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特表2024-513964複数ダウンリンク制御情報(DCI)ベースの複数送受信ポイント(TRP)システムのための共通空間フィルタの更新
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-27
(54)【発明の名称】複数ダウンリンク制御情報(DCI)ベースの複数送受信ポイント(TRP)システムのための共通空間フィルタの更新
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/232 20230101AFI20240319BHJP
   H04W 72/1273 20230101ALI20240319BHJP
   H04W 72/1268 20230101ALI20240319BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20240319BHJP
【FI】
H04W72/232
H04W72/1273
H04W72/1268
H04W16/28
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023562606
(86)(22)【出願日】2022-04-13
(85)【翻訳文提出日】2023-12-11
(86)【国際出願番号】 IB2022053494
(87)【国際公開番号】W WO2022219570
(87)【国際公開日】2022-10-20
(31)【優先権主張番号】63/174,273
(32)【優先日】2021-04-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ムルガナタン, シヴァ
(72)【発明者】
【氏名】ニルソン, アンドレアス
(72)【発明者】
【氏名】ガオ, シウェイ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA34
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE24
5K067KK03
(57)【要約】
マルチDCIベースのマルチTRPシステムのための共通空間フィルタ更新のための方法、システム、および装置が開示される。ネットワークノードによって実施される方法が提供される。送信のための少なくとも1つのダウンリンクリソースが判定され、少なくとも1つのダウンリンクリソースは、個別のCORESETプールインデックスに関連付けられた複数のCORESETのうちの第1のCORESETに属する。少なくとも1つの第1のダウンリンク信号は、判定された少なくとも1つのダウンリンクリソース上で無線デバイスに送信される。少なくとも1つの第2のダウンリンク信号が送信され、少なくとも1つの第2のダウンリンク信号は、CORESETプールインデックスに関連付けられたQCLパラメータに基づいて無線デバイスによって受信される。少なくとも1つのアップリンク信号は、CORESETプールインデックスに関連付けられた第1の空間領域フィルタに基づいて無線デバイスによって送信される。
【選択図】図13
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線デバイス(22)と通信するように構成されたネットワークノード(16)であって、
前記無線デバイス(22)への送信のための少なくとも1つのダウンリンクリソースを判定することであって、前記少なくとも1つのダウンリンクリソースは複数の制御リソースセット(CORESET)のうちの第1のCORESETに属し、前記第1のCORESETは、個別のCORESETプールインデックスに関連付けられる、判定し、
判定された前記少なくとも1つのダウンリンクリソース上で、前記無線デバイス(22)への少なくとも1つの第1のダウンリンク信号の送信を引き起こし、
前記無線デバイス(22)への少なくとも1つの第2のダウンリンク信号の送信を引き起こすことであって、前記少なくとも1つの第2のダウンリンク信号は疑似コロケーション(QCL)パラメータに基づいて前記無線デバイスによって受信され、前記QCLパラメータは前記CORESETプールインデックスに関連付けられる、引き起こすこと、および、
前記無線デバイス(22)によって送信された少なくとも1つのアップリンク信号を受信することであって、前記少なくとも1つのアップリンク信号は第1の空間領域フィルタに基づいて前記無線デバイスによって送信され、前記第1の空間領域フィルタは前記CORESETプールインデックスに関連付けられる、送信すること、
の少なくともいずれかを行う、
ように構成された処理回路(68)を含む、ネットワークノード。
【請求項2】
請求項1に記載のネットワークノード(16)であって、前記少なくとも1つの第2のダウンリンク信号は物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)であり、前記少なくとも1つの第2のダウンリンク信号の送信を引き起こすことは、前記第1のダウンリンク信号によってトリガされる、ネットワークノード。
【請求項3】
請求項1または2に記載のネットワークノード(16)であって、前記少なくとも1つの第1のダウンリンク信号は、前記無線デバイスに前記少なくとも1つのアップリンク信号を送信させるように構成される、ネットワークノード。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載のネットワークノード(16)であって、前記少なくとも1つの第1のダウンリンク信号はダウンリンク制御情報(DCI)メッセージを含み、前記DCIメッセージは、少なくとも1つの示された送信構成インジケータ(TCI)状態を示すTCI値を含むTCIフィールドを含む、ネットワークノード。
【請求項5】
請求項4に記載のネットワークノード(16)であって、前記QCLパラメータは、前記少なくとも1つの示されたTCI状態にさらに基づく、ネットワークノード。
【請求項6】
請求項4または5に記載のネットワークノード(16)であって、前記第1の空間領域フィルタは、前記少なくとも1つの示されたTCI状態にさらに基づく、ネットワークノード。
【請求項7】
請求項4から6のいずれか一項に記載のネットワークノード(16)であって、前記TCI値は少なくとも1つのTCIフィールドコードポイントを含み、前記少なくとも1つのTCIフィールドコードポイントは、前記少なくとも1つの示されたTCI状態に関連付けられる、ネットワークノード。
【請求項8】
請求項7に記載のネットワークノード(16)であって、前記少なくとも1つのTCIフィールドコードポイントは、前記少なくとも1つの第1のダウンリンク信号のフォーマットに基づいて、前記少なくとも1つの示されたTCI状態にマッピングされる、ネットワークノード。
【請求項9】
請求項4から8のいずれか一項に記載のネットワークノード(16)であって、示された前記少なくとも1つのTCI状態のそれぞれは、
ジョイントTCI状態と、
ダウンリンクTCI状態と、
アップリンクTCI状態と、
のうちの少なくとも1つを示す、ネットワークノード。
【請求項10】
請求項4から9のいずれか一項に記載のネットワークノード(16)であって、前記少なくとも1つの第2のダウンリンク信号はダウンリンクビームに基づいて前記無線デバイスによって受信され、前記ダウンリンクビームは第2の空間領域フィルタに基づいて判定され、前記第2の空間領域フィルタは前記CORESETプールインデックスに関連付けられる、ネットワークノード。
【請求項11】
請求項10に記載のネットワークノード(16)であって、前記処理回路(68)は、前記少なくとも1つの示されたTCI状態が以前に示されたTCI状態とは異なることに基づいて、前記第1の空間領域フィルタおよび前記第2の空間領域フィルタのうちの少なくとも1つを更新するようにさらに構成される、ネットワークノード。
【請求項12】
請求項10または11に記載のネットワークノード(16)であって、前記処理回路(68)は、ジョイントTCI状態を示す前記少なくとも1つの示されたTCI状態に基づいて、前記第1および第2の空間領域フィルタの両方を更新するようにさらに構成される、ネットワークノード。
【請求項13】
請求項10から12のいずれか一項に記載のネットワークノード(16)であって、前記処理回路(68)は、ダウンリンクTCI状態を示す前記少なくとも1つの示されたTCI状態に基づいて、前記第2の空間領域フィルタを更新するようにさらに構成される、ネットワークノード。
【請求項14】
請求項4から13のいずれか一項に記載のネットワークノード(16)であって、前記処理回路(68)は、アップリンクTCI状態を示す前記少なくとも1つの示されたTCI状態に基づいて、前記第1の空間領域フィルタを更新するようにさらに構成される、ネットワークノード。
【請求項15】
請求項4から14のいずれか一項に記載のネットワークノード(16)であって、前記処理回路(68)はさらに、
前記DCIメッセージによってスケジューリングされた少なくとも1つの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)に関連付けられた少なくとも1つの肯定応答/否定応答(ACK/NACK)信号を受信し、
受信された前記少なくとも1つのACK/NACK信号に関連付けられたタイミングに基づいて、前記少なくとも1つの示されたTCI状態を更新する、
ように構成される、ネットワークノード。
【請求項16】
請求項1から15のいずれか一項に記載のネットワークノード(16)であって、前記QCLパラメータは、遅延拡散パラメータ、ドップラーパラメータ、平均遅延パラメータ、ドップラーシフトパラメータ、および空間領域受信パラメータのうちの少なくとも1つを含む、ネットワークノード。
【請求項17】
請求項1から16のいずれか一項に記載のネットワークノード(16)であって、前記複数のCORESETのそれぞれは、複数のCORESETプールのうちの個別のCORESETプールに関連付けられ、前記複数のCORESETプールのそれぞれは、個別の送受信ポイント(TRP)に関連付けられる、ネットワークノード。
【請求項18】
無線デバイス(22)と通信するように構成されたネットワークノード(16)によって実施される方法であって、
前記無線デバイス(22)への送信のための少なくとも1つのダウンリンクリソースを判定すること(150)であって、前記少なくとも1つのダウンリンクリソースは複数の制御リソースセット(CORESET)のうちの第1のCORESETに属し、前記第1のCORESETは、個別のCORESETプールインデックスに関連付けられる、判定することと、
判定された前記少なくとも1つのダウンリンクリソース上で、前記無線デバイス(22)への少なくとも1つの第1のダウンリンク信号の送信を引き起こすこと(S152)と、
前記無線デバイス(22)への少なくとも1つの第2のダウンリンク信号の送信(S154)を引き起こすことであって、前記少なくとも1つの第2のダウンリンク信号は疑似コロケーション(QCL)パラメータに基づいて前記無線デバイスによって受信され、前記QCLパラメータは前記CORESETプールインデックスに関連付けられる、引き起こすこと、および、
前記無線デバイス(22)によって送信された少なくとも1つのアップリンク信号を受信すること(S156)であって、前記少なくとも1つのアップリンク信号は第1の空間領域フィルタに基づいて前記無線デバイスによって送信され、前記第1の空間領域フィルタは前記CORESETプールインデックスに関連付けられる、受信すること、
の少なくともいずれかと、
を含む、方法。
【請求項19】
請求項18に記載の方法であって、前記少なくとも1つの第2のダウンリンク信号が物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)であり、前記少なくとも1つの第2のダウンリンク信号の送信を引き起こすことは、前記第1のダウンリンク信号によってトリガされる、方法。
【請求項20】
請求項18または19に記載の方法であって、前記少なくとも1つの第1のダウンリンク信号は、前記無線デバイスに前記少なくとも1つのアップリンク信号を送信させるように構成される、方法。
【請求項21】
請求項18から20のいずれか一項に記載の方法であって、前記少なくとも1つの第1のダウンリンク信号はダウンリンク制御情報(DCI)メッセージを含み、前記DCIメッセージは、少なくとも1つの示された送信構成インジケータ(TCI)状態を示すTCI値を含むTCIフィールドを含む、方法。
【請求項22】
請求項21に記載の方法であって、前記QCLパラメータは、前記少なくとも1つの示されたTCI状態にさらに基づく、方法。
【請求項23】
請求項21または22に記載の方法であって、前記第1の空間領域フィルタは、前記少なくとも1つの示されたTCI状態にさらに基づく、方法。
【請求項24】
請求項21から23のいずれか一項に記載の方法であって、前記TCI値は少なくとも1つのTCIフィールドコードポイントを含み、前記少なくとも1つのTCIフィールドコードポイントは、前記少なくとも1つの示されたTCI状態に関連付けられる、方法。
【請求項25】
請求項24に記載の方法であって、前記少なくとも1つのTCIフィールドコードポイントは、前記少なくとも1つの第1のダウンリンク信号のフォーマットに基づいて、前記少なくとも1つの示されたTCI状態にマッピングされる、方法。
【請求項26】
請求項21から25のいずれか一項に記載の方法であって、前記少なくとも1つの示されたTCI状態のそれぞれが、
ジョイントTCI状態と、
ダウンリンクTCI状態と、
アップリンクTCI状態と、
の少なくともいずれかを示す、方法。
【請求項27】
請求項21から26のいずれか一項に記載の方法であって、前記少なくとも1つの第2のダウンリンク信号はダウンリンクビームに基づいて前記無線デバイスによって受信され、前記ダウンリンクビームは第2の空間領域フィルタに基づいて判定され、前記第2の空間領域フィルタは前記CORESETプールインデックスに関連付けられる、方法。
【請求項28】
請求項27に記載の方法であって、前記少なくとも1つの示されたTCI状態が以前に示されたTCI状態とは異なることに基づいて、前記第1の空間領域フィルタおよび前記第2の空間領域フィルタのうちの少なくとも1つを更新することをさらに含む、方法。
【請求項29】
請求項27または28に記載の方法であって、ジョイントTCI状態を示す前記少なくとも1つの示されたTCI状態に基づいて、前記第1および第2の空間領域フィルタの両方を更新することをさらに含む、方法。
【請求項30】
請求項27から29のいずれか一項に記載の方法であって、ダウンリンクTCI状態を示す前記少なくとも1つの示されたTCI状態に基づいて前記第2の空間領域フィルタを更新することをさらに含む、方法。
【請求項31】
請求項21から29のいずれか一項に記載の方法であって、アップリンクTCI状態を示す前記少なくとも1つの示されたTCI状態に基づいて前記第1の空間領域フィルタを更新することをさらに含む、方法。
【請求項32】
請求項21から31のいずれか一項に記載の方法であって、
前記DCIメッセージによってスケジューリングされた少なくとも1つの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)に関連付けられた少なくとも1つの肯定応答/否定応答(ACK/NACK)信号を受信することと、
受信された前記少なくとも1つのACK/NACK信号に関連付けられたタイミングに基づいて、前記少なくとも1つの示されたTCI状態を更新することと、
をさらに含む、方法。
【請求項33】
請求項18から32のいずれか一項に記載の方法であって、前記QCLパラメータが、遅延拡散パラメータ、ドップラーパラメータ、平均遅延パラメータ、ドップラーシフトパラメータ、および空間領域受信パラメータのうちの少なくとも1つを含む、方法。
【請求項34】
請求項18から33のいずれか一項に記載の方法であって、前記複数のCORESETのそれぞれは複数のCORESETプールのうちの個別のCORESETプールに関連付けられ、前記複数のCORESETプールのそれぞれが個別の送受信ポイント(TRP)に関連付けられる、方法。
【請求項35】
ネットワークノード(16)と通信するように構成された無線デバイス(22)であって、前記無線デバイス(22)は、
前記ネットワークノード(16)から少なくとも1つの第1のダウンリンク信号を少なくとも1つのダウンリンクリソース上で受信することであって、前記少なくとも1つのダウンリンクリソースは、複数の制御リソースセット(CORESET)のうちの第1のCORESETに属する、受信し、
前記第1のCORESETに基づいて個別のCORESETプールインデックスを判定し、
前記ネットワークノード(16)から少なくとも1つの第2のダウンリンク信号を受信することであって、前記少なくとも1つの第2のダウンリンク信号は疑似コロケーション(QCL)パラメータに基づき前記無線デバイスによって受信され、前記QCLパラメータは前記個別のCORESETプールインデックスに関連付けられる、受信することと、
前記ネットワークノード(16)への少なくとも1つのアップリンク信号の送信を引き起こすことであって、前記少なくとも1つのアップリンク信号は第1の空間領域フィルタに基づいて送信され、前記第1の空間領域フィルタは前記個別のCORESETプールインデックスに関連付けられる、引き起こすことと、
の少なくともいずれかを行う、
よう構成された処理回路(84)を備える、無線デバイス。
【請求項36】
請求項35に記載の無線デバイス(22)であって、前記少なくとも1つの第2のダウンリンク信号が物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)である、無線デバイス。
【請求項37】
請求項35または36に記載の無線デバイス(22)であって、前記少なくとも1つの第1のダウンリンク信号の受信は、前記少なくとも1つのアップリンク信号を送信するように前記無線デバイスをトリガする、無線デバイス。
【請求項38】
請求項35から37のいずれか一項に記載の無線デバイス(22)であって、前記少なくとも1つの第1のダウンリンク信号はダウンリンク制御情報(DCI)メッセージを含み、前記DCIメッセージは、少なくとも1つの示された送信構成インジケータ(TCI)状態を示すTCI値を含むTCIフィールドを含む、無線デバイス。
【請求項39】
請求項38に記載の無線デバイス(22)であって、前記QCLパラメータは、前記少なくとも1つの示されたTCI状態にさらに基づく、無線デバイス。
【請求項40】
請求項38または39に記載の無線デバイス(22)であって、前記第1の空間領域フィルタは、前記少なくとも1つの示されたTCI状態にさらに基づく、無線デバイス。
【請求項41】
請求項38から40のいずれか一項に記載の無線デバイス(22)であって、前記TCI値は少なくとも1つのTCIフィールドコードポイントを含み、前記少なくとも1つのTCIフィールドコードポイントは、前記少なくとも1つの示されたTCI状態に関連付けられる、無線デバイス。
【請求項42】
請求項41に記載の無線デバイス(22)であって、前記少なくとも1つのTCIフィールドコードポイントは、前記第1のダウンリンク信号のフォーマットに基づいて、前記少なくとも1つの示されたTCI状態にマッピングされる、無線デバイス。
【請求項43】
請求項38から42のいずれか一項に記載の無線デバイス(22)であって、前記少なくとも1つの示されたTCI状態のそれぞれが、
ジョイントTCI状態と、
ダウンリンクTCI状態と、
アップリンクTCI状態と、
のうちの少なくとも1つを示す、無線デバイス。
【請求項44】
請求項38から43のいずれか一項に記載の無線デバイス(22)であって、前記ネットワークノード(16)からの前記少なくとも1つの第2のダウンリンク信号の受信はダウンリンクビームに基づき、前記ダウンリンクビームは第2の空間領域フィルタに基づいて判定され、前記第2の空間領域フィルタは前記個別のCORESETプールインデックスに関連付けられる、無線デバイス。
【請求項45】
請求項44に記載の無線デバイス(22)であって、前記処理回路(84)は、前記少なくとも1つの示されたTCI状態が以前に示されたTCI状態とは異なることに基づいて、前記第1の空間領域フィルタと前記第2の空間領域フィルタとのうちの少なくとも1つを更新するようにさらに構成される、無線デバイス。
【請求項46】
請求項44または45に記載の無線デバイス(22)であって、前記処理回路(84)は、ジョイントTCI状態を示す前記少なくとも1つの示されたTCI状態に基づいて、前記第1および第2の空間領域フィルタの両方を更新するようにさらに構成される、無線デバイス。
【請求項47】
請求項44から46のいずれか一項に記載の無線デバイス(22)であって、前記処理回路(84)は、ダウンリンクTCI状態を示す前記少なくとも1つの示されたTCI状態に基づいて、前記第2の空間領域フィルタを更新するようにさらに構成される、無線デバイス。
【請求項48】
請求項38から47のいずれか一項に記載の無線デバイス(22)であって、前記処理回路(84)は、アップリンクTCI状態を示す前記少なくとも1つの示されたTCI状態に基づいて、前記第1の空間領域フィルタを更新するようにさらに構成される、無線デバイス。
【請求項49】
請求項38から48のいずれか一項に記載の無線デバイス(22)であって、前記処理回路(84)はさらに、
前記DCIメッセージによってスケジューリングされた少なくとも1つの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)に関連付けられた少なくとも1つの肯定応答/否定応答(ACK/NACK)信号を送信し、
送信された前記少なくとも1つのACK/NACK信号に関連付けられたタイミングに基づいて、前記少なくとも1つの示されたTCI状態を更新する、
ように構成される、無線デバイス。
【請求項50】
請求項35から49のいずれか一項に記載の無線デバイス(22)であって、前記QCLパラメータは、遅延拡散パラメータ、ドップラーパラメータ、平均遅延パラメータ、ドップラーシフトパラメータ、および空間領域受信パラメータのうちの少なくとも1つを含む、無線デバイス。
【請求項51】
請求項35から50のいずれか一項に記載の無線デバイス(22)であって、前記複数のCORESETの各々は複数のCORESETプールの個別のCORESETプールに関連付けられ、前記複数のCORESETプールの各々は個別の送受信ポイント(TRP)に関連付けられる、無線デバイス。
【請求項52】
ネットワークノード(16)と通信するように構成された無線デバイス(22)によって実施される方法であって、
前記ネットワークノード(16)から少なくとも1つの第1のダウンリンク信号を少なくとも1つのダウンリンクリソース上で受信すること(S158)であって、前記少なくとも1つのダウンリンクリソースは、複数の制御リソースセット(CORESET)のうちの第1のCORESETに属する、受信することと、
前記第1のCORESETに基づいて、個別のCORESETプールインデックスを判定すること(S160)と、
前記ネットワークノード(16)から少なくとも1つの第2のダウンリンク信号を受信すること(S162)であって、前記少なくとも1つの第2のダウンリンク信号は疑似コロケーション(QCL)パラメータに基づいて前記無線デバイスによって受信され、前記QCLパラメータは前記個別のCORESETプールインデックスに関連付けられる、受信すること、および、
少なくとも1つのアップリンク信号の前記ネットワークノード(16)への送信を引き起こすこと(S164)であって、前記少なくとも1つのアップリンク信号は第1の空間領域フィルタに基づいて送信され、前記第1の空間領域フィルタは前記個別のCORESETプールインデックスに関連付けられる、引き起こすこと、
の少なくともいずれかと、
を含む、方法。
【請求項53】
請求項52に記載の方法であって、前記少なくとも1つの第2のダウンリンク信号は、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)である、方法。
【請求項54】
請求項52または53に記載の方法であって、前記少なくとも1つの第1のダウンリンク信号の受信は、前記無線デバイスが前記少なくとも1つのアップリンク信号を送信することをトリガする、方法。
【請求項55】
請求項52から54のいずれか一項に記載の方法であって、前記少なくとも1つの第1のダウンリンク信号はダウンリンク制御情報(DCI)メッセージを含み、前記DCIメッセージは、少なくとも1つの示された送信構成インジケータ(TCI)状態を示すTCI値を含むTCIフィールドを含む、方法。
【請求項56】
請求項55に記載の方法であって、前記QCLパラメータは、前記少なくとも1つの示されたTCI状態にさらに基づく、方法。
【請求項57】
請求項55または56に記載の方法であって、前記第1の空間領域フィルタは、前記少なくとも1つの示されたTCI状態にさらに基づく、方法。
【請求項58】
請求項55から57のいずれか一項に記載の方法であって、前記TCI値は少なくとも1つのTCIフィールドコードポイントを含み、前記少なくとも1つのTCIフィールドコードポイントは、前記少なくとも1つの示されたTCI状態に関連付けられる、方法。
【請求項59】
請求項58に記載の方法であって、前記少なくとも1つのTCIフィールドコードポイントは、前記第1のダウンリンク信号のフォーマットに基づいて前記少なくとも1つの示されたTCI状態にマッピングされる、方法。
【請求項60】
請求項55から59のいずれか一項に記載の方法であって、前記少なくとも1つの示されたTCI状態のそれぞれが、
ジョイントTCI状態と、
ダウンリンクTCI状態と、
アップリンクTCI状態と、
の少なくとも1つを示す、方法。
【請求項61】
請求項55から60のいずれか一項に記載の方法であって、前記ネットワークノード(16)からの前記少なくとも1つの第2のダウンリンク信号の受信はダウンリンクビームに基づき、前記ダウンリンクビームは第2の空間領域フィルタに基づいて判定され、前記第2の空間領域フィルタは前記個別のCORESETプールインデックスに関連付けられる、方法。
【請求項62】
請求項61に記載の方法であって、前記少なくとも1つの示されたTCI状態が以前に示されたTCI状態とは異なることに基づいて、前記第1の空間領域フィルタおよび前記第2の空間領域フィルタのうちの少なくとも1つを更新することをさらに含む、方法。
【請求項63】
請求項61または62に記載の方法であって、ジョイントTCI状態を示す前記少なくとも1つの示されたTCI状態に基づいて、前記第1および第2の空間領域フィルタの両方を更新することをさらに含む、方法。
【請求項64】
請求項61から63のいずれか一項に記載の方法であって、ダウンリンクTCI状態を示す前記少なくとも1つの示されたTCI状態に基づいて前記第2の空間領域フィルタを更新することをさらに含む、方法。
【請求項65】
請求項55から64のいずれか一項に記載の方法であって、アップリンクTCI状態を示す前記少なくとも1つの示されたTCI状態に基づいて前記第1の空間領域フィルタを更新することをさらに含む、方法。
【請求項66】
請求項55から65のいずれか一項に記載の方法であって、
前記DCIメッセージによってスケジューリングされた少なくとも1つの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)に関連付けられた少なくとも1つの肯定応答/否定応答(ACK/NACK)信号を送信することと、
送信された前記少なくとも1つのACK/NACK信号に関連付けられたタイミングに基づいて、前記少なくとも1つの示されたTCI状態を更新することと、
を含む、方法。
【請求項67】
請求項54から66のいずれか一項に記載の方法であって、前記QCLパラメータが、遅延拡散パラメータ、ドップラーパラメータ、平均遅延パラメータ、ドップラーシフトパラメータ、および空間領域受信パラメータのうちの少なくとも1つを含む、方法。
【請求項68】
請求項52から67のいずれか一項に記載の方法であって、前記複数のCORESETのそれぞれが複数のCORESETプールのうちの個別のCORESETプールに関連付けられ、前記複数のCORESETプールのそれぞれが個別の送受信ポイント(TRP)に関連付けられる、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は無線通信に関し、特に、複数ダウンリンク制御情報(multi-DCI)ベースの複数送受信ポイント(multi-TRP)システムのための共通空間フィルタの更新に関する。
【背景技術】
【0002】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))のニューラジオ(NR、第5世代または5Gとも呼ばれる)では、様々な信号が同一のネットワークノード(たとえば、基地局)の様々なアンテナポートから送信され得る。これらの信号は、ドップラーシフト/スプレッド、平均遅延スプレッド、または平均遅延などの同じ大規模特性を有することができる。そして、これらのアンテナポートは、擬似コロケート(QCL)であると言われる。
【0003】
無線デバイス(WD、ユーザ機器またはUEとも呼ばれる)が2つのアンテナポートがあるパラメータ(たとえば、ドップラースプレッド)に関してQCLであることを知っている場合、無線デバイスはアンテナポートのうちの1つに基づいてそのパラメータを推定し、他のアンテナポート上で信号を受信するためにその推定を適用することができる。
【0004】
たとえば、トラッキングRS(TRS)のためのチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)と物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)復調参照信号(DMRS)との間にQCL関係があり得る。無線デバイスがPDSCH DMRSを受信するとき、無線デバイスはDMRS受信を支援するために、TRS上で既に行われた測定を使用することができる。
【0005】
QCLに関してどのような仮定がなされ得るかについての情報は、ネットワークから無線デバイスにシグナリングされる。NRでは、送信元RSと送信対象RSとの間の4タイプのQCL関係を定義することができる。
-タイプA: {ドップラーシフト、ドップラースプレッド、平均遅延、遅延スプレッド}
-タイプB: {ドップラーシフト、ドップラースプレッド}
-タイプC: {平均遅延、ドップラーシフト}
-タイプD: {空間Rxパラメータ}
【0006】
QCLタイプDは、アナログビームフォーミングを用いたビーム管理を容易にするために導入され、空間QCLとして知られている。現在、空間QCLの厳密な定義はないが、2つの送信されたアンテナポートが空間的にQCLである場合、無線デバイスはそれらを受信するために同じRxビームを使用することができることが理解される。これは、信号を受信するためにアナログビームフォーミングを使用する無線デバイスにとって有用であり、なぜなら、無線デバイスはある信号を受信する前に、ある方向にそのRXビームを調整する必要があるからである。信号がそれが以前に受信した何らかの他の信号と空間的にQCLであることを無線デバイスが知っている場合、無線デバイスは、同じRXビームを使用して、この信号も受信することができる。ビーム管理のために、議論は主にQCLタイプDを中心題目とするが、無線デバイスがすべての関連する大規模パラメータを推定することができるように、RSのタイプA QCL関係を無線デバイスに伝えることも有用であり得ることに留意されたい。
【0007】
典型的には、これは時間/周波数オフセット推定のためのトラッキング(TRS)のためのCSI-RSを用いて無線デバイスを構成することによって達成される。任意のQCL基準を使用できるようにするために、無線デバイスは、十分に良好な信号対干渉雑音比(SINR)でそれを受信しなければならない。多くの場合、これは、TRSが所定の無線デバイスに適切なビームで送信されなければならない/送信され得ることを意味する。
【0008】
ビームおよび送信ポイント(TRP)選択においてダイナミクスを導入するために、無線デバイスは、最大128個のTCI(送信構成インジケータ)ステート(状態)を有する無線リソース制御(RRC)シグナリングを通して構成され得る。TCI状態情報エレメントを以下に示す。

TCI-State ::= SEQUENCE {
tci-StateId Tri-State,
qcl-Type1 QCL-Info,
qcl-Type2 QCL-Info
...
}
QCL-Info ::= SEQUENCE {
cell ServCellIndex
bwp-Id BWP-Id
referenceSignalCHOICE {
csi-rs NZP-CSI-RS-ResourceId,
ssb SSB-Index
},
qcl-TypeENUMERATED {typeA, typeB, typeC, typeD},
...
