(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-02
(54)【発明の名称】二重差分タイミングプロシージャおよび必要とされる測位のための基準信号測定セットの指示
(51)【国際特許分類】
H04L 27/26 20060101AFI20240326BHJP
H04W 64/00 20090101ALI20240326BHJP
G01S 5/06 20060101ALI20240326BHJP
G01S 5/10 20060101ALI20240326BHJP
G01S 5/14 20060101ALI20240326BHJP
【FI】
H04L27/26 114
H04W64/00 140
G01S5/06
G01S5/10
G01S5/14
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023554055
(86)(22)【出願日】2022-03-09
(85)【翻訳文提出日】2023-09-05
(86)【国際出願番号】 US2022071057
(87)【国際公開番号】W WO2022192887
(87)【国際公開日】2022-09-15
(32)【優先日】2021-03-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】バオ、ジンチャオ
(72)【発明者】
【氏名】アッカラカラン、ソニー
(72)【発明者】
【氏名】ルオ、タオ
(72)【発明者】
【氏名】モントジョ、ジュアン
(72)【発明者】
【氏名】マノラコス、アレクサンドロス
【テーマコード(参考)】
5J062
5K067
【Fターム(参考)】
5J062CC07
5J062CC18
5J062FF01
5K067DD20
5K067EE02
5K067EE10
5K067JJ51
(57)【要約】
態様は、ターゲットUEに、(たとえば、DDTプロシージャまたは非DDTプロシージャに関連する測位セッションのための)必要とされる測位のための基準信号(RS-P)測定セットおよび随意のRS-P測定セットをシグナリングすることを対象とする。別の態様では、二重差分タイミング(DDT)プロシージャは、ターゲットユーザ機器(UE)の軌跡に少なくとも基づいてトリガされる。別の態様は、複数の基準ワイヤレスノードに関与する共同DDT(J-DDT)プロシージャを対象とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
位置推定エンティティを動作させる方法であって、
共同二重差分タイミング(J-DDT)プロシージャをトリガすることを決定することと、前記J-DDTプロシージャは、ターゲットユーザ機器(UE)とワイヤレスノードの第1のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第1の差分タイミング(DT)プロシージャと、第1の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの第2のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャと、第2の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの第3のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第3のDTプロシージャとを備える、
少なくとも前記ターゲットUEと、前記第1の基準ワイヤレスノードと、前記第2の基準ワイヤレスノードとに、前記J-DDTプロシージャをトリガするという前記決定に基づいて前記J-DDTプロシージャを実施するための要求を送信することと
を備える、方法。
【請求項2】
前記J-DDTプロシージャは、共同二重差分到着時間差(J-DD-TDOA)プロシージャに対応し、前記第1、第2および第3のDTプロシージャは、それぞれ第1、第2および第3の差分TDOAプロシージャに対応し、前記第1、第2および第3の差分TDOAプロシージャに関連する前記それぞれのタイミング測定は、TDOA測定に対応するか、または
前記J-DDTプロシージャは、共同二重差分ラウンドトリップ時間(J-DD-RTT)プロシージャに対応し、前記第1、第2および第3のDTプロシージャは、それぞれ第1、第2および第3の差分RTTプロシージャに対応し、前記第1および第2の差分RTTプロシージャに関連する前記それぞれのタイミング測定は、RTT測定に対応する、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ワイヤレスノードの前記第1、第2および第3のセットは、少なくとも1つの共通のワイヤレスノードを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のDTプロシージャは、前記ターゲットUEとワイヤレスノードの前記第1のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間の見通し線(LOS)リンクを介したタイミング測定に基づくか、または
前記第2のDTプロシージャは、前記第1の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの前記第2のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のLOSリンクを介したタイミング測定に基づくか、または
前記第3のDTプロシージャは、前記第2の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの前記第3のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づくか、または
それらの組合せである、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記J-DDTプロシージャに関連する測定情報を受信することと、
前記J-DDTプロシージャに関連する前記測定情報に基づいて前記ターゲットUEの測位推定値を決定するか、前記J-DDTプロシージャに関連する前記測定情報に基づいて前記第1および第2のワイヤレスノードに関連するタイミングエラー訂正を実施するか、またはそれらの組合せを行うことと
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記J-DDTプロシージャに関連する前記測定情報に基づいて異なる基準信号時間差(RSTD)基準ノードに遷移することを決定すること、
ここにおいて、前記測位推定値は、別の測定プロシージャをトリガすることなしに前記J-DDTプロシージャに関連する前記測定情報を使用して前記異なるRSTD基準ノードへの前記遷移に基づいて決定される、
をさらに備える、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
位置推定エンティティを動作させる方法であって、
ターゲットユーザ機器(UE)の測位セッションのために、必要とされる測位のための基準信号(RS-P)測定セットと随意のRS-P測定セットとを決定することと、
前記ターゲットUEに、前記必要とされるRS-P測定セットと前記随意のRS-P測定セットとの指示を送信することと、
前記指示に応答して前記ターゲットUEから測定情報を備える測定報告を受信することと、前記測定情報は、前記必要とされるRS-P測定セットに関連する測定データを少なくとも含む、
を備える、方法。
【請求項8】
前記指示は、測定要求を介してまたはロケーション支援データを介して送信される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記必要とされるおよび随意のRS-P測定セットは、1つもしくは複数のRS-Pリソース、1つもしくは複数のRS-Pリソースセット、1つもしくは複数のTRP、1つもしくは複数のセル、1つもしくは複数のサイト、またはそれらの組合せを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記測定情報は、前記随意のRS-P測定セットに関連する測定データをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記測定情報は、複数の基準信号時間差(RSTD)基準ノードに関連するRSTD測定データを備える、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
前記測位セッションは、前記ターゲットUEと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第1の差分タイミング(DT)プロシージャと、基準ワイヤレスノードと前記第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャとを備える二重差分タイミング(DDT)プロシージャを備える、請求項7に記載の方法。
【請求項13】
前記DDTプロシージャは、DD到着時間差(DD-TDOA)プロシージャに対応し、前記第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分TDOAプロシージャに対応し、前記第1および第2の差分TDOAプロシージャに関連する前記それぞれのタイミング測定は、TDOA測定に対応するか、または
前記DDTプロシージャは、DDラウンドトリップ時間(DD-RTT)プロシージャに対応し、前記第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分RTTプロシージャに対応し、前記第1および第2の差分RTTプロシージャに関連する前記それぞれのタイミング測定は、RTT測定に対応する、
請求項12に記載の方法。
【請求項14】
ターゲットユーザ機器(UE)を動作させる方法であって、
位置推定エンティティから、測位セッションのための必要とされる測位のための基準信号(RS-P)測定セットと前記測位セッションのための随意のRS-P測定セットとの指示を受信することと、
少なくとも前記必要とされるRS-P測定セットに関連する測定データを取得することと、
前記位置推定エンティティに前記測定データに基づく測定情報を備える測定報告を送信することと
を備える、方法。
【請求項15】
前記測定報告中に前記随意のRS-P測定セットに関連する任意の測定データを含めるべきであるのかどうかを決定するために前記随意のRS-P測定セットを評価すること
をさらに備える、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記指示は、測定要求を介してまたはロケーション支援データを介して受信される、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記必要とされるおよび随意のRS-P測定セットは、1つもしくは複数のRS-Pリソース、1つもしくは複数のRS-Pリソースセット、1つもしくは複数のTRP、1つもしくは複数のセル、1つもしくは複数のサイト、またはそれらの組合せを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記測定情報は、複数の基準信号時間差(RSTD)基準ノードに関連するRSTD測定データを備える、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記測位セッションは、前記ターゲットUEと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第1の差分タイミング(DT)プロシージャと、基準ワイヤレスノードと前記第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャとを備える二重差分タイミング(DDT)プロシージャを備える、請求項14に記載の方法。
【請求項20】
前記DDTプロシージャは、DD到着時間差(DD-TDOA)プロシージャに対応し、前記第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分TDOAプロシージャに対応し、前記第1および第2の差分TDOAプロシージャに関連する前記それぞれのタイミング測定は、TDOA測定に対応するか、または
前記DDTプロシージャは、DDラウンドトリップ時間(DD-RTT)プロシージャに対応し、前記第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分RTTプロシージャに対応し、前記第1および第2の差分RTTプロシージャに関連する前記それぞれのタイミング測定は、RTT測定に対応する、
請求項19に記載の方法。
【請求項21】
位置推定エンティティを動作させる方法であって、
ターゲットユーザ機器(UE)に関連する第1の軌跡情報を取得することと、
前記第1の軌跡情報に基づいて二重差分タイミング(DDT)プロシージャをトリガすることを決定することと、前記DDTプロシージャは、前記ターゲットUEと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第1の差分タイミング(DT)プロシージャと、基準ワイヤレスノードと前記第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャとを備える、
少なくとも前記ターゲットUEと前記基準ワイヤレスノードとに、前記DDTプロシージャをトリガするという前記決定に基づいて前記DDTプロシージャを実施するための要求を送信することと
を備える、方法。
【請求項22】
前記DDTプロシージャは、DD到着時間差(DD-TDOA)プロシージャに対応し、前記第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分TDOAプロシージャに対応し、前記第1および第2の差分TDOAプロシージャに関連する前記それぞれのタイミング測定は、TDOA測定に対応するか、または
前記DDTプロシージャは、DDラウンドトリップ時間(DD-RTT)プロシージャに対応し、前記第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分RTTプロシージャに対応し、前記第1および第2の差分RTTプロシージャに関連する前記それぞれのタイミング測定は、RTT測定に対応する、
請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記第1の軌跡情報は、ロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)シグナリングを介して前記ターゲットUEから受信される、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
前記第1の軌跡情報は、前記ターゲットUEの軌跡のアルゴリズム的記述、前記ターゲットUEの一連のロケーションおよび関連するタイムスタンプ、前記ターゲットUEの速さもしくは速度、前記ターゲットUEの向首方向、前記ターゲットUEの向き、前記ターゲットUEの加速度、またはそれらの組合せを備える、請求項21に記載の方法。
【請求項25】
前記基準ワイヤレスノードに関連する第2の軌跡情報を取得すること、
ここにおいて、前記DDTプロシージャをトリガするという前記決定は、前記第2の軌跡情報にさらに基づく、
をさらに備える、請求項21に記載の方法。
【請求項26】
前記第2の軌跡情報は、ロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)シグナリングまたは新無線測位プロトコルA(NRPPa)シグナリングまたはサイドリンクを介して前記基準ワイヤレスノードから受信される、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記第2の軌跡情報は、前記基準ワイヤレスノードの軌跡のアルゴリズム的記述、前記基準ワイヤレスノードの一連のロケーションおよび関連するタイムスタンプ、前記基準ワイヤレスノードの速さもしくは速度、前記基準ワイヤレスノードの向首方向、前記基準ワイヤレスノードの向き、前記基準ワイヤレスノードの加速度、またはそれらの組合せを備える、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記基準ワイヤレスノードは固定デバイスに対応する、請求項21に記載の方法。
【請求項29】
前記第1のワイヤレスノードと、前記第2のワイヤレスノードと、前記基準ワイヤレスノードとのうちの1つまたは複数は、基地局または知られているロケーションに関連する基準UEに対応する、請求項21に記載の方法。
【請求項30】
前記DDTプロシージャに関連する測定情報を受信することと、
前記DDTプロシージャに関連する前記測定情報に基づいて前記ターゲットUEの測位推定値を決定するか、前記DDTプロシージャに関連する前記測定情報に基づいて前記第1および第2のワイヤレスノードに関連するタイミングエラー訂正を実施するか、またはそれらの組合せを行うことと
をさらに備える、請求項21に記載の方法。
【請求項31】
位置推定エンティティであって、
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリと前記少なくとも1つのトランシーバとに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと
を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
共同二重差分タイミング(J-DDT)プロシージャをトリガすることを決定することと、前記J-DDTプロシージャは、ターゲットユーザ機器(UE)とワイヤレスノードの第1のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第1の差分タイミング(DT)プロシージャと、第1の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの第2のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャと、第2の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの第3のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第3のDTプロシージャとを備える、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、少なくとも前記ターゲットUEと、前記第1の基準ワイヤレスノードと、前記第2の基準ワイヤレスノードとに、前記J-DDTプロシージャをトリガするという前記決定に基づいて前記J-DDTプロシージャを実施するための要求を送信することと
を行うように構成された、位置推定エンティティ。
【請求項32】
前記J-DDTプロシージャは、共同二重差分到着時間差(J-DD-TDOA)プロシージャに対応し、前記第1、第2および第3のDTプロシージャは、それぞれ第1、第2および第3の差分TDOAプロシージャに対応し、前記第1、第2および第3の差分TDOAプロシージャに関連する前記それぞれのタイミング測定は、TDOA測定に対応するか、または
前記J-DDTプロシージャは、共同二重差分ラウンドトリップ時間(J-DD-RTT)プロシージャに対応し、前記第1、第2および第3のDTプロシージャは、それぞれ第1、第2および第3の差分RTTプロシージャに対応し、前記第1および第2の差分RTTプロシージャに関連する前記それぞれのタイミング測定は、RTT測定に対応する、
請求項31に記載の位置推定エンティティ。
【請求項33】
ワイヤレスノードの前記第1、第2および第3のセットは、少なくとも1つの共通のワイヤレスノードを備える、請求項31に記載の位置推定エンティティ。
【請求項34】
前記第1のDTプロシージャは、前記ターゲットUEとワイヤレスノードの前記第1のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間の見通し線(LOS)リンクを介したタイミング測定に基づくか、または
前記第2のDTプロシージャは、前記第1の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの前記第2のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のLOSリンクを介したタイミング測定に基づくか、または
前記第3のDTプロシージャは、前記第2の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの前記第3のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づくか、または
それらの組合せである、
請求項31に記載の位置推定エンティティ。
【請求項35】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記J-DDTプロシージャに関連する測定情報を受信することと、
前記J-DDTプロシージャに関連する前記測定情報に基づいて前記ターゲットUEの測位推定値を決定するか、前記J-DDTプロシージャに関連する前記測定情報に基づいて前記第1および第2のワイヤレスノードに関連するタイミングエラー訂正を実施するか、またはそれらの組合せを行うことと
を行うようにさらに構成された、請求項31に記載の位置推定エンティティ。
【請求項36】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記J-DDTプロシージャに関連する前記測定情報に基づいて異なる基準信号時間差(RSTD)基準ノードに遷移することを決定すること、
ここにおいて、前記測位推定値は、別の測定プロシージャをトリガすることなしに前記J-DDTプロシージャに関連する前記測定情報を使用して前記異なるRSTD基準ノードへの前記遷移に基づいて決定される、
を行うようにさらに構成された、請求項35に記載の位置推定エンティティ。
【請求項37】
位置推定エンティティであって、
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリと前記少なくとも1つのトランシーバとに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと
を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
ターゲットユーザ機器(UE)の測位セッションのために、必要とされる測位のための基準信号(RS-P)測定セットと随意のRS-P測定セットとを決定することと、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記ターゲットUEに、前記必要とされるRS-P測定セットと前記随意のRS-P測定セットとの指示を送信することと、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記指示に応答して前記ターゲットUEから測定情報を備える測定報告を受信することと、前記測定情報は、前記必要とされるRS-P測定セットに関連する測定データを少なくとも含む、
を行うように構成された、位置推定エンティティ。
【請求項38】
前記指示は、測定要求を介してまたはロケーション支援データを介して送信される、請求項37に記載の位置推定エンティティ。
【請求項39】
前記必要とされるおよび随意のRS-P測定セットは、1つもしくは複数のRS-Pリソース、1つもしくは複数のRS-Pリソースセット、1つもしくは複数のTRP、1つもしくは複数のセル、1つもしくは複数のサイト、またはそれらの組合せを含む、請求項37に記載の位置推定エンティティ。
【請求項40】
前記測定情報は、前記随意のRS-P測定セットに関連する測定データをさらに含む、請求項37に記載の位置推定エンティティ。
【請求項41】
前記測定情報は、複数の基準信号時間差(RSTD)基準ノードに関連するRSTD測定データを備える、請求項37に記載の位置推定エンティティ。
【請求項42】
前記測位セッションは、前記ターゲットUEと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第1の差分タイミング(DT)プロシージャと、基準ワイヤレスノードと前記第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャとを備える二重差分タイミング(DDT)プロシージャを備える、請求項37に記載の位置推定エンティティ。
【請求項43】
前記DDTプロシージャは、DD到着時間差(DD-TDOA)プロシージャに対応し、前記第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分TDOAプロシージャに対応し、前記第1および第2の差分TDOAプロシージャに関連する前記それぞれのタイミング測定は、TDOA測定に対応するか、または
前記DDTプロシージャは、DDラウンドトリップ時間(DD-RTT)プロシージャに対応し、前記第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分RTTプロシージャに対応し、前記第1および第2の差分RTTプロシージャに関連する前記それぞれのタイミング測定は、RTT測定に対応する、
請求項42に記載の位置推定エンティティ。
【請求項44】
ターゲットユーザ機器(UE)であって、
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリと前記少なくとも1つのトランシーバとに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと
を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、位置推定エンティティから、測位セッションのための必要とされる測位のための基準信号(RS-P)測定セットと前記測位セッションのための随意のRS-P測定セットとの指示を受信することと、
少なくとも前記必要とされるRS-P測定セットに関連する測定データを取得することと、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記位置推定エンティティに前記測定データに基づく測定情報を備える測定報告を送信することと
を行うように構成された、ターゲットUE。
【請求項45】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記測定報告中に前記随意のRS-P測定セットに関連する任意の測定データを含めるべきであるのかどうかを決定するために前記随意のRS-P測定セットを評価すること
を行うようにさらに構成された、請求項44に記載のターゲットUE。
【請求項46】
前記指示は、測定要求を介してまたはロケーション支援データを介して受信される、請求項44に記載のターゲットUE。
【請求項47】
前記必要とされるおよび随意のRS-P測定セットは、1つもしくは複数のRS-Pリソース、1つもしくは複数のRS-Pリソースセット、1つもしくは複数のTRP、1つもしくは複数のセル、1つもしくは複数のサイト、またはそれらの組合せを含む、請求項44に記載のターゲットUE。
【請求項48】
前記測定情報は、複数の基準信号時間差(RSTD)基準ノードに関連するRSTD測定データを備える、請求項44に記載のターゲットUE。
【請求項49】
前記測位セッションは、前記ターゲットUEと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第1の差分タイミング(DT)プロシージャと、基準ワイヤレスノードと前記第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャとを備える二重差分タイミング(DDT)プロシージャを備える、請求項44に記載のターゲットUE。
【請求項50】
前記DDTプロシージャは、DD到着時間差(DD-TDOA)プロシージャに対応し、前記第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分TDOAプロシージャに対応し、前記第1および第2の差分TDOAプロシージャに関連する前記それぞれのタイミング測定は、TDOA測定に対応するか、または
前記DDTプロシージャは、DDラウンドトリップ時間(DD-RTT)プロシージャに対応し、前記第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分RTTプロシージャに対応し、前記第1および第2の差分RTTプロシージャに関連する前記それぞれのタイミング測定は、RTT測定に対応する、
請求項49に記載のターゲットUE。
【請求項51】
位置推定エンティティであって、
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリと前記少なくとも1つのトランシーバとに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと
を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
ターゲットユーザ機器(UE)に関連する第1の軌跡情報を取得することと、
前記第1の軌跡情報に基づいて二重差分タイミング(DDT)プロシージャをトリガすることを決定することと、前記DDTプロシージャは、前記ターゲットUEと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第1の差分タイミング(DT)プロシージャと、基準ワイヤレスノードと前記第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャとを備える、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、少なくとも前記ターゲットUEと前記基準ワイヤレスノードとに、前記DDTプロシージャをトリガするという前記決定に基づいて前記DDTプロシージャを実施するための要求を送信することと
を行うように構成された、位置推定エンティティ。
【請求項52】
前記DDTプロシージャは、DD到着時間差(DD-TDOA)プロシージャに対応し、前記第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分TDOAプロシージャに対応し、前記第1および第2の差分TDOAプロシージャに関連する前記それぞれのタイミング測定は、TDOA測定に対応するか、または
前記DDTプロシージャは、DDラウンドトリップ時間(DD-RTT)プロシージャに対応し、前記第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分RTTプロシージャに対応し、前記第1および第2の差分RTTプロシージャに関連する前記それぞれのタイミング測定は、RTT測定に対応する、
請求項51に記載の位置推定エンティティ。
【請求項53】
前記第1の軌跡情報は、ロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)シグナリングを介して前記ターゲットUEから受信される、請求項51に記載の位置推定エンティティ。
【請求項54】
前記第1の軌跡情報は、前記ターゲットUEの軌跡のアルゴリズム的記述、前記ターゲットUEの一連のロケーションおよび関連するタイムスタンプ、前記ターゲットUEの速さもしくは速度、前記ターゲットUEの向首方向、前記ターゲットUEの向き、前記ターゲットUEの加速度、またはそれらの組合せを備える、請求項51に記載の位置推定エンティティ。
【請求項55】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記基準ワイヤレスノードに関連する第2の軌跡情報を取得すること、
ここにおいて、前記DDTプロシージャをトリガするという前記決定は、前記第2の軌跡情報にさらに基づく、
を行うようにさらに構成された、請求項51に記載の位置推定エンティティ。
【請求項56】
前記第2の軌跡情報は、ロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)シグナリングまたは新無線測位プロトコルA(NRPPa)シグナリングまたはサイドリンクを介して前記基準ワイヤレスノードから受信される、請求項55に記載の位置推定エンティティ。
【請求項57】
前記第2の軌跡情報は、前記基準ワイヤレスノードの軌跡のアルゴリズム的記述、前記基準ワイヤレスノードの一連のロケーションおよび関連するタイムスタンプ、前記基準ワイヤレスノードの速さもしくは速度、前記基準ワイヤレスノードの向首方向、前記基準ワイヤレスノードの向き、前記基準ワイヤレスノードの加速度、またはそれらの組合せを備える、請求項55に記載の位置推定エンティティ。
【請求項58】
前記基準ワイヤレスノードは固定デバイスに対応する、請求項51に記載の位置推定エンティティ。
【請求項59】
前記第1のワイヤレスノードと、前記第2のワイヤレスノードと、前記基準ワイヤレスノードとのうちの1つまたは複数は、基地局または知られているロケーションに関連する基準UEに対応する、請求項51に記載の位置推定エンティティ。
【請求項60】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記DDTプロシージャに関連する測定情報を受信することと、
前記DDTプロシージャに関連する前記測定情報に基づいて前記ターゲットUEの測位推定値を決定するか、前記DDTプロシージャに関連する前記測定情報に基づいて前記第1および第2のワイヤレスノードに関連するタイミングエラー訂正を実施するか、またはそれらの組合せを行うことと
を行うようにさらに構成された、請求項51に記載の位置推定エンティティ。
【請求項61】
位置推定エンティティであって、
共同二重差分タイミング(J-DDT)プロシージャをトリガすることを決定するための手段と、前記J-DDTプロシージャは、ターゲットユーザ機器(UE)とワイヤレスノードの第1のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第1の差分タイミング(DT)プロシージャと、第1の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの第2のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャと、第2の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの第3のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第3のDTプロシージャとを備える、
少なくとも前記ターゲットUEと、前記第1の基準ワイヤレスノードと、前記第2の基準ワイヤレスノードとに、前記J-DDTプロシージャをトリガするという前記決定に基づいて前記J-DDTプロシージャを実施するための要求を送信するための手段と
を備える、位置推定エンティティ。
【請求項62】
位置推定エンティティであって、
ターゲットユーザ機器(UE)の測位セッションのために、必要とされる測位のための基準信号(RS-P)測定セットと随意のRS-P測定セットとを決定するための手段と、
前記ターゲットUEに、前記必要とされるRS-P測定セットと前記随意のRS-P測定セットとの指示を送信するための手段と、
前記指示に応答して前記ターゲットUEから測定情報を備える測定報告を受信するための手段と、前記測定情報は、前記必要とされるRS-P測定セットに関連する測定データを少なくとも含む、
を備える、位置推定エンティティ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001] 本特許出願は、本出願の譲受人に譲渡され、全体が参照により本明細書に明確に組み込まれる、「DOUBLE DIFFERENTIAL TIMING PROCEDURES AND INDICATION OF A REQUIRED REFERENCE SIGNAL FOR POSITIONING MEASUREMENT SET」と題する2021年3月12日に出願されたギリシャ特許出願第20210100154号の優先権を主張する。
1. 開示の分野
[0002] 本開示の態様は、一般に、ワイヤレス通信に関する。
【背景技術】
【0002】
2. 関連技術の説明
[0003] ワイヤレス通信システムは、第1世代のアナログワイヤレス電話サービス(1G)と、(臨時の2.5Gネットワークを含む)第2世代(2G)のデジタルワイヤレス電話サービスと、第3世代(3G)の高速データ、インターネット対応ワイヤレスサービスと、第4世代(4G)のサービス(たとえば、LTE(登録商標)またはWiMax(登録商標))とを含む様々な世代を通して開発されてきた。現在、セルラーおよびパーソナル通信サービス(PCS)システムを含む、使用されている多くの異なるタイプのワイヤレス通信システムがある。知られているセルラーシステムの例は、セルラーアナログ高度モバイルフォンシステム(AMPS)、および符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、TDMAのモバイルアクセス用グローバルシステム(GSM(登録商標))変形形態などに基づくデジタルセルラーシステムを含む。
【0003】
[0004] 新無線(NR)と呼ばれる第5世代(5G)ワイヤレス規格は、改善の中でも、より高いデータ転送速度と、より多い数の接続と、より良いカバレージとを可能にする。次世代モバイルネットワークアライアンスによる5G規格は、数万人のユーザの各々に数十メガビット毎秒のデータレートを与え、オフィスフロア上の数十人の労働者に1ギガビット毎秒のデータレートを与えるように設計されている。大きいワイヤレスセンサ展開をサポートするために、数十万の同時接続がサポートされるべきである。したがって、5Gモバイル通信のスペクトル効率は、現在の4G規格と比較して著しく拡張されるべきである。さらに、現在の規格と比較して、シグナリング効率が拡張されるべきであり、レイテンシが大幅に低減されるべきである。
【発明の概要】
【0004】
[0005] 以下は、本明細書で開示される1つまたは複数の態様に関係する簡略化された概要を提示する。したがって、以下の概要は、すべての企図された態様に関係する広範な概要と見なされるべきではなく、また、以下の概要は、すべての企図された態様に関係する重要なまたは重大な要素を識別するか、あるいは任意の特定の態様に関連する範囲を定めるものと見なされるべきではない。したがって、以下の概要は、以下で提示される発明を実施するための形態に先行して、簡略化された形で、本明細書で開示される機構に関係する1つまたは複数の態様に関係するいくつかの概念を提示する唯一の目的を有する。
【0005】
[0006] 一態様では、位置推定エンティティ(position estimation entity)を動作させる方法は、共同二重差分タイミング(J-DDT:joint double differential timing)プロシージャ(procedure)をトリガすることを決定することと、J-DDTプロシージャは、ターゲット(target)ユーザ機器(UE:user equipment)とワイヤレスノード(wireless node)の第1のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定(timing measurement)に基づく第1の差分タイミング(DT:differential timing)プロシージャと、第1の基準ワイヤレスノード(first reference wireless node)とワイヤレスノードの第2のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャ(second DT procedure)と、第2の基準ワイヤレスノード(second reference wireless node)とワイヤレスノードの第3のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第3のDTプロシージャ(third DT procedure)とを備える、少なくともターゲットUEと、第1の基準ワイヤレスノードと、第2の基準ワイヤレスノードとに、J-DDTプロシージャをトリガするという決定に基づいてJ-DDTプロシージャを実施するための要求(request)を送信することとを含む。
【0006】
[0007] 一態様では、位置推定エンティティを動作させる方法は、ターゲットユーザ機器(UE)の測位セッション(positioning session)のために、必要とされる測位のための基準信号(RS-P:reference signal for positioning)測定セット(measurement set)と随意のRS-P測定セット(optional RS-P measurement set)とを決定することと、ターゲットUEに、必要とされるRS-P測定セットと随意のRS-P測定セットとの指示(indication)を送信することと、指示に応答してターゲットUEから測定情報(measurement information)を備える測定報告(measurement report)を受信することと、測定情報は、必要とされるRS-P測定セットに関連する測定データ(measurement data)を少なくとも含む、を含む。
【0007】
[0008] 一態様では、ターゲットユーザ機器(UE)を動作させる方法は、位置推定エンティティから、測位セッションのための必要とされる測位のための基準信号(RS-P)測定セットと測位セッションのための随意のRS-P測定セットとの指示を受信することと、少なくとも必要とされるRS-P測定セットに関連する測定データを取得することと、位置推定エンティティに測定データに基づく測定情報を備える測定報告を送信することとを含む。
【0008】
[0009] 一態様では、位置推定エンティティを動作させる方法は、ターゲットユーザ機器(UE)に関連する第1の軌跡情報(first trajectory information)を取得することと、第1の軌跡情報に基づいて二重差分タイミング(DDT:double differential timing)プロシージャをトリガすることを決定することと、DDTプロシージャは、ターゲットUEと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第1の差分タイミング(DT)プロシージャと、基準ワイヤレスノード(reference wireless node)と第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャとを備える、少なくともターゲットUEと基準ワイヤレスノードとに、DDTプロシージャをトリガするという決定に基づいてDDTプロシージャを実施するための要求を送信することとを含む。
【0009】
[0010] 一態様では、位置推定エンティティは、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリと少なくとも1つのトランシーバとに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、少なくとも1つのプロセッサは、共同二重差分タイミング(J-DDT)プロシージャをトリガすることを決定することと、J-DDTプロシージャは、ターゲットユーザ機器(UE)とワイヤレスノードの第1のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第1の差分タイミング(DT)プロシージャと、第1の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの第2のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャと、第2の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの第3のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第3のDTプロシージャとを備える、少なくとも1つのトランシーバを介して、少なくともターゲットUEと、第1の基準ワイヤレスノードと、第2の基準ワイヤレスノードとに、J-DDTプロシージャをトリガするという決定に基づいてJ-DDTプロシージャを実施するための要求を送信することとを行うように構成される。
【0010】
[0011] 一態様では、位置推定エンティティは、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリと少なくとも1つのトランシーバとに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、ターゲットユーザ機器(UE)の測位セッションのために、必要とされる測位のための基準信号(RS-P)測定セットと随意のRS-P測定セットとを決定することと、少なくとも1つのトランシーバを介して、ターゲットUEに、必要とされるRS-P測定セットと随意のRS-P測定セットとの指示を送信することと、少なくとも1つのトランシーバを介して、指示に応答してターゲットUEから測定情報を備える測定報告を受信することと、測定情報は、必要とされるRS-P測定セットに関連する測定データを少なくとも含む、を行うように構成される。
【0011】
[0012] 一態様では、ターゲットユーザ機器(UE)は、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリと少なくとも1つのトランシーバとに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのトランシーバを介して、位置推定エンティティから、測位セッションのための必要とされる測位のための基準信号(RS-P)測定セットと測位セッションのための随意のRS-P測定セットとの指示を受信することと、少なくとも必要とされるRS-P測定セットに関連する測定データを取得することと、少なくとも1つのトランシーバを介して、位置推定エンティティに測定データに基づく測定情報を備える測定報告を送信することとを行うように構成される。
【0012】
[0013] 一態様では、位置推定エンティティは、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリと少なくとも1つのトランシーバとに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、ターゲットユーザ機器(UE)に関連する第1の軌跡情報を取得することと、第1の軌跡情報に基づいて二重差分タイミング(DDT)プロシージャをトリガすることを決定することと、DDTプロシージャは、ターゲットUEと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第1の差分タイミング(DT)プロシージャと、基準ワイヤレスノードと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャとを備える、少なくとも1つのトランシーバを介して、少なくともターゲットUEと基準ワイヤレスノードとに、DDTプロシージャをトリガするという決定に基づいてDDTプロシージャを実施するための要求を送信することとを行うように構成される。
