(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-28
(54)【発明の名称】RRC接続維持方法、関連機器及び可読記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 76/25 20180101AFI20240321BHJP
H04W 76/10 20180101ALI20240321BHJP
H04W 72/044 20230101ALI20240321BHJP
H04W 12/00 20210101ALI20240321BHJP
【FI】
H04W76/25
H04W76/10
H04W72/044
H04W12/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023562592
(86)(22)【出願日】2022-04-24
(85)【翻訳文提出日】2023-10-11
(86)【国際出願番号】 CN2022088705
(87)【国際公開番号】W WO2022228331
(87)【国際公開日】2022-11-03
(31)【優先権主張番号】202110482606.3
(32)【優先日】2021-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100180806
【氏名又は名称】三浦 剛
(72)【発明者】
【氏名】劉 佳敏
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
本出願は、RRC接続維持方法、関連機器及び可読記憶媒体を開示し、通信の技術分野に属する。RRC接続維持方法は、マスタ端末がネットワーク側機器と第1RRC接続を確立するステップを含み、前記マスタ端末はQ個の端末のうちの端末であり、前記マスタ端末は前記Q個の端末のうちの一部又は全部の端末の情報の伝送をサポートし、前記Q個の端末は第1サービスのデータの共同受信をサポートし、Qは1より大きい整数である。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マスタ端末がネットワーク側機器と第1RRC接続を確立するステップを含み、
前記マスタ端末はQ個の端末のうちの端末であり、前記マスタ端末は前記Q個の端末のうちの一部又は全部の端末の情報の伝送をサポートし、前記Q個の端末は第1サービスのデータの共同受信をサポートし、Qは1より大きい整数である、
無線リソース制御RRC接続維持方法。
【請求項2】
前記Q個の端末のうち、前記マスタ端末のみがネットワーク側機器とRRC接続を確立する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
マスタ端末がネットワーク側機器と第1RRC接続を確立した後、
前記マスタ端末が前記ネットワーク側機器に第1情報を送信するステップをさらに含み、前記第1情報は、前記マスタ端末が他の端末と共同で前記第1サービスのデータを受信することを望むことを指示する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1情報は、少なくとも1つのセカンダリ端末の関連情報をさらに含み、前記関連情報は、識別情報、認証情報、能力情報、及び補助情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記Q個の端末は前記少なくとも1つのセカンダリ端末を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
マスタ端末がネットワーク側機器と第1RRC接続を確立した後、
前記マスタ端末が第1操作を実行するステップをさらに含み、前記第1操作は、
前記ネットワーク側機器から送信された前記Q個の端末のうちのいずれか1つのセカンダリ端末である第1セカンダリ端末の第1ダウンリンク情報を受信し、前記第1セカンダリ端末に前記第1ダウンリンク情報を送信する操作と、
前記Q個の端末のうちのいずれか1つのセカンダリ端末である第2セカンダリ端末から送信された第1アップリンク情報を受信し、前記ネットワーク側機器に前記第1アップリンク情報を送信する操作と、のうちの少なくとも1つを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
セカンダリ端末の情報は、
セカンダリ端末のダウンリンク情報は第1セキュリティメカニズムを使用して前記ネットワーク側機器によって送信されるとともに、第2セキュリティメカニズムを使用して前記マスタ端末によって送信されるか、又は、セカンダリ端末のダウンリンク情報は第3セキュリティメカニズムを使用して前記ネットワーク側機器によって送信されることと、
セカンダリ端末のアップリンク情報は第2セキュリティメカニズムを使用して前記セカンダリ端末によって送信されるとともに、第1セキュリティメカニズムを使用して前記マスタ端末によって送信されるか、又は、セカンダリ端末のアップリンク情報は第3セキュリティメカニズムを使用して前記セカンダリ端末によって送信されることと、のうちの少なくとも1つを満たし、
前記第1セキュリティメカニズムは、前記ネットワーク側機器と前記マスタ端末との間のセキュリティメカニズムであり、前記第2セキュリティメカニズムは、前記マスタ端末と前記セカンダリ端末との間のセキュリティメカニズムであり、前記第3セキュリティメカニズムは、前記ネットワーク側機器と前記セカンダリ端末との間のセキュリティメカニズムである、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記Q個の端末はそれぞれネットワーク側機器とRRC接続を確立する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
マスタ端末がネットワーク側機器と第1RRC接続を確立した後、
前記マスタ端末が前記ネットワーク側機器に第1情報を送信するステップであって、前記第1情報が、前記マスタ端末が他の端末と共同で前記第1サービスのデータを受信することを望むことを指示するステップと、
前記マスタ端末が、前記ネットワーク側機器から送信された少なくとも1つの専用ランダムアクセスリソースを受信するステップと、
前記マスタ端末が、前記Q個の端末のうちのいずれか1つのセカンダリ端末である第3セカンダリ端末に専用ランダムアクセスリソースを送信するステップと、のうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
マスタ端末がネットワーク側機器と第1RRC接続を確立した後、
前記マスタ端末が前記ネットワーク側機器に第2情報を送信するステップをさらに含み、前記第2情報は前記Q個の端末のうちのQ-1個のセカンダリ端末の識別情報を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
マスタ端末がネットワーク側機器と第1RRC接続を確立した後、
前記マスタ端末が第2操作を実行するステップをさらに含み、前記第2操作は、
前記ネットワーク側機器から送信された前記Q個の端末のうちのいずれか1つのセカンダリ端末である第4セカンダリ端末の第2ダウンリンク情報を受信し、前記第4セカンダリ端末に前記第2ダウンリンク情報を送信する操作と、
前記Q個の端末のうちのいずれか1つのセカンダリ端末である第5セカンダリ端末から送信された第2アップリンク情報を受信し、前記ネットワーク側機器に前記第2アップリンク情報を送信する操作と、のうちの少なくとも1つを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
セカンダリ端末の情報は、経由するパケットデータコンバージェンスプロトコルPDCP層が前記セカンダリ端末に位置し、経由する無線リンク制御RLC層が前記マスタ端末に位置することを満たす、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
セカンダリ端末が第3操作を実行するステップを含み、前記第3操作は、
ネットワーク側機器とRRC接続を確立していない場合、前記セカンダリ端末と前記ネットワーク側機器との間で前記セカンダリ端末の情報をマスタ端末を介して代理伝送する操作と、
ネットワーク側機器と第2RRC接続を確立する操作と、のうちの少なくとも1つを含み、
前記セカンダリ端末はQ個の端末のうちのいずれか1つのセカンダリ端末であり、前記Q個の端末は第1サービスのデータの共同受信をサポートし、前記Q個の端末は前記マスタ端末を含み、Qは1より大きい整数である、
RRC接続維持方法。
【請求項13】
前記セカンダリ端末の情報は、
セカンダリ端末のダウンリンク情報は第1セキュリティメカニズムを使用して前記ネットワーク側機器によって送信されるとともに、第2セキュリティメカニズムを使用して前記マスタ端末によって送信されるか、又は、セカンダリ端末のダウンリンク情報は第3セキュリティメカニズムを使用して前記ネットワーク側機器によって送信されることと、
セカンダリ端末のアップリンク情報は第2セキュリティメカニズムを使用して前記セカンダリ端末によって送信されるとともに、第1セキュリティメカニズムを使用して前記マスタ端末によって送信されるか、又は、セカンダリ端末のアップリンク情報は第3セキュリティメカニズムを使用して前記セカンダリ端末によって送信されることと、のうちの少なくとも1つを満たし、
前記第1セキュリティメカニズムは、前記ネットワーク側機器と前記マスタ端末との間のセキュリティメカニズムであり、前記第2セキュリティメカニズムは、前記マスタ端末と前記セカンダリ端末との間のセキュリティメカニズムであり、前記第3セキュリティメカニズムは、前記ネットワーク側機器と前記セカンダリ端末との間のセキュリティメカニズムである、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
セカンダリ端末がネットワーク側機器と第2RRC接続を確立するステップは、
セカンダリ端末が、前記マスタ端末から送信された専用ランダムアクセスリソースを受信するステップと、
前記セカンダリ端末が、前記専用ランダムアクセスリソースを使用してネットワーク側機器と第2RRC接続を確立するステップと、を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
セカンダリ端末がネットワーク側機器と第2RRC接続を確立した後、
前記セカンダリ端末が前記ネットワーク側機器に第3情報を送信するステップをさらに含み、前記第3情報は前記マスタ端末の識別情報を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
セカンダリ端末がネットワーク側機器と第2RRC接続を確立した後、
前記セカンダリ端末が第4操作を実行するステップをさらに含み、前記第4操作は、
前記セカンダリ端末と前記ネットワーク側機器との間の通信インタフェースである第1インタフェースを介して、前記セカンダリ端末の情報を伝送する操作と、
前記セカンダリ端末と前記ネットワーク側機器との間で前記セカンダリ端末の情報を第1目標端末を介して中継する操作と、のうちの少なくとも1つを含み、前記第1目標端末は前記マスタ端末であるか又は前記Q個の端末のうちの他のいずれか1つのセカンダリ端末である、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
前記セカンダリ端末の情報が前記第1目標端末を介して中継される場合、前記セカンダリ端末の情報は、経由するPDCP層が前記セカンダリ端末に位置し、経由するRLC層が前記第1目標端末に位置することを満たす、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
ネットワーク側機器が、前記ネットワーク側機器と第2目標端末との間にあるP個のRRC接続を維持するステップを含み、前記第2目標端末はQ個の端末のうちの一部又は全部の端末を含み、前記Q個の端末は第1サービスのデータの共同受信をサポートし、Pは正の整数であり、Qは1より大きい整数である、
RRC接続維持方法。
【請求項19】
Pが1に等しい場合、前記RRC接続は、前記ネットワーク側機器と前記Q個の端末のうちのマスタ端末との間にある、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
ネットワーク側機器がP個のRRC接続を維持するステップは、
ネットワーク側機器が前記マスタ端末とRRC接続を確立するステップと、
前記ネットワーク側機器が、前記マスタ端末から送信された第1情報を受信するステップであって、前記第1情報が、前記マスタ端末が他の端末と共同で前記第1サービスのデータを受信することを望むことを指示するステップと、
前記ネットワーク側機器が前記第1情報に基づき、前記Q個の端末を含む第1アーキテクチャを確立するステップと、を含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記第1情報は、少なくとも1つのセカンダリ端末の関連情報をさらに含み、前記関連情報は、識別情報、認証情報、能力情報、及び補助情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記Q個の端末は前記少なくとも1つのセカンダリ端末を含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
ネットワーク側機器がP個のRRC接続を維持した後、
前記ネットワーク側機器が前記マスタ端末に前記Q個の端末のダウンリンク情報を送信するステップと、
前記ネットワーク側機器が、前記マスタ端末から送信された前記Q個の端末のアップリンク情報を受信するステップと、のうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記Q個の端末のうちのセカンダリ端末の情報は、
セカンダリ端末のダウンリンク情報は第1セキュリティメカニズムを使用して前記ネットワーク側機器によって送信されるとともに、第2セキュリティメカニズムを使用して前記マスタ端末によって送信されるか、又は、セカンダリ端末のダウンリンク情報は第3セキュリティメカニズムを使用して前記ネットワーク側機器によって送信されることと、
セカンダリ端末のアップリンク情報は第2セキュリティメカニズムを使用して前記セカンダリ端末によって送信されるとともに、第1セキュリティメカニズムを使用して前記マスタ端末によって送信されるか、又は、セカンダリ端末のアップリンク情報は第3セキュリティメカニズムを使用して前記セカンダリ端末によって送信されることと、のうちの少なくとも1つを満たし、
前記第1セキュリティメカニズムは、前記ネットワーク側機器と前記マスタ端末との間のセキュリティメカニズムであり、前記第2セキュリティメカニズムは、前記マスタ端末と前記セカンダリ端末との間のセキュリティメカニズムであり、前記第3セキュリティメカニズムは、前記ネットワーク側機器と前記セカンダリ端末との間のセキュリティメカニズムである、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
PがQに等しい場合、前記Q個のRRCはそれぞれ、前記ネットワーク側機器と前記Q個の端末との間にある、請求項18に記載の方法。
【請求項25】
ネットワーク側機器がP個のRRC接続を維持するステップは、
ネットワーク側機器がマスタ端末とRRC接続を確立するステップと、
前記ネットワーク側機器がそれぞれQ-1個の端末とQ-1個のRRC接続を確立するステップであって、前記Q-1個のRRC接続のうち、専用ランダムアクセスリソースを使用して確立されるRRC接続が少なくとも1つ存在するステップと、
前記ネットワーク側機器が、前記マスタ端末及び前記Q-1個の端末を含む第1アーキテクチャを確立するステップと、を含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
ネットワーク側機器がマスタ端末とRRC接続を確立した後、前記ネットワーク側機器がそれぞれQ-1個の端末とQ-1個のRRC接続を確立する前に、
前記ネットワーク側機器が、前記マスタ端末から送信された第1情報を受信するステップであって、前記第1情報が、前記マスタ端末が他の端末と共同で前記第1サービスのデータを受信することを望むことを指示するステップと、
前記ネットワーク側機器が前記マスタ端末に少なくとも1つの専用ランダムアクセスリソースを送信するステップと、のうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
ネットワーク側機器がP個のRRC接続を維持するステップは、
ネットワーク側機器がそれぞれ前記Q個の端末とQ個のRRC接続を確立するステップと、
前記ネットワーク側機器が、受信した第3情報に基づき、前記Q個の端末を含む第1アーキテクチャを確立するステップと、を含み、
前記第3情報は前記Q個の端末のうちのマスタ端末によって送信され、前記Q個の端末のうちのQ-1個のセカンダリ端末の識別情報を含むか、又は、前記第3情報は前記Q個の端末のうちのセカンダリ端末によって送信され、各セカンダリ端末によって送信される前記第3情報はいずれも前記Q個の端末のうちのマスタ端末の識別情報を含む、請求項24に記載の方法。
