(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-27
(54)【発明の名称】無線装置測定ギャップの事前構成、アクティブ化、及び同時実行の改良
(51)【国際特許分類】
H04W 24/10 20090101AFI20240319BHJP
H04W 72/23 20230101ALI20240319BHJP
H04W 56/00 20090101ALN20240319BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W72/23
H04W56/00 130
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023557716
(86)(22)【出願日】2022-03-31
(85)【翻訳文提出日】2023-09-20
(86)【国際出願番号】 US2022022963
(87)【国際公開番号】W WO2022212795
(87)【国際公開日】2022-10-06
(32)【優先日】2021-04-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-04-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-04-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-04-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】593096712
【氏名又は名称】インテル コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ホァン,ルォイ
(72)【発明者】
【氏名】チェルヴャコフ,アンドレイ
(72)【発明者】
【氏名】リ,ホァ
(72)【発明者】
【氏名】イウ,キャンディー
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,モン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA03
5K067AA14
5K067DD25
5K067HH22
5K067LL11
(57)【要約】
本開示は、測定ギャップに関連するシステム、方法及び装置について説明する。ユーザ装置(UE)デバイスは、アクティブな帯域幅部分(BWP)から切り換える前に5Gネットワークデバイスから受信した、事前に構成された測定ギャップについての構成メッセージを識別し、前記測定ギャップの間に、前記UEデバイスがギャップレス及びギャップベースの両方の周波数測定を実行し、前記構成メッセージは、前記事前に構成された測定ギャップがアクティブ化を必要とすることを示し、前記事前に構成された測定ギャップのアクティブ化を識別し、前記事前に構成された測定ギャップの間に参照信号を測定することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定ギャップを使用するためのユーザ装置(UE)デバイスの機器であって、前記機器はストレージに結合された処理回路を含み、前記処理回路は、
アクティブな帯域幅部分(BWP)から切り換える前に5Gネットワークデバイスから受信した、事前に構成された測定ギャップについての構成メッセージを識別し、前記測定ギャップの間に、前記UEデバイスがギャップレス及びギャップベースの両方の周波数測定を実行し、前記構成メッセージは、前記事前に構成された測定ギャップがアクティブ化を必要とすることを示し、
前記事前に構成された測定ギャップのアクティブ化を識別し、
前記事前に構成された測定ギャップの間に参照信号を測定する、
よう構成される、機器。
【請求項2】
前記構成メッセージは、前記参照信号に関連する周波数に関連付けられる、請求項1に記載の機器。
【請求項3】
前記構成メッセージは、関連するUE BWPに関連付けられる、請求項1に記載の機器。
【請求項4】
前記参照信号は、前記UEデバイスが前記アクティブなBWPから1つ以上の他の候補BWPに切り換えた後に、前記事前に構成された測定ギャップに基づいて測定される、請求項1に記載の機器。
【請求項5】
前記構成メッセージは、PreConfigMGフラグを含む、請求項1~4のいずれかに記載の機器。
【請求項6】
前記構成メッセージは、ビットマップを含む、請求項1~4のいずれかに記載の機器。
【請求項7】
前記構成メッセージは、測定長及び測定周期を含む、請求項1に記載の機器。
【請求項8】
命令を含むコンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令は、ユーザ装置(UE)デバイスの処理回路により実行されると、前記処理回路に、
5Gネットワークデバイスから受信した、第1測定ギャップについての第1構成メッセージを識別させ、前記第1測定ギャップの間に、前記UEデバイスが第1ギャップベース周波数測定を実行し、
前記5Gネットワークデバイスから受信した、追加の測定ギャップについての追加の構成メッセージを識別させ、前記追加の測定ギャップの間に、前記UEデバイスが追加のギャップベース周波数測定を実行し、前記第1測定ギャップと前記追加の測定ギャップが同じ時間期間の間に有効であり、
前記第1測定ギャップの間に第1参照信号を測定させ、
前記追加の測定ギャップの間に第2参照信号を測定させる、
コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項9】
前記第1測定ギャップ及び前記追加の測定ギャップの測定周期に基づいて、同じ時間期間が設定される、請求項8に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項10】
前記第1構成メッセージは、前記第1参照信号に関連する第1周波数に関連付けられ、前記追加の構成メッセージは、参照信号に関連する別の周波数に関連付けられる、請求項8に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項11】
アクティブ化されるべき事前構成は、UEのアクティブな帯域幅部分(BWP)及び参照信号に関連付けられる、請求項8に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項12】
前記UEデバイスは、アクティブなBWPを別のBWPに切り換えるように構成される、請求項8に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項13】
前記命令の実行は、前記処理回路に、さらに、前記第1測定ギャップのアクティブ化を識別させ、
前記アクティブ化は、PreConfigMGフラグ又はビットマップのうちの少なくとも1つを含む、請求項8~12のいずれかに記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項14】
前記命令の実行は、さらに、前記処理回路に、
前記第1測定ギャップの第1アクティブ化を識別させ、
前記追加の測定ギャップの第2アクティブ化を識別させる、
請求項8~12のいずれかに記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項15】
前記第1構成メッセージ及び前記追加の構成メッセージは、測定長及び測定周期を含む、請求項8に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項16】
前記第1測定ギャップ及び前記追加の測定ギャップは、互いに独立している、請求項8に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項17】
測定ギャップを構成する方法であって、前記方法は、
ユーザ装置(UE)デバイスの処理回路により、5Gネットワークデバイスから受信した、第1測定ギャップについての第1構成メッセージを識別するステップであって、前記第1測定ギャップの間に、前記UEデバイスが第1周波数内測定を実行する、ステップと、
前記処理回路により、前記5Gネットワークデバイスから受信した、追加の測定ギャップについての追加の構成メッセージを識別するステップであって、前記追加の測定ギャップの間に、前記UEデバイスが追加の周波数内測定を実行し、前記第1測定ギャップと前記追加の測定ギャップが互いに独立している、ステップと、
前記処理回路により、前記第1測定ギャップの間に第1参照信号を測定するステップと、
前記処理回路により、前記追加の測定ギャップの間に第2参照信号を測定するステップと、
を含む方法。
【請求項18】
前記第1構成メッセージは、前記第1参照信号に関連する第1周波数に関連付けられ、前記追加の構成メッセージは、前記第2参照信号に関連する追加の周波数に関連付けられる、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第1測定ギャップ及び前記追加の測定ギャップは、同じ時間期間の間にある、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記同じ時間期間は、前記第1測定ギャップに関連する周期に基づく、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記第1測定ギャップの第1時間オフセットは、前記追加の測定ギャップのうちの1つの第2時間オフセットとは異なる、請求項17に記載の方法。
【請求項22】
前記UEデバイスは、前記追加の参照信号の測定と独立して、前記第1参照信号を測定するように構成される、請求項17に記載の方法。
【請求項23】
前記第1測定ギャップの第1アクティブ化を識別するステップと、
前記追加の測定ギャップの追加のアクティブ化を識別するステップと、
を更に含み、
前記第1アクティブ化及び前記追加のアクティブ化は、PreConfigMGフラグ又はビットマップのうちの少なくとも1つを含む、請求項17~22のいずれかに記載の方法。
【請求項24】
請求項17~23のいずれかに記載の方法を実行するための命令を含むコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項25】
請求項17~23のいずれかに記載の方法を実行するように構成された機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連特許出願]
本出願は、2021年4月1日に出願された米国仮出願第63/169,706号、2021年4月1日に出願された米国仮出願第63/169,749号、2021年4月1日に出願された米国仮出願第63/169,780号及び2021年4月9日に出願された米国仮出願第63/173,277号の利益を主張するものであり、これらの出願の開示は、参照により完全に記載されたとおり組み込まれている。
【0002】
[技術分野]
本開示は、一般に、無線通信のためのシステム及び方法、特に、第5世代(5G)通信のための無線デバイス測定ギャップの事前構成、アクティブ化、及び同時実行に関するものである。
【背景技術】
【0003】
無線デバイスは広く普及し、無線チャネルの使用が益々増加している。第3世代パートナーシッププログラム(3GPP(登録商標))は、無線通信のための1つ以上の標準を開発している。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【
図1】本開示の幾つかの例示的な実施形態による、複数の同時測定ギャップを使用するための例示的な処理を示すネットワーク図である。
【
図2】本開示の幾つかの例示的な実施形態による、事前構成された測定ギャップを使用するための例示的な処理を示すネットワーク図である。
【
図3】本開示の1つ以上の例示的な実施形態による、事前構成された測定ギャップのアクティブ化指示を使用するための説明のための処理のフロー図である。
【
図4A】本開示の1つ以上の例示的な実施形態による、事前構成された測定ギャップを使用するための説明のための処理のフロー図である。
【
図4B】本開示の1つ以上の例示的な実施形態による、複数の同時測定ギャップを使用するための説明のための処理のフロー図である。
【
図4C】本開示の1つ以上の例示的な実施形態による、複数の独立した測定ギャップを使用するための説明のための処理のフロー図である。
【
図5】本開示の1つ以上の例示的な実施形態による、ネットワークを示す。
【
図6】本開示の1つ以上の例示的な実施形態による、無線ネットワークを概略的に示す。
【
図7】本開示の1つ以上の例示的な実施形態による、構成要素を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0005】
以下の説明及び図面は、特定の実施形態を、当業者がそれらを実施できるように十分に説明する。他の実施形態は、構造的、論理的、電気的な処理、アルゴリズム、及び他の変更を組み込んでよい。幾つかの実施形態の部分及び特徴は、他の実施形態の部分及び特徴に含まれ又はそれを置き換えてよい。請求の範囲に記載された実施形態は、それらの請求の範囲の全部の利用可能な均等物を包含する。
【0006】
無線装置は、技術規格で定義された測定を行うことができる。セルラ通信については、第3世代パートナーシッププログラム(3GPP(登録商標))が、周波数間測定、周波数内測定、無線アクセス技術(RAT)間測定などの装置測定を含む通信技術を定義している。
【0007】
特に、3GPP(登録商標)標準は、ユーザ装置(user equipment (UE))デバイスが、サービングセルでの送受信中にターゲットキャリア周波数を測定できない場合に、測定を実行できる測定ギャップの概念を定義している。測定ギャップは、周期的であってもよい(例えば、周期的に繰り返される)。LTEの周波数内測定とは異なり、周波数内測定に測定ギャップが必要な場合がある(例えば、測定がアクティブ帯域幅部分の外部で実行される場合)。
【0008】
3GPP(登録商標)標準のリリース17では、複数の同時測定ギャップの概念が提供されており、ある時間期間中にUEに対して複数の測定ギャップが発生することが許容される。以前は、時間期間中にUEごとに1つの測定ギャップのみが許可されていた。
