(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-02
(54)【発明の名称】物体の過回転を防止するための回転オーバートラベル保護
(51)【国際特許分類】
H01R 35/04 20060101AFI20240326BHJP
【FI】
H01R35/04 S
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023548271
(86)(22)【出願日】2021-12-11
(85)【翻訳文提出日】2023-08-09
(86)【国際出願番号】 US2021062983
(87)【国際公開番号】W WO2022173501
(87)【国際公開日】2022-08-18
(32)【優先日】2021-02-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503455363
【氏名又は名称】レイセオン カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】カービー,ブライス
(72)【発明者】
【氏名】ジョンソン,ジェーアール.,クレイグ ケー.
(72)【発明者】
【氏名】マクマホン,アンドリュー エイ.
(57)【要約】
回転オーバートラベル保護装置と動作可能であるケーブル又はコンポーネントのうちの少なくとも1つの過回転を防止するための回転オーバートラベル保護装置が提供される。装置は、ハウジングと、ハウジングに対して回転することができるハウジングに接続された回転可能シャフトと、ハウジング内に支持され、回転可能シャフトとともに回転可能なトリガー装置とを含む。装置はまた、ハウジング内に配置された第1及び第2の回転リミットスイッチを含む。スイッチは、回転可能シャフト及びハウジングが、第1又は第2の回転方向に、それぞれ、ゼロ位置から少なくとも180度相対回転すると、回転可能シャフトの回転を阻止するように、トリガー装置によって作動されるように動作可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転オーバートラベル保護装置であって、
ハウジングと、
前記ハウジングに接続された回転可能シャフトであって、前記回転可能シャフト及び前記ハウジングは互いに相対的に回転するように動作可能である、前記回転可能シャフトと、
前記ハウジング内に支持されたトリガー装置であって、前記回転可能シャフトの少なくともある回転度合いによって前記回転可能シャフトとともに回転可能である、前記トリガー装置と、
前記ハウジング内に配置された第1の回転リミットスイッチであって、前記回転可能シャフト及び前記ハウジングがゼロ位置から180度よりも大きく第1の回転方向に相対回転したときに、前記回転可能シャフトの回転を阻止するように前記トリガー装置によって作動されるように動作可能である、前記第1の回転リミットスイッチと、
前記ハウジング内に配置された第2の回転リミットスイッチであって、前記回転可能シャフト及び前記ハウジングが前記ゼロ位置から180度よりも大きく第2の回転方向に相対回転したときに、前記回転可能シャフトの回転を阻止するように前記トリガー装置によって作動されるように動作可能であり、前記第2の回転方向は前記第1の回転方向とは反対である、前記第2の回転リミットスイッチと、
を含む、
回転オーバートラベル保護装置。
【請求項2】
前記第1及び第2の回転リミットスイッチ及び前記トリガー装置は共通面内に支持される、請求項1に記載の回転オーバートラベル保護装置。
【請求項3】
前記トリガー装置は、前記回転可能シャフトに配置された突起物と嵌合するように動作可能な歯止めを含む、請求項1に記載の回転オーバートラベル保護装置。
【請求項4】
前記回転可能シャフトが前記第1の回転方向及び前記第2の回転方向の両方に前記ゼロ位置から実質的に180度回転した後に、前記突起物は前記歯止めと嵌合する、請求項3に記載の回転オーバートラベル保護装置。
【請求項5】
前記歯止めが前記突起物との嵌合を解除された状態で、前記歯止めを中立位置に付勢する付勢部材をさらに含む、請求項4に記載の回転オーバートラベル保護装置。
【請求項6】
前記付勢部材は、前記トリガー装置及び前記ハウジングと連結された回転スプリングを含む、請求項5に記載の回転オーバートラベル保護装置。
【請求項7】
前記トリガー装置はカム面を含み、前記第1及び第2の回転リミットスイッチはそれぞれカムフォロワーを含み、
前記トリガー装置は、前記カム面が前記カムフォロワーと嵌合したときに前記第1及び第2の回転リミットスイッチを作動させるように構成されている、請求項1に記載の回転オーバートラベル保護装置。
【請求項8】
前記回転可能シャフトは第1のギアと関連付けられ、
前記トリガー装置は、前記第1のギアと連結するように構成された第2のギアを含む、請求項1に記載の回転オーバートラベル保護装置。
【請求項9】
前記トリガー装置は、前記第1及び第2の回転リミットスイッチと連結する第1及び第2のストップを含む、請求項8に記載の回転オーバートラベル保護装置。
【請求項10】
回転オーバートラベル保護装置であって、
ハウジングと、
前記ハウジングに接続された回転可能シャフトであって、前記回転可能シャフト及び前記ハウジングは互いに相対的に回転するように動作可能である、前記回転可能シャフトと、
前記回転可能シャフトに連結され、回転面内で回転するように構成されたトリガー装置と、
