(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-27
(54)【発明の名称】クラウド通信に基づいて専用ネットワークと公共ネットワークを切り替える方法及びクラウド通信端末
(51)【国際特許分類】
H04W 36/14 20090101AFI20240319BHJP
H04W 48/18 20090101ALI20240319BHJP
H04W 88/14 20090101ALI20240319BHJP
H04W 4/029 20180101ALI20240319BHJP
H04W 64/00 20090101ALI20240319BHJP
H04W 36/32 20090101ALI20240319BHJP
H04W 36/30 20090101ALI20240319BHJP
【FI】
H04W36/14
H04W48/18 115
H04W88/14
H04W4/029
H04W64/00 171
H04W36/32
H04W36/30
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023561796
(86)(22)【出願日】2021-10-14
(85)【翻訳文提出日】2023-10-06
(86)【国際出願番号】 CN2021123682
(87)【国際公開番号】W WO2023284144
(87)【国際公開日】2023-01-19
(31)【優先権主張番号】202110792366.7
(32)【優先日】2021-07-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518240587
【氏名又は名称】上海途鴿数拠科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHANGHAI TUGE DATA TECHNOLOGY CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Room 316, No.302, Lane 838, Laolu Road, Shuyuan Town, Pudong New Area Shanghai 201304, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】呂 天明
(72)【発明者】
【氏名】周 林林
(72)【発明者】
【氏名】王 凱航
(72)【発明者】
【氏名】周 好
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD20
5K067DD44
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
5K067JJ56
(57)【要約】
本発明は、クラウド通信に基づいて専用ネットワークと公共ネットワークを切り替える方法及びクラウド通信端末に関する。方法は、クラウド通信サーバーがクラウド通信端末より報告してくれた測量情報を受信し、当該測量情報には現在クラウド通信端末の位置におけるあらゆるネットワークの測量情報が含まれていること、測量情報と現在クラウド通信端末の使用しているネットワークに基づいて、現在クラウド通信端末がネットワークを切り替える条件を満たすかどうかを特定すること、ネットワークを切り替える条件を満たす場合に、クラウド通信端末が当該クラウドSIMカードに基づいて目標ネットワークにデータ接続を構築するようにクラウド通信端末にクラウドSIMカードを分配すること、クラウド通信サーバーは、クラウド通信端末よりフィードバックしてくれ目標ネットワークのデータ接続が成功に構築されてきた情報を受信すると、前記クラウド通信端末が元ネットワークに使用しているクラウドSIMカードを解放することを含む。上記の方法は、クラウド通信端末に通信品質を保証することを前提に、クラウド通信端末に通信用コストを効果よく削減して解決することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クラウド通信サーバーがクラウド通信端末より報告してくれた測量情報を受信するステップ101、
前記クラウド通信サーバーが測量情報と現在のクラウド通信端末が使用しているネットワークに基づいて、現在クラウド通信端末がネットワークを切り替える条件を満たすかどうかを特定するステップ102、
ネットワークを切り替える条件を満たす場合には、クラウド通信端末が当該クラウドSIMカードに基づいて目標ネットワークにデータ接続を構築するように、クラウド通信サーバーがクラウド通信端末にクラウドSIMカードを分配するステップ103、及び、
前記クラウド通信サーバーは、クラウド通信端末よりフィードバックしてくれ目標ネットワークにデータ接続が成功に構築されてきた情報を受信した場合に、前記クラウド通信端末が元ネットワークに使用しているクラウドSIMカードを解放するステップ104を含み、
クラウド通信端末には、認証情報を送信する認証カード、及び、ネットワークにデータ接続するための少なくとも一つのクラウドSIMカードが設けられている、ことを特徴とするクラウド通信に基づいて専用ネットワークと公共ネットワークを切り替える方法。
【請求項2】
前記元ネットワークが公共ネットワーク、前記目標ネットワークが専用ネットワークである場合に、クラウド通信サーバーがクラウド通信端末より報告してくれた測量情報を受信することは、
クラウド通信サーバーがクラウドSIMカードより報告してくれた公共ネットワークの測量情報を受信すること、及び/又は、クラウド通信サーバーが認証カードより報告してくれた公共ネットワークの測量情報を受信することを含み、
前記測量情報は、セル位置情報と信号強度を含む、ことを特徴とする請求項1に記載のクラウド通信に基づいて専用ネットワークと公共ネットワークを切り替える方法。
【請求項3】
前記元ネットワークが公共ネットワーク、前記目標ネットワークが専用ネットワークである場合に、前記クラウド通信サーバーが測量情報と現在クラウド通信端末が使用しているネットワークに基づいて、現在クラウド通信端末がネットワークを切り替える条件を満たすかどうかを特定することは、
クラウド通信サーバーは、測量情報におけるセル位置情報に基づいて前記クラウド通信端末が専用ネットワークのカバー領域に位置しているかどうかを特定するステップ1021、
クラウド通信サーバーは、専用ネットワークのカバー領域に位置している場合に、現在クラウド通信端末がネットワークを切り替える条件を満たすと特定するステップ1022、
或いは、
クラウド通信サーバーは、測量情報におけるセル位置情報に基づいて前記クラウド通信端末が専用ネットワークのカバー領域に位置しているかどうかを特定するステップ102-1、
クラウド通信サーバーは、専用ネットワークのカバー領域に位置している場合に、クラウド通信端末より報告してくれた専用ネットワークの測量情報を取得するステップ102-2、
クラウド通信サーバーは、専用ネットワークの測量情報における信号強度が第一強度値又は公共ネットワークの測量情報における信号強度よりも大きいかどうかを判断し、大きいと判断する場合に、現在クラウド通信端末がネットワークを切り替える条件を満たすと特定するステップ102-3、を含む、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のクラウド通信に基づいて専用ネットワークと公共ネットワークを切り替える方法。
【請求項4】
前記クラウド通信サーバーは、測量情報におけるセル位置情報に基づいて前記クラウド通信端末が専用ネットワークのカバー領域に位置しているかどうかを特定することは、
前記クラウド通信サーバーは、測量情報におけるセル位置情報に基づいて前記クラウド通信端末が専用ネットワークのカバー領域の外周領域に位置していると特定する場合に、測量情報を報告するための第一時間間隔帯の情報を前記クラウド通信端末に送信するステップ1020a、
前記クラウド通信サーバーは、前記クラウド通信端末が第一時間間隔帯に基づいて報告してくれた測量情報を受信し、当該測量情報に基づいて前記クラウド通信端末が公共ネットワークカバー領域と専用ネットワークのカバー領域との臨界領域に位置していると特定する場合に、測量情報を報告するための第二時間間隔帯の情報を前記クラウド通信端末に送信するステップ1020b、
前記クラウド通信サーバーは、前記クラウド通信端末が第二時間間隔帯に基づいて報告してくれた測量情報を受信し、当該測量情報に基づいて前記クラウド通信端末が専用ネットワークのカバー領域の辺縁領域に位置していると特定する場合に、測量情報を報告するための第三時間間隔帯の情報を前記クラウド通信端末に送信するステップ1020c、
前記クラウド通信サーバーは、前記クラウド通信端末が第三時間間隔帯に基づいて報告してくれた測量情報を受信し、当該測量情報に基づいて前記クラウド通信端末が専用ネットワークのカバー領域に位置しているかどうかを特定するステップ1020d、
第一時間間隔帯が第二時間間隔帯よりも大きく、第二時間間隔帯が第三時間間隔帯よりも大きく、
或いは、
前記クラウド通信サーバーは、測量情報におけるセル位置情報に基づいて前記クラウド通信端末が専用ネットワークのカバー領域の外周領域に位置していると特定する場合に、測量情報を報告するための第一時間間隔帯の情報を前記クラウド通信端末に送信するステップ1020a’、
前記クラウド通信サーバーは、前記クラウド通信端末が第一時間間隔帯に基づいて報告してくれた測量情報を受信し、当該測量情報に基づいて前記クラウド通信端末が公共ネットワークカバー領域と専用ネットワークのカバー領域との臨界領域に位置していると特定する場合に、測量情報を報告するための第二時間間隔帯の情報を前記クラウド通信端末に送信するステップ1020b’、
前記クラウド通信サーバーは、前記クラウド通信端末が第二時間間隔帯に基づいて報告してくれた測量情報を受信し、当該測量情報に基づいて前記クラウド通信端末が専用ネットワークのカバー領域に位置しているかどうかを特定するステップ1020c’、を含む、ことを特徴とする請求項3に記載のクラウド通信に基づいて専用ネットワークと公共ネットワークを切り替える方法。
【請求項5】
前記元ネットワークが専用ネットワーク、前記目標ネットワークが公共ネットワークである場合に、クラウド通信サーバーがクラウド通信端末より報告してくれた測量情報を受信することは、
