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▶ エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲーの特許一覧

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-02
(54)【発明の名称】新規チアゾロピリミジノン誘導体
(51)【国際特許分類】
   C07D 513/04 20060101AFI20240326BHJP
   A61P 25/28 20060101ALI20240326BHJP
   A61P 25/14 20060101ALI20240326BHJP
   A61K 31/519 20060101ALI20240326BHJP
   C07D 519/00 20060101ALI20240326BHJP
   A61K 31/5386 20060101ALI20240326BHJP
【FI】
C07D513/04 301
A61P25/28
A61P25/14
A61K31/519
C07D519/00 301
C07D519/00 CSP
A61K31/5386
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023556976
(86)(22)【出願日】2022-03-15
(85)【翻訳文提出日】2023-11-09
(86)【国際出願番号】 EP2022056586
(87)【国際公開番号】W WO2022194801
(87)【国際公開日】2022-09-22
(31)【優先権主張番号】21163259.1
(32)【優先日】2021-03-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】591003013
【氏名又は名称】エフ. ホフマン-ラ ロシュ アーゲー
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN-LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
(74)【代理人】
【識別番号】110001508
【氏名又は名称】弁理士法人 津国
(72)【発明者】
【氏名】ブロム,ヴィルジニー
(72)【発明者】
【氏名】ドレンテ,コジモ
(72)【発明者】
【氏名】ゴーフルトー,デルフィーヌ
(72)【発明者】
【氏名】グレター,ナディーヌ
(72)【発明者】
【氏名】オハラ,フィオン・スザンナ
(72)【発明者】
【氏名】ピラス,マチルデ
(72)【発明者】
【氏名】ラトニ,アサヌ
(72)【発明者】
【氏名】レアットリンガー,ミヒャエル
(72)【発明者】
【氏名】ヴィフィアン,ヴァルター
(72)【発明者】
【氏名】ザンバルド,クラウディオ
【テーマコード(参考)】
4C072
4C086
【Fターム(参考)】
4C072AA01
4C072BB02
4C072CC02
4C072CC16
4C072EE13
4C072FF09
4C072GG08
4C072GG10
4C072HH04
4C072HH08
4C072MM10
4C072UU01
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA03
4C086AA04
4C086CB29
4C086GA16
4C086MA01
4C086MA04
4C086NA14
4C086ZA22
(57)【要約】
本発明は、式(I):

の化合物(式中、R~RおよびA~Aは、明細書および特許請求の範囲に記載されるとおりである)に関する。式(I)の化合物は、医薬として使用することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

(式中、
は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキルであり、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルはいずれも、Rから独立して選択される1、2、3または4つの置換基で任意選択的に置換されており;
は、水素、シクロアルキル、アルケニル、シアノ、アミノ、ヒドロキシ、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシまたはアルコキシであり;
は、アルキル、水素、ハロゲンまたはハロアルキルであり;
は、ハロゲン、アルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、アルキルヘテロシクロアルキル、ハロヘテロシクロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アルキルシクロアルキル、ハロシクロアルキル、シクロアルキルアミノ、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ハロアリール、シアノ、ヒドロキシ、オキソ、ハロアルキル、アルキルカルボニル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、アミノアルキルアミノ、アルコキシアルキルアミノ、アルキルカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルアミノ、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルコキシアルキルまたはヒドロキシアルキルアミノであり;かつ
(i)Aは-N-であり、Aは-N-であり、かつAは-CH-であるか;
(ii)Aは-N-であり、Aは-C-であり、かつAは-O-であるか;または
(iii)Aは-CH-であり、Aは-C-であり、かつAは-O-である)
の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩(ただし、2-(4,7-ジアザスピロ[2.5]オクタン-7-イル)-7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オンを除く)。
【請求項2】
が、Rから独立して選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換されているヘテロシクロアルキル(heterocylcoalkyl)である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
が、ピペラジン-1-イル、1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル、4,7-ジアザスピロ[2.5]オクタン-7-イル、(8aS)-3,4,6,7,8,8a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2-イル、3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル、(8aR)-3,4,6,7,8,8a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2-イル、(1S,4S)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル、2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[3,4-c]ピロール-5-イル、ピロリジン-1-イル、2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル、(7R)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イル、(7S)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イル、4-ピペリジル、[rac-(1R,5S)-9-オキサ-3-アザビシクロ[3.3.1]ノナン-7-イル]、[rac-(1S,5R)-9-オキサ-3-アザビシクロ[3.3.1]ノナン-7-イルまたは[rac-(1S,5R)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル]であり、Rが、Rから独立して選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換されている、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
が、ピペラジン-1-イル、4-ピペリジル、ピロリジン-1-イル、1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル、(7S)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イル、(7R)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イルまたは(8aR)-3,4,6,7,8,8a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2-イルであり、Rが、Rから独立して選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換されている、請求項1~3のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項5】
が、水素、シクロアルキル、アルケニル、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシまたはアルコキシである、請求項1~4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項6】
が、水素、シクロプロピル、イソプロペニル、フルオロ、メチル、エチル、イソプロピル、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシまたはメトキシである、請求項1~5のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項7】
が、アルキル、ハロアルキルまたはアルコキシである、請求項1~5のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項8】
が、メチル、エチル、トリフルオロメチルまたはメトキシである、請求項1~7のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項9】
が、アルキルまたはハロゲンである、請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項10】
が、メチルまたはクロロである、請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項11】
が、ハロゲン、アルキルまたはヘテロシクロアルキルである、請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項12】
が、フルオロ、メチルまたはピロリジニルである、請求項1~11のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項13】
