(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-27
(54)【発明の名称】骨盤腰保護帯とこれを利用した電動式インバージョンテーブル
(51)【国際特許分類】
A63B 23/02 20060101AFI20240319BHJP
【FI】
A63B23/02 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023555238
(86)(22)【出願日】2022-03-04
(85)【翻訳文提出日】2023-11-07
(86)【国際出願番号】 KR2022003101
(87)【国際公開番号】W WO2022191524
(87)【国際公開日】2022-09-15
(31)【優先権主張番号】10-2021-0030853
(32)【優先日】2021-03-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523342540
【氏名又は名称】コ、ジョン ミン
【氏名又は名称原語表記】GO, Jung Miin
【住所又は居所原語表記】190-27,Gwanjeodong-ro Seo-gu Daejeon 35357,Republic of Korea
(71)【出願人】
【識別番号】523342551
【氏名又は名称】クォン、ギョン ジュ
【氏名又は名称原語表記】KWON, Kyung Ju
【住所又は居所原語表記】190-27,Gwanjeodong-ro Seo-gu Daejeon 35357,Republic of Korea
(71)【出願人】
【識別番号】523342562
【氏名又は名称】コ、ソ ヨン
【氏名又は名称原語表記】GO, So Yeon
【住所又は居所原語表記】190-27,Gwanjeodong-ro Seo-gu Daejeon 35357,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】コ、ジョン ミン
(72)【発明者】
【氏名】クォン、ギョン ジュ
(72)【発明者】
【氏名】コ、ソ ヨン
(57)【要約】
本発明は、内面が使用者の骨盤と腰を囲むように両端に長さが延長されるベルト本体、前記ベルト本体の内面上に配置されて流体によって体積が変化するエアチューブ、及び、前記ベルト本体の下側に延長される分散部材を含み、前記分散部材は、使用者の腰の下側に牽引されるように形成されることにより、運動時に使用者の体重が骨盤と腰を介して支持されることができる骨盤腰保護帯とこれを利用した電動式インバージョンテーブルに関するものである。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内面が使用者の骨盤と腰を囲むように両端に長さが延長されるベルト本体、前記ベルト本体の内面上に配置されて流体によって体積が変化するエアチューブ、及び前記ベルト本体の下側に延長される分散部材を含む骨盤腰保護帯、
回転力を加える第1アクチュエータ、及び
前記骨盤腰保護帯と結合され前記第1アクチュエータと連結されて回転する回転部、を含み、
前記骨盤腰保護帯は
前記分散部材の下端に配置される連結環をさらに含み、
前記回転部は、
前記第1アクチュエータと連結されて動力の伝達を受ける回転本体、前記回転本体と離隔配置されて前記骨盤腰保護帯と結合される結合本体、及び前記回転本体と結合本体を連結する連結本体を含み、
前記結合本体は、
一端が前記連結本体に連結される固定フレーム、前記固定フレームの他端上に配置されて固定フレームの両端方向に長さが変化する調節フレーム、及び、前記調節フレームの上端に配置される締結部材をさらに含み、
前記締結部材は、上端が使用者の脚側に傾斜し、前記連結環が前記締結部材に結合されることを特徴とする電動式インバージョンテーブル。
【請求項2】
前記分散部材は、上端が前記ベルト本体に固定され下端に行くほど狭くなる形状からなり、前記ベルト本体の長さ方向に互いに離隔された一対の縁部が形成され、
一対の前記縁部は、互いに異なる長さで形成されたことを特徴とする、請求項1に記載の電動式インバージョンテーブル。
【請求項3】
一対の前記縁部は、
1つの縁部と他の1つの縁部との長さの比が3:7~5:5の間であることを特徴とする、請求項2に記載の電動式インバージョンテーブル。
【請求項4】
前記分散部材は、一対からなって第1分散部材及び第2分散部材を含み、
前記第1分散部材及び第2分散部材が前記ベルト本体の長さ方向に互いに離隔されたことを特徴とする、請求項2に記載の電動式インバージョンテーブル。
【請求項5】
第1分散部材及び第2分散部材各々は、
前記ベルト本体の端部と隣接した縁部の長さが、相対的に離隔された縁部の長さより長く形成されたことを特徴とする、請求項1に記載の電動式インバージョンテーブル。
