新タイマ長を決定することは、
システム情報周期性又はシステム情報スケジューリングウィンドウに関連付けられた持続時間の整数倍として前記更新タイマ長の値を示すシグナリングを受信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記更新タイマ長を決定することは、
システムフレーム番号ラップアラウンド期間中のシステムフレームの数の整数倍として前記更新タイマ長の値を示すシグナリングを受信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記更新タイマ長を決定することは、
時間持続時間の整数倍と、システムフレーム番号ラップアラウンド期間中のシステムフレームの数の整数倍との組み合わせとして前記更新タイマ長の値を示すシグナリングを受信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記更新タイマ長は、前記更新タイマ長の値を示すシグナリングがない場合、デフォルト値を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記更新タイマ長は、前記1つ以上のシステムパラメータを更新すること、又はセルがオフに切り替えられるべき時間若しくは前記NTNに追加されるべき時間を更新することに関連付けられる、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記更新タイマ長は、公衆陸上モバイルネットワーク(PLMN)、追跡エリアコード(TAC)、又は共通のTAC更新タイミングを共有する複数のPLMNを含むセルに固有である、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記1つ以上のシステム情報パラメータは、追跡エリアコード又はエフェメリスデータのうちの1つ以上を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
ワイヤレス通信のためのユーザ機器(UE)であって、
メモリと、
前記メモリに結合された1つ以上のプロセッサと
を備え、前記1つ以上のプロセッサは、
非地上波ネットワーク(NTN)に関連付けられた1つ以上のシステム情報パラメータを更新するか、又は前記NTNに関連付けられたセル状態を更新するための基準時間を決定することと、
前記NTNに関連付けられた前記1つ以上のシステム情報パラメータ又は前記NTNに関連付けられた前記セル状態を更新するための更新タイマ長を決定することと、
前記1つ以上のシステム情報パラメータに関連付けられた満了時間後に前記1つ以上のシステム情報パラメータをリフレッシュするために、現在のセル又は新たなセルから、システム情報ブロック(SIB)を取得することと
を行うように構成され、前記満了時間は、前記基準時間及び前記更新タイマ長に少なくとも部分的に基づく、UE。
【請求項17】
前記基準時間は、システム情報修正期間の境界である、請求項16に記載のUE。
【請求項18】
前記基準時間は、システム情報修正期間内のシステム情報周期性の境界である、請求項16に記載のUE。
【請求項19】
前記基準時間は、設定されたシステムフレーム番号を有するシステムフレームである、請求項16に記載のUE。
【請求項20】
前記基準時間は、システム情報期間内のシステム情報スケジューリングウィンドウの境界である、請求項16に記載のUE。
【請求項21】
前記1つ以上のプロセッサは、前記更新タイマ長を決定するために、
前記更新タイマ長についての設定された値の範囲から前記更新タイマ長の値を示すシグナリングを受信するように構成される、請求項16に記載のUE。
【請求項22】
前記1つ以上のプロセッサは、前記更新タイマ長を決定するために、
システム情報修正期間に関連付けられた持続時間の整数倍として前記更新タイマ長の値を示すシグナリングを受信するように構成される、請求項16に記載のUE。
【請求項23】
前記1つ以上のプロセッサは、前記更新タイマ長を決定するために、
システム情報期間又はシステム情報スケジューリングウィンドウに関連付けられた持続時間の整数倍として前記更新タイマ長の値を示すシグナリングを受信するように構成される、請求項16に記載のUE。
【請求項24】
前記1つ以上のプロセッサは、前記更新タイマ長を決定するために、
システムフレーム番号ラップアラウンド期間中のシステムフレームの数の整数倍として前記更新タイマ長の値を示すシグナリングを受信するように構成される、請求項16に記載のUE。
【請求項25】
前記更新タイマ長は、前記更新タイマ長の値を示すシグナリングがない場合、デフォルト値を有する、請求項16に記載のUE。
【請求項26】
前記更新タイマ長は、公衆陸上モバイルネットワーク(PLMN)、追跡エリアコード(TAC)、又は共通のTAC更新タイミングを共有する複数のPLMNを含むセルに固有である、請求項16に記載のUE。
【請求項27】
前記1つ以上のシステム情報パラメータは、追跡エリアコード又はエフェメリスデータのうちの1つ以上を含む、請求項16に記載のUE。
【請求項28】
ワイヤレス通信のための命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令のセットは、
ユーザ機器(UE)の1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記UEに、
非地上波ネットワーク(NTN)に関連付けられた1つ以上のシステム情報パラメータを更新するか、又は前記NTNに関連付けられたセル状態を更新するための基準時間を決定することと、
前記NTNに関連付けられた前記1つ以上のシステム情報パラメータ又は前記NTNに関連付けられた前記セル状態を更新するための更新タイマ長を決定することと、
前記1つ以上のシステム情報パラメータに関連付けられた満了時間後に前記1つ以上のシステム情報パラメータをリフレッシュするために、現在のセル又は新たなセルから、システム情報ブロック(SIB)を取得することと
を行わせる1つ以上の命令を備え、前記満了時間は、前記基準時間及び前記更新タイマ長に少なくとも部分的に基づく、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項29】
前記基準時間は、システム情報修正期間の境界、システム情報修正期間内のシステム情報期間の境界、設定されたシステムフレーム番号を有するシステムフレーム、又はシステム情報期間内のシステム情報スケジューリングウィンドウの境界である、請求項28に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項30】
ワイヤレス通信のための装置であって、
非地上波ネットワーク(NTN)に関連付けられた1つ以上のシステム情報パラメータを更新するか、又は前記NTNに関連付けられたセル状態を更新するための基準時間を決定するための手段と、
前記NTNに関連付けられた前記1つ以上のシステム情報パラメータ又は前記NTNに関連付けられた前記セル状態を更新するための更新タイマ長を決定するための手段と、
前記1つ以上のシステム情報パラメータに関連付けられた満了時間後に前記1つ以上のシステム情報パラメータをリフレッシュするために、現在のセル又は新たなセルから、システム情報ブロック(SIB)を取得するための手段と
を備え、前記満了時間は、前記基準時間及び前記更新タイマ長に少なくとも部分的に基づく、装置。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
[0001] 本特許出願は、2021年4月28日に出願され、「SYSTEM INFORMATION PARAMETER UPDATE TIME IN NON-TERRESTRIAL NETWORK」と題された米国非仮特許出願第17/243,151号の優先権を主張し、それは、本明細書に参照によって明確に援用される。
【技術分野】
【0002】
[0002] 本開示の態様は、一般に、ワイヤレス通信(wireless communication)に関し、非地上波ネットワーク(NTN:non-terrestrial network)におけるシステム情報パラメータ更新時間(system information parameter update time)に関連する技法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003] ワイヤレス通信システムは、電話通信、ビデオ、データ、メッセージング、及びブロードキャストなどの様々な電気通信サービスを提供するために広く展開されている。典型的なワイヤレス通信システムは、利用可能なシステムリソース(例えば、帯域幅、送信電力など)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続技術を用い得る。そのような多元接続技術の例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)システム、時分割同期符号分割多元接続(TD-SCDMA)システム、及びロングタームエボリューション(LTE(登録商標))を含む。LTE/LTE-Advancedは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))によって公表されたユニバーサルモバイル電気通信システム(UMTS)のモバイル規格への拡張セットである。
【0004】
[0004] ワイヤレスネットワークは、いくつかのユーザ機器(UE:user equipment)のための通信をサポートすることができるいくつかの基地局(BS)を含み得る。UEは、ダウンリンク及びアップリンクを介してBSと通信し得る。ダウンリンク(即ち順方向リンク)は、BSからUEへの通信リンクを指し、アップリンク(即ち逆方向リンク)は、UEからBSへの通信リンクを指す。本明細書でより詳細に説明されるように、BSは、ノードB、gNB、アクセスポイント(AP)、無線ヘッド、送受信ポイント(TRP)、新無線(NR:New Radio)BS、5GノードBなどと呼ばれ得る。
【0005】
[0005] 上記の多元接続技術は、異なるユーザ機器が、都市、国家、地域、更には地球規模で通信することを可能にする共通プロトコルを提供するために、様々な電気通信規格において採用されてきた。5Gとも呼ばれ得るNRは、3GPPによって公表されたLTEモバイル規格への拡張セットである。NRは、スペクトル効率を改善することと、コストを下げることと、サービスを改善することと、新たなスペクトルを利用することと、ダウンリンク(DL)上でサイクリックプレフィックス(CP)を伴う直交周波数分割多重化(OFDM)(CP-OFDM)を使用して、アップリンク(UL)上でCP-OFDM及び/又はSC-FDM(例えば、離散フーリエ変換拡散OFDM(DFT-s-OFDM)としても知られる)を使用して、他のオープン規格とより良好に統合することとを行うことによって、モバイルブロードバンドインターネットアクセスをより良好にサポートし、並びにビームフォーミング、多入力多出力(MIMO)アンテナ技術、及びキャリアアグリゲーションをサポートするように設計される。モバイルブロードバンドアクセスに対する需要が増加し続けるにつれて、LTE、NR、及び他の無線アクセス技術における更なる改善が有用なままである。
【発明の概要】
【0006】
[0006] いくつかの態様では、ユーザ機器(UE)によって実行されるワイヤレス通信の方法は、非地上波ネットワーク(NTN)に関連付けられた1つ以上のシステム情報パラメータ(system information parameter)を更新するか、又はNTNに関連付けられたセル状態(cell status)を更新するための基準時間(reference time)を決定することと、NTNに関連付けられた1つ以上のシステム情報パラメータ又はNTNに関連付けられたセル状態を更新するための更新タイマ長(update timer length)を決定することと、1つ以上のシステム情報パラメータに関連付けられた満了時間(expiration time)後に1つ以上のシステム情報パラメータをリフレッシュするために、現在のセル(current cell)又は新たなセルから、システム情報ブロック(SIB:system information block)を取得することとを含み、満了時間は、基準時間及び更新タイマ長に少なくとも部分的に基づく。
【0007】
[0007] いくつかの態様では、ワイヤレス通信のためのUEは、メモリと、メモリに結合された1つ以上のプロセッサとを含み、1つ以上のプロセッサは、NTNに関連付けられた1つ以上のシステム情報パラメータを更新するか、又はNTNに関連付けられたセル状態を更新するための基準時間を決定することと、NTNに関連付けられた1つ以上のシステム情報パラメータ又はNTNに関連付けられたセル状態を更新するための更新タイマ長を決定することと、1つ以上のシステム情報パラメータに関連付けられた満了時間後に1つ以上のシステム情報パラメータをリフレッシュするために、現在のセル又は新たなセルから、SIBを取得することとを行うように構成され、満了時間は、基準時間及び更新タイマ長に少なくとも部分的に基づく。
【0008】
[0008] いくつかの態様では、ワイヤレス通信のための命令(instruction)のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体(non-transitory computer-readable medium)は、UEの1つ以上のプロセッサによって実行されると、UEに、NTNに関連付けられた1つ以上のシステム情報パラメータを更新するか、又はNTNに関連付けられたセル状態を更新するための基準時間を決定することと、NTNに関連付けられた1つ以上のシステム情報パラメータ又はNTNに関連付けられたセル状態を更新するための更新タイマ長を決定することと、1つ以上のシステム情報パラメータに関連付けられた満了時間後に1つ以上のシステム情報パラメータをリフレッシュするために、現在のセル又は新たなセルから、SIBを取得することとを行わせる1つ以上の命令を含み、満了時間は、基準時間及び更新タイマ長に少なくとも部分的に基づく。
【0009】
[0009] いくつかの態様では、ワイヤレス通信のための装置は、NTNに関連付けられた1つ以上のシステム情報パラメータを更新するか、又はNTNに関連付けられたセル状態を更新するための基準時間を決定するための手段と、NTNに関連付けられた1つ以上のシステム情報パラメータ又はNTNに関連付けられたセル状態を更新するための更新タイマ長を決定するための手段と、1つ以上のシステム情報パラメータに関連付けられた満了時間後に1つ以上のシステム情報パラメータをリフレッシュするために、現在のセル又は新たなセルから、SIBを取得するための手段とを含み、満了時間は、基準時間及び更新タイマ長に少なくとも部分的に基づく。
【0010】
[0010] 態様は、一般に、図面及び明細書を参照して本明細書で実質的に説明され、図面及び明細書によって例示されるような、方法、装置、システム、コンピュータプログラム製品、非一時的コンピュータ可読媒体、ユーザ機器、基地局、ワイヤレス通信デバイス、及び/又は処理システムを含む。
【0011】
[0011] 前述は、以下の詳細な説明がより良好に理解され得るように、本開示に従った例の特徴及び技術的利点をどちらかといえば広く概説している。追加の特徴及び利点が以下に説明される。開示される概念及び特定の例は、本開示と同じ目的を実行するための他の構造を修正又は設計するための基礎として容易に利用され得る。そのような等価な構造は、添付された特許請求の範囲から逸脱しない。本明細書で開示される概念の特性は、関連する利点と共に、それらの編成及び動作の方法の両方に関して、添付の図面に関連して検討されたときに以下の説明からより良好に理解されるであろう。図面の各々は、例示及び説明を目的として提供され、特許請求の範囲の限定の定義としては提供されない。
