(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-27
(54)【発明の名称】ランダムアクセス応答区別
(51)【国際特許分類】
H04W 74/08 20240101AFI20240319BHJP
H04W 48/16 20090101ALI20240319BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20240319BHJP
【FI】
H04W74/08
H04W48/16
H04W72/0453
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023561839
(86)(22)【出願日】2022-03-01
(85)【翻訳文提出日】2023-10-06
(86)【国際出願番号】 US2022070886
(87)【国際公開番号】W WO2022221798
(87)【国際公開日】2022-10-20
(32)【優先日】2021-04-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-02-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】レイ、ジン
(72)【発明者】
【氏名】ヘ、リンハイ
(72)【発明者】
【氏名】ガール、ピーター
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH36
(57)【要約】
本開示の様々な態様は、一般にワイヤレス通信に関する。いくつかの態様では、ユーザ機器(UE)が、ランダムアクセス応答(RAR)を受信し得る。UEは、UEタイプに従ってRARを区別する情報に少なくとも部分的に基づいて、RARを復号し得る。多数の他の態様が説明される。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス通信のためのユーザ機器(UE)であって、
メモリと、
前記メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサと、を備え、前記1つまたは複数のプロセッサは、
ランダムアクセス応答(RAR)を受信することと、
UEタイプに従ってRARを区別する情報に少なくとも部分的に基づいて前記RARを復号することと、
を行うように構成された、ユーザ機器(UE)。
【請求項2】
前記1つまたは複数のプロセッサは、前記RARを受信することより前に、
前記UEのUEタイプのために構成された初期ダウンリンク帯域幅部分(BWP)および初期アップリンクBWPを示す、ランダムアクセスのための初期BWP構成を取得することと、
前記UEの前記UEタイプのために構成された前記初期アップリンクBWP内でランダムアクセスメッセージを送信することと、
を行うように構成された、請求項1に記載のUE。
【請求項3】
前記1つまたは複数のプロセッサは、前記RARを受信するために、前記UEの前記UEタイプのために構成された前記初期ダウンリンクBWP内で前記RARを受信するように構成された、請求項2に記載のUE。
【請求項4】
前記1つまたは複数のプロセッサは、前記構成を取得するために、第1の初期ダウンリンクBWP中で前記構成を受信するように構成された、請求項2に記載のUE。
【請求項5】
前記第1の初期ダウンリンクBWPは、前記UEの前記UEタイプのために構成された前記初期ダウンリンクBWPとは異なり、
前記情報は、前記初期BWP構成に少なくとも部分的に基づいて、第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別する、
請求項4に記載のUE。
【請求項6】
前記情報は、初期帯域幅部分(BWP)構成に少なくとも部分的に基づいて、第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別する、請求項1に記載のUE。
【請求項7】
前記第1のUEタイプは、初期アップリンクBWPを前記第2のUEタイプと共有する、請求項6に記載のUE。
【請求項8】
前記第1のUEタイプのための初期アップリンクBWPは、前記第2のUEタイプのための初期アップリンクBWPとは異なる、請求項6に記載のUE。
【請求項9】
前記第1のUEタイプのための前記初期アップリンクBWPと前記第2のUEタイプのための前記初期アップリンクBWPとは、部分的に重複する、請求項8に記載のUE。
【請求項10】
前記第1のUEタイプのための前記初期アップリンクBWPと前記第2のUEタイプのための前記初期アップリンクBWPとは、重複しない、請求項8に記載のUE。
【請求項11】
前記第1のUEタイプのための初期ダウンリンクBWPは、前記第2のUEタイプのための初期ダウンリンクBWPとは異なる、請求項8に記載のUE。
【請求項12】
前記第1のUEタイプのための前記初期ダウンリンクBWPと前記第2のUEタイプのための前記初期ダウンリンクBWPとは、部分的に重複するか、または重複している、請求項11に記載のUE。
【請求項13】
前記情報は、無線ネットワーク一時識別子(RNTI)を用いてマスキングされる巡回冗長検査(CRC)を含み、
前記RNTIは、第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別する、
請求項1に記載のUE。
【請求項14】
前記1つまたは複数のプロセッサは、前記情報に少なくとも部分的に基づいて前記RARを復号するために、
前記CRCから前記RNTIを抽出することと、
前記RARの物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)オケージョンの第1のシンボルのインデックス値、システムフレーム中の前記PRACHオケージョンの第1のスロットのインデックス、および周波数領域中の前記PRACHオケージョンのインデックスのうちの1つまたは複数に少なくとも部分的に基づいて、修正RNTIを計算することと、
前記RNTIから抽出された前記RNTIが、前記修正RNTIによって示されたRNTIのセット中にある場合、前記RARを復号することと、
を行うように構成された、請求項13に記載のUE。
【請求項15】
前記情報は巡回冗長検査(CRC)を含み、前記CRCは、前記CRCに適用されるインターリービングパターンに少なくとも部分的に基づいて第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別し、
前記1つまたは複数のプロセッサは、前記情報に少なくとも部分的に基づいて前記RARを復号するために、
第1のインターリービングパターンまたは第2のインターリービングパターンのうちの1つまたは複数を前記CRCに適用することと、ここにおいて、前記第1のインターリービングパターンは前記第1のUEタイプに関連付けられ、前記第2のインターリービングパターンは前記第2のUEタイプに関連付けられる、
前記適用することの結果に少なくとも部分的に基づいて、前記RARを復号することと、
を行うように構成された、請求項1に記載のUE。
【請求項16】
前記情報は復調基準信号(DMRS)シーケンスを含み、前記DMRSシーケンスは、前記DMRSシーケンスに適用されるスクランブリング識別子(ID)セットに少なくとも部分的に基づいて第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別する、請求項1に記載のUE。
【請求項17】
前記1つまたは複数のプロセッサは、前記情報に少なくとも部分的に基づいて前記RARを復号するために、
第1のスクランブリングIDセットまたは第2のスクランブリングIDセットのうちの1つまたは複数を前記DMRSシーケンスに適用することと、ここにおいて、前記第1のスクランブリングIDセットは前記第1のUEタイプに関連付けられ、前記第2のスクランブリングIDセットは前記第2のUEタイプに関連付けられる、
前記適用することの結果に少なくとも部分的に基づいて、前記RARを復号することと、
を行うように構成された、請求項16に記載のUE。
【請求項18】
前記情報はダウンリンク制御情報(DCI)を含み、前記DCIは、前記DCIに適用されるスクランブリング識別子(ID)セットに少なくとも部分的に基づいて、第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別する、請求項1に記載のUE。
【請求項19】
前記1つまたは複数のプロセッサは、前記情報に少なくとも部分的に基づいて前記RARを復号するために、
第1のスクランブリングIDセットまたは第2のスクランブリングIDセットのうちの1つまたは複数を前記DCIに適用することと、ここにおいて、前記第1のスクランブリングIDセットは前記第1のUEタイプに関連付けられ、前記第2のスクランブリングIDセットは前記第2のUEタイプに関連付けられる、
前記適用することの結果に少なくとも部分的に基づいて、前記RARを復号することと、
を行うように構成された、請求項18に記載のUE。
【請求項20】
前記情報は制御リソースセット(CORESET)を含み、前記CORESETは、前記CORESETのロケーションに少なくとも部分的に基づいて、第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別する、請求項1に記載のUE。
【請求項21】
前記情報は、第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別するプリコーディングを含む、請求項1に記載のUE。
【請求項22】
前記情報は、第1のUEタイプに関連付けられた1つまたは複数の物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)フォーマットまたは第2のUEタイプに関連付けられた1つまたは複数のPRACHフォーマットを含む、請求項1に記載のUE。
【請求項23】
前記情報は巡回冗長検査(CRC)を含み、前記CRCは、第1のUEタイプのための物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)プリアンブルの第1のセットまたは第2のUEタイプのためのPRACHプリアンブルの第2のセットに関連付けられることに少なくとも部分的に基づいて、前記第1のUEタイプのためのRARと前記第2のUEタイプのためのRARとを区別する、請求項1に記載のUE。
【請求項24】
ワイヤレス通信のための基地局であって、
メモリと、
前記メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサと、を備え、前記1つまたは複数のプロセッサは、
ユーザ機器(UE)のためのランダムアクセス応答(RAR)を、UEタイプに従ってRARを区別する情報で、および前記UEのUEタイプに少なくとも部分的に基づいて、符号化することと、
前記RARを前記UEに送信することと、
を行うように構成された、基地局。
【請求項25】
前記情報は、初期帯域幅部分(BWP)構成に少なくとも部分的に基づいて、第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別する、請求項24に記載の基地局。
【請求項26】
前記情報は復調基準信号(DMRS)シーケンスを含み、前記DMRSシーケンスは、前記DMRSシーケンスに適用されるスクランブリング識別子(ID)セットに少なくとも部分的に基づいて、第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別する、請求項24に記載の基地局。
【請求項27】
前記情報はダウンリンク制御情報(DCI)を含み、前記DCIは、前記DCIに適用されるスクランブリング識別子(ID)セットに少なくとも部分的に基づいて、第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別する、請求項24に記載の基地局。
【請求項28】
前記1つまたは複数のプロセッサは、前記情報に少なくとも部分的に基づいて前記RARを符号化するために、前記RARの制御リソースセット(CORESET)を、第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別するロケーションに配置するように構成された、請求項24に記載の基地局。
【請求項29】
前記情報は、第1のUEタイプに関連付けられた1つまたは複数の物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)フォーマットまたは第2のUEタイプに関連付けられた1つまたは複数のPRACHフォーマットを含む、請求項24に記載の基地局。
【請求項30】
前記情報は巡回冗長検査(CRC)を含み、前記CRCは、第1のUEタイプのための物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)プリアンブルの第1のセットまたは第2のUEタイプのためのPRACHプリアンブルの第2のセットに関連付けられることに少なくとも部分的に基づいて、前記第1のUEタイプのためのRARと前記第2のUEタイプのためのRARとを区別する、請求項24に記載の基地局。
【発明の詳細な説明】
【優先権の主張】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001]本特許出願は、参照により本明細書に明確に組み込まれる、「RANDOM ACCESS RESPONSE DIFFERENTIATION」と題する2021年4月15日に出願された米国仮特許出願第63/201,165号、および「RANDOM ACCESS RESPONSE DIFFERENTIATION」と題する2022年2月28日に出願された米国非仮特許出願第17/652,906号の優先権を主張する。
【技術分野】
【0002】
[0002]本開示の態様は、一般に、ワイヤレス通信に関し、ランダムアクセス応答を区別するための技法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]ワイヤレス通信システムは、電話、ビデオ、データ、メッセージング、およびブロードキャストなど、様々な電気通信サービスを提供するために広く展開されている。典型的なワイヤレス通信システムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、帯域幅、送信電力など)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続技術を採用し得る。そのような多元接続技術の例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)システム、時分割同期符号分割多元接続(TD-SCDMA)システム、およびロングタームエボリューション(LTE(登録商標))を含む。LTE/LTEアドバンストは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))によって公表されたユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)モバイル規格の拡張のセットである。
【0004】
[0004]ワイヤレスネットワークは、いくつかのユーザ機器(UE)のための通信をサポートすることができるいくつかの基地局(BS)を含み得る。UEは、ダウンリンクおよびアップリンクを介してBSと通信し得る。「ダウンリンク」または「順方向リンク」はBSからUEへの通信リンクを指し、「アップリンク」または「逆方向リンク」はUEからBSへの通信リンクを指す。本明細書でより詳細に説明されるように、BSは、ノードB、gNB、アクセスポイント(AP)、無線ヘッド、送信受信ポイント(TRP)、新無線(NR)BS、5GノードBなどと呼ばれることがある。
【0005】
[0005]上記の多元接続技術は、異なるユーザ機器が都市、国家、地域、さらには地球規模で通信することを可能にする共通プロトコルを提供するために、様々な電気通信規格において採用されている。5Gと呼ばれることもあるNRは、3GPPによって公表されたLTEモバイル規格の拡張のセットである。NRは、スペクトル効率を改善すること、コストを下げること、サービスを改善すること、新しいスペクトルを利用すること、および、ダウンリンク(DL)上でサイクリックプレフィックス(CP)を伴う直交周波数分割多重化(OFDM)(CP-OFDM)を使用して、アップリンク(UL)上でCP-OFDMおよび/または(たとえば、離散フーリエ変換拡散OFDM(DFT-s-OFDM)としても知られる)SC-FDMを使用して、他のオープン規格とより良く統合すること、ならびに、ビームフォーミング、多入力多出力(MIMO)アンテナ技術、およびキャリアアグリゲーションをサポートすることによって、モバイルブロードバンドインターネットアクセスをより良くサポートするように設計されている。モバイルブロードバンドアクセスに対する需要が高まり続けるにつれて、LTE、NR、および他の無線アクセス技術におけるさらなる開発が依然として有用である。
【発明の概要】
【0006】
[0006]いくつかの態様では、ユーザ機器(UE)によって実施されるワイヤレス通信の方法が、ランダムアクセス応答(RAR)を受信することと、UEタイプに従ってRARを区別する情報に少なくとも部分的に基づいてRARを復号することとを含む。
【0007】
[0007]いくつかの態様では、基地局によって実施されるワイヤレス通信の方法が、UEのためのRARを、UEタイプに従ってRARを区別する情報で、およびUEのUEタイプに少なくとも部分的に基づいて、符号化することと、RARをUEに送信することとを含む。
【0008】