前記ハウジング内に配置され、前記トリガー装置の前記回転面と同一平面に配置された第1の回転リミットスイッチと、
前記ハウジング内に配置され、前記トリガー装置の前記回転面と同一平面に配置された第2の回転リミットスイッチと、を含み、
前記トリガー装置は、前記第1の回転リミットスイッチを、前記回転可能シャフトが前記ハウジングに対してゼロ位置から第1の回転方向に180度よりも大きく回転したときに、前記回転可能シャフトの回転を阻止するように作動させ、
前記トリガー装置は、前記第2の回転リミットスイッチを、前記回転可能シャフトが前記ハウジングに対して前記ゼロ位置から第2の回転方向に180度よりも大きく回転したときに、前記回転可能シャフトの回転を阻止するように作動させ、前記第2の回転方向は前記第1の回転方向とは反対である、
回転オーバートラベル保護装置。
【請求項11】
前記トリガー装置は、前記回転可能シャフトに配置された突起物と嵌合するように動作可能な歯止めを含み、
前記回転可能シャフトの前記突起物が前記トリガー装置の前記歯止めと嵌合すると、前記トリガー装置は前記回転可能シャフトとともに回転する、請求項10に記載の回転オーバートラベル保護装置。
【請求項12】
前記回転可能シャフトが前記第1の回転方向及び前記第2の回転方向の両方に前記ゼロ位置から実質的に180度回転した後に、前記突起物は前記歯止めと嵌合する、請求項11に記載の回転オーバートラベル保護装置。
【請求項13】
前記歯止めが前記突起物と嵌合していないときに前記歯止めを中立位置に付勢する付勢部材をさらに含む、請求項12に記載の回転オーバートラベル保護装置。
【請求項14】
前記付勢部材は、前記トリガー装置及び前記ハウジングに連結された回転スプリングを含む、請求項13に記載の回転オーバートラベル保護装置。
【請求項15】
前記トリガー装置はカム面を含み、前記第1及び第2の回転リミットスイッチはそれぞれカムフォロワーを含み、
前記トリガー装置は、前記カム面が前記カムフォロワーと嵌合したときに前記第1及び第2の回転リミットスイッチを作動させる、請求項10に記載の回転オーバートラベル保護装置。
【請求項16】
前記回転可能シャフトは第1のギアと関連付けられ、
前記トリガー装置は、前記第1のギアと連結するように構成された第2のギアを含む、請求項10に記載の回転オーバートラベル保護装置。
【請求項17】
前記トリガー装置は、前記第1及び第2の回転リミットスイッチと連結するように構成された第1及び第2のストップを含む、請求項16に記載の回転オーバートラベル保護装置。
【請求項18】
物体に対する回転オーバートラベル保護を提供するための方法であって、
シャフトをハウジングに対して第1の方向に、ゼロ位置から少なくとも180度回転させることと、
トリガー装置を回転させて第1の回転リミットスイッチを作動させて、所定の回転位置において前記シャフトが前記ハウジングに対して前記第1の方向にさらに回転することを阻止することと、
前記シャフトを前記ハウジングに対して第2の方向に、前記ゼロ位置から少なくとも180度回転させることと、
前記トリガー装置を回転させて第2の回転リミットスイッチを作動させて、所定の回転位置において前記シャフトが前記ハウジングに対して前記第2の方向にさらに回転することを阻止することであって、前記トリガー装置、前記第1の回転リミットスイッチ、及び前記第2の回転リミットスイッチは共通面内に支持される、前記阻止することと、
を含む、
方法。
【請求項19】
前記第1及び第2の回転リミットスイッチは、前記トリガー装置のカム面と連結する前記第1及び第2の回転リミットスイッチ上のカムフォロワーによって作動される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記シャフトは第1のギアと関連付けられ、前記トリガー装置は、前記第1のギアと連結する第2のギアを含む、請求項18に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
多くの用途において、電気信号又は通信信号が、可動部品を有するコンポーネントを通過する。たとえば、一部の用途における電力及び/又はデータの転送は、アセンブリ内を固定部品から回転部品に移動する必要がある。したがって、アセンブリ内で電力及び/又はデータを固定部品から回転部品などの可動部品に伝送するためのコネクタを提供する解決策が存在する。このようなコネクタは、スリップリング、回転電気インターフェース、電気回転ジョイントなどと言うことができる。これらのコネクタは、部品の相対回転並びに電力及び/又はデータの伝送の両方を可能にする。
【0002】
しかし、このようなコネクタを使用すると、これらのコネクタを通して伝送される電力又はデータの線路損失が生じる。用途によっては、このような線路損失はシステムの機能にとって容認できない。このような状況では、コネクタを使用する代わりに、ケーブルを可動部品間で使用することができるが、これはアセンブリの部品間の相対回転とともにねじれる。当然のことながら、ケーブルには、損傷せずにどのくらいねじれ又は回転できるかについて限界がある。このように、可動部品間でケーブルを使用する場合、ケーブルがその機械的限界を超えてねじれないことが重要である。加えて、互いに相対的に回転する部品の回転は、相対的に回転する部品とともに動作可能である任意のコンポーネントが回転してアセンブリ内の固定物体又は他のコンポーネント内に入ることを防止するように、制限する必要がある。したがって、ケーブルの回転オーバートラベルを防止しながら、やはり所与の用途のニーズに従って可動部品が十分に回転できるようにする方法を提供することが求められている。
