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特表2024-513893積層造形プロセスのためのドッキング・アレンジメント
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-27
(54)【発明の名称】積層造形プロセスのためのドッキング・アレンジメント
(51)【国際特許分類】
   B22F 12/52 20210101AFI20240319BHJP
   B22F 10/28 20210101ALI20240319BHJP
   B29C 64/153 20170101ALI20240319BHJP
   B29C 64/329 20170101ALI20240319BHJP
   B33Y 10/00 20150101ALI20240319BHJP
   B33Y 30/00 20150101ALI20240319BHJP
   B33Y 40/00 20200101ALI20240319BHJP
【FI】
B22F12/52
B22F10/28
B29C64/153
B29C64/329
B33Y10/00
B33Y30/00
B33Y40/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023561337
(86)(22)【出願日】2022-04-05
(85)【翻訳文提出日】2023-12-04
(86)【国際出願番号】 GB2022050850
(87)【国際公開番号】W WO2022214799
(87)【国際公開日】2022-10-13
(31)【優先権主張番号】2104890.5
(32)【優先日】2021-04-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517102994
【氏名又は名称】エルピーダブリュ テクノロジー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】LPW TECHNOLOGY LTD
(74)【代理人】
【識別番号】110004059
【氏名又は名称】弁理士法人西浦特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヒーリー,カラム
【テーマコード(参考)】
4F213
4K018
【Fターム(参考)】
4F213WA25
4F213WB01
4F213WL03
4F213WL13
4F213WL32
4F213WL74
4K018CA44
(57)【要約】
本発明は、コンテナから積層造形プロセスのコンポーネントへの材料の分配を制御するために、コンテナと連合するバルブアレンジメントの操作状態を制御するための操作ハンドルに関し、操作ハンドルは、バルブアレンジメントに結合された回転可能なシャフトを備え、シャフトは、バルブアレンジメントの1以上の操作状態に対応する複数の角度位置の間で回転可能であり、シャフトに操作可能に結合されたレバーを備え、レバーは、レバーの回転に応じて複数の角度位置の間でシャフトを回転させるように構成され、複数の回転位置の1つにレバーを保持するべく構成された回転保持機構を備え、且つハンドルから軸方向外側に延びるアクチュエータ係合部材を備え、コンポーネントに連合されたドッキング・アレンジメントの一部として設けられたアクチュエータが回転保持機構の係合及び係合解除のためにアクチュエータ係合部材を動作させるべく操作可能である。
【選択図】図21
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテナから積層造形プロセスのコンポーネントへの材料の分配を制御するために、前記コンテナと連合するバルブアレンジメントの操作状態を制御するための操作ハンドルであって、
前記バルブアレンジメントに結合された回転可能なシャフトを備え、前記シャフトは、前記バルブアレンジメントの1以上の操作状態に対応する複数の角度位置の間で回転可能であり、
前記シャフトに操作可能に結合されたレバーを備え、前記レバーは、該レバーの回転に応じて前記複数の角度位置の間で前記シャフトを回転させるように構成されており、
複数の回転位置の1つに前記レバーを保持するべく構成された回転保持機構を備え、且つ、
前記ハンドルから軸方向外側に延びるアクチュエータ係合部材を備え、前記コンポーネントと連合するドッキング・アレンジメントの一部として設けられたアクチュエータが前記回転保持機構の係合及び係合解除のために前記アクチュエータ係合部材を動作させるべく操作可能である操作ハンドル。
【請求項2】
前記レバーが、該レバーの長さに沿うほぼ中間に設けられた結合部分を介して前記回転可能なシャフトに操作可能に結合されて、前記結合部分の両側に設けられた前記レバーの第1及び第2のレバーアームを画定する請求項1に記載の操作ハンドル。
【請求項3】
前記アクチュエータ係合部材が、前記操作ハンドルの中央領域から外側に延びている請求項1または2に記載の操作ハンドル。
【請求項4】
前記アクチュエータ係合部材が、前記結合部分からまたは前記結合部分の近くに外側に延びている請求項2または3に記載の操作ハンドル。
【請求項5】
前記アクチュエータ係合部材が、円錐台形の形状である請求項1乃至4のいずれか1項に記載の操作ハンドル。
【請求項6】
前記円錐台形のアクチュエータ係合部材の自由端が、前記アクチュエータによって設けられた対応する雄部を受け入れるように適合した雌部を画定するために開いている請求項5に記載の操作ハンドル。
【請求項7】
前記アクチュエータ係合部材がくさび形である請求項1乃至4のいずれか1項に記載の操作ハンドル。
【請求項8】
前記アクチュエータ係合部材が、前記結合部分に着脱自在に装着可能である請求項1乃至7のいずれか1項に記載の操作ハンドル。
【請求項9】
前記アクチュエータ係合部材が、キャップの形状である請求項8に記載の操作ハンドル。
【請求項10】
前記回転保持機構は、
第1のシャフト部分が第1の軸方向位置にあるとき、前記レバー及び回転可能なシャフトを所定の回転位置に保持するように構成され、且つ、
前記第1のシャフト部分が第2の軸方向位置にあるとき、前記レバー及び回転可能なシャフトを複数の回転位置の間で回転できるように構成されている請求項1乃至9のいずれか1項に記載の操作ハンドル。
【請求項11】
前記回転可能なシャフトの周囲に設けられた外側シース内に設けられたスロットを備え、該スロットが前記回転可能なシャフトと連合する突出部分を受け入れるように構成された請求項10に記載の操作ハンドル。
【請求項12】
前記外側シース内に設けられた前記スロットが、前記突出部分を受け入れるための複数のノッチを備え、前記複数のノッチは、前記複数のノッチの中に前記突出部分を保持することによって前記シャフトの回転を防止するように機能するように構成されている請求項11に記載の操作ハンドル。
【請求項13】
前記アクチュエータ係合部材、前記第1のレバーアーム及び前記第2のレバーアームが、連合するアクチュエータの1以上のコンポーネントによって、直接作用され得るように構成されている請求項2乃至12のいずれか1項に記載の操作ハンドル。
【請求項14】
コンテナから積層造形プロセスのコンポーネントへの材料の分配を制御するために、前記コンテナと連合するバルブアレンジメントの操作状態を制御するためのアクチュエータであって、
前記アクチュエータは、前記コンポーネントと連合するドッキング・アレンジメントの一部として設けられ、
前記アクチュエータは、請求項1乃至13のいずれか1項に記載の操作ハンドルと係合するように構成された少なくとも1つの可動コンポーネントを備え、且つ、
前記少なくとも1つの可動コンポーネントは、使用中に、前記アクチュエータ係合部材に作用して、前記回転保持機構の係合及び係合解除を生じさせるように操作可能であるアクチュエータ。
【請求項15】
前記少なくとも1つの可動コンポーネントが、直線的に移動可能である請求項14に記載のアクチュエータ。
【請求項16】
前記アクチュエータがリニアアクチュエータである請求項14または15に記載のアクチュエータ。
【請求項17】
前記操作ハンドルを動作させるために配置された第2の可動コンポーネント及び第3の可動コンポーネントを備えた請求項14乃至16のいずれか1項に記載のアクチュエータ。
【請求項18】
前記第2及び第3の可動コンポーネントが、前記バルブアレンジメントの前記操作状態を制御するために前記レバーを回転させることが操作可能である請求項17に記載のアクチュエータ。
【請求項19】
前記アクチュエータ係合部材に作用する前記少なくとも1つの可動コンポーネントが、ボールスプリングプランジャを備える請求項14乃至18のいずれか1項に記載のアクチュエータ。
【請求項20】
前記アクチュエータ係合部材を動作させるための前記少なくとも1つの可動コンポーネントが、ホイールまたは歯車を備える請求項14乃至18のいずれか1項に記載のアクチュエータ。
【請求項21】
積層造形プロセスのためのドッキング・アレンジメントであって、請求項1乃至14のいずれか1項に記載の操作ハンドル及び請求項15乃至20のいずれか1項に記載のアクチュエータを備えるドッキング装置。
【請求項22】
コンテナから請求項21に記載のドッキング・アレンジメントを使用する積層造形プロセスのコンポーネントへの材料の分配を制御するために、前記コンテナと連合するバルブアレンジメントの操作状態を制御するための方法であって、
前記コンテナの出口を前記積層造形プロセスの前記コンポーネントと連合するドックの入口と結合し、
使用中に前記アクチュエータ係合部材に作用するアクチュエータの動作下で、前記回転保持機構との係合を解除し、
前記コンテナから前記コンポーネントに材料を分配するために前記バルブアレンジメントを開くべく前記アクチュエータの動作下で、前記レバーを回転させる方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はドッキング・アレンジメント(docking arrangement)に関し、特に、コンテナ(container)(例えばホッパー)内に保持された粉末などの材料を積層造形機(アディティブ・マニュファクチャリング・マシンズ(additive manufacturing machines))に供給するための積層造形プロセス(アディティブ・マニュファクチャリング・プロセス(additive manufacturing process))で使用するためのドッキング・アレンジメントに関する。
【背景技術】
【0002】
