(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-28
(54)【発明の名称】支持フレーム・アセンブリ及びその使用方法
(51)【国際特許分類】
G09B 9/04 20060101AFI20240321BHJP
G09B 25/00 20060101ALI20240321BHJP
【FI】
G09B9/04 A
G09B25/00 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023555449
(86)(22)【出願日】2022-03-08
(85)【翻訳文提出日】2023-10-30
(86)【国際出願番号】 AU2022050191
(87)【国際公開番号】W WO2022187895
(87)【国際公開日】2022-09-15
(32)【優先日】2021-03-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(32)【優先日】2021-11-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523343776
【氏名又は名称】ネクスト レベル レイシング シュミレーションズ プロプライエタリー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ガフラマニアン、ヘッサム
(57)【要約】
レーシング・シミュレータ・コックピットのための支持フレーム・アセンブリ及び部品並びにその使用方法が提供される。一形態では、支持フレーム・アセンブリは、ベース・フレームと、ベース・フレームの互いに反対側の側面から展開している、シートをフォーミュラ1レーシング構成及びグランド・ツーリング・レーシング構成に対応する少なくとも2つの構成で調整可能に取り付けるための一対の互いに対向しているシート・ブラケットと、前方端部で、又はその近傍で、ベース・フレームの一方の反対側の側面から上に向かって展開している、少なくとも2つの構成の間でベース・フレームに対してピボット可能であるように適合されたペダル・セットを支持するための少なくとも1つのペダル・セット支持ブラケットと、シート・ブラケットと少なくとも1つのペダル・セット支持ブラケットとの間の位置で、ベース・フレームから上に向かって展開している、少なくともステアリング・ホイール・アセンブリを支持するためのステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フォーミュラ1レーシング構成とグランド・ツーリング・レーシング構成との間で構成可能なレーシング・シミュレータ・コックピットの支持フレーム・アセンブリであって、
前方端部及び反対側の後方端部を画定しているベース・フレームと、
シートを調整可能に取り付けるために前記後方端部又はその近傍において前記ベース・フレームの両側の側面から延在する一対の互いに対向したシート・ブラケットであって、前記シートを前記フォーミュラ1レーシング構成及び前記グランド・ツーリング・レーシング構成において交換可能に取り付けるように適合されたシート・ブラケットと、
前記シート・ブラケットと前記ベース・フレームの前記前方端部との間の位置で、前記ベース・フレームから上方に延在するステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームと、
ペダル・セットをその上に取り付けるためのペダル支持フレームであって、前記ペダル支持フレームは、第1の端部で前記ステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームに枢動結合され、また前記フォーミュラ1レーシング構成と前記グランド・ツーリング・レーシング構成との間で枢動可能な反対側の第2の端部を有するペダル支持フレームと、
前記ペダル支持フレームを支持するために前記前方端部又はその近傍において前記ベース・フレームの前記両側の側面のうちの一方から上方に延在する少なくとも1つのペダル・セット支持ブラケットであって、前記フォーミュラ1レーシング構成と前記グランド・ツーリング・レーシング構成との間で前記ペダル支持フレームを選択的に固定するために前記ベース・フレームに対して枢動可能であるように適合されたペダル・セット支持ブラケットと
を含む支持フレーム・アセンブリ。
【請求項2】
前記一対の互いに対向したシート・ブラケット、前記ステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレーム及び前記少なくとも1つのペダル・セット支持ブラケットがそれぞれ前記ベース・フレームにスライド可能に取り付けられ、それにより前記一対の互いに対向したシート・ブラケット、前記ステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレーム及び前記少なくとも1つのペダル・セット支持ブラケットの各々が前記ベース・フレームの前記前方端部及び前記後方端部に対してスライド調整可能である、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項3】
前記ベース・フレームが、一体に結合された4つのフレーム部材から形成され、各フレーム部材が、一対の両側の端部と、それらの間に延在する4つの側壁によって画定された細長いボディーとを含む、請求項1又は2に記載のアセンブリ。
【請求項4】
前記ベース・フレームが、長手方向に且つ互いに略平行に延在する一対の側部フレーム部材と、前記側部フレーム部材を一体に結合し且つ前記側部フレーム部材に対して横方向に延在する一対の交差フレーム部材とによって形成される、請求項1から3までのいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項5】
前記側部フレーム部材の各々が、前記側部フレーム部材の外部側壁の長さに沿って少なくとも部分的に延在する少なくとも1つのファスナー・チャネルを有する、請求項4に記載のアセンブリ。
【請求項6】
前記一対の互いに対向したシート・ブラケットの各々が、前記シートを前記フォーミュラ1レーシング構成及び前記グランド・ツーリング・レーシング構成で交換可能に取り付けるための複数の取付け点を画定する、請求項1から5までのいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項7】
前記一対の互いに対向したシート・ブラケットを介してシートを前記ベース・フレームにスライド可能に取り付けるようにそれぞれ構成された少なくとも一対のスライド・ブラケットと、
各スライド・ブラケットを前記ベース・フレームの前記側面に対して解放可能に固定するために、前記側部フレーム部材の前記少なくとも1つのファスナー・チャネルとそれぞれ動作的に関連付けられた少なくとも一対のスライド・ファスナーと
を含むシート・スライド・アセンブリを更に含む、請求項5に従属する請求項6に記載のアセンブリ。
【請求項8】
前記ステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームが、前記ベース・フレームの両側の側面から上方に延在する一対の両側のフレーム部材と、前記ステアリング・ホイール・アセンブリを前記ベース・フレームに対して支持するための、前記フレーム部材の上部端部同士の間に延在する少なくとも1つの支持ブラケットとを含む、請求項1から7までのいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項9】
前記両側のフレーム部材の各々が、前記フレーム部材の側壁の長さに沿って少なくとも部分的に延在する少なくとも1つのファスナー・チャネルを有する、請求項8に記載のアセンブリ。
【請求項10】
前記少なくとも1つの支持ブラケットが、その上に取り付けられる前記ステアリング・ホイール・アセンブリの高さを調整し得るように、前記両側のフレーム部材にスライド可能に取り付けられる、請求項9に記載のアセンブリ。
【請求項11】
前記少なくとも1つの支持ブラケットを前記両側のフレーム部材に対して解放可能に固定するために、前記少なくとも1つの支持ブラケットが、前記フレーム部材のそれぞれの前記少なくとも1つのファスナー・チャネルとそれぞれ動作的に関連付けられた一対のスライド・ファスナーによって前記両側のフレーム部材にスライド可能に取り付けられる、請求項10に記載のアセンブリ。
【請求項12】
前記ベース・フレームの前記前方端部及び前記後方端部に対する前記ステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームの位置がスライド調整可能であるように、前記両側のフレーム部材が前記少なくとも1つのファスナー・チャネルにスライド可能に取り付けられる、請求項5に従属する請求項8に記載のアセンブリ。
【請求項13】
ギア・スティック・シフター・アセンブリ及びハンドブレーキ支持アセンブリを支持するためのサブフレームを更に含む、請求項1から12までのいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項14】
前記サブフレームが、前記ステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームの前記両側のフレーム部材のうちの一方から後方に延在する第1のフレーム部材と、前記第1のフレーム部材の最も後方の端部から下方に延在して、前記ベース・フレームの側部フレーム部材にスライド可能に取り付けられる第2のフレーム部材とを含み、前記ギア・スティック・シフター・アセンブリ及び前記ハンドブレーキ支持アセンブリが前記第1のフレーム部材の頂部に取り付けられる、請求項8に従属する請求項13に記載のアセンブリ。
【請求項15】
前記支持フレーム・アセンブリのフレーム部材に解放可能に固定され、且つ少なくとも1つのツールを保持するように構成されたツール・ホルダーを更に含む、請求項1から14までのいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項16】
前記ツール・ホルダーがボディーを含み、前記ボディーが、少なくとも外壁と、反対側のフレーム部材係合壁であって、前記支持フレーム・アセンブリの前記フレーム部材にスライド可能に取り付けられるように構成されたフレーム部材係合壁と、下部壁と、反対側の上部壁であって、前記少なくとも1つのツールを受け入れ且つ保持するための少なくとも1つの開口が画定された上部壁とを有する、請求項15に記載のアセンブリ。
【請求項17】
レーシング・シミュレータ・コックピットの支持フレーム・アセンブリを組み立てる方法であって、
前記支持フレーム・アセンブリのベース・フレームを形成するように1つ又は複数のベース・フレーム部材を一体に接続するステップであって、前記ベース・フレームが前方端部及び反対側の後方端部を画定している、ステップと、
シートを調整可能に取り付けるために前記後方端部又はその近傍において、一対の互いに対向したシート・ブラケットを前記ベース・フレームの両側の側面にスライド可能に取り付けるステップであって、前記シート・ブラケットが、前記シートを前記フォーミュラ1レーシング構成及び前記グランド・ツーリング・レーシング構成において交換可能に取り付けるように適合されている、ステップと、
ステアリング・ホイール・アセンブリを前記ベース・フレームに対して支持するために、前記後方端部と前記シート・ブラケットの前方の位置にステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームをスライド可能に取り付けるステップと、
ペダル・セットをその上に取り付けるためのペダル支持フレームを、第1の端部で前記ステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームに枢動結合するステップであって、前記ペダル支持フレームが、前記フォーミュラ1レーシング構成と前記グランド・ツーリング・レーシング構成との間で枢動可能な反対側の第2の端部を有している、ステップと、
前記ペダル支持フレームを支持するために、前記前方端部又はその近傍において少なくとも1つのペダル・セット支持ブラケットを前記ベース・フレームの前記両側の側面のうちの一方にスライド可能に取り付けるステップであって、前記ペダル・セット支持ブラケットが、前記ペダル支持フレームを前記フォーミュラ1レーシング構成と前記グランド・ツーリング・レーシング構成との間で選択的に固定するために前記ベース・フレームに対して枢動可能であるように適合されている、ステップと
を含む方法。
【請求項18】
前記シート・ブラケットの各々が、前記ベース・フレームの側面に沿って少なくとも部分的に延在する少なくとも1つのファスナー・チャネルにスライド可能に取り付けられる、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記シート・ブラケットの各々が、前記ベース・フレームの側面に沿って少なくとも部分的に延在する少なくとも1つのファスナー・チャネルに取り付けられたシート・スライド・アセンブリに取り付けられ、それにより、前記シート・ブラケットの上に取り付けられたシートが、少なくとも取り付けられたステアリング・ホイール・アセンブリ及びペダル・セットに対してスライド調整可能である、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
レーシング・シミュレータ・コックピットのための支持フレーム・アセンブリをフォーミュラ1レーシング構成とグランド・ツーリング・レーシング構成との間で適合させる方法であって、
シートを一対の互いに対向したシート・ブラケットに対して調整可能に取り付けるステップであって、それにより前記シートが、前記支持フレーム・アセンブリに対して、前記フォーミュラ1レーシング構成及び前記グランド・ツーリング・レーシング構成のうちの1つに対応した所望の傾斜を有する、ステップと、
ペダル支持フレームを前記フォーミュラ1レーシング構成及び前記グランド・ツーリング・レーシング構成のうちの1つへ選択的に枢動させるステップと、
ベース・フレームから上方に延在する少なくとも1つのペダル・セット支持ブラケットによって、前記ペダル支持フレームを前記フォーミュラ1レーシング構成及び前記グランド・ツーリング・レーシング構成のうちの前記1つに固定するステップであって、前記少なくとも1つのペダル・セット支持ブラケットが、前記ペダル支持フレームを支持するために前記ベース・フレームに対して枢動可能に適合されている、ステップと
を含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レーシング・シミュレータ・コックピットのための支持フレーム・アセンブリ及び部品、並びにその使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
モーション・プラットフォームを利用したレーシング・シミュレータ・コックピットは、レクリエーション活動としてだけではなく、プロのレーシング・ドライバのための訓練設備としてますます人気が高まっている。
【0003】
典型的には、このようなコックピットは、いつでも出荷することができるキット又はアセンブリの形態で提供される。このようなキット又はアセンブリは、とりわけ、ベース・フレーム、シート、ペダル・セット、ステアリング・アセンブリ、及び任意選択でモーション・シミュレータを含む。
【0004】
このようなキット又はアセンブリが一般的に抱えている問題は、それらが、通常、粗雑に組み合わされてシミュレータ・コックピットが形成される、個別に供給された構成要素の混合物であることである。ドライバのレース・カー環境の真正性の欠乏とは別に、このようなキット又はアセンブリは、すぐにこすれて傷がつくか、或いは損傷する安価な構成要素でできていることがしばしばであり、また、組立て、分解又は調整が困難である。例えばこのようなキット又はアセンブリは、接続のためのコーナー・ブラケットを含んでいることが一般的であり、これは組立てが困難で、且つ、時間がかかる。
【0005】
このようなキット又はアセンブリが抱えている他の特定の問題は、シートをベース・フレームに調整可能に結合するためのシート・スライダーの使用に関する。このようなシート・スライダーの使用は、シミュレータ・コックピットを調整可能にするために必要であると考えられているが、本発明者は、シート・スライダーは関連するシートの過剰なたわみ及び動きをもたらし、したがってレース・カー環境の真正性を損なうことを見出した。実際、いくつかの例では、スライダーはモーション・シミュレータからの触覚フィードバックを鈍らせるため、シート・スライダーはドライバと体験との間に隔たりをもたらし得る。
【0006】
このようなキット又はアセンブリが抱えている更に他の特定の問題は、組み立てられると、コックピットは、典型的には、例えばグランド・ツーリング(「GT:grand touring」)又はフォーミュラ1などの単一のレーシング構成しか提供しないことである。いくつかのキット又はアセンブリは、フォーミュラ1構成とGTレーシング構成との間でコックピットを交換するための粗雑な回避策を提供しているが、このような回避策は、しばしば、コックピットのベース・フレームを一方の端部で単純にピボット(枢動)させることであり、真に交換可能なコックピットを提供していない。むしろ、このようなコックピットには、必要な剛性が欠けており、レース・カーを操縦する環境の代わりに、がたがたのピクニック、キャンピング、又はビーチ用のチェア或いはリクライニングチェアを想起させる。
【0007】
上記の特定の問題は、例えばHeusinkveld(商標)Sim Pedals Ultimate+などの複製レース・カー・ペダル・セットがフォーミュラ1レーシング構成で使用される場合、とりわけ顕著である。このようなペダル・セットは、通常、最大140kgの実際の力を取り扱うことができ、また、それぞれのペダルを起動する際の油圧制動を含む。したがって、個別のペダルが起動されていると、このようなペダル・セットを支持しているペダル・セット支持フレームがたわみ、且つ、移動し、延いてはドライバを当惑させ、また、ドライバのパフォーマンス及び総合的な模擬レーシング体験を損なうことはよくあることである。
【0008】
実際、このようなペダル・セットが使用される場合、フォーミュラ1レーシング構成のペダル・セットがレース中に移動、即ちシフトし、そのためにレーシング体験が台無しになることは珍しいことではない。
【0009】
先行技術刊行物が本明細書において参照されている場合、この参照は、その刊行物がオーストラリア又は任意の他の国における技術の共通一般知識の一部を形成していることの承認を構成しているわけではないことは明確に理解されよう。
【発明の概要】
【0010】
本発明の実施例は、上で言及した問題又は欠陥のうちの1つ又は複数に少なくとも部分的に対処することができる、或いは有用な選択又は商用選択を公に提供することができる、レーシング・シミュレータ・コックピットのための支持フレーム・アセンブリ及びその部品、並びにその使用方法を提供する。
【0011】
本発明の第1の態様によれば、レーシング・シミュレータ・コックピットのための支持フレーム・アセンブリが提供され、前記アセンブリは、
前方端部及び反対側の後方端部を画定しているベース・フレームと、
後方端部で、又はその近傍で、ベース・フレームの互いに反対側の側面から展開している、シートを調整可能に取り付けるための一対の互いに対向しているシート・ブラケットであって、シートをフォーミュラ1レーシング構成及びグランド・ツーリング・レーシング構成で交換可能に取り付けるように適合されたシート・ブラケットと、
シート・ブラケットとベース・フレームの前方端部との間の位置で、ベース・フレームから上に向かって展開しているステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームと、
ペダル・セットをその上に取り付けるためのペダル支持フレームであって、第1の端部でステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームにピボット結合され、フォーミュラ1レーシング構成とグランド・ツーリング・レーシング構成との間でピボット可能な、反対側の第2の端部を有する、ペダル支持フレームと、
前方端部で、又はその近傍で、ベース・フレームの互いに反対側の側面のうちの一方から上に向かって展開している、ペダル支持フレームを支持するための少なくとも1つのペダル・セット支持ブラケットであって、フォーミュラ1レーシング構成とグランド・ツーリング・レーシング構成との間でペダル支持フレームを選択的に固着するためにベース・フレームに対してピボット可能であるように適合された、ペダル・セット支持ブラケットと