【0003】
開示した技術の特徴及び利点は、開示した技術の特徴を一例として共に例示する添付図面と併せて、以下の詳細な説明から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【
図1】本開示の例による回転オーバートラベル保護装置の正面図であり、回転オーバートラベル保護装置には、回転オーバートラベル保護を構成する回転可能シャフトに接続された典型的なハウジングが含まれる図である。
【
図2】
図1の回転オーバートラベル保護装置のコンポーネントの等角分解組立図である。
【
図3A】
図1の回転オーバートラベル保護装置の底面図であり、底部カバーが取り外されて、中立位置にある回転オーバートラベル保護装置を示している図である。
【
図3B】
図1の回転オーバートラベル保護装置の底面図であり、底部カバーが取り外されて、第1の作動位置にある回転オーバートラベル保護装置を示している図である。
【
図3C】
図1の回転オーバートラベル保護装置の底面図であり、底部カバーが取り外されて、第2の作動位置にある回転オーバートラベル保護装置を示している図である。
【
図4】本開示の例による回転オーバートラベル保護装置の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0005】
次に、例示した典型的な実施形態を参照して、本明細書ではこれらを説明するために特定の言語を用いる。しかしながら、それによって典型的な実施形態の範囲を限定することは意図されていないことを理解されたい。
【0006】
本発明の考え方の最初の概略を以下に示し、そして特定の例について後により詳細に説明する。この最初の概略は、読み手が例をより迅速に理解することを助けることを目的としているが、実施例の重要な特徴又は本質的な特徴を特定することは意図しておらず、特許請求の範囲に記載された対象の範囲を限定することも意図していない。
【0007】
一例では、本開示では、回転オーバートラベル保護装置であって、回転オーバートラベル保護装置によって支持されるケーブルなどの物体の過回転を防止するための、並びにシャフトとともに動作可能である(たとえば、シャフトによって支持され、駆動される)任意のコンポーネントが過回転して、回転によって、回転オーバートラベル保護装置を組み込んだアセンブリ内の他のコンポーネント内に入るか、又はアセンブリの付近の任意の固定物体内に入ることを防止するための回転オーバートラベル保護装置について述べる。回転オーバートラベル保護装置は、ハウジングとハウジングに接続された回転可能シャフトとを含むことができる。回転可能シャフト及びハウジングは、互いに相対的に回転するように動作可能とすることができる。回転オーバートラベル保護装置はさらに、ハウジング内に支持されたトリガー装置を含むことができる。トリガー装置は、回転可能シャフトの少なくともある回転度合いによって回転可能シャフトとともに回転可能とすることができる。
【0008】
回転オーバートラベル保護装置はさらに、ハウジング内に配置された第1の回転リミットスイッチを含むことができる。第1の回転リミットスイッチは、回転可能シャフト及びハウジングがゼロ位置から180度よりも大きく第1の回転方向に相対回転したときに、回転可能シャフトの回転を阻止するようにトリガー装置によって作動されるように動作可能とすることができる。回転オーバートラベル保護装置はまた、ハウジング内に配置された第2の回転リミットスイッチを含むことができる。第2の回転リミットスイッチは、回転可能シャフト及びハウジングがゼロ位置から180度よりも大きく第2の回転方向に相対回転したときに、回転可能シャフトの回転を阻止するようにトリガー装置によって作動されるように動作可能とすることができ、第2の回転方向は第1の回転方向とは反対である。
【0009】
一例では、第1及び第2の回転リミットスイッチ及びトリガー装置は、共通面内に支持される。トリガー装置は、回転可能シャフト上に配置された突起物と嵌合するように動作可能である歯止めを含むことができる。突起物は、シャフトが第1の回転方向及び第2の回転方向の両方にゼロ位置から実質的に180度回転した後に、歯止めと嵌合することができる。
【0010】
いくつかの例では、回転オーバートラベル保護装置は、歯止めが突起物と嵌合していないときに歯止めを中立位置に付勢する(たとえば、戻す)付勢部材を含むことができる。付勢部材は、トリガー装置に連結された回転スプリングとすることができる。
【0011】
いくつかの例では、トリガー装置はカム面を含むことができ、第1及び第2の回転リミットスイッチはそれぞれカムフォロワーを含むことができる。トリガー装置は、カム面がカムフォロワーと嵌合したときに第1及び第2の回転リミットスイッチを作動させることができる。
【0012】
いくつかの例ではシャフトは第1のギアと関連付けることができ、トリガー装置は、第1のギアと連結する第2のギアを含む。トリガー装置は、第1及び第2の回転リミットスイッチと連結する第1及び第2のストップを含むことができる。第1及び第2の回転リミットスイッチはフェイスプランジャーを含むことができる。
【0013】
