IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ エッジウェル パーソナル ケア ブランズ リミテッド ライアビリティ カンパニーの特許一覧

特表2024-514248刃スロットを有する湿式剃毛カミソリカートリッジ
<>
  • 特表-刃スロットを有する湿式剃毛カミソリカートリッジ 図1
  • 特表-刃スロットを有する湿式剃毛カミソリカートリッジ 図2
  • 特表-刃スロットを有する湿式剃毛カミソリカートリッジ 図3
  • 特表-刃スロットを有する湿式剃毛カミソリカートリッジ 図4
  • 特表-刃スロットを有する湿式剃毛カミソリカートリッジ 図5
  • 特表-刃スロットを有する湿式剃毛カミソリカートリッジ 図6
  • 特表-刃スロットを有する湿式剃毛カミソリカートリッジ 図7
  • 特表-刃スロットを有する湿式剃毛カミソリカートリッジ 図8
  • 特表-刃スロットを有する湿式剃毛カミソリカートリッジ 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-29
(54)【発明の名称】刃スロットを有する湿式剃毛カミソリカートリッジ
(51)【国際特許分類】
   B26B 21/14 20060101AFI20240322BHJP
【FI】
B26B21/14 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023560017
(86)(22)【出願日】2022-03-18
(85)【翻訳文提出日】2023-09-28
(86)【国際出願番号】 US2022020861
(87)【国際公開番号】W WO2022216438
(87)【国際公開日】2022-10-13
(31)【優先権主張番号】63/170,788
(32)【優先日】2021-04-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】315017030
【氏名又は名称】エッジウェル パーソナル ケア ブランズ リミテッド ライアビリティ カンパニー
【氏名又は名称原語表記】Edgewell Personal Care Brands, LLC
【住所又は居所原語表記】1350 Timberlake Manor Parkway, Chesterfield, MO 63017 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141553
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 信彦
(74)【代理人】
【識別番号】100228337
【弁理士】
【氏名又は名称】大橋 綾
(72)【発明者】
【氏名】ヒッチコック アンドリュー
(57)【要約】
カミソリカートリッジ(10)は、フレーム(12)及びカミソリ刃(14)を含む。フレームは、ガード(46)と、キャップ(52)と、カミソリ刃(14)を受け入れるように構成された開口部と、刃収容スロット(40)とを含む。刃収容スロットは、前側支持体(56)及び後側支持体(58)を含む。前側支持体は、前側側面(64)及び前側刃配置面(60)を含む。後側支持体は、後側側面(66)及び後側刃配置面(62)を含む。前側側面と後側側面は同一平面上にある。前側刃配置面及び後側刃配置面は、共平面の側面から概して反対方向に延びる。カミソリ刃は、互いに対して所定の角度で湾曲した刃部分(22)及び支持部分(20)を含む。カミソリ刃の支持部分は、スロット内に配置される。カミソリ刃をスロット内に保持するためにクリップ(26)を利用することができる。
【選択図】 図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カミソリカートリッジであって、
フレームであって、
長手方向に延びる前側領域のガードと、
長手方向に延びる後側領域のキャップと、
前記ガードと前記キャップとの間に延びる反対側の側壁と、
前記ガードと前記キャップの間であって、前記反対側の側壁の間で長手方向に延びる開口部と、
ガード側の前側支持体とキャップ側の後側支持体との間に配置されている刃収容スロットと、
を有する、フレームと、
刃部分と前記開口部に取り付けられた支持部分とを有するカミソリ刃であって、前記刃部分は長手方向に延び、前記支持部分に対して角度的に湾曲しているカミソリ刃と、
を備え、
前記前側支持体は、長手方向に対して垂直に延びる前側側面を有し、
前記後側支持体は、長手方向に対して垂直に延びる後側側面を有し、
前記前側支持体は、前記前側側面から長手方向に沿って第1の方向に延びる前側刃配置面を有し、
前記後側支持体は、前記後側側面から長手方向に沿って第2の方向に延びる後側刃配置面を有し、前記第2の方向は前記第1の方向と反対であり、
前記前側側面と前記後側側面とは共平面であり、
前記カミソリ刃の前記支持部分の一部は、前記刃収容スロット内に配置される、
カミソリカートリッジ。
【請求項2】
前記カミソリ刃は、前記刃部分が付着された湾曲した刃支持部分を含む、請求項1に記載のカミソリカートリッジ。
【請求項3】
前記カミソリ刃の前記刃部分及び前記支持部分は、単一の材料部品で形成されている、請求項1又は2に記載のカミソリカートリッジ。
【請求項4】
前記カミソリ刃は、第1の側面及び第2の側面を画定し、前記第1の側面及び前記第2の側面の一方にバリがない、請求項1~3のいずれか一項に記載のカミソリカートリッジ。
【請求項5】
前記カミソリ刃が配置される第2のスロットをさらに備える、請求項1~4のいずれか一項に記載のカミソリカートリッジ。
