(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-27
(54)【発明の名称】通信システムレーダーシグナリング
(51)【国際特許分類】
H04W 24/10 20090101AFI20240319BHJP
H04W 8/22 20090101ALI20240319BHJP
H04W 64/00 20090101ALI20240319BHJP
H04W 4/38 20180101ALI20240319BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W8/22
H04W64/00 173
H04W4/38
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023552337
(86)(22)【出願日】2022-02-08
(85)【翻訳文提出日】2023-08-29
(86)【国際出願番号】 US2022015579
(87)【国際公開番号】W WO2022191941
(87)【国際公開日】2022-09-15
(32)【優先日】2021-03-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】アレクサンドロス・マノーラコス
(72)【発明者】
【氏名】セヨン・パク
(72)【発明者】
【氏名】ウェイミン・デュアン
(72)【発明者】
【氏名】シャオシン・ジャン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA13
5K067AA14
5K067AA21
5K067BB27
5K067DD34
5K067DD43
5K067EE02
5K067EE16
5K067JJ51
(57)【要約】
レーダー信号測定能力を報告する方法は、通信デバイスにおいて、通信周波数範囲の中の周波数を有するワイヤレスレーダー信号を測定するための、通信デバイスの能力を判断するステップと、通信デバイスからネットワークエンティティへ、ワイヤレスレーダー信号を測定するための、通信デバイスの能力の能力指示を送信するステップであって、能力指示は、ワイヤレスレーダー信号のソースからのワイヤレスレーダー信号の送信電力レベルまたは通信デバイスにおけるワイヤレスレーダー信号の受信電力レベルを示す、ステップとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
トランシーバと、
メモリと、
前記トランシーバおよび前記メモリに通信可能に結合されたプロセッサとを備える通信デバイスであって、前記プロセッサは、
前記トランシーバを介して、通信周波数範囲内のワイヤレスデータ信号を転送することと、
前記トランシーバを介して受信されたワイヤレスレーダー信号を測定するための、前記通信デバイスの能力を判断することであって、前記ワイヤレスレーダー信号は、前記通信周波数範囲内の周波数を有する、ことと、
前記トランシーバを介してネットワークエンティティへ、前記ワイヤレスレーダー信号を測定するための、前記通信デバイスの前記能力の第1の指示を送信することであって、前記第1の指示は、前記ワイヤレスレーダー信号のソースからの前記ワイヤレスレーダー信号の送信電力レベルまたは前記通信デバイスにおける前記ワイヤレスレーダー信号の受信電力レベルを示す、ことと、
前記トランシーバを介して、前記ワイヤレスレーダー信号を受信することと、
前記ワイヤレスレーダー信号の測位測定を判断することと、
前記トランシーバを介して前記ネットワークエンティティへ前記測位測定の第2の指示を送信することとを行うように構成される、通信デバイス。
【請求項2】
前記第1の指示は、感度電力レベル、もしくは飽和電力レベル、または前記感度電力レベルと前記飽和電力レベルの両方を含む1つまたは複数の受信電力レベルを示す、請求項1に記載の通信デバイス。
【請求項3】
前記第1の指示は前記受信電力レベルを示し、前記第1の指示は相対電力レベルである、請求項1に記載の通信デバイス。
【請求項4】
前記第1の指示は前記送信電力レベルを示し、前記第1の指示は、前記ワイヤレスレーダー信号の処理成功を示す、請求項1に記載の通信デバイス。
【請求項5】
前記受信電力レベルは、反射信号として受信された前記ワイヤレスレーダー信号の第1の受信電力レベルであり、前記第1の指示は、漏れ信号として受信された前記ワイヤレスレーダー信号の第2の受信電力レベルに相対した前記第1の受信電力レベルを示す、請求項1に記載の通信デバイス。
【請求項6】
前記受信電力レベルは、前記ワイヤレスレーダー信号の第1の受信電力レベルであり、前記第1の指示は、前記ワイヤレスデータ信号の第2の受信電力レベルに相対した前記第1の受信電力レベルを示す、請求項1に記載の通信デバイス。
【請求項7】
前記プロセッサは、前記ネットワークエンティティから前記トランシーバを介して、前記ワイヤレスレーダー信号の処理のための要求を受信したことに応答して、前記第1の指示を判断するように構成される、請求項1に記載の通信デバイス。
【請求項8】
前記プロセッサは、
前記ワイヤレスレーダー信号を処理するための、前記ネットワークエンティティからの要求に応答して、前記第1の指示を送信するように構成されるか、または
前記第1の指示を周期的に送信するように構成されるか、または
前記第1の指示を半永続的に送信するように構成されるか、または
それらの任意の組合せである、請求項1に記載の通信デバイス。
【請求項9】
前記プロセッサは、
(1)前記ワイヤレスレーダー信号を受信するための、前記通信周波数範囲内の第1の周波数帯域、または
(2)前記ワイヤレスレーダー信号を受信するための、前記通信周波数範囲内の第1の周波数帯域組合せ、または
(3)前記ワイヤレスレーダー信号を受信するのと同時に前記ワイヤレスデータ信号を転送するための、前記通信周波数範囲内の前記第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の組合せ、または
(4)前記ワイヤレスレーダー信号を受信するのと同時に前記ワイヤレスデータ信号を転送するための、前記通信周波数範囲内の前記第1の周波数帯域と第2の周波数帯域組合せの組合せ、または
(5)前記ワイヤレスレーダー信号の第1のリソース要素と、前記ワイヤレスデータ信号の第2のリソース要素との間の周波数ギャップ、または
(6)前記ワイヤレスレーダー信号を受信するために前記プロセッサによって選択された1つもしくは複数の構成要素、または
(7)前記ワイヤレスレーダー信号を受信するために選択に応じられる1つもしくは複数の構成要素、または
(8)前記ワイヤレスレーダー信号の予想減衰、または
(9)前記ワイヤレスデータ信号を送信するのに使われる前記トランシーバの送信電力、または
(10)前記通信デバイスの1つもしくは複数の無線周波数送信構成要素と、前記通信デバイスの1つもしくは複数の無線周波数受信構成要素のペアリング、または
(11)前記ワイヤレスレーダー信号のリソースセット、もしくは前記ワイヤレスレーダー信号のリソース、もしくは前記ワイヤレスレーダー信号の周波数レイヤ、または
(1)~(11)の任意の組合せに基づいて、前記第1の指示を判断するように構成される、請求項1に記載の通信デバイス。
【請求項10】
前記プロセッサは、(1)~(11)のうちの1つまたは(1)~(11)のうちの2つ以上の、組合せに関連付けられた前記第1の指示を送信するように構成される、請求項9に記載の通信デバイス。
【請求項11】
前記第1の指示は、前記通信デバイスのデバイスタイプを含む、請求項1に記載の通信デバイス。
【請求項12】
通信デバイスであって。
通信周波数範囲内のワイヤレスデータ信号を転送するための手段と、
前記通信周波数範囲内の周波数を有するワイヤレスレーダー信号を測定するための、前記通信デバイスの能力を判断するための手段と、
ネットワークエンティティへ、前記ワイヤレスレーダー信号を測定するための、前記通信デバイスの前記能力の第1の指示を送信するための手段であって、前記第1の指示は、前記ワイヤレスレーダー信号のソースからの前記ワイヤレスレーダー信号の送信電力レベルまたは前記通信デバイスにおける前記ワイヤレスレーダー信号の受信電力レベルを示す、手段と、
前記ワイヤレスレーダー信号を受信するための手段と、
前記ワイヤレスレーダー信号の測位測定を判断するための手段と、
前記ネットワークエンティティへ、前記測位測定の第2の指示を送信するための手段とを備える通信デバイス。
【請求項13】
前記第1の指示は、感度電力レベル、もしくは飽和電力レベル、または前記感度電力レベルと前記飽和電力レベルの両方を含む1つまたは複数の受信電力レベルを示す、請求項12に記載の通信デバイス。
【請求項14】
前記第1の指示は前記受信電力レベルを示し、前記第1の指示は相対電力レベルである、請求項12に記載の通信デバイス。
【請求項15】
前記第1の指示は前記送信電力レベルを示し、前記第1の指示は、前記ワイヤレスレーダー信号の処理成功を示す、請求項12に記載の通信デバイス。
【請求項16】
前記受信電力レベルは、反射信号として受信された前記ワイヤレスレーダー信号の第1の受信電力レベルであり、前記第1の指示は、漏れ信号として受信された前記ワイヤレスレーダー信号の第2の受信電力レベルに相対した前記第1の受信電力レベルを示す、請求項12に記載の通信デバイス。
【請求項17】
前記受信電力レベルは、前記ワイヤレスレーダー信号の第1の受信電力レベルであり、前記第1の指示は、前記ワイヤレスデータ信号の第2の受信電力レベルに相対した前記第1の受信電力レベルを示す、請求項12に記載の通信デバイス。
【請求項18】
前記ネットワークエンティティから、前記ワイヤレスレーダー信号の処理のための要求を受信したことに応答して、前記第1の指示を判断するための手段をさらに備える、請求項12に記載の通信デバイス。
【請求項19】
前記第1の指示を送信するための前記手段は、
前記ワイヤレスレーダー信号を処理するための、前記ネットワークエンティティからの要求に応答して、前記第1の指示を送信するための手段、または
前記第1の指示を周期的に送信するための手段、または
前記第1の指示を半永続的に送信するための手段、または
それらの任意の組合せを備える、請求項12に記載の通信デバイス。
【請求項20】
(1)前記ワイヤレスレーダー信号を受信するための、前記通信周波数範囲内の第1の周波数帯域、または
(2)前記ワイヤレスレーダー信号を受信するための、前記通信周波数範囲内の第1の周波数帯域組合せ、または
(3)前記ワイヤレスレーダー信号を受信するのと同時に前記ワイヤレスデータ信号を転送するための、前記通信周波数範囲内の前記第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の組合せ、または
(4)前記ワイヤレスレーダー信号を受信するのと同時に前記ワイヤレスデータ信号を転送するための、前記通信周波数範囲内の前記第1の周波数帯域と第2の周波数帯域組合せの組合せ、または
(5)前記ワイヤレスレーダー信号の第1のリソース要素と、前記ワイヤレスデータ信号の第2のリソース要素との間の周波数ギャップ、または
(6)前記ワイヤレスレーダー信号を受信するために選択された1つもしくは複数の構成要素、または
(7)前記ワイヤレスレーダー信号を受信するために選択に応じられる1つもしくは複数の構成要素、または
(8)前記ワイヤレスレーダー信号の予想減衰、または
(9)前記ワイヤレスデータ信号を転送するための前記手段の送信電力、または
(10)前記通信デバイスの1つもしくは複数の無線周波数送信構成要素と、前記通信デバイスの1つもしくは複数の無線周波数受信構成要素のペアリング、または
(11)前記ワイヤレスレーダー信号のリソースセット、もしくは前記ワイヤレスレーダー信号のリソース、もしくは前記ワイヤレスレーダー信号の周波数レイヤ、または
(1)~(11)の任意の組合せに基づいて、前記第1の指示を判断するための手段をさらに備える、請求項12に記載の通信デバイス。
【請求項21】
前記第1の指示を送信するための前記手段は、(1)~(11)のうちの1つまたは(1)~(11)のうちの2つ以上の、組合せに関連付けられた前記第1の指示を送信するための手段を備える、請求項20に記載の通信デバイス。
【請求項22】
前記第1の指示は、前記通信デバイスのデバイスタイプを含む、請求項12に記載の通信デバイス。
【請求項23】
レーダー信号測定能力を報告する方法であって、
通信デバイスにおいて、通信周波数範囲の中の周波数を有するワイヤレスレーダー信号を測定するための、前記通信デバイスの能力を判断するステップと、
前記通信デバイスからネットワークエンティティへ、前記ワイヤレスレーダー信号を測定するための、前記通信デバイスの前記能力の能力指示を送信するステップであって、前記能力指示は、前記ワイヤレスレーダー信号のソースからの前記ワイヤレスレーダー信号の送信電力レベルまたは前記通信デバイスにおける前記ワイヤレスレーダー信号の受信電力レベルを示す、ステップとを含む方法。
【請求項24】
前記能力指示は、感度電力レベル、もしくは飽和電力レベル、または前記感度電力レベルと前記飽和電力レベルの両方を含む1つまたは複数の受信電力レベルを示す、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記能力指示は前記ワイヤレスレーダー信号の前記受信電力レベルを示し、前記能力指示は相対電力レベルである、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記能力指示は前記送信電力レベルを示し、前記能力指示は、前記ワイヤレスレーダー信号の処理成功を示す、請求項23に記載の方法。
【請求項27】
前記受信電力レベルは、反射信号として受信された前記ワイヤレスレーダー信号の第1の受信電力レベルであり、前記能力指示は、漏れ信号として受信された前記ワイヤレスレーダー信号の第2の受信電力レベルに相対した前記第1の受信電力レベルを示す、請求項23に記載の方法。
【請求項28】
前記受信電力レベルは、前記ワイヤレスレーダー信号の第1の受信電力レベルであり、前記能力指示は、ワイヤレスデータ信号の第2の受信電力レベルに相対した前記第1の受信電力レベルを示す、請求項23に記載の方法。
【請求項29】
前記ネットワークエンティティから、前記ワイヤレスレーダー信号の処理のための要求を受信したことに応答して、前記能力指示を判断するステップをさらに含む、請求項23に記載の方法。
【請求項30】
前記能力指示を送信するステップは、
前記ワイヤレスレーダー信号を処理するための、前記ネットワークエンティティからの要求に応答して、前記能力指示を送信するステップ、または
周期的に前記能力指示を送信するステップ、または
半永続的に前記能力指示を送信するステップ、または
それらの任意の組合せを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項31】
(1)前記ワイヤレスレーダー信号を受信するための、前記通信周波数範囲内の第1の周波数帯域、または
(2)前記ワイヤレスレーダー信号を受信するための、前記通信周波数範囲内の第1の周波数帯域組合せ、または
(3)前記ワイヤレスレーダー信号を受信するのと同時にワイヤレスデータ信号を転送するための、前記通信周波数範囲内の前記第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の組合せ、または
(4)前記ワイヤレスレーダー信号を受信するのと同時に前記ワイヤレスデータ信号を転送するための、前記通信周波数範囲内の前記第1の周波数帯域と第2の周波数帯域組合せの組合せ、または
(5)前記ワイヤレスレーダー信号の第1のリソース要素と、前記ワイヤレスデータ信号の第2のリソース要素との間の周波数ギャップ、または
(6)前記ワイヤレスレーダー信号を受信するために選択された1つもしくは複数の構成要素、または
(7)前記ワイヤレスレーダー信号を受信するために選択に応じられる1つもしくは複数の構成要素、または
(8)前記ワイヤレスレーダー信号の予想減衰、または
(9)前記通信デバイスから前記ワイヤレスデータ信号を送信するのに使われる送信電力、または
(10)前記通信デバイスの1つもしくは複数の無線周波数送信構成要素と、前記通信デバイスの1つもしくは複数の無線周波数受信構成要素のペアリング、または
(11)前記ワイヤレスレーダー信号のリソースセット、もしくは前記ワイヤレスレーダー信号のリソース、もしくは前記ワイヤレスレーダー信号の周波数レイヤ、または
(1)~(11)の任意の組合せに基づいて、前記能力指示を判断するステップをさらに含む、請求項23に記載の方法。
【請求項32】
前記能力指示を送信するステップは、(1)~(11)のうちの1つまたは(1)~(11)のうちの2つ以上の、組合せに関連付けられた前記能力指示を送信するステップを含む、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記能力指示は、前記通信デバイスのデバイスタイプを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項34】
プロセッサ可読命令を備える非一時的プロセッサ可読記憶媒体であって、前記プロセッサ可読命令は、通信デバイスのプロセッサに、
通信周波数範囲の中の周波数を有するワイヤレスレーダー信号を測定するための、前記通信デバイスの能力を判断することと、
ネットワークエンティティへ、前記ワイヤレスレーダー信号を測定するための、前記通信デバイスの前記能力の能力指示を送信することであって、前記能力指示は、前記ワイヤレスレーダー信号のソースからの前記ワイヤレスレーダー信号の送信電力レベルまたは前記通信デバイスにおける前記ワイヤレスレーダー信号の受信電力レベルを示す、こととを行わせる、非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項35】
前記能力指示は、感度電力レベル、もしくは飽和電力レベル、または前記感度電力レベルと前記飽和電力レベルの両方を含む1つまたは複数の受信電力レベルを示す、請求項34に記載の記憶媒体。
【請求項36】
前記能力指示は前記ワイヤレスレーダー信号の前記受信電力レベルを示し、前記能力指示は相対電力レベルである、請求項34に記載の記憶媒体。
【請求項37】
前記能力指示は前記送信電力レベルを示し、前記能力指示は、前記ワイヤレスレーダー信号の処理成功を示す、請求項34に記載の記憶媒体。
【請求項38】
前記受信電力レベルは、反射信号として受信された前記ワイヤレスレーダー信号の第1の受信電力レベルであり、前記能力指示は、漏れ信号として受信された前記ワイヤレスレーダー信号の第2の受信電力レベルに相対した前記第1の受信電力レベルを示す、請求項34に記載の記憶媒体。
【請求項39】
前記受信電力レベルは、前記ワイヤレスレーダー信号の第1の受信電力レベルであり、前記能力指示は、ワイヤレスデータ信号の第2の受信電力レベルに相対した前記第1の受信電力レベルを示す、請求項34に記載の記憶媒体。
【請求項40】
前記プロセッサに、前記ネットワークエンティティから、前記ワイヤレスレーダー信号の処理のための要求を受信したことに応答して、前記能力指示を判断させるように構成されたプロセッサ可読命令をさらに含む、請求項34に記載の記憶媒体。
【請求項41】
前記プロセッサに、前記能力指示を送信させるように構成された前記プロセッサ可読命令は、前記プロセッサに、
前記ワイヤレスレーダー信号を処理するための、前記ネットワークエンティティからの要求に応答して、前記能力指示を送信すること、または
周期的に前記能力指示を送信すること、または
半永続的に前記能力指示を送信すること、または
それらの任意の組合せを行わせるように構成されたプロセッサ可読命令を含む、請求項34に記載の記憶媒体。
【請求項42】
前記プロセッサに、
(1)前記ワイヤレスレーダー信号を受信するための、前記通信周波数範囲内の第1の周波数帯域、または
(2)前記ワイヤレスレーダー信号を受信するための、前記通信周波数範囲内の第1の周波数帯域組合せ、または
(3)前記ワイヤレスレーダー信号を受信するのと同時にワイヤレスデータ信号を転送するための、前記通信周波数範囲内の前記第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の組合せ、または
(4)前記ワイヤレスレーダー信号を受信するのと同時に前記ワイヤレスデータ信号を転送するための、前記通信周波数範囲内の前記第1の周波数帯域と第2の周波数帯域組合せの組合せ、または
(5)前記ワイヤレスレーダー信号の第1のリソース要素と、前記ワイヤレスデータ信号の第2のリソース要素との間の周波数ギャップ、または
(6)前記ワイヤレスレーダー信号を受信するために選択された1つもしくは複数の構成要素、または
(7)前記ワイヤレスレーダー信号を受信するために選択に応じられる1つもしくは複数の構成要素、または
(8)前記ワイヤレスレーダー信号の予想減衰、または
(9)前記通信デバイスから前記ワイヤレスデータ信号を送信するのに使われる送信電力、または
(10)前記通信デバイスの1つもしくは複数の無線周波数送信構成要素と、前記通信デバイスの1つもしくは複数の無線周波数受信構成要素のペアリング、または
(11)前記ワイヤレスレーダー信号のリソースセット、もしくは前記ワイヤレスレーダー信号のリソース、もしくは前記ワイヤレスレーダー信号の周波数レイヤ、または
(1)~(11)の任意の組合せに基づいて、前記能力指示を判断させるように構成されたプロセッサ可読命令をさらに含む、請求項34に記載の記憶媒体。
【請求項43】
前記プロセッサに、前記能力指示を送信させるように構成された前記プロセッサ可読命令は、前記プロセッサに、(1)~(11)のうちの1つまたは(1)~(11)のうちの2つ以上の、組合せに関連付けられた前記能力指示を送信させるように構成されたプロセッサ可読命令を含む、請求項42に記載の記憶媒体。
【請求項44】
前記能力指示は、前記通信デバイスのデバイスタイプを含む、請求項34に記載の記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、本出願の譲受人に譲渡され、すべての目的のためにその内容全体が参照により本明細書に組み込まれている、「COMMUNICATION SYSTEM RADAR SIGNALING」と題する、2021年3月8日に出願された米国特許出願第17/195,097号の利益を主張する。
【背景技術】
【0002】
ワイヤレス通信システムは、第1世代アナログワイヤレス電話サービス(1G)、第2世代(2G)デジタルワイヤレス電話サービス(暫定2.5Gおよび2.75Gネットワークを含む)、第3世代(3G)高速データ、インターネット対応ワイヤレスサービス、第4世代(4G)サービス(たとえば、ロングタームエボリューション(LTE)、またはWiMax)、第5世代(5G)サービスなどを含む、様々な世代を通して発展している。現在、セルラーシステムおよびパーソナル通信サービス(PCS)システムを含む、多くの異なるタイプのワイヤレス通信システムが使用されている。知られているセルラーシステムの例は、セルラーアナログアドバンストモバイルフォンシステム(AMPS)、および符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、時分割多元接続(TDMA)、TDMAのモバイルアクセス用グローバルシステム(GSM)変形形態などに基づくデジタルセルラーシステムを含む。
【0003】
第5世代(5G)モバイル規格は、改善の中でも、より高いデータ転送スピード、より多数の接続、およびより良好なカバレージを要求する。5G規格は、次世代モバイルネットワークアライアンスによれば、毎秒数十メガビットのデータレートを数万人のユーザの各々に提供するように設計され、数十人が働くオフィスフロアごとに毎秒1ギガビットを提供する。大規模なセンサー展開をサポートするために、数十万もの同時接続がサポートされるべきである。したがって、5Gモバイル通信のスペクトル効率は、現在の4G規格と比較して著しく高めるべきである。さらに、現在の規格と比較して、シグナリング効率を高め、レイテンシを大幅に低減させるべきである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
例示的通信デバイスは、トランシーバと、メモリと、トランシーバおよびメモリに通信可能に結合されたプロセッサとを含み、プロセッサは、トランシーバを介して、通信周波数範囲内のワイヤレスデータ信号を転送することと、トランシーバを介して受信されたワイヤレスレーダー信号を測定するための、通信デバイスの能力を判断することであって、ワイヤレスレーダー信号は、通信周波数範囲内の周波数を有する、ことと、トランシーバを介してネットワークエンティティへ、ワイヤレスレーダー信号を測定するための、通信デバイスの能力の第1の指示を送信することであって、第1の指示は、ワイヤレスレーダー信号のソースからのワイヤレスレーダー信号の送信電力レベルまたは通信デバイスにおけるワイヤレスレーダー信号の受信電力レベルを示す、ことと、トランシーバを介して、ワイヤレスレーダー信号を受信することと、ワイヤレスレーダー信号の測位測定を判断することと、トランシーバを介してネットワークエンティティへ測位測定の第2の指示を送信することとを行うように構成される。
【0005】
そのような通信デバイスの実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。第1の指示は、感度電力レベル、もしくは飽和電力レベル、または感度電力レベルと飽和電力レベルの両方を含む1つまたは複数の受信電力レベルを示す。第1の指示は受信電力レベルを示し、第1の指示は相対電力レベルである。第1の指示は送信電力レベルを示し、第1の指示は、ワイヤレスレーダー信号の処理成功を示す。受信電力レベルは、反射信号として受信されたワイヤレスレーダー信号の第1の受信電力レベルであり、第1の指示は、漏れ信号として受信されたワイヤレスレーダー信号の第2の受信電力レベルに相対した第1の受信電力レベルを示す。受信電力レベルは、ワイヤレスレーダー信号の第1の受信電力レベルであり、第1の指示は、ワイヤレスデータ信号の第2の受信電力レベルに相対した第1の受信電力レベルを示す。プロセッサは、ネットワークエンティティからトランシーバを介して、ワイヤレスレーダー信号の処理のための要求を受信したことに応答して、第1の指示を判断するように構成される。プロセッサは、ワイヤレスレーダー信号を処理するための、ネットワークエンティティからの要求に応答して、第1の指示を送信するように構成されるか、または第1の指示を周期的に送信するように構成されるか、または第1の指示を半永続的に送信するように構成されるか、またはそれらの任意の組合せである。
【0006】
同じくまたは代替的に、そのような通信デバイスの実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。プロセッサは、(1)ワイヤレスレーダー信号を受信するための、通信周波数範囲内の第1の周波数帯域、または(2)ワイヤレスレーダー信号を受信するための、通信周波数範囲内の第1の周波数帯域組合せ、または(3)ワイヤレスレーダー信号を受信するのと同時にワイヤレスデータ信号を転送するための、通信周波数範囲内の第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の組合せ、または(4)ワイヤレスレーダー信号を受信するのと同時にワイヤレスデータ信号を転送するための、通信周波数範囲内の第1の周波数帯域と第2の周波数帯域組合せの組合せ、または(5)ワイヤレスレーダー信号の第1のリソース要素と、ワイヤレスデータ信号の第2のリソース要素との間の周波数ギャップ、または(6)ワイヤレスレーダー信号を受信するためにプロセッサによって選択された1つもしくは複数の構成要素、または(7)ワイヤレスレーダー信号を受信するために選択に応じられる1つもしくは複数の構成要素、または(8)ワイヤレスレーダー信号の予想減衰、または(9)ワイヤレスデータ信号を送信するのに使われるトランシーバの送信電力、または(10)通信デバイスの1つもしくは複数の無線周波数送信構成要素と、通信デバイスの1つもしくは複数の無線周波数受信構成要素のペアリング、または(11)ワイヤレスレーダー信号のリソースセット、もしくはワイヤレスレーダー信号のリソース、もしくはワイヤレスレーダー信号の周波数レイヤ、または(1)~(11)の任意の組合せに基づいて、第1の指示を判断するように構成される。プロセッサは、(1)~(11)のうちの1つまたは(1)~(11)のうちの2つ以上の、組合せに関連付けられた第1の指示を送信するように構成される。
【0007】
同じくまたは代替的に、そのような通信デバイスの実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。第1の指示は、通信デバイスのデバイスタイプを含む。
【0008】
別の例示的通信デバイスは、通信周波数範囲内のワイヤレスデータ信号を転送するための手段と、通信周波数範囲内の周波数を有するワイヤレスレーダー信号を測定するための、通信デバイスの能力を判断するための手段と、ネットワークエンティティへ、ワイヤレスレーダー信号を測定するための、通信デバイスの能力の第1の指示を送信するための手段であって、第1の指示は、ワイヤレスレーダー信号のソースからのワイヤレスレーダー信号の送信電力レベルまたは通信デバイスにおけるワイヤレスレーダー信号の受信電力レベルを示す、手段と、ワイヤレスレーダー信号を受信するための手段と、ワイヤレスレーダー信号の測位測定を判断するための手段と、ネットワークエンティティへ、測位測定の第2の指示を送信するための手段とを含む。
