IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ クアルコム,インコーポレイテッドの特許一覧

特表2024-514080マルチ送信受信ポイントのためのマルチスロット送信
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-28
(54)【発明の名称】マルチ送信受信ポイントのためのマルチスロット送信
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/1268 20230101AFI20240321BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20240321BHJP
   H04W 72/044 20230101ALI20240321BHJP
【FI】
H04W72/1268
H04W72/0446
H04W72/044 110
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023559791
(86)(22)【出願日】2022-04-12
(85)【翻訳文提出日】2023-09-27
(86)【国際出願番号】 US2022024418
(87)【国際公開番号】W WO2022221277
(87)【国際公開日】2022-10-20
(31)【優先権主張番号】17/229,559
(32)【優先日】2021-04-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】フン・ディン・リ
(72)【発明者】
【氏名】ゴクル・スリッダーラン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD43
5K067EE02
5K067EE10
5K067GG03
(57)【要約】
本開示のいくつかの態様は、周波数ホッピングを用いたマルチスロットトランスポートブロック送信のための技法を提供する。ユーザ機器(UE)によって実行され得る方法は、複数のスロットを介して送信されるべき少なくとも1つのトランスポートブロックのためのスケジューリングを受信することと、送信オケージョンにわたって使用される周波数リソースを変更するために適用される周波数ホッピングに従って、複数のスロットを介して複数の送信オケージョンにおいてトランスポートブロックを送信することとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)によるワイヤレス通信の方法であって、
複数のスロットを介して送信されるべき少なくとも1つのトランスポートブロックのためのスケジューリングを受信するステップと、
送信オケージョンにわたって使用される周波数リソースを変更するために適用される周波数ホッピングに従って、前記複数のスロットを介して複数の送信オケージョンにおいて、前記トランスポートブロックに対応する符号化ビットを送信するステップと
を備える方法。
【請求項2】
前記送信するステップが、物理アップリンクチャネルを介して複数の送信オケージョンにおいて、前記トランスポートブロックに対応する前記符号化ビットを送信するステップを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
所与の送信オケージョンのために使用される前記周波数リソースが、送信オケージョンインデックス、物理スロットインデックス、または論理スロットインデックスに基づいて決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
所与の送信オケージョンのために使用される前記周波数リソースが、開始周波数ロケーション、オフセット周波数、および送信オケージョンインデックスまたはスロットインデックスの関数として決定される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
隣接する送信オケージョンにおいて使用される前記周波数リソースの開始ロケーションが前記オフセット周波数だけ異なる、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
スロット内または送信オケージョン内で周波数ホッピングを実行するように前記UEを構成するシグナリングを受信するステップをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
送信オケージョン内でまたは送信オケージョンにわたって周波数ホッピングを実行するように前記UEを構成するシグナリングを受信するステップをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
イントラスロット周波数ホッピングまたはインタースロット周波数ホッピングを実行するように前記UEを構成するシグナリングを受信するステップをさらに備える、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
ネットワークエンティティによるワイヤレス通信の方法であって、
複数のスロットを介して少なくとも1つのトランスポートブロックを送信するようにユーザ機器(UE)をスケジュールするシグナリングを前記UEへ送信するステップと、
送信オケージョンにわたって使用される周波数リソースを変更するために適用される周波数ホッピングに従って、前記複数のスロットを介して複数の送信オケージョンにおいて、前記トランスポートブロックに対応する符号化ビットに対して監視するステップと
を備える方法。
【請求項10】
前記監視するステップが、物理アップリンクチャネルを介して複数の送信オケージョンにおいて、前記トランスポートブロックに対応する前記符号化ビットに対して監視するステップを備える、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
所与の送信オケージョンのために使用される前記周波数リソースが、送信オケージョンインデックス、物理スロットインデックス、または論理スロットインデックスに基づいて決定される、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
所与の送信オケージョンのために使用される前記周波数リソースが、開始周波数ロケーション、オフセット周波数、および送信オケージョンインデックスまたはスロットインデックスの関数として決定される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
隣接する送信オケージョンにおいて使用される前記周波数リソースの開始ロケーションが前記オフセット周波数だけ異なる、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
スロット内または送信オケージョン内で周波数ホッピングを実行するように前記UEを構成するシグナリングを送信するステップをさらに備える、請求項9に記載の方法。
【請求項15】
送信オケージョン内でまたは送信オケージョンにわたって周波数ホッピングを実行するように前記UEを構成するシグナリングを送信するステップをさらに備える、請求項9に記載の方法。
【請求項16】
イントラスロット周波数ホッピングまたはインタースロット周波数ホッピングを実行するように前記UEを構成するシグナリングを送信するステップをさらに備える、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
ユーザ機器(UE)によるワイヤレス通信のための装置であって、少なくとも1つのプロセッサおよびメモリを備え、前記少なくとも1つのプロセッサおよび前記メモリが、
複数のスロットを介して送信されるべき少なくとも1つのトランスポートブロックのためのスケジューリングを受信し、
送信オケージョンにわたって使用される周波数リソースを変更するために適用される周波数ホッピングに従って、前記複数のスロットを介して複数の送信オケージョンにおいて、前記トランスポートブロックに対応する符号化ビットを送信するように構成される、
装置。
【請求項18】
前記送信することが、物理アップリンクチャネルを介して複数の送信オケージョンにおいて、前記トランスポートブロックに対応する前記符号化ビットを送信することを備える、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
所与の送信オケージョンのために使用される前記周波数リソースが、送信オケージョンインデックス、物理スロットインデックス、または論理スロットインデックスに基づいて決定される、請求項17に記載の装置。
【請求項20】
所与の送信オケージョンのために使用される前記周波数リソースが、開始周波数ロケーション、オフセット周波数、および送信オケージョンインデックスまたはスロットインデックスの関数として決定される、請求項19に記載の装置。
【請求項21】
隣接する送信オケージョンにおいて使用される前記周波数リソースの開始ロケーションが前記オフセット周波数だけ異なる、請求項17に記載の装置。
【請求項22】
前記少なくとも1つのプロセッサおよび前記メモリが、スロット内または送信オケージョン内で周波数ホッピングを実行するように前記UEを構成するシグナリングを受信するようにさらに構成される、請求項17に記載の装置。
【請求項23】
前記少なくとも1つのプロセッサおよび前記メモリが、送信オケージョン内でまたは送信オケージョンにわたって周波数ホッピングを実行するように前記UEを構成するシグナリングを受信するようにさらに構成される、請求項17に記載の装置。
【請求項24】
前記少なくとも1つのプロセッサおよび前記メモリが、イントラスロット周波数ホッピングまたはインタースロット周波数ホッピングを実行するように前記UEを構成するシグナリングを受信するようにさらに構成される、請求項23に記載の装置。
【請求項25】
ネットワークエンティティによるワイヤレス通信の装置であって、少なくとも1つのプロセッサおよびメモリを備え、前記少なくとも1つのプロセッサおよび前記メモリが、
複数のスロットを介して少なくとも1つのトランスポートブロックを送信するようにユーザ機器(UE)をスケジュールするシグナリングを前記UEへ送信し、
送信オケージョンにわたって使用される周波数リソースを変更するために適用される周波数ホッピングに従って、前記複数のスロットを介して複数の送信オケージョンにおいて、前記トランスポートブロックに対応する符号化ビットに対して監視するように構成される、
