(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-26
(54)【発明の名称】制御弁及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
F16K 11/08 20060101AFI20240318BHJP
【FI】
F16K11/08 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023563235
(86)(22)【出願日】2022-04-15
(85)【翻訳文提出日】2023-11-10
(86)【国際出願番号】 CN2022087033
(87)【国際公開番号】W WO2022218405
(87)【国際公開日】2022-10-20
(31)【優先権主張番号】202110411384.6
(32)【優先日】2021-04-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511102675
【氏名又は名称】浙江三花汽車零部件有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】汪 立 新
(72)【発明者】
【氏名】林 龍
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲ユン▼
【テーマコード(参考)】
3H067
【Fターム(参考)】
3H067AA23
3H067DD03
3H067DD12
3H067DD32
3H067DD45
3H067FF11
(57)【要約】
制御弁及びその製造方法であって、制御弁は弁ボディ(10)及び弁体(20)を含み、弁体(20)は天板(201)、底板(202)、第1ストッパブロック(203)及び弁体軸ユニット(SA)を含み、弁体軸ユニット(SA)は伝動接続部(222)を含み、伝動接続部(222)の少なくとも一部は天板(201)の、底板(202)から離れる側に位置し、第1ストッパブロック(203)は、一体構造になるように天板(201)に固定されて接続されるとともに、天板(201)から、底板(202)から離れた方向に延在し、弁ボディ(10)は側壁部(11)の高さ方向の一端に位置する頂壁部(13)及び第2ストッパブロック(15)をさらに含み、頂壁部(13)と側壁部(11)とは一体成形され、頂壁部(13)は貫通孔(131)を有し、貫通孔(131)は弁室(101)に連通し、伝動接続部(222)の少なくとも一部は貫通孔(131)を通って、弁ボディ(10)の外部に位置し、第2ストッパブロック(15)は、弁室(101)に位置するとともに、頂壁部(13)から突出して、一体構造になるように頂壁部(13)に固定されて接続されており、弁体(20)が所定位置に回動した場合、第1ストッパブロック(203)と第2ストッパブロック(15)とは当接されて、弁体(20)が引き続いて第2ストッパブロック(15)へ回動することを制限し、これによって、弁体(20)の位置を相対的に正確にして、弁体(20)の変形程度を低減できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御弁であって、弁ボディ及び弁体を含み、前記弁ボディは側壁部を含み、前記制御弁は弁室を有し、前記側壁部は前記弁室の壁部の少なくとも一部を形成し、前記弁体の少なくとも一部は前記弁室に位置して駆動によって回動可能であり、前記弁体は天板、底板、第1ストッパブロック及び弁体軸ユニットを含み、前記天板及び底板は前記弁体の高さ方向に沿って配列され、前記弁体軸ユニットは伝動接続部を含み、前記伝動接続部の少なくとも一部は前記天板における前記底板から離れる側に位置し、前記伝動接続部によって前記弁体は回動可能であり、前記第1ストッパブロックは前記天板に接続され、
前記弁ボディは頂壁部及び第2ストッパブロックをさらに含み、前記頂壁部は、前記側壁部の一端に接近するように配置されており、貫通孔を有し、前記貫通孔は前記弁室に連通し、前記伝動接続部の少なくとも一部は前記貫通孔を通って前記弁ボディの外部に位置し、前記第2ストッパブロックは、前記弁室に位置するとともに、前記頂壁部から突出しており、前記弁体が所定位置に回動した場合、前記第1ストッパブロックと前記第2ストッパブロックとは当接されて、前記弁体が引き続いて前記第2ストッパブロックへ回動することを限制することを特徴とする制御弁。
【請求項2】
前記第1ストッパブロックは前記天板から、前記底板から離れた方向へ延在し、前記頂壁部と前記側壁部とは一体成形され、前記第2ストッパブロックと前記頂壁部とは一体構造になるように固定されて接続され、前記第1ストッパブロックと前記天板とは一体構造になるように固定されて接続されることを特徴とする請求項1に記載の制御弁。
【請求項3】
