(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-01
(54)【発明の名称】靱帯開創器
(51)【国際特許分類】
A61B 17/56 20060101AFI20240325BHJP
A61F 2/38 20060101ALI20240325BHJP
【FI】
A61B17/56
A61F2/38
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023558676
(86)(22)【出願日】2022-03-23
(85)【翻訳文提出日】2023-09-22
(86)【国際出願番号】 US2022021594
(87)【国際公開番号】W WO2022204314
(87)【国際公開日】2022-09-29
(32)【優先日】2021-03-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523380117
【氏名又は名称】グエン パートナーシップ リミテッド ライアビリティ リミテッド パートナーシップ
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヴォン ビン グエン
(72)【発明者】
【氏名】ディネシュ ブイ.コカ
【テーマコード(参考)】
4C097
4C160
【Fターム(参考)】
4C097AA07
4C097BB04
4C097MM09
4C160LL28
(57)【要約】
開創器アセンブリは、開創器ハンドルに取り外し可能に結合された開創器を含む。開創器は、ハンドル接続構造と、開創器シャフトと、凸状の開創器表面および切断シールド表面を有する弓状突出部とを含む。開創器ハンドルは、ハンドル部分および開創器接続構造を含む。開創器は、膝関節の内側側副靱帯の外側に配置され得、内側側副靱帯を膝関節の脛骨プラトーから離れる方向に開創し、脛骨プラトー切除処置中に内側側副靱帯を保護する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開創器アセンブリであって、前記開創器アセンブリは、
開創器であって、前記開創器は、
開創器シャフトであって、前記開創器シャフトは、近位端と、遠位端を含み、前記開創器シャフトの少なくとも一部は、第1の長手方向軸に沿って延びる、前記開創器シャフトと、
前記開創器シャフトの近位端に配置されたハンドル接続構造と、
前記開創器シャフトの遠位端に配置された開創器部材であって、前記開創器部材は、弓状突出部を含み、前記弓状突出部は、
前記開創器シャフトの前記遠位端に結合された近位端と、
前記第1の長手方向軸から離れて横方向に突出する遠位端と、
上面と、
下面と、
前記上面と前記下面の中間に延びる開創器表面であって、前記開創器表面は、凸状の湾曲面を含む、前記開創器表面と、
前記開創器表面の反対側に配置され、前記上面と前記下面の中間に延びる、切断シールド表面を含む、前記開創器部材と、を含む、前記開創器、および、
前記開創器に取り外し可能に結合するように構成された開創器ハンドルであって、前記開創器ハンドルは、
ハンドル部分と、
前記ハンドル部分に結合されたハンドルシャフトと、
前記ハンドルシャフトに結合された開創器接続構造と、を含み、
前記開創器接続構造は、前記ハンドル接続構造と取り外し可能に結合するように構成され、前記開創器ハンドルを前記開創器に取り外し可能に結合する、前記開創器ハンドル、を含むことを特徴とする開創器アセンブリ。
【請求項2】
請求項1に記載の開創器アセンブリであって、前記開創器部材は、さらに、前記切断シールド表面に結合され、前記第1の長手方向軸に向かって突出する案内突出部を含み、前記案内突出部は、
上面と、
下面と、
前記上面と前記下面との間で前記案内突出部を通って形成される開口部と、を含み、
前記開口部は、脛骨プラトーに対して前記開創器部材を位置決めするために、大腿骨顆の少なくとも一部をその中に受容するような形状とされていることを特徴とする開創器アセンブリ。
【請求項3】
請求項1に記載の開創器アセンブリであって、前記開創器シャフトは、さらに、
前記第1の長手方向軸に沿って延びる、第1のシャフト部分と、
第2の長手方向軸に沿って延びる、第2のシャフト部分と、
第3の長手方向軸に沿って延びる、第3のシャフト部分と、を含み、
前記第2のシャフト部分は、前記第1のシャフト部分と前記第3のシャフト部分の中間にあり、前記第3のシャフト部分は、前記第1のシャフト部分からオフセットされることを特徴とする開創器アセンブリ。
【請求項4】
請求項3に記載の開創器アセンブリであって、前記ハンドル接続構造は、前記第3のシャフト部分に結合されることを特徴とする開創器アセンブリ。
【請求項5】
請求項1に記載の開創器アセンブリであって、前記開創器接続構造は、前記ハンドル接続構造に係合することによって、前記開創器ハンドルを前記開創器に固定するように構成されたロック構造を含むことを特徴とする開創器アセンブリ。
【請求項6】
請求項5に記載の開創器アセンブリであって、前記ハンドル接続構造は、
六角レンチと、
前記六角レンチに形成された保持スロットを含むことを特徴とする開創器アセンブリ。
【請求項7】
請求項6に記載の開創器アセンブリにおいて、前記ロック構造は、
ロックスリーブと、
前記ロックスリーブ内に配置された六角ソケットと、
前記六角ソケットの内部空間内に、少なくとも部分的に配置される、1つまたは複数のボール戻り止めと、を含み、
前記六角ソケットは、前記六角レンチを受け入れるように構成され、前記1つまたは複数のボール戻り止めは、前記六角レンチに形成された前記保持スロットと係合して、前記開創器ハンドルを前記開創器に固定するように構成されることを特徴とする開創器アセンブリ。
【請求項8】
開創器であって、前記開創器は、
開創器シャフトであって、前記開創器シャフトは、
近位端と、
遠位端と、を含み、
前記開創器シャフトの少なくとも一部は、第1の長手方向軸に沿って延びる、前記開創器シャフトと、
前記開創器シャフトの遠位端に配置された開創器部材であって、前記開創器部材は、
弓状突出部であって、前記弓状突出部は、
前記開創器シャフトの前記遠位端に結合された近位端と、
前記第1の長手方向軸から離れて横方向に突出する遠位端と、
上面と、
下面と、
前記上面と前記下面の中間に延びる開創器表面であって、前記開創器表面は、凸状の湾曲を含む、前記開創器表面と、
前記開創器表面の反対側に配置された切断シールド表面であって、前記切断シールド表面は、前記上面と前記下面との中間に延びる、前記切断シールド表面と、を含む、前記弓状突出部を含む、前記開創器部材と、
前記切断シールド表面に結合され、前記第1の長手方向軸に向かって突出する、案内突出部であって、前記案内突出部は、
上面と、
下面と、
上記上面と上記下面との間で、上記案内突出部を通って形成される開口部と、を含み、
前記開口部は、脛骨プラトーに対して前記開創器部材を位置決めするために、大腿骨顆の少なくとも一部をその中に受容するような形状とされる、前記案内突出部と、を含むことを特徴とする開創器。
【請求項9】
請求項8に記載の開創器であって、前記案内突出部の前記上面および前記下面は、前記弓状突出部の近位端から前記弓状突出部の遠位端に向かって進むとき、互いに向って先細りになるように構成されることを特徴とする開創器。