【0012】
[0012] 態様がいくつかの例への例示によって本開示で説明されるが、当業者は、そのような態様が多くの異なる構成及びシナリオで実装され得ることを理解するであろう。本明細書で説明される技法は、異なるプラットフォームタイプ、デバイス、システム、形状、サイズ、及び/又はパッケージング構成を使用して実装され得る。例えば、いくつかの態様は、集積チップの実施形態又は他の非モジュール構成要素ベースのデバイス(例えば、エンドユーザデバイス、車両、通信デバイス、コンピューティングデバイス、産業機器、小売/購買デバイス、医療デバイス、又は人工知能対応デバイス)を介して実装され得る。態様は、チップレベル構成要素、モジュール構成要素、非モジュール構成要素、非チップレベル構成要素、デバイスレベル構成要素、又はシステムレベル構成要素で実装され得る。説明される態様及び特徴を組み込むデバイスは、特許請求され、説明される態様の実装及び実施のための追加の構成要素及び特徴を含み得る。例えば、ワイヤレス信号の送信及び受信は、アナログ及びデジタル目的のためのいくつかの構成要素(例えば、アンテナ、RFチェーン、電力増幅器、変調器、バッファ、プロセッサ(複数可)、インターリーバ、加算器(adder)、又は合計器(summer)を含むハードウェア構成要素)を含み得る。本明細書で説明される態様は、様々なサイズ、形状、及び構成の多種多様なデバイス、構成要素、システム、分散配置、又はエンドユーザデバイスで実施され得ることが意図される。
【0013】
[0013] 本開示の上記に記載された特徴が詳細に理解されることができるように、上記に簡潔に要約されたより具体的な説明が、態様への参照によって行われ得、それらのうちのいくつかは、添付された図面に例示される。しかしながら、添付された図面は、この開示のある特定の典型的な態様のみを例示しており、従って、その説明が他の同等に効果的な態様を認め得ることから、その範囲を限定しているとみなされるべきではないことに留意されたい。異なる図面における同じ参照番号は、同じ又は同様の要素を識別し得る。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】[0014] 本開示によるワイヤレスネットワークの例を例示する図である。
【
図2】[0015] 本開示による、ワイヤレスネットワーク中でユーザ機器(UE)と通信する基地局の例を例示する図である。
【
図3】[0016] 本開示による、非地上波ネットワーク(NTN)における再生型衛星展開(regenerative satellite deployment)の例及び透過型衛星展開(transparent satellite deployment)の例を例示する図である。
【
図4】[0017] 本開示による、経時的に変化し得るNTNシステム情報パラメータの例を例示する図である。
【
図5A】[0018] 本開示による、NTN中のシステム情報パラメータ更新時間に関連付けられた1つ以上の例を例示する図である。
【
図5B】本開示による、NTN中のシステム情報パラメータ更新時間に関連付けられた1つ以上の例を例示する図である。
【
図6】[0019] 本開示による、NTN中のシステム情報パラメータ更新時間に関連付けられた実例的なプロセスを例示する図である。
【
図7】[0020] 本開示による、ワイヤレス通信のための実例的な装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
[0021] 本開示の様々な態様は、添付の図面を参照して以下においてより十分に説明される。この開示は、しかしながら、多くの異なる形態で具現化され得、この開示全体を通じて提示される任意の特定の構造又は機能に限定されると解釈されるべきではない。むしろ、これらの態様は、この開示が徹底的且つ完全となり、当業者に本開示の範囲を十分に伝達するように提供される。本明細書の教示に基づいて、当業者は、本開示の任意の他の態様とは独立して実装されるか、又は組み合わせられて実装されるかにかかわらず、本開示の範囲が本明細書で開示される本開示のいずれの態様もカバーすることを意図されることを認識されたい。例えば、本明細書で記載される任意の数の態様を使用して、装置が実装され得るか、又は方法が実施され得る。加えて、本開示の範囲は、本明細書で記載される開示の様々な態様に加えて、又はそれ以外の、他の構造、機能、又は構造及び機能を使用して実施されるそのような装置又は方法をカバーすることを意図される。本明細書で開示される開示のいずれの態様も特許請求の範囲の1つ以上の要素によって具現化され得ることを理解されたい。
【0016】
[0022] ここで、電気通信システムのいくつかの態様が、様々な装置及び技法を参照して提示される。これらの装置及び技法は、以下の詳細な説明で説明され、様々なブロック、モジュール、構成要素、回路、ステップ、プロセス、アルゴリズムなど(一括して「要素」と呼ばれる)によって添付の図面において例示される。これらの要素は、ハードウェア、ソフトウェア、又はそれらの組み合わせを使用して実装され得る。そのような要素がハードウェアとして実装されるか、又はソフトウェアとして実装されるかは、特定のアプリケーションとシステム全体上に課せられる設計制約とに依存する。
【0017】
[0023] 態様は、5G又はNR無線アクセス技術(RAT)に一般に関連する専門用語を使用して本明細書で説明され得るが、本開示の態様は、3G RAT、4G RAT、及び/又は5Gに後続するRAT(例えば6G)などの他のRATに適用されることができることに留意されたい。
【0018】
[0024]
図1は、本開示によるワイヤレスネットワーク100の例を例示する図である。ワイヤレスネットワーク100は、他の例の中でもとりわけ、5G(NR)ネットワーク及び/又はLTEネットワークの要素であり得るか、又はそれらを含み得る。ワイヤレスネットワーク100は、(BS110a、BS110b、BS110c、及びBS110dとして示される)いくつかの基地局110と、他のネットワークエンティティとを含み得る。基地局(BS)は、ユーザ機器(UE)と通信するエンティティであり、NR BS、ノードB、gNB、5GノードB(NB)、アクセスポイント、送受信ポイント(TRP)などとも呼ばれ得る。各BSは、特定の地理的エリアに通信カバレッジを提供し得る。3GPPでは、「セル」という用語は、この用語が使用される文脈に応じて、BSのカバレッジエリア及び/又はこのカバレッジエリアにサービスするBSサブシステムを指すことができる。
【0019】
[0025] BSは、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、及び/又は別のタイプのセルに通信カバレッジを提供し得る。マクロセルは、比較的大きい地理的エリア(例えば、半径数キロメートル)をカバーし得、サービスに加入しているUEによる無制限のアクセスを可能にし得る。ピコセルは、比較的小さい地理的エリアをカバーし得、サービスに加入しているUEによる無制限のアクセスを可能にし得る。フェムトセルは、比較的小さい地理的エリア(例えば、自宅)をカバーし得、フェムトセルとのアソシエーションを有するUE(例えば、限定加入者グループ(CSG:closed subscriber group)中のUE)による制限付きアクセスを可能にし得る。マクロセルのためのBSは、マクロBSと呼ばれ得る。ピコセルのためのBSは、ピコBSと呼ばれ得る。フェムトセルのためのBSは、フェムトBS又はホームBSと呼ばれ得る。
図1に示される例では、BS110aは、マクロセル102aのためのマクロBSであり得、BS110bは、ピコセル102bのためのピコBSであり得、BS110cは、フェムトセル102cのためのフェムトBSであり得る。BSは、1つ以上の(例えば3つの)セルをサポートし得る。「eNB」、「基地局」、「NR BS」、「gNB」、「TRP」、「AP」、「ノードB」、「5G NB」、及び「セル」という用語は、本明細書では交換可能に使用され得る。
【0020】
[0026] いくつかの態様では、セルは、必ずしも固定式ではない場合があり、セルの地理的エリアは、移動式BSのロケーションに従って移動し得る。いくつかの態様では、BSは、任意の適したトランスポートネットワークを使用して、直接物理接続又は仮想ネットワークなど、様々なタイプのバックホールインタフェースを通して、互いに及び/又はワイヤレスネットワーク100中の1つ以上の他のBS若しくはネットワークノード(図示せず)に相互接続され得る。
【0021】
[0027] ワイヤレスネットワーク100はまた、中継局を含み得る。中継局は、アップストリーム局(例えば、BS又はUE)からのデータの送信を受信し、ダウンストリーム局(例えば、UE又はBS)へのデータの送信を送ることができるエンティティである。中継局はまた、他のUEのための送信を中継することができるUEであり得る。
図1に示す例では、中継BS110dは、BS110aとUE120dとの間の通信を容易にするためにBS110a及びUE120dと通信し得る。中継BSは、中継局、中継基地局、中継器などとも呼ばれ得る。
【0022】
[0028] いくつかの態様では、ワイヤレスネットワーク100は、非地上波ワイヤレス通信デバイスがBS(本明細書では交換可能に「非地上波BS」及び「非地上波基地局」と呼ばれる)及び/又は中継局(本明細書では交換可能に「非地上波中継局」と呼ばれる)を含み得る、1つ以上の非地上波ネットワーク(NTN)展開を含み得る。本明細書で使用される場合、NTNは、非地上波BS及び/又は非地上波中継局などのNTNノードによってアクセスが容易にされるネットワークを指し得る。
【0023】
[0029] ワイヤレスネットワーク100は、任意の数の非地上波ワイヤレス通信デバイス又はNTNノードを含み得る。非地上波ワイヤレス通信デバイス(又はNTNノード)は、衛星及び/又は高高度プラットフォーム(HAP)を含み得る。衛星は、低軌道(LEO)衛星、中軌道(MEO)衛星、静止軌道(GEO)衛星、及び/又は高楕円軌道(HEO)衛星を含み得る。HAPは、気球、飛行船、飛行機、ヘリコプター、及び/又は無人航空機を含み得る。非地上波ワイヤレス通信デバイスは、ワイヤレスネットワーク100とは別個のNTNの一部であり得る。代替として、NTNは、ワイヤレスネットワーク100の一部であり得る。衛星は、衛星通信を使用してワイヤレスネットワーク100中の他のエンティティと直接及び/又は間接的に通信し得る。他のエンティティは、UE(例えば、地上波UE及び/又は非地上波UE)、1つ以上のNTN展開中の他の衛星、他のタイプのBS(例えば、固定及び/又は地上ベースのBS)、中継局、並びに/又はワイヤレスネットワーク100のコアネットワーク中に含まれる1つ以上の構成要素及び/若しくはデバイスを含み得る。
【0024】
[0030] ワイヤレスネットワーク100は、異なるタイプのBS、例えば、マクロBS、ピコBS、フェムトBS、中継BSなどを含む異種ネットワークであり得る。これらの異なるタイプのBSは、ワイヤレスネットワーク100中で、異なる送信電力レベル、異なるカバレッジエリア、及び干渉に対する異なる影響を有し得る。例えば、マクロBSが、高い送信電力レベル(例えば、5~40ワット)を有し得るのに対して、ピコBS、フェムトBS、及び中継BSは、より低い送信電力レベル(例えば、0.1~2ワット)を有し得る。
【0025】
[0031] ネットワークコントローラ130は、BSのセットに結合し得、これらのBSに協調及び制御を提供し得る。ネットワークコントローラ130は、バックホールを介してBSと通信し得る。BSはまた、例えば、ワイヤレス又はワイヤラインバックホールを介して間接的に又は直接互いに通信し得る。
【0026】
[0032] UE120(例えば、120a、120b、120c)は、ワイヤレスネットワーク100全体を通じて分散され得、各UEは、固定式又は移動式であり得る。UEは、アクセス端末、端末、移動局、加入者ユニット、局などとも呼ばれ得る。UEは、セルラ電話(例えば、スマートフォン)、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、コードレス電話、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、タブレット、カメラ、ゲーミングデバイス、ネットブック、スマートブック、ウルトラブック、医療デバイス若しくは医療機器、生体センサ/デバイス、ウェアラブルデバイス(スマートウォッチ、スマート衣料、スマートグラス、スマートリストバンド、スマートジュエリ(例えば、スマートリング、スマートブレスレット))、エンターテインメントデバイス(例えば、音楽若しくはビデオデバイス、又は衛星ラジオ)、ビークル構成要素若しくはセンサ、スマートメータ/センサ、産業製造機器、全地球測位システムデバイス、又はワイヤレス若しくはワイヤード媒体を介して通信するように構成された任意の他の適したデバイスであり得る。
【0027】
[0033] いくつかのUEは、マシンタイプ通信(MTC)又は発展型若しくは拡張型マシンタイプ通信(eMTC)UEとみなされ得る。MTC及びeMTC UEは、例えば、基地局、別のデバイス(例えばリモートデバイス)、又は何らかの他のエンティティと通信し得る、ロボット、ドローン、リモートデバイス、センサ、メータ、モニタ、及び/又はロケーションタグを含む。ワイヤレスノードは、例えば、ワイヤード又はワイヤレス通信リンクを介して、ネットワーク(例えば、セルラネットワーク又はインターネットなどのワイドエリアネットワーク)のための、又はそれへの接続性を提供し得る。いくつかのUEは、モノのインターネット(IoT)デバイスとみなされ得、及び/又はNB-IoT(狭帯域モノのインターネット)デバイスとして実装され得る。いくつかのUEは、顧客構内機器(CPE:Customer Premises Equipment)とみなされ得る。UE120は、プロセッサ構成要素及び/又はメモリ構成要素など、UE120の構成要素を収容するハウジングの内側に含まれ得る。いくつかの態様では、プロセッサ構成要素及びメモリ構成要素は、共に結合され得る。例えば、プロセッサ構成要素(例えば、1つ以上のプロセッサ)及びメモリ構成要素(例えば、メモリ)は、動作可能に結合され、通信可能に結合され、電子的に結合され、及び/又は電気的に結合され得る。
【0028】
[0034] 一般に、任意の数のワイヤレスネットワークが、所与の地理的エリア中に展開され得る。各ワイヤレスネットワークは、特定のRATをサポートし得、1つ以上の周波数上で動作し得る。RATは、無線技術、エアインタフェースなどとも呼ばれ得る。周波数は、キャリア、周波数チャネルなどとも呼ばれ得る。各周波数は、異なるRATのワイヤレスネットワーク間の干渉を避けるために、所与の地理的エリア中で単一のRATをサポートし得る。いくつかのケースでは、NR又は5G RATネットワークが展開され得る。
【0029】