}
【0009】
各TCI状態には、1つまたは2つのRSに関連するQCL情報が含まれる。たとえば、TCI状態はQCLタイプAに関連付けられたCSI-RS1と、QCLタイプDに関連付けられたCSI-RS2とを含み得る。第3のRS、たとえば、PDCCH DMRSがQCLソースとしてこのTCI状態を有する場合、無線デバイスはPDCCH DMRSのためのチャネル推定を実行するときに、CSI-RS2から、ドップラーシフト、ドップラー拡散、平均遅延、CSI-RS1からの遅延拡散、および空間Rxパラメータ(すなわち、使用するRXビーム)を導出することができることを意味する。
【0010】
利用可能なTCI状態の第1のリストがPDSCHのために構成され、TCI状態の第2のリストがPDCCHのために構成される。各TCI状態は、TCI状態を指す、TCI状態IDとして知られるポインタを含む。次いで、ネットワークは媒体アクセス制御(MAC)制御エレメント(CE)を介して、PDCCHのための1つのTCI状態(すなわち、PDCCHのためのTCIを提供する)と、PDSCHのための最大8つのTCI状態とをアクティブ化する。アクティブなTCIの数は、無線デバイスサポートが無線デバイス機能であることを示し、最大数は8である。
【0011】
無線デバイスが(全体で64個の設定されたTCI状態のリストから)4つのアクティブ化されたTCI状態を有すると仮定する。したがって、60個のTCI状態はこの特定の無線デバイスについて非アクティブであり、無線デバイスは、それらの非アクティブTCI状態について推定される大規模パラメータを有するように準備される必要はない。しかし、無線デバイスは4つのアクティブTCI状態におけるRSのための大規模パラメータを連続的に追跡し、更新する。PDSCHを無線デバイスにスケジューリングするとき、DCIは、1つのアクティブ化されたTCI状態へのポインタを含む。次いで、無線デバイスは、PDSCH DMRSチャネル推定、したがってPDSCH復調を実行するときにどの大規模パラメータ推定を使用すべきかを知っている。
【0012】
無線デバイスが現在アクティブ化されているTCI状態のいずれかを使用することができる限り、DCIシグナリングを使用することで十分である。しかしながら、ある時点において、現在アクティブ化されているTCI状態にあるソースRSのいずれも、無線デバイスによって受信されることができない、すなわち、無線デバイスが、アクティブ化されているTCI状態にあるソースRSが送信されるビームから出る際である。これが発生する際(または実際にこれが発生する前に)、ネットワークノード(たとえば、gNB)は、新しいTCI状態をアクティブ化しなければならない。通常、アクティブ化されたTCI状態の数は固定されているので、ネットワークノード(例えば、gNB)は、現在アクティブ化されているTCI状態のうちの1つ以上を非アクティブ化しなければならない。
【0013】
図1には、TCI状態の更新に関連する2ステップ手順が示されている。
【0014】
MAC CEを介した無線デバイス固有のPDSCHに対するTCI状態のアクティブ化/非アクティブ化
ここで、無線デバイス特定PDSCHのためのTCI状態をアクティブ化/非アクティブ化するために使用されるMAC CEシグナリングの詳細が説明される。図2に、無線デバイス特定PDSCHのためのTCI状態をアクティブ化/非アクティブ化するためのMAC CEの構造を示す。
【0015】
図2に示すように、MAC CEは、以下のフィールドを含む。
・Serving Cell identifier(ID)(サービングセルID): このフィールドは、MAC CEが適用されるサービングセルのID(識別子)を示す。フィールドの長さは5ビットである。
・Bandwidth part(帯域幅部分、BWP)ID: このフィールドは、MAC CEが適用されるダウンリンク帯域幅部分に対応するIDを含む。BWP IDは例えば、3GPP(登録商標)技術規格(TS)38.331に規定されているように、上位レイヤパラメータBWP-Idによって与えられる。BWP IDフィールドの長さは、無線デバイスがダウンリンク(DL)のために最大4つのBWPで構成されることができるので、2ビットである。
・可変個数のフィールドT:無線デバイスがTCI状態ID iを有するTCI状態で構成される場合、フィールドTは、TCI状態ID iを有するTCI状態のアクティブ化/非アクティブ化状態を示す。無線デバイスがTCI状態ID iを有するTCI状態で構成されていない場合、MACエンティティは、T領域を無視するべきである/無視することができる。Tフィールドは3GPP(登録商標) TS 38.214/38.321で規定されるように、TCI状態ID iを有するTCI状態がアクティブ化され、DCI送信構成インジケーション(Transmission Configuration Indication)(TCI)フィールドのコードポイントにマッピングされることを示すために、「1」に設定される。TフィールドはTCI状態ID iを有するTCI状態が非アクティブ化されるべきであり、DCI送信構成インジケーションフィールドのいずれのコードポイントにもマッピングされないことを示すために「0」に設定される。なお、TCI状態がマッピングされるコードポイントは、Tフィールドが「1」に設定された全てのTCI状態の間の序数位置によって判定される。すなわち、Tフィールドが「1」に設定された第1のTCI状態はDCI送信構成インジケーションフィールドのコードポイント値0にマッピングされ、Tフィールドが「1」に設定された第2のTCI状態はDCI送信構成インジケーションフィールドのコードポイント値1にマッピングされる、などである。NRリリース15(Rel-15)では、アクティブ化されたTCI状態の最大数は8である。
・予約ビットR:このビットは、NR Rel-15において「0」にセットされる。
【0016】
無線デバイス固有のPDSCH MAC CEのためのTCI状態アクティブ化/非アクティブ化は例えば、3GPP(登録商標) TS 38.321の表6.2.1-1(この表は図2に再現される)に規定されるように、論理チャネルID(LCID)を有するMAC PDUサブヘッダによって識別されることに留意されたい。無線デバイス固有のPDSCHのためのTCI状態のアクティブ化/非アクティブ化のためのMAC CEは、可変サイズを有する。
【0017】
DCIを介した無線デバイス固有のPDSCHのためのTCI状態インジケーション
ネットワークノード(たとえば、gNB)は、DCIフォーマット1_1または1_2を使用して、後続のPDSCH受信のためにアクティブ化されたTCI状態のうちの1つを使用することを無線デバイスに示すことができる。DCIにおいて使用されているフィールドは送信構成インジケーションであり、これは、tci-PresentInDCIが「有効(enabled)」であるか、またはtci-PresentForDCI-Format1-2-r16がそれぞれ、上位レイヤによってDCIフォーマット1_1およびDCI 1_2に対して存在する場合、3ビットである。そのようなDCIインジケーションの一例が図3に示されている。
【0018】
Multi-TRP TCI状態の動作
3GPP(登録商標)リリース16(Rel-16)では、multi-TRP(複数送受信ポイント)動作が指定され、単一DCIベースのmulti-TRPおよびmulti-DCIベースのmulti-TRPという2つの動作モードを有する。
【0019】
NR Rel-16では複数のDCIスケジューリングがmulti-TRPのためのものであり、無線デバイスは2つのDCIを受信し得、各DCIは物理ダウンリンク共有チャネル/物理アップリンク共有チャネル(PDSCH/PUSCH)をスケジューリングする。各PDCCHおよびPDSCHは、同じTRPから送信される。
【0020】
multi-DCI multi-TRP動作の場合、無線デバイスは、各々がTRPに関連付けられた2つのCORESETプールを用いて構成されるべきである。各CORESETプールは、同じCORESETプールに属するCORESETの集合である。CORESETプールインデックスは、0または1の値で各CORESETに構成できる。上記の例における2つのDCIの場合、それらは、異なるCORESETプールに属する2つのCORESET(すなわち、それぞれCORESETPoolIndex 0および1を有する)で送信される。各CORESETプールについて、上述のアクティブ化/非アクティブ化/インジケーションに関して同じTCI状態の動作方法が仮定され得る。
【0021】
他のmulti-TRPモード、単一DCIベースのmTRPは、1つのDCIコードポイントに関連付けられるべき2つのDL TCI状態を使用する。すなわち、DCI中のTCIフィールドコードポイントが2つのTCI状態を示すとき、各TCI状態は、異なるビームまたは異なるTRPに対応する。DCIのTCIフィールドにおけるコードポイントについての2つのTCI状態のアクティブ化およびマッピングは、3GPP(登録商標) TS 38.321からの以下のMAC CEを用いて行われる。
【0022】
無線デバイス固有のPDSCH MAC CEのための拡張TCI状態アクティブ化/非アクティブ化
無線デバイス固有のPDSCH MAC CEのための拡張TCI状態アクティブ化/非アクティブ化は表6.2.1-1bに規定されるように、eLCIDを有するMACプロトコルデータユニット(PDU)サブヘッダによって識別される。可変サイズを持ち、以下のフィールドを含む。
- Serving Cell ID:このフィールドは、MAC CEが適用されるサービングセルの識別子を示す。フィールドの長さは5ビットである。
- BWP ID:このフィールドは、MAC CEが3GPP(登録商標) TS 38.212において指定されるDCI帯域幅部分インジケータフィールドのコードポイントとして適用されるDL BWPを示す。BWP IDフィールドの長さは2ビットである。
- C:TCI状態IDi,2を含むオクテットが存在するかどうかを示す。このフィールドが「1」に設定されると、TCI状態IDi,2を含むオクテットが存在する。このフィールドが「0」に設定されると、TCI状態IDi,2を含むオクテットは存在しない。
- TCI状態IDi,j:このフィールドはTS 38.331において指定されるようなTCI-StateIdによって識別されるTCI状態を示し、iはTS 38.212において規定されるようなDCI送信構成インジケーションフィールドのコードポイントのインデックスであり、TCI状態IDi,jは、DCI送信構成インジケーションフィールドにおけるi番目のコードポイントについて示されるj番目のTCI状態を示す。TCI状態がマッピングされるTCIコードポイントはTCI状態IDi,jフィールドのセットを有するすべてのTCIコードポイントの中のその序数位置によって決定され、すなわち、TCI状態ID0,1およびTCI状態ID0,2を有する第1のTCIコードポイントはコードポイント値0にマッピングされる/マッピングされ得、TCI状態ID1,1およびTCI状態ID1,2を有する第2のTCIコードポイントはコードポイント値1にマッピングされる/マッピングされ得る、などである。TCI状態IDi,2は、Cフィールドのインジケーションに基づき任意選択(オプション)である。アクティブ化されたTCIコードポイントの最大個数は8であり、TCIコードポイントにマッピングされるTCI状態の最大個数は2である。
- R: 予約ビット、「0」に設定される。
【0023】
図4は、無線デバイス固有のPDSCH MAC CEのための拡張TCI状態アクティブ化/非アクティブ化の一例を示す。
【0024】
セル間multi-TRP動作
NR 3GPP(登録商標)リリース17(Rel-17)では、セル間multi-TRP動作が指定される。これは、リリース16の単一DCIベースのmulti-TRP動作またはmulti-DCIベースのmulti-TRP動作のいずれかの拡張である。Rel-17のセル間の態様は、2つのTRPが異なるPCI(物理セルID)に関連付けられた異なる同期信号ブロック(SSB)に関連付けられている場合を指す。すなわち、TRP 1またはTRP 2からの送信を参照するTCI状態は、そのTRPに属するPCIを有するSSBビームのうちの1つか、またはそのTRPに属するPCIを有するSSBビームのうちの1つへのルート疑似コロケーション仮定を有するCSI-RSまたはDMRSのような他の参照信号に疑似コロケーションされる。
【0025】
3GPP(登録商標) Rel-17 TCI状態フレームワーク
3GPP(登録商標) Rel-17では、単一のTCI状態が複数の異なるDLおよび/またはアップリンク(UL)信号/チャネルのためのQCL特性を示すことを可能にすることによって、無線デバイスへの送受信空間フィルタ(および他のQCL特性)のインジケーションを合理化することを目的とする、新しい統合TCI状態フレームワークが指定される。統一されたTCI状態フレームワークが適用されるべきDL/UL信号/チャネルは3GPP(登録商標)において依然として議論されているが、以下で議論されているいくつかの考慮事項を参照されたい。
【0026】
考慮事項:
3GPP(登録商標) Rel-17統合TCIフレームワークについて、
・DLであるか、または適用可能である場合、ジョイントTCIは以下の信号にも適用される。そうではない場合、Rel-15/16を超える任意の他の強化がさらなる検討事項(FFS)である
〇CSI用CSI-RSリソース
〇BMのためのいくつかのCSI-RSリソース、その場合、どのリソース(例えば、非周期的、繰り返し「ON」)であるか
〇トラッキングのためのCSI-RS
・ULか、または、該当する場合、ジョイントTCIが以下の信号にも適用されるかどうか
〇BMのためのいくつかのSRSリソースまたはリソースセット
【0027】
新しい統合TCI状態フレームワークは、すべてのDLおよび/またはULチャネル/信号のすべてまたはサブセットについて(PDSCHについて上述したのと同様の方法で)3段階(ステージ)のTCI状態インジケーションを含み得ると考えられた。第1のステージでは、RRCを使用してTCI状態のプールを構成する。第2のステージでは、RRCで構成されたTCI状態のうちの1つ以上がMAC-CEシグナリングを介してアクティブ化され、DCIフォーマット1_1および1_2中の異なるTCIフィールドコードポイントに関連付けられる。最後に、第3のステージでは、DCIシグナリングを使用して、MAC-CEを介してアクティブ化されたTCI状態のうちの1つ(または別個のTCI状態がDLチャネル/信号およびULチャネル/信号に使用される場合には2つのTCI状態)を選択する。
【0028】
以下の考察から分かるように、ジョイントビームインジケーション(「ジョイントDL/UL TCI」)および別個のDL/ULビームインジケーション(「別個のDL/UL TCI」)の両方をサポートすると考えられた。ジョイントDL/UL TCIの場合、単一のTCI状態(例えば、DL TCI状態またはジョイントTCI状態とすることができる)を使用して、DL信号/チャネルおよびUL信号/チャネルの両方のための送受信空間フィルタを決定する。個別のDL/UL TCIの場合、1つのTCI状態(たとえば、DL TCI状態)を使用して、DL信号/チャネルのための受信空間フィルタを示すことができ、個別のTCI状態(たとえば、UL TCI状態)を使用して、UL信号/チャネルのための送信空間フィルタを示すことができる。
【0029】
考慮事項
Rel-17統合TCIフレームワークにおけるジョイントまたは個別のDL/ULビームインジケーションをサポートするための媒体をシグナリングするビームインジケーションについて、
・アクティブTCI状態からのジョイントまたは個別のDL/ULビーム指示を示すために少なくとも無線デバイス固有の(ユニキャスト)DCIを使用するサポートレイヤ1(L1)ベースのビームインジケーション
〇既存のDCIフォーマット1_1および1_2は、ビームインジケーションのために再使用される
・Rel-15/16に類似するMAC CEを介した1つ以上のTCI状態のアクティブ化のサポート
【0030】
考慮事項
ULおよびDLのための個別のビームインジケーションの場合に適応するための3GPP(登録商標) Rel-17統合TCIフレームワークについて、
・DL用とUL用の2つの個別のTCI状態の使用
・個別のDL TCIについて、
〇M個のTCI中のソース参照信号は、少なくともPDSCH上での無線デバイス専用の受信のために、およびCC中のCORESETのすべてまたはサブセット上での無線デバイス専用の受信のために、QCL情報を与える。
・別個のUL TCIについて、
〇N個のTCI中のソース参照信号は、少なくとも動的グラント/構成されたグラントベースのPUSCH、CC中の専用PUCCHリソースのすべてまたはサブセットのための共通UL TX空間フィルタを判定するための基準を与える。
〇任意選択で、このUL TX空間フィルタは、アンテナ切り替え/コードブックベース/非コードブックベースのUL送信のために構成されたリソースセット中のすべてのサウンディング参照信号(SRS)リソースにも適用され得る。
・FFS:UL TCI状態が、DL TCI状態から共通/同一または個別のTCI状態プールから取得されるかどうか。
【発明の概要】
【0031】
いくつかの実施形態は、有利にはmulti-DCIベースのmulti-TRPシステムのための共通空間フィルタ更新のための方法、システム、および装置を提供する。
【0032】
一実施形態では、ネットワークノードは、少なくとも1つの第1の参照信号および/または1つの第1のチャネルを制御リソースセット(CORESET)の少なくとも第1のサブセットに関連付ける情報を送信することと、
少なくとも1つの第2の参照信号および/または少なくとも1つの第2のチャネルをCORESETの少なくとも第2のサブセットに関連付ける情報を送信することと、
CORESET内の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上でダウンリンク制御情報(DCI)を無線デバイスに送信することと、
無線デバイスにシグナリングを送信する、および/または無線デバイスからシグナリングを受信することであって、シグナリングは疑似コロケーション(QCL)情報に少なくとも部分的に基づいて送信/受信され、QCL情報はDCIがCORESET上で送信されるCORESETの第1および第2のサブセットのうちのどれに属するかに少なくとも部分的に基づく、送受信することと、の1つ以上を行うように構成される。
【0033】
別の実施形態では、無線デバイスは、
少なくとも1つの第1の参照信号および/または1つの第1のチャネルを制御リソースセット(CORESET)の少なくとも第1のサブセットに関連付ける情報を受信することと、
少なくとも1つの第2の参照信号および/または少なくとも1つの第2のチャネルをCORESETの少なくとも第2のサブセットに関連付ける情報を受信することと、
無線デバイスへのCORESET中の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上でダウンリンク制御情報(DCI)を受信することと、
シグナリングを送信および/または受信することであって、シグナリングは疑似コロケーション(QCL)情報に少なくとも部分的に基づいて送信/受信され、QCL情報はDCIがCORESET上で受信されるCORESETの第1および第2のサブセットのうちのどれに属するかに少なくとも部分的に基づく、送信および/または受信することと、
の1つ以上を実行するよう構成される。
【0034】
本開示の一態様によれば、無線デバイスと通信するように構成されたネットワークノードが提供される。ネットワークノードは無線デバイスへの送信のための少なくとも1つのダウンリンクリソースを判定するように構成された処理回路を含み、少なくとも1つのダウンリンクリソースは複数のCORESETのうちの第1の制御リソースセットCORESETに属し、第1のCORESETは、それぞれのCORESETプールインデックスに関連付けられる。処理回路は、判定された少なくとも1つのダウンリンクリソース上で無線デバイスへの少なくとも1つの第1のダウンリンク信号の送信を引き起こすようにさらに構成される。処理回路は少なくとも1つの第2のダウンリンク信号を無線デバイスに送信させることであって、少なくとも1つの第2のダウンリンク信号は疑似コロケーション(QCL)パラメータに基づいて無線デバイスによって受信され、QCLパラメータはCORESETプールインデックスに関連付けられる、送信させることと、無線デバイスによって送信された少なくとも1つのアップリンク信号を受信することであって、少なくとも1つのアップリンク信号は第1の空間領域フィルタに基づいて無線デバイスによって送信され、第1の空間領域フィルタはCORESETプールインデックスに関連付けられる、受信することとのうちの少なくとも1つを行うようにさらに構成される。
【0035】
本態様の1つ以上の実施形態によれば、少なくとも1つの第2のダウンリンク信号は物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)であり、少なくとも1つの第2のダウンリンク信号の送信を引き起こすことは、第1のダウンリンク信号によってトリガされる。この態様の1つ以上の実施形態によれば、少なくとも1つの第1のダウンリンク信号は、無線デバイスに少なくとも1つのアップリンク信号を送信させるように構成される。この態様の1つ以上の実施形態によれば、少なくとも1つの第1のダウンリンク信号はダウンリンク制御情報(DCI)メッセージを含み、DCIメッセージは、少なくとも1つの指示された送信構成インジケータ(TCI)状態を示すTCI値を含むTCIフィールドを含む。
【0036】
本態様の1つ以上の実施形態によれば、QCLパラメータはさらに、少なくとも1つの示されたTCI状態に基づく。本態様の1つ以上の実施形態によれば、第1の空間領域フィルタは、少なくとも1つの示されたTCI状態にさらに基づく。本態様の1つ以上の実施形態によれば、TCI値は少なくとも1つのTCIフィールドコードポイントを含み、少なくとも1つのTCIフィールドコードポイントは、少なくとも1つの示されたTCI状態に関連付けられる。本態様の1つ以上の実施形態によれば、少なくとも1つのTCIフィールドコードポイントは、少なくとも1つの第1のダウンリンク信号のフォーマットに基づいて、少なくとも1つの示されたTCI状態にマッピングされる。
【0037】
本態様の1つ以上の実施形態によれば、少なくとも1つの示されたTCI状態の各々は、ジョイントTCI状態、ダウンリンクTCI状態、およびアップリンクTCI状態のうちの少なくとも1つを示す。本態様の1つ以上の実施形態によれば、少なくとも1つの第2のダウンリンク信号はダウンリンクビームに基づいて無線デバイスによって受信され、ダウンリンクビームは第2の空間領域フィルタに基づいて判定され、第2の空間領域フィルタはCORESETプールインデックスに関連付けられる。本態様の1つ以上の実施形態によれば、処理回路は、前に示されたTCI状態とは異なる少なくとも1つの示されたTCI状態に基づいて、第1の空間領域フィルタおよび第2の空間領域フィルタのうちの少なくとも1つを更新するようにさらに構成される。
【0038】
本態様の1つ以上の実施形態によれば、処理回路は、ジョイントTCI状態を示す少なくとも1つの示されたTCI状態に基づいて、第1の空間領域フィルタと第2の空間領域フィルタとの両方を更新するようにさらに構成される。本態様の1つ以上の実施形態によれば、処理回路は、ダウンリンクTCI状態を示す少なくとも1つの示されたTCI状態に基づいて、第2の空間領域フィルタを更新するようにさらに構成される。本態様の1つ以上の実施形態によれば、処理回路は、アップリンクTCI状態を示す少なくとも1つの指示されたTCI状態に基づいて、第1の空間領域フィルタを更新するようにさらに構成される。
【0039】
本態様の1つ以上の実施形態によれば、処理回路はDCIメッセージによってスケジューリングされた少なくとも1つの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)に関連付けられた少なくとも1つの肯定応答/否定応答(ACK/NACK)信号を受信し、受信された少なくとも1つのACK/NACK信号に関連付けられたタイミングに基づいて、少なくとも1つの示されたTCI状態を更新するようにさらに構成される。本態様の1つ以上の実施形態によれば、QCLパラメータは、遅延拡散パラメータ、ドップラーパラメータ、平均遅延パラメータ、ドップラーシフトパラメータ、および空間領域受信パラメータのうちの少なくとも1つを含む。本態様の1つ以上の実施形態によれば、複数のCORESETのそれぞれは複数のCORESETプールの個別のCORESETプールに関連付けられ、複数のCORESETプールのそれぞれは個別の送信ポイント(TRP)に関連付けられる。
【0040】
本開示の別の態様によれば、ネットワークノードと通信するように構成された無線デバイスが提供される。無線デバイスは少なくとも1つのダウンリンクリソース上でネットワークノードから少なくとも1つの第1のダウンリンク信号を受信するように構成された処理回路を含み、少なくとも1つのダウンリンクリソースは、複数の制御リソースセット(CORESET)のうちの第1のCORESETに属する。処理回路は、第1のCORESETに基づいてそれぞれのCORESETプールインデックスを判定するようにさらに構成される。処理回路は少なくとも1つの第2のダウンリンク信号をネットワークノードから受信することであって、少なくとも1つの第2のダウンリンク信号は疑似コロケーション(QCL)パラメータに基づいて無線デバイスによって受信され、QCLパラメータはそれぞれのCORESETプールインデックスに関連付けられる、受信することと、少なくとも1つのアップリンク信号をネットワークノードに送信させることであって、少なくとも1つのアップリンク信号は第1の空間領域フィルタに基づいて送信され、第1の空間領域フィルタはそれぞれのCORESETプールインデックスに関連付けられる、送信することとのうちの少なくとも1つを行うようにさらに構成される。
【0041】
本態様の1つ以上の実施形態によれば、少なくとも1つの第2のダウンリンク信号は、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)である。本態様の1つ以上の実施形態によれば、少なくとも1つの第1のダウンリンク信号を受信することは、無線デバイスが少なくとも1つのアップリンク信号を送信することをトリガする。本態様の1つ以上の実施形態によれば、少なくとも1つの第1のダウンリンク信号はダウンリンク制御情報(DCI)メッセージを含み、DCIメッセージは、少なくとも1つの示された送信構成インジケータ(TCI)状態を示すTCI値を含むTCIフィールドを含む。この態様の1つ以上の実施形態によれば、QCLパラメータはさらに、少なくとも1つの示されたTCI状態に基づく。
【0042】
本態様の1つ以上の実施形態によれば、第1の空間領域フィルタは、少なくとも1つの示されたTCI状態にさらに基づく。本態様の1つ以上の実施形態によれば、TCI値は少なくとも1つのTCIフィールドコードポイントを含み、少なくとも1つのTCIフィールドコードポイントは、少なくとも1つの示されたTCI状態に関連付けられる。本態様の1つ以上の実施形態によれば、少なくとも1つのTCIフィールドコードポイントは、第1のダウンリンク信号のフォーマットに基づいて、少なくとも1つの示されたTCI状態にマッピングされる。本態様の1つ以上の実施形態によれば、少なくとも1つの示されたTCI状態のそれぞれは、ジョイントTCI状態、ダウンリンクTCI状態、およびアップリンクTCI状態のうちの少なくとも1つを示す。本態様の1つ以上の実施形態によれば、ネットワークノードから少なくとも1つの第2のダウンリンク信号を受信することはダウンリンクビームに基づいており、ダウンリンクビームは第2の空間領域フィルタに基づいて判定され、第2の空間領域フィルタはそれぞれのCORESETプールインデックスに関連付けられる。
【0043】
本態様の1つ以上の実施形態によれば、処理回路は、以前に示されたTCI状態とは異なる少なくとも1つの示されたTCI状態に基づいて、第1の空間領域フィルタおよび第2の空間領域フィルタのうちの少なくとも1つを更新するようにさらに構成される。本態様の1つ以上の実施形態によれば、処理回路は、ジョイントTCI状態を示す少なくとも1つの示されたTCI状態に基づいて、第1の空間領域フィルタと第2の空間領域フィルタとの両方を更新するようにさらに構成される。本態様の1つ以上の実施形態によれば、処理回路は、ダウンリンクTCI状態を示す少なくとも1つの指示されたTCI状態に基づいて、第2の空間領域フィルタを更新するようにさらに構成される。本態様の1つ以上の実施形態によれば、処理回路は、アップリンクTCI状態を示す少なくとも1つの指示されたTCI状態に基づいて、第1の空間領域フィルタを更新するようにさらに構成される。
【0044】
本態様の1つ以上の実施形態によれば、処理回路はDCIメッセージによってスケジュールされた少なくとも1つの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)に関連付けられた少なくとも1つの肯定応答/否定応答(ACK/NACK)信号を送信し、送信された少なくとも1つのACK/NACK信号に関連付けられたタイミングに基づいて、少なくとも1つの示されたTCI状態を更新するようにさらに構成される。本態様の1つ以上の実施形態によれば、QCLパラメータは、遅延拡散パラメータ、ドップラーパラメータ、平均遅延パラメータ、ドップラーシフトパラメータ、および空間領域受信パラメータのうちの少なくとも1つを含む。本態様の1つ以上の実施形態によれば、複数のCORESETのそれぞれは、複数のCORESETプールのうちの個別のCORESETプールに関連付けられ、複数のCORESETプールのそれぞれは個別の送信ポイント(TRP)に関連付けられる。
【0045】
本開示の別の態様によれば、無線デバイスと通信するように構成されたネットワークノードによって実施される方法が提供される。無線デバイスへの送信のための少なくとも1つのダウンリンクリソースが判定され、ここで、少なくとも1つのダウンリンクリソースは複数のCORESETのうちの第1の制御リソースセットCORESETに属し、第1のCORESETは、それぞれのCORESETプールインデックスに関連付けられる。少なくとも1つの第1のダウンリンク信号は、判定された少なくとも1つのダウンリンクリソース上で無線デバイスに送信される。少なくとも1つの第2のダウンリンク信号は無線デバイスに送信され、ここで、少なくとも1つの第2のダウンリンク信号は疑似コロケーション(QCL)パラメータに基づいて無線デバイスによって受信され、QCLパラメータはCORESETプールインデックスに関連付けられる。無線デバイスによって送信された少なくとも1つのアップリンク信号が受信され、少なくとも1つのアップリンク信号は第1の空間領域フィルタに基づいて無線デバイスによって送信され、第1の空間領域フィルタはCORESETプールインデックスに関連付けられる。
【0046】
本態様の1つ以上の実施形態によれば、少なくとも1つの第2のダウンリンク信号は物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)であり、少なくとも1つの第2のダウンリンク信号の送信を引き起こすことは、第1のダウンリンク信号によってトリガされる。本態様の1つ以上の実施形態によれば、少なくとも1つの第1のダウンリンク信号は、無線デバイスに少なくとも1つのアップリンク信号を送信させるように構成される。本態様の1つ以上の実施形態によれば、少なくとも1つの第1のダウンリンク信号はダウンリンク制御情報(DCI)メッセージを含み、DCIメッセージは、少なくとも1つの示された送信構成インジケータ(TCI)状態を示すTCI値を含むTCIフィールドを含む。本態様の1つ以上の実施形態によれば、QCLパラメータはさらに、少なくとも1つの示されたTCI状態に基づく。
【0047】
本態様の1つ以上の実施形態によれば、第1の空間領域フィルタは、少なくとも1つの示されたTCI状態にさらに基づく。本態様の1つ以上の実施形態によれば、TCI値は少なくとも1つのTCIフィールドコードポイントを含み、少なくとも1つのTCIフィールドコードポイントは、少なくとも1つの示されたTCI状態に関連付けられる。本態様の1つ以上の実施形態によれば、少なくとも1つのTCIフィールドコードポイントは、少なくとも1つの第1のダウンリンク信号のフォーマットに基づいて、少なくとも1つの示されたTCI状態にマッピングされる。本態様の1つ以上の実施形態によれば、少なくとも1つの示されたTCI状態の各々は、ジョイントTCI状態、ダウンリンクTCI状態、およびアップリンクTCI状態のうちの少なくとも1つを示す。
【0048】
本態様の1つ以上の実施形態によれば、少なくとも1つの第2のダウンリンク信号はダウンリンクビームに基づいて無線デバイスによって受信され、ダウンリンクビームは第2の空間領域フィルタに基づいて判定され、第2の空間領域フィルタはCORESETプールインデックスに関連付けられる。本態様の1つ以上の実施形態によれば、第1の空間領域フィルタおよび第2の空間領域フィルタのうちの少なくとも1つは、少なくとも1つの示されたTCI状態が以前に示されたTCI状態とは異なることに基づいて更新される。本態様の1つ以上の実施形態によれば、第1および第2の空間領域フィルタの両方は、ジョイントTCI状態を示す少なくとも1つの示されたTCI状態に基づいて更新される。
【0049】
本態様の1つ以上の実施形態によれば、第2の空間領域フィルタは、ダウンリンクTCI状態を示す少なくとも1つの示されたTCI状態に基づいて更新される。本態様の1つ以上の実施形態によれば、第1の空間領域フィルタは、アップリンクTCI状態を示す少なくとも1つの示されたTCI状態に基づいて更新される。本態様の1つ以上の実施形態によれば、DCIメッセージによってスケジューリングされた少なくとも1つの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)に関連付けられた少なくとも1つの肯定応答/否定応答(ACK/NACK)信号が受信され、少なくとも1つの示されたTCI状態は、受信された少なくとも1つのACK/NACK信号に関連付けられたタイミングに基づいて更新される。本態様の1つ以上の実施形態によれば、QCLパラメータは、遅延拡散パラメータ、ドップラーパラメータ、平均遅延パラメータ、ドップラーシフトパラメータ、および空間領域受信パラメータのうちの少なくとも1つを含む。本態様の1つ以上の実施形態によれば、複数のCORESETのそれぞれは複数のCORESETプールの個別のCORESETプールに関連付けられ、複数のCORESETプールのそれぞれは個別の送受信ポイント(TRP)に関連付けられる。
【0050】
本開示の別の態様によれば、ネットワークノードと通信するように構成された無線デバイスによって実施される方法が提供される。少なくとも1つの第1のダウンリンク信号は少なくとも1つのダウンリンクリソース上でネットワークノードから受信され、少なくとも1つのダウンリンクリソースは複数の制御リソースセット(CORESET)のうちの第1のCORESETに属する。それぞれのCORESETプールインデックスは、第1のCORESETに基づいて判定される。少なくとも1つの第2のダウンリンク信号がネットワークノードから受信され、少なくとも1つの第2のダウンリンク信号は疑似コロケーション(QCL)パラメータに基づいて無線デバイスによって受信され、QCLパラメータはそれぞれのCORESETプールインデックスに関連付けられる。少なくとも1つのアップリンク信号がネットワークノードに送信され、少なくとも1つのアップリンク信号は第1の空間領域フィルタに基づいて送信され、第1の空間領域フィルタはそれぞれのCORESETプールインデックスに関連付けられる。
【0051】
本態様の1つ以上の実施形態によれば、少なくとも1つの第2のダウンリンク信号は、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)である。本態様の1つ以上の実施形態によれば、少なくとも1つの第1のダウンリンク信号を受信することは、無線デバイスが少なくとも1つのアップリンク信号を送信することをトリガする。本態様の1つ以上の実施形態によれば、少なくとも1つの第1のダウンリンク信号はダウンリンク制御情報(DCI)メッセージを含み、DCIメッセージは、少なくとも1つの示された送信構成インジケータ(TCI)状態を示すTCI値を含むTCIフィールドを含む。本態様の1つ以上の実施形態によれば、QCLパラメータはさらに、少なくとも1つの示されたTCI状態に基づく。
【0052】
本態様の1つ以上の実施形態によれば、第1の空間領域フィルタは、少なくとも1つの示されたTCI状態にさらに基づく。本態様の1つ以上の実施形態によれば、TCI値は少なくとも1つのTCIフィールドコードポイントを含み、少なくとも1つのTCIフィールドコードポイントは、少なくとも1つの示されたTCI状態に関連付けられる。本態様の1つ以上の実施形態によれば、少なくとも1つのTCIフィールドコードポイントは、第1のダウンリンク信号のフォーマットに基づいて、少なくとも1つの示されたTCI状態にマッピングされる。本態様の1つ以上の実施形態によれば、少なくとも1つの示されたTCI状態のそれぞれは、ジョイントTCI状態、ダウンリンクTCI状態、およびアップリンクTCI状態のうちの少なくとも1つを示す。本態様の1つ以上の実施形態によれば、ネットワークノードから少なくとも1つの第2のダウンリンク信号を受信することはダウンリンクビームに基づいており、ダウンリンクビームは第2の空間領域フィルタに基づいて判定され、第2の空間領域フィルタはそれぞれのCORESETプールインデックスに関連付けられる。
【0053】
本態様の1つ以上の実施形態によれば、第1の空間領域フィルタおよび第2の空間領域フィルタのうちの少なくとも1つは、少なくとも1つの示されたTCI状態が以前に示されたTCI状態とは異なることに基づいて更新される。本態様の1つ以上の実施形態によれば、第1および第2の空間領域フィルタの両方は、ジョイントTCI状態を示す少なくとも1つの示されたTCI状態に基づいて更新される。本態様の1つ以上の実施形態によれば、第2の空間領域フィルタは、ダウンリンクTCI状態を示す少なくとも1つの示されたTCI状態に基づいて更新される。本態様の1つ以上の実施形態によれば、第1の空間領域フィルタは、アップリンクTCI状態を示す少なくとも1つの示されたTCI状態に基づいて更新される。
【0054】
本態様の1つ以上の実施形態によれば、DCIメッセージによってスケジューリングされた少なくとも1つの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)に関連付けられた少なくとも1つの肯定応答/否定応答(ACK/NACK)信号が送信され、少なくとも1つの示されたTCI状態が、送信された少なくとも1つのACK/NACK信号に関連付けられたタイミングに基づいて更新される。本態様の1つ以上の実施形態によれば、QCLパラメータは、遅延拡散パラメータ、ドップラーパラメータ、平均遅延パラメータ、ドップラーシフトパラメータ、および空間領域受信パラメータのうちの少なくとも1つを含む。本態様の1つ以上の実施形態によれば、複数のCORESETのそれぞれは複数のCORESETプールのうちの個別のCORESETプールに関連付けられ、複数のCORESETプールのそれぞれは個別の送受信ポイント(TRP)に関連付けられる。
