(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-27
(54)【発明の名称】電子文書の処理方法、装置、端末及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0482 20130101AFI20240319BHJP
【FI】
G06F3/0482
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023562663
(86)(22)【出願日】2022-04-11
(85)【翻訳文提出日】2023-10-12
(86)【国際出願番号】 CN2022086082
(87)【国際公開番号】W WO2022218251
(87)【国際公開日】2022-10-20
(31)【優先権主張番号】202110401811.2
(32)【優先日】2021-04-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521431088
【氏名又は名称】北京字跳▲網▼絡技▲術▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Zitiao Network Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】0207, 2/F, Building 4, Zijin Digital Park, Haidian District, Beijing,P. R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】魏 菱
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ 学斌
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA02
5E555AA04
5E555AA31
5E555BA02
5E555BA04
5E555BB02
5E555BB04
5E555BC18
5E555BE12
5E555CA12
5E555CB16
5E555DB12
5E555DD02
5E555FA00
(57)【要約】
本開示は、電子文書の処理方法、装置、端末及び記憶媒体を提供する。電子文書の処理方法は、電子文書のターゲットコンテンツに対する第1操作に応答して、ターゲットコンテンツブロックを決定するステップと、第1操作及びターゲットコンテンツブロックのコンテンツタイプに応じて、関連する少なくとも1つの操作オプションを表示するステップであって、コンテンツブロックが電子文書のコンテンツを運ぶためのユニットであり、操作オプションがコンテンツブロックを操作オブジェクトとするように構成されるステップと、ターゲット操作オプションに対するトリガー操作に応答して、ターゲット操作オプションに応じてターゲットコンテンツブロックに対して操作を行うステップと、を含む。本開示のいくつかの実施例では、現在ユーザーは第1操作及びターゲットコンテンツブロックのコンテンツタイプに関連する操作オプションを呼び出すことができ、それによってコンテンツブロックに対して操作を直接行い、操作の利便性を向上させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子文書の処理方法であって、
電子文書のターゲットコンテンツに対する第1操作に応答して、ターゲットコンテンツブロックを決定するステップと、
前記第1操作及び前記ターゲットコンテンツブロックのコンテンツタイプに応じて、関連する少なくとも1つの操作オプションを表示するステップであって、コンテンツブロックは電子文書のコンテンツを運ぶためのユニットであり、前記操作オプションはコンテンツブロックを操作オブジェクトとするように構成される、ステップと、
ターゲット操作オプションに対するトリガー操作に応答して、前記ターゲット操作オプションに応じて前記ターゲットコンテンツブロックに対して操作を行うステップと、を含むことを特徴とする電子文書の処理方法。
【請求項2】
電子文書のターゲットコンテンツに対する第1操作に応答して、ターゲットコンテンツブロックを決定する前記ステップは、
前記ターゲットコンテンツに対するトリガー命令に応答して、前記ターゲットコンテンツを含むコンテンツブロックを前記ターゲットコンテンツブロックとして決定するステップ、又は、
前記ターゲットコンテンツの関連領域に対するトリガー命令に応答して、前記関連領域に対応するコンテンツブロックを前記ターゲットコンテンツブロックとして決定するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1操作は第1方向のスライド操作を含み、
電子文書のターゲットコンテンツに対する第1操作に応答して、関連する少なくとも1つの操作オプションを表示するステップは、
前記ターゲットコンテンツに対する第1方向のスライド操作に応答して、前記ターゲットコンテンツブロックが位置する第2領域と異なる領域である現在ページの第1領域において第2方向に前記操作オプションを表示するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ターゲットコンテンツブロックの位置する第2領域が前記第1領域にある場合、現在ページの第1領域において第2方向に前記操作オプションを表示する前記ステップは、前記操作オプションの表示中に、前記操作オプションの一方側に位置する前記ターゲットコンテンツブロックを移動させるステップを含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1操作及び前記ターゲットコンテンツブロックのコンテンツタイプに応じて、関連する少なくとも1つの操作オプションを表示するステップは、
前記第1操作、前記ターゲットコンテンツブロックのコンテンツタイプ及び現在ユーザーのユーザー権限に応じて関連する少なくとも1つの操作オプションを表示するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ターゲットコンテンツブロックのコンテンツタイプを変更する操作に応答して、前記ターゲットコンテンツブロックのコンテンツタイプを変更し、前記ターゲットコンテンツブロックの変更後のコンテンツタイプに応じて前記操作オプションを更新するステップ、又は、
前記操作オプションの表示中に、ターゲット端末によって送信される前記ターゲットコンテンツブロックのコンテンツタイプ変更命令に応答して、前記ターゲットコンテンツブロックの変更後のコンテンツタイプに応じて、表示される操作オプションを更新するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
操作オプション変更操作イベントに応答して、関連する前記操作オプションのタイプ及び/又は数を変更するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記電子文書は共有文書であり、前記共有文書は権限を持つ少なくとも2つのユーザーによって同時又は非同時に操作されることが可能であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記ターゲットコンテンツブロックは前記電子文書内に挿入又は引用された添付書類のリンク識別子を含み、前記リンク識別子内にテキストが表示されており、
