(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-26
(54)【発明の名称】注入完了インジケータ付き注入装置
(51)【国際特許分類】
A01G 7/06 20060101AFI20240318BHJP
A61M 5/31 20060101ALN20240318BHJP
A61M 5/20 20060101ALN20240318BHJP
【FI】
A01G7/06 B
A61M5/31 520
A61M5/20 540
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023560072
(86)(22)【出願日】2022-03-31
(85)【翻訳文提出日】2023-09-28
(86)【国際出願番号】 US2022022700
(87)【国際公開番号】W WO2022212615
(87)【国際公開日】2022-10-06
(32)【優先日】2021-04-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521254395
【氏名又は名称】パルス ニードルフリー システムズ,インコーポレイティド
(71)【出願人】
【識別番号】000206956
【氏名又は名称】大塚製薬株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【氏名又は名称】森本 有一
(74)【代理人】
【識別番号】100211177
【氏名又は名称】赤木 啓二
(72)【発明者】
【氏名】ミハイル ゾロトゥーヒン
【テーマコード(参考)】
2B022
4C066
【Fターム(参考)】
2B022EB03
4C066CC05
4C066DD04
4C066GG17
(57)【要約】
一態様では、本発明は注入装置に関する。注入装置は、空気圧ピストンチャンバ及び空気圧ピストンチャンバ内に摺動可能に配置された空気圧ピストンと、用量チャンバ及び用量チャンバ内にスライド可能に配置された注入液ピストンと、ピストンチャンバ又は用量チャンバへの窓を備えた注入完了インジケータであって、該注入完了インジケータは、空気圧ピストンチャンバ又は用量チャンバの一部と整列する注入完了インジケータと、を備える。別の態様では、本発明の注入装置を使用して対象に注入を行う方法に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気圧ピストンチャンバ及び前記空気圧ピストンチャンバ内に摺動可能に配置された空気圧ピストンと、
用量チャンバ及び前記用量チャンバ内にスライド可能に配置された注入液ピストンと、
前記ピストンチャンバ又は用量チャンバへの窓を含む注入完了インジケータであって、前記注入完了インジケータは、前記空気圧ピストンチャンバ又は前記用量チャンバの一部と整列する、注入完了インジケータと、を備える、注入装置。
【請求項2】
前記空気圧ピストン又は注入液ピストンのインジケータ部分をさらに備え、
前記インジケータ部分は、前記空気圧ピストン又は注入液ピストンの外面であり、前記インジケータ部分は、前記空気圧ピストン又は注入液位置が注入後位置にある場合にのみ、前記注入完了インジケータと整列し、したがって前記注入完了インジケータを通して視認できるように構成される、請求項1に記載の注入装置。
【請求項3】
前記インジケータ部分が、前記空気圧ピストン又は注入液ピストンの外面に配置され、形成され、及び/又は塗装された着色インジケータリングである、請求項2に記載の注入装置。
【請求項4】
請求項1に記載の注入装置を用いて対象に注入を行う方法であって、
針の先端を注入対象に押し込むことと、
前記注入対象に注入液を注入することと、
前記用量完了インジケータを観察して、前記空気圧ピストン又は注入液ピストンのインジケータ部分が前記空気圧ピストンチャンバ又は前記用量チャンバ内の最遠位位置に到達したかどうかを確認することと、を含む、方法。
【請求項5】
請求項2又は3に記載の注入装置を用いて対象に注入を行う方法であって、
注入対象に針の先端を押し込むことと、
前記注入対象に注入液を注入することと、を含み、
