(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-28
(54)【発明の名称】アップリンク制御情報を多重化するための技法
(51)【国際特許分類】
H04W 72/1268 20230101AFI20240321BHJP
H04W 28/06 20090101ALI20240321BHJP
H04W 72/21 20230101ALI20240321BHJP
H04W 72/11 20230101ALI20240321BHJP
H04W 28/04 20090101ALI20240321BHJP
【FI】
H04W72/1268
H04W28/06 110
H04W72/21
H04W72/11
H04W28/04 110
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023561067
(86)(22)【出願日】2022-04-05
(85)【翻訳文提出日】2023-10-03
(86)【国際出願番号】 US2022023542
(87)【国際公開番号】W WO2022216746
(87)【国際公開日】2022-10-13
(32)【優先日】2021-04-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GR
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】ヤン・ジョウ
(72)【発明者】
【氏名】コンスタンティノス・ディモー
(72)【発明者】
【氏名】イ・ファン
(72)【発明者】
【氏名】タオ・ルオ
(72)【発明者】
【氏名】モスタファ・コシュネヴィサン
(72)【発明者】
【氏名】武田 一樹
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA13
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE71
(57)【要約】
ワイヤレス通信のための方法、システム、およびデバイスが説明される。ユーザ機器(UE)は、1つまたは複数の半永続的スケジューリング(SPS)構成に従って1つまたは複数のSPS送信を監視してもよい。UEは、SPS送信に関連付けられたフィードバックビットのセットを生成してもよく、フィードバックビットは、アップリンクシンボルの第1のセットにおけるネットワークエンティティへの送信向けにスケジューリングされる。UEは、フィードバックビットのセットの送信についてのアップリンクシンボルの第1のセットの利用可能性を変更する制御シグナリングを受信し、次いでフィードバックビットのセットをアップリンクシンボルの第2のセットに遅延させてもよい。UEは、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するかどうかを判定してもよく、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信し、判定に従って通信してもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための方法であって、
1つまたは複数の半永続的スケジューリング構成に従って1つまたは複数の半永続的スケジューリング送信を監視するステップと、
前記1つまたは複数の半永続的スケジューリング送信に関連付けられたフィードバックビットのセットを生成するステップであって、前記フィードバックビットのセットは、アップリンクシンボルの第1のセットにおけるネットワークエンティティへの送信向けにスケジューリングされる、ステップと、
前記フィードバックビットのセットの送信についての前記アップリンクシンボルの第1のセットの利用可能性を変更する制御シグナリングを受信するステップと、
前記制御シグナリングを受信したことに少なくとも部分的に基づいて、前記フィードバックビットのセットの送信をアップリンクシンボルの第2のセットに遅延させるステップと、
前記フィードバックビットのセットの少なくとも一部を前記アップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するかどうかを判定するステップと、
前記判定に従って、前記フィードバックビットのセットの少なくとも前記一部を前記アップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するステップと、
前記判定に従って、前記ネットワークエンティティと通信するステップと
を含む方法。
【請求項2】
前記フィードバックビットのセットのサイズが、前記フィードバックビットのセットの送信についての前記アップリンクシンボルの第2のセットにおける割振りのサイズよりも大きいと判定するステップをさらに含み、
前記フィードバックビットのセットの少なくとも前記一部を前記アップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するかどうかを判定することが、前記フィードバックビットのセットの前記サイズが、前記アップリンクシンボルの第2のセットにおける前記割振りの前記サイズよりも大きいと判定する前記ステップに少なくとも部分的に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記割振りの前記サイズに少なくとも部分的に基づいて、前記フィードバックビットのセットの送信をアップリンクシンボルの第3のセットに遅延させるステップをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記割振りの前記サイズに少なくとも部分的に基づいて、前記フィードバックビットのセットの少なくとも前記一部を前記アップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するステップをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記アップリンクシンボルの第2のセットにおける前記ネットワークエンティティへの送信向けにスケジューリングされたアップリンク制御情報ビットのセットを生成するステップをさらに含み、
前記フィードバックビットのセットの少なくとも前記一部を前記アップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するかどうかを判定する前記ステップが、前記アップリンク制御情報ビットのセットを生成することに少なくとも部分的に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記アップリンク制御情報ビットのセットを生成することに少なくとも部分的に基づいて、前記フィードバックビットのセットの少なくとも前記一部および前記アップリンク制御情報ビットのセットを前記アップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するステップをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記フィードバックビットのセットおよび前記アップリンク制御情報ビットのセットのサイズが、前記フィードバックビットのセットおよび前記アップリンク制御情報ビットのセットを送信するための前記アップリンクシンボルの第2のセットにおける割振りのサイズよりも大きいと判定するステップと、
前記フィードバックビットのセットおよび前記アップリンク制御情報ビットのセットの前記サイズが、前記割振りの前記サイズよりも大きいと判定することに少なくとも部分的に基づいて、前記フィードバックビットのセットの少なくとも前記一部および前記アップリンク制御情報ビットのセットを前記アップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信することを控えるステップであって、前記ネットワークエンティティと通信する前記ステップは、前記控えるステップを含む、ステップとをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記割振りの前記サイズに少なくとも部分的に基づいて、前記フィードバックビットのセットおよび前記アップリンク制御情報ビットのセットの送信をアップリンクシンボルの第3のセットに遅延させるステップをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記フィードバックビットのセットの少なくとも前記一部を前記アップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するかどうかを判定する前記ステップは、前記アップリンク制御情報ビットのセットのタイプに少なくとも部分的に基づく、請求項5に記載の方法。
【請求項10】
前記アップリンク制御情報ビットのセットを前記アップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するステップと、
前記アップリンク制御情報ビットのセットを生成することに少なくとも部分的に基づいて、前記フィードバックビットのセットの送信をアップリンクシンボルの第3のセットに遅延させるステップとをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項11】
前記判定に従って、前記フィードバックビットのセットの少なくとも前記一部を前記アップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するステップと、
前記フィードバックビットのセットの少なくとも前記一部を前記アップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信することに少なくとも部分的に基づいて、前記アップリンク制御情報ビットのセットの送信をアップリンクシンボルの第3のセットに遅延させるステップとをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項12】
前記フィードバックビットのセットを生成することに少なくとも部分的に基づいて、圧縮フィードバックビットを生成するステップであって、前記圧縮フィードバックビットは、前記フィードバックビットのセットの少なくとも前記一部に関連付けられる、ステップと、
前記アップリンク制御情報ビットのセットを生成することに少なくとも部分的に基づいて、前記圧縮フィードバックビットを前記アップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するステップとをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項13】
前記アップリンクシンボルの第2のセットが、前記アップリンクシンボルの第1のセットからある数量のスロット後に生じると判定するステップと、
前記スロットの数量に少なくとも部分的に基づいて、前記フィードバックビットのセットの少なくとも前記一部を前記アップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信することを控えるステップであって、前記ネットワークエンティティと通信する前記ステップは、前記控えるステップを含む、ステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記ある数量のスロットの各スロットは、アップリンクシンボル、フレキシブルシンボル、またはその両方を含み、
前記フレキシブルシンボルは、アップリンク送信またはダウンリンク送信の送信向けに構成される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記アップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信されるフィードバックコードブックにおける前記フィードバックビットのセットの順序を判定するステップであって、前記フィードバックビットのセットの少なくとも前記一部を前記アップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するかどうかを判定することは、前記フィードバックコードブックにおける前記フィードバックビットのセットの前記順序に少なくとも部分的に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記フィードバックコードブックにおける前記フィードバックビットのセットの前記順序に少なくとも部分的に基づいて、前記フィードバックビットのセットの少なくとも前記一部を前記アップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信することを決定するステップであって、前記フィードバックコードブックは、前記アップリンクシンボルの第1のセットに関連付けられた複数のフィードバックコードブックを連結したものを含む第1のタイプのフィードバックコードブックまたは第2のタイプのフィードバックコードブックである、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記複数のフィードバックコードブックの連結は、前記複数のフィードバックコードブックの時間的な順序に少なくとも部分的に基づく、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
サービングセル、前記1つまたは複数の半永続的スケジューリング構成、前記アップリンクシンボルの第1のセット、および前記アップリンクシンボルの第2のセットに対応付けられたインデックスのセットに少なくとも部分的に基づいてフィードバックコードブックを生成するステップと、
前記生成されたフィードバックコードブックに従って、前記フィードバックビットのセットの少なくとも前記一部を前記アップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信することを決定するステップとを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記アップリンクシンボルの第2のセットにおける前記ネットワークエンティティへの送信向けにスケジューリングされたアップリンク制御情報ビットのセットおよびフィードバックコードブックを生成するステップであって、前記フィードバックビットのセットの少なくとも前記一部を前記アップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するかどうかを判定することは、前記アップリンク制御情報ビットのセットおよび前記フィードバックコードブックを生成することに少なくとも部分的に基づき、前記フィードバックコードブックは、前記アップリンクシンボルの第1のセットに関連付けられた複数のフィードバックコードブックの連結を含む第1のタイプのフィードバックコードブックまたは第2のタイプのフィードバックコードブックである、ステップと、
前記アップリンク制御情報ビットのセットを生成することに少なくとも部分的に基づいて、かつ前記フィードバックコードブックに従って、前記フィードバックビットのセットの少なくとも前記一部および前記アップリンク制御情報ビットのセットを前記アップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記フィードバックビットのセットの送信をアップリンクシンボルの第3のセットに遅延させるステップであって、前記フィードバックビットのセットの送信についての前記アップリンクシンボルの第3のセットにおける割振りは、1つまたは複数のスケジューリングされたダウンリンク送信と重複し、前記割振りと前記1つまたは複数のスケジューリングされたダウンリンク送信との間のオフセットはしきい値を満たす、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記重複する1つまたは複数のスケジューリングされたダウンリンク送信に少なくとも部分的に基づいて、前記フィードバックビットのセットの少なくとも一部を前記アップリンクシンボルの第3のセットにおいて送信することを控えるステップであって、前記ネットワークエンティティと通信する前記ステップは、前記控えるステップを含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記フィードバックビットのセットの送信をアップリンクシンボルの第3のセットに遅延させるステップであって、前記アップリンクシンボルの第3のセットにおける割振りは、動的許可についてのフィードバックビットの第2のセットを含む、ステップと、
前記遅延に少なくとも部分的に基づいて、前記フィードバックビットのセットの少なくとも一部を前記アップリンクシンボルの第3のセットにおいて送信することを控えるステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項23】
前記フィードバックビットのセットの送信をアップリンクシンボルの第3のセットに遅延させるステップであって、前記フィードバックビットのセットは、アップリンク動的許可に関連付けられ、前記アップリンクシンボルの第3のセットにおける割振りは、ダウンリンク動的許可についてのフィードバックビットの第2のセットを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項24】
アップリンクシンボルの第3のセットの割振りが制御リソースセットに対応するシンボルと重複しないと判定するステップと、
前記判定に少なくとも部分的に基づいて、前記フィードバックビットのセットの送信をアップリンクシンボルの第3のセットに遅延させるステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項25】
前記フィードバックビットのセットのサイズが、前記フィードバックビットのセットの送信についての前記アップリンクシンボルの第2のセットにおける割振りのサイズよりも大きいと判定するステップであって、前記フィードバックビットのセットの少なくとも前記一部を前記アップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するかどうかを判定することが、前記フィードバックビットのセットの前記サイズが、前記アップリンクシンボルの第2のセットにおける前記割振りの前記サイズよりも大きいと判定する前記ステップに少なくとも部分的に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項26】
前記アップリンクシンボルの第2のセットが、前記アップリンクシンボルの第1のセットからある数量のスロット後に生じると判定するステップと、
前記スロットの数量に少なくとも部分的に基づいて、前記フィードバックビットのセットの少なくとも前記一部を前記アップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信することを控えるステップであって、前記ネットワークエンティティと通信する前記ステップは、前記控えるステップを含む、ステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項27】
前記フィードバックビットのセットの各フィードバックビットに関連付けられたそれぞれの優先順位を判定するステップと、
前記それぞれの優先順位を判定する前記ステップに従って、前記フィードバックビットのセットの少なくとも前記一部を前記アップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項28】
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための装置であって、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリとを備え、前記メモリが、少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令を記憶し、前記命令が、前記UEに、
1つまたは複数の半永続的スケジューリング構成に従って1つまたは複数の半永続的スケジューリング送信を監視することと、
前記1つまたは複数の半永続的スケジューリング送信に関連付けられたフィードバックビットのセットを生成することであって、前記フィードバックビットのセットは、アップリンクシンボルの第1のセットにおけるネットワークエンティティへの送信向けにスケジューリングされる、生成することと、
前記フィードバックビットのセットの送信についての前記アップリンクシンボルの第1のセットの利用可能性を変更する制御シグナリングを受信することと、
前記制御シグナリングを受信したことに少なくとも部分的に基づいて、前記フィードバックビットのセットの送信をアップリンクシンボルの第2のセットに遅延させることと、
前記フィードバックビットのセットの少なくとも一部を前記アップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するかどうかを判定することと、
前記判定に従って、前記フィードバックビットのセットの少なくとも前記一部を前記アップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信することと、
前記判定に従って、前記ネットワークエンティティと通信することとを行わせる、装置。
【請求項29】
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための装置であって、
1つまたは複数の半永続的スケジューリング構成に従って1つまたは複数の半永続的スケジューリング送信を監視するための手段と、
前記1つまたは複数の半永続的スケジューリング送信に関連付けられたフィードバックビットのセットを生成するための手段であって、前記フィードバックビットのセットは、アップリンクシンボルの第1のセットにおけるネットワークエンティティへの送信向けにスケジューリングされる手段と、
前記フィードバックビットのセットの送信についての前記アップリンクシンボルの第1のセットの利用可能性を変更する制御シグナリングを受信するための手段と、
前記制御シグナリングを受信したことに少なくとも部分的に基づいて、前記フィードバックビットのセットの送信をアップリンクシンボルの第2のセットに遅延させるための手段と、
前記フィードバックビットのセットの少なくとも一部を前記アップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するかどうかを判定するための手段と、
前記判定に従って、前記フィードバックビットのセットの少なくとも前記一部を前記アップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するための手段と、
前記判定に従って、前記ネットワークエンティティと通信するための手段とを備える装置。
【請求項30】
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記コードは、
1つまたは複数の半永続的スケジューリング構成に従って1つまたは複数の半永続的スケジューリング送信を監視することと、
前記1つまたは複数の半永続的スケジューリング送信に関連付けられたフィードバックビットのセットを生成することであって、前記フィードバックビットのセットは、アップリンクシンボルの第1のセットにおけるネットワークエンティティへの送信向けにスケジューリングされる、生成することと、
前記フィードバックビットのセットの送信についての前記アップリンクシンボルの第1のセットの利用可能性を変更する制御シグナリングを受信することと、
前記制御シグナリングを受信したことに少なくとも部分的に基づいて、前記フィードバックビットのセットの送信をアップリンクシンボルの第2のセットに遅延させることと、
前記フィードバックビットのセットの少なくとも一部を前記アップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するかどうかを判定することと、
前記判定に従って、前記フィードバックビットのセットの少なくとも前記一部を前記アップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信することと、
前記判定に従って、前記ネットワークエンティティと通信することとを行うように、少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令を含む非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本特許出願は、2021年4月6日に出願され本出願の譲受人に譲渡されPUCCH225-cにおいて、DIMOUらによる「TECHNIQUES FOR MULTIPLEXING UPLINK CONTROL INFORMATION」と題するギリシャ特許出願第20210100231号の利益を主張する。
【0002】
以下は、アップリンク制御情報を多重化するための技法を含むワイヤレス通信に関する。
【背景技術】
【0003】
ワイヤレス通信システムは、音声、ビデオ、パケットデータ、メッセージング、ブロードキャストなど、様々なタイプの通信コンテンツを提供するために広く展開されている。これらのシステムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、時間、周波数、および電力)を共有することにより、複数のユーザとの通信をサポートすることが可能である場合がある。そのような多元接続システムの例には、Long Term Evolution(LTE)システム、LTE-Advanced(LTE-A)システム、またはLTE-A Proシステムなどの第4世代(4G)システム、およびNew Radio(NR)システムと呼ばれることがある第5世代(5G)システムが含まれる。これらのシステムは、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、または離散フーリエ変換拡散直交周波数分割多重化(DFT-S-OFDM)などの技術を採用することがある。ワイヤレス多元接続通信システムは、場合によってはユーザ機器(UE)として知られていることがある複数の通信デバイスのための通信を各々が同時にサポートする、1つもしくは複数の基地局(または他のネットワークエンティティ)または1つもしくは複数のネットワークアクセスノードを含むことがある。
【0004】
いくつかのワイヤレス通信システムでは、UEは、1つまたは複数の半持続スケジューリング(SPS)構成による送信の監視に基づいてフィードバックを送信するように構成されることがある。しかし、いくつかの状況では、送信同士が競合することによって、フィードバックを送信することが困難になる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
説明される技法は、アップリンク制御情報を多重化するための技法をサポートする改善された方法、システム、デバイス、および装置に関する。概して、説明される技法は、ユーザ機器(UE)が既存の遅延および非遅延アップリンク制御情報(UCI)ビットを同じスロットで多重化することを可能にする。UEは、ネットワークエンティティからの半永続的スケジューリング(SPS)送信を監視してもよい。UEは、監視に基づいて、アップリンクシンボルの第1のセット(たとえば、第1のスロットフォーマット)におけるネットワークエンティティへの送信向けにスケジューリングされたSPSフィードバックビット(たとえば、肯定応答(ACK)または否定ACK(NACK)ビット)を生成してもよい。場合によっては、SPSフィードバックビットを搬送する物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)がダウンリンクシンボルと部分的に重複した場合に送信中に衝突が起こる場合がある。衝突に起因して、UEは、フィードバックビットの送信をアップリンクシンボルの第2のセット(たとえば、第2のスロットフォーマット)への遅延させて衝突を回避することがある。
【0006】
場合によっては、アップリンクシンボルの第2のセットは、既存の非遅延UCIビットをすでに搬送している場合があり、UEは、送信についてのターゲットスロットにおいて遅延SPSフィードバックビットおよび非遅延UCIビットを多重化してもよい。たとえば、候補ターゲットスロットは、すでに既存の非遅延UCIビットを有する場合、非遅延UCIビットおよび遅延フィードバックビットを収容していない場合がある(たとえば、フィードバックビットおよびUCIビットが組み合わされたサイズは、アップリンクシンボルの第2のセットの割振りサイズよりも大きい場合がある)。場合によっては、UEは、UCIビットの一部または全部の送信を取り消す(たとえば、欠落させる)か、または次のスロットを検査してすべての衝突したUCIビットおよびフィードバックビットを送信するか、またはそれらの組合せを行ってもよい。いくつかの例では、UEは、フィードバックの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信することを決定してもよい。
【0007】
UEにおけるワイヤレス通信のための方法について説明する。この方法は、1つまたは複数の半永続的スケジューリング構成による1つまたは複数の半永続的スケジューリング送信を監視するステップと、1つまたは複数の半永続的スケジューリング送信に関連付けられたフィードバックビットのセットを生成するステップであって、フィードバックビットのセットが、アップリンクシンボルの第1のセットにおけるネットワークエンティティへの送信向けにスケジューリングされる、ステップと、フィードバックビットのセットを送信するためにアップリンクシンボルの第1のセットの利用可能性を変更する制御シグナリングを受信するステップと、制御シグナリングを受信したことに基づいて、フィードバックビットのセットの送信をアップリンクシンボルの第2のセットに遅延させるステップと、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するかどうかを判定するステップと、判定に従って、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するステップと、判定に従って、ネットワークエンティティと通信するステップとを含んでもよい。
【0008】
UEにおけるワイヤレス通信のための装置について記載する。装置は、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに(たとえば、動作可能に、通信可能に、機能的に、電子的に、または電気的に)結合されたメモリであって、少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令を記憶するメモリとを含み、命令が、装置またはUEに、1つまたは複数の半永続的スケジューリング構成による1つまたは複数の半永続的スケジューリング送信を監視することと、1つまたは複数の半永続的スケジューリング送信に関連付けられたフィードバックビットのセットを生成することであって、フィードバックビットのセットが、アップリンクシンボルの第1のセットにおけるネットワークエンティティへの送信向けにスケジューリングされる、生成することと、フィードバックビットのセットを送信するためにアップリンクシンボルの第1のセットの利用可能性を変更する制御シグナリングを受信することと、制御シグナリングを受信したことに基づいて、フィードバックビットのセットの送信をアップリンクシンボルの第2のセットに遅延させることと、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するかどうかを判定することと、判定に従って、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信することと、判定に従って、ネットワークエンティティと通信することとを行わせてもよい。