【0009】
さらに、5Gネットワークは以前、測定ギャップ中にデータ送信をスケジューリングすることを回避するために測定ギャップを事前に構成していたが、新しいリリースでは、測定ギャップの時間期間中にUEと通信するようにネットワークをトリガすることができる(例えば、UEのアクティブ化を要求する)。これが発生するように測定ギャップを事前に構成し、事前に構成された測定ギャップをアクティブ化し、測定ギャップのアクティブ化の指示を提供する必要がある。
【0010】
1つ以上の実施形態において、本開示は、DL-TDOA、UL-TDOA、及びMulti-RTT位置決め方法の精度に対するTX/RXタイミング誤差の影響を考慮する。本開示は、UE TX/RX及びgNB TX/RXタイミング誤差の推定及び補償のための方法、及び拡張された位置決め技術で使用するためのそのような測定の報告をサポートする情報要素(Information Element (IE))フォーマットを提供する。ここでの拡張は、TDOA及びRTT技術に適用される。
【0011】
1つ以上の実施形態では、5Gネットワークは、時間期間中にUEのための複数の同時測定ギャップを構成することができる。複数の同時ギャップは、限定された特定の時間期間のためであってもよく、時間期間は、最大ですべての測定ギャップ周期(例えば、UEのためにネットワークによって構成され得る)であってもよい。ネットワークは、複数の同時測定ギャップを互いに独立して構成することができる。測定ギャップパターンは、リリース16の測定ギャップパターン(例えば、0~25)から選択することができる。測定ギャップが互いに独立していることに関して、測定ギャップ長(measurement gap length (MGL))、測定ギャップ反復期間(measurement gap repetition period (MGRP))、及び/又は時間オフセットの構成の少なくとも1つが異なる場合、ギャップは独立しているとみなされることがある。測定ギャップは、他のギャップの測定性能要件に影響を与えることなく同時に動作できる場合、独立しているとみなされることがある。
【0012】
1つ以上の実施形態において、同時測定ギャップが構成され得る時間期間は、共通期間と呼ばれ得る。一般に、複数の同時測定ギャップは、サービングgNBが特定の時間期間内に複数のギャップを構成することを可能にし得るが、これは、すべてのUEが構成したギャップの最大MGRPに依存し得る。同様に、共通期間は、同時測定ギャップの寿命であり得る。したがって、共通期間は、同時測定ギャップに含まれる個々のギャップよりも短くてはならない。1つのオプションでは、共通期間はMGRPiの最大値であってもよく、これは、i番目の個々の測定ギャップが同時測定ギャップ内に構成された場合の測定周期を表してもよい。リリース17で定義されているように、最大MGRPは160msであってもよい。別のオプションでは、同時ギャップは、個々のギャップインスタンスで構成されてもよく、これらは、異なる測定対象又は層(例えば、「複数同時ギャップ」機能がサポートされている場合、UEは複数の測定ギャップで構成されることがある)に使用することを目的としているため、MGRP又はMGLが異なるかどうかにかかわらず、互いに独立していてもよい。
【0013】
1つ以上の実施形態では、ネットワークは、事前に設定された測定ギャップ(例えば、固定ギャップ)を構成してもよい。事前に構成された測定ギャップは、UEがそのアクティブ化された帯域幅部分(bandwidth part (BWP))を切り換える前に構成されてもよく、UEのBWP切り換えの前後に有効であり、周波数層によって定義されてもよい特定の測定対象に関連付けるように構成されてもよい。事前に構成された測定ギャップは、UEごと及び周波数範囲(frequency range (FR))ごとに構成してもよく、BWPに関連付けるように、又はすべてのBWPがアクティブ化されるように構成されてもよい。
【0014】
1つ以上の実施形態において、ネットワークが測定ギャップを構成する場合、ネットワークは、幾つかの状況において、測定ギャップ中に、UEと通信してもよい。例えば、測定ギャップは、DCI又はタイマベースのBWPスイッチ(例えば、BWP測定ギャップ構成ごと)に従いアクティブ化又は非アクティブ化されてもよい。ネットワークは、事前構成された測定ギャップを構成し、(例えば、BWPスイッチングのとき)事前構成れた測定ギャップをアクティブ化し、事前構成された測定ギャップを非アクティブ化してもよい。事前構成された測定ギャップの目的は、BWPスイッチングによる周波数内測定の動的状況に基づく測定ギャップ構成に対応することである。従来の測定ギャップとは対照的に、事前構成された測定ギャップは、BWPスイッチングのときにさらにアクティブ化する必要があってよい。事前構成された測定ギャップの構成手順は、MO自体に関連する測定ギャップを定義するリリース16の「MeasGapConfig」のメカニズムに従ってよい。「PreConfigMG」メカニズム(例えば、PreConfigMG=true)は、事前に構成された測定ギャップを、MeasGapConfigを使用する従来の測定ギャップから区別することができる。
【0015】
1つ以上の実施形態において、測定ギャップは、BWP(例えば、特定のBWPのオン又はオフ)ごとであってもよい。例えば、MeasGapConfigの場合、測定ギャップは、各BWPのMeasGapConfigにおけるシグナリングに基づいて、BWPごとのUEに対してアクティブ化されてもよいし、されなくてもよい。
【0016】
1つ以上の実施形態において、5Gネットワークは、gNB及びUEによって自律的に、事前に構成された測定ギャップをアクティブ化してもよい。gNBは、BWPスイッチング後に、事前に構成された測定ギャップ内でスケジューリングしなくてもよい。UEは、BWPスイッチング後に、事前に構成された測定ギャップによりターゲットMOに対する測定を自律的に実行してもよい。ビットは、事前に構成された測定ギャップのアクティブ化を示すため又は登録するために使用でき、(例えば、UEの要求に基づいて、又はそのような要求なしに)gNBによってUEに提供されてもよい。
【0017】
1つ以上の実施形態では、gNBは、UEのアクティブなBWPスイッチングがトリガされる前に、事前に構成された測定ギャップを設定してもよい。gNBは、BWPスイッチング後に、事前に構成された測定ギャップ内でデータをスケジューリングしなくてもよい。事前に構成された測定ギャップ構成は、周波数キャリアなどの測定対象に関連付けられていてもよい。事前に構成された測定ギャップ構成は、測定長や測定周期などの基本的なギャップパターン情報と、可能なUE BWPのアクティブ化指示を含んでもよい。アクティブ化指示は、従来の測定ギャップ構成と区別するためのフラグであってもよいし(例えば、PreConfigMGフラグであってもよい)、可能なすべてのBWPのビットマップ(例えば、N個の候補BWPのためにN個のビット)であってもよい。UEは、BWPスイッチングのアクティブ化指示が真(true)の場合、事前に構成された測定ギャップによりターゲットMOに対して測定を実行することができる。UEの候補BWPは、RRC(例えば、DowlinkConfigCommon)によって再構成されてよく、RRCによって指示ビットが更新されることがある。UEのMOが再構成されると、同じRRCによって指示ビットが更新されることがある。
【0018】
上記の説明は説明のためのものであり、限定を意味しない。他にも多数の例、構成、処理、アルゴリズムなどが存在する可能性があり、その一部を以下でより詳細に説明する。例示的な実施形態は、添付の図面を参照して以下に記載される。
【0019】
図1は、本開示の幾つかの例示的な実施形態による、複数の同時測定ギャップを使用するための例示的な処理100を示すネットワーク図である。
【0020】
図1を参照すると、処理100は、UEデバイス102及び5Gネットワークデバイス(例えば、gNB104)を含むことができる。共通時間期間106の間に、UEデバイス102は、周波数測定を実行すべき複数の同時測定ギャップ(例えば、サービングセルにおいて周波数107~周波数f0)を使用するようにgNB104によって構成され得る。例えば、第1測定ギャップ110及び第2測定ギャップ108は、MGRP112の周期を有することができ、さらに後述するように、参照信号を測定するために使用され得る。第3測定ギャップ114は、後述するように参照信号を測定するために使用することができる。共通時間期間106の後、UEデバイス102は、測定ギャップ116を使用して参照信号を測定することができ、後述するように測定ギャップ118を使用して参照信号を測定することができる。一例として、測定ギャップ116と測定ギャップ118は、時間的に重複して示される。参照信号は、gNB104によって送信されてもよい。
【0021】
なお、
図1を参照すると、隣接セル周波数121(例えば、周波数f2)において、MGRP122は、CSI送信(例えば、CSI124及びCSI128)の周期を定義してもよい。測定ギャップ108の間、UEデバイス102は、隣接セル周波数129(例えば、周波数f1)において、SSB130を測定してもよい(及び対応するチャネル状態情報(channel state information (CSI))132を参照信号として測定してもよく、SSB130とCSI132は同じ周波数f1内にあるが、異なるBWPである)。UEデバイス102は、測定ギャップ110の間、隣接セル周波数129において、SSB134を測定してもよい。SSB136及びCSI138は、共通時間期間106の間、隣接セル周波数129を使用して送信されてもよい。UEデバイス102は、測定ギャップ118の間、隣接セル周波数129を使用してSSB140を測定してもよい。隣接セル周波数141を使用して、UEデバイス102は、MGRP148の周期によって定義される、位置決め参照信号(positioning reference signal (PRS))144及びPRS146を受信してもよい。UEデバイス102は、測定ギャップ116の間、PRS146を測定してもよい。
【0022】
1つ以上の実施形態では、gNB104は、共通時間期間106の間に、UEデバイス102のための同時測定ギャップを構成することができる。共通時間期間106は、共通時間期間106の間のいかなる個々の測定ギャップよりも短くてはならない。共通時間期間106の期間は、max(MGRPi)の関数とすることができ、ここで、MGRPiは、共通時間期間106内のi番目の個々の測定ギャップの測定周期である。同時測定ギャップは、共通時間期間106中の同一のUEの測定に対して有効な複数の測定ギャップを表すことができる。同時測定ギャップは、異なる測定対象又は層の使用を対象としているため(例えば、「複数の同時ギャップ」の機能がUEデバイス102によってサポートされている場合、UEデバイス102は複数の測定ギャップを構成されてもよい)、MGRP又はMGLが異なるかどうかにかかわらず、互いに独立している個々のギャップインスタンスを含むことができる。
【0023】
UE102は、モバイルデバイス又は非モバイル、例えば固定デバイスを含むがこれらに限定されない任意の適切なプロセッサ駆動デバイスを含むことができる。例えば、UE102は、パーソナルコンピュータ(PC)、ウェアラブル無線デバイス(例えば、ブレスレット、時計、眼鏡、指輪など)、デスクトップコンピュータ、モバイルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ウルトラブック(商標)コンピュータ、ノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、サーバコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、ハンドヘルドデバイス、モノのインターネット(internet of things (IoT))デバイス、センサデバイス、PDAデバイス、ハンドヘルドPDAデバイス、オンボードデバイス、オフボードデバイス、ハイブリッドデバイス(例えば、携帯電話の機能とPDAデバイスの機能との組み合わせ)、消費者デバイス、車両デバイス、非車両デバイス、モバイル又はポータブルデバイス、非モバイル又は非ポータブルデバイス、携帯電話、セルラ電話、PCSデバイス、無線通信デバイスを組み込んだPDAデバイス、モバイル又はポータブルGPSデバイス、DVBデバイス、比較的小型のコンピューティングデバイス、非デスクトップコンピュータ、コンテキスト認識デバイス、ビデオデバイス、オーディオデバイス、A/Vデバイス、セットトップボックス(set-top-box (STB))、ブルーレイディスク(blu-ray disc (BD))プレイヤ、BDレコーダ、デジタルビデオディスク(digital video disc (DVD))プレイヤ、ハイビジョン(high definition (HD))DVDプレイヤ、DVDレコーダ、HD DVDレコーダ、パーソナルビデオレコーダ(personal video recorder (PVR)、放送HD受信機、ビデオソース、オーディオソース、ビデオシンク、オーディオシンク、ステレオチューナー、放送ラジオ受信機、フラットパネルディスプレイ、パーソナルメディアプレイヤ(personal media player (PMP))、デジタルビデオカメラ(digital video camera (DVC))、デジタルオーディオプレイヤ、スピーカ、オーディオ受信機、オーディオアンプ、ゲーム装置、データソース、データシンク、デジタルスチルカメラ(digital still camera (DSC))、メディアプレイヤ、スマートフォン、テレビ、音楽プレイヤなどを含み得る。ランプ、環境制御、自動車部品、家庭用部品、電化製品などのスマートデバイスを含むその他のデバイスも、このリストに含まれる場合がある。
【0024】