【請求項28】
ネットワーク側機器がP個のRRC接続を維持した後、
前記ネットワーク側機器が第5操作を実行するステップをさらに含み、前記第5操作は、
前記Q個の端末のうちの少なくとも1つのセカンダリ端末を含む第7セカンダリ端末の情報を、前記ネットワーク側機器と前記第7セカンダリ端末との間の通信インタフェースである第1インタフェースを介して伝送する操作と、
前記Q個の端末のうちの少なくとも1つのセカンダリ端末を含む第8セカンダリ端末の情報を、前記ネットワーク側機器と第3目標端末との間の通信インタフェースである第2インタフェースを介して伝送する操作と、のうちの少なくとも1つを含み、前記第3目標端末は前記Q個の端末のうちのマスタ端末であるか、又は前記Q個の端末のうち前記第8セカンダリ端末を除くいずれか1つのセカンダリ端末である、請求項24に記載の方法。
【請求項29】
前記第8セカンダリ端末の情報は、経由するPDCP層が前記第8セカンダリ端末に位置し、経由するRLC層が前記第2目標端末に位置することを満たす、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
ネットワーク側機器と第1RRC接続を確立するための第1確立モジュールを備え、
前記マスタ端末はQ個の端末のうちの端末であり、前記マスタ端末は前記Q個の端末のうちの一部又は全部の端末の情報の伝送をサポートし、前記Q個の端末は第1サービスのデータの共同受信をサポートし、Qは1より大きい整数である、
RRC接続維持装置。
【請求項31】
前記Q個の端末のうち、前記マスタ端末のみがネットワーク側機器とRRC接続を確立する、請求項30に記載のRRC接続維持装置。
【請求項32】
前記ネットワーク側機器に第1情報を送信するための第1送信モジュールをさらに備え、前記第1情報は、前記マスタ端末が他の端末と共同で前記第1サービスのデータを受信することを望むことを指示する、
請求項31に記載のRRC接続維持装置。
【請求項33】
前記Q個の端末はそれぞれネットワーク側機器とRRC接続を確立する、請求項30に記載のRRC接続維持装置。
【請求項34】
前記マスタ端末が他の端末と共同で前記第1サービスのデータを受信することを望むことを指示する第1情報を、前記ネットワーク側機器に送信することと、
前記ネットワーク側機器から送信された少なくとも1つの専用ランダムアクセスリソースを受信することと、
前記Q個の端末のうちのいずれか1つのセカンダリ端末である第3セカンダリ端末に専用ランダムアクセスリソースを送信することと、のうちの少なくとも1つに用いられる第2実行モジュールをさらに備える、
請求項33に記載のRRC接続維持装置。
【請求項35】
前記ネットワーク側機器に第2情報を送信するための第2送信モジュールをさらに備え、前記第2情報は前記Q個の端末のうちのQ-1個のセカンダリ端末の識別情報を含む、
請求項33に記載のRRC接続維持装置。
【請求項36】
第3操作を実行するための第4実行モジュールを備え、前記第3操作は、
ネットワーク側機器とRRC接続を確立していない場合、前記セカンダリ端末と前記ネットワーク側機器との間で前記セカンダリ端末の情報をマスタ端末を介して代理伝送する操作と、
ネットワーク側機器と第2RRC接続を確立する操作と、のうちの少なくとも1つを含み、
前記セカンダリ端末はQ個の端末のうちのいずれか1つのセカンダリ端末であり、前記Q個の端末は第1サービスのデータの共同受信をサポートし、前記Q個の端末は前記マスタ端末を含み、Qは1より大きい整数である、
RRC接続維持装置。
【請求項37】
前記セカンダリ端末の情報は、
セカンダリ端末のダウンリンク情報は第1セキュリティメカニズムを使用して前記ネットワーク側機器によって送信されるとともに、第2セキュリティメカニズムを使用して前記マスタ端末によって送信されるか、又は、セカンダリ端末のダウンリンク情報は第3セキュリティメカニズムを使用して前記ネットワーク側機器によって送信されることと、
セカンダリ端末のアップリンク情報は第2セキュリティメカニズムを使用して前記セカンダリ端末によって送信されるとともに、第1セキュリティメカニズムを使用して前記マスタ端末によって送信されるか、又は、セカンダリ端末のアップリンク情報は第3セキュリティメカニズムを使用して前記セカンダリ端末によって送信されることと、のうちの少なくとも1つを満たし、
前記第1セキュリティメカニズムは、前記ネットワーク側機器と前記マスタ端末との間のセキュリティメカニズムであり、前記第2セキュリティメカニズムは、前記マスタ端末と前記セカンダリ端末との間のセキュリティメカニズムであり、前記第3セキュリティメカニズムは、前記ネットワーク側機器と前記セカンダリ端末との間のセキュリティメカニズムである、請求項36に記載のRRC接続維持装置。
【請求項38】
第4操作を実行するための第5実行モジュールをさらに備え、前記第4操作は、
前記セカンダリ端末と前記ネットワーク側機器との間の通信インタフェースである第1インタフェースを介して、前記セカンダリ端末の情報を伝送する操作と、
前記セカンダリ端末と前記ネットワーク側機器との間で前記セカンダリ端末の情報を第1目標端末を介して中継する操作と、のうちの少なくとも1つを含み、前記第1目標端末は前記マスタ端末であるか又は前記Q個の端末のうちの他のいずれか1つのセカンダリ端末である、
請求項36に記載のRRC接続維持装置。
【請求項39】
前記ネットワーク側機器と第2目標端末との間にあるP個のRRC接続を維持するための維持モジュールを備え、前記第2目標端末はQ個の端末のうちの一部又は全部の端末を含み、前記Q個の端末は第1サービスのデータの共同受信をサポートし、Pは正の整数であり、Qは1より大きい整数である、
RRC接続維持装置。
【請求項40】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサ上で実行可能なプログラムもしくはコマンドとを備え、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、請求項1から11のいずれか1項に記載のRRC接続維持方法のステップが実現され、又は請求項12から17のいずれか1項に記載のRRC接続維持方法のステップが実現され、又は請求項18から29のいずれか1項に記載のRRC接続維持方法のステップが実現される、通信機器。
【請求項41】
プログラムもしくはコマンドが記憶されており、前記プログラムもしくはコマンドがプロセッサによって実行されると、請求項1から11のいずれか1項に記載のRRC接続維持方法のステップが実現され、又は請求項12から17のいずれか1項に記載のRRC接続維持方法のステップが実現され、又は請求項18から29のいずれか1項に記載のRRC接続維持方法のステップが実現される、可読記憶媒体。
【請求項42】
プロセッサ及び通信インタフェースを備え、前記通信インタフェースは前記プロセッサに結合され、前記プロセッサはプログラムもしくはコマンドを実行し、請求項1から11のいずれか1項に記載のRRC接続維持方法のステップを実現し、又は請求項12から17のいずれか1項に記載のRRC接続維持方法のステップを実現し、又は請求項18から29のいずれか1項に記載のRRC接続維持方法のステップを実現するために用いられる、チップ。
【請求項43】
非一時的可読記憶媒体に記憶されており、少なくとも1つのプロセッサによって実行されることで、請求項1から11のいずれか1項に記載のRRC接続維持方法のステップが実現され、又は請求項12から17のいずれか1項に記載のRRC接続維持方法のステップが実現され、又は請求項18から29のいずれか1項に記載のRRC接続維持方法のステップが実現される、コンピュータプログラム製品。
【請求項44】
請求項1から11のいずれか1項に記載のRRC接続維持方法のステップを実行するように構成され、又は請求項12から17のいずれか1項に記載のRRC接続維持方法のステップを実行するように構成され、又は請求項18から29のいずれか1項に記載のRRC接続維持方法のステップを実行するように構成される、通信機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年04月30日に中国で提出された特許出願No.202110482606.3の優先権を主張し、その全ての内容は引用によって本出願に含まれる。
【0002】
本出願は通信の技術分野に属し、特に、RRC接続維持方法、関連機器及び可読記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
従来のメカニズムでは、各端末はそれぞれコアネットワーク/アクセスネットワークと独自の制御プレーン接続及びユーザプレーン接続を確立し、例えば、コアネットワーク制御プレーンの非アクセス層(Non-Access Stratum,NAS)接続、アクセスネットワーク制御プレーンの無線リソース制御(Radio Resource Control,RRC)接続、コアネットワークユーザプレーンのプロトコルデータユニット(Protocol Data Unit,PDU)セッション(session)、アクセスネットワークユーザプレーンのデータ無線ベアラー(Data Radio Bearer,DRB)又はサービス品質(Quality of Service,QoS)フロー(flow)である。つまり、各端末の制御プレーン接続とユーザプレーン接続はそれぞれ独立している。したがって、各端末のRRC接続維持とサービス伝送は互いに独立している。
【0004】
従来のメカニズムによれば、2つの端末が1つの共通のサービスを連続的に伝送することが望まれる場合、2つの端末が同一のサービスを連続的に受信する効果を達成するためには、ユーザが一方の端末でサービスの受信及び受信の進捗状況を設定する必要があり、結果として複数の端末が同一のサービスを共同で受信する自律性が低くなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願の実施例は、複数の端末が同一のサービスを共同で受信する自律性が低いという従来技術の問題を解決できる、RRC接続維持方法、関連機器及び可読記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1側面において、
マスタ端末がネットワーク側機器と第1RRC接続を確立するステップを含み、
前記マスタ端末はQ個の端末のうちの端末であり、前記マスタ端末は前記Q個の端末のうちの一部又は全部の端末の情報の伝送をサポートし、前記Q個の端末は第1サービスのデータの共同受信をサポートし、Qは1より大きい整数である、RRC接続維持方法を提供する。
【0007】
第2側面において、
セカンダリ端末が第3操作を実行するステップを含み、前記第3操作は、
ネットワーク側機器とRRC接続を確立していない場合、前記セカンダリ端末と前記ネットワーク側機器との間で前記セカンダリ端末の情報をマスタ端末を介して代理伝送する操作と、
ネットワーク側機器と第2RRC接続を確立する操作と、のうちの少なくとも1つを含み、
前記セカンダリ端末はQ個の端末のうちのいずれか1つのセカンダリ端末であり、前記Q個の端末は第1サービスのデータの共同受信をサポートし、前記Q個の端末は前記マスタ端末を含み、Qは1より大きい整数である、RRC接続維持方法を提供する。
【0008】
第3側面において、
ネットワーク側機器が、前記ネットワーク側機器と第2目標端末との間にあるP個のRRC接続を維持するステップを含み、前記第2目標端末はQ個の端末のうちの一部又は全部の端末を含み、前記Q個の端末は第1サービスのデータの共同受信をサポートし、Pは正の整数であり、Qは1より大きい整数である、RRC接続維持方法を提供する。
【0009】
第4側面において、
ネットワーク側機器と第1RRC接続を確立するための第1確立モジュールを備え、
前記マスタ端末はQ個の端末のうちの端末であり、前記マスタ端末は前記Q個の端末のうちの一部又は全部の端末の情報の伝送をサポートし、前記Q個の端末は第1サービスのデータの共同受信をサポートし、Qは1より大きい整数である、RRC接続維持装置を提供する。
【0010】
第5側面において、
第3操作を実行するための第4実行モジュールを備え、前記第3操作は、
ネットワーク側機器とRRC接続を確立していない場合、前記セカンダリ端末と前記ネットワーク側機器との間で前記セカンダリ端末の情報をマスタ端末を介して代理伝送する操作と、
ネットワーク側機器と第2RRC接続を確立する操作と、のうちの少なくとも1つを含み、
前記セカンダリ端末はQ個の端末のうちのいずれか1つのセカンダリ端末であり、前記Q個の端末は第1サービスのデータの共同受信をサポートし、前記Q個の端末は前記マスタ端末を含み、Qは1より大きい整数である、RRC接続維持装置を提供する。
【0011】
第6側面において、
前記ネットワーク側機器と第2目標端末との間にあるP個のRRC接続を維持するための維持モジュールを備え、前記第2目標端末はQ個の端末のうちの一部又は全部の端末を含み、前記Q個の端末は第1サービスのデータの共同受信をサポートし、Pは正の整数であり、Qは1より大きい整数である、RRC接続維持装置を提供する。
【0012】
第7側面において、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサ上で実行可能なプログラムもしくはコマンドとを備え、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、第1側面、第2側面又は第3側面に記載の方法のステップが実現される、通信機器を提供する。
【0013】
第8側面において、プロセッサ及び通信インタフェースを備える通信機器であって、
前記通信機器がマスタ端末である場合、前記通信インタフェースは、
ネットワーク側機器と第1RRC接続を確立するために用いられ、
前記マスタ端末はQ個の端末のうちの端末であり、前記マスタ端末は前記Q個の端末のうちの一部又は全部の端末の情報の伝送をサポートし、前記Q個の端末は第1サービスのデータの共同受信をサポートし、Qは1より大きい整数である、通信機器を提供する。
【0014】
前記通信機器がセカンダリ端末である場合、前記通信インタフェースは、
第3操作を実行するために用いられ、前記第3操作は、
ネットワーク側機器とRRC接続を確立していない場合、前記セカンダリ端末と前記ネットワーク側機器との間で前記セカンダリ端末の情報をマスタ端末を介して代理伝送する操作と、
ネットワーク側機器と第2RRC接続を確立する操作と、のうちの少なくとも1つを含み、
前記セカンダリ端末はQ個の端末のうちのいずれか1つのセカンダリ端末であり、前記Q個の端末は第1サービスのデータの共同受信をサポートし、前記Q個の端末は前記マスタ端末を含み、Qは1より大きい整数である。
【0015】
前記通信機器がネットワーク側機器である場合、前記通信インタフェースは、
前記ネットワーク側機器と第2目標端末との間にあるP個のRRC接続を維持するために用いられ、前記第2目標端末はQ個の端末のうちの一部又は全部の端末を含み、前記Q個の端末は第1サービスのデータの共同受信をサポートし、Pは正の整数であり、Qは1より大きい整数である。
【0016】
第9側面において、プログラムもしくはコマンドが記憶されており、前記プログラムもしくはコマンドがプロセッサによって実行されると、第1側面、第2側面又は第3側面に記載の方法のステップが実現される、可読記憶媒体を提供する。
【0017】
第10側面において、プロセッサ及び通信インタフェースを備え、前記通信インタフェースは前記プロセッサに結合され、前記プロセッサはプログラムもしくはコマンドを実行し、第1側面、第2側面又は第3側面に記載の方法を実現するために用いられる、チップを提供する。
【0018】
第11側面において、不揮発性記憶媒体に記憶されており、少なくとも1つのプロセッサによって実行されることで第1側面、第2側面又は第3側面に記載の方法が実現される、コンピュータプログラム/プログラム製品を提供する。
【0019】
第12側面において、第1側面に記載の方法のステップを実行し、又は第2側面に記載の方法のステップを実行し、又は第3側面に記載の方法のステップを実行するように配置される、通信機器を提供する。
【発明の効果】
【0020】
本出願の実施例において、Q個の端末のうちのマスタ端末は、前記Q個の端末のうちの一部又は全部の端末の情報の伝送をサポートすることによって、ネットワーク側機器は、前記Q個の端末のうちの少なくとも2つの端末に対して統一又は独立したRRC接続維持を行うことができる。このように、前記Q個の端末はネットワーク側機器の制御の下で同一のサービスを共同で受信することができ、これによりQ個の端末が同一のサービスを共同で受信する自律性を向上させることができ、さらに、サービス体験とシステム効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本出願の実施例で提供される無線通信システムの模式図である。
【
図2】本出願の実施例で提供されるRRC接続維持方法のフローチャートその1である。
【