を含む。
【0012】
本発明の第2の態様によれば、支持フレーム・アセンブリのためのベース・フレームを形成するためのベース・フレーム部材が提供され、前記ベース・フレームは少なくとも1つの他の同様のベース・フレーム部材と接続してベース・フレームを形成することができ、前記ベース・フレーム部材は、
一対の互いに反対側の端部と、
互いに反対側の端部の間を縦方向に展開している少なくとも4つの側壁であって、上部側壁、反対側の下部側壁、内部フレーム側壁、及び反対側の外部フレーム側壁を含む、側壁と
を含み、外部フレーム側壁は、
互いに反対側の端部の間の外部フレーム側壁の長さに沿って少なくとも部分的に展開している、組立て構成要素をベース・フレームに締め付けるための1つ又は複数のファスナーを受け取るための少なくとも1つのファスナー・チャネルと、
下部側壁及び外部フレーム側壁に隣接する縁から内側に向かって展開して、中に照明を受け取るための溝を画定している、角度が付いた壁部分によって画定された受取り開口と
を有する。
【0013】
本発明の第3の態様によれば、第1の態様のアセンブリと共に使用するためのシート・ブラケットが提供され、前記シート・ブラケットは、シートをベース・フレームに対して調整可能に取り付けるためにベース・フレームの側面に取り付けられるように構成され、前記シート・ブラケットは、シートをフォーミュラ1レーシング構成及びグランド・ツーリング・レーシング構成に対応する少なくとも2つの構成で調整可能に取り付けるための複数の取付け点を画定する。
【0014】
本発明の第4の態様によれば、第1の態様のアセンブリと共に使用するためのペダル・セット支持ブラケットが提供され、前記支持ブラケットは、アセンブリの前方端部で、又はその近傍で、ベース・フレームから上に向かって展開して、ペダル・セットをベース・フレームに対して支持するように構成され、前記ペダル・セット支持ブラケットは、フォーミュラ1レーシング構成及びグランド・ツーリング・レーシング構成に対応する少なくとも2つの構成の間で、ベース・フレームに対してピボット可能に構成される。
【0015】
本発明の第5の態様によれば、レーシング・シミュレータ・コックピットの支持フレーム・アセンブリと共に使用するためのシート・スライド・アセンブリが提供され、前記シート・スライド・アセンブリは、
シートを支持フレームのベース・フレームにスライド可能に取り付けるようにそれぞれ構成された少なくとも一対のスライド・ブラケットであって、前記ベース・フレームが一体に接続することができる少なくとも2つのベース・フレーム部材を含み、各ベース・フレーム部材がベース・フレームの少なくとも側面を画定し、且つ、該側面の長さに沿って少なくとも部分的に展開している少なくとも1つのファスナー・チャネルを有する、少なくとも一対のスライド・ブラケットと、
各スライド・ブラケットをベース・フレームの側面に対して解放可能に固着するために、各ベース・フレーム部材の少なくとも1つのファスナー・チャネルとそれぞれ動作的に関連付けられた少なくとも一対のスライド・ファスナーと
を含む。
【0016】
本発明の第6の態様によれば、レーシング・シミュレータ・コックピットのペダル・セット支持フレームのための取付けアセンブリが提供され、前記アセンブリは、
コックピットのベース・フレームとステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームとの間の接続をインタフェースし、且つ、第1の端部で、又はその近傍でペダル・セット支持フレームをピボットで取り付けるための少なくとも1つの取付けブラケットであって、互いに反対側の縁によって相互接続された一対の互いに反対側の平らな表面を有し、また、平らな表面に画定された複数のアパーチャを有し、そのアパーチャを通して、取付けブラケットを介してベース・フレーム及びステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームを少なくとも相互接続するためのファスナーが受け取られる、取付けブラケットと、
ペダル・セット支持フレームをベース・フレームに対して安定させるための少なくとも1つの安定化マウントであって、ベース・フレームと係合するためのベース・フレーム取付け部分、及びベース・フレーム取付け部分から上に向かって展開しているペダル・セット支持フレーム取付け部分を含み、ペダル・セット支持フレーム取付け部分が、その上にスタック構造で画定された、ペダル・セット支持フレーム取付け部分の高さに沿って少なくとも部分的に展開している複数のアパーチャを含み、各アパーチャが離散取付け点を画定し、離散取付け点が該離散取付け点を通して、ベース・フレームに対して高められた位置と低くされた位置との間で選択される位置でペダル・セット支持フレームを取り付けるためのファスナーを選択的に受け取るように構成される、マウントと
を含む。
【0017】
本発明の第7の態様によれば、レーシング・シミュレータ・コックピットのためのペダル・セット支持フレーム・アセンブリが提供され、前記アセンブリは、
コックピットのベース・フレームとステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームとの間の接続をインタフェースするための少なくとも1つの取付けブラケットであって、互いに反対側の縁によって相互接続された一対の互いに反対側の平らな表面を有し、また、平らな表面に画定された複数のアパーチャを有し、そのアパーチャを通して、取付けブラケットを介してベース・フレーム及びステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームを少なくとも相互接続するためのファスナーが受け取られる、取付けブラケットと、
ペダル・セットをその上に取り付けるためのペダル・セット支持フレームであって、少なくとも1つの取付けブラケットにピボットで取り付けることができる第1の端部、及びベース・フレームに対して高められた位置と低くされた位置との間で、ピボット可能な、反対側の第2の端部とを有する、フレームと、
ペダル・セット支持フレームをベース・フレームに対して安定させるための少なくとも1つの安定化マウントであって、ベース・フレームと係合するためのベース・フレーム取付け部分、及びベース・フレーム取付け部分から上に向かって展開しているペダル・セット支持フレーム取付け部分を含み、ペダル・セット支持フレーム取付け部分が、その上にスタック構造で画定された、ペダル・セット支持フレーム取付け部分の高さに沿って少なくとも部分的に展開している複数のアパーチャを含み、各アパーチャが離散取付け点を画定し、離散取付け点が該離散取付け点を通して、ベース・フレームに対して高められた位置と低くされた位置との間で選択される位置でペダル・セット支持フレームを取り付けるためのファスナーを選択的に受け取るように構成される、マウントと
を含む。
【0018】
本発明の第8の態様によれば、レーシング・シミュレータ・コックピットのベース・フレームとステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームとの間の接続をインタフェースするために、また、ペダル・セット支持フレームをレーシング・シミュレータ・コックピットに対してピボットで取り付けるために使用するための取付けブラケット、又はそのために第6の態様又は第7の態様のアセンブリと共に使用される場合の取付けブラケットが提供され、前記取付けブラケットは、互いに反対側の縁によって相互接続された一対の互いに反対側の平らな表面を有し、また、平らな表面に画定された複数のアパーチャを有し、そのアパーチャを通して、ベース・フレーム及びステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームを取付けブラケットの周りに少なくとも相互接続するためのファスナーが受け取られる。
【0019】
本発明の第9の態様によれば、ペダル・セット支持フレームをレーシング・シミュレータ・コックピットのベース・フレームに対して安定させるために使用するための安定化マウント、又はそのために第6の態様又は第7の態様のアセンブリと共に使用される場合の安定化マウントが提供され、前記マウントは、ベース・フレームと係合するためのベース・フレーム取付け部分、及びベース・フレーム取付け部分から上に向かって展開しているペダル・セット支持フレーム取付け部分を含み、ペダル・セット支持フレーム取付け部分は、その上にスタック構造で画定された、ペダル・セット支持フレーム取付け部分の高さに沿って少なくとも部分的に展開している複数のアパーチャを含み、各アパーチャは離散取付け点を画定し、離散取付け点は該離散取付け点を通して、ベース・フレームに対して高められた位置と低くされた位置との間でペダル・セット支持フレームを取り付けるためのファスナーを選択的に受け取るように構成される。
【0020】
本発明の第10の態様によれば、フレーム部材の側面の長さに沿って少なくとも部分的に展開している少なくとも1つのファスナー・チャネルを有するフレーム部材の端部のためのエンド・キャップが提供され、前記エンド・キャップは、フレーム部材の端部と動作的に関連付けられるように構成され、また、エンド・キャップの縁に画定された、少なくとも1つのファスナー・チャネルと流体連通するように構成された少なくとも1つの開口を有し、したがってエンド・キャップを取り外すことなく、スライド・ファスナーを少なくとも1つのファスナー・チャネルの中に挿入することができ、又は少なくとも1つのファスナー・チャネルから除去することができる。
【0021】
本発明の第11の態様によれば、第1の態様の支持フレーム・アセンブリと共に使用するためのツール・ホルダーが提供され、前記ホルダーは、支持フレーム・アセンブリのフレーム部材に解放可能に固着されるように構成されたボディーを有し、前記ボディーは、ツールを少なくとも部分的に受け取る、且つ、保持するための少なくとも1つの開口を画定する。
【0022】
本発明の第12の態様によれば、第1の態様の支持フレーム・アセンブリと共に使用するためのケーブル・クリップが提供され、前記クリップは、支持フレーム・アセンブリのフレーム部材に解放可能に固着されるように構成されたボディーを有し、前記ボディーは一対の互いに対向しているクランピング部材を画定し、これらのクランピング部材は、少なくとも1つのケーブルをそれらの間に解放可能にクランプするように構成される。
【0023】
有利には、本発明は、容易に組み立てし、分解し、及び/又は修正することができ、且つ、真に真正のドライバのレース・カー環境を提供するために必要な剛性を有する支持フレーム・アセンブリを提供する。
【0024】
更に、アセンブリ構成要素は、アセンブリを様々なレーシング構成に適合させるために互いに対して容易に調整することができ、その一方で依然としてその必要な剛性を維持する。
【0025】
更に、本発明のシート・スライド・アセンブリは、ドライバと体験との間のあらゆる隔たりを取り除き、したがってドライバは、モーション・シミュレータからのリアルな触覚フィードバックを受け取ることができ、その一方で依然としてシート位置を容易に調整することができる。
【0026】
最後に、本発明の取付けアセンブリによれば、ペダル・セット支持フレームをレーシング・シミュレータ・コックピットのベース・フレームに対して安定して取り付けることができ、その一方で依然としてペダル・セット支持フレーム、延いてはペダル・セットを、フォーミュラ1レーシング構成とグランド・ツーリング(「GT」)レーシング構成、並びに他のレーシング構成との間を含む、高められた位置と低くされた位置との間でピボットさせることができる。したがってアセンブリは、ドライバと体験との間のあらゆる隔たりを取り除き、したがってドライバは、ペダル・セット支持フレームがレース中に移動する、即ちシフトする危険なく、ペダル・セットからリアルな触覚フィードバックを受け取ることができる。
【0027】
示したように、レーシング・シミュレータ・コックピットのための支持フレーム・アセンブリ及びその部品は、フォーミュラ1レーシング構成及びグランド・ツーリング(「GT」)レーシング構成を含む少なくとも2つの構成の間で交換可能であり、また、より真正なレーシング体験を提供する。
【0028】
本明細書において使用されているように、「フォーミュラ1レーシング構成」という用語は、シートが水平平面に対して後方に向かって約120°以上の角度をなし、また、ペダル・セットが水平平面に対して約45°以上の角度でコックピット構成に対して配置されるコックピット構成を意味している。一般に、フォーミュラ1レーシング構成では、ペダル支持ブラケットは、ペダル支持ブラケットの上に取り付けられたペダル・セットが水平平面に対して約45°以上の角度で取り付けられるように、ベース・フレームから実質的に垂直方向に上に向かって展開する。
【0029】
本明細書において使用されているように、「グランド・ツーリング・レーシング構成」即ち「GTレーシング構成」という用語は、フォーミュラ1レーシングと比較すると、シートがより直立しているレーシング構成を意味しており、典型的には水平平面に対して120°未満の角度を有し、また、ペダル・セットは実質的に水平配向で展開する。一般に、GTレーシング構成では、ペダル支持ブラケットは、ペダル支持ブラケットの上に取り付けられたペダル・セットが実質的に水平配向で取り付けられるよう、実質的にベース・フレームから前方に向かって展開する。
【0030】
いくつかの実施例では、支持フレーム・アセンブリは3つ以上のレーシング構成を提供することができる。例えばアセンブリは、シートがGTレーシング構成と同じか又は同様の配向及び/又は位置で取り付けられ、また、ペダル・セットがフォーミュラ1レーシング構成と同じか又は同様の配向及び/又は位置で取り付けられるハイブリッド・レーシング構成を更に含むことができる。
【0031】
示したように、支持アセンブリは、支持アセンブリの前方端部及びその反対側の後方端部を画定しているベース・フレームを含み、それらの間を互いに反対側の側面が展開していることが好ましい。
【0032】
ベース・フレームは、支持アセンブリを支持表面に対して支持するための任意の適切なサイズ、形状及び構造のベース・フレームであってもよく、また、任意の適切な1つ又は複数の材料から形成することができる。例えばベース・フレームは、1つ又は複数の金属及び/又はプラスチック材料、好ましくはプラスチック材料、より好ましくはアルミニウム、鋼、チタン、又はそれらの複合物から形成することができる。
【0033】
フレームは、長方形、円形、三角形、五角形、六角形、七角形、八角形、又はそれらの任意の変形或いは組合せであってもよく、長方形であることが好ましい。
【0034】
典型的にはフレームは、一体に結合された2つ以上のフレーム部材、好ましくは4つのフレーム部材から形成することができる。
【0035】
フレーム部材は、管状構造又は立体構造のフレーム部材であってもよく、管状構造のフレーム部材であることが好ましい。各フレーム部材は実質的に円形、楕円形、又は長方形の形の断面を有することができ、長方形の形の断面であることが好ましい。
【0036】
各フレーム部材は、一対の互いに反対側の端部、及びそれらの間を好ましくは直線方向に展開している少なくとも1つの側壁を有する細長いボディーを含むことができる。細長いボディーは、上部側壁、その反対側の下部側壁、内部フレーム側壁、及びその反対側の外部フレーム側壁を含む4つの側壁によって画定することができることが好ましい。各端部及び/又は端部部分は、直接又は間接のいずれかで他のフレーム部材と接続してフレームを組み立てることができるように適合させることができる。
【0037】
フレーム部材は任意の適切な方法で構築することができる。例えばフレーム部材はシートメタルから機械折畳みすることができ、或いは押出しであってもよく、典型的には押出しである。
【0038】
適切には、フレーム部材は、所望の形状、好ましくは長方形のフレームを形成するのに適した任意の長さのフレーム部材であってもよい。
【0039】
同様に、フレーム部材は任意の適切な幅及び高さを有することができる。例えばフレーム部材は、約20mmから約200mmまで、好ましくは約40mmから約160mmまで、より好ましくは約40mmから約100mmまでの範囲の幅及び/又は高さを有することができる。
【0040】
示したように、フレーム部材は、直接又は間接のいずれかで、任意の適切な方法で端部から端部まで、又は端部部分から端部部分まで一体に結合又は接続してベース・フレームを形成することができる。通常は、フレーム部材を互いに直角/90°に接続して長方形のベース・フレームを形成することができる。典型的には、各結合部は少なくとも2つのフレーム部材を含むことができる。
【0041】
隣接するフレーム部材同士の間は、任意のタイプの結合部を使用することができる。
【0042】
例えばフレーム部材が一体に直接結合又は接続される場合、結合部は、突合せ接続、斜め継ぎ、重ね接続、又は大入れであってもよく、典型的には突合せ接続である。
【0043】
いくつかの実施例では、各フレーム部材は、他のフレーム部材のそれぞれの端部と篏合し、又は結合する、例えばねじ接続、締りばめ(スナップばめ)接続、銃剣タイプ接続、又は摩擦ばめ接続などの篏合可能端部を含むことができる。
【0044】
いくつかのこのような実施例では、フレーム部材の第1の端部は、別のフレーム部材の第2の端部の雌構造に挿入され、又は雌構造と結合されるように構成された雄構造を含むことができる。
【0045】
他の実施例では、フレーム部材は、結合されるフレーム部材の端部と動作的に関連付けられるように適合された結合構成要素を介して一体に結合することができる。各結合部は1つ又は複数の結合構成要素を含むことができる。
【0046】
結合構成要素は、任意の適切な方法でフレーム部材のそれぞれの端部又は端部部分と動作的に関連付けることができる。例えば結合構成要素は、1つ又は複数のファスナー又は接着剤によって、各フレーム部材又はフレーム部材のうちの1つに締め付けることができる。
【0047】
いくつかの実施例では、結合構成要素は、例えばコーナー・ブラケットなどのブラケットを含むことができる。
【0048】
他の実施例では、結合構成要素はコーナー・コネクタを含むことができる。
【0049】
好ましい実施例では、ベース・フレームは、縦方向に、実質的に互いに平行に展開している一対の側部フレーム部材を含む、一体に結合された4つのフレーム部材によって形成することができ、一対の側部フレーム部材は、該側部フレーム部材に対して横方向に、実質的に互いに平行に展開している一対の交差フレーム部材によって一体に結合されている。
【0050】
一対の交差フレーム部材は、側部フレーム部材のそれぞれの端部部分同士の間を展開することができ、また、ベース・フレームの前方端部及び後方端部を画定することができる。
【0051】
各交差フレーム部材及び側部フレーム部材は、好ましくは1つ又は複数の機械式ファスナーを使用して、突合せ接続部で一体に結合することができる。各側部フレーム部材の端部部分は、各端部に、又はその近傍に、内部フレーム側壁及び外部フレーム側壁を貫通して展開している1つ又は複数の開口を含むことができ、また、各交差フレーム部材の端部は、側部フレーム部材中のアパーチャと整列するように構成された1つ又は複数の対応する開口を含むことができ、これらの開口を通して機械式ファスナーを受け取り、側部フレーム部材と交差フレーム部材とを一体に結合する。
【0052】
示したように、各フレーム部材は、互いに反対側の端部の間の外部フレーム壁の長さ、好ましくは長さ全体に沿って少なくとも部分的に展開している少なくとも1つのファスナー・チャネルを含むことができる。
【0053】
チャネルは任意の適切なサイズ及び形状のチャネルであってもよく、また、1つ又は複数のファスナーをその上に解放可能に固着し、好ましくはスライド可能に取り付けるための任意の適切な輪郭形状を有することができる。
【0054】
好ましい実施例では、チャネルは、ファスナーをチャネルに沿ってスライドさせることができ、その一方でチャネルから遠ざかるファスナーの横方向の動き、即ち分離を防止することができるようなサイズ及び形状にすることができる。
【0055】
いくつかのこのような実施例では、チャネルはC字形の断面を有することができる。
【0056】
他のこのような実施例では、チャネルはT字形又は台形の断面を有することができる。
【0057】
任意の適切なタイプのファスナーをチャネルに解放可能に固着することができ、好ましくはスライド可能に取り付けることができる。
【0058】
一般に、ファスナーは、構成要素をその上に解放可能に固着するためにスライド可能にチャネルに取り付けられるように構成されたスライド・ファスナーであってもよい。
【0059】