積層造形は一般に、1または複数の材料層を積み上げることにより3Dオブジェクトを製造するプロセスに関するものである。従来、材料は粉末(金属粉末など)の形態で積層造形機に供給されている。小規模製造プロセスの場合、粉末はコンテナ(プラスチック瓶など)で供給されている。大規模製造プロセスの場合、ホッパーは大量の粉末を輸送し、積層造形機に配送するように設計される。このようなホッパーは、ホッパー内の環境条件(雰囲気、湿気など)が確実に制御されるように改良されてきている。例えば、一部の粉末は空気中で酸化するかもしれず、制御された雰囲気下に保管される必要がある。さらに、ほとんどの場合、粉末が濡れないようにすることが望ましいが、これにより、粉末を積層造形機に供給する際に問題が発生するかもしれない。つまり、ホッパーから粉末が流れ出なくなるかもしれない。しかしながら、今日まで完全な解決策は提供されていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
例えば、製造プロセスのための材料(例えば、粉末)を含むホッパーが、ホッパーからコンポーネント(component)に粉末を配送するために、積層造形プロセス(例えば、積層造形機)のコンポーネントにドッキング及び結合されてもよいドッキング・アレンジメントに対する要求がある。
【0004】
状況に応じて、ホッパーからの材料の分配を(例えば、自動及び/または手動で)制御できるアレンジメント(arrangement)の提供という要求がある。例えば、一般に、ホッパーからの材料の供給は重力で行われ、大規模なプロセスでは(例えば、手が届かないなど)手動制御が不適切になる可能性がある。したがって(例えば、ホッパーの出口を開けるなど)オペレータが物理的にホッパーと接触する必要なく、ホッパーからの材料の分配を制御できるアレンジメントの提供は有利である。
【0005】
ホッパーをコンポーネントに適切に固定できる構成を提供するという要求がある。これは、ホッパーとコンポーネントとの結合が安定していることを確認すること、及び/または必要な環境制御が維持されていることを確認することの要求がある(例えば、ホッパーとコンポーネントとのカップリング(coupling)に設けられた気密/水密シールなど)。材料の分配中にホッパーとコンポーネントの間の結合が所定の位置に固定されたままであることを確認することの要求もある。
【0006】
したがって、本発明の1つまたは複数の実施形態の目的は、従来技術に伴う1つまたは複数の問題を克服または少なくとも部分的に軽減することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様によれば、コンテナから積層造形プロセスのコンポーネントへの材料の分配を制御するために、コンテナと連合するバルブアレンジメント(valve arrangement)の操作状態を制御するための操作ハンドルであって、バルブアレンジメントに結合された回転可能なシャフトを備え、シャフトは、バルブアレンジメントの1以上の操作状態に対応する複数の角度位置の間で回転可能であり、シャフトに操作可能に結合されたレバーを備え、レバーは、レバーの回転に応じて複数の角度位置の間でシャフトを回転させるように構成され、複数の回転位置の1つにレバーを保持するべく構成された回転保持機構を備え、且つハンドルから軸方向外側に延びるアクチュエータ係合部材を備え、コンポーネントと連合するドッキング・アレンジメントの一部として設けられたアクチュエータが回転保持機構の係合及び係合解除のためにアクチュエータ係合部材を動作させるべく操作可能である操作ハンドルが提供される。
【0008】
有利なことに、この操作ハンドルは、ドッキング・アレンジメントにおけるホッパーのドッキング位置と連合する公差問題を克服することが判明した。特に、ハンドルから軸線方向外側に延びるアクチュエータ係合部材を設けることは、ドッキング・アレンジメントにおけるホッパーのドッキング位置に関係なく、回転保持機構を簡単な方法で確実に係合及び係合解除できることを意味する。
【0009】
操作ハンドルは、手動で操作してもよく、アクチュエータを介して自動的に操作してもよい。レバーは、アクチュエータの動作下で回転可能であってもよい。
【0010】
レバーは、レバーの長さに沿うほぼ中間に設けられた結合部分を介して回転可能なシャフトに操作可能に結合されて結合部分の両側に設けられたレバーの第1及び第2のレバーアームを画定する。
【0011】
アクチュエータ係合部材は、操作ハンドルの中央領域から外側に延びていてもよい。適切には、アクチュエータ係合部材は、結合部分からまたは結合部分の近くに延びていてよい。
【0012】
アクチュエータ係合部材は、円錐形状を有していてもよい。適切には、アクチュエータ係合部材は、円錐台形の形状である。円錐台形の係合部材の自由端が、アクチュエータによって設けられた対応する雄部を受け入れるように適合した雌部を画定するために開いていてもよい。
【0013】
いくつかの実施形態では、アクチュエータ係合部材はくさび形(wedge-shaped)であってもよい。
【0014】
アクチュエータ係合部材は、例えばねじ止めまたは磁気アタッチメントによって結合部分に着脱自在に装着可能であってもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、アクチュエータ係合部材は、結合部分または結合部分の近くの操作ハンドルの一部と一体的に形成されていてもよい。
【0015】
アクチュエータ係合部材はキャップの形状であってもよい。
【0016】
複数の実施形態では、回転保持機構は、回転可能なシャフト(または回転可能なシャフトのコンポーネント)が第1の軸方向位置にあるときに、レバー及び回転可能なシャフトを所定の回転位置に保持するように構成されていてもよい。同様に、回転保持機構は、回転可能なシャフト(または回転可能なシャフトのコンポーネント)が第2の軸方向位置にあるときに、レバー及び回転可能なシャフトを複数の回転位置の間で回転できるように構成されていてもよい。使用中、アクチュエータ係合部材の直線運動により、回転可能なシャフト(またはそのコンポーネント)が回転可能なシャフトの第1の軸方向位置から回転可能なシャフトの第2の軸方向位置まで移動し、回転保持機構の係合が解除される。同様に、回転可能なシャフト(またはそのコンポーネント)が回転可能なシャフトの第2の軸方向位置から回転可能なシャフトの第1の軸方向位置への移動(例えば、付勢部材の操作下で)は、回転保持機構と係合してもよい。このように、操作ハンドルは、アクチュエータ係合機構が(例えば手動で、またはアクチュエータを介して)直線的に移動して回転可能なシャフトの軸方向の移動を引き起こさない限り、回転保持機構が係合されるように構成されていてもよい。
【0017】
複数の実施形態では、回転保持機構は、回転可能なシャフトの周囲に設けられた外側シース(sheath)内に設けられたスロットを備え、スロットが回転可能なシャフトと連合する突出部分を受け入れるように構成されていてもよい。操作ハンドルは、例えばレバーの回転により、回転可能なシャフトの回転時に、突出部分が外側シースのスロットに沿って移動するように構成されていてもよい。
【0018】
実施形態では、外側シース内に設けられたスロットが、突出部分を受け入れるための複数のノッチ(notch)を備えている。複数のノッチは、複数のノッチの中に突出部分を保持することによってシャフトの回転を防止するように機能するように構成されていてもよい。実際には、複数のノッチは、回転可能なシャフト、すなわちレバーを保持できる複数の角度位置を画定してもよい。複数のノッチは、レバーの第1、中間、及び第2の回転位置に対応する3つのノッチから構成されていてもよい。したがって、複数のノッチは、コンテナからの製造材料の流れを制御するために、バルブアレンジメントの3つの動作状態、例えば、完全に閉じた状態、中間の/部分的に開いた状態、及び完全に開いた状態に対応してもよい。
【0019】
操作ハンドルは、アクチュエータ係合部材、第1のレバーアーム及び第2のレバーアームが、連合するアクチュエータの1以上のコンポーネントによって、直接作用され得るように構成されてよい。
【0020】
レバーは回転可能なシャフトに固定されていてもよいし、回転可能なシャフトと一体に形成されていてもよい。実施形態では、レバーは、結合部分を介して回転可能なシャフトに操作可能に結合されてもよい。結合部分は、レバーの長さ方向に沿っておよそ中間部分に設けられていてもよい。したがって、そのような実施形態では、結合部分の位置は、結合部分のいずれかの側に設けられたレバーの第1及び第2のレバーアームを画定してもよい。他の実施形態では、レバーは、レバーの端部またはレバーの端部の近位で回転可能なシャフトに操作可能に結合される。
【0021】
複数の実施形態では、レバー(したがって回転可能なシャフト)は、第1の回転位置と第2の回転位置との間で回転可能であってもよい。第1の回転位置及び第2の回転位置は、連合するバルブアレンジメントの完全に閉じた構成及び完全に開いた構成に対応してもよい。レバーは、第1の回転位置と第2の回転位置との間に設けられた中間位置を介して、第1の回転位置と第2の回転位置との間で回転可能であってもよい。中間位置は、バルブアレンジメントの部分的に開いた構成に対応してもよい。したがって、レバーの中間位置は、コンテナからの材料の流れが制御されるようにできる。
【0022】
回転可能なシャフトは、結合手段を介してバルブアレンジメントに結合されていてよい。結合手段は、回転可能なシャフトの端部に設けられていてもよい。複数の実施形態では、結合手段は、雌型結合器、例えば、バルブアレンジメントの対応する操作シャフトを受け入れるように構成されているシャフトの端部内のボア、を備えている。使用中に操作ハンドルをバルブアレンジメントに固定する手段及び固定するためのさらなる固定手段を設けてもよい。
【0023】
複数の実施形態では、回転可能なシャフトは、第1及び第2のシャフト部分を含む。第1のシャフト部分は、レバーに結合されてもよく、それによってレバーと回転可能なシャフトとの間に操作可能な結合を提供してもよい。第2のシャフト部分は、使用時に、バルブアレンジメントに結合されてもよい。
【0024】
第1及び第2のシャフト部分は、操作可能に結合されていてもよい。複数の実施形態では、第1及び第2のシャフト部分は、1つまたは複数のロッドを介して結合されていてもよい。1つまたは複数のロッドは、第1及び第2のシャフト内に設けられた対応するスロット内に配置されてもよい。使用時、ロッドは、第1のシャフト部分と第2のシャフト部分との間にインターフェースを提供してもよく、第1のシャフト部分の回転時に、例えば、アクチュエータまたはユーザによる手動の操作下におけるレバーの回転時に、第2のシャフト部分が確実に回転するようにしてもよい。