前記弁体軸ユニットは第1弁体軸及び第2弁体軸を含み、前記第2弁体軸の強度は前記第1弁体軸の強度より大きく、前記第1弁体軸は第1接続部を含み、前記第1接続部は、前記第1弁体軸の一端に位置するとともに、少なくとも部分的に前記弁室に位置し、前記第2弁体軸は前記伝動接続部及び第2接続部を含み、前記第2接続部及び前記伝動接続部は前記第2弁体軸の高さ方向に沿って配列され、前記第2接続部の少なくとも一部は前記弁室に位置し、前記伝動接続部の少なくとも一部は、前記弁室外部に位置するとともに、前記頂壁部から突出することを特徴とする請求項1に記載の制御弁。
【請求項4】
前記第2接続部と前記第1接続部とのうちの一方の内面は歯形を有し、他方の外面は歯形を有し、前記第2接続部の歯形と前記第1接続部の歯形とは噛合することを特徴とする請求項3に記載の制御弁。
【請求項5】
前記弁体軸ユニットの入力トルクは3.5 N.m ~4.5 N.mであり、
前記第2接続部の歯形と前記第1接続部の歯形との噛合部分の長さは10ミリ~15ミリであることを特徴とする請求項4に記載の制御弁。
【請求項6】
前記第1弁体軸の構成材料はポリアミド66とガラス繊維との組み合わせ、又はポリフタルアミドとガラス繊維との組み合わせ、或いはポリフェニレンサルファイドを含み、
前記第2弁体軸の構成材料は金属、ポリフェニレンサルファイドのうちの1つ又は組み合わせを含むことを特徴とする請求項3に記載の制御弁。
【請求項7】
前記第2弁体軸の線膨張係数は前記第1弁体軸の線膨張係数の以下であり、前記第2弁体軸は階段部を含み、前記階段部は階段面を有し、前記階段面は前記弁室に位置するとともに、前記頂壁部と対向するように配置され、
前記制御弁はシーリングリングをさらに含み、前記シーリングリングは前記頂壁部の貫通孔の壁部と同軸に配置され、前記シーリングリングは、前記第2弁体軸の外周側に外嵌されるとともに、前記第2弁体軸の階段面と前記頂壁部との間に位置することを特徴とする請求項3に記載の制御弁。
【請求項8】
前記弁ボディはガイド部をさらに含み、前記ガイド部は前記頂壁部から前記弁室へ延在し、前記ガイド部は前記ガイド部を貫通するガイド通路を有し、前記ガイド通路は前記頂壁部の貫通孔と同軸に配置されるとともに連通し、前記シーリングリングは前記ガイド通路内に位置し、
前記頂壁部に接近する方向に沿って、前記ガイド通路の孔径は漸減していることを特徴とする請求項7に記載の制御弁。
【請求項9】
前記制御弁は駆動装置をさらに含み、前記駆動装置は、前記頂壁部における前記弁室から離れる側に位置しており、駆動部材を含み、前記駆動部材は前記伝動接続部に伝動するように接続され、
前記弁ボディは底蓋をさらに含み、前記底蓋は、前記側壁部における前記頂壁部から離れる側に位置して、前記側壁部に固定されて配置されるとともに、シーリングされるように接続されており、前記底蓋は底壁部及び位置制限部を含み、前記位置制限部は前記底壁部から突出するとともに、前記弁室内に位置し、前記弁体軸ユニットは支持部をさらに含み、前記支持部は、前記弁体の底板における前記天板から離れる側に位置して、前記位置制限部に位置制限されるように接続されることを特徴とする請求項1~8の何れか1項に記載の制御弁。
【請求項10】
制御弁の製造方法であって、
弁体、弁ボディ及び底蓋を提供するステップであって、前記弁ボディは側壁部を含み、前記制御弁は弁室を有し、前記側壁部は前記弁室の壁部の少なくとも一部を形成し、前記弁体は天板、底板、第1ストッパブロック及び弁体軸ユニットを含み、前記天板及び前記底板は前記弁体の高さ方向に沿って配列され、前記弁体軸ユニットは伝動接続部を含み、前記伝動接続部の少なくとも一部は前記天板における前記底板から離れる側に位置し、前記弁ボディは頂壁部及び第2ストッパブロックをさらに含み、前記頂壁部は、前記側壁部の一端に接近するように配置されており、貫通孔を有し、前記貫通孔は前記弁室に連通し、前記側壁部の他端は前記弁室に連通する開口を有するステップと、
前記弁体を前記開口から前記弁室に取り付けて、前記伝動接続部の少なくとも一部を前記貫通孔に通らせて前記弁ボディの外部に位置させることで、前記弁体が所定位置に回動した場合、前記第1ストッパブロックと前記第2ストッパブロックとは当接されて、前記弁体が引き続いて前記第2ストッパブロックへ回動することを限制するステップと、
前記底蓋を、前記側壁部における前記頂壁部から離れた一端に固定して接続するとともに、シーリングするように配置するステップと、を含むことを特徴とする制御弁の製造方法。
【請求項11】
前記弁体軸ユニットは第1弁体軸及び第2弁体軸を含み、前記第1弁体軸は第1接続部を含み、前記第2弁体軸は第2接続部、階段部及び伝動接続部を含み、前記伝動接続部及び前記第2接続部は前記第2弁体軸の高さ方向に沿って配列され、前記階段部は、前記第2接続部の外周側に位置しており、階段面を有し、
前記弁体、弁ボディ和底蓋を提供するステップの後、前記方法は、
前記第1弁体軸、前記第2弁体軸及びシーリングリングを組み立てることで、前記第1接続部と前記第2接続部とは伝動するように接続されるステップであって、前記シーリングリングは、前記第2弁体軸の外周側に外嵌されるとともに、前記階段面と接触し、又は前記階段面と隙間を有するステップをさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の制御弁の製造方法。