【0009】
UEにおけるワイヤレス通信のための別の装置について記載する。装置は、1つまたは複数の半永続的スケジューリング構成による1つまたは複数の半永続的スケジューリング送信を監視するための手段と、1つまたは複数の半永続的スケジューリング送信に関連付けられたフィードバックビットのセットを生成するための手段であって、フィードバックビットのセットが、アップリンクシンボルの第1のセットにおけるネットワークエンティティへの送信向けにスケジューリングされる、手段と、フィードバックビットのセットを送信するためにアップリンクシンボルの第1のセットの利用可能性を変更する制御シグナリングを受信するための手段と、制御シグナリングを受信したことに基づいて、フィードバックビットのセットの送信をアップリンクシンボルの第2のセットに遅延させるための手段と、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するかどうかを判定するための手段と、判定に従って、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するための手段と、判定に従って、ネットワークエンティティと通信するための手段とを含んでもよい。
【0010】
UEにおけるワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体について記載する。コードは、命令を含み、命令は、少なくとも1つのプロセッサによって、1つまたは複数の半永続的スケジューリング構成による1つまたは複数の半永続的スケジューリング送信を監視することと、1つまたは複数の半永続的スケジューリング送信に関連付けられたフィードバックビットのセットを生成することであって、フィードバックビットのセットが、アップリンクシンボルの第1のセットにおけるネットワークエンティティへの送信向けにスケジューリングされる、生成することと、フィードバックビットのセットを送信するためにアップリンクシンボルの第1のセットの利用可能性を変更する制御シグナリングを受信することと、制御シグナリングを受信したことに基づいて、フィードバックビットのセットの送信をアップリンクシンボルの第2のセットに遅延させることと、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するかどうかを判定することと、判定に従って、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信することと、判定に従って、ネットワークエンティティと通信することとを行うように実行可能であってもよい。
【0011】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、フィードバックビットのセットのサイズが、フィードバックビットのセットの送信についてのアップリンクシンボルの第2のセットにおける割振りのサイズよりも大きくなり得ると判定するための動作、特徴、手段、または命令であって、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するかどうかを判定することが、フィードバックビットのセットのサイズが、アップリンクシンボルの第2のセットにおける割振りのサイズよりも大きくなり得ると判定することに基づいてもよい動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよい。
【0012】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、割振りのサイズに基づいて、フィードバックビットのセットの送信をアップリンクシンボルの第3のセットに遅延させるための動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでよい。
【0013】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、割振りのサイズに基づいて、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するための動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよい。
【0014】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、アップリンクシンボルの第2のセットにおけるネットワークエンティティへの送信向けにスケジューリングされたアップリンク制御情報ビットのセットを生成するための動作、特徴、手段、または命令であって、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するかどうかを判定することが、アップリンク制御情報ビットのセットを生成することに基づいてもよい動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよい。
【0015】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、アップリンク制御情報ビットのセットを生成することに基づいて、フィードバックビットのセットの少なくとも一部およびアップリンク制御情報ビットのセットをアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するための動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよい。
【0016】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、フィードバックビットのセットおよびアップリンク制御情報ビットのセットのサイズが、フィードバックビットのセットおよびアップリンク制御情報ビットのセットの送信についてのアップリンクシンボルの第2のセットにおける割振りのサイズよりも大きくなり得ると判定することと、フィードバックビットのセットおよびアップリンク制御情報ビットのセットのサイズが、割振りのサイズよりも大きくなり得ると判定することに基づいて、フィードバックビットのセットの少なくとも一部およびアップリンク制御情報ビットのセットをアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信することを控えることとを行うための動作、特徴、手段、または命令であって、ネットワークエンティティと通信することが、上記控えることを含む動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよい。
【0017】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、割振りのサイズに基づいて、フィードバックビットのセットおよびアップリンク制御情報ビットのセットの送信をアップリンクシンボルの第3のセットに遅延させるための動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでよい。
【0018】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するかどうかを判定することは、アップリンク制御情報ビットのセットのタイプに基づいてもよい。
【0019】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、アップリンクシンボルの第2のセットにおいてアップリンク制御情報ビットのセットを送信し、アップリンク制御情報ビットのセットを生成することに基づいて、フィードバックビットのセットの送信をアップリンクシンボルの第3のセットに遅延させるための動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよい。
【0020】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、判定に従って、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信し、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信することに基づいて、アップリンク制御情報ビットのセットの送信をアップリンクシンボルの第3のセットに遅延させるための動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよい。
【0021】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、フィードバックビットのセットを生成することに基づいて、圧縮フィードバックビットを生成することであって、圧縮フィードバックビットが、フィードバックビットのセットの少なくとも一部に関連付けられる、生成することと、アップリンク制御情報ビットのセットを生成することに基づいて、圧縮フィードバックビットをアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信することとを行うための動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよい。
【0022】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、アップリンクシンボルの第2のセットがアップリンクシンボルの第1のセットからある数量のスロット後に生じると判定することと、スロットの数量に基づいて、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信することを控えることとを行うための動作、特徴、手段、または命令であって、ネットワークエンティティと通信することが、上記控えることを含む動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよい。
【0023】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、ある数量のスロットの各スロットは、アップリンクシンボル、フレキシブルシンボル、またはその両方を含み、フレキシブルシンボルは、アップリンク送信またはダウンリンク送信の送信向けに構成されてもよい。
【0024】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、アップリンクシンボルの第2のセットにおける送信についてのフィードバックコードブックにおけるフィードバックビットのセットの順序を決定するための動作、特徴、手段、または命令であって、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するかどうかを判定することが、フィードバックコードブックにおけるフィードバックビットのセットの順序に基づく動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよい。
【0025】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、フィードバックコードブックにおけるフィードバックビットのセットの順序に基づいて、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信することを決定するための動作、特徴、手段、または命令であって、フィードバックコードブックが、アップリンクシンボルの第1のセットに関連付けられたフィードバックコードブックのセットの連結を含む第1のタイプのフィードバックコードブックまたは第2のタイプのフィードバックコードブックである動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよい。
【0026】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、フィードバックコードブックのセットの連結は、フィードバックコードブックのセットの時間的な順序に基づく。
【0027】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、サービングセル、1つまたは複数の半永続的スケジューリング構成、アップリンクシンボルの第1のセット、およびアップリンクシンボルの第2のセットに対応付けられたインデックスのセットに基づいてフィードバックコードブックを生成することと、生成されたフィードバックコードブックに従って、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信することを決定することとを行うための動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよい。
【0028】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、アップリンクシンボルの第2のセットにおけるネットワークエンティティへの送信向けにスケジューリングされたアップリンク制御情報ビットのセットおよびフィードバックコードブックを生成することであって、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するかどうかを判定することが、アップリンク制御情報ビットのセットおよびフィードバックコードブックを生成することに基づき、フィードバックコードブックが、アップリンクシンボルの第1のセットに関連付けられたフィードバックコードブックのセットの連結を含む第1のタイプのフィードバックコードブックまたは第2のタイプのフィードバックコードブックである、生成することと、アップリンク制御情報ビットのセットを生成することに基づいて、かつフィードバックコードブックに従って、フィードバックビットのセットの少なくとも一部およびアップリンク制御情報ビットのセットをアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信することとを行うための動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよい。
【0029】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、フィードバックビットのセットの送信をアップリンクシンボルの第3のセットに遅延させるための動作、特徴、手段、または命令であって、フィードバックビットのセットを送信するためのアップリンクシンボルの第3のセットにおける割振りが、1つまたは複数のスケジューリングされたダウンリンク送信と重複し、割振りと1つまたは複数のスケジューリングされたダウンリンク送信との間のオフセットがしきい値を満たす動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよい。
【0030】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、1つまたは複数のスケジューリングされたダウンリンク送信に基づいて、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第3のセットにおいて送信することを控えるための動作、特徴、手段、または命令であって、ネットワークエンティティと通信することが、上記控えることを含む動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよい。
【0031】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、フィードバックビットのセットの送信をアップリンクシンボルの第3のセットに遅延させることであって、アップリンクシンボルの第3のセットにおける割振りが、DGについてのフィードバックビットの第2のセットを含む、遅延させることと、遅延させることに基づいて、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第3のセットにおいて送信することを控えることとを行うための動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよい。
【0032】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、フィードバックビットのセットの送信をアップリンクシンボルの第3のセットに遅延させるための動作、特徴、手段、または命令であって、フィードバックビットのセットが、アップリンクDGに関連付けられ、アップリンクシンボルの第3のセットにおける割振りが、ダウンリンクDGに関連付けられたフィードバックビットの第2のセットを含む動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよい。
【0033】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、アップリンクシンボルの第3のセットの割振りが、制御リソースセットに対応するシンボルと重複しないと判定することと、判定することに基づいて、フィードバックビットのセットの送信をアップリンクシンボルの第3のセットに遅延させることとを行うための動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよい。
【0034】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、フィードバックビットのセットのサイズが、フィードバックビットのセットの送信についてのアップリンクシンボルの第2のセットにおける割振りのサイズよりも大きくなり得ると判定するための動作、特徴、手段、または命令であって、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するかどうかを判定することが、フィードバックビットのセットのサイズが、アップリンクシンボルの第2のセットにおける割振りのサイズよりも大きいと判定することに基づく動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよい。
【0035】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、アップリンクシンボルの第2のセットが、アップリンクシンボルの第1のセットからある数量のシンボル後に生じると判定することと、シンボルの数量に基づいて、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信することを控えることとを行うための動作、特徴、手段、または命令であって、ネットワークエンティティと通信することが、上記控えることを含む動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよい。
【0036】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、フィードバックビットのセットの各フィードバックビットに関連付けられたそれぞれの優先順位を判定することと、それぞれの優先順位を判定することに従って、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信することとを行うための動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよい。
【0037】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、制御シグナリングは、アップリンクシンボルの第1のセットがダウンリンクシンボルのセット、同期信号ブロックシンボルのセット、またはその両方と部分的に重複することを示す。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【
図1】本開示の態様による、アップリンク制御情報を多重化するための技法をサポートするワイヤレス通信システムの一例を示す図である。
【
図2】本開示の態様による、アップリンク制御情報を多重化するための技法をサポートするワイヤレス通信システムの一例を示す図である。
【
図3】本開示の態様による、アップリンク制御情報を多重化するための技法をサポートする送信スキームの一例を示す図である。
【
図4】本開示の態様による、アップリンク制御情報を多重化するための技法をサポートするプロセスフローの一例を示す図である。
【
図5】本開示の態様による、アップリンク制御情報を多重化するための技法をサポートするデバイスのブロック図である。
【
図6】本開示の態様による、アップリンク制御情報を多重化するための技法をサポートするデバイスのブロック図である。
【
図7】本開示の態様による、アップリンク制御情報を多重化するための技法をサポートする通信マネージャのブロック図である。
【
図8】本開示の態様による、アップリンク制御情報を多重化するための技法をサポートするデバイスを含むシステムの図である。
【
図9】本開示の態様による、アップリンク制御情報を多重化するための技法をサポートする方法を示すフローチャートである。
【
図10】本開示の態様による、アップリンク制御情報を多重化するための技法をサポートする方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0039】
いくつかのワイヤレス通信システムでは、ユーザ機器(UE)は、ネットワークエンティティからの半永続的スケジューリング(SPS)送信を監視するように構成されてもよい。UEは、フィードバックビット(たとえば、SPS構成に従って物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を使用してSPS送信に関連付けられたハイブリッド自動再送要求(HARQ)肯定応答(ACK)または否定ACK(NACK))を送信してもよい。本明細書の技法についてSPS HARQ ACK/NACKビットの文脈で説明するが、技法が、チャネル制御情報(CSI)および他のアップリンク制御情報(USI)などの他のフィードバックビットの送信に適用され得ることを理解されたい。
【0040】
場合によっては、フィードバックビットは、ネットワークエンティティからのダウンリンクシンボルと矛盾する(たとえば、衝突する)ことがある。たとえば、ネットワークエンティティは、フィードバックビットを送信するためのリソースがダウンリンク送信向けに構成されており、したがって、もはやアップリンクシンボル送信(たとえば、フィードバック)に利用することができないことを示す制御シグナリングを送信することがある。場合によっては、UEは、PUCCHを、PUCCHリソースを収容し得る次のスロットに遅延させることがある。場合によっては、UEは、複数の衝突したSPS PUCCH送信について遅延されたPUCCHを搬送するための候補ターゲットスロットを検査してもよい。ターゲットスロットは、すべての衝突したSPS PUCCH送信からのSPSフィードバックビットを搬送するPUCCHリソースを収容しない場合がある。いくつかの他の場合には、候補ターゲットスロットは、既存の非遅延UCIビットをすでに送信のために搬送していることがあり、候補ターゲットスロットは、既存のUCIビットと衝突したSPS PUCCH送信からのSPSフィードバックビットとの合計についてPUCCHを搬送するための容量を有さない場合がある。UEが、候補ターゲットスロットをスキップして次のスロットの利用可能性を検査するか、それとも既存のUCIビットまたは衝突したSPSフィードバックビットの一部を候補ターゲットスロットにおいて送信するかを判定すると有利である場合がある。
【0041】
本明細書では、混合された既存の遅延および非遅延UCIビットを同じスロットにおいて多重化することをサポートする技法について説明する。UEは、ネットワークエンティティからのSPS送信を監視してもよい。UEは、監視に基づいて、アップリンクシンボルの第1のセットにおけるネットワークエンティティへの送信向けにスケジューリングされたSPSフィードバックビット(たとえば、ACK/NACKビット)を生成してもよい。場合によっては、SPSフィードバックビットを搬送するPUCCHが、ダウンリンクシンボル(たとえば、RRC構成ダウンリンクシンボル)と少なくとも部分的に重複する場合に送信中に衝突が起こることがある。衝突に起因して、UEは、フィードバックビットの送信をアップリンクシンボルの第2のセット(たとえば、第2のスロットフォーマット)への遅延させて衝突を回避することがある。
【0042】
場合によっては、アップリンクシンボルの第2のセットは、既存の非遅延UCIビットをすでに搬送している場合があり、UEは、送信についてのターゲットスロットにおいて遅延SPSフィードバックビットおよび非遅延UCIビットを多重化してもよい。たとえば、候補ターゲットスロットは、すでに既存の非遅延UCIビットを有する場合、非遅延UCIビットおよび遅延フィードバックビットを収容していない場合がある(たとえば、フィードバックビットおよびUCIビットが組み合わされたサイズは、アップリンクシンボルの第2のセットの割振りサイズよりも大きい場合がある)。場合によっては、UEは、UCIビットの一部または全部の送信を取り消す(たとえば、欠落させる)か、または次のスロットを検査してすべての衝突したUCIビットおよびフィードバックビットを送信するか、またはそれらの組合せを行ってもよい。いくつかの例では、UEは、アップリンクシンボルの第2のセットにおいてフィードバックの少なくとも一部を送信することを決定してもよい。
【0043】
本明細書において説明される主題の特定の態様は、1つまたは複数の利点を実現するために実装され得る。説明される技法は、シグナリングオーバーヘッドおよび電力使用を低減させることによるUCIを多重化する際の改善をサポートしてもよい。UEは、異なるチャネル条件に基づいて衝突したSPSフィードバックを遅延させることによって、衝突の数を低減させ、アップリンクシンボル利用可能性に基づいて送信に基づいて優先順位付けすることによって、利用可能なリソースをより効率的に利用し、ユーザエクスペリエンスを向上させることがある。したがって、サポートされる技法は、改善されたネットワーク動作を含むことがあり、いくつかの例では、他の利益の中でもとりわけネットワーク効率を高めることがある。
【0044】
本開示の態様は、最初にワイヤレス通信システムの文脈において説明される。本開示の態様について、さらに、アップリンク制御情報を多重化するための技法に関係する送信方式、プロセスフロー、装置の図、システムの図およびフローチャートによって例示し、それらを参照しながら説明する。
【0045】
図1は、本開示の態様による、アップリンク制御情報を多重化するための技法をサポートするワイヤレス通信システム100の一例を示す。ワイヤレス通信システム100は、1つまたは複数のネットワークエンティティ105、1つまたは複数のUE115、およびコアネットワーク130を含んでもよい。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、Long Term Evolution(LTE)ネットワーク、LTE-Advanced(LTE-A)ネットワーク、LTE-A Proネットワーク、またはNew Radio(NR)ネットワークであってもよい。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、拡張ブロードバンド通信、超高信頼(たとえば、ミッションクリティカル)通信、低レイテンシ通信、低コストで低複雑度のデバイスとの通信、またはそれらの任意の組合せをサポートしてもよい。
【0046】
ネットワークエンティティ105は、ワイヤレス通信システム100を形成するために地理的エリア全体にわたって分散されることがあり、異なる形態の、または異なる能力を有するデバイスであってもよい。ネットワークエンティティ105およびUE115は、1つまたは複数の通信リンク125を介してワイヤレスに通信してもよい。各ネットワークエンティティ105は、UE115およびネットワークエンティティ105がその上で1つまたは複数の通信リンク125を確立し得る、カバレッジエリア110を提供してもよい。カバレッジエリア110は、ネットワークエンティティ105およびUE115がその上で1つまたは複数の無線アクセス技術に従って信号の通信をサポートし得る、地理的エリアの例であってもよい。
【0047】
UE115は、ワイヤレス通信システム100のカバレッジエリア110全体にわたって分散されることがあり、各UE115は、異なる時間において固定式または移動式またはその両方であってもよい。UE115は、異なる形態の、または異なる能力を有するデバイスであってもよい。いくつかの例示的なUE115が
図1に示されている。本明細書で説明するUE115は、
図1に示すように、他のUE115ネットワークエンティティ105、またはネットワーク機器(たとえば、コアネットワークノード、中継デバイス、統合アクセスおよびバックホール(IAB)ノード、または他のネットワーク機器)などの、様々なタイプのデバイスと通信できる場合がある。本明細書で説明されるように、ワイヤレス通信システム100のノードは、ネットワークノードまたはワイヤレスノードと呼ばれることがあり、ネットワークエンティティ105(たとえば、本明細書で説明される任意のネットワークエンティティ)、UE115(たとえば、本明細書で説明される任意のUE)、ネットワークコントローラ、装置、デバイス、コンピューティングシステム、1つもしくは複数のコンポーネント、または本明細書で説明される技法のいずれかを実行するように構成された別の適切な処理エンティティであってもよい。たとえば、各ノードはUE115であってもよい。別の例として、ノードはネットワークエンティティ105であってもよい。別の例として、第1のノードは、第2のノードまたは第3のノードと通信するように構成されてもよい。この例の一態様では、第1のノードはUE115であってもよく、第2のノードはネットワークエンティティ105であってもよく、第3のノードはUE115であってもよい。この例の別の態様では、第1のノードはUE115であってもよく、第2のノードはネットワークエンティティ105であってもよく、第3のノードはUE115であってもよい。この例のさらに他の態様では、第1、第2、および第3のノードは、これらの例に対して異なってもよい。同様に、UE115、ネットワークエンティティ105、装置、デバイス、コンピューティングシステムなどの参照は、ノードであるUE115、ネットワークエンティティ105、装置、デバイス、コンピューティングシステムなどの開示を含んでもよい。たとえば、UE115がネットワークエンティティ105から情報を受信するように構成されることの開示はまた、第1のノードが第2のノードから情報を受信するように構成されることを開示する。
【0048】