前記ターゲット操作オプションはスタイル変更オプションを含み、前記ターゲット操作オプションに応じて前記ターゲットコンテンツブロックを操作する前記ステップは、選択されたスタイル変更オプションに応じて前記リンク識別子におけるテキストの表示スタイルを変更するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記ターゲット操作オプションは、コメントオプション、カットオプション、コピーオプション、削除オプション、リンクコピーオプション、スタイル変更オプション、形式変換オプション及びコンテンツブロック揃えオプションのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
電子文書の処理装置であって、
電子文書のターゲットコンテンツに対する第1操作に応答して、ターゲットコンテンツブロックを決定するための決定ユニットと、
前記第1操作及び前記ターゲットコンテンツブロックのコンテンツタイプに応じて、関連する少なくとも1つの操作オプションを表示するための表示ユニットであって、コンテンツブロックは電子文書のコンテンツを運ぶためのユニットであり、前記操作オプションはコンテンツブロックを操作オブジェクトとするように構成される、表示ユニットと、
ターゲット操作オプションに対するトリガー操作に応答して、前記ターゲット操作オプションに応じて前記ターゲットコンテンツブロックに対して操作を行うための処理ユニットと、を含むことを特徴とする電子文書の処理装置。
【請求項12】
端末であって、
少なくとも1つのメモリと、少なくとも1つのプロセッサとを含み、
前記少なくとも1つのメモリはプログラムコードを記憶することに用いられ、前記少なくとも1つのプロセッサは前記少なくとも1つのメモリに記憶されているプログラムコードを呼び出して請求項1~10のいずれか一項に記載の方法を実行することに用いられる端末。
【請求項13】
記憶媒体であって、請求項1~10のいずれか一項に記載の方法を実行するためのプログラムコードを記憶するための記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、出願番号が202110401811.2、出願日が2021年04月14日、名称が「電子文書の処理方法、装置、端末及び記憶媒体」の中国特許出願に基づいて提出され、該中国特許出願の優先権を主張し、ここで該中国特許出願の全内容は引用により参考として本願に組み込まれている。
【0002】
[技術分野]
本開示は、コンピュータの技術分野に関し、特に電子文書の処理方法、装置、端末及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
コンピュータ技術の発展に伴い、電子文書が広く使用されている。電子文書は通常、サーバに記憶されているが、ローカルクライアントに記憶されてもよく、権限を持つユーザーは電子文書に対してアクセス及び編集を行うことができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は電子文書の処理方法、装置、端末及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は以下の技術的解決手段を採用する。いくつかの実施例では、本開示は、電子文書のターゲットコンテンツに対する第1操作に応答して、ターゲットコンテンツブロックを決定するステップと、第1操作及びターゲットコンテンツブロックのコンテンツタイプに応じて、関連する少なくとも1つの操作オプションを表示するステップであって、コンテンツブロックが電子文書のコンテンツを運ぶためのユニットであり、前記操作オプションがコンテンツブロックを操作オブジェクトとするように構成されるステップと、
ターゲット操作オプションに対するトリガー操作に応答して、前記ターゲット操作オプションに応じて前記ターゲットコンテンツブロックに対して操作を行うステップと、を含む電子文書の処理方法を提供する。
【0006】
いくつかの実施例では、本開示は、
電子文書のターゲットコンテンツに対する第1操作に応答して、ターゲットコンテンツブロックを決定するための決定ユニットと、
前記第1操作及び前記ターゲットコンテンツブロックのコンテンツタイプに応じて、関連する少なくとも1つの操作オプションを表示するための表示ユニットであって、コンテンツブロックが電子文書のコンテンツを運ぶためのユニットであり、前記操作オプションがコンテンツブロックを操作オブジェクトとするように構成される表示ユニットと、
ターゲット操作オプションに対するトリガー操作に応答して、前記ターゲット操作オプションに応じて前記ターゲットコンテンツブロックに対して操作を行うための処理ユニットと、を含む電子文書の処理装置を提供する。
【0007】
いくつかの実施例では、本開示は、プログラムコードを記憶するための少なくとも1つのメモリと、メモリに記憶されているプログラムコードを呼び出して上記方法を実行するための少なくとも1つのプロセッサと、を含む端末を提供する。
【0008】
いくつかの実施例では、本開示は、上記方法を実行するためのプログラムコードを記憶するための記憶媒体を提供する。
【0009】
本開示の実施例に係る電子文書の処理方法は、電子文書のターゲットコンテンツに対する第1操作に応答して、ターゲットコンテンツブロックを決定し、第1操作及びターゲットコンテンツブロックのコンテンツタイプに応じて、関連する少なくとも1つの操作オプションを表示し、ターゲット操作オプションに対するトリガー操作に応答して、ターゲット操作オプションに応じてターゲットコンテンツブロックに対して操作を行う。本開示のいくつかの実施例では、現在ユーザーは第1操作及びターゲットコンテンツブロックのコンテンツタイプに関連する操作オプションを呼び出すことができ、それによってコンテンツブロックに対して操作を直接行い、操作の利便性を向上させる。
【0010】
図面及び以下の具体的な実施形態を参照すると、本開示の各実施例の上記及びほかの特徴、利点及び態様がより明白になる。図面全体において、同一又は類似の符号は同一又は類似の要素を示す。図面が例示的なものであり、素子及び要素が必ずしも縮尺に合わせて描かれているわけではないことを理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本開示の実施例における電子文書の処理方法のフローチャートである。
【
図2】本開示の実施例における電子文書のインターフェース表示図である。
【
図3】本開示の実施例における別の電子文書のインターフェース表示図である。
【
図4】本開示の実施例における端末の内部インタラクションのタイミング図である。
【
図5】本開示の実施例における電子文書の処理装置の構成図である。
【
図6】本開示の実施例における電子機器の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら本開示の実施例をより詳細に説明する。図面には本開示のいくつかの実施例が示されているが、理解すべきこととして、本開示は様々な形態で実現されることができ、ここに記載される実施例に限定されるものとして解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施例は本開示をより明白かつ完全に理解するために提供されるものである。理解されるべきこととして、本開示の図面及び実施例は単に例示的なものであり、本開示の保護範囲を制限するためのものではない。
