(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-28
(54)【発明の名称】ユーザ機器(UE)測位における測位基準信号(PRS)のセキュア化
(51)【国際特許分類】
H04W 12/122 20210101AFI20240321BHJP
H04W 12/60 20210101ALI20240321BHJP
H04W 64/00 20090101ALI20240321BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20240321BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20240321BHJP
【FI】
H04W12/122
H04W12/60
H04W64/00
H04W72/0453 110
H04W72/0446
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023560122
(86)(22)【出願日】2022-01-26
(85)【翻訳文提出日】2023-09-28
(86)【国際出願番号】 US2022070365
(87)【国際公開番号】W WO2022217167
(87)【国際公開日】2022-10-13
(32)【優先日】2021-04-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】マノラコス、アレクサンドロス
(72)【発明者】
【氏名】ドゥアン、ウェイミン
(72)【発明者】
【氏名】リ、ス・ボム
(72)【発明者】
【氏名】ゴールミー、アジズ
(72)【発明者】
【氏名】ホーン、ガビン・バーナード
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA33
5K067DD25
5K067HH22
5K067JJ52
(57)【要約】
送信デバイスが基準信号の各部分を復号するための送信パラメータを伝えることを、それらの部分が送信され終わるまで保留することによって、ワイヤレスデータネットワークにおけるユーザ機器(UE)のロケーション推定において使用される基準信号を中間者攻撃に対してセキュアにすることができる。したがって、受信デバイスは、受信された信号をバッファし、送信パラメータを受信した後、バッファされた信号を処理することができる。攻撃者デバイスが将来の基準信号を攻撃するのをさらに防止するために、送信パラメータは、ある期間にパラメータを得る攻撃者デバイスが後続の送信パラメータを予測または決定するために復号されたパラメータを使用することができないように、非決定的なものとすることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス通信ネットワークにおけるユーザ機器(UE)の測位のための測位基準信号(PRS)リソースをセキュアにする方法であって、前記方法がネットワークエンティティによって実施され、
PRSリソースの少なくとも一部分が1つまたは複数の直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルを使用して送信されることになる期間を示す第1の構成データを前記UEに送ることと、ここにおいて、
前記第1の構成データを送ることは、前記ワイヤレス通信ネットワークの送受信ポイント(TRP)による前記PRSリソースの前記部分の送信前に行われ、
前記第1の構成データは、前記1つまたは複数のOFDMシンボルのそれぞれのための波形を生成するための少なくとも1つの送信パラメータ値を除外する、
前記少なくとも1つの送信パラメータ値を示す第2の構成データを前記UEに送ることと、ここにおいて、前記第2の構成データを送ることは、前記PRSリソースの前記部分の前記送信以降、行われる、
を備える方法。
【請求項2】
前記第2の構成データは、
前記PRSリソースの後続の部分のOFDMシンボル、または
前記PRSリソースのPRSリソースセット内の後続のPRSリソース
のための波形を生成するための情報を含まない、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記1つまたは複数のOFDMシンボルは、複数のOFDMシンボルを含み、前記少なくとも1つの送信パラメータ値は、前記複数のOFDMシンボルのそれぞれのための一意の送信パラメータ値を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記1つまたは複数のOFDMシンボルは、前記PRSリソースの同じOFDMスロットまたは同じ繰返し内にある、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つの送信パラメータ値は、
スクランブリングID、
周波数領域パラメータ、
コームパターン、
OFDMシンボルオフセット、
スロットオフセット、または
これらの組合せ
の値を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第2の構成データを送ることは、
ダウンリンク制御情報(DCI)メッセージ、
媒体アクセス制御-制御要素(MAC-CE)メッセージ、
LTE(登録商標)測位プロトコル(LPP)メッセージ、
無線リソース制御(RRC)メッセージ、
グループ共通物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)メッセージ、
測位システム情報ブロック(posSIB)、または
これらの組合せ
を介して前記第2の構成データを送ることを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ネットワークエンティティは、ロケーションサーバ、または前記UEのサービングTRPを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第2の構成データは、セキュアなシーケンスジェネレータを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第1の構成データは、前記PRSリソースの前記部分の前記送信と前記第2の構成データが前記UEによって受信される時間との間の最大時間遅延のインジケーションを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記第2の構成データを送ることは、前記PRSリソースの最後のOFDMシンボルの期間中、前記PRSリソースとは別個の周波数上で前記第2の構成データを送ることを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記第2の構成データを送ることは、前記PRSリソースの終わりに物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)内で、または前記PRSリソースの終わりに埋込みデータとして、前記第2の構成データを送ることを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
ワイヤレス通信ネットワークにおけるユーザ機器(UE)の測位のためのセキュアにされた測位基準信号(PRS)リソースを処理する方法であって、前記方法が前記UEによって実施され、
PRSリソースの少なくとも一部分が1つまたは複数の直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルを使用して送信されることになる期間を示す第1の構成データをネットワークエンティティから受信することと、ここにおいて、
前記第1の構成データは、前記ワイヤレス通信ネットワークの送受信ポイント(TRP)による前記PRSリソースの前記部分の送信前に受信され、
前記第1の構成データは、前記1つまたは複数のOFDMシンボルのそれぞれのための波形を生成するための少なくとも1つの送信パラメータ値を除外する、
前記期間中、前記TRPによって受信された信号からのデータをバッファすることと、
前記少なくとも1つの送信パラメータ値を示す第2の構成データを前記ネットワークエンティティから受信することと、ここにおいて、前記第2の構成データは、前記PRSリソースの前記部分の前記送信以降、受信される、
前記1つまたは複数のOFDMシンボルのそれぞれのための波形を生成するために、前記バッファされたデータの少なくとも一部分上の前記少なくとも1つの送信パラメータ値を使用して前記PRSリソースの前記部分を処理することと
を備える方法。
【請求項13】
前記第2の構成データは、
前記PRSリソースの後続の部分のOFDMシンボル、または
前記PRSリソースのPRSリソースセット内の後続のPRSリソース
のための波形を生成するための情報を含まない、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記1つまたは複数のOFDMシンボルは、複数のOFDMシンボルを含み、前記少なくとも1つの送信パラメータ値は、前記複数のOFDMシンボルのそれぞれのための一意の送信パラメータ値を備える、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記1つまたは複数のOFDMシンボルは、前記PRSリソースの同じOFDMスロットまたは同じ繰返し内にある、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記少なくとも1つの送信パラメータ値は、
スクランブリングID、
周波数領域パラメータ、
コームパターン、
OFDMシンボルオフセット、
スロットオフセット、または
これらの組合せ
の値を備える、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
前記第2の構成データは、
ダウンリンク制御情報(DCI)メッセージ、
媒体アクセス制御-制御要素(MAC-CE)メッセージ、
LTE測位プロトコル(LPP)メッセージ、
無線リソース制御(RRC)メッセージ、
グループ共通物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)メッセージ、
測位システム情報ブロック(posSIB)、または
これらの組合せ
内で提供される、請求項12に記載の方法。
【請求項18】
前記ネットワークエンティティは、ロケーションサーバ、または前記UEのサービングTRPを備える、請求項12に記載の方法。
【請求項19】
前記第2の構成データは、セキュアなシーケンスジェネレータを備え、前記PRSリソースを処理することは、前記1つまたは複数のOFDMシンボルのそれぞれについて、それぞれのOFDMシンボルの前記少なくとも1つの送信パラメータ値を生成するために前記セキュアなシーケンスジェネレータを使用することをさらに備える、請求項12に記載の方法。
【請求項20】
前記第1の構成データは、前記PRSリソースの前記少なくとも前記部分の前記送信と前記第2の構成データが前記UEによって受信される時間との間の最大時間遅延のインジケーションを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項21】
前記第2の構成データを受信することは、前記PRSリソースの最後のOFDMシンボルの期間中、前記PRSリソースとは別個の周波数上で前記第2の構成データを受信することを備える、請求項12に記載の方法。
【請求項22】
前記第2の構成データを受信することは、前記PRSリソースの終わりに物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)内で、または前記PRSリソースの終わりに埋込みデータとして前記第2の構成データを受信することを備える、請求項12に記載の方法。
【請求項23】
ワイヤレス通信ネットワークにおけるユーザ機器(UE)の測位のための測位基準信号(PRS)リソースをセキュアにするためのネットワークエンティティであって、
トランシーバと、
メモリと、
前記トランシーバおよび前記メモリに通信可能に結合された1つまたは複数の処理ユニットとを備え、前記1つまたは複数の処理ユニットは、
前記トランシーバを介して前記UEに、PRSリソースの少なくとも一部分が1つまたは複数の直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルを使用して送信されることになる期間を示す第1の構成データを送ることと、ここにおいて、
前記1つまたは複数の処理ユニットは、前記ワイヤレス通信ネットワークの送受信ポイント(TRP)による前記PRSリソースの前記部分の送信前に前記第1の構成データを送るように構成され、
前記1つまたは複数の処理ユニットは、前記1つまたは複数のOFDMシンボルのそれぞれのための波形を生成するための少なくとも1つの送信パラメータ値を前記第1の構成データから除外するように構成される、
前記トランシーバを介して前記UEに、前記少なくとも1つの送信パラメータ値を示す第2の構成データを送ることと、ここにおいて、前記第2の構成データを送ることは、前記PRSリソースの前記部分の前記送信以降、行われる、
を行うように構成される、ネットワークエンティティ。
【請求項24】
前記1つまたは複数の処理ユニットは、前記第2の構成データが
前記PRSリソースの後続の部分のOFDMシンボル、または
前記PRSリソースのPRSリソースセット内の後続のPRSリソース
のための波形を生成するための情報を含まないように前記第2の構成データを送るように構成される、請求項23に記載のネットワークエンティティ。
【請求項25】
前記1つまたは複数のOFDMシンボルは、複数のOFDMシンボルを含み、前記少なくとも1つの送信パラメータ値は、前記複数のOFDMシンボルのそれぞれのための一意の送信パラメータ値を備える、請求項23に記載のネットワークエンティティ。
【請求項26】
前記1つまたは複数のOFDMシンボルは、前記PRSリソースの同じOFDMスロットまたは同じ繰返し内にある、請求項23に記載のネットワークエンティティ。
【請求項27】
前記少なくとも1つの送信パラメータ値は、
スクランブリングID、
周波数領域パラメータ、
コームパターン、
OFDMシンボルオフセット、
スロットオフセット、または
これらの組合せ
の値を備える、請求項23に記載のネットワークエンティティ。
【請求項28】
前記1つまたは複数の処理ユニットは、
ダウンリンク制御情報(DCI)メッセージ、
媒体アクセス制御-制御要素(MAC-CE)メッセージ、
LTE測位プロトコル(LPP)メッセージ、
無線リソース制御(RRC)メッセージ、
グループ共通物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)メッセージ、
測位システム情報ブロック(posSIB)、または
これらの組合せ
を介して前記第2の構成データを送るように構成される、請求項23に記載のネットワークエンティティ。
【請求項29】
ロケーションサーバ、または前記UEのサービングTRPを備える、請求項23に記載のネットワークエンティティ。
【請求項30】
前記1つまたは複数の処理ユニットは、前記第2の構成データ内に、セキュアなシーケンスジェネレータを含むように構成される、請求項23に記載のネットワークエンティティ。
【請求項31】
前記1つまたは複数の処理ユニットは、前記第1の構成データ内に、前記PRSリソースの前記部分の前記送信と前記第2の構成データが前記UEによって受信される時間との間の最大時間遅延のインジケーションを含むように構成される、請求項23に記載のネットワークエンティティ。
【請求項32】
前記1つまたは複数の処理ユニットは、前記PRSリソースの最後のOFDMシンボルの期間中、前記PRSリソースとは別個の周波数上で前記第2の構成データを送るように構成される、請求項23に記載のネットワークエンティティ。
【請求項33】
前記1つまたは複数の処理ユニットは、前記PRSリソースの終わりに物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)内で、または前記PRSリソースの終わりに埋込みデータとして、前記第2の構成データを送るように構成される、請求項23に記載のネットワークエンティティ。
【請求項34】
ワイヤレス通信ネットワークにおけるユーザ機器(UE)の測位のためのセキュアにされた測位基準信号(PRS)リソースを処理するためのUEであって、
トランシーバと、
メモリと、
前記トランシーバおよび前記メモリに通信可能に結合された1つまたは複数の処理ユニットとを備え、前記1つまたは複数の処理ユニットは、
前記トランシーバを介してネットワークエンティティから、PRSリソースの少なくとも一部分が1つまたは複数の直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルを使用して送信されることになる期間を示す第1の構成データを受信することと、ここにおいて、
前記第1の構成データは、前記ワイヤレス通信ネットワークの送受信ポイント(TRP)による前記PRSリソースの前記部分の送信前に受信され、
前記第1の構成データは、前記1つまたは複数のOFDMシンボルのそれぞれのための波形を生成するための少なくとも1つの送信パラメータ値を除外する、
前記期間中、前記TRPによって受信された信号からのデータをバッファすることと、
前記トランシーバを介してネットワークエンティティから、前記少なくとも1つの送信パラメータ値を示す第2の構成データを受信することと、ここにおいて、前記第2の構成データは、前記PRSリソースの前記部分の前記送信以降、受信される、
前記1つまたは複数のOFDMシンボルのそれぞれのための波形を生成するために、前記バッファされたデータの少なくとも一部分上の前記少なくとも1つの送信パラメータ値を使用して前記PRSリソースの前記部分を処理することと、
を行うように構成される、UE。
【請求項35】
前記第2の構成データは、
前記PRSリソースの後続の部分のOFDMシンボル、または
前記PRSリソースのPRSリソースセット内の後続のPRSリソース
のための波形を生成するための情報を含まない、請求項34に記載のUE。
【請求項36】
前記1つまたは複数のOFDMシンボルは、複数のOFDMシンボルを含み、前記少なくとも1つの送信パラメータ値は、前記複数のOFDMシンボルのそれぞれのための一意の送信パラメータ値を備える、請求項34に記載のUE。
【請求項37】
前記1つまたは複数のOFDMシンボルは、前記PRSリソースの同じOFDMスロットまたは同じ繰返し内にある、請求項34に記載のUE。
【請求項38】
前記少なくとも1つの送信パラメータ値は、
スクランブリングID、
周波数領域パラメータ、
コームパターン、
OFDMシンボルオフセット、
スロットオフセット、または
これらの組合せ
の値を備える、請求項34に記載のUE。
【請求項39】
前記第2の構成データは、
ダウンリンク制御情報(DCI)メッセージ、
媒体アクセス制御-制御要素(MAC-CE)メッセージ、
LTE測位プロトコル(LPP)メッセージ、
無線リソース制御(RRC)メッセージ、
グループ共通物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)メッセージ、
測位システム情報ブロック(posSIB)、または
これらの組合せ
内で提供される、請求項34に記載のUE。
【請求項40】
前記ネットワークエンティティは、ロケーションサーバ、または前記UEのサービングTRPを備える、請求項34に記載のUE。
【請求項41】
前記第2の構成データは、セキュアなシーケンスジェネレータを備え、前記PRSリソースを処理するために、前記1つまたは複数の処理ユニットは、前記1つまたは複数のOFDMシンボルのそれぞれについて、それぞれのOFDMシンボルの前記少なくとも1つの送信パラメータ値を生成するために前記セキュアなシーケンスジェネレータを使用するように構成される、請求項34に記載のUE。
【請求項42】
前記第1の構成データは、前記PRSリソースの前記少なくとも前記部分の前記送信と前記第2の構成データが前記UEによって受信される時間との間の最大時間遅延のインジケーションを含む、請求項34に記載のUE。
【請求項43】
前記1つまたは複数の処理ユニットは、前記PRSリソースの最後のOFDMシンボルの期間中、前記PRSリソースとは別個の周波数上で前記第2の構成データを受信するように構成される、請求項34に記載のUE。
【請求項44】
前記1つまたは複数の処理ユニットは、前記PRSリソースの終わりに物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)内で、または前記PRSリソースの終わりに埋込みデータとして、前記第2の構成データを受信するように構成される、請求項34に記載のUE。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本発明は、一般にワイヤレス通信の分野に関し、より詳細には、無線周波数(RF)信号を使用してユーザ機器(UE)のロケーションを決定することに関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]第5世代(5G)新無線(NR)または他のセルラーネットワークなどワイヤレス通信ネットワークでは、ユーザ機器(UE)(ネットワーク内のモバイルデバイス)のロケーション推定は、UEが基準信号を送信および/または測定することによって決定され得る。これらの基準信号は符号化されるが、それらは、基準信号の最初の部分を復号し基準信号の後続の部分または繰返しを模倣する中間者攻撃者に対して脆弱であり得る。そのような攻撃は、ロケーション推定の精度を低下させる可能性があり、これは、ロケーション推定を提供する価値それ自体を減少させる可能性がある。
【発明の概要】
【0003】
[0003]本明細書における実施形態は、基準信号の各部分を復号するための送信パラメータを伝えることを、それらの部分が送信され終わるまで保留することによってそのような攻撃を防止することによって、これらおよび他の問題に対処する。したがって、受信デバイスは、受信された信号をバッファし、送信パラメータを受信した後、バッファされた信号を処理することができる。攻撃者デバイスが将来の基準信号を攻撃するのをさらに防止するために、送信パラメータは、ある期間にパラメータを得る攻撃者デバイスが後続の送信パラメータを予測または決定するために復号されたパラメータを使用することができないように、非決定的なものとすることができる。
【0004】
[0004]本開示による、ワイヤレス通信ネットワークにおけるユーザ機器(UE)の測位のための測位基準信号(PRS)リソースをセキュアにする例示的な方法は、PRSリソースの少なくとも一部分が1つまたは複数の直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルを使用して送信されることになる期間を示す第1の構成データをUEに送ることを含む。第1の構成データを送ることは、ワイヤレス通信ネットワークの送受信ポイント(TRP)によるPRSリソースの上記部分の送信前に行われ、第1の構成データは、1つまたは複数のOFDMシンボルのそれぞれのための波形を生成するための少なくとも1つの送信パラメータ値を除外する。方法は、少なくとも1つの送信パラメータ値を示す第2の構成データをUEに送ることをさらに備え、第2の構成データを送ることは、PRSリソースの上記部分の送信以降、行われる。
【0005】