が-N-であり、Aが-N-であり、かつAが-CH-である、請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項14】
が-N-であり、Aが-C-であり、かつAが-O-である、請求項1~13のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項15】
が-CH-であり、Aが-C-であり、かつAが-O-である、請求項1~14のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項16】
下記のもの:
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(3,3-ジメチルピペラジン-1-イル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(4-フルオロ-2-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-6-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S)-3-メチルピペラジン-1-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R)-3-メチルピペラジン-1-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(3,5-ジメチルピペラジン-1-イル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(8aS)-3,4,6,7,8,8a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2-メチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-[2-メチル-8-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル]-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-エチル-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
2-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(8aR)-3,4,6,7,8,8a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(1S,4S)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
2-(2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[3,4-c]ピロール-5-イル)-7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-シクロプロピル-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-イソプロペニル-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,7-ジメチルオキサゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S)-3-ピロリジン-1-イルピロリジン-1-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
2-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)-7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-イソプロピル-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(4-ピペリジル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-[2-メチル-8-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル]-2-[(8aR)-3,4,6,7,8,8a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(4-フルオロ-4-ピペリジル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-[8-(ジフルオロメトキシ)-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル]-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-[2-メチル-7-(トリフルオロメチル)オキサゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル]-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(4-ピペリジル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,7-ジメチルオキサゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル)-2-(4-ピペリジル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2-クロロ-8-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(4-ピペリジル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S,4S)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S,4S)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(7S)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(7R)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R,4S)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(7S)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(7R)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
2-(4-フルオロ-4-ピペリジル)-7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2-クロロ-8-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オンまたは7-(2,7-ジメチルオキサゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル)-2-[(3S,4S)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,7-ジメチルオキサゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル)-2-[(3R,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オンまたは7-(2,7-ジメチルオキサゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル)-2-[(3S,4S)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;および
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R,4S)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
から選択される、請求項1~15のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項17】
下記のもの:
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R)-3-メチルピペラジン-1-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-[2-メチル-8-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル]-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-エチル-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(8aR)-3,4,6,7,8,8a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,7-ジメチルオキサゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(4-ピペリジル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(4-フルオロ-4-ピペリジル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-[8-(ジフルオロメトキシ)-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル]-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(4-ピペリジル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,7-ジメチルオキサゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル)-2-(4-ピペリジル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2-クロロ-8-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(4-ピペリジル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S,4S)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S,4S)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(7S)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(7R)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R,4S)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(7S)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(7R)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