【0025】
回転可能なシャフト(または少なくとも回転可能なシャフトのコンポーネント)は、軸線方向に移動可能であってもよい。実施形態では、回転可能なシャフト(または回転可能なシャフトのコンポーネント)は、アクチュエータ係合部材に作用するアクチュエータの操作下で軸線方向に移動可能であってもよい。
【0026】
いくつかの実施形態では、第1及び/または第2のシャフト部分は、軸線方向に移動可能であってもよい。現段階の好ましい実施形態では、第1のシャフト部分は、アクチュエータ係合部材に作用するアクチュエータの操作下で、第1の軸線方向位置と第2の軸線方向位置との間で軸線方向に移動可能である。具体的には、第1のシャフト部分は、アクチュエータ係合部材の直線運動の際に軸線方向に移動可能であってよい。このような実施形態では、第2のシャフト部分の位置は、軸線方向に固定されてもよい。これは、回転可能なシャフトがバルブアレンジメントに、例えば、回転可能なシャフトの軸線方向の位置、具体的には回転可能なシャフトの第1のシャフト部分の軸線方向の位置に関係なく、第2のシャフト部分上に、または第2のシャフト部分によって設けられる結合手段を介して、確実に結合されたままであることを保証するために必要な場合がある。
【0027】
いくつかの実施形態では、操作ハンドルは付勢部材を備える。付勢部材は、バネを含んでもよい。付勢部材は、1つ以上の方向に、例えば、回転可能なシャフトまたはレバーのように、操作ハンドルの1つ以上のコンポーネントの移動に伴って、または移動に対向して作用する付勢力を提供するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、付勢部材は、回転可能なシャフトの軸線方向の移動に伴って、または軸線方向の移動に対向して作用する付勢力を提供するように構成されてもよい。
【0028】
複数の実施形態では、第1及び第2のシャフト部分は、付勢部材を介して操作可能に結合されてもよい。したがって、そのような実施形態では、付勢部材は、第2のシャフト部分に対する第1のシャフト部分の移動に伴って、または移動に対向して作用する付勢力を提供するように構成されてよい。
【0029】
複数の実施形態では、付勢部材によって提供される付勢力は、第1の軸線方向位置から第2の軸線方向位置への第1のシャフト部分の移動に対向して作用し、第2の軸線方向位置から第1の軸線方向位置への第1のシャフト部分の移動に伴って作用する。このようにして、付勢力は、作用されなければ、第1の軸線方向位置に、第1のシャフト部分を付勢/保持するように作用してよい。
【0030】
複数の実施形態では、操作ハンドルは、連合するアクチュエータの1つまたは複数のコンポーネントによってレバーが直接作用されるように構成されてもよい。例えば、レバーが第1及び第2のレバーアームを備える実施形態では、各レバーアームは、使用中にアクチュエータのそれぞれのコンポーネントによって作用されてレバーを回転させるように構成されてもよい。
【0031】
いくつかの実施形態では、操作ハンドルは、使用時に操作ハンドルをアクチュエータに結合するための結合手段を備えていてもよい。結合手段は、雌型結合器、例えば、アクチュエータによって提供される対応する雄型結合器を受け入れるように操作ハンドルのコンポーネントによって提供されるボア(bore)を備えていてもよい。結合手段は、レバー上に、またはレバーによって設けられてもよい。いくつかの実施形態では、結合手段は、レバーの結合部分上に、またはレバーの結合部分によって設けられる。
【0032】
実施形態では、操作ハンドルは直角駆動タイプのアレンジメントを備えてもよい。このような実施形態では、操作ハンドルは、操作ハンドルとは異なる方向(例えば、垂直)を向いた操作軸線を有するアクチュエータに結合され、アクチュエータによって作用されるように構成されていてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、操作ハンドルは、垂直に配向されたアクチュエータ(例えば、垂直アクチュエータ駆動シャフト)を受け入れるように構成された直角駆動タイプのアレンジメントを備えていてもよい。操作ハンドルは、アクチュエータの操作・回転下において、(操作ハンドルの回転可能なシャフトを介して)バルブアレンジメントの異なる方向を向いた(例えば、水平方向を向いた)駆動シャフトの対応する回転をもたらすために、実施形態では、一対のベベルギア(bevel gear)を含むギアアレンジメント(gear arrangement)を含んでいてもよい。
【0033】
実施形態では、操作ハンドルは、コンテナ内に保持される材料の種類に特有のものであってもよい。例えば、複数の実施形態では、操作ハンドルがボアの形態の結合手段を含む、またはアクチュエータ係合部材が雌部を含むように、ボアまたは雌部は、コンテナ内に保持される材料の種類に特有の構成を含んでもよい。したがって、そのような実施形態では、連合するバルブ装置を開閉するために、特別に構成されたアクチュエータを使用して操作ハンドルに作用しなければならない。このようにして、操作ハンドルは、間違った種類の材料が間違った位置に、または積層造形プロセスの間違ったコンポーネントに堆積されることを防ぐように構成されてよい。
【0034】
本発明の第2の態様によれば、コンテナから積層造形プロセスのコンポーネントへの材料の分配を制御するために、コンテナと連合するバルブアレンジメントの操作状態を制御するためのアクチュエータであって、アクチュエータは、コンポーネントと連合するドッキング・アレンジメントの一部として設けられ、アクチュエータは、本願発明の操作ハンドルと係合するように構成された少なくとも1つの可動コンポーネントを備え、且つ少なくとも1つの可動コンポーネントは、使用中に、アクチュエータ係合部材に作用して、回転保持機構の係合及び係合解除を生じさせるように操作可能である。
【0035】
実施形態では、少なくとも1つの可動コンポーネントはリニアアクチュエータを備え、これにはピストンが含まれてもよい。ピストンは、アクチュエータ係合部材と係合したり係合解除したりするために、複数の位置の間で移動可能であってもよい。
【0036】
使用時、アクチュエータは、第1の位置と第2の位置との間で直線的に移動するように構成されてもよい。第1の位置と第2の位置との間のアクチュエータの移動により、アクチュエータ係合部材(従って回転可能なシャフト)の直線運動が生じ、それによって回転保持機構の係合が解除され、レバーの回転が可能になる。
【0037】
実施形態では、アクチュエータは、格納位置と第1の位置との間で移動するように構成されてよい。アクチュエータは、使用時、格納位置から第1の位置に移動する際に、アクチュエータがアクチュエータ係合部材の少なくとも一部と接触するように構成されてもよい。
【0038】
いくつかの実施形態では、アクチュエータは、アクチュエータ係合部材に接触して直線運動を引き起こすための接触面を形成する端部を備える。例えば、アクチュエータは、ボールスプリングプランジャ(ball spring plunger)、ローラ(roller)または歯車などのスプリングプランジャを備えてよい。
【0039】
いくつかの実施形態では、アクチュエータは、操作ハンドルを動作させるために構成された第2の可動コンポーネント及び第3の可動コンポーネントを備えていてもよい。第2及び第3の可動コンポーネントは、アクチュエータ係合部材を動作させる可動コンポーネントのいずれかの側に配置されていてもよい。特に、第2及び第3の可動コンポーネントは、レバーのそれぞれのレバーアームを動作させてレバーを回転させるように配置及び構成されてもよい。第2及び第3の可動コンポーネントはそれぞれ、リニアアクチュエータを備えていてもよい。
【0040】
第2及び第3のアクチュエータのそれぞれの端部は、アクチュエータが第1の位置から第2の位置に移動(及びレバーの対応する回転)すると、端部の接触面がレバーとの接触から開放されてもよい。複数の実施形態では、アクチュエータの端部の接触面は、レバーに対して角度を付けられていてもよい。例えば、アクチュエータがアクチュエータの第1の位置にあり、レバーがレバーの第1の回転位置にある場合、レバーの端部の接触面は、レバーの長手方向軸線に対して垂直に配置されてもよい。さらに、アクチュエータがアクチュエータの第2の位置にあり、レバーがレバーの第2の回転位置にある場合、接触面はレバーの長手方向軸線と平行に配置され得る。
【0041】
いくつかの実施形態では、アクチュエータの少なくとも1つの可動コンポーネントは駆動シャフトを含む。駆動シャフトは回転可能であってもよい。駆動シャフトは、操作ハンドルによって提供される対応する雌結合内に受容される雄結合部品として構成されてよく、またはその逆の構成でもよい。例えば、駆動シャフトは、例えば、レバーまたはアクチュエータ係合部材のように、操作ハンドルのコンポーネント内に、または操作ハンドルのコンポーネントによって提供されるボアの形態の雌結合内に受容されるように構成されてもよい。駆動シャフトは、必要に応じて、例えば、回転保持機構の係合や係合解除のために、アクチュエータ係合部材(したがって回転可能なシャフト)の直線運動を引き起こすために軸方向に移動可能であってもよい。
【0042】
いくつかの実施形態では、アクチュエータの操作は、制御システムを介して制御可能であってもよい。例えば、実施形態では、アクチュエータの少なくとも1つの可動コンポーネントの動きを制御するための制御システムが提供されてもよい。
【0043】
制御システムは、可動コンポーネント(またはそれぞれ)の動きを制御するときに、連合するドッキング・アレンジメントの1つまたは複数のコンポーネントの操作状態を考慮するように構成されてよい。例えば、いくつかの実施形態では、制御システムは、少なくとも1つの可動コンポーネントの動きを制御するときに、コンテナと連合するロッキング機構の操作状態を考慮するように構成されてよい。制御システムは、コンテナからの材料の分配を作動させるために、少なくとも1つの可動コンポーネントを動かす前に、ロッキング機構がロック状態にあることを要求するように構成されてもよい。
【0044】
本発明の第3の態様によれば、積層造形プロセスのためのドッキング・アレンジメントであって、本発明の第1の態様による操作ハンドルと、本発明の第2の態様によるアクチュエータとを備えるドッキング・アレンジメントが提供される。したがって、本発明の第3の態様によるドッキング・アレンジメントは、本発明の第1及び第2の態様に関連して説明した特徴のいずれかまたはすべてを必要に応じて含んでいてもよい。
