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特表2024-513851無線通信システムにおいて制御情報送受信方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-27
(54)【発明の名称】無線通信システムにおいて制御情報送受信方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/04 20090101AFI20240319BHJP
   H04W 72/1273 20230101ALI20240319BHJP
   H04W 72/232 20230101ALI20240319BHJP
   H04W 72/1268 20230101ALI20240319BHJP
   H04L 1/1607 20230101ALI20240319BHJP
【FI】
H04W28/04 110
H04W72/1273
H04W72/232
H04W72/1268
H04L1/1607
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023560659
(86)(22)【出願日】2022-03-31
(85)【翻訳文提出日】2023-09-29
(86)【国際出願番号】 KR2022004626
(87)【国際公開番号】W WO2022211539
(87)【国際公開日】2022-10-06
(31)【優先権主張番号】10-2021-0043588
(32)【優先日】2021-04-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0047292
(32)【優先日】2021-04-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0059414
(32)【優先日】2021-05-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】63/190,233
(32)【優先日】2021-05-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】10-2021-0129077
(32)【優先日】2021-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】63/280,098
(32)【優先日】2021-11-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】10-2022-0017952
(32)【優先日】2022-02-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】キム ソンウク
(72)【発明者】
【氏名】ヤン ソクチェル
(72)【発明者】
【氏名】チェ スンファン
【テーマコード(参考)】
5K014
5K067
【Fターム(参考)】
5K014FA03
5K067AA13
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH28
(57)【要約】
無線通信システムにおいて制御情報送受信方法及び装置が開示される。本開示の一実施例に係る制御情報を送信する方法は、基地局から、前記端末に設定された複数のサービングセルのうち1つ以上のサービングセルに対してHARQ(Hybrid Automatic Repeat and request)-ACK(acknowledgement)バンドリング(bundling)の設定のための第1設定情報を受信する段階と、前記基地局から、前記複数のサービングセルのそれぞれで1つ以上のPDSCH(physical downlink shared channel)をスケジュールする下りリンク制御情報(DCI:downlink control information)を受信する段階と、前記基地局から、前記複数のサービングセル上で複数のPDSCHを受信する段階と、前記複数のPDSCHに対するHARQ-ACK情報に基づいて生成されたHARQ-ACKコードブック(codebook)を含む制御情報を前記基地局に送信する段階を含んでよい。
【選択図】図13
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいて制御情報を送信する方法であって、端末によって行われる前記方法は、
基地局から、前記端末に設定された複数のサービングセルのうち1つ以上のサービングセルに対してHARQ(Hybrid Automatic Repeat and request)-ACK(acknowledgement)バンドリング(bundling)の設定のための第1設定情報を受信する段階と、
前記基地局から、前記複数のサービングセルのそれぞれで1つ以上のPDSCH(physical downlink shared channel)をスケジュールする下りリンク制御情報(DCI:downlink control information)を受信する段階と、
前記基地局から、前記複数のサービングセル上で複数のPDSCHを受信する段階と、
前記複数のPDSCHに対するHARQ-ACK情報に基づいて生成されたHARQ-ACKコードブック(codebook)を含む制御情報を前記基地局に送信する段階と、を含み、
前記HARQ-ACKコードブックは、第1HARQ-ACKサブコードブック及び前記第2HARQ-ACKサブコードブックを含み、
前記HARQバンドリング(bundling)グループの数が1に設定された1つ以上の第1サービングセル上のPDSCHに対して前記第1HARQ-ACKサブコードブックが生成され、
前記HARQバンドリング(bundling)グループの数が1よりも大きく設定された1つ以上の第2サービングセル上のPDSCHに対して前記第2HARQ-ACKサブコードブックが生成される、方法。
【請求項2】
前記基地局から、前記複数のサービングセルのうち1つ以上のサービングセルに対して単一のDCIによる複数のPDSCHをスケジュールする多重PDSCHスケジューリングの設定のための第2設定情報を受信する段階をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記複数のサービングセルのうち、前記多重PDSCHスケジューリングが設定されないか又は前記HARQバンドリング(bundling)グループの数が1に設定された前記1つ以上の第1サービングセル上のPDSCHに対して前記第1HARQ-ACKサブコードブックが生成され、
前記多重PDSCHスケジューリングが設定された1つ以上のサービングセルのうち、前記HARQバンドリング(bundling)グループの数が1よりも大きく設定されるか又は前記HARQバンドリング(bundling)が設定されていない前記1つ以上の第2サービングセル上のPDSCHに対して前記第2HARQ-ACKサブコードブックが生成される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記1つ以上の第2サービングセルに対して前記HARQバンドリング(bundling)が設定されることに基づいて、前記第2HARQ-ACKサブコードブックは第1HARQ-ACK情報ビットに基づいて生成され、
前記第1HARQ-ACK情報ビットの個数は、前記1つ以上の第2サービングセルの全てにわたってHARQバンドリング(bundling)グループの数とX値との積のうち最大値に該当し、
2個の伝送ブロックを運ぶPDSCH受信が設定され、HARQ-ACK情報に対する空間バンドリング(spatial bunlding)が設定されていないセルに対して前記X値は2、そうでなければ、前記X値は1である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記1つ以上の第2サービングセルに対して前記HARQバンドリング(bundling)が設定されないことに基づいて、前記第2HARQ-ACKサブコードブックは第2HARQ-ACK情報ビットに基づいて生成され、
前記第2HARQ-ACK情報ビットの個数は、前記1つ以上の第2サービングセルの全てにわたって単一のDCIによってスケジューリング可能なPDSCHの個数とX値との積のうち最大値に該当し、
2個の伝送ブロックを運ぶPDSCH受信が設定され、HARQ-ACK情報に対する空間バンドリング(spatial bunlding)が設定されていないセルに対して前記X値は2、そうでなければ、前記X値は1である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記DCIのカウンター下りリンク承認インデックス(C-DAI:counter downlink assignment index)値と総下りリンク承認インデックス(T-DAI:total downlink assignment index)値は、前記第1HARQ-ACKサブコードブック及び前記第2HARQ-ACKサブコードブックのそれぞれに対して個別に適用する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記HARQ-ACKコードブックは、前記第1HARQ-ACKサブコードブックに前記第2HARQ-ACKサブコードブックを付加(append)して生成される、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
特定サービングセルに対して前記HARQバンドリング(bundling)が設定されることに基づいて、前記特定サービングセル上でスケジュールされた複数のPDSCHに対して1つ以上のグループ別にHARQ-ACK情報が生成される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記1つ以上のグループの各グループに含まれる複数のPDSCHに対するHARQ-ACK情報ビットに対して論理的AND演算を行うことによって、各グループ別HARQ-HARQ情報が生成される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記HARQバンドリング(bundling)の特定グループ内に上りリンクシンボルと重なったPDSCHのみが含まれることに基づいて、前記特定グループに対するHARQ-ACK情報はNACK(negative ACK)と生成される、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記HARQバンドリング(bundling)の特定グループ内に上りリンクシンボルと重なった1つ以上のPDSCHが含まれることに基づいて、前記1つ以上のPDSCHに対するHARQ-ACK情報はACK又はNACK(negative ACK)と見なすことによって前記特定グループに対するHARQ-ACK情報が生成される、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
無線通信システムにおいて制御情報を送信する端末であって、前記端末は、
無線信号を送受信するための1つ以上の送受信部(transceiver)と、
前記1つ以上の送受信部を制御する1つ以上のプロセッサと、を含み、
前記1つ以上のプロセッサは、
基地局から、前記端末に設定された複数のサービングセルのうち1つ以上のサービングセルに対してHARQ(Hybrid Automatic Repeat and request)-ACK(acknowledgement)バンドリング(bundling)の設定のための第1設定情報を受信し、
前記基地局から、前記複数のサービングセルのそれぞれで1つ以上のPDSCH(physical downlink shared channel)をスケジュールする下りリンク制御情報(DCI:downlink control information)を受信し、
前記基地局から、前記複数のサービングセル上で複数のPDSCHを受信し、
前記複数のPDSCHに対するHARQ-ACK情報に基づいて生成されたHARQ-ACKコードブック(codebook)を含む制御情報を前記基地局に送信するように設定され、
前記HARQ-ACKコードブックは、第1HARQ-ACKサブコードブック及び前記第2HARQ-ACKサブコードブックを含み、
前記HARQバンドリング(bundling)グループの数が1に設定された1つ以上の第1サービングセル上のPDSCHに対して前記第1HARQ-ACKサブコードブックが生成され、
前記HARQバンドリング(bundling)グループの数が1よりも大きく設定された1つ以上の第2サービングセル上のPDSCHに対して前記第2HARQ-ACKサブコードブックが生成される、端末。
【請求項13】
1つ以上の命令を記憶する1つ以上の非一時的(non-transitory)コンピュータ可読媒体であって、
1つ以上のプロセッサによって実行される前記1つ以上の命令は、制御情報を送信する装置が、
基地局から、前記端末に設定された複数のサービングセルのうち1つ以上のサービングセルに対してHARQ(Hybrid Automatic Repeat and request)-ACK(acknowledgement)バンドリング(bundling)の設定のための第1設定情報を受信し、
前記基地局から、前記複数のサービングセルのそれぞれで1つ以上のPDSCH(physical downlink shared channel)をスケジュールする下りリンク制御情報(DCI:downlink control information)を受信し、
前記基地局から、前記複数のサービングセル上で複数のPDSCHを受信し、
前記複数のPDSCHに対するHARQ-ACK情報に基づいて生成されたHARQ-ACKコードブック(codebook)を含む制御情報を前記基地局に送信するように制御し、
前記HARQ-ACKコードブックは、第1HARQ-ACKサブコードブック及び前記第2HARQ-ACKサブコードブックを含み、
前記HARQバンドリング(bundling)グループの数が1に設定された1つ以上の第1サービングセル上のPDSCHに対して前記第1HARQ-ACKサブコードブックが生成され、
前記HARQバンドリング(bundling)グループの数が1よりも大きく設定された1つ以上の第2サービングセル上のPDSCHに対して前記第2HARQ-ACKサブコードブックが生成される、コンピュータ可読媒体。
【請求項14】
無線通信システムにおいて制御情報を送信する端末を制御するように設定されるプロセシング装置であって、
前記プロセシング装置は、
1つ以上のプロセッサと、
前記1つ以上のプロセッサに動作可能に連結され、前記1つ以上のプロセッサによって実行されることに基づいて、動作を行う指示(instruction)を記憶する1つ以上のコンピュータメモリを含み、
前記動作は、
基地局から、前記端末に設定された複数のサービングセルのうち1つ以上のサービングセルに対してHARQ(Hybrid Automatic Repeat and request)-ACK(acknowledgement)バンドリング(bundling)の設定のための第1設定情報を受信する段階と、
前記基地局から、前記複数のサービングセルのそれぞれで1つ以上のPDSCH(physical downlink shared channel)をスケジュールする下りリンク制御情報(DCI:downlink control information)を受信する段階と、
前記基地局から、前記複数のサービングセル上で複数のPDSCHを受信する段階と、
前記複数のPDSCHに対するHARQ-ACK情報に基づいて生成されたHARQ-ACKコードブック(codebook)を含む制御情報を前記基地局に送信する段階と、を含み、
前記HARQ-ACKコードブックは、第1HARQ-ACKサブコードブック及び前記第2HARQ-ACKサブコードブックを含み、
前記HARQバンドリング(bundling)グループの数が1に設定された1つ以上の第1サービングセル上のPDSCHに対して前記第1HARQ-ACKサブコードブックが生成され、
前記HARQバンドリング(bundling)グループの数が1よりも大きく設定された1つ以上の第2サービングセル上のPDSCHに対して前記第2HARQ-ACKサブコードブックが生成される、プロセシング装置。
【請求項15】
無線通信システムにおいて制御情報を受信する方法であって、基地局によって行われる前記方法は、
端末に、前記端末に設定された複数のサービングセルのうち1つ以上のサービングセルに対してHARQ(Hybrid Automatic Repeat and request)-ACK(acknowledgement)バンドリング(bundling)の設定のための第1設定情報を送信する段階と、
前記端末に、前記複数のサービングセルのそれぞれで1つ以上のPDSCH(physical downlink shared channel)をスケジュールする下りリンク制御情報(DCI:downlink control information)を送信する段階と、
前記端末に、前記複数のサービングセル上で複数のPDSCHを送信する段階と、
前記複数のPDSCHに対するHARQ-ACK情報に基づいて生成されたHARQ-ACKコードブック(codebook)を含む制御情報を前記端末から受信する段階と、を含み、
前記HARQ-ACKコードブックは、第1HARQ-ACKサブコードブック及び前記第2HARQ-ACKサブコードブックを含み、
前記HARQバンドリング(bundling)グループの数が1に設定された1つ以上の第1サービングセル上のPDSCHに対して前記第1HARQ-ACKサブコードブックが生成され、
前記HARQバンドリング(bundling)グループの数が1よりも大きく設定された1つ以上の第2サービングセル上のPDSCHに対して前記第2HARQ-ACKサブコードブックが生成される、方法。
【請求項16】
無線通信システムにおいて制御情報を受信する基地局であって、前記基地局は、
無線信号を送受信するための1つ以上の送受信部(transceiver)と、
前記1つ以上の送受信部を制御する1つ以上のプロセッサと、を含み、
前記1つ以上のプロセッサは、
端末に、前記端末に設定された複数のサービングセルのうち1つ以上のサービングセルに対してHARQ(Hybrid Automatic Repeat and request)-ACK(acknowledgement)バンドリング(bundling)の設定のための第1設定情報を送信し、
前記端末に、前記複数のサービングセルのそれぞれで1つ以上のPDSCH(physical downlink shared channel)をスケジュールする下りリンク制御情報(DCI:downlink control information)を送信し、
前記端末に、前記複数のサービングセル上で複数のPDSCHを送信し、
前記複数のPDSCHに対するHARQ-ACK情報に基づいて生成されたHARQ-ACKコードブック(codebook)を含む制御情報を前記端末から受信するように設定され、
前記HARQ-ACKコードブックは、第1HARQ-ACKサブコードブック及び前記第2HARQ-ACKサブコードブックを含み、
前記HARQバンドリング(bundling)グループの数が1に設定された1つ以上の第1サービングセル上のPDSCHに対して前記第1HARQ-ACKサブコードブックが生成され、
前記HARQバンドリング(bundling)グループの数が1よりも大きく設定された1つ以上の第2サービングセル上のPDSCHに対して前記第2HARQ-ACKサブコードブックが生成される、基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信システムに関し、より詳細には、無線通信システムにおいて上りリンク制御情報送受信する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
移動通信システムは、ユーザの活動性を保障しながら音声サービスを提供するために開発された。しかしながら、移動通信システムは音声に留まらずデータサービスまで領域を拡張し、現在、爆発的なトラフィックの増加によってリソースの不足現象が発生しており、ユーザもより高速のサービスを要求していることから、より発展した移動通信システムが望まれている。
【0003】
次世代移動通信システムの要求条件は、大きく、爆発的なデータトラフィックの受容、ユーザ当たり送信率の画期的な増加、大幅に増加した連結デバイス個数の受容、非常に低い端対端遅延(End-to-End Latency)、高エネルギー効率の支援である。そのために、二重接続性(Dual Connectivity)、大規模多重入出力(Massive MIMO:Massive Multiple Input Multiple Output)、全二重(In-band Full Duplex)、非直交多重接続(NOMA:Non-Orthogonal Multiple Access)、超広帯域(Super wideband)支援、端末ネットワーキング(Device Networking)などの様々な技術が研究されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の技術的課題は、単一の下りリンク制御情報を用いて1つ以上の下りリンク送信及び/又は1つ以上の上りリンク送信をスケジュールする方法及び装置を提供することである。
【0005】
本開示の技術的課題は、単一の下りリンク制御情報を用いてスケジュールされた1つ以上の下りリンク送信に対するHARQ(Hybrid Automatic Repeat and request)-ACK(acknowledgement)情報を送受信する方法及び装置を提供することである。
【0006】
また、本開示の更なる技術的課題は、複数のPDSCHに対して所定のグループ別にHARQ-ACK情報が生成されるとき、HARQ-ACKコードブックを送受信する方法及び装置を提供することである。
【0007】
本開示で遂げようとする技術的課題は、以上で言及した技術的課題に限定されず、言及していない別の技術的課題は、以下の記載から、本開示の属する技術の分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様に係る無線通信システムにおいて制御情報を送信する方法であって、端末によって行われる前記方法は、基地局から、前記端末に設定された複数のサービングセルのうち1つ以上のサービングセルに対してHARQ(Hybrid Automatic Repeat and request)-ACK(acknowledgement)バンドリング(bundling)の設定のための第1設定情報を受信する段階と、前記基地局から、前記複数のサービングセルのそれぞれで1つ以上のPDSCH(physical downlink shared channel)をスケジュールする下りリンク制御情報(DCI:downlink control information)を受信する段階と、前記基地局から、前記複数のサービングセル上で複数のPDSCHを受信する段階と、前記複数のPDSCHに対するHARQ-ACK情報に基づいて生成されたHARQ-ACKコードブック(codebook)を含む制御情報を前記基地局に送信する段階を含んでよい。前記HARQ-ACKコードブックは、第1HARQ-ACKサブコードブック及び前記第2HARQ-ACKサブコードブックを含み、前記HARQバンドリング(bundling)グループの数が1に設定された1つ以上の第1サービングセル上のPDSCHに対して前記第1HARQ-ACKサブコードブックが生成され、前記HARQバンドリング(bundling)グループの数が1よりも大きく設定された1つ以上の第2サービングセル上のPDSCHに対して前記第2HARQ-ACKサブコードブックが生成されてよい。
【0009】
本開示の他の態様に係る無線通信システムにおいて制御情報を受信する方法であって、基地局によって行われる前記方法は、端末に、前記端末に設定された複数のサービングセルのうち1つ以上のサービングセルに対してHARQ(Hybrid Automatic Repeat and request)-ACK(acknowledgement)バンドリング(bundling)の設定のための第1設定情報を送信する段階と、前記端末に、前記複数のサービングセルのそれぞれで1つ以上のPDSCH(physical downlink shared channel)をスケジュールする下りリンク制御情報(DCI:downlink control information)を送信する段階と、前記端末に、前記複数のサービングセル上で複数のPDSCHを送信する段階と、前記複数のPDSCHに対するHARQ-ACK情報に基づいて生成されたHARQ-ACKコードブック(codebook)を含む制御情報を前記端末から受信する段階を含んでよい。前記HARQ-ACKコードブックは、第1HARQ-ACKサブコードブック及び前記第2HARQ-ACKサブコードブックを含み、前記HARQバンドリング(bundling)グループの数が1に設定された1つ以上の第1サービングセル上のPDSCHに対して前記第1HARQ-ACKサブコードブックが生成され、前記HARQバンドリング(bundling)グループの数が1よりも大きく設定された1つ以上の第2サービングセル上のPDSCHに対して前記第2HARQ-ACKサブコードブックが生成されてよい。
【発明の効果】
【0010】
本開示の実施例によれば、1つの下りリンク制御情報を用いて1つ以上の下りリンク送信及び/又は1つ以上の上りリンク送信に対するスケジューリングを支援することによって、下りリンク送信及び/又は上りリンク送信に対するスケジューリング下りリンク制御情報の送信効率を増大させることができる。
【0011】
本開示の実施例によれば、複数のPDSCHに対して所定のグループ別にHARQ-ACK情報が生成されることによって、HARQ-ACK情報ビットのオーバーヘッドを減少させることができる。
【0012】
本開示から得られる効果は、以上で言及した効果に限定されず、言及していない別の効果は、以下の記載から、本開示の属する技術の分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
本開示に関する理解を助けるために詳細な説明の一部として含まれる添付の図面は、本開示に関する実施例を提供し、詳細な説明と一緒に本開示の技術的特徴を説明する。
【0014】
図1】本開示が適用可能な無線通信システムの構造を例示する図である。
図2】本開示が適用可能な無線通信システムにおいてフレーム構造を例示する図である。
図3】本開示が適用可能な無線通信システムにおいてリソースグリッド(resource grid)を例示する図である。
図4】本開示が適用可能な無線通信システムにおいて物理リソースブロック(physical resource block)を例示する図である。
図5】本開示が適用可能な無線通信システムにおいてスロット構造を例示する図である。
図6】本開示が適用可能な無線通信システムにおいて用いられる物理チャネル及びそれらを用いた一般の信号送受信方法を例示する図である。
図7】本開示が適用可能な無線通信システムにおいて下りリンクデータに対するHARQ-ACK過程を例示する図である。
図8】本開示が適用可能な無線通信システムにおいてTBの処理過程及び構造を例示する図である。
図9】本開示が適用可能な無線通信システムにおいてCBGベースHARQ過程を例示する図である。
図10】本開示の一実施例に係るスロットグループベースのPDCCHモニタリングを例示する図である。
図11】本開示の一実施例に係る候補PDSCH受信に対する機会(occasion)のセットの決定を例示する図である。
図12】本開示の一実施例に係る制御情報送受信方法に対する基地局と端末間のシグナリング手順を例示する図である。
図13】本開示の一実施例に係る制御情報送受信方法に対する端末の動作を例示する図である。
図14】本開示の一実施例に係る制御情報送受信方法に対する基地局の動作を例示する図である。
図15】本開示の一実施例に係る無線通信装置を例示するブロック構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本開示に係る好ましい実施形態を、添付の図面を参照して詳細に説明する。添付の図面と共に以下に開示される詳細な説明は、本開示の例示的な実施形態を説明するためのもので、本開示の実施が可能な唯一の実施形態を示すためのものではない。以下の詳細な説明は、本開示の完全な理解を提供するために具体的細部事項を含む。ただし、当業者には、このような具体的細部事項無しにも本開示が実施可能であることが理解される。
【0016】
場合によって、本開示の概念が曖昧になることを避けるために、公知の構造及び装置が省略されてもよく、各構造及び装置の核心機能を中心にしたブロック図の形式で示されてもよい。
【0017】
本開示において、ある構成要素が他の構成要素と“連結”、“結合”又は“接続”されているするとき、これは直接の連結関係の他、それらの間にさらに他の構成要素が存在する間接の連結関係も含むことができる。また、本開示において用語“含む”又は“有する”とは、言及された特徴、段階、動作、要素及び/又は構成要素の存在を特定するものの、1つ以上の他の特徴、段階、動作、要素、構成要素及び/又はそれらのグループの存在又は追加を排除しない。
【0018】
本開示において、“第1”、“第2”などの用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的に使われるだけで、構成要素を制限するために使われることはなく、特に言及されない限り、構成要素間の順序又は重要度などを限定しない。したがって、本開示の範囲内で、一実施例における第1構成要素は他の実施例において第2構成要素と称することもでき、同様に、一実施例における第2構成要素を他の実施例において第1構成要素と称することもできる。
【0019】
本開示で使われる用語は、特定実施例に関する説明のためのもので、特許請求の範囲を制限するためのものではない。実施例の説明及び添付する特許請求の範囲で使用される通り、単数形態は、文脈において特に断らない限り、複数形態も含むように意図したものである。本開示に使われる用語“及び/又は”は、関連した列挙項目のうちの一つを指してもよく、又はそれらのうち2つ以上の任意の及び全ての可能な組合せを指して含むことを意味する。また、本開示において、単語の間における“/”は、別に断らない限り、“及び/又は”と同じ意味を有する。
【0020】
本開示は、無線通信ネットワーク又は無線通信システムを対象にして説明し、無線通信ネットワークにおいてなされる動作は、当該無線通信ネットワークを管轄する装置(例えば、基地局)がネットワークを制御し、信号を送信(transmit)又は受信(receive)する過程においてなされるか、当該無線ネットワークに結合した端末がネットワークとの又は端末間の信号を送信又は受信する過程においてなされてよい。
【0021】
本開示において、チャネルを送信又は受信するということは、当該チャネルで情報又は信号を送信又は受信するという意味を含む。例えば、制御チャネルを送信するということは、制御チャネルで制御情報又は信号を送信するということを意味する。類似に、データチャネルを送信するということは、データチャネルでデータ情報又は信号を送信するということを意味する。
【0022】
以下において、下りリンク(DL:downlink)は、基地局から端末への通信を意味し、上りリンク(UL:uplink)は、端末から基地局への通信を意味する。下りリンクにおいて、送信機は基地局の一部であり、受信機は端末の一部であってよい。上りリンクにおいて、送信機は端末の一部であり、受信機は基地局の一部であってよい。基地局は第1通信装置と、端末は第2通信装置と表現されてよい。基地局(BS:Base Station)は、固定局(fixed station)、Node B、eNB(evolved-NodeB)、gNB(Next Generation NodeB)、BTS(base transceiver system)、アクセスポイント(AP:Access Point)、ネットワーク(5Gネットワーク)、AI(Artificial Intelligence)システム/モジュール、RSU(road side unit)、ロボット(robot)、ドローン(UAV:Unmanned Aerial Vehicle)、AR(Augmented Reality)装置、VR(Virtual Reality)装置などの用語に代替されてよい。また、端末(Terminal)は、固定されるか移動性を有してよく、UE(User Equipment)、MS(Mobile Station)、UT(user terminal)、MSS(Mobile Subscriber Station)、SS(Subscriber Station)、AMS(Advanced Mobile Station)、WT(Wireless terminal)、MTC(Machine-Type Communication)装置、M2M(Machine-to-Machine)装置、D2D(Device-to-Device)装置、車両(vehicle)、RSU(road side unit)、ロボット(robot)、AI(Artificial Intelligence)モジュール、ドローン(UAV:Unmanned Aerial Vehicle)、AR(Augmented Reality)装置、VR(Virtual Reality)装置などの用語に代替されてよい。
【0023】