【0013】
[0014] 一態様では、位置推定エンティティは、共同二重差分タイミング(J-DDT)プロシージャをトリガすることを決定するための手段と、J-DDTプロシージャは、ターゲットユーザ機器(UE)とワイヤレスノードの第1のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第1の差分タイミング(DT)プロシージャと、第1の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの第2のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャと、第2の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの第3のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第3のDTプロシージャとを備える、少なくともターゲットUEと、第1の基準ワイヤレスノードと、第2の基準ワイヤレスノードとに、J-DDTプロシージャをトリガするという決定に基づいてJ-DDTプロシージャを実施するための要求を送信するための手段とを含む。
【0014】
[0015] 一態様では、位置推定エンティティは、ターゲットユーザ機器(UE)の測位セッションのために、必要とされる測位のための基準信号(RS-P)測定セットと随意のRS-P測定セットとを決定するための手段と、ターゲットUEに、必要とされるRS-P測定セットと随意のRS-P測定セットとの指示を送信するための手段と、指示に応答してターゲットUEから測定情報を備える測定報告を受信するための手段と、測定情報は、必要とされるRS-P測定セットに関連する測定データを少なくとも含む、を含む。
【0015】
[0016] 一態様では、ターゲットユーザ機器(UE)は、位置推定エンティティから、測位セッションのための必要とされる測位のための基準信号(RS-P)測定セットと測位セッションのための随意のRS-P測定セットとの指示を受信するための手段と、少なくとも必要とされるRS-P測定セットに関連する測定データを取得するための手段と、位置推定エンティティに測定データに基づく測定情報を備える測定報告を送信するための手段とを含む。
【0016】
[0017] 一態様では、位置推定エンティティは、ターゲットユーザ機器(UE)に関連する第1の軌跡情報を取得するための手段と、第1の軌跡情報に基づいて二重差分タイミング(DDT)プロシージャをトリガすることを決定するための手段と、DDTプロシージャは、ターゲットUEと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第1の差分タイミング(DT)プロシージャと、基準ワイヤレスノードと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャとを備える、少なくともターゲットUEと基準ワイヤレスノードとに、DDTプロシージャをトリガするという決定に基づいてDDTプロシージャを実施するための要求を送信するための手段とを含む。
【0017】
[0018] 一態様では、非一時的コンピュータ可読媒体であって、位置推定エンティティによって実行されたとき、位置推定エンティティに、共同二重差分タイミング(J-DDT)プロシージャをトリガすることを決定することと、J-DDTプロシージャは、ターゲットユーザ機器(UE)とワイヤレスノードの第1のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第1の差分タイミング(DT)プロシージャと、第1の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの第2のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャと、第2の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの第3のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第3のDTプロシージャとを備える、少なくともターゲットUEと、第1の基準ワイヤレスノードと、第2の基準ワイヤレスノードとに、J-DDTプロシージャをトリガするという決定に基づいてJ-DDTプロシージャを実施するための要求を送信することとを行わせるコンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体。
【0018】
[0019] 一態様では、非一時的コンピュータ可読媒体であって、位置推定エンティティによって実行されたとき、位置推定エンティティに、ターゲットユーザ機器(UE)の測位セッションのために、必要とされる測位のための基準信号(RS-P)測定セットと随意のRS-P測定セットとを決定することと、ターゲットUEに、必要とされるRS-P測定セットと随意のRS-P測定セットとの指示を送信することと、指示に応答してターゲットUEから測定情報を備える測定報告を受信することと、測定情報は、必要とされるRS-P測定セットに関連する測定データを少なくとも含む、を行わせるコンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体。
【0019】
[0020] 一態様では、非一時的コンピュータ可読媒体であって、ターゲットユーザ機器(UE)によって実行されたとき、UEに、位置推定エンティティから、測位セッションのための必要とされる測位のための基準信号(RS-P)測定セットと測位セッションのための随意のRS-P測定セットとの指示を受信することと、少なくとも必要とされるRS-P測定セットに関連する測定データを取得することと、位置推定エンティティに測定データに基づく測定情報を備える測定報告を送信することとを行わせるコンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体。
【0020】
[0021] 一態様では、非一時的コンピュータ可読媒体であって、位置推定エンティティによって実行されたとき、位置推定エンティティに、ターゲットユーザ機器(UE)に関連する第1の軌跡情報を取得することと、第1の軌跡情報に基づいて二重差分タイミング(DDT)プロシージャをトリガすることを決定することと、DDTプロシージャは、ターゲットUEと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第1の差分タイミング(DT)プロシージャと、基準ワイヤレスノードと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャとを備える、少なくともターゲットUEと基準ワイヤレスノードとに、DDTプロシージャをトリガするという決定に基づいてDDTプロシージャを実施するための要求を送信することとを行わせるコンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体。
【0021】
[0022] 本明細書で開示される態様に関連する他の目的および利点は、添付の図面および発明を実施するための形態に基づいて当業者に明らかになるであろう。
【0022】
[0023] 添付の図面は、本開示の様々な態様の説明を助けるために提示され、態様の限定ではなく、単に態様の例示のために提供される。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】[0024] 様々な態様による、例示的なワイヤレス通信システムを示す図。
【
図2A】[0025] 本開示の態様による、例示的なワイヤレスネットワーク構造を示す図。
【
図2B】本開示の態様による、例示的なワイヤレスネットワーク構造を示す図。
【
図2C】本開示の態様による、例示的なワイヤレスネットワーク構造を示す図。
【
図3A】[0026] ワイヤレス通信ノードにおいて採用され、本明細書で教示される通信をサポートするように構成され得る構成要素のいくつかの例示的な態様の簡略ブロック図。
【
図3B】ワイヤレス通信ノードにおいて採用され、本明細書で教示される通信をサポートするように構成され得る構成要素のいくつかの例示的な態様の簡略ブロック図。
【
図3C】ワイヤレス通信ノードにおいて採用され、本明細書で教示される通信をサポートするように構成され得る構成要素のいくつかの例示的な態様の簡略ブロック図。
【
図4A】[0027] 本開示の態様による、フレーム構造およびフレーム構造内のチャネルの例を示す図。
【
図4B】本開示の態様による、フレーム構造およびフレーム構造内のチャネルの例を示す図。
【
図5】[0028] ワイヤレスノードによってサポートされるセルのための例示的なPRS構成を示す図。
【
図6】[0029] 本開示の様々な態様による、例示的なワイヤレス通信システムを示す図。
【
図7】[0030] 本開示の様々な態様による、例示的なワイヤレス通信システムを示す図。
【
図8A】[0031] 本開示の態様による、時間にわたる受信機におけるRFチャネル応答を示すグラフ。
【
図8B】[0032] AoDにおけるクラスタのこの分離を示す図。
【
図9】[0033] 本開示の態様による、基地局(base station)とUEとの間で交換されるRTT測定信号の例示的なタイミングを示す図。
【
図10】[0034] 本開示の他の態様による、基地局とUEとの間で交換されるRTT測定信号の例示的なタイミングを示す図。
【
図11】[0035] 本開示の態様による、例示的なワイヤレス通信システムを示す図。
【
図12】[0036] 本開示の他の態様による、基地局(たとえば、本明細書で説明される基地局のいずれか)とUE(たとえば、本明細書で説明されるUEのいずれか)との間で交換されるRTT測定信号の例示的なタイミングを示す図。
【
図13】[0037] 衛星ベースの測位方式を示す図。
【
図14】[0038] 別の衛星ベースの測位方式を示す図。
【
図15】[0039] 別の衛星ベースの測位方式を示す図。
【
図16】[0040] 本開示の態様による、ワイヤレス通信の例示的なプロセスを示す図。
【
図17】[0041] 本開示の態様による、
図16のプロセスの例示的な実装形態を示す図。
【
図18】[0042] 本開示の態様による、
図16のプロセスの例示的な実装形態を示す図。
【
図19】[0043] 本開示の態様による、
図16のプロセスの例示的な実装形態を示す図。
【
図20】[0044] 本開示の態様による、二重差分TDOA方式を示す図。
【
図21】[0045] 本開示の態様による、ワイヤレス通信の例示的なプロセスを示す図。
【
図22】[0046] 本開示の態様による、
図21のプロセスの例示的な実装形態を示す図。
【
図23】[0047] 本開示の別の態様による、
図21のプロセスの例示的な実装形態を示す図。
【
図24】[0048] 本開示の態様による、ワイヤレス通信の例示的なプロセスを示す図。
【
図25】[0049] 本開示の態様による、
図24のプロセスの例示的な実装形態を示す図。
【
図26】[0050] 本開示の態様による、ワイヤレス通信の例示的なプロセスを示す図。
【
図27】[0051] 本開示の態様による、ワイヤレス通信の例示的なプロセスを示す図。
【
図28】[0052] 本開示の態様による、RS-P測定セットの構成を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0024】
[0053] 本開示の態様が、例示のために提供される様々な例を対象とする以下の説明および関連する図面において提供される。本開示の範囲から逸脱することなく、代替態様が考案され得る。さらに、本開示の関連する詳細を不明瞭にしないように、本開示のよく知られている要素は詳細に説明されないか、または省略される。
【0025】
[0054] 「例示的」および/または「例」という単語は、本明細書では「例、事例、または例示の働きをすること」を意味するために使用される。本明細書で「例示的」および/または「例」として説明されるいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきであるとは限らない。同様に、「本開示の態様」という用語は、本開示のすべての態様が、説明される特徴、利点、または動作モードを含むことを必要としない。
【0026】
[0055] 以下で説明される情報および信号が様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表現され得ることを当業者は諒解されよう。たとえば、以下の説明全体を通して参照され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、特定の適用例、所望の設計、対応する技術などに部分的に応じて、電圧、電流、電磁波、磁場または磁気粒子、光場または光粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表現され得る。
【0027】
[0056] さらに、多くの態様が、たとえば、コンピューティングデバイスの要素によって実施されるべきアクションのシーケンスに関して説明される。本明細書で説明される様々なアクションは、特定の回路(たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC))によって、1つまたは複数のプロセッサによって実行されるプログラム命令によって、または両方の組合せによって実施され得ることを認識されよう。さらに、本明細書で説明されるアクションのシーケンスは、実行時に、本明細書で説明される機能をデバイスの関連するプロセッサに実施させるかまたは実施するように命令することになるコンピュータ命令の対応するセットを記憶した任意の形態の非一時的コンピュータ可読記憶媒体内で全体として具現化されるべきものと見なされ得る。したがって、本開示の様々な態様は、そのすべてが請求する主題の範囲内に入ることが企図されているいくつかの異なる形態で具現化され得る。さらに、本明細書で説明される態様の各々について、任意のそのような態様の対応する形態は、本明細書では、たとえば、説明されるアクションを実施する「ように構成された論理」として説明され得る。
【0028】
[0057] 本明細書で使用される「ユーザ機器」(UE)および「基地局」という用語は、別段に記載されていない限り、いずれかの特定の無線アクセス技術(RAT)に固有であるかまたは他の方法でそれに限定されることを意図されていない。概して、UEは、ワイヤレス通信ネットワークを介して通信するためにユーザによって使用される任意のワイヤレス通信デバイス(たとえば、モバイルフォン、ルータ、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、消費者追跡デバイスまたは消費者アセット追跡デバイス、ウェアラブル(たとえば、スマートウォッチ、グラス、拡張現実(AR)/仮想現実(VR)ヘッドセットなど)、車両(たとえば、自動車、オートバイ、自転車など)、モノのインターネット(IoT)デバイスなど)であり得る。UEは、モバイルであり得るかまたは(たとえば、いくつかの時間において)固定であり得、無線アクセスネットワーク(RAN)と通信し得る。本明細書で使用される「UE」という用語は、「アクセス端末」すなわち「AT」、「クライアントデバイス」、「ワイヤレスデバイス」、「加入者デバイス」、「加入者端末」、「加入者局」、「ユーザ端末」すなわちUT、「モバイル端末」、「移動局」、あるいはそれらの変形形態と互換的に呼ばれることがある。概して、UEは、RANを介してコアネットワークと通信することができ、コアネットワークを通して、UEは、インターネットなどの外部ネットワークおよび他のUEと接続され得る。もちろん、ワイヤードアクセスネットワーク、(たとえば、IEEE802.11などに基づく)ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)ネットワークなどを介したものなど、コアネットワークおよび/またはインターネットに接続する他の機構もUEに対して可能である。
【0029】
[0058] 基地局は、それが展開されるネットワークに応じて、UEと通信しているいくつかのRATのうちの1つに従って動作し得、代替的に、アクセスポイント(AP)、ネットワークノード、ノードB、発展型ノードB(eNB)、(gNBまたはgノードBとも呼ばれる)新無線(NR)ノードBなどと呼ばれることがある。さらに、いくつかのシステムでは、基地局は、純粋にエッジノードシグナリング機能を与え得、他のシステムでは、それは、追加の制御および/またはネットワーク管理機能を与え得る。いくつかのシステムでは、基地局は、顧客構内機器(CPE)または路側ユニット(RSU)に対応し得る。いくつかの設計では、基地局は、限られたあるインフラストラクチャに機能を提供し得る高出力UE(たとえば、車両UEすなわちVUE)に対応し得る。UEがそれを通して基地局に信号を送ることができる通信リンクは、アップリンク(UL)チャネル(たとえば、逆方向トラフィックチャネル、逆方向制御チャネル、アクセスチャネルなど)と呼ばれる。基地局がそれを通してUEに信号を送ることができる通信リンクは、ダウンリンク(DL)または順方向リンクチャネル(たとえば、ページングチャネル、制御チャネル、ブロードキャストチャネル、順方向トラフィックチャネルなど)と呼ばれる。本明細書で使用されるトラフィックチャネル(TCH)という用語は、UL/逆方向トラフィックチャネルまたはDL/順方向トラフィックチャネルのいずれかを指すことができる。
【0030】
[0059] 「基地局」という用語は、単一の物理的送信受信ポイント(TRP)、またはコロケートされることもされないこともある複数の物理的TRPを指し得る。たとえば、「基地局」という用語が、単一の物理的TRPを指す場合、物理的TRPは、基地局のセルに対応する基地局のアンテナであり得る。「基地局」という用語が、複数のコロケートされた物理的TRPを指す場合、物理的TRPは、基地局の(たとえば、多入力多出力(MIMO)システムにおけるような、または基地局がビームフォーミングを採用する場合における)アンテナのアレイであり得る。「基地局」という用語が、複数のコロケートされない物理的TRPを指す場合、物理的TRPは、分散アンテナシステム(DAS)(トランスポート媒体を介して共通ソースに接続された、空間的に分離されたアンテナのネットワーク)またはリモートラジオヘッド(RRH)(サービング基地局に接続されたリモート基地局)であり得る。代替的に、コロケートされない物理的TRPは、UEから測定報告を受信するサービング基地局と、UEがその基準RF信号を測定しているネイバー基地局とであり得る。TRPは、基地局がワイヤレス信号をそこから送信および受信するポイントであるので、本明細書で使用される、基地局からの送信または基地局における受信への言及は、基地局の特定のTRPを指すものとして理解されるべきである。
【0031】
[0060] 「RF信号」は、送信機と受信機との間の空間を通して情報をトランスポートする所与の周波数の電磁波を備える。本明細書で使用される送信機は、単一の「RF信号」または複数の「RF信号」を受信機に送信し得る。しかしながら、受信機は、マルチパスチャネルを通るRF信号の伝搬特性により、各送信されるRF信号に対応する複数の「RF信号」を受信し得る。送信機と受信機との間の異なる経路上の同じ送信されるRF信号は、「マルチパス」RF信号と呼ばれることがある。
【0032】
[0061] 様々な態様によれば、
図1は、例示的なワイヤレス通信システム100を示す。(ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)と呼ばれることもある)ワイヤレス通信システム100は、様々な基地局102と、様々なUE104とを含み得る。基地局102は、マクロセル基地局(高電力セルラー基地局)および/またはスモールセル基地局(低電力セルラー基地局)を含み得る。一態様では、マクロセル基地局は、ワイヤレス通信システム100がLTEネットワークに対応するeNB、またはワイヤレス通信システム100がNRネットワークに対応するgNB、あるいは両方の組合せを含み得、スモールセル基地局は、フェムトセル、ピコセル、マイクロセルなどを含み得る。
【0033】
[0062] 基地局102は、集合的にRANを形成し、バックホールリンク122を通してコアネットワーク170(たとえば、発展型パケットコア(EPC)または次世代コア(NGC))とインターフェースし、コアネットワーク170を通して1つまたは複数のロケーションサーバ172へとインターフェースし得る。他の機能に加えて、基地局102は、ユーザデータを転送することと、無線チャネル暗号化および解読と、完全性保護と、ヘッダ圧縮と、モビリティ制御機能(たとえば、ハンドオーバ、デュアル接続性)と、セル間干渉協調と、接続セットアップおよび解放と、負荷分散と、非アクセス層(NAS)メッセージのための分配と、NASノード選択と、同期と、RAN共有と、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)と、加入者および機器トレースと、RAN情報管理(RIM)と、ページングと、測位と、警告メッセージの配信とのうちの1つまたは複数に関係する機能を実施し得る。基地局102は、ワイヤードまたはワイヤレスであり得るバックホールリンク134を介して、直接または間接的に(たとえば、EPC/NGCを通して)互いに通信し得る。
【0034】
[0063] 基地局102はUE104とワイヤレス通信し得る。基地局102の各々は、それぞれの地理的カバレージエリア110に通信カバレージを提供し得る。一態様では、1つまたは複数のセルは、各カバレージエリア110中の基地局102によってサポートされ得る。「セル」は、(たとえば、キャリア周波数、コンポーネントキャリア、キャリア、帯域などと呼ばれる、何らかの周波数リソースを介した)基地局との通信のために使用される論理的通信エンティティであり、同じまたは異なるキャリア周波数を介して動作するセルを区別するための識別子(たとえば、物理セル識別子(PCI)、仮想セル識別子(VCI))に関連し得る。いくつかの場合には、異なるセルは、異なるタイプのUEにアクセスを提供し得る異なるプロトコルタイプ(たとえば、マシンタイプ通信(MTC)、狭帯域IoT(NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、またはその他)に従って構成され得る。セルは特定の基地局によってサポートされるので、「セル」という用語は、コンテキストに応じて、論理的通信エンティティと、それをサポートする基地局とのいずれかまたは両方を指し得る。いくつかの場合には、「セル」という用語は、キャリア周波数が検出され、地理的カバレージエリア110のある部分内の通信のために使用され得る限り、基地局の地理的カバレージエリア(たとえば、セクタ)をも指し得る。
【0035】
[0064] ネイバリングマクロセル基地局102の地理的カバレージエリア110は(たとえば、ハンドオーバ領域において)部分的に重複し得るが、地理的カバレージエリア110のうちのいくつかは、より大きい地理的カバレージエリア110によってかなり重複され得る。たとえば、スモールセル基地局102’は、1つまたは複数のマクロセル基地局102のカバレージエリア110とかなり重複するカバレージエリア110’を有し得る。スモールセル基地局とマクロセル基地局の両方を含むネットワークは、異種ネットワークとして知られ得る。異種ネットワークはまた、限定加入者グループ(CSG)として知られる制限されたグループにサービスを与え得るホームeNB(HeNB)を含み得る。
【0036】
[0065] 基地局102とUE104との間の通信リンク120は、UE104から基地局102への(逆方向リンクとも呼ばれる)UL送信、および/または基地局102からUE104への(順方向リンクとも呼ばれる)ダウンリンク(DL)送信を含み得る。通信リンク120は、空間多重化、ビームフォーミング、および/または送信ダイバーシティを含む、MIMOアンテナ技術を使用し得る。通信リンク120は、1つまたは複数のキャリア周波数を通したものであり得る。キャリアの割振りは、DLとULとに関して非対称であり得る(たとえば、DLの場合、ULの場合よりも多いまたは少ないキャリアが割り振られ得る)。
【0037】
[0066] ワイヤレス通信システム100は、無認可周波数スペクトル(たとえば、5GHz)中で通信リンク154を介してワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)局(STA)152と通信しているWLANアクセスポイント(AP)150をさらに含み得る。無認可周波数スペクトル中で通信するとき、WLAN STA152および/またはWLAN AP150は、チャネルが利用可能であるかどうかを決定するために、通信する前にクリアチャネルアセスメント(CCA)プロシージャまたはリッスンビフォアトーク(LBT)プロシージャを実施し得る。
【0038】
[0067] スモールセル基地局102’は、認可および/または無認可周波数スペクトル中で動作し得る。無認可周波数スペクトル中で動作するとき、スモールセル基地局102’は、LTEまたはNR技術を採用し、WLAN AP150によって使用されるのと同じ5GHz無認可周波数スペクトルを使用し得る。無認可周波数スペクトル中でLTE/5Gを採用するスモールセル基地局102’は、アクセスネットワークへのカバレージをブーストし、および/またはアクセスネットワークの容量を増加させ得る。無認可スペクトルにおけるNRは、NR-Uと呼ばれることがある。無認可スペクトルにおけるLTEは、LTE-U、認可支援アクセス(LAA)、またはMulteFireと呼ばれることがある。
【0039】
[0068] ワイヤレス通信システム100は、UE182と通信している、ミリメートル波(mmW)周波数および/または近mmW周波数中で動作し得るmmW基地局180をさらに含み得る。極高周波(EHF)は、電磁スペクトル中のRFの一部である。EHFは、30GHzから300GHzの範囲と、1ミリメートルから10ミリメートルの間の波長とを有する。この帯域中の電波は、ミリメートル波と呼ばれることがある。近mmWは、100ミリメートルの波長をもつ3GHzの周波数まで下方に延在し得る。超高周波(SHF)帯域は、センチメートル波とも呼ばれる、3GHzから30GHzの間に延在する。mmW/近mmW無線周波数帯域を使用する通信は、高い経路損失と比較的短い範囲とを有する。mmW基地局180とUE182とは、極めて高い経路損失と短い範囲とを補償するために、mmW通信リンク184を介してビームフォーミング(送信および/または受信)を利用し得る。さらに、代替構成では、1つまたは複数の基地局102はまた、mmWまたは近mmWとビームフォーミングとを使用して送信し得ることが諒解されよう。したがって、上記の説明は、例にすぎず、本明細書で開示される様々な態様を限定すると解釈されるべきではないことが諒解されよう。
【0040】
[0069] 送信ビームフォーミングは、RF信号を特定の方向に集束させるための技法である。旧来、ネットワークノード(たとえば、基地局)がRF信号をブロードキャストするとき、それは、信号をすべての方向に(全方向的に)ブロードキャストする。送信ビームフォーミングでは、ネットワークノードは、所与のターゲットデバイス(たとえば、UE)が(送信ネットワークノードに対して)どこに位置するかを決定し、より強いダウンリンクRF信号をその特定の方向に投射し、それにより、(データレートに関して)より高速でより強いRF信号を受信デバイスに提供する。送信するときにRF信号の指向性を変更するために、ネットワークノードは、RF信号をブロードキャストしている1つまたは複数の送信機の各々において、RF信号の位相と相対振幅とを制御することができる。たとえば、ネットワークノードは、アンテナを実際に移動させることなしに、異なる方向に向くように「ステアリング」され得るRF波のビームを作成する(「フェーズドアレイ」または「アンテナアレイ」と呼ばれる)アンテナのアレイを使用し得る。特に、送信機からのRF電流は、別個のアンテナからの電波が互いに加算されて所望の方向における放射が増加される一方で、望ましくない方向における放射を打ち消して抑制するように、適正な位相関係とともに個々のアンテナに供給される。
【0041】
[0070] 送信ビームは擬似コロケートされ得、これは、ネットワークノードの送信アンテナ自体が物理的にコロケートされるか否かにかかわらず、送信ビームが受信機(たとえば、UE)には同じパラメータを有するように見えることを意味する。NRでは、4つのタイプの擬似コロケーション(QCL)関係がある。特に、所与のタイプのQCL関係は、第2のビーム上の第2の基準RF信号に関するいくつかのパラメータが、ソースビーム上のソース基準RF信号に関する情報から導出され得ることを意味する。したがって、ソース基準RF信号がQCLタイプAである場合、受信機は、同じチャネル上で送信される第2の基準RF信号のドップラーシフトと、ドップラー拡散と、平均遅延と、遅延拡散とを推定するために、ソース基準RF信号を使用することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプBである場合、受信機は、同じチャネル上で送信される第2の基準RF信号のドップラーシフトとドップラー拡散とを推定するために、ソース基準RF信号を使用することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプCである場合、受信機は、同じチャネル上で送信される第2の基準RF信号のドップラーシフトと平均遅延とを推定するために、ソース基準RF信号を使用することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプDである場合、受信機は、同じチャネル上で送信される第2の基準RF信号の空間受信パラメータを推定するために、ソース基準RF信号を使用することができる。
【0042】
[0071] 受信ビームフォーミングでは、受信機は、所与のチャネル上で検出されたRF信号を増幅するために受信ビームを使用する。たとえば、受信機は、特定の方向から受信されるRF信号を増幅する(たとえば、それの利得レベルを増加させる)ために、その方向においてアンテナのアレイの利得設定を増加させ、および/または位相設定を調整することができる。したがって、受信機がいくつかの方向にビームフォーミングすると言われるとき、その方向のビーム利得が他の方向に沿ったビーム利得に対して高くなるか、またはその方向のビーム利得が受信機にとって利用可能なすべての他の受信ビームのその方向のビーム利得と比較して最も高くなることを意味する。これは、その方向から受信されるRF信号のより強い受信信号強度(たとえば、基準信号受信電力(RSRP)、基準信号受信品質(RSRQ)、信号対干渉プラス雑音比(SINR)など)を生じる。
【0043】
[0072] 受信ビームは空間的に関係し得る。空間関係は、第2の基準信号のための送信ビームについてのパラメータが、第1の基準信号のための受信ビームに関する情報から導出され得ることを意味する。たとえば、UEは、基地局から基準ダウンリンク基準信号(たとえば、同期信号ブロック(SSB))を受信するために、特定の受信ビームを使用し得る。UEは、次いで、受信ビームのパラメータに基づいて、その基地局にアップリンク基準信号(たとえば、サウンディング基準信号(SRS))を送るための送信ビームを形成することができる。
【0044】
[0073] 「ダウンリンク」ビームは、それを形成しているエンティティに応じて、送信ビームまたは受信ビームのいずれかであり得ることに留意されたい。たとえば、基地局が、UEに基準信号を送信するためにダウンリンクビームを形成している場合、ダウンリンクビームは送信ビームである。しかしながら、UEがダウンリンクビームを形成している場合、それは、ダウンリンク基準信号を受信するための受信ビームである。同様に、「アップリンク」ビームは、それを形成しているエンティティに応じて、送信ビームまたは受信ビームのいずれかであり得る。たとえば、基地局がアップリンクビームを形成している場合、それはアップリンク受信ビームであり、UEがアップリンクビームを形成している場合、それはアップリンク送信ビームである。
【0045】
[0074] 5Gでは、ワイヤレスノード(たとえば、基地局102/180、UE104/182)が動作する周波数スペクトルは、複数の周波数範囲、FR1(450から6000MHzまで)と、FR2(24250から52600MHzまで)と、FR3(52600MHz超)と、FR4(FR1からFR2の間)とに分割される。5Gなど、マルチキャリアシステムでは、キャリア周波数のうちの1つは、「1次キャリア」または「アンカーキャリア」または「1次サービングセル」または「PCell」と呼ばれ、残りのキャリア周波数は、「2次キャリア」または「2次サービングセル」または「SCell」と呼ばれる。キャリアアグリゲーションにおいて、アンカーキャリアは、UE104/182と、UE104/182が初期無線リソース制御(RRC)接続確立プロシージャを実施するかまたはRRC接続再確立プロシージャを開始するかのいずれかであるセルとによって利用される1次周波数(たとえば、FR1)上で動作するキャリアである。1次キャリアは、すべての共通でUE固有の制御チャネルを搬送し、認可周波数中のキャリアであり得る(ただし、これは常に当てはまるとは限らない)。2次キャリアは、RRC接続がUE104とアンカーキャリアとの間で確立されると構成され得、追加の無線リソースを提供するために使用され得る、第2の周波数(たとえば、FR2)上で動作するキャリアである。いくつかの場合には、2次キャリアは、無認可周波数中のキャリアであり得る。2次キャリアは、必要なシグナリング情報および信号のみを含んでいることがあり、たとえば、1次アップリンクキャリアと1次ダウンリンクキャリアの両方が典型的にはUE固有であるので、UE固有であるシグナリング情報および信号は、2次キャリア中に存在しないことがある。これは、セル中の異なるUE104/182が、異なるダウンリンク1次キャリアを有し得ることを意味する。同じことが、アップリンク1次キャリアについて当てはまる。ネットワークは、任意の時間において任意のUE104/182の1次キャリアを変更することが可能である。これは、たとえば、異なるキャリアに対する負荷を分散させるために行われる。(PCellであるかSCellであるかにかかわらず)「サービングセル」は、何らかの基地局がその上で通信しているキャリア周波数/コンポーネントキャリアに対応するので、「セル」、「サービングセル」、「コンポーネントキャリア」、「キャリア周波数」などの用語は、互換的に使用され得る。
【0046】
[0075] たとえば、まだ
図1を参照すると、マクロセル基地局102によって利用される周波数のうちの1つは、アンカーキャリア(または「PCell」)であり得、マクロセル基地局102および/またはmmW基地局180によって利用される他の周波数は、2次キャリア(「SCell」)であり得る。複数のキャリアの同時送信および/または受信は、UE104/182がそれのデータ送信および/または受信レートを著しく増加させることを可能にする。たとえば、マルチキャリアシステムにおける2つの20MHzのアグリゲートされたキャリアは、理論的には、単一の20MHzキャリアによって達成されるものと比較して、データレートの倍増(すなわち、40MHz)につながるであろう。
【0047】
[0076] ワイヤレス通信システム100は、1つまたは複数のデバイスツーデバイス(D2D)ピアツーピア(P2P)リンクを介して1つまたは複数の通信ネットワークに間接的に接続する、UE190などの1つまたは複数のUEをさらに含み得る。
図1の例では、UE190は、(たとえば、UE190がそれを通してセルラー接続性を間接的に取得し得る)基地局102のうちの1つに接続されたUE104のうちの1つとのD2D P2Pリンク192と、(UE190がそれを通してWLANベースのインターネット接続性を間接的に取得し得る)WLAN AP150に接続されたWLAN STA152とのD2D P2Pリンク194とを有する。一例では、D2D P2Pリンク192および194は、LTE Direct(LTE-D)、WiFi Direct(登録商標)(WiFi(登録商標)-D)、Bluetooth(登録商標)など、任意のよく知られているD2D RATを用いてサポートされ得る。
【0048】
[0077] ワイヤレス通信システム100は、通信リンク120を介してマクロセル基地局102と通信し、および/またはmmW通信リンク184を介してmmW基地局180と通信し得る、UE164をさらに含み得る。たとえば、マクロセル基地局102は、UE164のためにPCellと1つまたは複数のSCellとをサポートし得、mmW基地局180は、UE164のために1つまたは複数のSCellをサポートし得る。
【0049】
[0078]
図2Aは、例示的なワイヤレスネットワーク構造200を示す。たとえば、(次世代コア(NGC)とも呼ばれる)5GC210は、機能的には、コアネットワークを形成するために協働的に動作する、制御プレーン(Cプレーン)機能214(たとえば、UE登録、認証、ネットワークアクセス、ゲートウェイ選択など)、およびユーザプレーン(Uプレーン)機能212(たとえば、UEゲートウェイ機能、データネットワークへのアクセス、IPルーティングなど)と見なされ得る。ユーザプレーンインターフェース(NG-U)213と制御プレーンインターフェース(NG-C)215とは、gNB222を5GC210に、特にそれぞれユーザプレーン機能212と制御プレーン機能214とに接続する。追加の構成では、ng-eNB224も、制御プレーン機能214へのNG-C215と、ユーザプレーン機能212へのNG-U213とを介して5GC210に接続され得る。さらに、ng-eNB224は、バックホール接続223を介してgNB222と直接通信し得る。いくつかの構成では、次世代RAN(NG-RAN)220は、1つまたは複数のgNB222を有し得るが、他の構成は、ng-eNB224とgNB222の両方のうちの1つまたは複数を含む。gNB222またはng-eNB224のいずれか(または両方)が、1つまたは複数のUE204(たとえば、本明細書で説明されるUEのいずれか)と通信し得る。
【0050】
[0079] 別の随意の態様は、UE204にロケーション支援を提供するために5GC210と通信していることがある、ロケーションサーバ230を含み得る。ロケーションサーバ230は、複数の別個のサーバ(たとえば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにわたって拡散された異なるソフトウェアモジュールなど)として実装され得るか、または代替的に、各々単一のサーバに対応し得る。ロケーションサーバ230は、コアネットワーク5GC210を介して、および/またはインターネット(示されず)を介してロケーションサーバ230に接続することができるUE204のための1つまたは複数のロケーションサービスをサポートするように構成され得る。さらに、ロケーションサーバ230は、コアネットワークの構成要素に統合され得るか、または代替的にコアネットワークの外部にあり得る(たとえば、相手先商標製造会社(OEM)サーバまたはサービスサーバなど、サードパーティサーバ)。
【0051】
[0080]
図2Bは、別の例示的なワイヤレスネットワーク構造240を示す。(
図2A中の5GC210に対応し得る)5GC260は、機能的には、コアネットワーク(すなわち、5GC260)を形成するために協働的に動作する、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)264によって提供される制御プレーン機能、ならびにユーザプレーン機能(UPF)262によって提供されるユーザプレーン機能と見なされ得る。AMF264の機能は、登録管理と、接続管理と、到達可能性管理と、モビリティ管理と、合法的傍受と、1つまたは複数のUE204(たとえば、本明細書で説明されるUEのいずれか)とセッション管理機能(SMF)266との間のセッション管理(SM)メッセージのためのトランスポートと、SMメッセージをルーティングするための透過的プロキシサービスと、アクセス認証およびアクセス許可と、UE204とショートメッセージサービス機能(SMSF)(図示せず)との間のショートメッセージサービス(SMS)メッセージのためのトランスポートと、セキュリティアンカー機能(SEAF)とを含む。AMF264はまた、認証サーバ機能(AUSF)(図示せず)およびUE204と対話し、UE204認証プロセスの結果として確立された中間キーを受信する。UMTS(ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム)加入者識別モジュール(USIM)に基づく認証の場合、AMF264は、AUSFからセキュリティ資料を取り出す。AMF264の機能はまた、セキュリティコンテキスト管理(SCM)を含む。SCMは、それがアクセスネットワーク固有のキーを導出するために使用するキーをSEAFから受信する。AMF264の機能はまた、規制サービスのためのロケーションサービス管理と、UE204と(ロケーションサーバ230として働く)ロケーション管理機能(LMF)270との間のロケーションサービスメッセージのためのトランスポートと、NG-RAN220とLMF270との間のロケーションサービスメッセージのためのトランスポートと、発展型パケットシステム(EPS)との相互動作のためのEPSベアラ識別子割振りと、UE204モビリティイベント通知とを含む。さらに、AMF264はまた、非3GPP(登録商標)(第3世代パートナーシッププロジェクト)アクセスネットワークのための機能をサポートする。
【0052】
[0081] UPF262の機能は、(適用可能なとき)RAT内/間モビリティのためのアンカーポイントとして働くことと、データネットワーク(図示せず)への相互接続の外部プロトコルデータユニット(PDU)セッションポイントとして働くことと、パケットルーティングおよびフォワーディングを提供することと、パケット検査と、ユーザプレーンポリシールール執行(たとえば、ゲーティング、リダイレクション、トラフィックステアリング)と、合法的傍受(ユーザプレーン収集)と、トラフィック使用報告と、ユーザプレーンのためのサービス品質(QoS)ハンドリング(たとえば、アップリンク/ダウンリンクレート執行、ダウンリンクにおける反射性QoSマーキング)と、アップリンクトラフィック検証(サービスデータフロー(SDF)対QoSフローマッピング)と、アップリンクおよびダウンリンクにおけるトランスポートレベルパケットマーキングと、ダウンリンクパケットバッファリングおよびダウンリンクデータ通知トリガリングと、ソースRANノードに1つまたは複数の「終了マーカー」を送ることおよびフォワーディングすることとを含む。UPF262はまた、UE204と、SLP272などのロケーションサーバとの間のユーザプレーン上でのロケーションサービスメッセージの転送をサポートし得る。
【0053】
[0082] SMF266の機能は、セッション管理と、UEインターネットプロトコル(IP)アドレス割振りおよび管理と、ユーザプレーン機能の選択および制御と、トラフィックを適切な宛先にルーティングするためのUPF262におけるトラフィックステアリングの構成と、ポリシー執行およびQoSの一部の制御と、ダウンリンクデータ通知とを含む。SMF266がそれを介してAMF264と通信するインターフェースは、N11インターフェースと呼ばれる。
【0054】
[0083] 別の随意の態様は、UE204にロケーション支援を提供するために5GC260と通信していることがある、LMF270を含み得る。LMF270は、複数の別個のサーバ(たとえば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにわたって拡散された異なるソフトウェアモジュールなど)として実装され得るか、または代替的に、各々単一のサーバに対応し得る。LMF270は、コアネットワーク、5GC260を介して、および/またはインターネット(示されず)を介してLMF270に接続することができるUE204のための1つまたは複数のロケーションサービスをサポートするように構成され得る。SLP272は、LMF270と同様の機能をサポートし得るが、LMF270は、(たとえば、音声またはデータでなくシグナリングメッセージを伝達することを意図されたインターフェースおよびプロトコルを使用して)制御プレーンを介してAMF264、NG-RAN220、およびUE204と通信し得、SLP272は、(たとえば、伝送制御プロトコル(TCP)および/またはIPのような音声および/またはデータを搬送することを意図されたプロトコルを使用して)ユーザプレーンを介してUE204および外部クライアント(たとえば、サードパーティのサーバ274)と通信し得る。
【0055】
[0084] また別の随意の態様は、UE204のロケーション情報(たとえば、ロケーション推定値)を取得するために、LMF270、SLP272、5GC260(たとえば、AMF264および/またはUPF262を介する)、NG-RAN220、および/またはUE204と通信していることがある、サードパーティサーバ274を含み得る。したがって、いくつかの場合には、サードパーティサーバ274は、ロケーションサービス(LCS)クライアントまたは外部クライアントと呼ばれることがある。サードパーティサーバ274は、複数の別個のサーバ(たとえば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにわたって拡散された異なるソフトウェアモジュールなど)として実装され得るか、または代替的に、各々単一のサーバに対応し得る。
【0056】
[0085] ユーザプレーンインターフェース263と制御プレーンインターフェース265とは、5GC260を、特にそれぞれ、UPF262とAMF264とを、NG-RAN220中の1つまたは複数のgNB222および/またはng-eNB224に接続する。gNB222および/またはng-eNB224とAMF264との間のインターフェースは、「N2」インターフェースと呼ばれ、gNB222および/またはng-eNB224とUPF262との間のインターフェースは「N3」インターフェースと呼ばれる。NG-RAN220のgNB222および/またはng-eNB224は、「Xn-C」インターフェースと呼ばれるバックホール接続223を介して互いに直接通信し得る。gNB222および/またはng-eNB224のうちの1つまたは複数は、「Uu」インターフェースと呼ばれるワイヤレスインターフェースを介して1つまたは複数のUE204と通信し得る。