【0045】
本発明の第4の態様によれば、コンテナから本発明の第3の態様であるドッキング・アレンジメントを使用する積層造形プロセスのコンポーネントへの材料の分配を制御するために、コンテナと連合するバルブアレンジメントの操作状態を制御するための方法であって、コンテナの出口を積層造形プロセスのコンポーネントと連合するドックの入口と結合し、使用時にアクチュエータ係合部材を動作させるアクチュエータの制御下で、回転保持機構との係合を解除し、コンテナからコンポーネントに材料を分配するためのバルブアレンジメントを開くためのアクチュエータの操作下で、レバーを回転させる方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0046】
本発明がより明確に理解されるように、添付の図面を参照しながら、その1つまたは複数の実施形態を例としてのみ説明する。
図1】ドッキング・アレンジメントの斜視図である。
図2図1のドッキング・アレンジメントの斜視図である。
図3図2の領域Aの拡大図である。
図4図1乃至図3に示したドッキング・アレンジメントの側断面図である。
図5図4のセクションBの拡大図である。
図6】操作ハンドルの一実施形態の側面図である。
図7A図6に示す操作ハンドルの一状態の側面図である。
図7B図6に示す操作ハンドルの別の状態の側面図である。
図8】操作ハンドルの別の実施形態の斜視図である。
図9図8に示す操作ハンドルの別の実施形態の斜視図である。
図10A】ある状態における図8及び図9の操作ハンドルの断面図である。
図10B図10Aの領域Cの拡大図である。
図11A図8及び図9の操作ハンドルの別の状態の断面図である。
図11B図11Aの領域Dの拡大図である。
図12】ロッキング機構の一実施形態の斜視図である。
図13図12のロッキング機構のコンポーネントの斜視図である。
図14A】ある状態における図12及び図13のロッキング機構の断面図である。
図14B図14Aの領域Eの拡大図である。
図15A】別の状態のロッキング機構を備えた図14Aに相当する図である。
図15B図15Aの領域Fの拡大図である。
図16】ロッキング機構のさらなる実施形態の斜視図である。
図17図16のロッキング機構の断面図である。
図18A】本明細書に記載のドッキング・アレンジメントを動作させるための制御戦略を示すフローチャートである。
図18B図18Aの制御戦略の続きを示すフローチャートである。
図19図1乃至図18に示したドッキング・アレンジメントのさらなる特徴を示す側面断面図である。そして
図20】ドッキング・アレンジメントのさらなる側面断面図である。
図21】代替の操作ハンドルを備えた別のドッキング・アレンジメントの斜視図である。
図22A図21に示す操作ハンドルの側面図と拡大側面図である。
図22B】操作ハンドルの別の状態を拡大して示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0047】
本発明は、積層造形プロセスなどの製造プロセスのためのドッキング・アレンジメント10に関する。
【0048】
図1及び図2を参照すると、ドッキング・アレンジメント10は、ホッパー12の形態のコンテナが結合されてもよいドック11を含む。これらの図は、それぞれ、ドック11からドッキング解除されたホッパー12とドック11にドッキングされたホッパー12を示す。使用中、ドック11は、積層造形プロセスの機械に対応してよく、ホッパー12はその機械に供給される粉末(金属粉末など)を収容する。
【0049】
ホッパー12は、スタンド22と、ホッパー12のコンテナ14をスタンド22上に支持するための複数の支持アーム24とを含む。図示の実施形態では、3つの支持アーム24が設けられている。コンテナ14は、積層造形プロセス用の粉末を含んでもよい。コンテナは、出口につながる円錐台形部分の上に上部円筒形部分を備える。
【0050】
ホッパー12は、ドック11上の入口18に結合及び固定される出口16を含む。ホッパー12の出口16と入口18との間の結合は、ロッキング機構100を含む。ロッキング機構100は、ホッパー12のコンテナ14からの材料がドック11を介して製造プロセスのさらなるコンポーネントに供給されることを可能にするために、出口16及び入口18をロック及び固定する手段を備える。図示の実施形態では、入口18には、材料をホッパー12から製造プロセスのさらなるコンポーネントに供給するための導管20が設けられている。
【0051】
ホッパー12のスタンド22は、ドック11上の対応する複数の突出部材23を受け入れるための複数の開口21をスタンドの基部内に含む。図示されるように、複数の突出部材23はドック11の表面13から上方に突出する。それぞれの突出部材23は、使用時にホッパー12をドック11にさらに固定するように機能することができる。
【0052】
ホッパー12には、ホッパー12のコンテナ14からの材料の流れを制御するためのバルブアレンジメント26が設けられている。現時点で好ましい実施形態では、バルブアレンジメントはバタフライバルブの形態の出口バルブを含むが、当然のことながら、本発明はこの意味で限定されるものではなく、バルブアレンジメント26は任意の適切なバルブタイプを備えることができることを理解されたい。図示の実施形態では、出口バルブは操作ハンドル50を介して制御される。本明細書で説明するように、操作ハンドル50は、操作レバー52の回転を通じてバルブアレンジメント26の出口バルブを開閉するために使用される。これは、実施形態では、操作ハンドル50に操作可能に結合されたアクチュエータ40を介して実行され得る。図示の実施形態では、アクチュエータ40は、ドック11の一部を形成し、ドック上にホッパー12がドッキングされると、操作ハンドル50とアクチュエータ40は、その後の操作ハンドル50の作動のために互いに対して位置決めされる。
【0053】
ホッパー12にはさらにガス入口32が設けられている。図19及び図20を参照して説明されるように、使用中、ガス入口32を使用して、ホッパー12のコンテナ14内の圧力レベルを制御することができる。出口16からの材料の流れを助けるために、ホッパー12内の圧力を高めることが望ましい場合がある。
【0054】
本明細書で説明するように、ドッキング・アレンジメント10は、積層造形プロセスの機械(例えば、積層造形機またはふるい(sieve))に対応する(またはその一部を形成する)ドック11と、その機械に供給される粉末を収容するホッパー12を含む。しかしながら、例えば、中の物質を補充することが望ましいこともあり、場合によっては、粉末/材料をホッパー12に供給する。したがって、ホッパー12には、ホッパー12のコンテナ14の内部へのアクセスを提供する開閉可能なハッチ30が上面に設けられている。場合によっては、別のホッパーからの材料がホッパー12内に堆積されることがある。例えば、入口18(及び任意選択で導管20)がホッパー12への入口として機能し、別個のホッパーがドック11上にドッキングされるドッキング・アレンジメント10を使用することができる。これは、2つの異なるホッパー内の材料が相互に接続される実施形態において有用であり得る。実施形態では、1つのホッパーまたは積層造形機からの材料は、ホッパー12内に堆積される前にふるいを通過することができる。そのような場合、ドッキング・アレンジメント10は、ふるいを受けるように適合されている。
【0055】
図3乃至図7Bは、操作ハンドル50の一実施形態を示し、アクチュエータ40をどのように使用して操作ハンドル50を作動させてバルブアレンジメント26の出口バルブを開閉するかを示す。
【0056】
操作ハンドル50は、複数の回転位置の間で回転することができるレバー52と、レバー52に接続された回転可能なシャフト56とを含む。本明細書で説明されるように、レバー52の回転は、シャフト56の対応する回転を順次引き起こし、ホッパー12から出る材料の流れを制御するために、次に出口バルブ(図示せず)に作用する。
【0057】
結合部材64の両側に第1及び第2のレバーアーム53a,53bを画定するレバーの中心の周りをレバー52が枢動されるように、レバー52は、結合部分64を介して、レバーの長さに沿ってほぼ半分の位置で、操作ハンドル50の回転可能なシャフト56に連結される(例えば、適切に固定されるか、または一体的に形成される)。使用中、レバー52(したがって回転可能なシャフト56)は、連合するバルブアレンジメント26の完全に閉じた構成と完全に開いた構成に対応する2つの回転位置の間で回転可能である。
【0058】
この実施形態では、アクチュエータ40は、第1のピストン42及び第2のピストン45を含む二重ピストン構成の形態をとる。第1及び第2のピストン42,45は、レバー52の回転を効果的にするために、複数の位置の間で移動可能である。本明細書に図示及び説明するように、必要に応じてレバーアーム53a,53bを回転させるために、第1のピストン42は、第1のレバーアーム53aに作用するように構成され、第2のピストン45は、第2のレバーアーム53bに作用するように構成される。
【0059】
第1のピストン42は、一対のピストンアーム41a,41b及びピストンアーム41a,41bが結合される上部支持部材43を含む。第1のローラ49aは、支持部材43に取り付けられ、使用中に、レバー52の第1のレバーアーム53aと相互作用するように配置される。例えば、第1のピストンチャンバ47内に流体を導入するまたは除去する油圧または空気圧アレンジメントを介して、ピストンアーム41a,41bは、使用時に、第1のピストンチャンバ47に出入りするように構成される。あるいは、アクチュエータ40は、アーム41a,41bを動かすように構成されたソレノイドやモータなどの電気アクチュエータを備えていてもよい。第1のピストンチャンバ47に出入りする際に、ピストンアーム41a,41bは、支持部材43の対応する動きを引き起こし、したがってローラ49aの対応する動きを引き起こし、第1のレバーアーム53aとの相互作用を通じて、レバー52の動き(直線及び/または回転)を生じさせる。
【0060】
