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特表2024-514395成形ポリマー構造体を有する電子デバイス 本出願は、2022年3月22日に出願された米国特許出願第17/701,516号、2021年3月23日に出願された米国特許仮出願第63/164,949号、及び2021年8月4日に出願された米国特許仮出願第63/229,259号の優先権を主張し、これらは、参照によりこれらの全体が本明細書に組み込まれている。
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  • 特表-成形ポリマー構造体を有する電子デバイス  本出願は、2022年3月22日に出願された米国特許出願第17/701,516号、2021年3月23日に出願された米国特許仮出願第63/164,949号、及び2021年8月4日に出願された米国特許仮出願第63/229,259号の優先権を主張し、これらは、参照によりこれらの全体が本明細書に組み込まれている。 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-02
(54)【発明の名称】成形ポリマー構造体を有する電子デバイス 本出願は、2022年3月22日に出願された米国特許出願第17/701,516号、2021年3月23日に出願された米国特許仮出願第63/164,949号、及び2021年8月4日に出願された米国特許仮出願第63/229,259号の優先権を主張し、これらは、参照によりこれらの全体が本明細書に組み込まれている。
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20240326BHJP
   G06F 1/16 20060101ALI20240326BHJP
   G06F 1/18 20060101ALI20240326BHJP
   H05K 5/02 20060101ALI20240326BHJP
   H05K 5/03 20060101ALI20240326BHJP
   H05K 5/00 20060101ALI20240326BHJP
【FI】
G09F9/00 350Z
G06F1/16 312F
G06F1/16 312Z
G06F1/18 E
H05K5/02 J
H05K5/03 A
H05K5/00 B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023553133
(86)(22)【出願日】2022-03-22
(85)【翻訳文提出日】2023-08-31
(86)【国際出願番号】 US2022021427
(87)【国際公開番号】W WO2022204210
(87)【国際公開日】2022-09-29
(31)【優先権主張番号】17/701,516
(32)【優先日】2022-03-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/164,949
(32)【優先日】2021-03-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/229,259
(32)【優先日】2021-08-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TWITTER
(71)【出願人】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】バス, ダコタ, エー.
(72)【発明者】
【氏名】デ ジョン, エリック, ジー.
(72)【発明者】
【氏名】パンディア, サミーア
(72)【発明者】
【氏名】ツェイ, シャン, エル.
(72)【発明者】
【氏名】カナレス, トレント, ジェイ.
【テーマコード(参考)】
4E360
5G435
【Fターム(参考)】
4E360AB05
4E360AB09
4E360AB42
4E360BA03
4E360BC05
4E360BD02
4E360BD05
4E360CA03
4E360EA14
4E360EA24
4E360EC05
4E360ED02
4E360ED03
4E360ED07
4E360EE02
4E360EE03
4E360FA02
4E360FA13
4E360FA20
4E360GA12
4E360GA14
4E360GB02
4E360GB26
4E360GB46
4E360GC02
4E360GC06
4E360GC08
4E360GC10
4E360GC12
4E360GC20
5G435AA06
5G435BB04
5G435BB05
5G435BB12
5G435EE02
5G435EE13
5G435GG43
(57)【要約】
電子デバイスは、筐体内に取り付けられたディスプレイを有してもよい。ディスプレイは、フレキシブル基板上に画素のアレイを有するディスプレイパネルを有してもよい。ディスプレイカバー層は、ディスプレイパネルに重なることができる。フレキシブル基板は、テールを形成している突出部分を有してもよい。ディスプレイが筐体内に取り付けられるとき、テールは、屈曲部を形成するようにそれ自体の上に折り返されてもよい。屈曲部は、成形ポリマーに埋め込まれていてもよい。デバイスは、成形ポリマーに埋め込まれたフレーム構造体及び/又は筐体側壁構造体などの、ディスプレイカバー層が筐体の後部に向かって内側に圧縮されるのを防止するのに役立つ構造体を有することができる。光学構成要素及び光導波路を成形ポリマー内に埋め込むことができる。ディスプレイカバー層及び筐体上の嵌合面取り部は、ディスプレイカバー層を筐体内に着座させるのに役立つことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
曲がったテールを有するディスプレイ層と、
内向き表面を有する筐体壁であって、前記内向き表面上に、前記曲がったテールを受け入れるように構成された凹部を有する、筐体壁と、
前記凹部内の成形ポリマーであって、前記曲がったテールの少なくとも一部分が、前記成形ポリマーに埋め込まれた、成形ポリマーと、
を備える、電子デバイス。
【請求項2】
前記凹部が、介在する突出壁部によってそれぞれ分離された前記筐体壁の複数の陥凹から形成されている、請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項3】
前記曲がったテールが、前記陥凹の個別の1つ内にそれぞれ受け入れられる平行なフィンガを含む、請求項2に記載の電子デバイス。
【請求項4】
前記成形ポリマーが、前記ディスプレイ層の周縁部に沿って延びるリング形状のポリマー構造体を含む、請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項5】
前記リング形状のポリマー構造体に少なくとも部分的に埋め込まれたフレームを更に備える、請求項4に記載の電子デバイス。
【請求項6】
ねじ付き締結具を更に備え、前記フレームが、前記ねじ付き締結具を受け入れるように構成された少なくとも1つのねじ付き開口部を含む、請求項5に記載の電子デバイス。
【請求項7】
前記筐体壁が、前記ねじ付き締結具を受け入れる開口部を含む、請求項6に記載の電子デバイス。
【請求項8】
前記筐体壁が、前記成形ポリマー内に内側に突出するロッキングリップを有する、請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項9】
前記成形ポリマーを通過する光学ライトガイドを更に備える、請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項10】
前記光学ライトガイドの端面に光学構成要素を更に備える、請求項9に記載の電子デバイス。
【請求項11】
前記ディスプレイ層に重なるディスプレイカバー層を更に備え、前記光学ライトガイドが、前記ディスプレイ層の表面に隣接する端面を有する、請求項10に記載の電子デバイス。
【請求項12】
画素のアレイを有するディスプレイ層と、
前記ディスプレイ層に重なる内向きディスプレイカバー層表面を有するディスプレイカバー層と、
内向き筐体表面を有する筐体と、
成形ポリマーと、