【請求項6】
前記カミソリ刃が配置される第3のスロットをさらに備える、請求項5に記載のカミソリカートリッジ。
【請求項7】
前記スロットは、前記側壁から離間している、請求項6に記載のカミソリカートリッジ。
【請求項8】
前記前側支持体は、前記カミソリ刃の刃部分の下面に付加して配置される角度付きの上部支持部を含む、請求項1~7のいずれか一項に記載のカミソリカートリッジ。
【請求項9】
クリップが前記フレーム上に配置され、前記クリップの下面は、前記カミソリ刃の前記刃部分の一部と接触して配置されるようになっている、請求項1~8のいずれか一項に記載のカミソリカートリッジ。
【請求項10】
前記第1の刃の後側の開口部内に配置された第2の刃をさらに備える、請求項1~9のいずれか一項に記載のカミソリカートリッジ。
【請求項11】
前記フレームは、第2の刃支持部分の一部が配置される第1の第2の刃スロットを含む、請求項10に記載のカミソリカートリッジ。
【請求項12】
前記フレームは、前記第2の刃の一部が配置される第2の第2の刃スロットを含む、請求項11に記載のカミソリカートリッジ。
【請求項13】
前記フレームは、前記第2の刃の一部が配置される第3の第2の刃スロットを含む、請求項12に記載のカミソリカートリッジ。
【請求項14】
カミソリカートリッジであって、
フレームであって、
長手方向に延びる前側領域のガードと、
長手方向に延びる後側領域のキャップと、
前記ガードと前記キャップとの間に延びる反対側の側壁と、
前記ガードと前記キャップとの間であって、前記反対側の側壁の間を長手方向に延びる開口部と、
ガード側の第1の前側支持体とキャップ側の第1の後側支持体との間に配置されている、第1の刃収容スロットと、
ガード側の第2の前側支持体とキャップ側の第2の後側支持体との間に配置されている、第2の刃収容スロットと、
を有する、フレームと、
第1の刃部分と、前記開口部に取り付けられた第1の支持部分とを有する第1のカミソリ刃であって、前記第1の刃部分は、長手方向に延び、前記第1の支持部分に対して角度的に湾曲している、第1のカミソリ刃と、
第2の刃部分と、前記開口部に取り付けられた第2の支持部分とを有する第2のカミソリ刃であって、前記第2のエッジ部分は、長手方向に延び、前記第2の支持部分に対して角度的に湾曲している、第2のカミソリ刃と、
を備え、
前記第1の前側支持体は、長手方向に対して垂直に延びる第1の前側側面を有し、
前記第2の前側支持体は、長手方向に対して垂直に延びる第2の前側側面を有し、
前記第1の後側支持体は、長手方向に対して垂直に延びる第1の後側側面を有し、
前記第2の後側支持体は、長手方向に対して垂直に延びる第2の後側側面を有し、
前記第1の前側支持体は、前記第1の前側側面から長手方向に沿って第1の方向に延びる第1の前側刃配置面を有し、
前記第2の前側支持体は、前記第2の前側側面から前記第1の方向に延びる第2の前側刃配置面を有し、
前記第1の後側支持体は、前記第1の後側側面から長手方向に沿って第2の方向に延びる第1の後側刃配置面を有し、前記第2の方向は前記第1の方向と反対であり、
前記第2の後側支持体は、前記第2の後側側面から前記第2の方向に延びる第2の後側刃配置面を有し、
前記第1のカミソリ刃の前記第1の支持部分の一部は、前記第1の刃収容スロット内に配置され、
前記第1の前側側面、前記第1の後側側面、前記第2の前側側面、及び前記第2の後側側面は全て共平面であり、
前記第2のカミソリ刃の前記第2の支持部分の一部は、前記第2の刃収容スロット内に配置される、
カミソリカートリッジ。
【請求項15】
前記第1のカミソリ刃及び前記第2のカミソリ刃の一方は、刃部分が付着された湾曲した刃支持部分を含む、請求項14に記載のカミソリカートリッジ。
【請求項16】
前記第1のカミソリ刃及び前記第2のカミソリ刃の一方は、単一の材料部品で形成されている、請求項14又は15に記載のカミソリカートリッジ。
【請求項17】
前記第1のカミソリ刃及び前記第2のカミソリ刃の一方は、バリがない、請求項14~16のいずれか一項に記載のカミソリカートリッジ。
【請求項18】
前記第1のカミソリ刃及び前記第2のカミソリ刃は、前記側壁から離間している、請求項14~17のいずれか一項に記載のカミソリカートリッジ。
【請求項19】
クリップが前記フレーム上に配置され、前記クリップの下面は、前記第1及び前記第2のカミソリ刃の前記第1の刃部分及び前記第2の刃部分の一部とそれぞれ接触するようになっている、請求項14~18のいずれか一項に記載のカミソリカートリッジ。
【請求項20】
第3のカミソリ刃が、前記第2の刃部の後側で前記フレーム内に配置されている、請求項14~19のいずれか一項に記載のカミソリカートリッジ。
【請求項21】
カミソリカートリッジフレームであって、
長手方向に延びる前側領域のガードと、
長手方向に延びる後側領域のキャップと、
前記ガードと前記キャップとの間に延びる反対側の側壁と、
前記ガードと前記キャップとの間であって、前記反対側の側壁の間を長手方向に延びる開口部と、
ガード側の第1の前側支持体とキャップ側の第1の後側支持体との間に配置されている、第1の刃収容スロットと、
ガード側の第2の前側支持体とキャップ側の第2の後側支持体との間に配置されている、第2の刃収容スロットと、
を備え、
前記第1の前側支持体は、長手方向に対して垂直に延びる第1の前側側面を有し、
前記第2の前側支持体は、長手方向に対して垂直に延びる第2の前側側面を有し、
前記第1の後側支持体は、長手方向に対して垂直に延びる第1の後側側面を有し、
前記第2の後側支持体は、長手方向に対して垂直に延びる第2の後側側面を有し、