別の例では、回転オーバートラベル保護装置とともに動作可能である(たとえば、回転オーバートラベル保護装置によって支持され、駆動される)ケーブルなどの物体及び/又は任意のコンポーネントの過回転を防止するための回転オーバートラベル保護装置が提供される。回転オーバートラベル保護装置は、ハウジングとハウジングに接続された回転可能シャフトとを含むことができる。回転可能シャフト及びハウジングは、互いに相対的に回転するように動作可能とすることができる。回転オーバートラベル保護装置はまた、回転可能シャフトに連結され、回転面内で回転するように構成されたトリガー装置を含むことができる。
【0014】
回転オーバートラベル保護装置は、ハウジング内に配置された第1の回転リミットスイッチを含むことができる。第1の回転リミットスイッチは、トリガー装置の回転面と同一平面に配置することができる。回転オーバートラベル保護装置はまた、ハウジング内に配置された第2の回転リミットスイッチを含むことができる。第2の回転リミットスイッチはまた、トリガー装置の回転面と同一平面に配置することができる。
【0015】
トリガー装置は、第1の回転リミットスイッチを、回転可能シャフトがハウジングに対してゼロ位置から第1の回転方向に180度よりも大きく回転したときに、回転可能シャフトの回転を阻止するように作動させることができる。トリガー装置はまた、第2の回転リミットスイッチを、回転可能シャフトがハウジングに対してゼロ位置から第2の回転方向に180度よりも大きく回転したときに、回転可能シャフトの回転を阻止するように作動させることができ、第2の回転方向は第1の回転方向とは反対である。
【0016】
いくつかの例では、トリガー装置は、回転可能シャフト上に配置された突起物と嵌合するように動作可能である歯止めを含むことができる。突起物は、シャフトが第1の回転方向及び第2の回転方向の両方にゼロ位置から180度回転した後に、歯止めと嵌合することができる。シャフトの突起物がトリガー装置の歯止めと嵌合すると、トリガー装置はシャフトとともに回転する。
【0017】
いくつかの例では、回転オーバートラベル保護装置は、歯止めが突起物と嵌合していないときに歯止めを中立位置に付勢する付勢部材を含むことができる。付勢部材は、トリガー装置及びハウジングに連結された回転スプリングとすることができる。
【0018】
いくつかの例では、トリガー装置はカム面を含むことができ、第1及び第2の回転リミットスイッチはそれぞれカムフォロワーを含むことができる。トリガー装置は、カム面がカムフォロワーと嵌合した状態で第1及び第2の回転リミットスイッチを作動させることができる。
【0019】
いくつかの例では、シャフトは第1のギアと関連付ける(たとえば、一体化する)ことができ、トリガー装置は、第1のギアと連結する第2のギアを含むことができる。トリガー装置は、第1及び第2の回転リミットスイッチと連結する第1及び第2のストップを含むことができ、いくつかの例では、これらはフェイスプランジャーを含むことができる。
【0020】
別の例では、ケーブルなどの物体及び/又は回転オーバートラベル保護装置とともに動作可能である(たとえば、回転オーバートラベル保護装置によって支持され、駆動される)任意のコンポーネントの過回転を防止するための回転オーバートラベル保護を提供するための方法が提供される。本方法は、シャフトをハウジングに対して第1の方向に、ゼロ位置から少なくとも180度回転させることと、トリガー装置を回転させて第1の回転リミットスイッチを作動させて、所定の回転位置においてシャフトがハウジングに対して第1の方向にさらに回転することを阻止することと、シャフトをハウジングに対して第2の方向にゼロ位置から少なくとも180度回転させることと、トリガー装置を回転させて第2の回転リミットスイッチを作動させて、所定の回転位置においてシャフトがハウジングに対して第2の方向にさらに回転することを阻止することであって、トリガー装置、第1の回転リミットスイッチ、及び第2の回転リミットスイッチは共通面内に支持される、阻止することと、を含むことができる。
【0021】
いくつかの例では、第1及び第2の回転リミットスイッチは、トリガー装置のカム面と連結する第1及び第2の回転リミットスイッチ上のカムフォロワーによって作動される。
【0022】
いくつかの例では、シャフトは第1のギアと関連付けられ、トリガー装置は、第1のギアと連結する第2のギアと関連付けられる。
【0023】
本技術をさらに説明するために、次に図を参照しながら例を示す。
図1を参照すると、回転オーバートラベル保護装置100が提供されている。回転オーバートラベル保護装置100は、回転オーバートラベル保護装置100によって支持されるか、装置100の周りに、装置100の中に支持されるか、又は装置100とともに他の方法で動作可能である物体などの物体の過回転を防止するように動作可能である。一例では、物体は、回転オーバートラベル保護装置10によって支持される光ファイバケーブルなどのケーブル10を含むことができる。一例では、ケーブル10は、回転オーバートラベル保護装置100内に支持されるコネクタ又はコネクタアセンブリを介して支持することができる。コネクタ又はコネクタアセンブリは、ハウジング104によって支持することができる。ケーブル10は、シャフト102を通して配線され、ケーブル10上の嵌合コネクタを介してコネクタ又はコネクタアセンブリに接続される。