前記成形ポリマーに少なくとも部分的に埋め込まれ、前記内向き筐体表面と前記内向きディスプレイカバー層表面との間に延びる部分を有する、フレームと、
を備える、電子デバイス。
【請求項13】
前記筐体が、前記成形ポリマー内に貫入する内向きに突出するロッキングリップを有する側壁部分を有する、請求項12に記載の電子デバイス。
【請求項14】
前記筐体が、傾斜した筐体側壁表面を形成している面取り部を有する側壁部分を有し、前記ディスプレイカバー層が、前記傾斜した筐体側壁表面と嵌合する対応する傾斜したディスプレイカバー層表面を形成している面取り部を有する、請求項12に記載の電子デバイス。
【請求項15】
前記フレームが、開口部を有する複数のタブを有する、請求項12に記載の電子デバイス。
【請求項16】
前記フレームが、金属フレームを含む、請求項12に記載の電子デバイス。
【請求項17】
前記成形ポリマーに埋め込まれたライトガイドを更に備える、請求項12に記載の電子デバイス。
【請求項18】
前記ディスプレイ層が、前記成形ポリマーに少なくとも部分的に埋め込まれた曲がったテールを有する、請求項12に記載の電子デバイス。
【請求項19】
矩形の外形及び両側の端部を有する電子デバイスであって、
ディスプレイカバー層と、
前記ディスプレイカバー層によって覆われ、前記端部のうちの1つに曲がったテールを有するフレキシブルディスプレイ層と、
前記曲がったテールの少なくとも一部が埋め込まれた成形ポリマーと、
後壁を有する筐体と、
前記後壁から前記成形ポリマーを通って前記ディスプレイカバー層まで延びる金属構造体と、
を備える、電子デバイス。
【請求項20】
前記金属構造体が、金属フレームの一部を含む、請求項19に記載の電子デバイス。
【請求項21】
前記筐体が、側壁を有し、前記金属構造体が、前記側壁の一部分を含む、請求項19に記載の電子デバイス。
【請求項22】
ディスプレイカバー層と、
前記ディスプレイカバー層によって覆われ、曲がったテールを有するディスプレイパネルと、
前記曲がったテールの少なくとも一部が埋め込まれた成形ポリマーと、
誘電体によって少なくとも部分的に分離された第1及び第2の金属筐体部分であって、前記第1の金属筐体部分が、前記ディスプレイカバー層の周縁部に沿って延びる、第1及び第2の金属筐体部分を有する筐体と、
無線通信回路と、
前記成形ポリマーに埋め込まれ、前記無線通信回路と前記第1の金属筐体部分との間の導電経路の少なくとも一部を形成している金属構造体と、
を備える、電子デバイス。
【請求項23】
前記第1の金属筐体部分に接触するばねを更に備える、請求項22に記載の電子デバイス。
【請求項24】
前記ばねが、前記第1の金属筐体部分と前記金属構造体との間に配置された波形ばねを含む、請求項23に記載の電子デバイス。
【請求項25】
前記ディスプレイパネルが、前記第1の金属筐体部分とともに、アンテナの少なくとも一部を形成している金属トレースを有し、前記金属構造体及び前記ばねが、前記金属トレースを前記第1の金属筐体部分に電気的に結合している、請求項24に記載の電子デバイス。
【請求項26】
前記金属構造体が、前記成形ポリマーに少なくとも部分的に埋め込まれた金属リングを含む、請求項24に記載の電子デバイス。
【請求項27】
前記金属構造体が、前記成形ポリマーに少なくとも部分的に埋め込まれた一組の金属インサートを含む、請求項24に記載の電子デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、全般的に電子デバイスに関し、より詳細には、ディスプレイを有する電子デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
電子デバイスは、ディスプレイなどの構成要素を有する場合がある。ディスプレイを有する電子デバイス用の筐体は、ガラス及び金属などの材料から形成された構造体を有することができる。いくつかの構成では、ディスプレイは、表示画素を損傷から保護するために、ディスプレイカバーガラス層の下に取り付けることができる。ディスプレイカバーガラスは、筐体壁及び他の筐体構造体に取り付けられていてもよい。
【発明の概要】
【0003】
電子デバイスは、筐体内に取り付けられたディスプレイを有してもよい。ディスプレイは、フレキシブル基板上に画素のアレイを有するディスプレイパネルを有してもよい。ディスプレイカバー層は、ディスプレイパネルに重なることができる。フレキシブル基板は、テールを形成している突出部分を有してもよい。ディスプレイが筐体内に取り付けられるとき、テールは、屈曲部を形成するようにそれ自体の上に折り返されてもよい。屈曲部は、成形ポリマー部材に埋め込まれていてもよい。成形ポリマー部材は、埋め込まれたディスプレイテールを保護及び支持するのに役立つことができる。
【0004】
筐体は、デバイスの周辺部の周りに延びる内向きに突出するリップを有してもよい。リップは、筐体の側壁から成形ポリマー内に突出して、成形ポリマーを定位置にロックするのを助けることができる。
【0005】
筐体は、ディスプレイカバー層の対向する内向き表面に面する内向き表面を有する後壁を有してもよい。デバイスは、ディスプレイカバー層が後部筐体壁に向かって圧縮されることを防止するのに役立つ構造体を有してもよい。これらの構造体は、例えば、後部筐体壁の内向き表面と、ディスプレイカバー層の対向する内向き表面との間に延びる、フレーム構造体を含んでもよい。垂直支持体もまた、側壁の内面に沿って延びる垂直リブによって提供されてもよい。いくつかの構成では、ディスプレイのテールは、平行なフィンガを有してもよく、その各々は、一対の垂直リブ又は他の内向きに突出する支持構造体の間に形成された側壁陥凹内に受け入れられている。
【0006】
フレーム構造体及び他の支持構造体は、成形ポリマーに埋め込まれていてもよい。所望であれば、電気構成要素及び他の構造体を成形ポリマーに埋め込むことができる。例えば、光学構成要素及び関連する光導波路を成形ポリマー内に埋め込むことができる。ディスプレイカバー層及び筐体上の嵌合面取り部は、ディスプレイカバー層を筐体内に着座させるのに役立つことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】一実施形態に係る、ディスプレイを有する例示的な電子デバイスの斜視図である。
【0008】
図2】一実施形態に係る、電子デバイス内で互いに積み重ねることができる例示的なディスプレイ及び筐体構造体の上面図である。
図3】一実施形態に係る、電子デバイス内で互いに積み重ねることができる例示的なディスプレイ及び筐体構造体の上面図である。
図4】一実施形態に係る、電子デバイス内で互いに積み重ねることができる例示的なディスプレイ及び筐体構造体の上面図である。
図5】一実施形態に係る、電子デバイス内で互いに積み重ねることができる例示的なディスプレイ及び筐体構造体の上面図である。
【0009】
図6】一実施形態に係る、タブを有する例示的なフレームの一部分の斜視図である。
【0010】
図7】一実施形態に係る、例示的な電子デバイスの端部部分の側断面図である。
【0011】
図8】一実施形態に係る、ディスプレイカバー層を支持するのを助けるように構成されたフレームを有する例示的な電子デバイスの端部部分の側断面図である。
【0012】
図9】一実施形態に係る、例示的なフレキシブルディスプレイのセグメント化されたテール部分の斜視図である。
【0013】
図10図9に示すタイプのフレキシブルディスプレイが取り付けられた例示的な電子デバイスの端部部分の上面図である。
【0014】
図11】一実施形態に係る、図10の例示的な電子デバイスの端部部分の側断面図である。
【0015】
図12】一実施形態に係る、例示的な電子デバイスの端部部分の側断面図である。
【0016】
図13】一実施形態に係る、ポリマー構造体に埋め込まれた光学構成要素及びライトガイドを有する例示的な電子デバイスの端部部分の側断面図である。
【0017】
図14】一実施形態に係る、例示的な電子デバイスの縁部部分の側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