前記第1の前側支持体は、前記第1の前側側面から長手方向に沿って第1の方向に延びる第1の前側刃配置面を有し、
前記第2の前側支持体は、前記第2の前側側面から前記第1方向に延びる第2の前側刃配置面を有し、
前記第1の後側支持体は、前記第1の後側側面から長手方向に沿って第2の方向に延びる第1の後側刃配置面を有し、前記第2の方向は前記第1方向と反対であり、
前記第2の後側支持体は、前記第2の後側側面から前記第2の方向に延びる第2の後側刃配置面を有し、
前記第1の前側側面、前記第1の後側側面、前記第2の前側側面、及び前記第2の後側側面はすべて共平面である、
カミソリカートリッジフレーム。
【請求項22】
カミソリカートリッジフレームであって、
長手方向に延びる前側領域のガードと、
長手方向に延びる後側領域のキャップと、
前記ガードと前記キャップとの間に延びる反対側の側壁と、
前記ガードと前記キャップとの間であって、前記反対側の側壁の間を長手方向に延びる開口部と、
ガード側の第1の前側支持体とキャップ側の第1の後側支持体との間に配置されている、第1の刃収容スロットと、
ガード側の第2の前側支持体とキャップ側の第2の後側支持体との間に配置されている、第2の刃収容スロットと、
を備え、
前記第1の前側支持体は、長手方向に対して垂直に延びる第1の前側側面を有し、
前記第2の前側支持体は、長手方向に対して垂直に延びる第2の前側側面を有し、
前記第1の後側支持体は、長手方向に対して垂直に延びる第1の後側側面を有し、
前記第2の後側支持体は、長手方向に対して垂直に延びる第2の後側側面を有し、
前記第1の前側支持体は、前記第1の前側側面から長手方向に沿って第1の方向に延びる第1の前側刃配置面を有し、
前記第2の前側支持体は、前記第2の前側側面から前記第1方向に延びる第2の前側刃配置面を有し、
前記第1の後側支持体は、前記第1の後側側面から長手方向に沿って第2の方向に延びる第1の後側刃配置面を有し、前記第2の方向は前記第1方向と反対であり、
前記第2の後側支持体は、前記第2の後側側面から前記第2の方向に延びる第2の後側刃配置面を有し、
前記第1の前側側面及び前記第1の後側側面は、第1の平面内で共平面であり、前記第2の前側側面及び前記第2の後側側面は、第2の平面内で共平面であり、前記第2の平面は、前記第1の平面に平行であり、前記第1の平面からオフセットしている、
カミソリカートリッジフレーム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、湿式剃毛カミソリカートリッジに関し、詳細には、その中にカミソリ刃を保持するためのスロットを有する湿式剃毛カミソリカートリッジに関する。
【背景技術】
【0002】
湿式剃毛カミソリは、本技術分野において周知である。市販の実施形態において、カミソリ刃がフレーム内に配置された多数の既知の構成がある。多くの場合、湾曲した刃、又は湾曲した刃支持体に溶着される平らなカミソリ刃のいずれかが、剃毛のためにフレーム内に配置される。フレーム内でカミソリ刃を所望の位置を維持しながら、刃の間のすすぎ液通過通路を確保するために、刃スロットは、フレームの長さを横切る様々な位置に利用されることが多い。各湾曲した刃又は湾曲した刃支持体の一部がスロット内に配置される。刃は、使用時にカミソリ刀とフレームとの間に相対的な動きがほとんどないように、フレームにしっかりと保持される場合がある。あるいは、カミソリ刃は、スロットによってフレーム内で動的に支持されるが、剃毛時に生じる力の下で予め設定された量の移動が許容される場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記の既知のデザインには欠点がある。例えば、これらのデザインは、一旦フレーム金型が作られると調整が困難であった。僅かの調整も困難であり、多くの場合、全く新しい金型を製作する必要があった。従来技術におけるこの欠点及び他の欠点は、本明細書で開示される本開示によって対処される。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の一態様によれば、湿式剃毛カミソリカートリッジ及びそのためのフレームは、フレーム及びカミソリ刃を含む。フレームは、長手方向に延びる前側領域のガードと、同じく長手方向に延びる後側領域のキャップと、ガードとキャップとの間に延びる反対側の側壁と、ガードとキャップとの間であって反対側の側壁の間で長手方向に延びる開口部と、刃収容スロットとを含む。スロットは、ガード側の前側支持体とキャップ側の後側支持体との間に配置される。カミソリ刃は、刃部分と、刃部分が長手方向に延びるように開口部に取り付けられた支持部分とを有する。刃部分は、支持部分に対して角度的に湾曲している。前側支持体は、長手方向に対して垂直に延びる前側側面と、前側側面から長手方向に沿って第1の方向に延びる前側刃配置面とを有する。後側支持体は、長手方向に対して垂直に延びる後側側面と、後側側面から長手方向に沿って第2の方向に延びる後側刃配置面とを有する。第2の方向は第1の方向と反対である。前側側面と後側側面は同一平面上にある。カミソリ刃の支持部分の一部は、刃収容スロット内に配置される。
【0005】
本開示の別の態様によれば、カミソリ刃は、刃部分が付着された(例えば、溶着された)湾曲した刃支持部を含む。あるいは、カミソリ刃の刃部分及び支持部分は、湾曲した単一の材料部品で形成される。好ましくは、刃部分及び支持部分の側面にはバリがない。
【0006】
本開示のさらなる態様によれば、刃は、フレームに列をなして配置された2又は3以上のスロット内に配置される。
【0007】