以下の技術は、CDMA、FDMA、TDMA、OFDMA、SC-FDMAなどのような様々な無線接続システムに用いられてよい。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000のような無線技術によって具現されてよい。TDMAは、GSM(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)のような無線技術によって具現されてよい。OFDMAは、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802-20、E-UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術によって具現されてよい。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。3GPP(登録商標)(3rd Generation Partnership Project)LTE(Long Term Evolution)は、E-UTRAを用いるE-UMTS(Evolved UMTS)の一部であり、LTE-A(Advanced)/LTE-A proは、3GPP LTEの進化したバージョンである。3GPP NR(New Radio or New Radio Access Technology)は、3GPP LTE/LTE-A/LTE-A proの進化したバージョンである。
【0024】
説明を明確にするために、3GPP通信システム(例えば、LTE-A、NR)に基づいて説明するが、本開示の技術的思想がそれに制限されるものではない。LTEは、3GPP TS(Technical Specification) 36.xxx Release 8以後の技術を意味する。細部的に、3GPP TS 36.xxx Release 10以後のLTE技術はLTE-Aと呼ばれ、3GPP TS 36.xxx Release 13以後のLTE技術はLTE-A proと呼ばれる。3GPP NRは、TS 38.xxx Release 15以後の技術を意味する。LTE/NRは3GPPシステムと呼ばれてよい。“xxx”は、標準文書細部番号を意味する。LTE/NRは3GPPシステムと呼ばれてよい。本開示の説明に用いられる背景技術、用語、略語などに関しては、本開示の前に公開された標準文書に記載の事項を参照できる。例えば、次の文書を参照できる。
【0025】
3GPP LTEでは、TS 36.211(物理チャネル及び変調)、TS 36.212(多重化及びチャネルコーディング)、TS 36.213(物理層手続)、TS 36.300(説明全般)、TS 36.331(無線リソース制御)を参照できる。
【0026】
3GPP NRでは、TS 38.211(物理チャネル及び変調)、TS 38.212(多重化及びチャネルコーディング)、TS 38.213(制御のための物理層手続)、TS 38.214(データのための物理層手続)、TS 38.300(NR及びNG-RAN(New Generation-Radio Access Network)説明全般)、TS 38.331(無線リソース制御プロトコル規格)を参照できる。
【0027】
本開示で使用可能な用語の略字は次のように定義される。
【0028】
- BM:ビーム管理(beam management)
【0029】
- CQI:チャネル品質指示子(channel quality indicator)
【0030】
- CRI:チャネル状態情報-参照信号リソース指示子(channel state information-reference signal resource indicator)
【0031】
- CSI:チャネル状態情報(channel state information)
【0032】
- CSI-IM:チャネル状態情報-干渉測定(channel state information-interference measurement)
【0033】
- CSI-RS:チャネル状態情報-参照信号(channel state information-reference signal)
【0034】
- DMRS:復調参照信号(demodulation reference signal)
【0035】
- FDM:周波数分割多重化(frequency division multiplexing)
【0036】
- FFT:高速フーリエ変換(fast Fourier transform)
【0037】
- IFDMA:インターリーブされた周波数分割多重アクセス(interleaved frequency division multiple access)
【0038】
- IFFT:逆高速フーリエ変換(inverse fast Fourier transform)
【0039】
- L1-RSRP:第1レイヤ参照信号受信電力(Layer 1 reference signal received power)
【0040】
- L1-RSRQ:第1レイヤ参照信号受信品質(Layer 1 reference signal received quality)
【0041】
- MAC:媒体アクセス制御(medium access control)
【0042】
- NZP:ノンゼロ電力(non-zero power)
【0043】
- OFDM:直交周波数分割多重化(orthogonal frequency division multiplexing)
【0044】
- PDCCH:物理下りリンク制御チャネル(physical downlink control channel)
【0045】
- PDSCH:物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel)
【0046】
- PMI:プリコーディング行列指示子(precoding matrix indicator)
【0047】
- RE:リソース要素(resource element)
【0048】
- RI:ランク指示子(Rank indicator)
【0049】
- RRC:無線リソース制御(radio resource control)
【0050】
- RSSI:受信信号強度指示子(received signal strength indicator)
【0051】
- Rx:受信(Reception)
【0052】
- QCL:準同一位置(quasi co-location)
【0053】
- SINR:信号対干渉及び雑音比(signal to interference and noise ratio)
【0054】
- SSB(又は、SS/PBCH block):同期信号ブロック(プライマリ同期信号(PSS:primary synchronization signal)、セカンダリ同期信号(SSS:secondary synchronization signal)及び物理放送チャネル(PBCH:physical broadcast channel)を含む)
【0055】
- TDM:時間分割多重化(time division multiplexing)
【0056】
- TRP:送信及び受信ポイント(transmission and reception point)
【0057】
- TRS:トラッキング参照信号(tracking reference signal)
【0058】
- Tx:送信(transmission)
【0059】
- UE:ユーザ装置(user equipment)
【0060】
- ZP:ゼロ電力(zero power)
【0061】
システム一般
【0062】
より多い通信機器がより大きい通信容量を要求するにつれ、既存の無線アクセス技術(RAT:radio access technology)に比べて向上したモバイルブロードバンド(mobile broadband)通信への必要性が台頭している。また、多数の機器及びモノを連結していつどこででも様々なサービスを提供するマッシブ(massive)MTC(Machine Type Communications)も次世代通信において考慮される主要課題の一つである。これに加え、信頼度(reliability)及び遅延(latency)に敏感なサービス/端末を考慮した通信システムデザインも議論されている。このようにeMBB(enhanced mobile broadband communication)、Mmtc(massive MTC)、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)などを考慮した次世代RATの導入が議論されており、本開示では便宜上、当該技術をNRと呼ぶ。NRは、5G RATの一例を表す表現である。
【0063】
NRを含む新しいRATシステムは、OFDM送信方式又はこれと類似の送信方式を用いる。新しいRATシステムは、LTEのOFDMパラメータとは異なるOFDMパラメータに従い得る。又は、新しいRATシステムは、既存のLTE/LTE-Aのヌメロロジー(numerology)にそのまま従うが、より大きいシステム帯域幅(例えば、100MHz)を支援できる。又は、一つのセルが複数個のヌメロロジーを支援することもできる。すなわち、互いに異なるヌメロロジーで動作する端末が一つのセル内に共存してもよい。
【0064】
ヌメロロジーは、周波数領域において一つのサブキャリア間隔(subcarrier spacing)に対応する。参照サブキャリア間隔(Reference subcarrier spacing)を整数Nでスケーリング(scaling)することにより、互いに異なるヌメロロジーを定義できる。
【0065】
図1には、本開示が適用可能な無線通信システムの構造を例示する。
【0066】
図1を参照すると、NG-RANは、NG-RA(NG-Radio Access)ユーザ平面(すなわち、新しいAS(access stratum)サブ層/PDCP(Packet Data Convergence Protocol)/RLC(Radio Link Control)/MAC/PHY)及びUEに対する制御平面(RRC)プロトコル終端を提供するgNBで構成される。前記gNBはXnインターフェースを介して相互連結される。前記gNBは、また、NGインターフェースを介してNGC(New Generation Core)に連結される。より具体的には、前記gNBは、N2インターフェースを介してAMF(Access and Mobility Management Function)に、N3インターフェースを介してUPF(User Plane Function)に連結される。
【0067】
図2には、本開示が適用可能な無線通信システムにおいてフレーム構造を例示する。
【0068】
NRシステムは、多数のヌメロロジー(numerology)を支援できる。ここで、ヌメロロジーは、サブキャリア間隔(subcarrier spacing)と循環前置(CP:Cyclic Prefix)オーバーヘッドによって定義されてよい。このとき、多数のサブキャリア間隔は、基本(参照)サブキャリア間隔を整数N(又は、μ)でスケーリング(scaling)することによって誘導されてよい。また、非常に高い搬送波周波数において非常に低いサブキャリア間隔を利用しないと仮定されても、用いられるヌメロロジーは周波数帯域と独立に選択されてよい。また、NRシステムでは多数のヌメロロジーによる様々なフレーム構造が支援されてよい。
【0069】
以下、NRシステムにおいて考慮可能なOFDMヌメロロジー及びフレーム構造について説明する。NRシステムにおいて支援される多数のOFDMヌメロロジーは、下表1のように定義されてよい。
【0070】
【表1】
【0071】
NRは、様々な5Gサービスを支援するための多数のヌメロロジー(又は、サブキャリア間隔(SCS:subcarrier spacing))を支援する。例えば、SCSが15kHzである場合に、伝統的なセルラーバンドでの広い領域(wide area)を支援し、SCSが30kHz/60kHzである場合に、密集した都市(dense-urban)、より低い遅延(lower latency)、及びより広いキャリア帯域幅(wider carrier bandwidth)を支援し、SCSが60kHz又はそれよりも高い場合に、位相雑音(phase noise)を克服するために24.25GHzよりも大きい帯域幅を支援する。
【0072】
NR周波数バンド(frequency band)は、2タイプ(FR1、FR2)の周波数範囲(frequency range)と定義される。FR1、FR2は、下表2のように構成されてよい。また、FR2は、ミリ波(mmW:millimeter wave)を意味できる。
【0073】
【表2】
【0074】
NRシステムにおけるフレーム構造(frame structure)と関連して、時間領域の様々なフィールドのサイズは、Tc=1/(Δfmax・Nf)の時間単位の倍数と表現される。ここで、Δfmax=480・103Hzであり、Nf=4096である。下りリンク(downlink)及び上りリンク(uplink)送信は、Tf=1/(Δfmaxf/100)・Tc=10msの区間を有する無線フレーム(radio frame)で構成(organized)される。ここで、無線フレームはそれぞれ、Tsf=(Δfmaxf/1000)・Tc=1msの区間を有する10個のサブフレーム(subframe)で構成される。この場合、上りリンクに対する1セットのフレーム及び下りリンクに対する1セットのフレームが存在してよい。また、端末からの上りリンクフレーム番号iにおける送信は、当該端末における該当の下りリンクフレームの開始よりTTA=(NTA+NTA,offset)Tc以前に始めなければならない。サブキャリア間隔構成μに対して、スロット(slot)は、サブフレーム内でns μ∈{0,...,Nslot subframe,μ-1}の増加する順序で番号が付けられ、無線フレーム内でns,f μ∈{0,...,Nslot frame,μ-1}の増加する順序で番号が付けられる。一つのスロットはNsymb slotの連続するOFDMシンボルで構成され、Nsymb slotは、CPによって決定される。サブフレームにおいてスロットns μの開始は、同一サブフレームにおいてOFDMシンボルns μsymb slotの開始と時間的に整列される。全ての端末が同時に送信及び受信を行うことができるわけではなく、これは、下りリンクスロット(downlink slot)又は上りリンクスロット(uplink slot)における全てのOFDMシンボルが用いられ得るわけではことを意味する。
【0075】
表3は、一般CPにおいてスロット別OFDMシンボルの個数(Nsymb slot)、無線フレーム別スロットの個数(Nslot frame,μ)、サブフレーム別スロットの個数(Nslot subframe,μ)を示し、表4は、拡張CPにおいてスロット別OFDMシンボルの個数、無線フレーム別スロットの個数、サブフレーム別スロットの個数を示す。
【0076】
【表3】
【0077】
【表4】
【0078】
図2は、μ=2である場合(SCSが60kHz)の一例であり、表3を参照すると、1サブフレーム(subframe)は4個のスロット(slot)を含むことができる。図2に示す1サブフレーム={1,2,4}スロットは一例であり、1サブフレームに含まれ得るスロットの個数は、表3又は表4のように定義される。また、ミニスロット(mini-slot)は、2、4又は7シンボルを含むか、それよりも多い又はより少ないシンボルを含むことができる。
【0079】
NRシステムにおける物理リソース(physical resource)と関連して、アンテナポート(antenna port)、リソースグリッド(resource grid)、リソース要素(リソースエレメント、resource element)、リソースブロック(resource block)、キャリアパート(carrier part)などが考慮されてよい。以下、NRシステムにおいて考慮可能な前記物理リソースについて具体的に説明する。
【0080】
まず、アンテナポートと関連して、アンテナポートは、アンテナポート上のシンボルが運搬されるチャネルを、同一のアンテナポート上の他のシンボルが運搬されるチャネルから推論できるように定義される。一つのアンテナポート上のシンボルが運搬されるチャネルの広範囲特性(large-scale property)が、他のアンテナポート上のシンボルが運搬されるチャネルから類推され得る場合、2個のアンテナポートはQC/QCL(quasi co-located或いはquasi co-location)関係にあると言える。ここで、前記広範囲特性は、遅延拡散(Delay spread)、ドップラー拡散(Doppler spread)、周波数シフト(Frequency shift)、平均受信電力(Average received power)、受信タイミング(Received Timing)のいずれか1つ以上を含む。
【0081】
図3には、本開示が適用可能な無線通信システムにおいてリソースグリッド(resource grid)を例示する。
【0082】
図3を参照すると、リソースグリッドが、周波数領域上にNRB μsc RBサブキャリアで構成され、一つのサブフレームが14・2μOFDMシンボルで構成されることを例示的に記述するが、これに限定されない。NRシステムにおいて、送信される信号(transmitted signal)は、NRB μsc RBサブキャリアで構成される一つ又はそれ以上のリソースグリッド及び2μsymb (μ)のOFDMシンボルによって説明される。ここで、NRB μ≦NRB max,μである。前記NRB max,μは、最大送信帯域幅を表し、これは、ヌメロロジーだけでなく、上りリンクと下りリンク間にも変わってよい。この場合、μ及びアンテナポートp別に一つのリソースグリッドが設定されてよい。μ及びアンテナポートpに対するリソースグリッドの各要素は、リソース要素(resource element)と呼ばれ、インデックス対
によって固有に識別される。ここで、k=0,...,NRB μsc RB-1は、周波数領域上のインデックスであり、
は、サブフレーム内でシンボルの位置を表す。スロットにおいてリソース要素を示す時には、インデックス対(k,l)が用いられる。ここで、l=0,...,Nsymb μ-1である。μ及びアンテナポートpに対するリソース要素
は、複素値(complex value)
に該当する。混同(confusion)する危険のない場合或いは特定アンテナポート又はヌメロロジーが特定されない場合には、インデックスp及びμはドロップ(drop)してよく、その結果、複素値は
又は
になり得る。また、リソースブロック(resource block,RB)は、周波数領域上のNsc RB=12の連続するサブキャリアと定義される。
【0083】
ポイント(point)Aは、リソースブロックグリッドの共通基準ポイント(common reference point)として働き、次のように取得される。
【0084】
- プライマリセル(PCell:Primary Cell)ダウンリンクに対するoffsetToPointAは、初期セル選択のために端末によって用いられたSS/PBCHブロックと重なる最低リソースブロックの最低サブキャリアとポイントA間の周波数オフセットを示す。FR1に対して15kHzサブキャリア間隔及びFR2に対して60kHzサブキャリア間隔を仮定したリソースブロック単位(unit)で表現される。
【0085】
- absoluteFrequencyPointAは、ARFCN(absolute radio-frequency channel number)におけるように表現されたpoint Aの周波数-位置を示す。
【0086】
共通リソースブロック(common resource block)は、サブキャリア間隔設定μに対する周波数領域において0から上方に番号づけられる。サブキャリア間隔設定μに対する共通リソースブロック0のサブキャリア0の中心は、‘ポイントA’と一致する。周波数領域において共通リソースブロック番号nCRB μとサブキャリア間隔設定μに対するリソース要素(k,l)との関係は、下記の式1のように与えられる。
【0087】
【数1】
【0088】
式1で、kは、k=0がポイントAを中心とするサブキャリアに該当するようにポイントAに相対的に定義される。物理リソースブロックは、帯域幅パート(BWP:bandwidth part)内で0からNBWP,i size,μ-1まで番号が付けられ、iは、BWPの番号である。BWP iにおいて物理リソースブロックnPRBと共通リソースブロックnCRB間の関係は、下記の式2によって与えられる。
【0089】
【数2】
【0090】
BWP,i start,μは、BWPが共通リソースブロック0に相対的に始まる共通リソースブロックである。
【0091】
図4には、本開示が適用可能な無線通信システムにおいて物理リソースブロック(physical resource block)を例示する。そして、図5には、本開示が適用可能な無線通信システムにおいてスロット構造を例示する。
【0092】
図4及び図5を参照すると、スロットは、時間ドメインにおいて複数のシンボルを含む。例えば、一般CPでは1スロットが7個のシンボルを含むが、拡張CPでは1スロットが6個のシンボルを含む。
【0093】
搬送波は、周波数ドメインにおいて複数の副搬送波を含む。RB(Resource Block)は、周波数ドメインにおいて複数(例えば、12)の連続した副搬送波と定義される。BWP(Bandwidth Part)は、周波数ドメインにおいて複数の連続した(物理)リソースブロックと定義され、一つのヌメロロジー(例えば、SCS、CP長など)に対応し得る。搬送波は、最大でN個(例えば、5個)のBWPを含むことができる。データ通信は活性化されたBWPで行われ、一つの端末には一つのBWPのみが活性化されてよい。リソースグリッドにおいてそれぞれの要素は、リソース要素(RE:Resource Element)と呼ばれ、一つの複素シンボルがマップされてよい。
【0094】
NRシステムは、一つのコンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)当たりに最大400MHzまで支援されてよい。このような広帯域CC(wideband CC)で動作する端末が常にCC全体に対する無線周波数(RF:radio frequency)チップ(chip)をオンにしたままで動作すると、端末バッテリー消耗が増加し得る。或いは、一つの広帯域CC内に動作する様々な活用ケース(例えば、eMBB、URLLC、Mmtc、V2Xなど)を考慮すれば、当該CC内に周波数帯域別に異なるヌメロロジー(例えば、サブキャリア間隔など)が支援されてよい。或いは、端末別に最大帯域幅に対する能力(capability)が異なることがある。これを考慮して、基地局は広帯域CCの全体帯域幅ではなく一部の帯域幅でのみ動作するように端末に指示してよく、当該一部の帯域幅を便宜上、帯域幅部分(BWP:bandwidth part)と定義する。BWPは、周波数軸上で連続したRBで構成されてよく、一つのヌメロロジー(例えば、サブキャリア間隔、CP長、スロット/ミニスロット区間)に対応し得る。
【0095】
一方、基地局は、端末に設定された一つのCC内でも多数のBWPを設定できる。例えば、PDCCHモニタリングスロットでは相対的に小さい周波数領域を占めるBWPを設定し、PDCCHで指示するPDSCHは、それよりも大きいBWP上にスケジュールされてよい。或いは、特定BWPにUEが集中する場合に、ロードバランシング(load balancing)のために一部の端末に他のBWPを設定してよい。或いは、隣接セル間の周波数ドメインセル間干渉除去(frequency domain inter-cell interference cancellation)などを考慮して、全帯域幅のうち一部のスペクトル(spectrum)を排除し、両方のBWPを同一スロット内でも設定できる。すなわち、基地局は、広帯域CCと関連付けられた(association)端末に、少なくとも一つのDL/UL BWPを設定できる。基地局は特定時点に設定されたDL/UL BWPのうち少なくとも一つのDL/UL BWPを(L1シグナリング又はMAC CE(Control Element)又はRRCシグナリングなどによって)活性化させることができる。また、基地局は、他の設定されたDL/UL BWPへのスイッチングを(L1シグナリング又はMAC CE又はRRCシグナリングなどによって)指示できる。又は、タイマーベースでタイマー値が満了すると、定められたDL/UL BWPにスイッチしてもよい。このとき、活性化されたDL/UL BWPを活性(active)DL/UL BWPと定義する。ただし、端末が最初接続(initial access)過程を行っている中であるか、或いはRRC連結がセットアップ(set up)される前であるなどの状況では、DL/UL BWPに対する設定を受信できないことがあるので、このような状況で端末が仮定するDL/UL BWPは、最初活性DL/UL BWPと定義する。
【0096】
図6には、本開示が適用可能な無線通信システムにおいて用いられる物理チャネル及びそれらを用いた一般の信号送受信方法を例示する。
【0097】
無線通信システムにおいて、端末は基地局から下りリンク(Downlink)で情報を受信し、端末は基地局に上りリンク(Uplink)で情報を送信する。基地局と端末が送受信する情報は、データ及び様々な制御情報を含み、それらが送受信する情報の種類/用途によって様々な物理チャネルが存在する。
【0098】
端末は、電源が入るか、新しくセルに進入した場合に、基地局と同期を取るなどの初期セル探索(初期セルサーチ、Initial cell search)作業を行う(S601)。そのために、端末は基地局から主同期信号(PSS:Primary Synchronization Signal)及び副同期信号(SSS:Secondary Synchronization Signal)を受信して基地局と同期を取り、セル識別子(ID:Identifier)などの情報を取得できる。その後、端末は基地局から物理放送チャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)を受信してセル内放送情報を取得できる。一方、端末は、初期セル探索段階で下りリンク参照信号(DL RS:Downlink Reference Signal)を受信して下りリンクチャネル状態を確認することができる。
【0099】
初期セル探索を終えた端末は、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)及び前記PDCCHに乗せられた情報によって物理下りリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)を受信し、より具体的なシステム情報をすることが取得できる(S602)。
【0100】
一方、基地局に最初に接続するか、信号送信のための無線リソースがない場合に、端末は、基地局に対して任意接続過程(RACH:Random Access Procedure、ランダムアクセス手順)を行うことができる(段階S603~段階S606)。そのために、端末は、物理任意接続チャネル(PRACH:Physical Random Access Channel、物理ランダムアクセスチャネル)で特定シーケンスをプリアンブルとして送信し(S603及びS605)、プリアンブルに対する応答メッセージを、PDCCH及び対応するPDSCHで受信することができる(S604及びS606)。競合ベースRACHの場合、さらに、衝突解決手続(Contention Resolution Procedure)を行うことができる。
【0101】
上述したような手続を行った端末は、その後、一般の上りリンク/下りリンク信号送信手続として、PDCCH/PDSCH受信(S607)及び物理上りリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)/物理上りリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)送信(S608)を行うことができる。特に、端末はPDCCHで下りリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)を受信する。ここで、DCIは、端末に対するリソース割り当て情報のような制御情報を含み、その使用目的によってフォーマットが互いに異なる。
【0102】
一方、端末が上りリンクで基地局に送信する又は端末が基地局から受信する制御情報は、下りリンク/上りリンクACK/NACK(Acknowledgement/Non-Acknowledgement)信号、CQI(Channel Quality Indicator)、PMI(Precoding Matrix Indicator)、RI(Rank Indicator)などを含む。3GPP LTEシステムにおいて、端末は上述したCQI/PMI/RIなどの制御情報をPUSCH及び/又はPUCCHで送信できる。
【0103】
表5は、NRシステムでのDCIフォーマット(format)の一例を示す。
【0104】
【表5】
【0105】
表5を参照すると、DCI format0_0、0_1及び0_2は、PUSCHのスケジューリングに関連したリソース情報(例えば、UL/SUL(Supplementary UL)、周波数リソース割り当て、時間リソース割り当て、周波数ホッピングなど)、伝送ブロック(TB:Transport Block(トランスポートブロック))関連情報(例えば、MCS(Modulation Coding and Scheme)、NDI(New Data Indicator)、RV(Redundancy Version)など)、HARQ(Hybrid- Automatic Repeat and request)関連情報(例えば、プロセス番号、DAI(Downlink Assignment Index)、PDSCH-HARQフィードバックタイミングなど)、多重アンテナ関連情報(例えば、DMRSシーケンス初期化情報、アンテナポート、CSI要請など)、電力制御情報(例えば、PUSCH電力制御など)を含むことができ、DCIフォーマットのそれぞれに含まれる制御情報は、あらかじめ定義されてよい。
【0106】
DCI format 0_0は、一つのセルにおいてPUSCHのスケジューリングに用いられる。DCIフォーマット0_0に含まれた情報は、C-RNTI(Cell RNTI:Cell Radio Network Temporary Identifier)又はCS-RNTI(Configured Scheduling RNTI)又はMCS-C-RNTI(Modulation Coding Scheme Cell RNTI)によってCRC(cyclic redundancy check)スクランブルされて送信される。
【0107】
DCI format 0_1は、一つのセルにおいて1つ以上のPUSCHのスケジューリング、又は設定されたグラント(CG:configured grant)下りリンクフィードバック情報を端末に指示するために用いられる。DCI format 0_1に含まれた情報は、C-RNTI又はCS-RNTI又はSP-CSI-RNTI(Semi-Persistent CSI RNTI)又はMCS-C-RNTIによってCRCスクランブルされて送信される。
【0108】
DCI format 0_2は、一つのセルにおいてPUSCHのスケジューリングに用いられる。DCI format 0_2に含まれた情報は、C-RNTI又はCS-RNTI又はSP-CSI-RNTI又はMCS-C-RNTIによってCRCスクランブルされて送信される。
【0109】
次に、DCI format 1_0、1_1及び1_2は、PDSCHのスケジューリングに関連したリソース情報(例えば、周波数リソース割り当て、時間リソース割り当て、VRB(virtual resource block)-PRB(physical resource block)マッピングなど)、伝送ブロック(TB)関連情報(例えば、MCS、NDI、RVなど)、HARQ関連情報(例えば、プロセス番号、DAI、PDSCH-HARQフィードバックタイミングなど)、多重アンテナ関連情報(例えば、アンテナポート、TCI(transmission configuration indicator)、SRS(sounding reference signal)要請など)、PUCCH関連情報(例えば、PUCCH電力制御、PUCCHリソース指示子など)を含むことができ、DCIフォーマットのそれぞれに含まれる制御情報は、あらかじめ定義されてよい。
【0110】
DCI format 1_0は、一つのDLセルにおいてPDSCHのスケジューリングのために用いられる。DCI format 1_0に含まれた情報は、C-RNTI又はCS-RNTI又はMCS-C-RNTIによってCRCスクランブルされて送信される。
【0111】
DCI format 1_1は、一つのセルにおいてPDSCHのスケジューリングのために用いられる。DCI format 1_1に含まれる情報は、C-RNTI又はCS-RNTI又はMCS-C-RNTIによってCRCスクランブルされて送信される。
【0112】
DCI format 1_2は、一つのセルにおいてPDSCHのスケジューリングのために用いられる。DCI format 1_2に含まれる情報は、C-RNTI又はCS-RNTI又はMCS-C-RNTIによってCRCスクランブルされて送信される。
【0113】
データ送信及びHARQ(Hybrid Automatic Repeat and reQuest)-ACK(Acknowledgement)過程
【0114】
図7は、本開示が適用可能な無線通信システムにおいて下りリンクデータに対するHARQ-ACK過程を例示する。
【0115】
図7を参照すると、端末はスロット#nでPDCCHを検出することができる。ここで、PDCCHは、下りリンクスケジューリング情報(例えば、DCIフォーマット1_0、1_1)を含み、PDCCHは、DL assignment-to-PDSCH offset(K0)とPDSCH-HARQ-ACK reporting offset(K1)を示す。例えば、DCIフォーマット1_0、1_1は次の情報を含んでよい。