本明細書で使用される「モノのインターネット(Internet of Things (IoT))デバイス」という用語は、アドレス指定可能なインタフェース(例えば、インターネットプロトコル(IP)アドレス、Bluetooth識別子(ID)、近距離無線通信(NFC)IDなど)を有し、有線又は無線接続を介して1つ以上の他のデバイスに情報を送信できる任意のオブジェクト(例えば、電化製品、センサ等)を表すために使用される。IoTデバイスは、クイックレスポンス(quick response (QR))コード、無線周波数識別(radio-frequency identification (RFID))タグ、NFCタグなどの受動的な通信インタフェース、又はモデム、トランシーバ、送受信機などの能動的な通信インタフェースを有することができる。IoTデバイスは、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、ASICなどに組み込まれ、及び/又は制御/監視され、ローカルアドホックネットワークやインターネットなどのIoTネットワークに接続するように構成することができる特定の属性セット(例えば、IoTデバイスがオンであるかオフであるか、開いているか閉じているか、アイドルであるかアクティブであるか、タスク実行可能であるかビジーであるかなどのデバイスの状態又はステータス、冷却又は加熱機能、環境監視又は記録機能、発光機能、音を発する機能など)を有することができる。例えば、IoTデバイスには、IoTネットワークと通信するためのアドレス指定可能な通信インタフェースが装備されている限り、冷蔵庫、トースター、オーブン、電子レンジ、冷凍庫、食器洗い機、食器、ハンドツール、洗濯機、衣類乾燥機、炉、エアコン、サーモスタット、テレビ、照明器具、掃除機、スプリンクラー、電気メーター、ガスメーターなどが含まれるが、これらに限定されない。IoTデバイスには、携帯電話、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、携帯情報端末(personal digital assistant (PDA))なども含まれる場合がある。したがって、IoTネットワークは、通常はインターネット接続を持たないデバイス(例えば、食器洗い機等)に加えて、インターネットにアクセスできるレガシーデバイス(例えば、ラップトップ又はデスクトップコンピュータ、携帯電話など)の組み合わせで構成される場合がある。
【0025】
UE102及びgNB104のいずれも、1つ以上の通信アンテナを含む場合がある。1つ以上の通信アンテナは、UE102及びgNB104によって使用される通信プロトコルに対応する任意の適切なタイプのアンテナである場合がある。適切な通信アンテナの非限定的な例としては、3GPP(登録商標)アンテナ、指向性アンテナ、無指向性アンテナ、ダイポールアンテナ、折り畳み式ダイポールアンテナ、パッチアンテナ、多入力多出力(multiple-input multiple-output (MIMO))アンテナ、全指向性アンテナ、準全指向性アンテナなどがある。1つ以上の通信アンテナは、UE102及びgNB104への及び/又はからの通信信号などの信号を送信及び/又は受信するために、無線コンポーネントに通信可能に結合することができる。
【0026】
上記の説明は説明のためのものであり、限定を意味しないことが理解される。
【0027】
図2は、本開示の幾つかの例示的な実施形態による、事前構成された測定ギャップを使用するための例示的な処理200を示すネットワーク図である。
【0028】
図2を参照すると、UEデバイス102は、
図1のgNB104と通信することができる。UEデバイス102は、SSBベースの測定タイミング構成(Measurement Timing Configuration (SMTC))202の間に、(例えば、gNB104から)SSB204を受信することができる。SMTC202は、隣接セル周波数207(例えば、周波数f3)を使用して、gNB104からSSB206とSSB206との間の期間を定義することができる。UEデバイス102は、隣接セル周波数211(例えば、周波数f2)を使用して(例えば、gNB104から)SSB208とSSB210を受信し、隣接セル周波数215(例えば、周波数f1)を使用して(例えば、gNB104から)SSB212とSSB214を受信することができる。SSB208とSSB212は、SSB204から(例えば、1つのSSBだけ)時間的にオフセットすることができる。UEデバイス102は、SSB204の間に隣接セル周波数217を使用する測定ギャップ216を有することができる。UEデバイス102は、隣接セル周波数223を使用する事前構成されたギャップ(pre-configured gap (PCG))220及びPCG222を有することができる。PCG220は、SSB212とSSB208の間にあってもよく、PCG222は、SSB214とSSB210の間にあってもよい。
【0029】
さらに
図2を参照すると、UEデバイス102は、ステップ230において、測定ギャップ216の間に(例えば、周波数f3を用いてSSB204を測定するために)周波数231から周波数f3に戻ってもよい。ステップ232において、UEデバイス102は、測定ギャップなしでPCG220の間に周波数測定を実行してもよい。ステップ234において、UEデバイス102は、BWPスイッチングをトリガするためのコマンド(例えば、gNB104からのDCIコマンド)を受信することができ、このとき、切り換え時間遅延が存在することがある。ステップ236において、異なるBWP327を用いて、UEデバイス102は、PCG222を用いて周波数測定を実行することができ、ステップ238において、異なるBWPを用いて、PCG222を用いて周波数測定を実行することができる。
【0030】
1つ以上の実施形態において、PCGは、BWPスイッチングを伴う周波数内測定のための動的状況のための測定ギャップ構成に対応することができる。動的BWPスイッチング状況を容易にするために、PCGは、(例えば、BWPスイッチングのとき)さらなるアクティブ化を必要とすることがある。例えば、PCGの構成は、前述のMeasGapConfigフラグを使用して、MOにより測定ギャップを定義することができる(例えば、隣接セル周波数207、211、215はMOであってもよい)。例えば、PCG構成は次のようになる:
【数1】
このように、(例えば、gNB104がUEデバイス102に送信する構成メッセージ内の)measGapConfigのpreconfigMGフラグは、測定ギャップが事前に構成されているかどうかを示してよい。
【0031】
1つ以上の実施形態では、測定ギャップ構成は、関連するBWPに基づいてもよい。測定ギャップが必要かどうかは、UEのアクティブBWPと測定対象(例えば、サービングセル又は隣接セル)との間の関係に依存してもよい。例えば、
図2では、BWPスイッチングの前に3つのMOがある(隣接セル周波数207、211及び215)。MO1(例えば、隣接セル周波数215を使用する)と、MO2(例えば、隣接セル周波数211を使用する)は、サービングセルと同じ周波数層(例えば、f0とf1で)におけるf内SSB測定であり、MO3(例えば、隣接セル周波数217を使用する)は周波数間SSB測定である。したがって、レガシーMGは、(例えば、ステップ234における)BWPスイッチングの前にのみ、MO3と関連する可能性がある。PCGが5Gネットワーク(例えば、gNB104)及びUEデバイス102によってサポートされている場合、PCGは、RRCコネクションが確立されたとき、又は再構成が発生したときに構成される場合がある。MO1及びMO2の場合、UEデバイス102は、周波数内測定を実行できる。その結果、BWPスイッチング前にPCGがアクティブにならないことがある。しかし、BWPスイッチング後のMO1及びMO2の測定にPCGを使用することができ、UEデバイス102は、MO1及びMO2とアクティブなBWPとの関係が変化したために、それらの周波数内測定をしない場合がある(例えば、MO1とMO2について単一の事前構成されたギャップ)。
【0032】
1つ以上の実施形態では、MGがBWPごとに定義されている場合、BWPスイッチングを調停するために、BWPごとにPCGの複数の構成が必要になることがある。ネットワークは、各BWPスイッチに対して複数のパターンを必要とすることがあり、例えば次の通りである:
【数2】
1つ以上の実施形態では、gNB104は、UEデバイス102のための測定ギャップを事前構成することができる。PCGは、UE BWPスイッチング(例えば、
図2に示すように、アクティブBWPから別のBWPへの切り換え)の前に構成することができる。PCGは、BWPスイッチングの前後に有効なMOと関連付けられてもよく、MOは周波数層によって定義されてもよい。PCGは、UE単位及びFR単位であってよく、BWPと関連付けられてもよい。例えば、PCGは、アクティブ化される可能性のあるすべてのBWPに対して構成できる。
【0033】
1つ以上の実施形態では、PCGは追加のアクティブ化を必要とし、gNB104及びUEデバイス102によって自律的にアクティブ化され得る。gNB104は、BWPスイッチング後のPCG中にいかなる送信もスケジュールしてはならない。UEデバイス102は、BWPスイッチング後(例えば、PCG222の間)に、PCGによりターゲットMO上で周波数測定を自律的に行うことができる。PCGのアクティブ化を指示又は登録することは、gNB104に更新されてもよいし、されなくてもよい。指示ビットは、UEデバイス102に転送されて、PCGのアクティブ化を引き起こしてもよいし、PCGのアクティブ化のためにUEデバイス102によって要求されてもよい。
【0034】
図3は本開示の1つ以上の例示的な実施形態による、事前構成された測定ギャップのアクティブ化指示を使用するための説明のための処理300のフロー図である。
【0035】
図3を参照すると、処理300は、
図1のUEデバイス102及びgNB104を含むことができる。ステップ302において、gNB104は、i番目のBWPに対してdownlinkConfigCommon(RRC)を送信することができる。ステップ304において、gNB104は、後述するように、RRCConnectionReconfiguration{PreMGConfig}を提供することができる。ステップ306において、RRCコネクション再構成完了は、RRCコネクションの再構成が完了したことを示すことができる。ステップ308において、UEデバイス102は、現在のMO上でギャップレス測定を実行することができる。ステップ310において、gNB104からのDCIは、UEデバイス102によるBWPスイッチングをトリガすることができる。ステップ312において、gNB104は、UEデバイス102のための測定ギャップをアクティブ化することができる。ステップ314において、UEデバイス102とgNB104は、MO測定のための測定レポートを交換することができる。ステップ316において、オプションとして、UEデバイス102の現在アクティブなBWPのPreMGONOFFビットをオンにすることができ、ステップ318において、オプションとして、RRCコネクション再構成が完了できる。ステップ320において、オプションとして、UEデバイス102は、現在のMO上でギャップベース測定を実行することができる。ステップ322において、UEデバイス102は、デフォルトBWPへのBWPスイッチングを実行することができる。ステップ324において、オプションとして、現在のアクティブBWPのPreMGONOFFビットをオフにすることができ、ステップ326において、オプションとして、UEデバイス102は、現在のMO上でギャップレス測定を実行することができる。ステップ328において、オプションとして、UEデバイス102とgNB104は、RRCによりPreMGONOFFを更新することができる。
【0036】
1つ以上の実施形態において、PreMGConfigは、次のようになり得る:
【数3】
一以上の実施形態において、ON/OFFビットは、gNB104によってUEデバイス102に転送され、BWPスイッチングのときにPCGがアクティブ化されるかどうかをUEデバイス1021に示すことができる。複数(例えば、4つ)の候補BWPが存在してもよく、PCGアクティブ化指示は、UEデバイス102が切り換えることができる各候補BWPに対してON/OFFとして設定されてもよい。初期BWPの構成中に、gNB104はPCGとレガシー測定ギャップを構成する必要があってよい。MOとアクティブなデフォルトBWPに基づいて、gNB104はビットマップ内のどのビットがON又はOFFであるかを示してよい。例えば、構成は次のようになる:
【数4】
PreMGONOFFはN個のビット(例えば、4個のビット)であってよい。UEデバイスのBWPが現行のMOを含む場合、第1ビットはOFFであってよい。その他の場合、第1ビットはONであってよい。
【0037】
1つ以上の実施形態では、BWPスイッチングがDCIによってトリガされるとき、BWPのアクティブ化指示ビットがONであれば、UEは構成されたMO上でギャップベース測定を実行してもよい(例えば、ステップ320)。アクティブ化指示ビットは、(例えば、PCG構成又はそれ以前の構成において)BWPスイッチングの前にUEデバイス102に提供されてもよい。
【0038】
1つ以上の実施形態では、UEデバイスのBWP構成(例えば、候補BWPリスト)に対して、アクティブ化指示ビット(PreMGONOFFBitMapを示す)は、以下のBWP構成の変更後にRRCによって更新されてもよい。
【数5】
1つ以上の実施形態では、UEのMOが変更されると、アクティブ化指示ビット(PreMGONOFFBitMapを示す)は、BWP構成でRRCによって更新されてもよい。
【0039】