本開示のさらなる態様によれば、スロットは、側壁から離間するように配置される。
【0008】
本開示のさらなる態様によれば、前側支持体は、カミソリ刃の刃部分の下面に付加(adject)して配置される角度付きの上部支持部を含む。
【0009】
本開示のさらなる態様によれば、クリップがフレーム上に配置され、クリップの下面は、カミソリ刃の刃部分の一部と接触して配置されるようになっている。
【0010】
本開示のさらなる態様によれば、第2の刃が、第1の刃の後側の開口部内に配置される。
【0011】
本開示のさらなる態様によれば、第2の刃を支持する1つのスロットは、カートリッジを正面から見たときに、最も前側の刃を支持するスロットの真後ろに配置される。第2の刃を支持するスロットの様々な類似の特徴(例えば、前側刃配置面、側面、及び後側刃配置面)は、カートリッジを正面から見たときに、直前のスロットの類似の特徴と一直線になっている。さらなる態様において、第1のカミソリ刃のためのスロットに関する前側側面及び後側側面は、第1の平面内で共平面である。第2のカミソリ刃のためのスロットに関する前側側面及び後側側面は、第1の平面と平行であり、第1の平面からオフセットした第2の平面内で共平面である。
【0012】
本開示の1つの利点は、刃が、組み立て時にフレームの中に容易に装着され、1又は2の湾曲した金属クリップで所定の位置にしっかりと保持できることである。
【0013】
本開示の別の利点は、前側刃配置面と後側刃配置面との間のオフセットにより、設計者が工具の調整を容易かつ費用効率よく行うことができることである。金型の他の態様を変更することなく又は金型の大部分を再構築する必要なしで、刃配置面の位置に対する小さな調整を行うことができる。
【0014】
上述の特徴及び要素は、明示的に別段の指示がない限り、非排他的に様々な組み合わせで組み合わせることができる。これらの特徴及び要素並びにその動作は、以下の説明及び図面に照らしてより明らかになるであろう。しかしながら、以下の説明及び図面は、本質的に例示的なものであり、非限定的なものであることが意図されていることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本開示のカミソリカートリッジの平面図である。
図2】線2-2に沿った図1の横断面図である。
図3】線3-3に沿った図1の別の横断面図である。
図4】本開示のカートリッジのフレームの等角図である。
図5図4のフレームの平面図である。
図6図5の領域6の拡大部分図である。
図7】線7-7に沿った図5の側断面図である。
図8】線8-8に沿った図1の側断面図である。
図9図9は、図6と同様の位置で取った別のフレームの拡大部分図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1及び図2を参照すると、湿式剃毛カミソリカートリッジ10が示されている。カミソリカートリッジ10は、フレーム12、1又は2以上の刃14、15、及び刃保持クリップ26、27を含む。図2を参照すると、2つの刃14、15は、フレーム12内に配置されている。好ましくは、刃14、15は、単一の金属ストリップから製造された湾曲した刃のタイプである。片側には、刃先16、17が設けられ、ストリップは、剃毛処理時に必要な構造的安定性を提供するために、湾曲部18、19を含むように形成される。湾曲した刃を作る適切な方法は、米国公開第2007/0234577号及び米国公開第2010/0107425号に開示されており、その教示は参照により本明細書に組み込まれる。結果として得られた刃14、15は、支持部分20と、刃先16、17を支える刃部分22、23とを分離する湾曲部18、19を含む。
【0017】
湾曲した刃14、15の製造時、平坦な材料の細長いストリップは、多くの場合、加工され、次に、湾曲の前又は後に、カミソリカートリッジ10で用いるために所望の長さに切断される。長さ切断プロセスの結果、場合によっては、支持部分20及び刃部分22のいずれか一方又は両方の最外の長手方向端部は、バリ又は他の望ましくない特徴を含む場合があり、これは組み立てプロセス及び/又は使用時の刃14、15の意図された動作を妨害する場合がある。従って、湾曲した刃14、15の端部の一方をバリ取りするか、さもなければ滑らかにする追加の作業が望まれる場合がある。バリ取り又は滑らかにする作業は、カミソリ刃14、15を最終形状に湾曲させる前に、その間に、及び/又はその後に行うことができる。
【0018】
湾曲した刃14、15は提示される図に示されているが、例えば、上述の米国公開第2007/0234577号に認められる先行技術として示される、別個の湾曲した刃支持体に溶着される(又は他の方法で取り付けられる)平らなカミソリ刃を提供することも知られている。
【0019】
引き続き図2を参照すると、図示のように、2つのカミソリ刃14、15を含む。本開示はそのように限定されず、湿式剃毛カミソリカートリッジ10は、本開示の範囲から逸脱することなく、1、又は3から7のカミソリ刃14、15を含むことができる。2以上の刃を有する構成では、必要に応じて、2以上のタイプのカミソリ刃(例えば、1つの湾曲した刃及び刃支持体に溶着された1つの刃)を使用することができる。
【0020】