[0008]いくつかの態様では、ワイヤレス通信のためのUEが、メモリと、メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサとを含み、1つまたは複数のプロセッサが、RARを受信することと、UEタイプに従ってRARを区別する情報に少なくとも部分的に基づいてRARを復号することとを行うように構成される。
【0009】
[0009]いくつかの態様では、ワイヤレス通信のための基地局が、メモリと、メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサとを含み、1つまたは複数のプロセッサが、UEのためのRARを、UEタイプに従ってRARを区別する情報で、およびUEのUEタイプに少なくとも部分的に基づいて、符号化することと、RARをUEに送信することとを行うように構成される。
【0010】
[0010]いくつかの態様では、ワイヤレス通信のための命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体が、UEの1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、UEに、RARと、UEタイプに従ってRARを区別する情報に少なくとも部分的に基づいてRARを復号することとを行わせる1つまたは複数の命令を含む。
【0011】
[0011]いくつかの態様では、ワイヤレス通信のための命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体が、基地局の1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、基地局に、UEのためのRARを、UEタイプに従ってRARを区別する情報で、およびUEのUEタイプに少なくとも部分的に基づいて、符号化することと、RARをUEに送信することとを行わせる1つまたは複数の命令を含む。
【0012】
[0012]いくつかの態様では、ワイヤレス通信のための装置が、RARを受信するための手段と、UEタイプに従ってRARを区別する情報に少なくとも部分的に基づいてRARを復号するための手段とを含む。
【0013】
[0013]いくつかの態様では、ワイヤレス通信のための装置が、UEのためのRARを、UEタイプに従ってRARを区別する情報で、およびUEのUEタイプに少なくとも部分的に基づいて、符号化するための手段と、RARをUEに送信するための手段とを含む。
【0014】
[0014]態様は、概して、図面および明細書を参照しながら本明細書で実質的に説明され、図面および明細書によって示されるように、方法、装置、システム、コンピュータプログラム製品、非一時的コンピュータ可読媒体、ユーザ機器、基地局、ワイヤレス通信デバイス、および/または処理システムを含む。
【0015】
[0015]上記は、以下の発明を実施するための形態がより良く理解され得るように、本開示による例の特徴および技術的利点をかなり広く概説している。追加の特徴および利点が以下で説明される。開示される概念および具体例は、本開示の同じ目的を実行するために他の構造を修正または設計するための基礎として容易に利用され得る。そのような等価な構成は、添付の特許請求の範囲から逸脱しない。本明細書で開示される概念の特性、それらの編成と動作方法の両方は、関連する利点とともに、添付の図に関連して検討すると以下の説明からより良く理解されよう。図の各々は、例示および説明のために提供され、特許請求の範囲の限定の定義として提供されるものではない。
【0016】
[0016]態様は、いくつかの例への例示によって本開示で説明されるが、そのような態様が多くの異なる構成およびシナリオにおいて実装され得ることを、当業者は理解されよう。本明細書で説明される技法は、異なるプラットフォームタイプ、デバイス、システム、形状、サイズ、および/またはパッケージング構成を使用して実装され得る。たとえば、いくつかの態様は、集積チップ実施形態または他の非モジュール構成要素ベースのデバイス(たとえば、エンドユーザデバイス、車両、通信デバイス、コンピューティングデバイス、工業機器、小売り/購買デバイス、医療デバイス、または人工知能対応デバイス)を介して実装され得る。態様は、チップレベル構成要素、モジュラー構成要素、非モジュラー構成要素、非チップレベル構成要素、デバイスレベル構成要素、またはシステムレベル構成要素において実装され得る。説明される態様および特徴を組み込んだデバイスは、請求および説明される態様の実装および実践のために追加の構成要素および特徴を含み得る。たとえば、ワイヤレス信号の送信および受信は、アナログおよびデジタル目的のためのいくつかの構成要素(たとえば、アンテナ、無線周波数(RF)チェーン、電力増幅器、変調器、バッファ、(1つまたは複数の)プロセッサ、インターリーバ、アダー、または加算器を含むハードウェア構成要素)を含み得る。本明細書で説明される態様は、変動するサイズ、形状、および構造の多種多様なデバイス、構成要素、システム、分散構成、またはエンドユーザデバイスにおいて実践され得ることが意図される。
【0017】
[0017]本開示の上記で具陳された特徴が詳細に理解され得るように、添付の図面にその一部が示される態様を参照することによって、上記で手短に要約されたより具体的な説明が得られ得る。ただし、その説明は他の等しく有効な態様に通じ得るので、添付の図面は、本開示のいくつかの典型的な態様のみを示し、したがって、本開示の範囲を限定するものと見なされるべきではないことに留意されたい。異なる図面中の同じ参照番号は、同じまたは同様の要素を識別し得る。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】[0018]本開示による、ワイヤレスネットワークの一例を示す図。
【
図2】[0019]本開示による、ワイヤレスネットワークにおいてユーザ機器(UE)と通信している基地局の一例を示す図。
【
図3】[0020]本開示による、デバイスのタイプを示す図。
【
図4】[0021]本開示による、新無線低減キャパシティ(RedCap:reduced capacity)UEのための構成の一例を示す図。
【
図5】[0022]本開示による、ランダムアクセス応答(RAR)を区別することの一例を示す図。
【
図6】[0023]本開示による、RARを区別するための重複するおよび重複しない帯域幅部分の一例を示す図。
【
図7】[0024]本開示による、RARをスケジュールするためのダウンリンク制御情報を符号化することの一例を示す図。
【
図8】[0025]本開示による、たとえば、UEによって実施される例示的なプロセスを示す図。
【
図9】[0026]本開示による、たとえば、基地局によって実施される例示的なプロセスを示す図。
【
図10】[0027]本開示による、ワイヤレス通信のための例示的な装置のブロック図。
【
図11】本開示による、ワイヤレス通信のための例示的な装置のブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
[0028]添付の図面を参照しながら本開示の様々な態様が以下でより十分に説明される。ただし、本開示は、多くの異なる形態で実施され得、本開示全体にわたって提示される任意の特定の構造または機能に限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、これらの態様は、本開示が周到で完全になり、本開示の範囲を当業者に十分に伝えるように提供される。本明細書の教示に基づいて、当業者は、本開示の範囲が、本開示の他の態様とは無関係に実装されるにせよ、本開示の他の態様と組み合わせられるにせよ、本明細書で開示される本開示のいかなる態様をもカバーするものであることを諒解されたい。たとえば、本明細書に記載される態様をいくつ使用しても、装置は実装され得、または方法は実践され得る。さらに、本開示の範囲は、本明細書に記載される本開示の様々な態様に加えてまたはそれらの態様以外に、他の構造、機能、または構造および機能を使用して実践されるそのような装置または方法をカバーするものとする。本明細書で開示される開示のいかなる態様も、請求項の1つまたは複数の要素によって実施され得ることを理解されたい。
【0020】
[0029]次に、様々な装置および技法を参照しながら電気通信システムのいくつかの態様が提示される。これらの装置および技法は、以下の詳細な説明において説明され、(「要素」と総称される)様々なブロック、モジュール、構成要素、回路、ステップ、プロセス、アルゴリズムなどによって添付の図面に示される。これらの要素は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組合せを使用して実装され得る。そのような要素がハードウェアとして実装されるのかソフトウェアとして実装されるのかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。
【0021】
[0030]本明細書では、5GまたはNR無線アクセス技術(RAT)に一般に関連する専門用語を使用して態様が説明され得るが、本開示の態様は、3G RAT、4G RAT、および/または5Gに続くRAT(たとえば、6G)など、他のRATに適用され得ることに留意されたい。
【0022】
[0031]
図1は、本開示による、ワイヤレスネットワーク100の一例を示す図である。ワイヤレスネットワーク100は、例の中でも、5G(NR)ネットワークおよび/またはLTEネットワークの要素であり得るか、またはそれらを含み得る。ワイヤレスネットワーク100は、(BS110a、BS110b、BS110c、およびBS110dとして示されている)いくつかの基地局110と、他のネットワークエンティティとを含み得る。基地局(BS)は、ユーザ機器(UE)と通信するエンティティであり、NR BS、ノードB、gNB、5GノードB(NB)、アクセスポイント、送信受信ポイント(TRP)などと呼ばれることもある。各BSは、特定の地理的エリアに通信カバレージを提供し得る。3GPPでは、「セル」という用語は、この用語が使用されるコンテキストに応じて、このカバレージエリアをサービスするBSおよび/またはBSサブシステムのカバレージエリアを指すことができる。
【0023】
[0032]BSは、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、および/または別のタイプのセルに通信カバレージを提供し得る。マクロセルは、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし得、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。ピコセルは、比較的小さい地理的エリアをカバーし得、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。フェムトセルは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、自宅)をカバーし得、フェムトセルとの関連を有するUE(たとえば、限定加入者グループ(CSG)中のUE)による制限付きアクセスを可能にし得る。マクロセルのためのBSはマクロBSと呼ばれることがある。ピコセルのためのBSはピコBSと呼ばれることがある。フェムトセルのためのBSはフェムトBSまたはホームBSと呼ばれることがある。
図1に示されている例では、BS110aがマクロセル102aのためのマクロBSであり得、BS110bがピコセル102bのためのピコBSであり得、BS110cがフェムトセル102cのためのフェムトBSであり得る。BSは、1つまたは複数(たとえば、3つ)のセルをサポートし得る。「eNB」、「基地局」、「NR BS」、「gNB」、「TRP」、「AP」、「ノードB」、「5G NB」、および「セル」という用語は、本明細書では互換的に使用され得る。
【0024】
[0033]いくつかの態様では、セルは必ずしも固定であるとは限らないことがあり、セルの地理的エリアは、モバイルBSのロケーションに従って移動することがある。いくつかの態様では、BSは、任意の好適なトランスポートネットワークを使用して、直接物理接続または仮想ネットワークなど、様々なタイプのバックホールインターフェースを通して、互いに、および/あるいはワイヤレスネットワーク100中の1つまたは複数の他のBSまたはネットワークノード(図示せず)に相互接続され得る。
【0025】
[0034]いくつかの態様では、「基地局」(たとえば、基地局110)または「ネットワークエンティティ」という用語は、アグリゲーテッド基地局(aggregated base station)、ディスアグリゲーテッド基地局(disaggregated base station)、統合アクセスおよびバックホール(IAB:integrated access and backhaul)ノード、リレーノード、ならびに/またはその1つまたは複数の構成要素を指し得る。たとえば、いくつかの態様では、「基地局」または「ネットワークエンティティ」は、中央ユニット(CU)、分散ユニット(DU)、無線ユニット(RU)、ほぼリアルタイム(Near-RT)RANインテリジェントコントローラ(RIC)、または非リアルタイム(Non-RT)RIC、あるいはそれらの組合せを指し得る。いくつかの態様では、「基地局」または「ネットワークエンティティ」という用語は、基地局110に関して本明細書で説明されるものなど、1つまたは複数の機能を実施するように構成された1つのデバイスを指し得る。いくつかの態様では、「基地局」または「ネットワークエンティティ」という用語は、1つまたは複数の機能を実施するように構成された複数のデバイスを指し得る。たとえば、いくつかの分散システムでは、(同じ地理的ロケーションまたは異なる地理的ロケーションに位置し得る)いくつかの異なるデバイスの各々は、機能の少なくとも一部分を実施するか、または機能の少なくとも一部分の実施を繰り返すように構成され得、「基地局」または「ネットワークエンティティ」という用語は、それらの異なるデバイスのうちの任意の1つまたは複数を指し得る。いくつかの態様では、「基地局」または「ネットワークエンティティ」という用語は、1つまたは複数の仮想基地局および/または1つまたは複数の仮想基地局機能を指し得る。たとえば、いくつかの態様では、2つまたはそれ以上の基地局機能は、単一のデバイス上でインスタンス化され得る。いくつかの態様では、「基地局」または「ネットワークエンティティ」という用語は、基地局機能のうちの1つを指し、別のものを指さないことがある。このようにして、単一のデバイスは2つ以上の基地局を含み得る。
【0026】
[0035]ワイヤレスネットワーク100は、リレー局をも含み得る。リレー局は、上流局(たとえば、BSまたはUE)からデータの送信を受信し、そのデータの送信を下流局(たとえば、UEまたはBS)に送ることができるエンティティである。リレー局はまた、他のUEのための送信を中継することができるUEであり得る。
図1に示されている例では、リレーBS110dは、BS110aとUE120dとの間の通信を可能にするために、マクロBS110aおよびUE120dと通信し得る。リレーBSは、リレー局、リレー基地局、リレーなどと呼ばれることもある。
【0027】
[0036]ワイヤレスネットワーク100は、マクロBS、ピコBS、フェムトBS、リレーBSなど、異なるタイプのBSを含む異種ネットワークであり得る。これらの異なるタイプのBSは、異なる送信電力レベル、異なるカバレージエリア、およびワイヤレスネットワーク100における干渉に対する異なる影響を有し得る。たとえば、マクロBSは、高い送信電力レベル(たとえば、5~40ワット)を有し得るが、ピコBS、フェムトBS、およびリレーBSは、より低い送信電力レベル(たとえば、0.1~2ワット)を有し得る。
【0028】
[0037]ネットワークコントローラ130は、BSのセットに結合し得、これらのBSのための協調および制御を行い得る。ネットワークコントローラ130は、バックホールを介してBSと通信し得る。BSはまた、たとえば、直接、あるいはワイヤレスバックホールまたはワイヤラインバックホールを介して間接的に、互いと通信し得る。
【0029】
[0038]UE120(たとえば、120a、120b、120c)は、ワイヤレスネットワーク100全体にわたって分散され得、各UEは固定または移動であり得る。UEは、アクセス端末、端末、移動局、加入者ユニット、局などと呼ばれることもある。UEは、セルラーフォン(たとえば、スマートフォン)、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、コードレスフォン、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、タブレット、カメラ、ゲーミングデバイス、ネットブック、スマートブック、ウルトラブック、医療デバイスまたは医療機器、生体センサー/生体デバイス、ウェアラブルデバイス(スマートウォッチ、スマート衣類、スマートグラス、スマートリストバンド、スマートジュエリー(たとえば、スマートリング、スマートブレスレット))、エンターテインメントデバイス(たとえば、音楽デバイスまたはビデオデバイス、あるいは衛星ラジオ)、車両構成要素または車両センサー、スマートメーター/スマートセンサー、工業用製造機器、全地球測位システム(GPS)デバイス、あるいはワイヤレス媒体またはワイヤード媒体を介して通信するように構成された任意の他の好適なデバイスであり得る。
【0030】