1つ以上の実施形態では、PCGは、UEデバイスのアクティブBWPのスイッチングの前に、gNB104によって構成されてもよい。gNB104は、BWPスイッチング後のPCG中にいかなる送信もスケジュールしてはならない。PCG構成は、MO(例えば、周波数キャリア)に関連付けられてもよい。PCG構成は、ギャップパターン情報(例えば、測定長、測定周期)、及びすべての候補UE BWPのアクティブ化指示を含むことができる。アクティブ化指示は、レガシーMG構成と区別するためのフラグである場合がある。アクティブ化指示は、すべての候補BWPのビットマップである場合がある。UEデバイス102は、BWPスイッチングのアクティブ化指示が真である場合、PCGによりターゲットMO上で測定を実行することができる。UEの候補BWPがRRC(例えば、DownlinkConfigCommon)によって構成される場合、アクティブ化指示ビットはRRCによって更新されることがある。UEのMOが再構成されると、同じRRCによってアクティブ化指示ビットが更新されることがある。
【0040】
図4Aは、本開示の1つ以上の例示的な実施形態による、事前構成された測定ギャップを使用するための説明のための処理400のフロー図である。
【0041】
ブロック402において、デバイス(例えば、
図1のUEデバイス102)は、アクティブ化を必要とする事前構成された測定ギャップについて、ネットワークデバイス(例えば、
図1のgNB104)から受信した第1構成メッセージを識別する(例えば、検出し復号する)ことができる。例えば、
図2及び
図3に関する説明に基づいて、事前構成を行うことができる。
【0042】
ブロック404において、デバイスは、(例えば、
図3に関して説明した)事前構成された測定ギャップのアクティブ化指示を識別することができる。
【0043】
ブロック406において、デバイスは、(例えば、
図2及び
図3に関して説明した)事前構成された測定ギャップ中に参照信号を測定することができる。
【0044】
図4Bは、本開示の1つ以上の例示的な実施形態による、複数の同時測定ギャップを使用するための説明のための処理430のフロー図である。
【0045】
ブロック432において、デバイス(例えば、
図1のUEデバイス102)は、(例えば、
図1に関して説明した)第1測定ギャップに対する第1構成メッセージを識別する(例えば、検出し復号する)ことができる。
【0046】
ブロック434において、デバイスは、(例えば、
図1に関して説明した)第1測定ギャップと同時に、追加測定ギャップのための追加構成メッセージを識別することができる。
【0047】
ブロック436において、デバイスは、(例えば、
図1に関して説明した)第1測定ギャップ中に参照信号を測定することができる。
【0048】
ブロック438において、デバイスは、(例えば、
図1に関して説明した)追加測定ギャップ中に追加参照信号を測定することができる。
【0049】
図4Cは、本開示の1つ以上の例示的な実施形態による、複数の独立した測定ギャップを使用するための説明のための処理460のフロー図である。
【0050】
ブロック462において、デバイス(例えば、
図1のUEデバイス102)は、(例えば、
図1に関して説明した)第1測定ギャップに対する第1構成メッセージを識別する(例えば、検出し復号する)ことができる。
【0051】
ブロック464において、デバイスは、(例えば、
図1に関して説明した)第1測定ギャップと独立に設定された追加測定ギャップのための追加構成メッセージを識別することができる。
【0052】
ブロック466において、デバイスは、(例えば、
図1に関して説明した)第1測定ギャップ中に参照信号を測定することができる。
【0053】
ブロック468において、デバイスは、(例えば、
図1に関して説明した)追加測定ギャップ中に追加参照信号を測定することができる。
【0054】
ここでの例は、限定することを意図しない。
【0055】
図5は、本開示の1つ以上の例示的な実施形態による、ネットワーク500を示す。
【0056】
ネットワーク500は、LTE又は5G/NRシステムのための3GPP(登録商標)技術仕様と一致する方法で動作することができる。しかしながら、例示的な実施形態は、この点に関して限定されるものではなく、記載された実施形態は、将来の3GPP(登録商標)システムなど、本明細書に記載された原理から利益を得る他のネットワークに適用することができる。
【0057】
ネットワーク500は、無線接続を介してRAN504と通信するように設計された任意のモバイル又は非モバイルコンピューティング装置を含むUE502を含むことができる。UE502は、UuインタフェースによってRAN504と通信可能に結合することができる。UE502は、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ウェアラブルコンピュータ装置、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、車載インフォテインメント、車載娯楽装置、計器クラスタ、ヘッドアップディスプレイ装置、車載診断装置、ダッシュボード移動装置、モバイルデータ端末、電子エンジン管理システム、電子/エンジン制御ユニット、電子/エンジン制御モジュール、組込みシステム、センサ、マイクロコントローラ、制御モジュール、エンジン管理システム、ネットワーク家電、機械型通信装置、M2M又はD2Dデバイス、IoTデバイスなどであるが、これらに限定されない。
【0058】
幾つかの実施形態では、ネットワーク500は、サイドリンクインタフェースを介して互いに直接結合された複数のUEを含むことができる。UEは、限定されるものではないが、PSBCH、PSDCH、PSCH、PSCCH、PSFCHなどの物理的サイドリンクチャネルを使用して通信するM2M/D2Dデバイスであり得る。
【0059】
幾つかの実施形態では、UE502は、さらに無線接続を介してAP506と通信し得る。AP506は、WLAN接続を管理することができ、これは、RAN504からの一部又はすべてのネットワークトラフィックをオフロードするのに役立つ。UE502とAP506との間の接続は、任意のIEEE802.11プロトコルと整合することができ、AP506は、ワイヤレスフィデリティ(Wi-Fi(登録商標))ルータとすることができる。幾つかの実施形態において、UE502、RAN504、及びAP506は、セルラWLAN集約(例えば、LWA/LWIP)を利用することができる。セルラWLAN集約は、セルラ無線リソースとWLANリソースの両方を利用するようにRAN504によって構成されるUE502を含むことができる。
【0060】
RAN504は、例えばAN508のような1つ以上のアクセスノードを含むことができる。AN508は、RRC、PDCP、RLC、MAC、及びL1プロトコルを含むアクセスストラタム(access stratum)プロトコルを提供することにより、UE502のための無線インタフェースプロトコルを終了することができる。このようにして、AN508は、CN520とUE502との間のデータ/音声接続を可能にすることができる。幾つかの実施形態では、AN508は、個別のデバイスで、又は、例えば、CRAN又は仮想ベースバンドユニットプールと呼ばれる仮想ネットワークの一部として、サーバコンピュータ上で実行される1つ以上のソフトウェアエンティティとして実装することができる。AN508は、BS、gNB、RANノード、eNB、ng-eNB、NodeB、RSU、TRxP、TRPなどと呼ばれる。AN508は、マクロセルと比較して、より小さなカバレッジ領域、より小さなユーザ容量、又はより高い帯域幅を有するフェムトセル、ピコセル、又は他の類似のセルを提供するための、マクロセル基地局又は低電力基地局とすることができる。
【0061】
RAN504が複数のANを含む実施形態では、それらは、X2インタフェース(RAN504がLTE RANである場合)又はXnインタフェース(RAN504が5G RANである場合)を介して相互に結合することができる。X2/Xnインタフェースは、幾つかの実施形態で制御/ユーザプレーンインタフェースに分離することができ、ANがハンドオーバ、データ/コンテキスト転送、モビリティ、負荷管理、干渉調整などに関連する情報を通信することを可能にする。
【0062】
RAN504のANは、各々1つ以上のセル、セルグループ、コンポーネントキャリアなどを管理して、UE502にネットワークアクセスのための無線インタフェースを提供することができる。UE502は、RAN504の同一又は異なるANによって提供される複数のセルと同時に接続されてもよい。例えば、UE502及びRAN504は、キャリアアグリゲーションを使用して、UE502が、各々がPcell又はScellに対応する複数のコンポーネントキャリアと接続できるようにしてもよい。デュアルコネクティビティ(dual connectivity)シナリオでは、第1ANは、MCGを提供するマスタノードであってもよく、第2ANは、SCGを提供するセカンダリノードであってもよい。第1/第2ANは、eNB、gNB、ng-eNBなどの任意の組み合わせであってもよい。
【0063】
RAN504は、認可スペクトル又は未認可スペクトル上の無線インタフェースを提供してもよい。未認可スペクトルで動作するために、ノードは、PCells/SCellsとのCA技術に基づくLAA、eLAA及び/又はfeLAAメカニズムを使用してもよい。未認可スペクトルにアクセスする前に、ノードは、例えば、listen-before-talk(LBT)プロトコルに基づいて、媒体/キャリア検知動作を実行してもよい。
【0064】
V2Xシナリオでは、UE502又はAN508は、V2X通信に使用される任意のトランスポートインフラストラクチャエンティティを表すRSUであってもよいし、RSUとして機能してもよい。RSUは、適切なAN又は固定(又は相対的に固定された)UEで、又はそれによって実装されてもよい。RSUは以下で又は以下により実装される:UEは「UE型RSU」と呼ばれよく、eNBは「eNB型RSU」と呼ばれよく、gNBは「gNB型RSU」と呼ばれてもよい、などである。一例では、RSUは、通過する車両UEに接続サポートを提供する道路脇に配置された無線周波数回路と結合されたコンピューティング装置である。RSUはまた、進行中の車両及び歩行者の交通を検知及び制御するアプリケーション/ソフトウェアと同様に、交差点マップ形状、交通統計、メディアを格納する内部データ記憶回路を含むことができる。RSUは、衝突回避、トラフィック警告などの高速イベントに必要な非常に低い遅延の通信を提供することができる。追加又は代替として、RSUは、他のセルラ/WLAN通信サービスを提供することができる。RSUのコンポーネントは、屋外設置に適した耐候性の筐体にパッケージ化され、トラフィック信号コントローラ又はバックホールネットワークへの有線接続(例えば、イーサネット)を提供するネットワークインタフェースコントローラを含むことができる。
【0065】
幾つかの実施形態では、RAN504は、eNB、例えばeNB512を備えたLTE RAN510であり得る。LTE RAN510は、以下の特性を備えたLTE無線インタフェースを提供し得る。15kHzのSCS、DL用のCP-OFDM波形及びUL用のSC-FDMA波形、データ用のターボコード及び制御用のTBCC、など。LTE無線インタフェースはCSI取得及びビーム管理のためにCSI-RSに、PDSCH/PDCCH復調のためのPDSCH/PDCCHDMRSに、UEでのコヒーレント復調/検出のためのセル探索と初期取得、チャネル品質測定、及びチャネル推定のためにCRSに、依存する場合がある。LTE無線インタフェースは、サブ6GHz帯域で動作する場合がある。
【0066】
幾つかの実施形態では、RAN504は、gNB、例えば、gNB516又はng-eNB、例えば、ng-eNB518を有するNG-RAN514であり得る。gNB516は、5G NRインタフェースを使用して5G対応UEと接続してもよい。gNB516は、N2インタフェース又はN3インタフェースを含むNGインタフェースを介して5Gコアと接続してもよい。ng-eNB518は、NGインタフェースを介して5Gコアと接続してもよいが、LTE無線インタフェースを介してUEと接続してもよい。gNB516とng-eNB518は、Xnインタフェースを介して相互に接続してもよい。
【0067】
幾つかの実施形態では、NGインタフェースは、NG-RAN514のノードとUPF548との間のトラフィックデータを伝送するNGユーザプレーン(NG-U)インタフェース(例えば、N3インタフェース)と、NG-RAN514のノードとAMF544との間のシグナリングインタフェースであるNG制御プレーン(NG-C)インタフェース(例えば、N2インタフェース)との2つの部分に分割することができる。
【0068】
NG-RAN514は、以下の特性を有する5G-NR無線インタフェースを提供することができる:可変SCS、DL用CP-OFDM、UL用CP-OFDM及びDFT-s-OFDM、制御用のpolar(極性)、repetition(反復)、simplex(シンプレックス)、及びReed-Mullerコード、及びデータ用のLDPC。5G-NR無線インタフェースは、LTE無線インタフェースと同様にCSI-RS、PDSCH/PDCCH DMRSに依存する場合がある。5G-NR無線インタフェースはCRSを使用しない場合があるが、PBCH復調にPBCH DMRS、PDSCHの位相追跡用にPTRS、及び時間追跡用に追跡参照信号を使用する場合がある。5G-NR無線インタフェースは、サブ6GHz帯域を含むFR1帯域、又は24.25GHz~52.6GHz帯域を含むFR2帯域で動作する場合がある。5G-NR無線インタフェースは、PSS/SSS/PBCHを含むダウンリンクリソースグリッドの領域であるSSBを含む場合がある。
【0069】
幾つかの実施形態では、5G-NR無線インタフェースは、様々な目的のためにBWPを利用する場合がある。例えば、BWPはSCSの動的適応のために使用することができる。例えば、UE502は、BWP構成ごとに異なるSCSを持つ複数のBWPで構成することができる。BWPの変化がUE502に指示されると、送信のSCSも変化する。BWPのもう1つの使用例は、省電力に関するものである。特に、UE502のために異なる量の周波数リソース(例えば、PRB)を持つ複数のBWPが設定され、異なるトラフィック負荷シナリオでのデータ伝送をサポートできる。PRBの数が少ないBWPは、UE502や場合によってはgNB516の省電力を可能にしながら、少ないトラフィック負荷でデータ伝送を行うことができる。PRBの数が多いBWPは、トラフィック負荷が高いシナリオで使用できる。