電子デバイスは、ディスプレイ及び他の構成要素を有することができる。ガラス、金属、及び/又は他の構造体の層が、デバイス用の筐体を形成する際に使用されてもよい。ディスプレイ及び他の構成要素を筐体内に取り付けることができる。成形ポリマーを使用して、筐体構造体、ディスプレイ、及び他の構成要素を支持することができる。筐体構造体、ディスプレイ、及び他の構成要素の一部分は、ポリマーに埋め込まれていてもよい。
【0019】
成形ポリマー構造体を備えることができるタイプの例示的な電子デバイスの斜視図を図1に示す。図1のデバイス10は、腕時計などのポータブルデバイスであってもよく、携帯電話又はタブレットコンピュータなどのリストバンドのないポータブルデバイスであってもよく、又は他の好適な電子機器(例えば、デスクトップコンピュータ、ディスプレイパネル付き音声制御スピーカ、テレビ若しくは他の非ポータブルディスプレイ、ヘッドマウントデバイス、車両若しくは家に組み込まれたシステムなどの埋め込みシステム、電子デバイスアクセサリ、及び/又は他の電子デバイス)であってもよい。本明細書では、時にはデバイス10が携帯電話又はタブレットコンピュータである例示的な構成を例として説明することがある。
【0020】
図1に示すように、デバイス10は、筐体12などの筐体を含む。筐体12は、ポリマー、金属、ガラス、サファイアなどの結晶材料、セラミック、布地、ファイバ、繊維複合材料、木や綿などの中性材料、他の材料及び/又はそのような材料の組合せから形成することができる。筐体12は、筐体壁を形成するように構成することができる。筐体壁は、内部デバイス構成要素18が取り付けられる1つ以上の内部領域を囲むことができ、デバイス10の内部領域をデバイス10を取り囲む外部環境から分離することができる。いくつかの構成では、データポート、電力ポートのために、オーディオ構成要素を収容するために、又は他のデバイスを収容するために、開口部を筐体12に形成することができる。透明な筐体領域を使用して、光学構成要素窓を形成することができる。図1の例示的な構成では、透明筐体層は、デバイス10の上面を覆うことができ、ディスプレイ14のための保護ディスプレイカバー層として機能することができる。
所望であれば、誘電体筐体構造体を使用して、アンテナ及び無線電力構成要素のための無線透過エリアを形成することができる。ディスプレイ14は、デバイス10の前面に配置されていてもよく、矩形の外形(例えば、丸みを帯びた角部又は他の形状の角部を有する正方形又は非正方形の矩形形状など)、円形の外形、又は他の好適な形状を有してもよい。
【0021】
デバイス10の内部の電気構成要素18は、集積回路、個別構成要素、発光構成要素、センサ、及び/又は他の回路を含むことができ、所望であれば、1つ以上の印刷回路内で信号経路を使用して相互に接続することができる。電気部品18は、制御回路を含んでもよい。制御回路は、デバイス10の動作を支援する記憶及び処理回路を含んでもよい。記憶及び処理回路は、ハードディスクドライブ記憶、不揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリ又はソリッドステートドライブを形成するように構成された他の電気的プログラマブル読出し専用メモリ)、揮発性メモリ(例えば、静的又は動的ランダムアクセスメモリ)などの記憶を含むことができる。
制御回路内の処理回路は、デバイス10の動作を制御するために使用してもよい。例えば、処理回路は、センサ及び他の入出力回路を使用して入力を集めて、出力を提供すること、及び/又は外部機器に信号を送信することができる。処理回路は、1つ以上のマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、ベースバンドプロセッサ、パワー管理ユニット、オーディオチップ、特定アプリケーション集積回路などに基づいて使用することができる。制御回路は、有線及び/又は無線通信回路(例えば、アンテナ、及びセルラー電話通信回路などの関連する高周波受信器回路、無線ローカルエリアネットワーク通信回路など)を含むことができる。制御回路の通信回路により、デバイス10は、他の電子デバイスと通信することができる。例えば、制御回路(例えば、制御回路中の通信回路)を使用して、有線及び/又は無線制御コマンド及び他の通信を、セルラー電話、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ヘッドマウントデバイス、ハンドヘルドコントローラ、腕時計デバイス、他のウェアラブルデバイス、キーボード、コンピュータマウス、遠隔制御、スピーカ、アクセサリディスプレイ、アクセサリカメラ及び/又は他の電子デバイスなどのデバイス間で伝達することができる。例えば、無線通信回路は、部品18でユーザ入力又はセンサ又は他のデバイスからの他の入力を受信したことに応答して、制御信号又は他の情報を外部機器に無線で送信することができる。
【0022】
デバイス10の部品18の入出力回路を使用して、データをデバイス10に供給することができ、及びデータをデバイス10から外部デバイスに供給することができる。入出力回路は、ユーザ入力及び他の入力を集る入力デバイスを含むことができ、可視出力、音声出力、又は他の出力を供給する出力デバイスを含むことができる。
【0023】
発光ダイオード(例えば、状態指示器及び/又はディスプレイ用結晶半導体発光ダイオード、ディスプレイ及び他の部品内の有機発光ダイオード)、レーザ、及び他の発光デバイス、オーディオ出力デバイス(例えば、トーン発生器及び/又はスピーカ)、触覚出力デバイス(例えば、バイブレータ、電磁アクチュエータ、圧電アクチュエータ、及び/又はユーザに触覚出力を供給する他の機器)、及び他の出力デバイスを使用して出力を提供することができる。
【0024】
デバイス10の入出力回路(例えば、部品18の入出力回路)は、センサを含むことができる。デバイス10用のセンサは、力センサ(例えば、歪ゲージ、容量力センサ、抵抗力センサなど)、マイクロホンなどのオーディオセンサ、容量センサ(例えば、ディスプレイに組み込まれた2次元容量タッチセンサ、ディスプレイを覆う2次元容量タッチセンサ及び/又は2次元力センサ、及び/又はボタン、トラックパッド、又はディスプレイに関連付けられない他の入力デバイスを形成しているタッチセンサ及び力センサ)などのタッチセンサ及び/又は近接センサ、及び他のセンサを含むことができる。ディスプレイ用又は他のタッチ部品用タッチセンサは、容量タッチセンサ電極のアレイ、音響タッチセンサ構造、抵抗タッチ部品、力ベースタッチセンサ構造、光ベースタッチセンサ、又は他の適切なタッチセンサ配置に基づくことができる。必要ならば、ディスプレイは、力入力を集めるための力センサを備えることができる(例えば、2次元力センサをディスプレイ上に力入力を集めるのに使用することができる)。
【0025】
所望であれば、センサは、発光及び光を検出する光学センサなどの光学センサ、光学タッチセンサ、光学近接センサ、並びに/若しくは他のタッチセンサ及び/若しくは近接センサ、モノクロ及びカラー周辺光センサ、画像センサ、指紋センサ、超音波センサ、温度センサ、3次元非接触ジェスチャ(「エアージェスチャ」)測定用センサ、圧力センサ、位置、方向、及び/若しくは動き検出用センサ(例えば、加速度計、コンパスセンサなどの磁気センサ、ジャイロスコープ、及び/又はこれらのセンサのいくつか若しくは全てを含む慣性測定ユニット)、健康センサ、高周波センサ(例えば、レーダプリンシパル若しくは他の高周波感知を使用して位置情報、3次元高周波画像、及び/又は他の情報を収集するセンサ)、深度センサ(例えば、構造化光センサ及び/又は立体撮像デバイスに基づく深度センサ)、自己混合センサ並びに飛行時間測定値を収集する光検出及び測距(light detection and ranging、ライダー(lider))センサなどの光学センサ、湿度センサ、水分センサ、視線追跡センサ、3次元センサ(例えば、飛行時間画像センサ、双眼視覚を使用して3次元画像を収集する2次元画像センサ対、レーザ若しくは他の光放射体のアレイ及び関連付けられた光学構成要素を使用して赤外光線のアレイ若しくは他の構造化光を放射し、かつ光線が対象物体を照射するときに生成されたスポットの画像をキャプチャする3次元構造化光センサ、並びに/又は他の3次元画像センサ)、3次元画像センサに基づく顔認識センサ、並びに/又は他のセンサを含むことができる。