いくつかの例では、ネットワークエンティティ105は、コアネットワーク130と通信するか、もしくは互いに通信するか、またはそれら両方の通信を行ってもよい。たとえば、ネットワークエンティティ105は、1つまたは複数のバックホール通信リンク120を介して(たとえば、S1、N2、N3、または他のインターフェースプロトコルに従って)コアネットワーク130と通信してもよい。いくつかの例では、ネットワークエンティティ105は、バックホール通信リンク120上で(たとえば、X2、Xn、または他のインターフェースプロトコルに従って)、直接的に(たとえば、ネットワークエンティティ105間で直接的に)または間接的に(たとえば、コアネットワーク130を介して)のいずれかで互いに通信してもよい。いくつかの例では、ネットワークエンティティ105は、ミッドホール通信リンクを介する(たとえば、ミッドホールインターフェースプロトコルに従う)かまたはフロントホール通信リンクを介して(たとえば、フロントホールインターフェースプロトコルに従って)互いに通信するか、またはそれらを任意に組み合わせた通信を行ってもよい。バックホール通信リンク120、ミッドホール通信リンク、またはフロントホール通信リンクは、他の例または様々な組合せがあるが、1つもしくは複数の有線リンク(たとえば、電気リンク、光ファイバリンク)、1つもしくは複数のワイヤレスリンク(たとえば、無線リンク、ワイヤレス光リンク)であってもよく、またはそれらの有線リンクを含んでもよい。
【0049】
本明細書で説明される1つまたは複数のネットワークエンティティ105は、ネットワークエンティティ(たとえば、基地トランシーバ局、無線ネットワークエンティティ、アクセスポイント、無線トランシーバ、ノードB、eノードB(eNB)、次世代ノードBもしくはギガ-ノードB(いずれもgNBと呼ばれることがある)、次世代eNB(ng-eNB)、ホームノードB、ホームeノードB、または他の適切な用語)を含み得るか、あるいはそのように呼ばれることもある。ネットワークエンティティ105は、アグリゲートまたはモノリシックネットワークエンティティアーキテクチャにおいて実装されてもよく、または代替として、分解ネットワークエンティティアーキテクチャにおいて実装されてもよい。たとえば、ネットワークエンティティ105は、中央ユニット(CU)、分散ユニット、無線ユニット(RU)、無線アクセスネットワーク(RAN)インテリジェントコントローラ(RIC)(たとえば、準リアルタイムRIC(準RT RIC))、非リアルタイムRIC(非RT RIC)、サービス管理オーケストレーション(SMO)システムのうちの1つもしくは複数、またはそれらの任意の組合せを含んでもよい。RUは、無線ヘッド、スマート無線ヘッド、リモート無線ヘッド(RRH)、リモート無線ユニット(RRU)、または送信/受信ポイント(TRP)と呼ばれることもある。分解RANのネットワークエンティティ105の1つもしくは複数のコンポーネントはコロケートされてもよく、またはネットワークエンティティ105の1つもしくは複数のコンポーネントが分散位置に位置してもよい。
【0050】
CU、DU、およびRU間での機能の分割は、柔軟であり、CU、DU、またはRUにおいてどの機能が実行されるかに応じてそれぞれに異なる機能(たとえば、ネットワークレイヤ機能、プロトコルレイヤ機能、ベースバンド機能、無線周波数機能、およびそれらの任意の組合せ)をサポートする場合がある。たとえば、プロトコルスタックの機能分割は、CUとDUの間で使用されてもよく、それによって、CUがプロトコルスタックの1つまたは複数のレイヤをサポートしてもよく、DUがプロトコルスタックの1つまたは複数の異なるレイヤをサポートしてもよい。いくつかの例では、CUは、上位プロトコルレイヤ(たとえば、レイヤ3(L3)、レイヤ2(L2))機能およびシグナリング(たとえば、無線リソース制御(RRC)、サービスデータ適応プロトコル(SDAP)、パケットデータ集約プロトコル(PDCP))をホストしてもよい。CUは、1つまたは複数のDUまたはRUに接続されてもよく、1つまたは複数のDUまたはRUは、レイヤ1(L1)(たとえば、物理(PHY)レイヤ)またはL2(たとえば、無線リンク制御(RLC)レイヤ、場体アクセス制御(MAC)レイヤ)機能およびシグナリングなどの下位プロトコルレイヤをホストしてもよく、各々が少なくとも部分的にCUによって制御されてもよい。追加または代替として、プロトコルスタックの機能分割は、DUとRUの間で使用されてもよく、それによって、DUがプロトコルスタックの1つまたは複数のレイヤをサポートしてもよく、RUがプロトコルスタックの1つまたは複数の異なるレイヤをサポートしてもよい。DUは、1つまたは複数の異なるセルを(たとえば、1つまたは複数のRUを介して)サポートしてもよい。場合によっては、CUとDUとの間、またはDUとRUとの間の機能分割は、プロトコルレイヤ内であってもよい(たとえば、プロトコルレイヤについてのいくつかの機能は、CU、DU、またはRUのうちの1つによって実行されてもよく、一方、プロトコルレイヤの他の機能は、CU、DU、またはRUのうちの異なる1つによって実行される)。CUは、さらにCU制御プレーン(CU-CP)およびCUユーザプレーン(CU-UP)機能に機能的に分割されてもよい。CUは、ミッドホール通信リンク(たとえば、F1、F1-c、F1-u)を介して1つまたは複数のDUに接続されてもよく、DUは、フロントホール通信リンク(たとえば、オープンフロントホール(FH)インターフェース)を介して1つまたは複数のRUに接続されてもよい。いくつかの例では、ミッドホール通信リンクまたはフロントホール通信リンクは、そのような通信リンク上で通信するそれぞれのネットワークエンティティ105によってサポートされるプロトコルスタックのレイヤ間のインターフェース(たとえば、チャネル)に従って実装されてもよい。
【0051】
無線アクセスのためのワイヤレス通信システム(たとえば、ワイヤレス通信システム100)、インフラストラクチャ、およびスペクトルリソースは、ワイヤレスバックホールリンク機能をサポートして有線バックホール接続を補助し、(たとえば、コアネットワーク130への)統合アクセスバックホール(IAB)ネットワークアーキテクチャを提供してもよい。場合によっては、IABネットワークにおいて、1つまたは複数のネットワークエンティティ105(たとえば、IABノード)は互いによって部分的に制御されてもよい。1つまたは複数のIABノードは、ドナーエンティティまたはIABドナーと呼ばれることがある。1つまたは複数のDU(たとえば、1つまたは複数のRU)は、ドナーネットワークエンティティ105(たとえば、ドナーネットワークエンティティ)に関連付けられたCUによって部分的に制御されてもよい。1つまたは複数のドナーネットワークエンティティ105(たとえば、IABドナー)は、サポートされるアクセスおよびバックホールリンク(たとえば、バックホール通信リンク120)を介して1つまたは複数の追加のネットワークエンティティ105(たとえば、IABノード)と通信してもよい。IABノードは、結合されたIABドナーのDUによって制御される(たとえば、スケジューリングされる)IABモバイル端末(IAB-MT)を含んでもよい。IAB-MTは、UE115との通信を中継するためのアンテナの独立したセットを含んでもよく、またはIABノードのDUを介したアクセスのために使用されるIABノードの同じアンテナを共有してもよい。いくつかの例では、IABノードは、アクセスネットワーク(たとえば、ダウンストリーム)の中継チェーンまたは構成内の追加のエンティティ(たとえば、IABノード、UE115)との追加の通信リンクをサポートするDUを含んでもよい。そのような場合、分解RANアーキテクチャの1つまたは複数のコンポーネント(たとえば、1つもしくは複数のIABノードまたはIABノードのコンポーネント)は、本明細書で説明される技法に従って動作するように構成されてもよい。
【0052】
UE115は、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、リモートデバイス、ハンドヘルドデバイス、もしくは加入者デバイス、または何らかの他の適切な用語を含むことがあり、あるいはそのように呼ばれることがあり、「デバイス」は、とりわけ、ユニット、局、端末、またはクライアントと呼ばれることもある。UE115は、セルラーフォン、携帯情報端末(PDA)、マルチメディア/エンターテインメントデバイス(たとえば、ラジオ、MP3プレーヤ、またはビデオデバイス)、カメラ、ゲームデバイス、ナビゲーション/測位デバイス(たとえば、GPS(全地球測位システム)、Beidou、GLONASS、もしくはGalileo、または地上ベースのデバイスに基づく、たとえば、GNSS(全地球航法衛星システム)デバイス)、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ネットブック、スマートブック、パーソナルコンピュータ、スマートデバイス、ウェアラブルデバイス(たとえば、スマートウォッチ、スマートクロージング、スマートグラス、仮想現実ゴーグル、スマートリストバンド、スマートジュエリー(たとえば、スマートリング、スマートブレスレット))、ドローン、ロボット/ロボティックデバイス、車両、車両デバイス、メータ(たとえば、パーキングメータ、電気メータ、ガスメータ、水道メータ)、モニタ、ガスポンプ、アプライアンス(たとえば、キッチン家電、洗濯機、乾燥機)、ロケーションタグ、医療/ヘルスケアデバイス、インプラント、センサ/アクチュエータ、ディスプレイ、またはワイヤレス媒体もしくはワイヤード媒体を介して通信するように構成された任意の他の好適なデバイスなどのパーソナル電子デバイスも含み得るか、またはそのように呼ばれることがある。いくつかの例では、UE115は、例の中でも、アプライアンス、もしくは車両、メータなどの様々な物品において実装され得る、例の中でも、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、モノのインターネット(IoT)デバイス、あらゆるモノのインターネット(IoE)デバイス、もしくはマシンタイプ通信(MTC)デバイスを含み得るか、またはそのように呼ばれることがある。
【0053】
本明細書で説明されるUE115は、
図1に示されるように、リレーとして働くことがあり得る他のUE115、ならびに、とりわけ、マクロeNBもしくはgNB、スモールセルeNBもしくはgNB、または中継ネットワークエンティティを含む、ネットワークエンティティ105およびネットワーク機器などの、様々なタイプのデバイスと通信することが可能であってもよい。
【0054】
UE115およびネットワークエンティティ105は、1つまたは複数のキャリア上で1つまたは複数の通信リンク125を介して互いにワイヤレスに通信してもよい。「キャリア」という用語は、通信リンク125をサポートするための定義された物理レイヤ構造を有する無線周波数スペクトルリソースのセットを指すことがある。たとえば、通信リンク125のために使用されるキャリアは、所与の無線アクセス技術(たとえば、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、NR)のための1つまたは複数の物理レイヤチャネルに従って動作する無線周波数スペクトル帯域の一部分(たとえば、帯域幅部分(BWP))を含んでもよい。各物理レイヤチャネルは、収集シグナリング(たとえば、同期信号、システム情報)、キャリアに対する動作を協調させる制御シグナリング、ユーザデータ、または他のシグナリングを搬送してもよい。ワイヤレス通信システム100は、キャリアアグリゲーションまたはマルチキャリア動作を使用して、UE115との通信をサポートしてもよい。UE115は、キャリアアグリゲーション構成に従って、複数のダウンリンクコンポーネントキャリアおよび1つまたは複数のアップリンクコンポーネントキャリアで構成されてもよい。キャリアアグリゲーションは、周波数分割複信(FDD)コンポーネントキャリアと時分割複信(TDD)コンポーネントキャリアの両方とともに使用されてもよい。
【0055】
いくつかの例では(たとえば、キャリアアグリゲーション構成では)、キャリアは、他のキャリアに対する動作を協調させる収集シグナリングまたは制御シグナリングも有し得る。キャリアは、周波数チャネル(たとえば、evolved universal mobile telecommunication system terrestrial radio access (E-UTRA) absolute radio frequency channel number (EARFCN))と関連付けられることがあり、UE115による発見のためにチャネルラスタに従って配置されることがある。キャリアは、初期収集および接続が、UE115によってキャリアを介して行われ得る、スタンドアロンモードで動作し得るか、またはキャリアは、接続が(たとえば、同じまたは異なる無線アクセス技術の)異なるキャリアを使用してアンカリングされる、非スタンドアロンモードで動作してもよい。
【0056】
ワイヤレス通信システム100の中に示される通信リンク125は、UE115からネットワークエンティティ105へのアップリンク送信、またはネットワークエンティティ105からUE115へのダウンリンク送信を含んでもよい。キャリアは、(たとえば、FDDモードでは)ダウンリンク通信もしくはアップリンク通信を搬送してもよく、または(たとえば、TDDモードでは)ダウンリンク通信およびアップリンク通信を搬送するように構成されてもよい。
【0057】
キャリアは、無線周波数スペクトルの特定の帯域幅に関連付けられてもよく、いくつかの例では、キャリア帯域幅は、キャリアまたはワイヤレス通信システム100の「システム帯域幅」と呼ばれることがある。たとえば、キャリア帯域幅は、特定の無線アクセス技術のキャリアのためのいくつかの決定された帯域幅のうちの1つ(たとえば、1.4、3、5、10、15、20、40、または80メガヘルツ(MHz))であり得る。ワイヤレス通信システム100のデバイス(たとえば、ネットワークエンティティ105、UE115、またはその両方)は、特定のキャリア帯域幅を介する通信をサポートするハードウェア構成を有してよく、またはキャリア帯域幅のセットのうちの1つを介する通信をサポートするように構成可能であってもよい。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、複数のキャリア帯域幅と関連付けられたキャリアを介して同時通信をサポートするネットワークエンティティ105またはUE115を含んでもよい。いくつかの例では、サービスされる各UE115は、キャリア帯域幅の部分(たとえば、サブバンド、BWP)またはすべての上で動作するように構成されてもよい。
【0058】
キャリア上で送信される信号波形は、(たとえば、直交周波数分割多重化(OFDM)または離散フーリエ変換拡散OFDM(DFT-S-OFDM)などのマルチキャリア変調(MCM)技法を使用して)複数のサブキャリアから構成されてもよい。MCM技法を採用するシステムでは、リソース要素は、1つのシンボル期間(たとえば、1つの変調シンボルの持続時間)および1本のサブキャリアからなることがあり、ここで、シンボル期間およびサブキャリア間隔は、逆関係にある。各リソース要素によって搬送されるビットの数は、変調方式(たとえば、変調方式の次数、変調方式のコーディングレート、またはその両方)に依存してもよい。したがって、UE115が受信するリソース要素が多ければ多いほど、また変調方式の次数が高ければ高いほど、UE115にとってデータレートはますます高くなってもよい。ワイヤレス通信リソースは、無線周波数スペクトルリソース、時間リソース、および空間リソース(たとえば、空間レイヤまたはビーム)の組合せを指すことがあり、複数の空間レイヤの使用は、UE115との通信に対してデータレートまたはデータ完全性をさらに高めてもよい。
【0059】
キャリアに対する1つまたは複数のヌメロロジーがサポートされてよく、ここで、ヌメロロジーは、サブキャリア間隔(Δf)およびサイクリックプレフィックスを含んでよい。キャリアは、同じかまたは異なるヌメロロジーを有する1つまたは複数のBWPに分割されてもよい。いくつかの例では、UE115は複数のBWPとともに構成されてもよい。いくつかの例では、キャリアに対する単一のBWPが所与の時間にアクティブであってよく、UE115のための通信は、1つまたは複数のアクティブなBWPに制限されることがある。
【0060】
ネットワークエンティティ105またはUE115のための時間間隔は、たとえば、Ts=1/(Δfmax・Nf)秒のサンプリング期間を指すことがある、基本時間単位の倍数単位で表されることがあり、ただし、Δfmaxは最大のサポートされるサブキャリア間隔を表すことがあり、Nfは最大のサポートされる離散フーリエ変換(DFT)サイズを表すことがある。通信リソースの時間間隔は、指定された持続時間(たとえば、10ミリ秒(ms))を各々が有する無線フレームに従って編成されてもよい。各無線フレームは、(たとえば、0から1023に及ぶ)システムフレーム番号(SFN)によって識別されてもよい。
【0061】
各フレームは、複数の連続的に番号付けされたサブフレームまたはスロットを含んでもよく、各サブフレームまたはスロットは、同じ持続時間を有してもよい。いくつかの例では、フレームは(たとえば、時間領域において)サブフレームに分割されてもよく、各サブフレームはいくつかのスロットにさらに分割されてもよい。代替として、各フレームは可変数のスロットを含んでもよく、スロットの数はサブキャリア間隔に依存してもよい。各スロットは、(たとえば、各シンボル期間にプリペンドされたサイクリックプレフィックスの長さに応じて)いくつかのシンボル期間を含んでもよい。いくつかのワイヤレス通信システム100では、スロットは、1つまたは複数のシンボルを含む複数のミニスロットにさらに分割されてもよい。サイクリックプレフィックスを除いて、各シンボル期間は、1つまたは複数(たとえば、Nf個)のサンプリング期間を含んでもよい。シンボル期間の持続時間は、サブキャリア間隔または動作の周波数帯域に依存してもよい。
【0062】
サブフレーム、スロット、ミニスロット、またはシンボルは、ワイヤレス通信システム100の(たとえば、時間領域における)最小スケジューリング単位であることがあり、送信時間間隔(TTI)と呼ばれることがある。いくつかの例では、TTI持続時間(たとえば、TTI内のシンボル期間の数)は可変であってもよい。追加または代替として、ワイヤレス通信システム100の最小スケジューリング単位は、(たとえば、短縮TTI(sTTI)のバーストの中で)動的に選択されてよい。
【0063】
物理チャネルは、様々な技法に従ってキャリア上で多重化されてもよい。物理制御チャネルおよび物理データチャネルは、たとえば、時分割多重化(TDM)技法、周波数分割多重化(FDM)技法、またはハイブリッドTDM-FDM技法のうちの1つまたは複数を使用してダウンリンクキャリア上で多重化されてもよい。物理制御チャネルのための制御領域(たとえば、制御リソースセット(コアセット))は、シンボル期間の数によって規定されてよく、キャリアのシステム帯域幅またはシステム帯域幅のサブセットにわたって延びてもよい。1つまたは複数の制御領域(たとえば、CORESET)が、UE115のセットのために構成されてもよい。たとえば、UE115のうちの1つまたは複数は、1つまたは複数のサーチスペースセットに従って制御情報を求めて制御領域を監視または探索してよく、各サーチスペースセットは、カスケード方式で位置する1つまたは複数のアグリゲーションレベルにおける1つまたは複数の制御チャネル候補を含んでもよい。制御チャネル候補のためのアグリゲーションレベルは、所与のペイロードサイズを有する制御情報フォーマットのための符号化された情報に関連する制御チャネルリソース(たとえば、制御チャネル要素(CCE:control channel element))の数を指すことがある。探索空間セットは、制御情報を複数のUE115へ送るために構成された共通探索空間セット、および制御情報を特定のUE115へ送るためのUE固有探索空間セットを含んでもよい。
【0064】
各ネットワークエンティティ105は、1つまたは複数のセル、たとえば、マクロセル、スモールセル、ホットスポット、もしくは他のタイプのセル、またはこれらの任意の組合せを介して、通信カバレッジを提供してもよい。「セル」という用語は、(たとえば、キャリア上での)ネットワークエンティティ105との通信のために使用される論理通信エンティティを指すことがあり、近隣セルを区別するための識別子(たとえば、物理セル識別子(PCID)、仮想セル識別子(VCID)、またはその他)と関連付けられてもよい。いくつかの例では、セルはまた、論理通信エンティティが動作する地理的カバレッジエリア110または地理的カバレッジエリア110の一部分(たとえば、セクタ)を指すことがある。そのようなセルは、ネットワークエンティティ105の能力などの様々な要因に応じて、より小さいエリア(たとえば、構造物、構造物のサブセット)からより大きいエリアに及ぶことがある。たとえば、セルは、とりわけ、建物、建物のサブセット、または地理的カバレッジエリア110の間のもしくは地理的カバレッジエリア110と重複する外部空間であってもよく、またはそれらを含んでもよい。
【0065】
マクロセルは、概して、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし、マクロセルをサポートするネットワークプロバイダのサービスに加入しているUE115による無制限アクセスを可能にしてもよい。スモールセルは、マクロセルと比較して低電力のネットワークエンティティ105と関連付けられることがあり、スモールセルは、マクロセルと同じまたはマクロセルとは異なる(たとえば、免許、免許不要)周波数帯域において動作することがある。スモールセルは、ネットワークプロバイダのサービスに加入しているUE115に無制限アクセスを提供してもよく、またはスモールセルとの関連付けを有するUE115(たとえば、限定加入者グループ(CSG)内のUE115、自宅またはオフィス内のユーザに関連するUE115)に制限付きアクセスを提供してもよい。ネットワークエンティティ105は、1つまたは複数のセルをサポートしてもよく、1つまたは複数のコンポーネントキャリアを使用して1つまたは複数のセル上での通信をサポートしてもよい。
【0066】
いくつかの例では、キャリアは、複数のセルをサポートしてもよく、異なるセルは、異なるタイプのデバイスにアクセスを提供し得る異なるプロトコルタイプ(たとえば、MTC、狭帯域IoT(NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(eMBB))に従って構成されてもよい。
【0067】
いくつかの例では、ネットワークエンティティ105は可動であってもよく、したがって、移動する地理的カバレッジエリア110に通信カバレッジを提供してもよい。いくつかの例では、異なる技術に関連する異なる地理的カバレッジエリア110が重複することがあるが、異なる地理的カバレッジエリア110は同じネットワークエンティティ105によってサポートされてもよい。他の例では、異なる技術に関連する重複する地理的カバレッジエリア110が、異なるネットワークエンティティ105によってサポートされてもよい。ワイヤレス通信システム100は、たとえば、異なるタイプのネットワークエンティティ105が同じかまたは異なる無線アクセス技術を使用して様々な地理的カバレッジエリア110にカバレッジを提供する、異種ネットワークを含んでもよい。
【0068】
ワイヤレス通信システム100は、同期動作または非同期動作をサポートしてもよい。同期動作の場合、ネットワークエンティティ105は同様のフレームタイミングを有することがあり、異なるネットワークエンティティ105からの送信は時間的にほぼ整合されることがある。非同期動作の場合、ネットワークエンティティ105は異なるフレームタイミングを有することがあり、異なるネットワークエンティティ105からの送信は、いくつかの例では、時間的に整合されないことがある。本明細書で説明した技法は、同期動作または非同期動作のいずれかのために使用されてよい。
【0069】
MTCデバイスまたはIoTデバイスなど、いくつかのUE115は、低コストまたは低複雑度のデバイスであってもよく、マシン間の自動化された通信を(たとえば、マシンツーマシン(M2M)通信を介して)提供してもよい。M2M通信またはMTCは、人が介在することなく、デバイスが互いにまたはネットワークエンティティ105と通信することを可能にするデータ通信技術を指すことがある。いくつかの例では、M2M通信またはMTCは、センサまたはメータを組み込んで情報を測定またはキャプチャし、そのような情報を利用するかもしくはその情報をアプリケーションプログラムと対話する人間に提示する中央サーバもしくはアプリケーションプログラムにその情報を中継する、デバイスからの通信を含んでもよい。いくつかのUE115は、情報を収集するか、または機械もしくは他のデバイスの自動化された挙動を可能にするように設計されてもよい。MTCデバイスの用途の例は、スマートメータリング、インベントリ監視、水位監視、機器監視、ヘルスケア監視、野生生物監視、天候および地質学的事象監視、フリート管理および追跡、リモートセキュリティ検知、物理アクセス制御、ならびにトランザクションベースのビジネス課金を含む。一態様では、本明細書で開示する技法は、MTC UEまたはIoT UEに適用可能であってもよい。MTC UEまたはIoT UEは、MTC/拡張MTC(CAT-M、Cat M1とも呼ばれるeMTC)UE、NB-IoT(CAT NB1とも呼ばれる)UE、ならびに他のタイプのUEを含み得る。eMTCおよびNB-IoTは、これらの技術から進化し得るかまたはこれらの技術に基づき得る、将来の技術を指すことがある。たとえば、eMTCは、FeMTC(さらなるeMTC)、eFeMTC(拡張されたさらなるeMTC)、およびmMTC(マッシブMTC)を含んでもよく、NB-IoTは、eNB-IoT(拡張NB-IoT)、およびFeNB-IoT(さらなる拡張NB-IoT)を含んでもよい。
【0070】
ワイヤレス通信システムは、音声、ビデオ、パケットデータ、メッセージング、ブロードキャストなど、様々なタイプの通信コンテンツを提供するために広く展開されている。これらのシステムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、時間、周波数、および電力)を共有することによって、複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続システムであってもよい。ワイヤレスネットワーク、たとえば、Wi-Fi(すなわち、米国電気電子技術者協会(IEEE)802.11)ネットワークなどのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)は、1つまたは複数のワイヤレスデバイスまたはモバイルデバイスと通信し得るアクセスポイント(AP)を含んでもよい。APは、インターネットなどのネットワークに結合されてもよく、モバイルデバイスがネットワークを介して通信する(または、アクセスポイントに結合された他のデバイスと通信する)ことを可能にしてもよい。ワイヤレスデバイスは、ネットワークデバイスと双方向に通信してもよい。たとえば、WLANにおいて、デバイスは、ダウンリンク(たとえば、APからデバイスへの通信リンク)およびアップリンク(たとえば、デバイスからAPへの通信リンク)を介して、関連するAPと通信してもよい。Bluetooth接続を含み得るワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(PAN)は、ペアリングされた2つ以上のワイヤレスデバイス間の短距離ワイヤレス接続を提供してもよい。たとえば、セルラーフォンなどのワイヤレスデバイスは、オーディオ信号などの情報をワイヤレスヘッドセットと交換するためにワイヤレスPAN通信を利用してもよい。ワイヤレス通信システム内のコンポーネントは、互いに(たとえば、動作可能に、通信可能に、機能的に、電子的に、ならびに/または電気的に)結合されてもよい。
【0071】
いくつかのUE115は、半二重通信などの、電力消費を低減する動作モード(たとえば、送信または受信を介した一方向通信をサポートするが、送信および受信を同時にはサポートしないモード)を採用するように構成されてもよい。いくつかの例では、半二重通信は、低減されたピークレートで実行されてもよい。UE115のための他の電力節約技法は、アクティブな通信に関与していないときに電力節約ディープスリープモードに入ること、(たとえば、狭帯域通信に従って)限られた帯域幅にわたって動作すること、またはこれらの技法の組合せを含む。たとえば、いくつかのUE115は、キャリア内の、キャリアのガードバンド内の、またはキャリアの外側の、規定された部分または範囲(たとえば、サブキャリアまたはリソースブロック(RB)のセット)に関連する狭帯域プロトコルタイプを使用する動作のために構成され得る。
【0072】
ワイヤレス通信システム100は、超高信頼通信もしくは低レイテンシ通信、またはそれらの様々な組合せをサポートするように構成されてもよい。たとえば、ワイヤレス通信システム100は、超高信頼低レイテンシ通信(URLLC)またはミッションクリティカル通信をサポートするように構成され得る。UE115は、超高信頼、低レイテンシ、またはクリティカル機能(たとえば、ミッションクリティカル機能)をサポートするように設計されてもよい。超高信頼通信は、プライベート通信またはグループ通信を含んでもよく、ミッションクリティカルプッシュツートーク(MCPTT)、ミッションクリティカルビデオ(MCVideo)、またはミッションクリティカルデータ(MCData)などの、1つまたは複数のミッションクリティカルサービスによってサポートされてもよい。ミッションクリティカル機能に対するサポートは、サービスの優先順位付けを含んでもよく、ミッションクリティカルサービスは、公共安全または一般的な商業用途のために使用されてもよい。超高信頼、低レイテンシ、ミッションクリティカル、および超高信頼低レイテンシという用語は、本明細書で互換的に使用されてもよい。
【0073】
いくつかの例では、UE115はまた、デバイス間(D2D)通信リンク135を介して(たとえば、ピアツーピア(P2P)プロトコルまたはD2Dプロトコルを使用して)他のUE115と直接通信することが可能であってもよい。D2D通信を利用する1つまたは複数のUE115は、ネットワークエンティティ105の地理的カバレッジエリア110内にあってもよい。そのようなグループ内の他のUE115は、ネットワークエンティティ105の地理的カバレッジエリア110の外にあるか、またはさもなければ、ネットワークエンティティ105からの送信を受信できないことがある。いくつかの例では、D2D通信を介して通信するUE115のグループは、各UE115がグループの中のあらゆる他のUE115へ送信する1対多(1:M)システムを利用してもよい。いくつかの例では、ネットワークエンティティ105は、D2D通信のためのリソースのスケジューリングを容易にする。他の場合には、D2D通信は、ネットワークエンティティ105が関与することなくUE115間で実行される。
【0074】
いくつかのシステムでは、D2D通信リンク135は、車両(たとえば、UE115)間の、サイドリンク通信チャネルなどの通信チャネルの例であってもよい。いくつかの例では、車両は、ビークルツーエブリシング(V2X)通信、車両間(V2V)通信、またはこれらの何らかの組合せを使用して通信してもよい。車両は、交通状態、信号スケジューリング、天候、安全、緊急事態に関連する情報、またはV2Xシステムに関係する任意の他の情報をシグナリングしてもよい。いくつかの例では、V2Xシステム内の車両は、路側ユニットなどの路側インフラストラクチャと、もしくは車両ネットワーク間(V2N)通信を使用して1つまたは複数のネットワークノード(たとえば、ネットワークエンティティ105)を介してネットワークと、またはその両方と通信してもよい。
【0075】
