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▶ ワンダーランド スイツァーランド アーゲーの特許一覧

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-27
(54)【発明の名称】ベビーベッド
(51)【国際特許分類】
   A47D 7/01 20060101AFI20240319BHJP
   A47C 19/04 20060101ALI20240319BHJP
【FI】
A47D7/01
A47C19/04 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023563243
(86)(22)【出願日】2022-06-15
(85)【翻訳文提出日】2023-10-16
(86)【国際出願番号】 EP2022066428
(87)【国際公開番号】W WO2022263577
(87)【国際公開日】2022-12-22
(31)【優先権主張番号】202121340674.8
(32)【優先日】2021-06-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517042092
【氏名又は名称】ワンダーランド スイツァーランド アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヤン、タオ
(57)【要約】
【課題】高さを調節することができるベビーベッドの提供。
【解決手段】ベビーベッド(100)は、本体(1)と、本体(1)を支持する支持フレーム(2)とを含む。支持フレーム(2)は、下部フレーム(2A)と、上部フレーム(2B)と、操作モジュール(23)とを含む。下部フレーム(2A)は平面上に立つように構成され、下部支持ロッド(21)を有する。上部フレーム(2B)は、本体(1)に接続され、上部支持ロッド(22)を有する。上部支持ロッド(22)と下部支持ロッド(21)は互いにスリーブされている。上部支持ロッド(22)は、下部支持ロッド(21)に対して上下に移動可能である。操作モジュール(23)は、下部支持ロッド(21)および上部支持ロッド(22)に接続され、上部支持ロッド(22)および下部支持ロッド(21)をロックおよびロック解除するように構成されている。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体(1)と、該本体(1)を支持する支持フレーム(2)とを備えるベビーベッド(100)であって、
前記支持フレーム(2)は、
平面上に立設され、下部支持ロッド(21)を有する下部フレーム(2A)と、
前記本体(1)に連結され、上部支持ロッド(22)を有する上部フレーム(2B)であって、前記上部支持ロッド(22)および前記下部支持ロッド(21)は互いにスリーブされており、前記上部支持ロッド(22)は前記下部支持ロッド(21)に対して上下に移動可能である、上部フレーム(2B)と、
前記下部支持ロッド(21)および前記上部支持ロッド(22)に接続され、前記上部支持ロッド(22)および前記下部支持ロッド(21)をロックおよびロック解除するように構成された操作モジュール(23)と、
を備えているベビーベッド(100)。
【請求項2】
内側に位置する前記下部支持ロッド(21)および前記上側支持ロッド(22)の一方は、上下方向に配列された複数のロック部(2211)を有し、前記操作モジュール(23)は、固定ベース(24)、ロック部材(25)、復帰部材(26)、および、ロック解除部材(27)を備え、前記固定ベース(24)は、外側に位置する前記下部支持ロッド(21)と前記上部支持ロッド(22)の他方に配置され、前記ロック部材(25)、前記復帰部材(26)および前記ロック解除部材(27)を収容するための空間を形成し、前記ロック部材(25)は前記固定ベース(24)内に配置され、ロック位置とロック解除位置との間を移動可能であり、前記ロック部材(25)は、一方の前記ロック部(2211)がロック位置に固定されており、前記復帰部材(26)は、前記ロック部材(25)をロック位置に戻すための弾性力を提供し、前記ロック解除部材(27)は前記固定ベース(24)上に配置され、該ロック解除部材(27)は押されている間、前記ロック部材(25)をロック位置からロック解除位置に移動させるように駆動する、請求項1に記載のベビーベッド(100)。
【請求項3】
