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特表2024-514377電気通信展開エリアの中の輻輳を決定するためのシステムおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-02
(54)【発明の名称】電気通信展開エリアの中の輻輳を決定するためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/04 20090101AFI20240326BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20240326BHJP
   H04W 28/08 20230101ALI20240326BHJP
【FI】
H04W24/04
H04W24/10
H04W28/08
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023520003
(86)(22)【出願日】2022-03-28
(85)【翻訳文提出日】2023-05-26
(86)【国際出願番号】 IB2022052825
(87)【国際公開番号】W WO2022208304
(87)【国際公開日】2022-10-06
(31)【優先権主張番号】202121015427
(32)【優先日】2021-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.FIREWIRE
2.WCDMA
(71)【出願人】
【識別番号】523112747
【氏名又は名称】ジェイアイオー・プラットフォームズ・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】アジャイ・クマール・グプタ
(72)【発明者】
【氏名】アアユーシュ・バトナガー
(72)【発明者】
【氏名】スミテシュ・エス・ダムドゥー
(72)【発明者】
【氏名】ラジーヴ・グプタ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA12
5K067AA23
5K067DD11
5K067EE10
5K067EE16
5K067HH22
5K067LL11
(57)【要約】
本開示は、電気通信展開エリアの中の輻輳を決定するためのシステムおよび方法に関する。システムは、各セルの平均スループット値および/または各セルのPRB利用率KPI値に基づいて、各セルのセル輻輳スコアを既定の時間区間に対して決定し、各セルのUEによって開始されるボイスサービスセッションおよび/またはデータサービスセッションに対応する空間測定サンプルを各セルから収集する。システムは、収集された空間測定サンプルをエリアの中の既定のサイズの空間グリッドに空間的にマッピングする。システムは、対応する空間グリッドにマッピングされている個々の空間測定サンプルに対応するサンプル輻輳スコアの重み付き平均を算出することによってグリッド輻輳スコアを決定し、グリッド輻輳スコアに基づいて、エリア輻輳スコアを決定し、セル輻輳スコアおよびグリッド輻輳スコアを平均化し、輻輳スコア全体を出力する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気通信展開エリアの中の輻輳を決定するためのシステム(110)であって、
プロセッサ(202)と、
前記プロセッサ(202)に結合されたメモリ(204)とを備え、前記メモリ(204)がプロセッサ実行可能命令を備え、前記プロセッサ実行可能命令が、実行時に前記プロセッサ(202)に、
各セル(101)の平均スループット値および各セル(101)の1つまたは複数の物理リソースブロック(PRB)利用率キーパフォーマンスインジケータ(KPI)値のうちの少なくとも1つに基づいて、電気通信展開エリアの中の各セル(101)のセル輻輳スコアを既定の時間区間に対して決定させ、
前記セル輻輳スコアを決定すると、各セル(101)に接続されたユーザ機器(UE)(104)のユーザによって開始されるボイスサービスセッションおよびデータサービスセッションのうちの少なくとも1つに対応する1つまたは複数の空間測定サンプル(108)を各セル(101)から収集させ、
前記収集された1つまたは複数の空間測定サンプル(108)を前記電気通信展開エリアの中の既定のサイズの空間グリッド(106)に空間的にマッピングさせ、
前記対応する空間グリッド(106)にマッピングされている個々の空間測定サンプル(108)に対応するサンプル輻輳スコアの1つまたは複数の重み付き平均を算出することによってグリッド輻輳スコアを決定させ、
前記電気通信展開エリアの中で決定された、前記空間グリッド(106)の前記グリッド輻輳スコアに基づいて、前記電気通信展開エリアのエリア輻輳スコアを決定させ、前記電気通信展開エリアにおける前記セル輻輳スコアおよび前記グリッド輻輳スコアを平均化させ、
前記電気通信展開エリアの前記決定されたエリア輻輳スコアに基づいて前記電気通信展開エリアの前記輻輳スコア全体を出力させる、
システム(110)。
【請求項2】
前記空間測定サンプル(108)が、国際モバイル加入者識別情報(IMSI)、セル識別情報(ID)、緯度/経度、音声/データフラグ、セッション持続時間、基準信号受信電力(RSRP)、基準信号受信品質(RSRQ)、および信号対干渉雑音比(SINR)のうちの少なくとも1つを備える、請求項1に記載のシステム(110)。
【請求項3】
前記セル輻輳スコアが、全体として前記既定の時間区間に対して決定されている単一の値、または各値が、前記既定の時間区間の1つまたは複数の部分区間に対して決定される前記セル輻輳スコアに対応する、セル輻輳スコア値のアレイのいずれかであり、前記部分区間が、全体的な既定の時間区間の分割された連続する部分区間である、請求項1に記載のシステム(110)。
【請求項4】
セル(101)の前記セル輻輳スコアが、前記既定の時間区間の1つまたは複数の部分区間に対応するセル輻輳スコア値の前記アレイを表すとき、個々の空間測定サンプル(108)に対応する前記サンプル輻輳スコアが、前記既定の時間区間の中の前記サンプルセッション持続時間の一部であるすべての前記部分区間のセル輻輳スコア値の前記アレイの平均和として計算される、請求項3に記載のシステム(110)。
【請求項5】
前記サンプルの各々の前記サンプル輻輳スコアが、前記セル(101)が前記空間測定サンプル(108)からのセル識別子から識別される、前記既定の時間区間に対して算出される、前記対応するセル(101)の前記セル輻輳スコアと同等と見なされる、請求項1に記載のシステム(110)。
【請求項6】
個々の空間測定サンプルに対応するサンプル輻輳スコアの前記1つまたは複数の重み付き平均が、前記対応する空間グリッド(106)にマッピングされたすべての前記サンプルの前記既定の時間区間の中の全経過時間に対する、前記既定の時間区間の中のサンプル経過時間の比率として計算される、請求項1に記載のシステム(110)。
【請求項7】
電気通信展開エリアの中の輻輳を決定するための方法であって、
各セル(101)の平均スループット値および各セル(101)の1つまたは複数の物理リソースブロック(PRB)利用率キーパフォーマンスインジケータ(KPI)値のうちの少なくとも1つに基づいて、電気通信展開エリアの中の各セル(101)のセル輻輳スコアを既定の時間区間に対してプロセッサ(202)によって決定するステップと、
前記セル輻輳スコアを決定すると、各セル(101)に接続されたユーザ機器(UE)(104)のユーザによって開始されるボイスサービスセッションおよびデータサービスセッションのうちの少なくとも1つに対応する1つまたは複数の空間測定サンプル(108)を各セル(101)から前記プロセッサ(202)によって収集するステップと、