[0005]ワイヤレス通信ネットワークにおけるユーザ機器(UE)の測位のためのセキュアにされた測位基準信号(PRS)リソースを処理する例示的な方法は、本開示によれば、ネットワークエンティティから、PRSリソースの少なくとも一部分が1つまたは複数の直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルを使用して送信されることになる期間を示す第1の構成データを受信することを含む。第1の構成データは、ワイヤレス通信ネットワークの送受信ポイント(TRP)によるPRSリソースの上記部分の送信前に受信され、第1の構成データは、1つまたは複数のOFDMシンボルのそれぞれのための波形を生成するための少なくとも1つの送信パラメータ値を除外する。方法は、上記期間中、TRPによって受信された信号からのデータをバッファすることをさらに備える。方法は、ネットワークエンティティから、少なくとも1つの送信パラメータ値を示す第2の構成データを受信することをさらに備え、第2の構成データは、PRSリソースの上記部分の送信以降、受信される。方法は、1つまたは複数のOFDMシンボルのそれぞれのための波形を生成するために、バッファされたデータの少なくとも一部分上の少なくとも1つの送信パラメータ値を使用してPRSリソースの上記部分を処理することをさらに備える。
【0006】
[0006]ワイヤレス通信ネットワークにおけるユーザ機器(UE)の測位のための測位基準信号(PRS)リソースをセキュアにするための例示的なネットワークエンティティは、本開示によれば、トランシーバと、メモリと、トランシーバおよびメモリに通信可能に結合された1つまたは複数の処理ユニットとを含む。1つまたは複数の処理ユニットは、トランシーバを介してUEに、PRSリソースの少なくとも一部分が1つまたは複数の直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルを使用して送信されることになる期間を示す第1の構成データを送るように構成され、1つまたは複数の処理ユニットは、ワイヤレス通信ネットワークの送受信ポイント(TRP)によるPRSリソースの上記部分の送信前に第1の構成データを送るように構成され、1つまたは複数の処理ユニットは、1つまたは複数のOFDMシンボルのそれぞれのための波形を生成するための少なくとも1つの送信パラメータ値を第1の構成データから除外するように構成される。また、1つまたは複数の処理ユニットは、トランシーバを介してUEに、少なくとも1つの送信パラメータ値を示す第2の構成データを送るように構成され、第2の構成データを送ることは、PRSリソースの上記部分の送信以降、行われる。
【0007】
[0007]本明細書による、ワイヤレス通信ネットワークにおけるユーザ機器(UE)の測位のためのセキュアにされた測位基準信号(PRS)リソースを処理するための例示的なUEは、トランシーバと、メモリと、トランシーバおよびメモリに通信可能に結合された1つまたは複数の処理ユニットとを含む。1つまたは複数の処理ユニットは、トランシーバを介してネットワークエンティティから、PRSリソースの少なくとも一部分が1つまたは複数の直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルを使用して送信されることになる期間を示す第1の構成データを受信するように構成され、第1の構成データは、ワイヤレス通信ネットワークの送受信ポイント(TRP)によるPRSリソースの上記部分の送信前に受信され、第1の構成データは、1つまたは複数のOFDMシンボルのそれぞれのための波形を生成するための少なくとも1つの送信パラメータ値を除外する。1つまたは複数の処理ユニットはまた、上記期間中、TRPによって受信された信号からのデータをバッファするように構成される。また、1つまたは複数の処理ユニットは、トランシーバを介してネットワークエンティティから、少なくとも1つの送信パラメータ値を示す第2の構成データを受信するように構成され、第2の構成データは、PRSリソースの上記部分の送信以降、受信される。また、1つまたは複数の処理ユニットは、1つまたは複数のOFDMシンボルのそれぞれのための波形を生成するために、バッファされたデータの少なくとも一部分上の少なくとも1つの送信パラメータ値を使用してPRSリソースの上記部分を処理するように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】[0008]一実施形態による、測位システムの図。
【
図2】[0009]第5世代(5G)新無線(NR)通信システム内に実装された測位システムの一実施形態(たとえば、
図1の測位システム)を示す、5G NR測位システムの図。
【
図3】[0010]NRの場合のフレーム構造および関連する術語の例を示す図。
【
図4】[0011]一実施形態による、測位基準信号(PRS)測位オケージョンを有する無線フレームシーケンスの例を示す図。
【
図5】[0012]一実施形態による、測位のために基準信号を通信するために使用することができる複数の例示的なコーム構造の図。
【
図6】[0013]一実施形態による、測位のために使用することができる基準信号リソースの例示的な階層構造の図。
【
図7】[0014]一実施形態による、リソースセットのスロット使用のための2つの異なるオプションを示す時間図。
【
図8A】[0015]基準信号に対する中間者攻撃がどのように実施され得るかの例を示す図。
【
図8B】基準信号に対する中間者攻撃がどのように実施され得るかの例を示す図。
【
図9A】[0016]一実施形態による、タイミングの観点から、攻撃が受信デバイスによってどのように知覚され得るかを示す図。
【
図9B】一実施形態による、タイミングの観点から、攻撃が受信デバイスによってどのように知覚され得るかを示す図。
【
図10】[0017]いくつかの実施形態による、リソース1を復号する際に使用するための1つまたは複数の送信パラメータがユーザ機器(UE)にいつ送られ得るかというインジケーションを有する、
図7に示されているビームスイーピングの連続スイーピングおよびインターリーブ式スイーピング例を再現する時間図。
【
図11】[0018]一例による、UEがPRSリソースをどのようにバッファし処理することができるかを示す時間図。
【
図12A】[0019]様々な実施形態による、1つまたは複数の送信パラメータ値を伝えるための異なるオプションを示すタイミング図。
【
図12B】様々な実施形態による、1つまたは複数の送信パラメータ値を伝えるための異なるオプションを示すタイミング図。
【
図12C】様々な実施形態による、1つまたは複数の送信パラメータ値を伝えるための異なるオプションを示すタイミング図。
【
図13】[0020]一実施形態による、ワイヤレス通信ネットワークにおけるUEの測位のためのPRSリソースをセキュアにする方法の流れ図。
【
図14】[0021]一実施形態による、ワイヤレス通信ネットワークにおけるUEの測位のためのセキュアにされたPRSリソースを処理する方法の流れ図。
【
図15】[0022]本明細書で説明される実施形態で利用されることが可能なUEの一実施形態のブロック図。
【
図16】[0023]本明細書で説明される実施形態で利用されることが可能な送受信ポイント(TRP)の一実施形態のブロック図。
【
図17】[0024]本明細書で説明される実施形態で利用されることが可能なコンピュータシステムの一実施形態のブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[0025]様々な図面中の同じ参照符号は、いくつかの例示的な実装形態による、同じ要素を示す。加えて、要素の複数のインスタンスは、要素の第1の番号の後に文字またはハイフンおよび第2の番号を続けることによって示され得る。たとえば、要素110の複数のインスタンスは、110-1、110-2、110-3などとして、または110a、110b、110cなどとして示され得る。第1の番号のみを使用してそのような要素を参照するとき、要素の任意のインスタンスであると理解されたい(たとえば、前の例における要素110は、要素110-1、110-2、および110-3を、または要素110a、110b、および110cを参照するであろう)。
【0010】
[0026]以下の説明は、本開示の発明的態様について説明する目的でいくつかの実装形態を対象とする。しかしながら、当業者は、本明細書の教示が多数の異なる仕方で適用され得ることを容易に認識されよう。説明される実装形態は、3G、4G、5G、6G、またはそれらのさらなる実装技術を利用するシステムなど、(Wi-Fi(登録商標)技術として識別されるものを含む)電気電子技術者協会(IEEE)IEEE802.11規格、Bluetooth(登録商標)規格、符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))、GSM/汎用パケット無線サービス(GPRS)、拡張データGSM環境(EDGE)、地上基盤無線(TETRA)、広帯域CDMA(W-CDMA(登録商標))、エボリューションデータオプティマイズド(EV-DO)、1xEV-DO、EV-DO Rev A、EV-DO Rev B、高速パケットデータ(HRPD)、高速パケットアクセス(HSPA)、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)、高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)、発展型高速パケットアクセス(HSPA+)、ロングタームエボリューション(LTE(登録商標))、高度モバイルフォンシステム(AMPS)のいずれかなど、何らかの通信規格に従って無線周波数(RF)信号、あるいはワイヤレス、セルラーまたはモノのインターネット(IoT)ネットワーク内で通信するために使用される他の既知の信号を送信および受信することが可能である任意のデバイス、システム、またはネットワークにおいて実装され得る。
【0011】
[0027]本明細書で使用される「RF信号」は、送信機(または送信デバイス)と受信機(または受信デバイス)との間の空間を通して情報をトランスポートする電磁波を備える。本明細書で使用される送信機は、単一の「RF信号」または複数の「RF信号」を受信機に送信し得る。しかしながら、受信機は、マルチパスチャネルを通るRF信号の伝搬特性により、各送信されたRF信号に対応する複数の「RF信号」を受信し得る。送信機と受信機との間の異なるパス上の同じ送信されたRF信号は、「マルチパス」RF信号とも呼ばれ得る。
【0012】
[0028]さらに、本明細書で使用されるとき、「送信パラメータ」という用語は、符号化されたRF信号を、RF信号の波形を再創出することによって復号するために使用されるパラメータを指し得る。本明細書で説明されるように、送信パラメータは様々であり得、スクランブリングID、周波数領域パラメータ、コームパターン、直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルオフセットなどを含み得る。送信パラメータは、これらの特定の送信パラメータタイプのための値を指し得る。
【0013】
[0029]前に示されたように、第5世代(5G)新無線(NR)、または他のセルラーネットワークなどワイヤレス通信ネットワークでは、ユーザ機器(UE)(ネットワーク内のモバイルデバイス)のロケーション推定は、UEが1つまたは複数の送受信ポイント(TRP)によって送信された基準信号を測定することによって決定され得る。これらの基準信号、特に測位基準信号(PRS)リソースは、符号化される。しかし、述べられたように、それらは、基準信号の最初の部分を復号し基準信号の後続の部分または繰返しを模倣する攻撃者に対して脆弱であり得る。本明細書で説明される実施形態は、PRSリソースの各部分を復号するための送信パラメータを伝えることを、PRSリソースのそれらの部分が送信され終わるまで保留し、それによって攻撃を防止することによって、そのような攻撃からそのようなPRSリソースをセキュアにすることをもたらす。したがって、受信デバイスは、受信された信号をバッファし、送信パラメータを受信した後、バッファされた信号を処理することができる。攻撃者デバイスが将来の基準信号を攻撃するのをさらに防止するために、送信パラメータは、ある期間にパラメータを得る攻撃者デバイスが後続の送信パラメータを予測または決定するために復号されたパラメータを使用することができないように、非決定的なものとすることができる。これらの実施形態の詳細な説明は、これらの実施形態に関係するシステムおよび技術の説明後に提供される。
【0014】
[0030]
図1は、一実施形態による、測位システム100のUE120、ロケーションサーバ160、および/または他の構成要素が、ワイヤレス通信ネットワークにおけるUEの測位のためのPRSリソースをセキュアにするために本明細書で提供される技法を使用することができる、測位システム100の簡略図である。本明細書で説明される技法は、測位システム100の1つまたは複数の構成要素によって実装され得る。測位システム100は、UE120と、全地球測位システム(GPS)、GLONASS、GalileoまたはBeidouなどの全地球ナビゲーション衛星システム(GNSS)のための1つまたは複数の衛星110(スペースビークル(SV)とも呼ばれる)と、基地局120と、アクセスポイント(AP)130と、ロケーションサーバ160と、ネットワーク170と、外部クライアント180とを含むことができる。概して言うと、測位システム100は、UE120によって受信されたおよび/またはそれから送られたRF信号と、RF信号を送信および/または受信している他の構成要素(たとえば、GNSS衛星110、基地局120、AP130)の既知のロケーションとに基づいて、UE120のロケーションを推定することができる。特定のロケーション推定技法に関するさらなる詳細は、
図2に関してより詳細に論じられる。
【0015】
[0031]
図1は、様々な構成要素の一般化された図のみを提供しており、それらのいずれかまたはすべては適宜に利用されてよく、それらの各々は必要に応じて複製されてよいことに留意されたい。特に、ただ1つのUE120が示されているが、多くのUE(たとえば、数百、数千、数百万など)が測位システム100を利用し得ることが理解されよう。同様に、測位システム100は、
図1に示されているものよりも大きい数または小さい数の基地局120および/またはAP130を含み得る。測位システム100中の様々な構成要素を接続する図示された接続は、追加の(中間)構成要素、直接的もしくは間接的な物理および/またはワイヤレス接続、ならびに/あるいは追加のネットワークを含み得る、データおよびシグナリング接続を備える。さらに、構成要素は、所望の機能に応じて、並べ替えられ、組み合わされ、分離され、置換され、および/または省略されてよい。いくつかの実施形態では、たとえば、外部クライアント180は、ロケーションサーバ160に直接接続されてよい。当業者は、図示された構成要素に対する多くの修正を認識されよう。
【0016】
[0032]所望の機能に応じて、ネットワーク170は、様々なワイヤレスおよび/またはワイヤラインネットワークのいずれかを備え得る。ネットワーク170は、たとえば、公衆および/またはプライベートネットワーク、ローカルおよび/またはワイドエリアネットワークなどの任意の組合せを備えることができる。さらに、ネットワーク170は、1つまたは複数のワイヤードおよび/またはワイヤレス通信技術を利用し得る。いくつかの実施形態では、ネットワーク170は、たとえば、セルラーまたは他のモバイルネットワーク、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)、および/またはインターネットを備え得る。ネットワーク170の例は、ロングタームエボリューション(LTE)ワイヤレスネットワーク、第5世代(5G)ワイヤレスネットワーク(新無線(NR)ワイヤレスネットワークまたは5G NRワイヤレスネットワークとも呼ばれる)、Wi-Fi WLAN、およびインターネットを含む。LTE、5GおよびNRは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))によって定義された、または定義されているワイヤレス技術である。ネットワーク170はまた、2つ以上のネットワークおよび/または2つ以上のタイプのネットワークを含み得る。
【0017】
[0033]基地局120とアクセスポイント(AP)130とは、ネットワーク170に通信可能に結合される。いくつかの実施形態では、基地局120sは、セルラーネットワークプロバイダによって所有、保守、および/または動作され得、本明細書において以下で説明されるように、様々なワイヤレス技術のいずれかを採用し得る。ネットワーク170の技術に応じて、基地局120は、ノードB、発展型ノードB(eノードBまたはeNB)、基地トランシーバ局(BTS)、無線基地局(RBS)、NRノードB(gNB)、次世代eNB(ng-eNB)などを備え得る。gNBまたはng-eNBである基地局120は、ネットワーク170が5Gネットワークである場合には5Gコアネットワーク(5GC)に接続し得る次世代無線アクセスネットワーク(NG-RAN)の一部であり得る。AP130は、たとえば、Wi-Fi APまたはBluetoothAPを備え得る。したがって、UE120は、第1の通信リンク133を使用して基地局120を介してネットワーク170にアクセスすることによって、ロケーションサーバ160などのネットワーク接続されたデバイスと情報を送り、受信することができる。追加または代替として、AP130がネットワーク170にも通信可能に結合され得るので、UE120は、第2の通信リンク135を使用して、ロケーションサーバ160を含む、ネットワーク接続およびインターネット接続されたデバイスと通信し得る。
【0018】
[0034]本明細書で使用される「基地局」という用語は、基地局120に配置され得る、単一の物理送信ポイント、または複数のコロケートされた物理送信ポイントを全般的に指し得る。送受信ポイント(TRP)(送信/受信ポイントとしても知られる)はこのタイプの送信ポイントに対応し、「TRP」という用語は、本明細書では「gNB」、「ng-eNB」、および「基地局」という用語と互換的に使用され得る。いくつかの場合には、基地局120は複数のTRPを備え得、たとえば各TRPは、基地局120のための異なるアンテナまたは異なるアンテナアレイに関連付けられる。物理送信ポイントは、(たとえば、多入力多出力(MIMO)システムにおけるように、および/または基地局がビームフォーミングを採用する場合に)基地局120のアンテナのアレイを備え得る。「基地局」という用語は、複数のコロケートされていない物理送信ポイントをさらに指し得、物理送信ポイントは、分散アンテナシステム(DAS)(トランスポート媒体を介して共通ソースに接続された、空間的に分離されたアンテナのネットワーク)、またはリモートラジオヘッド(RRH)(サービング基地局に接続されたリモート基地局)であり得る。
【0019】
[0035]本明細書で使用される「セル」という用語は、基地局120との通信のために使用される論理通信エンティティを全般的に指し得、同じまたは異なるキャリアを介して動作している近隣セルを区別するための識別子(たとえば、物理セル識別子(PCID)、仮想セル識別子(VCID))に関連付けられ得る。いくつかの例では、キャリアは、複数のセルをサポートし得、異なるセルは、異なるタイプのデバイスにアクセスを提供し得る異なるプロトコルタイプ(たとえば、マシンタイプ通信(MTC)、狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)など)に従って構成され得る。いくつかの場合には、「セル」という用語は、論理エンティティがその上で動作する地理的カバレージエリアの一部分(たとえば、セクタ)を指し得る。
【0020】
[0036]ロケーションサーバ160は、UE120の推定されたロケーションを決定するように、ならびに/あるいはUE120によるロケーション測定および/またはロケーション決定を容易にするためのデータ(たとえば、「支援データ」)をUE120に提供するように構成されたサーバおよび/または他のコンピューティングデバイスを備え得る。いくつかの実施形態によれば、ロケーションサーバ160は、オープンモバイルアライアンス(OMA)によって定義されているセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ユーザプレーン(UP)ロケーションソリューションをサポートし得、ロケーションサーバ160に記憶されたUE120のサブスクリプション情報に基づいてUE120のロケーションサービスをサポートし得る、ホームSUPLロケーションプラットフォーム(H-SLP)を備え得る。いくつかの実施形態では、ロケーションサーバ160は、発見SLP(D-SLP)または緊急SLP(E-SLP)を備え得る。ロケーションサーバ160はまた、UE120によるLTE無線アクセスのための制御プレーン(CP)ロケーションソリューションを使用してUE120のロケーションをサポートする拡張サービングモバイルロケーションセンター(E-SMLC)を備え得る。ロケーションサーバ160は、UE120によるNRまたはLTE無線アクセスのための制御プレーン(CP)ロケーションソリューションを使用してUE120のロケーションをサポートするロケーション管理機能(LMF)をさらに備え得る。
【0021】
[0037]CPロケーションソリューションでは、UE120のロケーションを制御および管理するためのシグナリングは、既存のネットワークインターフェースおよびプロトコルを使用して、ならびにネットワーク170の観点からのシグナリングとして、ネットワーク170の要素間で、およびUE120と交換され得る。UPロケーションソリューションでは、UE120のロケーションを制御および管理するためのシグナリングは、ネットワーク170の観点からのデータ(たとえばインターネットプロトコル(IP)および/または伝送制御プロトコル(TCP)を使用してトランスポートされるデータ)として、ロケーションサーバ160とUE120との間で交換され得る。
【0022】
[0038]前述された(および以下でより詳細に論じられる)ように、UE120の推定されたロケーションは、UE120から送られたおよび/またはそれによって受信されたRF信号の測定値に基づき得る。特に、これらの測定値は、測位システム100中の1つまたは複数の構成要素(たとえば、GNSS衛星110、AP130、基地局120)からのUE120の相対距離および/または角度に関する情報を提供することができる。UE120の推定されたロケーションは、1つまたは複数の構成要素の既知の位置とともに、距離および/または角度測定値に基づいて、幾何学的に(たとえば、マルチアンギュレーションおよび/またはマルチラテレーションを使用して)推定され得る。
【0023】
[0039]AP130および基地局120などの地上構成要素は固定であり得るが、実施形態はそのように限定されない。モバイル構成要素が使用されてよい。たとえば、いくつかの実施形態では、UE120のロケーションは、UE120と、モバイルまたは固定であり得る1つまたは複数の他のUE145との間で通信されたRF信号140の測定値に少なくとも部分的に基づいて推定され得る。1つまたは複数の他のUE145が特定のUE120の位置決定において使用されるとき、位置が決定されるべきUE120は「ターゲットUE」と呼ばれることがあり、使用される1つまたは複数の他のUE145の各々は「アンカーUE」と呼ばれることがある。ターゲットUEの位置決定のために、1つまたは複数のアンカーUEのそれぞれの位置は、既知であり得、および/またはターゲットUEと一緒に決定され得る。1つまたは複数の他のUE145とUE120との間の直接通信は、サイドリンクおよび/または同様のデバイス間(D2D)通信技術を備え得る。3GPPによって定義されているサイドリンクは、セルラーベースのLTEおよびNR規格の下のD2D通信の一形態である。
【0024】