外側に位置する前記下部支持ロッド(21)および前記上部支持ロッド(22)の他方には、開口部(2112)が形成されており、前記固定ベース(24)は、外側に位置する前記下部支持ロッド(21)および前記上部支持ロッド(22)の他方に配置されたスリーブ部(241)と、該スリーブ部(241)に連結された取付部(242)とを有し、前記取付部(242)は、左右方向に延びて前記開口部(2112)と連通する横収容溝(243)と、上下方向に延びて前記横収容溝(243)と連通する縦収容溝(244)とを有し、前記ロック部材(25)および前記復帰部材(26)が前記横収容溝(243)に収容され、前記ロック解除部材(27)が前記縦収容溝(244)に収容されるとともに一部が前記取付部(242)から延出して押圧される、請求項2に記載のベビーベッド(100)。
【請求項4】
前記ロック部材(25)は前記ロック解除部材(27)が駆動するための駆動部(252)を有し、前記駆動部(252)は傾斜溝(253)を有し、前記ロック解除部材(27)は前記傾斜溝(253)に沿って摺動するピン部品(271)を有し、前記ロック解除部材(27)が上下方向に移動するように押圧され、前記ピン部品(271)を介して前記傾斜溝(253)に沿って摺動することにより、前記ロック部材(25)が左右方向にロック位置からロック解除位置に移動するように駆動される、請求項3に記載のベビーベッド(100)。
【請求項5】
前記ロック部材(25)が、ロック位置において前記ロック部(2211)の1つと係合する干渉部(251)をさらに有する、請求項4に記載のベビーベッド(100)。
【請求項6】
前記干渉部(251)は、前記ロック部(2211)に対して傾斜面(2511)を有し、前記上部フレーム(2B)が上方に移動するように強制されると、前記ロック部(2211)は、前記傾斜面(2511)に対して移動し、前記傾斜面(2511)を押して前記ロック部材(25)をロック解除位置に向かって移動するように駆動し、前記ロック部(2211)を前記干渉部(251)から係合解除する、請求項5に記載のベビーベッド(100)。
【請求項7】
前記固定ベース(24)は、収容空間を形成するケーシング(245)と、該ケーシング(245)内に位置するピボット(246)とを有し、前記ロック部材(25)は、前記ピボット(246)上に配置され、前記ピボット(246)に対して回転可能であり、前記ロック部材(25)は干渉部(251)を有し、該干渉部(251)は、ロック位置に位置する間、外側に位置する下部支持ロッド(21)および上部支持ロッド(22)の他方の端面に当接し、前記ロック解除部材(27)は、前記干渉部(251)が通過するための拘束孔(273)を有し、前記ロック解除部材(27)が押されると、該ロック解除部材(27)は上下方向に移動し、前記干渉部(251)を前記拘束孔(273)に沿って移動させる、請求項2に記載のベビーベッド(100)。
【請求項8】
前記ロック部材(25)が前記ピボット(246)にスリーブされたピボット部(254)をさらに有し、前記干渉部(251)が前記ピボット部(254)から延びている、請求項7に記載のベビーベッド(100)。
【請求項9】
前記ロック解除部材(27)が、前記ピボット(246)が通過するための回避溝(272)をさらに有する、請求項7に記載のベビーベッド(100)。
【請求項10】
前記ロック解除部材(27)は、上下方向に延びて前記復帰部材(26)を収容する拘束溝(274)をさらに有し、前記復帰部材(26)は圧縮バネであり、前記復帰部材(26)の両端はそれぞれ、前記ケーシング(245)と前記ロック解除部材(27)に当接する、請求項7に記載のベビーベッド(100)。
【請求項11】
前記固定ベース(24)は、前記ケーシング(245)から延び、外側に位置する前記下部支持ロッド(21)および前記上部支持ロッド(22)の他方の端面に当接する位置決めプレート(247)をさらに有する、請求項7に記載のベビーベッド(100)。
【請求項12】
前記支持フレーム(2)は、さらに、抜け防止スリーブ(28)と保持部材(29)とを備え、前記抜け防止スリーブ(28)は、内側に位置する前記下部支持ロッド(21)および前記上部支持ロッド(22)のうちの一方の端部にスリーブされており、前記保持部材(29)は、外側に位置する前記下部支持ロッド(21)と前記上部支持ロッド(22)の他方の端部に配置され、前記抜け防止スリーブ(28)が当接することにより、前記下部支持ロッド(21)と前記上部支持ロッド(22)が互いに分離するのを防止する、請求項1に記載のベビーベッド(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はベビーベッドに関し、特に、高さを調節することができるベビーベッドに関する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