【図面の簡単な説明】
【0055】
本実施形態、ならびにその付随する利点および特徴のより完全な理解は添付の図面と併せて考慮されるとき、以下の詳細な説明を参照することによってより容易に理解されるのであろう。
図1図1は2段階のTCI状態更新の例を示す(選択されたTCI状態がDCIを使用してTCI状態のアクティブ化されたセットから選択され、アクティブ化されたTCI状態のセットはMAC CEを使用して更新される)。
図2図2は、無線デバイス固有のPDSCH MAC CEのためのTCI状態アクティブ化/非アクティブ化の例を示す(3GPP(登録商標) TS 38.321の図6.1.3.14-1から)。
図3図3は、TCI状態のDCIインジケーションの例を示す(DCIがアクティブ化されたTCI状態の順序付けられたリストへのポインタを与える)。
図4図4は、無線デバイス固有PDSCH MAC CEのための拡張TCI状態アクティブ化/非アクティブ化の例を図示する。
図5図5は、本開示の原理に係る、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された通信システムを示す例示的なネットワークアーキテクチャの概略図である。
図6図6は、本開示のいくつかの実施形態に係る、少なくとも部分的に無線接続を介して無線デバイスとネットワークノードを介して通信するホストコンピュータのブロック図である。
図7図7は、本開示のいくつかの実施形態に係る、無線デバイスにおいてクライアントアプリケーションを実行するための、ホストコンピュータと、ネットワークノードと、無線デバイスとを含む通信システムにおいて実施される例示的な方法を示すフローチャートである。
図8図8は、本開示のいくつかの実施形態に係る、無線デバイスにおいてユーザデータを受信するためのホストコンピュータと、ネットワークノードと、無線デバイスとを含む通信システムにおいて実施される例示的な方法を示すフローチャートである。
図9図9は、本開示のいくつかの実施形態に係る、ホストコンピュータにおいて無線デバイスからユーザデータを受信するための、ホストコンピュータ、ネットワークノード、および無線デバイスを含む通信システムにおいて実施される例示的な方法を示すフローチャートである。
図10図10は、本開示のいくつかの実施形態に係るホストコンピュータにおいてユーザデータを受信するための、ホストコンピュータと、ネットワークノードと、無線デバイスとを含む通信システムにおいて実施される例示的な方法を示すフローチャートである。
図11図11は、本開示のいくつかの実施形態に係るネットワークノードにおける例示的なプロセスのフローチャートである。
図12図12は、本開示のいくつかの実施形態に係る無線デバイスにおける例示的なプロセスのフローチャートである。
図13図13は、本開示のいくつかの実施形態に係るネットワークノードにおける別の例示的なプロセスのフローチャートである。
図14図14は、本開示のいくつかの実施形態に係る無線デバイスにおける別の例示的なプロセスのフローチャートである。
図15図15は、いくつかの実施形態に係る、ジョイントDL/UL TCI動作のためのDCIにおけるアクティブ化されたTCI状態およびそれらの関連するTCIフィールドコードポイントの例を示す。
図16図16は、いくつかの実施形態に係る、別個のDL/UL TCI動作のためのDCI中のアクティブ化されたTCI状態およびそれらの関連するTCIフィールドコードポイントの例を図示する。
図17a図17aは、いくつかの実施形態に係る、異なるDCIフォーマットにおけるDCIのTCIフィールドにDLおよびUL TCI状態を別々にアクティブ化/マッピングする例を示す。
図17b図17bは、いくつかの実施形態に係る、異なるDCIフォーマットにおけるDCIのTCIフィールドに別々にDLおよびUL TCI状態をアクティブ化/マッピングする別の例を示す。
図18図18は、いくつかの実施形態に係る、DCI中のTCIフィールドの1つのコードポイントがいずれのTCI状態にもマッピングされない例を示す。
図19図19は、いくつかの実施形態に係る、CORESETPoolIndexおよび共通ビームに関連付けられたCORESETの各サブセットを有するCORESETの2つのサブセットを用いて構成された無線デバイスを示す例を示す。
図20図20は、いくつかの実施形態に係る、CORESETプールのうちの1つに対応するTCI状態の更新を示す例を図示する。
図21図21は、いくつかの実施形態に係る、CORESETプールの両方に対応するTCI状態更新の時間の例を図示する。
図22図22は、いくつかの実施形態に係る、CORESETプールの両方に対応するTCI状態更新の時間を示す第2の例を図示する。
図23図23は、いくつかの実施形態に係る、CORESETプールの両方に対応するTCI状態更新の時間を示す第3の例を図示する。
図24図24は、いくつかの実施形態に係る、CORESETプールの両方に対応するTCI状態更新の時間を示す第4の例を図示する。
【発明を実施するための形態】
【0056】
最近の3GPP(登録商標) Rel-17の議論の焦点は例えば、単一のTRPのためのTCI状態更新にあった。しかしながら、Multi-DCIベースのMulti-TRP動作のためにTCI状態を更新する方法は、依然として解決される必要がある未解決の問題である。本開示は、例示的な解決策を提供する。
【0057】
本開示におけるいくつかの実施形態は、以下の実施形態のうちの1つ以上を伴う。
・第1の実施形態は、どのように送受信空間フィルタがCORESETプールに関連付けられるか、および/またはどのチャネル/信号のどの詳細にCORESETプールに固有の送受信空間フィルタが適用され得るかに関する。
・第2の実施形態は、CORESETプールに関連付けられた送受信空間フィルタの更新のための指示が無線デバイスによってどのように受信されるかの詳細に関する。
・第3の実施形態は、CORESETプールに関連する送受信空間フィルタの更新をカバーする。
【0058】
実施形態のいくつかの態様を以下に詳細に説明し、これは、本明細書で説明するネットワークノードおよび無線デバイスのうちの1つ以上によって実行され得る。
・ジョイント/DL/UL TCI状態を各CORESETプールインデックスに関連付ける。したがって、無線デバイスは、CORESETプールインデックスごとに別個の送信および/または受信空間フィルタを維持する。
・CORESETプールAに関連付けられたすべてのチャネル/参照信号のTCI状態を更新することは無線デバイスがCORESETプールAに属するCORESET中で受信されるPDCCH中のTCIフィールドコードポイントを含むDCIを受信するとき、CORESETプールAに関連付けられたどのDL/UL信号/チャネルが示されたTCI状態が適用されるべきかはTCIフィールドコードポイントがどのようなTCI状態を示すかに依存する。
〇示されるTCI状態がジョイントTCI状態である場合、無線デバイスは、CORESETプールAに関連付けられた送信空間フィルタと受信空間フィルタの両方を更新する(新しい統合TCI状態フレームワークに関連付けられる/構成されるDL/ULチャネル/信号について)。
〇示されたTCI状態がDL TCI状態である場合、無線デバイスは、(新しい統合TCI状態フレームワークに関連付けられ/構成されたDLチャネル/信号について)CORESETプールAに関連付けられた受信空間フィルタを更新する。
〇示されたTCI状態がUL TCI状態である場合、無線デバイスは、(新しい統合TCI状態フレームワークに関連付けられたULチャネル/信号のために)CORESETプールAに関連付けられた送信空間フィルタを更新する。
〇TCIフィールドコードポイントが1つのDL TCI状態および1つのUL TCI状態を示す場合、無線デバイスは(新しい統合TCI状態フレームワークに関連付けられ/構成されたDLチャネル/信号について)示されたDL TCI状態に従ってCORESETプールAに関連付けられた受信空間フィルタを更新し、無線デバイスは、(新しい統合TCI状態フレームワークに関連付けられ/構成されたULチャネル/信号について)示されたUL TCI状態に従ってCORESETプールAに関連付けられた送信空間フィルタを更新する。
・いくつかの実施形態では、空間フィルタ更新が提供されるように無線デバイスにおいていつ起こるかの詳細は、
〇2つのCORESETプールに対応するDCIによってスケジューリングされたPDSCHのために別個の肯定応答/非肯定応答(ACK/NACK)が使用される場合、2つのCORESETプールに対応する空間フィルタは、(場合によっては異なる時間に)独立して更新され得る。
〇ジョイントACK/NACKフィードバックが2つのCORESETプールに対応するDCIによってスケジュールされたPDSCHのために使用される場合、2つのCORESETプールに対応する空間フィルタは、(同時に)ジョイントで更新され得る。
【0059】
いくつかの実施形態は、以下の利点のうちの1つ以上を提供し得る。
〇いくつかの実施形態はmulti-DCI multi-TRP動作を処理するために新しい統合TCIフレームワークを拡張し、特に、CORESETプールにチャネルおよび信号を関連付けることによって、TRPごとに1つの共通ビームが存在し得るように(TRPはCORESETプールインデックスによって表される)、各CORESETプールに関連付けられたチャネルおよび信号に共通ビームを適用することを可能にする。
〇いくつかの実施形態ではDCIが受信されるCORESETによってDL/UL TCI状態がDCIによって更新されるべきCORESETプールを暗黙的に示すことによって、無線デバイスはTCI状態更新を示すDCIを受信すると、どのCORESETプールのTCI状態が更新されるべきかを知る。さらに、それは、CORESETプールインデックスに関連付けられたすべてのチャネル/信号を送受信するための送受信フィルタが単一のDCIを介して更新されるので、効率的なTCI状態の更新メカニズムを提供する。これはまた、multi-DCIベースのmulti-TRP展開(デプロイメント)におけるビーム更新のためのシグナリングオーバヘッドを節約する。
【0060】
例示的な実施形態を詳細に説明する前に、実施形態は主に、multi-DCIベースのmulti-TRPシステムのための共通の空間フィルタ更新に関連する装置の構成要素(コンポーネント)と処理ステップとの組合せにあることに留意されたい。したがって、コンポーネントは適宜、図面中の従来の記号によって表されており、本明細書の説明の利点を有する当業者には容易に明らかになる詳細で本開示を不明瞭にしないように、実施形態を理解することに関連する特定の詳細のみを示している。同様の番号は、説明全体を通して同様のエレメントを指す。
【0061】
本明細書で使用される場合、「第1の」および「第2の」、「上部」および「下部」などの関係用語は、1つのエンティティまたはエレメントを別のエンティティまたはエレメントと区別するためにのみ使用され得、必ずしも、そのようなエンティティまたはエレメント間の任意の物理的または論理的関係または順序を要求または暗示することはない。本明細書で使用される用語は特定の実施形態を説明することのみを目的としており、本明細書で説明される概念を限定することを意図するものではない。本明細書で使用される場合、単数形「a」、「an」および「the」は文脈が明らかにそうではないことを示さない限り、複数形も含むことが意図される。用語「備える(comprises)」、「備えること(comprising)」、「含む(includes)」、および/または「含むこと(including)」は本明細書で使用される場合、述べられた特徴、整数、ステップ、動作、エレメント、および/またはコンポーネントの存在を特定するが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、エレメント、コンポーネント、および/またはそれらのグループの存在または追加を除外しない。
【0062】
本明細書で説明する実施形態では、「と通信している」などという結合用語が電気通信またはデータ通信を示すために使用され得、電気通信またはデータ通信はたとえば、物理的接触、誘導、電磁放射、無線シグナリング、赤外線シグナリング、または光シグナリングによって達成され得る。当業者であれば、複数のコンポーネントが相互に動作することができ、電気通信およびデータ通信を達成するための修正および変形が可能であることを理解するのであろう。
【0063】
本明細書で説明するいくつかの実施形態では「結合された」、「接続された」などという用語は必ずしも直接ではないが、接続を示すために本明細書で使用され得、有線接続および/または無線接続を含み得る。
【0064】
いくつかの実施形態ではAおよびBのうちの1つはAまたはBに対応する。いくつかの実施形態ではAおよびBのうちの少なくとも1つはA、BまたはABに対応するか、またはAおよびBのうちの1つ以上に対応する。いくつかの実施形態ではA、BおよびCのうちの少なくとも1つはA、BおよびCのうちの1つ以上、またはA、B、C、またはこれらの組み合わせに対応する。
【0065】
本明細書で使用される「ネットワークノード」という用語は、基地局(BS)、無線基地局、基地送受信局(BTS)、基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、gNodeB(gNB)、発展型ノードB(eNBまたはeNodeB)、NodeB、マルチスタンダード無線(MSR)BSのようなMSR無線ノード、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、統合アクセスおよびバックホール(IAB)ノード、中継ノード、ドナーノード制御リレー、無線アクセスポイント(AP)、送信ポイント、送信ノード、リモート無線ユニット(RRU)リモート無線ヘッド(RRH)、コアネットワークノード(たとえば、モバイル管理エンティティ(MME)、自己組織化ネットワーク(SON)ノード、協調ノード、測位ノード、MDTノードなど)、外部ノード(たとえば、サードパーティノード、現在のネットワーク外部のノード)、分散アンテナシステム(DAS)のノード、スペクトルアクセスシステム(SAS)ノード、エレメント管理システム(EMS)など、のうちのいずれかをさらに備え得る、無線ネットワークに含まれる任意の種類のネットワークノードとすることができる。ネットワークノードはまた、試験機器を備えてもよい。本明細書で使用される「無線ノード」という用語は、無線デバイスまたは無線ネットワークノードなどの無線デバイスを示すためにも使用され得る。
【0066】
いくつかの実施形態では、無線デバイスまたはユーザ機器(UE)という非限定的な用語が互換的に使用される。本明細書の無線デバイスは、無線デバイスなどの無線信号を介してネットワークノードまたは別の無線デバイスと通信することが可能な任意のタイプの無線デバイスであり得る。無線デバイスはまた、無線通信デバイス、ターゲットデバイス、デバイスツーデバイス(D2D)無線デバイス、マシンツーマシン通信(M2M)が可能なマシンタイプ無線デバイスまたは無線デバイス、低コストおよび/または低複雑度無線デバイス、無線デバイスを装備したセンサ、タブレット、モバイル端末、スマートフォン、組み込み型ラップトップ(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、USBドングル、カスタマ構内設備(CPE)、モノのインターネット(IoT)デバイス、または狭帯域IoT(NB-IOT)デバイスなどであり得る。
【0067】
また、いくつかの実施形態において、一般的な用語「無線ネットワークノード」が使用される。それは、基地局、無線基地局、基地送受信局、基地局コントローラ、ネットワークコントローラ、RNC、発展型NodeB(eNB)、NodeB、gNB、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、IABノード、リレーノード、アクセスポイント、無線アクセスポイント、遠隔無線ユニット(RRU)遠隔無線ヘッド(RRH)のうちのいずれかを備え得る、任意の種類の無線ネットワークノードであり得る。
【0068】
本明細書の説明はダウンリンク(DL)通信およびアップリンク(UL)通信のうちの1つの文脈において説明され得るが、開示される基本原理はDL通信およびUL通信のうちの1つのうちの他方にも適用可能であり得ることを理解されたい。本開示のいくつかの実施形態では、原理が送信機および受信機に適用可能であると考えられ得る。DL通信の場合、ネットワークノードは送信機であり、受信機は無線デバイスである。UL通信の場合、送信機は無線デバイスであり、受信機はネットワークノードである。
【0069】
本明細書で使用される「シグナリング」という用語は(たとえば、無線リソース制御(RRC)などを介した)ハイレイヤシグナリング、(たとえば、物理制御チャネルまたはブロードキャストチャネルを介した)ローレイヤシグナリング、またはそれらの組合せのいずれかを備え得る。シグナリングは、暗黙的または明示的であり得る。シグナリングはさらに、ユニキャスト、マルチキャスト、またはブロードキャストであり得る。シグナリングはまた、別のノードに直接、または第3のノードを介してもよい。
【0070】
本明細書で使用される「無線測定」という用語は、無線信号に対して実行される任意の測定を指し得る。無線測定は、絶対的または相対的であり得る。無線測定は、信号品質および/または信号強度であり得る信号レベルと呼ばれ得る。無線測定は例えば、周波数内、周波数間、RAT間測定、CA測定などであり得る。無線測定は一方向(たとえば、DLまたはUL)または双方向(たとえば、ラウンドトリップタイム(RTT)、受信-送信間(Rx-Tx)など)であり得る。無線測定のいくつかの例:タイミング測定(たとえば、到来時間(TOA)、タイミングアドバンス、RTT、参照信号時間差(RSTD)、Rx-Tx、伝搬遅延など)、角度測定(たとえば、到着角度)、電力ベース測定(たとえば、受信信号電力、参照信号受信電力(RSRP)、受信信号品質、参照信号受信品質(RSRQ)、信号対干渉雑音比(SINR)、信号雑音比(SNR)、干渉電力、総干渉雑音、受信信号強度インジケータ(RSSI)、雑音電力など)、セル検出またはセル識別、無線リンク監視(RLM)、システム情報(SI)読取りなど。周波数間およびRAT間測定は無線デバイスがギャップなしにそのような測定を行うことができない限り、測定ギャップにおいて無線デバイスによって実行される。測定ギャップの例は、測定ギャップid # 0(6msの各ギャップが40ms毎に生じる)、測定ギャップid # 1(6msの各ギャップが80ms毎に生じる)などである。測定ギャップは、ネットワークノードによって無線デバイスにおいて構成される。
【0071】
いくつかの実施形態では、1つ以上のリソース上の制御情報が特定のフォーマットを有するメッセージ中で送信されると見なされ得る。メッセージは、ペイロード情報を表すビットと、たとえば誤り符号化のための符号化ビットとを備えるか、または表すことができる。
【0072】
制御情報を受信すること(または取得すること)は1つ以上の制御情報メッセージ(たとえば、TCIフィールドなど)を受信することを備え得る。制御シグナリングを受信することは、1つ以上のメッセージ、特に、例えば、制御情報を探索および/または聴取することができるリソースの仮定されたセットに基づいて、制御シグナリングによって搬送されるメッセージを復調および/または復号および/または検出すること、例えば、ブラインド検出することを備えることが考えられ得る。通信の両側は構成を認識しており、例えば、基準サイズに基づいて、リソースのセットを判定し得ることが想定され得る。
【0073】
シグナリングは一般に、1つ以上のシンボルおよび/または信号および/またはメッセージを備え得る。信号は、1つ以上のビットを備えるか、または表すことができる。インジケーションはシグナリングを表しうる、および/または信号または複数の信号として実施することができる。1つ以上の信号が、メッセージに含まれるおよび/またはメッセージによって表され得る。シグナリング、特に制御シグナリングは複数の信号および/またはメッセージを含むことができ、これらの信号および/またはメッセージは異なるキャリア上で送信され得、および/または、たとえば、1つ以上のそのようなプロセスおよび/または対応する情報を表すおよび/またはそれに関係する、異なるシグナリングプロセスに関連付けられ得る。インジケーションはシグナリングを含むことができ、および/または複数の信号および/またはメッセージを含むことができ、および/またはこれらに含められることができ、これらは異なるキャリア上で送信され、および/またはたとえば、1つ以上のそのようなプロセスを表すおよび/またはそれに関係する、異なる肯定応答シグナリングプロセスに関連付けられ得る。チャネルに関連するシグナリングはそのチャネルについてのシグナリングおよび/または情報を表すように、および/または、シグナリングが送信機および/または受信機によってそのチャネルに属すると解釈されるように送信され得る。そのような信号は一般に、チャネルのための送信パラメータおよび/またはフォーマットに準拠し得る。
【0074】
インジケーション(たとえば、インデックス値、構成情報、所定の情報、テーブルなど)は一般に、それが表すおよび/または示す情報を明示的および/または暗示的に示し得る。暗示的インジケーションは例えば、送信のために使用される位置および/またはリソースに基づき得る。明示的インジケーションはたとえば、1つ以上のパラメータ、および/またはテーブルに対応する1つ以上のインデックスまたはインデックス、および/または情報を表す1つ以上のビットパターンを用いたパラメータ化に基づき得る。
【0075】
チャネルは一般に、論理チャネル、トランスポートチャネル、または物理チャネルであり得る。チャネルは、1つ以上のキャリア、特に複数のサブキャリアを備え、かつ/またはその上に配置され得る。制御シグナリング/制御情報を搬送するおよび/または搬送するためのチャネルは特に、それが物理レイヤチャネルである場合、および/またはそれが制御プレーン情報を搬送する場合、制御チャネルと見なされ得る。同様に、データシグナリング/ユーザ情報を搬送するおよび/または搬送するためのチャネルは特に、それが物理レイヤチャネルである場合、および/またはそれがユーザプレーン情報を搬送する場合、データチャネルと見なされ得る。チャネルは特定の通信方向について、または2つの相補的な通信方向(たとえば、ULおよびDL、または2つの方向におけるサイドリンク)について定義され得、その場合、それは、各方向について1つで少なくとも2つのコンポーネントチャネルを有すると考えられ得る。チャネルの例は低遅延および/または高信頼性送信のためのチャネル、特に、制御および/またはデータのためのものであり得る超高信頼性低遅延通信(URLLC)のためのチャネルを備える。いくつかの実施形態では本明細書で説明されるチャネルがアップリンクチャネルであってもよく、さらなる実施形態では物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)であってもよく、さらにさらなる実施形態ではフレキシブルPUSCHであってもよい。
【0076】
ダウンリンクでの送信は、ネットワークまたはネットワークノードから端末への送信に関係し得る。端末は、無線デバイスまたはUEと見なされ得る。アップリンクでの送信は、端末からネットワークまたはネットワークノードへの送信に関係し得る。サイドリンクでの送信は、1つの端末から別の端末への(直接の)送信に関係し得る。アップリンク、ダウンリンク、およびサイドリンク(たとえば、サイドリンク送信および受信)は、通信方向と見なされ得る。いくつかの変形形態ではアップリンクおよびダウンリンクはまた、たとえば、無線バックホールおよび/または中継通信、および/またはたとえば、基地局または同様のネットワークノード間の(無線)ネットワーク通信、特に、そのように終端する通信のために、ネットワークノード間の無線通信を説明するために使用され得る。バックホールおよび/またはリレー通信および/またはネットワーク通信は、サイドリンクまたはアップリンク通信またはそれに類似する形態として実施されると考えることができる。
【0077】
端末または無線デバイスまたはノードを構成することは、無線デバイスまたはノードに、その構成、たとえば、少なくとも1つの設定および/またはレジスタエントリおよび/または動作モードを変更させることを命令および/または引き起こすことを伴い得る。端末または無線デバイスまたはノードはたとえば、端末または無線デバイスのメモリ中の情報またはデータ(たとえば、上記で説明したリソース割当てのインジケーション)に従ってそれ自体を構成するように適合され得る。別のデバイスまたはノードまたはネットワークによってノードまたは端末または無線デバイスを構成することは、他のデバイスまたはノードまたはネットワークによって無線デバイスまたはノードに情報および/またはデータおよび/または命令を送信すること、たとえば、割当てデータ(構成データであり得、かつ/または構成データを含み得る)および/またはスケジューリングデータおよび/またはスケジューリング許可を指すことがあり、および/または含むことがあり得る。端末を構成することは、どの変調および/または符号化を使用すべきかを示す割り当て/構成データを端末に送ることを含み得る。端末は、データを有する、及び/又はデータをスケジューリングするため、及び/又は例えば送信用、スケジューリングされた及び/又は割り当てられたアップリンクリソースのため、及び/又は例えば受信用、スケジュールされた及び/又は割り当てられたダウンリンクリソースのために使用するために構成されてもよい。アップリンクリソースおよび/またはダウンリンクリソースはスケジューリングされ、および/または割当てまたは構成データを提供されてもよい。
【0078】
無線ノードの構成
無線ノード、特に端末またはユーザ機器または無線デバイスを構成することは、構成に従って動作するように適応され、引き起こされ、または設定され、かつ/または命令される無線ノードを指し得る。構成は別のデバイス、たとえば、ネットワークノード(たとえば、基地局またはgNodeBのようなネットワークの無線ノード)またはネットワークによって行われ得、その場合、それは、構成されるべき無線ノードに構成データを送信することを備え得る。そのような構成データは構成、たとえば、割当てられたリソース、特に周波数リソース上で送信および/または受信するための構成、またはたとえば、あるサブフレームまたは無線リソース上で特定の測定を実行するための構成に関係する1つ以上の命令を構成および/または備えることができる。無線ノードは例えば、ネットワークまたはネットワークノードから受信された構成データに基づいて、それ自体を構成することができる。ネットワークノードは構成するためのその回路(複数可)を使用し、および/または使用するように適合され得る。割当て情報は、構成データの一形態と見なされ得る。構成データは、構成情報、および/または1つ以上の対応する指示および/またはメッセージを備え、および/またはそれらによって表され得る。
【0079】
一般的な構成
概して、構成することは、構成を表す構成データを判定することと、それを無線ノードへ(または別のノードへ、無線デバイスに到達するまで繰り返され得る)さらに送信し得る、たとえば、それを1つ以上の他のノード(並列的におよび/または逐次的に)に提供することとを含み得る。代替的に、または追加的に、たとえば、ネットワークノードまたは他のデバイスによって無線ノードを構成することは、構成データおよび/または構成データに関係するデータを、たとえば、ネットワークの上位レベルノードであり得るネットワークノードのような別のノードから受信すること、および/または受信された構成データを無線ノードへ送信することを含み得る。したがって、構成を判定し、構成データを無線ノードへ送信することは、適切なインタフェース、たとえば、LTEの場合はX2インタフェースまたはNRのための対応するインタフェースを介して通信することが可能であり得る、異なるネットワークノードまたはエンティティによって実行され得る。端末(たとえば、無線デバイス)を構成することは、端末のためのダウンリンク送信および/またはアップリンク送信、たとえば、ダウンリンクデータおよび/またはダウンリンク制御シグナリングおよび/またはDCIおよび/またはアップリンク制御またはデータまたは通信シグナリング、特に肯定応答シグナリングをスケジューリングすること、ならびに/あるいはそのためのリソースおよび/またはリソースプールを構成することを備え得る。特に、端末(たとえば、無線デバイス)を構成することは、本開示の実施形態に従って、あるサブフレームまたは無線リソース上である特定の測定を実行するように無線デバイスを構成することと、そのような測定を報告することとを備え得る。
【0080】
本明細書で使用される時間という用語は、時間の長さに関して表される任意のタイプの物理リソースまたは無線リソースに対応し得る。時間リソースの例は、シンボル、タイムスロット、サブスロット、サブフレーム、無線フレーム、サブフレーム、TTI、インターリーブ時間、時間リソース数である。
【0081】
セルは一般に、ノードによって提供される、たとえば、セルラーまたはモバイル通信ネットワークの通信セルであり得る。サービングセルはネットワークノード(例えば、基地局またはgNodeBを提供するまたはそれに関連するノード)がユーザ機器、特に制御および/またはユーザまたはペイロードデータにデータ(ブロードキャストデータ以外のデータであり得る)を送信し、および/またはユーザ機器がデータをノードに送信し、および/または送信し得るセルであり得、サービングセルはユーザ機器が構成され、および/または同期され、および/またはアクセス手順、例えば、ランダムアクセス手順を実行したセルであり得、および/またはそれに関連して、例えば、ノードおよび/またはユーザ機器および/またはネットワークがLTEまたはNR規格に従う場合、RRC_connectedまたはRRC_idle状態にあるセルであり得る。1つ以上のキャリア(たとえば、アップリンクおよび/またはダウンリンクキャリア(複数可)および/またはアップリンクとダウンリンクの両方のためのキャリア)は、セルに関連付けられ得る。
【0082】
物理チャネルは、少なくとも1つの符号化ビットストリームを変調した変調シンボルを送信する物理層のチャネルである。OFDMA(直交周波数分割多重アクセス)システムは、送信情報ストリームまたは受信機の使用に応じて複数の物理チャネルを生成して送信する。送信機および受信機はどのリソースエレメント(RE)について送信機および受信機がRE上での送信中に1つの物理チャネルを配置するかを決定するための規則(ルール)に前もって合意することができ、このルールは「マッピング」と呼ばれることができる。
【0083】
本開示の文脈では関連情報が例えば、標準規格において定義されること、および/または例えば、構成されることとは無関係に、例えば、メモリに記憶される、ネットワークまたはネットワークノードからの具体的な構成なしに利用可能であることを指し得る。構成された、または構成可能なものは、たとえば、ネットワークまたはネットワークノードによって設定/構成されている対応する情報に関連すると見なされ得る。
【0084】
いくつかの実施形態では、本明細書で使用される「サブセット」がセット/サブセット内の1つ以上のエレメントのセットまたはサブセットであり得る。他の実施形態では、本明細書で使用される「サブセット」がセット/サブセット内の2つ以上のエレメントのセットまたはサブセットであり得る。
【0085】
たとえば、3GPP(登録商標) LTEおよび/またはニューラジオ(NR)など、1つの特定の無線システムからの用語が本開示で使用され得るが、これは本開示の範囲を前述のシステムのみに限定するものと見なされるべきではないことに留意されたい。広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標))、Worldwide Interoperability for Microwave Access(WiMax)、Ultra Mobile Broadband(UMB)、および移動通信のためのグローバルシステム(GSM(登録商標))を含むがこれらに限定されず、他の無線システムも、本開示内でカバーされるアイデアを活用することから利益を得ることができる。
【0086】
さらに、無線デバイスまたはネットワークノードによって実行されるものとして本明細書で説明する機能は、複数の無線デバイスおよび/またはネットワークノードにわたって分散され得ることに留意されたい。言い換えれば、本明細書で説明するネットワークノードおよび無線デバイスの機能は単一の物理デバイスによる性能に限定されず、実際にはいくつかの物理デバイス間で分散され得ることが企図される。
【0087】
別途定義されない限り、本明細書で使用されるすべての用語(技術用語および科学用語を含む)は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書で使用される用語は本明細書および関連技術の文脈におけるそれらの意味と一致する意味を有すると解釈されるべきであり、本明細書で明示的に定義されない限り、理想化されたまたは過度に形式的な意味で解釈されないことがさらに理解されるのであろう。
【0088】
いくつかの実施形態は、multi-DCIベースのmulti-TRPシステムのための共通空間フィルタ更新のためのアレンジメントを提供する。同様のエレメントが同様の参照符号によって参照される図面を再び参照すると、図5には、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワーク12とコアネットワーク14とを備える、LTEおよび/またはNR(5G)などの規格をサポートし得る3GPP(登録商標)タイプのセルラーネットワークなどの実施形態による、通信システム10の概略図が示されている。アクセスネットワーク12は、NB、eNB、gNB、または他のタイプの無線アクセスポイントなどの複数のネットワークノード16a、16b、16c(まとめてネットワークノード16と呼ばれる)を備え、それぞれが対応するカバレッジエリア18a、18b、18c(まとめてカバレッジエリア18と呼ばれる)を定義する。各ネットワークノード16a、16b、16cは、有線または無線接続20を介してコアネットワーク14に接続可能である。カバレッジエリア18aに位置する第1の無線デバイス22aは、対応するネットワークノード16aに無線接続するか、またはそれによってページングされるように構成される。カバレッジエリア18b内の第2の無線デバイス22bは、対応するネットワークノード16bに無線接続可能である。この例では複数の無線デバイス22a、22b(まとめて無線デバイス22と呼ばれる)が示されているが、開示される実施形態は単一の無線デバイスがカバレッジエリア内にある、または単一の無線デバイスが対応するネットワークノード16に接続している状況にも等しく適用可能である。便宜上、2つの無線デバイス22および3つのネットワークノード16のみが示されているが、通信システムはより多くの無線デバイス22およびネットワークノード16を含み得ることに留意されたい。
【0089】
また、無線デバイス22は同時に通信することができ、および/または2つ以上のネットワークノード16および2つ以上のタイプのネットワークノード16と別々に通信するように構成することができることが企図される。たとえば、無線デバイス22は、LTEをサポートするネットワークノード16と、NRをサポートする同じまたは異なるネットワークノード16とのデュアルコネクティビティを有することができる。一例として、無線デバイス22は、LTE/E-UTRANのためのeNBおよびNR/NG-RANのためのgNBと通信することができる。
【0090】
通信システム10自体はホストコンピュータ24に接続されてもよく、これはスタンドアロンサーバ、クラウド実施サーバ、分散サーバのハードウェアおよび/またはソフトウェアにおいて、またはサーバファームにおける処理リソースとして、具現化されてもよい。ホストコンピュータ24は、サービスプロバイダの所有権または制御下にあってもよく、またはサービスプロバイダによって、またはサービスプロバイダの代わりに運用されてもよい。通信システム10とホストコンピュータ24との間のコネクション26、28は、コアネットワーク14からホストコンピュータ24に直接延在してもよく、または任意の中間ネットワーク30を介して延在してもよい。中間ネットワーク30は、パブリックネットワーク、プライベートネットワーク、またはホステッドネットワークのうちの1つ、または2つ以上の組合せであってもよい。中間ネットワーク30は、もしあれば、バックボーンネットワークまたはインターネットであってもよい。いくつかの実施形態では、中間ネットワーク30が2つ以上のサブネットワーク(図示せず)を備えてもよい。
【0091】
図5の通信システムは、全体として、接続された無線デバイス22a、22bのうちの1つとホストコンピュータ24との間の接続性(コネクティビティ)を可能にする。コネクティビティは、オーバーザトップ(OTT)接続として説明され得る。ホストコンピュータ24および接続された無線デバイス22a、22bは、アクセスネットワーク12、コアネットワーク14、任意の中間ネットワーク30、および仲介者としての可能なさらなるインフラストラクチャ(図示せず)を使用して、OTT接続を介してデータおよび/または信号を通信するように構成される。OTT接続はOTT接続が通過する参加通信装置のうちの少なくともいくつかが、アップリンク通信およびダウンリンク通信のルーティングを知らないという意味で、透過的であり得る。たとえば、ネットワークノード16は接続された無線デバイス22aに転送される(たとえば、ハンドオーバされる)ためにホストコンピュータ24から発信されるデータとの着信ダウンリンク通信の過去のルーティングについて知らされる必要はないか、または知らされる必要はない。同様に、ネットワークノード16は、無線デバイス22aからホストコンピュータ24に向かう発信アップリンク通信の将来のルーティングを認識する必要はない。
【0092】
ネットワークノード16はネットワークノード(NN)16に、少なくとも1つの第1の参照信号および/または1つの第1のチャネルを制御リソースセット(CORESET)の少なくとも第1のサブセットに関連付ける情報を送信することと、少なくとも1つの第2の参照信号および/または少なくとも1つの第2のチャネルをCORESETの少なくとも第2のサブセットに関連付ける情報を送信することと、CORESET中の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上でダウンリンク制御情報(DCI)を無線デバイス22に送信することと、無線デバイス22からシグナリングを送信および/または受信することとのうちの1つ以上を行わせるように構成される構成(config.)ユニット32を含むように構成され、シグナリングは擬似コロケーション(QCL)情報に少なくとも部分的に基づいて送信/受信され、QCL情報はDCIが送信されるCORESETが属するCORESETの第1のサブセットおよび第2のサブセットのいずれかに少なくとも部分的に基づく。