【0116】
- 周波数ドメインリソース承認(Frequency domain resource assignment、周波数領域リソースアサインメント):PDSCHに割り当てられたRBリソース(例えば、1つ以上の(不)連続RB)を示す。
【0117】
- 時間ドメインリソース承認(Time domain resource assignment、時間領域リソースアサインメント):K0、スロット内のPDSCHの開始位置(例えば、OFDMシンボルインデックス)及び長さ(例えば、OFDMシンボル個数)を示す。
【0118】
- PDSCH HARQフィードバックタイミング指示子(PDSCH-to-HARQ_feedback timing indicator):K1を示す。
【0119】
- HARQプロセス番号(HARQ process number)(4ビット):データ(例えば、PDSCH、TB)に対するHARQ process ID(Identity)を示す。
【0120】
- PUCCHリソース指示子(PRI:PUCCH resource indicator):PUCCHリソースセット内の複数のPUCCHリソースのうち、UCI送信に用いられるPUCCHリソースを指示する。
【0121】
その後、端末は、スロット#nのスケジューリング情報によってスロット#(n+K0)でPDSCHを受信した後、スロット#(n+K1)でPUCCHを用いてUCIを送信することができる。ここで、UCIは、PDSCHに対するHARQ-ACK応答を含む。PDSCHが最大で1個のTBを送信するように構成された場合に、HARQ-ACK応答は1ビットで構成されてよい。PDSCHが最大で2個のTBを送信するように構成された場合に、HARQ-ACK応答は、空間(spatial)バンドリングが構成されていないと2ビットで構成され、空間バンドリングが構成されていると1ビットで構成されてよい。複数のPDSCHに対するHARQ-ACK送信時点がスロット#(n+K1)と指定された場合に、スロット#(n+K1)で送信されるUCIは、複数のPDSCHに対するHARQ-ACK応答を含む。
【0122】
CBG(Code Block Group)ベースHARQ過程
【0123】
LTEでは、TB(Transport Block)ベースHARQ過程が支援される。NRではTBベースHARQ過程と共にCBGベースHARQ過程が支援される。
【0124】
図8は、本開示が適用可能な無線通信システムにおいてTBの処理過程及び構造を例示する。
【0125】
図8の過程は、DL-SCH(Shared Channel)、PCH(Paging Channel)及びMCH(Multicast Channel)の送信チャネルのデータに適用されてよい。UL TB(或いは、UL送信チャネルのデータ)も類似に処理されてよい。
【0126】
図8を参照すると、送信機は、TBにエラーチェックのためにCRC(例えば、24ビット)(TB CRC)を付加する。その後、送信機は、チャネルエンコーダのサイズを考慮して、TB+CRCを複数のコードブロックに分けることができる。一例として、LTEにおいてコードブロックの最大サイズは6144ビットである。したがって、TBサイズが6144ビット以下であればコードブロックは構成されず、TBサイズが6144ビットよりも大きい場合に、TBは6144ビット単位に分割され、複数のコードブロックが構成される。それぞれのコードブロックには、エラーチェックのためにCRC(例えば、24ビット)(CB CRC)が個別に付加される。それぞれのコードブロックはチャネルコーディング及びレートマッチングを経た後に1つにまとまってコードワードを構成する。TBベースHARQ過程においてデータスケジューリングとそれによるHARQ過程はTB単位で行われ、CB CRCはTBデコーディングの早期終了(early termination)を判断するために用いられる。
【0127】
図9は、本開示が適用可能な無線通信システムにおいてCBGベースHARQ過程を例示する。
【0128】
CBGベースHARQ過程でデータスケジューリングとそれによるHARQ過程はCBG単位で行われてよい。
【0129】
図9を参照すると、端末は、上位層信号(例えば、RRC信号)によって伝送ブロック当たりのコードブロックグループの個数Mに関する情報を基地局から受信することができる(S1602)。その後、端末は、データ初期送信を(PDSCHによって)基地局から受信することができる(S1604)。ここで、データは伝送ブロックを含み、伝送ブロックは複数のコードブロックを含み、複数のコードブロックは1つ以上のコードブロックグループに区分されてよい。ここで、コードブロックグループのうち一部はceiling(K/M)個のコードブロックを含み、残りのコードブロックはflooring(K/M)個のコードブロックを含んでよい。Kは、データ内のコードブロックの個数を示す。その後、端末はデータに対してコードブロックグループベースのA/N情報を基地局にフィードバックでき(S1606)、基地局はコードブロックグループに基づいてデータ再送信を行うことができる(S1608)。A/N情報はPUCCH又はPUSCHで送信されてよい。ここで、A/N情報はデータに対して複数のA/Nビットを含み、それぞれのA/Nビットは、データに対してコードブロックグループ単位で生成されたそれぞれのA/N応答を示すことができる。A/N情報のペイロードサイズは、データを構成するコードブロックグループの個数に関係なくMに基づいて同一に維持されてよい。
【0130】
動的(dynamic)/準静的(semi-static)HARQ-ACKコードブック方式
【0131】
NRでは、動的HARQ-ACKコードブック方式と準静的HARQ-ACKコードブック方式を支援する。HARQ-ACK(又は、A/N)コードブックはHARQ-ACKペイロードに代替されてよい。
【0132】
動的HARQ-ACKコードブック方式が設定された場合に、A/Nペイロードのサイズは、実際にスケジュールされたDLデータ個数にしたがってA/Nペイロードのサイズが変化する。そのために、DLスケジューリングと関連したPDCCHには、カウンター(counter)DAI(Downlink Assignment Index)と総(total、トータル)DAIが含まれる。カウンターDAIは、CC(Component Carrier)(又は、セル)優先(first)方式によって起算された{CC,スロット}スケジューリング順序値を示し、A/Nコードブック内でA/Nビットの位置を指定するために用いられる。総DAIは、現在スロットまでのスロット単位スケジューリング累積値を示し、A/Nコードブックのサイズを決定するために用いられる。
【0133】
準静的A/Nコードブック方式が設定された場合に、実際にスケジュールされたDLデータ数に関係なくA/Nコードブックのサイズが(最大値に)固定される。具体的には、1つのスロット内の1つのPUCCHによって送信される(最大)A/Nペイロード(サイズ)は、端末に設定された全てのCC及び前記A/N送信タイミングが指示され得る全てのDLスケジューリングスロット(又は、PDSCH送信スロット又はPDCCHモニタリングスロット)の組合せ(以下、バンドリングウィンドウ)に対応するA/Nビット数と決定されてよい。例えば、DLグラントDCI(PDCCH)にはPDSCH-to-A/Nタイミング情報が含まれ、PDSCH-to-A/Nタイミング情報は、複数の値のうち1つ(例えば、k)を有することができる。例えば、PDSCHがスロット#mで受信され、前記PDSCHをスケジュールするDLグラントDCI(PDCCH)内のPDSCH-to-A/Nタイミング情報がkを指示する場合に、前記PDSCHに対するA/N情報はスロット#(m+k)で送信されてよい。一例として、k∈{1,2,3,4,5,6,7,8}と与えられてよい。一方、A/N情報がスロット#nで送信される場合に、A/N情報は、バンドリングウィンドウを基準にして可能な最大A/Nを含んでよい。すなわち、スロット#nのA/N情報は、スロット#(n-k)に対応するA/Nを含んでよい。例えば、k∈{1,2,3,4,5,6,7,8}である場合に、スロット#nのA/N情報は、実際のDLデータ受信に関係なくスロット#(n-8)~スロット#(n-1)に対応するA/Nを含む(すなわち、最大個数のA/N)。ここで、A/N情報は、A/Nコードブック、A/Nペイロードに代替されてよい。また、スロットは、DLデータ受信のための候補機会(occasion)と理解/代替されてよい。例示のように、バンドリングウィンドウは、A/Nスロットを基準にしてPDSCH-to-A/Nタイミングに基づいて決定され、PDSCH-to-A/Nタイミングセットは、既に定義された値を有するか(例えば、{1,2,3,4,5,6,7,8})、上位層(RRC)シグナリングによって設定されてよい。
【0134】
NR標準において定義する動的(dynamic)/準静的(semi-static)HARQ-ACKコードブック構成は、次の通りである。UEが半静的(semi-static)にセットされたPDSCH HARQ-ACKコードブック(pdsch-HARQ-ACK-Codebook)パラメータと設定されると、UEは、タイプ(Type)-1 HARQ-ACKコードブック(codebook)の報告を決定する(すなわち、semi-static HARQ-ACK codebook)。一方、UEが動的(dynamic)にセットされたPDSCH HARQ-ACKコードブック(pdsch-HARQ-ACK-Codebook)(又は、pdsch-HARQ-ACK-Codebook-r16)パラメータと設定されると、UEは、タイプ(Type)-2 HARQ-ACKコードブック(codebook)の報告を決定する(すなわち、dynamic HARQ-ACK codebook)。
【0135】
多重PDSCHスケジューリングに対するHARQ-ACKコードブック構成方法
【0136】
- PUSCH:物理上りリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel)
【0137】
- RRM:無線リソース管理(Radio resource management)
【0138】
- SCS:サブキャリア間隔(Sub-carrier spacing)
【0139】
- RLM:無線リンクモニタリング(Radio link monitoring)
【0140】
- DCI:下りリンク制御情報(Downlink Control Information)
【0141】
- CAP:チャネルアクセス手順(Channel Access Procedure)
【0142】
- Ucell:非免許セル(Unlicensed cell)
【0143】
- TBS:伝送ブロックサイズ(Transport Block Size)
【0144】
- TDRA:時間ドメインリソース割り当て(Time Domain Resource Allocation)
【0145】
- SLIV:開始及び長さ指示子値(Starting and Length Indicator Value)(PDSCH及び/或いはPUSCHのスロット(slot)内の開始シンボルインデックス(index)及びシンボル個数に対する指示値である。当該PDSCH及び/或いはPUSCHをスケジューリング(scheduling)するPDCCH内にTDRAフィールド(field)を構成する項目(entry)の構成要素として設定されてよい。)
【0146】
- BWP:帯域幅部分(BandWidth Part)(周波数軸上で連続したリソースブロック(RB:resource block)で構成されてよい。1つのヌメロロジー(numerology)(例えば、SCS、CP長、スロット/ミニスロット区間(slot/mini-slot duration)など)に対応し得る。また、一つのキャリア(carrier)において複数のBWPが設定(キャリア当たりにBWP個数も制限されてよい。)されてよいが、活性化(activation)されたBWP個数は、キャリア当たりにその一部(例えば、1個)と制限されてよい。)
【0147】
- CORESET:制御リソースセット(COntrol REsourse SET)(PDCCHが送信され得る時間周波数リソース領域を意味し、BWP当たりにCORESET個数が制限されてよい。)
【0148】
- REG:リソース要素グループ(リソースエレメントグループ、Resource element group)
【0149】
- SFI:スロットフォーマット指示子(Slot Format Indicator)(特定スロット内のシンボルレベルDL/UL方向(direction)を指示する指示子であり、グループ共通PDCCH(group common PDCCH)で送信される。)
【0150】
- COT:チャネル占有時間(Channel occupancy time)
【0151】
- SPS:半持続的スケジューリング(Semi-persistent scheduling)
【0152】
- QCL:Quasi-Co-Location(2つの参照信号(RS:reference signal)間のQCL関係とは、一つのRSから取得したドップラーシフト(Doppler shift)、ドップラースプレッド(Doppler spread)、平均遅延(average delay)、平均スプレッド(delay spread)、空間受信パラメータ(Spatial Rx parameter)などのようなQCLパラメータ(parameter)が他のRS(或いは、当該RSのアンテナポート(antenna port))にも適用されてよいことを意味できる。NRシステムにおいて次のように4個のQCLタイプが定義されている。「typeA」:{Doppler shift,Doppler spread,average delay,delay spread}、「typeB」:{Doppler shift,Doppler spread}、「typeC」:{Doppler shift,average delay}、「typeD」:{Spatial Rx parameter}、あるDL RSアンテナポートに対して、第1DL RSがQCLタイプX(X=A、B、C、又はD)に対する参照(reference)として設定され、さらに、第2DL RSがQCLタイプY(Y=A、B、C、又はD、但し、X≠Y)に対する参照として設定されてよい。)
【0153】
- TCI:送信設定指示(Transmission Configuration Indication)(一つのTCI状態(state)は、PDSCHのDM-RSポート、PDCCHのDM-RSポート、或いはCSI-RSリソースのCSI-RSポートなどと1つ或いは複数DL RS間のQCL関係を含んでいる。PDSCHをスケジュールするDCI内のフィールドのうち「Transmission Configuration Indication」に対しては、当該フィールドを構成する各コードポイント(code point)に対応するTCI状態インデックス(state index)はMAC制御要素(CE:control element)によって活性化され、各TCI状態インデックス別TCI状態設定はRRCシグナリング(signaling)によって設定される。Rel-16 NRシステムにおいて、当該TCI状態は、DL RS間に設定されるが、以後のreleaseにおいてDL RSとUL RS間或いはUL RSとUL RS間に設定が許容されてよい。UL RSの例として、SRS、PUSCH DM-RS、PUCCH DM-RSなどがある。)
【0154】
- SRI:SRSリソース指示子(SRS resource indicator)(PUSCHをスケジュールするDCI内のフィールドのうち「SRS resource indicator」で設定されたSRS resource index値のうち1つを指示する。端末は、PUSCH送信時に、当該SRSリソースと連動した参照信号送受信に用いられたのと同じ空間ドメイン送信フィルター(spatial domain transmission filter)を用いてPUSCHを送信できる。ここで、SRSリソース別にSRS空間関係情報(SRS-SpatialRelationInfo)パラメータを用いて参照RS(reference RS)がRRCシグナリングによって設定され、SS/PBCHブロック、CSI-RS、或いはSRSなどが参照RSとして設定されてよい。)
【0155】
- TRP:送信及び受信ポイント(Transmission and Reception Point)
【0156】
PDSCH及び/或いはPUSCHに対するscheduling DCIの送信効率を増大させるために、1つのDCIによって複数のPDSCH(又は、PUSCH)送信が支援されてよい。便宜上、本開示において、当該DCIをM-DCIと呼び、単一PDSCH(又は、PUSCH)をスケジュールするDCIをS-DCIと呼ぶ。
【0157】
例えば、1つのDCIにより、複数のPDSCH(又は、PUSCH)送信に対するスケジューリングは上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)によって端末に設定されてよい。端末に設定された1つ以上のサービングセルのそれぞれに対して、1つのDCIによって、複数のPDSCH(又は、PUSCH)送信に対するスケジューリングがされるか否かが設定されてよい。例えば、1つのDCIによって複数のPDSCH(又は、PUSCH)送信に対するスケジューリングを設定するための情報が当該サービングセルに対して提供されると、当該セル上で1つのDCIによって複数のPDSCH(又は、PUSCH)送信に対するスケジューリングが設定/支援されてよい。一方、1つのDCIによって複数のPDSCH(又は、PUSCH)送信に対するスケジューリングを設定するための情報が当該サービングセルに対して提供されないと、当該セル上で1つのDCIによって複数のPDSCH(又は、PUSCH)送信に対するスケジューリングが設定/支援されなくてよい。
【0158】
ここで、M-DCIであっても、場合によって、単一PDSCHのみをスケジュールしてよく、或いは複数PDSCHをスケジュールしてよい。例えば、M-DCIのTDRA項目(entry)を構成するとき、ある行インデックス(row index)#Aには、一つのSLIVのみが連動(連係)し、行インデックス#Bには複数個のSLIVが連動(連係)してよい。ここで、M-DCIで行インデックス#Aが指示されると、当該DCIは単一PDSCHのみがスケジュールされることを意味し、一方、M-DCIで行インデックス#Bが指示されると、当該DCIは複数PDSCHをスケジュールすることを意味できる。便宜上、S-DCIでスケジュールされる場合及びM-DCIで1つのPDSCHのみがスケジュールされる場合(或いは、SPS PDSCH解除(release)或いはSCell休眠(dormancy)がDCIで指示される場合)を、単一PDSCHケース(single-PDSCH case)と呼び、M-DCIで複数PDSCHがスケジュールされる場合を、多重PDSCHケース(マルチPDSCHケース、multi-PDSCH case)と呼ぶ。
【0159】
したがって、本開示において、多重PDSCHケースを考慮したtype-1(すなわち、semi-static)又はtype-2(すなわち、dynamic)HARQ-ACKコードブック(HARQ-ACK codebook,HCB)構成方法を提案する。
【0160】
NRシステムにおいてミリメートル波(mmWave)帯域(例えば、7.125又は24GHzを超えて52.6GHzまで)を周波数範囲(frequency range)2(FR2)と定義している。当該帯域においてSS/PBCHブロックのサブキャリア間隔(SCS:sub-carrier spacing)は120又は240kHzのうち一つであってよく、その他の信号/チャネル(例えば、PDCCH、PDSCH、PUSCHなど)に対しては60又は120kHzのうち一つであってよい。
【0161】
高周波(high frequency)NRシステムでは(例えば、52.6GHzを超えて71GHzまでの、説明の便宜上、FR3(又は、FR2-2)と命名)、それよりも大きいSCSが導入されてよい。仮に、現在NRシステムで定義したOFDMシンボル区間(duration)及びCP長の拡張性(scalability)が維持される場合に、下表6のような長さがSCS別OFDMシンボル区間及びCP長として定義されてよい。
【0162】
【表6】
【0163】
FR3(又は、FR2-2)周波数帯域において端末のモニタリング能力(monitoring capability)を考慮して複数個スロット(slot)当たりに1個スロットでPDCCHモニタリングが行われてもよい。これによって減ったPDCCHモニタリング機会(monitoring occasion)領域を考慮して、1つのDCIによって複数PDSCH及び/或いは複数PUSCHをスケジュールする動作が導入されてよい。しかし、このようなDCIで指示されるPDSCH及び/或いはPUSCHは、FR3(又は、FR2-2)の他、別の周波数範囲(frequency range)でも送信されるように指示されてよい。すなわち、本開示で提案するM-DCIは、FR3(又は、FR2-2)で動作するNRシステムに限定されず、他の周波数領域でも適用されてよい。
【0164】
実施例1:時間バンドリング(Time bundling)設定方法
【0165】
FR3帯域で導入される480/960kHz SCSを考慮すれば、特に、M-DCIによって複数個のスロット領域に複数PDSCHがスケジュールされても複数のPDSCHの絶対時間は非常に短いことがある。このため、当該時間区間(或いは、複数PDSCH)においてチャネルが大きく変わらないことがあり、複数PDSCHのデコーディング(decoding)成功/失敗の結果が同一であることがある。これを考慮して時間バンドリング(time bundling)区間が設定されると、当該区間内のHARQ-ACK結果をバンドリング(すなわち、論理的AND演算(logical AND operation))することによってHARQ-ACKペイロード(payload)を軽減させることができる。そこで、具体的な時間バンドリング(time bundling)方法を提案する。
【0166】
言い換えると、特定サービングセルに対してHARQ時間バンドリングが設定されると、前記特定サービングセル上でスケジュールされた複数のPDSCHは、1つ以上のグループ(又は、バンドリンググループ、又はHARQグループ、又はHARQバンドリンググループなどと称されよい。)にグルーピングされ、前記1つの以上のグループのそれぞれに対してHARQ-ACK情報が生成されてよい。
【0167】
例えば、時間バンドリングは、上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)によって端末に設定されてよい。端末に設定された1つ以上のサービングセルのそれぞれに対して時間バンドリングの有無が設定されてよい。例えば、時間バンドリングを設定するための情報が当該サービングセルに対して提供されると、当該セル上でスケジュールされる複数のPDSCHに対して時間バンドリングが設定/支援されてよい。一方、時間バンドリングを設定するための情報が当該サービングセルに対して提供されないと、当該セル上でスケジュールされる複数のPDSCHに対して時間バンドリングが設定/支援されなくてよい。
【0168】
本開示では、説明の便宜のために、複数のPDSCHに対するHARQ-ACK情報のバンドリングを時間バンドリング(time bundling)と呼ぶが、これに本開示が制限されるものではなく、HARQバンドリング、HARQ-ACKバンドリングなどの別の名称とされてもよい。
【0169】
- 方法1:スケジュールされるPDSCH個数ベースの時間バンドリング方法を提案する。すなわち、所定のPDSCH個数に基づいて複数のPDSCHが1つ以上のグループにバンドリング(グルーピング)されてよい。
【0170】
具体的には、M個(Mは自然数)以下のPDSCHに対する多重PDSCHケース(multi-PDSCH case)には、前記PDSCHは1個グループにバンドルされ、M個超過のPDSCHに対する多重PDSCHケースには、前記PDSCHは2個グループに分けてバンドルされてよい。ここで、M値は、当該セルに(或いは、端末に設定された全てのセルのうち)設定されたM-DCIがスケジュールできる最大PDSCH個数の半分(仮に半分を取った値が整数でなければ、床(floor)演算、天井(ceiling)演算、丸めなどによって整数に変換してよい。)であってよい。又は、M値は、上位層シグナリング(higher layer signaling)によって設定されてよい。具体的には、実際スケジュールされたPDSCH数がN個(>M)である場合に、最初M個のPDSCH(例えば、時間ドメインで早いM個のPDSCH)がグループ1にバンドルされ、残りN-M個のPDSCHがグループ2にバンドルされてよい。他の方法として、最初ceil(N/2)個のPDSCHがグループ1にバンドルされ、残りfloor(N/2)個のPDSCHがグループ2にバンドルされてよい。
【0171】
- 方法2:PDSCHが占めるスロット個数ベースの時間バンドリング方法を提案する。すなわち、所定のPDSCHスロット個数に基づいて複数のPDSCHが1つ以上のグループにバンドリング(グルーピング)される。
【0172】
具体的には、L個(Lは自然数)以下のスロットに対する多重PDSCHケースには、PDSCHが1個グループにバンドルされ、L個超過のスロットに対する多重PDSCHケースには、PDSCHが2個グループに分けてバンドルされてよい。ここで、L値は、当該セルに(或いは、端末に設定された全てのセルのうち)設定されたM-DCIが最大にスケジュール可能なPDSCHスロット個数(すなわち、最初のPDSCHスロットから最後のPDSCHスロットまでのスロット区間のうち最大値)の半分(仮に、半分を取った値が整数でなければ床演算、天井演算、丸め演算などを用いて整数に変換してよい。)であってよい。又は、L値は、上位層シグナリング(higher layer signaling)によって設定されてよい。具体的には、実際にスケジュールされた最初のPDSCHスロットから最後のPDSCHスロットまでのスロット区間がK個スロット(>L)である場合に、最初のL個スロット区間内のPDSCHがグループ1にバンドルされ、残りK-L個のスロット区間内のPDSCHがグループ2にバンドルされてよい。他の方法として、最初のceil(K/2)個のスロット区間内のPDSCHがグループ1にバンドルされ、残りfloor(K/2)個のスロット区間内のPDSCHがグループ2にバンドルされてよい。
【0173】
- 方法3:PDSCH個数及びスロット個数に関係なく、複数のPDSCHは常に2個グループに時間バンドリング(time bundling)されてよい。実際にスケジュールされたPDSCH数がN個である場合に、最初のceil(N/2)個のPDSCHがグループ1にバンドルされ、残りfloor(N/2)個のPDSCHがグループ2にバンドルされてよい。
【0174】
又は、これをさらに拡張して、G個(Gは自然数)グループが設定されてよく、複数のPDSCHはG個グループに時間バンドリング(又は、グルーピング)されてよい。ここで、スケジュールされた(或いは、有効な(valid))PDSCH順に(グループインデックス昇順に))各グループにマップされてよい(言い換えると、複数のPDSCHは時間順序によって各グループにマップされ、このような過程は全てのPDSCHがグループにマップされるまで循環して反復されてよい。)。例えば、1つのDCIによって5個PDSCHがスケジュールされ(或いは、有効(valid)であり)、G=4の場合に、PDSCH #0/4はgroup #0、PDSCH #1はgroup #1、PDSCH #2はgroup #2、PDSCH #3はgroup #3に対応(マップ)してよい。ここで、有効な(valid)PDSCHは、TDD UL-DL共通の設定のためのパラメータ(例えば、tdd-UL-DL-ConfigurationCommon)、或いはTDD UL-DL専用の設定のためのパラメータ(例えば、tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated)によって上りリンク(或いは、フレキシブル(flexible))と設定されたシンボル(或いは、当該シンボルが含まれたスロット)と重ならないPDSCHを意味できる。ここで、端末は、各バンドリンググループ別に論理的AND演算(logical AND operation)を行うことができる(すなわち、各バンドリンググループ別にHARQ-ACK情報が生成されてよい。)。
【0175】
仮に、スケジュールされたPDSCH順に(すなわち、PDSCHの有効性(validity)に関係がなく)PDSCHがバンドリンググループにマップされる場合に、特定バンドリンググループに有効な(valid)PDSCHと有効でない(invalid)PDSCHが混在する(両方とも属している)か、有効でないPDSCHのみが存在してよい。ここで、仮に特定バンドリンググループに有効なPDSCHと有効でないPDSCHが混在すると(両方とも属していると)、端末は、有効でないPDSCHはACKと見なし、当該バンドリンググループに対して論理的AND演算(logical AND operation)を行うことができる。ただし、特定バンドリンググループに有効でないPDSCHのみが存在する場合に、端末は、当該有効でないPDSCHはNACKと見なすか、当該バンドリンググループに対応するHARQ-ACK情報はNACKと見なしてよい。例えば、前記例示において、group #0にマップされたPDSCH#0は有効なPDSCHであり、PDSCH#4は有効でないPDSCHであると仮定すれば(すなわち、特定バンドリンググループに有効なPDSCHと有効でないPDSCHの両方とも属する。)、PDSCH#4に対応するHARQ-ACK情報はACKと見なされてよい。他の例として、前記例示においてgroup #1にマップされたPDSCH#1が有効でないPDSCHであると仮定すれば(すなわち、特定バンドリンググループに有効でないPDSCHのみが存在)、PDSCH#1に対応するHARQ-ACK情報はNACKと見なされてもよく、又は当該group #1に対応するHARQ-ACK情報はNACKと見なされてもよい。
【0176】
上記の方法1~3は、説明の便宜のためにグループ個数が2である場合を主に取り上げて述べたが、2よりも多い或いは1個のグループ個数が設定された場合にも同一の方法が拡張適用されてよい。
【0177】
上記の方法3で提案したようにバンドリンググループ個数が設定されてよく、具体的には次の通りであってよい。
【0178】
UEがサービングセルcに対してHARQバンドリンググループの個数(numberOfHARQ-BundlingGroups)が設定されると(すなわち、RRCパラメータによってHARQバンドリンググループ個数が設定されると)、UEは、PDSCH受信のための伝送ブロックグループ(TBG:transport block group)に対するHARQ-ACK情報を生成する。ここで、サービングセル上でDCIフォーマットによってスケジュールされるPDSCH受信の最大個数Nmax PDSCHに対して、TBGの最大個数NTBG,max HARQ-ACK,cがnumberOfHARQ-BundlingGroupsによって提供される。UEがサービングセルc上でNPDSCH,c個のPDSCH受信をスケジュールするDCIフォーマットを検出すると、UEは、NCBG/TB,max HARQ-ACK=NTBG,max HARQ-ACK,c及びC=NPDSCH,cのようにセットすることによって、NPDSCH,c個のPDSCH受信内で第1TBに対するNTBG,max HARQ-ACK,c個のHARQ-ACK情報ビットを生成し、第2TBに対するNTBG,max HARQ-ACK,c個のHARQ-ACK情報ビットを生成する。すなわち、下記のようにCBG(code block group)構成(construction)と同じ方法でバンドリンググループが生成されてよい。
【0179】
UEがサービングセルに対してPDSCHのCBG送信(PDSCH-CodeBlockGroupTransmission)が設定されると、UEは、TBのCBGを含むDCIフォーマット1_1によってスケジュールされるPDSCHを受信する。UEは、サービングセルに対するTB受信に対する各HARQ-ACK情報ビットを生成するためのCBGの最大個数が設定される(すなわち、NCBG/TB,max HARQ-ACKを指示するTB別最大CBGの個数(maxCodeBlockGroupsPerTransportBlock)が提供される。)。
【0180】
TB内のコードブロック(CB:code block)の個数Cに対して、UEはCBGの個数Mを決定し、TBにするHARQ-ACKビットの数NCBG/TB HARQ-ACK=Mのように決定する。
【0181】
UEは、CBGの全てのコードブロック(code block)を正確に受信すると、CBGのHARQ-ACK情報ビットに対してACKを生成する。そして、UEは、CBGの少なくとも1つのコードブロックでも不正確に受信した場合には、CBGのHARQ-ACK情報ビットに対してNACKを生成する。仮に、UEが2個のTBを受信すると、UEは、第1TBのCBGに対するHARQ-ACK情報ビット以後に第2TBのCBGに対するHARQ-ACK情報ビットを結合(concatenate)する。
【0182】