【0026】
いくつかの構成では、部品18は、入力を集めるための機械デバイス(例えば、ボタン、ジョイスティック、スクロールホイール、移動可能キーを有するキーパッド、移動可能キーを有するキーボード、及びユーザ入力を集めるための他のデバイス)を備えることができる。動作中は、デバイス10は、部品18内のセンサ及び/又は他の入出力デバイスを使用して、ユーザ入力を集めることができる(例えば、ボタンを使用してボタンプレス入力を集めることができる、タッチ及び/又は力センサ重ね合わせディスプレイを使用してユーザのタッチ画面入力及び/又は力入力を集めることができる、タッチパッド及び/又は力センサを使用してタッチ及び/又は力入力を集めることができる、マイクロホンを使用して音声入力を集めることができるなど)。デバイス10の制御回路は、(例えば、外部機器に対して無線又は有線経路を介して情報を送信することにより、触覚出力デバイス、視覚出力デバイス、オーディオ部品、又は筐体12内の他の入出力デバイスを使用してユーザに出力を供給することにより)集めた情報に基づいてアクションを行うことができる。
【0027】
所望であれば、電子デバイス10(例えば、構成要素18)は、バッテリ又は他のエネルギー貯蔵デバイス、補助機器で有線通信を支援するための、及び有線電力を受信するためのコネクタポート、及び他の回路を含むことができる。いくつかの構成では、デバイス10は、付属品の役目をすることができ、及び/又は有線及び/又は無線付属品(例えば、キーボード、コンピュータマウス、遠隔制御、トラックパッドなど)を含むことができる。
【0028】
デバイス10は、ディスプレイ14などの1つ以上のディスプレイ(例えば、2次元容量タッチセンサ及び/若しくは他のタッチセンサを含むディスプレイ、又はタッチに反応しないディスプレイ)を含んでもよい。ディスプレイは、例えば、有機発光ダイオードディスプレイ、液晶ディスプレイ、それぞれの発光ダイオードから形成された画素のアレイを有するディスプレイ(例えば、マイクロ発光ダイオードダイなどのそれぞれの結晶発光ダイオードダイから形成された発光ダイオードを有する画素を有する画素アレイ)、及び/又は他のディスプレイを含んでもよい。ディスプレイは、剛性ディスプレイ構造体及び可撓性ディスプレイ構造体を含んでもよい。例えば、発光ダイオードディスプレイは、屈曲させるのに十分に可撓性であるポリマー基板を有することができる。ディスプレイ14は、ユーザに画像を表示するための長方形の画素アレイ又は別の形状の画素アレイを有してもよく、したがって、時には画素アレイと呼ばれることもある。ディスプレイ14及び/又はディスプレイ14の一部分はまた、時にはディスプレイパネル、ディスプレイ層、又は画素層と呼ばれることもある。デバイス10内の各画素アレイは、透明筐体構造体(透明ディスプレイカバー層、保護カバー層構造体などと呼ばれることもある)の下に取り付けられていてもよい。
【0029】
図2図3図4、及び図5は、デバイス10内に(例えば、積み重ねることなどによって)一緒に組み立てることができる例示的な構造体の上面図を示す。図2の例示的なディスプレイアセンブリ30は、ディスプレイパネル部分32(例えば、ディスプレイカバー層、画像を表示するための画素のアレイなど)を有し、ノッチ部分34(例えば、画素がなく、かつカメラ、周辺光センサ、3次元センサ、近接センサなどの光学構成要素に関連付けられた光を通過させるための1つ以上の透明部分を有する非アクティブエリア)を有する。図3の例示的な感圧接着剤36などの接着剤の1つ以上の層は、構造体をディスプレイアセンブリ30及び/又は筐体構造体(例えば、後部筐体壁部材など)に取り付ける際に使用されてもよい。図3の実施例では、接着剤36は、デバイス10の周辺部に沿って延びるように構成されたリング38などの外側リングを含み、構成要素を収容するための開口部42を有するノッチ部分40を含む。
【0030】
図4は、デバイス10の例示的なフレーム(フレーム部材、支持構造体、又は内部筐体構造体と呼ばれることもある)の図である。図4に示すように、フレーム44は、突出するタブ52を有するリング形状部分50を含むことができる。タブ52は、図4の向きにページから外に延びてもよく、フレーム44をデバイス10の他の部分に取り付けるのを助けるためにタブ52が使用されることを可能にする開口部及び/又は他の係合構造体を有してもよい。フレーム44は、ステンレス鋼及び/若しくは他の金属(単数又は複数)から形成されていてもよく、ポリマーから形成されていてもよく、かつ/又は他の好適な材料から形成されていてもよい。フレーム44の一部分46は、それぞれの構成要素(例えば、カメラ、周辺光センサ、3次元センサ、近接センサなどの光学構成要素)が取り付けられる開口部48を有することができる。これらの構成要素は、図2のノッチ部分34及び図3の開口部42内の透明領域を通過する光を受け取ることができる。フレーム44は、例示的な構成では、図3の接着剤36を使用して、デバイス10の筐体構造体又は図2のディスプレイアセンブリ30などの構造体に取り付けられていてもよい。
【0031】
射出成形作業中に、図5の成形ポリマー54などのポリマーを、デバイス10の構造体(例えば、フレーム44の一部又は全部など)の上に成形することができる。ポリマー54のリング形状部分56は、図2のノッチ部分34を取り囲むことができる。タブ52などのフレーム44の一部分は、成形ポリマーで覆われていないままであってもよく、かつ/又は部分的に覆われていてもよい。例えば、図6の例示的なタブ52などのタブは、タブ開口部52Tが開いたままであり、かつポリマーで覆われていないように、覆われていなくてもよく、又は部分的にのみ覆われていてもよい。これにより、デバイス10が組み立てられるときに、フレーム44のタブ開口部52T及び/又は他のタブ構造体を使用して、嵌合筐体部材と係合することが可能になる(例えば、開口部52Tは、突出する筐体側壁構造体などを受け入れることができる)。
【0032】
ディスプレイ14は、テール部分を有してもよい。ディスプレイ14のテール(例えば、ディスプレイ14の画素アレイが形成されるフレキシブルディスプレイパネル基板のテール)を使用して、構成要素18(例えば、ディスプレイドライバ集積回路など)から、画像を表示する際に使用されるディスプレイの画素アレイへ、データ信号、クロック信号及び他の制御信号、電力信号、並びに/又は他のディスプレイ信号を搬送することができる。ディスプレイ14のテールは、可撓性ポリマー(例えば、ポリイミド)又は他のディスプレイ基板材料(例えば、画素アレイ基板の一体部分)の突出する細長いストリップから形成されていてもよい。テールを筐体12内に嵌め込むために、テールを曲げることができる。例えば、ディスプレイのテールは、それ自体の上に(例えば、180°だけ)折り返されてもよい。これは、ディスプレイ14を囲む任意の境界構造体が比較的狭くてもよいことを確実にするのに役立つ。
【0033】
図7に示すように、ディスプレイ14は、アクティブエリアAAを形成している画素Pのアレイを有するディスプレイパネル14Pなどのディスプレイパネルを有することができる。デバイス10の動作中に、アクティブエリアAA内に画像を表示することができる。ディスプレイ14は、透明ディスプレイカバー層60などの関連付けられた保護カバー層を有することができる。ディスプレイカバー層60は、ガラス、透明ポリマー、サファイア若しくは他の結晶性材料などの結晶性材料、及び/又は他の透明構造体(単数又は複数)の1つ以上の層から形成することができる。層60の存在は、ディスプレイパネル14Pの外面を傷から保護するのに役立つことができる。
【0034】
ディスプレイパネル14Pは、テール14T(例えば、図7の実施例では、長方形アクティブエリアAAの左縁部から左に向かって突出する可撓性テール)などの突出するテール部分を含むことができる。ディスプレイ14が筐体12に取り付けられるとき、テール14Tは、図7に示すように、それ自体の上に折り返されてもよい。これは、方向24においてディスプレイ14を見ている視聴者22などのユーザによって見える任意の非アクティブなディスプレイ境界のサイズを最小化するのに役立つことができる。ディスプレイ制御回路(例えば、ディスプレイドライバ及びタイミング制御回路)は、(一実施例として)テール14Tの一部分14TP上に搭載された、かつ/又は電気的に結合された薄膜回路及び/又は集積回路から形成されていてもよい。