[0040]UE120の推定されたロケーションは、たとえばUE120のユーザの方向発見もしくはナビゲーションを支援するために、または(たとえば外部クライアント180に関連付けられた)別のユーザがUE120を位置特定するのを支援するためになど、様々な適用例において使用され得る。「ロケーション」は、本明細書では、「ロケーション推定値」、「推定されたロケーション」、「ロケーション」、「位置」、「位置推定値」、「位置フィックス」、「推定された位置」、「ロケーションフィックス」または「フィックス」とも呼ばれる。ロケーションを決定するプロセスは、「測位」、「位置決定」、「ロケーション決定」などと呼ばれることがある。UE120のロケーションは、UE120の絶対ロケーション(たとえば、緯度および経度および場合によっては高度)、あるいはUE120の相対ロケーション(たとえば、何らかの他の既知の固定ロケーション、または何らかの既知の以前の時間におけるUE120のロケーションなどの何らかの他のロケーションから北もしくは南、東もしくは西および場合によっては上方もしくは下方の距離として表されたロケーション)を備え得る。ロケーションは、絶対的(たとえば緯度、経度および場合によっては高度)であるか、相対的(たとえば何らかの既知の絶対ロケーションに対する)であるか、あるいは局所的(たとえば工場、倉庫、大学キャンパス、ショッピングモール、スポーツスタジアムまたはコンベンションセンターなどの局所的領域に対して定義された座標系によるX、Yおよび場合によってはZ座標)であり得る座標を備える測地ロケーションとして指定され得る。ロケーションは、代わりに都市ロケーションであり得、その場合、(たとえば、国、州、郡、市、道路および/もしくは街路の名前もしくはラベル、および/または道路もしくは街路番号を含む)ストリートアドレス、ならびに/あるいは場所、建築物、建築物の部分、建築物のフロア、および/または建築物内の部屋などのラベルまたは名前のうちの1つまたは複数を備え得る。ロケーションは、ロケーションがそれだけ間違っていることが予想される水平方向および場合によっては垂直方向の距離、またはUE120が何らかの信頼性レベル(たとえば95%信頼性)でその内部に配置されていることが予想される領域もしくはボリューム(たとえば円または楕円)のインジケーションなど、不確実性またはエラーインジケーションをさらに含み得る。
【0025】
[0041]外部クライアント180は、UE120との何らかの関連付けを有し得る(たとえば、UE120のユーザによってアクセスされ得る)ウェブサーバまたはリモートアプリケーションであり得るか、あるいは(たとえば友人もしくは親類ファインダー、資産トラッキング、または子供もしくはペットロケーションなどのサービスを可能にするために)UE120のロケーションを取得し提供することを含み得るロケーションサービスを何らかの他の1人または複数のユーザに提供するサーバ、アプリケーション、またはコンピュータシステムであり得る。追加または代替として、外部クライアント180は、UE120のロケーションを緊急サービス提供者、政府機関などに取得し提供し得る。
【0026】
[0042]前述されたように、例示的な測位システム100は、LTEベースまたは5G NRベースのネットワークなどのワイヤレス通信ネットワークを使用して実装され得る。
図2は、5G NRを実装している測位システムの一実施形態(たとえば、測位システム100)を示す、5G NR測位システム200の図を示す。5G NR測位システム200は、1つまたは複数の測位方法を実装するために、(
図1の基地局120およびアクセスポイント130に対応し得る)アクセスノード210、214、216、ならびに(任意選択で)(ロケーションサーバ160に対応し得る)LMF220を使用して、UE120のロケーションを決定するように構成され得る。ここで、5G NR測位システム200は、UE120と、次世代(NG)無線アクセスネットワーク(RAN)(NG-RAN)235および5Gコアネットワーク(5G CN)240を備える5G NRネットワークの構成要素とを備える。5GネットワークはNRネットワークと呼ばれることもあり、NG-RAN235は5G RANまたはNR RANと呼ばれることがあり、5G CN240はNGコアネットワークと呼ばれることがある。5G NR測位システム200は、全地球測位システム(GPS)または同様のシステム(たとえばGLONASS、Galileo、Beidou、インド地域ナビゲーション衛星システム(IRNSS))のようなGNSSシステムからのGNSS衛星110からの情報をさらに利用し得る。5G NR測位システム200の追加の構成要素については以下で説明される。5G NR測位システム200は、追加または代替の構成要素を含み得る。
【0027】
[0043]
図2は、様々な構成要素の一般化された図のみを提供しており、それらのいずれかまたはすべては適宜に利用されてよく、それらの各々は必要に応じて複製または省略されてよいことに留意されたい。特に、ただ1つのUE120が示されているが、多くのUE(たとえば、数百、数千、数百万など)が5G NR測位システム200を利用し得ることが理解されよう。同様に、5G NR測位システム200は、より大きい数(またはより小さい数)のGNSS衛星110、gNB210、ng-eNB214、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)216、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)s215、外部クライアント230、および/または他の構成要素を含み得る。5G NR測位システム200中の様々な構成要素を接続する図示された接続は、追加の(中間)構成要素、直接的もしくは間接的な物理および/またはワイヤレス接続、ならびに/あるいは追加のネットワークを含み得る、データおよびシグナリング接続を含む。さらに、構成要素は、所望の機能に応じて、並べ替えられ、組み合わされ、分離され、置換され、および/または省略されてよい。
【0028】
[0044]UE120は、デバイス、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、モバイル端末、端末、移動局(MS)、セキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)対応端末(SET)を備えおよび/またはそのように呼ばれるか、あるいは何らかの他の名前によって呼ばれることがある。その上、UE120は、セルフォン、スマートフォン、ラップトップ、タブレット、個人情報端末(PDA)、トラッキングデバイス、ナビゲーションデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、または何らかの他のポータブルもしくは移動可能デバイスに対応し得る。必ずとは限らないが、典型的には、UE120は、GSM、CDMA、W-CDMA、LTE、高速パケットデータ(HRPD)、IEEE802.11Wi-Fi、Bluetooth、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(WiMAX(登録商標))、(たとえば、NG-RAN235および5G CN240を使用した)5G NRなどを使用するなど、1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)を使用したワイヤレス通信をサポートし得る。UE120はまた、(1つまたは複数のRATのように、および
図1に関して前述されたように)インターネットなどの他のネットワークに接続し得るWLAN216を使用してワイヤレス通信をサポートし得る。これらのRATのうちの1つまたは複数の使用は、UE120が(たとえば、
図2に示されていない5G CN240の要素を介して、または場合によってはゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)225を介して)外部クライアント230と通信することを可能にし、ならびに/あるいは外部クライアント230が(たとえば、GMLC225を介して)UE120に関するロケーション情報を受信することを可能にし得る。
図2の外部クライアント230は、5G NRネットワーク中に実装されたかまたはそれと通信可能に結合された
図1の外部クライアント180に対応し得る。
【0029】
[0045]UE120は、パーソナルエリアネットワークにおけるように、単一のエンティティを含み得るかまたは複数のエンティティを含み得、ここで、ユーザは、オーディオ、ビデオおよび/またはデータI/Oデバイス、ならびに/あるいはボディセンサーならびに別個のワイヤラインまたはワイヤレスモデムを採用し得る。UE120のロケーションの推定値は、ロケーション、ロケーション推定値、ロケーションフィックス、フィックス、位置、位置推定値、または位置フィックスと呼ばれることがあり、測地的であり、したがって、高度成分(たとえば、海面を上回る高さ、地表面を上回る高さまたはそれを下回る深さ、フロアレベルまたは地階レベル)を含むことも含まないこともあるUE120のロケーション座標(たとえば、緯度および経度)を提供し得る。代替的に、UE120のロケーションは、都市ロケーションとして(たとえば、郵便宛先、または特定の部屋もしくはフロアなど建築物中の何らかのポイントまたは小領域の指定として)表され得る。UE120のロケーションはまた、UE120が何らかの確率または信頼性レベル(たとえば、67%、95%など)でその内に位置特定されることが予想される(測地的にあるいは都市形式で定義された)領域またはボリュームとして表され得る。UE120のロケーションはさらに、たとえば、測地的に、都市用語で、またはマップ、フロアプランもしくは建築物プラン上に示されるポイント、領域、もしくはボリュームを参照することによって定義され得る既知のロケーションにおける何らかの原点に対して定義された距離および方向または相対X、Y(およびZ)座標を備える相対ロケーションであり得る。本明細書に含まれている説明において、ロケーションという用語の使用は、別段に規定されていない限り、これらの変形態のいずれをも備え得る。UEのロケーションを計算するときは、ローカルなX、Y、および場合によってはZ座標について解き、次いで、必要な場合、(たとえば緯度、経度および平均海面を下回るかまたは上回る高度のために)ローカル座標を絶対座標に変換することが通例である。
【0030】
[0046]
図2に示されているNG-RAN235中の基地局は、
図1の基地局120に対応し得、NR NodeB(gNB)210-1および210-2(本明細書では集合的および総称的にgNB210と呼ばれる)を含み得る。NG-RAN235中のgNB210のペアは、(たとえば、
図2に示されているように直接的に、または他のgNB210を介して間接的に)互いに接続され得る。基地局(gNB210および/またはng-eNB214)間の通信インターフェースは、Xnインターフェース237と呼ばれることがある。5Gネットワークへのアクセスは、UE120と、5G NRを使用してUE120のために5G CN240へのワイヤレス通信アクセスを提供し得るgNB210のうちの1つまたは複数との間のワイヤレス通信を介して、UE120に提供される。基地局(gNB210および/またはng-eNB214)とUE120との間のワイヤレスインターフェースは、Uuインターフェース239と呼ばれることがある。5G NR無線アクセスは、NR無線アクセスまたは5G無線アクセスと呼ばれることもある。
図2では、UE120のためのサービングgNBがgNB210-1であると仮定されているが、他のgNB(たとえばgNB210-2)は、UE120が別のロケーションに移動した場合にサービングgNBとして働き得るか、または追加のスループットおよび帯域幅をUE120に提供するための2次gNBとして働き得る。
【0031】
[0047]
図2に示されているNG-RAN235中の基地局は、同じくまたは代わりに、ng-eNBとも呼ばれる次世代発展型ノードB214を含み得る。ng-eNB214は、たとえば直接的にあるいは他のgNB210および/または他のng-eNBを介して間接的に、NG-RAN235中の1つまたは複数のgNB210に接続され得る。ng-eNB214は、LTEワイヤレスアクセスおよび/または発展型LTE(eLTE)ワイヤレスアクセスをUE120に提供し得る。
図2のいくつかのgNB210(たとえばgNB210-2)および/またはng-eNB214は、信号(たとえば、測位基準信号(PRS))を送信し得、および/またはUE120の測位を支援するための支援データをブロードキャストし得るが、UE120からまたは他のUEからの信号を受信しないことがある、測位専用ビーコンとして機能するように構成され得る。ただ1つのng-eNB214が
図2に示されているが、いくつかの実施形態は複数のng-eNB214を含み得ることに留意されたい。基地局210、214)は、Xn通信インターフェースを介して互いに直接通信し得る。追加または代替として、基地局210、214は、LMF220およびAMF215など、5G NR測位システム200の他の構成要素と直接または間接的に通信し得る。
【0032】
[0048]5G NR測位システム200はまた、(たとえば、信用できないWLAN216の場合に)5G CN240中の非3GPPインターワーキング機能(N3IWF)250に接続し得る1つまたは複数のWLAN216を含み得る。たとえば、WLAN216は、UE120のためにIEEE802.11Wi-Fiアクセスをサポートし得、1つまたは複数のWi-Fi AP(たとえば、
図1のAP130)を備え得る。ここで、N3IWF250は、AMF215など、5G CN240中の他の要素に接続し得る。いくつかの実施形態では、WLAN216は、Bluetoothなどの別のRATをサポートし得る。N3IWF250は、5G CN240中の他の要素へのUE120によるセキュアなアクセスのためのサポートを提供し得、ならびに/あるいはAMF215などの5G CN240の他の要素によって使用される1つまたは複数のプロトコルに対するWLAN216とUE120とによって使用される1つまたは複数のプロトコルのインターワーキングをサポートし得る。たとえば、N3IWF250は、UE120とのIPSecトンネル確立、UE120とのIKEv2/IPSecプロトコルの終了、それぞれ制御プレーンおよびユーザプレーンのための5G CN240へのN2およびN3インターフェースの終了、N1インターフェースを介したUE120とAMF215との間のアップリンク(UL)およびダウンリンク(DL)制御プレーン非アクセス層(NAS)シグナリングの中継をサポートし得る。いくつかの他の実施形態では、WLAN216は、N3IWF250を介さずに、5G CN240中の要素(たとえば
図2の破線によって示されるようにAMF215)に直接接続し得る。たとえば、5GCN240へのWLAN216の直接接続は、WLAN216が5GCN240のために信用できるWLANである場合に行われ得、WLAN216内の要素であり得る(
図2に示されていない)信用できるWLANインターワーキング機能(TWIF)を使用して可能にされ得る。ただ1つのWLAN216が
図2に示されているが、いくつかの実施形態は複数のWLAN216を含み得ることに留意されたい。
【0033】
[0049]アクセスノードは、UE120とAMF215との間の通信を可能にする様々なネットワークエンティティのいずれかを備え得る。これは、gNB210、ng-eNB214、WLAN216、および/または他のタイプのセルラー基地局を含むことができる。しかしながら、本明細書で説明される機能を提供するアクセスノードは、追加または代替として、非セルラー技術を含み得る、
図2に示されていない様々なRATのいずれかへの通信を可能にするエンティティを含み得る。したがって、本明細書において以下で説明される実施形態において使用される「アクセスノード」という用語は、必ずしも限定はされないが、gNB210、ng-eNB214またはWLAN216を含み得る。
【0034】
[0050]いくつかの実施形態では、(単独でのまたは5G NR測位システム200の他の構成要素と組み合わせた)gNB210、ng-eNB214、および/またはWLAN216などのアクセスノードは、LMF220からロケーション情報についての要求を受信したことに応答して、UE120から受信された)アップリンク(UL)信号のロケーション測定値を取得し、ならびに/あるいは1つまたは複数のアクセスノードからUE120によって受信されたDL信号についてUE120によって取得されたダウンリンク(DL)ロケーション測定値をUE120から取得するように構成され得る。述べられたように、
図2は、それぞれ5G NR、LTE、およびWi-Fi通信プロトコルに従って通信するように構成されたアクセスノード210、214および216を示しているが、たとえば、ユニバーサルモバイル電気通信サービス(UMTS)地上波無線アクセスネットワーク(UTRAN)のために広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標))プロトコルを使用するノードB、発展型UTRAN(E-UTRAN)のためにLTEプロトコルを使用するeNB、またはWLANのためにBluetoothプロトコルを使用するBluetoothビーコンなど、他の通信プロトコルに従って通信するように構成されたアクセスノードが使用され得る。たとえば、UE120へのLTEワイヤレスアクセスを提供する4G発展型パケットシステム(EPS)では、RANは、LTEワイヤレスアクセスをサポートするeNBを備える基地局を備え得る、E-UTRANを備え得る。EPSのコアネットワークは発展型パケットコア(EPC)を備え得る。EPSは、その場合、E-UTRAN+EPCを備え得、ここで、E-UTRANはNG-RAN235に対応し、EPCは
図2の5GCN240に対応する。UE120の都市ロケーションを取得するための本明細書で説明される方法および技法は、そのような他のネットワークに適用可能であり得る。
【0035】
[0051]gNB210およびng-eNB214は、測位機能のためにLMF220と通信するAMF215と通信することができる。AMF215は、第1のRATのアクセスノード210、214または216から第2のRATのアクセスノード210、214または216へのUE120のセル変更およびハンドオーバを含む、UE120のモビリティをサポートし得る。AMF215はまた、UE120へのシグナリング接続と、場合によってはUE120のためのデータおよび音声ベアラとをサポートすることに関与し得る。LMF220は、UE120がNG-RAN235またはWLAN216にアクセスするとき、CPロケーションソリューションを使用してUE120の測位をサポートし得、支援GNSS(A-GNSS)、観測到来時間差(OTDOA)(NRでは到来時間差(TDOA)と呼ばれることがある)、リアルタイムキネマティック(RTK)、精密単独測位(PPP)、ディファレンシャルGNSS(DGNSS)、拡張セルID(ECID)、到来角(AoA)、離脱角(AoD)、WLAN測位、ラウンドトリップ信号伝搬遅延(RTT)、マルチセルRTT、および/または他の測位手順および方法など、UE支援/UEベースおよび/またはネットワークベースの手順/方法を含む、位置手順および方法をサポートし得る。LMF220はまた、たとえば、AMF215またはGMLC225から受信された、UE120のためのロケーションサービス要求を処理し得る。LMF220は、AMF215および/またはGMLC225に接続され得る。いくつかの実施形態では、5GCN240などのネットワークは、追加または代替として、発展型サービングモバイルロケーションセンター(E-SMLC)またはSUPLロケーションプラットフォーム(SLP)など、他のタイプのロケーションサポートモジュールを実装し得る。いくつかの実施形態では、(UE120のロケーションの決定を含む)測位機能の少なくとも一部は、(たとえば、gNB210、ng-eNB214および/またはWLAN216などのワイヤレスノードによって送信されるダウンリンクPRS(DL-PRS)信号を測定することによって、ならびに/あるいはたとえばLMF220によってUE120に提供される支援データを使用して)UE120において実施され得ることに留意されたい。
【0036】
[0052]ゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)225は、外部クライアント230から受信されたUE120のためのロケーション要求をサポートし得、AMF215によってLMF220にフォワーディングするためにそのようなロケーション要求をAMF215にフォワーディングし得る。(たとえば、UE120のロケーション推定値を含んでいる)LMF220からのロケーション応答は、直接的にまたはAMF215を介してGMLC225に同様に返され得、GMLC225は、次いで、(たとえば、ロケーション推定値を含んでいる)ロケーション応答を外部クライアント230に返し得る。
【0037】
[0053]ネットワークエクスポージャ機能(NEF)245は、5GCN240に含まれ得る。NEF245は、外部クライアント230への5GCN240およびUE120に関する能力およびイベントのセキュアなエクスポージャをサポートし得、これは、その場合にはアクセス機能(AF)と呼ばれることがあり、外部クライアント230から5GCN240への情報のセキュアなプロビジョンを可能にし得る。NEF245は、UE120のロケーション(たとえば都市ロケーション)を取得し、ロケーションを外部クライアント230に提供する目的で、AMF215および/またはGMLC225に接続され得る。
【0038】
[0054]
図2にさらに示されているように、LMF220は、3GPP技術仕様書(TS)38.445において定義されているNR測位プロトコルA(NRPPa)を使用してgNB210および/またはng-eNB214と通信し得る。NRPPaメッセージは、AMF215を介して、gNB210とLMF220との間で、および/またはng-eNB214とLMF220との間で転送され得る。
図2にさらに示されているように、LMF220とUE120とは、3GPP TS 37.355において定義されているLTE測位プロトコル(LPP)を使用して通信し得る。ここで、LPPメッセージは、AMF215とUE120のためのサービングgNB210-1またはサービングng-eNB214とを介して、UE120とLMF220との間で転送され得る。たとえば、LPPメッセージは、(たとえば、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)に基づく)サービスベースの動作のメッセージを使用してLMF220とAMF215との間で転送され得、5G NASプロトコルを使用してAMF215とUE120との間で転送され得る。LPPプロトコルは、A-GNSS、RTK、TDOA、マルチセルRTT、AoD、および/またはECIDなどのUE支援および/またはUEベースの位置方法を使用してUE120の測位をサポートするために使用され得る。NRPPaプロトコルは、ECID、AoA、アップリンクTDOA(UL-TDOA)などのネットワークベースの位置方法を使用してUE120の測位をサポートするために使用され得、ならびに/あるいはgNB210および/またはng-eNB214からのDL-PRS送信を定義するパラメータなど、gNB210および/またはng-eNB214からロケーション関係情報を取得するためにLMF220によって使用され得る。
【0039】