[0039]いくつかのUEは、無線リソース制御(RRC)接続を確立するためのランダムアクセスチャネル(RACH)プロシージャの一部であるランダムアクセス応答(RAR)を復号し得る低減キャパシティ(RedCap)UEであり得る。異なるタイプのUEがあり得、異なるタイプのUEは、RARがそのUEタイプのために構成される場合にのみRARを復号することが可能であり得る。いくつかのUEは、マシンタイプ通信(MTC)UEあるいは発展型または拡張マシンタイプ通信(eMTC)UEと見なされ得る。MTC UEおよびeMTC UEは、たとえば、基地局、別のデバイス(たとえば、リモートデバイス)、または何らかの他のエンティティと通信し得る、ロボット、ドローン、リモートデバイス、センサー、メーター、モニタ、および/またはロケーションタグを含む。ワイヤレスノードは、たとえば、ワイヤードまたはワイヤレス通信リンクを介した、ネットワーク(たとえば、インターネットまたはセルラーネットワークなど、ワイドエリアネットワーク)のための、またはネットワークへの接続性を提供し得る。いくつかのUEは、モノのインターネット(IoT)デバイスと見なされ得、および/またはNB-IoT(狭帯域モノのインターネット)デバイスとして実装され得る。いくつかのUEは、顧客構内機器(CPE)と見なされ得る。UE120は、プロセッサ構成要素および/またはメモリ構成要素など、UE120の構成要素を格納するハウジング内に含まれ得る。いくつかの態様では、プロセッサ構成要素およびメモリ構成要素は、一緒に結合され得る。たとえば、プロセッサ構成要素(たとえば、1つまたは複数のプロセッサ)およびメモリ構成要素(たとえば、メモリ)は、動作可能に結合され、通信可能に結合され、電子的に結合され、および/または電気的に結合され得る。
【0031】
[0040]概して、任意の数のワイヤレスネットワークが所与の地理的エリア中に展開され得る。各ワイヤレスネットワークは、特定のRATをサポートし得、1つまたは複数の周波数上で動作し得る。RATは、無線技術、エアインターフェースなどと呼ばれることもある。周波数は、キャリア、周波数チャネルなどと呼ばれることもある。各周波数は、異なるRATのワイヤレスネットワーク間での干渉を回避するために、所与の地理的エリア中の単一のRATをサポートし得る。いくつかの場合には、NRまたは5G RATネットワークが展開され得る。
【0032】
[0041]いくつかの態様では、(たとえば、UE120aおよびUE120eとして示されている)2つまたはそれ以上のUE120が、(たとえば、互いと通信するための媒介として基地局110を使用せずに)1つまたは複数のサイドリンクチャネルを使用して、直接、通信し得る。たとえば、UE120は、ピアツーピア(P2P)通信、デバイスツーデバイス(D2D)通信、(たとえば、車両間(V2V)プロトコルまたは車両対インフラストラクチャ(V2I)プロトコルを含み得る)車両対あらゆるモノ(V2X)プロトコル、および/またはメッシュネットワークを使用して通信し得る。この場合、UE120は、スケジューリング動作、リソース選択動作、および/または基地局110によって実施されるものとして本明細書の他の場所で説明される他の動作を実施し得る。
【0033】
[0042]ワイヤレスネットワーク100のデバイスは、周波数または波長に基づいて、様々なクラス、帯域、チャネルなどに再分割され得る電磁スペクトルを使用して通信し得る。たとえば、ワイヤレスネットワーク100のデバイスは、410MHzから7.125GHzにわたり得る、第1の周波数範囲(FR1)を有する動作帯域を使用して通信し得、および/または24.25GHzから52.6GHzにわたり得る、第2の周波数範囲(FR2)を有する動作帯域を使用して通信し得る。FR1とFR2との間の周波数は、ミッドバンド周波数と呼ばれることがある。FR1の一部分は6GHzよりも大きいが、FR1は、しばしば、「サブ6GHz」帯域と呼ばれる。同様に、FR2は、国際電気通信連合(ITU)によって「ミリメートル波」帯域と識別される極高周波数(EHF)帯域(30GHz~300GHz)とは異なるにもかかわらず、しばしば、「ミリメートル波」と呼ばれる。したがって、別段に明記されていない限り、「サブ6GHz」などの用語は、本明細書で使用される場合、6GHz未満の周波数、FR1内の周波数、および/または(たとえば、7.125GHzよりも大きい)ミッドバンド周波数を広く表し得ることを理解されたい。同様に、別段に明記されていない限り、「ミリメートル波」などの用語は、本明細書で使用される場合、EHF帯域内の周波数、FR2内の周波数、および/または(たとえば、24.25GHz未満の)ミッドバンド周波数を広く表し得ることを理解されたい。FR1およびFR2中に含まれる周波数は修正され得、本明細書で説明される技法は、それらの修正された周波数範囲に適用可能であることが企図される。
【0034】
[0043]上記のように、
図1は一例として提供される。他の例は、
図1に関して説明されるものとは異なり得る。
【0035】
[0044]
図2は、本開示による、ワイヤレスネットワーク100においてUE120と通信している基地局110の例200を示す図である。基地局110はT個のアンテナ234a~234tを装備し得、UE120はR個のアンテナ252a~252rを装備し得、ここで、概してT≧1およびR≧1である。
【0036】
[0045]基地局110において、送信プロセッサ220が、1つまたは複数のUEについてデータソース212からデータを受信し、UEから受信されたチャネル品質インジケータ(CQI)に少なくとも部分的に基づいて各UEのための1つまたは複数の変調およびコーディング方式(MCS)を選択し、そのUEのために選択された(1つまたは複数の)MCSに少なくとも部分的に基づいて各UEのためのデータを処理(たとえば、符号化および変調)し、すべてのUEについてデータシンボルを提供し得る。送信プロセッサ220はまた、(たとえば、半静的リソース区分情報(SRPI)などのための)システム情報および制御情報(たとえば、CQI要求、許可、および/または上位レイヤシグナリング)を処理し、オーバーヘッドシンボルおよび制御シンボルを提供し得る。送信プロセッサ220はまた、基準信号(たとえば、セル固有基準信号(CRS)または復調基準信号(DMRS))および同期信号(たとえば、1次同期信号(PSS)または2次同期信号(SSS))のための基準シンボルを生成し得る。送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ230は、適用可能な場合、データシンボル、制御シンボル、オーバーヘッドシンボル、および/または基準シンボルに対して空間処理(たとえば、プリコーディング)を実施し得、T個の出力シンボルストリームをT個の変調器(MOD)232a~232tに提供し得る。各変調器232は、出力サンプルストリームを取得するために、(たとえば、OFDMのための)それぞれの出力シンボルストリームを処理し得る。各変調器232は、さらに、ダウンリンク信号を取得するために、出力サンプルストリームを処理(たとえば、アナログに変換、増幅、フィルタ処理、およびアップコンバート)し得る。変調器232a~232tからのT個のダウンリンク信号は、それぞれT個のアンテナ234a~234tを介して送信され得る。
【0037】
[0046]UE120において、アンテナ252a~252rが、基地局110および/または他の基地局からダウンリンク信号を受信し得、受信信号をそれぞれ復調器(DEMOD)254a~254rに提供し得る。各復調器254は、入力サンプルを取得するために、受信信号を調整(たとえば、フィルタ処理、増幅、ダウンコンバート、およびデジタル化)し得る。各復調器254は、さらに、受信シンボルを取得するために、(たとえば、OFDMのための)入力サンプルを処理し得る。MIMO検出器256は、すべてのR個の復調器254a~254rから受信シンボルを取得し、適用可能な場合、受信シンボルに対してMIMO検出を実施し、検出されたシンボルを提供し得る。受信プロセッサ258は、検出されたシンボルを処理(たとえば、復調および復号)し、UE120のための復号されたデータをデータシンク260に提供し、復号された制御情報およびシステム情報をコントローラ/プロセッサ280に提供し得る。「コントローラ/プロセッサ」という用語は、1つまたは複数のコントローラ、1つまたは複数のプロセッサ、またはそれらの組合せを指し得る。チャネルプロセッサは、例の中でも、基準信号受信電力(RSRP)パラメータ、受信信号強度インジケータ(RSSI)パラメータ、基準信号受信品質(RSRQ)パラメータ、および/またはCQIパラメータを決定し得る。いくつかの態様では、UE120の1つまたは複数の構成要素は、ハウジング284中に含まれ得る。
【0038】
[0047]ネットワークコントローラ130は、通信ユニット294と、コントローラ/プロセッサ290と、メモリ292とを含み得る。ネットワークコントローラ130は、たとえば、コアネットワーク中の1つまたは複数のデバイスを含み得る。ネットワークコントローラ130は、通信ユニット294を介して基地局110と通信し得る。
【0039】
[0048]アンテナ(たとえば、アンテナ234a~234tおよび/またはアンテナ252a~252r)は、例の中でも、1つまたは複数のアンテナパネル、アンテナグループ、アンテナ要素のセット、および/またはアンテナアレイを含み得るか、またはそれら内に含まれ得る。アンテナパネル、アンテナグループ、アンテナ要素のセット、および/またはアンテナアレイは、1つまたは複数のアンテナ要素を含み得る。アンテナパネル、アンテナグループ、アンテナ要素のセット、および/またはアンテナアレイは、同一平面アンテナ要素のセットおよび/または非同一平面アンテナ要素のセットを含み得る。アンテナパネル、アンテナグループ、アンテナ要素のセット、および/またはアンテナアレイは、単一のハウジング内のアンテナ要素および/または複数のハウジング内のアンテナ要素を含み得る。アンテナパネル、アンテナグループ、アンテナ要素のセット、および/またはアンテナアレイは、
図2の1つまたは複数の構成要素など、1つまたは複数の送信および/または受信構成要素に結合された1つまたは複数のアンテナ要素を含み得る。
【0040】
[0049]アップリンク上では、UE120において、送信プロセッサ264が、データソース262からのデータと、コントローラ/プロセッサ280からの(たとえば、RSRP、RSSI、RSRQ、および/またはCQIを含む報告のための)制御情報とを受信および処理し得る。送信プロセッサ264はまた、1つまたは複数の基準信号のための基準シンボルを生成し得る。送信プロセッサ264からのシンボルは、適用可能な場合、TX MIMOプロセッサ266によってプリコーディングされ、(たとえば、DFT-s-OFDMまたはCP-OFDMのために)変調器254a~254rによってさらに処理され、基地局110に送信され得る。いくつかの態様では、UE120の変調器および復調器(たとえば、MOD/DEMOD254)が、UE120のモデム中に含まれ得る。いくつかの態様では、UE120はトランシーバを含む。トランシーバは、(1つまたは複数の)アンテナ252、変調器および/または復調器254、MIMO検出器256、受信プロセッサ258、送信プロセッサ264、ならびに/あるいはTX MIMOプロセッサ266の任意の組合せを含み得る。トランシーバは、(たとえば、
図3~
図11を参照しながら説明されるように)本明細書で説明される方法のうちのいずれかの態様を実施するために、プロセッサ(たとえば、コントローラ/プロセッサ280)およびメモリ282によって使用され得る。
【0041】
[0050]基地局110において、UE120および他のUEからのアップリンク信号は、アンテナ234によって受信され、復調器232によって処理され、適用可能な場合、MIMO検出器236によって検出され、UE120によって送られた復号されたデータおよび制御情報を取得するために受信プロセッサ238によってさらに処理され得る。受信プロセッサ238は、復号データをデータシンク239に提供し、復号制御情報をコントローラ/プロセッサ240に提供し得る。基地局110は、通信ユニット244を含み得、通信ユニット244を介してネットワークコントローラ130に通信し得る。基地局110は、ダウンリンクおよび/またはアップリンク通信のためにUE120をスケジュールするためのスケジューラ246を含み得る。いくつかの態様では、基地局110の変調器および復調器(たとえば、MOD/DEMOD232)が、基地局110のモデム中に含まれ得る。いくつかの態様では、基地局110はトランシーバを含む。トランシーバは、(1つまたは複数の)アンテナ234、変調器および/または復調器232、MIMO検出器236、受信プロセッサ238、送信プロセッサ220、ならびに/あるいはTX MIMOプロセッサ230の任意の組合せを含み得る。トランシーバは、(たとえば、
図3~
図11を参照しながら説明されるように)本明細書で説明される方法のうちのいずれかの態様を実施するために、プロセッサ(たとえば、コントローラ/プロセッサ240)およびメモリ242によって使用され得る。
【0042】
[0051]5G NRシステムなど、通信システムの展開は、様々な構成要素または構成部品とともに複数の様式で構成され得る。5G NRシステム、またはネットワークでは、基地局など、ネットワークノード、ネットワークエンティティ、ネットワークのモビリティ要素、無線アクセスネットワーク(RAN)ノード、コアネットワークノード、ネットワーク要素、またはネットワーク機器、あるいは、基地局機能を実施する1つまたは複数のユニット(または1つまたは複数の構成要素)は、アグリゲーテッドまたはディスアグリゲーテッドアーキテクチャにおいて実装され得る。たとえば、(ノードB、発展型NB(eNB)、NR BS、5G NB、アクセスポイント(AP)、TRP、またはセルなどの)BSは、(スタンドアロンBSまたはモノリシックBSとしても知られる)アグリゲーテッド基地局またはディスアグリゲーテッド基地局として実装され得る。
【0043】
[0052]アグリゲーテッド基地局は、単一のRANノード内に物理的にまたは論理的に組み込まれる無線プロトコルスタックを利用するように構成され得る。ディスアグリゲーテッド基地局は、(1つまたは複数のCU、1つまたは複数のDU、または1つまたは複数のRUなどの)2つまたはそれ以上のユニットの間で物理的にまたは論理的に分散されるプロトコルスタックを利用するように構成され得る。いくつかの態様では、CUはRANノード内で実装され得、1つまたは複数のDUは、CUとコロケートされ得るか、あるいは代替的に、1つまたは複数の他のRANノード全体にわたって地理的にまたは仮想的に分散され得る。DUは、1つまたは複数のRUと通信するために実装され得る。CU、DUおよびRUの各々はまた、仮想ユニット、すなわち、仮想中央ユニット(VCU)、仮想分散ユニット(VDU)、または仮想無線ユニット(VRU)として実装され得る。
【0044】
[0053]基地局タイプ動作またはネットワーク設計は、基地局機能のアグリゲーション特性を考慮し得る。たとえば、ディスアグリゲーテッド基地局は、IABネットワーク、オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN(O-RANアライアンスによって後援されるネットワーク構成など))、または仮想化された無線アクセスネットワーク(クラウド無線アクセスネットワーク(C-RAN)としても知られるvRAN)において利用され得る。ディスアグリゲーションは、様々な物理的ロケーションにおいて2つまたはそれ以上のユニットにわたって機能を分散させること、ならびに少なくとも1つのユニットのための機能を仮想的に分散させることを含み得、これは、ネットワーク設計におけるフレキシビリティを可能にすることができる。ディスアグリゲーテッド基地局、またはディスアグリゲーテッドRANアーキテクチャの様々なユニットは、少なくとも1つの他のユニットとのワイヤードまたはワイヤレス通信のために構成され得る。
【0045】
[0054]基地局110のコントローラ/プロセッサ240、UE120のコントローラ/プロセッサ280、および/または
図2の(1つまたは複数の)任意の他の構成要素は、本明細書の他の場所でより詳細に説明されるように、RACHプロシージャの一部としてRARを区別することに関連付けられた1つまたは複数の技法を実施し得る。たとえば、基地局110のコントローラ/プロセッサ240、UE120のコントローラ/プロセッサ280、および/または
図2の(1つまたは複数の)任意の他の構成要素は、たとえば、
図8のプロセス800、
図9のプロセス900、および/または本明細書で説明される他のプロセスの動作を実施または指示し得る。メモリ242および282は、それぞれ基地局110およびUE120のためのデータおよびプログラムコードを記憶し得る。いくつかの態様では、メモリ242および/またはメモリ282は、ワイヤレス通信のための1つまたは複数の命令(たとえば、コードおよび/またはプログラムコード)を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体を含み得る。たとえば、1つまたは複数の命令は、基地局110および/またはUE120の1つまたは複数のプロセッサによって(たとえば、直接、あるいはコンパイル、変換、および/または解釈の後に)実行されたとき、1つまたは複数のプロセッサ、UE120、および/または基地局110に、たとえば、
図8のプロセス800、
図9のプロセス900、および/または本明細書で説明される他のプロセスの動作を実施または指示させ得る。いくつかの態様では、命令を実行することは、例の中でも、命令を稼働すること、命令を変換すること、命令をコンパイルすること、および/または命令を解釈することを含み得る。
【0046】
[0055]いくつかの態様では、UE120は、RARを受信するための手段、および/またはUEタイプに従ってRARを区別する情報に少なくとも部分的に基づいてRARを復号するための手段を含む。UE120が本明細書で説明される動作を実施するための手段は、たとえば、アンテナ252、復調器254、MIMO検出器256、受信プロセッサ258、送信プロセッサ264、TX MIMOプロセッサ266、変調器254、コントローラ/プロセッサ280、またはメモリ282のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0047】