図3】本出願の実施例で提供されるRRC接続維持方法のフローチャートその2である。
【
図4】本出願の実施例で提供されるRRC接続維持方法のフローチャートその3である。
【
図5】本出願の実施例で提供されるRRC接続維持装置の構造図その1である。
【
図6】本出願の実施例で提供されるRRC接続維持装置の構造図その2である。
【
図7】本出願の実施例で提供されるRRC接続維持装置の構造図その3である。
【
図8】本出願の実施例で提供される通信機器の構造図である。
【
図9】本出願の実施例で提供される端末の構造図である。
【
図10】本出願の実施例で提供されるネットワーク側機器の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下において、本出願の実施例における図面を参照しながら、本出願の実施例における技術的解決手段を明確に説明し、当然ながら、説明される実施例は本出願の実施例の一部であり、全ての実施例ではない。当業者が本出願における実施例に基づいて得た他の全ての実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。
【0023】
本出願の明細書及び特許請求の範囲における用語「第1」、「第2」等は、特定の順序又は先後順序を記述するためのものではなく、類似する対象を区別するためのものである。このように使用される用語は、本出願の実施例がここで図示又は記述される以外の順序で実施できるように、適当な場合において互いに置き換えてもよいことを理解すべきであり、また、「第1」、「第2」で区別する対象は一般に一種類であり、対象の数を限定することがなく、例えば、第1対象は1つであってもよいし、複数であってもよい。また、明細書及び特許請求の範囲における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも1つを意味し、符号の「/」は、一般的には前後の関連対象が「又は」という関係にあることを意味する。
【0024】
指摘しておきたいのは、本出願の実施例に記載される技術は、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution,LTE)/LTEの進化型(LTE-Advanced,LTE-A)システムに限定されず、さらに、例えば符号分割多元接続(Code Division Multiple Access,CDMA)、時分割多元接続(Time Division Multiple Access,TDMA)、周波数分割多元接続(Frequency Division Multiple Access,FDMA)、直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access,OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access,SC-FDMA)のような他の無線通信システム及び他のシステムにも適用可能である点である。本出願の実施例における用語「システム」及び「ネットワーク」は、しばしば、互換的に使用され得る。記載された技術は、上記で言及されたシステム及びラジオ技術に使用され得ると共に、他のシステム及びラジオ技術にも使用され得る。以下の記述では例示するためにニューラジオ(New Radio,NR)システムについて説明し、且つ以下の説明の多くにおいてNR用語が使用されるが、これらの技術はNRシステム以外にも適用可能であり、例えば第6世代(6th Generation,6G)通信システムにも適用可能である。
【0025】
図1は本出願の実施例で提供される無線通信システムの模式図である。無線通信システムは端末11及びネットワーク側機器12を含む。端末11は端末機器又はユーザ端末(User Equipment,UE)と称されてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ノートパソコンとも呼ばれるラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、携帯情報端末(Personal Digital Assistant,PDA)、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer,UMPC)、モバイルインターネット機器(Mobile Internet Device,MID)、ウェアラブル機器(Wearable Device)もしくは車載機器(Vehicle User Equipment,VUE)、歩行者端末(Pedestrian User Equipment,PUE)等の端末側機器であってよく、ウェアラブル機器は、スマートウォッチ、リストバンド、ヘッドフォン、メガネ等を含む。説明すべきことは、本出願の実施例において端末11の具体的な種類が限定されない点である。ネットワーク側機器12は基地局又はコアネットワークであってもよい。ここで、基地局はノードB、進化型ノードB、アクセスポイント、トランシーバ基地局(Base Transceiver Station,BTS)、無線基地局、無線トランシーバ、基本サービスセット(Basic Service Set,BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set,ESS)、Bノード、進化型Bノード(Evolved Node B,eNB)、ホームBノード、ホーム進化型Bノード、無線LAN(Wireless Local Area Network,WLAN)アクセスポイント、WiFiノード、送受信ポイント(Transmitting Receiving Point,TRP)又は当分野における他の何らかの適切な用語で呼ばれてもよく、同様な技術効果を達成することができれば、前記基地局は、特定の技術用語に限定されない。説明すべきことは、本出願の実施例において、単にNRシステムにおける基地局を例とするが、基地局の具体的な種類が限定されない点である。
【0026】
以下において、図面を参照しながら、本出願の実施例を、いくつかの実施例及びその応用シーンにより詳しく説明する。
【0027】
図2を参照し、
図2は、本出願の実施例で提供されるRRC接続維持方法のフローチャートその1である。
図2に示すように、該RRC接続維持方法は次のステップ201を含んでもよい。
【0028】
ステップ201で、マスタ端末がネットワーク側機器と第1RRC接続を確立する。
ここで、前記マスタ端末はQ個の端末のうちの端末であり、Qは1より大きい整数である。前記Q個の端末は、1つのマスタ端末及びQ-1個のセカンダリ端末を含んでもよい。前記Q個の端末のうちのマスタ端末は、ネットワークにアクセスする順番と、端末の能力と、端末のリンク品質とのうちの少なくとも1つによって決定することができる。実際の応用では、前記Q個の端末のうちのマスタ端末は変更可能である。例えば、端末のリンク品質に基づいて前記マスタ端末を決定する場合において、前記Q個の端末がUE1とUE2を含むと仮定する。第1時点で、UE1のリンク品質がUE2のリンク品質よりも高ければ、この時点においてUE1をマスタ端末として決定することができる。第2時点で、UE2のリンク品質が良くなり、UE2のリンク品質がUE1のリンク品質よりも高くなると、この時点においてUE2をマスタ端末として決定することができる。
【0029】
本出願の実施例において、前記Q個の端末は、第1サービスのデータの共同受信をサポートすることができ、即ち、前記Q個の端末は、同一のサービスのデータの共同受信をサポートすることができる。本出願の実施例において、同一のサービスのデータの共同受信をサポートするQ個の端末が関連付けられていると見なすことができる。
【0030】
前記Q個の端末が第1サービスのデータの共同受信をサポートすることは、具体的には以下のいずれか1つとして表現することができる。
【0031】
前記Q個の端末が受信する第1サービスのデータのタイプは異なり、即ち、第1サービスの異なるタイプのデータはそれぞれ異なる端末で伝送され、例えば、異なるデータフローは異なる端末で伝送される。データフローはQoS flowで区別することができ、同じ又は類似のQoS要件を持つデータは、同一のQoS flowにマッピングすることができる。実施の時、第1サービスの異なるデータフローは、それぞれ異なる端末に対応するベアラ(Radio Bearer,RB)に伝送されてもよい。例えば、ユーザは、UE1を使用して第1サービスのデータフロー1と2を受信すると同時に、UE2を使用して第1サービスのデータフロー3と4を受信することができる。
【0032】
前記Q個の端末が受信する第1サービスのデータのタイプは同じであり、即ち、第1サービスの同一タイプのデータは分割又はコピーされて異なる端末で伝送され、例えば、同じデータフローは異なる端末で伝送される。実施の時、第1サービスに対応する同一RBのデータは分割又はコピーされて異なる端末に伝送されてもよい。例えば、ユーザは、UE1とUE2を同時に使用して第1サービスのデータフロー1と2を受信することができ、且つUE1が受信する第1サービスのデータとUE2が受信する第1サービスのデータは同じであるか又は異なっており、同じである場合は、データに対して重複検出と削除を行うことができ、異なっている場合は、受信したデータに対してソート操作を行うことができる。
【0033】
前記第1RRC接続は、前記マスタ端末とネットワーク側機器との間にあることが理解可能である。前記マスタ端末が前記ネットワーク側機器とRRC接続を確立した後、マスタ端末とネットワーク側機器との間の通信インタフェースを介してネットワーク側機器と直接通信することができる。
【0034】
本出願の実施例において、前記マスタ端末は、伝送前記Q個の端末のうちの一部又は全部の端末の情報の伝送をサポートすることができ、即ち、前記マスタ端末は、前記Q個の端末のうちの一部又は全部の端末の情報を伝送するために用いることができる。
【0035】
実施の時、前記マスタ端末が前記Q個の端末のうちの一部又は全部の端末の情報の伝送をサポートすることは、前記マスタ端末の情報の伝送をサポートすることと、前記Q個の端末のうちの一部又は全部のセカンダリ端末の情報の伝送をサポートすることと、のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0036】
説明すべきことは、本出願の実施例において、マスタ端末がある端末の情報の伝送をサポートすることは、該端末の情報が必ずマスタ端末を介して伝送されることを意味するわけでない点である。例えば、マスタ端末がセカンダリ端末aの情報の伝送をサポートすると仮定すると、セカンダリ端末aがネットワーク側機器とRRC接続を確立していない場合、セカンダリ端末aの情報は、マスタ端末を介して代理伝送することができる(即ち、セカンダリ端末の配置情報又は報告情報はマスタ端末のシグナリングに搭載され、セカンダリ端末は独自のシグナリングプロセスを持たない)。セカンダリ端末aがネットワーク側機器とRRC接続を確立した場合、セカンダリ端末aの情報は、セカンダリ端末aとネットワーク側機器との間の通信インタフェースを介して直接伝送されてもよいし、マスタ端末を介して中継(リレー、転送又はアシスト伝送と呼ばれてもよい)されてもよい。また、マスタ端末の情報は、ネットワーク側機器とRRC接続を確立した他のセカンダリ端末を介して中継伝送されてもよく、具体的には実際の状況に応じて決定することができ、本出願の実施例ではこれについて限定しない。
【0037】
端末の情報は、端末のアップリンク情報及び端末のダウンリンク情報のうちの少なくとも1つを含んでもよい。選択的に、前記ダウンリンク情報は、ベアラ配置情報、測定配置情報、セキュリティ配置情報、DC配置情報、キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation,CA)配置情報のうちの少なくとも1つを含んでもよい。さらに、ベアラ配置情報は、サービスデータアダプテーションプロトコル(Service Data Adaptation Protocol,SDAP)層、パケットデータコンバージェンスプロトコル(Packet Data Convergence Protocol,PDCP)層、無線リンク制御(Radio Link Control,RLC)層、媒体アクセス制御(Media Access Control,MAC)層、物理(Physical,PHY)層の配置が搭載される少なくとも1つのRB配置と、RLC層、MAC層、PHY層の配置が搭載される少なくとも1つのRLCベアラ(bearer)配置と、のうちの少なくとも1つを含んでもよい。前記アップリンク情報は、測定報告情報及び補助情報のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0038】
本出願のRRC接続維持方法では、Q個の端末のうちのマスタ端末がネットワーク側機器と第1RRC接続を確立し、且つ前記マスタ端末は前記Q個の端末のうちの一部又は全部の端末の情報の伝送をサポートし、前記Q個の端末は第1サービスのデータの共同受信をサポートし、Qは1より大きい整数である。このように、ネットワーク側機器は、マスタ端末とネットワーク側機器との間のRRC接続を維持することで、前記Q個の端末のうちの一部又は全部の端末による同一のサービスの共同受信を実現することができ、これにより複数の端末が同一のサービスを共同で受信する自律性を向上させることができ、さらに、サービス体験とシステム効率を向上させることができる。
【0039】
本出願の実施例において、前記Q個の端末とネットワーク側機器とのインタラクション方式は、前記Q個の端末がネットワーク側機器とRRC接続を確立しているか否かに関連しており、具体的には次のように説明する。
【0040】
ケース1では、前記Q個の端末のうち、前記マスタ端末のみがネットワーク側機器とRRC接続を確立する。
【0041】
この場合、前記マスタ端末は、前記Q個の端末の情報の伝送をサポートすることができ、前記Q個の端末の情報を伝送するために用いることができる。これにより、前記Q個の端末のうちのセカンダリ端末がネットワーク側機器とRRC接続を確立していない場合でも、マスタ端末を介してネットワーク側機器との通信を実現することができる。
【0042】
具体的に実現する時、マスタ端末の情報は、マスタ端末とネットワーク側機器との間の通信インタフェースを介して直接伝送することができる。一方、セカンダリ端末の情報について、セカンダリ端末がネットワーク側機器とRRC接続を確立していないため、セカンダリ端末の情報はマスタ端末を介して代理伝送することができる。
【0043】
選択的に、マスタ端末がネットワーク側機器と第1RRC接続を確立した後、前記方法は、
前記マスタ端末が第1操作を実行するステップをさらに含み、前記第1操作は、
前記ネットワーク側機器から送信された前記Q個の端末のうちのいずれか1つのセカンダリ端末である第1セカンダリ端末の第1ダウンリンク情報を受信し、前記第1セカンダリ端末に前記第1ダウンリンク情報を送信する操作と、
前記Q個の端末のうちのいずれか1つのセカンダリ端末である第2セカンダリ端末から送信された第1アップリンク情報を受信し、前記ネットワーク側機器に前記第1アップリンク情報を送信する操作と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0044】
この実施形態において、マスタ端末は、セカンダリ端末とネットワーク側機器との間でセカンダリ端末の情報を代理伝送することができる。
【0045】
具体的に実現する時、セカンダリ端末のダウンリンク情報については、ネットワーク側機器がマスタ端末とネットワーク側機器との間の通信インタフェースを介してマスタ端末に送信し、その後、マスタ端末が端末間の通信インタフェースを介してセカンダリ端末に送信することができる。
【0046】
セカンダリ端末のアップリンク情報については、セカンダリ端末が端末間の通信インタフェースを介してマスタ端末に送信し、その後、マスタ端末がマスタ端末とネットワーク側機器との間の通信インタフェースを介してネットワーク側機器に送信することができる。
【0047】
これらのことから分かるように、この場合、ネットワーク側機器は、前記第1RRC接続を維持することで、前記Q個の端末のRRC接続に対する統一した維持を実現することができる。このように、前記Q個の端末は、ネットワーク側機器の制御の下で同一のサービスの共同受信を実現することができ、これにより前記Q個の端末が同一のサービスを共同で受信する自律性を向上させることができ、さらに、サービス体験とシステム効率を向上させることができる。
【0048】
セカンダリ端末の情報がマスタ端末を介して代理伝送される場合、伝送中のセカンダリ端末の情報に対してセキュリティ保護を行うことができ、これによりセカンダリ端末の情報の伝送信頼性を向上させることができる。選択的に、セカンダリ端末の情報は、
セカンダリ端末のダウンリンク情報は第1セキュリティメカニズムを使用して前記ネットワーク側機器によって送信されるとともに、第2セキュリティメカニズムを使用して前記マスタ端末によって送信されるか、又は、セカンダリ端末のダウンリンク情報は第3セキュリティメカニズムを使用して前記ネットワーク側機器によって送信されることと、