[0055]WLAN216へのUE120アクセスの場合、LMF220は、gNB210またはng-eNB214へのUE120アクセスについてたった今説明されたのと同様の方式でUE120のロケーションを取得するためにNRPPaおよび/またはLPPを使用し得る。したがって、NRPPaメッセージは、UE120のネットワークベースの測位および/またはWLAN216からLMF220への他のロケーション情報の転送をサポートするためにAMF215およびN3IWF250を介して、WLAN216とLMF220との間で転送され得る。代替的に、NRPPaメッセージは、N3IWF250に知られるかまたはそれにとってアクセス可能であり、NRPPaを使用してN3IWF250からLMF220に転送されるロケーション関係情報および/またはロケーション測定値に基づいて、UE120のネットワークベースの測位をサポートするために、AMF215を介して、N3IWF250とLMF220との間で転送され得る。同様に、LPPおよび/またはLPPメッセージは、LMF220によるUE120のUE支援またはUEベースの測位をサポートするために、AMF215、N3IWF250、およびUE120のためのサービングWLAN216を介してUE120とLMF220との間で転送され得る。
【0040】
[0056]5G NR測位システム200では、測位方法は、「UE支援」または「UEベース」であるものとしてカテゴリー分類され得る。これは、UE120の位置を決定するための要求がどこで発生したかに依存し得る。たとえば、要求がUEにおいて(たとえば、UEによって実行されるアプリケーション、または「アプリ」から)発生した場合、測位方法は、UEベースであるものとしてカテゴリー分類され得る。一方、要求が、外部クライアントもしくはAF230、LMF220、または5Gネットワーク内の他のデバイスもしくはサービスから発生した場合、測位方法は、UE支援(または「ネットワークベース」)であるものとしてカテゴリー分類され得る。
【0041】
[0057]UE支援位置方法を用いて、UE120は、ロケーション測定値を取得し、UE120のロケーション推定値の計算のために測定値をロケーションサーバ(たとえば、LMF220)に送り得る。RAT依存の位置方法では、ロケーション測定値は、gNB210、ng-eNB214、ならびに/あるいはWLAN216のための1つまたは複数のアクセスポイントの受信信号強度インジケータ(RSSI)、ラウンドトリップ信号伝搬時間(RTT)、基準信号受信電力(RSRP)、基準信号受信品質(RSRQ)、基準信号時間差(RSTD)、到来時間(ToA)、AoA、受信時間-送信時間差(Rx-Tx)、ディファレンシャルAoA(DAoA)、AoD、またはタイミングアドバンス(TA)のうちの1つまたは複数を含み得る。追加または代替として、他のUEの位置が既知である場合、UE120の測位のためのアンカーポイントとして働き得るこれらの他のUEによって送信されたサイドリンク信号の同様の測定が行われ得る。ロケーション測定は、同じくまたは代わりに、GNSS(たとえば、GNSS衛星110のGNSS擬似距離、GNSSコード位相、および/またはGNSSキャリア位相)、WLANなど、RAT独立の測位方法の測定値を含み得る。
【0042】
[0058]UEベースの位置方法を用いて、UE120は、(たとえば、UE支援位置方法のロケーション測定値と同じまたは同様であり得る)ロケーション測定値を取得し得、(たとえば、LMF220、SLPなどのロケーションサーバから受信されたかまたはgNB210、ng-eNB214、もしくはWLAN216によってブロードキャストされた支援データの助けをかりて)UE120のロケーションをさらに計算し得る。
【0043】
[0059]ネットワークベースの位置方法を用いて、1つまたは複数の基地TRP(たとえば、基地局gNB210および/またはng-eNB214)、(たとえば、WLAN216中の)1つまたは複数のAP、あるいはN3IWF250は、UE120によって送信された信号のロケーション測定値(たとえば、RSSI、RTT、RSRP、RSRQ、AoA、またはToAの測定値)を取得し得、ならびに/あるいはUE120によって、またはN3IWF250の場合はWLAN216中のAPによって取得された測定値を受信し得、UE120のロケーション推定値の計算のために測定値をロケーションサーバ(たとえば、LMF220)に送り得る。
【0044】
[0060]UE120の測位はまた、測位のために使用される信号のタイプに応じて、UL、DL、またはDL-ULベースとしてカテゴリー分類され得る。たとえば、測位が、UE120において(たとえば、TRPまたは他のUEから)受信された信号にのみ基づく場合、測位は、DLベースとしてカテゴリー分類され得る。一方、測位が、UE120によって送信された(たとえば、TRPまたは他のUEによって受信され得る)信号にのみ基づく場合、測位は、ULベースとしてカテゴリー分類され得る。DL-ULベースである測位は、UE120によって送信と受信の両方が行われた信号に基づく、RTTベースの測位などの測位を含む。サイドリンク(SL)支援測位は、UE120と1つまたは複数の他のUEとの間で通信された信号を備える。いくつかの実施形態によれば、本明細書で説明されるUL、DL、またはDL-UL測位は、SL、DL、またはDL-ULシグナリングの補足または置換としてSLシグナリングを使用することが可能であり得る。
【0045】
[0061]測位のタイプ(たとえば、UL、DL、またはDL-ULベース)に応じて、使用される基準信号のタイプは変化することができる。たとえば、DLベースの測位では、これらの信号は、TDOA、AoD、およびRTT測定のために使用され得るPRS(たとえば、TRPによって送信されたDL-PRSまたは他のUEによって送信されたSL-PRS)を備え得る。測位(UL、DL、またはDL-UL)のために使用され得る他の基準信号は、サウンディング基準信号(SRS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、同期信号(たとえば、同期信号ブロック(SSB)同期信号(SS))、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)、復調基準信号(DMRS)などを含み得る。その上、基準信号は、(たとえば、ビームフォーミング技法を使用して)Txビーム中で送信されおよび/またはRxビーム中で受信され得、それにより、AoDおよび/またはAoAなどの角度測定値が影響を受け得る。
【0046】
[0062]
図3は、NRの場合のフレーム構造および関連する術語の例を示す図であり、これは、UE120と、サービングgNB210-1などの基地局との間の物理レイヤ通信のための基礎としての働きをすることができる。ダウンリンクおよびアップリンクの各々の送信タイムラインは、無線フレームの単位に区分化され得る。各無線フレームは、所定の持続時間(たとえば、10ms)を有し得、インデックス0~9の付いた各々1msの10個のサブフレームに区分化され得る。各サブフレームは、サブキャリア間隔に応じて可変数のスロットを含み得る。各スロットは、サブキャリア間隔に応じて可変数のシンボル期間(たとえば、7または14シンボル)を含み得る。各スロット中のシンボル期間には、インデックスが割り当てられ得る。ミニスロットは、サブスロット構造を備え得る(たとえば、2、3、または4シンボル)。
図4には追加的に、サブフレームの完全なOFDMも示されており、これは、どのようにサブフレームが時間と周波数の両方にわたって複数のリソースブロック(RB)に分割されることが可能かを示す。単一のRBが、14シンボルと12サブキャリアとに及ぶリソース要素(RE)のグリッドを備えることができる。
【0047】
[0063]スロット中の各シンボルは、リンク方向(たとえば、ダウンリンク(DL)、アップリンク(UL)、もしくはフレキシブル)を示し得、または、サブフレームごとのデータ送信およびリンク方向は、動的に切り替えられ得る。リンク方向は、スロットフォーマットに基づき得る。各スロットは、DL/ULデータならびにDL/UL制御情報を含み得る。NRでは、同期信号(SS)ブロックが送信される。SSブロックは、プライマリSS(PSS)と、セカンダリSS(SSS)と、2シンボル物理ブロードキャストチャネル(PBCH)とを含む。SSブロックは、
図3に示されるようなシンボル0~3など、固定スロット場所で送信されることが可能である。PSSおよびSSSは、セル探索および獲得のためにUEによって使用され得る。PSSは半フレームタイミングを提供し得、SSは、サイクリックプレフィックス(CP)長とフレームタイミングとを提供し得る。PSSおよびSSSは、セル識別を提供し得る。PBCHは、ダウンリンクシステム帯域幅、無線フレーム内のタイミング情報、SSバーストセット周期性、システムフレーム番号など、いくらかの基本システム情報を搬送する。
【0048】
[0064]
図4は、PRS測位オケージョンを含む無線フレームシーケンス400の例を示す図である。「PRSインスタンス」または「PRSオケージョン」は、PRSが送信されることが予期される、周期的に繰り返される時間ウィンドウ(たとえば、1つまたは複数の連続的なスロットのグループ)の1つのインスタンスである。PRSオケージョンはまた、「PRS測位オケージョン」、「PRS測位インスタンス」、「測位オケージョン」、「測位インスタンス」、「測位繰返し」、または単に「オケージョン」、「インスタンス」、もしくは「繰返し」と呼ばれることもある。サブフレームシーケンス400は、測位システム100中の基地局120からのPRS信号(DL-PRS信号)のブロードキャストに適用可能であり得る。無線フレームシーケンス400は、5G NRにおいて(たとえば、5G NR測位システム200中で)および/またはLTEにおいて使用され得る。
図4と同様、
図4でも時間が水平に(たとえば、X軸上で)表され、時間は左から右に増加する。周波数は垂直に(たとえば、Y軸上で)表され、周波数は下から上に増加(または減少)する。
【0049】
[0065]
図4は、どのようにPRS測位オケージョン410-1、410-2、および410-3(本明細書では集合的および総称的に測位オケージョン410と呼ばれる)がシステムフレーム番号(SFN)、セル固有サブフレームオフセット(Δ
PRS)415、L
PRSサブフレームの長さまたはスパン、およびPRS周期性(T
PRS)420によって決定されるかを示す。セル固有PRSサブフレーム構成は、支配的な3GPP規格によって定義され得る支援データ(たとえば、TDOA支援データ)に含まれる「PRS構成インデックス」I
PRSによって定義され得る。セル固有サブフレームオフセット(Δ
PRS)415は、システムフレーム番号(SFN)0から第1の(後続の)PRS測位オケージョンの開始までに送信されるサブフレームの数で定義され得る。
【0050】
[0066]PRSは、(たとえば、運用保守(O&M)サーバによる)適切な構成の後で、ワイヤレスノード(たとえば、TRP)によって送信され得る。PRSは、測位オケージョン410にグループ化される特別な測位サブフレームまたはスロット中で送信され得る。たとえば、PRS測位オケージョン410-1は、NPRS個の連続的な測位サブフレームを備えることができ、数NPRSは1と160の間であり得る(たとえば、値1、2、4、および6、ならびに他の値を含み得る)。PRSオケージョン410は、1つまたは複数のPRSオケージョングループにグループ化され得る。述べられたように、PRS測位オケージョン410は、数TPRSによって示されるミリ秒(またはサブフレーム)間隔の間隔で周期的に生じ得、TPRSは、5、10、20、40、80、160、320、640、もしくは1280(またはいずれか他の適切な値)に等しいものであり得る。いくつかの態様では、TPRSは、連続的な測位オケージョンの開始の間のサブフレームの数で測定され得る。
【0051】
[0067]いくつかの態様では、UE120が特定のセル(たとえば、TRP)についての支援データ中でPRS構成インデックスI
PRSを受信したとき、UE120は、記憶されたインデックス付きデータを使用して、PRS周期性T
PRS420とセル固有サブフレームオフセット(Δ
PRS)415とを決定し得る。UE120は、次いで、PRSがセル中でスケジュールされている無線フレーム、サブフレーム、およびスロットを決定し得る。支援データは、ロケーションサーバ(たとえば、
図1のロケーションサーバ160および/または
図2のLMF220)によってたとえば決定され得、基準セルと、様々なワイヤレスノードによってサポートされるいくつかの近隣セルとについての支援データを含む。
【0052】
[0068]通常、ネットワーク中の同じ周波数を使用するすべてのセルからのPRSオケージョンは、時間において整合され、ネットワーク中の異なる周波数を使用する他のセルに対して相対的な固定された既知の時間オフセット(たとえば、セル固有サブフレームオフセット(ΔPRS)415)を有し得る。SFN同期ネットワークでは、すべてのワイヤレスノード(たとえば、TRP/基地局120)は、フレーム境界とシステムフレーム番号の両方で整合され得る。したがって、SFN同期ネットワークでは、様々なワイヤレスノードによってサポートされるすべてのセルは、PRS送信のどんな特定周波数に対しても、同じPRS構成インデックスを使用し得る。一方、SFN非同期ネットワークでは、様々なワイヤレスノードは、フレーム境界では整合され得るが、システムフレーム番号では整合されないことがあり得る。したがって、SFN非同期ネットワークでは、PRSオケージョンが時間において整合するように、セルごとのPRS構成インデックスがネットワークによって別々に構成され得る。UE120がセルのうちの少なくとも1つ、たとえば基準セルまたはサービングセルのセルタイミング(たとえば、SFNまたはフレーム番号)を得ることができる場合は、UE120は、TDOA測位のための基準および近隣セルのPRSオケージョン410のタイミングを決定し得る。次いで、異なる複数のセルからのPRSオケージョンが重複するという仮定にたとえば基づいて、他のセルのタイミングがUE120によって導出され得る。
【0053】
[0069]
図4のフレーム構造に関して、PRSの送信に使用されるREの集合は「PRSリソース」と呼ばれる。リソース要素の集合は、周波数領域における複数のRBと、時間領域におけるスロット内の1つまたは複数の連続的なシンボルとに及ぶ可能性があり、この内部で、擬似ランダム直角位相シフトキーイング(QPSK)シーケンスがTRPのアンテナポートから送信される。時間領域における所与のOFDMシンボル中で、PRSリソースは、周波数領域における連続的なRBを占める。所与のRB内でのPRSリソースの送信は、特定のコーム(comb)サイズ(「コーム密度」とも呼ばれる)を有する。コームサイズ「N」は、PRSリソース構成の各シンボル内のサブキャリア間隔(または周波数/トーン間隔)を表し、この構成は、RBのいくつかのシンボルのN個ごとのサブキャリアを使用する。たとえば、コーム4の場合、PRSリソース構成の4つのシンボルの各々につき、4つごとのサブキャリア(たとえば、サブキャリア0、4、8)に対応するREが、PRSリソースのPRSの送信に使用される。PRSにおいては、たとえば、コーム2、コーム4、コーム6、およびコーム12のコームサイズが使用され得る。異なる数のシンボルを有する異なるコームサイズの例が
図5に提供されている。
【0054】
[0070]「PRSリソースセット」は、PRS信号の送信に使用されるPRSリソースのグループであり、各PRSリソースはPRSリソースIDを有する。加えて、PRSリソースセット中のPRSリソースは、同じTRPに関連付けられる。PRSリソースセットは、PRSリソースセットIDによって識別され、(セルIDによって識別される)特定のTRPに関連付けられる。加えて、PRSリソースセット中のPRSリソースは、スロットにわたり、同じ周期性と、共通ミューティングパターン構成と、同じ繰返しファクタとを有し得る。周期性は、2m・{4,5,8,10,16,20,32,40,64,80,160,320,640,1280,2560,5120,10240}スロットから選択される長さを有し得、μ=0,1,2,3である。繰返しファクタは、{1,2,4,6,8,16,32}スロットから選択される長さを有し得る。
【0055】
[0071]PRSリソースセット中のPRSリソースIDは、単一のTRPから送信される単一のビーム(および/またはビームID)に関連付けられ得る(TRPは1つまたは複数のビームを送信し得る)。すなわち、PRSリソースセットの各PRSリソースは、異なるビーム上で送信され得、したがって、PRSリソース(または単に「リソース」)はまた、「ビーム」とも呼ばれ得る。これは、TRPとPRSが送信される際のビームとがUEに知られているかどうかに関するどんな含意も有さないことに留意されたい。
【0056】
[0072]
図2に示される5G NR測位システム200では、TRP(たとえば、210、214、216)が、前に説明されたフレーム構成に従って、PRS信号(すなわちDL-PRS)をサポートするフレームまたは他の物理レイヤシグナリングシーケンスを送信し得、これは測定されてUE120の位置決定に使用され得る。述べられたように、他のUEを含む他のタイプのワイヤレスネットワークノードがまた、上記で説明されたのと同様の(または同じ)方式で構成されたPRS信号を送信するように構成されてもよい。ワイヤレスネットワークノードによるPRSの送信は無線範囲内のすべてのUEに向けられ得るので、ワイヤレスネットワークノードは、PRSを送信(またはブロードキャスト)すると考えられ得る。
【0057】
[0073]
図6は、5G NRにおいて定義される、所与の位置周波数レイヤ(PFL)の異なるTRPによってどのようにPRSリソースおよびPRSリソースセットが使用され得るかについての階層構造の図である。ネットワーク(Uu)インターフェースに関して、UE120は、1つまたは複数のTRPの各々からの1つまたは複数のDL-PRSリソースセットで構成されることが可能である。各DL-PRSリソースセットは、K≧1個のDL-PRSリソースを含み、これらのDL-PRSリソースは、前述されたように、TRPのTxビームに対応し得る。DL-PRS PFLは、同じサブキャリア間隔(SCS)およびサイクリックプレフィックス(CP)タイプと、同じ値のDL-PRS帯域幅と、同じ中心周波数と、同じ値のコームサイズとを有するDL-PRSリソースセットの集合として定義される。NR規格の現在の版では、UE120は、4つまでのDL-PRS PFLで構成されることが可能である。
【0058】
[0074]NRは、異なる複数の周波数範囲(たとえば、周波数範囲1(FR1)および周波数範囲2(FR2))にわたる複数の周波数帯域を有する。PFLは、同じ帯域または異なる帯域上にあり得る。いくつかの実施形態では、これらは、異なる周波数範囲にあることすらある。加えて、
図7に示されるように、複数のTRP(たとえば、TRP1およびTR2)が、同じPFL上にあることもある。現在、NRの下では、各TRPは2つまでのPRSリソースセットを有することができ、各PRSリソースセットは、前に説明されたように、1つまたは複数のPRSリソースを含む。
【0059】
[0075]異なるPRSリソースセットが、異なる周期性を有し得る。たとえば、あるPRSリソースセットはトラッキングに使用され得、別のPRSリソースセットは獲得に使用されることが可能である。追加または代替として、あるPRSリソースセットはより多くのビームを有し得、別のPRSリソースセットはより少ないビームを有し得る。したがって、異なる目的のために、異なるリソースセットがワイヤレスネットワークによって使用され得る。
【0060】
[0076]
図7は、一実施形態による、リソースセットのスロット使用のための2つの異なるオプションを示す時間図である。各例は各リソースを4回繰り返すので、リソースセットは、4倍の繰返しであると言える。連続スイーピング710は、後続のリソースに進む前に、単一のリソース(リソース1、リソース2など)を4回繰り返すことを備える。この例では、各リソースがTRPの異なるビームに対応する場合、TRPは、次のビームに移動する前に、連続して4つのスロットの間、ビームを繰り返す。各リソースは連続するスロットにおいて繰り返される(たとえば、リソース1はスロットn、n+1、n+2などにおいて繰り返される)ので、時間ギャップは、1スロットであると言える。一方、インターリーブ式スイーピング720の場合、TRPは、各後続のスロットについて1つのビームから次のビームへ移動し得、4巡する間、4つのビームを回る。各リソースは4つのスロットごとに繰り返される(たとえば、リソース1はスロットn、n+4、n+8などにおいて繰り返される)ので、時間ギャップは、1スロットであると言える。当然ながら、実施形態はそのように限定されない。リソースセットは、異なる量のリソースおよび/または繰返しを備え得る。さらに、上記で述べられたように、各TRPは、複数のリソースセットを有し得、複数のTRPは、単一のFLを利用し得、UEは、複数のFLを介して送信されたPRSリソースを測定することが可能であり得る。
【0061】
[0077]したがって、ネットワーク内のTRPおよび/またはUEによって送られたPRS信号からPRS測定値を得るために、UEは、測定期間と呼ばれる期間中、PRSリソースを観察するように構成され得る。すなわち、PRS信号を使用してUEの位置を決定するために、UEおよびロケーションサーバ(たとえば、
図2のLMF220)は、UEが、PRSリソースを観察し、得られたPRS測定値をロケーションサーバに報告するための期間を与えられるロケーションセッションを開始し得る。下記でより詳細に説明されるように、この測定期間は、UEの能力に基づいて決定され得る。
【0062】
[0078]測定期間中、PRSリソースを測定および処理するために、UEは、測定ギャップ(MG)パターンを実行するように構成され得る。UEは、サービングTRPに測定ギャップを要求することができ、たとえば、次いでサービングTRPは、UEに構成を(たとえば、無線リソース制御(RRC)プロトコルを介して)提供することができる。
【0063】
[0079]前述されたように、
図4~
図7に関して上記で説明され示されたPRSリソースなど基準信号は、これらのPRSリソースを測定するUEの位置決定において干渉し得る攻撃に対して脆弱であり得る。これらの攻撃は、あるデバイスが非正規の基準信号(本明細書では「攻撃者信号」と呼ばれる)を送信し、その信号は、そのデバイスによって受信される正規の基準信号(本明細書では単に「基準信号」とも呼ばれる)を模倣している「中間者」攻撃を含む。これらのタイプの攻撃に関する追加の詳細は、以下、
図8A~
図8Bを参照して提供される。
【0064】
[0080]
図8Aおよび
図8Bは、物理レイヤの観点から、基準信号の中間者攻撃(または「スプーフィング」)がワイヤレスネットワークにおけるUEの測位のための基準信号に対して攻撃デバイスによってどのように実施され得るかの例を示す図である。
図3~
図5および
図7と同様に、時間は、横軸上で左から右に表されている。
【0065】
[0081]図のように、中間者攻撃を実施する攻撃デバイスの機能は、「リッスン」モードから「演算」モードへ、次いで「攻撃」モードへ循環し得る。リッスンモードでは、攻撃デバイスは、基準信号の第1の部分をリッスンし、関連の周波数上で送信される基準信号の各部分を取り込むために1つまたは複数のトランシーバを同調する。演算モード中には、復号情報が攻撃デバイスによってすでに知られていない場合、攻撃デバイスは、送信された基準信号の上記部分を復号するために、ブルートフォース、または他のアルゴリズムを使用することができる。攻撃モードでは、攻撃デバイスは、基準信号および/または後続の基準信号の第2の部分を模倣するために、1回または複数の送信をすることができる。
【0066】
[0082]