2-(4-フルオロ-4-ピペリジル)-7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;および
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R,4S)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
から選択される、請求項1~16のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項18】
請求項1~17のいずれか一項に記載の化合物の調製のための方法であって、以下の工程:
(a)式(B1):
【化2】

の化合物の、式(B2):
【化3】

(式中、nは0または1であり、XはO-トシラート、O-トリフラート、O-メシラートまたはハロゲンであり、-B(OR)中、各Rは、独立して水素およびアルキルから選択されるか、または-B(OR)は、任意選択的に置換されたジオキサボロラニルである)
の化合物との、適切な溶媒中、塩基および適切なパラジウム触媒の存在下での反応であって、式(B3):
【化4】

の化合物に至る反応
(b)式(B3)の化合物(式中、nは1である)の、適切な溶媒中、酸の存在下での反応であって、式(I):
【化5】

の化合物を生成する反応
のうちの少なくとも1つを含む、方法(本方法において、R、R、R、R、A、AおよびAは、請求項1~13のいずれか一項に定義されるとおりであり、PGは保護基である)。
【請求項19】
請求項18に記載の方法に従って製造された場合の、請求項1~17のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項20】
治療活性物質としての使用のための、請求項1~17のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項21】
請求項1~17のいずれか一項に記載の化合物と、治療上不活性な担体とを含む、医薬組成物。
【請求項22】
神経変性疾患、特にハンチントン病の処置または予防における使用のための、請求項1~17のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項23】
神経変性疾患、特にハンチントン病の処置または予防のための、請求項1~17のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項24】
神経変性疾患、特にハンチントン病の処置または予防のための医薬の調製のための、請求項1~17のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項25】
神経変性疾患、特にハンチントン病の処置または予防のための方法であって、それを必要とする患者に、有効量の請求項1~17のいずれか一項に記載の化合物を投与することを含む、方法。
【請求項26】
本明細書で先に記載されるとおりの発明。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、哺乳動物における治療および/または予防に有用な新規有機化合物、特にハンチンチン(huntingtin:HTT)のタンパク質レベルを低下させ、ハンチントン病の処置に有用な化合物に関する。
【0002】
特に、本発明は式(I):
【化1】

(式中、
は、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキルであり、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルはいずれも、Rから独立して選択される1、2、3または4つの置換基で任意選択的に置換されており;
は、水素、シクロアルキル、アルケニル、シアノ、アミノ、ヒドロキシ、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシまたはアルコキシであり;
は、アルキル、水素、ハロゲンまたはハロアルキルであり;
は、ハロゲン、アルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、アルキルヘテロシクロアルキル、ハロヘテロシクロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アルキルシクロアルキル、ハロシクロアルキル、シクロアルキルアミノ、アリール、アリールアルキル、アルキルアリール、ハロアリール、シアノ、ヒドロキシ、オキソ、ハロアルキル、アルキルカルボニル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、アミノアルキルアミノ、アルコキシアルキルアミノ、アルキルカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルアミノ、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルコキシアルキルまたはヒドロキシアルキルアミノであり;かつ
(i)Aは-N-であり、Aは-N-であり、かつAは-CH-であるか;
(ii)Aは-N-であり、Aは-C-であり、かつAは-O-であるか;または
(iii)Aは-CH-であり、Aは-C-であり、かつAは-O-である)
の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩(ただし、2-(4,7-ジアザスピロ[2.5]オクタン-7-イル)-7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オンを除く)に関する。
【背景技術】
【0003】
ハンチントン病(HD)は、ハンチンチン(HTT)遺伝子におけるCAG塩基反復伸長に起因する遺伝性の常染色体優性神経変性疾患である。いくつかの証拠が、変異HTT遺伝子がその遺伝子産物mHTTタンパク質と共に、毒性の機能獲得機構を介してHD病理発生に寄与することを示している。
【0004】
HTT遺伝子のエクソン1におけるトリプレット反復伸長は、細胞においてミスフォールディングおよび凝集を起こしやすいHTTタンパク質におけるポリグルタミン反復に翻訳される。どのように変異HTTが細胞機能を破壊するかについての正確な機構は不明であるが、RNA翻訳の中断、毒性RNA種、タンパク質凝集物、RNA翻訳およびストレス顆粒に及ぶいくつかのプロセスが関係づけられている。
【0005】
神経回路レベルでは、HDは、線条体のような脳深部構造ならびに皮質領域に様々な程度で影響を及ぼすことが示されている。ヒト画像化実験と組み合わせた精漿マウス遺伝子実験は、HDの病原性における皮質-線条体のつながりの重要な役割を指摘している(Wang他、「Neuronal targets of mutant huntingtin genetic reduction to ameliorate Huntington’s disease pathogenesis in mice」、Nature medicine、20.5(2014):536;Tabriziら;「Potential endpoints for clinical trials in premanifest and early Huntington’s disease in the TRACK-HD study:analysis of 24 month observational data」The Lancet Neurology 11.1(2012):42-53)。
【0006】
HDは、典型的には、運動症状の発症後10~20年で最終的に死に至る運動、認知および情動ドメインにわたる多数の症状を特徴とする約30~50歳で発症する。CAG反復長は、運動症状の発症年齢と負に相関するが、これは発症年齢の変動の50~70%を占めるに過ぎない。HDにおける発症年齢の遺伝的修飾因子を同定するために、Leeら(2019、ハンチントン病の発症は、コードされたポリグルタミンではない中断されていないCAGの長さによって決定され、DNA維持機構によって修飾される。Bioarxiv doi:https://doi.org/10.1101/529768)は、発症年齢のさらなる遺伝的修飾因子を明らかにした大規模GWAS(ゲノムワイド関連研究)を行った。
【0007】
様々なマウスモデルが、HDの態様をモデル化するために特徴づけられている。128回のCAG反復を有する全長変異HTT導入遺伝子を発現するYAC128マウス、97回のCAG/CAA反復を有する全長変異HTTゲノム配列を発現するBACHDマウス、110回~135回のCAG反復を有する変異ヒトHTT遺伝子のエクソン1を発現するR6/2マウス)。ヒト導入遺伝子を発現するこれらのマウスに加えて、頻繁に使用されるQ111、Q175ノックインマウスなどの一連のマウスモデルも存在し、マウスHTT遺伝子座に関連して、伸長反復がノックインされる。
【0008】
ハンチントン病に対する疾患修飾療法は、現在のところ存在せず、いくつかが開発中である。運動症状、認知症状および行動症状を特徴とする症候学の背後にある中心的な疾患プロセスは、現在承認されている様々な対症処置によって満たされていないままである。テトラベナジンおよびチアプリドは、運動症状、すなわちHD関連舞踏病の処置に現在承認されている。加えて、抗痙攣薬、ベンゾジアゼピン、抗うつ薬および抗精神病薬もまた、HDに伴う運動症状、認知症状および精神症状を処置するためにオフラベルで使用される。
【0009】
DNAおよびRNAを標的とするいくつかの治療戦略がHTT低下について研究されている(E.J.Wild,S.Tabrizi,Lancet Neurol.2017 16(10):837-847)。HTT低下は、ハンチントン病の根本原因に到達することによって疾患進行を遅らせることを目的とする有望な治療アプローチである。HTT低下は、疾患発症の発症前段階または発症段階で処置された場合には変化し、したがって、脳における主要な神経変性過程を防止すると考えられている。しかしながら、発症年齢は集団全体でかなり変動するので(S.J.Tabrizi,R.Ghosh,B.R.Leavitt,Neuron,2019,102(4),899)、課題は正しい疾患段階の患者を同定することにある。
【0010】
現在の臨床アプローチは、主にアンチセンスオリゴヌクレオチド(ASO)に基づいている。さらに、SNP(single-nucleotide polymorphism:一塩基多型)ベースのASOおよびジンクフィンガーベースの遺伝子編集アプローチなどの少数の対立遺伝子特異的低下戦略が調査される。HTT発現を低下させるための小分子の使用が仮定されているが、この戦略はまだ検証されておらず、これまで成功したことが証明されていない。
【0011】
小分子は、脳および末梢におけるHTT低下を可能にする機会を提供する。さらに、小分子モダリティは、ASOまたは遺伝子治療のようなモダリティでは到達することが困難であり得る患者集団へのアクセスを可能にする。
【発明の概要】
【0012】
したがって、mHTTを低下させることができ、好ましい脳透過特性を有する新規化合物が必要とされている。
【0013】
