(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-02
(54)【発明の名称】モジュール式の堅牢な冷却されたアクチュエータ制御システム
(51)【国際特許分類】
H05K 7/18 20060101AFI20240326BHJP
H05K 7/20 20060101ALI20240326BHJP
【FI】
H05K7/18 K
H05K7/20 M
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023553104
(86)(22)【出願日】2022-02-24
(85)【翻訳文提出日】2023-10-19
(86)【国際出願番号】 US2022017629
(87)【国際公開番号】W WO2022187066
(87)【国際公開日】2022-09-09
(32)【優先日】2021-03-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】501188177
【氏名又は名称】ムーグ インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】オーピー、レイ
【テーマコード(参考)】
5E322
【Fターム(参考)】
5E322DA01
5E322DA04
(57)【要約】
モジュール式アクチュエータ制御システムは、第1のアクチュエータ制御モジュール及び第2のアクチュエータ制御モジュールであって、第1のアクチュエータ及び第2のアクチュエータを制御するように構成され、各々が、ハウジングと、制御電子機器及び電力電子機器と、電力接続及び通信接続と、アクチュエータ電力接続と、ハウジング内で電力電子機器に液体冷却剤を提供するように構成される、入口ポートと出口ポートとの間の各ハウジング内の流路とを有する、第1のアクチュエータ制御モジュール及び第2のアクチュエータ制御モジュールと、第1のアクチュエータ制御モジュール及び第2のアクチュエータ制御モジュールの第1のハウジング及び第2のハウジングを接続するアタッチメントと、流体冷却剤源に接続するように構成された、第1のアクチュエータ制御モジュールの冷却剤入口ポートと、第2のアクチュエータ制御モジュールの冷却剤入口ポートに接続された、第1のアクチュエータ制御モジュールの冷却剤出口ポートとを備え、第1のアクチュエータ制御モジュール及び第2のアクチュエータ制御モジュールは、互いと冷却剤流体連通するように積み重ねられている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの動作軸を有し、電気的に動力が供給される第1のアクチュエータを制御するように構成された第1のコントローラモジュールであって、
第1のハウジングと、
前記第1のハウジング内の第1の制御電子機器と、
前記第1のハウジング内の第1の電力電子機器と、
マスター電源に接続するように構成された第1の電力接続と、
マスターコントローラ電子機器に接続するように構成された第1の通信接続と、
前記第1の電力電子機器を前記第1のアクチュエータと接続するように構成された第1のアクチュエータ電力接続と、
第1の冷却剤入口ポートと、
第1の冷却剤出口ポートと、
液体冷却剤を前記第1の電力電子機器に提供するように構成された、前記第1の冷却剤入口ポートと前記第1の冷却剤出口ポートとの間で前記第1のハウジング内の第1の流路とを備える、
第1のコントローラモジュールと、
少なくとも1つの動作軸を有し、電気的に動力が供給される第2のアクチュエータを制御するように構成された第2のコントローラモジュールであって、
第2のハウジングと、
前記第2のハウジング内の第2の制御電子機器と、
前記第2のハウジング内の第2の電力電子機器と、
前記電源に接続するように構成された第2の電力接続と、
前記マスターコントローラ電子機器に接続するように構成された第2の通信接続と、
前記第2の電力電子機器を前記第2のアクチュエータと接続するように構成された第2のアクチュエータ電力接続と、
第2の冷却剤入口ポートと、
第2の冷却剤出口ポートと、
前記液体冷却剤を前記第2の電力電子機器に提供するように構成された、前記第2の冷却剤入口ポートと前記第2の冷却剤出口ポートとの間で前記第2のハウジング内の第2の流路とを備える、
第2のコントローラモジュールと、
前記第1のコントローラモジュールの前記第1のハウジングと、前記第2のコントローラモジュールの前記第2のハウジングを接続するアタッチメントとを備え、
前記第1のコントローラモジュールの前記第1の冷却剤入口ポートは、流体冷却剤源に接続するように構成され、
前記第1のコントローラモジュールの前記第1の冷却剤出口ポートは、前記第2のコントローラモジュールの前記第2の冷却剤入口ポートに接続されている、モジュール式アクチュエータ制御システムであって、
前記第1のコントローラモジュール及び前記第2のコントローラモジュールは、互いと冷却剤流体連通するように積み重ねられている、モジュール式アクチュエータ制御システム。
【請求項2】
前記第1のコントローラモジュールは、第1の二次冷却剤出口ポートと、前記第1の冷却剤入口ポートと前記第1の二次冷却剤出口ポートの間で前記第1のハウジング内の第1の二次流路とを備え、
前記第1の流路は、前記第1の二次流路から隔てられており、
前記第2のコントローラモジュールは、第2の二次冷却剤入口ポートを備え、
前記第1のコントローラモジュールの前記第1の二次冷却剤出口ポートは、前記第2のコントローラモジュールの前記第2の二次冷却剤入口ポートに接続されており、
前記第1のコントローラモジュール及び前記第2のコントローラモジュールは、平行流路冷却剤構成で積み重ねられている、請求項1に記載のモジュール式アクチュエータ制御システム。
【請求項3】
前記第1のコントローラモジュールは、前記第1の制御電子機器を前記第1のアクチュエータと接続するように構成された第1のアクチュエータ通信接続を備え、
前記第2のコントローラモジュールは、前記第2の制御電子機器を前記第2のアクチュエータと接続するように構成された第2のアクチュエータ通信接続を備える、請求項1に記載のモジュール式アクチュエータ制御システム。
【請求項4】
前記第1のアクチュエータは、前記第1のアクチュエータの動作パラメータを感知するための第1のセンサを備え、前記第1のアクチュエータ通信接続は、前記第1の制御電子機器を前記第1のアクチュエータの前記第1のセンサと接続するように構成され、
前記第2のアクチュエータは、前記第2のアクチュエータの動作パラメータを感知するための第2のセンサを備え、前記第2のアクチュエータ通信接続は、前記第2の制御電子機器を前記第2のアクチュエータの前記第2のセンサと接続するように構成される、請求項3に記載のモジュール式アクチュエータ制御システム。
【請求項5】
前記第1の電力接続及び前記第2の電力接続に電力を供給する共通電力バスを備える、請求項1に記載のモジュール式アクチュエータ制御システム。
【請求項6】
前記第1の通信接続及び前記第2の通信接続と通信する共通シリアルバスを備える、請求項1に記載のモジュール式アクチュエータ制御システム。
【請求項7】
前記第1のハウジングは、外部環境から実質的に隔離された第1の電子機器チャンバを画定する第1の密閉された電子機器ハウジング区画を備え、前記第1の制御電子機器及び前記第1の電力電子機器は前記第1のチャンバ内に配設され、
前記第2のハウジングは、前記外部環境から実質的に隔離された第2の電子機器チャンバを画定する第2の密閉された電子機器ハウジング区画を備え、前記第2の制御電子機器及び前記第2の電力電子機器は前記第2のチャンバ内に配設される、請求項1に記載のモジュール式アクチュエータ制御システム。
【請求項8】
前記第1のハウジングは、前記外部環境から実質的に隔離された第1の接続チャンバを画定する第1の接続区画を備え、前記第1の電力接続及び前記第1の通信接続は前記第1の接続チャンバ内に配設され、
前記第2のハウジングは、前記外部環境から実質的に隔離された第2の接続チャンバを画定する第2の接続区画を備え、前記第2の電力接続及び前記第2の通信接続は前記第2の接続チャンバ内に配設される、請求項7に記載のモジュール式アクチュエータ制御システム。
【請求項9】
前記第1の電力接続及び前記第2の電力接続に電力を供給する電力バスと、
前記第1の通信接続及び前記第2の通信接続と通信するシリアルバスとを備え、
前記共通電力バスは、前記第1の接続チャンバ及び前記第2の接続チャンバ内に延在し、
前記共通シリアルバスは、前記第1の接続チャンバ及び前記第2の接続チャンバ内に延在する、請求項8に記載のモジュール式アクチュエータ制御システム。
【請求項10】
マスターコントローラハウジングと、
前記マスターコントローラハウジング内に配設された前記マスターコントローラ電子機器と、
前記第1のコントローラモジュールの前記第1の通信接続と前記第2のコントローラモジュールの前記第2の通信接続を接続するように構成されたマスター通信接続とを備える、
マスターコントローラモジュールと、
前記第1のコントローラモジュールの前記第1のハウジング、前記第2のコントローラモジュールの前記第2のハウジング及び前記マスターコントローラモジュールの前記マスターコントローラハウジングを接続している前記アタッチメントとを備える、請求項1に記載のモジュール式アクチュエータ制御システム。
【請求項11】
前記マスター通信接続、前記第1の通信接続及び前記第2の通信接続間で通信するシリアルバスを備える、請求項10に記載のモジュール式アクチュエータ制御システム。
【請求項12】
電力管理ハウジングと、
前記電力管理ハウジング内の電力管理電子機器と、
前記マスター電源に接続するように構成された入力電力接続と、
前記第1の制御電子機器と前記第2の制御電子機器に接続するように構成された出力制御電力接続と、
パワークーラント入口ポートと、
パワークーラント出口ポートと、
前記電力管理電子機器に液体冷却剤を提供するように構成された、前記パワークーラント入口ポートと前記パワークーラント出口ポートの間で前記電力管理ハウジング内の電力流路とを備える
電力管理モジュールと、
前記第1のコントローラモジュールの前記第1のハウジング、前記第2のコントローラモジュールの前記第2のハウジング、前記マスターコントローラモジュールの前記マスターコントローラハウジング及び前記電力管理モジュールの前記電力管理ハウジングを接続している前記アタッチメントとを備える、請求項10に記載のモジュール式アクチュエータ制御システム。
【請求項13】
前記マスターコントローラモジュールは、前記電力管理モジュールの前記出力制御電力接続に接続するように構成された入力制御電力接続を備える、請求項12に記載のモジュール式アクチュエータ制御システム。
【請求項14】
前記第1のコントローラモジュールの前記第1の冷却剤入口ポートに接続され、前記第1のハウジングの前記第1の流路及び前記第2のハウジングの前記第2の流路を通るように前記液体冷却剤を汲み上げるように動作可能に構成されたポンプを備える、請求項1に記載のモジュール式アクチュエータ制御システム。
【請求項15】
前記第2のコントローラモジュールの前記第2の冷却剤出口ポートと前記第1のコントローラモジュールの前記第1の冷却剤入口ポートとの間に接続された熱交換器を備える、請求項14に記載のモジュール式アクチュエータ制御システム。
【請求項16】
前記熱交換器は、前記第2のコントローラモジュールの前記第2の冷却剤出口ポートと前記ポンプとの間に接続される、請求項15に記載のモジュール式アクチュエータ制御システム。
【請求項17】
前記第1のコントローラモジュールの前記第1のハウジングと前記第2のコントローラモジュールの前記第2のハウジングとの間にシールを備える、請求項1に記載のモジュール式アクチュエータ制御システム。
【請求項18】
前記電力管理モジュールは、前記第2のコントローラモジュールと前記マスターコントローラモジュールとの間に積み重ねられ、前記第2のコントローラモジュールの前記第2の冷却剤出口ポートは、前記電力管理モジュールの前記パワークーラント入口ポートに接続されている、請求項12に記載のモジュール式アクチュエータ制御システム。
【請求項19】
少なくとも1つの動作軸を有し、電気的に動力が供給される第3のアクチュエータを制御するように構成された第3のコントローラモジュールであって、
第3のハウジングと、
前記第3のハウジング内の第3の制御電子機器と、
前記第3のハウジング内の第3の電力電子機器と、
前記電源に接続するように構成された第3の電力接続と、
前記マスターコントローラ電子機器に接続するように構成された第3の通信接続と、
前記第3の電力電子機器を前記第3のアクチュエータと接続するように構成された第3のアクチュエータ電力接続と、
第3の冷却剤入口ポートと、
第3の冷却剤出口ポートと、
前記第3の電力電子機器に前記液体冷却剤を提供するように構成された、前記第3の冷却剤入口ポートと前記第3の冷却剤出口ポーとの間の前記第3のハウジング内の第3の流路とを備える、
第3のコントローラモジュールと、
前記第1のコントローラモジュールの前記第1のハウジング、前記第2のコントローラモジュールの前記第2のハウジング及び前記第3のコントローラモジュールの前記第3のハウジングを接続している前記アタッチメントとを備え、
前記第2のコントローラモジュールの前記第2の冷却剤出口ポートは、前記第3のコントローラモジュールの前記第3の冷却剤入口ポートに接続されており、
前記第1のコントローラモジュール、前記第2のコントローラモジュール及び前記第3のコントローラモジュールは、互いと冷却剤流体連通するように積み重ねられている、請求項1に記載のモジュール式アクチュエータ制御システム。