装置。
【請求項26】
前記監視することが、物理アップリンクチャネルを介して複数の送信オケージョンにおいて、前記トランスポートブロックに対応する前記符号化ビットに対して監視することを備える、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
所与の送信オケージョンのために使用される前記周波数リソースが、送信オケージョンインデックス、物理スロットインデックス、または論理スロットインデックスに基づいて決定される、請求項25に記載の装置。
【請求項28】
所与の送信オケージョンのために使用される前記周波数リソースが、開始周波数ロケーション、オフセット周波数、および送信オケージョンインデックスまたはスロットインデックスの関数として決定される、請求項27に記載の装置。
【請求項29】
隣接する送信オケージョンにおいて使用される前記周波数リソースの開始ロケーションが前記オフセット周波数だけ異なる、請求項25に記載の装置。
【請求項30】
前記少なくとも1つのプロセッサおよび前記メモリが、スロット内または送信オケージョン内で周波数ホッピングを実行するように前記UEを構成するシグナリングを送信するようにさらに構成される、請求項25に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、本出願の譲受人に譲渡され、かつすべての適用可能な目的のために以下で完全に記載されるかのように本明細書によって明確にその全体が参照により組み込まれる、2021年4月13日に出願された米国特許出願第17/229,559号の優先権を主張する。
【0002】
本開示の態様は、ワイヤレス通信に関し、より詳細には、周波数ホッピングを用いたマルチスロットトランスポートブロック送信を実施するための技法に関する。
【背景技術】
【0003】
ワイヤレス通信システムは、電話、ビデオ、データ、メッセージング、ブロードキャストなどの、様々な電気通信サービスを提供するために広く展開されている。これらのワイヤレス通信システムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、帯域幅、送信電力など)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続技術を採用し得る。そのような多元接続システムの例は、いくつかの例を挙げれば、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標、以下同じ))ロングタームエボリューション(LTE)システム、LTEアドバンスト(LTE-A)システム、符号分割多元接続(CDMA(登録商標))システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)システム、および時分割同期符号分割多元接続(TD-SCDMA)システムを含む。
【0004】
これらの多元接続技術は、異なるワイヤレスデバイスが都市、国家、地域、さらには地球規模で通信することを可能にする共通プロトコルを提供するために様々な電気通信規格において採用されている。ニューラジオ(たとえば、5GNR)は、新興の電気通信規格の一例である。NRは、3GPPによって公表されたLTEモバイル規格に対する拡張のセットである。NRは、スペクトル効率を改善すること、コストを下げること、サービスを改善すること、新たなスペクトルを利用すること、ならびにダウンリンク(DL)上およびアップリンク(UL)上でサイクリックプレフィックス(CP)とともにOFDMAを使用する他のオープン規格とよりよく統合することによって、モバイルブロードバンドインターネットアクセスをよりよくサポートするように設計されている。これらの目的のために、NRは、ビームフォーミング、多入力多出力(MIMO)アンテナ技術、およびキャリアアグリゲーションをサポートする。
【0005】
しかしながら、モバイルブロードバンドアクセスに対する需要が増大し続けるにつれて、NR技術およびLTE技術におけるさらなる改善が必要である。これらの改善は、他の多元接続技術、およびこれらの技術を採用する電気通信規格に適用可能であるべきである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のシステム、方法、およびデバイスは各々、いくつかの態様を有し、それらのうちの単一の態様だけが、その望ましい属性を担うとは限らない。この説明を検討した後、また特に「発明を実施するための形態」と題するセクションを読んだ後、本開示の特徴が、ワイヤレス通信の望ましいカバレージ、信頼性、および/または性能を含む利点をどのようにもたらすのかが理解されよう。
【0007】
本開示で説明する主題のいくつかの態様は、ユーザ機器(UE)によるワイヤレス通信のための方法において実施され得る。方法は、概して、複数のスロットを介して送信されるべき少なくとも1つのトランスポートブロックのためのスケジューリングを受信することと、送信オケージョンにわたって使用される周波数リソースを変更するために適用される周波数ホッピングに従って、複数のスロットを介して複数の送信オケージョンにおいてトランスポートブロックを送信することとを含む。
【0008】
本開示で説明する主題のいくつかの態様は、ネットワークエンティティによるワイヤレス通信のための方法において実施され得る。方法は、概して、複数のスロットを介して少なくとも1つのトランスポートブロックを送信するようにユーザ機器(UE)をスケジュールするシグナリングをUEへ送信することと、送信オケージョンにわたって使用される周波数リソースを変更するために適用される周波数ホッピングに従って、複数のスロットを介して複数の送信オケージョンにおいてトランスポートブロックに対して監視することとを含む。
【0009】
本開示で説明する主題のいくつかの態様はまた、上記および本明細書で説明する動作を実行することが可能な様々な装置、手段、およびコンピュータ可読媒体において実施され得る。
【0010】
上記の目的および関係する目的の達成のために、1つまたは複数の態様は、以下で十分に説明されるとともに特に特許請求の範囲の中で指摘される特徴を備える。以下の説明および添付の図面は、1つまたは複数の態様のいくつかの例示的な特徴を詳細に記載する。しかしながら、これらの特徴は、様々な態様の原理が採用され得る様々な方法のほんのいくつかを示すものである。
【0011】
本開示の上述の特徴が詳細に理解され得るように、それらのうちの一部が図面に示される態様を参照することによって、上記で簡潔に要約された、より具体的な説明が得られてよい。しかしながら、添付の図面が、本開示のいくつかの態様のみを示し、本説明は他の等しく効果的な態様に通じ得ることに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本開示のいくつかの態様による例示的なワイヤレス通信ネットワークを概念的に示すブロック図である。
図2】本開示のいくつかの態様による例示的な基地局(BS)およびユーザ機器(UE)の設計を概念的に示すブロック図である。
図3】本開示のいくつかの態様による、いくつかのワイヤレス通信システム(たとえば、ニューラジオ(NR))のための例示的なフレームフォーマットを示す図である。
図4A】本開示のいくつかの態様による、ダウンリンク(DL)スロットおよびアップリンク(UL)スロットのための時分割複信(TDD)方式の例を示す図である。
図4B】本開示のいくつかの態様による、ダウンリンク(DL)スロットおよびアップリンク(UL)スロットのための時分割複信(TDD)方式の例を示す図である。
図5A】本開示のいくつかの態様による、複数のスロットを介してトランスポートブロックを送信することの様々な例を示す図である。
図5B】本開示のいくつかの態様による、複数のスロットを介してトランスポートブロックを送信することの様々な例を示す図である。
図6】本開示のいくつかの態様による、周波数ホッピングを用いて複数のスロットを介してトランスポートブロックを送信することの様々な例を示す図である。
図7】本開示のいくつかの態様による、UEによるワイヤレス通信のための例示的な動作を示すフロー図である。
図8】本開示のいくつかの態様による、ネットワークエンティティによるワイヤレス通信のための例示的な動作を示すフロー図である。
図9】本開示のいくつかの態様による周波数ホップリソースの一例を示す図である。
図10A】本開示のいくつかの態様による、周波数ホッピングを用いて複数のスロットを介してトランスポートブロックを送信することの例を示すスロット図である。
図10B】本開示のいくつかの態様による、周波数ホッピングを用いて複数のスロットを介してトランスポートブロックを送信することの例を示すスロット図である。
図11】本開示のいくつかの態様による、スロットまたは送信オケージョン内の周波数ホップリソースの一例を示す図である。
図12】本開示の態様による、本明細書で開示する技法のための動作を実行するように構成された様々な構成要素を含み得る、通信デバイス(たとえば、UE)を示す図である。
図13】本開示の態様による、本明細書で開示する技法のための動作を実行するように構成された様々な構成要素を含み得る通信デバイス(たとえば、BS)を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
理解を容易にするために、可能な場合、図に共通する同一の要素を指定するために同一の参照番号が使用されている。一態様において開示する要素が特定の記載なしに他の態様に対して有益に利用され得ることが企図される。
【0014】
本開示の態様は、周波数ホッピングを用いるアップリンクチャネルを介したマルチスロットトランスポートブロック(TB)送信を実施するための装置、方法、処理システム、およびコンピュータ可読媒体を提供する。本明細書で説明する技法は、UEおよび基地局(たとえば、gNB)が複数の送信の各々に対して周波数リソースを決定することを可能にする。場合によっては、任意の所与の送信のための周波数リソースのロケーションは、送信がその中で送られる特定のスロット(たとえば、スロットインデックス)または送信オケージョン(たとえば、送信オケージョンインデックス)に基づいて決定されてよい。
【0015】