HARQ-ACKコードブックはNCBG/TB,max HARQ-ACK HARQ-ACK情報ビットを含み、TBに対するNCBG/TB HARQ-ACK<NCBG/TB,max HARQ-ACKであれば、UEは、HARQ-ACKコードブック内TBに対するNCBG/TB,max HARQ-ACK-NCBG/TB HARQ-ACK個の最後のHARQ-ACK情報ビットに対してNACK値を生成する。
【0183】
UEがTBの以前送信と同じHARQプロセスに対応するTBの再送信に応答としてHARQ-ACKコードブックを生成すると、UEは、TBの以前送信で正確にデコードした各CBGに対してACKを生成する。
【0184】
UEがNCBG/TB HARQ-ACK個のCBGのそれぞれを正確に検出したが、NCBG/TB HARQ-ACK個のCBGに対するTBを正確に検出できないと、UEは、NCBG/TB HARQ-ACK CBGのそれぞれに対してNACK値を生成する。
【0185】
一方、バンドリンググループ(bundling group)の生成において、前述したように、DCIで指示されたTDRA情報に連動(連係)した事前に設定されたSLIVに基づいてバンドリンググループが生成されてよい。ここで、特定バンドリンググループに有効なPDSCHと有効でないPDSCHが混在する(両方とも属している)か、有効でないPDSCHのみが存在してもよいとき、当該バンドリンググループに対するHARQ-ACK生成方法について定義される必要がある。ここで、有効なPDSCHは、TDD UL-DL共通の設定のためのパラメータ(例えば、tdd-UL-DL-ConfigurationCommon)、或いはTDD UL-DL専用の設定のためのパラメータ(例えば、tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated)によって上りリンク(又は、フレキシブル)と設定されたシンボル(或いは、当該シンボルが含まれたスロット)と重ならないPDSCHを意味できる。一方、有効でないPDSCHは、TDD UL-DL共通の設定のためのパラメータ(例えば、tdd-UL-DL-ConfigurationCommon)、或いはTDD UL-DL専用の設定のためのパラメータ(例えば、tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated)によって上りリンク(或いは、フレキシブル)と設定されたシンボル(或いは、当該シンボルが含まれたスロット)と重なるPDSCHを意味できる。仮に特定バンドリンググループに有効なPDSCHと有効でないPDSCHが混在すると(両方とも属していると)、当該バンドリンググループに対応するHARQ-ACK情報は、当該バンドリンググループに属している全ての有効なPDSCHを正確に受信した場合にACK情報が生成され、その他の場合(すなわち、当該バンドリンググループに属している有効なPDSCHのうちの1つでも正確に受信できなかった場合)にNACKが生成されることが好ましい。言い換えると、当該(有効なPDSCHと有効でないPDSCHの両方とも属する)バンドリンググループに対応するHARQ-ACK情報生成において、
【0186】
代案(Alt)1:有効でないPDSCHは正確に受信されたと見なす(或いは、仮定する)か、
【0187】
Alt 2:有効でないPDSCHは無視(ignore)されることが好ましい。
【0188】
一例として、上記の内容は、下記のように、標準に反映されてよい。
【0189】
Alt 1:UEに、サービングセルcに対してHARQバンドリンググループの個数(numberOfHARQ-BundlingGroups)が設定されると(すなわち、RRCパラメータによってHARQバンドリンググループ個数が設定されると)、UEは、PDSCH受信のための伝送ブロックグループ(TBG:transport block group)に対するHARQ-ACK情報を生成する。ここで、サービングセル上でDCIフォーマットによってスケジュールされるPDSCH受信の最大個数Nmax PDSCHに対して、TBGの最大個数NTBG,max HARQ-ACK,cがnumberOfHARQ-BundlingGroupsによって提供される。UEがサービングセルc上でNPDSCH,c個のPDSCH受信をスケジュールするDCIフォーマットを検出すると、UEは、NCBG/TB,max HARQ-ACK=NTBG,max HARQ-ACK,c及びC=NPDSCH,cのようにセットすることによって、且つ少なくとも1つの実際PDSCH受信内のTBGに対してtdd-UL-DL-ConfigurationCommon又はtdd-UL-DL-ConfigurationDedicatedによって指示されたULシンボルと重なるPDSCHは正確に受信されたと仮定することによって、NPDSCH,c個のPDSCH受信内で第1TBに対するNTBG,max HARQ-ACK,c個のHARQ-ACK情報ビットを生成し、第2TBに対するNTBG,max HARQ-ACK,c個のHARQ-ACK情報ビット生成する。
【0190】
Alt 2:UEにサービングセルcに対してHARQバンドリンググループの個数(numberOfHARQ-BundlingGroups)が設定されると(すなわち、RRCパラメータによってHARQバンドリンググループ個数が設定されると)、UEは、PDSCH受信のための伝送ブロックグループ(TBG:transport block group)に対するHARQ-ACK情報を生成する。ここで、サービングセル上でDCIフォーマットによってスケジュールされるPDSCH受信の最大個数Nmax PDSCHに対して、TBGの最大個数NTBG,max HARQ-ACK,cがnumberOfHARQ-BundlingGroupsによって提供される。UEがサービングセルc上でNPDSCH,c個のPDSCH受信をスケジュールするDCIフォーマットを検出すると、UEは、NCBG/TB,max HARQ-ACK=NTBG,max HARQ-ACK,c及びC=NPDSCH,cのようにセットすることによって、且つ少なくとも1つの実際PDSCH受信内のTBGに対してtdd-UL-DL-ConfigurationCommon又はtdd-UL-DL-ConfigurationDedicatedによって指示されたULシンボルと重なるPDSCHを無視(ignore)することによって、NPDSCH,c個のPDSCH受信内で第1TBに対するNTBG,max HARQ-ACK,c個のHARQ-ACK情報ビットを生成し、第2TBに対するNTBG,max HARQ-ACK,c個のHARQ-ACK情報ビットを生成する。
【0191】
実施例2:時間バンドリング(Time bundling)が設定された場合に、Type-1 HARQ-ACK codebook(HCB)構成方法
【0192】
M-DCIによってスケジュールされた複数のPDSCHのうち(時間上で)最後のPDSCH送信スロットを基準にして(当該DCIで指示された)K1(本開示においてK1は、PDSCH送信スロットと当該PDSCH受信に対するHARQ-ACK送信スロットとのスロット間隔を意味する。)値を適用してHARQ-ACKタイミング(timing)(slot)を決定してよい。これに基づき、前記DCIによってスケジュールされた複数PDSCHの全てに対するHARQ-ACKフィードバックが、当該(同一の1つの)HARQ-ACK時間(timing)で一括して送信されてよい。
【0193】
これにより、前記最後のPDSCH送信スロットに対応するHARQ-ACK時間(スロット)と同じスロットをHARQ-ACK時間として示したM-DCI(且つ、前記最後のPDSCH送信スロットに対応するHARQ-ACK時間(スロット)と同じスロットをHARQ-ACK時間として示したS-DCI)同士間にのみ(当該DCIによってスケジュールされた複数PDSCHの全てに対する)HARQ-ACKフィードバックが多重化(multiplexing)され(すなわち、1つのコードブック内のHARQ-ACK情報ビットが含まれる。)、同一の1つのHARQ-ACK時間で送信されてよい。
【0194】
一方、複数(例えば、K_N個)候補(candidate)のK1値の集合が設定された状態で既存Type-1 HCBである場合に、端末は、(各サービングセル別に当該セルに設定された)各K1値別にHARQ-ACK送信スロットからK1個以前DLスロット内で送信可能な全てのPDSCH機会(occasion)(SLIV)の組合せを計算する。そして、端末は、各DLスロットに対応する(各SLIVに対応するHARQ-ACKビット位置/順序の決定を含めて)候補PDSCHの受信のための機会(occasion)を構成する(これを「SLIVプルーニング(pruning)」と定義する。)。このような過程から得た、候補PDSCHの受信のための機会(occasion)の集合に含まれた各機会別にHARQ-ACK情報ビットが構成され、各HARQ-ACK情報ビットを結合(concatenation)して全体HARQ-ACKコードブックを構成することができる。
【0195】
言い換えると、事前にRRCシグナリングによって複数の候補HARQタイミングを設定した後、基地局は、(DLグラント)DCIによって複数の候補HARQタイミングのうち1つを端末に指示することができる。この場合、端末は、全体候補HARQタイミングセットに対応する複数スロット(或いは、スロット集合)における(複数)PDSCH受信に対するA/Nフィードバックを、指示されたHARQタイミングで送信するように動作できる。ここで、HARQタイミングは、PDSCH-to-A/Nタイミング/間隔を意味する。HARQタイミングはスロット単位で表現されてよい。例えば、A/N送信がスロット#mと指示された場合に、A/N情報はスロット#(m-i)でのPDSCH受信に対する応答情報を含んでよい。ここで、スロット#(m-i)は、候補HARQタイミングに対応するスロットに該当する。ここで、候補HARQタイミングがi={2,3,4,5}に設定された場合に、A/N送信時点が#(n+5)(=m)と指示されると、端末は、スロット#n~#(n+3)(=m-i)のPDSCH受信に対するA/N情報を生成/送信できる(すなわち、4個スロットの全てに対してA/Nフィードバック)。ここで、スロット#n+1/#n+3のPDSCH受信に対するA/N応答はNACKと処理されてよい。
【0196】
これに関連した標準の一部を参照すると、次の通りである。
【0197】
サービングセルc、活性化された(active)DL BWP及び活性化されたUL BWPにおいて、UEは、スロットnUでPUCCH内の当該HARQ-ACK情報を送信できる候補PDSCH受信に対するMA,C機会(occasion)のセットを決定する。サービングセルcが非活性化されると、候補PDSCH受信に対するMA,C機会(occasion)のセットを決定するための活性化されたDL BWPとして、firstActiveDownlinkBWP-Idによって提供されたDL BWPを用いる。前記決定は次に基づく:
【0198】
a)前記決定は、活性化されたUL BWPに関連したスロットタイミング値K1のセットに基づく。
【0199】
- 仮に、UEがサービングセルc上でDCIフォーマット(format)1_0のためのPDCCHをモニターするように設定され、DCIフォーマット1_1又はDCIフォーマット1_2に対するPDCCHをモニターするように設定されないと、K1はスロットタイミング値{1,2,3,4,5,6,7,8}によって提供される。
【0200】
- 仮に、UEがサービングセルc上でDCIフォーマット(format)1_1のためのPDCCHをモニターするように設定され、DCIフォーマット1_2に対するPDCCHをモニターするように設定されないと、K1はdl-DataToUL-ACKによって提供される。
【0201】
- 仮に、UEがサービングセルc上でDCIフォーマット(format)1_2のためのPDCCHをモニターするように設定され、DCIフォーマット1_1に対するPDCCHをモニターするように設定されないと、K1はdl-DataToUL-ACK-ForDCIFormat1_2によって提供される。
【0202】
- 仮に、UEがサービングセルc上でDCIフォーマット(format)1_1及びDCIフォーマット1_2のためのPDCCHをモニターするように設定されると、K1は、dl-DataToUL-ACKとdl-DataToUL-ACK-ForDCIFormat1_2の和集合によって提供される。
【0203】
b)前記決定は、活性化されたDL BWPと連係し、スロットオフセットK0とSLIV(開始及び長さ指示子)のそれぞれのセットを定義するテーブルの行インデックスRのセット、そしてPDSCHの受信のためのPDSCHマッピングタイプに基づく。ここで、前記テーブルの行インデックスRは、UEがサービングセルcに対してPDCCHをモニターするように設定されたDCIフォーマットに対する時間ドメインリソース割り当てテーブルの行インデックスの和集合として提供される。
【0204】
- UEにreferenceOfSLIVDCI-1-2が提供されると、DCIフォーマット1_2に対するテーブルの行インデックスのセット内でスロットオフセットK0=0及びPDSCHマッピングタイプBを有する各行インデックスにおいて、開始シンボルS0>0であり、DCIフォーマット1_2に対するPDCCHをモニターするスロット内で互いに異なる開始シンボルを有するPDCCHモニタリング機会(monitoring occasion)のセット内の各PDCCHモニタリング機会に対して、仮に一般循環前置(ノーマルサイクリックプレフィックス、normal cyclic prefix)に対してS+S0+L≦14であり、拡張された循環前置(拡張サイクリックプレフィックス、extended cyclic prefix)に対してS+S0+L≦12であれば、UEは、前記テーブルの行インデックスのセット内で行インデックスの開始シンボルSをS+S0に代替し、新しい行インデックスを追加する。
【0205】
本実施例では、上記の実施例1のように時間バンドリングが設定された場合のtype-1 HCB構成方法を提案する。
【0206】
まず、SLIVプルーニング(SLIV pruning)は、(TDRAテーブルの各行(row)にある)最後の(last)SLIVのみに基づいて行われてよい。すなわち、特定スロットにおいてPUCCH内の当該HARQ-ACK情報を送信できる候補PDSCH受信に対する機会(occasion)のセットは、TDRAテーブルにおいて各行の最後のSLIVのみに基づいて決定されてよい。例えば、TDRAテーブルで1つ以上の行(row)は、多重PDSCHのスケジューリングのために複数のSLIV値が指示されてよい。例えば、行インデックス(row index)2:{SLIV1,SLIV2,SLIV3}、行インデックス3:{SLIV4,SLIV5}と設定/定義されてよい。この場合、TDRAテーブルにおいて各行の最後のSLIVのみに基づいて候補PDSCH受信に対する機会(occasion)のセットが決定されてよい。すなわち、行インデックス2:{SLIV3}、行インデックス3:{SLIV5}のみを考慮して、候補PDSCH受信に対する機会(occasion)のセットが決定されてよい。
【0207】
複数の候補K1値のセット内で各K1に対応する各DLスロット(すなわち、スロットnでHARQ-ACKが送信される場合に、スロットn-K1)に対して、SLIVプルーニングが行われた後、当該K1に対応するTDRA行インデックスのうち1つでもG個グループに対するHARQ-ACK送信が必要であれば、SLIVプルーニング結果に、(G-1)だけの機会(occasion)の個数が追加されてよい。一例として、仮にG=1であれば、SLIVプルーニング結果に機会(occasion)が追加されなくてもよい。
【0208】
例えば、特定セルにM-DCIのためのTDRA項目(entry)は次の通りでよい。
【0209】
- 行インデックス#0:5個のSLIV値が連動(連係)し、最後のSLIV={S=0,L=5}
【0210】
- 行インデックス#1:3個のSLIV値が連動(連係)し、最後のSLIV={S=2,L=5}
【0211】
また、当該セルにS-DCIのためのTDRA entryは次の通りでよい。
【0212】
- 行インデックス#0:SLIV={S=9,L=5}
【0213】
当該セルに対して、特定K1に対応する特定DLスロットに対して、SLIVプルーニング(すなわち、候補PDSCH受信に対する機会(occasion)のセットの決定)を最後の(last)SLIVのみに基づいて行う場合に、当該DLスロットには候補PDSCHの受信のための機会個数が2個(例えば、M-DCIによる候補PDSCH受信に対する1個の機会、S-DCIによる候補PDSCH受信に対する1個の機会)が割り当てられてよい。
【0214】
仮に、上記の実施例1の方法1のように2個の時間バンドリングのためのグループが設定され、M=4と設定された場合を仮定する。この場合、M-DCIによって行インデックス#0が指示されると、総5個のPDSCHがスケジュールされるので、PDSCHは2個のグループにバンドルされてよい。一方、M-DCIによって行インデックス#1が指示されると、総3個のPDSCHがスケジュールされるので、PDSCHは1個のグループにバンドルされてよい。
【0215】
この場合、少なくとも行インデックス#0には2個グループが全て必要なので、最終的な当該DLスロットには、候補PDSCHの受信のための機会個数が3個であってよい(例えば、M-DCIによる候補PDSCH受信に対する2個の機会(各グループに対する)、S-DCIによるPDSCH受信に対する1個の機会)。仮に、実際にM-DCIの行インデックス#0或いは1がスケジュールされた場合に、当該機会における前方の2つの機会にHARQ-ACK情報が対応してよく、ここで、行インデックス#1の場合に、二番目の機会には(二番目のグループに対応するPDSCHがないので)NACKと埋められてよい。そして、S-DCIの行インデックス#0がスケジュールされた場合は、三番目の機会にHARQ-ACK情報が対応してよい。すなわち、M-DCIによる候補PDSCH受信に対する機会にまずHARQ-ACK情報が対応し、その後、S-DCIによる候補PDSCH受信に対する機会にHARQ-ACK情報が対応してよい。
【0216】
他の例として、特定セルにM-DCIのためのTDRA entryは次の通りでよい。
【0217】
- 行インデックス#0:5個のSLIV値が連動(連係)し、最後のSLIV={S=9,L=5}
【0218】
- 行インデックス#1:3個のSLIV値が連動(連係)し、最後のSLIV={S=10,L=4}
【0219】
また、当該セルにS-DCIのためのTDRA entryは次の通りでよい。
【0220】
- 行インデックス#0:SLIV={S=0,L=5}
【0221】
当該セルに対して、特定K1に対応する特定DLスロットに対して、SLIVプルーニング(すなわち、候補PDSCH受信に対する機会(occasion)のセットの決定)を最後のSLIVのみに基づいて行う場合に、当該DLスロットには候補PDSCHの受信のための機会個数が2個(例えば、M-DCIによる候補PDSCH受信に対する1個の機会、S-DCIによる候補PDSCH受信に対する1個の機会)が割り当てられてよい。
【0222】
仮に上記の実施例1の方法1のように2個の時間バンドリングのためのグループが設定され、M=4と設定された場合を仮定する。この場合、M-DCIによって行インデックス#0が指示された場合に、総5個のPDSCHがスケジュールされるので、PDSCHは2個のグループにバンドルされてよい。一方、M-DCIによって行インデックス#1が指示された場合に、総3個のPDSCHがスケジュールされるので、PDSCHは1個のグループにバンドルされてよい。
【0223】
この場合、少なくとも行インデックス#0には2個グループが全て必要なので、最終的な当該DLスロットには候補PDSCHの受信のための機会個数は3個であってよい(例えば、M-DCIによる候補PDSCH受信に対する2個の機会(各グループに対する)、S-DCIによるPDSCH受信に対する1個の機会)。仮に、実際にM-DCIの行インデックス#0或いは1がスケジュールされた場合に、当該機会内の一番目及び三番目の機会にHARQ-ACK情報が対応してよく、ここで、行インデックス#1の場合に、三番目の機会には(二番目のグループに対応するPDSCHがないので)NACKと埋められてよい。そして、S-DCIの行インデックス#0がスケジュールされた場合は、二番目の機会にHARQ-ACK情報が対応してよい。すなわち、最後のSLIVのみに基づいて行うSLIVプルーニングによれば、S-DCI用の行インデックス#0にまず機会が割り当てられ、次の機会にM-DCI用の行インデックス#0/1が割り当てられるので、総2個の機会が構成されてよい。ここで、さらに、時間バンドリングによる機会は当該2個の機会よりも先に構成され、総3個の機会が当該DLスロットに対して割り当てられてよい。言い換えると、S-DCIによる候補PDSCH受信に対する機会にHARQ-ACK情報が対応し、その後、M-DCIによる候補PDSCH受信に対する機会にHARQ-ACK情報が対応し、仮に、M-DCIによる候補PDSCH受信に対する機会において時間バンドリングによる機会が存在すると、最初にHARQ-ACK情報が対応してよい。
【0224】
実施例3:スロットグループ(Slot-group)ベースのPDCCHモニタリング(monitoring)が設定された場合におけるtype-1 HCB構成方法
【0225】
480/960kHz SCSのような高い(higher)SCSが導入されることにより、毎スロットにPDCCHモニタリング(monitoring)を行うことは端末具現に負担になり得る。これを考慮してスロットグループ(slot-group)ベースのPDCCHモニタリングが導入されてよい。
【0226】
図10は、本開示の一実施例に係るスロットグループベースのPDCCHモニタリングを例示する図である。
【0227】
図10を参照すると、4個(すなわち、Gr=4)スロットが1つのスロットグループと定義され、当該スロットグループ内の一部領域(例えば、一番目のスロット)でのみPDCCHモニタリングが制限されてよい。このような、スロットグループは、(SCS別に)事前に定義されてもよく、上位層シグナリングによって設定されてもよく、又は、サーチスペースセット(search space set)設定から端末が誘導した値であってもよい。また、当該スロットグループは、PDCCH候補(candidate)最大個数及び/或いは重なっていない(non-overlapped)制御チャネル要素(CCE:control channel element)最大個数を算定するための基準として用いられてよく、又は、当該個数基準でサーチスペースセットをドロップ(dropping)し得る基準として活用されてもよい。
【0228】
本実施例によれば、当該セルに対して、特定K1に対応する特定DLスロットではなくスロットグループ全体に対してSLIVプルーニングが行われてよい。ここで、当該スロットグループのうち特定スロットを一番目のPDSCHスロットとして有する多重PDSCHケースに対して、同一スロットグループ以内にのみスケジュールされるスケジューリング制約(scheduling restriction)が設定/定義されてよい。すなわち、n番目のスロットグループのうち特定スロットを一番目のPDSCHスロットとして有する多重PDSCHケースに対して、対応しているM-DCIがスケジュールする全てのPDSCHは当該n番目のスロットグループ以内に属しなければならず、1つのPDSCHでもn+1番目のスロットグループに属するようにスケジュールされてはならない制約が必要である。すなわち、M-DCIによって複数PDSCH(multi-PDSCH)がスケジュールされる場合に、単一のスロットグループ内で前記複数PDSCHが全てスケジュールされる必要がある。
【0229】
具体的には、K1別に各K1が指示したスロットが最後のスロットとなるスロットグループに属した全体スロットに対してSLIVプルーニングが行われてよい。
【0230】
図11は、本開示の一実施例に係る候補PDSCH受信に対する機会(occasion)のセットの決定を例示する図である。
【0231】
図11を参照すると、slot#9がHARQ-ACKが送信されるULスロットであり、K1セット={2,3,4,5,6,7}であり、M-DCI用のTDRA entryが行インデックス#0、#1、#2のように設定された場合に、スロットグループ#1に対応するSLIVプルーニング例示である。K1=2のとき、対応するslot#7がスロットグループ#1に属するので、当該スロットグループ#1に対応するK1=2/3/4/5全体に対してSLIVプルーニングが行われてよい。すなわち、K1=2/3/4/5のそれぞれに対応する行インデックスは、図11のように(前記スケジュール制約(scheduling restriction)下に)整列されてよい。スロットグループ#1に対応する総9個のSLIV配列の全体に対して(既存のスロットをスロットグループに代替し、当該スロットグループ内の56シンボル全体に対して)SLIVプルーニング過程が行われてよい。その結果、当該スロットグループ#1には4個の機会が割り当てられてよい。仮に実際にM-DCIによるスケジューリングがslot#5から3個までのPDSCHを行インデックス#0とスケジュールすると、当該機会の二番目/三番目/四番目の機会が各PDSCHに対応してよい。
【0232】
実施例4:M-DCIを考慮したtype-2 HCB構成方法
【0233】
既存S-DCIでは、カウンターDAI(C-DAI:counter-DAI)及び総DAI(T-DAI:total-DAI)が各DCI別に或いは各PDSCH別に1ずつカウント(count)される。一方、M-DCIでは、1つのDCIに対応するPDSCHが複数個であっていいので、DAI値をカウントする方法が異なってよく、次のような方法が考慮されてよい。
【0234】
- Alt 1:DCI別にDAI(C-DAI及びT-DAI)をカウント
【0235】
- Alt 2:PDSCH別にDAI(C-DAI及びT-DAI)をカウント
【0236】
ここで、仮にスケジュールされた複数のPDSCHのうち特定PDSCHの少なくとも1つのシンボルが、上位層(例えば、RRC)シグナリングで設定されたULシンボルとオーバーラップ(overlap)する場合に、当該PDSCHは送信されなくてよい。この場合、当該PDSCHに対するDAIはカウントせずに省略してよい。
【0237】
- Alt 3:W個(Wは自然数)のPDSCH別にDAI値をカウントし、ここで、W値は上位層(例えば、RRC)シグナリングによって設定されてよい(又は、あらかじめ固定された値であってもよい)。
【0238】
ここで、当該W値は、同一セルグループ内にM-DCIが複数のセルに対して設定される場合に、これらセルの共通の値に設定されることが好ましい。これは、セル間HARQ-ACK構成単位を合わせることにより、特定DCIが損失(missing)されても曖昧さ(ambiguity)をなくし得るためである。
【0239】
以下、本実施例において各代案(alternative)別にDL/UL DCI内のC-DAI/T-DAIシグナリング、HARQ-ACKペイロードサイズ(payload size)、CBGがさらに設定される時のHCB(HARQ-ACKコードブック)構成方法について提案する。
【0240】
また、各対案別に、単一PDSCHケース(single PDSCH case)と多重PDSCHケース(multi-PDSCH case)に対して、単一CB(codebook)を構成する方法とそれぞれに対して個別サブコードブック(sub-CB)(すなわち、HARQ-ACKサブコードブック)を構成する方法によって分けて提案する。
【0241】
本開示において個別sub-CBを構成するということは、各sub-CB別に独立にC/T-DAI値が決定されてシグナルされるということ(すなわち、それぞれのsub-CB別にスケジュールされたDCI/PDSCHの順序/総和が独立に決定/シグナルされること)を意味できる。すなわち、C-DAI値とT-DAI値は、各HARQ-ACKサブコードブックに対して個別に適用されてよい。
【0242】
例えば、単一PDSCHケースと多重PDSCHケースに対して個別sub-CBが構成されるということは、単一PDSCHケースと多重PDSCHケースのそれぞれに対して独立にC/T-DAI値が決定されてシグナルされること(すなわち、それぞれのケース別にスケジュールされたDCI/PDSCHの順序/総和が独立に決定/シグナルされること)構造を意味できる。言い換えると、単一PDSCHケースに該当するDCIは単一PDSCHケースに対してのみDAI値を決定してシグナルし、多重PDSCHケースに該当するDCIは多重PDSCHケースに対してのみDAI値を決定してシグナルする構造であってよい。また、互いに異なるsub-CBに対応するHARQ-ACKペイロードを結合(concatenation)して最終HCB(HARQ-ACKコードブック)が構成されてよい。
【0243】
一方、単一CBを構成するということは、既存のように共通C/T-DAI値が決定されてシグナルされる(すなわち、単一CBに対してスケジュールされたDCI/PDSCHの順序/総和が共通に決定/シグナルされる)構造を意味できる。例えば、単一PDSCHケースと多重PDSCHケースに対して単一CBが構成されるということは、単一PDSCHケースと多重PDSCHケースを束ねて(まとめて)C/T-DAI値がカウントされてシグナルされる(すなわち、それぞれのケース別に区分無しにスケジュールされたDCI/PDSCHの順序/総和が決定/シグナルされる)構造を意味できる。
【0244】
実施例4-1:DCI別DAIカウント(すなわち、上述した実施例4においてAlt1)+単一HARQ-ACK CB(codebook)構成
【0245】
端末は、単一PDSCHケースと多重PDSCHケースに対して1つのCBを構成/生成することができる。
【0246】
- M-DCI:既存DL DAIサイズ(size)(すなわち、C/T-DAI各2ビット)が維持されてよい。
【0247】
- S-DCI:既存DL DAIサイズが維持されてよい。
【0248】
- ULグラント(UL grant):既存UL DAIサイズ(すなわち、T-DAI 2ビット)が維持されてよい。
【0249】
- HARQ-ACKペイロード:M-DCIがスケジュールできる最大PDSCH個数(Y)(Yは自然数)によって決定されてよい。例えば、仮に2TBが設定され(すなわち、当該サービングセルに2個の伝送ブロックを運ぶPDSCH受信が設定されるか又は1つのDCIによって最大スケジューリング可能な伝送ブロック(又は、コードワード)の個数が2に設定され)、HARQ-ACK情報に対する空間バンドリング(spatial bundling)が設定されていないセルに対してはPDSCH別に2ビットと計算されてよい。2TBが設定されたが、空間バンドリングが設定されたセル、或いは1TBが設定されたセルに対しては、PDSCH別に1ビットと計算されてよい。
【0250】
さらに他の例として、PDSCH当たりにXビット(上述した通り、2TBが設定され、HARQ-ACK情報に対する空間バンドリング(spatial bundling)が設定されていないセルに対しては、X=2であってよい。2TBが設定されたが、空間バンドリングが設定されたセル、或いは1TBが設定されたセルに対しては、X=1であってよい。)である場合に、1つのDAIに対応するHARQ-ACKビット数は、単一PDSCHケースと多重PDSCHケースの両方に対して、X*Yであってよい。仮に複数のセルに対してM-DCIが設定されると(1つのセルグループ内)、任意のセルのうち最大X*Y値によって各DAI別HARQ-ACKビット数が決定されてよい。すなわち、セルグループ内の各セルに対して計算されたX*Y値のうち最大X*Y値によって決定されてよい。
【0251】
実施例4-1a:DCI別DAIカウント(すなわち、上述の実施例4でAlt 1)+単一HARQ-ACK CB(codebook)構成+CBGが設定された場合
【0252】
1)オプション1:端末は個別sub-CBを構成/生成することができる。すなわち、単一PDSCHケースにおいてTBベースPDSCHをスケジュールする場合と多重PDSCHケースに対して1つのsub-CBが構成されてよい。そして、単一PDSCHケースによるCBGベースPDSCHスケジューリングに対して他のsub-CBが構成されてよい。
【0253】
- M-DCIが設定されたセルにおいてCBGが設定された場合に、単一PDSCHケースにおいてM-DCI内DAIがCBGベースPDSCHに対するC/T-DAI値を指示できる。M-DCIが設定されたセルにおいてCBGが設定されていない場合に、単一PDSCHケースにおいてM-DCI内DAIがTBベースPDSCHに対するC/T-DAI値を指示できる。
【0254】
- S-DCI又はM-DCI:既存DL DAIサイズが維持されてよい。
【0255】
- ULグラント:既存UL DAIサイズに(CBG用のsub-CBのための)T-DAI 2ビットがさらに必要とされてよい。
【0256】
- HARQ-ACKペイロード:単一PDSCHケースにおいてTBベースPDSCHをスケジュールする場合と多重PDSCHケースに対して構成された1つのsub-CBのペイロードは前記実施例4-1と同一に構成/決定されてよい。また、単一PDSCHケースにおいてCBGベースPDSCHスケジューリングに対して構成された他のsub-CBのペイロードは既存CBGベースsub-CB構成と同一であってよい。
【0257】
2)オプション2:単一sub-CBが構成されてよい。すなわち、単一PDSCHケースにおいてTBベース又はCBGベースPDSCHをスケジュールする場合と多重PDSCHケースに対して1つのsub-CBが構成されてよい。