典型的には、ファスナーは、拡大ヘッド、ヘッドから遠ざかる方向に展開しているねじ付きシャンクを含むことができる。
【0060】
適切には、拡大ヘッドは、端部を介してチャネルにスライド可能に取り付けられ、所定の位置にスライドするように構成することができる。ヘッドは、チャネルの長さに沿ってスライド可能であり、その一方で横方向の分離、即ちチャネルからの係合解除は不可能であるようなサイズ及び形状にすることができる。
【0061】
シャンクは、ねじ付きシャンク部分を含むことができる。
【0062】
いくつかの実施例では、ファスナーは、シャンクに対してねじで締め付けられるように構成されたナットを更に含むことができる。このナットは蝶ナットであってもよい。別法としては、このナットは、ナットから遠ざかる方向に展開している、シャンクに対するナットの締め及び緩めを容易にするための1つ又は複数のハンドルを含むことも可能である。
【0063】
他の実施例では、チャネルに固着するための様々な構成要素は、シャンクに対してねじで締め付けられるように構成されたねじ付き開口を含むことができる。
【0064】
いくつかの実施例では、各フレーム部材は、その長さに沿って少なくとも部分的に展開している2つ以上のファスナー・チャネルを含むことができる。
【0065】
例えば各フレームは、少なくとも2つの側壁、好ましくはすべての側壁に沿って展開している1つ又は複数の締め付けチャネルを含むことができる。同様に、各フレーム部材は、同じ側壁に沿って、好ましくは平行配置で展開している1つ以上の締め付けチャネルを含むことができる。
【0066】
いくつかの実施例では、フレーム部材の各側壁は、全体であることが好ましいフレーム部材の長さに沿って少なくとも部分的に展開している単一のファスナー・チャネルを含むことができる。
【0067】
他の実施例では、フレーム部材の上部側壁及び下部側壁の各々は、フレーム部材の長さに沿って少なくとも部分的に展開している単一のファスナー・チャネルを含むことができ、また、内部フレーム側壁及びその反対側の外部フレーム側壁は、それぞれ、フレーム部材の長さに沿って少なくとも部分的に、実質的に互いに平行に展開している一対のファスナー・チャネルを有することができる。
【0068】
示したように、いくつかの実施例では、少なくともいくつかのフレーム部材は、下部側壁及び外部フレーム側壁に隣接する縁から内側に向かって展開して、溝、好ましくはベース・フレームを形成しているフレーム部材を画定している、角度が付いた壁部分によって画定された受取り開口を更に含むことができる。受取り開口及び溝は、フレーム部材の長さ全体にわたって展開することができることが好ましい。
【0069】
角度が付いた壁部分は、縁から、下部側壁に対して任意の適切な角度で内側に向かって展開することができる。例えば角度が付いた壁部分は、下部側壁に対して、約20°から約85°まで、典型的には約50°から約75°までの範囲の角度、好ましくは約70°の角度で内側に向かって展開することができる。
【0070】
示したように、結果として得られる溝は、例えばLEDストリップなどのストリップ照明であることが好ましい照明を中に受け取るための任意の適切なサイズ及び形状の溝であってもよい。有利には、ストリップ照明は、レーシング・シミュレータ・コックピット及びレーシング/ゲーミング体験の美的魅力を向上することができる。好ましいことには、結果として得られる溝は、照明が少なくとも部分的に覆い隠されるように、中に照明を少なくとも部分的に受け取るようなサイズと形状にすることができる。
【0071】
いくつかの実施例では、角度が付いた部分の外部表面は、標識のために同じく使用することができる。有利には、角度を付けることにより、とりわけ真上に位置している照明によって照明されると、その上に適用される任意の標識を容易に見ることができる。
【0072】
一対の互いに対向しているシート・ブラケットは、ベース・フレームの後方端部で、又はその近傍で、シートをベース・フレームに対して調整可能に取り付けるための任意の適切なサイズ、形状及び構造のシート・ブラケットであってもよい。
【0073】
いくつかの実施例では、各ブラケットは、直接又は間接のいずれかでベース・フレームの頂部に締め付けることができるベース・フレーム係合部分、及びシートに締め付けられるように適合されたシート係合部分を有する、実質的にL字形の断面を有することができる。シート係合部分は、好ましくは共通、即ち共有の縁から、ベース・フレーム係合部分に対して直角の角度を付けることができる。
【0074】
各部分は1つ又は複数のアパーチャを含むことができ、これらのアパーチャは、それらの部分をそれぞれベース・フレーム及びシートに締め付けるための機械式ファスナー、等々をそれらのアパーチャを通して受け取るようなサイズと形状にすることができる化されている。
【0075】
いくつかのこのような実施例では、各部分は複数のアパーチャを含むことができ、それにより、シートをベース・フレームに対して調整可能に取り付けるための複数の取付け点を提供することができる。
【0076】
各ブラケットは、後方に面している縁と、その反対側の前方に面している縁との間を縦方向に展開することができることが好ましい。
【0077】
好ましい実施例では、各ブラケットのシート係合部分は、後方に面している縁に、又はその近傍に画定され、且つ、部分の高さに沿ってスタック構造で展開している複数の細長いアパーチャ、及び前方に面している縁に、又はその近傍に画定され、且つ、部分の高さに沿ってスタック構造で展開している複数の実質的に円形のアパーチャを含むことができることが好ましい。これらの細長いアパーチャにより、使用中、実質的に円形のアパーチャと相俟って、シートを、所望の角度で、少なくとも2つの構成のうちの少なくとも1つに対応するベース・フレームに対して正確に取り付けることができる。
【0078】
示したように、いくつかの実施例では、シートは、シート・スライド・アセンブリのスライド・ブラケットを介して、間接的にベース・フレームに取り付けることができる。
【0079】
いくつかのこのような実施例では、各シート・ブラケットは、シート・ブラケットと関連付けられ、且つ、ベース・フレームの側面、好ましくは側部フレーム部材の外部フレーム側壁の長さに沿って少なくとも部分的に展開している少なくとも1つのファスナー・チャネルにスライド可能に取り付けられた少なくとも1つのスライド・ブラケットを介して、ベース・フレームに対してスライド可能であってもよい。少なくとも1つのスライド・ブラケットは、既に説明したスライド・ファスナーを使用して、少なくとも1つのファスナー・チャネルにスライド可能に取り付けることができる。
【0080】
他のこのような実施例では、シート・スライド・アセンブリは、ベース・フレームのそれぞれの側にスライド可能に取り付けられ、且つ、それらの間に展開しているフレーム部材によって相互接続されるようにそれぞれ構成された少なくとも一対のスライド・ブラケットを含むことができる。
【0081】
各スライド・ブラケットは、好ましくはスライド・ブラケットの中に、及びフレーム部材の端部の中に画定されたアパーチャを通して受け取られた機械式ファスナーを介して、フレーム部材の端部に締め付けることができる。
【0082】
既に説明した実施例の場合と同様、各スライド・ブラケットは、ベース・フレームの隣接する側面、好ましくは側部フレーム部材の外部フレーム側壁の長さに沿って少なくとも部分的に展開している少なくとも1つのファスナー・チャネルにスライド可能に取り付けることができる。この場合も、各スライド・ブラケットは、既に説明したスライド・ファスナーを使用して、少なくとも1つのファスナー・チャネルにスライド可能に取り付けることができる。
【0083】
更に、このような実施例では、各シート・ブラケットのベース・フレーム係合部分は、好ましくはフレーム部材の上部側壁に沿って少なくとも部分的に展開している少なくとも1つのファスナー・チャネルに締め付けられた1つ又は複数のスライド・ファスナーによって、シート・スライド・アセンブリのフレーム部材に締め付けることができる。1つ又は複数のファスナーのシャンクは、チャネルから上に向かって、ベース・フレーム係合部分の中に画定されたアパーチャを通って展開することができ、また、各シート・ブラケットは、シャンクに対してねじで締め付けられた1つ又は複数のナットによって所定の位置に締め付けることができる。
【0084】
示したように、支持フレーム・アセンブリは、ペダル・セット、好ましくはベース・フレームの互いに反対側の側面から上に向かって展開している一対のペダル・セット支持ブラケットを支持するために、前方端部で、又はその近傍で、ベース・フレームの互いに反対側の側面のうちの一方から上に向かって展開している少なくとも1つのペダル・セット支持ブラケットを含む。
【0085】
ブラケットは、ペダル・セットをベース・フレームに対して支持し、且つ、好ましくは高さを調整することができる少なくとも2つの構成の間で、ベース・フレームに対してピボット可能な、任意の適切なサイズ、形状及び構造のブラケットであってもよい。
【0086】
各ブラケットは、ペダル・セットを直接支持することができ、又は間接的に支持することができる。間接的に支持する場合、ブラケットは、ペダル・セットがその上に取り付けられるペダル支持フレームを支持することができる。
【0087】
一般に、ブラケットは細長い平らな形を有することができる。ブラケットは、内部表面及びその反対側の外部表面を含む、一対の互いに反対側の表面を含むことができる。互いに反対側の表面は実質的に互いに平行に展開することができ、また、互いに反対側の縁によって相互接続することができる。
【0088】
ブラケットは、ベース・フレーム取付け端部及びその反対側のペダル・セット係合端部を含む、互いに反対側の端部を含むことができる。ブラケットは、互いに反対側の端部の間で、好ましくはベース・フレームの後方端部に向かって後方へ湾曲する弧で、縦方向に展開することができる。
【0089】
ベース・フレーム取付け端部は、その上に画定された1つ又は複数のアパーチャを含むことができ、これらのアパーチャを通して、ブラケットをベース・フレームに締め付けるための1つ又は複数の機械式ファスナー、好ましくは端部を少なくとも1つの締め付けチャネルに締め付けるための1つ又は複数のスライド・ファスナーを受け取る。1つ又は複数のアパーチャは、形状が実質的に円形、細長及び/又は弓形であってもよい。弓形は、少なくとも2つの構成の間のブラケットのピボット、又はペダル・セットの位置の調整を有利に容易にすることができる。
【0090】
ペダル・セットを直接取り付ける場合、ペダル・セット係合端部は、その上に画定された1つ又は複数のアパーチャを含むことができ、これらのアパーチャを通して、ペダル・セットを所望の配向で端部に締め付けるための1つ又は複数の機械式ファスナーを受け取る。
【0091】
ペダル・セットを間接的に取り付ける場合、ペダル・セット係合端部は、ペダル支持フレームをベース・フレームに対して所望の配向で取り付ける、又はロックするための2つ以上の取付け又はロック位置を画定する、形状化されたアパーチャを含むことができる。
【0092】
形状化されたアパーチャは、ベース・フレーム取付け端部に向かって部分的に展開している細長いアパーチャ部分を含むことができ、細長いアパーチャ部分は、ペダル支持フレームから外側に向かって突出し、ペダル支持フレームを少なくとも1つのブラケットに対して所望の配向で取り付ける、又はロックする1つ又は複数のファスナーをスライド可能に受け取るために、上記細長いアパーチャ部分を一定の角度で、及び互いに対して間隔を隔てた配置で分岐している2つ以上の取付け又はロックアパーチャ部分を含む。
【0093】
ペダル支持フレームは、ペダル・セットをその上に取り付ける、且つ、ペダル・セット支持ブラケットにスライド可能に取り付けるための任意の適切なサイズ、形状及び構造のペダル支持フレームであってもよい。
【0094】
典型的には、ペダル支持フレームは、一方の端部でステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームにピボット結合された、且つ、反対側の端部で、又はその近傍で、少なくとも1つの交差フレーム部材によって一体に結合された、一対の互いに反対側の側部フレーム部材を含むことができる。ペダル支持フレームは、少なくとも1つのブラケットと共に、フォーミュラ1レーシング構成及びGTレーシング構成に対応する少なくとも2つの構成の間でピボット可能であってもよい。
【0095】
適切には、一対の互いに反対側の側部フレーム部材のうちの少なくとも一方はペダル・セット支持ブラケットにスライド可能に取り付けることができ、両方がそれぞれの前記ペダル・セット支持ブラケットにスライド可能に取り付けられることが好ましい。
【0096】
いくつかの実施例では、ペダル支持フレームの少なくとも1つの側部フレーム部材及び少なくとも1つのブラケットは、フレーム部材の長さに沿って少なくとも部分的に展開している少なくとも1つのファスナー・チャネルと動作的に関連付けられた少なくとも1つのスライド・ファスナーによって一体でスライド可能に取り付けることができ、また、ブラケットの形状化されたアパーチャに解放可能に締め付けることができる。
【0097】
好ましい実施例では、支持アセンブリは、一対の互いに反対側のブラケットを含むことができ、また、ペダル支持フレームの各側部フレーム部材は、フレーム部材に沿って展開している少なくとも1つのファスナー・チャネルと動作的に関連付けられた少なくとも1つのスライド・ファスナーによって隣接する前記ブラケットにスライド可能に取り付けることができ、また、隣接する前記ブラケットの形状化されたアパーチャに解放可能に締め付けることができる。
【0098】
使用中、ペダル支持フレーム及びその上に取り付けられたペダル・セットは、ベース・フレーム及びステアリング・ホイール支持フレームに対して、ブラケットの形状化されたアパーチャの2つ以上の取付け又はロック位置に対応する2つ以上のピボット位置までピボット可能であってもよい。有利には、ベース・フレームに対してペダル支持フレームをピボットさせることにより、その上に取り付けられる任意のペダル・セットの高さを高度に調整することができる。
【0099】
示したように、支持フレーム・アセンブリは、シート・ブラケットとペダル支持ブラケットとの間の位置で、ベース・フレームから上に向かって展開している、少なくともステアリング・ホイール・アセンブリを支持するための、好ましくはギア・スティック・シフター・アセンブリ及び/又はハンドブレーキ支持アセンブリを同じく支持するためのステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームを含む。ステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームは、ステアリング・ホイール・アセンブリの高さ、角度及び/又は距離をドライバの所望の位置に対して有利にカスタマイズすることができるよう、場合によっては調整可能であることが好ましい。
【0100】
支持フレームは、少なくともステアリング・ホイール・アセンブリをベース・フレームに対して支持するための任意の適切なサイズ、形状及び構造の支持フレームであってもよい。
【0101】
例えばいくつかの実施例では、支持フレームは、ベース・フレームの側面から上に向かって、動作可能高さまで展開している第1の部分、及び第1の部分から直角に展開している、ステアリング・ホイール・アセンブリをベース・フレームに対して支持するための第2の部分を含むL字形フレーム部材を含むことができる。
【0102】
他の実施例では、支持フレームは、ベース・フレームの互いに反対側の側面から上に向かって、動作可能高さまで展開している第1の部分及び第3の部分、及び第1の部分の上部端部と第3の部分の上部端部との間に展開している、ステアリング・ホイール・アセンブリをベース・フレームに対して支持するための第2の部分を含むU字形フレーム部材を含むことができる。
【0103】
他の実施例では、フレームは、ベース・フレームの側面から上に向かって上部端部まで展開している少なくとも1つのフレーム部材、及び少なくとも1つのフレーム部材の上部端部から水平方向に展開している、ステアリング・ホイール・アセンブリをベース・フレームに対して支持するための少なくとも1つの支持ブラケットを含むことができる。
【0104】
好ましい実施例では、フレームは、ベース・フレームの互いに反対側の側面から上に向かって展開している、一対の互いに反対側のフレーム部材、及びフレーム部材の上部端部同士の間に展開している、ステアリング・ホイール・アセンブリをベース・フレームに対して支持するための少なくとも1つの支持ブラケットを含むことができる。少なくとも1つの支持フレームは、互いに反対側のフレーム部材にスライド可能に取り付けられて、その上に取り付けられるステアリング・ホイール・アセンブリの高さの調整を可能にすることができる。
【0105】
このような実施例では、様々なフレーム部材は既に説明した通りであってもよく、また、既に説明したに結合部又は結合構成要素のうちのいずれか1つによって一体に結合することができる。
【0106】
支持ブラケットは、ステアリング・ホイール・アセンブリをその上に取り付けるための任意の適切なサイズ、形状及び構造の支持ブラケットであってもよい。
【0107】
典型的には、ブラケットは細長い平らな形を有することができる。ブラケットは、上部表面及びその反対側の下部表面を含む、一対の互いに反対側の表面を含むことができる。互いに反対側の表面は実質的に互いに平行に展開することができ、また、互いに反対側の縁によって相互接続することができる。
【0108】
ブラケットは、フレーム部材の上部端部に接続することができる互いに反対側の端部を含むことができる。ブラケットは、これらの互いに反対側の端部同士の間を縦方向に展開することができる。
【0109】
ブラケットの互いに反対側の表面は、その表面に画定された1つ又は複数のアパーチャを含むことができ、それらのアパーチャを通して、ステアリング・ホイール・アセンブリを支持ブラケットに締め付けるための1つ又は複数のファスナーを受け取る。
【0110】
いくつかの実施例では、互いに反対側の端部の一方又は両方は、隣接するフレーム部材に接続するための折り畳まれた、好ましくは直角に折り畳まれたフランジ部分を含むことができる。互いに反対側の表面と同様、各折り畳まれたフランジ部分も、その上に画定された1つ又は複数のアパーチャを含むことができ、それらのアパーチャを通して、好ましくは既に説明したスライド・ファスナー及びファスナー・チャネル構造を使用して隣接するフレーム部材の上部端部に締め付けるための1つ又は複数のファスナーを受け取る。
【0111】
各フレーム部材は、上部端部及びその反対側のベース・フレーム取付け端部を含む、一対の互いに反対側の端部を含むことができる。
【0112】
ベース・フレーム取付け端部は、ベース・フレームの側面、好ましくは側部フレーム部材の外部フレーム側壁の長さに沿って少なくとも部分的に展開している少なくとも1つのファスナー・チャネルに直接又は間接的に取り付けることができる。ベース・フレーム取付け端部は、既に説明した1つ又は複数のスライド・ファスナーを使用して少なくとも1つのファスナー・チャネルにスライド可能に取り付けることができる。
【0113】
間接的に取り付けられる場合、ベース・フレーム取付け端部は、端部と動作的に関連付けられた、且つ、既に説明した1つ又は複数のスライド・ファスナーを使用して少なくとも1つのファスナー・チャネルにスライド可能に取り付けられるように構成された取付けブラケットを含むことができる。
【0114】
フレーム部材は、ベース・フレームから上に向かって、ベース・フレーム部材に対して任意の適切な配向、好ましくは同じ配向で展開することができる。
【0115】
例えばいくつかの実施例では、フレーム部材は、実質的に垂直配向で上に向かって展開することができる。
【0116】
他の実施例では、フレーム部材は、ベース・フレームに対して一定の角度で上に向かって展開することができる。例えばフレーム部材は、ベース・フレームの前方端部に対して鋭角又は鈍角、好ましくは鈍角で上に向かって展開することができる。
【0117】
いくつかの実施例では、フレーム部材は、ベース・フレームの前方端部に対して約91°から約140°まで、好ましくは約91°から約120°までの範囲の角度で、より好ましくは約110°の角度で上に向かって展開することができる。
【0118】
示したように、いくつかの実施例では、ペダル支持フレームはステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームに、好ましくはベース・フレームから上に向かって展開しているフレーム部材のうちの少なくとも1つにピボット結合することができる。