コアネットワーク130は、ユーザ認証、アクセス認可、トラッキング、インターネットプロトコル(IP)接続性、および他のアクセス機能、ルーティング機能、またはモビリティ機能を提供してもよい。コアネットワーク130は、発展型パケットコア(EPC)または5Gコア(5GC)であってもよく、発展型パケットコア(EPC)または5Gコア(5GC)は、アクセスおよびモビリティを管理する少なくとも1つの制御プレーンエンティティ(たとえば、モビリティ管理エンティティ(MME)、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF))、ならびにパケットをルーティングするかまたは外部ネットワークに相互接続する少なくとも1つのユーザプレーンエンティティ(たとえば、サービングゲートウェイ(S-GW)、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(P-GW)、またはユーザプレーン機能(UPF))を含んでもよい。制御プレーンエンティティは、コアネットワーク130に関連付けられたネットワークエンティティ105によってサービスされるUE115のためのモビリティ、認証、およびベアラ管理などの非アクセス層(NAS)機能を管理してもよい。ユーザIPパケットは、IPアドレス割振りならびに他の機能を提供し得るユーザプレーンエンティティを通じて転送されてもよい。ユーザプレーンエンティティは、1つまたは複数のネットワーク事業者のためのIPサービス150に接続されてもよい。IPサービス150は、インターネット、イントラネット、IPマルチメディアサブシステム(IMS)、またはパケット交換ストリーミングサービスへのアクセスを含んでよい。
【0076】
ネットワークエンティティ105などのネットワークデバイスのうちのいくつかは、アクセスノードコントローラ(ANC)の例であってもよいアクセスネットワークエンティティ140などのサブコンポーネントを含んでもよい。各アクセスネットワークエンティティ140は、ラジオヘッド、スマートラジオヘッド、または送信/受信ポイント(TRP)と呼ばれることがある、1つまたは複数の他のアクセスネットワーク送信エンティティ145を通じてUE115と通信してもよい。各アクセスネットワーク送信エンティティ145は、1つまたは複数のアンテナパネルを含んでもよい。いくつかの構成では、各アクセスネットワークエンティティ140またはネットワークエンティティ105の様々な機能は、様々なネットワークデバイス(たとえば、ラジオヘッドおよびANC)にわたって分散されてもよく、または単一のネットワークデバイス(たとえば、ネットワークエンティティ105)に統合されてもよい。
【0077】
ワイヤレス通信システム100は、たとえば、300メガヘルツ(MHz)~300ギガヘルツ(GHz)の範囲の中で、1つまたは複数の周波数帯域を使用して動作してもよい。一般に、300MHzから3GHzまでの領域は、波長が約1デシメートルから1メートルまでの長さに及ぶので、極超短波(UHF)領域またはデシメートル帯域と呼ばれる。UHF波は、建物および環境特性によって遮断または方向転換されることがあるが、その波は、屋内に位置するUE115にマクロセルがサービスを提供するのに十分に構造物を貫通してもよい。UHF波の送信は、300MHz未満のスペクトルの短波(HF)または超短波(VHF)部分のより低い周波数およびより長い波を使用する送信と比較して、より小型のアンテナおよびより短い距離(たとえば、100キロメートル未満)に関連してもよい。
【0078】
ワイヤレス通信システム100はまた、センチメートル帯域としても知られている、3GHzから30GHzまでの周波数帯域を使用する超高周波(SHF:super high frequency)領域において、またはミリメートル帯域としても知られている、(たとえば、30GHzから300GHzまでの)スペクトルの極高周波(EHF:extremely high frequency)領域において動作してもよい。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、UE115とネットワークエンティティ105との間のミリメートル波(mmW)通信をサポートすることができ、それぞれのデバイスのEHFアンテナは、UHFアンテナよりも小型で間隔がより密であってもよい。いくつかの例では、このことはデバイス内でのアンテナアレイの使用を容易にしてもよい。しかしながら、EHF送信の伝搬は、SHF送信またはUHF送信よりもさらに大きい大気減衰を受け、距離がより短いことがある。本明細書で開示される技法は、1つまたは複数の異なる周波数領域を使用する送信にわたって採用されることがあり、これらの周波数領域にわたる帯域の指定された使用は、国または規制団体によって異なることがある。
【0079】
ワイヤレス通信システム100は、免許無線周波数スペクトル帯域と免許不要無線周波数スペクトル帯域の両方を利用してもよい。たとえば、ワイヤレス通信システム100は、5GHz産業科学医療用(ISM)帯域などの無認可帯域において、認可支援アクセス(LAA)、LTE無認可(LTE-U)無線アクセス技術、またはNR技術を利用してもよい。免許不要無線周波数スペクトル帯域において動作するとき、ネットワークエンティティ105およびUE115などのデバイスは、競合検出および回避のためのキャリア検知を採用してもよい。いくつかの例では、免許不要帯域の中での動作は、免許要帯域(たとえば、LAA)の中で動作するコンポーネントキャリアと連携したキャリアアグリゲーション構成に基づいてもよい。免許不要スペクトルの中での動作は、例の中でも、ダウンリンク送信、アップリンク送信、P2P送信、またはD2D送信を含んでよい。
【0080】
ネットワークエンティティ105またはUE115は、送信ダイバーシティ、受信ダイバーシティ、多入力多出力(MIMO)通信、またはビームフォーミングなどの技法を利用するのに使われ得る複数のアンテナを装備してもよい。ネットワークエンティティ105またはUE115のアンテナは、MIMO動作をサポートし得るかまたはビームフォーミングを送信もしくは受信し得る、1つまたは複数のアンテナアレイまたはアンテナパネル内に位置してもよい。たとえば、1つまたは複数のネットワークエンティティアンテナまたはアンテナアレイは、アンテナタワーなどのアンテナアセンブリにおいて一緒に置かれてもよい。いくつかの例では、ネットワークエンティティ105と関連付けられるアンテナまたはアンテナアレイは、多様な地理的位置に位置してもよい。ネットワークエンティティ105は、ネットワークエンティティ105がUE115との通信のビームフォーミングをサポートするために使用し得るアンテナポートのいくつかの行および列を有するアンテナアレイを有してもよい。同様に、UE115は、様々なMIMO動作またはビームフォーミング動作をサポートし得る、1つまたは複数のアンテナアレイを有してもよい。追加または代替として、アンテナパネルは、アンテナポートを介して送信される信号のための無線周波数ビームフォーミングをサポートしてもよい。
【0081】
ネットワークエンティティ105またはUE115は、異なる空間レイヤを介して複数の信号を送信または受信することによってマルチパス信号伝搬を活用し、スペクトル効率を高めるために、MIMO通信を使用してもよい。そのような技法は空間多重化と呼ばれることがある。複数の信号が、たとえば、異なるアンテナまたはアンテナの異なる組合せを介して送信デバイスによって送信されてもよい。同様に、複数の信号が、異なるアンテナまたはアンテナの異なる組合せを介して受信デバイスによって受信されてもよい。複数の信号の各々は、別個の空間ストリームと呼ばれることがあり、同じデータストリーム(たとえば、同じコードワード)または異なるデータストリーム(たとえば、異なるコードワード)に関連するビットを搬送してもよい。異なる空間レイヤは、チャネル測定および報告のために使用される異なるアンテナポートと関連付けられてもよい。MIMO技法は、複数の空間レイヤが、同じ受信デバイスへ送信されるシングルユーザMIMO(SU-MIMO)、および複数の空間レイヤが、複数のデバイスへ送信されるマルチユーザMIMO(MU-MIMO)を含む。
【0082】
空間フィルタリング、指向性送信、または指向性受信と呼ばれることもあるビームフォーミングは、送信デバイスと受信デバイスとの間の空間経路に沿ってアンテナビーム(たとえば、送信ビーム、受信ビーム)を成形またはステアリングするために送信デバイスまたは受信デバイス(たとえば、ネットワークエンティティ105、UE115)において使用され得る信号処理技法である。ビームフォーミングは、アンテナアレイに対して特定の方位で伝搬するいくつかの信号が、強め合う干渉を受けるが、他の信号が、弱め合う干渉を受けるように、アンテナアレイのアンテナ素子を介して通信される信号を合成することによって達成されてもよい。アンテナ素子を介して通信される信号の調整は、送信デバイスまたは受信デバイスが、振幅オフセット、位相オフセット、またはその両方を、デバイスに関連するアンテナ素子を介して搬送される信号に適用することを含んでもよい。アンテナ素子の各々に関連する調整は、(たとえば、送信デバイスもしくは受信デバイスのアンテナアレイに対する、または何らかの他の配向に対する)特定の配向に関連するビームフォーミング重みセットによって定義されてもよい。
【0083】
ネットワークエンティティ105またはUE115は、ビームフォーミング動作の一部としてビーム掃引技法を使用してもよい。たとえば、ネットワークエンティティ105は、UE115との指向性通信のためのビームフォーミング動作を行うために、複数のアンテナまたはアンテナアレイ(たとえば、アンテナパネル)を使用してもよい。いくつかの信号(たとえば、同期信号、基準信号、ビーム選択信号、または他の制御信号)は、異なる方向で複数回、ネットワークエンティティ105によって送信されてもよい。たとえば、ネットワークエンティティ105は、送信の異なる方向に関連する異なるビームフォーミング重みセットに従って信号を送信してもよい。異なるビーム方向への送信は、(たとえば、ネットワークエンティティ105などの送信デバイスによって、またはUE115などの受信デバイスによって)ネットワークエンティティ105によるより後の送信または受信のためのビーム方向を識別するために使用されてもよい。
【0084】
特定の受信デバイスに関連付けられたデータ信号など、いくつかの信号は、ネットワークエンティティ105によって単一のビーム方向(たとえば、UE115などの受信デバイスに関連付けられた方向)で送信されてもよい。いくつかの例では、単一のビーム方向に沿った送信に関連するビーム方向は、1つまたは複数のビーム方向に送信された信号に基づいて決定されてもよい。たとえば、UE115は、ネットワークエンティティ105によって異なる方向に送信された信号のうちの1つまたは複数を受信することがあり、UE115が最も高い信号品質または場合によっては許容可能な信号品質で受信した信号の指示をネットワークエンティティ105に報告してもよい。
【0085】
いくつかの例では、デバイスによる(たとえば、ネットワークエンティティ105またはUE115による)送信は、複数のビーム方向を使用して実行されてよく、デバイスは、(たとえば、ネットワークエンティティ105からUE115への)送信のための合成されたビームを生成するために、デジタルプリコーディングまたは無線周波数ビームフォーミングの組合せを使用してもよい。UE115は、1つまたは複数のビーム方向のためのプリコーディング重みを示すフィードバックを報告してよく、フィードバックは、システム帯域幅または1つまたは複数のサブバンドにわたるビームの構成された数に対応してもよい。ネットワークエンティティ105は、プリコーディングされてよくまたはプリコーディングされなくてもよい基準信号(たとえば、セル固有基準信号(CRS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS))を送信してもよい。UE115は、プリコーディング行列インジケータ(PMI)またはコードブックベースのフィードバック(たとえば、マルチパネルタイプコードブック、線形結合タイプコードブック、ポート選択タイプコードブック)であり得る、ビーム選択のためのフィードバックを提供してもよい。これらの技法について、ネットワークエンティティ105によって1つまたは複数の方向に送信される信号を参照しながら説明するが、UE115は、(たとえば、UE115による後続の送信または受信のためのビーム方向を識別するために)信号を異なる方向に複数回送信するための、または(たとえば、データを受信デバイスに送信するために)信号を単一の方向に送信するための、同様の技法を採用してもよい。
【0086】
受信デバイス(たとえば、UE115)は、同期信号、基準信号、ビーム選択信号、または他の制御信号などの様々な信号をネットワークエンティティ105から受信するとき、複数の受信構成(たとえば、指向性リスニング)を試みてもよい。たとえば、受信デバイスは、異なるアンテナサブアレイを介して受信することによって、異なるアンテナサブアレイに従って受信信号を処理することによって、アンテナアレイの複数のアンテナ素子において受信された信号に適用される異なる受信ビームフォーミング重みセット(たとえば、異なる指向性リスニング重みセット)に従って受信することによって、またはアンテナアレイの複数のアンテナ素子において受信された信号に適用される異なる受信ビームフォーミング重みセットに従って受信信号を処理することによって、複数の受信方向を試みてもよく、それらのいずれも、異なる受信構成または受信方向による「リスニング」と呼ばれることがある。いくつかの例では、受信デバイスは、(たとえば、データ信号を受信するとき)単一のビーム方向に沿って受信するために単一の受信構成を使用してもよい。単一の受信構成は、異なる受信構成方向(たとえば、複数のビーム方向によるリスニングに基づいて、最も高い信号強度、最も高い信号対雑音比(SNR)、または場合によっては許容可能な信号品質を有すると決定されたビーム方向)によるリスニングに基づいて決定されたビーム方向に整合されてもよい。
【0087】
ワイヤレス通信システム100は、階層化プロトコルスタックに従って動作するパケットベースのネットワークであってもよい。ユーザプレーンでは、ベアラまたはパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤにおける通信はIPベースであってもよい。無線リンク制御(RLC)レイヤは、論理チャネル上で通信するためにパケットセグメンテーションおよびリアセンブリを実行してもよい。媒体アクセス制御(MAC)レイヤは、優先度処理と、トランスポートチャネルへの論理チャネルの多重化とを実行してもよい。MACレイヤはまた、MACレイヤにおける再送信をサポートしてリンク効率を改善するために、誤り検出技法、誤り訂正技法、またはその両方を使用してもよい。制御プレーンでは、RRCプロトコルレイヤは、ユーザプレーンデータのための無線ベアラをサポートする、UE115とネットワークエンティティ105またはコアネットワーク130との間のRRC接続の確立、構成、および保守を行ってもよい。物理レイヤにおいて、トランスポートチャネルは物理チャネルにマッピングされてもよい。
【0088】
Ue115およびネットワークエンティティ105は、データの受信に成功する可能性を高めるために、データの再送信をサポートしてもよい。HARQフィードバックは、データが通信リンク125を介して正確に受信される尤度を高めるための1つの技法である。HARQは、誤り検出(たとえば、巡回冗長検査(CRC)を使用する)、前方誤り訂正(FEC)、および再送信(たとえば、自動再送要求(ARQ))の組合せを含んでもよい。HARQは、劣悪な無線条件(たとえば、低い信号対雑音条件)でのMACレイヤにおけるスループットを改善することがある。いくつかの例では、デバイスは、デバイスが特定のスロットの中の以前のシンボルにおいて受信されたデータに対してそのスロットの中でHARQフィードバックを提供し得る、同一スロットHARQフィードバックをサポートしてもよい。他の場合には、デバイスは、後続のスロットの中で、または何らかの他の時間間隔に従って、HARQフィードバックを提供してもよい。
【0089】
いくつかの例では、UE115は、混合された既存の遅延および非遅延UCIビットを同じスロットにおいて多重化してもよい。UE115は、ネットワークエンティティ105からのSPS送信を監視してもよい。UE115は、監視に基づいて、アップリンクシンボルの第1のセットにおけるネットワークエンティティ105への送信向けにスケジューリングされたSPSフィードバックビット(たとえば、ACK/NACKビット)を生成してもよい。場合によっては、SPSフィードバックビットを搬送するPUCCHが、ダウンリンクシンボル(たとえば、RRC構成ダウンリンクシンボル)と少なくとも部分的に重複する場合に送信中に衝突が起こることがある。衝突に起因して、UE115は、フィードバックビットの送信をアップリンクシンボルの第2のセット(たとえば、第2のスロットフォーマット)へ遅延させて衝突を回避することがある。
【0090】
場合によっては、アップリンクシンボルの第2のセットは、既存の非遅延UCIビットをすでに搬送している場合があり、UE115は、送信についてのターゲットスロットにおいて遅延SPSフィードバックビットおよび非遅延UCIビットを多重化してもよい。たとえば、候補ターゲットスロットは、すでに既存の非遅延UCIビットを有する場合、非遅延UCIビットおよび遅延フィードバックビットを収容しない場合がある(たとえば、フィードバックビットおよびUCIビットが組み合わされたサイズは、アップリンクシンボルの第2のセットの割振りサイズよりも大きい場合がある)。場合によっては、UE115は、UCIビットの一部または全部の送信を取り消す(たとえば、欠落させる)か、または次のスロットを検査してすべての衝突したUCIビットおよびフィードバックビットを送信するか、またはそれらの組合せを行ってもよい。いくつかの例では、UE115は、フィードバックの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信することを決定してもよい。
【0091】
図2は、本開示の態様による、アップリンク制御情報を多重化するための技法をサポートするワイヤレス通信システム200の一例を示す。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム200は、ワイヤレス通信システム100の態様を実装してもよく、またはワイヤレス通信システム100の態様によって実装されてもよい。たとえば、ワイヤレス通信システム200は、
図1を参照しながら説明した対応するデバイスの例であってもよいネットワークエンティティ105-aおよびUE115-aを含んでもよい。
【0092】
いくつかの例では、ネットワークエンティティ105-aおよびUE115-aは、ネットワークエンティティ105-aのカバレッジエリア110-a内で通信リンク205を介して通信してもよい。UE115-aは、1つまたは複数のSPS構成に従って、たとえばPDSCH220における(たとえば、ネットワークエンティティ105-aからの)SPS送信を監視してもよい。UE115-aは、監視に基づいて、第1のスロットフォーマット210におけるネットワークエンティティ105-aへの送信向けにスケジューリングされたSPSフィードバックビット(たとえば、ACK/NACKビット)を生成してもよい。第1のスロットフォーマット210は、K1個のシンボル250-aの持続時間を含んでもよく、これによって、PDSCH220と対応するPUCCH225-aが分離されてもよい。
【0093】
第2のスロットフォーマット215などのいくつかの場合には、PUCCH225-bは、ネットワークエンティティ105-aからのダウンリンクシンボルと矛盾する(たとえば、衝突する)ことがある。たとえば、ネットワークエンティティ105-aは、PUCCH225-bを送信するためのリソースが、ダウンリンク送信向けに構成されており、したがって、もはやアップリンク送信には利用することができないことを示す制御シグナリング(たとえば、RRCシグナリング)を送信することがある。衝突に起因して、UE115-aは、PUCCH225-bにおける送信向けにスケジューリングされたSPS ACK/NACKビットを、SPS ACK/NACKビットを収容し得る最も早いスロットに遅延させてもよい。たとえば、UE115-aは、複数の衝突したSPS PUCCH送信のために遅延PUCCH225-cを搬送するための候補ターゲットスロットを検査してもよいが、候補ターゲットスロットは、すべての衝突したSPS PUCCH送信からのSPS ACK/NACKビットを搬送するPUCCHリソースを収容しない場合がある。UE115-aは、その候補ターゲットスロットをスキップするかどうかを判定して次のスロットを検査するか、または衝突したSPS ACK/NACKビットの一部をその候補ターゲットスロット上で送信してもよい。いくつかの他の場合には、候補ターゲットスロットは、既存の非遅延UCIビットをすでに送信のために搬送していることがあり、したがって、候補ターゲットスロットは、既存のUCIビットと衝突したSPS PUCCH送信からの/NACKビットとの合計についてPUCCHを搬送するための容量を有さない場合がある。UE115-aが、候補ターゲットスロットをスキップして次のスロットの利用可能性を検査するか、それとも既存のUCIビットまたは衝突したSPS ACK/NACKビットの一部を候補ターゲットスロットにおいて送信するかを判定すると有利である場合がある。
【0094】
いくつかの例では、UE115-aは、混合された既存の遅延および非遅延UCIビットを同じスロットにおいて多重化してもよい。PUCCH225-bと1つまたは複数のダウンリンクシンボルとの間の衝突の後で、UE115-aは、PUCCH225-bにおける送信向けにスケジューリングされたSPS ACK/NACKビットの送信を遅延させてもよい。たとえば、第2のスロットフォーマット215は、K1個のシンボル250-bの持続時間を含んでもよく、これによって、PDSCH220と対応するPUCCH225-bが分離されてもよい。場合によっては、第2のスロットフォーマット215は、PUCCH225-cにおいて送信すべき既存の非遅延UCIビットをすでに搬送していることがあり、UE115-aは、混合された遅延SPS ACK/NACKビットおよび非遅延UCIビットを、PUCCH225-cにおける送信のためにターゲットスロットにおいて多重化してもよい。いくつかの例では、候補ターゲットスロットがすでに既存の非遅延UCIビットを有する場合、候補ターゲットスロットは、非遅延UCIビットと遅延SPS ACK/NACKビットの組合せを収容しない場合がある。すなわち、SPS ACK/NACKビットとUCIビットの組合せのセットのサイズは、PUCCH225-cにおけるアップリンクシンボルの割振りサイズよりも大きい場合がある。場合によっては、UE115-aは、PUCCH225-cにおけるUCIビットまたはSPS ACK/NACKビットの一部または全部を取り消し(たとえば、欠落させ)てもよく、またはすべての衝突したUCIビットおよびSPS ACK/NACKビット、もしくはそれらの組合せを送信するための次のスロット(図示せず)を引き続き検査してもよい。いくつかの例では、UE115-aは、SPS ACK/NACKビットの少なくとも一部をPUCCH225-cにおいて送信することを決定してもよい。
【0095】
いくつかの例では、UE115-aは、1つまたは複数のチャネル条件に基づいて、遅延SPS ACK/NACKビットの少なくとも一部をPUCCH225-cにおいて送信することを決定してもよい。いくつかの例では、複数の衝突したPUCCH225からのSPS ACK/NACKビットを同じ新しいPUCCH225(たとえば、遅延PUCCH225-c)に遅延させてもよい。新しいPUCCH225における新しいコードブックは、たとえば、PUCCH225の時間の順序に基づく、元の衝突したPUCCH225からの個々のコードブックを連結したものであってもよい。SPS ACK/NACK遅延については、2つ以上の初期PUCCHスロットからの遅延SPS ACK/NACKビットを一緒にターゲットスロットに遅延させてもよい。場合によっては、候補ターゲットスロットに既存の非遅延UCIビットがないとき、ターゲットスロットがすべての衝突したACK/NACKビットに選択されたPUCCH225を収容し得ない場合、UE115-aは、そのターゲットスロットでは衝突したACK/NACKビットを送信しなくてもよく、衝突したACK/NACKビットのすべてを送信するための次の候補スロットを引き続き検査してもよい。
【0096】
場合によっては、既存の非遅延ACK/NACKビットがターゲットスロットに存在する場合、衝突したSPS ACK/NACKビットと既存のACK/NACKビットの両方を同じPUCCH225において送信してもよい。PUCCH225における新しいコードブックは、既存のACK/NACKビット用のコードブックおよび元の衝突したPUCCH送信からのコードブックを連結したものであってもよい。場合によっては、SPSについての既存の非遅延ACK/NACKビットがターゲットスロットに存在する場合、スロットが既存のACK/NACKビットおよび衝突したSPS ACK/NACKビットの両方に選択されたPUCCH225を収容し得ない場合、UE115-aは、さらなる遅延なしに既存のACK/NACKビットおよび衝突したSPS ACK/NACKビットのすべてを欠落させてもよい。いくつかの例では、UE115-aは、そのターゲットスロットではACK/NACKビットを送信しなくてもよく、すべての既存のACK/NACKビットおよび衝突したACK/NACKビットを衝突したACK/NACKビットと見なしてもよく、満了していないすべての衝突したACK/NACKビットを送信するための次の候補スロットを引き続き検査してもよい。
【0097】
場合によっては、UE115-aは、PUCCH225の衝突が生じたスロットの端部からある数量のスロット後に衝突したSPS ACK/NACKビットを再送信しなくてもよい。いくつかの例では、スロットの数量はSPS構成当たりに構成されてもよい。場合によっては、UE115-aは、SPS ACK/NACKビットの部分遅延を許容してもしなくてもよい。場合によっては、ネットワークエンティティ105-aは、衝突したPUCCHにおける衝突したSPS ACK/NACKビットの一部のみを遅延させてもよいことをDCIを介して示してもよい。場合によっては、UE115-aは、衝突したPUCCH225におけるSPS ACK/NACKビットの一部のみの遅延をサポートしなくてもよい。場合によっては、遅延SPS ACK/NACKおよび動的許可(DG)ACK/NACKが同じターゲットスロットにある場合、UE115-aは、SPS ACK/NACKとDG ACK/NACKの両方をPUCCH受信インジケータ(PRI)によって示される同じPUCCH225上で多重化してもよい。SPS ACK/NACK遅延では、ターゲットPUCCHスロット判定後に遅延SPS ACK/NACKを送信しなくてもよい場合、遅延SPS ACK/NACKビットを欠落させてもよい。
【0098】
場合によっては、SPS ACK/NACKビットを搬送するPUCCH225-bが、1つもしくは複数のRRC構成ダウンリンクシンボル、または信号同期ブロック(SSB)シンボルもしくはCORESET(たとえば、CORESET0)シンボルである1つもしくは複数のRRC構成フレキシブルシンボルと重複する場合、遅延を目的とした衝突が生じることがある。PUCCHがSSBシンボルまたはCORESET(たとえば、CORESET0)シンボル以外のRRC構成フレキシブルシンボルと重複する場合、PUCCH送信は、RRC構成フレキシブルシンボルが動的スロットフォーマット指示(SFI)によってさらに修正される場合に既存の規則に従うことがある。場合によっては、UE115-aは、遅延目的の衝突したPUCCH225が、DGのためのACK/NACKビットも搬送することを予期しない場合がある。言い換えれば、DG PDSCHおよび関連するDG PUCCH(たとえば、DG ACK/NACKビット)が所与のスロットにある場合、DCIは、新しいACK/NACKビットおよびSPS ACK/NACKビットに十分なリソースを割り振ってもよい。
【0099】
場合によっては、対応する選択されたPUCCHリソース(たとえば、PUCCH225-c)がRRC構成アップリンクシンボルに含まれる場合に、衝突したSPS ACK/NACKビットをターゲットスロットに遅延させてもよい。場合によっては、対応する選択されたPUCCHリソース(たとえば、PUCCH225-c)が1つもしくは複数のRRC構成ダウンリンクシンボル、またはSSBシンボルもしくはCORESET(たとえば、CORESET0)シンボルである1つもしくは複数のRRC構成フレキシブルシンボルに含まれる場合に、衝突したSPS ACK/NACKビットをターゲットスロットに遅延させてもよい。たとえば、SPS ACK/NACK遅延では、初期およびターゲットスロットにおいて有効なシンボルを判定するには、半静的ダウンリンクシンボル、SSB、およびCORESET(たとえば、CORESET0)についてのパラメータによって指示されるシンボルとの衝突を無効であり、アップリンク送信用のシンボルがないことを示すと見なしてもよい。場合によっては、衝突したPUCCH225が、DG構成とSPS構成の両方に従って構成されたPDSCH220についてのACK/NACKビットを搬送する場合、SPS ACK/NACK遅延規則が、DGビットとSPS ACK/NACKビットの両方に適用されてもよい。場合によっては、遅延ACK/NACKビットを搬送する選択されたPUCCHがターゲットスロットにおいてDCIまたはDGによってスケジューリングされたダウンリンク送信と重複するか、またはDCIフォーマット2_0によって指示されるダウンリンクもしくはフレキシブルシンボルと重複する場合、UE115-aは、さらなる遅延なしに遅延ACK/NACKビットを欠落させてもよい。したがって、SPS ACK/NACK遅延では、ターゲットスロット判定の後で、UE115-aが遅延SPS ACK/NACKを送信できない場合、UE115-aは遅延SPS ACK/NACKビットを欠落させてもよい。
【0100】
図3は、本開示の態様によるアップリンク制御情報を多重化するための技法をサポートする送信方式300の一例を示す。いくつかの例では、送信方式300は、ワイヤレス通信システム100および200の態様を実装してもよく、またはワイヤレス通信システム100および200の態様によって実施されてもよい。たとえば、送信方式300は、
図1および
図2を参照しながら説明する対応するデバイスの例であってもよいネットワークエンティティ105-bとUE115-bとの間の通信を示してもよい。場合によっては、UE115-bは、送信方式300に従って遅延SPSフィードバックをどのようにアップリンクシンボルのセットにおいて送信するかを判定するためにアップリンク制御情報を多重化するための技法を実施してもよい。
【0101】
いくつかの例では、ネットワークエンティティ105-bおよびUE115-bは通信リンク(たとえば、