[0056]いくつかの態様では、基地局は、UEのためのRARを、UEタイプに従ってRARを区別する情報で、およびUEのUEタイプに少なくとも部分的に基づいて、符号化するための手段、ならびに/またはRARをUEに送信するための手段を含む。基地局が本明細書で説明される動作を実施するための手段は、たとえば、送信プロセッサ220、TX MIMOプロセッサ230、変調器232、アンテナ234、復調器232、MIMO検出器236、受信プロセッサ238、コントローラ/プロセッサ240、メモリ242、またはスケジューラ246のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0048】
[0057]
図2中のブロックは別個の構成要素として示されているが、それらのブロックに関して上記で説明された機能は、単一のハードウェア、ソフトウェア、または組合せ構成要素で、あるいは構成要素の様々な組合せで実装され得る。たとえば、送信プロセッサ264、受信プロセッサ258、および/またはTX MIMOプロセッサ266に関して説明される機能は、コントローラ/プロセッサ280によって、またはコントローラ/プロセッサ280の制御下で実施され得る。
【0049】
[0058]上記のように、
図2は一例として提供される。他の例は、
図2に関して説明されるものとは異なり得る。
【0050】
[0059]
図3は、本開示による、デバイスのタイプを示す
図300である。
【0051】
[0060]
図3に示されているように、超高信頼低レイテンシ通信(URLLC)デバイスおよび拡張モバイルブロードバンド(eMBB)デバイスは、NRプレミアムデバイス(たとえば、UE)と見なされ得る。低電力ワイドエリア(LPWA)デバイスまたは大規模マシンタイプ通信(mMTC)デバイスなど、いくつかのデバイスは、拡張LTEデバイスと見なされ得る。
図3は、いくつかのワイヤレス通信デバイスがNRプレミアムUEではなく、むしろ低減能力(reduced capability)をもつデバイスであることを示す。低減能力をもつそのようなデバイスは、リラックス(relaxed)IoTデバイスと、スマートウェアラブルと、センサーと、ビデオ監視カメラとを含み得る。低減能力デバイスは、NR RedCapデバイス、RedCapデバイス、Red Capデバイス、Red-Capデバイス、redcapデバイス、red capデバイス、red-capデバイス、および/またはNR RedCap UEと呼ばれることがある。NR RedCapデバイスは、NR LightデバイスまたはNR Liteデバイスとも呼ばれている。説明の目的で、NR RedCap UEという用語が、本明細書で説明される態様において使用され得る。
【0052】
[0061]いくつかの態様では、NR RedCap UEは、より小さいピークスループット、より長いレイテンシ、より小さい信頼性、より多くの電力消費効率、より小さいシステムオーバーヘッド、および/またはより少ないリソースコストを提供する能力または構成により、低減能力を有し得る。NR RedCap UEは、緩和レイテンシまたは信頼性要件に従い得る。いくつかの態様では、NR RedCap UEは、1つのみまたは2つの送信または受信アンテナを有し得る。
【0053】
[0062]いくつかの態様では、NR RedCap UEは、NRプレミアムUE、または個人通信のために使用され得る他のフル特徴の(full-featured)NR UEにとって利用可能な特徴のサブセットを有するか、またはそれを使用するように構成され得る。いくつかの態様では、NR RedCap UEは、特徴の必須のセットおよび特徴の随意のセットを有し得、ここで、NR RedCap UEにおける随意の特徴のうちの1つまたは複数がNRプレミアムUEのために必須である。いくつかの態様では、デバイスがNR RedCap UEであるかどうかを指定するために、特徴の標準チャートまたはマトリックスが使用され得る。
【0054】
[0063]いくつかの態様では、NR RedCap UEは、スマートウォッチ、eHealth関係デバイス、個人保護機器、運動モニタ、または医療モニタリングデバイスなど、ウェアラブルデバイスを含み得る。NR RedCap UEは、圧力センサー、湿度センサー、温度計、動きセンサー、加速度計、またはアクチュエータなど、工業用センサーを含み得る。NR RedCap UEは、監視カメラ、ローエンドスマートフォン、および/またはローエンドIoTデバイスを含み得る。
【0055】
[0064]上記のように、
図3は一例として提供される。他の例は、
図3に関して説明されるものとは異なり得る。
【0056】
[0065]
図4は、本開示による、NR RedCap UEのための構成の例400を示す。
【0057】
[0066]いくつかの態様では、NR RedCap UEは、低減された帯域幅と、送信および受信アンテナの低減された量とをサポートし得る。たとえば、少なくともFR1では、NR RedCap UEは、20MHzまたは40MHzのダウンリンク(DL)またはアップリンク(UL)における最大帯域幅をサポートし得る。NR RedCap UEは、DLおよびULのために別々に構成された最大帯域幅をサポートし得る。(たとえば、FR1では100MHzから下がった)低減帯域幅能力をもつNR RedCap UEでは、ULおよびDLにおける最大帯域幅は、制御情報またはデータについて低減され得る。低減帯域幅能力をもつNR RedCap UEは、非NR RedCap UEに必要とされ得るキャリアアグリゲーションまたはデュアル接続性をサポートすることが予想されないことがある。いくつかの実施形態では、NR RedCap UEは、最大1つの送信アンテナと、最大1つまたは2つの受信アンテナとをサポートし得る。
【0058】
[0067]
図4は、NR RedCap UEのタイプに少なくとも部分的に基づいて、NR RedCap UEがサポートし得る他の構成を示す。異なるタイプは、特徴または限定の異なるサブセットを有し得る。たとえば、ウェアラブルデバイスであるNR RedCap UEは、150MbpsのDLピークレートと、50MbpsのULピークレートと、20MHzまたは40MHzの帯域幅要件と、1つの送信アンテナと、1つまたは2つの受信アンテナとをサポートし得る。ウェアラブルデバイスは、256QAMをサポートしないことがある。ウェアラブルデバイスは、中間モビリティおよび高電力節約要件を有し得る。ウェアラブルデバイスは、依然として、eMBBと同様であるレイテンシまたは信頼性要件を有し得る。
【0059】
[0068]いくつかの態様では、工業センサー(industry sensors)であるNR RedCap UEは、2Mbps未満のDLピークレートと、5Mbps未満のULピークレートと、5MHzまたは10MHzの帯域幅要件と、1つの送信アンテナと、1つの受信アンテナとをサポートし得る。センサーは、256QAMをサポートしないことがある。センサーは、低モビリティおよび高電力節約要件を有し得る。センサーは、安全関係センサーについて、100ミリ秒(ms)未満または5~10msのレイテンシ要件を有し得る。センサーは、99.99%の信頼性要件を有し得る。
【0060】
[0069]いくつかの態様では、ビデオ監視カメラであるNR RedCap UEは、5Mbps未満のDLピークレートと、25Mbps未満のULピークレートと、10MHzまたは20MHzの帯域幅要件と、1つまたは2つの送信アンテナと、1つの受信アンテナとをサポートし得る。カメラは、256QAMをサポートしないことがある。カメラは、低モビリティおよび高電力節約要件を有し得る。カメラは、500ms未満のレイテンシ要件と、99%~99.99%の信頼性要件とを有し得る。
【0061】
[0070]要するに、NR RedCap UEは、NR RedCap UEのタイプに少なくとも部分的に基づく決定された構成を有し得る。その結果、NR RedCap UEは、電力、処理リソース、およびシグナリングリソースを節約し、特徴の低減されたセットをサポートし得る。いくつかの態様では、NR RedCap UEは、同じく低減能力を有し得るかまたは低減能力を有しないことがある別のタイプのNR UEと同じ電力節約モード、処理能力およびタイムラインの同じセット、またはフォールバック能力のセットをサポートし得る。たとえば、NR RedCap UEは、低減能力のセットを有し得るが、さらなる低減能力のセットにフォールバック(fall back)し得る。
【0062】
[0071]NR RedCap UEは、チャネルにアクセスし、接続を確立するためのRACHプロシージャを実施することを必要とされ得る。RACHプロシージャは、異なるUEが異なるUE能力を有するが、あらゆるUEについて同じプロシージャであり得る。いくつかのシナリオでは、基地局は、複数のUEに、複数のRARなどの複数のRACHメッセージを送信し得る。限定された能力をもつUEは、そのUEを対象としないことがあるRARを復号および処理することを試みて電力および処理リソースを浪費し得る。
【0063】
[0072]本明細書で説明される様々な態様によれば、UEは、RACHプロシージャの一部としてRARを受信し、UEタイプに従ってRARを区別する情報に少なくとも部分的に基づいてRARを復号し得る。すなわち、UEは、RARがUEのUEタイプによって復号されるべきであることを情報が示す場合、RARを復号し得る。RARは、第1のUEタイプ(たとえば、タイプA)または第2のUEタイプ(たとえば、タイプB)を対象とするが、両方のUEタイプを対象としないことがある。第1のUEタイプ対第2のUEタイプの例は、RedCap UE対非RedCap UE、1つの受信アンテナ分岐(branch)をもつRedCap UE対2つの受信アンテナ分岐をもつRedCap UE、カバレージ拡張をサポートするUE対カバレージ拡張をサポートしないUE、小データ送信(SDT)をサポートするUE対SDTをサポートしないUE、またはRANスライス(slices)をサポートするUE対RANスライスをサポートしないUEを含み得る。RARを区別することによって、UEは、UE(またはUEのUEタイプ)を対象とするRARを復号し、UE(またはUEのUEタイプ)を対象としないRARを復号および処理することを試みないことによって、電力および処理リソースを温存し得る。UEは、RAR区別のための情報を受信するか、または記憶された構成情報から情報を取得し得る。情報は、RARまたは他のRACHメッセージを復号すべきかどうかをUEがどのように決定するべきであるかを示し得る。
【0064】
[0073]上記のように、
図4は一例として提供される。他の例は、
図4に関して説明されるものとは異なり得る。
【0065】
[0074]
図5は、本開示による、RARを区別することの例500を示す図である。
図5に示されているように、基地局110およびUE120は、4ステップRACHプロシージャを実施するために互いに通信し得る。
【0066】
[0075]参照番号505によって示されているように、ランダムアクセス構成情報を、基地局110が送信し得、UE120が受信し得る。いくつかの態様では、ランダムアクセス構成情報は、競合ベースランダムアクセスのためになど、(たとえば、システム情報ブロック(SIB)2など、1つまたは複数のSIB中の)システム情報および/または同期信号ブロック(SSB)において送信され、および/またはそれによって示され得る。追加または代替として、ランダムアクセス構成情報は、無競合ランダムアクセスのためになど、RACHプロシージャをトリガする、RRCメッセージおよび/または物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)順序メッセージ中で送信され得る。ランダムアクセス構成情報は、RARを受信し、UEタイプに基づいてRARを区別するための情報を含み得る。
【0067】
[0076]参照番号510によって示されているように、UE120は、(ランダムアクセスプリアンブル、物理RACH(PRACH)プリアンブル、またはランダムアクセスメッセージ(RAM)プリアンブルと呼ばれることがある)プリアンブルを含み得るRAMを送信し得る。プリアンブルを含むメッセージは、4ステップRACHプロシージャにおいて、メッセージ1、Msg1、msg1、MSG1、第1のメッセージ、または初期メッセージと呼ばれることがある。RAMは、ランダムアクセスプリアンブル識別子を含み得る。
【0068】
[0077]参照番号515によって示されているように、基地局110は、プリアンブルへの返答としてRARを送信し得る。RARを含むメッセージは、4ステップRACHプロシージャにおいて、メッセージ2、Msg2、msg2、MSG2、または第2のメッセージと呼ばれることがある。いくつかの態様では、RARは、(たとえば、Msg1中でUE120から受信された)検出されたランダムアクセスプリアンブル識別子を示し得る。追加または代替として、RARは、メッセージ3(Msg3)を送信するためにUE120によって使用されるべきアップリンク許可またはリソース割振りを示し得る。
【0069】
[0078]いくつかの態様では、4ステップランダムアクセスプロシージャの第2のステップの一部として、基地局110は、RARのためのPDCCH通信を送信し得る。PDCCH通信は、RARを含む物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)通信をスケジュールし得る。たとえば、PDCCH通信は、PDSCH通信のためのリソース割振りを示し得る。また、4ステップRACHプロシージャの第2のステップの一部として、基地局110は、PDCCH通信によってスケジュールされるように、RARのためのPDSCH通信を送信し得る。RARは、PDSCH通信のMACプロトコルデータユニット(PDU)中に含まれ得る。
【0070】
[0079]参照番号520によって示されているように、UE120は、RARがUE120またはUE120のUEタイプを対象とするかどうかを区別し得る。いくつかの態様では、UE120は、各UEタイプについて別個に構成され得る初期帯域幅部分(BWP)構成に少なくとも部分的に基づいてRARがUE120によって復号されるべきであるかどうかを決定し得る。これは、
図6に関してより詳細に説明される。いくつかの態様では、UE120は、巡回冗長検査(CRC)に少なくとも部分的に基づいてRARが復号されるべきであるかどうかを決定し得る。たとえば、CRCは、無線ネットワーク一時識別子(RNTI)を用いてマスキングされ得、UE120は、CRCから抽出されるRNTIがRNTIの特定のセットに属する場合、RARを復号し得る。いくつかの態様では、UE120は、使用されるインターリービングパターンまたはスクランブリング識別子(ID)に少なくとも部分的に基づいてRARが復号されるべきであると決定し得る。これらの態様は、
図7に関してより詳細に説明される。
【0071】
[0080]いくつかの態様では、UE120は、RARのPDCCHスケジューリングのために使用される異なるリソースに関する情報を有し得る。たとえば、UE120は、第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別する制御リソースセット(CORESET)に関する情報を有し得る。RARはCORESETでスケジュールされ得、UE120は、CORESETのロケーションに少なくとも部分的に基づいてRARが復号されるべきであると決定し得る。いくつかのCORESETロケーションは第1のUEタイプのUEのために確保され得、いくつかのCORESETロケーションは第2のUEタイプのUEのために確保され得る。
【0072】
[0081]いくつかの態様では、UE120は、RARのスケジューリングのために使用される復号または擬似コロケート(QCLed:quasi-co-located)関係に関する情報を有し得る。たとえば、PDCCHは、特定のUEタイプのUEのために確保されるSSBインデックスとQCLされ得る。UE120は、SSBインデックスに少なくとも部分的に基づいてRARが復号されるべきであると決定し得る。
【0073】
[0082]いくつかの態様では、情報は、ダウンリンク制御情報(DCI)中に1つまたは複数の予約済みビットまたはスペアビットを含み得る。たとえば、DCIフォーマット1_0では、CRCは、RNTI(たとえば、ランダムアクセスRNTI、msgB-RNTI、修正RNTI)によってマスキングされ得る。マスキングは、RARのためのUEタイプをシグナリングするために、予約済みビットまたはスペアビット(たとえば最上位ビット)を使用(または再利用)し得る。いくつかの態様では、UE120は、UE120がRARを復号するべきであるかどうかを決定するために、スケジューリングリソースの任意の組合せを使用し得る。
【0074】
[0083]複数のUEタイプがサービングセルまたはRANスライス中でサポートされ得る。いくつかの態様では、情報は、各UEタイプに関連付けられた1つまたは複数のPRACHフォーマットを含み得、UE120は、使用されるPRACHフォーマットに少なくとも部分的に基づいてRARが復号されるべきであるかどうかを決定し得る。1つのUEタイプが複数のPRACHフォーマットにマッピングされ得、異なるUEタイプが異なるPRACHフォーマットにマッピングされ得る。たとえば、UEタイプは、セル中のロケーションによって区別され得る。セル中心UE(たとえば、セル中心からの距離しきい値または最大距離を満たすUE)は、短い長さをもつPRACHプリアンブルにマッピングされ得、セルエッジUE(セル中心からの距離しきい値または最大距離を満たさないUE)は、より長い長さをもつPRACHプリアンブルにマッピングされ得る。UE120は、たとえば、GPSおよび/または測定値を使用することによって、基地局110に対するそれの距離を決定し得る。