【請求項20】
前記第2のコントローラモジュールは、第2の二次冷却剤出口ポートと、前記第2の冷却剤入口ポートと前記第2の二次冷却剤出口ポートとの間で前記第2のハウジング内の第2の二次流路とを備え、
前記第2の流路は、前記第2の二次流路から隔てられており、
前記第3のコントローラモジュールは、第3の二次冷却剤入口ポートを備え、
前記第2のコントローラモジュールの前記第2の二次冷却剤出口ポートは、前記第3のコントローラモジュールの前記第3の二次冷却剤入口ポートに接続されており、
前記第1のコントローラモジュール及び前記第2のコントローラモジュールは、直列流路冷却剤構成で積み重ねられており、前記第2のコントローラモジュール及び前記第3のコントローラモジュールは、平行流路冷却剤構成で積み重ねられている、請求項19に記載のモジュール式アクチュエータ制御システム。
【請求項21】
前記第1の冷却剤入口ポートと、前記第1の冷却剤出口ポートとの間で前記第1のハウジング内の前記第1の流路は、前記第1の電力電子機器に熱的に近接した複数の別個の冷却剤通路を備える、請求項1に記載のモジュール式アクチュエータ制御システム。
【請求項22】
前記第1の冷却剤入口ポートと前記第1の冷却剤出口ポートとの間の前記第1のハウジング内の前記第1の流路は、前記第1の電力電子機器に熱的に近接した蛇行式冷却剤通路を備える、請求項1に記載のモジュール式アクチュエータ制御システム。
【請求項23】
前記マスターコントローラモジュールの前記マスターコントローラハウジングは、制動抵抗器と、コンデンサとを包含する、請求項12に記載のモジュール式アクチュエータ制御システム。
【請求項24】
前記電源は、電気車両バッテリを備える、請求項12に記載のモジュール式アクチュエータ制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般にアクチュエータ制御システムに関し、より詳細にはモジュール式アクチュエータ制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
少なくとも1つの動作軸での作動を提供する電気モータが当分野ではよく知られており、広範な産業で使用されている。そのようなモータは、線形アクチュエータ又は回転アクチュエータを直接又は間接的に駆動することができる、又はポンプを駆動して電気油圧式線形作動又は電気油圧式回転作動を提供する場合もあることが知られている。そのような作動システムは、アクチュエータの動作を制御及び管理するために駆動制御電子機器及び電力電子機器を含み得ることも知られている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
開示の実施例の対応する部品、部分又は表面に対する括弧でくくられた参照と共に、単に例証の目的のために、且つ限定の目的ではなく、少なくとも1つの動作軸を有し、電気的に動力が供給される第1のアクチュエータ(22)を制御するように構成された第1のコントローラモジュール(18)であって、第1のハウジング(30a)と、第1のハウジング(30a)内の第1の制御電子機器(32a)と、第1のハウジング(30a)内の第1の電力電子機器(31a)と、電源(67)に接続するように構成された第1の電力接続(36a)と、マスターコントローラ電子機器(61)に接続するように構成された第1の通信接続(37a)と、第1の電力電子機器(31a)を第1のアクチュエータ(22)と接続するように構成された第1のアクチュエータ電力接続(39a)と、第1の冷却剤入口ポート(80a、82a)と、第1の冷却剤出口ポート(81a、83a)と、液体冷却剤を第1の電力電子機器(31a)に提供するように構成された、第1の冷却剤入口ポート(80a、82a)と第1の冷却剤出口ポート(81a、83a)との間で第1のハウジング(30a)内の第1の流路(87a)とを備える、第1のコントローラモジュール(18)と、少なくとも1つの動作軸を有し、電気的に動力が供給される第2のアクチュエータ(23)を制御するように構成された第2のコントローラモジュール(19)であって、第2のハウジング(30b)と、第2のハウジング(30b)内の第2の制御電子機器(32b)と、第2のハウジング(30b)内の第2の電力電子機器(31b)と、電源(67)に接続するように構成された第2の電力接続(36b)と、マスターコントローラ電子機器(61)に接続するように構成された第2の通信接続(37b)と、第2の電力電子機器(31b)を第2のアクチュエータ(23)と接続するように構成された第2のアクチュエータ電力接続(39b)と、第2の冷却剤入口ポート(80b、82b)と、第2の冷却剤出口ポート(81b、83b)と、液体冷却剤を第2の電力電子機器(31b)に提供するように構成された、第2の冷却剤入口ポート(80b、82b)と第2の冷却剤出口ポート(81b、83b)との間で第2のハウジング(30b)内の第2の流路(87b)とを備える、第2のコントローラモジュール(19)と、第1のコントローラモジュール(18)の第1のハウジング(30a)と第2のコントローラモジュール(19)の第2のハウジング(30b)を接続するアタッチメント(28a~28d)とを備え、第1のコントローラモジュールの第1の冷却剤入口ポート(80a、82a)は、流体冷却剤源(45)に接続するように構成され、第1のコントローラモジュール(18)の第1の冷却剤出口ポート(81a、83a)は、第2のコントローラモジュール(19)の第2の冷却剤入口ポート(80b、82b)に接続されており、第1のコントローラモジュール(18)及び第2のコントローラモジュール(19)は、互いと冷却剤流体連通するように積み重ねられている、モジュール式アクチュエータ制御システム(15)が提供されている。
【0004】
第1のコントローラモジュール(18)は、第1の二次冷却剤出口ポート(81a)と、第1の冷却剤入口ポート(80a)と第1の二次冷却剤出口ポート(81a)の間で第1のハウジング(30a)内の第1の二次流路(85a)とを備えてよく、第1の流路(87a)は、第1の二次流路(85a)から隔てられてよく、第2のコントローラモジュール(19)は、第2の二次冷却剤入口ポート(80b)を備えてよく、第1のコントローラモジュール(18)の第1の二次冷却剤出口ポート(81a)は、第2のコントローラモジュール(19)の第2の二次冷却剤入口ポート(80b)に接続されてよく、第1のコントローラモジュール(18)及び第2のコントローラモジュール(19)は、平行流路冷却剤構成で積み重ねられてよい(
図8)。
【0005】
第1のコントローラモジュール(18)は、第1の制御電子機器(32a)を第1のアクチュエータ(22)と接続するように構成された第1のアクチュエータ通信接続(40a)を備えてよく、第2のコントローラモジュール(19)は、第2の制御電子機器(32b)を第2のアクチュエータ(23)と接続するように構成された第2のアクチュエータ通信接続(40b)を備えてよい。第1のアクチュエータ(22)は、第1のアクチュエータ(22)の動作パラメータを感知するための第1のセンサ(43a)を備えてよく、第1のアクチュエータ通信接続(40a)は、第1の制御電子機器(32a)を第1のアクチュエータ(22)の第1のセンサ(43a)と接続するように構成されてよく、第2のアクチュエータ(23)は、第2のアクチュエータ(23)の動作パラメータを感知するための第2のセンサ(43b)を備えてよく、第2のアクチュエータ通信接続(40b)は、第2の制御電子機器(32b)を第2のアクチュエータ(23)の第2のセンサ(43b)と接続するように構成されてよい。
【0006】
モジュール式アクチュエータ制御システムは、第1の電力接続(36a)及び第2の電力接続(36b)に電力を供給する共通電力バス(50)を備えてよい。モジュール式アクチュエータ制御システムは、第1の通信接続(37a)及び第2の通信接続(37b)と通信する共通シリアルバス(60a)を備えてよい。
【0007】
第1のハウジング(30a)は、外部環境から実質的に隔離された第1の電子機器チャンバ(98a)を画定する第1の密閉された電子機器ハウジング区画を備えてよく、第1の制御電子機器(32a)及び第1の電力電子機器(31a)は第1のチャンバ(98a)内に配設されてよく、第2のハウジング(30b)は、外部環境から実質的に隔離された第2の電子機器チャンバ(98b)を画定する第2の密閉された電子機器ハウジング区画を備えてよく、第2の制御電子機器(32b)及び第2の電力電子機器(31b)は第2のチャンバ(98b)内に配設されてよい。第1のハウジング(30a)は、外部環境から実質的に隔離された、第1の接続チャンバ(99a)を画定する第1の接続区画を備えてよく、第1の電力接続(36a)及び第1の通信接続(37a)が第1の接続チャンバ(99a)内に配設されてよく、第2のハウジング(30b)は、外部環境から実質的に隔離された第2の接続チャンバ(99b)を画定する第2の接続区画を備えてよく、第2の電力接続(36b)及び第2の通信接続(37b)が第2の接続チャンバ(99b)内に配設されてよい。モジュール式アクチュエータ制御システムは、第1の電力接続(36a)及び第2の電力接続(36b)に電力を供給する電力バス(50)と、第1の通信接続(37a)及び第2の通信接続(37b)と通信するシリアルバス(60a)とを備えてよく、共通電力バス(50)は、第1の接続チャンバ(99a)及び第2の接続チャンバ(99b)内に延在してよく、共通シリアルバス(60a)は、第1の接続チャンバ(99a)及び第2の接続チャンバ(99b)内に延在してよい。
【0008】
モジュール式アクチュエータ制御システムは、マスターコントローラハウジング(30f)と、マスターコントローラハウジング(30f)内に配設されたマスターコントローラ電子機器(61)と、第1のコントローラモジュール(18)の第1の通信接続(37a)と、第2のコントローラモジュール(19)の第2の通信接続(37b)を接続するように構成されたマスター通信接続(37f)とを備えるマスターコントローラモジュール(16)と、第1のコントローラモジュール(18)の第1のハウジング(30a)、第2のコントローラモジュール(19)の第2のハウジング(30b)及びマスターコントローラモジュール(16)のマスターコントローラハウジング(30f)を接続しているアタッチメント(28a~28d)とを備えてよい。モジュール式アクチュエータ制御システムは、マスター通信接続(37f)、第1の通信接続(37a)及び第2の通信接続(37b)間で通信するシリアルバス(60a)を備えてよい。
【0009】
モジュール式アクチュエータ制御システムは、電力管理ハウジング(30e)と、電力管理ハウジング(30e)内の電力管理電子機器(51)と、電源(67)に接続するように構成された入力電力接続(66)と、第1の制御電子機器(32a)と第2の制御電子機器(32b)を接続するように構成された出力制御電力接続(37e)と、パワークーラント入口ポート(80e、82e)と、パワークーラント出口ポート(81e、83e)と、電力管理電子機器(51)に液体冷却剤を提供するように構成された、パワークーラント入口ポート(80e、82e)とパワークーラント出口ポート(81e、83e)の間で電力管理ハウジング(30e)内の電力流路(87e)とを備える電力管理モジュール(17)と、第1のコントローラモジュール(18)の第1のハウジング(30a)、第2のコントローラモジュール(19)の第2のハウジング(30b)、マスターコントローラモジュール(16)のマスターコントローラハウジング(30f)及び電力管理モジュール(17)の電力管理ハウジング(30e)を接続しているアタッチメント(28a~28d)とを備えてよい。マスターコントローラモジュール(16)は、電力管理モジュール(17)の出力制御電力接続(37e)に接続するように構成された入力制御電力接続(37f)を備えてよい。
【0010】
モジュール式アクチュエータ制御システムは、第1のコントローラモジュール(18)の第1の冷却剤入口ポート(80a、82a)に接続され、第1のハウジング(30a)の第1の流路(87a)及び第2のハウジング(30b)の第2の流路(87b)を通るように液体冷却剤を汲み上げるように動作可能に構成されたポンプ(45)を備えてよい。モジュール式アクチュエータ制御システムは、第2のコントローラモジュール(19)の第2の冷却剤出口ポート(81b、83b)と第1のコントローラモジュール(18)の第1の冷却剤入口ポート(80a、82a)との間に接続された熱交換器(46)を備えてよい。熱交換器(46)は、第2のコントローラモジュール(19)の第2の冷却剤出口ポート(81b、83b)とポンプ(45)との間に接続されてよい。モジュール式アクチュエータ制御システムは、第1のコントローラモジュール(18)の第1のハウジング(30a)と第2のコントローラモジュール(19)の第2のハウジング(30b)との間にシールを備えてよい。
【0011】