【0009】
そのような通信デバイスの実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。第1の指示は、感度電力レベル、もしくは飽和電力レベル、または感度電力レベルと飽和電力レベルの両方を含む1つまたは複数の受信電力レベルを示す。第1の指示は受信電力レベルを示し、第1の指示は相対電力レベルである。第1の指示は送信電力レベルを示し、第1の指示は、ワイヤレスレーダー信号の処理成功を示す。受信電力レベルは、反射信号として受信されたワイヤレスレーダー信号の第1の受信電力レベルであり、第1の指示は、漏れ信号として受信されたワイヤレスレーダー信号の第2の受信電力レベルに相対した第1の受信電力レベルを示す。受信電力レベルは、ワイヤレスレーダー信号の第1の受信電力レベルであり、第1の指示は、ワイヤレスデータ信号の第2の受信電力レベルに相対した第1の受信電力レベルを示す。通信デバイスは、ネットワークエンティティから、ワイヤレスレーダー信号の処理のための要求を受信したことに応答して、第1の指示を判断するための手段を含む。第1の指示を送信するための手段は、ワイヤレスレーダー信号を処理するための、ネットワークエンティティからの要求に応答して、第1の指示を送信するための手段、または第1の指示を周期的に送信するための手段、または第1の指示を半永続的に送信するための手段、またはそれらの任意の組合せを含む。
【0010】
同じくまたは代替的に、そのような通信デバイスの実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。通信デバイスは、(1)ワイヤレスレーダー信号を受信するための、通信周波数範囲内の第1の周波数帯域、または(2)ワイヤレスレーダー信号を受信するための、通信周波数範囲内の第1の周波数帯域組合せ、または(3)ワイヤレスレーダー信号を受信するのと同時にワイヤレスデータ信号を転送するための、通信周波数範囲内の第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の組合せ、または(4)ワイヤレスレーダー信号を受信するのと同時にワイヤレスデータ信号を転送するための、通信周波数範囲内の第1の周波数帯域と第2の周波数帯域組合せの組合せ、または(5)ワイヤレスレーダー信号の第1のリソース要素と、ワイヤレスデータ信号の第2のリソース要素との間の周波数ギャップ、または(6)ワイヤレスレーダー信号を受信するために選択された1つもしくは複数の構成要素、または(7)ワイヤレスレーダー信号を受信するために選択に応じられる1つもしくは複数の構成要素、または(8)ワイヤレスレーダー信号の予想減衰、または(9)ワイヤレスデータ信号を転送するための手段の送信電力、または(10)通信デバイスの1つもしくは複数の無線周波数送信構成要素と、通信デバイスの1つもしくは複数の無線周波数受信構成要素のペアリング、または(11)ワイヤレスレーダー信号のリソースセット、もしくはワイヤレスレーダー信号のリソース、もしくはワイヤレスレーダー信号の周波数レイヤ、または(1)~(11)の任意の組合せに基づいて、第1の指示を判断するための手段を含む。第1の指示を送信するための手段は、(1)~(11)のうちの1つまたは(1)~(11)のうちの2つ以上の、組合せに関連付けられた第1の指示を送信するための手段を含む。
【0011】
同じくまたは代替的に、そのような通信デバイスの実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。第1の指示は、通信デバイスのデバイスタイプを含む。
【0012】
レーダー信号測定能力を報告する例示的方法は、通信デバイスにおいて、通信周波数範囲の中の周波数を有するワイヤレスレーダー信号を測定するための、通信デバイスの能力を判断するステップと、通信デバイスからネットワークエンティティへ、ワイヤレスレーダー信号を測定するための、通信デバイスの能力の能力指示を送信するステップであって、能力指示は、ワイヤレスレーダー信号のソースからのワイヤレスレーダー信号の送信電力レベルまたは通信デバイスにおけるワイヤレスレーダー信号の受信電力レベルを示す、ステップとを含む。
【0013】
そのような方法の実装形態は、次の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。能力指示は、感度電力レベル、もしくは飽和電力レベル、または感度電力レベルと飽和電力レベルの両方を含む1つまたは複数の受信電力レベルを示す。能力指示はワイヤレスレーダー信号の受信電力レベルを示し、能力指示は相対電力レベルである。能力指示は送信電力レベルを示し、能力指示は、ワイヤレスレーダー信号の処理成功を示す。受信電力レベルは、反射信号として受信されたワイヤレスレーダー信号の第1の受信電力レベルであり、能力指示は、漏れ信号として受信されたワイヤレスレーダー信号の第2の受信電力レベルに相対した第1の受信電力レベルを示す。受信電力レベルは、ワイヤレスレーダー信号の第1の受信電力レベルであり、能力指示は、ワイヤレスデータ信号の第2の受信電力レベルに相対した第1の受信電力レベルを示す。方法は、ネットワークエンティティから、ワイヤレスレーダー信号の処理のための要求を受信したことに応答して、能力指示を判断するステップを含む。能力指示を送信するステップは、ワイヤレスレーダー信号を処理するための、ネットワークエンティティからの要求に応答して、能力指示を送信するステップ、または周期的に能力指示を送信するステップ、または半永続的に能力指示を送信するステップ、またはそれらの任意の組合せを含む。
【0014】
同じくまたは代替的に、そのような方法の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。方法は、(1)ワイヤレスレーダー信号を受信するための、通信周波数範囲内の第1の周波数帯域、または(2)ワイヤレスレーダー信号を受信するための、通信周波数範囲内の第1の周波数帯域組合せ、または(3)ワイヤレスレーダー信号を受信するのと同時にワイヤレスデータ信号を転送するための、通信周波数範囲内の第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の組合せ、または(4)ワイヤレスレーダー信号を受信するのと同時にワイヤレスデータ信号を転送するための、通信周波数範囲内の第1の周波数帯域と第2の周波数帯域組合せの組合せ、または(5)ワイヤレスレーダー信号の第1のリソース要素と、ワイヤレスデータ信号の第2のリソース要素との間の周波数ギャップ、または(6)ワイヤレスレーダー信号を受信するために選択された1つもしくは複数の構成要素、または(7)ワイヤレスレーダー信号を受信するために選択に応じられる1つもしくは複数の構成要素、または(8)ワイヤレスレーダー信号の予想減衰、または(9)通信デバイスからワイヤレスデータ信号を送信するのに使われる送信電力、または(10)通信デバイスの1つもしくは複数の無線周波数送信構成要素と、通信デバイスの1つもしくは複数の無線周波数受信構成要素のペアリング、または(11)ワイヤレスレーダー信号のリソースセット、もしくはワイヤレスレーダー信号のリソース、もしくはワイヤレスレーダー信号の周波数レイヤ、または(1)~(11)の任意の組合せに基づいて、能力指示を判断するステップを含む。能力指示を送信するステップは、(1)~(11)のうちの1つまたは(1)~(11)のうちの2つ以上の、組合せに関連付けられた能力指示を送信するステップを含む。
【0015】
同じくまたは代替的に、そのような方法の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。能力指示は、通信デバイスのデバイスタイプを含む。
【0016】
例示的な非一時的プロセッサ可読記憶媒体は、通信デバイスのプロセッサに、通信周波数範囲の中の周波数を有するワイヤレスレーダー信号を測定するための、通信デバイスの能力を判断することと、ネットワークエンティティへ、ワイヤレスレーダー信号を測定するための、通信デバイスの能力の能力指示を送信することであって、能力指示は、ワイヤレスレーダー信号のソースからのワイヤレスレーダー信号の送信電力レベルまたは通信デバイスにおけるワイヤレスレーダー信号の受信電力レベルを示す、こととを行わせるように構成されたプロセッサ可読命令を含む。
【0017】
そのような記憶媒体の実装形態は、次の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。能力指示は、感度電力レベル、もしくは飽和電力レベル、または感度電力レベルと飽和電力レベルの両方を含む1つまたは複数の受信電力レベルを示す。能力指示はワイヤレスレーダー信号の受信電力レベルを示し、能力指示は相対電力レベルである。能力指示は送信電力レベルを示し、能力指示は、ワイヤレスレーダー信号の処理成功を示す。受信電力レベルは、反射信号として受信されたワイヤレスレーダー信号の第1の受信電力レベルであり、能力指示は、漏れ信号として受信されたワイヤレスレーダー信号の第2の受信電力レベルに相対した第1の受信電力レベルを示す。受信電力レベルは、ワイヤレスレーダー信号の第1の受信電力レベルであり、能力指示は、ワイヤレスデータ信号の第2の受信電力レベルに相対した第1の受信電力レベルを示す。記憶媒体は、プロセッサに、ネットワークエンティティから、ワイヤレスレーダー信号の処理のための要求を受信したことに応答して、能力指示を判断させるように構成されたプロセッサ可読命令を含む。プロセッサに、能力指示を送信させるように構成されたプロセッサ可読命令は、プロセッサに、ワイヤレスレーダー信号を処理するための、ネットワークエンティティからの要求に応答して、能力指示を送信すること、または周期的に能力指示を送信すること、または半永続的に能力指示を送信すること、またはそれらの任意の組合せを行わせるように構成されたプロセッサ可読命令を含む。
【0018】
同じくまたは代替的に、そのような記憶媒体の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。記憶媒体は、プロセッサに、(1)ワイヤレスレーダー信号を受信するための、通信周波数範囲内の第1の周波数帯域、または(2)ワイヤレスレーダー信号を受信するための、通信周波数範囲内の第1の周波数帯域組合せ、または(3)ワイヤレスレーダー信号を受信するのと同時にワイヤレスデータ信号を転送するための、通信周波数範囲内の第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の組合せ、または(4)ワイヤレスレーダー信号を受信するのと同時にワイヤレスデータ信号を転送するための、通信周波数範囲内の第1の周波数帯域と第2の周波数帯域組合せの組合せ、または(5)ワイヤレスレーダー信号の第1のリソース要素と、ワイヤレスデータ信号の第2のリソース要素との間の周波数ギャップ、または(6)ワイヤレスレーダー信号を受信するために選択された1つもしくは複数の構成要素、または(7)ワイヤレスレーダー信号を受信するために選択に応じられる1つもしくは複数の構成要素、または(8)ワイヤレスレーダー信号の予想減衰、または(9)通信デバイスからワイヤレスデータ信号を送信するのに使われる送信電力、または(10)通信デバイスの1つもしくは複数の無線周波数送信構成要素と、通信デバイスの1つもしくは複数の無線周波数受信構成要素のペアリング、または(11)ワイヤレスレーダー信号のリソースセット、もしくはワイヤレスレーダー信号のリソース、もしくはワイヤレスレーダー信号の周波数レイヤ、または(1)~(11)の任意の組合せに基づいて、能力指示を判断させるように構成されたプロセッサ可読命令を含む。プロセッサに、能力指示を送信させるように構成されたプロセッサ可読命令は、プロセッサに、(1)~(11)のうちの1つまたは(1)~(11)のうちの2つ以上の、組合せに関連付けられた能力指示を送信させるように構成されたプロセッサ可読命令を含む。
【0019】
同じくまたは代替的に、そのような記憶媒体の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。能力指示は、通信デバイスのデバイスタイプを含む。
【0020】
例示的レーダーサーバは、トランシーバと、メモリと、トランシーバおよびメモリに通信可能に結合されたプロセッサとを含み、プロセッサは、トランシーバを介して複数の第1の通信デバイスの各々から、複数の第1の通信デバイスのそれぞれの1つの、第1のワイヤレスレーダー信号を測定するための能力の第1の指示を受信することと、複数の第1の通信デバイスの各々からの第1の指示に基づいて、ワイヤレスレーダー信号受信機として作用するための、複数の第1の通信デバイスの少なくともサブセットを判断することと、第2のレーダー信号を送信するように指示する第2の指示を、複数の第2の通信デバイスへ送信することと、第2のレーダー信号を受信するように指示する第3の指示を、複数の第1の通信デバイスの少なくともサブセットへ送信することとを行うように構成される。
【0021】
そのようなレーダーサーバの実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。プロセッサは、複数の第2の通信デバイスのそれぞれの通信デバイスによって使われるべき送信電力を示す第2の指示のうちの少なくとも1つの、各々とともに、第2の指示を送信するように構成される。プロセッサは、複数の第1の通信デバイスのうちの1つまたは複数が、第1の指示を判断するのに使うべきそれぞれのトレーニングフェーズウィンドウを確立するための1つまたは複数の第4の指示を、トランシーバを介して送信するように構成される。プロセッサは、異なる送信電力を各々がもつ複数のテストワイヤレスレーダー信号を送信するように指示する第5の指示を、トランシーバを介して複数の第2の通信デバイスの少なくともサブセットの各々へ送信するように構成される。プロセッサは、複数のテストワイヤレスレーダー信号のうちのどれを、特定の第1の通信デバイスが測定するのに成功したかを示す第6の指示を、複数の第1の通信デバイスのうちの特定の第1の通信デバイスから受信することと、第6の指示に基づいて、複数の第2の通信デバイスのうちの特定の第2の通信デバイスによって使われるべき送信電力を示す第2の指示のうちの少なくとも1つを送信することとを行うように構成される。
【0022】
別の例示的レーダーサーバは、複数の第1の通信デバイスの各々から、複数の第1の通信デバイスのそれぞれの1つの、第1のワイヤレスレーダー信号を測定するための能力の第1の指示を受信するための手段と、複数の第1の通信デバイスの各々からの第1の指示に基づいて、ワイヤレスレーダー信号受信機として作用するための、複数の第1の通信デバイスの少なくともサブセットを判断するための手段と、第2のレーダー信号を送信するように指示する第2の指示を、複数の第2の通信デバイスへ送信するための手段と、第2のレーダー信号を受信するように指示する第3の指示を、複数の第1の通信デバイスの少なくともサブセットへ送信するための手段とを含む。
【0023】
そのようなレーダーサーバの実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。第2の指示を送信するための手段は、複数の第2の通信デバイスのそれぞれの通信デバイスによって使われるべき送信電力を示す第2の指示のうちの少なくとも1つの、各々とともに、第2の指示を送信するための手段を含む。レーダーサーバは、複数の第1の通信デバイスのうちの1つまたは複数が、第1の指示を判断するのに使うべきそれぞれのトレーニングフェーズウィンドウを確立するための、1つまたは複数の第4の指示を送信するための手段を含む。レーダーサーバは、異なる送信電力を各々がもつ複数のテストワイヤレスレーダー信号を送信するように指示する第5の指示を、複数の第2の通信デバイスの少なくともサブセットの各々へ送信するための手段を含む。レーダーサーバは、複数のテストワイヤレスレーダー信号のうちのどれを、特定の第1の通信デバイスが測定するのに成功したかを示す第6の指示を、複数の第1の通信デバイスのうちの特定の第1の通信デバイスから受信するための手段を含み、第2の指示を送信するための手段は、第6の指示に基づいて、複数の第2の通信デバイスのうちの特定の第2の通信デバイスによって使われるべき送信電力を示す第2の指示のうちの少なくとも1つを送信するための手段を含む。
【0024】
サーバによってレーダーシグナリングを協調させる例示的方法は、サーバにおいて複数の第1の通信デバイスの各々から、複数の第1の通信デバイスのそれぞれの1つの、第1のワイヤレスレーダー信号を測定するための能力の第1の指示を受信するステップと、サーバにおいて、複数の第1の通信デバイスの各々からの第1の指示に基づいて、ワイヤレスレーダー信号受信機として作用するための、複数の第1の通信デバイスの少なくともサブセットを判断するステップと、サーバから、第2のレーダー信号を送信するように指示する第2の指示を複数の第2の通信デバイスへ送信するステップと、サーバから、第2のレーダー信号を受信するように指示する第3の指示を複数の第1の通信デバイスの少なくともサブセットへ送信するステップとを含む。
【0025】
そのような方法の実装形態は、次の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。第2の指示を送信するステップは、複数の第2の通信デバイスのそれぞれの通信デバイスによって使われるべき送信電力を示す第2の指示のうちの少なくとも1つの、各々とともに、第2の指示を送信するステップを含む。方法は、複数の第1の通信デバイスのうちの1つまたは複数が、第1の指示を判断するのに使うべきそれぞれのトレーニングフェーズウィンドウを確立するための、1つまたは複数の第4の指示を送信するステップを含む。方法は、異なる送信電力を各々がもつ複数のテストワイヤレスレーダー信号を送信するように指示する第5の指示を、複数の第2の通信デバイスの少なくともサブセットの各々へ送信するステップを含む。方法は、複数のテストワイヤレスレーダー信号のうちのどれを、特定の第1の通信デバイスが測定するのに成功したかを示す第6の指示を、複数の第1の通信デバイスのうちの特定の第1の通信デバイスから受信するステップを含み、第2の指示を送信するステップは、第6の指示に基づいて、複数の第2の通信デバイスのうちの特定の第2の通信デバイスによって使われるべき送信電力を示す第2の指示のうちの少なくとも1つを送信するステップを含む。
【0026】
別の例示的な非一時的プロセッサ可読記憶媒体は、サーバのプロセッサに、複数の第1の通信デバイスの各々から、複数の第1の通信デバイスのそれぞれの1つの、第1のワイヤレスレーダー信号を測定するための能力の第1の指示を受信することと、複数の第1の通信デバイスの各々からの第1の指示に基づいて、ワイヤレスレーダー信号受信機として作用するための、複数の第1の通信デバイスの少なくともサブセットを判断することと、第2のレーダー信号を送信するように指示する第2の指示を、複数の第2の通信デバイスへ送信することと、第2のレーダー信号を受信するように指示する第3の指示を、複数の第1の通信デバイスの少なくともサブセットへ送信することとを行わせるように構成されたプロセッサ可読命令を含む。
【0027】
そのような記憶媒体の実装形態は、次の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。プロセッサに、第2の指示を送信させるように構成されたプロセッサ可読命令は、プロセッサに、複数の第2の通信デバイスのそれぞれの通信デバイスによって使われるべき送信電力を示す第2の指示のうちの少なくとも1つの、各々とともに、第2の指示を送信させるように構成された命令を含む。記憶媒体は、プロセッサに、複数の第1の通信デバイスのうちの1つまたは複数が、第1の指示を判断するのに使うべきそれぞれのトレーニングフェーズウィンドウを確立するための、1つまたは複数の第4の指示を送信させるように構成されたプロセッサ可読命令を含む。記憶媒体は、プロセッサに、異なる送信電力を各々がもつ複数のテストワイヤレスレーダー信号を送信するように指示する第5の指示を、複数の第2の通信デバイスの少なくともサブセットの各々へ送信させるように構成されたプロセッサ可読命令を含む。記憶媒体は、プロセッサに、複数のテストワイヤレスレーダー信号のうちのどれを、特定の第1の通信デバイスが測定するのに成功したかを示す第6の指示を、複数の第1の通信デバイスのうちの特定の第1の通信デバイスから受信させるように構成されたプロセッサ可読命令を含み、プロセッサに、第2の指示を送信させるように構成されたプロセッサ可読命令は、プロセッサに、第6の指示に基づいて、複数の第2の通信デバイスのうちの特定の第2の通信デバイスによって使われるべき送信電力を示す第2の指示のうちの少なくとも1つを送信させるように構成された命令を含む。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】ワイヤレス通信システムの例の簡略図である。
【
図2】
図1に示す例示的ユーザ機器の構成要素のブロック図である。
【
図3】例示的送信/受信ポイントの構成要素のブロック図である。
【
図4】
図1に様々な実施形態が示される例示的サーバの構成要素のブロック図である。
【
図5】モノスタティックレーダーシステムのブロック図である。
【
図6】バイスタティックレーダーシステムのブロック図である。
【
図7】レーダーシグナリングの例示的環境を示す図である。
【
図8】通信デバイスの構成要素のブロック図である。
【
図9】周波数帯域に基づいて通信周波数レーダー信号を測定するための通信デバイス能力の例示的能力メッセージを示す図である。
【
図10】周波数帯域組合せに基づいて通信周波数レーダー信号を測定するための通信デバイス能力の例示的能力メッセージを示す図である。
【
図11】レーダーシグナリングのために使われる周波数帯域または帯域組合せおよびデータ通信のために使われる周波数帯域または帯域組合せに基づいて通信周波数レーダー信号を測定するための通信デバイス能力の例示的能力メッセージを示す図である。
【
図12】送信および受信ペアシグナリングに基づいて通信周波数レーダー信号を測定するための通信デバイス能力の例示的能力メッセージを示す図である。
【
図13】
図8に示す通信デバイスのアンテナ、アンテナパネル、および無線周波数チェーンのブロック図である。
【
図14】レーダー信号リソース、リソースセット、および/または周波数レイヤに基づいて通信周波数レーダー信号を測定するための通信デバイス能力の例示的能力メッセージを示す図である。
【
図15】レーダーサーバの構成要素のブロック図である。
【
図16】通信周波数レーダーシグナリングを使って位置情報を判断するためのシグナリングおよびプロセスフローを示す図である。
【
図17】レーダー信号測定能力を報告する方法のブロックフロー図である。
【
図18】レーダーシグナリングを協調させるブロックフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本明細書では、レーダーシグナリングを管理するための技法について論じる。たとえば、通信デバイス(たとえば、1つもしくは複数の基地局および/または1つもしくは複数のUE(ユーザ機器))は、ワイヤレス通信の周波数範囲内のレーダー信号を測定するための、デバイスの各々の能力に関する能力情報を報告する。ワイヤレス通信周波数範囲は、(たとえば、1つまたは複数の認可および/または無認可周波数帯域の中での)たとえば、セルラー通信、WiFi通信、および/または別のタイプのワイヤレス通信用であってよい。能力情報は、それぞれのデバイスの感度レベルおよび/または飽和レベルを含み得る。通信デバイスは、能力情報をレーダーサーバに報告する。レーダーサーバは、報告された情報を、レーダーシグナリングを協調させるのに使い、たとえば、どのデバイスをレーダー信号送信機として使うか、ならびにどの送信電力レベルで、およびどのデバイスをレーダー信号受信機として使うかを判断する。受信されたレーダー信号の測定はレーダーサーバに報告され、レーダーサーバ、たとえば、ロケーションサーバが、測定に基づいて、1つまたは複数の反射物の位置情報を判断する。これらは例であり、他の例が実装されてもよい。
【0030】
本明細書に記載の項目および/または技法は、以下の能力のうちの1つまたは複数、ならびに言及されない他の能力を提供し得る。通信構成要素は、通信のために、およびレーダー測位のために使われ得る。通信周波数信号を使う測位および/または動き検出が、通信デバイスから離れて移動されたオブジェクト向けに実施され得る。測定することができない信号を送信するのを避けることおよび/または測定することができない信号の測定を試みることによって、エネルギーが節約され得る。レーダー信号を効率的に送信すること、たとえば、超過送信電力を使わずに、測定されるのに十分な送信電力でレーダー信号を送信することによって、エネルギーが節約され得る。他の能力が与えられてよく、本開示によるあらゆる実装形態が、論じられる能力のいずれか、ましてすべてを提供しなければならないとは限らない。
【0031】
ワイヤレスネットワークにアクセスしているモバイルデバイスのロケーションを取得することは、たとえば、緊急呼出し、パーソナルナビゲーション、消費者資産追跡、友人または家族の突き止めなどを含む多くのアプリケーションにとって有用であり得る。既存の測位方法は、基地局およびアクセスポイントなど、ワイヤレスネットワーク中の衛星ビークル(SV)および地上波無線ソースを含む様々なデバイスまたはエンティティから送信された無線信号の計測に基づく方法を含む。5Gワイヤレスネットワークのための規格化は、様々な測位方法に対するサポートを含むことが予想され、それらの方法は、LTEワイヤレスネットワークが現在、位置判断のために測位基準信号(PRS)および/またはセル固有基準信号(CRS)を使用するのと同様にして基地局によって送信された基準信号を使用し得る。
【0032】
記述は、たとえば、コンピューティングデバイスの要素によって実施されることになる一連のアクションに言及する。本明細書で説明する様々なアクションが、特定の回路(たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC))によって、プログラム命令が1つもしくは複数のプロセッサによって実行されることによって、またはその両方の組合せによって実施され得る。本明細書で説明するアクションのシーケンスは、実行時に、関連するプロセッサに本明細書で説明する機能を実施させるコンピュータ命令の対応するセットを記憶した、非一時的コンピュータ可読媒体内に具現化され得る。したがって、本明細書で説明する様々な態様は、いくつかの異なる形態で具現化することができ、それらのすべては、請求する主題を含む、本開示の範囲内である。
【0033】
本明細書で使用するように、「ユーザ機器」(UE)および「基地局」という用語は、別段に記載されていない限り、任意の特定の無線アクセス技術(RAT)に特有ではなく、またはそうでなければそうしたRATに限定されない。概して、そのようなUEは、ワイヤレス通信ネットワークを介して通信するためにユーザによって使われる、どのワイヤレス通信デバイス(たとえば、モバイルフォン、ルータ、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、消費者資産追跡デバイス、モノのインターネット(IoT)デバイスなど)であってもよい。UEはモバイルであってよく、または(たとえば、いくつかの時間において)静止していてよく、無線アクセスネットワーク(RAN)と通信し得る。本明細書において使用されるとき、「UE」という用語は、「アクセス端末」もしくは「AT」、「クライアントデバイス」、「ワイヤレスデバイス」、「加入者デバイス」、「加入者端末」、「加入者局」、「ユーザ端末」もしくはUT、「モバイル端末」、「移動局」、「モバイルデバイス」、またはそれらの変化形と交換可能に呼ばれる場合がある。概して、UEは、RANを介してコアネットワークと通信することができ、コアネットワークを通して、UEはインターネットなどの外部ネットワークに、および他のUEに、接続され得る。当然ながら、UEには、ワイヤードアクセスネットワーク、(たとえば、IEEE(米国電気電子技術者協会)802.11などに基づく)WiFiネットワークなどを介するなどして、コアネットワークおよび/またはインターネットに接続する他の機構が可能である。
【0034】
基地局は、それが展開されているネットワークに依存してUEと通信するいくつかのRATのうちの1つに従って動作してよい。基地局の例は、アクセスポイント(AP)、ネットワークノード、ノードB、発展型ノードB(eNB)、または一般ノードB(gノードB、gNB)を含む。さらに、いくつかのシステムでは、基地局は純粋にエッジノードシグナリング機能を提供することができ、他のシステムでは、追加制御および/またはネットワーク管理機能を提供することができる。
【0035】