【0075】
[0084]いくつかの態様では、PRACHプリアンブルは、異なるサイクリックシフトによって特徴づけられる複数のセットにグループ化され得る。たとえば、同じPRACHオケージョンを共有するPRACHプリアンブルでは、サイクリックシフト(たとえば、サイクリックプレフィックス(CP))のサイズは、UE120のダウンリンクRSRPに比例的にスケーリングされ得る。物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、またはサウンディング基準信号(SRS)のためのCPは、ノーマルCP(NCP)または拡張CP(ECP)であり得る。たとえば、UE120は、どのPRACHプリアンブルグループを使用すべきかを決定するために、RSRP測定を実施し、その測定値を、基地局110によってブロードキャストされたしきい値と比較し得る。
【0076】
[0085]セル中心に近いUEは、より小さいラウンドトリップ時間(RTT)を有し、このUEタイプのUE(近いUE)は、密な間隔をもつサイクリックシフトのセットにマッピングされ得るか、または、PRACHなし送信を使用することによってPRACHリソース選択から除外され得る。セルエッジに近いUEは、より大きいRTTを有し得、このUEタイプのUE(遠いUE)は、疎な間隔をもつサイクリックシフトの異なるセットにマッピングされ得る。UE120は、RARのためのサイクリックシフトの間隔に少なくとも部分的に基づいてRARが復号されるべきであるかどうかを決定し得る。
【0077】
[0086]参照番号525によって示されているように、UE120は、RARがUE120またはUE120のUEタイプを対象とする場合、RARを復号し得る。RARがUE120を対象としない場合、UE120は、RARを復号しないことがあり、通常ならばRARを復号および処理することよって消費されたであろう電力および処理リソースを温存し得る。
【0078】
[0087]UEは、通信に少なくとも部分的に基づいて通信を送信し得る。参照番号530によって示されているように、UE120は、RRC接続要求メッセージを通信として送信し得る。RRC接続要求メッセージは、4ステップRACHプロシージャのメッセージ3、Msg3、msg3、MSG3、または第3のメッセージと呼ばれることがある。いくつかの態様では、RRC接続要求は、UE識別子、アップリンク制御情報(UCI)、および/またはPUSCH通信(たとえば、RRC接続要求)を含み得る。基地局110は、Msg3のためのハイブリッド自動再送要求(HARQ)肯定応答(ACK)を送信し得る。
【0079】
[0088]参照番号535によって示されているように、基地局110は、RRC接続セットアップメッセージを送信し得る。RRC接続セットアップメッセージは、4ステップRACHプロシージャのメッセージ4、Msg4、msg4、MSG4、または第4のメッセージと呼ばれることがある。いくつかの態様では、RRC接続セットアップメッセージは、検出されたUE識別子、タイミングアドバンス値、および/または競合解消情報を含み得る。UE120がRRC接続セットアップメッセージを正常に受信した場合、UE120はHARQ ACKを送信し得る。UE120は、Msg4のためのHARQ ACKを送信し得る。参照番号540によって示されているように、基地局110は、UE120がRRC接続をセットアップすることを完了したことを示すRRC接続セットアップ完了メッセージのための、アップリンク許可をもつDCIを送信し得る。参照番号545によって示されているように、UE120は、RRC接続セットアップ完了メッセージを送信し得る。
【0080】
[0089]2ステップRACHが使用されるべきである場合、Msg1およびMsg3は第1のステップ(MsgA)と見なされ得、Msg2およびMsg4は第2のステップ(MsgB)と見なされ得る。このシナリオでは、UE120は、MsgBのRARを区別することに少なくとも部分的に基づいて通信を送信し得る。
【0081】
[0090]上記のように、
図5は一例として提供される。他の例は、
図5に関して説明されるものとは異なり得る。
【0082】
[0091]
図6は、本開示による、RARを区別するための重複するおよび重複しないBWPの例600を示す図である。
【0083】
[0092]UE120は、初期BWP構成に少なくとも部分的に基づいてUEタイプのためのRARを区別することを決定し得る。初期BWP構成は、どのBWPがULのためにアクティブにされ、どのBWPがDLのためにアクティブにされるかを示し得る。初期DL BWPのための構成および初期UL BWPのための構成は、標準化されたルックアップテーブルによって指定されるか、またはシステム情報によって示され得る。例600は、異なるUEタイプ、タイプAおよびタイプBを示す。タイプAは、たとえば、エネルギーハーベスティング能力をもつUEであり得、それらのUEは、たとえば、非充電式バッテリーによって電力供給され得るタイプB UEに直交する時間間隔中にアクティブである。
【0084】
[0093]いくつかの態様では、初期DL BWPと初期UL BWPの両方が、タイプA能力をもつUEとタイプB能力をもつUEとの間で共有され得る。いくつかの態様では、初期DL BWPは共有され得るが、初期UL BWPは、タイプAおよびタイプBのために別々に構成され得る。タイプAのための初期UL BWPとタイプBのための初期UL BWPとは、部分的に重複し得る。例600は、初期UE BWPの中心周波数であり得る基準点において整合される重複するBWP602を示す。例600は、開始物理リソースブロックにおいて整合される重複するBWP604をも示す。タイプAのための初期UL BWPとタイプBのための初期UL BWPとは、重複しないBWP606によって示されているものなど、重複しないことがある(たとえば、同じキャリアの異なるサブバンド、異なるキャリア(たとえば、通常アップリンク(NUL)および補助アップリンク(SUL)))。重複しないBWP608は、時分割多重化(TDM)に従って時間的に分離され、および/または異なるタイマー構成を有し得る。
【0085】
[0094]いくつかの態様では、初期DL BWPと初期UL BWPの両方は、タイプAのためにおよびタイプBのために別々に構成され得る。初期DL BWPおよび/または初期UL BWPは、基地局110によって決定された基準点において部分的に重複し、整合され得る。いくつかの態様では、タイプAのための初期DLおよび/またはUL BWPと、タイプBのための初期DLおよび/またはUL BWPとは、重複せず、異なるキャリア(たとえば、通常ダウンリンク(NDL)および補助ダウンリンク(SDL)、NULおよびSUL)にマッピングされ、同じキャリアの異なるサブバンドにマッピングされ、および/あるいは異なるTDMタイムスロットまたは異なるタイマー構成にマッピングされ得る。
【0086】
[0095]上記のように、
図6は一例として提供される。他の例は、
図6に関して説明されるものとは異なり得る。
【0087】
[0096]
図7は、本開示による、RARをスケジュールするためのDCIを符号化することの例700を示す図である。例700は、RARをスケジュールするために使用されるDCIペイロードと、DCIにアタッチされ得るCRCとを示す。例700によって示されているように、RNTIは、RARをスケジュールするDCIのCRCを(たとえば、論理排他的OR(XOR)演算を介して)マスキングするために使用され得る。RNTIは、タイプA RARをスケジュールするDCIのCRCをマスキングするために適用され得るRNTIの第1のセットに属するか、またはタイプB RARをスケジュールするRNTIの第2のセットに属し得る。RNTIの第1のセットとRNTIの第2のセットとの間に交差がないことがある。RNTIの第1のセットとRNTIの第2のセットとは直交し得る。各セットのRNTIは、修正RNTIのための式、すなわち、修正RNTI=mod(1+s_id+S×t_id+S×T×f_id+S×T×F×ul_FDRA_id+Δ
preamble,2
bitwidth_RNTI-1)に従って構築され得、ここで、bitwidth_RNTIは、(DCIにアタッチされるCRCの長さによって上限が定められた)修正RNTIのために割り振られたビット数を示し得、s_idは、PRACHオケージョンの第1のOFDMシンボルのインデックスであり得(0≦s_id<Sであり、Sは、サブキャリア間隔(SCS)とCP長とに依存するスロットごとのOFDMシンボルの最大数である)、t_idは、システムフレーム中のPRACHオケージョンの第1のスロットのインデックスであり得(0≦t_id<Tであり、t_idはSCSとCP長とに依存する)、f_idは、周波数領域中のPRACHオケージョンのインデックスであり得(0≦f_id<Fであり、FはタイプA UEおよびタイプB UEの初期UL BWP構成に依存する)、f_idの開始点、間隔、および範囲(タイプA UEおよびタイプB UEについて異なる値をとり得る)、ul_FDRA_idは、PRACHプリアンブル送信のために使用されるUL周波数領域リソース割振り(FDRA)であり得(たとえば、NULキャリアの場合の0またはタイプA UEのために割り振られたサブバンドインデックス、およびSULキャリアの場合の1またはタイプB UEのために割り振られたサブバンドインデックス)、Δ_preambleは、タイプA UEとタイプB UEとが同じPRACHオケージョンを共有するか否かに依存する(異なるPRACHオケージョンの場合にΔ_preamble=0であり、共有PRACHオケージョンおよび異なるプリアンブルグループの場合にΔ_preamble≧S*T*F*2である)。UE120は、情報(RARをスケジュールするDCI)中で、マスキングされたCRCから抽出されたRNTIが、UE120のUEタイプに関連付けられたRNTIのセットに属するかどうかに少なくとも部分的に基づいて、RARが復号されるべきであるかどうかを決定し得る。基地局110は、s_id、t_id、および/またはf_idについての値を、それらが、修正RNTIが計算されるときにUEタイプを見分けるように、区分し得る。これは、シグナリングリソースを節約(たとえば、16ビットであり得るメッセージを節約)し得る。
【0088】
[0097]例700は、RARをスケジュールするDCIにアタッチされたCRC部分にインターリービングパターンが適用され得ることをも示す。CRC部分にインターリービングパターンを適用することは、CRC部分に加えてDCIにインターリービングパターンを適用することを含み得る。第1のインターリービングパターンがタイプA UEのために適用され得、第2のインターリービングパターンがタイプB UEのために適用され得る。タイプAのためのインターリービングパターンのセットとタイプBのためのインターリービングパターンのセットとの間に交差がないことがある。UE120は、適用されるインターリービングパターンに少なくとも部分的に基づいてRARが復号されるべきであるかどうかを決定し得る。UE120は、UE120のUEタイプに関連付けられたインターリービングパターンを適用し得、結果が復号可能RARを示す場合、UE120はRARを復号し得る。
【0089】
[0098]いくつかの態様では、RARをスケジュールするために使用されるPDCCHは、PDCCHについてポーラコーディングされ得る(may be polar coded)。また、PDCCHのDMRSシーケンスが、スクランブリングIDに関連付けられたシーケンスを用いてスクランブルされ得る。UE120は、DMRSシーケンスに適用されるスクランブリングIDに少なくとも部分的に基づいてRARが復号されるべきであるかどうかを決定し得る。スクランブリングIDの第1のセットがタイプA UEに関連付けられ得、スクランブリングIDの第2の(直交するまたは交差しない)セットがタイプB UEに関連付けられ得る。いくつかの態様では、DCIは、スクランブリングIDに関連付けられたシーケンスを用いてスクランブルされ得る。UE120は、DCIに適用されるスクランブリングIDまたはPDCCHの他のコーディングされたビットに少なくとも部分的に基づいてRARが復号されるべきであるかどうかを決定し得る。インターリービングパターン、スクランブリングID、または他の符号化特徴を使用することによって、UE120は、RARがUE120によって復号されるべきであるかどうか、またはUE120がRARを復号しないことによって電力および処理リソースを温存するべきであるかどうかを決定するために、UEタイプによってRARを区別し得る。
【0090】
[0099]
図8は、本開示による、たとえば、UEによって実施される例示的なプロセス800を示す図である。例示的なプロセス800は、UE(たとえば、UE120)が、RARを区別することに関連付けられた動作を実施する一例である。
【0091】
[0100]
図8に示されているように、いくつかの態様では、プロセス800は、RARを受信することを含み得る(ブロック810)。たとえば、UEは(たとえば、
図10に示されている受信構成要素1002を使用して)、上記で説明されたように、RARを受信し得る。
【0092】
[0101]
図8にさらに示されているように、いくつかの態様では、プロセス800は、UEタイプに従ってRARを区別する情報に少なくとも部分的に基づいてRARを復号することを含み得る(ブロック820)。たとえば、UEは(たとえば、
図10に示されている復号構成要素1008を使用して)、上記で説明されたように、UEタイプに従ってRARを区別する情報に少なくとも部分的に基づいてRARを復号し得る。
【0093】
[0102]プロセス800は、以下で説明される、および/または本明細書の他の場所で説明される1つまたは複数の他のプロセスに関連する、任意の単一の態様または態様の任意の組合せなど、追加の態様を含み得る。
【0094】
[0103]第1の態様では、情報に少なくとも部分的に基づいてRARを復号することは、RARがUEのUEタイプによって復号されるべきであることを情報が示す場合、RARを復号することを含む。
【0095】
[0104]第2の態様では、単独でまたは第1の態様と組み合わせて、プロセス800は、RARに少なくとも部分的に基づいて通信を送信することを含む。
【0096】
[0105]第3の態様では、単独でまたは第1の態様および第2の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、RARは、RARがUEのUEタイプによって復号されるべきであることを情報が示さない場合、復号されない。
【0097】
[0106]第4の態様では、単独でまたは第1から第3の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、情報は、初期BWP構成に少なくとも部分的に基づいて第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別する。
【0098】
[0107]第5の態様では、単独でまたは第1から第4の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、第1のUEタイプは、初期アップリンクBWPを第2のUEタイプと共有する。
【0099】
[0108]第6の態様では、単独でまたは第1から第5の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、第1のUEタイプのための初期アップリンクBWPが、第2のUEタイプのための初期アップリンクBWPとは異なる。
【0100】
[0109]第7の態様では、単独でまたは第1から第6の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、第1のUEタイプのための初期アップリンクBWPと第2のUEタイプのための初期アップリンクBWPとは部分的に重複する。
【0101】
[0110]第8の態様では、単独でまたは第1から第7の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、第1のUEタイプのための初期アップリンクBWPと第2のUEタイプのための初期アップリンクBWPとは重複しない。
【0102】
[0111]第9の態様では、単独でまたは第1から第8の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、第1のUEタイプのための初期ダウンリンクBWPが、第2のUEタイプのための初期ダウンリンクBWPとは異なる。
【0103】
[0112]第10の態様では、単独でまたは第1から第9の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、第1のUEタイプのための初期ダウンリンクBWPと第2のUEタイプのための初期ダウンリンクBWPとは部分的に重複する。
【0104】
[0113]第11の態様では、単独でまたは第1から第10の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、第1のUEタイプのための初期ダウンリンクBWPと第2のUEタイプのための初期ダウンリンクBWPとは重複しない。
【0105】
[0114]第12の態様では、単独でまたは第1から第11の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、情報は、RNTIを用いてマスキングされるCRCを含み、RNTIは、第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別する。
【0106】