【0070】
RAN504は、ネットワーク要素を含むCN520に通信可能に結合され、顧客/加入者(例えば、UE502のユーザ)にデータ及び電気通信サービスをサポートするための様々な機能を提供する。CN520のコンポーネントは、1つの物理ノード又は個別の物理ノードに実装できる。幾つかの実施形態では、NFVを使用して、CN520のネットワーク要素によって提供される機能のいずれか又はすべてを、サーバ、スイッチなどの物理計算/記憶リソースに仮想化することができる。CN520の論理的なインスタンス化はネットワークスライスと呼ばれ、CN520の一部の論理的なインスタンス化はネットワークサブスライスと呼ばれる。
【0071】
幾つかの実施形態では、CN520は、EPCとも呼ばれるLTE CN522であってよい。LTE CN522は、MME524、SGW526、SGSN528、HSS530、PGW532、及びPCRF534を含むことができ、図示のように、インタフェース(又は「参照点」)上で相互に結合される。LTE CN522の要素の機能を簡単に紹介すると、次のようになる。
【0072】
MME524は、UE502の現在位置を追跡して、ページング、ベアラの起動/停止、ハンドオーバ、ゲートウェイの選択、認証などを容易にするモビリティ管理機能を実装することができる。
【0073】
SGW526は、RANに向かうS1インタフェースを終端し、RANとLTE CN522の間でデータパケットをルーティングすることができる。SGW526は、RAN間のノードのハンドオーバのためのローカルモビリティアンカーポイントであってもよく、また、3GPP(登録商標)間モビリティのためのアンカーを提供してもよい。他の任務には、合法的傍受、課金、及び幾つかのポリシ実施が含まれる。
【0074】
SGSN528は、UE502の位置を追跡し、セキュリティ機能及びアクセス制御を実行することができる。さらに、SGSN528は、異なるRATネットワーク間のモビリティのためにEPCノード間シグナリング、MME524によって指定されるPDN及びS‐GW選択、ハンドオーバのためのMME選択、等を行うことができる。MME524とSGSN528との間のS3参照点は、アイドル/アクティブ状態における3GPP(登録商標)間アクセスネットワークモビリティのためのユーザとベアラの情報交換を可能にする。
【0075】
HSS530は、ネットワークエンティティの通信セッションの処理をサポートするためのサブスクリプション関連情報を含む、ネットワークユーザのためのデータベースを含むことができる。HSS530は、ルーティング/ローミング、認証、認可、命名/アドレス解決、位置依存性などのサポートを提供することができる。HSS530とMME524の間のS6a参照点は、LTE CN520へのユーザアクセスを認証/認可するためのサブスクリプションデータと認証データの転送を可能にする。
【0076】
PGW532は、アプリケーション/コンテンツサーバ538を含むことができるデータネットワーク(DN)536へのSGiインタフェースを終端することができる。PGW532は、LTE CN522とデータネットワーク536との間でデータパケットをルーティングすることができる。PGW532は、ユーザプレーントンネリング及びトンネル管理を容易にするために、S5参照点によってSGW526と結合することができる。PGW532は、さらに、ポリシ実施及び課金データの収集のためのノード(例えば、PCEF)を含むことができる。さらに、PGW532とデータネットワーク436との間のSGi参照点は、例えば、IMSサービスを提供するためのオペレータ外部のパブリック、プライベートPDN、又はオペレータ内のパケットデータネットワークであってもよい。PGW532は、Gx参照点を介してPCRF534と結合されてもよい。
【0077】
PCRF534は、LTE CN522のポリシ及び課金制御要素である。PCRF534は、サービスフローの適切なQoS及び課金パラメータを決定するために、アプリ/コンテンツサーバ538に通信可能に結合されてもよい。PCRF532は、適切なTFT及びQCIを備えた(Gx参照点を介して)PCEFに関連ルールをプロビジョニングしてもよい。
【0078】
幾つかの実施形態では、CN520は、5GC540であってよい。5GC540は、図示のように、インタフェース(又は「参照点」)上で相互に結合されたAUSF542、AMF544、SMF546、UPF548、NSSF550、NEF552、NRF554、PCF556、UDM558、AF560、及びLMF562を含むことができる。5GC540の要素の機能を以下に簡単に紹介する。
【0079】
AUSF542は、UE502の認証のためのデータを格納し、認証関連機能を処理することができる。AUSF542は、様々なアクセスタイプのための共通認証フレームワークを実現することができる。図示されているように、参照点を介して5GC540の他の要素と通信することに加えて、AUSF542は、Nausfサービスベースのインタフェースを示すことができる。
【0080】
AMF544は、5GC540の他の機能がUE502及びRAN504と通信し、UE502に関するモビリティイベントに関する通知をサブスクライブすることを可能にすることができる。AMF544は、登録管理(例えば、UE502を登録する場合)、接続管理、到達可能性管理、モビリティ管理、AMF関連イベントの合法的傍受、及びアクセス認証と認可を担当することができる。AMF544は、UE502とSMF546の間のSMメッセージのトランスポートを提供し、SMメッセージをルーティングするための透過プロキシとして機能することができる。AMF544は、UE502とSMFの間のSMSメッセージのトランスポートを提供することもできる。AMF544は、AUSF542及びUE502と相互作用して、様々なセキュリティアンカー及びコンテキスト管理機能を実行することができる。さらに、AMF544は、RAN504とAMF544の間のN2参照点を含む又はN2参照点であるRAN CPインタフェースの終端点であってもよい。また、AMF544は、NAS(N1)シグナリングの終端点であり、NAS暗号化及び整合性保護を実行してもよい。AMF544は、N3 IWFインタフェースを介したUE502によるNASシグナリングもサポートしてもよい。
【0081】
SMF546は、SM(例えば、UPF548とAN508の間のセッション確立、トンネル管理)、UE IPアドレスの割り当てと管理(任意的な認可を含む)、UP機能の選択と制御、トラフィックを適切な宛先にルーティングするためのUPF548でのトラフィックステアリングの設定、ポリシ制御機能へのインタフェースの終端、ポリシの実施、課金、及びQoSの一部の制御、合法的傍受(SMイベント及びLIシステムへのインタフェース用)、NASメッセージのSM部分の終端、ダウンリンクデータ通知、N2を介してAMF544経由でAN508に送信されるAN固有のSM情報の開始、セッションのSSCモードの決定、を担当してよい。SMはPDUセッションの管理を指す場合があり、PDUセッション又は「セッション」は、UE502とデータネットワーク536との間でPDUの交換を提供又は可能にするPDU接続サービスを指す場合がある。
【0082】
UPF548は、RAT内及びRAT間モビリティのためのアンカーポイント、データネットワーク536への相互接続の外部PDUセッションポイント、及びマルチホームPDUセッションをサポートするための分岐ポイントとして機能する場合がある。UPF548はまた、パケットのルーティング及び転送を実行し、パケット検査を実行し、ポリシルールのユーザプレーン部分を実施し、パケットを合法的に傍受し(UP収集)、トラフィック使用報告を実行し、ユーザプレーンのQoS処理を実行し(例えば、パケットフィルタリング、ゲーティング、UL/DLレート実施)、アップリンクトラフィック検証(例えば、SDF-to-QoSフローのマッピング)を実行し、アップリンク及びダウンリンクにおけるトランスポートレベルのパケットマーキングを実行し、ダウンリンクパケットのバッファリング及びダウンリンクデータ通知トリガを実行することができる。UPF548は、データネットワークへのトラフィックフローのルーティングをサポートするアップリンク分類器を含むことができる。
【0083】
NSSF550は、UE502にサービスを提供するネットワークスライスインスタンスのセットを選択することができる。NSSF550は、必要に応じて、許可されたNSSAI及びサブスクライブされたS-NSSAIへのマッピングを決定することもできる。NSSF550は、UE502にサービスを提供するために使用されるAMFセット、又は適切な設定に基づいて、場合によってはNRF554にクエリすることによって、候補AMFのリストを決定することもできる。UE502のネットワークスライスインスタンスのセットの選択は、NSSF550と相互作用することによって、UE502が登録されているAMF544によってトリガされ、AMFの変化を生じる可能性がある。NSSF550は、N22参照点を介してAMF544と相互作用する可能性があり、また、N31参照点(図示せず)を介して、訪問先ネットワーク内の別のNSSFと通信する可能性がある。さらに、NSSF550は、Nnssfサービスベースのインタフェースを示す可能性がある。
【0084】
NEF552は、サードパーティ、内部公開/再公開、AF(例えば、AF560)、エッジコンピューティング又はフォグコンピューティングシステムなどのための3GPP(登録商標)ネットワーク機能によって提供されるサービス及び機能を安全に公開する可能性がある。このような実施形態では、NEF452は、AFを認証、認可、又はスロットル(throttle)する可能性がある。NEF552は、AF560と交換される情報及び内部ネットワーク機能と交換される情報を変換することもできる。例えば、NEF552は、AFサービス識別子と内部5GC情報との間を変換することができる。NEF552はまた、他のNFの公開された能力に基づいて、他のNFから情報を受け取ることができる。この情報は、構造化データとしてNEF552に格納されるか、標準化されたインタフェースを使用してデータストレージNFに格納される。格納された情報は、NEF552によって他のNFやAFに再公開されたり、分析などの他の目的に使用されたりする。さらに、NEF552は、Nnefサービスベースのインタフェースを表示することもできる。
【0085】
NRF554は、サービス発見機能をサポートし、NFインスタンスからNF発見要求を受信し、発見されたNFインスタンスの情報をNFインスタンスに提供することができる。NRF554は、利用可能なNFインスタンスとそのサポートされているサービスの情報も保持する。本明細書で使用されるように、「インスタンス化する」、「インスタンス化」などの用語は、インスタンスの作成を意味し、「インスタンス」は、オブジェクトの具体的な発生を意味する場合があり、これは、例えば、プログラムコードの実行中に発生する場合がある。さらに、NRF554は、Nnrfサービスベースのインタフェースを示す場合がある。
【0086】
PCF556は、制御プレーン機能にポリシルールを提供してそれらを実施することができ、ネットワーク動作を制御するための統一ポリシフレームワークをサポートすることもできる。PCF556は、UDM558のUDRにおけるポリシ決定に関連するサブスクリプション情報にアクセスするためのフロントエンドを実装することもできる。図示のように、PCF556は、参照点を介して機能と通信することに加えて、Npcfサービスベースのインタフェースを示す。
【0087】
UDM558は、ネットワークエンティティの通信セッションの処理をサポートするためにサブスクリプション関連情報を処理し、UE502のサブスクリプションデータを格納することができる。例えば、サブスクリプションデータは、UDM558とAMF544との間のN8参照点を介して通信することができる。UDM558は、アプリケーションフロントエンドとUDRの2つの部分を含むことができる。UDRは、UDM558とPCF556のサブスクリプションデータとポリシデータ、及び/又はNEF552の公開データとアプリケーションデータのための構造化データ(アプリケーション検出のためのPFD、複数のUE502のアプリケーション要求情報を含む)を格納することができる。Nudrサービスベースのインタフェースは、UDR221によって示され、UDM558、PCF556、及びNEF552が格納されたデータの特定のセットにアクセスできるようにするとともに、UDR内の関連するデータの読み取り、更新(例えば、追加、変更)、削除、及び変化の通知のサブスクライブを可能にすることができる。UDMは、認証情報の処理、位置管理、サブスクリプション管理などを担当するUDM-FEを含むことができる。複数の異なるフロントエンドが、異なるトランザクションで同じユーザにサービスを提供することができる。UDM-FEは、UDRに格納されているサブスクリプション情報にアクセスし、認証情報処理、ユーザ識別処理、アクセス認可、登録/モビリティ管理、及びサブスクリプション管理を実行する。図示のように、UDM558は、参照点を介して他のNFと通信することに加えて、Nudmサービスベースのインタフェースを示すことができる。
【0088】
AF560は、トラフィックルーティングにアプリケーションの影響を与え、NEFへのアクセスを提供し、ポリシ制御のためにポリシフレームワークと相互作用することができる。
【0089】