【0013】
理解されるべきこととして、本開示の方法実施形態に記載される各ステップは順序で及び/又は並行して実行されてもよい。また、方法実施形態は付加的なステップを含み、及び/又は示されるステップの実行を省略するようにしてもよい。本開示の範囲はこの点において限定されない。
【0014】
本明細書で使用される用語「含む」及びその変形は、開放的な包括であり、即ち、「含むが、これに限定されない」である。用語「に基づく」は、「少なくとも部分的に基づく」である。用語「1つの実施例」は、「少なくとも1つの実施例」を表し、用語「別の実施例」は、「少なくとも1つの別の実施例」を表し、用語「いくつかの実施例」は、「少なくともいくつかの実施例」を表す。ほかの用語の関連定義は以下の説明に記載される。
【0015】
なお、本開示で言及される「第1」、「第2」などの概念は異なる装置、モジュール又はユニットを区別するためにのみ使用され、これらの装置、モジュール又はユニットにより実行される機能の順序又は相互依存関係を限定するためのものではない。
【0016】
なお、本開示で言及される「1つ」は、制限的な修飾ではなく例示的な修飾であり、当業者であれば理解すべきこととして、文脈において別段の明示がない限り、「1つ又は複数」とされるべきである。
【0017】
本開示の実施形態における複数の装置間で交換されたメッセージ又は情報の名称は説明の目的にのみ使用され、これらのメッセージ又は情報の範囲を限定するためのものではない。
【0018】
以下、図面を参照しながら本開示の実施例に係る手段を詳細に説明する。
【0019】
本開示のいくつかの実施例では、電子文書の処理方法を提案し、
図1に示すように、ステップS11~ステップS13を含む。
【0020】
S11:電子文書のターゲットコンテンツに対する第1操作に応答して、ターゲットコンテンツブロックを決定する。
【0021】
いくつかの実施例では、電子文書は少なくとも1つのコンテンツブロックを含み、コンテンツブロックは電子文書のコンテンツを運ぶためのユニットであり、ターゲットコンテンツブロックは1つのコンテンツブロックであってもよく、少なくとも2つのコンテンツブロックであってもよく、1つのコンテンツブロックにおけるコンテンツは限定されず、文字、画像、及びテーブルなどのうちの1つ又は複数を含んでもよく、いくつかの実施例では、1つのコンテンツブロックは電子文書の1つの段落又は少なくとも2つの段落であってもよい。ターゲットコンテンツは電子文書における例えばテキスト、画像、及びテーブルなどの任意のコンテンツであってもよい。
【0022】
S12:第1操作及びターゲットコンテンツブロックのコンテンツタイプに応じて、関連する少なくとも1つの操作オプションを表示する。
【0023】
いくつかの実施例では、第1操作は限定されるものではなく、クリック操作、長押し操作などであってもよく、ターゲットコンテンツブロックのコンテンツタイプはテキストタイプ、画像タイプ、文書タイプなどであってもよい。操作オプションはターゲットコンテンツブロックのコンテンツタイプに関連し、例えば、ターゲットコンテンツブロックのコンテンツタイプがテキストタイプである場合、フォント変更のオプションを表示することができ、ターゲットコンテンツブロックのコンテンツタイプが画像タイプである場合、フォントを変更できないため、フォントに関連する操作オプションを表示する必要がない。操作オプションはコンテンツブロックを操作オブジェクトとして操作を行うように構成され、即ち、操作オプションの基本操作ユニットは電子文書における文字ではなく、コンテンツブロックであり、いくつかの実施例では、操作オプションは1つ又は少なくとも2つのコンテンツブロックを操作でき、関連技術における文字を操作単位とする操作オプションとは異なる。いくつかの実施例では、操作オプションは第1操作及びターゲットコンテンツブロックのコンテンツタイプに関連し、例えば、異なる第1操作と異なるコンテンツタイプとの組み合わせに応じて、異なる操作オプションを表示するように設定してもよく、いくつかの実施例では、まず、ターゲットコンテンツブロックのコンテンツタイプに応じて候補操作オプションを決定し、さらに第1操作に応じて候補操作オプションから操作オプションを決定して表示するようにしてもよい。例えば、ターゲットコンテンツブロックのコンテンツタイプが画像である場合、画像に関連する操作オプション(輝度、コントラストなどの調整)を候補操作オプションとして決定し、さらに第1操作に応じて候補操作のうち表示される操作オプションを決定するようにしてもよく、例えば、第1操作がスライド操作である場合、異なる方向に向かってスライドする時に表示される操作オプションが異なるようにしてもよく、このように、ユーザーが使用しようとする操作オプションを簡単かつ迅速に特定し、表示インターフェースに表示される操作オプションの数を低減させることができる。
【0024】
S13:ターゲット操作オプションに対するトリガー操作に応答して、ターゲット操作オプションに応じてターゲットコンテンツブロックに対して操作を行う。
【0025】
いくつかの実施例では、トリガー操作は、例えばクリック操作、長押し操作などであってもよく、トリガー操作は複数の操作の組み合わせであってもよく、ターゲット操作オプションはいずれか1つの操作オプションであってもよい。
【0026】
関連技術では、電子文書は例えばコピー、カットなどの操作オプションを提供するが、これらの操作オプションはいずれも文字を操作オブジェクトとして操作を行うため、段落などに対して操作を行う必要がある場合、段落をボックス選択する必要があり、使用上の不便をもたらし、また、通常、操作オプションを表示する時にすべての関連オプションを表示するため、ユーザーは所要の操作オプションを迅速に特定することが困難であり、多くの表示インターフェースを占有してしまい、一方、本開示のいくつかの実施例では、第1操作及びターゲットコンテンツブロックのコンテンツタイプによって関連する操作オプションを呼び出し、操作オプションはコンテンツブロックを操作オブジェクトとして操作を行うように構成され、それによってターゲットコンテンツブロックに対して操作を直接行うことができ、それによって操作の利便性を向上させ、また、ユーザーが所要の操作オプションを迅速に特定しやすくなり、さらに操作オプションが占有する表示面積を低減させることができる。
【0027】
本開示のいくつかの実施例では、電子文書のターゲットコンテンツに対する第1操作に応答して、ターゲットコンテンツブロックを決定するステップは、前記ターゲットコンテンツに対するトリガー命令に応答して、前記ターゲットコンテンツを含むコンテンツブロックを前記ターゲットコンテンツブロックとして決定するステップ、又は、前記ターゲットコンテンツの関連領域に対するトリガー命令に応答して、前記関連領域に対応するコンテンツブロックを前記ターゲットコンテンツブロックとして決定するステップを含む。いくつかの実施例では、ターゲットコンテンツブロックにおける一部又はすべてのコンテンツをトリガーしてターゲットコンテンツブロックを決定してもよい。別のいくつかの実施例では、コンテンツブロックは関連領域を有し、関連領域は、例えばコンテンツブロックに対応するタイトルであってもよく、例えば、コンテンツブロックが段落又は章節である場合、コンテンツブロックのタイトルは段落タイトル又は章節タイトルであってもよく、タイトルに対して第1操作を行うことによってタイトルに対応するターゲットブロックを直接選択でき、それによってターゲットコンテンツブロックを迅速に選択し、ターゲットコンテンツブロック全体に対して選択操作を行う必要がない。