以下の説明は、周波数ホッピングを用いたマルチスロットTB送信の例を提供する。本開示から逸脱することなく、説明する要素の機能および構成において変更が加えられてよい。様々な例は、適宜に、様々な手順または構成要素を省略してよく、置換してよく、または追加してもよい。たとえば、説明する方法は、説明する順序とは異なる順序で実行されてよく、様々なステップが、追加されてよく、省略されてよく、または組み合わせられてもよい。また、いくつかの例に関して説明する特徴は、いくつかの他の例において組み合わせられてよい。たとえば、本明細書に記載する任意の数の態様を使用して、装置が実装されてよく、または方法が実践されてよい。さらに、本開示は、本明細書に記載する本開示の様々な態様に加えて、またはそうした態様以外に、他の構造、機能、または構造および機能を使用して実践されるような装置または方法をカバーするものとする。本明細書で開示する本開示のいずれの態様も、特許請求の範囲の1つまたは複数の要素によって具現され得ることを理解されたい。「例示的」という語は、「例、事例、または例示の働きをすること」を意味するために本明細書で使用される。「例示的」として本明細書で説明するいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好適または有利なものと解釈すべきではない。
【0016】
一般に、任意の数のワイヤレスネットワークが、所与の地理的エリアの中で展開され得る。各ワイヤレスネットワークは、特定の無線アクセス技術(RAT:radio access technology)をサポートし得、1つまたは複数の周波数上で動作し得る。RATは、無線技術、エアインターフェースなどと呼ばれることもある。周波数は、キャリア、サブキャリア、周波数チャネル、トーン、サブバンドなどと呼ばれることもある。各周波数は、異なるRATのワイヤレスネットワーク間での干渉を回避するために、所与の地理的エリアの中で単一のRATをサポートし得る。
【0017】
本明細書で説明する技法は、様々なワイヤレスネットワークおよび無線技術のために使用され得る。本明細書では、3G、4G、および/またはニューラジオ(たとえば、5G NR)ワイヤレス技術に共通に関連する用語を使用して態様が説明され得るが、本開示の態様は他世代ベースの通信システムにおいて適用され得る。
【0018】
NRアクセスは、広い帯域幅をターゲットにする拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、ミリ波mmW、後方互換性がないMTC技法をターゲットにするマッシブマシンタイプ通信MTC(mMTC)、および/または超高信頼低レイテンシ通信(URLLC)をターゲットにするミッションクリティカルなどの、様々なワイヤレス通信サービスをサポートし得る。これらのサービスは、レイテンシ要件および信頼性要件を含むことがある。これらのサービスはまた、それぞれのサービス品質(QoS)要件を満たすために異なる送信時間区間(TTI:transmission time interval)を有することがある。加えて、これらのサービスは、同じサブフレームの中で共存し得る。
【0019】
NRはビームフォーミングをサポートし、ビーム方向は動的に構成され得る。プリコーディングを伴うMIMO送信も、サポートされ得る。DLにおけるMIMO構成は、最高8つのストリームおよびUEごとに最高2つのストリームのマルチレイヤDL送信を用いて、最高8つの送信アンテナをサポートし得る。UEごとに最高2つのストリームを用いたマルチレイヤ送信が、サポートされ得る。複数のセルのアグリゲーションが、最高8つのサービングセルを用いてサポートされ得る。
【0020】
図1は、本開示の態様が実行され得る例示的なワイヤレス通信ネットワーク100を示す。
【0021】
たとえば、ワイヤレス通信ネットワーク100は、トランスポートブロック(TB)マネージャ112を含む基地局(BS)110aを含んでよく、トランスポートブロック(TB)マネージャ112は、マルチスロットTB送信とともにUE(たとえば、UE120a)をスケジュールするために、図8の動作800を実行するように構成され得る。図示のように、UE120aはまた、TBマネージャ122を含んでよく、TBマネージャ122は、本開示の態様に従って、スケジューリングを受信するとともに周波数ホッピングを用いて複数のスロットの中でTBを送信するために、図7の動作700を実行するように構成され得る。
【0022】
ワイヤレス通信ネットワーク100はNRシステム(たとえば、5G NRネットワーク)であってよい。図1に示すように、ワイヤレス通信ネットワーク100は、コアネットワーク132と通信していることがある。コアネットワーク132は、1つまたは複数のインターフェースを介して、ワイヤレス通信ネットワーク100の中で、1つもしくは複数の基地局(BS)110a~z(各々はまた、本明細書で個々にBS110と呼ばれるか、またはまとめてBS110と呼ばれる)、および/またはユーザ機器(UE)120a~y(各々はまた、本明細書で個々にUE120と呼ばれるか、またはまとめてUE120と呼ばれる)と通信していることがある。
【0023】
BS110は、「セル」と呼ばれることがある特定の地理的エリアに通信カバレージを提供してよく、特定の地理的エリアは、固定であってよくまたはモバイルBS110のロケーションに従って移動してもよい。いくつかの例では、BS110は、任意の好適なトランスポートネットワークを使用して、様々なタイプのバックホールインターフェース(たとえば、直接物理接続、ワイヤレス接続、仮想ネットワークなど)を通じて、ワイヤレス通信ネットワーク100の中で互いに、かつ/または1つもしくは複数の他のBSもしくはネットワークノード(図示せず)に、相互接続され得る。図1に示す例では、BS110a、110b、および110cは、それぞれ、マクロセル102a、102b、および102cのためのマクロBSであってよい。BS110xは、ピコセル102xのためのピコBSであってよい。BS110yおよび110zは、それぞれ、フェムトセル102yおよび102zのためのフェムトBSであってよい。BSは、1つまたは複数のセルをサポートし得る。
【0024】
BS110は、ワイヤレス通信ネットワーク100の中でUE120と通信する。UE120(たとえば、120x、120yなど)はワイヤレス通信ネットワーク100全体にわたって分散されてよく、各UE120は固定またはモバイルであってよい。ワイヤレス通信ネットワーク100はまた、データおよび/または他の情報の送信を上流局(たとえば、BS110aまたはUE120r)から受信し、かつデータおよび/もしくは他の情報の送信を下流局(たとえば、UE120またはBS110)に送るか、またはデバイス間の通信を容易にするためにUE120間の送信を中継する、リレーなどとも呼ばれる中継局(たとえば、中継局110r)を含んでよい。
【0025】
ネットワークコントローラ130は、BS110のセットと通信していることがあり、(たとえば、バックホールを介して)これらのBS110のための協調および制御を行ってよい。いくつかの事例では、ネットワークコントローラ130は、たとえば、5G NRシステムにおける、集中ユニット(CU)および/または分散ユニット(DU)を含んでよい。態様では、ネットワークコントローラ130は、コアネットワーク132(たとえば、5Gコアネットワーク(5GC))と通信していることがあり、コアネットワーク132は、アクセスおよびモビリティ管理、セッション管理、ユーザプレーン機能、ポリシー制御機能、認証サーバ機能、統合データ管理、アプリケーション機能、ネットワーク露出機能、ネットワークリポジトリ機能、ネットワークスライス選択機能などの、様々なネットワーク機能を提供する。
【0026】
図2は、本開示の態様を実施するために使用され得る、BS110aおよびUE120a(たとえば、図1のワイヤレス通信ネットワーク100)の例示的な構成要素を示す。
【0027】
BS110aにおいて、送信プロセッサ220は、データソース212からデータを、またコントローラ/プロセッサ240から制御情報を受信し得る。制御情報は、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)、物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH:physical control format indicator channel)、物理ハイブリッドARQインジケータチャネル(PHICH:physical hybrid ARQ indicator channel)、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)、グループ共通PDCCH(GC PDCCH:group common PDCCH)などに対するものであってよい。データは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)などに対するものであってよい。媒体アクセス制御(MAC)制御要素(MAC-CE)は、ワイヤレスノード間のコマンド交換を制御するために使用され得るMACレイヤ通信構造である。MAC-CEは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、または物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)などの、共有チャネルの中で搬送され得る。
【0028】
プロセッサ220は、データおよび制御情報を処理(たとえば、符号化およびシンボルマッピング)して、それぞれ、データシンボルおよび制御シンボルを取得し得る。送信プロセッサ220はまた、1次同期信号(PSS)、2次同期信号(SSS)、PBCH復調基準信号(DMRS)、およびチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)などのための、基準シンボルを生成し得る。送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ230は、適用可能な場合、データシンボル、制御シンボル、および/または基準シンボルに対して空間処理(たとえば、プリコーディング)を実行してよく、トランシーバ232a~232tの中の変調器(MOD)に出力シンボルストリームを提供し得る。トランシーバ232a~232tの中の各変調器は、(たとえば、OFDMなどのために)それぞれの出力シンボルストリームを処理して出力サンプルストリームを取得し得る。各変調器は、出力サンプルストリームをさらに処理(たとえば、アナログ変換、増幅、フィルタ処理、およびアップコンバート)して、ダウンリンク信号を取得し得る。トランシーバ232a~232tの中の変調器からのダウンリンク信号は、それぞれ、アンテナ234a~234tを介して送信され得る。