【0119】
いくつかのこのような実施例では、ペダル支持フレームの互いに反対側の側部フレーム部材は、ステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームのそれぞれのフレーム部材にそれぞれピボット結合することができる。典型的には、ペダル支持フレームは、好ましくはベース・フレーム取付け端部の近傍の位置で、ステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームの各フレーム部材の前方に面している側壁に沿って少なくとも部分的に展開している少なくとも1つのファスナー・チャネルにスライド可能に締め付けられた結合ブラケットを介してピボット結合することができる。
【0120】
いくつかの実施例では、ステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームは、ギア・スティック・シフター・アセンブリ、及び好ましくは同じくハンドブレーキ支持アセンブリを支持するためのサブフレームを更に含むことができる。いくつかの実施例では、サブフレームは、それらに限定されないが、キーボード、マウス・ホルダー、タブレット・ホルダー、及び/又はボタン・ボックス・ホルダーを含む他の付属品を更に支持することができる。
【0121】
サブフレームは、任意の適切なサイズ、形状及び構造のサブフレームであってもよく、また、任意の適切な方法で支持フレームと関連付けることができる。
【0122】
通常、サブフレームは支持フレームの一方の側面から展開することができ、また、ギア・スティック・シフター・アセンブリ及び/又はハンドブレーキ支持アセンブリをベース・フレームに対して支持するための1つ又は複数のフレーム部材を含むことができる。
【0123】
例えばいくつかの実施例では、サブフレームは、ステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームのフレーム部材から外側に向かって展開している第1の部分、及び第1の部分から下に向かって展開している、ベース・フレームの側部フレーム部材と結合するための第2の部分を含むL字形フレーム部材を含むことができる。このような実施例では、第1の部分は、その上にギア・スティック・シフター・アセンブリ及び/又はハンドブレーキ支持アセンブリを取り付けるように構成することができる。
【0124】
他の実施例では、サブフレームは、ステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームのフレーム部材の外部フレーム側壁から後方に向かって展開している第1のフレーム部材、及び第1のフレーム部材の最も後方の端部から下に向かって展開している第2のフレーム部材を含むことができる。
【0125】
典型的には、第1のフレーム部材及び第2のフレーム部材は一体に結合することができ、また、上で説明したファスナー・チャネル及びスライド・ファスナー構造を使用して、ステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームのフレーム部材及びベース・フレームの側部フレーム部材にそれぞれ結合することができる。
【0126】
いくつかのこのような実施例では、ギア・スティック・シフター・アセンブリ及び/又はハンドブレーキ支持アセンブリは第1のフレーム部材の頂部に直接取り付けることができる。
【0127】
第1のフレーム部材は、ステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレーム及び第2のフレーム部材にスライド可能に取り付けることができ、したがってそれらの上に取り付けられたギア・スティック・シフター・アセンブリ及び/又はハンドブレーキ支持アセンブリの高さを調整することができる。
【0128】
他のこのような実施例では、サブフレームは、その上にギア・スティック・シフター・アセンブリ及び/又はハンドブレーキ支持アセンブリを取り付けるために、第1のフレーム部材の頂部に締め付けられるように構成された取付けブラケットを更に含むことができる。ブラケットは、その上に画定された1つ又は複数のアパーチャを含むことができ、それらのアパーチャを通して、ギア・スティック・シフター・アセンブリ及び/又はハンドブレーキ支持アセンブリをブラケットに締め付けるための1つ又は複数の機械式ファスナーを受け取る。
【0129】
本発明の第6の態様、第7の態様、第8の態様、及び第9の態様で示したように、いくつかの実施例では、ベース・フレームとステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームとの間の接続をインタフェースし、且つ、ペダル・セット支持フレームをピボットで取り付けるための少なくとも1つの取付けブラケットが提供される。
【0130】
取付けブラケットは、任意の適切なサイズ、形状及び構造の取付けブラケットであってもよく、また、任意の適切な1つ又は複数の材料から形成することができ、典型的には、ベース・フレームとステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームとの間の接続を安定させることができる剛直な材料、好ましくは金属から形成することができる。
【0131】
一般に、取付けブラケットは実質的に平らな形を有することができる。ブラケットは実質的に三角形、長方形又は多角形の形を有することができ、実質的に長方形であることが好ましい。
【0132】
取付けブラケットは、ベース・フレームと係合するように構成された内部表面、及びその反対側の、ステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームと係合するように構成された外部表面を含む、一対の互いに反対側の表面を含むことができる。互いに反対側の表面は実質的に互いに平行に展開することができる。
【0133】
使用中、取付けブラケットは、ベース・フレームの側部フレーム部材の外部表面と、ステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームの側部フレーム部材の内部表面との間に取り付けられ、それらを相互接続するように構成される。
【0134】
互いに反対側の表面は、互いに反対側の縁によって相互接続することができる。互いに反対側の縁は、下部縁、その反対側の上部縁、ベース・フレームの前方端部に面している前方縁、及びその反対側の後方縁を含むことができる。
【0135】
下部縁及び上部縁は、実質的に互いに平行に、且つ、実質的に水平方向に展開することができる。
【0136】
前方縁及び後方縁も同じく実質的に互いに平行に、好ましくは、ステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームがベース・フレームに対して後方に向かってなしている角度と一致するよう、後方に向かって角度をなして展開することができる。
【0137】
いくつかの実施例では、後方縁は、後方縁及び上部縁に沿って少なくとも部分的に画定された切欠き部分を含むことができる。有利には、切欠き部分は、好ましい美観仕上げを提供するために、ステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームがベース・フレームから上に向かって展開している角度と相補をなすことができる。
【0138】
示したように、取付けブラケットは、その上に画定された複数のアパーチャを含むことができ、それらのアパーチャを通して、ベース・フレーム及びステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームを少なくとも相互接続するためのファスナーを受け取る。
【0139】
これらのアパーチャは、これらのアパーチャを通してファスナー、好ましくは機械式ファスナーを受け取るための適切なサイズ及び形状にすることができる。
【0140】
同様に、これらのアパーチャは、ベース・フレームとステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームとの間の安定した相互接続をもたらすよう、任意の適切な構造で取付けブラケットの上に配置することができる。
【0141】
典型的には、これらのアパーチャは、取付けブラケットの周囲の周りに間隔を隔てた構造で配置することができる。
【0142】
例えばいくつかの実施例では、取付けブラケットは、ブラケットの下部縁に沿って間隔を隔てた、ステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームの下部端部及びベース・フレームの側部フレーム部材を相互接続し、また、ブラケットを側部フレーム部材に接続するための少なくとも4つのアパーチャを含むことができる。
【0143】
好ましいこのような実施例では、ブラケットは、後方縁及び前方縁の下部縁及び下部部分に沿って間隔を隔てた、ステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームの下部縁及びベース・フレームの側部フレーム部材を相互接続し、また、ブラケットを側部フレーム部材に接続するための少なくとも6つのアパーチャを含むことができる。
【0144】
これらのアパーチャは、互いに反対側の対のアパーチャ及びそれらの間に配置された中央の対を含むことができる。
【0145】
後方縁及び前方縁に沿って画定された互いに反対側の対のアパーチャは、それらのアパーチャを通して、取付けブラケットをベース・フレームの側部フレーム部材の外部表面に締め付けるためのファスナーを受け取るように、それぞれ構成することができる。
【0146】
下部縁に沿って画定された中央の対のアパーチャは、それらのアパーチャを通して、ベース・フレーム及びステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームを相互接続するためのファスナーを受け取るように構成することができる。
【0147】
他の実施例では、取付けブラケットは、上部縁に沿って画定された中央の対のアパーチャを更に含むことができる。中央の対のアパーチャは、それらのアパーチャを通して、好ましくはステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームの後側の縁が取付けブラケットの上部縁及び後方縁に沿って少なくとも部分的に画定された切欠き部分と同じ高さで展開するように、ステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームに締め付けるためのファスナーを受け取るように構成することができる。
【0148】
いくつかの実施例では、これらのアパーチャは、ベース・フレーム及び/又はステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームの少なくとも側部フレーム部材の上に画定された1つ又は複数のファスナー・チャネルと実質的に整列するように取付けブラケットの上に配置することができる。有利には、これは、ファスナーをベース・フレームの側部フレーム部材の1つ又は複数のファスナー・チャネルにスライド可能に取り付ける、且つ、その上に取付けブラケット及びステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームを取り付けることができるようにすることにより、シミュレータの組立てを著しく容易にすることができ、好ましくはその一方で、組み立てた後であっても、依然としてベース・フレームの長さに沿ってステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームをスライド可能に調整することができる。
【0149】
好ましい実施例では、取付けブラケットは、ペダル・セット支持フレームの第1の端部をピボットで取り付けるためのピボット・マウント部分を更に画定する。
【0150】
ピボット・マウント部分は、上部縁と前方縁との間の接続部に画定されたコーナー部分であってもよい。
【0151】
ピボット・マウント部分は、その上に画定された、ペダル・セット支持フレームの第1の端部をピボット・マウント部分にピボットで取り付けるための少なくとも1つのアパーチャを含むことができる。
【0152】
任意の適切な数のアパーチャをピボット・マウント部分の上に画定することができる。例えばピボット・マウント部分は少なくとも2つのアパーチャ、少なくとも3つのアパーチャ、少なくとも4つのアパーチャ、少なくとも5つのアパーチャ、更には少なくとも6つのアパーチャを含むことができる。
【0153】
いくつかの実施例では、ピボット・マウント部分は、厚さが異なるフレーム部材から形成されたペダル・セット支持フレームに適応し、取付けブラケットに対する第1の端部の周りのペダル・セット支持フレームのピボットを妨害しないよう、好ましくは垂直方向のスタック構造でその上に画定された一対のアパーチャを含むことができる。
【0154】
好ましい実施例では、取付けアセンブリは、ベース・フレームとステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームとの間の接続をインタフェースし、且つ、ペダル・セット支持フレームをシミュレータ・コックピットの各側面にピボットで取り付けるための一対の取付けブラケットを含むことができる。
【0155】
示したように、取付けアセンブリは、典型的には反対側の第2の端部に、又はその近傍に、ベース・フレームに対してペダル・セット支持フレームを安定させるための少なくとも1つの安定化マウントを更に含む。
【0156】
安定化マウントは、任意の適切なサイズ、形状及び構造の安定化マウントであってもよく、また、任意の適切な1つ又は複数の材料から形成することができ、典型的には、ベース・フレームに対してペダル・セット支持フレームを安定させることができる剛直な材料、好ましくは金属から形成することができる。
【0157】
一般に、安定化マウントは細長い実質的に平らな形を有することができる。マウントは実質的に三角形、長方形又は多角形の形を有することができる。典型的にはマウントは、逆さま文字の「L」字形を有することができる。
【0158】
マウントは、ベース・フレーム及びペダル・セット支持フレームの両方と係合するように構成された内部表面、及びその反対側の外部表面を含む、一対の互いに反対側の表面を含むことができる。互いに反対側の表面は実質的に互いに平行に展開することができる。
【0159】
互いに反対側の表面は、互いに反対側の縁によって相互接続することができる。互いに反対側の縁は、下部縁、その反対側の上部縁、及びそれらの間に展開している1つ又は複数の前方縁部分、及びその反対側の後方縁部分を含むことができる。
【0160】
1つ又は複数の前方縁部分は下部前方縁部分及び上部前方縁部分を含むことができる。下部前方縁部分及び上部前方縁部分は、それぞれ、上部縁と下部縁との間の途中の接続部で外側に向かって朝顔形に広がることができる。1つ又は複数の前方縁部分は、実質的に凸状の前方縁を画定することができる。
【0161】
1つ又は複数の後方縁部分は、上部縁と下部縁との間の途中まで内側に向かってテーパが施された3つ又は4つの後方縁部分を含むことができる。1つ又は複数の後方縁部分は、実質的に凹状の後方縁を画定することができる。
【0162】
示したように、マウントは、ベース・フレーム、好ましくはベース・フレームの側部フレーム部材の外部側壁と係合し、且つ、そこに取り付けるためのベース・フレーム取付け部分を含むことができる。ベース・フレーム取付け部分は下部縁に沿って配置することができることが好ましい。
【0163】
ベース・フレーム取付け部分は、その上に画定された複数のアパーチャを含むことができ、それらのアパーチャを通して、スタビライザ・マウントをベース・フレームに取り付けるためのファスナーを受け取る。
【0164】
これらのアパーチャは、これらのアパーチャを通してファスナー、好ましくは機械式ファスナーを受け取るための適切なサイズ及び形状にすることができる。
【0165】
これらのアパーチャは、好ましくはそれらのアパーチャがベース・フレームの側部フレーム部材の少なくとも外部側壁に画定された1つ又は複数のファスナー・チャネルと実質的に整列するように、下部縁に沿って間隔を隔てた構造で配置することができる。この場合も、これは、有利には、ファスナーをベース・フレームの1つ又は複数のファスナー・チャネルにスライド可能に取り付ける、且つ、その上に安定化マウントを取り付けることができるようにすることにより、シミュレータの組立てを容易にすることができる。更に、ベース・フレームの長さに沿って安定化マウントをスライド可能に調整することができる。
【0166】
典型的には、これらの複数のアパーチャは少なくとも2つのアパーチャ、好ましくは3つのアパーチャを含むことができる。
【0167】
示したように、安定化マウントは、ベース・フレーム取付け部分から上に向かって展開し、典型的にはベース・フレーム取付け部分の前方縁部分から上に向かって展開しているペダル・セット支持フレーム取付け部分を更に含む。
【0168】
ペダル・セット支持フレーム取付け部分は、スタック構造でその上に画定された、高められた位置と低くされた位置との間で選択される位置にペダル・セット支持フレームを取り付けるための離散取付け点を提供するための部分の高さに沿って少なくとも部分的に展開している複数のアパーチャを含むことができる。
【0169】
選択される位置は、GTレーシング構成、フォーミュラ1レーシング構成、及びそれらの間の1つ又は複数の位置を含むことができる。例えば選択される位置は、ハイブリッド、カップ、タンク、又はトラック構成を更に含むことができる。
【0170】
したがってこれらの複数のアパーチャは少なくとも3つのアパーチャ、少なくとも4つのアパーチャ、少なくとも5つのアパーチャ、少なくとも6つのアパーチャ、少なくとも7つのアパーチャ、少なくとも8つのアパーチャ、少なくとも9つのアパーチャ、更には少なくとも10個のアパーチャを含むことができる。
【0171】
既に説明したように、これらのアパーチャは、これらのアパーチャを通してファスナー、好ましくは機械式ファスナーを受け取るための適切なサイズ及び形状にすることができる。
【0172】
これらのアパーチャは、ペダル・セット支持フレーム取付け部分の高さに少なくとも部分的に沿って、好ましくは線形スタック構造で、間隔を隔てた構造で配置することができる。
【0173】
いくつかの実施例では、ペダル・セット支持フレーム取付け部分は、ペダル・セット支持フレームを形成している側部フレーム部材の外部側壁に沿って展開している1つ又は複数のファスナー・チャネルに取り付けられ、且つ、そこから外側に向かって展開しているファスナーによってペダル・セット支持フレームに取り付けることができる。
【0174】
他の実施例では、ペダル・セット支持フレーム取付け部分は、その上に画定された複数のアパーチャのうちの1つを通って展開し、且つ、ペダル・セット支持フレームの側面に受け取られたファスナーによってペダル・セット支持フレームに取り付けることができる。
【0175】
更に他の実施例では、ペダル・セット支持フレーム取付け部分は、ペダル・セット支持フレームの側面から外側に向かって展開し、且つ、複数の離散取付け点のうちの1つを通して受け取られるように構成されたファスナーによってペダル・セット支持フレームに取り付けることができる。
【0176】
有利には、安定化マウントをベース・フレームに沿って、隣接する取付けブラケットに対してスライドさせることにより、ペダル・セット支持フレームのピボット角を、離散取付け点を越えて更に調整することができる。
【0177】
好ましい実施例では、取付けブラケットの場合と同様、取付けアセンブリは、ペダル・セット支持フレームをシミュレータ・コックピットの各側面のベース・フレームに対して安定させるための一対の安定化マウントを含むことができる。
【0178】
本発明の第10の態様で示したように、いくつかの実施例では、エンド・キャップをフレーム部材の露出した端部と動作的に関連付けることができる。
【0179】
エンド・キャップは、任意の適切なサイズ、形状及び構造のエンド・キャップであってもよく、また、任意の適切な1つ又は複数の材料、典型的には1つ又は複数のプラスチック材料から形成することができる。
【0180】
エンド・キャップは、互いに反対側の縁によって相互接続された一対の互いに反対側の表面によって画定された実質的に平らな構造であってもよい。互いに反対側の表面は実質的に互いに平行に展開することができ、また、外部表面及びその反対側の内部表面を含むことができる。互いに反対側の縁は、フレーム部材の4つの縁又は側壁と対応するように構成された少なくとも4つの縁を含むことができることが好ましい。