【請求項12】
前記底蓋は底壁部及び位置制限部を含み、前記位置制限部は前記底壁部から突出し、前記第1弁体軸は支持部を有し、
前記底蓋を、前記側壁部における前記頂壁部から離れた一端に固定して接続するとともに、シーリングするように配置するステップは、
前記支持部を前記位置制限部に位置制限するように接続するステップと、
溶接工程によって前記底蓋を前記側壁部の一端に固定して接続するとともに、シーリングするように配置するステップと、を含むことを特徴とする請求項11に記載の制御弁の製造方法。
【請求項13】
前記第2接続部と前記第1接続部とのうちの一方の内面は歯形を有し、他方の外面は歯形を有し、
前記第1弁体軸、前記第2弁体軸及びシーリングリングを組み立てるステップは、
第2弁体軸ユニットを形成するステップであって、前記シーリングリングを前記第2弁体軸の外周側に外嵌して、前記シーリングリングと前記階段面とを接触させ、又は間隔を空いて配置し、前記シーリングリングの内径は前記階段面の外径より小さいステップと、
前記第2接続部の歯形と前記第1接続部の歯形とを噛合させ、噛合部分の長さを10ミリ~15ミリに設置するステップと、を含むことを特徴とする請求項11又は12に記載の制御弁の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は2021年04月16日にて中国特許庁に提出され、出願番号が202110411384.6であり、発明名称が「制御弁及びその製造方法」である中国特許出願の優先権を主張して、その全ての内容は本出願に援用されている。
【0002】
本出願は流体制御の分野に関して、具体的に制御弁及びその製造方法に関している。
【背景技術】
【0003】
一般的に、制御弁の弁体は駆動部材の駆動によって回動して、制御弁の複数の流路に対する流体制御を実現する。如何に弁体の回転位置を正確にして、弁体の変形を低減するかということは解決しようとする問題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願は、弁体の位置を相対的に正確にして、弁体の変形程度を低減するための制御弁を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
1つの態様によれば、本出願の実施例は制御弁を提供し、弁ボディ及び弁体を含み、前記弁ボディは側壁部を含み、前記制御弁は弁室を有し、前記側壁部は前記弁室の壁部の少なくとも一部を形成し、前記弁体の少なくとも一部は前記弁室に位置して駆動によって回動可能であり、前記弁体は天板、底板、第1ストッパブロック及び弁体軸ユニットを含み、前記天板及び底板は前記弁体の高さ方向に沿って配列され、前記弁体軸ユニットは伝動接続部を含み、前記伝動接続部の少なくとも一部は前記天板における前記底板から離れる側に位置し、前記伝動接続部によって前記弁体は回動可能であり、前記第1ストッパブロックは前記天板に接続され、
前記弁ボディは頂壁部及び第2ストッパブロックをさらに含み、前記頂壁部は、前記側壁部の一端に接近するように配置されており、貫通孔を有し、前記貫通孔は前記弁室に連通し、前記伝動接続部の少なくとも一部は前記貫通孔を通って前記弁ボディの外部に位置し、前記第2ストッパブロックは、前記弁室に位置するとともに、前記頂壁部から突出しており、前記弁体が所定位置に回動した場合、前記第1ストッパブロックと前記第2ストッパブロックとは当接されて、前記弁体が引き続いて前記第2ストッパブロックへ回動することを限制する。
【0006】
別の態様によれば、本出願の実施例は制御弁の製造方法をさらに提供し、
弁体、弁ボディ、シーリングリング及び底蓋を提供するステップであって、前記弁体は弁体軸ユニットを含み、前記弁体軸ユニットは第1弁体軸及び第2弁体軸を含み、前記第1弁体軸は第1接続部を含み、前記第2弁体軸は第2接続部、階段部及び伝動接続部を含み、前記伝動接続部及び前記第2接続部は前記第2弁体軸の高さ方向に沿って配列され、前記階段部は、前記第2接続部の外周側に位置しており、階段面を有し、前記弁ボディは一体成形されている側壁部と頂壁部とを含み、前記制御弁は弁室を有し、前記頂壁部は前記側壁部の一端に位置し、前記側壁部の他端は前記弁室に連通する開口を有し、前記頂壁部は前記頂壁部を貫通する貫通孔を有し、前記貫通孔は前記弁室に連通するステップと、
弁体ユニットを形成するステップであって、前記第1弁体軸、前記第2弁体軸及びシーリングリングを組み立てることで、前記第1接続部と前記第2接続部とは伝動するように接続され、前記シーリングリングは前記第2弁体軸の外周側に外嵌されるとともに、前記階段面と接触し、又は前記階段面と隙間を有するステップと、
前記弁体ユニットを前記開口から前記弁室に取り付けて、前記伝動接続部の少なくとも一部を前記貫通孔に通らせて前記弁ボディの外部に位置させるステップと、
前記底蓋を、前記側壁部における前記頂壁部から離れた一端に固定して接続するとともに、シーリングするように配置するステップと、を含む。
【発明の効果】
【0007】