クラウド通信サーバーは、クラウドSIMカードより報告してくれた専用ネットワークの測量情報を受信すること、及び/又は、クラウド通信サーバーは、認証カードより報告してくれた公共ネットワークの測量情報を受信することを含み、
前記測量情報は、いずれも、セル位置情報と信号強度を含む、ことを特徴とする請求項1に記載のクラウド通信に基づいて専用ネットワークと公共ネットワークを切り替える方法。
【請求項6】
前記元ネットワークが専用ネットワーク、前記目標ネットワークが公共ネットワークである場合に、前記クラウド通信サーバーは、測量情報と現在クラウド通信端末が使用している専用ネットワークに基づいて、現在クラウド通信端末がネットワークを切り替える条件を満たすかどうかを特定することは、
クラウド通信サーバーは、測量情報におけるセル位置情報に基づいて前記クラウド通信端末が専用ネットワークのカバー領域の辺縁領域に位置しているかどうかを特定すること、
位置していると特定する場合に、クラウド通信サーバーがクラウド通信端末にQoS情報を取得する第一要求を送信しながら、前記クラウド通信端末が第一要求に基づいて取得したQoS情報を取得すること、
前記クラウド通信サーバーは、前記QoS情報が所定閾値よりも大きいかどうかを判断し、大きくないと判断する場合に、現在クラウド通信端末がネットワークを切り替える条件を満たすと特定することを含む、ことを特徴とする請求項1又は5に記載のクラウド通信に基づいて専用ネットワークと公共ネットワークを切り替える方法。
【請求項7】
前記クラウド通信サーバーは、クラウドSIMカードを分配した第一所定時間帯にわたって、クラウド通信端末よりフィードバックしてくれ目標ネットワークのデータ接続が成功に構築されてきた情報を受信しなかった場合に、クラウド通信端末が継続的に元ネットワークを使用するように、元ネットワークにデータ接続されるクラウドSIMカードを起用して元ネットワークにデータ接続を行う情報を前記クラウド通信端末に送信すること、
前記クラウド通信サーバーは、クラウド通信端末のネットワークを成功に切り替えないまで、クラウド通信端末に元ネットワークにおけるデータ接続を行うためのクラウドSIMカードをペンディングする、ことをさらに含む、ことを特徴とする請求項1に記載のクラウド通信に基づいて専用ネットワークと公共ネットワークを切り替える方法。
【請求項8】
前記クラウド通信サーバーは、ネットワークを成功に切り替えなかった第二所定時間帯にわたって、ネットワークを切り替えないように停止する、ことをさらに含む、ことを特徴とする請求項7に記載のクラウド通信に基づいて専用ネットワークと公共ネットワークを切り替える方法。
【請求項9】
クラウド通信端末は、クラウド通信サーバーに周期性をもって測量情報を報告し、前記クラウド通信サーバーが前記測量情報と現在クラウド通信端末の所在しているネットワークに基づいて、現在クラウド通信端末がネットワークを切り替える条件を満たすかどうかを特定すること、
ネットワークを切り替える条件を満たす場合に、クラウド通信端末が前記クラウド通信サーバーより送信してくれたネットワークを切り替える情報を受信し、前記ネットワークを切り替える情報に、目標ネットワークにデータ接続を行うためのクラウドSIMカードが含まれていること、及び、
前記クラウド通信端末が当該クラウドSIMカードに基づいて目標ネットワークにデータ接続を構築し、データ接続が成功になる場合に、クラウド通信サーバーが元ネットワークにおける前記クラウド通信端末の使用しているクラウドSIMカードを解放するように、クラウド通信サーバーに構築が成功になる情報を送信することを含み、
クラウド通信端末には、認証情報を送信する認証カードと、ネットワークとデータ接続するための少なくとも一つのクラウドSIMカードとが設けられている、ことを特徴とするクラウド通信に基づいて専用ネットワークと公共ネットワークを切り替える方法。
【請求項10】
前記元ネットワークが公共ネットワーク、前記目標ネットワークが専用ネットワークである場合に、クラウド通信端末がクラウド通信サーバーに周期性を持って測量情報を報告することは、
前記クラウド通信端末が専用ネットワークのカバー領域と近接する場合に、前記クラウド通信端末が前記クラウド通信サーバーより送信してくれ測量情報を報告するための第n時間間隔帯の情報を受信し、第n時間間隔帯に基づいて前記クラウド通信サーバーに測量情報を報告することを含み、
前記第n時間間隔帯は、前記クラウド通信サーバーがクラウド通信端末の所在しているセル位置情報と専用ネットワークのカバー領域との距離に基づいて特定されたものであり、
nが0よりも大きい自然数である、ことを特徴とする請求項9に記載のクラウド通信に基づいて専用ネットワークと公共ネットワークを切り替える方法。
【請求項11】
前記元ネットワークが専用ネットワーク、前記目標ネットワークが公共ネットワークである場合に、クラウド通信端末がクラウド通信サーバーに周期性を持って測量情報を報告すると、前記クラウド通信端末が専用ネットワークのカバー領域の辺縁領域に位置している場合に、クラウド通信端末がクラウド通信サーバーより送信してくれQoS情報を取得する第一要求を受信し、前記第一要求に基づいてクラウド通信サーバーと会話し、前記クラウド通信端末がデータ接続を行うQoS情報をクラウド通信サーバーが取得するようにし、前記クラウド通信サーバーが前記QoS情報に基づいて、現在クラウド通信端末がネットワークを切り替える条件を満たすかどうかを特定する、ことをさらに含む、ことを特徴とする請求項9に記載のクラウド通信に基づいて専用ネットワークと公共ネットワークを切り替える方法。
【請求項12】
前記クラウド通信端末が当該クラウドSIMカードに基づいて、目標ネットワークにデータ接続を構築し、データ接続が成功にならない場合に、認証カードのデータリンクを介して前記クラウド通信サーバーより送信してくれ元ネットワークにデータ接続されるクラウドSIMカードを起用して元ネットワークにデータ接続を行う情報を受信すること、及び、
前記クラウド通信端末は、当該情報におけるクラウドSIMカードに基づいて、元ネットワークにデータ接続を行うことをさらに含み、
元ネットワークにおけるデータ接続を行うクラウドSIMカードは、クラウド通信端末のネットワークを成功に切り替えないまで、クラウド通信サーバーがペンディングしているカードである、ことを特徴とする請求項9に記載のクラウド通信に基づいて専用ネットワークと公共ネットワークを切り替える方法。
【請求項13】
メモリー、プロセッサー及びカードスロットを含み、
前記メモリーにプログラムが記憶され、前記プロセッサーが前記メモリーにおけるプログラムを実行し、前記カードスロットに複数のクラウドSIMカードが記憶され、
前記クラウドSIMカードは、前記プロセッサーにより呼び出され、前記クラウド通信端末に分配して目標ネットワークにデータ接続を行うように実現するためのカードであり、
前記プロセッサーは、上記の請求項1から8のいずれか一項に記載の方法を実行する、ことを特徴とするクラウド通信サーバー。
【請求項14】
メモリーとプロセッサーを含み、
前記メモリーはプログラムを記憶し、前記プロセッサーが前記メモリーにおけるプログラムを実行し、具体的に、上記の請求項9から12の何れか一項に記載の方法を実行する、ことを特徴とするクラウド通信端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワーク通信の技術分野に関し、特に、クラウド通信に基づいて専用ネットワークと公共ネットワークを切り替える方法及びクラウド通信端末、クラウド通信サーバーに関する。
【背景技術】
【0002】
公共ネットワークは、通信事業者が営業している公共無線通信ネットワークであって、例えば、中国移動会社が営業している「全球通」(登録商標)業務又は「神州行」(登録商標)業務などを意味する。専用ネットワークとは、専用無線通信ネットワークであって、例えば、公安システムのトランク通信ネットワークなどを意味する。
【0003】
従来技術は、公共ネットワークと専用ネットワークを切り替えて通信を行う複数の方法を提供してきた。例えば、4G専用ネットワークと5G公共ネットワークとに交換性を有する電気無線通信の端末装置及びその自己適応方法が開示されており、公共ネットワークと専用ネットワークとを有したデュアルモード通信方法、端末及びシステムなどがさらに開示されてきた。
【0004】
上記方法の欠陥は、デュアルSIMカードを用いて4G専用ネットワークと5G公共ネットワークにアクセスする場合に、一つの専用ネットワークと一つの公共ネットワークしか使えず、5G公共ネットワークしかカバーできない範囲に位置し、アクセスしている5G公共ネットワークに故障があった場合に、ネットワークのカバーが無くなってしまう。公共ネットワークと専用ネットワークを有するデュアルモード通信方法は、SIMカードによるものであり、デュアルネットワークがあるが同時に一つのものしか使えない端末、又は、デュアルネットワークがあると共に二つのものが同時に使える端末がアクセス可能な専用ネットワークと公共ネットワークンについて、その数の総和が二つ超えない。
【0005】
そして、上記方法は、端末が現在使用しているネットワークにおけるトラフィックの重さを配慮することができず、端末に業務品質を保証することができない。故に、専用ネットワークと公共ネットワークを切り替える場合には、端末に通信品質を保証できることを前提に、端末に通信用コストを如何にして削減できるかということが、早く解決するべき問題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、従来技術における上記の欠陥や不足に鑑み、二つのネットワークを切り替えるにあたってクラウド通信端末に通信品質を保証できるということを前提に、クラウド通信端末に通信用コストを効果良く削減して解決することができる、クラウド通信に基づいて専用ネットワークと公共ネットワークを切り替える方法及びクラウド通信端末を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明が採用する主な技術手段は、以下のものを含む。
第一局面によると、本発明の実施例が提供するクラウド通信に基づいて専用ネットワークと公共ネットワークを切り替える方法は、