【請求項10】
請求項8に記載の開創器であって、前記案内突出部は、さらに、前記上面と前記下面との中間に外縁を含むことを特徴とする開創器。
【請求項11】
請求項10に記載の開創器であって、前記外縁は、凸面を含むことを特徴とする開創器。
【請求項12】
請求項8に記載の開創器であって、前記弓状突出部の前記遠位端は、さらに、
第1の先端と、
第2の先端と
前記第1の先端と前記第2の先端との中間の凹部と、を含み、
前記第1の先端、前記第2の先端、および、前記凹部のうちの少なくとも1つは、前記開創器部材が膝関節に挿入されるとき、内側側副靱帯を前記開創器表面に向かって案内するような形状とされることを特徴とする開創器。
【請求項13】
請求項8に記載の開創器であって、さらに、前記開創器シャフトの前記近位端に配置されたハンドル接続構造を含むことを特徴とする開創器。
【請求項14】
請求項8に記載の開創器であって、前記開創器シャフトは、
前記第1の長手方向軸に沿って延びる、第1のシャフト部分と、
第2の長手方向軸に沿って延びる、第2のシャフト部分と、
第3の長手方向軸に沿って延びる、第3のシャフト部分と、を含み、
前記第2のシャフト部分は、前記第1のシャフト部分と前記第3のシャフト部分の中間にあり、前記第3のシャフト部分は、第1のシャフト部分からオフセットされることを特徴とする開創器。
【請求項15】
開創器および開創器ハンドルを含むアセンブリを用いて内側側副靱帯を開創するための方法であって、前記開創器は、ハンドル接続構造と、凸状の開創器表面および切断シールド表面を有する弓状突出部とを含み、前記開創器ハンドルは、前記ハンドル接続構造と係合して、前記開創器ハンドルを前記開創器に取り外し可能に結合するように構成された、開創器接続構造を含み、前記方法は、
前記開創器接続構造を前記ハンドル接続構造と係合させることによって、前記開創器ハンドルを前記開創器に結合する工程と、
膝関節近位の手術部位における切開部に、前記開創器を挿入する工程と、
前記膝関節に対して前記開創器を操作する工程と、
前記開創器を前記膝関節の内側側副靱帯の外側に配置する工程と、を含むことを特徴とする方法。
【請求項16】
請求項15に記載の方法であって、さらに、
前記凸状の開創器表面を用いて、前記内側側副靱帯を前記膝関節の脛骨プラトーから離れる方向に開創する工程を含むことを特徴とする方法。
【請求項17】
請求項16に記載の方法であって、さらに、
骨鋸による前記内側側副靱帯の損傷を防ぐために、前記内側側副靱帯を前記脛骨プラトーから離れる方向に開創しながら、前記脛骨プラトーの少なくとも一部を、前記骨鋸で切除する工程を含むことを特徴とする方法。
【請求項18】
請求項15に記載の方法であって、さらに、
前記切断シールド表面が、骨鋸が前記内側側副靱帯を損傷するのを防止しながら、前記膝関節の脛骨プラトーの少なくとも一部を、前記骨鋸で切除する工程を含むことを特徴とする方法。
【請求項19】
請求項15に記載の方法であって、さらに、
前記開創器ハンドルを前記開創器に取り外し可能に結合するために、前記開創器接続構造を、ロック位置とロック解除位置との間で移動させる工程を含むことを特徴とする方法。
【請求項20】
請求項19に記載の方法であって、
前記ロック位置において、前記開創器接続構造が前記ハンドル接続構造と係合して、前記開創器ハンドルを前記開創器にロックし、
ロック解除位置において、前記開創器接続構造が前記ハンドル接続構造と係合解除されて、開創器ハンドルを前記開創器からロック解除することを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、外科用器具、システム、および、方法に関する。より具体的には、本開示は、膝関節形成術などの外科手術を容易にするために靱帯を開創するための、改良された外科用器具、システム、および、方法に関する。
【背景技術】
【0002】
関節形成術は、関節の1つまたは複数の関節面が、人工関節面で置き換えられる外科処置である。そのような形成術は、特に膝関節に対して、ますます一般的になってきている。膝関節の形成術は、脛骨の関節面を置き換えるために、脛骨プロテーゼを埋め込むことを含み得る。これは、大腿骨および/または膝蓋骨の関節面の置換とともに実行され得るか、または、ともに実行されなくてもよい。
【0003】
膝関節形成術を成功させるには、膝関節形成術処置中に行われる骨切除手術中に、膝関節の特定の靱帯を偶発的な損傷から保護することが重要である。例えば、脛骨プラトー切除手術の実施は、特に、外科医が、脛骨プラトー切除手術中に、鋸刃で、外側から盲目的に内側側副靱帯に接近する場合、内側側副靱帯を偶発的に損傷したり切断したりする増大した危険性を伴い得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、外科手術中に、偶発的に、靱帯を損傷したり切断したりする危険性を軽減または排除し得る、外科用器具、システム、および、方法が望ましいであろう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
要約
本開示の様々な外科用器具、システム、および、方法は、現在の技術水準に応じて、特に、現在利用可能な、外科用器具、システム、および、方法によって、まだ完全に解決されていない当技術分野の問題およびニーズに応じて開発された。本開示の外科用器具、システム、および、方法は、骨切除手術中に偶発的に靱帯を損傷または切断する、低減した危険性を提供し得る。
【0006】
いくつかの実施形態によれば、開創器アセンブリは、開創器および開創器ハンドルを含み得る。開創器は、開創器シャフト、ハンドル接続構造、および、開創器部材を含み得る。開創器部材は、開創器シャフトの遠位端に配置され得、開創器シャフトの遠位端に結合された近位端と、第1の長手方向軸から離れる方向に横方向に突出する遠位端と、上面と、下面と、上面と下面の中間に延び、凸状湾曲部を含む開創器表面と、上面と下面の中間に延びる、開創器表面の反対側に配置された切断シールド表面と、を有する弓状突出部を含み得る。開創器ハンドルは、開創器に取り外し可能に結合するように構成され得、ハンドル部分と、ハンドル部分に結合されたハンドルシャフトと、ハンドルシャフトに結合された開創器接続構造を含み得る。開創器接続構造は、ハンドル接続構造と取り外し可能に結合して、開創器ハンドルを開創器に取り外し可能に結合するように構成され得る。
【0007】
開創器アセンブリのいくつかの実施形態では、開創器部材は、また、切断シールド表面に結合され、第1の長手方向軸に向かって突出する案内突出部を含み得る。案内突出部は、上面、下面、および、上面と下面との間で案内突出部を通って形成された開口部を含み得る。開口部は、脛骨プラトーに対して開創器部材を位置決めするために、その中に大腿骨顆の少なくとも一部を受容するような形状にされ得る。
【0008】
開創器アセンブリのいくつかの実施形態では、開創器シャフトは、また、第1の長手方向軸に沿って延びる第1のシャフト部分と、第2の長手方向軸に沿って延びる第2のシャフト部分と、第3の長手方向軸に沿って延びる第3のシャフト部分とを含み得る。第2のシャフト部分は、第1のシャフト部分と第3のシャフト部分との中間にあり得、第3のシャフト部分は、第1のシャフト部分からオフセットされ得る。
【0009】