【0057】
[0086] gNB222の機能は、gNBセントラルユニット(gNB-CU)226と、1つまたは複数のgNB分散ユニット(gNB-DU)228と、1つまたは複数のgNB無線ユニット(gNB-RU)229との間で分割され得る。gNB-CU226は、gNB-DU228に排他的に割り振られた機能を除いて、ユーザデータを転送すること、モビリティ制御、無線アクセスネットワーク共有、測位、セッション管理などの基地局機能を含む論理ノードである。より詳細には、gNB-CU226は、概して、gNB222の無線リソース制御(RRC)と、サービスデータ適応プロトコル(SDAP)と、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)プロトコルとをホストする。gNB-DU228は、概して、gNB222の無線リンク制御(RLC)レイヤと媒体アクセス制御(MAC)レイヤとをホストする論理ノードである。それの動作は、gNB-CU226によって制御される。1つのgNB-DU228は1つまたは複数のセルをサポートすることができ、1つのセルは1つのgNB-DU228のみによってサポートされる。gNB-CU226と1つまたは複数のgNB-DU228との間のインターフェース232は、「F1」インターフェースと呼ばれる。gNB222の物理(PHY)レイヤ機能は、概して、電力増幅および信号送信/受信などの機能を実行する1つまたは複数のスタンドアロンgNB-RU229によってホストされる。gNB-DU228とgNB-RU229との間のインターフェースは、「Fx」インターフェースと呼ばれる。したがって、UE204は、RRCレイヤと、SDAPレイヤと、PDCPレイヤとを介してgNB-CU226と通信し、RLCレイヤと、MACレイヤとを介してgNB-DU228と通信し、PHYレイヤを介してgNB-RU229と通信する。
【0058】
[0087] 5G NRシステムなどの通信システムの展開は、様々な構成要素または構成部分を用いる複数の方式で構成され得る。5G NRシステムまたはネットワークでは、ネットワークノード、ネットワークエンティティ、ネットワークのモビリティ要素、RANノード、コアネットワークノード、ネットワーク要素、または基地局などのネットワーク機器、または基地局機能を実施する1つもしくは複数のユニット(または1つもしくは複数の構成要素)は、アグリゲートまたはディスアグリゲートされたアーキテクチャ中に実装され得る。たとえば、(ノードB(NB)、発展型NB(eNB)、NR基地局、5G NB、アクセスポイント(AP)、送信受信ポイント(TRP)、またはセルなどの)基地局は、(スタンドアロン基地局もしくはモノリシック基地局としても知られる)アグリゲートされた基地局またはディスアグリゲートされた基地局として実装され得る。
【0059】
[0088] アグリゲートされた基地局は、単一のRANノード内に物理的にまたは論理的に統合される無線プロトコルスタックを利用するように構成され得る。ディスアグリゲートされた基地局は、(1つもしくは複数のセントラルもしくは集中ユニット(CU)、1つもしくは複数の分散ユニット(DU)、または1つもしくは複数の無線ユニット(RU)などの)2つ以上のユニットの間で物理的にまたは論理的に分散されるプロトコルスタックを利用するように構成され得る。いくつかの態様では、CUは、RANノード内に実装され得、1つもしくは複数のDUは、CUとコロケートされ得るか、または、代替として、1つもしくは複数の他のRANノード全体にわたって地理的にもしくは仮想的に分散され得る。DUは、1つまたは複数のRUと通信するように実装され得る。CU、DUおよびRUの各々はまた、仮想ユニット、すなわち、仮想セントラルユニット(VCU)、仮想分散ユニット(VDU)、または仮想無線ユニット(VRU)として実装され得る。
【0060】
[0089] 基地局タイプの動作またはネットワーク設計は、基地局の機能のアグリゲーション特性を考慮し得る。たとえば、ディスアグリゲートされた基地局は、統合アクセスバックホール(IAB)ネットワーク、オープン無線アクセスネットワーク((O-RANアライアンスによって後援されたネットワーク構成などの)O-RAN)、または仮想化無線アクセスネットワーク(クラウド無線アクセスネットワーク(CRAN)としても知られる、vRAN)中で利用され得る。ディスアグリゲーションは、様々な物理的なロケーションにある2つ以上のユニットにわたって機能を分散させることに加えて、少なくとも1つのユニットのために機能を仮想的に分散させることを含み得、これにより、ネットワーク設計の柔軟性が可能になり得る。ディスアグリゲートされた基地局の様々なユニットまたはディスアグリゲートされたRANアーキテクチャは、少なくとも1つの他のユニットとのワイヤードまたはワイヤレス通信のために構成され得る。
【0061】
[0090]
図2Cは、本開示の態様による、例示的なディスアグリゲートされた基地局アーキテクチャを示す
図250である。ディスアグリゲートされた基地局250のアーキテクチャは、バックホールリンクを介してコアネットワーク267(たとえば、5GC210、5GC260)と直接、または(E2リンクを介した準リアルタイム(Near-RT)RANインテリジェントコントローラ(RIC)259、またはサービス管理およびオーケストレーション(SMO)フレームワーク255に関連する非リアルタイム(Non-RT)RIC257、またはその両方などの)1つもしくは複数のディスアグリゲートされた基地局ユニットを通してコアネットワーク267と間接的に通信することができる1つまたは複数のセントラルユニット(CU)280(たとえば、gNB-CU226)を含み得る。CU280は、F1インターフェースなどのそれぞれのミッドホールリンクを介して1つまたは複数の分散ユニット(DU)285(たとえば、gNB-DU228)と通信し得る。DU285は、それぞれのフロントホールリンクを介して1つまたは複数の無線ユニット(RU)287(たとえば、gNB-RU229)と通信し得る。RU287は、1つまたは複数の無線周波数(RF)アクセスリンクを介してそれぞれのUE204と通信し得る。いくつかの実装形態では、UE204は、複数のRU287によって同時にサービスされ得る。
【0062】
[0091] ユニットの各々、すなわち、CU280、DU285、RU287、ならびにNear-RT RIC259、Non-RT RIC257およびSMOフレームワーク255は、ワイヤードまたはワイヤレス伝送媒体を介して信号、データ、または情報(集合的に、信号)を受信または送信するように構成された1つもしくは複数のインターフェースを含むか、または1つもしくは複数のインターフェースに結合され得る。ユニットの各々またはユニットの通信インターフェースに命令を与える関連するプロセッサもしくはコントローラは、伝送媒体を介して他のユニットのうちの1つまたは複数と通信するように構成され得る。たとえば、ユニットは、他のユニットのうちの1つまたは複数にワイヤード伝送媒体を介して信号を受信または送信するように構成されたワイヤードインターフェースを含むことができる。さらに、ユニットは、ワイヤレスインターフェースを含むことができ、これは、他のユニットのうちの1つまたは複数にワイヤレス伝送媒体を介して信号を受信または送信するかまたはその両方を行うように構成された受信機、送信機または(無線周波数(RF)トランシーバなどの)トランシーバを含み得る。
【0063】
[0092] いくつかの態様では、CU280は、1つまたは複数の上位レイヤの制御機能をホストし得る。そのような制御機能は、無線リソース制御(RRC)、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)、サービスデータ適応プロトコル(SDAP)などを含むことができる。各制御機能は、CU280によってホストされた他の制御機能と信号を通信するように構成されたインターフェースを用いて実装され得る。CU280は、ユーザプレーン機能(すなわち、セントラルユニット-ユーザプレーン(CU-UP))、制御プレーン機能(すなわち、セントラルユニット-制御プレーン(CU-CP))またはそれらの組合せを扱うように構成され得る。いくつかの実装形態では、CU280は、1つまたは複数のCU-UPユニットと1つまたは複数のCU-CPユニットとに論理的に分割され得る。CU-UPユニットは、O-RAN構成中に実装されるとき、E1インターフェースなどのインターフェースを介してCU-CPユニットと双方向に通信することができる。CU280は、ネットワーク制御およびシグナリングのために必要に応じてDU285と通信するように実装され得る。
【0064】
[0093] DU285は、1つまたは複数のRU287の動作を制御するために1つまたは複数の基地局機能を含む論理ユニットに対応し得る。いくつかの態様では、DU285は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって定義されたものなどの機能の分割に少なくとも部分的に応じて無線リンク制御(RLC)レイヤ、媒体アクセス制御(MAC)レイヤ、および(前方誤り訂正(FEC)符号化および復号、スクランブル、変調および復調などのためのモジュールなどの)1つまたは複数の高い物理(PHY)レイヤのうちの1つまたは複数をホストし得る。いくつかの態様では、DU285は、1つまたは複数の低いPHYレイヤをさらにホストし得る。各レイヤ(またはモジュール)は、DU285によってホストされた他のレイヤ(およびモジュール)とまたはCU280によってホストされた制御機能と信号を通信するように構成されたインターフェースを用いて実装され得る。
【0065】
[0094] 下位レイヤ機能は、1つまたは複数のRU287によって実装され得る。いくつかの展開では、DU285によって制御されるRU287は、より低いレイヤの機能の分割などの機能の分割に少なくとも部分的に基づいてRF処理機能、または(高速フーリエ変換(FFT)、逆FFT(iFFT)、デジタルビームフォーミング、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)抽出およびフィルタ処理などを実施するなどの)低いPHYレイヤ機能、またはその両方をホストする論理ノードに対応し得る。そのようなアーキテクチャでは、RU287は、1つまたは複数のUE204とのオーバージエア(OTA)通信を扱うように実装され得る。いくつかの実装形態では、RU287との制御およびユーザプレーン通信のリアルタイムおよび非リアルタイムな態様は、対応するDU285によって制御され得る。いくつかのシナリオでは、この構成により、DU285およびCU280をvRANアーキテクチャなどのクラウドベースのRANアーキテクチャ中に実装することが可能になり得る。
【0066】
[0095] SMOフレームワーク255は、仮想化されていないおよび仮想化されたネットワーク要素のRAN展開およびプロビジョニングをサポートするように構成され得る。仮想化されていないネットワーク要素の場合、SMOフレームワーク255は、(O1インターフェースなどの)運用および保守インターフェースを介して管理され得るRANカバレージ要件のための専用の物理リソースの展開をサポートするように構成され得る。仮想化されたネットワーク要素の場合、SMOフレームワーク255は、(O2インターフェースなどの)クラウドコンピューティングプラットフォームインターフェースを介して(仮想化されたネットワーク要素をインスタンス化するためになど)ネットワーク要素のライフサイクル管理を実施するために(オープンクラウド(O-Cloud)269などの)クラウドコンピューティングプラットフォームと対話するように構成され得る。そのような仮想化されたネットワーク要素は、限定はしないが、CU280と、DU285と、RU287と、Near-RT RIC259とを含むことができる。いくつかの実装形態では、SMOフレームワーク255は、O1インターフェースを介してオープンeNB(O-eNB)261などの4G RANのハードウェア態様と通信することができる。さらに、いくつかの実装形態では、SMOフレームワーク255は、O1インターフェースを介して1つまたは複数のRU287と直接通信することができる。SMOフレームワーク255はまた、SMOフレームワーク255の機能をサポートするように構成されたNon-RT RIC257を含み得る。
【0067】
[0096] Non-RT RIC257は、RAN要素およびリソースの非リアルタイム制御および最適化、モデルトレーニングおよび更新を含む人工知能/機械学習(AI/ML)ワークフロー、またはNear-RT RIC259中のアプリケーション/特徴のポリシーベースのガイダンスを可能にする論理機能を含むように構成され得る。Non-RT RIC257は、(A1インターフェースを介するなどして)Near-RT RIC259に結合されるかまたはそれと通信し得る。Near-RT RIC259は、Near-RT RIC259と1つまたは複数のCU280、1つまたは複数のDU285、またはその両方、ならびにO-eNBを接続する(E2インターフェースを介してなど)インターフェースにわたるデータの収集および行為を介してRAN要素およびリソースのほぼリアルタイムの制御および最適化を可能にする論理機能を含むように構成され得る。
【0068】
[0097] いくつかの実装形態では、Near-RT RIC259中に展開されることになるAI/MLモデルを生成するために、Non-RT RIC257は、外部サーバからパラメータまたは外部のエンリッチメント情報を受信し得る。そのような情報は、Near-RT RIC259によって利用され得、非ネットワークのデータソースからまたはネットワーク機能からSMOフレームワーク255またはNon-RT RIC257において受信され得る。いくつかの例では、Non-RT RIC257またはNear-RT RIC259は、RANの行動またはパフォーマンスをチューニングするように構成され得る。たとえば、Non-RT RIC257は、パフォーマンスについて長期の傾向およびパターンを監視し、(O1を介した再構成など)SMOフレームワーク255を通してまたは(A1ポリシーなどの)RAN管理ポリシーの作成を介して修正行為を実施するためにAI/MLモデルを採用し得る。
【0069】
[0098]
図3A、
図3B、および
図3Cは、本明細書で教示されるファイル送信動作をサポートするために、(本明細書で説明されるUEのいずれかに対応し得る)UE302と、(本明細書で説明される基地局のいずれかに対応し得る)基地局304と、(ロケーションサーバ230とLMF270とを含む、本明細書で説明されるネットワーク機能のいずれかに対応するかまたはそれを具現化し得る)ネットワークエンティティ306とに組み込まれ得る、(対応するブロックによって表される)いくつかの例示的な構成要素を示す。これらの構成要素は、異なる実装形態では異なるタイプの装置において(たとえば、ASICにおいて、システムオンチップ(SoC)においてなど)実装され得ることが諒解されよう。図示された構成要素は、通信システム中の他の装置にも組み込まれ得る。たとえば、システム中の他の装置は、同様の機能を提供するために説明されるものと同様の構成要素を含み得る。また、所与の装置が、構成要素のうちの1つまたは複数を含んでいることがある。たとえば、装置は、装置が複数のキャリア上で動作し、および/または異なる技術によって通信することを可能にする、複数のトランシーバ構成要素を含み得る。
【0070】
[0099] UE302と基地局304とは、各々、NRネットワーク、LTEネットワーク、GSMネットワークなど、1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワーク(図示せず)を介して通信するように構成されたワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)トランシーバ310および350をそれぞれ含む。WWANトランシーバ310および350は、関心のワイヤレス通信媒体(たとえば、特定の周波数スペクトル中の時間/周波数リソースの何らかのセット)上で少なくとも1つの指定されたRAT(たとえば、NR、LTE、GSMなど)を介して、他のUE、アクセスポイント、基地局(たとえば、eNB、gNB)などの他のネットワークノードと通信するために、それぞれ、1つまたは複数のアンテナ316および356に接続され得る。WWANトランシーバ310および350は、指定されたRATに従って、それぞれ、信号318および358(たとえば、メッセージ、指示、情報など)を送信および符号化するために、ならびに逆に、それぞれ、信号318および358(たとえば、メッセージ、指示、情報、パイロットなど)を受信および復号するために、様々に構成され得る。特に、トランシーバ310および350は、それぞれ、信号318および358を送信および符号化するために、1つまたは複数の送信機314および354をそれぞれ含み、それぞれ、信号318および358を受信および復号するために、1つまたは複数の受信機312および352をそれぞれ含む。
【0071】
[00100] UE302と基地局304とはまた、少なくともいくつかの場合には、それぞれ、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)トランシーバ320および360を含む。WLANトランシーバ320および360は、関心のワイヤレス通信媒体上で少なくとも1つの指定されたRAT(たとえば、WiFi、LTE-D、Bluetoothなど)を介して、他のUE、アクセスポイント、基地局などの他のネットワークノードと通信するために、それぞれ、1つまたは複数のアンテナ326および366に接続され得る。WLANトランシーバ320および360は、指定されたRATに従って、それぞれ、信号328および368(たとえば、メッセージ、指示、情報など)を送信および符号化するために、ならびに逆に、それぞれ、信号328および368(たとえば、メッセージ、指示、情報、パイロットなど)を受信および復号するために、様々に構成され得る。特に、トランシーバ320および360は、それぞれ、信号328および368を送信および符号化するために、1つまたは複数の送信機324および364をそれぞれ含み、それぞれ、信号328および368を受信および復号するために、1つまたは複数の受信機322および362をそれぞれ含む。
【0072】
[00101] 送信機と受信機とを含むトランシーバ回路は、いくつかの実装形態では、(たとえば、単一の通信デバイスの送信機回路および受信機回路として具現化される)統合されたデバイスを備え得、いくつかの実装形態では、別個の送信機デバイスと別個の受信機デバイスとを備え得、または他の実装形態では、他の方法で具現化され得る。一態様では、送信機は、本明細書で説明されるように、それぞれの装置が送信「ビームフォーミング」を実施することを可能にする、アンテナアレイなどの複数のアンテナ(たとえば、アンテナ316、336、および376)を含むかまたはそれらに結合され得る。同様に、受信機は、本明細書で説明されるように、それぞれの装置が受信ビームフォーミングを実施することを可能にする、アンテナアレイなどの複数のアンテナ(たとえば、アンテナ316、336、および376)を含むかまたはそれらに結合され得る。一態様では、送信機と受信機とは、それぞれの装置が、同時に受信と送信の両方を行うのではなく、所与の時間において受信または送信のみを行うことができるように、同じ複数のアンテナ(たとえば、アンテナ316、336、および376)を共有し得る。装置302および/または304のワイヤレス通信デバイス(たとえば、トランシーバ310および320ならびに/または350および360の一方または両方)はまた、様々な測定を実施するためのネットワークリッスンモジュール(NLM)などを備え得る。
【0073】
[00102] 装置302および304はまた、少なくともいくつかの場合には、衛星測位システム(SPS)受信機330および370を含む。SPS受信機330および370は、全地球測位システム(GPS)信号、グローバルナビゲーション衛星システム(GLONASS)信号、ガリレオ信号、北斗信号、インドの地域ナビゲーション衛星システム(NAVIC)、準天頂衛星システム(QZSS)など、それぞれ、SPS信号338および378を受信するための、1つまたは複数のアンテナ336および376にそれぞれ接続され得る。SPS受信機330および370は、それぞれ、SPS信号338および378を受信することおよび処理することを行うための任意の好適なハードウェアおよび/またはソフトウェアを備え得る。SPS受信機330および370は、他のシステムに適宜に情報と動作とを要求し、任意の好適なSPSアルゴリズムによって取得された測定値を使用して装置302および304の位置を決定するのに必要な計算を実施する。
【0074】
[00103] 基地局304とネットワークエンティティ306とは、各々、他のネットワークエンティティと通信するための少なくとも1つのネットワークインターフェース380および390を含む。たとえば、ネットワークインターフェース380および390(たとえば、1つまたは複数のネットワークアクセスポート)は、ワイヤベースまたはワイヤレスのバックホール接続を介して1つまたは複数のネットワークエンティティと通信するように構成され得る。いくつかの態様では、ネットワークインターフェース380および390は、ワイヤベースまたはワイヤレスの信号通信をサポートするように構成されたトランシーバとして実装され得る。この通信は、たとえば、メッセージ、パラメータ、または他のタイプの情報を送信および受信することに関与し得る。
【0075】
[00104] 装置302、304、および306はまた、本明細書で開示される動作とともに使用され得る他の構成要素を含む。UE302は、たとえば、本明細書で開示される偽基地局(FBS)検出に関係する機能を与えるための、および他の処理機能を与えるための処理システム332を実装するプロセッサ回路を含む。基地局304は、たとえば、本明細書で開示されるFBS検出に関係する機能を提供するための、および他の処理機能を提供するための処理システム384を含む。ネットワークエンティティ306は、たとえば、本明細書で開示されるFBS検出に関係する機能を提供するための、および他の処理機能を提供するための処理システム394を含む。一態様では、処理システム332、384、および394は、たとえば、1つまたは複数の汎用プロセッサ、マルチコアプロセッサ、ASIC、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、あるいは他のプログラマブル論理デバイスまたは処理回路を含み得る。
【0076】
[00105] 装置302、304、および306は、情報(たとえば、予約済みリソース、しきい値、パラメータなどを示す情報)を維持するために、(たとえば、各々メモリデバイスを含む)メモリ構成要素340、386、および396をそれぞれ実装するメモリ回路を含む。いくつかの場合には、装置302、304および306は、それぞれ、測位モジュール342、388および389を含み得る。測位モジュール342、388、および389は、実行されたとき、装置302、304、および306に本明細書で説明される機能を実施させる、それぞれ、処理システム332、384、および394の部分であるかまたはそれに結合されるハードウェア回路であり得る。代替的に、測位モジュール342、388、および389は、処理システム332、384および394によって実行されたとき、装置302、304、および306に本明細書で説明される機能を実施させる、それぞれ、メモリ構成要素340、386、および396に記憶された(
図3A~
図3Cに示されている)メモリモジュールであり得る。
【0077】
[00106] UE302は、WWANトランシーバ310、WLANトランシーバ320、および/またはGPS受信機330によって受信された信号から導出される動きデータとは無関係である移動および/または配向情報を与えるために、処理システム332に結合された1つまたは複数のセンサ344を含み得る。例として、センサ344は、加速度計(たとえば、マイクロ電気機械システム(MEMS)デバイス)、ジャイロスコープ、地磁気センサ(たとえば、コンパス)、高度計(たとえば、気圧高度計)、および/または任意の他のタイプの移動検出センサを含み得る。その上、センサ344は、複数の異なるタイプのデバイスを含み、動き情報を提供するためにそれらの出力を合成し得る。たとえば、センサ344は、2Dおよび/または3D座標系における位置を計算する能力を提供するために、多軸加速度計と配向センサとの組合せを使用し得る。
【0078】
[00107] さらに、UE302は、ユーザに指示(たとえば、可聴および/または視覚指示)を提供するための、および/または(たとえば、キーパッド、タッチスクリーン、マイクロフォンなどの検知デバイスのユーザ作動時に)ユーザ入力を受信するためのユーザインターフェース346を含む。図示されていないが、装置304および306もユーザインターフェースを含み得る。
【0079】
[00108] より詳細に処理システム384を参照すると、ダウンリンクにおいて、ネットワークエンティティ306からのIPパケットが処理システム384に与えられ得る。処理システム384は、RRCレイヤと、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤと、無線リンク制御(RLC)レイヤと、媒体アクセス制御(MAC)レイヤとのための機能を実装し得る。処理システム384は、システム情報(たとえば、マスタ情報ブロック(MIB)、システム情報ブロック(SIB))のブロードキャスティングと、RRC接続制御(たとえば、RRC接続ページング、RRC接続確立、RRC接続修正、およびRRC接続解放)と、RAT間モビリティと、UE測定報告のための測定構成とに関連するRRCレイヤ機能、ヘッダ圧縮/復元と、セキュリティ(暗号化、解読、完全性保護、完全性検証)と、ハンドオーバサポート機能とに関連するPDCPレイヤ機能、上位レイヤパケットデータユニット(PDU)の転送と、ARQを介した誤り訂正と、RLCサービスデータユニット(SDU)の連結、セグメンテーション、およびリアセンブリと、RLCデータPDUの再セグメンテーションと、RLCデータPDUの並べ替えとに関連するRLCレイヤ機能、ならびに論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピングと、スケジューリング情報報告と、誤り訂正と、優先度ハンドリングと、論理チャネル優先度付けとに関連するMACレイヤ機能を提供し得る。
【0080】
[00109] 送信機354と受信機352とは、様々な信号処理機能に関連するレイヤ1機能を実装し得る。物理(PHY)レイヤを含むレイヤ1は、トランスポートチャネル上の誤り検出と、トランスポートチャネルの前方誤り訂正(FEC)コーディング/復号と、インターリービングと、レートマッチングと、物理チャネル上へのマッピングと、物理チャネルの変調/復調と、MIMOアンテナ処理とを含み得る。送信機354は、様々な変調方式(たとえば、2位相シフトキーイング(BPSK)、4位相シフトキーイング(QPSK)、M位相シフトキーイング(M-PSK)、多値直交振幅変調(M-QAM))に基づく信号コンスタレーションへのマッピングを処理する。コーディングされ、変調されたシンボルは、次いで、並列ストリームにスプリットされ得る。各ストリームは、次いで、時間ドメイン直交周波数分割多重(OFDM)シンボルストリームを搬送する物理チャネルを生成するために、OFDMサブキャリアにマッピングされ、時間および/または周波数ドメイン中で基準信号(たとえば、パイロット)と多重化され、次いで、逆高速フーリエ変換(IFFT)を使用して互いに合成され得る。OFDMストリームは、複数の空間ストリームを生成するために空間的にプリコーディングされる。チャネル推定器からのチャネル推定値は、コーディングおよび変調方式を決定するために、ならびに空間処理のために使用され得る。チャネル推定値は、UE302によって送信される基準信号および/またはチャネル状態フィードバックから導出され得る。各空間ストリームは、次いで、1つまたは複数の異なるアンテナ356に提供され得る。送信機354は、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調し得る。
【0081】
[00110] UE302において、受信機312は、それのそれぞれのアンテナ316を通して信号を受信する。受信機312は、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報を処理システム332に与える。送信機314と受信機312とは、様々な信号処理機能に関連付けられたレイヤ1機能を実装する。受信機312は、UE302に宛てられた任意の空間ストリームを復元するために、情報に対して空間処理を実施し得る。複数の空間ストリームがUE302に宛てられた場合、それらは、受信機312によって単一のOFDMシンボルストリームに合成され得る。受信機312は、次いで、高速フーリエ変換(FFT)を使用してOFDMシンボルストリームを時間領域から周波数領域にコンバートする。周波数領域信号は、OFDM信号の各サブキャリアについて別個のOFDMシンボルストリームを備える。各サブキャリア上のシンボルと、基準信号とは、基地局304によって送信される、可能性が最も高い信号コンスタレーションポイントを決定することによって復元され、復調される。これらの軟判定は、チャネル推定器によって算出されたチャネル推定値に基づき得る。軟判定は、次いで、物理チャネル上で基地局304によって最初に送信されたデータと制御信号とを復元するために復号およびデインターリーブされる。データと制御信号とは、次いで、レイヤ3およびレイヤ2機能を実装する処理システム332に提供される。
【0082】
[00111] ULでは、処理システム332は、コアネットワークからのIPパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の逆多重化と、パケットリアセンブリと、解読と、ヘッダ復元と、制御信号処理とを提供する。処理システム332はまた、誤り検出を担当する。
【0083】
[00112] 基地局304によるDL送信に関して説明される機能と同様に、処理システム332は、システム情報(たとえば、MIB、SIB)獲得と、RRC接続と、測定報告とに関連するRRCレイヤ機能、ヘッダ圧縮/復元と、セキュリティ(暗号化、解読、完全性保護、完全性検証)とに関連するPDCPレイヤ機能、上位レイヤPDUの転送と、ARQを介した誤り訂正と、RLC SDUの連結、セグメンテーション、およびリアセンブリと、RLCデータPDUの再セグメンテーションと、RLCデータPDUの並べ替えとに関連するRLCレイヤ機能、ならびに論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピングと、トランスポートブロック(TB)上へのMAC SDUの多重化と、TBからのMAC SDUの逆多重化と、スケジューリング情報報告と、HARQを介した誤り訂正と、優先度ハンドリングと、論理チャネル優先度付けとに関連するMACレイヤ機能を提供する。
【0084】
[00113] 基地局304によって送信される基準信号またはフィードバックからの、チャネル推定器によって導出されるチャネル推定値は、適切なコーディングおよび変調方式を選択することと、空間処理を容易にすることとを行うために、送信機314によって使用され得る。送信機314によって生成された空間ストリームは、異なるアンテナ316に提供され得る。送信機314は、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調し得る。
【0085】
[00114] UL送信は、UE302における受信機機能に関して説明される様式と同様の様式で基地局304において処理される。受信機352は、それのそれぞれのアンテナ356を通して信号を受信する。受信機352は、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報を処理システム384に与える。
【0086】
[00115] ULでは、処理システム384は、UE302からのIPパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の逆多重化と、パケットリアセンブリと、解読と、ヘッダ復元と、制御信号処理とを提供する。処理システム384からのIPパケットは、コアネットワークに提供され得る。処理システム384はまた、誤り検出を担当する。
【0087】
[00116] 便宜上、装置302、304、および/または306は、
図3A~
図3Cでは、本明細書で説明される様々な例に従って構成され得る様々な構成要素を含むものとして示されている。しかしながら、図示されたブロックは、異なる設計では異なる機能を有し得ることが諒解されよう。
【0088】
[00117] 装置302、304、および306の様々な構成要素は、それぞれ、データバス334、382、および392を介して互いに通信し得る。
図3A~
図3Cの構成要素は様々な方法で実装され得る。いくつかの実装形態では、
図3A~
図3Cの構成要素は、たとえば、1つまたは複数のプロセッサおよび/または(1つまたは複数のプロセッサを含み得る)1つまたは複数のASICなど、1つまたは複数の回路において実装され得る。ここで、各回路は、この機能を提供するために回路によって使用される情報または実行可能コードを記憶するための少なくとも1つのメモリ構成要素を使用し、および/あるいは組み込み得る。たとえば、ブロック310~346によって表される機能の一部または全部は、UE302のプロセッサとメモリ構成要素とによって(たとえば、適切なコードの実行によっておよび/またはプロセッサ構成要素の適切な構成によって)実装され得る。同様に、ブロック350~388によって表される機能の一部または全部は、基地局304のプロセッサとメモリ構成要素とによって(たとえば、適切なコードの実行によっておよび/またはプロセッサ構成要素の適切な構成によって)実装され得る。また、ブロック390~396によって表される機能の一部または全部は、ネットワークエンティティ306のプロセッサとメモリ構成要素とによって(たとえば、適切なコードの実行によっておよび/またはプロセッサ構成要素の適切な構成によって)実装され得る。簡単のために、本明細書では、様々な動作、行為、および/または機能は、「UEによって」、「基地局によって」、「測位エンティティによって」などによって実施されるものとして説明される。しかしながら、諒解されるように、そのような動作、行為、および/または機能は、実際は、処理システム332、384、394、トランシーバ310、320、350、および360、メモリ構成要素340、386、および396、測位モジュール342、388、および389など、UE、基地局、測位エンティティなどの特定の構成要素または構成要素の組合せによって実施され得る。
【0089】
[00118]
図3A~
図3Cを参照すると、様々なワイヤレストランシーバ(たとえば、トランシーバ310、320、350、360、など)およびワイヤードトランシーバ(たとえば、ネットワークインターフェース380、390など)は、概して、少なくとも1つのトランシーバとして、または代替的に、少なくとも1つの通信インターフェースとして特徴づけられ得る。したがって、特定のトランシーバまたは通信インターフェースが、ワイヤードまたはワイヤレストランシーバまたは通信インターフェースに関係するのかどうかは、実施される通信のタイプから推論され得る(たとえば、ネットワークデバイスまたはサーバ間のバックホール通信が、概して、ワイヤードトランシーバなどを介したシグナリングに関係することになる)。
【0090】
[00119]
図3A~
図3Cを参照すると、様々な処理システム(たとえば、処理システム332、384、394など)は、ASIC、FPGA、DSP、アプリケーションプロセッサ、汎用プロセッサ、専用機能ハードウェアまたは回路などの少なくとも1つのプロセッサを含み得る。
【0091】
[00120]
図4Aは、本開示の態様による、DLフレーム構造の一例を示す
図400である。
図4Bは、本開示の態様による、DLフレーム構造内のチャネルの一例を示す
図430である。他のワイヤレス通信技術は、異なるフレーム構造および/または異なるチャネルを有し得る。
【0092】
[00121] LTE、および場合によっては、NRは、ダウンリンク上ではOFDMを利用し、アップリンク上ではシングルキャリア周波数分割多重(SC-FDM)を利用する。しかしながら、LTEとは異なり、NRはアップリンク上でもOFDMを使用するためのオプションを有する。OFDMおよびSC-FDMは、システム帯域幅を、一般にトーン、ビンなどとも呼ばれる複数(K個)の直交サブキャリアに区分する。各サブキャリアはデータで変調され得る。概して、変調シンボルは、OFDMでは周波数領域で送られ、SC-FDMでは時間領域で送られる。隣接するサブキャリア間の間隔は固定であり得、サブキャリアの総数(K)はシステム帯域幅に依存し得る。たとえば、サブキャリアの間隔は15kHzであり得、最小リソース割振り(リソースブロック)は、12個のサブキャリア(または180kHz)であり得る。したがって、公称FFTサイズは、1.25、2.5、5、10、または20メガヘルツ(MHz)のシステム帯域幅に対して、それぞれ、128、256、512、1024、または2048に等しくなり得る。システム帯域幅はまた、サブバンドに区分され得る。たとえば、サブバンドは1.08MHz(すなわち、6つのリソースブロック)をカバーし得、1.25、2.5、5、10、または20MHzのシステム帯域幅に対して、それぞれ、1、2、4、8、または16個のサブバンドがあり得る。
【0093】
[00122] LTEは、単一のヌメロロジー(サブキャリア間隔、シンボル長など)をサポートする。対照的に、NRは複数のヌメロロジーをサポートし得、たとえば、15kHz、30kHz、60kHz、120kHz、および204kHzの、またはそれよりも大きいサブキャリア間隔が利用可能であり得る。以下で提供される表1は、異なるNRのヌメロロジーのためのいくつかの様々なパラメータを列挙する。
【0094】
【0095】
[00123]
図4Aおよび
図4Bの例では、15kHzのヌメロロジーが使用される。したがって、時間領域では、フレーム(たとえば、10ms)が各々1msの10個の等しいサイズのサブフレームに分割され、各サブフレームは1つのタイムスロットを含む。
図4Aおよび
図4Bでは、時間は水平方向に(たとえば、X軸上で)表され、時間は左から右に増加し、周波数は垂直方向に(たとえば、Y軸上で)表され、周波数は下から上に増加する(または減少する)。
【0096】
[00124] タイムスロットを表すためにリソースグリッドが使用され得、各タイムスロットは、周波数ドメインにおける1つまたは複数の(物理RB(PRB)とも呼ばれる)時間並列リソースブロック(RB)を含む。リソースグリッドは、複数のリソース要素(RE)にさらに分割される。REは、時間領域における1つのシンボル長および周波数領域における1つのサブキャリアに対応し得る。
図4Aおよび
図4Bのヌメロロジーでは、ノーマルサイクリックプレフィックスの場合、RBは、合計84個のREについて、周波数領域において12個の連続するサブキャリアを含んでいることがあり、時間領域において7つの連続するシンボル(DLの場合、OFDMシンボル、ULの場合、SC-FDMAシンボル)を含んでいることがある。拡張サイクリックプレフィックスの場合、RBは、合計72個のREについて、周波数ドメインにおいて12個の連続するサブキャリアを含んでおり、時間ドメインにおいて6つの連続するシンボルを含んでいることがある。各REによって搬送されるビットの数は変調方式に依存する。
【0097】
[00125]
図4Aに示されているように、REのうちのいくつかが、UEにおけるチャネル推定のためのDL基準(パイロット)信号(DL-RS)を搬送する。DL-RSは、復調基準信号(DMRS)とチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)とを含み得、それらの例示的なロケーションが、
図4Aにおいて「R」と標示される。
【0098】
[00126]
図4Bは、フレームのDLサブフレーム内の様々なチャネルの一例を示す。物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)は、1つまたは複数の制御チャネル要素(CCE)内でDL制御情報(DCI)を搬送し、各CCEは9つのREグループ(REG)を含み、各REGは、OFDMシンボル中に4つの連続するREを含む。DCIは、ULリソース割振り(永続的および非永続的)に関する情報と、UEに送信されるDLデータに関する説明とを搬送する。複数の(たとえば、最高8つの)DCIが、PDCCHにおいて構成され得、これらのDCIは複数のフォーマットのうちの1つを有することができる。たとえば、ULスケジューリングのために、非MIMO DLスケジューリングのために、MIMO DLスケジューリングのために、およびUL電力制御のために、異なるDCIフォーマットがある。
【0099】
[00127] 1次同期信号(PSS)が、サブフレーム/シンボルタイミングと物理レイヤ識別情報とを決定するためにUEによって使用される。2次同期信号(SSS)が、物理レイヤセル識別情報グループ番号と無線フレームタイミングとを決定するためにUEによって使用される。物理レイヤ識別情報および物理レイヤセル識別情報グループ番号に基づいて、UEはPCIを決定することができる。PCIに基づいて、UEは、上述のDL-RSのロケーションを決定することができる。MIBを搬送する物理ブロードキャストチャネル(PBCH)は、(SS/PBCHとも呼ばれる)SSBを形成するためにPSSおよびSSSを用いて論理的にグループ化され得る。MIBは、DLシステム帯域幅中のRBの数と、システムフレーム番号(SFN)とを提供する。物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)は、ユーザデータと、システム情報ブロック(SIB)などのPBCHを通して送信されないブロードキャストシステム情報と、ページングメッセージとを搬送する。
【0100】
[00128] いくつかの場合には、
図4Aに示されているDL RSは、測位基準信号(PRS)であり得る。
図5は、(基地局102などの)ワイヤレスノードによってサポートされるセルのための例示的なPRS構成500を示す。
図5は、PRS測位オケージョンが、システムフレーム番号(SFN)、セル固有サブフレームオフセット(Δ
PRS)552、およびPRS周期性(T
PRS)520によって、どのように決定されるかを示す。一般に、セル固有PRSサブフレーム構成は、観測到着時間差(OTDOA)支援データ中に含まれる「PRS構成インデックス」I
PRSによって定義される。PRS周期性(T
PRS)520およびセル固有サブフレームオフセット(Δ
PRS)は、以下の表2に示されているように、PRS構成インデックスI
PRSに基づいて定義される。
【0101】
【0102】
[00129] PRS構成は、PRSを送信するセルのSFNを参照して定義される。PRSインスタンスは、第1のPRS測位オケージョンを備えるNPRS個のダウンリンクサブフレームのうちの第1のサブフレームについて、
【0103】
【0104】
を満たし得、ここで、nfは、0≦nf≦1023のSFNであり、nsは、0≦ns≦19の、nfによって定義される無線フレーム内のスロット番号であり、TPRSは、PRS周期520であり、ΔPRSは、セル固有サブフレームオフセット552である。
【0105】
[00130]
図5に示されているように、セル固有サブフレームオフセットΔ
PRS552は、システムフレーム番号0(スロット「番号0」、スロット550としてマークされる)から開始して第1の(後続の)PRS測位オケージョンの開始まで送信されるサブフレームの数に関して定義され得る。
図5中の例では、連続するPRS測位オケージョン518a、518b、および518cの各々における連続する測位サブフレームの数(N
PRS)は4に等しい。すなわち、PRS測位オケージョン518a、518b、および518cを表す各影付きブロックは、4つのサブフレームを表す。
【0106】
[00131] いくつかの態様では、UEが特定のセルのためのOTDOA支援データ中でPRS構成インデックスIPRSを受信するとき、UEは、表2を使用して、PRS周期性TPRS520とPRSサブフレームオフセットΔPRSとを決定し得る。UEは、次いで、(たとえば、式(1)を使用して)PRSがセルにおいてスケジュールされるときの無線フレームとサブフレームとスロットとを決定し得る。OTDOA支援データは、たとえば、ロケーションサーバ(たとえば、ロケーションサーバ230、LMF270)によって決定され得、基準セル、および様々な基地局によってサポートされるいくつかのネイバーセルのための支援データを含む。
【0107】
[00132] 一般に、同じ周波数を使用するネットワークにおけるすべてのセルからのPRSオケージョンは、時間的に整合され、異なる周波数を使用するネットワークにおける他のセルに対して、固定の知られている時間オフセット(たとえば、セル固有サブフレームオフセット552)を有し得る。SFN同期ネットワークでは、すべてのワイヤレスノード(たとえば、基地局102)が、フレーム境界とシステムフレーム番号の両方に関して整合され得る。したがって、SFN同期ネットワークでは、様々なワイヤレスノードによってサポートされるすべてのセルが、PRS送信の任意の特定の周波数のための同じPRS構成インデックスを使用し得る。一方、SFN非同期ネットワークでは、様々なワイヤレスノードは、システムフレーム番号でなく、フレーム境界に関して整合され得る。したがって、SFN非同期ネットワークでは、各セルのためのPRS構成インデックスは、PRSオケージョンが時間的に整合するように、ネットワークによって別個に構成され得る。
【0108】
[00133] UEが、セル、たとえば、基準セルまたはサービングセルのうちの少なくとも1つのセルタイミング(たとえば、SFN)を取得することができる場合、UEは、OTDOA測位のための基準およびネイバーセルのPRS機会のタイミングを決定し得る。他のセルのタイミングは、次いで、たとえば、異なるセルからのPRSオケージョンが重複するという仮定に基づいて、UEによって導出され得る。
【0109】