引き続き図2を参照すると、湿式剃毛カミソリカートリッジ10は、典型的には、ハンドル(図示せず)と組み合わせて使用される。カミソリカートリッジ10とハンドルとの間の接続は、永久的なもの(例えば、いわゆる使い捨てカミソリ製品)又は取り外し可能なもの(例えば、システムカミソリ製品)のいずれかとすることができる。加えて、カミソリカートリッジ10とハンドルとの間の接続は、枢動自在とすることができる。図2に示すように、フレーム12には、ハンドルをそれに取り付けるためのシェル支持タイプの接続が示されている。しかしながら、本開示は、そのように限定されるものではない。例えば、本開示の範囲から逸脱することなく、カミソリカートリッジ10とハンドルとの間に所望の枢動動作を可能にするために、ピンインホール(pin-in-hole)タイプの接続も可能である(図示せず)。あるいは、カミソリカートリッジ10は、枢動を防止する方法でハンドルに取り付けることができる。
【0021】
図1から4及び8を参照すると、カミソリ刃14、15のフレーム12への保持を助けるために、金属クリップ26、27を利用することができる。クリップ26、27は、典型的には、湾曲形状の金属ストリップから形成される。クリップ26、27は、フレーム12の一部を包み込み、その中のカミソリ刃14、15の所望の位置を維持する。図8に示すように、クリップ26、27の脚部28、29は、脚部28、29の先端30、31がフレーム12の前側32(すなわち、ガード側)及び後側34(すなわち、キャップ側)に向かって外向きに湾曲した状態で、フレームの穴を貫通して延びることができる。あるいは、図示しないが、クリップ26、27の脚部28、29の先端30、31は、内向きに湾曲して同様の効果を得ることもできる。加えて、クリップ26、27の脚部28、29の一方又は両方は、フレーム12の外側を包み込むことも知られている。図示のように、クリップ26、27は2つの別個の要素で形成されているが、いくつかの構成では、クリップ26、27は相互に連結され、単一の材料部品で作ることができる。クリップ26、27は何らかの適切な材料で形成することができるが、アルミニウムのような金属でクリップ26、27を形成することは周知である。
【0022】
次に、図2及び3を参照すると、クリップ26、27の下面は、刃先16、17と接触して、刃がカミソリカートリッジ10から不所望に放出されるのを防止することができ、また、カミソリカートリッジ10の他の様々な特徴と比べて、刃先16、17の相対的な配置を規定することもできる。カミソリカートリッジ10の他の様々な特徴に対して刃先16、17を上昇又は下降させることにより、設計者が様々な接近度及び/又は剃毛体験の快適さを達成できることが知られている。
【0023】
ここで図4から8を参照すると、フレーム12は、適切な熱可塑性ポリマーを射出成形することによって製造される。例えば、フレーム12は、耐薬品性(通常使用される物質に対する)、耐衝撃性、及び寸法安定性の利点を得るために、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)から形成することができる。単一部品として示されているが、代替的に、フレーム12は、組み立てられる複数の部品から構成することもできる。図示のように、フレーム12は、前側32、後側34、左側36、及び右側38を含む。図示のように、フレーム12は、カミソリ刃14、15を受け入れるように構成された一連の左側スロット40、41、右側スロット42、43、及び随意的に中央スロット44、45を含む(例えば、図2参照)。
【0024】
図1及び4を参照すると、フレーム12の前側32にはガード46がある。ガード46は、典型的には、フレーム12に取り付けられるゴム(エラストマー)、又は同様の特徴を含む。多くの場合、ガード46は、皮膚がカミソリ刃14、15に遭遇する前に皮膚と係合して皮膚を伸ばす1又は2以上の可撓性フィン48を含む。また、ガード46は、多くの場合、カミソリカートリッジ10の第1の刃14に接近する直前に皮膚の位置を設定する幾何形状設定部材50も含む。
【0025】
引き続き図1及び4を参照すると、カミソリカートリッジ12の後側34には、キャップ52があり、このキャップ52は、典型的には、潤滑ストリップ54(図1)を含む。潤滑ストリップ54は、好ましくは、カミソリ刃14、15によって皮膚から剃毛された直後に、ポリエチレンオキシドなどの剃毛助剤を皮膚に付着させる。
【0026】
フレーム12は、カミソリ刃14、15の支持部分20、21の一部をその中に受け入れるように構成されたそれぞれのスロットを含む。図示のように、一連のスロット40、42、44は、最も前側の刃14に対して長手方向に整列して配置されている。一連のスロットは、フレーム12の左側に配置されたスロット40、フレームの中央部に配置された随意的なスロット44、及びフレーム12の右側に配置されたスロット42を含む。最も前側のブレードと組み合わせて使用するために3つのスロットが示されているが、1、2、又は4以上のスロットを利用することができる。同様の別個の一連のスロット41、43、45は、最も前側のカミソリ刃14の後方に配置されたカミソリ刃15と共に使用するために、一連の第1のスロット40、42、44のすぐ後側に配置されて示されている。
【0027】