【請求項6】
前記電動式インバージョンテーブルは、
床上に固定されて前記第1アクチュエータ及び回転部を支持する支持部をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の電動式インバージョンテーブル。
【請求項7】
前記回転部は、
前記回転本体と連結本体の間に配置されて使用者の脚が離脱することを防止する下体支持部、
をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の電動式インバージョンテーブル。
【請求項8】
前記支持部上に固定されて前記骨盤腰保護帯のエアチューブ内の流体の流量を調節する第2アクチュエータ、
前記第1アクチュエータを制御する第1スイッチ、及び
前記第2アクチュエータを制御する第2スイッチ、
をさらに含み、
前記第1スイッチ及び第2スイッチは、
前記骨盤腰保護帯を基準として互いに相反する方向に配置されたことを特徴とする、請求項6に記載の電動式インバージョンテーブル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、骨盤腰保護帯及びこれを利用した電動式インバージョンテーブルに関する。より詳細には、使用者が運動時に腰に着用する骨盤腰保護帯と、使用者の頭が地面に向くように回転する電動式インバージョンテーブルに関する。
【背景技術】
【0002】
最近、多くの人々が体の健康を維持しスタイルをよくするために運動をする風潮が強まっている。それに伴い、ホームトレーニングやヘルスクラブ等と関連したヘルス産業が盛んになっており、関連運動器具の販売量もまた毎年上昇している傾向である。ここでヘルス産業関連の運動器具には、トレッドミル(Treadmill)、インバージョンテーブル(Inversion Table)、室内自転車等がある。ここで前記インバージョンテーブルは、韓国では逆さという意味でコクリと呼ばれ、使用者の頭が地面に向くように回転する運動器具を意味する。
【0003】
前記インバージョンテーブルは、上述のとおり使用者がぶら下がって上体部分が地面に向くように回転することによって、身体の血液循環の増進と腰の筋力を強化させる運動器具である。これに係る技術として、現在韓国公開実用新案公報第20-2020-0001625号(「按摩インバージョンテーブル」、2020年7月22日公開)、韓国公開特許公報第10-2016-0019828号(「電動式インバージョンテーブルの回転盤固定装置」、2016年2月22日公開)及び韓国公開特許公報第10-2018-0046665号(「インバージョンテーブル運動装置の骨盤固定装置」、2018年5月9日公開)等が開示されている。ここで
図1を参照して、一般的なインバージョンテーブルを説明すると下記のとおりである。
【0004】
図1で示されたインバージョンテーブルは、支持フレーム1、回転棒2、背もたれ3、足掛け部4、及び按摩部5を含んで構成される。ここで
図1によるインバージョンテーブルは、一対の支持フレーム1を連結する回転棒2に背もたれ3が回転可能に設置され、前記背もたれ3の下方に脚を固定させる足掛け4が配置されることができる。
【0005】
このように一般的なインバージョンテーブルは、使用者の体重を脚に集中して固定することにより、腰を強化することができる効果がある反面、足首や膝等の下体に過度な力が集中して負傷が発生し、使用者が長時間使用できない短所がある。これと共に、上体の重さが脚に集中して運動の効果が阻害される問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】韓国公開実用新案公報第20-2020-0001625号(「按摩インバージョンテーブル」、2020年7月22日公開)
【特許文献2】韓国公開特許公報第10-2016-0019828号(「電動式インバージョンテーブルの回転盤固定装置」、2016年2月22日公開)
【特許文献3】韓国公開特許公報第10-2018-0046665号(「インバージョンテーブル運動装置の骨盤固定装置」、2018年5月9日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、従来技術の問題点を解決するために案出されたものであり、本発明の目的は、流圧によって使用者の骨盤と腰の部分に密着する骨盤腰保護帯と、前記骨盤腰保護帯が装着されて使用者の体重が骨盤と腰を介して支持されることができる電動式インバージョンテーブルを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記のような目的を達成するために、本発明による骨盤腰保護帯は、内面が使用者の骨盤と腰を囲むように両端に長さが延長されるベルト本体、前記ベルト本体の内面上に配置されて流体によって体積が変化するエアチューブ、及び、前記ベルト本体の下側に延長される分散部材を含み、前記分散部材は、使用者の腰の下側に牽引されるように形成されることができる。