本出願の実施例が提供する制御弁及び制御弁の製造方法によれば、弁体に第1ストッパブロックを配置し、弁ボディに第2ストッパブロックを配置することで、前記弁体が所定位置に回動した場合、第1ストッパブロックと第2ストッパブロックとは当接され、弁体が引き続いて第2ストッパブロックへ運動することを限制し、このように、弁体と弁ボディとの間の位置基準を形成して、弁体の回動位置がより正確になり、制御弁の制御精度を向上し、弁体は伝動接続部を含み、伝動接続部は駆動装置に伝動するように接続されることで、弁体を回動させ、第1ストッパブロックは伝動接続部に接近する天板に固定されて接続され、第2ストッパブロックは、伝動接続部に接近する頂壁部に固定されて接続され、これによって、第2ストッパブロックに当接された場合、第1ストッパブロックは伝動接続部及び駆動装置に近く、受けた駆動力が小さく、弁体のねじり変形程度を低減して、制御弁の運転の安定性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本出願の1つの実施例が提供する制御弁の分解構造模式図である。
【
図2】
図1の制御弁の1つの位置での断面構造模式図である。
【
図3】本出願の1つの実施例が提供する弁ボディの局所構造模式図である。
【
図4】本出願の1つの実施例が提供する弁体の構造模式図である。
【
図6】
図3の弁ボディの局所断面構造模式図である。
【
図7】
図6の弁ボディのQ1箇所の拡大構造模式図である。
【
図8】
図1の制御弁の局所構造の正面構造模式図である。
【
図9】
図8の制御弁A-A方向に沿う断面図である。
【
図10】
図9の制御弁のQ2箇所の構造模式図である。
【
図14】本出願の1つの実施例が提供する第2弁体軸の構造模式図である。
【
図16】本出願の1つの実施例が提供する制御弁の製造方法のフロー模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本出願の各態様の特徴及び例示的な実施例を詳しく記載し、本出願の目的、技術案及び利点がより分かりやすくなるために、以下、図面及び具体的な実施例を結合して、本出願をさらに詳しく記載する。本明細書において、「第1」及び「第2」などの関係用語は、これらの部材の間にはこのような実際関係又は順序が存在するように、要求し又は暗示していなく、ただ同じ名称を有する2つの部材を区別するために用いられる。
【0010】
図1~
図3に示すように、本出願の実施例は制御弁1を提供し、弁ボディ10、弁体20及び第1シーリング部材41を含み、弁ボディ10は側壁部11を含み、制御弁1は弁室101を有し、側壁部11は弁室101の周壁を形成し、又は少なくとも周壁の一部であり、弁体20の径方向に沿って、第1シーリング部材41は弁体20と側壁部11との間に位置し、弁体20は駆動によって回動可能であり、制御弁1は駆動装置50及びシーリングリング43をさらに含み、駆動装置50は駆動部材を含み、駆動部材はモータ又はモータと減速歯車群との組み合わせであってもよく、弁体20は駆動装置50内の駆動部材の駆動によって回動でき、
図1において、弁ボディ10は底蓋12及び頂壁部13をさらに含み、底蓋12、弁室101は頂壁部13と側壁部11との間に位置し、頂壁部13と側壁部11とは一体成形され、シーリングリング43は頂壁部13と弁体20との間に位置し、側壁部11の少なくとも一部は底蓋12と頂壁部13との間に位置し、底蓋12は溶接工程によって側壁部11に固定されて接続されるとともに、シーリングされるように配置され、これによって、流体の漏れを防止し、弁体20の少なくとも一部は頂壁部13を通って弁ボディ10の外部に位置して、伝動するように駆動装置50に接続され、この場合、シーリングリング43を頂壁部13と弁体20との間に配置することで、流体が頂壁部13から漏れることを防止して、制御弁1のシーリング性能を向上できる。制御弁1は少なくとも5本の通路30を含み、各通路30の一端は側壁部11を貫通して弁室101に連通し、他端は制御弁1の弁ポート102を形成し、流体は弁ポート102から制御弁1を出入できる。
【0011】
制御弁1と流体制御システムにおける他の部材との組立を容易に実現して、制御弁1と他の部材との集積化程度を向上するために、いくつかの実施例において、
図1~
図3に示すように、弁ボディ10は取付部14をさらに含み、取付部14は側壁部11に固定されて接続されるとともに、側壁部11における弁室101から離れる側に位置し、例えば、取付部14は側壁部11に一体成形されており、取付面141を有し、制御弁1の弁ポート102は取付面141を貫通することで、制御弁1の弁ポート102は何れも取付面141に配置されるとともに、その向きが同様であり、制御弁1と他の部材との組立ステップを簡略化して接続部分の漏れ点を減少し、シーリングの確実性を向上できる。いくつかの実施例において、第1シーリング部材41は自体を貫通する貫通孔411を含み、当該貫通孔411は、制御弁1の通路30の少なくとも一部に対応して連通し、第1シーリング部材41は、弁体20及び側壁部11による押圧作用により変形し、第1シーリング部材41の制御弁1に対するシーリングを実現する。ここで、制御弁1の通路は側壁部11の周方向に沿って配列されてもよく、弁ポート102は側壁部11の周方向に沿って配列されてもよく、これに対して本出願は限定していない。