開創器アセンブリのいくつかの実施形態では、ハンドル接続構造は、第3のシャフト部分に結合され得る。
【0010】
開創器アセンブリのいくつかの実施形態では、開創器接続構造は、ハンドル接続構造と係合することによって、開創器ハンドルを開創器に固定するように構成されたロック構造を含み得る。
【0011】
開創器アセンブリのいくつかの実施形態では、ハンドル接続構造は、六角レンチと、六角レンチに形成された保持スロットとを含み得る。
【0012】
開創器センブリのいくつかの実施形態では、ロック構造は、ロックスリーブと、ロックスリーブ内に配置された六角ソケットと、六角ソケットの内部空間内に少なくとも部分的に配置された1つまたは複数のボール戻り止めとを含み得る。六角ソケットは六角レンチを受け入れるように構成され得、1つまたは複数のボール戻り止めは、六角レンチに形成された保持スロットに係合するように構成され、開創器ハンドルを開創器に固定し得る。
【0013】
いくつかの実施形態によれば、開創器は、開創器シャフト、開創器部材、および、案内突出部を含み得る。開創器部材は、開創器シャフトの遠位端に配置され得、開創器シャフトの遠位端に結合された近位端と、第1の長手方向軸から離れて横方向に突出する遠位端と、上面と、下面と、上面と下面の中間に延び、凸状湾曲面を有する開創器表面と、開創器表面の反対側に配置され、上面と下面の中間に延びる切断シールド表面とを有する、弓状突出部を含み得る。案内突出部は、切断シールド表面に結合され得、第1の長手方向軸に向かって突出し得る。案内突出部は、上面、下面、および、上面と下面との間で案内突出部を通って形成された開口部を含み得る。開口部は、脛骨プラトーに対して開創器部材を位置決めするために、その中に大腿骨顆の少なくとも一部を受容するような形状にされ得る。
【0014】
開創器のいくつかの実施形態では、案内突出部の上面および下面は、弧状突出部の近位端から弧状突出部の遠位端に向かって進むとき、互に向かって先細りになるように構成され得る。
【0015】
開創器のいくつかの実施形態では、案内突出部は、また、上面と下面との間に外縁を含み得る。
【0016】
開創器のいくつかの実施形態では、外縁は、凸面を含み得る。
【0017】
開創器のいくつかの実施形態では、弓状突出部の遠位端は、第1の先端、第2の先端、および、第1の先端と第2の先端との中間の凹部を含み得る。第1の先端、第2の先端、および、凹部のうちの少なくとも1つは、開創器部材が膝関節に挿入されるときに、内側側副靱帯を開創器表面に向かって案内するような形状とされ得る。
【0018】
いくつかの実施形態では、開創器は、また、開創器シャフトの近位端に配置されたハンドル接続構造を含み得る。
【0019】
いくつかの実施形態では、開創器シャフトは、また、第1の長手方向軸に沿って延びる第1のシャフト部分と、第2の長手方向軸に沿って延びる第2のシャフト部分と、第3の長手方向軸に沿って延びる第3のシャフト部分とを含み得る。第2のシャフト部分は、第1のシャフト部分と第3のシャフト部分との間に配置され得、第3のシャフト部分は、第1のシャフト部分からオフセットされ得る。
【0020】
いくつかの実施形態によれば、開創器および開創器ハンドルを含むアセンブリを用いて内側側副靱帯を開創する方法が提供される。いくつかの実施形態では、開創器は、ハンドル接続構造と、凸状の開創器表面、および、切断シールド表面を有する弓状突出部とを含み得る。いくつかの実施形態では、開創器ハンドルは、ハンドル接続構造と係合するように構成された開創器接続構造を含み得、開創器ハンドルを開創器に取り外し可能に結合する。方法は、開創器接続構造をハンドル接続構造と係合することによって開創器ハンドルを開創器に結合する工程と、膝関節近位の手術部位の切開部に開創器を挿入する工程と、膝関節に対して開創器を操作する工程と、開創器を膝関節の内側側副靱帯の外側に配置する工程とを含み得る。
【0021】
いくつかの実施形態では、方法は、また、凸状の開創器表面を用いて、内側側副靱帯を膝関節の脛骨プラトーから離れる方向に開創する工程を含み得る。
【0022】
いくつかの実施形態では、方法は、また、骨鋸による内側側副靱帯の損傷を防ぐために、内側側副靱帯を脛骨プラトーから離れる方向に開創しながら、骨鋸で脛骨プラトーの少なくとも一部を切除する工程を含み得る。
【0023】
いくつかの実施形態では、方法は、また、切断シールド表面が、骨鋸が内側側副靱帯を損傷するのを防ぎながら、骨鋸で、膝関節の脛骨プラトーの少なくとも一部を切除する工程を含み得る。
【0024】
いくつかの実施形態では、方法は、また、開創器ハンドルを開創器に取り外し可能に結合するために、開創器接続構造をロック位置とロック解除位置との間で移動させる工程を含み得る。
【0025】
方法のいくつかの実施形態では、ロック位置において、開創器接続構造はハンドル接続構造と係合して、開創器ハンドルを開創器にロックし得、ロック解除位置において、開創器接続構造は、ハンドル接続構造との係合を解除されて、開創器ハンドルを開創器からロック解除し得る。
【0026】
本開示のこれらおよび他の特徴および利点は、以下の説明および添付の特許請求の範囲からより完全に明らかになるであろうし、または、以下に説明される機器、システム、および、方法の実践によって学習され得る。
図面の簡単な説明
本開示の例示的な実施形態は、添付の図面と併せて理解される、以下の説明および添付の特許請求の範囲からより完全に明らかになるであろう。これらの図面は例示的な実施形態のみを示し、従って、添付の特許請求の範囲を限定すると考慮されるべきではないことを理解して、本開示の例示的な実施形態は、添付の図面の使用を通して、さらなる具体性かつ詳細さを伴って説明されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1A】本開示の一実施形態による、開創器の斜視図である。
【
図2A】本開示の一実施形態による、案内ロッドの斜視図である。
【
図2D】
図2Aの案内ロッドの遠位端の別の底面斜視図である。
【
図2E】別のフック部材形状を有する、
図2Aの案内ロッドの遠位端の底面斜視図である。
【
図2F】
図2Eの案内ロッドの遠位端の別の底面斜視図である。
【
図2G】別の形状およびフック部材設計を有する、
図2Aの案内ロッドの遠位端の底面斜視図である。
【
図2H】
図2Hの案内ロッドの遠位端の別の底面斜視図である。
【
図3】組み立て前の、
図1Aの開創器の遠位端、および、
図2Aの案内ロッドの遠位端の斜視図である。
【
図4】組み立て後の、
図3に示される開創器および案内ロッドの遠位端の上面斜視図である。
【
図5】組み立て後の、
図3に示される開創器および案内ロッドの遠位端の底面斜視図である。
【
図7】外科手術中に膝関節に挿入された、
図6のアセンブリの斜視図である。
【
図8】脛骨プラトー切除処置中の脛骨、切断ガイド、および骨鋸に対する、
図1Aの開創器の斜視図である。
【
図9】膝関節形成手術処置中にアセンブリを用いて内側側副靱帯を開創する方法のフローチャートである。
【
図10】膝関節形成術処置中に、開創器を用いて内側側副靱帯を開創するための方法のフローチャートである。
【
図11A】本開示の別の実施形態による、開創器の上面斜視図である。
【
図12A】本開示の一実施形態によるハンドルの斜視図である。
【
図13】外科手術中に膝関節に挿入された、