UEは、限定はしないが、プリント回路(PC)カード、コンパクトフラッシュ(登録商標)デバイス、外付けまたは内蔵のモデム、ワイヤレスまたは有線の電話、スマートフォン、タブレット、消費者向け資産追跡デバイス、資産タグなどを含むいくつかのタイプのデバイスのいずれかによって具現化され得る。UEが信号をRANに送ることができる通信リンクは、アップリンクチャネル(たとえば、逆方向トラフィックチャネル、逆方向制御チャネル、アクセスチャネルなど)と呼ばれる。RANが信号をUEに送ることができる通信リンクは、ダウンリンクチャネルまたは順方向リンクチャネル(たとえば、ページングチャネル、制御チャネル、ブロードキャストチャネル、順方向トラフィックチャネルなど)と呼ばれる。本明細書で使用するトラフィックチャネル(TCH)という用語は、アップリンク/逆方向トラフィックチャネル、またはダウンリンク/順方向トラフィックチャネルのいずれかを指すことができる。
【0036】
本明細書で使用する「セル」または「セクタ」という用語は、コンテキストに依存して、基地局の複数のセルのうちの1つに、または基地局自体に対応し得る。「セル」という用語は、(たとえば、キャリア上での)基地局との通信のために使用される論理通信エンティティを指す場合があり、同じまたは異なるキャリアを介して動作する近隣セルを区別するための識別子(たとえば、物理セル識別子(PCID)、仮想セル識別子(VCID))と関連付けられ得る。いくつかの例では、キャリアは、複数のセルをサポートしてよく、異なるセルは、異なるタイプのデバイスのためのアクセスを提供し得る、異なるプロトコルタイプ(たとえば、マシンタイプ通信(MTC)、狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、またはその他)に従って構成され得る。いくつかの例では、「セル」という用語は、論理エンティティがその上で動作する地理的カバレージエリアの一部分(たとえば、セクタ)を指すことがある。
【0037】
図1を参照すると、通信システム100の例は、UE105、UE106、無線アクセスネットワーク(RAN)135、ここでは第5世代(5G)次世代(NG)RAN(NG-RAN)、および5Gコアネットワーク(5GC)140を含む。UE105および/またはUE106は、たとえば、IoTデバイス、ロケーション追跡器デバイス、セルラー電話、車両(たとえば、車、トラック、バス、ボートなど)、または他のデバイスであってよい。5Gネットワークは新無線(NR)ネットワークと呼ばれる場合もあり、NG-RAN135は5G RANと、またはNR RANと呼ばれる場合があり、5GC140はNGコアネットワーク(NGC)と呼ばれる場合がある。NG-RANおよび5GCの規格化が、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))において進行中である。したがって、NG-RAN135および5GC140は、3GPP(登録商標)からの、5Gサポートのための現行または将来の規格に準拠し得る。NG-RAN135は、別のタイプのRAN、たとえば、3G RAN、4Gロングタームエボリューション(LTE)RANなどであってよい。UE106は、システム100中の同様の他のエンティティへ/から信号を送る、かつ/または受信するように構成され、UE105に同様に結合されてよいが、そのようなシグナリングは、図を簡単にするために、
図1に示されていない。同様に、本考察は、簡潔のためにUE105に焦点を置いている。通信システム100は、全地球測位システム(GPS)、全地球的航法衛星システム(GLONASS)、Galileo、もしくはBeidouまたはインド地域航法衛星システム(IRNSS)、欧州静止ナビゲーションオーバーレイサービス(EGNOS)、もしくはワイドエリアオーグメンテーションシステム(WAAS)など、何らかの他のローカルもしくは地域SPSのような衛星測位システム(SPS)(たとえば、全地球的航法衛星システム(GNSS))用に、衛星ビークル(SV)190、191、192、193のコンスタレーション185からの情報を使用することができる。通信システム100の追加構成要素について、以下で説明する。通信システム100は、追加または代替の構成要素を含んでよい。
【0038】
図1に示すように、NG-RAN135は、NRノードB(gNB)110a、110b、および次世代eノードB(ng-eNB)114を含み、5GC140は、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)115、セッション管理機能(SMF)117、ロケーション管理機能(LMF)120、ならびにゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)125を含む。gNB110a、110bおよびng-eNB114は、互いに、通信可能に結合され、各々、UE105と双方向にワイヤレス通信するように構成され、各々、AMF115に通信可能に結合され、それと双方向に通信するように構成される。gNB110a、110b、およびng-eNB114は、基地局(BS)と呼ばれ得る。AMF115、SMF117、LMF120、およびGMLC125は、互いに通信可能に結合され、GMLCは、外部クライアント130に通信可能に結合される。SMF117は、メディアセッションを作成し、制御し、消去するように、サービス制御機能(SCF)(図示せず)の初期接触点として働き得る。gNB110a、110b、および/またはng-eNB114などの基地局は、マクロセル(たとえば、高電力セルラー基地局)、またはスモールセル(たとえば、低電力セルラー基地局)、またはアクセスポイント(たとえば、WiFi、WiFi-Direct(WiFi-D)、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth(登録商標)低エネルギー(BLE)、Zigbeeなどの短距離技術で通信するように構成された短距離基地局)などであってよい。基地局のうちの1つまたは複数、たとえば、gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114のうちの1つまたは複数が、複数のキャリアを介してUE105と通信するように構成されてよい。gNB110a、110b、および/またはng-eNB114の各々は、それぞれの地理的領域、たとえばセルに通信カバレージを提供し得る。各セルは、基地局アンテナに応じて複数のセクタに区分され得る。
【0039】
図1は、様々な構成要素の一般化された図解を与え、構成要素のいずれかまたはすべてが必要に応じて使用されてよく、各々が、必要に応じて複製されるか、または省かれてよい。具体的には、1つのUE105のみが図示されているが、多くのUE(たとえば、数百、数千、数百万など)が通信システム100中で使用されてよい。同様に、通信システム100は、より大きい(またはより小さい)数のSV(すなわち、図示されている4つのSV190~193よりも多いか、もしくは少ない)、gNB110a、110b、ng-eNB114、AMF115、外部クライアント130、および/または他の構成要素を含み得る。通信システム100中の様々な構成要素を接続する、図示される接続は、追加(媒介)構成要素、直接もしくは間接的な物理および/もしくはワイヤレス接続、ならびに/または追加ネットワークを含み得るデータおよびシグナリング接続を含む。さらに、構成要素は、所望の機能性に依存して、並べ替えられ、組み合わされ、分離され、代用され、かつ/または省かれてよい。
【0040】
図1は5Gベースのネットワークを示すが、同様のネットワーク実装形態および構成が、3G、ロングタームエボリューション(LTE)などのような、他の通信技術用に使われてよい。本明細書に記載する実装形態(5G技術用ならびに/または1つもしくは複数の他の通信技術および/もしくはプロトコル用であろうとも)は、指向性同期信号を送信(もしくはブロードキャスト)し、UE(たとえば、UE105)において指向性信号を受信し、計測し、かつ/またはUE105に(GMLC125もしくは他のロケーションサーバを介して)ロケーション支援を提供し、かつ/またはそのような指向的に送信された信号についてのUE105において受信された計測量に基づいて、UE105、gNB110a、110b、もしくはLMF120などのロケーション可能デバイスにおいてUE105についてのロケーションを計算するのに使われてよい。ゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)125、ロケーション管理機能(LMF)120、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)115、SMF117、ng-eNB(eノードB)114ならびにgNB(gノードB)110a、110bは例であり、様々な実施形態において、それぞれ、他の様々なロケーションサーバ機能性および/または基地局機能性によって置き換えられるか、またはそれらを含んでよい。
【0041】
システム100は、システム100の構成要素が互いと(少なくともときには、ワイヤレス接続を使って)直接または間接的に、たとえば、gNB110a、110b、ng-eNB114および/または5GC140(および/または1つもしくは複数の他の送受信基地局など、図示しない1つもしくは複数の他のデバイス)を介して通信することができるという点において、ワイヤレス通信が可能である。間接通信のために、通信は、あるエンティティから別のエンティティへの送信中に、たとえば、データパケットのヘッダー情報を変えるように、フォーマットを変えるように、など、改変されてよい。UE105は、複数のUEを含んでよく、モバイルワイヤレス通信デバイスであってよいが、ワイヤレスに、およびワイヤード接続を介して通信することができる。UE105は、様々なデバイス、たとえば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、車両ベースのデバイスなどのいずれであってもよいが、これらは例であり、UE105は、これらの構成のいずれかであることが求められるのではなく、他の構成のUEが使われてよい。他のUEは、装着可能デバイス(たとえば、スマートウォッチ、スマートジュエリー、スマートグラスまたはヘッドセットなど)を含み得る。現在存在するか、それとも将来開発されるかにかかわらず、さらに他のUEが使われてよい。さらに、他のワイヤレスデバイス(モバイルであろうとなかろうと)が、システム100内で実装されてよく、互いと、ならびに/またはUE105、gNB110a、110b、ng-eNB114、5GC140、および/もしくは外部クライアント130と通信することができる。たとえば、そのような他のデバイスは、モノのインターネット(IoT)デバイス、医療デバイス、ホームエンターテインメントおよび/または自動化デバイスなどを含み得る。5GC140は、外部クライアント130(たとえば、コンピュータシステム)と通信して、たとえば、外部クライアント130が、UE105に関するロケーション情報を(たとえば、GMLC125を介して)要求および/または受信することができるようにし得る。
【0042】
UE105または他のデバイスは、様々なネットワーク中で、および/または様々な目的のために、および/または様々な技術(たとえば、5G、Wi-Fi通信、Wi-Fi通信の複数の周波数、衛星測位、1つもしくは複数のタイプの通信(たとえば、GSM(携帯電話グローバルシステム)、CDMA(符号分割多元接続)、LTE(ロングタームエボリューション)、V2X(車車間路車間、たとえば、V2P(車歩行者間)、V2I(路車間)、V2V(車車間)など)、IEEE802.11pなど)を使って、通信するように構成され得る。V2X通信は、セルラー(セルラーV2X(C-V2X))および/またはWiFi(たとえば、DSRC(専用短距離接続))であってよい。システム100は、複数のキャリア(異なる周波数の波形信号)上での動作をサポートし得る。マルチキャリア送信機は、複数のキャリア上で被変調信号を同時に送信することができる。各被変調信号は、符号分割多元接続(CDMA)信号、時分割多元接続(TDMA)信号、直交周波数分割多元接続(OFDMA)信号、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)信号などであり得る。各被変調信号は、異なるキャリア上で送られてよく、パイロット信号、オーバーヘッド情報、データなどを搬送し得る。UE105、106は、物理サイドリンク同期チャネル(PSSCH)、物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)、または物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)など、1つまたは複数のサイドリンクチャネルを介して送信することによって、UE間サイドリンク(SL)通信を通して互いと通信することができる。
【0043】
UE105は、デバイス、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、モバイル端末、端末、移動局(MS)、セキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)対応端末(SET)を含んでよく、かつ/またはそのように呼ばれるか、もしくは何らかの他の名称で呼ばれ得る。その上、UE105は、セルフォン、スマートフォン、ラップトップ、タブレット、PDA、消費者資産追跡デバイス、ナビゲーションデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、資産追跡器、健康モニター、セキュリティシステム、スマートシティセンサー、スマートメーター、装着可能追跡器、または何らかの他の可搬型もしくは可動デバイスに対応し得る。通常であって必ずではないが、UE105は、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)、符号分割多元接続(CDMA)、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))、LTE、高レートパケットデータ(HRPD)、IEEE802.11WiFi(Wi-Fiとも呼ばれる)、ブルートゥース(登録商標)(BT)、世界規模相互運用マイクロ波アクセス(WiMAX)、5G新無線(NR)(たとえば、NG-RAN135および5GC140を使って)などのような1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)を使うワイヤレス通信をサポートし得る。UE105は、たとえば、デジタル加入者線(DSL)またはパケットケーブルを使って他のネットワーク(たとえば、インターネット)に接続し得るワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)を使うワイヤレス通信をサポートし得る。これらのRATのうちの1つまたは複数の使用により、UE105は、外部クライアント130と(たとえば、
図1に示さない、5GC140の要素を介して、もしくは可能性としてはGMLC125を介して)通信することが可能であり、かつ/または外部クライアント130は、UE105に関するロケーション情報を(たとえば、GMLC125を介して)受信することが可能であり得る。
【0044】
UE105は、たとえば、ユーザがオーディオ、ビデオおよび/もしくはデータI/O(入力/出力)デバイスならびに/または身体センサーと、別個のワイヤーラインもしくはワイヤレスモデムとを利用し得るパーソナルエリアネットワークにおいて、単一エンティティを含んでもよく、複数のエンティティを含んでもよい。UE105のロケーションの推定値は、ロケーション、ロケーション推定値、ロケーションフィックス、フィックス、位置、位置推定値、または位置フィックスと呼ばれてよく、地理的であってよく、したがって、高度成分(たとえば、標高、地面、床面、または地下からの高さまたは深さ)を含んでも含まなくてもよい、UE105についてのロケーション座標(たとえば、緯度および経度)を提供する。代替として、UE105のロケーションが、都市ロケーションとして(たとえば、特定の部屋またはフロアなど、建物の中のどこかの地点または狭いエリアの住所または呼称として)表され得る。UE105のロケーションは、UE105がある程度の確率または信頼性レベル(たとえば、67%、95%など)でその中に位置することが予想されるエリアまたはボリューム(地理的に、または都市の形のいずれかで定義される)として表され得る。UE105のロケーションは、たとえば、既知のロケーションからの距離および方向を含む相対ロケーションとして表され得る。相対ロケーションは、たとえば、地理的に、都市の観点で、または、たとえば、地図、見取り図、もしくは建築計画に示される地点、エリア、もしくはボリュームへの参照によって定義され得る、既知のロケーションにおける何らかの起点に相対して定義される相対座標(たとえば、X、Y(およびZ)座標)として表され得る。本明細書に含まれる記述では、ロケーションという用語の使用は、別段の指示がない限り、これらの変形体のいずれかを含んでもよい。UEのロケーションを計算するとき、局地的x、y、および可能性としてはz座標についての値を求め、次いで、所望される場合、局地座標を(たとえば、緯度、経度、および平均海面の上または下への高度について)絶対座標にコンバートすることが一般的である。
【0045】
UE105は、様々な技術のうちの1つまたは複数を使って、他のエンティティと通信するように構成されてよい。UE105は、1つまたは複数のデバイス間(D2D)ピアツーピア(P2P)リンクを介して1つまたは複数の通信ネットワークに間接的に接続するように構成されてよい。D2D P2Pリンクは、LTEダイレクト(LTE-D)、WiFiダイレクト(WiFi-D)、ブルートゥース(登録商標)などのような、どの適切なD2D無線アクセス技術(RAT)でもサポートされ得る。D2D通信を使用するUEのグループのうちの1つまたは複数は、gNB110a、110b、および/またはng-eNB114のうちの1つまたは複数などの送信/受信ポイント(TRP)の地理的カバレージエリア内にあってよい。そのようなグループ内の他のUEは、そのような地理的カバレージエリアの外にあり得るか、またはそうでなければ基地局からの送信を受信できない場合がある。D2D通信を介して通信するUEのグループは、各UEがグループ内の他のUEに送信し得る1対多(1:M)システムを使用し得る。TRPが、D2D通信用のリソースのスケジューリングを容易にし得る。他の場合には、D2D通信は、TRPが関与することなくUEの間で実践され得る。D2D通信を使用するUEのグループのうちの1つまたは複数が、TRPの地理的カバレージエリア内にあり得る。そのようなグループ内の他のUEは、そのような地理的カバレージエリアの外にあるか、またはそうでなければ基地局からの送信を受信できない場合がある。D2D通信を介して通信するUEのグループは、各UEがグループ内の他のUEに送信し得る1対多(1:M)システムを使用し得る。TRPが、D2D通信用のリソースのスケジューリングを容易にし得る。他の場合には、D2D通信は、TRPが関与することなくUEの間で実践され得る。
【0046】
図1に示すNG-RAN135中の基地局(BS)は、gNB110aおよび110bと呼ばれるNRノードBを含む。NG-RAN135中のgNB110a、110bのペアは、1つまたは複数の他のgNBを介して相互に接続され得る。5Gネットワークへのアクセスが、UE105と、gNB110a、110bのうちの1つまたは複数との間のワイヤレス通信を介してUE105に与えられ、これらのgNBは、5Gを使うUE105の代わりに、5GC140へのアクセスをワイヤレス通信に提供し得る。
図1において、UE105用のサービングgNBはgNB110aであると想定されるが、別のgNB(たとえば、gNB110b)が、UE105が別のロケーションに動く場合はサービングgNBとして作用してもよく、追加スループットおよび帯域幅をUE105に提供するための2次gNBとして作用してもよい。
【0047】
図1に示すNG-RAN135中の基地局(BS)は、次世代発展型ノードBとも呼ばれるng-eNB114を含み得る。ng-eNB114は、可能性としては1つもしくは複数の他のgNBおよび/または1つもしくは複数の他のng-eNBを介して、NG-RAN135中のgNB110a、110bのうちの1つまたは複数に接続され得る。ng-eNB114は、LTEワイヤレスアクセスおよび/または進化型LTE(eLTE)ワイヤレスアクセスをUE105に提供し得る。gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114のうちの1つまたは複数が、UE105の位置を判断するのを支援するための信号を送信し得るが、UE105から、または他のUEからの信号を受信しなくてよい測位専用ビーコンとして機能するように構成されてよい。
【0048】
gNB110a、110b、および/またはng-eNB114は各々、1つまたは複数のTRPを備え得る。たとえば、BSのセル内の各セクタがTRPを備え得るが、複数のTRPが、1つまたは複数の構成要素を共有する(たとえば、プロセッサを共有するが別個のアンテナを有する)ことができる。システム100は、マクロTRPのみを含み得るか、またはシステム100は、異なるタイプのTRP、たとえば、マクロ、ピコ、および/またはフェムトTRPなどを有し得る。マクロTRPは、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーしてよく、サービスに加入している端末による無制限アクセスを可能にすることがある。ピコTRPは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、ピコセル)をカバーしてよく、サービスに加入している端末による無制限アクセスを可能にすることがある。フェムトまたはホームTRPは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、フェムトセル)をカバーしてよく、フェムトセルとの関連を有する端末(たとえば、自宅内のユーザ用端末)による制限付きアクセスを可能にし得る。
【0049】
述べたように、
図1は、5G通信プロトコルに従って通信するように構成されたノードを示すが、他の通信プロトコル、たとえば、LTEプロトコルまたはIEEE802.11xプロトコルなどに従って通信するように構成されたノードが使われてよい。たとえば、UE105にLTEワイヤレスアクセスを提供する発展型パケットシステム(EPS)では、RANが、発展型ノードB(eNB)を含む基地局を含み得る進化型ユニバーサルモバイル通信システム(UMTS)地上無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)を含み得る。EPS用のコアネットワークが、発展型パケットコア(EPC)を含み得る。EPSがE-UTRANにEPCを加えたものを含んでよく、
図1において、E-UTRANはNG-RAN135に対応し、EPCは5GC140に対応する。
【0050】
gNB110a、110bおよびng-eNB114はAMF115と通信することができ、AMF115は、測位機能性のために、LMF120と通信する。AMF115は、セル変更およびハンドオーバを含む、UE105のモビリティをサポートすることができ、UE105へのシグナリング接続と、可能性としてはUE105向けのデータおよびボイスベアラとをサポートすることに関与し得る。LMF120は、UE105と直接、たとえば、ワイヤレス通信を通して、またはgNB110a、110b、および/またはng-eNB114と直接通信することができる。LMF120は、UE105がNG-RAN135にアクセスするとき、UE105の測位をサポートすることができ、アシスト型GNSS(A-GNSS)、観測到着時間差(OTDOA)(たとえば、ダウンリンク(DL)OTDOAもしくはアップリンク(UL)OTDOA)、ラウンドトリップ時間(RTT)、マルチセルRTT、リアルタイムキネマティック(RTK)、精密単独測位(PPP)、差動GNSS(DGNSS)、拡張セルID(E-CID)、到来角(AoA)、発射角(AoD)、および/または他の位置方法などの位置手順/方法をサポートすることができる。LMF120は、たとえば、AMF115から、またはGMLC125から受信された、UE105についてのロケーションサービス要求を処理することができる。LMF120は、AMF115に、および/またはGMLC125に接続されてよい。LMF120は、ロケーションマネージャ(LM)、ロケーション機能(LF)、商用LMF(CLMF)、または付加価値LMF(VLMF)など、他の名称で呼ばれる場合がある。LMF120を実装するノード/システムは、追加または代替として、拡張サービングモバイルロケーションセンター(E-SMLC)またはセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)など、他のタイプのロケーションサポートモジュールを実装することができる。測位機能性(UE105のロケーションの導出を含む)の少なくとも一部は、UE105において(たとえば、gNB110a、110bおよび/もしくはng-eNB114によってワイヤレスノードによって送信された信号についての、UE105によって取得された信号計測値、ならびに/または、たとえばLMF120によってUE105に与えられた支援データを使って)実施されてよい。AMF115は、UE105と5GC140との間のシグナリングを処理する制御ノードとして働くことができ、QoS(サービス品質)フローおよびセッション管理を提供し得る。AMF115は、セル変更およびハンドオーバを含む、UE105のモビリティをサポートすることができ、UE105へのシグナリング接続をサポートすることに関与し得る。
【0051】
GMLC125は、外部クライアント130から受信される、UE105についてのロケーション要求をサポートすることができ、そのようなロケーション要求を、AMF115によってLMF120へフォワードするために、AMF115へフォワードすればよく、またはロケーション要求をLMF120へ直接フォワードすればよい。LMF120からのロケーション応答(たとえば、UE105についてのロケーション推定値を含む)が、直接、またはAMF115を介してのいずれかでGMLC125へ戻されてよく、GMLC125は次いで、ロケーション応答(たとえば、ロケーション推定値を含む)を外部クライアント130へ戻せばよい。GMLC125は、AMF115とLMF120の両方に接続されて示されているが、これらの接続のうちのただ1つが、いくつかの実装形態では5GC140によってサポートされてよい。
【0052】
図1にさらに示されるように、LMF120は、3GPP(登録商標)技術仕様(TS)38.455において定義され得る新無線位置プロトコルA(NPPaまたはNRPPaと呼ばれ得る)を使って、gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114と通信することができる。NRPPaは、3GPP(登録商標) TS36.455において定義されるLTE測位プロトコルA(LPPa)と同じ、同様、またはその拡張であってよく、NRPPaメッセージは、AMF115を介して、gNB110a(もしくはgNB110b)とLMF120との間、および/またはng-eNB114とLMF120との間で転送される。
図1にさらに示されるように、LMF120およびUE105は、3GPP(登録商標) TS36.355において定義され得るLTE測位プロトコル(LPP)を使って通信することができる。LMF120およびUE105はさらに、または代わりに、LPPと同じ、同様、またはその拡張であってよい新無線測位プロトコル(NPPまたはNRPPと呼ばれ得る)を使って通信することができる。ここで、LPPおよび/またはNPPメッセージは、UE105向けに、AMF115およびサービングgNB110a、110bもしくはサービングng-eNB114を介して、UE105とLMF120との間で転送され得る。たとえば、LPPおよび/またはNPPメッセージが、5Gロケーションサービスアプリケーションプロトコル(LCS AP)を使って、LMF120とAMF115との間で転送されてよく、5G非アクセス層(NAS)プロトコルを使って、AMF115とUE105との間で転送されてよい。LPPおよび/またはNPPプロトコルは、A-GNSS、RTK、OTDOAおよび/またはE-CIDなどのUEアシスト型および/またはUEベースの位置方法を使って、UE105の測位をサポートするのに使われ得る。NRPPaプロトコルは、E-CID(たとえば、gNB110a、110bもしくはng-eNB114によって取得された計測値とともに使われるとき)などのネットワークベースの位置方法を使って、UE105の測位をサポートするのに使われてよく、かつ/またはgNB110a、110b、および/もしくはng-eNB114からの指向性SS(同期信号)またはPRS送信を定義するパラメータなどのロケーション関連情報をgNB110a、110bおよび/もしくはng-eNB114から取得するためにLMF120によって使われてよい。LMF120は、gNBもしくはTRPとコロケートされるか、もしくは統合されてよく、またはgNBおよび/もしくはTRPから離れて配置されてよく、gNBおよび/もしくはTRPと直接もしくは間接的に通信するように構成されてよい。