【0028】
本開示のいくつかの実施例では、第1操作は第1方向のスライド操作を含み、電子文書のターゲットコンテンツに対する第1操作に応答して、関連する少なくとも1つの操作オプションを表示する前記ステップは、前記ターゲットコンテンツに対する第1方向のスライド操作に応答して、前記ターゲットコンテンツブロックが位置する第2領域と異なる領域である現在ページの第1領域において第2方向に前記操作オプションを表示するステップを含む。いくつかの実施例では、上スライドと下スライドは通常、表示コンテンツを切り替える意味が付与されているため、スライド操作は左スライド又は右スライドであってもよく、
図2に示すように、
図2に示される電子文書には2つのコンテンツブロックがあり、それぞれ「今日の火曜日は晴れている」と「明日の水曜日は雨が降ると予想される」であり、いずれかのコンテンツブロックに対して第1方向にスライド操作を行うことによって操作オプション(
図2における「コピー」、「カット」及び「スタイル」)を呼び出し、操作オプションは第2方向に呼び出されて表示され、第1操作の第1方向と操作オプションが表示される第2方向とが異なるため、ユーザーは操作オプションがターゲットコンテンツブロックに対応していることを認識でき、第1方向と第2方向が同じであると、ユーザーは操作オプションが電子文書全体に対して操作を行うために使用されるか、ターゲットコンテンツブロックに対して操作を行うために使用されるか、を認識できない。
【0029】
本開示のいくつかの実施例では、ターゲットコンテンツブロックの位置する第2領域が第1領域にある場合、現在ページの第1領域において第2方向に操作オプションを表示するステップは、操作オプションの表示中に、前記操作オプションの一方側に位置するターゲットコンテンツブロックを移動させるステップを含む。いくつかの実施例では、操作オプションの表示位置とターゲットコンテンツブロックの所在位置は重なる可能性があり、このとき、操作オプションはターゲットコンテンツブロックを遮る可能性があり、その結果、ユーザーが使用しにくくなり、従って、本開示のいくつかの実施例では、ターゲットコンテンツブロックを自動的に移動させ、例えば、ターゲットコンテンツブロックを現在の表示インターフェースにあるようにしながら、電子文書全体を上又は下にスライドさせ、ターゲットコンテンツブロックを操作オプションの一方側に位置させ、それによってユーザーが使用しやすくなる。
【0030】
本開示のいくつかの実施例では、前記第1操作及び前記ターゲットコンテンツブロックのコンテンツタイプに応じて、関連する少なくとも1つの操作オプションを表示するステップは、前記第1操作、前記ターゲットコンテンツブロックのコンテンツタイプ及び現在ユーザーのユーザー権限に応じて関連する少なくとも1つの操作オプションを表示するステップを含む。本開示のいくつかの実施例では、異なるユーザー権限に関連する操作オプションのタイプは異なり、いくつかの実施例では、異なるユーザー権限に関連する操作オプションの数は異なる。いくつかの実施例では、表示される操作オプションはユーザーによって変更されることが可能であるが、ユーザーが設定可能な操作オプションの数及びタイプ数はユーザー権限に関連し、異なるユーザー権限の操作オプションの数について異なる上限を設定できる。
【0031】
本開示のいくつかの実施例では、前記ターゲットコンテンツブロックのコンテンツタイプを変更する操作に応答して、前記ターゲットコンテンツブロックのコンテンツタイプを変更し、変更後のコンテンツタイプに応じて前記操作オプションを更新するステップをさらに含む。いくつかの実施例では、ユーザーはターゲットコンテンツブロックのコンテンツタイプを変更してもよく、例えば、操作オプションにはコンテンツタイプ変更オプションがあってもよく、コンテンツタイプ変更オプションをトリガーすることによってターゲットコンテンツブロックのコンテンツタイプ変更を実現し、例えば、テキストタイプのコンテンツブロックを画像タイプのコンテンツブロックに変更し、コンテンツタイプを変更した後、変更後のコンテンツタイプに応じて、表示される操作オプションを更新し、例えば、画像タイプに対応する操作オプションを表示する。
【0032】
本開示のいくつかの実施例では、操作オプションの表示中に、ターゲット端末によって送信されるターゲットコンテンツブロックのコンテンツタイプ変更命令に応答して、ターゲットコンテンツブロック変更後のコンテンツタイプに応じて、表示される操作オプションを更新する。いくつかの実施例では、ターゲット端末が本開示の実施例における方法の実行主体に変更命令を送信し、ターゲットコンテンツブロックのコンテンツタイプを変更するようにしてもよく、このとき、表示される操作オプションは変更後のターゲットコンテンツブロックのコンテンツタイプに応じて動的に更新して表示される。
【0033】
本開示のいくつかの実施例では、操作オプション変更操作イベントに応答して、関連する操作オプションのタイプ及び/又は数を変更するステップをさらに含む。いくつかの実施例では、異なる第1操作、コンテンツタイプ又はユーザー権限に関連する異なる操作オプションは変更可能であり、異なる第1操作、コンテンツタイプ及びユーザー権限に選択可能な操作オプション及び選択可能な数を予め設定してもよく、いずれかのユーザー権限のユーザーは選択可能な操作オプションから選択可能な数以下の操作オプションを選択してもよい。いくつかの実施例では、現在ユーザーによって設定されたユーザー権限に関連する操作オプションの数及びタイプは現在ユーザーにのみ有効である。
【0034】
本開示のいくつかの実施例では、電子文書は共有文書であり、共有文書は権限を持つ少なくとも2つのユーザーによって同時又は非同時に操作されることが可能である。いくつかの実施例では、共有文書はサーバに記憶されてもよく、異なるユーザーは異なる端末によって共有文書を同時に閲覧又は編集することができ、それによって共同作業を実現し、従って、本開示のいくつかの実施例では、ターゲット端末は別のユーザーが使用する端末であってもよい。
【0035】
本開示のいくつかの実施例では、前記ターゲットコンテンツブロックは前記電子文書内に挿入又は引用された添付書類のリンク識別子を含み、前記リンク識別子内にテキストが表示されており、ここで、リンク識別子内に表示されるテキストは文書に入力されたテキストコンテンツと異なる編集属性を持ち、文書に入力されたテキストコンテンツは直接選択及び編集可能であるが、リンク識別子内に表示されるテキストは選択不可能であり、リンクそのもの全体を選択するしかできず、即ち、リンクを選択して対応するリンクコンテンツを直接開き、前記ターゲット操作オプションはスタイル変更オプションを含み、前記ターゲット操作オプションに応じて前記ターゲットコンテンツブロックを操作する前記ステップは、選択されたスタイル変更オプションに応じて前記リンク識別子におけるテキストの表示スタイルを変更するステップを含む。いくつかの実施例では、
図3に示すように、電子文書には、例えば「ユーザーマニュアル.doc」などの添付書類が導入されており、電子文書に添付書類のリンク識別子を表示し、通常、添付書類のタイトル名をリンク識別子のコンテンツとし、該添付書類が1つの単独なターゲットコンテンツブロックとされることを仮定し、ユーザーがターゲットコンテンツブロックに対して第1操作を行った後、電子文書の表示インターフェースに操作オプションが表示され、