クラウド通信サーバーがクラウド通信端末より報告してくれた測量情報を受信するステップ101、
前記クラウド通信サーバーが測量情報と現在のクラウド通信端末が使用しているネットワークに基づいて、現在クラウド通信端末がネットワークを切り替える条件を満たすかどうかを特定するステップ102、
ネットワークを切り替える条件を満たす場合には、クラウド通信端末が当該クラウドSIMカードに基づいて目標ネットワークにデータ接続を構築するように、クラウド通信サーバーがクラウド通信端末にクラウドSIMカードを分配するステップ103、及び、
前記クラウド通信サーバーは、クラウド通信端末よりフィードバックしてくれ目標ネットワークにデータ接続が成功に構築されてきた情報を受信した場合に、前記クラウド通信端末が元ネットワークに使用しているクラウドSIMカードを解放するステップ104を含み、
クラウド通信端末には、認証情報を送信する認証カード、及び、ネットワークにデータ接続するための少なくとも一つのクラウドSIMカードが設けられている。
【0008】
好ましくは、前記元ネットワークが公共ネットワーク、前記目標ネットワークが専用ネットワークである場合に、クラウド通信サーバーがクラウド通信端末より報告してくれた測量情報を受信することは、クラウド通信サーバーがクラウドSIMカードより報告してくれた公共ネットワークの測量情報を受信すること、及び/又は、クラウド通信サーバーが認証カードより報告してくれた公共ネットワークの測量情報を受信することを含み、前記測量情報は、セル位置情報と信号強度を含む。
【0009】
好ましくは、前記元ネットワークが公共ネットワーク、前記目標ネットワークが専用ネットワークである場合に、前記クラウド通信サーバーが測量情報と現在クラウド通信端末が使用しているネットワークに基づいて、現在クラウド通信端末がネットワークを切り替える条件を満たすかどうかを特定することは、
クラウド通信サーバーは、測量情報におけるセル位置情報に基づいて、前記クラウド通信端末が専用ネットワークのカバー領域に位置しているかどうかを特定するステップ1021、
クラウド通信サーバーは、専用ネットワークのカバー領域に位置している場合に、現在クラウド通信端末がネットワークを切り替える条件を満たすと特定するステップ1022、
或いは、
クラウド通信サーバーは、測量情報におけるセル位置情報に基づいて、前記クラウド通信端末が専用ネットワークのカバー領域に位置しているかどうかを特定するステップ102-1、
クラウド通信サーバーは、専用ネットワークのカバー領域に位置している場合に、クラウド通信端末より報告してくれた専用ネットワークの測量情報を取得するステップ102-2、
クラウド通信サーバーは、専用ネットワークの測量情報における信号強度が第一強度値又は公共ネットワークの測量情報における信号強度よりも大きいかどうかを判断し、大きいと判断すると、現在クラウド通信端末がネットワークを切り替える条件を満たすと特定するステップ102-3、を含む。
【0010】
好ましくは、前記クラウド通信サーバーは、測量情報におけるセル位置情報に基づいて、前記クラウド通信端末が専用ネットワークのカバー領域に位置しているかどうかを特定することは、
前記クラウド通信サーバーが測量情報におけるセル位置情報に基づいて、前記クラウド通信端末が専用ネットワークのカバー領域の外周領域に位置していると特定する場合には、測量情報を報告するための第一時間間隔帯の情報を前記クラウド通信端末に送信するステップ1020a、
前記クラウド通信サーバーは、前記クラウド通信端末が第一時間間隔帯に基づいて報告してくれた測量情報を受信し、当該測量情報に基づいて、前記クラウド通信端末が公共ネットワークカバー領域と専用ネットワークのカバー領域との臨界領域に位置していると特定する場合に、測量情報を報告するための第二時間間隔帯の情報を前記クラウド通信端末に送信するステップ1020b、
前記クラウド通信サーバーは、前記クラウド通信端末が第二時間間隔帯に基づいて報告してくれた測量情報を受信し、当該測量情報に基づいて、前記クラウド通信端末が専用ネットワークのカバー領域の辺縁領域に位置していると特定する場合に、測量情報を報告するための第三時間間隔帯の情報を前記クラウド通信端末送信するステップ1020c、
前記クラウド通信サーバーは、前記クラウド通信端末が第三時間間隔帯に基づいて報告してくれた測量情報を受信し、当該測量情報に基づいて、前記クラウド通信端末が専用ネットワークのカバー領域に位置しているかどうかを特定するステップ1020d、
第一時間間隔帯が第二時間間隔帯よりも大きく、第二時間間隔帯が第三時間間隔帯よりも大きく、
或いは、
前記クラウド通信サーバーは、測量情報におけるセル位置情報に基づいて、前記クラウド通信端末が専用ネットワークのカバー領域の外周領域に位置していると特定する場合に、測量情報を報告する第一時間間隔帯の情報を前記クラウド通信端末に送信するステップ1020a’、
前記クラウド通信サーバーは、前記クラウド通信端末が第一時間間隔帯に基づいて報告してくれた測量情報を受信し、当該測量情報に基づいて、前記クラウド通信端末が公共ネットワークカバー領域と専用ネットワークのカバー領域との臨界領域に位置していると特定する場合に、測量情報を報告するための第二時間間隔帯の情報を前記クラウド通信端末に送信するステップ1020b’、
前記クラウド通信サーバーは、前記クラウド通信端末が第二時間間隔帯に基づいて報告してくれた測量情報を受信し、当該測量情報に基づいて、前記クラウド通信端末が専用ネットワークのカバー領域に位置しているかどうかを特定するステップ1020c’、を含む。
【0011】
好ましくは、前記元ネットワークが専用ネットワーク、前記目標ネットワークが公共ネットワークである場合に、クラウド通信サーバーがクラウド通信端末より報告してくれた測量情報を受信することは、クラウド通信サーバーがクラウドSIMカードより報告してくれた専用ネットワークの測量情報を受信すること、及び/又は、クラウド通信サーバーは、認証カードより報告してくれた公共ネットワークの測量情報を受信することを含み、前記測量情報は、いずれも、セル位置情報と信号強度を含む。
【0012】
好ましくは、前記元ネットワークが専用ネットワーク、前記目標ネットワークが公共ネットワークである場合に、前記クラウド通信サーバーは、測量情報と現在クラウド通信端末の使用している専用ネットワークに基づいて、現在クラウド通信端末がネットワーク切り替える条件を満たすかどうかを特定することは、
クラウド通信サーバーは、測量情報におけるセル位置情報に基づいて、前記クラウド通信端末が専用ネットワークのカバー領域の辺縁領域に位置しているかどうかを特定すること、
位置していると特定する場合に、クラウド通信サーバーがクラウド通信端末に、QoS情報を取得する第一要求を送信し、前記クラウド通信端末が第一要求に基づいて取得したQoS情報を取得すること、及び、
前記クラウド通信サーバーは、前記QoS情報が所定閾値よりも大きいかどうかを判断し、大きくないと判断する場合に、現在クラウド通信端末がネットワークを切り替える条件を満たすと特定することを含む。
【0013】
好ましくは、前記方法は、
前記クラウド通信サーバーは、クラウドSIMカードを分配した第一所定時間帯にわたってクラウド通信端末よりフィードバックしてくれ目標ネットワークのデータ接続が成功に構築されてきた情報を受信しなかった場合に、クラウド通信端末が継続的に元ネットワークを使用するように、元ネットワークにデータ接続されるクラウドSIMカードを起用して元ネットワークにデータ接続を行う情報を前記クラウド通信端末に送信すること、及び、
前記クラウド通信サーバーは、クラウド通信端末のネットワークを成功に切り替えないまで、クラウド通信端末に元ネットワークにおけるデータ接続を行うためのクラウドSIMカードをペンディングすること、をさらに含む。
【0014】
好ましくは、前記方法は、前記クラウド通信サーバーは、ネットワークを成功に切り替えなかった第二所定時間帯にわたって、ネットワークを切り替えないように停止すること、をさらに含む。
【0015】
第二局面によると、本発明の実施例は、
クラウド通信端末は、クラウド通信サーバーに周期性をもって測量情報を報告し、前記クラウド通信サーバーが前記測量情報と現在クラウド通信端末の所在しているネットワークに基づいて、現在クラウド通信端末がネットワークを切り替える条件を満たすかどうかを特定すること、
ネットワークを切り替える条件を満たす場合に、クラウド通信端末が前記クラウド通信サーバーより送信してくれたネットワークを切り替える情報を受信し、前記ネットワークを切り替える情報に、目標ネットワークにデータ接続を行うためのクラウドSIMカードが含まれていること、及び、
前記クラウド通信端末が当該クラウドSIMカードに基づいて目標ネットワークにデータ接続を構築し、データ接続が成功になる場合に、クラウド通信サーバーが元ネットワークにおける前記クラウド通信端末の使用しているクラウドSIMカードを解放するように、クラウド通信サーバーに構築が成功になる情報を送信することを含み、
クラウド通信端末には、認証情報を送信する認証カードと、ネットワークとデータ接続するための少なくとも一つのクラウドSIMカードとが設けられている、クラウド通信に基づいて専用ネットワークと公共ネットワークを切り替える方法をさらに提供する。
【0016】
好ましくは、前記元ネットワークが公共ネットワーク、前記目標ネットワークが専用ネットワークである場合に、クラウド通信端末がクラウド通信サーバーに周期性をもって測量情報を報告することは、
前記クラウド通信端末が専用ネットワークのカバー領域と近接する場合には、前記クラウド通信端末が前記クラウド通信サーバーより送信してくれ測量情報を報告するための第n時間間隔帯の情報を受信し、第n時間間隔帯に基づいて、前記クラウド通信サーバーに測量情報を報告することを含み、ただし、前記第n時間間隔帯は、前記クラウド通信サーバーがクラウド通信端末の所在しているセル位置情報と専用ネットワークのカバー領域との距離に基づいて特定されたものである。nは、0よりも大きい自然数である。
【0017】