図8Aは、基準信号のシンボルレベルでの攻撃である「シンボル間(across-symbol)」攻撃を示す。ここで、攻撃デバイスは、正規の基準信号の1つまたは複数の最初のシンボル(たとえば、シンボルn)をリッスンし、1つまたは複数の後続のシンボル(たとえば、シンボルn+k)内の基準信号の1つまたは複数の後続の部分を模倣することによって攻撃し得る。攻撃デバイスのリッスン、演算、および攻撃モードは、リッスンしたシンボルを復号するために使用されるアルゴリズム、攻撃デバイスの処理能力などの要因に基づいて様々であり得る。攻撃によっては、シンボルnとシンボルn+kとの間にいくつかのシンボルがあり得る。他の攻撃では、攻撃は、リッスンしたシンボル直後のシンボル(すなわち、k=1)に対して行われ得る。シンボル間攻撃では、攻撃は、基準信号が送信される同じスロット内で行われ得る(すなわち、シンボルnおよびシンボルn+kは同じスロットにある)。
【0067】
[0083]
図8Bは、基準信号のスロットレベルでの攻撃である「スロット間(across-slot)」攻撃を示す。ここで、攻撃デバイスは、第1のスロット(スロットn)内の正規の基準信号の最初の部分をリッスンし1つまたは複数の後続のスロット(たとえば、スロットn+k)内の基準信号の1つまたは複数の後続の部分を模倣することによって攻撃し得る。シンボル間攻撃と同様に、攻撃デバイスのリッスン、演算、および攻撃モードは様々であり得る。攻撃によっては、スロットnとスロットn+kとの間にいくつかのスロットがあり得る。他の攻撃では、攻撃は、リッスンしたスロット直後のスロット(すなわち、k=1)に対して行われ得る。スロット攻撃では、攻撃は、基準信号の第1の繰返しと基準信号の後続の繰返しとの間で行われ得る。
【0068】
[0084]DL-PRSなどリソース信号が符号化される方式は、しばしば決定的なものである。すなわち、スクランブリングIDなど符号化のために使用される1つまたは複数の送信パラメータは、しばしば、(既知の)シーケンスジェネレータを使用して生成される。したがって、攻撃デバイスは、第1のシンボルまたはスロットのための符号化パラメータを決定することができる場合、一連のリソース信号基準全体について後続のシンボルまたはスロットのための符号化パラメータを生成するために、シーケンスジェネレータにおいてその符号化パラメータを使用することができ得る。たとえば、PRSリソースは、擬似乱数シーケンスジェネレータを使用して生成されるスクランブリングIDで符号化される。攻撃デバイスは、PRSリソースの少なくとも一部分を復号することに成功した後で、そのリソースのためのスクランブリングIDを決定し、擬似乱数シーケンスジェネレータを使用して、PRSリソースのシーケンス内の後続のPRSリソースのためのスクランブリングIDを生成することができる。
【0069】
[0085]
図9Aおよび
図9Bは、タイミングの観点から攻撃がUEによってどのように知覚され得るかを示す図である。UEによって測定される基準信号に対する攻撃は、UEによってなされる測定においてエラーを引き起こす可能性があり、これは、UEの推定ロケーションのエラーをもたらす可能性がある。
【0070】
[0086]
図9Aは、受信デバイスによって受信される基準信号910-Aの図である。より具体的には、基準信号910-Aは、シンボルまたはスロットの期間中に送信され、特定の振幅を有し、特定の時間に受信されるPRSリソースのRF信号の相関ピークを表し得る。実際には、ノイズ、マルチパスなどを含むことができる複数の追加のピークがあり得、これらの追加のピークは、時間および/または振幅フィルタリング技法を使用してフィルタ除去され得る。
【0071】
[0087]
図9Bは、
図9Aの基準信号910-Aと同様の基準信号910-Bの図である。しかし、ここでは、時間の点で基準信号910-Bに先行する追加の攻撃者信号920がある。また、攻撃者信号920は基準信号910-Bと同程度の大きさの振幅を有していないことがあり得るが、受信デバイスは、攻撃者信号920がノイズ/マルチパスなどをフィルタリングするために使用されるピーク閾値930を超える場合、攻撃者信号920を基準信号910-Bとして解釈し得る。
【0072】
[0088]受信デバイスによって基準信号910-Bとして誤解された場合、攻撃者信号920は、UEの測位のための受信デバイスによってなされる測定においてエラーを引き起こす可能性がある。たとえば、攻撃者信号920と正規の基準信号910-Bとの間の時間差940は、たとえば、ToA測定値を、基準信号910-Bが受信される時間ではなく攻撃者信号920が受信される時間に基づくものとする(たとえば、ToAインデックスを設定する)ことによって、基準信号910-Bのタイミング測定においてエラーを引き起こす可能性がある。サンプリングレートは様々であり得るが、わずか数サンプルだけ基準信号910-Bに先行する攻撃者信号920は、数メートルの測位エラーをもたらし得る。これは、車両の推定位置のそのようなエラーが乗員、歩行者などの安全を損なうおそれがある自動運転などの適用例において非常に問題となり得る。
【0073】
[0089]本明細書における実施形態は、シンボル間攻撃およびスロット間攻撃を含む中間者攻撃をPRSリソースの少なくとも一部分を復号するための1つまたは複数の送信パラメータをUEに提供することを、PRSの少なくとも一部分が送信されてしまうまで控えることによって防止する助けとなる。UEは、信号をバッファすることができ、1つまたは複数の送信パラメータが提供された後で、バッファされた信号を処理する。さらに、送信パラメータは、ある期間(たとえば、シンボル、スロット、または繰返し)にパラメータを得る攻撃者デバイスは、後続の送信パラメータを予測または決定するために復号されたパラメータを使用することができないように、非決定的なものとすることができる。
【0074】
[0090]従来、PRSリソースの場合、各リソースは、送信パラメータのそれ自体のセットを有する。
図7を再度参照すると、たとえば、各リソースまたはビーム(たとえば、リソース1~リソース4)は、したがって一意の送信パラメータのそれ自体のセットを有することになる。これらの送信パラメータは、たとえば、リソースID、シーケンスID、コームタイプ、スロットオフセット、シンボルオフセット、および(任意選択で)擬似コロケーション(QCL)を含むことができる。情報は、1つまたは複数のUEがPRSリソースを復号することを可能にするために1つまたは複数のUEに提供される(たとえば、ユニキャスト、グループキャスト、またはブロードキャストされ得る)支援データ内に含まれる。述べられたように、攻撃者デバイス - たとえば、バッドアクタ(bad actor)UE - は、送信パラメータ内で伝えられるPRSリソースの信号特性を模倣する信号を送信することによってPRSリソースを攻撃する。さらに、TRPによって送信されるPRSリソースは、しばしば複数のUEによって測位のために使用されるので、PRSリソースに関するユニキャスト情報を受信するUEは、他の近くのUEによって使用される可能性が高いPRSリソースを模倣することによって攻撃を行い得る。
【0075】
[0091]述べられたように、実施形態は、PRSリソースの少なくとも一部分を復号するために使用されるこれらの送信パラメータのうちの1つまたは複数を、PRSリソース(またはその少なくとも一部分)が送信されてしまうまで提供することを控えることによって、シンボル間攻撃および/またはスロット間攻撃を防止する助けとなることができる。より具体的には、ロケーションサーバは、支援データ内のこれらの1つまたは複数の送信パラメータをUEに提供することを、これらの1つまたは複数のパラメータを使用するPRSリソースの上記部分が送信され終わるまで控えることができる。所望の機能に応じて、ロケーションサーバが提供することを控える1つまたは複数のパラメータは、PRSリソースを復号するために必要とされる送信パラメータのサブセットを含み得る。これは、単一の送信パラメータ(たとえば、スクランブリングID)、複数の送信パラメータ、またはすべての送信パラメータを含むことができる。
図10は、1つまたは複数の送信パラメータを送ることができるときの例を示す。
【0076】
[0092]
図10は、
図7に示されているビームスイーピングの連続スイーピング1010およびインターリーブ式スイーピング1020例を再現する時間図である。しかし、ここでは、その後ロケーションサーバがリソース1のための1つまたは複数の送信パラメータを1つまたは複数の受信UEに提供し得る例示的な時間を示すために、異なる時間(矢印1030、1040、1050、および1060によって表される)が提供されている。
【0077】
[0093]連続スイーピング1010例に関しては、たとえば、ロケーションサーバは、リソース1を復号するための1つまたは複数の送信パラメータを提供することを、スロットn+3においてリソース1の最後の繰返しが送信された後、時間1030後まで控え得る。追加または代替として、ロケーションサーバは、1つまたは複数の送信パラメータを提供することを、時間1040においてスイープ全体の後まで控え得る。
【0078】
[0094]インターリーブ式スイーピング1020例に関しては、リソース1の最後の繰返しは、スロットn+12において行われ、その結果、ロケーションサーバは、リソース1を復号するための1つまたは複数の送信パラメータを時間1050以降に提供し得る。この場合も、いくつかの実施形態によれば、ロケーションサーバは、1つまたは複数の送信パラメータを提供することを、時間1060においてスイープ全体の後まで控え得る。
【0079】
[0095]述べられたように、PRSリソースを処理することになる各UEは、PRSリソースを伝えるために使用されるシンボル/スロット内で送信されたRF信号をバッファし、次いで、1つまたは複数の保留された送信パラメータを受信した後、バッファされたRF信号からのPRSリソースを処理することができる。
図11は、これをどのように行うことができるかという例示的なタイムラインを提供する。
【0080】
[0096]
図11は、一例による、UEがPRSリソースをどのようにバッファし処理することができるかを示す時間図である。ここで、PRS測位オケージョン1110の繰返しが
図3と同様に示されている。したがって、各PRS測位オケージョン1110は、複数のPRSビーム/リソースのフルビームスイープを表し得る(たとえば、
図7および
図10に示されているように)。述べられたように、L
PRSサブフレームのスパンの長さ(PRS測位オケージョン1110の長さ)および/またはPRS周期性(T
PRS)1120は様々であり得る。例として、各測位オケージョン1110は、6msに及び得、PRS周期性は、160msであり得る。しかし、前述されたように、これらの期間のどちらか、または両方の長さは様々であり得る。
【0081】
[0097]PRSリソースをバッファし処理するために、UEは、ロケーションサーバがPRSリソースを復号するために必要とされる1つまたは複数の送信パラメータを提供するまでL
PRSサブフレームをバッファし得る。
図10に関して述べられたように、これは、測位オケージョン1010-1中またはその後に行われ得る。しかし、
図11にさらに示されているように、測位オケージョン1110-1後から、1つまたは複数の送信パラメータが(時間1140において)提供される前に、遅延1130があり得る。この遅延1130は、1つまたは複数の送信パラメータを提供するとき、ネットワークに対するタイミングにおける何らかの追加の柔軟性(たとえば、ドロップされたパケットを扱うためなど)を可能にし得る。とは言え、実装形態は、1つまたは複数の送信パラメータが測位オケージョン1110直後に提供され得る場合には、遅延1130を0msに設定してもよい。
【0082】
[0098]関連の仕様は、1つまたは複数の送信パラメータを提供するための最大の遅延1130を指定することができる。従来の仕様要件は、UEが50msまでバッファすることを可能にするので、数ミリ秒から10ms以上程度の測位オケージョン1010-1と、それに続く数ミリ秒(たとえば、3ms)の遅延は、たとえば、既存のUEによって容易に対処されるはずである。いくつかの実施形態によれば、遅延1130は、必要な場合、最大10ms、20ms、またはそれ以上であってよい。測位オケージョン1010前にロケーションサーバによって提供される支援データは、周波数、帯域幅、周期性、および/またはUEが関連のシンボル/サブキャリアをバッファすることを可能にするための他の基本情報を備え得る。
【0083】
[0099]処理期間1160は、以前のPRSオケージョン1110-1内に送信された1つまたは複数のPRSリソースの測定値(たとえば、ToA測定値)を決定するために、時間1140に提供された1つまたは複数の送信パラメータを使用して、バッファされた情報をUEが処理する期間である。実施形態によれば、処理期間1160は、1つまたは複数のパラメータが提供される時間1140と、次のPRSオケージョン1110-2の始まりとの間の期間全体を必ずしも延長するとは限らないことがある。しかし、関連の仕様は、たとえば、UEがPRS情報を処理することができる期間を延長する、および/または処理期間1160が始まる時間を時間1140まで遅延させることによって遅延1130を反映し得る。追加または代替として、1つまたは複数の送信パラメータが媒体アクセス制御-制御要素(MAC-CE)メッセージを介してUEに伝えられる場合、処理するための開始点は、ACK/NAK返信を伝えるスロット後の遅延期間に対応し得る。
【0084】
[0100]PRSリソースの少なくとも一部分を復号する(たとえば、その波形を生成する)ためにPRSリソースの上記部分が送信され終わるまで少なくとも1つの送信パラメータを保留することに加えて、実施形態は、PRSリソースを確実にセキュアにする助けとなるように1つまたは複数の追加の特徴を使用し得る。
【0085】
[0101]第1に、前に示されたように、少なくとも1つの送信パラメータの値は、リソースごとまたはシンボルごとに変化し得る。すなわち、攻撃者デバイスがブルートフォース技法または他のアルゴリズムを使用して少なくとも1つの送信パラメータのための値を決定することができる場合でさえ、値は、次のシンボル/リソースについて同じでないことがある。とは言え、前述されたように、いくつかの送信パラメータは、決定的なものであり得、第1の送信パラメータ値を決定したとき攻撃者デバイスが連続する送信パラメータ値を生成することを可能にする。このため、実施形態がPRSリソースをセキュアにし得る第2の方式に至る。
【0086】
[0102]第2に、少なくとも1つの送信パラメータの値は、連続する送信パラメータ値から独立または非決定的なものであり得る。すなわち、任意の所与のシンボル/リソースのための送信パラメータ値は、測位セッション中、連続するパラメータ値のための送信パラメータ値を示すものでなくてよい。たとえば、前述されたように、測位セッション内で使用されるPRSリソースのためのスクランブリングID値は、既知の擬似乱数スクランブリングIDジェネレータを使用して生成され得る。したがって、第1のPRSリソースのスクランブリングIDのための値が攻撃者デバイスによって決定される場合、攻撃者デバイスは、スクランブリングIDジェネレータを使用し、PRSリソースのシーケンス内の少なくともいくつかの連続するPRSリソースのためのスクランブリングIDを生成し得る。しかし、実施形態によれば、PRSシンボルまたはリソースには、異なる無関係のスクランブリングID(および/または他のパラメータ値)を与えることができ、これは、PRSリソースの最初の部分をブルートフォース復号しても攻撃者がそれに続くどの部分をも復号することができないことを確実にする助けとすることができる。
【0087】
[0103]送信パラメータ値変化の粒度は、送信パラメータ値の独立/非決定的性質の粒度とは異なってよいことに留意されたい。すなわち、第1の実施形態は、シンボルごとに異なる送信パラメータ値を有し得、各値が、後続のシンボルの送信パラメータのための値から独立のもの/非決定的なものであるが、異なる送信パラメータ値もまたシンボルごとに変化する第2の実施形態は、何らかの決定性を有し得、同じスロット、同じ繰返し、または同じリソース内のシンボルは、関係付けられ得る(たとえば、値は、同じ値ジェネレータを使用して決定される)。しかし、第2の実施形態では、1つのPRSリソース内の送信パラメータ値は、UEのために測位セッション内で使用される一連のPRSリソース内の別のPRSリソースの送信パラメータ値から独立のもの/非決定的なものであり得る。
【0088】
[0104]所望の機能に応じて、PRSリソースの少なくとも一部分の送信後までロケーションサーバによって保留される送信パラメータは、様々であり得る。所望の機能に応じて、これは、スクランブリングID、周波数領域パラメータ、コームパターン、OFDMシンボルオフセット、スロットオフセット、またはこれらの組合せを含むことができる。
【0089】
[0105]いくつかの実施形態によれば、異なる送信パラメータのための値ジェネレータが提供され得る。たとえば、シンボルごとに変化する複数の送信パラメータ値が保留される実施形態では、この情報を提供することは、大量のオーバーヘッドをもたらす可能性がある。オーバーヘッドを低減するために、ロケーションサーバは、単純に、すべてのシンボルのためのパラメータのための一意の値を生成するために受信UEが使用することができるジェネレータ(たとえば、公式またはアルゴリズム)を提供し得る。しかし、スクランブリングIDジェネレータとは異なり、この場合ロケーションサーバによって提供されるこのジェネレータは、すでに知られたものではないことがある。すなわち、このジェネレータは、特定の場合に使用される一連のシンボルに特有のものであり得る。とは言え、ジェネレータは、予め決定されインデックス付けされ得るいくつかの所定のジェネレータから選択されてもよく、それにより、様々な送信パラメータのための値を生成するために使用するために、ロケーションサーバがジェネレータを単純に識別する(たとえば、インデックス番号によって)ことを可能にすることによって、さらに多くのオーバーヘッドを節約する。
【0090】
[0106]1つまたは複数の送信パラメータ値がUEに伝えられる方式は、所望の機能に応じて様々であり得る。情報は、たとえば、暗号化され得るダウンリンク制御情報(DCI)メッセージまたはMAC-CEメッセージを使用して伝えられ得る。いくつかの実施形態によれば、情報は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)(たとえば、グループ共通PDCCH)または測位システム情報ブロック(posSIB)などブロードキャストされるメッセージを使用して提供され得る。追加または代替として、情報は、LTE測位プロトコル(LPP)メッセージまたは無線リソース制御(RRC)メッセージを使用して提供され得る。情報は、ロケーションサーバから到来し得、UEのサービングTRPを介してUEに中継され得る。いくつかの実施形態によれば、より容易なスケジューリングを可能にするために、ロケーションサーバは、送信パラメータ情報をTRPに提供し得、TRPは、送信パラメータ情報をUEにいつ中継するかを決定することができる。
【0091】
[0107]パラメータ送信情報は、構成またはスケジュールされたグラントを備え得る定期的なデータ送信として送信されることが可能である。定期的なデータ送信は、PRSリソースそれ自体とは別々であってよいが、周期的に送られ得、これは、PRSオケージョンの周期性(たとえば、160msごと)に対応し得る。
【0092】
[0108]代替として、パラメータ情報は、PRSリソースを(たとえば、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を介して)備え得る。パラメータ情報送信のこのタイプの例が、以下、
図12A~
図12Cに関して説明されている。
【0093】
[0109]
図12A~
図12Cは、様々な実施形態による、1つまたは複数の送信パラメータ値を伝えるための異なるオプションを示すタイミング図である。
【0094】
[0110]
図12Aは、PRS情報(PRSオケージョン)が第1の周波数帯域上で送信され、送信パラメータ情報が第2の周波数帯域上のPDSCH内で送信される第1の実施形態を示す。ここで、PDSCHは、PRSの一部分(たとえば、PRSオケージョンの最後のシンボル)がPDSCHと同時に送信されるように、PRSと一部重なる。
【0095】
[0111]
図12Bは、
図12Aの同時送信手法に対する代替を提供する第2の実施形態を示す。特に、状況によっては、PDSCHを別個の周波数帯域上で送信することが望ましくないことがあるので、いくつかの実施形態は、PRS後、送信パラメータ情報を有するPDSCHを送信することを可能にし得る。図のように、情報は、PRS(たとえば、PRS直後のシンボル内)に添付され得る。追加または代替として、前述されたように、PRSの終わりとPDSCHの送信との間に何らかの遅延があり得る。情報がPRSに添付される場合、PDSCHは、技術的にはPRSチャネルの一部でないことがあり、PRSに添付される構成されたグラントPDSCHの一部である可能性がある。
【0096】
[0112]
図12Cは、第3の実施形態を示す。この実施形態は、送信パラメータ情報がPRSに添付される
図12Bに示されている実施形態と幾分似ている。しかし、
図12Bにおける実施形態とは異なり、情報は、別個のPDSCHではなくPRSそれ自体の一部として提供される。したがって、情報は、測位のために使用されるPRSの信号チャネルとは別個であり得るPRSのデータチャネルの一部と考えられ得る。
【0097】
[0113]
図13は、一実施形態による、ワイヤレス通信ネットワークにおけるUEの測位のためのPRSリソースをセキュアにする方法1300の流れ図である。
図13に示されているブロックのうちの1つまたは複数に示されている機能を実施するための手段は、ロケーションサーバ、またはUEのサービングTRPなどネットワークエンティティのハードウェアおよび/またはソフトウェア構成要素によって実施され得る。ロケーションサーバを備え得るコンピュータシステムの例示的な構成要素が
図17に示されており、TRPの例示的な構成要素が
図16に示されており、それらは共に下記でより詳細に説明される。
【0098】
[0114]ブロック1310では、機能は、PRSリソースの少なくとも一部分が1つまたは複数のOFDMシンボルを使用して送信されることになる期間を示す第1の構成データをUEに送ることを備え、第1の構成データを送ることは、ワイヤレス通信ネットワークのTRPによるPRSリソースの上記部分の送信前に行われ、第1の構成データは、1つまたは複数のOFDMシンボルのそれぞれのための波形を生成するための少なくとも1つの送信パラメータ値を除外する。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのOFDMシンボルは、複数のOFDMシンボルを含み、少なくとも1つの送信パラメータ値は、複数のOFDMシンボルのそれぞれのための一意の送信パラメータ値を備える。述べられたように、PRSリソースの少なくとも一部分を復号するための少なくとも1つの送信パラメータ値を省略するUEに支援データを提供することができる。より詳細には、少なくとも1つの送信パラメータ値が含まれた後で、後で処理するために関連の信号情報をUEがバッファすることを可能にするために、PRSリソースの少なくとも一部分の送信前にUEに支援データを提供することができる。この場合も、実施形態は、省略された少なくとも1つの送信パラメータ値をいつ提供するかに関して様々であり得る。いくつかの実施形態によれば、たとえば、1つまたは複数のOFDMシンボルは、PRSリソースの同じOFDMスロットまたは同じ繰返し内にある。省略された少なくとも1つのパラメータ値もまた、様々であり得る。所望の機能に応じて、少なくとも1つの送信パラメータ値は、スクランブリングID、周波数領域パラメータ、コームパターン、OFDMシンボルオフセット、スロットオフセット、またはこれらの組合せの値を備える。