電力管理モジュール(17)は、第2のコントローラモジュール(19)とマスターコントローラモジュール(16)との間に積み重ねられてよく、第2のコントローラモジュール(19)の第2の冷却剤出口ポート(81b、83b)は、電力管理モジュール(17)のパワークーラント入口ポート(80e、82e)に接続されてよい。モジュール式アクチュエータ制御システムは、少なくとも1つの動作軸を有し、電気的に動力が供給される第3のアクチュエータ(24、25、26、27)を制御するように構成された第3のコントローラモジュール(20、21)であって、第3のハウジング(30c、30d)と、第3のハウジング(30c、30d)内の第3の制御電子機器(32c、32d)と、第3のハウジング(30c、30d)内の第3の電力電子機器(31c、31d、31e、31f)と、電源(67)に接続するように構成された第3の電力接続(36c、36d)と、マスターコントローラ電子機器(61)に接続するように構成された第3の通信接続(37c、37d)と、第3の電力電子機器(31c、31d、31e、31f)を第3のアクチュエータ(24、25、26、27)と接続するように構成された第3のアクチュエータ電力接続(39c、39d、39e、39f)と、第3の冷却剤入口ポート(80c、80d、82c、82d)と、第3の冷却剤出口ポート(81c、81d、83c、83d)と、第3の電力電子機器(31c、31d、31e、31f)に液体冷却剤を提供するように構成された、第3の冷却剤入口ポート(80c、80d、82c、82d)と第3の冷却剤出口ポート(81c、81d、83c、83d)との間の第3のハウジング(30c、30d)内の第3の流路(87c、87d)とを備える、第3のコントローラモジュール(20、21)と、第1のコントローラモジュール(18)の第1のハウジング(30a)、第2のコントローラモジュール(19)の第2のハウジング(30b)及び第3のコントローラモジュール(20、21)の第3のハウジング(30c、30d)を接続しているアタッチメント(28a~28d)とを備え、第2のコントローラモジュール(19)の第2の冷却剤出口ポート(81b、83b)は、第3のコントローラモジュール(20、21)の第3の冷却剤入口ポート(80c、80d、82c、82d)に接続されており、第1のコントローラモジュール(18)、第2のコントローラモジュール(19)及び第3のコントローラモジュール(20、21)は、互いと冷却剤流体連通するように積み重ねられている。第2のコントローラモジュール(19)は、第2の二次冷却剤出口ポート(83b)と、第2の冷却剤入口ポート(82b)と第2の二次冷却剤出口ポート(83b)との間で第2のハウジング(30b)内の第2の二次流路(86b)とを備えてよく、第2の流路(87b)は、第2の二次流路(86b)から隔てられてよく、第3のコントローラモジュール(21)は、第3の二次冷却剤入口ポート(82d)を備えてよく、第2のコントローラモジュール(19)の第2の二次冷却剤出口ポート(83b)は、第3のコントローラモジュール(21)の第3の二次冷却剤入口ポート(82d)に接続されてよく、第1のコントローラモジュール(18)及び第2のコントローラモジュール(19)は、直列流路冷却剤構成で積み重ねられてよく、第2のコントローラモジュール(19)及び第3のコントローラモジュール(21)は、平行流路冷却剤構成で積み重ねられてよい。
【0012】
第1の冷却剤入口ポート(82a、282)と、第1の冷却剤出口ポート(81a)との間で第1のハウジング(30a)内の第1の流路(87a、287)は、第1の電力電子機器(31a)に熱的に近接した複数の別個の冷却剤通路(90、290)を備えてよい。第1の冷却剤入口ポート(180)と第1の冷却剤出口ポートとの間の第1のハウジング(30a)内の第1の流路(187)は、第1の電力電子機器(31a)に熱的に近接した蛇行式冷却剤通路を備えてよい。
【0013】
マスターコントローラモジュール(16)のマスターコントローラハウジング(30f)は、制動抵抗器(53)と、DCコンデンサ(54)とを包含してよい。電源(67)は、電気車両バッテリを備えてよい。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】改良されたモジュール式アクチュエータ制御システムの一実施例の前方等角図である。
【
図2】
図1に示されるモジュール式アクチュエータ制御システムの後方等角図である。
【
図3】一例の液体冷却システム及び複数例のアクチュエータに動作可能に結合された、
図1に示されるモジュール式アクチュエータ制御システムの概略図である。
【
図4】
図1に示されるモジュール式アクチュエータ制御システムの頂部平面概略図である。
【
図5】
図1に示される左側アクチュエータ制御システムの左側等角図である。
【
図6】第1の実施例の内部冷却導管外形を例示する、
図5に示されるアクチュエータ制御モジュールの部分的な垂直方向の側面断面図である。
【
図7】直列冷却スタック構成での
図1に示されるアクチュエータ制御システムの垂直方向の縦断面概略図である。
【
図8】平行冷却スタック構成での
図1に示されるアクチュエータ制御システムの垂直方向の縦断面概略図である。
【
図9】直列と平行が組み合わされた冷却スタック構成における、
図1に示されるアクチュエータ制御システムの垂直方向の縦断面概略図である。
【
図10】
図1に示される電力管理モジュールの左側等角図である。
【
図11】
図6に示される第1の実施例に対する代替の第2の実施例の内部冷却導管外形の図である。
【
図12】
図6に示される第1の実施例に対する代替の第2の実施例の内部冷却導管外形の図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
最初に、同様の参照番号は、同一の構造上の要素、部分又は表面を、そのような要素、部分又は表面が、その中でこの詳細な記載が不可欠な部分である書かれた明細書全体によってさらに記載又は説明され得るように一貫して複数の図面を通して識別することが意図されていることを明確に理解すべきである。そうでないことが指摘されなければ、図面は、明細書と共に読まれる(例えば網掛け、部品の配置、比率、程度など)ことが意図されており、本発明の書かれた記載全体の一部分とみなされるべきである。以下の記載において使用されるとき、用語「水平方向に」、「垂直方向に」、「左」、「右」、「上」及び「下」並びにその形容詞の派生語及び副詞の派生語(例えば「水平方向に」、「右方向に」、「上方向に」など)は、特定の図面が読み手の方に向いているときの例示される構造の配向を単純に指すものである。同様に、用語「内側に」及び「外側に」は一般に、必要に応じて、その伸張の軸又は回転の軸に対する表面の配向を指している。
【0016】
図面を参照すると、及びより詳細には
図1~
図4を参照すると、モジュール式アクチュエータ制御システムが提供されており、その第1の実施例は、全体的に15で示されている。示されるように、システム15は、中央制御モジュール16、中央電力モジュール17、第1のアクチュエータ制御モジュール18、第2のアクチュエータ制御モジュール19、第3のアクチュエータ制御モジュール20及び第4のアクチュエータ制御モジュール21を備え、これらは全て一緒に積み重ねられて、複数のアクチュエータ22~27を制御するためのコンパクトで、堅牢で冷却されたコントローラシステム15を提供する。
【0017】
示されるように、第1のアクチュエータ制御モジュール18は、線形電気機械式アクチュエータ22を制御し、第2のアクチュエータ制御モジュール19は、回転電気油圧式アクチュエータ23を制御し、第3のアクチュエータ制御モジュール20はデュアル駆動コントローラであり、回転電気機械式アクチュエータ24と、回転電気機械式アクチュエータ25の両方を制御し、第4のアクチュエータ制御モジュール21は、デュアル駆動コントローラであり、線形電気油圧式アクチュエータ26と、回転電気機械式アクチュエータ27の両方を制御する。この実施例は、6つのアクチュエータ22~27を制御する4つのアクチュエータ制御モジュール18~21を含んでいるが、望まれる用途に応じて他の構成が採用されてもよい。例えば、及び限定なしで、所望により3つ以下、又は5つ以上のアクチュエータ制御モジュールが一緒に積み重ねられてもよい。加えて、及び限定なしで、アクチュエータ制御モジュールは、代替のタイプのアクチュエータを制御するように構成されてもよい。よって、モジュール式システムは、容易に適合可能及び拡張可能であり、望まれるアクチュエータ数と機能性に応じて、異なる積み重ねられたアクチュエータ制御モジュールを備えてもよい。
【0018】
図1~
図4に示されるように、この実施例では、アクチュエータ制御モジュール18は、単一軸コントローラであり、前方部分に電力電子機器31a、コントローラ電子機器32a及び内部冷却剤導管87aを包含し、後方部分に、DCバス50に動作可能に接続されたアクチュエータ電力接続36aと、通信バス及び制御電力バス60a及び60bに動作可能に接続された通信接続37aとを包含するハウジング30aを一般に備える。
【0019】
示されるように、ハウジング30aは、前方パネル100a、後端開口カバー106aを備える左側パネル102a、後端開口106bを備える右側パネル103a、底部パネル105a、頂部パネル104a及び後方開口カバー107aを備える後方パネル101aを一般に備える頑丈な筐体である。上記で述べたように、ハウジング30aは一般に、制御電子機器32a、電力電子機器31a及び内部冷却導管87aを概ね収容する前方区画98aと、他のモジュールへの接続物を概ね収容する後方区画99aとを備える。前方区画98及び後方区画99は、電力バス接続及び通信バス接続のために適切にサイズが決められた開口を備えた内部パネルによって隔てられている。ハウジングパネルは、種々の接続によって、及び使用されないときは塞がれてよい種々の開口によって穿孔される。
図1に示されるように、ハウジング30aの前方パネル100aは、アクチュエータ電力接続39a、アクチュエータセンサフィードバック接続40a及びこの実施例では補助インターフェース41aを含む。アクチュエータ電力接続39aは、アクチュエータ22に駆動電力を提供する。アクチュエータセンサフィードバック接続40aは、アクチュエータ22のフィードバックセンサ43aとインターフェース接続する。補助インターフェース41aは、所望であれば、他の外部補助センサ及び機能へのモジュール18の接続を可能にする。モジュール18のハウジング30aは、示されるようにモジュール16、17及び19~21と積み重ねられるとき、内部電子機器を外部環境から保護する。この実施例では、後方パネル101aは、モジュール式スタックの組み立て後、後方開口カバー107aによって覆われる後方アクセス開口を備えて示されているが、代替として、及び限定なしで、後方パネル101aは、中実なパネルであってもよい。
【0020】
示されるように、電力電子機器31aは、アクチュエータ電力接続39aを介して電気モータ22aの端子に動作電力を提供する。電力電子機器31aは、接続36aからDCバス50へのDC電力を、モータ22aを駆動する制御されたパルス幅変調(PWM)電流に変換する。電力電子機器31aの動作は、モータ制御電子機器32aの電力制御インターフェース35aからのPWM制御信号によって管理されている。
【0021】
モータ制御電子機器32aは、電力制御インターフェース35aを介するモータ22aへの電力の制御を含め、アクチュエータ22の動作を制御し、監視し、管理する。モータ制御電子機器32aは、通信インターフェース33a、プロセッサ34a及び電力制御インターフェース35aを含む。通信インターフェース33aは、通信接続37aを介して中央制御モジュール16との通信を提供し、所望であれば、他のアクチュエータ制御モジュール19、20及び21との通信を提供する。通信インターフェース33aは、データ、コマンド及び状態を伝達する。プロセッサ34aは、内部制御及び監視を提供する。プロセッサ34aは、中央コントローラモジュール16からのコマンド、及びアクチュエータセンサ接続40aを介して、アクチュエータ22の動作パラメータを読み取るセンサ43aからのフィードバックを受け取り、これに従ってアクチュエータ22を制御する。この実施例では、そのようなセンサは、有線接続40aを介して制御電子機器32aに結合される。他の実施例では、それらは、無線接続を介して結合されてもよい。プロセッサ34aは、方法ステップ、計算などを実行する、及び関連データを記憶するなどの様々なコンピュータ実装機能を実行するように構成される。プロセッサ34aは、その入力ラインの論理機能である出力ラインを有する任意のデジタルデバイスであってよく、その実例は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、特定用途向け集積回路又は他の同様のデバイスを含む。
【0022】
この実施例では、アクチュエータ22は、出力シャフト22bを駆動する3相永久磁石DC電気モータ22aを有する線形電気機械式アクチュエータである。線形磁気モータ22aは、固定ステータと、ステータに対して直線状に移動する(すなわち直線並進)ように駆動される摺動シャフトとを含む。シャフトは、ステータによって少なくとも部分的に囲まれており、軸受によってステータに対して所定の場所に保持される。シャフトは、一連の内蔵永久磁石を有するおかげで磁場を生成する。ステータは、環状磁気コイルを通して磁場を生成する。シャフトの位置及び/又は運動量に対するコイル内の電流の流れの時間を調節することによって、シャフトからの磁力と、ステータからの磁力の相互作用が、いずれかの方向に直線状に移動するようにシャフトを作動させる。他のモータが代替として使用されてもよい。位置センサ43aは、モータ制御電子機器32a内の閉ループ動作制御に使用されるシャフト位置を監視するために、接続40aを介して位置フィードバックを提供する。位置センサは、位置又は位置の派生物、又は対象からの距離を測定するための任意の電気デバイスであってよく、その実例は、エンコーダ、リゾルバ、線形可変差動変圧器、可変抵抗器、可変コンデンサ、レーザ距離計、超音波領域検出器、赤外線領域検出器又は他の同様のデバイスを含む。
