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特表2024-514296無線システムにおける支援型測位のための方法及びデバイス
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-01
(54)【発明の名称】無線システムにおける支援型測位のための方法及びデバイス
(51)【国際特許分類】
   H04W 64/00 20090101AFI20240325BHJP
【FI】
H04W64/00 171
H04W64/00 120
H04W64/00 150
H04W64/00 110
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023560305
(86)(22)【出願日】2022-03-23
(85)【翻訳文提出日】2023-10-30
(86)【国際出願番号】 US2022021476
(87)【国際公開番号】W WO2022212139
(87)【国際公開日】2022-10-06
(31)【優先権主張番号】63/167,418
(32)【優先日】2021-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/227,420
(32)【優先日】2021-07-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/249,164
(32)【優先日】2021-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/274,767
(32)【優先日】2021-11-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/307,859
(32)【優先日】2022-02-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】510030995
【氏名又は名称】インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 文大
(72)【発明者】
【氏名】ワッツ、ディラン
(72)【発明者】
【氏名】リー、ムーン-イル
(72)【発明者】
【氏名】ラオ、ジャヤ
(72)【発明者】
【氏名】ホアン、トゥオン
(72)【発明者】
【氏名】シャー、クンジャン
(72)【発明者】
【氏名】マリニエール、ポール
(72)【発明者】
【氏名】ペルティエ、ギスラン
(72)【発明者】
【氏名】ステルン-ベルコヴィッツ、ジャネット
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE07
5K067EE10
5K067JJ52
5K067JJ56
5K067JJ57
(57)【要約】
無線送信/受信ユニット(WTRU)は、複数の地上送信ポイントから複数の測位参照信号を受信することであって、測位参照信号が、第1の地上送信ポイントからの少なくとも1つの測位参照信号及び第2の地上送信ポイントからの少なくとも1つの測位参照信号を含む、受信することと、複数の測位参照信号の第1の測定値に基づく少なくとも1つの値が条件を満たすことを条件として、WTRUにおいて、衛星から受信された測位参照信号を使用して測位を開始する要求を送信することと、要求に応答して、衛星のセットに関する情報を受信し、衛星のセットから少なくとも1つの衛星を選択することと、少なくとも1つの選択された衛星から受信された少なくとも1つの測位参照信号に基づいて、WTRUの第2の位置推定値を判定することと、WTRUの第2の位置推定値を示す情報を含むメッセージをネットワークノードに送信することと、を行う。
【選択図】図3B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線送信/受信ユニット(WTRU)における方法であって、
複数の地上送信ポイントから複数の測位参照信号を受信することであって、前記測位参照信号が、第1の地上送信ポイントからの少なくとも1つの測位参照信号及び第2の地上送信ポイントからの少なくとも1つの測位信号を含む、受信することと、
前記複数の測位参照信号の第1の測定値に基づく少なくとも1つの値が条件を満たすことを条件として、前記WTRUにおいて、衛星から受信された測位参照信号を使用して測位を開始する要求を送信することと、
前記要求に応答して、衛星のセットについての情報を受信することと、
前記衛星のセットから少なくとも1つの衛星を選択することと、
少なくとも1つの選択された衛星から受信された少なくとも1つの測位参照信号に基づいて、前記WTRUの第2の位置推定値を判定することと、
前記WTRUの前記第2の位置推定値を示す情報を含むメッセージをネットワークノードに送ることと、を含む、方法。
【請求項2】
前記第1の測定値を取得するために測定することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記メッセージが、前記少なくとも1つの選択された衛星、及び前記少なくとも1つの選択された衛星に関連する第2の測定値のうちの少なくとも1つを示す情報を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つの値は、1つの第1の測定値に関連する1つの値が個々の条件を満たす場合に、前記条件を満たす、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つの値は、全ての値が個々の条件を満たす場合に、前記条件を満たし、各値が、別個の第1の測定値に関連する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つの値が、前記WTRUの推定位置の分散、前記WTRUの推定位置の標準偏差、及び前記測位参照信号の受信された信号電力のうちの少なくとも1つを表す、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記要求が、前記WTRUの第1の位置推定値を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の位置推定値が、前記第1の地上送信ポイントから受信された前記測位参照信号、及び前記第2の地上送信ポイントから受信された前記測位参照信号に基づく、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記衛星のセットに関する前記情報が、前記衛星のセットの識別子を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記衛星のセットに関する前記情報は、前記WTRUが前記衛星のセットのサブセットを選択することを可能にする支援情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記支援情報が、前記衛星と参照ポイントとの間の伝搬遅延を示すタイミングアドバンス値、前記衛星の時間ドリフトレート、及びエフェメリス情報のうちの少なくとも1つを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記WTRUの前記第2の位置推定値が、少なくとも1つの地上送信ポイントから受信された少なくとも1つの測位参照信号に更に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記選択することが、前記衛星のセットのうちの少なくとも1つの衛星から受信された少なくとも1つの測位参照信号の第2の測定値に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
無線送信/受信ユニット(WTRU)であって、
プロセッサ実行可能プログラム命令を記憶するメモリと、
少なくとも1つのプロセッサであって、前記プログラム命令を実行して、
複数の地上送信ポイントから複数の測位参照信号を受信することであって、前記測位参照信号が、第1の地上送信ポイントからの少なくとも1つの測位参照信号及び第2の地上送信ポイントからの少なくとも1つの測位信号を含む、受信することと、
前記複数の測位参照信号の第1の測定値に基づく少なくとも1つの値が条件を満たすことを条件として、前記WTRUにおいて、衛星から受信された測位参照信号を使用して測位を開始する要求を送信することと、
前記要求に応答して、衛星のセットについての情報を受信することと、
前記衛星のセットから少なくとも1つの衛星を選択することと、
少なくとも1つの選択された衛星から受信された少なくとも1つの測位参照信号に基づいて、前記WTRUの第2の位置推定値を判定することと、
前記WTRUの前記第2の位置推定値を示す情報を含むメッセージをネットワークノードに送ることと、を行うように構成されている、無線送信/受信ユニット(WTRU)。
【請求項15】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記第1の測定値を取得するために測定する前記プログラム命令を実行するように更に構成されている、請求項14に記載のWTRU。
【請求項16】
前記メッセージが、前記少なくとも1つの選択された衛星、及び前記少なくとも1つの選択された衛星に関連する第2の測定値のうちの少なくとも1つを示す情報を更に含む、請求項14に記載のWTRU。
【請求項17】
前記少なくとも1つの値は、1つの第1の測定値に関連する1つの値が個々の条件を満たす場合に、前記条件を満たす、請求項14に記載のWTRU。
【請求項18】
前記少なくとも1つの値は、全ての値が個々の条件を満たす場合に前記条件を満たし、各値が、別個の第1の測定値に関連する、請求項14に記載のWTRU。
【請求項19】
前記少なくとも1つの値は、前記WTRUの推定位置の分散、前記WTRUの推定位置の標準偏差、及び前記測位参照信号の受信された信号電力のうちの少なくとも1つを表す、請求項14に記載のWTRU。
【請求項20】
前記要求が、前記WTRUの第1の位置推定値を含む、請求項14に記載のWTRU。
【請求項21】
前記第1の位置推定値が、前記第1の地上送信ポイントから受信された前記測位参照信号、及び前記第2の地上送信ポイントから受信された前記測位参照信号に基づく、請求項20に記載のWTRU。
【請求項22】
前記衛星のセットに関する前記情報が、前記衛星のセットの識別子を含む、請求項14に記載のWTRU。
【請求項23】
前記衛星のセットに関する前記情報は、前記WTRUが前記衛星のセットのサブセットを選択することを可能にする支援情報を含む、請求項14に記載のWTRU。
【請求項24】
前記支援情報が、前記衛星と参照ポイントとの間の伝搬遅延を示すタイミングアドバンス値、前記衛星の時間ドリフトレート、及びエフェメリス情報のうちの少なくとも1つを含む、請求項23に記載のWTRU。
【請求項25】
前記WTRUの前記第2の位置推定値が、少なくとも1つの地上送信ポイントから受信された少なくとも1つの測位参照信号に更に基づく、請求項14に記載のWTRU。
【請求項26】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記衛星のセットのうちの少なくとも1つの衛星から受信された少なくとも1つの測位参照信号の第2の測定値に基づいて選択するように構成されている、請求項14に記載のWTRU。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
モバイルデバイスを測位する様々な従来の方法が知られている。概して、これらは、ダウンリンク測位方法及びアップリンク測位方法の2つのグループに分けることができる。
【0002】
ダウンリンク(downlink、DL)測位方法に関して、ネットワーク内で、測位参照信号(Positioning Reference Signal、PRS)が複数の送受信ポイント(Transmission-Reception Point、TRP)からユーザ機器(User Equipment、UE)、すなわちモバイルデバイスに送られる。UEは、複数の参照信号を受信し、PRSのペア間の到着時間差を測定する。次に、UEは、測定された受信信号時間差(Received Signal Time Difference、RSTD)をネットワーク内のロケーション管理機能(Location Management Function、LMF)に返す。加えて、UEは、各PRSについて、測定された参照信号受信電力(Reference Signal Received Power、RSRP)を返すことができる。返された測定値に基づいて、LMFは、UEを測位することができる。変形形態では、UEは、DL角度ベースの測位方法のための到着角度及びRSRPを測定及び報告する。
【0003】
アップリンク(uplink、UL)測位方法に関して、UEは、ネットワーク内で、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)によって構成された、測位のためのサウンディング参照信号(Sounding Reference Signal、SRS)を受信ポイント(Reception Point、RP)に送る。タイミングベースの方法の場合、TRPは、受信されたSRSの相対到着時間(Relative Time of Arrival、RTOA)を測定し、測定された値をLMFに報告する。TRPは、SRSのRSRPをLMFに報告することができる。角度ベースのアップリンク測位方法では、RPは、到着角度を測定し、LMFに報告する。
【0004】
加えて、UL及びDL測位方法では、UEは、受信されたPRSと送信されたSRSとの間の受信-送信(Rx-Tx)時間差を測定することができる。Rx-Tx時間差は、PRSの測定されたRSRPを報告することもできるUEからLMFに報告される。同様に、TRPにおいて、受信されたSRSと送信されたPRSとの間のRx-Tx差が計算される。
【発明の概要】
【0005】
無線送信/受信ユニット(wireless transmit / receive unit、WTRU)は、複数の地上送信ポイントから複数の測位参照信号を受信することであって、測位参照信号が、第1の地上送信ポイントからの少なくとも1つの測位参照信号及び第2の地上送信ポイントからの少なくとも1つの測位参照信号を含む、受信することと、複数の測位参照信号の第1の測定値に基づく少なくとも1つの値が条件を満たすことを条件として、WTRUにおいて、衛星から受信された測位参照信号を使用して測位を開始する要求を送信することと、要求に応答して、衛星のセットに関する情報を受信し、衛星のセットから少なくとも1つの衛星を選択することと、少なくとも1つの選択された衛星から受信された少なくとも1つの測位参照信号に基づいて、WTRUの第2の位置推定値を判定することと、WTRUの第2の位置推定値を示す情報を含むメッセージをネットワークノードに送ることと、を行う。
【図面の簡単な説明】
【0006】
更に、図中の同様の参照番号は、同様の要素を示している。
図1A】1つ以上の開示された実施形態が実装され得る、例示的な通信システムを例解するシステム図である。
図1B】一実施形態による、図1Aに例解される通信システム内で使用され得る、例示的な無線送信/受信ユニット(WTRU)を例解するシステム図である。
図1C】一実施形態による、図1Aに例解される通信システム内で使用され得る、例示的な無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)及び例示的なコアネットワーク(core network、CN)を例解するシステム図である。
図1D】一実施形態による、図1Aに例解される通信システム内で使用され得る、更なる例示的なRAN及び更なる例示的なCNを例解するシステム図である。
図2】ネットワーク内のエンティティと、例解されたエンティティ間で交換される情報との間の関係の一例を例解するシステム図である。
図3A】一実施形態による、参照支援型UEベースの測位のための方法を例解するフローチャートである。
図3B】一実施形態による、参照支援型UEベースの測位のための方法を例解するフローチャートである。
図4】一実施形態による、UE及び衛星支援型測位のための方法を例解するフローチャートである。
図5】一実施形態による、UW DFTsOFDM生成のための方法の一例を例解する。
図6】一実施形態による、参照支援型のための方法を例解するフローチャートである。
図7】ネットワークノード間の交換の非限定的な例を例解する。
図8】一実施形態による、マルチRTTのための参照支援型測位の方法を例解するフローチャートである。
図9】一実施形態による、見通し線インジケータを含む測位の方法を例解するフローチャートである。
図10】測位のために見通し線TRPのみが使用される例示的なシナリオを例解する。
図11A】一実施形態による、UEベースのマルチ反復NLOS緩和測位方法の一例のシーケンス図を例解する。
図11B】一実施形態による、UEベースのマルチ反復NLOS緩和測位方法の一例のシーケンス図を例解する。
図12A】一実施形態による、UE支援型マルチ反復NLOS緩和測位方法の一例のシーケンス図を例解する。
図12B】一実施形態による、UE支援型マルチ反復NLOS緩和測位方法の一例のシーケンス図を例解する。
【発明を実施するための形態】
【0007】
実施形態を実装するための例示的なネットワーク
図1Aは、1つ以上の開示された実施形態が実装され得る、例示的な通信システム100を例解する図である。通信システム100は、音声、データ、ビデオ、メッセージ伝達、ブロードキャストなどのコンテンツを、複数の無線ユーザに提供する、多重アクセスシステムであり得る。通信システム100は、複数の無線ユーザが、無線帯域幅を含むシステムリソースの共有を通じて、上記のようなコンテンツにアクセスすることを可能にし得る。例えば、通信システム100は、コード分割多重アクセス(code division multiple access、CDMA)、時分割多重アクセス(time division multiple access、TDMA)、周波数分割多重アクセス(frequency division multiple access、FDMA)、直交FDMA(orthogonal FDMA、OFDMA)、シングルキャリアFDMA(single-carrier FDMA、SC-FDMA)、ゼロテールユニークワードDFT-Spread OFDM(zero-tail unique-word DFT-Spread OFDM、ZT UW DTS-s OFDM)、ユニークワードOFDM(unique word OFDM、UW-OFDM)、リソースブロックフィルタ処理OFDM、フィルタバンクマルチキャリア(filter bank multicarrier、FBMC)などの、1つ以上のチャネルアクセス方法を用い得る。
【0008】
図1Aに示すように、通信システム100は、無線送信/受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、102d、無線アクセスネットワーク(RAN)104、コアネットワーク(CN)106、公衆交換電話ネットワーク(public switched telephone network、PSTN)108、インターネット110、及び他のネットワーク112を含み得るが、開示された実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、及び/又はネットワーク要素を企図することが理解されるであろう。WTRU102a、102b、102c、102dの各々は、無線環境において動作及び/又は通信するように構成された、任意のタイプのデバイスであり得る。例として、それらのいずれも「局」及び/又は「STA」と称され得るWTRU102a、102b、102c、102dは、無線信号を送信及び/又は受信するように構成され得、ユーザ機器(UE)、移動局、固定又は移動加入者ユニット、加入ベースのユニット、ページャ、セルラ電話、携帯情報端末(personal digital assistant、PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサ、ホットスポット又はMi-Fiデバイス、モノのインターネット(Internet of Things、IoT)デバイス、ウォッチ又は他のウェアラブル、ヘッドマウントディスプレイ(head-mounted display、HMD)、車両、ドローン、医療デバイス及びアプリケーション(例えば、遠隔手術)、工業用デバイス及びアプリケーション(例えば、工業用及び/又は自動処理チェーンコンテキストで動作するロボット及び/又は他の無線デバイス)、家電デバイス、商業用及び/又は工業用無線ネットワークで動作するデバイスなどを含み得る。WTRU102a、102b、102c、及び102dのいずれも、交換可能にUEと称され得る。
【0009】
通信システム100はまた、基地局114a及び/又は基地局114bを含み得る。基地局114a、114bの各々は、CN106、インターネット110、及び/又は他のネットワーク112などの1つ以上の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの少なくとも1つと無線でインターフェース接続するように構成された任意のタイプのデバイスであり得る。例として、基地局114a、114bは、基地局トランシーバ(base transceiver station、BTS)、NodeB、eNodeB、Home NodeB、HomeeNodeB、gNB、NR NodeB、サイトコントローラ、アクセスポイント(access point、AP)、無線ルータなどであり得る。基地局114a、114bは各々単一の要素として描示されているが、基地局114a、114bは、任意の数の相互接続された基地局及び/又はネットワーク要素を含み得ることが理解されるであろう。
【0010】
基地局114aは、基地局コントローラ(base station controller、BSC)、無線ネットワークコントローラ(radio network controller、RNC)、リレーノードなど、他の基地局及び/又はネットワーク要素(図示せず)も含み得る、RAN104の一部であり得る。基地局114a及び/又は基地局114bは、セル(図示せず)と称され得る、1つ以上のキャリア周波数で無線信号を送信及び/又は受信するように構成され得る。これらの周波数は、認可スペクトル、未認可スペクトル、又は認可スペクトル及び未認可スペクトルの組み合わせであり得る。セルは、相対的に固定され得るか又は経時的に変化し得る特定の地理的エリアに、無線サービスのカバレッジを提供し得る。セルは、セルセクタに更に分割され得る。例えば、基地局114aと関連付けられたセルは、3つのセクタに分割され得る。したがって、一実施形態では、基地局114aは、3つのトランシーバを、すなわち、セルのセクタごとに1つのトランシーバを含み得る。一実施形態では、基地局114aは、多重入力多重出力(multiple-input multiple output、MIMO)技術を用い得、セルのセクタごとに複数のトランシーバを利用し得る。例えば、ビームフォーミングを使用して、所望の空間方向に信号を送信及び/又は受信し得る。
【0011】
基地局114a、114bは、エアインターフェース116を介して、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つ以上と通信し得るが、このエアインターフェース116は、任意の好適な無線通信リンク(例えば、無線周波数(radio frequency、RF)、マイクロ波、センチメートル波、マイクロメートル波、赤外線(infrared、IR)、紫外線(ultraviolet、UV)、可視光など)であり得る。エアインターフェース116は、任意の好適な無線アクセス技術(radio access technology、RAT)を使用して確立され得る。
【0012】
より具体的には、上記のように、通信システム100は、多重アクセスシステムであり得、例えば、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC-FDMAなどの、1つ以上のチャネルアクセススキームを用い得る。例えば、RAN104及びWTRU102a、102b、102cの基地局114aは、広帯域CDMA(wideband CDMA、WCDMA)を使用してエアインターフェース116を確立し得る、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunications System、UMTS)地上無線アクセス(Terrestrial Radio Access、UTRA)などの無線技術を実装し得る。WCDMAは、高速パケットアクセス(High-Speed Packet Access、HSPA)及び/又は進化型HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含み得る。HSPAは、高速ダウンリンク(DL)パケットアクセス(High-Speed Downlink Packet Access、HSDPA)及び/又は高速アップリンク(UL)パケットアクセス(High-Speed Uplink Packet Access、HSUPA)を含み得る。
【0013】
一実施形態では、RAN104内の基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、進化型UMTS地上無線アクセス(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access、E-UTRA)などの無線技術を実装し得、これは、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)及び/又はLTE-Advanced(LTE-A)及び/又はLTE-Advanced Pro(LTE-APro)を使用してエアインターフェース116を確立し得る。
【0014】
一実施形態では、RAN104内の基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、NR無線アクセスなどの無線技術を実装し得、これは、New Radio(NR)を使用してエアインターフェース116を確立し得る。
【0015】
一実施形態では、RAN104内の基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、複数の無線アクセス技術を実装し得る。例えば、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、例えば、デュアルコネクティビティ(dual connectivity、DC)原理を使用して、LTE無線アクセス及びNR無線アクセスを一緒に実装し得る。したがって、WTRU102a、102b、102cによって利用されるエアインターフェースは、複数のタイプの無線アクセス技術、及び/又は複数のタイプの基地局(例えば、eNB及びgNB)に送られる/そこから送られる送信によって特徴付けられ得る。
【0016】
他の実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、IEEE802.11(すなわち、無線フィデリティ(Wireless Fidelity、WiFi)、IEEE802.16(すなわち、ワイマックス(Worldwide Interoperability for Microwave Access、WiMAX)、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV-DO、暫定規格2000(IS-2000)、暫定規格95(IS-95)、暫定規格856(IS-856)、汎欧州デジタル移動電話方式(Global System for Mobile communications、GSM)、GSM進化型高速データレート(Enhanced Data rates for GSM Evolution、EDGE)、GSM EDGE(GERAN)などの無線技術を実装し得る。
【0017】