セカンダリ端末のアップリンク情報は第2セキュリティメカニズムを使用して前記セカンダリ端末によって送信されるとともに、第1セキュリティメカニズムを使用して前記マスタ端末によって送信されるか、又は、セカンダリ端末のアップリンク情報は第3セキュリティメカニズムを使用して前記セカンダリ端末によって送信されることと、のうちの少なくとも1つを満たし、
ここで、前記第1セキュリティメカニズムは、前記ネットワーク側機器と前記マスタ端末との間のセキュリティメカニズムであり、前記第2セキュリティメカニズムは、前記マスタ端末と前記セカンダリ端末との間のセキュリティメカニズムであり、前記第3セキュリティメカニズムは、前記ネットワーク側機器と前記セカンダリ端末との間のセキュリティメカニズムである。
【0049】
この選択的な実施形態において、第1実施形態では、セカンダリ端末の情報は、マスタ端末とネットワーク側機器との間、及びマスタ端末とセカンダリ端末との間でそれぞれセキュリティ保護される。具体的には、マスタ端末とネットワーク側機器との間で、セカンダリ端末の情報は、マスタ端末とネットワーク側機器との間のセキュリティメカニズムを多重化することができる。マスタ端末とセカンダリ端末との間で、マスタ端末は与信端末であり、セカンダリ端末との間で相互に信頼され、セカンダリ端末の情報は、マスタ端末とセカンダリ端末との間のセキュリティメカニズムを使用してセキュリティ保護される。この実施形態では、セカンダリ端末の情報はマスタ端末にとって平文情報である。
【0050】
第2実施形態では、セカンダリ端末とネットワーク側機器との間にエンドツーエンドのセキュリティメカニズムが確立され、セカンダリ端末の情報はこのセキュリティメカニズムによって保障される。この実施形態では、セカンダリ端末の情報はマスタ端末にとって暗号文情報であり、このように、マスタ端末がセカンダリ端末の情報を書き換えることを回避することができ、これによりセカンダリ端末の情報の伝送信頼性をさらに向上させることができる。
【0051】
本出願の実施例において、Q個の端末が同一のサービスを共同で受信できるように、ネットワーク側機器は、前記Q個の端末の共同伝送のための第1アーキテクチャを確立することができる。
【0052】
本出願の実施例の第1アーキテクチャは、逆のデュアル接続(DC)と類似しているアーキテクチャと理解することができ、その原因は、DCアーキテクチャが1つの端末と2つのネットワーク側機器との間のデータ伝送に使用されるのに対し、第1アーキテクチャがQ個の端末と1つのネットワーク側機器との間のデータ伝送に使用されることにある。また、第1アーキテクチャは複数の端末を含み、複数の端末の共同伝送に用いられるため、第1アーキテクチャは、マルチUEアーキテクチャ又はマルチUE共同伝送アーキテクチャと呼ばれてもよい。
【0053】
ケース1では、マスタ端末は、次の方式によってネットワーク側機器による第1アーキテクチャの確立をトリガすることができる。
【0054】
選択的に、マスタ端末がネットワーク側機器と第1RRC接続を確立した後、前記方法は、
前記マスタ端末が前記ネットワーク側機器に第1情報を送信するステップをさらに含み、前記第1情報は、前記マスタ端末が他の端末と共同で前記第1サービスのデータを受信することを望むことを指示する。
【0055】
この実施形態において、マスタ端末は、前記第1情報によってネットワーク側機器による第1アーキテクチャの確立をトリガすることができ、前記第1情報は、マスタ端末が第1アーキテクチャの確立を要求する要求情報と見なすことができる。ネットワーク側機器は第1アーキテクチャを確立した後、前記第1アーキテクチャを介して第1サービスを送信し、前記Q個の端末による第1サービスの共同受信を実現することができる。
【0056】
実際の応用では、ネットワーク側機器は前記第1情報を受信した後、まず基本の認証及び検証プロセスを行い、検証に合格した後に第1アーキテクチャを確立することができ、このように、前記第1アーキテクチャの伝送信頼性を向上させることができる。実施の時、認証及び検証プロセスはコアネットワークによって実行してもよいし、コアネットワークが認証情報を基地局に送信して記憶し、基地局が記憶された情報に基づいて検証してもよい。
【0057】
説明すべきことは、マスタ端末が第1アーキテクチャの確立を要求する場合、自身がどの端末と前記第1サービスのデータを共同受信することを望むかを前記ネットワーク側機器に指示してもよいし、指示しなくてもよい点である。
【0058】
指示しないシナリオでは、ネットワーク側機器は、取得したマスタ端末に関連付けられた端末を、マスタ端末と同一のサービスを共同受信するセカンダリ端末として決定することができ、例えば、前記第1アーキテクチャは、マスタ端末と同一のファミリーセットプランを関連付けたQ-1個のセカンダリ端末を含んでもよいが、これらに限定されない。このように、シグナリングオーバーヘッドを節約することができる。
【0059】
指示するシナリオでは、マスタ端末は、セカンダリ端末の識別情報をネットワーク側機器に報告することができる。このように、セカンダリ端末の決定の柔軟性を高めることができる。
【0060】
選択的に、前記第1情報は、少なくとも1つのセカンダリ端末の関連情報をさらに含んでもよく、前記関連情報は、識別情報、認証情報、能力情報、及び補助情報のうちの少なくとも1つを含み、ここで、前記Q個の端末は前記少なくとも1つのセカンダリ端末を含む。
【0061】
実施の時、セカンダリUEの識別情報の用途として、サービス-一時的モバイル加入者識別子(Serving-Temporary Mobile Subscription Identifier,S-TMSI)として表すことができるが、これに限定されない。セカンダリUEの認証情報は、ライセンス情報と呼ばれてもよく、コアネットワーク及び無線アクセスネットワーク(Radio Access Network,RAN)が前記第1アーキテクチャのライセンスを検証するために用いられる。セカンダリUEの能力情報は、セカンダリUEに適切な配置を提供するために用いられる。セカンダリUEの補助情報は、セカンダリUEの省電力要件、及びセカンダリUEの伝送要件等のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0062】
ケース2では、前記Q個の端末はそれぞれネットワーク側機器とRRC接続を確立する。
【0063】
ケース2は、以下の第1実施形態と第2実施形態を含んでもよい。
【0064】
第1実施形態では、各端末は、それ自身とネットワーク側機器との間のインタフェースを介して直接通信する。
【0065】
第1実施形態において、各端末の情報の伝送パイプラインは独立しており、いずれもそれ自身とネットワーク側機器との間のインタフェースを介して伝送される。例えば、前記Q個の端末がUE1とUE2を含むと仮定すると、UE1の情報は、UE1とネットワーク側機器との間のインタフェースを介して伝送され、UE2の情報は、UE2とネットワーク側機器との間のインタフェースを介して伝送される。この場合、マスタ端末は、マスタ端末の情報の伝送のみをサポートすることができる。
【0066】
第2実施形態では、前記Q個の端末のうち、情報が他の端末を介して中継される端末が少なくとも1つ存在する。
【0067】
第2実施形態において、前記Q個の端末の各々がいずれもネットワーク側機器とRRC接続を確立したが、一部の端末が能力やリンク品質等の要因に影響され、アップリンク(UpLink,UL)及び/又はダウンリンク(DownLink,DL)RRCシグナリングの伝送能力を一時的に失うことがあり、この時、これらの端末は、他の端末を介して自身の情報を伝送する必要がある。
【0068】
選択的に、マスタ端末がネットワーク側機器と第1RRC接続を確立した後、前記方法は、
前記マスタ端末が第2操作を実行するステップをさらに含み、前記第2操作は、
前記ネットワーク側機器から送信された前記Q個の端末のうちのいずれか1つのセカンダリ端末である第4セカンダリ端末の第2ダウンリンク情報を受信し、前記第4セカンダリ端末に前記第2ダウンリンク情報を送信する操作と、
前記Q個の端末のうちのいずれか1つのセカンダリ端末である第5セカンダリ端末から送信された第2アップリンク情報を受信し、前記ネットワーク側機器に前記第2アップリンク情報を送信する操作と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0069】
この選択的な実施形態において、前記第4セカンダリ端末のダウンリンク情報はマスタ端末を介して中継され、前記第4セカンダリ端末は、前記Q個の端末のうち、DL RRCシグナリングの伝送能力を備えていないいずれか1つのセカンダリ端末であり得る。前記第5セカンダリ端末のアップリンク情報は、マスタ端末を介して中継され、前記第5セカンダリ端末は、前記Q個の端末のうち、UL RRCシグナリングの伝送能力を備えていないいずれか1つのセカンダリ端末であり得る。
【0070】
これらのことから分かるように、選択的な実施形態において、マスタ端末は、RRCシグナリングの伝送能力を備えていないセカンダリ端末の情報の伝送をサポートすることができる。当然ながら、マスタ端末は、前記Q個の端末の情報の伝送を直接サポートすることもできる。
【0071】
実際の応用では、前記第4セカンダリ端末と前記第5セカンダリ端末は、同一のセカンダリ端末であってもよいし、異なるセカンダリ端末であってもよい。前記第4セカンダリ端末と前記第5セカンダリ端末が同一のセカンダリ端末である場合、マスタ端末によるセカンダリ端末の情報の伝送は双方向である。前記第4セカンダリ端末と前記第5セカンダリ端末が異なるセカンダリ端末である場合、マスタ端末によるセカンダリ端末の情報の伝送は一方向であり、セカンダリ端末の一方の伝送方向の情報は、マスタ端末によって中継され、他方の伝送方向の情報は、それ自身とネットワーク側機器との間のインタフェースを介して伝送される。
【0072】
選択的に、セカンダリ端末(例えば、前記第4セカンダリ端末又は前記第5セカンダリ端末)の情報は、経由するパケットデータコンバージェンスプロトコルPDCP層が前記セカンダリ端末に位置し、経由する無線リンク制御RLC層が前記マスタ端末に位置することを満たすことができる。
【0073】
この実施形態において、セカンダリ端末の情報は、マスタ端末のRLC bearerパス、及びセカンダリ端末のPDCP及びそれ以上の層のパスを介して伝送することができる。
【0074】
これらのことから分かるように、セカンダリ端末のRRC接続について、RRC層とPDCP層は、エンドツーエンド(セカンダリ端末と基地局の間)で維持することができ、PDCP PDUは、マスタ端末のRLC Bearerを介して中継することができる。
【0075】
実際の応用では、セカンダリ端末のRRCシグナリングを伝送する伝送パイプラインは、ネットワーク側機器によって配置されてもよい。セカンダリ端末又はマスタ端末は、要件/要求をネットワーク側機器に報告し、ネットワーク側機器は、要件/要求に基づいて適切なパスを配置し、適切な伝送方式でセカンダリ端末のRRCシグナリングの伝送を行うことができる。
【0076】
ケース2では、前記Q個の端末のうちの各端末がRRC接続を確立する順番は限定されない。セカンダリ端末のRRC確立は、マスタ端末のRRC確立の後に発生してもよいし、マスタ端末のRRC確立の前に発生してもよい。
【0077】
選択的に、マスタ端末がネットワーク側機器と第1RRC接続を確立した後、前記方法は、
前記マスタ端末が前記ネットワーク側機器に第1情報を送信するステップであって、前記第1情報が、前記マスタ端末が他の端末と共同で前記第1サービスのデータを受信することを望むことを指示するステップと、
前記マスタ端末が、前記ネットワーク側機器から送信された少なくとも1つの専用ランダムアクセスリソースを受信するステップと、
前記マスタ端末が、前記Q個の端末のうちのいずれか1つのセカンダリ端末である第3セカンダリ端末に専用ランダムアクセスリソースを送信するステップと、のうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0078】
この選択的な実施形態において、セカンダリ端末のRRC確立は、マスタ端末のRRC確立の後に発生してもよい。ネットワーク側機器が第1アーキテクチャを確立するトリガ条件は、マスタ端末から送信される第1情報を受信したこと、又は、前記ネットワーク側機器によって割り当てられた専用ランダムアクセスリソースを使用するセカンダリ端末とRRC接続を確立したことであり得るが、これらに限定されない。
【0079】
トリガ条件が、マスタ端末から送信される第1情報を受信したことである場合、一実施形態において、ネットワーク側機器は、前記第1情報を受信した後、最初に前記ネットワーク側機器とRRC接続を確立したQ-1個の端末を、前記第1アーキテクチャにおけるQ-1個のセカンダリ端末として決定することができる。別の実施形態において、ネットワーク側機器は、マスタ端末にQ-1個の専用ランダムアクセスリソースを送信し、前記Q-1個の専用ランダムアクセスリソースを使用してRRC接続を確立したQ-1個の端末を、前記第1アーキテクチャにおけるQ-1個のセカンダリ端末として決定することができる。
【0080】
トリガ条件が、前記ネットワーク側機器によって割り当てられた専用ランダムアクセスリソースを使用するセカンダリ端末とRRC接続を確立したことである場合、ネットワーク側機器は、専用ランダムアクセスリソースを予め送信することができる。この場合、ネットワーク側機器は、予め割り当てられた専用ランダムアクセスリソースを使用してRRC接続を確立したQ-1個の端末を、前記第1アーキテクチャにおけるQ-1個のセカンダリ端末として決定することができる。
【0081】
選択的に、マスタ端末がネットワーク側機器と第1RRC接続を確立した後、前記方法は、
前記マスタ端末が前記ネットワーク側機器に第2情報を送信するステップをさらに含み、前記第2情報は前記Q個の端末のうちのQ-1個のセカンダリ端末の識別情報を含む。
【0082】
この実施形態において、前記Q個の端末は、RRC接続をそれぞれ確立することができる。ネットワーク側機器が前記Q個の端末の関連付け関係を決定するように、一実施形態において、マスタ端末は、Q-1個のセカンダリ端末の識別情報をネットワーク側機器に報告することができる。別の実施形態において、各セカンダリ端末は、マスタ端末の識別情報をネットワーク側機器に報告することができる。
【0083】
説明すべきことは、上述した方式1と方式2は独立して実施してもよいし、組み合わせて実施してもよい点である。例えば、前記Q個の端末のうちの第1部分のセカンダリ端末は、競合ランダムアクセスプロセスによってRRC接続を確立することができ、前記Q個の端末のうちの第2部分のセカンダリ端末は、ネットワーク側機器によって割り当てられた専用ランダムアクセスリソースを使用することで、非競合ランダムアクセスプロセスを開始してRRC接続を確立することができる。前記第1部分のセカンダリ端末は、RRC接続を確立した後、ネットワーク側機器がマスタ端末と前記第1部分のセカンダリ端末との関連付け関係を知るように、自身のRRCシグナリングを介してネットワーク側機器にマスタ端末の識別情報を報告することができる。第2部分のセカンダリ端末について、それらがネットワーク側機器によって割り当てられた専用ランダムアクセスリソースを使用して、非競合ランダムアクセスプロセスを開始してRRC接続を確立したため、ネットワーク側は、マスタ端末と前記第2部分のセカンダリ端末との関連付け関係を知ることができる。
【0084】
図3を参照し、
図3は本出願の実施例で提供されるRRC接続維持方法のフローチャートその2である。
図3のRRC接続維持方法はセカンダリ端末によって実行される。
図3に示すように、該方法は次のステップ301を含んでもよい。
【0085】
ステップ301で、セカンダリ端末が第3操作を実行する。
ここで、前記第3操作は、
ネットワーク側機器とRRC接続を確立していない場合、前記セカンダリ端末と前記ネットワーク側機器との間で前記セカンダリ端末の情報をマスタ端末を介して代理伝送する操作と、
ネットワーク側機器と第2RRC接続を確立する操作と、のうちの少なくとも1つを含み、
ここで、前記セカンダリ端末はQ個の端末のうちのいずれか1つのセカンダリ端末であり、前記Q個の端末は第1サービスのデータの共同受信をサポートし、前記Q個の端末は前記マスタ端末を含み、Qは1より大きい整数である。
【0086】
セカンダリ端末の情報がマスタ端末を介して代理伝送される場合、前記セカンダリ端末の情報は、
セカンダリ端末のダウンリンク情報は第1セキュリティメカニズムを使用して前記ネットワーク側機器によって送信されるとともに、第2セキュリティメカニズムを使用して前記マスタ端末によって送信されるか、又は、セカンダリ端末のダウンリンク情報は第3セキュリティメカニズムを使用して前記ネットワーク側機器によって送信されることと、