図3において下部に表示される太さを調整するための「B」、傾きを調整するための「I」、取り消し線を引くための「abc」が挙げられ、本開示の実施例では、取り消し線を引くオプションを選択することによって、リンク識別子に取り消し線を表示してもよい(
図3参照)。関連技術では、電子文書に添付書類が導入されると、添付書類のリンク(通常、タイトル名として表示される)及びアイコンが表示されるが、リンクにおけるタイトル名のスタイルは変更不可能であり、その結果、電子文書におけるほかのコンテンツのスタイルと統一されず、ユーザーエクスペリエンスが低下してしまい、本開示の実施例では、添付書類のリンクにおけるタイトルのフォントスタイルを変更することができ、それによってユーザーエクスペリエンスを向上させる。
【0036】
本開示のいくつかの実施例では、操作オプションは、コメントオプション、カットオプション、コピーオプション、削除オプション、リンクコピーオプション、スタイル変更オプション、形式変換オプション及びコンテンツブロック揃えオプションのうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実施例では、コメントオプションはトリガーされるとコメント領域を表示することに用いられ、コメント領域においてターゲットコンテンツブロックに対するコメントを入力でき、カットオプションはトリガーされるとコンテンツブロックをカットすることに用いられ、コピーオプションはトリガーされるとコンテンツブロックをコピーすることに用いられ、削除オプションはコンテンツブロックを削除することに用いられ、リンクコピーオプションはトリガーされるとコンテンツブロックのリンクをコピーすることに用いられ、コンテンツブロックのリンクはトリガーされるとコンテンツブロックを表示することに用いられ、スタイル変更オプションはコンテンツブロックのスタイルを変更することに用いられ、コンテンツブロックのスタイルは例えばコンテンツブロックの色、フォントなどを含んでもよく、形式変換オプションはトリガーされるとコンテンツブロックの形式を変更することに用いられ、例えば、テキスト形式から画像形式に変換され、コンテンツブロック揃えオプションはトリガーされるとコンテンツブロックを揃えることに用いられ、例えば、左揃え、右揃え、両端揃えなどに統一される。
【0037】
以下、本開示の実施例に係る方法が端末に適用されることを例として本開示の実施例に係る方法を説明する。端末に電子文書を表示し、電子文書においてコンテンツブロック(Block)を基本ユニットとし、コンテンツブロックに文字又は画像が表示されてもよく、1つのコンテンツブロックは1つの段落であってもよく、ユーザーはコンテンツブロックに対して左スライド又は右スライドを行うことによって操作オプション(Blockパネル)を呼び出してもよく、操作オプションは複数であってもよく、操作オプションはコンテンツブロックを操作することに用いられ、操作オプションのタイプ及び数は変更可能であり、操作オプションはトリガー可能であり、例えば、クリックによってトリガーされ、操作オプションは閉じることが可能であり、例えば、電子文書の空白をクリックすることによって閉じられる。本実施例に係る方法が端末のクライアントに適用されることを例として、クライアントの組み込みブラウザは電子文書を表示し、ユーザーは操作オプションを変更可能であり、端末は操作オプション変更操作に応答して操作オプションを更新し、具体的には、
図4に示すように、端末はBlockパネルを提示し、ブラウザは操作オプション変更操作を受信すると、JSBridgeミドルウェアを介してBlockMenuPanelPluginプラグインに操作オプション変更命令を送信し、BlockMenuPanelPluginプラグインはBlcokMenuPanelViewModelに操作オプション更新命令を送信し、BlcokMenuPanelViewModelは命令に応じてモデルを変更した後、ウェブページに表示インターフェースを更新することをBlockMenuPanelFragmentに通知する。ユーザーがいずれかの操作オプションをクリックすると、BlockMenuPanelFragmentはユーザーがクリックする操作オプションに応じてBlcokMenuPanelViewModelに応答を通知し、BlcokMenuPanelViewModelはBlockMenuPanelPluginプラグインにコールバック命令を送信し、BlockMenuPanelPluginプラグインはJSBridgeに命令を送信してコールバックを行い、操作オプションの機能を実現する。ユーザーが背景領域をクリックすると、デフォルトで操作オプションを閉じ、BlockMenuPanelFragmentは操作オプションを閉じることをBlcokMenuPanelViewModelに通知し、BlcokMenuPanelViewModelはBlockMenuPanelPluginプラグインにコールバック命令を送信し、BlockMenuPanelPluginプラグインはJSBridgeに命令を送信してコールバックを行い、操作オプションを閉じる。いくつかの実施例では、操作オプションはサブオプションを有し、例えば、操作オプションはフォント色及び背景色を提示するためのパネルを含んでもよく、ユーザーが該パネルをクリックすると、JSBridgeミドルウェアはSelectColorV2Pluginプラグインにメッセージを送信し、SelectColorV2PluginプラグインはBlockMenuPanelPluginに通知要求を送信し、BlockMenuPanelPluginプラグインはBlockMenuPanelViewModelに表示パネル更新要求を通知し、BlockMenuPanelViewModelは表示パネルを更新し、BlockMenuPanelFragementに表示インターフェースの更新を通知し、BlockMenuPanelFragmentが表示インターフェースを更新してサブオプションを提示した後、ユーザーはいずれかのサブオプションをクリックしてフォント色及び背景色を変更することができ、BlockMenuPanelFragmentはクリック操作を受信すると、BlockMenuPanelViewModelにメッセージを送信し、BlockMenuPanelViewModelはBlockMenuPanelPluginプラグインにコールバック命令を送信し、BlockMenuPanelPluginはSelecColorV2Pluginプラグインに通知し、SelecColorV2PluginプラグインはJSBridgeにコールバックを通知する。
【0038】
本開示のいくつかの実施例は電子文書の処理装置を提案し、
図5に示すように、
電子文書のターゲットコンテンツに対する第1操作に応答して、ターゲットコンテンツブロックを決定するための決定ユニット10と、
前記第1操作及び前記ターゲットコンテンツブロックのコンテンツタイプに応じて、関連する少なくとも1つの操作オプションを表示するための表示ユニット20であって、コンテンツブロックが電子文書のコンテンツを運ぶためのユニットであり、前記操作オプションがコンテンツブロックを操作オブジェクトとするように構成される表示ユニット20と、