図1Aの基地局114bは、例えば、無線ルータ、Home Node B、Home eNode B又はアクセスポイントであり得、事業所、家庭、車両、キャンパス、工業施設、(例えば、ドローンによる使用のための)空中回廊、道路などの場所などの局所的エリアにおける無線接続を容易にするために、任意の好適なRATを利用し得る。一実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、IEEE802.11などの無線技術を実装して、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)を確立し得る。一実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、IEEE802.15などの無線技術を実装して、無線パーソナルエリアネットワーク(wireless personal area network、WPAN)を確立し得る。更に別の実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、セルラベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、NRなど)を利用して、ピコセル又はフェムトセルを確立し得る。図1Aに示すように、基地局114bは、インターネット110への直接接続を有し得る。したがって、基地局114bは、CN106を介してインターネット110にアクセスする必要がない場合がある。
【0018】
RAN104は、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つ以上に、音声、データ、アプリケーション、及び/又はボイスオーバインターネットプロトコル(voice over internet protocol、VoIP)サービスを提供するように構成された任意のタイプのネットワークであり得る、CN106と通信し得る。データは、例えば、異なるスループット要件、待ち時間要件、エラー許容要件、信頼性要件、データスループット要件、モビリティ要件などの、様々なサービス品質(quality of service、QoS)要件を有し得る。CN106は、通話制御、ビリングサービス、モバイルロケーションベースのサービス、プリペイド通話、インターネット接続性、映像配信などを提供し、かつ/又はユーザ認証などの高レベルセキュリティ機能を行い得る。図1Aには示されていないが、RAN104及び/又はCN106は、RAN104と同じRAT又は異なるRATを用いる他のRANと直接又は間接的に通信し得ることが理解されるであろう。例えば、NR無線技術を利用している場合があるRAN104に接続されていることに加えて、CN106はまた、GSM、UMTS、CDMA2000、WiMAX、E-UTRA又はWiFi無線技術を用いて別のRAN(図示せず)と通信し得る。
【0019】
CN106はまた、PSTN108、インターネット110、及び/又は他のネットワーク112にアクセスするために、WTRU102a、102b、102c、102dのゲートウェイとして機能し得る。PSTN108は、基本電話サービス(plain old telephone service、POTS)を提供する公衆交換電話網を含み得る。インターネット110は、相互接続されたコンピュータネットワーク及びデバイスのグローバルシステムを含み得るが、これらのネットワーク及びデバイスは、送信制御プロトコル(transmission control protocol、TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(user datagram protocol、UDP)、及び/又はTCP/IPインターネットプロトコルスイートのインターネットプロトコル(internet protocol、IP)などの、共通通信プロトコルを使用する。他のネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有及び/又は操作される、有線及び/又は無線通信ネットワークを含み得る。例えば、他のネットワーク112は、RAN104と同じRAT又は異なるRATを用い得る、1つ以上のRANに接続された別のCNを含み得る。
【0020】
通信システム100におけるWTRU102a、102b、102c、102dのいくつか又は全ては、マルチモード能力を含み得る(例えば、WTRU102a、102b、102c、102dは、異なる無線リンクを介して異なる無線ネットワークと通信するための複数のトランシーバを含み得る)。例えば、図1Aに示されるWTRU102cは、セルラベースの無線技術を用い得る基地局114a、及びIEEE802無線技術を用い得る基地局114bと通信するように構成され得る。
【0021】
図1Bは、例示的なWTRU102を例解するシステム図である。図1Bに示すように、WTRU102は、とりわけ、プロセッサ118、トランシーバ120、送信/受信要素122、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、非リムーバブルメモリ130、リムーバブルメモリ132、電源134、全地球測位システム(Global Positioning System、GPS)などの測位システムのチップセット136、及び/又は他の要素138を含み得る。WTRU102は、一実施形態との一貫性を有したまま、前述の要素の任意の部分的組み合わせを含み得ることが理解されるであろう。
【0022】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連付けられた1つ以上のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)回路、任意の他のタイプの集積回路(integrated circuit、IC)、状態機械などであり得る。プロセッサ118は、信号コーディング、データ処理、電力制御、入力/出力処理、及び/又はWTRU102が無線環境で動作することを可能にする任意の他の機能性を実行し得る。プロセッサ118は、送信/受信要素122に結合され得るトランシーバ120に結合され得る。図1Bは、プロセッサ118及びトランシーバ120を別個のコンポーネントとして描示するが、プロセッサ118及びトランシーバ120は、電子パッケージ又はチップにおいて一緒に統合され得るということが理解されるであろう。
【0023】
送信/受信要素122は、エアインターフェース116を介して基地局(例えば、図1Aの基地局114a)に信号を送信するか又は基地局(例えば、基地局114a)から信号を受信するように構成され得る。例えば、一実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号を送信及び/又は受信するように構成されたアンテナであり得る。一実施形態では、送信/受信要素122は、例えば、IR、UV又は可視光信号を送信及び/又は受信するように構成されたエミッタ/検出器であり得る。更に別の実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号及び光信号の両方を送信及び/又は受信するように構成され得る。送信/受信要素122は、無線信号の任意の組み合わせを送信及び/又は受信するように構成され得るということが理解されるであろう。
【0024】
送信/受信要素122は、単一の要素として図1Bに描示されているが、WTRU102は、任意の数の送信/受信要素122を含み得る。より具体的には、WTRU102は、MIMO技術を用い得る。したがって、一実施形態では、WTRU102は、エアインターフェース116を介して無線信号を送受信するための2つ以上の送信/受信要素122(例えば、複数のアンテナ)を含み得る。
【0025】
トランシーバ120は、送信/受信要素122によって伝送される信号を変調し、送信/受信要素122によって受信される信号を復調するように構成され得る。上記のように、WTRU102は、マルチモード能力を有し得る。したがって、トランシーバ120は、例えば、NR及びIEEE802.11などの複数のRATを介してWTRU102が通信することを可能にするための複数のトランシーバを含み得る。
【0026】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、及び/又はディスプレイ/タッチパッド128(例えば、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)表示ユニット若しくは有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)表示ユニット)に結合され得、これらからユーザが入力したデータを受信し得る。プロセッサ118はまた、スピーカ/マイクロフォン124、及び/又はディスプレイ/タッチパッド128にユーザデータを出力し得る。加えて、プロセッサ118は、非リムーバブルメモリ130及び/又はリムーバブルメモリ132などの任意のタイプの好適なメモリから情報にアクセスし、かつ当該メモリにデータを記憶し得る。非リムーバブルメモリ130は、ランダムアクセスメモリ(random-access memory、RAM)、読み取り専用メモリ(read-only memory、ROM)、ハードディスク、又は任意の他のタイプのメモリ記憶デバイスを含み得る。リムーバブルメモリ132は、加入者識別モジュール(subscriber identity module、SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(secure digital、SD)メモリカードなどを含み得る。他の実施形態では、プロセッサ118は、サーバ又はホームコンピュータ(図示せず)上など、WTRU102上に物理的に配置されていないメモリから情報にアクセスし、かつ当該メモリにデータを記憶し得る。
【0027】
プロセッサ118は、電源134から電力を受容し得るが、WTRU102における他のコンポーネントに電力を分配及び/又は制御するように構成され得る。電源134は、WTRU102に給電するための任意の好適なデバイスであり得る。例えば、電源134は、1つ以上の乾電池(例えば、ニッケルカドミウム(nickel-cadmium、NiCd)、ニッケル亜鉛(nickel-zinc、NiZn)、ニッケル金属水素化物(nickel metal hydride、NiMH)、リチウムイオン(lithium-ion、Li-ion)など)、太陽電池、燃料電池などを含み得る。
【0028】
プロセッサ118はまた、GPSチップセット136に結合され得、これは、WTRU102の現在のロケーションに関するロケーション情報(例えば、経度及び緯度)を提供するように構成され得る。GPSチップセット136からの情報に加えて又はその代わりに、WTRU102は、基地局(例えば、基地局114a、114b)からエアインターフェース116を介してロケーション情報を受信し、かつ/又は2つ以上の近くの基地局から受信されている信号のタイミングに基づいて、そのロケーションを判定し得る。WTRU102は、一実施形態との一貫性を有したまま、任意の好適なロケーション判定方法によってロケーション情報を取得し得るということが理解されるであろう。
【0029】
プロセッサ118は、他の要素138に更に結合され得、他の要素138は、追加の特徴、機能性、及び/又は有線若しくは無線接続性を提供する、1つ以上のソフトウェアモジュール及び/又はハードウェアモジュールを含み得る。例えば、要素138は、加速度計、電子コンパス、衛星トランシーバ、(写真及び/又は動画用の)デジタルカメラ、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)ポート、振動デバイス、テレビトランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(frequency modulated、FM)無線ユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ、仮想現実及び/又は拡張現実(Virtual Reality and/or Augmented Reality、VR/AR)デバイス、アクティビティトラッカなどを含み得る。要素138は、1つ以上のセンサを含み得、センサは、ジャイロスコープ、加速度計、ホール効果センサ、磁力計、方位センサ、近接センサ、温度センサ、時間センサ、ジオロケーションセンサ、高度計、光センサ、タッチセンサ、磁力計、気圧計、ジェスチャセンサ、生体認証センサ、及び/又は湿度センサのうちの1つ以上であり得る。
【0030】
WTRU102は、(例えば、UL(例えば、送信用)及びダウンリンク(例えば、受信用)の両方のための特定のサブフレームと関連付けられた)信号のいくつか又は全ての送信及び受信が並列及び/又は同時であり得る、全二重無線機を含み得る。全二重無線機は、ハードウェア(例えば、チョーク)又はプロセッサを介した信号処理(例えば、別個のプロセッサ(図示せず)又はプロセッサ118を介して)のいずれかを介して自己干渉を低減し、かつ又は実質的に排除するための干渉管理ユニットを含み得る。一実施形態では、WRTU102は、(例えば、UL(例えば、送信用)又はダウンリンク(例えば、受信用)のいずれかのための特定のサブフレームと関連付けられた)信号のうちのいくつか又は全てのうちのどれかの送信及び受信のための半二重無線機を含み得る。
【0031】
図1Cは、一実施形態によるRAN104及びCN106を例解するシステム図である。上記のように、RAN104は、E-UTRA無線技術を用いて、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信し得る。RAN104はまた、CN106と通信し得る。
【0032】
RAN104は、eNode-B160a、160b、160cを含み得るが、RAN104は、一実施形態との一貫性を有しながら、任意の数のeNode-Bを含み得るということが理解されるであろう。eNode-B160a、160b、160cは各々、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1つ以上のトランシーバを含み得る。一実施形態では、eNode-B160a、160b、160cは、MIMO技術を実装し得る。したがって、eNode-B160aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し、かつ/又はWTRU102aから無線信号を受信し得る。
【0033】
eNode-B160a、160b、160cの各々は、特定のセル(図示せず)と関連付けられ得、UL及び/又はDLにおいて、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、ユーザのスケジューリングなどを処理するように構成され得る。図1Cに示すように、eNode-B160a、160b、160cは、X2インターフェースを介して互いに通信し得る。
【0034】
図1Cに示されるCN106は、モビリティ管理エンティティ(mobility management entity、MME)162、サービングゲートウェイ(serving gateway、SGW)164、及びパケットデータネットワーク(packet data network、PDN)ゲートウェイ(又はpacket gateway、PGW)166を含み得る。前述の要素の各々は、CN106の一部として描示されているが、これらの要素のいずれも、CNオペレータ以外のエンティティによって所有及び/又は操作され得ることが理解されるであろう。
【0035】
MME162は、S1インターフェースを介して、RAN104におけるeNode-B162a、162b、162cの各々に接続され得、かつ制御ノードとして機能し得る。例えば、MME162は、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、ベアラのアクティブ化/非アクティブ化、WTRU102a、102b、102cの初期アタッチ中に特定のサービス中のゲートウェイを選択すること、などの役割を果たし得る。MME162は、RAN104と、GSM及び/又はWCDMAなどの他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)との間で切り替えるための制御プレーン機能を提供し得る。
【0036】
SGW164は、S1インターフェースを介してRAN104におけるeNode-B160a、160b、160cの各々に接続され得る。SGW164は、概して、ユーザデータパケットをWTRU102a、102b、102cに/それらからルーティングし、かつ転送し得る。SGW164は、eNode B間ハンドオーバ中にユーザプレーンをアンカする機能、DLデータがWTRU102a、102b、102cに利用可能であるときにページングをトリガする機能、WTRU102a、102b、102cのコンテキストを管理かつ記憶する機能などの、他の機能を実行し得る。
【0037】
SGW164は、PGW166に接続され得、PGW166は、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。
【0038】
CN106は、他のネットワークとの通信を容易にし得る。例えば、CN106は、WTRU102a、102b、102cと従来の地上回線通信デバイスとの間の通信を容易にするために、PSTN108などの回路交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。例えば、CN106は、CN106とPSTN108との間のインターフェースとして機能するIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IP multimedia subsystem、IMS)サーバ)を含み得るか、又はそれと通信し得る。加えて、CN106は、WTRU102a、102b、102cに他のネットワーク112へのアクセスを提供し得、他のネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有される、かつ/若しくは動作される他の有線及び/又は無線ネットワークを含み得る。
【0039】
WTRUは、無線端末として図1A図1Dに記載されているが、特定の代表的な実施形態では、そのような端末は、通信ネットワークとの(例えば、一時的又は永久的に)有線通信インターフェースを使用し得ることが企図される。
【0040】
代表的な実施形態では、他のネットワーク112は、WLANであり得る。
【0041】
インフラストラクチャ基本サービスセット(Basic Service Set、BSS)モードのWLANは、BSSのアクセスポイント(Access Point、AP)及びAPと関連付けられた1つ以上のステーション(station、STA)を有し得る。APは、トラフィックをBSS内及び/若しくはBSS外に搬送する、配信システム(Distribution System、DS)又は別のタイプの有線/無線ネットワークへのアクセス又はインターフェースを有し得る。BSS外から生じる、STAへのトラフィックは、APを通って到達し得、STAに配信され得る。STAからBSS外の宛先への生じるトラフィックは、APに送信されて、それぞれの宛先に送信され得る。BSS内のSTA間のトラフィックは、例えば、APを介して送信され得、ソースSTAは、APにトラフィックを送信し得、APは、トラフィックを宛先STAに配信し得る。BSS内のSTA間のトラフィックは、ピアツーピアトラフィックとしてみなされ得る、かつ/又は称され得る。ピアツーピアトラフィックは、ソースSTAと宛先STAとの間で(例えば、それらの間で直接的に)、直接リンクセットアップ(direct link setup、DLS)で送信され得る。特定の代表的な実施形態では、DLSは、802.11e DLS又は802.11zトンネル化DLS(tunneled DLS、TDLS)を使用し得る。独立BSS(Independent BSS、IBSS)モードを使用するWLANは、APを有しない場合があり、IBSS内又はそれを使用するSTA(例えば、STAの全部)は、互いに直接通信し得る。通信のIBSSモードは、本明細書では、「アドホック」通信モードと称され得る。
【0042】
802.11acインフラストラクチャ動作モード又は同様の動作モードを使用するときに、APは、プライマリチャネルなどの固定チャネル上にビーコンを送信し得る。プライマリチャネルは、固定幅(例えば、20MHz幅の帯域幅)又はシグナリングを介して動的に設定される幅であり得る。プライマリチャネルは、BSSの動作チャネルであり得、APとの接続を確立するためにSTAによって使用され得る。特定の代表的な実施形態では、例えば、802.11システムにおいて、衝突回避を備えたキャリア感知多重アクセス(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance、CSMA/CA)が実装され得る。CSMA/CAの場合、APを含むSTA(例えば、全てのSTA)は、プライマリチャネルを感知し得る。プライマリチャネルが特定のSTAによってビジーであると感知され/検出され、かつ/又は判定される場合、特定のSTAは、バックオフされ得る。1つのSTA(例えば、1つのステーションのみ)は、所与のBSSにおいて、任意の所与の時間に送信し得る。
【0043】
高スループット(High Throughput、HT)STAは、通信のための40MHz幅のチャネルを使用し得るが、この40MHz幅のチャネルは、例えば、プライマリ20MHzチャネルと、隣接又は非隣接の20MHzチャネルとの組み合わせを介して形成され得る。
【0044】
非常に高いスループット(Very High Throughput、VHT)のSTAは、20MHz、40MHz、80MHz、及び/又は160MHz幅のチャネルをサポートし得る。上記の40MHz及び/又は80MHz幅のチャネルは、連続する複数の20MHzチャネルを組み合わせることによって形成され得る。160MHzチャネルは、8つの連続する20MHzチャネルを組み合わせることによって、又は80+80構成と称され得る2つの連続していない80MHzチャネルを組み合わせることによって、形成され得る。80+80構成の場合、チャネル符号化後、データは、データを2つのストリームに分割し得るセグメントパーサを通過し得る。逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform、IFFT)処理及び時間ドメイン処理は、各ストリームで別々に行われ得る。ストリームは、2つの80MHzチャネルにマッピングされ得、データは、送信STAによって送信され得る。受信STAの受信機では、80+80構成に対する上記で説明される動作は逆にされ得、組み合わされたデータを媒体アクセス制御(Medium Access Control、MAC)に送信し得る。
【0045】
サブ1GHzの動作モードは、802.11af及び802.11ahによってサポートされる。チャネル動作帯域幅及びキャリアは、802.11n及び802.11acで使用されるものと比較して、802.11af及び802.11ahでは低減される。802.11afは、TVホワイトスペース(TV White Space、TVWS)スペクトルにおいて、5MHz、10MHz及び20MHz帯域幅をサポートし、802.11ahは、非TVWSスペクトルを使用して、1MHz、2MHz、4MHz、8MHz、及び16MHz帯域幅をサポートする。代表的な実施形態によれば、802.11ahは、マクロカバレッジエリアにおいて、メータタイプの制御(Meter Type Control)/マシンタイプ通信(Machine-Type Communications)(MTC)、例えば、MTCデバイスをサポートし得る。MTCデバイスは、例えば、特定の、かつ/又は限定された帯域幅のためのサポート(例えば、そのためのみのサポート)を含む、特定の能力を有し得る。MTCデバイスは、(例えば、非常に長いバッテリ寿命を維持するために)閾値を上回るバッテリ寿命を有するバッテリを含み得る。
【0046】
複数のチャネル、並びに802.11n、802.11ac、802.11af、及び802.11ahなどのチャネル帯域幅をサポートし得るWLANシステムは、プライマリチャネルとして指定され得るチャネルを含む。プライマリチャネルは、BSSにおける全てのSTAによってサポートされる最大共通動作帯域幅に等しい帯域幅を有し得る。プライマリチャネルの帯域幅は、最小帯域幅動作モードをサポートするBSSで動作する全てのSTAの中から、STAによって設定され、かつ/又は制限され得る。802.11ahの例では、プライマリチャネルは、AP及びBSSにおける他のSTAが2MHz、4MHz、8MHz、16MHz、及び/又は他のチャネル帯域幅動作モードをサポートする場合であっても、1MHzモードをサポートする(例えば、それのみをサポートする)STA(例えば、MTCタイプデバイス)に対して1MHz幅であり得る。キャリア感知及び/又はネットワーク配分ベクトル(Network Allocation Vector、NAV)設定は、プライマリチャネルの状態に依存し得る。例えば、APに送信する(1MHz動作モードのみをサポートする)STAに起因してプライマリチャネルがビジーである場合、周波数帯域の大部分がアイドルのままであり、利用可能であり得るとしても、利用可能な周波数帯域全体がビジーであるとみなされ得る。
【0047】
米国では、802.11ahにより使用され得る利用可能な周波数帯域は、902MHz~928MHzである。韓国では、利用可能な周波数帯域は917.5MHz~923.5MHzである。日本では、利用可能な周波数帯域は916.5MHz~927.5MHzである。802.11ahに利用可能な総帯域幅は、国のコードに応じて6MHz~26MHzである。
【0048】
図1Dは、一実施形態によるRAN113及びCN115を例解するシステム図である。上記のように、RAN113は、NR無線技術を用いて、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信し得る。RAN113はまた、CN115と通信し得る。
【0049】
RAN113は、gNB180a、180b、180cを含み得るが、RAN113は、一実施形態との一貫性を維持しながら、任意の数のgNBを含み得ることが理解されるであろう。gNB180a、180b、180cは各々、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1つ以上のトランシーバを含み得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、MIMO技術を実装し得る。例えば、gNB180a、180b、180cは、ビームフォーミングを利用して、WTRU102a、102b、102cに信号を送信及び/又は受信することができる。したがって、gNB180aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し得る、かつ/又はWTRU102aから無線信号を受信し得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、キャリアアグリゲーション技術を実装し得る。例えば、gNB180aは、複数のコンポーネントキャリア(図示せず)をWTRU102aに伝送することができる。これらのコンポーネントキャリアのサブセットは、未認可スペクトル上にあり得、残りのコンポーネントキャリアは、認可スペクトル上にあり得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、協調マルチポイント(Coordinated Multi-Point、CoMP)技術を実装し得る。例えば、WTRU102aは、gNB180a及びgNB180b(及び/又はgNB180c)からの協調送信を受信し得る。
【0050】
WTRU102a、102b、102cは、拡張可能なヌメロロジと関連付けられた送信を使用して、gNB180a、180b、180cと通信し得る。例えば、OFDMシンボル間隔及び/又はOFDMサブキャリア間隔は、無線送信スペクトルの異なる送信、異なるセル、及び/又は異なる部分に対して変化し得る。WTRU102a、102b、102cは、(例えば、様々な数のOFDMシンボルを含み、かつ/又は様々な長さの絶対時間が持続する)様々な若しくはスケーラブルな長さのサブフレーム又は送信時間間隔(transmission time interval、TTI)を使用して、gNB180a、180b、180cと通信し得る。
【0051】