【0029】
UE120aにおいて、アンテナ252a~252rは、BS110aからダウンリンク信号を受信してよく、それぞれ、トランシーバ254a~254rの中の復調器(DEMOD)に受信信号を提供し得る。トランシーバ254a~254rの中の各復調器は、それぞれの受信信号を調整(たとえば、フィルタ処理、増幅、ダウンコンバート、およびデジタル化)して入力サンプルを取得し得る。各復調器は、入力サンプルを(たとえば、OFDMなどのために)さらに処理して、受信シンボルを取得し得る。MIMO検出器256は、トランシーバ254a~254rの中のすべての復調器から受信シンボルを取得してよく、適用可能な場合、受信シンボルに対してMIMO検出を実行してよく、検出されたシンボルを提供してよい。受信プロセッサ258は、検出されたシンボルを処理(たとえば、復調、デインターリーブ、および復号)してよく、UE120aのための復号データをデータシンク260に提供してよく、復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ280に提供してよい。
【0030】
アップリンク上では、UE120aにおいて、送信プロセッサ264が、データソース262からの(たとえば、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)のための)データ、およびコントローラ/プロセッサ280からの(たとえば、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)のための)制御情報を受信および処理し得る。送信プロセッサ264はまた、基準信号のための(たとえば、サウンディング基準信号(SRS)のための)基準シンボルを生成し得る。送信プロセッサ264からのシンボルは、適用可能な場合、TX MIMOプロセッサ266によってプリコーディングされてよく、(たとえば、SC-FDMなどのために)トランシーバ254a~254rの中の変調器によってさらに処理されてよく、BS110aへ送信されてよい。BS110aにおいて、UE120aからのアップリンク信号は、アンテナ234によって受信され、トランシーバ232a~232tの中の復調器によって処理され、適用可能な場合、MIMO検出器236によって検出され、受信プロセッサ238によってさらに処理されて、UE120aによって送られた復号されたデータおよび制御情報を取得し得る。受信プロセッサ238は、復号されたデータをデータシンク239に、かつ復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ240に提供してよい。
【0031】
メモリ242および282は、それぞれ、BS110aおよびUE120aのためのデータおよびプログラムコードを記憶し得る。スケジューラ244は、ダウンリンクおよび/またはアップリンク上でのデータ送信のためにUEをスケジュールし得る。
【0032】
UE120aのアンテナ252、プロセッサ266、258、264、および/もしくはコントローラ/プロセッサ280、ならびに/またはBS110aのアンテナ234、プロセッサ220、230、238、および/もしくはコントローラ/プロセッサ240は、本明細書で説明する様々な技法および方法を実行するために使用され得る。たとえば、図2に示すように、BS110aのコントローラ/プロセッサ240は、本明細書で説明する態様による、TBマネージャ112を表し得るTBマネージャ241を有する。図2に示すように、UE120aのコントローラ/プロセッサ280は、本明細書で説明する態様による、TBマネージャ122を表し得るTBマネージャ281を有する。コントローラ/プロセッサにおいて示されるが、UE120aおよびBS110aの他の構成要素が、本明細書で説明する動作を実行するために使用され得る。
【0033】
UE120aは、BSとかつ/またはネットワーク内で通信するものとして図1および図2に関して説明されるが、UE120aは、ネットワークを通じて通信を中継することなく、別のUE120と直接通信/別のUE120へ直接送信するように、または別のワイヤレスデバイスと直接通信/別のワイヤレスデバイスへ直接送信するように構成され得る。いくつかの実施形態では、図2に示され上記で説明したBS110aは、別のUE120の一例である。
【0034】
NRは、アップリンクおよびダウンリンク上でサイクリックプレフィックス(CP)を用いた直交周波数分割多重化(OFDM)を利用し得る。NRは、時分割複信(TDD)を使用して半二重動作をサポートし得る。OFDMおよびシングルキャリア周波数分割多重化(SC-FDM)は、システム帯域幅を複数の直交サブキャリアに区分し、直交サブキャリアは、通常、トーン、ビンなどとも呼ばれる。各サブキャリアは、データを用いて変調され得る。変調シンボルは、周波数領域においてOFDMを用いて、また時間領域においてSC-FDMを用いて送られてよい。隣接するサブキャリア間の間隔は固定されてよく、サブキャリアの総数はシステム帯域幅に依存し得る。リソースブロック(RB)と呼ばれる最小リソース割振りは、連続する12本のサブキャリアであってよい。システム帯域幅はまた、サブバンドに区分され得る。たとえば、サブバンドは複数のRBをカバーしてよい。NRは、15KHzのベースサブキャリア間隔(SCS)をサポートしてよく、ベースSCSに対して他のSCS(たとえば、30kHz、60kHz、120kHz、240kHzなど)が規定されてよい。
【0035】
図3は、NRのためのフレームフォーマット300の一例を示す図である。ダウンリンクおよびアップリンクの各々に対する送信タイムラインは、無線フレームの単位に区分され得る。各無線フレームは、所定の持続時間(たとえば、10ミリ秒)を有してよく、各々が1ミリ秒の、0~9というインデックスを有する10個のサブフレームに区分され得る。各サブフレームは、SCSに応じて可変数のスロット(たとえば、1、2、4、8、16、...個のスロット)を含んでよい。各スロットは、SCSに応じて可変数のシンボル期間(たとえば、7、12、または14個のシンボル)を含んでよい。各スロットの中のシンボル期間は、インデックスが割り当てられてよい。サブスロット構造は、スロットよりも持続時間が短い送信時間区間(たとえば、2、3、または4個のシンボル)を指してよい。スロットの中の各シンボルは、データ送信のためのリンク方向(たとえば、ダウンリンク(DL)、アップリンク(UL)、またはフレキシブル)のために構成されてよく、サブフレームごとのリンク方向が動的に切り替えられ得る。リンク方向は、スロットフォーマットに基づいてよい。各スロットは、DL/ULデータならびにDL/UL制御情報を含んでよい。
【0036】
NRでは、同期信号ブロック(SSB)が送信される。いくつかの態様では、SSBは、バーストの中で送信されてよく、ここで、バーストの中の各SSBは、(たとえば、ビーム選択および/またはビーム改善を含む)UE側のビーム管理のための異なるビーム方向に対応する。SSBは、PSS、SSS、および2シンボルのPBCHを含む。SSBは、図3に示すようなシンボル0~3などの、固定のスロットロケーションの中で送信され得る。PSSおよびSSSは、セル探索および獲得のためにUEによって使用され得る。PSSは、半分のフレームタイミングを提供してよく、SSは、CP長およびフレームタイミングを提供してよい。PSSおよびSSSは、セル識別情報を提供してよい。PBCHは、ダウンリンクシステム帯域幅、無線フレーム内のタイミング情報、SSバースト周期性、システムフレーム番号などの、いくつかの基本システム情報を搬送する。SSBは、ビーム掃引をサポートするために、SSバーストに編成され得る。残存最小システム情報(RMSI)、システム情報ブロック(SIB)、他のシステム情報(OSI:other system information)などの、さらなるシステム情報が、いくつかのサブフレームの中の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)上で送信され得る。SSBは、たとえば、mmWave用の最高64個の異なるビーム方向を用いて、SSバースト内で最高64回送信され得る。SSBの複数の送信は、ハーフ無線フレームの中のSSバーストと呼ばれる。SSバーストの中のSSBは、同じ周波数領域の中で送信されてよく、異なるSSバーストの中のSSBは、異なる周波数領域において送信されてよい。
【0037】
例示的なマルチスロットトランスポートブロック送信
いくつかのワイヤレス通信システム(たとえば、NR)では、UEは、時間領域における複数のスロットを介したトランスポートブロック(TB)(TBoMS:transport block over multiple slots)の送信をサポートしてよい。言い換えれば、TBは複数のスロットにわたるデータビットシーケンスの連続性を提供してよい。本明細書で使用するとき、そのようなTBは、マルチスロットTB送信またはマルチスロットTBと呼ばれることがある。
【0038】
たとえば、図4Aおよび図4Bは、本開示のいくつかの態様による、ダウンリンク(DL)スロットおよびアップリンク(UL)スロットのための時分割複信(TDD)方式の例を示す。図4Aを参照すると、TDD UL-DLパターン400Aは、1つのULスロットとそれに後続する3つのDLスロットとの周期的なシーケンスを有してよい。たとえば、マルチスロットTB402は、TDD UL-DLパターン400Aの中の連続しないULスロットにわたる4つのULスロットを含んでよく、マルチスロットTB402は、合計で56個のシンボルを有してよい。図4Bに示すように、TDD UL-DLパターン400Bは、2つのULスロットとそれに後続する3つのDLスロットとの周期的なシーケンスを有してよい。いくつかの事例では、マルチスロットTB404は、合計で28個のシンボルを有する2つの連続するULスロットを含んでよい。いくつかの態様では、マルチスロットTB406は、合計で56個のシンボルを有する連続するULスロットの2つのペアを伴う4つのULスロットを含んでよい。言い換えれば、マルチスロットTBは、連続するULスロットおよび/または連続しないULスロットを含んでよい。いくつかの事例では、マルチスロットTBは、複数のスロットにわたって広がることがあるが、長さが1スロット以下であってよい。TBの符号化ペイロードは、単一の冗長バージョン(RV)に基づいて送信されてよい。いくつかの事例では、TB送信は送信オケージョンと呼ばれることがある。反復が許容される場合、トランスポートブロックは複数の送信オケージョンを介して送信されてよい。