次に図6を参照すると、フレーム12の右側の最も前側のカミソリ刃14及び最も前側のカミソリ刃14の後側のカミソリ刃15のためのスロット42、43が示されている。最も前側のカミソリ刃14のためのスロット42は、前側(すなわち、ガード側)が前側支持体56によって、後側(すなわち、キャップ側)が後側支持体58によって境界付けされている。前側支持体56は、カミソリ刃14の支持部分20の前側に隣接する前側刃配置面60と、図示のように、フレーム12の中央部に向かって内側に向く側面64とを含む。後側支持体58は、カミソリ刃14の支持部分20の後側に隣接する後側刃配置面62と、図示のように、フレーム12の中央部から離れて外側に向く側面66とを含む。前側支持体56の側面64と後側支持体58の側面66とは、共平面である。前側刃配置面60及び後側刃配置面62は、共平面の側面64、66から反対方向に延びており、フレーム12を正面(すなわちガード側)から見たとき、前側刃配置面60と後側刃配置面62はオフセットしており、重ならないようになっている。好ましくは、前側側面64及び後側側面66がそれぞれの刃配置面60、62に接するコーナー部68、69は、鋭利である。本開示との関連において、「鋭利」という用語は、コーナー部68、69にコーナー半径が意図的に設けられていないことを意味することが意図される。例えば成形直後のフレーム12の材料の収縮により、非常に小さいが測定可能な半径が見出される場合がある。
【0028】
最も前側のカミソリ刃14の後側にあるカミソリ刃15のためのスロット43も、前側は前側支持体57によって、後側は後側支持体59によって境界付けされている。図示のように、最も前側のカミソリ刃14の後側のカミソリ刃15のための前側支持体57は、最も前側のカミソリ刃14のための後側支持体58と一体である。第2の刃15のための前側支持体57は、カミソリ刃15の支持部分21の前側に隣接する前側刃配置面61と、図示のように、フレーム12の中央部に向かって内側に向く側面65とを含む。後側支持体59は、カミソリ刃15の支持部分21の後側に隣接する後側刃配置面63と、図示のように、フレーム12の中央部から離れて外側に向く側面67とを含む。前側支持体57の側面65と後側支持体59の側面67とは、共平面である。前側刃配置面61と後側刃配置面63は、共平面の側面65、67から反対方向に延びており、フレーム12を正面から見たとき、前側刃配置面61と後側刃配置面63はオフセットしており、重ならないようになっている。好ましくは、前側側面65及び後側側面67がそれぞれの刃配置面61、63に接するコーナー部70、71は、鋭利である。
【0029】
好ましくは、フレーム12を前側(すなわち、ガード側)から見たとき、スロットのための類似の特徴はすべて一直線になっている、すなわち、両スロットの共平面の側面、両スロットの後側刃配置面、及び両スロットの前側刃配置面である。
【0030】
図示のように、フレーム12の左側スロット40、41は、フレーム12の右側スロット42、43の鏡像である。あるいは、図示しないが、右側スロット42、43は左側スロット40、41と同一にすることもできる。加えて、右側スロット42、43は、図6に示す向きとは逆にすることができる。
【0031】
図2及び3を参照すると、刃14、15のための前側支持体56、57は、好ましくは、刃14、15の刃部分22、23の角度と相補的であり、使用時にカミソリ刃14、15の下方からの支持をもたらす、角度付きの上部支持面72、73を含む。
【0032】
図5及び6に示すように、フレーム12の左側36及び右側38のスロットは、フレーム12の左側36及び右側38から内部に入っている。従って、刃14、15がフレーム12内に配置される場合、カミソリ刃14、15の最外の長手方向端部は、好ましくは、スロット40、41、42、43とフレーム12のそれぞれの隣接する左側36、右側38との間であって、クリップ(複数可)26、27の真下の、結果として生じる開口部86(図9参照)内に配置される。
【0033】
ここで図9を参照すると、代替的なフレーム12の右側の最の前側のカミソリ刃及び次の後側のカミソリ刃のためのスロット42、43が示されている。最も前側のカミソリ刃14のためのスロット42は、前側(すなわち、ガード側)において前側支持体56によって境界付けされ、後側(すなわち、キャップ側)において後側支持体58によって境界付けされる。前側支持体56は、カミソリ刃14の支持部分20の前側に隣接する前側刃配置面60と、図示のように、フレーム12の中央部に向かって内側に向く側面64とを含む。後側支持体58は、カミソリ刃14の支持部分20の後側に隣接する後側刃配置面62と、図示のように、フレーム12の中央部から離れて外側に向く側面66とを含む。前側支持体56の側面64及び後側支持体58の側面66は、第1の平面81内で共平面である。前側刃配置面60及び後側刃配置面62は、共平面の側面64、66から反対方向に延びており、フレーム12を正面(すなわちガード側)から見たとき、前側刃配置面60と後側刃配置面62はオフセットしており、重ならないようになっている。好ましくは、前側側面64及び後側側面66がそれぞれの刃配置面60、62に接するコーナー部68、69は、鋭利である。
【0034】
次の後側のカミソリ刃のためのスロット43は、同様に前側は前側支持体57によって、後側は後側支持体59によって境界付けされている。図示のように、最も前側のカミソリ刃14より後側のカミソリ刃15のための前側支持体57は、最も前側のカミソリ刃14のための後側支持体58と一体である。第2の刃15のための前側支持体57は、カミソリ刃15の支持部分21の前側に隣接する前側刃配置面61と、図示のように、フレーム12の中央部に向かって内側に向く側面65とを含む。後側支持体59は、カミソリ刃15の支持部分21の後側に隣接する後側刃配置面63と、図示のように、フレーム12の中央部から離れて外側に向く側面67とを含む。前側支持体57の側面65と後側支持体59の側面67とは、第2の平面82内で共平面である。前側刃配置面61及び後側刃配置面63は、共平面の側面65、67から反対方向に延びており、フレーム12を正面から見たとき、前側刃配置面61と後側刃配置面63はオフセットしており、重ならないようになっている。好ましくは、前側側面65及び後側側面67がそれぞれの刃配置面61、63に接するコーナー部70、71は、鋭利である。平面81と82は平行であり、距離84だけオフセットしている。