gNB180a、180b、180cは、スタンドアロン構成及び/又は非スタンドアロン構成でWTRU102a、102b、102cと通信するように構成され得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、他のRAN(例えば、図1CのeNode-B160a、160b、160cなど)にアクセスすることなく、gNB180a、180b、180cと通信し得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、モビリティアンカポイントとしてgNB180a、180b、180cのうちの1つ以上を利用し得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、未認可バンドにおける信号を使用して、gNB180a、180b、180cと通信し得る。非スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、gNB180a、180b、180cと通信し、これらに接続する一方で、eNode-B160a、160b、160cなどの別のRANとも通信し、これらに接続し得る。例えば、WTRU102a、102b、102cは、1つ以上のgNB180a、180b、180c及び1つ以上のeNode-B160a、160b、160cと実質的に同時に通信するためのDC原理を実装し得る。非スタンドアロン構成では、eNode-B160a、160b、160cは、WTRU102a、102b、102cのモビリティアンカとして機能し得るが、gNB180a、180b、180cは、WTRU102a、102b、102cをサービス提供するための追加のカバレッジ及び/又はスループットを提供し得る。
【0052】
gNB180a、180b、180cの各々は、特定のセル(図示せず)と関連付けられ得、無線リソース管理意思決定、ハンドオーバ意思決定、UL及び/又はDLにおけるユーザのスケジューリング、ネットワークスライシングのサポート、デュアルコネクティビティ、NRとE-UTRAとの間のインターワーキング、ユーザプレーン機能(User Plane Function、UPF)184a、184bへのユーザプレーンデータのルーティング、アクセス及びモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function、AMF)182a、182bへの制御プレーン情報のルーティングなどを処理するように構成され得る。図1Dに示すように、gNB180a、180b、180cは、Xnインターフェースを介して互いに通信し得る。
【0053】
図1Dに示されるCN115は、少なくとも1つのAMF182a、182b、少なくとも1つのUPF184a、184b、少なくとも1つのセッション管理機能(Session Management Function、SMF)183a、183b、及び場合によってはデータネットワーク(Data Network、DN)185a、185bを含み得る。前述の要素の各々は、CN115の一部として描示されているが、これらの要素のいずれも、CNオペレータ以外のエンティティによって所有及び/又は操作され得ることが理解されるであろう。
【0054】
AMF182a、182bは、N2インターフェースを介してRAN113におけるgNB180a、180b、180cのうちの1つ以上に接続され得、制御ノードとして機能し得る。例えば、AMF182a、182bは、WTRU102a、102b、102cのユーザ認証、ネットワークスライシングのためのサポート(例えば、異なる要件を有する異なるプロトコルデータユニット(protocol data unit、PDU)セッションの処理)、特定のSMF183a、183bを選択すること、登録エリアの管理、NAS信号伝送の終了、モビリティ管理などの役割を果たし得る。ネットワークスライスは、WTRU102a、102b、102cを利用しているサービスのタイプに基づいて、WTRU102a、102b、102cのCNサポートをカスタマイズするために、AMF182a、182bによって使用され得る。例えば、異なるネットワークスライスは、超高信頼低待ち時間(ultra-reliable low latency、URLLC)アクセスに依存するサービス、拡張大規模モバイルブロードバンド(enhanced massive mobile broadband、eMBB)アクセスに依存するサービス、MTCアクセスのためのサービスなどのような、異なる使用事例に対して確立され得る。AMF162は、RAN113と、LTE、LTE-A、LTE-A Pro及び/又はWiFiなどの非3GPPアクセス技術などの他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)との間で切り替えるための制御プレーン機能を提供し得る。
【0055】
SMF183a、183bは、N11インターフェースを介して、CN115内のAMF182a、182bに接続され得る。SMF183a、183bはまた、N4インターフェースを介して、CN115内のUPF184a、184bに接続され得る。SMF183a、183bは、UPF184a、184bを選択及び制御し、UPF184a、184bを通るトラフィックのルーティングを構成し得る。SMF183a、183bは、UE IPアドレスを管理及び配分すること、PDUセッションを管理すること、ポリシー執行及びQoSを制御すること、ダウンリンクデータ通知を提供することなど、他の機能を実施し得る。PDUセッションタイプは、IPベース、非IPベース、イーサネットベースなどであり得る。
【0056】
UPF184a、184bは、N3インターフェースを介して、RAN113内のgNB180a、180b、180cのうちの1つ以上に接続され得、これにより、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。UPF184、184bは、パケットをルーティングして転送すること、ユーザプレーンポリシーを執行すること、マルチホームPDUセッションをサポートすること、ユーザプレーンQoSを処理すること、ダウンリンクパケットをバッファすること、モビリティアンカリングを提供することなど、他の機能を実施し得る。
【0057】
CN115は、他のネットワークとの通信を容易にし得る。例えば、CN115は、CN115とPSTN108との間のインターフェースとして機能するIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IP multimedia subsystem、IMS)サーバ)を含み得るか、又はそれと通信し得る。加えて、CN115は、WTRU102a、102b、102cに他のネットワーク112へのアクセスを提供し得、他のネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有及び/又は動作される他の有線及び/又は無線ネットワークを含み得る。一実施形態では、WTRU102a、102b、102cは、UPF184a、184bへのN3インターフェース、及びUPF184a、184bとDN185a、185bとの間のN6インターフェースを介して、UPF184a、184bを通じてローカルデータネットワーク(DN)185a、185bに接続され得る。
【0058】
図1A図1D、及び図1A図1Dの対応する説明から見て、WTRU102a~d、基地局114a~b、eNode-B160a~c、MME162、SGW164、PGW166、gNB180a~c、AMF182a~b、UPF184a~b、SMF183a~b、DN185a~b、及び/又は本明細書に記載される任意の他のデバイスのうちの1つ以上に関する、本明細書に記載される機能のうちの1つ以上又は全ては、1つ以上のエミュレーションデバイス(図示せず)によって実施され得る。エミュレーションデバイスは、本明細書に説明される機能の1つ以上又は全てをエミュレーションするように構成された1つ以上のデバイスであり得る。例えば、エミュレーションデバイスを使用して、他のデバイスを試験し、及び/又はネットワーク及び/又はWTRU機能をシミュレートし得る。
【0059】
エミュレーションデバイスは、ラボ環境及び/又はオペレータネットワーク環境における他のデバイスの1つ以上の試験を実装するように設計され得る。例えば、1つ以上のエミュレーションデバイスは、通信ネットワーク内の他のデバイスを試験するために、有線かつ/若しくは無線通信ネットワークの一部として完全に若しくは部分的に実装され、及び/又は配備されている間、1つ以上若しくは全ての機能を実行し得る。1つ以上のエミュレーションデバイスは、有線及び/又は無線通信ネットワークの一部として一時的に実装/配備されている間、1つ以上若しくは全ての機能を実行し得る。エミュレーションデバイスは、試験を目的として別のデバイスに直接結合され得、かつ/又は地上波無線通信を使用して試験を実行し得る。
【0060】
1つ以上のエミュレーションデバイスは、有線及び/又は無線通信ネットワークの一部として実装/配備されていない間、全てを含む1つ以上の機能を実行し得る。例えば、エミュレーションデバイスは、1つ以上のコンポーネントの試験を実装するために、試験実験室での試験シナリオ、並びに/又は配備されていない(例えば、試験用の)有線及び/若しくは無線通信ネットワークにおいて利用され得る。1つ以上のエミュレーションデバイスは、試験機器であり得る。RF回路(例えば、1つ以上のアンテナを含み得る)を介した直接RF結合及び/又は無線通信は、データを送信する、かつ/若しくは受信するように、エミュレーションデバイスによって使用され得る。
【0061】
詳細な説明
3GPP,「User Equipment(UE)positioning in NG-RAN」,TS 38.305,ver.16.1.0,July 2020には、本原理によって使用され得る以下の測位方法が記載されている。
【0062】
-「DL測位方法」は、PRSなどのダウンリンク参照信号を使用するあらゆる測位方法を指し得る。UEは、TPから複数の参照信号を受信し、DL RSTD及び/又はRSRPを測定する。DL測位方法の例は、ダウンリンク出発角(Downlink Angle of Departure、DL-AoD)及びダウンリンク到着時間差(Downlink Time Difference of Arrival、DL-TDoA)測位である。
【0063】
「UL測位方法」は、測位のためにSRSなどのアップリンク参照信号を使用するあらゆる測位方式を指し得る。UEは、複数のRPにSRSを送信し、RPは、UL RTOA及び/又はRSRPを測定する。UL測位方法の例は、アップリンク到着時間差(Uplink Time Difference of Arrival、UL-TDOA)又はアップリンク到着角(Uplink Angle of Arrival、UL-AoA)測位である。
【0064】
「DL及びUL測位方法」は、測位のためにアップリンク及びダウンリンク参照信号の両方を使用する測位方法を指し得る。一例では、UEが複数のTRPにSRSを送信し、基地局(gNB)がRx-Tx時間差を測定する。gNBは、受信されたSRSについてRSRPを測定することができる。UEは、複数のTRPから送信されたPRSについてRx-Tx時間差を測定する。UEは、受信されたPRSについてRSRPを測定することができる。UE及びgNBにおいて測定されたRx-Tx差、及び、場合によっては、RSRPは、ラウンドトリップ時間を計算するために使用される。ここで、Rx及びTxの差は、TRPによって送信された参照信号の到着時間と、UEから送信された参照信号の送信時間との間の差を指す。DL及びUL測位方法の一例は、マルチラウンドトリップタイム(multi-Round Trip Time、RTT)測位である。
【0065】
本原理によれば、「ネットワーク」は、AMF、LMF、又は次世代無線アクセスネットワーク(Next Generation Radio Access Network、NG-RAN)を含み得る。
【0066】
本原理は、ロケーションがネットワークに知られている参照デバイスを利用することができる。一般に、参照デバイスは、LMF又はUEによって実施される測位を支援する。
【0067】
LMFは、参照デバイスを使用してシステムパラメータを較正することが可能であり得る。例えば、LMFは、参照デバイスにPRSを送信し、参照デバイスによって報告されたPRSの測定値に基づいてDL測位方法を実施し得る。LMFは、ロケーション推定値と参照デバイスの実際のロケーションとを比較し、実際のロケーションと参照デバイスのロケーション推定値との間に大きな差が存在する場合、システムパラメータの較正を実施し得る。
【0068】
「参照デバイス」という表現は、本明細書では、「参照ポイント」、「参照UE」、「参照局」、「参照TRP」、及び「参照gNB」と交換可能に使用され得る。更に、「事前構成」及び「構成」は、本明細書では交換可能に使用され得、「DL-PRS」、「DL PRS」、及び「PRS」も同様である。参照デバイスは、例えば、gNB、TRP、アクセスポイント、又はUEであり得る。参照デバイスは、測位のための(事前)構成されたQoS要件(例えば、待ち時間、精度、効率)又は測位のための完全性を満たし得る。参照デバイスは、ネットワーク(例えば、LMF、サービング/隣接gNB)によって構成され得る。参照デバイスの地理的ロケーションは、ネットワーク(例えば、LMF、サービング/隣接gNB)によってブロードキャストされ得る。
【0069】
非地上ネットワーク(Non-Terrestrial Network、NTN)は、衛星又は無人航空機システム(Unmanned Aircraft System、UAS)プラットフォーム上の無線周波数(Radio Frequency、RF)リソースを使用するネットワーク又はネットワークのセグメントを指す。軌道高度に応じて、衛星は、既存の地上システムと比較して、伝搬遅延の大幅な増加、及びネットワークノードの移動などの課題を提示する。
【0070】
衛星又はUASは、軌道特性に基づいて分類され得る。
【0071】
静止地球軌道(Geostationary Earth Orbit、GEO):地球の赤道の上方35,786kmにあり、地球の回転方向に従う円形軌道。そのような軌道内の物体は、地球の回転周期に等しい軌道周期を有し、したがって、地上観測者には、空の固定位置で静止しているように見える。
【0072】
非静止衛星(低地球軌道(Low-Earth Orbit、LEO)及び中地球軌道(Medium-Earth Orbit、MEO):典型的には約1.5時間~10時間の間で変化する周期で地球の周りを周回する。サービス継続性を保証するために、ハンドオーバ機構と関連付けられているいくつかの非静止衛星のコンステレーションを有することが必要である。
【0073】
高高度プラットフォームステーション(High-Altitude Platform Station、HAPS):つなぎUAS(Tethered UAS、TUA)、軽航空機UAS(Lighter Than Air、LTA)、重航空機UAS(Heavier Than Air、HTA)を含み、典型的には8~50kmの高度で動作するシステム。
【0074】
3GPP,「Solutions for NR to support non-terrestrial networks(NTN)」,TR 38.821,v 16.0.0,Dec.2019,「Rel.17」では、衛星又はUASは、地上gNBから(地上ゲートウェイを介して)UEに、信号又はペイロードを中継する。NTN内のデバイス間の無線リンクは、以下のように分類することができる。
-satゲートウェイと衛星(若しくはUASプラットフォーム)との間のフィーダリンク若しくは無線リンク、又は
-UEと衛星(又はUASプラットフォーム)との間のサービスリンク又は無線リンク。
【0075】
「NTNセル」又は「衛星セル」は、衛星又はUASなどの非地上プラットフォームから発信するセルである。いくつかのセルは、非地上プラットフォームから発信することができ、各セルは、1つ以上のNTNビームから構成され得る。衛星ごとのセルの数、及びセル内のビームの数は、ネットワーク実装形態に依存し得る。
【0076】
現在の解決策では、UEは、受信されたPRSを測定し、測位推定を実施するか、又は測定値報告をLMFに送る。LMFは、測位に使用され得る、又は測位をサポートし得るノード若しくはエンティティ(例えば、ネットワークノード又はエンティティ)の非限定的な例であることに留意されたい。任意の他のノード又はエンティティが、LMFの代わりに使用され得、依然として本原理と一致する。
【0077】
グローバルナビゲーション衛星システム(Global Navigation Satellite System、GNSS)に依存するUEの電力消費は、UEがGNSS衛星からの信号を絶えず測定する必要があるので、問題である。観測された信号に基づいて、UEは、測位のためにどの衛星を使用すべきかを判定する。したがって、より電力効率の良い測位方法が望まれている。
【0078】
加えて、測位方法の精度は、典型的には、送信機/受信機における不明なタイミング若しくは角度オフセットによって、又はチャネル条件(例えば、マルチパス伝搬)によって悪影響を受ける。したがって、そのような不明な障害の存在下で、測位の精度を改善することが所望される場合がある。
【0079】
一般に、ネットワークからのシステム情報は、支援ベースの測位を可能にするために必要とされる。例えば、衛星支援型測位の場合、UEは、UEが参照信号を観測することができる衛星に関連する情報を必要とする。参照ベースの測位の場合、UEは、差分技法を使用し得る測位方法のために1つ以上の参照デバイスによって観測される測定値を必要とする。加えて、UEベースの測位の場合、UEは、参照デバイスに関連する情報(例えば、参照デバイス識別情報(ID)、参照デバイスのロケーション、参照デバイスが受信したPRSのID)を受信する。参照デバイスのロケーションの例は、参照デバイスの緯度及び/若しくは経度及び/若しくは高度、又は参照ポイントに対する相対ロケーション(例えば、緯度又は経度又は高度)である。参照デバイスのロケーションは、不確実性長半径、不確実性短半径、又は不確実性高度などの不確実性情報とともにUEに送信され得る。
【0080】
一実施形態では、(事前)構成された条件に基づいて、UEは、支援型測位方法を実施する要求を送ることを決定し得る。UEは、現在のPRS構成(例えば、地上TRPから送信されるPRS、Rel.16で規定されるPSR)を有する第1の測位方法を使用して、第1のロケーション推定を行い得る。
【0081】
本明細書では、「地上TRP」及び「TRP」は、交換可能に使用され得る。
【0082】
本原理では、「TRP」は、サービングセル内のTRP、隣接セル内のTRP、又はその両方を含み得る。
【0083】
UEによって報告された要求及び第1のロケーション推定値に基づいて、UEは、測位のための参照信号及び/又は参照デバイスによる測定値を送信するgNB/TRP/衛星のリストをLMFから受信することができる。UEがLMFから前述の情報を受信した後、UEは、支援型測位方法を使用して第2のロケーション推定を行い得る。
【0084】
支援型測位方法選びは、UEによって行われる要求に依存し得る。LMFから受信される支援情報の内容は、支援型測位方法に依存し得る。
【0085】
支援型測位方法を使用すると、不明なエラーソース又は不十分な地上カバレッジの存在下で、より正確な測位結果を取得することができる。
【0086】
衛星支援型測位
UEベースの測位では、UEは、受信されたPRSに対して測定を行い、そのロケーションを判定する。その後、UEは、その位置推定値を(例えば、LPPを介して)LMFに報告する。
【0087】
1つの方法では、衛星は、測位のための参照信号を送信し得る。簡潔にするために、衛星から送信される測位のための参照信号は、衛星PRS(satellite PRS、sPRS)と称される。sPRSに基づいて、UEは、測定値をLMFに報告するか、又は(例えば、LTE測位プロトコル(LTE Positioning Protocol、LPP)を介して)UEにおいて測位を実施し得る。UEは、地上TRPからPRSを受信し、衛星からsPRSを受信し、両方のタイプの参照信号を使用して測位を実施し得る。
【0088】
図2は、LMF240、衛星210、TRP220、UE250、及び参照デバイス230の間の関係200、並びに例解されたエンティティの間で交換される情報の一例を例解するシステム図である。
【0089】
衛星210は、sPRS205をUE250及び参照デバイス230に送信する。TRP220は、PRS215をUE250及び参照デバイス230に送信する。参照デバイス230は、測定値225をLMF240に送信し、PRS構成235についての情報をLMF240から受信する。UE250は、ロケーション推定値255をLMF240に送信し、PRS構成245についての情報をLMF240から受信する。LMFは、PRS構成265についての情報をTRP220に送信する。
【0090】
衛星210においてPRSの再構成が可能である場合、PRS構成についての情報もLMF240から衛星210に送信され得ることに留意されたい。
【0091】
最初に、UE250は、地上TRP220から送信されたPRS215を使用して測位を実施するように構成され得る。本明細書では、「地上TRP」及び「TRP」は、交換可能に使用され得る。
【0092】
UEが衛星支援型測位のための要求をLMFに送るための条件
UEは、衛星によって支援された測位を実施する要求をLMFに送り得る。UEがLMFに要求を送り得ることの基となる条件は、例えば、以下のうちの1つ以上であり得る。
-地上TRPから送信されたPRSに基づいて行われたUEのロケーション推定値の分散又は標準偏差などの不確実性メトリックが、LMFによって構成された閾値以上(又は以下)である。
-衛星軌道の知識に基づいて、UEから観測可能な衛星の数が、LMFによって構成された閾値以上(又は以下)である。
-地上TRPから観測される構成されたPRSから観測される測定値のRSRP又は品質が、LMFによって構成された閾値以上(又は以下)である。
-地上TRPから観測される構成されたPRSからの測定値の分散又は標準偏差が、LMFによって構成された閾値以上(又は以下)である。
-ネットワーク内の参照デバイスの存在:UEは、ブロードキャストによってネットワーク内の参照デバイスのロケーションを受信したとき、衛星支援型測位を開始することを決定し得る。ネットワークは、測位用のシステム情報ブロック(System Information Block、SIB)を使用して得るか、又はネットワーク内の参照デバイスのロケーションをブロードキャストする他の手段を使用し得る。
【0093】
ロケーション推定値の一貫性
UEによって行われたロケーション推定値(例えば、地上TRPから送信されたPRSに関する測定値及びUEベースの測位を使用して、UEによって取得されたロケーション推定値)が、事前構成された時間期間にわたって一貫していない場合、UEが衛星を観測することができる場合、又は地上カバレッジの品質が事前構成された閾値よりも低い場合、UEは衛星支援型測位の要求を送り得る。一貫性は、分散又は標準偏差などの不確実性量によって測定することができる。不確実性量が、例えば、LMFによって構成された閾値を超える場合、UEは、ロケーション推定値が一貫していないと判定することができ、例えば、衛星支援型測位のための要求をLMFに送る。UEは、例えば、LPPを介してLMFに要求を送り得る。
【0094】
UEは、例えば、LMFから、測定持続時間に関連する構成データ(すなわち、情報)を受信し得、このデータについて、UEは、ロケーション推定値の標準偏差又は分散を計算する。
【0095】
LMFによって構成された条件に基づいて、UEは、UEが第2のロケーション推定を行うために、sPRS上でのみ測定を行うという指標を、LMFに送ることを決定し得る。条件は、衛星支援型測位方法の要求がUEによって送られることの基となる条件を含み得る。
【0096】
代替的に、以下の条件のうちの1つ以上が満たされる場合、UEは、sPRSのみを測定し、測定値をLMFに報告することを決定し得る。
-地上TRPから観測される構成されたPRSから観測される測定値のRSRP又は品質が、LMFによって構成された閾値以上(又は以下)であること。
-sPRSのRSRPが、LMFによって構成された閾値だけ、地上PRSのRSRP以上(又は以下)であること。例えば、sPRSのRSRPがPSRのRSRPより3dBだけ大きい場合、UEはsPRSのみを測位に使用する。
【0097】
TRP又はgNBによって送信された測位参照信号に基づいて、UEは、第1の方法を実施し、ロケーション推定値を取得し、それをLMFに送信する。第1の方法は、DL、UL、又はDL及びUL測位方法であり得る。UEのロケーション推定は、GNSSを使用して行われ得る。代替的に、UEは、UEが位置するセルのセルIDをLMFに送信し得る。
【0098】
第1のロケーション推定値に基づいて、LMFは、UEがsPRSを受信し得る衛星のセットを判定する。代替的に、LMFは、UEの近くに位置する(すなわち、近傍にある)参照デバイスによって行われたsPRSの測定値に基づいて、衛星のセットを判定し得る。
【0099】
衛星支援型測位方法を使用して、UEは、地上TRPから送信されたPRS及びsPRSの両方について測定を行う。その後、UEは、第2のロケーション推定を行う。
【0100】
衛星支援型測位方法は、地上TRPから送信されるPRSを使用する測位方法、及び複数の衛星から送信されるsPRSを使用する三角測量方法との組み合わせから構成され得る。
【0101】
sPRSを観測すべき衛星のセットを受信した後、UEは、sPRSのみについて測定を行い、地上TRPからのPRSについては測定を行わないことがある。
【0102】
候補衛星のUE検出
UEは、NTN(non-terrestrial network、非地上ネットワーク)セル探索を実施することによって、候補衛星セルのセットを検出し得る。本明細書では、「衛星セル」及び「NTNセル」は交換可能に使用され得る。例えば、システム情報中の明示的な指標、エフェメリスの存在、又はNTN固有のSIBの検出を介して、NTNセルを検出すると、UEは、衛星支援型測位のための候補としてセルを分類し得る。
【0103】
NTNセル探索は、UEシステムメモリに記憶された既存の情報を介して、又はuSIMにおける事前プロビジョニングを介して、現在の非地上接続において使用される、システム情報から検出され得る衛星情報によって置換(又は補完)され得る。この情報は、例えば以下のようなものであり得る。
-検出/測定されたセルのRSRP。
-UEが、例えば、軌道高度(例えば、HAPSのLEO、MEO、GEO)及び軌道に基づいてアクセスすることができる軌道のサブセット。
-以前又は現在の非地上接続/セル検出からの1つ以上のNTNセル又は衛星に関連するエフェメリスデータ(例えば、衛星位置、方向、及びスピード)。
-非地上セルへの初期アクセスのために使用される事前補償情報、例えば、タイミングアドバンス、周波数オフセット、又はタイミングドリフト。
-(例えば、衛星若しくはNTNセルの)ビームパターン、セル/ビーム中心の座標、ビーム偏波(例えば、LHCP若しくはRHCP)、ビーム配備(例えば、固定若しくは移動)、セル周波数、又はセルがエリアにサービスする時間に関する情報などのNTNセル配備情報。
-次のセルID、NTNセルがエリアにサービスする時間、信号強度測定、又は隣接セルアクセスを実施するための情報(例えば、時間/周波数事前補償値)などの隣接NTNセル情報。
【0104】
代替的に、LMFは、UEロケーションに関する情報に基づいて、エリアに現在サービスしている衛星のサブセット又はセットをUEに提供し得る。LMFは、場合によっては、候補衛星サブセットを更に低減するために、UE支援情報として(例えば、LPPを介して)報告されるべき上記の情報のうちの1つ以上を取得するようにUEに要求し得る。
【0105】
衛星通信では、伝搬遅延に起因して、衛星、基地局、及びUEの間で信号を送信する必要があり、時間及び周波数の事前補償が必要である。支援情報は、UE能力に依存し得る。例えば、UEが、事前補償を計算する能力を有しないこと(例えば、UEが非NTN対応UEであること)をネットワークに示す場合、UEは、近傍にある参照デバイスにおいて算出された事前補償値をLMFから受信し得る。
【0106】
支援情報として、以下のうちの1つ以上がLMFからUEに提供され得る。
-gNBと衛星との間の伝搬遅延を示し得る共通タイミングアドバンス(Timing Advance、TA)値であって、参照ポイントがgNBであり得るもの。以下では、参照ポイントはPRS送信のソースと称され得る。参照ポイントは、衛星、ゲートウェイ、gNB、及び参照UEのうちの少なくとも1つであり得る。
-UEが測定の精度/信頼性を判定するために考慮され得る(例えば、関連付けられている衛星の)時間ドリフトレート。
-PRSを送るか又は中継し得る、関連付けられている衛星についてのエフェメリス情報であって、UEが、エフェメリス情報から関連付けられている衛星の位置を判定し得るもの。
【0107】
代替的に、UEが対応可能である場合、それは事前補償値を計算することができる。そのような能力情報は、衛星支援型測位の開始前に、LMF及び/又はgNBに送られ得る。
【0108】
衛星サブセット/セットの選択
UEは、LMFによって構成された1つ以上の基準に各セルを従わせることによって、検出された各NTNセルの有効性を更に評価し得る。例えば、非地上セルは、以下のうちの1つ以上が満たされる場合、「有効」とみなされ得る:
-RSRPが(例えば、LMFによって構成された)閾値を上回る、
-衛星が、特定の配備構成、例えば、特定の軌道(例えば、GEO、LEO、HAPS)、ビーム構成(例えば、地球固定型又は地球移動型)、ペイロード構成(例えば、透過型/再生型)に属する、及び
-事前補償値が構成された範囲内に入る(例えば、タイミングアドバンス又は周波数オフセットが最小/最大閾値内に入らなければならない)。
【0109】
次いで、UEは、「有効」であると考えられる全ての候補NTNセル(すなわち、全ての構成された評価基準を満たすセル)をLMFに報告し得る。これらの衛星は、NTNセルID、エフェメリスデータ、又は軌道特性によって識別され得る。
【0110】
代替的に、LMFは、「最良の」NTNセル(例えば、最高のRSRP又は最小の事前補償値を有するなど、1つ以上の基準を最良に満たすセル)のうちの1つ以上のみを報告するようにUEを構成している場合がある。
【0111】
候補NTNセルが、LMFによって構成された基準を満たさない場合、UEは、例えば、何も報告しない場合があり、セルが基準を満たさないという指標を(例えば、明示的指標若しくは空のセットを介して)提供し得、少なくとも1つの基準を満たすNTNセルを報告し得(複数が構成される場合)、又は関係なく検出された全てのセルを報告し得る。
【0112】
UEは、LMFが衛星のセットをどのように選ぶかについて、以下の選択肢のうちの1つをLMFに示し得る。
-UEの第1のロケーション推定値(例えば、地上TRPから送信されたPRS上の測定値及びUEベースの測位方法を使用して、UEによって取得されたロケーション推定値)、並びに
-UEの近傍に位置する参照デバイスによって報告された測定値
【0113】
UEは、LMFによって構成された条件に基づいて、LMFがどの選択肢に従うべきかを示すことを決定し得る。
【0114】
例えば、UEは、以下の条件のうちの1つ以上が満たされる場合、測位のために使用されるべき衛星を選択するために、参照デバイスによって報告された測定値を使用する要求をLMFに送信し得る。
-測位を完了するための待ち時間要件までに残された時間が、LMFによって構成された閾値以上(又は以下)である場合、
-地上TRPから観測される構成されたPRSからの測定値の分散又は標準偏差が、閾値によって構成された閾値以上(又は以下)であること、
-地上TRPから観測される構成されたPRSから観測される測定値のRSRP又は品質が、LMFによって構成された閾値以下(又は以上)であること、及び
-UEにおける地理的座標を有する参照局のリストの利用可能性。
【0115】
例えば、選好は、測位のための待ち時間要件に基づいて示され得る。例えば、待ち時間要件までに十分な時間が残っている場合、UEは、UEがsPRSを受信すべき衛星を判定するために、最も近い参照デバイスによって報告された測定値を使用するように、LMFに示すことを決定し得る。UEの近傍にある参照デバイスは、第1のロケーション推定値に基づいて、LMFによって判定され得る。
【0116】
別の例として、UEは、以下の条件のうちの1つ以上が満たされる場合、衛星を選択するために第1のロケーション推定値(例えば、地上PRSから送信されたPRS上の測定値を使用して算出されたUEのロケーション推定値)を使用する要求をLMFに送信し得る。
-測位を完了するための待ち時間要件までに残された時間が、LMFによって構成された閾値以下(又は以上)である場合、
-地上TRPから観測される構成されたPRSから観測される測定値のRSRP又は品質が、LMFによって構成された閾値以上(又は以下)であること、及び
-UEにおける地理的座標を有する参照局のリストの可用性であって、例えば、リストが利用可能でない場合、UEは、そのロケーション推定値をLMFに送信するもの。
【0117】
UEは、LMFからgNBに転送され得る地理的座標を有する参照局のリストを取得し得、UEは、サービングgNBによってブロードキャストされたリストを取得し得る。
【0118】
UEは、UEがsPRSを観測するLMFから、衛星のセットを受信し得る。衛星に関する情報は、以下のうちの1つ以上であり得る。
-衛星ID、
-衛星IDに関連付けられている時間及び周波数の事前補償値であって、事前補償値が、UEと衛星との間及び/又は衛星とgNBとの間であり得るもの、並びに
-衛星ID、sPRS ID、sPRSリソースID、sPRSリソースセットIDと関連付けられている、周波数領域及び時間領域におけるsPRSの密度、送信の周期性などのsPRS構成。
【0119】
衛星サブセットの有効性/衛星サブセットの更新
サブセット/セット内の各衛星の有効性がUE又は衛星移動に基づいて変動し得ることを考慮すると、UEは、衛星セルの現在のサブセットを周期的に再評価するように、又は衛星セル検出手順を実施するように構成され得る。これは、例えば、LMFによって構成された有効性タイマに従って実施され得る。
【0120】
周期性の周波数は、サブセット内の全ての衛星に共通であり得るか、又は衛星セルの特性に基づいて個々に評価され得る。例えば、高度(例えば、GEO、MEO、LEO、若しくはHAPS)又は衛星構成(例えば、地球移動型ビーム若しくは地球固定型ビーム)などの異なる軌道特性を有する衛星は、異なる評価の周波数の対象となり得る。
【0121】
有効性周期性の構成は、NTNセル配備特性に関するUE支援情報に基づいて、LMFによって判定され得る。代替的に、LMFは、UEによって評価されるであろう、各NTN配備シナリオ(例えば、異なる周期性が、GEOセルとは異なるLEOセルに適用されるであろう)のための一般的な構成を提供し得る。
【0122】
検出されたセルの(再)評価時に、UEは、以下のうちの1つ以上が発生する場合にイベントをトリガし得る。
-RSRPが(例えば、LMFによって構成された)閾値を下回ること、
-事前補償値(例えば、タイミングアドバンス又は周波数オフセット)が、(例えば、LMF又はgNBによって構成された)閾値を超えること、及び
-予想される送信が検出されなかった(例えば、エフェメリスデータ、sPRS、sPRS支援情報)か、又は復号に失敗したこと。
【0123】
これらのイベントのうちの1つ以上を検出すると、UEは、例えば、(以下のセクションで列挙されるような)訂正アクションを直ちに実施し、カウンタをインクリメントし、又はタイマを開始し得る。訂正アクション(すなわち、RSRPが、LMFによって構成された閾値を上回るか、又はsPRSが正常に検出/復号された)が行われると、カウンタ又はタイマがリセットされ得る。
【0124】
NTNセルの既存のサブセットの修正又は再評価は、「サブセット更新イベント」(「イベント」とも称される)として分類され得る。UEは、例えば、以下のうちの1つ以上に応じて、サブセット更新イベント及び関連付けられているアクションのセットをトリガし得る。
【0125】
-サブセット内のNTNセルがもはや有効であるとみなされない(すなわち、1つ以上の有効性基準をもはや満たさない)こと、
-LMFからの明示的な要求、
-1つ以上の評価基準の修正、及び
-カウンタが事前構成された値(例えば、LMFによって構成された)を超えていること、又はタイマが満了したとき。
【0126】
NTNセルサブセット更新イベントの検出に応じて、UEは、以下のアクションのうちの1つ以上を実施し得る。
【0127】
-候補NTNセルのための検出手順、
-衛星セット内の現在のセル及び任意の新たに識別されたNTNセルの評価、
-候補NTNセルの現在のセットへの置換、除去、又は追加、並びに
-検出されたセル若しくはセル情報、評価結果、又はLMFに設定された現在のセルの報告。
【0128】
UEが実施し得るアクションは、何がイベントをトリガしたかに依存し得る。例えば、LMFは、検出手順を実施し、結果を報告するようにUEに明示的に要求し得る。別の例では、NTNセルがもはや有効性基準を満たさない場合、UEは、サブセットからNTNセルを除去し得る。各サブセット更新イベントへのUE応答は、LMFによって構成され得る。別の例では、UEは、(例えば、衛星PRS(sPRS)から取得された測定値を使用せずに)第1の測位方法を使用し得、次いで、sPRSとPRSとの両方を使用する第2の測位方法を使用し得、ここで、UEは、以下のアクションのうちの少なくとも1つを実施する:(1)UEが、LMFから受信された衛星のリスト中の衛星からsPRSを受信すること、及び(2)UEが、有効性基準を満たすNTNセル(例えば、LMFによって構成されたアクティブ有効タイマを有するNTNセル)を提供する衛星から、sPSRSを受信すること。
【0129】
図3A及び図3Bは、一実施形態による、参照支援型UEベースの測位のための方法300をともに例解するフローチャートである。
【0130】
工程S301において、UE310は、LMF340によって構成された条件に基づいて、衛星支援型測位を開始する要求をLMF340に送信することによって、衛星支援型測位を開始する。
【0131】
工程S303において、UE310は、地上TRP320(例えば、RAN又はgNB)からPRSを受信する。
【0132】
工程S305において、UE310は、PRS測定を実施する。
【0133】
工程S307において、UE310は、地上PRSからの測定値に基づいて、第1の方法を使用してそのロケーションを判定する。
【0134】
例えば、UEが第1のロケーション推定を行うことを試みるとき、PRS構成/支援情報がUEにおいて利用可能でない場合、第1のロケーション推定値はGNSSに基づき得ることに留意されたい。
【0135】
工程S309において、UE310は、得られたロケーション推定値をLMF340に送信する。
【0136】
工程S311において、UE310は、衛星のリストに対する要求をLMF340に送信する。
【0137】
工程S313において、LMF340は、UEから所定の距離内にある参照デバイスによって、観測可能な衛星又は有効なNTNセルのリストを判定する。
【0138】
工程S315において、LMF340は、UE310が衛星支援型測位のために使用することができる衛星のリストをUE310に送る。
【0139】
工程S317において、地上TRPは、UE310によって受信されるPRSを送信する。
【0140】
工程S319において、衛星330は、UE310によって受信されるsPRSsを送信する。
【0141】
工程S321において、UE310は、PRS及びsPRS測定を実施する。
【0142】
工程S323において、UE310は、受信されたPRS及びsPRSの測定値に基づいて、そのロケーション推定値を判定する。
【0143】
工程S325において、UE310は、そのロケーション推定値をLMF340に送信する。
【0144】
UE及び衛星支援型測位
UE支援型測位では、UEは、LMFが測位を実施し、UEのロケーション推定値を判定する測定値をLMFに返す。しかしながら、LMFは、UEと1つ以上の衛星との両方によって支援された測位を実施することもできる。図4は、UE及び衛星支援型測位を例解するフローチャートである。
【0145】
工程S401において、UE410は、地上TRP(例解せず)によって送信されたPRSに対して測定を実施する。
【0146】
工程S403において、UE410は、得られた測定値をLMF440に送信する。
【0147】
工程S405において、LMF440は、UE410によって送信された測定値に基づいて、UE410の第1のロケーション推定値を算出する。
【0148】
工程S407において、第1のロケーション推定値に基づいて、LMF440は、UE410がsPRSを受信し得る衛星430のセットを判定する。代替的に、LMF440は、UE410の近傍に位置する参照デバイス(例解せず)によって行われたsPRSの測定値に基づいて、衛星440のセットを判定し得る。
【0149】
工程S409において、LMF44は、送信されたsPRSを観測すべき衛星のセットをUE410に送る。
【0150】
工程S411において、UE410は、地上TRPによって送信されたPRS、及び示された衛星のセット(例解せず)によって送信されたsPRSを測定する。
【0151】
工程S413において、UE410は、PRS及びsPRSに対応する測定値をLMF440に送信する。
【0152】
工程S415において、LMF440は、新しい測定値に基づいて、UE410の第2のロケーション推定値を算出する。
【0153】
UEベースの測位と同様に、UEは、説明された選択肢のうちの1つに基づいて、LMFが衛星のセットを選ぶかどうかをLMFに示し得る。
【0154】
UEは、衛星によって支援されたULベースの測位を開始し得る。UEは、UEが測位のための参照信号を送信し得る衛星のリストを受信するために、LMFに要求を送り得る。UEは、例えば以下の場合に要求を送り得る。
-UEが、LMFからUEのロケーション推定値の統計的特性を受信すること。統計的特性は、UEのロケーション推定値の分散又は標準偏差であり得る。UEは、UEのロケーション推定値の分散又は標準偏差がLMFによる構成された閾値以上(又は以下)の場合、衛星を使用してULベース測位を実施する要求をLMFに送り得る。
-衛星軌道の知識に基づいてUEから観測可能な衛星の数。
-UEが、LMFによって観測された測定値のRSRP又は品質を受信すること。RSPR又は測定値の品質が、LMFによる構成された閾値以下(又は以上)である場合、UEは、衛星支援型測位を開始する要求をLMFに送る。
【0155】
UEから要求を受信すると、LMFは、UEが測位のためにアップリンク参照信号を送信することができる衛星のリストを提供し得る。UEは、LMF又はgNBから、UEと衛星との間の伝搬遅延を提供され得る。UEは、タイミングオフセットを測位のためのサウンディング参照信号(Sounding Reference Signal for positioning、SRSp)送信に適用し得、タイミングオフセットは、前述の伝搬遅延に依存し得る。
【0156】
UEは、SRSpを地上TRPに、また測位のためのアップリンク参照信号をTRPの推奨リストに送信し得る。UEから送信された参照信号に関する測定は、TRP又は衛星によって行われる。その後、TRP又は衛星は、測定値をLMFに報告する。次いで、LMFは、報告された測定値及びアップリンクベースの測位方法を使用して、測位推定値を算出する。
【0157】
地上PRSと衛星PRSとの間で選ぶUE
UEは、例えば、以下の条件のうちの少なくとも1つが満たされる場合、衛星からのPRSを観測するために、ネットワーク(例えば、LMF、gNB)に要求を送り得る。
-地上TRPからのPRSのRSRPが事前構成された閾値以下であること、及び
-PRS(例えば、RSRP、AoA、AoD、到着時間、TDOA、RSTD)の測定値の標準偏差/分散/範囲(例えば、RSRPの最大値又は最小値)が、事前構成された閾値を上回る(若しくは下回る)か又はそれに等しい。
【0158】
UEは、LPPメッセージを使用して測定値を報告し得る。上記の条件のうちの1つが満たされる場合、それは、条件が地上TRPからのPRSを測定するのに好ましくないことを示す。したがって、UEは、衛星支援型測位を開始することを要求し得る。地上TRPから観測されたPRSからの測定値に基づいて、UEは、ロケーション推定値をネットワークに返し得る。代替的に、UEは、地上TRPから送信されたPRSに対して行われた測定値、測定値と関連付けられている不確実性、又はロケーション推定値(例えば、標準偏差、分散、範囲)を返し得る。
【0159】
ネットワークによって返された、又はUEから返された測定値に基づいてネットワークによって判定されたロケーション推定値に基づいて、UEは、衛星PRSを測定すべき衛星のリストをネットワークから受信し得る。UEはまた、ネットワーク(例えば、LMF又はgNB)から、特定の軌道(例えば、GEO、LEO、HAPS)、ビーム構成(例えば、地球固定又は地球移動)、ペイロード構成(例えば、透過型/再生型)、衛星のロケーション、衛星ID、非地上セルへの初期アクセスのために使用される事前補償情報、例えば、タイミングアドバンス、周波数オフセット、又はタイミングドリフトなど、衛星に関連する支援情報を受信し得る。支援情報に基づいて、UEは、どの衛星から測定を行うかを判定し得る。例えば、UEは、以下の条件のうちの少なくとも1つに基づいて、どの衛星に対して測定を行うべきかを判定し得る(すなわち、有効な衛星の判定)。
-衛星が、特定の配備構成、例えば、特定の軌道(例えば、GEO、LEO、HAPS)、ビーム構成(例えば、地球固定型又は地球移動型)、ペイロード構成(例えば、透過型/再生型)に属すること、及び
-事前補償値が構成された範囲内にある(例えば、タイミングアドバンス又は周波数オフセットが最小/最大閾値内にある)こと。
【0160】
衛星の有効性を判定すると、UEは、UEが測定を行うであろう衛星を示すために、ネットワーク(例えば、LMF、gNB)に報告を送り得る。更に、有効であると判定された衛星から衛星PRSを受信すると、UEは、衛星PRSのRSRPが(例えば、LMFによって構成された)閾値を下回る場合に、衛星に対して更なる測定を行わないことを決定し、有効な衛星のリストから衛星を除去し得る。UEは、衛星PRSのRSRPが事前構成された閾値を下回る場合、測定値をLMFに返すことを控え得る。
【0161】
UEは、有効であると判定された衛星の数が事前構成された閾値を上回る場合、衛星からのPRSのみを使用することを決定し得る。有効な衛星の数が事前構成された閾値を下回る場合、UEは、以下のアクションのうちの少なくとも1つを行うことを決定し得る。
【0162】
衛星及び地上TRPから送信されたPRSを使用すること、並びに
デフォルトの測位方法(例えば、地上TRPから送信されたPRSに基づく測定、GNSS/GPSベースの測位、Wi-Fiベースの測位)に切り替えること。
【0163】
UEは、UEが使用する測位方法に応じて、衛星及び地上TRPから送信されたPRSを使用することを決定し得る。例えば、タイミングベースの方法では、有効な衛星の数が事前構成された閾値を下回る場合、UEは、地上TRPから送信されたPRSのみを使用することを決定し得る。代替的に、角度ベースの方法が使用され、有効な衛星の数が事前構成された閾値を下回る場合、UEは、衛星TRP及び地上TRPから送信されるPRSを使用することを決定し得る。UEは、PRSのソースに関連する情報(例えば、衛星ID、地上TRP ID、又は衛星若しくは地上TRPから送信されたPRSと関連付けられているID)を測定値報告中に含め、その報告をネットワーク(例えば、LMF、gNB)に送り得る。有効な衛星の数が事前構成された閾値を上回ると、UEは、測位のためにのみ衛星からのPRSを使用することを決定し得る。
【0164】
上記において、事前構成は、LMFから送信されたLPPメッセージを使用して構成され得る。代替的に、それは、媒体アクセス制御(MAC)によってシグナリングされるか、RRCによって構成されるか、又は測定値を報告するための物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)若しくは物理アップリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel、PUCCH)と関連付けられているダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)内で示され得る。
【0165】
フォールバック挙動
例示的実施形態では、UEは、条件が満たされる(例えば、低PRS RSRP)場合、衛星測位の要求をネットワーク(例えば、LMF、gNB)に送る。UEはまた、任意選択的に、位置(例えば、近似推定値)を報告することができる。UEは、ネットワークからUEロケーションに基づく衛星情報(例えば、衛星ID、タイミングアドバンス)を受信し、有効性判定に基づいて有効な衛星のリストを返す(例えば、有効な衛星は、事前構成された閾値を上回る測定されたRSRP、又は事前構成された閾値を下回るタイミングアドバンスを有するPRSを送信し得る)。UEは、衛星測定値(閾値を下回る衛星からのRSRPの場合、地上TRPからの測定値も)をネットワークに返す。
【0166】
衛星から送信されたPRSのRSRPが事前構成された閾値を下回る場合、UEは、地上ベースの測位に切り替えることを決定し得る(例えば、UEは、地上TRPからPRSを受信し、PRS上で測定を行い、ネットワークに測定値を報告するか、又はUEのロケーションを推定する)。
【0167】
一実施形態によれば、以下の3つの段落内の条件のうちの少なくとも1つが満たされる場合、UEは、地上ベースの測位に切り替える(例えば、地上TRPからPRSを受信し、地上TRPから送信されたPRSからの測定値のみに基づいて測定を行うか、又はUEのロケーションを推定する)ことを決定し得る。
【0168】
衛星測位中又はハイブリッド衛星及び地上測位中に、UEが事前構成された第1の閾値を上回るRSRPを有するPRSを受信する衛星の数は、事前構成された第2の閾値を下回る。例えば、第1の閾値はXdBmであり、XdBmを上回るRSRPを有するPRSを送信する衛星の数は、2である。第2の閾値が3である場合、UEは、地上ベースの測位に切り替え戻すことを決定する。別の例では、UEが、XdBmを上回るRSRPを送信する衛星を見つけることができない場合、UEは、地上測位に切り替え戻すことを決定する。
【0169】
有効な衛星(例えば、閾値を上回るRSRPを有するPRSを送信する衛星、閾値を下回るタイミングアドバンス値を有する衛星)の数は、閾値を下回る。この場合、UEは、衛星ベースの測位を実施するのに十分な衛星を見つけることができない。したがって、UEは、地上ベースの測位にフォールバックする。
【0170】
ネットワークから受信された衛星の数(例えば、LMF、gNB)は、事前構成された閾値を下回る。
【0171】
UEが地上測位に切り替わる(切り替え戻される)と、UEは、UEがネットワークによってUE支援型測位で構成される場合、地上TRPから送信されたPRSに対して行われたRSRP及び/又はタイミング測定値を送り得る。UEがネットワークによってUEベースの測位で構成される場合、UEは、UEのロケーションを推定するために、地上TRPから送信されたPRSに対して行われたRSRP及び/又はタイミング測定値を使用し得る。
【0172】
sPRSの波形及び設計
一実施形態では、衛星から送信されるsPRSのために使用される波形は、離散フーリエ変換分散OFDM(Discrete Fourier Transform spread OFDM、DFTsOFDM)又は変換プレコーディングが有効化されたOFDMシンボルであり得、本明細書では、DFTsOFDM、変換プレコーディングが有効化されたOFDM、又は変換プレコーディングが有効化されたOFDMシンボルは、交換可能に使用することができる。波形は、ユニークワードを埋め込み得る。異なるPRSパターンが時間領域内で指定され得る。例えば、Zadoff-Chu系列に基づく系列のプールから選択された異なる直交系列が、sPRSとして使用され得る。波形の選択された部分(例えば、部分のロケーションがLMFによって構成される)は、他のsPRSとの干渉を回避するために、時間領域内でミュートされ得る。
【0173】
DFTsOFDM波形に埋め込まれたユニークワードは、衛星の識別のために使用され得る。例えば、各ユニークワードパターンは、ユニークワードを生成するために乱数発生器に使用されるインデックス又はシード番号と関連付けられ得る。前述のパラメータ(例えば、インデックス又はシード番号)は、衛星IDと関連付けられ得る。UEは、衛星IDと前述のパラメータとの間の関連付けを含むルックアップテーブルをLMF又はRAN(例えば、gNB)から受信し得る。UEは、ユニークワードを検出し、構成されたルックアップテーブルを使用して、検出されたユニークワードから衛星IDを判定し得る。
【0174】
ユニークワードベースのDFTsOFDMは、離散フーリエ変換(Digital Fourier Transform、DFT)演算の前に、PRSにユニークワード(unique word、UW)を挿入することによって生成され得る。
【0175】
図5は、一実施形態による、UW DFTsOFDM生成のための方法の一例を例解する。本例ではM≦Nであり、M及びNは整数である。例解されるように、複素数値シンボルのシーケンスからなるUW11’及びUW12’が、DFTへの入力の両端に挿入される。「PRS’」として示されるPRSシーケンスは、DFTへの入力の途中に挿入される。ゼロパディングは、DFT後に実施され、N~M個のゼロをDFTの出力に挿入する。ゼロのシーケンスは、DFTの出力又はDFTの両端に付加することができる。最後に、図5に例解されるように、DFTのゼロパディングされた出力に対して逆離散フーリエ変換(Inverse Discrete Fourier Transform、IDFT)が実施される。
【0176】
参照支援型測位
参照支援型測位では、ネットワークは、LMFによって知られているロケーションを有する参照デバイスを含む。UEは、同じタイプの測定値間の差、例えば、UEによって測定されたRSTDと参照デバイスによって測定されたRSTDとの間の差を見つけることによって、測位が実施される差分測位技法を実施するために、参照デバイスによって観測された測定値を必要とし得る。差分法の利点は、測定値に存在する不明な時間又は角度オフセットをキャンセルすることができることである。ネットワークが多くの参照デバイスを含む場合、全ての参照デバイスによって行われた測定値を送るようにネットワークに要求することは、大きい帯域幅を必要とする場合があり、これが、測定値のサブセットをUEに送信することが所望され得る理由である。
【0177】
UEは、参照デバイス支援型測位を実施する要求をLMFに送り得る。UEがLMFに要求を送り得ることの基となる条件は、以下のうちの1つ以上であり得る。
-UEのロケーション推定値の分散又は標準偏差が、LMFによって構成された閾値以上(又は以下)である。
-UEが、不明なタイミングオフセット、角度オフセットなどの1つ以上のエラーソースがネットワーク内で検出されたことを検出するか、又はLMF通知から受信すること。UEは、LMFによって構成されたエラーソースのリストに基づいて、どのエラーソースが、TRPによって送信されたPRSに対してUEが行う測定値に存在し得るかの指標をLMFから受信し得る。
-ネットワーク内の参照デバイスの存在。UEは、ブロードキャストによってネットワーク内の参照デバイスのロケーションを受信したとき、参照支援型測位を開始することを決定し得る。ネットワークは、測位用のSIBを使用し得るか、又はネットワーク内の参照デバイスのロケーションをブロードキャストする他の手段を使用し得る。
【0178】
要求に続いて、UEは、TRPによって送信されたPRSを測定し、第1の測位方法を使用して、その位置の第1のロケーション推定を行い、それをLMFに送る。UEは、第1のロケーション推定値を算出するために使用されるPRS測定値と関連付けられているPRS ID、PRSリソースID、及び/又はPRSリソースセットIDなどのPRS関連情報を含み得る。UEは、GNSSベースの測位方法など、PRSを必要としない測位方法を使用して、ロケーション推定値を返し得る。
【0179】
ロケーション推定値に基づいて、LMFは、UEから構成された距離内に位置する参照デバイスを判定する。LMFは、UEの近くに位置する参照デバイス、例えば、UEから構成された距離内の参照デバイスにPRSを送信し得る。PRSの受信に続いて、参照デバイスは、これらの測定値報告を受信するLMFに測定値を返す。
【0180】
UEは、LMFによって選択された参照デバイスからの測定値とUEによって行われた測定値との両方を使用して、UEが測位推定を実施することができるように、参照支援型測位に対するUEの要求に基づいて、LMFから、参照デバイスによって行われた前述の測定値を受信し得る。UEは、LPPを介して要求を送信し得、これによりUEが参照デバイスによって行われる測定値を要求することを示す。要求において、UEは、以下のうちの1つ以上を含み得る。
-利用可能な場合、参照デバイスと関連付けられているID。
-UEが使用する測位方法のためにUEが処理することができる参照デバイスの数及び測定値の量(例えば、バイトで表されるサイズ)。この情報は、測位の前にLMFに送信され得るUE能力情報に含まれ得る。
-参照デバイスによって行われる測定値と関連付けられているPRSリソースの数。
-UEが第1のロケーション推定値を算出するために使用した、PRS測定値と関連付けられているPRS ID、PRSリソースID、及び/又はPRSリソースセットID。
【0181】
UEは、測定値のソースを識別するために、参照デバイスによって行われた測定値を参照デバイスのIDとともに受信し得る。参照デバイスによって行われる測定値は、以下のうちの1つ以上を含み得る。
-参照デバイスと関連付けられているID、
-参照デバイスの地理的座標、