別の例では、物体は、回転オーバートラベル保護装置100とともに動作可能である(たとえば、回転オーバートラベル保護装置によって支持され、駆動される)1つ以上のコンポーネント(たとえば、後述するようなシャフト)を含むことができる。回転オーバートラベル保護装置100は、このようなコンポーネントが回転して、任意の固定物体内に、又は回転オーバートラベル保護装置100の付近にあり得る任意の他の物体内に、又は回転オーバートラベル保護装置100を組み込んだアセンブリ内の任意の他のコンポーネント内に入ることを防止するように動作することができる。回転オーバートラベル保護装置100は、互いに相対的に回転し、ケーブル10及び/又は回転部品を支持する2つのコンポーネントを含む。ケーブル10は一方のコンポーネントから他方のコンポーネントへ延びており、これにより、ケーブル10は2つのコンポーネントの回転に伴ってねじれる。
図1に示すように、回転オーバートラベル保護装置100は、ハウジング104に対して回転可能なシャフト102の形態で互いに相対的に回転するコンポーネントを含む。図示しないが、1つ以上のコンポーネントを、シャフト102の回転が作動させるとシャフト102によって駆動(すなわち、回転)されるように、シャフト102によって結合するか又は他の方法で支持することができる。
【0024】
図1に示すシャフト102及びハウジング104は、回転オーバートラベル保護装置100の一部として互いに相対的に回転する2つの部品の例示である。しかし、当業者であれば、回転オーバートラベル保護装置100の一部として使用できる他の回転可能な部品を認識できるであろう。したがって、シャフト102及びハウジング104は、決して限定を意図するものではない。たとえば、回転オーバートラベル保護装置100は、回転台座、ターンテーブル、回転可能なディスプレイ、又は任意の他のものの回転を制限するために使用することができる。形状とは関係なく、シャフト102はハウジング104に対して回転可能であり、これにより、ケーブル10にねじれが生じ、シャフト102によって駆動される任意のコンポーネントが回転する。
【0025】
図2を参照すると、シャフト102はハウジング104と連結し、ハウジング104に対して回転可能である。ハウジング104内には、上部スプリングマウント106、回転スプリング108、及び下部スプリングマウント112がある。上部スプリングマウント106、回転スプリング108、及び下部スプリングマウント112は集合的に、後でより詳細に説明するように、過回転保護を作動させるように動作可能なトリガー装置115を規定する。上部スプリングマウント106及び下部スプリングマウント112は共に、回転スプリング108を収容する。回転スプリング108は、回転スプリング108の位置を固定するためにハウジング104と連結するように構成された1つ以上の突出端110を含む。回転スプリング108をハウジング104と連結することは、トリガー装置115を中立位置に付勢するために行われる。回転スプリング108は、トリガー装置115を中立位置に付勢するために使用される付勢部材の一例にすぎない。当業者であれば分かるように、他のタイプのスプリングなどの他の付勢部材又はメカニズムも使用できる。
【0026】
下部スプリングマウント112は環状側壁114を含む。環状側壁114は、環状側壁114の外面上に隆起したカム面116を含む。隆起したカム面116は、後でより詳細に説明するように、回転オーバートラベル保護装置100の作動を促進して過回転保護を提供するように動作可能である。環状側壁114はさらに、環状側壁114の内面上に歯止め118を含む。歯止め118は、突起物118がシャフト102と嵌合したときにトリガー装置115の回転を引き起こすためにシャフト102と連結するようなサイズ及び構成である。
【0027】
回転オーバートラベル保護装置100はさらに、ハウジング104内に支持されハウジング104によって支持されるワッシャ120、スナップリング122、及びケーブル管理部材124を含む。ハウジング104は、Oリング126及びカバー128を介して閉じられる。カバー128は、ハウジング104に接続することができ、留め具130を介してOリング126を圧縮することができる。
【0028】
次に
図3A~3Cを参照して、過回転保護を提供する
図1~2の回転オーバートラベル保護装置の動作、並びに回転オーバートラベル保護装置と関連付けられるケーブル及び/又は駆動される任意のコンポーネントの過回転を防止するための回転オーバートラベル保護を提供するための方法について説明する。シャフト102は、シャフト102の外面上に配置された突起物132を含む。
図3Aでは、突起物132及びシャフト102は、ハウジング104に対するゼロ位置又は基準位置に示されている。ゼロ又は基準位置では、ハウジング104からシャフト102まで延びるケーブル(
図1に示すケーブル10など)は、中立又はねじれていない状態である。同様に、
図3Aでは、トリガー装置115は、付勢部材(
図2に示す回転スプリング108など)によって中立位置に付勢されている。この例では、トリガー装置115の歯止め118の中立位置は、ゼロ位置にあるシャフト102の突起物132から約180度に配置されている。或いは、言い換えれば、トリガー装置115の歯止め118の中立位置は、シャフト102がゼロ位置にあるときに、シャフト102の突起物132とは反対側に位置する。
【0029】