図2を参照しながら説明された通信リンク205)を介して通信してもよい。UE115-bは、ネットワークエンティティ105-bからのSPS送信を監視するように構成されてもよい。たとえば、ネットワークエンティティ105-bは、SPS config 1と呼ばれることもある第1のSPS構成によるSPS PDSCH305-a、およびSPS config 2と呼ばれることもある第2のSPS構成によるSPS PDSCH305-bを送信してもよい。場合によっては、UE115-bは、対応するPUCCH315を介して各SPS PDSCH305についてSPSフィードバック(たとえば、SPS ACK/NACKビット)を送信してもよい。場合によっては、SPS ACK/NACKビットは、ネットワークエンティティ105-bからのダウンリンクシンボルと矛盾する(たとえば、衝突する)ことがある。たとえば、衝突したSPS ACK/NACKビットは、衝突したPUCCH315-a(たとえば、SPS config 1の場合)または衝突したPUCCH315-b(たとえば、SPS config 2)上で搬送される場合がある。ネットワークエンティティ105-bは、PUCCH315-aおよび315-bを送信するためのリソースがダウンリンク送信向けに構成されており、したがって、もはやアップリンクシンボル送信に利用することができないことを示す制御シグナリング(たとえば、RRCシグナリング)を送信することがある。場合によっては、UE115-bは、SPS ACK/NACKを、PUCCH315を収容し得る最も早いスロットに遅延させることがある。UE115-bは、UE115-bが、衝突したPUCCHリソースと同じPUCCHリソースを収容し得る最初のスロットを見つけるまで、元の衝突したPUCCH315を含むスロットの後、スロットごとに検査してもよい。
【0102】
場合によっては、UE115-bは、複数の衝突したSPS PUCCH送信315について遅延PUCCHを搬送するための候補ターゲットスロット(たとえば、ターゲットスロット325)を検査してもよい。ターゲットスロット325は、すべての衝突したSPS PUCCH送信315からのSPS ACK/NACKビットを搬送するPUCCH315を収容しない場合がある。たとえば、衝突したPUCCH315-aおよび衝突したPUCCH315-bなどの2つのSPS PUCCH送信は、対応するスロットにおいてダウンリンクシンボルと衝突することがあり、UE115-bは、両方の衝突したSPS PUCCH315からのSPS ACK/NACKビットの総数を搬送するための潜在的な遅延PUCCHについてターゲットスロット325(たとえば、混合アップリンクおよびダウンリンクスロット)を検査してもよい。場合によっては、PUCCHリスト("SPS-PUCCH-AN-List-r16"と呼ばれることもある)が構成される場合、UE115-bは、衝突したACK/NACKビットの合計に基づいてリストからPUCCHリソースを選択することがある。しかし、開始シンボルおよびある数量のシンボルまたはリソースブロック(RB)を有する選択されたPUCCHリソースは、ターゲットスロット325における利用可能なアップリンクシンボル320に適合しない場合がある。UE115-bが、ターゲットスロット325をスキップして次のスロットの利用可能性を検査するかどうかを判定すると有利である場合がある。いくつかの例では、ネットワークエンティティ105-bは、すべての遅延ACK/NACKビットおよび潜在的な既存の非遅延UCIビットを含む総ペイロードに基づいて選択されるPUCCHリソースが、ターゲットスロット325の利用可能なアップリンクシンボル320に適合し得ることを確実にしない場合がある。
【0103】
場合によっては、ターゲットスロット325は、既存の非遅延UCIビットをすでに送信のために搬送していることがあり、したがって、ターゲットスロット325は、既存のUCIビットと衝突したPUCCH315からのSPS ACK/NACKビットとの合計についてPUCCHを搬送するための容量を有さない場合がある。たとえば、ターゲットスロット325は、(たとえば、SPS config 3のために)第3のPUCCHにおいて既存の非遅延SPS ACK/NACKビットを送信することを指示されてもよい。場合によっては、PUCCHリストSPS-PUCCH-AN-List-r16が構成される場合、UE115-bは、既存のACK/NACKビットおよび衝突したACK/NACKビットの総ペイロードに基づいてリストからPUCCHリソースを選択してもよい。しかし、対応する時間および周波数位置における選択されるPUCCH315は、ターゲットスロット325における利用可能なアップリンクシンボル320に適合しない場合がある。
【0104】
場合によっては、(たとえば、SPS config 3のために)第3のSPS PUCCHについて非遅延ACK/NACKビットを送信することに加えて、ターゲットスロット325が、ダウンリンクDG310について既存の非遅延ACK/NACKビットを送信することが指示される場合もある。UE115-bは、DG310のダウンリンク制御情報(DCI)におけるPRIならびに既存のACK/NACKビットおよび衝突したSPS ACK/NACKビットの総ペイロードに基づいてPUCCHリソースを選択してもよい。しかし、対応する時間および周波数位置における選択されるPUCCH315は、ターゲットスロット325における利用可能なアップリンクシンボル320に適合しない場合がある。したがって、UE115-bが、ターゲットスロット325をスキップして次のスロットの利用可能性を検査してもよいか、それとも既存のUCIビットまたは衝突したSPS ACK/NACKビットの一部をターゲットスロット325において送信してもよいかを判定すると有利である場合がある。いくつかの例では、ネットワークエンティティ105-bは、すべての遅延SPS ACK/NACKビットおよび潜在的な既存の非遅延UCIビットを含む総ペイロードに基づいて選択されるPUCCHリソースが、候補スロットの利用可能なアップリンクシンボル(たとえば、ターゲットスロット325のアップリンクシンボル320)に適合し得ることを確実にしない場合がある。
【0105】
いくつかの例では、UE115-bは、混合された既存の遅延および非遅延UCIビットを同じスロットにおいて多重化してもよい。UE115-bは、いくつかのSPS構成に基づいてSPS PDSCH305における1つまたは複数のSPS送信を監視してもよい。場合によっては、UE115-bは、SPS送信に関連付けられたSPSフィードバックを生成してもよく、アップリンクシンボルの第1のセットにおいて(たとえば、PUCCH315において)ネットワークエンティティ105-aに送信されるようにフィードバックをスケジューリングしてもよい。場合によっては、UE115-bは、フィードバックを送信するための第1のスロットフォーマットの利用可能性を変更するネットワークエンティティ105-bからの制御シグナリングを受信してもよい。すなわち、SPS ACK/NACKビットは、ネットワークエンティティ105-bからのダウンリンクシンボルと矛盾する(たとえば、衝突する)ことがある。たとえば、ネットワークエンティティ105-bは、SPS ACK/NACKビットを送信するためのリソースが、ダウンリンク送信向けに構成されており、したがって、もはやアップリンク送信(たとえば、PUCCH315)には利用することができないことを示す制御シグナリング(たとえば、RRCシグナリング)を送信することがある。衝突に起因して、UE115-aは、SPS ACK/NACKビットの送信をターゲットスロット325におけるアップリンクシンボル320などのアップリンクシンボルの第2のセットへ遅延させて衝突を回避することがある。いくつかの例では、UE115-bは、SPS ACK/NACKビットの少なくとも一部をアップリンクシンボル320において送信することを決定してもよい。
【0106】
場合によっては、SPS ACK/NACKビットを搬送するPUCCH315が、1つもしくは複数のRRC構成ダウンリンクシンボル、SSBシンボルもしくはCORESET(たとえば、CORESET0)である1つもしくは複数のRRC構成フレキシブルシンボル、DCI(たとえば、動的SFIを含む場合があるDCIフォーマット2_0)によって動的に指示される1つもしくは複数のダウンリンクシンボル、少なくともCSI基準信号(CSI-RS)およびSPS PDSCH305を含む、DCIによって動的にスケジューリングされる1つもしくは複数のダウンリンク送信、ならびに1つもしくは複数の条件の組合せの下での1つもしくは複数のRRC構成フレキシブルシンボルを含むダウンリンクシンボルタイプの組合せと部分的または完全に重複する場合に衝突が生じることがある。たとえば、シンボルは、条件なしに1つまたは複数のRRC構成フレキシブルシンボルを含んでもよい。
【0107】
場合によっては、シンボルは、少なくともUE115-bが、シンボルについてのスロットフォーマットを提供するDCIフォーマット2_0を受信しない場合に、ネットワークエンティティ105-bがRRC構成フレキシブルシンボル上のアップリンク送信を指示しないことがあるときに、任意の1つまたは複数のRRC構成フレキシブルシンボルを含んでもよい。場合によっては、これらのシンボル上のアップリンク送信が指示されないことは、ネットワークエンティティ105-bがRRCフラグ(たとえば、enableConfiguredUL)を構成することを控えることによる場合がある。場合によっては、シンボルは、最新のRRCまたはDCIによって指示されるダウンリンクシンボルからの数量X個のシンボル内の1つまたは複数のRRC構成フレキシブルシンボルを含むことがある。ここで、Xは、アップリンクからダウンリンクへの切替え時間を表してもよい。場合によっては、Xは、ネットワークエンティティ105-aによって(たとえば、RRCシグナリング、MAC-CE、またはDCIを介して)示されてもよく、Xは、UE機能に基づいてもよく、またはXは固定されてもよい(たとえば、FR1についてはX=1、FR2についてはX=2)。場合によっては、いずれか1つまたは複数のRRC構成フレキシブルシンボルは、ランダムアクセスチャネル(RACH)オケージョンシンボルとは異なってもよい。場合によっては、UE115-bは、ネットワークエンティティ105-bからの指示(たとえば、取消しインジケータ)に基づいてSPS ACK/NACKを部分的にまたは完全に取り消してもよい。たとえば、DCIスケジューリングダウンリンク送信とSPS ACK/NACKについてのPUCCH315との間のオフセットは、UE115-bがPUCCHを取り消す(たとえば、欠落させる)ためのしきい値以上であってもよい。場合によっては、UE115-bは、同じアップリンク物理レイヤ(PHY)優先順位(たとえば、高または低)を有するSPS ACK/NACKビットおよびUCIビットにこれらの技法を適用してもよい。
【0108】
いくつかの例では、衝突が生じた後、UE115-bは衝突したSPS ACK/NACKビットを送信するための候補スロットを探索してもよい。UEは、衝突後の次のスロットから始めて、ターゲットスロット325などの、衝突したSPS ACK/NACKビットの全部または一部を収容し得る候補スロットを判定してもよく、この判定は、ターゲットスロット325における衝突したSPS ACK/NACKビットの全部または一部を再送信するための対応する選択されたPUCCHリソースが、ターゲットスロット325におけるシンボルタイプの組み合わせと重複しない場合に行われてもよい。シンボルタイプは、1つもしくは複数のRRC構成ダウンリンクシンボル、SSBシンボルである1つもしくは複数のRRC構成フレキシブルシンボル、DCI(たとえば、動的SFIを含む場合があるDCIフォーマット2_0)によって動的に指示される1つもしくは複数のダウンリンクシンボル、少なくともCSI-RSおよびSPS PDSCH305を含む、DCIによって動的にスケジューリングされる1つもしくは複数のダウンリンク送信、ならびに1つもしくは複数の条件の組合せの下での1つもしくは複数のRRC構成フレキシブルシンボルを含んでもよい。たとえば、シンボルは、条件なしに1つまたは複数のRRC構成フレキシブルシンボルを含んでもよい。いくつかの例では、UE115-bは、ターゲットスロット325の遅延ACK/NACK情報および非遅延ACK/NACK情報がもしあれば、それを含む総ACK/NACKペイロードサイズに基づいてターゲットスロット325を判定してもよい。
【0109】
場合によっては、シンボルは、少なくともUE115-bが、シンボルについてのスロットフォーマットを提供するDCIフォーマット2_0を受信しない場合に、ネットワークエンティティ105-bがRRC構成フレキシブルシンボル上のアップリンク送信を指示しないことがあるときに、任意の1つまたは複数のRRC構成フレキシブルシンボルを含んでもよい。場合によっては、これらのシンボル上のアップリンク送信が指示されないことは、ネットワークエンティティ105-bがRRCフラグ(たとえば、enableConfiguredUL)を構成することを控えることによる場合がある。場合によっては、シンボルは、最新のRRCまたはDCIによって指示されるダウンリンクシンボルからのある数量X個のシンボル内の1つまたは複数のRRC構成フレキシブルシンボルを含むことがある。ここで、Xは、アップリンクからダウンリンクへの切替え時間を表してもよい。場合によっては、Xは、ネットワークエンティティ105-aによって(たとえば、RRCシグナリング、MAC-CE、またはDCIを介して)示されてもよく、Xは、UE機能に基づいてもよく、またはXは固定されてもよい(たとえば、FR1についてはX=1、FR2についてはX=2)。場合によっては、いずれか1つまたは複数のRRC構成フレキシブルシンボルは、ランダムアクセスチャネル(RACH)オケージョンシンボルとは異なってもよい。場合によっては、ターゲットスロット325は、14個までのアップリンクシンボル320を含んでもよい。場合によっては、UE115-bは、同じアップリンク物理レイヤ(PHY)優先順位(たとえば、高または低)を有するSPS ACK/NACKビットおよびUCIビットにこれらの技法を適用してもよい。
【0110】
場合によっては、ターゲットスロット325は、すべての衝突したSPS ACK/NACKビットについて選択されたPUCCH315を収容しないことがある。たとえば、ターゲットスロット325は、限定された数量のアップリンクシンボル320を含む場合がある。UE115-bは、PUCCHリストSPS-PUCCH-AN-List-r16が構成されるときに、いくつかのオプションのうちの1つを使用して、混合された遅延UCIビットおよび既存のUCIビットを多重化してもよい。場合によっては、UE115-bは、衝突したSPS ACK/NACKビットをターゲットスロット325において送信しなくてもよく、すべての衝突したSPS ACK/NACKビットを送信するための次のスロットを引き続き検査してもよい。場合によっては、ターゲットスロット325が、第1の数量(たとえば、数量X)の衝突したSPS ACK/NACKビットについて選択されたPUCCH315を収容することができる場合、UE115-bは、それらの衝突したビットを送信してもよい。たとえば、UE115-bは、X=1から始めて、場合によってはXを大きくしていくことによって最大のXを探索し、残りの衝突したSPS ACK/NACKビットを送信するための次のスロットを引き続き検査してもよい。
【0111】
別の例では、UE115-bは、衝突したビットの総数に等しいXから始めて、場合によってはXを小さくしていくことによって最大のXを探索してもよく、UE115-bは、残りの衝突したSPS ACK/NACKビットを送信するための次のスロットを引き続き検査してもよい。場合によっては、ターゲットスロット325が、衝突したSPS ACK/NACKビットについて選択されるPUCCH315に関して、すべての衝突したSPS ACK/NACK PUCCH315のうちのX個の衝突したSPS ACK/NACK PUCCH315を収容し得る場合、UE115-bは、ターゲットスロット325を使用してそれらの衝突したビットを送信してもよい。たとえば、UE115-bは、総PUCCHペイロードを最大にするX個のPUCCH315のセットを探索してもよく、UE115-bは、残りの衝突したSPS ACK/NACKビットを送信するための次のスロットを引き続き検査してもよい。場合によっては、UE115-bは、第1のX=1の衝突したPUCCH315からペイロードを最大にするXまで大きくすることによってX個のPUCCH315を探索してもよい。場合によっては、UE115-bは、X=衝突したPUCCH315の総数からペイロードを最大にするXまで小さくすることによってX個のPUCCH315を探索してもよい。場合によっては、UE115-bは、同じアップリンク物理レイヤ(PHY)優先順位(たとえば、高または低)を有するACK/NACKビットおよびUCIビットにこれらの技法を適用してもよい。
【0112】
いくつかの例では、ターゲットスロット325は、(たとえば、SPS config 3についての)SPS PDSCH305-c、および物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)および物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を含むことがあるDG310についてのACK/NACKビットなどの、送信すべき既存の非遅延UCIビットをすでに有することがある。ターゲットスロット325が、すべての既存のUCIビットと衝突したSPS ACK/NACKビットとの合計について選択されたPUCCH315を収容しない場合があり、UE115-bは、いくつかのオプションに従って混合されたビットを多重化してもよい。場合によっては、UE115-bは、既存のUCIビットまたは衝突したSPS ACK/NACKビットをターゲットスロット325において送信しなくてもよい。UE115-bは、すべての既存のUCIビットおよび衝突したSPS ACK/NACKビットを衝突したUCIビットと見なしてもよく、したがって、すべての衝突したUCIビットを送信するための次のスロットを引き続き検査してもよい。追加または代替として、UE115-bは、元の衝突したSPS ACK/NACKビットを衝突したSPS ACK/NACKビットと見なし、既存のUCIビットを欠落させてもよい。したがって、UE115-bは、すべての衝突したSPS ACK/NACKビットを送信するための次のスロットを引き続き検査してもよい。場合によっては、UE115-bは、元の衝突したSPS ACK/NACKビットと(たとえば、SPS PDSCH305-cに関連付けられた)既存のACK/NACKビットの合計を衝突したSPS ACK/NACKビットと見なしてもよく、一方、他の既存のUCIビットを欠落させてもよい。したがって、UE115-bは、すべての衝突したSPS ACK/NACKビットを送信するための次のスロットを引き続き検査してもよい。場合によっては、UE115-bは、対応する選択されるPUCCHリソースが、既存のUCIビットも存在するターゲットスロット325に適合しないことがある場合に、すべての既存のUCIビットおよび衝突したSPS ACK/NACKビットを欠落させてもよい。したがって、ターゲットスロット325に含めるある数量のACK/NACKビットがあり、新しいPDSCHリソースの割振りが新しいSPS ACK/NACKビットおよび遅延SPS ACK/NACKビットを送信するためのリソースではない場合、UE115-aは、新しいSPS ACK/NACKビットと遅延SPS ACK/NACKビットの両方を欠落させてもよい。
【0113】
場合によっては、衝突したSPS ACK/NACKビットを再送信するためのターゲットスロットを探索する際、UE115-bは、ターゲットスロット325において送信される既存の非遅延UCIビットを用いてターゲットスロット325をスキップしてもよい。UE115-bは、既存の規則に基づいてターゲットスロット325において既存のUCIビットを送信し、衝突したSPS ACK/NACKビットの全部または一部を送信するための次のスロットを引き続き検査してもよい。場合によっては、UE115-bは、衝突したSPS ACK/NACKビットおよびそのターゲットスロット325における既存のUCIビットについて別々のPUCCHリソースを判定してもよい。たとえば、UE115-bは、衝突したSPS ACK/NACKビットの全部または一部のペイロードに基づいて第1のPDSCHリソースを選択してもよく、既存のUCIビットの総ペイロードに基づいて第2のPUCCHリソースを選択してもよい。場合によっては、両方のPUCCHリソースが時間または周波数において重複する場合、2つのPUCCHリソースの一方が(たとえば、少なくとも2つのPUCCH送信が同じアップリンクPHY優先順位を有するときに)優先順位オプションに基づいて送信されてもよい。いくつかの例では、UE115-bは、既存のUCIビットまたは衝突したSPS ACK/NACKビットを搬送するPUCCH315を送信してもよい。いくつかの例では、UE115-bは、UCIタイプに基づいてPUCCH315を送信してもよい。たとえば、UE115-bはまず、ACK/NACKを送信し、次いでスケジューリング要求(SR)を送信し、次いで高優先順位CSIを送信し、次いで低優先順位CSIを送信してもよい。いくつかの例では、UE115は、PUCCH位置に基づいてPUCCH315を送信してもよい。たとえば、UE115-bは、PUCCH315がより早くまたはより遅く到着することに基づいてPUCCH315を送信してもよい。
【0114】
場合によっては、UE115-bは、既存のUCIビットと衝突したSPS ACK/NACKビットの一部との合計をターゲットスロット325において送信してもよい。場合によっては、UE115-bは、既存のUCIビットの総ペイロードに基づいてPUCCHリソースを判定してもよい。既存のUCIビットに加えて、PUCCHリソースが収容し得る残りのビットを使用してできるだけ多くの衝突したSPS ACK/NACKビットを搬送してもよい。たとえば、PUCCHフォーマット0およびフォーマット1は、最大2ビットを搬送してもよく、一方、PUCCHフォーマット2、3、および4は、最大1706ビットを搬送してもよい。場合によっては、UE115-bは、既存のUCIビットと、すべての衝突したSPS ACK/NACKビットに基づくある数量(たとえば、X)の圧縮ビットとの合計の総ペイロードに基づいてPUCCHリソースを判定してもよい。たとえば、PUCCHリソースは、X=1であり、すべての衝突したSPS ACK/NACKビットについて1圧縮ビットが論理"AND"演算に等しい場合に判定されてもよい(たとえば、NACKについて衝突したACK/NACKビットが0である場合にNACKについて圧縮ビットは0である)。
【0115】
場合によっては、UE115-bは、既存のUCIビットと第1のX個の衝突したSPS ACK/NACKビットとの合計の総ペイロードに基づいてPUCCHリソースを判定してもよい。たとえば、UE115-bは、X=1から始めて、場合によってはXを大きくしていくことによって最大のXを探索してもよく、残りの衝突したSPS ACK/NACKビットを送信するための次のスロットを引き続き検査してもよい。別の例では、UE115-bは、X=衝突したビットの総数から始めて、場合によってはXを小さくしていくことによって最大のXを探索してもよく、UE115-bは、残りの衝突したSPS ACK/NACKビットを送信するための次のスロットを引き続き検査してもよい。場合によっては、UE115-bは、既存のUCIビットと第1のX個の衝突したPUCCH315におけるSPS ACK/NACKビットとの合計の総ペイロードに基づいてPUCCHリソースを判定してもよい。UE115-bは、総PUCCHペイロードを最大にするX個のPUCCH315のセットを探索してもよく、UE115-bは、残りの衝突したSPS ACK/NACKビットを送信するための次のスロットを引き続き検査してもよい。場合によっては、UE115-bは、第1のX=1の衝突したPUCCH315からペイロードを最大にするXまで大きくすることによってX個のPUCCH315を探索してもよい。場合によっては、UE115-bは、X=衝突したPUCCH315の総数からペイロードを最大にするXまで小さくすることによってX個のPUCCH315を探索してもよい。場合によっては、UE115-bは、同じアップリンク物理レイヤ(PHY)優先順位(たとえば、高または低)を有するSPS ACK/NACKビットおよびUCIビットにこれらの技法を適用してもよい。したがって、SPS ACK/NACK遅延では、UE115-aは、ターゲットスロット325を、PUCCHリソースが有効と見なされるか、または(たとえば、PUCCH-ResourceSetからの)PUCCHリソースが動的に指示される次のPUCCHスロットとして判定してもよい。UE115-bは、ターゲットスロット325の遅延ACK/NACK情報および非遅延SPS ACK/NACK情報(たとえば、それらの情報がもしあれば)を含む総ACK/NACKペイロードサイズに基づいてターゲットスロット325を判定してもよい。
【0116】
いくつかの例では、UE115-bは、衝突したSPS ACK/NACKビットまたはPUCCH315を最大持続時間の間遅延させてもよい。場合によっては、UE115-bは、衝突したSPS ACK/NACKビットまたはすべてのACK/NACKビットを、衝突したSPS ACK/NACKビットを含むPUCCHについて衝突が生じたスロットの端部から持続時間の後のその衝突したビットを含む同じHARQ ACK送信において遅延させてもよい。持続時間は、ある数量(たとえば、X)のスロットまたはシンボルであってもよく、SPS構成ごとに構成されてもよい。場合によっては、UE115-bは、SPS ACK/NACK PUCCH衝突が生じたスロットの端部からスロット当たりに1つまたは複数のアップリンクシンボルまたはフレキシブルシンボルを用いてXスロット後に衝突したSPS ACK/NACKビットを再送信しなくてもよい。場合によっては、UE115-bは、SPS ACK/NACK PUCCH衝突が生じたスロットの端部からX個のアップリンクシンボルまたはフレキシブルシンボル後に衝突したビットを再送信しなくてもよい。したがって、SPS ACK/NACK遅延では、SPS ACK/NACKの最大遅延に対する限界が定義されてもよい。場合によっては、X個のアップリンクシンボルおよびフレキシブルシンボルは、事前に構成されてもよく、またはネットワークエンティティ105-bによって(たとえば、DCI、MAC制御要素(MAC-CE)、もしくはRRCシグナリングを介して)指示されてもよく、それぞれに異なる衝突したPUCCH送信315におけるSPS ACK/NACKビットについて共通であっても、または異なってもよい。衝突したPUCCH送信315は、同じアップリンクPHY優先順位を有しても、または異なるアップリンクPHY優先順位を有してもよい、場合によっては、アップリンクシンボルおよびフレキシブルシンボルはまた、RRC構成であってもよく、DCIフォーマット2_0によって(たとえば、動的SFIにおいて)動的に指示されてもよい。場合によっては、UE115-bは、同じアップリンク物理レイヤ(PHY)優先順位(たとえば、高または低)を有するSPS ACK/NACKビットおよびUCIビットにこれらの技法を適用してもよい。
【0117】
場合によっては、ターゲットスロット325は、すべての衝突したSPS ACK/NACKビットについて選択されたPUCCH315を収容しないことがあり、衝突したSPS ACK/NACKビットはまた、それぞれに異なるアップリンクPHY優先順位を有することがある。場合によっては、少なくともPUCCHリストSPS-PUCCH-AN-List-r16が構成されるとき、UE115-bは、衝突したSPS ACK/NACKビットをターゲットスロット325において送信しなくてもよく、すべての衝突したSPS ACK/NACKビットを送信するための次のスロットを引き続き検査してもよい。場合によっては、UE115-bは、高優先順位の衝突したSPS ACK/NACKビットをできるだけ多くターゲットスロット325において送信してもよい。場合によっては、UE115-bは、低優先順位の衝突したSPS ACK/NACKビットをターゲットスロット325において送信しなくてもよい。ローディングは、衝突したPUCCH315または衝突したACK/NACKビットの順序であってもよく、UE115-bは、残りの高優先順位の衝突したACK/NACKビットおよびすべての低優先順位の衝突したACK/NACKビットを送信するための次のスロットを検査してもよい。場合によっては、UE115-bは、高優先順位の衝突したACK/NACKビットをできるだけ多く送信してもよい。スロットがより多くのビットを収容し得る場合、UE115-bは、低優先順位の衝突したACK/NACKビットをできるだけ多く送信してもよい。低優先順位のSPS ACK/NACKビットは、より少数のビットに圧縮されてもよい(たとえば、すべての低優先順位のSPS ACK/NACKビットでは、1圧縮ビットが論理"AND"演算に等しくてもよい)。
【0118】
いくつかの例では、ターゲットスロット325は、送信される既存の非遅延UCIビットをすでに有していることがあり、ターゲットスロット325は、すべての既存のUCIビットと衝突したACK/NACKビットとの合計について選択されたPUCCH315を収容しないことがあり、衝突したSPS ACK/NACKビットは、それぞれに異なるアップリンクPHY優先順位を有することがある。場合によっては、UE115-bは、既存のUCIビットまたは衝突したSPS ACK/NACKビットをターゲットスロット325において送信しなくてもよく、UE115-bは、すべての既存のUCIビットおよび衝突したSPS ACK/NACKビットを送信するための次のスロットを引き続き検査してもよい。場合によっては、UE115-bは、高優先順位の既存のUCIビットおよび衝突したSPS ACK/NACKビットをできるだけ多くターゲットスロット325において送信してもよい。いくつかの例では、UE115-bは、低優先順位の衝突したSPS ACK/NACKビットをターゲットスロット325において送信しなくてもよい。ローディングは、既存のUCIビット、次に衝突したPUCCH、または既存のUCIビット、次に衝突したSPS ACK/NACKビット、または最初に衝突したSPS ACK/NACKビット、次に既存のUCIビットの順序であってもよい。UE115-bは、残りの高優先順位のビットおよび低優先順位ビットのすべてを検査してもよい。場合によっては、UE115-bは、高優先順位の衝突したACK/NACKビットをできるだけ多く送信してもよい。ターゲットスロット325がより多くのビットを収容することができる場合、UE115-bは、低優先順位の衝突したSPSACK/NACKビットをできるだけ多く送信してもよい。場合によっては、低優先順位のACK/NACKビットは、より少ないビットに圧縮されてもよい。
【0119】
場合によっては、元々複数の衝突したPUCCH315において搬送されたSPS ACK/NACKビットは、同じ新しいPUCCH315において、新しいPUCCHによって搬送されるACK/NACKコードブックにおける衝突したSPS ACK/NACKビットの順序で再送信されてもよい。いくつかの例では、複数の衝突したPUCCH315からのSPS ACK/NACKビットを同じ新しいPUCCH315において再送信しなくてもよい。たとえば、単一の衝突したPUCCH315からのACK/NACKビット(たとえば、最も早く衝突したするかまたは最後に衝突したPUCCH315からのACK/NACKビット)を新しいPUCCHにおいて再送信してもよい。場合によっては、複数の衝突したPUCCH315からのSPS ACK/NACKビットを同じ新しいPUCCH315において再送信してもよい。場合によっては、コードブックは、元々衝突したPUCCH315に関連付けられていた個々のコードブックを連結したものであってもよい。連結は、衝突したPUCCH315の(たとえば、時間的な)順序に基づいてもよい。たとえば、新しいコードブックは、最初に衝突したPUCCH315と、それに続く2番目に衝突したPUCCH315からのコードブック、それに続く3番目に衝突したPUCCH315からのコードブック、以下同様に最後に衝突したPUCCH315までのコードブックとして形成されてもよい。場合によっては、この技法は、異なるコードブックタイプ(たとえば、タイプ1コードブックまたはタイプ2コードブック)に適用されてもよい。