【0035】
図2及び3に戻って参照すると、前側刃配置面及び後側刃配置面によって形成されるスロットの幅は、好ましくは、カミソリ刃の支持部分の幅よりもわずかに広く、カミソリ刃は、スロットの中に容易に落とし込むことができるようになっている。あるいは、スロットの幅をわずかに狭くして、カミソリ刃をスロットに圧入することもできる。別の代替案では、カミソリ刃は、シアノアクリレートのような適切な接着剤でスロット内に接着することができる。
【0036】
引き続き図2及び3を参照すると、スロットの深さは、その中に配置されたカミソリ刃の支持部分の長さよりも深くすることができる。あるいは、スロットは、使用時に支持部分が着座する底部特徴を含むことができる。
【0037】
動作時、各カミソリ刃14、15の位置は、クリップ26、27の下面と、カミソリ刃14、15の支持部分20、21が配置される様々なスロットとの組み合わせによって、フレーム12内で部分的に維持される。より具体的には、カミソリ刃14、15の支持部分20、21は、前側支持部56、57の角度付きの上面72、73、後側刃配置面62、63、及び前側刃配置面60、61によって各スロット内で支持される。
【0038】
様々な実施形態を上述したが、それらは、例としてのみ提示されており、制限しないことを理解する必要がある。例えば、何らかの1つの実施形態に関連して開示した特許請求の範囲及び特徴の範囲内で行うることができるような修正又は変更は、単独で又はそれぞれの他の実施形態の各特徴と組み合わせて使用することができる。すなわち、いずれの実施形態の幅及び範囲も、上述の例示的実施形態のいずれによっても制限されるべきではなく、むしろ以下の特許請求の範囲及びそれらの均等物に従ってのみ定められるべきである。
【符号の説明】
【0039】
10 カミソリカートリッジ
12 フレーム
14 カミソリ刃
20 支持部分
22 刃部分
26 クリップ
40 刃収容スロット
46 ガード
52 キャップ
56 前側支持体
58 後側支持体
60 前側刃配置面
62 後側刃配置面
64 前側側面
66 後側側面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2023-10-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カミソリカートリッジであって、
フレームであって、
長手方向に延びる前側領域のガードと、
長手方向に延びる後側領域のキャップと、
前記ガードと前記キャップとの間に延びる反対側の側壁と、
前記ガードと前記キャップの間であって、前記反対側の側壁の間で長手方向に延びる開口部と、
ガード側の前側支持体とキャップ側の後側支持体との間に配置されている刃収容スロットと、
を有する、フレームと、
刃部分と前記開口部に取り付けられた支持部分とを有するカミソリ刃であって、前記刃部分は長手方向に延び、前記支持部分に対して角度的に湾曲しているカミソリ刃と、
を備え、
前記前側支持体は、長手方向に対して垂直に延びる前側側面を有し、
前記後側支持体は、長手方向に対して垂直に延びる後側側面を有し、
前記前側支持体は、前記前側側面から長手方向に沿って第1の方向に延びる前側刃配置面を有し、
前記後側支持体は、前記後側側面から長手方向に沿って第2の方向に延びる後側刃配置面を有し、前記第2の方向は前記第1の方向と反対であり、
前記前側側面と前記後側側面とは共平面であり、
前記カミソリ刃の前記支持部分の一部は、前記刃収容スロット内に配置される、
カミソリカートリッジ。
【請求項2】
前記カミソリ刃は、前記刃部分が付着された湾曲した刃支持部分を含む、請求項1に記載のカミソリカートリッジ。
【請求項3】
前記カミソリ刃の前記刃部分及び前記支持部分は、単一の材料部品で形成されている、請求項1又は2に記載のカミソリカートリッジ。
【請求項4】
前記カミソリ刃は、第1の側面及び第2の側面を画定し、前記第1の側面及び前記第2の側面の一方にバリがない、請求項1~3のいずれか一項に記載のカミソリカートリッジ。
【請求項5】
前記カミソリ刃が配置される第2のスロットをさらに備える、請求項1~4のいずれか一項に記載のカミソリカートリッジ。
【請求項6】
前記カミソリ刃が配置される第3のスロットをさらに備える、請求項5に記載のカミソリカートリッジ。
【請求項7】
前記スロットは、前記側壁から離間している、請求項6に記載のカミソリカートリッジ。
【請求項8】
前記前側支持体は、前記カミソリ刃の刃部分の下面に付加して配置される角度付きの上部支持部を含む、請求項1~7のいずれか一項に記載のカミソリカートリッジ。
【請求項9】
クリップが前記フレーム上に配置され、前記クリップの下面は、前記カミソリ刃の前記刃部分の一部と接触して配置されるようになっている、請求項1~8のいずれか一項に記載のカミソリカートリッジ。
【請求項10】
前記第1の刃の後側の開口部内に配置された第2の刃をさらに備える、請求項1~9のいずれか一項に記載のカミソリカートリッジ。
【請求項11】
前記フレームは、第2の刃支持部分の一部が配置される前記第2の刃のための第1のスロットを含む、請求項10に記載のカミソリカートリッジ。
【請求項12】
前記フレームは、前記第2の刃の一部が配置される前記第2の刃のための第2のスロットを含む、請求項11に記載のカミソリカートリッジ。
【請求項13】
前記フレームは、前記第2の刃の一部が配置される前記第2の刃のための第3のスロットを含む、請求項12に記載のカミソリカートリッジ。