[00134] PRSの送信のために使用されるリソース要素の集合は、「PRSリソース」と呼ばれる。リソース要素の集合は、周波数領域において複数のPRBにまたがることができ、時間領域においてスロット内のN個の(たとえば、1つまたは複数の)連続するシンボルにまたがることができる。所与のOFDMシンボルにおいて、PRSリソースは、連続するPRBを占有する。PRSリソースは、少なくとも以下のパラメータ、すなわち、PRSリソース識別子(ID)、シーケンスID、コムサイズN、周波数ドメインにおけるリソース要素オフセット、開始スロットおよび開始シンボル、PRSリソースごとのシンボルの数(すなわち、PRSリソースの持続時間)、ならびにQCL情報(たとえば、他のDL基準信号に関するQCL)によって記述される。いくつかの設計では、1つのアンテナポートがサポートされる。コムサイズは、PRSを搬送する各シンボルにおけるサブキャリアの数を示す。たとえば、コム4のコムサイズは、所与のシンボルの4つ目ごとのサブキャリアがPRSを搬送することを意味する。
【0110】
[00135] 「PRSリソースセット」は、PRS信号の送信のために使用されるPRSリソースのセットであり、ここで、各PRSリソースはPRSリソースIDを有する。さらに、PRSリソースセット中のPRSリソースは同じ送信受信ポイント(TRP)に関連付けられる。PRSリソースセット中のPRSリソースIDは、単一のTRPから送信される単一のビームに関連付けられる(ここで、TRPは1つまたは複数のビームを送信し得る)。すなわち、PRSリソースセットの各PRSリソースは、異なるビーム上で送信され得、したがって、「PRSリソース」は、「ビーム」と呼ばれることもある。これは、TRPと、PRSが送信されるビームとが、UEに知られているかどうかに関するいかなる暗示をも有しないことに留意されたい。「PRSオケージョン」は、PRSが送信されることが予想される周期的に繰り返される時間ウィンドウ(たとえば、1つまたは複数の連続するスロットのグループ)の1つのインスタンスである。PRSオケージョンは、「PRS測位オケージョン」、「測位オケージョン」、または単に「オケージョン」と呼ばれることもある。
【0111】
[00136] 「測位基準信号」および「PRS」という用語は、時々、LTEまたはNRシステムにおいて測位のために使用される固有の基準信号を指し得ることに留意されたい。しかしながら、別段に示されていない限り、本明細書で使用される「測位基準信号」および「PRS」という用語は、限定はしないが、LTEまたはNRにおけるPRS信号、5Gにおけるナビゲーション基準信号(NRS)、送信機基準信号(TRS)、セル固有基準信号(CRS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、1次同期信号(PSS)、2次同期信号(SSS)、SSBなど、測位のために使用され得る任意のタイプの基準信号を指す。
【0112】
[00137] SRSは、基地局が各ユーザについてのチャネル状態情報(CSI)を取得するのを助けるためにUEが送信するアップリンク専用信号である。チャネル状態情報は、RF信号がUEから基地局にどのように伝搬するかを記述し、距離による散乱、フェージング、および電力減衰の複合効果を表す。システムは、リソーススケジューリング、リンク適応、大規模MIMO、ビーム管理などのためにSRSを使用する。
【0113】
[00138] SRSリソース内の新しいスタッガードパターン、SRSのための新しいコムタイプ、SRSのための新しいシーケンス、コンポーネントキャリアごとのより高い数のSRSリソースセット、およびコンポーネントキャリアごとのより高い数のSRSリソースなど、SRSの以前の定義に勝るいくつかの拡張が、測位のためのSRS(SRS-P)のために提案されている。さらに、パラメータ「SpatialRelationInfo」および「PathLossReference」は、ネイバリングTRPからのDL RSに基づいて構成されるべきである。さらにまた、1つのSRSリソースが、アクティブ帯域幅部分(BWP)の外側で送信され得、1つのSRSリソースが、複数のコンポーネントキャリアにわたってまたがり得る。最後に、UEは、UL-AoAのための複数のSRSリソースから同じ送信ビームを通して送信し得る。これらのすべては、現在のSRSフレームワークに追加される特徴であり、それらは、RRC上位レイヤシグナリングを通して構成される(および、MAC制御要素(CE)またはダウンリンク制御情報(DCI)を通して潜在的にトリガまたはアクティブ化される)。
【0114】
[00139] 上述のように、NRにおけるSRSは、アップリンク無線チャネルをサウンディングする目的で使用される、UEによって送信されるUE固有に構成された基準信号である。CSI-RSと同様に、そのようなサウンディングは、無線チャネル特性の様々なレベルの知識を提供する。一方の極端では、SRSは、たとえば、ULビーム管理の目的で、単に信号強度測定を取得するためにgNBにおいて使用され得る。他方の極端では、SRSは、周波数と時間と空間との関数として詳細な振幅および位相推定値を取得するためにgNBにおいて使用され得る。NRでは、SRSによるチャネルサウンディングは、LTEと比較して使用事例のより多様なセットをサポートする(たとえば、相反性ベースgNB送信ビームフォーミング(ダウンリンクMIMO)のためのダウンリンクCSI獲得、アップリンクMIMOのためのリンク適応およびコードブック/非コードブックベースプリコーディングのためのアップリンクCSI獲得、アップリンクビーム管理など)。
【0115】
[00140] SRSは、様々なオプションを使用して構成され得る。SRSリソースの時間/周波数マッピングは以下の特性によって定義される。
【0116】
・ 持続時間Nsymb
SRS - SRSリソースの持続時間は、スロットごとに単一のOFDMシンボルのみを可能にするLTEとは対照的に、スロット内の1つ、2つ、または4つの連続するOFDMシンボルであり得る。
【0117】
・ 開始シンボルロケーションl0 - SRSリソースの開始シンボルは、リソースがスロット端部境界を横断しないという条件で、スロットの最後の6つのOFDMシンボル内のどこにでも位置し得る。
【0118】
・ 反復係数R - 周波数ホッピングで構成されたSRSリソースの場合、反復は、次のホップが行われる前に、サブキャリアの同じセットがR個の連続するOFDMシンボルにおいてサウンディングされることを可能にする(本明細書で使用される「ホップ」は、詳細には、周波数ホップを指す)。たとえば、Rの値は、1、2、4であり、ここで、R≦Nsymb
SRSである。
【0119】
・ 送信コム間隔KTCおよびコムオフセットkTC - SRSリソースは、周波数ドメインコム構造のリソース要素(RE)を占有し得、ここで、コム間隔は、LTEの場合のように、2つのREまたは4つのREのいずれかである。そのような構造は、異なるコム上の同じまたは異なるユーザの異なるSRSリソースの周波数ドメイン多重化を可能にし、ここで、異なるコムは、整数個のREだけ互いからオフセットされる。コムオフセットは、PRB境界に関して定義され、範囲0、1、...、KTC-1個のREにおける値を取ることができる。したがって、コム間隔KTC=2の場合、必要な場合、多重化するために利用可能な2つの異なるコムがあり、コム間隔KTC=4の場合、4つの異なる利用可能なコムがある。
【0120】
・ 周期的/半永続的SRSの場合の周期性およびスロットオフセット。
【0121】
・ 帯域幅部分内のサウンディング帯域幅。
【0122】
[00141] 低レイテンシ測位のために、gNBは、DCIを介してUL SRS-Pをトリガし得る(たとえば、送信されるSRS-Pは、いくつかのgNBがSRS-Pを受信することを可能にするための反復またはビーム掃引を含み得る)。代替的に、gNBは、UEに非周期的PRS送信に関する情報を送り得る(たとえば、この構成は、UEが測位のため(UEベース)のまたは報告のため(UE支援)のタイミング算出を実施することを可能にするために、複数のgNBからのPRSに関する情報を含み得る)。本開示の様々な実施形態は、DL PRSベース測位プロシージャに関するが、そのような実施形態の一部または全部は、UL SRS-Pベース測位プロシージャにも適用され得る。
【0123】
[00142] 「サウンディング基準信号」、「SRS」および「SRS-P」という用語は、時々、LTEまたはNRシステムにおいて測位のために使用される固有の基準信号を指し得ることに留意されたい。しかしながら、別段に示されていない限り、本明細書で使用される「サウンディング基準信号」、「SRS」および「SRS-P」という用語は、限定はしないが、LTEまたはNRにおけるSRS信号、5Gにおけるナビゲーション基準信号(NRS)、送信機基準信号(TRS)、測位のためのランダムアクセスチャネル(RACH)信号(たとえば、4ステップRACHプロシージャにおけるMsg-1または2ステップRACHプロシージャにおけるMsg-Aなど、RACHプリアンブル)など、測位のために使用され得る任意のタイプの基準信号を指す。
【0124】
[00143] 3GPP Rel.16は、1つまたは複数のULまたはDL PRSに関連付けられる(1つまたは複数の)測定(たとえば、より高い帯域幅(BW)、FR2ビーム掃引、到来角(AoA)および離脱角(AoD)測定などの角度ベース測定、マルチセルラウンドトリップ時間(RTT:round trip time)測定など)を伴う測位方式のロケーション正確さを増加させることを対象とする様々なNR測位態様を導入した。レイテンシの低減が優先される場合、UEベース測位技法(たとえば、ULロケーション測定報告なしのDL専用の技法)が一般に使用される。しかしながら、レイテンシがそれほど問題でない場合、UE支援型の測位技法が使用され得、それにより、UEに測定されたデータが、ネットワークエンティティ(たとえば、ロケーションサーバ230、LMF270など)に報告される。レイテンシに関連するUE支援測位技法は、RANにおいてLMFを実装することによって、やや低減され得る。
【0125】
[00144] レイヤ3(L3)シグナリング(たとえば、RRCまたはロケーション測位プロトコル(LPP))は、一般に、UE支援測位技法に関連してロケーションベースデータを備える報告をトランスポートするために使用される。L3シグナリングは、レイヤ1(L1もしくはPHYレイヤ)シグナリングまたはレイヤ2(L2もしくはMACレイヤ)シグナリングと比較して(たとえば、100msを越える)比較的高いレイテンシに関連付けられる。場合によっては、ロケーションベースの報告のためのUEとRANとの間の(たとえば、100msよりも低い、10msよりも低いなどの)より低いレイテンシが所望され得る。そのような場合、L3シグナリングは、これらのより低いレイテンシレベルに到達することができないことがある。測位測定のL3シグナリングは、以下の任意の組合せを備え得る。
【0126】
・ 1つまたは複数のTOA、TDOA、RSRP、またはRx-Tx測定、
・ (たとえば、現在、gNB->LMF報告のDL AoAおよびUL AoDについてのみ合意されている)1つまたは複数のAoA/AoD測定、
・ 1つまたは複数のマルチパス報告測定、たとえば、経路ごとのToA、RSRP、AoA/AoD(たとえば、現在、LTEにおいて可能にされる経路ごとのToAのみ)、
・ 1つまたは複数の動き状態(たとえば、歩行、運転など)および(たとえば、現在、UEについての)軌道、ならびに/あるいは
・ 1つまたは複数の報告品質指示。
【0127】
[00145] より最近では、L1およびL2シグナリングは、PRSベース報告に関連した使用のために企図されている。たとえば、L1およびL2シグナリングは、現在、CSI報告(たとえば、チャネル品質指示(CQI)、プリコーディング行列インジケータ(PMI)、レイヤインジケータ(Li)、L1-RSRPなどの報告)をトランスポートするためにいくつかのシステムにおいて使用されている。CSI報告は、(たとえば、関連する規格によって定義される)あらかじめ定義された順序でのフィールドのセットを備え得る。(たとえば、PUSCHまたはPUCCH上での)単一のUL送信は、(たとえば、関連する規格によって定義される)あらかじめ定義された優先度に従って構成される、本明細書では「サブ報告」と呼ばれる複数の報告を含み得る。いくつかの設計では、あらかじめ定義された順序は、関連するサブ報告周期性(たとえば、PUSCH/PUCCHを介した非周期的/半永続的/周期的(A/SP/P))、測定タイプ(たとえば、L1-RSRPか否か)、(たとえば、キャリアアグリゲーション(CA)の場合)サービングセルインデックス、およびreportconfigIDに基づき得る。2パートCSI報告では、すべての報告のパート1は一緒にグループ化され、パート2は別個にグループ化され、各グループは別個に符号化される(たとえば、パート1ペイロードサイズは構成パラメータに基づいて固定であるが、パート2サイズは、可変であり、構成パラメータに、また、関連するパート1コンテンツに依存する)。符号化およびレートマッチングの後に出力されるべきコーディングされたビット/シンボルの数は、関連する規格ごとに、入力ビットの数およびベータファクタに基づいて算出される。リンケージ(たとえば、時間オフセット)は、測定されているRSのインスタンスと対応する報告との間で定義される。いくつかの設計では、L1およびL2シグナリングを使用するPRSベース測定データのCSI様報告が実装され得る。
【0128】
[00146]
図6は、本開示の様々な態様による、例示的なワイヤレス通信システム600を示す。
図6の例では、
図1に関して上記で説明されたUEのいずれか(たとえば、UE104、UE182、UE190など)に対応し得るUE604は、それの位置の推定値を計算すること、または、それの位置の推定値を計算するために別のエンティティ(たとえば、基地局またはコアネットワーク構成要素、別のUE、ロケーションサーバ、サードパーティアプリケーションなど)を支援することを試みている。UE604は、複数の基地局602a~d(総称して基地局602)とワイヤレスに通信し得、これは、RF信号の変調および情報パケットの交換のためにRF信号および標準化されたプロトコルを使用する
図1の基地局102もしくは180および/またはWLAN AP150の任意の組合せに対応し得る。交換されたRF信号から異なるタイプの情報を抽出し、ワイヤレス通信システム600のレイアウト(すなわち、基地局のロケーション、ジオメトリなど)を利用することによって、UE604は、あらかじめ定義された基準座標系でのそれの位置を決定するか、またはそれの位置の決定で支援し得る。一態様では、UE604は、2次元座標系を使用してそれの位置を指定し得るが、本明細書で開示される態様は、そのように限定されず、追加の次元が望まれる場合、3次元座標系を使用して位置を決定することも適用可能であり得る。さらに、
図6が1つのUE604と4つの基地局602とを示すが、諒解されるように、より多くのUE604とより多いまたはより少ない基地局602とがあり得る。
【0129】
[00147] 位置推定値をサポートするために、基地局602は、UE604が、ネットワークノードのペアの間の基準RF信号タイミング差(たとえば、OTDOAまたは基準信号時間差(RSTD:reference signal time difference))を測定すること、および/あるいはLOSを最も良く励起するビームまたはUE604と送信基地局602との間の最も短い無線経路を識別することを行うことを可能にするためにそれらのカバレージエリア中のUE604に基準RF信号(たとえば、測位基準信号(PRS)、セル固有基準信号(CRS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、同期信号など)をブロードキャストするように構成され得る。(1つまたは複数の)LOS/最短経路ビームを識別することは、これらのビームがその後基地局602のペアの間のOTDOA測定のために使用され得るだけでなく、これらのビームを識別することがビーム方向に基づいて何らかの測位情報を直接提供することもできるので興味深い。さらに、これらのビームは、往復時間推定ベースの方法など、正確なToAを必要とする他の位置推定方法のためにその後使用され得る。
【0130】
[00148] 本明細書で使用する「ネットワークノード」は、基地局602、基地局602のセル、リモートラジオヘッド、基地局602のアンテナであり得、ここで、基地局602のアンテナのロケーションは、基地局602自体または基準信号を送信することが可能な任意の他のネットワークエンティティのロケーションとは別個である。さらに、本明細書で使用される「ノード」は、ネットワークノードまたはUEのいずれかを指し得る。
【0131】
[00149] ロケーションサーバ(たとえば、ロケーションサーバ230)は、基地局602の1つまたは複数のネイバーセルの識別情報および各ネイバーセルによって送信される基準RF信号のための構成情報を含む支援データをUE604に送り得る。代替的に、支援データは、(たとえば、周期的にブロードキャストされるオーバーヘッドメッセージなどの中で)基地局602自体から直接発信することができる。代替的に、UE604は、支援データを使用せずに、それ自体で基地局602のネイバーセルを検出することができる。UE604は、(たとえば、提供される場合、支援データに部分的に基づいて)個々のネットワークノードからのOTDOAおよび/またはネットワークノードのペアから受信された基準RF信号間のRSTDを測定し、(任意選択で)報告することができる。これらの測定および測定されたネットワークノード(すなわち、UE604が測定した基準RF信号を送信した基地局602またはアンテナ)の知られているロケーション(known location)を使用して、UE604またはロケーションサーバは、UE604と測定されたネットワークノードとの間の距離を決定し、それによって、UE604のロケーションを計算することができる。
【0132】
[00150] 「位置推定」という用語は、本明細書ではUE604のための位置の推定を指すために使用され、これは、(たとえば、緯度、経度、および場合によっては高度を備え得る)地理的な推定であるか、または(たとえば、所在地住所、建築物の呼称、または建築物の特定の入口、建築物中の特定の部屋もしくはスイート、または町の広場などのランドマークなどの建築物もしくは所在地住所内のもしくはそれの近くの正確な地点もしくはエリアを備え得る)都市的な推定であり得る。位置推定値は、「ロケーション」、「位置」、「フィックス」、「位置フィックス」、「ロケーションフィックス」、「ロケーション推定値」、「フィックス推定値」と、または何らかの他の用語で呼ばれることもある。ロケーション推定を取得する手段は、「測位」、「位置特定」、または「位置決定」と一般に呼ばれることがある。位置推定値を取得するための特定の解は、「位置解」と呼ばれることがある。位置解の一部として位置推定値を取得するための特定の方法は、「位置方法」または「測位方法」と呼ばれることがある。
【0133】
[00151] 「基地局」という用語は、単一の物理的送信ポイント、またはコロケートされることもされないこともある複数の物理的送信ポイントを指し得る。たとえば、「基地局」という用語が、単一の物理的送信ポイントを指す場合、物理的送信ポイントは、基地局(たとえば、基地局602)のセルに対応する基地局のアンテナであり得る。「基地局」という用語が、複数のコロケートされた物理的送信ポイントを指す場合、物理的送信ポイントは、基地局の(たとえば、MIMOシステムにおけるような、または基地局がビームフォーミングを採用する場合における)アンテナのアレイであり得る。「基地局」という用語が、複数のコロケートされない物理的送信ポイントを指す場合、物理的送信ポイントは、分散アンテナシステム(DAS)(トランスポート媒体を介して共通ソースに接続された、空間的に分離されたアンテナのネットワーク)またはリモートラジオヘッド(RRH)(サービング基地局に接続されたリモート基地局)であり得る。代替的に、コロケートされない物理的送信ポイントは、UE(たとえば、UE604)から測定報告を受信するサービング基地局と、UEがその基準RF信号を測定しているネイバー基地局とであり得る。したがって、
図6は、基地局602aおよび602bがDAS/RRH620を形成する一態様を示す。たとえば、基地局602aは、UE604のサービング基地局であり得、基地局602bは、UE604のネイバー基地局であり得る。したがって、基地局602bは、基地局602aのRRHであり得る。基地局602aおよび602bは、ワイヤードまたはワイヤレスリンク622を介して互いに通信し得る。
【0134】
[00152] ネットワークノードのペアから受信されたRF信号の間のOTDOAおよび/またはRSTDを使用してUE604の位置を正確に決定するために、UE604は、UE604とネットワークノード(たとえば、基地局602、アンテナ)との間のLOS経路(またはLOS経路が利用可能でない場合、最短のNLOS経路)にわたって受信される基準RF信号を測定する必要がある。しかしながら、RF信号は、送信機と受信機との間のLOS/最短経路によって進むだけでなく、RF信号が送信機から拡散し、受信機に向かう途中で丘陵、建物、水などの他の物体に反射するとき、いくつかの他の経路を介して進む。したがって、
図6は、基地局602とUE604との間のいくつかのLOS経路610といくつかのNLOS経路612とを示す。特に、
図6は、LOS経路610aおよびNLOS経路612aを介して送信する基地局602aと、LOS経路610bおよび2つのNLOS経路612bを介して送信する基地局602bと、LOS経路610cおよびNLOS経路612cを介して送信する基地局602cと、2つのNLOS経路612dを介して送信する基地局602dとを示す。
図6に示されているように、各NLOS経路612は、何らかの物体630(たとえば、建築物)に反射する。諒解されるように、基地局602によって送信される各LOS経路610およびNLOS経路612は、(たとえば、MIMOシステムの場合のように)基地局602の異なるアンテナによって送信され得るか、または基地局602の同じアンテナによって送信され得る(それによりRF信号の伝搬を示す)。さらに、本明細書で使用される「LOS経路」という用語は、送信機と受信機との間の最短経路を指し、実際のLOS経路でなく、むしろ、最短NLOS経路であり得る。
【0135】
[00153] 一態様では、基地局602のうちの1つまたは複数は、RF信号を送信するためにビームフォーミングを使用するように構成され得る。その場合、利用可能なビームのうちのいくつかは、LOS経路610に沿った送信されるRF信号を集束させ得る(たとえば、ビームは、LOS経路に沿った最高アンテナ利得を生成する)が、他の利用可能なビームは、NLOS経路612に沿った送信されるRF信号を集束させ得る。ある経路に沿った高利得を有し、したがって、その経路に沿ったRF信号を集束させるビームは、依然として、他の経路に沿って伝搬する何らかのRF信号を有し得、そのRF信号の強度は、当然、それらの他の経路に沿ったビーム利得に依存する。「RF信号」は、送信機と受信機との間の空間を通して情報をトランスポートする電磁波を備える。本明細書で使用される送信機は、単一の「RF信号」または複数の「RF信号」を受信機に送信し得る。しかしながら、以下でさらに説明されるように、受信機は、マルチパスチャネルを通るRF信号の伝搬特性により、各送信されるRF信号に対応する複数の「RF信号」を受信し得る。
【0136】
[00154] 基地局602が、RF信号を送信するためにビームフォーミングを使用する場合、基地局602とUE604の間のデータ通信のための当該のビームは、(たとえば、指向性干渉信号の存在化で受信信号受信電力(RSRP)またはSINRによって示されるように)最高の信号強度でUE604に到着するRF信号を搬送するビームであることになるが、位置推定のための当該のビームは、最短経路またはLOS経路(たとえば、LOS経路610)を励起するRF信号を搬送するビームであることになる。いくつかの周波数帯域では、および一般に使用されるアンテナシステムの場合、同じビームがあることになる。しかしながら、一般に、狭い送信ビームを作成するために多数のアンテナ要素が使用され得るmmWなどの他の周波数帯域では、それらは、同じビームでないことがある。
図7を参照しながら以下で説明されるように、いくつかの場合には、LOS経路610上のRF信号の信号強度は、(たとえば、障害物のために)伝搬遅延によりRF信号が後で到着するNLOS経路612上のRF信号の信号強度よりも弱くなり得る。
【0137】
[00155]
図7は、本開示の様々な態様による、例示的なワイヤレス通信システム700を示す。
図7の例では、
図6のUE604に対応し得るUE704は、それの位置の推定を計算すること、または別のエンティティ(たとえば、基地局またはコアネットワーク構成要素、別のUE、ロケーションサーバ、サードパーティアプリケーションなど)がそれの位置の推定を計算するのを支援することを試みている。UE704は、RF信号、ならびにRF信号の変調および情報パケットの交換のための規格化されたプロトコルを使用して、
図6中の基地局602のうちの1つに対応し得る基地局702とワイヤレス通信し得る。
【0138】
[00156]
図7に示されているように、基地局702は、RF信号の複数のビーム711~715を送信するためにビームフォーミングを利用している。各ビーム711~715は、基地局702のアンテナのアレイによって形成され、送信され得る。
図7は、基地局702が5つのビーム711~715を送信することを示すが、諒解されるように、5つよりも多いまたは少ないビームがあり得、ピーク利得、幅、およびサイドローブ利得など、ビーム形状は、送信されるビームの間で異なることがあり、ビームのうちのいくつかは、異なる基地局によって送信され得る。
【0139】
[00157] あるビームに関連するRF信号を別のビームに関連するRF信号と区別する目的で、複数のビーム711~715の各々にビームインデックスが割り当てられ得る。その上、複数のビーム711~715のうちの特定のビームに関連するRF信号は、ビームインデックスインジケータを搬送し得る。ビームインデックスはまた、RF信号の送信の時間、たとえば、フレーム、スロットおよび/またはOFDMシンボル番号から導出され得る。ビームインデックスインジケータは、たとえば、最高8つのビームを一意に区別するための3ビットフィールドであり得る。異なるビームインデックスを有する2つの異なるRF信号が受信される場合、これは、RF信号が異なるビームを使用して送信されたことを示すことになる。2つの異なるRF信号が共通のビームインデックスを共有する場合、これは、異なるRF信号が同じビームを使用して送信されることを示すことになる。2つのRF信号が同じビームを使用して送信されることを説明する別の方法は、第1のRF信号の送信のために使用されるアンテナポートが、第2のRF信号の送信のために使用されるアンテナポートと空間的に擬似コロケートされることを述べることである。
【0140】
[00158]
図7の例では、UE704は、ビーム713上で送信されるRF信号のNLOSデータストリーム723とビーム714上で送信されるRF信号のLOSデータストリーム724とを受信する。
図7が、NLOSデータストリーム723とLOSデータストリーム724とを単一の線(それぞれ、破線および実線)として示すが、諒解されるように、NLOSデータストリーム723とLOSデータストリーム724とは、それぞれ、たとえば、マルチパスチャネルを通したRF信号の伝搬特性のためにそれらがUE704に到達する時までに複数の光線(すなわち、「クラスタ」)を備え得る。たとえば、電磁波が物体の複数の表面に反射されるとき、RF信号のクラスタが形成され、反射は、ほぼ同じ角度から受信機(たとえば、UE704)に到着し、各々が、他のものよりも数波長(たとえば、センチメートル)多くまたは少なく進む。受信されたRF信号の「クラスタ」は、概して、単一の送信されたRF信号に対応する。
【0141】
[00159]
図7の例では、NLOSデータストリーム723は、初めはUE704に向けられていないが、諒解されるように、それは、
図6のNLOS経路612上のRF信号がそうであるように、UE704に向けられ得る。しかしながら、それは、反射体740(たとえば、建築物)に反射され、妨害なしにUE704に到達し、したがって、依然として比較的強いRF信号であり得る。対照的に、LOSデータストリーム724は、UE704に向けられるが、RF信号を著しく劣化させ得る妨害730(たとえば、植生、建築物、丘陵、雲または煙などの混乱させる環境など)を通過する。諒解されるように、LOSデータストリーム724はNLOSデータストリーム723よりも弱いが、LOSデータストリーム724は基地局702からUE704までのより短い経路をたどるので、それはNLOSデータストリーム723の前にUE704に到着する。
【0142】
[00160] 上述のように、基地局(たとえば、基地局702)とUE(たとえば、UE704)との間のデータ通信のための当該のビームは、最高信号強度(たとえば、最高RSRPまたはSINR)でUEに到着する、RF信号を搬送するビームであり、位置推定のための当該のビームは、LOS経路を励起し、すべての他のビームの中でLOS経路に沿った最高利得を有する、RF信号を搬送するビーム(たとえば、ビーム714)である。すなわち、ビーム713(NLOSビーム)が(LOS経路に沿って集束されていないが、RF信号の伝搬特性により)LOS経路を弱く励起する場合でも、ビーム713のLOS経路の、もしあれば、その弱い信号は、(ビーム714からのそれと比較して)同じくらい確実に検出可能なものでないことがあり、したがって、測位測定を実施する際のより大きい誤差につながる。
【0143】
[00161] データ通信のための当該のビームと位置推定のための当該のビームとは、いくつかの周波数帯域では同じビームであり得、mmWなど、他の周波数帯域では、それらは同じビームでないことがある。したがって、
図7を参照すると、UE704が、基地局702とのデータ通信セッションに関与し(たとえば、基地局702がUE704のためのサービング基地局であり)、基地局702によって送信された基準RF信号を測定することを単に試みていない場合、データ通信セッションのための当該のビームは、ビーム713が、妨害されていないNLOSデータストリーム723を搬送しているので、ビーム713であり得る。しかしながら、位置推定のための当該のビームは、ビーム714が、妨害されているにもかかわらず最も強いLOSデータストリーム724を搬送するので、ビーム714であることになる。
【0144】
[00162]
図8Aは、本開示の態様による、時間にわたる受信機(たとえば、UE704)におけるRFチャネル応答を示すグラフ800Aである。
図8Aに示されているチャネルの下で、受信機は、時間T1にチャネルタップ上で2つのRF信号の第1のクラスタを受信し、時間T2にチャネルタップ上で5つのRF信号の第2のクラスタを受信し、時間T3にチャネルタップ上で5つのRF信号の第3のクラスタを受信し、時間T4にチャネルタップ上で4つのRF信号の第4のクラスタを受信する。
図8Aの例では、時間T1におけるRF信号の第1のクラスタが最初に到着するので、LOSデータストリーム(すなわち、LOSまたは最短経路を介して到着するデータストリーム)であると推定され、LOSデータストリーム724に対応し得る。時間T3における第3のクラスタは、最強のRF信号から構成され、NLOSデータストリーム723に対応し得る。送信機の側から見ると、受信されたRF信号の各クラスタは、異なる角度において送信されたRF信号の部分を備え得、したがって、各クラスタは、送信機から異なる離脱角(AoD)を有すると言われ得る。
図8Bは、AoDにおけるクラスタのこの分離を示す
図800Bである。AoD範囲802a中で送信されるRF信号は、
図8Aの1つのクラスタ(たとえば、「クラスタ1」)に対応し得、AoD範囲802b中で送信されるRF信号は、
図8Aの異なるクラスタ(たとえば、「クラスタ3」)に対応し得る。
図8Bに示されている2つのクラスタのAoD範囲が、空間的に離間されているが、いくつかのクラスタのAoD範囲はまた、クラスタが時間的に分離されるが、部分的に重複し得ることに留意されたい。たとえば、これは、送信機から同じAoDにある2つの別個の建築物が受信機に向けて信号を反射するときに起こり得る。
図8Aが、2つから5つのチャネルタップ(または「ピーク」)のクラスタを示すが、諒解されるように、クラスタは、図示されているよりも多いまたはそれよりも少ない数のチャネルタップを有し得ることに留意されたい。
【0145】
[00163] RAN1 NRは、NR測位のためのDL基準信号時間差(RSTD)測定と、NR測位のためのDL RSRP測定と、UE Rx-Tx(たとえば、RTTなどのNR測位のための時間差測定のための、たとえば、UE受信機における信号受信からUE送信機における応答信号の送信にまでのハードウェアグループ遅延)とを含むNR測位に適用可能な(たとえば、サービングセル、基準セル、および/または隣接セルのための)DL基準信号に対するUEの測定を定義し得る。
【0146】
[00164] RAN1 NRは、NR測位のための相対的なUL到着時間(RTOA)、NR測位のための(たとえば、方位角と天頂角とを含む)UL AoA測定、NR測位のためのUL RSRP測定、gNB Rx-Tx(たとえば、RTTなどのNR測位のための時間差測定のための、たとえば、gNB受信機における信号受信からgNB送信機における応答信号送信までのハードウェアグループ遅延)などのNR測位に適用可能なUL基準信号に基づいてgNB測定を定義し得る。
【0147】
[00165]
図9は、本開示の態様による、基地局902(たとえば、本明細書で説明される基地局のいずれか)とUE904(たとえば、本明細書で説明されるUEのいずれか)との間で交換されるRTT測定信号の例示的なタイミングを示す
図900である。
図9の例では、基地局902は、時間t
1においてUE904にRTT測定信号910(たとえば、PRS、NRS、CRS、CSI-RSなど)を送る。RTT測定信号910は、それが基地局902からUE904に進むときのいくらかの伝搬遅延T
Propを有する。時間t
2(UE904におけるRTT測定信号910のToA)において、UE904は、RTT測定信号910を受信/測定する。いくらかのUE処理時間の後に、UE904は、時間t
3においてRTT応答信号920を送信する。伝搬遅延T
Propの後に、基地局902は、時間t
4(基地局902におけるRTT応答信号920のToA)においてUE904からRTT応答信号920を受信/測定する。
【0148】
[00166] 所与のネットワークノード(たとえば、基地局902)によって送信された基準信号(たとえば、RTT測定信号910)のToA(たとえば、t2)を識別するために、受信機(たとえば、UE904)は、最初に、送信機が基準信号を送信しているチャネル上のすべてのリソース要素(RE)を一緒に処理し、受信された基準信号を時間ドメインにコンバートするために逆フーリエ変換を実施する。受信された基準信号の時間ドメインへのコンバージョンは、チャネルエネルギー応答(CER)の推定と呼ばれる。CERは、経時的なチャネル上のピークを示し、最も早い「有意の」ピークは、したがって、基準信号のToAに対応するべきである。概して、受信機は、偽のローカルピークを除去するためにノイズ関連品質しきい値を使用し、それにより、チャネル上の有意のピークを推定上正しく識別する。たとえば、受信機は、CERの中央値よりも少なくともXdB高いCERの最も早い極大値、およびチャネル上の主ピークよりもYdB低い最大値であるToA推定値を選定し得る。受信機は、異なる送信機からの各基準信号のToAを決定するために、各送信機からの各基準信号についてCERを決定する。
【0149】
[00167] いくつかの設計では、RTT応答信号920は、時間t3と時間t2との間の差(すなわち、TRx→Tx912)を明示的に含み得る。この測定値および時間t4と時間t1との間の差(すなわち、TTx→Rx922)を使用して、基地局902(または、ロケーションサーバ230、LMF270など、他の測位エンティティ)は、UE904までの距離を以下のように計算することができる。
【0150】
【0151】
ここで、cは光速である。
図9に明確に示されていないが、遅延または誤差の追加のソースは、位置特定のためのUEおよびgNBハードウェア群遅延によるものであり得る。
【0152】
[00168] 測位に関連する様々なパラメータは、UEでの電力消費量に影響を及ぼすことができる。そのようなパラメータについての知識は、UEの電力消費量を推定する(またはモデル化する)ために使用され得る。UEの電力消費量を正確にモデル化することによって、様々な電力節約特徴および/またはパフォーマンス拡張特徴が、ユーザエクスペリエンスを改善するために予測方式で利用され得る。
【0153】
[00169] 遅延または誤差の追加のソースは、位置特定のためのUEおよびgNBハードウェア群遅延によるものである。
図10は、本開示の態様による、基地局(gNB)(たとえば、本明細書で説明される基地局のいずれか)とUE(たとえば、本明細書で説明されるUEのいずれか)との間で交換されるRTT測定信号の例示的なタイミングを示す
図1000である。
図10は、いくつかの点で
図9と同様である。しかしながら、
図10では、(主に、UEおよびgNBにおけるベースバンド(BB)構成要素とアンテナ(ANT)との間の内部ハードウェア遅延による)UEおよびgNBのハードウェアグループの遅延は、1002~1008に関して示されている。諒解されるように、Tx側経路固有またはビーム固有遅延とRx側経路固有またはビーム固有遅延の両方がRTT測定に影響を及ぼす。1002~1008などのハードウェアグループの遅延は、RTTならびにTDOA、RSTDなどの他の測定に影響を及ぼすことができるタイミングエラー(timing error)および/または較正エラーに寄与することができ、これは、次に、測位のパフォーマンスに影響を及ぼすことができる。たとえば、いくつかの設計では、10ナノ秒のエラーは、最終修正において3メートルのエラーをもたらすことになる。
【0154】
[00170]
図11は、本開示の態様による、例示的なワイヤレス通信システム1100を示す。
図11の例では、(本明細書で説明されるUEのいずれかに対応し得る)UE1104は、それの位置の推定値を計算すること、または、マルチRTT測位方式を介してそれの位置の推定値を計算するために別のエンティティ(たとえば、基地局またはコアネットワーク構成要素、別のUE、ロケーションサーバ、サードパーティアプリケーションなど)を支援することを試みている。UE1104は、RF信号、ならびにRF信号の変調および情報パケットの交換のための規格化されたプロトコルを使用して、複数の基地局1102-1、1102-2、および1102-3(まとめて、基地局1102、および本明細書で説明される基地局のいずれかに対応し得る)とワイヤレス通信し得る。交換されたRF信号から異なるタイプの情報を抽出し、ワイヤレス通信システム1100のレイアウト(すなわち、基地局のロケーション、ジオメトリなど)を利用することによって、UE1104は、あらかじめ定義された基準座標系でのそれの位置を決定するか、またはそれの位置の決定で支援し得る。一態様では、UE1104は、2次元座標系を使用してそれの位置を指定し得るが、本明細書で開示される態様は、そのように限定されず、追加の次元が望まれる場合、3次元座標系を使用して位置を決定することも適用可能であり得る。さらに、
図11は1つのUE1104と3つの基地局1102とを示しているが、諒解されるように、より多くのUE1104と、より多くの基地局1102とがあり得る。
【0155】
[00171] 位置推定をサポートするために、基地局1102は、それらのカバレージエリア中のUE1104に基準RF信号(たとえば、PRS、NRS、CRS、TRS、CSI-RS、PSS、SSSなど)をブロードキャストして、UE1104がそのような基準RF信号の特性を測定することを可能にするように構成され得る。たとえば、UE1104は、少なくとも3つの異なる基地局1102によって送信された特定の基準RF信号(たとえば、PRS、NRS、CRS、CSI-RSなど)のToAを測定し得、サービング基地局1102または別の測位エンティティ(たとえば、ロケーションサーバ230、LMF270)にこれらのToA(および追加の情報)を折り返し報告するためにRTT測位方法を使用し得る。
【0156】
[00172] 一態様では、UE1104が基地局1102からの基準RF信号を測定するように説明されているが、UE1104は、基地局1102によってサポートされる複数のセルのうちの1つからの基準RF信号を測定し得る。UE1104が、基地局1102によってサポートされるセルによって送信された基準RF信号を測定する場合、RTTプロシージャを実施するためにUE1104によって測定された少なくとも2つの他の基準RF信号は、第1の基地局1102とは異なる基地局1102によってサポートされるセルからのものであり、UE1104において良好なまたは不十分な信号強度を有し得る。
【0157】
[00173] UE1104の位置(x,y)を決定するために、UE1104の位置を決定するエンティティは、(x
k,y
k)として基準座標系において表され得る、基地局1102のロケーションを知る必要があり、ここで、
図11の例においてk=1、2、3である。基地局1102のうちの1つ(たとえば、サービング基地局)またはUE1104が、UE1104の位置を決定する場合、関与する基地局1102のロケーションが、ネットワークジオメトリの知識をもつロケーションサーバ(たとえば、ロケーションサーバ230、LMF270)によってサービング基地局1102またはUE1104に提供され得る。代替的に、ロケーションサーバは、知られているネットワークジオメトリを使用してUE1104の位置を決定し得る。
【0158】
[00174] UE1104またはそれぞれの基地局1102のいずれかは、UE1104とそれぞれの基地局1102との間の距離(dk、ここでk=1、2、3)を決定し得る。一態様では、UE1104と任意の基地局1102との間で交換された信号のRTT1110を決定することが実施され、距離(dk)にコンバートされ得る。以下でさらに説明されるように、RTT技法は、シグナリングメッセージ(たとえば、基準RF信号)を送ることと応答を受信することとの間の時間を測定することができる。これらの方法は、任意の処理遅延を除去するために較正を利用し得る。いくつかの環境では、UE1104についての処理遅延と基地局1102についての処理遅延とは同じであると仮定され得る。しかしながら、そのような仮定は、実際には真でないことがある。
【0159】
[00175] 各距離d
kが決定されると、UE1104、基地局1102、またはロケーションサーバ(たとえば、ロケーションサーバ230、LMF270)は、たとえば、三辺測量など、様々な知られている幾何学的技法を使用することによってUE1104の位置(x,y)を求めることができる。
図11から、UE1104の位置は、理想的には、3つの半円の共通の交点にあり、各半円は、半径d
kと中心(x
k,y
k)とによって定義され、ここで、k=1、2、3であることがわかり得る。
【0160】
[00176] いくつかの事例では、追加の情報が、(たとえば、水平面にまたは3次元中にあり得る)直線方向、または場合によっては(たとえば、基地局1102のロケーションからのUE1104についての)方向の範囲を定義する到来角(AoA)または離脱角(AoD)の形態で取得され得る。点(x,y)におけるまたはその付近の2つの方向の交点は、UE1104についてのロケーションの別の推定値を提供することができる。
【0161】
[00177] (たとえば、UE1104についての)位置推定値は、ロケーション推定値、ロケーション、位置、位置フィックス、フィックスなど、他の名前で呼ばれることがある。位置推定値は、測地であり、座標(たとえば、緯度、経度、および場合によっては高度)を備え得るか、あるいは、都市のものであり、所在地住所、郵便宛先、またはロケーションの何らかの他の言葉の記述を備え得る。位置推定値はさらに、何らかの他の知られているロケーションに対して定義されるか、または絶対的な用語で(たとえば、緯度、経度、および場合によっては高度を使用して)定義され得る。位置推定値は、(たとえば、何らかの指定されたまたはデフォルトの信頼性レベルでロケーションが含まれることが予想される面積または体積を含めることによって)予想される誤差または不確実性を含み得る。
【0162】
[00178]
図12は、本開示の他の態様による、基地局(たとえば、本明細書で説明される基地局のいずれか)とUE(たとえば、本明細書で説明されるUEのいずれか)との間で交換されるRTT測定信号の例示的なタイミングを示す
図1200である。特に、
図12の1202~1204は、それぞれ、gNBおよびUEにおいて測定されたRx-Tx差に関連付けられたフレーム遅延の部分を示す。
【0163】
[00179] 上記の開示から諒解されるように、5G NRにおいてサポートされるNRネイティブの測位技術は、DL専用の測位方式(たとえば、DL-TDOA、DL-AoDなど)と、UL専用の測位方式(たとえば、UL-TDOA、UL-AoA)と、DL+ULの測位方式(たとえば、1つまたは複数の隣接基地局を用いるRTT、またはマルチRTT)とを含む。さらに、無線リソース管理(RRM)測定に基づく拡張セルID(E-CID)は、5G NRリリース16においてサポートされている。
【0164】
[00180] 差分RTTは別の測位方式であり、それによって、2つのRTT測定(または測定距離)の間の差がUEのための測位推定値(positioning estimate)を生成するために使用される。一例として、RTTは、UEと2つのgNBとの間で推定され得る。UEのための測位推定値は、次いで、これらの2つのRTTに(たとえば、双曲線に)マッピングする地理的範囲の交点に絞られ得る。追加のgNBまでの(またはそのようなgNBの特定のTRPまでの)RTTは、UEのための測位推定値をさらに絞る(または改良する)ことができる。
【0165】
[00181] いくつかの設計では、(たとえば、UE、基地局、またはサーバ/LMFにある)測位エンジンは、RTT測定が典型的なRTTを使用して測位推定値を計算するために使用されるべきであるのかまたは差分RTTを使用して測位推定値を計算するために使用されるべきであるのかの間で選択することができる。たとえば、測位エンジンがハードウェアグループの遅延をすでに考慮していることが知られているRTTを受信する場合、典型的なRTT測位が(たとえば、
図6~
図7に示されているように)実施される。そうでない場合、いくつかの設計では、ハードウェアグループの遅延が消去され得るように差分RTTが実施される。いくつかの設計では、測位エンジンがネットワーク側(たとえば、gNB/LMU/eSMLC/LMF)に実装される場合、UEでのグループハードウェアの遅延は知られない(その逆も同様)。
【0166】
[00182]
図13は、衛星ベースの測位方式を示す
図1300を示す。
図13では、GPS衛星1302、GPS受信機1306およびGPS受信機1308が示されている。GPS衛星1302は、GPS受信機1306に位相P
a
q(t
1)を用いてそれぞれの経路1310上でGPS信号を送信し、GPS受信機1308に位相P
a
r(t