一般に、ほとんどのベビーベッド(crib)は、本体の高さの調節ができない。一部のベビーベッドは本体の高さを調節できるが、本体の高さを調節する際、本体の両側を同期して動かすことは容易ではなく、操作が不便である。
【課題を解決するための手段】
【0003】
本開示はベビーベッドを提供する。ベビーベッドは、本体と、本体を支持する支持フレームを含む。支持フレームは、下部フレーム、上部フレーム、および操作モジュールを含む。下部フレームは平面上に立つように構成され、下部支持ロッドを備えている。上部フレームは本体に連結され、上部支持ロッドを備えている。上部支持ロッドと下部支持ロッドは互いにスリーブされている(sleeved)。上部支持ロッドは、下部支持ロッドに対して上下方向に移動可能である。操作モジュールは下部支持ロッドと上部支持ロッドに接続され、上部支持ロッドと下部支持ロッドをロックおよびロック解除するように構成されている。
【0004】
以下では、本開示を、添付図面を参照しながら、例としてさらに説明する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1図1は、本開示の第1の実施形態によるベビーベッドを示す斜視図である。
図2図2は、異なる高さに位置する第1の実施形態の本体を示す斜視図である。
図3図3は、図2の一部領域を示す拡大図である。
図4図4は、図3に対応する断面図であり、第1の実施形態の操作モジュールがロック位置に配置されている。
図5図5は、図3と同様の斜視図であり、操作モジュールの固定ベースとロック解除部材が取り外されている。
図6図6は、図4と同様の断面図であり、第1の実施形態の操作モジュールがロック解除位置に配置されている。
図7図7は、本開示の第2の実施形態によるベビーベッドの操作モジュールを示す斜視図である。
図8図8は、図7に対応する断面図であり、第2の実施形態の操作モジュールがロック位置に配置されている。
図9図9は、図7に対応する断面図であり、第2実施形態の操作モジュールがロック解除位置に配置されている。
図10図10は、本開示の第3の実施形態によるベビーベッドの操作モジュールを示す断面図であり、第3の実施形態の操作モジュールは、ロック位置に配置されている。
図11図11は、図10に対応する断面図であり、第3実施形態の操作モジュールがロック解除位置に配置されている。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下に、実施形態および図面を用いて本開示をさらに説明する。本開示を詳細に説明する前に、図面中の同様の符号は同様の要素を表すことに留意されたい。さらに、本開示において言及される用語「第1」、「第2」および「第3」は、実施形態の優先順位を示すためではなく、異なる実施形態を区別するためにのみ用いられる。
【0007】
第1の実施態様
図1から図3を参照すると、本開示の第1の実施形態のベビーベッド100は、本体1と、本体1を支持する支持フレーム2とを含む。支持フレーム2は、下部フレーム2A、上部フレーム2B、および、操作モジュール23を含む。下部フレーム2Aは平面(例えば地面)上に立ち、下部支持ロッド21を有する。上部フレーム2Bは本体1に連結され、上部支持ロッド22を備えている。操作モジュール23は、下部支持ロッド21と上部支持ロッド22に接続されている。上部支持ロッド22と下部支持ロッド21は、互いにスリーブされている。上部支持ロッド22は、下部支持ロッド21に対して上下に移動可能であり、本体1の高さを調節することができる。操作モジュール23は、上部支持ロッド22と下部支持ロッド21をロックおよびロック解除するように構成されている。
【0008】
この実施形態では、下部フレーム2Aは2本の下部支持ロッド21を有する。下部支持ロッド21のそれぞれは、中空で直立した外側チューブセグメント211と、外側チューブセグメント211から平面上に立つように下方に曲げられて延びた下部支持セグメントとを有する。上部フレーム2Bには2本の上部支持ロッド22がある。上部支持ロッド22のそれぞれは、直立した内側チューブセグメント221と、内側チューブセグメント221から上方に曲げられて延び、本体1を連結して支持する上部支持セグメント222とを有する。外側チューブセグメント211と内側チューブセグメント221は、本体1の側面の下方に位置している。2本の連結ロッド20がそれぞれ、2本の外側チューブセグメント211と2本の内側チューブセグメント221を連結し、支持強度を高めている。