【請求項14】
カミソリカートリッジであって、
フレームであって、
長手方向に延びる前側領域のガードと、
長手方向に延びる後側領域のキャップと、
前記ガードと前記キャップとの間に延びる反対側の側壁と、
前記ガードと前記キャップとの間であって、前記反対側の側壁の間を長手方向に延びる開口部と、
ガード側の第1の前側支持体とキャップ側の第1の後側支持体との間に配置されている、第1の刃収容スロットと、
ガード側の第2の前側支持体とキャップ側の第2の後側支持体との間に配置されている、第2の刃収容スロットと、
を有する、フレームと、
第1の刃部分と、前記開口部に取り付けられた第1の支持部分とを有する第1のカミソリ刃であって、前記第1の刃部分は、長手方向に延び、前記第1の支持部分に対して角度的に湾曲している、第1のカミソリ刃と、
第2の刃部分と、前記開口部に取り付けられた第2の支持部分とを有する第2のカミソリ刃であって、前記第2のエッジ部分は、長手方向に延び、前記第2の支持部分に対して角度的に湾曲している、第2のカミソリ刃と、
を備え、
前記第1の前側支持体は、長手方向に対して垂直に延びる第1の前側側面を有し、
前記第2の前側支持体は、長手方向に対して垂直に延びる第2の前側側面を有し、
前記第1の後側支持体は、長手方向に対して垂直に延びる第1の後側側面を有し、
前記第2の後側支持体は、長手方向に対して垂直に延びる第2の後側側面を有し、
前記第1の前側支持体は、前記第1の前側側面から長手方向に沿って第1の方向に延びる第1の前側刃配置面を有し、
前記第2の前側支持体は、前記第2の前側側面から前記第1の方向に延びる第2の前側刃配置面を有し、
前記第1の後側支持体は、前記第1の後側側面から長手方向に沿って第2の方向に延びる第1の後側刃配置面を有し、前記第2の方向は前記第1の方向と反対であり、
前記第2の後側支持体は、前記第2の後側側面から前記第2の方向に延びる第2の後側刃配置面を有し、
前記第1のカミソリ刃の前記第1の支持部分の一部は、前記第1の刃収容スロット内に配置され、
前記第1の前側側面、前記第1の後側側面、前記第2の前側側面、及び前記第2の後側側面は全て共平面であり、
前記第2のカミソリ刃の前記第2の支持部分の一部は、前記第2の刃収容スロット内に配置される、
カミソリカートリッジ。
【請求項15】
カミソリカートリッジフレームであって、
長手方向に延びる前側領域のガードと、
長手方向に延びる後側領域のキャップと、
前記ガードと前記キャップとの間に延びる反対側の側壁と、
前記ガードと前記キャップとの間であって、前記反対側の側壁の間を長手方向に延びる開口部と、
ガード側の第1の前側支持体とキャップ側の第1の後側支持体との間に配置されている、第1の刃収容スロットと、
ガード側の第2の前側支持体とキャップ側の第2の後側支持体との間に配置されている、第2の刃収容スロットと、
を備え、
前記第1の前側支持体は、長手方向に対して垂直に延びる第1の前側側面を有し、
前記第2の前側支持体は、長手方向に対して垂直に延びる第2の前側側面を有し、
前記第1の後側支持体は、長手方向に対して垂直に延びる第1の後側側面を有し、
前記第2の後側支持体は、長手方向に対して垂直に延びる第2の後側側面を有し、
前記第1の前側支持体は、前記第1の前側側面から長手方向に沿って第1の方向に延びる第1の前側刃配置面を有し、
前記第2の前側支持体は、前記第2の前側側面から前記第1方向に延びる第2の前側刃配置面を有し、
前記第1の後側支持体は、前記第1の後側側面から長手方向に沿って第2の方向に延びる第1の後側刃配置面を有し、前記第2の方向は前記第1方向と反対であり、
前記第2の後側支持体は、前記第2の後側側面から前記第2の方向に延びる第2の後側刃配置面を有し、
前記第1の前側側面、前記第1の後側側面、前記第2の前側側面、及び前記第2の後側側面はすべて共平面である、
カミソリカートリッジフレーム。
【請求項16】
カミソリカートリッジフレームであって、
長手方向に延びる前側領域のガードと、
長手方向に延びる後側領域のキャップと、
前記ガードと前記キャップとの間に延びる反対側の側壁と、
前記ガードと前記キャップとの間であって、前記反対側の側壁の間を長手方向に延びる開口部と、
ガード側の第1の前側支持体とキャップ側の第1の後側支持体との間に配置されている、第1の刃収容スロットと、
ガード側の第2の前側支持体とキャップ側の第2の後側支持体との間に配置されている、第2の刃収容スロットと、
を備え、
前記第1の前側支持体は、長手方向に対して垂直に延びる第1の前側側面を有し、
前記第2の前側支持体は、長手方向に対して垂直に延びる第2の前側側面を有し、
前記第1の後側支持体は、長手方向に対して垂直に延びる第1の後側側面を有し、
前記第2の後側支持体は、長手方向に対して垂直に延びる第2の後側側面を有し、
前記第1の前側支持体は、前記第1の前側側面から長手方向に沿って第1の方向に延びる第1の前側刃配置面を有し、
前記第2の前側支持体は、前記第2の前側側面から前記第1方向に延びる第2の前側刃配置面を有し、
前記第1の後側支持体は、前記第1の後側側面から長手方向に沿って第2の方向に延びる第1の後側刃配置面を有し、前記第2の方向は前記第1方向と反対であり、
前記第2の後側支持体は、前記第2の後側側面から前記第2の方向に延びる第2の後側刃配置面を有し、
前記第1の前側側面及び前記第1の後側側面は、第1の平面内で共平面であり、前記第2の前側側面及び前記第2の後側側面は、第2の平面内で共平面であり、前記第2の平面は、前記第1の平面に平行であり、前記第1の平面からオフセットしている、
カミソリカートリッジフレーム。
【国際調査報告】