【0053】
UEアシスト型位置方法を用いて、UE105は、ロケーション計測値を取得し、計測値を、UE105についてのロケーション推定値の計算のためにロケーションサーバ(たとえば、LMF120)へ送ることができる。たとえば、ロケーション計測値は、gNB110a、110b、ng-eNB114、および/またはWLAN APについての受信信号強度指示(RSSI)、ラウンドトリップ信号伝搬時間(RTT)、基準信号時間差(RSTD)、基準信号受信電力(RSRP)および/または基準信号受信品質(RSRQ)のうちの1つまたは複数を含み得る。ロケーション計測値は、さらに、または代わりに、SV190~193についてのGNSS擬似範囲、コードフェーズ、および/またはキャリアフェーズの計測値を含み得る。
【0054】
UEベースの位置方法を用いると、UE105は、ロケーション計測値(たとえば、UEアシスト型位置方法についてのロケーション計測値と同じまたは同様であってよい)を取得することができ、UE105のロケーションを(たとえば、LMF120などのロケーションサーバから受信されるか、あるいはgNB110a、110b、ng-eNB114、もしくは他の基地局またはAPによってブロードキャストされる支援データの助けを得て)計算することができる。
【0055】
ネットワークベースの位置方法を用いると、1つまたは複数の基地局(たとえば、gNB110a、110b、および/もしくはng-eNB114)またはAPは、ロケーション計測値(たとえば、UE105によって送信された信号についてのRSSI、RTT、RSRP、RSRQもしくは到着時間(ToA)の計測値)を取得することができ、かつ/またはUE105によって取得された計測値を受信することができる。1つまたは複数の基地局またはAPは、計測値を、UE105についてのロケーション推定値の計算のためにロケーションサーバ(たとえば、LMF120)へ送ればよい。
【0056】
NRPPaを使って、gNB110a、110b、および/またはng-eNB114によってLMF120に提供される情報は、指向性SSまたはPRS送信についてのタイミングおよび構成情報と、ロケーション座標とを含み得る。LMF120は、この情報の一部または全部を、NG-RAN135および5GC140を介して、LPPおよび/またはNPPメッセージ中で支援データとしてUE105に提供することができる。
【0057】
LMF120からUE105へ送られたLPPまたはNPPメッセージは、UE105に、所望の機能性に依存して、様々なことのうちのいずれかを行うよう、命令することができる。たとえば、LPPまたはNPPメッセージは、UE105がGNSS(もしくはA-GNSS)、WLAN、E-CID、および/またはOTDOA(もしくは何らかの他の位置方法)についての計測値を取得するための命令を含んでもよい。E-CIDのケースでは、LPPまたはNPPメッセージは、gNB110a、110b、および/もしくはng-eNB114のうちの1つもしくは複数によってサポートされる(またはeNBもしくはWiFi APなど、何らかの他のタイプの基地局によってサポートされる)特定のセル内で送信された指向性信号の1つまたは複数の計測量(たとえば、ビームID、ビーム幅、平均角度、RSRP、RSRQ計測値)を取得するよう、UE105に命令し得る。UE105は、計測量を、サービングgNB110a(またはサービングng-eNB114)およびAMF115を介して、LPPまたはNPPメッセージ中で(たとえば、5G NASメッセージの中で)LMF120へ送り返してよい。
【0058】
述べたように、通信システム100は、5G技術との関係で記載されているが、通信システム100は、UE105などのモバイルデバイスをサポートし、それらと対話するために使われる、GSM、WCDMA(登録商標)、LTEなどのような、他の通信技術をサポートするように(たとえば、ボイス、データ、測位、および他の機能性を実装するように)実装されてよい。いくつかのそのような実施形態では、5GC140は、異なるエアインターフェースを制御するように構成されてよい。たとえば、5GC140は、5GC140における非3GPP(登録商標)ネットワーク間接続機能(
図1には示さないN3IWF)を使って、WLANに接続され得る。たとえば、WLANは、UE105用にIEEE802.11WiFiアクセスをサポートすることができ、1つまたは複数のWiFi APを備え得る。ここで、N3IWFは、WLANに、およびAMF115など、5GC140中の他の要素に接続し得る。いくつかの実施形態では、NG-RAN135と5GC140の両方が、1つまたは複数の他のRANおよび1つまたは複数の他のコアネットワークで置き換えられてよい。たとえば、EPSでは、NG-RAN135は、eNBを含むE-UTRANで置き換えられてよく、5GC140は、AMF115の代わりにモビリティ管理エンティティ(MME)と、LMF120の代わりのE-SMLCと、GMLC125と同様であってよいGMLCとを含むEPCで置き換えられてよい。そのようなEPSでは、E-SMLCは、E-UTRAN中でeNBとの間でロケーション情報を送り、受信するために、NRPPaの代わりにLPPaを使うことができ、UE105の測位をサポートするのにLPPを使うことができる。これらの他の実施形態では、指向性PRSを使う、UE105の測位が、5Gネットワークについて本明細書に記載するものと類似したやり方でサポートされてよく、違いは、gNB110a、110b、ng-eNB114、AMF115、およびLMF120について本明細書に記載する機能および手順が、いくつかの場合には、eNB、WiFi AP、MME、およびE-SMLCなど、代わりに他のネットワーク要素に当てはまり得ることである。
【0059】
述べたように、いくつかの実施形態では、測位機能性は、少なくとも部分的には、その位置が判断されるべきであるUE(たとえば、
図1のUE105)の範囲内にある基地局(gNB110a、110b、および/またはng-eNB114など)によって送られる指向性SSまたはPRSビームを使って実装され得る。UEは、いくつかの事例では、複数の基地局(gNB110a、110b、ng-eNB114などのような)からの指向性SSまたはPRSビームを、UEの位置を計算するのに使うことができる。
【0060】
図2も参照すると、UE200は、UE105、106のうちの1つの、例であり、プロセッサ210と、ソフトウェア(SW)212を含むメモリ211と、1つまたは複数のセンサー213と、トランシーバ215(ワイヤレストランシーバ240および/またはワイヤードトランシーバ250を含む)用のトランシーバインターフェース214と、ユーザインターフェース216と、衛星測位システム(SPS)受信機217と、カメラ218と、位置デバイス(PD)219とを含むコンピューティングプラットフォームを備える。プロセッサ210、メモリ211、センサー213、トランシーバインターフェース214、ユーザインターフェース216、SPS受信機217、カメラ218、および位置デバイス219は、バス220(たとえば、光および/または電気通信用に構成され得る)によって互いに、通信可能に結合され得る。図示されている装置のうちの1つまたは複数(たとえば、カメラ218、位置デバイス219、および/またはセンサー213のうちの1つもしくは複数、など)は、UE200から省かれてよい。プロセッサ210は、1つまたは複数のインテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含み得る。プロセッサ210は、汎用/アプリケーションプロセッサ230、デジタル信号プロセッサ(DSP)231、モデムプロセッサ232、ビデオプロセッサ233、および/またはセンサープロセッサ234を含む複数のプロセッサを含み得る。プロセッサ230~234のうちの1つまたは複数は、複数のデバイス(たとえば、複数のプロセッサ)を含み得る。たとえば、センサープロセッサ234は、たとえば、RF(無線周波数)検知(1つもしくは複数の(セルラー)ワイヤレス信号が送信され、反射が、オブジェクトを識別し、マッピングし、かつ/もしくは追跡するのに使われる)、および/または超音波などのためのプロセッサを備えてよい。モデムプロセッサ232は、デュアルSIM/デュアル接続性(またはさらに多くのSIM)をサポートすることができる。たとえば、SIM(加入者アイデンティティモジュールまたは加入者識別モジュール)が相手先ブランド製造会社(OEM)によって使われてよく、別のSIMが、UE200のエンドユーザによって接続性のために使われてよい。メモリ211は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、ディスクメモリ、および/または読取り専用メモリ(ROM)などを含み得る非一時的記憶媒体である。メモリ211は、実行されると、プロセッサ210に、本明細書に記載する様々な機能を実施させるように構成された命令を含むプロセッサ可読プロセッサ実行可能ソフトウェアコードであってよいソフトウェア212を記憶することができる。代替的に、ソフトウェア212は、プロセッサ210によって直接実行可能でなくてよいが、たとえば、コンパイルされ実行されると、プロセッサ210に機能を実行させるように構成されてよい。本記述は、プロセッサ210が機能を実施することに言及している場合があるが、プロセッサ210がソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行するなど、他の実装形態も含む。本記述は、プロセッサ230~234のうちの1つまたは複数が機能を実施することに対する簡略として、プロセッサ210が機能を実施することに言及する場合がある。本記述は、UE200の適切な構成要素のうちの1つまたは複数が機能を実施することに対する簡略として、UE200が機能を実施することに言及する場合がある。プロセッサ210は、メモリ211に加え、および/またはその代わりに、記憶された命令をもつメモリを含み得る。プロセッサ210の機能性について、以下でより十分に論じる。
【0061】
図2に示すUE200の構成は、請求項を含む本開示の例であって限定ではなく、他の構成が使われてよい。たとえば、UEの例示的構成は、プロセッサ210のプロセッサ230~234のうちの1つまたは複数と、メモリ211と、ワイヤレストランシーバ240とを含む。他の例示的構成は、プロセッサ210のプロセッサ230~234のうちの1つもしくは複数、メモリ211、ワイヤレストランシーバ240、センサー213のうちの1つもしくは複数、ユーザインターフェース216、SPS受信機217、カメラ218、PD219、および/またはワイヤードトランシーバ250を含む。
【0062】
UE200は、トランシーバ215および/またはSPS受信機217によって受信され、ダウンコンバートされた信号のベースバンド処理を実施することが可能であり得るモデムプロセッサ232を備え得る。モデムプロセッサ232は、トランシーバ215による送信用にアップコンバートされるように、信号のベースバンド処理を実施することができる。同じくまたは代替的に、ベースバンド処理は、汎用/アプリケーションプロセッサ230および/またはDSP231によって実施されてよい。ただし、他の構成が、ベースバンド処理を実施するのに使われてよい。
【0063】
UE200は、たとえば、1つもしくは複数の慣性センサー、1つもしくは複数の磁力計、1つもしくは複数の環境センサー、1つもしくは複数の光センサー、1つもしくは複数の重みセンサー、および/または1つもしくは複数の無線周波数(RF)センサーなどのような、様々なタイプのセンサーのうちの1つまたは複数を含み得るセンサー213を含み得る。慣性計測ユニット(IMU)は、たとえば、1つもしくは複数の加速度計(たとえば、3つの次元でのUE200の加速に集団で応答する)および/または1つもしくは複数のジャイロスコープ(たとえば、3次元ジャイロスコープ)を含み得る。センサー213は、たとえば、1つまたは複数のコンパスアプリケーションをサポートするためなど、様々な目的のいずれかのために使うことができる配向(たとえば、磁北および/または真北に相対して)を判断するための1つまたは複数の磁力計(たとえば、3次元磁力計)を含み得る。環境センサーは、たとえば、1つもしくは複数の温度センサー、1つもしくは複数の気圧センサー、1つもしくは複数の環境光センサー、1つもしくは複数のカメラ撮像機、および/または1つもしくは複数のマイクロフォンなどを含み得る。センサー213は、たとえば、測位および/またはナビゲーション動作を対象とするアプリケーションなど、1つまたは複数のアプリケーションをサポートして、メモリ211に記憶され、DSP231および/または汎用/アプリケーションプロセッサ230によって処理され得るもののアナログおよび/またはデジタル信号指示を生成することができる。
【0064】
センサー213は、相対ロケーション計測、相対ロケーション判断、動き判断などにおいて使うことができる。センサー213によって検出された情報は、動き検出、相対移動、推測航法、センサーベースのロケーション判断、および/またはセンサーアシスト型ロケーション判断のために使うことができる。センサー213は、UE200が固定される(静止している)か、それとも移動性であるか、および/またはUE200のモビリティに関する特定の有用情報を、LMF120に報告するべきかどうかを判断するのに有用であり得る。たとえば、センサー213によって取得/計測された情報に基づいて、UE200は、UE200が移動を検出したこと、またはUE200が動いたことを、LMF120に通知/報告し、(たとえば、センサー213によって可能にされた、推測航法、もしくはセンサーベースのロケーション判断、もしくはセンサーアシスト型ロケーション判断による)相対移動/距離を報告すればよい。別の例では、相対測位情報のために、センサー/IMUは、UE200に対する他のデバイスの角度および/または配向などを判断するのに使われ得る。
【0065】
IMUは、UE200の動きの方向および/または動きのスピードについての計測値を与えるように構成されてよく、計測値は、相対ロケーション判断において使われ得る。たとえば、IMUの1つもしくは複数の加速度計および/または1つもしくは複数のジャイロスコープは、それぞれ、UE200の回転の線形加速度およびスピードを検出し得る。UE200の線形加速度および回転スピード計測値は、UE200の動きの瞬間的方向ならびに移動を判断するために、時間経過とともに統合されてよい。動きの瞬間的方向および移動は、UE200のロケーションを追跡するために統合されてよい。たとえば、UE200の基準ロケーションは、たとえば、SPS受信機217を使って(および/またはいくつかの他の手段によって)ある瞬間のために判断されてよく、この瞬間の後にとられた、加速度計およびジャイロスコープからの計測値が、基準ロケーションに相対したUE200の動き(方向および距離)に基づいて、UE200の現在ロケーションを判断するために、推測航法において使われてよい。
【0066】
磁力計は、UE200の配向を判断するのに使うことができる、異なる方向における磁界強度を判断することができる。たとえば、配向は、UE200にデジタルコンパスを提供するのに使われ得る。磁力計は、2つの直交次元での磁界強度を検出し、その指示を与えるように構成された2次元の磁力計を含み得る。代替的に、磁力計は、3つの直交次元での磁界強度を検出し、その指示を与えるように構成された3次元の磁力計を含み得る。磁力計は、磁界を検知し、磁界の指示を、たとえば、プロセッサ210に与えるための手段を提供し得る。
【0067】
トランシーバ215は、それぞれ、ワイヤレス接続およびワイヤード接続を通して他のデバイスと通信するように構成されたワイヤレストランシーバ240およびワイヤードトランシーバ250を含み得る。たとえば、ワイヤレストランシーバ240は、ワイヤレス信号248を送信(たとえば、1つもしくは複数のアップリンクチャネルおよび/または1つもしくは複数のサイドリンクチャネル上で)ならびに/あるいは受信(たとえば、1つもしくは複数のダウンリンクチャネルおよび/または1つもしくは複数のサイドリンクチャネル上で)し、ワイヤレス信号248からワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号へ、ならびにワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号からワイヤレス信号248へ信号を変換するためにアンテナ246に結合されたワイヤレス送信機242およびワイヤレス受信機244を含み得る。ワイヤレス送信機242は、適切な構成要素(たとえば、電力増幅器およびデジタル-アナログコンバータ)を含む。ワイヤレス受信機244は、適切な構成要素(たとえば、1つまたは複数の増幅器、1つまたは複数の周波数フィルタ、およびアナログ-デジタルコンバータ)を含む。ワイヤレス送信機242は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の送信機を含んでよく、かつ/またはワイヤレス受信機244は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の受信機を含んでよい。ワイヤレストランシーバ240は、5Gニューラジオ(NR)、GSM(携帯電話グローバルシステム)、UMTS(ユニバーサルモバイル通信システム)、AMPS(高度モバイルフォンシステム)、CDMA(符号分割多元接続)、WCDMA(登録商標)(広帯域CDMA)、LTE(ロングタームエボリューション)、LTEダイレクト(LTE-D)、3GPP(登録商標) LTE-V2X(PC5)、IEEE802.11(IEEE802.11pを含む)、WiFi、WiFiダイレクト(WiFi-D)、ブルートゥース(登録商標)、Zigbeeなどのような様々な無線アクセス技術(RAT)に従って、信号を(たとえば、TRPおよび/または1つもしくは複数の他のデバイスと)通信するように構成され得る。新無線は、mm波周波数および/またはサブ6GHz周波数を使い得る。ワイヤードトランシーバ250は、ワイヤード通信用に構成されたワイヤード送信機252およびワイヤード受信機254、たとえばNG-RAN135へ通信を送り、そこから通信を受信するためにNG-RAN135と通信するために使用することができる、ネットワークインターフェースを含み得る。ワイヤード送信機252は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の送信機を含んでよく、かつ/またはワイヤード受信機254は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の受信機を含んでよい。ワイヤードトランシーバ250は、たとえば、光通信および/または電気通信用に構成されてよい。トランシーバ215は、たとえば、光および/または電気接続によって、トランシーバインターフェース214に通信可能に結合され得る。トランシーバインターフェース214は、少なくとも部分的に、トランシーバ215と統合され得る。ワイヤレス送信機242、ワイヤレス受信機244、および/またはアンテナ246は、適切な信号を、それぞれ、送り、かつ/または受信するための、それぞれ、複数の送信機、複数の受信機、および/または複数のアンテナを含み得る。
【0068】
ユーザインターフェース216は、たとえば、スピーカー、マイクロフォン、ディスプレイデバイス、振動デバイス、キーボード、タッチスクリーンなどのような、いくつかのデバイスのうちの1つまたは複数を含み得る。ユーザインターフェース216は、これらのデバイスのいずれかのうちの複数を含み得る。ユーザインターフェース216は、UE200によって収容される1つまたは複数のアプリケーションと、ユーザが対話することを可能にするように構成されてよい。たとえば、ユーザインターフェース216は、アナログおよび/またはデジタル信号の指示を、ユーザからのアクションに応答してDSP231および/または汎用/アプリケーションプロセッサ230によって処理されるようにメモリ211に記憶することができる。同様に、UE200上に収容されたアプリケーションが、アナログおよび/またはデジタル信号の指示を、ユーザに出力信号を提示するためにメモリ211に記憶することができる。ユーザインターフェース216は、たとえば、スピーカー、マイクロフォン、デジタル-アナログ回路構成、アナログ-デジタル回路構成、増幅器および/または利得制御回路構成(これらのデバイスのいずれかのうちの複数を含む)を含むオーディオ入力/出力(I/O)デバイスを含み得る。オーディオI/Oデバイスの他の構成が使われてもよい。同じくまたは代替的に、ユーザインターフェース216は、たとえば、ユーザインターフェース216のキーボードおよび/またはタッチスクリーン上での接触および/または圧力に応答する1つまたは複数のタッチセンサーを含んでよい。
【0069】
SPS受信機217(たとえば、全地球測位システム(GPS)受信機)は、SPSアンテナ262を介してSPS信号260を受信し、獲得することが可能であり得る。SPSアンテナ262は、SPS信号260をワイヤレス信号からワイヤード信号、たとえば、電気信号または光信号に変換するように構成され、アンテナ246と統合されてよい。SPS受信機217は、UE200のロケーションを推定するために、獲得されたSPS信号260を全体的または部分的に処理するように構成されてよい。たとえば、SPS受信機217は、SPS信号260を使って三辺測量によってUE200のロケーションを判断するように構成されてよい。汎用/アプリケーションプロセッサ230、メモリ211、DSP231および/または1つもしくは複数の特殊化プロセッサ(図示せず)は、SPS受信機217とともに、獲得されたSPS信号を全体的もしくは部分的に処理するのに、および/またはUE200の推定ロケーションを算出するのに使用されてよい。メモリ211は、SPS信号260および/または他の信号(たとえば、ワイヤレストランシーバ240から獲得された信号)の指示(たとえば、計測値)を、測位動作を実施する際の使用のために記憶することができる。汎用/アプリケーションプロセッサ230、DSP231、および/または1つもしくは複数の特殊化プロセッサ、および/またはメモリ211は、ロケーションエンジンを、UE200のロケーションを推定するために計測値を処理する際の使用のために提供するか、またはサポートし得る。
【0070】
UE200は、静止画または動画をキャプチャするためのカメラ218を含み得る。カメラ218は、たとえば、撮像センサー(たとえば、電荷結合素子またはCMOS(相補型金属酸化物半導体)撮像機)、レンズ、アナログ-デジタル回路構成、フレームバッファなどを備え得る。キャプチャされた画像を表す信号の追加の処理、調整、符号化、および/または圧縮が、汎用/アプリケーションプロセッサ230および/またはDSP231によって実施され得る。同じくまたは代替的に、ビデオプロセッサ233が、キャプチャされた画像を表す信号の調整、符号化、圧縮、および/または操作を実施し得る。ビデオプロセッサ233は、記憶された画像データを、たとえば、ユーザインターフェース216のディスプレイデバイス(図示せず)上での表示のために復号/圧縮解除することができる。
【0071】
位置デバイス(PD)219は、UE200の位置、UE200の動き、および/もしくはUE200の相対的位置、ならびに/または時間を判断するように構成されてよい。たとえば、PD219は、SPS受信機217と通信し、かつ/またはその一部もしくは全部を含むことができる。PD219は、1つまたは複数の測位方法の少なくとも一部分を実施するために、必要に応じてプロセッサ210およびメモリ211と連動し得るが、本明細書における記述は、PD219が、測位方法に従って実施するように構成されること、または実施することに言及する場合がある。PD219は、同じくまたは代替的に、三辺測量のために、SPS信号260を取得し、使うのを支援するために、または両方のために、地上波ベースの信号(たとえば、ワイヤレス信号248のうちの少なくともいくつか)を使ってUE200のロケーションを判断するように構成されてよい。PD219は、サービング基地局のセル(たとえば、セル中心)および/またはE-CIDなど、別の技法に基づいて、UE200のロケーションを判断するように構成されてよい。PD219は、カメラ218からの1つまたは複数の画像と、ランドマーク(たとえば、山などの自然ランドマークおよび/または建物、橋、道路などのような人工ランドマーク)の既知のロケーションと組み合わされた画像認識とを使って、UE200のロケーションを判断するように構成されてよい。PD219は、UE200のロケーションを判断するための1つまたは複数の他の技法を(たとえば、UEの自己報告ロケーション(たとえば、UEの位置ビーコンの一部)に依拠して)使うように構成されてよく、UE200のロケーションを判断するのに、技法の組合せ(たとえば、SPSおよび地上測位信号)を使ってよい。PD219は、UE200の配向および/または動きを検知し、プロセッサ210(たとえば、汎用/アプリケーションプロセッサ230および/またはDSP231)がUE200の動き(たとえば、速度ベクトルおよび/または加速度ベクトル)を判断するのに使うように構成され得るその指示を与え得るセンサー213(たとえば、ジャイロスコープ、加速度計、磁力計など)のうちの1つまたは複数を含み得る。PD219は、判断された位置および/または動きにおける不確実性および/または誤差の指示を与えるように構成され得る。PD219の機能性は、様々なやり方および/または構成で、たとえば、汎用/アプリケーションプロセッサ230、トランシーバ215、SPS受信機217、および/またはUE200の別の構成要素によって提供されてよく、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、または様々なそれらの組合せによって提供されてよい。
【0072】
図3も参照すると、gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114のTRP300の例が、プロセッサ310と、ソフトウェア(SW)312を含むメモリ311と、トランシーバ315とを含むコンピューティングプラットフォームを備える。プロセッサ310、メモリ311、およびトランシーバ315は、バス320(たとえば、光および/または電気通信用に構成されてよい)によって互いに、通信可能に結合され得る。図示されている装置のうちの1つまたは複数(たとえば、ワイヤレストランシーバ)が、TRP300から省かれてよい。プロセッサ310は、1つまたは複数のインテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含み得る。プロセッサ310は、複数のプロセッサ(たとえば、
図2に示すように、汎用/アプリケーションプロセッサ、DSP、モデムプロセッサ、ビデオプロセッサ、および/またはセンサープロセッサを含む)を含み得る。メモリ311は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、ディスクメモリ、および/または読取り専用メモリ(ROM)などを含み得る非一時的記憶媒体である。メモリ311は、実行されると、プロセッサ310に、本明細書に記載する様々な機能を実施させるように構成された命令を含むプロセッサ可読プロセッサ実行可能ソフトウェアコードであってよいソフトウェア312を記憶することができる。代替的に、ソフトウェア312は、プロセッサ310によって直接実行可能でなくてよいが、たとえば、コンパイルされ実行されると、プロセッサ310に機能を実施させるように構成されてよい。本記述は、プロセッサ310が機能を実施することに言及している場合があるが、プロセッサ310がソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行する場合など、他の実装形態も含む。本記述は、プロセッサ310の中に含まれるプロセッサのうちの1つまたは複数が機能を実施することに対する簡略として、プロセッサ310が機能を実施することに言及する場合がある。本記述は、TRP300の(ならびにしたがって、gNB110a、110b、および/またはng-eNB114のうちの1つの)1つまたは複数の適切な構成要素(たとえば、プロセッサ310およびメモリ311)が機能を実施することに対する簡略として、TRP300が機能を実施することに言及する場合がある。プロセッサ310は、メモリ311に加え、および/またはその代わりに、記憶された命令をもつメモリを含み得る。プロセッサ310の機能性について、以下でより十分に論じる。
【0073】