幾つかの実施形態では、5GC540は、UE502がネットワークに接続されている点に地理的に近いオペレータ/サードパーティサービスを選択することによって、エッジコンピューティングを可能にすることができる。これにより、ネットワークの遅延と負荷が軽減される場合がある。エッジコンピューティングの実装を提供するために、5GC540は、UE502に近いUPF548を選択し、UPF348からN6インタフェースを介してデータネットワーク536へのトラフィックステアリングを実行することができる。これは、UEサブスクリプションデータ、UE位置、及びAF560によって提供される情報に基づいてもよい。このようにして、AF560はUPF(再)選択及びトラフィックルーティングに影響を与えることがある。オペレータの配置に基づいて、AF560が信頼できるエンティティであると見なされる場合、ネットワークオペレータはAF560が関連するNFと直接相互作用することを許可することがある。さらに、AF560はNafサービスベースのインタフェースを示すことがある。
【0090】
データネットワーク536は、例えばアプリケーション/コンテンツサーバ538を含む1つ以上のサーバによって提供される様々なネットワーク事業者サービス、インターネットアクセス、又は第3者サービスを表すことができる。
【0091】
LMF562は、AMF544を介してNG-RAN514及び/又はUE502から測定情報(例えば、測定レポート)を受信することができる。LMF562は、測定情報を使用して、屋内及び/又は屋外位置決めのためのデバイス位置を決定することができる。
【0092】
図6は、本開示の1つ以上の例示的な実施形態による、無線ネットワーク600を概略的に示す。
【0093】
無線ネットワーク600は、AN604と無線通信するUE602を含むことができる。UE602及びAN604は、本明細書の他の箇所に記載された同様の名称の構成要素と類似し、実質的に交換可能である。
【0094】
UE602は、接続606を介してAN604と通信可能に結合され得る。接続606は、通信結合を可能にするための無線インタフェースとして図示されており、mmWave又はサブ6GHz周波数で動作するLTEプロトコル又は5G NRプロトコルのようなセルラ通信プロトコルと整合することができる。
【0095】
UE602は、モデムプラットフォーム610と結合されたホストプラットフォーム608を含むことができる。ホストプラットフォーム608は、モデムプラットフォーム610のプロトコル処理回路614と結合されたアプリケーション処理回路612を含むことができる。アプリケーション処理回路612は、アプリケーションデータをソース/シンクするUE602のための様々なアプリケーションを実行することができる。アプリケーション処理回路612は、さらに、データネットワークとの間でアプリケーションデータを送受信するための1つ以上のレイヤ動作を実装することができる。これらのレイヤ動作は、トランスポート(例えば、UDP)動作及びインターネット(例えば、IP)動作を含むことができる。
【0096】
プロトコル処理回路614は、接続606を介したデータの送信又は受信を実現にするために、1つ以上のレイヤ動作を実装することができる。プロトコル処理回路614によって実装されるレイヤ動作は、例えば、MAC、RLC、PDCP、RRC及びNAS動作を含むことができる。
【0097】
モデムプラットフォーム610は、ネットワークプロトコルスタック内のプロトコル処理回路614によって実行される「下位」レイヤ動作である1つ以上のレイヤ動作を実装することができるデジタルベースバンド回路516をさらに含むことができる。これらの動作は、例えば、1つ以上のHARQ-ACK機能、スクランブル/デスクランブル、エンコード/デコード、レイヤマッピング/デマッピング、変調シンボルマッピング、受信シンボル/ビットメトリック決定、マルチアンテナポートプリコーディング/デコードを含むPHY動作を含み、これらは、1つ以上の空間時間、空間周波数又は空間コーディング、参照信号生成/検出、プリアンブルシーケンス生成及び/又はデコーディング、同期シーケンス生成/検出、制御チャネル信号ブラインドデコーディング、及び他の関連機能を含み得る。
【0098】
モデムプラットフォーム610は、送信回路618、受信回路620、RF回路622、及びRFフロントエンド(RFFE)624をさらに含み、これらは、1つ以上のアンテナパネル626を含むか又はそれらに接続することができる。簡潔に言えば、送信回路618は、デジタル/アナログ変換器、ミキサ、中間周波数(IF)コンポーネントなどを含むことができる。受信回路620は、アナログ/デジタル変換器、ミキサ、IFコンポーネントなどを含むことができる。RF回路622は、低雑音増幅器、電力増幅器、電力追跡コンポーネントなどを含むことができる。RFFE624は、フィルタ(例えば、表面/バルク音波フィルタ)、スイッチ、アンテナチューナ、ビームフォーミングコンポーネント(例えば、フェーズドアレイアンテナ部品)などを含むことができる。送信回路618、受信回路620、RF回路622、RFFE624、及びアンテナパネル626のコンポーネント(総称して「送信/受信コンポーネント」と呼ばれる)の選択及び配置は、例えば、通信がTDMであるかFDMであるか、mmWave又はサブ6GHz周波数であるかなど、特定の実装の詳細に固有であってもよい。幾つかの実施形態では、送信/受信コンポーネントは、複数の並列送受信チェーンに配置されてもよく、同一又は異なるチップ/モジュールに配置されてもよい、等である。
【0099】
幾つかの実施形態では、プロトコル処理回路614は、送信/受信コンポーネントの制御機能を提供する制御回路(図示せず)の1つ以上のインスタンスを含むことができる。
【0100】
UE受信は、アンテナパネル626、RFFE624、RF回路622、受信回路620、デジタルベースバンド回路616、及びプロトコル処理回路614によって、又はそれらを介して確立することができる。幾つかの実施形態では、アンテナパネル626は、1つ以上のアンテナパネル626の複数のアンテナ/アンテナ素子によって受信される受信ビーム形成信号によってAN604からの送信を受信することができる。
【0101】
UE送信は、プロトコル処理回路614、デジタルベースバンド回路616、送信回路618、RF回路622、RFFE624、及びアンテナパネル626によって、又はそれらを介して確立することができる。幾つかの実施形態では、UE504の送信コンポーネントは、送信されるデータに空間フィルタを適用して、アンテナパネル626のアンテナ素子によって放射される送信ビームを形成することができる。
【0102】
UE602と同様に、AN604は、モデムプラットフォーム630と結合されたホストプラットフォーム628を含むことができる。ホストプラットフォーム628は、モデムプラットフォーム630のプロトコル処理回路634と結合されたアプリケーション処理回路632を含むことができる。モデムプラットフォームは、デジタルベースバンド回路636、送信回路638、受信回路640、RF回路642、RFFE回路644、及びアンテナパネル646をさらに含むことができる。AN604の構成要素は、UE602の同様の名称の構成要素と類似し、実質的に交換可能である。AN608の構成要素は、上述したようなデータ送受信の実行に加えて、例えば、無線ベアラ管理、アップリンク及びダウンリンク動的無線リソース管理、及びデータパケットスケジューリングなどのRNC機能を含む様々な論理機能を実行することができる。
【0103】
図7は、本開示の1つ以上の例示的な実施形態による、構成要素を示すブロック
図700である。
【0104】
構成要素は、機械可読又はコンピュータ可読媒体(例えば、非一時的機械可読記憶媒体)から命令を読み取り、本明細書で議論される方法の1つ以上を実行することができる。具体的には、
図7は、1つ以上のプロセッサ(又はプロセッサコア)710、1つ以上のメモリ/ストレージデバイス720、及び1つ以上の通信リソース730を含むハードウェアリソースの概略図を示しており、これらの各リソースは、バス740又は他のインタフェース回路を介して通信可能に結合される。ノード仮想化(例えば、NFV)が利用される実施形態では、ハイパーバイザー702を実行して、ハードウェアリソースを利用するための1つ以上のネットワークスライス/サブスライスの実行環境を提供することができる。
【0105】
プロセッサ710は、例えば、プロセッサ712及びプロセッサ714を含むことができる。プロセッサ710は、例えば、中央処理装置(CPU)、縮小命令セットコンピューティング(RISC)プロセッサ、複合命令セットコンピューティング(CISC)プロセッサ、グラフィックス処理装置(GPU)、ベースバンドプロセッサなどのDSP、ASIC、FPGA、無線周波数集積回路(RFIC)、別のプロセッサ(本明細書で説明するものを含む)、又はそれらの任意の適切な組み合わせであることができる。
【0106】
メモリ/記憶装置720は、メインメモリ、ディスクストレージ、又はそれらの任意の適切な組み合わせを含むことができる。メモリ/記憶装置720は、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、ソリッドステートストレージなどの任意のタイプの揮発性、不揮発性、又は半揮発性メモリを含むことができるが、これらに限定されない。
【0107】
通信リソース730は、相互接続又はネットワークインタフェースコントローラ、コンポーネント、又はネットワーク708を介して1つ以上の周辺装置704又は1つ以上のデータベース706又は他のネットワーク要素と通信するための他の適切なデバイスを含むことができる。例えば、通信リソース730は、有線通信コンポーネント(例えば、USB、イーサネットなどを介して結合する場合)、セルラ通信コンポーネント、NFCコンポーネント、Bluetooth(登録商標)(又はBluetooth(登録商標)Low Energy)コンポーネント、Wi-Fi(登録商標)コンポーネント、及び他の通信コンポーネントを含むことができる。
【0108】
命令750は、プロセッサ710の少なくともいずれかに、本明細書で説明する方法のいずれか1つ以上を実行させるためのソフトウェア、プログラム、アプリケーション、アプレット、アプリ、又は他の実行可能コードを含むことができる。命令750は、プロセッサ710の少なくとも1つ(例えば、プロセッサのキャッシュメモリ内)、メモリ/記憶装置720、又はそれらの任意の適切な組み合わせの中に、完全に又は部分的に存在することができる。さらに、命令750の任意の部分は、周辺装置704又はデータベース706の任意の組み合わせからハードウェアリソースに転送することができる。したがって、プロセッサ710のメモリ、メモリ/記憶装置720、周辺装置704及びデータベース706は、コンピュータ可読及び機械可読能媒体の例である。
【0109】
1つ以上の実施形態について、上記の図の1つ以上に記載されている構成要素の少なくとも1つは、下記の例示的セクションに記載されているように、1つ以上の操作、技術、プロセス及び/又は方法を実行するように構成することができる。例えば、上記の1つ以上の図に関連して上述したベースバンド回路は、以下に記載された1つ以上の例に従って動作するように構成することができる。別の例として、上記の1つ以上の図に関連して上述したUE、基地局、ネットワーク要素等に関連した回路は、以下の例示的セクションに記載された1つ以上の例に従って動作するように構成することができる。
【0110】
用語「例示的な」は、ここでは、「例、インスタンス、又は説明として機能する」ことを意味するために使用される。ここに「例示的な」と記載される任意の実施形態は、他の実施形態に対して必ずしも好適な又は有利なものと考えられるべきではない。本明細書で使用される「コンピューティングデバイス」、「ユーザデバイス」、「通信局」、「局」、「ハンドヘルドデバイス」、「モバイルデバイス」、「ワイヤレスデバイス」及び「ユーザ装置」(user equipment、UE)という用語は、セルラ電話、スマートフォン、タブレット、ネットブック、ワイヤレス端末、ラップトップコンピュータ、フェムトセル、高データレート(HDR)加入者ステーション、アクセスポイント、プリンタ、販売時点管理デバイス、アクセス端末、又は他のパーソナル通信システム(PCS)デバイスなどのワイヤレス通信デバイスを指す。デバイスは、移動式でも固定式でもよい。
【0111】
本明細書で使用される「通信」という用語は、送信、受信、又は送信と受信の両方を含むことを意図している。これは、あるデバイスによって送信され、別のデバイスによって受信されるデータの構成を記述する場合に請求項において特に有用であるが、請求項を侵害するには、それらのデバイスの1つの機能のみがあればよい。同様に、2つのデバイス間の双方向のデータ交換(両方のデバイスが交換中に送信及び受信する)は、それらのデバイスの1つの機能のみが請求されている場合に、「通信」と記述されることがある。無線通信信号に関して本明細書で使用される用語「通信」は、無線通信信号の送信及び/又は無線通信信号の受信を含む。例えば、無線通信信号を通信することができる無線通信ユニットは、少なくとも1つの他の無線通信ユニットに無線通信信号を送信する無線送信機及び/又は少なくとも1つの他の無線通信ユニットから無線通信信号を受信する無線通信受信機を含むことができる。
【0112】
本願明細書で使用されるとき、特に断りの無い限り、共通のオブジェクトの順序を示す形容詞「第1」、「第2」、「第3」等の使用は、同様のオブジェクトの異なるインスタンスが参照されることを単に示すものであり、記載のオブジェクトが時間的、空間的、ランク的、又は任意の他の方法の所与の順序で存在しなければならないことを意味しない。
【0113】
本明細書で使用される用語「アクセスポイント」(AP)は、固定局であってもよい。アクセスポイントは、アクセスノード、基地局、進化型ノードB(eNodeB)、又は当技術分野で知られている他の類似の用語としても表される。アクセス端末は、移動局、ユーザ機器(UE)、無線通信装置、又は当技術分野で知られている他の類似の用語としても表される。本明細書に開示される実施形態は、一般に無線ネットワークに関する。幾つかの実施形態は、IEEE802.11規格の1つに従って動作する無線ネットワークに関するものであってもよい。
【0114】