【0035】
筐体12及びディスプレイカバー層60は、内部領域62を取り囲み、かつデバイス10を取り囲む外部領域64から内部領域62を分離する働きをする。内部領域62内に、構成要素18(図1)を取り付けることができる。図7に示すように、成形ポリマー54は、デバイス10内のテール14T及び他の構造体を支持する際に使用されてもよい。成形ポリマー54は、図7に示すように、フレーム44の上に成形することができる。フレーム44は、ねじ切りされた、かつ/又は他の方法でねじ66などのねじ付き締結具を受け入れるように構成された部分(例えば、ねじ穴)を有することができる。ねじ66などのねじは、筐体12の開口部を通過することができ、フレーム44のねじ付き部分にねじ込まれて、筐体12をフレーム44に機械的に取り付けるのを助けることができる。所望であれば、フレーム44を筐体12に取り付ける際に、感圧接着剤68などの接着剤を使用してもよい。ディスプレイパネル14Pをディスプレイカバー層60の内向き表面に取り付ける際に、光学的に透明な接着剤70などの接着剤を使用することができる。
【0036】
図7に示すタイプの構成では、フレーム44は、デバイス10のための内部構造支持を提供するのを助けることができ、タブ及び/又は他の係合構造体を使用して、フレーム44を筐体壁及び筐体12の他の部分に取り付けるのを助けることができる。フレーム44は、成形ポリマー54に埋め込まれた1つ以上の部分を有してもよい。これは、フレーム44をポリマー54に固定するのに役立つことができる。フレーム44によって加えられる強度は、デバイス10が変形及び損傷を回避するのを助けることができる(例えば、一例として、方向72にディスプレイカバー層60に内向きの力をかける可能性がある落下事象中)。
【0037】
所望であれば、筐体12の1つ以上の部分は、成形ポリマー54との係合を助けるように構成することができる。例えば、図7に示すように、筐体12は、リップ12Lなどのリップ形状部分を有してもよい。リップ12Lは、デバイス10の周辺部の一部又は全部の周りに延びるリング形状リップであってもよい。リップ12Lは、筐体12の側壁の内側から内部62に向かって横方向内側に突出することができ、ポリマー54と係合し、それによってポリマー54を定位置にロックするのを助けることができる(例えば、リップ12Lは、ポリマー54を筐体12にロックするロッキングリップとして機能することができる)。
【0038】
図8は、デバイス10がディスプレイカバー層60を支持するのに役立つ支持構造体をどのように含むことができるかを示す、デバイス10の側断面図である。図8の実施例では、フレーム44は、筐体12の後部筐体壁12Rの内向き表面80とディスプレイカバー層60の対向する内向き表面82との間に延びる垂直に延びる部分を有する。表面80と82との間のフレーム44の垂直支持構造体の存在は、表面80と82との間の所望の最小分離を維持する役割を果たし、望ましくない落下事象又は他の衝撃によってディスプレイカバー層に方向72に力が加えられたときに、ポリマー54の過剰圧縮を防止するのに役立つ。
【0039】
非アクティブディスプレイ境界の幅を最小限に抑えるのを助けるために、テール14Tが筐体12の縁部の凹部内に延びることが望ましい場合がある。これにより、筐体12の端部全体に沿って側壁構造体の幅を狭めることなく、アクティブエリアAAのサイズを拡大することができる。このタイプの筐体にディスプレイ14を取り付けるために、テール14Tは、所望であれば、ディスプレイパネル14Pのテール14Tが図9のフィンガ14TFなどの複数の平行な曲がったフィンガを有するように、その幅にわたってセグメント化されていてもよい。
【0040】
図10の筐体12の上面図に示すように、筐体12(例えば、テール14Tに隣接する筐体12の壁)は、フィンガ14TFのうちの個別の1つの側方突出部分を受け入れるようにそれぞれ構成された陥凹12Rを備えてもよい。図10の実施例では、各フィンガ14TFは、個別の陥凹12R内でそれ自体の上に折り返されている。筐体12の側壁の内面に沿ってZ軸に平行に延びる垂直に延びるリブから形成された筐体12の壁の非凹部12Nは、筐体12の側壁から横方向内側に(例えば、図10のY方向に)突出し、フィンガ14TFの個別の対の間にそれぞれ配置されている。筐体12の突出部分12Nから形成された垂直支持体がない場合、筐体12の壁は、テール14Tを収容するために均一により薄くなることになる。筐体12の壁のこのより薄いサイズは、筐体12の強度を低下させる可能性がある。しかしながら、突出部分12Nが存在する構成では、これらの突出部分は、筐体12の後壁とディスプレイカバー層60の内面82との間に延びる垂直支持体として機能する。これは、図10のデバイス10の側断面図である図11に示されている。この実施例が示すように、テール12Tの1つ以上の対応するフィンガ14TFを受け入れる1つ以上の陥凹を筐体側壁に設けることにより、所望の垂直支持(筐体12の側壁の内面に沿ってZ軸に平行に垂直に延びる隆起部を形成している部分12Nによる方向72の過剰な力に対する抵抗)を維持しながら、ディスプレイ14の非アクティブ境界幅を低減することが可能になる。
【0041】
所望であれば、ディスプレイカバー層60の内面82に、筐体12の対応する傾斜面と嵌合する傾斜面を設けてもよい。例えば、図12に示すように、筐体12は、側壁12Wなどの側壁を有してもよい。側壁12Wは、デバイス10の矩形の周辺部に沿って延びることができる。側壁12Wは、側壁12Wの内向き側面90の上部に傾斜面90Cを形成している面取り部を有してもよい。
側壁12Wの面取りされた部分は、ディスプレイカバー層60の対応する面取りされた部分と整合することができる。図12に示すように、例えば、ディスプレイカバー層60の内面82は、傾斜(面取りされた)面82Cを形成している、その周縁部に沿った面取り部を有してもよい。
【0042】
表面82Cの面法線n1及び表面90Cの面法線n2は、互いに平行、かつ垂直軸Z(ディスプレイカバー層60の外面の面法線n3に平行である)に対して非0角度(例えば、少なくとも10°、少なくとも30°、90°未満、70°未満の値、又は他の好適な値を有する角度)で向けられていてもよい。表面82C及び90Cの角度が付いた向きは、方向70の外力(例えば、望ましくない落下事象による力)を受けたときに、ディスプレイカバー層60が内側に押されてポリマー54を圧縮する(かつ潜在的に損傷する)ことを防止するのに役立つことができる。同時に、図12の構成は、層60が側壁12Wの上部を横切って横方向に滑らないように、ディスプレイカバー層60を側壁12Wによって形成された筐体外周部内に着座させるのに役立つ。
【0043】
所望であれば、構成要素(例えば、図1の構成要素18)をポリマー54内に埋め込むことができる。一実施例として、図13のデバイス10の側断面図に示す例示的な構成を考える。図13に示すように、デバイス10の内部領域62内に、構成要素を取り付けることができる。これらの構成要素は、構成要素94及び96(例えば、集積回路、センサ、入出力デバイスなどの図1の構成要素18など)などの構成要素を含むことができる。プリント回路92などのプリント回路及び/又は他の信号経路を使用して、構成要素94及び96を電気的に相互接続することができる。
【0044】
ディスプレイ14は、接着剤70でディスプレイカバー層60の下側(表面82)に取り付けられたディスプレイパネル14Pを有することができる。成形ポリマー54は、ディスプレイパネル14Pの曲がったテール14Tの部分を取り囲むことができる。構成要素94は、所望であれば、光を放射する構成要素及び/又は光を感知する構成要素などの光学構成要素であってもよい。光は、任意の好適な波長(例えば、赤外、可視、及び/又は紫外)で構成要素94によって放射及び/又は検出されてもよい。光を所望の位置に案内するのを助けるために、デバイス10は、光導波路構造体を有することができる。図13に示すように、例えば、ライトガイド98をポリマー54に完全に又は部分的に埋め込むことができる。ライトガイド98は、透明な細長いライトガイド構造体(例えば、その長さに沿って光を案内するポリマー及び/又はガラスから形成された透明な細長いシリンダ又は他のライトガイド)から形成されていてもよい。例示的な構成では、ライトガイド98は、コアよりも低い屈折率を有するクラッドによって囲まれたコアを含む。所望であれば、ポリマー54は、クラッド層として機能してもよい。これらのタイプの構成及び/又は他のライトガイド構成を使用して、全内部反射のプリンシパルに従ってライトガイド98を通って光を案内することをサポートすることができる。