[0035] いくつかの態様では、(例えば、UE120a及びUE120eとして示される)2つ以上のUE120は、(例えば、互いに通信するための媒介として基地局110を使用せずに)1つ以上のサイドリンクチャネルを使用して直接通信し得る。例えば、UE120は、ピアツーピア(P2P)通信、デバイスツーデバイス(D2D)通信、ビークルツーエブリシング(V2X)プロトコル(例えば、それは、ビークルツービークル(V2V)プロトコル又はビークルツーインフラストラクチャ(V2I)プロトコルを含み得る)、及び/又はメッシュネットワークを使用して通信し得る。このケースでは、UE120は、スケジューリング動作、リソース選択動作、及び/又は基地局110によって実行されるものとして本明細書の他の箇所で説明される他の動作を実行し得る。
【0030】
[0036] ワイヤレスネットワーク100のデバイスは、周波数又は波長に基づいて様々なクラス、帯域、チャネルなどに再分割され得る電磁スペクトルを使用して通信し得る。例えば、ワイヤレスネットワーク100のデバイスは、410MHzから7.125GHzにわたり得る第1の周波数範囲(FR1)を有する動作帯域を使用して通信し得、及び/又は24.25GHzから52.6GHzにわたり得る第2の周波数範囲(FR2)を有する動作帯域を使用して通信し得る。FR1とFR2との間の周波数は、ミッドバンド周波数と呼ばれることがある。FR1の一部分は6GHzよりも大きいが、FR1は、「サブ6GHz」帯域と呼ばれることが多い。同様に、FR2は、国際電気通信連合(ITU)によって「ミリメートル波」帯域として識別されるミリ波(EHF:extremely high frequency)帯域(30GHz~300GHz)とは異なるにもかかわらず、「ミリメートル波」帯域と呼ばれることが多い。このことから、別段に明記されていない限り、「サブ6GHz」などの用語は、本明細書で使用される場合、6GHz未満の周波数、FR1内の周波数、及び/又はミッドバンド周波数(例えば、7.125GHz超)を広く表し得ることを理解されたい。同様に、別段に明記されていない限り、「ミリ波」などの用語は、本明細書で使用される場合、EHF帯域内の周波数、FR2内の周波数、及び/又はミッドバンド周波数(例えば、24.25GHz未満)を広く表し得ることを理解されたい。FR1及びFR2中に含まれる周波数は修正され得、本明細書で説明される技法は、それらの修正された周波数範囲に適用可能であることが企図される。
【0031】
[0037] いくつかの態様では、UE120は、通信マネージャ140を含み得る。本明細書の他の箇所でより詳細に説明されるように、通信マネージャ140は、NTNに関連付けられた1つ以上のシステム情報パラメータを更新するか、又はNTNに関連付けられたセル状態を更新するための基準時間を決定し得、NTNに関連付けられた1つ以上のシステム情報パラメータ又はNTNに関連付けられたセル状態を更新するための更新タイマ長を決定し得、1つ以上のシステム情報パラメータに関連付けられた満了時間後に1つ以上のシステム情報パラメータをリフレッシュするために、現在のセル又は新たなセルから、システム情報ブロック(SIB)を取得し得る。いくつかの態様では、満了時間は、基準時間及び更新タイマ長に少なくとも部分的に基づき得る。加えて又は代替として、通信マネージャ140は、本明細書で説明される1つ以上の他の動作を実行し得る。
【0032】
[0038] 上記に示されたように、
図1は、例として提供される。他の例は、
図1に関して説明されたものとは異なり得る。
【0033】
[0039]
図2は、本開示による、ワイヤレスネットワーク100中でUE120と通信する基地局110の例200を例示する図である。基地局110は、T個のアンテナ234a~234tを装備され得、UE120は、R個のアンテナ252a~252rを装備され得、ここで、一般に、T≧1及びR≧1である。
【0034】
[0040] 基地局110において、送信プロセッサ220は、1つ以上のUEのためのデータをデータソース212から受信し、UEから受信されたチャネル品質インジケータ(CQI)に少なくとも部分的に基づいて、各UEのために1つ以上の変調及びコーディングスキーム(MCS)を選択し、UEのために選択されたMCS(複数可)に少なくとも部分的に基づいて、各UEのためのデータを処理(例えば、符号化及び変調)し、全てのUEにデータシンボルを提供し得る。送信プロセッサ220はまた、(例えば、半静的リソース区分情報(SRPI:semi-static resource partitioning information)のための)システム情報及び制御情報(例えば、CQI要求、許可、及び/又は上位レイヤシグナリング)を処理し、オーバーヘッドシンボル及び制御シンボルを提供し得る。送信プロセッサ220はまた、基準信号(例えば、セル固有基準信号(CRS)又は復調基準信号(DMRS))及び同期信号(例えば、プライマリ同期信号(PSS)又はセカンダリ同期信号(SSS))のための基準シンボルを生成し得る。送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ230は、適用可能な場合に、データシンボル、制御シンボル、オーバーヘッドシンボル、及び/又は基準シンボルに対して空間処理(例えば、プリコーディング)を実行し得、T個の出力シンボルストリームをT個の変調器(MOD)232a~232tに提供し得る。各変調器232は、(例えば、OFDMのために)それぞれの出力シンボルストリームを処理して、出力サンプルストリームを取得し得る。各変調器232は、出力サンプルストリームを更に処理(例えば、アナログに変換、増幅、フィルタリング、及びアップコンバート)して、ダウンリンク信号を取得し得る。変調器232a~232tからのT個のダウンリンク信号は、T個のアンテナ234a~234tを介してそれぞれ送信され得る。
【0035】
[0041] UE120において、アンテナ252a~252rは、基地局110及び/又は他の基地局からダウンリンク信号を受信し得、受信された信号を復調器(DEMOD)254a~254rにそれぞれ提供し得る。各復調器254は、受信された信号を調整(例えば、フィルタリング、増幅、ダウンコンバート、及びデジタル化)して、入力サンプルを取得し得る。各復調器254は、(例えば、OFDMのために)入力サンプルを更に処理して、受信されたシンボルを取得し得る。MIMO検出器256は、全てのR個の復調器254a~254rから受信されたシンボルを取得し、適用可能な場合に、受信されたシンボルに対してMIMO検出を実行し、検出されたシンボルを提供し得る。受信プロセッサ258は、検出されたシンボルを処理(例えば、復調及び復号)し、UE120のための復号されたデータをデータシンク260に提供し、復号された制御情報及びシステム情報をコントローラ/プロセッサ280に提供し得る。「コントローラ/プロセッサ」という用語は、1つ以上のコントローラ、1つ以上のプロセッサ、又はそれらの組み合わせを指し得る。チャネルプロセッサは、他の例の中でもとりわけ、基準信号受信電力(RSRP)パラメータ、受信信号強度インジケータ(RSSI)パラメータ、基準信号受信品質(RSRQ)パラメータ、及び/又はチャネル品質インジケータ(CQI)パラメータを決定し得る。いくつかの態様では、UE120の1つ以上の構成要素は、ハウジング284中に含まれ得る。
【0036】
[0042] ネットワークコントローラ130は、通信ユニット294と、コントローラ/プロセッサ290と、メモリ292とを含み得る。ネットワークコントローラ130は、例えば、コアネットワーク中の1つ以上のデバイスを含み得る。ネットワークコントローラ130は、通信ユニット294を介して基地局110と通信し得る。
【0037】
[0043] アンテナ(例えば、アンテナ234a~234t及び/又はアンテナ252a~252r)は、他の例の中でもとりわけ、1つ以上のアンテナパネル、アンテナグループ、アンテナ素子のセット、及び/又はアンテナアレイを含み得るか、又はそれら内に含まれ得る。アンテナパネル、アンテナグループ、アンテナ素子のセット、及び/又はアンテナアレイは、1つ以上のアンテナ素子を含み得る。アンテナパネル、アンテナグループ、アンテナ素子のセット、及び/又はアンテナアレイは、コプレーナアンテナ素子(coplanar antenna element)のセット及び/又は非コプレーナアンテナ素子(non-coplanar antenna element)のセットを含み得る。アンテナパネル、アンテナグループ、アンテナ素子のセット、及び/又はアンテナアレイは、単一のハウジング内のアンテナ素子、及び/又は複数のハウジング内のアンテナ素子を含み得る。アンテナパネル、アンテナグループ、アンテナ素子のセット、及び/又はアンテナアレイは、
図2の1つ以上の構成要素など、1つ以上の送信及び/又は受信構成要素に結合された1つ以上のアンテナ素子を含み得る。
【0038】
[0044] アップリンク上では、UE120において、送信プロセッサ264は、データソース262からのデータと、コントローラ/プロセッサ280からの(例えば、RSRP、RSSI、RSRQ、及び/又はCQIを含む報告のための)制御情報とを受信し、処理し得る。送信プロセッサ264はまた、1つ以上の基準信号のための基準シンボルを生成し得る。送信プロセッサ264からのシンボルは、適用可能な場合に、TX MIMOプロセッサ266によってプリコーディングされ、(例えば、DFT-s-OFDM又はCP-OFDMのために)変調器254a~254rによって更に処理され、基地局110に送信され得る。いくつかの態様では、UE120の変調器及び復調器(例えば、MOD/DEMOD254)は、UE120のモデム中に含まれ得る。いくつかの態様では、UE120は、トランシーバを含む。トランシーバは、アンテナ(複数可)252、変調器及び/若しくは復調器254、MIMO検出器256、受信プロセッサ258、送信プロセッサ264、並びに/又はTX MIMOプロセッサ266の任意の組み合わせを含み得る。トランシーバは、(例えば、
図5A~5B及び/又は
図6を参照して説明されたように)本明細書で説明される方法のうちの任意のものの態様を実行するためにプロセッサ(例えば、コントローラ/プロセッサ280)及びメモリ282によって使用され得る。
【0039】
[0045] 基地局110において、UE120及び他のUEからのアップリンク信号は、アンテナ234によって受信され、復調器232によって処理され、適用可能な場合に、MIMO検出器236によって検出され、受信プロセッサ238によって更に処理されて、UE120によって送られた復号されたデータ及び制御情報が取得され得る。受信プロセッサ238は、復号されたデータをデータシンク239に提供し、復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ240に提供し得る。基地局110は、通信ユニット244を含み、通信ユニット244を介してネットワークコントローラ130に通信し得る。基地局110は、ダウンリンク及び/又はアップリンク通信のためにUE120をスケジューリングするためのスケジューラ246を含み得る。いくつかの態様では、基地局110の変調器及び復調器(例えば、MOD/DEMOD232)は、基地局110のモデム中に含まれ得る。いくつかの態様では、基地局110は、トランシーバを含む。トランシーバは、アンテナ(複数可)234、変調器及び/若しくは復調器232、MIMO検出器236、受信プロセッサ238、送信プロセッサ220、並びに/又はTX MIMOプロセッサ230の任意の組み合わせを含み得る。トランシーバは、(例えば、
図5A~5B及び/又は
図6を参照して説明されたように)本明細書で説明される方法のうちの任意のものの態様を実行するためにプロセッサ(例えば、コントローラ/プロセッサ240)及びメモリ242によって使用され得る。
【0040】
[0046] 基地局110のコントローラ/プロセッサ240、UE120のコントローラ/プロセッサ280、及び/又は
図2の任意の他の構成要素(複数可)は、本明細書の他の箇所でより詳細に説明されるように、非地上波ネットワーク(NTN)におけるシステム情報パラメータ更新時間に関連する1つ以上の技法を実行し得る。例えば、基地局110のコントローラ/プロセッサ240、UE120のコントローラ/プロセッサ280、及び/又は
図2の任意の他の構成要素(複数可)は、例えば、
図6のプロセス600、及び/又は本明細書で説明されるような他のプロセスの動作を実行又は指示し得る。メモリ242及び282は、基地局110及びUE120のためのデータ及びプログラムコードをそれぞれ記憶し得る。いくつかの態様では、メモリ242及び/又はメモリ282は、ワイヤレス通信のための1つ以上の命令(例えば、コード及び/又はプログラムコード)を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体を含み得る。例えば、1つ以上の命令は、基地局110及び/又はUE120の1つ以上のプロセッサによって(例えば、直接、又はコンパイル、変換、及び/若しくは解釈した後に)実行されると、1つ以上のプロセッサ、UE120、及び/又は基地局110に、例えば、
図6のプロセス600及び/又は本明細書で説明されるような他のプロセスの動作を実行又は指示させ得る。いくつかの態様では、命令を実行することは、他の例の中でもとりわけ、命令を実行すること、命令を変換すること、命令をコンパイルすること、及び/又は命令を解釈することを含み得る。
【0041】
[0047] いくつかの態様では、UE120は、NTNに関連付けられた1つ以上のシステム情報パラメータを更新するか、又はNTNに関連付けられたセル状態を更新するための基準時間を決定するための手段、NTNに関連付けられた1つ以上のシステム情報パラメータ又はNTNに関連付けられたセル状態を更新するための更新タイマ長を決定するための手段、及び/又は1つ以上のシステム情報パラメータに関連付けられた満了時間後に1つ以上のシステム情報パラメータをリフレッシュするために、現在のセル又は新たなセルから、システム情報ブロック(SIB)を取得するための手段を含み、満了時間は、基準時間及び更新タイマ長に少なくとも部分的に基づく。本明細書で説明される動作をUE120が実行するための手段は、例えば、通信マネージャ140、アンテナ252、復調器254、MIMO検出器256、受信プロセッサ258、送信プロセッサ264、TX MIMOプロセッサ266、変調器254、コントローラ/プロセッサ280、又はメモリ282のうちの1つ以上を含み得る。
【0042】
[0048]
図2におけるブロックは異なる構成要素として例示されているが、ブロックに関して上記で説明された機能は、単一のハードウェア、ソフトウェア、若しくは組み合わせ構成要素で、又は構成要素の様々な組み合わせで実装され得る。例えば、送信プロセッサ264、受信プロセッサ258、及び/又はTX MIMOプロセッサ266に関して説明された機能は、コントローラ/プロセッサ280によって、又はその制御下で実行され得る。
【0043】
[0049] 上記に示されたように、
図2は、例として提供される。他の例は、
図2に関して説明されたものとは異なり得る。
【0044】
[0050]
図3は、本開示による、非地上波ネットワーク(NTN)における再生型衛星展開の例300及び透過型衛星展開の例310を例示する図である。
【0045】
[0051] 例300は、再生型衛星展開を示す。例300では、UE120は、サービスリンク330を介して衛星320によってサービスされる。例えば、衛星320は、BS110(例えばBS110a)又はgNBを含み得る。いくつかの態様では、衛星320は、他の例の中でもとりわけ、非地上波基地局、再生型リピータ、及び/又は内蔵型処理リピータと呼ばれ得る。いくつかの態様では、衛星320は、アップリンク無線周波数信号を復調し得、ダウンリンク無線周波数送信を生成するために、アップリンク無線信号から導出されたベースバンド信号を変調し得る。衛星320は、サービスリンク330上でダウンリンク無線周波数信号を送信し得る。衛星320は、UE120をカバーするセルを提供し得る。