トランシーバ315は、それぞれ、ワイヤレス接続およびワイヤード接続を通して他のデバイスと通信するように構成されたワイヤレストランシーバ340および/またはワイヤードトランシーバ350を含み得る。たとえば、ワイヤレストランシーバ340は、ワイヤレス信号348を送信(たとえば、1つもしくは複数のアップリンクチャネルおよび/または1つもしくは複数のダウンリンクチャネル上で)ならびに/あるいは受信(たとえば、1つもしくは複数のダウンリンクチャネルおよび/または1つもしくは複数のアップリンクチャネル上で)し、ワイヤレス信号348からワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号へ、ならびにワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号からワイヤレス信号348へ信号を変換するために1つまたは複数のアンテナ346に結合されたワイヤレス送信機342およびワイヤレス受信機344を含み得る。したがって、ワイヤレス送信機342は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の送信機を含んでよく、かつ/またはワイヤレス受信機344は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の受信機を含んでよい。ワイヤレストランシーバ340は、5G新無線(NR)、GSM(携帯電話グローバルシステム)、UMTS(ユニバーサルモバイル通信システム)、AMPS(高度モバイルフォンシステム)、CDMA(符号分割多元接続)、WCDMA(登録商標)(広帯域CDMA)、LTE(ロングタームエボリューション)、LTEダイレクト(LTE-D)、3GPP(登録商標) LTE-V2X(PC5)、IEEE802.11(IEEE802.11pを含む)、WiFi、WiFiダイレクト(WiFi-D)、ブルートゥース(登録商標)、Zigbeeなどのような様々な無線アクセス技術(RAT)に従って、信号を(たとえば、UE200、1つもしくは複数の他のUE、および/または1つもしくは複数の他のデバイスと)通信するように構成され得る。ワイヤードトランシーバ350は、ワイヤード通信用に構成されたワイヤード送信機352およびワイヤード受信機354、たとえば、LMF120へ通信を送り、そこから通信を受信するためにNG-RAN135と通信するために使用することができる、たとえばネットワークインターフェース、および/または1つもしくは複数の他のネットワークエンティティを含み得る。ワイヤード送信機352は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の送信機を含んでよく、かつ/またはワイヤード受信機354は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の受信機を含んでよい。ワイヤードトランシーバ350は、たとえば、光通信および/または電気通信用に構成されてよい。
【0074】
図3に示すTRP300の構成は、請求項を含む本開示の例であって限定ではなく、他の構成が使われてよい。たとえば、本明細書における記述は、TRP300がいくつかの機能を実施するように構成されるか、または実施すると論じるが、これらの機能のうちの1つまたは複数は、LMF120および/またはUE200によって実施されてよい(すなわち、LMF120および/またはUE200は、これらの機能のうちの1つまたは複数を実施するように構成されてよい)。
【0075】
図4も参照すると、LMF120がその例であるサーバ400が、プロセッサ410と、ソフトウェア(SW)412を含むメモリ411と、トランシーバ415とを含むコンピューティングプラットフォームを備える。プロセッサ410、メモリ411、およびトランシーバ415は、バス420(たとえば、光および/または電気通信用に構成されてよい)によって互いに、通信可能に結合され得る。図示されている装置のうちの1つまたは複数(たとえば、ワイヤレストランシーバ)が、サーバ400から省かれてよい。プロセッサ410は、1つまたは複数のインテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含み得る。プロセッサ410は、複数のプロセッサ(たとえば、
図2に示すように、汎用/アプリケーションプロセッサ、DSP、モデムプロセッサ、ビデオプロセッサ、および/またはセンサープロセッサを含む)を含み得る。メモリ411は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、ディスクメモリ、および/または読取り専用メモリ(ROM)などを含み得る非一時的記憶媒体である。メモリ411は、実行されると、プロセッサ410に、本明細書に記載する様々な機能を実施させるように構成された命令を含むプロセッサ可読プロセッサ実行可能ソフトウェアコードであってよいソフトウェア412を記憶することができる。代替的に、ソフトウェア412は、プロセッサ410によって直接実行可能でなくてよいが、たとえば、コンパイルされ実行されると、プロセッサ410に機能を実行させるように構成されてよい。本記述は、プロセッサ410が機能を実施することに言及している場合があるが、プロセッサ410がソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行するなど、他の実装形態も含む。本記述は、プロセッサ410の中に含まれるプロセッサのうちの1つまたは複数が機能を実施することに対する簡略として、プロセッサ410が機能を実施することに言及する場合がある。本記述は、サーバ400の適切な構成要素のうちの1つまたは複数が機能を実施することに対する簡略として、サーバ400が機能を実施することに言及する場合がある。プロセッサ410は、メモリ411に加え、および/またはその代わりに、記憶された命令をもつメモリを含み得る。プロセッサ410の機能性について、以下でより十分に論じる。
【0076】
トランシーバ415は、それぞれ、ワイヤレス接続およびワイヤード接続を通して他のデバイスと通信するように構成されたワイヤレストランシーバ440および/またはワイヤードトランシーバ450を含み得る。たとえば、ワイヤレストランシーバ440は、ワイヤレス信号448を送信(たとえば、1つもしくは複数のダウンリンクチャネル上で)ならびに/または受信(たとえば、1つもしくは複数のアップリンクチャネル上で)し、ワイヤレス信号448からワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号へ、ならびにワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号からワイヤレス信号448へ信号を変換するために1つまたは複数のアンテナ446に結合されたワイヤレス送信機442およびワイヤレス受信機444を含み得る。したがって、ワイヤレス送信機442は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の送信機を含んでよく、かつ/またはワイヤレス受信機444は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の受信機を含んでよい。ワイヤレストランシーバ440は、5G新無線(NR)、GSM(携帯電話グローバルシステム)、UMTS(ユニバーサルモバイル通信システム)、AMPS(高度モバイルフォンシステム)、CDMA(符号分割多元接続)、WCDMA(登録商標)(広帯域CDMA)、LTE(ロングタームエボリューション)、LTEダイレクト(LTE-D)、3GPP(登録商標) LTE-V2X(PC5)、IEEE802.11(IEEE802.11pを含む)、WiFi、WiFiダイレクト(WiFi-D)、ブルートゥース(登録商標)、Zigbeeなどのような様々な無線アクセス技術(RAT)に従って、信号を(たとえば、UE200、1つもしくは複数の他のUE、および/または1つもしくは複数の他のデバイスと)通信するように構成され得る。ワイヤードトランシーバ450は、ワイヤード通信用に構成されたワイヤード送信機452およびワイヤード受信機454、たとえば、TRP300へ通信を送り、そこから通信を受信するためにNG-RAN135と通信するために使用することができる、たとえばネットワークインターフェース、および/または1つもしくは複数の他のエンティティを含み得る。ワイヤード送信機452は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の送信機を含んでよく、かつ/またはワイヤード受信機454は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の受信機を含んでよい。ワイヤードトランシーバ450は、たとえば、光通信および/または電気通信用に構成されてよい。
【0077】
本明細書における記述は、機能を実施するプロセッサ410に言及している場合があるが、プロセッサ410がソフトウェア(メモリ411に記憶された)および/またはファームウェアを実行するなど、他の実装形態も含む。本明細書における記述は、サーバ400の適切な構成要素(たとえば、プロセッサ410およびメモリ411)のうちの1つまたは複数が機能を実施することに対する簡略として、サーバ400が機能を実施することに言及する場合がある。
【0078】
図4に示すサーバ400の構成は、請求項を含む本開示の例であって限定ではなく、他の構成が使われてよい。たとえば、ワイヤレストランシーバ440は省かれてよい。同じくまたは代替的に、本明細書における記述は、サーバ400がいくつかの機能を実施するように構成されるか、または実施すると論じるが、これらの機能のうちの1つまたは複数は、TRP300および/またはUE200によって実施されてよい(すなわち、TRP300および/またはUE200は、これらの機能のうちの1つまたは複数を実施するように構成されてよい)。
【0079】
測位技法
セルラーネットワーク中のUEの地上測位のために、高度順方向リンク三辺測量(AFLT)および観測到着時間差(OTDOA)などの技法がしばしば「UEアシスト型」モードで動作し、このモードでは、基地局によって送信された基準信号(たとえば、PRS、CRSなど)の計測値がUEによってとられ、次いで、ロケーションサーバに与えられる。ロケーションサーバは次いで、計測値と、基地局の既知のロケーションとに基づいてUEの位置を算出する。これらの技法は、UEの位置を算出するのに、UE自体ではなくロケーションサーバを使うので、これらの測位技法は、車またはセルフォンナビゲーションなどのアプリケーションでは頻繁には使われず、これらのアプリケーションは代わりに、通常は衛星ベースの測位に依拠する。
【0080】
UEは、精密単独測位(PPP)またはリアルタイムキネマティック(RTK)技術を使う高精度測位に、衛星測位システム(SPS)(全地球的航法衛星システム(GNSS))を使うことができる。これらの技術は、地上局からの計測値などの支援データを使う。LTEリリース15により、サービスに加入しているUEのみが情報を読むことができるようにデータが暗号化される。そのような支援データは、時間とともに変化する。したがって、サービスに加入しているUEは、加入のために支払いをしていない他のUEにデータを渡すことによって、他のUEのために容易に「暗号化を破る」ことはできない。この受渡しは、支援データが変わるたびに繰り返される必要がある。
【0081】
UEアシスト型測位では、UEは、計測値(たとえば、TDOA、到来角(AoA)など)を測位サーバ(たとえば、LMF/eSMLC)へ送る。測位サーバは、複数の「エントリ」または「レコード」、すなわちセルごとに1つのレコードを含む基地局アルマナック(BSA)を有し、各レコードは、地理的セルロケーションを含むが、他のデータも含み得る。BSA中の複数の「レコード」の中の「レコード」の識別子が参照されてよい。BSAおよびUEからの計測値が、UEの位置を計算するのに使われ得る。
【0082】
従来のUEベースの測位では、UEがそれ自体の位置を計算し、したがって、ネットワーク(たとえば、ロケーションサーバ)へ計測値を送ることを避け、これにより、レイテンシおよびスケーラビリティが改善する。UEは、ネットワークからの関連BSAレコード情報(たとえば、gNB(より広範には基地局)のロケーション)を使う。BSA情報は、暗号化されてよい。ただし、BSA情報がたとえば、以前記載したPPPまたはRTK支援データよりもはるかに頻繁に変化しないので、加入し、解読鍵のために支払いをしていないUEに対してBSA情報を利用可能にすることが、(PPPまたはRTK情報と比較して)より容易な場合がある。gNBによる基準信号の送信により、BSA情報は、クラウドソーシングまたはウォードライビングにとって潜在的にアクセス可能になり、現地および/または限度を超えた観察に基づいてBSA情報が生成されることを本質的に可能にする。
【0083】
測位技法は、位置判断精度および/またはレイテンシなど、1つまたは複数の基準に基づいて特徴付けられ、かつ/または評価されてよい。レイテンシは、位置関連データの判断をトリガするイベントと、そのデータが、測位システムインターフェース、たとえば、LMF120のインターフェースにおいて利用可能な状態との間に経過した時間である。測位システムの初期化において、位置関連データの、利用可能になるためのレイテンシは、初回測位時間(TTFF)と呼ばれ、TTFFの後のレイテンシよりも大きい。2つの連続する位置関連データ利用可能状態の間に経過した時間の逆は、更新レート、すなわち、初回測位の後に位置関連データが生成されるレートと呼ばれる。レイテンシは、たとえば、UEの処理能力に依存し得る。たとえば、272個のPRB(物理リソースブロック)割振りを想定してTの時間量(たとえば、T ms)ごとにUEが処理することができる時間(たとえば、ミリ秒)単位でのDL PRSシンボルの持続時間として、UEが、UEの処理能力を報告し得る。レイテンシに影響し得る能力の他の例は、UEがそこからのPRSを処理することができるTRPの数、UEが処理することができるPRSの数、およびUEの帯域幅である。
【0084】
多くの異なる測位技法(測位方法ともいう)のうちの1つまたは複数が、UE105、106のうちの1つなどのエンティティの位置を判断するのに使われ得る。たとえば、知られている位置判断技法は、RTT、マルチRTT、OTDOA(TDOAともいい、UL-TDOAおよびDL-TDOAを含む)、拡張セル識別(E-CID)、DL-AoD、UL-AoAなどを含む。RTTは、信号が、あるエンティティから別のエンティティに、およびその反対に移動するための時間を、2つのエンティティの間のレンジを判断するのに使う。レンジ、さらにエンティティのうちの第1のものの既知のロケーションおよび2つのエンティティの間の角度(たとえば、方位角)が、エンティティのうちの第2のもののロケーションを判断するのに使われ得る。マルチRTT(マルチセルRTTともいう)では、あるエンティティ(たとえば、UE)から他のエンティティ(たとえば、TRP)までの複数のレンジおよび他のエンティティの既知のロケーションが、あるエンティティのロケーションを判断するのに使われてよい。TDOA技法では、あるエンティティと他のエンティティとの間の移動時間の差が、他のエンティティからの相対レンジを判断するのに使われてよく、他のエンティティの既知のロケーションと組み合わされたものが、あるエンティティのロケーションを判断するのに使われてよい。到来および/または発射の角度が、エンティティのロケーションを判断するのを助けるのに使われ得る。たとえば、デバイスの間のレンジと組み合わされた信号の到来角または発射角(信号、たとえば、信号の移動時間、信号の受信電力などを使って判断される)およびデバイスのうちの1つの、既知のロケーションが、他のデバイスのロケーションを判断するのに使われてよい。到来または発射角は、真北などの基準方向に相対した方位角であってよい。到来または発射角は、エンティティから直接上方向に対する(すなわち、地球の中心から放射状に外向きに対する)天頂角であってよい。E-CIDは、サービングセルのアイデンティティ、タイミングアドバンス(すなわち、UEにおける受信時間と送信時間との間の差)、検出されたネイバーセル信号の推定タイミングおよび電力、ならびに可能性としては到来角(たとえば、基地局からの、UEにおける信号の、またはその反対)を、UEのロケーションを判断するのに使う。TDOAでは、ソースの既知のロケーション、およびソースからの送信時間の既知のオフセットとともに、異なるソースからの信号の、受信デバイスにおける到着時間の差が、受信デバイスのロケーションを判断するのに使われる。
【0085】
ネットワーク中心RTT推定では、サービング基地局は、2つ以上の近隣基地局(および、少なくとも3つの基地局が必要とされるので、通常はサービング基地局)のサービングセル上でRTT計測信号(たとえば、PRS)を走査/受信するよう、UEに命令する。1つまたは複数の基地局は、ネットワーク(たとえば、LMF120などのロケーションサーバ)によって割り振られた低再利用リソース(たとえば、基地局によってシステム情報を送信するのに使われるリソース)上でRTT計測信号を送信する。UEは、UEの現在のダウンリンクタイミング(たとえば、UEによって、そのサービング基地局から受信されたDL信号から導出された)に相対した、各RTT計測信号の到着時間(受信時間(receive time)、受信時間(reception time)、受信の時間、または到着時間(ToA)とも呼ばれる)を記録し、共通または個々のRTT応答メッセージ(たとえば、測位のためのSRS(サウンディング基準信号)、すなわち、UL-PRS)を、1つまたは複数の基地局へ送信し(たとえば、そのサービング基地局によって命令されたとき)、RTT計測信号のToAと、RTT応答メッセージの送信時間との間の時間差TRx→Tx(すなわち、UE TRx-TxまたはUERx-Tx)を、各RTT応答メッセージのペイロードに含めればよい。RTT応答メッセージは、RTT応答のToAを基地局がそこから推論することができる基準信号を含むことになる。基地局からのRTT計測信号の送信時間と、基地局におけるRTT応答のToAとの間の差TTx→Rxを、UEが報告した時間差TRx→Txと比較することによって、基地局は、基地局とUEとの間の伝搬時間を推論することができ、そこから、基地局は、この伝搬時間の間の光のスピードを想定することによって、UEと基地局との間の距離を判断することができる。
【0086】
UE中心RTT推定は、UEが(たとえば、サービング基地局によって命令されたとき)アップリンクRTT計測信号を送信することを除いて、ネットワークベースの方法と同様であり、計測信号は、UEの近隣にある複数の基地局によって受信される。各関与基地局が、ダウンリンクRTT応答メッセージで応答し、このメッセージは、基地局におけるRTT計測信号のToAと、基地局からのRTT応答メッセージの送信時間との間の時間差をRTT応答メッセージペイロードの中に含み得る。
【0087】
ネットワーク中心およびUE中心手順の両方のために、RTT算出を実施する側(ネットワークまたはUE)は(常にではないが)通常、第1のメッセージまたは信号(たとえば、RTT計測信号)を送信し、反対側は、第1のメッセージまたは信号のToAと、RTT応答メッセージまたは信号の送信時間との間の差を含み得る1つまたは複数のRTT応答メッセージまたは信号で応答する。
【0088】
マルチRTT技法が、位置を判断するのに使われ得る。たとえば、第1のエンティティ(たとえば、UE)が、(たとえば、基地局からユニキャスト、マルチキャスト、またはブロードキャストされた)1つまたは複数の信号を送出してよく、複数の第2のエンティティ(たとえば、基地局および/またはUEなど、他のTSP)が、第1のエンティティから信号を受信し、この受信された信号に応答してよい。第1のエンティティは、複数の第2のエンティティから応答を受信する。第1のエンティティ(またはLMFなど、別のエンティティ)は、第2のエンティティからの応答を、第2のエンティティまでのレンジを判断するのに使えばよく、複数のレンジと、第2のエンティティの既知のロケーションとを、三辺測量によって第1のエンティティのロケーションを判断するのに使えばよい。
【0089】
いくつかの例では、追加の情報が、直線方向(たとえば、水平面にまたは三次元にであり得る)、または場合によっては(たとえば、基地局の位置からUEに対する)方向の範囲を規定する到来角(AoA)もしくは離脱角(AoD)の形態で取得され得る。2つの方向の交差により、UEについてのロケーションの別の推定値を与えることができる。
【0090】
PRS(測位基準信号)信号を使う測位技法(たとえば、TDOAおよびRTT)のために、複数のTRPによって送られたPRS信号が計測され、信号の到着時間、既知の送信時間、およびTRPの既知のロケーションが、UEからTRPまでのレンジを判断するのに使われる。たとえば、RSTD(基準信号時間差)が、複数のTRPから受信されたPRS信号について判断され、UEの位置(ロケーション)を判断するためにTDOA技法において使われてよい。この測位基準信号はPRSまたはPRS信号と呼ばれることがある。PRS信号は通常、同じ電力を使って送られ、同じ信号特性(たとえば、同じ周波数偏移)をもつPRS信号が互いと干渉する場合があり、それにより、より遠くのTRPからの信号が検出され得ないように、より遠くのTRPからのPRS信号が、より近くのTRPからのPRS信号によって圧倒され得る。PRSミューティングが、いくつかのPRS信号をミュートする(PRS信号の電力を、たとえば、ゼロに削減し、したがって、PRS信号を送信しない)ことによる干渉を削減するのを助けるのに使われてよい。このようにして、(UEにおいて)より弱いPRS信号が、より強いPRS信号がより弱いPRS信号と干渉することなく、UEによってより容易に検出され得る。RSという用語、およびその変形(たとえば、PRS、SRS、CSI-RS(チャネル状態情報-基準信号))は、1つの基準信号または複数の基準信号を指し得る。
【0091】
測位基準信号(PRS)は、ダウンリンクPRS(DL PRSであり、しばしば、単にPRSと呼ばれる)およびアップリンクPRS(UL PRS)(測位用にはSRS(サウンディング基準信号)と呼ばれ得る)を含む。PRSは、PNコード(擬似乱数コード)を含むか、またはPRSのソースが擬似衛星(スードライト)として働き得るように、PNコードを使って(たとえば、搬送波信号をPNコードで変調することによって)生成されてよい。PNコードは、PRSソースにとって(少なくとも、異なるPRSソースからの同一のPRSが重複しないように、指定されたエリア内で)一意であってよい。PRSは、周波数レイヤのPRSリソースおよび/またはPRSリソースセットを含み得る。DL PRS測位周波数レイヤ(または単に周波数レイヤ)とは、より高レイヤのパラメータDL-PRS-PositioningFrequencyLayer、DL-PRS-ResourceSet、およびDL-PRS-Resourceによって構成された共通パラメータを有するPRSリソースを持つ、1つまたは複数のTRPからのDL PRSリソースセットの集合体である。各周波数レイヤは、周波数レイヤ中のDL PRSリソースセットおよびDL PRSリソース向けのDL PRSサブキャリア間隔(SCS)を有する。各周波数レイヤは、周波数レイヤ中のDL PRSリソースセットおよびDL PRSリソース向けのDL PRSサイクリックプレフィックス(CP)を有する。5Gでは、リソースブロックが、12個の連続するサブキャリアおよび指定された数のシンボルを占める。共通リソースブロックは、チャネル帯域幅を占めるリソースブロックのセットである。帯域幅パート(BWP)とは、連続する共通リソースブロックのセットであり、チャネル帯域幅内の共通リソースブロックすべてまたは共通リソースブロックのサブセットを含み得る。また、DL PRSポイントAパラメータが、基準リソースブロックの周波数(およびリソースブロックの最も低いサブキャリア)を定義し、DL PRSリソースは、同じポイントAを有する同じDL PRSリソースセットに属し、すべてのDL PRSリソースセットは、同じポイントAを有する同じ周波数レイヤに属す。周波数レイヤも、同じDL PRS帯域幅、同じスタートPRB(および中心周波数)、ならびに同じ値のコムサイズ(すなわち、コムNに対して、N個おきのリソース要素がPRSリソース要素であるような、シンボルごとのPRSリソース要素の周波数)を有する。PRSリソースセットは、PRSリソースセットIDによって識別され、基地局のアンテナパネルによって送信される(セルIDによって識別される)特定のTRPに関連し得る。PRSリソースセット中のPRSリソースIDは、全方向性信号に、ならびに/または単一の基地局から送信された単一のビーム(および/もしくはビームID)に関連付けられてよい(基地局は、1つもしくは複数のビームを送信してよい)。PRSリソースセットの各PRSリソースは異なるビーム上で送信されてよく、したがって、「PRSリソース」、または単に「リソース」は、「ビーム」と呼ばれることもある。このことは、基地局およびPRSがその上で送信されるビームがUEに知られているかどうかにおけるいかなる意味合いも有しない。
【0092】
TRPは、たとえば、サーバから受信された命令によって、および/またはTRP中のソフトウェアによって、スケジュールごとにDL PRSを送るように構成されてよい。スケジュールに従って、TRPは、DL PRSを断続的に、たとえば、初回送信から一定の間隔で定期的に送り得る。TRPは、1つまたは複数のPRSリソースセットを送るように構成されてよい。リソースセットとは、1つのTRPにわたるPRSリソースの集合体であり、リソースは、スロットにわたって、同じ周期性、共通ミューティングパターン構成(存在する場合)、および同じ繰返し因数を有する。PRSリソースセットの各々が複数のPRSリソースを含み、各PRSリソースは、スロット内のN個(1つまたは複数)の連続するシンボル内の複数のリソースブロック(RB)の中にあってよい複数のOFDM(直交周波数分割多重化)リソース要素(RE)を含む。PRSリソース(または、概して基準信号(RS)リソース)は、OFDM PRSリソース(またはOFDM RSリソース)と呼ばれる場合がある。RBとは、時間ドメイン中の1つまたは複数の連続するシンボルの量および周波数ドメイン中の連続するサブキャリアの量(5G RBに対して12)にわたるREの集合体である。各PRSリソースが、REオフセット、スロットオフセット、スロット内のシンボルオフセット、およびPRSリソースがスロット内で占め得るいくつかの連続するシンボルを有して構成される。REオフセットは、周波数中のDL PRSリソース内の第1のシンボルの開始REオフセットを定義する。DL PRSリソース内の残りのシンボルの相対REオフセットは、初期オフセットに基づいて定義される。スロットオフセットは、対応するリソースセットスロットオフセットに対する、DL PRSリソースの開始スロットである。シンボルオフセットは、開始スロット内のDL PRSリソースの開始シンボルを判断する。送信されたREは、スロットにわたって繰り返してよく、各送信は、PRSリソース中に複数の繰返しがあり得るように、繰返しと呼ばれる。DL PRSリソースセット中のDL PRSリソースは、同じTRPに関連付けられ、各DL PRSリソースがDL PRSリソースIDを有する。DL PRSリソースセットにおけるDL PRSリソースIDは、単一のTRPから送信される単一のビームに関連付けられる(ただし、TRPは1つまたは複数のビームを送信し得る)。
【0093】
PRSリソースはまた、擬似コロケーションおよびスタートPRBパラメータによって定義され得る。擬似コロケーション(QCL)パラメータが、他の基準信号をもつDL PRSリソースのどの擬似コロケーション情報も定義し得る。DL PRSは、サービングセルまたは非サービングセルからのDL PRSまたはSS/PBCH(同期信号/物理ブロードキャストチャネル)ブロックをもつQCLタイプDであるように構成されてよい。DL PRSは、サービングセルまたは非サービングセルからのSS/PBCHブロックをもつQCLタイプCであるように構成されてよい。スタートPRBパラメータは、基準ポイントAに対するDL PRSリソースの開始PRBインデックスを定義する。開始PRBインデックスは、1つのPRBの粒度を有し、0という最小値および2176個のPRBという最大値を有し得る。
【0094】
PRSリソースセットとは、スロットにわたる、同じ周期性、同じミューティングパターン構成(存在する場合)、および同じ繰返し因数をもつ、PRSリソースの集合体である。PRSリソースセットのすべてのPRSリソースのすべての繰返しが送信されるように構成されるあらゆるときが、「インスタンス」と呼ばれる。したがって、PRSリソースセットの「インスタンス」とは、各PRSリソースについての指定された数の繰返し、およびPRSリソースセット内の指定された数のPRSリソースであり、そうであることによって、指定された数のPRSリソースの各々について指定された数の繰返しが送信されると、インスタンスは完了する。インスタンスは、「機会」とも呼ばれ得る。DL PRS送信スケジュールを含むDL PRS構成が、UEがDL PRSを計測するのを容易にする(または可能にさえする)ように、UEに提供されてよい。
【0095】