前記収集された1つまたは複数の空間測定サンプル(108)を前記電気通信展開エリアの中の既定のサイズの空間グリッド(106)に前記プロセッサ(202)によって空間的にマッピングするステップと、
前記対応する空間グリッド(106)にマッピングされている個々の空間測定サンプル(108)に対応するサンプル輻輳スコアの1つまたは複数の重み付き平均を算出することによってグリッド輻輳スコアを前記プロセッサ(202)によって決定するステップと、
前記電気通信展開エリアの中で決定された、前記空間グリッド(106)の前記グリッド輻輳スコアに基づいて、前記電気通信展開エリアのエリア輻輳スコアを前記プロセッサ(202)によって決定するステップ、ならびに前記電気通信展開エリアにおける前記セル輻輳スコアおよび前記グリッド輻輳スコアを平均化するステップと、
前記電気通信展開エリアの前記決定されたエリア輻輳スコアに基づいて前記電気通信展開エリアの前記輻輳スコア全体を前記プロセッサ(202)によって出力するステップと
を備える方法。
【請求項8】
前記空間測定サンプル(108)が、国際モバイル加入者識別情報(IMSI)、セル識別情報(ID)、緯度/経度、音声/データフラグ、セッション持続時間、基準信号受信電力(RSRP)、基準信号受信品質(RSRQ)、および信号対干渉雑音比(SINR)のうちの少なくとも1つを備える、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記セル輻輳スコアが、全体として前記既定の時間区間に対して決定されている単一の値、または各値が、前記既定の時間区間の1つまたは複数の部分区間に対して決定される前記セル輻輳スコアに対応する、セル輻輳スコア値のアレイのいずれかであり、前記部分区間が、全体的な既定の時間区間の分割された連続する部分区間である、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
セル(101)の前記セル輻輳スコアが、前記既定の時間区間の1つまたは複数の部分区間に対応するセル輻輳スコア値の前記アレイを表すとき、個々の空間測定サンプル(108)に対応する前記サンプル輻輳スコアが、前記既定の時間区間の中の前記サンプルセッション持続時間の一部であるすべての前記部分区間のセル輻輳スコア値の前記アレイの平均和として計算される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記サンプルの各々の前記サンプル輻輳スコアが、前記セル(101)が前記空間測定サンプル(108)からのセル識別子から識別される、前記既定の時間区間に対して算出される、前記対応するセル(101)の前記セル輻輳スコアと同等と見なされる、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
個々の空間測定サンプルに対応するサンプル輻輳スコアの前記1つまたは複数の重み付き平均が、前記対応する空間グリッド(106)にマッピングされたすべての前記サンプルの前記既定の時間区間の中の全経過時間に対する、前記既定の時間区間の中のサンプル経過時間の比率として計算される、請求項7に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
権利の留保
本特許文献の開示の一部分は、Jio Platforms Limited(JPL)またはそのアフィリエイト(所有者として以下で参照される)に属する、限定はしないが、著作権、設計、商標、ICレイアウト設計、および/またはトレードドレス保護などの、知的所有権の対象となる題材を含む。本特許文献または本特許開示が米国特許商標局特許ファイルまたは特許記録の中で見られるので、所有者は、だれかによる本特許文献または本特許開示の複製に異議を有しないが、その他の点ですべてのどんな権利も留保する。そのような知的財産へのすべての権利は、所有者によって完全に留保される。
【0002】
本開示の実施形態は、一般に、ワイヤレス通信に関する。より詳細には、本開示は、電気通信展開エリアの中の輻輳を決定するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0003】
関連技術の以下の説明は、本開示の分野に関係する背景情報を与えることを意図する。本セクションは、本開示の様々な特徴に関係し得る当技術分野のいくつかの態様を含むことがある。しかしながら、従来技術の承認ではなく、本開示に関して読者の理解を高めるためにのみ、本セクションが使用されることを諒解されたい。
【0004】
一般に、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)、GSM進化型高速データレート(EDGE)、高速パケットアクセス(HSPA)、ロングタームエボリューション(LTE)などのワイヤレス技術の出現に起因して、ワイヤレスネットワークにおけるすべての通信は、音声、ビデオ、データ、広告、コンテンツ、メッセージング、ブロードキャストなどの、様々な通信サービスを提供する。そのようなネットワークの一例は発展型ユニバーサル地上波無線アクセス(E-UTRA)であり、発展型ユニバーサル地上波無線アクセス(E-UTRA)は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)(登録商標)リリース5以降において指定される、ユニバーサルモバイル電気通信システム(UMTS)および高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)/高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)技術の置換えであることを意図する無線アクセスネットワーク規格であってよい。E-UTRAは、モバイルネットワークのための3GPPのロングタームエボリューション(LTE)アップグレードパスのエアインターフェースであってよい。HSPAとは異なり、LTEのE-UTRAは、広帯域符号分割多元接続(W-CDMA)とは無関係であり、かつ広帯域符号分割多元接続(W-CDMA)と互換性がない、まったく新たなエアインターフェースシステムであってよい。W-CDMAは、より高いデータレート、より低いレイテンシをもたらしてよく、パケットデータのために最適化される。GSM技術への後継であるUMTSは、現在、広帯域符号分割多元接続(W-CDMA)、時分割符号分割多元接続(TD-CDMA)、および時分割同期符号分割多元接続(TD-SCDMA)などの、様々なエアインターフェース規格をサポートする。UMTSはまた、関連するUMTSネットワークにもっと高いデータ転送速度および容量を提供する、高速パケットアクセス(HSPA)などの拡張3Gデータ通信プロトコルをサポートし得る。容量およびより高いデータ転送速度とともに、セルおよびセルの最適化に関連する多くの問題があり得る。
【0005】
さらに、5Gセルラー展開では、マクロセルは、様々なスモールセルと一緒に、ターゲットエリアにわたるカバレージおよび容量解決策を提供するように計画されてよい。したがって、ネットワークにとってサイト間距離がより狭くなる場合がある。さらに、大都市の中で高密度~超高密度な無線アクセスネットワークを作成する新興のネットワークにおける進行中のデータ需要を和らげるために、もっと多数のサイト/eノードBが必要とされる場合がある。経時的に顧客体験を悪化させるテレコム展開において、輻輳は最も一般的かつ広範な問題であり得る。さらに、輻輳は、テレコム展開にわたってジオ空間的に変化する場合があり、既存のテレコムカバレージの一部であるエリアの中の輻輳は、主にユーザのジオ空間的な密度およびそのエリアに供給されるテレコムカバレージ/容量に依存する。輻輳問題に対処するために、ネットワーク事業者は、追加の容量およびカバレージがそのエリアに供給され得るように、下にあるエリアの輻輳レベルへの洞察を必要とする場合がある。テレコムネットワークにおける輻輳算出の従来の方法は、個々のネットワーク要素における輻輳レベルを算出することに基づく。しかしながら、従来の方法は、任意の地理的エリアの現実的な輻輳スコアを算出することが不可能な場合がある。このことは、潜在的に複数のテレコムセルによってエリアがサービスされる場合があるという事実に起因する。さらに、ユーザの空間的な密度は、エリアの異なる領域にわたって大いに変わることがある。