【0023】
図1~
図4に示されるように、この実施例では、アクチュエータ制御モジュール19は、単一軸コントローラであり、モジュール18と同様であり、前方部分に電力電子機器31b、コントローラ電子機器32b及び内部冷却剤導管87bを包含し、後方部分にDCバス50に動作可能に接続されたアクチュエータ電力接続36bと、通信及び制御電力バス60に動作可能に接続された通信接続37bとを包含するハウジング30bを一般に備える。
【0024】
示されるように、ハウジング30bは、前方パネル100b、モジュール18の右側パネル103a内の後端開口106bと位置合わせされた後端開口106cを備える左側パネル102b、後端開口106dを備える右側パネル103b、底部パネル105b、頂部パネル104b及び後方開口カバー107bを備える後方パネル101bを一般に備える頑丈な筐体である。上記で述べたように、ハウジング30bは一般に、制御電子機器32b、電力電子機器31b及び内部冷却導管87bを概ね収容する前方区画98bと、他のモジュールへの接続物を概ね収容する後方区画99bとを備える。前方区画98b及び後方区画99bは、電力バス接続及び通信バス接続のために適切にサイズが決められた開口を備えた内部パネルによって隔てられている。ハウジングパネルは、種々の接続によって、及び使用されないときは塞がれてよい種々の開口によって穿孔される。
図1に示されるように、ハウジング30bの前方パネル100bは、アクチュエータ電力接続39b、アクチュエータセンサフィードバック接続40b及びこの実施例では補助インターフェース41bを含む。アクチュエータ電力接続39bは、アクチュエータ23に駆動電力を提供する。アクチュエータセンサフィードバック接続40bは、アクチュエータ23のフィードバックセンサ43bとインターフェース接続する。補助インターフェース41bは、所望であれば他の外部補助センサ及び機能へのモジュール19の接続を可能にする。モジュール19のハウジング30bは、示されるようにモジュール16、17及び18並びに20及び21と積み重ねられるとき、内部電子機器を外部環境から保護する。この実施例では、後方パネル101bは、モジュール式スタックの組み立て後、後方開口カバー107bによって覆われる後方アクセス開口を備えて示されているが、代替として、及び限定なしで、後方パネル101bは、中実なパネルであってもよい。
【0025】
示されるように、電力電子機器31bは、アクチュエータ電力接続39bを介して電気モータ23aの端子に動作電力を提供する。電力電子機器31bは、接続36bからDCバス50へのDC電力を、モータ23aを駆動する制御されたPWM電流に変換する。電力電子機器31bの動作は、モータ制御電子機器32bの電力制御インターフェース35bからのPWM制御信号によって管理されている。
【0026】
モータ制御電子機器32bは、電力制御インターフェース35bを介するモータ23aへの電力の制御を含め、アクチュエータ23の動作を制御し、監視し、管理する。モータ制御電子機器32bは、通信インターフェース33b、プロセッサ34b及び電力制御インターフェース35bを含む。通信インターフェース33bは、通信接続37bを介して中央制御モジュール16との通信を提供し、所望であれば、他のアクチュエータ制御モジュール18、20及び21との通信を提供する。通信インターフェース33bは、データ、コマンド及び状態を伝達する。プロセッサ34bは、内部制御及び監視を提供する。プロセッサ34bは、中央コントローラモジュール16からのコマンド、及びアクチュエータセンサ接続40bを介して、アクチュエータ23の動作パラメータを読み取るセンサ43bからのフィードバックを受け取り、これに従ってアクチュエータ23を制御する。この実施例では、そのようなセンサは、有線接続40aを介して制御電子機器32aに結合される。
【0027】
この実施例では、アクチュエータ23は、可変速度二方向電気サーボモータ23aと、モータ23aによって駆動される二方向又は可逆ポンプ23bとを一般に備える回転電気油圧式アクチュエータである。この実施例では、モータ23aは、電流が供給されるブラシレスDC可変速度サーボモータである。モータ23aは、永久磁石を備える内部ロータと、コイル巻き線を備える固定された非回転式ステータとを有する。電流が、電力電子機器31b及び電力接続39bを介してステータのコイルを通るように適切に印加されるとき、磁場が誘発される。ステータとロータ間の磁場の相互作用が、トルクを生成し、このトルクがモータ23aの出力シャフトを回転させてよい。接続40bを介する位置フィードバックに基づいて、制御電子機器32bは、電力電子機器31bを介してステータフィールドを生成し、整流して、モータ23aの速度及び方向を変更する。これに従って、モータ23aは、変化する速度で出力シャフト軸の周りのいずれかの方向でその出力シャフトに対してトルクを選択式に加えることになる。他のモータが代替として使用されてもよい。例えば可変速度ステップモータ、ブラシモータ又は誘導モータが使用されてもよい。この実施例では、ポンプ23bは、定容量形二方向内部2ポート歯車ポンプである。汲み上げ要素、すなわち噛み合った歯車は、いずれかの方向に回転することが可能であり、これにより油圧流体がいずれかの方向に流れることを可能にする。これは、コントローラ32bが位置又は圧力の制御ループを閉鎖するとき、油がシステム内に加えられる、又はシステムから外に出されることを可能にする。ポンプ23bの少なくとも1つの歯車は、モータ23aの出力シャフトに接続され、他のポンプ歯車が後に続いている。ポンプ23bの流れの方向は、ロータの回転の方向及びモータ23aの出力シャフトに依存している。ポンプ23bの速度及び出力は、モータ23aの速度の変動と共に可変である。他の二方向ポンプが代替として使用されてもよい。例えば可変容量形ポンプが使用されてもよい。
【0028】
図1~
図4に示されるように、この実施例では、アクチュエータ制御モジュール20は、二重軸コントローラであり、前方部分に電力電子機器31c、電力電子機器31d、コントローラ電子機器32c及び内部冷却剤導管87cを包含し、後方部分に、DCバス50に動作可能に接続されたアクチュエータ電力接続36cと、通信及び制御電力バス60に動作可能に接続された通信接続37cとを包含するハウジング30cを一般に備える。
【0029】
示されるように、ハウジング30cは、前方パネル100c、モジュール19の右側パネル103b内の後端開口106dと位置合わせされた後端開口106eを備える左側パネル102c、後端開口106fを備える右側パネル103c、底部パネル105c、頂部パネル104c及び後方開口カバー107cを備える後方パネル101cを一般に備える頑丈な筐体である。上記で述べたように、ハウジング30cは一般に、制御電子機器32c、電力電子機器31c、電力電子機器31d及び内部冷却導管87cを概ね収容する前方区画98cと、他のモジュールへの接続物を概ね収容する後方区画99cとを備える。前方区画98c及び後方区画99cは、電力バス接続及び通信バス接続のために適切にサイズが決められた開口を備えた内部パネルによって隔てられている。ハウジングパネルは、種々の接続によって、及び使用されないときは塞がれてよい種々の開口によって穿孔される。
図1に示されるように、ハウジング30cの前方パネル100cは、第1のアクチュエータ電力接続39c、第2のアクチュエータ電力接続39d、第1のアクチュエータセンサフィードバック接続40c、第2のアクチュエータセンサフィードバック接続40d及びこの実施例では補助インターフェース41cを含む。アクチュエータ電力接続39cは、アクチュエータ24に駆動電力を提供する。アクチュエータセンサフィードバック接続40cは、アクチュエータ24のフィードバックセンサ43cとインターフェース接続する。アクチュエータ電力接続39dは、アクチュエータ25に駆動電力を提供する。アクチュエータセンサフィードバック接続40dは、アクチュエータ25のフィードバックセンサ43dとインターフェース接続する。補助インターフェース41cは、所望であれば、他の外部補助センサ及び機能へのモジュール20の接続を可能にする。モジュール20のハウジング30cは、示されるようにモジュール16、17、18、19及び21と積み重ねられるとき、内部電子機器を外部環境から保護する。この実施例では、後方パネル101cは、モジュール式スタックの組み立て後、後方開口カバー107cによって覆われる後方アクセス開口を備えて示されているが、代替として、及び限定なしで、後方パネル100cは、中実なパネルであってもよい。
【0030】
示されるように、電力電子機器31cは、アクチュエータ電力接続39cを介して電気モータ24aの端子に動作電力を提供する。電力電子機器31cは、接続36cからDCバス50へのDC電力を、モータ24aを駆動する制御されたPWM電流に変換する。電力電子機器31cの動作は、モータ制御電子機器32cの電力制御インターフェース35cからのPWM制御信号によって管理されている。示されるように、電力電子機器31dは、アクチュエータ電力接続39dを介して電気モータ25aの端子に動作電力を提供する。電力電子機器31dは、接続36cからDCバス50へのDC電力を、モータ25aを駆動する制御されたPWM電流に変換する。電力電子機器31dの動作は、モータ制御電子機器32cの電力制御インターフェース35cからのPWM制御信号によって管理されている。
【0031】
モータ制御電子機器32cは、電力制御インターフェース35cを介するモータ24aへの電力の制御及び電力制御インターフェース35cを介するモータ25aへの電力の制御を含め、アクチュエータ24及びアクチュエータ25の動作を制御し、監視し、管理する。モータ制御電子機器32cは、通信インターフェース33c、プロセッサ34c及び電力制御インターフェース35cを含む。通信インターフェース33cは、通信接続37cを介して中央制御モジュール16との通信を提供し、所望であれば、他のアクチュエータ制御モジュール18、19及び21との通信を提供する。通信インターフェース33cは、データ、コマンド及び状態を伝達する。プロセッサ34cは、内部制御及び監視を提供する。プロセッサ34cは、中央コントローラモジュール16からのコマンド、及びアクチュエータセンサ接続40cを介して、アクチュエータ24の動作パラメータを読み取るセンサ43cからのフィードバックを受け取り、これに従ってアクチュエータ24を制御する。プロセッサ34cはまた、中央コントローラモジュール16からのコマンド、及びアクチュエータセンサ接続40dを介して、アクチュエータ25の動作パラメータを読み取るセンサ43dからのフィードバックを受け取り、これに従ってアクチュエータ25を制御する。
【0032】
この実施例では、アクチュエータ24及び25は、可変速度二方向電気サーボモータ24a及び25aをそれぞれ一般に備える回転電気機械式アクチュエータである。この実施例では、モータ24a及び25aは、電流が供給され、アクチュエータ制御電子機器32cにおける閉ループ動作制御のために使用されるロータ角度を監視するためのリゾルバフィードバックを含む電子制御された整流システムを備える、ブラシレスDC可変速度サーボモータである。モータ24aは、永久磁石を備える内部ロータと、コイル巻き線を備える固定された非回転式ステータとを有する。電流が、電力電子機器31c及び電力接続39cを介してステータのコイルを通るように適切に印加されるとき、磁場が誘発される。ステータとロータ間の磁場の相互作用が、トルクを生成し、このトルクがモータ24aの出力シャフトを回転させてよい。接続40cを介する位置フィードバックに基づいて、制御電子機器32cは、電力電子機器31cを介してステータフィールドを生成し、整流して、モータ24aの速度及び方向を変更する。同様に、モータ25aは、永久磁石を備える内部ロータと、コイル巻き線を備える固定された非回転式ステータとを有する。電流が、電力電子機器31d及び電力接続39dを介してステータのコイルを通るように適切に印加されるとき、磁場が誘発される。ステータとロータ間の磁場の相互作用が、トルクを生成し、このトルクがモータ25aの出力シャフトを回転させてよい。接続40dを介する位置フィードバックに基づいて、制御電子機器32cは、電力電子機器31dを介してステータフィールドを生成し、整流して、モータ25aの速度及び方向を変更する。これに従って、モータ24a及び25aは、変化する速度で出力シャフト軸の周りのいずれかの方向でその出力シャフトに対してトルクを選択式に加えることになる。他のモータが代替として使用されてもよい。例えば可変速度ステップモータ、ブラシモータ又は誘導モータが使用されてもよい。
【0033】
図1~
図4に示されるようにこの実施例では、アクチュエータ制御モジュール21は、二重軸コントローラであり、モジュール20と同様であり、前方部分に電力電子機器31e、電力電子機器31f、コントローラ電子機器32d及び内部冷却剤導管87dを包含し、後方部分に、DCバス50に動作可能に接続されたアクチュエータ電力接続36dと、通信及び制御電力バス60に動作可能に接続された通信接続37dとを包含するハウジング30dを一般に備える。
【0034】