【0046】
[0052] 例310は、ベントパイプ型衛星展開(bent-pipe satellite deployment)とも呼ばれ得る透過型衛星展開を示す。例310では、UE120は、サービスリンク330を介して衛星340によってサービスされる。衛星340は、透過型衛星であり得る。衛星340は、フィーダリンク360を介してゲートウェイ350から受信された信号を中継し得る。例えば、衛星340は、フィーダリンク360を介してゲートウェイ350から無線周波数送信を受信し得、無線周波数送信を復調することなく、サービスリンク330を介してUE120に無線周波数送信を中継し得る。加えて又は代替として、衛星340は、サービスリンク330を介してUE120から無線周波数送信を受信し得、無線周波数送信を復調することなく、フィーダリンク360を介してゲートウェイ350に無線周波数送信を中継し得る。いくつかの態様では、衛星340は、サービスリンク330上で受信された無線周波数送信をフィーダリンク360上の無線周波数送信の周波数に周波数変換し得(又はその逆)、中継された無線周波数送信を増幅及び/又はフィルタリングし得る。いくつかの態様では、例300及び例310に示されるUE120は、全地球航法衛星システム(GNSS)能力又は全地球測位システム(GPS)能力に関連付けられ得るが、全てのUEがそのような能力を有するわけではない。衛星340は、UE120をカバーするセルを提供し得る。
【0047】
[0053]
図3に示されるように、サービスリンク330は、衛星340とUE120との間のリンクを含み得、アップリンク又はダウンリンクのうちの1つ以上を含み得る。フィーダリンク360は、衛星340とゲートウェイ350との間のリンクを含み得、アップリンク(例えば、UE120からゲートウェイ350への)又はダウンリンク(例えば、ゲートウェイ350からUE120への)のうちの1つ以上を含み得る。
図3に示されるように、サービスリンク330のアップリンクは、参照番号330-Uによって示され、サービスリンク330のダウンリンクは、参照番号330-Dによって示される。同様に、フィーダリンク360のアップリンクは、参照番号360-Uによって示され、フィーダリンク360のダウンリンクは、参照番号360-Dによって示される。
【0048】
[0054] フィーダリンク360及びサービスリンク330は各々、衛星320及び340の移動、並びに潜在的にUE120の移動に起因するドップラー効果を経験し得る。ドップラー効果は、地上波ネットワークよりも著しく大きくあり得る。フィーダリンク360上のドップラー効果は、ある程度補償され得るが、依然として、ある量の補償されていない周波数誤差に関連し得る。更に、ゲートウェイ350は、残留周波数誤差に関連し得、及び/又は衛星320/340は、内蔵周波数誤差に関連し得る。周波数誤差のこれらのソースは、UE120における受信ダウンリンク周波数をターゲットダウンリンク周波数からドリフトさせ得る。更に、UE120と衛星320/340との間の長い距離に起因して、NTN中の通信は、地上波ネットワークに関連する遅延よりも遙かに長い遅延(例えば、より長いレイテンシ及び/又はより長いラウンドトリップタイム)に関連し得る。UE120とゲートウェイ350との間の任意の通信は、その各々が地上波ネットワークよりも長い遅延に関連し得るサービスリンク330及びフィーダリンク360を通して移動しなければならないので、遅延は、透過型衛星展開においてより一層大きくなり得る。
【0049】
[0055] 上記に示されたように、
図3は、例として提供される。他の例は、
図3に関して説明されたものとは異なり得る。
【0050】
[0056]
図4は、本開示による、経時的に変化し得るNTNシステム情報パラメータの例400を例示する図である。
図4に示されるように、例400は、NTN中の1つ以上のUE(UE1及びUE2として示される)と通信し得る衛星を含む。例えば、いくつかの態様では、衛星は、
図3を参照して上記で更に詳細に説明されたように、再生型衛星展開又は透過型衛星展開に関連し得る。
【0051】
[0057] ワイヤレスネットワークでは、基地局は、一般に、UEがワイヤレスネットワークにアクセスすることを可能にするための情報を搬送するマスタ情報ブロック(MIB)と1つ以上のシステム情報ブロック(SIB)とをブロードキャストする。例えば、MIBは、システムフレーム番号(SFN:system frame number)などの情報と、SIB1の受信及び復号を可能にするための情報とを搬送し得、それは、UEが初期アクセスのために必要とする基本情報と、UEが任意の追加のSIBを取得することを可能にする情報とを搬送する。例えば、SIB1は、他の例の中でもとりわけ、セル選択情報、公衆陸上モバイルネットワーク(PLMN:public land mobile network)リスト、セル識別子、及び/又は追跡エリアコード(TAC:tracking area code)に関連する様々なパラメータを搬送し得る。更に、SIB1は、1つ以上の他のSIBについてのスケジューリング情報を搬送し得、それらは、NTN中の衛星の軌道を記述するためのエフェメリスデータ(ephemeris data)などの衛星固有情報を搬送し得る(例えば、エフェメリスデータは、他の例の中でもとりわけ、クロック基準時間などの時間パラメータ、軌道長半径の平方根、離心率、及び/若しくは傾斜角などのケプラーパラメータ、並びに/又は計算値からの平均運動差、赤経及び/若しくは傾斜の変化率、及び/若しくは1つ以上の正弦若しくは余弦高調波補正項の振幅などの摂動パラメータを含み得る)。
【0052】
[0058] それ故に、NTNでは、衛星の位置が地上に対して変化するにつれてシステム情報パラメータを周期的に更新する必要があることに起因して、地上波ネットワークとは異なって扱われるいくつかのシステム情報パラメータがある。例えば、空の衛星の軌道を記述するためにエフェメリスデータが使用されるので、エフェメリスデータは、一般に、NTNに固有であり、地上波ネットワーク中にはエフェメリスのようなシステム情報パラメータはない。別の例では、SIB1中で示されるTACは、セル毎に固定され、地上波ネットワーク中では変化しないのに対して、衛星に関連付けられたTACは、衛星の位置が地上に対して変化するにつれて経時的に変化し得る。更に、衛星の位置に応じて、衛星は、特定の時間に1つよりも多くのTACに関連付けられ得る。それ故に、NTNでは、ネットワークは、セル中のPLMN毎に1つよりも多くのTACを(例えばSIB1中で)ブロードキャストし得る。例えば、
図4に参照番号410によって示されるように、衛星は、時間t1に第1の地球固定追跡エリア内に入るカバレッジエリアを有し得、それによって、時間t1にブロードキャストされるSIB1は、第1の地球固定追跡エリア(TAC1として示される)に関連付けられたTACを示し得る。参照番号412によって更に示されるように、地上に対する衛星の位置は、衛星のカバレッジエリアが第1の地球固定追跡エリアの一部分及び第2の地球固定追跡エリアの一部分を含むように、時間t2に変化している。それ故に、第2の地球固定追跡エリアに関連付けられたTAC(TAC2として示される)が、時間t2にブロードキャストされるSIB1に追加され得る。参照番号414によって更に示されるように、地上に対する衛星の位置は、衛星のカバレッジエリアが第2の地球固定追跡エリア内に入り、もはや第1の地球固定追跡エリアのいかなる部分もカバーしないように、時間t3に再び変化する。それ故に、第1の地球固定追跡エリアに関連付けられたTACは、時間t3に、ブロードキャストされるSIB1から除去され得る。
【0053】
[0059] 一般に、1つ以上のシステム情報パラメータが更新されるとき、UEは、典型的には、ページングメッセージを介して通知され、UEは、次いで、1つ以上のシステム情報パラメータをリフレッシュするために1つ以上のSIBを再取得することが予想される。例えば、NTNでは、ページングメッセージは、衛星に関連付けられたTACが変化したときにSIB1を再取得するようにUEに通知し得、そのため、UEは、UEに関連付けられた設定されたリスト中の追跡エリアをサポートするセル中にUEがキャンプしていることを検証することができる。更に、同様の手法が、衛星に関連付けられたエフェメリスデータをリフレッシュするために使用され得る。しかしながら、システム情報パラメータが更新される必要があるときをUEに知らせるためにページングメッセージを送信することは、シグナリングオーバーヘッドにつながり得、それは、システム情報パラメータへの頻繁な変化を潜在的にもたらす大きな伝播遅延及び/又は衛星の動きに起因して、NTN中で特に問題となり得る。UEに明示的に知らせることなく(例えば、ページングメッセージを介してシステム情報更新プロシージャをトリガすることなく)、UEがシステム情報パラメータをリフレッシュするために1つ以上のSIBを周期的に再取得することを確実にするための1つの可能な技法は、経時的に変化すると予想される各システム情報パラメータについての満了時間を提供することであり得る。例えば、満了時間は、(例えば、各追跡エリアのサイズ及び/又は衛星の軌道に応じて)各PLMN中の各TACに対して提供され得、及び/又はエフェメリスデータが有効であるとみなされる時間期間を(例えば、30分から4時間に)制限するために提供され得る。しかしながら、古くなり得るか、又はそうでなければ更新される必要があり得る各システム情報パラメータについての満了時間をブロードキャストすることは、著しいシグナリングオーバーヘッドを追加する。
【0054】
[0060] 本明細書で説明されるいくつかの態様は、(例えば、UEが1つ以上のシステム情報パラメータをいつ更新すべきかを明示的に示すためにページングメッセージ又は他の通知に依存することなく)UEが1つ以上のシステム情報パラメータを更新又はリフレッシュするために1つ以上のSIBを取得(又は再取得)すべき更新時間をUEが暗黙的に決定することを可能にするための技法及び装置に関する。例えば、UEが、1つ以上のシステム情報パラメータ(例えば、他の例の中でもとりわけ、SIB1中で搬送されるTAC及び/又はNTN固有SIB中で搬送されるエフェメリスデータ)を示すSIBを取得したとき、更新タイマ長は、UEに明示的又は暗黙的にシグナリングされ得る。更に、UEは、周期的にリフレッシュされるべき1つ以上のシステム情報パラメータに関連付けられた基準時間を決定し得る。例えば、いくつかの態様では、基準時間は、システム情報修正期間(system information modification period)の境界(boundary)、システム情報期間(system information period)の境界、スケジューリングウィンドウの境界、及び/又は特定のSFNに基づき得る。それ故に、UEは、基準時間及び更新タイマ長に基づいて1つ以上のシステムパラメータ(system parameter)についての満了時間を決定し得、UEは、満了時間後に1つ以上のシステムパラメータをリフレッシュするために1つ以上のSIBを取得し得る。このようにして、UEは、低減されたシグナリングオーバーヘッドを用いて(例えば、1つ以上のシステムパラメータを更新するようにUEに通知することなく、又は1つ以上のシステムパラメータの満了時間を示すことなく)、1つ以上のシステムパラメータについての更新又はリフレッシュされた値を取得し得る。
【0055】
[0061] 上記に示されたように、
図4は、例として提供される。他の例は、
図4に関して説明されたものとは異なり得る。
【0056】
[0062]
図5A~5Bは、本開示による、NTN中のシステム情報パラメータ更新時間に関連付けられた1つ以上の例500を例示する図である。
図5A~5Bに示されるように、例(複数可)500は、衛星とUEとの間の通信を含む。いくつかの態様では、衛星及びUEは、NTN中で互いに通信し得る。例えば、いくつかの態様では、衛星は、再生型衛星展開又は透過型衛星展開に関連し得、衛星は、アップリンク及び/又はダウンリンクを含み得るワイヤレスサービスリンクを介してUEと通信し得る。
【0057】
[0063]
図5Aに参照番号510によって示されるように、衛星は、NTNに関連付けられた1つ以上のシステム情報パラメータを示すシステム情報ブロック(SIB)を送信し得、UEは、それを受信し得る。いくつかの態様では、SIBは、衛星に関連付けられたセルにアクセスすることに関連する様々なパラメータを示すSIB1を含み得る。例えば、SIB1は、1つ以上のPLMN識別情報と、(例えば、PLMNの範囲内の追跡エリアを識別するために)セルが属する追跡エリアを示す追跡エリアコード(TAC)など、1つ以上のPLMN識別情報に関連付けられた追加情報とを設定し得る。それ故に、いくつかの態様では、NTNに関連付けられた1つ以上のシステム情報パラメータは、SIB1中で示される1つ以上のTACを含み得る。加えて又は代替として、衛星によって送信され、UEによって受信されるSIBは、衛星の軌道を記述するためのエフェメリスデータなど、衛星に固有の情報を搬送する、SIB1以外のSIB(例えば、NTN固有SIB)を含み得る。例えば、上記で説明されたように、エフェメリスデータは、時間パラメータ(例えば、クロック基準時間)、ケプラーパラメータ(例えば、軌道長半径の平方根、離心率、及び/若しくは傾斜角)、並びに/又は摂動パラメータ(例えば、計算値からの平均運動差、赤経及び/若しくは傾斜の変化率、及び/若しくは1つ以上の正弦若しくは余弦高調波補正項の振幅)を含み得る。
【0058】
[0064] 一般に、上記で説明されたように、SIB1中で示される1つ以上のTAC、及び/又は別のSIB中で示されるエフェメリスデータは、時々変化し得る(例えば、TACは、衛星の位置が地上に対して変化するにつれて変化し得、及び/又はエフェメリスデータは、空の衛星の軌道における変動に起因して変化し得る)。加えて又は代替として、NTNに関連付けられたセル状態は、時々(例えば、1つ以上のセルがオフに切り替えられ、及び/又はNTNに追加されるにつれて)変化し得る。それ故に、本明細書で説明されるように、UEは、NTN中で経時的に更新されるシステム情報パラメータ(例えば、衛星に関連付けられたTAC及び/又はエフェメリスデータ)を示すSIB(複数可)を周期的に再取得する必要があり得る。例えば、UEがシステム情報パラメータをいつ更新すべきかを示すために明示的なシグナリング(例えば、ページングメッセージ)に依存せずにある特定のシステム情報パラメータをリフレッシュ又は別様に更新するようにUEを設定するために、UEは、一般に、周期的にリフレッシュ又は更新されるべきTAC、エフェメリスデータ、及び/又は任意の他のシステム情報パラメータについての満了時間を(例えば、自律的に又は最小限のシグナリングで)暗黙的に決定する必要があり得る。それ故に、いくつかの態様では、UEは、周期的にリフレッシュ又は更新されるべき各システム情報パラメータを更新し、及び/又はNTNに関連付けられたセル状態を更新するための基準時間及び更新タイマ長を決定し得る。
【0059】