【0120】
いくつかの例では、新しいコードブックは、既存のタイプ1コードブック構成についての同様の規則に基づいて構成されてもよい。場合によっては、衝突したPUCCH315からのSPS ACK/NACKビットからの新しいコードブックにおける1つまたは複数のビット位置は、衝突したPUCCH315に関連付けられたSPS PDSCH305と新しいPUCCH315との間の時間距離(たとえば、K1値)によって決定されてもよい。このことは、そのSPSオケージョンの新しいPUCCH315までのK1が構成されたK1セットに含まれない場合、SPS PDSCH305についての衝突したSPS ACK/NACKビットが新しいコードブックに含まれないことがあることを意味する場合がある。場合によっては、タイプ2コードブックの場合、新しいコードブックは、トランスポートブロック(TB)ベースのサブコードブックとコードブロックグループ(CBG)ベースのサブコードブックを連結したものであってもよい。たとえば、新しいコードブックは、それぞれ、それらの衝突したPUCCH315からの個々のTBまたはCBGサブコードブックを連結したものであってもよい。したがって、SPS ACK/NACK遅延では、2つ以上の初期PUCCHスロットからの遅延SPS ACK/NACKビットを一緒にターゲットスロット325に遅延させてもよい。場合によっては、遅延SPS ACK/NACKビットは、ターゲットスロット325における初期HARQビットまたはコードブック(たとえば、タイプ1またはタイプ2)に添付されてもよい。
【0121】
場合によっては、新しいPUCCH315は、SPS ACK/NACKビットのみを搬送してもよく、新しいPUCCH315において搬送される新しいコードブックは、与えられた順序に構成されてもよい。場合によっては、UE115-bはまず、順序付きCC識別子(ID)リスト(たとえば、最低の構成されたCC IDから最高の構成されたCC IDまで)における各コンポーネントキャリア(CC)を検査してもよい。所与のCC IDでは、UE115-bは、順序付きSPS構成IDリスト(たとえば、最低の構成されたSPS構成IDから最高の構成されたSPS構成IDまで)における各SPS構成IDを検査してもよい。所与のSPS構成IDでは、UE115-bは、SPS ACK/NACKビットとの衝突を有し、まだ到達していない対応する最大遅延デッドラインを有する対応するSPS ACK/NACKビットを搬送する対応するPUCCH315を有する少なくとも1つのSPS PDSCH305が存在するかどうかを検査してもよい。このケースが存在する場合、UE115-bは、少なくとも1つのそのようなSPS PDSCH305の時間順序に基づいて各々のそのようなSPS PDSCH305までのSPS ACK/NACKビットを新しいコードブックに追加してもよい(たとえば、最も早いダウンリンクスロットにおけるSPS PDSCH305についてのSPS ACK/NACKビットが最初に追加されてもよい)。場合によっては、新しいコードブックを生成するために、UE115-bはまず、所与のSPS構成IDについての衝突を有したPUCCH315とともにすべてのそのようなSPS PDSCH305をループし、次いで所与のCC IDにおけるすべてのSPS構成IDをループし、次いですべてのCC IDをループしてもよい。
【0122】
場合によっては、元々少なくとも1つの衝突したPUCCH315において搬送されたSPS ACK/NACKビット、ならびに既存の非遅延UCIビットは、同じ新しいPUCCH315において、新しいPUCCH315によって搬送されるACK/NACKコードブックにおける衝突したSPS ACK/NACKビットおよび既存のUCIビットの順序で再送信されてもよい。場合によっては、1つまたは複数の衝突したPUCCH315からのSPS ACK/NACKビットおよび既存のUCIビットを同じ新しいPUCCHにおいて再送信しなくてもよい。したがって、1つまたは複数の衝突したPUCCH315からのSPS ACK/NACKビットおよび既存のUCIビットを同じ新しいPUCCHにおいて再送信しなくてもよい。たとえば、規則によって、そのPUCCH315について衝突したSPS ACK/NACKビットまたは既存のUCIビットのいずれかを選択してもよい。場合によっては、既存のUCIビットを1つまたは複数のUCIタイプのみに制限してもよく、これらのUCIタイプは、ACK/NACKビット、CSIレポート、およびSRの任意の組合せを含んでもよい。場合によっては、1つまたは複数の衝突したPUCCH315からのSPS ACK/NACKビットおよび既存のUCIビットのいくつかのタイプを同じPUCCH315において送信しなくてもよい。場合によっては、PUCCH315は、タイプ1ACK/NACKコードブックを搬送してもよく、このコードブックは、既存のACK/NACKビットからのコードブックと、元々1つまたは複数の衝突したPUCCH315において搬送された1つまたは複数の個々のコードブックを連結したものであってもよい。連結順序は規則に基づいてもよい。たとえば、衝突したPUCCH315からのコードブックが既存のACK/NACKビットからのコードブックに添付されるか、または既存のACK/NACKビットからのコードブックが衝突したPUCCH315からのコードブックに添付されてもよい。
【0123】
いくつかの例では、コードブックは、既存のタイプ1コードブック構成についての同様の規則に基づいて構成されてもよい。場合によっては、衝突したPUCCH315からのSPS ACK/NACKビットについての新しいコードブックにおける1つまたは複数のビット位置は、その衝突したPUCCH315に関連付けられたSPS PDSCH305と新しいPDSCH315との間の時間距離(たとえば、K1値)によって決定されてもよい。場合によっては、各々の既存のACK/NACKビットについての新しいコードブックにおけるビット位置は、その既存のACK/NACKビットに関連付けられたSPS PDSCH305と新しいPUCCH315との間のK1によって決定されてもよい。場合によっては、コードブックは、元々衝突したPUCCH315に関連付けられていた個々のコードブックを連結したものであってもよい。連結は、衝突したPUCCH315の(たとえば、時間的な)順序に基づいてもよい。たとえば、新しいコードブックは、最初に衝突したPUCCH315と、それに続く2番目に衝突したPUCCH315からのコードブック、それに続く3番目に衝突したPUCCH315からのコードブック、以下同様に最後に衝突したPUCCH315までのコードブックとして形成されてもよい。場合によっては、この技法は、異なるコードブックタイプ(たとえば、タイプ1コードブックまたはタイプ2コードブック)に適用されてもよい。場合によっては、タイプ2コードブックの場合、新しいコードブックは、TBベースのサブコードブックとCBGベースのサブコードブックを連結したものであってもよい。たとえば、新しいコードブックは、元々既存のACK/NACKビットと衝突したPUCCH315の両方からの個々のTBまたはCBGサブコードブックを連結したものであってもよく、連結順序は規則によって決定されてもよい。場合によっては、遅延SPS ACK/NACKビットは、ターゲットスロット325における初期HARQビットまたはコードブック(たとえば、タイプ1またはタイプ2)に添付されてもよい。
【0124】
場合によっては、新しいPUCCH315は、SPS ACK/NACKビットのみを搬送してもよく、新しいPUCCH315において搬送される新しいコードブックは、与えられた順序に構成されてもよい。場合によっては、UE115-bはまず、順序付きCC識別子(ID)リスト(たとえば、最低の構成されたCC IDから最高の構成されたCC IDまで)における各コンポーネントキャリアを検査してもよい。所与のCC IDでは、UE115-bは、順序付きSPS構成IDリスト(たとえば、最低の構成されたSPS構成IDから最高の構成されたSPS構成IDまで)における各SPS構成IDを検査してもよい。所与のSPS構成IDでは、UE115-bは、SPS ACK/NACKビットとの衝突を有し、まだ到達していない対応する最大遅延デッドラインを有する対応するSPS ACK/NACKビットを搬送する対応するPUCCH315を有する少なくとも1つのSPS PDSCH305が存在するかどうかを検査してもよい。このケースが存在する場合、UE115-bは、少なくとも1つのそのようなSPS PDSCH305の時間順序に基づいて各々のそのようなSPS PDSCH305までのSPS ACK/NACKビットを新しいコードブックに追加してもよい(たとえば、最も早いダウンリンクスロットにおけるSPS PDSCH305についてのSPS ACK/NACKビットが最初に追加されてもよい)。場合によっては、新しいコードブックを生成するために、UE115-bはまず、所与のSPS構成IDについての衝突を有したPUCCH315とともにすべてのそのようなSPS PDSCH305をループし、次いで所与のCC IDにおけるすべてのSPS構成IDをループし、次いですべてのCC IDをループしてもよい。場合によっては、遅延SPS ACK/NACKビットは、ターゲットスロット325における初期HARQビットまたはコードブック(たとえば、タイプ1またはタイプ2)に添付されてもよい。したがって、SPS ACK/NACK遅延では、ターゲットスロット325における1つまたは複数の初期スロットからの遅延SPS ACK/NACK情報のビット順序は、SPS ACK/NACKビット順序原則に基づく(たとえば、サービングセルインデックス、SPS構成インデックス、SPS PDSCHスロットインデックスに基づく)。
【0125】
場合によっては、衝突したSPS ACK/NACKビットをターゲットスロット325に遅延させてもよく、対応する選択されるPUCCHリソースは、1つもしくは複数のRRC構成ダウンリンクシンボル、またはSSBシンボルであるRRC構成フレキシブルシンボルと重複しない。しかし、選択されるPUCCHリソースは、DCIによって動的にスケジューリングされ、少なくともCSI-RSおよびPDSCHを含むダウンリンク送信と重複してもよく、DCIスケジューリングダウンリンク送信とSPS ACK/NACKについてのPUCCHとの間のオフセットは、UE115-bがPUCCH315を取り消す(たとえば、欠落させる)ための処理時間しきい値以上であってもよい。場合によっては、UE115-bは、ターゲットスロット325における遅延SPS ACK/NACKビットを欠落させてもよく、動的にスケジューリングされたダウンリンク送信を受信してもよい。場合によっては、欠落は、さらなる再送信もしくは遅延のない永久的なものであってもよく、または欠落させたSPS ACK/NACKビットを十分なリソースを有する後のスロットにさらに遅延させてもよい。場合によっては、UE115-bは、遅延SPS ACK/NACKビットをターゲットスロット325において送信してもよく、動的にスケジューリングされたダウンリンク送信を受信しなくてもよい。たとえば、SPS ACK/NACK遅延では、ターゲットスロット325の後で、遅延SPS ACK/NACKの判定が送信されないことがある場合、UE115-bは遅延SPS ACK/NACKビットを欠落させてもよい。
【0126】
いくつかの例では、衝突したPUCCH315が、SPS PDSCH305についてのSPS ACK/NACKビットに加えて、DCIスケジューリングされたダウンリンクDG310についてのACK/NACKビットを搬送する場合、UE115-bは、本明細書で説明されるSPS ACK/NACK遅延規則が適用され得るかどうかを明確にしてもよい。場合によっては、SPS ACK/NACK遅延規則は、DG310とSPS ACK/NACKビットの両方を含む衝突したPUCCH315に適用されなくてもよい。UE115-bは、遅延送信なしに衝突したPUCCH315におけるすべてのACK/NACKビットを欠落させてもよい。場合によっては、SPS ACK/NACK遅延規則は、DG310とSPS ACK/NACKビットの両方を含む衝突したPUCCH315におけるすべてのACK/NACKビットに適用されてもよい。UE115-bは、衝突したPUCCH315におけるすべてのSPS ACK/NACKビットについて遅延送信を試行してもよい。場合によっては、衝突したPUCCH315からの個々のコードブックを連結することによって新しいコードブックが構成され得る場合、1つまたは複数の衝突したPUCCH315からのSPS ACK/NACKビットおよび既存のUCIビットのいくつかのタイプを同じPUCCH315において送信してもよい。場合によっては、PUCCH315は、タイプ1ACK/NACKコードブックを搬送してもよく、このコードブックは、既存のACK/NACKビットからのコードブックと、元々1つまたは複数の衝突したPUCCH315において搬送された1つまたは複数の個々のコードブックを連結したものであってもよい。連結順序は規則に基づいてもよい。たとえば、衝突したPUCCH315からのコードブックが既存のACK/NACKビットからのコードブックに添付されるか、または既存のACK/NACKビットからのコードブックが衝突したPUCCH315からのコードブックに添付されてもよい。場合によっては、SPS ACK/NACK遅延規則は、DG310とSPS ACK/NACKビットの両方を含む衝突したPUCCH315におけるSPS ACK/NACKビットのみに適用されてもよい。UE115-bは、上記で説明されたのと同じコードブック構成を有する衝突したPUCCH315におけるSPS ACK/NACKビットのみについて遅延送を試行してもよい。
【0127】
場合によっては、UE115-bは、複数のHARQ ACK/NACKコードブックを構成するように構成されてもよく、本明細書で説明されるSPS ACK/NACK遅延規則は、同じコードブックに関連付けられた衝突したSPS ACK/NACKビットの遅延送信に適用されてもよい。すなわち、同じコードブックに属する衝突したSPS ACK/NACKビットは、同じ遅延送信において一緒に送信されてもよく、遅延送信は、遅延規則に基づいてそれぞれに異なるコードブックに属する衝突したACK/NACKビットについて独立に判定されてもよい。場合によっては、各個々のコードブックは、ネットワークエンティティ105-bによって構成されるいくつかの係数の任意の組合せによって識別されてもよい。場合によっては、コードブックは、高または低としてのアップリンクPHY優先順位に(たとえば、それぞれ0または1の対応する優先順位IDに)関連付けられてもよい。場合によっては、コードブックは、マルチTRP演算の場合にTRP IDに関連付けられてもよく、対応するTRP ID(たとえば、CORESETPoolIndex)は0または1であってもよい。場合によっては、コードブックは、グループベースのHARQ-ACK再送信の場合に(たとえば、タイプ2コードブックについて)PDSCHグループインデックスに関連付けられてもよく、PDSCH220グループインジケータは0または1であってもよい。たとえば、コードブックは、高アップリンクPHY優先順位、0のTRP ID、および0のPDSCHグループインデックスを有してもよい。場合によっては、コードブックは、サブコードブックを含んでもよく、サブコードブックは、同じコードブックに多重化されてもよい(たとえば、0および1のPDSCHグループインデックスを有するサブコードブックが同じコードブックに多重化されてもよい)。
【0128】
図4は、本開示の態様による、アップリンク制御情報を多重化するための技法をサポートするプロセスフロー400の一例を示す。プロセスフロー400は、ワイヤレス通信システム100および200の態様を実装してもよく、またはワイヤレス通信システム100および200の態様によって実施されてもよい。たとえば、ネットワークエンティティ105-cおよびUE115-cは、
図1および
図2を参照しながら説明されたネットワークエンティティ105およびUE115の例であってもよい。プロセスフロー400の以下の説明では、ネットワークエンティティ105-cとUE115-cとの間の動作は、示される例示的な順序とは異なる順序で送信されることがあるか、またはネットワークエンティティ105-cおよびUE115-cによって実行される動作は、異なる順序でもしくは異なる時間に実行されることがある。いくつかの動作はまた、プロセスフロー400から省略されてもよく、他の動作がプロセスフロー400に追加されてもよい。
【0129】
405において、UE115-cは、1つまたは複数のSPS構成に従って1つまたは複数のSPS送信を監視してもよい。たとえば、ネットワークエンティティ105-cは、第1のSPS構成に従って第1のPDSCHを送信し、第2のSPS構成に従ってPDSCHを送信してもよい。
【0130】
410において、UE115-cは、SPS送信に関連付けられたフィードバックビットのセットを生成してもよく、フィードバックビットのセットは、アップリンクシンボルの第1のセットにおけるネットワークエンティティ105-cへの送信向けにスケジューリングされる。たとえば、各フィードバックビットは、監視に基づいて、UE115-cがそれぞれのSPS送信を首尾よく受信したかどうかを示してもよい。いくつかの例では、フィードバックビットは、ACK/NACKビットまたは他のフィードバックビットを含んでもよい。
【0131】
415において、UE115-cは、フィードバックビットのセットの送信についてのアップリンクシンボルの第1のセットの利用可能性を変更するネットワークエンティティ105-cからの制御シグナリングを受信することがある。たとえば、ネットワークエンティティ105-cは、フィードバックビットを送信するためのリソースがダウンリンク送信向けに構成されており、したがって、もはやアップリンク送信に利用することができないことを示す制御シグナリング(たとえば、RRCシグナリング)を送信することがある。したがって、UE115-cは、構成されたダウンリンクシンボルとの衝突を判定することがある。
【0132】
420において、UE115-cは、制御シグナリングを受信したことに基づいて、フィードバックビットのセットの送信をアップリンクシンボルの第2のセットに遅延させてもよい。たとえば、衝突に起因して、UE115-cは、SPS ACK/NACKビットを、SPS ACK/NACKビットを収容し得る別のスロットに遅延させてもよい。
【0133】
425において、UE115-cは、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信することを決定してもよい。430において、UE115-cは、決定に従ってネットワークエンティティ105-cと通信してもよい。たとえば、UE115-cは、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信することを決定してもよい。UE115-cおよびネットワークエンティティ105-cにおいて実行される動作は、リソース利用を改善することがあり、いくつかの例では、数ある利点のうちで特に、ネットワーク効率を推進することがある。
【0134】
図5は、本開示の態様による、アップリンク制御情報を多重化するための技法をサポートするデバイス505のブロック
図500を示す。デバイス505は、本明細書において説明されるようなUE115の態様の例であってもよい。デバイス505は、受信機510、送信機515、および通信マネージャ520を含んでもよい。デバイス505はまた、プロセッサを含んでもよい。これらのコンポーネントの各々は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いに通信していてもよい。
【0135】
受信機510は、様々な情報チャネル(たとえば、アップリンク制御情報を多重化するための技法に関連した、制御チャネル、データチャネル、情報チャネル)に関連付けられたパケット、ユーザデータ、制御情報、またはそれらの任意の組合せなどの情報を受信するための手段を提供してもよい。情報は、デバイス505の他のコンポーネントに受け渡されてもよい。受信機510は、単一のアンテナを利用してもよく、または複数のアンテナのセットを利用してもよい。
【0136】
送信機515は、デバイス505の他のコンポーネントによって生成される信号を送信するための手段を提供してもよい。たとえば、送信機515は、様々な情報チャネル(たとえば、アップリンク制御情報を多重化するための技法に関連した、制御チャネル、データチャネル、情報チャネル)に関連付けられた、パケット、ユーザデータ、制御情報、またはそれらの任意の組合せなどの情報を送信してもよい。いくつかの例では、送信機515は、トランシーバモジュールの中で受信機510と併置されてもよい。送信機515は、単一のアンテナを利用してもよく、または複数のアンテナのセットを利用してもよい。
【0137】
通信マネージャ520、受信機510、送信機515、またはそれらの様々な組合せもしくはそれらの様々なコンポーネントは、本明細書で説明されるアップリンク制御情報を多重化するための技法の様々な態様を実施するための手段の例であってもよい。たとえば、通信マネージャ520、受信機510、送信機515、またはそれらの様々な組合せもしくはコンポーネントは、本明細書で説明される機能の1つまたは複数を実行するための方法をサポートしてもよい。
【0138】
いくつかの例では、通信マネージャ520、受信機510、送信機515、それらの様々な組合せもしくはコンポーネントは、ハードウェア内で(たとえば、通信管理回路内で)実装されてもよい。ハードウェアは、プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別のハードウェアコンポーネント、または本開示において説明する機能を実行するための手段として構成されるかもしくは場合によってはその手段をサポートするそれらの任意の組合せを含んでもよい。いくつかの例では、少なくとも1つのプロセッサおよび少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリは、(たとえば、少なくとも1つのプロセッサによって、メモリに記憶された命令を実行することによって)本明細書で説明される機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成されてもよい。追加または代替として、いくつかの例では、通信マネージャ520、受信機510、送信機515、またはそれらの様々な組合せもしくはコンポーネントが、プロセッサによって実行されるコードに(たとえば、通信管理ソフトウェアとして)実装されてもよい。プロセッサによって実行されるコードに実装される場合、通信マネージャ520、受信機510、送信機515、またはそれらの様々な組合せもしくはコンポーネントの機能は、汎用プロセッサ、DSP、中央処理ユニット(CPU)、グラフィックス処理ユニット(GPU)、ASIC、FPGA、または(たとえば、本開示において説明する機能を実行するための手段として構成された、もしくは場合によってはそれをサポートする)これらのもしくは他のプログラマブル論理デバイスの任意の組合せによって実行されてもよい。
【0139】
プロセッサは、インテリジェントハードウェアデバイス、(たとえば、汎用プロセッサ、DSP、CPU、GPU、マイクロコントローラ、ASIC、FPGA、プログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理コンポーネント、個別ハードウェアコンポーネント、またはそれらの任意の組合せ)を含んでもよい。
【0140】
本明細書の本開示に関して説明する様々な例示的なブロックおよびコンポーネントは、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、CPU、GPU、FPGAもしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェアコンポーネント、または本明細書で説明する機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行されてもよい。
【0141】
いくつかの例では、通信マネージャ520は、受信機510、送信機515、もしくはその両方を使用して、または別の方法でそれらと協働して、様々な動作(たとえば、受信すること、監視すること、送信すること)を実行するように構成されてもよい。たとえば、通信マネージャ520は、受信機510から情報を受信し、送信機515に情報を送り、または情報を受信し、情報を送信し、もしくは本明細書で説明する様々な他の動作を実行するために受信機510、送信機515、もしくはその両方と一緒に一体化され得る。
【0142】
通信マネージャ520は、本明細書で開示される例に従って、UEにおけるワイヤレス通信をサポートしてもよい。たとえば、通信マネージャ520は、1つまたは複数の半永続的スケジューリング構成に従って1つまたは複数の半永続的スケジューリング送信を監視するための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよい。通信マネージャ520は、1つまたは複数の半永続的スケジューリング送信に関連付けられたフィードバックビットのセットを生成するための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよく、フィードバックビットのセットは、アップリンクシンボルの第1のセットにおけるネットワークエンティティへの送信向けにスケジューリングされる。通信マネージャ520は、フィードバックビットのセットの送信についてのアップリンクシンボルの第1のセットの利用可能性を変更する制御シグナリングを受信するための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよい。通信マネージャ520は、制御シグナリングを受信したことに基づいて、フィードバックビットのセットの送信をアップリンクシンボルの第2のセットに遅延させるための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよい。通信マネージャ520は、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するかどうかを判定するための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよい。通信マネージャ520は、判定に従って、ネットワークエンティティと通信するための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよい。
【0143】
本明細書で説明する例に従って通信マネージャ520を含めるかまたは構成することによって、デバイス505(たとえば、受信機510、送信機515、通信マネージャ520、またはそれらの組合せを制御するかまたは場合によってはそれらに結合されるプロセッサ)は、アップリンク制御情報を多重化するための技法をサポートしてもよく、それによって、数ある利点の中でもとりわけシグナリングオーバーヘッドおよび電力消費量を低減させてもよい。それぞれに異なるチャネル条件に基づいて衝突したSPSフィードバックを遅延させ、衝突の回数を減少させることによって、リソース効率およびユーザエクスペリエンスを向上させることがある。したがって、本明細書で説明される技法は、ネットワーク動作を改善することがあり、いくつかの例では、数ある利点の中でもとりわけネットワーク効率を推進することがある。
【0144】
図6は、本開示の態様による、アップリンク制御情報を多重化するための技法をサポートするデバイス605のブロック
図600を示す。デバイス605は、本明細書で説明されるようなデバイス505またはUE115の態様の例であってもよい。デバイス605は、受信機610、送信機615、および通信マネージャ620を含んでもよい。デバイス605は、またプロセッサを含んでもよい。これらのコンポーネントの各々は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いと通信してもよい。
【0145】
受信機610は、様々な情報チャネル(たとえば、アップリンク制御情報を多重化するための技法に関連した、制御チャネル、データチャネル、情報チャネル)に関連付けられたパケット、ユーザデータ、制御情報、またはそれらの任意の組合せなどの情報を受信するための手段を提供してもよい。情報は、デバイス605の他のコンポーネントに受け渡されてもよい。受信機610は、単一のアンテナまたは複数のアンテナのセットを使用してもよい。
【0146】
送信機615は、デバイス605の他のコンポーネントによって生成される信号を送信するための手段を提供してもよい。たとえば、送信機615は、様々な情報チャネル(たとえば、アップリンク制御情報を多重化するための技法に関連した、制御チャネル、データチャネル、情報チャネル)に関連付けられた、パケット、ユーザデータ、制御情報、またはそれらの任意の組合せなどの情報を送信してもよい。いくつかの例では、送信機615は、トランシーバモジュールの中で受信機610と併置されてもよい。送信機615は、単一のアンテナまたは複数のアンテナのセットを利用してもよい。
【0147】
デバイス605、またはその様々なコンポーネントは、本明細書で説明されるアップリンク制御情報を多重化するための技法の様々な態様を実施するための手段の例であってもよい。たとえば、通信マネージャ620は、SPS送信監視コンポーネント625、フィードバック生成コンポーネント630、制御シグナリング受信コンポーネント635、フィードバック遅延コンポーネント640、フィードバック判定コンポーネント645、通信コンポーネント650、またはそれらの任意の組合せを含んでもよい。通信マネージャ620は、本明細書で説明される通信マネージャ520の態様の例であってもよい。いくつかの例では、通信マネージャ620、またはその様々なコンポーネントは、受信機610、送信機615、もしくはその両方を使用して、または別の方法でそれらと協働して、様々な動作(たとえば、受信、監視、送信)を実行するように構成され得る。たとえば、通信マネージャ620は、受信機610から情報を受信し、送信機615に情報を送り、または情報を受信し、情報を送信し、もしくは本明細書で説明する様々な他の動作を実行するために受信機610、送信機615、もしくはその両方と一緒に一体化される。
【0148】