【0099】
[0115]追加または代替として、第1の構成データは、省略された少なくとも1つの送信パラメータがいつ提供されることになるかというタイミングに関する情報を含み得る。たとえば、いくつかの実施形態によれば、第1の構成データは、PRSリソースの少なくとも上記部分の送信と第2の構成データがUEによって受信される時間との間の最大時間遅延のインジケーションを含む。
【0100】
[0116]ブロック1310における機能を実施するための手段は、たとえば、
図17に示されているように、バス1705、処理ユニット1710、通信サブシステム1730、作業メモリ1735、および/またはコンピュータシステム1700の他の構成要素を備え得る。代替として、ブロック1310における機能を実施するための手段は、たとえば、
図16に示されているように、バス1605、処理ユニット1610、デジタル信号プロセッサ(DSP)1620、ワイヤレス通信インターフェース1630、メモリ1660、および/またはTRP1600の他の構成要素を備え得る。
【0101】
[0117]ブロック1320では、機能は、少なくとも1つの送信パラメータ値を示す第2の構成データをUEに送ることを備える。ここで、第2の構成データを送ることは、PRSリソースの上記部分の送信以降、行われ、第2の構成データは、PRSリソースの後続の部分のOFDMシンボル、またはPRSリソースのPRSリソースセット内の後続のPRSリソースのための波形を生成するための情報を含まない。述べられたように、上記で説明された実施形態では、第2の構成データは、DCIメッセージ、MAC-CEメッセージ、LPPメッセージ、RRCメッセージ、グループ共通PDCCHメッセージ、posSIB、またはこれらの組合せ内で提供され得る。追加または代替として、第2の構成データは、少なくとも1つの送信パラメータ値を生成するために使用され得るセキュアなシーケンスジェネレータを備える。第2の構成データを送ることは、
図12Aで述べられたように、PRSリソースの最後のOFDMシンボルの期間中、PRSリソースとは別個の周波数上で第2の構成データを送ることを備え得る。追加または代替として、第2の構成データを送ることは、
図12Bおよび
図12Cに示されているように、PRSリソースの終わりにPDSCH内で、またはPRSリソースの終わりに埋込みデータとして、第2の構成データを送ることを備え得る。
【0102】
[0118]ブロック1320における機能を実施するための手段は、たとえば、
図17に示されているように、バス1705、処理ユニット1710、通信サブシステム1730、作業メモリ1735、および/またはコンピュータシステム1700の他の構成要素を備え得る。代替として、ブロック1320における機能を実施するための手段は、たとえば、
図16に示されているように、バス1605、処理ユニット1610、DSP1620、ワイヤレス通信インターフェース1630、メモリ1660、および/またはTRP1600の他の構成要素を備え得る。
【0103】
[0119]
図14は、一実施形態による、ワイヤレス通信ネットワークにおけるUEの測位のためのセキュアにされたPRSリソースを処理する方法1400の流れ図である。
図14に示されているブロックのうちの1つまたは複数に示されている機能を実施するための手段は、UEのハードウェアおよび/またはソフトウェア構成要素によって実施され得る。UEの例示的な構成要素が
図15に示されており、これについては下記でより詳細に説明される。
【0104】
[0120]ブロック1410では、機能は、ネットワークエンティティから、PRSリソースの少なくとも一部分が1つまたは複数のOFDMシンボルを使用して送信されることになる期間を示す第1の構成データを受信することを備え、第1の構成データは、ワイヤレス通信ネットワークのTRPによるPRSリソースの上記部分の送信前に受信され、第1の構成データは、1つまたは複数のOFDMシンボルのそれぞれのための波形を生成するための少なくとも1つの送信パラメータ値を除外する。この場合も、いくつかの実施形態では、少なくとも1つのOFDMシンボルは、複数のOFDMシンボルを含み、少なくとも1つの送信パラメータ値は、複数のOFDMシンボルのそれぞれのための一意の送信パラメータ値を備える。この場合も、1つまたは複数のOFDMシンボルは、PRSリソースの同じOFDMスロットまたは同じ繰返し内にあってよい。追加または代替として、少なくとも1つの送信パラメータ値は、値スクランブリングID、周波数領域パラメータ、コームパターン、OFDMシンボルオフセット、スロットオフセット、またはこれらの組合せを備え得る。ネットワークエンティティは、ロケーションサーバ、またはUEのサービングTRPを備え得る。いくつかの実施形態によれば、第1の構成データは、PRSリソースの少なくとも上記部分の送信と第2の構成データがUEによって受信される時間との間の最大時間遅延のインジケーションを含み得る。
【0105】
[0121]ブロック1410における機能を実施するための手段は、たとえば、
図15に示されているように、バス1505、処理ユニット1510、DSP1520、ワイヤレス通信インターフェース1530、メモリ1560、および/またはUE1500の他の構成要素を備え得る。
【0106】
[0122]ブロック1420における機能は、上記期間中、TRPによって受信された信号からのデータをバッファすることを備える。述べられたように、バッファすることは、バッファすることに適用可能な様々なパラメータを示す、ロケーションサーバサービングTRPによって受信される支援データに基づき得る。これらのパラメータは、たとえば、PRS発生の周期性および/または長さ、適用可能な周波数帯域、周波数および/またはタイミングオフセット、PRSリソースのために使用されるシンボルなどを含むことができる。
【0107】
[0123]ブロック1420における機能を実施するための手段は、たとえば、
図15に示されているように、バス1505、処理ユニット1510、DSP1520、メモリ1560、および/またはUE1500の他の構成要素を備え得る。
【0108】
[0124]ブロック1430では、機能は、ネットワークエンティティから、少なくとも1つの送信パラメータ値を示す第2の構成データを受信することを備え、第2の構成データは、PRSリソースの少なくとも一部分の送信以降、受信される。いくつかの実施形態によれば、第2の構成データは、PRSリソースの後続の部分のOFDMシンボル、またはPRSリソースのPRSリソースセット内の後続のPRSリソースのための波形を生成するための情報を含まない。この場合も、第2の構成データは、DCIメッセージ、MAC-CEメッセージ、LPPメッセージ、RCCメッセージ、グループ-およびPDCCHメッセージ、posSIB、またはこれらの組合せ内で提供され得る。いくつかの実施形態によれば、第2の構成データは、セキュアなシーケンスジェネレータを備え得、その場合、PRSリソースの上記部分を処理することは、1つまたは複数のOFDMシンボルのそれぞれについて、それぞれのOFDMシンボルの少なくとも1つの送信パラメータ値を生成するために、セキュアなシーケンスジェネレータを使用することをさらに備え得る。この場合も、第2の構成データは、たとえば
図12A~
図12Cに示されている方式のいずれかで受信され得る。したがって、いくつかの実施形態によれば、第2の構成データを受信することは、PRSリソースの最後のOFDMシンボルの期間中、PRSリソースとは別個の周波数上で第2の構成データを受信することを備え得る。追加または代替として、第2の構成データを受信することは、PRSリソースの終わりにPDSCH内で、またはPRSリソースの終わりに埋込みデータとして、第2の構成データを受信することを備える。
【0109】
[0125]ブロック1430における機能を実施するための手段は、たとえば、
図15に示されているように、バス1505、処理ユニット1510、DSP1520、ワイヤレス通信インターフェース1530、メモリ1560、および/またはUE1500の他の構成要素を備え得る。
【0110】
[0126]ブロック1440では、機能は、1つまたは複数のOFDMシンボルのそれぞれのための波形を生成するために、バッファされたデータの少なくとも一部分上の少なくとも1つの送信パラメータ値を使用してPRSリソースの上記部分を処理することを備える。ブロック1440における機能を実施するための手段は、たとえば、
図15に示されているように、バス1505、処理ユニット1510、DSP1520、メモリ1560、および/またはUE1500の他の構成要素を備え得る。
【0111】
[0127]
図15は、本明細書において上記で説明されるように利用することができるUE1500の実施形態を示す。たとえば、UE1500は、
図1~
図14で説明されているUEおよび/またはモバイルデバイスに対応し得、
図14に示されている方法の機能のうちの1つまたは複数を実施することができる。
図15は、様々な構成要素の一般化された図を提供するようにのみ意図されており、それらのいずれかまたはすべては適宜に利用されてよいことに留意されたい。いくつかの事例では、
図15によって示されている構成要素は、単一の物理デバイスに局所化され、および/または様々なネットワーク化されたデバイスの間で分散され得ることが留意され得る。さらに、前述されたように、前に説明された実施形態で論じられたUEの機能は、
図15に示されているハードウェアおよび/またはソフトウェア構成要素のうちの1つまたは複数によって実行され得る。
【0112】
[0128]UE1500は、バス1505を介して電気的に結合され得る(または適宜に、他の方法で通信中であり得る)ハードウェア要素を備えて示されている。ハードウェア要素は、限定はしないが、1つまたは複数の汎用プロセッサ、1つまたは複数の専用プロセッサ(DSPチップ、グラフィックスアクセラレーションプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)など)、ならびに/あるいは他の処理構造または手段を含むことができる、処理ユニット1510を含み得る。
図15に示されているように、いくつかの実施形態は、所望の機能に応じて別個のDSP1520を有し得る。ワイヤレス通信に基づくロケーション決定および/または他の決定は、(以下で論じられる)処理ユニット1510および/またはワイヤレス通信インターフェース1530において提供され得る。UE1500はまた、限定はしないが、1つまたは複数のキーボード、タッチスクリーン、タッチパッド、マイクロフォン、ボタン、ダイヤル、スイッチなどを含むことができる、1つまたは複数の入力デバイス1570と、限定はしないが、1つまたは複数のディスプレイ(たとえば、タッチスクリーン)、発光ダイオード(LED)、スピーカーなどを含むことができる、1つまたは複数の出力デバイス1515とを含むことができる。
【0113】
[0129]UE1500はまた、上記の実施形態で説明されたようにUE1500が他のデバイスと通信することを可能にし得る、限定はしないが、モデム、ネットワークカード、赤外線通信デバイス、ワイヤレス通信デバイス、ならびに/あるいはチップセット(Bluetoothデバイス、IEEE802.11デバイス、IEEE802.15.4デバイス、Wi-Fiデバイス、WiMAXデバイス、WANデバイス、および/または様々なセルラーデバイスなど)などを備え得る、ワイヤレス通信インターフェース1530を含み得る。ワイヤレス通信インターフェース1530は、データとシグナリングとが、本明細書で説明されるように、たとえば、eNB、gNB、ng-eNB、アクセスポイント、様々な基地局および/または他のアクセスノードタイプ、および/または他のネットワーク構成要素、コンピュータシステム、ならびに/あるいはTRPに通信可能に結合された任意の他の電子デバイスを介して、ネットワークのTRPを用いて通信される(たとえば、送信および受信される)ことを可能にし得る。通信は、ワイヤレス信号1534を送るおよび/または受信する1つまたは複数のワイヤレス通信アンテナ1532を介して行われ得る。いくつかの実施形態によれば、ワイヤレス通信アンテナ1532は、複数の個別アンテナ、アンテナアレイ、またはそれらの任意の組合せを備え得る。アンテナ1532は、ビーム(たとえば、TxビームおよびRxビーム)を使用してワイヤレス信号を送信および受信することが可能であり得る。ビーム形成は、それぞれのデジタルおよび/またはアナログ回路を有するデジタルおよび/またはアナログビーム形成技法を使用して実施され得る。ワイヤレス通信インターフェース1530は、そのような回路を含み得る。
【0114】
[0130]所望の機能に応じて、ワイヤレス通信インターフェース1530は、TRP/基地局(たとえば、ng-eNBおよびgNB)、ならびにワイヤレスデバイスおよびアクセスポイントなどの他の地上トランシーバと通信するために、別個の受信機および送信機、あるいはトランシーバ、送信機、および/または受信機の任意の組合せを備え得る。UE1500は、様々なネットワークタイプを備え得る様々なデータネットワークと通信し得る。たとえば、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)は、CDMAネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワーク、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)ネットワーク、WiMAX(IEEE802.16)ネットワークなどであり得る。CDMAネットワークは、CDMA2000(登録商標)、WCDMAなど、1つまたは複数のRATを実装し得る。CDMA2000は、IS-95、IS-2000および/またはIS-856規格を含む。TDMAネットワークは、GSM、デジタルアドバンストモバイルフォンシステム(D-AMPS)、または何らかの他のRATを実装し得る。OFDMAネットワークは、LTE、LTEアドバンスト、5G NRなどを採用し得る。5G NR、LTE、LTEアドバンスト、GSM、およびWCDMAは、3GPPからの文書に記載されている。CDMA2000は、「第3世代パートナーシッププロジェクト4」(3GPP2)と称する団体からの文書に記載されている。3GPPおよび3GPP2の文書は、公的に入手可能である。ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)はまた、IEEE802.11xネットワークであり得、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN)は、Bluetoothネットワーク、IEEE802.15x、または何らかの他のタイプのネットワークであり得る。本明細書で説明される技法はまた、WWAN、WLANおよび/またはWPANの任意の組合せのために使用され得る。
【0115】
[0131]UE1500は、センサー1540をさらに含むことができる。センサー1540は、限定はしないが、1つまたは複数の慣性センサーおよび/または他のセンサー(たとえば、加速度計、ジャイロスコープ、カメラ、磁力計、高度計、マイクロフォン、近接センサー、光センサー、気圧計など)を備え得、それらのいくつかは、位置関係測定値および/または他の情報を取得するために使用され得る。
【0116】
[0132]UE1500の実施形態はまた、(アンテナ1532と同様であり得る)アンテナ1582を使用して1つまたは複数の全地球ナビゲーション衛星システム(GNSS)衛星から信号1584を受信することが可能なGNSS受信機1580を含み得る。GNSS信号測定値に基づく測位は、本明細書で説明される技法を補足するおよび/または組み込むために利用され得る。GNSS受信機1580は、全地球測位システム(GPS)、Galileo、GLONASS、日本の準天頂衛星システム(QZSS)、インドのIRNSS、中国のBeidouナビゲーション衛星システム(BDS)など、GNSSシステムのGNSS衛星110から、従来の技法を使用して、UE1500の位置を抽出することができる。その上、GNSS受信機1580は、たとえば、ワイドエリアオーグメンテーションシステム(WAAS)、欧州静止ナビゲーションオーバーレイサービス(EGNOS)、多機能衛星オーグメンテーションシステム(MSAS)、およびジオオーグメンテッドナビゲーションシステム(GAGAN)など、1つまたは複数の全地球および/または地域ナビゲーション衛星システムに関連付けられるかまたは他の方法でそれらとともに使用することが可能にされ得る、様々なオーグメンテーションシステム(たとえば、衛星ベースオーグメンテーションシステム(SBAS))とともに使用され得る。
【0117】
[0133]GNSS受信機1580は
図15では別個の構成要素として示されているが、実施形態はそのように限定されないことが留意され得る。本明細書で使用される「GNSS受信機」という用語は、GNSS測定値(GNSS衛星からの測定値)を取得するように構成されたハードウェアおよび/またはソフトウェア構成要素を備え得る。いくつかの実施形態では、したがって、GNSS受信機は、処理ユニット1510、DSP1520、および/またはワイヤレス通信インターフェース1530内の(たとえば、モデム中の)処理ユニットなど、1つまたは複数の処理ユニットによって(ソフトウェアとして)実行される測定エンジンを備え得る。GNSS受信機は、場合によってはまた、拡張カルマンフィルタ(EKF)、加重最小2乗(WLS)、ハッチフィルタ、粒子フィルタなどを使用してGNSS受信機の位置を決定するために測定エンジンからのGNSS測定値を使用することができる、測位エンジンを含み得る。測位エンジンはまた、処理ユニット1510またはDSP1520など、1つまたは複数の処理ユニットによって実行され得る。
【0118】
[0134]UE1500はさらに、メモリ1560を含みおよび/またはそれと通信中であり得る。メモリ1560は、限定はしないが、プログラム可能、フラッシュ更新可能などであり得る、ランダムアクセスメモリ(RAM)および/または読取り専用メモリ(ROM)など、ローカルおよび/またはネットワークアクセス可能なストレージ、ディスクドライブ、ドライブアレイ、光記憶デバイス、ソリッドステート記憶デバイスを含むことができる。そのような記憶デバイスは、限定はしないが、様々なファイルシステム、データベース構造などを含む、任意の適切なデータストアを実装するように構成され得る。
【0119】
[0135]UE1500のメモリ1560はまた、本明細書で説明されるように、様々な実施形態によって提供されるコンピュータプログラムを備え得る、ならびに/または他の実施形態によって提供される方法の実装および/もしくはシステムの構成を行うように設計され得る、オペレーティングシステム、デバイスドライバ、実行可能ライブラリ、および/または1つもしくは複数のアプリケーションプログラムなど他のコードを含む、(
図15に示されていない)ソフトウェア要素を備えることができる。単に例として、上記で論じられた方法に関して説明された1つまたは複数の手順は、UE1500(および/または、UE1500内の処理ユニット1510もしくはDSP1520)によって実行可能な、メモリ1560中のコードおよび/または命令として実装され得る。一態様では、この場合、そのようなコードおよび/または命令は、説明された方法に従って1つまたは複数の動作を実施するように汎用コンピュータ(または他のデバイス)を構成することおよび/または適応させることに使用されることが可能である。
【0120】
[0136]
図16は、本明細書において上記で説明されるように利用することができるTRP1600の実施形態を示す。たとえば、TRP1600は、
図1~
図14を参照して上記で説明されたTRPおよび/または基地局(たとえば、gNB、eNB、ng-eNBなど)に対応し得、
図13に示されている方法の機能のうちの1つまたは複数を実施することができる。
図16は様々な構成要素の一般化された例証を提供するにすぎないものとされ、これらのいずれかまたはすべてが適宜利用されてよいことに留意されたい。
【0121】
[0137]TRP1600は、バス1605を介して電気的に結合されることが可能な(または適宜、他の方法で通信状態にあり得る)ハードウェア要素を備えるものとして示されている。ハードウェア要素は処理ユニット1610を含み得、処理ユニット1610は、限定はしないが、1つまたは複数の汎用プロセッサ、1つまたは複数の専用プロセッサ(DSPチップ、グラフィックスアクセラレーションプロセッサ、ASIC、および/もしくはその他など)、ならびに/または他の処理構造もしくは手段を含むことができる。
図16に示されるように、いくつかの実施形態は、所望の機能に応じて、別個のDSP1620を有し得る。ワイヤレス通信に基づくロケーション決定および/または他の決定は、いくつかの実施形態によれば、(以下で論じられる)処理ユニット1610および/またはワイヤレス通信インターフェース1630中で提供され得る。TRP1600はまた、限定はしないがキーボード、ディスプレイ、マウス、マイクロフォン、ボタン、ダイヤル、スイッチ、および/またはその他を含む可能性のある1つまたは複数の入力デバイスと、限定はしないがディスプレイ、発光ダイオード(LED)、スピーカー、および/またはその他を含む可能性のある1つまたは複数の出力デバイスとを含むことができる。
【0122】
[0138]TRP1600はまた、ワイヤレス通信インターフェース1630を含み得、ワイヤレス通信インターフェース1630は、限定はしないが、モデム、ネットワークカード、赤外線通信デバイス、ワイヤレス通信デバイス、および/もしくはチップセット(Bluetoothデバイス、IEEE802.11デバイス、IEEE802.15.4デバイス、Wi-Fiデバイス、WiMAXデバイス、セルラー通信設備など)、ならびに/またはその他を備え得、これらは、TRP1600が本明細書で説明されるように通信するのを可能にし得る。ワイヤレス通信インターフェース1630は、データおよびシグナリングが、UE、他の基地局/TRP(たとえば、eNB、gNB、およびng-eNB)、および/もしくは他のネットワーク構成要素、コンピュータシステム、ならびに/または本明細書で説明される他の任意の電子デバイスに通信される(たとえば、送受信される)のを可能にし得る。通信は、ワイヤレス信号1634を送出および/または受信する1つまたは複数のワイヤレス通信アンテナ1632を介して行われることが可能である。
【0123】
[0139]TRP1600はまた、ワイヤライン通信技術のサポートを含む可能性のあるネットワークインターフェース1680を含み得る。ネットワークインターフェース1680は、モデム、ネットワークカード、チップセット、および/またはその他を含み得る。ネットワークインターフェース1680は、ネットワーク、通信ネットワークサーバ、コンピュータシステム、および/または本明細書で説明される他の任意の電子デバイスとデータが交換されるのを可能にするために、1つまたは複数の入力および/または出力通信インターフェースを含み得る。
【0124】
[0140]多くの実施形態で、TRP1600は、メモリ1660をさらに備え得る。メモリ1660は、限定はしないが、ローカルおよび/もしくはネットワークアクセス可能なストレージ、ディスクドライブ、ドライブアレイ、光記憶デバイスデバイス、プログラム可能でフラッシュ更新可能とすることのできるRAMおよび/もしくはROMなどのソリッドステート記憶デバイス、ならびに/またはその他を含むことができる。そのような記憶デバイスは、限定はしないが様々なファイルシステム、データベース構造、および/またはその他を含む、任意の適切なデータストアを実装するように構成され得る。