示されるように、ハウジング30dは、前方パネル100d、モジュール20の右側パネル103c内の後端開口106fと位置合わせされた後端開口106gを備える左側パネル102d、後端開口106hを備える右側パネル103d、底部パネル105d、頂部パネル104d及び後方開口カバー107dを備える後方パネル101dを一般に備える頑丈な筐体である。上記で述べたように、ハウジング30dは一般に、制御電子機器32d、電力電子機器31e、電力電子機器31f及び内部冷却導管87dを概ね収容する前方区画98dと、他のモジュールへの接続物を概ね収容する後方区画99dとを備える。前方区画98d及び後方区画99dは、電力及び通信バス接続のために適切にサイズが決められた開口を備えた内部パネルによって隔てられている。ハウジングパネルは、種々の接続によって、及び使用されないときは塞がれてよい種々の開口によって穿孔される。
図1に示されるように、ハウジング30dの前方パネル100dは、第1のアクチュエータ電力接続39e、第2のアクチュエータ電力接続39f、第1のアクチュエータセンサフィードバック接続40e、第2のアクチュエータセンサフィードバック接続40f及びこの実施例では補助インターフェース41dを含む。アクチュエータ電力接続39eは、アクチュエータ26に駆動電力を提供する。アクチュエータセンサフィードバック接続40eは、アクチュエータ26のフィードバックセンサ43eとインターフェース接続する。アクチュエータ電力接続39fは、アクチュエータ27に駆動電力を提供する。アクチュエータセンサフィードバック接続40fは、アクチュエータ27のフィードバックセンサ43fとインターフェース接続する。補助インターフェース41dは、所望であれば、他の外部補助センサ及び機能へのモジュール21の接続を可能にする。モジュール21のハウジング30dは、示されるようにモジュール16、17、18、19及び20と積み重ねられるとき、内部電子機器を外部環境から保護する。この実施例では、後方パネル101dは、モジュール式スタックの組み立て後、後方開口カバー107dによって覆われる後方アクセス開口を備えて示されているが、代替として、及び限定なしで、後方パネル101dは、中実なパネルであってもよい。
【0035】
示されるように、電力電子機器31eは、アクチュエータ電力接続39eを介して電気モータ26aの端子に動作電力を提供する。電力電子機器31eは、接続36dからDCバス50へのDC電力を、モータ26aを駆動する制御されたPWM電流に変換する。電力電子機器31eの動作は、モータ制御電子機器32dの電力制御インターフェース35dからのPWM制御信号によって管理されている。示されるように、電力電子機器31fは、アクチュエータ電力接続39fを介して電気モータ27aの端子に動作電力を提供する。電力電子機器31fは、接続36dからDCバス50へのDC電力を、モータ27aを駆動する制御されたPWM電流に変換する。電力電子機器31fの動作は、モータ制御電子機器32dの電力制御インターフェース35dからのPWM制御信号によって管理されている。
【0036】
モータ制御電子機器32dは、電力制御インターフェース35dを介するモータ26aへの電力の制御及び電力制御インターフェース35dを介するモータ27aへの電力の制御を含め、アクチュエータ26及びアクチュエータ27の動作を制御し、監視し、管理する。モータ制御電子機器32dは、通信インターフェース33d、プロセッサ34d及び電力制御インターフェース35dを含む。通信インターフェース33dは、通信接続37dを介して中央制御モジュール16との通信を提供し、所望であれば、他のアクチュエータ制御モジュール18、19及び20との通信を提供する。通信インターフェース33dは、データ、コマンド及び状態を伝達する。プロセッサ34dは、内部制御及び監視を提供する。プロセッサ34dは、中央コントローラモジュール16からのコマンド、及びアクチュエータセンサ接続40eを介して、アクチュエータ26の動作パラメータを読み取るセンサ43eからのフィードバックを受け取り、これに従ってアクチュエータ26を制御する。プロセッサ34dはまた、中央コントローラモジュール16からのコマンド、及びアクチュエータセンサ接続40fを介して、アクチュエータ27の動作パラメータを読み取るセンサ43fからのフィードバックを受け取り、これに従ってアクチュエータ27を制御する。
【0037】
この実施例では、アクチュエータ26は、閉ループ油圧回路内で油圧ポンプ26bを駆動して油圧シリンダ駆動機構26cを伸張させたり引っ込めたりする電気モータ26aを有する線形電気油圧式アクチュエータである。この実施例では、サーボモータ26aを使用して、可逆ポンプ26bを駆動して、ポンプ26bが、典型的には作動油である作業流体を加圧し、油圧ピストン26dの一方の側で又は他方の側で油圧ポンプ内の圧力を直接引き上げている状態で、シリンダ26c内でピストン26dを伸張させたり引っ込めたりする。この実施例では、モータ26aは、電流が供給されるブラシレスDC可変速度サーボモータである。モータ26aは、永久磁石を備えた内部ロータと、コイル巻き線を備える固定された非回転式ステータとを有する。電流が、電力電子機器31e及び電力接続39eを介してステータのコイルを通るように適切に印加されるとき、磁場が誘発される。ステータとロータ間の磁場の相互作用が、トルクを生成し、このトルクがモータ26aの出力シャフトを回転させてよい。接続40eを介する位置フィードバックに基づいて、制御電子機器32dは、電力電子機器31eを介してステータフィールドを生成し、整流して、モータ26aの速度及び方向を変更する。これに従って、モータ26aは、変化する速度で出力シャフト軸の周りのいずれかの方向でその出力シャフトに対してトルクを選択式に加えることになる。この実施例では、ポンプ26bは、固定排気量の二方向内部2ポート歯車ポンプである。汲み上げ要素、すなわち噛み合った歯車は、いずれかの方向に回転することが可能であり、これにより油圧流体がいずれかの方向に流れることを可能にする。これは、コントローラ32dが位置又は圧力の制御ループを閉鎖するとき、油がシステム内に加えられる、又はシステムから外に出されることを可能にする。ポンプ26bの少なくとも1つの歯車は、モータ26aの出力シャフトに接続され、他のポンプ歯車が後に続いている。ポンプ26bの流れの方向は、ロータの回転の方向及びモータ26aの出力シャフトに依存している。ポンプ26bの速度及び出力は、モータ26aの速度の変動と共に可変である。
【0038】
この実施例では、アクチュエータ27は、可変速度二方向電気サーボモータ27aを一般に備える回転電気機械式アクチュエータである。この実施例では、モータ27aは、電流が供給され、アクチュエータ制御電子機器32dにおける閉ループ動作制御のために使用されるロータ角度を監視するためのリゾルバフィードバックを含む電子制御された整流システムを備える、ブラシレスDC可変速度サーボモータである。モータ27aは、永久磁石を備えた内部ロータと、コイル巻き線を備える固定された非回転式ステータとを有する。電流が、電力電子機器31f及び電力接続39fを介してステータのコイルを通るように適切に印加されるとき、磁場が誘発される。ステータとロータ間の磁場の相互作用が、トルクを生成し、このトルクがモータ27aの出力シャフトを回転させてよい。接続40fを介する位置フィードバックに基づいて、制御電子機器32dは、電力電子機器31fを介してステータフィールドを生成し、整流して、モータ27aの速度及び方向を変更する。これに従って、モータ27aは、変化する速度で出力シャフト軸の周りのいずれかの方向でその出力シャフトに対してトルクを選択式に加えることになる。
【0039】
図1~
図4に示されるように、この実施例では、中央電力管理モジュール17は、前方部分に制御電力電子機器55、補助バッテリ電子機器52及び内部冷却剤導管87eを包含し、後方部分に、DCバス50に動作可能に接続されたアクチュエータ供給電力接続36eと、制御電力バス60bに動作可能に接続された制御電力接続37eとを包含するハウジング30eを一般に備える。
【0040】
示されるように、ハウジング30eは、前方パネル100e、モジュール21の右側パネル103d内の後端開口106hと位置合わせされた後端開口106iを備える左側パネル102e、後端開口106jを備える右側パネル103e、底部パネル105e、頂部パネル104e及び後方開口カバー107eを備える後方パネル101eを一般に備える頑丈な筐体である。上記で述べたように、ハウジング30eは一般に、制御電力電子機器55、補助バッテリ電子機器52及び内部冷却剤導管87eを概ね収容する前方区画98eと、他のモジュールへの接続物を概ね収容する後方区画99eとを備える。前方区画98e及び後方区画99eは、電力及び制御バス接続のために適切にサイズが決められた開口を備えた内部パネル58によって隔てられている。ハウジングパネルは、種々の接続によって、及び使用されないときは塞がれてよい種々の開口によって穿孔される。
図1に示されるように、ハウジング30eの前方パネル100eは、DCバス電力入力接続66、補助バッテリ接続71及びこの実施例では補助低電力接続72を含む。DCバス電力入力接続66は、電源67に接続するように構成され、電源はこの実施例では電気車両メインバッテリパックを備える。補助バッテリ接続71は、補助バッテリ70に接続するように構成され、補助バッテリは、この実施例では、例えば12ボルトバッテリなどの低電圧バッテリを備える。低電力接続72は、所望であれば、他の外部の低電圧デバイスへのモジュール17の接続を可能にする。モジュール17のハウジング30eは、示されるようにモジュール16、18~21と積み重ねられるとき、内部電子機器を外部環境から保護する。この実施例では、後方パネル101eは、モジュール式スタックの組み立て後、後方開口カバー107eによって覆われる後方アクセス開口を備えて示されているが、代替として、及び限定なしで、後方パネル101eは、中実なパネルであってもよい。
【0041】
示されるように、制御電力電子機器55は、より低い電圧動作電力を、接続37e及び制御電力バス60bを介して、モジュール18、19、20及び21のアクチュエータ制御電子機器32a、32b、32c及び32d並びにモジュール16のマスター制御電子機器61に提供する。補助バッテリ電子機器52は、メイン電源67がアクティブになる前にシステム論理に電力を供給するために、補助バッテリ接続71を介して外部補助バッテリ70に接続されている。
【0042】
図1~
図4に示されるように、この実施例では、中央制御モジュール16は、前方部分に、マスター制御電子機器61、再生制動電子機器53及びDCコンデンサ54を包含し、後方部分に、DCバス50に動作可能に接続された電力接続36fと、通信バス及び制御電力バス60a及び60bに動作可能に接続された通信接続37fとを包含するハウジング30fを一般に備える。
【0043】
示されるように、ハウジング30fは、前方パネル100f、モジュール17の右側パネル103e内の後端開口106jと位置合わせされた後端開口106kを備える左側パネル102f、右側パネル103f、底部パネル105f、頂部パネル104f及び後方開口カバー107fを備えた後方パネル101fとを一般に備える頑丈な筐体である。上記で述べたように、ハウジング30fは一般に、マスター制御電子機器61、再生制動電子機器53及びDCコンデンサ54を概ね収容する前方区画98fと、他のモジュールへの接続物を概ね収容する後方区画99fとを備える。前方区画98f及び後方区画99fは、電力及び通信バス接続のために適切にサイズが決められた開口を備えた内部パネルによって隔てられている。ハウジングパネルは、種々の接続によって、及び使用されないときは塞がれてよい種々の開口によって穿孔される。
図1に示されるように、ハウジング30fの前方パネル100fは、外部ハード・ワイヤード通信バス接続64、外部無線アンテナインターフェース65、USBポート68、イーサネット(登録商標)ポート69及びこの実施例では補助インターフェース41fを含む。モジュール16のハウジング30fは、示されるようにモジュール17~21と積み重ねられるとき、内部電子機器を外部環境から保護する。この実施例では、後方パネル101fは、モジュール式スタックの組み立て後、後方開口カバー107fによって覆われる後方アクセス開口を備えて示されているが、代替として、及び限定なしで、後方パネル101fは、中実なパネルであってもよい。
【0044】
DCコンデンサ54は、電子高周波切り替えから共通バス50に対する電力を平滑にし、制動抵抗器53は、アクチュエータ22~27からの再生電力を消散させる。マスター制御電子機器361は、個々のアクチュエータ制御モジュール18~21の動作を制御し、監視し、管理する。中央制御電子機器61は、内部通信インターフェース62、マスタープロセッサ63、外部有線通信インターフェース64及び外部無線インターフェース65を含む。通信インターフェース62は、通信接続37fを介してアクチュエータ制御モジュール18~21の各々との通信を提供する。通信インターフェース32は、データ、コマンド及び状態を伝達する。プロセッサ63は、モジュール18~21の制御及び監視を提供する。プロセッサ63は、外部通信インターフェース64を介してコマンド及び入力を受け取り、通信バス60aを介してモジュール18~21からフィードバックを受け取り、これに従って通信バス60aを介してコマンド信号を提供し、モジュール18~21を制御する。プロセッサ61は、方法ステップ、計算などを実行する、及び関連データを記憶するなどの様々なコンピュータ実装機能を実行するように構成される。プロセッサ61は、その入力ラインの論理機能である出力ラインを有する任意のデジタルデバイスであってよく、その実例は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、FPGA、PLD、特定用途向け集積回路又は他の同様のデバイスを含む。