【0006】
したがって、既存のテレコム展開の一部である電気通信展開エリアの中の現実的な輻輳を決定するための進歩の必要がある。この現実的な輻輳は、異質な性質の複数のテレコムセルによって潜在的に電気通信展開エリアがサービスされる場合があるという事実を考慮に入れる。したがって、現実的な輻輳スコアの算出は、検討中の電気通信エリアの輻輳プロファイルへの洞察を得る機会を電気通信事業者にもたらすことになり、したがって、そのことは、異種ネットワークにおいて輻輳スコアが著しい劣化を示す場合に、電気通信エリアに対する解決策および予防措置を電気通信事業者が有することを可能にすることになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本明細書における少なくとも1つの実施形態が満たす、本開示の目的のうちのいくつかが、本明細書の中で以下に列挙される。
【0008】
一般的態様では、本開示は、電気通信展開エリアの中の輻輳を決定するためのシステムおよび方法を提供する。
【0009】
一態様では、本開示は、それぞれの電気通信サービスによってカバーされている地理的エリアの輻輳スコアを電気通信事業者が算出する助けとなる。
【0010】
別の態様では、本開示は、電気通信エリアのための追加の電気通信容量を電気通信事業者が計画する助けとなり、それによって、電気通信エリアの中で運用される顧客の、全体的な電気通信体験を改善することに対処する。
【0011】
別の態様では、本開示は、限られた電気通信エリアの中で運用される顧客から提起される顧客不満の根本原因としての輻輳を、電気通信事業者が見つける助けとなる。
【0012】
また別の態様では、本開示は、電気通信展開エリアの時間ベースの輻輳プロファイルを電気通信事業者が構築する助けとなる。
【0013】
別の態様では、本開示は、各セルの平均スループット値および各セルの1つまたは複数の物理リソースブロック(PRB)利用率キーパフォーマンスインジケータ(KPI)値のうちの少なくとも1つに基づいて、電気通信展開エリアの中の各セルのセル輻輳スコアを決定するための、システムおよび方法を提供する。
【0014】
また別の態様では、本開示は、電気通信展開エリアの中で決定された、空間グリッドのグリッド輻輳スコアに基づいて、電気通信展開エリアのエリア輻輳スコアを決定するための、システムおよび方法を提供する。
【0015】
また別の態様では、本開示は、電気通信展開エリアにおけるセル輻輳スコアおよびグリッド輻輳スコアを平均化し、それによって、電気通信展開エリアの厳密/正確な輻輳スコア全体を決定するための、システムおよび方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本セクションは、発明を実施するための形態において以下でさらに説明される、本発明のいくつかの目的および態様を、簡略化された形態で紹介するために提供される。本概要は、特許請求される主題の主要な特徴または範囲を特定することを意図しない。
【0017】
一態様では、本開示は、電気通信展開エリアの中の輻輳を決定するためのシステムを提供する。システムは、各セルの平均スループット値および各セルの1つまたは複数の物理リソースブロック(PRB)利用率キーパフォーマンスインジケータ(KPI)値のうちの少なくとも1つに基づいて、電気通信展開エリアの中の各セルのセル輻輳スコアを既定の時間区間に対して決定する。さらに、システムは、セル輻輳スコアを決定すると、各セルに接続されたユーザ機器(UE)のユーザによって開始されるボイスサービスセッションおよびデータサービスセッションのうちの少なくとも1つに対応する1つまたは複数の空間測定サンプルを各セルから収集する。さらに、システムは、収集された1つまたは複数の空間測定サンプルを電気通信展開エリアの中の既定のサイズの空間グリッドに空間的にマッピングする。その後、システムは、対応する空間グリッドにマッピングされている個々の空間測定サンプルに対応するサンプル輻輳スコアの1つまたは複数の重み付き平均を算出することによってグリッド輻輳スコアを決定する。また、システムは、電気通信展開エリアの中で決定された、空間グリッドのグリッド輻輳スコアに基づいて、電気通信展開エリアのエリア輻輳スコアを決定し、電気通信展開エリアにおけるセル輻輳スコアおよびグリッド輻輳スコアを平均化する。その後、システムは、電気通信展開エリアの決定されたエリア輻輳スコアに基づいて電気通信展開エリアの輻輳スコア全体を出力する。
【0018】
別の態様では、本開示は、電気通信展開エリアの中の輻輳を決定するための方法をさらに提供する。方法は、各セルの平均スループット値および各セルの1つまたは複数の物理リソースブロック(PRB)利用率キーパフォーマンスインジケータ(KPI)値のうちの少なくとも1つに基づいて、電気通信展開エリアの中の各セルのセル輻輳スコアを既定の時間区間に対して決定することを含む。さらに、方法は、セル輻輳スコアを決定すると、各セルに接続されたユーザ機器(UE)のユーザによって開始されるボイスサービスセッションおよびデータサービスセッションのうちの少なくとも1つに対応する1つまたは複数の空間測定サンプルを各セルから収集することを含む。さらに、方法は、収集された1つまたは複数の空間測定サンプルを電気通信展開エリアの中の既定のサイズの空間グリッドに空間的にマッピングすることを含む。その後、方法は、対応する空間グリッドにマッピングされている個々の空間測定サンプルに対応するサンプル輻輳スコアの1つまたは複数の重み付き平均を算出することによってグリッド輻輳スコアを決定することを含む。さらに、方法は、電気通信展開エリアの中で決定された、空間グリッドのグリッド輻輳スコアに基づいて、電気通信展開エリアのエリア輻輳スコアを決定すること、ならびに電気通信展開エリアにおけるセル輻輳スコアおよびグリッド輻輳スコアを平均化することを含む。さらに、方法は、電気通信展開エリアの決定されたエリア輻輳スコアに基づいて電気通信展開エリアの輻輳スコア全体を出力することを含む。
【0019】
本明細書の中に組み込まれ本発明の一部を構成する添付図面は、開示する方法およびシステムの例示的な実施形態を示し、同様の参照番号は、異なる図面全体にわたって同じ部分を指す。図面の中の構成要素は必ずしも寸法通りであるとは限らず、その代わりに本発明の原理を明瞭に示すときに強調がなされる。いくつかの図面は、ブロック図を使用して構成要素を示すことがあり、各構成要素の内部回路構成を表さないことがある。そのような図面の創案が、電気構成要素、電子構成要素、またはそのような構成要素を実装するために一般に使用される回路構成の創案を含むことが、当業者によって諒解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本開示の実施形態による、電気通信展開エリアの中の輻輳を決定するために本開示のシステムがその中でまたはそれとともに実施され得る例示的なネットワークアーキテクチャを示す図である。
図2】本開示の実施形態による、電気通信展開エリアの中の輻輳を決定するためのシステムの例示的な描写を示す図である。
図3】本開示の実施形態による、電気通信展開エリアの中の輻輳を決定するための方法を示す例示的な方法フローチャートを示す図である。