セカンダリ端末のアップリンク情報は第2セキュリティメカニズムを使用して前記セカンダリ端末によって送信されるとともに、第1セキュリティメカニズムを使用して前記マスタ端末によって送信されるか、又は、セカンダリ端末のアップリンク情報は第3セキュリティメカニズムを使用して前記セカンダリ端末によって送信されることと、のうちの少なくとも1つを満たすことができ、
ここで、前記第1セキュリティメカニズムは、前記ネットワーク側機器と前記マスタ端末との間のセキュリティメカニズムであり、前記第2セキュリティメカニズムは、前記マスタ端末と前記セカンダリ端末との間のセキュリティメカニズムであり、前記第3セキュリティメカニズムは、前記ネットワーク側機器と前記セカンダリ端末との間のセキュリティメカニズムである。
【0087】
本出願の実施例において、セカンダリ端末は、競合ランダムアクセスプロセス又は非競合ランダムアクセスプロセスによってRRC接続を確立することができる。
【0088】
選択的に、セカンダリ端末がネットワーク側機器と第2RRC接続を確立するステップは、
セカンダリ端末が、前記マスタ端末から送信された専用ランダムアクセスリソースを受信するステップと、
前記セカンダリ端末が、前記専用ランダムアクセスリソースを使用してネットワーク側機器と第2RRC接続を確立するステップと、を含む。
【0089】
この実施形態において、セカンダリ端末は、非競合ランダムアクセスプロセスによってRRC接続を確立し、ネットワーク側機器は、追加のシグナリング指示を要さずにマスタ端末とセカンダリ端末との間の関連付け関係を知ることができ、これによりシグナリングオーバーヘッドを節約することができる。
【0090】
選択的に、セカンダリ端末がネットワーク側機器と第2RRC接続を確立した後、前記方法は、
前記セカンダリ端末が前記ネットワーク側機器に第3情報を送信するステップをさらに含み、前記第3情報は前記マスタ端末の識別情報を含む。
【0091】
この実施形態において、セカンダリ端末は、競合ランダムアクセスプロセスによってRRC接続を確立し、ネットワーク側機器がマスタ端末とセカンダリ端末との間の関連付け関係を知るように、セカンダリ端末はRRC接続を確立した後、マスタ端末の識別情報をRRCシグナリングを介して指示することができる。
【0092】
選択的に、セカンダリ端末がネットワーク側機器と第2RRC接続を確立した後、前記方法は、
前記セカンダリ端末が第4操作を実行するステップをさらに含み、前記第4操作は、
前記セカンダリ端末と前記ネットワーク側機器との間の通信インタフェースである第1インタフェースを介して、前記セカンダリ端末の情報を伝送する操作と、
前記セカンダリ端末と前記ネットワーク側機器との間で前記セカンダリ端末の情報を第1目標端末を介して中継する操作と、のうちの少なくとも1つを含み、前記第1目標端末は前記マスタ端末であるか又は前記Q個の端末のうちの他のいずれか1つのセカンダリ端末である。
【0093】
この実施形態において、セカンダリ端末の情報は、それ自身とネットワーク側機器との間のインタフェースを介して伝送されてもよいし、マスタ端末又はその他のセカンダリ端末を介して中継されてもよく、具体的には実際に応じて決定することができ、本出願の実施例ではこれについて限定しない。
【0094】
選択的に、前記セカンダリ端末の情報が前記第1目標端末を介して中継される場合、前記セカンダリ端末の情報は、経由するPDCP層が前記セカンダリ端末に位置し、経由するRLC層が前記第1目標端末に位置することを満たす。
【0095】
この実施例のRRC接続維持方法では、セカンダリ端末はRRC接続を確立してもよいし、RRC接続を確立しなくてもよい。RRC接続を確立していない場合、セカンダリ端末の情報はマスタ端末を介して中継され、ネットワーク側機器は、マスタ端末とネットワーク側機器との間のRRC接続を維持することで、前記Q個の端末のRRC接続に対する統一した維持を実現することができる。RRC接続を確立した場合、ネットワーク側機器は、前記Q個の端末のRRC接続をそれぞれ維持する。このように、前記Q個の端末はネットワーク側機器の制御の下で同一のサービスを共同で受信することができ、これによりQ個の端末が同一のサービスを共同で受信する自律性を向上させることができ、さらに、サービス体験とシステム効率を向上させることができる。
【0096】
説明すべきことは、本実施例は
図2の方法実施例に対応するセカンダリ端末の実施例であるため、
図2の方法実施例における関連説明を参照することができ、同様の有益な効果を達成することができる点である。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0097】
図4を参照し、
図4は、本出願の実施例で提供されるRRC接続維持方法のフローチャートその3である。
図4のRRC接続維持方法はネットワーク側機器によって実行される。
図4に示すように、該方法は次のステップ401を含んでもよい。
【0098】
ステップ401で、ネットワーク側機器が、前記ネットワーク側機器と第2目標端末との間にあるP個のRRC接続を維持し、前記第2目標端末はQ個の端末のうちの一部又は全部の端末を含み、前記Q個の端末は第1サービスのデータの共同受信をサポートし、Pは正の整数であり、Qは1より大きい整数である。
【0099】
実際の応用では、PはQ以下としてもよく、次のケース1)~3)を含み得る。
【0100】
1)Pが1に等しい場合、前記RRC接続は、前記ネットワーク側機器と前記Q個の端末のうちのマスタ端末との間にあってもよい。
【0101】
選択的に、ネットワーク側機器がP個のRRC接続を維持するステップは、
ネットワーク側機器が前記マスタ端末とRRC接続を確立するステップと、
前記ネットワーク側機器が、前記マスタ端末から送信された第1情報を受信するステップであって、前記第1情報が、前記マスタ端末が他の端末と共同で前記第1サービスのデータを受信することを望むことを指示するステップと、
前記ネットワーク側機器が前記第1情報に基づき、前記Q個の端末を含む第1アーキテクチャを確立するステップと、を含む。
【0102】
実施の時、前記第1情報は、ネットワーク側機器が前記第1アーキテクチャを確立することをトリガするために用いられる。
【0103】
選択的に、前記第1情報は、少なくとも1つのセカンダリ端末の関連情報をさらに含み、前記関連情報は、識別情報、認証情報、能力情報、及び補助情報のうちの少なくとも1つを含み、
ここで、前記Q個の端末は前記少なくとも1つのセカンダリ端末を含む。
【0104】
選択的に、ネットワーク側機器がP個のRRC接続を維持した後、前記方法は、
前記ネットワーク側機器が前記マスタ端末に前記Q個の端末のダウンリンク情報を送信するステップと、
前記ネットワーク側機器が、前記マスタ端末から送信された前記Q個の端末のアップリンク情報を受信するステップと、のうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0105】
説明すべきことは、実際の応用では、前記Q個の端末の情報は、同時に送信されてもよいし、順次送信されてもよい点であり、具体的には実際の状況に応じて決定することができ、本出願の実施例ではこれについて限定しない。
【0106】
選択的に、前記Q個の端末のうちのセカンダリ端末の情報は、
セカンダリ端末のダウンリンク情報は第1セキュリティメカニズムを使用して前記ネットワーク側機器によって送信されるとともに、第2セキュリティメカニズムを使用して前記マスタ端末によって送信されるか、又は、セカンダリ端末のダウンリンク情報は第3セキュリティメカニズムを使用して前記ネットワーク側機器によって送信されることと、
セカンダリ端末のアップリンク情報は第2セキュリティメカニズムを使用して前記セカンダリ端末によって送信されるとともに、第1セキュリティメカニズムを使用して前記マスタ端末によって送信されるか、又は、セカンダリ端末のアップリンク情報は第3セキュリティメカニズムを使用して前記セカンダリ端末によって送信されることと、のうちの少なくとも1つを満たし、
ここで、前記第1セキュリティメカニズムは、前記ネットワーク側機器と前記マスタ端末との間のセキュリティメカニズムであり、前記第2セキュリティメカニズムは、前記マスタ端末と前記セカンダリ端末との間のセキュリティメカニズムであり、前記第3セキュリティメカニズムは、前記ネットワーク側機器と前記セカンダリ端末との間のセキュリティメカニズムである。
【0107】
2)PがQに等しい場合、前記Q個のRRC接続はそれぞれ、前記ネットワーク側機器と前記Q個の端末との間にあり、即ち、各端末とネットワーク側機器との間に1つのRRC接続が確立されている。
【0108】
選択的に、ネットワーク側機器がP個のRRC接続を維持するステップは、
ネットワーク側機器がマスタ端末とRRC接続を確立するステップと、
前記ネットワーク側機器がそれぞれQ-1個の端末とQ-1個のRRC接続を確立するステップであって、前記Q-1個のRRC接続のうち、専用ランダムアクセスリソースを使用して確立されるRRC接続が少なくとも1つ存在するステップと、
前記ネットワーク側機器が、前記マスタ端末及び前記Q-1個の端末を含む第1アーキテクチャを確立するステップと、を含む。
【0109】
具体的に実現する時、前記Q-1個のRRC接続は一緒に確立してもよいし、1つずつ確立してもよく、具体的には実際の状況に応じて決定することができ、本出願の実施例ではこれについて限定しない。
【0110】
選択的に、ネットワーク側機器がマスタ端末とRRC接続を確立した後、前記ネットワーク側機器がそれぞれQ-1個の端末とQ-1個のRRC接続を確立する前に、前記方法は、
前記ネットワーク側機器が、前記マスタ端末から送信された第1情報を受信するステップであって、前記第1情報が、前記マスタ端末が他の端末と共同で前記第1サービスのデータを受信することを望むことを指示するステップと、
前記ネットワーク側機器が前記マスタ端末に少なくとも1つの専用ランダムアクセスリソースを送信するステップと、のうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0111】
選択的に、ネットワーク側機器がP個のRRC接続を維持するステップは、
ネットワーク側機器がそれぞれ前記Q個の端末とQ個のRRC接続を確立するステップと、
前記ネットワーク側機器が、受信した第3情報に基づき、前記Q個の端末を含む第1アーキテクチャを確立するステップと、を含み、
ここで、前記第3情報は前記Q個の端末のうちのマスタ端末によって送信され、前記Q個の端末のうちのQ-1個のセカンダリ端末の識別情報を含むか、又は、前記第3情報は前記Q個の端末のうちのセカンダリ端末によって送信され、各セカンダリ端末によって送信される前記第3情報はいずれも前記Q個の端末のうちのマスタ端末の識別情報を含む。
【0112】
選択的に、ネットワーク側機器がP個のRRC接続を維持した後、前記方法は、
前記ネットワーク側機器が第5操作を実行するステップをさらに含み、前記第5操作は、
前記Q個の端末のうちの少なくとも1つのセカンダリ端末を含む第7セカンダリ端末の情報を、前記ネットワーク側機器と前記第7セカンダリ端末との間の通信インタフェースである第1インタフェースを介して伝送する操作と、
前記Q個の端末のうちの少なくとも1つのセカンダリ端末を含む第8セカンダリ端末の情報を、前記ネットワーク側機器と第3目標端末との間の通信インタフェースである第2インタフェースを介して伝送する操作と、のうちの少なくとも1つを含み、前記第3目標端末は前記Q個の端末のうちのマスタ端末であるか、又は前記Q個の端末のうち前記第8セカンダリ端末を除くいずれか1つのセカンダリ端末である。
【0113】
選択的に、前記第8セカンダリ端末の情報は、経由するPDCP層が前記第8セカンダリ端末に位置し、経由するRLC層が前記第2目標端末に位置することを満たす。
【0114】
3)Pが1より大きくQより小さい場合、前記Q個の端末のうちのP個の端末がRRC接続を確立していてもよい。前記P個の端末のうちの各端末の情報は、それ自身とネットワーク側機器との間のインタフェースを介して伝送されてもよいし、前記P個の端末のうちの他の端末を介して中継されてもよい。他のQ-P個の端末の情報は、前記P個の端末のうちのいずれか1つの端末を介して代理伝送することができる。
【0115】
説明すべきことは、本実施例は
図2の方法実施例に対応するネットワーク側機器の実施例であるため、
図2の方法実施例における関連説明を参照することができ、同様の有益な効果達成することができる点である。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0116】
本出願の実施例において、第Xセカンダリ端末(例えば、第1セカンダリ端末から第8セカンダリ端末)は、前記Q個の端末のうちのいずれか1つの端末であり得る。実際の応用では、異なる第Xセカンダリ端末は、同一のセカンダリ端末であってもよいし、異なるセカンダリ端末であってもよく、具体的には実際の状況に応じて決定することができ、本出願の実施例ではこれについて限定しない。
【0117】
本出願の実施例で紹介された複数の選択的な実施形態は、互いに矛盾しない限り互いに組み合わせて実現してもよいし、単独で実現してもよく、本出願の実施例はこれについて限定しない。
【0118】
理解を容易にするために、以下に例を挙げて説明する。
【0119】
本出願は主に、2つ以上の機器がサービスの共同伝送を行う時のRRC接続維持の問題を解決し、以下の内容を含んでもよい。
【0120】
複数の機器配置の統一性を実現するために、ネットワーク側は、次の1)~3)のいずれか1つの方式によって複数のUEのRRC接続を維持することができる。
【0121】
1)マスタUEとNRノード(NR Node B,gNB)との間にある1つのRRC接続を維持し、RRC配置シグナリング及び報告シグナリング等の他のUEの情報は、いずれもマスタUEを介して代理することができる。
【0122】
2)それぞれ各UEとgNBとの間にある複数のRRC接続を維持し、各UEの情報は各UEによって個別に実行される。
【0123】
3)それぞれ各UEとgNBとの間にある複数のRRC接続を維持し、UEの情報は、他のUEを介してアシスト伝送することができ、例えば、セカンダリUEの情報は、マスタUEによってアシスト伝送することができる。
【0124】
以下において、上記3つの方式を実施例により説明する。
【0125】
実施例1は、1)に対応する1つのRRC接続である。
【0126】
まず、ネットワークに最初にアクセスするUEを、一時的にマスタUEとして決定することができ、マスタUEの再配置はその後で行うことができ、マスタUEは一般に、能力が高く且つリンク品質が高いUEである。
【0127】
マスタUEがネットワークにアクセスする時、gNBと従来の(legacy)RRC接続を確立し、その後、マスタUEは、マルチUEアーキテクチャの確立を希望する要件を報告し、選択的に、他のUEの情報もネットワークに報告し、他のUEの情報は、
例えばS-TMSI等のセカンダリUEの識別情報、
コアネットワーク及びRANがマルチUEアーキテクチャのライセンスを検証するためのセカンダリUEのライセンス/認証情報、
セカンダリUEに適切な配置を提供するためのセカンダリUEの能力情報、
例えば省電力要件、伝送要件等のセカンダリUEの他の補助情報、又はそれらの組み合わせを含んでもよい。
【0128】
基地局は、マルチUEアーキテクチャの要求情報を受信すると、まず基本の認証及び検証プロセスを行うことができ、このプロセスは、コアネットワークに送信して行ってもよいし、コアネットワークが予め該情報を基地局に送信して記憶し、基地局自身が記憶された情報に基づいて検証してもよく、検証に合格した後、基地局は、2つ又は複数のUEに対してマルチUE共同伝送アーキテクチャを確立すると決定する。
【0129】
基地局は、各UEの配置情報をマスタUEに送信してもよく、配置情報は、マスタUE配置情報、セカンダリUE1配置情報、及びセカンダリUE2配置情報を含む。
【0130】
マスタUE配置情報は、マスタUEのベアラ配置情報、測定配置情報、セキュリティ配置情報、及びDC又はCA配置情報を含んでもよい。そのうち、マスタUEのベアラ配置情報は、SDAP、PDCP、RLC、MAC、PHY層の配置が搭載されるN0個のRB配置を含むか、又はRLC、MAC、PHY層の配置が搭載されるM0個のRLC bearer配置を含んでもよい。
【0131】
セカンダリUE1配置情報は、セカンダリUE1が使用するベアラ配置情報、測定配置情報、セキュリティ配置情報、及びDC又はCA配置情報を含んでもよい。そのうち、セカンダリUE1が使用するベアラ配置情報は、SDAP、PDCP、RLC、MAC、PHY層の配置が搭載されるN1個のRB配置を含むか、又はRLC、MAC、PHY層の配置が搭載されるM1個のRLC bearer配置を含んでもよい。
【0132】
セカンダリUE2配置情報は、セカンダリUE2が使用するベアラ配置情報、測定配置情報、セキュリティ配置情報、及びDC又はCA配置情報を含んでもよい。そのうち、セカンダリUE2が使用するベアラ配置情報は、SDAP、PDCP、RLC、MAC、PHY層の配置が搭載されるN2個のRB配置を含むか、又はRLC、MAC、PHY層の配置が搭載されるM2個のRLC bearer配置を含んでもよい。