【0045】
動作中、光学構成要素94は、ライトガイド98のライトガイド端面100で受け取られ、かつ反対側の端面102でライトガイド98から放出される光を生成することができ(例えば、放出された光が層60を通過することができるように)、かつ/又は光を端面102で受け取って(例えば、層60を通過した後)、構成要素94による感知のためにライトガイド98を通って端面100に案内することができる。所望であれば、ライトガイド98は、その長さに沿って1つ以上の屈曲部を有してもよい。デバイス10のためのセンサのうちの1つを形成することができる、かつ/又はデバイス10のための出力構成要素若しくは他の入出力デバイスとして機能することができる構成要素94は、発光ダイオード及び/又はレーザなどの1つ以上の発光デバイスと、フォトダイオード、画像センサなどの1つ以上の光検出器とを含むことができる。
【0046】
ポリマー54は、熱硬化性ポリマー(例えば、光硬化ポリマー、熱硬化ポリマーなど)又は熱可塑性ポリマー(例えば、成形中に加熱することによって軟化し粘度が低下した熱可塑性ポリマー)などの任意の好適なポリマー材料であってもよい。ポリマー54の成形作業は、ポリマーを成形するために成形ダイ内の嵌合部品から印加される圧力を使用して、及び/又は射出成形を使用して(例えば、真空条件下で、成形されるポリマー材料に印加される高圧又は低圧を使用して、など)行われてもよい。
【0047】
所望であれば、デバイス10内の成形ポリマー構造体を通して電気的接続を形成することができる。一実施例として、図14の構成を考える。図14に示すように、デバイス10の筐体12は、誘電体部分12Bなどの誘電体部分によって少なくとも部分的に分離されている、金属筐体部分12A及び金属筐体部分12Cなどの導電性部分を有してもよい。部分12Bは、ポリマー又は他の絶縁体から形成されていてもよく、O形状、C形状、又はデバイス10の周辺部の少なくとも一部に沿って(例えば、長方形ディスプレイを取り囲むデバイス10の長方形周辺部の少なくとも3つの辺に沿って)延びる他の形状などの完全な又は部分的なリング形状を有してもよい。
【0048】
アンテナ構造体を形成するために、金属筐体部分12A及び/又は12Cなどの導電性構造体をデバイス10に使用することが望ましい場合がある。一実施例として、筐体部分12A及び12C、ディスプレイ14P(例えば、ディスプレイパネル14Pのプリント回路基板部分上の金属トレース134)、並びに/又はデバイス10の他の導電性構造体から形成された1つ以上のアンテナを使用して、無線通信のための無線周波数アンテナ信号、衛星航法システム信号、及び/又は他の無線通信信号をデバイス10によって送信及び/又は受信することができる。
【0049】
無線通信回路132とデバイス10のアンテナ構造体との間に導電経路が形成されていてもよい。回路132は、例えば、無線周波数送受信機回路、低雑音増幅器回路、電力増幅器回路、ベースバンドプロセッサ回路、フィルタ回路、インピーダンス整合回路、同調回路などを含んでもよい。図14に示すように、回路132は、経路130などの信号経路を使用して、ディスプレイパネル14Pの金属トレース134に電気的に結合されていてもよい(また、所望であれば、追加の信号経路を使用して、筐体部分12C、プリント回路基板接地板、及び/又はデバイス10の他の導電性構造体などの導電性構造体に電気的に結合されていてもよい)。これらの信号経路は、プリント回路上の金属トレース、ポリマー部材上のレーザ直接構造化金属トレース、成形ポリマー構造体内の導電性ポリマーショット、金属部材、ワイヤ、及び/又は他の導電性経路構造体を使用して形成することができる。
【0050】
例示的な構成では、金属筐体部分12Aは、ディスプレイパネル14Pの金属トレース134に電気的に結合されていてもよく、これらの金属構造体は、アンテナの少なくとも一部を形成するように一緒に動作してもよい。トレース134は、金属構造体126及びばね120から形成された導電経路を使用して、金属筐体部分12Aに電気的に接続されていてもよい。ばね120は、ディスプレイ14の周辺部の一部又は全部の周りに延びるリング形状を有する波形ばねであってもよい。周期的に、波形ばねは、外側に波打ち、図14のばね120によって示す位置において、金属筐体部材12Aを押圧して、電気的接続122を形成する。周期的に、波形ばねは、内側に波打ち、位置120'において、金属構造体126の外面を押圧して、電気的接続124を形成する。このようにして、金属筐体部分12Aは、金属構造体126に短絡されている。デバイス10には、接続122及び124などの任意の好適な数の接続があってもよい。一実施例として、ばね120と筐体12Aとの間に3~10個の別個の接続点が存在してもよく、ばね120とデバイス10の周辺部の周りの構造体126との間に3~10個の別個の接続点が存在してもよい。
【0051】
金属構造体126は、ディスプレイ14の周辺部の一部又は全部の周りに延びる単一の金属リングから形成されていてもよい。この単一の金属リングは、成形ポリマーに少なくとも部分的に埋め込まれていてもよい(例えば、共通成形部品の一体部分として形成されてもよく、又は別個に形成されていてもよい、成形ポリマー54A及び成形ポリマー54Bを参照)。所望であれば、単一の金属リングの代わりに、一組の別個の金属インサートを使用してもよい。金属構造体126は、一実施例として、ディスプレイ14の周辺部の周りに規則的な間隔で離間した3~8個の別個の金属インサートから形成されていてもよい。金属インサートはまた、成形ポリマー54A及び/又は54Bに少なくとも部分的に埋め込まれていてもよい。図7に関連して説明したように、ディスプレイパネル14Pのテール部分14Tは、成形ポリマーに(例えば、成形ポリマー54Bに)埋め込まれていてもよい。
【0052】
金属トレース134は、金属構造体126との1つ以上の接続を形成することができ、及び/又は銅テープ若しくは他の導電性材料(例えば、経路128を参照)などの別個の構造体が、トレース134と金属構造体126を接続するために使用されてもよい。一般に、デバイス10の導電性構造体間の電気的接続は、直接接触、導電性接着剤、はんだ、溶接、金属締結具、及び/又は他の好適な電気的接続構造体を使用して形成することができる。
【0053】
図14に示すタイプの接続を使用することによって、金属筐体部分12A(例えば、ディスプレイ14の周辺部に沿って延びるリング形状の金属筐体構造体)は、ディスプレイパネル14Pに関連付けられた金属トレース134と組み合わせて、デバイス10のためのアンテナの少なくとも一部を形成することができる。アンテナを形成するための金属筐体部分12A及びディスプレイパネル14Pの使用は、デバイス10における過度に嵩張るアンテナ構造体の使用を回避するのに役立つことができ、したがって、デバイス10の所望の小型サイズを維持するのに役立つことができる。
【0054】
図1図14に示す構成は、独立して使用されてもよく、及び/又は任意の好適な数のこれらの構成(例えば、1つ以上)が互いに組み合わせて使用されてもよい。
【0055】
上述のように、本技術の一態様は、センサ情報などの情報の、収集及び使用である。本開示は、いくつかの事例において、具体的な人を一意に識別する個人情報データ、又は具体的な人と連絡をとる、若しくは具体的な人の所在を示すために使用され得る個人情報データを含むデータが収集され得ることを企図する。このような個人情報データは、人口統計データ、場所ベースのデータ、電話番号、電子メールアドレス、Twitter ID、自宅住所、ユーザの健康若しくはフィットネスレベル(例えば、バイタルサイン測定値、服薬情報、運動情報)に関するデータ若しくは記録、誕生日、ユーザ名、パスワード、生体情報、又は任意の他の識別情報若しくは個人情報を含むことができる。