【0125】
[0141]TRP1600のメモリ1660はまた、本明細書で説明されるように、様々な実施形態によって提供されるコンピュータプログラムを備え得る、ならびに/または他の実施形態によって提供される方法の実装および/もしくはシステムの構成を行うように設計され得る、オペレーティングシステム、デバイスドライバ、実行可能ライブラリ、および/または1つもしくは複数のアプリケーションプログラムなど他のコードを含む、(
図16に示されていない)ソフトウェア要素を備えることができる。単に例として、上記で論じられた方法に関して説明された1つまたは複数の手順は、TRP1600(ならびに/あるいはTRP1600内の処理ユニット1610またはDSP1620)によって実行可能なメモリ1660中のコードおよび/または命令として実装され得る。一態様では、その場合、そのようなコードおよび/または命令は、説明される方法に従って1つまたは複数の動作を実施するように汎用コンピュータ(または他のデバイス)を構成しおよび/または適応させるために使用され得る。
【0126】
[0142]
図17は、ロケーションサーバなどの、本明細書の実施形態で説明される1つまたは複数のネットワーク構成要素の機能を提供するために全体的または部分的に使用され得る、コンピュータシステム1700の一実施形態のブロック図である。したがって、コンピュータシステムは、
図13に示されている方法の機能のうちの1つまたは複数を実施し得る。
図17は、様々な構成要素の一般化された図を提供するようにのみ意図されており、それらのいずれかまたはすべては適宜に利用されてよいことに留意されたい。
図17は、したがって、個々のシステム要素が、比較的分離されたまたはより比較的統合された方式でどのように実装され得るかを広く示している。加えて、
図17によって示されている構成要素は、単一のデバイスに局所化され、および/または異なる地理的ロケーションに配設され得る様々なネットワーク化されたデバイスの間で分散され得ることが留意され得る。
【0127】
[0143]バス1705を介して電気的に結合され得る(または適宜に、他の方法で通信中であり得る)ハードウェア要素を備えるコンピュータシステム1700が示されている。ハードウェア要素は、本明細書で説明される方法のうちの1つまたは複数を実施するように構成され得る、限定はしないが、1つまたは複数の汎用プロセッサ、1つまたは複数の専用プロセッサ(デジタル信号処理チップ、グラフィックスアクセラレーションプロセッサなど)、ならびに/あるいは他の処理構造を備え得る、処理ユニット1710を含み得る。コンピュータシステム1700はまた、限定はしないが、マウス、キーボード、カメラ、マイクロフォンなどを備え得る、1つまたは複数の入力デバイス1715と、限定はしないが、ディスプレイデバイス、プリンタなどを備え得る、1つまたは複数の出力デバイス1720とを備え得る。
【0128】
[0144]コンピュータシステム1700は、限定はしないが、ローカルおよび/またはネットワークアクセス可能ストレージを備えることができ、ならびに/あるいは限定はしないが、プログラム可能、フラッシュ更新可能などであり得る、ディスクドライブ、ドライブアレイ、光記憶デバイス、RAMおよび/またはROMなど、ソリッドステート記憶デバイスを備え得る、1つまたは複数の非一時的記憶デバイス1725をさらに含み(および/またはそれらと通信中であり)得る。そのような記憶デバイスは、限定はしないが、様々なファイルシステム、データベース構造などを含む、任意の適切なデータストアを実装するように構成され得る。そのようなデータストアは、本明細書で説明されるように、ハブを介して1つまたは複数のデバイスに送られるべきメッセージおよび/または他の情報を記憶および管理するために使用されるデータベースおよび/または他のデータ構造を含み得る。
【0129】
[0145]コンピュータシステム1700はまた、ワイヤレス通信インターフェース1733によって管理および制御されるワイヤレス通信技術、ならびにワイヤード技術(イーサネット(登録商標)、同軸通信、ユニバーサルシリアルバス(USB)など)を備え得る、通信サブシステム1730を含み得る。ワイヤレス通信インターフェース1733は、ワイヤレスアンテナ1750を介してワイヤレス信号1755(たとえば、5GNRまたはLTEによる信号)を送り受信し得る1つまたは複数のワイヤレストランシーバを備え得る。したがって、通信サブシステム1730は、コンピュータシステム1700が、本明細書で説明される通信ネットワークのいずれかまたはすべての上で、ユーザ機器(UE)、基地局および/または他のTRP、ならびに/あるいは本明細書で説明される任意の他の電子デバイスを含むそれぞれのネットワーク上の任意のデバイスに通信することを可能にし得る、モデム、ネットワークカード(ワイヤレスもしくはワイヤード)、赤外線通信デバイス、ワイヤレス通信デバイス、および/またはチップセットなどを備え得る。したがって、通信サブシステム1730は、本明細書の実施形態で説明されるようにデータを受信および送信するために使用され得る。
【0130】
[0146]多くの実施形態では、コンピュータシステム1700は、上記で説明されたように、RAMまたはROMデバイスを備え得る、作業メモリ1735をさらに備える。作業メモリ1735内に配置されるものとして示されているソフトウェア要素は、本明細書で説明されるように、様々な実施形態によって提供されるコンピュータプログラムを備え得、ならびに/あるいは他の実施形態によって提供される方法を実装しおよび/またはシステムを構成するように設計され得る、オペレーティングシステム1740、デバイスドライバ、実行可能ライブラリ、ならびに/あるいは1つまたは複数のアプリケーション1745などの他のコードを備え得る。単に例として、上記で論じられた方法に関して説明された1つまたは複数の手順は、コンピュータ(および/またはコンピュータ内の処理ユニット)によって実行可能なコードおよび/または命令として実装され得、一態様では、その場合、そのようなコードおよび/または命令は、説明される方法に従って1つまたは複数の動作を実施するように汎用コンピュータ(または他のデバイス)を構成しおよび/または適応させるために使用され得る。
【0131】
[0147]これらの命令および/またはコードのセットは、上記で説明された記憶デバイス1725など、非一時的コンピュータ可読記憶媒体上に記憶され得る。いくつかの場合には、記憶媒体は、コンピュータシステム1700などのコンピュータシステム内に組み込まれ得る。他の実施形態では、記憶媒体は、コンピュータシステムとは別個であり得(たとえば、光ディスクなどのリムーバブル媒体)、ならびに/あるいは、記憶媒体が、その上に記憶された命令/コードで汎用コンピュータをプログラムし、構成し、および/または適応させるために使用され得るように、インストールパッケージで提供され得る。これらの命令は、コンピュータシステム1700によって実行可能である実行可能コードの形態をとり得、ならびに/あるいは、(たとえば、様々な一般に利用可能なコンパイラ、インストールプログラム、圧縮/解凍ユーティリティなどのいずれかを使用して)コンピュータシステム1700上でコンパイルおよび/またはインストールしたときに実行可能コードの形態をとる、ソースコードおよび/またはインストール可能コードの形態をとり得る。
【0132】
[0148]実質的な変形形態は、特定の要件に従って行われ得ることが、当業者には明らかであろう。たとえば、カスタマイズされたハードウェアが使用されてもよく、ならびに/あるいはハードウェア、(アプレットなどのポータブルソフトウェアを含む)ソフトウェア、または両方において特定の要素が実装されてよい。さらに、ネットワーク入出力デバイスなどの他のコンピューティングデバイスへの接続が採用されてよい。
【0133】
[0149]添付の図に関して、メモリを含むことができる構成要素は、非一時的機械可読媒体を含むことができる。本明細書で使用される「機械可読媒体」および「コンピュータ可読媒体」という用語は、機械を特定の様式で動作させるデータを提供することに関与する任意の記憶媒体を指す。上記で提供された実施形態では、様々な機械可読媒体は、命令/コードを実行のために処理ユニットおよび/または他のデバイスに提供することに関与し得る。追加または代替として、機械可読媒体は、そのような命令/コードを記憶および/または搬送するために使用され得る。多くの実装形態で、コンピュータ可読媒体は、物理的および/または有形記憶媒体である。そのような媒体は、限定はされないが、不揮発性媒体、および揮発性媒体を含む多くの形態をとり得る。コンピュータ可読媒体の一般的な形態は、たとえば、磁気および/もしくは光媒体、穴のパターンを有する他の任意の物理媒体、RAM、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、フラッシュEPROM、他の任意のメモリチップもしくはカートリッジ、または、コンピュータが命令および/もしくはコードを読み取ることのできる他の任意の媒体を含む。
【0134】
[0150]本明細書で論じられる方法、システム、およびデバイスは、例である。様々な実施形態は、様々な手順または構成要素を適宜に省略、置換、または追加してよい。たとえば、いくつかの実施形態に関して説明された特徴は、様々な他の実施形態において組み合わされてよい。実施形態の様々な態様および要素は、同様に組み合わされてよい。本明細書で提供される図の様々な構成要素は、ハードウェアおよび/またはソフトウェアにおいて具備されてよい。また、技術は発展するので、要素の多くは、本開示の範囲をそれらの特定の例に限定しない例である。
【0135】
[0151]主に一般的な使用法という理由で、そのような信号をビット、情報、値、要素、シンボル、文字、変数、項、番号、数字などと呼ぶことが時々好都合であることがわかっている。しかしながら、これらまたは同様の用語のすべては、適切な物理量に関連付けられるべきであり、好都合なラベルにすぎないことを理解されたい。別段に明記されていない限り、上記の議論から明らかなように、本明細書全体にわたって、「処理」、「計算」、「算出」、「決定」、「確認」、「識別」、「関連付け」、「測定」、「実施」などの用語を利用した議論は、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスなどの特定の装置の行為またはプロセスを指すことを諒解されたい。本明細書の文脈では、したがって、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスは、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスのメモリ、レジスタ、または他の情報記憶デバイス、送信デバイス、またはディスプレイデバイス内で物理的電子的、電気的、または磁気的な量として一般的に表される信号を操作または変換することが可能である。
【0136】
[0152]本明細書では使用される「および」および「または」という用語は、少なくとも部分的に、そのような用語が使用される文脈に依存することも予想される様々な意味を含み得る。一般的に、「または」は、A、B、またはCなどのリストを関連付けるために使用される場合、包含的意味でここでは使用されるA、B、およびC、ならびに、排他的意味でここでは使用されるA、B、またはCを意味することが意図されている。加えて、本明細書で使用される「1つまたは複数」という用語は、任意の特徴、構造、または特性を単数形で記述するために使用され得るか、あるいは特徴、構造、または特性の何らかの組合せを記述するために使用され得る。しかしながら、これは例示的な例にすぎず、特許請求される主題はこの例に限定されないことに留意されたい。さらに、「のうちの少なくとも1つ」という用語は、A、B、またはCなどのリストを関連付けるために使用される場合、A、AB、AA、AAB、AABBCCCなど、A、B、および/またはCの任意の組合せを意味するように解釈され得る。
【0137】
[0153]いくつかの実施形態について説明したが、本開示の範囲から逸脱することなく様々な変更形態、代替構成、および均等物が使用されてよい。たとえば、上記の要素は、より大きいシステムの構成要素にすぎないことがあり、ここにおいて、他のルールは、様々な実施形態の適用例よりも優先するかまたは他の方法でそれを変更し得る。また、いくつかのステップは、上記の要素が考慮される前に、その間に、またはその後に行われ得る。したがって、上記の説明は本開示の範囲を限定しない。
【0138】
[0154]本明細書に鑑みて、実施形態は、特徴の様々な組合せを含み得る。実装例が、以下の番号付けされた条項において説明される。
【0139】
条項1.ワイヤレス通信ネットワークにおけるユーザ機器(UE)の測位のための測位基準信号(PRS)リソースをセキュアにする方法であって、方法がネットワークエンティティによって実施され、PRSリソースの少なくとも一部分が1つまたは複数の直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルを使用して送信されることになる期間を示す第1の構成データをUEに送ることと、ここにおいて、第1の構成データを送ることは、ワイヤレス通信ネットワークの送受信ポイント(TRP)によるPRSリソースの上記部分の送信前に行われ、第1の構成データは、1つまたは複数のOFDMシンボルのそれぞれのための波形を生成するための少なくとも1つの送信パラメータ値を除外する、少なくとも1つの送信パラメータ値を示す第2の構成データをUEに送ることと、ここにおいて、第2の構成データを送ることは、PRSリソースの上記部分の送信以降、行われる、を備える方法。
【0140】
条項2.第2の構成データは、PRSリソースの後続の部分のOFDMシンボル、またはPRSリソースのPRSリソースセット内の後続のPRSリソースのための波形を生成するための情報を含まない、条項1の方法。
【0141】
条項3.1つまたは複数のOFDMシンボルは、複数のOFDMシンボルを含み、少なくとも1つの送信パラメータ値は、複数のOFDMシンボルのそれぞれのための一意の送信パラメータ値を備える、条項1~2のいずれかの方法。
【0142】
条項4.1つまたは複数のOFDMシンボルは、PRSリソースの同じOFDMスロットまたは同じ繰返し内にある、条項1~3のいずれかの方法。
【0143】
条項5.少なくとも1つの送信パラメータ値は、スクランブリングID、周波数領域パラメータ、コームパターン、OFDMシンボルオフセット、スロットオフセット、またはこれらの組合せの値を備える、条項1~4のいずれかの方法。
【0144】
条項6.第2の構成データを送ることは、ダウンリンク制御情報(DCI)メッセージ、媒体アクセス制御-制御要素(MAC-CE)メッセージ、LTE測位プロトコル(LPP)メッセージ、無線リソース制御(RRC)メッセージ、グループ共通物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)メッセージ、測位システム情報ブロック(posSIB)、またはこれらの組合せを介して第2の構成データを送ることを備える、条項1~5のいずれかの方法。
【0145】
条項7.ネットワークエンティティは、ロケーションサーバ、またはUEのサービングTRPを備える、条項1~6のいずれかの方法。
【0146】
条項8.第2の構成データは、セキュアなシーケンスジェネレータを備える、条項1~7のいずれかの方法。
【0147】
条項9.第1の構成データは、PRSリソースの上記部分の送信と第2の構成データがUEによって受信される時間との間の最大時間遅延のインジケーションを含む、条項1~8のいずれかの方法。
【0148】
条項10.第2の構成データを送ることは、PRSリソースの最後のOFDMシンボルの期間中、PRSリソースとは別個の周波数上で第2の構成データを送ることを備える、条項1~9のいずれかの方法。
【0149】
条項11.第2の構成データを送ることは、PRSリソースの終わりに物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)内で、またはPRSリソースの終わりに埋込みデータとして、第2の構成データを送ることを備える、条項1~9のいずれかの方法。
【0150】
条項12.ワイヤレス通信ネットワークにおけるユーザ機器(UE)の測位のためのセキュアにされた測位基準信号(PRS)リソースを処理する方法であって、方法がUEによって実施され、ネットワークエンティティから、PRSリソースの少なくとも一部分が1つまたは複数の直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルを使用して送信されることになる期間を示す第1の構成データを受信することと、ここにおいて、第1の構成データは、ワイヤレス通信ネットワークの送受信ポイント(TRP)によるPRSリソースの上記部分の送信前に受信され、第1の構成データは、1つまたは複数のOFDMシンボルのそれぞれのための波形を生成するための少なくとも1つの送信パラメータ値を除外する、上記期間中、TRPによって受信された信号からのデータをバッファすることと、ネットワークエンティティから、少なくとも1つの送信パラメータ値を示す第2の構成データを受信することと、ここにおいて、第2の構成データは、PRSリソースの上記部分の送信以降、受信される、1つまたは複数のOFDMシンボルのそれぞれのための波形を生成するために、バッファされたデータの少なくとも一部分上の少なくとも1つの送信パラメータ値を使用してPRSリソースの上記部分を処理することと、を備える方法。
【0151】
条項13.第2の構成データは、PRSリソースの後続の部分のOFDMシンボル、またはPRSリソースのPRSリソースセット内の後続のPRSリソースのための波形を生成するための情報を含まない、条項12の方法。
【0152】
条項14.1つまたは複数のOFDMシンボルは、複数のOFDMシンボルを含み、少なくとも1つの送信パラメータ値は、複数のOFDMシンボルのそれぞれのための一意の送信パラメータ値を備える、条項12~13のいずれかの方法。
【0153】
条項15.1つまたは複数のOFDMシンボルは、PRSリソースの同じOFDMスロットまたは同じ繰返し内にある、条項12~14のいずれかの方法。
【0154】
条項16.少なくとも1つの送信パラメータ値は、スクランブリングID、周波数領域パラメータ、コームパターン、OFDMシンボルオフセット、スロットオフセット、またはこれらの組合せの値を備える、条項12~15のいずれかの方法。
【0155】
条項17.第2の構成データは、ダウンリンク制御情報(DCI)メッセージ、媒体アクセス制御-制御要素(MAC-CE)メッセージ、LTE測位プロトコル(LPP)メッセージ、無線リソース制御(RRC)メッセージ、グループ共通物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)メッセージ、測位システム情報ブロック(posSIB)、またはこれらの組合せ内で提供される、条項12~16のいずれかの方法。
【0156】
条項18.ネットワークエンティティは、ロケーションサーバ、またはUEのサービングTRPを備える、条項12~17のいずれかの方法。
【0157】
条項19.第2の構成データは、セキュアなシーケンスジェネレータを備え、PRSリソースを処理することは、1つまたは複数のOFDMシンボルのそれぞれについて、それぞれのOFDMシンボルの少なくとも1つの送信パラメータ値を生成するためにセキュアなシーケンスジェネレータを使用することをさらに備える、条項12~18のいずれかの方法。
【0158】
条項20.第1の構成データは、PRSリソースの少なくとも上記部分の送信と第2の構成データがUEによって受信される時間との間の最大時間遅延のインジケーションを含む、条項12~19のいずれかの方法。
【0159】
条項21.第2の構成データを受信することは、PRSリソースの最後のOFDMシンボルの期間中、PRSリソースとは別個の周波数上で第2の構成データを受信することを備える、条項12~20のいずれかの方法。
【0160】
条項22.第2の構成データを受信することは、PRSリソースの終わりに物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)内で、またはPRSリソースの終わりに埋込みデータとして第2の構成データを受信することを備える、条項12~20のいずれかの方法。
【0161】
条項23.ワイヤレス通信ネットワークにおけるユーザ機器(UE)の測位のための測位基準信号(PRS)リソースをセキュアにするためのネットワークエンティティであって、トランシーバと、メモリと、トランシーバおよびメモリに通信可能に結合された1つまたは複数の処理ユニットとを備え、1つまたは複数の処理ユニットは、トランシーバを介してUEに、PRSリソースの少なくとも一部分が1つまたは複数の直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルを使用して送信されることになる期間を示す第1の構成データを送ることと、ここにおいて、1つまたは複数の処理ユニットは、ワイヤレス通信ネットワークの送受信ポイント(TRP)によるPRSリソースの上記部分の送信前に第1の構成データを送るように構成され、1つまたは複数の処理ユニットは、1つまたは複数のOFDMシンボルのそれぞれのための波形を生成するための少なくとも1つの送信パラメータ値を第1の構成データから除外するように構成される、トランシーバを介してUEに、少なくとも1つの送信パラメータ値を示す第2の構成データを送ることと、ここにおいて、第2の構成データを送ることは、PRSリソースの上記部分の送信以降、行われる、を行うように構成される、ネットワークエンティティ。
【0162】
条項24.1つまたは複数の処理ユニットは、第2の構成データがPRSリソースの後続の部分のOFDMシンボル、またはPRSリソースのPRSリソースセット内の後続のPRSリソースのための波形を生成するための情報を含まないように第2の構成データを送るように構成される、条項23のネットワークエンティティ。
【0163】
条項25.1つまたは複数のOFDMシンボルは、複数のOFDMシンボルを含み、少なくとも1つの送信パラメータ値は、複数のOFDMシンボルのそれぞれのための一意の送信パラメータ値を備える、条項23~24のいずれかのネットワークエンティティ。
【0164】
条項26.1つまたは複数のOFDMシンボルは、PRSリソースの同じOFDMスロットまたは同じ繰返し内にある、条項23~25のいずれかのネットワークエンティティ。
【0165】
条項27.少なくとも1つの送信パラメータ値は、スクランブリングID、周波数領域パラメータ、コームパターン、OFDMシンボルオフセット、スロットオフセット、またはこれらの組合せの値を備える、条項23~26のいずれかのネットワークエンティティ。
【0166】
条項28.1つまたは複数の処理ユニットは、ダウンリンク制御情報(DCI)メッセージ、媒体アクセス制御-制御要素(MAC-CE)メッセージ、LTE測位プロトコル(LPP)メッセージ、無線リソース制御(RRC)メッセージ、グループ共通物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)メッセージ、測位システム情報ブロック(posSIB)、またはこれらの組合せを介して第2の構成データを送るように構成される、条項23~27のいずれかのネットワークエンティティ。
【0167】
条項29.ロケーションサーバ、またはUEのサービングTRPを備える、条項23~28のいずれかのネットワークエンティティ。
【0168】
条項30.1つまたは複数の処理ユニットは、第2の構成データ内に、セキュアなシーケンスジェネレータを含むように構成される、条項23~29のいずれかのネットワークエンティティ。