【0133】
マスタUEは、上記配置情報を受信した後、自身の配置情報を自ら記憶して配置に従って実行し、セカンダリUEの配置情報は対応するセカンダリUEに送信される。
【0134】
セカンダリUEは、マスタUEによって代理伝送される配置情報を受信すると、配置に従って実行する。
【0135】
セカンダリUEが、例えば測定報告、又は補助情報報告等のUL RRCシグナリングを介して報告する必要がある内容がある場合、セカンダリUEは、それらをUE間のインタフェースを介してマスタUEに送信し、マスタUEは、RRCシグナリングを編成し、セカンダリUEの情報を一緒に報告する。
【0136】
説明すべきことはセキュリティ問題であり、セカンダリUE配置のセキュリティを解決するには、次の2つの方式がある。
【0137】
1つは、マスタUEのセキュリティ配置プロセスを多重化し、マスタUEとセカンダリUEの間は相互に信頼されることであり、マスタUEは、例えば復号化及び完全性検証等の独自のセキュリティ解除操作を行った後に平文でメッセージを取得し、マスタUEがセカンダリUEに送信する際に、それらの間のインタフェースプロセスを使用してセキュリティ保護を行い、これはgNB-マスタUEとマスタUE-セカンダリUEの2つのセグメントでそれぞれセキュリティ維持を行うことに相当し、配置データはマスタUEにとって平文であるため、マスタUEは与信UEである必要がある。
【0138】
もう1つは、セカンダリUEとgNBの間でもエンドツーエンドのセキュリティ操作を確立することであり、即ち、セカンダリUEは、マスタUEを介してgNBとエンドツーエンドのセキュリティメカニズムを確立し、このように、gNBからセカンダリUEに送信される配置情報及び逆方向の報告情報は、いずれもエンドツーエンドのセキュリティメカニズムによって保障することができ、安全性がより高く、マスタUEにもあまり要求されていない。セカンダリUEのデータはマスタUEにとって探査できない暗号化されたデータであるため、この方式の方がより安全である。
【0139】
実施例2は、上記2)に対応する複数のRRC接続である。
【0140】
この実施例において、マルチUEアーキテクチャにおける複数のUEに対してRRC接続維持を行い、即ち、該アーキテクチャにおける各UEに対して独立したRRC接続を確立し、配置情報及び報告情報は、独自のRRC接続を介して独立して伝送される。
【0141】
この実施例において、マスタUEは先にRRC接続を確立してもよく、確立に成功した後、セカンダリUEも独自のRRC接続を確立する必要があり、トリガ方式には次の2つがある。
【0142】
1つは、マスタUEがマルチUEアーキテクチャ確立の要件を報告し、例えばセカンダリUEの数等のセカンダリUEの状況をgNBに通知し、gNBがこれらのセカンダリUEに専用のランダムアクセスリソースを割り当て、マスタUEが専用ランダムアクセスリソースを異なるセカンダリUEに分配し、その後、セカンダリUEが専用リソースを使用して非競合のランダムアクセスプロセスを開始し、ネットワーク側とRRC接続を確立することである。
【0143】
もう1つは、セカンダリUEが自らRRC接続の確立を開始することである。セカンダリUEは、既存のUE動作に従って競合ランダムアクセスを開始し、メッセージ(Message,Msg)3又はMsgAにRRC接続確立要求を搭載し、gNBとRRC接続を確立し、その後、マルチUEアーキテクチャを確立するためであること通知し、基地局がこれらのUEに後続の関連ベアラを容易に配置するように、自身のマスタUE識別情報を基地局に送信し、又はRRC接続が全て確立された後、マスタUEは、後続の関連付けのためにセカンダリUEの識別情報を基地局に送信する。
【0144】
マスタUEとセカンダリUEのRRC接続が全て確立され、且つマルチUEアーキテクチャの確立を希望する要件も基地局に通知されると、基地局はその後サービス要件に基づき、マスタUEとセカンダリUEの各々にベアラを配置する。
【0145】
ここで、マスタUEの配置情報は、独自のRRCプロセスによって送信され、内容は、マスタUEのベアラ配置情報、測定配置情報、セキュリティ配置情報、及びDC又はCA配置情報を含んでもよい。そのうち、マスタUEのベアラ配置情報は、SDAP、PDCP、RLC、MAC、PHY層の配置が搭載されるN0個のRB配置を含むか、又はRLC、MAC、PHY層の配置が搭載されるM0個のRLC bearer配置を含んでもよい。
【0146】
セカンダリUE1の配置情報は、独自のRRCプロセスを介して送信され、内容は、セカンダリUE1が使用するベアラ配置情報、測定配置情報、セキュリティ配置情報、及びDC又はCA配置情報を含んでもよい。そのうち、セカンダリUE1が使用するベアラ配置情報は、SDAP、PDCP、RLC、MAC、PHY層の配置が搭載されるN1個のRB配置を含むか、又はRLC、MAC、PHY層の配置が搭載されるM1個のRLC bearer配置を含んでもよい。
【0147】
配置の一致性は基地局によって保証される。
【0148】
マスタUE又はセカンダリUEに、例えば測定報告又は補助情報報告等のUL RRC報告の要件がある場合、それぞれ独自のRRC接続を使用して行う。
【0149】
実施例3は、上記3)に対応する複数のRRC接続+マスタUEのアシスト伝送である。
【0150】
この実施例3は実施例2を基に、マルチUEアーキテクチャにおける複数のUEに対してRRC接続維持を行う別の方式を紹介し、即ち、該アーキテクチャにおける各UEに対して独立したRRC接続を確立し、配置情報及び報告情報は、独自のRRC接続を介して独立して伝送されるが、マスタUEのみがRRCシグナリングを伝送するDL及び/又はULパイプラインを有する。
【0151】
この実施例3において、各UEはいずれもgNBとRRC接続を確立し、プロセスは実施例2と類似している。相違点は、実施例2において各UEのUL/DL RRCシグナリングがいずれも自身とgNBとの間のUuインタフェースを介して直接伝送されるのに対して、この実施例3において、セカンダリUEがアップリンク能力が制限されている等の状況により、DL/UL RRCシグナリングの伝送能力を備えていない可能性を考慮して、マスタUEを介して中継することができる点である。
【0152】
一般に、マスタUEは、セカンダリUEのRRCに専用の伝送パイプラインを確立する必要があり、例えばシグナリング無線ベアラ(Signalling Radio Bearer,SRB)1メッセージの伝送であり、PDCPはエンドツーエンドのセカンダリUEとgNBに位置し、RLC bearerはマスタUEと基地局との間に位置してもよい。これは、マスタUEの伝送パイプラインを介して、セカンダリUEのRRCシグナリングを伝送することに相当し、双方向でも一方向でもよく、一方向であれば、一方の方向はマスタUEを介して伝送され、他方の方向は独自のUuインタフェースによって伝送されることとなる。
【0153】
伝送パイプラインの確立も基地局によって配置され、セカンダリUE又はマスタUEが要件/要求をgNBに報告したことに応じて、gNBはそれらに適切なパスを配置し、適切な伝送方式でRRCシグナリングの伝送を行う。
【0154】
これらのことから分かるように、本出願の実施例において、ネットワーク側機器は、マルチUE共同伝送アーキテクチャによって1つ又は複数のRRC接続を維持することができる。
【0155】
RRC接続が1つだけであれば、該RRC接続は、マスタUEが基地局と確立した接続であってもよい。他のセカンダリUEの配置は、マスタUEのRRCシグナリングに搭載される。他のセカンダリUEのUL報告は、セカンダリUEによってマスタUEに送信され、マスタUEのRRCプロセスを介して報告される。
【0156】
複数のRRC接続が確立されている場合、マスタUEとセカンダリUEはそれぞれRRC接続を持っている。マスタUE又はセカンダリUEは、マルチUEアーキテクチャ確立の要件をネットワークに報告し、ネットワークは複数のUE配置の一致性を保証する。セカンダリUEのRRCシグナリングは、独自のUuインタフェースを介して伝送されてもよいし、マスタUEのUuインタフェースを介して伝送されてもよい。セカンダリUEのRRCシグナリングがマスタUEのUuインタフェースを介して伝送される場合、セカンダリUEのRRCシグナリングの伝送パスは、基地局によって配置することができ、セカンダリUE SRBのPDCP層はセカンダリUEに位置し、RLC bearerはマスタUEに位置する。
【0157】
本出願の実施例で提供されるRRC接続維持方法では、RAN側は、複数のUE配置に対してRRC接続を個別に又は統一的に維持することができ、これにより、UEのネットワーク側の制御の下でのマルチ機器の共同伝送が可能となり、UEのサービス体験とシステム効率が保証される。
【0158】
説明すべきことは、本出願の実施例で提供されるRRC接続維持方法の実行主体が、RRC接続維持装置であってもよいし、又は該RRC接続維持装置内の、RRC接続維持方法を実行するための制御モジュールであってもよい点である。本出願の実施例において、RRC接続維持装置がRRC接続維持方法を実行することを例として、本出願の実施例で提供されるRRC接続維持装置を説明する。
【0159】
図5を参照し、
図5は、本出願の実施例で提供されるRRC接続維持装置の構造図その1である。
【0160】
図5に示すように、RRC接続維持装置500は、
ネットワーク側機器と第1RRC接続を確立するための第1確立モジュール501を備え、
ここで、前記マスタ端末はQ個の端末のうちの端末であり、前記マスタ端末は前記Q個の端末のうちの一部又は全部の端末の情報の伝送をサポートし、前記Q個の端末は第1サービスのデータの共同受信をサポートし、Qは1より大きい整数である。
【0161】
選択的に、前記Q個の端末のうち、前記マスタ端末のみがネットワーク側機器とRRC接続を確立する。
【0162】
選択的に、前記RRC接続維持装置500は、
前記ネットワーク側機器に第1情報を送信するための第1送信モジュールをさらに備え、前記第1情報は、前記マスタ端末が他の端末と共同で前記第1サービスのデータを受信することを望むことを指示する。
【0163】
選択的に、前記第1情報は、少なくとも1つのセカンダリ端末の関連情報をさらに含み、前記関連情報は、識別情報、認証情報、能力情報、及び補助情報のうちの少なくとも1つを含み、
ここで、前記Q個の端末は前記少なくとも1つのセカンダリ端末を含む。
【0164】
選択的に、前記RRC接続維持装置500は、
第1操作を実行するための第1実行モジュールをさらに備え、前記第1操作は、
前記ネットワーク側機器から送信された前記Q個の端末のうちのいずれか1つのセカンダリ端末である第1セカンダリ端末の第1ダウンリンク情報を受信し、前記第1セカンダリ端末に前記第1ダウンリンク情報を送信する操作と、
前記Q個の端末のうちのいずれか1つのセカンダリ端末である第2セカンダリ端末から送信された第1アップリンク情報を受信し、前記ネットワーク側機器に前記第1アップリンク情報を送信する操作と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0165】
選択的に、セカンダリ端末の情報は、
セカンダリ端末のダウンリンク情報は第1セキュリティメカニズムを使用して前記ネットワーク側機器によって送信されるとともに、第2セキュリティメカニズムを使用して前記マスタ端末によって送信されるか、又は、セカンダリ端末のダウンリンク情報は第3セキュリティメカニズムを使用して前記ネットワーク側機器によって送信されることと、
セカンダリ端末のアップリンク情報は第2セキュリティメカニズムを使用して前記セカンダリ端末によって送信されるとともに、第1セキュリティメカニズムを使用して前記マスタ端末によって送信されるか、又は、セカンダリ端末のアップリンク情報は第3セキュリティメカニズムを使用して前記セカンダリ端末によって送信されることと、のうちの少なくとも1つを満たし、
ここで、前記第1セキュリティメカニズムは、前記ネットワーク側機器と前記マスタ端末との間のセキュリティメカニズムであり、前記第2セキュリティメカニズムは、前記マスタ端末と前記セカンダリ端末との間のセキュリティメカニズムであり、前記第3セキュリティメカニズムは、前記ネットワーク側機器と前記セカンダリ端末との間のセキュリティメカニズムである。
【0166】
選択的に、前記Q個の端末はそれぞれネットワーク側機器とRRC接続を確立する。
【0167】
選択的に、前記RRC接続維持装置500は、
前記マスタ端末が他の端末と共同で前記第1サービスのデータを受信することを望むことを指示する第1情報を、前記ネットワーク側機器に送信することと、
前記ネットワーク側機器から送信された少なくとも1つの専用ランダムアクセスリソースを受信することと、
前記Q個の端末のうちのいずれか1つのセカンダリ端末である第3セカンダリ端末に専用ランダムアクセスリソースを送信することと、のうちの少なくとも1つに用いられる第2実行モジュールをさらに備える。
【0168】
選択的に、前記RRC接続維持装置500は、
前記ネットワーク側機器に第2情報を送信するための第2送信モジュールをさらに備え、前記第2情報は前記Q個の端末のうちのQ-1個のセカンダリ端末の識別情報を含む。
【0169】
選択的に、前記RRC接続維持装置500は、
第2操作を実行するための第3実行モジュールをさらに備え、前記第2操作は、
前記ネットワーク側機器から送信された前記Q個の端末のうちのいずれか1つのセカンダリ端末である第4セカンダリ端末の第2ダウンリンク情報を受信し、前記第4セカンダリ端末に前記第2ダウンリンク情報を送信する操作と、
前記Q個の端末のうちのいずれか1つのセカンダリ端末である第5セカンダリ端末から送信された第2アップリンク情報を受信し、前記ネットワーク側機器に前記第2アップリンク情報を送信する操作と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0170】
選択的に、セカンダリ端末の情報は、経由するパケットデータコンバージェンスプロトコルPDCP層が前記セカンダリ端末に位置し、経由する無線リンク制御RLC層が前記マスタ端末に位置することを満たす。
【0171】
本出願の実施例で提供されるRRC接続維持装置500は、
図2の方法実施例において実現される各プロセスを実現し、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0172】
図6を参照し、
図6は本出願の実施例で提供されるRRC接続維持装置の構造図その2である。
【0173】
図6に示すように、RRC接続維持装置600は、
第3操作を実行するための第4実行モジュール601を備え、前記第3操作は、
ネットワーク側機器とRRC接続を確立していない場合、前記セカンダリ端末と前記ネットワーク側機器との間で前記セカンダリ端末の情報をマスタ端末を介して代理伝送する操作と、
ネットワーク側機器と第2RRC接続を確立する操作と、のうちの少なくとも1つを含み、
ここで、前記セカンダリ端末はQ個の端末のうちのいずれか1つのセカンダリ端末であり、前記Q個の端末は第1サービスのデータの共同受信をサポートし、前記Q個の端末は前記マスタ端末を含み、Qは1より大きい整数である。
【0174】
選択的に、前記セカンダリ端末の情報は、
セカンダリ端末のダウンリンク情報は第1セキュリティメカニズムを使用して前記ネットワーク側機器によって送信されるとともに、第2セキュリティメカニズムを使用して前記マスタ端末によって送信されるか、又は、セカンダリ端末のダウンリンク情報は第3セキュリティメカニズムを使用して前記ネットワーク側機器によって送信されることと、
セカンダリ端末のアップリンク情報は第2セキュリティメカニズムを使用して前記セカンダリ端末によって送信されるとともに、第1セキュリティメカニズムを使用して前記マスタ端末によって送信されるか、又は、セカンダリ端末のアップリンク情報は第3セキュリティメカニズムを使用して前記セカンダリ端末によって送信されることと、のうちの少なくとも1つを満たし、
ここで、前記第1セキュリティメカニズムは、前記ネットワーク側機器と前記マスタ端末との間のセキュリティメカニズムであり、前記第2セキュリティメカニズムは、前記マスタ端末と前記セカンダリ端末との間のセキュリティメカニズムであり、前記第3セキュリティメカニズムは、前記ネットワーク側機器と前記セカンダリ端末との間のセキュリティメカニズムである。
【0175】
選択的に、前記第4実行モジュール601は、具体的には、
前記マスタ端末から送信された専用ランダムアクセスリソースを受信し、そして
前記専用ランダムアクセスリソースを使用してネットワーク側機器と第2RRC接続を確立するために用いられる。
【0176】
選択的に、前記RRC接続維持装置600は、
前記ネットワーク側機器に第3情報を送信するための第2送信モジュールをさらに備え、前記第3情報は前記マスタ端末の識別情報を含む。
【0177】
選択的に、前記RRC接続維持装置600は、
第4操作を実行するための第5実行モジュールをさらに備え、前記第4操作は、
前記セカンダリ端末と前記ネットワーク側機器との間の通信インタフェースである第1インタフェースを介して、前記セカンダリ端末の情報を伝送する操作と、