【0009】
図3から図6を参照すると、下部支持ロッド21の外側チューブセグメント211は並んで配置され、外側チューブセグメント211のそれぞれは、上部にチューブ開口部2111を有し、開口部2112は、他の外側チューブセグメント211に面している。上部支持ロッド22の内側チューブセグメント221は、チューブ開口部2111から外側チューブセグメント211内に挿入され、外側チューブセグメント211に対して上下にスライド可能であり、チューブ開口部2111から延出する長さまたはチューブ開口部2111内に収納される長さを調整することにより、本体1の高さを調整することができる(図1に示すように)。内側チューブセグメント221のそれぞれは、上下方向に配列された複数のロック部2211を有し、ロック部2211の1つの位置が開口部2112に対応する。第1の実施形態では、開口部2112およびロック部2211は、上下方向に延びる縦長の孔である。支持フレーム2はさらに、2つの抜け防止スリーブ28と2つの保持部材29を含む。抜け防止スリーブ28は、内側チューブセグメント221の下端にスリーブされている。保持部材29は、内側チューブセグメント221が外側チューブセグメント211から分離するのを防止するように、抜け防止スリーブ28が当接するようにチューブ開口部2111上に配置されている。
【0010】
操作モジュール23は、固定ベース24、2つのロック部材25、復帰部材26、ロック解除部材27を含む。
【0011】
固定ベース24は外側チューブセグメント211に接続され、固定ベース24の位置は開口部2112に対応する。第1の実施形態では、固定ベース24は、外側チューブセグメント211上に配置された2つのスリーブ部241と、スリーブ部241に接続された取付部242とを有する。取付部242は、左右方向に延びて開口部2112と連通する横収容溝(transverse accommodating groove)243と、上下方向に延びて横収容溝243と連通する縦収容溝(longitudinal accommodating groove)244とを有している。ロック部材25と復帰部材26は、横収容溝243に収容されている。ロック解除部材27は、縦収容溝244に収容され、押圧のために取付部242から部分的に延出している。
【0012】
ロック部材25は、固定ベース24に配置され、ロック位置(図4に示す位置)とロック解除位置(図6に示す位置)との間を移動可能である。ロック部材25のそれぞれは、ロック位置でロック部2211の1つと係合するように対応する開口部2112内に延びる干渉部(interfering portion)251と、ロック解除部材27が駆動するための駆動部252とを有する。換言すれば、内側チューブセグメント221のロック部2211の1つの位置が開口部2112と整列しているとき、対応する干渉部251は、開口部2112を通過して、開口部2112と整列しているロック部2211内に延びることができる。従って、ロック部材25がロック位置に位置するとき、干渉部251がロック部2211内に延びて、内側チューブセグメント221が下方に移動するのを抑制する。この実施形態では、駆動部252は傾斜スロット(inclined slot)253を有する。2つの傾斜スロットが、上から下へ徐々に近づく方向に対称的に配置されている。復帰部材26はロック部材25に連結され、ロック部材25をロック位置に復帰させる。第1の実施形態では、復帰部材26は圧縮バネであり、復帰部材26の反対側の端部はそれぞれ2つのロック部材25に当接している。ロック部材25および復帰部材26は、横収容溝243に収容され、ロック部材25が左右方向にのみ直線的に移動できるようになっている。
【0013】