1)を用いてそれぞれの経路1312上でGPS信号を送信し、それにより、
【0167】
【0168】
であり、それにより、dtは、衛星のクロックエラーを示し、dρは、衛星の軌道エラーを示し、dionは、電離層効果を示し、dtropは、対流圏効果を示す。
【0169】
[00183]
図13では、GPS受信機1306は、基地局に対応し得、GPS受信機1308は、ローバ局に対応し得る。この場合、基地局の測定値は、衛星のクロックエラーdtを除去し、ベースライン長の関数として衛星の軌道エラーdρを低減し、ベースライン長の関数として電離層効果および対流圏効果d
ionおよびd
tropを低減するために同じ衛星1302についてローバ局の測定値から減算される。
【0170】
[00184]
図14は、別の衛星ベースの測位方式を示す
図1400を示す。
図14では、GPS衛星1402、GPS衛星1404およびGPS受信機1406が示されている。GPS衛星1402は、GPS受信機1406に位相P
a
q(t
1)を用いてそれぞれの経路1410上でGPS信号を送信し、GPS衛星1404は、GPS受信機1406に位相P
b
q(t
1)を用いてそれぞれの経路1414上でGPS信号を送信し、それにより、
【0171】
【0172】
である。
【0173】
[00185]
図14では、衛星の測定値は、衛星のクロックエラーdTを除去し、GPS受信機1406中の共通のハードウェアバイアスを低減するために同じGPS受信機についてベース衛星の測定値から減算され得る。
【0174】
[00186]
図15は、別の衛星ベースの測位方式を示す
図1500を示す。
図15では、GPS衛星1502、GPS衛星1504、GPS受信機1506およびGPS受信機1508が示されている。GPS衛星1502は、GPS受信機1506に位相P
a
q(t
1)を用いて第1の経路1510上でGPS信号を送信し、GPS受信機1508に位相P
a
r(t
1)を用いて第2の経路1512上でGPS信号を送信する。GPS衛星1504は、GPS受信機1506に位相P
b
q(t
1)を用いて第1の経路1514上でGPS信号を送信し、GPS受信機1508に位相P
b
r(t
1)を用いて第2の経路1516上でGPS信号を送信する。
【0175】
【0176】
[00187]
図15では、基地局の測定値(たとえば、GPS受信機1506)は、同じ衛星についてローバ局の測定値(たとえば、GPS受信機1508)から減算され得、これらの測定値の間の差は、次いで、ベース衛星(たとえば、GPS衛星1502)と他の衛星(たとえば、GPS衛星1508)における測定値とから取られ得、これは、衛星のクロックエラーdtおよび受信機のクロックエラーdTを除去し、衛星の軌道エラーdρ、電離層効果および対流圏効果d
ionおよびd
tropを低減するように機能し得る。∇ΔNは、二重差整数値アンビギュイティを示す。20~30kmのベースラインの場合、残余誤差は、一般に、1/2サイクルよりも小さくなり得る。
【0177】
[00188] UEのハードウェアグループの遅延が差分RTTで消去するが、残余のgNBグループの遅延(gNB1および2について、GDdiff,gNB_2_1として示され得、ここで、gNB1は、基準gNBに対応し得る)は残り得、これは、RTTベースの測位の精度を限定し、たとえば、
【0178】
【0179】
であり、それにより、GDgNB_2は、gNB2における残余グループの遅延であり、GDgNB_1は、基準gNB(またはgNB1)における残差グループの遅延である。GDgNB_1は、すべての差分RTTに共通である。
【0180】
[00189] 本開示の態様は、二重差分タイミング(たとえば、RTTまたはTDOA)方式を対象とし、それにより、2つ(以上)の差分タイミング(たとえば、RTTまたはTDOA)の測定値がターゲットUEの測位のために取得される。たとえば、差分タイミング(たとえば、RTTまたはTDOA)の測定値のうちの1つが、UEのハードウェアグループの遅延を消去する(または、少なくとも低減する)ために使用され得、一方、UEとワイヤレスノード(たとえば、gNB、またはアンカーUE、またはそれらの組合せ)との間の差分タイミング(たとえば、RTTまたはTDOA)の測定値の別の1つは、ワイヤレスノード(たとえば、gNB、またはアンカーUE、またはそれらの組合せ)の側の残余ハードウェアグループの遅延を消去する(または、少なくとも低減する)ために使用され得る。そのような態様は、より正確なUEの位置推定などの様々な技術的利点を与え得る。さらに、本明細書で使用する「ハードウェアグループの遅延」は、(たとえば、温度、湿度などの環境条件に基づいて変化し得る)ハードウェアに少なくとも部分的に起因するタイミンググループの遅延を含むが、任意選択で、ソフトウェア、ファームウェアなどのファクタに起因する他のタイミング遅延を含み得る。二重差分(DD:double differential)RTT(DD-RTT)方式について、
図16~
図20に関して以下で説明される。
【0181】
[00190]
図16は、本開示の態様による、ワイヤレス通信の例示的なプロセス1600を示す。一態様では、プロセス1600は、位置推定エンティティによって実施され得、これは、(たとえば、UEベースの測位の場合)UE302などのUE、(たとえば、RAN中に統合されたLMFの場合)BS304などのBSもしくはgNB、またはネットワークエンティティ306(たとえば、LMFなどのコアネットワーク構成要素)に対応し得る。
【0182】
[00191] 1610において、位置推定エンティティ(たとえば、受信機312または322または352または362、データバス382、ネットワークインターフェース380または390など)は、UEと第1のワイヤレスノードとの間の第1のRTT測定値およびUEと第2のワイヤレスノードとの間の第2のRTT測定値に基づいて第1の差分RTT測定値を取得する。この場合、UEは測位推定値が望まれるターゲットUEに対応し、第1および第2のワイヤレスノードは、知られているロケーションを有する。いくつかの設計では、第1のおよび/または第2のワイヤレスノードは、gNBに対応し、他の設計では、第1のおよび/または第2のワイヤレスノードは、UE(たとえば、静的もしくは半静的であるおよび/または正確な測位推定値が最近取得されているアンカーUEまたは基準UE)に対応する。
【0183】
[00192] 1620において、位置推定エンティティ(たとえば、受信機312または322または352または362、データバス382、ネットワークインターフェース380または390など)は、第3のワイヤレスノードと第1のワイヤレスノードとの間の第3のRTT測定値および第3のワイヤレスノードと第2のワイヤレスノードとの間の第4のRTT測定値に基づいて第2の差分RTT測定値を取得する。いくつかの設計では、第3のワイヤレスノードは、UEとのワイヤレス通信距離中にある必要はない。いくつかの設計では、第3のワイヤレスノードは、gNBに対応し、他の設計では、第3のワイヤレスノードは、UE(たとえば、静的もしくは半静的であるおよび/または正確な測位推定値が最近取得されているアンカーUEまたは基準UE)に対応し得る。
【0184】
[00193] 1630において、位置推定エンティティ(たとえば、測位モジュール342または388または389、処理システム332または384または394など)は、第1および第2の差分RTT測定に少なくとも部分的に基づいてUEの測位推定値を決定する。1630の決定のアルゴリズムの例は、以下でより詳細に説明される。
【0185】
[00194]
図17は、本開示の一態様による、
図16のプロセス1600の例示的な実装形態1700を示す。
図17では、第1のワイヤレスノード1702、第2のワイヤレスノード1704、UE1706および第3のワイヤレスノード1708が示されている。第1のワイヤレスノード1702と、第2のワイヤレスノード1704と、第3のワイヤレスノード1708とは、代替的に、それぞれワイヤレスノード1、2および3として示され得、
図16のプロセス1600に関して参照されるように第1、第2および第3のワイヤレスノードに対応する。
図17では、第1のワイヤレスノード1702とUE1706との間の第1のRTT測定1710は、RTT
1_UEとして示され、第2のワイヤレスノード1704とUE1706との間の第2のRTT測定1712は、RTT
2_UEとして示され、第3のワイヤレスノード1708と第1のワイヤレスノード1702との間の第3のRTT測定1714は、RTT
1_3として示され、第3のワイヤレスノード1708と第2のワイヤレスノード1704との間の第4のRTT測定1716は、RTT
2_3として示される。第1から第4のRTT測定1710~1716は、
図16のプロセス16に関して上記で説明された第1から第4のRTT測定の例に対応する。
【0186】
[00195]
図18は、本開示の別の態様による、
図16のプロセス1600の例示的な実装形態1800を示す。
図18の1802~1816は、第1のワイヤレスノード1702と、第2のワイヤレスノード1704と、第3のワイヤレスノード1708とが
図18のそれぞれgNB1802、1804および1808としてより詳細に示されることを除いてそれぞれ
図17の1702~1716と同様である。
図17および
図18は、それ以外は同じであり、したがって、
図18は、簡潔のためにさらに説明されない。
【0187】
[00196]
図19は、本開示の別の態様による、
図16のプロセス1600の例示的な実装形態1900を示す。
図19の1902~1916は、第1のワイヤレスノード1702および第2のワイヤレスノード1704が
図18中の、それぞれgNB1802および1804としてより詳細には示され、第3のワイヤレスノード1708が、
図19中のUE1908としてより詳細には示されることを除いて
図17の1702~1716と同様である。
図17および
図19は、それ以外は同じであり、したがって、
図19は、簡潔のためにさらに説明されない。
【0188】
[00197] 次に、
図16の1630の決定の部分として実施され得る計算の例示的な実装形態についてより詳細に説明されることになる。以下で説明される例示的なアルゴリズムでは、位置推定値が、説明の便宜上、xおよびy座標を含む2次元(2D)座標系に関して説明され、他の態様は、代わりに、他の態様ではz座標をさらに含む3次元(3D)座標系にマッピングし得る。第1および第2のワイヤレスノードの間の差分ハードウェアグループの遅延は、次のように導出され得る。
【0189】
【0190】
それにより、GD2は、第2のワイヤレスノードのハードウェアグループの遅延を示し、GD1は、第1のワイヤレスノード(たとえば、基準gNBなどの基準ワイヤレスノード)のハードウェアグループの遅延を示し、T2_UEは、第2のワイヤレスノードとUEとの間の二重伝搬時間と第1のワイヤレスノードとUEとの間の二重伝搬時間との間に差分を示し、たとえば、
【0191】
【0192】
であり、それによりcは、光速に対応し、x2は、第2のワイヤレスノードのxロケーション座標を示し、xUEは、UEのxロケーション座標を示し、y2は、第2のワイヤレスノードのyロケーション座標を示し、yUEは、UEのyロケーション座標を示し、x1は、第1のワイヤレスノードのxロケーション座標を示し、y1は、第1のワイヤレスノードのyロケーション座標を示す。
【0193】
[00198] GDdiff,2_1は、さらに、次のように表され得る。
【0194】
【0195】
それによりT2_3は、第2のワイヤレスノードと第3のワイヤレスノードとの間の二重伝搬時間と第1のワイヤレスノードと第3のワイヤレスノードとの間の二重伝搬時間との間の差分を示し、たとえば、
【0196】
【0197】
であり、それにより、x3は、第3のワイヤレスノードのxロケーション座標を示し、y3は、第3のワイヤレスノードのyロケーション座標を示す。
【0198】
[00199] 第1および第2のワイヤレスノードのハードウェアグループの遅延は、次いで、次のように消去され得る。
【0199】
【0200】
[00200]
図16を参照すると、いくつかの設計では、第1の差分RTT測定は第2の差分RTT測定とは別々に位置推定エンティティによってトリガされ得る。言い換えれば、RTT
1_3およびRTT
2_3は、RTT
1_UEおよびRTT
2_UEと共同で実施される必要はない。他の設計では、RTT
1_3およびRTT
2_3は、RTT
1_UEおよびRTT
2_UEと共同で(または同時に)実施され得る。たとえば、第3のワイヤレスノードが静的または半静的である場合、第3のワイヤレスノードが、それらの測定が取られてから(仮にあったとしても)あまり移動している可能性がないので、RTT
1_3およびRTT
2_3のための古い値がUEの位置推定のために活用され得る。したがって、いくつかの設計では、第1の差分RTT測定は、第1の頻度でまたは第1のトリガイベントに基づいてトリガされ得、第2の差分RTT測定は、第2の頻度でまたは第2のトリガイベントに基づいてトリガされ得る。いくつかの設計では、第1の差分RTT測定は、UEの測位推定を実施するという決定に応答してトリガされ得、第2の差分RTT測定は、第1のワイヤレスノード、第2のワイヤレスノード、またはその両方のハードウェアグループの遅延を較正するという決定に応答してトリガされる。他の設計では、第2の差分RTT測定は、UEの測位推定を実施するという決定によってトリガされ得る(または、言い換えれば、第2の差分RTT測定が第1の差分RTT測定によってトリガされ得る)。上記のように、第1のおよび/または第2のワイヤレスノードのハードウェアグループの遅延は、(たとえば、特に、第3のワイヤレスノードが静的または半静的である場合)各UEの位置推定のために必ずしも較正される必要はない。
【0201】
[00201]
図16を参照すると、いくつかの設計では、第1、第2および第3のワイヤレスノードは、位置推定値の決定の前にそれぞれの知られているロケーションに関連付けられる。いくつかの設計では、第1、第2および第3のワイヤレスノードは、1つもしくは複数の基地局、1つもしくは複数のアンカーUE、またはそれらの組合せを備える。いくつかの設計では、第1、第2および第3のワイヤレスノードは、(たとえば、
図18に示されているように)それぞれの基地局にそれぞれ対応する。第1、第2および第3のワイヤレスノードが基地局などの固定されたノードである一例では、第3のRTT測定は、1つもしくは複数の固定された(またはデフォルトの)ビーム上の第1のワイヤレスノードと第3のワイヤレスノードとの間で交換される1つもしくは複数のPRSに基づき得、第4のRTT測定は、少なくとも1つの固定された(またはデフォルトの)ビーム上の第2のワイヤレスノードと第3のワイヤレスノードとの間で交換される少なくとも1つのPRSに基づくか、またはそれらの組合せである。他の設計では、第1、第2および第3のワイヤレスノードは、それぞれのUEにそれぞれ対応し得る。他の設計では、第1および第2のワイヤレスノードは、基地局に対応し、第3のワイヤレスノードは、(たとえば、
図19に示されているように)知られているロケーションに関連するアンカーUEに対応する。いくつかの設計では、アンカーUEのロケーションの決定のために割り振られる測位リソースは、(たとえば、この位置推定値が、次いで、他のUEの測位のために活用されるのでアンカーUEが非常に正確な位置推定値を有することを保証するために)UEの測位推定値の決定のために使用される測位リソースよりも大きい。
【0202】
[00202]
図16を参照すると、いくつかの設計では、第3のRTT測定は、第3のワイヤレスノードから第1のワイヤレスノードへの第1のPRSと第1のワイヤレスノードから第3のワイヤレスノードへの第2のPRSとに基づき得る。いくつかの設計では、第1および第2のPRSは、同じPRSタイプに関連付けられる。いくつかの設計では、第1および第2のPRSは、少なくとも1つの単一のシンボルPRS、(たとえば、レガシーPRSなどの)少なくとも1つのマルチシンボルPRS、またはそれらの組合せを備える。いくつかの設計では、第4のRTT測定は、第3のワイヤレスノードから第2のワイヤレスノードへの第3のPRSと第2のワイヤレスノードから第3のワイヤレスノードへの第4のPRSとに基づく。第1のPRSは、第3のPRSと同じであることも異なることもあり得(たとえば、言い換えれば、場合によっては、同じPRSが第1および第2のワイヤレスノードの両方によって測定され得)、一方、第1および第2のPRSは異なる。いくつかの設計では、位置推定エンティティは、第1のPRSが第2のPRSに従うのかどうかまたは第2のPRSが第1のPRSに従うのかどうかを示すメッセージを第1および第3のワイヤレスノードに送信し得る。いくつかの設計では、位置推定エンティティは、(たとえば、各PRSは特定のTx gNBと1つまたは複数のRx gNBとに関連付けられ得るので)第3のRTT測定の最初のPRSのために使用されるべきPRSリソースを示すメッセージを第1および第3のワイヤレスノードに送信し得る。いくつかの設計では、同じタイプのPRS、たとえば、Uuインターフェースの場合のようにPRSとSRSとではなく、1つのクラスの定義されたPRSが、双方向伝送において使用される可能性がある。
【0203】
[00203]
図16を参照すると、いくつかの設計では、各PRS(たとえば、PRS ID)は、gNB(TRP ID)のペアに関連付けられ得、たとえば、各PRSは、特定のTx/Rx gNBに関連付けられる。さらなる一例では、各PRSは、特定の共通のパラメータ(たとえば、中心周波数、開始PRB、BW、SCS、CPタイプおよびコムサイズ)に関連付けられる特定の周波数レイヤから構成され得る。各PRSは、1つのTx gNBと1つまたは複数のRx gNBとに関連付けられ得る。いくつかの設計では、RTT測定のための複数のPRSリソースの間の関連付けがあり得る。いくつかの設計では、少なくとも1つのPRSは、gNB1からgNB2への送信のためのものであり、別のPRSは、gNB2とgNB1との間の送信のためのものである。PRSリソースのこれらのペアは、1つまたは複数のRTT測定/報告に関連付けられ得る。いくつかの設計では、PRSは、1つのTx gNBと1つのRx gNBとに関連付けられる。いくつかの設計では、(たとえば、gNBは、固定され得るので)PRSは、固定された狭ビームに関連付けられ得る。いくつかの設計では、Rx gNBが2つのgNBの間の相対的な方向を知っている場合、Rx gNBは、その情報に基づいてRxビームを導出し得、したがって、ビーム管理関連の探索は、低減または除去され得る。
【0204】
[00204]
図16を参照すると、いくつかの設計では、第1、第2、第3および第4のRTT測定値ならびに/または第1および第2の差分RTT測定値は、1つまたは複数の測定報告を介して位置推定エンティティに受信される。いくつかの設計では、1つまたは複数の測定報告はそれぞれ、それぞれの測定について、送受信ポイント(TRP)識別子、PRSソース識別子、PRSリソースセットID、(たとえば、それぞれのPRS測定が行われたそれぞれのBWおよび周波数を示す)周波数レイヤID、タイムスタンプ(timestamp)、またはそれらの組合せを示す。
【0205】
[00205]
図16を参照すると、いくつかの設計では、第1の差分RTT測定は、UEと少なくとも1つの追加のワイヤレスノードとの間の少なくとも1つの追加のRTT測定に基づき、第2の差分RTT測定は、第3のワイヤレスノードと1つまたは複数の追加のワイヤレスノードとの間の1つまたは複数の追加のRTT測定に基づき、またはそれらの組合せである。たとえば、RTT
4_UE、RTT
5_UEなどの追加のRTTは、UE1のための差分RTT測定値を導出するために使用され得、および/またはRTT
4_3、RTT
5_3などの追加のRTTは、第3のワイヤレスノードのための差分RTT測定値を導出するために使用され得る。
【0206】
[00206]
図16を参照すると、いくつかの設計では、位置推定エンティティは、第4のワイヤレスノードと第1のワイヤレスノードとの間の第5のRTT測定および第4のワイヤレスノードと第2のワイヤレスノードとの間の第6のRTT測定に基づいて第3の差分RTT測定値を取得し得、測位推定値は、第3の差分RTT測定値に少なくとも部分的に基づいてさらに決定される。この場合、測位推定値は、異なるペアのワイヤレスノード(たとえば、異なるペアのgNB)のための2つの他の差分RTT測定に関与するさらに別の二重差分RTT測定に基づき得る。
【0207】
[00207]
図16を参照すると、いくつかの設計では、位置推定エンティティは、第1のワイヤレスノード、第2のワイヤレスノード、またはその両方から、第1のハードウェアグループ遅延較正能力の指示を受信し得、第2の差分RTT測定は、第1のハードウェアグループ遅延較正能力に応答して実施される。たとえば、第1のハードウェアグループ遅延較正能力は、動的な指示または静的もしくは半静的な指示であり得る。いくつかの設計では、別のUEのための別の測位推定値は、第1のハードウェアグループ遅延較正能力よりも正確である第2のハードウェアグループ遅延較正能力に関連する別の測地推定値に関与するワイヤレスノードに基づく単一の差分RTT測定に基づいて決定され得る。言い換えれば、いくつかの設計では、複数の差分RTT測定が、ある程度のハードウェアグループ遅延較正が第1のワイヤレスノードと第2のワイヤレスノードとの間に望まれるシナリオの場合に特に使用され、他のシナリオ(たとえば、最近のハードウェアグループ遅延較正がすでに知られているなど)ではスキップされ得る。
【0208】
[00208]
図16を参照すると、ハードウェアグループ遅延較正能力は、ワンタイム能力報告を介して示され得る。たとえば、それぞれのワイヤレスノード(たとえば、gNB)は、高精度のグループ遅延較正能力を報告し得、これは、そのそれぞれのワイヤレスノードに関与するハードウェアグループ遅延較正のための差分RTT測定をスキップするように位置推定エンティティを促し得る。別の例では、ハードウェアグループ遅延較正能力は、動的に示され得る。たとえば、ハードウェアグループ遅延較正エラーは、いくつかのファクタ、たとえば、時間、頻度、BW、温度などにわたって変化する可能性がある。したがって、それぞれのワイヤレスノード(たとえば、gNB)は、ハードウェアグループ遅延較正のそれぞれの精度レベルを動的に示し得る。いくつかの設計では、複数のレベルのハードウェアグループ遅延較正精度が定義され得、それぞれのワイヤレスノード(たとえば、gNB)は、ハードウェアグループ較正精度レベルを動的に報告し得る。たとえば、それぞれのハードウェアグループ遅延較正エラーが大きい(たとえば、しきい値を上回る)場合、それぞれのワイヤレスノードは、LMFが二重差分RTTプロシージャ中にこのそれぞれのワイヤレスノードを含まなければならないことを示し得る。別の例では、それぞれのワイヤレスノード(たとえば、gNB)は、それのそれぞれのハードウェアグループ遅延較正精度レベルを報告することなしに二重差分RTTが必要とされるのかどうかを動的に示し得る。いくつかの設計では、位置推定エンティティ(たとえば、LMF)は、それらの能力のハードウェアグループ遅延較正に基づいてワイヤレスノード(たとえば、gNB)の2つのグループを分類し得る。たとえば、高精度のハードウェアグループ遅延較正を用いるワイヤレスノード(たとえば、gNB)は、通常のRTTまたは差分RTTベースのUE測位を行い得、低精度のハードウェアグループ遅延較正を用いるワイヤレスノード(たとえば、gNB)は、二重差分RTTベースのUE測位を行い得る。
【0209】
[00209]
図16を参照すると、いくつかの設計では、位置推定エンティティは、第1のワイヤレスノード、第2のワイヤレスノード、またはその両方から、ハードウェアグループ遅延較正のための第2の差分RTT測定をトリガするための要求を受信し得る。
【0210】
[00210]
図16を参照すると、いくつかの設計では、位置推定エンティティは、1つまたは複数のパラメータに基づいて第2のRTT差分測定を介して第1および第2のワイヤレスノードのハードウェアグループ遅延較正のための第3のワイヤレスノードを選択し得る。いくつかの設計では、1つまたは複数のパラメータは、第3のワイヤレスノードと第1および第2のワイヤレスノードとの間のチャネル状態を含み得る。いくつかの設計では、第1、第2および第3のワイヤレスノードの各々が固定ノードである場合、第3のワイヤレスノードの選択はあらかじめ決定されている。他の設計では、第1、第2および第3のワイヤレスノードのうちの1つまたは複数がモバイルノードである場合、第3のワイヤレスノードの選択は動的である。しかしながら、そのようなパラメータは、いくつかの設計ではより移動性の高いアンカーUEに加えて固定されたgNBの場合でさえワイヤレスノードの選択のために使用され得る。たとえば、第1、第2および第3のワイヤレスノードが高密度展開(たとえば、都市環境)における固定されたgNBに対応するシナリオでは、特に、FR2においてgNBの間に妨害がある可能性がある。
【0211】
[00211] 上記のように、(2つの他のワイヤレスノードのハードウェアグループ遅延を較正するために使用され得る「基準」ワイヤレスノードと見なされ得る)第3のワイヤレスノードは、知られているロケーションをもつ任意のワイヤレスノードタイプ(たとえば、gNBまたはUE)に対応することができる。第3のワイヤレスノードのためのUE実装形態の場合、この「基準UE」は、モバイルであり得、概して、gNBなどの他のワイヤレスノードタイプとしてロケーション中にあまり固定されないままになることがある。したがって、第3のワイヤレスノードとしてgNBを使用することと比較して、第3のワイヤレスノードのために使用される基準UEは、(たとえば、時間とともに変動するチャネル状態のために)より多くの残差測位エラーに関連付けられ得る。
【0212】
[00212]
図16~
図19が、概して、DD-RTT方式に関連するが、他の設計では、DD-TDOA方式も実装され得る。DD-TDOAでは、2つの単一差分(SD)(または単一差分が受信機側に取られる場合はRSTD)が、すべてのタイミングエラー(同期エラー、グループ遅延)を潜在的に除去または軽減するために使用され得る。DD-TDOAは、基準ノード(reference node)からの測定と基準ノードのロケーションの事前知識とを必要とする。
【0213】
[00213]
図20は、本開示の一態様によるDD-TDOA方式のための例示的なネットワーク構成2000を示す。
図20では、第1のワイヤレスノード2002、第2のワイヤレスノード2004、UE2006および第3のワイヤレスノード2008が示されている。第1のワイヤレスノード2002と、第2のワイヤレスノード2004と、第3のワイヤレスノード2008とは、代替として、それぞれ、ワイヤレスノード1、2および3として示され得る。
図20では、PRS2010は、ワイヤレスノード1(2002)からUE2006に送信され、PRS2012は、ワイヤレスノード2(2004)からUE2006に送信され、PRS2014は、ワイヤレスノード1(2002)からワイヤレスノード3(2008)に送信され、PRS2016は、ワイヤレスノード2(2004)からワイヤレスノード3(2008)に送信される。
【0214】
[00214]
図20を参照すると、いくつかの設計では、SDは、送信機に関して測定され得る。たとえば、第1のSDは、PRS2010および2014のTOAの間で取られ得、第2のSDは、PRS2012および2016のTOAの間で取られ得る。SDは、次いで、DD-TDOAのオフセットを導出するために第1および第2のSDの間に取られ得る。送信機側に関係するSDは、TRP同期エラー、チップ実装矛盾(たとえば、製造業者、基準、アルゴリズム)、BBからRFまでのグループ遅延(未知)などを除去または軽減するために使用され得る。
【0215】
[00215]
図20を参照すると、他の設計では、SDは、受信機に関して測定され得る。たとえば、第1のSDは、PRS2010および2012のTOAの間で取られ得、第2のSDは、PRS2014および2016のTOAの間で取られ得る。SDは、次いで、DD-TDOAのオフセットを導出するために第1および第2のSDの間に取られ得る。受信機側に関係するSDは、UEのクロックオフセット、チップ実装矛盾(たとえば、製造業者、基準、アルゴリズム)、BBからRFまでのグループ遅延(未知)などを除去または軽減するために使用され得る。
【0216】
[00216] 一例では、
【0217】
【0218】
であり、ここで、
【0219】
【0220】
は、UE2006において測定されたPRS2010~2012の間のRSTDを示し、
【0221】
【0222】
は、ワイヤレスノード3(2008)において測定されたPRS2014~2016の間のRSTDを示し、
【0223】
【0224】
は、ワイヤレスノード1、2および3のロケーションの事前知識に基づくRSTDを示し、TC1,2は、タイミング訂正オフセットを示し、
【0225】
【0226】
は、訂正されたUEの測定値を示し、nは、測定雑音(たとえば、タイミングエラーなしのTOA推定雑音)を示す。
【0227】
[00217]
図20が、DL-TDOA DD-TDOAプロシージャを示すが、他の設計では、サイドリンクTDOA(SL-TDOA)またはUL-TDOAプロシージャが、ワイヤレスノード1、2および/または3のデバイスタイプに応じて実装され得る(たとえば、UEとして実装される場合、RS-PはSL RS-PまたはSL-PRSまたはSRS-Pとして特徴づけられ得る)。
【0228】
[00218] いくつかのシナリオでは、ターゲットUEは、移動しているか、またはターゲットUEと基準ワイヤレスノードとの両方であり得る(たとえば、基準ワイヤレスノードは固定である可能性もモバイルである可能性もある)。タイミングエラー差を低減し、タイミング訂正を最大化するために、チャネルまたは環境は、ターゲットUEと基準ワイヤレスノードとの間で同様でなければならない。
【0229】
[00219] 本開示の態様は、それによって、ターゲットUEに関連する第1の軌跡情報に少なくとも部分的に基づく二重差分タイミング(DDT)プロシージャの選択的トリガを対象とする。DDTプロシージャの選択的トリガは、任意選択で、(たとえば、モバイルの基準ワイヤレスノードの場合)基準ワイヤレスノードに関連する第2の軌跡情報(second trajectory information)にさらに基づき得る。そのような態様は、ワイヤレスノードの改善されたタイミング訂正などの様々な技術的利点を与え得、これは、次に、そのようなワイヤレスノードに関与するUEの位置推定の精度を改善する。
【0230】
[00220]
図21は、本開示の態様による、ワイヤレス通信の例示的なプロセス2100を示す。一態様では、プロセス2100は、位置推定エンティティによって実施され得、これは、(たとえば、UEベースの測位の場合)UE302などのUE、(たとえば、RAN中に統合されたLMFの場合)BS304などのBSもしくはgNB、またはネットワークエンティティ306(たとえば、LMFまたはロケーションサーバなどのコアネットワーク構成要素)に対応し得る。
【0231】
[00221]
図21を参照すると、2110において、位置推定エンティティ(たとえば、受信機312または322または352または362、処理システム332または測位モジュール342、ネットワークインターフェース280または290、処理システム332または384または394、センサ344など)はターゲットUEに関連する第1の軌跡情報を取得する。第1の軌跡情報は、様々な方法で(たとえば、ターゲットUEからの測定報告を通して、LPPシグナリングを介して、位置推定エンティティによるターゲットUEの前の測位フィックスに基づいてなどで)取得され得る。したがって、第1の軌跡情報は、位置推定エンティティそれ自体によって決定または導出され得るか、または代替として、外部エンティティから受信され得る。
【0232】
[00222]
図21を参照すると、2120において、位置推定エンティティ(たとえば、受信機312または322または352または362、処理システム332または測位モジュール342、ネットワークインターフェース280または290、処理システム332または384または394、センサ344など)は、任意選択で、基準ワイヤレスノードに関連する第2の軌跡情報を取得する。一例では、第2の軌跡情報は随意である(たとえば、基準ワイヤレスノードが、固定されたgNBなどの固定である場合、固定の基準ワイヤレスノードは軌跡を有しない)。随意の第2の軌跡情報は、様々な方法で(たとえば、基準ワイヤレスノードからの測定報告を通して、LPPまたはNRPPaシグナリングを介して、位置推定エンティティによるターゲットUEの前の測位フィックスに基づいてなどで)取得され得る。したがって、第1の軌跡情報は、位置推定エンティティそれ自体によって決定または導出され得るか、または代替として、外部エンティティから受信され得る。
【0233】
[00223]
図21を参照すると、2130において、位置推定エンティティ(たとえば、処理システム332または384または394、測位モジュール342または388または398など)は、第1の軌跡情報に基づいてDDTプロシージャをトリガすることを決定すること、DDTプロシージャは、ターゲットUEと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第1のDTプロシージャと、基準ワイヤレスノードと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャとを備える、を行う。
【0234】
[00224]
図21を参照すると、2140において、位置推定エンティティ(たとえば、送信機314または324または354または364、ネットワークインターフェース380または390、データバス334または382など)は、少なくともターゲットUEと基準ワイヤレスノードとに、決定に基づいてDDTプロシージャを実施するための要求を送信する。いくつかの設計では(たとえば、第1および第2のワイヤレスノードがRS-Pを送信するようにまだ構成されていないDD-RRTまたはDD-TDOAの場合)、DDTプロシージャを実施するための要求は、(たとえば、DD-RTTにおいてRTT測定のためにターゲットUEと基準ワイヤレスノードとからのRS-Pを測定すること、またはDD-TDOAの場合にTDOA測定のためにRS-Pを送信すること、またはUL-TDOAの場合にTDOA測定のためにRS-Pを測定することを行うように第1および第2のワイヤレスノードを促すために)第1および第2のワイヤレスノードにさらに送られ得る。しかしながら、他の設計では、第1および第2のワイヤレスノードは、ターゲットUEと基準ワイヤレスノードとによるDL-TDOA測定に好適なRS-P(たとえば、周期的なRS-P、SPS RS-Pなど)を送信するようにすでに構成されていることがある。この場合、第1および第2のワイヤレスノードは、RS-Pを送信するようにすでにスケジュールされているので、2140における要求が第1および第2のワイヤレスノードに送られる必要はない。いくつかの設計では、位置推定エンティティは、ターゲットUE、基準ワイヤレスノード、または第1および第2のワイヤレスノードのうちの1つに対応し得る。この場合、この特定の構成要素への2140における送信は、外部のワイヤレスまたはバックホール送信ではなく、それぞれのデータバスなどを介した論理構成要素の間でのデータの内部送信に対応し得る。
【0235】
[00225]
図22は、本開示の一態様による、
図21のプロセス2100の例示的な実装形態2200を示す。
図22では、ターゲットUEは、固定の基準ワイヤレスノードに軌跡2202に沿って移動する(または、移動すると予測される)。いくつかの設計では、軌跡2202は、位置2204など、ターゲットUEの一連の位置フィックスに基づいてプロットされ得る。一例では、DDTプロシージャは、ターゲットUEが(たとえば、互いからしきい値距離内の)固定の基準ワイヤレスノードの近傍2206に入ると予測されることを示す軌跡2202に基づいて2130においてトリガされ得る。
【0236】
[00226]
図23は、本開示の別の態様による、
図21のプロセス2100の例示的な実装形態2300を示す。
図22では、ターゲットUEは、領域2310に向かって軌跡2302に沿って移動し(または、移動すると予測され)、モバイルの基準ワイヤレスノードは、領域2310に向かって軌跡2306に沿って移動する(または、移動すると予測される)。いくつかの設計では、軌跡2302および/または2306は、位置2304および2308など、それぞれ、ターゲットUEおよびモバイルの基準ワイヤレスノードの一連の位置フィックスに基づいてプロットされ得る。一例では、DDTプロシージャは、ターゲットUEが(たとえば、互いからしきい値距離内の)領域2310において収束すると予測されることを示す軌跡2302および2306に基づいて2130においてトリガされ得る。
【0237】
[00227]
図21を参照すると、(たとえば、
図20の場合のような)いくつかの設計では、DDTプロシージャは、DD到着時間差(DD-TDOA)プロシージャに対応し、第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分TDOAプロシージャに対応し、第1および第2の差分TDOAプロシージャに関連するそれぞれのタイミング測定は、TDOA測定に対応する。(たとえば、
図16~
図19の場合のような)他の設計では、DDTプロシージャは、DDラウンドトリップ時間(DD-RTT)プロシージャに対応し、第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分RTTプロシージャに対応し、第1および第2の差分RTTプロシージャに関連するそれぞれのタイミング測定は、RTT測定に対応する。
【0238】
[00228]
図21を参照すると、いくつかの設計では、第1の軌跡情報は、ロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)シグナリングを介してターゲットUEから受信され得る。
【0239】
[00229]
図21を参照すると、いくつかの設計では、第1の軌跡情報は、ターゲットUEの軌跡(trajectory)のアルゴリズム的記述(たとえば、数学関数など)、ターゲットUEの一連のロケーション(location)および関連するタイムスタンプ、ターゲットUEの速さもしくは速度、ターゲットUEの向首方向(heading)、ターゲットUEの向き(orientation)、ターゲットUEの加速度、またはそれらの組合せを含み得る。
【0240】
[00230]
図21を参照すると、いくつかの設計では、随意の第2の軌跡情報は、ロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)シグナリングまたは新無線測位プロトコルA(NRPPa)シグナリングまたはサイドリンク(sidelink)を介して基準ワイヤレスノードから受信される。第1の軌跡情報と同様に、いくつかの設計では、第2の軌跡情報は、基準ワイヤレスノードの軌跡のアルゴリズム的記述、基準ワイヤレスノードの一連のロケーションおよび関連するタイムスタンプ、基準ワイヤレスノードの速さもしくは速度、基準ワイヤレスノードの向首方向、基準ワイヤレスノードの向き、基準ワイヤレスノードの加速度、またはそれらの組合せを備え得る。
【0241】
[00231]
図21を参照すると、いくつかの設計では、上記のように、基準ワイヤレスノードは固定デバイスに対応する。いくつかの設計では、第1のワイヤレスノード、第2のワイヤレスノード、および/または基準ワイヤレスノードは、基地局または知られているロケーションに関連する基準UEに対応する。
【0242】
[00232]
図21を参照すると、いくつかの設計では、位置推定エンティティは、DDTプロシージャに関連する測定情報を受信し得る。測定情報を使用して、位置推定エンティティは、測定情報に基づいてターゲットUEの測位推定を実施し得るか、または測定情報に基づいて第1および第2のワイヤレスノードに関連するタイミングエラー訂正(timing error correction)を実施し得るか、またはそれらの組合せである。
【0243】
[00233] いくつかの態様では、DDTプロシージャは、概して、タイミングエラーを補償するために使用され得るが、(たとえば、リンクごとに一意であり得る)NLOSバイアスなどの推定雑音を補償するのに十分でないことがある。したがって、基準ワイヤレスノードとターゲットUEとの間のより一般的な測定は、より良いLOS条件、したがって、より良い精度を与え得る。
【0244】
[00234] 本開示の態様は、それによって、
図16~
図20に示されているように単一の基準ワイヤレスノードではなく複数の基準ワイヤレスノードに関与する共同二重差分タイミング(J-DDT)プロシージャを対象とする。そのような態様は、異なる基準ワイヤレスノードにわたってより多くのLOSリンクを活用するなどの様々な技術的利点を与え得、これは、次に、そのようなワイヤレスノードに関与するUEの位置推定の精度を改善する。
【0245】
[00235]
図24は、本開示の態様による、ワイヤレス通信の例示的なプロセス2400を示す。一態様では、プロセス2400は、位置推定エンティティによって実施され得、これは、(たとえば、UEベースの測位の場合)UE302などのUE、(たとえば、RAN中に統合されたLMFの場合)BS304などのBSもしくはgNB、またはネットワークエンティティ306(たとえば、LMFまたはロケーションサーバなどのコアネットワーク構成要素)に対応し得る。
【0246】
[00236]
図24を参照すると、2410において、位置推定エンティティ(たとえば、処理システム332または384または394、測位モジュール342または388または398など)は、J-DDTプロシージャをトリガすることを決定すること、J-DDTプロシージャは、ターゲットUEとワイヤレスノードの第1のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第1のDTプロシージャと、第1の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの第2のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャと、第2の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの第3のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第3のDTプロシージャとを備える、を行う。いくつかの設計では、2410における決定は、ターゲットUEと任意の特定の基準ワイヤレスノードとの間の共通のLOSリンクの数が何らかのしきい値を下回ることに応答してトリガされ得る。この場合、J-DDTプロシージャではなく「通常の」DDTプロシージャが、十分な数の共通のLOSリンクをもつ基準ワイヤレスノードが利用可能である他のシナリオにおいてトリガされ得る。2410において2つの基準ワイヤレスノードに関して説明したが、J-DDTプロシージャは、任意の数の基準ワイヤレスノード(たとえば、2つ、3つ、4つなど)を伴い得ることを諒解されよう。
【0247】
[00237]
図24を参照すると、2420において、位置推定エンティティ(たとえば、送信機314または324または354または364、ネットワークインターフェース380または390、データバス334または382など)は、少なくともターゲットUEと第1および第2の基準ワイヤレスノードとに、決定に基づいてJ-DDTプロシージャを実施するための要求を送信する。いくつかの設計では、(たとえば、ワイヤレスノードの第1、第2および第3のセットのうちのワイヤレスノードがRS-Pを送信するようにまだ構成されていないDD-RRTまたはDD-TDOAの場合)、DDTプロシージャを実施するための要求は、(たとえば、DD-RTTにおいてRTT測定のためにターゲットUEおよび/もしくは基準ワイヤレスノードからのRS-Pを測定すること、またはDD-TDOAの場合にTDOA測定のためにRS-Pを送信すること、またはUL-TDOAの場合にTDOA測定のためにRS-Pを測定することを行うようにワイヤレスノードの第1、第2および第3のセットのうちの各ワイヤレスノードを促すために)ワイヤレスノードの第1、第2および第3のセットのうちの各ワイヤレスノードにさらに送られ得る。しかしながら、他の設計では、ワイヤレスノードの第1、第2および第3のセットのうちの1つまたは複数のワイヤレスノードは、ターゲットUEと基準ワイヤレスノードとによるDL-TDOA測定に好適なRS-P(たとえば、周期的なRS-P、SPS RS-Pなど)を送信するようにすでに構成されていることがある。この場合、これらのそれぞれのワイヤレスノードは、RS-Pを送信するようにすでにスケジュールされているので、2420における要求がそのようなワイヤレスノードに送られる必要はない。他の設計では、2420における要求は、ワイヤレスノードの第1、第2および第3のセットのうちのワイヤレスノードのすべてでなく一部に送られ得る(たとえば、ワイヤレスノードのうちのいくつかは、すでに適切に構成されているが、他のワイヤレスノードは構成を必要とする)。いくつかの設計では、位置推定エンティティは、ターゲットUE、基準ワイヤレスノード、または第1および第2のワイヤレスノードのうちの1つに対応し得る。この場合、この特定の構成要素への2420における送信は、外部のワイヤレスまたはバックホール送信ではなく、それぞれのデータバスなどを介した論理構成要素の間でのデータの内部送信に対応し得る。
【0248】
[00238]
図24を参照すると、いくつかの設計では、J-DDTプロシージャは、共同二重差分到着時間差(J-DD-TDOA:)プロシージャに対応し、第1、第2および第3のDTプロシージャは、(たとえば、
図20の場合のように)それぞれ第1、第2および第3の差分TDOAプロシージャに対応し、第1、第2および第3の差分TDOAプロシージャに関連するそれぞれのタイミング測定は、TDOA測定に対応する。他の設計では、J-DDTプロシージャは、共同二重差分ラウンドトリップ時間(J-DD-RTT)プロシージャに対応し、第1、第2および第3のDTプロシージャは、(たとえば、
図16~
図19の場合のように)それぞれ第1、第2および第3の差分RTTプロシージャ(first, second and third differential RTT procedures)に対応し、第1および第2の差分RTTプロシージャに関連するそれぞれのタイミング測定は、RTT測定に対応する。
【0249】
[00239]
図24を参照すると、いくつかの設計では、ワイヤレスノードの第1、第2および第3のセットは、少なくとも1つの共通のワイヤレスノード(common wireless node)を備える。いくつかの設計では、ワイヤレスノードの第2のセットは、ワイヤレスノードの第1のセットからのワイヤレスノードの一部を含み、ワイヤレスノードの第3のセットは、ワイヤレスノードの第1のセットからのワイヤレスノードの一部を備える。言い換えれば、基準ワイヤレスノードの間のワイヤレスノードの関連付けに関して多様性があり得る。