PRSの複数の周波数レイヤは、一つ一つがレイヤの帯域幅のどれよりも大きい有効帯域幅を提供するように集約され得る。コンポーネントキャリア(連続する、および/または別個であってよい)の、また、擬似コロケートされる(QCLされる)などの基準を満たし、同じアンテナポートを有する複数の周波数レイヤが、より大きい有効PRS帯域幅を(DL PRSおよびUL PRS用に)提供するようにスティッチングされてよく、到着時間測定精度を増大させる。スティッチングは、スティッチングされたPRSが、単一の測定からとられたものとして扱われ得るように、個々の帯域幅フラグメントにわたるPRS測定値を組み合わせることを含む。QCLされると、異なる周波数レイヤは同様に振る舞い、より大きい有効帯域幅をもたらすようにPRSのスティッチングを可能にする。より大きい有効帯域幅は、集約PRSの帯域幅または集約PRSの周波数帯域幅と呼ばれる場合があり、(たとえば、TDOAの)より優れた時間ドメイン解像度をもたらす。集約PRSはPRSリソースの集合体を含み、集約PRSの各PRSリソースはPRS構成要素と呼ばれる場合があり、各PRS構成要素は、異なるコンポーネントキャリア、帯域、もしくは周波数レイヤ上で、または同じ帯域の異なる部分上で送信されてよい。
【0096】
RTT測位は、TRPによってUEへ、および(RTT測位に関与している)UEによってTRPへ送られた測位信号をRTTが使うという点で、アクティブ測位技法である。TRPは、UEによって受信されるDL-PRS信号を送ることができ、UEは、複数のTRPによって受信されるSRS(サウンディング基準信号)信号を送ることができる。サウンディング基準信号は、SRSまたはSRS信号と呼ばれることがある。5GマルチRTTでは、協調測位は、UEが、各TRP向けの測位用の別個のUL-SRSを送るのではなく、複数のTRPによって受信される、測位用の単一UL-SRSを送ることとともに使われ得る。マルチRTTに関与するTRPは通常、そのTRPに現在キャンプオンしているUE(被サービスUEであって、TRPがサービングTRPである)、また、近隣TRPにキャンプオンしているUE(ネイバーUE)を検索する。ネイバーTRPは、単一BTS(送受信基地局)(たとえば、gNB)のTRPであってよく、またはあるBTSのTRPおよび別個のBTSのTRPであってよい。マルチRTT測位を含むRTT測位のために、RTTを判断するのに使われる(およびしたがって、UEとTRPとの間のレンジを判断するのに使われる)測位用PRS/SRS信号ペアの中のDL-PRS信号および測位用UL-SRS信号は、UEの動きおよび/またはUEのクロックドリフトおよび/またはTRPクロックドリフトによる誤差が許容限界内であるように、互いに時間が接近して発生し得る。たとえば、測位用PRS/SRS信号ペアの中の信号が、それぞれ、TRPおよびUEから、互いの約10ms以内に送信され得る。測位用SRSがUEによって送られるので、また、測位用PRSおよびSRSは互いに時間が接近して伝えられるので、特に、多くのUEが測位を同時に試みる場合は無線周波数(RF)信号輻輳(過度のノイズなどを引き起こし得る)が生じ得ること、および/または多くのUEを同時に計測しようとしているTRPにおいて計算上の輻輳が生じ得ることがわかっている。
【0097】
RTT測位は、UEベースまたはUEアシスト型であってよい。UEベースのRTTでは、UE200は、TRP300の各々までのRTTおよび対応するレンジと、TRP300までのレンジおよびTRP300の既知のロケーションに基づく、UE200の位置とを判断する。UEアシスト型RTTでは、UE200は、測位信号を計測し、計測情報をTRP300に提供し、TRP300は、RTTおよびレンジを判断する。TRP300は、ロケーションサーバ、たとえば、サーバ400にレンジを与え、サーバは、UE200のロケーションを、たとえば、異なるTRP300までのレンジに基づいて判断する。RTTおよび/またはレンジは、UE200から信号を受信したTRP300によって、このTRP300と1つもしくは複数の他のデバイス、たとえば、1つもしくは複数の他のTRP300および/もしくはサーバ400の組合せによって、またはUE200から信号を受信したTRP300以外の1つもしくは複数のデバイスによって判断され得る。
【0098】
様々な測位技法が、5G NRにおいてサポートされる。5G NRにおいてサポートされるNR固有測位方法は、DL専用測位方法、UL専用測位方法、およびDL+UL測位方法を含む。ダウンリンクベースの測位方法は、DL-TDOAおよびDL-AoDを含む。アップリンクベースの測位方法は、UL-TDOAおよびUL-AoAを含む。複合DL+ULベース測位方法は、1つの基地局とのRTTおよび複数の基地局とのRTT(マルチRTT)を含む。
【0099】
位置推定(たとえば、UEについての)は、ロケーション推定、ロケーション、位置、位置フィックス、フィックスなどのような他の名前で呼ばれる場合がある。位置推定は測地であり、座標(緯度、経度、および場合によっては高度)を含み得るか、または都市に関係し、所在地住所、郵便宛先、もしくはロケーションの何らかの他の言葉による記述を含み得る。位置推定はさらに、何らかの他の既知のロケーションに対して定義されるか、または絶対的な用語で(たとえば、緯度、経度、および場合によっては高度を使用して)定義されてよい。位置推定は、(たとえば、何らかの指定されるかまたはデフォルトの信頼度でそのロケーションが含まれることが予想されるエリアまたはボリュームを含めることによって)予想される誤差または不確実性を含む可能性がある。
【0100】
WiFiおよび通信デバイスRF検知
WiFiシグナリングは、チャネルキャプチャベースのRF検知のために使うことができる。たとえば、
図5を参照すると、モノスタティックWiFi RF検知システム500において、WiFiデバイス510が、送信WiFi RF信号520を送信アンテナ512から送信する。送信信号520は、ターゲットデバイス530に入射し、WiFiデバイス510の受信アンテナ514によって受信される反射信号540として反射する。WiFiデバイスの受信アンテナ514によって受信された反射信号540に加え、漏れ信号550が、送信アンテナ512から受信アンテナ514へ直接移動する。漏れ信号550は、通常は送信信号520および反射信号540未満の距離を移動するが、受信アンテナ514によって受信されるときは強信号であってよく、反射信号540を圧倒し、WiFiデバイス510を飽和させる可能性がある。送信機と受信機との間の漏れは、バイスタティックレーダーシステムまたはマルチスタティックレーダーシステムを使うことによって低減され得る。
図6も参照すると、バイスタティックレーダーシステム600は、送信機610からターゲット630までの予想距離650に匹敵する距離640だけ互いから移動されている送信機610および受信機620を有する。マルチスタティックレーダーシステムでは、複数の送信機および/または複数の受信機がシステムに含まれる。
【0101】
通信デバイスレーダー能力報告およびレーダー協調
図7を参照すると、通信デバイスレーダーシステム700は、レーダーサーバ710、基地局720、730、740、UE750、760、および反射物770、780を含む。この例では、反射物770はUEであり、反射物780は車両である。基地局720、730、740(たとえば、TRP300の例)は、反射物770、780によって反射される信号を送信し、反射は、UE750、760および基地局730、740によって受信される。基地局730および反射物780はモノスタティックレーダーシステムを形成し、基地局740および反射物780はモノスタティックレーダーシステムを形成する。基地局720、反射物770、およびUE750、760はマルチスタティックレーダーシステムを形成し、反射物770の近くにあるUE750、760は、クラウドソーシング目的で反射を測定する。基地局720、反射物780、および基地局730は、基地局740、反射物780、および基地局730がそうであるように、バイスタティックレーダーシステムを形成する。レーダーサーバ710は、システム700の中のどのエンティティがレーダー信号を送信するか、ならびにどのエンティティが、レーダー信号を測定し、対応する測定および/または他の情報(たとえば、測定を処理した結果)を報告するのに使われるかを協調させる。
【0102】
通信デバイスレーダーシステムの中のレーダー用の基準信号について、様々な信号プロパティが考慮されてよい。たとえば、基準信号の中でサウンディングされるリソース要素(RE)の、時間と周波数の両方における離間、ならびにREがわたる総持続時間および総帯域幅が、レーダーシステムの性能に影響し得る。たとえば、サウンディングされるREを周波数において均一に離間させることにより、PRSと同様、ToA検出のための堅牢であり効率的な時間ドメインベースの処理が容易になり得る。サウンディングされるREを時間において均一に離間させることにより、ドップラーシフト検出のためのドップラードメインベースの処理が容易になり得る。サウンディングされるREがわたる長い持続時間は、カバレージ拡張および高いドップラー分解能をもたらすのを助ける場合があり、サウンディングされるREの間の小さい時間分離は、大きい最大分解可能ドップラーをもたらすのを助ける。大きい帯域幅は、良好な時間分解能をもたらすのを助け、サウンディングされるREの間の小さい周波数分離(たとえば、小さいコム数または完全交互信号(fully-staggered signal))は、大きい最大分解可能遅延をもたらすのを助ける。最小遅延分解能は、サウンディングされるREがわたる総帯域幅の関数であり(たとえば、最小遅延分解能=1/(4*総帯域幅))、最大分解可能遅延は、サウンディングされるREの周波数間隔の関数である(たとえば、最大分解可能遅延=1/(4*周波数間隔))。最小ドップラー分解能は、サウンディングされるREがわたる総時間の関数であり(たとえば、最小ドップラー分解能=1000/(4*総持続時間))、最大分解可能ドップラーは、サウンディングされるREの時間間隔の関数である(たとえば、最大分解可能ドップラー=1000/(4*時間間隔))。基準信号パラメータの2つのセットの例が、対応する最小速度分解能、最大速度、最小距離分解能、および最大距離とともに、以下の表1(Table 1)において与えられる。
【0103】
【0104】
通信デバイスレーダーを容易にするための、様々な技法が実装されてよい。通信周波数レーダー信号(二重目的信号、たとえば、レーダー目的で使われるデータ信号を含み得る)を処理することが可能なエンティティが、レーダー信号を測定するためのそれらの能力を報告してよい。この能力は、それぞれのエンティティの飽和レベルおよび/または感度レベルを含み得る。レーダーサーバ(ロケーションサーバであってよい)は、レーダー信号を受信するのにどのエンティティを使うか、ならびにレーダー信号を送信するのにどのエンティティを使うか、および可能性としてはどのような送信電力で送信するかを判断することによってレーダーシグナリングを協調させるのに、エンティティの能力を使い得る。レーダーサーバは、レーダー信号受信に使うべきエンティティ、およびレーダー信号送信に使うべきエンティティを、自身のレーダー能力を報告したエンティティを超えて選択してよい。
【0105】
図8を参照し、さらに
図1~
図7を参照すると、通信デバイス800は、バス840によって互いに通信可能に結合された、プロセッサ810、トランシーバ820、およびメモリ830を含む。通信デバイス800は、UE、TRP、あるいは通信周波数、たとえば、セルラー通信周波数および/または認可もしくは無認可にかかわらず他の通信周波数を使って通信およびレーダーシグナリングが可能な別のエンティティであってよい。したがって、通信デバイス800は、セルラー通信デバイスであり得る。通信デバイス800は、
図5に示す構成要素を含んでよく、UE200が通信デバイス800の例となり得るような、
図2に示すもののうちのいずれかなど、1つまたは複数の他の構成要素を含んでよい。たとえば、プロセッサ810は、プロセッサ210の構成要素のうちの1つまたは複数を含み得る。トランシーバ820は、トランシーバ215のうちの構成要素のうちの1つまたは複数、たとえば、ワイヤレス送信機242およびアンテナ246、またはワイヤレス受信機244およびアンテナ246、またはワイヤレス送信機242、ワイヤレス受信機244、およびアンテナ246を含み得る。同じくまたは代替的に、トランシーバ820は、ワイヤード送信機252および/またはワイヤード受信機254を含み得る。メモリ830は、メモリ211と同様に構成されてよく、たとえば、プロセッサ810に機能を実施させるように構成されたプロセッサ可読命令をもつソフトウェアを含む。通信デバイス800は、TRP300が通信デバイス800の例となり得るような、
図3に示す構成要素のいずれかを含み得る。
【0106】
本明細書における記述は、機能を実施するプロセッサ810に言及している場合があるが、プロセッサ810がソフトウェア(メモリ830に記憶された)および/またはファームウェアを実行するなど、他の実装形態も含む。本明細書における記述は、通信デバイス800の適切な構成要素(たとえば、プロセッサ810およびメモリ830)のうちの1つまたは複数が機能を実施することに対する簡略として、通信デバイス800が機能を実施することに言及する場合がある。プロセッサ810(可能性としてはメモリ830、および必要に応じて、トランシーバ820とともに)は、レーダー能力判断ユニット850およびレーダー能力報告ユニット860を含む。レーダー能力判断ユニット850およびレーダー能力報告ユニット860について以下でさらに論じるが、記述は、判断ユニット850および/またはレーダー能力報告ユニット860の機能のいずれかを実施するものとして、概してプロセッサ810、または概して通信デバイス800に言及する場合があり、通信デバイスは、それらの機能を実施するように構成される。
【0107】
レーダー能力判断ユニット850は、レーダー信号を測定するための、通信デバイス800の能力を示す1つまたは複数のパラメータを判断するように構成される。反射信号は、(たとえば、gNBまたはUEの)トランシーバ820によって非常に高い減衰で受信され得る。デバイス800が、反射信号を測定する(たとえば、反射信号を受信し、ノイズとは区別する)ことが可能であるための感度レベルおよび/または反射信号を測定し、測定を正確に(たとえば、クリッピングなしで)表すことが可能であるための飽和レベルは、いくつかの測定能力因子に依存し得る。そのような因子は、反射信号を受信するのに使われる周波数帯域もしくは周波数帯域組合せ、反射信号を受信するのに使われる周波数帯域もしくは周波数帯域組合せと同時にデバイス800によって通信(たとえば、データ)用に使われる周波数帯域もしくは周波数帯域組合せ、反射信号を測定するのに使われるリソースと、他の信号を受信もしくは送信するのに使われるリソースとの間の周波数ドメインギャップ、デバイス800によって反射信号を受信するのに使われる受信チェーン、受信パネル、およびアンテナ要素、信号妨害、ならびに/または1つもしくは複数のデバイス構成要素(たとえば、RF構成要素、フィルタ、ADC(アナログ-デジタルコンバータ)ビット長)の機能性を含み得る。別個のREの間で、ある程度の漏れが通常起こるが、周波数ギャップがより小さくなると、レーダー信号および非レーダー信号用のアナログフィルタの間の漏れは増す場合があり、ノイズフロアをより高くさせる。レーダー能力判断ユニット850は、これらの因子のうちの1つまたは複数を分析することによって、レーダー信号を測定する(たとえば、感度レベルおよび/または飽和レベルを判断する)ための、デバイス800の能力を判断するように構成されてよい。因子は静的であってよく、デバイス800の構成(たとえば、デバイス800の構成要素の設計および組立て)によって固定されるか、または動的であってよく、時間とともに変わる(たとえば、どの構成要素が現在使われているか、および/もしくは現在受信されている信号レベル)。動的因子は、(レーダー用および/もしくは他のシグナリング用に)使われる帯域/帯域組合せ、使われるRxチェーン/Rxパネル/アンテナ要素、ならびに/または妨害を含む。静的因子の例が、ADCビット長である。飽和レベルは絶対に変わり得るが、それは、飽和レベルは受信される最強信号に相対した固定値であってよく、最強の受信信号の規模は時間とともに変わり得るからである。
【0108】
感度レベルは、絶対または相対値であってよい。たとえば、デバイス800の感度レベルは、dBm値または、たとえば、熱ノイズフロアを10dB上回るなど、ノイズフロアに相対した相対値であってよい。飽和レベルは、たとえば、最強受信信号に相対した相対値であってよく、というのは、飽和レベルは、受信信号を処理するADCのダイナミックレンジの関数であり得るからである。たとえば、飽和レベルは、最強受信信号に相対した40dBまたは50dBであってよく、すなわち、そうであることによって、40dBまたは50dBの範囲にわたる信号が同時に受信および測定されてよく、信号の強度が正確に表され得る。飽和レベルは、正確に測定し、SINR(信号対干渉雑音比)の現在の値に鑑みて処理することができる信号の間の最大差であってよい。たとえば、飽和レベルは、受信された反射レーダー信号(たとえば、反射信号540)と、受信された漏れレーダー信号(たとえば、漏れ信号550)との間の相対差(たとえば、それらの比)であってよい。別の例として、飽和レベルは、受信された反射レーダー信号(たとえば、反射信号540)と、受信されたワイヤレスデータ信号(たとえば、漏れ信号550または別のデバイスからのデータ信号)との間の相対差(たとえば、それらの比)であってよい。
【0109】
レーダー能力報告ユニット860は、たとえば、静的または動的因子によりレーダー能力判断ユニット850によって判断された、通信デバイスレーダー信号を測定するための、デバイス800の能力を報告するように構成される。レーダー能力報告ユニット860は、たとえば、感度レベルおよび/または飽和レベルなど、1つまたは複数の測定能力パラメータによって示される、レーダー信号を測定するための、デバイス800の能力の動的(アドホック、オンデマンド)、半永続的、周期的、および/または能力タイプシグナリングをサポートするように構成されてよい。半永続的報告は、期間が非周期的である、たとえば、オンデマンドのアドホックなやり方でトリガされる周期的報告の期間を含む。能力タイプ報告は、デバイス800の測定能力についての要求に依存しなくてよく、要求に応答するよりも静的であってよい。動的報告は、可能性としては(たとえば、サーバ710によって指定される)1つまたは複数のパラメータに鑑みて、デバイス800の現在の測定能力についての(たとえば、サーバ710からの)要求に応答する。測定能力の報告は、上で論じた測定能力因子のいずれかに関連付けられるか、または測定能力因子のうちの2つ以上の、組合せに関連付けられてよい。したがって、測定能力は条件付きであってよく、指定された能力は、1つまたは複数の指定された因子および/または因子の値向けであってよい。
【0110】
レーダー能力報告ユニット860は、必要に応じて、様々なやり方のうちの1つまたは複数で、デバイス800の測定能力を報告するように構成されてよい。たとえば、
図9も参照すると、レーダー能力報告ユニット860は、レーダー周波数帯域ごとの測定能力を報告してよく、例示的レポート900は、レーダー周波数帯域910、レーダー周波数帯域910に対応する感度920、およびレーダー周波数帯域910に対応する飽和930を含む。レポート900は、本開示の例であって限定ではない。たとえば、感度920または飽和930のうちのただ1つが与えられる場合があり、またはデバイス800の測定技量の別の指示が与えられる場合がある。レポート900の中で、感度920は相対値、たとえば、ノイズフロアに相対した15dBとして与えられ、飽和930は、相対値、たとえば、最強受信信号電力からの40dBとして与えられる。別の例として、
図10も参照すると、レーダー能力報告ユニット860はレーダー周波数帯域組合せごとの測定能力を報告してよく、例示的レポート1000は、レーダー周波数帯域組合せ1010、感度1020、および飽和1030を含む。別の例として、
図11も参照すると、レーダー能力報告ユニット860は、レーダー周波数帯域組合せまたは帯域組合せごとの、非レーダー周波数帯域または帯域組合せごとの測定能力を報告してよく、例示的レポート1100は、レーダー周波数帯域または帯域組合せ1110、非レーダー周波数帯域または帯域組合せ1120、感度1130、および飽和1140を含む。この例におけるレポート1100は、3つのエントリ1150、1160、1170を含む。エントリ1150、1160、1170のうちの1つまたは複数が、感度1130もしくは飽和1140(または、別の測定能力インジケータが与えられる場合は両方)を省く場合があり、どの特定のエントリも、レーダー帯域または帯域組合せ、および非レーダー帯域または帯域組合せを含む場合がある。レポート1100は例であり、レポート1100は、より多いか、または少ないエントリ(たとえば、単一のエントリ)を含んでもよい。別の例として、
図12および
図13も参照すると、レーダー能力報告ユニット860は、レーダー信号を受信するのに使われる、受信アンテナ、受信パネル(複数のアンテナ要素を含む)、および/もしくは受信チェーン、または(モノスタティックシステム用の)受信アンテナ、受信パネル、および/もしくは受信チェーン、ならびにレーダー信号を送信するのに使われる送信アンテナ、送信パネル、および/もしくは送信チェーンペアリングごとの測定能力を報告し得る。レポート1200は、送信フィールド1210、受信フィールド1220、感度フィールド1230、および飽和フィールド1240を含む。ただし、フィールド1210、1220は省かれてよく、使われる送信および受信構成要素に依存する感度フィールド1230および/または飽和フィールド1240が、使われる送信または受信構成要素を明示的に示さずに報告される。送信フィールド1210は、レーダー信号を送信するのに使われる、送信アンテナ、送信パネル、および/または送信チェーンを示し、受信フィールド1220は、レーダー信号を受信するのに使われる、受信アンテナ、受信パネル、および/または受信チェーンを示す。
図13に示すように、送信チェーン1310は、1つまたは複数のプロセッサ1312、デジタル-アナログコンバータ(DAC)1314、および電力増幅器1316を含むが、他の構成要素(たとえば、1つまたは複数のフィルタ)が送信チェーン1310の中に含まれてもよい。受信チェーン1320は、帯域通過フィルタ1321、1323、低ノイズ増幅器(LNA)1322、受信機1324、ADC1325、および1つまたは複数のプロセッサ1326を含む。別の例として、
図14も参照すると、レーダー能力報告ユニット860は、レーダー信号リソースごとの、レーダー信号リソースセットごとの、および/またはレーダー信号周波数レイヤごとの測定能力を報告してよく、例示的レポート1400は、レーダー信号リソース、リソースセット、および/または周波数レイヤ1410、感度1420、ならびに飽和1430を含む。レポート900、1000、1100、1200、1400は例であり、レポートの他の構成が使われてもよい。たとえば、1つまたは複数の測定能力指示(たとえば、感度および/または飽和)が、関連付けられた適格指示(たとえば、周波数帯域、帯域組合せ、Tx/Rxペアリングなど)なしで与えられ得る。能力指示は、たとえば、デバイス800が他の因子にかかわらず正確にレーダー信号を測定するための、最も低い対応するレベルであってよい。別の例として、デバイス800のデバイスタイプが与えられてよく、デバイスタイプは、1つまたは複数のレーダー信号測定能力値に対応する。たとえば、業界規格(たとえば、3GPPによって発行された)が、対応する能力をデバイスタイプの報告が保証するようなデバイスタイプに対応する1つまたは複数の能力(たとえば、感度レベルおよび/または飽和)を指定する場合がある。たとえば、1つまたは複数の周波数ギャップについてデバイス800によって感度が報告されなくてよいように、1つまたは複数の周波数ギャップの各々について感度が指定されてよい。
【0111】
図5に示すように、モノスタティックレーダーにおいて、送信信号520は、同じデバイスによって受信された信号、たとえば、反射信号540へのある程度の干渉を生じる漏れ信号550を引き起こす。モノスタティック通信デバイスレーダーシステム用に、レーダー能力報告ユニット860は、様々なフォーマットのうちの1つまたは複数で、漏れ量の1つまたは複数の指示を報告するように構成されてよい。たとえば、レーダー能力報告ユニット860は、飽和レベルもしくは漏れ量を、デバイスの能力報告、構成、またはタイプの形で報告してよい。引き起こされた飽和、漏れ、および/または干渉は、トランシーバ820によって使われる送信電力に応じて報告されてよい。レーダー能力報告ユニット860は、帯域ごと、帯域組合せごと、帯域組合せの中の帯域(すなわち、帯域組合せの中の各帯域)ごと、Tx/Rxペアシグナリング(たとえば、
図12に示すように)ごとに、またはレーダー信号リソース、レーダー信号リソースセット、および/もしくはレーダー信号周波数レイヤ(たとえば、
図14に示すように)ごとに1つまたは複数の指示を報告するように構成されてよい。
【0112】
図15を参照し、さらに
図1~
図4を参照すると、サーバ1500は、バス1540によって互いに通信可能に結合された、プロセッサ1510、トランシーバ1520、およびメモリ1530を含む。サーバ1500は、サーバ400がサーバ1500の例であり得るような、
図4に示す構成要素を含み得る。トランシーバ1520は、トランシーバ415のうちの構成要素のうちの1つまたは複数、たとえば、ワイヤレス送信機442およびアンテナ446、またはワイヤレス受信機444およびアンテナ446、またはワイヤレス送信機442、ワイヤレス受信機444、およびアンテナ446を含み得る。同じくまたは代替的に、トランシーバ1520は、ワイヤード送信機452および/またはワイヤード受信機454を含み得る。メモリ1530は、メモリ411と同様に構成されてよく、たとえば、プロセッサ1510に機能を実施させるように構成されたプロセッサ可読命令をもつソフトウェアを含む。
【0113】
本明細書における記述は、機能を実施するプロセッサ1510に言及している場合があるが、プロセッサ1510がソフトウェア(メモリ1530に記憶された)および/またはファームウェアを実行するなど、他の実装形態も含む。本明細書における記述は、サーバ1500の適切な構成要素(たとえば、プロセッサ1510およびメモリ1530)のうちの1つまたは複数が機能を実施することに対する簡略として、サーバ1500が機能を実施することに言及する場合がある。プロセッサ1510(可能性としてはメモリ1530、および必要に応じて、トランシーバ1520とともに)は、レーダー能力収集ユニット1550およびTx/Rx協調ユニット1560を含む。収集ユニット1550および協調ユニット1560について以下でさらに論じるが、記述は、収集ユニット1550および/または協調ユニット1560の機能のいずれかを実施するものとして、概してプロセッサ1510、または概してサーバ1500に言及する場合があり、レーダーサーバ1500は、それらの機能を実施するように構成される。
【0114】