ロック解除部材27は固定ベース24上に配置され、押すことができる。ロック解除部材27は、傾斜スロット253に沿ってスライド可能な2つのピン部品271を有する。ロック解除部材27は、上下方向に移動するように押圧され、ピン部品271を介して傾斜スロット253に沿ってスライドすることにより、ロック部材25を左右方向に互いに接近するように駆動し、ロック位置からロック解除位置に移動する。その結果、干渉部251はロック部2211から外れる。第1の実施形態では、ロック解除部材27は縦収容溝244に収容され、押圧のために取付部242から部分的に延出している。ロック解除部材27は縦収容溝244によって拘束されており、ロック解除部材27は上下方向に直線的にしか移動できないようになっている。図4に示すように、ロック解除部材27が押される前は、ロック部材25はロック位置に位置し、ピン部品271は傾斜スロット253の下端に位置している。使用者がロック解除部材27を下から上に押すと、ロック解除部材27は上方に移動し、ピン部品271も同時に上方に移動する。ピン部品271が上方に移動すると、ピン部品271が傾斜スロット253の内壁を押し、傾斜スロット253に沿ってスライドすることにより、ロック部材25が左右方向に互いに接近するように駆動される。図6に示すように、ピン部品271が傾斜スロット253の上端まで移動すると、ロック部材25がロック解除位置に移動して干渉部251とロック部2211との係合が解除される。このとき、上部支持ロッド22は上下方向に自由に動くことができる。
【0014】
第1の実施形態では、干渉部251は下向きの傾斜面2511を有する。内側チューブセグメント221が上方に移動させられると、ロック部2211が傾斜面2511に対して移動し、傾斜面2511を押してロック部材25をロック解除位置に向かって移動させ、ロック部2211と干渉部251との係合を解除する。換言すると、使用者が本体1を上方に調節したい場合、使用者はロック部材25をロック解除位置に移動させるためにロック解除部材27を押す必要がない。使用者は、上部支持ロッド22を直接上方に引っ張って、干渉部251の傾斜面2511をロック部2211の下縁によって付勢し、干渉部251をロック部2211から押し出すことができる。次のロック部221が開口部2112に位置合わせされるまで、干渉部251は復帰部材26によって戻され、次のロック部221に延びてオートロックを達成する。使用者が本体を下方に調節したい場合には、ロック解除部材27を押してロック部材25をロック解除位置に移動させる必要がある。本体1が適切な高さまで下降し、対応するロック部2211が開口部2112と位置合わせされた後、使用者はロック解除部材27を解除して、ロック部材25はロック位置に戻り、上部支持ロッド22をロックすることができる。
【0015】
第2の実施態様
図7から図9を参照すると、本開示の第2の実施形態のベビーベッド100は、第1の実施形態と実質的に同一であるが、操作モジュール23にはいくつかの相違点がある。第2の実施形態では、下部支持ロッド21の外側チューブセグメント211は開口部2112を持たず、チューブ開口部2111は固定ベース24に配置される。固定ベース24は、ケーシング245、2つのピボット246、および位置決めプレート247を有する。ケーシング245は収容空間を形成する。2つのピボット246は、保持部材29に近接したケーシング245内に配置され、ケーシング245から前後方向に延びている。位置決めプレート247はケーシング245内に配置され、保持部材29の上面に当接している。ロック部材25はピボット246に対して配置されている。ロック部材25のそれぞれは、ピボット部254と干渉部251を有する。ピボット部はピボット246にスリーブされている。干渉部251はピボット部254から延び、ロック位置で保持部材29の上面に当接する。ロック解除部材27は、ピボット246が通過するための回避溝(avoidance groove)272と、干渉部251が通過するための拘束孔(restraining hole)273と、上下方向に延び、復帰部材26を収容するように構成された拘束溝(restraining groove)274とを有する。ロック解除部材27が押圧されると、ロック解除部材27が上方に移動し、拘束孔273が上方に移動するのに伴って干渉部251が上方に回動するように駆動される。復帰部材26は圧縮バネであり、復帰部材26の反対側の端部はそれぞれケーシング245とロック解除部材27とに当接している。なお、説明の便宜上、図7に示す固定ベース24は、前方半分の部分を省略している。復帰部材26の上端は、ボルト3を固定するためのスタッド(図示せず)の下側に当接することがある。
【0016】