【0181】
エンド・キャップは、エンド・キャップが装着されるフレーム部材に沿って少なくとも部分的に展開している少なくとも1つのファスナー・チャネルと対応し、且つ、流体連通するように構成された複数の縁のうちの少なくとも1つに画定された少なくとも1つの開口を含むことができる。少なくとも1つの開口は、少なくとも1つのファスナー・チャネルのプロファイル輪郭と実質的に一致するように形状化することができることが好ましい。
【0182】
エンド・キャップは、任意の適切な方法でフレーム部材の端部に装着することができる。
【0183】
例えばいくつかの実施例では、エンド・キャップは少なくとも部分的に端部に挿入することができ、したがってエンド・キャップはフレーム部材に摩擦ばめする。
【0184】
他の実施例では、接続機構又は接続機構の部品がエンド・キャップとフレーム部材の端部を接続することができる。接続機構又はその部品は、エンド・キャップ及びフレーム部材の端部と一体構成の接続機構又はその部品であってもよく、或いは一体構造の接続機構又はその部品でなくてもよい。
【0185】
例えばいくつかのこのような実施例では、接続機構は、フレーム部材の端部と関連付けられた第1の部品、及び第1の部品に接続することができ、また、エンド・キャップの内部表面と関連付けられた第2の部品を含むことができる。
【0186】
接続機構は、一体に結合する、例えばねじ接続、締りばめ(スナップばめ)接続又は銃剣タイプ接続などの篏合可能な雄部分及び雌部分を含むことができる。
【0187】
いくつかのこのような実施例では、フレーム部材の端部と関連付けられた接続機構の第1の部品は、エンド・キャップの内部表面と関連付けられた接続機構の第2の部品の雌構造に挿入され、又は雌構造と結合されるように構成された雄構造を含むことができる。
【0188】
他のこのような実施例では、接続機構の第1の部品は、接続機構の第2の部品の雄構造を少なくとも部分的に受け取る、又は雄構造と結合されるように構成された雌構造を含むことができる。
【0189】
好ましい実施例では、エンド・キャップの内部表面は、内部表面から遠ざかる方向に突出した突起を含むことができ、また、フレーム部材の端部は、エンド・キャップがフレーム部材の端部に装着されると、その突起を少なくとも部分的に受け取るように構成された開口を含むことができる。
【0190】
いくつかのこのような実施例では、突起は、エンド・キャップがフレーム部材の端部から意図せず分離されるのを防止するための、例えばリッジなどの1つ又は複数の保持特徴を含むことができる。
【0191】
好ましい実施例では、エンド・キャップは、エンド・キャップの縁に画定された2つ以上の開口を含むことができ、前記各開口は、エンド・キャップが装着されるフレーム部材の側壁に沿って展開しているファスナー・チャネルと対応し、且つ、流体連通するように構成される。例えばいくつかのこのような実施例では、エンド・キャップは、エンド・キャップの縁に画定された、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ又は8つの開口を含むことができる。
【0192】
いくつかの実施例では、エンド・キャップの縁部分は、エンド・キャップが装着されるフレーム部材の角度が付いた壁部分と対応するよう、少なくとも部分的に凹ますことができる。
【0193】
本発明の第11の態様で示したように、いくつかの実施例では、支持フレーム・アセンブリと共に使用するためのツール・ホルダーが提供される。
【0194】
ツール・ホルダーは、支持フレーム・アセンブリのフレーム部材に解放可能に固着された、且つ、少なくとも1つのツールを保持するようになされた、任意の適切なサイズ、形状及び構造のツール・ホルダーであってもよい。ツール・ホルダーは、任意の適切な1つ又は複数の材料、典型的には1つ又は複数のプラスチック材料から形成することができる。
【0195】
ツール・ホルダーは、少なくとも外壁、その反対側のフレーム部材係合壁、上部壁、及びその反対側の下部壁を有するボディーを含むことができる。
【0196】
上部壁は、その中に画定された、例えば六角棒スパナ及び/又はラチェットなどのツールを少なくとも部分的に受け取る、且つ、保持するための少なくとも1つのアパーチャを含むことができる。少なくとも1つの開口は、その開口が受け取るように構成されるツールの輪郭に対して相補をなすように形状化することができることが好ましい。
【0197】
いくつかのこのような実施例では、少なくとも1つの開口の縁は、開口から突出しているツールの少なくとも一部と相補をなすように形状化された1つ又は複数の凹所部分を含むことができる。
【0198】
ツール・ホルダーは、任意の適切な方法で支持フレーム・アセンブリのフレーム部材に解放可能に固着することができる。
【0199】
例えばいくつかの実施例では、ツール・ホルダーのボディーは、1つ又は複数の機械式ファスナー及び/又は化学的ファスナーを使用してフレーム部材に締め付けることができる。
【0200】
1つ又は複数の機械式ファスナーは、ボディー及びフレーム部材の中に画定されたそれぞれの開口を通って展開するように構成された1つ又は複数のねじ付きファスナーを含むことができる。
【0201】
1つ又は複数の化学的ファスナーは、ボディーのフレーム部材係合壁とフレーム部材の隣接する壁との間に展開している、湿った接着剤、乾いた接着剤及び/又は両面接着テープを含むことができる。
【0202】
他の実施例では、ツール・ホルダーは、既に説明した接続機構又はその部品を使用して支持フレーム・アセンブリのフレーム部材に固着することができる。
【0203】
好ましい実施例では、ツール・ホルダーのボディーは、既に説明した1つ又は複数のスライド・ファスナーを使用して、フレーム部材に沿って少なくとも部分的に展開している少なくとも1つの締め付けチャネルにスライド可能に取り付けることができる。ボディーは、外壁及び/又はその反対側のフレーム部材係合壁を貫通して展開している1つ又は複数のアパーチャを含むことができ、それらのアパーチャを通して、スライド・ファスナーのシャンクを受け取る、また、シャンクに対してねじで締め付けられるナットを使用してそれらに解放可能に固着される。
【0204】
本発明の第12の態様で示したように、いくつかの実施例では、支持フレーム・アセンブリと共に使用するためのケーブル・クリップが提供される。
【0205】
ケーブル・クリップは、ケーブルを解放可能にクリップし、且つ、ケーブルを支持フレーム・アセンブリに対して固着するための任意の適切なサイズ、形状及び構造のケーブル・クリップであってもよい。
【0206】
ケーブル・クリップは、任意の適切な1つ又は複数の材料、典型的には1つ又は複数のプラスチック材料から形成することができる。
【0207】
ケーブル・クリップは、一体構造のケーブル・クリップであることも、或いは2つ以上のクリップ片を含むことも可能であり、一体構造のケーブル・クリップであることが好ましい。
【0208】
ケーブル・クリップは、一対の互いに対向しているクランピング部材を画定するボディーを含むことができ、これらの一対の互いに対向しているクランピング部材は、少なくとも1つのケーブルをそれらの間に解放可能にクランプするように構成される。
【0209】
クランピング部材は、任意の適切なサイズ及び形状のクランピング部材であってもよく、同様のサイズ及び形状であることが好ましい。各クランピング部材は、実質的に長方形、横長、円形、楕円形又は長円形の形であってもよく、実質的に長方形の形であることが好ましい。
【0210】
各クランピング部材は、内部クランピング表面及びその反対側の外部表面を含む、一対の互いに反対側の表面を含むことができる。互いに反対側の表面は、外部自由端縁、その反対側の内部共通縁、及びそれらの間に展開している互いに反対側の側縁を含む、互いに反対側の縁によって相互接続することができる。
【0211】
互いに対向しているクランピング部材は、クランピング部材をまとめて保持し、且つ、クランピング部材を個別に屈曲させることができるように構成されたウェブによって、反対側の内部共通縁に沿って一体に結合することができることが好ましい。
【0212】
いくつかの実施例では、各クランピング部材の内部クランピング表面は、中に受け取ったケーブルを解放可能に保持するのを少なくとも部分的に補助するためのライナー、コーティング又はパッドを含むことができる。典型的には、ライナー、コーティング又はパッドは、例えば1つ又は複数のゴム又は軟質プラスチック材料などの1つ又は複数の弾性変形可能材料から形成することができる。
【0213】
他の実施例では、各クランピング部材の内部クランピング表面は、1つ又は複数のケーブルを中に解放可能に保持するのを補助するように構成された1つ又は複数の波形(即ち頂上と谷の反復)を含むことができる。波形は、内部共通縁と外部自由端縁との間を少なくとも部分的に幅方向の配向で展開することができることが好ましい。
【0214】
ツール・ホルダーの場合と同様、ケーブル・クリップは、任意の適切な方法で支持フレーム・アセンブリのフレーム部材に解放可能に固着することができる。
【0215】
例えばいくつかの実施例では、ケーブル・クリップのボディーは、1つ又は複数の機械式ファスナー及び/又は化学的ファスナーを使用してフレーム部材に締め付けることができる。
【0216】
1つ又は複数の機械式ファスナーは、ボディー及びフレーム部材のクランピング部材のうちの一方に画定されたそれぞれの開口を通って展開するように構成された1つ又は複数のねじ付きファスナーを含むことができる。
【0217】
1つ又は複数の化学的ファスナーは、ボディーのクランピング部材のうちの一方の外部表面と、フレーム部材の隣接する壁との間に展開している、湿った接着剤、乾いた接着剤及び/又は両面接着テープを含むことができる。
【0218】
他の実施例では、ケーブル・クリップは、既に説明した接続機構又はその部品を使用して支持フレーム・アセンブリのフレーム部材に固着することができる。
【0219】
好ましい実施例では、ツール・ホルダーのボディーは、フレーム部材に沿って少なくとも部分的に展開している少なくとも1つの締め付けチャネルにスライド可能に取り付けることができる。ボディーは、ボディーのクランピング部材のうちの一方の外部表面から突出しているファスナー部分によってスライド可能に取り付けることができる。
【0220】
ファスナー部分は、端部を介してファスナー・チャネルにスライド可能に取り付けられ、且つ、所定の位置にスライドするように構成された任意の適切なサイズ及び形状のファスナー部分であってもよい。
【0221】
ファスナー部分は、場合によってはボディーと一体構造のファスナー部分であることが好ましい。
【0222】
ファスナー部分は拡大ヘッド及びネックを含むことができ、ネックは、ヘッドと、ボディーのクランピング部材のうちの一方の外部表面とを相互接続する。適切には、拡大ヘッドは、チャネルの長さに沿ってスライド可能であり、その一方でチャネルから横方向に分離することはできないように構成することができる。
【0223】
いくつかの実施例では、拡大ヘッドは、ファスナー・チャネルの長さに沿った所望の位置で拡大ヘッドを少なくとも部分的に保持するための保持部材を含むことができる。
【0224】
保持部材は、当技術分野で知られている任意の適切なサイズ、形状及び構造の保持部材であってもよい。
【0225】
いくつかの実施例では、本発明の支持フレーム・アセンブリは、ベース・フレーム及び他の構成要素を支持表面の頂部で支持するための1つ又は複数のフットを更に含むことができる。
【0226】
1つ又は複数のフットは任意の適切なサイズ、形状及び構造のフットであってもよく、また、任意の適切な方法でベース・フレーム及び他の構成要素と動作的に関連付けることができる。
【0227】
一般に、1つ又は複数のフットは、1つ又は複数のゴム又はプラスチック材料、好ましくは1つ又は複数のプラスチック材料から形成することができる。
【0228】
各フットは、支持表面係合下部壁、その反対側の上部壁、及びそれらの間に展開している少なくとも1つの側壁を有することができる。
【0229】
いくつかの実施例では、各フットは円筒状の形を有することができる。
【0230】
他の実施例では、各フットは立方体様の形を有することができる。
【0231】
好ましい実施例では、各フットは円錐台状の形を有することができ、テーパが施された側壁が上部壁から下部壁まで下に向かって展開している。
【0232】
側壁は、側壁の周りを少なくとも部分的に展開しているグリップを含むことができる。
【0233】
1つ又は複数のフットは、任意の適切な方法でベース・フレーム及び他の構成要素に締め付けることができる。
【0234】
例えばいくつかの実施例では、各フットは、既に説明した1つ又は複数の機械式ファスナー及び/又は化学的ファスナーを使用してフレーム部材に締め付けることができる。
【0235】
同様に、他の実施例では、各フットは、既に説明した接続機構又はその部品を使用してフレーム部材に締め付けることができる。
【0236】
好ましい実施例では、各フットは、既に説明したスライド・ファスナー、等々によって、フレーム部材の少なくとも1つの締め付けチャネルにスライド可能に取り付けることができる。
【0237】
好ましい調整では、各フットは、好ましくはフットの側壁に提供されたグリップを使用して、スライド・ファスナーに対してフットを回転させることによって高さを調整することができる。
【0238】
他の実施例では、本発明の支持フレーム・アセンブリは、ベース・フレーム及び他の構成要素の下面から突出している1つ又は複数のローラー又はキャスターを更に含むことができる。
【0239】
ローラー又はキャスターは、既に説明した1つ又は複数のフットと同様の方法で、ベース・フレーム及び他の構成要素に締め付けることができる。
【0240】
本発明の第13の態様によれば、レーシング・シミュレータ・コックピットのための支持フレーム・アセンブリを組み立てる方法が提供され、前記方法は、
1つ又は複数のベース・フレーム部材を一体に接続するステップであって、それにより支持フレーム・アセンブリのベース・フレームを形成し、前記ベース・フレームが前方端部及びその反対側の後方端部を画定する、ステップと、
シートを調整可能に取り付けるために、後方端部又はその近傍で、一対の互いに対向しているシート・ブラケットをベース・フレームの互いに反対側の側面にスライド可能に取り付けるステップであって、前記シート・ブラケットがシートをフォーミュラ1レーシング構成及びグランド・ツーリング・レーシング構成で交換可能に取り付けるように適合される、ステップと、
ステアリング・ホイール・アセンブリをベース・フレームに対して支持するために、ステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームを後方端部及びシート・ブラケットの前方の位置にスライド可能に取り付けるステップと、
ペダル・セットをその上に取り付けるためにペダル支持フレームを第1の端部でステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームにピボット結合するステップであって、前記ペダル支持フレームが、フォーミュラ1レーシング構成とグランド・ツーリング・レーシング構成の間でピボット可能な反対側の第2の端部を有する、ステップと、
ペダル支持フレームを支持するために、前方端部又はその近傍で、少なくとも1つのペダル・セット支持ブラケットをベース・フレームの互いに反対側の側面のうちの一方にスライド可能に取り付けるステップであって、前記ペダル・セット支持ブラケットが、ペダル支持フレームをフォーミュラ1レーシング構成とグランド・ツーリング・レーシング構成の間で選択的に固着するためにベース・フレームに対してピボット可能であるように適合される、ステップと
を含む。
【0241】
方法は、上で説明した支持フレーム・アセンブリ、ベース・フレーム部材、シート・ブラケット、ペダル・セット支持ブラケット、シート・スライド・アセンブリ、エンド・キャップ、ツール・ホルダー、及び/又はケーブル・クリップの1つ又は複数の特性又は特徴を含むことができる。
【0242】
接続するステップは、縦方向に、実質的に互いに平行に展開している一対の側部フレーム部材を、側部フレーム部材に対して横方向に、実質的に互いに平行に展開している一対の交差フレーム部材と結合するステップを含むことができる。
【0243】
交差フレーム部材のそれぞれの端部は、それぞれ、1つ又は複数の機械式ファスナーを使用して、突合せ接続部で側部フレーム部材のそれぞれの端部部分に接続することができる。
【0244】
側部フレーム部材はベース・フレームの互いに反対側の側面を画定することができ、また、交差フレーム部材はベース・フレームの前方端部及び後方端部を画定することができる。
【0245】
シート・ブラケットは、直接又は間接的に、ベース・フレームの互いに反対側の側面にスライド可能に取り付けることができる。
【0246】
直接取り付けられる場合、各シート・ブラケットは、チャネルと動作的に関連付けられたスライド・ファスナーを使用して、ベース・フレームの側面、好ましくは側部フレーム部材の外部フレーム側壁に沿って少なくとも部分的に展開している少なくとも1つのファスナー・チャネルにスライド可能に取り付けることができる。
【0247】
間接的に取り付けられる場合、各シート・ブラケットは、ベース・フレームの側面、好ましくは側部フレーム部材の外部フレーム側壁に沿って展開している少なくとも1つのファスナー・チャネルにスライド可能に取り付けられたシート・スライド・アセンブリに取り付けることができる。
【0248】
ステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームは、チャネルと動作的に関連付けられた1つ又は複数のスライド・ファスナーを使用して、シート・ブラケットの前方を各側部フレーム部材の少なくとも1つのファスナー・チャネルにスライド可能に取り付けることができる。
【0249】
ステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームの場合と同様、少なくとも1つのペダル支持ブラケットは、チャネルと動作的に関連付けられた1つ又は複数のスライド・ファスナーを使用して、互いに反対側の側部フレーム部材のうちの一方の少なくとも1つのファスナー・チャネルにスライド可能に取り付けることができる。
【0250】
典型的には、シート・ブラケット、ステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレーム及び/又はペダル支持ブラケットがそれぞれの側部フレーム部材に沿った所望の部分にスライドすると、それぞれのスライド・ファスナーを締めて部品を所定の位置に固着することができる。
【0251】
本発明の第14の態様によれば、レーシング・シミュレータ・コックピットのための支持フレーム・アセンブリをフォーミュラ1レーシング構成及びグランド・ツーリング・レーシング構成に対応する少なくとも2つの構成の間で適合させる方法が提供され、前記方法は、
シートが、支持フレーム・アセンブリに対して、フォーミュラ1レーシング構成及びグランド・ツーリング・レーシング構成のうちの1つに対応する所望の傾斜を有するように、シートを一対の互いに対向しているシート・ブラケットに対して調整可能に取り付けるステップと、
ペダル支持フレームをフォーミュラ1レーシング構成及びグランド・ツーリング・レーシング構成のうちの1つへ選択的にピボットさせるステップと、
ベース・フレームから上に向かって展開している少なくとも1つのペダル・セット支持ブラケットを使用して、ペダル支持フレームをフォーミュラ1レーシング構成及びグランド・ツーリング・レーシング構成のうちの1つに固着するステップであって、前記少なくとも1つのペダル・セット支持ブラケットが、ペダル支持フレームを支持するためにベース・フレームに対してピボット可能に適合される、ステップと
を含む。
【0252】
この場合も、方法は、上で説明した支持フレーム・アセンブリ、ベース・フレーム部材、シート・ブラケット、ペダル・セット支持ブラケット、シート・スライド・アセンブリ、エンド・キャップ、ツール・ホルダー、及び/又はケーブル・クリップの1つ又は複数の特性又は特徴を含むことができる。
【0253】
調整可能に取り付けるステップは、シートをシート・ブラケットに対して少なくとも2つの構成のうちの1つに対応する所望の配向に配向し、次に、シートを所定の位置に固着するために、シートをシート・ブラケットの上に提供された複数の取付け点の1つ又は複数に締め付けるステップを含む。
【0254】