同様に、第2のピストン45は、第2の一対のピストンアーム44a,44b及びピストンアーム44a,44bが結合される上部支持部材46を含む。第2のローラ49bは、支持部材46に取り付けられ、使用時に、レバー52の第2のレバーアーム53bと相互作用するように配置される。例えば、第2のピストンチャンバ48内に流体を導入または除去するために、油圧または空気圧アレンジメントを介して、ピストンアーム44a,44bは、使用時に、第2のピストンチャンバ48に出入りするように構成される。あるいは、上述したように、アクチュエータ40は、電気アクチュエータを含んでもよい。第2のピストンチャンバ48に出入りする際、ピストンアーム44a,44bは、支持部材46の対応する動きを引き起こし、したがってローラ49bの対応する動きを引き起こし、第2レバーアーム53bとの相互作用を通じて、レバー52の動き(直線及び/または回転)を生じさせる。
【0061】
ピストン42,45は、後退位置と、第1の位置と第2の位置との間で直線的に移動するように構成されている。後退位置から第1の位置へ移動する際には、レバー52の回転位置に応じて、ピストン42,45がそれぞれのレバーアーム53a,53bと接触する可能性がある。
【0062】
具体的には、レバー52がレバー52の第1の回転位置にある状態で、第1のピストン42を第1のピストン42の後退位置から第1のピストン42の第1の位置に移動させると、第1のローラ49aが第1のレバーアーム53aに接触する。本明細書で説明するように、第1のローラ49aを第1のレバーアーム53aに接触させると、第1のレバーアーム53aの直線運動が引き起こされ得る。その後、第1のピストン42を第1のピストン42の第1の位置から第1のピストン42の第2の位置に移動させると、第1のレバーアーム53aに作用して、レバー52をレバー52の第1の回転位置からレバー52の第2の回転位置に回転させる。本明細書に記載されているように、これはバルブアレンジメント26を開くように作用し得る。
【0063】
同様に、レバー52がレバー52の第2の回転位置にある場合、第2のピストン45を第2のピストン45の後退位置から第2のピストン45の第1の位置に移動させると、第2ローラ49bが第2レバーアーム53bに接触する。本明細書で説明するように、第2のローラ49bを第2のレバーアーム53bに接触させると、第2のレバーアーム53bの直線運動が引き起こされ得る。その後、第2のピストン45を第2のピストン45の第1の位置から第2のピストン45の第2の位置に移動させると、第2のレバーアーム53bに作用して、レバー52をレバー52の第2の回転位置からレバー52の第1の回転位置に回転させる。これはバルブアレンジメント26を閉じるように作用し得る。
【0064】
第1及び第2のローラ49a,49bは、第1及び/または第2のローラ49a,49bがそれぞれのレバーアーム53a,53bと接触したときに、すなわち、それぞれのピストン42,45が後退位置から第1の位置に移動したときに、レバー52を第1の直線位置から第2の直線位置まで直線運動させるように構成されている。レバー52のこの直線運動は、レバー52の回転を妨げる回転保持機構を解除するために必要である。図6に示すように(そして図8乃至図11Bを参照して以下で詳細に説明する)、操作ハンドル50は、内部に回転可能なシャフト56を収容する外側シース54を備える。シース54は、シャフト56と連合する突出部分58を受け入れるように構成されたスロット60を含む。スロット60は、レバー52、つまり操作ハンドル50のシャフト56の回転位置を画定する一連のノッチ62a,62b,62cを含む。突出部分58は、レバー52の回転及び当該回転に対応するシャフト56の回転時に、外側シース54内のスロット60に沿って移動するように構成されている。レバー52がレバー52のその第1の直線位置にある場合、突出部分58は、レバー52の操作下で、シャフト56の回転を妨げるために、ノッチ62a,62b,62cの1つの中に受け入れられてよい。したがって、(例えば、ローラ49aまたは49bをレバー52のそれぞれのレバーアーム53a,53bに接触させることによって)レバー52をレバー52の第2の直線位置に移動させることは、突出部分58をノッチ62a,62b,62cの1つとの接触から外すために必要であり、それによって、レバー52の動作下でシャフト56が回転できるようにする。
【0065】
ローラ49a及びレバー52は、第1のピストン42が第1のピストン42の第1の位置から第1のピストン42の第2の位置に移動し、すなわちレバー52をレバー52の第1の回転位置からレバー52の第2の回転位置に回転させると、第1のレバーアーム53aがローラ49aとの接触から外されるように移動するように構成される。これにより、レバー52がレバー52の第2の直線位置からレバー52の第1の直線位置まで直線的に移動し(例えば、付勢部材の動作下で、以下を参照)、回転保持機構に再び係合して、レバー52のさらなる回転を防止することができる。このように、レバー52は、第1のピストン42による作動に続いてレバー52の第2の回転位置に保持されてよい。具体的には、これは、第1の位置にある第1のピストン42及び第1の回転位置にあるレバーと共に、ローラ49aが第1のレバーアーム53aの長手方向軸線に対して垂直に配置されるように、レバー52に関してローラ49aに角度を付けることによって達成される。レバー52が90°の角度でレバー52の第2の回転位置に移動するとき、第1のピストン42が第1のピストン42の第2の位置に移動し、ローラ49aは、第1のレバーアーム53aの長手方向軸線に平行に配置される位置に移動する。これにより、レバーアーム53aがローラ49aとの接触から外される。
【0066】
ローラ49bも同様に構成されている。具体的には、ローラ49bは、第2のピストン45が第2のピストン45の第1の位置から第2のピストン45の第2の位置に移動し、すなわちレバー52をレバー52の第2の回転位置からレバー52の第1の回転位置に回転させると、第2のレバーアーム53bがローラ49bとの接触から外されるように移動するように構成される。これにより、レバー52がレバー52の第2の直線位置からレバー52の第1の直線位置まで直線的に移動し(例えば、付勢部材の動作下で、以下を参照)、回転保持機構に再び係合して、レバー52のさらなる回転を防止することができる。このように、レバー52は、第2のピストン45による作動に続いてレバー52の第1の回転位置に保持されてよい。具体的には、これは、第1の位置にある第2のピストン45及び第2の回転位置にあるレバー52と共に、ローラ49bが第2のレバーアーム53bの長手方向軸線に対して垂直に配置されるように、レバー52に関してローラ49bに角度を付けることによって達成される。レバー52が90°の角度でレバー52の第1の回転位置に移動するとき、第2のピストン45が第2のピストン45の第2の位置に移動し、ローラ49bは、第2のレバーアーム53bの長手方向軸線に平行に配置される位置に移動する。これにより、レバーアーム53bがローラ49bとの接触から外される。
【0067】
図8乃至図11Bは、前述した図に示した操作ハンドル50の変形例を示している。以下に明示的に特定する場合を除き、図8乃至図11Bに示す操作ハンドル50は、前述した図に示す操作ハンドル50と構成が実質的に同一である。したがって、特に断りのない限り、以下の説明では、既に示して説明した操作ハンドル50の構成をさらに詳しく説明する。
【0068】
本明細書で説明するように、操作ハンドル50は、使用時に、ホッパー12の出口16から出る製造材料の流れを制御するためのバルブアレンジメント26の出口バルブ(図示せず)の操作を制御するように構成される。操作ハンドル50は、レバー52,第1及び第2のシャフト部分56a,56bを含む回転可能なシャフト56及び回転可能なシャフト56が配置される外側シース54を含む。第1のシャフト部分56aは、レバー52に接続されており、レバー52の回転によりシャフト56に対応する回転をさせ、当該回転が出口バルブ(図示せず)に作用してホッパー12からの材料の流れを制御する。図示したアレンジメントでは、バルブアレンジメント26上の対応する雄カップリングと相互作用するための雌カップリングとして機能するボア80がシャフト56の端部に設けられている。結合されるとき、シャフト56の回転は、出口バルブを開閉するためのバルブアレンジメント26の雄カップリングの回転において、対応する回転を効果的に及ぼすように作用する。
【0069】
レバー52は、結合部分64を備え、結合部分64を介して第1のシャフト部分56aに結合される(例えば、第1のシャフト部分56aと一体的に形成されるか、または第1のシャフト部分56aに適切に接続される)。結合部分64自体は、レバー52の残りの部分と一体的に形成されるか、またはレバー52の残りの部分に適切に接続されることは、理解されるであろう。
【0070】
外側シース54の端部、具体的にはレバー52に対するシース54の反対側の端部において、シース54は、操作ハンドル50をドッキング・アレンジメント10のホッパー12上のバルブアレンジメント26に接続し固定するための接続点70を含む。さらに、シース54のこの端部には、第2のシャフト部分56bをシース54内の適切な位置に固定するためのねじ72を受け入れるための開口部74a,74bが設けられている。開口部は、ねじ72と相互作用するためのねじ面を備えていてもよい。対応する(ねじ付き)開口部76a,76bが第2のシャフト部分56bの端部に設けられている。
【0071】
第1及び第2のシャフト部分56a,56bは、第1及び第2のシャフト部分56a,56bに対応するスロット67a,67b内に位置するように構成された複数のロッド66を介して操作可能に結合される。複数のロッド66は、第1のシャフト部分56aと第2のシャフト部分56bとの間に境界面を提供し、レバー52の回転時に(例えば、アクチュエータの操作を通じて)第2のシャフト部分56bが第1のシャフト部分56aと共に回転することを保証する。
【0072】
スロット67a,67bの長さは、対応するロッド66がスロット67a,67b内で移動できる程度に十分な長さであるので、例えば、第1のシャフト部分56aは、シャフト56の長さに沿って実質的に中心を通る軸線に沿って第1の軸線方向位置と第2の軸線方向位置との間で第2のシャフト部分56bに対して軸線方向に移動することができる。使用中において、第1のシャフト部分56aは、レバー52の直線運動に応じて、第1の軸線方向位置と第2の軸線方向位置との間で移動し、本明細書で説明したとおり、レバー52は、手動で、またはアクチュエータ(例えば、アクチュエータ40)の操作下で動かすことができる。
【0073】
同様に、スロット67a,67bの長さは、第1のシャフト部分56aが第1の軸線方向位置または第2の軸線方向位置のいずれかにある状態で、対応するロッド66の少なくとも一部がそれぞれ対向するスロット67a,67b内に受け入れられるように十分に小さいので、第1のシャフト部分56a及び第2のシャフト部分56bは、常に操作可能に結合されたままである。これにより、第1及び第2のシャフト部分56a、56bが独立して回転することができないことが保証される。