図11Aの開創器の斜視図である。
【
図15】膝関節形成術処置中に、開創器アセンブリを用いて内側側副靱帯を開創するための方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図面は、本開示の概念を説明することを目的とし、一定の縮尺で描かれないかもしれないことが、理解されるべきである。さらに、図面は例示的な実施形態を示し、本開示の範囲への限定を表さない。
詳細な説明
本開示の例示的な実施形態は、図面を参照することによって最もよく理解されるであろうし、図面全体を通して、同様の部分は同様の番号で示される。本明細書で一般的に説明され、図に示されるように、本開示の構成要素は、多種多様な異なる構成で、配置および設計され得るであろうことが、容易に理解されるであろう。したがって、図に表される装置、システム、および、方法の実施形態の、以下のより詳細な説明は、本出願または本出願への優先権を主張する他の出願で特許請求される、本開示の範囲を限定することを意図されず、単に、本開示の例示的な実施形態の代表である。
【0029】
この明細書では、標準的な医療的方向、基準面、および、説明用語が採用される。たとえば、前方は、体の前方に向かうことを意味する。後方は、体の後方に向かうことを意味する。上方、または、頭側は、頭に向かうことを意味する。下方、または、尾側は、足に向かうことを意味する。内側は、体の正中線に向かうことを意味する。外側は、体の正中線から離れることを意味する。軸方向は、体の中心軸に向かうことを意味する。背軸方向は、体の中心軸から離れることを意味する。同側は、体の同じ側を意味する。対側は、体の反対側を意味する。矢状面は体を右部分と左部分に分割する。正中矢状面は、体を左右対称の右半分と左半分に分割する。冠状面は、体を前部と後部に分割する。横断面は、体を上部と下部に分割する。これらの説明用語は、生物または無生物に適用され得る。
【0030】
図1A-
図1Iは、本開示の一実施形態による開創器100の様々な図を示す。開創器100は、近位端101、遠位端102、近位端101における開創器ハンドル110、および、遠位端102における、開創器ハンドル110に結合され得る開創器部材120を含み得る。
【0031】
開創器ハンドル110は、
図1Aに示されるように、第1の長手方向軸112に沿って延びるか、または、ほぼ延び得る。しかしながら、開創器ハンドル110または開創器ハンドル110の一部は、第1の長手方向軸112に沿って直線に延び得るか、または、延びなくてもよいことが理解されるであろう。例えば、「軸に沿ってほぼ延びる」という句は、軸への近接を維持し得るか、または、維持しなくてもよい、直線または湾曲した部材を含み得る。
【0032】
開創器部材120は、概して弓状突出部、または、弓状突出部130と、開創器連結構造(例えば、非限定的な一例として、取り付け開口部160を有する案内突出部150などで、これは、以下でより詳細に説明されるであろう)を含み得る。
【0033】
本明細書で定義されるように、用語「ほぼ弓状」は、湾曲した形状、円弧形状、「弓状」の形状などを有することを意味する。「ほぼ円弧状」という用語は、所与の湾曲形状に沿った単一の半径によって数学的に定義される湾曲形状だけでなく、所与の湾曲形状に沿った複数の半径によって数学的に定義される湾曲形状も含み得る。しかしながら、用語「ほぼ弓状」は、1つ以上の正確な数式によって定義される湾曲形状を含み得るか、または、含まなくてもよいことが、また、理解されるであろう。さらに、「ほぼ弓状」は、曲線経路に沿って延びる湾曲した形状だけでなく、より大きなスケールの湾曲や曲線形状を画定するために組み合わせる、一連の直線セグメントを構成する形状も含み得る。したがって、たとえば、測地線ドームは、たとえ球形が平面セグメントによって画定されているとしても、球面の湾曲を有すると言われ得る。
【0034】
弓状突出部130は、第1の長手方向軸112から離れて横方向に突出し得る。弓状突出部130は、近位端131(これは、開創器ハンドル110に結合され得、および/または、開創器ハンドル110と開創器部材120との間に形成されたノッチ140に結合され得る)、遠位端132、上面133、および、下面134を含み得る。弓状突出部130は、また、上面133と下面134の中間に延びる、開創器表面135を含み得る。いくつかの実施形態では、開創器表面135は、凸状の湾曲面を有し得る。弓状突出部130は、さらに、開創器表面135の反対側に、上面133と下面134の中間に延びる切断シールド表面136を含み得る。いくつかの実施形態では、切断シールド表面136は、凹状の湾曲面を有し得る。
【0035】
弓状突出部130の遠位端132は、尖った先端137を含み得る。尖った先端137の近くの、弓状突出部130の遠位端132は、また、
図1E、
図1F、および、
図1Iに示されるように、弓状突出部130の下面134に形成され得る、下側凹状湾曲部138および下側凸状湾曲部139を含み得る。尖った先端137、凹状湾曲部138、および/または、凸状湾曲部139のそれぞれは、外科手術中、緊密な膝関節内での開創器100の遠位端102の操作を容易にするのに役立ち得る。さらに、いくつかの実施形態では、
図1Iに見られ得るように、弓状突出部130の開創器表面135および切断シールド表面136は、両方とも、弓状突出部130の近位端131から弓状突出部130の遠位端132に向かって進むとき、高さを減少させ得、緊密な膝関節内における開創器100の遠位端102の操作をさらに助ける。
【0036】
いくつかの実施形態では、開創器連結構造は、案内突出部150を含み得る。案内突出部150は、弓状突出部130の切断シールド表面136に結合され得、第1の長手方向軸112に向かって突出し得る。案内突出部150は、以下により詳細に説明されるように、脛骨プラトー切除中に、開創器100を適切に配置するのを助けるために、膝関節形成術処置中に脛骨プラトーの上に載るように構成され得る。案内突出部150は、また、案内突出部150内に、または、案内突出部150を貫通して形成された取り付け開口部160を含み得る。取り付け開口部160はまた、以下にさらに詳細に説明されるように、面取りされた表面162を含み得る。
【0037】
図2A-
図2Hは、本開示の実施形態による、案内ロッド200の様々な図を示す。案内ロッド200は、案内ロッドハンドル210と、案内ロッドハンドル210に結合され得る、および/または、案内ロッドハンドル210と一体的に形成され得る、細長い部材220を含み得る。細長い部材220は、近位端またはロッド近位端222と、細長い部材220の遠位端、または、ロッド遠位端221に結合され得る、ロッド結合構造(例えば、非限定的な一例として、以下でより詳細に説明されるであろう、フック部材230など)を含み得る。案内ロッドハンドル210、および/または、細長い部材220は、
図2Aに示されるように、第2の長手方向軸212に沿って延びるか、または、ほぼ延び得る。
【0038】
いくつかの実施形態では、案内ロッド200のロッド結合構造は、
図3-
図6に関して、以下により詳細に説明されるように、案内ロッド200を開創器100に枢動可能に結合してアセンブリ10を形成するために、開創器100の開創器結合構造と係合するように構成され得る。
【0039】