【0009】
また、前記分散部材は、上端が前記ベルト本体に固定され下端に行くほど狭くなる形状からなり、前記ベルト本体の長さ方向に互いに離隔された一対の縁部が形成され、一対の前記縁部は互いに異なる長さで形成されることができる。
【0010】
また、一対の前記縁部は、1つの縁部と、他の1つの縁部との長さの比が3:7~5:5の間であり得る。
【0011】
また、前記分散部材は、一対からなって第1分散部材及び第2分散部材を含み、前記第1分散部材及び第2分散部材が前記ベルト本体の長さ方向に互いに離隔されることができる。
【0012】
また、第1分散部材及び第2分散部材各々は、前記ベルト本体の端部と隣接した縁部の長さが、相対的に離隔された縁部の長さより長く形成されることができる。
【0013】
さらに前記のような目的を達成するための本発明による電動式インバージョンテーブルは、上述の骨盤腰保護帯、回転力を加える第1アクチュエータ、前記骨盤腰保護帯と結合され前記第1アクチュエータと連結されて回転する回転部、及び、床上に固定されて前記第1アクチュエータ及び回転部を支持する支持部を含み、前記骨盤腰保護帯は、前記分散部材の下端に配置される連結環をさらに含み、前記回転部は、前記連結環が締結される締結部材を含むことができる。
【0014】
また、前記回転部は、前記第1アクチュエータと連結されて動力の伝達を受ける回転本体、前記回転本体と離隔配置されて前記骨盤腰保護帯と結合される結合本体、及び前記回転本体と結合本体を連結する連結本体を含むことができる。
【0015】
また、前記結合本体は、一端が前記連結本体に連結される固定フレーム、前記固定フレームの他端上に配置されて固定フレームの両端方向に長さが変化する調節フレーム、及び前記調節フレーム上に配置される連結環を含むことができる。
【0016】
また、前記回転部は、前記回転本体と連結本体の間に配置されて使用者の脚が離脱することを防止する下体支持部をさらに含むことができる。
【0017】
また、本発明による電動式インバージョンテーブルは、前記支持部上に固定されて前記骨盤腰保護帯のエアチューブ内の流体の流量を調節する第2アクチュエータ、前記第1アクチュエータを制御する第1スイッチ、及び前記第2アクチュエータを制御する第2スイッチをさらに含み、前記第1スイッチ及び第2スイッチは、前記骨盤腰保護帯を基準として互いに相反する方向に配置されることができる。
【発明の効果】
【0018】
前記のような構成による本発明による骨盤腰保護帯及びこれを利用した電動式インバージョンテーブルは、骨盤を介して使用者の体重を支持することができることにより、腰の強化や姿勢矯正と痛みの緩和、及び腰の柔軟性の向上が可能な効果がある。これと共に、既存の脚に集中する体重によって現れる負傷あるいは苦痛を未然に防止することができ、骨盤腰保護帯が下体で牽引されて骨盤を介して支持されることができることにより、使用者がより楽さを感じられる長所がある。
【0019】
さらに本発明による骨盤腰保護帯及びこれを利用した電動式インバージョンテーブルは、姿勢によって使用者の腰回りが変化しても、エアチューブを用いて密着することができることにより、腰痛が緩和される効果がある。そして第2スイッチを用いて、姿勢が変化した状態でも使用者が流圧を変更できる長所がある。
【0020】
さらに本発明による骨盤腰保護帯及びこれを利用した電動式インバージョンテーブルは、互いに異なる長さで形成された縁部を含む分散部材を介して使用者の腰の後ろの部分に体重がかかるように形成されることにより、安全性がより向上する長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の従来技術によるインバージョンテーブルを示した図である。
【
図2】本発明による電動式インバージョンテーブルを示した正面図である。
【
図3】本発明による骨盤腰保護帯の正面斜視図である。
【
図4】本発明による骨盤腰保護帯の背面斜視図である。
【
図6】本発明による電動式インバージョンテーブルの側面図である。
【
図7】本発明による電動式インバージョンテーブルの作動例示図である。
【
図8】本発明による電動式インバージョンテーブルの作動例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、添付した図面を参照して本発明による骨盤腰保護帯及びこれを利用した電動式インバージョンテーブルを詳細に説明する。以下に紹介される図面は、当業者に本発明の思想が十分に伝えられるようにするために例として提供されるものである。したがって本発明は、以下に提示される図面に限定されず、他の形態で具体化されることもできる。また明細書全般にわたって同一の参照番号は同一の構成要素を示す。