いくつかの実施例では、シートを構成同士の間で交換する際に、調整可能に取り付けるステップは、シートを所望の配向でシート・ブラケットに配向し、且つ、再び締め付けてシートを所定の位置に固着するステップに先だって、シート・ブラケットに対するシートの締め付けを緩める初期ステップを更に含むことができる。
【0255】
少なくとも1つのペダル・セット支持ブラケットをピボットさせるステップは、少なくとも1つのペダル・セット支持ブラケットをベース・フレームに固着している複数のスライド・ファスナーのうちの1つ又は複数を緩める、及び/又は取り外すステップ、ペダル支持ブラケットを所望の角度にピボットさせるステップ、及びペダル支持ブラケットをベース・フレームに締め付けて、及び/又は再び締めて、ペダル支持ブラケットを所望の角度で固着するステップを含むことができる。
【0256】
ペダル・セット支持ブラケットがペダル支持フレームを介してペダル・セットを間接的に支持するいくつかの実施例では、ピボットさせるステップは、ブラケットをペダル支持フレームに対してスライドさせるステップであって、それにより形状化されたアパーチャの2つ以上の取付け又はロック位置のうちの1つからフレームを解放する、ステップと、ペダル・セット支持ブラケット及び/又はペダル支持フレームを所望の角度及び/又は配向にピボットさせるステップと、次に、ペダル支持フレームをペダル・セット支持ブラケットに対して、ブラケットの形状化されたアパーチャの所望の取付け又はロック位置へスライド可能に取り付けることによって、ペダル支持フレームを所定の位置に固着するステップとを更に含むことができる。
【0257】
本発明の第15の態様によれば、ペダル・セット支持フレームをレーシング・シミュレータ・コックピットのベース・フレームに対して取り付ける方法が提供され、前記方法は、
少なくとも1つの取付けブラケットを使用して、レーシング・シミュレータ・コックピットのベース・フレームとステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームとの間の接続をインタフェースするステップと、
反対側の第2の端部がベース・フレームに対して高められた位置と低くされた位置との間でピボット可能に、第1の端部でペダル・セット支持フレームを少なくとも1つの取付けブラケットにピボットで取り付けるステップと、
少なくとも1つの安定化マウントを使用して、ペダル・セット支持フレームをベース・フレームに対して安定させるステップであって、前記マウントが、ベース・フレームと係合するためのベース・フレーム取付け部分、及びベース・フレーム取付け部分から上に向かって展開しているペダル・セット支持フレーム取付け部分を含み、ペダル・セット支持フレーム取付け部分が、その上にスタック構造で画定された、ペダル・セット支持フレーム取付け部分の高さに沿って少なくとも部分的に展開している複数のアパーチャを含み、各アパーチャが離散取付け点を画定し、離散取付け点が該離散取付け点を通して、ベース・フレームに対して高められた位置と低くされた位置との間で選択される位置でペダル・セット支持フレームを取り付けるための機械式ファスナーを選択的に受け取るように構成される、ステップと
を含む。
【0258】
方法は、上で説明した取付けアセンブリ及びペダル・セット支持フレーム・アセンブリの1つ又は複数の特性又は特徴を含むことができる。
【0259】
本明細書において説明されている特徴のいずれも、本発明の範囲内で、任意の組合せで、本明細書において説明されている他の特徴のうちの任意の1つ又は複数と組み合わせることができる。
【0260】
本明細書における何らかの先行技術に対する参照は、その先行技術が共通の一般知識の一部を形成していることの肯定又は何らかの形態の示唆ではなく、また、そのように解釈してはならない。
【0261】
本発明の好ましい特徴、実施例及び変形形態は、本発明を実施するために当業者に十分な情報を提供する以下の発明を実施するための形態から認識することができる。発明を実施するための形態は、本発明の以上の概要の範囲を何ら制限するものとしてみなされるべきではない。発明を実施するための形態では、以下の多くの図面が参照される。
【図面の簡単な説明】
【0262】
【
図1】本発明の一実施例によるレーシング・シミュレータ・コックピットのための支持フレーム・アセンブリの上部斜視図である。
【
図2】
図1に示されている支持フレーム・アセンブリの側面図である。
【
図3】
図2に示されている支持フレーム・アセンブリの反対側の側面図である。
【
図4A】
図1~
図3に示されている支持フレーム・アセンブリのフォーミュラ1レーシング構成における図である。
【
図4B】
図1~
図3に示されている支持フレーム・アセンブリのグランド・ツーリング(「GT」)レーシング構成における図である。
【
図4C】
図1~
図3に示されている支持フレーム・アセンブリのハイブリッド・レーシング構成における図である。
【
図5】
図1~
図3に示されている支持フレーム・アセンブリのベース・フレームの平面図である。
【
図6】
図1~
図3に示されている支持フレーム・アセンブリを組み立てるために使用されるフレーム部材の斜視図である。
【
図7】
図1~
図3に示されている支持フレーム・アセンブリを組み立てるために使用されるフレーム部材の斜視図である。
【
図8】
図1~
図3に示されている支持フレーム・アセンブリを組み立てるために使用されるフレーム部材の斜視図である。
【
図9】一対のシート・ブラケットに装着された、本発明の一実施例によるシート・スライド・アセンブリの上部斜視図である。
【
図10】
図1~
図3に示されている支持フレーム・アセンブリのベース・フレームにスライド可能に取り付けられた、
図9に示されているシート・スライド・アセンブリ及びシート・ブラケットの上部斜視図である。
【
図11A】本発明の実施例によるフレーム部材の端部のためのエンド・キャップの一方の側面の垂直図である。
【
図11B】本発明の一実施例によるフレーム部材の端部のためのエンド・キャップの反対側の側面の垂直図である。
【
図12A】本発明の別の実施例によるフレーム部材の端部のためのエンド・キャップの一方の側面の垂直図である。
【
図12B】本発明の別の実施例によるフレーム部材の端部のためのエンド・キャップの反対側の側面の垂直図である。
【
図13A】本発明の更に別の実施例によるフレーム部材の端部のためのエンド・キャップの一方の側面の垂直図である。
【
図13B】本発明の更に別の実施例によるフレーム部材の端部のためのエンド・キャップの反対側の側面の垂直図である。
【
図14】
図1~
図3に示されている支持フレーム・アセンブリに取り付けるための、本発明の一実施例によるツール・ホルダーの上部斜視図である。
【
図15】ツールが装着された、
図14に示されているツール・ホルダーの上部斜視図である。
【
図16】
図1~
図3に示されている支持フレーム・アセンブリに取り付けるための、本発明の一実施例によるケーブル・クリップの前方斜視図である。
【
図17】
図16に示されているケーブル・クリップの後方斜視図である。
【
図18】
図1~
図3に示されている支持フレーム・アセンブリに取り付けられたフットの拡大図を示す上部斜視図である。
【
図19】本発明の一実施例による取付けアセンブリがペダル・セット支持フレームを支持フレーム・アセンブリのベース・フレームに対して安定させている、レーシング・シミュレータ・コックピットのための支持フレーム・アセンブリの上部斜視図である。
【
図20】
図19に示されている取付けアセンブリの拡大図である。
【
図21】
図19及び
図20に示されている取付けアセンブリの取付けブラケットの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0263】
図1~
図21は、レーシング・シミュレータ・コックピットのための支持フレーム・アセンブリ(100)及びその部品の実施例を示したものである。
【0264】
図1を参照すると、支持フレーム・アセンブリ(100)は、前方端部(112)、その反対側の後方端部(114)、及びそれらの間に展開している互いに反対側の側面(116)を画定しているベース・フレーム(110)と、シート・スライド・アセンブリ(140)を介してベース・フレーム(110)の互いに反対側の側面(116)から展開している、シート(900、図示せず)を調整可能に取り付けるための一対の互いに対向しているシート・ブラケット(130)と、ベース・フレーム(110)の前方端部(112)で、又はその近傍で、ベース・フレーム(110)のそれぞれ互いに反対側の側面(116)から上に向かって展開している、ペダル支持フレーム(160)及びその上に取り付けられたペダル・セットを支持するための一対のペダル・セット支持ブラケット(150)と、シート・ブラケット(130)とペダル・セット支持ブラケット(150)との間の位置で、ベース・フレーム(110)の互いに反対側の側面(116)から上に向かって展開している、その上に取り付けられたステアリング・ホイール・アセンブリを支持するためのステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレーム(170)とを含む。
【0265】
シート・ブラケット(130)は、フォーミュラ1レーシング構成及びグランド・ツーリング(「GT」)レーシング構成を含む少なくとも2つの構成でシート(900、図示せず)を調整可能に取り付けるように適合されている。
【0266】
同様に、ペダル・セット支持ブラケット(150)は、ベース・フレーム(110)に対して、フォーミュラ1レーシング構成及びGTレーシング構成を含む少なくとも2つの構成の間でピボット可能に適合されている。
【0267】
図4A~
図4Cは、ハイブリッド・レーシング構成をもたらす第3の構成を含むそれぞれのレーシング構成を示したものである。
【0268】
図4Aを簡単に参照すると、「フォーミュラ1レーシング構成」がコックピット構成によって特性化されており、シート(900)は、ベース・フレーム(110)に対して、シート・ブラケット(130)によって約120°以上の角度で後方に向かって角度が付けられており、また、ペダル支持ブラケット(150)は、ペダル支持フレーム(160)がベース・フレーム(110)に対して約45°以上の角度で展開するように、ベース・フレーム(110)から実質的に垂直方向に上に向かって展開している。
【0269】
図4Bを簡単に参照すると、「GTレーシング構成」がコックピット構成によって特性化されており、シート(900)は、フォーミュラ1レーシングと比較するとより直立しており、典型的にはベース・フレーム(110)に対して120°未満の角度を有している。更に、ペダル支持ブラケット(150)は、ペダル支持フレーム(160)が実質的に水平配向で展開するように、ベース・フレーム(110)から実質的に前方に向かって展開している。
【0270】
図4Cを簡単に参照すると、この図は、シート(900)がGTレーシング構成と同じか、又は同様の配向で取り付けられ、一方、ペダル・セット支持ブラケット(150)がフォーミュラ1レーシング構成の場合のように実質的に垂直方向に展開し、ペダル支持フレーム(160)がベース・フレーム(110)に対して約45°以上の角度で前方に向かって展開していることによって特性化された「ハイブリッド・レーシング構成」を示している。
【0271】
もう一度
図1を参照すると、支持フレーム・アセンブリ(100)のベース・フレーム(110)、ペダル支持フレーム(160)、ホイール・アセンブリ支持フレーム(170)、及び他の構成要素は、一体に結合された様々なフレーム部材(610)によって形成されている。
【0272】
図6~
図8は様々なフレーム部材(610)を示したもので、
図6は、ベース・フレーム(110、図示せず)を組み立てるために使用されるフレーム部材(610)を示し、
図7は、ペダル支持フレーム(160、図示せず)を組み立てるために使用されるフレーム部材(610)を示し、また、
図8は、ホイール・アセンブリ支持フレーム(170、図示せず)を組み立てるために使用されるフレーム部材(610)を示している。
【0273】
図6~
図8を概略的に参照すると、各フレーム部材(610)は、実質的に長方形の断面を有する管状構造のフレーム部材である。
【0274】
各フレーム部材(610)は、一対の互いに反対側の端部(612)、及びそれらの間に展開している少なくとも4つの側壁を有する細長いボディーを含む。4つの側壁は、上部側壁(614)、その反対側の下部側壁(616)、内部フレーム側壁(617)、及びその反対側の外部フレーム側壁(618)を含む。
【0275】
各フレーム部材(610)は、各側壁に沿って、互いに反対側の端部(612)の間を端から端まで展開している、組立て構成要素をそれぞれのフレーム部材(610)に締め付けるための1つ又は複数のファスナーを受け取るための少なくとも1つのファスナー・チャネル(620)を更に含む。
【0276】
各チャネル(620)は、チャネル(620)に沿ったファスナーのスライドを可能にするが、その一方でチャネル(620)から遠ざかる方向のファスナーの横方向の動き即ち分離を防止するようなサイズと形状のT字形輪郭形状を有している。
【0277】
通常、ファスナーは、構成要素をその上に解放可能に固着するために、チャネル(620)にスライド可能に取り付けられるように構成されたスライド・ファスナーである。
【0278】
ファスナーは、拡大ヘッド、ヘッドから離れる方向に展開しているシャンク、及び構成要素をその上に固着し、且つ、ファスナーをチャネル(620)に対して所定の位置に固着するためにシャンクに対して締め付けられるように構成されたナットを含む。
【0279】
拡大ヘッドは、端部(612)を介してチャネル(620)にスライド可能に取り付けられ、所定の位置にスライドするように構成される。ヘッドは、チャネル(620)の長さに沿ってスライド可能なサイズと形状であるが、その一方で横方向の分離又はチャネル(620)からの係合解除が不可能である。
【0280】
シャンクはねじ付きシャンク部分を含み、ナットは、シャンクのねじ部分にねじで締め付けられるように構成される。このナットは蝶ナットであってもよく、或いはナットから遠ざかる方向に展開している、シャンクに対するナットの締め及び緩めを容易にするための1つ又は複数のハンドルを含むことができる。
【0281】
示されているように、複数のフレーム部材(610)のうちのいくつかは、側壁に沿って展開している2つ以上のファスナー・チャネル(620)を含む。例えば、
図6及び
図8を参照すると、これらの複数のフレーム部材(610)の各々は、実質的に互いに平行に配置された、内部フレーム側壁及び外部フレーム側壁(617、618)に沿って展開している2つのファスナー・チャネル(620)を含む。
【0282】
更に、とりわけ
図6を参照すると、ベース・フレーム(110、図示せず)のためのフレーム部材(610)は、下部側壁(616)及び外部フレーム側壁(618)に隣接する縁から内側に向かって展開して、照明、典型的にはLED照明ストリップを中に受け取るための溝(650)を画定している、角度が付いた壁部分(640)によって画定された受取り開口(630)を同じく含む。
【0283】
受取り開口(630)及び溝(650)は、フレーム部材(610)の長さ全体にわたって展開している。
【0284】
角度が付いた壁部分(640)は、縁から内側に向かって、下部側壁(616)に対して約70°の角度で展開している。
【0285】
有利には、溝(650)の中にストリップ照明を含むことにより、レーシング・シミュレータ・コックピット及びレーシング/ゲーミング体験の美的魅力が向上する。
【0286】
更に、角度が付いた部分(640)の外部表面に標識を適用することができる。
【0287】
有利には、角度を付けることにより、とりわけ真上に位置している照明によって照明されると、その上に適用される任意の標識を容易に見ることができる。
【0288】
図5を参照すると、また、既に示したように、ベース・フレーム(110)は、支持表面に対して支持アセンブリ(100、図示せず)を支持し、且つ、支持アセンブリ(100、図示せず)の前方端部(112)、その反対側の後方端部(114)、及び互いに反対側の側面(116)を画定している。
【0289】
フレーム(110)は実質的に長方形の形を有しており、また、縦方向に、実質的に互いに平行に展開し、一対の交差フレーム部材(610B)によって一体に結合された一対の互いに反対側の側部フレーム部材(610A)を含む、一体に結合された4つのフレーム部材(610)から形成されており、一対の交差フレーム部材(610B)は、側部フレーム部材(610A)に対して横方向に、実質的に互いに平行に展開している。フレーム部材(610)は、
図6に示されているフレーム部材に対応している。
【0290】
交差フレーム部材(610B)及び側部フレーム部材(610A)は、1つ又は複数の機械式ファスナーを使用して、突合せ接続部で一体に結合されている。
【0291】
詳細には、もう一度
図1を参照すると、各側部フレーム部材(610A)の端部部分は、端部(612)に、又はその近傍に一対の開口を含み、また、各交差フレーム部材(610B)の端部(612)は、側部フレーム部材(610A)中の開口と整列して、それらのアパーチャを通して、フレーム部材(610)を一体に結合するための機械式ファスナーを受け取るように構成された対応する開口を含む。
【0292】
図10を参照すると、シート・ブラケット(130)は、シート(900、図示せず)を調整可能に取り付けるために、ベース・フレーム(110)の互いに反対側の側面(116)から展開している。
【0293】
シート・ブラケット(130)は、シート(900、図示せず)を支持アセンブリ(100、図示せず)の前方端部(112)に対して前方及び/又は後方へ選択的に移動させることができるように構成されたシート・スライド・アセンブリ(140)を介してスライド可能にベース・フレーム(110)に取り付けられている。
【0294】
各シート・ブラケット(130)は、シート・スライド・アセンブリ(140)に締め付けられるフレーム係合部分(132)、及びシート(900、図示せず)に締め付けられるように適合されたシート係合部分(134)を有する実質的にL字形の断面を有している。フレーム係合部分(132)及びシート係合部分(134)は、共通縁に沿って互いに直角の角度が付けられている。
【0295】
各ブラケット(130)は、後方に面している縁と、その反対側の前方に面している縁との間を縦方向に展開している。
【0296】
両方の部分(132、134)は、それぞれその上に画定された複数のアパーチャ(136)を含み、それらのアパーチャを通して、ブラケット(130)をそれぞれ、シート(900、図示せず)及びシート・スライド・アセンブリ(140)に締め付けるための1つ又は複数の機械式ファスナーを受け取る。
【0297】
フレーム係合部分(132)は、ブラケット(130)の縦方向の軸に対して直角の方向に縦方向に展開している複数の細長いアパーチャ(136)を含む。
【0298】
シート係合部分(134)は、後方に面している縁に、又はその近傍に画定され、且つ、その部分(134)の高さに沿ってスタック構造で展開している複数の細長いアパーチャ(136A)、及び前方に面している縁に、又はその近傍に画定され、且つ、その部分(134)の高さに沿ってスタック構造で展開している複数の実質的に円形のアパーチャ(136B)を含む。使用中、アパーチャ(136A、136B)の組合せは、シート(900、図示せず)を複数のレース構成のうちの少なくとも1つに対応する所望の角度でベース・フレーム(110)に対して調整可能に、且つ、正確に取り付けるための複数の取付け点を提供する。
【0299】
図9を参照すると、示したように、シート・ブラケット(130)は、シート・スライド・アセンブリ(140)を介してベース・フレーム(110、図示せず)にスライド可能に取り付けられている。
【0300】
シート・スライド・アセンブリ(140)は二対のスライド・ブラケット(142)を含み、各対は、それらの間に展開しているフレーム部材(610、
図7に示されている)によって相互接続され、また、フレーム部材(610)の頂部には、フレーム部材(610)の互いに反対側の端部(612)に、又はその近傍にシート・ブラケット(130)が取り付けられている。
【0301】
もう一度
図10を参照すると、シート・スライド・アセンブリ(140)のスライド・ブラケット(142)は、ベース・フレーム(110)を形成しているスライド・フレーム部材(610A)の外部フレーム側壁(618)に沿って展開しているファスナー・チャネル(620)にスライド可能に取り付けられ、且つ、ファスナー(910)のナットを締めることによって所定の位置に解放可能に固着されている。
【0302】
もう一度
図2及び