開創器結合構造およびロッド結合構造の具体的な例示の構造が本明細書に示されるが、これらは例示目的のみとして与えられた、単なる例示的な構造であることが理解されるであろう。したがって、案内ロッド200を開創器100に旋回可能に結合するために、互いに係合し得る、開創器結合構造、および/または、対応するロッド結合構造を形成し得る、任意の適切な形状、形態、構造、特徴などが、本開示の精神または範囲から逸脱することなく本明細書で企図される。
【0040】
いくつかの実施形態では、ロッド結合構造は、フック部材230を含み得る。フック部材230は、細長い部材220および/または第2の長手方向軸212から離れて横方向に突出し得る。フック部材230は、案内ロッド200を開創器100に枢動可能に連結するために、開創器100の案内突出部150に形成された取り付け開口部160内に受容されるような形状とされ得る。フック部材230は、案内ロッド200を開創器100に枢動可能に連結するために、任意の適切な形状を採り得る。
図2C-
図2Hは、案内ロッド200を開創器100に枢動可能に結合するように構成され得る、異なる形状を有する、フック部材230の3つの非限定的な例を示す。しかしながら、案内ロッド200を開創器100に枢動可能に連結し得る任意の数の異なる形状のフック部材が、本明細書で想定されていることが、また、理解されるであろう。フック部材230は、第1の側面231、第2の側面232、上面233、遠位フック面234、近位フック面235、および、フック部材先端部236を含み得る。
【0041】
いくつかの実施形態では、近位フック面235は、フック部材230の近位端237の周りで、第1の側面231から第2の側面232まで延び得る。
【0042】
いくつかの実施形態では、近位フック面235の少なくとも一部は、案内ロッドハンドル210またはロッド近位端222に向かって、第1の角度で延び得る。近位フック面235の形状および/または角度は、案内ロッド200の開創器100への枢動可能な結合を容易にするように選択され得る。
【0043】
いくつかの実施形態では、フック部材先端部236は、近位フック面235の少なくとも一部の上方で、ロッド近位端222に向かって延在または突出し得る。
【0044】
いくつかの実施形態では、近位フック面235の少なくとも一部は、取り付け開口部160に関連付けられた面と相互作用するように構成されたカム面を含み得る。
【0045】
いくつかの実施形態では、近位フック面235の少なくとも一部は、凹面であり得る。
【0046】
いくつかの実施形態では、近位フック面235の少なくとも一部は、凸面であり得る。
【0047】
いくつかの実施形態では、遠位フック面234の少なくとも一部は、案内ロッドハンドル210またはロッド近位端222に向かって、第2の角度で延び得るか、または、ほぼ延び得る。
【0048】
いくつかの実施形態では、フック部材230の遠位端238上の遠位フック面234の形状、および/または、第2の角度は、開創器100に対する、十分な大きさの遠位に向けられた力が、案内ロッド200に加えられたとき、開創器100からの案内ロッドの結合解除を容易にするために、取り付け開口部160の面取りされた表面162と係合するように選択され得る。
【0049】
いくつかの実施形態では、第1の側面231および第2の側面232は、フック部材230の上面233に向かって、共に角度を付けられ得る。
【0050】
図3は、開創器100と案内ロッド200が、一緒に組み立てられる前の、開創器100と案内ロッド200の遠位端の斜視図である。外科医は、
図3に示される矢印240の方向に、フック部材230を取り付け開口部160に挿入することによって、開創器100と案内ロッド200を一緒に組み立て得る。
【0051】
図4-
図6は、開創器100と案内ロッド200が一緒に組み立てられてアセンブリ10を形成した後の、開創器100と案内ロッド200の様々な斜視図を示す。前述されたように、案内ロッド200は、案内ロッド200に対し十分な大きさの遠位に向けられた力を加えることによって、開創器100から切り離され得る。これは、遠位フック面234(これは、上述されたように、角度を付けられ得る)が、案内ロッド200を開創器100から結合解除するために、取り付け開口部160を取り囲む面取りされた表面162(これは、また、遠位フック面234と相補的な態様で、角度を付けられ得る)と係合することをもたらすであろう。
【0052】
図7は、外科手術中に、膝関節300に挿入されたアセンブリ10の斜視図である。膝関節300は、脛骨400、大腿骨500、および、内側側副靱帯600を含み得る。開創器100に枢動可能に結合された案内ロッド200は、外科医による開創器の挿入中に開創器100の遠位端が、偶発的に内側側副靱帯600の内側に配置されるのを防ぐのに役立つ。むしろ、案内ロッド200は、挿入中に、外科医により、開創器100の遠位端が、内側側副靱帯600の外側に配置されるであろうことを確実にするのに役立つ。開創器100の遠位端が、内側側副靱帯600の外側に適切に配置されると、案内ロッド200は、開創器100から切り離され(前述されたように)、膝関節300から取り外され得る。
【0053】
図8は、脛骨プラトー切除処置の準備中の、開創器100、脛骨401、脛骨401と係合した切断ガイド700、および、骨鋸800の斜視図である。開創器100は、切除処置中に、膝関節の内側側副靱帯(
図8には図示されず)を、脛骨プラトーから離れる方向に開創させるために外科医によって利用され得る。開創器100の切断シールド表面136は、また、骨鋸800の刃に対する機械的停止部として機能し得、脛骨プラトー切除処置中の偶発的な損傷または切断から内側側副靱帯をさらに保護する。
【0054】
図9は、膝関節形成術処置中に、アセンブリ10を用いて内側側副靱帯を開創するための方法900のフローチャートである。アセンブリ10は、開創器結合構造を有する開創器100と、開創器結合構造と係合して案内ロッド200を開創器100に旋回可能に結合するように構成されたロッド結合構造を有する、案内ロッド200と、を含み得る。
【0055】
方法900は、ロッド結合構造を開創器結合構造と係合させることによって、案内ロッド200が、開創器100に旋回可能に結合されて、アセンブリ10を形成し得る、工程910で開始し得る。いくつかの実施形態では、これは、案内ロッド200のフック部材230を、開創器100の遠位端に形成された取り付け開口部160に挿入することによって達成され得る。
【0056】
案内ロッド200が開創器100に結合されると、方法900は、アセンブリ10が、膝関節近位の手術部位の切開部(図示せず)に挿入され得る、工程920に進み得る。
【0057】
アセンブリ10が切開部に挿入されると、方法900は、アセンブリ10を、膝関節の内側側副靱帯の外側に配置するために、アセンブリ10が、膝関節に対して操作され得る、工程930に進み得る。開創器100に結合された案内ロッド200は、前述されたように、開創器100が、内側側副靱帯の内側に行き着かないことを確実にし得る。
【0058】
あるいは、または、これに加えて、アセンブリ10が、医療用側副靱帯の外側に配置されると、方法900は、前述されたように、開創器100に対して、案内ロッド200に遠位に向けられた力を加えることによって、案内ロッド200が、開創器100から切り離され得る、工程940に進み得る。次いで、切り離された案内ロッド200は、工程950において、膝関節から取り除かれ得る。