【0056】
本開示は、本技術におけるこのような個人情報の使用が、ユーザの利益のために使用され得ることを認識する。例えば、個人情報データは、ユーザにとってより興味深いターゲットコンテンツを配信するために使用されてもよい。
したがって、このような個人情報データの使用は、配信されるコンテンツの演算コントロールをユーザに可能にする。更に、ユーザに利益をもたらす個人情報データに関する他の使用も本開示によって意図されている。例えば、健康データ及びフィットネスデータは、ユーザの全般的なウェルネスについての洞察を提供するために使用することができ、又は、ウェルネスの目標を追求する技術を使用している個人への、積極的なフィードバックとして使用することもできる。
【0057】
本開示は、そのような個人情報データの収集、分析、開示、送信、記憶、又は他の使用に関与するエンティティが、確固たるプライバシーポリシー及び/又はプライバシー慣行を遵守するものとなることを想到する。具体的には、そのようなエンティティは、個人情報データを秘密として厳重に保守するための、業界又は政府の要件を満たしているか又は上回るものとして一般に認識されている、プライバシーのポリシー及び慣行を実施し、一貫して使用するべきである。そのようなポリシーは、ユーザによって容易にアクセス可能とするべきであり、データの収集及び/又は使用が変更されるにつれて更新されるべきである。ユーザからの個人情報は、そのエンティティの合法的かつ正当な使用のために収集されるべきであり、それらの合法的使用を除いては、共有又は販売されるべきではない。更には、そのような収集/共有は、ユーザに告知して同意を得た後に実施されるべきである。その上、そのようなエンティティは、そのような個人情報データへのアクセスを保護及び安全化し、個人情報データへのアクセス権を有する他者が、それらのプライバシーポリシー及び手順を忠実に守ることを保証するための、あらゆる必要な措置を講じることを考慮するべきである。更に、そのようなエンティティは、広く受け入れられているプライバシーポリシー及び慣行に対する自身の遵守を証明するために、サードパーティによる評価を自らが受けることができる。更には、ポリシー及び慣行は、収集及び/又はアクセスされる具体的な個人情報データのタイプに適合されるべきであり、また、管轄権固有の考慮事項を含めた、適用可能な法令及び規格に適合されるべきである。例えば、米国においては、ある健康データの収集又は該データへのアクセスは、医療保険の携行性と責任に関する法律(Health Insurance Portability and Accountability Act、HIPAA)などの連邦法及び/又は州法によって支配され得、他の国における健康データは、他の規制及びポリシーの対象であり得、これに従って処理されるべきである。それゆえ、各国において、異なる個人データのタイプに関して異なるプライバシー慣行が保たれるべきである。
【0058】
前述のことがらにも関わらず、本開示はまた、個人情報データの使用又は個人情報データへのアクセスを、ユーザが選択的に阻止する実施形態も想到する。すなわち、本開示は、そのような個人情報データへのアクセスを防止又は阻止するために、ハードウェア要素及び/又はソフトウェア要素が提供され得ることを意図している。例えば、本技術は、ユーザが、サービスのための登録中に又はその後のいつでも、個人情報データの収集への参加の「オプトイン」又は「オプトアウト」を選択することを可能にするように構成され得る。別の例では、ユーザは、あるタイプのユーザデータを提供しないことを選択することができる。更に別の例では、ユーザは、ユーザ特有のデータが維持される時間の長さを制限することを選択することができる。「オプトイン」及び「オプトアウト」のオプションを提供することに加えて、本開示は、個人情報のアクセス又は使用に関する通知を提供することを意図している。
例えば、ユーザは、ユーザの個人情報データがアクセスされるアプリケーション(「アプリ」)のダウンロード際に通知されてもよく、次いで、個人情報データがアプリによってアクセスされる直前に、再び注意されてもよい。
【0059】
更には、本開示の意図は、個人情報データを、非意図的若しくは許可のないアクセス又は使用の危険性を最小限に抑える方法で、管理及び処理するべきであるという点である。データの収集を制限し、データがもはや必要とされなくなると削除することにより、リスクを最小化することができる。追加的に、特定の健康関連アプリケーションにおいて適用可能な場合、ユーザのプライバシーを保護するために、データの匿名化を使用することができる。匿名化は、必要に応じて、特定の識別子(例えば、生年月日など)を削除すること、記憶されたデータの量又は特異性を制御すること(例えば、位置データを、住所レベルではなく都市レベルで収集する)、データがどのように記憶されるかを制御すること(例えば、ユーザ間でデータを集約する)、及び/又は他の方法によって、容易にすることができる。
【0060】
したがって、本開示は、1つ以上の様々な開示された実施形態を実装するために、個人情報データを含み得る情報を使用することを広範に含むが、本開示はまた、様々な実施形態がまた、個人情報データにアクセスすることを必要とせずに実装され得ることを企図する。すなわち、本技術の様々な実施形態は、そのような個人情報データの全て又は一部が欠如することにより、動作不可能にされるものではない。
【0061】
一実施形態によれば、曲がったテールを有するディスプレイ層と、内向き表面を有する筐体壁であって、内向き表面上に、曲がったテールを受け入れるように構成された凹部を有する、筐体壁と、凹部内の成形ポリマーであって、曲がったテールの少なくとも一部分が、成形ポリマーに埋め込まれた、成形ポリマーと、を含む電子デバイスが提供される。
【0062】
別の実施形態によれば、凹部は、介在する突出壁部によってそれぞれ分離された筐体壁の複数の陥凹から形成されている。
【0063】
別の実施形態によれば、曲がったテールは、陥凹の個別の1つ内にそれぞれ受け入れられる平行なフィンガを含む。
【0064】
別の実施形態によれば、成形ポリマーは、
ディスプレイ層の周縁部に沿って延びるリング形状のポリマー構造体を含む。
【0065】
別の実施形態によれば、電子デバイスは、リング形状のポリマー構造体に少なくとも部分的に埋め込まれたフレームを含む。
【0066】
別の実施形態によれば、電子デバイスは、ねじ付き締結具を含み、フレームは、ねじ付き締結具を受け入れるように構成された少なくとも1つのねじ付き開口部を含む。
【0067】
別の実施形態によれば、筐体壁は、ねじ付き締結具を受け入れる開口部を含む。
【0068】
別の実施形態によれば、筐体壁は、成形ポリマー内に内側に突出するロッキングリップを有する。
【0069】
別の実施形態によれば、電子デバイスは、成形ポリマーを通過する光学ライトガイドを含む。
【0070】
別の実施形態によれば、電子デバイスは、光学ライトガイドの端面に光学構成要素を含む。
【0071】
別の実施形態によれば、電子デバイスは、ディスプレイ層に重なるディスプレイカバー層を含み、光学ライトガイドは、ディスプレイ層の表面に隣接する端面を有する。
【0072】
一実施形態によれば、画素のアレイを有するディスプレイ層と、ディスプレイ層に重なる内向きディスプレイカバー層表面を有するディスプレイカバー層と、内向き筐体表面を有する筐体と、成形ポリマーと、成形ポリマーに少なくとも部分的に埋め込まれ、内向き筐体表面と内向きディスプレイカバー層表面との間に延びる部分を有する、フレームと、を含む電子デバイスが提供される。
【0073】
別の実施形態によれば、筐体は、成形ポリマー内に貫入する内向きに突出するロッキングリップを有する側壁部分を有する。
【0074】
別の実施形態によれば、筐体は、傾斜した筐体側壁表面を形成している面取り部を有する側壁部分を有し、ディスプレイカバー層は、傾斜した筐体側壁表面と嵌合する対応する傾斜したディスプレイカバー層表面を形成している面取り部を有する。
【0075】
別の実施形態によれば、フレームは、開口部を有する複数のタブを有する。
【0076】
別の実施形態によれば、フレームは、金属フレームを含む。