【0023】
ここで使用される技術用語及び科学用語において、他の定義がなければ、この発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が通常的に理解している意味を有し、下記の説明及び添付図面で、本発明の要旨を不要に不明瞭にし得る公知機能及び構成についての説明は省略する。
【0024】
図2は本発明による骨盤腰保護帯及びこれを利用した電動式インバージョンテーブルに関するもので、
図2は骨盤腰保護帯が装着された電動式インバージョンテーブルを示した正面図を示す。
【0025】
図2を参照すると、本発明による電動式インバージョンテーブル10は、骨盤腰保護帯100、回転部200、及び支持部300を含んで構成されることができる。このとき前記骨盤腰保護帯100は、使用者の骨盤と腰を囲む構成で前記回転部200上に結合されることができ、前記回転部200は、前記支持部300に固定された第1アクチュエータ410から加えられる回転力によって回転することができる。以下、より明確な説明のために図面を貫通する方向は前後方向、図面を基準として上下及び左右方向と定義して説明する。このとき前記回転部200は、回転軸を基準として回転することにより姿勢が変化し得るため、
図2で示された姿勢を基準として説明する。
【0026】
前記回転部200は、回転本体210、結合本体220、下体支持部230 及び連結本体240を含むことができる。このとき前記回転本体210は、前記第1アクチュエータ410と連結されることができ、モータ等で形成された前記第1アクチュエータ410から動力が伝達されると、左右方向に延長された回転軸を中心として回転することができる。そして前記回転本体210は、使用者の上体位置と対向する上部フレーム211と、前記上部フレーム211上に設置され使用者の体重の一部の伝達を受けることができるように支え板212を含むこともできる。ここで前記第1アクチュエータ410は、前記上部フレーム211に回転力を加えることができる。
【0027】
前記結合本体220は、前記骨盤腰保護帯100が結合されることができ、前記回転本体210と前後方向に離隔されて配置されることができる。そして前記連結本体240は、前記回転本体210と結合本体220を連結することができ、前記下体支持部230は、前記回転本体210と連結本体240の間に配置されることができる。一例として、前方側に前記回転本体210及び下体支持部230が配置され、前記回転本体210と下体支持部230が互いに上下方向で連結されることができる。また、前記下体支持部230の下端と前記結合本体220の下端は前記連結本体240を介して連結されることができ、使用者は前記連結本体240の上に足を置いて使用することができることにより、足場の用途としても活用されることができる。このとき前記結合本体220は、後方側に配置されることができる。
【0028】
前記下体支持部230は、上下方向に延長されて上端が前記回転本体210の上部フレーム211と結合され下端が前記連結本体240と結合される支持棒231と、前記支持棒231上に固定される1つ以上の離脱防止部材を含むことができる。一例として、前記下体支持部230は、前方に配置される第1離脱防止部材232と後方に配置される第2離脱防止部材233を含むことができる。これで前記第1離脱防止部材232及び第2離脱防止部材233は、使用者の脚が前方及び後方に離脱することを防止できる。
【0029】
前記結合本体220は、固定フレーム221、調節フレーム222、及び締結部材223を含むことができる。前記固定フレーム221は、下端が前記連結部材240と結合され上側に延長された形状であり得、前記固定フレーム221が左右方向に一対または複数が備えられることができる。ここで、図示されたように一対の固定フレーム221で形成されるものを例に挙げて説明する。一対の前記固定フレーム221のうち1つの固定フレーム221は、前記連結部材240の左側端部に結合されることができ、他の1つの固定フレーム221は、前記連結部材240の右側端部に結合されることができる。そして一対の前記固定フレーム221は、上側に延長されることができる。前記調節フレーム222もまた一対からなって一対の前記固定フレーム221の上部に連結されることができる。このとき前記調節フレーム222は、前記固定フレーム221上で上下方向に長さが調節されることができることにより長さが変化することができる。そして前記調節フレーム222の上端には締結部材223が配置されることができ、前記締結部材223には前記骨盤腰保護帯100が結合されることができる。これにより使用者の身体に応じて前記調節フレーム222の長さが変化し、前記骨盤腰保護帯100が使用者の骨盤と腰付近に装着されることができるように提供されることができる。さらに前記締結部材223は、上端が使用者の脚側に傾斜した形態で構成されることができ、一対の締結部材223が左右方向に離隔された場合には、上端が互いに対向する側に曲げられた形態でもあり得る。