【0045】
示されるように、ハウジング30a~30fの4つの角の各々は、それぞれその中を貫通して長手方向に延びる4本のタイロッド28a、28b、28c及び28dを受け入れるようにサイズが決められた長手方向に延びる角を貫通する通路を含む。示されるように、完全な組み立ては、4つの長手方向に延びる角を貫通する通路をモジュールハウジング30aから30f内で位置合わせし、その中を貫通するタイロッド28a、28b、28c及び28dを使用して、モジュールハウジング30a~30fをボルト締めされた端部プレートと長手方向に一緒に圧締めすることで完成される。モジュールハウジング30a~30fは、耐水性且つ防塵性の積み重ねられた組立体15を提供するために互いに対して密閉される。後方カバー107a~107fが所定の場所にある状態で組み立てられたとき、後方区画99a~99fは、モジュールからモジュールまで開放する共通の領域を形成することで、通信バス接続及び電力バス接続が組立体15と一体式に作成されることを可能にする。この実施例では、組立体15は、少なくともIP67Kの保護等級を有してよい。タイロッド28a、28b、28c及び28dは、個々のモジュールが、コンパクトなスタック内で一緒に取り外し可能に装着されることを可能にし、そのため異なるモジュールが、交換されてもよい、また所望によりモジュールがスタックに加えられてもよい、又はスタックから取り出されてもよい。モジュール式スタック15は、本実施例ではタイロッドアタッチメント28a、28b、28c及び28dで一緒に保持されて示されているが、他のアタッチメントシステムが代替として利用されてもよい。例えば、及び限定ではなく、モジュールは、隣接するモジュール間のボルトによって互いに個別に接続されてもよい、或いは他の圧締め又はテンションデバイスが冷却剤伝達スタック内でモジュールを装着するのに使用されてもよい。
【0046】
示されるように、アクチュエータモジュール18の左側は、2つの液体冷却剤ポート80a、82aを含み、アクチュエータモジュール18の右側は、2つの液体冷却剤ポート81a、83aを含む。水平方向の内部冷却剤通路85aが、対向するポート80aと81aの間に直接延びている。この実施例では、ポート80a及び81aは、モジュールユニット18の上部左角及び右後方角に位置しており、冷却剤通路85aは、長手方向x-xにそれらの間に水平方向に延在する。水平方向の冷却剤通路86aが、対向するポート82aと83aの間に直接延びている。この実施例では、ポート82a及び83aは、モジュールユニット18の下部左角及び右前方角に位置しており、冷却剤通路86aは、長手方向x-xにそれらの間に水平方向に延在する。内部電力電子機器冷却剤流路87aが、上部冷却剤通路85aと下部冷却剤通路86aとの間に設けられる。
図6を参照すると、この実施例では、冷却剤通行路87aの外形は、横断方向y-yに通路85から下方に延在する後方垂直チャンバ88と、横断方向y-yに通路86から上方に延在する前方垂直チャンバ89と、横方向に延在し、垂直方向に離間された複数の平行冷却剤チャネルであって、別々に90で示されており、後方垂直チャンバ88aと、前方垂直チャンバ89aとの間に延在し、電力電子機器31aに密接に熱的に近接して配置されている、複数の平行冷却剤チャネルとを備える。
【0047】
以下でさらに説明するように、モジュール18のハウジング30a内のポート80a、81a、82a及び83aの各々は、所望により代替の冷却剤構成を可能にするために塞がれるように構成される。加えて、モジュール18のハウジング30aは、いくつかの代替の冷却剤ポートを含むことで、所望によりモジュール18のハウジング30aの代替の面又は代替の側からの冷却剤の供給を可能にする。とりわけ、前方ポート91aは、モジュール18の前側100aから内部冷却剤通路86a内に設けられ、底部ポート92aは、モジュール18の底部側105aから内部冷却剤通路86a内に設けられ、頂部ポート93aは、モジュール18の頂部側104aから内部冷却剤通路85a内に設けられる。特定の代替の冷却構成が望まれなければ、ポート91a、92a及び93aは、
図1に示されるように塞がれる。
【0048】
モジュール18と同様に、アクチュエータモジュール19の左側は、2つの液体冷却剤ポート80b、82bを含み、アクチュエータモジュール19の右側は、2つの液体冷却剤ポート81b、83bを含む。水平方向の内部冷却剤通路85bが、対向するポート80bと81bの間に直接延びている。この実施例では、ポート80b及び81bは、モジュールユニット19の上部左角及び右後方角に位置しており、冷却剤通路85bは、長手方向x-xにそれらの間に水平方向に延在する。水平方向の内部冷却剤通路86bが、対向するポート82bと83bの間に直接延びている。この実施例では、ポート82b及び83bは、モジュールユニット19の下部左角及び右前方角に位置しており、冷却剤通路86bは、長手方向x-xにそれらの間に水平方向に延在する。内部電力電子機器冷却剤流路87bが、上部冷却剤通路85bと下部冷却剤通路86bとの間に設けられる。この実施例では、冷却剤通行路87bの外形は、モジュール18の冷却剤路87aと同一であり、横断方向y-yに通路85bから下方に延在する後方垂直チャンバ89と、横断方向y-yに通路86bから上方に延在する前方垂直チャンバ89と、横方向に延在し、垂直方向に離間され、後方垂直チャンバ88と前方垂直チャンバ89との間に延在し、電力電子機器31bに対して熱的に密接に近接して配置された複数の平行冷却剤チャネル90とを備える。
【0049】
以下でさらに説明するように、モジュール19のハウジング30b内のポート80b、81b、82b及び83bの各々は、所望であれば代替の冷却剤構成を可能にするために塞がれるように構成される。加えて、モジュール19のハウジング30bは、所望であればモジュール19のハウジング30bの代替の面又は代替の側からの冷却剤の供給を可能にするためにいくつかの代替の冷却剤ポートを含む。とりわけ、前方ポート91bは、モジュール19の前側100bから内部冷却剤通路86b内に設けられ、底部ポート92bは、モジュール19の底部側105bから内部冷却剤通路86b内に設けられ、頂部ポート93bは、モジュール19の頂部側104bから内部冷却剤通路85b内に設けられる。特定の代替の冷却構成が望まれなければ、ポート91b、92b及び93bは
図1に示されるように塞がれる。
【0050】
モジュール19と同様に、アクチュエータモジュール20の左側は、2つの液体冷却剤ポート80c、82cを含み、アクチュエータモジュール20の右側は、2つの液体冷却剤ポート81c、83cを含む。水平方向の内部冷却剤通路85cが、対向するポート80cと81cの間に直接延びている。この実施例では、ポート80c及び81cは、モジュールユニット20の上部左角及び右後方角に位置しており、冷却剤通路85cは、長手方向x-xにそれらの間に水平方向に延在する。水平方向の内部冷却剤通路86cが、対向するポート82cと83cの間に直接延びている。この実施例では、ポート82c及び83cは、モジュールユニット20の下部左角及び右前方角に位置しており、冷却剤通路86cは、長手方向x-xにそれらの間に水平方向に延在する。内部電力電子機器冷却剤流路87cが、上部冷却剤通路85cと下部冷却剤通路86cとの間に設けられる。この実施例では、冷却剤通行路87cの外形は、モジュール18の冷却剤路87aと同一であり、横断方向y-yに通路85cから下方に延在する後方垂直チャンバ89と、横断方向y-yに通路86cから上方に延在する前方垂直チャンバ89と、横方向に延在し、垂直方向に離間され、後方垂直チャンバ88と前方垂直チャンバ89との間に延在し、電力電子機器31cに対して熱的に密接に近接して配置された複数の平行冷却剤チャネル90とを備える。
【0051】
以下でさらに説明するように、モジュール20のハウジング30c内のポート80c、81c、82c及び83cの各々は、所望であれば代替の冷却剤構成を可能にするために塞がれるように構成される。加えて、モジュール20のハウジング30cは、所望であればモジュール20のハウジング30cの代替の面又は代替の側からの冷却剤の供給を可能にするためにいくつかの代替の冷却剤ポートを含む。とりわけ、前方ポート91cは、モジュール20の前側100cから内部冷却剤通路86c内に設けられ、底部ポート92cは、モジュール20の底部側105cから内部冷却剤通路86c内に設けられ、頂部ポート93cは、モジュール20の頂部側104cから内部冷却剤通路85c内に設けられる。特定の代替の冷却構成が望まれなければ、ポート91c、92c及び93cは
図1に示されるように塞がれる。
【0052】
モジュール20と同様に、アクチュエータモジュール21の左側は、2つの液体冷却剤ポート80d、82dを含み、アクチュエータモジュール21の右側は、2つの液体冷却剤ポート81d、83dを含む。水平方向の内部冷却剤通路85dが、対向するポート80dと81dの間に直接延びている。この実施例では、ポート80d及び81dは、モジュールユニット21の上部左角及び右後方角に位置しており、冷却剤通路85dは、長手方向x-xにそれらの間に水平方向に延在する。水平方向の冷却剤通路86dが、対向するポート82dと83dの間に直接延びている。この実施例では、ポート82d及び83dは、モジュールユニット21の下部左角及び右前方角に位置しており、冷却剤通路86dは、長手方向x-xにそれらの間に水平方向に延在する。内部電力電子機器冷却剤流路87dが、上部冷却剤通路85dと下部冷却剤通路86dとの間に設けられる。この実施例では、冷却剤通行路87dの外形は、モジュール18の冷却剤路87aと同一であり、横断方向y-yに通路85dから下方に延在する後方垂直チャンバ89と、横断方向y-yに通路86dから上方に延在する前方垂直チャンバ89と、横方向に延在し、垂直方向に離間され、後方垂直チャンバ88と前方垂直チャンバ89との間に延在し、電力電子機器31e及び31fに対して熱的に密接に近接して配置された複数の平行冷却剤チャネル90とを備える。
【0053】
以下でさらに説明するように、モジュール21のハウジング30d内のポート80d、81d、82d及び83dの各々は、所望であれば代替の冷却剤構成を可能にするために塞がれるように構成される。加えて、モジュール21のハウジング30dは、所望であればモジュール21のハウジング30dの代替の面又は代替の側からの冷却剤の供給を可能にするためにいくつかの代替の冷却剤ポートを含む。とりわけ、前方ポート91dは、モジュール21の前側100dから内部冷却剤通路86d内に設けられ、底部ポート92dは、モジュール21の底部側105dから内部冷却剤通路86d内に設けられ、頂部ポート93dは、モジュール21の頂部側104dから内部冷却剤通路85d内に設けられる。特定の代替の冷却構成が望まれなければ、ポート91d、92d及び93dは
図1に示されるように塞がれる。
【0054】
モジュール20と同様に、中央電力制御モジュール17の左側は、2つの液体冷却剤ポート80e、82eを含み、中央電力制御モジュール17の右側は、2つの液体冷却剤ポート81e、83eを含む。水平方向の内部冷却剤通路85eが、対向するポート80eと81eの間に直接延びている。この実施例では、ポート80e及び81eは、モジュールユニット17の上部左角及び右後方角に位置しており、冷却剤通路85eは、長手方向x-xにそれらの間に水平方向に延在する。水平方向の冷却剤通路86eが、対向するポート82eと83eの間に直接延びている。この実施例では、ポート82e及び83eは、モジュールユニット17の下部左角及び右前方角に位置しており、冷却剤通路86eは、長手方向x-xにそれらの間に水平方向に延在する。内部中央電力管理電子機器冷却剤流路87eが、上部冷却剤通路85eと下方冷却剤通路86eの間に設けられる。この実施例では、冷却剤通行路87eの外形は、モジュール18の冷却剤路87aと同一であり、横断方向y-yに通路85eから下方に延在する後方垂直チャンバ89と、横断方向y-yに通路86eから上方に延在する前方垂直チャンバ89と、横方向に延在し、垂直方向に離間され、後方垂直チャンバ88と前方垂直チャンバ89との間に延在し、中央電力管理電子機器51に対して熱的に密接に近接して配置された複数の平行冷却剤チャネル90とを備える。
【0055】
以下でさらに説明するように、モジュールユニット17のハウジング30e内のポート80e、81e、82e及び83dの各々は、所望であれば代替の冷却剤構成を可能にするために塞がれるように構成される。加えて、モジュールユニット17のハウジング30eは、所望であればモジュールユニット17のハウジング30eの代替の面又は代替の側からの冷却剤の供給又は排出を可能にするためにいくつかの代替の冷却剤ポートを含む。とりわけ、前方ポート91eは、モジュール17の前側100eから内部冷却剤通路86e内に設けられ、底部ポート92eは、モジュール17の底部側105eから内部冷却剤通路86e内に設けられ、頂部ポート93eは、モジュール17の頂部側104eから内部冷却剤通路85e内に設けられる。特定の代替の冷却構成が望まれなければ、ポート92e及び93eは塞がれる。以下でさらに説明するように、中央制御モジュール16がモジュール17の右に積み重ねられた状態で、直列と平行が組み合わされた特定の冷却構成において、
図1に示されるように、代替のポート91eは塞がれず、出口ポートとして利用されてもよい。
【0056】