-参照デバイスが属するセルのセルID、
-適用可能な場合、測定が行われるsPRSの衛星ID及び対応するリソースID、リソースセットID、
-参照デバイスが測定を実施したPRS測定のPRS ID、PRSリソースID、PRSリソースセットID、
-測定が行われた時間を示すタイムスタンプ。タイムスタンプは、PRS ID、PRS IDと関連付けられているTRPの絶対無線周波数チャネル番号(Absolute Radio-Frequency Channel Number、ARFCN)、物理セルID、グローバルセルID、システムフレーム番号(System Frame Number、SFN)、及び部分空間キャリア(Subspace Carrier、SCS)に依存するスロット番号のうちの1つ以上を含み得る。
【0182】
参照デバイスの測地ロケーションなど、上記の情報の一部は、gNBによってブロードキャストされ得る。それは、PRS構成情報とともにLPP構成メッセージ中に含まれ得る。
【0183】
測定値は、以下のうちの1つ以上を含むことができる。
-到着角、
-到着時間、及び
-参照信号時間差(Reference Signal Time Difference、RSTD)。
【0184】
図6は、一実施形態による、参照支援型のための方法を例解するフローチャートである。
【0185】
工程601において、少なくとも1つの条件によってトリガされて、UE610は、参照支援型測位を開始する。条件は、事前構成された時間期間にわたる変動するUE位置(すなわち、UE位置の分散)であり得、その後、参照ベースの測位の必要性が生じる。
【0186】
工程S603において、gNB/TRP630は、参照デバイス620とUE610との両方にPRSを送信する。
【0187】
工程S605において、参照デバイス620は、測定値をLMF640に報告する。
【0188】
工程S607において、UE610は、PRSからの測定値に基づいてそのロケーションを判定する。
【0189】
工程S609において、UE610は、その位置をLMF640に返す。
【0190】
工程S611において、UE610は、参照デバイスの測定に対する要求をLMF640に送り、それが使用するであろう参照ポイントベースの測位方法を報告する。
【0191】
工程S613において、UE610は、示された数の参照ポイントの測位方法に対応する測定値報告を受信する。
【0192】
工程S615において、UE610は、(例えば、LPPを介して)それの位置を判定する。
【0193】
UE及び参照デバイスは、異なるリソースID又はリソースセットIDを有するPRSを受信し得ることに留意されたい。
【0194】
本原理は、不明なエラーソースの存在下でUEがターゲット測位精度を達成するのを助けることができることが理解されるであろう。
【0195】
マルチRTTのための参照支援型測位
マルチRTT測位方法では、UEは、gNBからPRSを受信し、gNBにSRSpを送る。UEは、PRS受信時間とSRSp送信時間との差、すなわち、Rx-Tx時間差を送る。LMFは、UEからRx-Tx時間差を受信し、UEとgNBとの間のRTTを計算する。LMFは、UEと複数のgNBとの間のRx-Tx時間差の複数の値を受信し、複数のRTTに基づいて、UEのロケーションを計算する。
【0196】
UEベースのマルチRTTでは、UEは、LMFからgNBにおけるRx-Tx時間を受信する。UE及びgNBにおけるRx-Tx時間に基づいて、UEは、RTTを計算し、UEのロケーション推定値を算出する。図7は、ネットワークノード間の交換、特に、UEとgNBとの間で送られるPRS及びSRSpの非限定的な例を例解する。この例では、gNBは、時間t1においてPRSを送信し、UEは、時間t2においてPRSを受信する。次いで、UEは、時間t3においてSRSpを送信し、gNBは、時間t4においてSRSpを受信する。時間の単位は、例えば、秒、シンボル、又はスロットであり得る。UE支援型マルチRTT測位方法の場合、UEは、LMF又はgNB Rx-Tx時間差を送り、これは、この例では、t3-t2である。LMFは、gNBからRx-Tx時間差t4-t1を受信し得る。したがって、Rx-Tx時間差のペア(例えば、t3-t2及びt4-t1)を使用して、LMFは、UEとgNBとの間のラウンドトリップ時間(round-trip time、RTT)を計算することができる。ラウンドトリップ時間は、UEとgNBとの間の距離を推定するために使用され得る。UEベースの測位方法では、UEは、LMF又はgNBからt4-t1を受信し、ラウンドトリップ時間自体を計算し得る。異なる例では、UEは、最初にSRSpを送信し得、gNBは、UEからのSRSpの受信後にPRSを送信し得る。UEベースのマルチRTT測位方法では、UEは、例えば、複数のgNB又はTRPに対応する複数のRx-Tx時間差を受信し得る。
【0197】
図8は、一実施形態による、マルチRTTのための参照支援型測位の方法を例解するフローチャートである。
【0198】
工程S801において、UE810は、以下の条件のうちの1つ以上が満たされる場合、参照支援型測位のための要求をLMF840に送信する。事前構成された時間期間にわたってUE位置を変動させること(UE位置の分散)、及び参照ベースの測位の必要性が生じること、TRPから受信されたPRSのRSRPがLMFによって構成された閾値を下回ること。
【0199】
工程S803において、TRP830は、参照デバイス820とUE810との両方にPRSを送信する。
【0200】
工程S805において、参照デバイス820は、TRP830にSRSpを送信する。
【0201】
工程S807において、参照デバイス820は、第1の関連付けられているRx-Tx時間差(例えば、図7の参照デバイスにおいて測定されたt3-t2)を送り、測定値をLMF840に報告する。
【0202】
工程S809において、UE810は、TRP830にSRSpを送信する。
【0203】
工程S811において、UE810は、(例えば、LPPを介して)LMFから第2のRx-Tx時間差(例えば、図7のt4-t1)を受信する。
【0204】
工程S813において、UE810は、それ自体の測定値に基づいて、そのロケーションを判定する。
【0205】
工程S815において、UE810は、そのロケーション推定値をLMF840に送信する。
【0206】
工程S817において、UE810は、参照デバイスの測定を要求し、(例えば、LPPを介して)自体が使用する参照支援型測位方法を報告する。
【0207】
工程S819において、UE810は、LMF840から参照デバイス820の測定値を受信する。
【0208】
工程S821において、UE810は、それ自体の測定値及び参照デバイスの測定値に基づいて(例えば、LPPを介して)、その位置を判定する。
【0209】
UE810は、以下を含み得る測定報告と関連付けられている参照デバイスIDをLMF840から受信し得る。参照デバイスが測定を行うために受信したPRSのPRS ID、PRSリソースID、PRSリソースセットIDと、参照デバイスにおいて算出されたRx-Tx時間差、例えば、図7のt3-t2、参照によって観測されるPRSのRSRP、測位のためのSRS(SRSp)リソースID、SRSpリソースセットID、Rx-Tx時間差を計算するために使用される参照デバイス。
【0210】
UEは、参照デバイスによって行われた測定値に関連する以下の支援情報をgNBから受信し得る。
-参照デバイスと関連付けられているID、
-参照デバイスが属する物理セルのセルID、
-適用可能な場合、衛星ID及び測定が行われる対応するPRS ID、
-測定が行われるPRS ID、PRSリソースID、PRSリソースセットID、
-UEにおけるRx-TX差を計算するために使用されるSRSp ID、SRSpリソースID、SRSpリソースセットID、及び、
-測定が行われた時間を示すタイムスタンプ。
【0211】
UE支援型測位方法では、UEは、測定値をLMFに送信し、LMFは、UEのロケーション推定値を判定する。
【0212】
UEは、以下の条件のうちの1つ以上が満たされる場合、参照支援型測位を開始する。構成された時間期間にわたって測定値が変動すること(例えば、RSRPの標準偏差又は分散が、構成された時間期間にわたって閾値を上回る)、又は測定されたPRSのRSRPが閾値を下回ること。
【0213】
UE及び参照デバイスは、gNB/TRPからPRSを受信し、参照デバイスは、(例えば、LPPを介して)LMFに測定値を報告し、UEは、(例えば、LPPを介して)その測定値をLMFに報告する。
【0214】
UEは、参照デバイスになる要求をLMFに送り得る。要求において、UEは、ロケーション推定値における信頼度を示すメトリックとともに、そのロケーション推定値を送り得る。前述の信頼度は、例えば、以下によって示され得る。
-ロケーション推定値と関連付けられている標準偏差又は分散、標準偏差又は分散が計算された持続時間、
-完全性(例えば、測位失敗の確率、ロケーション推定値におけるエラーの許容限界)、及び
-信頼値(例えば、0~99の整数値であって、より高い値が、ロケーション推定値におけるより高い信頼を示し得るもの。信頼値は、参照デバイスにインストールされたソフトウェアによって生成され得る)。
【0215】
UEは、UEが参照デバイスであることを肯定応答する指標をネットワークから(例えば、LPPを介して)受信し得る。UEは、ネットワークから(例えば、LPPを介して)参照デバイスIDを受信し得る。
【0216】
構成された評価条件に基づいて参照UE/デバイスとして動作するように選択されたUE
実施形態の1つのファミリーでは、UEは、UEによって検出され、ネットワークに報告される1つ以上の条件(例えば、LMF及び/又はgNB)に基づいて、参照UE/デバイスとして動作するように選択され、割り当てられ得る。一例では、UEは、参照UEとして機能することに関連する1つ以上の評価条件の検出に基づいて、明示的又は暗黙的のいずれかで参照UEとして動作するようにネットワークに示し得る。この例は、UEが参照UEとして機能するその能力を自律的に判定し得る場合に適用され得る。別の例では、UEは、UEによってネットワークに提供される、測定報告/ロケーション推定値を含むUE能力及び/又は測位情報に基づいて、参照UEとして動作するように、ネットワークによって選択され得る。
【0217】
UEが参照UE/デバイスとして動作するために、UEのロケーションは、ある測位精度(例えば、測位エラー限界/標準偏差<xメートル)及び/又は測位完全性(例えば、不確実性<y%及び/又は信頼レベル>z%)で、(例えば、LMF又はRANにおいて)ネットワークによって知られるべきである。ロケーション情報は、UEによって提供される測定報告に基づいて(UE支援型測位において)ネットワークによって、及び/又はUEによって実施される算出に基づいて(UEベースの測位において)UEによって、判定され得る。いずれの場合も、UEは、ネットワークによって、1つ以上の測位方法及び関連付けられているPRS/SRSp構成で構成され得る。UEはまた、参照UEとして動作するためのUEの好適性を判定するための測定及び評価を実施するための他の評価条件/基準とともに、ネットワークによって構成され得、達成可能な測位精度/完全性は、場合によってはUEが参照UEとして動作する持続時間全体にわたって安定し、維持される。この場合、評価条件/基準は、参照UEとしてのUEの初期選択/割り当て中に、及び参照UEの機能/役割を維持するために適用され得、測定及び/又は評価は、周期的に、又はある一定のイベント(例えば、UE無線条件、モビリティの変更)によってトリガされたときに、実施され得る。
【0218】
高い精度/完全性を有するUEのロケーションのネットワーク認識を用いて、UEは、参照UEとして動作するように割り当てられ得る。これは、UEが、場合によってはネットワークから要求を受信すると、測定を実施し、測定値報告を送ることを伴い得、それにより、参照UEによって提供された測定値は、例えば、ロケーション情報を判定するために、及び/又は参照UE若しくは参照UEの近傍に位置する他の1つ以上のUEのロケーション情報の精度を改善するために、関連付けられ、使用され得る。
【0219】
参照UEとして動作するためのUEベースの/UE支援型モード
UEが参照UEとして動作し得る異なるモード(すなわち、UEベースのモード、UE支援型モード)があり得る。参照UEとして動作するためのモードの選択は、UEによってネットワークに提供される能力情報に基づいて、ネットワーク(例えば、LMF)によって実施され得る。例えば、MO-LRシナリオでは、UEは、UE中の上位レイヤ(例えば、LCSクライアント/アプリケーション)からロケーション要求及び/又は参照UEとして機能するための指標を受信すると、参照UEとして動作するための能力を含む、能力指標をネットワークに送り得る。モバイル着信ロケーション要求(Mobile Terminated Location Request、MT-LR)又は遅延MT-LRシナリオでは、UEは、ネットワーク内のLCSクライアント/アプリケーション/CN機能からロケーション要求及び/又は参照UE指標を受信すると、参照UEとして動作するためのその能力情報を送り得る。UEによってネットワークに送られる能力情報は、サポートされる異なる測位方法、異なる精度で測位測定及び算出を実施するための能力、UEの既知のロケーション(すなわち、ロケーションの精度/完全性)、モビリティ属性(例えば、スピード、方向、軌道)などを含み得る。参照UEとして動作するための能力情報は、例えば、LPPメッセージ中で送られ得る。ネットワークは、例えば、能力情報に基づいて、動作モードを判定し、かつ/若しくは1つ以上のPRS構成及び/又は評価条件を含む支援情報をUEに提供し得る。
【0220】
UEベースのモードでは、UEは、測定を行い、構成された評価条件を満たすときに参照UEとして動作し得るかどうかを判定するために、UEによって使用され得る1つ以上の評価条件で構成され得る。評価を実施すると、UEは、場合によっては測定値及び評価結果を含む、参照UEとして動作するその能力(ability)/能力(capability)に関する指標をネットワークに送り得る。
【0221】
UE支援型モードでは、UEは、ネットワークによって提供されるPRS構成に対して行われた測定値を含む測定報告を送り得る。PRS構成は、測位のために使用される同じ構成、又はより高い精度/完全性でUEロケーションを判定するために使用される、場合によっては拡張PRSリソース/ビームを含む、異なる構成であり得る。UE支援型モードでは、ネットワーク(例えば、LMF)は、例えば、UEによって送られた測定報告に基づいて、UEが参照UEとして動作し得るかどうかを評価及び判定し得る。
【0222】
UEベースの及びUE支援型モードの両方において、UEロケーション、測定値、及び評価結果(例えば、精度、完全性)に関する情報を含む、参照UEとして機能するためのUEのコンテキスト情報は、例えば、ネットワーク(例えば、LMF及び/若しくはgNB)並びに/又はUE内で記憶、維持、及び管理され得る。(例えば、条件の変化に起因して)ネットワーク及び/又はUE内で評価を実施する場合、参照UEに関連するコンテキストが更新され得る。例えば、高い精度/完全性でPRSに対して測定を実施することがUEにおいて不可能になり得るUEにおける(例えば、PRS妨害に起因する」)無線状態の変化は、参照UEとして動作するためにUEを解放し、コンテキスト情報を更新することになり得る。
【0223】
UEを参照UEとして割り当て、かつ/又は既存の参照UEに関連するコンテキストを更新すると、1つ以上の利用可能な/アクティブな参照UEに関する情報が他のUEに示され得る。この場合、場合によってはID、ロケーション、サポートされる測位方法、及び/又はPRS構成を用いて行われた測定値を含む、参照UEに関する情報が、近傍にある他のUEに示され得る。参照UEに関する1つ以上の情報は、例えば、専用LPPメッセージ内で(例えば、支援データ内で、ロケーション要求内で)、ブロードキャストSIB及び/又は下位レイヤシグナリング(例えば、MAC制御要素(Control Element、CE)、DCI)内で、近傍にある他のUEに、ネットワークによって提供され得る。
【0224】
参照UEとして動作するための評価条件で構成されたUE
少なくとも1つの実施形態では、UEは、UEが参照UEとして動作することができるかどうかを判定するための評価条件で構成され得る。構成された評価条件は、DLベースの方法(タイミング及び/若しくは角度のためのPRS構成)、ULベースの方法(SRSp構成)、DL及びULベースの方法(マルチRTT)、並びに/又はRAT非依存方法(例えば、GNSS、WLAN)を含む、1つ以上の測位方法と関連付けられ得る。DLベースの測位で構成されたとき、評価条件は、例えば、UE内で構成された1つ以上のPRS構成と関連付けられ得る。評価条件は、例えば、支援情報(例えば、LPP ProvideAssistanceData)としてLPPメッセージ中で、及び/又はロケーション要求(例えば、LPP RequestLocationInformation)中でUEによって受信され得る。別の例では、1つ以上の評価条件は、SIB若しくは専用RRCメッセージを含むRRCシグナリング中で、及び/又は下位レイヤシグナリング(例えば、MAC CE、DCI)中で、UEによって受信され得る。
【0225】
UEは、構成された測位方法/PRS構成と関連付けられている測定及び/又は評価を実施し、測定/評価に関して、構成された評価条件のうちの1つ以上が満たされるとき、自体が参照UE/デバイスとして動作し得るかどうかを判定し得る。UEは、例えば、以下の評価条件のうちの1つ以上を満たすとき、参照UE/デバイスとして動作し得る。
【0226】
RSの測定値
例えば、RSRP、RSRQ、RSSI、RSTDなどを含む、PRS及び/又は他のRS(例えば、CSI-RS)上で行われた1つ以上の測定値が、測定に対応するある一定の閾値を上回る(又は下回る)とき、UEは、参照UEとして動作し得る。同様に、UEによって送信されたSRSpが、例えば、閾値を上回るRSRP値を有するTRP/gNBによって受信されるとき。
【0227】
B.例えば、UEが、閾値を上回るRSRP値を有するTRP/gNBから受信された1つ以上のビーム(例えば、ビームインデックス値を有する)を測定することができるとき。同様に、UEによって送信されたULビームが、例えば、閾値を上回るRSRP値を有するTRP/gNBによって受信されるとき。
【0228】
C.例えば、閾値を上回るRSRP値を有するUEによって検出されたマルチパスの数は、あるマルチパス閾値を下回る(又は上回る)。
【0229】
D.例えば、本明細書で説明される、測定値に基づいて判定されるLOS/NLOSインジケータは、ネットワークによって構成された閾値を上回る(又は下回る)。
【0230】
測位評価:
A.例えば、PRSソース(例えば、TRP/gNB/衛星/他のUE)に関して、測定値及び/又は例えばエラー限界、標準偏差などの他のパラメータに基づいて判定された、得られる/予想される精度が、ある一定の精度閾値を上回る(又は下回る)とき。
【0231】
B.例えば、得られる/予想される待ち時間が、以下のうちのもう1つ多くを実施するためのある一定の待ち時間閾値を超えるとき:例えば、支援情報(例えば、PRS/SRSp構成)を受信すること、UEのロケーションを判定すること、測定を実施すること、測定報告/ロケーション推定値をネットワークに送ることなど。
【0232】
完全性評価:
A.例えば、得られる/予想される完全性が、以下のうちの1つ以上を実施するための完全性閾値(例えば、アラートレベル、ターゲット完全性リスク、アラートまでの時間)を超えるとき:例えば、測位不確実性(垂直及び/又は水平寸法)、保護限界(protection limit、PL)、アラートメッセージ送信のための待ち時間など。
【0233】
モビリティ条件:
A.例えば、UEのスピード/速度がある一定の閾値を下回るとき。同様に、UEは、スピード/速度の範囲がある上限及び下限内にあるとき、参照UEとして動作し得る。
【0234】
B.別の例では、UEが、場合によっては異なる時間値(例えば、タイムスタンプ)と関連付けられている1つ以上のロケーションからなる特定のモビリティ軌道に従うとき、UEは、参照UEとして動作し得、(例えば、UEが横断し得る1つ以上のセルの粒度での)モビリティ軌道が、ネットワークに知られている/示される。
【0235】
上位レイヤ指標:
A.例えば、アプリケーション、LCSクライアントなどを含む上位レイヤから、参照UEとして動作することを示す指標を受信するとき。
【0236】
B.例えば、UEは、残存バッテリ容量の量が閾値を上回るとき、参照UEとして動作し得る。
【0237】
ネットワーク指標
A.例えば、UEは、支援情報、ロケーション要求、及び/又は参照UEとしての指定を含むLPPメッセージをLMFから受信するとき、参照UEとして動作し得る。別の例では、ネットワーク指標は、専用RRCシグナリング、SIB、下位レイヤシグナリング(MAC CE、DCI)中で受信され得、受信された指標は、UEのID、及び参照UEとして動作するためのID/フラグを含み得る。
【0238】
有効時間持続時間/周期的:
A.例えば、UEは、構成された時間持続時間がトリガされる/満了するとき、参照UEとして動作し得、時間持続時間はタイマを用いて追跡され得る。この場合、UEは、例えば、構成された時間持続時間が有効であり、実行されている限り、参照UEの機能を実施することを含めて、参照UEとして動作し得る。
【0239】
B.例えば、UEは、UEが参照UEとして動作し得るかどうかを判定するための構成された周期性値に基づいて、1つ以上の評価条件に関する評価を周期的に実施し得る。評価を完了すると、UEは、例えば、同様の周期性で周期的にステータス/結果をネットワークに送り得る。
【0240】
有効エリア:
例えば、UEが1つ以上のセルのカバレッジエリア内にとどまるとき(例えば、ある一定の構成されたセルIDを検出するとき)、UEは参照UEとして動作し得る。
【0241】
例えば、上記の評価条件のうちの1つ以上が満たされないとき、UEは、割り当てられないことがあり、かつ/又は参照UE/デバイスとして動作しないことがある。UEは、評価段階にわたって参照UEとして動作することを決定するための評価を実施し得、そのパラメータ(例えば、評価持続時間)は、例えば、評価条件を受信するときに一緒に又は別個にUEによって受信され得る。
【0242】
UEは、場合によっては評価段階の完了時に、評価条件のうちの1つ以上が満たされているかどうかを示すステータス報告をネットワークに送り得る。代替的に、UEは、(例えば、LPPメッセージ中で)ネットワークから要求指標を受信すると、評価のステータス/結果を送り得る。ステータス報告は、例えば、LPPメッセージ(例えば、「LPPがロケーション情報を提供」、「LPPが参照UEステータスを提供」)、RRCシグナリング、及び/又は下位レイヤシグナリング(例えば、MAC CE、UCI)中で、UEによってネットワークに送られ得る。ステータス報告は、例えば、最初に参照UEになることを要求/示すために、又は1つ以上の評価条件を検出したときに動的に、UEによって送られ得る。UEは、以下の報告モードのうちの1つ以上でステータス報告を送り得る。
【0243】
周期的報告
A.例えば、UEは、UE内で構成され得る周期性値を使用して、ステータス報告を送り得る。この場合、周期性値は、UEが参照UEとして動作するための評価を実施する周期性と関連付けられ得る。
【0244】
B.例えば、UEは、参照UEとして動作するための能力に比例し得る周期性値を有するステータス報告を送り得る。この場合、UEは、行われた測定値が測位/完全性精度の低減を示す(例えば、PRSのRSRPが閾値を下回る)とき、周期性値を第1の/デフォルト周期性値から増加させ得る。同様に、UEは、行われた測定値が測位/完全性精度の改善を示す(例えば、PRSのRSRPが閾値を上回って増加する)とき、周期性を第1の/デフォルト周期性値から増加させ得る。
【0245】
半永続的報告
A.例えば、UEは、開始時間、周期性、及び停止時間を含む構成されたパラメータのセットを使用して、ステータス報告を送り得る。UEは、例えば、評価条件に関して検出された変更に基づいてパラメータ(例えば、周期性、停止時間)を変更し得る。
【0246】
非周期的報告
A.例えば、UEは、少なくとも1つの評価条件に関する変更を検出したとき、シングルショットステータス報告を送り得る。
【0247】
参照UEとして動作することに関連するネットワークにUEによって送られるステータス報告の内容は、以下のうちの1つ以上を含み得る。
【0248】
参照UEとして動作する/動作しない指標
A.例えば、UEは、場合によっては評価条件に関する評価を実施する際に、参照UEとして動作するためのその能力/能力を示し得る。そのような指標は、例えば、UEベースのモードでUEによって送られ得る。
【0249】
B.例えば、UEは、参照UEとして動作することができないことを示す1つ以上の評価条件(例えば、判定された精度<閾値)を検出したときに、参照UEとして動作することができないことを示し得る。この場合、UEは、例えば、参照UEとして動作しない原因(例えば、測定値)、UEが参照UEとして動作しないことが予想される持続時間などを含む追加情報を示し得る。
【0250】
測定値報告:
例えば、UEは、ネットワークから受信されたPRS構成のための情報を使用するとき、場合によっては測位及び/又は完全性に関連する、行われた測定値を送り得る。この場合、PRS構成は、測位/完全性関連測定を行うために使用される通常の構成、及び/又は、例えば、UEが参照UE/デバイスとして動作することができるかどうかを判定するための測定を実施することを特に意図された構成であり得る。
【0251】
B.例えば、UEは、以前に報告された測定値に対する測定値の変化を示し得る。
【0252】
評価結果
A.例えば、UEは、構成された評価条件に関して測定値/評価から判定された値、及び/又は評価条件のうちのどれが(例えば、条件のIDとともに)満たされるか/満たされないかを(例えば、フラグとともに)示す指標を含む結果を送り得る。
【0253】
近傍にある他のUEの指標
A.例えば、UEは、他のUEのロケーション情報及び/又は他のUEによって送信されたPRS/SRSpに対して行われた測定など、近傍にある他のUEに関係する情報を送り得る。
【0254】
角度オフセット
A.例えば、ネットワークによって要求された場合、参照UEは、参照UEに関連する角度情報を送り得る。角度情報は、以下のうちの少なくとも1つを含み得る。参照UEが向いているボアサイト角、参照UEから送信されたSRS又はSRSpリソースと関連付けられている(例えば、SRS又はSRSpリソースIDと関連付けられている)AoD又はAoAの予想値、PRSリソースと関連付けられている(例えば、PRSリソースIDと関連付けられている)AoD又はAoAの予想値、SRS又はSRSpリソースのためのボアサイト角(例えば、送信されたSRS又はSRSpのボアサイト角)、参照UEにおけるアンテナ配向のボアサイト角、参照UEにおける参照ポイントに対するアンテナ配向の相対角、それぞれ、SRS/SRSpを送信するか又はTRPからPRSを受信するために使用されるTx又はRxパネルのボアサイト角。参照UEは、LPPメッセージ、RRC、UCI、又はUL-MAC-CE中で前述の情報を送り得る。UEは、前述の情報を測定値報告に含め得る。
【0255】
B.別の例では、参照UEは、参照UEがSRS若しくはSRSpの送信のためのTx空間フィルタ(例えば、送信ビームの方向)、又は受信PRSリソースのためのRx空間フィルタ(例えば、受信ビームの方向)を変更していないことを示す構成情報を受信し得る。参照UEは、測定報告中のインジケータを関連付け、インジケータを測定値(例えば、PRSリソースのためのRSRP、参照及びターゲットPRSリソースのためのRSTD)と関連付け得る。インジケータはバイナリであり得、例えば、値「1」は、最後の報告以来、参照UEが空間フィルタを変更しなかったことを示し得、「0」は、最後の報告以来、空間フィルタが変更されたことを示し得る。
【0256】
それに応答して、UEは、ネットワークから、参照UE/デバイスとして動作するために、以下のうちの1つ以上を含む、ある特定の情報及び/又は構成のための情報を受信し得る。
【0257】
識別子:例えば、UEは、参照UEとして割り当てられたときに新しいIDを受信し得る。
【0258】
測定構成:例えば、UEは、ネットワークによって提供される1つ以上のPRS構成を使用して測定を実施するように構成され得る。
【0259】
評価条件:例えば、UEは、1つ以上の前述の評価条件を受信し得る。
【0260】