[0065] 例えば、本明細書で説明されるように、UEは、明示的な指示なしに、対応するシステム情報パラメータについての値を示すSIB(例えば、衛星によって提供されるセルに関連付けられたTACを示すために使用されるSIB1、及び/又は衛星についてのエフェメリスデータを示すために使用されるNTN固有のSIB)に関連付けられた周期的構造に基づいて、次のTAC更新がいつ生じるかを決定するための基準時間、次のエフェメリス更新がいつ生じるかを決定するための基準時間、及び/又はNTNに関連付けられたセル状態を更新するための基準時間を暗黙的に決定するように構成され得る。更に、以下で更に詳細に説明されるように、更新タイマ長は、衛星によって明示的若しくは暗黙的にシグナリングされ得るか、又は更新タイマ長は、UEが基準時間及び更新タイマ長に基づいてシステム情報パラメータの満了時間を決定することができるように(例えば、ワイヤレス通信規格において)定義され得る(例えば、システム情報パラメータについての更新タイマは、基準時間において動き始め得、システム情報パラメータは、更新タイマ長後に満了し得る)。いくつかの態様では、更新タイマ長はまた、対応するシステム情報パラメータについての値を示すSIBに関連付けられた周期的構造に従って示され得る。
【0060】
[0066] 例えば、
図5Bは、衛星に関連付けられた1つ以上のTACを示すSIB1、及び/又は衛星に関連付けられたエフェメリスデータを示し得る別のSIB(例えば、NTN固有のSIB)に関連付けられた周期的SIB構造の例512を例示する。例えば、SIBがSIB1である場合、SIB1は、160ミリ秒(ms)の(SI周期性として示される)固定周期性及び160ms内の可変送信反復周期性で、ダウンリンク共有チャネル(例えば、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH))上で送信され得る。更に示されるように、SIBの周期的構造は、システム情報修正期間を含み得、それは、一般に、SIB中で搬送されるシステム情報パラメータが変化しない期間を指す。言い換えれば、SIB中で搬送されるシステム情報パラメータは、システム情報修正期間中の第1のSIB送信(
図5Aにおいてグレーで陰影付けされている)においてのみ変更されることができ、システム情報修正期間内の各後続のSIB送信は、現在のシステム情報修正期間中の第1のSIB送信の反復である。
【0061】
[0067] 一般に、例512によって示されるように、システム情報修正期間の境界は、SFN mod m=0であるシステムフレーム番号(SFN)値によって定義され得、ここで、mは、システム情報修正期間中の無線フレームの数である。いくつかの態様では、mの値は、2、4、8、又は16の値を有し得る設定された係数値(例えば、modificationPeriodCoeff)と、32、64、128、又は256個の無線フレームの値を有し得るデフォルトページングサイクル(例えば、PagingCycle)とに基づいて決定され得る。例えば、設定された係数値が2であり、デフォルトページングサイクルが32個の無線フレームである場合、システム情報修正期間は、64個の無線フレームを含み得る。それ故に、本明細書で説明されるように、システム情報パラメータ中のいかなる変更も、システム情報期間の境界において対応するSIB中で更新され得、UEは、一般に、直近のシステム情報修正境界に関連付けられたSFNと、次のシステム情報修正境界(例えば、現在のシステム情報修正期間の開始境界)に関連付けられたSFNとを暗黙的に決定する能力を有し得る。SFNは、一般に、各々が10ms持続時間(duration)を有する1024個のフレームを含み得るSFNラップアラウンド期間後にラップアラウンドし得、それによって、SFNは、システム情報修正期間が10.24秒よりも長くなり得ないように、10.24秒毎にラップアラウンドする。
【0062】
[0068] いくつかの態様では、上記で説明されたように、SIB1は、衛星によって提供されるセルへのアクセスを可能にするために必要であり得る情報を搬送し、従って、160msの固定周期性で送信される。しかしながら、SIB1は、1つ以上の他のSIBのためのスケジューリング情報を包含し得、それらは、他のSIB(例えば、エフェメリスデータなど、NTN固有パラメータを示すための情報を搬送するSIB)の周期的構造がより柔軟に設定され得ることを除いて、SIB1と同様の周期的構造を有し得る。例えば、
図5Bに例514によって更に示されるように、SIB1以外のSIBは、設定可能なシステム情報周期性(configurable system information periodicity)に関連付けられ得、それは、8、16、32、64、128、256、又は512個の無線フレーム(例えば、例514における64個の無線フレーム)の値を有し得る。更に、SIBは、スケジューリングウィンドウパラメータ(例えば、si-WindowLength)に関連付けられ得、それは、SIBが送信されることをUEが予想することができるシステム情報ウィンドウの長さを定義するために、5、10、20、40、80、160、320、640、又は1280個のサブフレームの値を有し得る。それ故に、SIB1以外のSIBの場合、システム情報修正期間は、(例えば、システム情報修正期間中の無線フレームの数を示すmの値と、システム情報期間中の無線フレームの数を示すsi-Periodicityパラメータの値とに応じて)1つ以上のシステム情報期間を含み得、各システム情報期間は、その間にSIBが送信される1つ以上のシステム情報スケジューリングウィンドウ(system information scheduling window)を含み得る。
【0063】
[0069]
図5Aに参照番号520によって更に示されるように、UEは、システム情報パラメータを更新すること及び/又はセル状態を更新することに関連付けられた基準時間を決定し得、それは、システム情報パラメータの値を示すために使用されるSIBの周期的構造に少なくとも部分的に基づき得る。例えば、SIB1中で示される値を有するTACの場合、UEは、TACについての基準時間が、衛星に関連付けられた現在のTACを示すSIB1をUEが取得したシステム情報修正期間の境界であると(例えば、明示的な指示なしに)暗黙的に決定し得る。同様に、SIB1以外のSIB中で示されるエフェメリスデータの場合、UEは、エフェメリス基準時間が、衛星に関連付けられた現在のエフェメリスを示すSIBをUEが取得したシステム情報修正期間の境界であると暗黙的に決定し得る。例えば、いずれの場合も、システム情報修正期間の境界は、適切なシステム情報パラメータの現在の値を示すSIBをUEが取得したシステム情報修正期間の開始に対応し得る(例えば、SFN mod m=0である直近のSFN)。代替として、システム情報修正期間の境界は、衛星に関連付けられたTAC及び/又はエフェメリスデータの現在の値を示すSIBをUEが取得したシステム情報修正期間の終了に対応し得る(例えば、次のシステム情報修正期間の開始境界も表す、SFN mod m=0である次のSFN)。そのような場合、TAC、エフェメリスデータ、及び/又はセル状態がリフレッシュされる次の更新時間は、各システム情報修正期間の境界において生じ得る。
【0064】
[0070] 代替として、いくつかの態様では、UEは、NTNに関連付けられたTAC、エフェメリスデータ、及び/又はセル状態を更新するための基準時間が、システム情報修正期間内のシステム情報期間の境界であると暗黙的に決定し得る。例えば、上記で説明されたように、システム情報修正期間は、1つ以上のシステム情報期間を含み得、基準時間は、システム情報修正期間内の任意の適したシステム情報期間の開始又は終了における境界に対応し得る。この場合、衛星に関連付けられたTAC、エフェメリスデータ、及び/又はセル状態を更新するための基準時間は、TAC、エフェメリスデータ、及び/又はセル状態を示すSIBに関連付けられたn番目のシステム情報期間の境界であり得、TAC、エフェメリスデータ、及び/又はセル状態がリフレッシュされる次の更新時間は、各システム情報期間の境界において生じ得る(例えば、システム情報修正期間の境界が基準時間として使用されるときよりも頻繁に)。
【0065】
[0071] 代替として、いくつかの態様では、UEは、TAC、エフェメリスデータ、及び/又はセル状態を更新するための基準時間が、設定された値(configured value)を有するSFNであると暗黙的に決定し得る。例えば、上記で説明されたように、SFNラップアラウンド期間は、一般に、いくつかの無線フレームを含み得、TAC、エフェメリスデータ、及び/又はセル状態を更新するための基準時間は、xの値を有するSFNであり得、ここで、xは、0とzとの間の値を有し、zは、SFNラップアラウンド期間中の無線フレームの数よりも1少ない。例えば、SFNラップアラウンド期間が1024個の無線フレームを含むハイパーSFN構成では、無線フレームは、TAC、エフェメリスデータ、及び/又はセル状態を更新するための基準時間がxの値を有するSFNであり得るように、0から1023にインデックス付けされ得、ここで、xは0と1023との間の値を有する。この場合、システム情報修正期間にかかわらず、TAC、エフェメリスデータ、及び/又はセル状態がリフレッシュされる次の更新時間は、xに等しい値を有する各SFNにおいて生じ得、それは、各々が10msをカバーする1024個の無線フレームを有するSFNラップアラウンド期間の場合、10.24秒毎に生じる。更に、いくつかの態様では、xの値は、n番目のシステム情報修正期間の境界が生じるSFNに対応し得る(例えば、設定されたSFN値は、SFNラップアラウンド期間内の任意の適したシステム情報修正期間境界と一致するように選択され得る)。
【0066】
[0072] いくつかの態様では、リフレッシュされるべきシステム情報パラメータ(複数可)が、SIB1以外のSIB中で示されるエフェメリスデータ及び/又は他の適したシステム情報パラメータを含む場合、基準時間は、システム情報期間内のシステム情報スケジューリングウィンドウの開始に対応し得る。例えば、
図5Bでは、例514は、システム情報期間が3つのシステム情報スケジューリングウィンドウを含む周期的SIB構造を例示する。それ故に、いくつかの態様では、UEは、SIB1以外のSIB中で示されるエフェメリスデータ及び/又は他のシステム情報パラメータについての基準時間が、システム情報期間内のn番目のシステム情報スケジューリングウィンドウの境界であると決定し得る。
【0067】
[0073]
図5Aに参照番号530によって更に示されるように、UEは、システム情報パラメータについての更新タイマ長を決定し得る。例えば、本明細書で説明されるように、特定のシステム情報パラメータ(例えば、TAC又はエフェメリスデータ)及び/又はセル状態(例えば、オフに切り替えられるべき及び/又はNTNに追加されるべきセル)についての基準時間及び更新タイマ長は、一般に、システム情報パラメータ及び/又はセル状態についての満了時間を示し得る。例えば、更新タイマ長は、基準時間から開始して、システム情報パラメータ及び/又はセル状態の値が有効であるとみなされる持続時間を示し得る。このようにして、基準時間及び更新タイマ長は、UEが、基準時間及び更新タイマ長から決定される満了時間後に、1つ以上のセルについてのシステム情報パラメータの直近の値を示すSIBを(再)取得し得るように、システム情報パラメータ及び/又はセル状態についての満了時間を示し得る。このようにして、衛星は、SIB中で更新時間の変更についてUEに通知する必要なしに、いつでもシステム情報パラメータ及び/又はセル状態についての次の更新時間を修正することができる。例えば、UEが、衛星に関連付けられた1つ以上のTACを示すSIB1、及び/又は衛星に関連付けられたエフェメリスデータを示す別のSIBを取得した後、UEは、次の更新時間に再び衛星に関連付けられた現在のTAC(複数可)及び/又はエフェメリスデータを読み取るために適切なSIBを取得し得る。
【0068】
[0074] 例えば、いくつかの態様では、衛星は、UEが次の更新時間にリフレッシュすべきであるシステム情報パラメータの値を示すSIB中でUEに更新タイマ長をシグナリングし得る。一般に、更新タイマ長は、UEが最小限のシグナリングでまたはシグナリングなしにシステム情報パラメータについての満了時間を決定できるように、UEによって暗黙的に決定される基準時間に関して示され得る。例えば、いくつかの態様では、更新タイマ長は、可能な値の範囲内の絶対時間値として、1つ以上のシステム情報修正期間後にシステム情報パラメータが満了するようなシステム情報修正期間の整数倍(integer multiple)として、1つ以上のシステム情報期間後にシステム情報パラメータが満了するようなシステム情報期間の整数倍として、システム情報スケジューリングウィンドウの整数倍として、又はページング(paging)間欠受信(DRX:discontinuous reception)サイクル(cycle)の整数倍としてシグナリングされ得る。
【0069】
[0075] 加えて又は代替として、更新タイマ長は、SFNラップアラウンド期間中の無線フレームの数に基づく長さを有する修正期間に基づき得る。例えば、SFNが10.24秒毎にラップアラウンドするハイパーSFN構成(例えば、1024のSFN)の場合、UEは、上記で説明されたように基準時間を決定し得、修正期間は、シグナリングされた値pに従って決定され得る。例えば、SFNラップアラウンド期間が10.24秒であるH-SFN構成について5分の期間をカバーするために、それはほとんどの移動セルの場合に十分であり得るが、衛星は、p=30 H-SFN=307.2秒の値をシグナリングし得る。p番目のH-SFN期間後、UEは、q番目のシステム情報修正期間又はシステム情報期間の境界において適切なシステム情報パラメータを更新し得、ここで、1つのH-SFNラップアラウンド期間は、一般に、q個以上のシステム情報修正期間を含み得る。いくつかの態様では、H-SFN値は、SIB1又はNTN固有SIB中で10ビット値として示され得、pの値は、5ビット値として示され得る(ただし、追加のシグナリングオーバーヘッドを犠牲にしてpについてのより大きい値を示すために、より多くのビットが使用され得る)。いくつかの態様では、更新タイマ長は、SFNラップアラウンド期間中の無線フレームの数の整数倍と、システム情報修正期間、システム情報期間、システム情報スケジューリングウィンドウ、又はページングDRXサイクルなどの別の時間持続時間の整数倍との組み合わせに基づき得る。
【0070】
[0076] 代替として、いくつかの態様では、更新タイマ長は、更新タイマ長についての指示がないことによって暗黙的に示され得る。例えば、いくつかの態様では、デフォルト値(default value)が更新タイマ長(例えば5分)について構成され得、それによって、更新タイマ長についての明示的な指示がないことが、更新タイマ長についてのデフォルト値が経過するまで、対応するシステム情報パラメータについての次の更新が生じないことをUEに示し得る。そのような場合、UEは、時間単位毎に少なくとも1回(例えば、更新タイマ長についてのデフォルト値が5分である場合、5分毎に少なくとも1回)、システム情報パラメータの値をリフレッシュするためにSIBを取得することを予想され得る。更に、いくつかの態様では、更新タイマ長についてのデフォルト値は、衛星に関連付けられたセルサイズに基づき得る(例えば、500キロメートルのサイズを有する移動セルについて67秒など、衛星の速度で移動するセルについてTACが変化すると予想され得る時間量)。更に、更新タイマ長がハードTAC更新のために示される場合(例えば、各セルが1つのTACのみをブロードキャストすることができる場合)、更新タイマ長は、1つのTACのみがPLMN毎にブロードキャストされる場合にはPLMNに固有であり得るか、PLMNリストが更新タイマ長をシグナリングするために使用される場合にはTACに固有であり得るか、又は複数のPLMNが同じセルについて同じ地球固定追跡エリアを共有する場合には衛星に関連付けられたセルに固有であり得る(例えば、セルがいつ追跡エリアを出る及び/又は新しい追跡エリアに入ると予想されるかを示すために、全てのPLMNについて共通更新タイマ長がシグナリングされることができる)。更に、更新タイマ長がソフトTAC更新のために示される場合(例えば、複数のTACがPLMN毎にブロードキャストされることができる場合)、隣接する追跡エリアに関連付けられた複数のTACは、異なる満了時間を有し得る。それ故に、ソフトTAC更新の場合、各TACについての更新タイマ長は、PLMN毎又はTAC毎にシグナリングされ得るか、又は追跡エリアが地球固定であるので、移動セルがいつ追跡エリアに入るか又は追跡エリアから出るかをUEに知らせるために、単一の共通時間が示され得る。