収集ユニット1550は、通信デバイスに対してレーダー能力情報を要求し、収集するように構成される。収集ユニット1550は、通信デバイス800についてのレーダー能力情報を取得することによって、UEのロケーションについての要求に応答し得る。収集ユニット1550は、そのような情報を、メモリ1530から、および/または通信デバイス800のうちの1つもしくは複数から取得し得る。収集ユニット1550は、必要に応じて、レーダー能力情報についての1つまたは複数の要求を、トランシーバ1520を介して送信し得る。収集ユニット1550は、通信デバイス800の各々のレーダー能力を用いて、要求に対する応答を収集し得る。レーダー能力の判断を容易にするために、収集ユニット1550は、デバイス800のうちの1つまたは複数の、各々向けに、それぞれのガード期間(較正ウィンドウまたはトレーニングフェーズウィンドウともいう)をスケジュールしてよく、その期間に、デバイス800は、たとえば、それぞれのデバイス800の受信自動利得制御(AGC)を較正するために、レーダーシグナリングを受信することができるという1つまたは複数の測定を判断してよい。ガード期間は、様々な長さ、たとえば、10msであってよい。収集ユニット1550は、周期的もしくは半永続的方式でトレーニングフェーズウィンドウをもつようにデバイス800を構成してよく、かつ/または動的なオンデマンド方式で1つもしくは複数のトレーニングフェーズウィンドウをもつようにデバイス800を構成してよい。デバイス800は、デバイス800の飽和レベルおよび/もしくは感度レベル(ならびに/またはレーダーシグナリングを受信することができるという別の測度)を調節/較正/判断するのにトレーニングフェーズウィンドウを使ってよい。モノスタティックシステムにおいて、デバイス800は、ガード期間中に他の信号を測定することなく、レーダー信号を送信および受信してよく、他の手順は必要に応じて延期/停止/キャンセルする。デバイス800がUEである場合、サーバ1500は、1つもしくは複数の時間ドメインガード期間をもつようにデバイス800を構成してよく、またはデバイス800はガード期間を要求してよく、またはサーバ1500は、デバイス800のサービングTRPに、ガード期間をもつようにデバイス800を構成するように依頼してよい。デバイス800は、ガード期間を、感度レベルおよび/または飽和レベルを較正または判断するのに使い、判断された感度レベルおよび/または飽和レベルをサーバ1500に報告し得る。バイスタティックシステムにおいて、サーバ1500は、1つまたは複数のデバイス800に、レーダー信号を監視するように、および1つまたは複数の他のデバイス800に、知られている、異なる(たとえば、単調増加)送信電力(たとえば、特定のステップサイズの電力)でレーダー信号を送信するように要求し得る。受信デバイス800は、どのレーダー信号が受信されたかで応答してよく、他の情報、たとえば、どのレーダー信号がそれぞれのデバイス800を飽和させたかを示してよい。協調ユニット1560は、受信された情報を分析して、レーダー信号を送信するのにどのデバイス800を使うべきか(およびどのような電力で送信するか)、ならびにレーダー信号を受信し、測定するのにどのデバイス800を使うべきかを判断し、たとえば、どの信号(リソース、リソースセット)が測定されるべきか、送信の周波数(周期性)、およびオフセットを含む測定を報告し得る。送信信号は、どのソースからのどの信号IDが受信されたかをデバイス800が報告し得るように、ID、たとえば、信号番号を有し得る。したがって、デバイス800は、信号の送信電力を知らない場合があるが、サーバ1500は、受信された、かつ受信デバイス800を飽和させずに受信された送信電力を判断することができる。サーバ1500は、送信電力を知ると、受信デバイスを飽和させずに受信デバイスによって受信することができる、ソースからの送信電力の範囲を判断し得る。協調ユニット1560は、レーダー信号を(指示された電力レベルで)送信するため、および/またはレーダー信号を受信/測定/報告するために、適切なメッセージをデバイス800へ送信し得る。
【0115】
図16を参照し、さらに
図1~
図15を参照すると、補足信号を使う多重PRSの組合せ処理から位置情報を判断するためのシグナリングおよびプロセスフロー1600が、図示される段階を含む。フロー1600は例であり、段階が追加され、並べ替えられ、かつ/または削除されてよい。
【0116】
段階1610において、通信デバイス1601、1602(たとえば、セルラー通信デバイス)によるレーダー信号測定能力の報告をトリガするための1つまたは複数のトリガが起こる。デバイス1601、1602は、通信デバイス800の例であり、たとえば、UEまたは基地局(たとえば、gNB)である。様々な形のトリガが、段階1610において起こり得る。たとえば、サーバ1500は、デバイス1601へ要求1612を、および/またはデバイス1602へ要求1614を送信してよい。要求1612、1614の各々は、レーダー信号の受信機として働くための(たとえば、レーダー信号を測定し、その測定を正確に報告するための)、それぞれのデバイス1601、1602の能力をサーバ1500に報告するよう、それぞれのデバイス1601、1602に要求する。サーバ1500は、たとえば、デバイス1601、1602の、可能性としてはレーダー範囲内のUEのロケーションについての要求と、レーダーシグナリングを使うための、サーバ1500による判断(たとえば、レーダーシグナリングを使用しなければ、所望のロケーション精度が利用不可能であるという判断による)とを受信したことに応答して、要求1612、1614を送信し得る。サーバ1500は、デバイス1601、1602がそれぞれのレーダー能力を判断するのに使うための1つまたは複数のガード期間を構成して(またはデバイス1601、1602にサービスするTRP300に構成させて)よい。下位段階1616、1618において、デバイス1601、1602に、レーダー信号受信機として働くための、それぞれ、デバイス1601、1602のレーダー能力を報告させるための1つまたは複数の他のトリガが起こる。
【0117】
段階1620において、通信デバイス1601、1602は、それぞれ下位段階1622、1624において、それぞれのレーダー能力を判断する。デバイス1601、1602は、現在の条件、たとえば、現在受信されている信号(たとえば、レーダー信号、ワイヤレスデータ信号)、現在の熱ノイズフロア、現在使われているRF構成要素、および/または現在の送信電力などを、それぞれ、レーダー信号を測定し、測定を正確に表すための、デバイス1601、1602の能力の1つまたは複数の指示を判断するために分析してよい。たとえば、デバイス1601、1602の各々のレーダー能力判断ユニット850は、レーダー信号を受信(およびモノスタティックシステム用には送信)するのにガード期間を使い、上で論じたような1つまたは複数の因子(たとえば、帯域、帯域組合せ、使われるRF構成要素(たとえば、Tx/Rxペア、アンテナ、パネル、RFチェーン、フィルタなど)、妨害、ADCビット長など)に応じて、感度および/または飽和を判断し得る。レーダー能力判断ユニット850は、受信された反射レーダー信号と受信された漏れレーダー信号との間の相対差を、レーダー信号を測定するための、デバイス800の能力の指示として判断し得る。受信された漏れレーダー信号は、レーダー信号の送信電力およびレーダー信号送信電力と受信された漏れ電力のマッピングから判断され(たとえば、デバイス製造中にプログラムされ、かつ/または経験的に判断され)てよい。別の例として、レーダー能力判断ユニット850は、受信された反射レーダー信号と受信されたワイヤレスデータ信号(たとえば、漏れ信号550またはTRP300もしくはUEなど、別のデバイスからのデータ信号1626)との間の相対差を判断してよい。
【0118】
段階1630において、デバイス1601、1602は、判断された能力を報告する。デバイス1601、1602の各々の、レーダー能力報告ユニット860は、それぞれ、能力メッセージ1632、1634を送信する。メッセージ1632、1634のうちの1つまたは複数は、レポート900、1000、1100、1200、1400に示すような測定値(たとえば、感度値および/または飽和値)を含み得る。同じくまたは代替的に、メッセージ1632、1634のうちの1つまたは複数は、たとえば、デバイスタイプおよび対応する能力についての業界規格に従って、それぞれのデバイス1601、1602のデバイスタイプを示すことによって、1つまたは複数の能力を示し得る。メッセージ1632、1634のうちの1つまたは複数は、対応するデバイスがレーダー信号を測定することができないことを示し得る。
【0119】
段階1640において、サーバ1500は、レーダー信号を送信するためのデバイス、およびレーダー信号の反射を受信し、測定するためのデバイスを判断する。収集ユニット1550は能力メッセージ1632、1634を受信し、協調ユニット1560は、メッセージ1632、1634からの情報を分析して、レーダー信号、およびレーダー信号のパラメータ(たとえば、送信電力、リソース、リソースセット、周波数レイヤなど)を送信するのに、どのデバイス800を使うかを判断する。協調ユニット1560は、それぞれ、レーダー信号送信機および/またはレーダー信号受信機として動作するよう、デバイス1601、1602に命令する命令メッセージ1642、1644を、デバイス1601、1602へ送信する。この例では、命令メッセージ1642は、デバイス1601に、レーダー信号を送信および受信するよう命令し、命令メッセージ1644は、デバイス1602に、デバイス1601によって送信されたレーダー信号の反射を受信し、測定するよう命令する。命令メッセージ1642、1644は、信号が送信および/または受信されるための1つまたは複数のパラメータ(たとえば、信号受信を助けるための支援データ)を含み得る。
【0120】
段階1650において、通信デバイス1601はレーダー信号1652を送信する。レーダー信号1652は、通信周波数レーダー信号であり、専用レーダー信号であってもよく、または、たとえば、データを伝えるための、レーダーおよび少なくとも1つの非レーダー用途のための多用途(たとえば、二重用途)信号であってもよい。レーダー信号は、たとえば、認可または無認可にかかわらず、セルラー通信周波数レーダー信号および/または他の周波数のレーダー信号であってよい。レーダー信号1652は、たとえば、特にモノスタティックレーダーシステム用には、PDSCH(物理ダウンリンク共有チャネル)信号であってよく、というのは、送信デバイスは、送信されたデータのパターンを、およびしたがって受信/反射信号のパターンを知っているからである。さらに、PDSCH信号は、良好なドップラー分解能を与える長いバースト持続時間を有し得る。レーダー信号1652は、反射物1654(たとえば、そのロケーションが判断されるべきであるオブジェクト)に入射し、デバイス1602によって受信される反射1656およびデバイス1601によって受信される反射1658に反射される。したがって、この例では、デバイス1601はモノスタティック方式において使われ、デバイス1601、1602はバイスタティック方式において使われる。
【0121】
段階1660において、デバイス1601、1602は、レーダー信号を測定し、レーダー信号の測定に基づいて、位置情報をサーバ1500へ送信する。たとえば、デバイス1601、1602の各々の、プロセッサ810は、それぞれのレーダー信号を下位段階1662、1666において受信し、測定する。プロセッサ810は、1つまたは複数の対応する測定、たとえば、それぞれのレーダー信号の受信電力などを判断する。プロセッサ810は、位置情報、たとえば、1つもしくは複数の測定および/または測定から判断された情報、たとえば、擬似レンジ、ToA、RSRPなどのうちの1つまたは複数を判断する。デバイス1601、1602の各々の、プロセッサ810は、位置情報を、それぞれの位置情報メッセージ1664、1668の中で、トランシーバ820を介してサーバ1500へ送信する。
【0122】
段階1670において、サーバ1500は位置情報を判断する。たとえば、プロセッサ1510は、位置情報メッセージ1664、1668からの位置情報を、反射物1654、たとえば、UEについてのロケーション推定値を判断するのに使う。プロセッサ1510は、複数の通信デバイス800からの位置情報を、位置情報の精度を向上するのに使い得る。サーバ1500は、レーダーベースの位置情報および非レーダーベースの位置情報(たとえば、PRS処理に基づく)を、段階1670において位置情報を判断するのに使い得る。
【0123】
図17を参照し、
図1~
図16をさらに参照すると、レーダー信号測定能力を報告する方法1700は、図示される段階を含む。ただし、方法1700は、例であり、限定的なものではない。方法1700は、たとえば、段階を追加させ、削除させ、並べ替えさせ、組み合わさせ、同時に実施させること、および/または単一段階を複数の段階に分割することによって改変されてよい。たとえば、段階1705、1730、1740、1750のうちの1つまたは複数が省かれてよい。
【0124】
段階1705において、方法1700は、通信デバイスと別のエンティティとの間で、通信周波数範囲内のワイヤレスデータ信号を転送するステップを含み得る。たとえば、プロセッサ810は、UEまたは基地局へ、および/またはそこから、トランシーバ820を介してワイヤレス通信(たとえば、ワイヤレスセルラー通信)を送信および/または受信し得る。プロセッサ810は、可能性としてはメモリ830との組合せで、トランシーバ820(たとえば、ワイヤレス送信機およびアンテナ、またはワイヤレス受信機およびアンテナ、またはワイヤレス送信機、ワイヤレス受信機、およびアンテナ)との組合せで、通信デバイスと別のエンティティとの間でワイヤレスデータ信号を転送するための手段を備え得る。
【0125】
段階1710において、方法1700は、通信デバイスにおいて、通信周波数範囲内の周波数を有するワイヤレスレーダー信号を測定するための、通信デバイスの能力を判断するステップを含む。たとえば、レーダー能力判断ユニット850は、(可能性としてはセルラー)通信周波数をもつ、たとえば、受信されたワイヤレスレーダー信号(たとえば、クリッピングなし)を表すための所望の精度および/または所望の容量をもつワイヤレスレーダー信号を受信し、測定するための、デバイス1601(および/またはデバイス1602)の能力を判断する。レーダー能力判断ユニット850は、上述したような、可能性としてはサーバ1500から受信された要求によって示される1つまたは複数の因子に基づいて能力を判断し得る。プロセッサ810は、可能性としてはメモリ830との組合せで、ワイヤレスレーダー信号を測定するための、通信デバイスの能力を判断するための手段を備え得る。
【0126】
段階1720において、方法1700は、通信デバイスからネットワークエンティティへ、ワイヤレスレーダー信号を測定するための、通信デバイスの能力の能力指示を送信するステップを含んでよく、能力指示は、ワイヤレスレーダー信号のソースからのワイヤレスレーダー信号の送信電力レベルまたは通信デバイスにおけるワイヤレスレーダー信号の受信電力レベルを示す。たとえば、デバイス1601(および/またはデバイス1602)のレーダー能力報告ユニット860は、デバイス1601がレーダー信号を所望の精度で(たとえば、位置情報を判断するための、たとえば、少なくとも閾精度で)受信し、測定することができることを示す能力メッセージ1632(および/またはメッセージ1634)を、サーバ1500へ送信し得る。送信電力レベルの指示は、明示的な絶対電力または相対電力であってよい。別の例として、送信電力レベルの指示は、受信されるとともに測定に成功した(たとえば、クリッピングなしで)1つまたは複数のレーダー信号の指示であってよい。1つまたは複数の信号の指示は、知られている信号IDおよび対応する送信電力に基づいてサーバ1500が送信電力を判断するのに使い得る信号IDを含み得る。プロセッサ810は、可能性としてはメモリ830との組合せで、トランシーバ820(たとえば、ワイヤレス送信機およびアンテナ)との組合せで、能力指示を送信するための手段を備えてよい。
【0127】
段階1730において、方法1700は、通信デバイスにおいて、通信周波数範囲内のワイヤレスレーダー信号を受信するステップを含み得る。たとえば、通信デバイス1601は、レーダー信号1652の反射1658を受信する。別の例として、デバイス1602は反射1656を受信する。プロセッサ810は、可能性としてはメモリ830との組合せで、トランシーバ820(たとえば、ワイヤレス受信機およびアンテナ)との組合せで、ワイヤレスレーダー信号を受信するための手段を備え得てよい。
【0128】
段階1740において、方法1700は、ワイヤレスレーダー信号の測位パラメータを判断するステップを含み得る。たとえば、(デバイス1601および/またはデバイス1602の)プロセッサ810は、ワイヤレスレーダー信号を測定して、位置情報、たとえば、受信電力、ToA、RSRP、AoAなどのような測定を判断し得る。プロセッサ810は、可能性としてはメモリ830との組合せで、測位パラメータを判断するための手段を備え得る。
【0129】
段階1750において、方法1700は、トランシーバを介して、ネットワークエンティティへ測位パラメータの測位パラメータ指示を送信するステップを含み得る。たとえば、プロセッサ810は、測位パラメータを、たとえば、位置情報メッセージ1664、1668の中で、トランシーバ820を介してサーバ1500へ送信し得る。プロセッサ810は、可能性としてはメモリ830との組合せで、トランシーバ820(たとえば、ワイヤレス送信機およびアンテナ)との組合せで、第2の指示を送信するための手段を備えてよい。
【0130】
方法1700の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。例示的実装形態では、能力指示は、感度電力レベル、もしくは飽和電力レベル、または感度電力レベルと飽和電力レベルの両方を含む1つまたは複数の受信電力レベルを示す。別の例示的実装形態では、能力指示はワイヤレスレーダー信号の受信電力レベルを示し、能力指示は相対電力レベルである。たとえば、能力指示は、指定された静的電力レベル(たとえば、指定された数値)または可変電力レベル(たとえば、熱ノイズフロア)に相対した電力レベルであってよい。別の例示的実装形態では、能力指示は送信電力レベルを示し、能力指示は、ワイヤレスレーダー信号の処理成功を示す。能力指示は暗黙的であってよく、たとえば、知られている送信電力に対応する、受信に成功した信号を示す。別の例示的実装形態では、受信電力レベルは、反射信号として受信されたワイヤレスレーダー信号の第1の受信電力レベルであり、能力指示は、漏れ信号として受信されたワイヤレスレーダー信号の第2の受信電力レベルに相対した第1の受信電力レベルを示す。たとえば、能力指示は、反射信号540と漏れ信号550の比、または相対電力の別の指示であってよい。そのような能力指示は、モノスタティックシステムにおいて有用であり得る。別の例示的実装形態では、受信電力レベルは、ワイヤレスレーダー信号の第1の受信電力レベルであり、能力指示は、ワイヤレスデータ信号の第2の受信電力レベルに相対した第1の受信電力レベルを示す。たとえば、データ信号に対するレーダー信号の相対電力の指示は、通信デバイスがレーダー信号を測定することができるかどうかを判断する際に有用な場合があり、たとえば、レーダー信号は、データ信号との閾関係内(たとえば、データ信号の閾デシベル数内)にある。別の例示的実装形態では、方法1700は、ネットワークエンティティから、ワイヤレスレーダー信号の処理のための要求を受信したことに応答して、能力指示を判断するステップを含む。プロセッサ810は、可能性としてはメモリ830との組合せで、トランシーバ820(たとえば、ワイヤレス受信機およびアンテナ)との組合せで、要求を受信したことに応答して能力指示を判断するための手段を備えてよい。別の例示的実装形態では、能力指示を送信するステップは、ワイヤレスレーダー信号を処理するための、ネットワークエンティティからの要求に応答して、能力指示を送信するステップ、または周期的に能力指示を送信するステップ、または半永続的に能力指示を送信するステップ、またはそれらの任意の組合せを含む。プロセッサ810は、可能性としてはメモリ830との組合せで、トランシーバ820(たとえば、ワイヤレス送信機およびアンテナ、ならびに可能性としては(たとえば、要求を受信するための)ワイヤレス受信機)との組合せで、能力指示を送信するための手段を備えてよい。
【0131】
同じくまたは代替として、方法1700の実装形態は、次の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。例示的実装形態では、能力指示を判断するステップは、(1)ワイヤレスレーダー信号を受信するための、通信周波数範囲内の第1の周波数帯域、または(2)ワイヤレスレーダー信号を受信するための、通信周波数範囲内の第1の周波数帯域組合せ、または(3)ワイヤレスレーダー信号を受信するのと同時にワイヤレスデータ信号を転送するための、通信周波数範囲内の第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の組合せ、または(4)ワイヤレスレーダー信号を受信するのと同時にワイヤレスデータ信号を転送するための、通信周波数範囲内の第1の周波数帯域と第2の周波数帯域組合せの組合せ、または(5)ワイヤレスレーダー信号の第1のリソース要素と、ワイヤレスデータ信号の第2のリソース要素との間の周波数ギャップ、または(6)ワイヤレスレーダー信号を受信するために選択された1つもしくは複数の構成要素、または(7)ワイヤレスレーダー信号を受信するために選択に応じられる1つもしくは複数の構成要素、または(8)ワイヤレスレーダー信号の予想減衰、または(9)通信デバイスからワイヤレスデータ信号を送信するのに使われる送信電力、または(10)通信デバイスの1つもしくは複数の無線周波数送信構成要素と、通信デバイスの1つもしくは複数の無線周波数受信構成要素のペアリング、または(11)ワイヤレスレーダー信号のリソースセット、もしくはワイヤレスレーダー信号のリソース、もしくはワイヤレスレーダー信号の周波数レイヤ、または(1)~(11)の任意の組合せに基づく。別の例示的実装形態では、能力指示を送信するステップは、(1)~(11)のうちの1つまたは(1)~(11)のうちの2つ以上の、組合せに関連付けられた能力指示を送信するステップを含む。別の例示的実装形態では、能力指示は、通信デバイスのデバイスタイプを含む。
【0132】
図18を参照し、
図1~
図17をさらに参照すると、サーバによってレーダーシグナリングを協調させる方法1800は、図示される段階を含む。ただし、方法1800は、例であり、限定的なものではない。方法1800は、たとえば、段階を追加させ、削除させ、並べ替えさせ、組み合わさせ、同時に実施させること、および/または単一段階を複数の段階に分裂させることによって改変されてよい。
【0133】
段階1810において、方法1800は、サーバにおいて複数の第1の通信デバイスの各々から、複数の第1の通信デバイスのそれぞれの1つの、第1のワイヤレスレーダー信号を測定するための能力の第1の指示を受信するステップを含む。たとえば、サーバ1500のレーダー能力収集ユニット1550が、通信デバイス1601、1602から能力メッセージ1632、1634を受信する。メッセージ1632、1634は、それぞれ、デバイス1601、1602がレーダー信号を正確に、または所望の精度で測定することができることを示し得る。測定できることは、デバイス1601、1602の感度および/または飽和など、1つまたは複数のパラメータによって示され得る。デバイス1601、1602がレーダー信号を測定できることに影響し得る1つまたは複数の因子に対応する1つまたは複数のパラメータが与えられてよい。プロセッサ1510は、可能性としてはメモリ1530との組合せで、トランシーバ1520(たとえば、ワイヤレス受信機444およびアンテナ446、ならびに/またはワイヤード受信機454)との組合せで、第1の指示を受信するための手段を備えてよい。
【0134】
段階1820において、方法1800は、サーバにおいて、複数の第1の通信デバイスの各々からの第1の指示に基づいて、ワイヤレスレーダー信号受信機として作用するための、複数の第1の通信デバイスの少なくともサブセットを判断するステップを含む。たとえば、レーダー能力収集ユニット1550は、レーダー信号を受信するために使うための能力指示がそこから受信されたデバイスのうちの1つまたは複数を判断してよい。収集ユニット1550は、レーダーシグナリングに使うべき能力メッセージをサーバ1500がそこから受信しなかった1つまたは複数のデバイスを判断してよい。たとえば、収集ユニット1550は、デバイスから能力メッセージを受信することなく、デバイスのレーダー能力に気づき得る。プロセッサ1510は、可能性としてはメモリ1530との組合せで、ワイヤレスレーダー信号受信機として作用するための複数の第1の通信デバイスの少なくともサブセットを判断するための手段を備え得る。
【0135】
段階1830において、方法1800は、サーバから、第2のレーダー信号を送信するように指示する第2の指示を複数の第2の通信デバイスへ送信するステップを含む。たとえば、レーダーTx/Rx協調ユニット1560が、レーダー信号を送信するようデバイスに命令するための命令(たとえば、命令メッセージ1642)を、1つまたは複数の適切なデバイスへ送信してよい。プロセッサ1510は、可能性としてはメモリ1530との組合せで、トランシーバ1520(たとえば、ワイヤレス送信機442およびアンテナ446、ならびに/またはワイヤード送信機452)との組合せで、第2の指示を送信するための手段を備えてよい。
【0136】
段階1840において、方法1800は、サーバから、第2のレーダー信号を受信するように指示する第3の指示を複数の第1の通信デバイスの少なくともサブセットへ送信するステップを含む。たとえば、レーダーTx/Rx協調ユニット1560が、レーダー信号を受信するようデバイスに命令するための命令(たとえば、命令メッセージ1642、1644)を、1つまたは複数の適切なデバイスへ送信してよい。プロセッサ1510は、可能性としてはメモリ1530との組合せで、トランシーバ1520(たとえば、ワイヤレス送信機442およびアンテナ446、ならびに/またはワイヤード送信機452)との組合せで、第3の指示を送信するための手段を備えてよい。
【0137】
方法1800の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。例示的実装形態では、第2の指示を送信するステップは、複数の第2の通信デバイスのそれぞれの通信デバイスによって使われるべき送信電力を示す第2の指示のうちの少なくとも1つの、各々とともに、第2の指示を送信するステップを含む。たとえば、協調ユニット1560は、レーダー信号を送信するだけでなく、どのような送信電力でレーダー信号を送信するかを、たとえば、受信された能力情報および/または対応するレーダー信号の測定が成功するために(たとえば、クリッピングなしでなど、所望の精度で)デバイスによって使われるべき送信電力をプロセッサ1510が判断するための他の情報に基づいて、デバイスに命令してよい。別の例示的実装形態では、方法1800は、複数の第1の通信デバイスのうちの1つまたは複数が、第1の指示を判断するのに使うべきそれぞれのトレーニングフェーズウィンドウを確立するための、1つまたは複数の第4の指示を送信するステップを含む。たとえば、命令メッセージ1642、1644のうちの1つまたは複数は、デバイス1601、1602のうちの1つまたは複数が、信号を測定するか、またはそうでなければデバイス1601、1602がレーダー信号を測定できること(またはできないこと)を判断するのに使うべき1つまたは複数のガード期間に関する情報を含み得る。同じくまたは代替的に、協調ユニット1560は、1つまたは複数のデバイスがレーダー測定能力を判断するための1つまたは複数のガード期間をサービングTRPが構成するための1つまたは複数のメッセージを、1つまたは複数のサービングTRP300へ送信してよい。プロセッサ1510は、可能性としてはメモリ1530との組合せで、トランシーバ1520(たとえば、ワイヤレス送信機442およびアンテナ446、ならびに/またはワイヤード送信機452)との組合せで、1つまたは複数の第4の指示を送信するための手段を備えてよい。
【0138】
同じくまたは代替として、方法1800の実装形態は、次の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。例示的実装形態では、方法1800は、異なる送信電力を各々がもつ複数のテストワイヤレスレーダー信号を送信するように指示する第5の指示を、複数の第2の通信デバイスの少なくともサブセットの各々へ送信するステップを含む。たとえば、収集ユニット1550は、知られている、異なる送信電力レベルで信号のセットを送信するよう、1つまたは複数の通信デバイス800に命令してよく、そうすることによって、受信なし、飽和なしの受信、および/または飽和ありの受信が、それぞれの通信デバイス800においてレーダー信号を送信するためにどの送信電力レベルを使うべきかを判断するのに使われ得る。プロセッサ1510は、可能性としてはメモリ1530との組合せで、トランシーバ1520(たとえば、ワイヤレス送信機442およびアンテナ446、ならびに/またはワイヤード送信機452)との組合せで、1つまたは複数の第5の指示を送信するための手段を備えてよい。さらに別の例示的実装形態では、方法1800は、テストワイヤレスレーダー信号のうちのどれを、特定の第1の通信デバイスが測定するのに成功したかを示す第6の指示を、複数の第1の通信デバイスのうちの特定の第1の通信デバイスから受信するステップを含み、第2の指示を送信するステップは、第6の指示に基づいて、複数の第2の通信デバイスのうちの特定の第2の通信デバイスによって使われるべき送信電力を示す第2の指示のうちの少なくとも1つを送信するステップを含む。たとえば、通信デバイス800のうちの1つが、たとえば、デバイス800の飽和なしで、テストレーダー信号が受信され、測定されたことを示し得る。収集ユニット1550は、この情報を、そのレーダー信号を送ったデバイスに、将来のレーダー信号送信には、対応する送信電力レベルを使うよう命令するのに使い得る。プロセッサ1510は、可能性としてはメモリ1530との組合せで、トランシーバ1520(たとえば、ワイヤレス受信機444およびアンテナ446および/またはワイヤード受信機454)との組合せで、第6の指示を受信するための手段を備えてよく、プロセッサ1510は、可能性としてはメモリ1530との組合せで、トランシーバ1520(たとえば、ワイヤレス送信機442およびアンテナ446ならびに/またはワイヤード送信機452)との組合せで、第2の指示のうちの少なくとも1つを送信するための手段を備えてよい。
【0139】
実装例
以下の番号付きの条項において、実装例が与えられる。
【0140】
1.