モジュール17~21のポーティング及び冷却通路設計によって、単に栓の位置決めによって、特定の用途のための流れ及び圧力降下要件を達成するために組立体15の冷却流路を適応させることが可能になる。よって、同一のモジュールを使用して、流路は、直列、平行、又は直列と平行両方の組み合わせであってよく、固有の要件に合わせて調整されてよい。
図7は、直列流路冷却構成を示す。
図7に示される直列冷却構成において、左上側ポート80aは、栓95aで塞がれ、右下部ポート83aは、栓96bによって遮断される。冷却剤は、左下部ポート82a及び循環ポンプ45を介して通路86aへと供給され、栓96bがポート83aを遮断しているため、冷却剤流路87aの垂直チャンバ89内に供給される。冷却剤はその後、冷却剤流路87aの水平に横方向に延びる平行チャネル90の各々に入るように誘導され、チャネル90の異なる高さでモジュール18の前方から後方へと流れ、それにより電力電子機器31aを冷却し、電力電子機器31aは、冷却チャネル90に対して密接に熱的に近接して配置されている。流体冷却剤は、チャネル90の後方から出て、冷却剤流路87aの後方垂直チャンバ88に入る。ポート80a内の栓95aのために、冷却剤は、右上部ポート81aを介してモジュール18を出て行くように誘導される。したがって、この直列流冷却構成では、モジュール18は、単一の入口ポート82aを通して冷却剤を受け取り、単一の出口ポート81aを通して冷却剤を排出する。
【0057】
モジュール18及び19が横並びに積み重ねられた状態で、モジュール18の右上部ポート81aは、モジュール19の左上部ポート80bと位置合わせされ、モジュール19の左上部ポート80bと密閉式に流体連通している。冷却剤はこれにより、モジュール18の右上部ポート81aを出てモジュール19の左上部ポート80bに入る。左下側ポート82bは、栓96bで塞がれており、右上部ポート81bは、栓95cによって遮断されている。冷却剤は、左上部ポート80b及び循環ポンプ45を介して通路85bへと供給され、栓95cがポート81bを遮断しているため、冷却剤流路87bの後方垂直チャンバ88内に供給される。冷却剤はその後、冷却剤流路87bの水平に横方向に延びる平行チャネル90の各々に入るように誘導され、チャネル90の異なる高さでモジュール19の後方から前方へと流れ、それにより電力電子機器31bを冷却し、電力電子機器31bは、冷却チャネル90に対して密接に熱的に近接して配置されている。流体冷却剤は、チャネル90の前方から出て、冷却剤流路87bの前方垂直チャンバ89に入る。ポート82b内の栓96bのために、冷却剤は、右下部ポート83bを介してモジュール19を出て行くように誘導される。したがって、この直列流冷却外形では、モジュール19は、単一の入口ポート80bを通して冷却剤を受け取り、単一の出口ポート83bを通して冷却剤を排出する。
【0058】
モジュール19及び20が横並びに積み重ねられた状態で、モジュール19の右下部ポート83bは、モジュール20の左下部ポート82cと位置合わせされ、モジュール20の左下部ポート82cと密閉式に流体連通している。冷却剤はこれにより、モジュール19の右下部ポート83bを出てモジュール20の左下部ポート82cに入る。左上側ポート80cは、栓95cで塞がれており、右下部ポート83cは、栓96dによって遮断されている。冷却剤は、左下部ポート82c及び循環ポンプ45を介して通路86cへと供給され、栓96dがポート83cを遮断しているため、冷却剤流路87cの垂直前方チャンバ89内に供給される。冷却剤はその後、冷却剤流路87cの水平に横方向に延びる平行チャネル90の各々に入るように誘導され、チャネル90の異なる高さでモジュール20の前方から後方へと流れ、それにより電力電子機器31c及び31dを冷却し、電力電子機器31c及び31dは、冷却チャネル90に対して密接に熱的に近接して配置されている。流体冷却剤は、チャネル90の後方から出て、冷却剤流路87bの後方垂直チャンバ88に入る。ポート80c内の栓95cのために、冷却剤は、右上部ポート81cを介してモジュール20を出て行くように誘導される。したがって、この直列流冷却外形では、モジュール20は、単一の入口ポート82cを通して冷却剤を受け取り、単一の出口ポート81cを通して冷却剤を排出する。
【0059】
モジュール20及び21が横並びに積み重ねられた状態で、モジュール20の右上部ポート81cは、モジュール21の左上部ポート80dと位置合わせされ、モジュール21の左上部ポート80dと密閉式に流体連通している。冷却剤はこれにより、モジュール20の右上部ポート81cを出てモジュール21の左上部ポート80dに入る。左下側ポート82dは、栓96dで塞がれており、右上部ポート81dは、栓95eによって遮断されている。冷却剤は、左上部ポート80d及び循環ポンプ45を介して通路85dへと供給され、栓95eがポート81dを遮断しているため、冷却剤流路87dの後方垂直チャンバ88内に供給される。冷却剤はその後、冷却剤流路87dの水平に横方向に延びる平行チャネル90の各々に入るように誘導され、チャネル90の異なる高さでモジュール19の後方から前方へと流れ、それにより電力電子機器31f及び31gを冷却し、電力電子機器31f及び31gは、冷却チャネル90に対して密接に熱的に近接して配置されている。流体冷却剤は、チャネル90の前方から出て、冷却剤流路87dの前方垂直チャンバ89に入る。ポート82d内の栓96dのために、冷却剤は、右下部ポート83dを介してモジュール21を出て行くように誘導される。したがって、この直列流冷却外形では、モジュール21は、単一の入口ポート80dを通して冷却剤を受け取り、単一の出口ポート83dを通して冷却剤を排出する。
【0060】
モジュール21及び17が横並びに積み重ねられた状態で、モジュール21の右下部ポート83dは、モジュール17の左下部ポート82eと位置合わせされ、モジュール17の左下部ポート82eと密閉式に流体連通している。冷却剤はこれにより、モジュール21の右下部ポート83dを出てモジュール17の左下部ポート82eに入る。左上側ポート80eは、栓95eで塞がれており、右下部ポート83eは、栓96fによって遮断されている。冷却剤は、左下部ポート82e及び循環ポンプ45を介して通路86eへと供給され、栓96fがポート83eを遮断しているため、冷却剤流路87eの垂直前方チャンバ89内に供給される。冷却剤はその後、冷却剤流路87eの水平に横方向に延びる平行チャネル90の各々に入るように誘導され、チャネル90の異なる高さでモジュール17の前方から後方へと流れ、それにより制御電力電子機器55を含む、中央電力管理電子機器51を冷却し、これらは、冷却チャネル90に対して密接に熱的に近接して配置されている。流体冷却剤は、チャネル90の後方から出て、冷却剤流路87cの後方垂直チャンバ88に入る。ポート80e内の栓95eのために、冷却剤は、右上部ポート81eを介してモジュール17を出て行くように誘導される。したがって、この直列流冷却外形では、モジュール20は、単一の入口ポート82eを通して冷却剤を受け取り、単一の出口ポート81eを通して冷却剤を排出する。
図1に示される実施例では、中央制御モジュール16がモジュール17の右に積み重ねられた状態で、中央制御モジュール16は、この実施例ではいかなる冷却剤チャネルも含まないことから、ポート81eは、塞がれてもよく、代替のポート93eは塞がれず、出口ポートとして利用されてよい。したがって、この直列流冷却外形では、モジュール17は、単一の入口ポート82eを通して冷却剤を受け取り、単一の出口ポート81e又は93eを通して冷却剤を排出する。
【0061】
図8は、平行流路冷却構成を示す。
図8に示される平行冷却構成では、左下側ポート82aは、栓96aで塞がれている。モジュール18の右上部ポート81a又は右下部ポート83aのどちらも塞がれていない。またモジュール19の左上部ポート80b又は左下部ポート82bのどちらも塞がれていない。冷却剤は、左上部ポート80a及び循環ポンプ45を介して通路85aへと供給される。冷却剤は、通路85aを通って右上部ポート81aへと流れ、同様に冷却剤流路87aの垂直後方チャンバ88内にも流れるように誘導される。冷却剤流路87aの垂直後方チャンバ88から、冷却剤は、冷却剤流路87aの水平に横方向に延びる平行チャネル90の各々へと流れ込み、チャネル90の異なる高さでモジュール18の後方から前方へと流れ、それにより電力電子機器31aを冷却し、電力電子機器31aは、冷却チャネル90に対して密接に熱的に近接して配置されている。流体冷却剤は、チャネル90の前方から出て、冷却剤流路87aの前方垂直チャンバ89に入る。ポート82a内の栓96aのために、冷却剤は、右上部ポート81a又は右下部ポート83aのいずれかを介してモジュール18を出て行くように誘導される。したがって、この平行流冷却構成では、モジュール18は、少なくとも入口ポート80aを通して冷却剤を受け取り、2つの平行出口ポート81a及び83aを通して冷却剤を排出する。
【0062】
モジュール18及び19が横並びに積み重ねられた状態で、モジュール18の右上部ポート81aは、モジュール19の左上部ポート80bと位置合わせされ、モジュール19の左上部ポート80bと密閉式に流体連通している。冷却剤はこれにより、モジュール18の右上部ポート81aを出てモジュール19の左上部ポート80bに入る。また、モジュール18の右下部ポート83aは、モジュール19の左下部ポート82bと位置合わせされ、モジュール19の左下部ポート82bと密閉式に流体連通している。冷却剤はこれにより、モジュール18の右下部ポート83aを出てモジュール19の左下部ポート82bに入る。モジュール19の右上部ポート81b又は右下部ポート83bのどちらも塞がれていない。また、モジュール20の左上部ポート80c又は左下部ポート82cのどちらも塞がれていない。冷却剤は、左上部ポート80bを介して通路85bに供給され、左下部ポート82bを介して通路86bに供給される。冷却剤は、通路85bを通って右上部ポート81bへと流れ、通路86bを通って右下部ポート83bへと流れ、同様に冷却剤流路87bのチャネル90内にも流れるように誘導され、これにより電力電子機器31bを冷却する。したがって、この平行流冷却構成では、モジュール19は2つの平行入口ポート80b及び82bを通して冷却剤を受け取り、2つの平行出口ポート81b及び83bを通して冷却剤を排出する。
【0063】
モジュール19及び20が横並びに積み重ねられた状態で、モジュール19の右上部ポート81bは、モジュール20の左上部ポート80cと位置合わせされ、モジュール20の左上部ポート80cと密閉式に流体連通している。冷却剤はこれにより、モジュール19の右上部ポート81bを出てモジュール20の左上部ポート80cに入る。また、モジュール19の右下部ポート83bは、モジュール20の左下部ポート82cと位置合わせされ、モジュール20の左下部ポート82cと密閉式に流体連通している。冷却剤はこれにより、モジュール19の右下部ポート83bから出て、モジュール20の左下部ポート82cに入る。モジュール20の右上部ポート81c又は右下部ポート83cのどちらも塞がれていない。また、モジュール21の左上部ポート80c又は左下部ポート82dのどちらも塞がれていない。冷却剤は、左上部ポート80cを介して通路85cに供給され、左下部ポート82cを介して通路86cに供給される。冷却剤は、通路85cを通って右上部ポート81cへと流れ、通路86cを通って右下部ポート83cへと流れ、同様に冷却剤流路87cのチャネル90内に流れるように誘導され、これにより電力電子機器31c及び31dを冷却する。したがって、この平行流冷却構成では、モジュール20は、2つの平行入口ポート80c及び82cを通して冷却剤を受け取り、2つの平行出口ポート81c及び83cを通して冷却剤を排出する。
【0064】
モジュール20及び21が横並びに積み重ねられた状態で、モジュール20の右上部ポート81cは、モジュール21の左上部ポート80dと位置合わせされ、モジュール21の左上部ポート80dと密閉式に流体連通している。冷却剤はこれにより、モジュール20の右上部ポート81cを出てモジュール21の左上部ポート80dに入る。また、モジュール20の右下部ポート83cは、モジュール21の左下部ポート82dと位置合わせされ、モジュール21の左下部ポート82dと密閉式に流体連通している。冷却剤はこれにより、モジュール20の右下部ポート83cを出てモジュール21の左下部ポート80dに入る。モジュール21の右上部ポート81d又は右下部ポート83dのどちらも塞がれていない。また、モジュール17の左上部ポート80e又は左下部ポート82eのどちらも塞がれていない。冷却剤は左上部ポート80dを介して通路85dに供給され、左下部ポート82dを介して通路86dに供給される。冷却剤は、通路85dを通って右上部ポート81dへと流れ、通路86dを通って右下部ポート83dへと流れ、同様に冷却剤流路87dのチャネル90内に流れるように誘導され、これにより電力電子機器31e及び31fを冷却する。したがって、この平行流冷却構成では、モジュール21は、2つの平行入口ポート80d及び82dを通して冷却剤を受け取り、2つの平行出口ポート81d及び83dを通して冷却剤を排出する。
【0065】