【0077】
別の実施形態によれば、電子デバイスは、成形ポリマーに埋め込まれたライトガイドを含む。
【0078】
別の実施形態によれば、ディスプレイ層は、成形ポリマーに少なくとも部分的に埋め込まれた曲がったテールを有する。
【0079】
一実施形態によれば、矩形の外形及び両側の端部を有する電子デバイスであって、ディスプレイカバー層と、ディスプレイカバー層によって覆われ、端部のうちの1つに曲がったテールを有するフレキシブルディスプレイ層と、曲がったテールの少なくとも一部が埋め込まれた成形ポリマーと、後壁を有する筐体と、後壁から成形ポリマーを通ってディスプレイカバー層まで延びる金属構造体と、を含む電子デバイスが提供される。
【0080】
別の実施形態によれば、金属構造体は、金属フレームの一部を含む。
【0081】
別の実施形態によれば、筐体は、側壁を有し、金属構造体は、側壁の一部分を含む。
【0082】
一実施形態によれば、ディスプレイカバー層と、ディスプレイカバー層によって覆われ、曲がったテールを有するディスプレイパネルと、曲がったテールの少なくとも一部が埋め込まれた成形ポリマーと、誘電体によって少なくとも部分的に分離された第1及び第2の金属筐体部分であって、第1の金属筐体部分が、ディスプレイカバー層の周縁部に沿って延びる、第1及び第2の金属筐体部分を有する筐体と、無線通信回路と、成形ポリマーに埋め込まれ、無線通信回路と第1の金属筐体部分との間の導電経路の少なくとも一部を形成している金属構造体と、を含む電子デバイスが提供される。
【0083】
別の実施形態によれば、電子デバイスは、第1の金属筐体部分に接触するばねを含む。
【0084】
別の実施形態によれば、ばねは、第1の金属筐体部分と金属構造体との間に配置された波形ばねを含む。
【0085】
別の実施形態によれば、ディスプレイパネルは、第1の金属筐体部分とともに、アンテナの少なくとも一部を形成している金属トレースを有し、金属構造体及びばねは、金属トレースを第1の金属筐体部分に電気的に結合している。
【0086】
別の実施形態によれば、金属構造体は、成形ポリマーに少なくとも部分的に埋め込まれた金属リングを含む。
【0087】
別の実施形態によれば、金属構造体は、成形ポリマーに少なくとも部分的に埋め込まれた一組の金属インサートを含む。
【0088】
上記は、単に例示に過ぎず、様々な修正を記載の実施形態に行ってもよい。上記の実施形態は、個々に又は任意の組み合わせで実装されてもよい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【手続補正書】
【提出日】2023-08-31
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
曲がったテールを有するディスプレイ層と、
内向き表面を有する筐体壁であって、前記内向き表面上に、前記曲がったテールを受け入れるように構成された凹部を有する、筐体壁と、
前記凹部内の成形ポリマーであって、前記曲がったテールの少なくとも一部分が、前記成形ポリマーに埋め込まれた、成形ポリマーと、
を備える、電子デバイス。
【請求項2】
前記凹部が、介在する突出壁部によってそれぞれ分離された前記筐体壁の複数の陥凹から形成されており、前記曲がったテールが、前記陥凹の個別の1つ内にそれぞれ受け入れられる平行なフィンガを含む、請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項3】
前記成形ポリマーが、前記ディスプレイ層の周縁部に沿って延びるリング形状のポリマー構造体を含み、前記電子デバイスは、
前記リング形状のポリマー構造体に少なくとも部分的に埋め込まれたフレームと、
ねじ付き締結具と、を更に備え、前記フレームが、前記ねじ付き締結具を受け入れるように構成された少なくとも1つ内にそれぞれ受け入れられる平行なフィンガのねじ付き開口部を含み、前記筐体壁が、前記ねじ付き締結具を受け入れる開口部を含む、請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項4】
前記筐体壁が、前記成形ポリマー内に内側に突出するロッキングリップを有する、請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項5】
前記成形ポリマーを通過する光学ライトガイドを更に備え、前記電子デバイスは、
前記光学ライトガイドの端面に光学構成要素と、
前記ディスプレイ層に重なるディスプレイカバー層と、を更に備え、前記光学ライトガイドが、前記ディスプレイ層の表面に隣接する端面を有する、請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項6】
画素のアレイを有するディスプレイ層と、
前記ディスプレイ層に重なる内向きディスプレイカバー層表面を有するディスプレイカバー層と、
内向き筐体表面を有する筐体と、
成形ポリマーと、
前記成形ポリマーに少なくとも部分的に埋め込まれ、前記内向き筐体表面と前記内向きディスプレイカバー層表面との間に延びる部分を有する、フレームと、
を備える、電子デバイス。
【請求項7】
前記筐体が、前記成形ポリマー内に貫入する内向きに突出するロッキングリップを有する側壁部分を有する、請求項に記載の電子デバイス。
【請求項8】
前記筐体が、傾斜した筐体側壁表面を形成している面取り部を有する側壁部分を有し、前記ディスプレイカバー層が、前記傾斜した筐体側壁表面と嵌合する対応する傾斜したディスプレイカバー層表面を形成している面取り部を有する、請求項に記載の電子デバイス。
【請求項9】
前記フレームが、開口部を有する複数のタブを有する、請求項に記載の電子デバイス。
【請求項10】
前記フレームが、金属フレームを含む、請求項に記載の電子デバイス。
【請求項11】
前記成形ポリマーに埋め込まれたライトガイドを更に備える、請求項に記載の電子デバイス。
【請求項12】
前記ディスプレイ層が、前記成形ポリマーに少なくとも部分的に埋め込まれた曲がったテールを有する、請求項に記載の電子デバイス。
【請求項13】
矩形の外形及び両側の端部を有する電子デバイスであって、
ディスプレイカバー層と、
前記ディスプレイカバー層によって覆われ、前記端部のうちの1つに曲がったテールを有するフレキシブルディスプレイ層と、
前記曲がったテールの少なくとも一部が埋め込まれた成形ポリマーと、
後壁を有する筐体と、
前記後壁から前記成形ポリマーを通って前記ディスプレイカバー層まで延びる金属構造体と、
を備える、電子デバイス。
【請求項14】
前記金属構造体が、金属フレームの一部を含む、請求項13に記載の電子デバイス。
【請求項15】
前記筐体が、側壁を有し、前記金属構造体が、前記側壁の一部分を含む、請求項13に記載の電子デバイス。
【請求項16】
ディスプレイカバー層と、
前記ディスプレイカバー層によって覆われ、曲がったテールを有するディスプレイパネルと、
前記曲がったテールの少なくとも一部が埋め込まれた成形ポリマーと、
誘電体によって少なくとも部分的に分離された第1及び第2の金属筐体部分であって、前記第1の金属筐体部分が、前記ディスプレイカバー層の周縁部に沿って延びる、第1及び第2の金属筐体部分を有する筐体と、
無線通信回路と、
前記成形ポリマーに埋め込まれ、前記無線通信回路と前記第1の金属筐体部分との間の導電経路の少なくとも一部を形成している金属構造体と、
を備える、電子デバイス。
【請求項17】
前記第1の金属筐体部分に接触するばねを更に備え、前記ばねが、前記第1の金属筐体部分と前記金属構造体との間に配置された波形ばねを含む、請求項16に記載の電子デバイス。
【請求項18】
前記ディスプレイパネルが、前記第1の金属筐体部分とともに、アンテナの少なくとも一部を形成している金属トレースを有し、前記金属構造体及び前記ばねが、前記金属トレースを前記第1の金属筐体部分に電気的に結合している、請求項17に記載の電子デバイス。
【請求項19】
前記金属構造体が、前記成形ポリマーに少なくとも部分的に埋め込まれた金属リングを含む、請求項17に記載の電子デバイス。
【請求項20】
前記金属構造体が、前記成形ポリマーに少なくとも部分的に埋め込まれた一組の金属インサートを含む、請求項17に記載の電子デバイス。
【国際調査報告】