ターゲット操作オプションに対するトリガー操作に応答して、前記ターゲット操作オプションに応じて前記ターゲットコンテンツブロックに対して操作を行うための処理ユニット30と、を含む。
【0039】
いくつかの実施例では、決定ユニットが電子文書のターゲットコンテンツに対する第1操作に応答して、ターゲットコンテンツブロックを決定するステップは、ターゲットコンテンツに対するトリガー命令に応答して、ターゲットコンテンツを含むコンテンツブロックをターゲットコンテンツブロックとして決定するステップ、又は、ターゲットコンテンツの関連領域に対するトリガー命令に応答して、関連領域に対応するコンテンツブロックをターゲットコンテンツブロックとして決定するステップを含む。
【0040】
いくつかの実施例では、第1操作は第1方向のスライド操作を含み、電子文書のターゲットコンテンツに対する第1操作に応答して、関連する少なくとも1つの操作オプションを表示するステップは、
ターゲットコンテンツに対する第1方向のスライド操作に応答して、ターゲットコンテンツブロックが位置する第2領域と異なる領域である現在ページの第1領域において第2方向に操作オプションを表示するステップを含む。
【0041】
本開示のいくつかの実施例では、ターゲットコンテンツブロックの位置する第2領域が第1領域にある場合、現在ページの第1領域において第2方向に操作オプションを表示するステップは、操作オプションの表示中に、操作オプションの一方側に位置するターゲットコンテンツブロックを移動させるステップを含む。
【0042】
本開示のいくつかの実施例では、表示ユニットが第1操作及びターゲットコンテンツブロックのコンテンツタイプに応じて、関連する少なくとも1つの操作オプションを表示するステップは、第1操作、ターゲットコンテンツブロックのコンテンツタイプ及び現在ユーザーのユーザー権限に応じて関連する少なくとも1つの操作オプションを表示するステップを含む。
【0043】
本開示のいくつかの実施例では、表示ユニットはさらに、ターゲットコンテンツブロックのコンテンツタイプを変更する操作に応答して、ターゲットコンテンツブロックのコンテンツタイプを変更し、ターゲットコンテンツブロック変更後のコンテンツタイプに応じて操作オプションを更新するか、又は、操作オプション表示中に、ターゲット端末によって送信されるターゲットコンテンツブロックのコンテンツタイプ変更命令に応答して、ターゲットコンテンツブロック変更後のコンテンツタイプに応じて、表示される操作オプションを更新することに用いられる。
【0044】
本開示のいくつかの実施例では、表示ユニットはさらに、操作オプション変更操作イベントに応答して、関連する操作オプションのタイプ及び/又は数を変更することに用いられる。
【0045】
本開示のいくつかの実施例では、電子文書は共有文書であり、共有文書は権限を持つ少なくとも2つのユーザーによって同時又は非同時に操作されることが可能である。
【0046】
本開示のいくつかの実施例では、ターゲットコンテンツブロックは電子文書内に挿入又は引用された添付書類のリンク識別子を含み、リンク識別子内にテキストが表示されており、ターゲット操作オプションはスタイル変更オプションを含み、ターゲット操作オプションに応じてターゲットコンテンツブロックを操作するステップは、選択されたスタイル変更オプションに応じてリンク識別子におけるテキストの表示スタイルを変更するステップを含む。
【0047】
本開示のいくつかの実施例では、ターゲット操作オプションは、コメントオプション、カットオプション、コピーオプション、削除オプション、リンクコピーオプション、スタイル変更オプション、形式変換オプション及びコンテンツブロック揃えオプションのうちの少なくとも1つを含む。
【0048】
以下、
図6を参照し、
図6は、本開示の実施例を実現するのに適した電子機器(例えば、端末機器又はサーバ)800の構造模式図を示す。本開示の実施例における端末機器は、例えば携帯電話、ノートパソコン、デジタル放送受信機、PDA(パーソナルデジタルアシスタント)、PAD(タブレットコンピュータ)、PMP(ポータブルメディアプレーヤ)、車載端末(例えば車載ナビゲーション端末)などのモバイル端末、及び例えばデジタルTV、デスクトップコンピュータなどの固定端末を含んでもよいが、これらに限定されない。図において示される電子機器は単に一例であり、本開示の実施例の機能及び使用範囲を何ら限定するものとするべきではない。
【0049】
電子機器800は、読み出し専用メモリ(ROM)802に記憶されているプログラム又は記憶装置808からランダムアクセスメモリ(RAM)803にロードされるプログラムに応じて様々な適切な動作及び処理を実行することが可能な処理装置(例えば、中央処理装置、グラフィックプロセッサなど)801を含んでもよい。RAM803には、電子機器800の操作に必要な様々なプログラム及びデータがさらに記憶されている。処理装置801、ROM802及びRAM803はバス804を介して互いに接続されている。入力/出力(I/O)インターフェース805もバス804に接続されている。
【0050】
通常、例えばタッチスクリーン、タッチパッド、キーボード、マウス、カメラ、マイクロフォン、加速度計、ジャイロスコープなどを含む入力装置806、例えば液晶ディスプレイ(LCD)、スピーカ、バイブレータなどを含む出力装置807、例えばテープ、ハードディスクなどを含む記憶装置808、及び通信装置809は、I/Oインターフェース805に接続され得る。通信装置809は電子機器800とほかの機器とが無線又は有線で通信してデータを交換することを可能にする。図において様々な装置を有する電子機器800が示されるが、示されるすべての装置を実施又は具備することを要求するわけではないことを理解すべきである。代替的にはより多い又はより少ない装置を実施又は具備してもよい。
【0051】
特に、本開示の実施例によれば、以上のフローチャートを参照しながら説明されるプロセスはコンピュータソフトウェアプログラムとして実現され得る。例えば、本開示の実施例はコンピュータ可読媒体に運ばれるコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を含み、該コンピュータプログラムはフローチャートに示す方法を実行するためのプログラムコードを含む。この実施例では、該コンピュータプログラムは通信装置809によってネットワークからダウンロード及びインストールされるか、又は記憶装置808からインストールされるか、又はROM802からインストールされるようにしてもよい。該コンピュータプログラムが処理装置801により実行されると、本開示の実施例における方法で限定される上記機能を実行する。
【0052】