【0039】
概して、冗長バージョン(RV)シーケンスにおけるRVは、マルチスロットTBの連続するスロット(オプションAと呼ばれる)または連続しないスロット(オプションBと呼ばれる)にわたって広がることがある。オプションBのもとでは、UEは、インターリーブされたコード化シーケンス全体をバッファリングしてよく、マルチスロットTBの各送信オケージョンの中の開始ビットを追跡してよい。RVシーケンスは、再送信または再送信のシーケンスの中の反復ごとに使用されるRVを提供し得る。一例として、RVシーケンスは、以下の値、すなわち、{0,2,3,1}、{0,3,0,3}、または{0,0,0,0}を有してよく、ここで、シーケンスの中の各要素は特定のRVを表す。{0,2,3,1}というRVシーケンスは、シーケンスの中で、最初のRVがRV0であり、2番目のRVがRV2であり、3番目のRVがRV3であり、最後のRVがRV1であることを与える。
【0040】
図5Aは、オプションAが利用され得るTBoMS送信の様々なTDD例示的事例を示すスロット図である。各事例において、UEは、複数のスロット(たとえば、図示の例では4つのスロット)にわたるリソース割振りに基づいてトランスポートブロック(TB)サイズを決定してよい。この例では、UEはペイロードを符号化してよく、複数のスロットの中でPUSCHを介して単一のRVに基づいて符号化ペイロードを送信してよい。
【0041】
第1の例(TDD実施例1)では、UEは、スロット3、8、9、および13の中でTBを送信する。第2の例(TDD実施例2)では、UEは、スロット2、3、8、および9の中でTBを送信する。第3の例(TDD実施例3)では、UEは、連続するスロット3、4、5、および6の中でTBを送信する。第4の例(TDD実施例4)では、UEは、スロット3、4、6、および7の中でTBを送信する。
【0042】
図5Bは、本開示のいくつかの態様による、TDDまたは周波数分割複信(FDD)展開においてオプションAおよびオプションBが実施され得る様々な事例を示すスロット図である。これらの例において適用されるRVシーケンスは、循環バッファ512からのRV0、RV2、RV3、およびRV1である。TDD実施例502では、各RVは、オプションAのもとでは別個のスロットの中に含まれる。TDD実施例504では、各RVは、オプションAのもとでは2つの連続するスロットにわたって広がる。TDD実施例506では、RVは、オプションBのもとでは連続しないスロットにわたって広がる。FDD実施例508では、各RVは、オプションAのもとでは連続するスロットにわたって広がる。FDD実施例510では、RVは、オプションBのもとでは連続しないスロットにわたって広がる。
【0043】
周波数ホッピングを用いた例示的なマルチスロットトランスポートブロック送信
本開示の態様は、周波数ホッピングを用いるアップリンクチャネルを介したマルチスロットトランスポートブロック(TB)送信を実施するための装置、方法、処理システム、およびコンピュータ可読媒体を提供する。
【0044】
本明細書で説明する技法は、UEおよび基地局(たとえば、gNB)が(たとえば、PUSCHの中の複数のスロットにわたる)TBの複数の送信の各々に対して周波数リソースを決定することを可能にする。場合によっては、任意の所与の送信のための周波数リソースのロケーションは、送信がその中で送られる特定のスロット(たとえば、スロットインデックス)または送信オケージョン(たとえば、送信オケージョンインデックス)に基づいて決定されてよい。
【0045】
図6は、図5Aに示した最初の2つの例において周波数ホッピングがどのように使用され得るのかを示す。図示のように、TDD例1の場合、第1の周波数ホッピングリソースはスロット3および9における送信のために使用されてよく、第2の周波数ホッピングリソースはスロット8および13における送信のために使用されてよい。同様に、TDD例2の場合、第1の周波数ホッピングリソースはスロット2および8における送信のために使用されてよく、第2の周波数ホッピングリソースはスロット3および9における送信のために使用されてよい。
【0046】
このようにしてTBoMS送信内での周波数ホッピングは、周波数ダイバーシティを用いて送信の性能を改善し得る。本開示はまた、TBoMS送信内での周波数ホッピングをどのように可能にすべきか、およびホップごとに周波数リソースをどのように決定すべきかに対して、様々なオプションを提供する。
【0047】
図7は、本開示のいくつかの態様による、ワイヤレス通信のための例示的な動作700を示すフロー図である。動作700は、たとえば、(ワイヤレス通信ネットワーク100の中のUE120aなどの)UEによって実行され得る。動作700は、1つまたは複数のプロセッサ(たとえば、図2のコントローラ/プロセッサ280)上で実行され動作するソフトウェア構成要素として実装され得る。さらに、動作700におけるUEによる信号の送信および受信は、たとえば、1つまたは複数のアンテナ(たとえば、図2のアンテナ252)によって可能にされ得る。いくつかの態様では、UEによる信号の送信および/または受信は、信号を取得および/または出力する1つまたは複数のプロセッサ(たとえば、コントローラ/プロセッサ280)のバスインターフェースを介して実施され得る。
【0048】
動作700は、702において、複数のスロットを介して送信されるべき少なくとも1つのトランスポートブロックのためのスケジューリングを受信することによって開始する。
【0049】
704において、UEは、送信オケージョンにわたって使用される周波数リソースを変更するために適用される周波数ホッピングに従って、複数のスロットを介して複数の送信オケージョンにおいてトランスポートブロックを送信する。各送信は、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)などの物理ULチャネルを介してよい。
【0050】
図8は、本開示のいくつかの態様による、ワイヤレス通信のための例示的な動作800を示すフロー図である。動作800は、たとえば、(ワイヤレス通信ネットワーク100の中のBS110aなどの)ネットワークエンティティによって実行され得る。動作800は、UEによって実行される動作700とは相補的であってよい。動作800は、1つまたは複数のプロセッサ(たとえば、図2のコントローラ/プロセッサ240)上で実行され動作するソフトウェア構成要素として実装され得る。さらに、動作800におけるネットワークエンティティによる信号の送信および受信は、たとえば、1つまたは複数のアンテナ(たとえば、図2のアンテナ234)によって可能にされ得る。いくつかの態様では、ネットワークエンティティによる信号の送信および/または受信は、信号を取得および/または出力する1つまたは複数のプロセッサ(たとえば、コントローラ/プロセッサ240)のバスインターフェースを介して実施され得る。本明細書で使用するネットワークエンティティとは、基地局、基地局と通信しているリモートラジオヘッドもしくはアンテナパネル、および/またはネットワークコントローラなどの、無線アクセスネットワークの中のワイヤレス通信デバイスを指してよい。
【0051】
動作800は、802において、複数のスロットを介して少なくとも1つのトランスポートブロックを送信するようにユーザ機器(UE)をスケジュールするシグナリングをUEへ送信することによって開始する。
【0052】
804において、ネットワークエンティティは、送信オケージョンにわたって使用される周波数リソースを変更するために適用される周波数ホッピングに従って、複数のスロットを介して複数の送信オケージョンにおいてトランスポートブロックに対して監視する。
【0053】
場合によっては、周波数ホッピングはTBoMS送信オケージョンに基づいて決定されてよい。構成に応じて、周波数ホッピングはスロットにわたって(インタースロット)または送信オケージョンにわたって(インターTO)行われ得る。TOとは、一般に、TBoMS送信のために利用可能なリソースを指す。本明細書で説明され図に示される例は単一スロットTOを示すが、TOは複数のスロットに広がってよい。したがって、周波数ホッピングはTO内で適用され得、このことは本明細書でイントラTO周波数ホッピングと呼ばれる。
【0054】
TBoMS送信が構成されると、TBoMS送信オケージョンのための周波数ホップが、TBoMS送信オケージョン(TO)インデックスまたは論理スケジュールされたスロットインデックスに基づいて決定されてよい。
【0055】
図9は、スロットにわたる周波数ホッピングの一例を示す。図示したように、各スロットの中の周波数リソースは、リソース割振りのリソースブロック割当て情報から計算されるような、UL BWP内の開始リソースブロック(RBstart)、およびオフセット値RBoffsetによって規定されてよい。RBoffsetは、2つの周波数ホップ(この例では隣接するスロット)の間のRB単位での周波数オフセットである。n番目のTBoMS送信オケージョンまたはn番目の論理スケジュールされたスロットにとっての開始RBは次式、すなわち、
【0056】
【数1】
【0057】
によって与えられてよく、その結果、(nが偶数であると想定して)偶数スロットnにとっての開始RBはRBstartであり、奇数スロットn+1にとっての開始RBはRBstart+RBoffsetである。
【0058】
図10Aは、図5Aに示したTDD実施例1に対して、上の式による周波数ホッピングがどのように実行され得るのかの一例を示す。図示したように、奇数の送信オケージョン(スロット3および9の中の1番目および3番目のTO)または論理スロットインデックスは、周波数ホップ1を使用し、偶数の送信オケージョン(スロット8および13の中の2番目および4番目のTO)または論理スロットインデックスは、周波数ホップ2を使用する。
【0059】
図10Bは、図5Aに示したFDD実施例に対して、上の式による周波数ホッピングがどのように実行され得るのかの一例を示す。図示したように、奇数の送信オケージョン(スロット3および6の中の1番目および3番目のTO)は、周波数ホップ1を使用し、偶数の送信オケージョン(スロット4および7の中の2番目および4番目のTO)は、周波数ホップ2を使用する。
【0060】