[0115]第13の態様では、単独でまたは第1から第12の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、情報に少なくとも部分的に基づいてRARを復号することは、CRCからRNTIを抽出することと、RARのPRACHオケージョンの第1のシンボルのインデックス値、システムフレーム中のPRACHオケージョンの第1のスロットのインデックス、および周波数領域中のPRACHオケージョンのインデックスのうちの1つまたは複数に少なくとも部分的に基づいて修正RNTIを計算することと、RNTIから抽出されたRNTIが、修正RNTIによって示されたRNTIのセット中にある場合、RARを復号することと、を含む。
【0107】
[0116]第14の態様では、単独でまたは第1から第13の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、情報はCRCを含み、CRCは、CRCに適用されるインターリービングパターンに少なくとも部分的に基づいて第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別する。
【0108】
[0117]第15の態様では、単独でまたは第1から第14の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、情報に少なくとも部分的に基づいてRARを復号することは、第1のインターリービングパターンまたは第2のインターリービングパターンのうちの1つまたは複数をCRCに適用することと、ここで、第1のインターリービングパターンが第1のUEタイプに関連付けられ、第2のインターリービングパターンが第2のUEタイプに関連付けられる、適用することの結果に少なくとも部分的に基づいてRARを復号することとを含む。
【0109】
[0118]第16の態様では、単独でまたは第1から第15の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、情報はDMRSシーケンスを含み、DMRSシーケンスは、DMRSシーケンスに適用されるスクランブリングIDセットに少なくとも部分的に基づいて第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別する。
【0110】
[0119]第17の態様では、単独でまたは第1から第16の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、情報に少なくとも部分的に基づいてRARを復号することは、第1のスクランブリングIDセットまたは第2のスクランブリングIDセットのうちの1つまたは複数をDMRSシーケンスに適用することと、ここで、第1のスクランブリングIDセットが第1のUEタイプに関連付けられ、第2のスクランブリングIDセットが第2のUEタイプに関連付けられる、適用することの結果に少なくとも部分的に基づいてRARを復号することとを含む。
【0111】
[0120]第18の態様では、単独でまたは第1から第17の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、情報はDCIを含み、DCIは、DCIに適用されるスクランブリングIDセットに少なくとも部分的に基づいて第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別する。
【0112】
[0121]第19の態様では、単独でまたは第1から第18の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、情報に少なくとも部分的に基づいてRARを復号することは、第1のスクランブリングIDセットまたは第2のスクランブリングIDセットのうちの1つまたは複数をDCIに適用することと、ここで、第1のスクランブリングIDセットが第1のUEタイプに関連付けられ、第2のスクランブリングIDセットが第2のUEタイプに関連付けられる、適用することの結果に少なくとも部分的に基づいてRARを復号することとを含む。
【0113】
[0122]第20の態様では、単独でまたは第1から第19の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、情報はCORESETを含み、CORESETは、CORESETのロケーション(たとえば、時間周波数リソース)に少なくとも部分的に基づいて第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別する。
【0114】
[0123]第21の態様では、単独でまたは第1から第20の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、情報は、第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別するプリコーディングまたは空間領域を含む。
【0115】
[0124]第22の態様では、単独でまたは第1から第21の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、情報は、第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別するスケジューリングのためのQCLed関係または空間関係を含む。
【0116】
[0125]第23の態様では、単独でまたは第1から第22の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、情報は、RARが第1のUEタイプのためのものであるまたは第2のUEタイプのためのものであることを示すDCI(DCIペイロード)中のリザーブビットまたはスペアビットを含む。
【0117】
[0126]第24の態様では、単独でまたは第1から第23の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、情報は、第1のUEタイプに関連付けられた1つまたは複数のPRACHフォーマットまたは第2のUEタイプに関連付けられた1つまたは複数のPRACHフォーマットを含む。
【0118】
[0127]第25の態様では、単独でまたは第1から第24の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、情報はCRCを含み、CRCは、第1のUEタイプのためのPRACHプリアンブルの第1のセットまたは第2のUEタイプのためのPRACHプリアンブルの第2のセットに関連付けられることに少なくとも部分的に基づいて第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別する。
【0119】
[0128]第26の態様では、単独でまたは第1から第25の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、第1のUEタイプは、距離しきい値を満たすセル中心からの距離をもつUEを含み、第2のUEタイプは、距離しきい値を満たさないセル中心からの距離をもつUEを含む。
【0120】
[0129]第27の態様では、単独でまたは第1から第26の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、プロセス800は、RARを受信することより前に、UEのUEタイプのために構成された初期ダウンリンクBWPおよび初期アップリンクBWPを示す、ランダムアクセスのための初期BWP構成を取得することと、UEのUEタイプのために構成された初期アップリンクBWP内でランダムアクセスメッセージを送信することとを含む。
【0121】
[0130]第28の態様では、単独でまたは第1から第27の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、RARを受信することは、UEのUEタイプのために構成された初期ダウンリンクBWP内でRARを受信することを含む。
【0122】
[0131]第29の態様では、単独でまたは第1から第28の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、構成を取得することは、第1の初期ダウンリンクBWP中で構成を受信することを含む。
【0123】
[0132]第30の態様では、単独でまたは第1から第29の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、第1の初期ダウンリンクBWPは、UEのUEタイプのために構成された初期ダウンリンクBWPとは異なり、情報は、初期BWP構成に少なくとも部分的に基づいて第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別する。
【0124】
[0133]
図8は、プロセス800の例示的なブロックを示すが、いくつかの態様では、プロセス800は、
図8に示されているもの以外に、追加のブロック、より少数のブロック、異なるブロック、または別様に構成されたブロックを含み得る。追加または代替として、プロセス800のブロックのうちの2つまたはそれ以上が、並列に実施され得る。
【0125】
[0134]
図9は、本開示による、たとえば、基地局によって実施される例示的なプロセス900を示す図である。例示的なプロセス900は、基地局(たとえば、基地局110)が、RARを区別することに関連付けられた動作を実施する一例である。
【0126】
[0135]
図9に示されているように、いくつかの態様では、プロセス900は、UEのためのRARを、UEタイプに従ってRARを区別する情報で、およびUEのUEタイプに少なくとも部分的に基づいて、符号化することを含み得る(ブロック910)。たとえば、基地局は(たとえば、
図11に示されている符号化構成要素1108を使用して)、上記で説明されたように、UEのためのRARを、UEタイプに従ってRARを区別する情報で、およびUEのUEタイプに少なくとも部分的に基づいて、符号化し得る。
【0127】
[0136]
図9にさらに示されているように、いくつかの態様では、プロセス900は、RARをUEに送信することを含み得る(ブロック920)。たとえば、基地局は(たとえば、
図11に示されている送信構成要素1104を使用して)、上記で説明されたように、RARをUEに送信し得る。
【0128】
[0137]プロセス900は、以下で説明される、および/または本明細書の他の場所で説明される1つまたは複数の他のプロセスに関連する、任意の単一の態様または態様の任意の組合せなど、追加の態様を含み得る。
【0129】
[0138]第1の態様では、プロセス900は、RARに少なくとも部分的に基づいて通信を受信することを含む。
【0130】
[0139]第2の態様では、単独でまたは第1の態様と組み合わせて、情報は、初期BWP構成に少なくとも部分的に基づいて第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別する。
【0131】
[0140]第3の態様では、単独でまたは第1の態様および第2の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、第1のUEタイプは、初期アップリンクBWPを第2のUEタイプと共有する。
【0132】
[0141]第4の態様では、単独でまたは第1から第3の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、第1のUEタイプのための初期アップリンクBWPが、第2のUEタイプのための初期アップリンクBWPとは異なる。
【0133】
[0142]第5の態様では、単独でまたは第1から第4の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、第1のUEタイプのための初期アップリンクBWPと第2のUEタイプのための初期アップリンクBWPとは部分的に重複する。
【0134】
[0143]第6の態様では、単独でまたは第1から第5の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、第1のUEタイプのための初期アップリンクBWPと第2のUEタイプのための初期アップリンクBWPとは重複しない。
【0135】
[0144]第7の態様では、単独でまたは第1から第6の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、第1のUEタイプのための初期ダウンリンクBWPが、第2のUEタイプのための初期ダウンリンクBWPとは異なる。
【0136】
[0145]第8の態様では、単独でまたは第1から第7の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、第1のUEタイプのための初期ダウンリンクBWPと第2のUEタイプのための初期ダウンリンクBWPとは部分的に重複する。
【0137】
[0146]第9の態様では、単独でまたは第1から第8の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、第1のUEタイプのための初期ダウンリンクBWPと第2のUEタイプのための初期ダウンリンクBWPとは重複しない。
【0138】
[0147]第10の態様では、単独でまたは第1から第9の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、情報に少なくとも部分的に基づいてRARを符号化することは、RARのためのPRACHオケージョンの第1のシンボルのインデックス値、システムフレーム中のPRACHオケージョンの第1のスロットのインデックス、および周波数領域中のPRACHオケージョンのインデックスのうちの1つまたは複数に少なくとも部分的に基づいてRNTIを計算することと、ここで、RNTIが、第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別する、RNTIを用いてRARのCRCをマスキングすることとを含む。
【0139】
[0148]第11の態様では、単独でまたは第1から第10の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、情報はCRCを含み、CRCは、CRCに適用されるインターリービングパターンに少なくとも部分的に基づいて第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別する。
【0140】
[0149]第12の態様では、単独でまたは第1から第11の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、情報はDMRSシーケンスを含み、DMRSシーケンスは、DMRSシーケンスに適用されるスクランブリングIDセットに少なくとも部分的に基づいて第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別する。
【0141】
[0150]第13の態様では、単独でまたは第1から第12の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、情報はDCIを含み、DCIは、DCIに適用されるスクランブリングIDセットに少なくとも部分的に基づいて第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別する。
【0142】
[0151]第14の態様では、単独でまたは第1から第13の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、情報に少なくとも部分的に基づいてRARを符号化することは、RARのCORESETを、第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別するロケーションに配置することを含む。
【0143】
[0152]第15の態様では、単独でまたは第1から第14の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、情報は、第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別するプリコーディングを含む。
【0144】
[0153]第16の態様では、単独でまたは第1から第15の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、情報は、第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別するスケジューリングのためのQCLed関係を含む。
【0145】
[0154]第17の態様では、単独でまたは第1から第16の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、情報は、RARが第1のUEタイプのためのものであるまたは第2のUEタイプのためのものであることを示すDCI中のリザーブビットまたはスペアビットを含む。
【0146】
[0155]第18の態様では、単独でまたは第1から第17の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、情報は、第1のUEタイプに関連付けられた1つまたは複数のPRACHフォーマットまたは第2のUEタイプに関連付けられた1つまたは複数のPRACHフォーマットを含む。
【0147】
[0156]第19の態様では、単独でまたは第1から第18の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、情報はCRCを含み、CRCは、第1のUEタイプのためのPRACHプリアンブルの第1のセットまたは第2のUEタイプのためのPRACHプリアンブルの第2のセットに関連付けられることに少なくとも部分的に基づいて第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別する。
【0148】