トランシーバと、
メモリと、
トランシーバおよびメモリに通信可能に結合されたプロセッサとを備えるレーダーサーバであって、プロセッサは、
トランシーバを介して複数の第1の通信デバイスの各々から、複数の第1の通信デバイスのそれぞれの1つの、第1のワイヤレスレーダー信号を測定するための能力の第1の指示を受信することと、
複数の第1の通信デバイスの各々からの第1の指示に基づいて、ワイヤレスレーダー信号受信機として作用するための、複数の第1の通信デバイスの少なくともサブセットを判断することと、
第2のレーダー信号を送信するように指示する第2の指示を、複数の第2の通信デバイスへ送信することと、
第2のレーダー信号を受信するように指示する第3の指示を、複数の第1の通信デバイスの少なくともサブセットへ送信することとを行うように構成される、レーダーサーバ。
【0141】
2.プロセッサは、複数の第2の通信デバイスのそれぞれの通信デバイスによって使われるべき送信電力を示す第2の指示のうちの少なくとも1つの、各々とともに、第2の指示を送信するように構成される、条項1のレーダーサーバ。
【0142】
3.プロセッサは、複数の第1の通信デバイスのうちの1つまたは複数が、第1の指示を判断するのに使うべきそれぞれのトレーニングフェーズウィンドウを確立するための1つまたは複数の第4の指示を、トランシーバを介して送信するように構成される、条項1のレーダーサーバ。
【0143】
4.プロセッサは、異なる送信電力を各々がもつ複数のテストワイヤレスレーダー信号を送信するように指示する第5の指示を、トランシーバを介して複数の第2の通信デバイスの少なくともサブセットの各々へ送信するように構成される、条項1のレーダーサーバ。
【0144】
5.プロセッサは、
複数のテストワイヤレスレーダー信号のうちのどれを、特定の第1の通信デバイスが測定するのに成功したかを示す第6の指示を、複数の第1の通信デバイスのうちの特定の第1の通信デバイスから受信することと、
第6の指示に基づいて、複数の第2の通信デバイスのうちの特定の第2の通信デバイスによって使われるべき送信電力を示す第2の指示のうちの少なくとも1つを送信することとを行うように構成される、条項4のレーダーサーバ。
【0145】
6.
複数の第1の通信デバイスの各々から、複数の第1の通信デバイスのそれぞれの1つの、第1のワイヤレスレーダー信号を測定するための能力の第1の指示を受信するための手段と、
複数の第1の通信デバイスの各々からの第1の指示に基づいて、ワイヤレスレーダー信号受信機として作用するための、複数の第1の通信デバイスの少なくともサブセットを判断するための手段と、
第2のレーダー信号を送信するように指示する第2の指示を、複数の第2の通信デバイスへ送信するための手段と、
第2のレーダー信号を受信するように指示する第3の指示を、複数の第1の通信デバイスの少なくともサブセットへ送信するための手段とを備えるレーダーサーバ。
【0146】
7.第2の指示を送信するための手段は、複数の第2の通信デバイスのそれぞれの通信デバイスによって使われるべき送信電力を示す第2の指示のうちの少なくとも1つの、各々とともに、第2の指示を送信するための手段を備える、条項6のレーダーサーバ。
【0147】
8.複数の第1の通信デバイスのうちの1つまたは複数が、第1の指示を判断するのに使うべきそれぞれのトレーニングフェーズウィンドウを確立するための、1つまたは複数の第4の指示を送信するための手段をさらに備える、条項6のレーダーサーバ。
【0148】
9.異なる送信電力を各々がもつ複数のテストワイヤレスレーダー信号を送信するように指示する第5の指示を、複数の第2の通信デバイスの少なくともサブセットの各々へ送信するための手段をさらに備える、条項6のレーダーサーバ。
【0149】
10.複数のテストワイヤレスレーダー信号のうちのどれを、特定の第1の通信デバイスが測定するのに成功したかを示す第6の指示を、複数の第1の通信デバイスのうちの特定の第1の通信デバイスから受信するための手段をさらに備え、第2の指示を送信するための手段は、第6の指示に基づいて、複数の第2の通信デバイスのうちの特定の第2の通信デバイスによって使われるべき送信電力を示す第2の指示のうちの少なくとも1つを送信するための手段を備える、条項9のレーダーサーバ。
【0150】
11.サーバによってレーダーシグナリングを協調させる方法であって、
サーバにおいて複数の第1の通信デバイスの各々から、複数の第1の通信デバイスのそれぞれの1つの、第1のワイヤレスレーダー信号を測定するための能力の第1の指示を受信するステップと、
サーバにおいて、複数の第1の通信デバイスの各々からの第1の指示に基づいて、ワイヤレスレーダー信号受信機として作用するための、複数の第1の通信デバイスの少なくともサブセットを判断するステップと、
サーバから、第2のレーダー信号を送信するように指示する第2の指示を複数の第2の通信デバイスへ送信するステップと、
サーバから、第2のレーダー信号を受信するように指示する第3の指示を複数の第1の通信デバイスの少なくともサブセットへ送信するステップとを含む方法。
【0151】
12.第2の指示を送信するステップは、複数の第2の通信デバイスのそれぞれの通信デバイスによって使われるべき送信電力を示す第2の指示のうちの少なくとも1つの、各々とともに、第2の指示を送信するステップを含む、条項11の方法。
【0152】
13.複数の第1の通信デバイスのうちの1つまたは複数が、第1の指示を判断するのに使うべきそれぞれのトレーニングフェーズウィンドウを確立するための、1つまたは複数の第4の指示を送信するステップをさらに含む、条項11の方法。
【0153】
14.異なる送信電力を各々がもつ複数のテストワイヤレスレーダー信号を送信するように指示する第5の指示を、複数の第2の通信デバイスの少なくともサブセットの各々へ送信するステップをさらに含む、条項11の方法。
【0154】
15.複数のテストワイヤレスレーダー信号のうちのどれを、特定の第1の通信デバイスが測定するのに成功したかを示す第6の指示を、複数の第1の通信デバイスのうちの特定の第1の通信デバイスから受信するステップをさらに含み、第2の指示を送信するステップは、第6の指示に基づいて、複数の第2の通信デバイスのうちの特定の第2の通信デバイスによって使われるべき送信電力を示す第2の指示のうちの少なくとも1つを送信するステップを含む、条項14の方法。
【0155】
16.プロセッサ可読命令を備える非一時的プロセッサ可読記憶媒体であって、プロセッサ可読命令は、サーバのプロセッサに、
複数の第1の通信デバイスの各々から、複数の第1の通信デバイスのそれぞれの1つの、第1のワイヤレスレーダー信号を測定するための能力の第1の指示を受信することと、
複数の第1の通信デバイスの各々からの第1の指示に基づいて、ワイヤレスレーダー信号受信機として作用するための、複数の第1の通信デバイスの少なくともサブセットを判断することと、
第2のレーダー信号を送信するように指示する第2の指示を、複数の第2の通信デバイスへ送信することと、
第2のレーダー信号を受信するように指示する第3の指示を、複数の第1の通信デバイスの少なくともサブセットへ送信することとを行わせる、非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
【0156】
17.プロセッサに、第2の指示を送信させるように構成されたプロセッサ可読命令は、プロセッサに、複数の第2の通信デバイスのそれぞれの通信デバイスによって使われるべき送信電力を示す第2の指示のうちの少なくとも1つの、各々とともに、第2の指示を送信させるように構成された命令を含む、条項16の記憶媒体。
【0157】
18.プロセッサに、複数の第1の通信デバイスのうちの1つまたは複数が、第1の指示を判断するのに使うべきそれぞれのトレーニングフェーズウィンドウを確立するための、1つまたは複数の第4の指示を送信させるように構成されたプロセッサ可読命令をさらに含む、条項16の記憶媒体。
【0158】
19.プロセッサに、異なる送信電力を各々がもつ複数のテストワイヤレスレーダー信号を送信するように指示する第5の指示を、複数の第2の通信デバイスの少なくともサブセットの各々へ送信させるように構成されたプロセッサ可読命令をさらに含む、条項16の記憶媒体。
【0159】
20.プロセッサに、複数のテストワイヤレスレーダー信号のうちのどれを、特定の第1の通信デバイスが測定するのに成功したかを示す第6の指示を、複数の第1の通信デバイスのうちの特定の第1の通信デバイスから受信させるように構成されたプロセッサ可読命令をさらに含み、プロセッサに、第2の指示を送信させるように構成されたプロセッサ可読命令は、プロセッサに、第6の指示に基づいて、複数の第2の通信デバイスのうちの特定の第2の通信デバイスによって使われるべき送信電力を示す第2の指示のうちの少なくとも1つを送信させるように構成された命令を含む、条項19の記憶媒体。
【0160】
他の検討事項
他の例および実装形態が、本開示および添付の請求項の範囲内にある。たとえば、ソフトウェアおよびコンピュータの性質により、上で説明した機能は、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、またはこれらのうちのいずれかの組合せを使用して実装され得る。機能を実装する特徴はまた、機能の部分が様々な物理的ロケーションにおいて実装されるように分散されることを含めて、様々な位置に物理的に位置し得る。
【0161】
本明細書で使用する単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が別段に明確に示さない限り、複数形も含む。「備える」、「備えている」、「含む」および/または「含んでいる」という用語は、本明細書において使われる限り、言及されている特徴、完全体、ステップ、操作、要素および/または構成要素の存在を明示しているが、1つまたは複数の他の特徴、完全体、ステップ、操作、要素、構成要素および/またはそれらのグループの存在または追加を排除するものではない。
【0162】
本明細書において使用される場合、RS(基準信号)という用語は、1つまたは複数の基準信号を指すことがあり、必要に応じて、RSという用語の任意の形式、たとえばPRS、SRS、CSI-RSなどに該当し得る。
【0163】
本明細書で使用するとき、別段に明記されていない限り、機能または動作が項目または条件「に基づく」という記述は、その機能または動作が、述べられた項目または条件に基づいており、かつ述べられた項目または条件に加えて1つまたは複数の項目および/または条件に基づいてよいことを意味する。
【0164】
また、本明細書で使用する、(「のうちの少なくとも1つ」または「のうちの1つまたは複数」によって始まり得る)項目のリストにおいて使用される「または」は、たとえば、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」というリストまたは「A、B、またはCのうちの1つまたは複数」というリストまたは「AまたはBまたはC」というリストが、A、またはB、またはC、またはAB(AおよびB)、またはAC(AおよびC)、またはBC(BおよびC)、またはABC(すなわち、AおよびBおよびC)、または2つ以上の要素との組合せ(たとえば、AA、AAB、ABBCなど)を意味するような選言的リストを示す。したがって、項目、たとえば、プロセッサが、AもしくはBのうちの少なくとも1つに関する機能を実施するように構成されるという叙述、または項目が、機能Aもしくは機能Bを実施するように構成されるという叙述は、その項目が、Aに関する機能を実施するように構成されてよいか、またはBに関する機能を実施するように構成されてよいか、またはAおよびBに関する機能を実施するように構成されてよいことを意味する。たとえば、「AまたはBのうちの少なくとも1つを計測するように構成されたプロセッサ」または「Aを計測し、またはBを計測するように構成されたプロセッサ」というフレーズは、プロセッサが、Aを計測するように構成されてよい(また、Bを計測するように構成されてもされなくてもよい)か、またはBを計測するように構成されてよい(また、Aを計測するように構成されてもされなくてもよい)か、またはAを計測し、Bを計測するように構成されてよい(また、AとBのどちらか、もしくは両方を計測するために選択するように構成されてよい)ことを意味する。同様に、AまたはBのうちの少なくとも1つを計測するための手段の叙述は、Aを計測するための手段(Bを計測することができてもできなくてもよい)、またはBを計測するための手段(Aを計測するように構成されてもされなくてもよい)、またはAおよびBを計測するための手段(AとBのどちらか、もしくは両方を、計測するために選択することが可能であってよい)を含む。別の例として、項目、たとえば、プロセッサが、機能Xを実施すること、または機能Yを実施することのうちの少なくとも1つを行うように構成されるという叙述は、その項目が、機能Xを実施するように構成されてよいか、または機能Yを実施するように構成されてよいか、または機能Xを実施するように、および機能Yを実施するように構成されてよいことを意味する。たとえば、「Xを計測することまたはYを計測することのうちの少なくとも1つを行うように構成されたプロセッサ」というフレーズは、プロセッサが、Xを計測するように構成されてよい(また、Yを計測するように構成されてもされなくてもよい)か、またはYを計測するように構成されてよい(また、Xを計測するように構成されてもされなくてもよい)か、またはXを計測することおよびYを計測することを行うように構成されてよい(また、XとYのどちらか、もしくは両方を計測することを選択するように構成されてよい)ことを意味する。
【0165】
大幅な変形が、特定の要件に従って行われ得る。たとえば、カスタマイズされたハードウェアが使用される場合もあり、かつ/または、特定の要素は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア(アプレットなどのポータブルソフトウェアを含む)、もしくは両方において実装される場合がある。さらに、ネットワーク入力/出力デバイスなどの他のコンピューティングデバイスへの接続が利用され得る。互いと接続され、または通信して図に示され、および/または本明細書において論じられる機能的または他の構成要素は、別段に記載されていない限り、通信可能に結合される。つまり、構成要素は、それらの間での通信を可能にするように、直接または間接的に接続され得る。
【0166】
上記で説明した、システム、およびデバイスは例である。様々な構成が、適宜に様々な手順または構成要素を省略、置換、または追加してよい。たとえば、いくつかの構成に関して説明した特徴を、様々な他の構成に組み合わせることができる。構成の異なる態様および要素は、同じように組み合わせることができる。また、技術は発展し、したがって、要素の多くは例であり、本開示または特許請求の範囲を限定しない。
【0167】
ワイヤレス通信システムとは、通信がワイヤレスに、すなわち、ワイヤーまたは他の物理接続を通してではなく大気空間を通して伝搬する電磁気および/または音響波によって伝えられるものである。ワイヤレス通信ネットワークは、ワイヤレスに送信されるすべての通信を有するわけではない場合があり、ワイヤレスに送信される少なくともいくつかの通信を有するように構成される。さらに、「ワイヤレス通信デバイス」という用語または類似の用語は、デバイスの機能性が排他的に、もしくは一様に一次的に、通信用であること、またはワイヤレス通信デバイスを使う通信が排他的に、もしくは一様に一次的に、ワイヤレス、またはデバイスがモバイルデバイスであることを必要としないが、デバイスが、ワイヤレス通信能力(単方向または双方向)を含むこと、たとえば、ワイヤレス通信用の少なくとも1つの無線(各無線が送信機、受信機、またはトランシーバの一部である)を含むことを示す。
【0168】
説明では、(実装形態を含む)例示的な構成の完全な理解を与えるように、具体的な詳細が与えられている。しかしながら、構成は、これらの具体的な詳細なしに実践することができる。たとえば、構成を不明瞭にすることを避けるために、よく知られている回路、プロセス、アルゴリズム、構造、および技法は、不要な詳細なしで示してある。この説明は、例示的な構成を与えるものであり、請求項の範囲、適用性、または構成を限定しない。むしろ、構成の先の説明は、記載された技法を実装するための説明を提供する。要素の機能および構成に様々な変更が行われてよい。
【0169】
本明細書で使用する、「プロセッサ可読媒体」、「機械可読媒体」、および「コンピュータ可読媒体」という用語は、機械を特定の方式で動作させるデータを与えることに関与する任意の媒体を指す。コンピューティングプラットフォームを使うと、様々なプロセッサ可読媒体が、実行のためにプロセッサに命令/コードを与えることに関与し、かつ/またはそのような命令/コード(たとえば、信号)を記憶および/または搬送するために使用されることがある。多くの実装形態では、プロセッサ可読媒体は、物理的および/または有形の記憶媒体である。そのような媒体は、限定はしないが、不揮発性媒体および揮発性媒体を含む、数多くの形をとり得る。不揮発性媒体は、たとえば、光ディスクおよび/または磁気ディスクを含む。揮発性媒体は、限定はしないが、動的メモリを含む。
【0170】
いくつかの例示的な構成を説明したが、様々な変更、代替の構成、および等価物が使用されてよい。たとえば、上記の要素は、より大きいシステムの構成要素であってよく、ここにおいて、他のルールが、本開示の適用例よりも優先するか、またはそうでなければ本開示の適用例を変更し得る。また、上記の要素が考慮される前、考慮される間、または考慮された後に、いくつかの動作が行われてよい。したがって、上記の説明は特許請求の範囲を制限しない。
【0171】
別段に規定されていない限り、量、持続時間などの測定可能な値に言及するときに本明細書で使用する「約」および/または「およそ」は、指定された値から±20%または±10%、±5%、または±0.1%のばらつきを、そのようなばらつきが本明細書で説明するシステム、デバイス、回路、方法、およびその他の実装形態の文脈で適切であるときには包含する。別段に規定されていない限り、量、持続時間、(周波数などの)物理的属性などの測定可能な値に言及するときに本明細書で使用される「実質的に」も、指定された値からの±20%もしくは±10%、±5%、または+0.1%のばらつきが本明細書で説明されるシステム、デバイス、回路、方法、および他の実装形態の文脈において適切である場合、そのようなばらつきを包含する。
【0172】
値が第1の閾値を超える(または、よりも大きいか、もしくは上回る)という記述は、値が、第1の閾値よりもわずかに大きい第2の閾値を満たすか、または超えるという記述と等価であり、たとえば、第2の閾値は、コンピューティングシステムの解像度において第1の閾値よりも高い1つの値である。値が第1の閾値未満(または、以内もしくは下回る)であるという記述は、値が、第1の閾値よりもわずかに低い第2の閾値以下であるという記述と等価であり、たとえば、第2の閾値は、コンピューティングシステムの解像度において第1の閾値よりも低い1つの値である。
【符号の説明】
【0173】
100 通信システム、システム
105 UE
106 UE
110a NRノードB(gNB)、gNB(gノードB)、gNB
110b NRノードB(gNB)、gNB(gノードB)、gNB
114 次世代eノードB(ng-eNB)、ng-eNB(eノードB)、ng-eNB
115 アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)
117 セッション管理機能(SMF)
120 ロケーション管理機能(LMF)
125 ゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)
130 外部クライアント
135 次世代(NG)RAN(NG-RAN)
140 5Gコアネットワーク(5GC)
150 サーバ
185 コンスタレーション
190 衛星ビークル(SV)
191 衛星ビークル(SV)
192 衛星ビークル(SV)
193 衛星ビークル(SV)
200 UE
210 プロセッサ
211 メモリ
212 ソフトウェア(SW)
213 センサー
214 トランシーバインターフェース
215 トランシーバ
216 ユーザインターフェース
217 衛星測位システム(SPS)受信機
218 カメラ
219 位置デバイス(PD)
220 バス
230 汎用/アプリケーションプロセッサ、プロセッサ
231 デジタル信号プロセッサ(DSP)、プロセッサ
232 モデムプロセッサ
233 ビデオプロセッサ
234 センサープロセッサ、プロセッサ
240 ワイヤレストランシーバ
242 ワイヤレス送信機
244 ワイヤレス受信機
246 アンテナ
250 ワイヤードトランシーバ
252 ワイヤード送信機
254 ワイヤード受信機
262 SPSアンテナ
300 TRP
310 プロセッサ
311 メモリ
312 ソフトウェア(SW)
315 トランシーバ
320 バス
340 ワイヤレストランシーバ
342 ワイヤレス送信機
344 ワイヤレス受信機
346 アンテナ
350 ワイヤードトランシーバ
352 ワイヤード送信機
354 ワイヤード受信機
400 サーバ
410 プロセッサ
411 メモリ
412 ソフトウェア(SW)
415 トランシーバ
420 バス
440 ワイヤレストランシーバ
442 ワイヤレス送信機
444 ワイヤレス受信機
446 アンテナ
450 ワイヤードトランシーバ
452 ワイヤード送信機
454 ワイヤード受信機
500 モノスタティックWiFi RF検知システム
510 WiFiデバイス
512 送信アンテナ
514 受信アンテナ
530 ターゲットデバイス
600 バイスタティックレーダーシステム
610 送信機
620 受信機
630 ターゲット
700 通信デバイスレーダーシステム、システム
710 レーダーサーバ、サーバ
720 基地局
730 基地局
740 基地局
750 UE
760 UE
800 通信デバイス、デバイス、受信デバイス
810 プロセッサ
820 トランシーバ
830 メモリ
840 バス
850 レーダー能力判断ユニット、判断ユニット
860 レーダー能力報告ユニット
1310 送信チェーン
1312 プロセッサ
1314 デジタル-アナログコンバータ(DAC)
1316 電力増幅器
1320 受信チェーン
1321 帯域通過フィルタ
1322 低ノイズ増幅器(LNA)
1323 帯域通過フィルタ
1324 受信機
1325 ADC
1326 プロセッサ
1500 サーバ、レーダーサーバ
1510 プロセッサ
1520 トランシーバ
1530 メモリ
1540 バス
1550 レーダー能力収集ユニット、収集ユニット
1560 Tx/Rx協調ユニット、協調ユニット
1601 通信デバイス、デバイス
1602 通信デバイス、デバイス
【国際調査報告】