好ましくは、前記元ネットワークが専用ネットワーク、前記目標ネットワークが公共ネットワークである場合に、クラウド通信端末がクラウド通信サーバーに周期性をもって測量情報を報告すると、前記方法は、前記クラウド通信端末が専用ネットワークのカバー領域の辺縁領域に位置している場合に、クラウド通信端末がクラウド通信サーバーより送信してくれQoS情報を取得する第一要求を受信し、前記第一要求に基づいて、クラウド通信サーバーと会話して、前記クラウド通信端末がデータ接続を行うQoS情報をクラウド通信サーバーが取得するようにし、前記クラウド通信サーバーが前記QoS情報に基づいて、現在クラウド通信端末がネットワークを切り替える条件を満たすかどうかを特定することをさらに含む。
【0018】
好ましくは、前記方法は、
前記クラウド通信端末が当該クラウドSIMカードに基づいて、目標ネットワークにデータ接続を構築し、データ接続が成功にならない場合に、前記クラウド通信サーバーより送信してくれ元ネットワークにデータ接続されるクラウドSIMカードを起用して元ネットワークにデータ接続を行う情報を受信すること、
前記クラウド通信端末は、当該情報におけるクラウドSIMカードに基づいて、元ネットワークにデータ接続を行うことをさらに含み、ただし、元ネットワークにおけるデータ接続を行うクラウドSIMカードは、クラウド通信端末のネットワークを成功に切り替えないまで、クラウド通信サーバーがペンディングしているカードである。
【0019】
第三局面によると、クラウド通信サーバーは、メモリー、プロセッサー及びカードスロットを含み、
前記メモリーにプログラムが記憶され、前記プロセッサーが前記メモリーにおけるプログラムを実行し、前記カードスロットに複数のクラウドSIMカードが記憶され、前記クラウドSIMカードは、前記プロセッサーにより呼び出され、前記クラウド通信端末に分配して、目標ネットワークにデータ接続を行うように実現するためのカードであり、前記プロセッサーは、上記の第一局面におけるいずれか一項に記載の方法を実行する。
【0020】
第四局面によると、クラウド通信端末は、メモリー及びプロセッサーを含み、
前記メモリーにプログラムが記憶され、前記プロセッサーが前記メモリーにおけるプログラムを実行するものであって、具体的に、上記の第二局面におけるいずれか一項に記載の方法を実行するためのものである。
【発明の効果】
【0021】
本発明による有益な効果は以下の通りである。
本発明に係る方法は、クラウドSIMカードに基づいて、専用ネットワークと公共ネットワークを切り替える問題を解決解决し、複数の専用ネットワークと複数の公共ネットワークを円滑に接続することができ、ローミングプロトコルを互いに締結する必要が無いでも、専用ネットワークと公共ネットワークによりネットワークを一緒に組み立てることを実現することができる。
まず、クラウド通信技術により、専用ネットワーク領域に専用ネットワーク基地局のネットワークを使用し、専用ネットワーク領域に入ると専用ネットワークに切り替え、専用ネットワーク領域から離れると公共ネットワークに切り替えることにより、専用ネットワークを介して、ネットワークを組み立てるコストとクラウド通信端末の通信用料金を削減することができる。
【0022】
次に、専用ネットワークに品質が所定のQoSを満たすことができない場合には、クラウド通信技術により、専用ネットワークを公共ネットワークに切り替えることにより、通信に品質を保証し、ひいては、利用者の実感するネットワークの品質を高めることができる。故に、本発明に係る方法は、専用ネットワークを公共ネットワークに切り替えるにあたって、クラウド通信端末に通信品質を保証できるということを前提に、クラウド通信端末に通信用コストを効果よく削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】従来の専用ネットワークと公共ネットワークがカバーする領域を示す模式図である。
【
図2】本発明の実施例が提供するクラウド通信に基づいて専用ネットワークと公共ネットワークを切り替える方法の流れを示す模式図である。
【
図3A】本発明の他の実施例が提供するクラウド通信に基づいて専用ネットワークと公共ネットワークを切り替える方法の流れを示す模式図である。
【
図3B】本発明の他の実施例が提供するクラウド通信に基づいて専用ネットワークと公共ネットワークを切り替える方法の流れを示す模式図である。
【
図3C】本発明の他の実施例が提供するクラウド通信に基づいて専用ネットワークと公共ネットワークを切り替える方法の流れを示す模式図である。
【
図4】本発明の他の実施例が提供するクラウド通信に基づいて専用ネットワークと公共ネットワークを切り替える方法の流れを示す模式図である。
【
図5】本発明の実施例が提供する通信装置の構成を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
理解を便宜にするようにして本発明を良く理解するためには、以下、図面を参照しながら具体的な実施形態に基づいて本発明を詳しく説明する。上記の技術手段を良く理解するためには、以下、図面を参照しながら本発明に係る例示的実施例を一層詳しく説明する。図面においては、本発明に係る示例的実施例を示すが、理解するべきことは、様々な形態により本発明を実現することが可能であり、ここで記載する実施例により制限されることがない。一方、これらの実施例を提供する目的は、本発明を明確かつ深く理解すると共に、本発明の範囲を当業者に完全伝えるということにある。
【0025】
従来技術において、端末に一つの実体カードしかサポートできず、一つの時間帯にわたって端末に一つの公共ネットワーク事業者しかサポートできない。公共ネットワークと専用ネットワークを切り替える場合には、端末が現在に使用しているネットワークにおけるトラフィックの程度を兼ね合うことができず、ひいては、端末に業務の品質を保証することができない。現在、会社らは、LTE又は5Gの専用ネットワークを構築して自分のニーズを満たすことができるが、コストによる制限が存在する。故に、専用ネットワークが公共ネットワークのカバー領域をカバーすることができず、専用ネットワークを構築する進捗も公共ネットワークのほうよりも遅い。
図1は、示すように、公共ネットワークと専用ネットワークとのカバー領域を示す。
【0026】
本発明の実施例においては、クラウド通信技術に基づいて、専用ネットワークがカバーする領域に、クラウド通信サーバーがクラウド通信端末に専用ネットワーククラウドSIMカードを分配し、クラウド通信端末が専用ネットワークにアクセスする(又は、VPNを介して専用ネットワークにアクセスする)ようにする。専用ネットワークがカバーできず又は品質が低い領域に、クラウド通信サーバーがクラウド通信端末に公共ネットワーククラウドSIMカードを分配し、クラウド通信端末が専用ネットワークから公共ネットワークに切り替えることにより、クラウド通信端末が専用ネットワークによる使用の範囲を広げることができる。
【0027】
説明すべきことは、以下の実施例において、クラウド通信端末に、認証情報を送信する認証カードと、ネットワークデータと接続するための少なくとも一つのクラウドSIMカードとが設けられている。本実施例に係る認証カードは、実体SIMカードであってもよいし、現地に認証を実行するKiカードであってもよい。Ki (Key identifier)は、SIMカードと事業者との間にデータを暗号化にして転送する鍵である。Kiカードは、仮想SIMカードと近く類似するものであり、端末のロカールにアルゴリズムを実行すると認証が済み、クラウド側にアルゴリズムを実行して認証を済ませる必要が無い。
【0028】
本実施例に係る認証カードは、点火カードとも呼ばれ、クラウド通信端末に認証情報を送信するため、また、クラウドSIMカード(つまり、データカード/データクラウドカード)において、データ接続できない場合に測量情報を報告するためのものである。
【0029】
第一実施例
図2は、示すように、本発明の実施例が提供する、クラウド通信に基づいて専用ネットワークと公共ネットワークを切り替える方法の流れを示す模式図である。本実施例に係る方法を実行する主体は、クラウド通信サーバーであってもよい。前記方法は、以下のステップを含む。
ステップ101は、クラウド通信サーバーがクラウド通信端末より報告してくれる測量情報を受信する。本実施例において、測量情報には、クラウド通信端末の現在位置に一つ以上のネットワークについての測量情報が含まれている。例を挙げると、測量情報には、PLMN、ネットワーク様式、セル位置情報、4G/5G TAC、ECI、2G、3G LAC、CI、信号強度、周波数帯、周波数などの情報が含まれている。
ステップ102は、クラウド通信サーバーが測量情報と現在のクラウド通信端末が使用しているネットワークに基づいて、現在クラウド通信端末がネットワークを切り替える条件を満たすかどうかを特定する。
ステップ103は、ネットワークを切り替える条件を満たす場合に、クラウド通信端末が当該クラウドSIMカードに基づいて、目標ネットワークにデータ接続を構築するように、クラウド通信サーバーがクラウド通信端末にクラウドSIMカードを分配する。
ステップ104は、クラウド通信サーバーは、クラウド通信端末よりフィードバックしてくれ目標ネットワークにデータ接続が成功に構築されてきた情報を受信した場合に、前記クラウド通信端末が元ネットワークに使用しているクラウドSIMカードを解放する。
説明すべきことは、本実施例において、クラウド通信サーバーは、クラウドSIMカードを分配した第一所定時間帯にわたってクラウド通信端末よりフィードバックしてくれ目標ネットワークにデータ接続が成功に構築されてきた情報を受信しなかった場合に、元ネットワークにデータ接続されるクラウドSIMカードを起用して元ネットワークにてデータ接続を行う情報を前記クラウド通信端末に送信し、クラウド通信端末が継続的に元ネットワークを使用するようにする。
前記クラウド通信サーバーは、クラウド通信端末のネットワークを成功に切り替えないまで、クラウド通信端末に元ネットワークにおけるデータ接続を行うためのクラウドSIMカードをペンディングする。つまり、当該クラウドSIMカードを解放せず、クラウド通信端末よりフィードバックしてくれ目標ネットワークにデータ接続が成功に構築されてきた情報を受信してから再度解放するまで、ペンディングをそのままにする。
また、クラウド通信サーバーは、ネットワークを成功に切り替えない第二所定時間帯にわたって、ネットワークを切り替えないように停止する。