【0030】
前記支持部300は床上に置かれて位置が固定されることができ、床部材310、支持フレーム320、及び高さ調節部材330を含むことができる。前記支持フレーム320は、上下方向に延長された構造体であり得、前記床部材310は、前記支持フレーム310の下端に配置されて床に固定されるか密着することができる。そして前記高さ調節部材330は、前記支持フレーム320上に配置されて上下方向での高さが変化することができる。ここで本発明による電動式インバージョンテーブル10は、前記支持部300の上部に置かれる第1アクチュエータ410、第2アクチュエータ420、第1スイッチ510、第2スイッチ520を含むことができる。
【0031】
前記第1アクチュエータ410は、上述したように、モータ等の電動機で形成されて回転部200が回転できる動力を発生させることができる。そして前記第2アクチュエータ420は、前記骨盤腰保護帯100に流体を注入するか流体を排出できるように空圧機等で形成されることができる。さらに前記第1スイッチ510及び第2スイッチ520は、各々前記第1アクチュエータ410及び第2アクチュエータ420を制御することができ、外部に露出して使用者が操作するように配置されることができる。ここで本発明による電動式インバージョンテーブル10は、一対の支持部300が左右方向に離隔配置されて、その間に前記骨盤腰保護帯100と回転部200が配置されることができる。そして1つの支持部300の上部には第1アクチュエータ410と第1スイッチ510が配置され、他の1つの支持部300の上部には第2アクチュエータ420と第2スイッチ520が配置され、使用者が両手によって各々制御することもできる。
【0032】
本発明による電動式インバージョンテーブル10は、前記第2アクチュエータ420と前記骨盤腰保護帯100を連結する連結ホース600と、前記連結ホース600が前記骨盤腰保護帯100または第2アクチュエータ420上で脱着されるようにする脱着部材610をさらに含むことができる。これで使用者は、前記骨盤腰保護帯100を着用した状態で前記連結ホース600を結合して前記第2アクチュエータ420から流体を注入し、運動時には前記連結ホース600が分離されるように使用することもできる。さらに本発明による電動式インバージョンテーブル10は、PSI測定部700をさらに含むこともできる。このとき前記PSI測定部700は、前記第2スイッチ520付近に配置されて、前記第2アクチュエータ420から注入された流体の圧力を測定して使用者にディスプレイすることもできる。
【0033】
図3~
図5は本発明による骨盤腰保護帯及びこれを利用した電動式インバージョンテーブルに関するもので、
図3は骨盤腰保護帯の正面側斜視図、
図4は骨盤腰保護帯の後面側斜視図、
図5は骨盤腰保護帯の内面が示された展開図を各々示す。
【0034】
図3及び
図4を参照すると、本発明による骨盤腰保護帯100は、ベルト本体110、エアチューブ120、及び分散部材130を含んで構成されることができる。このとき前記ベルト本体110は、使用者の骨盤と腰を囲むように配置される構造体で、前記エアチューブ120が内面上に配置されることができる。このとき内面は、前記ベルト本体110の両面のうち使用者の骨盤と腰に隣接した面を意味し、外面はこれに反対となる面であり得る。ここで前記エアチューブ120は、上述したように、流体が注入または排出されることにより圧力と体積が変化することができ、使用者が骨盤と腰付近に装置が密着するように提供されることができる。これで使用者が頭部が地面に向くように回転したときに、前記エアチューブ120が密着した領域に使用者の体重がかかることができる。そして前記分散部材130は、前記ベルト本体110の下部側に結合されることができ、下側に延長された形態であり得る。このとき下側または下部は、使用者の下体方向であり得る。ここで前記ベルト本体110の外面には、前記エアチューブ120と連通する流体注入口121が形成され、前記エアチューブ120に流体を注入するか、前記エアチューブ120内の流体を排出するように構成されることができる。
【0035】