【0074】
第1のシャフト部分56aの第1の軸線方向位置では、第1のシャフト部分56aは、第1のシャフト部分56aと第2のシャフト部分56bとの間にギャップ78を介して第2のシャフト部分56bから分離されている(図10A及び図10Bを参照)。第1のシャフト部分56aの第2の軸線方向位置では、第1のシャフト部分56aは第2のシャフト部分56bの近位に配置され、第1のシャフト部分56aと第2のシャフト部分56bとの間のギャップ78を実質的に排除する(図11A及び11Bを参照)。
【0075】
第1及び第2のシャフト部分56a,56bは、さらに、第1及び第2のシャフト部分56a,56bのそれぞれのボア69a,69bのいずれかの端に位置するバネ68の形態の付勢部材を介して操作可能に結合される。バネ68は、第1のシャフト部分56aの第1の軸線方向位置と第2の軸線方向位置との間の移動に伴って、または移動に逆らって作用する付勢力を提供するように構成されている。図示の実施形態では、ばね68によって与えられる付勢力は、第1のシャフト部分56aの第1の軸線方向位置から第1のシャフト部分56aの第2の軸線方向位置への第1のシャフト部分56aの移動に逆らって作用する。同様に、ばね69によって与えられる付勢力は、第1のシャフト部分56bの第2の軸線方向位置から第1のシャフト部分56bの第1の軸線方向位置への第1のシャフト部分56bの移動に伴って作用する。このようにして、付勢力は、例えば、ユーザまたはアクチュエータとレバー52または操作ハンドル50の他のコンポーネントとの相互作用を介して作用しない限り、第1のシャフト部分56aを第1のシャフト部分56aの第1の軸線方向位置に付勢/保持するように作用する。
【0076】
このようにシャフト56を構成することにより、第1及び第2のシャフト部分56a,56bの両方が一緒に回転することが保証されるが、第2のシャフト部分56bが、例えば、出口バルブ(図示せず)に対して出口バルブに常に操作可能に結合されたままであるように、軸線方向に実質的に静止したままであることが可能になる。そして、例えば、ここまで説明してきたように、回転保持機構を係合/係合解除するように、必要に応じて第1のシャフト部分56aが第2のシャフト部分56bに対して軸線方向に移動できる。
【0077】
簡単に上述してきたように、操作ハンドル50は、必要に応じて、レバー52、すなわちシャフト56を複数の回転位置のうちの1つに保持するための回転保持機構を含む。具体的には、外側シース54は、第1のシャフト部分56aと連合した突出部分58を受け入れるように構成されたスロット60を含む。突出部分58は、レバー52の回転及び当該レバー52の回転に対応するシャフト56の回転の際に、外側シース54内のスロット60に沿って移動するように構成されている。図示の実施形態では、突出部分58は、第1のシャフト部分56aの開口内に適切に配置され固定されたダボ(dowel)の形態をとり、第1のシャフト部分56aの外面から突出している。
【0078】
スロット60は、突出部分58を受け入れるための多数のノッチ62a,62b,62cを含む。ノッチ62a,62b,62cは、突出部分58を保持することによってシャフト56の回転を防止するように機能する。実際のところ、ノッチ62a,62b,62cは、シャフト56及びレバー52を保持できる3つの角度位置を画定する。ノッチ62aはレバー52の第1の回転位置に対応し、ノッチ62cはレバー52の第2の回転位置に対応し、一方で、ノッチ52bはレバー52の第1の回転位置と第2の回転位置との間の中間の回転位置に対応する。したがって、ノッチ62a,62b,62cは、例えば、製造材料の流れを制御するために、完全に閉じた状態、中間の状態及び完全に開いた状態のように、出口バルブ(図示せず)の3つの操作状態に対応する。
【0079】
第1のシャフト部分56a、ひいてはシャフト56全体は、第1のシャフト部分56aが第1のシャフト部分の第2の軸線方向位置にあるときに回転することができる。同様に、第1のシャフト部分、ひいてはシャフト56は、突出部分58とスロット60内のノッチ62a,62b,62cのうちの1つとの間の接触の結果として第1のシャフト部分56bが第1のシャフト部分56の第1の軸線方向位置にあるとき、回転することができない。バネ68を設けることによって、ハンドル50が(使用者によってまたはアクチュエータによって)操作されない限り、シャフト56の回転を防止するために、ノッチ62a,62b,62cのうちの1つとの間の接触が保持された。第1のシャフト部分56aがその第1の軸線方向位置に保持され、突出部分58と共に第1のシャフト部分の第1の軸線方向位置で保持されることが保証される。シャフト56を回転させるために、すなわち、連合する出口バルブを開閉するために、第1のシャフト部分56aは、ばね68によって提供される付勢力に逆らって動かされなければならない。(例えば、レバー52の直線運動によって)第1のシャフト部分56aの第2の軸線方向位置に移動しなければならず、それによって、ノッチ62a,62b,62cから突出部分58の係合を解除する。この次に、すなわちシャフト56の回転時に、突出部分58がスロット60に沿って移動できるようになる。シャフト56がシャフト56の所望の角度位置まで(出口バルブの連合する操作状態に対応して)回転した後に、第1のシャフト部分56aに加わるいかなる外力、例えば、ユーザがレバー52に作用することによる力、またはアクチュエータを介する力、は解放されてよく、ばね68は、対応するスロット60内のノッチ62a,62b,62c及びレバー52の回転位置に係合された突出部分58及び保持されたシャフト56と共に第1のシャフト部分56aを第1のシャフト部分の第1の軸線方向位置に押し戻すように作用する。
【0080】
図8乃至図11Bに示す変形例では、レバー52は、これまでに説明してきた図に示した操作ハンドル50の場合のように、操作ハンドル50の中心ではなく、操作ハンドルの端部で操作ハンドル50を中心にして旋回する。したがって、アクチュエータ40の構成は、この変形例での使用には不適切である可能性がある。したがって、図8乃至図11Bに示す変形例では、レバー52の結合部分64は、連合するアクチュエータ(図示せず)の対応する雄カップリングを受け入れるように構成された雌カップリングとして機能するボア65を含む。雄/雌カップリングを介して結合されると、アクチュエータは、シャフト56の直線運動及び/または回転を引き起こすように、すなわち、ユーザが手動でレバー52を操作することなく、構成されてよい。このようにして、このアレンジメントは、操作ハンドルを提供し、状況に応じて、手動または手動入力なしに自動で制御可能となる。しかしながら、この変形例では、ホッパー12をドック11に位置決めした後、アクチュエータは、ボア65と個別に位置合わせして接続する必要がある場合がある。しかしながら、図1乃至図7Bに示す実施形態と同様に、ホッパーのドッキング時にアクチュエータを操作ハンドルと位置合わせすることが望ましい場合がある。
【0081】
さらなる変形例(図では示さず)では、操作ハンドルは、直角駆動タイプのアレンジメントを備えてもよく、それにより、垂直に配向されたアクチュエータ(例えば、垂直アクチュエータ駆動シャフト)が、ホッパー12のドッキング時に、操作ハンドル上の対応する配向のカップリング内に受け入れられてよい。このようなアレンジメントでは、操作ハンドルはギアアレンジメントを含んでよく、このギアアレンジメントは、アクチュエータの動作/回転下でバルブアレンジメント26の水平に配向された駆動シャフトの対応する回転をもたらす一対のベベルギアを含むことができる。
【0082】
複数の実施形態では、操作ハンドル50は、ホッパー12内に収容される材料に特有のタイプがあってもよい。例えば、図8乃至図11Bに示される変形例では、ボア65は、ホッパー12内に収容される材料に特有のタイプの構成を含んでもよい。したがって、操作ハンドル50に作用して連合する出口バルブを開閉するには、特別に構成されたアクチュエータを使用しなければならない。アクチュエータは、製造プロセスの特定のコンポーネントと連合する場合がある。このように、操作ハンドル50の構成は、ハンドル50が製造プロセス内の特定のコンポーネント(及びホッパー50から追加される材料)に対してのみ使用されることができるようなものであってもよい。したがって、操作ハンドル50は、間違ったタイプの材料が間違った位置または間違ったコンポーネントに追加されることを防止するように構成されてよい。
【0083】
図21図22A及び図22Bは、これまでに説明してきた図に示されたドッキングハンドル50及びドッキング・アレンジメント10のさらなる変形例を示す。以下に明示的に特定する場合を除き、図21乃至図22Bに示すドッキング・アレンジメント10及び操作ハンドル50は、これまでに説明してきた図に示されたドッキング・アレンジメント及び操作ハンドル50と構成が実質的に同一である。したがって、特に明記しない限り、以下の説明では、これまでに図で示し説明したドッキング・アレンジメント及び操作ハンドル50の構成をさらに詳しく説明する。
【0084】
本明細書で説明するように、操作ハンドル50は、使用中に、ホッパー12の出口16から出る製造材料の流れを制御するためのバルブアレンジメント26の出口バルブ(図示せず)の操作を制御するように構成される。操作ハンドル50は、レバー52、第1及び第2のシャフト部分56a,56bを含む回転可能なシャフト56及び回転可能なシャフト56が配置される外側シース54を含む。第1のシャフト部分56aは、ホッパー12から出た材料の流出を制御するために、レバー52の回転が、出口バルブ(図示せず)に順次作用するシャフト56の対応する回転を引き起こすように結合部分64を介してレバー52に接続されている。
【0085】
図示されたアレンジメントでは、結合部分64には、外側に延びるアクチュエータ係合部材80が設けられている。アクチュエータ係合部材80は、円錐台形状であり、アクチュエータ係合部材80の自由端に開口を有し、アクチュエータの対応する雄部82を受け入れるように適合された雌部81を画定する。アクチュエータ係合部材80は、結合部分と一体的に形成されてもよいし、例えば、ネジまたは磁気接続手段によって着脱可能に取り付け可能であってもよい。例えば、アクチュエータ係合部材80はキャップの形態であってもよい。
【0086】