報告構成:例えば、UEは、ステータス報告を送るときに適用すべきパラメータ、報告タイプ(例えば、周期的、非周期的、半永続的)及び/又はコンテンツレベル(例えば、フル/リッチ報告、簡略化/選択された報告)を受信し得る。
【0261】
フォールバック構成:例えば、UEは、参照UEとして動作することができないことを示す1つ以上の評価条件を検出したときに実施すべき、ある一定のフォールバックアクションで示され得る。一例では、UEは、ある一定の条件(例えば、PRSのRSRPが閾値を下回る)を検出したとき、代替の/事前構成されたPRS構成及び/又は事前構成された測位方法(例えば、ULベース、GNSSベース)に切り替えるための指標をネットワークから受信し得、それにより、UEは、ある一定の持続時間(例えば、条件が持続する持続時間)の間、参照UEとして動作し続け得る。
【0262】
エラーグループ構成:UEは、PRSリソースと関連付けられているネットワーク(例えば、LMF、gNB)からエラーグループ指標を受信し得る。同じエラーグループ内で、PRSリソースは、タイミングエラー又は角度オフセットなど、同じエラーソースを共有し得る。UEは、複数のPRSリソースが同じエラーグループ中にあり、UEがPRSリソース上で測定を行う場合、差分測位方法を使用することを決定し得る。UEは、エラーグループ構成を報告する要求をネットワークから受信し得る。この場合、UEは、同じエラーソースを共有するRxビームインデックスを報告し得る。UEがUL又はDL及びUL測位方法を実装する場合、UEは、同じエラーソースを共有するSRSp又はSRSリソースを示すために、インジケータをネットワークに送り得る。
【0263】
別のエラーグループ構成例では、ネットワークによって要求された場合、参照UEは、PRSリソース又はSRSpリソースと関連付けられているUE Tx TEG(タイミングエラーグループ)ID又はUE Rx TEG IDを示し得る。例えば、PRSリソースが同じUE Rx TEG IDと関連付けられる場合、それは、PRSリソースに関連する測定値が、タイミングオフセットの共通の値を含み得ることを示す。複数のSRSpリソースがUE Tx TEG IDと関連付けられる場合、それは、SRSpリソース上で行われた測定値が同様のタイミングオフセットを含み得ることを示す。参照UEは、TRPから送信されたPRSリソースと関連付けられているTRP Tx TEG IDを示す要求をネットワークに送り得る。ネットワーク(例えば、LMF、gNB)によって要求された場合、参照UEは、SRSpリソースと関連付けられているUE TEG ID及び/又はPRSリソースと関連付けられているUE Rx TEG IDを報告し得る。
【0264】
別のエラーグループ構成例では、ネットワークによって要求された場合、参照UEは、タイミングオフセット値(例えば、秒、シンボル、スロット、サブフレーム、フレームで表される)の推定値、角度オフセット値(例えば、ラジアン、度)、又はUE Tx TEG ID若しくはUE Rx TEG IDと関連付けられている測定値中の不明な値の他の推定値をネットワークに送り得る。別の例では、UEは、タイミング/角度オフセット値を、PRSリソースセットID、PRSリソースID、PRS ID、TRP ID、SRSpリソースセットID、SRSpリソースID、SRSリソースセットID、及び/又はSRSリソースIDと関連付け得る。タイミングオフセット値の推定値は、ネットワークがネットワークにおける測定値に訂正を適用するのを支援し得、それにより、より正確な測位を達成し得る。他のUE(例えば、参照UEではないUE)によって要求された場合、ネットワークは、訂正情報(例えば、参照UEから取得されたタイミングオフセット)を他のUEにブロードキャストし得る。参照UEは、UCI、UL-MAC-CE、LPPメッセージ又はRRCによって、UE Tx TEG ID若しくはUE Rx TEG ID、又は訂正情報(例えば、タイミングオフセット、角度オフセット)をネットワークに送り得る。参照UEは、周期的に、半永続的に、又は半周期的にネットワークに情報を送り得る。報告の周期性は、ネットワークによって構成され得る。半永続的報告の持続時間(例えば、タイムスタンプ、シンボル#、スロット#、サブフレーム#、又はフレーム#に関して表される開始/終了時間)は、ネットワークによって構成され得る。UEは、最後の機会と比較して訂正情報に対する変更がある場合にのみ、訂正情報をネットワークに送り得る。UEは、MAC-CEを介して、半永続的報告のためのアクティブ化又は非アクティブ化コマンドをネットワークから受信し得る。参照UEは、UEがUEベースの測位で構成されるとき、角度/タイミングオフセット推定値を返し得る。参照UEは、タイミング又は角度オフセットの範囲を送るように構成され得、その範囲は、推定値中の不確実性を示すために、推定値の最小値と最大値とからなり得る。推定値を含む報告において、参照UEは、推定値(又は訂正情報)のソースをネットワークに示すために、そのUE IDを含み得る。
【0265】
ロケーション情報:一例では、参照UEは、UEベースの測位を実施するように構成され得る。UEは、構成されたPRSリソース上で測定を行う要求をネットワークから受信し、UEロケーションを取得するために測定値を処理し得る。UEは、ネットワークからUEロケーションを返す要求を受信し得る。一例では、UEは、2つのロケーション推定値、すなわち、RAT非依存測位方法(例えば、GPS、GNSS、WiFi、センサ)又は事前構成されたロケーションを使用してUEによって取得された第1のロケーション推定値を返し得、第2のロケーション推定値は、受信されたPRSに対して行われた測定値を処理することによって取得されたUEの推定値であり得る。第1のロケーション推定値は、それと関連付けられている有効性基準を有し得る。例えば、有効性基準は、以下のうちの少なくとも1つであり得る。ロケーション情報と関連付けられている完全性(例えば、標準偏差、ロケーションのソース、ロケーション情報を取得するために使用される測位方法)、時間有効性(例えば、ロケーション情報と関連付けられているタイムスタンプ、有効期限)、エリア有効性(例えば、関連付けられているエリアにおいて有効であるロケーション情報)。第1のロケーション推定値はUEとネットワークとの両方によって知られていることがあるが、第2のロケーション推定値は、測定値中に存在する角度オフセット又はタイミングオフセットに起因するエラーを含み得る。前述のロケーション推定値を返すことによって、ネットワークは、推定値と既知のロケーションとの間のエラーを導出し、測定値に存在するエラーを推定し得る。別の例では、UEは、第1のロケーション推定値と第2のロケーション推定値との間の差をネットワークに返し得る。参照UEは、第1のロケーション推定値及び第2のロケーション推定値、又は2つのロケーション推定値間のエラーを、参照UEがネットワークに報告するタイミング/角度オフセット推定値と関連付け得る。UEは、前述の情報を測定値報告に含め得る。別の例では、UEは、受信されたPRSに対して行われた測定値に基づいて判定されたロケーション推定値と関連付けられている不確実性を返し得る。ロケーション推定値と関連付けられている不確実性の例は、ロケーション推定値の最小値及び最大値、ロケーション推定値中の標準偏差又は分散を含むロケーション推定値の範囲であり得る。
【0266】
別のロケーション情報の例では、UEは、ネットワークから第1のUEロケーション推定値を受信し得る。UEは、受信されたPRSに対して行われた測定値を処理することによって取得される第2のUEロケーション推定値を比較し、第1のロケーションと第2のロケーションとの間の差をネットワークに報告し得る。
【0267】
別のロケーション情報の例では、参照UEは、参照UEがそのロケーション又はタイミング/角度オフセット推定値を報告すべきとき、ネットワークから構成情報を受信し得る。参照UEは、それ自体のロケーション又は推定値を報告するために、スケジュールされた時間(例えば、タイムスタンプ、絶対時間、秒、シンボル、スロット、サブフレーム、又はフレームに関して表される相対時間)を受信し得る。
【0268】
例示的実施形態では、参照UEは、ネットワーク(例えば、LMF、gNB)から測位のための要求を受信し、UEが参照としてサービスすることができることを示すUE能力情報を送り、UEベースの測位を実施するように構成され、測定値に存在する時間オフセット、及びUEがそのロケーション推定値を報告することが予想されるスケジュールされた時間に対する推定値を報告する要求を含むPRS構成をネットワークから受信し、測定を実施し、そのロケーション情報を導出し、タイマを開始する。タイマがスケジュールされた時間に到達した場合、参照UEは、ロケーション情報の差を報告する。参照ロケーションが無効である(例えば、有効時間が満了している)場合、UEは、(例えば、GPSから取得された)参照ロケーション、測定値中の時間オフセットについての推定値、及びロケーションと関連付けられているタイムスタンプを報告する。
【0269】
LOS/NLOS指標
一実施形態では、UEは、測定値報告中でLOS(Line of Sight、見通し線)又はNLOS(Non Line of Sight、非見通し線)の可能性を示すメトリックを含めることを決定し得る。例えば、インジケータは、両端値を含む0~1の値であり得、UEは、0~1の値から選択するために、ネットワークから構成情報(例えば、gNB、LMF)を受信し得る。例えば、UEは、LOSの可能性を示すために、0、0.25、0.5、0.75、及び1の中から値、すなわちLOSインジケータを選択し得、0及び1は、それぞれLOSの最低可能性及び最高可能性を示す。別の例では、0.5のLOSインジケータは、LOSの可能性が不確実であることを示す。同様に、NLOSインジケータについて、0及び1は、それぞれ、NLOSの最低可能性及び最高可能性を示す。簡潔にするために、本明細書の例ではLOSインジケータが使用される。しかしながら、NLOS及びLOSインジケータは、交換可能に使用され得る。
【0270】
加えて、本明細書で説明されるUE挙動は、前述の参照デバイス又は参照UEの挙動に適用され得る。
【0271】
LOSインジケータの粒度のUE能力への依存
UEは、UE能力に応じてLOSの粒度についての構成情報を受信し得る。例えば、いくつかのUEは、LOSインジケータについて、0又は1のみを示すことが可能であり得るが、他のUEは、インジケータについて、0、0.25、0.5、0.75、又は1の中から返すことが可能であり得る。
【0272】
UEがLOS可能性に関して確実でない(例えば、判定することができない、必要とされる精度で判定することができない)場合、UEは、LOSインジケータを返すことを控え得る。例えば、UEが、LOSインジケータについて、0又は1を返すようにネットワークによって構成された場合、UEは、LOSインジケータが0であるべきか1であるべきかをUEが確信していない(例えば、判定することができない)場合にLOSインジケータのネットワークへの送信/報告をキャンセルするか、又はLOSインジケータを返すことを控え得る。
【0273】
UEは、ネットワークによってLOSインジケータについての値で事前構成され得、UEは、UE能力に応じてどの値から選択すべきかを判定し得る。例えば、UEは、LOSインジケータについて、0、0.25、0.5、0.75、及び1で事前構成され得るが、UEは、UE能力に基づいて、0又は1のいずれかをネットワークに報告することを選ぶことを決定し得る。
【0274】
チャネル条件に依存する粒度
LOSインジケータの粒度は、チャネル条件(例えば、ドップラーシフト/拡散、遅延拡散、チャネル内のパスの数)に依存し得る。例えば、UEは、PRS測定値から、パスの数がネットワークによって構成された閾値(例えば、2つのパス)よりも大きいことを、UEが判定した場合、0、0.25、0.5、0.75、及び1から、LOSインジケータを選択することを決定し得る。複数のパスの数が閾値未満である場合、UEは、LOSインジケータとして0又は1をネットワークに示し得る。
【0275】
別の例では、UEがチャネル中のいかなる複数のパスも測定しない場合、すなわち、チャネルがシングルパスである場合、UEは、LOSインジケータをネットワークに報告しないことを決定し得る。ネットワークがUEにLOS/NLOSインジケータを返すように要求しても、UEは、シングルパスチャネルを示す測定値、すなわち、パスに関連するRSRP及び/又はタイミング情報が、チャネル特性を示すのに十分であると判定し得る。
【0276】
インジケータに関連しているもの
UEは、ネットワーク(例えば、LMF又はgNB)によって、LOSインジケータを送るように要求され得る。UEは、ネットワークによって、以下のうちの少なくとも1つ又は組み合わせに関するLOSインジケータを含めるように要求され得る。
【0277】
TRP(例えば、LMFはTRP IDを示し得る)又はPRS ID、
PRSリソース(例えば、LMFは、PRSリソースIDを示し得る)、
PRSリソースセット(例えば、LMFは、PRSリソースセットIDを示し得る)、
特定のTRP下のPRSリソース又はPRSリソースセット(例えば、UEは、TRP IDを受信し得、UEは、TRP IDとともにTRPから送信されたPRSリソースのためのLOSインジケータを報告する)、
特定のPRSリソースセット下のPRSリソース(例えば、UEは、PRSリソースセットIDを受信し得、UEは、リソースセットIDを有するリソースセット下のPRSリソースに対するLOSインジケータを報告する)、
セル(例えば、LMFはセルIDを示し得る)、及び
周波数レイヤ(例えば、LMFは、周波数レイヤID、又は絶対無線周波数チャネル番号など、周波数レイヤと一意に関連付けられ得る任意のパラメータを示し得る)。
【0278】
例えば、UEが特定のTRPのためのLOS可能性を示すように要求される場合、ネットワークは、UE及びTRPがLOSにあるかどうかを知りたい場合がある。同様に、UEが特定のPRSリソース(例えば、PRSビーム)のためのLOS可能性を示すように要求される場合、ネットワークは、PRSビームがLOS内でUEに向けられているかどうかを知りたい場合がある。
【0279】
UEは、LOSインジケータと上記の要素との間の関連付けを測定値報告中で示し得る(例えば、PRSリソース#2についてのLOSステータスを示すようにUEが要求される場合、含まれるLOSインジケータはPRSリソース#2と関連付けられる)。
【0280】
別の例では、UEは、UEのために構成される全てのPRSリソース及び/又はTRPについて、LOS/NLOSインジケータを返すための要求を受信し得る。したがって、この場合、要求中で必要とされるオーバーヘッドを低減するために、UEは、UEがLOSインジケータを関連付ける必要があるネットワークから、特定のターゲット(例えば、特定のPRSリソースID、TRP ID)を受信しないことがある。この場合、UEは、UEのために構成された全てのPRSリソース及び/又はTRPのためのLOSインジケータを報告し得る。
【0281】
代替的に、UEは、UEのために構成された全てのTRP、全てのPRSリソース、全てのPRSリソースセット、又は全ての周波数レイヤについて、LOSインジケータを返すための要求を受信し得る。
【0282】
LOSインジケータの生成
UEは、LOSインジケータがLMF又はgNBによって構成された閾値を上回る、下回る、又はそれに等しいという条件で、LOSインジケータを含め得る。例えば、UEは、LOSインジケータについて、0又は1を示すように、LMF又はgNBによって事前構成され得る。UEが2つの閾値、例えば、0.2及び0.8で構成される場合、UEは、PRSから取得された測定値を処理することによって、UEがLOSインジケータ0.9を取得した場合、UEがLOSインジケータ「1」をネットワークに送り得ると判定し得る。UEが、PRSから取得された測定値を処理することによって、LOSインジケータ0.2を取得した場合、UEは、LOSインジケータ「0」をネットワークに送り得る。UEが、PRSから取得された測定値を処理することによって、0.5のLOSインジケータを取得した場合、UEは不確実性を宣言するので、例えば、UEはパスがLOS又はNLOSである可能性について確信がないので、UEは、LOSインジケータの報告/送信のキャンセル、又はLOSインジケータを返さないことを決定する。
【0283】
別の例では、UEは、ネットワークから閾値(例えば、LMF又はgNB)を受信し得る。例えば、UEが受信する閾値は0.8であり得る。UEが0.8未満のLOS可能性を取得した場合、UEは、LOSインジケータ「0」をネットワークに返すことを決定し得る。LOS可能性が0.8以上である場合、UEは、LOSインジケータ「1」をネットワークに返すことを決定し得る。
【0284】
UEは、PRSから行われた測定値(例えば、RSRP、ToA、RSTD、チャネル中のパスの数、チャネルの遅延拡散、Rician/K係数、チャネル中で複数のパスが観測される場合のパスごとのRSRP)に基づいて、LOSインジケータを判定し得る。
【0285】
測定値報告にインジケータを含めること
UEは、測定値報告にLOSインジケータを含めることを決定し得る。UEがPRSリソースについてRSRPを測定するように要求され、UEがPRSリソースについてLOSインジケータを含めるように要求される場合、UEは、インジケータを報告に含め、LOSインジケータがPRSリソースと関連付けられることを示し得る。
【0286】
UEは、LOSインジケータを、PRSリソースから取得された測定値と関連付け得る。例えば、UEは、PRSリソースのRSRP測定値にLOSインジケータを関連付け得る。
【0287】
UEは、ネットワークから受信された測定構成情報に基づいて、測定値(例えば、RSRP、RSTD)を含む測定値報告中に、又は別個の報告中にLOSインジケータを含めることを決定し得る。UEは、報告のサイズに基づいて、測定値と同じ報告又は別個の報告中にLOSインジケータを報告することを決定し得る。例えば、測定値を有する報告のサイズがネットワークによって構成された閾値よりも大きい場合、UEは、別個の報告中にLOSインジケータを含めることを決定し得る。
【0288】
別の例では、UEは、ネットワークによって、LOSインジケータをPRSリソースとTRPの両方と関連付けるように構成され得る。例えば、UEがTRP_Aから送信されたN個のPRSリソースで構成される場合、UEは、N個のPRSリソースについてのLOSインジケータ(又はそれらと関連付けられている測定値)とTRP_AについてのLOSインジケータとを関連付けることを決定し得る。TRPから送信されたTRPリソースとPRSリソースとの両方についてのLOSインジケータの関連付けによって、UEは、TRPから送信されたPRSと関連付けられているLOSインジケータに基づいて、UEがTRPについてのLOSインジケータをどのように判定したかを明確にするように、ネットワークを支援することが可能であり得る。UEは、構成された粒度に基づいて、LOSインジケータをTRP及び/又はPRSリソースと関連付けるように構成され得る。例えば、UEは、UEが0又は1のLOSインジケータをTRP及び/又はPRSリソースと関連付けるように構成される場合、0又は1のLOSインジケータをTRP及び/又はPRSリソースと関連付けることを決定し得る。別の例では、UEは、UEが0.1の粒度を有する0~1のLOSインジケータをTRP及び/又はPRSリソースと関連付けるように構成される場合、0.1の粒度を有する0~1のLOSインジケータをTRP及び/又はPRSリソースと関連付けることを決定し得る。
【0289】
UE報告挙動
UEが、インジケータをLOSネットワークに返すのに十分な測定値を有していないことが起こり得る。UEは、ネットワークから、LOSインジケータを報告するために、以下の構成のうちの1つ以上を受信し得る。
【0290】
オフセットT(例えば、シンボル/スロット/フレーム/秒)は、UEがネットワークからLOSインジケータを返す要求を受信した後に、UEがLOSインジケータT「単位」(例えば、シンボル/スロット/フレーム/秒)を返すべきであることを示すこと、UEが、LOSインジケータを判定するために、測定値を蓄積するためにオフセットを必要とし得ること、
LOSインジケータを報告する周期性、例えば、UEが、ネットワークから構成された周期性でLOSインジケータを送り得ること、及び
報告の持続時間、例えば、UEが、LOSインジケータの報告をいつ開始/停止すべきかについての構成情報をネットワークから受信し得ること。
【0291】
UEが、LOSインジケータを報告する要求をネットワークから受信すると、UEは、上記のパラメータに対するネットワーク固有の値を要求し得る。例えば、UEは、UEがLOSインジケータを判定するのに十分な結果を蓄積することができるように、オフセットTに対する特定の値を要求し得る。加えて、UEがLOSインジケータを報告するとき、UEは、UEがLOSインジケータの値をいつ判定したかを示すために、報告にタイムスタンプを含め得る。
【0292】
UEが、1つ以上のPRSリソース/PRSリソースセット/TRP/セルについてLOSインジケータを返すように要求される場合、UEは、最高値(例えば、「1」を有するLOSインジケータ)を有するLOSインジケータ及び関連付けられたPRSリソース/PRSリソースセット/TRP/セルをネットワークに報告することを決定し得る。
【0293】
UEは、UEがLOSインジケータを報告するように要求されても、PRS測定においてUEが1つのパスのみを観測するとき、LOSインジケータをネットワークに報告しないことを決定し得る。
【0294】
UEは、LOSインジケータのための事前構成された粒度に応じて、PRSリソースに対するTRP及び/又は測定値にLOSインジケータを関連付けることを決定し得る。UEは、UEが関連付けを行う要求をネットワークから受信する場合、関連付けを行うことを決定し得る。例えば、UEが、LOSインジケータについて、0又は1を返すようにネットワークによって構成される場合、UEは、LOSインジケータをTRPと関連付けることを決定し得る。別の例では、UEが、0.1の粒度を有する0~1のLOSインジケータを返すようにネットワークによって構成される場合、UEは、PRSリソースID又はPRSリソースIDに対応する測定値(例えば、RSRP)にLOSインジケータを関連付けることを決定し得る。逆に、UEが、LOSインジケータについて0又は1を返すようにネットワークによって構成される場合、UEは、LOSインジケータをPRSリソースID又はPRSリソースIDに対応する測定値(例えば、RSRP)と関連付けることを決定し得る。LOSインジケータの粒度と、LOSインジケータが関連付けられるターゲット(例えば、PRSリソース又はTRPと関連する測定)との間の関係を指定することによって、シグナリングのためのオーバーヘッドが低減され得る。UEは、LOSインジケータを、TRPのために使用されるIDであり得るPRS IDと関連付け得る。例示的な実施形態を以下に説明する。
【0295】
UEは、LOSインジケータの粒度(例えば、0/1、又は0.1粒度を有する[0、1])に関連する構成情報をネットワーク(例えば、gNB、LMF)から受信する、
任意選択的に、UEは、UEがLOSインジケータを関連付けるべきTRP又はPRSリソースに関する構成情報をネットワークから受信する、
UEは、LOSインジケータの構成された粒度に基づいて、LOSインジケータをTRP又はPRSリソースと関連付ける(例えば、UEがLOSインジケータについて0又は1を返すように構成される場合、UEは、LOSインジケータをTRPと関連付ける)、
UEは、PRSリソースから取得された測定値に基づいて、TRP又はPRSリソースのためのLOSインジケータを判定する、及び
UEは、測定値報告においてLOSインジケータをネットワークに報告する。
【0296】
LOSインジケータの有効性条件
UEは、LOSインジケータに対する有効性についての構成情報を受信し得る。UEは、LOSインジケータの有効性の持続時間を示すタイマをネットワークによって構成され得る。UEは、UEがLOSインジケータを報告するとき、タイマを開始し得る。タイマが構成された時間制限に達すると、UEは、LOSインジケータをネットワークに送ることを決定し得る。
【0297】
UEは、チャネル環境が変化する(例えば、UEモビリティの変化、チャネル中で観測されるパスの数の変化)とき、LOSインジケータを送ることを決定し得る。
【0298】
DL-TDOAに対するLOSインジケータ
DL-TDOAでは、UEは、受信信号時間差(Received Signal Time Difference、RSTD)、すなわち、参照PRSとターゲットPRSとの間の到着時間の差をネットワークに返し得る。UEがネットワークにLOSインジケータを送るための指標を受信した場合、UEは、参照PRSとターゲットPRSとの両方についてのLOSインジケータ、又は参照PRSのみについてのLOSインジケータを送り得る。
【0299】
参照PRSについてのLOSインジケータが構成された閾値を下回る場合、UEは、参照PRSを変更するようにネットワークに要求することを決定し得る。参照PRSがネットワークによって変更されると、UEは、新しい参照PRSについてのLOSインジケータが閾値を上回るとRSTDを返し得る。それ以外の場合、UEは、LOSインジケータが閾値を上回るまで、ネットワークに対して参照PRSを変更することを要求し続け得る。
【0300】
別の例では、UEは、広いビーム幅を有するPRSリソース又はPRSリソースセットについてLOSインジケータを返すことを決定し得る。例えば、UEが、2つのPRSリソースセット、すなわち、PRSリソースの前のセットと比較して、広いビーム幅を有するPRSリソースを含む1つのリソースセットと、より狭いビーム幅を有するPRSリソースを含む別のPRSリソースセットとで構成される場合、UEは、より広いビーム幅を有するPRSリソース、すなわち、前のPRSリソースセット中のPRSリソースについてLOSインジケータを返すことを決定し得る。UEは、PRSリソースのビーム幅を示す追加の支援情報を受信し得、UEは、支援情報に基づいて、各PRSリソース/リソースセットについてのビーム幅を判定し得る。別の例では、UEは、PRS構成階層中のより高いレベルにおいて、構成パラメータについてのLOSインジケータを受信し得、UEは、パラメータに属する全てのPRSパラメータについてLOSインジケータを報告することを決定し得る。例えば、UEは、ネットワークからPRSリソースセットについてのLOSインジケータを受信し得、UEは、PRSリソースセット中の全てのPRSリソースについてのLOSインジケータを判定し、それらをネットワークに報告し得る。同様に、UEは、ネットワークから、TRPについてのLOSインジケータを受信し得、UEは、TRPと関連付けられているPRSリソースについてのLOSインジケータを返すことを決定し得る。UEは、LOSインジケータを有するパラメータの下でPRSパラメータについてのLOSインジケータを判定及び報告するために、明示的な報告構成をネットワークから受信し得る。
【0301】
AoD測位のLOSインジケータ
AoD測位では、UEが、PRSリソースセット中の1つ以上のPRSリソースを受信するために同じRxビームを使用する場合、UEは、対応するRxビームインデックスを測定値報告中に含める。UEは、同じRxビームが複数のPRSビームを受信するために使用されたことをネットワークに通知するために、Rxビームインデックスを含めることを決定する。したがって、PRSリソースを受信するために同じRxビームが使用された場合、UEは、LOSインジケータを判定し、LOSインジケータをPRSリソースと関連付け、その関連付けをネットワークに報告し得る。UEは、同じPRSリソースセット又は異なるPRSリソースセットからPRSリソースを受信するために、同じRxビーム/インデックスを使用することを決定し得る。例えば、UEがネットワークからLOSインジケータを報告する要求を受信する場合、UEは、複数のPRSリソースについてのLOSインジケータを判定し、同じPRSリソースセットからPRSリソースを受信するために同じRxビームが使用される場合にのみ、それらのLOSインジケータをネットワークに報告する。PRSリソースを受信するために異なるRxビームが使用される(例えば、それぞれ、PRSリソース#1、#3、及び#5を受信するためにRxビームインデックス#1、#2、及び#3が使用される)場合、UEは、測定値報告中にPRSリソースについてのLOSインジケータを含めないことを決定し得る。
【0302】