前記用量完了インジケータを観察して、前記空気圧ピストン又は注入液ピストンのインジケータ部分が前記注入完了インジケータを通して視認できるかどうかを確認することと、を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本出願は、2021年4月1日に出願された米国仮出願第63/169,277号に基づき優先権を主張しており、この仮出願は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、注入装置の分野に関する。
【背景技術】
【0003】
歴史的に、植物の害虫や病気は殺虫剤の大量散布によって防除されてきた。しかしながら、多くの農薬にはニコチンが含まれている。ニコチンベースの殺虫剤はミツバチの個体数減少の原因であることが判明しており、特定の管轄区域では使用が制限されている。従来の殺虫剤が環境や健康に与える影響への懸念から、より自然な殺虫剤や、注入によって少量を植物に投与する生物的防除手段の研究開発が行われている。
【0004】
植物細菌を制御するための従来の殺虫剤の大量散布に代わる方法を開発する中で、研究者らは病気の生物的防除剤として機能する毒性のバクテリオファージを開発した。そのような病気の1つがピアス病である。これはブドウの木や他の植物に影響を及ぼし、昆虫を介して植物から植物へと広がる。従来の殺虫剤は、植物の病気を植物間で媒介する昆虫を防除するために使用されていたが、バクテリオファージは、細菌が植物内に存在すると、その影響を制限しようとする。しかし、従来の殺虫剤とは異なり、バクテリオファージを植物の表面に効果的に適用することはできず、効果を発揮するには代わりに植物に注入する必要がある。
【0005】
バクテリオファージなどの特定の用途で維管束植物に注入する場合、注入液を植物の木部に送達することが望ましい。木部は植物の根から茎や葉に水と栄養素を運ぶ植物の維管束組織である。そのため、木部への注入により、木部の自然な経路を介して植物の組織の大部分に注入液が輸送され、曝露される。木部への注入はまた、注入液が植物の木部組織に存在する細菌に影響を与えることを目的としている場合、望ましい。木部組織への注入の既知の用途は、ブドウ栽培におけるピアス病として一般に知られる植物病原菌Xylella fastidiosa及びXanthomonasに関連する予防及び治療である。
【0006】
ブドウの木部に液体を注入する場合、注入が完了するように設定用量全体を投与することが重要である。しかしながら、これは不可能ではないにしても、困難な場合がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
一態様では、本発明は注入装置に関する。注入装置は、空気圧ピストンチャンバ及び前記空気圧ピストンチャンバ内に摺動可能に配置された空気圧ピストンと、用量チャンバ及び前記用量チャンバ内にスライド可能に配置された注入液ピストンと、前記ピストンチャンバ又は用量チャンバへの窓を備えた注入完了インジケータであって、前記空気圧ピストンチャンバ又は前記用量チャンバの一部と整列する注入完了インジケータとを、備える。特定の実施形態では、注入装置は、空気圧ピストン又は注入液ピストンのインジケータ部分を含む。インジケータ部分は、空気圧ピストン又は注入液ピストンの外面であり、空気圧ピストン又は注入液ピストンが注入後位置にある場合にのみ、注入完了インジケータと整列し、したがって注入完了インジケータを通して視認できるように構成されている。特定の実施形態では、インジケータ部分は、空気圧ピストン又は注入液ピストンの外面上に配置、形成、及び/又は塗装された着色インジケータリングである。
【0008】
別の態様では、本発明は、本発明の注入装置を使用して対象に注入を行う方法を対象とする。この方法には、次のステップ:針の先端を注入対象に押し込むステップと、注入対象に注入液を注入するステップと、用量完了インジケータを観察するステップであって、空気圧ピストン又は注入液ピストンが空気圧ピストンチャンバ又は用量チャンバ内の最遠位位置に到達したかどうかを確認する、観察するステップと、を含む。空気圧ピストン又は注入液ピストンのインジケータ部分を含む実施形態では、観察するステップは、空気圧ピストン又は注入液ピストンのインジケータ部分が注入完了インジケータを通して見えるかどうかを確認するために用量完了インジケータを観察することを必要とする。
【0009】
本発明の追加の態様は、それに付随する利点及び新規な特徴とともに、以下の説明に部分的に記載され、部分的には以下の検討により当業者には明らかとなるか、又は本発明の実施から学習することができるであろう。本発明の目的及び利点は、添付の特許請求の範囲で特に指摘された手段及び組み合わせによって実現及び達成され得る。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、注入前位置にある例示的な注入装置の側面斜視図である。