前記分散部材130は、大腿筋、腸骨筋、骨盤等、腰の下側部分の身体に配置されて体重が骨盤と腰に分散されることができるように配置されることができる。このとき前記分散部材130は、一対または複数からなることもでき、より明確な説明のために第1分散部材131及び第2分散部材132を含む一対の分散部材130を例に挙げて説明する。前記ベルト本体110は、使用者の腰回りに沿って長さが形成されることができ、前記第1分散部材131は、ベルト本体110の長さ方向の一端に配置され、前記第2分散部材132は、ベルト本体110の長さ方向の他端に配置されることができる。そして前記分散部材130は、上部から下部に行くほど狭くなる形状で構成されることができ、このとき狭くなる形状は、前記ベルト本体110の長さ方向と対応する幅が狭くなる形状であり得る。これにより前記分散部材130は、三角形または台形等の形状で構成されることもできる。ここで本発明による骨盤腰保護帯100は、前記分散部材130の下端に結合されて、上述したように、インバージョンテーブル10の締結部材223上に結合される連結環140をさらに含むことができる。このとき前記連結環140は、第1分散部材131及び第2分散部材132に各々配置される第1連結環141及び第2連結環142を含むこともできる。このとき前記連結環140は、使用者の身体に下端が曲がるように配置されることもできる。
【0036】
本発明による骨盤腰保護帯100は、前記ベルト本体110及びエアチューブ120が使用者の骨盤と腰上で固定されることができるようにする手段をさらに含むこともできる。より具体的には、本発明による骨盤腰保護帯100は、前記ベルト本体110の一端側に配置される第1接合部材151と、前記ベルト本体110の他端側に配置される第2接合部材152を含むことができ、前記第1接合部材151が内面に、前記第2接合部材152が外面に配置されることにより、互いに結合されることができる。一例として、前記第1接合部材151及び第2接合部材152は、面ファスナの形態で結合されることもできる。このとき本発明による骨盤腰保護帯100は、前記ベルト本体110の一端または他端に延長される延長部150をさらに含むことができ、前記第1接合部材151または前記第2接合部材152が前記延長部150に配置されることもできる。
【0037】
本発明による骨盤腰保護帯100は、前記ベルト本体110上に一端が固定された固定環161及び帯紐162等をさらに含むこともできる。そして本発明による骨盤腰保護帯100は、前記固定環161の貫通ホールに前記帯紐162が貫通した後に、前記帯紐162が固定されることができるように補助締結部をさらに含むこともできる。このとき前記補助締結部は、前記帯紐162の他端内面に配置された第1補助締結部162aと、前記ベルト本体110の外面または前記帯紐162の一端外面に配置された第2補助締結部163をさらに含むこともできる。さらに前記ベルト本体110の外面には固定接着部164が配置されることができ、前記固定接着部164は、上述したインバージョンテーブル10の回転部200上に脱付着可能に形成されて運動時に使用者の身体を固定できるように構成されることができる。より好ましくは、前記固定接着部164は、前記回転部200の回転本体210上に固定接着されることができる。
【0038】
図5を参照すると、前記分散部材130は、上下方向を基準として前記ベルト本体110の長さ方向に傾いた一対の縁部を含むことができる。このとき一対の縁部のうち、1つの縁部は前記本体110の一端で所定角度回転した形状で傾くことができ、他の1つの縁部は前記本体110の他端で所定角度回転した形状で傾くことができる。より明確な説明のために、第1分散部材131及び第2分散部材132を例に挙げて説明する。
【0039】
前記ベルト本体110の一端側に配置された前記第1分散部材131は、第1-1縁部131aと第1-2縁部131bを含むことができる。このとき前記第1-1縁部131aが、前記第1-2縁部131bより前記ベルト本体110の一端部に隣接するよう配置されることができる。ここで前記第1-1縁部131aは、第1内角θ1と第1長さL1を有し、前記第1-2縁部131bは、第2内角θ2と第2長さL2を有することができる。このとき前記第1長さL1と前記第2長さL2は、互いに異なる長さで形成されることができ、一例として前記第1長さL1と前記第2長さL2の比が3:7~5:5の間で形成されることもできる。これにより前記第1内角θ1と第2内角θ2もまた互いに異なる角度で形成されることができる。より好ましくは、前記第1長さL1と前記第2長さL2の比が4:6~4.5:5.5の間で形成されることもできる。
【0040】