幾つかの実施形態は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、デスクトップコンピュータ、モバイルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ノート型コンピュータ、タブレットコンピュータ、サーバコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、ハンドヘルドデバイス、携帯情報端末(PDA)デバイス、ハンドヘルドPDAデバイス、オンボードデバイス、オフボードデバイス、ハイブリッドデバイス、車両デバイス、非車両デバイス、モバイル又はポータブルデバイス、消費者デバイス、非モバイル又はポータブルデバイス、無線通信局、無線通信デバイス、無線アクセスポイント(AP)、有線又は無線ルータ、有線又は無線モデム、ビデオデバイス、オーディオデバイス、オーディオビデオ(A/V)デバイス、有線又は無線ネットワーク、無線エリアネットワーク、無線ビデオエリアネットワーク(WVAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、無線LAN(WLAN)、パーソナルエリアネットワーク(PAN)、ワイヤレスPAN(WPAN)などと共に使用できる。
【0115】
幾つかの実施形態は、一方向及び/又は双方向無線通信システム、セルラ無線電話通信システム、携帯電話、セルラ電話、無線電話、パーソナル通信システム(personal communication system (PCS))装置、無線通信装置を組み込んだPDA装置、移動式又は携帯型全地球測位システム(global positioning system (GPS))装置、GPS受信機又はトランシーバ又はチップを組み込んだ装置、RFID要素又はチップを組み込んだ装置、多入力多出力(multiple input multiple output (MIMO))トランシーバ又は装置、単一入力多出力(single input multiple output (SIMO))トランシーバ又は装置、多入力単一出力(multiple input single output (MISO))トランシーバ又は装置、1つ又は複数の内部アンテナ及び/又は外部アンテナを有する装置、デジタルビデオ放送(digital video broadcast (DVB))装置又はシステム、多規格無線装置又はシステム、有線又は無線ハンドヘルド装置、例えばスマートフォン、無線アプリケーションプロトコル(wireless application protocol (WAP))装置などと組み合わせて使用することができる。
【0116】
幾つかの実施形態は、例えば、無線周波数(radio frequency (RF))、赤外線(infrared (IR))、周波数分割多重(frequency-division multiplexing (FDM))、直交FDM(orthogonal FDM (OFDM))、時分割多重(time-division multiplexing (TDM))、時分割多元接続(time-divisionmultipleaccess(TDMA))、拡張TDMA(extended TDMA (E-TDMA))、一般パケット無線サービス(general packet radio service (GPRS))、拡張GPRS、符号分割多元接続(code-division multiple access (CDMA))、広帯域CDMA(wideband CDMA (WCDMA(登録商標)))、CDMA2000、シングルキャリアCDMA、マルチキャリアCDMA、マルチキャリア変調(multi-carrier modulation (MDM))、離散マルチトーン(discrete multi-tone (DMT))、Bluetooth(登録商標)、全地球測位システム(GPS)、Wi-Fi、Wi-Max、ZigBee、超広帯域(ultra-wideband (UWB))、移動通信用グローバルシステム(global system for mobile communications (GSM))、2G、2.5G、3G、3.5G、4G、第5世代(5G)モバイルネットワーク、3GPP(登録商標)、Long Term Evolution(TDMA)、LTE advanced、Enhanced Data Rate for GSM Evolution(GPRS)などと組み合わせて使用することができる。他の実施形態は、様々な他の装置、システム及び/又はネットワークにおいて使用することができる。
【0117】
様々な実施形態を以下に説明する。
【0118】
例1は、測定ギャップを使用するためのユーザ装置(UE)デバイスの機器であって、前記機器はストレージに結合された処理回路を含み、前記処理回路は、
アクティブな帯域幅部分(BWP)から切り換える前に5Gネットワークデバイスから受信した、事前に構成された測定ギャップについての構成メッセージを識別し、前記測定ギャップの間に、前記UEデバイスがギャップレス及びギャップベースの両方の周波数測定を実行し、前記構成メッセージは、前記事前に構成された測定ギャップがアクティブ化を必要とすることを示し、
前記事前に構成された測定ギャップのアクティブ化を識別し、
前記事前に構成された測定ギャップの間に参照信号を測定する、
よう構成される、機器であり得る。
【0119】
例2は、前記構成メッセージは、前記参照信号に関連する周波数に関連付けられる、例1、及び/又は本願明細書の何らかの他の例に記載の機器を含み得る。
【0120】
例3は、前記構成メッセージが関連するUE BWPに関連付けられている、例1、及び/又は本願明細書の何らかの他の例に記載の機器を含み得る。
【0121】
例4は、前記参照信号は、前記UEデバイスが前記アクティブなBWPから1つ以上の他の候補BWPに切り換えた後に、前記事前に構成された測定ギャップに基づいて測定される、例1、及び/又は本願明細書の何らかの他の例に記載の機器を含み得る。
【0122】
例5は、前記構成メッセージは、PreConfigMGフラグを含む、例1~4、及び/又は本願明細書の何らかの他の例に記載の機器を含み得る。
【0123】
例6は、前記構成メッセージがビットマップを含む、例1~4、及び/又は本願明細書の何らかの他の例に記載の機器を含み得る。
【0124】
例7は、前記構成メッセージが測定長及び測定周期を含む、例1、及び/又は本願明細書の何らかの他の例に記載の機器を含み得る。
【0125】
例8は、命令を含むコンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令は、ユーザ装置(UE)デバイスの処理回路により実行されると、前記処理回路に、
5Gネットワークデバイスから受信した、第1測定ギャップについての第1構成メッセージを識別させ、前記第1測定ギャップの間に、前記UEデバイスが第1ギャップベース周波数測定を実行し、
前記5Gネットワークデバイスから受信した、追加の測定ギャップについての追加の構成メッセージを識別させ、前記追加の測定ギャップの間に、前記UEデバイスが追加のギャップベース周波数測定を実行し、前記第1測定ギャップと前記追加の測定ギャップが同じ時間期間の間に有効であり、
前記第1測定ギャップの間に第1参照信号を測定させ、
前記追加の測定ギャップの間に第2参照信号を測定させる、
コンピュータ可読記憶媒体を含み得る。
【0126】
例9は、前記第1測定ギャップ及び前記追加の測定ギャップの測定周期に基づいて、同じ時間期間が設定される、例8、及び/又は本願明細書の何らかの他の例に記載のコンピュータ可読媒体を含み得る。
【0127】
例10は、前記第1構成メッセージは、前記第1参照信号に関連する第1周波数に関連付けられ、前記追加の構成メッセージは、前記参照信号に関連する別の周波数に関連付けられる、例8、及び/又は本願明細書の何らかの他の例に記載のコンピュータ可読媒体を含み得る。
【0128】
例11は、アクティブ化されるべき事前構成は、UEのアクティブな帯域幅部分(BWP)及び前記参照信号に関連付けられる、例8、及び/又は本願明細書の何らかの他の例に記載のコンピュータ可読媒体を含み得る。
【0129】
例12は、前記UEデバイスはアクティブBWPから別のBWPに切り換えるよう構成される、例8、及び/又は本願明細書の何らかの他の例に記載のコンピュータ可読媒体を含み得る。
【0130】
例13は、前記命令の実行は、前記処理回路に、さらに、前記例1測定ギャップのアクティブ化を識別させ、
前記アクティブ化は、PreConfigMGフラグ又はビットマップのうちの少なくとも1つを含む、例8~12、及び/又は本願明細書の何らかの他の例に記載のコンピュータ可読媒体を含み得る。
【0131】
例14は、前記命令の実行は、さらに、前記処理回路に、
前記第1測定ギャップの第1アクティブ化を識別させ、
前記第2測定ギャップの第2アクティブ化を識別させる、
例8~12、及び/又は本願明細書の何らかの他の例に記載のコンピュータ可読媒体を含み得る。
【0132】
例15は、前記第1構成メッセージ及び前記追加の構成メッセージは、測定長及び測定周期を含む、例8、及び/又は本願明細書の何らかの他の例に記載のコンピュータ可読媒体を含み得る。
【0133】
例16は、前記第1測定ギャップ及び前記第2測定ギャップは、互いに独立している、例8、及び/又は本願明細書の何らかの他の例に記載のコンピュータ可読媒体を含み得る。
【0134】
例17は、測定ギャップを構成する方法であって、前記方法は、
ユーザ装置(UE)デバイスの処理回路により、5Gネットワークデバイスから受信した、第1測定ギャップについての第1構成メッセージを識別するステップであって、前記第1測定ギャップの間に、前記UEデバイスが第1周波数内測定を実行する、ステップと、
前記処理回路により、前記5Gネットワークデバイスから受信した、追加の測定ギャップについての追加の構成メッセージを識別するステップであって、前記追加の測定ギャップの間に、前記UEデバイスが追加の周波数内測定を実行し、前記第1測定ギャップと前記追加の測定ギャップが互いに独立している、ステップと、
前記処理回路により、前記第1測定ギャップの間に第1参照信号を測定するステップと、
前記処理回路により、前記追加の測定ギャップの間に第2参照信号を測定するステップと、
を含む方法を含み得る。
【0135】
例18は、前記第1構成メッセージは、前記第1参照信号に関連する第1周波数に関連付けられ、他の追加の構成メッセージは、前記第2参照信号に関連する追加の周波数に関連付けられる、例17及び/又は本願明細書の何らかの他の例に記載の方法を含み得る。
【0136】
例19は、前記第1測定ギャップ及び前記追加の測定ギャップは、同じ時間期間の間にある、例17及び/又は本願明細書の何らかの他の例に記載の方法を含み得る。
【0137】
例20は、前記同じ時間期間が前記第1測定ギャップに関連付けられた周期に基づく、例19及び/又は本願明細書の何らかの他の例に記載の方法を含み得る。
【0138】
例21は、前記第1測定ギャップの第1時間オフセットは、前記追加の測定ギャップのうちの1つの第2時間オフセットとは異なる、例17、及び/又は本願明細書の何らかの他の例に記載の方法を含み得る。
【0139】
例22は、前記UEデバイスは、前記追加の参照信号の測定から独立して、前記第1参照信号を測定するように構成される、例17及び/又は本願明細書の何らかの他の例に記載の方法を含み得る。
【0140】
例22は、前記UEデバイスは、前記追加の参照信号の測定から独立して、前記第1参照信号を測定するように構成される、例17及び/又は本願明細書の何らかの他の例に記載の方法を含み得る。
【0141】
例23は、前記UEデバイスは、前記追加の参照信号の測定から独立して、前記第1参照信号を測定するように構成される、例17~22、及び/又は本願明細書の何らかの他の例に記載の方法を含み得る。
【0142】
例24は、命令を含む1つ以上のコンピュータ可読媒体であって、前記命令は、電子装置の1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記電子装置に、例1~23のいずれかに記載された若しくはそれに関連する方法又はここに記載された他の方法若しくは処理のうちの1つ以上の要素を実行させる、1つ以上のコンピュータ可読媒体を含み得る。
【0143】
例25は、例1~23のいずれかに記載された若しくはそれに関連する方法又はここに記載された他の方法若しくは処理のうちの1つ以上の要素を実行する論理モジュール及び/又は回路を含む装置を含み得る。
【0144】
例26は、例1~32のいずれか又はその部分に記載された若しくはそれに関連する方法、技術、又は処理を含み得る。
【0145】
例27は、機器であって、
1つ以上のプロセッサと、
命令を含む1つ以上のコンピュータ可読媒体と、
を含み、
前記命令は、前記1つ以上のプロセッサにより実行されると、前記1つ以上のプロセッサに例1~23のいずれか又はその部分に記載された若しくはそれに関連する方法、技術、又は処理を実行させる、機器を含み得る。
【0146】
例28は、本明細書に示され記載されているように、無線ネットワーク内の通信方法を含み得る。
【0147】
例29は、本明細書に示され記載されているように、無線通信を提供するためのシステムを含み得る。
【0148】
例30は、本明細書に示され記載されているように、無線通信を提供するための装置を含み得る。
【0149】
本開示に係る実施形態は、特に、方法、記憶媒体、デバイス及びコンピュータプログラムプロダクトに関する添付の請求項に開示されており、ここで、例えば、方法のような1つの請求項カテゴリに記載された任意の特徴は、同様に、例えば、システムのような別の請求項カテゴリにおいても請求することができる。添付の請求項における後方依存性又は参照は、形式的な理由のみのために選択される。しかしながら、先行する請求項への意図的な参照(特に複数の依存関係)から生じた主題は、請求項の任意の組合せ及びその特徴が開示され、添付請求項において選択された依存関係にかかわらず請求することができるように、同様に請求することができる。請求することができる主題は、添付の請求項に記載された特徴の組合せだけでなく、請求項における特徴の他の任意の組合せを含み、ここで、請求項に記載された各特徴は、請求項における他の特徴又は他の特徴の組合せと組み合わせることができる。さらに、本明細書に記載又は図示された実施形態及び特徴のいずれかは、別個の請求項において、及び/又は本明細書に記載又は図示された実施形態又は特徴、又は添付の請求項の特徴のいずれかと任意の組合せで請求することができる。