【0030】
本実施例に係る第一所定時間帯と第二所定時間帯は、いずれも、クラウド通信サーバーに予め設定されておいた情報であり、実際のニーズに応じて設置されると良い。
【0031】
具体的に適用される場合には、クラウド通信サーバーが元ネットワークにおけるデータ接続リンクを介して、切り替え命令を送信する。当該切り替え命令には、新たに分配された目標ネットワークのクラウドSIMカードが含まれる。この時、クラウド通信サーバーは、元ネットワークにおけるクラウドSIMカードをペンディングする。つまり、クラウド通信端末は、端末において、そもそものクラウドSIMカードを使用しない旨記憶する。クラウド通信端末は、目標ネットワークの新たなクラウドSIMカードに基づいて、ネットワークを探すこと、ネットワークにアクセスすること、認証を行うこと、及び、データ接続を構築することにより、切り替えを済ませる。
【0032】
クラウド通信端末がネットワークを成功に切り替えると、クラウド通信サーバーにネットワークを成功に切り替える情報を送信し、クラウド通信サーバーがカードスロットに切り替えが既に済んだ旨を通知し、元ネットワークと対応するクラウドSIMカードを解放し、他のクラウド通信端末の使用に供する。
【0033】
目標ネットワークに切り替えてから、所定時間T301にわたってデータ接続を成功に構築できない場合に、切り替えが失敗になると判断する。クラウド通信サーバーは、認証カードのデータリンクを介して、クラウド通信端末に、ペンディングされているクラウドSIMカードを起用する通知を送信し、クラウド通信端末が、当該クラウド通信端末において、ペンディングされている元ネットワークのクラウドSIMカードを起用する。この時、クラウド通信サーバーは、切り替え失敗タイマーT302をスタートし、タイマーによる時間にわたって、測量によって、切り替え条件が既に達成されたと判断しても切り替えを実行しなく、タイマーがタイムアウトになると、クラウド通信端末より報告してくれた測量情報に基づいて判断を行う。勿論、目標ネットワークと対応する新たなクラウドSIMカードを解放して他のクラウド通信端末の使用に供することが可能である。
【0034】
具体的に適用される際には、切り替えが済むと、信号が起伏することにより速やかにそもそものネットワークに切り替えるということを防ぐために、ハンドオーバーを防ぐためのタイマーT401を設け、このタイマーによる時間にわたって、クラウド通信端末より報告してくれた測量情報がネットワークを切り替える新たな条件に達成しても判断を実行しなく、タイマーT401がタイムアウトになるように待ってから判断を再度行う。上記のT301、T302及びT401は、いずれも、クラウド通信サーバーに予め設置されておいた時間の長さである。
【0035】
上記の実施例に、クラウド通信技術に基づいて、専用ネットワークと公共ネットワークを組み立て専用ネットワークと公共ネットワークを切り替える時に繋がりを円滑に図り、クラウド通信端末の使用する範囲を広げるだけでなく、クラウド通信端末に通信品質を保証でき、コストを効果よく削減することができる。本発明に係る方法は、クラウドSIMカードを介して、専用ネットワークと公共ネットワークを切り替える問題を解決でき、複数の専用ネットワークと複数の公共ネットワークを円滑に接続でき、ローミングプロトコルを互いに締結する必要が無くなり、専用ネットワークと公共ネットワークの両者によりネットワークを構築することができる。
【0036】
第二実施例
本発明に係るネットワークを切り替える過程を良く理解するためには、以下、
図3A、
図3B、
図3Cを参照しながら説明する。
【0037】
図3Aに示すのは、公共ネットワークから専用ネットワークに切り替える流れの模式図である。
図3Aに示すように、元ネットワークが公共ネットワーク、前記目標ネットワークが専用ネットワークである場合に、クラウド通信端末が周期性を持って測量情報(例えば、ある時間(T)毎に、報告されたセル位置情報)を報告し、クラウド通信サーバーは、報告してくれたセル位置情報に基づいて、バックグラウンドに位置しているデータベースに位置情報をマッチングし、専用ネットワークの基地局のカバーする範囲に達成する場合に、ネットワークを切り替える条件を判断する。
【0038】
ネットワークを切り替えることが可能であると判断する場合には、専用ネットワークに登録できる一つのクラウドSIMカードをクラウド通信端末に分配する。クラウドSIMカードが正常である場合には、1分だけに登録が成功になければならない。クラウド通信端末は、登録が成功になると、データ接続を成功に構築する旨のメッセージをクラウド通信サーバーに戻る場合に、公共ネットワークにクラウド通信端末が使用しているクラウドSIMカードをクラウド通信サーバーが解放する。
ステップ301は、クラウド通信サーバーがクラウド通信端末より報告してくれた測量情報を受信する。元ネットワークが公共ネットワーク、前記目標ネットワークが専用ネットワークである場合に、測量情報は、クラウド通信サーバーが受信したものであってクラウドSIMカードより報告してくれた公共ネットワークの測量情報、及び/又は、クラウド通信サーバーが受信したものであって認証カードより報告してくれた公共ネットワークの測量情報を含む。ただし、前記測量情報は、セル位置情報、信号強度、PLMN(Public Land Mobile Network、公衆陸上移動体通信網)、ネットワーク様式、4G/5G TAC(Tracking Area Code、 トラッキングエリアコード)、ECI(E-UTRAN Cell Identifier、E-UTRAN セル唯一識別子)、2G、3G LAC、CI、信号強度、周波数帯、周波数などの情報を含む。実際に適用される場合には、クラウド通信端末が、データ接続されるクラウドSIMカードを用いて測量情報を報告し、クラウドSIMカードにデータ接続が途切れた場合に、認証カードが公共ネットワークにデータ接続して測量情報を報告する。
ステップ302は、クラウド通信サーバーが測量情報におけるセル位置情報に基づいて、前記クラウド通信端末が専用ネットワークカのバーする領域に位置しているかどうかを特定する。
例を挙げると、クラウド通信端末が専用ネットワークの基地局と既に近接するとクラウド通信サーバーが特定する場合には、報告周期を短くすることが可能である旨をクラウド通信端末に通知し、専用ネットワークの基地局のカバーする範囲に到着すると、ネットワークを切り替える条件を判断する。
データ接続は、公共ネットワークに位置する場合に、クラウド通信端末の認証カードとクラウドSIMカードに、測量されたセル情報やRSRP情報などを所定時間毎に報告することにより、クラウド通信端末が如何の領域に入るかどうかを判断し、公共ネットワークの外周領域に位置している場合に、継続的に、T101の時間に従って測量を行い、測量された情報を報告し、公共ネットワークと専用ネットワークとの臨界領域に入る場合に、測量時間を短くして、T102の時間に従って測量を行い、測量情報を報告し、公共ネットワークと専用ネットワークとが重なり合う領域に入る場合に、T103の時間に従って測量を行い、測量情報を報告する。測量時間は、バックグラウンドに設定され、クラウド通信端末に送信して実行してもよい。T101の測量時間が最も長く、T102のほうがそれよりも短く、T103のほうが最も短い。
ステップ303は、専用ネットワークのカバーする領域に位置している場合に、現在クラウド通信端末がネットワークを切り替える条件を満たすとクラウド通信サーバーが特定する。
ステップ304は、クラウド通信サーバーがクラウド通信端末にクラウドSIMカードを分配し、クラウド通信端末が当該クラウドSIMカードに基づいて目標ネットワークにデータ接続を構築するように供する。
ステップ305は、クラウド通信サーバーは、クラウド通信端末よりフィードバックしてくれ目標ネットワークにデータ接続が成功に構築されてきた情報を受信すると、前記クラウド通信端末が元ネットワークに使用しているクラウドSIMカードを解放する。本実施例には、クラウド通信端末より報告してくれ測量されたセル位置情報に基づいて、専用ネットワークのカバーする領域に位置しているかどうかを特定し、公共ネットワークから専用ネットワークに切り替えることは、見えない切り替え形態を実現し、専用ネットワークのカバーする範囲に専用ネットワークを優先にして使用することから、通信用コストを抑える目的を図ることができる。
【0039】
他の実施可能形態において、本実施例に係るクラウド通信に基づいて専用ネットワークと公共ネットワークを切り替える方法は、
図3Bに示すように下記のステップを含む。
ステップ310は、クラウド通信サーバーは、クラウド通信端末より報告してくれた測量情報を受信する。
ステップ311は、クラウド通信サーバーは、測量情報におけるセル位置情報に基づいて、前記クラウド通信端末が専用ネットワークのカバー領域に位置しているかどうかを特定する。例を挙げると、クラウド通信サーバーは、クラウド通信端末が既に専用ネットワークの基地局と近接すると特定する場合に、報告周期を短くすることができる旨をクラウド通信端末に通知し、専用ネットワークの基地局のカバーする範囲に到着する場合に、ネットワークを切り替える条件を判断する。
ステップ312は、専用ネットワークのカバー領域に位置する場合に、クラウド通信端末より報告してくれた専用ネットワークの測量情報をクラウド通信サーバーが取得する。測量情報の信号強度(4G/5Gネットワークの場合にRSRP、3Gネットワークの場合にRSCP、2Gネットワークの場合にRx Levelと呼ばれ)については、元ネットワークに位置している場合に測量を行うと報告されたのが元ネットワークの情報であり、目標ネットワークと重なる領域に位置している場合に、認証カードをペンディングさせることにより、目標ネットワークのネットワーク情報(つまり測量情報)を測量し、測量結果をクラウドSIMカードのデータリンクを介して報告する。測量が終わると、認証カードがそもそもの状態とデータ接続に回復する。測量結果に基づいて判断を行い、切り替える条件を満たすと、クラウドSIMカードに切り替えを試す。成功になると、そもそものクラウドSIMカードを解放する一方、失敗になると、そもそものクラウドSIMカードを差し戻す。