【
図2】
図2は、注入前位置にある
図1の注入装置の断面図である。
【
図3】
図3は、注入後位置にある
図1の注入装置の断面図である。
【
図4】
図4は、注入後位置にある注入装置の側面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、本発明の特定の態様を、図に示される例示的な実施形態に関して説明するが、かかる実施形態に限定されるものではない。一態様では、本発明は、観察窓である注入完了インジケータを備えた注入装置を対象とする。注入完了インジケータにより、使用者は注入が完了したかどうかを確認できる。言い換えれば、注入完了インジケータにより、使用者は設定された用量がすべて投与されたかどうかを確認できる。特定の実施形態では、注入完了インジケータは、使用者が注入が完了したかどうかを観察できるように、注入完了インジケータはピストンチャンバの一部と整列する。特定の実施形態では、注入完了インジケータはピストンチャンバの遠位部分と整列し、注入完了後にピストンがピストンチャンバ内の最遠位位置に到達したかどうかを使用者が観察できるようにする。特定の実施形態では、注入装置の空気圧ピストンの外面は、注入が完了した場合にのみ注入完了インジケータ12と整列し、したがって注入完了インジケータ12を通して視認できるように構成されたインジケータ部分をさらに備え得る。本発明の注入完了インジケータを備えたブドウの木用注入装置の例示的な実施形態が
図1、
図2に示されている。
【0012】
図2を参照すると、注入装置10は、注入完了インジケータ12、空気圧ピストンチャンバ14、空気圧ピストン16、注入液ピストン18、用量チャンバ20、及び針22を含む。空気圧ピストン16は、空気圧ピストンチャンバ14内に摺動可能に配置されている。注入液ピストン18は、用量チャンバ20内に滑動可能に配置される。注入液ピストン18の近位部分は、空気圧ピストン16の遠位部分に取り付けられる。したがって、空気圧ピストン16が遠位方向に移動すると、注入液ピストン18が遠位方向に移動する。同様に、注入液ピストン18の近位方向の移動により、空気圧ピストン16が近位方向に移動する。注入完了インジケータ12は、空気圧ピストンチャンバ14の遠位部分と整列しており、使用者は空気圧ピストン16がその最遠位位置にあるかどうかを確認できる。
【0013】
空気圧ピストン16及び注入液ピストン18は、
図1及び
図2に示す注入前位置の最近位位置にある。空気圧ピストン16及び注入液ピストン18は、
図3及び
図4に示す注入後位置の最遠位位置にある。空気圧ピストン16及び注入液ピストン18の注入前位置から注入後位置への移動により、用量チャンバ20内に存在する注入液(図示せず)が針22の長手方向チャネル24内に押し込まれ、注入液が注入される可能性がある。次に、針22の1つ以上の開口部から注入対象に流入する。したがって、空気圧ピストン16及び注入液ピストン18は、注入が完了したとき(すなわち、設定用量がすべて投与されたとき)、最遠位の注入後位置にある。したがって、空気圧ピストンチャンバ14の遠位端と整列した注入完了インジケータ12により、使用者は、注入が完了した後に空気圧ピストン16がその注入後位置にあるかどうかを観察することができる。
【0014】
注入が完了した後、空気圧ピストン16及び注入液ピストン18は、それらの注入前位置に戻される。特定の実施形態では、これは、注入中に空気圧ピストン及び/又は注入液ピストンに供給される圧力を停止することによって達成され、戻しバネ28が展開され、空気圧ピストン16及び注入液ピストン18が注入前位置に移動するように強制される。より具体的には、空気圧ピストン16を移動させ、注入液ピストン18を注入前位置から注入後位置に移動させるために、加圧流体(図示せず)(例えば、空気)をガス供給ラインを介して空気圧ピストンチャンバ14に供給することができ、加圧流体はその後、空気圧ピストン16の近位部分に導かれる。これにより、空気圧ピストン16の近位部分に、戻しバネ28の圧縮を引き起こし、空気圧ピストン16及び注入液ピストン18を注入後位置に移動させるのに十分な力が加えられる。空気圧ピストン16及び注入液ピストン18を注入後位置から注入前位置に移動させるために、ガス供給ライン26を介した空気圧ピストンチャンバへの加圧流体の供給が停止される。これにより、戻しバネ28が展開され、空気圧ピストン16及び注入液ピストン18を注入前位置に移動させることができる。