【0169】
条項31.1つまたは複数の処理ユニットは、第1の構成データ内に、PRSリソースの上記部分の送信と第2の構成データがUEによって受信される時間との間の最大時間遅延のインジケーションを含むように構成される、条項23~30のいずれかのネットワークエンティティ。
【0170】
条項32.1つまたは複数の処理ユニットは、PRSリソースの最後のOFDMシンボルの期間中、PRSリソースとは別個の周波数上で第2の構成データを送るように構成される、条項23~31のいずれかのネットワークエンティティ。
【0171】
条項33.1つまたは複数の処理ユニットは、PRSリソースの終わりに物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)内で、またはPRSリソースの終わりに埋込みデータとして、第2の構成データを送るように構成される、条項23~31のいずれかのネットワークエンティティ。
【0172】
条項34.ワイヤレス通信ネットワークにおけるユーザ機器(UE)の測位のためのセキュアにされた測位基準信号(PRS)リソースを処理するためのUEであって、トランシーバと、メモリと、トランシーバおよびメモリに通信可能に結合された1つまたは複数の処理ユニットとを備え、1つまたは複数の処理ユニットは、トランシーバを介してネットワークエンティティから、PRSリソースの少なくとも一部分が1つまたは複数の直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルを使用して送信されることになる期間を示す第1の構成データを受信することと、ここにおいて、第1の構成データは、ワイヤレス通信ネットワークの送受信ポイント(TRP)によるPRSリソースの上記部分の送信前に受信され、第1の構成データは、1つまたは複数のOFDMシンボルのそれぞれのための波形を生成するための少なくとも1つの送信パラメータ値を除外する、上記期間中、TRPによって受信された信号からのデータをバッファすることと、トランシーバを介してネットワークエンティティから、少なくとも1つの送信パラメータ値を示す第2の構成データを受信することと、ここにおいて、第2の構成データは、PRSリソースの上記部分の送信以降、受信される、1つまたは複数のOFDMシンボルのそれぞれのための波形を生成するために、バッファされたデータの少なくとも一部分上の少なくとも1つの送信パラメータ値を使用してPRSリソースの上記部分を処理することと、を行うように構成される、UE。
【0173】
条項35.第2の構成データは、PRSリソースの後続の部分のOFDMシンボル、またはPRSリソースのPRSリソースセット内の後続のPRSリソースのための波形を生成するための情報を含まない、条項34のUE。
【0174】
条項36.1つまたは複数のOFDMシンボルは、複数のOFDMシンボルを含み、少なくとも1つの送信パラメータ値は、複数のOFDMシンボルのそれぞれのための一意の送信パラメータ値を備える、条項34~35のいずれかのUE。
【0175】
条項37.1つまたは複数のOFDMシンボルは、PRSリソースの同じOFDMスロットまたは同じ繰返し内にある、条項34~36のいずれかのUE。
【0176】
条項38.少なくとも1つの送信パラメータ値は、スクランブリングID、周波数領域パラメータ、コームパターン、OFDMシンボルオフセット、スロットオフセット、またはこれらの組合せの値を備える、条項34~37のいずれかのUE。
【0177】
条項39.第2の構成データは、ダウンリンク制御情報(DCI)メッセージ、媒体アクセス制御-制御要素(MAC-CE)メッセージ、LTE測位プロトコル(LPP)メッセージ、無線リソース制御(RRC)メッセージ、グループ共通物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)メッセージ、測位システム情報ブロック(posSIB)、またはこれらの組合せ内で提供される、条項34~38のいずれかのUE。
【0178】
条項40.ネットワークエンティティは、ロケーションサーバ、またはUEのサービングTRPを備える、条項34~39のいずれかのUE。
【0179】
条項41.第2の構成データは、セキュアなシーケンスジェネレータを備え、PRSリソースを処理するために、1つまたは複数の処理ユニットは、1つまたは複数のOFDMシンボルのそれぞれについて、それぞれのOFDMシンボルの少なくとも1つの送信パラメータ値を生成するためにセキュアなシーケンスジェネレータを使用するように構成される、条項34~40のいずれかのUE。
【0180】
条項42.第1の構成データは、PRSリソースの少なくとも上記部分の送信と第2の構成データがUEによって受信される時間との間の最大時間遅延のインジケーションを含む、条項34~41のいずれかのUE。
【0181】
条項43.1つまたは複数の処理ユニットは、PRSリソースの最後のOFDMシンボルの期間中、PRSリソースとは別個の周波数上で第2の構成データを受信するように構成される、条項34~42のいずれかのUE。
【0182】
条項44.1つまたは複数の処理ユニットは、PRSリソースの終わりに物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)内で、またはPRSリソースの終わりに埋込みデータとして、第2の構成データを受信するように構成される、条項34~42のいずれかのUE。
【0183】
条項45.ワイヤレス通信ネットワークにおけるユーザ機器(UE)の測位のための測位基準信号(PRS)リソースをセキュアにするための装置であって、PRSリソースの少なくとも一部分が1つまたは複数の直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルを使用して送信されることになる期間を示す第1の構成データをUEに送るための手段と、ここにおいて、第1の構成データを送ることは、ワイヤレス通信ネットワークの送受信ポイント(TRP)によるPRSリソースの上記部分の送信前に行われ、構成第1のデータは、1つまたは複数のOFDMシンボルのそれぞれのための波形を生成するための少なくとも1つの送信パラメータ値を除外する、少なくとも1つの送信パラメータ値を示す第2の構成データをUEに送るための手段と、ここにおいて、第2の構成データを送ることは、PRSリソースの上記部分の送信以降、行われる、を備える装置。
【0184】
条項46.第2の構成データは、PRSリソースの後続の部分のOFDMシンボル、またはPRSリソースのPRSリソースセット内の後続のPRSリソースのための波形を生成するための情報を含まない、条項45の装置。
【0185】
条項47.1つまたは複数のOFDMシンボルは、複数のOFDMシンボルを含み、少なくとも1つの送信パラメータ値は、複数のOFDMシンボルのそれぞれのための一意の送信パラメータ値を備える、条項45~46のいずれかの装置。
【0186】
条項48.1つまたは複数のOFDMシンボルは、PRSリソースの同じOFDMスロットまたは同じ繰返し内にある、条項45~47のいずれかの装置。
【0187】
条項49.少なくとも1つの送信パラメータ値は、スクランブリングID、周波数領域パラメータ、コームパターン、OFDMシンボルオフセット、スロットオフセット、またはこれらの組合せの値を備える、条項45~48のいずれかの装置。
【0188】
条項50.第2の構成データは、ダウンリンク制御情報(DCI)メッセージ、媒体アクセス制御-制御要素(MAC-CE)メッセージ、LTE測位プロトコル(LPP)メッセージ、無線リソース制御(RRC)メッセージ、グループ共通物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)メッセージ、測位システム情報ブロック(posSIB)、またはこれらの組合せ内で提供される、条項45~49のいずれかの装置。
【0189】
条項51.ネットワークエンティティは、ロケーションサーバ、またはUEのサービングTRPを備える、条項45~50のいずれかの装置。
【0190】
条項52.第2の構成データは、セキュアなシーケンスジェネレータを備える、条項45~51のいずれかの装置。
【0191】
条項53.第1の構成データは、PRSリソースの上記部分の送信と第2の構成データがUEによって受信される時間との間の最大時間遅延のインジケーションを含む、条項45~52のいずれかの装置。
【0192】
条項54.第2の構成データを送るための手段は、PRSリソースの最後のOFDMシンボルの期間中、PRSリソースとは別個の周波数上で第2の構成データを送るための手段を備える、条項45~53のいずれかの装置。
【0193】
条項55.第2の構成データを送るための手段は、PRSリソースの終わりに物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)内で、またはPRSリソースの終わりに埋込みデータとして、第2の構成データを送るための手段を備える、条項45~53のいずれかの装置。
【0194】
条項56.ワイヤレス通信ネットワークにおけるユーザ機器(UE)の測位のためのセキュアにされた測位基準信号(PRS)リソースを処理するための装置であって、ネットワークエンティティから、PRSリソースの少なくとも一部分が1つまたは複数の直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルを使用して送信されることになる期間を示す第1の構成データを受信するための手段と、ここにおいて、第1の構成データは、ワイヤレス通信ネットワークの送受信ポイント(TRP)によるPRSリソースの上記部分の送信前に受信され、第1の構成データは、1つまたは複数のOFDMシンボルのそれぞれのための波形を生成するための少なくとも1つの送信パラメータ値を除外する、上記期間中、TRPによって受信された信号からのデータをバッファするための手段と、ネットワークエンティティから、少なくとも1つの送信パラメータ値を示す第2の構成データを受信するための手段と、ここにおいて、第2の構成データは、PRSリソースの上記部分の送信以降、受信される、PRSリソースの上記部分を処理するための手段と、ここにおいて、処理することは、1つまたは複数のOFDMシンボルのそれぞれのための波形を生成するために、バッファされたデータの少なくとも一部分上の少なくとも1つの送信パラメータ値を使用することを備える、を備える装置。
【0195】
条項57.第2の構成データは、PRSリソースの後続の部分のOFDMシンボル、またはPRSリソースのPRSリソースセット内の後続のPRSリソースのための波形を生成するための情報を含まない、条項56の装置。
【0196】
条項58.1つまたは複数のOFDMシンボルは、複数のOFDMシンボルを含み、少なくとも1つの送信パラメータ値は、複数のOFDMシンボルのそれぞれのための一意の送信パラメータ値を備える、条項56~57のいずれかの装置。
【0197】
条項59.1つまたは複数のOFDMシンボルは、PRSリソースの同じOFDMスロットまたは同じ繰返し内にある、条項56~58のいずれかの装置。
【0198】
条項60.少なくとも1つの送信パラメータ値は、スクランブリングID、周波数領域パラメータ、コームパターン、OFDMシンボルオフセット、スロットオフセット、またはこれらの組合せの値を備える、条項56~59のいずれかの装置。
【0199】
条項61.第2の構成データは、ダウンリンク制御情報(DCI)メッセージ、媒体アクセス制御-制御要素(MAC-CE)メッセージ、LTE測位プロトコル(LPP)メッセージ、無線リソース制御(RRC)メッセージ、グループ共通物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)メッセージ、測位システム情報ブロック(posSIB)、またはこれらの組合せ内で提供される、条項56~60のいずれかの装置。
【0200】
条項62.ネットワークエンティティは、ロケーションサーバ、またはUEのサービングTRPを備える、条項56~61のいずれかの装置。
【0201】
条項63.第2の構成データは、セキュアなシーケンスジェネレータを備え、PRSリソースを処理するための手段は、1つまたは複数のOFDMシンボルのそれぞれについて、それぞれのOFDMシンボルの少なくとも1つの送信パラメータ値を生成するためにセキュアなシーケンスジェネレータを使用するための手段をさらに備える、条項56~62のいずれかの装置。
【0202】
条項64.第1の構成データは、PRSリソースの上記部分の送信と第2の構成データがUEによって受信される時間との間の最大時間遅延のインジケーションを含む、条項56~63のいずれかの装置。
【0203】
条項65.第2の構成データを受信するための手段は、PRSリソースの最後のOFDMシンボルの期間中、PRSリソースとは別個の周波数上で第2の構成データを受信するための手段を備える、条項56~64のいずれかの装置。
【0204】
条項66.第2の構成データを受信するための手段は、PRSリソースの終わりに物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)内で、またはPRSリソースの終わりに埋込みデータとして、第2の構成データを受信するための手段を備える、条項56~64のいずれかの装置。
【0205】
条項67.ワイヤレス通信ネットワークにおけるユーザ機器(UE)の測位のための測位基準信号(PRS)リソースをセキュアにするための命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、命令のセットは、PRSリソースの少なくとも一部分が1つまたは複数の直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルを使用して送信されることになる期間を示す第1の構成データをUEに送ることと、ここにおいて、第1の構成データを送ることは、ワイヤレス通信ネットワークの送受信ポイント(TRP)によるPRSリソースの上記部分の送信前に行われ、第1の構成データは、1つまたは複数のOFDMシンボルのそれぞれのための波形を生成するための少なくとも1つの送信パラメータ値を除外する、少なくとも1つの送信パラメータ値を示す第2の構成データをUEに送ることと、ここにおいて、第2の構成データを送ることは、PRSリソースの上記部分の送信以降、行われる、のためのコードを備える、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0206】
条項68.第2の構成データは、PRSリソースの後続の部分のOFDMシンボル、またはPRSリソースのPRSリソースセット内の後続のPRSリソースのための波形を生成するための情報を含まない、条項67の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0207】
条項69.1つまたは複数のOFDMシンボルは、複数のOFDMシンボルを含み、少なくとも1つの送信パラメータ値は、複数のOFDMシンボルのそれぞれのための一意の送信パラメータ値を備える、条項67~68のいずれかの非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0208】
条項70.1つまたは複数のOFDMシンボルは、PRSリソースの同じOFDMスロットまたは同じ繰返し内にある、条項67~69のいずれかの非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0209】
条項71.少なくとも1つの送信パラメータ値は、スクランブリングID、周波数領域パラメータ、コームパターン、OFDMシンボルオフセット、スロットオフセット、またはこれらの組合せの値を備える、条項67~70のいずれかの非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0210】
条項72.第2の構成データは、ダウンリンク制御情報(DCI)メッセージ、媒体アクセス制御-制御要素(MAC-CE)メッセージ、LTE測位プロトコル(LPP)メッセージ、無線リソース制御(RRC)メッセージ、グループ共通物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)メッセージ、測位システム情報ブロック(posSIB)、またはこれらの組合せ内で提供される、条項67~71のいずれかの非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0211】
条項73.ネットワークエンティティは、ロケーションサーバ、またはUEのサービングTRPを備える、条項67~72のいずれかの非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0212】
条項74.第2の構成データは、セキュアなシーケンスジェネレータを備える、条項67~73のいずれかの非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0213】
条項75.第1の構成データは、PRSリソースの上記部分の送信と第2の構成データがUEによって受信される時間との間の最大時間遅延のインジケーションを含む、条項67~74のいずれかの非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0214】
条項76.第2の構成データを送るためのコードは、PRSリソースの最後のOFDMシンボルの期間中、PRSリソースとは別個の周波数上で第2の構成データのためのコードを備える、条項67~75のいずれかの非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0215】
条項77.第2の構成データを送るためのコードは、PRSリソースの終わりに物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)内で、またはPRSリソースの終わりに埋込みデータとして、第2の構成データを送るためのコードを備える、条項67~75のいずれかの非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0216】
条項78.ワイヤレス通信ネットワークにおけるユーザ機器(UE)の測位のためのセキュアにされた測位基準信号(PRS)リソースを処理するための命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、命令のセットは、ネットワークエンティティから、PRSリソースの少なくとも一部分が1つまたは複数の直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルを使用して送信されることになる期間を示す第1の構成データを受信することと、ここにおいて、第1の構成データは、ワイヤレス通信ネットワークの送受信ポイント(TRP)によるPRSリソースの上記部分の送信前に受信され、第1の構成データは、1つまたは複数のOFDMシンボルのそれぞれのための波形を生成するための少なくとも1つの送信パラメータ値を除外する、上記期間中、TRPによって受信された信号からのデータをバッファすることと、ネットワークエンティティから、少なくとも1つの送信パラメータ値を示す第2の構成データを受信することと、ここにおいて、第2の構成データは、PRSリソースの上記部分の送信以降、受信される、PRSリソースの上記部分を処理することと、ここにおいて、処理することは、1つまたは複数のOFDMシンボルのそれぞれのための波形を生成するために、バッファされたデータの少なくとも一部分上の少なくとも1つの送信パラメータ値を使用することを備える、のためのコードを備える、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0217】
条項79.第2の構成データは、PRSリソースの後続の部分のOFDMシンボル、またはPRSリソースのPRSリソースセット内の後続のPRSリソースのための波形を生成するための情報を含まない、条項78の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0218】
条項80.1つまたは複数のOFDMシンボルは、複数のOFDMシンボルを含み、少なくとも1つの送信パラメータ値は、複数のOFDMシンボルのそれぞれのための一意の送信パラメータ値を備える、条項78~79のいずれかの非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0219】
条項81.1つまたは複数のOFDMシンボルは、PRSリソースの同じOFDMスロットまたは同じ繰返し内にある、条項78~80のいずれかの非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0220】
条項82.少なくとも1つの送信パラメータ値は、スクランブリングID、周波数領域パラメータ、コームパターン、OFDMシンボルオフセット、スロットオフセット、またはこれらの組合せの値を備える、条項78~81のいずれかの非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0221】
条項83.第2の構成データは、ダウンリンク制御情報(DCI)メッセージ、媒体アクセス制御-制御要素(MAC-CE)メッセージ、LTE測位プロトコル(LPP)メッセージ、無線リソース制御(RRC)メッセージ、グループ共通物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)メッセージ、測位システム情報ブロック(posSIB)、またはこれらの組合せ内で提供される、条項78~82のいずれかの非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0222】
条項84.ネットワークエンティティは、ロケーションサーバ、またはUEのサービングTRPを備える、条項78~83のいずれかの非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0223】
条項85.第2の構成データは、セキュアなシーケンスジェネレータを備え、PRSリソースを処理することは、1つまたは複数のOFDMシンボルのそれぞれについて、それぞれのOFDMシンボルの少なくとも1つの送信パラメータ値を生成するためにセキュアなシーケンスジェネレータを使用することをさらに備える、条項78~84のいずれかの非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0224】
条項86.第1の構成データは、PRSリソースの少なくとも上記部分の送信と第2の構成データがUEによって受信される時間との間の最大時間遅延のインジケーションを含む、条項78~85のいずれかの非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0225】
条項87.第2の構成データを受信するためのコードは、PRSリソースの最後のOFDMシンボルの期間中、PRSリソースとは別個の周波数上で第2の構成データを受信するためのコードを備える、条項78~86のいずれかの非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0226】
条項88.第2の構成データを受信するためのコードは、PRSリソースの終わりに物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)内で、またはPRSリソースの終わりに埋込みデータとして、第2の構成データを受信するためのコードを備える、条項78~86のいずれかの非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【国際調査報告】