図4】本開示の実施形態による、本発明の実施形態がその中でまたはそれとともに利用され得る例示的なコンピュータシステムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
上記のことは、本発明の以下のより詳細な説明から、より明らかとなるはずである。
【0022】
以下の説明では、説明の目的で、本開示の実施形態の十分な理解をもたらすために様々な具体的な詳細が記載される。しかしながら、本開示の実施形態がこれらの具体的な詳細なしに実践され得ることが明らかとなろう。以下で説明するいくつかの特徴は各々、互いに独立して、または他の特徴の任意の組合せを用いて、使用され得る。個々の特徴は、上記で説明した問題のすべてに対処し得るとは限らず、または上記で説明した問題のうちの一部にしか対処しない場合がある。上記で説明した問題のうちのいくつかは、本明細書で説明する特徴のうちのいずれかによって完全に対処され得るとは限らない。
【0023】
以下の説明は、例示的な実施形態を提供するにすぎず、本開示の範囲、適用可能性、または構成を限定することを意図しない。むしろ、例示的な実施形態の以下の説明は、例示的な実施形態を実施するための可能にする説明を当業者に提供する。記載されるような本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、要素の機能および構成において様々な変更が加えられてよいことを理解されたい。
【0024】
本実施形態の十分な理解をもたらすために、以下の説明の中で具体的な詳細が与えられる。しかしながら、本実施形態がこれらの具体的な詳細なしに実践され得ることが、当業者によって理解されよう。たとえば、不必要な詳細において本実施形態を不明瞭にしないために、回路、システム、ネットワーク、プロセス、および他の構成要素が、ブロック図の形態での構成要素として示されることがある。他の事例では、本実施形態を不明瞭にすることを避けるために、よく知られている回路、プロセス、アルゴリズム、構造、および技法が、不必要な詳細なしに示されることがある。
【0025】
また、フローチャート、フロー図、データフロー図、構造図、またはブロック図として示されるプロセスとして、個々の実施形態が説明され得ることに留意されたい。フローチャートは順次プロセスとして動作を表すことがあるが、動作の多くは並行してまたは同時に実行され得る。加えて、動作の順序は並び替えられてよい。プロセスは、その動作が完了すると終了するが、図の中に含まれない追加のステップを有する場合がある。プロセスは、メソッド、関数、プロシージャ、サブルーチン、サブプログラムなどに対応し得る。プロセスが関数に対応するとき、その終了は、呼び出している関数またはメイン関数への、関数のリターンに対応することができる。
【0026】
「例示的(exemplary)」および/または「論証的(demonstrative)」という語は、本明細書では例、事例、または例示として働くことを意味するために使用される。誤解を避けるために、本明細書において開示する主題は、そのような例によって限定されない。加えて、「例示的」および/または「論証的」として本明細書で説明する任意の態様または設計は、必ずしも他の態様または設計にまさって好適または有利として解釈されるものとは限らず、当業者に知られている均等な例示的な構造および技法を排除することも意図しない。さらに、「含む(includes)」、「有する(has)」、「含む(contains)」という用語および他の類似の語が、発明を実施するための形態または特許請求の範囲のいずれかの中で使用される限りにおいて、そのような用語は、いかなる追加または他の要素も排除することなく、- オープン遷移語としての「備えること(comprising)」という用語と同様に、- 包含的であることを意図する。
【0027】
「1つの実施形態(one embodiment)」もしくは「一実施形態(an embodiment)」または「一事例(an instance)」もしくは「1つの事例(one instance)」への、本明細書全体にわたる言及は、本実施形態に関して説明する特定の特徴、構造、または特性が、本発明の少なくとも1つの実施形態の中に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体にわたる様々な場所での「1つの実施形態では」または「一実施形態では」という句の出現は、必ずしもすべてが同じ実施形態に言及しているとは限らない。さらに、特定の特徴、構造、または特性は、1つまたは複数の実施形態の中で任意の好適な方式で組み合わせられてよい。
【0028】
本明細書の中で使用する用語は、特定の実施形態を説明する目的のためにすぎず、本発明の限定であることを意図しない。本明細書で使用するとき、単数形「a」、「an」、および「the」は、そうでないことを文脈が明瞭に示さない限り、複数形も同様に含むことを意図する。「備える」および/または「備えること」という用語が、本明細書の中で使用されるとき、述べられた特徴、整数、ステップ、動作、要素、および/または構成要素の存在を指定するが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、および/またはそれらのグループの存在または追加を排除しないことが、さらに理解されよう。本明細書で使用する「および/または」という用語は、列挙された関連する項目のうちの1つまたは複数のいずれかおよびすべての組合せを含む。
【0029】
本開示の様々な実施形態は、電気通信展開エリアの中の輻輳を決定するためのシステムおよび方法を提供する。一態様では、本開示は、それぞれの電気通信サービスによってカバーされている地理的エリアの輻輳スコアを電気通信事業者が算出する助けとなる。別の態様では、本開示は、電気通信エリアのための追加の電気通信容量を電気通信事業者が計画する助けとなり、それによって、電気通信エリアの中で運用される顧客の、全体的な電気通信体験を改善することに対処する。別の態様では、本開示は、限られた電気通信エリアの中で運用される顧客から提起される顧客不満の根本原因としての輻輳を、電気通信事業者が見つける助けとなる。また別の態様では、本開示は、電気通信展開エリアの時間ベースの輻輳プロファイルを電気通信事業者が構築する助けとなる。別の態様では、本開示は、各セルの平均スループット値および各セルの1つまたは複数の物理リソースブロック(PRB)利用率キーパフォーマンスインジケータ(KPI)値のうちの少なくとも1つに基づいて、電気通信展開エリアの中の各セルのセル輻輳スコアを決定するための、システムおよび方法を提供する。また別の態様では、本開示は、電気通信展開エリアの中で決定された、空間グリッドのグリッド輻輳スコアに基づいて、電気通信展開エリアのエリア輻輳スコアを決定するための、システムおよび方法を提供する。また別の態様では、本開示は、電気通信展開エリアにおけるセル輻輳スコアおよびグリッド輻輳スコアを平均化し、それによって、電気通信展開エリアの厳密/正確な輻輳スコア全体を決定するための、システムおよび方法を提供する。
【0030】