【0250】
[00240]
図24を参照すると、いくつかの設計では、第1のDTプロシージャは、ターゲットUEとワイヤレスノードの第1のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間の見通し線(LOS:line of sight)リンク(link)を介したタイミング測定に基づくか、または第2のDTプロシージャは、第1の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの第2のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のLOSリンクを介したタイミング測定に基づくか、または第3のDTプロシージャは、第2の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの第3のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づくか、またはそれらの組合せである。
【0251】
[00241]
図24を参照すると、いくつかの設計では、位置推定エンティティは、DDTプロシージャに関連する測定情報をさらに受信し得る。位置推定エンティティは、測定情報に基づいてターゲットUEの測位推定を決定すること、測定情報に基づいて第1および第2のワイヤレスノードに関連するタイミングエラー訂正を実施すること、またはそれらの組合せを行うために測定情報を使用し得る。一例では、
図25に関して以下でより詳細に説明するように、位置推定エンティティは、測定情報に基づいて異なる基準信号時間差(RSTD)基準ノードに遷移することを決定すること、測位推定値は、別の測定プロシージャ(another measurement procedure)をトリガすることなしにRSTD基準ノードの遷移(transition)に基づいて決定される、をさらに行い得る。たとえば、RSTDは、2つのセル(基準セルと測定されたセルと)の間の相対的なタイミング差として定義され、2つの異なるセルからの最も小さい時間として計算される。
【0252】
[00242]
図25は、本開示の一態様による、
図24のプロセス2400の例示的な実装形態2500を示す。特に、
図25は、3つの基準ワイヤレスノードと4つのワイヤレスノードとに関与するJ-DD-TDOA実装形態を示すが、
図25は、異なる数の基準ワイヤレスノードおよび/またはワイヤレスノードに関与するJ-DD-RTTプロシージャおよび/またはJ-DDTプロシージャにマッピングするように容易に修正されることができることを諒解されよう。
【0253】
[00243]
図25を参照すると、ターゲットUEは、UE2502として示され、ワイヤレスノード2504のグループは、i、j、kおよびlとして示されたワイヤレスノードを含み、基準ワイヤレスノード2506のグループは、1、2および3として示された参照ワイヤレスノードを含む。
図25では、ワイヤレスノードi、j、kおよびlからターゲットUE2502および基準ワイヤレスノード1、2および3への矢印は、それぞれのLOSリンクを介して送信されるRS-Pに対応する。一例では、リンクのLOS条件は、外れ値除去アルゴリズムを用いて、または、代替として、基準ワイヤレスノードまたはUEのLOS識別アルゴリズムを介して測位推定エンティティ(たとえば、LMF)において識別され得る。したがって、ワイヤレスノードiは、基準ワイヤレスノード1にLOSリンクを介してRS-Pを送信し、ワイヤレスノードjは、ターゲットUE2502と基準ワイヤレスノード2~3とにLOSリンクを介してRS-Pを送信し、ワイヤレスノードkは、ターゲットUE2502と基準ワイヤレスノード1~2とにLOSリンクを介してRS-Pを送信し、ワイヤレスノードlは、ターゲットUE2502と基準ワイヤレスノード1とにLOSリンクを介してRS-Pを送信する。
【0254】
[00244]
図25を参照すると、一例では、(たとえば、1つの単一のRSTD基準セルが利用可能であることを保証するために)ワイヤレスノードkがRSTD基準セルとして選択されると仮定する。RSTD_jkの場合、基準ワイヤレスノード2が、タイミングエラーを修正するために使用され得る。RSTD_lkの場合、基準ワイヤレスノード1が、タイミングエラーを修正するために使用され得る。一例では、ターゲットUE2502と基準ワイヤレスノード102との両方が、ワイヤレスノードkからのRS-Pを測定するために必要とされ得る。
【0255】
[00245]
図25を参照すると、いくつかの設計では、上記のように、RSTD基準セルが変更され得る。いくつかの設計では、この変更(またはスワップ)は、新しい測定プロシージャまたは新しい測定報告を必要とすることなしに測定情報に基づいて位置推定エンティティにおいて行われ得る。たとえば、第1のRSTD基準セル(RS-P_1)は、RSTD_21、RSTD_31およびRSTD_41に関連付けられる。RS-P_1からRS-P_2にRSTD基準セルをスワップするために、RSTD_32=RSTD_31-RSTD_21であり、以下同様である。一例では、ターゲットUEが、ワイヤレスノードj(たとえば、gNBj)としてRSTD基準セルにRSTDを報告する場合、位置推定エンティティ(たとえば、LMF)は、RSTD基準セルをワイヤレスノードk(たとえば、gNBk)にスワップし、次いで、タイミングエラーを修正するために基準ワイヤレスノード1および2の両方の測定値を使用することができる。しかしながら、いくつかの設計では、ワイヤレスノードk(たとえば、gNBk)の測定値が報告中に含まれない場合、位置推定エンティティは、RSTD基準セルをワイヤレスノードk(たとえば、gNBk)にスワップすることができず、したがって、位置推定エンティティは、ターゲットUEのタイミングを修正するために基準ワイヤレスノード1および2の両方を利用することができない。
【0256】
[00246] さらなる一例では、報告オーバーヘッドは、このようにしてRSTD基準セルを動的にスワップすることによって低減され得る。たとえば、RSTD基準セルが動的にスワップされ得ない場合、RSTD基準セルの選択ごとに、ターゲットUEまたは基準ワイヤレスノードは、RSTD基準セルに関して1つのベクトルの測定値を報告する必要があり得る。RSTD基準セルの選択が不十分である(たとえば、十分な数のLOSリンクを有することに失敗する)場合、ターゲットUEまたは基準ワイヤレスノードは、新しいRSTD基準セルに再び報告する必要があり得る。RSTD基準セルの動的なスワッピングが有効化されている場合、ターゲットUEまたは基準ワイヤレスノードは、1回しか報告の必要がなく、位置推定エンティティ(たとえば、LMF)は、自動的にスワップすることができる。したがって、数個の候補のRSTD基準セルが報告中に含まれている限り、位置推定エンティティ(たとえば、LMF)は、それらのうちの任意の1つにスワップすることができる。この場合、数個の候補のRSTD基準セルは、より高い優先度をもつ基準ワイヤレスノードの間の交点セルであり得る。そのような候補のRSTD基準セルが測定報告中に含まれる測定情報に関連付けられている限り、位置推定エンティティ(たとえば、LMF)は、それらのうちの任意の1つにスワップし、次いで、タイミングエラーを訂正することができる。
【0257】
[00247] いくつかのレガシーシステムでは、ターゲットUEによるDL-PRS測定値を用いるコンテキストでは、LMFは、特定のRSTD基準セルおよびDL-PRSのセットを測定するように推奨する。ターゲットUEが、より良い位置にあり、測定のために最良のPRSを選択しないことがあるので、これらの推奨は、要求として実装されない。たとえば、いくつかの推奨されるDL-PRSは、弱すぎることがある(たとえば、しきい値を下回るRSRPであり得る)か、または(たとえば、測位に有用ではない)NLOSリンクに関連付けられ得る。このために、そのようなレガシーシステムは、一般に、複数のDL-PRS候補を推奨し、ターゲットUEが、DL-PRS候補のどれが測定され報告されるのかの決定を最終的に行う。
【0258】
[00248] しかしながら、場合によっては、あるPRSが他のPRSよりも高い優先度を有し得るが、ターゲットUEはそのような優先度に気づいていないことがある。この場合、ターゲットUEにPRSの選択を任せることによって、ターゲットUEが、測定および/または報告するためにより高い優先度のPRSを選択しないことを選択することになるというリスクがある。たとえば、
図24の場合のようなJ-DDTプロシージャを用いるコンテキストでは、異なる基準ワイヤレスノードおよびターゲットUEにわたる共通のRS-Pは、特定の基準ワイヤレスに固有の(またはより少数の基準ワイヤレスノードに共通の)RS-Pよりも高い優先度と見なされ得る。
【0259】
[00249] 本開示の態様は、それによって、(たとえば、いくつかのレガシーシステムの場合のような)随意のRS-P測定セットならびに(たとえば、DDTまたはJ-DDTプロシージャのための1つまたは複数の基準ワイヤレスノードへのLOSリンクを有するRS-Pに関連する)必要とされるRS-P測定セットの両方を含むティア化されたRS-P測定セット構成を対象とする。必要とされるRS-P測定セットは、指定され、ターゲットUEにシグナリングされ得、ターゲットUEは、必要とされるRS-P測定セットを測定し、少なくともそれについて報告し得る。例示的なJ-DDTの場合、必要とされるRS-P測定セットは、基準ワイヤレスノードの測定値の交点(たとえば、
図25では、より多くのLOSリンクが利用可能になる場合、RTT較正のためにまたはRSTD訂正のために使用され得る基準ワイヤレスノード1および2のためのノードk、または基準ワイヤレスノード2および3のためのノードjなど)中にRS-Pを含み得る。DDTの場合、必要とされるRS-P測定セットは、いくつかの設計では、LOSリンクの測定を含み得る。そのような態様は、ワイヤレスノードのタイミング訂正を改善することなどの様々な技術的利点を与え得、これは、次に、そのようなワイヤレスノードに関与するUEの位置推定の精度を改善する。
【0260】
[00250]
図26は、本開示の態様による、ワイヤレス通信の例示的なプロセス2600を示す。一態様では、プロセス2600は、位置推定エンティティによって実施され得、これは、(たとえば、UEベースの測位の場合)UE302などのUE、(たとえば、RAN中に統合されたLMFの場合)BS304などのBSもしくはgNB、またはネットワークエンティティ306(たとえば、LMFまたはロケーションサーバなどのコアネットワーク構成要素)に対応し得る。
【0261】
[00251]
図26を参照すると、2610において、位置推定エンティティ(たとえば、処理システム332または384または394、測位モジュール342または388または398など)は、ターゲットUEの測位セッションのために、必要とされるRS-P測定セットと随意のRS-P測定セットとを決定する。
【0262】
[00252]
図26を参照すると、2620において、位置推定エンティティ(たとえば、送信機314または324または354または364、ネットワークインターフェース380または390、データバス334または382など)は、ターゲットUEに、必要とされるRS-P測定セットと随意のRS-P測定セットとの指示を送信する。いくつかの設計では、位置推定エンティティは、ターゲットUEに対応し得る。この場合、2620における送信は、外部のワイヤレスまたはバックホール送信ではなく、それぞれのデータバスなどを介した論理構成要素の間でのデータの内部送信に対応し得る。
【0263】
[00253]
図26を参照すると、2630において、位置推定エンティティ(たとえば、受信機312または322または352または362、ネットワークインターフェース380または390、データバス334または382など)は、指示に応答してターゲットUEから測定情報を備える測定報告を受信すること、測定情報は、必要とされるRS-P測定セットに関連する測定データを少なくとも含む、を行う。いくつかの設計では、位置推定エンティティは、ターゲットUEに対応し得る。この場合、2630における受信は、外部のワイヤレスまたはバックホール送信ではなく、それぞれのデータバスなどを介した論理構成要素の間でのデータの内部送信に対応し得る。
【0264】
[00254]
図27は、本開示の態様による、ワイヤレス通信の例示的なプロセス2700を示す。一態様では、プロセス2700は、UE302などのターゲットUEによって実施され得る。
【0265】
[00255]
図27を参照すると、2710において、ターゲットUE(たとえば、受信機312または322、データバス334、処理システム332など)は、位置推定エンティティから、測位セッションのための必要とされるRS-P測定セットと測位セッションのための随意のRS-P測定セットとの指示を受信する。一例では、位置推定エンティティは、(たとえば、UEベースの測位のための)ターゲットUE自体、(たとえば、RAN中で統合されるLMFのための)BS304などのBSまたはgNBなどに対応し得る。位置推定エンティティがターゲットUE自体に対応し得る一例では、2710における受信は、外部のワイヤレスまたはバックホール送信ではなく、それぞれのデータバスなどを介した論理構成要素の間でのデータの内部送信に対応し得る。
【0266】
[00256]
図27を参照すると、2720において、ターゲットUE(たとえば、受信機312または322、プロセッサ332、測位モジュール342など)は、少なくとも必要とされるRS-P測定セットに関連する測定データを取得する。いくつかの設計では、測定データは、必要とされるRS-P測定セットの一部のみ(たとえば、特定のRS-PリソースもしくはリソースセットもしくはTRPもしくはセルもしくはサイト、またはRS-PリソースもしくはリソースセットもしくはTRPもしくはセルもしくはサイトの一部のサブセット)に関連付けられ得る。たとえば、概して、必要とされるおよび/または随意のRS-P測定セットは、参加するワイヤレスノードに関連するTRP、リソースセット、リソースおよび/またはサイトの一部または全部に対応し得るTRP、リソースセット、リソースおよび/またはサイトのリストを含み得る。他の設計では、測定データは、必要とされるRS-P測定セットのすべてに関連付けられ得る。いくつかの設計では、必要とされるRS-P測定セットの一部が測定および/または報告されるシナリオでは、ターゲットUEは、必要とされるRS-P測定セットのどの部分が(たとえば、NLOSリンクまたは不十分なRSRPなどの場合に)スキップまたはバイパスされるのかを局所的に決定し得る。いくつかの設計では、測定データ自体がスキップまたはバイパスされる場合でも、ターゲットUEは、依然として、必要とされるRS-P測定セットに関連するスキップまたはバイパスされた測定について報告する必要があり得る。たとえば、スキップまたはバイパスされた測定は、空のフィールドでまたは条件に関する警告/エラーインジケータで報告され得る。別の方法は、エラー/警告を示すスキップまたはバイパスされた測定のためのいくつかのデフォルト値を報告することである(たとえば、通常の経路損失が負値である場合、不十分なRSRPを示すために+1を使用するなど)。
【0267】
[00257]
図27を参照すると、2730において、ターゲットUE(たとえば、送信機314または324、データバス334など)は、位置推定エンティティに測定データに基づく測定情報を備える測定報告を送信する。位置推定エンティティがターゲットUE自体に対応し得る一例では、2730における送信は、外部のワイヤレスまたはバックホール送信ではなく、それぞれのデータバスなどを介した論理構成要素の間でのデータの内部送信に対応し得る。
【0268】
[00258]
図26~
図27を参照すると、いくつかの設計では、必要とされるRS-P測定セットと随意のRS-P測定セットとの指示は、測定要求(measurement request)を介してまたはロケーション支援データ(location assistance data)を介して送られ得る。
【0269】
[00259]
図26~
図27を参照すると、いくつかの設計では、必要とされるおよび随意のRS-P測定セットは、1つもしくは複数のRS-Pリソース、1つもしくは複数のRS-Pリソースセット、1つもしくは複数のTRP、1つもしくは複数のセル、1つもしくは複数のサイト、またはそれらの組合せを含み得る。
【0270】
[00260]
図26~
図27を参照すると、いくつかの設計では、随意のRS-P測定セットは、必要とされるRS-P測定セットを含む。別の例では、随意のRS-P測定セットは、必要とされるRS-P測定セットを含まないことがある。たとえば、必要とされるRS-P測定セットが位置推定エンティティによってターゲットUEに明確に示される場合、随意のRS-P測定セットへの必要とされるRS-P測定セットの包含は冗長であり得、したがって、必要とされるRS-P測定セットは、随意のRS-P測定セットから省略され得る。
【0271】
[00261]
図26~
図27を参照すると、いくつかの設計では、測定情報は、随意のRS-P測定セットに関連する測定データをさらに含み得る。言い換えれば、ターゲットUEは、必要とされるRS-P測定セットを測定することに限定されない(たとえば、良好なLOSリンクまたはRSRPが随意のRS-P測定セットのうちのいくつかの上で利用可能である場合、ターゲットUEは、それらの測定も測定/報告することができる)。
【0272】
[00262]
図26~
図27を参照すると、いくつかの設計では、測定情報は、複数の基準信号時間差(RSTD)基準セルに関連するRSTD測定データを含み得る。
【0273】
[00263]
図26~
図27を参照すると、いくつかの設計では、測位セッションは、ターゲットUEと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第1のDTプロシージャと、基準ワイヤレスノードと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャとを備えるDDTプロシージャ(たとえば、RTTベースまたはTDOAベースの、「通常の」DDTまたはJ-DDTなど)を含み得る。たとえば、DDTプロシージャは、DD-TDOAプロシージャに対応し得、第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分TDOAプロシージャに対応し、第1および第2の差分TDOAプロシージャに関連するそれぞれのタイミング測定は、TDOA測定に対応するか、または、代替的に、DDTプロシージャは、DD-RTTプロシージャに対応し得、第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分RTTプロシージャに対応し、第1および第2の差分RTTプロシージャに関連するそれぞれのタイミング測定は、RTT測定に対応する。しかしながら、これらのDDTプロシージャ態様は、単に例として説明されており、
図26~
図27のプロセスは、DDTプロシージャに関連する実装形態に限定されない。
【0274】
[00264]
図28は、本開示の態様による、RS-P測定セットの構成2800を示す。
図28では、RS-P測定セットの構成2800は、随意の(または推奨される)RS-P測定セット2802と必要とされるRS-P測定セット2804とを含む。
図28に示されているように、必要とされるRS-P測定セット2804は、随意の(または推奨される)RS-P測定セット2802のサブセットとして示されている。しかしながら、上記のように、必要とされるRS-P測定セット2804は、代替として、別々に示され得る。
【0275】
[00265]
図26~
図27を参照すると、特定の例では、位置推定エンティティは、J-DDTプロシージャのための基準ワイヤレスノードの選択の初期化および維持を実施しているLMFに対応すると仮定する。この場合、LMFは、複数の基準ワイヤレスノードを選択し、基準ワイヤレスノードの報告からPRS測定値を収集し、基準ワイヤレスノードの報告の間の重複(たとえば、選択された基準ワイヤレスノードの2つ以上および、場合によってはすべての間で共通であるいくつかのPRSリソースまたはリソースセットまたはTRPまたはセルまたはサイト)を発見する。LMFは、必要とされるRS-P測定セットに対応するサブセットXとして重複を識別し得る。
【0276】
[00266] 一例では、(たとえば、測定要求中のまたはロケーション支援データ中の)LMFは、次いで、2つのRS-P(この場合、PRS)測定セットを指定し得る。セットAは、必要とされるPRS測定セットであり、サブセットXに基づいて選択される。ターゲットUEは、少なくとも、必要とされるPRS測定セットの1つ、一部、または全部(たとえば、PRSリソースまたはリソースセットまたはTRPまたはセルまたはサイトなど)を測定するように命令され、測定報告を送信する。セットBは、随意の(または推奨される)PRS測定セットである。上記のように、セットBは、セットAを含むこともセットAを除外することもできる。セットB中のPRSは、推奨されるが、(たとえば、いくつかのレガシーシステムの場合のように)測定報告中で要求されない。代替例では、1つのRSTD基準セルの代わりに、LMFは、(Xに基づいて選択された)セットC中の複数の基準セルにRSTDを報告するようにUEに要求し得る。たとえば、1つのRSTD基準セル1:RSTD 2_1,RSTD 3_1...の代わりに、ターゲットUEは、[[RSTD 2_1,RSTD 3_1...],[RSTD 2_4,RSTD 3_4...]]を代わりに報告し得る。
【0277】
[00267] 上記の詳細な説明では、異なる特徴が例にまとめられていることがわかる。開示のこの様式は、例示的な条項が、各条項において明示的に述べられるものよりも多くの特徴を有するという意図として理解されるべきではない。むしろ、本開示の様々な態様は、開示される個々の例示的な条項のすべての特徴よりも少数を含み得る。したがって、以下の条項は、本明細書に組み込まれると見なされるべきであり、各条項はそれ自体によって別個の例として存在することができる。各従属条項は、条項において、他の条項のうちの1つとの特定の組合せを指すことができるが、その従属条項の態様は、特定の組合せに限定されない。他の例示的な条項が、任意の他の従属条項または独立条項の主題との従属条項態様の組合せ、あるいは他の従属および独立条項との任意の特徴の組合せをも含むことができることが諒解されよう。本明細書で開示される様々な態様は、特定の組合せ(たとえば、要素を絶縁体と導体の両方として定義することなど、矛盾する態様)が意図されないことが明示的に表されるかまたは容易に推論され得ない限り、これらの組合せを明確に含む。さらに、条項の態様が任意の他の独立条項に含まれ得ることが、その条項がその独立条項に直接従属していない場合でも、同じく意図される。
【0278】
[00268] 実装例が、以下の番号付けされた条項において説明される。
【0279】
[00269] 条項1.位置推定エンティティを動作させる方法であって、共同二重差分タイミング(J-DDT)プロシージャをトリガすることを決定することと、J-DDTプロシージャは、ターゲットユーザ機器(UE)とワイヤレスノードの第1のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第1の差分タイミング(DT)プロシージャと、第1の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの第2のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャと、第2の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの第3のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第3のDTプロシージャとを備える、少なくともターゲットUEと、第1の基準ワイヤレスノードと、第2の基準ワイヤレスノードとに、J-DDTプロシージャをトリガするという決定に基づいてJ-DDTプロシージャを実施するための要求を送信することとを備える、方法。
【0280】
[00270] 条項2.J-DDTプロシージャは、共同二重差分到着時間差(J-DD-TDOA)プロシージャに対応し、第1、第2および第3のDTプロシージャは、それぞれ第1、第2および第3の差分TDOAプロシージャに対応し、第1、第2および第3の差分TDOAプロシージャに関連するそれぞれのタイミング測定は、TDOA測定に対応するか、またはJ-DDTプロシージャは、共同二重差分ラウンドトリップ時間(J-DD-RTT)プロシージャに対応し、第1、第2および第3のDTプロシージャは、それぞれ第1、第2および第3の差分RTTプロシージャに対応し、第1および第2の差分RTTプロシージャに関連するそれぞれのタイミング測定は、RTT測定に対応する、条項1に記載の方法。
【0281】
[00271] 条項3.ワイヤレスノードの第1、第2および第3のセットは、少なくとも1つの共通のワイヤレスノードを備える、条項1または2に記載の方法。
【0282】
[00272] 条項4.第1のDTプロシージャは、ターゲットUEとワイヤレスノードの第1のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間の見通し線(LOS)リンクを介したタイミング測定に基づくか、または第2のDTプロシージャは、第1の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの第2のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のLOSリンクを介したタイミング測定に基づくか、または第3のDTプロシージャは、第2の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの第3のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づくか、またはそれらの組合せである、条項1から3のいずれかに記載の方法。
【0283】
[00273] 条項5.J-DDTプロシージャに関連する測定情報を受信することと、J-DDTプロシージャに関連する測定情報に基づいてターゲットUEの測位推定値を決定するか、J-DDTプロシージャに関連する測定情報に基づいて第1および第2のワイヤレスノードに関連するタイミングエラー訂正を実施するか、またはそれらの組合せを行うこととをさらに備える、態様1から4のいずれかに記載の方法。
【0284】
[00274] 条項6.J-DDTプロシージャに関連する測定情報に基づいて異なる基準信号時間差(RSTD)基準ノードに遷移することを決定すること、ここにおいて、測位推定値は、別の測定プロシージャをトリガすることなしにJ-DDTプロシージャに関連する測定情報を使用して異なるRSTD基準ノードへの遷移に基づいて決定される、をさらに備える、条項5に記載の方法。
【0285】
[00275] 条項7.位置推定エンティティを動作させる方法であって、ターゲットユーザ機器(UE)の測位セッションのために、必要とされる測位のための基準信号(RS-P)測定セットと随意のRS-P測定セットとを決定することと、ターゲットUEに、必要とされるRS-P測定セットと随意のRS-P測定セットとの指示を送信することと、指示に応答してターゲットUEから測定情報を備える測定報告を受信することと、測定情報は、必要とされるRS-P測定セットに関連する測定データを少なくとも含む、を備える、方法。
【0286】
[00276] 条項8.指示は、測定要求を介してまたはロケーション支援データを介して送信される、条項7に記載の方法。
【0287】
[00277] 条項9.必要とされるおよび随意のRS-P測定セットは、1つもしくは複数のRS-Pリソース、1つもしくは複数のRS-Pリソースセット、1つもしくは複数のTRP、1つもしくは複数のセル、1つもしくは複数のサイト、またはそれらの組合せを含む、条項7または8に記載の方法。
【0288】
[00278] 条項10.測定情報は、随意のRS-P測定セットに関連する測定データをさらに含む、条項7から9のいずれかに記載の方法。
【0289】
[00279] 条項11.測定情報は、複数の基準信号時間差(RSTD)基準ノードに関連するRSTD測定データを備える、条項7から10のいずれかに記載の方法。
【0290】
[00280] 条項12.測位セッションは、ターゲットUEと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第1の差分タイミング(DT)プロシージャと、基準ワイヤレスノードと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャとを備える二重差分タイミング(DDT)プロシージャを備える、条項7から11のいずれかに記載の方法。
【0291】
[00281] 条項13.DDTプロシージャは、DD到着時間差(DD-TDOA)プロシージャに対応し、第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分TDOAプロシージャに対応し、第1および第2の差分TDOAプロシージャに関連するそれぞれのタイミング測定は、TDOA測定に対応するか、またはDDTプロシージャは、DDラウンドトリップ時間(DD-RTT)プロシージャに対応し、第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分RTTプロシージャに対応し、第1および第2の差分RTTプロシージャに関連するそれぞれのタイミング測定は、RTT測定に対応する、条項12に記載の方法。
【0292】
[00282] 条項14.ターゲットユーザ機器(UE)を動作させる方法であって、位置推定エンティティから、測位セッションのための必要とされる測位のための基準信号(RS-P)測定セットと測位セッションのための随意のRS-P測定セットとの指示を受信することと、少なくとも必要とされるRS-P測定セットに関連する測定データを取得することと、位置推定エンティティに測定データに基づく測定情報を備える測定報告を送信することとを備える、方法。
【0293】
[00283] 条項15.測定報告中に随意のRS-P測定セットに関連する任意の測定データを含めるべきであるのかどうかを決定するために随意のRS-P測定セットを評価することをさらに備える、条項14に記載の方法。
【0294】
[00284] 条項16.指示は、測定要求を介してまたはロケーション支援データを介して受信される、条項14または15に記載の方法。
【0295】
[00285] 条項17.必要とされるおよび随意のRS-P測定セットは、1つもしくは複数のRS-Pリソース、1つもしくは複数のRS-Pリソースセット、1つもしくは複数のTRP、1つもしくは複数のセル、1つもしくは複数のサイト、またはそれらの組合せを含む、条項14から16のいずれかに記載の方法。
【0296】
[00286] 条項18.測定情報は、複数の基準信号時間差(RSTD)基準ノードに関連するRSTD測定データを備える、条項14から17のいずれかに記載の方法。
【0297】
[00287] 条項19.測位セッションは、ターゲットUEと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第1の差分タイミング(DT)プロシージャと、基準ワイヤレスノードと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャとを備える二重差分タイミング(DDT)プロシージャを備える、条項14から18のいずれかに記載の方法。
【0298】
[00288] 条項20.DDTプロシージャは、DD到着時間差(DD-TDOA)プロシージャに対応し、第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分TDOAプロシージャに対応し、第1および第2の差分TDOAプロシージャに関連するそれぞれのタイミング測定は、TDOA測定に対応するか、またはDDTプロシージャは、DDラウンドトリップ時間(DD-RTT)プロシージャに対応し、第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分RTTプロシージャに対応し、第1および第2の差分RTTプロシージャに関連するそれぞれのタイミング測定は、RTT測定に対応する、条項19に記載の方法。
【0299】
[00289] 条項21.位置推定エンティティを動作させる方法であって、ターゲットユーザ機器(UE)に関連する第1の軌跡情報を取得することと、第1の軌跡情報に基づいて二重差分タイミング(DDT)プロシージャをトリガすることを決定することと、DDTプロシージャは、ターゲットUEと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第1の差分タイミング(DT)プロシージャと、基準ワイヤレスノードと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャとを備える、少なくともターゲットUEと基準ワイヤレスノードとに、DDTプロシージャをトリガするという決定に基づいてDDTプロシージャを実施するための要求を送信することとを備える、方法。
【0300】
[00290] 条項22.DDTプロシージャは、DD到着時間差(DD-TDOA)プロシージャに対応し、第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分TDOAプロシージャに対応し、第1および第2の差分TDOAプロシージャに関連するそれぞれのタイミング測定は、TDOA測定に対応するか、またはDDTプロシージャは、DDラウンドトリップ時間(DD-RTT)プロシージャに対応し、第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分RTTプロシージャに対応し、第1および第2の差分RTTプロシージャに関連するそれぞれのタイミング測定は、RTT測定に対応する、条項21に記載の方法。
【0301】
[00291] 条項23.第1の軌跡情報は、ロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)シグナリングを介してターゲットUEから受信される、条項21または22に記載の方法。
【0302】
[00292] 条項24.第1の軌跡情報は、ターゲットUEの軌跡のアルゴリズム的記述、ターゲットUEの一連のロケーションおよび関連するタイムスタンプ、ターゲットUEの速さもしくは速度、ターゲットUEの向首方向、ターゲットUEの向き、ターゲットUEの加速度、またはそれらの組合せを備える、条項21から23のいずれかに記載の方法。
【0303】
[00293] 条項25.基準ワイヤレスノードに関連する第2の軌跡情報を取得すること、ここにおいて、DDTプロシージャをトリガするという決定は、第2の軌跡情報にさらに基づく、をさらに備える、条項21から24のいずれかに記載の方法。
【0304】
[00294] 条項26.第2の軌跡情報は、ロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)シグナリングまたは新無線測位プロトコルA(NRPPa)シグナリングまたはサイドリンクを介して基準ワイヤレスノードから受信される、条項項25に記載の方法。
【0305】
[00295] 条項27.第2の軌跡情報は、基準ワイヤレスノードの軌跡のアルゴリズム的記述、基準ワイヤレスノードの一連のロケーションおよび関連するタイムスタンプ、基準ワイヤレスノードの速さもしくは速度、基準ワイヤレスノードの向首方向、基準ワイヤレスノードの向き、基準ワイヤレスノードの加速度、またはそれらの組合せを備える、条項25または26に記載の方法。
【0306】
[00296] 条項28.基準ワイヤレスノードは固定デバイスに対応する、条項21から27のいずれかに記載の方法。
【0307】
[00297] 条項29.第1のワイヤレスノードと、第2のワイヤレスノードと、基準ワイヤレスノードとのうちの1つまたは複数は、基地局または知られているロケーションに関連する基準UEに対応する、条項21から28のいずれかに記載の方法。
【0308】
[00298] 条項30.DDTプロシージャに関連する測定情報を受信することと、DDTプロシージャに関連する測定情報に基づいてターゲットUEの測位推定値を決定するか、DDTプロシージャに関連する測定情報に基づいて第1および第2のワイヤレスノードに関連するタイミングエラー訂正を実施するか、またはそれらの組合せを行うこととをさらに備える、態様21から29のいずれかに記載の方法。
【0309】
[00299] 条項31.位置推定エンティティであって、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリと少なくとも1つのトランシーバとに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、少なくとも1つのプロセッサは、共同二重差分タイミング(J-DDT)プロシージャをトリガすることを決定することと、J-DDTプロシージャは、ターゲットユーザ機器(UE)とワイヤレスノードの第1のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第1の差分タイミング(DT)プロシージャと、第1の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの第2のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャと、第2の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの第3のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第3のDTプロシージャとを備える、少なくとも1つのトランシーバを介して、少なくともターゲットUEと、第1の基準ワイヤレスノードと、第2の基準ワイヤレスノードとに、J-DDTプロシージャをトリガするという決定に基づいてJ-DDTプロシージャを実施するための要求を送信することとを行うように構成された、位置推定エンティティ。
【0310】
[00300] 条項32.J-DDTプロシージャは、共同二重差分到着時間差(J-DD-TDOA)プロシージャに対応し、第1、第2および第3のDTプロシージャは、それぞれ第1、第2および第3の差分TDOAプロシージャに対応し、第1、第2および第3の差分TDOAプロシージャに関連するそれぞれのタイミング測定は、TDOA測定に対応するか、またはJ-DDTプロシージャは、共同二重差分ラウンドトリップ時間(J-DD-RTT)プロシージャに対応し、第1、第2および第3のDTプロシージャは、それぞれ第1、第2および第3の差分RTTプロシージャに対応し、第1および第2の差分RTTプロシージャに関連するそれぞれのタイミング測定は、RTT測定に対応する、条項31に記載の位置推定エンティティ。
【0311】
[00301] 条項33.ワイヤレスノードの第1、第2および第3のセットは、少なくとも1つの共通のワイヤレスノードを備える、条項31または32に記載の位置推定エンティティ。
【0312】
[00302] 条項34.第1のDTプロシージャは、ターゲットUEとワイヤレスノードの第1のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間の見通し線(LOS)リンクを介したタイミング測定に基づくか、または第2のDTプロシージャは、第1の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの第2のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のLOSリンクを介したタイミング測定に基づくか、または第3のDTプロシージャは、第2の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの第3のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づくか、またはそれらの組合せである、条項31から33のいずれかに記載の位置推定エンティティ。
【0313】
[00303] 条項35.少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのトランシーバを介して、J-DDTプロシージャに関連する測定情報を受信することと、J-DDTプロシージャに関連する測定情報に基づいてターゲットUEの測位推定値を決定するか、J-DDTプロシージャに関連する測定情報に基づいて第1および第2のワイヤレスノードに関連するタイミングエラー訂正を実施するか、またはそれらの組合せを行うこととを行うようにさらに構成された、条項31から34のいずれかに記載の位置推定エンティティ。
【0314】
[00304] 条項36.少なくとも1つのプロセッサは、J-DDTプロシージャに関連する測定情報に基づいて異なる基準信号時間差(RSTD)基準ノードに遷移することを決定すること、ここにおいて、測位推定値は、別の測定プロシージャをトリガすることなしにJ-DDTプロシージャに関連する測定情報を使用して異なるRSTD基準ノードへの遷移に基づいて決定される、を行うようにさらに構成された、条項35に記載の位置推定エンティティ。
【0315】
[00305] 条項37.位置推定エンティティであって、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリと少なくとも1つのトランシーバとに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、少なくとも1つのプロセッサは、ターゲットユーザ機器(UE)の測位セッションのために、必要とされる測位のための基準信号(RS-P)測定セットと随意のRS-P測定セットとを決定することと、少なくとも1つのトランシーバを介して、ターゲットUEに、必要とされるRS-P測定セットと随意のRS-P測定セットとの指示を送信することと、少なくとも1つのトランシーバを介して、指示に応答してターゲットUEから測定情報を備える測定報告を受信することと、測定情報は、必要とされるRS-P測定セットに関連する測定データを少なくとも含む、を行うように構成された、位置推定エンティティ。
【0316】
[00306] 条項38.指示は、測定要求を介してまたはロケーション支援データを介して送信される、条項37に記載の位置推定エンティティ。
【0317】
[00307] 条項39.必要とされるおよび随意のRS-P測定セットは、1つもしくは複数のRS-Pリソース、1つもしくは複数のRS-Pリソースセット、1つもしくは複数のTRP、1つもしくは複数のセル、1つもしくは複数のサイト、またはそれらの組合せを含む、条項37または38に記載の位置推定エンティティ。
【0318】
[00308] 条項40.測定情報は、随意のRS-P測定セットに関連する測定データをさらに含む、条項37から39のいずれかに記載の位置推定エンティティ。
【0319】
[00309] 条項41.測定情報は、複数の基準信号時間差(RSTD)基準ノードに関連するRSTD測定データを備える、条項37から40のいずれかに記載の位置推定エンティティ。
【0320】
[00310] 条項42.測位セッションは、ターゲットUEと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第1の差分タイミング(DT)プロシージャと、基準ワイヤレスノードと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャとを備える二重差分タイミング(DDT)プロシージャを備える、条項37から41のいずれかに記載の位置推定エンティティ。
【0321】
[00311] 条項43.DDTプロシージャは、DD到着時間差(DD-TDOA)プロシージャに対応し、第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分TDOAプロシージャに対応し、第1および第2の差分TDOAプロシージャに関連するそれぞれのタイミング測定は、TDOA測定に対応するか、またはDDTプロシージャは、DDラウンドトリップ時間(DD-RTT)プロシージャに対応し、第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分RTTプロシージャに対応し、第1および第2の差分RTTプロシージャに関連するそれぞれのタイミング測定は、RTT測定に対応する、条項42に記載の位置推定エンティティ。
【0322】
[00312] 条項44.ターゲットユーザ機器(UE)であって、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリと少なくとも1つのトランシーバとに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのトランシーバを介して、位置推定エンティティから、測位セッションのための必要とされる測位のための基準信号(RS-P)測定セットと測位セッションのための随意のRS-P測定セットとの指示を受信することと、少なくとも必要とされるRS-P測定セットに関連する測定データを取得することと、少なくとも1つのトランシーバを介して、位置推定エンティティに測定データに基づく測定情報を備える測定報告を送信することとを行うように構成された、ターゲットUE。
【0323】
[00313] 条項45.少なくとも1つのプロセッサは、測定報告中に随意のRS-P測定セットに関連する任意の測定データを含めるべきであるのかどうかを決定するために随意のRS-P測定セットを評価することを行うようにさらに構成された、条項44に記載のターゲットUE。
【0324】
[00314] 条項46.指示は、測定要求を介してまたはロケーション支援データを介して受信される、条項44または45に記載のターゲットUE。
【0325】
[00315] 条項47.必要とされるおよび随意のRS-P測定セットは、1つもしくは複数のRS-Pリソース、1つもしくは複数のRS-Pリソースセット、1つもしくは複数のTRP、1つもしくは複数のセル、1つもしくは複数のサイト、またはそれらの組合せを含む、条項44から46のいずれかに記載のターゲットUE。
【0326】
[00316] 条項48.測定情報は、複数の基準信号時間差(RSTD)基準ノードに関連するRSTD測定データを備える、条項44から47のいずれかに記載のターゲットUE。
【0327】