モジュール21及び17が横並びに積み重ねられた状態で、モジュール21の右上部ポート81dは、モジュール17の左上部ポート80eと位置合わせされ、モジュール17の左上部ポート80eと密閉式に流体連通している。冷却剤はこれにより、モジュール21の右上部ポート81dを出てモジュール17の左上部ポート80eに入る。また、モジュール21の右下部ポート83dは、モジュール17の左下部ポート82eと位置合わせされ、モジュール17の左下部ポート82eと密閉式に流体連通している。冷却剤はこれによりまた、モジュール21の右下部ポート83dを出てモジュール17の左下部ポート82eに入る。冷却剤は左上部ポート80eを介して通路85eに供給され、左下部ポート82eを介して通路86eに供給される。右上側ポート81eは栓95fで塞がれている。冷却剤は、通路86eを通って右下部ポート83eへと流れ、同様に通路85eを通って冷却剤流路87eの垂直後方チャンバ88内に流れるように誘導される。冷却剤流路87eの垂直後方チャンバ88から、冷却剤は、冷却剤流路87eの水平に横方向に延びる平行チャネル90の各々へと流れ込み、チャネル90の異なる高さでモジュール17の後方から前方へと流れ、それにより電子機器51を冷却し、電子機器51は、冷却チャネル90に対して密接に熱的に近接して配置されている。流体冷却剤は、チャネル90の前方から出て、冷却剤流路87eの前方垂直チャンバ89に入り、右下部ポート83eを介してモジュール17を出て行く。
図1に示される実施例では、中央制御モジュール16がモジュール17の右に積み重ねられた状態で、中央制御モジュール16は、この実施例ではいかなる冷却剤チャネルも含まないことから、ポート83eは、塞がれてもよく、代替のポート91eは塞がれず、出口ポートとして利用されてよい。したがって、この平行流冷却構成では、モジュール17は、2つの平行入口ポート80e及び82eを通して冷却剤を受け取り、少なくとも出口ポート83e又は91eを通して冷却剤を排出する。
【0066】
図9は、直列と平行が組み合わされた流路冷却構成を示している。
図9に示される直列と平行が組み合わされた冷却構成では、左上側ポート80aは栓95aで塞がれおり、右下部ポート83aは栓96bで遮断されている。冷却剤は、左下部ポート82a及び循環ポンプ45を介して通路86aへと供給され、栓96bがポート83aを遮断しているため、冷却剤流路87aの垂直チャンバ89内に供給される。冷却剤はその後、冷却剤流路87aの水平に横方向に延びる平行チャネル90の各々に入るように誘導され、チャネル90の異なる高さでモジュール18の前方から後方へと流れ、それにより電力電子機器31aを冷却し、電力電子機器31aは、冷却チャネル90に対して密接に熱的に近接して配置されている。流体冷却剤は、チャネル90の後方から出て、冷却剤流路87aの後方垂直チャンバ88に入る。ポート80a内の栓95aのために、冷却剤は、右上部ポート81aを介してモジュール18を出て行くように誘導される。したがって、モジュール18は、直列流冷却構成にあり、単一の入口ポート82aを通して冷却剤を受け取り、単一の出口ポート81aを通して冷却剤を排出する。
【0067】
モジュール18及び19が横並びに積み重ねられた状態で、モジュー18の右上部ポート81aは、モジュール19の左上部ポート80bと位置合わせされ、モジュール19の左上部ポート80bと密閉式に流体連通している。冷却剤はこれにより、モジュール18の右上部ポート81aを出てモジュール19の左上部ポート80bに入る。左下側ポート82bは、栓96bで塞がれ、右上部ポート81bは栓95cによって遮断されている。冷却剤は、左上部ポート80b及び循環ポンプ45を介して通路85bへと供給され、栓95cがポート81bを遮断しているため、冷却剤流路87bの後方垂直チャンバ88内に供給される。冷却剤はその後、冷却剤流路87bの水平に横方向に延びる平行チャネル90の各々に入るように誘導され、チャネル90の異なる高さでモジュール19の後方から前方へと流れ、それにより電力電子機器31bを冷却し、電力電子機器31bは、冷却チャネル90に対して密接に熱的に近接して配置されている。流体冷却剤は、チャネル90の前方から出て、冷却剤流路87bの前方垂直チャンバ89に入る。ポート82b内の栓96bのために、冷却剤は、右下部ポート83bを介してモジュール19を出て行くように誘導される。したがって、モジュール18及び19は、直列流冷却構成にあり、モジュール19は、単一の入口ポート80bを通して冷却剤を受け取り、単一の出口ポート83bを通して冷却剤を排出する。
【0068】
モジュール19及び20が横並びに積み重ねられた状態で、モジュー19の右下部ポート83bは、モジュール20の左下部ポート82cと位置合わせされ、モジュール20の左下部ポート82cと密閉式に流体連通している。冷却剤はこれにより、モジュール19の右下部ポート83bを出てモジュール20の左下部ポート82cに入る。左上側ポート80cは、栓95cで塞がれ、右下部ポート83cは栓96dによって遮断されている。冷却剤は、左下部ポート82c及び循環ポンプ45を介して通路86cへと供給され、栓96dがポート83cを遮断しているため、冷却剤流路87cの垂直前方チャンバ89内に供給される。冷却剤はその後、冷却剤流路87cの水平に横方向に延びる平行チャネル90の各々に入るように誘導され、チャネル90の異なる高さでモジュール20の前方から後方へと流れ、それにより電力電子機器31c及び31dを冷却し、電力電子機器31c及び31dは、冷却チャネル90に対して密接に熱的に近接して配置されている。流体冷却剤は、チャネル90の後方から出て、冷却剤流路87bの後方垂直チャンバ88に入る。ポート80c内の栓95cのために、冷却剤は、右上部ポート81cを介してモジュール20を出て行くように誘導される。したがって、モジュール18、19及び20は、直列流冷却構成にあり、モジュール20は、単一の入口ポート82cを通して冷却剤を受け取り、単一の出口ポート81cを通して冷却剤を排出する。
【0069】
モジュール20及び21が横並びに積み重ねられた状態で、モジュー20の右上部ポート81cは、モジュール21の左上部ポート80dと位置合わせされ、モジュール21の左上部ポート80dと密閉式に流体連通している。冷却剤はこれにより、モジュール20の右上部ポート81cを出てモジュール21の左上部ポート80dに入る。左下側ポート82dは、栓96dで塞がれている。モジュール21の右上部ポート81d又は右下部ポート83dのどちらも塞がれていない。またモジュール17の左上部ポート80e又は左下部ポート82eのどちらも塞がれていない。冷却剤は、左上部ポート80d及び循環ポンプ45を介して通路85dへと供給される。冷却剤は、通路85dを通って右上部ポート81dへと流れ、同様に冷却剤流路87dの垂直後方チャンバ88内に流れるように誘導される。冷却剤流路87dの垂直後方チャンバ88から、冷却剤は、冷却剤流路87dの水平に横方向に延びる平行チャネル90の各々に流れ込み、チャネル90の異なる高さでモジュール21の後方から前方へと流れ、それにより電力電子機器31e及び31fを冷却し、電力電子機器31e及び31fは、冷却チャネル90に対して密接に熱的に近接して配置されている。流体冷却剤は、チャネル90の前方から出て、冷却剤流路87dの前方垂直チャンバ89に入る。ポート82d内の栓96dのために、冷却剤は、右上部ポート81d又は右下部ポート83dのいずれかを介してモジュール21を出て行くように誘導される。したがって、モジュール18は、平行流冷却構成にあり、少なくとも入口ポート80dを通して冷却剤を受け取り、2つの平行出口ポート81d及び83dを通して冷却剤を排出する。
【0070】
モジュール21及び17が横並びに積み重ねられた状態で、モジュー21の右上部ポート81dは、モジュール17の左上部ポート80eと位置合わせされ、モジュール17の左上部ポート80eと密閉式に流体連通している。冷却剤はこれにより、モジュール21の右上部ポート81dを出てモジュール17の左上部ポート80eに入る。また、モジュール21の右下部ポート83dは、モジュール17の左下部ポート82eと位置合わせされ、モジュール17の左下部ポート82eと密閉式に流体連通している。冷却剤はこれによりまた、モジュール21の右下部ポート83dを出てモジュール17の左下部ポート82eに入る。冷却剤は、左上部ポート80eを介して通路85eへと供給され、左下部ポート82eを介して通路86eへと供給される。右上側ポート81eは、栓95fで塞がれている。冷却剤は、通路86eを通って右下部ポート83eへと流れ、同様に通路85eを通って冷却剤流路87eの垂直後方チャンバ88内に流れるように誘導される。冷却剤流路87eの垂直後方チャンバ88から、冷却剤は、冷却剤流路87eの水平に横方向に延びる平行チャネル90の各々に流れ込み、チャネル90の異なる高さでモジュール17の後方から前方へと流れ、それにより電子機器51を冷却し、電子機器51は、冷却チャネル90に対して密接に熱的に近接して配置されている。流体冷却剤は、チャネル90の前方から出て、冷却剤流路87eの前方垂直チャンバ89に入り、右下部ポート83eを介してモジュール17から出て行く。
図1に示される実施例では、中央制御モジュール16がモジュール17の右に積み重ねられた状態で、中央制御モジュール16は、この実施例ではいかなる冷却剤チャネルも含まないことから、ポート83eは、塞がれてもよく、代替のポート91eは塞がれず、出口ポートとして利用されてよい。したがって、モジュール21及び17は、平行流冷却構成にあり、モジュール17は、2つの平行入口ポート80e及び82eを通して冷却剤を受け取り、少なくとも出口ポート83e又は91eを通して冷却剤を排出する。
【0071】
図11は、
図6に示される冷却路87に対する第1の代替の冷却路187を示す。この実施例では、モジュールの左側もまた、上部液体冷却剤ポート180及び下部液体冷却剤ポート182を含む。モジュールの右側は、冷却剤ポート180の反対側に位置合わせされた第1の液体冷却剤ポートを含み、冷却剤通路185が、それらの間に長手方向x-xに水平方向に延在しており、モジュールの右側は、冷却剤ポート182の反対側に位置合わせされた第2の液体冷却剤ポートを含み、冷却剤通路186が、それらの間に長手方向x-xに水平方向に延在している。冷却通路185が、モジュールユニット118の上部左角に配置される。しかしながらこの実施例では、冷却剤通路186は、モジュールユニットの下部左角に配置される。示されるように、この実施例では、内部電力電子機器冷却剤流路187は、単一の蛇行路として上部冷却剤通路185と下部冷却剤通路186aとの間に延在している。
【0072】
図12は、
図6に示される冷却路87に対する第2の代替の冷却路287を示す。
図11に示される実施例でのように、この実施例では、モジュールの左側は、上部液体冷却剤ポート280と下部液体冷却剤ポート282とを含む。モジュールの右側は、冷却剤ポート280の反対側に位置合わせされた第1の液体冷却剤ポートを含み、冷却剤通路285が、それらの間に長手方向x-xに水平方向に延在しており、モジュールの右側は、冷却剤ポート282の反対側に位置合わせされた第2の液体冷却剤ポートを含み、冷却剤通路286が、それらの間に長手方向x-xに水平方向に延在している。冷却通路285が、モジュールユニットの上部左角に配置され、冷却剤通路286が、モジュールユニット118の下部左角に配置される。示されるように、この実施例では、冷却剤通行路287の外形は、通路285から方向z-zに横方向に延在する冷却剤チャネル291と、横断方向y-yに通路291から下方に延在する前方垂直チャンバ289と、横断方向y-yに通路286から上方に延在する後方垂直チャンバ288と、横方向に延在し、垂直方向に離間された複数の平行冷却剤チャネルであって、別々に290で示されており、前方垂直チャンバ289と後方垂直チャンバ188との間に延在する、複数の平行冷却剤チャネルとを備える。
【0073】
冷却剤路は、種々の幾何学形状及び導管構成を備えて示されるが、代替の通路幾何学形状及びポーティングが使用されてもよい。例えば、ハウジングの内部の分割された体積は、冷却剤通路を提供するのに使用されてもよい、又は入力ポート及び出力ポートは、ハウジングを通して代替の場所に配置されてもよく、そのようなポートの数は、所望により変化してもよい。
【0074】
モジュール式制御システム15は、いくつかの利点を有する。システム15は、液体冷却され、極めてコンパクトであり、環境的に堅牢であり、機械的に頑丈であり、拡張可能であり、コンパクトな土工機械など環境にあわせて定格された、個別化された電子機器モジュールのスタックを提供する。システム15は容易に拡大縮小が可能であり、カスタマイズすることが可能である。各モジュール内に入るように設計された統合された冷却通路は、それらの間の外側の相互接続の必要性をなくす。統合された電気バス接続、すなわち電力及び制御の両方が、それらの間の外側の相互接続の必要性をなくす。個々の積み重ねられたモジュール式ユニットは、個別化された所望の制御電子機器を提供するようにカスタマイズされてよい。モジュール式ユニットの数及び構成は、用途及び環境の条件に合わせて望まれるように変更されてよい。システムは、IoTデータ収集、記憶及び伝送を提供する。システムは、リモート制御能力を有し、自律式制御能力を有する。個々のモジュールユニットはまた、ライン交換可能ユニット(LRU)であってもよい。個々のモジュールは、少なくともIP44の保護等級を有してよく、複数モジュールの組立体の中に配置されたとき、少なくともIP67Kの保護等級を有してもよい。システム15は、必要に応じてモジュールユニットをスタックに加えることによってサイズを拡大縮小することが可能である。
【0075】
モジュール式アクチュエータ制御システムの現在のところ好ましい形式が示され、記載され、いくつかのその修正形態が考察されているが、当業者は、種々の追加の変更及び修正が、特許請求の範囲によって定義され、差別化されるような発明の範囲から逸脱することなく行われ得ることを容易に理解するであろう。
【国際調査報告】