図21に最もよく示されているように、アクチュエータ40は、第1のピストン42,第2のピストン45,及び第3のピストン90を含むトリプルピストンアレンジメントの形態をとる。第1及び第2のピストン42,45は、回転保持機構が解除されると、レバー52の回転を効果的にするために、複数の位置の間で移動可能である。本明細書で図示及び説明されたように、必要に応じて、前記レバーアーム53a,53bを回転させるために、第1のピストン42は、第1のレバーアーム53aに作用するように構成され、第2のピストン45は、第2のレバーアーム53bに作用するように構成されている。
【0087】
図22A及び図22Bに最もよく示されているように、第3のピストン90は、雄型アクチュエータ部82をアクチュエータ係合部材80の雌部81と結合させて係合させるように構成されたピストンアーム91a,91bを備える。この構成は、第1の垂直位置と第2の垂直位置との間でピストンアーム91a,91bが移動することによって達成される。ピストンアーム91a,91bが接続された支持部材84上には、L字型のハウジング83が設けられている。雄部82は、L字型ハウジング83の垂直断面内に部分的に収容されている。この実施形態では、雄部82は、ボールスプリングプランジャであり、前記プランジャのボール85は、操作ハンドル50に面するL字型ハウジング83の垂直面から突き出ている。雄部82がアクチュエータ係合部材80の雌部81に結合されると、第1のシャフト部分56aの直線運動が生じる。具体的には、第1のシャフト部分56aは、突出部分58がノッチ62a,62b,62cの1つとの接触を保持している第1のシャフト部分の第1の軸線方向位置から、突出部分58が前記ノッチ62a,62b,62cの1つとの係合を解除される第1のシャフト部分の第2の軸線方向位置まで移動する。この構成では、突出部分58は、所望の角度位置(出口バルブと連合する操作状態に対応する位置)が得られるまで、シャフト56の回転によってスロット60に沿って移動することができる。第3のピストン90を第3のピストン90の第2の垂直位置(雄型アクチュエータ部82がアクチュエータ係合部材の雌部81と結合して係合している位置)から第3のピストン90の第2の垂直位置に移動させると、雄部82と雌部81との接触が解除される。これにより順次、ばね68は、第1のシャフト部分56aを第1のシャフト部分の第1の軸線方向位置に押し戻し、突出部分58は、レバーの回転位置及びシャフト56を保持するために、スロット60内の対応するノッチ62a,62b,62cと再係合する。
【0088】
図21乃至図22Bに示される操作ハンドル50の図示された実施形態は、ドッキング・アレンジメント10にドッキングされた後のホッパー12の位置と連合する公差の問題を克服し、操作ハンドルがより信頼性が高く、より簡略化された方法、例えば、回転保持機構の係合を解除するために、それぞれのレバーアーム53a,53bに直線運動を起こさせるために、ローラ49a,49bに依存する図3乃至図7に示されるアレンジメントに関連する方法、で操作される。有利なことに、図示された実施形態では、第1及び第2のピストン42,45が回転保持機構と係合及び係合解除するためのローラ49a,49bを備える必要がなくなる。
【0089】
図12乃至図15Bは、本発明によるロッキング機構100の実施形態を示している。ロッキング機構100は、積層造形機などの積層造形プロセスのさらなるコンポーネントの入口18にホッパー12の出口16を結合し、固定するように構成されている。具体的には、ロッキングアレンジメント100には入口18が設けられており、ロッキングアレンジメント100は、出口16が入口18の開いた上端内に受け入れられたときに出口16の外面に作用できるように配置されている。
【0090】
ロッキング機構100は、ローラ102a,102bの回転軸線に垂直な方向に移動可能なローラ102a,102bの形態である一対の対向するロッキング部材を含む。図に示された方向では、この図は水平方向の動きを含む。ローラ102a,102bの動きは、ピストン104a,104bの形態であるそれぞれの線形アクチュエータを介して制御される。ローラ102a,102bは、それぞれの回転軸線の周りにローラ102a,102bの回転運動を可能にするそれぞれのクレビスタイプ(clevis-type)の締結具106a,106bを介してそれぞれのピストン104a,104bに取り付けられている。この取り付けアレンジメントは図13に示される。あるいは、ローラは、例えば針状ローラベアリングを介して、ローラの残りの部分に回転可能に取り付けられる外側カラー(collar)を含んでもよい。
【0091】
使用中、ピストン104a,104bは、第1の長手方向位置(図14A及び図14Bに示す)と第2の長手方向位置(図15A及び図15Bに示す)との間でそれぞれのローラ102a,102bの動きを制御するように構成される。図示された実施形態では、ローラ102a,102bの第1の長手方向位置は、ロッキング機構100の「ロック解除」状態に対応し、第2の長手方向位置は、ロッキング機構100の「ロック」状態に対応する。
【0092】
代替の実施形態では、ローラは、ピストン及びシリンダ装置以外のアクチュエータに取り付けられる。これは、ソレノイドなどの電気アクチュエータであってもよい。
【0093】
ホッパー12の出口16には、出口16の外面の周りに溝112が設けられており、ここでは対向する溝セクション112a,112bによって描かれている。溝セクション112a,112bは、それぞれローラ102a,102bに対応する。溝112は、出口16の全周に設けられてもよい。このような実施形態では、溝112がそれぞれのローラ102a,102bと正確に位置合わせされるようにホッパー12を位置決めする必要なく、ドッキング・アレンジメント10内にホッパー12を固定することができる。
【0094】
使用中、溝セクション112a,112bは、それぞれのローラ102a,102bの少なくとも一部を受け入れて、ホッパー12の出口16を入口18に固定するように構成される。具体的には、出口16と入口18を結合して固定するプロセスは、第1の長手方向位置にローラ102a,102bが設けられて始まる。ローラ102a,102bが第1の長手方向位置にある場合、ホッパー12の出口16を近位に配置することができ、好ましくは入口18と接触させることができる。図示された実施形態では、出口16は、図14A及び図14Bに示されるように、入口18の開放端内の凹部107内に配置されている。出口16がこの位置にあると、ローラ102a,102bは、それぞれのピストン104a,104bの操作下で、(図15A及び図15Bに示されるように)第2の長手方向位置に移動する。第2の長手方向位置にあるとき、ローラ102a,102bは、少なくとも部分的に溝112、具体的には出口16の外壁の対応する溝セクション112a,112bに受け入れられ、出口16が入口18の凹部107から引き抜かれるのを防止する。このように、ロッキング機構100は、出口16を入口18に結合して固定するために使用される。
【0095】
ピストン104a,104bは、それぞれのピストンチャンバ108a,108b内へのガスの導入及び/または除去を通じて空気圧で制御される。ガスは、それぞれの供給管110a,110bを介してピストンチャンバ108a,108bに供給され、及び/またはピストンチャンバ108a,108bから除去される。理解されるように、ピストンチャンバ108a,108bへのガスの導入により、ピストンが(図示された構成において)内側に移動し、したがってローラ102a,102bが第2の長手方向位置に移動する。ピストンチャンバ108a,108b内からガスが除去されると、ピストンが外側に移動し(図示された構成で)、ローラ102a,102bが第1の長手方向位置に移動する。
【0096】
ロッキング機構100のロック及びロック解除は、制御システム(図示せず)を介して、集中的に制御されることが好ましい。集中制御システムは、ロッキング機構100の操作を制御する際に、ドッキング・アレンジメント10のコンポーネントの他の操作状態を考慮することも可能である。例えば、集中制御システムは、ロッキング機構100のロック解除を許可/制御する前に、バルブアレンジメント26の出口バルブが閉状態にあることを要求するかもしれない。同様に、集中制御システムは、ロッキング機構100が、所定の位置に結合されて固定された出口16と入口18とでロックされない限り、バルブアレンジメント26の出口バルブが開くのを防ぐように構成されてもよい。
【0097】
代替のロッキング機構100’は図16及び図17に示される。
【0098】
ロッキング機構100’は、それぞれの主枢動点109a’,109b’に回転可能に取り付けられたカム102a’,102b’の形態の一対のロッキング部材を含む。使用中に、それぞれの主枢動点109a’,109b’を中心とするカム102a’,102b’の回転により、カム102a’,102b’が入口18の内部に出入りし、これまでに図で示されたローラ102a,102bと同様の方法で、ロック位置とアンロック位置との間で、ホッパー12の出口16との係合及び係合解除をする。
【0099】
カム102a’,102b’は、第2の枢動点107a’,107b’を介して、ピストン104a’,104b’の形態をしているそれぞれのリニアアクチュエータの端部に、さらに回転可能に取り付けられている。使用中、カム102a’,102b’の動きは、本明細書で説明されるように、ピストン104a’,104b’を介して制御される。具体的には、ピストン104a’,104b’は、ロッキング機構100’の「ロック解除」状態に対応する第1の回転位置とロッキング機構100’の「ロック」状態に対応する第2の回転位置との間で、それぞれのカム102a’,102b’の移動を制御するように構成されている。ロックが解除された状態では、カム102a’,102b’は(図17に示されたように)入口18の内部から実質的に外に位置する。ロックされた状態では、カム102a’,102b’は入口18の内部に突出して、上述したように、ホッパー12の対応する出口16の外面(例えば、溝112)と係合する。
【0100】
理解されるように、ピストン104a’,104b’は、それぞれのピストンチャンバ108a’,108b’内へのガスの導入及び/または除去を通じて、空気圧で制御される。ガスは、それぞれの供給管110a’,110b’を介して、ピストンチャンバ108a’,108b’に供給され、及び/またはピストンチャンバ108a’,108b’から除去される。
【0101】