【0071】
[0077]
図5Aに参照番号540によって更に示されるように、UEは、リフレッシュされるべき各それぞれのシステム情報パラメータに関連付けられた満了時間後に1つ以上のシステム情報パラメータをリフレッシュするために、現在のセル又は新たなセルから、1つ以上のSIBを取得し得る。例えば、上記で説明されたように、UEは、SIB1中でブロードキャストされるTACについての基準時間、NTN固有SIB中でブロードキャストされるエフェメリスデータについての基準時間、及び/又は周期的にリフレッシュされる必要があり得る別の適したパラメータについての基準時間を決定し得る。例えば、上記で説明されたように、システム情報パラメータについての基準時間は、システム情報修正期間の境界(例えば、開始又は終了)、システム情報修正期間内のシステム情報期間、システム情報期間内のシステム情報スケジューリングウィンドウ、及び/又は特定の値若しくはインデックスを有するSFNであり得る。更に、基準時間に対して定義される更新タイマ長は、UEにシグナリングされるか、又は(例えば、更新タイマ長の値を示すシグナリングがない場合)UEによって暗黙的に決定され得る。それ故に、基準時間及び更新タイマ長は、システム情報パラメータについての満了時間を決定し得、UEは、満了時間後にシステム情報パラメータについての値をリフレッシュするために、現在のセル又は新たなセルから、SIBを取得し得る。このようにして、UEがシステム情報パラメータをいつリフレッシュすべきかを示すためのページングメッセージ又は他の明示的な通知、及び/又はUEが周期的にリフレッシュすべき各システム情報パラメータについての満了時間を明示的に示すための過剰なシグナリングオーバーヘッドに依存することなく、UEは、NTNネットワーク中で時々変化し得るシステム情報パラメータについての更新値を提供され得る。
【0072】
[0078] 上記で示されたように、
図5A~5Bは、1つ以上の例として提供される。他の例は、
図5A~5Bに関して説明されたものとは異なり得る。
【0073】
[0079]
図6は、本開示による、例えばUEによって実行される実例的なプロセス600を例示する図である。実例的なプロセス600は、UE(例えばUE120)がNTN中のシステム情報パラメータ更新時間に関連付けられた動作を実行する例である。
【0074】
[0080]
図6に示すように、いくつかの態様では、プロセス600は、NTNに関連付けられた1つ以上のシステム情報パラメータを更新するか、又はNTNに関連付けられたセル状態を更新するための基準時間を決定することを含み得る(ブロック610)。例えば、UEは(例えば、
図7に図示された決定構成要素708を使用して)、上記で説明されたように、NTNに関連付けられた1つ以上のシステム情報パラメータを更新するか、又はNTNに関連付けられたセル状態を更新するための基準時間を決定し得る。
【0075】
[0081]
図6に更に示されるように、いくつかの態様では、プロセス600は、NTNに関連付けられた1つ以上のシステム情報パラメータ又はNTNに関連付けられたセル状態を更新するための更新タイマ長を決定することを含み得る(ブロック620)。例えば、UEは(例えば、
図7に図示された決定構成要素708を使用して)、上記で説明されたように、NTNに関連付けられた1つ以上のシステム情報パラメータ又はNTNに関連付けられたセル状態を更新するための更新タイマ長を決定し得る。
【0076】
[0082]
図6に更に示されるように、いくつかの態様では、プロセス600は、1つ以上のシステム情報パラメータに関連付けられた満了時間後に1つ以上のシステム情報パラメータをリフレッシュするために、現在のセル又は新たなセルから、SIBを取得することを含み得、満了時間は、基準時間及び更新タイマ長に少なくとも部分的に基づく(ブロック630)。例えば、UEは(例えば、
図7に図示された取得構成要素710を使用して)、1つ以上のシステム情報パラメータに関連付けられた満了時間後に1つ以上のシステム情報パラメータをリフレッシュするために、現在のセル又は新たなセルから、SIBを取得し得、満了時間は、上記で説明されたように、基準時間及び更新タイマ長に少なくとも部分的に基づく。
【0077】
[0083] プロセス600は、以下で説明される態様のうちの任意の単一の態様若しくは任意の組み合わせなど、及び/又は本明細書の他の箇所で説明される1つ以上の他のプロセスに関連して、追加の態様を含み得る。
【0078】
[0084] 第1の態様では、基準時間は、システム情報修正期間の境界である。
【0079】
[0085] 第2の態様では、単独で、又は第1の態様と組み合わせて、基準時間は、システム情報修正期間内のシステム情報周期性の境界である。
【0080】
[0086] 第3の態様では、単独で、又は第1及び第2の態様のうちの1つ以上と組み合わせて、基準時間は、設定されたSFNを有するシステムフレーム(system frame)である。
【0081】
[0087] 第4の態様では、単独で、又は第1~第3の態様のうちの1つ以上と組み合わせて、基準時間は、システム情報期間内のシステム情報スケジューリングウィンドウの境界である。
【0082】
[0088] 第5の態様では、単独で、又は第1~第4の態様のうちの1つ以上と組み合わせて、更新タイマ長を決定することは、更新タイマ長についての設定された値の範囲から更新タイマ長の値を示すシグナリングを受信することを含む。
【0083】
[0089] 第6の態様では、単独で、又は第1~第5の態様のうちの1つ以上と組み合わせて、更新タイマ長を決定することは、システム情報修正期間に関連付けられた持続時間の整数倍として更新タイマ長の値を示すシグナリングを受信することを含む。
【0084】
[0090] 第7の態様では、単独で、又は第1~第6の態様のうちの1つ以上と組み合わせて、更新タイマ長を決定することは、ページングDRXサイクル又は予め定義された時間持続時間(predefined time duration)に関連付けられた持続時間の整数倍として更新タイマ長の値を示すシグナリングを受信することを含む。
【0085】
[0091] 第8の態様では、単独で、又は第1~第7の態様のうちの1つ以上と組み合わせて、更新タイマ長を決定することは、システム情報周期性又はシステム情報スケジューリングウィンドウに関連付けられた持続時間の整数倍として更新タイマ長の値を示すシグナリングを受信することを含む。
【0086】
[0092] 第9の態様では、単独で、又は第1~第8の態様のうちの1つ以上と組み合わせて、更新タイマ長を決定することは、SFNラップアラウンド期間中のシステムフレームの数の整数倍として更新タイマ長の値を示すシグナリングを受信することを含む。
【0087】
[0093] 第10の態様では、単独で、又は第1~第9の態様のうちの1つ以上と組み合わせて、更新タイマ長を決定することは、時間持続時間の整数倍と、システムフレーム番号ラップアラウンド期間(system frame number wrap-around period)中のシステムフレームの数の整数倍との組み合わせとして更新タイマ長の値を示すシグナリングを受信することを含む。
【0088】
[0094] 第11の態様では、単独で、又は第1~第10の態様のうちの1つ以上と組み合わせて、更新タイマ長は、更新タイマ長の値を示すシグナリングがない場合、デフォルト値を有する。
【0089】
[0095] 第12の態様では、単独で、又は第1~第11の態様のうちの1つ以上と組み合わせて、更新タイマ長は、1つ以上のシステムパラメータを更新すること、又はセルがオフに切り替えられるべき時間若しくはNTNに追加されるべき時間を更新することに関連付けられる。
【0090】
[0096] 第13の態様では、単独で、又は第1~第12の態様のうちの1つ以上と組み合わせて、更新タイマ長は、PLMN、TAC、又は共通のTAC更新タイミング(common TAC update timing)を共有する複数のPLMNを含むセルに固有である。
【0091】
[0097] 第14の態様では、単独で、又は第1~第13の態様のうちの1つ以上と組み合わせて、1つ以上のシステム情報パラメータは、TAC又はエフェメリスデータのうちの1つ以上を含む。
【0092】
[0098]
図6は、プロセス600の実例的なブロックを示すが、いくつかの態様では、プロセス600は、
図6に図示されるものと比べて、追加のブロック、より少ないブロック、異なるブロック、又は異なって配置されたブロックを含み得る。加えて又は代替として、プロセス600のブロックのうちの2つ以上が並列に実行され得る。
【0093】
[0099]
図7は、ワイヤレス通信のための実例的な装置700のブロック図である。装置700はUEであり得るか、又はUEは装置700を含み得る。いくつかの態様では、装置700は、受信構成要素702及び送信構成要素704を含み、それらは、(例えば、1つ以上のバス及び/又は1つ以上の他の構成要素を介して)互いに通信し得る。示されるように、装置700は、受信構成要素702及び送信構成要素704を使用して(UE、基地局、又は別のワイヤレス通信デバイスなどの)別の装置706と通信し得る。更に示されるように、装置700は、他の例の中でもとりわけ、決定構成要素708又は取得構成要素710のうちの1つ以上を含み得る。
【0094】
[0100] いくつかの態様では、装置700は、
図5A~5Bに関連して本明細書で説明される1つ以上の動作を実行するように構成され得る。加えて又は代替として、装置700は、
図6のプロセス600など、本明細書で説明される1つ以上のプロセスを実行するように構成され得る。いくつかの態様では、
図7に示される装置700及び/又は1つ以上の構成要素は、
図2に関連して上記で説明されたUEの1つ以上の構成要素を含み得る。加えて又は代替として、
図7に示される1つ以上の構成要素は、
図2に関連して上記で説明された1つ以上の構成要素内に実装され得る。加えて又は代替として、構成要素のセットのうちの1つ以上の構成要素は、メモリ中に記憶されたソフトウェアとして少なくとも部分的に実装され得る。例えば、構成要素(又は構成要素の一部分)は、非一時的コンピュータ可読媒体中に記憶され、構成要素の機能又は動作を実行するためにコントローラ又はプロセッサによって実行可能な命令又はコードとして実装され得る。
【0095】
[0101] 受信構成要素702は、装置706から、基準信号、制御情報、データ通信、又はそれらの組み合わせなどの通信を受信し得る。受信構成要素702は、受信された通信を装置700の1つ以上の他の構成要素に提供し得る。いくつかの態様では、受信構成要素702は、受信された通信に対して信号処理(他の例の中でもとりわけ、フィルタリング、増幅、復調、アナログデジタル変換、逆多重化、デインターリービング、デマッピング、等化、干渉消去、又は復号など)を実行し得、処理された信号を装置706の1つ以上の他の構成要素に提供し得る。いくつかの態様では、受信構成要素702は、
図2に関して上記で説明されたUEの、1つ以上のアンテナ、復調器、MIMO検出器、受信プロセッサ、コントローラ/プロセッサ、メモリ、又はそれらの組み合わせを含み得る。
【0096】
[0102] 送信構成要素704は、基準信号、制御情報、データ通信、又はそれらの組み合わせなどの通信を装置706に送信し得る。いくつかの態様では、装置706の1つ以上の他の構成要素は、通信を生成し得、生成された通信を装置706への送信のために送信構成要素704に提供し得る。いくつかの態様では、送信構成要素704は、生成された通信に対して信号処理(他の例の中でもとりわけ、フィルタリング、増幅、変調、デジタルアナログ変換、多重化、インターリービング、マッピング、又は符号化など)を実行し得、処理された信号を装置706に送信し得る。いくつかの態様では、送信構成要素704は、
図2に関して上記で説明されたUEの、1つ以上のアンテナ、変調器、送信MIMOプロセッサ、送信プロセッサ、コントローラ/プロセッサ、メモリ、又はそれらの組み合わせを含み得る。いくつかの態様では、送信構成要素704は、トランシーバ中で受信構成要素702とコロケートされ得る。
【0097】
[0103] 決定構成要素708は、NTNに関連付けられた1つ以上のシステム情報パラメータを更新するか、又はNTNに関連付けられたセル状態を更新するための基準時間を決定し得る。決定構成要素708は、NTNに関連付けられた1つ以上のシステム情報パラメータ又はNTNに関連付けられたセル状態を更新するための更新タイマ長を決定し得る。取得構成要素710は、1つ以上のシステム情報パラメータに関連付けられた満了時間後に1つ以上のシステム情報パラメータをリフレッシュするために、現在のセル又は新たなセルから、SIBを取得し得、満了時間は、基準時間及び更新タイマ長に少なくとも部分的に基づく。
【0098】
[0104] 受信構成要素702は、更新タイマ長についての設定された値の範囲から更新タイマ長の値を示すシグナリングを受信し得る。
【0099】
[0105] 受信構成要素702は、システム情報修正期間に関連付けられた持続時間の整数倍として更新タイマ長の値を示すシグナリングを受信し得る。
【0100】
[0106] 受信構成要素702は、ページングDRXサイクル又は予め定義された時間持続時間に関連付けられた持続時間の整数倍として更新タイマ長の値を示すシグナリングを受信し得る。
【0101】
[0107] 受信構成要素702は、システム情報周期性又はシステム情報スケジューリングウィンドウに関連付けられた持続時間の整数倍として更新タイマ長の値を示すシグナリングを受信し得る。
【0102】
[0108] 受信構成要素702は、SFNラップアラウンド期間中のシステムフレームの数の整数倍として更新タイマ長の値を示すシグナリングを受信し得る。
【0103】
[0109] 受信構成要素702は、時間持続時間の整数倍と、SFNラップアラウンド期間中のシステムフレームの数の整数倍との組み合わせとして更新タイマ長の値を示すシグナリングを受信し得る。
【0104】
[0110]
図7に示される構成要素の数及び配置は、例として提供される。実際には、
図7に示されるものと比較して、追加の構成要素、より少ない構成要素、異なる構成要素、又は異なって配置された構成要素があり得る。更に、
図7に示される2つ以上の構成要素が、単一の構成要素内に実装され得るか、又は
図7に示される単一の構成要素が、複数の分散された構成要素として実装され得る。加えて又は代替として、
図7に示される(1つ以上の)構成要素のセットは、
図7に示される構成要素の別のセットによって実行されるものとして説明される1つ以上の機能を実行し得る。
【0105】
[0111] 以下は、本開示のいくつかの態様の概要を提供する:
【0106】