[00317] 条項49.測位セッションは、ターゲットUEと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第1の差分タイミング(DT)プロシージャと、基準ワイヤレスノードと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャとを備える二重差分タイミング(DDT)プロシージャを備える、条項44から48のいずれかに記載のターゲットUE。
【0328】
[00318] 条項50.DDTプロシージャは、DD到着時間差(DD-TDOA)プロシージャに対応し、第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分TDOAプロシージャに対応し、第1および第2の差分TDOAプロシージャに関連するそれぞれのタイミング測定は、TDOA測定に対応するか、またはDDTプロシージャは、DDラウンドトリップ時間(DD-RTT)プロシージャに対応し、第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分RTTプロシージャに対応し、第1および第2の差分RTTプロシージャに関連するそれぞれのタイミング測定は、RTT測定に対応する、条項49に記載のターゲットUE。
【0329】
[00319] 条項51.位置推定エンティティであって、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリと少なくとも1つのトランシーバとに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、少なくとも1つのプロセッサは、ターゲットユーザ機器(UE)に関連する第1の軌跡情報を取得することと、第1の軌跡情報に基づいて二重差分タイミング(DDT)プロシージャをトリガすることを決定することと、DDTプロシージャは、ターゲットUEと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第1の差分タイミング(DT)プロシージャと、基準ワイヤレスノードと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャとを備える、少なくとも1つのトランシーバを介して、少なくともターゲットUEと基準ワイヤレスノードとに、DDTプロシージャをトリガするという決定に基づいてDDTプロシージャを実施するための要求を送信することとを行うように構成された、位置推定エンティティ。
【0330】
[00320] 条項52.DDTプロシージャは、DD到着時間差(DD-TDOA)プロシージャに対応し、第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分TDOAプロシージャに対応し、第1および第2の差分TDOAプロシージャに関連するそれぞれのタイミング測定は、TDOA測定に対応するか、またはDDTプロシージャは、DDラウンドトリップ時間(DD-RTT)プロシージャに対応し、第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分RTTプロシージャに対応し、第1および第2の差分RTTプロシージャに関連するそれぞれのタイミング測定は、RTT測定に対応する、条項51に記載の位置推定エンティティ。
【0331】
[00321] 条項53.第1の軌跡情報は、ロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)シグナリングを介してターゲットUEから受信される、条項51または52に記載の位置推定エンティティ。
【0332】
[00322] 条項54.第1の軌跡情報は、ターゲットUEの軌跡のアルゴリズム的記述、ターゲットUEの一連のロケーションおよび関連するタイムスタンプ、ターゲットUEの速さもしくは速度、ターゲットUEの向首方向、ターゲットUEの向き、ターゲットUEの加速度、またはそれらの組合せを備える、条項51から53のいずれかに記載の位置推定エンティティ。
【0333】
[00323] 条項55.少なくとも1つのプロセッサは、基準ワイヤレスノードに関連する第2の軌跡情報を取得すること、ここにおいて、DDTプロシージャをトリガするという決定は、第2の軌跡情報にさらに基づく、を行うようにさらに構成された、条項51から54のいずれかに記載の位置推定エンティティ。
【0334】
[00324] 条項56.第2の軌跡情報は、ロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)シグナリングまたは新無線測位プロトコルA(NRPPa)シグナリングまたはサイドリンクを介して基準ワイヤレスノードから受信される、条項55に記載の位置推定エンティティ。
【0335】
[00325] 条項57.第2の軌跡情報は、基準ワイヤレスノードの軌跡のアルゴリズム的記述、基準ワイヤレスノードの一連のロケーションおよび関連するタイムスタンプ、基準ワイヤレスノードの速さもしくは速度、基準ワイヤレスノードの向首方向、基準ワイヤレスノードの向き、基準ワイヤレスノードの加速度、またはそれらの組合せを備える、条項55または56に記載の位置推定エンティティ。
【0336】
[00326] 条項58.基準ワイヤレスノードは固定デバイスに対応する、条項51から57のいずれかに記載の位置推定エンティティ。
【0337】
[00327] 条項59.第1のワイヤレスノードと、第2のワイヤレスノードと、基準ワイヤレスノードとのうちの1つまたは複数は、基地局または知られているロケーションに関連する基準UEに対応する、条項51から58のいずれかに記載の位置推定エンティティ。
【0338】
[00328] 条項60.少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのトランシーバを介して、DDTプロシージャに関連する測定情報を受信することと、DDTプロシージャに関連する測定情報に基づいてターゲットUEの測位推定値を決定するか、DDTプロシージャに関連する測定情報に基づいて第1および第2のワイヤレスノードに関連するタイミングエラー訂正を実施するか、またはそれらの組合せを行うこととを行うようにさらに構成された、条項51から59のいずれかに記載の位置推定エンティティ。
【0339】
[00329] 条項61.位置推定エンティティであって、共同二重差分タイミング(J-DDT)プロシージャをトリガすることを決定するための手段と、J-DDTプロシージャは、ターゲットユーザ機器(UE)とワイヤレスノードの第1のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第1の差分タイミング(DT)プロシージャと、第1の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの第2のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャと、第2の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの第3のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第3のDTプロシージャとを備える、少なくともターゲットUEと、第1の基準ワイヤレスノードと、第2の基準ワイヤレスノードとに、J-DDTプロシージャをトリガするという決定に基づいてJ-DDTプロシージャを実施するための要求を送信するための手段とを備える、位置推定エンティティ。
【0340】
[00330] 条項62.J-DDTプロシージャは、共同二重差分到着時間差(J-DD-TDOA)プロシージャに対応し、第1、第2および第3のDTプロシージャは、それぞれ第1、第2および第3の差分TDOAプロシージャに対応し、第1、第2および第3の差分TDOAプロシージャに関連するそれぞれのタイミング測定は、TDOA測定に対応するか、またはJ-DDTプロシージャは、共同二重差分ラウンドトリップ時間(J-DD-RTT)プロシージャに対応し、第1、第2および第3のDTプロシージャは、それぞれ第1、第2および第3の差分RTTプロシージャに対応し、第1および第2の差分RTTプロシージャに関連するそれぞれのタイミング測定は、RTT測定に対応する、条項61に記載の位置推定エンティティ。
【0341】
[00331] 条項63.ワイヤレスノードの第1、第2および第3のセットは、少なくとも1つの共通のワイヤレスノードを備える、条項61または62に記載の位置推定エンティティ。
【0342】
[00332] 条項64.第1のDTプロシージャは、ターゲットUEとワイヤレスノードの第1のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間の見通し線(LOS)リンクを介したタイミング測定に基づくか、または第2のDTプロシージャは、第1の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの第2のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のLOSリンクを介したタイミング測定に基づくか、または第3のDTプロシージャは、第2の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの第3のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づくか、またはそれらの組合せである、条項61から63のいずれかに記載の位置推定エンティティ。
【0343】
[00333] 条項65.J-DDTプロシージャに関連する測定情報を受信するための手段と、J-DDTプロシージャに関連する測定情報に基づいてターゲットUEの測位推定値を決定するか、J-DDTプロシージャに関連する測定情報に基づいて第1および第2のワイヤレスノードに関連するタイミングエラー訂正を実施するか、またはそれらの組合せを行うための手段とをさらに備える、態様61から64のいずれかに記載の位置推定エンティティ。
【0344】
[00334] 条項66.J-DDTプロシージャに関連する測定情報に基づいて異なる基準信号時間差(RSTD)基準ノードに遷移することを決定するための手段、ここにおいて、測位推定値は、別の測定プロシージャをトリガすることなしにJ-DDTプロシージャに関連する測定情報を使用して異なるRSTD基準ノードへの遷移に基づいて決定される、をさらに備える、条項65に記載の位置推定エンティティ。
【0345】
[00335] 条項67.位置推定エンティティであって、ターゲットユーザ機器(UE)の測位セッションのために、必要とされる測位のための基準信号(RS-P)測定セットと随意のRS-P測定セットとを決定するための手段と、ターゲットUEに、必要とされるRS-P測定セットと随意のRS-P測定セットとの指示を送信するための手段と、指示に応答してターゲットUEから測定情報を備える測定報告を受信するための手段と、測定情報は、必要とされるRS-P測定セットに関連する測定データを少なくとも含む、を備える、位置推定エンティティ。
【0346】
[00336] 条項68.指示は、測定要求を介してまたはロケーション支援データを介して送信される、条項67に記載の位置推定エンティティ。
【0347】
[00337] 条項69.必要とされるおよび随意のRS-P測定セットは、1つもしくは複数のRS-Pリソース、1つもしくは複数のRS-Pリソースセット、1つもしくは複数のTRP、1つもしくは複数のセル、1つもしくは複数のサイト、またはそれらの組合せを含む、条項67または68に記載の位置推定エンティティ。
【0348】
[00338] 条項70.測定情報は、随意のRS-P測定セットに関連する測定データをさらに含む、条項67から69のいずれかに記載の位置推定エンティティ。
【0349】
[00339] 条項71.測定情報は、複数の基準信号時間差(RSTD)基準ノードに関連するRSTD測定データを備える、条項67から70のいずれかに記載の位置推定エンティティ。
【0350】
[00340] 条項72.測位セッションは、ターゲットUEと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第1の差分タイミング(DT)プロシージャと、基準ワイヤレスノードと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャとを備える二重差分タイミング(DDT)プロシージャを備える、条項67から71のいずれかに記載の位置推定エンティティ。
【0351】
[00341] 条項73.DDTプロシージャは、DD到着時間差(DD-TDOA)プロシージャに対応し、第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分TDOAプロシージャに対応し、第1および第2の差分TDOAプロシージャに関連するそれぞれのタイミング測定は、TDOA測定に対応するか、またはDDTプロシージャは、DDラウンドトリップ時間(DD-RTT)プロシージャに対応し、第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分RTTプロシージャに対応し、第1および第2の差分RTTプロシージャに関連するそれぞれのタイミング測定は、RTT測定に対応する、条項72に記載の位置推定エンティティ。
【0352】
[00342] 条項74.ターゲットユーザ機器(UE)であって、位置推定エンティティから、測位セッションのための必要とされる測位のための基準信号(RS-P)測定セットと測位セッションのための随意のRS-P測定セットとの指示を受信するための手段と、少なくとも必要とされるRS-P測定セットに関連する測定データを取得するための手段と、位置推定エンティティに測定データに基づく測定情報を備える測定報告を送信するための手段とを備える、ターゲットUE。
【0353】
[00343] 条項75.測定報告中に随意のRS-P測定セットに関連する任意の測定データを含めるべきであるのかどうかを決定するために随意のRS-P測定セットを評価するための手段をさらに備える、条項74に記載のターゲットUE。
【0354】
[00344] 条項76.指示は、測定要求を介してまたはロケーション支援データを介して受信される、条項74または75に記載のターゲットUE。
【0355】
[00345] 条項77.必要とされるおよび随意のRS-P測定セットは、1つもしくは複数のRS-Pリソース、1つもしくは複数のRS-Pリソースセット、1つもしくは複数のTRP、1つもしくは複数のセル、1つもしくは複数のサイト、またはそれらの組合せを含む、条項74から76のいずれかに記載のターゲットUE。
【0356】
[00346] 条項78.測定情報は、複数の基準信号時間差(RSTD)基準ノードに関連するRSTD測定データを備える、条項74から77のいずれかに記載のターゲットUE。
【0357】
[00347] 条項79.測位セッションは、ターゲットUEと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第1の差分タイミング(DT)プロシージャと、基準ワイヤレスノードと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャとを備える二重差分タイミング(DDT)プロシージャを備える、条項74から78のいずれかに記載のターゲットUE。
【0358】
[00348] 条項80.DDTプロシージャは、DD到着時間差(DD-TDOA)プロシージャに対応し、第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分TDOAプロシージャに対応し、第1および第2の差分TDOAプロシージャに関連するそれぞれのタイミング測定は、TDOA測定に対応するか、またはDDTプロシージャは、DDラウンドトリップ時間(DD-RTT)プロシージャに対応し、第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分RTTプロシージャに対応し、第1および第2の差分RTTプロシージャに関連するそれぞれのタイミング測定は、RTT測定に対応する、条項79に記載のターゲットUE。
【0359】
[00349] 条項81.位置推定エンティティであって、ターゲットユーザ機器(UE)に関連する第1の軌跡情報を取得するための手段と、第1の軌跡情報に基づいて二重差分タイミング(DDT)プロシージャをトリガすることを決定するための手段と、DDTプロシージャは、ターゲットUEと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第1の差分タイミング(DT)プロシージャと、基準ワイヤレスノードと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャとを備える、少なくともターゲットUEと基準ワイヤレスノードとに、DDTプロシージャをトリガするという決定に基づいてDDTプロシージャを実施するための要求を送信するための手段とを備える、位置推定エンティティ。
【0360】
[00350] 条項82.DDTプロシージャは、DD到着時間差(DD-TDOA)プロシージャに対応し、第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分TDOAプロシージャに対応し、第1および第2の差分TDOAプロシージャに関連するそれぞれのタイミング測定は、TDOA測定に対応するか、またはDDTプロシージャは、DDラウンドトリップ時間(DD-RTT)プロシージャに対応し、第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分RTTプロシージャに対応し、第1および第2の差分RTTプロシージャに関連するそれぞれのタイミング測定は、RTT測定に対応する、条項81に記載の位置推定エンティティ。
【0361】
[00351] 条項83.第1の軌跡情報は、ロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)シグナリングを介してターゲットUEから受信される、条項81または82に記載の位置推定エンティティ。
【0362】
[00352] 条項84.第1の軌跡情報は、ターゲットUEの軌跡のアルゴリズム的記述、ターゲットUEの一連のロケーションおよび関連するタイムスタンプ、ターゲットUEの速さもしくは速度、ターゲットUEの向首方向、ターゲットUEの向き、ターゲットUEの加速度、またはそれらの組合せを備える、条項81から83のいずれかに記載の位置推定エンティティ。
【0363】
[00353] 条項85.基準ワイヤレスノードに関連する第2の軌跡情報を取得するための手段、ここにおいて、DDTプロシージャをトリガするという決定は、第2の軌跡情報にさらに基づく、をさらに備える、条項81から84のいずれかに記載の位置推定エンティティ。
【0364】
[00354] 条項86.第2の軌跡情報は、ロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)シグナリングまたは新無線測位プロトコルA(NRPPa)シグナリングまたはサイドリンクを介して基準ワイヤレスノードから受信される、条項85に記載の位置推定エンティティ。
【0365】
[00355] 条項87.第2の軌跡情報は、基準ワイヤレスノードの軌跡のアルゴリズム的記述、基準ワイヤレスノードの一連のロケーションおよび関連するタイムスタンプ、基準ワイヤレスノードの速さもしくは速度、基準ワイヤレスノードの向首方向、基準ワイヤレスノードの向き、基準ワイヤレスノードの加速度、またはそれらの組合せを備える、条項85または86に記載の位置推定エンティティ。
【0366】
[00356] 条項88.基準ワイヤレスノードは固定デバイスに対応する、条項81から87のいずれかに記載の位置推定エンティティ。
【0367】
[00357] 条項89.第1のワイヤレスノードと、第2のワイヤレスノードと、基準ワイヤレスノードとのうちの1つまたは複数は、基地局または知られているロケーションに関連する基準UEに対応する、条項81から88のいずれかに記載の位置推定エンティティ。
【0368】
[00358] 条項90.DDTプロシージャに関連する測定情報を受信するための手段と、DDTプロシージャに関連する測定情報に基づいてターゲットUEの測位推定値を決定するか、DDTプロシージャに関連する測定情報に基づいて第1および第2のワイヤレスノードに関連するタイミングエラー訂正を実施するか、またはそれらの組合せを行うための手段とをさらに備える、態様81から89のいずれかに記載の位置推定エンティティ。
【0369】
[00359] 条項91.非一時的コンピュータ可読媒体であって、位置推定エンティティによって実行されたとき、位置推定エンティティに、共同二重差分タイミング(J-DDT)プロシージャをトリガすることを決定することと、J-DDTプロシージャは、ターゲットユーザ機器(UE)とワイヤレスノードの第1のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第1の差分タイミング(DT)プロシージャと、第1の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの第2のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャと、第2の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの第3のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第3のDTプロシージャとを備える、少なくともターゲットUEと、第1の基準ワイヤレスノードと、第2の基準ワイヤレスノードとに、J-DDTプロシージャをトリガするという決定に基づいてJ-DDTプロシージャを実施するための要求を送信することとを行わせるコンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体。
【0370】
[00360] 条項92.J-DDTプロシージャは、共同二重差分到着時間差(J-DD-TDOA)プロシージャに対応し、第1、第2および第3のDTプロシージャは、それぞれ第1、第2および第3の差分TDOAプロシージャに対応し、第1、第2および第3の差分TDOAプロシージャに関連するそれぞれのタイミング測定は、TDOA測定に対応するか、またはJ-DDTプロシージャは、共同二重差分ラウンドトリップ時間(J-DD-RTT)プロシージャに対応し、第1、第2および第3のDTプロシージャは、それぞれ第1、第2および第3の差分RTTプロシージャに対応し、第1および第2の差分RTTプロシージャに関連するそれぞれのタイミング測定は、RTT測定に対応する、条項91に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0371】
[00361] 条項93.ワイヤレスノードの第1、第2および第3のセットは、少なくとも1つの共通のワイヤレスノードを備える、条項91または92に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0372】
[00362] 条項94.第1のDTプロシージャは、ターゲットUEとワイヤレスノードの第1のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間の見通し線(LOS)リンクを介したタイミング測定に基づくか、または第2のDTプロシージャは、第1の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの第2のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のLOSリンクを介したタイミング測定に基づくか、または第3のDTプロシージャは、第2の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの第3のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づくか、またはそれらの組合せである、条項91から93のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0373】
[00363] 条項95.位置推定エンティティによって実行されたとき、位置推定エンティティに、J-DDTプロシージャに関連する測定情報を受信することと、J-DDTプロシージャに関連する測定情報に基づいてターゲットUEの測位推定値を決定するか、J-DDTプロシージャに関連する測定情報に基づいて第1および第2のワイヤレスノードに関連するタイミングエラー訂正を実施するか、またはそれらの組合せを行うこととを行わせるコンピュータ実行可能命令をさらに備える、条項91から94のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0374】
[00364] 条項96.位置推定エンティティによって実行されたとき、位置推定エンティティに、J-DDTプロシージャに関連する測定情報に基づいて異なる基準信号時間差(RSTD)基準ノードに遷移することを決定すること、ここにおいて、測位推定値は、別の測定プロシージャをトリガすることなしにJ-DDTプロシージャに関連する測定情報を使用して異なるRSTD基準ノードへの遷移に基づいて決定される、を行わせるコンピュータ実行可能命令をさらに備える、条項95に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0375】
[00365] 条項97.非一時的コンピュータ可読媒体であって、位置推定エンティティによって実行されたとき、位置推定エンティティに、ターゲットユーザ機器(UE)の測位セッションのために、必要とされる測位のための基準信号(RS-P)測定セットと随意のRS-P測定セットとを決定することと、ターゲットUEに、必要とされるRS-P測定セットと随意のRS-P測定セットとの指示を送信することと、指示に応答してターゲットUEから測定情報を備える測定報告を受信することと、測定情報は、必要とされるRS-P測定セットに関連する測定データを少なくとも含む、を行わせるコンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体。
【0376】
[00366] 条項98.指示は、測定要求を介してまたはロケーション支援データを介して送信される、条項97に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0377】
[00367] 条項99.必要とされるおよび随意のRS-P測定セットは、1つもしくは複数のRS-Pリソース、1つもしくは複数のRS-Pリソースセット、1つもしくは複数のTRP、1つもしくは複数のセル、1つもしくは複数のサイト、またはそれらの組合せを含む、条項97または98に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0378】
[00368] 条項100.測定情報は、随意のRS-P測定セットに関連する測定データをさらに含む、条項97から99のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0379】
[00369] 条項101.測定情報は、複数の基準信号時間差(RSTD)基準ノードに関連するRSTD測定データを備える、条項97から100のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0380】
[00370] 条項102.測位セッションは、ターゲットUEと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第1の差分タイミング(DT)プロシージャと、基準ワイヤレスノードと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャとを備える二重差分タイミング(DDT)プロシージャを備える、条項97から101のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0381】
[00371] 条項103.DDTプロシージャは、DD到着時間差(DD-TDOA)プロシージャに対応し、第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分TDOAプロシージャに対応し、第1および第2の差分TDOAプロシージャに関連するそれぞれのタイミング測定は、TDOA測定に対応するか、またはDDTプロシージャは、DDラウンドトリップ時間(DD-RTT)プロシージャに対応し、第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分RTTプロシージャに対応し、第1および第2の差分RTTプロシージャに関連するそれぞれのタイミング測定は、RTT測定に対応する、条項102に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0382】
[00372] 条項104.非一時的コンピュータ可読媒体であって、ターゲットユーザ機器(UE)によって実行されたとき、UEに、位置推定エンティティから、測位セッションのための必要とされる測位のための基準信号(RS-P)測定セットと測位セッションのための随意のRS-P測定セットとの指示を受信することと、少なくとも必要とされるRS-P測定セットに関連する測定データを取得することと、位置推定エンティティに測定データに基づく測定情報を備える測定報告を送信することとを行わせるコンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体。
【0383】
[00373] 条項105.UEによって実行されたとき、UEに、測定報告中に随意のRS-P測定セットに関連する任意の測定データを含めるべきであるのかどうかを決定するために随意のRS-P測定セットを評価することを行わせるコンピュータ実行可能命令をさらに備える、条項104に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0384】
[00374] 条項106.指示は、測定要求を介してまたはロケーション支援データを介して受信される、条項104または105に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0385】
[00375] 条項107.必要とされるおよび随意のRS-P測定セットは、1つもしくは複数のRS-Pリソース、1つもしくは複数のRS-Pリソースセット、1つもしくは複数のTRP、1つもしくは複数のセル、1つもしくは複数のサイト、またはそれらの組合せを含む、条項104から106のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0386】
[00376] 条項108.測定情報は、複数の基準信号時間差(RSTD)基準ノードに関連するRSTD測定データを備える、条項104から107のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0387】
[00377] 条項109.測位セッションは、ターゲットUEと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第1の差分タイミング(DT)プロシージャと、基準ワイヤレスノードと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャとを備える二重差分タイミング(DDT)プロシージャを備える、条項104から108のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0388】
[00378] 条項110.DDTプロシージャは、DD到着時間差(DD-TDOA)プロシージャに対応し、第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分TDOAプロシージャに対応し、第1および第2の差分TDOAプロシージャに関連するそれぞれのタイミング測定は、TDOA測定に対応するか、またはDDTプロシージャは、DDラウンドトリップ時間(DD-RTT)プロシージャに対応し、第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分RTTプロシージャに対応し、第1および第2の差分RTTプロシージャに関連するそれぞれのタイミング測定は、RTT測定に対応する、条項109に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0389】
[00379] 条項111.非一時的コンピュータ可読媒体であって、位置推定エンティティによって実行されたとき、位置推定エンティティに、ターゲットユーザ機器(UE)に関連する第1の軌跡情報を取得することと、第1の軌跡情報に基づいて二重差分タイミング(DDT)プロシージャをトリガすることを決定することと、DDTプロシージャは、ターゲットUEと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第1の差分タイミング(DT)プロシージャと、基準ワイヤレスノードと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャとを備える、少なくともターゲットUEと基準ワイヤレスノードとに、DDTプロシージャをトリガするという決定に基づいてDDTプロシージャを実施するための要求を送信することとを行わせるコンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体。
【0390】
[00380] 条項112.DDTプロシージャは、DD到着時間差(DD-TDOA)プロシージャに対応し、第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分TDOAプロシージャに対応し、第1および第2の差分TDOAプロシージャに関連するそれぞれのタイミング測定は、TDOA測定に対応するか、またはDDTプロシージャは、DDラウンドトリップ時間(DD-RTT)プロシージャに対応し、第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分RTTプロシージャに対応し、第1および第2の差分RTTプロシージャに関連するそれぞれのタイミング測定は、RTT測定に対応する、条項111に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0391】
[00381] 条項113.第1の軌跡情報は、ロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)シグナリングを介してターゲットUEから受信される、条項111または112に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0392】
[00382] 条項114.第1の軌跡情報は、ターゲットUEの軌跡のアルゴリズム的記述、ターゲットUEの一連のロケーションおよび関連するタイムスタンプ、ターゲットUEの速さもしくは速度、ターゲットUEの向首方向、ターゲットUEの向き、ターゲットUEの加速度、またはそれらの組合せを備える、条項111から113のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0393】
[00383] 条項115.位置推定エンティティによって実行されたとき、位置推定エンティティに、基準ワイヤレスノードに関連する第2の軌跡情報を取得すること、ここにおいて、DDTプロシージャをトリガするという決定は、第2の軌跡情報にさらに基づく、を行わせるコンピュータ実行可能命令をさらに備える、条項111から114のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0394】
[00384] 条項116.第2の軌跡情報は、ロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)シグナリングまたは新無線測位プロトコルA(NRPPa)シグナリングまたはサイドリンクを介して基準ワイヤレスノードから受信される、条項115に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0395】
[00385] 条項117.第2の軌跡情報は、基準ワイヤレスノードの軌跡のアルゴリズム的記述、基準ワイヤレスノードの一連のロケーションおよび関連するタイムスタンプ、基準ワイヤレスノードの速さもしくは速度、基準ワイヤレスノードの向首方向、基準ワイヤレスノードの向き、基準ワイヤレスノードの加速度、またはそれらの組合せを備える、条項115または116に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0396】
[00386] 条項118.基準ワイヤレスノードは固定デバイスに対応する、条項111から117のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0397】
[00387] 条項119.第1のワイヤレスノードと、第2のワイヤレスノードと、基準ワイヤレスノードとのうちの1つまたは複数は、基地局または知られているロケーションに関連する基準UEに対応する、条項111から118のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0398】
[00388] 条項120.位置推定エンティティによって実行されたとき、位置推定エンティティに、DDTプロシージャに関連する測定情報を受信することと、DDTプロシージャに関連する測定情報に基づいてターゲットUEの測位推定値を決定するか、DDTプロシージャに関連する測定情報に基づいて第1および第2のワイヤレスノードに関連するタイミングエラー訂正を実施するか、またはそれらの組合せを行うこととを行わせるコンピュータ実行可能命令をさらに備える、条項111から119のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0399】
[00389] 情報および信号は、多種多様な技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを当業者は諒解されよう。たとえば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0400】
[00390] さらに、本明細書で開示される態様に関して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装され得ることを、当業者は諒解されよう。ハードウェアとソフトウェアとのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、概してそれらの機能に関して上記で説明された。そのような機能がハードウェアとして実装されるのかソフトウェアとして実装されるのかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。当業者は、説明された機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装の判断は、本開示の範囲からの逸脱を生じるものと解釈されるべきではない。
【0401】
[00391] 本明細書で開示される態様に関して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGA、または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明された機能を実施するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実施され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装され得る。
【0402】
[00392] 本明細書で開示される態様に関して説明された方法、シーケンスおよび/またはアルゴリズムは、ハードウェアで直接実施されるか、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで実施されるか、またはその2つの組合せで実施され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM(登録商標))、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体中に常駐し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替として、記憶媒体はプロセッサに一体化され得る。プロセッサおよび記憶媒体はASIC中に常駐し得る。ASICはユーザ端末(たとえば、UE)中に常駐し得る。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末中に個別構成要素として常駐し得る。
【0403】
[00393] 1つまたは複数の例示的な態様では、説明された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つもしくは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の入手可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体を備えることができる。また、任意の接続が、適切にコンピュータ可読媒体と呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0404】
[00394] 上記の開示は本開示の例示的な態様を示しているが、添付の特許請求の範囲によって定義された本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書において様々な変更および修正が行われ得ることに留意されたい。本明細書で説明される本開示の態様による方法クレームの機能、ステップおよび/またはアクションは、任意の特定の順序で実施される必要がない。さらに、本開示の要素は、単数形で説明または請求されていることがあるが、単数形に限定することが明示的に述べられていない限り、複数形が企図される。
【手続補正書】
【提出日】2023-09-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
位置推定エンティティを動作させる方法であって、
共同二重差分タイミング(J-DDT)プロシージャをトリガすることを決定することと、前記J-DDTプロシージャは、ターゲットユーザ機器(UE)とワイヤレスノードの第1のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第1の差分タイミング(DT)プロシージャと、第1の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの第2のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャと、第2の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの第3のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第3のDTプロシージャとを備える、
少なくとも前記ターゲットUEと、前記第1の基準ワイヤレスノードと、前記第2の基準ワイヤレスノードとに、前記J-DDTプロシージャをトリガするという前記決定に基づいて前記J-DDTプロシージャを実施するための要求を送信することと
を備える、方法。
【請求項2】
前記J-DDTプロシージャは、共同二重差分到着時間差(J-DD-TDOA)プロシージャに対応し、前記第1、第2および第3のDTプロシージャは、それぞれ第1、第2および第3の差分TDOAプロシージャに対応し、前記第1、第2および第3の差分TDOAプロシージャに関連する前記それぞれのタイミング測定は、TDOA測定に対応するか、または
前記J-DDTプロシージャは、共同二重差分ラウンドトリップ時間(J-DD-RTT)プロシージャに対応し、前記第1、第2および第3のDTプロシージャは、それぞれ第1、第2および第3の差分RTTプロシージャに対応し、前記第1および第2の差分RTTプロシージャに関連する前記それぞれのタイミング測定は、RTT測定に対応する、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ワイヤレスノードの前記第1、第2および第3のセットは、少なくとも1つの共通のワイヤレスノードを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のDTプロシージャは、前記ターゲットUEとワイヤレスノードの前記第1のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間の見通し線(LOS)リンクを介したタイミング測定に基づくか、または
前記第2のDTプロシージャは、前記第1の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの前記第2のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のLOSリンクを介したタイミング測定に基づくか、または
前記第3のDTプロシージャは、前記第2の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの前記第3のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づくか、または
それらの組合せである、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記J-DDTプロシージャに関連する測定情報を受信することと、
前記J-DDTプロシージャに関連する前記測定情報に基づいて前記ターゲットUEの測位推定値を決定するか、前記J-DDTプロシージャに関連する前記測定情報に基づいて前記第1および第2のワイヤレスノードに関連するタイミングエラー訂正を実施するか、またはそれらの組合せを行うことと
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記J-DDTプロシージャに関連する前記測定情報に基づいて異なる基準信号時間差(RSTD)基準ノードに遷移することを決定すること、
ここにおいて、前記測位推定値は、別の測定プロシージャをトリガすることなしに前記J-DDTプロシージャに関連する前記測定情報を使用して前記異なるRSTD基準ノードへの前記遷移に基づいて決定される、
をさらに備える、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