【0059】
案内ロッド200が、開創器100から切り離され、膝関節から取り除かれると、方法900は、外科医が開創器100を利用して、膝関節の脛骨プラトーから離れる方向に、内側側副靱帯を開創させ得る、工程960に進み得る。
【0060】
あるいは、または、これに加えて、方法900は、内側側副靱帯が脛骨から離れる方向に開創させられる間、脛骨プラトーの一部が、骨鋸で切除され得る、工程970に進み得、そして、方法900は終了し得る。
【0061】
このようにして、内側側副靱帯は、切除処置中に骨鋸による損傷から保護され得る。開創器100は、少なくとも2つの方法で、内側側副靱帯を保護し得、方法は、(1)骨鋸刃と内側側副靱帯との間の分離距離を増加させ、したがって、内側側副靱帯を損傷する可能性を減少させる、開創と、(2)骨鋸刃が内側側副靱帯を損傷するのを防ぐために、開創器100の切断シールド表面136が、骨鋸刃から内側側副靱帯を直接保護し得ることを含む。したがって、切断シールド表面136は、開創によって達成される分離距離が、内側側副靱帯を骨鋸刃から遠ざけるのに十分であり得るか、または、十分でないかもしれない、すべての場合に役立ち得る。
【0062】
図10は、開創器100を用いて膝関節の内側側副靱帯を開創するための方法1000のフローチャートである。いくつかの実施形態では、開創器100は、凸面である開創器表面135と、凹面である切断シールド表面136とを有する弓状突出部を含み得る。
【0063】
方法1000は、膝関節近位の手術部位で、切開部(図示せず)に開創器100が挿入され得る、工程1010で開始し得る。
【0064】
開創器100が切開部に挿入されると、方法1000は、内側側副靱帯の外側に開創器100を配置するために、開創器100が、膝関節に対して操作され得る、工程1020に進み得る。
【0065】
開創器100が内側側副靱帯の外側に配置されると、方法1000は、外科医が、開創器100の開創器表面135を利用して、内側側副靱帯を、膝関節の脛骨プラトーから離れる方向に開創し得る、工程1030に進み得る。
【0066】
あるいは、または、これに加えて、方法1000は、骨鋸が内側側副靱帯を損傷するのを防ぐために、内側側副靱帯が、脛骨から離れる方向に開創される間に、脛骨プラトーの一部が、骨鋸で切除され得る、工程1040に進み得る。
【0067】
あるいは、または、これに加えて、方法1000は、開創器100の切断シールド表面136が、骨鋸が内側側副靱帯に損傷を与えるのを直接防止しながら、脛骨プラトーの一部が、骨鋸で切除され得る、工程1050に進み得、そして、方法1000は、終了し得る。
【0068】
したがって、前述されたように、内側側副靱帯は、切除処置中に骨鋸による損傷から保護され得る。開創器100は、内側側副靱帯を保護し得、(1)骨鋸刃と内側側副靱帯との間の分離距離を増加させ、したがって、内側側副靱帯を損傷する可能性を減少させる、開創と、
(2)開創器100の切断シールド表面136が、骨鋸刃が内側側副靱帯を損傷するのを防ぐために、骨鋸刃から内側側副靱帯を直接保護し得ることを含む。
【0069】
図11A-
図11Hは、本開示の別の実施形態による、開創器1100の様々な図を示す。開創器1100は、近位端1101、遠位端1102、開創器シャフトまたはシャフト1110、開創器1100の近位端1101におけるハンドル接続構造1114、および、開創器1100の遠位端1102における開創器部材1120を含み得る。
【0070】
いくつかの実施形態では、シャフト1110は、第1のシャフト部分1111、第2のシャフト部分1112、および、第3のシャフト部分1113を含み得る。このようにして、第3のシャフト部分1113は、第1のシャフト部分1111からオフセットさせられ、以下でより詳細に説明されるように、外科医に特別のクリアランスおよび作業スペースを提供し得る。第1のシャフト部分1111は、第1の長手方向軸1121に沿って、延在またはほぼ延在し得、第2のシャフト部分1112は、第2の長手方向軸1122に沿って、延在またはほぼ延在し得、第3のシャフト部分1113は、第3の長手方向軸1123に沿って、延在またはほぼ延在し得る。しかしながら、シャフト1110の任意の部分が、特定の長手方向軸に沿って直線的に延び得、または、延びなくてもよく、一般に、特定の長手方向軸への近接を維持し得、または、維持しなくてもよい、直線または湾曲した部材を含み得る。
【0071】
いくつかの実施形態では、ハンドル接続構造1114は、第3のシャフト部分1113に結合され、および/または、第3のシャフト部分1113から近位方向に延び得る。
【0072】
いくつかの実施形態では、ハンドル接続構造1114は、
図12A-
図12Dに関して、以下でより詳細に説明されるように、ハンドルと取り外し可能に結合するように構成され得る。
【0073】
いくつかの実施形態では、ハンドル接続構造1114は、その中に形成された、保持スロット1117を備える、六角レンチ1116を含み得る。しかし、ハンドル接続構造1114は、ハンドルをハンドル接続構造1114に結合するための、任意の考えられる形状または構成を含み得ることが理解されるであろう。
【0074】
いくつかの実施形態では、開創器1100は、ハンドル接続構造1114の代わりに、一体的に形成されたハンドル(図示せず)を含み得る。
【0075】
いくつかの実施形態では、開創器部材1120は、ほぼ弓状の突出部、または、弓状突出部1130、および、案内突出部1150を含み得る。
【0076】
弓状突出部1130は、第1の長手方向軸1121から離れる方向に横方向に突出し得る。弓状突出部1130は、近位端1131(これは、第1のシャフト部分1111に結合され得る)、遠位端1132、上面1133、および、下面1134を含み得る。
【0077】
いくつかの実施形態では、上面1133および下面1134は、
図11Hに示されるように、弓状突出部1130の近位端1131から弓状突出部1130の遠位端1132に向かって進むとき、互いに向かって先細りであり得る。
【0078】
弓状突出部1130は、また、上面1133と下面1134の中間に延びる、開創器表面1135(
図11Eおよび
図11Hを参照)を含み得る。開創器表面1135は、凸状の湾曲部を有し得る。弓状突出部1130は、さらに、開創器表面1135の反対側に、上面1133と下面1134の中間に延在し得る、切断シールド表面1136を含み得る。いくつかの実施形態では、切断シールド表面1136は、凹状の湾曲部を有し得る。
【0079】
いくつかの実施形態では、弓状突出部1130の遠位端1132は、凹部1143によって分離された、第1の先端1141および第2の先端1142を含み得る。第1の先端1141、第2の先端1142、および/または、凹部1143のうちの少なくとも1つは、開創器部材1120が膝関節に挿入されるときに、内側側副靱帯を開創器表面1135に向かって案内するように、テーパ状、および/または、別の形状とされ得る。さらに、第1の先端1141、第2の先端1142、および/または、凹部1143のうちの少なくとも1つは、挿入中に組織を分離し、および/または、手術中に、緊密な膝関節内での開創器1100の遠位端1102の操作を容易にするのを助ける、テーパ状、および/または、別の形状とされ得る。いくつかの実施形態では、