前記ベルト本体110の他端側に配置された前記第2分散部材132は、第2-1縁部132aと第2-2縁部132bを含むことができる。このとき前記第2-1縁部132aが、前記第2-2縁部132bより前記ベルト本体110の他端部に隣接するよう配置されることができる。ここで前記第2-1縁部132aは、第3内角θ3と第3長さL3を有し、前記第2-2縁部132bは、第4内角θ4と第4長さL4を有することができる。このとき前記第3長さL3と前記第4長さL4は、互いに異なる長さで形成されることができ、一例として前記第3長さL3と前記第4長さL4の比が3:7~5:5の間で形成されることもできる。これにより前記第3内角θ3と第4内角θ4もまた互いに異なる角度で形成されることができる。またより好ましくは、前記第3長さL3と前記第4長さL4の比が4:6~4.5:5.5の間で形成されることもできる。このように前記ベルト本体110は、前記分散部材130を介して牽引されて使用者の骨盤と腰に体重を加えることができ、互いに異なる長さで形成された前記第1-1縁部131a及び第1-2縁部131bに互いに異なる力F1、F2が加えられて使用者の身体に均一に分散することができる。さらに前記第2-1縁部132a及び第2-2縁部132bもまた互いに異なる力F3、F4が使用者の身体に加えられるように構成されることができる。
【0041】
図6~
図8は本発明による骨盤腰保護帯及びこれを利用した電動式インバージョンテーブルに関するもので、
図6は電動式インバージョンテーブルの側面図を、
図7及び
図8は電動式インバージョンテーブルの作動例示図を各々示す。
【0042】
図6を参照すると、使用者が前記骨盤腰保護帯100を着用した状態で連結本体240が上側に向く場合に、使用者の体重が前記骨盤腰保護帯100のベルト本体110、分散部材130、連結環140を経て骨盤と腰を介して支持されることができるように構成されることができる。これと共に分散部130が使用者の腰の下側に配置されて下体で牽引されることにより体重が一部分散することができる。そして使用者は、前記下体支持部230の第1離脱防止部材232及び第2離脱防止部材233に脚を固定し足の甲を介して体重の一部が分散することもできる。
【0043】
前記回転本体210と下体支持部230が前記連結本体240となす角度と、前記結合本体220が前記連結本体240となす角度が同一であるか、前記結合本体220が鈍角を形成して使用者の上体に向かうほど前記回転本体210と結合本体220間の間隔、または前記下体支持部230と結合本体220間の間隔が広くなるように構成されることもできる。このとき、鈍角である場合には肥満の使用者もまたより便利に使用できる長所につながることができる。
【0044】
図7及び
図8を参照すると、使用者は、上述したように、第1スイッチ510を操作して前記第1アクチュエータ410を介して角度を調節できるように制御することができる。すなわち、前記第1アクチュエータ410が動力を加えると前記回転本体210が回転し、前記回転本体210と連結された結合本体220、下体支持部230、及び連結本体240もまた共に回転することができる。
【0045】
以上のとおり、本発明では具体的な構成要素等のような特定事項と限定された実施例の図面によって説明されたが、これは本発明のより全般的な理解を助けるために提供されたものであるだけで、本発明は前記の一実施例に限定されるものではなく、本発明が属する分野で通常の知識を有する者であれば、このような記載から多様な修正及び変形が可能である。
【0046】
したがって、本発明の思想は、説明された実施例に局限して定められてはならず、後述の特許請求の範囲だけでなく、この特許請求の範囲と均等か等価的変形がある全てのものは、本発明の思想の範疇に属するといえるものである。
【符号の説明】
【0047】
10:電動式インバージョンテーブル
100:骨盤腰保護帯
110:ベルト本体
120:エアチューブ
121:エア注入口
130:分散部材
131:第1分散部材
131a:第1-1縁部
131b:第1-2縁部
132:第2分散部材
132a:第2-1縁部
132b:第2-2縁部
140:連結環
141:第1連結環
142:第2連結環
150:延長部
151:第1接合部材
152:第2接合部材
161:固定環
162:帯紐
162a:第1補助締結部
163:第2補助締結部
164:固定接着部
200:回転部
210:回転本体
211:上部フレーム
212:支え板
220:結合本体
221:固定フレーム
222:調節フレーム
223:締結部材
230:下体支持部
231:支持棒
232:第1離脱防止部材
233:第2離脱防止部材
240:連結本体
300:支持部
310:床部材
320:支持フレーム
330:高さ調節部材
410:第1アクチュエータ
420:第2アクチュエータ
510:第1スイッチ
520:第2スイッチ
600:連結ホース
610:脱着部材
700:PSI測定部
【国際調査報告】