別の例では、Rxビームインデックス#1がPRSリソース#1、#2、及び#3を受信するために使用され、Rxビームインデックス#2がPRSリソース#4、#5、及び#6を受信するために使用される場合、UEは、6つのLOSインジケータを含み得、それらの各々は、PRSリソース#1~#6に対応する。UEは、関連付けにおける曖昧さが回避されるように、Rxビームインデックス、PRSリソースインデックス、及びLOSインジケータを関連付け得る。例えば、前述の例では、UEは、LOSインジケータをRxビームインデックス#1及びPRSリソース#2と関連付け得る。代替的に、UEは、Rxビームインデックスが測定値報告中に含まれる場合、LOSインジケータをPRSリソースと関連付けることなしに、RxビームインデックスについてのLOSインジケータを関連付け得る。例えば、前述の例で、UEは、Rxビームインデックス#1についてのLOSインジケータ、及びRxビームインデックス#2についての別のLOSインジケータを含み得る。UEは、RXビームインデックスへのLOSインジケータの関連付けを報告するように、又はRxビームインデックス及びPRSリソースIDへのLOSインジケータの関連付けを報告するように、ネットワークによって構成され得る。
【0303】
別の例では、UEは、TRPから構成されたPRSリソース上でPRSを受信するために同じRxビームが使用される場合、LOSインジケータをTRPと関連付けることを決定し得る。したがって、UEは、TRPごとのRxビームごとのPRSリソース/測定ごとに、LOSインジケータを関連付けることを決定し得る。代替的に、UEは、RxビームごとにTRPごとにLOSインジケータを関連付けることを決定し得る。
【0304】
UEベースの測位のためのLOS指標
UEベースの測位では、UEは、PRSから取得された測定値に基づいてそのロケーションを判定し、ロケーション情報をネットワークに報告する。UEベースの測位の場合、UEは、PRSリソース/PRSリソースセット/TRP/セル/周波数レイヤと関連付けられているLOSインジケータを送るように、ネットワークに要求し得る。例えば、UEは、LMFによって構成された複数のPRSリソースと関連付けられているLOSインジケータ(例えば、各PRSリソースに対して一意に関連付けられているLOSインジケータ)を受信し得る。UEは、PRSの初期構成においてLOSインジケータを受信し得、すなわち、UEは、ネットワークに要求を送ることなく、ネットワークからLOSインジケータを受信し得る。UEは、PRSリソースセット又はTRPと関連付けられているLOSインジケータに基づいて、PRSリソースのある一定のセットのためのLOSインジケータを判定し得る。例えば、UEは、PRSリソースセットと関連付けられているN個のPRSリソースが存在し、LOSインジケータがPRSリソースセットと関連付けられている場合、UEは、同じLOSインジケータをPRSリソースセットと関連付けられているN個のPRSリソースに適用することができると判定し得ることを判定し得る。UEは、特定のPRSリソース又はTRP(例えば、DL-TDOA測位方法のRSTDを判定するために使用される参照PRS又はTRP)についてのLOSインジケータを受信し得る。代替的に、UEが要求を送る条件は、LOSインジケータがUEに送られ得るという指標を、LPP又はRRC/MAC-CE/DCIを介してネットワークから受信することに基づき得る。これは、ネットワークがLOS/NLOS可能性を判定するのに十分な測定値を収集したことを示す。UEは、UEがそのロケーション情報をネットワークに送る後に、要求を送り得る。
【0305】
UEは、以下のパラメータのうちの少なくとも1つと関連付けられているLOSインジケータを送るように、ネットワークに要求し得る。UEは、初期PRS構成において後続するパラメータについてのLOSインジケータを受信し得、すなわち、UEは、UEからの要求なしに、以下のパラメータと関連付けられているLOSインジケータを受信し得る。
TRP(例えば、LMFは、UEが要求したTRP IDについてのLOSインジケータを示し得る)又はPRS ID、
PRSリソース(例えば、LMFは、UEが要求したPRSリソースIDについてのLOSインジケータを示し得る)、
PRSリソースセット(例えば、LMFは、UEが要求したPRSリソースセットIDについてのLOSインジケータを示し得る)、
セル(例えば、LMFは、UEが要求したセルIDについてのLOSインジケータを示し得る)、及び
ボアサイト角(例えば、UEは、ネットワークが示すボアサイト角についてのLOSインジケータを受信し得、例えば、60度に対して、LOSインジケータ=0.75、30度、LOSインジケータ=1である)。
【0306】
ネットワークは、LPP又はRRCメッセージを介して、LOSインジケータの粒度をUEに示し得る。LOSインジケータの粒度は、ネットワークの能力又はチャネル条件(例えば、ドップラーシフト/拡散、遅延拡散、チャネル内の複数のパスの数)に依存し得る。
【0307】
別の例では、UEは、LOSインジケータの構成された粒度に基づいて、TRP又はPRSリソースごとにLOSインジケータを受信することを決定し得る。例えば、UEが、インジケータとして0又は1を受信するようにネットワークによって構成される場合、UEは、ネットワークからTRPごとに関連付けられているLOSインジケータ(例えば、LMF、gNB)を受信することを決定し得る。代替的に、UEが、0.1の粒度で0~1の範囲内の値を有するLOSインジケータを受信するように構成される場合、UEは、ネットワークからPRSリソースごとにLOSインジケータを受信することを決定し得る。UEは、TRPのために使用されるIDであり得るPRS IDと関連付けられているLOSインジケータを受信し得る。別の例では、UEは、ネットワーク(例えば、LMF、gNB)によって、ネットワークから、PSRリソースと関連付けられているLOSインジケータのセットと、TRPと関連付けられているLOSインジケータの別のセットとの両方を受信するように構成され得る。LOSインジケータの粒度は、インジケータが何と関連付けられるかに依存して異なり得る。例えば、TRPと関連付けられているLOSインジケータは0又は1のいずれかであり得、PRSリソースと関連付けられているLOSインジケータは0.1の粒度を有し得る。
【0308】
DL及びUL方法のためのLOSインジケータ
DL及びUL測位方法の場合、UEは、PRSを受信し、測位のためのSRS(SRSp)を送信し、PRSの受信とSRSpの送信との間の時間差をネットワークに報告する。UEは、受信されたPRSについてLOSインジケータを返し得る。加えて、UEは、UEが送信したSRSpについてのLOSインジケータ(例えば、LMF、gNB)をネットワークから受信し得る。別の例では、UEは、UEが測位のためにSRSを送信した後、PRSリソースについてのLOSインジケータを受信し得る。
【0309】
図9は、一実施形態による、LOSインジケータを含む測位の方法を例解するフローチャートである。
【0310】
工程S901において、UE910は、LMF920からPRS構成情報を受信する。
【0311】
工程S903において、UE910は、LOSインジケータを報告する要求を受信する。要求は、LOSインジケータの粒度を判定するための閾値、LOSインジケータの候補値、報告間隔、及び持続時間を更に含み得る。
【0312】
工程S905において、UE910は、1つ以上のデバイス(図示せず)からPRSを受信する。
【0313】
工程S907において、UE910は、PRSの複数の到着時間に基づいて、チャネル中の複数のパスの存在を判定し得、ここで、複数のパスの数はMである。
【0314】
工程S909において、UE910は、M、及びLMF920によって構成された閾値に基づいて、LOSインジケータの粒度(例えば、LOSインジケータの候補値の数)を判定する。
【0315】
工程S911において、UE910は、PRSの到着時間及び/又は受信されたPRSのRSRPに基づいて、LOSインジケータの値を判定する。
【0316】
工程S913において、UE910は、PRSのLOSインジケータをLMF920に報告し、インジケータの値は、判定された候補値から選択される。
【0317】
工程S915において、UEは、例えば、報告持続時間の終了まで、構成された間隔で、LOSインジケータを報告し続けることができる。
【0318】
相反性に基づくDL及びUL方法
衛星通信の場合、アップリンク送信は、長い伝搬遅延に起因してかなりの時間量を要し得る。したがって、測位のための待ち時間を低減するために、UEが、ダウンリンク参照信号についてのLOSインジケータに基づいて測位のためのアップリンク参照信号(例えば、測位のためのSRS)の送信の順序を判定することが望ましい場合がある。
【0319】
例えば、マルチRTTの場合、UEは、1つ以上のPRSリソースについて構成情報を受信し得る。UEは、構成されたPRSリソース上で測定を行い、PRSリソース上で行われた測定値に基づいて、各PRSリソースについてのLOSインジケータを判定し得る。代替的に、UEは、ネットワークから各PRSリソース(例えば、LMF、gNB)についてのLOSインジケータを受信し、それらを使用して、SRSpのための送信の順序を判定し得る。
【0320】
加えて、UEは、PRSリソース及び測位のためのアップリンク参照信号(例えば、測位のためのSRS)との間の空間関係を受信し得る。PRSリソースとSRSpリソースとが空間的に関連している場合、UEは、SRSpを送信するために、PRSリソース上でPRSを受信するために使用されるRxビームと同様の方向を向いているTxビームを使用し得る。
【0321】
UEは、ネットワークがgNB Rx-Tx時間を判定することができるように、構成されたSRSpリソースにおいて、複数のSRSpをネットワークに送り得る。衛星通信などのシナリオでは、UEは、LOSパスに沿って整列される可能性が最も高いSRSpが最初に送信されるように、SRSpの送信を優先する必要があり得る。したがって、PRSリソースと関連付けられているLOSインジケータに基づいて、UEは、SRSpの送信の順序を判定し得る。
【0322】
一例では、UEは、PRS1、PRS2、及びPRS3で、並びにSRSp1、SRSp2、及びSRSp3で構成される。UEはまた、ネットワーク(例えば、LMF、gNB)から、PRS1とSRSp2、及びPRS3とSRSp3に関連する空間関係を受信する。UEは、PRS1、PRS2、及びPRS3を受信し、測定値(例えば、RSRP、RSTD、ToA)に基づいて、UEは、PRSと関連付けられているLOSインジケータがそれぞれ0.8、0.6、及び0.3であると判定する。
【0323】
UEは、PRS2又はPRS3と比較して最も早い時間にPRS1を受信するので、UE Rx-Tx時間を計算するために、PRS1が参照PRSとして使用されることになることをUEは判定し得る。
【0324】
SRSp2は、最高の関連付けられているLOS値を有するPRS1と空間的に関連するので、UEは、SRSp2を最初に送信することを決定する。UEはまた、対応するUE Rx-Tx時間(例えば、PRS1の受信時間とSRSp2の送信時間との間の差)をネットワークに報告する。
【0325】
SRSp3はPRS3と空間的に関連しているので、UEは、SRSp2を送信した後にSRSp3を送信することを決定する。UEはまた、対応するUE Rx-Tx時間(例えば、PRS1の受信時間とSRSp3の送信時間との間の差)をネットワークに報告する。
【0326】
SRSp1は、いずれのPRSとも空間的に関連しないので、UEは、SRSp3を送信した後にSRSp1を送信することを決定する。UEはまた、対応するUE Rx-Tx時間(例えば、PRS1の受信時間とSRSp1の送信時間との間の差)をネットワークに報告する。
【0327】
例示的な実施形態を以下に説明する。
1.UEは、LMFからPRS構成情報及び対応するLOSインジケータを受信する。UEは、サービングgNBからのSRSp構成情報、及びSRSpとダウンリンク参照信号(例えば、PRS)との間の空間関係を受信する。
【0328】
2.UEは、PRSを受信し、到着時間に基づいて参照PRSを判定する(例えば、参照PRSは、最も早い到着時間を有するPRSである)。
【0329】
3.UEは、SRSp送信の順序を判定するために、構成されたPRSに空間的に関連するSRSpを選択する。
【0330】
4.選択されたSRSpのうち、UEは、関連するPRSのLOSインジケータ値に基づいて、SRSp送信順序を判定する。例えば、UEは、最高のLOS値を有するPRSと空間的に関連するSRSpを最初に送信する。
【0331】
5.選択されていないSRSpのうち、UEは、他の基準(例えば、最低のSRSpリソースインデックスから最高のSRSpリソースインデックスまで)に基づいて、SRSpを送信することを決定する。UEは、前述の選択されたSRSpが構成されたSRSpリソースにおいて送信された後に、SRSpを送信する。
【0332】
6.UEは、この順序に従ってSRSpを送信する。UEはまた、対応するUE Rx-Tx差(例えば、参照PRSのRx時間とSRSpの送信時間との間の差)を報告する。
【0333】
別の例では、UEは、TRPと関連付けられているLOSインジケータに基づいて、SRSp送信を判定し得る。例えば、UEは、構成されたSRSpリソースとPRSリソースとの間の空間的関係を受信し得る。PRSリソースと関連付けられているPRSは、異なるTRPから送信され得る。UEは、構成されたPRSリソース上で行われた測定値に基づいて、TRPについてのLOSインジケータを判定し得、又はUEは、ネットワークから各TRPについてのLOSインジケータを取得し得る。LOSインジケータに基づいて、UEは、SRSpの送信の順序を判定し得、例えば、構成されたTRPの中で最高のLOSインジケータを有するTRPに送信されるSRSpが最初に送信される。
【0334】
例示的な実施形態を以下に説明する。
1.UEは、LMFから、TRPと関連付けられているPRS構成情報及びLOSインジケータを受信する。
【0335】
2.UEは、サービングgNBから、SRSp構成情報を受信する。
【0336】
3.UEは、TRPと関連付けられているLOSインジケータに基づいて、SRSp送信の順序を判定し、例えば、最高のLOSインジケータを有するTRPに向けて送信されるSRSpが最初に送信される。UEは、対応するUE Rx-Tx差(例えば、TRPからのPRSのRx時間とSRSpの送信時間との間の差)をネットワークに報告する。
【0337】
測位のためのマルチ反復NLOS緩和
各UE TRPリンクと、UEにPRSを送るTRPの地理的位置との間のLOS確率は、達成される測位精度に著しい影響を及ぼし得る。
【0338】
ダウンリンクベースの測位方法では、UEは、複数のTRPから複数のPRS、及びPRSのペア間の到着時間差を測定する。UEが両方のTRPを有するLOS条件にあるとき、(マルチパスに起因する)測定エラーはゼロになる傾向がある。しかしながら、PRSを送るTRPの一方(又は両方)がNLOS条件にあるとき、UEとTRPとの間の伝搬時間内で正のバイアスが観測される。この追加された正のバイアスは、RSTD測定値に伝搬し、対応する測位技法によって達成可能な測位精度に悪影響を及ぼす。
【0339】
アップリンクベースの測位技法では、UEは、SRS又は測位のためのSRSをTRPに送る。TRPはRTOAを観測し、それらを位置算出のためにLMFに報告する。UEとTRPとの間のNLOS状況の場合、TRPにおいて受信された信号はマルチパスを移動する。信号のマルチパス伝搬は、RTOA測定値に追加のバイアスをもたらし、これは測位精度に悪影響を及ぼす。
【0340】
アップリンク及びダウンリンク測位技法では、UEは、受信されたPRSと送信されたSRSとの間のRX-TX時間差を測定する。UEがTRPとのNLOS状況にあるとき、SRS及びPRS送信のために追加されるマルチパスオフセットは、UE及びTRPにおける異なるアンテナ構成に起因して異なり得るので、測定において依然としてバイアスが存在し得る。
【0341】
測位性能を向上させるために、UEとTRPとの間のLOSインジケータがRel.17において規定されている。LOSインジケータは、ソフト(例えば、[0.0、0.25、0.5、0.75、1.0])値又はハード(例えば、[0、1])値であり得る。簡潔にするために、以下の説明では、ハードインジケータを例として使用する。
【0342】
LOSインジケータの利用可能性により、測位精度を向上させるための解決策は、測位関連測定のためにLOS TRPのみを使用することである。
【0343】
UEとTRPとの間のマルチパス伝搬及びNLOS条件に起因して、測位関連測定においてエラーがもたらされる。PRSをUEに送るためのTRPの選択は、達成される精度に著しい影響を及ぼす可能性がある。最高(又は最低)測定値を有するTRPを選ぶことは、達成された測位における不正確さをもたらし得る。
【0344】
タイミング差ベースの測位技法は、多変数多段階式を定式化する。これらの式の解は、可能性のある解のセットをもたらし得る。可能性のある解のセットから一意の解を識別することは困難である傾向がある。
【0345】
一実施形態では、一意の解は、i)UEの粗い位置を推定し、ii)PRSをUEに送るためにTRPを選択し、iii)解セットから一意の解を識別することによって取得され得る。
【0346】
i)UEの「粗い位置」を推定する:一実施形態では、UEは、粗い位置とみなされる位置を推定するために、DL又はUL又はDL及びULベースの測位技法を適用し得る。粗い測位の出力は、例えば、絶対デカルト座標、相対デカルト座標、極座標、エラーのマージン(例えば、半径及び高さ)を有する絶対デカルト座標、並びに例えば、LOS及び/又はNLOS条件にあるTRPを含み得る3つの最も近いTRPに基づく3D空間における多角形境界であり得る。
【0347】
ii)PRSをUEに送るためのTRPの選択:一実施形態では、UEは、ネットワークによって構成された基準(例えば、LOSインジケータ、測位参照信号の測定値、及び参照TRPの地理的ロケーション)によって、TRPの可視セットから使用すべきTRPを選択し得る。
【0348】
iii)解セットから一意の解を識別する:一実施形態では、UEは、選択された(又はLOS)TRPを用いて行われた測定値に測位ベースの技法を適用し、可能性のある解のセットを生成する。i)で取得された「粗い位置」に基づいて、UEは、解セットから解を選択し、それをネットワーク/LMFに送る。UEは、「粗い位置」に一致する解、例えば、粗い位置の範囲内にある解を選択し得る。
【0349】
図10は、この実施形態を例解する例示的なシナリオを例解する。例示的な配備シナリオでは、屋内工場ホール(周囲の長方形によって示される)内で、TRPX(X=TRP id)としてマークされて配備された8つのTRP/mBが存在する。1つのUE、UE1は、配備エリア内に配置される。例示的なシナリオでは、UE1について、LOS条件を有するTRPはTRP2~TRP6であり、UE1とのNLOS状況にあるTRPは、TRP1、TRP7、及びTRP8である。NLOS状況は、UE1とTRP(例えば、TRP1、TRP7、及びTRP8)との間の、実線によって例解される物理的物体又は障害物によって作成され得る。障害物は、LOSパスを遮断するか、又は反射信号を作成し得、これは、UE1とTRPとの間にマルチパスチャネルを作成し得る。強化された性能を達成するために、LOS条件におけるTRP(例えば、[TRP2~TRP6])は、測位方法において使用され、NLOS TRP(例えば、[TRP1、TRP7、TRP8])は、方法における測定のために使用されない。NLOS TRPのうちのいくつかがLOS TRPよりもUE1に近い可能性があるが、例えば、TRP7はTRP4よりもUE1に近い。
【0350】
i)において、ネットワークは、粗い位置(点線でマークされた三角形境界)をUE1に提供する。境界はまた、少なくとも1つのNLOS TRPを参照して定義され得ることに留意されたい。
【0351】
ii)において、UEは、PRSを送るためにTRPを選択し、その選択をネットワーク(例えば、gNB、LMF)に送る。この例では、UEは、条件に基づいて(例えば、選択されたTRPのためのLOS指標に基づいて)TRP2、TRP4、及びTRP6を選択する。選択されたTRPは、必ずしもUEに最も近いTRP、又は粗い位置を定義するために使用されるTRPではないことに留意されたい。
【0352】
iii)において、UEは、タイミング差ベースの測位技法を適用し、小さい正方形によってマークされた4つの解を取得する。粗い位置によって提供される境界(例えば、多角形)に基づいて、UEは、その中にある解を選択する。この解は、可能性のある解が互いに近接している場合の性能を改善することができる。
【0353】
UEがマルチ反復NLOS緩和測位の要求を送るためのトリガ条件
UEは、マルチ反復NLOS緩和測位を可能にする要求をネットワーク(例えば、gNB、LMF)に送り得る。UEが要求を送り得ることの基となる条件は、以下のうちの1つ以上であり得る。
【0354】
例えば、ネットワーク又はQoS要件によって構成された閾値以上(又は以下)の、地上TRPから送信されたPRSに基づく、UEのロケーション推定値の分散又は標準偏差などの不確実性メトリック、
UEによって識別されたLOS TRPの数が、ネットワークによって構成された閾値以下(又は以上)であること、
ネットワークによって提供されるか又はUEによって判定されるLOS確率/LOSインジケータに基づいて、UEが、地理的に最も近いTRPよりも遠く離れたTRPからPRS測定を実施することを決定すること、
特定のTRPペア間の同期エラーを回避するために、UEが、地理的に最も近いTRPよりも遠く離れたTRPからPRS測定を実施することを決定すること、
解セットからの解のペア間の距離(近接性)を最大化するために、UEは、地理的に最も近いTRPよりも遠く離れたTRPからのPRS測定を実施することを決定し得ること。
【0355】
粗い位置を生成する方式
TRP又はgNBによって送信された測位参照信号に基づいて、UEは、粗い測位のための測定を実施し、ロケーション推定値を取得し、それをネットワーク(例えば、LMF、gNB)に送信し得る。UEは、以下の方式のうちの1つ以上によって粗い位置を取得し得る。
【0356】
UEは、DL又はUL又はDL及びUL測位方法に基づいて、UEの位置を取得し得る。
【0357】
UEは、角度ベースの測位技法を適用し得る。
【0358】
UEから受信されたPRS測定値に基づいて、ネットワークは、UEに幾何学的に最も近いN個(例えば、N=3)のTRPを識別することができる。N個のTRPのロケーションに基づいて、LMFは、各TRPの(x,y)座標を頂点とする多角形を形成する。高い範囲は、履歴測位/高さデータから提供され得る。
【0359】
UEは、(LMFから受信され得る)その過去の軌道情報に基づいて、その粗い位置を予測し得る。
【0360】
UEは、RSRPの最高値に基づいて、その粗い位置を識別し得る。
【0361】
UEは、(単一のTRP及びUEの関与を必要とする)ビームスイーピングに基づいて、その粗い位置を識別し得る。
【0362】
UEは、その過去の測位情報(例えば、週/日の特定の時間における特定の位置)に基づいて、その粗い位置を識別し得る。
【0363】
UEは、GNSS測定に基づいて、その粗い位置を識別し得る。
【0364】
UEがPRSを送るためのTRPを選択するための条件
UEは、検出されたTRPの中から選択するために、(例えば、LMFによって構成された)異なる基準を適用し得る。UEは、以下の基準うちの1つ以上を使用し得る。
【0365】
TRPのLOS確率又はLOSインジケータは、(例えば、LMF又はgNBによって)構成された閾値以上(又は以下)である。
【0366】
TRPのRSRP値は、構成された閾値以上(又は以下)である。
【0367】
対象となるTRP及び(例えば、ネットワークによって提供される)LOS TRPの既存のリストによって形成される多面体の体積は、LMFによって構成される閾値を上回る(又は下回る)。
【0368】
TRPの(例えば、ネットワークによって構成された)ビームidの特定のセット/サブセットからのPRSのRSRP又は測定値は、構成された閾値を上回る(又は下回る)。
【0369】
図11A及び図11Bは、一実施形態による、UEベースのマルチ反復NLOS緩和測位方法の一例についてのシーケンス図を例解する。
【0370】
工程S1101において、UE112は、ネットワークによって構成された条件に基づいて拡張NLOS緩和測位を開始するために、要求をネットワーク、例えば、LMF116(図中で例として使用される)に送信することによって、拡張NLOS緩和測位を開始する。拡張NLOS緩和測位を開始するためのUEからネットワークへの要求は、任意選択的な工程であり得る。例えば、要求は、以下の工程S1104におけるように、測定値報告に含まれ得る。
【0371】
工程S1102において、UE1112は、ネットワークによって構成された複数のTRP1114A~1114DからPRSを受信する。この例では、TRP1114A、1114B、1114C、及び1114DのみがPRSを送る。LMFは、TRP1114A、1114B、1114C、及び1114Dをアクティブ化するために、アクティブ化コマンドをgNBに送り得る。
【0372】
工程S1103において、UE1112は、TRPから受信されたPRSに対して測定(例えば、RSTD、RSRP)を行う。
【0373】
工程S1104において、UE1112は、少なくとも1つの測定報告をLMF1116に送る。
【0374】
工程S1105において、LMF1116は、TRPのLOS確率を考慮せずに測位を適用することによって、UEに対する粗い位置を取得する。
【0375】
工程S1106において、LMF1116は、粗い位置報告をUE1112に送る。
【0376】
工程S1107において、UE1112は、LOS確率に基づいてTRPを選択し、PRS送信のためのLOS TRPのリストを識別する。
【0377】
工程S1108において、UE1112は、選択された(LOS)TRPに関する指標をLMF1116に送る(例えば、TRPと関連付けられているLOSインジケータを送る)。
【0378】
工程S1109において、LMFは、識別された(LOS)TRPにPRSを送信するように命令/アクティブ化する。この例では、LMFは、TRP1114A及び1114BにPRSを送る命令を送る。
【0379】
工程S1110において、UEは、(LOS)TRP 1114A、1114BからPRSを受信する。
【0380】
工程S1111において、UEは、可能性のある解のセットを生成するために測位技法を適用する。
【0381】
工程S1112において、UEは、粗い位置(例えば、境界ボックス)を可能性のある解のセットと組み合わせ、粗い位置に一致する解を選択する。境界ボックス中に2つ以上の解がある場合、UEは、1つ以上の基準に基づいて解を選択する(例えば、選択された解が境界ボックスの重心に最も近く、最小量の標準偏差を有する解が選択された解であり、選択された解が解の平均位置に最も近く、選択された解が解の平均であり、選択された解が解の中央値である)。
【0382】
工程S1113において、UEは、選択された位置をネットワークに送信する。
【0383】
図12A及び図12Bは、一実施形態による、UE支援型マルチ反復NLOS緩和測位方法の一例のシーケンス図を例解する。
【0384】
工程S1201において、UE1212は、LMFによって構成された条件に基づいて、NLOS緩和測位を開始する要求をLMF1216に送信する。
【0385】
工程S1202において、UEは、LMFによって構成された複数のTRP1214A~1214CからPRSを受信する。
【0386】
工程S1203において、UEは、受信されたPRSに対して測定を行う。
【0387】
工程S1204において、UEは、少なくとも1つの測定値報告をLMFに送る。
【0388】
工程S1205において、LMFは、TRPのLOS確率を考慮せずに測位を適用して、UEの粗い位置を生成する。
【0389】
工程S1206において、LMFは、粗い位置を含むメッセージをUEに送る。
【0390】
工程S1207において、UEは、可視LOS TRPのセットから、LMFによる基準構成されたセットに基づいて、PRS送信のためのLOS TRPを選択する。
【0391】
工程S1208において、UEは、選択されたLOS TRPをLMFに報告する。
【0392】
工程S1209において、LMFは、識別された(LOS)TRP、例示的なTRP1214A及び1214Bに、PRSをUEに送信するように命令する。
【0393】
工程S1210において、UEは、例示的なTRP 1214A及び1214BであるLOS TRPからPRSを受信する。
【0394】
工程S1211において、UEは、(工程S1210において)LOS TRPから受信された測定値をLMFに報告する。
【0395】
工程S1212において、LMFは、可能性のある解のセットを生成するために測位技法を適用する。
【0396】