トリガー装置115の歯止め118は突起物132のゼロ位置から180度に位置するため、シャフト102の突起物132がトリガー装置115の歯止め118と嵌合する前に、シャフト102は、ハウジング104に対して各方向に実質的に又は約180度回転することができる。言い換えれば、シャフト102は、少なくともある回転範囲又は角度にわたって、トリガー装置115と嵌合することなく回転する。シャフト102がさらに十分に回転すると、シャフトの突起物132は歯止め118と嵌合することができ、トリガー装置115は、さらなる回転範囲を通してシャフト102と同時に回転させられる。言い換えれば、トリガー装置115はシャフト102とともに、ハウジング104に対するシャフト102の回転範囲又は度合いの少なくとも一部にわたって回転する。トリガー装置115がシャフト102とともに、その中立位置から1つ以上の所定の回転度合いまで回転することは、シャフト102のさらなる回転の阻止を促進するように機能し、したがってハウジング104に対するシャフト102の過回転を防止する。本明細書に示すように、過回転保護は、ケーブル10の損傷又は性能低下を防止するためにケーブル10の過回転を保護する目的とすることができる。別の態様では、これは、シャフト102によって結合されるか又は他の方法で支持されて駆動される1つ以上のコンポーネントの回転を制限することで、1つ以上のコンポーネントが回転して、回転オーバートラベル保護装置を組み込んだアセンブリ内の他の固定コンポーネント内に、又はアセンブリの付近の1つ以上のコンポーネントに入ることが防止されるようにする目的とすることができる。本明細書では主に、ケーブルの過回転を防止することについて説明するが、これは、2つの構造物間の過回転を制限すべき1つの典型的な用途を例示するだけである。
【0030】
シャフト102がハウジング104に対して回転すると、突起物118もゼロ位置から回転する。この例では、シャフト102はゼロ位置からどちらの方向にも回転することができる。シャフト102は、たとえばモータによって回転させることができる。シャフト102の回転の速度及び位置を制御するモータは、ユーザ入力、ソフトウェアなどの制御命令に基づいて、コントローラによって動作させることができる。
【0031】
回転オーバートラベル保護装置はさらに、第1の対の回転リミットスイッチ134a、134b及び第2の対の回転リミットスイッチ136a、136bを含む。第1の対の回転リミットスイッチ134a、134bのそれぞれは、第1の対の回転リミットスイッチ134a、134bを作動させるようなサイズ及び構成にすることができるカムフォロワー(又はカムフォロワー面)(カムフォロワー135a、135bをそれぞれ参照)を含む。同様に、第2の対の回転リミットスイッチ136a、136bのそれぞれは、第2の対の回転リミットスイッチ136a、136bを作動させるようなサイズ及び構成にすることができるカムフォロワー(カムフォロワー137a、137bをそれぞれ参照)を含む。
【0032】
第1及び第2の対の回転リミットスイッチ134a、134b、136a、136bは、ハウジング104に対するシャフト102のオーバートラベルを防止するために、ハウジング104に対するシャフト102の回転を制限するように動作可能である。これにより、シャフト102からハウジング104まで延びるケーブルの過回転(又はシャフト102によって支持されて駆動される1つ以上のコンポーネントの過回転)が防止される。スイッチ134a、134b、136a、136bを作動させると、回転を停止又は逆転させるために、無効にする制御信号又は命令をモータに送ることによって、モータへの電力を切断することによって、ブレーキをかけることによって、又は他の制御、電子、又は機械技術を通じて、回転を制限することができる。
【0033】
この例では、第1及び第2の対の回転リミットスイッチ134a、134b、136a、136bは、ハウジング104に対するシャフト102のオーバートラベルが防止されることを確実にするための主要メカニズム及び冗長メカニズムを提供する。たとえば、第1の対の回転リミットスイッチ134a、134bは、最初のリミットスイッチ134a(又は第1の対のリミットスイッチにおける第1のリミットスイッチ)及び最終のリミットスイッチ134b(又は第1の対のリミットスイッチにおける第2のスイッチ)を含むことができる。最初のリミットスイッチ134aは、たとえば、ハウジング104に対するシャフト102の回転を停止させるために、無効にする制御命令をモータに送るように動作可能とすることができる。最初のリミットスイッチ134aが、シャフト102及びハウジング104の相対回転を停止できない場合、たとえば、最終のリミットスイッチ134bが、ハウジング104に対してシャフト102がさらに回転することがないことを確実にするために、モータへの電力を切断するように動作可能である。
【0034】
同様に、第2の回転リミットスイッチ136a、136bは、最初のリミットスイッチ136a(第2の対のリミットスイッチにおける第1のリミットスイッチ)及び最終のリミットスイッチ136b(第2の対のリミットスイッチにおける第2のリミットスイッチ)を含むことができる。最初のリミットスイッチ136aは、たとえば、ハウジング104に対するシャフト102の回転を停止させるために、制御命令をモータに送るように動作可能とすることができる。最初のリミットスイッチ136aが、シャフト102及びハウジング104の相対回転を停止できない場合、たとえば、最終のリミットスイッチ136bが、ハウジング104に対してシャフト102がさらに回転することがないことを確実にするためにモータへの電力を切断するように動作可能である。第1及び第2の対の回転リミットスイッチのそれぞれにおける冗長な最終又は第2の回転リミットスイッチは、予備回転リミットスイッチと言うことができる。