本出願人は、驚くべきことに、本発明の化合物がmHTTを低下させることにおいて活性であり、したがって、HDの処置において有用であることを見出した。
【0014】
本明細書で言及される全ての刊行物、特許出願、特許、および他の参考文献は、参照によりその全体が援用される。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本明細書において、「アルキル」という用語は、単独でまたは組み合わせて、1~8個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖アルキル基、特に1~6個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖アルキル基、より具体的には1~4個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖アルキル基を意味する。直鎖および分岐鎖C1-C8アルキル基の例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert-ブチル、異性体ペンチル、異性体ヘキシル、異性体ヘプチル、および異性体オクチルである。「アルキル」の特定の例は、メチル、エチルおよびイソプロピルである。メチルおよびエチルは、式(I)の化合物における「アルキル」の特定の例である。
【0016】
本明細書において、「アルケニル」という用語は、単独でまたは組み合わせて、2~8個の炭素原子を有し、さらに少なくとも1つの二重結合を含む直鎖または分岐鎖アルケニル基、特に2~4個の炭素原子を有し、さらに少なくとも1つの二重結合を含む直鎖または分岐鎖アルケニル基を意味する。「アルケニル」の特定の例は、エテニル、プロペニル、イソプロペニル、ブテニル、イソブテニルおよびtertブテニルである。イソプロペニルは、式(I)の化合物における「アルケニル」の特定の例である。
【0017】
「シクロアルキル」という用語は、単独でまたは組み合わせて、3~10個の炭素原子を有するシクロアルキル環、特に3~6個の炭素原子を有するシクロアルキル環を意味する。「シクロアルキル」の例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニルおよびシクロデシルである。「シクロアルキル」の特定の例は、シクロプロピルである。
【0018】
「アリール」という用語は、単独でまたは組み合わせて、6~10個の炭素環原子を含む芳香族単環式または二環式環系を意味する。「アリール」の例には、フェニルおよびナフチルが含まれるが、これらに限定されない。
【0019】
「ヘテロアリール」という用語は、単独でまたは組み合わせて、N、OおよびSからそれぞれ独立して選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を含み、残りの環原子が炭素である、5~12個の環原子を有する芳香族単環式または二環式環系を意味する。ヘテロアリールの例としては、フラニル、チオフェニル、1H-ピラゾリル、1H-イミダゾリル、1H-1,2,3-トリアゾリル、4H-1,2,4-トリアゾリル、1,2,4-オキサジアゾリル、1,3,4-オキサジアゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、1H-インドリル、2H-インドリル、1H-インダゾリル、2H-インダゾリル、インドリジニル、ベンゾフラニル、1H-ベンズイミダゾリル、1,3-ベンゾオキサゾリル、フロ[2,3-b]ピリジニル、フロ[2,3-c]ピリジニル、フロ[3,2-b]ピリジニル、フロ[3,2-c]ピリジニル、1H-ピロロ[2,3-b]ピリジニル、1H-ピロロ[2,3-c]ピリジニル、ピロロ[1,2-a]ピリミジニル、ピロロ[1,2-a]ピラジニル、ピロロ[1,2-b]ピリダジニル、ピラゾロ[1,5-a]ピリジニル、1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジニル、2H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジニル、2H-ピラゾロ[4,3-c]ピリジニル、ピラゾロ[1,5-a]ピラジニル、ピラゾロ[1,5-a]ピリミジニル、イミダゾ[1,2-a]ピリジニル、イミダゾ[1,2-a]ピリミジニル、イミダゾ[1,2-a]ピラジニル、イミダゾ[1,2-b]ピリダジニル、イミダゾ[1,2-c]ピリミジニル、イミダゾ[1,5-a]ピリジニル、イミダゾ[2,1-b][1,3]チアゾリル、イミダゾ[2,1-b][1,3,4]チアジアゾリル、[1,3]オキサゾロ[4,5-b]ピリジニル、[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジニル、[1,2,4]トリアゾロ[1,5-b]ピリダジニル、ベンゾ[d]オキサゾリルおよびキノリニルが挙げられるが、これらに限定されない。
【0020】
「アルコキシ」または「アルキルオキシ」という用語は、単独でまたは組み合わせて、式アルキル-O-の基を意味し、「アルキル」という用語は、前に付与した意味、例えばメトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、イソプロポキシ、n-ブトキシ、イソブトキシ、sec-ブトキシおよびtert-ブトキシを意味する。「アルコキシ」の特定の例はメトキシである。
【0021】
「オキシ」という用語は、単独でまたは組み合わせて、-O-基を意味する。
【0022】
「ハロゲン」または「ハロ」という用語は、単独でまたは組み合わせて、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素、特にフッ素、塩素または臭素を意味する。ハロゲンの好ましい一例は、フッ素である。「ハロ」という用語は、別の基と組み合わせて、別段特定されない限り、少なくとも1つのハロゲン、特に、1~5個のハロゲン、特に、1~4個のハロゲン、すなわち、1個、2個、3個または4個のハロゲンで置換された、前記基の置換を示す。
【0023】
「ハロアルキル」という用語は、単独でまたは組み合わせて、少なくとも1個のハロゲンで置換された、特に1~5個のハロゲンで置換された、特に1~3個のハロゲンで置換されたアルキル基を表す。特定の「ハロアルキル」は、フルオロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、フルオロエチル、フルオロプロピルおよびフルオロブチルである。さらに特定の「ハロアルキル」は、ジフルオロメチルおよびトリフルオロメチルである。
【0024】
「ハロアルコキシ」という用語は、単独でまたは組み合わせて、少なくとも1つのハロゲンで置換された、特に1~5個のハロゲン、特に1~3個のハロゲンで置換されたアルコキシ基を示す。特定の「ハロアルコキシ」は、フルオロメトキシ、フルオロエトキシ、ジフルオロメトキシ、ジフルオロエトキシ、トリフルオロメトキシおよびトリフルオロエトキシである。さらなる特定の「ハロアルコキシ」は、ジフルオロメトキシである。
【0025】
「ヒドロキシル」および「ヒドロキシ」という用語は、単独でまたは組み合わせて、-OH基を意味する。
【0026】
「カルボニル」という用語は、単独でまたは組み合わせて、-C(O)-基を意味する。
【0027】
「アミノ」という用語は、単独でまたは組み合わせて、第一級アミノ基(-NH)、第二級アミノ基(-NH-)、または第三級アミノ基(-N-)を意味する。
【0028】
「シアノ」という用語は、単独でまたは組み合わせて、-CN基を意味する。
【0029】
「ヘテロシクロアルキル」という用語は、単独でまたは組み合わせて、N、OおよびSからそれぞれ独立して選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を含み、残りの環原子が炭素である、3~12個の環原子を有する単環式もしくは二環式の飽和または一価不飽和環系を意味する。いくつかの特定の実施形態では、「ヘテロシクロアルキル」という用語は、単独でまたは組み合わせて、1個または2個の窒素原子を含み、残りの環原子が炭素である、5~10個の環原子を有する単環式もしくは二環式の飽和またはモノ不飽和環系を意味することができる。「ヘテロシクロアルキル」の例は、ピペラジニル、アゼチジニル、モルホリニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル、4,7-ジアザスピロ[2.5]オクタン-7-イル、(8aS)-3,4,6,7,8,8a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2-イル、(8aR)-3,4,6,7,8,8a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2-イル、3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル、(1S,4S)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル、2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[3,4-c]ピロール-5-イル、ピロリジニル、2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル、ピペリジル、(7R)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イル、(7S)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イル、4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イル、[rac-(1R,5S)-9-オキサ-3-アザビシクロ[3.3.1]ノナン-7-イル]、[rac-(1S,5R)-9-オキサ-3-アザビシクロ[3.3.1]ノナン-7-イル、および[rac-(1S,5R)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル]である。「ヘテロシクロアルキル」の特定の例は、ピペラジン-1-イル、4-ピペリジル、ピロリジン-1-イル、1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル、(7S)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イルおよび(8aR)-3,4,6,7,8,8a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2-イルである。
【0030】