【0093】
無線デバイス22は無線デバイス22を、少なくとも1つの第1の参照信号および/または1つの第1のチャネルを制御リソースセット(CORESET)の少なくとも第1のサブセットに関連付ける情報を受信することと、少なくとも1つの第2の参照信号および/または少なくとも1つの第2のチャネルをCORESETの少なくとも第2のサブセットに関連付ける情報を受信することと、CORESET中の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上でダウンリンク制御情報(DCI)を無線デバイス22に受信することと、シグナリングを送信および/または受信することとのうちの1つ以上を引き起こすように構成されたQCLユニット34を含むように構成され、シグナリングは疑似コロケーション(QCL)情報に少なくとも部分的に基づいて送信/受信され、QCL情報はCORESETが受信されるCORESETの第1のサブセットおよび第2のサブセットのいずれかの少なくとも一部に基づく。
【0094】
無線デバイス22、ネットワークノード16、およびホストコンピュータ24の実施形態による、前述の段落で説明した例示的な実施形態を、図6を参照して説明する。通信システム10では、ホストコンピュータ24が通信システム10の異なる通信デバイスのインタフェースとの有線または無線接続をセットアップおよび維持するように構成された通信インタフェース40を含むハードウェア(HW)38を備える。ホストコンピュータ24は、記憶および/または処理能力を有し得る処理回路42をさらに備える。処理回路42は、プロセッサ44およびメモリ46を含み得る。特に、中央演算処理装置およびメモリなどのプロセッサに加えてまたはその代わりに、処理回路42は処理および/または制御のための集積回路、たとえば、命令を実行するように適合された1つ以上のプロセッサおよび/またはプロセッサコアおよび/またはFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)および/またはASIC(特定用途向け集積回路)を備え得る。プロセッサ44は任意の種類の揮発性および/または不揮発性メモリ、例えば、キャッシュメモリおよび/またはバッファメモリおよび/またはRAM(ランダムアクセスメモリ)および/またはROM(読み出し専用メモリ)および/または光メモリおよび/またはEPROM(消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ)を備え得るメモリ46にアクセス(例えば、書き込みおよび/または読み出し)するように構成され得る。
【0095】
処理回路42は本明細書に記載の方法及び/又はプロセスのいずれかを制御するように、及び/又は、例えばホストコンピュータ24によって、そのような方法及び/又はプロセスを実行させるように構成されてもよい。プロセッサ44は、本明細書で説明するホストコンピュータ24の機能を実行するための1つ以上のプロセッサ44に対応する。ホストコンピュータ24は、データ、プログラムソフトウェアコード、および/または本明細書に他情報を格納するように構成されたメモリ46を含む。いくつかの実施形態では、ソフトウェア48および/またはホストアプリケーション50がプロセッサ44および/または処理回路42によって実行されると、プロセッサ44および/または処理回路42に、ホストコンピュータ24に関して本明細書で説明するプロセスを実行させる命令を含み得る。命令は、ホストコンピュータ24に関連付けられたソフトウェアであってもよい。
【0096】
ソフトウェア48は、処理回路42によって実行可能であり得る。ソフトウェア48は、ホストアプリケーション50を含む。ホストアプリケーション50は、無線デバイス22およびホストコンピュータ24で終端するOTT接続52を介して接続する無線デバイス22などのサービスをリモートユーザに提供するように動作可能であり得る。リモートユーザにサービスを提供する際に、ホストアプリケーション50は、OTT接続52を使用して送信されるユーザデータを提供することができる。「ユーザデータ」は、説明される機能を実施するものとして本明細書で説明されるデータおよび情報であり得る。一実施形態では、ホストコンピュータ24がサービスプロバイダに制御および機能を提供するように構成することができ、サービスプロバイダによって、またはサービスプロバイダに代わって動作させることができる。ホストコンピュータ24の処理回路42は、ホストコンピュータ24がネットワークノード16および/または無線デバイス22を観測、監視、制御、送信、および/または受信することを可能にし得る。ホストコンピュータ24の処理回路42は、サービスプロバイダがネットワークノード16および/または無線デバイス22を観察、監視、制御、送信、および/または受信することを可能にするように構成されたモニタユニット54を含み得る。
【0097】
通信システム10は、通信システム10内に設けられ、ホストコンピュータ24および無線デバイス22と通信することを可能にするハードウェア58を含むネットワークノード16をさらに含む。ハードウェア58は、通信システム10の異なる通信装置のインタフェースとの有線または無線接続をセットアップおよび維持するための通信インタフェース60と、ネットワークノード16によってサーブされるカバレッジエリア18に位置する無線デバイス22との少なくとも無線接続64をセットアップおよび維持するための無線インタフェース62とを含み得る。無線インタフェース62はたとえば、1つ以上のRF送信機、1つ以上のRF受信機、および/または1つ以上のRF送受信機として形成され得るか、またはそれらを含み得る。通信インタフェース60は、ホストコンピュータ24へのコネクション66を容易にするように構成することができる。コネクション66は、直接であってもよく、または通信システム10のコアネットワーク14を通過してもよく、および/または通信システム10の外部の1つ以上の中間ネットワーク30を通過してもよい。
【0098】
図示の実施形態では、ネットワークノード16のハードウェア58は処理回路68をさらに含む。処理回路68は、プロセッサ70およびメモリ72を含み得る。特に、中央演算処理装置およびメモリなどのプロセッサに加えて、またはその代わりに、処理回路68は処理および/または制御のための集積回路、たとえば、命令を実行するように適合された1つ以上のプロセッサおよび/またはプロセッサコアおよび/またはFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)および/またはASIC(特定用途向け集積回路)を備え得る。プロセッサ70は任意の種類の揮発性および/または不揮発性メモリ、例えば、キャッシュメモリおよび/またはバッファメモリおよび/またはRAM(ランダムアクセスメモリ)および/またはROM(読み出し専用メモリ)および/または光メモリおよび/またはEPROM(消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ)を備え得る、メモリ72にアクセス(例えば、書き込みおよび/または読み出し)するように構成され得る。
【0099】
したがって、ネットワークノード16はさらに、例えばメモリ72に内部的に記憶されたソフトウェア74を有するか、または外部接続を介してネットワークノード16によってアクセス可能な外部メモリ(例えば、データベース、ストレージアレイ、ネットワークストレージデバイスなど)に記憶される。ソフトウェア74は、処理回路68によって実行可能であり得る。処理回路68は本明細書で説明される方法および/またはプロセスのいずれかを制御するように、および/または、そのような方法および/またはプロセスを、例えば、ネットワークノード16によって実行させるように構成され得る。プロセッサ70は、本明細書で説明するネットワークノード16の機能を実行するための1つ以上のプロセッサ70に対応する。メモリ72は、データ、プログラムソフトウェアコード、および/または本明細書で説明する他の情報を格納するように構成される。いくつかの実施形態では、ソフトウェア74がプロセッサ70および/または処理回路68によって実行されると、プロセッサ70および/または処理回路68に、ネットワークノード16に関して本明細書で説明するプロセスを実行させる命令を含み得る。たとえば、ネットワークノード16の処理回路68は、図11ならびに他の図を参照して説明した方法など、本明細書で説明したネットワークノード方法を実行するように構成された構成ユニット32を含むことができる。
【0100】
通信システム10は、既に参照されている無線デバイス22をさらに含む。無線デバイス22は、無線デバイス22が現在位置するカバレッジエリア18を提供するネットワークノード16との無線接続64をセットアップし維持するように構成された無線インタフェース82を含み得るハードウェア80を有し得る。無線インタフェース82はたとえば、1つ以上のRF送信機、1つ以上のRF受信機、および/または1つ以上のRFトランシーバとして形成され得るか、またはそれらを含み得る。
【0101】
無線デバイス22のハードウェア80は、処理回路84をさらに含む。処理回路84は、プロセッサ86およびメモリ88を含み得る。特に、中央演算処理装置およびメモリなどのプロセッサに加えて、またはその代わりに、処理回路84は処理および/または制御のための集積回路、たとえば、命令を実行するように適合された1つ以上のプロセッサおよび/またはプロセッサコアおよび/またはFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)および/またはASIC(特定用途向け集積回路)を備え得る。プロセッサ86は任意の種類の揮発性および/または不揮発性メモリ、例えば、キャッシュメモリおよび/またはバッファメモリおよび/またはRAM(ランダムアクセスメモリ)および/またはROM(読み出し専用メモリ)および/または光メモリおよび/またはEPROM(消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ)を備え得るメモリ88にアクセス(例えば、書き込みおよび/または読み出し)するように構成され得る。
【0102】
したがって、無線デバイス22はたとえば、無線デバイス22のメモリ88に記憶されるか、または無線デバイス22によってアクセス可能な外部メモリ(たとえば、データベース、ストレージアレイ、ネットワークストレージデバイスなど)に記憶される、ソフトウェア90をさらに備え得る。ソフトウェア90は、処理回路84によって実行可能であり得る。ソフトウェア90は、クライアントアプリケーション92を含むことができる。クライアントアプリケーション92は、ホストコンピュータ24のサポートを用いて、無線デバイス22を介して人間または非人間のユーザにサービスを提供するように動作可能であってもよい。ホストコンピュータ24において、実行中のホストアプリケーション50は、無線デバイス22およびホストコンピュータ24で終端するOTT接続52を介して、実行中のクライアントアプリケーション92と通信することができる。ユーザにサービスを提供する際、クライアントアプリケーション92はホストアプリケーション50から要求データを受信し、要求データに応答してユーザデータを提供することができる。OTT接続52は、要求データとユーザデータの両方を転送することができる。クライアントアプリケーション92は、ユーザと対話して、それが提供するユーザデータを生成することができる。
【0103】
処理回路84は本明細書で説明される方法および/またはプロセスのいずれかを制御するように、および/または、そのような方法および/またはプロセスを、たとえば、無線デバイス22によって実行させるように構成され得る。プロセッサ86は、本明細書で説明する無線デバイス22の機能を実行するための1つ以上のプロセッサ86に対応する。無線デバイス22は、データ、プログラムソフトウェアコード、および/または本明細書で説明する他の情報を格納するように構成されたメモリ88を含む。いくつかの実施形態では、ソフトウェア90および/またはクライアントアプリケーション92がプロセッサ86および/または処理回路84によって実行されると、プロセッサ86および/または処理回路84に、無線デバイス22に関して本明細書で説明するプロセスを実行させる命令を含み得る。たとえば、無線デバイス22の処理回路84は、図12ならびに他の図を参照して説明した方法など、本明細書で説明した無線デバイス方法を実行するように構成されたQCLユニット34を含み得る。
【0104】
いくつかの実施形態ではネットワークノード16、無線デバイス22、およびホストコンピュータ24の内部動作は図6に示されるようなものであってもよく、独立して、周囲のネットワークトポロジは図5のものであってもよい。
【0105】
図6では、OTT接続52がネットワークノード16を介したホストコンピュータ24と無線デバイス22との間の通信を説明するために抽象的に描かれており、これらのデバイスを介したメッセージのいかなる中間デバイスおよび正確なルーティングも明示的に参照されていない。ネットワークインフラストラクチャはルーティングを決定することができ、ルーティングは無線デバイス22から、またはホストコンピュータ24を操作するサービスプロバイダから、またはその両方から隠すように構成され得る。OTT接続52がアクティブである間、ネットワークインフラストラクチャは(たとえば、ロードバランシングの考慮またはネットワークの再構成に基づいて)ルーティングを動的に変更する決定をさらに行うことができる。
【0106】
無線デバイス22とネットワークノード16との間の無線接続64は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従う。様々な実施形態のうちの1つ以上は、無線接続64が最後のセグメントを形成し得る、OTT接続52を使用して無線デバイス22に提供されるOTTサービスの性能を改善する。より正確には、これらの実施形態のいくつかの教示がデータレート、待ち時間、および/または電力消費を改善し、それによって、ユーザ待ち時間の低減、ファイルサイズの緩和された制限、より良好な応答性、バッテリ寿命の延長などの利点を提供し得る。
【0107】
いくつかの実施形態では、1つ以上の実施形態が改善するデータレート、待ち時間、および他の要因を監視する目的で、測定手順が提供され得る。さらに、測定結果の変動に応答して、ホストコンピュータ24と無線デバイス22との間のOTT接続52を再構成するためのオプションのネットワーク機能があってもよい。OTT接続52を再構成するための測定手順および/またはネットワーク機能は、ホストコンピュータ24のソフトウェア48において、または無線デバイス22のソフトウェア90において、またはその両方において実装され得る。いくつかの実施形態ではセンサ(図示せず)を、OTT接続52が通過する通信装置内に、またはそれに関連して配備することができ、センサは上で例示した監視量の値を供給することによって、またはソフトウェア48、90が監視量を計算または推定することができる他の物理量の値を供給することによって、測定手順に参加することができる。OTT接続52の再構成はメッセージフォーマット、再送信設定、好ましいルーティングなどを含むことができ、再構成は、ネットワークノード16に影響を及ぼす必要はなく、ネットワークノード16にとって未知であるか、または知覚不可能であることができる。いくつかのそのような手順および機能は当技術分野で知られており、実践され得る。特定の実施形態では、測定がホストコンピュータ24のスループット、伝搬時間、待ち時間などの測定を容易にする独自の無線デバイスシグナリングを伴い得る。いくつかの実施形態では、測定は、ソフトウェア48、90が伝搬時間、エラーなどを監視しながら、OTT接続52を使用して、メッセージ、特に空または「ダミー」メッセージを送信させることで実施され得る。
【0108】
したがって、いくつかの実施形態では、ホストコンピュータ24がユーザデータを提供するように構成された処理回路42と、無線デバイス22への送信のためにユーザデータをセルラーネットワークに転送するように構成された通信インタフェース40とを含む。いくつかの実施形態では、セルラーネットワークはまた、無線インタフェース62を有するネットワークノード16を含む。いくつかの実施形態ではネットワークノード16が無線デバイス22への送信を準備/開始/維持/終了するため、および/または無線デバイス22からの送信の受信を準備/終了/維持/終了するため、および/または本明細書で説明する機能および/または方法を実行するように構成され、および/またはネットワークノード16の処理回路68は本明細書で説明する機能および/または方法を実行するように構成される。
【0109】
いくつかの実施形態では、ホストコンピュータ24が処理回路42と、無線デバイス22からネットワークノード16への送信に由来するユーザデータを受信するように構成された通信インタフェース40に構成された通信インタフェース40とを含む。いくつかの実施形態において、無線デバイス22はネットワークノード16への送信を準備/開始/維持/サポート/終了するために、および/または、ネットワークノード16からの送信を受信する際に準備/終了/維持/維持/終了するために、本明細書に記載される機能および/または方法を実行するように構成された無線インタフェース82および/または処理回路84を備えるように構成される。
【0110】
図5および図6は構成ユニット32およびQCLユニット34などの様々な「ユニット」をそれぞれのプロセッサ内にあるものとして示しているが、これらのユニットはユニットの一部が処理回路内の対応するメモリに記憶されるように実装され得ることが企図される。言い換えれば、ユニットは、処理回路内のハードウェアで、またはハードウェアとソフトウェアとの組合せで実装され得る。
【0111】
図7は一実施形態による、例えば、図5および図6の通信システムなどの通信システムにおいて実施される例示的な方法を示すフローチャートである。通信システムは、ホストコンピュータ24と、ネットワークノード16と、図6を参照して説明したものとすることができる無線デバイス22とを含むことができる。方法の第1のステップにおいて、ホストコンピュータ24は、ユーザデータを提供する(ブロックS100)。第1のステップのオプションのサブステップにおいて、ホストコンピュータ24は例えば、ホストアプリケーション50などのホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する(ブロックS102)。第2のステップにおいて、ホストコンピュータ24は、無線デバイス22へのユーザデータを搬送する送信を開始する(ブロックS104)。任意の第3のステップでは、ネットワークノード16が本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータ24が開始した送信で搬送されたユーザデータを無線デバイス22に送信する(ブロックS106)。任意選択の第4のステップでは、無線デバイス22がホストコンピュータ24によって実行されるホストアプリケーション50に関連する、例えばクライアントアプリケーション92などのクライアントアプリケーションを実行する(ブロックS108)。
【0112】
図8は一実施形態による、例えば、図5の通信システムなどの通信システムにおいて実施される例示的な方法を示すフローチャートである。通信システムは、ホストコンピュータ24と、ネットワークノード16と、図5および図6を参照して説明したものとすることができる無線デバイス22とを含むことができる。方法の第1のステップにおいて、ホストコンピュータ24は、ユーザデータを提供する(ブロックS110)。任意選択のサブステップ(図示せず)では、ホストコンピュータ24が例えばホストアプリケーション50などのホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。第2のステップにおいて、ホストコンピュータ24は、無線デバイス22へのユーザデータを搬送する送信を開始する(ブロックS112)。送信は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ネットワークノード16を介して通過し得る。任意の第3のステップにおいて、無線デバイス22は、送信において搬送されたユーザデータを受信する(ブロックS114)。
【0113】
図9は、一実施形態による、例えば図5の通信システムなどの通信システムにおいて実施される例示的な方法を示すフローチャートである。通信システムは、ホストコンピュータ24と、ネットワークノード16と、図5および図6を参照して説明したものとすることができる無線デバイス22とを含むことができる。方法の任意の第1のステップにおいて、無線デバイス22は、ホストコンピュータ24によって提供された入力データを受信する(ブロックS116)。第1のステップのオプションのサブステップにおいて、無線デバイス22は、ホストコンピュータ24によって提供された受信された入力データに応答してユーザデータを提供するクライアントアプリケーション92を実行する(ブロックS118)。追加または代替として、任意選択の第2のステップにおいて、無線デバイス22は、ユーザデータを提供する(ブロックS120)。第2のステップのオプションのサブステップにおいて、無線デバイスは例えば、クライアントアプリケーション92などのクライアントアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する(ブロックS122)。ユーザデータを提供する際に、実行されたクライアントアプリケーション92は、ユーザから受信されたユーザ入力をさらに考慮することができる。ユーザデータが提供された特定の方法にかかわらず、無線デバイス22は、任意選択の第3のサブステップにおいて、ホストコンピュータ24へのユーザデータの送信を開始することができる(ブロックS124)。方法の第4のステップにおいて、ホストコンピュータ24は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、無線デバイス22から送信されたユーザデータを受信する(ブロックS126)。
【0114】
図10は、一実施形態による、例えば図5の通信システムなどの通信システムにおいて実施される例示的な方法を示すフローチャートである。通信システムは、ホストコンピュータ24と、ネットワークノード16と、図5および図6を参照して説明したものとすることができる無線デバイス22とを含むことができる。本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、方法の任意の第1のステップでは、ネットワークノード16が無線デバイス22からユーザデータを受信する(ブロックS128)。任意の第2のステップにおいて、ネットワークノード16は、ホストコンピュータ24への受信したユーザデータの送信を開始する(ブロックS130)。第3のステップにおいて、ホストコンピュータ24は、ネットワークノード16によって開始された送信において搬送されたユーザデータを受信する(ブロックS132)。
【0115】
図11は、本開示のいくつかの実施形態によるネットワークノード16における例示的なプロセスのフローチャートである。ネットワークノード16によって実行される1つ以上のブロックおよび/または機能および/または方法は、例示的な方法に従って、処理回路68内の構成ユニット32、プロセッサ70、無線インタフェース62などによって、ネットワークノード16の1つ以上の要素によって実行され得る。例示的な方法は、ネットワークノード16などを介して、少なくとも1つの第1の参照信号および/または1つの第1のチャネルを制御リソースセット(CORESET)の少なくとも第1のサブセットに関連付ける情報を送信すること(ブロックS134)を含む。方法は、少なくとも1つの第2の参照信号および/または少なくとも1つの第2のチャネルをCORESETの少なくとも第2のサブセットに関連付ける情報を、ネットワークノード16などを介して送信すること(ブロックS136)を含む。この方法は、ネットワークノード16を介して、CORESET内の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上でダウンリンク制御情報(DCI)を無線デバイス22 22に送信すること(ブロックS138)を含む。方法は無線デバイス22からのシグナリングを、ネットワークノード16などを介して、送信すること、および/または受信すること(ブロックS140)を含み、シグナリングは疑似コロケーション(QCL)情報に少なくとも部分的に基づいて送信/受信され、QCL情報はDCIが送信されるCORESETが属するCORESETの第1および第2のサブセットのうちのいずれかの少なくとも一部に基づく。
【0116】
いくつかの実施形態ではDCIが少なくとも1つのTCI状態を示す値を備える送信構成インジケータ(TCI)フィールドを備え、QCL情報は示された少なくとも1つのTCI状態から判定され、および/または示された少なくとも1つのTCI状態に少なくとも部分的に基づいて判定される。いくつかの実施形態では信号が空間領域フィルタに少なくとも部分的に基づいて送受信され、空間領域フィルタはDCIが送信されるCORESETがCORESETの第1および第2のサブセットのいずれに属するかに少なくとも部分的に基づく。いくつかの実施形態では、信号は、DCIが送信されるCORESETが属するCORESETの第1および第2のサブセットのうちの1つに関連する空間領域フィルタに少なくとも部分的に基づいて送信/受信されるビームである。いくつかの実施形態では、空間領域フィルタが空間領域送信フィルタおよび空間領域受信フィルタのうちの少なくとも1つを備える。
【0117】
いくつかの実施形態では、無線デバイス22に送信されるシグナリングが(i)DCIによってスケジュールされ、許可され、割当てられ、および/またはトリガされる信号/チャネルを備え、または(ii)DCIによってスケジュールされ、許可され、割当てられ、および/またはトリガされる信号/チャネルに関係するダウンリンク(DL)チャネルに含まれる。いくつかの実施形態では、無線デバイス22から受信されたシグナリングが(i)DCIによってスケジュールされ、許可され、割当てられ、および/またはトリガされた信号/チャネルであるか、または(ii)DCIによってスケジュールされ、許可され、割当てられ、および/またはトリガされた信号/チャネルに関係するアップリンク(UL)チャネルに含まれる。
【0118】
いくつかの実施形態では、送信されたシグナリングが物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)、参照信号(RS)、およびCSI-RSのうちの少なくとも1つを備える。いくつかの実施形態では、受信されたシグナリングが肯定応答/非肯定(否定)応答(ACK/NACK)、サウンディング参照信号(SRS)、および物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)のうちの少なくとも1つを備える。
【0119】
いくつかの実施形態では少なくとも1つの第1および第2の参照信号のうちの1つ以上、および/または指示された少なくとも1つのTCI状態が適用される/によって更新される少なくとも1つの第1および第2のチャネルは少なくとも1つのTCI状態のタイプに少なくとも部分的に基づく。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのTCI状態のタイプがジョイントTCI状態、ダウンリンク(DL)TCI状態、およびアップリンク(UL)TCI状態のうちの少なくとも1つを備える。
【0120】
いくつかの実施形態では示されたTCI状態のタイプがジョイントTCI状態を含む場合、示されたTCI状態は、(i)少なくとも1つの第1の参照信号および/または1つの第1のチャネルと、(ii)DCIが送信されるCORESETが属するCORESETの第1および第2のサブセットのうちの1つに関連付けられた少なくとも1つの第2の参照信号および/または少なくとも1つの第2のチャネルと、のうちの1つに対応する空間領域送信および受信フィルタの両方に適用/更新する。
【0121】
いくつかの実施形態では示されたTCI状態のタイプがDL TCI状態である場合、示されたTCI状態は、(i)少なくとも1つの第1の参照信号および/または1つの第1のチャネルと、(ii)DCIが送信されるCORESETが属するCORESETの第1および第2のサブセットのうちの1つに関連付けられた少なくとも1つの第2の参照信号および/または少なくとも1つの第2のチャネルと、のうちの1つに対応する空間領域受信フィルタに適用/更新する。
【0122】
いくつかの実施形態では示されたTCI状態のタイプがUL TCI状態である場合、示されたTCI状態は、(i)少なくとも1つの第1の参照信号および/または1つの第1のチャネルと、(ii)DCIが送信されるCORESETが属するCORESETの第1および第2のサブセットのうちの1つに関連付けられた少なくとも1つの第2の参照信号および/または少なくとも1つの第2のチャネルと、のうちの1つに対応する空間領域送信フィルタに適用/更新する。
【0123】
いくつかの実施形態では、空間領域フィルタが示されたTCI状態は、DCIが送信されるCORESETが属するCORESETの第1および第2のサブセットのうちの1つに関連付けられたアクティブTCI状態とは異なる場合にのみ、無線デバイス22において更新される。いくつかの実施形態ではDCI中のTCIフィールドに含まれる値が複数のTCIフィールドコードポイントのうちのTCIフィールドコードポイントであり、TCIフィールドコードポイントは無線デバイス22に構成された複数のTCI状態のうちの少なくとも1つのTCI状態を示す。いくつかの実施形態では、DCIに含まれる値は、ジョイントUL/DL TCI状態ビームインジケーション(指示)、ダウンリンク(DL)TCI状態ビームインジケーション、およびアップリンク(UL)TCI状態ビームインジケーションのうちの1つである。
【0124】
いくつかの実施形態では、無線デバイス22に構成された複数のTCIフィールドコードポイントのうちの1つはTCI状態更新がないことを示す。いくつかの実施形態では、TCIフィールドコードポイントによって示される少なくとも1つのTCI状態がPDCCH上で送信されるDCIのDCIフォーマットに少なくとも部分的に基づく。いくつかの実施形態ではDCIに含まれる値がUL TCI状態および/またはDL TCI状態を示す場合、CORESETが属するCORESETの第1および第2のサブセットのうちの1つに関連付けられた空間領域受信フィルタは示されたDL TCI状態に従って無線デバイス22において更新され、および/またはCORESETが属するCORESETの第1および第2のサブセットのうちの1つに関連する特殊領域送信フィルタは示されたUL TCI状態に従って無線デバイス22において更新される。
【0125】
いくつかの実施形態では方法がネットワークノード16などを介して、構成情報を無線デバイス22に送信することをさらに含み、構成情報は複数のCORESETを用いて無線デバイス22を構成し、CORESETの第1のサブセットは第1のCORESETプールインデックス値に関連付けられ、CORESETの第2のサブセットは第2のCORESETプールインデックス値に関連付けられる。いくつかの実施形態では、第1および第2のサブセットが互いに素なセットである。
【0126】
いくつかの実施形態では、CORESETの第1のサブセットへの少なくとも1つの第1の参照信号および/または第1のチャネルの関連付けと、CORESETの第2のサブセットへの少なくとも1つの第2の参照信号および/または第2のチャネルの関連付けとに少なくとも部分的に基づいて、空間領域送信フィルタおよび/または受信フィルタは対応するCORESETサブセットごとに、および/または対応するCORESETプールインデックスごとに無線デバイス22において維持される。いくつかの実施形態では少なくとも1つの第1の参照信号および/または1つの第1のチャネルにおけるCORESETの第1のサブセットへの関連付け、ならびに少なくとも1つの第2の参照信号および/または1つの第2のチャネルにおけるCORESETの第2のサブセットへの関連付けはネットワークノード16を介するなど、無線リソース制御(RRC)構成を介する。いくつかの実施形態では、RRC構成がチャネル/信号リソースに関連付けられるCORESETの第1および第2のサブセットのうちの1つを識別するインデックス値を備えるチャネル/信号リソース構成を備える。
【0127】
いくつかの実施形態では少なくとも1つの第1の参照信号および/または1つの第1のチャネルのCORESETの第1のサブセットへの関連付け、ならびに少なくとも1つの第2の参照信号および/または1つの第2のチャネルのCORESETの第2のサブセットへの関連付けはネットワークノード16を介するなど、媒体アクセス制御(MAC)制御エレメント(CE)を介する。いくつかの実施形態では、MAC CEがチャネル/信号リソースに関連するCORESETの第1および第2のサブセットのうちの1つに関連するチャネル/信号リソースを示す。いくつかの実施形態では、チャネル/信号リソースがPUCCHリソース、PUCCHリソースのグループ、SRSリソース、SRSリソースのグループ、CSI-RSリソース、CSI-RSリソースのグループ、参照信号(RS)リソース、RSリソースのグループのうちの少なくとも1つを備える。
【0128】
いくつかの実施形態では、RRC構成情報が複数のCORESETプールインデックス値を備え、各インデックス値はCORESETの対応するサブセットを識別し、それぞれのインデックス値に関連付けられた少なくとも1つの参照信号/チャネルを示す。いくつかの実施形態では本方法がネットワークノード16などを介して、MAC CE内のTCI状態をアクティブ化することをさらに含み、アクティブ化されたTCI状態はTCIフィールドコードポイントにマッピングされる。いくつかの実施形態では、アクティブ化されたTCI状態がジョイントTCI状態、DL TCI状態、およびUL TCI状態のうちの1つを含む。いくつかの実施形態ではジョイントTCI状態、DL TCI状態、およびUL TCI状態のうちの1つは対応するCORESETサブセットごとに、および/または対応するCORESETプールインデックス値ごとにアクティブ化される。
【0129】
いくつかの実施形態ではシグナリングを受信することがネットワークノード16などを介して、DCIによってスケジュールされた少なくとも1つの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)のための少なくとも1つの肯定応答/否定応答(ACK/NACK)を受信することを含み、無線デバイス22がQCL情報を更新する時間および/または示された少なくとも1つのTCI状態は少なくとも1つの受信されたACK/NACKに少なくとも部分的に基づく。いくつかの実施形態では、シグナリングを受信することは、ネットワークノード16などを介して、DCIおよび/または別のDCIによってスケジューリングされた物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)のための個別の肯定応答/否定応答(ACK/NACK)を受信することを含む。
【0130】
いくつかの実施形態では、シグナリングを受信することは、ネットワークノード16などを介して、DCIおよび/または別のDCIによってスケジュールされた物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)のためのジョイント肯定応答/否定応答(ACK/NACK)を受信することを含む。いくつかの実施形態では、CORESETの対応するサブセットに関連付けられたQCL情報および/または空間領域フィルタが無線デバイス22において異なる時間に独立して更新される。いくつかの実施形態では、更新の時間がCORESETの対応するサブセットおよび/またはサブセットを識別する対応するインデックス値に関連付けられる。いくつかの実施形態では、CORESETの対応するサブセットに関連付けられたQCL情報および/または空間領域フィルタが無線デバイス22において同時に共同で更新される。
【0131】
いくつかの実施形態では、無線デバイス22に構成されたCORESETの第1および第2のサブセットに関連付けられた少なくとも1つの第1および第2の参照信号ならびに/または少なくとも1つの第1および第2のチャネルはまた、異なるセル識別子(ID)に関連付けられる。いくつかの実施形態では異なるセルIDが複数の送信受信ポイント(TRP)に関連付けられ、複数のTRPは無線デバイス22と通信している1つ以上のネットワークノードに関連付けられる。いくつかの実施形態では、QCL情報が送信構成インジケータ(TCI)状態を介して示される。いくつかの実施形態では、QCL情報が遅延拡散パラメータ、ドップラーパラメータ、平均遅延パラメータ、ドップラーシフトパラメータ、空間領域受信パラメータ、および空間領域送信パラメータのうちの少なくとも1つを備える。
【0132】
図12は、本開示のいくつかの実施形態による無線デバイス22における例示的なプロセスのフローチャートである。無線デバイス22によって実行される1つ以上のブロックおよび/または機能および/または方法は、処理回路84、プロセッサ86、無線インタフェース82などにおけるQCLユニット34などによって、無線デバイス22の1つ以上のエレメントによって実行され得る。例示的な方法は、無線デバイス22などを介して、少なくとも1つの第1の参照信号および/または1つの第1のチャネルを制御リソースセット(CORESET)の少なくとも第1のサブセットに関連付ける情報を受信すること(ブロックS142)を含む。方法は、無線デバイス22を介してなど、少なくとも1つの第2の参照信号および/または少なくとも1つの第2のチャネルをCORESETの少なくとも第2のサブセットに関連付ける情報を受信すること(ブロックS144)を含む。方法は、無線デバイス22を介して、無線デバイス22へのCORESET中の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上でダウンリンク制御情報(DCI)を受信すること(ブロックS146)を含む。本方法は無線デバイス22を介してなど、シグナリングを送信および/または受信すること(ブロックS148)を含み、シグナリングは疑似コロケーション(QCL)情報に少なくとも部分的に基づいて送信/受信され、QCL情報はDCIが受信されるCORESETがCORESETの第1および第2のサブセットのいずれに属するかに少なくとも部分的に基づく。
【0133】