図3を参照すると、ペダル・セット支持ブラケット(150)は、ペダル支持フレーム(160)及びその上に取り付けられたペダル・セットを支持するために、前方端部(112)で、又はその近傍で、ベース・フレーム(110)の互いに反対側の側面(116)から上に向かって展開している。
【0303】
各ブラケット(150)は、ベース・フレーム(110)を形成している側部フレーム部材(610A)の外部フレーム側壁(618)に沿って展開している複数のファスナー・チャネル(620)のうちの少なくとも1つに締め付けられており、また、レース構成同士の間でベース・フレーム(110)に対してピボット可能である。
【0304】
通常、各ブラケット(150)は、内部表面及びその反対側の外部表面を含む細長い平らな形を有している。互いに反対側の表面は実質的に互いに平行に展開しており、互いに反対側の縁によって相互接続されている。
【0305】
各ブラケット(150)は、ベース・フレーム取付け端部(152)及びその反対側のペダル・セット係合端部(154)を含む互いに反対側の端部を含む。ブラケット(150)は、互いに反対側の端部の間を、ベース・フレーム(110)の後方端部(114)に向かって後方へ湾曲している弧で縦方向に展開している。
【0306】
ベース・フレーム取付け端部(152)は、その上に画定された複数のアパーチャ(153)を含み、これらのアパーチャを通して、ブラケット(150)を複数のファスナー・チャネル(620)のうちの少なくとも1つに締め付けるための1つ又は複数の機械式ファスナーを受け取る。これらのアパーチャ(153)は弓形のアパーチャ(153)を含み、構成同士の間のブラケット(150)をピボットすること、又はペダル・セットの位置の調整を有利に容易にする。
【0307】
ペダル・セット係合端部(154)は、ペダル支持フレーム(160)をベース・フレーム(110)に対して所望の配向で取り付ける、又はロックするための2つ以上の取付け又はロック位置を画定している、形状化されたアパーチャ(155)を含む。
【0308】
形状化されたアパーチャ(155)は、ベース・フレーム取付け端部(152)に向かって部分的に展開している細長いアパーチャ部分(156)を含み、また、形状化されたアパーチャ(155)は、取付け又はロック位置に対応する2つ以上の取付け又はロックアパーチャ部分(157)を含む。2つ以上の取付け又はロックアパーチャ部分(157)は、ペダル支持フレーム(160)から外側に向かって突出し、ペダル支持フレーム(160)を少なくとも1つのブラケット(150)に対して所望の配向で取り付ける、又はロックする1つ又は複数のスライド・ファスナーをスライド可能に受け取るために、細長いアパーチャ部分(156)を一定の角度で、及び互いに間隔を隔てた配置で分岐している。
【0309】
もう一度
図1を参照すると、ペダル支持フレーム(160)は、ペダル・セットをその上に取り付け、且つ、ペダル・セット支持ブラケット(150)にスライド可能に取り付けるようなサイズと形状にされている。
【0310】
ペダル支持フレーム(160)は、一方の端部(612)でステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレーム(170)にピボット結合され、また、2つの支持ブラケット(162)によって一体に結合された、一対の互いに反対側の側部フレーム部材(610、
図7に示されている)を含み、2つの支持ブラケット(162)は、その上に画定されたアパーチャ(164)を有し、それらのアパーチャを通して、その上に取り付けられたペダル・セットをブラケット(162)に締め付けるための1つ又は複数の機械式ファスナーを受け取る。
【0311】
ペダル支持フレーム(160)は、ペダル・セット支持ブラケット(150)と共に、それぞれ
図4A及び
図4Bに示されているフォーミュラ1レーシング構成及びGTレーシング構成に対応するレース構成同士の間でピボット可能である。
【0312】
ステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレーム(170)は、ステアリング・ホイール・アセンブリを支持するために、シート・ブラケット(130)とペダル支持ブラケット(150)との間の位置で、ベース・フレーム(110)から上に向かって展開している。
【0313】
支持フレーム(170)は、ベース・フレーム(110)の互いに反対側の側面(116)から上に向かって展開している一対の互いに反対側のフレーム部材(610、
図8に示されている)、及びフレーム部材(610)の上部端部(612)同士の間に展開している、ステアリング・ホイール・アセンブリをその上に取り付けるための支持ブラケット(172)を含む。
【0314】
支持ブラケット(172)は複数のアパーチャ(174)を含み、それらのアパーチャを通して、その上に取り付けられたステアリング・ホイール・アセンブリをブラケット(172)に締め付けるための1つ又は複数の機械式ファスナーを受け取る。
【0315】
図2及び
図3に最も良好に示されているように、支持フレーム(170)のフレーム部材(610)は、ステアリング・ホイール・アセンブリをシート・ブラケット(130)に取り付けられたシート(900、図示せず)に対して最適の高さ及び位置で支持するために、ベース・フレーム(110)から上に向かって、ベース・フレーム(110)の前方端部(112)に対して約110°の角度で展開している。
【0316】
図2を参照すると、ステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレーム(170)は、ギア・スティック・シフター・アセンブリ及び/又はハンドブレーキ支持アセンブリを支持するためのサブフレーム(180)を更に含む。
【0317】
サブフレーム(180)は、ベース・フレーム(110)の一方の側面(116)から展開し、また、ステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレーム(170)の外部フレーム側壁(618)から後方に向かって展開している第1のフレーム部材(610C)、及び第1のフレーム部材(610C)の最も後方の端部(612)から下に向かって展開している第2のフレーム部材(610D)を含む。
【0318】
第1のフレーム部材及び第2のフレーム部材(610C、610D)は一体に結合され、また、上で説明したファスナー・チャネル(620)及びスライド・ファスナー構造を介して、ステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレーム(170)及びベース・フレーム(110)の側部フレーム部材(610A)にそれぞれ結合されている。
【0319】
サブフレーム(180)は、その上にギア・スティック・シフター・アセンブリ及び/又はハンドブレーキ支持アセンブリを取り付けるために、第1のフレーム部材(610C)の頂部に締め付けられるように構成された取付けブラケット(182)を更に含む。ブラケット(182)は、その上に画定されたアパーチャ(184、
図1に示されている)を含み、それらのアパーチャを通して、その上に取り付けられたギア・スティック・シフター・アセンブリ及び/又はハンドブレーキ支持アセンブリをブラケット(182)に締め付けるための1つ又は複数の機械式ファスナーを受け取る。
【0320】
【0321】
図11A及び
図11Bを参照すると、エンド・キャップ(1100)は、互いに反対側の縁(1106)によって相互接続された一対の互いに反対側の表面によって画定された実質的に平らな構造である。
【0322】
互いに反対側の表面は実質的に互いに平行に展開しており、外部表面(1102、
図11Aに示されている)及びその反対側の内部表面(1104、
図11Bに示されている)を含む。
【0323】
縁(1106)は、フレーム部材(610、図示せず)の縁又は側壁と対応するように構成された4つの縁を含む。
【0324】
エンド・キャップ(1100)は、エンド・キャップ(1100)が装着されるフレーム部材(610、図示せず)に沿って展開しているファスナー・チャネル(620、図示せず)と対応し、且つ、流体連通するように構成された縁(1106)に沿って画定された複数の開口(1108)を含む。
【0325】
有利には、開口(1108)は、エンド・キャップ(1100)がフレーム部材(610、図示せず)の端部(612、図示せず)に装着されると、それらが整列するファスナー・チャネル(620)のプロファイル輪郭と実質的に一致し、したがってエンド・キャップ(1100)を取り外すことなくスライド・ファスナーをファスナー・チャネル(620、図示せず)に挿入することができ、或いはスライド・ファスナーをファスナー・チャネル(620、図示せず)から除去することができる。
【0326】
図11Bを参照すると、エンド・キャップ(1100)の内部表面(1104)は、内部表面(1104)から遠ざかる方向に突出し、エンド・キャップ(1100)が装着されるフレーム部材(610、図示せず)の端部(612、図示せず)に画定された少なくとも1つの対応する開口と整列し、且つ、その中に少なくとも部分的に受け取られるように構成された少なくとも1つの突起(1110)を含む。
【0327】
対応する開口への突起(1110)の係合は、フレーム部材(610)の端部(612、図示せず)からのエンド・キャップ(1100)の意図しない分離の防止を促進する。
【0328】
図11A及び
図11Bは、
図6に示されているフレーム部材(610)の端部(612)に装着されるように構成されたエンド・キャップ(1100)の一実施例を示している。
【0329】
この実施例のエンド・キャップ(1100)は、エンド・キャップ(1100)が装着される、
図6に示されているフレーム部材(610)の角度が付いた壁部分(640)と対応するように構成された、部分的に凹んだ縁部分(1106A)を更に含む。
【0330】
図12A及び
図12Bは、
図8に示されているフレーム部材(610)の端部(612)に装着されるように構成されたエンド・キャップ(1100)の一実施例を示している。
【0331】
図13A及び
図13Bは、
図7に示されているフレーム部材(610)の端部(612)に装着されるように構成されたエンド・キャップ(1100)の一実施例を示している。
【0332】
図14及び
図15は、
図1に示されている支持フレーム・アセンブリ(100)と共に使用するためのツール・ホルダー(1400)を示したものである。
【0333】
図14を参照すると、ツール・ホルダー(1400)は、外壁(1412)、その反対側の内壁(1414)、上部壁(1416)、及びその反対側の下部壁(1418)を有するボディー(1410)を含む。
【0334】
示されているように、上部壁(1416)は、例えば六角棒スパナ及び/又はラチェットなどの1つ又は複数のツールを少なくとも部分的に受け取る、且つ、保持するための1つ又は複数の形状化された開口(1420)を含む。
【0335】
図15を参照すると、形状化された開口(1420)は、それぞれ、形状化されたアパーチャが受け取り、且つ、保持するように構成されるツールの輪郭と相補をなすように形状化されている。
【0336】
図14をもう一度参照すると、ツール・ホルダー(1400)のボディー(1410)は、内壁及び外壁(1412、1414)を貫通して展開している一対のアパーチャ(1430)を含み、これらのアパーチャ(1430)は、それぞれ、これらのアパーチャ(1430)を通してスライド・ファスナーのシャンクを受け取る、且つ、シャンクとねじ係合するナットを使用してそれらに開放可能に固着される。スライド・ファスナーは、隣接するフレーム部材(610、図示せず)のファスナー・チャネル(620、図示せず)にスライド可能に取り付けられる。
【0337】
図16及び
図17は、1つ又は複数のケーブルを支持フレーム・アセンブリ(100、図示せず)に対して解放可能に保持し、且つ、整えるための、本発明の一実施例によるケーブル・クリップ(1600)を示したものである。
【0338】
図16を参照すると、ケーブル・クリップ(1600)は、一対の互いに対向しているクランピング部材(1620)を画定しているボディー(1610)を含み、これらのクランピング部材(1620)は、それらの間に1つ又は複数のケーブルを解放可能にクランプするように構成されている。
【0339】
クランピング部材(1620)は、それぞれ、実質的に長方形の形を有している。
【0340】
各クランピング部材(1620)は、内部クランピング表面(1622)及びその反対側の外部表面(1624)を含む、一対の互いに反対側の表面を含む。
【0341】
互いに反対側の表面は互いに反対側の縁によって相互接続されており、互いに反対側の縁は、外部自由端縁(1626)、その反対側の内部共通縁(1628)、及びそれらの間に展開している互いに反対側の側縁(1629)を含む。
【0342】
互いに対向しているクランピング部材(1620)は、クランピング部材(1620)をまとめて保持し、その一方でケーブルを受け取る、及び/又はケーブルをクリップ(1600)から除去するためにクランピング部材(1620)を個別に屈曲させることができるように構成されたウェブによって、反対側の内部共通縁(1628)に沿って一体に結合されている。
【0343】
示されているように、各クランピング部材(1620)の内部クランピング表面(1622)は、1つ又は複数のケーブルを中に解放可能に保持するのを補助するように構成された1つ又は複数の波形(1630、即ち頂上と谷の反復)を含む。波形(1630)は、内部共通縁(1628)と外部自由端縁(1626)との間を少なくとも部分的に幅方向に展開している。
【0344】
図17を参照すると、ケーブル・クリップ(1600)は、支持フレーム・アセンブリ(100、図示せず)のフレーム部材(610、図示せず)に解放可能に固着されるように構成されている。この点に関して、ツール・ホルダー(1600)のボディー(1610)は、隣接するフレーム部材(610、図示せず)のファスナー・チャネル(620、図示せず)にスライド可能に取り付けられるように構成されたファスナー部分(1710)を含む。
【0345】
ファスナー部分(1710)は、クランピング部材(1620)のうちの一方の外部表面(1624)、典型的に最も後方から突出している。
【0346】
ファスナー部分(1710)は、拡大ヘッド(1712)及びネック(1714)を含み、ネック(1714)は、ヘッド(1712)とクランピング部材(1620)の外部表面(1624)とを相互接続している。拡大ヘッド(1712)は、フレーム部材(610、図示せず)のファスナー・チャネル(620、図示せず)に沿ってスライドすることができ、その一方でチャネル(620、図示せず)から横方向に分離することはできないように構成されている。
【0347】
図18を参照すると、いくつかの実施例では、支持フレーム・アセンブリ(100、図示せず)は、ベース・フレーム(110)を支持表面の頂部で支持するための1つ又は複数のフット(1800)を含む。
【0348】
フット(1800)は、1つ又は複数のゴム又はプラスチック材料から形成されている。
【0349】
示されているように、各フット(1800)は、支持表面係合下部壁(1802)、その反対側の上部壁(1804)、及びそれらの間に展開している円錐台状テーパ側壁(1806)を有している。
【0350】
各フット(1800)は、既に説明したスライド・ファスナーを使用して、任意の最も下方のフレーム部材(610)の下部側壁(616)に沿って展開しているファスナー・チャネル(620)にスライド可能に取り付けられている。
【0351】
図19~
図21は、レーシング・シミュレータ・コックピットのための取付けアセンブリ(1900)及びその部品を含む支持フレーム・アセンブリ(100)の別の実施例を示したものである。便宜上、既に説明した特徴と同様の特徴又はそれらに対応する特徴は、同じ参照数表示を使用して参照されている。
【0352】
図19を参照すると、取付けアセンブリ(1900)は、第1の端部(1602)に、又はその近傍に、アセンブリ(1900)のベース・フレーム(110)とステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレーム(170)との間の接続をインタフェースし、且つ、ペダル・セット支持フレーム(160)をピボットで取り付けるための一対の取付けブラケット(1910)を含み、また、反対側の第2の端部(1604)に、又はその近傍に、ペダル・セット支持フレーム(160)を安定させるための一対の安定化マウント(1940)を含み、安定化マウント(1940)は、ベース・フレーム(110)に対して、高められた位置と低くされた位置との間でピボットさせることができる。
【0353】
示したように、取付けアセンブリ(1900)は、レーシング・シミュレータ・コックピットのベース・フレーム(110)に対してペダル・セット支持フレーム(160)を安定させるためのものであり、その一方で、例えばフォーミュラ1レーシング構成、示されているグランド・ツーリング・レーシング構成、ハイブリッド・レーシング構成、カップ・レーシング構成、タンク・レーシング構成、又はトラック・レーシング構成を含む様々なレーシング構成の間で、依然としてペダル・セット支持フレーム(160)を調整することができる。
【0354】
図20を参照すると、各取付けブラケット(1910)は、ベース・フレーム(110)とステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレーム(170)との間の接続をインタフェースし、且つ、ペダル・セット支持フレーム(160)をそこにピボットで取り付けるように構成されている。
【0355】
図21を簡単に参照すると、取付けブラケット(1910)は、実質的に長方形の輪郭形状を有する実質的に平らな形を有している。
【0356】
取付けブラケット(1910)は、ベース・フレーム(110、図示せず)と係合するように構成された内部表面(1912)、及びその反対側の、ステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレーム(170、図示せず)と係合するように構成された外部表面(1914)を含む、一対の互いに反対側の表面を含む。互いに反対側の表面は実質的に互いに平行に展開している。
【0357】
互いに反対側の表面は、互いに反対側の縁によって相互接続されている。互いに反対側の縁は、下部縁(1915)、その反対側の上部縁(1916)、前方縁(1917)、及びその反対側の後方縁(1918)を含む。
【0358】
下部縁及び上部縁(1915、1916)は、実質的に互いに平行に展開し、且つ、実質的に水平方向である。
【0359】
同様に、前方縁及び後方縁(1917、1918)も実質的に互いに平行に展開し、また、ステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレーム(170、図示せず)がベース・フレーム(110、図示せず)に対して後方に向かってなしている角度と一致するよう、後方に向かって角度をなしている。
【0360】
取付けブラケット(1910)は、後方縁(1918)及び上部縁(1916)に沿って部分的に画定された切欠き部分(1919)を更に含む。切欠き部分(1919)は、好ましい美観仕上げを提供するために、ステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレーム(170、図示せず)がベース・フレーム(110、図示せず)から上に向かって展開している角度と相補をなすように構成されている。
【0361】
示されているように、取付けブラケット(1910)は、その上に画定された複数のアパーチャ(1920)を含み、それらのアパーチャを通して、ベース・フレーム(110、図示せず)及びステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレーム(170、図示せず)を少なくとも相互接続するためのファスナーを受け取る。
【0362】
これらのアパーチャ(1920)は、ベース・フレーム(110、図示せず)とステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレーム(170、図示せず)との間の安定した相互接続をもたらすよう、取付けブラケット(1910)の周囲の周りに間隔を隔てた構造で配置されている。
【0363】
図20を簡単に参照すると、アパーチャ(1920)は、通常、ベース・フレーム(110)及びステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレーム(170)の側部フレーム部材(610)の上に画定されたファスナー・チャネル(620)と実質的に整列するよう、取付けブラケット(1910)の上に配置されている。