図10Aおよび図10Bに示す例によって実証されるように、スロットインデックスに対する定義は、物理スロットインデックスまたは論理スロットインデックスを指してよい。図10AのTDD実施例1では、たとえば、2番目のTOの中での送信に対する物理スロットインデックスは8であり、論理スロットインデックスは(図示のように0から始まるインデックスを用いて)1である。
【0061】
図11に示すように、場合によっては、周波数ホッピングは、スロット内(イントラスロット)または送信オケージョン内(イントラTO)で行われ得る。上記で説明したインタースロット(または、インターTO)例と同様に、イントラスロット(または、イントラTO)ホップごとの周波数リソースは、開始リソースブロック(RBstart)およびオフセット値RBoffsetによって規定されてよい。このようにして、周波数リソースはTB送信内で変更され得る。
【0062】
場合によっては、UEがTBoMS送信のために構成されるとき、イントラスロットまたはイントラTO周波数ホッピングはTBoMS送信のために構成され得る。いくつかの事例に対して、UEがTBoMS送信のために構成されるとき、イントラTOまたはインターTO周波数ホッピングだけがTBoMS送信のために構成され得る。
【0063】
図12は、図7に示す動作などの、本明細書で開示する技法のための動作を実行するように構成された(たとえば、ミーンズプラスファンクション構成要素に対応する)様々な構成要素を含み得る通信デバイス1200(たとえば、UE)を示す。通信デバイス1200は、トランシーバ1208(たとえば、送信機および/または受信機)に結合された処理システム1202を含む。トランシーバ1208は、本明細書で説明するような様々な信号などの、通信デバイス1200のための信号を、アンテナ1210を介して送信および受信するように構成される。処理システム1202は、通信デバイス1200によって受信されたかつ/または送信されるべき信号を処理することを含む、通信デバイス1200のための処理機能を実行するように構成され得る。
【0064】
処理システム1202は、バス1206を介してコンピュータ可読媒体/メモリ1212に結合されたプロセッサ1204を含む。いくつかの態様では、コンピュータ可読媒体/メモリ1212は、プロセッサ1204によって実行されたとき、図7に示す動作、または周波数ホッピングを用いたマルチスロットTB送信を実施するために本明細書で説明する様々な技法を実行するための他の動作を、プロセッサ1204に実行させる命令(たとえば、コンピュータ実行可能コード)を記憶するように構成される。いくつかの態様では、コンピュータ可読媒体/メモリ1212は、受信するためのコード1214および送信するためのコード1216を記憶する。いくつかの態様では、処理システム1202は、コンピュータ可読媒体/メモリ1212の中に記憶されたコードを実施するように構成された回路構成1222を有する。いくつかの態様では、回路構成1222は、バス1206を介してプロセッサ1204および/またはコンピュータ可読媒体/メモリ1212に結合される。たとえば、回路構成1222は、受信するための回路構成1224および送信するための回路構成1226を含む。
【0065】
図13は、図8に示す動作などの、本明細書で開示する技法のための動作を実行するように構成された(たとえば、ミーンズプラスファンクション構成要素に対応する)様々な構成要素を含み得る通信デバイス1300(たとえば、BS)を示す。通信デバイス1300は、トランシーバ1308(たとえば、送信機および/または受信機)に結合された処理システム1302を含む。トランシーバ1308は、本明細書で説明するような様々な信号などの、通信デバイス1300のための信号を、アンテナ1310を介して送信および受信するように構成される。処理システム1302は、通信デバイス1300によって受信されたかつ/または送信されるべき信号を処理することを含む、通信デバイス1300のための処理機能を実行するように構成され得る。
【0066】
処理システム1302は、バス1306を介してコンピュータ可読媒体/メモリ1312に結合されたプロセッサ1304を含む。いくつかの態様では、コンピュータ可読媒体/メモリ1312は、プロセッサ1304によって実行されたとき、図8に示す動作、または周波数ホッピングを用いたマルチスロットTB送信に対してUEを構成するために本明細書で説明する様々な技法を実行するための他の動作を、プロセッサ1304に実行させる命令(たとえば、コンピュータ実行可能コード)を記憶するように構成される。いくつかの態様では、コンピュータ可読媒体/メモリ1312は、送信するためのコード1314および/または監視するためのコード1316を記憶する。いくつかの態様では、処理システム1302は、コンピュータ可読媒体/メモリ1312の中に記憶されたコードを実施するように構成された回路構成1322を有する。いくつかの態様では、回路構成1322は、バス1306を介してプロセッサ1304および/またはコンピュータ可読媒体/メモリ1312に結合される。たとえば、回路構成1322は、送信するための回路構成1324および/または監視するための回路構成1326を含む。
【0067】
例示的な態様
上記で説明した様々な態様に加えて、態様の特定の組合せは本開示の範囲内であり、そのうちのいくつかが以下で詳述される。
【0068】
態様1: ユーザ機器(UE)によるワイヤレス通信の方法であって、複数のスロットを介して送信されるべき少なくとも1つのトランスポートブロックのためのスケジューリングを受信することと、送信オケージョンにわたって使用される周波数リソースを変更するために適用される周波数ホッピングに従って、複数のスロットを介して複数の送信オケージョンにおいて、トランスポートブロックに対応する符号化ビットを送信することとを備える。
【0069】
態様2: 態様1の方法であって、送信することは、物理アップリンクチャネルを介して複数の送信オケージョンにおいて、トランスポートブロックに対応する符号化ビットを送信することを備える。
【0070】
態様3: 態様1~2のうちのいずれか1つの方法であって、所与の送信オケージョンのために使用される周波数リソースは、送信オケージョンインデックス、物理スロットインデックス、または論理スロットインデックスに基づいて決定される。
【0071】
態様4: 態様3の方法であって、所与の送信オケージョンのために使用される周波数リソースは、開始周波数ロケーション、オフセット周波数、および送信オケージョンインデックスまたはスロットインデックスの関数として決定される。
【0072】
態様5: 態様1~4のうちのいずれか1つの方法であって、隣接する送信オケージョンにおいて使用される周波数リソースの開始ロケーションはオフセット周波数だけ異なる。
【0073】
態様6: 態様1~5のうちのいずれか1つの方法であって、スロット内または送信オケージョン内で周波数ホッピングを実行するようにUEを構成するシグナリングを受信することをさらに備える。
【0074】
態様7: 態様1~6のうちのいずれか1つの方法であって、送信オケージョン内でまたは送信オケージョンにわたって周波数ホッピングを実行するようにUEを構成するシグナリングを受信することをさらに備える。
【0075】
態様8: 態様7の方法であって、イントラスロット周波数ホッピングまたはインタースロット周波数ホッピングを実行するようにUEを構成するシグナリングを受信することをさらに備える。
【0076】
態様9: ネットワークエンティティによるワイヤレス通信の方法であって、複数のスロットを介して少なくとも1つのトランスポートブロックを送信するようにユーザ機器(UE)をスケジュールするシグナリングをUEへ送信することと、送信オケージョンにわたって使用される周波数リソースを変更するために適用される周波数ホッピングに従って、複数のスロットを介して複数の送信オケージョンにおいて、トランスポートブロックに対応する符号化ビットに対して監視することとを備える。
【0077】
態様10: 態様9の方法であって、監視することは、物理アップリンクチャネルを介して複数の送信オケージョンにおいて、トランスポートブロックに対応する符号化ビットに対して監視することを備える。
【0078】
態様11: 態様9~10のうちのいずれか1つの方法であって、所与の送信オケージョンのために使用される周波数リソースは、送信オケージョンインデックス、物理スロットインデックス、または論理スロットインデックスに基づいて決定される。
【0079】
態様12: 態様11の方法であって、所与の送信オケージョンのために使用される周波数リソースは、開始周波数ロケーション、オフセット周波数、および送信オケージョンインデックスまたはスロットインデックスの関数として決定される。
【0080】
態様13: 態様9~12のうちのいずれか1つの方法であって、隣接する送信オケージョンにおいて使用される周波数リソースの開始ロケーションはオフセット周波数だけ異なる。
【0081】
態様14: 態様9~13のうちのいずれか1つの方法であって、スロット内または送信オケージョン内で周波数ホッピングを実行するようにUEを構成するシグナリングを送信することをさらに備える。
【0082】
態様15: 態様9~14のうちのいずれか1つの方法であって、送信オケージョン内でまたは送信オケージョンにわたって周波数ホッピングを実行するようにUEを構成するシグナリングを送信することをさらに備える。
【0083】
態様16: 態様15の方法であって、イントラスロット周波数ホッピングまたはインタースロット周波数ホッピングを実行するようにUEを構成するシグナリングを送信することをさらに備える。
【0084】
態様17: コンピュータ実行可能命令を備えるメモリと1つまたは複数のプロセッサとを備える装置であって、1つまたは複数のプロセッサは、コンピュータ実行可能命令を実行するとともに態様1~16のうちのいずれか1つによる方法を処理システムに実行させるように構成される。
【0085】
態様18: 態様1~16のうちのいずれか1つによる方法を実行するための手段を備える装置。
【0086】
態様19: コンピュータ実行可能命令を備える非一時的コンピュータ可読媒体であって、コンピュータ実行可能命令は、処理システムの1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、態様1~16のうちのいずれか1つによる方法を処理システムに実行させる。
【0087】