本開示の実施形態による、本開示のシステム(110)がその中でまたはそれとともに実装され得る電気通信輻輳決定システムの例示的なネットワークアーキテクチャ(100)(ネットワークアーキテクチャ(100)とも呼ばれる)を示す図1を参照する。図示したように、例示的なネットワークアーキテクチャ(100)は、電気通信展開エリアの中の輻輳を決定するためのシステム(110)が装備されてよい。さらに、ネットワークアーキテクチャ(100)は、セルラータワー(102-1、102-2、102-3、...102-N)(個別にセルラータワー(102)と呼ばれ、また一括してセルラータワー(102)と呼ばれる)のセル(101-1、101-2、101-3、...101-N)(個別にセル(101)と呼ばれ、また一括してセル(101)と呼ばれる)を含んでよい。セル(101)は、限定はしないが、ネットワークアーキテクチャ(100)の中のマクロセル、マイクロセル、スモールセル、フェムトセル、ピコセルなどを含んでよい。セルラータワー(102)は、限定はしないが、基地局(BS)、移動局(MS)、基地局サブシステム(BSS)、トランシーバ基地局(BTS)、基地局コントローラ(BSC)、発展型ノードB(eノードB)、世代ノードB(gノードB)などを含んでよい。例示的なネットワークアーキテクチャ(100)は、例示的な電気通信展開エリアであってよい。セル(101)は、電気通信展開エリアの中に存在するユーザ機器(UE)(104-1、104-2、104-3、...104-N)(個別にユーザ機器(UE)(104)と呼ばれ、また一括してユーザ機器(UE)(104)と呼ばれる)にワイヤレスサービスを提供してよい。いくつかの実装形態では、UE(104)は、限定はしないが、ハンドヘルドワイヤレス通信デバイス(たとえば、モバイルフォン、スマートフォン、ファブレットデバイスなど)、ウェアラブルコンピュータデバイス(たとえば、ヘッドマウントディスプレイコンピュータデバイス、ヘッドマウントカメラデバイス、リストウォッチコンピュータデバイスなど)、全地球測位システム(GPS)デバイス、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、もしくは別のタイプのポータブルコンピュータ、メディア再生デバイス、ポータブルゲーミングシステム、ホームアプライアンスデバイス、ホーム監視デバイス、および/またはワイヤレス通信能力を有する任意の他のタイプのコンピュータデバイスなどを含んでよい。
【0031】
さらに、電気通信展開エリアの中で動作するセル(101)の各々は、システム(110)に接続されてよく、システム(110)は、電気通信展開エリアの中で動作するセル(101)を理解することによって、UE(102)によって開始される1つもしくは複数のボイスサービスセッションまたは1つもしくは複数のデータサービスセッションに対応する空間測定サンプル(108)を収集する。さらに、ネットワークアーキテクチャ(100)は、空間測定サンプル(108)が空間的にマッピングされている、電気通信展開エリアの中の空間グリッド(106)を含んでよい。システム(110)は、特定の時間区間に対応する空間測定サンプル(108)を収集してよい。空間測定サンプル(108)は、限定はしないが、国際モバイル加入者識別情報(IMSI)(たとえば、顧客識別子)、セル識別情報(ID)(たとえば、マクロセル/マイクロセル/Wireless-Fidelity(Wi-Fi)識別子)、緯度/経度(たとえば、ユーザの推定位置)、音声/データフラグ、セッション持続時間、基準信号受信電力(RSRP)(たとえば、信号強度)、基準信号受信品質(RSRQ)(たとえば、信号品質)、および信号対干渉雑音比(SINR)などを含んでよい。
【0032】
さらに、ネットワークアーキテクチャ(100)または電気通信展開エリアは、限定はしないが、ネットワークプラットフォーム(たとえば、サーバ、データベース)、ネットワーク基盤(たとえば、ファイバーネットワーク、セルラータワー、ケーブルネットワーク、スイッチ)、コンピューティングデバイス(たとえば、クライアントデバイス、コンピュータ、スマートフォン、タブレット)、オペレーティングシステム、アプリケーション(たとえば、ソーシャルネットワークアプリケーション、電子商取引アプリケーション、サードパーティアプリケーション、事業者のアプリケーション、キャリアのアプリケーション)などを含む、いくつかのレイヤ(図1に示さず)を含んでよい。ネットワークプラットフォームは、ネットワーク基盤およびコンピューティングデバイスを通じてUE(104)にコンテンツおよびサービスを提供してよい。コンピューティングデバイスは、デバイスハードウェア(たとえば、コンピュータ、スマートフォン、タブレット)を含んでよく、1つまたは複数のネットワーク事業者によって提供される特定のデータプランに関連付けられてよい。特定の実施形態では、システム(110)は、UE(104)またはセルラータワー(102)からデータ(たとえば、アプリケーション名、アプリケーションタイプ、継続時間、エクスペリエンス品質、ネットワーク速度、レイテンシ、配送されるデータの総量、信号強度、接続されるタワーの数、信号安定性ステータス、ネットワークカバレージなど)を収集してよい。システム(110)は、ネットワーク輻輳またはカバレージ問題を検出することなどの、ネットワーク性能を監視するために、収集されたデータを使用してよい。システム(110)は、ネットワーク基盤(図1に示さず)の最適化のために、収集されたデータに基づいてネットワーク洞察(たとえば、輻輳したエリア、輻輳警報、カバレージ警報、ネットワーク速度、ネットワークレイテンシ、ネットワーク性能など)を提供してよい。システム(110)はまた、ネットワーク基盤上で取られる最適化アクションのためのフィードバック情報(たとえば、エクスペリエンス品質(QoE)、ネットワーク速度、レイテンシにおける改善)を提供してよい。
【0033】
特定の実施形態では、システム(110)は、ネットワークアーキテクチャ(100)のフロントエンド(たとえば、UE(104)、アプリケーション、オペレーティングシステム、ウェブサイト、検索エンジンなど)とバックエンド(たとえば、ネットワークプラットフォーム、ネットワーク基盤、サーバ、スイッチ、データベースなど)の両方からのデータに基づいて、通信ネットワーク性能(たとえば、ネットワークトラフィック輻輳、ネットワークカバレージ問題)を監視してよい。特定の実施形態では、システム(110)は、ネットワークアーキテクチャ(100)のフロントエンドとバックエンドの両方からユーザエクスペリエンスデータ(たとえば、ネットワーク速度、ネットワークレイテンシ、信号安定性ステータス)を収集してよい。特定の実施形態では、システム(110)は、フロントエンド(たとえば、アプリケーション)から収集されたデータを使用してバックエンドネットワーク基盤または/およびネットワークプラットフォームのための最適化推奨を生成してよい。特定の実施形態では、システム(110)は、バックエンド(たとえば、ネットワークプラットフォーム、ネットワーク基盤)から収集されたデータを使用してフロントエンドユーザエクスペリエンス(たとえば、アプリケーション、オペレーティングシステム、UE(104)、データプラン、ネットワーク速度、レイテンシなど)のための最適化推奨を生成してよい。特定の実施形態では、システム(110)は、1つまたは複数のネットワークカバレージメトリック(たとえば、信号強度、接続されたタワーの数、信号安定性ステータス)を決定するとともにネットワークカバレージメトリックをそれぞれのしきい値と比較して、1つまたは複数のネットワークカバレージ問題を検出してよい。さらに、システム(110)は、セル(101)の各々に関係するキーネットワークキーパフォーマンスインジケータ(KPI)を計算してよい。
【0034】
システム(110)は、エンティティ(図1に示さず)に関連するコンピューティングデバイスにさらに動作可能に結合されてよい。エンティティは、会社、組織、ネットワーク事業者、ベンダ、大学、研究施設、ビジネス企業、防衛施設、またはセキュアな任意の他の施設を含んでよい。さらに、エンティティは、システム(110)からのデータまたは出力を分析してよい。いくつかの実装形態では、システム(110)はまた、コンピューティングデバイスに関連してよい。さらに、システム(110)はまた、ネットワークアーキテクチャ(100)の通信ネットワークを介してUE(104)に通信可能に結合されてよい。
【0035】