【0258】
- M-DCIが設定されたセルへのCBG設定の有無に関係なく、M-DCI内DAIが単一PDSCHケースにおいても単一CBに対するC/T-DAI値を指示できる。
【0259】
- S-DCI又はM-DCI又はULグラント:上記の実施例4-1と同一に、DAIサイズが維持されてよい。
【0260】
- HARQ-ACKペイロード:設定された最大CBG個数がC(Cは自然数)であれば、(1つのセルグループ内)任意のセルのうち最大C値(max_C)と、(1つのセルグループ内)任意のセルのうち(上記の実施例4-1によって導出された)最大X*Y値(max_XY)のうち最大値によってペイロードサイズが構成/決定されてよい。すなわち、1つのDAIに対応するHARQ-ACKビット数は、単一PDSCHケースと多重PDSCHケースの両方に対して、max{max_C,max_XY}であってよい。
【0261】
実施例4-1b:DCI別DAIカウント(すなわち、上述の実施例4においてAlt 1)+単一HARQ-ACK CB(codebook)構成+時間バンドリングが設定された場合
【0262】
上記の実施例1のように、端末に設定された1つ以上のサービングセル(全部又は一部)に対して時間バンドリングが設定された場合に、type-2 HCB構成について提案する。
【0263】
- M-DCI又はS-DCI又はULグラント:上記の実施例4-1と同一に、DAIサイズが維持されてよい。
【0264】
- HARQ-ACKペイロード:HARQ-ACKペイロードサイズは、時間バンドリングに対して設定された(最大)グループ個数(G)(Gは自然数)によって決定されてよい。
【0265】
例えば、1つのDAIに対応するHARQ-ACKビット数は、単一PDSCHケースと多重PDSCHケースの両方に対して、G(又は、X*G)であってよい(例えば、当該サービングセルに2TBの設定有無(すなわち、2個の伝送ブロックを運ぶPDSCH受信が設定されるか否か、又は、1つのDCIによって最大スケジューリング可能な伝送ブロック(又は、コードワード)の個数)に基づいて前記X値は2又は1であってよい。さらに他の例として、2TBが設定され、HARQ-ACK情報に対する空間バンドリング(spatial bundling)が設定されていないセルに対しては、X=2であってよい。2TBが設定されたが、空間バンドリングが設定されたセル、或いは1TBが設定されたセルに対しては、X=1であってよい。)。
【0266】
仮に、複数のセルに対してM-DCIが設定されると、(1つのセルグループ内)任意のセルのうち最大G(又は、X*G)値によって各DAI別HARQ-ACKビット数が決定されてよい。すなわち、セルグループ内の各セルに対してG(又は、X*G)を比較し、最大G(又は、X*G)値に基づいて各DAI別HARQ-ACKビット数が決定されてよい。
【0267】
仮に(特に、G値が2以上である場合)特定時間バンドリンググループに対応するPDSCHがない場合にNACKがマップされてよい。一例として、G=1であれば、1つのDAIに対応するHARQ-ACKビット数は、単一PDSCHケースと多重PDSCHケースの両方に対して、1(又は、X)であってよい(例えば、当該サービングセルに2TBの設定有無(すなわち、2個の伝送ブロックを運ぶPDSCH受信が設定されるか否か、又は、1つのDCIによって最大スケジューリング可能な伝送ブロック(又は、コードワード)の個数)に基づいて前記X値は2又は1であってよい)。さらに他の例として、2TBが設定され、HARQ-ACK情報に対する空間バンドリング(spatial bundling)が設定されていないセルに対しては、X=2であってよい。2TBが設定されたが、空間バンドリングが設定されたセル、或いは1TBが設定されたセルに対しては、X=1であってよい)。或いは、M-DCIが設定された全ての(同一PUCCHセルグループ内)セルに対してG=1が設定されると、単一PDSCHケースと多重PDSCHケースに対して単一CBが構成されてよい。
【0268】
当該方法のように時間バンドリングが設定された場合に、端末は、単一PDSCHケースと多重PDSCHケースに対して単一CBを構成/生成できる。この場合、CBGが同一PUCCHグループ内特定サービングセルに設定されると、別途のsub-CBが構成されてよい。言い換えると、実施例4-1aのオプション1のように、単一PDSCHケースにおいてTBベースPDSCHをスケジュールする場合と(時間バンドリングが設定された)多重PDSCHケースに対して1つのsub-CBが構成されてよい。そして、単一PDSCHケースによるCBGベースPDSCHスケジューリングに対して他のsub-CBが構成されてよい。この場合、具体的なDCI及びHARQ-ACKペイロード構成方法は次の通りであってよい。
【0269】
- M-DCIが設定されたセルにCBGが設定された場合に、単一PDSCHケースには、M-DCI内DAIがCBGベースPDSCHに対するC/T-DAI値を指示できる。M-DCIが設定されたセルにCBGが設定されていない場合に、単一PDSCHケースにはM-DCI内DAIがTBベースPDSCHに対するC/T-DAI値を指示できる。
【0270】
- S-DCI又はM-DCI:既存DL DAIサイズが維持されてよい。
【0271】
- ULグラント:既存UL DAIサイズに(CBG用のsub-CBのための)T-DAI 2ビットがさらに必要とされてよい。
【0272】
- HARQ-ACKペイロード:単一PDSCHケースにおいてTBベースPDSCHをスケジュールする場合と多重PDSCHケースに対して構成された1つのsub-CBのペイロードは、上記の実施例4-1bでCBGが設定されていない場合と同一であってよい(すなわち、1つのDAIに対応するHARQ-ACKビット数は、単一PDSCHケースと多重PDSCHケースの両方に対して、G又はX*Gであってよい(例えば、当該サービングセルに2TBの設定有無(すなわち、2個の伝送ブロックを運ぶPDSCH受信が設定されるか否か、又は1つのDCIによって最大スケジューリング可能な伝送ブロック(又は、コードワード)の個数)に基づいて前記X値は2又は1であってよい。さらに他の例として、2TBが設定され、HARQ-ACK情報に対する空間バンドリング(spatial bundling)が設定されていないセルに対しては、X=2であってよい。2TBが設定されたが、空間バンドリングが設定されたセル、或いは1TBが設定されたセルに対しては、X=1であってよい。)。単一PDSCHケースによるCBGベースPDSCHスケジューリングに対して構成された他のsub-CBのペイロードは既存CBGベースsub-CB構成と同一であってよい。
【0273】
或いは、同一PUCCHグループ内にM-DCIとCBGが両方とも設定される場合に、多重PDSCHケースに対して時間バンドリングを自動で適用(ここで、G値は事前に定義(例えば、G=1)されるか又は基地局によって設定されてよい。)されるように規則が設定されてよい。ここで、単一PDSCHケースと多重PDSCHケースに対して単一CBと構成されるように定義/設定されてよい。
【0274】
実施例4-2:DCI別DAIカウント(すなわち、上述の実施例4でAlt 1)+個別HARQ-ACK sub-CB(codebook)構成
【0275】
端末は、単一PDSCHケースに対応する1つのsub-CBを構成/生成し、多重PDSCHケースに対応する他のsub-CBを構成/生成できる。
【0276】
- M-DCI:既存DL DAIサイズ(すなわち、C/T-DAI各2ビット)が維持されてよい。
【0277】
- S-DCI:既存DL DAIサイズが維持されてよい。
【0278】
- ULグラント:既存UL DAIサイズに(追加sub-CBのための)T-DAI 2ビットがさらに必要とされてよい。
【0279】
- HARQ-ACKペイロード:単一PDSCHケースに対応するsub-CB DAI別HARQ-ACKビット数はX(例えば、当該サービングセルに2TBの設定有無(すなわち、2個の伝送ブロックを運ぶPDSCH受信が設定されるか否か、又は1つのDCIによって最大スケジューリング可能な伝送ブロック(又は、コードワード)の個数)に基づいて前記X値は2又は1であってよい。さらに他の例として、2TBが設定され、HARQ-ACK情報に対する空間バンドリング(spatial bundling)が設定されていないセルに対しては、X=2であってよい。2TBが設定されたが、空間バンドリングが設定されたセル、或いは1TBが設定されたセルに対しては、X=1であってよい。)であり、多重PDSCHケースに対応するsub-CB DAI別HARQ-ACKビット数は、(1つのセルグループ内)任意のセルのうち最大X*Y値である。すなわち、セルグループ内の各セルに対して計算されたX*Y値のうち最大X*Y値と決定されてよい。
【0280】
実施例4-2a:DCI別DAIカウント(すなわち、上述の実施例4でAlt 1)+個別HARQ-ACK sub-CB構成+CBGが設定された場合
【0281】
1)オプション1:端末は個別sub-CBを構成/生成することができる(すなわち、単一PDSCHケースにおいてTBベースPDSCHをスケジュールする場合に第1sub-CBが構成され、多重PDSCHケースに対して第2sub-CBが構成され、単一PDSCHケースによるCBGベースPDSCHスケジューリングに対する第3sub-CBが構成されてよい)。
【0282】
- M-DCIが設定されたセルでCBGが設定された場合に、単一PDSCHケースにおいてM-DCI内DAIがCBGベースPDSCHに対するC/T-DAI値を指示できる。M-DCIが設定されたセルにCBGが設定されていない場合に、単一PDSCHケースにおいてM-DCI内DAIがTBベースPDSCHに対するC/T-DAI値を指示できる。
【0283】
- S-DCI又はM-DCI:既存DL DAIサイズが維持されてよい。
【0284】
- ULグラント:既存UL DAIサイズに(追加2個のsub-CBのための)T-DAI 4ビットがさらに必要とされてよい(すなわち、sub-CB別T-DAI各2ビットが追加される)。
【0285】
- HARQ-ACKペイロード:単一PDSCHケースにおいてTBベースPDSCHをスケジュールする場合に、第1sub-CBのペイロードは、上記の実施例4-2の単一PDSCHケースに対応するsub-CBと同一であってよい。多重PDSCHケースに対して構成された第2sub-CBのペイロードは、上記の実施例4-2の多重PDSCHケースに対応するsub-CBと同一であってよい。単一PDSCHケースにおいてCBGベースPDSCHスケジューリングに対して構成された第3sub-CBのペイロードは既存CBGベースsub-CB構成と同一であってよい。
【0286】
2)オプション2:端末は、単一PDSCHケースにおいてTBベースPDSCHスケジューリングに対する第1sub-CBを構成/生成し、多重PDSCHケース及び単一PDSCHケースによるCBGベースPDSCHスケジューリングを統合した第2sub-CBを構成/生成できる。
【0287】
- M-DCIが設定されたセルにCBGが設定された場合に、単一PDSCHケースにおいてM-DCI内DAIが第2sub-CBに対するC/T-DAI値を指示できる。M-DCIが設定されたセルにCBGが設定されていない場合に、単一PDSCHケースにおいてM-DCI内DAIが第1sub-CBに対するC/T-DAI値を指示できる。
【0288】
- S-DCI又はM-DCI又はULグラント:上記の実施例4-2と同一であってよい。
【0289】
- HARQ-ACKペイロード:設定された最大CBG個数がC(Cは自然数)であれば、(1つのセルグループ内)任意のセルのうち最大C値(max_C)と(1つのセルグループ内)任意のセルのうち(上記の実施例4-2によって導出された)最大X*Y値(max_XY)のうち最大値によってペイロードサイズが構成/決定されてよい。すなわち、第2sub-CB DAIに対応するHARQ-ACKビット数は、単一PDSCHケースと多重PDSCHケースの両方に対して、max{max_C,max_XY}であってよい。また、第1sub-CB DAI別HARQ-ACKビット数は、X(X=上述したように、TB個数及び空間バンドリング設定によって1或いは2)であってよい。
【0290】
3)オプション3:同一PUCCHグループ内にM-DCIとCBGが同時に(共に)設定されることが許容されなくてよい。又は、M-DCIが設定されたセルに対してtype-1 HARQ-ACK CBが設定された場合(或いは、当該セルに対してtype-2 HARQ-ACK CBが設定されていない場合)に、同一PUCCHグループ内の(当該セルではなく)他のセルに対してCBG設定が許容されてよい。
【0291】
前記オプション1及び/又はオプション2が選択的なUE特徴(feature)として支援され、仮にオプション1及び/又はオプション2を支援しない端末に対して基本(default)としてオプション3で動作するように定義/設定されてよい。すなわち、オプション1及び/又はオプション2を支援しない端末の場合、同一PUCCHグループ内のM-DCIとCBGが同時に(共に)設定されないことが期待できる。
【0292】
(上記のオプション1及びオプション2を両方とも支援する端末に対して)オプション1及びオプション2のうちどの方法を適用するかに対して、上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング、MAC CEなど)で設定されてよい。或いは、CBG最大個数(すなわち、前記max_C)と最大PDSCH又はTB個数(すなわち、前記max_XY)間サイズに基づいて、オプション1又はオプション2のいずれを適用するかが決定されてよく、これにより、全体コードブックサイズが大きく増加することを防止できる。例えば、max_C値とmax_XY値が同一であれば、同一CBを構成してもコードブックサイズ増加が大きくないので、オプション2が適用され、そうでなければ、オプション1が適用されてよい。さらに他の例として、max_C値とmax_XY値との差がK(K値は事前に定義されるか(例えば、K=4)、又は上位層シグナリングによって設定されてよい。)未満或いは以下であればオプション2が適用されてよく、そうでなければオプション1が適用されてよい。
【0293】
実施例4-2b:DCI別DAIカウント(すなわち、上述の実施例4でAlt 1)+個別HARQ-ACK sub-CB構成+時間バンドリングが設定された場合
【0294】
上記の実施例1のように端末に設定された1つ以上のサービングセル(全部又は一部)に対して時間バンドリング(time bundling)が設定された場合に、type-2 HCB構成について提案する。
【0295】
- M-DCI又はS-DCI又はULグラント:上記の実施例4-1と同一に、DAIサイズが維持されてよい。
【0296】
- 多重PDSCHケースに該当するsub-CBに対するHARQ-ACKペイロード:時間バンドリングに対して設定された(最大)グループ個数(G)(Gは自然数)によって決定されてよい。
【0297】
例えば、1つのDAIに対応するHARQ-ACKビット数は、G(又は、X*G)であってよい(例えば、当該サービングセルに2TBの設定有無(すなわち、2個の伝送ブロックを運ぶPDSCH受信が設定されるか否か、又は1つのDCIによって最大スケジューリング可能な伝送ブロック(又は、コードワード)の個数)に基づいて前記X値は2又は1であってよい。さらに他の例として、2TBが設定され、HARQ-ACK情報に対する空間バンドリング(spatial bundling)が設定されていないセルに対しては、X=2であってよい。2TBが設定されたが、空間バンドリングが設定されたセル、或いは1TBが設定されたセルに対しては、X=1であってよい。)。
【0298】
仮に複数のセルに対してM-DCIが設定されると、(1つのセルグループ内)任意のセルのうち最大G(又は、X*G)値によって各DAI別HARQ-ACKビット数が決定されてよい。すなわち、セルグループ内各セルに対してG(又は、X*G)を比較し、最大G(又は、X*G)値に基づいて各DAI別HARQ-ACKビット数が決定されてよい。
【0299】
仮に特定時間バンドリンググループに対応するPDSCHがない場合にNACKがマップされてよい。ここで、M-DCIが設定されたが時間バンドリングが設定されていないセルに対して、G値は、当該M-DCIがスケジュールできる最大PDSCH個数(Y)(Yは自然数)に置換されてよい。
【0300】
言い換えると、(同一の1つのPUCCHセルグループ内の)M-DCIが設定された複数のセルのうち、時間バンドリングが設定されないか、時間バンドリングが設定され、1よりも大きいG(=時間バンドリング行うPDSCHグループ個数)値が設定されたセルに対して、各セルに対して計算されたQ値のうち最大値によって各DAI別HARQ-ACKビット数(例えば、HARQ-ACKコードブック構成時に1つのDCI又は1つのDAI値に対応するHARQ-ACKビット数)が決定されてよい。
【0301】
ここで、Q値は、M-DCIが設定されたが、時間バンドリングが設定されていないセルの場合、当該M-DCIがスケジュールできる最大PDSCH個数とXとの積で計算されてよい(例えば、当該サービングセルに2TBの設定有無(すなわち、2個の伝送ブロックを運ぶPDSCH受信が設定されるか否か、又は1つのDCIによって最大スケジューリング可能な伝送ブロック(又は、コードワード)の個数)に基づいて前記X値は2又は1であってよい。さらに他の例として、2TBが設定され、HARQ-ACK情報に対する空間バンドリング(spatial bundling)が設定されていないセルに対しては、X=2であってよい。2TBが設定されたが、空間バンドリングが設定されたセル、或いは1TBが設定されたセルに対しては、X=1であってよい。)。
【0302】
又は、Q値は、M-DCIが設定され、1よりも大きいG値に時間バンドリングが設定されたセルの場合に、GとXとの積で計算されてよい(例えば、当該サービングセルに2TBの設定有無(すなわち、2個の伝送ブロックを運ぶPDSCH受信が設定されるか否か、又は1つのDCIによって最大スケジューリング可能な伝送ブロック(又は、コードワード)の個数)に基づいて前記X値は2又は1であってよい。さらに他の例として、2TBが設定され、HARQ-ACK情報に対する空間バンドリング(spatial bundling)が設定されていないセルに対しては、X=2であってよい。2TBが設定されたが、空間バンドリングが設定されたセル、或いは1TBが設定されたセルに対しては、X=1であってよい。)。
【0303】
- 単一PDSCHケースに該当するsub-CBに対するHARQ-ACKペイロード:単一PDSCHケースに対応するsub-CB DAI別HARQ-ACKビット数はXである(例えば、当該サービングセルに2TBの設定有無(すなわち、2個の伝送ブロックを運ぶPDSCH受信が設定されるか否か、又は1つのDCIによって最大スケジューリング可能な伝送ブロック(又は、コードワード)の個数)に基づいて前記X値は2又は1であってよい。さらに他の例として、2TBが設定され、HARQ-ACK情報に対する空間バンドリング(spatial bundling)が設定されていないセルに対しては、X=2であってよい。2TBが設定されたが、空間バンドリングが設定されたセル、或いは1TBが設定されたセルに対しては、X=1であってよい。)。
【0304】
仮にM-DCIが設定されたセルのうちいずれかのセルに対してG=1と設定されると、当該セルのM-DCIに対応するHARQ-ACKビットは、単一PDSCHケースに対応するsub-CBに載せられてよい(例えば、当該サービングセルに2TBの設定有無(すなわち、2個の伝送ブロックを運ぶPDSCH受信が設定されるか否か、又は1つのDCIによって最大スケジューリング可能な伝送ブロック(又は、コードワード)の個数)に基づいて前記X値は2又は1であってよい。さらに他の例として、2TBが設定され、HARQ-ACK情報に対する空間バンドリング(spatial bundling)が設定されていないセルに対しては、X=2であってよい。2TBが設定されたが、空間バンドリングが設定されたセル、或いは1TBが設定されたセルに対しては、X=1であってよい。)。すなわち、単一PDSCHケースとM-DCIが設定され、G=1と設定されたセルの多重PDSCHケースに対して1つのCBが構成されてよい。
【0305】
一方、DCIを用いたDAIシグナリング及びHARQ-ACKコードブックの構成において、次の2つのPDSCHタイプ間に独立のDAIシグナリングが行われ(すなわち、C-DAI及びT-DAIがそれぞれHARQ-ACKサブコードブックに個別に適用される。)、個別のHARQ-ACKサブコードブック(sub-codebook)が構成されてよい。
【0306】
- PDSCHタイプ1:時間バンドリングが設定されていないM-DCIベースPDSCH送信(すなわち、M-DCIベーススケジューリングが設定されたが、時間バンドリングが設定されていない1つ以上のセル上でスケジュールされるPDSCH)、及び1よりも大きいG(=時間バンドリング行うPDSCHグループ個数)値が設定されたM-DCIベースPDSCH送信(すなわち、M-DCIベーススケジューリングが設定され、1よりも大きいG値が時間バンドリングとして設定された1つ以上のセル上でスケジュールされるPDSCH)
【0307】
- PDSCHタイプ2:G=1と設定されたM-DCIベースPDSCH送信(すなわち、M-DCIベーススケジューリングが設定され、G=1と時間バンドリングが設定された1つ以上のセル上でスケジュールされるPDSCH)、及び既存S-DCIベースPDSCH送信(すなわち、M-DCIベーススケジューリングが設定されていない1つ以上のセル上でスケジュールされるPDSCH)
【0308】
言い換えると、前記PDSCHタイプ1と関連して、i)M-DCIベーススケジューリングが設定されたが、時間バンドリングが設定されないか、又はii)M-DCIベーススケジューリングが設定され、1よりも大きいG値が時間バンドリングに設定された1つ以上の第1サービングセル上でスケジュールされるPDSCHに対して、第1HARQ-ACKサブコードブックが生成されてよい。また、前記PDSCHタイプ2と関連して、i)M-DCIベーススケジューリングが設定され、G=1と時間バンドリングが設定された、又はii)M-DCIベーススケジューリングが設定されていない1つ以上の第2サービングセル上でスケジュールされるPDSCHに対して、第2HARQ-ACKサブコードブックが生成されてよい。ここで、端末に設定された複数のサービングセルは、前記1つ以上の第1サービングセルと前記1つ以上の第2サービングセルとの和に該当してよい。
【0309】
この場合、UL DCIにPDSCHタイプ1と2のそれぞれに対する個別の(UL)DAIフィールド/情報が構成/指示されてよい。仮に上記のようなPDSCHタイプ1が存在しない場合に、PDSCHタイプ2に対してのみDAIシグナリングが行われ、PDSCHタイプ2に対してのみHARQ-ACKコードブックが構成され、UL DCIにはPDSCHタイプ2に対するUL DAIフィールド/情報のみが構成/指示されてよい。
【0310】
又は、次の2つのPDSCHタイプ間に独立のDAIシグナリングが行われ、個別のHARQ-ACKサブコードブック(sub-codebook)が構成されてよい。下記のY値は2に設定/規定されてよい。
【0311】
- PDSCHタイプ1:前記Q値がYを超えるM-DCIベースPDSCH送信
【0312】
- PDSCHタイプ2:前記Q値がY以下であるM-DCIベースPDSCH送信、及びG=1と設定されたM-DCIベースPDSCH送信、及び既存S-DCIベースPDSCH送信
【0313】
この場合、UL DCIにPDSCHタイプ1と2のそれぞれに対する個別のUL DAIフィールド/情報が構成/指示されてよい。仮に上記のようなPDSCHタイプ1が存在しない場合に、PDSCHタイプ2に対してのみDAIシグナリングが行われ、HARQ-ACKコードブックが構成され、UL DCIにはPDSCHタイプ2に対するUL DAIフィールド/情報のみが構成/指示されてよい。
【0314】
実施例4-3:PDSCH別DAIカウント(すなわち、上述の実施例4のAlt 2)+単一HARQ-ACK CB(codebook)構成
【0315】
端末は、単一PDSCHケースと多重PDSCHケースに対して1つのCBを構成/生成できる。
【0316】
- M-DCI:既存DL DAIサイズ(すなわち、C/T-DAI各2ビット)にceiling{log2(同一セルグループ内に設定されたCC(或いは、BWP)別N_max値のうち最大値)}増加(C/T-DAIのそれぞれに対して増加)してよい。ここで、N_maxは、特定セルに対してM-DCIで最大スケジュール可能なPDSCH個数である。
【0317】
- S-DCI:既存DL DAIサイズにceiling{log2(同一セルグループ内に設定されたCC(或いは、BWP)別N_max値のうち最大値)}増加(C/T-DAIのそれぞれに対して増加)してよい。ここで、N_maxは、特定セルに対してM-DCIで最大スケジュール可能なPDSCH個数である。
【0318】
ここで、DAI増加量であるceiling{log2(同一セルグループ内に設定されたCC(或いは、BWP)別N_max値のうち最大値)}をAと仮定する。一旦、フォールバック(fallback)DL DCI(すなわち、DCIフォーマット1_0)のDL DAIは既存のように2ビットに維持した状態で、指示されるDAI値の間隔を2^Aに広める方法が考慮されてよい。これは、フォ-ルバック(fallback)DL DCIの信頼度(reliability)の点から、DCIサイズを増加させることは好ましくないためである。例えば、上のDAI増加量が2ビットである場合に、2^A=4となるので、フォールバックDCIで指示される2ビットDAI値は、({1,2,3,4}の代わりに){4,8,12,16}と、2^Aだけスケーリング(scaling)されてよい。これにより、直前C-DAI値が5であり、当該フォールバックDL DCIで指示したC-DAI値が8であれば、端末は、C-DAI=6,7に対応するHARQ-ACK情報はNACKとマップしてよい。
【0319】
又は、DAI増加量であるceiling{log2(同一セルグループ内に設定されたCC(或いは、BWP)別N_max値のうち最大値)}をAと仮定する。一旦、フォールバックDL DCI(すなわち、DCIフォーマット1_0)のDL DAIは既存のように2ビットに維持した状態で、当該DAIのカウンティングステップ(counting step)も既存と同一に1ずつ増加してよい。ここで、多重PDSCHスケジューリングDCI(或いは、DL DAIサイズがAだけ増加したDCI)とフォールバックDCI(或いは、DL DAIサイズが既存と同一に維持されたDCI)は同一PUCCHスロットを指示しないように制限されてよい。例えば、多重PDSCHスケジューリングDCI(或いは、DL DAIサイズがAだけ増加したDCI)は、同一/異なるセルのノンフォールバック(non-fallback)DCI(或いは、DL DAIサイズがAだけ増加したDCI)とのみ、同一PUCCHスロットを指示することが許容されてよい。言い換えると、多重PDSCHスケジューリングDCI(或いは、DL DAIサイズがAだけ増加したDCI)は、同一/異なるセルのフォールバックDCI(或いは、DL DAIサイズが既存と同一に維持されたDCI)とは、同一PUCCHスロットを指示することが許容されなくてよい。ここで、フォールバックDCI(或いは、DL DAIサイズが既存と同一に維持されたDCI)と同一/異なるセルのノンフォールバックDCI(或いは、DL DAIサイズがAだけ増加したDCI或いはDL DAIサイズがAだけ増加したDCIののうち、多重PDSCHスケジューリングDCI以外のDCI)とのみ、同一PUCCHスロットを指示できる。ただし、この場合ノンフォールバックDCI(或いは、DL DAIサイズがAだけ増加したDCI或いはDL DAIサイズがAだけ増加したDCIのうち、多重PDSCHスケジューリングDCI以外のDCI)のDAIフィールドは、(サイズがAだけ大きいものの)1から4までの値のみを指示するように規定/設定(例えば、2+Aビットのうち最上位ビット(MSB:most significant bit)又は最下位ビット(LSB:least significant bit)の2ビットのみが有効であり、残りビットは無視)されてよい。
【0320】
又は、DAI増加量ceiling{log2(同一セルグループ内に設定されたCC(或いは、BWP)別N_max値のうち最大値)}をAと仮定する。一旦、フォールバックDL DCI(すなわち、DCIフォーマット1_0)のDL DAIは既存のように2ビットに維持した状態で、当該DAIのカウンティングステップ(counting step)も既存と同一に1ずつ増加してよい。ここで、フォールバックDCI(或いは、DL DAIサイズが既存と同一に維持されたDCI)でスケジュールされたPDSCHのみを集めて別のPUCCHが指示されるように制限されてよい。言い換えると、端末は、多重PDSCHスケジューリングDCI(或いは、DL DAIサイズがAだけ増加したDCI)で指示されたPUCCHリソース(特に、時間リソース)とフォールバックDCI(或いは、DL DAIサイズが既存と同一に維持されたDCI)で指示されたPUCCHリソース(特に時間リソース)とはオーバーラップしないことを期待することができる。例えば、多重PDSCHスケジューリングDCIは、同一/異なるセルノンフォールバックDCIとのみ、同一PUCCHスロットを指示することが許容されてよい。言い換えると、フォールバックDCIは、多重PDSCHスケジューリングDCI又はノンフォールバックDCIとは同一PUCCHスロットを指示することが許容されなくてよい。
【0321】
- ULグラント:既存UL DAIサイズ(すなわち、T-DAI 2ビット)にceiling{log2(同一セルグループ内に設定されたCC(或いは、BWP)別N_max値のうち最大値)}増加してよい。ここで、N_maxは、特定セルに対してM-DCIで最大スケジュール可能なPDSCH個数であり、当該増加は、M-DCIが設定されたセル又は設定されていないセルのいずれにも適用されるべきである。すなわち、同一セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルでもM-DCIが設定されると、当該増加量は同一セルグループ内の全てのサービングセルに対するULグラント(UL grant)に適用される。
【0322】
- HARQ-ACKペイロード:DAI別HARQ-ACKビット数はXビットであってよい(例えば、当該サービングセルに2TBの設定有無(すなわち、2個の伝送ブロックを運ぶPDSCH受信が設定されるか否か、又は1つのDCIによって最大スケジューリング可能な伝送ブロック(又は、コードワード)の個数)に基づいて前記X値は2又は1であってよい。さらに他の例として、2TBが設定され、HARQ-ACK情報に対する空間バンドリング(spatial bundling)が設定されていないセルに対しては、X=2であってよい。2TBが設定されたが、空間バンドリングが設定されたセル、或いは1TBが設定されたセルに対しては、X=1であってよい。)。
【0323】
実施例4-3a:PDSCH別DAIカウント(すなわち、上述の実施例4のAlt 2)+単一HARQ-ACK CB(codebook)構成+CBGが設定された場合
【0324】
端末は個別sub-CBを構成/生成できる(すなわち、単一PDSCHケースにおいてTBベースPDSCHをスケジュールする場合と多重PDSCHケースに対して1つのsub-CBが構成され、単一PDSCHケースによるCBGベースPDSCHスケジューリングに対して他のsub-CBが構成されてよい)。
【0325】
- S-DCI:M-DCI設定無しでCBGが設定されたセルの場合に、ノンフォールバックDCIフォーマット(すなわち、DCIフォーマット1_1又は1_2)内のDL DAIサイズは、オプション1-1)上記の実施例4-3のように増加したり、又はオプション1-2)既存のように2ビットを維持できる。M-DCI設定無しでCBGが設定されたセルの場合に、フォールバックDCIフォーマット(すなわち、DCIフォーマット1_0)内のDL DAIサイズは、上記の実施例4-3のように、増加したり又は2ビットを維持できる。M-DCIが設定され、CBGも設定されたセルの場合に、上記の実施例4-3のようにDL DAIサイズが増加してよい。
【0326】
- M-DCI(case 1):M-DCIが設定され、CBGは設定されていないセルの場合、上記の実施例4-3のようにDL DAIサイズが増加してよい。ここで、単一PDSCHケースにおいて、multi-TTI DCI(例えば、多重PDSCH DCI)内のDAIがTBベースPDSCHに対するC/T-DAI値を指示できる。
【0327】
- M-DCI(case 2):M-DCIが設定され、CBGも設定されたセルの場合に、DCI内のDL DAIサイズは(上記の実施例4-3のように)M_1ビット(>2)に増加している状態で、オプション2-1)M_1ビットでC/T-DAI値が指示されたり(特に、前記オプション1-1である場合)、又はオプション2-2)2ビットでC/T-DAI値が指示(特に、前記オプション1-2である場合)されてよい。特徴的には、オプション2-2である場合に、TDRAフィールド確認によって(単一PDSCHケースであれば)、DL DAIフィールドサイズ自体がC/T-DAI各2ビットに減ってもよい(逆に、TDRAフィールド確認によって多重PDSCHケースであれば、DL DAIフィールドサイズはM_1ビットであってよい)。ここで、単一PDSCHケースにおいてmulti-TTI DCI(例えば、多重PDSCH DCI)内のDAIがCBGベースPDSCHに対するC/T-DAI値を指示できる。