[0112] 態様1:UEによって実行されるワイヤレス通信の方法であって、NTNに関連付けられた1つ以上のシステム情報パラメータを更新するか、又はNTNに関連付けられたセル状態を更新するための基準時間を決定することと、NTNに関連付けられた1つ以上のシステム情報パラメータ又はNTNに関連付けられたセル状態を更新するための更新タイマ長を決定することと、1つ以上のシステム情報パラメータに関連付けられた満了時間後に1つ以上のシステム情報パラメータをリフレッシュするために、現在のセル又は新たなセルから、SIBを取得することとを備え、満了時間は、基準時間及び更新タイマ長に少なくとも部分的に基づく、方法。
【0107】
[0113] 態様2:基準時間は、システム情報修正期間の境界である、態様1に記載の方法。
【0108】
[0114] 態様3:基準時間は、システム情報修正周期性内のシステム情報期間の境界である、態様1に記載の方法。
【0109】
[0115] 態様4:基準時間は、設定されたSFNを有するシステムフレームである、態様1に記載の方法。
【0110】
[0116] 態様5:基準時間は、システム情報期間内のシステム情報スケジューリングウィンドウの境界である、態様1に記載の方法。
【0111】
[0117] 態様6:更新タイマ長を決定することは、更新タイマ長についての設定された値の範囲から更新タイマ長の値を示すシグナリングを受信することを含む、態様1~5のうちのいずれか1つに記載の方法。
【0112】
[0118] 態様7:更新タイマ長を決定することは、システム情報修正期間に関連付けられた持続時間の整数倍として更新タイマ長の値を示すシグナリングを受信することを含む、態様1~5のうちのいずれか1つに記載の方法。
【0113】
[0119] 態様8:更新タイマ長を決定することは、ページングDRXサイクル又は予め定義された時間持続時間に関連付けられた持続時間の整数倍として更新タイマ長の値を示すシグナリングを受信することを含む、態様1~5のうちのいずれか1つに記載の方法。
【0114】
[0120] 態様9:更新タイマ長を決定することは、システム情報周期性又はシステム情報スケジューリングウィンドウに関連付けられた持続時間の整数倍として更新タイマ長の値を示すシグナリングを受信することを含む、態様1~5のうちのいずれか1つに記載の方法。
【0115】
[0121] 態様10:更新タイマ長を決定することは、SFNラップアラウンド期間中のシステムフレームの数の整数倍として更新タイマ長の値を示すシグナリングを受信することを含む、態様1~5のうちのいずれか1つに記載の方法。
【0116】
[0122] 態様11:更新タイマ長を決定することは、時間持続時間の整数倍と、SFNラップアラウンド期間中のシステムフレームの数の整数倍との組み合わせとして更新タイマ長の値を示すシグナリングを受信することを含む、態様1~5のうちのいずれか1つに記載の方法。
【0117】
[0123] 態様12:更新タイマ長は、更新タイマ長の値を示すシグナリングがない場合、デフォルト値を有する、態様1~5のうちのいずれか1つに記載の方法。
【0118】
[0124] 態様13:更新タイマ長は、1つ以上のシステムパラメータを更新すること、又はセルがオフに切り替えられるべき時間若しくはNTNに追加されるべき時間を更新することに関連付けられる、態様1~12のうちのいずれか1つに記載の方法。
【0119】
[0125] 態様14:更新タイマ長は、PLMN、TAC、又は共通のTAC更新タイミングを共有する複数のPLMNを含むセルに固有である、態様1~13のうちのいずれか1つに記載の方法。
【0120】
[0126] 態様15:1つ以上のシステム情報パラメータは、TAC又はエフェメリスデータのうちの1つ以上を含む、態様1~14のうちのいずれか1つに記載の方法。
【0121】
[0127] 態様16:デバイスにおけるワイヤレス通信のための装置であって、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、メモリ中に記憶され、装置に態様1~15のうちのいずれか1つに記載の方法を実行させるようにプロセッサによって実行可能な命令とを備える、装置。
【0122】
[0128] 態様17:ワイヤレス通信のためのデバイスであって、メモリと、メモリに結合された1つ以上のプロセッサとを備え、1つ以上のプロセッサは、態様1~15のうちのいずれか1つに記載の方法を実行するように構成される、デバイス。
【0123】
[0129] 態様18:ワイヤレス通信のための装置であって、態様1~15のうちのいずれか1つに記載の方法を実行するための少なくとも1つの手段を備える、装置。
【0124】
[0130] 態様19:ワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コードは、態様1~15のうちのいずれか1つに記載の方法を実行するようにプロセッサによって実行可能な命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0125】
[0131] 態様20:ワイヤレス通信のための命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令のセットは、デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されると、デバイスに、態様1~15のうちのいずれか1つに記載の方法を実行させる1つ以上の命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0126】
[0132] 前述の開示は、例示及び説明を提供するが、網羅的であること、又は開示された厳密な形態に態様を限定することを意図されない。修正及び変形は、上記の開示を踏まえて行われ得るか、又は態様の実施から取得され得る。
【0127】
[0133] 本明細書で使用される場合、「構成要素」という用語は、ハードウェア及び/又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせとして広く解釈されることを意図される。「ソフトウェア」は、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、又はその他の名称で呼ばれるかにかかわらず、他の例の中でもとりわけ、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プロシージャ、及び/又は関数を意味するように広く解釈されるべきである。本明細書で使用される場合、プロセッサは、ハードウェア及び/又はハードウェアとソフトウェアの組み合わせで実装される。本明細書で説明されたシステム及び/又は方法は、異なる形態のハードウェア及び/又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせで実装され得ることが明らかであろう。これらのシステム及び/又は方法を実装するために使用される実際の専用制御ハードウェア又はソフトウェアコードは、態様を限定しない。このことから、システム及び/又は方法の動作及び挙動は、特定のソフトウェアコードを参照することなく本明細書で説明されたが、ソフトウェア及びハードウェアは、本明細書の説明に少なくとも部分的に基づいてシステム及び/又は方法を実装するように設計されることができることが理解される。
【0128】
[0134] 本明細書で使用される場合、閾値を満たすことは、文脈に応じて、値が閾値よりも大きいこと、閾値以上であること、閾値未満であること、閾値以下であること、閾値に等しいこと、閾値に等しくないことなどを指し得る。
【0129】
[0135] 特徴の特定の組み合わせが特許請求の範囲に記載され、及び/又は本明細書で開示されているが、これらの組み合わせは、様々な態様の開示を限定することを意図されない。実際、これらの特徴の多くは、特許請求の範囲に具体的に記載されていない及び/又は本明細書で開示されていない方法で組み合わせられ得る。以下に列挙される各従属請求項は、1つの請求項のみに直接従属し得るが、様々な態様の開示は、各従属請求項を、請求項セット中の全ての他の請求項と組み合わせて含む。本明細書で使用される場合、項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」を指すフレーズは、単一のメンバを含む、それらの項目の任意の組み合わせを指す。例として、「a、b、又はcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a-b、a-c、b-c、及びa-b-c、並びに複数の同じ要素を有する任意の組み合わせ(例えば、a-a、a-a-a、a-a-b、a-a-c、a-b-b、a-c-c、b-b、b-b-b、b-b-c、c-c、及びc-c-c、又はa、b、及びcの任意の他の順序)をカバーすることを意図される。
【0130】
[0136] 本明細書で使用される要素、動作、又は命令は、そのように明示的に説明されない限り、重要又は不可欠であると解釈されるべきではない。また、本明細書で使用される場合、冠詞「a」及び「an」は、1つ以上の項目を含むことを意図され、「1つ以上」と交換可能に使用され得る。更に、本明細書で使用される場合、冠詞「the」は、冠詞「the」に関連して参照される1つ以上の項目を含むことを意図され、「1つ以上」と交換可能に使用され得る。更に、本明細書で使用される場合、「セット」及び「グループ」という用語は、1つ以上の項目(例えば、関連する項目、関連しない項目、又は関連する項目と関連しない項目との組み合わせ)を含むことを意図され、「1つ以上」と交換可能に使用され得る。1つの項目のみが意図される場合、「1つのみ」というフレーズ又は同様の言語が使用される。また、本明細書で使用される場合、「有する(has)」、「有する(have)」、「有している(having)」などの用語は、オープンエンドの用語であることを意図される。更に、「に基づいて」というフレーズは、別段に明記されていない限り、「に少なくとも部分的に基づいて」を意味することを意図される。また、本明細書で使用される場合、「又は」という用語は、連続して使用されるときに包括的であることを意図され、別段に明記されていない限り(例えば、「いずれか」又は「のうちの1つのみ」と組み合わせて使用される場合)、「及び/又は」と交換可能に使用され得る。
【手続補正書】
【提出日】2023-10-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)
において実行されるワイヤレス通信の方法であって、
非地上波ネットワーク(NTN)に関連付けられた1つ以上のシステム情報パラメータを更新す
るための基準時間を決定することと
、
前記1つ以上のシステム情報パラメー
タを更新する
ことに関連付けられた更新タイマ長を決定することと、
前記1つ以上のシステム情報パラメータに関連付けられた満了時間後に前記1つ以上のシステム情報パラメータを
更新するために、現在のセル又は新たなセルから、システム情報ブロック(SIB)を取得することと
を備え、前記満了時間は、前記基準時間及び前記更新タイマ長に少なくとも部分的に基づく、方法。
【請求項2】
前記基準時間は、システム情報修正期間の境界
に関連付けられる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記基準時間は、システム情報修正期間内のシステム情報周期性の境界である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記基準時間は、設定されたシステムフレーム番号を有するシステムフレームである、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記基準時間は、システム情報期間内のシステム情報スケジューリングウィンドウの境界である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記更新タイマ長を決定することは、
前記更新タイマ長についての設定された値の範囲から前記更新タイマ長の値を示すシグナリングを受信することを
備え、
前記更新タイマ長は、前記更新タイマ長の前記値に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記更新タイマ長を決定することは、
システム情報修正期間に関連付けられた持続時間の整数倍として前記更新タイマ長の値を示すシグナリングを受信することを
備え、
前記更新タイマ長は、前記更新タイマ長の前記値に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記更新タイマ長を決定することは、
ページング間欠受信サイクル又は予め定義された時間持続時間に関連付けられた持続時間の整数倍として前記更新タイマ長の値を示すシグナリングを受信することを
備え、
前記更新タイマ長は、前記更新タイマ長の前記値に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記更新タイマ長を決定することは、
システム情報周期性又はシステム情報スケジューリングウィンドウに関連付けられた持続時間の整数倍として前記更新タイマ長の値を示すシグナリングを受信することを
備え、
前記更新タイマ長は、前記更新タイマ長の前記値に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記更新タイマ長を決定することは、
システムフレーム番号ラップアラウンド期間中のシステムフレームの数の整数倍として前記更新タイマ長の値を示すシグナリングを受信することを
備え、
前記更新タイマ長は、前記更新タイマ長の前記値に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記更新タイマ長を決定することは、
時間持続時間の整数倍と、システムフレーム番号ラップアラウンド期間中のシステムフレームの数の整数倍との組み合わせとして前記更新タイマ長の値を示すシグナリングを受信することを
備え、
前記更新タイマ長は、前記更新タイマ長の前記値に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記更新タイマ長は、前記更新タイマ長の値を示すシグナリングがない場合、デフォルト値を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記更新タイマ長は、前記1つ以上のシステムパラメータを更新すること、又はセルがオフに切り替えられるべき時間若しくは前記NTNに追加されるべき時間を更新することに関連付けられる、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記更新タイマ長は、公衆陸上モバイルネットワーク(PLMN)、追跡エリアコード(TAC)、又は共通のTAC更新タイミングを共有する複数のPLMNを含むセルに固有である、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記1つ以上のシステム情報パラメータは、追跡エリアコード又はエフェメリスデータのうちの1つ以上を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
ユーザ機器(UE)であって、
トランシーバと、
命令を備えるメモリと、
前記命令を実行し、前記UEに、
非地上波ネットワーク(NTN)に関連付けられた1つ以上のシステム情報パラメー
タを更新するための基準時間を決定することと
、
前記1つ以上のシステム情報パラメー
タを更新する
ことに関連付けられた更新タイマ長を決定することと、
前記1つ以上のシステム情報パラメータに関連付けられた満了時間後に前記1つ以上のシステム情報パラメータを