図1はネットワークアーキテクチャ(100)の例示的な構成要素を示すが、他の実装形態では、ネットワークアーキテクチャ(100)は、図1に示すよりも、もっと少数の構成要素、異なる構成要素、異なって構成された構成要素、または追加の機能構成要素を含んでよい。追加または代替として、ネットワークアーキテクチャ(100)の1つまたは複数の構成要素は、ネットワークアーキテクチャ(100)の1つまたは複数の他の構成要素によって実行されるものとして説明する機能を実行してよい。
【0036】
いくつかの実装形態では、システム(110)は、スタンドアロンデバイスであってよく、コンピューティングデバイス(図1に示さず)および/または集中型サーバ(図1に示さず)に通信可能に結合されてよい。別の実装形態では、システム(110)は、コンピューティングデバイスまたは集中型サーバに関連してよい。システム(110)は、限定はしないが、電子デバイス、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、有線デバイス、またはサーバなどの中に実装されてよい。そのようなサーバは、限定はしないが、スタンドアロンサーバ、リモートサーバ、クラウドサーバ、専用サーバなどを含んでよい。
【0037】
一実施形態では、システム(110)は、メモリと結合された1つまたは複数のプロセッサを含んでよく、メモリは、1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、電気通信展開エリアの中の輻輳の決定をシステム(110)に実行させ得る、命令を記憶してよい。本開示の実施形態による、電気通信展開エリアの中の輻輳の決定のためのシステム(110)の例示的な描写が、図2に示される。一態様では、システム(110)は1つまたは複数のプロセッサ(202)を含んでよい。1つまたは複数のプロセッサ(202)は、1つまたは複数のマイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、マイクロコントローラ、エッジもしくはフォグマイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、中央処理ユニット、論理回路構成、および/または動作命令に基づいてデータを処理する任意のデバイスとして実装されてよい。能力の中でも、1つまたは複数のプロセッサ(202)は、システム(110)のメモリ(204)の中に記憶されたコンピュータ可読命令をフェッチおよび実行するように構成されてよい。メモリ(204)は、ネットワークサービスを介してデータパケットを作成または共有するためにフェッチおよび実行され得る1つまたは複数のコンピュータ可読命令またはルーチンを、非一時的コンピュータ可読記憶媒体の中に記憶するように構成されてよい。メモリ(204)は、たとえば、RAMなどの揮発性メモリ、またはEPROM、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリなどを含む、任意の非一時的記憶デバイスを備えてよい。
【0038】
一実施形態では、システム(110)はインターフェース(206)を含んでよい。インターフェース(206)は、様々なインターフェース、たとえば、I/Oデバイスと呼ばれるデータ入力および出力デバイス、記憶デバイスなどのための、インターフェースを備えてよい。インターフェース(206)は、システム(110)の通信を容易にしてよい。インターフェース(206)はまた、システム(110)の1つまたは複数の構成要素のための通信経路を提供してよい。そのような構成要素の例は、限定はしないが、処理ユニット/エンジン(208)およびデータベース(210)を含む。
【0039】
処理ユニット/エンジン(208)は、処理エンジン(208)の1つまたは複数の機能性を実施するための、ハードウェアとプログラミング(たとえば、プログラマブル命令)との組合せとして実装されてよい。本明細書で説明する例では、ハードウェアとプログラミングとのそのような組合せは、いくつかの異なる方法で実装されてよい。たとえば、処理エンジン(208)のためのプログラミングは、非一時的機械可読記憶媒体上に記憶されるプロセッサ実行可能命令であってよく、処理エンジン(208)のためのハードウェアは、そのような命令を実行するための処理リソース(たとえば、1つまたは複数のプロセッサ)を備えてよい。本例では、機械可読記憶媒体が、処理リソースによって実行されたとき、処理エンジン(208)を実装する、命令を記憶してよい。そのような例では、システム(110)は、命令を記憶する機械可読記憶媒体および命令を実行するための処理リソースを含んでよく、または機械可読記憶媒体は、別個であってよいがシステム(110)および処理リソースにアクセス可能であってよい。他の例では、処理エンジン(208)は電子回路構成によって実装されてよい。
【0040】
処理エンジン(208)は、決定モジュール(212)、収集モジュール(214)、マッピングモジュール(216)、出力モジュール(218)、および他のモジュール(220)のうちのいずれかから選択される、1つまたは複数のモジュール/エンジンを含んでよい。処理エンジン(208)はさらに、そのようなものに限定はしないが、エッジベースのマイクロサービスイベント処理であってよい。
【0041】
一実施形態では、決定モジュール(212)は、各セル(101)の平均スループット値および各セル(101)の1つまたは複数の物理リソースブロック(PRB)利用率キーパフォーマンスインジケータ(KPI)値のうちの少なくとも1つに基づいて、電気通信展開エリアの中の各セル(101)のセル輻輳スコアを既定の時間区間に対して決定してよい。一実施形態では、セル輻輳スコアは、全体として既定の時間区間に対して決定されている単一の値、または各値が、既定の時間区間の1つまたは複数の部分区間に対して決定されるセル輻輳スコアに対応する、セル輻輳スコア値のアレイのいずれかであってよい。部分区間は、全体的な既定の時間区間の分割された連続する部分区間であってよい。たとえば、セル輻輳スコアは、全体として時間区間「T」に対して算出されている単一の値、または各部分区間が「Tsub」という持続時間を有して、全体的な時間区間「T」が、連続する部分区間に分割されるとき、各値が、「T」の部分区間に対して算出されるセル輻輳スコアに対応する、値のアレイのいずれかである。
【0042】
セル輻輳スコアは、セルの平均スループットおよび各セル(101)のPRB利用率KPI値に基づいて決められる、離散値として算出されてよい。たとえば、平均スループットが「512」Kbpsよりも小さくPRB利用率が70%よりも大きい場合、セル輻輳スコアは「100」であってよい。同様に、平均スループットが「512」Kbpsと「1024」Kbpsとの間でありPRB利用率が70%よりも大きい場合、セル輻輳スコアは「50」であってよい。さらに、平均スループットが「1024」Kbpsと「2048」Kbpsとの間でありPRB利用率が70%よりも大きい場合、セル輻輳スコアは「25」であってよい。さらに、平均スループットが「2048」Kbpsを超える場合、セル輻輳スコアは「0」であってよい。
【0043】
一実施形態では、収集モジュール(214)は、セル輻輳スコアを決定すると、各セル(101)に接続されたユーザ機器(104)のユーザによって開始されるボイスサービスセッションおよびデータサービスセッションのうちの少なくとも1つに対応する1つまたは複数の空間測定サンプル(108)を各セル(101)から収集してよい。空間測定サンプル(108)は、限定はしないが、国際モバイル加入者識別情報(IMSI)、セル識別情報(ID)、緯度/経度、音声/データフラグ、セッション持続時間、基準信号受信電力(RSRP)、基準信号受信品質(RSRQ)、信号対干渉雑音比(SINR)などを含んでよい。
【0044】