【0328】
- ULグラント:上記の実施例#4-3のULグラント用のDAIサイズに(CBG用のsub-CBのための)T-DAI 2ビットがさらに必要とされてよい。すなわち、同一セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルでもCBGが設定されると、当該増加量は、同一セルグループ内の全てのサービングセルに対するULグラントに適用されてよい。
【0329】
- HARQ-ACKペイロード:単一PDSCHケースにおいてTBベースPDSCHをスケジュールする場合と多重PDSCHケースに対して構成された1つのsub-CBのペイロードは、上記の実施例4-3と同一であってよい。単一PDSCHケースによるCBGベースPDSCHスケジューリングに対して構成された他のsub-CBのペイロードは、既存CBGベースsub-CB構成と同一であってよい。
【0330】
実施例4-3b:PDSCH別DAIカウント(すなわち、上述の実施例4のAlt 2)+単一HARQ-ACK CB(codebook)構成+時間バンドリングが設定された場合
【0331】
上記の実施例1のように端末に設定された1つ以上のサービングセル(全部又は一部)に対して時間バンドリングが設定された場合の、type-2 HCB構成について提案する。
【0332】
- M-DCI:上記の実施例4-3と同一であるか、又は既存DL DAIサイズ(すなわち、C/T-DAI各2ビット)にceiling{log2(同一セルグループ内に設定されたCC(或いは、BWP)別G_max値のうち最大値)}増加(C/T-DAIのそれぞれに対して増加)してよい。このとき、G_maxは、特定セルに設定された(最大)時間バンドリングのためのグループ個数である。
【0333】
- S-DCI:上記の実施例4-3と同一であるか、或いは既存DL DAIサイズにceiling{log2(同一セルグループ内に設定されたCC(或いは、BWP)別G_max値のうち最大値)}増加(C/T-DAIのそれぞれに対して増加)してよい。ここで、G_maxは、特定セルに設定された(最大)時間バンドリングのためのグループ個数である。
【0334】
ここで、DAI増加量ceiling{log2(同一セルグループ内に設定されたCC(或いは、BWP)別N_max又はG_max値のうち最大値)}をAと仮定する。一旦、フォールバックDL DCI(すなわち、DCIフォーマット1_0)のDL DAIは既存のように2ビットに維持した状態で、指示されるDAI値の間隔を2^Aに広める方法が考慮されてよい。これは、フォールバックDL DCIの信頼度(reliability)の点から、DCIサイズを増加させることは好ましくないためである。例えば、上のDAI増加量が1ビットである場合に、2^A=2になるので、フォールバックDCIで指示される2ビットDAI値は、({1,2,3,4}の代わりに){2,4,6,8}と、2^Aだけスケーリング(scaling)されてよい。これにより、直前C-DAI値が2であり、当該フォールバックDL DCIで指示したC-DAI値が4であれば、端末は、C-DAI=3に対応するHARQ-ACK情報はNACKとマップされてよい。
【0335】
- ULグラント:上記の実施例4-3と同一であるか、既存UL DAIサイズ(すなわち、T-DAI 2ビット)にceiling{log2(同一セルグループ内に設定されたCC(或いは、BWP)別G_max値のうち最大値)}増加してよい。ここで、G_maxは、特定セルに設定された(最大)時間バンドリングのためのグループ個数であり、当該増加は、M-DCIが設定されたセル及び設定されなかったセルのいずれにも適用されるべきである。すなわち、同一セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルでもM-DCIが設定されると、当該増加量は、同一セルグループ内の全てのサービングセルに対するULグラントに適用されてよい。
【0336】
- HARQ-ACKペイロード:仮に前記M-DCI、S-DCI、ULグラントに対するDAIサイズが上記の実施例4-3に従えば、G_max個(或いは、各セルに割り当てられたG個)DAIに対応するPDSCHをバンドリング(bundling)してHARQ-ACKペイロードが構成されてよい。或いは、前記M-DCI、S-DCI、ULグラントに対するDAIサイズがG_maxに基づいて決定されると、各DAI別にHARQ-ACK 1ビットが構成されてよい。
【0337】
実施例4-4:PDSCH別DAIカウント(すなわち、上述の実施例4のAlt 2)+個別HARQ-ACKサブコードブック(sub-CB)構成
【0338】
端末は、単一PDSCHケースに対応する1つのsub-CBを構成/生成し、多重PDSCHケースに対応する他のsub-CBを構成/生成できる。
【0339】
- M-DCI:既存DL DAIサイズ(すなわち、C/T-DAI各2ビット)にceiling{log2(同一セルグループ内に設定されたCC(或いは、BWP)別N_max値のうち最大値)}増加(C/T-DAIのそれぞれに対して増加)してよい。ここで、N_maxは、特定セルに対してM-DCIで最大スケジュール可能なPDSCH個数である。
【0340】
- S-DCI:既存DL DAIサイズが維持されてよい。これは、M-DCIが設定されたセル及び設定されなかったセルのいずれにも適用されるべきである。
【0341】
- ULグラント:既存UL DAIサイズに(追加sub-CBのための)T-DAI Z(Zは自然数)ビットがさらに必要とされてよい。ここで、Z=ceiling{log2(同一セルグループ内に設定されたCC(或いは、BWP)別N_max値のうち最大値)}である。ここで、N_maxは、特定セルに対してM-DCIで最大スケジュール可能なPDSCH個数であり、当該増加は、M-DCIが設定されたセル及び設定されなかったセルのいずれにも適用されるべきである。すなわち、同一セルグループ内の少なくとも1つのサービングセルでもM-DCIが設定されると、当該増加量は、同一セルグループ内の全てのサービングセルに対するULグラントに適用されてよい。
【0342】
- HARQ-ACKペイロード:単一PDSCHケースに対応するsub-CB DAI別HARQ-ACKビット数はXであってよい(例えば、当該サービングセルに2TBの設定有無(すなわち、2個の伝送ブロックを運ぶPDSCH受信が設定されるか否か、又は1つのDCIによって最大スケジューリング可能な伝送ブロック(又は、コードワード)の個数)に基づいて前記X値は2又は1であってよい。さらに他の例として、2TBが設定され、HARQ-ACK情報に対する空間バンドリング(spatial bundling)が設定されていないセルに対しては、X=2であってよい。2TBが設定されたが、空間バンドリングが設定されたセル、或いは1TBが設定されたセルに対しては、X=1であってよい。)。多重PDSCHケースに対応するsub-CB DAI別HARQ-ACKビット数もXであってよい(例えば、当該サービングセルに2TBの設定有無(すなわち、2個の伝送ブロックを運ぶPDSCH受信が設定されるか否か、又は1つのDCIによって最大スケジューリング可能な伝送ブロック(又は、コードワード)の個数)に基づいて前記X値は2又は1であってよい。さらに他の例として、2TBが設定され、HARQ-ACK情報に対する空間バンドリング(spatial bundling)が設定されていないセルに対しては、X=2であってよい。2TBが設定されたが、空間バンドリングが設定されたセル、或いは1TBが設定されたセルに対しては、X=1であってよい。)。
【0343】
実施例4-4a:PDSCH別DAIカウント(すなわち、上述の実施例4のAlt 2)+個別HARQ-ACK sub-CB構成+CBGが設定された場合
【0344】
端末は個別sub-CBを構成/生成できる(すなわち、単一PDSCHケースにおいてTBベースPDSCHスケジューリングに対して第1sub-CBが構成され、多重PDSCHケースに対して第2sub-CBが構成され、単一PDSCHケースによるCBGベースPDSCHスケジューリングに対して第3sub-CBが構成されてよい。)。
【0345】
- S-DCI:M-DCI設定無しでCBGが設定されたセルの場合に、ノンフォールバックDCIフォーマット(すなわち、DCIフォーマット1_1又は1_2)内のDL DAIサイズは、既存のように2ビットを維持できる。M-DCI設定無しでCBGが設定されたセルの場合に、フォールバックDCIフォーマット(すなわち、DCIフォーマット1_0)内のDL DAIサイズは、既存のように2ビットを維持できる。M-DCIが設定され、CBGも設定されたセルの場合に、上記の実施例4-4のようにDL DAIサイズが維持されてよい。
【0346】
- M-DCI(case 1):M-DCIが設定され、CBGは設定されていないセルの場合、上記の実施例4-4のようにDL DAIサイズが増加してよい。ここで、単一PDSCHケースにおいてmulti-TTI DCI(例えば、多重PDSCH DCI)内のDAIがTBベースPDSCHに対するC/T-DAI値を指示できる。
【0347】
- M-DCI(case 2):M-DCIが設定され、CBGも設定されたセルの場合に、DCI内のDL DAIサイズは(上記の実施例4-4のように)M_2ビット(>2)に増加している状態で、2ビットでC/T-DAI値が指示されてよい。特徴的に、TDRAフィールド確認によって(単一PDSCHケースであれば)DL DAIフィールドサイズ自体がC/T-DAI各2ビットに減ってもよい(逆に、TDRAフィールド確認によって多重PDSCHケースであれば、DL DAIフィールドサイズはM_2ビットであってよい。)。ここで、単一PDSCHケースにおいてmulti-TTI DCI(例えば、多重PDSCH DCI)内のDAIがCBGベースPDSCHに対するC/T-DAI値を指示できる。
【0348】
- ULグラント:上記の実施例4-4のUL DAIサイズに(追加2個のsub-CBのための)T-DAI 4ビットがさらに必要とされてよい(すなわち、sub-CB別T-DAI各2ビットが追加される)。
【0349】
- HARQ-ACKペイロード:単一PDSCHケースにおいてTBベースPDSCHをスケジュールする場合に対して、第1sub-CBのペイロードは上記の実施例4-4の単一PDSCHケースに対応するsub-CBと同一であってよい。多重PDSCHケースに対して構成された第2sub-CBのペイロードは、上記の実施例4-4の多重PDSCHケースに対応するsub-CBと同一であってよい。単一PDSCHケースによるCBGベースPDSCHスケジューリングに対して構成された第3sub-CBのペイロードは、既存CBGベースsub-CB構成と同一であってよい。
【0350】
実施例4-4b:PDSCH別DAIカウント(すなわち、上述の実施例4のAlt 2)+個別HARQ-ACK sub-CB構成+時間バンドリングが設定された場合
【0351】
上記の実施例1のように端末に設定された1つ以上のサービングセル(全部又は一部)に対して時間バンドリングが設定された場合のtype-2 HCB構成について提案する。
【0352】
- M-DCI:上記の実施例4-4と同一であるか、或いは既存DL DAIサイズ(すなわち、C/T-DAI各2ビット)にceiling{log2(同一セルグループ内に設定されたCC(或いは、BWP)別G_max値のうち最大値)}増加(C/T-DAIのそれぞれに対して増加)してよい。ここで、G_maxは、特定セルに設定された(最大)時間バンドリングのためのグループ個数である。
【0353】
- S-DCI又はULグラント:上記の実施例4-4と同一であってよい。
【0354】
- 多重PDSCHケースに対応するsub-CBに対するHARQ-ACKペイロード:仮に前記M-DCIに対するDAIサイズが上記の実施例4-4に従う場合に、G_max個(或いは、各セルに割り当てられたG個)DAIに対応するPDSCHをバンドリングしてHARQ-ACKペイロードが構成されてよい。或いは、前記M-DCIに対するDAIサイズがG_maxに基づいて決定される場合に、各DAI別にHARQ-ACK1ビットが構成されてよい。
【0355】
- 単一PDSCHケースに該当するsub-CBに対するHARQ-ACKペイロード:単一PDSCHケースに対応するsub-CB DAI別HARQ-ACKビット数はXであってよい(例えば、当該サービングセルに2TBの設定有無(すなわち、2個の伝送ブロックを運ぶPDSCH受信が設定されるか否か、又は1つのDCIによって最大スケジューリング可能な伝送ブロック(又は、コードワード)の個数)に基づいて前記X値は2又は1であってよい。さらに他の例として、2TBが設定され、HARQ-ACK情報に対する空間バンドリング(spatial bundling)が設定されていないセルに対しては、X=2であってよい。2TBが設定されたが、空間バンドリングが設定されたセル、或いは1TBが設定されたセルに対しては、X=1であってよい。)。
【0356】
実施例4-5:W(Wは自然数)PDSCH別にDAIカウント(すなわち、実施例4のAlt 3)
【0357】
W値がN_max_all(ここで、N_max_allは、同一セルグループ内に設定されたCC(或いは、BWP)別N_max値のうち最大値を意味し、N_maxは、特定セルに対してM-DCIで最大スケジュール可能なPDSCH個数を意味する。)と同一である場合に、DAIがDCI別にカウントされること(すなわち、上記の実施例4のAlt 1)と同じ意味であるので、上記の実施例4-1、実施例4-1a、実施例4-2、実施例4-2aが適用されてよい。
【0358】
一方、W値がN_max_allよりも小さい場合に、上記の実施例4-3、実施例4-3a、実施例4-4、実施例4-4aが適用されてよい。ただし、ここで、DAI増加量を計算する数式は、ceiling{log2(同一セルグループ内に設定されたCC(或いは、BWP)別N_max/W値のうち最大値)}に変更されてよい。また、HARQ-ACKペイロードにおいて、DAI別HARQ-ACKビット数は、Xビットの代わりにX*Wビットに代替されてよい。(X=1のとき)特定DAIに対応するPDSCHがW個未満である場合に、例えば、Kである場合に(K<W)、当該DAIに対応するHARQ-ACK Mビットのうち最後のW-KビットをNACKとマップしてよい。
【0359】
実施例5:1つのDCIでスケジュールされた複数のPDSCHに対応するPUCCHが複数個指示される場合のDAIシグナリング方法
【0360】
互いに異なるPUCCHに対応するPDSCH間にDAIカウント(count)を個別に行わなければならないため、PUCCH数だけの個別DAIフィールドが必要であるという短所がある。例えば、1つのDCIでN個のPDSCHがスケジュールされるとき、N1個のPDSCHに対応するPUCCHがslot n1と指示され、残りN2(すなわち、N=N1+N2、ここで、N1値は、事前に定義される、又は上位層シグナリングで設定される、又はN1=ceiling{N/2}、N2=floor{N/2}と決められる、又はN1=floor{N/2}、N2=ceiling{N/2}と決められてよい。)個のPDSCHに対応するPUCCHがslot n2と指示されてよい。ここで、N1個のPDSCHに対するC-DAI/T-DAI及びN2個のPDSCHに対するC-DAI/T-DAIがそれぞれ必要とされてよい。このようなDCIオーバーヘッド(overhead)問題を軽減させるために、多重PDSCHケースでは、(T-DAI無しで)PUCCH数だけの個別のC-DAIフィールドのみを構成するように規則が定められてよい(定義されてよい)。すなわち、N1個のPDSCHに対するC-DAI1フィールド及びN2個のPDSCHに対するC-DAI2フィールドのみがDL DCIでシグナルされ、N1個のPDSCHに対するT-DAIフィールド及びN2個のPDSCHに対するT-DAIフィールドは、DL DCIでシグナリングが省略されてよい。仮に端末が(T-DAI情報がある)最後の(last)DCIを逃す(missing)と(例えば、デコーディング失敗など)、当該多重PDSCHケースにはT-DAIがないので、基地局と端末間HARQ-ACKペイロード不一致(mismatch)問題が発生することがある。しかし、基地局は、信頼できる(reliable)T-DAIが含まれたDCIをさらにスケジュールして前記問題を解決することができる。又は、互いに異なるPUCCHが指示され、基地局は、当該複数PUCCHをブラインド検出(blind detection)する方法などによって前記問題を解決することができる。特徴的には、M-DCIの場合、Case 1)N個超過(例えば、N=1などの値と事前に定義されるか、N値は上位層シグナリングによって設定されてよい。)のPDSCHがスケジュールされると、複数PUCCHが指示されてよく、又はCase 2)N個以下のPDSCHがスケジュールされると、1つのPUCCHのみが指示されてよい。この場合、Case 2において、DCI内にC-DAI及びT-DAIフィールドが構成され、C-DAI及びT-DAI情報が指示されてよい。一方、Case 1では、それぞれN1個のPDSCHに対するC-DAI1フィールド/情報及びN2個のPDSCHに対するC-DAI2フィールド/情報のみが構成/指示されてよい。ここで、Case 2でC-DAI及びT-DAIフィールドと解釈されるビットが、Case 1ではそれぞれN1個のPDSCHに対するC-DAI1及びN2個のPDSCHに対するC-DAI2(或いは、その逆)と解釈されてよい。
【0361】
或いは、前記N/N1/N2値がPDSCH単位ではなくDLスロット単位であってよい。例えば、1つのDCIでN個のスロットにスパン(span)するN’個のPDSCHがスケジュールされるとき、N1個のスロットにスパンするN1’個のPDSCHに対応するPUCCHがslot n1と指示され、残りN2(すなわち、N=N1+N2、ここで、N1値は事前に定義されるか又は上位層シグナリングで設定される、又はN1=ceiling{N/2}、N2=floor{N/2}と決められる、又はN1=floor{N/2}、N2=ceiling{N/2}と決められてよい。)個のスロットにスパンするPDSCHに対応するPUCCHがslot n2と指示されてよい。ここで、N1個のスロットにスパンするPDSCHに対するC-DAI/T-DAI及びN2個のスロットにスパンするPDSCHに対するC-DAI/T-DAIがそれぞれ必要とされてよい。このようなDCIオーバーヘッド問題を軽減させるために、多重PDSCHケースでは、(T-DAI無しで)PUCCH数だけの個別C-DAIフィールドのみを構成するように規則が定められてよい(定義されてよい)。すなわち、N1個のスロットにスパンするPDSCHに対するC-DAI1フィールド及びN2個のスロットにスパンするPDSCHに対するC-DAI2フィールドのみがDL DCIでシグナルされ、N1個のスロットにスパンするPDSCHに対するT-DAIフィールド及びN2個のスロットにスパンするPDSCHに対するT-DAIフィールドは、DL DCIでシグナリングが省略されてよい。仮に端末が(T-DAI情報がある)最後の(last)DCIを逃すと(missing)(例えば、デコーディング失敗など)、当該多重PDSCHケースにはT-DAIがないため、基地局と端末間HARQ-ACKペイロード不一致(mismatch)問題が発生することがある。しかし、基地局は、信頼できる(reliable)T-DAIが含まれたDCIをさらにスケジュールして前記問題を解決することができる。又は、互いに異なるPUCCHが指示されて基地局は、当該複数PUCCHをブラインド検出(blind detection)する方法などによって前記問題を解決することができる。特徴的には、M-DCIの場合、Case 1)N個超過(例えば、N=1などの値と事前に定義されるか、N値は上位層シグナリングによって設定されてよい。)のスロットにスパンするPDSCHがスケジュールされると、複数PUCCHが指示されてよく、又はCase 2)N個以下のスロットにスパンするPDSCHがスケジュールされると、1つのPUCCHのみが指示されてよい。この場合、Case 2では、DCI内にC-DAI及びT-DAIフィールドが構成され、C-DAI及びT-DAI情報が指示され、一方、Case 1では、それぞれN1個のスロットにスパンするPDSCHに対するC-DAI1フィールド/情報及びN2個のスロットにスパンするPDSCHに対するC-DAI2フィールド/情報のみが構成/指示されてよい。ここで、Case 2でC-DAI及びT-DAIフィールドと解釈されるビットが、Case 1ではそれぞれN1個のスロットにスパンするPDSCHに対するC-DAI1及びN2個のスロットにスパンするPDSCHに対するC-DAI2(或いは、その逆)と解釈されてよい。
【0362】
実施例6:上記の実施例4-2のようにDCI別DAIカウント(すなわち、実施例4のAlt 1)+個別sub-CBの構成時に、個別sub-CB構成方法を提案する。
【0363】
単一PDSCHケースに対応するHARQ-ACK情報を含み得るsub-CBをsub-CB#1と定義し、多重PDSCHケースに対応するHARQ-ACK情報のうち全体或いは一部を含み得るsub-CBをsub-CB#2と定義できる。1つのDAIに対応するHARQ-ACKビット数をKと定義するとき、一般的に、sub-CB#1に対応するK値よりもsub-CB#2に対応するK値が大きくてよい。以下においてS-DCI設定セルとは、M-DCIが設定されていないセルを意味できる。
【0364】
Case 1)空間バンドリング(Spatial bundling)設定がなく、S-DCI設定セル(及び/又は、M-DCI設定セル)に2-TBが設定された場合
【0365】
少なくともS-DCI設定セルに2-TBが設定されており、空間バンドリングが設定されていないので、sub-CB#1の各DAI別HARQ-ACKビット数は2ビットと決定されてよい。ここで、M-DCIによって1-TBの1つ或いは2つのPDSCH又は2-TBの単一PDSCHのみがスケジュールされた場合に、当該M-DCIによってスケジュールされたPDSCHに対応するHARQ-ACK情報は、sub-CB#1に含まれてよい。その他の場合、当該M-DCIによってスケジュールされたPDSCHに対応するHARQ-ACK情報はsub-CB#2に含まれてよい。仮に上記のようにM-DCIによってスケジュールされたPDSCH対応するHARQ-ACK情報がsub-CB#1に含まれるとき、M-DCIで1-TBのPDSCHのみがスケジュールされると、当該DAIに対応するHARQ-ACK2ビットのうち、一番目のビットは、スケジュールされたPDSCHのACK又はNACK情報を運び、二番目のビットは常にNACKと埋められるか或いは一番目のビット(すなわち、スケジュールされたPDSCHのACK又はNACK情報)が反復送信されてよい。さらに、M-DCIで2-TBの2つのPDSCHのみがスケジュールされた場合に、当該M-DCIによってスケジュールされたPDSCHに対応するHARQ-ACK情報は空間バンドリング処理して2ビットに変換し、sub-CB#1に含まれてよい。
【0366】
一方、実施例4-2bのようにM-DCIで時間バンドリングが設定された場合に、スケジュールされたPDSCHに対するtime-bundled HARQ-ACKビット数が1又は2であれば、当該HARQ-ACKビットがsub-CB#1に含まれ、そうでなければ、sub-CB#2に含まれてよい。
【0367】
Case 2)空間バンドリング設定がなく、M-DCI設定セルにのみ2-TBが設定された場合
【0368】
S-DCI設定セルのいずれにも2-TBが設定されていないので、sub-CB#1の各DAI別HARQ-ACKビット数は1ビットと決定されてよい。ここで、M-DCIで1-TBの単一PDSCHのみがスケジュールされた場合に限って、当該M-DCIによってスケジュールされたPDSCHに対応するHARQ-ACK情報がsub-CB#1に含まれてよい。その他の場合、当該M-DCIによってスケジュールされたPDSCHに対応するHARQ-ACK情報はsub-CB#2に含まれてよい。さらに、M-DCIで2-TBの1つのPDSCHのみがスケジュールされた場合に、当該M-DCIによってスケジュールされたPDSCHに対応するHARQ-ACK情報は空間バンドリング処理して1ビットに変換し、sub-CB#1に含まれてよい。
【0369】
一方、実施例4-2bのようにM-DCIに時間バンドリングが設定された場合に、スケジュールされたPDSCHに対するtime-bundled HARQ-ACKビット数が1であれば、当該HARQ-ACKビットがsub-CB#1に含まれ、そうでなければ、sub-CB#2に含まれてよい。
【0370】
さらに他の方法として、この場合にも前記Case 1と類似の方法を適用することができる。例えば、sub-CB#1の各DAI別HARQ-ACKビット数は2ビットと決定されてよい。ここで、M-DCIによって1-TBの1つ或いは2つのPDSCH又は2-TBの単一PDSCHのみがスケジュールされた場合に、当該M-DCIによってスケジュールされたPDSCHに対応するHARQ-ACK情報はsub-CB#1に含まれてよい。その他の場合に、当該M-DCIによってスケジュールされたPDSCHに対応するHARQ-ACK情報はsub-CB#2に含まれてよい。仮に上記のようにM-DCIによってスケジュールされたPDSCHに対応するHARQ-ACK情報がsub-CB#1に含まれるとき、M-DCIによって1-TBのPDSCHのみがスケジュールされると、当該DAIに対応するHARQ-ACK2ビットのうち、一番目のビットは、スケジュールされたPDSCHのACK又はNACK情報を運び、二番目のビットは、常にNACKと埋められたり或いは一番目のビット(すなわち、スケジュールされたPDSCHのACK又はNACK情報)が反復送信されてよい。類似に、S-DCIによってスケジュールされた1-TB PDSCHの場合、当該DAIに対応するHARQ-ACK2ビットのうち、一番目のビットは、スケジュールされたPDSCHのACK又はNACK情報を運び、二番目のビットは、常にNACKと埋められたり或いは一番目のビット(すなわち、スケジュールされたPDSCHのACK又はNACK情報)が反復送信されてよい。また、M-DCIによって2-TBの2つのPDSCHのみがスケジュールされた場合に、当該M-DCIによってスケジュールされたPDSCHに対応するHARQ-ACK情報は空間バンドリング処理して2ビットに変換し、sub-CB#1に含まれてよい。
【0371】
一方、実施例4-2bのようにM-DCIに時間バンドリングが設定された場合に、スケジュールされたPDSCHに対するtime-bundled HARQ-ACKビット数が1又は2であれば、当該HARQ-ACKビットがsub-CB#1に含まれ、そうでなければ、sub-CB#2に含まれてよい。
【0372】
Case 3)空間バンドリング設定があるか、(1つのPUCCHセルグループ内)全てのセルに2-TBが設定されていない場合
【0373】
S-DCI設定セルのいずれにも2-TBが設定されていないので、sub-CB#1の各DAI別HARQ-ACKビット数は1ビットと決定されてよい。ここで、M-DCIで(2-TB又は1-TBの)単一PDSCHのみがスケジュールされた場合に限って、当該M-DCIによってスケジュールされたPDSCHに対応するHARQ-ACK情報がsub-CB#1に含まれてよい。その他の場合、当該M-DCIによってスケジュールされたPDSCHに対応するHARQ-ACK情報はsub-CB#2に含まれてよい。或いは、M-DCIによって1-TBの2つのPDSCHがスケジュールされた場合に、当該M-DCIによってスケジュールされたPDSCHに対応するHARQ-ACK情報は時間バンドリング処理して1ビットに変換し、sub-CB#1に含まれてよい。或いは、M-DCIによって1-TBの2つのPDSCHがスケジュールされた場合に、当該M-DCIによってスケジュールされたPDSCHに対応するHARQ-ACK情報2ビットはsub-CB#1に含まれてよい。
【0374】
一方、実施例4-2bのようにM-DCIに時間バンドリングが設定された場合に、スケジュールされたPDSCHに対するtime-bundled HARQ-ACK bit数が1であれば、当該HARQ-ACKビットはsub-CB#1に含まれ、そうでなければ、sub-CB#2に含まれてよい。
【0375】
前記Case 3に対する他の方法として、sub-CB#1の各DAI別HARQ-ACKビット数は2ビットと決定されてよい。ここで、前記case 1と類似に、M-DCIによって1-TBの1つ或いは2つのPDSCHのみがスケジュールされた場合に、当該M-DCIによってスケジュールされたPDSCHに対応するHARQ-ACK情報はsub-CB#1に含まれてよい。その他の場合、当該M-DCIによってスケジュールされたPDSCHに対応するHARQ-ACK情報はsub-CB#2に含まれてよい。また、S-DCIによってスケジュールされた1-TB PDSCHの場合、当該DAIに対応するHARQ-ACK2ビットのうち、一番目のビットは、スケジュールされたPDSCHのACK又はNACK情報を運び、二番目のビットは、常にNACKと埋められたり或いは一番目のビット(すなわち、PDSCHのACK又はNACK情報)が反復送信されてよい。
【0376】
一方、実施例4-2bのようにM-DCIに時間バンドリングが設定された場合に、スケジュールされたPDSCHに対するtime-bundled HARQ-ACKビット数が1又は2であれば、当該HARQ-ACKビットがsub-CB#1に含まれ、そうでなければ、sub-CB#2に含まれてよい。
【0377】
実施例7:M-DCIによってスケジュールされたPDSCHのうち一部の送信/受信が省略可能であるとき、DAIカウンティング(counting)及びHARQ-ACK CB(codebook)構成方法について提案する。
【0378】
本実施例において、一部のPDSCHの送信/受信が省略されることは、少なくとも次の場合の一部或いは全体を意味できる。
【0379】
- 共通のTDD設定のための上位層シグナリング(例えば、tdd-UL-DL-ConfigurationCommon)、専用のTDD設定のための上位層シグナリング(例えば、tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated)によって上りリンク(或いは、フレキシブル)と設定されたシンボル(或いは、当該シンボルが含まれたスロット)と重なるPDSCH
【0380】
- レートマッチング(rate matching)パターンの設定のための上位層シグナリング(例えば、RateMatchPattern(s))によって設定/指示されたリソースに含まれた(或いは、重なった)PDSCH
【0381】
ここで、上記の実施例4-3(又は、実施例4-3a/b)及び実施例4-4(或いは、実施例4-4a/b)などのように、PDSCH別にDAI値が増加する時のDAIカウンティング方法について下記のように提案する。
【0382】
1)オプション1:M-DCIによってスケジュールされた複数PDSCHのうち一部の送信/受信が省略可能であるとき、(スケジューリング基準ではなく)実際に送信/受信されたPDSCHのみに時間順に、DCIで指示された(C-)DAI値から始まる連続の値が割り当てられてよい。例えば、4個のPDSCHがスケジュールされたM-DCIを受信した端末の場合、そのうち三番目のPDSCHの一部(又は、全体)OFDMシンボルがtdd-UL-DL-ConfigurationCommon或いはtdd-UL-DL-ConfigurationDedicatedによって上りリンク(又は、フレキシブル)と設定されてよい。また、当該M-DCIで指示されたC-DAI値が3に対応する時に、(三番目のPDSCHに対するC-DAI値マッピングは省略(skip)し)端末は、スケジュールされた一番目/二番目/四番目のPDSCHに対するC-DAI値がそれぞれ3/4/5であると認知できる。
【0383】
2)オプション2:M-DCIによってスケジュールされた複数PDSCHのうち一部の送信/受信が省略可能であるとき、DAI値は、実際の送信/受信の有無に関係なく、DCIによってスケジュールされた全てのPDSCHを対象にして時間順に、DCIで指示された(C-)DAI値から始まった連続の値が割り当てられてよい。例えば、4個のPDSCHがスケジュールされたM-DCIを受信した端末の場合、そのうち三番目のPDSCHの一部(又は、全体)OFDMシンボルがtdd-UL-DL-ConfigurationCommon或いはtdd-UL-DL-ConfigurationDedicatedによって上りリンク(又は、フレキシブル)と設定されてよい。また、当該M-DCIで指示されたC-DAI値が3に対応する時に、端末は、スケジュールされた一番目/二番目/三番目/四番目のPDSCHに対するC-DAI値がそれぞれ3/4/5/6であると認知できる。
【0384】
上記のオプション2において、送信/受信が省略されたPDSCHに対応する(C-)DAI値に対するHARQ-ACK情報はNACKとマップされてよい。また、上記の実施例4-1(或いは、実施例4-1a/b)及び実施例4-2(或いは、実施例4-2a/b)などのように、DCI別にDAI値が増加する場合にも、送信/受信が省略されたPDSCHに対応するHARQ-ACK情報はNACKとマップされてよい。
【0385】
実施例8:M-DCIによってスケジュールされたPUSCHの一部の送信/受信が省略可能であるとき、非周期的(aperiodic)CSI報告(reporting)及び周波数ホッピング(frequency hopping)方法について提案する。