[0157]第20の態様では、単独でまたは第1から第19の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、第1のUEタイプは、距離しきい値を満たすセル中心からの距離をもつUEを含み、第2のUEタイプは、距離しきい値を満たさないセル中心からの距離をもつUEを含む。
【0149】
[0158]第21の態様では、単独でまたは第1から第20の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、プロセス900は、RARを送信することより前に、UEのUEタイプのために構成された初期ダウンリンクBWPおよび初期アップリンクBWPを示す、ランダムアクセスのための初期BWP構成をUEに送信することと、UEのUEタイプのために構成された初期アップリンクBWP内でランダムアクセスメッセージを受信することとを含む。
【0150】
[0159]第22の態様では、単独でまたは第1から第21の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、RARを送信することは、UEのUEタイプのために構成された初期ダウンリンクBWP内でRARを送信することを含む。
【0151】
[0160]第23の態様では、単独でまたは第1から第22の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、構成を送信することは、第1の初期ダウンリンクBWP中で構成を送信することを含む。
【0152】
[0161]第24の態様では、単独でまたは第1から第23の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、第1の初期ダウンリンクBWPは、UEのUEタイプのために構成された初期ダウンリンクBWPとは異なり、情報は、初期BWP構成に少なくとも部分的に基づいて第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別する。
【0153】
[0162]
図9は、プロセス900の例示的なブロックを示すが、いくつかの態様では、プロセス900は、
図9に示されているもの以外に、追加のブロック、より少数のブロック、異なるブロック、または別様に構成されたブロックを含み得る。追加または代替として、プロセス900のブロックのうちの2つまたはそれ以上が、並列に実施され得る。
【0154】
[0163]
図10は、ワイヤレス通信のための例示的な装置1000のブロック図である。装置1000はUEであり得るか、またはUEは装置1000を含み得る。いくつかの態様では、装置1000は、(たとえば、1つまたは複数のバスおよび/または1つまたは複数の他の構成要素を介して)互いと通信していることがある、受信構成要素1002と送信構成要素1004とを含む。示されているように、装置1000は、受信構成要素1002および送信構成要素1004を使用して(UE、基地局、または別のワイヤレス通信デバイスなどの)別の装置1006と通信し得る。さらに示されているように、装置1000は、例の中でも、復号構成要素1008を含み得る。
【0155】
[0164]いくつかの態様では、装置1000は、
図1~
図7に関して本明細書で説明された1つまたは複数の動作を実施するように構成され得る。追加または代替として、装置1000は、
図8のプロセス800など、本明細書で説明された1つまたは複数のプロセスを実施するように構成され得る。いくつかの態様では、
図10に示されている装置1000および/または1つまたは複数の構成要素は、
図2に関して上記で説明されたUEの1つまたは複数の構成要素を含み得る。追加または代替として、
図10に示されている1つまたは複数の構成要素は、
図2に関して上記で説明された1つまたは複数の構成要素内で実装され得る。追加または代替として、構成要素のセットのうちの1つまたは複数の構成要素は、メモリに記憶されたソフトウェアとして少なくとも部分的に実装され得る。たとえば、構成要素(または構成要素の一部分)は、非一時的コンピュータ可読媒体に記憶され、構成要素の機能または動作を実施するためにコントローラまたはプロセッサによって実行可能な命令またはコードとして実装され得る。
【0156】
[0165]受信構成要素1002は、装置1006から、基準信号、制御情報、データ通信、またはそれらの組合せなどの通信を受信し得る。受信構成要素1002は、受信された通信を装置1000の1つまたは複数の他の構成要素に提供し得る。いくつかの態様では、受信構成要素1002は、(例の中でも、フィルタ処理、増幅、復調、アナログデジタル変換、逆多重化、デインターリービング、デマッピング、等化、干渉消去、または復号などの)受信された通信に対する信号処理を実施し得、処理された信号を装置1000の1つまたは複数の他の構成要素に提供し得る。いくつかの態様では、受信構成要素1002は、
図2に関して上記で説明されたUEの、1つまたは複数のアンテナ、復調器、MIMO検出器、受信プロセッサ、コントローラ/プロセッサ、メモリ、またはそれらの組合せを含み得る。
【0157】
[0166]送信構成要素1004は、基準信号、制御情報、データ通信、またはそれらの組合せなどの通信を装置1006に送信し得る。いくつかの態様では、装置1000の1つまたは複数の他の構成要素は、通信を生成し得、生成された通信を装置1006への送信のために送信構成要素1004に提供し得る。いくつかの態様では、送信構成要素1004は、(例の中でも、フィルタ処理、増幅、変調、デジタルアナログ変換、多重化、インターリービング、マッピング、または符号化などの)生成された通信に対する信号処理を実施し得、処理された信号を装置1006に送信し得る。いくつかの態様では、送信構成要素1004は、
図2に関して上記で説明されたUEの、1つまたは複数のアンテナ、変調器、送信MIMOプロセッサ、送信プロセッサ、コントローラ/プロセッサ、メモリ、またはそれらの組合せを含み得る。いくつかの態様では、送信構成要素1004は、トランシーバ中で受信構成要素1002とコロケートされ得る。
【0158】
[0167]受信構成要素1002はRARを受信し得る。復号構成要素1008は、UEタイプに従ってRARを区別する情報に少なくとも部分的に基づいてRARを復号し得る。送信構成要素1004は、RARに少なくとも部分的に基づいて通信を送信し得る。
【0159】
[0168]
図10に示されている構成要素の数および構成は、一例として提供される。実際には、
図10に示されているもの以外に、追加の構成要素、より少数の構成要素、異なる構成要素、または別様に構成された構成要素があり得る。さらに、
図10に示されている2つまたはそれ以上の構成要素は単一の構成要素内で実装され得、または
図10に示されている単一の構成要素は複数の分散された構成要素として実装され得る。追加または代替として、
図10に示されている(1つまたは複数の)構成要素のセットが、
図10に示されている構成要素の別のセットによって実施されるものとして説明される1つまたは複数の機能を実施し得る。
【0160】
[0169]
図11は、ワイヤレス通信のための例示的な装置1100のブロック図である。装置1100は基地局であり得るか、または基地局は装置1100を含み得る。いくつかの態様では、装置1100は、(たとえば、1つまたは複数のバスおよび/または1つまたは複数の他の構成要素を介して)互いと通信していることがある、受信構成要素1102と送信構成要素1104とを含む。示されているように、装置1100は、受信構成要素1102および送信構成要素1104を使用して(UE、基地局、または別のワイヤレス通信デバイスなどの)別の装置1106と通信し得る。さらに示されているように、装置1100は、例の中でも、符号化構成要素1108のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0161】
[0170]いくつかの態様では、装置1100は、
図1~
図7に関して本明細書で説明された1つまたは複数の動作を実施するように構成され得る。追加または代替として、装置1100は、
図9のプロセス900など、本明細書で説明された1つまたは複数のプロセスを実施するように構成され得る。いくつかの態様では、
図11に示されている装置1100および/または1つまたは複数の構成要素は、
図2に関して上記で説明された基地局の1つまたは複数の構成要素を含み得る。追加または代替として、
図11に示されている1つまたは複数の構成要素は、
図2に関して上記で説明された1つまたは複数の構成要素内で実装され得る。追加または代替として、構成要素のセットのうちの1つまたは複数の構成要素は、メモリに記憶されたソフトウェアとして少なくとも部分的に実装され得る。たとえば、構成要素(または構成要素の一部分)は、非一時的コンピュータ可読媒体に記憶され、構成要素の機能または動作を実施するためにコントローラまたはプロセッサによって実行可能な命令またはコードとして実装され得る。
【0162】
[0171]受信構成要素1102は、装置1106から、基準信号、制御情報、データ通信、またはそれらの組合せなどの通信を受信し得る。受信構成要素1102は、受信された通信を装置1100の1つまたは複数の他の構成要素に提供し得る。いくつかの態様では、受信構成要素1102は、(例の中でも、フィルタ処理、増幅、復調、アナログデジタル変換、逆多重化、デインターリービング、デマッピング、等化、干渉消去、または復号などの)受信された通信に対する信号処理を実施し得、処理された信号を装置1100の1つまたは複数の他の構成要素に提供し得る。いくつかの態様では、受信構成要素1102は、
図2に関して上記で説明された基地局の、1つまたは複数のアンテナ、復調器、MIMO検出器、受信プロセッサ、コントローラ/プロセッサ、メモリ、またはそれらの組合せを含み得る。
【0163】
[0172]送信構成要素1104は、基準信号、制御情報、データ通信、またはそれらの組合せなどの通信を装置1106に送信し得る。いくつかの態様では、装置1100の1つまたは複数の他の構成要素は、通信を生成し得、生成された通信を装置1106への送信のために送信構成要素1104に提供し得る。いくつかの態様では、送信構成要素1104は、(例の中でも、フィルタ処理、増幅、変調、デジタルアナログ変換、多重化、インターリービング、マッピング、または符号化などの)生成された通信に対する信号処理を実施し得、処理された信号を装置1106に送信し得る。いくつかの態様では、送信構成要素1104は、
図2に関して上記で説明された基地局の、1つまたは複数のアンテナ、変調器、送信MIMOプロセッサ、送信プロセッサ、コントローラ/プロセッサ、メモリ、またはそれらの組合せを含み得る。いくつかの態様では、送信構成要素1104は、トランシーバ中で受信構成要素1102とコロケートされ得る。
【0164】
[0173]符号化構成要素1108は、UEのためのRARを、UEタイプに従ってRARを区別する情報で、およびUEのUEタイプに少なくとも部分的に基づいて、符号化し得る。送信構成要素1104は、RARをUEに送信し得る。受信構成要素1102は、RARに少なくとも部分的に基づいて通信を受信し得る。
【0165】
[0174]
図11に示されている構成要素の数および構成は、一例として提供される。実際には、
図11に示されているもの以外に、追加の構成要素、より少数の構成要素、異なる構成要素、または別様に構成された構成要素があり得る。さらに、
図11に示されている2つまたはそれ以上の構成要素は単一の構成要素内で実装され得、または
図11に示されている単一の構成要素は複数の分散された構成要素として実装され得る。追加または代替として、
図11に示されている(1つまたは複数の)構成要素のセットが、
図11に示されている構成要素の別のセットによって実施されるものとして説明される1つまたは複数の機能を実施し得る。
【0166】
[0175]上記の開示は、例示および説明を提供するものであり、網羅的なものでも、態様を開示された正確な形態に限定するものでもない。修正および変形が、上記の開示に照らして行われ得るか、または態様の実践から取得され得る。
【0167】
[0176]以下は、本開示のいくつかの態様の概観を提供する。
【0168】
[0177]態様1:ユーザ機器(UE)によって実施されるワイヤレス通信の方法であって、ランダムアクセス応答(RAR)を受信することと、UEタイプに従ってRARを区別する情報に少なくとも部分的に基づいてRARを復号することとを備える、方法。
【0169】
[0178]態様2:情報に少なくとも部分的に基づいてRARを復号することは、RARがUEのUEタイプによって復号されるべきであることを情報が示す場合、RARを復号することを含む、態様1に記載の方法。
【0170】
[0179]態様3:RARに少なくとも部分的に基づいて通信を送信することをさらに備える、態様2に記載の方法。
【0171】
[0180]態様4:RARは、RARがUEのUEタイプによって復号されるべきであることを情報が示さない場合、復号されない、態様1から3のいずれかに記載の方法。
【0172】
[0181]態様5:情報が、初期帯域幅部分(BWP)構成に少なくとも部分的に基づいて第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別する、態様1から4のいずれかに記載の方法。
【0173】
[0182]態様6:第1のUEタイプが、初期アップリンクBWPを第2のUEタイプと共有する、態様5に記載の方法。
【0174】
[0183]態様7:第1のUEタイプのための初期アップリンクBWPが、第2のUEタイプのための初期アップリンクBWPとは異なる、態様5に記載の方法。
【0175】
[0184]態様8:第1のUEタイプのための初期アップリンクBWPと第2のUEタイプのための初期アップリンクBWPとが部分的に重複する、態様7に記載の方法。
【0176】
[0185]態様9:第1のUEタイプのための初期アップリンクBWPと第2のUEタイプのための初期アップリンクBWPとが重複しない、態様7に記載の方法。
【0177】
[0186]態様10:第1のUEタイプのための初期ダウンリンクBWPが、第2のUEタイプのための初期ダウンリンクBWPとは異なる、態様7に記載の方法。
【0178】
[0187]態様11:第1のUEタイプのための初期ダウンリンクBWPと第2のUEタイプのための初期ダウンリンクBWPとが部分的に重複する、態様10に記載の方法。
【0179】
[0188]態様12:第1のUEタイプのための初期ダウンリンクBWPと第2のUEタイプのための初期ダウンリンクBWPとが重複しない、態様10に記載の方法。
【0180】
[0189]態様13:情報が、無線ネットワーク一時識別子(RNTI)を用いてマスキングされる巡回冗長検査(CRC)を含み、ここにおいて、RNTIが、第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別する、態様1から12のいずれかに記載の方法。
【0181】
[0190]態様14:情報に少なくとも部分的に基づいてRARを復号することは、CRCからRNTIを抽出することと、RARの物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)オケージョンの第1のシンボルのインデックス値、システムフレーム中のPRACHオケージョンの第1のスロットのインデックス、および周波数領域中のPRACHオケージョンのインデックスのうちの1つまたは複数に少なくとも部分的に基づいて修正RNTIを計算することと、RNTIから抽出されたRNTIが、修正RNTIによって示されたRNTIのセット中にある場合、RARを復号することと、を含む、態様13に記載の方法。
【0182】
[0191]態様15:情報が巡回冗長検査(CRC)を含み、CRCが、CRCに適用されるインターリービングパターンに少なくとも部分的に基づいて第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別する、態様1から4のいずれかに記載の方法。
【0183】
[0192]態様16:情報に少なくとも部分的に基づいてRARを復号することは、第1のインターリービングパターンまたは第2のインターリービングパターンのうちの1つまたは複数をCRCに適用することと、ここにおいて、第1のインターリービングパターンが第1のUEタイプに関連付けられ、第2のインターリービングパターンが第2のUEタイプに関連付けられる、適用することの結果に少なくとも部分的に基づいてRARを復号することとを含む、態様15に記載の方法。
【0184】
[0193]態様17:情報が復調基準信号(DMRS)シーケンスを含み、DMRSシーケンスが、DMRSシーケンスに適用されるスクランブリング識別子(ID)セットに少なくとも部分的に基づいて第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別する、態様1から16のいずれかに記載の方法。
【0185】
[0194]態様18:情報に少なくとも部分的に基づいてRARを復号することは、第1のスクランブリングIDセットまたは第2のスクランブリングIDセットのうちの1つまたは複数をDMRSシーケンスに適用することと、ここにおいて、第1のスクランブリングIDセットが第1のUEタイプに関連付けられ、第2のスクランブリングIDセットが第2のUEタイプに関連付けられる、適用することの結果に少なくとも部分的に基づいてRARを復号することとを含む、態様17に記載の方法。
【0186】
[0195]態様19:情報がダウンリンク制御情報(DCI)を含み、DCIが、DCIに適用されるスクランブリング識別子(ID)セットに少なくとも部分的に基づいて第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別する、態様1から18のいずれかに記載の方法。
【0187】