一実施形態では、マッピングモジュール(216)は、収集された1つまたは複数の空間測定サンプル(108)を電気通信展開エリアの中の既定のサイズの空間グリッド(106)に空間的にマッピングしてよい。たとえば、時間区間「T」に対して収集された空間測定サンプル(108)の各々は、電気通信展開エリアの中のサイズ「S」の空間グリッド(106)にマッピングされる。グリッドサイズは構成可能であってよい。たとえば、最小グリッドサイズ「S」は10×10メートルとして構成される場合がある。
【0045】
一実施形態では、決定モジュール(212)は、対応する空間グリッド(106)にマッピングされている個々の空間測定サンプル(108)に対応するサンプル輻輳スコアの1つまたは複数の重み付き平均を算出することによってグリッド輻輳スコアを決定してよい。一実施形態では、サンプルの各々のサンプル輻輳スコアは、セルが空間測定サンプル(108)からのセル識別子から識別される、既定の時間区間に対して算出される対応するセル(101)のセル輻輳スコアと同等と見なされてよい。一実施形態では、個々の空間測定サンプルに対応するサンプル輻輳スコアの1つまたは複数の重み付き平均は、対応する空間グリッド(106)にマッピングされたすべてのサンプルの既定の時間区間の中の全経過時間に対する、既定の時間区間の中のサンプル経過時間の比率として計算される。
【0046】
一実施形態では、セル(101)のセル輻輳スコアが、既定の時間区間の1つまたは複数の部分区間に対応するセル輻輳スコア値のアレイを表すとき、個々の空間測定サンプル(108)に対応するサンプル輻輳スコアは、既定の時間区間の中のサンプルセッション持続時間の一部であるすべての部分区間のセル輻輳スコア値のアレイの平均和として計算されてよい。別の態様では、グリッド輻輳スコアは、対応するグリッドにマッピングされた個々の空間測定サンプル(108)の輻輳スコアの重み付き平均として算出されることが可能であり、サンプルの各々に対するものである重みは、対応するグリッドにマッピングされたすべてのサンプルの「T」の中の全経過時間に対する、「T」の中のサンプル経過時間の比率として計算され得る。
【0047】
一事例では、サンプル輻輳スコアの各々は、全体的な時間区間「T」に対して算出される、対応するセル(101)のセル輻輳スコアと同等と見なされることが可能であり、セル(101)は、空間測定サンプル(108)からのセル識別子から識別される。セル輻輳スコアが、時間区間「T」の中の部分区間に対応する輻輳スコア値のアレイを表す場合には、サンプル輻輳スコアは、時間区間「T」の中のサンプルセッション持続時間の一部であるすべての部分区間のスコア値の平均和として計算されてよい。
【0048】
一実施形態では、決定モジュール(212)は、電気通信展開エリアの中で決定された、空間グリッド(106)のグリッド輻輳スコアに基づいて、電気通信展開エリアのエリア輻輳スコアを決定してよく、電気通信展開エリアにおけるセル輻輳スコアおよびグリッド輻輳スコアを平均化してよい。
【0049】
一実施形態では、出力モジュール(218)は、電気通信展開エリアの決定されたエリア輻輳スコアに基づいて電気通信展開エリアの輻輳スコア全体を出力してよい。
【0050】
一実施形態では、UE(104)またはコンピューティングデバイス(図1および図2に示さず)は、限定はしないが、Android(商標)、iOS(商標)、Kai OS(商標)などを含む、任意のオペレーティングシステム上に常駐する実行可能命令のセットを介してシステム(110)と通信してよい。一実施形態では、UE(104)は、モバイルフォン、スマートフォン、仮想現実(VR)デバイス、拡張現実(AR)デバイス、ラップトップ、汎用コンピュータ、デスクトップ、携帯情報端末、タブレットコンピュータ、メインフレームコンピュータ、または任意の他のコンピューティングデバイスなどの、限定はしないが、任意の電気デバイス、電子デバイス、電気機械デバイス、もしくは機器デバイス、または上記のデバイスのうちの1つまたは複数の組合せを含んでよく、コンピューティングデバイスは、限定はしないが、カメラなどの視覚支援デバイス、オーディオ支援、マイクロフォン、キーボード、タッチパッド、タッチ対応スクリーン、電子ペンなどの、ユーザから入力を受けるための入力デバイスを含む、内部に構築または外部に結合される1つまたは複数の付属品を含んでよい。述べられたデバイスにUE(104)が制約されなくてよく、様々な他のデバイスが使用されてよいことが、諒解され得る。スマートコンピューティングデバイスは、データおよび他の個人情報/機密情報を記憶するための適切なシステムのうちの1つであってよい。
【0051】
図3は、本開示の実施形態による、電気通信展開エリアの輻輳を決定するための方法(300)を示す例示的な方法フローチャートを示す。
【0052】
図3に示すように、方法(300)は、電気通信展開エリアの輻輳を決定する方法を示す1つまたは複数のブロックを含む。方法(300)は、コンピュータ実行可能命令の一般的なコンテキストで説明され得る。一般に、コンピュータ実行可能命令は、機能を実行するかまたは抽象データタイプを実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造、プロシージャ、モジュール、および関数を含むことができる。
【0053】
方法(300)が説明される順序は、限定として解釈されることを意図せず、任意の数の説明する方法ブロックが任意の順序で組み合わせられて方法(300)を実施することができる。追加として、個々のブロックは、本明細書で説明する主題の範囲から逸脱することなく本方法から削除されてよい。さらに、方法(300)は、任意の好適なハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組合せで実装され得る。
【0054】
ブロック(302)において、方法(300)は、各セル(101)の平均スループット値および各セル(101)の1つまたは複数の物理リソースブロック(PRB)利用率キーパフォーマンスインジケータ(KPI)値のうちの少なくとも1つに基づいて、電気通信展開エリアの中の各セル(101)のセル輻輳スコアを既定の時間区間に対してプロセッサ(202)によって決定することを含んでよい。
【0055】
ブロック(304)において、方法(300)は、セル輻輳スコアを決定すると、各セル(101)に接続されたユーザ機器(UE)(104)のユーザによって開始されるボイスサービスセッションおよびデータサービスセッションのうちの少なくとも1つに対応する1つまたは複数の空間測定サンプル(108)を各セル(101)からプロセッサ(202)によって収集することを含んでよい。
【0056】
ブロック(306)において、方法(300)は、収集された1つまたは複数の空間測定サンプル(108)を電気通信展開エリアの中の既定のサイズの空間グリッド(106)にプロセッサ(202)によって空間的にマッピングすることを含んでよい。
【0057】
ブロック(308)において、方法(300)は、対応する空間グリッド(106)にマッピングされている個々の空間測定サンプル(108)に対応するサンプル輻輳スコアの1つまたは複数の重み付き平均を算出することによってグリッド輻輳スコアをプロセッサ(202)によって決定することを含んでよい。
【0058】
ブロック(310)において、方法(300)は、電気通信展開エリアの中で決定された、空間グリッド(106)のグリッド輻輳スコアに基づいて、電気通信展開エリアのエリア輻輳スコアをプロセッサ(202)によって決定すること、ならびに電気通信展開エリアにおけるセル輻輳スコアおよびグリッド輻輳スコアを平均化することを含んでよい。
【0059】
ブロック(312)において、方法(300)は、電気通信展開エリアの決定されたエリア輻輳スコアに基づいて電気通信展開エリアの輻輳スコア全体をプロセッサ(202)によって出力することを含んでよい。