前記セカンダリ端末と前記ネットワーク側機器との間で前記セカンダリ端末の情報を第1目標端末を介して中継する操作と、のうちの少なくとも1つを含み、前記第1目標端末は前記マスタ端末であるか又は前記Q個の端末のうちの他のいずれか1つのセカンダリ端末である。
【0178】
選択的に、前記セカンダリ端末の情報が前記第1目標端末を介して中継される場合、前記セカンダリ端末の情報は、経由するPDCP層が前記セカンダリ端末に位置し、経由するRLC層が前記第1目標端末に位置することを満たす。
【0179】
本出願の実施例で提供されるRRC接続維持装置600は、
図3の方法実施例において実現される各プロセスを実現し、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0180】
図7を参照し、
図7は、本出願の実施例で提供されるRRC接続維持装置の構造図その3である。
【0181】
図7に示すように、RRC接続維持装置700は、
前記ネットワーク側機器と第2目標端末との間にあるP個のRRC接続を維持するための維持モジュール701を備え、前記第2目標端末はQ個の端末のうちの一部又は全部の端末を含み、前記Q個の端末は第1サービスのデータの共同受信をサポートし、Pは正の整数であり、Qは1より大きい整数である。
【0182】
選択的に、Pが1に等しい場合、前記RRC接続は、前記ネットワーク側機器と前記Q個の端末のうちのマスタ端末との間にある。
【0183】
選択的に、前記維持モジュール701は、具体的には、
前記マスタ端末とRRC接続を確立し、
前記マスタ端末から送信された第1情報を受信し、前記第1情報が、前記マスタ端末が他の端末と共同で前記第1サービスのデータを受信することを望むことを指示し、そして
前記第1情報に基づき、前記Q個の端末を含む第1アーキテクチャを確立するために用いられる。
【0184】
選択的に、前記第1情報は、少なくとも1つのセカンダリ端末の関連情報をさらに含み、前記関連情報は、識別情報、認証情報、能力情報、及び補助情報のうちの少なくとも1つを含み、
ここで、前記Q個の端末は前記少なくとも1つのセカンダリ端末を含む。
【0185】
選択的に、前記RRC接続維持装置700は、
前記マスタ端末に前記Q個の端末のダウンリンク情報を送信するための第3送信モジュールと、
前記マスタ端末から送信された前記Q個の端末のアップリンク情報を受信するための第1受信モジュールと、のうちの少なくとも1つをさらに備える。
【0186】
選択的に、前記Q個の端末のうちのセカンダリ端末の情報は、
セカンダリ端末のダウンリンク情報は第1セキュリティメカニズムを使用して前記ネットワーク側機器によって送信されるとともに、第2セキュリティメカニズムを使用して前記マスタ端末によって送信されるか、又は、セカンダリ端末のダウンリンク情報は第3セキュリティメカニズムを使用して前記ネットワーク側機器によって送信されることと、
セカンダリ端末のアップリンク情報は第2セキュリティメカニズムを使用して前記セカンダリ端末によって送信されるとともに、第1セキュリティメカニズムを使用して前記マスタ端末によって送信されるか、又は、セカンダリ端末のアップリンク情報は第3セキュリティメカニズムを使用して前記セカンダリ端末によって送信されることと、のうちの少なくとも1つを満たし、
ここで、前記第1セキュリティメカニズムは、前記ネットワーク側機器と前記マスタ端末との間のセキュリティメカニズムであり、前記第2セキュリティメカニズムは、前記マスタ端末と前記セカンダリ端末との間のセキュリティメカニズムであり、前記第3セキュリティメカニズムは、前記ネットワーク側機器と前記セカンダリ端末との間のセキュリティメカニズムである。
【0187】
選択的に、PがQに等しい場合、前記Q個のRRCはそれぞれ、前記ネットワーク側機器と前記Q個の端末との間にある。
【0188】
選択的に、前記維持モジュール701は、具体的には、
マスタ端末とRRC接続を確立し、
Q-1個の端末とそれぞれQ-1個のRRC接続を確立し、前記Q-1個のRRC接続のうち、専用ランダムアクセスリソースを使用して確立されるRRC接続が少なくとも1つ存在し、そして
前記マスタ端末及び前記Q-1個の端末を含む第1アーキテクチャを確立するために用いられる。
【0189】
選択的に、前記RRC接続維持装置700は、
前記マスタ端末から送信された第1情報を受信するための第2受信モジュールであって、前記第1情報が、前記マスタ端末が他の端末と共同で前記第1サービスのデータを受信することを望むことを指示する第2受信モジュールと、
前記マスタ端末に少なくとも1つの専用ランダムアクセスリソースを送信するための第4送信モジュールと、のうちの少なくとも1つをさらに備える。
【0190】
選択的に、前記維持モジュール701は、具体的には、
前記Q個の端末とそれぞれQ個のRRC接続を確立し、そして
受信した第3情報に基づき、前記Q個の端末を含む第1アーキテクチャを確立するために用いられ、
ここで、前記第3情報は前記Q個の端末のうちのマスタ端末によって送信され、前記Q個の端末のうちのQ-1個のセカンダリ端末の識別情報を含むか、又は、前記第3情報は前記Q個の端末のうちのセカンダリ端末によって送信され、各セカンダリ端末によって送信される前記第3情報はいずれも前記Q個の端末のうちのマスタ端末の識別情報を含む。
【0191】
選択的に、前記RRC接続維持装置700は、
第5操作を実行するための第6実行モジュールをさらに備え、前記第5操作は、
前記Q個の端末のうちの少なくとも1つのセカンダリ端末を含む第7セカンダリ端末の情報を、前記ネットワーク側機器と前記第7セカンダリ端末との間の通信インタフェースである第1インタフェースを介して伝送する操作と、
前記Q個の端末のうちの少なくとも1つのセカンダリ端末を含む第8セカンダリ端末の情報を、前記ネットワーク側機器と第3目標端末との間の通信インタフェースである第2インタフェースを介して伝送する操作と、のうちの少なくとも1つを含み、前記第3目標端末は前記Q個の端末のうちのマスタ端末であるか、又は前記Q個の端末のうち前記第8セカンダリ端末を除くいずれか1つのセカンダリ端末である。
【0192】
選択的に、前記第8セカンダリ端末の情報は、経由するPDCP層が前記第8セカンダリ端末に位置し、経由するRLC層が前記第2目標端末に位置することを満たす。
【0193】
本出願の実施例で提供されるRRC接続維持装置700は、
図4の方法実施例において実現される各プロセスを実現し、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0194】
本出願の実施例におけるRRC接続維持装置は、装置、オペレーティングシステムを備える装置又は電子機器であってもよいし、該装置又は電子機器内の部材、集積回路又はチップであってもよい。該装置又は電子機器は、携帯型端末であってもよいし、非携帯型端末であってもよい。例として、携帯型端末は、以上で挙げられた端末11の種類を含んでもよいが、それらに限定されることがなく、非携帯型端末は、サーバ、ネットワークアタッチドストレージ(Network Attached Storage,NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer,PC)、テレビ(television,TV)、現金自動預払機又はキオスク等であってもよく、本出願の実施例では具体的に限定しない。該装置又は電子機器はネットワーク側機器であってもよく、ネットワーク側機器は、以上で挙げられたネットワーク側機器12の種類を含んでもよいが、それらに限定されることがなく、本出願の実施例では具体的に限定しない。
【0195】
選択的に、
図8に示すように、本出願の実施例は通信機器800をさらに提供し、該通信機器800は、プロセッサ801と、メモリ802と、メモリ802に記憶され、前記プロセッサ801上で実行可能なプログラムもしくはコマンドとを備える。例えば、該通信機器800がマスタ端末である時、該プログラムもしくはコマンドがプロセッサ801によって実行されると、上述した
図2の方法実施例の各プロセスが実現され、同様な技術効果を達成することができる。該通信機器800がセカンダリ端末である時、該プログラムもしくはコマンドがプロセッサ801によって実行されると、上述した
図3の方法実施例の各プロセスが実現され、同様な技術効果を達成することができる。該通信機器800がネットワーク側機器である時、該プログラムもしくはコマンドがプロセッサ801によって実行されると、上述した
図4の方法実施例の各プロセスが実現され、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0196】
本出願の実施例は、プロセッサ及び通信インタフェースを備える端末をさらに提供する。
【0197】
端末が前記マスタ端末である場合、前記通信インタフェースは、
ネットワーク側機器と第1RRC接続を確立するために用いられ、
ここで、前記マスタ端末はQ個の端末のうちの端末であり、前記マスタ端末は前記Q個の端末のうちの一部又は全部の端末の情報の伝送をサポートし、前記Q個の端末は第1サービスのデータの共同受信をサポートし、Qは1より大きい整数である。
【0198】
前記通信機器がセカンダリ端末である場合、前記通信インタフェースは、
第3操作を実行するために用いられ、前記第3操作は、
ネットワーク側機器とRRC接続を確立していない場合、前記セカンダリ端末と前記ネットワーク側機器との間で前記セカンダリ端末の情報をマスタ端末を介して代理伝送する操作と、
ネットワーク側機器と第2RRC接続を確立する操作と、のうちの少なくとも1つを含み、
ここで、前記セカンダリ端末はQ個の端末のうちのいずれか1つのセカンダリ端末であり、前記Q個の端末は第1サービスのデータの共同受信をサポートし、前記Q個の端末は前記マスタ端末を含み、Qは1より大きい整数である。
【0199】
該端末の実施例は、上述した端末側の方法実施例に対応し、上述した方法実施例の各実施プロセス及び実施形態は全て該端末の実施例に適用することができ、同様な技術効果を達成することができる。具体的には、
図9は本出願の実施例を実現する端末のハードウェア構造模式図である。
【0200】
該端末900は、高周波ユニット901、ネットワークモジュール902、オーディオ出力ユニット903、入力ユニット904、センサ905、表示ユニット906、ユーザ入力ユニット907、インタフェースユニット908、メモリ909、及びプロセッサ910等の部材の少なくとも一部を含むが、それらに限定されない。
【0201】
当業者であれば、端末900は各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は電源管理システムによってプロセッサ910に論理的に接続し、さらに電源管理システムによって充放電の管理、及び電力消費管理等の機能を実現できることが理解可能である。
図9に示す端末構造は端末を限定するものではなく、端末は図示より多く又はより少ない部材、又は一部の部材の組合せ、又は異なる部材配置を含んでもよく、ここでは詳細な説明を省略する。
【0202】
本出願の実施例において、入力ユニット904は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードで画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)が取得したスチル画像又はビデオの画像データを処理するグラフィックスプロセッシングユニット(Graphics Processing Unit,GPU)9041、及びマイクロホン9042を含んでもよいことを理解すべきである。表示ユニット906は表示パネル9061を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオード等の形態で表示パネル9061を配置することができる。ユーザ入力ユニット907はタッチパネル9071及び他の入力機器9072を含む。タッチパネル9071はタッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル9071は、タッチ検出装置及びタッチコントローラとの2つの部分を含んでもよい。他の入力機器9072は、物理キーボード、機能ボタン(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタン等)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限定されず、ここでは詳細な説明を省略する。
【0203】
本出願の実施例において、高周波ユニット901はネットワーク側機器からのダウンリンクデータを受信した後、プロセッサ910で処理し、また、アップリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。通常、高周波ユニット901は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、受送信機、カプラー、低騒音増幅器、デュプレクサ等を含むが、それらに限定されない。
【0204】
メモリ909は、ソフトウェアプログラムもしくはコマンド及び様々なデータを記憶するために用いることができる。メモリ909は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーションもしくはコマンド(例えば、音声再生機能、画像再生機能等)等を記憶可能なプログラムもしくはコマンド記憶領域と、データ記憶領域とを主に含んでもよい。また、メモリ909は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリをさらに含んでもよい。ここで、非揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(Programmable ROM,PROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable PROM,EPROM)、電気消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Electrically EPROM,EEPROM)又はラッシュメモリであってもよく、例えば、少なくとも1つのディスク記憶装置、フラッシュメモリ、又は他の非揮発性ソリッドステート記憶装置である。
【0205】
プロセッサ910は、1つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ910に、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーションもしくはコマンド等を主に処理するアプリケーションプロセッサと、無線通信を主に処理するベースバンドプロセッサのようなモデムプロセッサとを統合することができる。上記モデムプロセッサはプロセッサ910に統合されなくてもよいことが理解可能である。
【0206】
ここで、端末が前記マスタ端末である場合、高周波ユニット901は、
ネットワーク側機器と第1RRC接続を確立するために用いられ、
ここで、前記マスタ端末はQ個の端末のうちの端末であり、前記マスタ端末は前記Q個の端末のうちの一部又は全部の端末の情報の伝送をサポートし、前記Q個の端末は第1サービスのデータの共同受信をサポートし、Qは1より大きい整数である。
【0207】
この場合、本実施例における上記端末900は、本出願の実施例の
図2の方法実施例の各プロセスを実現し、同様の有益な効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0208】
前記通信機器がセカンダリ端末である場合、高周波ユニット901は、
第3操作を実行するために用いられ、前記第3操作は、
ネットワーク側機器とRRC接続を確立していない場合、前記セカンダリ端末と前記ネットワーク側機器との間で前記セカンダリ端末の情報をマスタ端末を介して代理伝送する操作と、
ネットワーク側機器と第2RRC接続を確立する操作と、のうちの少なくとも1つを含み、
ここで、前記セカンダリ端末はQ個の端末のうちのいずれか1つのセカンダリ端末であり、前記Q個の端末は第1サービスのデータの共同受信をサポートし、前記Q個の端末は前記マスタ端末を含み、Qは1より大きい整数である。
【0209】
この場合、本実施例における上記端末900は、本出願の実施例の
図3の方法実施例の各プロセスを実現し、同様の有益な効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0210】
本出願の実施例は、プロセッサ及び通信インタフェースを備えるネットワーク側機器をさらに提供し、通信インタフェースは、前記ネットワーク側機器と第2目標端末との間にあるP個のRRC接続を維持するために用いられ、前記第2目標端末はQ個の端末のうちの一部又は全部の端末を含み、前記Q個の端末は第1サービスのデータの共同受信をサポートし、Pは正の整数であり、Qは1より大きい整数である。該ネットワーク側機器の実施例は、上述したネットワーク側機器側の方法実施例に対応し、上述した方法実施例の各実施プロセス及び実施形態は全て該ネットワーク側機器の実施例に適用することができ、同様な技術効果を達成することができる。