第2の実施形態において、使用者が本体1を上方に調節したい場合、使用者は、上部支持ロッド22を上方に直接引っ張り、干渉部251をロック部2211の下端によって上方に回転するように駆動し、干渉部251をロック部2211から外すことができる。同時に、干渉部251は、ロック解除部材27を上方に移動させて復帰部材26を圧縮し、復帰部材26が弾性力を蓄えるように駆動する。次のロック部2211が干渉部251と位置合わせされると、干渉部251がロック部2211内に延び、干渉部251が下方に回転するための空間ができる。同時に、ロック解除部材27は復帰部材26によって復帰させられ、干渉部251を復帰させるように駆動する。干渉部251がロック位置に位置するとき、干渉部251は対応するロック部2211内に延び、ロック部2211の上縁が干渉部251に当接し、上部支持ロッド21が下方に移動できないようにする。さらに、干渉部251の下面は、下部支持ロッド21に支持される保持部材29の上面に当接し、支持強度を高めている。使用者が本体1を下方に調節したい場合、使用者は上部支持ロッド22を上方に引っ張ってロック部2211の上縁を干渉部251から離し、干渉部251が回転するための空間を提供することができる。次に、使用者は、ロック解除部材27を押して、干渉部251をロック解除位置まで上方に回転させることができる。本体1が適切な高さまで下降し、対応するロック部2211が干渉部251と位置合わせされた後、使用者は、干渉部251がロック位置に戻って上部支持ロッド22をロックするように、ロック解除部材27を解除することができる。
【0017】
第2の実施形態では、ロック位置における位置決めプレート247および干渉部251は、保持部材29の上面に対して間接的に下部支持ロッド21の端面に対して当接する。別の実施形態では、保持部材29がない場合、ロック位置における位置決めプレート247と干渉部251は、下部支持ロッド21の端面に直接当接することもある。したがって、ロック位置における位置決めプレート247および干渉部251は、下部支持ロッド21の端面に対して直接的または間接的に当接する可能性がある。
【0018】
第3の実施態様
図10および図11を参照すると、本開示の第3の実施形態のベビーベッド100は、第1の実施形態と実質的に同一である。しかし、第3の実施形態では、上部支持ロッド22が下部支持ロッド21の外側にスリーブされており、接合部の構造が第1の実施形態とは上下逆さまになっている。すなわち、第1の実施形態では、上部支持ロッド22と下部支持ロッド21とが互いにスリーブされた後に、下部支持ロッド21が外側に位置し、上部支持ロッド22が内側に位置しているのに対し、第3の実施形態では、上部支持ロッド22と下部支持ロッド21とが互いにスリーブされた後に、上部支持ロッド22が外側に位置し、下部支持ロッド21が内側に位置している。さらに、第1の実施形態における下部支持ロッド21の外側チューブセグメント211上に配置された構造および上部支持ロッド22の内側チューブセグメント221上に配置された構造は、第3の実施形態では上下逆さまになっている。すなわち、第3の実施形態における上部支持ロッド22は、第1の実施形態の外側チューブセグメント211と同じ構造を有し、第3の実施形態における下部支持ロッド21は、第1の実施形態の内側チューブセグメント221と同じ構造を有する。
【0019】
同様に、第3の実施形態では、操作モジュール23は、第1の実施形態とは上下逆さまにして上部支持ロッド22上に配置され、上部支持ロッド22とともに上下方向に移動する。さらに、第3の実施形態では、操作モジュール23の動作および原理は第1の実施形態と実質的に同じであり、ロック解除部材27の押圧方向のみが、上から下へであり、第1の実施形態とは逆である。また、使用者が本体1(図1に示す)を上方に調節したい場合、第3の実施形態ではロック解除部材27も押す必要がなく、使用者が直接上部支持ロッド22を上方に引っ張ってロック部2211の上縁によって干渉部251の傾斜面2511を付勢し、干渉部251をロック部2211から押し出すようにしてもよい。干渉部251が次のロック部221に移動するまで、干渉部251は復帰部材26によって戻され、次のロック部221に伸びてオートロックを実現する。
【0020】
同様に、第2の実施形態の変形例では、上部支持ロッド22も下部支持ロッド21の外側にスリーブされ、接合部の構造が第2の実施形態と上下逆になっている場合がある。
【0021】
上述したように、操作モジュール23は、本体1の長辺の中央に配置することができ、使用者が操作するのに便利である。さらに、支持フレーム2の全体構造が簡単で製造が容易であり、支持フレーム2の重量を軽くして運搬や移動を容易にすることができる。
【0022】