【0060】
図4は、本開示の実施形態による、本発明の実施形態がその中でまたはそれとともに利用され得る例示的なコンピュータシステム(400)を示す。
【0061】
図4に示すように、コンピュータシステム(400)は、外部記憶デバイス(410)、バス(420)、メインメモリ(430)、読取り専用メモリ(440)、大容量記憶デバイス(450)、通信ポート(460)、およびプロセッサ(470)を含むことができる。コンピュータシステムが2つ以上のプロセッサおよび通信ポートを含む場合があることを、当業者は諒解されよう。プロセッサ(470)の例は、限定はしないが、Intel(登録商標) Itanium(登録商標)もしくはItanium2プロセッサ、またはAMD(登録商標) Opteron(登録商標)もしくはAthlon MP(登録商標)プロセッサ、Motorola(登録商標)プロセッサライン、FortiSOC(商標)システムオンチッププロセッサ、あるいは他の将来のプロセッサを含む。プロセッサ(470)は、本発明の実施形態に関連する様々なモジュールを含んでよい。通信ポート(460)は、モデムベースのダイヤルアップ接続を伴う使用のためのRS-232ポート、10/100Ethernetポート、銅またはファイバーを使用するGigabitまたは10Gigabitポート、シリアルポート、パラレルポート、あるいは他の既存または将来のポートのうちのいずれかであり得る。通信ポート(460)は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、またはコンピュータシステムが接続する先の任意のネットワークなどのネットワークに応じて選ばれてよい。メモリ(430)は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、または当技術分野で一般に知られている任意の他のダイナミック記憶デバイスであり得る。読取り専用メモリ(440)は、静的情報、たとえば、プロセッサ(470)用のスタートアップまたはBIOS命令を記憶するための任意のスタティック記憶デバイス、たとえば、限定はしないが、プログラマブル読取り専用メモリ(PROM)チップであり得る。大容量ストレージ(450)は、情報および/または命令を記憶するために使用され得る現在または将来の任意の大容量記憶ソリューションであってよい。例示的な大容量記憶ソリューションは、限定はしないが、パラレルアドバンストテクノロジーアタッチメント(PATA)もしくはシリアルアドバンストテクノロジーアタッチメント(SATA)ハードディスクドライブ、または(内部または外部の、たとえば、ユニバーサルシリアルバス(USB)および/またはFirewireインターフェースを有する)ソリッドステートドライブ、たとえば、Seagateから入手可能なもの(たとえば、Seagate Barracuda782ファミリー)またはHitachiから入手可能なもの(たとえば、Hitachi Deskstar13K800)、1つまたは複数の光ディスク、独立ディスク冗長アレイ(RAID)ストレージ、たとえば、Dot Hill Systems Corp.、LaCie、Nexsan Technologies, Inc.、およびEnhance Technology, Inc.を含む様々なベンダから入手可能なディスクのアレイ(たとえば、SATAアレイ)を含む。
【0062】
バス(420)は、プロセッサ(470)を他のメモリ、ストレージ、および通信ブロックと通信可能に結合する。バス(420)は、たとえば、拡張カード、ドライブ、および他のサブシステムを接続するための、周辺構成要素相互接続(PCI)/PCI拡張(PCI-X)バス、小型コンピュータシステムインターフェース(SCSI)、USBなど、ならびにソフトウェアシステムにプロセッサ(470)を接続するフロントサイドバス(FSB)などの他のバスであり得る。
【0063】
随意に、操作者および管理用インターフェース、たとえば、ディスプレイ、キーボード、およびカーソル制御デバイスも、コンピュータシステムとの直接の操作者対話をサポートするためにバス(420)に結合されてよい。他の操作者および管理用インターフェースが、通信ポート(460)を通じて接続されたネットワーク接続を通じて提供され得る。外部記憶デバイス(410)は、任意の種類の外部ハードドライブ、フロッピードライブ、IOMEGA(登録商標)Zipドライブ、コンパクトディスク読取り専用メモリ(CD-ROM)、書き換え可能コンパクトディスク(CD-RW)、デジタルビデオディスク読取り専用メモリ(DVD-ROM)であり得る。上記で説明した構成要素は、様々な可能性を例示することを意図するにすぎない。上述の例示的なコンピュータシステムは本開示の範囲を決して限定すべきでない。
【0064】
本開示の様々な実施形態は、電気通信展開エリアの中の輻輳を決定するためのシステムおよび方法を提供する。一態様では、本開示は、それぞれの電気通信サービスによってカバーされている地理的エリアの輻輳スコアを電気通信事業者が算出する助けとなる。別の態様では、本開示は、電気通信エリアのための追加の電気通信容量を電気通信事業者が計画する助けとなり、それによって、電気通信エリアの中で運用される顧客の、全体的な電気通信体験を改善することに対処する。別の態様では、本開示は、限られた電気通信エリアの中で運用される顧客から提起される顧客不満の根本原因としての輻輳を、電気通信事業者が見つける助けとなる。また別の態様では、本開示は、電気通信展開エリアの時間ベースの輻輳プロファイルを電気通信事業者が構築する助けとなる。別の態様では、本開示は、各セルの平均スループット値および各セルの1つまたは複数の物理リソースブロック(PRB)利用率キーパフォーマンスインジケータ(KPI)値のうちの少なくとも1つに基づいて、電気通信展開エリアの中の各セルのセル輻輳スコアを決定するための、システムおよび方法を提供する。また別の態様では、本開示は、電気通信展開エリアの中で決定された、空間グリッドのグリッド輻輳スコアに基づいて、電気通信展開エリアのエリア輻輳スコアを決定するための、システムおよび方法を提供する。また別の態様では、本開示は、電気通信展開エリアにおけるセル輻輳スコアおよびグリッド輻輳スコアを平均化し、それによって、電気通信展開エリアの厳密/正確な輻輳スコア全体を決定するための、システムおよび方法を提供する。
【0065】
好ましい実施形態において本明細書では相当な強調がなされているが、本発明の原理から逸脱することなく、多くの実施形態が行われ得ること、および好ましい実施形態の中で多くの変更が加えられ得ることが、諒解されよう。本発明の好ましい実施形態におけるこれらおよび他の変更は、本明細書での開示から当業者に明らかとなり、それによって、上記の説明的な事柄が限定としてではなく単に本発明の例として実施されることが明確に理解されることになる。
【符号の説明】
【0066】
100 電気通信輻輳決定システム、ネットワークアーキテクチャ
101 セル
102 セルラータワー
104 ユーザ機器(UE)
106 空間グリッド
108 空間測定サンプル
110 システム
202 プロセッサ
204 メモリ
206 インターフェース
208 処理ユニット/エンジン
210 データベース
212 決定モジュール
214 収集モジュール
216 マッピングモジュール
218 出力モジュール
220 他のモジュール
400 コンピュータシステム
410 外部記憶デバイス
420 バス
430 メインメモリ
440 読取り専用メモリ
450 大容量記憶デバイス
460 通信ポート
470 プロセッサ
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】