図11Hに見られ得るように、弓状突出部1130の開創器表面1135および切断シールド表面1136は、両方とも、弓状突出部1130の近位端1131から弓状突出部1130の遠位端1132に向かって進むとき、高さを減少させ、緊密な膝関節内での、開創器1100の遠位端1102の操作をさらに助け得る。
【0080】
案内突出部1150は、上面1151、下面1152、および、上面1151と下面1152の中間の外縁1153を含み得る。案内突出部1150は、脛骨プラトー切除中に開創器1100を適切に配置するのを助けるために、膝関節形成術処置中に脛骨プラトーの頂部の上に載るように構成され得る(
図13および
図14を参照)。
【0081】
いくつかの実施形態では、案内突出部1150は、切断シールド表面1136に結合され、第1の長手方向軸1121に向かって突出し得る。
【0082】
いくつかの実施形態では、案内突出部1150の外縁1153は、凸面を含み得る。
【0083】
いくつかの実施形態では、上面1151および下面1152は、弓状突出部1130の近位端1131から弓状突出部1130の遠位端1132に向かって進むとき、互いに向かって先細りであり得る(
図11Fを参照)。このテーパは、組織を分離し、および/または、外科手術中に緊密な膝関節内での開創器1100の遠位端1102の操作を容易にするのに役立ち得る。
【0084】
いくつかの実施形態では、開口部1160が、案内突出部1150内に、または、案内突出部1150を貫通して形成され得る。
【0085】
いくつかの実施形態では、開口部1160は、その中に大腿顆の少なくとも一部を受容するような形状とされ得、外科的処置中、膝関節の大腿骨顆および脛骨プラトーのうちの少なくとも1つに対して、開創器部材1120を配置し、位置決めし、保持し、および/または、維持するのを助ける(例えば、
図13を参照)。
【0086】
いくつかの実施形態では、開創器1100は、追加の案内ロッド(本明細書に記載の案内ロッド200など)を使用せずに、膝関節に挿入され、位置決めされ、および/または、膝関節から取り除かれ得る。しかし、他の実施形態では、開創器1100は、適切なフック部材(例えば、本明細書に記載の案内ロッド200およびフック部材230など)を介して、開口部1160に結合され得る、追加の案内ロッドの使用で、膝関節に挿入され、位置決めされ、および/または、膝関節から取り除かれ得ることが、また、理解されるであろう。
【0087】
図12A-
図12Dは、本開示の一実施形態による、開創器ハンドルまたはハンドル1200の様々な図を示す。ハンドル1200は、ハンドル部分1210、ハンドルシャフト1220、および、開創器接続構造1230を含み得る。
【0088】
いくつかの実施形態では、ハンドル1200は、開創器1100に取り外し可能に結合可能であり得る。
【0089】
いくつかの実施形態では、開創器接続構造1230は、ハンドル1200を開創器1100に固定するように構成され得るロック構造を含み得る。
【0090】
いくつかの実施形態では、ロック構造は、ハンドル1200を開創器1100のハンドル接続構造1114にロックするように構成され得る、ロックスリーブ1240、六角ソケット1250、および、1つまたは複数のピン、または、1つまたは複数のボール戻り止め1260を含み得る。
【0091】
いくつかの実施形態では、ロックスリーブ1240、および/または、1つまたは複数のボール戻り止め1260は、ばねで付勢され得る。例えば、ロックスリーブ1240は、ばね付勢され得、その結果、ロックスリーブ1240は、ハンドルシャフト1220に沿って遠位方向に押される。さらに、1つまたは複数のボール戻り止め1260は、ばね付勢され得、その結果、それらは、六角ソケット1250の内部空間へと内側に押される。
【0092】
いくつかの実施形態では、ハンドル1200は、(1)ロックスリーブ1240をハンドルシャフト1220に沿って近位方向に移動させて、1つまたは複数のボール戻り止め1260が六角ソケット1250の内部空間から引っ込むのを可能にし、(2)ハンドル接続構造1114の六角レンチ1116を、開創器接続構造1230の六角ソケット1250に挿入し、(3)ロックスリーブ1240をハンドルシャフト1220に沿って遠位方向に解放/移動させて、1つまたは複数のボール戻り止め1260が、六角レンチ1116に形成された保持スロット1117内に進入するのを強制して、ハンドル1200を開創器1100に固定することによって、開創器1100に結合され得る。
【0093】
いくつかの実施形態では、ハンドル1200は、(1)ロックスリーブ1240をハンドルシャフト1220に沿って近位方向に移動させて、1つまたは複数のボール戻り止め1260が、保持スロット1117から引っ込むのを可能にし、(2)六角レンチ1116を六角ソケット1250から取り外して、ハンドル1200を開創器1100から切り離すことによって、開創器1100から切り離され得る。
【0094】
図13は、ハンドル1200に結合されて、開創器アセンブリ1700を形成する開創器1100の斜視図であり、開創器1100は、外科手術中に膝関節1300に挿入される。
図14は、
図13の別の斜視図を示し、大腿骨は、脛骨プラトー1450と係合した開創器部材1120を示すために除去される。膝関節1300は、脛骨1400、大腿骨1500、および、内側側副靱帯1600を含み得る。本明細書で前述されたように、開創器1100の形態は、開創器1100の挿入に役立ち得、および/または、外科医による開創器1100の挿入中に、開創器1100の遠位端1102が、偶発的に、内側側副靱帯1600の内側に配置されることを防止するのに役立ち得る。むしろ、開創器1100の形態は、挿入中に、外科医によって、開創器1100の遠位端1102が、内側側副靱帯1600の外側に配置されるであろうことを確実にするのに役立つであろう。開創器1100の遠位端1102が内側側副靱帯1600の外側に適切に配置されると、脛骨プラトーは、
図8に示され、説明されたのと同様の方法で、骨鋸で切除され得る。したがって、開創器1100は、切除処置中に、膝関節の内側側副靱帯を脛骨プラトーから離れた方向に開創するために、外科医によって利用され得る。開創器1100の切断シールド表面1136は、また、骨鋸の刃に対する機械的停止部として機能し得、脛骨プラトー切除処置中の偶発的な損傷または切断から内側側副靱帯をさらに保護する。
【0095】
図15は、膝関節形成術処置中に、開創器アセンブリ1700を用いて内側側副靱帯を開創するための方法2000のフローチャートである。開創器アセンブリ1700は、開創器1100およびハンドル1200を含み得る。いくつかの実施形態では、開創器1100は、ハンドル接続構造1114、案内突出部1150、ならびに、凸面であり得る開創器表面1135、および、凹面であり得る切断シールド表面1136を有する弓状突出部1130を含み得る。ハンドル1200は、ハンドル接続構造1114と係合して、ハンドル1200を開創器1100に取り外し可能に結合するように構成された、開創器接続構造1230を含み得る。
【0096】