「薬学的に許容され得る塩」という用語は、遊離塩基または遊離酸の生物学的有効性および特性を保持し、生物学的にまたはその他の点で望ましくないものではない塩を指す。塩は、無機酸、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、特に塩酸、および、有機酸、例えば、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、シュウ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、サリチル酸、N-アセチルシステインおよびトリフルオロ酢酸を用いて形成される。加えて、これらの塩は、無機塩基または有機塩基を遊離酸に添加することによって調製することができる。無機塩基から誘導される塩には、ナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム、カルシウム、マグネシウムの塩が含まれるがこれらに限定されない。有機塩基から誘導される塩には、第一級、第二級、および第三級アミン、天然に存在する置換アミンを含む置換アミン、環状アミンおよび塩基性イオン交換樹脂、例えばイソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、エタノールアミン、リジン、アルギニン、N-エチルピペリジン、ピペリジン、ポリアミン樹脂の塩が含まれるが、これらに限定されない。式(I)の化合物は、双性イオンの形態で存在することもできる。式(I)の化合物の特に好ましい薬学的に許容され得る塩は、トリフルオロ酢酸または塩酸で形成される塩である。
【0031】
本発明の出発物質または式(I)の化合物のうちの1つが、1つ以上の反応工程の反応条件下で安定でないか、または反応性である1つ以上の官能基を含む場合、適切な保護基(例えば、T.W.Greene and P.G.M.Wutsによる“Protective Groups in Organic Chemistry”、3rd Ed.,1999,Wiley,New Yorkに記載されているもの)を、当該技術分野でよく知られている方法を適用する重要な工程の前に導入し得る。このような保護基は、文献に記載されている標準的な方法を用いて、合成の後の段階において除去することができる。保護基の例は、tert-ブトキシカルボニル(Boc)、トリチル(Trt)、2,4-ジメトキシベンジル(Dmb)、9-フルオレニルメチルカルバメート(Fmoc)、2-トリメチルシリルエチルカルバメート(Teoc)、カルボベンジルオキシ(Cbz)、およびp-メトキシベンジルオキシカルボニル(Moz)である。保護基の特定の例は、tert-ブトキシカルボニル(Boc)である。
【0032】
本発明の特定の実施形態は、少なくとも1つの置換基が少なくとも1つの放射性同位体を含む、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩に関する。放射性同位体の特定の例は、H、H、13C、14Cおよび18Fである。
【0033】
さらに、本発明は、適用可能な場合、式(I)の化合物の全ての光学異性体、すなわち、ジアステレオマー、ジアステレオマー混合物、ラセミ混合物、それらの全ての対応するエナンチオマー、および/または互変異性体、ならびにそれらの溶媒和化合物を含む。
【0034】
式(I)の化合物は、1つまたは複数の不斉中心を含むことができ、したがって、ラセミ体、ラセミ混合物、単一のエナンチオマー、ジアステレオマー混合物、および個々のジアステレオマーとして生じ得る。分子上の種々の置換基の性質に応じて、付加的な不斉中心が存在してもよい。このような不斉中心の各々は独立して2つの光学異性体を生成し、混合物および純粋または部分的に精製された化合物として可能性のある光学異性体およびジアステレオマーの全てが、本発明に含まれることが意図される。本発明は、これらの化合物の全てのそのような異性体形態を包含することを意味する。これらのジアステレオマーの独立した合成またはそれらのクロマトグラフィー分離は、本明細書に開示される方法の適切な改変により、当技術分野で知られるように達成され得る。それらの絶対立体化学は、結晶生成物または結晶中間体のX線結晶学によって決定することができ、これらは、必要であれば、既知の絶対配置の不斉中心を含む試薬で誘導体化される。所望であれば、化合物のラセミ混合物を分離して、個々のエナンチオマーを単離することができる。分離は、化合物のラセミ混合物を鏡像異性的に純粋な化合物にカップリングさせてジアステレオマー混合物を形成し、続いて、分別再結晶化またはクロマトグラフィーのような標準的方法によって個々のジアステレオマーを分離する等、当技術分野で公知の方法で行うことができる。
【0035】
「不斉炭素原子」という用語は、4つの異なる置換基を有する炭素原子を意味する。カーン・インゴルド・プレローグ順位則によれば、不斉炭素原子は、「R」または「S」立体配置のものであり得る。
【0036】
したがって、本発明は、特に以下にも関する:
が、Rから独立して選択される1、2、3または4つの置換基で任意選択的に置換されているヘテロシクロアルキル(heterocylcoalkyl)である、本発明による化合物;
が、Rから独立して選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換されているヘテロシクロアルキルである、本発明による化合物;
が、ピペラジン-1-イル、1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル、4,7-ジアザスピロ[2.5]オクタン-7-イル、(8aS)-3,4,6,7,8,8a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2-イル、3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル、(8aR)-3,4,6,7,8,8a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2-イル、(1S,4S)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル、2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[3,4-c]ピロール-5-イル、ピロリジン-1-イル、2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル、(7R)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イル、(7S)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イル、4-ピペリジル、[rac-(1R,5S)-9-オキサ-3-アザビシクロ[3.3.1]ノナン-7-イル]、[rac-(1S,5R)-9-オキサ-3-アザビシクロ[3.3.1]ノナン-7-イルまたは[rac-(1S,5R)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル]であり、Rが、Rから独立して選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換されている、本発明による化合物;
が、ピペラジン-1-イル、1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル、4,7-ジアザスピロ[2.5]オクタン-7-イル、(8aS)-3,4,6,7,8,8a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2-イル、3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル、(8aR)-3,4,6,7,8,8a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2-イル、(1S,4S)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル、2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[3,4-c]ピロール-5-イル、ピロリジン-1-イル、2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル、(7R)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イル、(7S)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イル、4-ピペリジルであり、Rは、Rから独立して選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換されている、本発明による化合物;
が、ピペラジン-1-イル、4-ピペリジル、ピロリジン-1-イル、1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル、(7S)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イル、(7R)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イルまたは(8aR)-3,4,6,7,8,8a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2-イルであり、Rが、Rから独立して選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換されている、本発明による化合物;
が、Rから独立して選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換されているピペラジン-1-イルである、本発明による化合物;
が、Rから独立して選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換されている4-ピペリジルである、本発明による化合物;
が、Rから独立して選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換されている(7S)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イルである、本発明による化合物;
が、Rから独立して選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換されている(7R)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イルである、本発明による化合物;
が、[rac-(1R,5S)-9-オキサ-3-アザビシクロ[3.3.1]ノナン-7-イル]、[rac-(1S,5R)-9-オキサ-3-アザビシクロ[3.3.1]ノナン-7-イルまたは[rac-(1S,5R)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル]であり、RがRから独立して選択される1つまたは2つの置換基で任意選択的に置換されている、本発明による化合物;
が、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキルであり、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルの各例が、Rから独立して選択される1、2、3または4つの置換基で任意選択的に置換されている、本発明による化合物;
が、水素またはアルキルである、本発明による化合物;
が、水素、シクロアルキル、アルケニル、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシまたはアルコキシである、本発明による化合物;