本明細書で説明する技法は、NR(たとえば、5G NR)、3GPPロングタームエボリューション(LTE)、LTEアドバンスト(LTE-A)、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)、時分割同期符号分割多元接続(TD-SCDMA)、および他のネットワークなどの、様々なワイヤレス通信技術のために使用され得る。「ネットワーク」および「システム」という用語は、しばしば、互換的に使用される。CDMA(登録商標)ネットワークは、ユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA)、cdma2000などの無線技術を実装し得る。UTRAは、ワイドバンドCDMA(登録商標)(WCDMA(登録商標))、およびCDMA(登録商標)の他の変形態を含む。cdma2000は、IS-2000規格、IS-95規格、およびIS-856規格をカバーする。TDMAネットワークは、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))などの無線技術を実装し得る。OFDMAネットワークは、NR(たとえば、5G RA)、発展型UTRA(E-UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Flash OFDMAなどの無線技術を実装し得る。UTRAおよびE-UTRAは、ユニバーサル移動体電気通信システム(UMTS)の一部である。LTEおよびLTE-Aは、E-UTRAを使用するUMTSのリリースである。UTRA、E-UTRA、UMTS、LTE、LTE-A、およびGSM(登録商標)は、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)と称する団体からの文書に記載されている。cdma2000およびUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)と称する団体からの文書に記載されている。NRは、開発中の新興のワイヤレス通信技術である。
【0088】
3GPPでは、「セル」という用語は、この用語が使用される文脈に応じて、ノードB(NB)のカバレージエリアおよび/またはこのカバレージエリアにサービスするNBサブシステムを指すことができる。NRシステムでは、「セル」という用語と、BS、次世代ノードB(gNBまたはgノードB)、アクセスポイント(AP)、分散ユニット(DU)、キャリア、または送信受信ポイント(TRP)とは、互換的に使用され得る。BSは、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、および/または他のタイプのセルに通信カバレージを提供し得る。マクロセルは、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーしてよく、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。ピコセルは、比較的小さい地理的エリアをカバーしてよく、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。フェムトセルは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、自宅)をカバーしてよく、フェムトセルとの関連付けを有するUE(たとえば、限定加入者グループ(CSG:Closed Subscriber Group)の中のUE、自宅の中のユーザ用のUEなど)による制限付きアクセスを可能にし得る。マクロセル用のBSは、マクロBSと呼ばれることがある。ピコセル用のBSは、ピコBSと呼ばれることがある。フェムトセル用のBSは、フェムトBSまたはホームBSと呼ばれることがある。
【0089】
UEは、移動局、端末、アクセス端末、加入者ユニット、局、顧客構内機器(CPE:Customer Premises Equipment)、セルラーフォン、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、コードレスフォン、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、タブレットコンピュータ、カメラ、ゲームデバイス、ネットブック、スマートブック、ウルトラブック、アプライアンス、医療デバイスもしくは医療機器、生体センサー/生体デバイス、スマートウォッチ、スマート衣料、スマートグラス、スマートリストバンド、スマートジュエリー(たとえば、スマートリング、スマートブレスレットなど)などのウェアラブルデバイス、エンターテインメントデバイス(たとえば、音楽デバイス、ビデオデバイス、衛星ラジオなど)、車両構成要素もしくは車両センサー、スマートメーター/スマートセンサー、産業製造機器、全地球測位システムデバイス、またはワイヤレス媒体もしくは有線媒体を介して通信するように構成される任意の他の好適なデバイスと呼ばれることもある。いくつかのUEは、マシンタイプ通信(MTC)デバイスまたは発展型MTC(eMTC)デバイスと見なされてよい。MTC UEおよびeMTC UEは、たとえば、BS、別のデバイス(たとえば、リモートデバイス)、またはいくつかの他のエンティティと通信し得る、ロボット、ドローン、リモートデバイス、センサー、メーター、モニタ、ロケーションタグなどを含む。ワイヤレスノードは、たとえば、有線通信リンクまたはワイヤレス通信リンクを介して、ネットワーク(たとえば、インターネットまたはセルラーネットワークなどのワイドエリアネットワーク)のための接続性またはネットワークへの接続性を提供し得る。いくつかのUEは、モノのインターネット(IoT)デバイスと見なされてよく、IoTデバイスは、狭帯域IoT(NB-IoT)デバイスであってよい。
【0090】
いくつかの例では、エアインターフェースへのアクセスが、スケジュールされ得る。スケジューリングエンティティ(たとえば、BS)は、そのサービスエリア内またはセル内の一部または全部のデバイスおよび機器の間の通信用のリソースを割り振る。スケジューリングエンティティは、1つまたは複数の従属エンティティ用のリソースをスケジュールすること、割り当てること、再構成すること、および解放することを担当し得る。すなわち、スケジュールされた通信に対して、従属エンティティは、スケジューリングエンティティによって割り振られたリソースを利用する。基地局は、スケジューリングエンティティとして機能し得る唯一のエンティティではない。いくつかの例では、UEが、スケジューリングエンティティとして機能してよく、1つまたは複数の従属エンティティ(たとえば、1つまたは複数の他のUE)用のリソースをスケジュールしてよく、他のUEは、そのUEによってスケジュールされたリソースをワイヤレス通信のために利用してよい。いくつかの例では、UEは、ピアツーピア(P2P)ネットワークの中で、かつ/またはメッシュネットワークの中で、スケジューリングエンティティとして機能してよい。メッシュネットワーク例では、UEは、スケジューリングエンティティと通信することに加えて、互いに直接通信し得る。
【0091】
本明細書で開示する方法は、本方法を達成するための1つまたは複数のステップまたはアクションを備える。方法のステップおよび/またはアクションは、互いに交換され得る。言い換えれば、ステップまたはアクションの特定の順序が指定されない限り、特定のステップおよび/またはアクションの順序および/または使用は、修正されてよい。
【0092】
本明細書で使用する項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」を指す句は、単一のメンバーを含む、それらの項目の任意の組合せを指す。一例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a-b、a-c、b-c、およびa-b-c、ならびに複数の同じ要素を有する任意の組合せ(たとえば、a-a、a-a-a、a-a-b、a-a-c、a-b-b、a-c-c、b-b、b-b-b、b-b-c、c-c、およびc-c-c、または任意の他の順序のa、b、およびc)をカバーするものとする。
【0093】
本明細書で使用する「決定すること」という用語は、多種多様なアクションを包含する。たとえば、「決定すること」は、計算すること、算出すること、処理すること、導出すること、調査すること、探索すること(たとえば、テーブル、データベース、または別のデータ構造の中で探索すること)、確認することなどを含んでよい。また、「決定すること」は、受信すること(たとえば、情報を受信すること)、アクセスすること(たとえば、メモリの中のデータにアクセスすること)などを含んでよい。また、「決定すること」は、解決すること、選択すること、選ぶこと、確立することなどを含んでよい。
【0094】
前述の説明は、本明細書で説明した様々な態様を任意の当業者が実践できるようにするために提供される。これらの態様の様々な修正は、当業者には容易に明らかであり、本明細書で規定される一般原理は、他の態様に適用され得る。単数形での要素への言及は、そのように明記されていない限り、「唯一無二の」を意味するものではなく、むしろ「1つまたは複数の」を意味するものである。別段に明記されていない限り、「いくつかの」という用語は、1つまたは複数を指す。当業者に知られているか、または後に知られることになる、本開示全体にわたって説明した様々な態様の要素のすべての構造的および機能的等価物は、参照により本明細書に明確に組み込まれ、特許請求の範囲によって包含されるものである。その上、本明細書で開示するいかなることも、そのような開示が特許請求の範囲に明示的に記載されているかどうかにかかわらず、公に供するものではない。クレーム要素は、要素が「のための手段(means for)」という句を使用して明白に記載されない限り、または方法クレームの場合には、要素が「のためのステップ(step for)」という句を使用して記載されない限り、米国特許法第112条(f)の規定の下で解釈されるべきでない。
【0095】
上記で説明した方法の様々な動作は、対応する機能を実行することが可能な任意の好適な手段によって実行され得る。手段は、限定はしないが、回路、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、またはプロセッサ(たとえば、汎用または特別にプログラムされたプロセッサ)を含む、様々なハードウェアおよび/またはソフトウェア構成要素および/またはモジュールを含んでよい。概して、図に示す動作がある場合、それらの動作は、類似の番号が付された対応する相対物のミーンズプラスファンクション構成要素を有してよい。