方法2000は、本明細書で前述されたように、ハンドル1200が、開創器1100に結合され、開創器接続構造1230をハンドル接続構造1114と係合させることによって、開創器アセンブリ1700を形成する、工程2010で開始し得る。
【0097】
開創器ハンドル1200が開創器1100に結合されて開創器アセンブリ1700を形成すると、方法2000は、開創器1100が、膝関節近位の手術部位の切開部(図示せず)に挿入される、工程2020に進み得る。
【0098】
開創器1100が切開部に挿入されると、方法2000は、内側側副靱帯の外面に開創器1100を配置するために、開創器1100が、膝関節に対して操作され得る、工程2030に進み得る。いくつかの実施形態では、開創器1100の案内突出部1150および/または弓状突出部1130は、膝関節に対する開創器1100の配置の間、膝関節の内側半月板(図示せず)の下を横切り得る。さらに、いくつかの実施形態では、開創器1100の案内突出部1150を膝関節の内側脛骨プラトー(図示せず)上に配置することは、開創器1100の弓状突出部1130が、膝関節の内側側副靱帯と内側脛骨プラトーとの間に介在させられることを示し得る。
【0099】
開創器1100が内側側副靱帯の外側に配置されると、方法2000は、外科医が開創器1100の開創器表面1135を利用して、内側側副靱帯を膝関節の脛骨プラトーから離れる方向に開創し得る、工程2040に進み得る。
【0100】
あるいは、または、これに加えて、方法2000は、骨鋸が内側側副靱帯を損傷するのを防ぐために、内側側副靱帯が、脛骨から離れる方向に開創されながら、脛骨プラトーの一部が、骨鋸で切除され、開創器1100の切断シールド表面1136が、骨鋸が内側側副靱帯を損傷するのをさらに防止し得る、工程2050に進み得、そして、方法2000は、終了し得る。
【0101】
このようにして、内側側副靱帯は、切除処置中に骨鋸による損傷から保護され得る。開創器1100は、少なくとも2つの方法で内側側副靱帯を保護し得、方法は、(1)骨鋸刃と内側側副靱帯との間の分離距離を増加させ、したがって、内側側副靱帯を損傷する可能性を減少させる、開創と、(2)開創器1100の切断シールド表面1136が、骨鋸刃が内側側副靱帯を損傷するのを防ぐために、骨鋸刃から内側側副靱帯を直接保護し得ることと、を含む。したがって、切断シールド表面1136は、開創によって達成される分離距離が、内側側副靱帯を骨鋸刃から離すのに十分であり得るか、または、十分でなくてもよい、すべての場合に役立ち得る。
【0102】
本明細書に開示される任意の方法は、記載された方法を実行するための、1つまたは複数の工程または動作を含み得る。1つまたは複数の方法の工程または動作は、本明細書に開示される方法のいずれかから省略され得る。さらに、方法の工程または動作のいずれかは、相互に交換され得る。換言すれば、実施形態の適切な操作のために、工程または動作の特定の順序が必要とされない限り、特定の工程または動作の、順序および/または使用は変更され得る。
【0103】
本明細書に記載される靱帯開創器具、構成要素、アセンブリ、システム、および/または方法のいずれも、本開示の精神または範囲から逸脱することなく、任意の数の組み合わせで、組み合わせられ、および、結び付けられ得ることが、また、理解されるであろう。例えば、
図1A-
図1Iの開創器100、および/または、
図11A-
図11Iの開創器1100は、
図2C-
図2Hに示されるフック部材230の実施形態のいずれかを含む案内ロッド200などとともに利用され得る。別の非限定的な例として、例えば、フック部材230が、(案内ロッド200の代わりに)案内突出部150に結合され得、取り付け開口部160は、(案内突出部150の代わりに)案内ロッド200に形成され得る。別の非限定的な例として、例えば、ハンドル1200が、開創器100とともに利用され得、および/または、開創器ハンドル110が、開創器1100とともに利用され得る。別の非限定的な例として、案内突出部150および1150は、本明細書に開示される開創器100、1100のいずれかとともに利用され得る。
【0104】
「例示的な」という言葉は、本明細書では「例、事例、または、実例として提供すること」を意味するために使用される。本明細書で「例示的」として説明される任意の実施形態は、他の実施形態よりも好ましいまたは有利であると、必ずしも解釈されるべきではない。実施形態の様々な態様が図面に示されるが、図面は、特に示されない限り、必ずしも一定の縮尺で描かれるわけではない。
【0105】
この明細書全体を通じて「一実施形態」または「その実施形態」への言及は、その実施形態に関連して説明される、特定の特徴、構造、または、特性が、少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、この明細書全体で引用される引用句またはその変形は、必ずしもすべてが同じ実施形態に言及しているわけではない。
【0106】
同様に、実施形態の上記の説明では、開示を合理化する目的で、様々な特徴が、しばしば、単一の実施形態、図、または、その説明にまとめられることが、理解されるべきである。しかしながら、この開示方法は、いずれかの請求項が、その請求項に明示的に記載される特徴よりも多くの特徴を必要とするという意図を反映していると解釈されるべきではない。むしろ、以下の特許請求の範囲が反映するように、発明の態様は、任意の単一の前述の開示された実施形態のすべての特徴よりも少ない特徴の組み合わせにある。したがって、この結果、この詳細な説明に続く特許請求の範囲は、この詳細な説明に明示的に組み込まれ、各請求項は、別個の実施形態として、それ自体有効である。本開示は、独立請求項の、その従属請求項とのすべての置換を含む。
【0107】
特許請求の範囲における、特徴または要素に関する「第1の」という用語の記載は、必ずしも第2または追加のそのような特徴または要素の存在を意味するものではない。ミーンズ・プラス・ファンクション形式で列挙された要素は、米国特許法第112条(6)に従って解釈されることを意図される。本明細書に記載される、基礎となる原理から逸脱することなく、上述の実施形態の詳細に変更がなされ得ることは、当業者には明らかであろう。
【0108】
「接続される」、「結合される」、「係合する」、および「通信する」という語句は、機械的、電気的、磁気的、電磁気的、流体的、および、熱的相互作用を含む、2つ以上の実体間のあらゆる形式の相互作用に言及する。2つの構成要素は、それらが、互いに直接接触していなくても、機能的に互いに結合され得る。「当接する」という用語は、単位は、必ずしも一緒に取り付けられなくてもよいが、互いに直接物理的に接触している単位に言及する。「流体連通」という語句は、一方の構造内の流体が他方の構造に通過できるように接続された2つの構造に言及する。「実質的に等しい」という語句は、互いからの相対分散が、約±10%以内であることを意味し得る。
【0109】
本開示の特定の実施形態および応用例が、図示され、説明されたが、添付の特許請求の範囲は、本明細書に開示された正確な構成および構成要素に限定されないことが理解されるべきである。当業者に明らかであろう、様々な修正、変更、および、変形が、本明細書に開示される装置、システム、および、方法の、配置、操作、および、詳細においてなされ得る。
【国際調査報告】