いくつかの実施形態ではDCIが少なくとも1つのTCI状態を示す値を備える送信構成インジケータ(TCI)フィールドを備え、QCL情報は示された少なくとも1つのTCI状態から判定され、および/または示された少なくとも1つのTCI状態に少なくとも部分的に基づいて判定される。いくつかの実施形態では信号が空間領域フィルタに少なくとも部分的に基づいて、無線デバイス22などを介して送受信され、空間領域フィルタはDCIが受信されるCORESETがCORESETの第1および第2のサブセットのいずれに属するかに少なくとも部分的に基づく。いくつかの実施形態では、シグナリングは、DCIが受信されるCORESETが属するCORESETの第1および第2のサブセットのうちの1つに関連付けられた空間領域フィルタに少なくとも部分的に基づいて、無線デバイス22などを介して、送受信されるビームである。いくつかの実施形態では、空間領域フィルタが空間領域送信フィルタおよび空間領域受信フィルタのうちの少なくとも1つを備える。
【0134】
いくつかの実施形態では、無線デバイス22によって受信されるシグナリングは(i)DCIによってスケジュールされ、許可され、割当てられ、および/またはトリガされる信号/チャネルを備え、または(ii)DCIによってスケジュールされ、許可され、割当てられ、および/またはトリガされる信号/チャネルに関係するダウンリンク(DL)チャネルに含まれる。いくつかの実施形態では、無線デバイス22によって送信されるシグナリングは、(i)DCIによってスケジュールされ、許可され、割当てられ、および/またはトリガされる信号/チャネルであるか、または(ii)DCIによってスケジュールされ、許可され、割当てられ、および/またはトリガされる信号/チャネルに関係するアップリンク(UL)チャネルに含まれる。
【0135】
いくつかの実施形態では、受信されたシグナリングが物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)、参照信号(RS)、および受信されたDCIに関連し、および/またはそれによってトリガされるCSI-RSのうちの少なくとも1つを備える。いくつかの実施形態では、送信されたシグナリングが、受信されたDCIに関連し、かつ/またはそれによってトリガされる、肯定応答/否定応答(ACK/NACK)、サウンディング参照信号(SRS)、および物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)のうちの少なくとも1つを備える。
【0136】
いくつかの実施形態では少なくとも1つの第1および第2の参照信号のうちの1つ以上、ならびに/または示された少なくとも1つのTCI状態が適用される/によって更新される少なくとも1つの第1および第2のチャネルは少なくとも1つのTCI状態のタイプに少なくとも部分的に基づく。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのTCI状態のタイプがジョイントTCI状態、ダウンリンク(DL)TCI状態、およびアップリンク(UL)TCI状態のうちの少なくとも1つを備える。
【0137】
いくつかの実施形態では指示されたTCI状態のタイプがジョイントTCI状態を含む場合、示されたTCI状態は無線デバイス22において、(i)少なくとも1つの第1の参照信号および/または1つの第1のチャネル、および(ii)DCIが受信されるCORESETが属するCORESETの第1および第2のサブセットのうちの1つに関連付けられた少なくとも1つの第2の参照信号および/または少なくとも1つの第2のチャネル、のうちの1つに対応する空間領域送信および受信フィルタの両方に適用/更新する。
【0138】
いくつかの実施形態では指示されたTCI状態のタイプがDL TCI状態である場合、指示されたTCI状態は無線デバイス22において、(i)少なくとも1つの第1の参照信号および/または1つの第1のチャネルと、(ii)DCIが受信されるCORESETが属するCORESETの第1および第2のサブセットのうちの1つに関連付けられた少なくとも1つの第2の参照信号および/または少なくとも1つの第2のチャネルと、のうちの1つに対応する空間領域受信フィルタに適用/更新する。
【0139】
いくつかの実施形態では示されたTCI状態のタイプがUL TCI状態である場合、示されたTCI状態は無線デバイス22において、(i)少なくとも1つの第1の参照信号および/または1つの第1のチャネル、ならびに(ii)DCIが受信されるCORESETが属するCORESETの第1および第2のサブセットのうちの1つに関連付けられた少なくとも1つの第2の参照信号および/または少なくとも1つの第2のチャネル、のうちの1つに対応する空間領域送信フィルタに適用/更新する。
【0140】
いくつかの実施形態では、空間領域フィルタが示されたTCI状態がDCIが受信されるCORESETが属するCORESETの第1および第2のサブセットのうちの1つに関連付けられたアクティブTCI状態とは異なる場合にのみ、無線デバイス22によって更新される。いくつかの実施形態ではDCI中のTCIフィールドに含まれる値が複数のTCIフィールドコードポイントのうちのTCIフィールドコードポイントであり、TCIフィールドコードポイントは無線デバイス22に構成された複数のTCI状態のうちの少なくとも1つのTCI状態を示す。いくつかの実施形態では、DCIに含まれる値がジョイントUL/DL TCI状態ビームインジケーション、ダウンリンク(DL)TCI状態ビームインジケーション、およびアップリンク(UL)TCI状態ビームインジケーションのうちの1つである。いくつかの実施形態では、無線デバイス22に構成された複数のTCIフィールドコードポイントのうちの1つはTCI状態更新がないことを示す。いくつかの実施形態では、TCIフィールドコードポイントによって示される少なくとも1つのTCI状態がPDCCH上で受信されたDCIのDCIフォーマットに少なくとも部分的に基づく。
【0141】
いくつかの実施形態ではDCIに含まれる値がUL TCI状態および/またはDL TCI状態を示す場合、CORESETが属するCORESETの第1および第2のサブセットのうちの1つに関連付けられた空間領域受信フィルタは示されたDL TCI状態に従って無線デバイス22において更新され、および/またはCORESETが属するCORESETの第1および第2のサブセットのうちの1つに関連付けられた特殊領域送信フィルタは示されたUL TCI状態に従って無線デバイス22において更新される。
【0142】
いくつかの実施形態では方法が無線デバイス22などを介して、構成情報を受信することをさらに含み、構成情報は複数のCORESETを用いて方法を構成し、CORESETの第1のサブセットは第1のCORESETプールインデックス値に関連付けられ、CORESETの第2のサブセットは第2のCORESETプールインデックス値に関連付けられる。いくつかの実施形態では、第1および第2のサブセットが互いに素なセットである。
【0143】
いくつかの実施形態では、CORESETの第1のサブセットへの少なくとも1つの第1の参照信号および/または第1のチャネルの関連付けと、CORESETの第2のサブセットへの少なくとも1つの第2の参照信号および/または第2のチャネルの関連付けとに少なくとも部分的に基づいて、空間領域送信フィルタおよび/または受信フィルタは対応するCORESETサブセットごとに、および/または対応するCORESETプールインデックスごとに無線デバイス22において維持される。
【0144】
いくつかの実施形態では少なくとも1つの第1の参照信号および/または1つの第1のチャネルにおけるCORESETの第1のサブセットへの関連付け、ならびに少なくとも1つの第2の参照信号および/または1つの第2のチャネルにおけるCORESETの第2のサブセットへの関連付けは無線デバイス22によって受信される無線リソース制御(RRC)構成を介する。いくつかの実施形態では、RRC構成がチャネル/信号リソースに関連付けられるCORESETの第1および第2のサブセットのうちの1つを識別するインデックス値を備えるチャネル/信号リソース構成を備える。
【0145】
いくつかの実施形態では少なくとも1つの第1の参照信号および/または1つの第1のチャネルにおけるCORESETの第1のサブセットへの関連付けと、少なくとも1つの第2の参照信号および/または1つの第2のチャネルにおけるCORESETの第2のサブセットへの関連付けと、は無線デバイス22によって受信された媒体アクセス制御(MAC)制御エレメント(CE)を介する。いくつかの実施形態では、MAC CEがチャネル/信号リソースに関連付けられたCORESETの第1および第2のサブセットのうちの1つに関連付けられたチャネル/信号リソースを示す。いくつかの実施形態では、チャネル/信号リソースがPUCCHリソース、PUCCHリソースのグループ、SRSリソース、SRSリソースのグループ、CSI-RSリソース、CSI-RSリソースのグループ、参照信号(RS)リソース、RSリソースのグループのうちの少なくとも1つを備える。いくつかの実施形態では、RRC構成情報が複数のCORESETプールインデックス値を備え、各インデックス値はCORESETの対応するサブセットを識別し、それぞれのインデックス値に関連付けられた少なくとも1つの参照信号/チャネルを示す。
【0146】
いくつかの実施形態では、本方法が無線デバイス22を介して、MAC CEにおけるTCI状態のアクティブ化など、アクティブ化されたTCI状態がTCIフィールドコードポイントにマッピングされることを受信することであって、アクティブ化されたTCI状態がジョイントTCI状態、DL TCI状態、およびUL TCI状態のうちの1つを備える、受信することをさらに含む。いくつかの実施形態ではジョイントTCI状態、DL TCI状態、およびUL TCI状態のうちの1つは対応するCORESETサブセットごとに、および/または対応するCORESETプールインデックス値ごとにアクティブ化される。
【0147】
いくつかの実施形態では、方法が無線デバイス22を介して、DCIによってスケジュールされた少なくとも1つの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)のための少なくとも1つの肯定応答/否定応答(ACK/NACK)など、無線デバイス22がQCL情報を更新する時間、および/または示された少なくとも1つのTCI状態が少なくとも部分的に少なくとも1つの送信されたACK/NACKに基づく時間を送信することをさらに含む。いくつかの実施形態では、方法がDCIおよび/または別のDCIによってスケジュールされた物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)のための個別の肯定応答/否定応答(ACK/NACK)を、無線デバイス22などを介して送信することをさらに含む。
【0148】
いくつかの実施形態では、方法がDCIおよび/または別のDCIによってスケジュールされた物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)のためのジョイント肯定応答/否定応答(ACK/NACK)を、無線デバイス22などを介して送信することをさらに含む。いくつかの実施形態では、CORESETの対応するサブセットに関連付けられたQCL情報および/または空間領域フィルタが無線デバイス22において異なる時間に独立して更新される。いくつかの実施形態では、無線デバイス22における更新の時間がCORESETの対応するサブセットおよび/またはサブセットを識別する対応するインデックス値に関連付けられる。いくつかの実施形態では、CORESETの対応するサブセットに関連付けられたQCL情報および/または空間領域フィルタが無線デバイス22において同時に共同で更新される。
【0149】
いくつかの実施形態では、無線デバイス22に構成されたCORESETの第1および第2のサブセットに関連付けられた少なくとも1つの第1および第2の参照信号ならびに/または少なくとも1つの第1および第2のチャネルはまた、異なるセル識別子(ID)に関連付けられる。いくつかの実施形態では異なるセルIDが複数の送受信ポイント(TRP)に関連付けられ、複数のTRPは無線デバイス22と通信している1つ以上のネットワークノードに関連付けられる。いくつかの実施形態では、QCL情報が送信構成インジケータ(TCI)状態を介して示される。いくつかの実施形態では、QCL情報が遅延拡散パラメータ、ドップラーパラメータ、平均遅延パラメータ、ドップラーシフトパラメータ、空間領域受信パラメータ、および空間領域送信パラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0150】
図13は、本開示のいくつかの実施形態に係るネットワークノード16における例示的なプロセスのフローチャートである。ネットワークノード16によって実行される1つ以上のブロックおよび/または機能および/または方法は、例示的な方法に従って、処理回路68内の構成ユニット32、プロセッサ70、無線インタフェース62など、ネットワークノード16の1つ以上のエレメントによって実行され得る。ネットワークノード16は無線デバイス22への送信のための少なくとも1つのダウンリンクリソースを判定するように構成され(ブロックS150)、ここで、少なくとも1つのダウンリンクリソースは複数のCORESETのうちの第1の制御リソースセットCORESETに属し、第1のCORESETはそれぞれのCORESETプールインデックスに関連付けられる。ネットワークノード16は、判定された少なくとも1つのダウンリンクリソース上で少なくとも1つの第1のダウンリンク信号を無線デバイスに送信させる(ブロックS152)ようにさらに構成される。ネットワークノード16はさらに、無線デバイスへの少なくとも1つの第2のダウンリンク信号の送信(ブロックS154)を引き起こすことであって、少なくとも1つの第2のダウンリンク信号を疑似コロケーション(QCL)パラメータ基づいて無線デバイスによって受信され、QCLパラメータはCORESETプールインデックスに関連付けられる、引き起こすことと、無線デバイスによって送信される少なくとも1つのアップリンク信号を受信すること(ブロックS156)であって、少なくとも1つのアップリンク信号は第1の空間領域フィルタに基づいて無線デバイスによって送信され、第1の空間領域フィルタはCORESETプールインデックスに関連付けられる、受信することと、の少なくとも1つを行うように構成される。
【0151】
いくつかの実施形態では少なくとも1つの第2のダウンリンク信号は物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)であり、少なくとも1つの第2のダウンリンク信号の送信を引き起こすことは第1のダウンリンク信号によってトリガされる。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの第1のダウンリンク信号が無線デバイス22に少なくとも1つのアップリンク信号を送信させるように構成される。いくつかの実施形態では少なくとも1つの第1のダウンリンク信号がダウンリンク制御情報(DCI)メッセージを含み、DCIメッセージは少なくとも1つの指示されたTCI状態を示すTCI値を含む送信構成インジケータ(TCI)フィールドを含む。いくつかの実施形態では、QCLパラメータが少なくとも1つの示されたTCI状態にさらに基づく。
【0152】
いくつかの実施形態では、第1の空間領域フィルタが少なくとも1つの示されたTCI状態にさらに基づく。いくつかの実施形態ではTCI値が少なくとも1つのTCIフィールドコードポイントを含み、少なくとも1つのTCIフィールドコードポイントは少なくとも1つの示されたTCI状態に関連付けられる。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのTCIフィールドコードポイントが少なくとも1つの第1のダウンリンク信号のフォーマットに基づいて、少なくとも1つの示されたTCI状態にマッピングされる。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの示されたTCI状態の各々がジョイントTCI状態、ダウンリンクTCI状態、およびアップリンクTCI状態のうちの少なくとも1つを示す。
【0153】
いくつかの実施形態では少なくとも1つの第2のダウンリンク信号がダウンリンクビームに基づいて無線デバイスによって受信され、ダウンリンクビームは第2の空間領域フィルタに基づいて判定され、第2の空間領域フィルタはCORESETプールインデックスに関連付けられる。いくつかの実施形態では、第1の空間領域フィルタおよび第2の空間領域フィルタのうちの少なくとも1つは少なくとも1つの示されたTCI状態が以前に示されたTCI状態とは異なることに基づいて更新される。いくつかの実施形態では、第1および第2の空間領域フィルタの両方がジョイントTCI状態を示す少なくとも1つの示されたTCI状態に基づいて更新される。
【0154】
いくつかの実施形態では、第2の空間領域フィルタがダウンリンクTCI状態を示す少なくとも1つの示されたTCI状態に基づいて更新される。いくつかの実施形態では、第1の空間領域フィルタがアップリンクTCI状態を示す少なくとも1つの示されたTCI状態に基づいて更新される。いくつかの実施形態ではDCIメッセージによってスケジューリングされた、少なくとも1つの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)に関連付けられた、少なくとも1つの肯定応答/否定応答(ACK/NACK)信号が受信され、少なくとも1つの指示されたTCI状態は受信された少なくとも1つのACK/NACK信号に関連付けられたタイミングに基づいて更新される。いくつかの実施形態では、QCLパラメータが遅延拡散パラメータ、ドップラーパラメータ、平均遅延パラメータ、ドップラーシフトパラメータ、および空間領域受信パラメータのうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態では複数のCORESETのそれぞれは複数のCORESETプールのうちの個別のCORESETプールに関連付けられ、複数のCORESETプールの各々は個別の送受信ポイント(TRP)に関連付けられる。
【0155】
図14は、本開示のいくつかの実施形態による無線デバイス22における例示的なプロセスのフローチャートである。無線デバイス22によって実行される1つ以上のブロックおよび/または機能および/または方法は、処理回路84、プロセッサ86、無線インタフェース82などにおけるQCLユニット34などによって、無線デバイス22の1つ以上のエレメントによって実行され得る。無線デバイス22は少なくとも1つのダウンリンクリソース上でネットワークノード16から少なくとも1つの第1のダウンリンク信号を受信する(ブロックS158)ように構成され、少なくとも1つのダウンリンクリソースは複数のCORESETのうちの第1の制御リソースセットCORESETに属する。無線デバイス22は、第1のCORESETに基づいてそれぞれのCORESETプールインデックスを判定する(ブロックS160)ようにさらに構成される。無線デバイス22はさらに、ネットワークノード16から少なくとも1つの第2のダウンリンク信号を受信すること(ブロックS162)であって、少なくとも1つの第2のダウンリンク信号が疑似コロケーション(QCL)パラメータ、およびQCLパラメータに基づいて無線デバイスによって受信され、QCLパラメータがそれぞれのCORESETプールインデックスに関連付けられる、受信することと、少なくとも1つのアップリンク信号のネットワークノード16への送信を引き起こすこと(ブロックS164)であって、少なくとも1つのアップリンク信号は第1の空間領域フィルタに基づいて送信され、第1の空間領域フィルタがそれぞれのCORESETプールインデックスに関連付けられる、送信を引き起こすことと、とのうちの少なくとも1つを実行するように構成される。
【0156】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの第2のダウンリンク信号が物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)である。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの第1のダウンリンク信号を受信することは、無線デバイスが少なくとも1つのアップリンク信号を送信することをトリガする。いくつかの実施形態では少なくとも1つの第1のダウンリンク信号はダウンリンク制御情報(DCI)メッセージを含み、DCIメッセージは少なくとも1つの指示されたTCI状態を示すTCI値を含む送信構成インジケータ(TCI)フィールドを含む。
【0157】
いくつかの実施形態では、QCLパラメータが少なくとも1つの示されたTCI状態にさらに基づく。いくつかの実施形態では、第1の空間領域フィルタが少なくとも1つの示されたTCI状態にさらに基づく。いくつかの実施形態ではTCI値が少なくとも1つのTCIフィールドコードポイントを含み、少なくとも1つのTCIフィールドコードポイントは少なくとも1つの示されたTCI状態に関連付けられる。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのTCIフィールドコードポイントが第1のダウンリンク信号のフォーマットに基づいて、少なくとも1つの示されたTCI状態にマッピングされる。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの指示されたTCI状態の各々がジョイントTCI状態、ダウンリンクTCI状態、およびアップリンクTCI状態のうちの少なくとも1つを示す。
【0158】
いくつかの実施形態ではネットワークノードから少なくとも1つの第2のダウンリンク信号を受信すること(ブロックS162)はダウンリンクビームに基づき、ダウンリンクビームは第2の空間領域フィルタに基づいて判定され、第2の空間領域フィルタはそれぞれのCORESETプールインデックスに関連付けられる。いくつかの実施形態では、第1の空間領域フィルタおよび第2の空間領域フィルタのうちの少なくとも1つは少なくとも1つの示されたTCI状態が以前に示されたTCI状態とは異なることに基づいて更新される。いくつかの実施形態では、第1および第2の空間領域フィルタの両方がジョイントTCI状態を示す少なくとも1つの示されたTCI状態に基づいて更新される。いくつかの実施形態では、第2の空間領域フィルタがダウンリンクTCI状態を示す少なくとも1つの示されたTCI状態に基づいて更新される。
【0159】
いくつかの実施形態では、第1の空間領域フィルタがアップリンクTCI状態を示す少なくとも1つの示されたTCI状態に基づいて更新される。いくつかの実施形態では、DCIメッセージによってスケジューリングされた少なくとも1つの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)に関連付けられた少なくとも1つの肯定応答/否定応答(ACK/NACK)信号が送信され、少なくとも1つの指示されたTCI状態が送信された少なくとも1つのACK/NACK信号に関連付けられたタイミングに基づいて更新される。いくつかの実施形態では、QCLパラメータが遅延拡散パラメータ、ドップラーパラメータ、平均遅延パラメータ、ドップラーシフトパラメータ、および空間領域受信パラメータのうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態では複数のCORESETの各々が複数のCORESETプールのそれぞれのCORESETプールに関連付けられ、複数のCORESETプールの各々はそれぞれの送受信ポイント(TRP)に関連付けられる。
【0160】
本開示のアレンジメントの一般的なプロセスフローを説明し、本開示のプロセスおよび機能を実施するためのハードウェアおよびソフトウェアアレンジメントの例を提供したが、以下のセクションはネットワークノード16、無線デバイス22、および/またはホストコンピュータ24によって実施され得る、multi-DCIベースのmulti-TRPシステムのための共通空間フィルタ更新のアレンジメントの詳細および例を提供する。
【0161】
本明細書で説明する1つ以上のネットワークノード16の機能は、構成ユニット32、処理回路68、プロセッサ70などのうちの1つ以上によって実行され得る。本明細書で説明する1つ以上の無線デバイス22の機能は、QCLユニット34、処理回路84、プロセッサ86などのうちの1つ以上によって実行され得る。
【0162】
図15は、アクティブ化されたDL TCI状態のリストがジョイントDL/UL TCIのためのDCI中のTCIフィールドコードポイントにどのようにマッピングされ得るかの例を図示する。この場合、DCI中の単一のTCIフィールドコードポイントが、DL信号/チャネルとUL信号/チャネルの両方のための送信/受信(TX/RX)空間フィルタを判定するために使用されるDL TCI状態を更新するために使用される。たとえば、TCIフィールドコードポイント2を有するDCIが無線デバイス22に示される場合、無線デバイス22は、DL信号/チャネルとUL信号/チャネルの両方のためのDL TCI状態9に基づいてそのTX/RX空間フィルタを更新すべきである。
【0163】
図16は、アクティブ化されたDL/UL TCI状態のリストが個別のDL/UL TCIのためのDCI中のTCIフィールドコードポイントにどのようにマッピングされ得るかの例を図示する。ここで、DCI中の各TCIフィールドコードポイントは、1つのDL TCI状態および1つのUL TCI状態に関連付けられる。無線デバイス22があるTCIフィールドコードポイントで示されるとき、無線デバイス22は、関連するDL TCI状態およびUL TCI状態を適用する。
【0164】
図17aおよび図17bに示される別の例では、DLおよびUL TCI状態が異なるDCIフォーマットを有するDCI中のTCIフィールドのコードポイントに別々にマッピングされ、および/またはアクティブ化される。たとえば、DL TCI状態がアクティブ化され、DCIフォーマット1_1中のTCIフィールドのコードポイントにマッピングされ得、UL TCI状態がアクティブ化され、DCIフォーマット1_2中のTCIフィールドのコードポイントにマッピングされ得る。
【0165】
図18に示されるさらなる例ではTCIフィールドのコードポイント(たとえば、コードポイント0)のうちの1つは任意のTCI状態にマッピングされず、TCI状態更新がないことを示すために使用される。
【0166】
用語「TRP」は、3GPP(登録商標)技術規格書において使用されなくてもよいことに留意されたい。いくつかの実施形態では、TRPがネットワークノード16、無線ヘッド、空間関係、および/または送信構成インジケータ(TCI)状態のうちの1つ以上によって表され得る。TRPは、いくつかの実施形態ではCORESETプール、CORESETプールインデックスおよび/またはTCI状態によって表され得る。いくつかの実施形態では、TRPが複数のTCI状態を使用することができる。いくつかの実施形態では、TRPがそのエレメントに固有の物理層特性およびパラメータに従って無線デバイス22との間で無線信号を送信および受信するネットワークノード16(たとえば、gNB)の一部であり得る。いくつかの実施形態では、複数の送受信ポイント(multi-TRP)動作ではサービングセルが2つのTRP(たとえば、ネットワークノード16aおよび16b)から無線デバイス22をスケジューリングすることができ、より良好なPDSCHカバレッジ、信頼性、および/またはデータレートを提供する。
【0167】
multi-TRPのための2つの異なる動作モード、すなわち、単一DCIおよびmulti-DCIがあり得る。両方のモードについて、アップリンク動作およびダウンリンク動作の制御は(たとえば、ネットワークノード16によって送信され得る)物理レイヤとMACの両方によって実行され得る。単一DCIモードでは無線デバイス22がTRPの両方について同じDCIによってスケジューリングされ(たとえば、ネットワークノード16によって送信され)、multi-DCIモードでは無線デバイス22が各TRP(たとえば、ネットワークノード16aおよび16b)からの独立したDCIによってスケジューリングされる。
【0168】
本開示で説明するいくつかの実施形態は、ネットワークノード16および/または無線デバイス22によって実施され得る、以下の3つの実施形態のうちの1つ以上を伴い得る。
【0169】
・第1の実施形態はどのように送受信空間フィルタがCORESETプールに関連付けられるか(例えば、無線デバイス22およびネットワークノード16によって)、およびどのチャネル/信号の詳細がCORESETプールに固有の送受信空間フィルタが適用されるか(例えば、無線デバイス22およびネットワークノード16によって)をカバーする。
【0170】
・第2の実施形態は、CORESETプールに関連付けられた送信/受信空間フィルタの更新のためのインジケーションが無線デバイス22によって受信される(および/またはネットワークノード16によって送信される)方法の詳細をカバーする。
【0171】
・第3の実施形態は、CORESETプールに関連付けられた送信/受信空間フィルタの(例えば、無線デバイス22における)更新をカバーする。
【0172】
これらの実施形態は、以下でより詳細に説明される。
【0173】
実施形態1:送受信空間フィルタとCORESETプールとの関連付け
一実施形態では、無線デバイス22が複数の制御リソースセット(CORESET)で構成され、CORESETのサブセットは第1のCORESETプールインデックスに関連付けられ、CORESETの第2のサブセットは第2のCORESETプールインデックスに関連付けられる。いくつかの実施形態ではCORESETの2つのサブセットが互いに素なセットである(すなわち、所与のCORESETはCORESETプールのうちの1つにのみ関連付けられ得る)。図17aおよび図17bは一例の図である。1つのCORESETプールに関連付けられたCORESETは、同じまたは異なるコンポーネントキャリア(またはサービスセル)に属することができることに注意する。この例に示すように、CORESET1~3はCORESET Pool Index 0に関連付けられ、CORESET4~5はCORESET Pool Index 1に関連付けられる。無線デバイス22は、各CORESET Pool Indexに関連付けられた受信空間フィルタおよび/または送信空間フィルタを維持する。所与のCORESETプールインデックスのための受信空間フィルタは、関連するCORESET Pool IndexにおいてCORESETを介してスケジューリング/トリガされるダウンリンクチャネルおよび/または参照信号を受信するために使用され得る。同様に、その所与のCORESET Pool Indexのための送信空間フィルタは、関連するCORESET Pool IndexにおいてCORESETを介してスケジュールされる/トリガされるアップリンクチャネルおよび/または参照信号を送信するために使用され得る。以下は、CORESETプールインデックスに関連付られた送信/受信空間フィルタが異なるチャネルおよび参照信号を送受信するために使用され得る方法の例である。
・CORESET Pool Indexに関連付けられたCORESETでDCIを搬送するPDCCHを考えると、このPDCCHは、CORESET Pool Indexに関連付けられた受信空間フィルタを使用して無線デバイス22によって受信される。
・CORESETにおいて受信されたPDCCHによって搬送されるDCI(すなわち、DCIフォーマット1_0、1_1、または1_2を有するダウンリンク許可)を介してスケジューリングされるPDSCHを考える。このCORESETがCORESET Pool Indexに関連付けられている場合、CORESET Pool Indexに関連付けられている受信空間フィルタを使用してPDSCHが受信される。
・CORESETにおいて受信されたPDCCHによって搬送されるDCI(たとえば、DCIフォーマット0_0、0_1または0_2を有するアップリンク関連DCI)を介してトリガされる非周期的CSI-RSを考える。このCORESETがCORESET Pool Indexに関連付けられている場合、非周期的CSI-RSは、CORESET Pool Indexに関連付けられた受信空間フィルタを使用して受信される。
・CORESETにおいて受信されたPDCCHによって搬送されるDCI(すなわち、アップリンク許可)を介してスケジューリングされるPUSCHを考える。このCORESETがCORESET Pool Indexに関連付けられている場合、PUSCHは、CORESET Pool Indexに関連付けられている送信空間フィルタを使用して送信される。
・CORESET Pool Indexに関連付けられたCORESETにおいて受信されたPDCCHによって搬送されるDCI(すなわち、ダウンリンク許可)を介してスケジューリングされたPDSCHに応答してPUCCHにおいて送信されるハイブリッド自動再送要求(HARQ)ACK/NACKを考えると、PUCCHは、CORESET Pool Indexに関連付けられた送信空間フィルタを使用して送信される。
・CORESETにおいて受信されたPDCCHによって搬送されるDCI(たとえば、アップリンク関連DCIまたはダウンリンク関連DCI)を介してトリガされる非周期的サウンディング参照信号(SRS)を考える。このCORESETがCORESET Pool Indexに関連付けられている場合、非周期的SRSは、CORESET Pool Indexに関連付けられた送信空間フィルタを使用して送信される。
【0174】
要約すると、いくつかの実施形態では、CORESETプールインデックスでCORESET中のPDCCHによって搬送されるDCIによってスケジューリングまたはトリガされるDLチャネルまたは信号がCORESETプールインデックスに関連付けられた空間フィルタを用いて無線デバイス22によって受信される。同様に、CORESETプールインデックスを有するCORESET中のPDCCHによって搬送される、DCIによってスケジューリングされた、またはDCIによってスケジューリングされた、またはDLチャネルに関連付けられたULチャネルまたは信号は、CORESETプールインデックスに関連付けられた空間フィルタを用いて無線デバイス22によって送信される。
【0175】
NRでは、いくつかの実施形態ではPUCCHリソースがCORESETプールインデックス(たとえば、周期的CSI報告フィードバックを搬送するように構成されたPUCCHリソース)に直接関連付けられないことがあることに留意されたい。この場合、一実施形態では、そのようなPUCCHリソースが上位レイヤ構成を介して(たとえば、PUCCHリソース構成におけるCORESETプールインデックスのRRC構成を介して)、CORESETプールインデックスに明示的に関連付けられ得る。代替的に、または追加的に、いくつかの実施形態では、PUCCHリソースがPUCCHリソースのグループにグループ化され得、PUCCHリソースの各グループはRRCによって半静的に構成されるか、またはMAC CEによって動的に更新される(NN 16(すなわち、ネットワークノード16)によって無線デバイス22に送信される)CORESETプールインデックスに関連付けられ得る。PUCCHリソースをCORESETプールインデックスに関連付けた後、PUCCHリソースはCORESETプールインデックスに関連付けられた送信空間フィルタを使用して(たとえば、無線デバイス22によって)送信される。
【0176】
同様に、いくつかの実施形態では、SRSリソースがCORESETプールインデックス(たとえば、周期的に送信されるべき周期的SRS)に直接関連付けられないことがある。この場合、一実施形態では、そのようなSRSリソースが上位レイヤ構成を介して(たとえば、SRSリソース/SRSリソースセット構成におけるCORESETプールインデックスのRRC構成を介して)、CORESETプールインデックスに明示的に関連付けられ得る。代替的に、SRSリソースはSRSリソースのグループ(またはSRSリソースセットのグループ)にグループ化され得、SRSリソースの各グループ(またはSRSリソースセット)はRRCによって半静的に構成されるか、またはMAC CEによって動的に更新されるCORESETプールインデックスに関連付けられ得る。SRSリソースをCORESETプールインデックスに関連付けた後、SRSリソースはCORESETプールインデックスに関連付けられた送信空間フィルタを使用して(たとえば、無線デバイス22によって)送信される。
【0177】
さらに、CSI-RSリソースはCORESETプールインデックス(たとえば、周期的に送信されるべき周期的CSI-RS)に直接関連付けられないことがある。この場合、一実施形態では、そのようなCSI-RSリソースが上位レイヤ構成を介して(たとえば、CSI-RSリソース/CSI-RSリソースセット構成におけるCORESETプールインデックスのRRC構成を介して)、CORESETプールインデックスに明示的に関連付けられ得る。代替的に、または追加的に、いくつかの実施形態ではCSI-RSリソースがCSI-RSリソースのグループ(またはCSI-RSリソースセットのグループ)にグループ化され得、CSI-RSリソースの各グループ(またはCSI-RSリソースセットのグループ)はRRCによって半静的に構成されるか、またはMAC CEによって動的に更新される(NN16によって無線デバイス22に送信される)CORESETプールインデックスに関連付けられ得る。CSI-RSリソースをCORESETプールインデックスに関連付けた後、CSI-RSリソースはCORESETプールインデックスに関連付けられた受信空間フィルタを使用して(たとえば、無線デバイス22によって)受信される。
【0178】
この実施形態の一変形例では、ジョイントTCI状態がCORESETプールインデックスごとにアクティブ化される。いくつかの実施形態では、ジョイントTCI状態がCORESETプールインデックスに関連付けられた受信空間フィルタと送信空間フィルタとの両方を更新するために使用され得るソース参照信号(たとえば、QCLタイプD参照信号のソース)を与える。ソース参照信号がダウンリンク参照信号である場合、CORESETプールインデックスに関連する受信フィルタと送信フィルタの両方が、ソース参照信号を受信するために使用される受信フィルタに更新され得る。ソース参照信号がアップリンク参照信号である場合、受信フィルタと送信フィルタの両方が、ソース参照信号を送信するために使用される送信フィルタに更新され得る。
【0179】
この実施形態の別の変形例では、CORESETプールインデックスごとにDL TCI状態がアクティブ化される(例えば、MAC CE)。いくつかの実施形態では、DL TCI状態がCORESETプールインデックスに対応する受信空間フィルタを更新するために使用され得るソース参照信号(たとえば、QCLタイプD参照信号ソース)を与える。ソース参照信号がダウンリンク参照信号である場合、CORESETプールインデックスに関連付けられた受信フィルタは、ソース参照信号を受信するために使用される受信フィルタに更新され得る。ソース参照信号がアップリンク参照信号である場合、受信フィルタは、ソース参照信号を送信するために使用される送信フィルタに更新され得る。
【0180】