なお、本開示の上記コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体又はコンピュータ可読記憶媒体又は上記両者の任意の組み合わせであり得る。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば電気、磁気、光学、電磁、赤外線又は半導体システム、装置又はデバイス、又は以上の任意の組み合わせであってもよいが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例は、1つ又は複数の導線を有する電気的接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM)、光記憶デバイス、磁気記憶デバイス、又は上記の任意の適切な組み合わせを含んでもよいが、これらに限定されない。本開示では、コンピュータ可読記憶媒体はプログラムを含む又は記憶するいかなる有形の媒体であってもよく、該プログラムは命令実行システム、装置又はデバイスにより使用されるか、又はそれらと組み合わせて使用されるようにしてもよい。本開示では、コンピュータ可読信号媒体はベースバンドにおいて又はキャリアの一部として伝播されるデータ信号を含んでもよく、コンピュータ可読プログラムコードが運ばれている。この伝播されるデータ信号は、電磁信号、光信号又は上記の任意の適切な組み合わせを含むがこれらに限定されない様々な形態を使用し得る。コンピュータ可読信号媒体はさらにコンピュータ可読記憶媒体以外のいかなるコンピュータ可読媒体であってもよく、該コンピュータ可読信号媒体は命令実行システム、装置又はデバイスに使用するか又はそれと組み合わせて使用するためのプログラムを送信、伝播又は伝送し得る。コンピュータ可読媒体に含まれるプログラムコードは、ワイヤ、光ケーブル、RF(無線周波数)など、又は上記の任意の適切な組み合わせを含むがこれらに限定されないいかなる適切な媒体で伝送され得る。
【0053】
いくつかの実施形態では、クライアントとサーバは、例えばHTTP(HyperText Transfer Protocol、ハイパーテキスト転送プロトコル)など現在知られている又は将来開発されるいかなるネットワークプロトコルを使用して通信することができ、任意の形態又は媒体のデジタルデータ通信(例えば、通信ネットワーク)と相互接続することができる。通信ネットワークの例は、ローカルエリアネットワーク(「LAN」)、ワイドエリアネットワーク(「WAN」)、エクストラネット(例えば、インターネット)及びピアツーピアネットワーク(例えば、ad hocピアツーピアネットワーク)、及び現在知られている又は将来開発されるいかなるネットワークを含む。
【0054】
上記コンピュータ可読媒体は、上記電子機器に含まれるものであってもよいし、該電子機器に組み立てられずに単独で存在するものであってもよい。
【0055】
上記コンピュータ可読媒体は1つ又は複数のプログラムが運ばれており、上記1つ又は複数のプログラムが該電子機器により実行されると、該電子機器は上記本開示の方法を実行する。
【0056】
1種又は複数種のプログラミング言語又はそれらの組み合わせによって、本開示の操作を実行するためのコンピュータプログラムコードを作成し、上記プログラミング言語は、例えばJava(登録商標)、Smalltalk(登録商標)、C++のようなオブジェクト指向プログラミング言語を含み、例えば「C」言語又は類似するプログラミング言語のような一般的な手続き型プログラミング言語を含む。プログラムコードは、ユーザーコンピュータで完全に実行されるか、ユーザーコンピュータで部分的に実行されるか、1つの独立するソフトウェアパッケージとして実行されるか、ユーザーコンピュータで部分的に実行されリモートコンピュータで部分的に実行されるか、又はリモートコンピュータ又はサーバで完全に実行されるようにしてもよい。リモートコンピュータに関する場合、リモートコンピュータはローカルエリアネットワーク(LAN)又はワイドエリアネットワーク(WAN)を含む任意の種類のネットワークを介してユーザーコンピュータに接続され得るか、又は、外部コンピュータに接続され得る(例えば、インターネットサービスプロバイダを使用してインターネットを介して接続される)。
【0057】
図面におけるフローチャート及びブロック図は、本開示の様々な実施例に係るシステム、方法及びコンピュータプログラム製品の実現可能なシステムアーキテクチャ、機能及び操作を示す。この点では、フローチャート又はブロック図における各ブロックは1つのモジュール、プログラムセグメント、又はコードの一部を示すことができ、該モジュール、プログラムセグメント、又はコードの一部は所定の論理機能を実現するための1つ又は複数の実行可能な命令を含む。さらに、いくつかの代替的な実現では、ブロックに示される機能が図面に示される順序とは異なる順序で発生し得ることに注意されたい。例えば、連続して示される2つのブロックは実際にほぼ並行して実行されてもよく、場合によっては逆の順序で実行されてもよく、これは係る機能に応じて定められる。なお、ブロック図及び/又はフローチャートにおける各ブロック、及びブロック図及び/又はフローチャートにおけるブロックの組み合わせが、所定の機能又は操作を実行するためのハードウェアに基づく専用システムで実現されてもよいか、又は専用ハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせで実現されてもよいことにも注意されたい。
【0058】
本開示の実施例に係るユニットはソフトウェアの形態で実現されてもよいし、ハードウェアの形態で実現されてもよい。場合によっては、ユニットの名称は該ユニット自体を限定するものではない。
【0059】
本明細書では、上述した機能は少なくとも部分的に1つ又は複数のハードウェアロジックコンポーネントによって実行され得る。例えば、制限的ではないが、使用可能なタイプのハードウェアロジックコンポーネントの例は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け標準製品(ASSP)、システムオンチップ(SOC)、コンプレックスプログラマブルロジックデバイス(CPLD)などを含む。
【0060】
本開示の文脈において、機械可読媒体は有形の媒体であってもよく、命令実行システム、装置又は機器に使用されるか又は命令実行システム、装置又は機器と組み合わせて使用されるプログラムを含む又は記憶し得る。機械可読媒体は機械可読信号媒体又は機械可読記憶媒体であり得る。機械可読媒体は電子、磁気、光学、電磁、赤外線又は半導体システム、装置又は機器、又は上記の任意の適切な組み合わせを含んでもよいが、これらに限定されない。機械可読記憶媒体のより具体的な例は、1つ又は複数のワイヤに基づく電気的接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM)、光学記憶デバイス、磁気記憶デバイス、又は上記の任意の適切な組み合わせを含み得る。
【0061】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、電子文書のターゲットコンテンツに対する第1操作に応答して、ターゲットコンテンツブロックを決定するステップと、
前記第1操作及び前記ターゲットコンテンツブロックのコンテンツタイプに応じて、関連する少なくとも1つの操作オプションを表示するステップであって、コンテンツブロックが電子文書のコンテンツを運ぶためのユニットであり、前記操作オプションがコンテンツブロックを操作オブジェクトとするように構成されるステップと、
ターゲット操作オプションに対するトリガー操作に応答して、前記ターゲット操作オプションに応じて前記ターゲットコンテンツブロックに対して操作を行うステップと、を含む電子文書の処理方法を提供する。
【0062】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、電子文書のターゲットコンテンツに対する第1操作に応答して、ターゲットコンテンツブロックを決定する前記ステップが、
前記ターゲットコンテンツに対するトリガー命令に応答して、前記ターゲットコンテンツを含むコンテンツブロックを前記ターゲットコンテンツブロックとして決定するステップ、又は、