通信マネージャ620は、本明細書で開示される例に従って、UEにおけるワイヤレス通信をサポートしてもよい。たとえば、SPS送信監視コンポーネント625は、1つまたは複数の半永続的スケジューリング構成に従って1つまたは複数の半永続的スケジューリング送信を監視するための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよい。フィードバック生成コンポーネント630は、1つまたは複数の半永続的スケジューリング送信に関連付けられたフィードバックビットのセットを生成するための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよく、フィードバックビットのセットは、アップリンクシンボルの第1のセットにおけるネットワークエンティティへの送信向けにスケジューリングされる。制御シグナリング受信コンポーネント635は、フィードバックビットのセットの送信についてのアップリンクシンボルの第1のセットの利用可能性を変更する制御シグナリングを受信するための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよい。フィードバック遅延コンポーネント640は、制御シグナリングを受信したことに基づいて、フィードバックビットのセットの送信をアップリンクシンボルの第2のセットに遅延させるための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよい。フィードバック判定コンポーネント645は、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するかどうかを判定するための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよい。通信コンポーネント650は、判定に従って、ネットワークエンティティと通信するための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよい。
【0149】
図7は、本開示の態様による、アップリンク制御情報を多重化するための技法をサポートする通信マネージャ720のブロック
図700を示す。通信マネージャ720は、本明細書で説明される通信マネージャ520、通信マネージャ620、またはその両方の態様の例であってもよい。通信マネージャ720、またはその様々なコンポーネントは、本明細書で説明されるアップリンク制御情報を多重化するための技法の様々な態様を実施するための手段の例であってもよい。たとえば、通信マネージャ720は、SPS送信監視コンポーネント725、フィードバック生成コンポーネント730、制御シグナリング受信コンポーネント735、フィードバック遅延コンポーネント740、フィードバック判定コンポーネント745、通信コンポーネント750、アップリンク制御情報コンポーネント755、またはそれらの任意の組合せを含んでもよい。これらのコンポーネントの各々は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いと直接または間接的に通信していることがある。
【0150】
通信マネージャ720は、本明細書で開示される例に従って、UEにおけるワイヤレス通信をサポートしてもよい。たとえば、SPS送信監視コンポーネント725は、1つまたは複数の半永続的スケジューリング構成に従って1つまたは複数の半永続的スケジューリング送信を監視するための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよい。フィードバック生成コンポーネント730は、1つまたは複数の半永続的スケジューリング送信に関連付けられたフィードバックビットのセットを生成するための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよく、フィードバックビットのセットは、アップリンクシンボルの第1のセットにおけるネットワークエンティティへの送信向けにスケジューリングされる。制御シグナリング受信コンポーネント735は、フィードバックビットのセットの送信についてのアップリンクシンボルの第1のセットの利用可能性を変更する制御シグナリングを受信するための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよい。フィードバック遅延コンポーネント740は、制御シグナリングを受信したことに基づいて、フィードバックビットのセットの送信をアップリンクシンボルの第2のセットに遅延させるための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよい。フィードバック判定コンポーネント745は、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するかどうかを判定するための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよい。通信コンポーネント750は、判定に従って、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよい。通信コンポーネント750は、判定に従って、ネットワークエンティティと通信するための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよい。
【0151】
いくつかの例では、フィードバック判定コンポーネント745は、フィードバックビットのセットのサイズが、フィードバックビットのセットの送信についてのアップリンクシンボルの第2のセットにおける割振りのサイズよりも大きいと判定するための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよく、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するかどうかを判定することは、フィードバックビットのセットのサイズが、アップリンクシンボルの第2のセットにおける割振りのサイズよりも大きいと判定することに基づく。
【0152】
いくつかの例では、フィードバック遅延コンポーネント740は、割振りのサイズに基づいて、フィードバックビットのセットの送信をアップリンクシンボルの第3のセットに遅延させるための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよい。
【0153】
いくつかの例では、通信コンポーネント750は、割振りの判定に従って、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよい。
【0154】
いくつかの例では、アップリンク制御情報コンポーネント755は、アップリンクシンボルの第2のセットにおけるネットワークエンティティへの送信向けにスケジューリングされたアップリンク制御情報ビットのセットを生成するための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよく、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するかどうかを判定することは、アップリンク制御情報ビットのセットを生成することに基づく。
【0155】
いくつかの例では、通信コンポーネント750は、アップリンク制御情報ビットのセットを生成することに基づいて、フィードバックビットのセットの少なくとも一部およびアップリンク制御情報ビットのセットをアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよい。
【0156】
いくつかの例では、フィードバック判定コンポーネント745は、フィードバックビットのセットおよびアップリンク制御情報ビットのセットのサイズが、フィードバックビットのセットおよびアップリンク制御情報ビットのセットを送信するためのアップリンクシンボルの第2のセットにおける割振りのサイズよりも大きいと判定するための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよい。いくつかの例では、通信コンポーネント750は、フィードバックビットのセットおよびアップリンク制御情報ビットのセットのサイズが、割振りのサイズよりも大きいと判定することに基づいて、フィードバックビットのセットの少なくとも一部およびアップリンク制御情報ビットのセットをアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信することを控えるための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよく、ネットワークエンティティとの通信は、上記控えることを含む。
【0157】
いくつかの例では、フィードバック遅延コンポーネント740は、割振りのサイズに基づいて、フィードバックビットのセットおよびアップリンク制御情報ビットのセットの送信をアップリンクシンボルの第3のセットに遅延させるための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよい。
【0158】
いくつかの例では、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するかどうかを判定することは、アップリンク制御情報ビットのセットのタイプに基づく。
【0159】
いくつかの例では、通信コンポーネント750は、アップリンク制御情報ビットのセットをアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよい。いくつかの例では、フィードバック遅延コンポーネント740は、アップリンク制御情報ビットのセットを生成することに基づいて、フィードバックビットのセットの送信をアップリンクシンボルの第3のセットに遅延させるための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよい。
【0160】
いくつかの例では、通信コンポーネント750は、判定に従って、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよい。いくつかの例では、フィードバック遅延コンポーネント740は、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信することに基づいて、アップリンク制御情報ビットのセットの送信をアップリンクシンボルの第3のセットに遅延させるための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよい。
【0161】
いくつかの例では、フィードバック遅延コンポーネント740は、フィードバックビットのセットを生成することに基づいて圧縮フィードバックビットを生成するための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよく、圧縮フィードバックビットは、フィードバックビットのセットの少なくとも一部に関連付けられる。いくつかの例では、通信コンポーネント750は、アップリンク制御情報ビットのセットを生成することに基づいて、圧縮フィードバックビットをアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよい。
【0162】
いくつかの例では、フィードバック判定コンポーネント745は、アップリンクシンボルの第2のセットがアップリンクシンボルの第1のセットからある数量のスロット後に生じると判定するための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよい。いくつかの例では、通信コンポーネント750は、スロットの数量に基づいて、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信することを控えるための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよく、ネットワークエンティティと通信することは、上記控えることを含む。
【0163】
いくつかの例では、ある数量のスロットの各スロットは、アップリンクシンボル、フレキシブルシンボル、またはその両方を含む。いくつかの例では、フレキシブルシンボルは、アップリンク送信またはダウンリンク送信の送信向けに構成される。
【0164】
いくつかの例では、フィードバック判定コンポーネント745は、アップリンクシンボルの第2のセットにおける送信についてのフィードバックコードブックにおけるフィードバックビットのセットの順序を決定するための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよく、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するかどうかを判定することは、フィードバックコードブックにおけるフィードバックビットのセットの順序に基づく。
【0165】
いくつかの例では、通信コンポーネント750は、フィードバックコードブックにおけるフィードバックビットのセットの順序に基づいて、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信することを決定するための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよく、フィードバックコードブックは、アップリンクシンボルの第1のセットに関連付けられたフィードバックコードブックのセットを連結したものを含む第1のタイプのフィードバックコードブックまたは第2のタイプのフィードバックコードブックである。いくつかの例では、フィードバックコードブックのセットの連結は、フィードバックコードブックのセットの時間的な順序に基づく。
【0166】
いくつかの例では、フィードバック判定コンポーネント745は、サービングセル、1つまたは複数の半永続的スケジューリング構成、アップリンクシンボルの第1のセット、およびアップリンクシンボルの第2のセットに対応付けられたインデックスのセットに基づいてフィードバックコードブックを生成するための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよい。いくつかの例では、通信コンポーネント750は、生成されたフィードバックコードブックに従って、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信することを決定するための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよい。
【0167】
いくつかの例では、フィードバック判定コンポーネント745は、アップリンクシンボルの第2のセットにおけるネットワークエンティティへの送信向けにスケジューリングされたアップリンク制御情報ビットのセットおよびフィードバックコードブックを生成するための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよく、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するかどうかを判定することは、アップリンク制御情報ビットのセットおよびフィードバックコードブックを生成することに基づき、フィードバックコードブックは、アップリンクシンボルの第1のセットに関連付けられたフィードバックコードブックのセットを連結したものを含む第1のタイプのフィードバックコードブックまたは第2のタイプのフィードバックコードブックである。いくつかの例では、通信コンポーネント750は、アップリンク制御情報ビットのセットを生成することに基づいて、かつフィードバックコードブックに従って、フィードバックビットのセットの少なくとも一部およびアップリンク制御情報ビットのセットをアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよい。
【0168】
いくつかの例では、フィードバック遅延コンポーネント740は、フィードバックビットのセットの送信をアップリンクシンボルの第3のセットに遅延させるための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよく、フィードバックビットのセットの送信についてのアップリンクシンボルの第3のセットにおける割振りは、1つまたは複数のスケジューリングされたダウンリンク送信と重複し、割振りと1つまたは複数のスケジューリングされたダウンリンク送信との間のオフセットはしきい値を満たす。
【0169】
いくつかの例では、通信コンポーネント750は、重複する1つまたは複数のスケジューリングされたダウンリンク送信に基づいて、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第3のセットにおいて送信することを控えるための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよく、ネットワークエンティティと通信することは、上記控えることを含む。
【0170】
いくつかの例では、フィードバック遅延コンポーネント740は、フィードバックビットのセットの送信をアップリンクシンボルの第3のセットに遅延させるための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよく、アップリンクシンボルの第3のセットにおける割振りは、動的許可についてのフィードバックビットの第2のセットを含む。いくつかの例では、通信コンポーネント750は、遅延に基づいて、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第3のセットにおいて送信することを控えるための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよい。
【0171】
いくつかの例では、フィードバック遅延コンポーネント740は、フィードバックビットのセットの送信をアップリンクシンボルの第3のセットに遅延させるための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよく、フィードバックビットのセットは、アップリンク動的許可に関連付けられ、アップリンクシンボルの第3のセットにおける割振りは、ダウンリンク動的許可についてのフィードバックビットの第2のセットを含む。
【0172】
いくつかの例では、フィードバック判定コンポーネント745は、アップリンクシンボルの第3のセットの割振りが、制御リソースセットに対応するシンボルと重複しないと判定するための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよい。いくつかの例では、フィードバック遅延コンポーネント740は、判定することに基づいて、フィードバックビットのセットの送信をアップリンクシンボルの第3のセットに遅延させるための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよい。
【0173】
いくつかの例では、フィードバック判定コンポーネント745は、フィードバックビットのセットのサイズが、フィードバックビットのセットの送信についてのアップリンクシンボルの第2のセットにおける割振りのサイズよりも大きいと判定するための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよく、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するかどうかを判定することは、フィードバックビットのセットのサイズが、アップリンクシンボルの第2のセットにおける割振りのサイズよりも大きいと判定することに基づく。
【0174】
いくつかの例では、フィードバック判定コンポーネント745は、アップリンクシンボルの第2のセットがアップリンクシンボルの第1のセットからある数量のスロット後に生じると判定するための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよい。いくつかの例では、通信コンポーネント750は、シンボルの数量に基づいて、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信することを控えるための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよく、ネットワークエンティティと通信することは、上記控えることを含む。
【0175】
いくつかの例では、フィードバック判定コンポーネント745は、フィードバックビットのセットの各フィードバックビットに関連付けられたそれぞれの優先順位を判定するための手段をサポートするための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよい。いくつかの例では、通信コンポーネント750は、それぞれの優先順位を判定することに従って、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよい。
【0176】
いくつかの例では、制御シグナリングは、アップリンクシンボルの第1のセットがダウンリンクシンボルのセット、同期信号ブロックシンボルのセット、またはその両方と部分的に重複することを示す。
【0177】
図8は、本開示の態様による、アップリンク制御情報を多重化するための技法をサポートするデバイス805を含むシステム800の図を示す。デバイス805は、本明細書で説明するようなデバイス505、デバイス605、もしくはUE115のコンポーネントの一例であってもよく、またはそれらを含んでもよい。デバイス805は、1つまたは複数のネットワークエンティティ105、UE115、またはそれらの任意の組合せとワイヤレス通信してもよい。デバイス805は、通信マネージャ820、入力/出力(I/O)コントローラ810、トランシーバ815、アンテナ825、メモリ830、コード835、およびプロセッサ840など、通信を送信および受信するためのコンポーネントを含む、双方向の音声およびデータ通信のためのコンポーネントを含んでもよい。これらのコンポーネントは、1つまたは複数のバス(たとえば、バス845)を介して電子的に通信していてもよく、または別様に(たとえば、動作的に、通信的に、機能的に、電子的に、電気的に)結合されてもよい。
【0178】
I/Oコントローラ810は、デバイス805のための入力信号および出力信号を管理してもよい。I/Oコントローラ810はまた、デバイス805の中に統合されていない周辺装置を管理してもよい。場合によっては、I/Oコントローラ810は、外部周辺装置への物理接続またはポートを表してもよい。場合によっては、I/Oコントローラ810は、iOS(登録商標)、ANDROID(登録商標)、MS-DOS(登録商標)、MS-WINDOWS(登録商標)、OS/2(登録商標)、UNIX(登録商標)、LINUX(登録商標)、または別の知られているオペレーティングシステムなどのオペレーティングシステムを利用してもよい。追加または代替として、I/Oコントローラ810は、モデム、キーボード、マウス、タッチスクリーン、または類似のデバイスを表してよく、またはそれらと相互作用してもよい。場合によっては、I/Oコントローラ810は、プロセッサ840など、プロセッサの一部として実装されてもよい。場合によっては、ユーザは、I/Oコントローラ810を介して、またはI/Oコントローラ810によって制御されるハードウェアコンポーネントを介して、デバイス805と対話してもよい。
【0179】
場合によっては、デバイス805は、単一のアンテナ825を含んでもよい。しかしながら、いくつかの他の場合、デバイス805は、複数のワイヤレス送信を同時に送信または受信することが可能であり得る、2つ以上のアンテナ825を有してよい。トランシーバ815は、本明細書で説明するように、1つまたは複数のアンテナ825、有線リンク、またはワイヤレスリンクを介して、双方向に通信してもよい。たとえば、トランシーバ815は、ワイヤレストランシーバを表すことがあり、別のワイヤレストランシーバと双方向に通信してもよい。トランシーバ815はまた、パケットを変調し、変調されたパケットを送信のために1つまたは複数のアンテナ825に提供し、1つまたは複数のアンテナ825から受信されたパケットを復調するためのモデムを含んでもよい。トランシーバ815、またはトランシーバ815および1つもしくは複数のアンテナ825は、本明細書で説明するように、送信機515、送信機615、受信機510、受信機610、または任意のそれらの組合せもしくはそれらのコンポーネントの例であってもよい。
【0180】
メモリ830は、ランダムアクセスメモリ(RAM)および読取り専用メモリ(ROM)を含んでもよい。メモリ830は、プロセッサ840によって実行されたとき、本明細書で説明する様々な機能をデバイス805に実行させる命令を含む、コンピュータ可読コンピュータ実行可能コード835を記憶してもよい。コード835は、システムメモリまたは別のタイプのメモリなどの、非一時的コンピュータ可読媒体の中に記憶されてもよい。場合によっては、コード835は、プロセッサ840によって直接的に実行可能ではないことがあるが、(たとえば、コンパイルされ実行されたとき)本明細書で説明される機能をコンピュータに実行させてもよい。場合によっては、メモリ830は、特に、周辺コンポーネントまたは周辺デバイスとの相互作用などの、基本的なハードウェア動作またはソフトウェア動作を制御し得る基本I/Oシステム(BIOS)を含んでもよい。
【0181】
プロセッサ840は、インテリジェントハードウェアデバイス(たとえば、汎用プロセッサ、DSP、CPU、マイクロコントローラ、ASIC、FPGA、プログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理コンポーネント、個別ハードウェアコンポーネント、またはそれらの任意の組合せ)を含んでもよい。場合によっては、プロセッサ840は、メモリコントローラを使用してメモリアレイを動作させるように構成され得る。場合によっては、メモリコントローラは、プロセッサ840に統合されてもよい。プロセッサ840は、デバイス805に様々な機能(たとえば、合波アップリンク制御情報のための技法をサポートする機能またはタスク)を実行させるために、メモリ(たとえば、メモリ830)に記憶されているコンピュータ可読命令を実行するように構成されてもよい。たとえば、デバイス805またはデバイス805のコンポーネントは、プロセッサ840と、プロセッサ840に結合されたメモリ830とを含んでもよく、プロセッサ840およびメモリ830は、本明細書で説明される様々な機能を実行するように構成される。
【0182】
通信マネージャ820は、本明細書で開示される例に従って、UEにおけるワイヤレス通信をサポートしてもよい。たとえば、通信マネージャ820は、1つまたは複数の半永続的スケジューリング構成に従って1つまたは複数の半永続的スケジューリング送信を監視するための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよい。通信マネージャ820は、1つまたは複数の半永続的スケジューリング送信に関連付けられたフィードバックビットのセットを生成するための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよく、フィードバックビットのセットは、アップリンクシンボルの第1のセットにおけるネットワークエンティティへの送信向けにスケジューリングされる。通信マネージャ820は、フィードバックビットのセットの送信についてのアップリンクシンボルの第1のセットの利用可能性を変更する制御シグナリングを受信するための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよい。通信マネージャ820は、制御シグナリングを受信したことに基づいて、フィードバックビットのセットの送信をアップリンクシンボルの第2のセットに遅延させるための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよい。通信マネージャ820は、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するかどうかを判定するための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよい。通信マネージャ820は、判定に従ってネットワークエンティティと通信するための手段として構成されるか、または場合によってはその手段をサポートしてもよい。
【0183】
本明細書で説明する例に従って通信マネージャ820を含めるかまたは構成することによって、デバイス805は、アップリンク制御情報を多重化するための技法をサポートすることがあり、それによって、他の数ある利点の中でもとりわけシグナリングオーバーヘッドおよび電力消費量を低減させることがある。それぞれに異なるチャネル条件に基づいて衝突したSPSフィードバックを遅延させ、衝突の回数を減少させることによって、リソース効率およびユーザエクススペリエンスを向上させることがある。したがって、本明細書で説明される技法は、ネットワーク動作を改善することがあり、いくつかの例では、数ある利点の中でもとりわけネットワーク効率を推進することがある。
【0184】
いくつかの例では、通信マネージャ820は、トランシーバ815、1つまたは複数のアンテナ825、もしくはそれらの任意の組合せを使用して、または別様にそれらと協働して、様々な動作(たとえば、受信、監視、送信)を実行するように構成されてもよい。通信マネージャ820は、別個のコンポーネントとして示されているが、いくつかの例では、通信マネージャ820に関連して説明される1つまたは複数の機能は、プロセッサ840、メモリ830、コード835、もしくはそれらの任意の組合せによってサポートされ、または実行され得る。たとえば、コード835は、デバイス805に、本明細書で説明されるアップリンク制御情報を多重化するための技法の様々な態様を実施させるようにプロセッサ840によって実行可能な命令を含んでよく、またはプロセッサ840およびメモリ830はそうでなければ、そのような動作を実施もしくはサポートするように構成されてよい。
【0185】
図9は、本開示の態様による、アップリンク制御情報を多重化するための技法をサポートする方法900を示すフローチャートを示す。方法900の動作は、本明細書において説明されるように、UEまたはそのコンポーネントによって実施されてもよい。たとえば、方法900の動作は、
図1~
図8を参照しながら説明されたUE115によって実行されてもよい。いくつかの例では、UEは、説明する機能を実行するようにUEの機能要素を制御するための命令のセットを実行してもよい。追加または代替として、UEは、専用ハードウェアを使用して、説明する機能の態様を実行してもよい。
【0186】
905において、方法は、1つまたは複数の半永続的スケジューリング構成に従って1つまたは複数の半永続的スケジューリング送信を監視することを含んでもよい。905の動作は、本明細書で開示されるような例に従って実行されてもよい。いくつかの例では、905の動作の態様は、
図7を参照しながら説明されたSPS送信監視コンポーネント725によって実行されてもよい。
【0187】
910において、方法は、1つまたは複数の半永続的スケジューリング送信に関連付けられたフィードバックビットのセットを生成することを含んでもよく、フィードバックビットのセットは、アップリンクシンボルの第1のセットにおけるネットワークエンティティへの送信向けにスケジューリングされる。910の動作は、本明細書で開示されるような例に従って実行されてもよい。いくつかの例では、910の動作の態様は、
図7を参照しながら説明されたフィードバック生成コンポーネント730によって実行されてもよい。
【0188】
915において、方法は、フィードバックビットのセットの送信についてのアップリンクシンボルの第1のセットの利用可能性を変更するネットワークエンティティからの制御シグナリングを受信することを含んでもよい。915の動作は、本明細書で開示されるような例に従って実行されてもよい。いくつかの例では、915の動作の態様は、
図7を参照しながら説明された制御シグナリング受信コンポーネント735によって実行されてもよい。