この実施形態のさらに別の変形例では、CORESETプールインデックスごとにUL TCI状態がアクティブ化される(たとえば、MAC CE)。いくつかの実施形態では、UL TCI状態がCORESETプールインデックスに対応する送信空間フィルタを更新するために使用されるソース参照信号(たとえば、QCLタイプD参照信号のソース)を与える。ソース参照信号がダウンリンク参照信号である場合、CORESETプールインデックスに関連付けられた送信フィルタは、ソース参照信号を受信するために使用される受信フィルタに更新され得る。ソース参照信号がアップリンク参照信号である場合、送信フィルタは、ソース参照信号を送信するために使用される送信フィルタに更新され得る。
【0181】
場合によっては、各CORESETプールインデックスがジョイントTCI状態のみでアクティブ化され得る。いくつかの他のケースでは、各CORESETプールインデックスがDL TCI状態またはUL TCI状態のいずれかでアクティブ化される。いくつかのさらなるケースでは、各CORESETプールインデックスがDL TCI状態およびUL TCI状態の両方でアクティブ化される。
【0182】
この実施形態の利点はTRP(TRPはCORESETプールインデックスによって表される)ごとに1つの共通ビームが存在し得るように、共通ビームが各CORESETプールに適用されることを可能にする実施形態であり得る。共通ビームは、ここではCORESETプールインデックスごとに維持される受信空間フィルタおよび/または送信空間フィルタを指す。
【0183】
無線デバイス22において所与のCORESETプールインデックスに対して現在アクティブであるジョイントTCI状態は、所与のCORESETプールインデックスに対して現在使用されている送受信空間フィルタに対応するジョイントTCI状態であることに留意されたい。無線デバイス22において所与のCORESETプールインデックスに対して現在アクティブであるDL TCI状態は、所与のCORESETプールインデックスに対して現在使用されている受信空間フィルタに対応するDL TCI状態である。無線デバイス22において所与のCORESETプールインデックスに対して現在アクティブであるUL TCI状態は、所与のCORESETプールインデックスに対して現在使用されている送信空間フィルタに対応するUL TCI状態である。
【0184】
図19は、対応するCORESETPoolIndexおよび共通ビームに関連付けられたCORESETの各サブセットを有するCORESETの2つのサブセットを用いて構成された無線デバイス22を示す一例の図である。
【0185】
本開示におけるいくつかの実施形態は1つの送信空間フィルタおよび1つの受信空間フィルタがCORESETプールインデックスごとに維持される場合をカバーするが、実施形態は2つ以上の送信空間フィルタおよび2つ以上の受信空間フィルタがCORESETプールインデックスごとに維持される場合に拡張され得る。一例では、1つのCORESETプールではかなり広いビームを使用する制御チャネル(すなわち、PUCCH/PDCCH)のために1つの送信/受信空間フィルタが使用され得、データチャネル(すなわち、PUSCH/PDSCH)のために別の送信/受信空間フィルタが使用され得る。
【0186】
一実施形態では、(たとえば、周期的SRSリソースセット中のCORESETプールインデックスを構成することによって)各信号/チャネルのRRC構成においてCORESETプールインデックスを明示的に構成する代わりに、新しい統一TCI状態フレームワークに適用すべき信号/チャネルがリストされ、異なるCORESETプールインデックスへのそれらの関連付けが明示的に構成される、たとえば3GPP(登録商標) TS 38.311において、新しい情報エレメント(IE)が定義され得る。これの1つの概略的な例は、以下のIEに見ることができる。この場合、2つの新しいフィールドが導入され、「CORESETPoolIndex0」および「CORESETPoolIndex1」が導入され、異なるSRSリソースセット/CSI-RSリソースセットおよび/またはPUCCHリソースセットが、どのCORESETプールインデックスに関連付けられるべきかに応じて、これらの2つのフィールドのうちの1つの下にリストされる。これは、単なる1つの例示的な例であり、DL/UL信号/チャネルとCORESETプールインデックスとの間の関連付けを有する明示的な構成が構成される場所および方法は変わり得ることに留意されたい。
【0187】
例示的な統合TCI状態フレームワークの情報エレメント(IE)
--ANI1START
CORESETPoolIndex0 ::= SEQUENCE {
nzp=CSI-RS-ResourceSetList SEQUENCE (SIZE (1...maxNrofNZP-CSI-RS-ResourceSets)) OF NZP-CSI-RS-ResourceSetId
srs-ResourceSetIdList SEQUENCE (SIZE (1...maxNrofSRS-ResourcesSets)) OF SRS-ResourceSetId
Pucch-ResourceSetList SEQUENCE {SIZE (1...maxNrofPUCCH-ResourcesSets)) OF PUCCH-ResourceSetId
}
CORESETPoolIndex1 ::= SEQUENCE {
nzp=CSI-RS-ResourceSetList SEQUENCE (SIZE (1...maxNrofNZP-CSI-RS-ResourceSets)) OF NZP-CSI-RS-ResourceSetId
srs-ResourceSetIdList SEQUENCE (SIZE (1...maxNrofSRS-ResourcesSets)) OF SRS-ResourceSetId
Pucch-ResourceSetList SEQUENCE {SIZE (1...maxNrofPUCCH-ResourcesSets)) OF PUCCH-ResourceSetId
}
--ANI1STOP
【0188】
上記の例示的なIEは、新しい統合TCIフレームワークを使用し得るDL/UL信号/チャネルのRRC構成リスト、および特定のCORESETプールインデックスへのそれらの関連付けの一例である。
【0189】
一実施形態では、半永続DLチャネル/信号がMAC-CEによってアクティブ化され、MAC-CEがCORESET中で受信されたPDCCHによって搬送されるDCI(すなわち、ダウンリンク許可)を介してスケジューリングされるPDSCHを介して無線デバイス22によって受信される場合、このCORESETがCORESETプールインデックスに関連付けられている場合、半永続DL信号/チャネルはそのCORESETプールインデックスに関連付けられた受信空間フィルタを用いて(たとえば、無線デバイス22によって)受信され得る。
【0190】
一実施形態では、半永続ULチャネル/信号がMAC-CEによってアクティブ化され、MAC-CEがCORESET中で受信されたPDCCHによって搬送されるDCI(すなわち、ダウンリンク許可)を介してスケジューリングされるPDSCHを介して無線デバイス22によって受信される場合、このCORESETがCORESETプールインデックスに関連付けられている場合、半永続UL信号/チャネルはそのCORESETプールインデックスに関連付けられた送信空間フィルタを用いて(たとえば、無線デバイス22によって)送信され得る。
【0191】
一実施形態では、半永続DL信号/チャネルがMAC-CEでアクティブ化されるとき、そのMAC-CEはCORESETプールインデックスを明示的に示し、次いで、半永続DL信号/チャネルはその明示的に示されたCORESETプールインデックスに関連する受信空間フィルタを用いて(たとえば、無線デバイス22によって)受信され得る。
【0192】
一実施形態では、半永続UL信号/チャネルがMAC-CEでアクティブ化されるとき、そのMAC-CEはCORESETプールインデックスを明示的に示し、次いで、半永続UL信号/チャネルはその明示的に示されたCORESETプールインデックスに関連付けられた送信空間フィルタを用いて(たとえば、無線デバイス22によって)送信され得る。
【0193】
実施形態2:CORESETプールに関連付けられた送受信空間フィルタの更新のための指示
この実施形態では無線デバイス22がCORESETプールインデックスに関連付けられたCORESET中のPDCCHを介してジョイントTCI状態を示すDCIを受信すると、無線デバイス22はそのCORESETプールインデックスに関連付けられたジョイントTCI状態を更新するためのインジケーションを受信する。ジョイントTCI状態は、DCIのTCIフィールドのコードポイントにおいて示される。ジョイントTCI状態を示すDCIの受信は、CORESETプールインデックスに関連する受信空間フィルタと送信空間フィルタの両方を更新するための無線デバイス22のインジケーションである。図20は、無線デバイス22がCORESET Pool Index 1に関連付けられたCORESET 5におけるPDCCHにおいてジョイントTCI状態を更新するためのDCIを受信する例の図である。このDCIの受信は、無線デバイス22が受信空間フィルタとCORESET Pool Index1に関連付けられた送信空間フィルタの両方をアップデートすることを意味する。更新された受信空間フィルタは、CORESETプールインデックス1内のCORESETを介してスケジューリング/トリガされるダウンリンクチャネルおよび/または参照信号を受信するために使用され得ることに留意されたい。同様に、更新された送信空間フィルタは、CORESETプールインデックス1内のCORESETを介してスケジューリングされた/トリガされたアップリンクチャネルおよび/または参照信号を送信するために使用される。
【0194】
いくつかの実施形態では、無線デバイス22が指示されたジョイントTCI状態がすでにアクティブなジョイントTCI状態(すなわち、CORESETプールインデックスのために現在使用されている受信/送信空間フィルタに対応するジョイントTCI状態)とは異なる場合にのみ、受信空間フィルタおよび/または送信空間フィルタを更新し得ることに留意されたい。いくつかの他の実施形態では、無線デバイス22が示されたジョイントTCI状態中のソース参照信号が対応するCORESETプール中のすでにアクティブなジョイントTCI状態中のソース参照信号と異なる場合にのみ、受信空間フィルタおよび/または送信空間フィルタを更新する。
【0195】
本実施形態の別の変形では無線デバイス22がCORESETプールインデックスに関連付けられたCORESET中のPDCCHを介してDL TCI状態を示すDCIを受信すると、無線デバイス22はそのCORESETプールインデックスに関連付けられたDL TCI状態を更新するためのインジケーションを受信する。ジョイントTCI状態は、DCIのTCIフィールドのコードポイントにおいて示される。DL TCI状態を示すDCIの受信は、無線デバイス22がCORESETプールインデックスに関連する受信空間フィルタを更新するためのインジケーションである。図20の例では、無線デバイス22がCORESET Pool Index 1に関連付けられたCORESET 5中のPDCCHにおいてDL TCI状態を更新するためのDCIを受信する。このDCIの受信は、無線デバイス22がコーセットプールインデックス1に関連する受信空間フィルタを更新することを意味する。更新された受信空間フィルタは、CORESETプールインデックス1内のCORESETを介してスケジューリング/トリガされるダウンリンクチャネルおよび/または参照信号を受信するために使用されることに留意されたい。
【0196】
いくつかの実施形態では、無線デバイス22が指示されたDL TCI状態がすでにアクティブなDL TCI状態(すなわち、CORESETプールインデックスのために現在使用されている受信空間フィルタに対応するDL TCI状態)と異なる場合にのみ、受信空間フィルタを更新することに留意されたい。いくつかの他の実施形態では、無線デバイス22が示されたDL TCI状態中のソース参照信号が対応するCORESETプール中のすでにアクティブなDL TCI状態中のソース参照信号と異なる場合にのみ、受信空間フィルタを更新する。
【0197】
この実施形態のさらに別の変形では無線デバイス22がCORESETプールインデックスに関連付けられたCORESET中のPDCCHを介してUL TCI状態を示すDCIを受信すると、無線デバイス22はそのCORESETプールインデックスに関連付けられたUL TCI状態を更新するためのインジケーションを受信する。UL TCI状態は、DCIのTCIフィールドのコードポイントで示される。UL TCI状態を示すDCIの受信は、無線デバイス22がCORESETプールインデックスに関連付けられた送信空間フィルタを更新するためのインジケーションである。図20の例では、無線デバイス22がCORESET Pool Index 1に関連付けられたCORESET 5中のPDCCHにおいてUL TCI状態を更新するためのDCIを受信する。このDCIの受信は、無線デバイス22がCORESET Pool Index 1に関連付けられた送信空間フィルタを更新することを意味する。更新された送信空間フィルタは、CORESETプールインデックス1内のCORESETを介してスケジューリング/トリガされるアップリンクチャネルおよび/または参照信号を受信するために使用されることに留意されたい。
【0198】
いくつかの実施形態では、無線デバイス22が示されたUL TCI状態がすでにアクティブなUL TCI状態(すなわち、CORESETプールインデックスのために現在使用されている受信/送信空間フィルタに対応するUL TCI状態)と異なる場合にのみ、送信空間フィルタを更新することに留意されたい。いくつかの他の実施形態では、無線デバイス22が示されたUL TCI状態中のソース参照信号が対応するCORESETプール中のすでにアクティブなUL TCI状態中のソース参照信号とは異なる場合にのみ、送信空間フィルタを更新する。
【0199】
本実施形態のいくつかの利点は、本実施形態における解決法を用いて、無線デバイス22がTCI状態更新を示すDCIを受信すると、どのCORESETプールのTCI状態が更新されるべきかを知ることを含み得る。DCIがCORESETプールに関連付けられたCORESETで受信される場合、更新されるのは、そのCORESETプールに対応するTCI状態(すなわち、送信/受信空間フィルタ)である。さらに、この実施形態は、CORESETプールインデックスに関連付けられたすべてのチャネル/信号を送信/受信するための送信/受信フィルタが単一のDCIを介して更新されるので、効率的なTCI状態の更新メカニズムを提供することができる。これはまた、multi-DCIベースのmulti-TRP展開におけるビーム更新のためのシグナリングオーバヘッドを節約し得る。
【0200】
N>1の受信空間フィルタおよびM>1の送信空間フィルタがCORESETプールインデックスごとに維持される場合、DCIのTCIフィールド中のコードポイントは、N個の異なるDL TCI状態およびM個の異なるUL TCI状態を与え得る。次いで、示されたN個のDL TCI状態は、各CORESETプールインデックスのためのN個の受信空間フィルタを更新するために使用される。同様に、M個の送信空間フィルタは、示されるM個のUL TCI状態を使用して更新される。
【0201】
実施形態3:CORESETプールに関連付けられた送信/受信空間フィルタの更新
この実施形態では、TCI状態更新を示すDCIはまた、(例えば、DCIフォーマット1_1または1_2を用いて)PDSCHデータをスケジューリングする。したがって、PDSCHに対応するACK/NACK(A/N)は、示されたTCI状態がいつ無線デバイス22によって更新されるか(すなわち、送信/受信空間フィルタが、DCIを受信すると無線デバイス22によって更新されるか)を判定するための基準点として使用され得る。図21は、スケジューリングされた2つのPDSCHに対応するA/Nが別々のPUCCHリソースで送信される例を示す図である。
・DCI1(たとえば、DCIフォーマット1_1または1_2)はCORESETプール0中のCORESET(すなわち、インデックス0をもつCORESETプール)を介して受信されたPDCCHによって搬送される。DCI1によってスケジューリングされるPDSCH1のためのACK/NACK(図中A/N1として示される)はPUCCHリソースPUCCH1を介して送信され、CORESETプール0のためのTCI状態の更新はPUCCH1の最後のシンボルからX後に無線デバイス22によって実行される。この場合、PUCCH1はTCI状態の更新が起こる前に、CORESETプール0に使用されるアップリンク空間フィルタを使用して送信されることに留意されたい。
・DCI2(たとえば、DCIフォーマット1_1または1_2)はCORESETプール1中のCORESET(すなわち、インデックス1をもつCORESETプール)を介して受信されたPDCCHによって搬送される。DCI2によってスケジュールされるPDSCH2のためのACK/NACK(図中A/N2として示される)はPUCCHリソースPUCCH2を介して送信され、CORESETプール1のためのTCI状態の更新はPUCCH2の最後のシンボルからのXの後に無線デバイス22によって実行される。この場合、PUCCH2はTCI状態の更新が起こる前に、CORESETプール1に使用されるアップリンク空間フィルタを使用して送信されることに留意されたい。
【0202】
いくつかの実施形態では時間ギャップXおよびXは同じであり得、いくつかのさらなる実施形態ではこれらの時間ギャップが無線デバイス22の能力(ケイパビリティ)に依存し得る。たとえば、無線デバイス22はPUCCH上でのACK/NACKの送信後にTCI状態を更新する(すなわち、受信/送信空間フィルタを更新する)ことができる前に、必要な時間ギャップについてネットワーク(たとえば、NN 16)に報告することができる。次いで、ネットワーク(たとえば、NN 16)はTCI状態を更新するときに無線デバイス22が使用し得る時間ギャップの値を(たとえば、RRCシグナリングを介して)構成する。代替的な実施形態では無線デバイス22は、ACKがそれぞれのPUCCHにおいてフィードバックされるときにのみTCI状態を切り替え得る(たとえば、CORESETプール0についてのTCI状態はACKがPUCCH1上で送信される場合にのみ更新され、CORESETプール1についてのTCI状態はACKがPUCCH2上で送信される場合にのみ更新される)。この実施形態の利点は各TRP(すなわち、各CORESETプール)に対するTCI状態が独立して更新され得ることであり、これは、TRPのうちの1つのみのTCI状態が更新される必要がある場合に有用である。
【0203】
代替的な実施形態では、TCI状態更新を示すDCIはまた、PDSCHデータをスケジューリングする。したがって、PDSCHに対応するACK/NACK(A/N)は示されたTCI状態がいつ無線デバイス22によって更新されるか(すなわち、送信/受信空間フィルタが、DCIを受信すると無線デバイス22によって更新されるか)を判定するための基準点として使用され得る。しかしながら、19における例と異なるのは2つのCORESETプール内のCORESETを介して受信された両方のPDSCHに対応するA/Nビットが単一のPUCCHリソース(ジョイントA/Nフィードバックと呼ばれることがあり、これは2つのTRP(たとえば、NN 16aおよびNN 16b)が同じスケジューラを共有するとき、または2つのTRP(たとえば、NN 16aおよびNN 16b)を接続する無視できる遅延を有する理想的なバックホールが存在するとき、無線デバイス22のために構成され得る)中で送信されることであり、その場合、A/Nは2つのTRPのうちのいずれか1つへのフィードバックであり得る。
【0204】
図22は、スケジューリングされた2つのPDSCHに対応するA/Nが同一のPUCCHリソースで送信される例を示す図である。
・DCI1はCORESETプール0(すなわち、インデックス0を有するCORESETプール)においてCORESETを介して受信されるPDCCHによって搬送される。DCI1によってスケジューリングされるPDSCH1のためのACK/NACK(図中A/N1として示される)はPUCCHリソースPUCCH1を介して送信され、CORESETプール0のためのTCI状態の更新はPUCCH1の最後のシンボルからX後に無線デバイス22によって実行される。
・DCI2はCORESETプール1(すなわち、インデックス1を有するCORESETプール)においてCORESETを介して受信されるPDCCHによって搬送される。DCI2によってスケジューリングされるPDSCH2のためのACK/NACK(図中A/N2として示される)はまた、PUCCHリソースPUCCH1を介して送信され、CORESETプール1のためのTCI状態の更新は、PUCCH1の最後のシンボルからX後に無線デバイス22によって実行される。
【0205】
この場合、PUCCH1はTCI状態更新が起こる前にCORESETプール0またはCORESTプール1のいずれかに使用されるアップリンク空間フィルタを使用して無線デバイス22によって送信されることに留意されたい(たとえば、PUCCH1は無線デバイス22によって受信されたDCI1およびDCI2のうちの最後のDCIに関連付けられ得、使用される空間フィルタは最後のDCIが受信されたCORESETプールに関連付けられる)。この実施形態の利点は両方のTRP(例えば、NN 16aおよびNN 16b)(すなわち、両方のCORESETプール)のTCI状態が同時に更新され得ることであり得る。これは、無線デバイス22が高速で移動しており、両方のCORESETプールに対応するTCI状態が迅速に更新される必要がある場合に有用であり得る。
【0206】
別の代替的な実施形態では、TCI状態更新を示すDCIの最後のシンボルが示されたTCI状態が無線デバイス22によって更新されるとき(すなわち、送信/受信空間フィルタがDCIを受信すると無線デバイス22によって更新されるとき)を判定するための基準点として使用される。
【0207】
図23は、スケジューリングされた2つのPDSCHに対応するA/Nが別々のPUCCHリソースで送信される例を示す図である。
【0208】
DCI1はCORESETプール0(すなわち、インデックス0を有するCORESETプール)においてCORESETを介して受信されるPDCCHによって搬送される。DCI1によってスケジューリングされるPDSCH1のためのACK/NACK(図中A/N1として示される)はPUCCHリソースPUCCH1を介して送信され、CORESETプール0のためのTCI状態の更新はDCI1を搬送するPDCCHの最後のシンボルからX後に無線デバイス22によって実行される。このケースではDCI1を搬送するPDCCHの最後のシンボルからの時間XはPUCCH1が開始する前に起こるので、PUCCH1はCORESETプール0のために使用される更新されたアップリンク空間フィルタを使用して無線デバイス22によって送信されることに留意されたい。
【0209】
DCI2はCORESETプール1(すなわち、インデックス1を有するCORESETプール)においてCORESETを介して受信されるPDCCHによって搬送される。DCI2によってスケジューリングされるPDSCH2のためのACK/NACK(図中A/N2として示される)はPUCCHリソースPUCCH2を介して送信され、CORESETプール1のためのTCI状態の更新はDCI2を搬送するPDCCHの最後のシンボルからのX後に無線デバイス22によって実行される。この場合、DCI2を搬送するPDCCHの最後のシンボルからの時間X1はPUCCH2が開始する前に起こるので、PUCCH2はCORESETプール1のために使用される更新されたアップリンク空間フィルタを使用して、無線デバイス22によって送信されることに留意されたい。
【0210】
図24は、スケジューリングされた2つのPDSCHに対応するA/Nが別々のPUCCHリソース上で送信される別の例の図である。
【0211】
DCI1はCORESETプール0(すなわち、インデックス0を有するCORESETプール)においてCORESETを介して受信されるPDCCHによって搬送される。DCI1によってスケジュールされるPDSCH1のためのACK/NACK(図中A/N1として示される)はPUCCHリソースPUCCH1を介して送信され、CORESETプール0のためのTCI状態の更新はDCI1を搬送するPDCCHの最後のシンボルからX後に無線デバイス22によって実行される。このケースでは、DCI1を搬送するPDCCHの最後のシンボルからのXがPUCCH1の開始後に起こるので、PUCCH1はTCI状態の更新が起こる前に、CORESETプール0のために使用されるアップリンク空間フィルタを使用して無線デバイス22によって送信されることに留意されたい。
【0212】
DCI2はCORESETプール1(すなわち、インデックス1を有するCORESETプール)においてCORESETを介して受信されるPDCCHによって搬送される。DCI2によってスケジューリングされるPDSCH2のためのACK/NACK(図中A/N2として示される)はPUCCHリソースPUCCH2を介して送信され、CORESETプール1のためのTCI状態の更新はDCI2を搬送するPDCCHの最後のシンボルからのX後に無線デバイス22によって実行される。このケースでは、DCI2を搬送するPDCCHの最後のシンボルからのXがPUCCH2の開始後に起こるので、PUCCH2はTCI状態の更新が起こる前に、CORESETプール1のために使用されるアップリンク空間フィルタを使用して無線デバイス22によって送信されることに留意されたい。
【0213】
いくつかの例
例A1. 無線デバイス22と通信するように構成されたネットワークノード16であって、ネットワークノード16は、
少なくとも1つの第1の参照信号および/または1つの第1のチャネルを制御リソースセット(CORESET)の少なくとも第1のサブセットに関連付ける情報を送信し、
少なくとも1つの第2の参照信号および/または少なくとも1つの第2のチャネルをCORESETの少なくとも第2のサブセットに関連付ける情報を送信し、
CORESET内の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上でダウンリンク制御情報(DCI)を無線デバイス22に送信し、無線デバイス22にシグナリングを送信および/または受信することであって、シグナリングは疑似コロケーション(QCL)情報に少なくとも部分的に基づいて送信/受信され、QCL情報はDCIがCORESET上で送信されるCORESETの第1および第2のサブセットのうちのどれに属するかに少なくとも部分的に基づく、送信および/または受信する、
よう構成される、および/または構成された無線インタフェースを備えるおよび/または構成された処理回路を備える、ネットワークノード16。
【0214】
例A2. 例A1のネットワークノード16であって、DCIが少なくとも1つのTCI状態を示す値を備える送信構成インジケータ(TCI)フィールドを備え、QCL情報が示された少なくとも1つのTCI状態から判定され、および/または示された少なくとも1つのTCI状態に少なくとも部分的に基づいて判定される、ネットワークノード16。
【0215】
例A3. 例A1およびA2のいずれか1つに記載のネットワークノード16であって、シグナリングは空間領域フィルタに少なくとも部分的に基づいて送信/受信され、空間領域フィルタはDCIが送信されるCORESETの第1および第2のサブセットのうちのいずれに属するかに少なくとも部分的に基づいており、および/またはシグナリングは、DCIが送信されるCORESETの第1および第2のサブセットに関連付けられた空間領域フィルタに少なくとも部分的に基づいて送信/受信されるビームである、および/または空間領域フィルタが空間領域送信フィルタおよび空間領域受信フィルタの少なくとも1つを含む、ネットワークノード16。
【0216】
例A4. 例A1~A3のいずれか1つのネットワークノード16であって、無線デバイス22に送信されるシグナリングは、(i)DCIによってスケジュールされ、許可され、割当てられ、および/またはトリガされる信号/チャネルを備えるか、または(ii)DCIによってスケジュールされ、許可され、割当てられ、および/またはトリガされる信号/チャネルに関連するダウンリンク(DL)チャネルに含まれる、および/または、
無線デバイス22から受信されるシグナリングは、(i)DCIによってスケジュールされ、許可され、割当てられ、および/またはトリガされる信号/チャネルであるか、または(ii)DCIによってスケジュールされ、許可され、割当てられ、および/またはトリガされる信号/チャネルに関連するアップリンク(UL)チャネルに含まれる、
ネットワークノード16。
【0217】
例A5. 例A1~A4のいずれか1つに記載のネットワークノード16であって、送信されたシグナリングは物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)、参照信号(RS)、およびCSI-RSのうちの少なくとも1つを備える、および/または、
受信されたシグナリングが肯定応答/否定応答(ACK/NACK)、サウンディング参照信号(SRS)、および物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)のうちの少なくとも1つを備える、ネットワークノード16。
【0218】
例A6. 例A2~A5のいずれか1つに記載のネットワークノード16であって、指示された少なくとも1つのTCI状態が適用される少なくとも1つの第1および第2の参照信号および/または少なくとも1つの第1および第2のチャネルのうちのいずれか1つ以上が、少なくとも1つのTCI状態のタイプに少なくとも部分的に基づく、ネットワークノード16。
【0219】
例A7. 例A6に記載のネットワークノード16であって、少なくとも1つのTCI状態のタイプは、ジョイントTCI状態、ダウンリンク(DL)TCI状態、およびアップリンク(UL)TCI状態のうちの少なくとも1つを備える、ネットワークノード16。
【0220】
例A8. 例A3~A7のいずれか1つに記載のネットワークノード16であって、示されたTCI状態のタイプがジョイントTCI状態を含む場合、指示されたTCI状態は、(i)少なくとも1つの第1の参照信号および/または1つの第1のチャネル、および(ii)DCIが送信されるCORESETが属するCORESETの第1および第2のサブセットのうちの1つに関連付けられた少なくとも1つの第2の参照信号および/または少なくとも1つの第2のチャネル、のうちの1つに対応する空間領域送信および受信フィルタの両方に適用/更新する、ネットワークノード16。
【0221】
例A9. 例A3~A7のいずれか1つに記載のネットワークノード16であって、示されたTCI状態のタイプがDL TCI状態である場合、示されたTCI状態は、DCIが送信されるCORESETが属するCORESETの第1および第2のサブセットのうちの1つに関連する、(i)少なくとも1つの第1の参照信号および/または1つの第1のチャネルと、(ii)少なくとも1つの第2の参照信号および/または少なくとも1つの第2のチャネルと、のうちの1つに対応する空間領域受信フィルタに適用/更新する、ネットワークノード16。
【0222】
例A10. 例A3~A7のいずれか1つに記載のネットワークノード16であって、指示されたTCI状態のタイプがUL TCI状態である場合、指示されたTCI状態は、DCIが送信されるCORESETが属するCORESETの第1および第2のサブセットのうちの1つに関連付けられた、(i)少なくとも1つの第1の参照信号および/または1つの第1のチャネルと、(ii)少なくとも1つの第2の参照信号および/または少なくとも1つの第2のチャネルと、のうちの1つに対応する空間領域送信フィルタに適用/更新する、ネットワークノード16。
【0223】
例A11. 例A2~A10のいずれか1つに記載のネットワークノード16であって、空間領域フィルタは、示されたTCI状態は、DCIが送信されるCORESETが属するCORESETの第1および第2のサブセットのうちの1つに関連付けられたアクティブTCI状態とは異なる場合にのみ更新される、ネットワークノード16。
【0224】
例A12. 例A2~A11のいずれか1つに記載のネットワークノード16であって、DCI中のTCIフィールドに含まれる値が複数のTCIフィールドコードポイントからのTCIフィールドコードポイントであり、TCIフィールドコードポイントは、無線デバイス22に構成された複数のTCI状態からの少なくとも1つのTCI状態を示す、および/または
DCI中に含まれる値がジョイントUL/DL TCI状態のビームインジケーション、ダウンリンク(DL)TCI状態のビームインジケーション、およびアップリンク(UL)TCI状態のビームインジケーションのうちの1つである、ネットワークノード16。
【0225】
例A13. 例A12に記載のネットワークノード16であって、無線デバイス22に構成された複数のTCIフィールドコードポイントのうちの1つが、TCI状態更新がないことを示す、ネットワークノード16。
【0226】
例A14. 例A2~A13のいずれか1つに記載のネットワークノード16であって、TCIフィールドコードポイントによって示される少なくとも1つのTCI状態は、PDCCH上で送信されるDCIのDCIフォーマットに少なくとも部分的に基づく、ネットワークノード16。
【0227】
例A15. 例A2~A14のいずれか1つに記載のネットワークノード16であって、DCIに含まれる値がUL TCI状態および/またはDL TCI状態を示す場合、CORESETが属するCORESETの第1および第2のサブセットのうちの1つに関連付けられた空間領域受信フィルタは示されたDL TCI状態に従って無線デバイス22において更新される、および/またはCORESETが属するCORESETの第1および第2のサブセットのうちの1つに関連付けられた特殊領域送信フィルタは示されたUL TCI状態に従って無線デバイス22において更新される、ネットワークノード16。
【0228】
例A16. 実施例A1~A15のいずれか1つに記載のネットワークノード16であって、ネットワークノード16(NN)、および/または無線インタフェース、および/または処理回路が、ネットワークノード16はNNに、
構成情報を無線デバイス22に送信することであって、構成情報は複数のCORESETを用いて無線デバイス22を構成し、CORESETの第1のサブセットは第1のCORESETプールインデックス値に関連付けられ、CORESETの第2のサブセットは第2のCORESETプールインデックス値に関連付けられる、送信させる、よう構成される、ネットワークノード16。
【0229】
例A17. 例A16に記載のネットワークノード16であって、第1及び第2のサブセットは、互いに素なセットである、ネットワークノード16。
【0230】
例A18. 例A1~A17のいずれか1つに記載のネットワークノード16であって、CORESETの第1のサブセットに対する少なくとも1つの第1の参照信号および/または1つの第1のチャネルの関連付けと、CORESETの第2のサブセットに対する少なくとも1つの第2の参照信号および/または1つの第2のチャネルの前記関連付けとに少なくとも部分的に基づいて、空間領域送信および/または受信フィルタが、対応するCORESETサブセットごとにおよび/または対応するCORESETプールインデックスごとに、無線デバイス22において維持される、ネットワークノード16。
【0231】
例A19. 例A1~A18のいずれか1つに記載のネットワークノード16であって、少なくとも1つの第1の参照信号および/または1つの第1のチャネルのCORESETの第1のサブセット、および少なくとも1つの第2の参照信号および/または1つの第2のチャネルの第2のサブセット、への関連付けは、無線リソース制御(RRC)構成を介する、ネットワークノード16。
【0232】
例A20. 前記RRC構成が、前記チャネル/信号リソースに関連付けられるべきCORESETの前記第1および第2のサブセットのうちの前記1つを識別するインデックス値を備えるチャネル/信号リソース構成を備える、例A19に記載のネットワークノード16。
【0233】
例A21. 例A1~A20のいずれか1つに記載のネットワークノード16であって、少なくとも1つの第1の参照信号および/または1つの第1のチャネルのCORESETの第1のサブセット、及び少なくとも1つの第2の参照信号および/または1つの第2のチャネルの第2のサブセットへの関連付けは、媒体アクセス制御(MAC)制御エレメント(CE)を介して行われる、ネットワークノード16。
【0234】
例A22. 例A21に記載のネットワークノード16であって、MAC CEはチャネル/信号リソースに関連付けられるCORESETの第1および第2のサブセットのうちの1つに関連付けられるチャネル/信号リソースを示し、および/または、チャネル/信号リソースがPUCCHリソース、PUCCHリソースのグループ、SRSリソース、SRSリソースのグループ、CSI-RSリソース、CSI-RSリソースのグループ、参照信号(RS)リソース、RSリソースのグループのうちの少なくとも1つを含む、ネットワークノード16。
【0235】
例A23. 例A19に記載のネットワークノード16であって、RRC構成情報は、複数のCORESETプールインデックス値を備え、各インデックス値はCORESETの対応するサブセットを識別し、それぞれのインデックス値に関連付けられた少なくとも1つの参照信号/チャネルを示す、ネットワークノード16。
【0236】
例A24. 例A1~A23のいずれか1つに記載のネットワークノード16であって、ネットワークノード16(NN)および/または無線インタフェースおよび/または処理回路が、NNに、
MAC CEにおけるTCI状態をアクティブ化することであって、アクティブ化されたTCI状態はTCIフィールドコードポイントにマッピングされる、アクティブ化させ、
アクティブ化されたTCI状態はジョイントTCI状態、DL TCI状態、およびUL TCI状態のうちの1つを含む、ように構成される、ネットワークノード16。
【0237】
例A25. 例A24に記載のネットワークノード16であって、ジョイントTCI状態、DL TCI状態、およびUL TCI状態のうちの1つは、対応するCORESETサブセットごとに、および/または対応するCORESETプールインデックス値ごとにアクティブ化される、ネットワークノード16。
【0238】
例A26. 例A1~A25のいずれか1つに記載のネットワークノード16であって、ネットワークノード16(NN)および/または無線インタフェースおよび/または処理回路が、NNに、
DCIによってスケジュールされた少なくとも1つの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)のための少なくとも1つの肯定応答/否定応答(ACK/NACK)を受信することであって、無線デバイス22がQCL情報を更新する時間、および/または示された少なくとも1つのTCI状態が少なくとも部分的に、少なくとも1つの受信されたACK/NACKに基づく、受信させる、ように構成される、ネットワークノード16。