【0386】
本実施例において、一部のPUSCHの送信/受信が省略されることは、少なくとも次の場合の一部或いは全体を意味できる。
【0387】
- 共通のTDD設定のための上位層シグナリング(例えば、tdd-UL-DL-ConfigurationCommon)、専用のTDD設定のための上位層シグナリング(例えば、tdd-UL-DL-ConfigurationDedicated)によって下りリンク(或いは、フレキシブル)と設定されたシンボル(或いは、当該シンボルが含まれたスロット)と重なるPUSCH
【0388】
- 有効でないシンボルパターンの設定のための上位層シグナリング(例えば、invalidSymbolPattern)によって設定/指示されたリソースに含まれた(或いは、重なった)PUSCH
【0389】
上記のような場合、非周期的CSI報告(aperiodic CSI reporting)及び周波数ホッピング(frequency hopping)方法について提案する。
【0390】
一方、M-DCIによる非周期的CSI報告は次のような規定に従うことができる。
【0391】
DCIフォーマット0_1が2個のPUSCH割り当てをスケジュールする時に、非周期的CSI報告は、二番目にスケジュールされたPUSCH上で伝達される。DCIフォーマット0_1が2個以上のPUSCH割り当てをスケジュールする時に、非周期的CSI報告は、最後から二番目(penultimate)にスケジュールされたPUSCH上で伝達される。
【0392】
しかしながら、M-DCIによってスケジュールされた複数PUSCHの一部の送信/受信が省略可能であるとき、(スケジューリング基準ではなく)実際に送信/受信されたPUSCHのみを対象にして非周期的CSI報告が送信されるPUSCHが決定されてよい。すなわち、実際に送信/受信されたPUSCH数が2個であれば、CSIは(実際に送信/受信された2個のPUSCHのうち)二番目のPUSCHによって報告され、実際に送信/受信されたPUSCH数が3個以上であれば、CSIは、(実際に送信/受信された複数のPUSCHのうち)後から二番目のPUSCHによって報告されてよい。具体的には、次の通りであってよい。
【0393】
例えば、4個のPUSCHがスケジュールされたM-DCIを受信した端末の場合、そのうち、三番目のPUSCHの一部(又は、全体)OFDMシンボルがtdd-UL-DL-ConfigurationCommon或いはtdd-UL-DL-ConfigurationDedicatedによって下りリンク(又は、フレキシブル)と設定されてよい。ここで、当該M-DCIで非周期的CSI報告がトリガー(trigger)されると、実際に送信されるPUSCHを基準にして後から二番目のPUSCHである、二番目にスケジュールされたPUSCH上に非周期的CSI(aperiodic CSI)が報告されてよい。
【0394】
一方、DCIフォーマット0_1が2よりも少なくないPUSCH割り当てをスケジュールするが、2個のPUSCHのみが送信されるとき、非周期的CSI報告は、二番目に送信されるPUSCHで伝達される。DCIフォーマット0_1が2個以上のPUSCH割り当てをスケジュールし、2個以上のPUSCHが送信される時に、非周期的CSI報告は、最後から二番目(penultimate)に送信されるPUSCH上で伝達される。
【0395】
一方、(M-DCIによってスケジュールされた複数のPUSCHに対する)周波数ホッピングにおいて、スロット間ホッピング(inter-slot hopping)が適用されるとき、下記の式3においてnμ s値は、(スケジュールされたPUSCH基準ではなく)実際に送信されたPUSCHに従って増加してよい。すなわち、スケジュールされたが、実際に送信されなかったPUSCHに対しては当該パラメータnμ s値が増加しなくてよい。
【0396】
スロット間周波数ホッピングにおいて、スロットnμ sの間に開始RBは下記の式3によって与えられる。
【0397】
【数3】
【0398】
式3で、nμ sは、無線フレーム内で現在スロット番号である。ここで、多重スロットPUSCH送信が発生してよく、RBstartはリソース割り当てタイプ1のリソースブロック割り当て情報から計算されたUL BWP内の開始RBである。RBoffsetは、2個の周波数ホップ(hop)間のRB単位の周波数オフセットである。
【0399】
図12は、本開示の一実施例に係る制御情報送受信方法に対する基地局と端末間のシグナリング手順を例示する図である。
【0400】
図12では、先に提案した方法(例えば、実施例1~8及びこれに対する細部実施例のいずれか1つ又は1つ以上の(細部)実施例の組合せ)に基づく端末(UE:user equipment)と基地局(BS:base station)間のシグナリング手順を例示する。図12の例示は説明の便宜のためのもので、本開示の範囲を限定するものではない。図12で例示された一部の段階は、状況及び/又は設定によって省略されてよい。また、図12で、基地局と端末は一例示に過ぎず、図15で例示される装置によって具現されてよい。例えば、図15のプロセッサ(processor)102/202は、トランシーバー106/206を用いてチャネル/信号/データ/情報などを送受信するように制御でき、送信する又は受信したチャネル/信号/データ/情報などをメモリ104/204に保存するように制御することができる。
【0401】
また、図12の基地局と端末間の動作において、特に言及しなくとも、上述の内容が参照/利用されてよい。
【0402】
基地局は、端末とデータの送受信を行う客体(object)を総称する意味であってよい。例えば、前記基地局は、1つ以上のTP(Transmission Point)、1つ以上のTRP(Transmission and Reception Point)などを含む概念であってよい。また、TP及び/又はTRPは、基地局のパネル、送受信ユニット(transmission and reception unit)などを含むものであってよい。また、「TRP」は、パネル(panel)、アンテナアレイ(antenna array)、セル(cell)(例えば、マクロセル(macro cell)/スモールセル(small cell)/ピコセル(pico cell)など)、TP(transmission point)、基地局(base station,gNBなど)などの表現に代替して適用されてもよい。上述したように、TRPは、CORESETグループ(又は、CORESETプール)に関する情報(例えば、インデックス、ID)によって区分されてよい。一例として、1つの端末が複数のTRP(又は、セル)と送受信を行うように設定された場合に、これは、1つの端末に対して複数のCORESETグループ(又は、CORESETプール)が設定されたことを意味できる。このようなCORESETグループ(又は、CORESETプール)に対する設定は、上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリングなど)によって行われてよい。
【0403】
図12を参照すると、説明の便宜上、1個の基地局と端末間のシグナリングが考慮されるが、当該シグナリング方式が複数のTRP及び複数のUE間のシグナリングにも拡張して適用されてよいことは勿論である。以下の説明において、基地局は1つのTRPと解釈されてよい。又は、基地局は、複数のTRPを含んでもよく、又は複数のTRPを含む1つのセル(Cell)であってもよい。
【0404】
図12を参照すると、端末は基地局からM-DCI関連第1設定情報及び/又はHARQ-ACK関連第2設定情報を受信する(S1201)。
【0405】
ここで、第1設定情報及び第2設定情報は、上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング、MAC CEなど)によって送信されてよい。
【0406】
第1設定情報は、単一のDCIによって複数のPDSCHがスケジュールされ得るか否かを設定するための設定情報(例えば、PDSCH-TimeDomainResourceAllocationListForMultiPDSCH)を意味できる。例えば、1つのDCIによって複数のPDSCH(又は、PUSCH)送信に対するスケジューリングを設定するための情報が当該サービングセルに対して提供されると、当該セル上で1つのDCIによって複数のPDSCH(又は、PUSCH)送信に対するスケジューリング(これを多重PDSCHスケジューリングと呼ぶ。)が設定/支援されてよい。一方、1つのDCIによって複数のPDSCH(又は、PUSCH)送信に対するスケジューリングを設定するための情報が当該サービングセルに対して提供されないと、当該セル上で多重PDSCHスケジューリングが設定/支援されなくてよい。
【0407】
第2設定情報は、HARQ-ACKコードブックのタイプを設定するための情報(例えば、type-1(すなわち、準静的)HARQ-ACKコードブック又はtype-2(すなわち、動的)HARQ-ACKコードブックを指示するRRCパラメータpdsch-HARQ-ACK-Codebook)、HARQ-ACKバンドリング(すなわち、時間バンドリング)設定のための情報、HARQ-ACKバンドリンググループの個数に関する情報(例えば、numberOfHARQBundlingGroups)を含んでよい。ここで、例えば、特定サービングセルに対してHARQバンドリンググループの個数を設定する情報が提供されると、前記特定サービングセルに対して時間バンドリングが設定されたと見なされてよい。一方、特定サービングセルに対してHARQバンドリンググループの個数を設定する情報が提供されないと、前記特定サービングセルに対して時間バンドリングが設定されなかったと見なされてよい。
【0408】
言い換えると、端末に設定された複数のサービングセルのうち1つ以上のサービングセルに対して多重PDSCHスケジューリングが設定されてよい。多重PDSCHスケジューリングが設定されていないサービングセルでは、既存のように単一のDCIによって1つのPDSCHがスケジュールされてよい。そして、多重PDSCHスケジューリングが設定された1つ以上のサービングセルのうち1つ以上のサービングセルに対してHARQ-ACKバンドリング(すなわち、時間バンドリング)が設定されてよい。例えば、上述したように、HARQ-ACKバンドリンググループの個数が設定されることによって、当該セルにHARQ-ACKバンドリングが設定されてよい。このように、HARQ-ACKバンドリングが設定されたサービングセル上にスケジュールされた複数のPDSCHに対しては1つ以上のグループ別にHARQ-ACK情報が生成されてよい。ここで、前記1つ以上のグループの各グループに含まれる複数のPDSCHに対するHARQ-ACK情報に対して論理的AND演算を行うことによって、各グループ別HARQ-HARQ情報が生成されてよい。
【0409】
ここで、HARQ-ACKバンドリンググループの個数が1個に設定された場合に、単一のHARQ-ACK情報が生成されてよく、HARQ-ACKバンドリンググループの個数が1よりも大きく設定された場合に、当該グループの個数だけのHARQ-ACK情報が生成されてよい。一方、多重PDSCHスケジューリングが設定された1つ以上のサービングセルにおいてHARQ-ACKバンドリング(すなわち、時間バンドリング)が設定されていないセルに対しては、当該セルでスケジュールされた複数のPDSCHに対してそれぞれHARQ-ACK情報が生成されてよい。
【0410】
ここで、前述した実施例1に基づいて、端末に設定された複数のセルのうち1つ以上のセルに対して時間バンドリングが設定されてよい。
【0411】
端末は基地局から、単一又は多重のPDSCHをスケジュールするM-DCI及び/又はS-DCIを受信し、スケジュールされた単一又は多重のPDSCHを受信する(S1202)。
【0412】
ここで、端末はDCIをPDCCHによって受信することができる。
【0413】
上述したように、端末に設定された複数のサービングセルのうちM-DCIが設定されたセル上ではM-DCIによって1つ以上のPDSCHがスケジュールされてよい。一方、端末に設定された複数のサービングセルのうちM-DCIが設定されていないセル上ではS-DCIによって単一のPDSCHがスケジュールされてよい。
【0414】
すなわち、端末は、設定された複数のサービングセルのそれぞれで1つ以上のPDSCHをスケジュールするDCI(例えば、各サービングセル別にそれぞれのDCIフォーマット)を受信することができる。そして、端末は、設定された複数のサービングセルのそれぞれで1つ以上のPDSCHを受信することができる(すなわち、全体設定された複数のサービングセルで複数のPDSCHを受信)。
【0415】
ここで、DAIシグナリングにおいて、前述した実施例4の細部実施例のいずれか1つ又は1つ以上の細部実施例の組合せに基づいて、又は前述した実施例5に基づいて、又は前述した実施例7に基づいて、DAIシグナリングが行われてよい。
【0416】
端末は、設定情報及びスケジュールされたPDSCHのデコーディング結果(すなわち、ACK又はNACK)に基づいてHARQ-ACKコードブックを構成(contruct)/生成(generate)する(S1203)。
【0417】
ここで、端末は、前述した実施例2に基づいて、時間バンドリングが設定された場合のtype-1 HARQ-ACKコードブックを構成/生成できる。又は、端末は、前述した実施例3に基づいて、スロットグループベースPDCCHモニタリングが設定された場合のtype-1 HARQ-ACKコードブックを構成/生成できる。又は、端末は前述した実施例4の細部実施例のいずれか1つ又は1つ以上の細部実施例の組合せに基づいて又は前述した実施例6に基づいて、type-2 HARQ-ACKコードブックを構成/生成できる。又は、前述した実施例7に基づいて、M-DCIによってスケジュールされたPDSCHのうち一部の送信/受信が省略されるとき、HARQ-ACKコードブックを構成/生成できる。
【0418】
一方、前述した実施例1に基づいて、前記HARQバンドリング(bundling)の特定グループ内に上りリンクシンボルと重なったPDSCHのみが含まれるとき、前記特定グループに対するHARQ-ACK情報はNACK(negative ACK)と生成されてよい。又は、前記HARQバンドリング(bundling)の特定グループ内に上りリンクシンボルと重なった1つ以上のPDSCHが含まれるとき、前記上りリンクシンボルと重なった1つ以上のPDSCHに対するHARQ-ACK情報はACK又はNACK(negative ACK)と見なすことによって前記特定グループに対するHARQ-ACK情報が生成されてよい。
【0419】
端末は、設定情報によって設定されたHARQ-ACKコードブックタイプに基づいて、PDSCHをスケジュールするDCIで指示された時点にHARQ-ACK情報を基地局に送信する(S1204)。
【0420】
端末は、先に生成したHARQ-ACKコードブックを含む制御情報を、PUCCH又はPUSCHで基地局に送信する。ここで、制御情報は、HARQ-ACKコードブックの他、スケジューリング要請、チャネル状態情報、上りリンクデータ(PUSCHの場合)などをさらに含んでよい。
【0421】
図13は、本開示の一実施例に係る制御情報送受信方法に対する端末の動作を例示する図である。
【0422】
図13では、先に提案した方法(例えば、実施例1~8及びこれに対する細部実施例のうちいずれか1つ又は1つ以上の(細部)実施例の組合せ)に基づく端末の動作を例示する。図13の例示は説明の便宜のためのもので、本開示の範囲を限定するものではない。図13で例示された一部の段階は状況及び/又は設定によって省略されてよい。また、図13で、端末は一例示に過ぎず、図15で例示する装置によって具現されてよい。例えば、図15のプロセッサ(processor)102/202は、トランシーバー106/206を用いてチャネル/信号/データ/情報など(例えば、RRCシグナリング、MAC CE、UL/DLスケジューリングのためのDCI、SRS、PDCCH、PDSCH、PUSCH、PUCCH、PHICHなど)を送受信するように制御でき、送信する又は受信したチャネル/信号/データ/情報などをメモリ104/204に保存するように制御することができる。
【0423】
端末は基地局から、前記端末に設定された複数のサービングセルのうち1つ以上のサービングセルに対するHARQ-ACKバンドリングの設定のための設定情報(以下、第1設定情報)を受信する(S1301)。
【0424】
ここで、前記第1設定情報は、HARQ-ACKコードブックのタイプを設定するための情報(例えば、type-1(すなわち、準静的)HARQ-ACKコードブック又はtype-2(すなわち、動的)HARQ-ACKコードブックを指示するRRCパラメータpdsch-HARQ-ACK-Codebook)及び/又はHARQ-ACKバンドリンググループの個数に関する情報(例えば、numberOfHARQBundlingGroups)をさらに含んでよい。
【0425】
また、上述したように、前記第1設定情報は、HARQ-ACKバンドリンググループの個数に関する情報に該当してよい。すなわち、特定サービングセルに対してHARQバンドリンググループの個数を設定する情報が提供されると、前記特定サービングセルに対して時間バンドリングが設定されたと見なされてよい。例えば、特定サービングセルに対してHARQバンドリンググループの個数を設定する情報が提供されると、前記特定サービングセルに対して時間バンドリングが設定されたと見なされてよい。一方、特定サービングセルに対してHARQバンドリンググループの個数を設定する情報が提供されないと、前記特定サービングセルに対して時間バンドリングが設定されなかったと見なされてよい。
【0426】
また、第1設定情報と共に(すなわち、1つのメッセージ又は情報要素(IE:information element)によって)又は第1設定情報と別個に(すなわち、互いに異なるメッセージ又はIEによって)、端末は基地局から、前記端末に設定された複数のサービングセルのうち1つ以上のサービングセルに対して単一のDCIによる複数のPDSCHをスケジューリング(多重PDSCHスケジューリングと呼ぶ。)の設定のための第2設定情報(例えば、PDSCH-TimeDomainResourceAllocationListForMultiPDSCH)を受信することができる。例えば、1つのDCIによって複数のPDSCH(又は、PUSCH)送信に対するスケジューリングを設定するための情報が当該サービングセルに対して提供されると、当該セル上で1つのDCIによって複数のPDSCH(又は、PUSCH)送信に対するスケジューリング(これを、多重PDSCHスケジューリングと呼ぶ。)が設定/支援されてよい。一方、1つのDCIによって複数のPDSCH(又は、PUSCH)送信に対するスケジューリングを設定するための情報が当該サービングセルに対して提供されないと、当該セル上で多重PDSCHスケジューリングが設定/支援されなくてよい。
【0427】
端末に設定された複数のサービングセルのうち1つ以上のサービングセルに対して多重PDSCHスケジューリングが設定されてよい。多重PDSCHスケジューリングが設定されていないサービングセルでは、既存のように単一のDCIによって1つのPDSCHがスケジュールされてよい。そして、多重PDSCHスケジューリングが設定された1つ以上のサービングセルのうち1つ以上のサービングセルに対してHARQ-ACKバンドリング(すなわち、時間バンドリング)が設定されてよい。例えば、上述したように、HARQ-ACKバンドリンググループの個数が設定されることにより、当該セルにHARQ-ACKバンドリングが設定されてよい。このように、HARQ-ACKバンドリングが設定されたサービングセル上にスケジュールされた複数のPDSCHに対しては1つ以上のグループ別にHARQ-ACK情報が生成されてよい。ここで、前記1つ以上のグループの各グループに含まれる複数のPDSCHに対するHARQ-ACK情報に対して論理的AND演算を行うことによって、各グループ別HARQ-HARQ情報が生成されてよい。
【0428】
ここで、HARQ-ACKバンドリンググループの個数が1個に設定された場合に、単一のHARQ-ACK情報が生成されてよく、HARQ-ACKバンドリンググループの個数が1よりも大きく設定された場合に、当該グループの個数だけのHARQ-ACK情報が生成されてよい。一方、多重PDSCHスケジューリングが設定された1つのサービングセルでHARQ-ACKバンドリング(すなわち、時間バンドリング)が設定されていないセルに対しては、当該セルでスケジュールされた複数のPDSCHに対してそれぞれHARQ-ACK情報が生成されてよい。
【0429】
ここで、第1設定情報及び第2設定情報は上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング、MAC CEなど)によって送信されてよい。
【0430】
ここで、前述した実施例1に基づいて、端末に設定された複数のセルのうち1つ以上のセルに対して時間バンドリングが設定されてよい。
【0431】
端末は基地局から、前記端末に設定された複数のサービングセルのそれぞれで1つ以上のPDSCHをスケジュールするDCIを受信し(S1302)、端末は基地局から、前記端末に設定された複数のサービングセル上で複数のPDSCHを受信する(S1303)。
【0432】
ここで、DCIはPDCCHによって送信されてよい。
【0433】
上述したように、端末に設定された複数のサービングセルのうち、M-DCIが設定されたセル上ではM-DCIによって1つ以上のPDSCHがスケジュールされてよい。一方、端末に設定された複数のサービングセルのうち、M-DCIが設定されないセル上ではS-DCIによって単一のPDSCHがスケジュールされてよい。
【0434】
すなわち、端末は、設定された複数のサービングセルのそれぞれで1つ以上のPDSCHをスケジュールするDCI(例えば、各サービングセル別にそれぞれのDCIフォーマット)を受信することができる。そして、端末は、設定された複数のサービングセルのそれぞれで1つ以上のPDSCHを受信することができる(すなわち、全体設定された複数のサービングセルで複数のPDSCHを受信)。
【0435】
ここで、DAIシグナリングにおいて、前述した実施例4の細部実施例のいずれか1つ又は1つ以上の細部実施例の組合せに基づいて、又は前述した実施例5に基づいて、又は前述した実施例7に基づいて、DAIシグナリングが行われてよい。
【0436】
端末は、複数のPDSCHに対するHARQ-ACK情報に基づいてHARQ-ACKコードブックを生成し、生成されたHARQ-ACKコードブックを含む制御情報を基地局に送信する(S1304)。
【0437】
ここで、端末は、前述した実施例2に基づいて時間バンドリングが設定された場合のtype-1 HARQ-ACKコードブックを構成/生成できる。又は、端末は、前述した実施例3に基づいてスロットグループベースPDCCHモニタリングが設定された場合のtype-1 HARQ-ACKコードブックを構成/生成できる。
【0438】
又は、端末は、前述した実施例4の細部実施例のいずれか1つ又は1つ以上の細部実施例の組合せに基づいてtype-2 HARQ-ACKコードブックを構成/生成できる。
【0439】
より具体的には、HARQ-ACKコードブックは、第1HARQ-ACKサブコードブック及び第2HARQ-ACKサブコードブックを含んでよい。例えば、HARQ-ACKコードブックは、第1HARQ-ACKサブコードブックに第2HARQ-ACKサブコードブックを付加(append)して生成されてよい。
【0440】
この場合、前記DCIのC-DAI値とT-DAI値は、前記第1HARQ-ACKサブコードブック及び前記第2HARQ-ACKサブコードブックのそれぞれに対して個別に適用されてよい。
【0441】
ここで、HARQバンドリング(bundling)グループの数が1に設定された1つ以上の第1サービングセル上のPDSCHに対して前記第1HARQ-ACKサブコードブックが生成されてよい。そして、前記HARQバンドリング(bundling)グループの数が1よりも大きく設定された1つ以上の第2サービングセル上のPDSCHに対して前記第2HARQ-ACKサブコードブックが生成されてよい。
【0442】
一方、先に第2設定情報が受信された場合に、前記端末に設定された複数のサービングセルのうち、前記多重PDSCHスケジューリングが設定されないか又は前記HARQバンドリング(bundling)グループの数が1に設定された前記1つ以上の第1サービングセル上のPDSCHに対して前記第1HARQ-ACKサブコードブックが生成されてよい。そして、前記多重PDSCHスケジューリングが設定された1つ以上のサービングセルのうち、前記HARQバンドリング(bundling)グループの個数が1よりも大きく設定されるか又は前記HARQバンドリング(bundling)が設定されていない前記1つ以上の第2サービングセル上のPDSCHに対して前記第2HARQ-ACKサブコードブックが生成されてよい。
【0443】
ここで、仮に前記1つ以上の第2サービングセルに対して前記HARQバンドリング(bundling)が設定された場合に、前記第2HARQ-ACKサブコードブックは第1HARQ-ACK情報ビットに基づいて生成されてよい。前記第1HARQ-ACK情報ビットの個数は、前記1つ以上の第2サービングセルの全てにわたってHARQバンドリング(bundling)グループの数とX値との積のうち最大値に該当してよい。2個の伝送ブロックを運ぶPDSCH受信が設定され(すなわち、1つのDCIによって最大TB(又は、コードワード)の個数が2に設定され)、HARQ-ACK情報に対する空間バンドリング(spatial bundling)(すなわち、第1TB及び第2TBに対応するHARQ-ACK情報ビットを論理的AND演算することによってHARQ-ACK情報ビットを生成)が設定されていないセルに対して前記X値は2、そうでなければ、前記X値は1であってよい。
【0444】
又は、仮に前記1つ以上の第2サービングセルに対して前記HARQバンドリング(bundling)が設定されてない場合に、前記第2HARQ-ACKサブコードブックは第2HARQ-ACK情報ビットに基づいて生成されてよい。前記第2HARQ-ACK情報ビットの個数は、前記1つ以上の第2サービングセルの全てにわたって単一のDCIによってスケジューリング可能なPDSCHの個数とX値との積のうち最大値に該当してよい。2個の伝送ブロックを運ぶPDSCH受信が設定され(すなわち、1つのDCIによって最大TB(又は、コードワード)の個数が2に設定され)、HARQ-ACK情報に対する空間バンドリング(spatial bundling)(すなわち、第1TB及び第2TBに対応するHARQ-ACK情報ビットを論理的AND演算することによってHARQ-ACK情報ビットを生成)が設定されていないセルに対して前記X値は2、そうでなければ、前記X値は1であってよい。
【0445】
又は、前述した実施例6に基づいて、type-2 HARQ-ACKコードブックを構成/生成できる。又は、前述した実施例7に基づいて、M-DCIによってスケジュールされたPDSCHの一部の送信/受信が省略されるとき、HARQ-ACKコードブックを構成/生成できる。
【0446】
一方、前述した実施例1に基づいて、前記HARQバンドリング(bundling)の特定グループ内に上りリンクシンボルと重なったPDSCHのみが含まれるとき、前記特定グループに対するHARQ-ACK情報はNACK(negative ACK)と生成されてよい。又は、前記HARQバンドリング(bundling)の特定グループ内に上りリンクシンボルと重なった1つ以上のPDSCHが含まれるとき、前記上りリンクシンボルと重なった1つ以上のPDSCHに対するHARQ-ACK情報はACK又はNACK(negative ACK)と見なすことによって前記特定グループに対するHARQ-ACK情報が生成されてよい。
【0447】
上記のように、端末は、設定情報によって設定されたHARQ-ACKコードブックタイプに基づいてHARQ-ACKコードブックを生成できる。そして、端末は、生成したHARQ-ACKコードブックを含む制御情報をPUCCH又はPUSCHによって基地局に送信できる。ここで、PDSCHをスケジュールするDCIで指示された時点にHARQ-ACK情報を基地局に送信できる。また、制御情報は、HARQ-ACKコードブックの他、スケジューリング要請、チャネル状態情報、上りリンクデータ(PUSCHの場合)などをさらに含んでよい。
【0448】
図14は、本開示の一実施例に係る制御情報送受信方法に対する基地局の動作を例示する図である。
【0449】
図14では、先に提案した方法(例えば、実施例1~8及びこれに対する細部実施例のうちいずれか1つ又は1つ以上の(細部)実施例の組合せ)に基づく基地局の動作を例示する。図14の例示は説明の便宜のためのもので、本開示の範囲を限定するものではない。図14で例示された一部の段階は、状況及び/又は設定によって省略されてよい。また、図14で、基地局は一例示に過ぎず、図15で例示される装置によって具現されてよい。例えば、図15のプロセッサ(processor)102/202は、トランシーバー(106/206)を用いてチャネル/信号/データ/情報など(例えば、RRCシグナリング、MAC CE、UL/DLスケジューリングのためのDCI、SRS、PDCCH、PDSCH、PUSCH、PUCCH、PHICHなど)を送受信するように制御でき、送信する又は受信したチャネル/信号/データ/情報などをメモリ104/204に保存するように制御することができる。
【0450】
基地局は端末に、前記端末に設定された複数のサービングセルのうち1つ以上のサービングセルに対するHARQ-ACKバンドリングの設定のための設定情報(以下、第1設定情報)を送信する(S1401)。
【0451】
ここで、前記第1設定情報は、HARQ-ACKコードブックのタイプを設定するための情報(例えば、type-1(すなわち、準静的)HARQ-ACKコードブック又はtype-2(すなわち、動的)HARQ-ACKコードブックを指示するRRCパラメータpdsch-HARQ-ACK-Codebook)及び/又はHARQ-ACKバンドリンググループの個数に関する情報(例えば、numberOfHARQBundlingGroups)をさらに含んでよい。
【0452】
また、上述したように、前記第1設定情報は、HARQ-ACKバンドリンググループの個数に関する情報に該当してよい。すなわち、特定サービングセルに対してHARQバンドリンググループの個数を設定する情報が提供されると、前記特定サービングセルに対して時間バンドリングが設定されたと見なされてよい。例えば、特定サービングセルに対してHARQバンドリンググループの個数を設定する情報が提供されると、前記特定サービングセルに対して時間バンドリングが設定されたと見なされてよい。一方、特定サービングセルに対してHARQバンドリンググループの個数を設定する情報が提供されないと、前記特定サービングセルに対して時間バンドリングが設定されなかったと見なされてよい。
【0453】
また、第1設定情報と共に(すなわち、1つのメッセージ又は情報要素(IE:information element)によって)又は第1設定情報と別個に(すなわち、互いに異なるメッセージ又はIEによって)、基地局は端末に、前記端末に設定された複数のサービングセルのうち1つ以上のサービングセルに対して単一のDCIによる複数のPDSCHをスケジューリング(多重PDSCHスケジューリングと呼ぶ。)の設定のための第2設定情報(例えば、PDSCH-TimeDomainResourceAllocationListForMultiPDSCH)を送信できる。例えば、1つのDCIによって複数のPDSCH(又は、PUSCH)送信に対するスケジューリングを設定するための情報が当該サービングセルに対して提供されると、当該セル上で1つのDCIによって複数のPDSCH(又は、PUSCH)送信に対するスケジューリング(これを、多重PDSCHスケジューリングと呼ぶ。)が設定/支援されてよい。一方、1つのDCIによって複数のPDSCH(又は、PUSCH)送信に対するスケジューリングを設定するための情報が当該サービングセルに対して提供されないと、当該セル上で多重PDSCHスケジューリングが設定/支援されなくてよい。
【0454】
端末に設定された複数のサービングセルのうち1つ以上のサービングセルに対して多重PDSCHスケジューリングが設定されてよい。多重PDSCHスケジューリングが設定されていないサービングセルでは、既存のように単一のDCIによって1つのPDSCHがスケジュールされてよい。そして、多重PDSCHスケジューリングが設定された1つ以上のサービングセルのうち1つ以上のサービングセルに対してHARQ-ACKバンドリング(すなわち、時間バンドリング)が設定されてよい。例えば、上述したように、HARQ-ACKバンドリンググループの個数が設定されることによって、当該セルにHARQ-ACKバンドリングが設定されてよい。このように、HARQ-ACKバンドリングが設定されたサービングセル上にスケジュールされた複数のPDSCHに対しては1つ以上のグループ別にHARQ-ACK情報が生成されてよい。ここで、前記1つ以上のグループの各グループに含まれる複数のPDSCHに対するHARQ-ACK情報に対して論理的AND演算を行うことによって、各グループ別HARQ-HARQ情報が生成されてよい。
【0455】