更新するために、
前記トランシーバを介して、現在のセル又は新たなセルから、システム情報ブロック(SIB)を
受信することと
を行
わせるように構成され
た1つ以上のプロセッサと
を備え、前記満了時間は、前記基準時間及び前記更新タイマ長に少なくとも部分的に基づく、UE。
【請求項17】
ワイヤレス通信のための装置であって、
命令を備えるメモリと、
前記命令を実行し、前記装置に、
非地上波ネットワーク(NTN)に関連付けられた1つ以上のシステム情報パラメータを更新するための基準時間を決定することと、
前記1つ以上のシステム情報パラメータを更新することに関連付けられた更新タイマ長を決定することと、
前記1つ以上のシステム情報パラメータに関連付けられた満了時間後に前記1つ以上のシステム情報パラメータを更新するために、現在のセル又は新たなセルから、システム情報ブロック(SIB)を取得することと
を行わせるように構成された1つ以上のプロセッサと
を備え、前記満了時間は、前記基準時間及び前記更新タイマ長に少なくとも部分的に基づく、装置。
【請求項18】
前記基準時間は、システム情報修正期間の境界である、請求項
17に記載の
装置。
【請求項19】
前記基準時間は、システム情報修正期間内のシステム情報周期性の境界である、請求項
17に記載の
装置。
【請求項20】
前記基準時間は、設定されたシステムフレーム番号を有するシステムフレームである、請求項
17に記載の
装置。
【請求項21】
前記基準時間は、システム情報期間内のシステム情報スケジューリングウィンドウの境界である、請求項
17に記載の
装置。
【請求項22】
前記1つ以上のプロセッサは、
前記命令を実行し、装置に、
前記更新タイマ長についての設定された値の範囲から前記更新タイマ長の値を示すシグナリングを受信
させるように
更に構成され
、
前記1つ以上のプロセッサは、前記更新タイマ長を決定するために、前記命令を実行し、装置に、
前記シグナリングに基づいて前記更新タイマ長を決定させるように構成され、前記更新タイマ長は、前記更新タイマ長の前記値に基づく、請求項
17に記載の
装置。
【請求項23】
前記1つ以上のプロセッサは、
前記命令を実行し、装置に、
システム情報修正期間に関連付けられた持続時間の整数倍として前記更新タイマ長の値を示すシグナリングを受信
させるように
更に構成され
、
前記1つ以上のプロセッサは、前記更新タイマ長を決定するために、前記命令を実行し、装置に、
前記シグナリングに基づいて前記更新タイマ長を決定させるように構成され、前記更新タイマ長は、前記更新タイマ長の前記値に基づく、請求項
17に記載の
装置。
【請求項24】
前記1つ以上のプロセッサは、
前記命令を実行し、装置に、
システム情報期間又はシステム情報スケジューリングウィンドウに関連付けられた持続時間の整数倍として前記更新タイマ長の値を示すシグナリングを受信
させるように
更に構成され
、
前記1つ以上のプロセッサは、前記更新タイマ長を決定するために、前記命令を実行し、装置に、
前記シグナリングに基づいて前記更新タイマ長を決定させるように構成され、前記更新タイマ長は、前記更新タイマ長の前記値に基づく、請求項
17に記載の
装置。
【請求項25】
前記1つ以上のプロセッサは、
前記命令を実行し、装置に、
システムフレーム番号ラップアラウンド期間中のシステムフレームの数の整数倍として前記更新タイマ長の値を示すシグナリングを受信
させるように
更に構成され
、
前記1つ以上のプロセッサは、前記更新タイマ長を決定するために、前記命令を実行し、装置に、
前記シグナリングに基づいて前記更新タイマ長を決定させるように構成され、前記更新タイマ長は、前記更新タイマ長の前記値に基づく、請求項
17に記載の
装置。
【請求項26】
前記更新タイマ長は、前記更新タイマ長の値を示すシグナリングがない場合、デフォルト値を有する、請求項
17に記載の
装置。
【請求項27】
前記更新タイマ長は、公衆陸上モバイルネットワーク(PLMN)、追跡エリアコード(TAC)、又は共通のTAC更新タイミングを共有する複数のPLMNを含むセルに固有である、請求項
17に記載の
装置。
【請求項28】
前記1つ以上のシステム情報パラメータは、追跡エリアコード又はエフェメリスデータのうちの1つ以上を含む、請求項
17に記載の
装置。
【請求項29】
ワイヤレス通信のための
装置であって
、
非地上波ネットワーク(NTN)に関連付けられた1つ以上のシステム情報パラメー
タを更新するための基準時間を決定する
ための手段と
、
前記1つ以上のシステム情報パラメー
タを更新する
ことに関連付けられた更新タイマ長を決定する
ための手段と、
前記1つ以上のシステム情報パラメータに関連付けられた満了時間後に前記1つ以上のシステム情報パラメータを
更新するために、現在のセル又は新たなセルから、システム情報ブロック(SIB)を取得する
ための手段と
を備え、前記満了時間は、前記基準時間及び前記更新タイマ長に少なくとも部分的に基づく、
装置。
【請求項30】
前記基準時間は、システム情報修正期間の境界
に関連付けられる、請求項
16に記載
UE。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0130
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0130】
[0136]本明細書で使用される要素、動作、又は命令は、そのように明示的に説明されない限り、重要又は不可欠であると解釈されるべきではない。また、本明細書で使用される場合、冠詞「a」及び「an」は、1つ以上の項目を含むことを意図され、「1つ以上」と交換可能に使用され得る。更に、本明細書で使用される場合、冠詞「the」は、冠詞「the」に関連して参照される1つ以上の項目を含むことを意図され、「1つ以上」と交換可能に使用され得る。更に、本明細書で使用される場合、「セット」及び「グループ」という用語は、1つ以上の項目(例えば、関連する項目、関連しない項目、又は関連する項目と関連しない項目との組み合わせ)を含むことを意図され、「1つ以上」と交換可能に使用され得る。1つの項目のみが意図される場合、「1つのみ」というフレーズ又は同様の言語が使用される。また、本明細書で使用される場合、「有する(has)」、「有する(have)」、「有している(having)」などの用語は、オープンエンドの用語であることを意図される。更に、「に基づいて」というフレーズは、別段に明記されていない限り、「に少なくとも部分的に基づいて」を意味することを意図される。また、本明細書で使用される場合、「又は」という用語は、連続して使用されるときに包括的であることを意図され、別段に明記されていない限り(例えば、「いずれか」又は「のうちの1つのみ」と組み合わせて使用される場合)、「及び/又は」と交換可能に使用され得る。
以下に本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ユーザ機器(UE)によって実行されるワイヤレス通信の方法であって、
非地上波ネットワーク(NTN)に関連付けられた1つ以上のシステム情報パラメータを更新するか、又は前記NTNに関連付けられたセル状態を更新するための基準時間を決定することと、
前記NTNに関連付けられた前記1つ以上のシステム情報パラメータ又は前記NTNに関連付けられた前記セル状態を更新するための更新タイマ長を決定することと、
前記1つ以上のシステム情報パラメータに関連付けられた満了時間後に前記1つ以上のシステム情報パラメータをリフレッシュするために、現在のセル又は新たなセルから、システム情報ブロック(SIB)を取得することと
を備え、前記満了時間は、前記基準時間及び前記更新タイマ長に少なくとも部分的に基づく、方法。
[C2]
前記基準時間は、システム情報修正期間の境界である、C1に記載の方法。
[C3]
前記基準時間は、システム情報修正期間内のシステム情報周期性の境界である、C1に記載の方法。
[C4]
前記基準時間は、設定されたシステムフレーム番号を有するシステムフレームである、C1に記載の方法。
[C5]
前記基準時間は、システム情報期間内のシステム情報スケジューリングウィンドウの境界である、C1に記載の方法。
[C6]
前記更新タイマ長を決定することは、
前記更新タイマ長についての設定された値の範囲から前記更新タイマ長の値を示すシグナリングを受信することを含む、C1に記載の方法。
[C7]
前記更新タイマ長を決定することは、
システム情報修正期間に関連付けられた持続時間の整数倍として前記更新タイマ長の値を示すシグナリングを受信することを含む、C1に記載の方法。
[C8]
前記更新タイマ長を決定することは、
ページング間欠受信サイクル又は予め定義された時間持続時間に関連付けられた持続時間の整数倍として前記更新タイマ長の値を示すシグナリングを受信することを含む、C1に記載の方法。
[C9]
前記更新タイマ長を決定することは、
システム情報周期性又はシステム情報スケジューリングウィンドウに関連付けられた持続時間の整数倍として前記更新タイマ長の値を示すシグナリングを受信することを含む、C1に記載の方法。
[C10]
前記更新タイマ長を決定することは、
システムフレーム番号ラップアラウンド期間中のシステムフレームの数の整数倍として前記更新タイマ長の値を示すシグナリングを受信することを含む、C1に記載の方法。
[C11]
前記更新タイマ長を決定することは、
時間持続時間の整数倍と、システムフレーム番号ラップアラウンド期間中のシステムフレームの数の整数倍との組み合わせとして前記更新タイマ長の値を示すシグナリングを受信することを含む、C1に記載の方法。
[C12]
前記更新タイマ長は、前記更新タイマ長の値を示すシグナリングがない場合、デフォルト値を有する、C1に記載の方法。
[C13]
前記更新タイマ長は、前記1つ以上のシステムパラメータを更新すること、又はセルがオフに切り替えられるべき時間若しくは前記NTNに追加されるべき時間を更新することに関連付けられる、C1に記載の方法。
[C14]
前記更新タイマ長は、公衆陸上モバイルネットワーク(PLMN)、追跡エリアコード(TAC)、又は共通のTAC更新タイミングを共有する複数のPLMNを含むセルに固有である、C1に記載の方法。
[C15]
前記1つ以上のシステム情報パラメータは、追跡エリアコード又はエフェメリスデータのうちの1つ以上を含む、C1に記載の方法。
[C16]
ワイヤレス通信のためのユーザ機器(UE)であって、
メモリと、
前記メモリに結合された1つ以上のプロセッサと
を備え、前記1つ以上のプロセッサは、
非地上波ネットワーク(NTN)に関連付けられた1つ以上のシステム情報パラメータを更新するか、又は前記NTNに関連付けられたセル状態を更新するための基準時間を決定することと、
前記NTNに関連付けられた前記1つ以上のシステム情報パラメータ又は前記NTNに関連付けられた前記セル状態を更新するための更新タイマ長を決定することと、
前記1つ以上のシステム情報パラメータに関連付けられた満了時間後に前記1つ以上のシステム情報パラメータをリフレッシュするために、現在のセル又は新たなセルから、システム情報ブロック(SIB)を取得することと
を行うように構成され、前記満了時間は、前記基準時間及び前記更新タイマ長に少なくとも部分的に基づく、UE。
[C17]
前記基準時間は、システム情報修正期間の境界である、C16に記載のUE。
[C18]
前記基準時間は、システム情報修正期間内のシステム情報周期性の境界である、C16に記載のUE。
[C19]
前記基準時間は、設定されたシステムフレーム番号を有するシステムフレームである、C16に記載のUE。
[C20]
前記基準時間は、システム情報期間内のシステム情報スケジューリングウィンドウの境界である、C16に記載のUE。
[C21]
前記1つ以上のプロセッサは、前記更新タイマ長を決定するために、
前記更新タイマ長についての設定された値の範囲から前記更新タイマ長の値を示すシグナリングを受信するように構成される、C16に記載のUE。
[C22]
前記1つ以上のプロセッサは、前記更新タイマ長を決定するために、
システム情報修正期間に関連付けられた持続時間の整数倍として前記更新タイマ長の値を示すシグナリングを受信するように構成される、C16に記載のUE。
[C23]
前記1つ以上のプロセッサは、前記更新タイマ長を決定するために、
システム情報期間又はシステム情報スケジューリングウィンドウに関連付けられた持続時間の整数倍として前記更新タイマ長の値を示すシグナリングを受信するように構成される、C16に記載のUE。
[C24]
前記1つ以上のプロセッサは、前記更新タイマ長を決定するために、
システムフレーム番号ラップアラウンド期間中のシステムフレームの数の整数倍として前記更新タイマ長の値を示すシグナリングを受信するように構成される、C16に記載のUE。
[C25]
前記更新タイマ長は、前記更新タイマ長の値を示すシグナリングがない場合、デフォルト値を有する、C16に記載のUE。
[C26]
前記更新タイマ長は、公衆陸上モバイルネットワーク(PLMN)、追跡エリアコード(TAC)、又は共通のTAC更新タイミングを共有する複数のPLMNを含むセルに固有である、C16に記載のUE。
[C27]
前記1つ以上のシステム情報パラメータは、追跡エリアコード又はエフェメリスデータのうちの1つ以上を含む、C16に記載のUE。
[C28]
ワイヤレス通信のための命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令のセットは、
ユーザ機器(UE)の1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記UEに、
非地上波ネットワーク(NTN)に関連付けられた1つ以上のシステム情報パラメータを更新するか、又は前記NTNに関連付けられたセル状態を更新するための基準時間を決定することと、
前記NTNに関連付けられた前記1つ以上のシステム情報パラメータ又は前記NTNに関連付けられた前記セル状態を更新するための更新タイマ長を決定することと、
前記1つ以上のシステム情報パラメータに関連付けられた満了時間後に前記1つ以上のシステム情報パラメータをリフレッシュするために、現在のセル又は新たなセルから、システム情報ブロック(SIB)を取得することと
を行わせる1つ以上の命令を備え、前記満了時間は、前記基準時間及び前記更新タイマ長に少なくとも部分的に基づく、非一時的コンピュータ可読媒体。
[C29]
前記基準時間は、システム情報修正期間の境界、システム情報修正期間内のシステム情報期間の境界、設定されたシステムフレーム番号を有するシステムフレーム、又はシステム情報期間内のシステム情報スケジューリングウィンドウの境界である、C28に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[C30]
ワイヤレス通信のための装置であって、
非地上波ネットワーク(NTN)に関連付けられた1つ以上のシステム情報パラメータを更新するか、又は前記NTNに関連付けられたセル状態を更新するための基準時間を決定するための手段と、
前記NTNに関連付けられた前記1つ以上のシステム情報パラメータ又は前記NTNに関連付けられた前記セル状態を更新するための更新タイマ長を決定するための手段と、
前記1つ以上のシステム情報パラメータに関連付けられた満了時間後に前記1つ以上のシステム情報パラメータをリフレッシュするために、現在のセル又は新たなセルから、システム情報ブロック(SIB)を取得するための手段と
を備え、前記満了時間は、前記基準時間及び前記更新タイマ長に少なくとも部分的に基づく、装置。
【国際調査報告】