【0189】
920において、方法は、制御シグナリングを受信したことに少なくとも部分的に基づいて、フィードバックビットのセットの送信をアップリンクシンボルの第2のセットに遅延させることを含んでもよい。920の動作は、本明細書で開示されるような例に従って実行されてもよい。いくつかの例では、920の動作の態様は、
図7を参照しながら説明されたフィードバック遅延コンポーネント740によって実行されてもよい。
【0190】
925において、方法は、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するかどうかを判定することを含んでもよい。925の動作は、本明細書で開示されるような例に従って実行されてもよい。いくつかの例では、925の動作の態様は、
図7を参照しながら説明されたフィードバック判定コンポーネント745によって実行されてもよい。
【0191】
930において、方法は、判定に従ってネットワークエンティティと通信することを含んでもよい。930の動作は、本明細書で開示されるような例に従って実行されてもよい。いくつかの例では、930の動作の態様は、
図7を参照しながら説明された通信コンポーネント750によって実行されてもよい。
【0192】
図10は、本開示の態様による、アップリンク制御情報を多重化するための技法をサポートする方法1000を示すフローチャートを示す。方法1000の動作は、本明細書において説明されるように、UEまたはそのコンポーネントによって実施されてもよい。たとえば、方法1000の動作は、
図1~
図8を参照しながら説明されたUE115によって実行されてもよい。いくつかの例では、UEは、説明する機能を実行するようにUEの機能要素を制御するための命令のセットを実行してもよい。追加または代替として、UEは、専用ハードウェアを使用して、説明する機能の態様を実行してもよい。
【0193】
1005において、方法は、1つまたは複数の半永続的スケジューリング構成に従って1つまたは複数の半永続的スケジューリング送信を監視することを含んでもよい。1005の動作は、本明細書で開示されるような例に従って実行されてもよい。いくつかの例では、1005の動作の態様は、
図7を参照しながら説明されたSPS送信監視コンポーネント725によって実行されてもよい。
【0194】
1010において、方法は、1つまたは複数の半永続的スケジューリング送信に関連付けられたフィードバックビットのセットを生成することを含んでもよく、フィードバックビットのセットは、アップリンクシンボルの第1のセットにおけるネットワークエンティティへの送信向けにスケジューリングされる。1010の動作は、本明細書で開示されるような例に従って実行されてもよい。いくつかの例では、1010の動作の態様は、
図7を参照しながら説明されたフィードバック生成コンポーネント730によって実行されてもよい。
【0195】
1015において、方法は、フィードバックビットのセットの送信についてのアップリンクシンボルの第1のセットの利用可能性を変更するネットワークエンティティからの制御シグナリングを受信することを含んでもよい。1015の動作は、本明細書で開示されるような例に従って実行されてもよい。いくつかの例では、1015の動作の態様は、
図7を参照しながら説明された制御シグナリング受信コンポーネント735によって実行されてもよい。
【0196】
1020において、方法は、制御シグナリングを受信したことに少なくとも部分的に基づいて、フィードバックビットのセットの送信をアップリンクシンボルの第2のセットに遅延させることを含んでもよい。1020の動作は、本明細書で開示されるような例に従って実行されてもよい。いくつかの例では、1020の動作の態様は、
図7を参照しながら説明されたフィードバック遅延コンポーネント740によって実行されてもよい。
【0197】
1025において、方法は、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するかどうかを判定することを含んでもよい。1025の動作は、本明細書で開示されるような例に従って実行されてもよい。いくつかの例では、1025の動作の態様は、
図7を参照しながら説明されたフィードバック判定コンポーネント745によって実行されてもよい。
【0198】
1030において、方法は、判定に従って、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信することを含んでもよい。1030の動作は、本明細書で開示されるような例に従って実行されてもよい。いくつかの例では、1030の動作の態様は、
図7を参照しながら説明された通信コンポーネント750によって実行されてもよい。
【0199】
以下は、本開示の態様の概要を提供する。
【0200】
態様1: UEにおけるワイヤレス通信の方法であって、1つまたは複数の半永続的スケジューリング構成に従って1つまたは複数の半永続的スケジューリング送信を監視するステップと、1つまたは複数の半永続的スケジューリング送信に関連付けられたフィードバックビットのセットを生成するステップであって、フィードバックビットのセットが、アップリンクシンボルの第1のセットにおけるネットワークエンティティへの送信向けにスケジューリングされる、ステップと、フィードバックビットのセットの送信についてのアップリンクシンボルの第1のセットの利用可能性を変更する制御シグナリングを受信するステップと、制御シグナリングを受信したことに少なくとも部分的に基づいて、フィードバックビットのセットの送信をアップリンクシンボルの第2のセットに遅延させるステップと、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するかどうかを判定するステップと、判定に従って、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するステップと、判定に従って、ネットワークエンティティと通信するステップとを含む方法。
【0201】
態様2: フィードバックビットのセットのサイズが、フィードバックビットのセットの送信についてのアップリンクシンボルの第2のセットにおける割振りのサイズよりも大きいと判定するステップであって、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するかどうかを判定することが、フィードバックビットのセットのサイズが、アップリンクシンボルの第2のセットにおける割振りのサイズよりも大きいと判定することに少なくとも部分的に基づく、態様1に記載の方法。
【0202】
態様3: 割振りのサイズに少なくとも部分的に基づいて、フィードバックビットのセットの送信をアップリンクシンボルの第3のセットに遅延させるステップをさらに含む、態様2に記載の方法。
【0203】
態様4: 割振りのサイズに少なくとも部分的に基づいて、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するステップをさらに含む、態様3から3のいずれかに記載の方法。
【0204】
態様5: アップリンクシンボルの第2のセットにおけるネットワークエンティティへの送信向けにスケジューリングされたアップリンク制御情報ビットのセットを生成するステップであって、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するかどうかを判定することが、アップリンク制御情報ビットのセットを生成することに少なくとも部分的に基づく、態様1から4のいずれかに記載の方法。
【0205】
態様6: アップリンク制御情報ビットのセットを生成することに少なくとも部分的に基づいて、フィードバックビットのセットの少なくとも一部およびアップリンク制御情報ビットのセットをアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するステップをさらに含む、態様5に記載の方法。
【0206】
態様7: フィードバックビットのセットおよびアップリンク制御情報ビットのセットのサイズが、フィードバックビットのセットおよびアップリンク制御情報ビットのセットの送信についてのアップリンクシンボルの第2のセットにおける割振りのサイズよりも大きいと判定するステップと、フィードバックビットのセットおよびアップリンク制御情報ビットのセットのサイズが、割振りのサイズよりも大きいと判定することに少なくとも部分的に基づいて、フィードバックビットのセットの少なくとも一部およびアップリンク制御情報ビットのセットをアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信することを控えるステップであって、ネットワークエンティティと通信するステップは、上記控えるステップを含む、ステップとをさらに含む、態様5および6のいずれかに記載の方法。
【0207】
態様8: 割振りのサイズに少なくとも部分的に基づいて、フィードバックビットのセットおよびアップリンク制御情報ビットのセットの送信をアップリンクシンボルの第3のセットに遅延させるステップをさらに含む、態様7に記載の方法。
【0208】
態様9: フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するかどうかを判定するステップは、アップリンク制御情報ビットのセットのタイプに少なくとも部分的に基づく、態様5から8のいずれかに記載の方法。
【0209】
態様10: アップリンク制御情報ビットのセットをアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するステップと、アップリンク制御情報ビットのセットを生成することに少なくとも部分的に基づいて、フィードバックビットのセットの送信をアップリンクシンボルの第3のセットに遅延させるステップとをさらに含む、態様5から9のいずれかに記載の方法。
【0210】
態様11: 判定に従って、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するステップと、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信することに少なくとも部分的に基づいて、アップリンク制御情報ビットのセットの送信をアップリンクシンボルの第3のセットに遅延させるステップとをさらに含む、態様5から10のいずれかに記載の方法。
【0211】
態様12: フィードバックビットのセットを生成することに少なくとも部分的に基づいて、圧縮フィードバックビットを生成するステップであって、圧縮フィードバックビットが、フィードバックビットのセットの少なくとも一部に関連付けられる、ステップと、アップリンク制御情報ビットのセットを生成することに少なくとも部分的に基づいて、圧縮フィードバックビットをアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するステップとをさらに含む、態様5から11のいずれかに記載の方法。
【0212】
態様13: アップリンクシンボルの第2のセットが、アップリンクシンボルの第1のセットからある数量のスロット後に生じると判定するステップと、スロットの数量に少なくとも部分的に基づいて、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信することを控えるステップであって、ネットワークエンティティと通信するステップは、上記控えるステップを含む、ステップとをさらに含む、態様1から12のいずれかに記載の方法。
【0213】
態様14: ある数量のスロットの各スロットは、アップリンクシンボル、フレキシブルシンボル、またはその両方を含み、フレキシブルシンボルは、アップリンク送信またはダウンリンク送信の送信向けに構成される、態様13に記載の方法。
【0214】
態様15: アップリンクシンボルの第2のセットにおける送信についてのフィードバックコードブックにおけるフィードバックビットのセットの順序を決定するステップであって、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するかどうかを判定することは、フィードバックコードブックにおけるフィードバックビットのセットの順序に少なくとも部分的に基づく、態様1から14のいずれかに記載の方法。
【0215】
態様16: フィードバックコードブックにおけるフィードバックビットのセットの順序に少なくとも部分的に基づいて、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信することを決定するステップであって、フィードバックコードブックは、アップリンクシンボルの第1のセットに関連付けられた複数のフィードバックコードブックの連結を含む第1のタイプのフィードバックコードブックまたは第2のタイプのフィードバックコードブックである、態様1から15のいずれかに記載の方法。
【0216】
態様17: 複数のフィードバックコードブックの連結は、複数のフィードバックコードブックの時間的な順序に少なくとも部分的に基づく、態様16に記載の方法。
【0217】
態様18: サービングセル、1つまたは複数の半永続的スケジューリング構成、アップリンクシンボルの第1のセット、およびアップリンクシンボルの第2のセットに対応付けられたインデックスのセットに少なくとも部分的に基づいてフィードバックコードブックを生成するステップと、生成されたフィードバックコードブックに従って、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信することを決定するステップとをさらに含む、態様15から17のいずれかに記載の方法。
【0218】
態様19: アップリンクシンボルの第2のセットにおけるネットワークエンティティへの送信向けにスケジューリングされたアップリンク制御情報ビットのセットおよびフィードバックコードブックを生成するステップであって、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するかどうかを判定することが、アップリンク制御情報ビットのセットおよびフィードバックコードブックを生成することに少なくとも部分的に基づき、フィードバックコードブックが、アップリンクシンボルの第1のセットに関連付けられた複数のフィードバックコードブックの連結である、ステップと、アップリンク制御情報ビットのセットを生成することに少なくとも部分的に基づいて、かつフィードバックコードブックに従って、フィードバックビットのセットの少なくとも一部およびアップリンク制御情報ビットのセットをアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するステップとをさらに含む、態様1から18のいずれかに記載の方法。
【0219】
態様20: フィードバックビットのセットの送信をアップリンクシンボルの第3のセットに遅延させるステップであって、フィードバックビットのセットの送信についてのアップリンクシンボルの第3のセットにおける割振りは、1つまたは複数のスケジューリングされたダウンリンク送信と重複し、割振りと1つまたは複数のスケジューリングされたダウンリンク送信との間のオフセットはしきい値を満たす、態様1から19のいずれかに記載の方法。
【0220】
態様21:重複する1つまたは複数のスケジューリングされたダウンリンク送信に少なくとも部分的に基づいて、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第3のセットにおいて送信することを控えるステップであって、ネットワークエンティティと通信するステップは、上記控えるステップを含む、態様20に記載の方法。
【0221】
態様22: フィードバックビットのセットの送信をアップリンクシンボルの第3のセットに遅延させるステップであって、アップリンクシンボルの第3のセットにおける割振りが、DGについてのフィードバックビットの第2のセットを含む、ステップと、遅延させるステップに少なくとも部分的に基づいて、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第3のセットにおいて送信することを控えるステップとをさらに含む、態様1から21のいずれかに記載の方法。
【0222】
態様23: フィードバックビットのセットの送信をアップリンクシンボルの第3のセットに遅延させるステップであって、フィードバックビットのセットは、アップリンクDGに関連付けられ、アップリンクシンボルの第3のセットにおける割振りは、ダウンリンクDGについてのフィードバックビットの第2のセットを含む、態様1から22のいずれかに記載の方法。
【0223】
態様24: アップリンクシンボルの第3のセットの割振りが、制御リソースセットに対応するシンボルと重複しないと判定するステップと、判定するステップに少なくとも部分的に基づいて、フィードバックビットのセットの送信をアップリンクシンボルの第3のセットに遅延させるステップとをさらに含む、態様1から23のいずれかに記載の方法。
【0224】
態様25: フィードバックビットのセットのサイズが、フィードバックビットのセットの送信についてのアップリンクシンボルの第2のセットにおける割振りのサイズよりも大きいと判定するステップであって、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するかどうかを判定するステップは、フィードバックビットのセットのサイズが、アップリンクシンボルの第2のセットにおける割振りのサイズよりも大きいと判定することに少なくとも部分的に基づく、態様1から24のいずれかに記載の方法。
【0225】
態様26: アップリンクシンボルの第2のセットが、アップリンクシンボルの第1のセットからある数量のスロット後に生じると判定するステップと、スロットの数量に少なくとも部分的に基づいて、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信することを控えるステップであって、ネットワークエンティティと通信するステップは、上記控えるステップを含む、ステップとをさらに含む、態様1から25のいずれかに記載の方法。
【0226】
態様27: フィードバックビットのセットの各フィードバックビットに関連付けられたそれぞれの優先順位を判定するステップと、それぞれの優先順位を判定するステップに従って、フィードバックビットのセットの少なくとも一部をアップリンクシンボルの第2のセットにおいて送信するステップとをさらに含む、態様1から26のいずれかに記載の方法。
【0227】
態様28: 制御シグナリングは、アップリンクシンボルの第1のセットがダウンリンクシンボルのセット、同期信号ブロックシンボルのセット、またはその両方と部分的に重複することを示す、態様1から27のいずれかに記載の方法。
【0228】
態様29: UEにおけるワイヤレス通信のための装置であって、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリとを備え、メモリは、装置またはUEに態様1から28のいずれかに記載の方法を実行させる少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令を記憶する、装置。
【0229】
態様30: UEにおけるワイヤレス通信のための装置であって、態様1から28のいずれかに記載の方法を実行するための少なくとも1つの手段を備える、装置。
【0230】
態様31: UEにおけるワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コードは、態様1から28のいずれかに記載の方法を実行するように少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0231】
本明細書で説明される方法は可能な実装形態を説明すること、動作およびステップは再構成されるかまたは別様に修正され得ること、ならびに他の実装形態が可能であることに留意されたい。さらに、これらの方法のうちの2つ以上からの態様が組み合わせられてもよい。
【0232】
LTE、LTE-A、LTE-A Pro、またはNRシステムの態様が例として説明されることがあり、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、またはNR用語が説明の大部分において使用されることがあるが、本明細書で説明する技法はLTE、LTE-A、LTE-A Pro、またはNRネットワーク以外に適用可能である。たとえば、説明する技法は、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、米国電気電子技術者協会(IEEE)802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Flash-OFDMなどの様々な他のワイヤレス通信システム、ならびに本明細書で明示的に述べられない将来のシステムおよび無線技術を含む他のシステムおよび無線技術に適用可能であってもよい。
【0233】
本明細書で説明された情報および信号は、多種多様な技術および技法のいずれかを使って表されてもよい。たとえば、説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁性粒子、光場もしくは光学粒子、またはそれらの任意の組合せによって表されてもよい。
【0234】
本明細書の本開示に関して説明された様々な例示的なブロックおよびコンポーネントは、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、CPU、FPGAもしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェアコンポーネント、または本明細書で説明された機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行されてもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であってもよい。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ(たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携した1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成)としても実装されてもよい。
【0235】
本明細書で説明した機能は、ハードウェア、(たとえば、プロセッサによって実行される)ソフトウェア、またはそれらの任意の組合せで実装されてもよい。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、またはそれ以外として呼ばれるかどうかにかかわらず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プロシージャ、または関数などを意味するものと広く解釈されるものとする。プロセッサによって実行されるソフトウェアにおいて実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶され、またはコンピュータ可読媒体を介して送信されてもよい。他の例および実装形態は、本開示および添付の特許請求の範囲の範囲内にある。たとえば、ソフトウェアの性質に起因して、本明細書で説明する機能は、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ハードウェア、ハードワイヤリング、またはこれらのうちのいずれかの組合せを使用して実装されてもよい。機能を実装する特徴はまた、機能の部分が様々な物理位置において実装されるように分散されることを含めて、様々な場所に物理的に位置してもよい。
【0236】
コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にする任意の媒体を含む、非一時的コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。非一時的記憶媒体は、汎用または専用コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、非一時的コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、相変化メモリ、コンパクトディスク(CD)ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコード手段を搬送または記憶するために使用され得るとともに、汎用コンピュータもしくは専用コンピュータまたは汎用プロセッサもしくは専用プロセッサによってアクセスされ得る、任意の他の非一時的媒体を含み得る。また、任意の接続がコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、コンピュータ可読媒体の定義の中に含まれる。本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、CD、レーザーディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(DVD)(disc)、フロッピーディスク(disk)、およびBlu-rayディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、レーザーを用いてデータを光学的に再生する。上記の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
【0237】
特許請求の範囲内を含めて本明細書で使用されるとき、項目の列挙(たとえば、「のうちの少なくとも1つ」または「のうちの1つまたは複数」などの句で始まる項目の列挙)において使用されるような「または」は、たとえば、A、B、またはCのうちの少なくとも1つという列挙が、AまたはBまたはCまたはABまたはACまたはBCまたはABC(すなわち、AおよびBおよびC)を意味するような、包括的な列挙を示す。また、本明細書で使用される「に基づいて」という句は、条件の閉集合への言及として解釈されてはならない。たとえば、「条件Aに基づいて」として説明される例示的なステップは、本開示の範囲から逸脱することなく、条件Aと条件Bの両方に基づいてもよい。言い換えれば、本明細書で使用する「に基づいて」という句は、「に少なくとも部分的に基づいて」という句と同様に解釈されるものとする。本明細書で使用する「および/または」という用語は、2つ以上の項目の列挙の中で使用されるとき、列挙された項目のうちのいずれか1つが単独で採用され得ること、または列挙された項目のうちの2つ以上の任意の組合せが採用され得ることを意味する。たとえば、コンポーネントA、B、および/またはCを含むものとして組成が記述される場合、その組成は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AおよびBを組合せで、AおよびCを組合せで、BおよびCを組合せで、またはA、B、およびCを組合せで含むことができる。
【0238】
「決定する」または「決定すること」という用語は、多種多様な行動を包含し、したがって、「決定すること」は、計算すること、算出すること、処理すること、導出すること、調査すること、探すこと(たとえば、テーブル、データベース、または別のデータ構造の中で探すこと)、確認することなどを含み得る。また、「決定すること」は、受信すること(情報を受信することなど)、アクセスすること(メモリの中のデータにアクセスすること)などを含み得る。また、「決定すること」は、解決すること、選択すること、選ぶこと、確立すること、または他のそのような同様の行動を含んでもよい。
【0239】
添付の図において、同様のコンポーネントまたは特徴は、同じ参照ラベルを有してもよい。さらに、同じタイプの様々なコンポーネントは、参照ラベルの後に、ダッシュと、同様のコンポーネントを区別する第2のラベルとを続けることによって区別されてもよい。第1の参照ラベルだけが本明細書において使用される場合、説明は、第2の参照ラベル、または他の後続の参照ラベルにかかわらず、同じ第1の参照ラベルを有する類似のコンポーネントのいずれにも適用可能である。
【0240】
添付の図面に関して本明細書に記載される説明は、例示的な構成を説明し、実装され得るかまたは特許請求の範囲内に入るすべての例を表すとは限らない。本明細書で使用する「例示的」という用語は、「例、事例、または例示として働くこと」を意味し、「好ましい」または「他の例よりも有利な」を意味しない。詳細な説明は、説明された技法の理解をもたらすための具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの技法は、これらの具体的な詳細なしに実践されてもよい。いくつかの事例では、説明する例の概念を不明瞭にすることを回避するために、知られている構造およびデバイスはブロック図の形態で示される。
【0241】
本明細書の説明は、当業者が本開示を作成または使用することを可能にするために与えられる。本開示の様々な修正が当業者に明らかになり、本明細書で定義される一般原理は、本開示の範囲から逸脱することなく他の変形形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書で説明された例および設計に限定されず、本明細書で開示される原理および新規の特徴と一致する最も広い範囲を与えられるべきである。
【符号の説明】
【0242】
100 ワイヤレス通信システム
105、105-a、105-b、105-c ネットワークエンティティ
110、110-a、110-b、110-c 地理的カバレージエリア
115、115-a、115-b、115-c UE
120 バックホール通信リンク
125 通信リンク
130 コアネットワーク
135 デバイス間通信リンク
140 アクセスネットワークエンティティ
145 アクセスネットワーク送信エンティティ
150 IPサービス
200 ワイヤレス通信システム
205 通信リンク
210 第1のスロットフォーマット
215 第2のスロットフォーマット
220 PDSCH
225、225-a、225-b、225-c PUCCH
250、250-a、250-b、250-c シンボル
300 送信方式
305、305-a、305-b、305-c SPS PDSCH
310 ダウンリンクDG
315、315a、315-b、315-c PUCCH
320 アップリンクシンボル
325 ターゲットスロット
400 プロセスフロー
500 ブロック図
505 デバイス
510 受信機
515 送信機
520 通信マネージャ
600 ブロック図
605 デバイス
610 受信機
615 送信機
620 通信マネージャ
625 SPS送信監視コンポーネント
630 フィードバック生成コンポーネント
635 制御シグナリング受信コンポーネント
640 フィードバック遅延コンポーネント
645 フィードバック判定コンポーネント
650 通信コンポーネント
700 ブロック図
720 通信マネージャ
725 SPS送信監視コンポーネント
730 フィードバック生成コンポーネント
735 制御シグナリング受信コンポーネント
740 フィードバック遅延コンポーネント
745 フィードバック判定コンポーネント
750 通信コンポーネント
755 アップリンク制御情報コンポーネント
800 システム
805 デバイス
810 I/Oコントローラ
815 トランシーバ
820 通信マネージャ
825 アンテナ
830 メモリ
835 コード
840 プロセッサ
845 バス
900 方法
1000 方法
【国際調査報告】