【0096】
本開示に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス(PLD)、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本明細書で説明した機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってよいが、代替として、プロセッサは、任意の市販のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであってよい。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装され得る。
【0097】
ハードウェアで実装される場合、例示的なハードウェア構成は、ワイヤレスノードの中に処理システムを備えてよい。処理システムは、バスアーキテクチャを用いて実装され得る。バスは、処理システムの特定の適用例、および全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続バスおよびブリッジを含んでよい。バスは、プロセッサ、機械可読媒体、およびバスインターフェースを含む様々な回路を互いにリンクし得る。バスインターフェースは、特にネットワークアダプタを、バスを介して処理システムに接続するために使用され得る。ネットワークアダプタは、PHYレイヤの信号処理機能を実施するために使用され得る。ユーザ端末(図1参照)の場合には、ユーザインターフェース(たとえば、キーパッド、ディスプレイ、マウス、ジョイスティックなど)もバスに接続されてよい。バスはまた、タイミングソース、周辺機器、電圧調整器、電力管理回路などの様々な他の回路をリンクしてよく、それらは当技術分野でよく知られており、したがってこれ以上は説明しない。プロセッサは、1つまたは複数の汎用プロセッサおよび/または専用プロセッサを用いて実装され得る。例は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、DSPプロセッサ、およびソフトウェアを実行できる他の回路構成を含む。特定の適用例および全体的なシステムに課される全体的な設計制約に応じて、処理システムのための説明した機能を実施するための最良の方法を、当業者は認識されよう。
【0098】
ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶され得るか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、またはその他で呼ばれるかどうかにかかわらず、命令、データ、またはそれらの任意の組合せを意味すると広く解釈されるものとする。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。プロセッサは、機械可読記憶媒体上に記憶されたソフトウェアモジュールの実行を含む、バスを管理することおよび一般的な処理を担当し得る。コンピュータ可読記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取ることができ、かつ記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合され得る。代替として、記憶媒体は、プロセッサと一体であってよい。例として、機械可読媒体は、伝送線路、データによって変調された搬送波、および/またはワイヤレスノードとは別個の命令がその上に記憶されたコンピュータ可読記憶媒体を含んでよく、それらのすべては、バスインターフェースを通じてプロセッサによってアクセスされ得る。代替または追加として、機械可読媒体またはその任意の部分は、場合によってはキャッシュおよび/または汎用レジスタファイルを伴うように、プロセッサの中に統合されてよい。機械可読記憶媒体の例は、例として、RAM(ランダムアクセスメモリ)、フラッシュメモリ、ROM(読取り専用メモリ)、PROM(プログラマブル読取り専用メモリ)、EPROM(消去可能プログラマブル読取り専用メモリ)、EEPROM(電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ)、レジスタ、磁気ディスク、光ディスク、ハードドライブ、または任意の他の好適な記憶媒体、あるいはそれらの任意の組合せを含んでよい。機械可読媒体は、コンピュータプログラム製品の中で具現され得る。
【0099】
ソフトウェアモジュールは、単一の命令または多くの命令を備えてよく、いくつかの異なるコードセグメントにわたって、異なるプログラム間で、また複数の記憶媒体にわたって、分散されてよい。コンピュータ可読媒体は、いくつかのソフトウェアモジュールを備えてよい。ソフトウェアモジュールは、プロセッサなどの装置によって実行されたとき、処理システムに様々な機能を実行させる命令を含む。ソフトウェアモジュールは、送信モジュールおよび受信モジュールを含んでよい。各ソフトウェアモジュールは、単一の記憶デバイスの中に常駐してよく、または複数の記憶デバイスにわたって分散されてもよい。例として、ソフトウェアモジュールは、トリガイベントが発生するとハードドライブからRAMの中にロードされ得る。ソフトウェアモジュールの実行中、プロセッサは、アクセス速度を高めるために、命令のうちのいくつかをキャッシュの中にロードし得る。1つまたは複数のキャッシュラインが、次いで、プロセッサが実行するために汎用レジスタファイルの中にロードされ得る。以下でソフトウェアモジュールの機能に言及するとき、そのような機能が、そのソフトウェアモジュールからの命令を実行するとプロセッサによって実施されることが理解されよう。
【0100】
また、任意の接続が、適切にコンピュータ可読媒体と呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線(IR)、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)、およびBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、レーザーを用いてデータを光学的に再生する。したがって、いくつかの態様では、コンピュータ可読媒体は、非一時的コンピュータ可読媒体(たとえば、有形媒体)を備えてよい。加えて、他の態様の場合、コンピュータ可読媒体は、一時的コンピュータ可読媒体(たとえば、信号)を備えてよい。上記のものの組合せも、コンピュータ可読媒体の例と見なされ得る。
【0101】
したがって、いくつかの態様は、本明細書で提示する動作を実行するためのコンピュータプログラム製品を備えてよい。たとえば、そのようなコンピュータプログラム製品は、命令がその上に記憶(および/または符号化)されたコンピュータ可読媒体を備えてよく、命令は、本明細書で説明した動作を実行するように1つまたは複数のプロセッサによって実行可能であり、たとえば、本明細書で説明するとともに図7および/または図8に示した動作を実行するための命令である。
【0102】
さらに、本明細書で説明した方法および技法を実行するためのモジュールおよび/または他の適切な手段が、適用可能な場合、ユーザ端末および/または基地局によってダウンロードおよび/または別の方法で取得され得ることを諒解されたい。たとえば、そのようなデバイスは、本明細書で説明した方法を実行するための手段の転送を容易にするためにサーバに結合され得る。代替として、本明細書で説明した様々な方法は、ユーザ端末および/または基地局が記憶手段をデバイスに結合または提供すると様々な方法を取得できるような、記憶手段(たとえば、RAM、ROM、コンパクトディスク(CD)またはフロッピーディスクなどの物理記憶媒体など)を介して提供され得る。その上、本明細書で説明した方法および技法をデバイスに提供するための任意の他の好適な技法が、利用され得る。
【0103】
特許請求の範囲が、上記に示した厳密な構成および構成要素に限定されないことを理解されたい。上記で説明した方法および装置の構成、動作、および詳細において、様々な修正、変更、および変形が加えられてよい。
【符号の説明】
【0104】
100 ワイヤレス通信ネットワーク
102a、102b、102c マクロセル
102x ピコセル
102y、102z フェムトセル
110 基地局(BS)
110r 中継局
112 トランスポートブロック(TB)マネージャ
120 ユーザ機器(UE)
122 トランスポートブロック(TB)マネージャ
130 ネットワークコントローラ
132 コアネットワーク
212 データソース
220 送信プロセッサ
230 送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ
232 トランシーバ
234 アンテナ
236 MIMO検出器
238 受信プロセッサ
239 データシンク
240 コントローラ/プロセッサ
241 トランスポートブロック(TB)マネージャ
242 メモリ
244 スケジューラ
252 アンテナ
254 トランシーバ
256 MIMO検出器
258 受信プロセッサ
260 データシンク
262 データソース
264 送信プロセッサ
266 送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ
280 コントローラ/プロセッサ
281 トランスポートブロック(TB)マネージャ
282 メモリ
400 TDD UL-DLパターン
402、404、406 マルチスロットTB
512 循環バッファ
1200 通信デバイス
1202 処理システム
1204 プロセッサ
1206 バス
1208 トランシーバ
1210 アンテナ
1212 コンピュータ可読媒体/メモリ
1214 受信するためのコード
1216 送信するためのコード
1222 回路構成
1224 受信するための回路構成
1226 送信するための回路構成
1300 通信デバイス
1302 処理システム
1304 プロセッサ
1306 バス
1308 トランシーバ
1310 アンテナ
1312 コンピュータ可読媒体/メモリ
1314 送信するためのコード
1316 監視するためのコード
1322 回路構成
1324 送信するための回路構成
1326 監視するための回路構成
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5A
図5B
図6
図7
図8
図9
図10A
図10B
図11
図12
図13
【国際調査報告】