【0035】
前述の例では、2つの対の回転リミットスイッチ134a、134b、136a、136bを示しているが、他の例では、所与の用途に対する要件に応じて、冗長性を排除し、第1の対の回転リミットスイッチ134a、134bのうちの一方、及び第2の対の回転リミットスイッチ136a、136bのうちの一方だけを含むことができる。他の例では、回転リミットスイッチ134a、134b、136a、136bの対を、異なる目的に使用することができる。たとえば、最初のリミットスイッチ134a、136aは、ハウジング104に対するシャフト102の回転速度を制限するために使用することができ、最終のリミットスイッチ134b、136bは、ハウジング104に対するシャフト102の任意のさらなる回転を阻止することができる。
【0036】
有利なことに、トリガー装置115、シャフト102の突起物118、及び第1及び第2の回転リミットスイッチ134a、134b、136a、136bはすべて、同じ平面内に支持することができる。この例では、平面は、トリガー装置115が回転する回転面によって規定することができる。これにより、回転オーバートラベル保護装置のパッケージング及び/又はサイズを小さいままにすることができる。同時に、回転オーバートラベル保護装置100は、ハウジングに対するシャフト102の回転を、ゼロ位置から各方向に180度よりも大きくすることができる。こうして、回転オーバートラベル保護装置は、コンパクトであるとともに、広範囲な回転運動を可能にすることができる。
【0037】
図3Bに示すように、シャフト102はハウジング104に対して回転することができる。この例では、シャフト102は、(
図3Aに示すような)ゼロ位置から時計回りに270度回転したことが示されている。シャフト102のこの典型的な回転度合いによって示されるように、シャフト102の突起物132は、トリガー装置115の歯止め118と嵌合し、トリガー装置115は、
図3Aに示すようなその中立位置からシャフト102とともに回転させられる。すなわち、シャフト102の突起物132は、180度回転するまで独立に回転し、回転した時点で、トリガー装置115の歯止め118と嵌合する。そして、シャフト102及びトリガー装置115は、シャフト102がゼロ位置から180度を超えて回転すると、一緒に回転する。
【0038】
この例では、シャフト102の突起物132が270度に達すると、トリガー装置115のカム面116が、最初の回転リミットスイッチ136aのカムフォロワー137aと嵌合する。これにより、最初の回転リミットスイッチ136aが作動して、ハウジング104に対するシャフト102のさらなる回転が防止される。これは、たとえば、ハウジング104に対してシャフト102がさらに時計回りに回転することを停止させるために、無効にする制御命令をモータに送ることなどによって行われる。
【0039】
明示していないが、シャフト102はまた、ゼロ位置から反時計回りに回転することもでき、シャフト102の突起物132が歯止め118と嵌合して、カム面116が最初の回転リミットスイッチ134aのカムフォロワー135a(この例でも270度に配置される)と嵌合するまでトリガー装置115を回転させて、反時計方向でのさらなる回転を防止する。
【0040】
シャフト102がゼロ位置から180度未満の角度に戻ると、トリガー装置115はシャフト102の突起物132から外れ、付勢されてその中立位置に戻る。シャフト102は、
図3Aにおける位置までさらに回転して、歯止め118が再びシャフト102の突起物132から180度を向いた状態で、シャフト102の突起物132をゼロ位置に配置することができる。トリガー装置115は、トリガー装置115の付勢部材を介して(たとえば、
図2に示す回転スプリング108を介して)この位置に付勢される。
【0041】
冗長な回転リミットスイッチを使用するこの例では、最初のリミットスイッチ134a、136aのいずれかの作動が失敗した場合には、シャフト102をハウジング104に対して個々の方向にさらに回転させてこれらを嵌合させることで、最終のリミットスイッチ134b、136bの作動をトリガーすることができる。
図3Cに示すように、第1又は最初の回転リミットスイッチ136aの故障を想定して、突起物132はゼロ位置から時計回りに270度を超えて、約300度の位置まで回転している。トリガー装置115が、突起物132と歯止め118との間の連結により回転シャフト102と同時に移動すると、同じ方向でのさらなる回転により、トリガー装置115のカム面116が最終の回転リミットスイッチ136bのカムフォロワー137bと嵌合して、最終の回転リミットスイッチ136bを作動させる。一例では、最終の回転リミットスイッチ136bの作動により、モータへの電力が遮断され、及び/又はシャフト102にブレーキがかけられて、回転シャフト102が時計方向にさらに回転することを防止することができる。
【0042】