位置推定エンティティを動作させる方法であって、
ターゲットユーザ機器(UE)の測位セッションのために、必要とされる測位のための基準信号(RS-P)測定セットと随意のRS-P測定セットとを決定することと、
前記ターゲットUEに、前記必要とされるRS-P測定セットと前記随意のRS-P測定セットとの指示を送信することと、
前記指示に応答して前記ターゲットUEから測定情報を備える測定報告を受信することと、前記測定情報は、前記必要とされるRS-P測定セットに関連する測定データを少なくとも含む、
を備える、方法。
【請求項8】
前記指示は、測定要求を介してまたはロケーション支援データを介して送信される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記必要とされるおよび随意のRS-P測定セットは、1つもしくは複数のRS-Pリソース、1つもしくは複数のRS-Pリソースセット、1つもしくは複数のTRP、1つもしくは複数のセル、1つもしくは複数のサイト、またはそれらの組合せを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記測定情報は、前記随意のRS-P測定セットに関連する測定データをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記測定情報は、複数の基準信号時間差(RSTD)基準ノードに関連するRSTD測定データを備える、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
前記測位セッションは、前記ターゲットUEと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第1の差分タイミング(DT)プロシージャと、基準ワイヤレスノードと前記第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャとを備える二重差分タイミング(DDT)プロシージャを備える、請求項7に記載の方法。
【請求項13】
前記DDTプロシージャは、DD到着時間差(DD-TDOA)プロシージャに対応し、前記第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分TDOAプロシージャに対応し、前記第1および第2の差分TDOAプロシージャに関連する前記それぞれのタイミング測定は、TDOA測定に対応するか、または
前記DDTプロシージャは、DDラウンドトリップ時間(DD-RTT)プロシージャに対応し、前記第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分RTTプロシージャに対応し、前記第1および第2の差分RTTプロシージャに関連する前記それぞれのタイミング測定は、RTT測定に対応する、
請求項12に記載の方法。
【請求項14】
ターゲットユーザ機器(UE)を動作させる方法であって、
位置推定エンティティから、測位セッションのための必要とされる測位のための基準信号(RS-P)測定セットと前記測位セッションのための随意のRS-P測定セットとの指示を受信することと、
少なくとも前記必要とされるRS-P測定セットに関連する測定データを取得することと、
前記位置推定エンティティに前記測定データに基づく測定情報を備える測定報告を送信することと
を備える、方法。
【請求項15】
前記測定報告中に前記随意のRS-P測定セットに関連する任意の測定データを含めるべきであるのかどうかを決定するために前記随意のRS-P測定セットを評価すること
をさらに備える、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記指示は、測定要求を介してまたはロケーション支援データを介して受信される、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記必要とされるおよび随意のRS-P測定セットは、1つもしくは複数のRS-Pリソース、1つもしくは複数のRS-Pリソースセット、1つもしくは複数のTRP、1つもしくは複数のセル、1つもしくは複数のサイト、またはそれらの組合せを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記測定情報は、複数の基準信号時間差(RSTD)基準ノードに関連するRSTD測定データを備える、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記測位セッションは、前記ターゲットUEと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第1の差分タイミング(DT)プロシージャと、基準ワイヤレスノードと前記第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャとを備える二重差分タイミング(DDT)プロシージャを備える、請求項14に記載の方法。
【請求項20】
前記DDTプロシージャは、DD到着時間差(DD-TDOA)プロシージャに対応し、前記第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分TDOAプロシージャに対応し、前記第1および第2の差分TDOAプロシージャに関連する前記それぞれのタイミング測定は、TDOA測定に対応するか、または
前記DDTプロシージャは、DDラウンドトリップ時間(DD-RTT)プロシージャに対応し、前記第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分RTTプロシージャに対応し、前記第1および第2の差分RTTプロシージャに関連する前記それぞれのタイミング測定は、RTT測定に対応する、
請求項19に記載の方法。
【請求項21】
位置推定エンティティを動作させる方法であって、
ターゲットユーザ機器(UE)に関連する第1の軌跡情報を取得することと、
前記第1の軌跡情報に基づいて二重差分タイミング(DDT)プロシージャをトリガすることを決定することと、前記DDTプロシージャは、前記ターゲットUEと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第1の差分タイミング(DT)プロシージャと、基準ワイヤレスノードと前記第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャとを備える、
少なくとも前記ターゲットUEと前記基準ワイヤレスノードとに、前記DDTプロシージャをトリガするという前記決定に基づいて前記DDTプロシージャを実施するための要求を送信することと
を備える、方法。
【請求項22】
前記DDTプロシージャは、DD到着時間差(DD-TDOA)プロシージャに対応し、前記第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分TDOAプロシージャに対応し、前記第1および第2の差分TDOAプロシージャに関連する前記それぞれのタイミング測定は、TDOA測定に対応するか、または
前記DDTプロシージャは、DDラウンドトリップ時間(DD-RTT)プロシージャに対応し、前記第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分RTTプロシージャに対応し、前記第1および第2の差分RTTプロシージャに関連する前記それぞれのタイミング測定は、RTT測定に対応する、
請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記第1の軌跡情報は、ロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)シグナリングを介して前記ターゲットUEから受信される、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
前記第1の軌跡情報は、前記ターゲットUEの軌跡のアルゴリズム的記述、前記ターゲットUEの一連のロケーションおよび関連するタイムスタンプ、前記ターゲットUEの速さもしくは速度、前記ターゲットUEの向首方向、前記ターゲットUEの向き、前記ターゲットUEの加速度、またはそれらの組合せを備える、請求項21に記載の方法。
【請求項25】
前記基準ワイヤレスノードに関連する第2の軌跡情報を取得すること、
ここにおいて、前記DDTプロシージャをトリガするという前記決定は、前記第2の軌跡情報にさらに基づく、
をさらに備える、請求項21に記載の方法。
【請求項26】
前記第2の軌跡情報は、ロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)シグナリングまたは新無線測位プロトコルA(NRPPa)シグナリングまたはサイドリンクを介して前記基準ワイヤレスノードから受信される、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記第2の軌跡情報は、前記基準ワイヤレスノードの軌跡のアルゴリズム的記述、前記基準ワイヤレスノードの一連のロケーションおよび関連するタイムスタンプ、前記基準ワイヤレスノードの速さもしくは速度、前記基準ワイヤレスノードの向首方向、前記基準ワイヤレスノードの向き、前記基準ワイヤレスノードの加速度、またはそれらの組合せを備える、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記基準ワイヤレスノードは固定デバイスに対応する、請求項21に記載の方法。
【請求項29】
前記第1のワイヤレスノードと、前記第2のワイヤレスノードと、前記基準ワイヤレスノードとのうちの1つまたは複数は、基地局または知られているロケーションに関連する基準UEに対応する、請求項21に記載の方法。
【請求項30】
前記DDTプロシージャに関連する測定情報を受信することと、
前記DDTプロシージャに関連する前記測定情報に基づいて前記ターゲットUEの測位推定値を決定するか、前記DDTプロシージャに関連する前記測定情報に基づいて前記第1および第2のワイヤレスノードに関連するタイミングエラー訂正を実施するか、またはそれらの組合せを行うことと
をさらに備える、請求項21に記載の方法。
【請求項31】
位置推定エンティティであって、
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリと前記少なくとも1つのトランシーバとに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと
を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
共同二重差分タイミング(J-DDT)プロシージャをトリガすることを決定することと、前記J-DDTプロシージャは、ターゲットユーザ機器(UE)とワイヤレスノードの第1のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第1の差分タイミング(DT)プロシージャと、第1の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの第2のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャと、第2の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの第3のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第3のDTプロシージャとを備える、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、少なくとも前記ターゲットUEと、前記第1の基準ワイヤレスノードと、前記第2の基準ワイヤレスノードとに、前記J-DDTプロシージャをトリガするという前記決定に基づいて前記J-DDTプロシージャを実施するための要求を送信することと
を行うように構成された、位置推定エンティティ。
【請求項32】
前記J-DDTプロシージャは、共同二重差分到着時間差(J-DD-TDOA)プロシージャに対応し、前記第1、第2および第3のDTプロシージャは、それぞれ第1、第2および第3の差分TDOAプロシージャに対応し、前記第1、第2および第3の差分TDOAプロシージャに関連する前記それぞれのタイミング測定は、TDOA測定に対応するか、または
前記J-DDTプロシージャは、共同二重差分ラウンドトリップ時間(J-DD-RTT)プロシージャに対応し、前記第1、第2および第3のDTプロシージャは、それぞれ第1、第2および第3の差分RTTプロシージャに対応し、前記第1および第2の差分RTTプロシージャに関連する前記それぞれのタイミング測定は、RTT測定に対応する、
請求項31に記載の位置推定エンティティ。
【請求項33】
ワイヤレスノードの前記第1、第2および第3のセットは、少なくとも1つの共通のワイヤレスノードを備える、請求項31に記載の位置推定エンティティ。
【請求項34】
前記第1のDTプロシージャは、前記ターゲットUEとワイヤレスノードの前記第1のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間の見通し線(LOS)リンクを介したタイミング測定に基づくか、または
前記第2のDTプロシージャは、前記第1の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの前記第2のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のLOSリンクを介したタイミング測定に基づくか、または
前記第3のDTプロシージャは、前記第2の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの前記第3のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づくか、または
それらの組合せである、
請求項31に記載の位置推定エンティティ。
【請求項35】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記J-DDTプロシージャに関連する測定情報を受信することと、
前記J-DDTプロシージャに関連する前記測定情報に基づいて前記ターゲットUEの測位推定値を決定するか、前記J-DDTプロシージャに関連する前記測定情報に基づいて前記第1および第2のワイヤレスノードに関連するタイミングエラー訂正を実施するか、またはそれらの組合せを行うことと
を行うようにさらに構成された、請求項31に記載の位置推定エンティティ。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0404
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0404】
[00394] 上記の開示は本開示の例示的な態様を示しているが、添付の特許請求の範囲によって定義された本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書において様々な変更および修正が行われ得ることに留意されたい。本明細書で説明される本開示の態様による方法クレームの機能、ステップおよび/またはアクションは、任意の特定の順序で実施される必要がない。さらに、本開示の要素は、単数形で説明または請求されていることがあるが、単数形に限定することが明示的に述べられていない限り、複数形が企図される。
以下に本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
位置推定エンティティを動作させる方法であって、
共同二重差分タイミング(J-DDT)プロシージャをトリガすることを決定することと、前記J-DDTプロシージャは、ターゲットユーザ機器(UE)とワイヤレスノードの第1のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第1の差分タイミング(DT)プロシージャと、第1の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの第2のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャと、第2の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの第3のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第3のDTプロシージャとを備える、
少なくとも前記ターゲットUEと、前記第1の基準ワイヤレスノードと、前記第2の基準ワイヤレスノードとに、前記J-DDTプロシージャをトリガするという前記決定に基づいて前記J-DDTプロシージャを実施するための要求を送信することと
を備える、方法。
[C2]
前記J-DDTプロシージャは、共同二重差分到着時間差(J-DD-TDOA)プロシージャに対応し、前記第1、第2および第3のDTプロシージャは、それぞれ第1、第2および第3の差分TDOAプロシージャに対応し、前記第1、第2および第3の差分TDOAプロシージャに関連する前記それぞれのタイミング測定は、TDOA測定に対応するか、または
前記J-DDTプロシージャは、共同二重差分ラウンドトリップ時間(J-DD-RTT)プロシージャに対応し、前記第1、第2および第3のDTプロシージャは、それぞれ第1、第2および第3の差分RTTプロシージャに対応し、前記第1および第2の差分RTTプロシージャに関連する前記それぞれのタイミング測定は、RTT測定に対応する、
C1に記載の方法。
[C3]
ワイヤレスノードの前記第1、第2および第3のセットは、少なくとも1つの共通のワイヤレスノードを備える、C1に記載の方法。
[C4]
前記第1のDTプロシージャは、前記ターゲットUEとワイヤレスノードの前記第1のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間の見通し線(LOS)リンクを介したタイミング測定に基づくか、または
前記第2のDTプロシージャは、前記第1の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの前記第2のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のLOSリンクを介したタイミング測定に基づくか、または
前記第3のDTプロシージャは、前記第2の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの前記第3のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づくか、または
それらの組合せである、
C1に記載の方法。
[C5]
前記J-DDTプロシージャに関連する測定情報を受信することと、
前記J-DDTプロシージャに関連する前記測定情報に基づいて前記ターゲットUEの測位推定値を決定するか、前記J-DDTプロシージャに関連する前記測定情報に基づいて前記第1および第2のワイヤレスノードに関連するタイミングエラー訂正を実施するか、またはそれらの組合せを行うことと
をさらに備える、C1に記載の方法。
[C6]
前記J-DDTプロシージャに関連する前記測定情報に基づいて異なる基準信号時間差(RSTD)基準ノードに遷移することを決定すること、
ここにおいて、前記測位推定値は、別の測定プロシージャをトリガすることなしに前記J-DDTプロシージャに関連する前記測定情報を使用して前記異なるRSTD基準ノードへの前記遷移に基づいて決定される、
をさらに備える、C5に記載の方法。
[C7]
位置推定エンティティを動作させる方法であって、
ターゲットユーザ機器(UE)の測位セッションのために、必要とされる測位のための基準信号(RS-P)測定セットと随意のRS-P測定セットとを決定することと、
前記ターゲットUEに、前記必要とされるRS-P測定セットと前記随意のRS-P測定セットとの指示を送信することと、
前記指示に応答して前記ターゲットUEから測定情報を備える測定報告を受信することと、前記測定情報は、前記必要とされるRS-P測定セットに関連する測定データを少なくとも含む、
を備える、方法。
[C8]
前記指示は、測定要求を介してまたはロケーション支援データを介して送信される、C7に記載の方法。
[C9]
前記必要とされるおよび随意のRS-P測定セットは、1つもしくは複数のRS-Pリソース、1つもしくは複数のRS-Pリソースセット、1つもしくは複数のTRP、1つもしくは複数のセル、1つもしくは複数のサイト、またはそれらの組合せを含む、C7に記載の方法。
[C10]
前記測定情報は、前記随意のRS-P測定セットに関連する測定データをさらに含む、C7に記載の方法。
[C11]
前記測定情報は、複数の基準信号時間差(RSTD)基準ノードに関連するRSTD測定データを備える、C7に記載の方法。
[C12]
前記測位セッションは、前記ターゲットUEと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第1の差分タイミング(DT)プロシージャと、基準ワイヤレスノードと前記第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャとを備える二重差分タイミング(DDT)プロシージャを備える、C7に記載の方法。
[C13]
前記DDTプロシージャは、DD到着時間差(DD-TDOA)プロシージャに対応し、前記第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分TDOAプロシージャに対応し、前記第1および第2の差分TDOAプロシージャに関連する前記それぞれのタイミング測定は、TDOA測定に対応するか、または
前記DDTプロシージャは、DDラウンドトリップ時間(DD-RTT)プロシージャに対応し、前記第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分RTTプロシージャに対応し、前記第1および第2の差分RTTプロシージャに関連する前記それぞれのタイミング測定は、RTT測定に対応する、
C12に記載の方法。
[C14]
ターゲットユーザ機器(UE)を動作させる方法であって、
位置推定エンティティから、測位セッションのための必要とされる測位のための基準信号(RS-P)測定セットと前記測位セッションのための随意のRS-P測定セットとの指示を受信することと、
少なくとも前記必要とされるRS-P測定セットに関連する測定データを取得することと、
前記位置推定エンティティに前記測定データに基づく測定情報を備える測定報告を送信することと
を備える、方法。
[C15]
前記測定報告中に前記随意のRS-P測定セットに関連する任意の測定データを含めるべきであるのかどうかを決定するために前記随意のRS-P測定セットを評価すること
をさらに備える、C14に記載の方法。
[C16]
前記指示は、測定要求を介してまたはロケーション支援データを介して受信される、C14に記載の方法。
[C17]
前記必要とされるおよび随意のRS-P測定セットは、1つもしくは複数のRS-Pリソース、1つもしくは複数のRS-Pリソースセット、1つもしくは複数のTRP、1つもしくは複数のセル、1つもしくは複数のサイト、またはそれらの組合せを含む、C14に記載の方法。
[C18]
前記測定情報は、複数の基準信号時間差(RSTD)基準ノードに関連するRSTD測定データを備える、C14に記載の方法。
[C19]
前記測位セッションは、前記ターゲットUEと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第1の差分タイミング(DT)プロシージャと、基準ワイヤレスノードと前記第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャとを備える二重差分タイミング(DDT)プロシージャを備える、C14に記載の方法。
[C20]
前記DDTプロシージャは、DD到着時間差(DD-TDOA)プロシージャに対応し、前記第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分TDOAプロシージャに対応し、前記第1および第2の差分TDOAプロシージャに関連する前記それぞれのタイミング測定は、TDOA測定に対応するか、または
前記DDTプロシージャは、DDラウンドトリップ時間(DD-RTT)プロシージャに対応し、前記第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分RTTプロシージャに対応し、前記第1および第2の差分RTTプロシージャに関連する前記それぞれのタイミング測定は、RTT測定に対応する、
C19に記載の方法。
[C21]
位置推定エンティティを動作させる方法であって、
ターゲットユーザ機器(UE)に関連する第1の軌跡情報を取得することと、
前記第1の軌跡情報に基づいて二重差分タイミング(DDT)プロシージャをトリガすることを決定することと、前記DDTプロシージャは、前記ターゲットUEと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第1の差分タイミング(DT)プロシージャと、基準ワイヤレスノードと前記第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャとを備える、
少なくとも前記ターゲットUEと前記基準ワイヤレスノードとに、前記DDTプロシージャをトリガするという前記決定に基づいて前記DDTプロシージャを実施するための要求を送信することと
を備える、方法。
[C22]
前記DDTプロシージャは、DD到着時間差(DD-TDOA)プロシージャに対応し、前記第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分TDOAプロシージャに対応し、前記第1および第2の差分TDOAプロシージャに関連する前記それぞれのタイミング測定は、TDOA測定に対応するか、または
前記DDTプロシージャは、DDラウンドトリップ時間(DD-RTT)プロシージャに対応し、前記第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分RTTプロシージャに対応し、前記第1および第2の差分RTTプロシージャに関連する前記それぞれのタイミング測定は、RTT測定に対応する、
C21に記載の方法。
[C23]
前記第1の軌跡情報は、ロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)シグナリングを介して前記ターゲットUEから受信される、C21に記載の方法。
[C24]
前記第1の軌跡情報は、前記ターゲットUEの軌跡のアルゴリズム的記述、前記ターゲットUEの一連のロケーションおよび関連するタイムスタンプ、前記ターゲットUEの速さもしくは速度、前記ターゲットUEの向首方向、前記ターゲットUEの向き、前記ターゲットUEの加速度、またはそれらの組合せを備える、C21に記載の方法。
[C25]
前記基準ワイヤレスノードに関連する第2の軌跡情報を取得すること、
ここにおいて、前記DDTプロシージャをトリガするという前記決定は、前記第2の軌跡情報にさらに基づく、
をさらに備える、C21に記載の方法。
[C26]
前記第2の軌跡情報は、ロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)シグナリングまたは新無線測位プロトコルA(NRPPa)シグナリングまたはサイドリンクを介して前記基準ワイヤレスノードから受信される、C25に記載の方法。
[C27]
前記第2の軌跡情報は、前記基準ワイヤレスノードの軌跡のアルゴリズム的記述、前記基準ワイヤレスノードの一連のロケーションおよび関連するタイムスタンプ、前記基準ワイヤレスノードの速さもしくは速度、前記基準ワイヤレスノードの向首方向、前記基準ワイヤレスノードの向き、前記基準ワイヤレスノードの加速度、またはそれらの組合せを備える、C25に記載の方法。
[C28]
前記基準ワイヤレスノードは固定デバイスに対応する、C21に記載の方法。
[C29]
前記第1のワイヤレスノードと、前記第2のワイヤレスノードと、前記基準ワイヤレスノードとのうちの1つまたは複数は、基地局または知られているロケーションに関連する基準UEに対応する、C21に記載の方法。
[C30]
前記DDTプロシージャに関連する測定情報を受信することと、
前記DDTプロシージャに関連する前記測定情報に基づいて前記ターゲットUEの測位推定値を決定するか、前記DDTプロシージャに関連する前記測定情報に基づいて前記第1および第2のワイヤレスノードに関連するタイミングエラー訂正を実施するか、またはそれらの組合せを行うことと
をさらに備える、C21に記載の方法。
[C31]
位置推定エンティティであって、
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリと前記少なくとも1つのトランシーバとに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと
を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
共同二重差分タイミング(J-DDT)プロシージャをトリガすることを決定することと、前記J-DDTプロシージャは、ターゲットユーザ機器(UE)とワイヤレスノードの第1のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第1の差分タイミング(DT)プロシージャと、第1の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの第2のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャと、第2の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの第3のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第3のDTプロシージャとを備える、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、少なくとも前記ターゲットUEと、前記第1の基準ワイヤレスノードと、前記第2の基準ワイヤレスノードとに、前記J-DDTプロシージャをトリガするという前記決定に基づいて前記J-DDTプロシージャを実施するための要求を送信することと
を行うように構成された、位置推定エンティティ。
[C32]
前記J-DDTプロシージャは、共同二重差分到着時間差(J-DD-TDOA)プロシージャに対応し、前記第1、第2および第3のDTプロシージャは、それぞれ第1、第2および第3の差分TDOAプロシージャに対応し、前記第1、第2および第3の差分TDOAプロシージャに関連する前記それぞれのタイミング測定は、TDOA測定に対応するか、または
前記J-DDTプロシージャは、共同二重差分ラウンドトリップ時間(J-DD-RTT)プロシージャに対応し、前記第1、第2および第3のDTプロシージャは、それぞれ第1、第2および第3の差分RTTプロシージャに対応し、前記第1および第2の差分RTTプロシージャに関連する前記それぞれのタイミング測定は、RTT測定に対応する、
C31に記載の位置推定エンティティ。
[C33]
ワイヤレスノードの前記第1、第2および第3のセットは、少なくとも1つの共通のワイヤレスノードを備える、C31に記載の位置推定エンティティ。
[C34]
前記第1のDTプロシージャは、前記ターゲットUEとワイヤレスノードの前記第1のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間の見通し線(LOS)リンクを介したタイミング測定に基づくか、または
前記第2のDTプロシージャは、前記第1の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの前記第2のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のLOSリンクを介したタイミング測定に基づくか、または
前記第3のDTプロシージャは、前記第2の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの前記第3のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づくか、または
それらの組合せである、
C31に記載の位置推定エンティティ。
[C35]
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記J-DDTプロシージャに関連する測定情報を受信することと、
前記J-DDTプロシージャに関連する前記測定情報に基づいて前記ターゲットUEの測位推定値を決定するか、前記J-DDTプロシージャに関連する前記測定情報に基づいて前記第1および第2のワイヤレスノードに関連するタイミングエラー訂正を実施するか、またはそれらの組合せを行うことと
を行うようにさらに構成された、C31に記載の位置推定エンティティ。
[C36]
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記J-DDTプロシージャに関連する前記測定情報に基づいて異なる基準信号時間差(RSTD)基準ノードに遷移することを決定すること、
ここにおいて、前記測位推定値は、別の測定プロシージャをトリガすることなしに前記J-DDTプロシージャに関連する前記測定情報を使用して前記異なるRSTD基準ノードへの前記遷移に基づいて決定される、
を行うようにさらに構成された、C35に記載の位置推定エンティティ。
[C37]
位置推定エンティティであって、
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリと前記少なくとも1つのトランシーバとに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと
を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
ターゲットユーザ機器(UE)の測位セッションのために、必要とされる測位のための基準信号(RS-P)測定セットと随意のRS-P測定セットとを決定することと、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記ターゲットUEに、前記必要とされるRS-P測定セットと前記随意のRS-P測定セットとの指示を送信することと、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記指示に応答して前記ターゲットUEから測定情報を備える測定報告を受信することと、前記測定情報は、前記必要とされるRS-P測定セットに関連する測定データを少なくとも含む、
を行うように構成された、位置推定エンティティ。
[C38]
前記指示は、測定要求を介してまたはロケーション支援データを介して送信される、C37に記載の位置推定エンティティ。
[C39]
前記必要とされるおよび随意のRS-P測定セットは、1つもしくは複数のRS-Pリソース、1つもしくは複数のRS-Pリソースセット、1つもしくは複数のTRP、1つもしくは複数のセル、1つもしくは複数のサイト、またはそれらの組合せを含む、C37に記載の位置推定エンティティ。
[C40]
前記測定情報は、前記随意のRS-P測定セットに関連する測定データをさらに含む、C37に記載の位置推定エンティティ。
[C41]
前記測定情報は、複数の基準信号時間差(RSTD)基準ノードに関連するRSTD測定データを備える、C37に記載の位置推定エンティティ。
[C42]
前記測位セッションは、前記ターゲットUEと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第1の差分タイミング(DT)プロシージャと、基準ワイヤレスノードと前記第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャとを備える二重差分タイミング(DDT)プロシージャを備える、C37に記載の位置推定エンティティ。
[C43]
前記DDTプロシージャは、DD到着時間差(DD-TDOA)プロシージャに対応し、前記第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分TDOAプロシージャに対応し、前記第1および第2の差分TDOAプロシージャに関連する前記それぞれのタイミング測定は、TDOA測定に対応するか、または
前記DDTプロシージャは、DDラウンドトリップ時間(DD-RTT)プロシージャに対応し、前記第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分RTTプロシージャに対応し、前記第1および第2の差分RTTプロシージャに関連する前記それぞれのタイミング測定は、RTT測定に対応する、
C42に記載の位置推定エンティティ。
[C44]
ターゲットユーザ機器(UE)であって、
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリと前記少なくとも1つのトランシーバとに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと
を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、位置推定エンティティから、測位セッションのための必要とされる測位のための基準信号(RS-P)測定セットと前記測位セッションのための随意のRS-P測定セットとの指示を受信することと、
少なくとも前記必要とされるRS-P測定セットに関連する測定データを取得することと、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記位置推定エンティティに前記測定データに基づく測定情報を備える測定報告を送信することと
を行うように構成された、ターゲットUE。
[C45]
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記測定報告中に前記随意のRS-P測定セットに関連する任意の測定データを含めるべきであるのかどうかを決定するために前記随意のRS-P測定セットを評価すること
を行うようにさらに構成された、C44に記載のターゲットUE。
[C46]
前記指示は、測定要求を介してまたはロケーション支援データを介して受信される、C44に記載のターゲットUE。
[C47]
前記必要とされるおよび随意のRS-P測定セットは、1つもしくは複数のRS-Pリソース、1つもしくは複数のRS-Pリソースセット、1つもしくは複数のTRP、1つもしくは複数のセル、1つもしくは複数のサイト、またはそれらの組合せを含む、C44に記載のターゲットUE。
[C48]
前記測定情報は、複数の基準信号時間差(RSTD)基準ノードに関連するRSTD測定データを備える、C44に記載のターゲットUE。
[C49]
前記測位セッションは、前記ターゲットUEと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第1の差分タイミング(DT)プロシージャと、基準ワイヤレスノードと前記第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャとを備える二重差分タイミング(DDT)プロシージャを備える、C44に記載のターゲットUE。
[C50]
前記DDTプロシージャは、DD到着時間差(DD-TDOA)プロシージャに対応し、前記第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分TDOAプロシージャに対応し、前記第1および第2の差分TDOAプロシージャに関連する前記それぞれのタイミング測定は、TDOA測定に対応するか、または
前記DDTプロシージャは、DDラウンドトリップ時間(DD-RTT)プロシージャに対応し、前記第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分RTTプロシージャに対応し、前記第1および第2の差分RTTプロシージャに関連する前記それぞれのタイミング測定は、RTT測定に対応する、
C49に記載のターゲットUE。
[C51]
位置推定エンティティであって、
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリと前記少なくとも1つのトランシーバとに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと
を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
ターゲットユーザ機器(UE)に関連する第1の軌跡情報を取得することと、
前記第1の軌跡情報に基づいて二重差分タイミング(DDT)プロシージャをトリガすることを決定することと、前記DDTプロシージャは、前記ターゲットUEと第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第1の差分タイミング(DT)プロシージャと、基準ワイヤレスノードと前記第1および第2のワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャとを備える、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、少なくとも前記ターゲットUEと前記基準ワイヤレスノードとに、前記DDTプロシージャをトリガするという前記決定に基づいて前記DDTプロシージャを実施するための要求を送信することと
を行うように構成された、位置推定エンティティ。
[C52]
前記DDTプロシージャは、DD到着時間差(DD-TDOA)プロシージャに対応し、前記第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分TDOAプロシージャに対応し、前記第1および第2の差分TDOAプロシージャに関連する前記それぞれのタイミング測定は、TDOA測定に対応するか、または
前記DDTプロシージャは、DDラウンドトリップ時間(DD-RTT)プロシージャに対応し、前記第1および第2のDTプロシージャは、それぞれ第1および第2の差分RTTプロシージャに対応し、前記第1および第2の差分RTTプロシージャに関連する前記それぞれのタイミング測定は、RTT測定に対応する、
C51に記載の位置推定エンティティ。
[C53]
前記第1の軌跡情報は、ロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)シグナリングを介して前記ターゲットUEから受信される、C51に記載の位置推定エンティティ。
[C54]
前記第1の軌跡情報は、前記ターゲットUEの軌跡のアルゴリズム的記述、前記ターゲットUEの一連のロケーションおよび関連するタイムスタンプ、前記ターゲットUEの速さもしくは速度、前記ターゲットUEの向首方向、前記ターゲットUEの向き、前記ターゲットUEの加速度、またはそれらの組合せを備える、C51に記載の位置推定エンティティ。
[C55]
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記基準ワイヤレスノードに関連する第2の軌跡情報を取得すること、
ここにおいて、前記DDTプロシージャをトリガするという前記決定は、前記第2の軌跡情報にさらに基づく、
を行うようにさらに構成された、C51に記載の位置推定エンティティ。
[C56]
前記第2の軌跡情報は、ロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)シグナリングまたは新無線測位プロトコルA(NRPPa)シグナリングまたはサイドリンクを介して前記基準ワイヤレスノードから受信される、C55に記載の位置推定エンティティ。
[C57]
前記第2の軌跡情報は、前記基準ワイヤレスノードの軌跡のアルゴリズム的記述、前記基準ワイヤレスノードの一連のロケーションおよび関連するタイムスタンプ、前記基準ワイヤレスノードの速さもしくは速度、前記基準ワイヤレスノードの向首方向、前記基準ワイヤレスノードの向き、前記基準ワイヤレスノードの加速度、またはそれらの組合せを備える、C55に記載の位置推定エンティティ。
[C58]
前記基準ワイヤレスノードは固定デバイスに対応する、C51に記載の位置推定エンティティ。
[C59]
前記第1のワイヤレスノードと、前記第2のワイヤレスノードと、前記基準ワイヤレスノードとのうちの1つまたは複数は、基地局または知られているロケーションに関連する基準UEに対応する、C51に記載の位置推定エンティティ。
[C60]
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記DDTプロシージャに関連する測定情報を受信することと、
前記DDTプロシージャに関連する前記測定情報に基づいて前記ターゲットUEの測位推定値を決定するか、前記DDTプロシージャに関連する前記測定情報に基づいて前記第1および第2のワイヤレスノードに関連するタイミングエラー訂正を実施するか、またはそれらの組合せを行うことと
を行うようにさらに構成された、C51に記載の位置推定エンティティ。
[C61]
位置推定エンティティであって、
共同二重差分タイミング(J-DDT)プロシージャをトリガすることを決定するための手段と、前記J-DDTプロシージャは、ターゲットユーザ機器(UE)とワイヤレスノードの第1のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第1の差分タイミング(DT)プロシージャと、第1の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの第2のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第2のDTプロシージャと、第2の基準ワイヤレスノードとワイヤレスノードの第3のセットのうちの各ワイヤレスノードとの間のタイミング測定に基づく第3のDTプロシージャとを備える、
少なくとも前記ターゲットUEと、前記第1の基準ワイヤレスノードと、前記第2の基準ワイヤレスノードとに、前記J-DDTプロシージャをトリガするという前記決定に基づいて前記J-DDTプロシージャを実施するための要求を送信するための手段と
を備える、位置推定エンティティ。
[C62]
位置推定エンティティであって、
ターゲットユーザ機器(UE)の測位セッションのために、必要とされる測位のための基準信号(RS-P)測定セットと随意のRS-P測定セットとを決定するための手段と、
前記ターゲットUEに、前記必要とされるRS-P測定セットと前記随意のRS-P測定セットとの指示を送信するための手段と、
前記指示に応答して前記ターゲットUEから測定情報を備える測定報告を受信するための手段と、前記測定情報は、前記必要とされるRS-P測定セットに関連する測定データを少なくとも含む、
を備える、位置推定エンティティ。
【国際調査報告】