【0239】
例A27. 例A26に記載のネットワークノード16であって、ネットワークノード16(NN)および/または無線インタフェースおよび/または処理回路が、NNに、
DCIおよび/または別のDCIによってスケジュールされた物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)のための個別の肯定応答/否定応答(ACK/NACK)を受信させる、ように構成される、ネットワークノード16。
【0240】
例A28. 例A26に記載のネットワークノード16であって、ネットワークノード16(NN)および/または無線インタフェースおよび/または処理回路は、NNに、DCIおよび/または別のDCIによってスケジュールされた物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)のためのジョイント肯定応答/否定応答(ACK/NACK)を受信させるように構成される、ネットワークノード16。
【0241】
例A29. 例A1~A27のいずれか1つに記載のネットワークノード16であって、CORESETの対応するサブセットに関連付けられたQCL情報および/または空間領域フィルタが、無線デバイス22において異なる時間に独立して更新される、ネットワークノード16。
【0242】
例A30. 例A26~A29のネットワークノード16であって、更新の時間が、CORESETの対応するサブセットおよび/またはサブセットを識別する対応するインデックス値に関連付けられる、ネットワークノード16。
【0243】
例A31. 例A1~A28のいずれか1つに記載のネットワークノード16であって、CORESETの対応するサブセットに関連付けられたQCL情報および/または空間領域フィルタが、無線デバイス22において同時に共同で更新される、ネットワークノード16。
【0244】
例A32. 例A1~A31のいずれか1つに記載のネットワークノード16であって、無線デバイス22に構成されたCORESETの第1および第2のサブセットに関連付けられた少なくとも1つの第1および第2の参照信号および/または少なくとも1つの第1および第2のチャネルはまた、異なるセル識別子(ID)に関連付けられ、
異なるセルIDは複数の送受信ポイント(TRP)に関連付けられ、複数のTRPは無線デバイス22と通信している1つ以上のネットワークノード16に関連付けられ、
QCL情報は送信構成インジケータ(TCI)状態を介して示される、および/またはQCL情報は、遅延拡散パラメータ、ドップラーパラメータ、平均遅延パラメータ、ドップラーシフトパラメータ、空間領域受信パラメータ、および空間領域送信パラメータのうちの少なくとも1つを含む、ネットワークノード16。
【0245】
例B1. ネットワークノード16において実施される方法であって、
少なくとも1つの第1の参照信号および/または1つの第1のチャネルを制御リソースセット(CORESET)の少なくとも第1のサブセットに関連付ける情報を送信することと、
少なくとも1つの第2の参照信号および/または少なくとも1つの第2のチャネルをCORESETの少なくとも第2のサブセットに関連付ける情報を送信することと、
CORESET内の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上でダウンリンク制御情報(DCI)を無線デバイス22に送信することと、無線デバイス22にシグナリングを送信することおよび/または無線デバイスからシグナリングを受信することであって、シグナリングは疑似コロケーション(QCL)情報に少なくとも部分的に基づいて送信/受信され、QCL情報はDCIがCORESET上で送信されるCORESETの第1および第2のサブセットのうちのどれに属するかに少なくとも部分的に基づく、送信/受信されることと、を含む方法。
【0246】
例B2. 例B1に記載の方法であって、DCIが少なくとも1つのTCI状態を示す値を備える送信構成インジケータ(TCI)フィールドを備え、QCL情報が前記示された少なくとも1つのTCI状態から判定され、および/または示された少なくとも1つのTCI状態に少なくとも部分的に基づいて判定される、方法。
【0247】
例B3. 例B1およびB2のいずれか1つに記載の方法であって、シグナリングはシグナリング空間領域フィルタに少なくとも部分的に基づいて送信/受信され、空間領域フィルタはDCIが送信されるCORESETの第1および第2のサブセットのうちのどれに属するかに少なくとも部分的に基づいており、および/またはシグナリングは、DCIが送信されるCORESETの第1および第2のサブセットが属するCORESETの1つに関連付けられた空間領域フィルタに少なくとも部分的に基づいて送信/受信されるビームであり、および/または空間領域フィルタが空間領域送信フィルタおよび空間領域受信フィルタのうちの少なくとも1つを含む、方法。
【0248】
例B4. 例B1~B3のいずれか1つに記載の方法であって、無線デバイス22に送信されるシグナリングは(i)DCIによってスケジュールされ、許可され、割当てられ、および/またはトリガされる信号/チャネルを備えるか、または(ii)DCIによってスケジュールされ、許可され、割当てられ、および/またはトリガされる信号/チャネルに関連するダウンリンク(DL)チャネルに含まれる、および/または無線デバイス22から受信されるシグナリングは(i)DCIによってスケジュールされ、許可され、割当てられ、および/またはトリガされる信号/チャネルであるか、または(ii)DCIによってスケジュールされ、許可され、割当てられ、および/またはトリガされる信号/チャネルに関連するアップリンク(UL)チャネルに含まれる、方法。
【0249】
例B5. 例B1~B4のいずれか1つに記載の方法であって、送信されたシグナリングは物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)、参照信号(RS)、およびCSI-RSのうちの少なくとも1つを備え、および/または前記受信されたシグナリングが肯定応答/否定応答(ACK/NACK)、サウンディング参照信号(SRS)、および物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)のうちの少なくとも1つを備える、方法。
【0250】
例B6. 例B2~B5のいずれか1つに記載の方法であって、指示された少なくとも1つのTCI状態が適用される前記少なくとも1つの第1および第2の参照信号、ならびに/または少なくとも1つの第1および第2のチャネルのうちのいずれか1つ以上が、少なくとも1つのTCI状態のタイプに少なくとも部分的に基づく、方法。
【0251】
例B7. 例B6に記載の方法であって、少なくとも1つのTCI状態のタイプは、ジョイントTCI状態、ダウンリンク(DL)TCI状態、およびアップリンク(UL)TCI状態のうちの少なくとも1つを含む、方法。
【0252】
例B8. 例B3~B7のいずれか1つに記載の方法であって、指示されたTCI状態のタイプがジョイントTCI状態を含む場合、指示されたTCI状態は、DCIが送信されるCORESETが属するCORESETの第1および第2のサブセットのうちの1つに関連付けられた、(i)少なくとも1つの第1の参照信号および/または1つの第1のチャネルと、(ii)少なくとも1つの第2の参照信号および/または少なくとも1つの第2のチャネルと、のうちの1つに対応する空間領域送信および受信フィルタの両方に適用/更新する、方法。
【0253】
例B9. 例B3~B7のいずれか1つの方法であって、示されたTCI状態のタイプがDL TCI状態である場合、示されたTCI状態は、DCIが送信されるCORESETが属するCORESETの第1および第2のサブセットのうちの1つに関連付けられた、(i)少なくとも1つの第1の参照信号および/または1つの第1のチャネルと、およびに(ii)少なくとも1つの第2の参照信号および/または少なくとも1つの第2のチャネルと、のうちの1つに対応する空間領域受信フィルタに適用/更新する、方法。
【0254】
例B10. 例B3~B7のいずれか1つの方法であって、示されたTCI状態のタイプがUL TCI状態である場合、示されたTCI状態は、DCIが送信されるCORESETが属するCORESETの第1および第2のサブセットのうちの1つに関連付けられた、(i)少なくとも1つの第1の参照信号および/または1つの第1のチャネルと、(ii)少なくとも1つの第2の参照信号および/または少なくとも1つの第2のチャネルと、のうちの1つに対応する空間領域送信フィルタに適用/更新する、方法。
【0255】
例B11. 例B2~B10のいずれか1つに記載の方法であって、DCIが送信されるCORESETが属するCORESETの第1および第2のサブセットのうちの1つに関連付けられるアクティブTCI状態と、指示されたTCI状態が異なる場合にのみ、空間領域フィルタが更新される、方法。
【0256】
例B12. 例B2~B11のいずれか1つに記載の方法であって、DCI中のTCIフィールドに含まれる値は複数のTCIフィールドコードポイントのうちのTCIフィールドコードポイントであり、TCIフィールドコードポイントは無線デバイス22に構成された複数のTCI状態のうちの少なくとも1つのTCI状態を示し、および/またはDCI中に含まれる値は、ジョイントUL/DL TCI状態ビームインジケーション、ダウンリンク(DL)TCI状態ビームインジケーション、およびアップリンク(UL)TCI状態ビームインジケーションのうちの1つである、方法。
【0257】
例B13. 例B12に記載の方法であって、無線デバイス22に構成された複数のTCIフィールドコードポイントのうちの1つが、TCI状態更新がないことを示す、方法。
【0258】
例B14. 例B2~B13のいずれか1つに記載の方法であって、TCIフィールドコードポイントによって示される少なくとも1つのTCI状態は、PDCCH上で送信されるDCIのDCIフォーマットに少なくとも部分的に基づく、方法。
【0259】
例B15. 例B2~B14のいずれか1つに記載の方法であって、DCIに含まれる値がUL TCI状態および/またはDL TCI状態を示す場合、CORESETが属するCORESETの第1および第2のサブセットのうちの1つに関連付けられた空間領域受信フィルタは、示されたDL TCI状態に従って無線デバイス22において更新され、および/またはCORESETが属するCORESETの第1および第2のサブセットのうちの1つに関連付けられた専用のドメイン送信フィルタは示されたUL TCI状態に従って無線デバイス22において更新される、方法。
【0260】
例B16. 例B1~B15のいずれか1つに記載の方法であって、
構成情報を無線デバイス22に送信することであって、構成情報は複数のCORESETを用いて無線デバイス22を構成し、CORESETの第1のサブセットは第1のCORESETプールインデックス値に関連付けられ、CORESETの第2のサブセットは第2のCORESETプールインデックス値に関連付けられる、送信することを更に含む、方法。
【0261】
例B17. 例B16に記載の方法であって、第1のサブセットおよび前記第2のサブセットは、互いに素なセットである、方法。
【0262】
例B18. 例B1~B17のいずれか1つに記載の方法であって、CORESETの第1のサブセットに対する少なくとも1つの第1の参照信号および/または1つの第1のチャネルの関連付けと、CORESETの第2のサブセットに対する少なくとも1つの第2の参照信号および/または前記1つの第2のチャネルの関連付けと、に少なくとも部分的に基づいて、対応するCORESETサブセットごとに、および/または対応するCORESETプールインデックスごとに、空間領域送信および/または受信フィルタが無線デバイス22において維持される、方法。
【0263】
例B19. 例B1~B18のいずれか1つに記載の方法であって、CORESETの第1のサブセットへの少なくとも1つの第1の参照信号および/または第1のチャネルにおける少なくとも1つの第1の参照信号および/または少なくとも1つの第2のチャネルにおけるCORESETの第2のサブセットへの少なくとも1つの第2の参照信号および/または第2のチャネルの関連付けは、無線リソース制御(RRC)構成を介する、方法。
【0264】
例B20. 例B19に記載の方法であって、RRC構成が、チャネル/信号リソースに関連付けられるべきCORESETの第1および第2のサブセットのうちの1つを識別するインデックス値を備えるチャネル/信号リソース構成を備える、方法。
【0265】
例B21. 例B1~B20のいずれか1つに記載の方法であって、CORESETの第1のサブセットへの少なくとも1つの第1の参照信号及び/又は1つの第1のチャネルの関連付け、及びCORESETの第2のサブセットへの少なくとも1つの第2の参照信号及び/又は1つの第2のチャネルの関連付けは、媒体アクセス制御エレメント(CE)を介して行われる、方法。
【0266】
例B22. 例B21に記載の方法であって、MAC CEがチャネル/信号リソースに関連付けられるべきCORESETの第1および第2のサブセットのうちの1つに関連付けられたチャネル/信号リソースを示し、および/または、チャネル/信号リソースがPUCCHリソース、PUCCHリソースのグループ、SRSリソース、SRSリソースのグループ、CSI-RSリソースのグループ、CSI-RSリソースのグループ、参照信号(RS)リソースのグループ、RSリソースのグループのうちの少なくとも1つを含む、方法。
【0267】
例B23. 例B19に記載の方法であって、RRC構成情報は、複数のCORESETプールインデックス値を備え、各インデックス値はCORESETの対応するサブセットを識別し、それぞれのインデックス値に関連付けられた少なくとも1つの参照信号/チャネルを示す、方法。
【0268】
例B24. 例B1~B23のいずれか1つに記載の方法であって、
MAC CEにおいてTCI状態をアクティブ化することであって、アクティブ化されたTCI状態はTCIフィールドコードポイントにマッピングされ、アクティブ化されたTCI状態はジョイントTCI状態、DL TCI状態、およびUL TCI状態のうちの1つを含む、アクティブ化することを更に含む、方法。
【0269】
例B25. 例B24に記載の方法であって、ジョイントTCI状態、DL TCI状態、およびUL TCI状態のうちの1つが、対応するCORESETサブセットごとに、および/または対応するCORESETプールインデックス値ごとにアクティブ化される、方法。
【0270】
例B26. 例B1~B25のいずれか1つに記載の方法であって、DCIによってスケジューリングされた少なくとも1つの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)のための少なくとも1つの肯定応答/否定応答(ACK/NACK)を受信することをさらに備え、無線デバイス22がQCL情報を更新する時間、および/または示された少なくとも1つのTCI状態が少なくとも部分的に、少なくとも1つの受信されたACK/NACKに基づく、方法。
【0271】
例B27. 例B26に記載の方法であって、DCIおよび/または別のDCIによってスケジューリングされた物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)のための個別の肯定応答/否定応答(ACK/NACK)を受信することをさらに備える、方法。
【0272】
例B28. 例B26に記載の方法であって、DCIおよび/または別のDCIによってスケジューリングされた物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)のためのジョイント肯定応答/否定応答(ACK/NACK)を受信することをさらに備える、方法。
【0273】
例B29. 例B1~B28のいずれか1つに記載の方法であって、CORESETの対応するサブセットに関連付けられたQCL情報および/または空間領域フィルタが、無線デバイス22において異なる時間に独立して更新される、方法。
【0274】
例B30. 例B26~B29に記載の方法であって、更新の時間が、CORESETの対応するサブセットおよび/またはサブセットを識別する対応するインデックス値に関連付けられる、方法。
【0275】
例B31. 例B1~B28のいずれか1つに記載の方法であって、CORESETの対応するサブセットに関連付けられたQCL情報および/または空間領域フィルタが、無線デバイス22において同時に共同で更新される、方法。
【0276】
例B32. 例B1~B31のいずれか1つに記載の方法であって、無線デバイス22に構成されたCORESETの第1および第2のサブセットに関連付けられた少なくとも1つの第1および第2の参照信号ならびに/または少なくとも1つの第1および第2のチャネルも、異なるセル識別子(ID)に関連付けられ、
異なるセルIDは複数の送受信ポイント(TRP)に関連付けられ、複数のTRPは無線デバイス22と通信している1つ以上のネットワークノード16に関連付けられ、
QCL情報は送信構成インジケータ(TCI)状態を介して示され、および/または、QCL情報が遅延拡散パラメータ、ドップラーパラメータ、平均遅延パラメータ、ドップラーシフトパラメータ、空間領域受信パラメータ、および空間領域送信パラメータのうちの少なくとも1つを備える、方法。
【0277】
例C1. ネットワークノード16と通信するように構成された無線デバイス22であって、無線デバイス22は、
少なくとも1つの第1の参照信号および/または1つの第1のチャネルを制御リソースセット(CORESET)の少なくとも第1のサブセットに関連付ける情報を受信し、
少なくとも1つの第2の参照信号および/または少なくとも1つの第2のチャネルをCORESETの少なくとも第2のサブセットに関連付ける情報を受信し、
無線デバイス22にCORESET中の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上でダウンリンク制御情報(DCI)を受信することと、シグナリングを送信および/または受信することであって、シグナリングは疑似コロケーション(QCL)情報に少なくとも部分的に基づいて送信/受信され、QCL情報はDCIがCORESET上で受信されるCORESETの第1および第2のサブセットのうちのどれに属するかに少なくとも部分的に基づく送信/受信する、
ように構成される、および/または構成された無線インタフェースおよび/または処理回路を備える、無線デバイス22。
【0278】
例C2. 例C1に記載の無線デバイス22であって、DCIが少なくとも1つのTCI状態を示す値を備える送信構成インジケータ(TCI)フィールドを備え、QCL情報が示された少なくとも1つのTCI状態から判定される、および/または示された少なくとも1つのTCI状態に少なくとも部分的に基づいて判定される、無線デバイス22。
【0279】
例C3. 例C1またはC2に記載の無線デバイス22であって、シグナリングは空間領域フィルタに少なくとも部分的に基づいて送信/受信され、空間領域フィルタはDCIが受信されたCORESETの第1および第2のサブセットのうちの1つが属するCORESETの少なくとも部分的に基づくものである、および/またはシグナリングはDCIが受信されたCORESETの第1および第2のサブセットが属するCORESETの1つと関連付けられた空間領域フィルタに少なくとも部分的に基づいて送信/受信される、および/または空間領域フィルタは空間領域送信フィルタおよび空間領域受信フィルタのうちの少なくとも1つを含む、無線デバイス22。
【0280】
例C4. 例C1~C3のいずれか1つに記載の無線デバイス22であって、無線デバイス22によって受信されるシグナリングは、(i)DCIによってスケジュールされ、許可され、割当てられ、および/またはトリガされる信号/チャネルを備える、または(ii)DCIによってスケジュールされ、許可され、割当てられ、および/またはトリガされる信号/チャネルに関連するダウンリンク(DL)チャネルに含まれる、および/または無線デバイス22によって送信されるシグナリングは(i)DCIによってスケジュールされ、許可され、割当てられ、および/またはトリガされる信号/チャネルである、または(ii)DCIによってスケジュールされ、許可され、割当てられ、および/またはトリガされる信号/チャネルに関連するアップリンク(UL)チャネルに含まれる、無線デバイス22。
【0281】
例C5. 例C1~C4のいずれか1つに記載の無線デバイス22であって、受信されたシグナリングが物理的ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)、参照信号(RS)、および受信したDCIに関連するおよび/または受信したDCIによってトリガされるCSI-RSのうちの少なくとも1つを含む、および/または送信されたシグナリングは、肯定応答/否定応答(ACK/NACK)、サウンディング参照信号(SRS)、および物理的なアップリンク共有チャネル(PUSCH)のうちの少なくとも1つを含む、無線デバイス22。
【0282】
例C6. 例C2~C5のいずれか1つに記載の無線デバイス22であって、少なくとも1つの第1および第2の参照信号および/または少なくとも1つのTCI状態が適用される/更新される前記少なくとも1つの第1および第2のチャネルのうちの1つ以上が、少なくとも1つのTCI状態のタイプに少なくとも部分的に基づく、無線デバイス22。
【0283】
例C7. 例C6に記載の無線デバイス22であって、少なくとも1つのTCI状態のタイプは、ジョイントTCI状態、ダウンリンク(DL)TCI状態、およびアップリンク(UL)TCI状態のうちの少なくとも1つを含む、無線デバイス22。
【0284】
例C8. 例C3~C7のいずれか1つに記載の無線デバイス22であって、指示されたTCI状態のタイプがジョイントTCI状態を含む場合、指示されたTCI状態は、DCIが受信されたCORESETが属するCORESETの第1および第2のサブセットのうちの1つに関連付けられた、(i)少なくとも1つの第1の参照信号および/または1つの第1のチャネルと、(ii)少なくとも1つの第2の参照信号および/または少なくとも1つの第2のチャネルと、のうちの1つに対応する空間領域送信および受信フィルタの両方に適用/更新する、無線デバイス22。
【0285】
例C9. 例C3~C7のいずれか1つに記載の無線デバイス22であって、指示されたTCI状態のタイプがDL TCI状態である場合、指示されたTCI状態は、DCIが受信されるCORESETが属するCORESETの第1および第2のサブセットのうちの1つに関連付けられた、(i)少なくとも1つの第1の参照信号および/または1つの第1のチャネルと、(ii)少なくとも1つの第2の参照信号および/または少なくとも1つの第2のチャネルと、のうちの1つに対応する空間領域受信フィルタに適用/更新する、無線デバイス22。
【0286】
例C10.例C3~C7のいずれか1つの無線デバイス22であって、指示されたTCI状態のタイプがUL TCI状態である場合、指示されたTCI状態は、DCIが受信されるCORESETが属するCORESETの第1および第2のサブセットのうちの1つに関連付けられた、(i)少なくとも1つの第1の参照信号および/または1つの第1のチャネルと、(ii)少なくとも1つの第2の参照信号および/または少なくとも1つの第2のチャネルと、のうちの1つに対応する空間領域送信フィルタに適用/更新する、無線デバイス22。
【0287】
例C11. 例C2~C10のいずれか1つに記載の無線デバイス22であって、DCIが受信されるCORESETが属するCORESETの第1および第2のサブセットのうちの1つに関連するアクティブTCI状態とは異なる場合にのみ、空間領域フィルタが無線デバイス22によって更新される、無線デバイス22。
【0288】
例C12. 例C2~C11のいずれか1つに記載の無線デバイス22であって、DCI中のTCIフィールドに含まれる値は複数のTCIフィールドコードポイントからのTCIフィールドコードポイントであり、TCIフィールドコードポイントは無線デバイス22に構成された複数のTCI状態からの少なくとも1つのTCI状態を示す、および/またはDCI中に含まれる値がジョイントUL/DL TCI状態ビームインジケーション、ダウンリンク(DL)TCI状態ビームインジケーション、およびアップリンク(UL)TCI状態ビームインジケーションの1つである、無線デバイス22。
【0289】
例C13. 例C12に記載の無線デバイス22であって、無線デバイス22に構成された複数のTCIフィールドコードポイントのうちの1つが、TCI状態更新がないことを示す、無線デバイス22。
【0290】
例C14. 例C2~C13のいずれか1つに記載の無線デバイス22であって、TCIフィールドコードポイントによって示される少なくとも1つのTCI状態は、PDCCH上で受信されたDCIのDCIフォーマットに少なくとも部分的に基づく、無線デバイス22。
【0291】
例C15. 例C2~C14のいずれか1つに記載の無線デバイス22であって、DCIに含まれる値がUL TCI状態および/またはDL TCI状態を示す場合、CORESETが属するCORESETの第1および第2のサブセットのうちの1つに関連付けられた空間ドメイン受信フィルタが、示されたDL TCI状態に従って無線デバイス22において更新される、および/またはCORESETが属するCORESETの第1および第2のサブセットのうちの1つに関連付けられた専用のドメイン送信フィルタが、示されたUL TCI状態に従って無線デバイス22において更新される、無線デバイス22。
【0292】
例C16. 例C1~C15のいずれか1つに記載の無線デバイス22であって、無線デバイス22及び/又は無線インタフェース及び/又は処理回路が、無線デバイス22に、
構成情報を受信することであって、構成情報は複数のCORESETを用いて無線デバイス22を構成し、CORESETの第1のサブセットは第1のCORESETプールインデックス値に関連付けられ、CORESETの第2のサブセットは第2のCORESETプールインデックス値に関連付けられる、受信させる、ように構成される、無線デバイス22。
【0293】
例C17. 例C16に記載の無線デバイス22であって、第1のサブセットおよび第2のサブセットは、互いに素なセットである、無線デバイス22。
【0294】
例C18. 例C1~C17のいずれか1つに記載の無線デバイス22であって、CORESETの第1のサブセットに対する少なくとも1つの第1の参照信号および/または第1のチャネルの関連付けと、CORESETの第2のサブセットに対する少なくとも1つの第2の参照信号および/または第2のチャネルの関連付けと、に少なくとも部分的に基づいて、対応するCORESETサブセットごとに、および/または対応するCORESETプールインデックスごとに空間領域送信および/または受信フィルタが無線デバイス22において維持される、無線デバイス22。
【0295】
例C19. 例C1~C18のいずれか1つに記載の無線デバイス22であって、CORESETの第1のサブセットに対する少なくとも1つの第1の参照信号および/または1つの第1のチャネルの関連付け、および第2のサブセットに対する少なくとも1つの第2の参照信号および/または1つの第2のチャネルの関連付けは、無線リソース制御(RRC)構成を介する、無線デバイス22。
【0296】
例C20. 例C19に記載の無線デバイス22であって、RRC構成が、チャネル/信号リソースに関連付けられるべきCORESETの第1および第2のサブセットのうちの1つを識別するインデックス値を備えるチャネル/信号リソース構成を備える、無線デバイス22。
【0297】
例C21. 例C1~C20のいずれか1つに記載の無線デバイス22であって、前記CORESETの前記第1のサブセットに対する少なくとも1つの第1の参照信号及び/又は1つの第1のチャネルの関連付け、及びCORESETの第2のサブセットに対する少なくとも1つの第2の参照信号及び/又は前記1つの第2のチャネルの関連付けは、媒体アクセス制御(MAC)エレメント(CE)を介して行われる、無線デバイス22。
【0298】
例C22. 例C21に記載の無線デバイス22であって、MAC CEはチャネル/信号リソースに関連付けられたCORESETの前記第1および第2のサブセットのうちの1つに関連付けられたチャネル/信号リソースを示す、および/または、チャネル/信号リソースは、PUCCHリソース、PUCCHリソースのグループ、SRSリソース、SRSリソースのグループ、CSI-RSリソース、CSI-RSリソースのグループ、参照信号(RS)リソース、RSリソースのグループのうちの少なくとも1つを含む、無線デバイス22。
【0299】
例C23. 例C19に記載の無線デバイス22であって、RRC構成情報は、複数のCORESETプールインデックス値を備え、各インデックス値はCORESETの対応するサブセットを識別し、それぞれのインデックス値に関連付けられた少なくとも1つの参照信号/チャネルを示す、無線デバイス22。
【0300】
例C24. 例C1~C23のいずれか1つに記載の無線デバイス22であって、無線デバイス22および/または無線インタフェースおよび/または処理回路が、無線デバイス22に、
MAC CEにおけるTCI状態のアクティブ化を受信することであって、アクティブ化されたTCI状態はTCIフィールドコードポイントにマッピングされ、アクティブ化されたTCI状態はジョイントTCI状態、DL TCI状態、およびUL TCI状態のうちの1つを含む、受信させる、ように構成される、無線デバイス22。
【0301】
例C25. 例C24に記載の無線デバイス22であって、ジョイントTCI状態、DL TCI状態、およびUL TCI状態のうちの1つは、対応するCORESETサブセットごとに、および/または対応するCORESETプールインデックス値ごとにアクティブ化される、無線デバイス22。
【0302】
例C26. 例C1~C25のいずれか1つに記載の無線デバイス22であって、無線デバイス22および/または無線インタフェースおよび/または処理回路が、無線デバイス22に、
DCIによってスケジュールされた少なくとも1つの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)のための少なくとも1つの肯定応答/否定応答(ACK/NACK)を送信させることであって、無線デバイス22がQCL情報を更新する時間、および/または示された少なくとも1つのTCI状態が少なくとも部分的に、少なくとも1つの送信されたACK/NACKに基づく、送信させるように構成される、無線デバイス22。
【0303】
例C27. 例C26に記載の無線デバイス22であって、無線デバイス22および/または無線インタフェースおよび/または処理回路が、無線デバイス22に、
DCIおよび/または別のDCIによってスケジュールされた物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)のための個別の肯定応答/否定応答(ACK/NACK)を送信させる、ように構成される、無線デバイス22。
【0304】
例C28. 例C26に記載の無線デバイス22であって、無線デバイス22および/または無線インタフェースおよび/または処理回路が、無線デバイス22に、
DCIおよび/または別のDCIによってスケジュールされた物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)のためのジョイント肯定応答/否定応答(ACK/NACK)を送信させる、ように構成される、無線デバイス22。
【0305】
例C29. 例C1~C28のいずれか1つに記載の無線デバイス22であって、CORESETの対応するサブセットに関連付けられたQCL情報および/または空間領域フィルタが、異なる時間に無線デバイス22において独立して更新される、無線デバイス22。
【0306】
例C30. 例C26~C29に記載の無線デバイス22であって、更新時間が、CORESETの対応するサブセットおよび/またはサブセットを識別する対応するインデックス値に関連付けられる、無線デバイス22。
【0307】
例C31. 例C1~C28のいずれか1つに記載の無線デバイス22であって、CORESETの対応するサブセットに関連付けられたQCL情報および/または空間領域フィルタが、無線デバイス22において同時に共同で更新される、無線デバイス22。
【0308】
例C32. 例C1~C31のいずれか1つに記載の無線デバイス22であって、無線デバイス22に構成されたCORESETの第1および第2のサブセットに関連付けられた少なくとも1つの第1および第2の参照信号ならびに/または少なくとも1つの第1および第2のチャネルも、異なるセル識別子(ID)に関連付けられ、
異なるセルIDは複数の送受信ポイント(TRP)に関連付けられ、複数のTRPは無線デバイス22と通信している1つ以上のネットワークノード16に関連付けられ、
QCL情報は送信構成インジケータ(TCI)状態を介して示され、および/またはQCL情報が遅延拡散パラメータ、ドップラーパラメータ、平均遅延パラメータ、ドップラーシフトパラメータ、空間領域受信パラメータ、および空間領域送信パラメータのうちの少なくとも1つを含む、無線デバイス22。
【0309】
例D1. 無線デバイス22において実施される方法であって、
少なくとも1つの第1の参照信号および/または1つの第1のチャネルを制御リソースセット(CORESET)の少なくとも第1のサブセットに関連付ける情報を受信することと、
少なくとも1つの第2の参照信号および/または少なくとも1つの第2のチャネルをCORESETの少なくとも第2のサブセットに関連付ける情報を受信することと、
無線デバイス22へのCORESETにおいて物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上でダウンリンク制御情報(DCI)を受信することと、
シグナリングを送信および/または受信することであって、シグナリングは疑似コロケーション(QCL)情報に少なくとも部分的に基づいて送信/受信され、QCL情報はDCIがCORESET上で受信されるCORESETの第1および第2のサブセットのうちのどれに属するかに少なくとも部分的に基づく、送信/受信することと、
を含む、方法。
【0310】
例D2. 例D1に記載の方法であって、DCIは、少なくとも1つのTCI状態を示す値を備える送信構成インジケータ(TCI)フィールドを備え、QCL情報が示された少なくとも1つのTCI状態から判定される、および/または示された少なくとも1つのTCI状態に少なくとも部分的に基づいて判定される、方法。
【0311】
例D3. 例D1およびD2のいずれか1つに記載の方法であって、シグナリングは空間領域フィルタに少なくとも部分的に基づいて送信/受信され、空間領域フィルタはDCIが受信されるCORESETの第1および第2のサブセットのうちのどれに属するかに少なくとも部分的に基づく、および/またはシグナリングがDCIが受信されるCORESETの第1および第2のサブセットが属するCORESETの1つに関連付けられた空間領域フィルタに少なくとも部分的に基づいて送信/受信されるビームである、および/または空間領域フィルタが空間領域送信フィルタおよび空間領域受信フィルタのうちの少なくとも1つを備える、方法。
【0312】
例D4. 例D1~D3のいずれか1つに記載の方法であって、無線デバイス22によって受信されるシグナリングは(i)DCIによってスケジュールされ、許可され、割当てられ、および/またはトリガされる信号/チャネルを備える、または(ii)DCIによってスケジュールされ、許可され、割当てられ、および/またはトリガされる信号/チャネルに関連するダウンリンク(DL)チャネルに含まれる、および/または無線デバイス22によって送信されるシグナリングは、(i)DCIによってスケジュールされ、許可され、割当てられ、および/またはトリガされる信号/チャネルである、または(ii)DCIによってスケジュールされ、許可され、割当てられ、および/またはトリガされる信号/チャネルに関連するアップリンク(UL)チャネルに含まれる、方法。
【0313】
例D5. 例D1~D4のいずれか1つに記載の方法であって、受信されたシグナリングは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)、参照信号(RS)、および受信されたDCIに関連するおよび/または受信されたDCIによってトリガされるCSI-RS、のうちの少なくとも1つを含み、および/または、送信されたシグナリングが肯定応答/否定応答(ACK/NACK)、サウンディング参照信号(SRS)、および受信されたDCIに関連するおよび/または受信されたDCIによってトリガされる物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)のうちの少なくとも1つを含む、方法。
【0314】
例D6. 例D2~D5のいずれか1つに記載の方法であって、少なくとも1つの第1および第2の参照信号、および/または指示された少なくとも1つのTCI状態が適用される少なくとも1つの第1および第2のチャネルのうちのいずれか1つ以上が、少なくとも1つのTCI状態のタイプに少なくとも部分的に基づく、方法。
【0315】
例D7. 例D6に記載の方法であって、少なくとも1つのTCI状態のタイプは、ジョイントTCI状態、ダウンリンク(DL)TCI状態、およびアップリンク(UL)TCI状態のうちの少なくとも1つを含む、方法。
【0316】
例D8. 例D3~D7のいずれか1つに記載の方法であって、指示されたTCI状態のタイプがジョイントTCI状態を含む場合、指示されたTCI状態は、DCIが受信されたCORESETが属するCORESETの第1および第2のサブセットのうちの1つに関連付けられた、(i)少なくとも1つの第1の参照信号および/または1つの第1のチャネルと、(ii)少なくとも1つの第2の参照信号および/または少なくとも1つの第2のチャネルと、のうちの1つに対応する空間領域送信および受信フィルタの両方に適用/更新する、方法。
【0317】
例D9. 例D3~D7のいずれか1つに記載の方法であって、示されたTCI状態のタイプがDL TCI状態である場合、示されたTCI状態は、DCIが受信されるCORESETが属するCORESETの第1および第2のサブセットのうちの1つに関連付けられた、(i)少なくとも1つの第1の参照信号および/または1つの第1のチャネルと、(ii)少なくとも1つの第2の参照信号および/または少なくとも1つの第2のチャネルのうちの1つに対応する空間領域受信フィルタに適用/更新する、方法。
【0318】
例D10. 例D3~D7のいずれか1つに記載の方法であって、示されたTCI状態のタイプがUL TCI状態である場合、示されたTCI状態は、DCIが受信されるCORESETが属するCORESETの第1および第2のサブセットのうちの1つに関連付けられた、(i)少なくとも1つの第1の参照信号および/または1つの第1のチャネルと、(ii)少なくとも1つの第2の参照信号および/または少なくとも1つの第2のチャネルと、のうちの1つに対応する空間領域送信フィルタに適用/更新する、方法。