【0012】
図1及び
図2をさらに参照し、第1シーリング部材41の横断面は弧状構造であり、弁体20が第1シーリング部材41を押圧する過程で、弁体20の偏心を招致して、弁体20の回動に影響しやすいため、いくつかの実施例において、制御弁1は第2シーリング部材42をさらに含み、第2シーリング部材42及び第1シーリング部材41は弁体20の径方向の両側にそれぞれ設けられることで、第2シーリング部材42及び第1シーリング部材41は弁体20に対して何れも作用力を有し、弁体20と側壁部11とを同軸に保持して、弁体20回動の安定性を向上する。
【0013】
図1、
図4及び
図5に示すように、弁体20は複数の外部導通室25を有し、外部導通室25は弁体20の側面から弁体20の内部へ凹むことで形成される凹溝構造であり、弁体20の回転過程で、少なくとも一部の外部導通室25によって対応している2つの弁ポート102を導通させ、及び/又は遮断し、さらに、弁体20は内部導通室26をさらに含み、複数の外部導通室25は内部導通室26の外周側に分布され、内部導通室26は一部の外部導通室25に連通することで、弁体20の回転過程で、外部導通室25、内部導通室26によって対応している2つの弁ポート102を導通させ、及び/又は遮断し、制御弁1の流体に対する制御機能を実現する。
【0014】
さらに、弁体20は天板201、底板202、第1仕切板23、第2仕切板24、第1ストッパブロック203及び弁体軸ユニットSAを含み、第1仕切板23は連通孔を有し、内部導通室26は連通孔を介して一部の外部導通室25に連通し、各外部導通室25は第2仕切板24によって独立空間として仕切られ、外部導通室25の室口の断面積は異なってもよく、例えば、外部導通室25は第1室251及び第2室252を含み、第1室251の室口の断面積は、第2室252の室口の断面積の2倍の以上であり、この場合、第1室251は第1室251に対応する2つの弁ポート102を導通させ、及び/又は遮断でき、内部導通室26は連通孔を介して一部の第2室252に連通することで、内部導通室26及び第2室252は、当該2つの室に対応する2つの弁ポート102を導通させ、及び/又は遮断できる。
【0015】
弁体20の天板201及び底板202は弁体20の高さ方向に沿って配列され、外部導通室25は天板201と底板202との間に位置し、天板201及び底板202は何れも弁体軸ユニットSAの外周側に外嵌され、弁体軸ユニットSAは伝動接続部222を含み、伝動接続部222の少なくとも一部は天板201から突出するとともに、天板201の、底板202から離れる側に位置し、
図1を結合して、弁体20は当該伝動接続部222によって駆動装置50に伝動するように接続されることで、駆動装置50は伝動接続部222によって弁体20を回動させることができ、第1ストッパブロック203は天板201から突出するとともに、一体構造になるように天板201に固定されて接続され、又は別体に配置されるとともに、固定されて接続されてもよく、この場合、駆動装置50は天板201に接近するように配置され、第1ストッパブロック203は天板201から、底板202から離れた方向に延在し、当該第1ストッパブロック203は弁体20の回動位置を限定できる。本出願の実施例において、第1ストッパブロック203は伝動接続部222に接近する天板201に固定されて接続されることで、弁体20の回動位置に対して位置制限を行う時、第1ストッパブロック203は伝動接続部222及び駆動装置50に近く、受けた駆動力が小さく、弁体20のねじり変形程度を低減して、制御弁1の運転の安定性を向上できる。好ましくは、弁体20は強化リブ27をさらに含み、弁体軸ユニットSAは伝動するように接続されている第1弁体軸21と第2弁体軸22とを含み、第1弁体軸21は第2弁体軸22によって駆動装置50に伝動するように接続され、強化リブ27は第1仕切板23と第1弁体軸21との間に接続される。本明細書において、2つの部材の伝動接続は、伝動力が2つの部材の間で伝達でき、2つの部材は直接的に接続されてもよいし、歯車などの伝動機構によって伝動するように接続されてもよい。
【0016】
図6~
図10に示すように、弁ボディ10は、側壁部11の高さ方向の一端に位置する頂壁部13及び第2ストッパブロック15をさらに含み、頂壁部13と側壁部11とは一体成形されるとともに、弁室101の壁部の一部を形成し、頂壁部13は貫通孔131を有し、貫通孔131は弁室101に連通し、第2ストッパブロック15は弁室101に位置するとともに、頂壁部13から突出し、弁体軸ユニットSAの伝動接続部222の少なくとも一部は貫通孔131を通って弁ボディ10の外部に位置し、
図9に示すように、伝動接続部222全体は弁ボディ10の外部に位置し、第2ストッパブロック15は一体構造になるように頂壁部13に固定されて接続され、例えば、第2ストッパブロック15は頂壁部13に一体成形され、