ステップ313は、クラウド通信サーバーは、専用ネットワークの測量情報における信号強度が第一強度値又は公共ネットワークの測量情報における信号強度よりも大きいかどうかを判断し、大きいと判断すると、現在クラウド通信端末がネットワークを切り替える条件を満たすとクラウド通信サーバーが特定する。
ステップ314は、クラウド通信サーバーがクラウド通信端末にクラウドSIMカードを分配し、クラウド通信端末が当該クラウドSIMカードに基づいて目標ネットワークにデータ接続を構築するように供する。
ステップ315は、クラウド通信サーバーは、クラウド通信端末よりフィードバックしてくれ目標ネットワークにデータ接続が成功に構築されてきた情報を受信した場合に、前記クラウド通信端末が元ネットワークに使用しているクラウドSIMカードを解放する。
本実施例において、クラウド通信端末より報告してくれたセル位置情報と専用ネットワークの信号強度に基づいて専用ネットワークのカバー領域に入るかどうかを判断し、専用ネットワークのカバー領域に入ると専用ネットワーククラウドSIMカードを分配し、公共ネットワークから専用ネットワークに切り替え、専用ネットワークのカバーする範囲に、専用ネットワークを優先にして用いることにより、通信用コストを抑える目的を削減することができる。
【0040】
例を挙げると、上記のステップ302又はステップ311は、下記のサブステップをさらに含む。
サブステップ3020aは、クラウド通信サーバーは、測量情報におけるセル位置情報に基づいて、前記クラウド通信端末が専用ネットワークのカバー領域の外周領域に位置していると特定する場合に、測量情報を報告するための第一時間間隔帯の情報を前記クラウド通信端末に送信する。
サブステップ3020bは、クラウド通信サーバーは、前記クラウド通信端末が第一時間間隔帯に基づいて報告してくれる測量情報を受信し、当該測量情報に基づいて、前記クラウド通信端末が公共ネットワークのカバー領域と専用ネットワークのカバー領域との臨界領域に位置していると特定する場合に、測量情報を報告するための第二時間間隔帯の情報を前記クラウド通信端末に送信する。
サブステップ3020cは、クラウド通信サーバーは、前記クラウド通信端末が第二時間間隔帯に基づいて報告してくれる測量情報を受信し、当該測量情報に基づいて、前記クラウド通信端末が専用ネットワークカのバー領域の辺縁領域に位置していると特定する場合に、測量情報を報告するための第三時間間隔帯の情報を前記クラウド通信端末に送信する。
サブステップ3020dは、クラウド通信サーバーは、前記クラウド通信端末が第三時間間隔帯に基づいて報告してくれる測量情報を受信し、当該測量情報に基づいて、前記クラウド通信端末が専用ネットワークのカバー領域に位置しているかどうかを特定する。第一時間間隔帯は、第二時間間隔帯よりも大きく、第二時間間隔帯は、第三時間間隔帯よりも大きい。
【0041】
他の実施例において、上記のステップ302/ステップ311が下記のサブステップをさらに含む。
サブステップ3020a’は、クラウド通信サーバーは、測量情報におけるセル位置情報に基づいて、前記クラウド通信端末が専用ネットワークのカバー領域の外周領域に位置していると特定する場合に、測量情報を報告する第一時間間隔帯の情報を前記クラウド通信端末に送信する。
サブステップ3020b’は、クラウド通信サーバーは、前記クラウド通信端末が第一時間間隔帯に基づいて報告してくれる測量情報を受信し、当該測量情報に基づいて、前記クラウド通信端末が公共ネットワークのカバー領域と専用ネットワークのカバー領域との臨界領域に位置していると特定する場合に、測量情報を報告するための第二時間間隔帯の情報を前記クラウド通信端末に送信する。
サブステップ3020c’は、クラウド通信サーバーは、前記クラウド通信端末が第二時間間隔帯に基づいて報告してくれる測量情報を受信し、当該測量情報に基づいて、前記クラウド通信端末が専用ネットワークのカバー領域に位置しているかどうかを特定する。
専用ネットワークのカバー領域と近接すると、クラウド通信端末が測量情報を報告する周波数を高めることにより、専用ネットワークのカバー領域に位置しているかどうかを効果良くかつ急速で特定し、利用者の使用する体験を向上させることができると共に、切り替えに正確性と効果を保証することができる。
【0042】
図3Cに示すのは、専用ネットワークから公共ネットワークに切り替える流れを示す模式図である。ステップ320は、
図3Cに示すように、クラウド通信サーバーがクラウド通信端末より報告してくれる測量情報を受信する。前記元ネットワークが専用ネットワーク、前記目標ネットワークが公共ネットワークである。この時、クラウド通信サーバーは、クラウドSIMカードより報告してくれた専用ネットワークの測量情報を受信し、及び/又は、認証カードより報告してくれた公共ネットワークの測量情報を受信する。実際的に適用される場合に、認証カードが常に公共ネットワークに位置しており、クラウドSIMカードがデータ接続を行うことができないと、認証カードを用いて公共ネットワークの測量情報を報告する。
前記測量情報は、いずれも、セル位置情報、信号強度、PLMN、ネットワーク様式、4G/5G TAC、ECI、2G、3G LAC、CI、信号強度、周波数帯、周波数などの情報を含む。実際的に適用される場合に、クラウド通信端末は、専用ネットワークとデータ通信するクラウドSIMカードを用いて測量情報を報告し、専用ネットワークと対応する当該クラウドSIMカードは、データ接続が途切れた場合に、認証カードと公共ネットワークをデータ接続して測量情報を報告する。本実施例に係る認証カードが常に使用しているのは、公共ネットワークのネットワークである。
【0043】
一般的に、認証カードは、クラウドSIMカードにデータ接続がない場合にのみ情報を送信する。例えば、認証カードは、クラウドSIMカードがデータリンクを切り替える場合に測量情報を報告してもよいし、クラウドSIMカードがサービス領域から離れる場合に測量情報を報告してもよい。この二つの場合には、いずれも、クラウドSIMカードに、データ接続が途切れることがある。また、二つのネットワークが互いにアクセス領域において、認証カードより報告してくれる測量情報は、採集されてきた公共ネットワークのネットワーク情報が含まれる。
【0044】
測量情報は、クラウド端末に、認証カードとクラウドSIMカードより報告してくれる情報を含む。測量内容を報告することについて、クラウドSIMカードのデータリンクを介して報告を行うことが優先である。クラウドSIMカードにデータリンクが繋がらない場合に、認証カードのデータリンクを介して報告を行う。クラウドSIMカードにデータリンクが繋がらない場合に、必ずQoSを満たさない。この時、ネットワークを切り替える条件を直接に満たすという場合に該当するため、切り替えの流れを直接に起動することが可能である。
ステップ321は、クラウド通信サーバーは、報告されてきた測量情報におけるセル位置情報に基づいて、前記クラウド通信端末が専用ネットワークのカバー領域の辺縁領域に位置しているかどうかを特定する。
【0045】
本実施例においては、クラウド通信サーバーに専用ネットワークのカバー領域の各セル位置情報が設けられている。クラウド通信端末より報告してくれた測量情報におけるセル位置情報に基づいて、専用ネットワークのカバー領域に位置しているかどうかを特定する。
ステップ322は、位置すると特定する場合に、クラウド通信サーバーがクラウド通信端末に、QoS情報を取得する第一要求を送信し、前記クラウド通信端末が第一要求に基づいて取得するQoS情報を取得する。
つまり、クラウド通信端末は、速度を測定することによりQoS情報を取得してQoSを満たすかどうかを確認することが必要になる。そして、他の公共ネットワークと公共ネットワークを切り替える際には、公共ネットワーク事業者が複数いる場合に、クラウド通信端末による速度測定により、最適な公共ネットワーク事業者を特定してもよい。当該ステップにおいてQoSを取得すること又は速度を測定することは、いずれも、元ネットワークに対するものであり、つまり、本実施例において、クラウドSIMカードが専用ネットワークに対して速度を測定する。
ステップ323は、クラウド通信サーバーは、前記QoS情報が所定閾値よりも大きいかどうかを判断し、大きくない場合に、現在クラウド通信端末がネットワークを切り替える条件を満たすと特定する。
実際的に適用される場合には、通信の品質を保証するために、辺縁領域において、クラウド通信サーバーとクラウド通信端末が互いにアクセスするようにして、専用ネットワークにおける現在クラウド通信端末のQoS情報を取得する。
理解可能なことは、本実施例において、クラウドSIMカードの信号強度(例えばRSRP)によりQoS測量を行うようにトリガーする。QoS測量とは、クラウド通信端末とネットワーク速度測定プラットフォーム(速度測定プラットフォームがクラウド通信サーバーであってもよいし、第三者の速度測定プラットフォームであってもよい)とが測定した結果に、アップリンク・ダウンリンクのビットレート、遅延、ジッター(Jitter)、パケット損失などのQoS情報を含む。QoSの測量リンクは、常に、クラウドSIMカードに行われ、この時のクラウドSIMカードが専用ネットワークのカードと対応する。
ステップ324は、クラウド通信サーバーは、クラウド通信端末にクラウドSIMカードを分配し、クラウド通信端末が当該クラウドSIMカードに基づいて、目標ネットワークにデータ接続を構築するように供する。
ステップ325は、クラウド通信サーバーは、クラウド通信端末よりフィードバックしてくれ目標ネットワークにデータ接続が成功に構築されてきた情報を受信した場合に、前記クラウド通信端末が元ネットワークに使用しているクラウドSIMカードを解放する。
【0046】
本実施例は、クラウド通信端末にデータカードが占めるセル情報、信号強度、ネットワーク速率に基づいて、専用ネットワークのカバー或いは容量によってクラウド通信端末にQoSを継続的に保証できないかを判断し、報告値により、公共ネットワークを切り替えるように起動することが必要であるかどうかを判断し、認証カードのRSRPとPLMN、位置領域、セル位置情報などの情報を用いて、適当な公共ネットワーククラウドSIMカードをクラウド通信端末に分配し、専用ネットワークから公共ネットワークに切り替えを実行し、専用ネットワークに通信の品質を保証する。
【0047】