【0319】
例D11. 例D2~D10のいずれか1つに記載の方法であって、示されたDCIが、受信されたCORESETが属するCORESETの第1および第2のサブセットのうちの1つに関連付けられたアクティブTCI状態とは異なる場合にのみ、空間領域フィルタが無線デバイス22によって更新される、方法。
【0320】
例D12. 例D2~D11のいずれか1つに記載の方法であって、DCI中のTCIフィールドに含まれる値は複数のTCIフィールドコードポイントのうちのTCIフィールドコードポイントであり、TCIフィールドコードポイントは無線デバイス22に構成された複数のTCI状態のうちの少なくとも1つのTCI状態を示し、および/またはDCI中に含まれる値は、ジョイントUL/DL TCI状態ビームインジケーション、ダウンリンク(DL)TCI状態ビームインジケーション、およびアップリンク(UL)TCI状態ビームインジケーションのうちの1つである、方法。
【0321】
例D13. 例D12に記載の方法であって、無線デバイス22に構成された複数のTCIフィールドコードポイントのうちの1つが、TCI状態更新がないことを示す、方法。
【0322】
例D14. 例D2~D13のいずれか1つに記載の方法であって、TCIフィールドコードポイントによって示される少なくとも1つのTCI状態は、PDCCH上で受信されたDCIのDCIフォーマットに少なくとも部分的に基づく、方法。
【0323】
例D15. 例D2~D14のいずれか1つに記載の方法であって、DCIに含まれる値がUL TCI状態および/またはDL TCI状態を示す場合、CORESETが属するCORESETの第1および第2のサブセットのうちの1つに関連付けられた空間領域受信フィルタは、示されたDL TCI状態に従って無線デバイス22において更新される、および/またはCORESETが属するCORESETの第1および第2のサブセットのうちの1つに関連付けられた特殊領域送信フィルタは、示されたUL TCI状態に従って無線デバイス22において更新される、方法。
【0324】
例D16. 例D1~D15のいずれか1つに記載の方法であって、構成情報を受信することをさらに含み、構成情報は複数のCORESETを用いて方法を構成し、CORESETの前記第1のサブセットは第1のCORESETプールインデックス値に関連付けられ、CORESETの前記第2のサブセットは第2のCORESETプールインデックス値に関連付けられる、方法。
【0325】
例D17. 例D16に記載の方法であって、第1のサブセットおよび第2のサブセットは、互いに素なセットである、方法。
【0326】
例D18. 例D1~D17のいずれか1つに記載の方法であって、少なくとも1つの第1の参照信号および/または1つの第1のチャネルと前記第1のCORESETのサブセットとの関連付けと、少なくとも1つの第2の参照信号および/または1つの第2のチャネルと第2のCORESETのサブセットとの関連付けに少なくとも部分的に基づいて、対応するCORESETサブセットおよび/または対応するCORESETプールインデックスごとに、空間領域送信および/または受信フィルタが前記無線デバイス22に維持される、方法。
【0327】
例D19. 例D1~D18のいずれか1つに記載の方法であって、CORESETの第1のサブセットへの少なくとも1つの第1の参照信号および/または第1のチャネルにおける少なくとも1つの第1の参照信号および/または少なくとも1つの第2のチャネルにおける前記CORESETの第2のサブセットへの少なくとも1つの第2の参照信号および/または第2のチャネルの関連付けは、無線リソース制御(RRC)構成を介する、方法。
【0328】
例D20. 例D19に記載の方法であって、RRC構成が、チャネル/信号リソースに関連付けられるべきCORESETの第1および第2のサブセットのうちの1つを識別するインデックス値を備えるチャネル/信号リソース構成を含む、方法。
【0329】
例D21. 例D1~D20のいずれか1つに記載の方法であって、CORESETの第1のサブセットへの少なくとも1つの第1の参照信号及び/又は1つの第1のチャネルの関連付け、及びCORESETの前記第2のサブセットへの少なくとも1つの第2の参照信号及び/又は1つの第2のチャネルの関連付けは、媒体アクセス制御エレメント(CE)を介して行われる、方法。
【0330】
例D22. 例D21に記載の方法であって、MAC CEがチャネル/信号リソースに関連付けられるべきCORESETの第1および第2のサブセットのうちの1つに関連付けられたチャネル/信号リソースを示し、および/または、チャネル/信号リソースがPUCCHリソース、PUCCHリソースのグループ、SRSリソース、SRSリソースのグループ、CSI-RSリソースのグループ、CSI-RSリソースのグループ、参照信号(RS)リソースのグループ、RSリソースのグループのうちの少なくとも1つを含む、方法。
【0331】
例D23. 例D19に記載の方法であって、RRC構成情報は、複数のCORESETプールインデックス値を含み、各インデックス値はCORESETの対応するサブセットを識別し、それぞれのインデックス値に関連付けられた少なくとも1つの参照信号/チャネルを示す、方法。
【0332】
例D24. 例D1~D23のいずれか1つに記載の方法であって、MAC CEにおけるTCI状態のアクティブ化を受信することをさらに含み、前記アクティブ化されたTCI状態はTCIフィールドコードポイントにマッピングされ、アクティブ化されたTCI状態はジョイントTCI状態、DL TCI状態、およびUL TCI状態のうちの1つを含む、方法。
【0333】
例D25. 例D24に記載の方法であって、ジョイントTCI状態、DL TCI状態、およびUL TCI状態のうちの1つが、対応するCORESETサブセットごとに、および/または対応するCORESETプールインデックス値ごとにアクティブ化される、方法。
【0334】
例D26. 例D1~D25のいずれか1つに記載の方法であって、DCIによってスケジューリングされた少なくとも1つの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)のための少なくとも1つの肯定応答/否定応答(ACK/NACK)を送信することをさらに含み、無線デバイス22がQCL情報を更新する時間、および/または示された少なくとも1つのTCI状態が少なくとも部分的に、少なくとも1つの送信されたACK/NACKに基づく、方法。
【0335】
例D27. 例D26に記載の方法であって、DCIおよび/または別のDCIによってスケジューリングされた物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)のための個別の肯定応答/否定応答(ACK/NACK)を送信することをさらに含む、方法。
【0336】
例D28. 例D26に記載の方法であって、DCIおよび/または別のDCIによってスケジューリングされた物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)のためのジョイント肯定応答/否定応答(ACK/NACK)を送信することをさらに含む、方法。
【0337】
例D29. 例D1~D28のいずれか1つに記載の方法であって、CORESETの対応するサブセットに関連付けられたQCL情報および/または空間領域フィルタが、無線デバイス22において異なる時間に独立して更新される、方法。
【0338】
例D30. 例D26~D29のいずれか1つに記載の方法であって、更新の時間が、CORESETの対応するサブセットおよび/またはサブセットを識別する対応するインデックス値に関連付けられる、方法。
【0339】
例D31. 例D1~D28のいずれか1つに記載の方法であって、CORESETの対応するサブセットに関連付けられたQCL情報および/または空間領域フィルタが、無線デバイス22において同時に共同で更新される、方法。
【0340】
例D32. 例D1~D29のいずれか1つに記載の方法であって、無線デバイス22に構成されたCORESETの第1および第2のサブセットに関連付けられた少なくとも1つの第1および第2の参照信号ならびに/または少なくとも1つの第1および第2のチャネルも、異なるセル識別子(ID)に関連付けられ、
異なるセルIDは複数の送受信ポイント(TRP)に関連付けられ、複数のTRPは無線デバイス22と通信している1つ以上のネットワークノード16に関連付けられ、
QCL情報は送信構成インジケータ(TCI)状態を介して示され、および/またはQCL情報が遅延拡散パラメータ、ドップラーパラメータ、平均遅延パラメータ、ドップラーシフトパラメータ、空間領域受信パラメータ、および空間領域送信パラメータのうちの少なくとも1つを含む、方法。
【0341】
当業者によって理解されるように、本明細書で説明される概念は、実行可能なコンピュータプログラムを記憶する方法、データ処理システム、コンピュータプログラム製品、および/またはコンピュータ記憶媒体として具現化され得る。したがって、本明細書で説明される概念は完全にハードウェアの実施形態、完全にソフトウェアの実施形態、またはソフトウェアおよびハードウェアの態様を組み合わせた実施形態の形態をとることができ、本明細書ではすべて「回路」または「モジュール」と一般に呼ばれ、本明細書で説明される任意のプロセス、ステップ、アクション、および/または機能は、ソフトウェアおよび/またはファームウェアおよび/またはハードウェアで実装され得る対応するモジュールによって実行され、および/またはそれに関連付けられ得る。さらに、本開示は、コンピュータによって実行することができる媒体に具現化されたコンピュータプログラムコードを有する有形のコンピュータ使用可能記憶媒体上のコンピュータプログラム製品の形成をとることができる。ハードディスク、CD-ROM、電子記憶デバイス、光記憶デバイス、または磁気記憶デバイスを含む、任意の適切な有形コンピュータ可読媒体が利用され得る。
【0342】
いくつかの実施形態は、方法、システム、およびコンピュータプログラム製品のフローチャート図および/またはブロック図を参照して本明細書で説明される。フローチャート図および/またはブロック図の各ブロック、ならびにフローチャート図および/またはブロック図のブロックの組合せは、コンピュータプログラム命令によって実装され得ることが理解されよう。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータのプロセッサ(それによって、専用コンピュータを作成する)、専用コンピュータ、または他のプログラマブルデータ処理装置に提供されて、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサを介して実行される命令がフローチャートおよび/またはブロックダイアグラムブロックまたはブロックで指定された機能/動作を実施するための作成手段を作成するように、マシンを作成することができる。
【0343】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、特定の方法で機能するようにコンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置に指示することができるコンピュータ可読メモリまたは記憶媒体に記憶されてもよく、その結果、コンピュータ可読メモリに記憶された命令は、フローチャートおよび/またはブロックダイアグラムブロックまたはブロックにおいて指定された機能/動作を実装する命令手段を含む製品を生成する。
【0344】
コンピュータプログラム命令はまた、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置上にロードされて、コンピュータまたは他のプログラム可能な装置上で実行される命令がフローチャートおよび/またはブロック図のブロックまたはブロックに指定された機能/動作を実施するためのステップを提供するように、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置上で一連の動作ステップを実行させて、コンピュータ実装プロセスを生成することができる。
【0345】
ブロックに記載された機能/動作は、動作図に記載された順序から外れて発生し得ることを理解されたい。例えば、連続して示される2つのブロックは実際には実質的に同時に実行されてもよく、またはブロックが関与する機能/行為に応じて、逆の順序で実行されてもよい。図のいくつかは通信の主要な方向を示すために通信経路上に矢印を含むが、通信は描写された矢印とは反対の方向に起こり得ることを理解されたい。
【0346】
本明細書で説明される概念の動作を実行するためのコンピュータプログラムコードは、Java(登録商標)またはC++などのオブジェクト指向プログラミング言語で記述され得る。しかしながら、本開示の動作を実行するためのコンピュータプログラムコードはまた、「C」プログラミング言語などの従来の手続き型プログラミング言語で書かれてもよい。プログラムコードは、完全にユーザのコンピュータ上で、部分的にユーザのコンピュータ上で、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして、部分的にユーザのコンピュータ上で、部分的にリモートコンピュータ上で、または完全にリモートコンピュータ上で実行することができる。後者のシナリオでは、リモートコンピュータがローカルエリアネットワーク(LAN)またはワイドエリアネットワーク(WAN)を介してユーザのコンピュータに接続されてもよいし、外部コンピュータに(例えば、インターネットサービスプロバイダを使用してインターネットを介して)接続されてもよい。
【0347】
本明細書では、上記の説明および図面に関連して、多くの様々な実施形態を開示してきた。これらの実施形態の全ての組合せ及びサブコンビネーションを文字通り説明し、例示することは、過度に繰り返し、難読化されることが理解されるのであろう。したがって、すべての実施形態は任意の方法および/または組合せで組合せることができ、図面を含む本明細書は本明細書に記載される実施形態のすべての組合せおよびサブコンビネーション、ならびにそれらを作製および使用する方法およびプロセスの完了書面による説明を構成すると解釈されるものとし、任意のそのような組合せまたはサブコンビネーションに対する特許請求の範囲を支持するものとする。
【0348】
本明細書に記載される実施形態は本明細書において上記に特に示され、記載されたものに限定されないことが、当業者には理解されよう。加えて、上記で反対のことが言及されない限り、添付の図面のすべては、一定の縮尺ではないことに留意されたい。以下の特許請求の範囲から逸脱することなく、上記の教示に照らして様々な修正および変形が可能である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17a
図17b
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
【手続補正書】
【提出日】2023-12-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線デバイス(22)と通信するように構成されたネットワークノード(16)であって、
前記無線デバイス(22)への送信のための少なくとも1つのダウンリンクリソースを判定することであって、前記少なくとも1つのダウンリンクリソースは複数の制御リソースセット(CORESET)のうちの第1のCORESETに属し、前記第1のCORESETは、個別のCORESETプールインデックスに関連付けられる、判定し、
判定された前記少なくとも1つのダウンリンクリソース上で、前記無線デバイス(22)への少なくとも1つの第1のダウンリンク信号の送信を引き起こし、
前記無線デバイス(22)への少なくとも1つの第2のダウンリンク信号の送信を引き起こすことであって、前記少なくとも1つの第2のダウンリンク信号は疑似コロケーション(QCL)パラメータに基づいて前記無線デバイスによって受信され、前記QCLパラメータは前記CORESETプールインデックスに関連付けられる、引き起こすこと、および、
前記無線デバイス(22)によって送信された少なくとも1つのアップリンク信号を受信することであって、前記少なくとも1つのアップリンク信号は第1の空間領域フィルタに基づいて前記無線デバイスによって送信され、前記第1の空間領域フィルタは前記CORESETプールインデックスに関連付けられる、送信すること、
の少なくともいずれかを行う、
ように構成された処理回路(68)を含む、ネットワークノード。
【請求項2】
請求項1に記載のネットワークノード(16)であって、前記少なくとも1つの第2のダウンリンク信号は物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)であり、前記少なくとも1つの第2のダウンリンク信号の送信を引き起こすことは、前記第1のダウンリンク信号によってトリガされる、ネットワークノード。
【請求項3】
請求項1に記載のネットワークノード(16)であって、前記少なくとも1つの第1のダウンリンク信号は、前記無線デバイスに前記少なくとも1つのアップリンク信号を送信させるように構成される、ネットワークノード。
【請求項4】
請求項1に記載のネットワークノード(16)であって、前記少なくとも1つの第1のダウンリンク信号はダウンリンク制御情報(DCI)メッセージを含み、前記DCIメッセージは、少なくとも1つの示された送信構成インジケータ(TCI)状態を示すTCI値を含むTCIフィールドを含む、ネットワークノード。
【請求項5】
請求項4に記載のネットワークノード(16)であって、前記QCLパラメータは、前記少なくとも1つの示されたTCI状態にさらに基づく、ネットワークノード。
【請求項6】
請求項4に記載のネットワークノード(16)であって、前記第1の空間領域フィルタは、前記少なくとも1つの示されたTCI状態にさらに基づく、ネットワークノード。
【請求項7】
請求項4に記載のネットワークノード(16)であって、前記TCI値は少なくとも1つのTCIフィールドコードポイントを含み、前記少なくとも1つのTCIフィールドコードポイントは、前記少なくとも1つの示されたTCI状態に関連付けられる、ネットワークノード。
【請求項8】
請求項7に記載のネットワークノード(16)であって、前記少なくとも1つのTCIフィールドコードポイントは、前記少なくとも1つの第1のダウンリンク信号のフォーマットに基づいて、前記少なくとも1つの示されたTCI状態にマッピングされる、ネットワークノード。
【請求項9】
請求項4に記載のネットワークノード(16)であって、示された前記少なくとも1つのTCI状態のそれぞれは、
ジョイントTCI状態と、
ダウンリンクTCI状態と、
アップリンクTCI状態と、
のうちの少なくとも1つを示す、ネットワークノード。
【請求項10】
請求項4に記載のネットワークノード(16)であって、前記少なくとも1つの第2のダウンリンク信号はダウンリンクビームに基づいて前記無線デバイスによって受信され、前記ダウンリンクビームは第2の空間領域フィルタに基づいて判定され、前記第2の空間領域フィルタは前記CORESETプールインデックスに関連付けられる、ネットワークノード。
【請求項11】
請求項10に記載のネットワークノード(16)であって、前記処理回路(68)は、前記少なくとも1つの示されたTCI状態が以前に示されたTCI状態とは異なることに基づいて、前記第1の空間領域フィルタおよび前記第2の空間領域フィルタのうちの少なくとも1つを更新するようにさらに構成される、ネットワークノード。
【請求項12】
請求項10に記載のネットワークノード(16)であって、前記処理回路(68)は、ジョイントTCI状態を示す前記少なくとも1つの示されたTCI状態に基づいて、前記第1および第2の空間領域フィルタの両方を更新するようにさらに構成される、ネットワークノード。
【請求項13】
請求項10に記載のネットワークノード(16)であって、前記処理回路(68)は、ダウンリンクTCI状態を示す前記少なくとも1つの示されたTCI状態に基づいて、前記第2の空間領域フィルタを更新するようにさらに構成される、ネットワークノード。
【請求項14】
請求項4に記載のネットワークノード(16)であって、前記処理回路(68)は、アップリンクTCI状態を示す前記少なくとも1つの示されたTCI状態に基づいて、前記第1の空間領域フィルタを更新するようにさらに構成される、ネットワークノード。
【請求項15】
請求項4に記載のネットワークノード(16)であって、前記処理回路(68)はさらに、
前記DCIメッセージによってスケジューリングされた少なくとも1つの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)に関連付けられた少なくとも1つの肯定応答/否定応答(ACK/NACK)信号を受信し、
受信された前記少なくとも1つのACK/NACK信号に関連付けられたタイミングに基づいて、前記少なくとも1つの示されたTCI状態を更新する、
ように構成される、ネットワークノード。
【請求項16】
請求項1に記載のネットワークノード(16)であって、前記QCLパラメータは、遅延拡散パラメータ、ドップラーパラメータ、平均遅延パラメータ、ドップラーシフトパラメータ、および空間領域受信パラメータのうちの少なくとも1つを含む、ネットワークノード。
【請求項17】
請求項1から16のいずれか一項に記載のネットワークノード(16)であって、前記複数のCORESETのそれぞれは、複数のCORESETプールのうちの個別のCORESETプールに関連付けられ、前記複数のCORESETプールのそれぞれは、個別の送受信ポイント(TRP)に関連付けられる、ネットワークノード。
【請求項18】
無線デバイス(22)と通信するように構成されたネットワークノード(16)によって実施される方法であって、
前記無線デバイス(22)への送信のための少なくとも1つのダウンリンクリソースを判定すること(150)であって、前記少なくとも1つのダウンリンクリソースは複数の制御リソースセット(CORESET)のうちの第1のCORESETに属し、前記第1のCORESETは、個別のCORESETプールインデックスに関連付けられる、判定することと、
判定された前記少なくとも1つのダウンリンクリソース上で、前記無線デバイス(22)への少なくとも1つの第1のダウンリンク信号の送信を引き起こすこと(S152)と、
前記無線デバイス(22)への少なくとも1つの第2のダウンリンク信号の送信(S154)を引き起こすことであって、前記少なくとも1つの第2のダウンリンク信号は疑似コロケーション(QCL)パラメータに基づいて前記無線デバイスによって受信され、前記QCLパラメータは前記CORESETプールインデックスに関連付けられる、引き起こすこと、および、
前記無線デバイス(22)によって送信された少なくとも1つのアップリンク信号を受信すること(S156)であって、前記少なくとも1つのアップリンク信号は第1の空間領域フィルタに基づいて前記無線デバイスによって送信され、前記第1の空間領域フィルタは前記CORESETプールインデックスに関連付けられる、受信すること、
の少なくともいずれかと、
を含む、方法。
【請求項19】
請求項18に記載の方法であって、前記少なくとも1つの第2のダウンリンク信号が物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)であり、前記少なくとも1つの第2のダウンリンク信号の送信を引き起こすことは、前記第1のダウンリンク信号によってトリガされる、方法。
【請求項20】
請求項18に記載の方法であって、前記少なくとも1つの第1のダウンリンク信号は、前記無線デバイスに前記少なくとも1つのアップリンク信号を送信させるように構成される、方法。
【請求項21】
請求項18に記載の方法であって、前記少なくとも1つの第1のダウンリンク信号はダウンリンク制御情報(DCI)メッセージを含み、前記DCIメッセージは、少なくとも1つの示された送信構成インジケータ(TCI)状態を示すTCI値を含むTCIフィールドを含む、方法。
【請求項22】
請求項21に記載の方法であって、前記QCLパラメータは、前記少なくとも1つの示されたTCI状態にさらに基づく、方法。
【請求項23】
請求項21に記載の方法であって、前記第1の空間領域フィルタは、前記少なくとも1つの示されたTCI状態にさらに基づく、方法。
【請求項24】
請求項21に記載の方法であって、前記TCI値は少なくとも1つのTCIフィールドコードポイントを含み、前記少なくとも1つのTCIフィールドコードポイントは、前記少なくとも1つの示されたTCI状態に関連付けられる、方法。
【請求項25】
請求項24に記載の方法であって、前記少なくとも1つのTCIフィールドコードポイントは、前記少なくとも1つの第1のダウンリンク信号のフォーマットに基づいて、前記少なくとも1つの示されたTCI状態にマッピングされる、方法。
【請求項26】
請求項21に記載の方法であって、前記少なくとも1つの示されたTCI状態のそれぞれが、
ジョイントTCI状態と、
ダウンリンクTCI状態と、
アップリンクTCI状態と、
の少なくともいずれかを示す、方法。
【請求項27】
請求項21に記載の方法であって、前記少なくとも1つの第2のダウンリンク信号はダウンリンクビームに基づいて前記無線デバイスによって受信され、前記ダウンリンクビームは第2の空間領域フィルタに基づいて判定され、前記第2の空間領域フィルタは前記CORESETプールインデックスに関連付けられる、方法。
【請求項28】
請求項27に記載の方法であって、前記少なくとも1つの示されたTCI状態が以前に示されたTCI状態とは異なることに基づいて、前記第1の空間領域フィルタおよび前記第2の空間領域フィルタのうちの少なくとも1つを更新することをさらに含む、方法。
【請求項29】
請求項27に記載の方法であって、ジョイントTCI状態を示す前記少なくとも1つの示されたTCI状態に基づいて、前記第1および第2の空間領域フィルタの両方を更新することをさらに含む、方法。
【請求項30】
請求項27に記載の方法であって、ダウンリンクTCI状態を示す前記少なくとも1つの示されたTCI状態に基づいて前記第2の空間領域フィルタを更新することをさらに含む、方法。
【請求項31】
請求項21に記載の方法であって、アップリンクTCI状態を示す前記少なくとも1つの示されたTCI状態に基づいて前記第1の空間領域フィルタを更新することをさらに含む、方法。
【請求項32】
請求項21に記載の方法であって、
前記DCIメッセージによってスケジューリングされた少なくとも1つの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)に関連付けられた少なくとも1つの肯定応答/否定応答(ACK/NACK)信号を受信することと、
受信された前記少なくとも1つのACK/NACK信号に関連付けられたタイミングに基づいて、前記少なくとも1つの示されたTCI状態を更新することと、
をさらに含む、方法。
【請求項33】
請求項18に記載の方法であって、前記QCLパラメータが、遅延拡散パラメータ、ドップラーパラメータ、平均遅延パラメータ、ドップラーシフトパラメータ、および空間領域受信パラメータのうちの少なくとも1つを含む、方法。
【請求項34】
請求項18から33のいずれか一項に記載の方法であって、前記複数のCORESETのそれぞれは複数のCORESETプールのうちの個別のCORESETプールに関連付けられ、前記複数のCORESETプールのそれぞれが個別の送受信ポイント(TRP)に関連付けられる、方法。
【請求項35】
ネットワークノード(16)と通信するように構成された無線デバイス(22)であって、前記無線デバイス(22)は、
前記ネットワークノード(16)から少なくとも1つの第1のダウンリンク信号を少なくとも1つのダウンリンクリソース上で受信することであって、前記少なくとも1つのダウンリンクリソースは、複数の制御リソースセット(CORESET)のうちの第1のCORESETに属する、受信し、
前記第1のCORESETに基づいて個別のCORESETプールインデックスを判定し、
前記ネットワークノード(16)から少なくとも1つの第2のダウンリンク信号を受信することであって、前記少なくとも1つの第2のダウンリンク信号は疑似コロケーション(QCL)パラメータに基づき前記無線デバイスによって受信され、前記QCLパラメータは前記個別のCORESETプールインデックスに関連付けられる、受信することと、
前記ネットワークノード(16)への少なくとも1つのアップリンク信号の送信を引き起こすことであって、前記少なくとも1つのアップリンク信号は第1の空間領域フィルタに基づいて送信され、前記第1の空間領域フィルタは前記個別のCORESETプールインデックスに関連付けられる、引き起こすことと、
の少なくともいずれかを行う、
よう構成された処理回路(84)を備える、無線デバイス。
【請求項36】
請求項35に記載の無線デバイス(22)であって、前記少なくとも1つの第2のダウンリンク信号が物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)である、無線デバイス。
【請求項37】
請求項35に記載の無線デバイス(22)であって、前記少なくとも1つの第1のダウンリンク信号の受信は、前記少なくとも1つのアップリンク信号を送信するように前記無線デバイスをトリガする、無線デバイス。
【請求項38】
請求項35に記載の無線デバイス(22)であって、前記少なくとも1つの第1のダウンリンク信号はダウンリンク制御情報(DCI)メッセージを含み、前記DCIメッセージは、少なくとも1つの示された送信構成インジケータ(TCI)状態を示すTCI値を含むTCIフィールドを含む、無線デバイス。
【請求項39】
請求項38に記載の無線デバイス(22)であって、前記QCLパラメータは、前記少なくとも1つの示されたTCI状態にさらに基づく、無線デバイス。
【請求項40】
請求項38に記載の無線デバイス(22)であって、前記第1の空間領域フィルタは、前記少なくとも1つの示されたTCI状態にさらに基づく、無線デバイス。
【請求項41】
請求項38に記載の無線デバイス(22)であって、前記TCI値は少なくとも1つのTCIフィールドコードポイントを含み、前記少なくとも1つのTCIフィールドコードポイントは、前記少なくとも1つの示されたTCI状態に関連付けられる、無線デバイス。
【請求項42】
請求項41に記載の無線デバイス(22)であって、前記少なくとも1つのTCIフィールドコードポイントは、前記第1のダウンリンク信号のフォーマットに基づいて、前記少なくとも1つの示されたTCI状態にマッピングされる、無線デバイス。
【請求項43】
請求項38に記載の無線デバイス(22)であって、前記少なくとも1つの示されたTCI状態のそれぞれが、
ジョイントTCI状態と、
ダウンリンクTCI状態と、
アップリンクTCI状態と、
のうちの少なくとも1つを示す、無線デバイス。
【請求項44】
請求項38に記載の無線デバイス(22)であって、前記ネットワークノード(16)からの前記少なくとも1つの第2のダウンリンク信号の受信はダウンリンクビームに基づき、前記ダウンリンクビームは第2の空間領域フィルタに基づいて判定され、前記第2の空間領域フィルタは前記個別のCORESETプールインデックスに関連付けられる、無線デバイス。
【請求項45】
請求項44に記載の無線デバイス(22)であって、前記処理回路(84)は、前記少なくとも1つの示されたTCI状態が以前に示されたTCI状態とは異なることに基づいて、前記第1の空間領域フィルタと前記第2の空間領域フィルタとのうちの少なくとも1つを更新するようにさらに構成される、無線デバイス。
【請求項46】
請求項44に記載の無線デバイス(22)であって、前記処理回路(84)は、ジョイントTCI状態を示す前記少なくとも1つの示されたTCI状態に基づいて、前記第1および第2の空間領域フィルタの両方を更新するようにさらに構成される、無線デバイス。
【請求項47】
請求項44に記載の無線デバイス(22)であって、前記処理回路(84)は、ダウンリンクTCI状態を示す前記少なくとも1つの示されたTCI状態に基づいて、前記第2の空間領域フィルタを更新するようにさらに構成される、無線デバイス。
【請求項48】
請求項38に記載の無線デバイス(22)であって、前記処理回路(84)は、アップリンクTCI状態を示す前記少なくとも1つの示されたTCI状態に基づいて、前記第1の空間領域フィルタを更新するようにさらに構成される、無線デバイス。
【請求項49】
請求項38に記載の無線デバイス(22)であって、前記処理回路(84)はさらに、
前記DCIメッセージによってスケジューリングされた少なくとも1つの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)に関連付けられた少なくとも1つの肯定応答/否定応答(ACK/NACK)信号を送信し、
送信された前記少なくとも1つのACK/NACK信号に関連付けられたタイミングに基づいて、前記少なくとも1つの示されたTCI状態を更新する、
ように構成される、無線デバイス。
【請求項50】
請求項35に記載の無線デバイス(22)であって、前記QCLパラメータは、遅延拡散パラメータ、ドップラーパラメータ、平均遅延パラメータ、ドップラーシフトパラメータ、および空間領域受信パラメータのうちの少なくとも1つを含む、無線デバイス。
【請求項51】
請求項35から50のいずれか一項に記載の無線デバイス(22)であって、前記複数のCORESETの各々は複数のCORESETプールの個別のCORESETプールに関連付けられ、前記複数のCORESETプールの各々は個別の送受信ポイント(TRP)に関連付けられる、無線デバイス。
【請求項52】
ネットワークノード(16)と通信するように構成された無線デバイス(22)によって実施される方法であって、
前記ネットワークノード(16)から少なくとも1つの第1のダウンリンク信号を少なくとも1つのダウンリンクリソース上で受信すること(S158)であって、前記少なくとも1つのダウンリンクリソースは、複数の制御リソースセット(CORESET)のうちの第1のCORESETに属する、受信することと、
前記第1のCORESETに基づいて、個別のCORESETプールインデックスを判定すること(S160)と、
前記ネットワークノード(16)から少なくとも1つの第2のダウンリンク信号を受信すること(S162)であって、前記少なくとも1つの第2のダウンリンク信号は疑似コロケーション(QCL)パラメータに基づいて前記無線デバイスによって受信され、前記QCLパラメータは前記個別のCORESETプールインデックスに関連付けられる、受信すること、および、
少なくとも1つのアップリンク信号の前記ネットワークノード(16)への送信を引き起こすこと(S164)であって、前記少なくとも1つのアップリンク信号は第1の空間領域フィルタに基づいて送信され、前記第1の空間領域フィルタは前記個別のCORESETプールインデックスに関連付けられる、引き起こすこと、
の少なくともいずれかと、
を含む、方法。
【請求項53】
請求項52に記載の方法であって、前記少なくとも1つの第2のダウンリンク信号は、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)である、方法。
【請求項54】
請求項52に記載の方法であって、前記少なくとも1つの第1のダウンリンク信号の受信は、前記無線デバイスが前記少なくとも1つのアップリンク信号を送信することをトリガする、方法。
【請求項55】
請求項52に記載の方法であって、前記少なくとも1つの第1のダウンリンク信号はダウンリンク制御情報(DCI)メッセージを含み、前記DCIメッセージは、少なくとも1つの示された送信構成インジケータ(TCI)状態を示すTCI値を含むTCIフィールドを含む、方法。
【請求項56】
請求項55に記載の方法であって、前記QCLパラメータは、前記少なくとも1つの示されたTCI状態にさらに基づく、方法。
【請求項57】
請求項55に記載の方法であって、前記第1の空間領域フィルタは、前記少なくとも1つの示されたTCI状態にさらに基づく、方法。
【請求項58】
請求項55に記載の方法であって、前記TCI値は少なくとも1つのTCIフィールドコードポイントを含み、前記少なくとも1つのTCIフィールドコードポイントは、前記少なくとも1つの示されたTCI状態に関連付けられる、方法。
【請求項59】
請求項58に記載の方法であって、前記少なくとも1つのTCIフィールドコードポイントは、前記第1のダウンリンク信号のフォーマットに基づいて前記少なくとも1つの示されたTCI状態にマッピングされる、方法。
【請求項60】
請求項55に記載の方法であって、前記少なくとも1つの示されたTCI状態のそれぞれが、
ジョイントTCI状態と、
ダウンリンクTCI状態と、
アップリンクTCI状態と、
の少なくとも1つを示す、方法。
【請求項61】
請求項55に記載の方法であって、前記ネットワークノード(16)からの前記少なくとも1つの第2のダウンリンク信号の受信はダウンリンクビームに基づき、前記ダウンリンクビームは第2の空間領域フィルタに基づいて判定され、前記第2の空間領域フィルタは前記個別のCORESETプールインデックスに関連付けられる、方法。
【請求項62】
請求項61に記載の方法であって、前記少なくとも1つの示されたTCI状態が以前に示されたTCI状態とは異なることに基づいて、前記第1の空間領域フィルタおよび前記第2の空間領域フィルタのうちの少なくとも1つを更新することをさらに含む、方法。
【請求項63】
請求項61に記載の方法であって、ジョイントTCI状態を示す前記少なくとも1つの示されたTCI状態に基づいて、前記第1および第2の空間領域フィルタの両方を更新することをさらに含む、方法。
【請求項64】
請求項61に記載の方法であって、ダウンリンクTCI状態を示す前記少なくとも1つの示されたTCI状態に基づいて前記第2の空間領域フィルタを更新することをさらに含む、方法。
【請求項65】
請求項55に記載の方法であって、アップリンクTCI状態を示す前記少なくとも1つの示されたTCI状態に基づいて前記第1の空間領域フィルタを更新することをさらに含む、方法。
【請求項66】
請求項55に記載の方法であって、
前記DCIメッセージによってスケジューリングされた少なくとも1つの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)に関連付けられた少なくとも1つの肯定応答/否定応答(ACK/NACK)信号を送信することと、
送信された前記少なくとも1つのACK/NACK信号に関連付けられたタイミングに基づいて、前記少なくとも1つの示されたTCI状態を更新することと、
を含む、方法。
【請求項67】
請求項54に記載の方法であって、前記QCLパラメータが、遅延拡散パラメータ、ドップラーパラメータ、平均遅延パラメータ、ドップラーシフトパラメータ、および空間領域受信パラメータのうちの少なくとも1つを含む、方法。
【請求項68】
請求項52から67のいずれか一項に記載の方法であって、前記複数のCORESETのそれぞれが複数のCORESETプールのうちの個別のCORESETプールに関連付けられ、前記複数のCORESETプールのそれぞれが個別の送受信ポイント(TRP)に関連付けられる、方法。
【国際調査報告】