ピストンチャンバ108a’,108b’へのガスの導入により、ピストンが(図示された構成において)上方に移動し、したがってカム102a’,102b’が第1の回転位置から第2の回転位置へ、それぞれの主枢動点109a’,109b’の周りを回転する。逆に、ピストンチャンバ108a’,108b’内からガスを除去すると、ピストン108a’,108b’が(図示された構成において)下方に移動し、したがってカム102a’,102b’が第2の回転位置から第1の回転位置へ、それぞれの主枢動点109a’,109b’の周りを反対方向に回転する。
【0102】
図示された実施形態では、カム102a’,102b’は「オーバーセンター」(over-centre)カムである。水平を超えて、それぞれの主枢動点109a’,109b’の周りをカム102a’,102b’が回転すると、すなわち、主枢動点109a’,109b’が第2の枢動点107a’,107b’と水平方向に整列する位置を超えると、それぞれのピストン104a’,104b’によって別の作用が及ばない限り、それぞれの第2の回転位置にあるカム102a’,102b’を所定の位置に効果的にロックする。具体的には、このような構成により、例えば、使用時にホッパー12の出口16によってロッキング機構100’が意図せずに「ロック解除」されるような、カム102a’,102b’にかかる内力/圧力が防止される。
【0103】
ロッキング機構100と同様に、ロッキング機構100’のロック及びロック解除は、制御システム(図示せず)を介して、集中的に制御されることが好ましい。また、集中制御システムは、ロッキング機構100’の操作を制御する際に、ドッキング・アレンジメント10のコンポーネントの他の操作状態を考慮することもできる。
【0104】
集中制御システムの例示的な制御ストラテジー200が、図18A及び図18Bのフローチャートに示されている。図18A及び図18Bは、該当する場合に、制御ストラテジー200の各ステップにおけるロッキング機構100及び操作ハンドル50/アクチュエータ40のアレンジメントの操作状態を示す代表図を含んでいる。
【0105】
図18Aは、ドック11上にホッパー12を固定すること、及び製造プロセスの連合するさらなるコンポーネントにホッパー12内の材料を堆積できるように、続いてバルブアレンジメント26を開くことを含む制御ストラテジー200の最初の段階を示す。
【0106】
具体的には、202において、ロッキング機構100が、開いた状態で提供される。すなわち、ローラ102a,102bは、それぞれの第1の長手方向位置に保持され、本明細書に記載されるように、ホッパー12の出口16がドック11の入口18に対して所定の位置に配置されることを可能にする。このステップでは、アクチュエータ40の第1及び第2のピストン42,45は、ローラ49a,49bがそれぞれのレバーアーム53a,53bと接触しない状態で後退位置に保持される。レバー52は、図示されたように、連合するバルブアレンジメント26の閉じた構成に対応する第1の回転位置に設けられている。
【0107】
204において、ホッパー12の出口16がドック11の入口18内に位置していることを確認するチェックが実行される。そうでない場合、ロッキング機構100は開いた状態のままである。
【0108】
ホッパー12の出口16が入口18内の所定の位置に配置されると、ステップ206においてロッキング機構100を閉じることができる。本明細書で説明されるように、ロッキング機構100を閉じることは、ピストン104a,104bに動力を供給してそれぞれのローラ102a,102bを第2の長手方向位置に移動させ、具体的には、出口16の外表面内にあるそれぞれの溝セクション112a,112bと接触させることを含む。このステップの間では、第1及び第2のピストン42,45は、それぞれの後退位置に保持される。
【0109】
ステップ208及びステップ210において、出口16と入口18との間に密閉接続が形成されていることを確認するために圧力チェックが実行される。密閉接続が形成されていない場合、プロセスはステップ202に戻り、ステップ202からステップ206のロッキングプロセスを繰り返すために、ロッキング機構100が開かれることになる。
【0110】
密閉接続が確認されると、ステップ212において、ピストン42,45がそれぞれの第1の位置に移動されるように動力が供給される。具体的には、ピストン42と連合するローラ49aがレバー52の第1のレバーアーム53aに接触し、それによって、レバー52を押し下げて回転保持機構との係合を解除する。
【0111】
アクチュエータが第3のピストン90を備える場合は、ピストン42,45に動力を供給する前に、ステップ212において第3のピストン90に動力が供給されるため、ローラ49aをレバーアーム53aに接触させる前に、回転保持機構の係合が解除される。
【0112】
ステップ214においては、ピストン42には、ピストン42の第2の位置まで動力が供給され、これにより、レバー52、ひいては操作ハンドル50のシャフト56が、図示されたように90°の角度でシャフト56の第2の回転位置まで回転する。レバー52の第2の回転位置は、バルブアレンジメント26の開放状態に対応しており、それにより、材料がホッパー12から出口16を通って出て、入口18を介して製造プロセスのさらなるコンポーネントに入ることが可能になる。
【0113】
所望の量の材料がホッパー12から除去されると、逆のプロセスが実行されてバルブアレンジメント26が閉じられて、ロッキング機構100のロックが解除されて、それによって、ホッパー12をドック11から取り外すことができるようになる。このことは図18Bに示されている。
【0114】
ステップ216において、第2のピストン45には、第2のピストン45の第2の位置まで移動するよう動力が供給され、ローラ49bが、レバー52の第2のレバーアーム53bに作用して、それによって、レバー52が90°の角度だけ回転してレバー52の第1の回転位置に戻る。そうすることで、それまでより多くの材料が、ホッパー12から出ることを防止するために、バルブアレンジメント26を閉じられる。
【0115】
ステップ218において、第1及び第2のピストン42,45の両方が、後退位置に戻され、それによって、ローラ49a,49bがそれぞれのレバーアーム53a,53bとの接触から解除される。そうすることで、レバー52は、ばね68によって与えられる付勢力の下で自由に動き、回転保持機構と係合して、レバー52をレバー52の第1の回転位置(バルブアレンジメント26が閉じた状態)に固定する。
【0116】
第3のピストン90が存在する実施形態では、第3のピストン90は、第1及び第2のピストン42,45の後、またはそれらと同時に後退位置に移動される。そうすることで、雄部82はアクチュエータ係合部材80の雌部81との接触が解除された状態になり、レバー52が所望の位置に保持されるように、回転保持機構が再係合できるようになる。
【0117】
ステップ220において、バルブアレンジメント26が閉じられていることを確認するためのチェックが実行される。閉じられていない場合、プロセスはステップ216に戻り、ステップ216及び218を繰り返してバルブアレンジメント26を閉じる。
【0118】
バルブアレンジメント26が閉じられたことが確認されると、プロセスはステップ222に進み、そこでロッキング機構100が開かれる。具体的には、ピストン104a,104bを、それぞれのローラ102a,102bを第1の長手方向位置に、具体的には、出口16の外表面内のそれぞれの溝セクション112a,112bと接触しないように移動させるための動力が供与される。これにより、ホッパー12が取り除かれるように、ホッパー12がドック11から解放される。
【0119】
図19及び図20は、ドッキング・アレンジメント10のさらなる特徴を示す。具体的には、これらの図は、ガス入口32の使用のための操作を示す。図で示されるように、ガス供給ユニット34がガス入口32に結合され、ガス供給ライン33を介してドック11と連合するガス供給源35に接続される。この結合を効果的にするために、供給ラインの供給管36a,36bは、結合器38a,38bを介してドック11のそれぞれの結合器37a,37bに結合される。
【0120】
ガス供給源によって供給されるガスは、場合によっては空気を含むことがあるが、同様に、ホッパー12内に収容される材料の要求に応じて特定のタイプのガスを含むこともできる。本明細書で説明するように、一部の材料は空気中で酸化する可能性があるため、制御された雰囲気下で保管する必要がある。したがって、ガス供給源35は、ホッパー12内の材料の酸化または他の劣化を適切に抑制することができる不活性ガス(例えば、アルゴン、窒素など)を含むことができる。
【0121】
さらなる使用例では、ガス供給源35は、ホッパー12の出口16からの材料の流れを助けるために、ホッパー12内の圧力レベルを制御するためにホッパー12にガス源を提供する。ホッパー12は、例えば、コンテナ14内の圧力レベルが所望のレベル、または許容可能な最大圧力レベル未満に維持されることを保証するためのブリードバルブ(bleed valve)として作用するガス出口(図示せず)を、補完的に含むことができる。これにより、ガスをホッパー12から抜くことができ、ガス供給源35を使用してホッパー12に含まれるガスをパージ(purge)し、ガス供給源35からのガスと置き換えることができる。
【0122】
ガス供給ユニット34は、ホッパー12内の圧力を監視するための1つまたは複数の圧力センサーを含み、監視された圧力レベルに基づいてホッパー12へのガスの供給を制御することができる。ガス供給ユニット34の操作は、制御システム(図示せず)によって制御することができる。
【0123】
さらなる実施形態では、ガス供給源35は、ホッパー12の出口16とドック11の入口18との間の境界面にあるガス入口(図示せず)に結合することができる。そのような実施形態では、ガス供給源35を使用して、ホッパー12と製造プロセスのコンポーネントとの間の境界面をパージすることができ、材料がコンポーネントに搬送される際の材料の劣化を防ぐことができる。
【0124】
1つ以上の実施形態は、例としてのみここまでに説明された。添付の特許請求の範囲によって与えられる保護の範囲から逸脱することなく、多くの変形が可能である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8
図9
図10A
図10B
図11A
図11B
図12
図13
図14A
図14B
図15A
図15B
図16
図17
図18A
図18B
図19
図20
図21
図22A
図22B
【国際調査報告】