[0196]態様20:情報に少なくとも部分的に基づいてRARを復号することは、第1のスクランブリングIDセットまたは第2のスクランブリングIDセットのうちの1つまたは複数をDCIに適用することと、ここにおいて、第1のスクランブリングIDセットが第1のUEタイプに関連付けられ、第2のスクランブリングIDセットが第2のUEタイプに関連付けられる、適用することの結果に少なくとも部分的に基づいてRARを復号することとを含む、態様19に記載の方法。
【0188】
[0197]態様21:情報が制御リソースセット(CORESET)を含み、CORESETが、CORESETのロケーションに少なくとも部分的に基づいて第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別する、態様1から20のいずれかに記載の方法。
【0189】
[0198]態様22:情報が、第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別するプリコーディングを含む、態様1から21のいずれかに記載の方法。
【0190】
[0199]態様23:情報が、第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別するスケジューリングのための擬似コロケート関係を含む、態様1から22のいずれかに記載の方法。
【0191】
[0200]態様24:情報は、RARが第1のUEタイプのためのものであるまたは第2のUEタイプのためのものであることを示すダウンリンク制御情報中のリザーブビットまたはスペアビットを含む、態様1から23のいずれかに記載の方法。
【0192】
[0201]態様25:情報が、第1のUEタイプに関連付けられた1つまたは複数の物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)フォーマットまたは第2のUEタイプに関連付けられた1つまたは複数のPRACHフォーマットを含む、態様1から24のいずれかに記載の方法。
【0193】
[0202]態様26:情報が巡回冗長検査(CRC)を含み、CRCが、第1のUEタイプのための物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)プリアンブルの第1のセットまたは第2のUEタイプのためのPRACHプリアンブルの第2のセットに関連付けられることに少なくとも部分的に基づいて第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別する、態様1から25のいずれかに記載の方法。
【0194】
[0203]態様27:第1のUEタイプが、距離しきい値を満たすセル中心からの距離をもつUEを含み、第2のUEタイプが、距離しきい値を満たさないセル中心からの距離をもつUEを含む、態様26に記載の方法。
【0195】
[0204]態様28:RARを受信することより前に、UEのUEタイプのために構成された初期ダウンリンク帯域幅部分(BWP)および初期アップリンクBWPを示す、ランダムアクセスのための初期BWP構成を取得することと、UEのUEタイプのために構成された初期アップリンクBWP内でランダムアクセスメッセージを送信することとをさらに備える、態様1から24のいずれかに記載の方法。
【0196】
[0205]態様29:RARを受信することが、UEのUEタイプのために構成された初期ダウンリンクBWP内でRARを受信することを含む、態様28に記載の方法。
【0197】
[0206]態様30:構成を取得することが、第1の初期ダウンリンクBWP中で構成を受信することを含む、態様28または29に記載の方法。
【0198】
[0207]態様31:第1の初期ダウンリンクBWPが、UEのUEタイプのために構成された初期ダウンリンクBWPとは異なり、ここにおいて、情報が、初期BWP構成に少なくとも部分的に基づいて第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別する、態様30に記載の方法。
【0199】
[0208]態様32:基地局によって実施されるワイヤレス通信の方法であって、ユーザ機器(UE)のためのランダムアクセス応答(RAR)を、UEタイプに従ってRARを区別する情報で、およびUEのUEタイプに少なくとも部分的に基づいて、符号化することと、RARをUEに送信することとを備える、方法。
【0200】
[0209]態様33:RARに少なくとも部分的に基づいて通信を受信することをさらに備える、態様32に記載の方法。
【0201】
[0210]態様34:情報が、初期帯域幅部分(BWP)構成に少なくとも部分的に基づいて第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別する、態様32または33に記載の方法。
【0202】
[0211]態様35:第1のUEタイプが、初期アップリンクBWPを第2のUEタイプと共有する、態様34に記載の方法。
【0203】
[0212]態様36:第1のUEタイプのための初期アップリンクBWPが、第2のUEタイプのための初期アップリンクBWPとは異なる、態様34に記載の方法。
【0204】
[0213]態様37:第1のUEタイプのための初期アップリンクBWPと第2のUEタイプのための初期アップリンクBWPとが部分的に重複する、態様36に記載の方法。
【0205】
[0214]態様38:第1のUEタイプのための初期アップリンクBWPと第2のUEタイプのための初期アップリンクBWPとが重複しない、態様36に記載の方法。
【0206】
[0215]態様39:第1のUEタイプのための初期ダウンリンクBWPが、第2のUEタイプのための初期ダウンリンクBWPとは異なる、態様36に記載の方法。
【0207】
[0216]態様40:第1のUEタイプのための初期ダウンリンクBWPと第2のUEタイプのための初期ダウンリンクBWPとが部分的に重複する、態様39に記載の方法。
【0208】
[0217]態様41:第1のUEタイプのための初期ダウンリンクBWPと第2のUEタイプのための初期ダウンリンクBWPとが重複しない、態様39に記載の方法。
【0209】
[0218]態様42:情報に少なくとも部分的に基づいてRARを符号化することが、RARのための物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)オケージョンの第1のシンボルのインデックス値、システムフレーム中のPRACHオケージョンの第1のスロットのインデックス、および周波数領域中のPRACHオケージョンのインデックスのうちの1つまたは複数に少なくとも部分的に基づいて無線ネットワーク一時識別子(RNTI)を計算することと、ここにおいて、RNTIが、第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別する、RNTIを用いてRARの巡回冗長検査(CRC)をマスキングすることとを含む、態様32から41のいずれかに記載の方法。
【0210】
[0219]態様43:情報が巡回冗長検査(CRC)を含み、CRCが、CRCに適用されるインターリービングパターンに少なくとも部分的に基づいて第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別する、態様32から42のいずれかに記載の方法。
【0211】
[0220]態様44:情報が復調基準信号(DMRS)シーケンスを含み、DMRSシーケンスが、DMRSシーケンスに適用されるスクランブリング識別子(ID)セットに少なくとも部分的に基づいて第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別する、態様32から43のいずれかに記載の方法。
【0212】
[0221]態様45:情報がダウンリンク制御情報(DCI)を含み、DCIが、DCIに適用されるスクランブリング識別子(ID)セットに少なくとも部分的に基づいて第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別する、態様32から44のいずれかに記載の方法。
【0213】
[0222]態様46:情報に少なくとも部分的に基づいてRARを符号化することが、RARの制御リソースセット(CORESET)を、第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別するロケーションに配置することを含む、態様32から45のいずれかに記載の方法。
【0214】
[0223]態様47:情報が、第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別するプリコーディングを含む、態様32から46のいずれかに記載の方法。
【0215】
[0224]態様48:情報が、第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別するスケジューリングのための擬似コロケート関係を含む、態様32から47のいずれかに記載の方法。
【0216】
[0225]態様49:情報は、RARが第1のUEタイプのためのものであるまたは第2のUEタイプのためのものであることを示すダウンリンク制御情報中のリザーブビットまたはスペアビットを含む、態様32から48のいずれかに記載の方法。
【0217】
[0226]態様50:情報が、第1のUEタイプに関連付けられた1つまたは複数の物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)フォーマットまたは第2のUEタイプに関連付けられた1つまたは複数のPRACHフォーマットを含む、態様32から49のいずれかに記載の方法。
【0218】
[0227]態様51:情報が巡回冗長検査(CRC)を含み、CRCが、第1のUEタイプのための物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)プリアンブルの第1のセットまたは第2のUEタイプのためのPRACHプリアンブルの第2のセットに関連付けられることに少なくとも部分的に基づいて第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別する、態様32から50のいずれかに記載の方法。
【0219】
[0228]態様52:第1のUEタイプが、距離しきい値を満たすセル中心からの距離をもつUEを含み、第2のUEタイプが、距離しきい値を満たさないセル中心からの距離をもつUEを含む、態様51に記載の方法。
【0220】
[0229]態様53:RARを送信することより前に、UEのUEタイプのために構成された初期ダウンリンクBWPおよび初期アップリンクBWPを示す、ランダムアクセスのための初期帯域幅部分(BWP)構成をUEに送信することと、UEのUEタイプのために構成された初期アップリンクBWP内でランダムアクセスメッセージを受信することとをさらに備える、態様32から52のいずれかに記載の方法。
【0221】
[0230]態様54:RARを送信することが、UEのUEタイプのために構成された初期ダウンリンクBWP内でRARを送信することを含む、態様53に記載の方法。
【0222】
[0231]態様55:構成を送信することが、第1の初期ダウンリンクBWP中で構成を送信することを含む、態様52または53に記載の方法。
【0223】
[0232]態様56:第1の初期ダウンリンクBWPが、UEのUEタイプのために構成された初期ダウンリンクBWPとは異なり、ここにおいて、情報が、初期BWP構成に少なくとも部分的に基づいて第1のUEタイプのためのRARと第2のUEタイプのためのRARとを区別する、態様55に記載の方法。
【0224】
[0233]態様57:デバイスにおけるワイヤレス通信のための装置であって、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、メモリに記憶された命令とを備え、命令が、装置に態様1から56のうちの1つまたは複数に記載の方法を実施させるためにプロセッサによって実行可能である、装置。
【0225】
[0234]態様58:ワイヤレス通信のためのデバイスであって、メモリと、メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサとを備え、メモリおよび1つまたは複数のプロセッサが、態様1から56のうちの1つまたは複数に記載の方法を実施するように構成された、デバイス。
【0226】
[0235]態様59:ワイヤレス通信のための装置であって、態様1から56のうちの1つまたは複数に記載の方法を実施するための少なくとも1つの手段を備える、装置。
【0227】
[0236]態様60:ワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コードが、態様1から56のうちの1つまたは複数に記載の方法を実施するためにプロセッサによって実行可能な命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0228】
[0237]態様61:ワイヤレス通信のための命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令のセットが、デバイスの1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、デバイスに態様1から56のうちの1つまたは複数に記載の方法を実施させる1つまたは複数の命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0229】
[0238]本明細書で使用される「構成要素」という用語は、ハードウェア、および/またはハードウェアとソフトウェアとの組合せとして広く解釈されるものとする。「ソフトウェア」は、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語などの名称にかかわらず、例の中でも、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プロシージャ、および/または関数を意味すると広く解釈されたい。本明細書で使用されるプロセッサは、ハードウェア、および/またはハードウェアとソフトウェアとの組合せで実装される。本明細書で説明されるシステムおよび/または方法は、ハードウェア、および/またはハードウェアとソフトウェアとの組合せの異なる形態で実装され得ることが明らかであろう。これらのシステムおよび/または方法を実装するために使用される実際の特殊な制御ハードウェアまたはソフトウェアコードは、態様を限定するものではない。したがって、システムおよび/または方法の動作および挙動は、特定のソフトウェアコードと無関係に本明細書で説明され、ソフトウェアおよびハードウェアは、本明細書の説明に少なくとも部分的に基づいて、システムおよび/または方法を実装するように設計され得ることが理解される。
【0230】
[0239]本明細書で使用されるしきい値を満たすことは、コンテキストに応じて、値が、しきい値よりも大きいこと、しきい値よりも大きいかまたはそれに等しいこと、しきい値よりも小さいこと、しきい値よりも小さいかまたはそれに等しいこと、しきい値に等しいこと、しきい値に等しくないことなどを指し得る。
【0231】
[0240]特徴の特定の組合せが特許請求の範囲において具陳されおよび/または本明細書で開示されたが、これらの組合せは、様々な態様の開示を限定するものではない。実際は、これらの特徴の多くは、詳細には、特許請求の範囲において具陳されずおよび/または本明細書で開示されない方法で、組み合わせられ得る。以下に記載される各従属請求項は、1つの請求項のみに直接従属し得るが、様々な態様の開示は、特許請求の範囲中のあらゆる他の請求項と組み合わせた各従属請求項を含む。本明細書で使用される、項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」を指す句は、単一のメンバーを含む、それらの項目の任意の組合せを指す。一例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a-b、a-c、b-c、およびa-b-c、ならびに複数の同じ要素をもつ任意の組合せ(たとえば、a-a、a-a-a、a-a-b、a-a-c、a-b-b、a-c-c、b-b、b-b-b、b-b-c、c-c、およびc-c-c、またはa、b、およびcの任意の他の順序)を包含するものとする。
【0232】
[0241]本明細書で使用されるいかなる要素、行為、または命令も、明示的にそのように説明されない限り、重要または必須と解釈されるべきではない。また、本明細書で使用される冠詞「a」および「an」は、1つまたは複数の項目を含むものであり、「1つまたは複数」と互換的に使用され得る。さらに、本明細書で使用される冠詞「the」は、冠詞「the」に関して参照される1つまたは複数の項目を含むものであり、「1つまたは複数」と互換的に使用され得る。さらに、本明細書で使用される「セット」および「グループ」という用語は、1つまたは複数の項目(たとえば、関係する項目、無関係の項目、または関係する項目と無関係の項目の組合せ)を含むものであり、「1つまたは複数」と互換的に使用され得る。1つの項目のみが意図される場合、「1つの~のみ(only one)」という句または同様の言い回しが使用される。また、本明細書で使用される「有する(has)」、「有する(have)」、「有する(having)」などという用語は、オープンエンド用語であるものとする。さらに、「に基づく」という句は、別段に明記されていない限り、「に少なくとも部分的に基づく」を意味するものである。また、本明細書で使用される「または(or)」という用語は、連続して使用されるときに包括的であるものであり、別段に明記されていない限り(たとえば、「いずれか(either)」または「のうちの1つのみ(only one of)」と組み合わせて使用される場合)「および/または(and/or)」と互換的に使用され得る。
【国際調査報告】