ここで、HARQ-ACKバンドリンググループの個数が1個に設定された場合に、単一のHARQ-ACK情報が生成されてよく、HARQ-ACKバンドリンググループの個数が1よりも大きく設定された場合に、当該グループの個数だけのHARQ-ACK情報が生成されてよい。一方、多重PDSCHスケジューリングが設定された1つのサービングセルでHARQ-ACKバンドリング(すなわち、時間バンドリング)が設定されていないセルに対しては、当該セルでスケジュールされた複数のPDSCHに対してそれぞれHARQ-ACK情報が生成されてよい。
【0456】
ここで、第1設定情報及び第2設定情報は上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング、MAC CEなど)によって送信されてよい。
【0457】
ここで、前述した実施例1に基づいて、端末に設定された複数のセルのうち1つ以上のセルに対して時間バンドリングが設定されてよい。
【0458】
基地局は端末に、前記端末に設定された複数のサービングセルのそれぞれで1つ以上のPDSCHをスケジュールするDCIを送信し(S1402)、基地局は端末に、前記端末に設定された複数のサービングセル上で複数のPDSCHを送信する(S1403)。
【0459】
ここで、DCIはPDCCHによって送信されてよい。
【0460】
上述したように、端末に設定された複数のサービングセルのうち、M-DCIが設定されたセル上ではM-DCIによって1つ以上のPDSCHがスケジュールされてよい。一方、端末に設定された複数のサービングセルのうち、M-DCIが設定されていないセル上ではS-DCIによって単一のPDSCHがスケジュールされてよい。
【0461】
すなわち、基地局は端末に設定された複数のサービングセルのそれぞれで1つ以上のPDSCHをスケジュールするDCI(例えば、各サービングセル別にそれぞれのDCIフォーマット)を送信できる。そして、基地局は端末に設定された複数のサービングセルのそれぞれで1つ以上のPDSCHを送信できる(すなわち、全体設定された複数のサービングセルで複数のPDSCHを送信)。
【0462】
ここで、DAIシグナリングにおいて、前述した実施例4の細部実施例のいずれか1つ又は1つ以上の細部実施例の組合せに基づいて、又は前述した実施例5に基づいて、又は前述した実施例7に基づいて、DAIシグナリングが行われてよい。
【0463】
基地局は端末から、複数のPDSCHに対するHARQ-ACK情報に基づいて生成されたHARQ-ACKコードブックを含む制御情報を受信する(S1404)。
【0464】
ここで、前述した実施例2に基づいて、時間バンドリングが設定された場合のtype-1 HARQ-ACKコードブックが構成/生成されてよい。又は、前述した実施例3に基づいて、スロットグループベースPDCCHモニタリングが設定された場合のtype-1 HARQ-ACKコードブックが構成/生成されてよい。
【0465】
又は、前述した実施例4の細部実施例のいずれか1つ又は1つ以上の細部実施例の組合せに基づいて、type-2 HARQ-ACKコードブックが構成/生成されてよい。
【0466】
より具体的には、HARQ-ACKコードブックは、第1HARQ-ACKサブコードブック及び第2HARQ-ACKサブコードブックを含んでよい。例えば、HARQ-ACKコードブックは、第1HARQ-ACKサブコードブックに第2HARQ-ACKサブコードブックを付加(append)して生成されてよい。
【0467】
この場合、前記DCIのC-DAI値とT-DAI値は、前記第1HARQ-ACKサブコードブック及び前記第2HARQ-ACKサブコードブックのそれぞれに対して個別に適用されてよい。
【0468】
ここで、HARQバンドリング(bundling)グループの数が1に設定された1つ以上の第1サービングセル上のPDSCHに対して前記第1HARQ-ACKサブコードブックが生成されてよい。そして、前記HARQバンドリング(bundling)グループの数が1よりも大きく設定された1つ以上の第2サービングセル上のPDSCHに対して前記第2HARQ-ACKサブコードブックが生成されてよい。
【0469】
一方、先に第2設定情報が受信された場合に、前記端末に設定された複数のサービングセルのうち、前記多重PDSCHスケジューリングが設定されないか又は前記HARQバンドリング(bundling)グループの数が1に設定された前記1つ以上の第1サービングセル上のPDSCHに対して前記第1HARQ-ACKサブコードブックが生成されてよい。そして、前記多重PDSCHスケジューリングが設定された1つ以上のサービングセルのうち、前記HARQバンドリング(bundling)グループの数が1よりも大きく設定されるか又は前記HARQバンドリング(bundling)が設定されていない前記1つ以上の第2サービングセル上のPDSCHに対して前記第2HARQ-ACKサブコードブックが生成されてよい。
【0470】
ここで、仮に前記1つ以上の第2サービングセルに対して前記HARQバンドリング(bundling)が設定された場合に、前記第2HARQ-ACKサブコードブックは第1HARQ-ACK情報ビットに基づいて生成されてよい。前記第1HARQ-ACK情報ビットの個数は、前記1つ以上の第2サービングセルの全てにわたってHARQバンドリング(bundling)グループの数とX値との積のうち最大値に該当してよい。2個の伝送ブロックを運ぶPDSCH受信が設定され(すなわち、1つのDCIによって最大TB(又は、コードワード)の個数が2に設定)され、HARQ-ACK情報に対する空間バンドリング(spatial bundling)(すなわち、第1TB及び第2TBに対応するHARQ-ACK情報ビットを論理的AND演算することによってHARQ-ACK情報ビットを生成)が設定されていないセルに対して前記X値は2、そうでなければ、前記X値は1であってよい。
【0471】
又は、仮に前記1つ以上の第2サービングセルに対して前記HARQバンドリング(bundling)が設定されていない場合に、前記第2HARQ-ACKサブコードブックは第2HARQ-ACK情報ビットに基づいて生成されてよい。前記第2HARQ-ACK情報ビットの個数は、前記1つ以上の第2サービングセルの全てにわたって単一のDCIによってスケジューリング可能なPDSCHの個数とX値との積のうち最大値に該当してよい。2個の伝送ブロックを運ぶPDSCH受信が設定され(すなわち、1つのDCIによって最大TB(又は、コードワード)の個数が2に設定)され、HARQ-ACK情報に対する空間バンドリング(spatial bundling)(すなわち、第1TB及び第2TBに対応するHARQ-ACK情報ビットを論理的AND演算することによってHARQ-ACK情報ビットを生成)が設定されていないセルに対して前記X値は2、そうでなければ、前記X値は1であってよい。
【0472】
又は、前述した実施例6に基づいて、type-2 HARQ-ACKコードブックが構成/生成されてよい。又は、前述した実施例7に基づいて、M-DCIによってスケジュールされたPDSCHの一部の送信/受信が省略されるとき、HARQ-ACKコードブックが構成/生成されてよい。
【0473】
一方、前述した実施例1に基づいて、前記HARQバンドリング(bundling)の特定グループ内に上りリンクシンボルと重なったPDSCHのみが含まれるとき、前記特定グループに対するHARQ-ACK情報はNACK(negative ACK)と生成されてよい。又は、前記HARQバンドリング(bundling)の特定グループ内に上りリンクシンボルと重なった1つ以上のPDSCHが含まれるとき、前記上りリンクシンボルと重なった1つ以上のPDSCHに対するHARQ-ACK情報はACK又はNACK(negative ACK)と見なすことによって前記特定グループに対するHARQ-ACK情報が生成されてよい。
【0474】
基地局は、上記のように生成されたHARQ-ACKコードブックを含む制御情報を、PUCCH又はPUSCHによって端末から受信することができる。ここで、PDSCHをスケジュールするDCIで指示された時点にHARQ-ACK情報が端末から送信されてよい。また、制御情報はHARQ-ACKコードブックの他に、スケジューリング要請、チャネル状態情報、上りリンクデータ(PUSCHの場合)などをさらに含んでよい。
【0475】
本開示が適用可能な装置一般
【0476】
図15には、本開示の一実施例に係る無線通信装置のブロック構成図を例示する。
【0477】
図15を参照すると、第1無線機器100と第2無線機器200は、様々な無線接続技術(例えば、LTE、NR)を用いて無線信号を送受信することができる。
【0478】
第1無線機器100は、1つ以上のプロセッサ102及び1つ以上のメモリ104を含み、さらに、1つ以上の送受信機106及び/又は1つ以上のアンテナ108を含むことができる。プロセッサ102は、メモリ104及び/又は送受信機106を制御し、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図を具現するように構成されてよい。例えば、プロセッサ102は、メモリ104内の情報を処理して第1情報/信号を生成した後、第1情報/信号を含む無線信号を送受信機106から送信してよい。また、プロセッサ102は、第2情報/信号を含む無線信号を送受信機106から受信した後、第2情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ104に保存することができる。メモリ104は、プロセッサ102と連結されてよく、プロセッサ102の動作に関連した様々な情報を保存することができる。例えば、メモリ104は、プロセッサ102によって制御されるプロセスの一部又は全部を行うか、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図を実行するための命令を含むソフトウェアコードを保存することができる。ここで、プロセッサ102とメモリ104は、無線通信技術(例えば、LTE、NR)を具現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部であってよい。送受信機106は、プロセッサ102と連結されてよく、1つ以上のアンテナ108を介して無線信号を送信及び/又は受信することができる。送受信機106は、送信機及び/又は受信機を含むことができる。送受信機106は、RF(Radio Frequency)ユニットに言い換えてもよい。本発明において、無線機器は、通信モデム/回路/チップを意味してもよい。
【0479】
第2無線機器200は、1つ以上のプロセッサ202、1つ以上のメモリ204を含み、さらに、1つ以上の送受信機206及び/又は1つ以上のアンテナ208をさらに含むことができる。プロセッサ202は、メモリ204及び/又は送受信機206を制御し、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図を具現するように構成されてよい。例えば、プロセッサ202は、メモリ204内の情報を処理して第3情報/信号を生成した後、送受信機206から第3情報/信号を含む無線信号を送信してよい。また、プロセッサ202は、第4情報/信号を含む無線信号を送受信機206から受信した後、第4情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ204に保存することができる。メモリ204は、プロセッサ202と連結されてよく、プロセッサ202の動作に関連した様々な情報を保存することができる。例えば、メモリ204は、プロセッサ202によって制御されるプロセスの一部又は全部を行うか、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図を実行するための命令を含むソフトウェアコードを保存することができる。ここで、プロセッサ202とメモリ204は、無線通信技術(例えば、LTE、NR)を具現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部であってよい。送受信機206は、プロセッサ202と連結されてよく、1つ以上のアンテナ208を介して無線信号を送信及び/又は受信することができる。送受信機206は、送信機及び/又は受信機を含むことができる。送受信機206は、RFユニットに言い換えてもよい。本発明において、無線機器は、通信モデム/回路/チップを意味してもよい。
【0480】
以下、無線機器100,200のハードウェア要素についてより具体的に説明する。これに制限されるものではないが、1つ以上のプロトコル層が1つ以上のプロセッサ102,202によって具現されてよい。例えば、1つ以上のプロセッサ102,202は、1つ以上の層(例えば、PHY、MAC、RLC、PDCP、RRC、SDAPのような機能的な層)を具現することができる。1つ以上のプロセッサ102,202は、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図によって、1つ以上のPDU(Protocol Data Unit)及び/又は1つ以上のSDU(Service Data Unit)を生成することができる。1つ以上のプロセッサ102,202は、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図によって、メッセージ、制御情報、データ又は情報を生成できる。1つ以上のプロセッサ102,202は、本開示に開示された機能、手続、提案及び/又は方法によって、PDU、SDU、メッセージ、制御情報、データ又は情報を含む信号(例えば、ベースバンド信号)を生成し、それを1つ以上の送受信機106,206に提供できる。1つ以上のプロセッサ102,202は、1つ以上の送受信機106,206から信号(例えば、ベースバンド信号)を受信することができ、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図によって、PDU、SDU、メッセージ、制御情報、データ又は情報を取得することができる。
【0481】
1つ以上のプロセッサ102,202は、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ又はマイクロコンピュータと呼ぶことができる。1つ以上のプロセッサ102,202は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又はそれらの組合せによって具現されてよい。一例として、1つ以上のASIC(Application Specific Integrated Circuit)、1つ以上のDSP(Digital Signal Processor)、1つ以上のDSPD(Digital Signal Processing Device)、1つ以上のPLD(Programmable Logic Device)又は1つ以上のFPGA(Field Programmable Gate Arrays)が1つ以上のプロセッサ102,202に含まれてよい。本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図は、ファームウェア又はソフトウェアを用いて具現されてよく、ファームウェア又はソフトウェアは、モジュール、手続、機能などを含むように具現されてよい。本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図を実行するように設定されたファームウェア又はソフトウェアは、1つ以上のプロセッサ102,202に含まれるか、1つ以上のメモリ104,204に保存され、1つ以上のプロセッサ102,202によって駆動されてよい。本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図は、コード、命令語及び/又は命令語の集合の形態でファームウェア又はソフトウェアによって具現されてよい。
【0482】
1つ以上のメモリ104,204は1つ以上のプロセッサ102,202と連結されてよく、様々な形態のデータ、信号、メッセージ、情報、プログラム、コード、指示及び/又は命令を保存することができる。1つ以上のメモリ104,204は、ROM、RAM、EPROM、フラッシュメモリ、ハードドライブ、レジスター、キャッシュメモリ、コンピュータ可読記憶媒体及び/又はそれらの組合せによって構成されてよい。1つ以上のメモリ104,204は、1つ以上のプロセッサ102,202の内部及び/又は外部に位置してよい。また、1つ以上のメモリ104,204は、有線又は無線連結のような様々な技術によって1つ以上のプロセッサ102,202と連結されてよい。
【0483】
1つ以上の送受信機106,206は、1つ以上の他の装置に、本開示の方法及び/又は動作順序図などで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送信できる。1つ以上の送受信機106,206は、1つ以上の他の装置から、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図などで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを受信することができる。例えば、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のプロセッサ102,202と連結されてよく、無線信号を送受信できる。例えば、1つ以上のプロセッサ102,202は、1つ以上の送受信機106,206が1つ以上の他の装置にユーザデータ、制御情報又は無線信号を送信するように制御できる。また、1つ以上のプロセッサ102,202は、1つ以上の送受信機106,206が1つ以上の他の装置からユーザデータ、制御情報又は無線信号を受信するように制御できる。また、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のアンテナ108,208と連結されてよく、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のアンテナ108,208を介して、本開示に開示された説明、機能、手続、提案、方法及び/又は動作順序図などで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送受信するように設定されてよい。本開示において、1つ以上のアンテナは複数の物理アンテナであるか、複数の論理アンテナ(例えば、アンテナポート)であってよい。1つ以上の送受信機106,206は、受信されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを1つ以上のプロセッサ102,202を用いて処理するために、受信された無線信号/チャネルなどをRFバンド信号からベースバンド信号に変換(Convert)してよい。1つ以上の送受信機106,206は、1つ以上のプロセッサ102,202を用いて処理されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを、ベースバンド信号からRFバンド信号に変換してよい。そのために、1つ以上の送受信機106,206は(アナログ)オシレーター及び/又はフィルターを含むことができる。
【0484】
以上で説明された実施例は、本開示の構成要素及び特徴が所定の形態で結合したものである。各構成要素又は特徴は、特に明示的言及がない限り、選択的なものとして考慮されるべきである。各構成要素又は特徴は、他の構成要素又は特徴と結合しない形態で実施されてもよい。また、一部の構成要素及び/又は特徴を結合させて本開示の実施例を構成することも可能である。本開示の実施例において説明される動作の順序は変更されてよい。ある実施例の一部の構成又は特徴は他の実施例に含まれてもよく、或いは他の実施例の対応する構成又は特徴に取り替えられてもよい。特許請求の範囲において明示的な引用関係を有しない請求項を結合させて実施例を構成するか、或いは出願後の補正によって新しい請求項として含めることができることは明らかである。
【0485】
本開示は、本開示の必須特徴を外れない範囲で他の特定の形態として具体化できることは当業者に自明である。したがって、上述した詳細な説明はいかなる面においても制限的に解釈されてはならず、例示的なものとして考慮されるべきである。本開示の範囲は、添付する請求項の合理的解釈によって決定されるべきであり、本開示の等価的範囲内における変更はいずれも本開示の範囲に含まれる。
【0486】
本開示の範囲は、様々な実施例の方法による動作を装置又はコンピュータ上で実行させるソフトウェア又はマシン実行可能な命令(例えば、運営体制、アプリケーション、ファームウェア(firmware)、プログラムなど)、及びこのようなソフトウェア又は命令などが記憶されて装置又はコンピュータ上で実行可能な非一時的コンピュータ可読媒体(non-transitory computer-readable medium)を含む。本開示で説明する特徴を実行するプロセシングシステムをプログラミングするために利用可能な命令は、記憶媒体又はコンピュータ可読記憶媒体上に/内に記憶されてよく、このような記憶媒体を含むコンピュータプログラム製品を用いて、本開示に説明の特徴が具現されてよい。記憶媒体は、DRAM、SRAM、DDR RAM又は他のランダムアクセスソリッドステートメモリデバイスのような高速ランダムアクセスメモリを含むことができるが、それに制限されず、1つ以上の磁器ディスク記憶デバイス、光ディスク記憶装置、フラッシュメモリデバイス又は他の非揮発性ソリッドステート記憶デバイスのような非揮発性メモリを含むことができる。メモリは選択的に、プロセッサから遠隔に位置している1つ以上の記憶デバイスを含む。メモリ又は代案としてメモリ内の非揮発性メモリデバイスは、非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含む。本開示に説明の特徴は、マシン可読媒体の任意の一つに記憶され、プロセシングシステムのハードウェアを制御でき、プロセシングシステムが本開示の実施例に係る結果を活用する他のメカニズムと相互作用するようにするソフトウェア及び/又はファームウェアに統合されてよい。このようなソフトウェア又はファームウェアは、アプリケーションコード、デバイスドライバー、運営体制及び実行環境/コンテナを含むことができるが、これに制限されない。
【0487】
ここで、本開示の無線機器100,200において具現される無線通信技術は、LTE、NR及び6Gの他に、低電力通信のための狭帯域モノのインターネット(Narrowband Internet of Things,NB-IoT)も含むことができる。このとき、例えば、NB-IoT技術はLPWAN(Low Power Wide Area Network)技術の一例であってよく、LTE Cat NB1及び/又はLTE Cat NB2などの規格によって具現されてよく、上述した名称に限定されるものではない。追加として又は代案として、本開示の無線機器(XXX,YYY)において具現される無線通信技術は、LTE-M技術に基づいて通信を行うことができる。このとき、一例として、LTE-M技術は、LPWAN技術の一例であってよく、eMTC(enhanced Machine Type Communication)などの様々な名称と呼ばれてよい。例えば、LTE-M技術は、1)LTE CAT 0、2)LTE Cat M1、3)LTE Cat M2、4)LTE non-BL(non-Bandwidth Limited)、5)LTE-MTC、6)LTE Machine Type Communication、及び/又は7)LTE Mなどの様々な規格のうち少なくともいずれか一つによって具現されてよく、上述した名称に限定されるものではない。追加として又は代案として、本開示の無線機器(XXX,YYY)において具現される無線通信技術は、低電力通信を考慮したジグビー(ZigBee(登録商標))、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標))及び低電力広帯域通信網(Low Power Wide Area Network,LPWAN)のうち少なくともいずれか一つを含むことができ、上述した名称に限定されるものではない。一例として、ZigBee技術は、IEEE 802.15.4などの様々な規格に基づいて小型/低い電力デジタル通信に関連したPAN(personal area networks)を生成することができ、様々な名称と呼ばれてよい。
【産業上の利用可能性】
【0488】
本開示で提案する方法は、3GPP LTE/LTE-A、5Gシステムに適用される例を中心に説明したが、3GPP LTE/LTE-A、5Gシステムの他にも様々な無線通信システムに適用可能である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【手続補正書】
【提出日】2023-09-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいてHARQ(Hybrid Automatic Repeat and request)-ACK(acknowledgement)情報を送信する方法であって、端末によって行われる前記方法は
記端末に対して設定された複数のサービングセルのうち1つ以上のサービングセルに対してHARQバンドリング設定するための第1設定情報を受信する段階と
記複数のサービングセルのそれぞれで1つ以上のPDSCH(physical downlink shared channel)をスケジュールするためのDCIdownlink control information)を受信する段階と
記複数のサービングセルで複数のPDSCHを受信する段階と、
前記複数のPDSCHに対するHARQ-ACK情報送信する段階と、を含み、
前記HARQ-ACK情報に対応するHARQ-ACKコードブックは、第1HARQ-ACKサブコードブック及び第2HARQ-ACKサブコードブックを含み、
前記HARQバンドリンググループの数が1に設定された1つ以上の第1サービングセルに対して前記第1HARQ-ACKサブコードブックが決定され
ARQバンドリンググループの数が1よりも大きく設定された1つ以上の第2サービングセルに対して前記第2HARQ-ACKサブコードブックが決定される、方法。
【請求項2】
記複数のサービングセルのうち1つ以上のサービングセルに対して単一のDCIによって複数のPDSCHをスケジュールする多重PDSCHスケジューリング設定するための第2設定情報を受信する段階をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記複数のサービングセルのうち、前記多重PDSCHスケジューリングが設定されていない又は前記HARQバンドリンググループの数が1に設定されている前記1つ以上の第1サービングセルに対して前記第1HARQ-ACKサブコードブックが決定され、
前記多重PDSCHスケジューリングが設定された1つ以上のサービングセルのうち、HARQバンドリンググループの数が1よりも大きく設定されてい又は前記HARQバンドリングが設定されていない1つ以上の第2サービングセルに対して前記第2HARQ-ACKサブコードブックが決定される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記1つ以上の第2サービングセルに対して前記HARQバンドリングが設定されていることに基づいて、前記第2HARQ-ACKサブコードブック第1HARQ-ACK情報ビットに基づいて決定され、
前記第1HARQ-ACK情報ビットの数は、前記1つ以上の第2サービングセルの全てにわたってHARQバンドリンググループの数とX値との積のうち最大値に該当し、
2個のトランスポートブロックを運ぶPDSCH受信が設定され、HARQ-ACK情報に対する空間バンドリングが設定されていないセルに対して前記X値は2であり、そうでなければ、前記X値は1である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記1つ以上の第2サービングセルに対して前記HARQバンドリングが設定されていないことに基づいて、前記第2HARQ-ACKサブコードブック第2HARQ-ACK情報ビットに基づいて決定され、
前記第2HARQ-ACK情報ビットの数は、前記1つ以上の第2サービングセルの全てにわたって単一のDCIによってスケジューリング可能なPDSCHの数とX値との積のうち最大値に該当し、
2個のトランスポートブロックを運ぶPDSCH受信が設定され、HARQ-ACK情報に対する空間バンドリングが設定されていないセルに対して前記X値は2であり、そうでなければ、前記X値は1である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記DCIのC-DAIcounter downlink assignment index)値とT-DAItotal downlink assignment index)値、前記第1HARQ-ACKサブコードブック及び前記第2HARQ-ACKサブコードブックのそれぞれに対して個別に適用される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記HARQ-ACKコードブック、前記第1HARQ-ACKサブコードブックに前記第2HARQ-ACKサブコードブックを付加し決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
特定サービングセルに対して前記HARQバンドリングが設定されていることに基づいて、前記特定サービングセル上でスケジュールされた複数のPDSCHに対する1つ以上のグループのそれぞれに対してHARQ-ACK情報が生成される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記1つ以上のグループの各グループに含まれる複数のPDSCHに対するHARQ-ACK情報ビットに論理的AND演算を行うことによって、各グループに対するHARQ情報が生成される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記HARQバンドリングの特定グループ内に上りリンクシンボルと重なったPDSCHのみが含まれていることに基づいて、前記特定グループに対する前記HARQ-ACK情報NACK(negative ACK)として生成される、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記HARQバンドリングの特定グループ内に上りリンクシンボルと重なった1つ以上のPDSCHが含まれていることに基づいて、前記1つ以上のPDSCHに対するHARQ-ACK情報ACK又はNACK(negative ACK)と見なされて、前記特定グループに対するHARQ-ACK情報が生成される、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
無線通信システムにおいてHARQ(Hybrid Automatic Repeat and request)-ACK(acknowledgement)情報を送信する端末であって、前記端末は、
無線信号を送受信するための少なくとも1つの送受信部と
前記少なくとも1つの送受信部を制御するための少なくとも1つのプロセッサと、を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは
記端末に対して設定された複数のサービングセルのうち1つ以上のサービングセルに対してHARQバンドリング設定するための第1設定情報を受信し
記複数のサービングセルのそれぞれで1つ以上のPDSCH(physical downlink shared channel)をスケジュールするためのDCIdownlink control information)を受信し
記複数のサービングセルで複数のPDSCHを受信し、
前記複数のPDSCHに対するHARQ-ACK情報送信するように設定され、
前記HARQ-ACK情報に対応するHARQ-ACKコードブックは、第1HARQ-ACKサブコードブック及び第2HARQ-ACKサブコードブックを含み、
前記HARQバンドリンググループの数が1に設定された1つ以上の第1サービングセルに対して前記第1HARQ-ACKサブコードブックが決定され、
前記HARQバンドリンググループの数が1よりも大きく設定された1つ以上の第2サービングセルに対して前記第2HARQ-ACKサブコードブックが決定される、端末。
【請求項13】
無線通信システムにおいてHARQ(Hybrid Automatic Repeat and request)-ACK(acknowledgement)情報を受信する基地局であって、前記基地局は、
無線信号を送受信するための少なくとも1つの送受信部と
前記少なくとも1つの送受信部を制御するための少なくとも1つのプロセッサと、を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは
末に対して設定された複数のサービングセルのうち1つ以上のサービングセルに対してHARQバンドリング設定するための第1設定情報を送信し
記複数のサービングセルのそれぞれで1つ以上のPDSCH(physical downlink shared channel)をスケジュールするためのDCIdownlink control information)を送信し
記複数のサービングセルで複数のPDSCHを送信し、
前記複数のPDSCHに対するHARQ-ACK情報受信するように設定され、
前記HARQ-ACK情報に対応するHARQ-ACKコードブックは、第1HARQ-ACKサブコードブック及び第2HARQ-ACKサブコードブックを含み、
前記HARQバンドリンググループの数が1に設定された1つ以上の第1サービングセルに対して前記第1HARQ-ACKサブコードブックが決定され、
前記HARQバンドリンググループの数が1よりも大きく設定された1つ以上の第2サービングセルに対して前記第2HARQ-ACKサブコードブックが決定される、基地局。
【国際調査報告】