前記ターゲットコンテンツの関連領域に対するトリガー命令に応答して、前記関連領域に対応するコンテンツブロックを前記ターゲットコンテンツブロックとして決定するステップを含む電子文書の処理方法を提供する。
【0063】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記第1操作が第1方向のスライド操作を含み、
電子文書のターゲットコンテンツに対する第1操作に応答して、関連する少なくとも1つの操作オプションを表示する前記ステップが、
前記ターゲットコンテンツに対する第1方向のスライド操作に応答して、前記ターゲットコンテンツブロックが位置する第2領域と異なる領域である現在ページの第1領域において第2方向に前記操作オプションを表示するステップを含む電子文書の処理方法を提供する。
【0064】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記ターゲットコンテンツブロックの位置する第2領域が前記第1領域にある場合、現在ページの第1領域において第2方向に前記操作オプションを表示する前記ステップが、
前記操作オプションの表示中に、前記操作オプションの一方側に位置する前記ターゲットコンテンツブロックを移動させるステップを含む電子文書の処理方法を提供する。
【0065】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記第1操作及び前記ターゲットコンテンツブロックのコンテンツタイプに応じて、関連する少なくとも1つの操作オプションを表示するステップが、
前記第1操作、前記ターゲットコンテンツブロックのコンテンツタイプ及び現在ユーザーのユーザー権限に応じて関連する少なくとも1つの操作オプションを表示するステップを含む電子文書の処理方法を提供する。
【0066】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、
前記ターゲットコンテンツブロックのコンテンツタイプを変更する操作に応答して、前記ターゲットコンテンツブロックのコンテンツタイプを変更し、前記ターゲットコンテンツブロックの変更後のコンテンツタイプに応じて前記操作オプションを更新するステップ、又は、
前記操作オプションの表示中に、ターゲット端末によって送信される前記ターゲットコンテンツブロックのコンテンツタイプ変更命令に応答して、前記ターゲットコンテンツブロックの変更後のコンテンツタイプに応じて、表示される操作オプションを更新するステップをさらに含む電子文書の処理方法を提供する。
【0067】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、操作オプション変更操作イベントに応答して、関連する前記操作オプションのタイプ及び/又は数を変更するステップをさらに含む電子文書の処理方法を提供する。
【0068】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記電子文書が共有文書であり、前記共有文書が権限を持つ少なくとも2つのユーザーによって同時又は非同時に操作されることが可能である電子文書の処理方法を提供する。
【0069】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記ターゲットコンテンツブロックが前記電子文書内に挿入又は引用された添付書類のリンク識別子を含み、前記リンク識別子内にテキストが表示されており、
前記ターゲット操作オプションがスタイル変更オプションを含み、前記ターゲット操作オプションに応じて前記ターゲットコンテンツブロックを操作する前記ステップが、選択されたスタイル変更オプションに応じて前記リンク識別子におけるテキストの表示スタイルを変更するステップを含む電子文書の処理方法を提供する。
【0070】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記ターゲット操作オプションが、コメントオプション、カットオプション、コピーオプション、削除オプション、リンクコピーオプション、スタイル変更オプション、形式変換オプション及びコンテンツブロック揃えオプションのうちの少なくとも1つを含む電子文書の処理方法を提供する。
【0071】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、電子文書のターゲットコンテンツに対する第1操作に応答して、ターゲットコンテンツブロックを決定するための決定ユニットと、
前記第1操作及び前記ターゲットコンテンツブロックのコンテンツタイプに応じて、関連する少なくとも1つの操作オプションを表示するための表示ユニットであって、コンテンツブロックが電子文書のコンテンツを運ぶためのユニットであり、前記操作オプションがコンテンツブロックを操作オブジェクトとするように構成される表示ユニットと、
ターゲット操作オプションに対するトリガー操作に応答して、前記ターゲット操作オプションに応じて前記ターゲットコンテンツブロックに対して操作を行うための処理ユニットと、を含む電子文書の処理装置を提供する。
【0072】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、少なくとも1つのメモリと、少なくとも1つのプロセッサと、を含み、前記少なくとも1つのメモリがプログラムコードを記憶することに用いられ、前記少なくとも1つのプロセッサが前記少なくとも1つのメモリに記憶されているプログラムコードを呼び出して上記のいずれか一項に記載の方法を実行することに用いられる端末を提供する。
【0073】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、上記方法を実行するためのプログラムコードを記憶するための記憶媒体を提供する。
【0074】
以上の説明は単に本開示の好適実施例及び適用される技術原理についての説明である。当業者であれば理解できるように、本開示に係わる開示範囲は、上記技術的特徴の特定の組み合わせからなる技術的解決手段に限定されるのではなく、上記開示の思想を逸脱せずに上記技術的特徴又はその同等特徴を任意に組み合わせてなるほかの技術的解決手段もカバーすべきである。例えば、上記特徴及び類似の機能を有する本開示に開示されている技術的特徴(ただし、これらに限定されない)を互いに置換して形成される技術的解決手段が挙げられる。
【0075】
また、特定の順序で各操作を説明したが、これらの操作を示される特定の順序で又は順番に実行することを要求すると理解すべきではない。特定の状況では、マルチタスクと並行処理が有利な場合がある。同様に、以上の説明に多くの具体的な実現の詳細が含まれているが、これらは本開示の範囲を限定するものであると理解すべきではない。単独な実施例の文脈において説明される特定の特徴は単一の実施例において組み合わせて実現されてもよい。逆に、単一の実施例の文脈において説明される様々な特徴は単独で又は任意の適切なサブ組み合わせの形態で複数の実施例において実現されてもよい。
【0076】
構造的特徴及び/又は方法の論理的動作に特有の言語で本主題を説明したが、添付される特許請求の範囲に限定される主題が必ずしも以上に説明された特定の特徴又は動作に限定されるとは限らないことを理解すべきである。逆に、以上に説明された特定の特徴及び動作は単に特許請求の範囲を実現する例示的な形態である。
【国際調査報告】