図2を結合して、弁体20が所定位置に回動した場合、第1ストッパブロック203と第2ストッパブロック15とは当接されて、弁体20が引き続いて第2ストッパブロック15へ回動することを限制し、これによって、第1ストッパブロック203と第2ストッパブロック15とは弁体20と弁ボディ10との間の位置基準を形成でき、弁体20の回動位置がより正確になり、制御弁1の制御精度を向上し、側壁部11、頂壁部13及び第2ストッパブロック15は一体成形されることができ、第1ストッパブロック203が第2ストッパブロック15に当接された場合、弁ボディ10の構造強度を向上する。側壁部11と頂壁部13とが別体に配置されて溶接固定されることに対して、本出願の実施例の構造は側壁部11と頂壁部13との間の溶接継目の割れという状況を改善できる。
【0017】
図10~
図15に示すように、弁体20の構造強度を向上するために、いくつかの実施例において、弁体軸ユニットSAは第1弁体軸21及び第2弁体軸22を含み、第2弁体軸22の強度は第1弁体軸21の強度より大きく、第1弁体軸21は第1接続部211を含み、第1接続部211は第1弁体軸21の一端に位置するとともに、少なくとも部分的に弁室101に位置し、第2弁体軸22は伝動接続部222及び第2接続部221を含み、弁体軸ユニットSAの伝動接続部222は第2弁体軸22に設けられ、伝動接続部222は第2弁体軸22の一端に位置し、第2弁体軸22は第2接続部221をさらに含み、第2接続部221及び伝動接続部222は第2弁体軸22の高さ方向に沿って配列され、第2接続部221の少なくとも一部は弁室101に位置し、伝動接続部222の少なくとも一部は弁室101の外部に位置するとともに、頂壁部13から突出し、第2接続部221と第1接続部211とのうちの一方の内面は歯形を有し、他方の外面は歯形を有し、第2接続部221の歯形と第1接続部211の歯形とは噛合する。上記の配置によって、弁体20の構造強度を向上するとともに、第1弁体軸21と第2弁体軸22とは同期に回動できる。
【0018】
好ましくは、
図12~
図15に示すように、弁体20の回動過程中のねじれ抵抗強度を向上するために、弁体20は第1螺旋強化リブ213、第2螺旋強化リブ214及び第3螺旋強化リブ224を含み、第1螺旋強化リブ213は第1弁体軸21の外面と第1仕切板23の内面との間に位置し、第2螺旋強化リブ214は第1弁体軸21の内面により囲まれたキャビティ内に位置し、第3螺旋強化リブ224は第2弁体軸22の内面により囲まれたキャビティ内に位置する。具体的に実施する時、第1螺旋強化リブ213、第2螺旋強化リブ214及び第3螺旋強化リブ224は螺旋延在構造であり、第1螺旋強化リブ213、第2螺旋強化リブ214、第1弁体軸21、第1仕切板23及び第2仕切板24は一体として射出成形され、第3螺旋強化リブ224は第2弁体軸22に一体成形される。
【0019】
具体的に実施する時、第2弁体軸22の第2接続部221の内面は歯形構造であり、第1弁体軸21の第1接続部211の外面は歯形構造であり、歯形構造の噛合によって第1弁体軸251と第2弁体軸22との伝動接続を実現して、第1弁体軸251と第2弁体軸252とは同期に回動する。好ましくは、第1弁体軸21の構成材料はポリアミド66(Polyamide-66、PA66)とガラス繊維(glassfiber、GF)との組み合わせであってもよいし、又はポリフタルアミド(Polyphthalamide、PPA)とガラス繊維(glassfiber、GF)との組み合わせであってもよいし、或いはポリフェニレンサルファイド(Polyphenylenesulfide、PPS)であってもよく、第2弁体軸22の構成材料は金属、ポリフェニレンサルファイド(Polyphenylenesulfide、PPS)のうちの1つ又は組み合わせであってもよい。他のいくつかの実施例において、制御弁1には第2弁体軸22が設けられなくてもよく、第1弁体軸21によって駆動装置に伝動するように接続されることで、駆動装置は弁体を回動させる。
【0020】
第1弁体軸21と第2弁体軸22との伝動接続の安定性を向上するために、いくつかの実施例において、制御弁1の出力トルクは3.5 N.m ~4.5 N.mであり、この場合、弁体軸ユニットSAの入力トルクは3.5 N.m ~4.5 N.mであり、第2接続部221の歯形と第1接続部211の歯形との噛合部分の長さは10ミリ~15ミリである。
【0021】
いくつかの実施例において、第2弁体軸22の線膨張係数は第1弁体軸21の線膨張係数の以下であり、これによって、第2弁体軸22が所在する環境温度の場合、第2弁体軸22のサイズ変化が小さく、制御弁1は多種の温度環境に適用されることができ、制御弁1の適用性を向上する。
図10~
図15をさらに参照し、第2弁体軸22は階段部223を含み、階段部223と第2接続部221とは一体構造になるように固定されて接続され、