或いは、他の実施例に、クラウド通信端末が常に、クラウドSIMカードより報告してくれた専用ネットワークの測量情報を受信すると共に、認証カードより報告してくれた公共ネットワークの測量情報を受信し、クラウド通信サーバーが周期性をもって報告してくれたセル位置情報を用いて、RSRPの値を検査することにより、専用ネットワークのカバーする辺縁に近接するかどうかを判断し、専用ネットワーク測量情報における信号強度の値が所定閾値よりも低い場合に、認証カードより報告してくれた公共ネットワーク測量情報において信号強度が専用ネットワークの信号強度よりも強いかどうかを判断し、6dB以上だけ強い場合に、ネットワークを切り替える条件を満たすとして、カードを切り替える流れを起動する。クラウド通信端末に認証カードのPLMNと同じである事業者を分配し、ロカールに登録可能なネットワークに該当しているように確保する。
つまり、クラウド通信端末が専用ネットワークのカバーする領域から離れて公共ネットワークの臨界領域に到着する場合に、クラウド通信サーバーがクラウド通信端末より報告してくれた位置情報と信号強度RSRP情報に基づいて、ネットワークを切り替える条件を満たすかどうかを判断でき、また、ネットワークの速度を測定することにより、所定のQoSを満たすかどうかを判断し、満たすと判断する場合に専用ネットワークを継続的に使用し、専用ネットワークQoSが基準を満たさない場合に専用ネットワークから離れて公共ネットワークに切り替えると判断し、次のステップに移行して、ネットワークを切り替えるように実行する。
【0048】
本実施例において、専用ネットワークの品質が所定のQoSを満たさない場合に、クラウド通信技術により、専用ネットワークを公共ネットワークに切り替える。それにより、通信品質を保証して利用者の感知するネットワークの品質を高めることができる。
【0049】
故に、本発明に係る方法は、専用ネットワークを公共ネットワークに切り替える際に、クラウド通信端末に通信品質を保証できることを前提として、クラウド通信端末に通信用コストを効果良く削減することができる。
【0050】
第三実施例
図4は、示すように、本発明の実施例が提供するクラウド通信に基づいて専用ネットワークと公共ネットワークを切り替える方法の流れを示す模式図である。本実施例に係る方法を実行する主体は、クラウド通信端末であってもよい。前記方法は、以下にステップを含む。
ステップ401は、クラウド通信端末は、クラウド通信サーバーに周期性をもって測量情報を報告し、前記クラウド通信サーバーが前記測量情報と現在クラウド通信端末の所在しているネットワークに基づいて、現在クラウド通信端末がネットワークを切り替える条件を満たすかどうかを特定する。
ステップ402は、ネットワークを切り替える条件を満たす場合に、クラウド通信端末が前記クラウド通信サーバーより送信してくれたネットワークを切り替える情報を受信する。前記ネットワークを切り替える情報には、目標ネットワークにデータ接続を行うためのクラウドSIMカードが含まれている。
ステップ403は、クラウド通信端末は、当該クラウドSIMカードに基づいて、目標ネットワークにデータ接続を構築し、データ接続が成功になると、クラウド通信サーバーに構築が成功になる情報を送信し、前記クラウド通信端末が元ネットワークに使用しているクラウドSIMカードをクラウド通信サーバーが解放する。クラウド通信端末には、認証情報を送信する認証カードと、ネットワークとデータ接続するための少なくとも一つのクラウドSIMカードが設けられている。
勿論、クラウド通信端末は、当該クラウドSIMカードに基づいて、目標ネットワークにデータ接続を構築し、データ接続が成功にならない場合に、認証カードのデータリンクを介して前記クラウド通信サーバーより送信してくれ元ネットワークにデータ接続されるクラウドSIMカードを起用して元ネットワークにデータ接続を行う情報を受信する。
前記クラウド通信端末は、当該情報におけるクラウドSIMカードに基づいて、元ネットワークにデータ接続を行う。そのうち、元ネットワークにデータ接続を行うクラウドSIMカードは、クラウド通信サーバーがクラウド通信端末のネットワークを成功に切り替えないまでペンディングしているカードである。
【0051】
ネットワークを切り替える形態において、元ネットワークが公共ネットワーク、前記目標ネットワークが専用ネットワークである場合に、クラウド通信端末がクラウド通信サーバーに周期性をもって測量情報を報告することは、以下のことを含む。前記クラウド通信端末が専用ネットワークのカバーする領域と近接する場合には、前記クラウド通信端末が前記クラウド通信サーバーより送信してくれ測量情報を報告する第n時間間隔帯の情報を受信し、第n時間間隔帯に基づいて、前記クラウド通信サーバーに測量情報を報告する。前記第n時間間隔帯は、前記クラウド通信サーバーがクラウド通信端末の所在しているセル位置情報と専用ネットワークのカバーする領域の距離とにより特定されたものである。nは、0よりも大きい自然数である。
ネットワークを切り替える他の形態において、前記元ネットワークが専用ネットワーク、前記目標ネットワークが公共ネットワークである場合に、クラウド通信端末がクラウド通信サーバーに周期性をもって測量情報を報告した後に、前記方法に以下のことをさらに含む。前記クラウド通信端末は、専用ネットワークのカバー領域の辺縁領域に位置している場合に、クラウド通信端末がクラウド通信サーバーより送信してくれQoS情報を取得する第一要求を受信し、前記第一要求に基づいて、クラウド通信サーバーと互いにアクセスして、クラウド通信サーバーが前記クラウド通信端末にデータ接続を行うQoS情報を取得し、前記クラウド通信サーバーが前記QoS情報に基づいて、現在クラウド通信端末がネットワークを切り替える条件を満たすかどうかを特定する。
【0052】
本発明の実施例においては、クラウド通信サーバーを総称として呼ばれたが、ある事業者による専用ネットワークの基地局であってもよく、専用ネットワーク基地局の端末について、上記
図1乃至
図4に示された方法に従って実施可能であり、いずれも、本発明の実施例の範囲に所属される。つまり、専用ネットワーク基地局を介してデータ通信を行う場合には、本方法を用いて複数の専用ネットワークと公共ネットワークを切り替えることにより、通信用コストを削減すると共に専用ネットワークに品質を高める目的を達成することができる。
【0053】
また、上記の
図1乃至
図4に示された専用ネットワークは、公共ネットワークであってもよい。なお、本発明に係る方法は、任意の二つの公共ネットワーク間にネットワークを切り替えてもよく、いずれも、本発明の実施例の範囲に所属される。
【0054】
第四実施例
本発明の実施例は、メモリー、プロセッサー及びカードスロットを含むクラウド通信サーバーを提供する。前記メモリーには、プログラムが記憶されており、前記プロセッサーにより前記メモリーにおけるプログラムを実行する。前記カードスロットには、複数のクラウドSIMカードが記憶されており、前記クラウドSIMカードは、前記プロセッサーにより呼び出され、前記クラウド通信端末に供して、目標ネットワークにデータ接続を行うカードである。前記プロセッサーは、上記の第一実施例乃至第三実施例に記載されるいずれかの一項の方法を実行する。
【0055】
また、本発明の実施例は、メモリーとプロセッサーを含むクラウド通信端末を提供しており、前記メモリーにはプログラムが記憶されており、前記プロセッサーは、前記メモリーにおけるプログラムを実行し、具体的に、いずれかの実施例に記載される方法を実行するためのものである。
【0056】
本実施例に係るクラウド通信端末と上記の実施例に係るクラウド通信サーバーが互いにアクセスすることにより、専用ネットワークと公共ネットワークを切り替える問題を解決でき、若干の専用ネットワークと若干の公共ネットワークを円滑に接続でき、ローミングプロトコルを互いに締結しなくても、専用ネットワークと公共ネットワークの両方によりネットワークを組み立てることができる。
【0057】
一局面は、クラウド通信技術により専用ネットワーク領域において専用ネットワーク基地局のネットワークを介して、専用ネットワーク領域から専用ネットワークに切り替え、専用ネットワーク領域から公共ネットワークに切り替えることにより、専用ネットワークによりネットワークを組み立てるためのコストとクラウド通信端末の通信用コストを削減することができる。他の局面は、専用ネットワークに品質が所定QoSを満たすことができない場合に、クラウド通信技術に基づいて、専用ネットワークを公共ネットワークに切り替えることにより、通信品質を保証し、利用者の感知するネットワーク品質を高めることができる。
【0058】
故に、本発明に係る方法は、専用ネットワークから公共ネットワークに切り替える際にクラウド通信端末に通信品質を保証できることを前提として、クラウド通信端末に通信用コストを効果良く削減することができる。
【0059】
上記の実施例に係るクラウド通信サーバーとクラウド通信端末は、共に通信装置であり、
図5に示す通信装置の構成に適用されてもよい。
図5に示すように、
図5に示す通信装置は、少なくとも一つのプロセッサー51、少なくとも一つのメモリー52、少なくとも一つのネットワークインタフェース54及び/又は他のユーザーインタフェース53を含んでもよい。通信装置における各部品は、バスシステム55を介してカップリングされる。理解可能なことは、バスシステム55が、これらの部品間に接続や通信を実現するためのものである。バスシステム55は、データバス以外に、電源バス、コントロールバス及び状態信号バスをさらに含んでもよい。しかしながら、説明を明確にするために、
図5に各バスをバスシステム55として示す。
【0060】
本実施例に係る通信装置は、
図1乃至
図4に示す方法を実行しており、そのうち、ユーザーインタフェース53は、表示装置、キーボード又はクリックデバイス(例えば、マウス或いはタッチパネルなど)であってもよい。
【0061】