【0211】
具体的には、本出願の実施例はネットワーク側機器をさらに提供する。
図10に示すように、該ネットワーク機器1000はアンテナ101、高周波装置102及びベースバンド装置103を備える。アンテナ101は高周波装置102に接続される。アップリンク方向において、高周波装置102は、アンテナ101を介して情報を受信して、受信した情報をベースバンド装置103に送信して処理する。ダウンリンク方向において、ベースバンド装置103は、送信対象となる情報を処理し、高周波装置102に送信し、高周波装置102は、受信した情報を処理してからアンテナ101を介して送信する。
【0212】
上記帯域処理装置は、ベースバンド装置103内に位置してもよい。以上の実施例においてネットワーク側機器によって実行される方法はベースバンド装置103において実現することができ、該ベースバンド装置103はプロセッサ104及びメモリ105を備える。
【0213】
図10に示すように、ベースバンド装置103は、例えば、少なくとも1つのベースバンドボードを含んでもよく、該ベースバンドボードに複数のチップが設置され、そのうちの1つのチップは、例えば、メモリ105に接続され、メモリ105内のプログラムを呼び出して以上の方法実施例に示したネットワーク機器の動作を実行するプロセッサ104である。
【0214】
該ベースバンド装置103は、高周波装置102と情報を交換するためのネットワークインタフェース106をさらに含んでもよく、該インタフェースは、例えば、共通公衆無線インタフェース(common public radio interface,CPRIと略称)である。
【0215】
具体的に、本出願の実施例のネットワーク側機器は、メモリ105に記憶され、プロセッサ104上で実行可能なコマンドもしくはプログラムをさらに備え、プロセッサ104は、メモリ105内のコマンドもしくはプログラムを呼び出して、
図3の方法実施例における各プロセス、又は
図7に示す各モジュールによって実行される方法を実行し、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0216】
本出願の実施例はコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供し、該コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上述したRRC接続維持方法実施例の各プロセスが実現され、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。ここで、前記コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等である。
【0217】
本出願の実施例は可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体は不揮発性でも揮発性でもよく、前記可読記憶媒体には、プログラムもしくはコマンドが記憶されており、該プログラムもしくはコマンドがプロセッサによって実行されると、上述した
図2、
図3又は
図4の方法実施例の各プロセスが実現され、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0218】
本出願の実施例はコンピュータプログラム製品をさらに提供し、前記コンピュータプログラム製品は非一時的記憶媒体に記憶されており、前記コンピュータプログラム製品が少なくとも1つのプロセッサによって実行されることで上述した
図2、
図3又は
図4の方法実施例の各プロセスが実現され、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0219】
ここで、前記プロセッサは上記実施例に記載の端末内のプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等のコンピュータ可読記憶媒体を含む。
【0220】
本出願の実施例はチップをさらに提供する。前記チップは、プロセッサ及び通信インタフェースを備え、前記通信インタフェースは前記プロセッサに結合され、前記プロセッサはプログラムもしくはコマンドを実行して、上述した
図2、
図3又は
図4の方法実施例の各プロセスを実現するために用いられ、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0221】
本出願の実施例で言及したチップはシステムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップ等と呼ばれてもよいことを理解すべきである。
【0222】
説明すべきことは、本明細書において、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は、非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をも含む点である。特に断らない限り、語句「1つの……を含む」により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。また、指摘すべきことは、本出願の実施形態における方法及び装置の範囲は、図示又は検討された順序で機能を実行することに限定されず、係る機能に応じて実質的に同時に又は逆の順序で機能を実行することも含み得る点であり、例えば、説明されたものと異なる順番で、説明された方法を実行してもよく、さらに様々なステップを追加、省略、又は組み合わせてもよい。また、何らかの例を参照して説明した特徴は他の例において組み合わせられてもよい。
【0223】
以上の実施形態に対する説明によって、当業者であれば上記実施例の方法がソフトウェアと必要な共通ハードウェアプラットフォームとの組合せという形態で実現できることを明確に理解可能であり、当然ながら、ハードウェアによって実現してもよいが、多くの場合において前者はより好ましい実施形態である。このような見解をもとに、本出願の技術的解決手段は実質的に又は従来技術に寄与する部分はコンピュータソフトウェア製品の形で実施することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、空調機、又はネットワーク機器等であってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させる複数のコマンドを含む。
【0224】
以上、図面を参照しながら本出願の実施例を説明したが、本出願は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、本出願の示唆をもとに、当業者が本出願の趣旨及び特許請求の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。
【手続補正書】
【提出日】2023-10-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マスタ端末がネットワーク側機器と第1RRC接続を確立するステップを含み、
前記マスタ端末はQ個の端末のうちの端末であり、前記マスタ端末は前記Q個の端末のうちの一部又は全部の端末の情報の伝送をサポートし、前記Q個の端末は第1サービスのデータの共同受信をサポートし、Qは1より大きい整数である、
無線リソース制御RRC接続維持方法。
【請求項2】
前記Q個の端末のうち、前記マスタ端末のみがネットワーク側機器とRRC接続を確立する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
マスタ端末がネットワーク側機器と第1RRC接続を確立した後、
前記マスタ端末が前記ネットワーク側機器に第1情報を送信するステップをさらに含み、前記第1情報は、前記マスタ端末が他の端末と共同で前記第1サービスのデータを受信することを望むことを指示する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
マスタ端末がネットワーク側機器と第1RRC接続を確立した後、
前記マスタ端末が第1操作を実行するステップをさらに含み、前記第1操作は、
前記ネットワーク側機器から送信された前記Q個の端末のうちのいずれか1つのセカンダリ端末である第1セカンダリ端末の第1ダウンリンク情報を受信し、前記第1セカンダリ端末に前記第1ダウンリンク情報を送信する操作と、
前記Q個の端末のうちのいずれか1つのセカンダリ端末である第2セカンダリ端末から送信された第1アップリンク情報を受信し、前記ネットワーク側機器に前記第1アップリンク情報を送信する操作と、のうちの少なくとも1つを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
セカンダリ端末の情報は、
セカンダリ端末のダウンリンク情報は第1セキュリティメカニズムを使用して前記ネットワーク側機器によって送信されるとともに、第2セキュリティメカニズムを使用して前記マスタ端末によって送信されるか、又は、セカンダリ端末のダウンリンク情報は第3セキュリティメカニズムを使用して前記ネットワーク側機器によって送信されることと、
セカンダリ端末のアップリンク情報は第2セキュリティメカニズムを使用して前記セカンダリ端末によって送信されるとともに、第1セキュリティメカニズムを使用して前記マスタ端末によって送信されるか、又は、セカンダリ端末のアップリンク情報は第3セキュリティメカニズムを使用して前記セカンダリ端末によって送信されることと、のうちの少なくとも1つを満たし、
前記第1セキュリティメカニズムは、前記ネットワーク側機器と前記マスタ端末との間のセキュリティメカニズムであり、前記第2セキュリティメカニズムは、前記マスタ端末と前記セカンダリ端末との間のセキュリティメカニズムであり、前記第3セキュリティメカニズムは、前記ネットワーク側機器と前記セカンダリ端末との間のセキュリティメカニズムである、請求項
4に記載の方法。
【請求項6】
前記Q個の端末はそれぞれネットワーク側機器とRRC接続を確立する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
マスタ端末がネットワーク側機器と第1RRC接続を確立した後、
前記マスタ端末が前記ネットワーク側機器に第1情報を送信するステップであって、前記第1情報が、前記マスタ端末が他の端末と共同で前記第1サービスのデータを受信することを望むことを指示するステップと、
前記マスタ端末が、前記ネットワーク側機器から送信された少なくとも1つの専用ランダムアクセスリソースを受信するステップと、
前記マスタ端末が、前記Q個の端末のうちのいずれか1つのセカンダリ端末である第3セカンダリ端末に専用ランダムアクセスリソースを送信するステップと、のうちの少なくとも1つをさらに含
み、
又は、
マスタ端末がネットワーク側機器と第1RRC接続を確立した後、
前記マスタ端末が前記ネットワーク側機器に第2情報を送信するステップをさらに含み、前記第2情報は前記Q個の端末のうちのQ-1個のセカンダリ端末の識別情報を含み、
又は、
マスタ端末がネットワーク側機器と第1RRC接続を確立した後、
前記マスタ端末が第2操作を実行するステップをさらに含み、前記第2操作は、
前記ネットワーク側機器から送信された前記Q個の端末のうちのいずれか1つのセカンダリ端末である第4セカンダリ端末の第2ダウンリンク情報を受信し、前記第4セカンダリ端末に前記第2ダウンリンク情報を送信する操作と、
前記Q個の端末のうちのいずれか1つのセカンダリ端末である第5セカンダリ端末から送信された第2アップリンク情報を受信し、前記ネットワーク側機器に前記第2アップリンク情報を送信する操作と、のうちの少なくとも1つを含み、
セカンダリ端末の情報は、経由するパケットデータコンバージェンスプロトコルPDCP層が前記セカンダリ端末に位置し、経由する無線リンク制御RLC層が前記マスタ端末に位置することを満たす、請求項
6に記載の方法。
【請求項8】
セカンダリ端末が第3操作を実行するステップを含み、前記第3操作は、
ネットワーク側機器とRRC接続を確立していない場合、前記セカンダリ端末と前記ネットワーク側機器との間で前記セカンダリ端末の情報をマスタ端末を介して代理伝送する操作と、
ネットワーク側機器と第2RRC接続を確立する操作と、のうちの少なくとも1つを含み、
前記セカンダリ端末はQ個の端末のうちのいずれか1つのセカンダリ端末であり、前記Q個の端末は第1サービスのデータの共同受信をサポートし、前記Q個の端末は前記マスタ端末を含み、Qは1より大きい整数である、
RRC接続維持方法。
【請求項9】
前記セカンダリ端末の情報は、
セカンダリ端末のダウンリンク情報は第1セキュリティメカニズムを使用して前記ネットワーク側機器によって送信されるとともに、第2セキュリティメカニズムを使用して前記マスタ端末によって送信されるか、又は、セカンダリ端末のダウンリンク情報は第3セキュリティメカニズムを使用して前記ネットワーク側機器によって送信されることと、
セカンダリ端末のアップリンク情報は第2セキュリティメカニズムを使用して前記セカンダリ端末によって送信されるとともに、第1セキュリティメカニズムを使用して前記マスタ端末によって送信されるか、又は、セカンダリ端末のアップリンク情報は第3セキュリティメカニズムを使用して前記セカンダリ端末によって送信されることと、のうちの少なくとも1つを満たし、
前記第1セキュリティメカニズムは、前記ネットワーク側機器と前記マスタ端末との間のセキュリティメカニズムであり、前記第2セキュリティメカニズムは、前記マスタ端末と前記セカンダリ端末との間のセキュリティメカニズムであり、前記第3セキュリティメカニズムは、前記ネットワーク側機器と前記セカンダリ端末との間のセキュリティメカニズムである、請求項
8に記載の方法。
【請求項10】
セカンダリ端末がネットワーク側機器と第2RRC接続を確立するステップは、
セカンダリ端末が、前記マスタ端末から送信された専用ランダムアクセスリソースを受信するステップと、
前記セカンダリ端末が、前記専用ランダムアクセスリソースを使用してネットワーク側機器と第2RRC接続を確立するステップと、を含む、請求項
8に記載の方法。
【請求項11】
セカンダリ端末がネットワーク側機器と第2RRC接続を確立した後、
前記セカンダリ端末が前記ネットワーク側機器に第3情報を送信するステップをさらに含み、前記第3情報は前記マスタ端末の識別情報を含
み、
又は、
セカンダリ端末がネットワーク側機器と第2RRC接続を確立した後、
前記セカンダリ端末が第4操作を実行するステップをさらに含み、前記第4操作は、
前記セカンダリ端末と前記ネットワーク側機器との間の通信インタフェースである第1インタフェースを介して、前記セカンダリ端末の情報を伝送する操作と、
前記セカンダリ端末と前記ネットワーク側機器との間で前記セカンダリ端末の情報を第1目標端末を介して中継する操作と、のうちの少なくとも1つを含み、前記第1目標端末は前記マスタ端末であるか又は前記Q個の端末のうちの他のいずれか1つのセカンダリ端末であり、
前記セカンダリ端末の情報が前記第1目標端末を介して中継される場合、前記セカンダリ端末の情報は、経由するPDCP層が前記セカンダリ端末に位置し、経由するRLC層が前記第1目標端末に位置することを満たす、請求項
8に記載の方法。
【請求項12】
ネットワーク側機器が、前記ネットワーク側機器と第2目標端末との間にあるP個のRRC接続を維持するステップを含み、前記第2目標端末はQ個の端末のうちの一部又は全部の端末を含み、前記Q個の端末は第1サービスのデータの共同受信をサポートし、Pは正の整数であり、Qは1より大きい整数である、
RRC接続維持方法。
【請求項13】
Pが1に等しい場合、前記RRC接続は、前記ネットワーク側機器と前記Q個の端末のうちのマスタ端末との間にあ
り、
PがQに等しい場合、前記Q個のRRCはそれぞれ、前記ネットワーク側機器と前記Q個の端末との間にある、請求項
12に記載の方法。
【請求項14】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサ上で実行可能なプログラムもしくはコマンドとを備え、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、請求項1から
7のいずれか1項に記載のRRC接続維持方法のステップが実現され、又は請求項
8から
11のいずれか1項に記載のRRC接続維持方法のステップが実現され、又は請求項
12又は13に記載のRRC接続維持方法のステップが実現される、通信機器。
【請求項15】
プロセッサ及び通信インタフェースを備え、前記通信インタフェースは前記プロセッサに結合され、前記プロセッサはプログラムもしくはコマンドを実行し、請求項1から
7のいずれか1項に記載のRRC接続維持方法のステップを実現し、又は請求項
8から
11のいずれか1項に記載のRRC接続維持方法のステップを実現し、又は請求項
12又は13に記載のRRC接続維持方法のステップを実現するために用いられる、チップ。
【国際調査報告】