図10に示すように、別体に配置されるとともに、固定されて接続されてもよく、第2弁体軸22の高さ方向に沿って、第2接続部221の正投影は環状の階段部223の正投影の内部に位置し、階段部223は階段面2231を有し、階段面2231は、頂壁部13と対向配置されるとともに、隙間を有し、階段面2231は弁室101に位置し、制御弁1はシーリングリング43をさらに含む場合、シーリングリング43は頂壁部13の貫通孔131の壁部と同軸に配置され、シーリングリング43は第2弁体軸22の外周側に外嵌されるとともに、第2弁体軸22の階段面2231と頂壁部13の内面との間の隙間内に位置する。第2弁体軸22の線膨張係数を第1弁体軸21の線膨張係数の以下に設置することで、第2弁体軸22が所在する環境温度の場合、第2弁体軸22のサイズ変化が小さく、シーリングリング43の変形を減少して、制御弁1のシーリング性能を向上できる。
【0022】
図7及び
図10に示すように、いくつかの実施例において、弁ボディ10はガイド部16をさらに含み、ガイド部16は頂壁部13から弁室101へ延在し、ガイド部16はガイド部16を貫通するガイド通路161を有し、ガイド通路161は頂壁部13の貫通孔131の壁部と同軸には配置されるとともに、連通し、頂壁部13に接近する方向に沿って、ガイド通路161の内壁面の孔径が漸減し、シーリングリング43はガイド通路161内に位置する。ガイド通路161の内壁面の孔径が漸減するように配置されることで、シーリングリング43が弁ボディ10内に組み立てられた場合、ガイド通路161の内壁面はシーリングリング43の組立に対してガイド作用を発揮し、シーリングリング43の取付を容易にして、シーリングリング43の取付位置の正確性を向上する。
【0023】
図1、
図2、
図4、
図8及び
図9に示すように、いくつかの実施例において、制御弁1は駆動装置50をさらに含む場合、駆動装置50は、頂壁部13の、弁室101から離れる側に位置しており、駆動部材を含み、駆動部材は伝動接続部222に伝動するように接続され、この場合、第1ストッパブロック203及び第2ストッパブロック15は何れも駆動装置50に接近し、弁体20は第1ストッパブロック203と第2ストッパブロック15とが当接されるまで回動した場合、弁体50が受けた駆動力が小さく、弁体20のねじり変形を低減する。弁ボディ10は底蓋12をさらに含み、底蓋12は側壁部11における頂壁部13から離れる側に位置し、底蓋12は、側壁部11に固定されて配置されるとともに、シーリングされるように接続されており、底壁部121及び位置制限部122を含み、位置制限部122は底壁部121から突出するとともに、弁室101に位置し、弁体軸ユニットSAは支持部212をさらに含み、支持部212は第1弁体軸21の一端に位置するとともに、弁体20の底板202の、天板201から離れる側に位置し、支持部212は位置制限部122に位置制限されるように接続され、具体的に、
図9の位置制限部122は凹溝構造であり、支持部212は凹溝構造に挿入される。上記の配置によって、弁体20の取付位置が正確になり、弁体20の回動の安定性を向上する。
【0024】
以上のように、本出願の実施例が提供する制御弁1によれば、弁体20に第1ストッパブロック203を配置し、弁ボディ10に第2ストッパブロック15を配置することで、前記弁体20が所定位置に回動した場合、第1ストッパブロック203と第2ストッパブロック15とは当接され、弁体20が引き続いて第2ストッパブロック15へ運動することを限制し、弁体20と弁ボディ10との間の位置基準を形成し、弁体20の回動位置がより正確になり、制御弁1の制御精度を向上し、弁体20は伝動接続部222を含み、伝動接続部222は、駆動装置50に伝動するように接続され、弁体20を回動させ、第1ストッパブロック203は、伝動接続部222に接近する天板201に固定されて接続され、第2ストッパブロック15は、伝動接続部222に接近する頂壁部13に固定されて接続されることで、第1ストッパブロック203と第2ストッパブロック15とが当接された場合、第1ストッパブロック203は伝動接続部222及び駆動装置50に近く、受けた駆動力が小さく、弁体20のねじり変形程度を低減して、制御弁1の運転の安定性を向上できる。
【0025】
図16に示すように、本出願の実施例は制御弁の製造方法をさらに提供し、
図1~
図15を結合し、制御弁の製造方法は以下のステップを含み、
S110:弁体20、弁ボディ10、シーリングリング43及び底蓋12を提供する。
【0026】
弁体20は弁体軸ユニットSAを含み、弁体軸ユニットSAは第1弁体軸21及び第2弁体軸22を含み、第1弁体軸21は第1接続部211を含み、第2弁体軸22は第2接続部221、階段部223及び伝動接続部222を含み、伝動接続部222及び第2接続部221は第2弁体軸22の高さ方向に沿って配列され、階段部223は第2接続部221の外周側に位置し、両者は一体構造になるように固定されて接続され、