理解するべきことは、本実施例に係るメモリー52は、発揮性メモリー又は不揮発性メモリーであってもよいし、発揮性メモリーと不揮発性メモリーとの両者を含むものであってもよい。そのうち、不揮発性メモリーは、ROM(Read-OnlyMemory、読み取り専用メモリー)、PROM(ProgrammableROM、プログラマブル読み取り専用メモリー)、EPROM(ErasablePROM、電気的に消去・プログラムが可能な不揮発性メモリー)、EEPROM(ElectricallyEPROM、電気的に消去・プログラムが可能な読み取り専用メモリー)フラッシュメモリーとされてもよい。発揮性メモリーは、外部のキャッシュメモリとして用いるRAM(RandomAccessMemory、ランダムアクセスメモリー)とされてもよい。例示的かつ不限定的に説明したように、数多くのRAMが使える。例えばSRAM(StaticRAM、スタティックなランダムアクセスメモリー)、DRAM(DynamicRAM、ダイナミックランダムアクセスメモリー)、SDRAM(SynchronousDRAM、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリー)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリー、強化シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリー、シンクロナス接続ダイナミックランダムアクセスメモリー及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリーが使えてもよい。本明細書に記載されているメモリー52は、これらのメモリーや他のタイプとされる任意の適当なメモリーを含むが、それらの限りでない。
【0062】
幾つかの実施形態において、メモリー52に、オペレーティングシステム521及びアプリケーション522について、それらの成分、実行可能手段又はデータ構成、或いは、それらのサブセットやそれらの拡張セットが記憶される。
【0063】
そのうち、オペレーティングシステム521は、各種のシステムプログラム、例えば、フレームワーク、カーネル、ドライバーなど、様々な基礎業務を実現するためのもの、及び、ハードウェアに基づくタスクを処理するためのものが含まれる。アプリケーション522は、様々なアプリケーション、例えば、マルチメディアプレイヤー(Media Player)、ブラウザ(Browser)など、様々なアプリケーションによる業務を実現するためのものが含まれる。本発明の実施例に係る方法を実現するためのプログラムは、アプリケーション522に含まれてもよい。本発明の実施例において、プロセッサー51は、メモリー52に記憶されるプログラムや命令を呼び出し、具体的に、アプリケーション522に記憶されるプログラムや命令を呼び出してもよい。プロセッサー51は、第一局面に提供される方法のステップを実行するためのものである。
【0064】
上記の本発明の実施例に開示された方法は、プロセッサー51に適用されてもよいしプロセッサー51により実現されてもよい。プロセッサー51は、信号を処理する能力を持った集積回路やチップであってもよい。実現される過程に、上記方法における各ステップは、プロセッサー51におけるハードウェアによる集積回路或いはソフトウェアによる命令により行われてもよい。上記のプロセッサー51は、汎用プロセッサー、DSP(Digital Signal Processor、デジタルシグナルプロセッサー)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit、専用集積回路)、FPGA(Field Programmable Gate Array、現場で書き換え可能な論理回路の多数配列)或いは他のプログラマブルロジックデバイス、ゲート或いはトランジスターロジックデバイス、ハードウェアによる独立部品であってもよい。本発明の実施例に開示された各方法、ステップ及び論理的ブロック図を実現したり実行したりすることも可能である。汎用プロセッサーは、マイクロプロセッサーであってもよいし、当該プロセッサーが如何なる通常のプロセッサーなどであってもよい。本発明の実施例に開示された方法におけるステップは、ハードウェアによるデコーダーのプロセッサーにより直接実行されてもよいし、或いは、デコーダーのプロセッサーにおけるハードウェア手段及びソフトウェア手段を組み合わせたものにより実行されてもよい。ソフトウェア手段は、ランダムアクセスメモリー、キャッシュメモリ、読み取り専用メモリー、プログラマブル読み取り専用メモリー或いは電気的に消去・プログラムが可能な不揮発性メモリー、レジスターなど、本分野によく知られる記憶媒体に位置してもよい。当該記憶媒体は、メモリー52に位置しており、プロセッサー51は、メモリー52における情報を読み出し、そのハードウェアと組み合わせて上記の方法のステップを済ませる。
【0065】
他の局面は、本発明の実施例がさらに提供するコンピューター読み取り可能記憶媒体は、コンピュータープログラムを記憶するためのものである。前記コンピュータープログラムは、プロセッサーにより実行される場合に、上記の何れかの実施例に係るクラウド通信に基づいて、専用ネットワークと公共ネットワークを切り替える方法のステップを実現する。理解するべきことは、本明細書に記載されるこれらの実施例が、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード又はそれらの組み合わせにより実現されてもよい。ハードウェアによる実現については、プロセッサーが一つ又は複数の専用集積回路(ASIC)、デジタルシグナルプロセッサー(DSP)、デジタルシグナルプロセッサー(DSP Device、DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、現場で書き換え可能な論理回路の多数配列(FPGA)、汎用プロセッサー、コントロール、マイクロコントローラー、マイクロプロセッサー、本願に記載される機能を実行するための他の電子手段又は組み合わせに実現されてもよい。
【0066】
ソフトウェアによる実現については、本明細書に記載される機能を実行するための手段により本明細書に記載される技術を実現してもよい。ソフトウェアコードは、メモリーに記憶されてプロセッサーにより実行される。メモリーは、プロセッサーの内部又は外部に実現される。
【0067】
当業者が理解可能なことは、本明細書に開示された実施例に基づいて記載する各例示手段及びアルゴリズムのステップは、電子ハードウェア又はコンピューターのソフトウェアと電子ハードウェアを組み合わせたものにより実現される。これらの機能は、あくまでもハードウェアに実現されるか、それともソフトウェアに実現されるかについて、技術手段について特定する適用場面や設計の制限条件により決められる。専門技術者は、特定する各適用場面によって異なる方法を用いて、係る機能を実現することが可能であるが、この実現が本発明の範囲を超えたものとして理解することができない。
【0068】
当業者にとって明らかに分かるように、説明を便宜かつ簡潔にするために、上記に記載されたシステム、装置及び手段の詳しい作動過程について、前記方法に係る実施例における対応する過程を参照してもよいため、ここで重複して説明しない。本願が提供する幾つかの実施例において、理解するべきことは、方法としての実施例に係るステップに、明確な前後の順番が存在している以外、その実行順番が任意に調整されてもよい。係る装置と方法は、他の形態により実現されてもよい。例えば、以上に記載された装置について、その実施例が例示的なものに過ぎず、手段の分け方が論理と機能だけによってなされるものに過ぎず、実際実現される場合に、他の分け方としてもよい。例えば、複数の手段や部品は、組み合わせてもよいし、他のシステムに集積してもよいし、幾つかの特徴を無視又は実行しなくてもよい。また、示され又は言及された各手段のカップリングや直接のカップリング、通信接続については、幾つかのインタフェース、装置又は手段間の間接カップリングや通信接続であってもよいし、電気的なもの、機械的なもの、又は、他の形態による接続としてもよい。
【0069】
上記に分離可能部品として説明した手段は、物理的に分離してもよいし、物理的に分離しなくてもよい。手段として表現する部品は、物理的手段であってもよいし、物理的手段でなくてもよい。つまり、一つの箇所に位置してもよいし、複数のネットワーク手段に集積してもよい。実際のニーズに応じて、手段の一部又は全てを選んで、本実施例の手段の目的を達成することが可能である。また、本発明において各実施例に係る各機能手段は、一つの処理手段に集積してもよいし、各手段が物理的に独立して存在してもよいし、二つ又は二つ以上の手段を一つの手段に集積してもよい。
【0070】
前記に言及した機能は、ソフトウェアによる機能の手段という形式により実現されると共に、独立する製品として販売されたり使用されたりする場合に、コンピューター読み取り可能媒体に記憶されてもよい。このような理解によると、本発明の実施例に係る技術手段について本質上又は従来技術に貢献する部分或いは当該技術方案の一部が、ソフトウェアによる製品という形式により実現されてもよい。当該コンピューターソフトウェアによる製品が媒体に記憶されており、若干の命令が含まれることにより、コンピューター(パーソナルコンピューター、サーバー、或いはネットワーク装置などであってもよい)が本発明における各実施例に記載された方法のステップの全てや一部を実行する。
【0071】
説明するべきことは、本明細書において、「含める」、「含む」という表現或いは他の何れかの変形に、排他的「含み」を含むと意味しており、一連の成分を含んだ過程、方法、部品或いは装置にこれらの成分を含むだけでなく、明確に挙げられた他の成分を含んでもよいし、これらの過程、方法、部品或いは装置の固有する成分をさらに含んでもよいと意味する。更なる制限がなければ、「一つの〇〇を含み」という表現により限定される成分は、当該成分を含んだ過程、方法、部品又は装置に他の同じ成分を排除して含まないと意味するわけがない。
【0072】
当業者が理解可能であることは、幾つかの前記実施例に他の実施例に含まれる若干の特徴を含むが他の特徴を含まないものの、異なる実施例の特徴を組み合わせたものが本発明の範囲に所属されるものであって異なる実施例を形成するものであると意味する。図面を参照しながら本発明の実施形態を説明したが、本発明に係る趣旨や範囲を超えない限り、様々な補正や改良が当業者に可能である。これらの補正や改良は、いずれも特許請求の範囲に含まれる。
【国際調査報告】