【0150】
1つ以上の実装の上述の記載は、説明及び例証を提供するものであり、実施形態の範囲を網羅すること及び実施形態の範囲を開示された詳細な形態に限定することを意図していない。変更及び変形は、上記の教示に照らして可能であるか、又は様々な実施例の実施から取得することができる。
【0151】
本開示の特定の態様が、種々の実施形態によるシステム、方法、装置及び/又はコンピュータプログラムプロダクトのブロック図及びフロー図を参照して上述された。ブロック図及びフロー図の1つ又は複数のブロック、及びブロック図及びフロー図のブロックの組み合わせは、各々、コンピュータ実行可能プログラム命令によって実施され得ることが理解される。同様に、ブロック図及びフロー図の幾つかのブロックは、必ずしも提示された順序で実行される必要がないかもしれないし、幾つかの実装に従って、必ずしも実行される必要が全くないかもしれない。
【0152】
これらのコンピュータ実行可能プログラム命令は、コンピュータ、プロセッサ、又は他のプログラム可能データ処理装置で実行される命令がフロー図ブロックで指定された1つ又は複数の機能を実行するための手段を生成するように、特定のマシンを生成するために、特別目的のコンピュータ又は他の特定のマシン、プロセッサ、又は他のプログラム可能データ処理装置にロードされてもよい。これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ読み取り可能記憶媒体又はメモリに格納されてもよく、コンピュータ読み取り可能記憶媒体に格納された命令がフロー図のブロックで指定された1つ又は複数の機能を実行する命令手段を含む製品を生成するように、コンピュータ又は他のプログラム可能データ処理装置に特定の方法で機能するように指示してもよい。例として、特定の実装は、コンピュータ可読プログラムコード又はプログラム命令が実装されたコンピュータ可読記憶媒体を含むコンピュータプログラムプロダクトを提供することができ、このコンピュータ可読プログラムコードは、フロー図のブロックで指定された1つ又は複数の機能を実行するように構成される。コンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置にロードされ、コンピュータ又は他のプログラマブル装置で実行される一連の動作要素又はステップを発生させて、コンピュータ実装プロセスを生成し、コンピュータ又は他のプログラマブル装置で実行される命令が、フロー図ブロックで指定された機能を実行するための要素又はステップを提供するようにすることもできる。
【0153】
したがって、ブロック図及びフロー図のブロックは、特定の機能を実行するための手段の組み合わせ、特定の機能を実行するための要素又はステップの組み合わせ、及び特定の機能を実行するためのプログラム命令手段をサポートする。また、ブロック図及びフロー図の各ブロック、ならびにブロック図及びフロー図のブロックの組み合わせは、特定の機能、要素又はステップ、又は特定の目的のハードウェアとコンピュータ命令の組み合わせを実行する、専用のハードウェアベースのコンピュータシステムによって実装されてもよいことが理解される。
【0154】
特に「できる」、「でき得る」、「可能である」、「可能性がある」又は「かもしれない」などの条件付き言語は、特に明記されていない限り、又は使用されている文脈内で他に理解されていない限り、一般に、特定の実装が特定の特徴、要素、及び/又は演算を含み、他の実装は含まないことを伝えることを意図している。したがって、このような条件付き言語は、一般に、特徴、要素、及び/又は演算が1つ又は複数の実装に何らかの形で必要であること、又は1つ又は複数の実装が、これらの特徴、要素、及び/又は演算が特定の実装に含まれるか、又は実行されるかを、ユーザ入力又はプロンプトの有無にかかわらず決定するロジックを必然的に含むことを意味するものではない。
【0155】
本明細書に説明された本開示の多くの変更及び他の実装は、前述の説明及び関連する図面において提示された教示の利益を有することが明らかである。従って、本開示は開示された特定の実施形態に限定されないこと、及び変更及び実施形態が添付の特許請求の範囲に含まれることが意図されることが理解される。本明細書では特定の用語が使用されるが、それらは一般的かつ記述的な意味でのみ使用され、限定の目的では使用されない。
【0156】
本文書の目的のために、以下の用語及び定義は、ここで議論される例及び実施形態に適用される。
【0157】
本明細書で使用される「回路」という用語は、記載された機能を提供するように構成される電子回路、論理回路、プロセッサ(共有、専用、又はグループ)及び/又はメモリ(共有、専用、又はグループ)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルデバイス(FPD)(例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、複合PLD(CPLD)、大容量PLD(HCPLD)、構造化ASIC、又はプログラマブルSoC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)などのハードウェア構成要素を意味するか、その一部であるか、又は含む。幾つかの実施形態では、回路は、記載された機能の少なくとも一部を提供するために、1つ以上のソフトウェア又はファームウェアプログラムを実行することができる。用語「回路」はまた、1つ以上のハードウェア要素(又は電気又は電子システムで使用される回路の組み合わせ)と、そのプログラムコードの機能を実行するために使用されるプログラムコードとの組み合わせを指すことができる。これらの実施形態では、ハードウェア要素とプログラムコードの組み合わせは、特定のタイプの回路と呼ばれることがある。
【0158】
本明細書で使用される用語「プロセッサ回路」は、一連の算術演算又は論理演算、又はデジタルデータの記録、記憶、及び/又は転送を順次かつ自動的に実行することができる回路を意味し、その一部であるか、又は含む。処理回路は、命令を実行する1つ以上の処理コアと、プログラム及びデータ情報を記憶する1つ以上のメモリ構造とを含むことができる。「プロセッサ回路」という用語は、1つ以上のアプリケーションプロセッサ、1つ以上のベースバンドプロセッサ、物理的中央処理装置(CPU)、シングルコアプロセッサ、デュアルコアプロセッサ、トリプルコアプロセッサ、クアッドコアプロセッサ、及び/又はプログラムコード、ソフトウェアモジュール、及び/又は機能プロセスなどのコンピュータ実行可能命令を実行又はその他の方法で操作することができるその他の装置を指すことができる。処理回路は、マイクロプロセッサ、プログラマブル処理装置、又は同様のものである、より多くのハードウェアアクセラレータを含むことができる。1つ以上のハードウェアアクセラレータは、例えば、コンピュータビジョン(CV)及び/又はディープラーニング(DL)アクセラレータを含むことができる。用語「アプリケーション回路」及び/又は「ベースバンド回路」は、「プロセッサ回路」の同義語とみなされ、「プロセッサ回路」と呼ばれることがある。
【0159】
本明細書で使用される用語「インタフェース回路」は、2つ以上のコンポーネント又は装置間の情報交換を可能にする回路を指し、その一部であるか、又は含む。用語「インタフェース回路」は、1つ以上のハードウェアインタフェース、例えば、バス、I/Oインタフェース、周辺コンポーネントインタフェース、ネットワークインタフェースカード、及び/又は類似のものを指すことができる。
【0160】
本明細書で使用される用語「ユーザ機器」又は「UE」は、無線通信機能を有する装置を指し、通信ネットワークにおけるネットワークリソースのリモートユーザを記述することができる。用語「ユーザ装置」又は「UE」は、クライアント、モバイル、モバイルデバイス、モバイル端末、ユーザ端末、モバイルユニット、モバイルステーション、モバイルユーザ、加入者、ユーザ、リモートステーション、アクセスエージェント、ユーザエージェント、受信機、無線装置、再構成可能な無線装置、再構成可能なモバイルデバイスなどと同義であると考えられ、また、用語「ユーザ機器」又は「UE」は、任意のタイプの無線/有線デバイス又は無線通信インタフェースを含む任意のコンピューティング装置を含むことができる。
【0161】
本明細書で使用される用語「ネットワーク要素」は、有線又は無線通信ネットワークサービスを提供するために使用される物理的又は仮想化された装置及び/又はインフラストラクチャを指す。用語「ネットワーク要素」は、ネットワーク化されたコンピュータ、ネットワークハードウェア、ネットワーク機器、ネットワークノード、ルータ、スイッチ、ハブ、ブリッジ、無線ネットワークコントローラ、RANデバイス、RANノード、ゲートウェイ、サーバ、仮想化VNF、NFVI、及び/又は同様のものと同義であると考えることができる。
【0162】
本明細書で使用される用語「コンピュータシステム」は、相互接続された任意のタイプの電子デバイス、コンピュータデバイス、又はそのコンポーネントを指す。さらに、用語「コンピュータシステム」及び/又は「システム」は、相互に通信可能に結合されたコンピュータの様々なコンポーネントを指すことができる。さらに、用語「コンピュータシステム」及び/又は「システム」は、相互に通信可能に結合され、コンピューティング及び/又はネットワーキングリソースを共有するように構成された複数のコンピュータ装置及び/又は複数のコンピューティングシステムを指すことができる。
【0163】
本明細書で使用される用語「電化製品」、「コンピュータ家電」などは、特定のコンピューティングリソースを提供するように特別に設計されたプログラムコード(例えば、ソフトウェアやファームウェア)を有するコンピュータ装置又はコンピュータシステムを指す。「仮想家電」は、コンピュータ家電を仮想化又はエミュレートする、又は特定のコンピューティングリソースを提供するために専用のハイパーバイザー搭載デバイスによって実装される仮想マシンイメージである。
【0164】
本明細書で使用される用語「リソース」は、物理的又は仮想デバイス、コンピューティング環境内の物理的又は仮想コンポーネント、及び/又は特定のデバイス内の物理的又は仮想コンポーネント、例えば、コンピュータデバイス、機械的デバイス、メモリ空間、プロセッサ/CPU時間、プロセッサ/CPU使用率、プロセッサ及びアクセラレータ負荷、ハードウェア時間又は使用率、電力、入出力操作、ポート又はネットワークソケット、チャネル/リンク割り当て、スループット、メモリ使用率、ストレージ、ネットワーク、データベース及びアプリケーション、ワークロードユニット、及び/又は同様のものを指す。「ハードウェアリソース」は、物理ハードウェア要素によって提供される計算、ストレージ、及び/又はネットワークリソースを指す場合がある。「仮想化リソース」は、仮想化インフラストラクチャによってアプリケーション、デバイス、システムなどに提供される計算、ストレージ、及び/又はネットワークリソースを指す場合がある。「ネットワークリソース」又は「通信リソース」という用語は、通信ネットワークを介してコンピュータデバイス/システムによってアクセス可能なリソースを指す場合がある。「システムリソース」という用語は、サービスを提供するためのあらゆる種類の共有エンティティを指す場合があり、コンピューティング及び/又はネットワークリソースを含む場合がある。システムリソースは、サーバを介してアクセス可能な、一貫した機能、ネットワークデータオブジェクト又はサービスの集合とみなすことができる。システムリソースは、単一のホスト又は複数のホスト上に存在し、明確に識別可能である。
【0165】
本明細書で使用される用語「チャネル」は、データ又はデータストリームを通信するために使用される、有形又は無形のいずれかの伝送媒体を指す。用語「チャネル」は、「通信チャネル」、「データ通信チャネル」、「送信チャネル」、「データ送信チャネル」、「アクセスチャネル」、「データアクセスチャネル」、「リンク」、「データリンク」、「キャリア」、「無線周波数キャリア」、及び/又はデータが通信される経路又は媒体を示す他の類似の用語と同義であってもよい。さらに、本明細書で使用される「リンク」という用語は、情報の送受信を目的としたRATを介した2つのデバイス間の接続を意味する。
【0166】
本明細書で使用される「インスタンス化する」、「インスタンス化」などの用語は、インスタンスの作成を意味する。「インスタンス」はまた、例えばプログラムコードの実行中に発生し得るオブジェクトの具体的な発生を意味する。
【0167】
用語「結合された」、「通信可能に結合された」は、それらの派生物とともに、本明細書で使用される。用語「結合された」は、2つ以上の要素が相互に直接物理的又は電気的に接触していることを意味してもよく、2つ以上の要素が相互に間接的に接触しているが、相互に協力又は相互作用していることを意味してもよく、及び/又は1つ以上の他の要素が、相互に結合されていると言われる要素間で結合又は接続されていることを意味してもよい。用語「直接結合された」は、2つ以上の要素が相互に直接接触していることを意味してもよい。用語「通信結合された」は、2つ以上の要素が、ワイヤ又は他の相互接続を介して、無線通信チャネル又はリンクを介して、及び/又は同様のものを介して、通信手段によって相互に接触していることを意味してもよい。
【0168】
「情報要素」という用語は、1つ以上のフィールドを含む構造要素を指す。「フィールド」という用語は、情報要素の個々のコンテンツ、又はコンテンツを含むデータ要素を指す。
【0169】
用語、定義及び略語は、ここで異なる使用をしない限り、3GPP(登録商標) TR21.905 v16.0.0(2019-06)及び/又は任意の他の3GPP(登録商標)規格で定義された用語、定義及び略語と一致し得る。本文書の目的のために、以下の略語(表1に示す)は、ここで議論される例及び実施形態に適用することができる。
表1:略語
【表1】
【国際調査報告】