工程S1213において、LMFは、粗い測定値(例えば、境界ボックス)を可能性のある解のセットと組み合わせ、粗い測定値に一致する(例えば、境界ボックス内に入る)解を選択する。
【0397】
結論
特徴及び要素は、特定の組み合わせにおいて上で説明されているが、当業者は、各特徴又は要素が単独で又は他の特徴及び要素との任意の組み合わせで使用され得ることを理解するであろう。加えて、本明細書に説明される方法は、コンピュータ又はプロセッサによる実行のためにコンピュータ可読媒体に組み込まれたコンピュータプログラム、ソフトウェア又はファームウェアに実装され得る。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体の例としては、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内部ハードディスク及びリムーバブルディスクなどの磁気媒体、磁気光学媒体及びCD-ROMディスク及びデジタル多用途ディスク(DVD)などの光学媒体が挙げられるが、これらに限定されない。ソフトウェアと関連付けられたプロセッサを使用して、WTRU102、UE、端末、基地局、RNC又は任意のホストコンピュータにおいて使用するための無線周波数トランシーバを実装し得る。
【0398】
更に、上記の実施形態では、処理プラットフォーム、コンピューティングシステム、コントローラ、及びプロセッサを含む他のデバイスが記載されている。これらのデバイスは、少なくとも1つの中央処理装置(「Central Processing Unit、CPU」)及びメモリを含み得る。コンピュータプログラミングの技術分野における当業者の慣例によれば、動作、及び演算又は命令の記号表現の言及は、様々なCPU及びメモリによって実施され得る。そのような動作及び演算又は命令は、「実行される」、「コンピュータによって実行される」、又は「CPUによって実行される」と言及されることがある。
【0399】
当業者は、動作及び記号的に表現された演算又は命令が、CPUによる電気信号の操作を含むことを理解するであろう。電気システムは、電気信号の結果的な変換又は低減を引き起こすことができるデータビットを表し、メモリシステムのメモリロケーションにデータビットを維持し、それによって、CPUの動作及び信号の他の処理を再構成又は別様に変更する。データビットが維持されるメモリロケーションは、データビットに対応する、又はデータビットを表す特定の電気的特性、磁気的特性、光学的特性、又は有機的特性を有する物理的ロケーションである。代表的な実施形態は、上述のプラットフォーム又はCPUに限定されず、他のプラットフォーム及びCPUが、提供された方法をサポートし得るということを理解されたい。
【0400】
データビットはまた、磁気ディスク、光学ディスク、及び任意の他の揮発性(例えば、ランダムアクセスメモリ(「RAM」))又はCPUによって読み取り可能な不揮発性(例えば、読み取り専用メモリ(「ROM」))大容量記憶システムを含む、コンピュータ可読媒体上に維持され得る。コンピュータ可読媒体は、処理システム上に排他的に存在するか、又は処理システムに対してローカル若しくはリモートであり得る複数の相互接続された処理システム間で分散されている、協調的又は相互接続されたコンピュータ可読媒体を含み得る。代表的な実施形態は、上述のメモリに限定されず、他のプラットフォーム及びメモリが、記載された方法をサポートし得るということが理解される。
【0401】
例解的な実施形態において、本明細書に記載されている動作、プロセスなどのうちのいずれも、コンピュータ可読媒体に格納されたコンピュータ可読命令として実装され得る。コンピュータ可読命令は、移動体、ネットワーク要素、及び/又は任意の他のコンピューティングデバイスのプロセッサによって実行され得る。
【0402】
システムの態様のハードウェア実装とソフトウェア実装の間には、ほとんど区別がない。ハードウェア又はソフトウェアの使用は、一般に(常にではないが、特定の状況では、ハードウェアとソフトウェアとの間の選択が大きな意味を持ち得る)、コスト対効率のトレードオフを意味する設計上の選択事項である。本明細書に記載されているプロセス及び/又はシステム及び/又は他の技術が効果的であり得る様々なビヒクル(例えば、ハードウェア、ソフトウェア、及び/又はファームウェア)が存在し得、好ましいビヒクルは、プロセス及び/又はシステム及び/又は他の技術が配備される状況によって変化し得る。例えば、実装者が、速度及び正確性が最重要であると判定した場合、実装者は、主にハードウェア及び/又はファームウェアのビークルを選択することができる。柔軟性が最重要である場合、実装者は、主にソフトウェア実装を選択することができる。代替的に、実装者は、ハードウェア、ソフトウェア、及び/又はファームウェアの何らかの組み合わせを選択し得る。
【0403】
前述の詳細な説明では、ブロック図、フローチャート、及び/又は例の使用を通じて、デバイス及び/又はプロセスの様々な実施形態を示した。そのようなブロック図、フローチャート、及び/又は例が1つ以上の機能及び/又は動作を含む限り、そのようなブロック図、フローチャート、又は例の中の各機能及び/又は各動作は、広範なハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの実質的に任意の組み合わせによって、個別にかつ/又は集合的に実装され得ることが当業者によって理解されるであろう。好適なプロセッサとしては、例として、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連付けられた1つ以上のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途用標準製品(ASSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、任意の他のタイプの集積回路(IC)、及び/又は状態機械が挙げられる。
【0404】
上記では特徴及び要素が特定の組み合わせにおいて提供されているが、当業者は、各特徴若しくは各要素を単独で、又は他の特徴及び要素との任意の組み合わせにおいて、使用することができることを理解するであろう。本開示は、本出願に記載されている特定の実施形態の観点において限定されるものではなく、これらの実施形態は、様々な態様の例解として意図されるものである。当業者には明らかなように、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、多くの修正及び変形を行うことができる。本出願の明細書において使用されるいかなる要素、動作、又は指示も、そのように明示的に提示されていない限り、本発明にとって重要又は本質的であると解釈されるべきではない。本明細書に列挙したものに加えて、本開示の範囲内の機能的に均等な方法及び装置が、上述の明細書から、当業者には明らかであろう。そのような修正及び変形は、添付の特許請求の範囲の範囲内に収まることが意図されている。本開示は、添付の特許請求の範囲の条項によってのみ限定されるものであり、かかる特許請求の範囲が権利を有する均等物の完全な範囲とともに、限定されるものである。本開示は、特定の方法又はシステムに限定されないことを理解されたい。
【0405】
特定の代表的な実施形態では、本明細書に記載の主題のいくつかの部分は、特定用途用集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、及び/又は他の統合フォーマットを介して実装され得る。しかしながら、本明細書に開示されている実施形態のいくつかの態様は、その全体又は一部が、1つ以上のコンピュータ上で動作する1つ以上のコンピュータプログラムとして(例えば1つ以上のコンピュータシステム上で動作する1つ以上のプログラムとして)、1つ以上のプロセッサ上で動作する1つ以上のプログラムとして(例えば1つ以上のマイクロプロセッサ上で動作する1つ以上のプログラムとして)、ファームウェアとして、又はこれらの実質的に任意の組み合わせとして、集積回路において等価的に実装され得ること、並びに、回路を設計すること、及び/又は、ソフトウェア及び/若しくはファームウェアのコードを書くことが、この開示に照らして当業者の技術の範囲内であることを、当業者は認識するであろう。加えて、本明細書に記載されている主題のメカニズムが、様々な形態のプログラム製品として配布され得ること、及び、本明細書に記載される主題の例解的な実施形態が、配布を実際に行うために使用される特定のタイプの信号担持媒体にかかわらず適用されることを、当業者は理解するであろう。信号担持媒体の例としては、フロッピーディスク、ハードディスクドライブ、CD、DVD、デジタルテープ、コンピュータメモリなどの記録可能型媒体、並びに、デジタル及び/又はアナログ通信媒体(例えば光ファイバケーブル、導波管、有線通信リンク、無線通信リンクなど)などの送信型媒体が挙げられるが、これらに限定されない。
【0406】
本明細書に記載される主題は、場合によっては、異なる他の構成要素内に含まれるか、又は、異なる他の構成要素に接続されている、異なる構成要素を例解することがある。そのような描示されたアーキテクチャは単なる例であり、実際には、同じ機能を達成する他の多くのアーキテクチャが実装され得ることを理解されたい。概念的には、同じ機能を達成するための構成要素の任意の配置は、所望の機能が達成され得るように、効果的に「関連付けられる」。したがって、特定の機能を達成するために本明細書において組み合わされた、任意の2つの構成要素は、アーキテクチャ又は中間構成要素に関係なく、所望の機能が達成されるように、互いに「関連付けられる」として見ることができる。同様に、そのように関連付けられた任意の2つの構成要素は、所望の機能を達成するために互いに「動作可能に接続されている」、又は「動作可能に結合されている」とみなすこともでき、そのように関連付けることができる任意の2つの構成要素は、所望の機能を達成するために互いに「動作可能に結合可能」であるとみなすこともできる。動作可能に結合可能の具体例としては、物理的に嵌合可能かつ/若しくは物理的に相互作用する構成要素、及び/又は、無線で相互作用可能かつ/若しくは無線で相互作用する構成要素、及び/又は、論理的に相互作用するかつ/若しくは論理的に相互作用可能な構成要素が挙げられるが、これらに限定されない。
【0407】
本明細書における実質的に任意の複数形及び/又は単数形の用語の使用に関して、当業者は、文脈及び/又は用途に適切であるように、複数形から単数形に、かつ/又は単数形から複数形に変換することができる。本明細書では、明瞭にする目的で、様々な単数形/複数形の並べ換えが明示的に記載され得る。
【0408】
一般に、本明細書、特に添付の特許請求の範囲(例えば添付の特許請求の範囲の本体)において使用されている用語は、一般に「非限定」用語として意図されることを、当業者は理解するであろう(例えば、「含んでいる」という用語は、「含んでいるがそれらに限定されない」と解釈するべきであり、「有する」という用語は、「を少なくとも有する」と解釈するべきであり、「含む」という用語は、「含むがそれらに限定されない」と解釈するべきである)。導入された請求項の特定の数の記載が意図される場合、そのような意図は請求項に明示的に記載されており、そのような記載がない場合、そのような意図は存在しないことを、当業者は更に理解するであろう。例えば、1つの項目のみが意図される場合、「単一」という用語又は類似する文言が使用され得る。理解を助けるために、以下の添付の特許請求の範囲及び/又は本明細書の説明は、請求項の記載を導入するために「少なくとも1つの」及び「1つ以上の」という導入句の使用を含み得る。しかしながら、このような句の使用は、不定冠詞「a」又は「an」による請求項の記載の導入が、そのような導入された請求項の記載を含む任意の特定の請求項を、1つのそのような記載のみを含む実施形態に制限することを意味するものと解釈すべきではなく、たとえ同じ請求項に、導入句「1つ以上の」又は「少なくとも1つの」及び「a」又は「an」などの不定冠詞が含まれていても同様である(例えば「a」及び/又は「an」は「少なくとも1つの」又は「1つ以上」を意味するものと解釈すべきである)。請求項の記載を導入するために使用される定冠詞の使用も同様である。加えて、導入された請求項の特定の数の記載が明示的に記載されている場合でも、かかる記載は少なくとも記載された数を意味するものと解釈されるべきであることを、当業者は認識するであろう(例えば、他の修飾語なしの「2つの記載」という単純な記載は、少なくとも2つの記載、又は2つ以上の記載を意味する)。更に、「A、B、及びCのうちの少なくとも1つ」に類似する表記が使用される場合、一般に、そのような構造は、当業者がその表記を理解するであろう意味として意図される(例えば、「A、B、及びCのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、A及びBを一緒に、A及びCを一緒に、B及びCを一緒に、並びに/又は、A、B、及びCを一緒に、有するシステムを含むが、これらに限定されない)。「A、B、又はCのうちの少なくとも1つ」に類似する表記が使用される場合、一般に、そのような構造は、当業者がその表記を理解するであろう意味として意図される(例えば、「A、B、又はCのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、A及びBを一緒に、A及びCを一緒に、B及びCを一緒に、並びに/又は、A、B、及びCを一緒に、有するシステムを含むが、これらに限定されない)。明細書、特許請求の範囲、又は図面のいずれにおいても、2つ以上の代替的な用語を提示する実質的に任意の離接的な語及び/又は句は、用語の一方、用語のいずれか、又は両方の用語を含む可能性を企図するものと理解されるべきであることが、当業者によって更に理解されるであろう。例えば、「A又はB」という句は、「A」若しくは「B」又は「A及びB」の可能性を含むものと理解されたい。更に、本明細書で使用される、複数の項目のリスト及び/又は複数の項目のカテゴリのリストが後ろに続く「~のいずれか」という用語は、項目及び/又は項目のカテゴリの、「のいずれか」、「の任意の組み合わせ」、「の任意の複数」、及び/又は「の任意の複数の組み合わせ」を、個別に、又は他の項目及び/若しくは他の項目のカテゴリとの組み合わせにおいて、含むことを意図している。更に、本明細書で使用される場合、「セット(set)」又は「グループ/群(group)」という用語は、ゼロを含む任意の数の項目を含むことが意図される。追加的に、本明細書で使用される、「数」という用語は、ゼロを含む任意の数を含むことを意図している。
【0409】
加えて、本開示の特徴又は態様がMarkush群の観点から説明されている場合、当業者は、本開示がそれによってMarkush群の任意の個々のメンバー又はメンバーのサブグループの観点からも説明されることを認識するであろう。
【0410】
当業者によって理解されるように、書面による説明を提供するという観点など、あらゆる目的のために、本明細書に開示される全ての範囲は、その任意の可能な部分範囲及び部分範囲の組み合わせも包含している。任意の列挙された範囲は、同じ範囲が、少なくとも等しい2分の1、3分の1、4分の1、5分の1、10分の1などに分解されることを十分に説明し、可能にするものとして、容易に認識することができる。非限定的な例として、本明細書で考察される各範囲は、下位3分の1、中央の3分の1、及び上位3分の1などに容易に分解され得る。また、当業者によって理解されるように、「まで」、「少なくとも」、「より大きい」、「より小さい」等の全ての文言は、言及された数を含み、かつ、上で考察されたように更に部分範囲に分解され得る範囲を意味する。最後に、当業者によって理解されるように、範囲は各個々のメンバーを含む。したがって、例えば、1~3個のセルを有するグループは、1個、2個、又は3個のセルを有するグループを指す。同様に、1~5個のセルを有するグループは、1個、2個、3個、4個、又は5個のセルを有するグループを指し、以下同様である。
【0411】
更に、特許請求の範囲は、特にそのように記載されない限り、提供された順序又は提供された要素に限定されるものとして読まれるべきではない。加えて、いかなる請求項においても、「ための手段」という用語の使用は、米国特許法第112条、第6項、又はミーンズプラスファンクションの請求項形式に訴えることを意図しており、「ための手段」という用語を有さないいかなる請求項もそのようには意図されていない。
【0412】
ソフトウェアと関連するプロセッサを使用して、無線送受信ユニット(WTRU)、ユーザ機器(UE)、端末、基地局、モビリティ管理エンティティ(MME)若しくは進化型パケットコア(Evolved Packet Core、EPC)、又は任意のホストコンピュータで使用するための、無線周波数トランシーバを実装し得る。WTRUは、例えば、ソフトウェア無線(Software Defined Radio、SDR)などのハードウェア及び/又はソフトウェアに実装されたモジュールと併せて使用され得、また、カメラ、ビデオカメラモジュール、テレビ電話、スピーカ電話、振動デバイス、スピーカ、マイクロフォン、テレビトランシーバ、ハンズフリー式ヘッドセット、キーボード、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)ラジオユニット、近距離無線通信(Near Field Communication、NFC)モジュール、液晶ディスプレイ(LCD)ディスプレイユニット、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ、及び/又は無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)若しくは超広帯域(Ultra Wide Band、UWB)モジュールなどの他の構成要素に実装され得る。
【0413】
本発明は、通信システムに関して説明されてきたが、システムは、マイクロプロセッサ/汎用コンピュータ(図示せず)上のソフトウェアに実装され得ることが企図される。特定の実施形態では、様々な構成要素の機能のうちの1つ以上は、汎用コンピュータを制御するソフトウェアに実装され得る。
【0414】
加えて、本発明は、特定の実施形態を参照して本明細書に例解及び説明されるが、本発明は、示された詳細に限定されることを意図していない。むしろ、特許請求の範囲及びその均等物の範囲内において、しかも本発明から逸脱することなく、詳細に様々な修正を行うことができる。
【0415】
本開示を通して、当業者は、ある特定の代表的な実施形態が、代替的又は他の代表的な実施形態と組み合わせて使用され得ることを理解する。
【0416】
特徴及び要素は、特定の組み合わせにおいて上で説明されているが、当業者は、各特徴又は要素が単独で又は他の特徴及び要素との任意の組み合わせで使用され得ることを理解するであろう。加えて、本明細書に説明される方法は、コンピュータ又はプロセッサによる実行のためにコンピュータ可読媒体に組み込まれたコンピュータプログラム、ソフトウェア又はファームウェアに実装され得る。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体の例としては、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内部ハードディスク及びリムーバブルディスクなどの磁気媒体、磁気光学媒体及びCD-ROMディスク及びデジタル多用途ディスク(DVD)などの光学媒体が挙げられるが、これらに限定されない。ソフトウェアと関連付けられたプロセッサを使用して、WTRU、UE、端末、基地局、RNC、又は任意のホストコンピュータにおいて使用するための無線周波数トランシーバを実装し得る。
【0417】
更に、上記の実施形態では、処理プラットフォーム、コンピューティングシステム、コントローラ、及びプロセッサを含む他のデバイスが記載されている。これらのデバイスは、少なくとも1つの中央処理装置(「CPU」)及びメモリを含み得る。コンピュータプログラミングの技術分野における当業者の慣例によれば、動作、及び演算又は命令の記号表現の言及は、様々なCPU及びメモリによって実施され得る。そのような動作及び演算又は命令は、「実行される」、「コンピュータによって実行される」、又は「CPUによって実行される」と言及され得る。
【0418】
当業者は、動作及び記号的に表現された演算又は命令が、CPUによる電気信号の操作を含むことを理解するであろう。電気システムは、電気信号の結果的な変換又は低減を引き起こすことができるデータビットを表し、メモリシステムのメモリロケーションにデータビットを維持し、それによって、CPUの動作及び信号の他の処理を再構成又は別様に変更する。データビットが維持されるメモリロケーションは、データビットに対応する、又はデータビットを表す特定の電気的特性、磁気的特性、光学的特性、又は有機的特性を有する物理的ロケーションである。
【0419】
データビットはまた、磁気ディスク、光学ディスク、及び任意の他の揮発性(例えば、ランダムアクセスメモリ(「RAM」))又はCPUによって読み取り可能な不揮発性(例えば、読み取り専用メモリ(「ROM」))大容量記憶システムを含む、コンピュータ可読媒体上に維持され得る。コンピュータ可読媒体は、処理システム上に排他的に存在するか、又は処理システムに対してローカル若しくはリモートであり得る複数の相互接続された処理システム間で分散されている、協調的又は相互接続されたコンピュータ可読媒体を含み得る。代表的な実施形態は、上述のメモリに限定されず、他のプラットフォーム及びメモリが、記載された方法をサポートし得るということが理解される。
【0420】
好適なプロセッサとしては、例として、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連付けられた1つ以上のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途用標準製品(ASSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、任意の他のタイプの集積回路(IC)、及び/又は状態機械が挙げられる。
【0421】
加えて、本発明は、特定の実施形態を参照して本明細書に例解及び説明されるが、本発明は、示された詳細に限定されることを意図していない。むしろ、特許請求の範囲及び均等物の範囲内において、しかも本発明から逸脱することなく、詳細に様々な修正を行うことができる。
図1A
図1B
図1C
図1D
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11A
図11B
図12A
図12B
【手続補正書】
【提出日】2023-12-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線送信/受信ユニット(WTRU)における方法であって、
複数の地上送信ポイントから複数の測位参照信号を受信することであって、前記測位参照信号が、第1の地上送信ポイントからの少なくとも1つの測位参照信号及び第2の地上送信ポイントからの少なくとも1つの測位信号を含む、受信することと、
前記複数の測位参照信号の少なくとも1つの測定値が条件を満たすことを条件として、前記WTRUにおいて衛星ベース測位を実施する要求を送信することと、
前記要求に応答して、衛星のセットに関する情報を受信することと、
前記情報に基づいて、前記衛星のセットから少なくとも1つの衛星を選択することと、
少なくとも1つの選択された衛星から受信された少なくとも1つの測位参照信号に基づいて、前記WTRUの第2の位置推定値を判定することと、
前記WTRUの前記第2の位置推定値を示す情報を含むメッセージをネットワークノードに送ることと、を含む、方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つの測定値を取得するために測定することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記メッセージが、前記少なくとも1つの選択された衛星、及び前記少なくとも1つの選択された衛星に関連する第2の測定値のうちの少なくとも1つを示す情報を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つの値は、1つの第1の測定値に関連する1つの値が個々の条件を満たす場合に、前記条件を満たす、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つの値は、全ての値が個々の条件を満たす場合に、前記条件を満たし、各値が、別個の第1の測定値に関連する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つの値が、前記WTRUの推定位置の分散、前記WTRUの推定位置の標準偏差、及び前記測位参照信号の受信された信号電力のうちの少なくとも1つを表す、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記要求が、前記WTRUの第1の位置推定値を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記衛星のセットに関する前記情報が、前記衛星のセットの識別子を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記衛星のセットに関する前記情報は、前記WTRUが前記衛星のセットのサブセットを選択することを可能にする支援情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記選択することが、前記衛星のセットのうちの少なくとも1つの衛星から受信された少なくとも1つの測位参照信号の第2の測定値に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
無線送信/受信ユニット(WTRU)であって、
プロセッサ実行可能プログラム命令を記憶するメモリと、
少なくとも1つのプロセッサであって、前記プログラム命令を実行して、
複数の地上送信ポイントから複数の測位参照信号を受信することであって、前記測位参照信号が、第1の地上送信ポイントからの少なくとも1つの測位参照信号及び第2の地上送信ポイントからの少なくとも1つの測位信号を含む、受信することと、
前記複数の測位参照信号の少なくとも1つの測定値が条件を満たすことを条件として、前記WTRUにおいて衛星ベース測位を実施する要求を送信することと、
前記要求に応答して、衛星のセットに関する情報を受信することと、
前記情報に基づいて、前記衛星のセットから少なくとも1つの衛星を選択することと、
少なくとも1つの選択された衛星から受信された少なくとも1つの測位参照信号に基づいて、前記WTRUの第2の位置推定値を判定することと、
前記WTRUの前記第2の位置推定値を示す情報を含むメッセージをネットワークノードに送ることと、を行うように構成されている、少なくとも1つのプロセッサと、を備える、無線送信/受信ユニット(WTRU)。
【請求項12】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記少なくとも1つの測定値を取得するために測定する前記プログラム命令を実行するように更に構成されている、請求項11に記載のWTRU。
【請求項13】
前記メッセージが、前記少なくとも1つの選択された衛星、及び前記少なくとも1つの選択された衛星に関連する第2の測定値のうちの少なくとも1つを示す情報を更に含む、請求項11に記載のWTRU。
【請求項14】
前記少なくとも1つの値は、1つの第1の測定値に関連する1つの値が個々の条件を満たす場合に、前記条件を満たす、請求項11に記載のWTRU。
【請求項15】
前記少なくとも1つの値は、全ての値が個々の条件を満たす場合に前記条件を満たし、各値が、別個の第1の測定値に関連する、請求項11に記載のWTRU。
【請求項16】
前記少なくとも1つの値は、前記WTRUの推定位置の分散、前記WTRUの推定位置の標準偏差、及び前記測位参照信号の受信された信号電力のうちの少なくとも1つを表す、請求項11に記載のWTRU。
【請求項17】
前記要求が、前記WTRUの第1の位置推定値を含む、請求項11に記載のWTRU。
【請求項18】
前記衛星のセットに関する前記情報が、前記衛星のセットの識別子を含む、請求項11に記載のWTRU。
【請求項19】
前記衛星のセットに関する前記情報は、前記WTRUが前記衛星のセットのサブセットを選択することを可能にする支援情報を含む、請求項11に記載のWTRU。
【請求項20】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記衛星のセットのうちの少なくとも1つの衛星から受信された少なくとも1つの測位参照信号の第2の測定値に基づいて選択するように構成されている、請求項11に記載のWTRU。
【国際調査報告】