【0364】
もう一度
図21を参照すると、取付けブラケット(1910)は、下部縁(1915)に沿って間隔を隔てた対、及び後方縁及び前方縁(1917、1918)の下部部分に沿って間隔を隔てた、ステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレーム(170、図示せず)の下部端部と、ベース・フレーム(110、図示せず)の側部フレーム部材(610、図示せず)とを相互接続するための対、及びブラケット(1910)を側部フレーム部材(610、図示せず)に接続するための対、の三対のアパーチャ(1920)を含む。
【0365】
後方縁及び前方縁(1917、1918)に沿って画定された、互いに反対側の対のアパーチャ(1920A)は、それぞれ、それらのアパーチャを通して、取付けブラケット(1910)をベース・フレーム(110、図示せず)の側部フレーム部材(610)の外部表面に締め付けるためのファスナーを受け取るように構成されている。
【0366】
下部縁(1950)に沿って画定された中央の対のアパーチャ(1920B)は、それらのアパーチャを通して、ベース・フレーム(110、図示せず)及びステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレーム(170、図示せず)を相互接続するためのファスナーを受け取るように構成されている。
【0367】
取付けブラケット(1910)は、上部縁(1916)に沿って画定された中央の対のアパーチャ(1920C)を更に含み、この中央の対のアパーチャ(1920C)は、それらのアパーチャを通して、ステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレーム(170、図示)に締め付けるためのファスナーを受け取るように構成されている。
【0368】
図20を参照すると、取付けブラケット(1910)は、ペダル・セット支持フレーム(160)の第1の端部(1602)をそこにピボットで取り付けるためのピボット・マウント部分(1930)を更に画定している。
【0369】
もう一度
図21を参照すると、ピボット・マウント部分(1930)は、上部縁(1916)と前方縁(1917)との間の接続部に画定されたコーナー部分である。
【0370】
ピボット・マウント部分(1930)は、垂直方向のスタック構造でその上に画定された一対のアパーチャ(1920D)を含み、それらのアパーチャを通して、ペダル・セット支持フレーム(160)をピボットで取り付けるための機械式ファスナーを受け取る。
【0371】
もう一度
図20を参照すると、一対の取付けブラケット(1910)は、ベース・フレーム(110)とステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレーム(170)との間の接続をインタフェースし、ペダル・セット支持フレーム(160)をシミュレータ・コックピットの各側面にピボットで取り付けている。
【0372】
示したように、取付けアセンブリ(1900)は、典型的には第2の端部(1604)に、又はその近傍に、ペダル・セット支持フレーム(160)をベース・フレーム(110)に対して安定させるための一対の安定化マウント(1940)を更に含む。
【0373】
各安定化マウント(1940)は細長い実質的に平らな形を有しており、典型的には逆さま文字「L」の形を有している。
【0374】
各マウント(1940)は、ベース・フレーム(110)及びペダル・セット支持フレーム(160)の両方と係合するように構成された内部表面(1942)、及びその反対側の外部表面(1944)を含む、一対の互いに反対側の表面を含む。互いに反対側の表面は実質的に互いに平行に展開している。
【0375】
互いに反対側の表面は、互いに反対側の縁によって相互接続されている。互いに反対側の縁は、下部縁(1945)、その反対側の上部縁(1946)、及びそれらの間に展開している1つ又は複数の前方縁部分及びその反対側の後方縁部分(1947、1948)を含む。
【0376】
1つ又は複数の前方縁部分(1947)は下部前方縁部分及び上部前方縁部分を含み、それらは相俟って、実質的に凸状の前方縁(1947)を画定している。
【0377】
1つ又は複数の後方縁部分(1948)は、実質的に凹状の後方縁(1948)を共に画定している3つ又は4つの後方縁部分(1948)を含む。
【0378】
示したように、マウント(1940)は、ベース・フレーム(110)の側部フレーム部材(610)の外部側壁を介してベース・フレーム(110)と係合する、且つ、そこに取り付けるためのベース・フレーム取付け部分(1950)を含む。ベース・フレーム取付け部分(1950)は下部縁(1945)に沿って配置されている。
【0379】
ベース・フレーム取付け部分(1950)は、その中に画定された複数のアパーチャ(1952)を含み、それらのアパーチャを通して、スタビライザ・マウント(1940)をベース・フレーム(110)に取り付けるためのファスナーを受け取る。
【0380】
これらのアパーチャ(1952)は、これらのアパーチャを通して機械式ファスナーを受け取るのに適切なサイズと形状である。
【0381】
これらのアパーチャ(1952)は、それらのアパーチャがベース・フレーム(110)の側部フレーム部材(610)の外部側壁に画定されたファスナー・チャネル(620)と実質的に整列するように、下部縁(1945)に沿って間隔を隔てた構造で配置されている。
【0382】
安定化マウント(1940)は、ベース・フレーム取付け部分(1950)から上に向かって展開し、典型的にはベース・フレーム取付け部分(1950)の前方縁部分から上に向かって展開しているペダル・セット支持フレーム取付け部分(1960)を更に含む。
【0383】
ペダル・セット支持フレーム取付け部分(1960)は、線形スタック構造でその上に画定された、高められた位置と低くされた位置との間で選択される位置にペダル・セット支持フレーム(160)を取り付けるための離散取付け点を提供するための部分(1960)の高さに沿って少なくとも部分的に展開している複数のアパーチャ(1962)を同じく含む。
【0384】
使用中、ペダル・セット支持フレーム取付け部分(1960)は、ペダル・セット支持フレーム(160)を形成している側部フレーム部材(610)の外部側壁に沿って展開しているファスナー・チャネル(620)に取り付けられ、且つ、そこから外側に向かって展開しているファスナーによってペダル・セット支持フレーム(160)に取り付けられる。
【0385】
取付けブラケット(1910)の場合と同様、取付けアセンブリ(1900)は、ペダル・セット支持フレーム(160)をシミュレータ・コックピットの各側面のベース・フレーム(110)に対して安定させるための一対の安定化マウント(1940)を含む。
【0386】
本明細書及び特許請求の範囲(存在している場合)においては、「有している」という用語、及び「有する」を含むその派生語は、言及されている完全体の各々を含むが、1つ又は複数の他の完全体の包含を排除しない。
【0387】
本明細書全体を通した「1つの実施例」又は「一実施例」の参照は、その実施例に関連して説明されている特定の特徴、構造又は特性が本発明の少なくとも1つの実施例に含まれていることを意味している。したがって本明細書全体を通した様々な場所における、「1つの実施例では」又は「一実施例では」という語句の出現は、必ずしもすべてが同じ実施例を参照しているわけではない。更に、特定の特徴、構造又は特性は、1つ又は複数の組合せにおける任意の適切な方法で組み合わせることができる。
【0388】
制定法に従って、本発明は、いくぶんか構造的又は系統的特徴に特化された言語で記述されている。本明細書において説明されている手段は、本発明を実施する好ましい形態を有しているため、本発明は、示され、或いは説明されている特定の特徴に限定されないことを理解されたい。したがって本発明は、当業者によって適切に解釈される添付の特許請求の範囲(存在している場合)の適切な範囲内で、その形態又は変更態様のいずれかで特許請求される。
【手続補正書】
【提出日】2022-11-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フォーミュラ1レーシング構成とグランド・ツーリング・レーシング構成との間で構成可能なレーシング・シミュレータ・コックピットの支持フレーム・アセンブリであって、
前方端部及び反対側の後方端部を画定しているベース・フレームと、
シートを調整可能に取り付けるために前記後方端部又はその近傍において前記ベース・フレームの両側の側面から延在する一対の互いに対向したシート・ブラケットであって、前記シートを前記フォーミュラ1レーシング構成及び前記グランド・ツーリング・レーシング構成において交換可能に取り付けるように適合されたシート・ブラケットと、
前記シート・ブラケットと前記ベース・フレームの前記前方端部との間の位置で、前記ベース・フレームから上方に延在するステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームと、
ペダル・セットをその上に取り付けるためのペダル支持フレームであって、前記ペダル支持フレームは、第1の端部で前記ステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームに枢動結合され、また前記フォーミュラ1レーシング構成と前記グランド・ツーリング・レーシング構成との間で枢動可能な反対側の第2の端部を有するペダル支持フレームと、
前記ペダル支持フレームを支持するために前記前方端部又はその近傍において前記ベース・フレームの前記両側の側面のうちの一方から上方に延在する少なくとも1つのペダル・セット支持ブラケットであって、前記フォーミュラ1レーシング構成と前記グランド・ツーリング・レーシング構成との間で前記ペダル支持フレームを選択的に固定するために前記ベース・フレームに対して枢動可能であるように適合されたペダル・セット支持ブラケットと
を含む支持フレーム・アセンブリ。
【請求項2】
前記一対の互いに対向したシート・ブラケット、前記ステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレーム及び前記少なくとも1つのペダル・セット支持ブラケットがそれぞれ前記ベース・フレームにスライド可能に取り付けられ、それにより前記一対の互いに対向したシート・ブラケット、前記ステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレーム及び前記少なくとも1つのペダル・セット支持ブラケットの各々が前記ベース・フレームの前記前方端部及び前記後方端部に対してスライド調整可能である、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項3】
前記ベース・フレームが、一体に結合された4つのフレーム部材から形成され、各フレーム部材が、一対の両側の端部と、それらの間に延在する4つの側壁によって画定された細長いボディーとを含む、請求項1又は2に記載のアセンブリ。
【請求項4】
前記ベース・フレームが、長手方向に且つ互いに略平行に延在する一対の側部フレーム部材と、前記側部フレーム部材を一体に結合し且つ前記側部フレーム部材に対して横方向に延在する一対の交差フレーム部材とによって形成される、請求項1から3までのいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項5】
前記側部フレーム部材の各々が、前記側部フレーム部材の外部側壁の長さに沿って少なくとも部分的に延在する少なくとも1つのファスナー・チャネルを有する、請求項4に記載のアセンブリ。
【請求項6】
前記一対の互いに対向したシート・ブラケットの各々が、前記シートを前記フォーミュラ1レーシング構成及び前記グランド・ツーリング・レーシング構成で交換可能に取り付けるための複数の取付け点を画定する、請求項1から5までのいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項7】
前記一対の互いに対向したシート・ブラケットを介してシートを前記ベース・フレームにスライド可能に取り付けるようにそれぞれ構成された少なくとも一対のスライド・ブラケットと、
各スライド・ブラケットを前記ベース・フレームの前記側面に対して解放可能に固定するために、前記側部フレーム部材の前記少なくとも1つのファスナー・チャネルとそれぞれ動作的に関連付けられた少なくとも一対のスライド・ファスナーと
を含むシート・スライド・アセンブリを更に含む、請求項5に従属する請求項6に記載のアセンブリ。
【請求項8】
前記ステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームが、前記ベース・フレームの両側の側面から上方に延在する一対の両側のフレーム部材と、前記ステアリング・ホイール・アセンブリを前記ベース・フレームに対して支持するための、前記フレーム部材の上部端部同士の間に延在する少なくとも1つの支持ブラケットとを含む、請求項1から7までのいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項9】
前記両側のフレーム部材の各々が、前記フレーム部材の側壁の長さに沿って少なくとも部分的に延在する少なくとも1つのファスナー・チャネルを有する、請求項8に記載のアセンブリ。
【請求項10】
前記少なくとも1つの支持ブラケットが、その上に取り付けられる前記ステアリング・ホイール・アセンブリの高さを調整し得るように、前記両側のフレーム部材にスライド可能に取り付けられる、請求項9に記載のアセンブリ。
【請求項11】
前記少なくとも1つの支持ブラケットを前記両側のフレーム部材に対して解放可能に固定するために、前記少なくとも1つの支持ブラケットが、前記フレーム部材のそれぞれの前記少なくとも1つのファスナー・チャネルとそれぞれ動作的に関連付けられた一対のスライド・ファスナーによって前記両側のフレーム部材にスライド可能に取り付けられる、請求項10に記載のアセンブリ。
【請求項12】
前記ベース・フレームの前記前方端部及び前記後方端部に対する前記ステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームの位置がスライド調整可能であるように、前記両側のフレーム部材が前記少なくとも1つのファスナー・チャネルにスライド可能に取り付けられる、請求項5に従属する請求項8に記載のアセンブリ。
【請求項13】
ギア・スティック・シフター・アセンブリ及びハンドブレーキ支持アセンブリを支持するためのサブフレームを更に含む、請求項1から12までのいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項14】
前記サブフレームが、前記ステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームの前記両側のフレーム部材のうちの一方から後方に延在する第1のフレーム部材と、前記第1のフレーム部材の最も後方の端部から下方に延在して、前記ベース・フレームの側部フレーム部材にスライド可能に取り付けられる第2のフレーム部材とを含み、前記ギア・スティック・シフター・アセンブリ及び前記ハンドブレーキ支持アセンブリが前記第1のフレーム部材の頂部に取り付けられる、請求項8に従属する請求項13に記載のアセンブリ。
【請求項15】
前記支持フレーム・アセンブリのフレーム部材に解放可能に固定され、且つ少なくとも1つのツールを保持するように構成されたツール・ホルダーを更に含む、請求項1から14までのいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項16】
前記ツール・ホルダーがボディーを含み、前記ボディーが、少なくとも外壁と、反対側のフレーム部材係合壁であって、前記支持フレーム・アセンブリの前記フレーム部材にスライド可能に取り付けられるように構成されたフレーム部材係合壁と、下部壁と、反対側の上部壁であって、前記少なくとも1つのツールを受け入れ且つ保持するための少なくとも1つの開口が画定された上部壁とを有する、請求項15に記載のアセンブリ。
【請求項17】
レーシング・シミュレータ・コックピットの支持フレーム・アセンブリを組み立てる方法であって、
前記支持フレーム・アセンブリのベース・フレームを形成するように1つ又は複数のベース・フレーム部材を一体に接続するステップであって、前記ベース・フレームが前方端部及び反対側の後方端部を画定している、ステップと、
シートを調整可能に取り付けるために前記後方端部又はその近傍において、一対の互いに対向したシート・ブラケットを前記ベース・フレームの両側の側面にスライド可能に取り付けるステップであって、前記シート・ブラケットが、前記シートを前記フォーミュラ1レーシング構成及び前記グランド・ツーリング・レーシング構成において交換可能に取り付けるように適合されている、ステップと、
ステアリング・ホイール・アセンブリを前記ベース・フレームに対して支持するために、前記後方端部と前記シート・ブラケットの前方の位置にステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームをスライド可能に取り付けるステップと、
ペダル・セットをその上に取り付けるためのペダル支持フレームを、第1の端部で前記ステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームに枢動結合するステップであって、前記ペダル支持フレームが、前記フォーミュラ1レーシング構成と前記グランド・ツーリング・レーシング構成との間で枢動可能な反対側の第2の端部を有している、ステップと、
前記ペダル支持フレームを支持するために、前記前方端部又はその近傍において少なくとも1つのペダル・セット支持ブラケットを前記ベース・フレームの前記両側の側面のうちの一方にスライド可能に取り付けるステップであって、前記ペダル・セット支持ブラケットが、前記ペダル支持フレームを前記フォーミュラ1レーシング構成と前記グランド・ツーリング・レーシング構成との間で選択的に固定するために前記ベース・フレームに対して枢動可能であるように適合されている、ステップと
を含む方法。
【請求項18】
前記シート・ブラケットの各々が、前記ベース・フレームの側面に沿って少なくとも部分的に延在する少なくとも1つのファスナー・チャネルにスライド可能に取り付けられる、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記シート・ブラケットの各々が、前記ベース・フレームの側面に沿って少なくとも部分的に延在する少なくとも1つのファスナー・チャネルに取り付けられたシート・スライド・アセンブリに取り付けられ、それにより、前記シート・ブラケットの上に取り付けられたシートが、少なくとも取り付けられたステアリング・ホイール・アセンブリ及びペダル・セットに対してスライド調整可能である、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
レーシング・シミュレータ・コックピットのための支持フレーム・アセンブリをフォーミュラ1レーシング構成とグランド・ツーリング・レーシング構成との間で適合させる方法であって、
シートを一対の互いに対向したシート・ブラケットに対して調整可能に取り付けるステップであって、それにより前記シートが、前記支持フレーム・アセンブリに対して、前記フォーミュラ1レーシング構成及び前記グランド・ツーリング・レーシング構成のうちの1つに対応した所望の傾斜を有する、ステップと、
ペダル支持フレームを前記フォーミュラ1レーシング構成及び前記グランド・ツーリング・レーシング構成のうちの1つへ選択的に枢動させるステップ
であって、前記ペダル支持フレームが、第1の端部でステアリング・ホイール・アセンブリ支持フレームに枢動結合され、且つ前記フォーミュラ1レーシング構成と前記グランド・ツーリング・レーシング構成との間で枢動可能な反対側の第2の端部を有している、ステップと、
ベース・フレームから上方に延在する少なくとも1つのペダル・セット支持ブラケットによって、前記ペダル支持フレームを前記フォーミュラ1レーシング構成及び前記グランド・ツーリング・レーシング構成のうちの前記1つに固定するステップであって、前記少なくとも1つのペダル・セット支持ブラケットが、前記ペダル支持フレームを支持するために前記ベース・フレームに対して枢動可能に適合されている、ステップと
を含む方法。
【国際調査報告】