一実施形態では、ベビーベッドは、本体と、本体を支持する支持フレームとを含む。支持フレームは、下部フレーム、上部フレーム、操作モジュールを含む。下部フレームは平面上に立つように構成され、下部支持ロッドを備えている。上部フレームは本体に連結され、上部支持ロッドを備えている。上部支持ロッドと下部支持ロッドは互いにスリーブされている。上部支持ロッドは、下部支持ロッドに対して上下方向に移動可能である。操作モジュールは下部支持ロッドと上部支持ロッドに接続され、上部支持ロッドと下部支持ロッドをロックおよびロック解除するように構成される。
【0023】
一実施形態では、内側に位置する下部支持ロッドおよび上部支持ロッドの一方は、上下方向に配列された複数のロック部を有する。操作モジュールには、固定ベース、ロック部材、復帰部材、ロック解除部材が含まれる。固定ベースは、外側に位置する下部支持ロッドおよび上部支持ロッドの他方に配置され、ロック部材、復帰部材およびロック解除部材を収容する空間を形成する。ロック部材は固定ベース内に配置され、ロック位置とロック解除位置との間を移動可能である。ロック部材は、一方のロック部がロック位置にある状態で固定される。復帰部材は、ロック部材をロック位置に復帰させるための弾性力を提供する。ロック解除部材は固定ベース上に配置される。ロック解除部材は、押圧されている間、ロック部材をロック位置からロック解除位置に移動するように駆動する。
【0024】
一実施形態では、外側に位置する下部支持ロッドと上部支持ロッドの他方は、開口部を有する。固定ベースは、外側に位置する下部支持ロッドおよび上部支持ロッドの他方に配置されたスリーブ部と、スリーブ部に連結された取付部とを有する。取付部は、左右方向に延び、開口部と連通する横収容溝と、上下方向に延び、横収容溝と連通する縦収容溝とを有している。ロック部材と復帰部材は、横収容溝内に収容される。ロック解除部材は、縦収容溝内に収容され、押圧のために取付部から部分的に延出している。
【0025】
一実施形態では、ロック部材は、ロック解除部材を駆動するための駆動部を有する。駆動部は傾斜スロットを有する。ロック解除部材は、傾斜スロットに沿ってスライドするピン部品を有する。ロック解除部材は、上下方向に移動するように押圧され、ピン部品を介して傾斜スロットに沿ってスライドし、ロック部材を左右方向にロック位置からロック解除位置に移動するように駆動する。
【0026】
一実施形態では、ロック部材はさらに、ロック位置でロック部分の1つと係合する干渉部を有する。
【0027】
一実施形態では、干渉部は、ロック部に対して傾斜面を有する。上部フレームが上方に移動させられると、ロック部が傾斜面に対して移動し、ロック部材をロック解除位置に向かって移動させるように傾斜面を押して、ロック部を干渉部から外すように駆動する。
【0028】
一実施形態では、固定ベースは、収容空間を形成するケーシングと、ケーシング内に配置されたピボットとを有する。ロック部材は、ピボット上に配置され、ピボットに対して回転可能である。ロック部材は、干渉部を有する。干渉部は、ロック位置に位置した状態で、外側に位置する下部支持ロッドおよび上部支持ロッドの他方の端面に当接する。ロック解除部材は、干渉部が通過するための拘束孔を有する。ロック解除部材が押圧されると、ロック解除部材が上下方向に移動し、干渉部を拘束孔の移動に沿って移動するように駆動する。
【0029】
一実施形態では、ロック部材はピボット上にスリーブされたピボット部をさらに有し、干渉部はピボット部から延びている。
【0030】
一実施形態では、ロック解除部材はさらに、ピボットが通過するための回避溝を有する。
【0031】
一実施形態では、ロック解除部材は上下方向に延び、復帰部材を収容するように構成された拘束溝をさらに有する。復帰部材は圧縮バネである。復帰部材の対向する端部はそれぞれ、ケーシングとロック解除部材とに当接している。
【0032】
一実施形態では、固定ベースはケーシングから延び、外側に位置する下部支持ロッドおよび上部支持ロッドの他方の端面に当接する位置決めプレートをさらに有する。
【0033】
一実施形態では、支持フレームは、抜け防止スリーブと保持部材とをさらに含む。抜け止めスリーブは、内側に位置する下部支持ロッドおよび上部支持ロッドのうちの一方の端部にスリーブ状に配置されている。保持部材は、抜け防止スリーブが当接するように、外側に位置する下部支持ロッドおよび上部支持ロッドの他方の端部に配置され、下部支持ロッドと上部支持ロッドとが互いに離脱するのを防止する。
【0034】
上記は、本開示の好ましい実施形態に過ぎず、その保護範囲は上記の説明に限定されない。本願が開示する技術的範囲内での変更または置換は、本開示の保護範囲によってカバーされるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【国際調査報告】