【0015】
図1及び
図2に示すように、空気圧ピストンチャンバ14は、表示又は観察窓である注入完了インジケータ12を含む。注入完了インジケータ12は、空気圧ピストンチャンバ14の一部が見えるように少なくとも部分的に透明であるため、オペレータは、中のコンポーネントを見ることができる。注入完了インジケータ12は、空気圧ピストンチャンバ14と一体に形成されてもよい。代替的に、注入完了インジケータ12は、空気圧ピストンチャンバ14の開口部内に配置されるか、又は開口部と重なって配置されてもよい。注入完了インジケータ12は、注入装置の空気圧ピストンチャンバの一部を構成するのに使用するのに適した、当業者に知られている任意の透明又は部分的に透明な材料から形成することができる。
【0016】
注入完了インジケータ12により、使用者は、空気圧ピストン16及び注入液ピストン18が注入後位置にあるように注入装置10が注入を完了したかどうかを確認することができる。
図4を参照すると、特定の実施形態では、空気圧ピストン16及び注入液ピストン18が注入後位置にあるとき、空気圧ピストン16の外面のインジケータ部分30は、注入完了インジケータ12と整列し、したがって注入完了インジケータ12を通して視認できる。空気圧ピストン16及び注入液ピストン18が、注入前位置(
図1及び
図2に示す)を含むがこれに限定されない、注入後位置以外の任意の位置にあるとき、空気圧ピストン16の外面のインジケータ部分30は、注入完了インジケータ12と整列していないため、注入完了インジケータ12からは見えない。インジケータ部分30は、空気圧ピストン16の容易に識別可能な任意の部分であってよい。例えば、インジケータ部分は、空気圧ピストン16の外側円筒面上に配置され、形成され、及び/又は塗装された、色付き(例えば赤色)のインジケータリングであってもよい。
【0017】
特定の実施形態では、本発明の注入完了インジケータは、空気圧ピストンチャンバの代わりに用量チャンバ20に含まれてもよい。このような実施形態では、空気圧ピストン16及び注入液ピストン18が注入後位置にあるとき、注入液ピストン18の外面のインジケータ部分は注入完了インジケータ12と整列し、したがって注入完了インジケータ12を通して視認できる。空気圧ピストン16及び注入液ピストン18が注入前位置にあるとき、注入液ピストン18の外面のインジケータ部分は整列しておらず、したがって注入完了インジケータ12を通して見ることはできない。
【0018】
当業者には容易に理解されるように、さまざまな注入装置を本発明の注入装置となるように構成又は修正することができる。例えば、PCT/US2020/028172(2020年4月15日出願)及び米国仮出願第62/835,700号(2019年4月18日出願)に示され説明されているブドウの木用注入装置は、本発明の注入完了インジケータを含むように構成または変更することができる。PCT/US2020/028172(2020年4月15日出願)及び米国仮出願第62/835,700号(2019年4月18日出願)の開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0019】
別の態様では、本発明は、本発明の注入装置を用いて対象に注入を行う方法を対象とする。対象に注入を行う方法は、以下のステップ:注入される対象に針の先端を押し込むステップと、注入対象に注入液を注入するステップと、用量完了インジケータを観察するステップであって、空気圧ピストン又は注入液ピストンが空気圧ピストンチャンバ又は用量チャンバ内の最遠位位置に到達したかどうかを確認する、観察するステップとを含む。空気圧ピストン又は注入液ピストンのインジケータ部分を含む実施形態では、観察するステップは、空気圧ピストン又は注入液ピストンのインジケータ部分が注入完了インジケータを通して見えるかどうかを確認するために用量完了インジケータを観察することを必要とする。
【0020】
以上のことから、本発明は、明白で本発明に固有の他の利点とともに、上記のすべての目的及び目標を達成するのによく適合したものであることが分かるであろう。
【0021】