図10に示すように、別体に配置されるとともに、固定されて接続されてもよく、階段部223は階段面2231を有し、当該階段面2231は第2弁体軸22の高さ方向に垂直する。弁ボディ10は側壁部11及び頂壁部13を含み、制御弁1は弁室101を有し、頂壁部13は側壁部11に一体成形されて、弁室101を限定し、頂壁部13は側壁部11の一端に位置し、側壁部11の他端は弁室101に連通する開口111を有し、頂壁部13は頂壁部13を貫通する貫通孔131を有し、貫通孔131は弁室101に連通する。弁体20は天板201、底板202、第1ストッパブロック203及び弁体軸ユニットSAを含み、天板和201及び底板202は弁体20の高さ方向に沿って配列され、弁体軸ユニットSAは伝動接続部222を含み、伝動接続部222の少なくとも一部は天板201の、底板202から離れる側に位置し、弁ボディ10は頂壁部13及び第2ストッパブロック15をさらに含み、頂壁部13は側壁部11の一端に接近して配置される。本出願の実施例の弁ボディ10及び弁体20の構造は、上記何れか1つの実施形態が提供する弁ボディ10及び弁体20の構造と同様であり、贅言していない。
【0027】
S120:弁体ユニット構造を形成する。
本実施例において、ステップS120において、第1弁体軸21、第2弁体軸22及びシーリングリング43を組み立てることで、第1接続部211は第2接続部221に伝動するように接続され、シーリングリング43は第2弁体軸22の外周側に外嵌されるとともに、階段面2231に接触し、又は階段面2231と隙間を有し、好ましくは、シーリングリング43の内径は第2弁体軸22の外径より小さく、これによって、シーリングリング43は第2弁体軸22に安定に位置制限される。
【0028】
S130:弁体ユニット構造を開口111から弁室101に取り付けて、伝動接続部222の少なくとも一部を貫通孔131に通らせて弁ボディ10の外部に位置させる。
【0029】
具体的に、弁体20を開口111から弁室101に取り付けて、伝動接続部222の少なくとも一部を貫通孔131に通らせて弁ボディ10の外部に位置させることで、弁体20が所定位置に回動した場合、第1ストッパブロック203と第2ストッパブロック15とは当接されて、弁体20が引き続いて第2ストッパブロック15へ回動することを制限する。
【0030】
S140:底蓋12を、側壁部11の、頂壁部13から離れた一端に固定して接続するとともに、シーリングするように配置する。
【0031】
制御弁1は第1シーリング部材41及び第2シーリング部材42を含む場合、弁体ユニットを開口111から弁室101に取り付けて、伝動接続部222の少なくとも一部を貫通孔131に通らせて弁ボディ10の外部に位置させるステップS130前、第1シーリング部材41及び第2シーリング部材42を弁室101内に取り付けることで、制御弁1がよいシーリング性能を具備する。上記制御弁の製造方法によって製造される制御弁は、上記何れか1つの実施例が提供する制御弁と同じ有益な効果を有し、シーリングリング43の変形を低減できるため、贅言していない。
【0032】
いくつかの実施例において、底蓋12は底壁部121及び位置制限部122を含み、位置制限部122は底壁部121から突出し、第1弁体軸21は支持部212を有し、支持部212は第1弁体軸21の一端に位置し、第1接続部211は第1弁体軸21の他端に位置し、この場合、底蓋12を、側壁部11の、頂壁部13から離れた一端に固定して接続するとともに、シーリングするように配置するステップS140は、支持部212を位置制限部122に位置制限するように接続するステップと、溶接工程によって底蓋12と側壁部11とを固定して接続するとともに、シーリングするように配置するステップと、を含む。具体的に実施する時、レーザー溶接工程によって底蓋12及び側壁部11を取り囲むように1周だけ溶接して、両者を固定して接続するとともに、シーリングするように配置する。
【0033】
第1弁体軸21と第2弁体軸22とが安定に伝動するように接続され、駆動トルクをよく伝達して、第1弁体軸21及び/又は第2弁体軸22の破断を防止するために、いくつかの実施例において、第2接続部221と第1接続部211とのうちの一方の内面は歯形を有し、他方の外面は歯形を有し、この場合、弁体ユニット構造を形成するステップS120において、第2弁体軸ユニットを形成し、シーリングリング43を第2弁体軸22の外周側に外嵌して、シーリングリング43と階段面2231とを接触させ、又は間隔を空いて配置し、この場合、シーリングリング43の内径は階段面2231の外径より小さく、第2接続部221の歯形と第1接続部211の歯形とを噛合させ、噛合部分の長さを10ミリ~15ミリに設置する。
【0034】
ここで、以上の実施形態は本出願に記載の技術案を限定していなく、ただ本出願を説明するためのものであり、例えば、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」などの方向の定義について、本明細書において上記実施形態を参照して本出願を既に詳しく説明したが、当業者であれば理解できるように、依然的に本出願に対して補正、結合又は等価置き換えを行うことができ、本出願の精神及び範囲から逸脱しない全ての技術案及びその改良は、何れも本出願の請求項の範囲に該当すべきである。
【国際調査報告】