同様に、明示しないが、突起物132がゼロ位置から270度を超えて反時計回りに回転した場合、回転リミットスイッチ134aの故障を想定すると、最終の回転リミットスイッチ134b(この例では、300度に位置する)を、トリガー装置115のカム面116を介して作動させることができる。
【0043】
こうして、前述の例では、回転オーバートラベル保護装置100によって、シャフト102からハウジング104まで延びるケーブルの過回転(及び/又はシャフト102によって支持されて駆動される1つ以上のコンポーネントの過回転)を防止することができる。回転オーバートラベル保護装置100はさらに、ゼロ位置から各方向に180度よりも大きい回転を可能にすると同時にコンパクトにすることができる。
【0044】
他の変形も考えられる。たとえば、それほど重要ではない空間制約がある用途では、最初の回転リミットスイッチ134a、134bは、最終の回転リミットスイッチ136a、136bとは異なる平面内でオフセットすることができ、トリガー装置115は傾斜面又はネジ上で回転することができる。これにより、ケーブル(及び/又は支持されるコンポーネント)の機械的拘束が許せば、シャフト102がハウジング104に対して360度よりも大きく回転することが潜在的に可能になる可能性がある。
【0045】
さらに、トリガー装置115及び回転リミットスイッチ134a、136aは、ハウジング104に対するシャフト102の回転をゼロ位置から270度に制限するように示しているが、これらよりも大きいか又は小さい他の回転制限(すなわち、他の制限された回転の回転度合い)を、特定のケーブルの機械的限界などの所与の用途のニーズに基づいて、又はシャフト102によって支持されて駆動される1つ以上のコンポーネントの、アセンブリ内の固定コンポーネントなどの1つ以上の他のコンポーネントに対する空間制約により、設定することができる。
【0046】
回転オーバートラベル保護装置の別の例を、
図4に対して示す。
図4では、回転オーバートラベル保護装置400は、前述したのと同様の方法でハウジング404に対して回転可能なシャフト402を含む。この例では、シャフト402は、第1のギア440と関連付けられる(たとえば、一体化される)。第1のギア440は、第2のギア461を含むトリガー装置460と連結するようなサイズ及び構成にすることができる。トリガー装置460は、第1の回転リミットスイッチ466及び第2の回転リミットスイッチ468をそれぞれ作動させるように動作可能な第1のストップ462及び第2のストップ464を含む。この例では、第1及び第2のストップ462、464は、第1及び第2の回転リミットスイッチ466、468上に配置された個々のプランジャー467、469と連結する。プランジャー467、469は、第1及び第2の回転リミットスイッチ466、468をそれぞれ作動させ、これらは、ハウジング404に対するシャフト402のさらなる回転を防止するために、前述した回転リミットスイッチと同様の機能を提供することができる。
【0047】
第1のギア440の第2のギア461との相対サイズ、及びストップ462、464及び/又は第1及び第2の回転リミットスイッチ466、468の配置は、ゼロ位置からのシャフト402の回転の所望の制限に基づいて、決定することができる。第1のギア440と第2のギア461との間のギア減速により、ゼロ位置から各方向に180度よりも大きいシャフト402の回転を可能にすることができる。さらに、
図4に示す例では、第1のギア440、トリガー装置460、第1及び第2の回転リミットスイッチ466、468は、有利に共通面に配置されるかそうでなければ共通面内に支持されて、回転オーバートラベル保護装置400がコンパクトなままであることを可能にする。
【0048】
図面に例示した例を参照し、これらを説明するために本明細書では特定の言語を用いた。しかしながら、それによって本技術の範囲を限定することは意図されていないことを理解されたい。本明細書で例示した特徴の修正及びさらなる変更、並びに本明細書で例示した例のさらなる応用例は、説明の範囲内であると考えるべきである。
【0049】
本開示では、本明細書に記載のいくつかの実施形態又は特徴が、本明細書に記載の他の実施形態又は特徴と組み合わせられ得ることを明示的に開示していない場合があるが、本開示は、当業者によって実行可能な任意のそのような組み合わせを説明するために読まれるべきである。本開示において「又は」を用いることは、本明細書において特に断りのない限り、非排他的又は、すなわち「及び/又は」を意味すると理解すべきである。
【0050】
さらに、記載した特徴、構造、又は特性は、1つ以上の例において任意の好適な方法で組み合わせてもよい。前述の説明では、記載した技術の例の十分な理解を得るために、種々の構成の例など、多くの特定の詳細が提供された。しかし本技術は、特定の詳細の1つ以上を用いずに、又は他の方法、コンポーネント、デバイスなどを用いて、実施され得ることが理解される。他の場合では、本技術の態様が不明瞭になることを避けるために、良く知られた構造又は動作は図示することも詳細に説明することもしていない。
【0051】
主題は、構造的特徴及び/又は動作に固有の言語で説明してきたが、添付の特許請求の範囲において規定される主題は、必ずしも前述した具体的な特徴及び動作に限定されないことを理解されたい。むしろ、前述した具体的な特徴及び作用は、特許請求の範囲を実施する形態例として開示される。記載した技術の趣旨及び範囲から逸脱することなく、多くの変更及び代替的な配置が考案され得る。
【国際調査報告】