本発明の範囲から逸脱することなく、本発明から多くの実施可能な形態を作り出せるので、本明細書に記載され又は添付の図面に示されるすべての事項は、限定的な意味ではなく、例示として解釈されるべきであることを理解されたい。
【0022】
特定の実施形態を示し、説明してきたが、当然のことながら、様々な修正を行うことができ、本発明は、そのような制限が特許請求の範囲に含まれる場合を除き、本明細書に記載された部品及びステップの特定の形態又は配置に限定されない。さらに、特定の特徴及びサブコンビネーションは有用であり、他の特徴及びサブコンビネーションを参照することなく使用できることが理解されるであろう。これは特許請求の範囲によって意図されており、特許請求の範囲内に含まれる。
【手続補正書】
【提出日】2023-10-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
別の態様では、本発明は、本発明の注入装置を使用して対象に注入を行う方法を対象とする。この方法には、次のステップ:針の先端を注入対象に押し込むステップと、注入対象に注入液を注入するステップと、注入完了インジケータを観察するステップであって、空気圧ピストン又は注入液ピストンが空気圧ピストンチャンバ又は用量チャンバ内の最遠位位置に到達したかどうかを確認する、観察するステップと、を含む。空気圧ピストン又は注入液ピストンのインジケータ部分を含む実施形態では、観察するステップは、空気圧ピストン又は注入液ピストンのインジケータ部分が注入完了インジケータを通して見えるかどうかを確認するために注入完了インジケータを観察することを必要とする。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
別の態様では、本発明は、本発明の注入装置を用いて対象に注入を行う方法を対象とする。対象に注入を行う方法は、以下のステップを含む。注入される対象に針の先端を押し込む。注入対象に注入液を注入するステップと、そして、用量完了インジケータを観察して、空気圧ピストン又は注入液ピストンが空気圧ピストンチャンバ又は用量チャンバ内の最遠位位置に到達したかどうかを確認する。空気圧ピストン又は注入液ピストンのインジケータ部分を含む実施形態では、観察ステップは、空気圧ピストン又は注入液ピストンのインジケータ部分が注入完了インジケータを通して見えるかどうかを確認するために注入完了インジケータを観察することを必要とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気圧ピストンチャンバ及び前記空気圧ピストンチャンバ内に摺動可能に配置された空気圧ピストンと、
用量チャンバ及び前記用量チャンバ内にスライド可能に配置された注入液ピストンと、
前記ピストンチャンバ又は用量チャンバへの窓を含む注入完了インジケータであって、前記注入完了インジケータは、前記空気圧ピストンチャンバ又は前記用量チャンバの一部と整列する、注入完了インジケータと、を備える、注入装置。
【請求項2】
前記空気圧ピストン又は注入液ピストンのインジケータ部分をさらに備え、
前記インジケータ部分は、前記空気圧ピストン又は注入液ピストンの外面であり、前記インジケータ部分は、前記空気圧ピストン又は注入液
ピストンが注入後位置にある場合にのみ、前記注入完了インジケータと整列し、したがって前記注入完了インジケータを通して視認できるように構成される、請求項1に記載の注入装置。
【請求項3】
前記インジケータ部分が、前記空気圧ピストン又は注入液ピストンの外面に配置され、形成され、及び/又は塗装された着色インジケータリングである、請求項2に記載の注入装置。
【請求項4】
請求項1に記載の注入装置を用いて対象に注入を行う方法であって、
針の先端を注入対象に押し込むことと、
前記注入対象に注入液を注入することと、
前記
注入完了インジケータを観察して、前記空気圧ピストン又は注入液ピストンのインジケータ部分が前記空気圧ピストンチャンバ又は前記用量チャンバ内の最遠位位置に到達したかどうかを確認することと、を含む、方法。
【請求項5】
請求項2又は3に記載の注入装置を用いて対象に注入を行う方法であって、
注入対象に針の先端を押し込むことと、
前記注入対象に注入液を注入することと、を含み、
前記
注入完了インジケータを観察して、前記空気圧ピストン又は注入液ピストンのインジケータ部分が前記注入完了インジケータを通して視認できるかどうかを確認することと、を含む、方法。
【国際調査報告】