が、水素、シクロプロピル、イソプロペニル、フルオロ、メチル、エチル、イソプロピル、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシまたはメトキシである、本発明による化合物;
が、アルキル、ハロアルキルまたはアルコキシである、本発明による化合物;
が、メチル、エチル、トリフルオロメチルまたはメトキシである、本発明による化合物;
が、アルキルまたはハロゲンである、本発明による化合物;
が、メチルまたはクロロである、本発明による化合物;
が、ハロゲン、アルキルまたはヘテロシクロアルキルである、本発明による化合物;
が、アルキルである、本発明による化合物;
が、メチルである、本発明による化合物;
が、ハロゲンである、本発明による化合物;
が、フルオロ、メチルまたはピロリジニルである、本発明による化合物;
が、フルオロである、本発明による化合物;
が-N-であり、Aが-N-であり、かつAが-CH-である、本発明による化合物;
が-N-であり、Aが-C-であり、かつAが-O-である、本発明による化合物;および
が-CH-であり、Aが-C-であり、かつAが-O-である、本発明による化合物。
【0037】
本発明はさらに、特に以下にも関する:
本発明による式(Ia):
【化2】

の化合物(式(Ia)の化合物は、Aが-N-であり、Aが-N-であり、かつAが-CH-である、式(I)の化合物である);および
本発明による式(Ib):
【化3】

の化合物(式(Ib)の化合物は、Aが-C-であり、かつAが-O-である、式(I)の化合物である)。
【0038】
本発明はさらに、
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(3,3-ジメチルピペラジン-1-イル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(4-フルオロ-2-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-6-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S)-3-メチルピペラジン-1-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R)-3-メチルピペラジン-1-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(3,5-ジメチルピペラジン-1-イル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(8aS)-3,4,6,7,8,8a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2-メチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-[2-メチル-8-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル]-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-エチル-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
2-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(8aR)-3,4,6,7,8,8a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(1S,4S)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
2-(2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[3,4-c]ピロール-5-イル)-7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-シクロプロピル-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-イソプロペニル-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,7-ジメチルオキサゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S)-3-ピロリジン-1-イルピロリジン-1-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
2-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)-7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-イソプロピル-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(4-ピペリジル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-[2-メチル-8-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル]-2-[(8aR)-3,4,6,7,8,8a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(4-フルオロ-4-ピペリジル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-[8-(ジフルオロメトキシ)-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル]-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-[2-メチル-7-(トリフルオロメチル)オキサゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル]-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(4-ピペリジル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,7-ジメチルオキサゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル)-2-(4-ピペリジル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2-クロロ-8-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(4-ピペリジル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S,4S)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S,4S)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(7S)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(7R)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R,4S)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(7S)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(7R)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
2-(4-フルオロ-4-ピペリジル)-7-(8-メトキシ-2-メチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2-クロロ-8-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,7-ジメチルオキサゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル)-2-[(3R,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R,4S)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[rac-(1R,5S)-9-オキサ-3-アザビシクロ[3.3.1]ノナン-7-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[rac-(1S,5R)-9-オキサ-3-アザビシクロ[3.3.1]ノナン-7-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[rac-(1R,5S)-9-オキサ-3-アザビシクロ[3.3.1]ノナン-7-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[rac-(1S,5R)-9-オキサ-3-アザビシクロ[3.3.1]ノナン-7-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[rac-(3R,4S)-3,4-ジフルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[rac-(3S,4S)-3,4-ジフルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[rac-(3R,4S)-3,4-ジフルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[rac-(3S,4S)-3,4-ジフルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[rac-(1S,5R)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R,4S)-3,4-ジフルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S,4S)-3,4-ジフルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R,4R)-3,4-ジフルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;および
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S,4R)-3,4-ジフルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
から選択される化合物、またはその薬学的に許容され得る塩に関する。
【0039】
本発明はさらに、下記のもの:
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(3,3-ジメチルピペラジン-1-イル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(4-フルオロ-2-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-6-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S)-3-メチルピペラジン-1-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R)-3-メチルピペラジン-1-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(3,5-ジメチルピペラジン-1-イル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(8aS)-3,4,6,7,8,8a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2-メチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-[2-メチル-8-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル]-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-エチル-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
2-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(8aR)-3,4,6,7,8,8a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(1S,4S)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
2-(2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[3,4-c]ピロール-5-イル)-7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-シクロプロピル-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-イソプロペニル-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,7-ジメチルオキサゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S)-3-ピロリジン-1-イルピロリジン-1-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
2-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)-7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-イソプロピル-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(4-ピペリジル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-[2-メチル-8-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル]-2-[(8aR)-3,4,6,7,8,8a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(4-フルオロ-4-ピペリジル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-[8-(ジフルオロメトキシ)-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル]-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-[2-メチル-7-(トリフルオロメチル)オキサゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル]-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(4-ピペリジル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,7-ジメチルオキサゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル)-2-(4-ピペリジル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2-クロロ-8-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(4-ピペリジル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S,4S)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S,4S)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(7S)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(7R)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R,4S)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(7S)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(7R)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
2-(4-フルオロ-4-ピペリジル)-7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2-クロロ-8-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オンまたは7-(2,7-ジメチルオキサゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル)-2-[(3S,4S)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,7-ジメチルオキサゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル)-2-[(3R,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オンまたは7-(2,7-ジメチルオキサゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル)-2-[(3S,4S)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;および
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R,4S)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
から選択される化合物、またはその薬学的に許容され得る塩に関する。
【0040】
本発明はさらに、下記のもの:
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[rac-(1R,5S)-9-オキサ-3-アザビシクロ[3.3.1]ノナン-7-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[rac-(1S,5R)-9-オキサ-3-アザビシクロ[3.3.1]ノナン-7-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[rac-(1R,5S)-9-オキサ-3-アザビシクロ[3.3.1]ノナン-7-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[rac-(1S,5R)-9-オキサ-3-アザビシクロ[3.3.1]ノナン-7-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[rac-(3R,4S)-3,4-ジフルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[rac-(3S,4S)-3,4-ジフルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[rac-(3R,4S)-3,4-ジフルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[rac-(3S,4S)-3,4-ジフルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[rac-(1S,5R)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R,4S)-3,4-ジフルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S,4S)-3,4-ジフルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R,4R)-3,4-ジフルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;および
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S,4R)-3,4-ジフルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
から選択される化合物、またはその薬学的に許容され得る塩に関する。
【0041】
本発明はさらに、下記のもの:
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R)-3-メチルピペラジン-1-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-[2-メチル-8-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル]-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-エチル-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(8aR)-3,4,6,7,8,8a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,7-ジメチルオキサゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(4-ピペリジル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(4-フルオロ-4-ピペリジル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-[8-(ジフルオロメトキシ)-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル]-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(4-ピペリジル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,7-ジメチルオキサゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル)-2-(4-ピペリジル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2-クロロ-8-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(4-ピペリジル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S,4S)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S,4S)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(7S)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(7R)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R,4S)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(7S)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(7R)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
2-(4-フルオロ-4-ピペリジル)-7-(8-メトキシ-2-メチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R,4S)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[rac-(1S,5R)-9-オキサ-3-アザビシクロ[3.3.1]ノナン-7-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[rac-(3R,4S)-3,4-ジフルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[rac-(1S,5R)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;および
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R,4S)-3,4-ジフルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
から選択される化合物、またはその薬学的に許容され得る塩に関する。
【0042】
本発明はさらに、下記のもの:
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R)-3-メチルピペラジン-1-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-[2-メチル-8-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル]-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-エチル-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(8aR)-3,4,6,7,8,8a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,7-ジメチルオキサゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(4-ピペリジル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(4-フルオロ-4-ピペリジル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-[8-(ジフルオロメトキシ)-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル]-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(4-ピペリジル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,7-ジメチルオキサゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル)-2-(4-ピペリジル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2-クロロ-8-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(4-ピペリジル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S,4S)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S,4S)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(7S)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(7R)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R,4S)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(7S)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(7R)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
2-(4-フルオロ-4-ピペリジル)-7-(8-メトキシ-2-メチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;および
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R,4S)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
から選択される化合物、またはその薬学的に許容され得る塩に関する。
【0043】
本発明はさらに、下記のもの:
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;および
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R)-3-メチルピペラジン-1-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
から選択される化合物、またはその薬学的に許容され得る塩に関する。
【0044】
本発明はさらに、下記のもの:
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(7R)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;および
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(7S)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
から選択される化合物、またはその薬学的に許容され得る塩に関する。
【0045】
本発明はさらに、下記のもの:
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(4-フルオロ-4-ピペリジル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S,4S)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S,4S)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;および
2-(4-フルオロ-4-ピペリジル)-7-(8-メトキシ-2-メチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン;
から選択される化合物、またはその薬学的に許容され得る塩に関する。
【0046】
式(I)の化合物の合成は、例えば、以下のスキームに従って達成することができる。R~RおよびA~Aは、特に明記しない限り、上記に定義したとおりである。
【0047】
スキーム1
【化4】

がN結合ヘテロシクロアルキルまたはN結合ヘテロアリールである式(I)の化合物は、スキーム1に従って作製することができる。そのような化合物の調製は、KCOなどの塩基およびDMFとしての極性溶媒和剤の存在下で、市販の5-ブロモチアゾール-2-アミン(またはその適切な誘導体)2とR複素環またはヘテロアリール(Rは保護基をさらに含有し得る)との芳香族求核置換反応によって開始され、3をもたらす。市販のビス(2,4,6トリクロロフェニル)プロパンジオエートとの縮合後、得られた中間体4が得られ、これをトリエチルアミンなどの有機塩基の存在下でトシルクロリドと容易に反応させて5を得た。5と適切なボロン酸6との間のSuzuki-クロスカップリング反応であって、-B(OR)において、各Rが水素およびアルキルから独立して選択されるか、または-B(OR)が任意選択的に置換されているジオキサボロラニルである、Suzuki-クロスカップリング反応。KCOなどの塩基および適切なパラジウム触媒の存在下での、1,4-ジオキサン、アセトニトリル、水またはそれらの混合物中の5と6との間のSuzuki-クロスカップリングにより、(R部分上の保護基の最終的な除去後に)式(I)の化合物が得られる。
【0048】
スキーム2
【化5】

がC結合ヘテロシクロアルキル、C結合ヘテロアリール、シクロアルキル、アリールまたはアルキルである式(I)の化合物は、スキーム2に従って作製することができる。このような化合物の合成は、市販のアルデヒド(または本明細書で以下に記載され、Rが保護基をさらに含んでいてもよい)7から開始し、チオ尿素による連続的な臭素化および環化の後に、式3のアミノチアゾール誘導体に容易に変換される。次いで、中間体3からスキーム1と同じ合成配列を行い、(R部分上の保護基の最終的な除去後に)式(I)の化合物を形成する。
【0049】
スキーム3
【化6】

がC結合ヘテロシクロアルキル、C結合ヘテロアリール、シクロアルキル、アリールまたはアルキルである式(I)の化合物は、スキーム3に従って作製することができる。この代替的な合成は、式RB(OH)のボロン酸とのSuzuki-クロスカップリングを受けて式3の中間体を生成する5-ブロモチアゾール-2-アミン化合物(またはその誘導体)2から開始する(式中、Rは保護基をさらに含有してもよい)。次いで、中間体3からスキーム1と同じ合成配列を行い、(R部分上の保護基の最終的な除去後に)式(I)の化合物を形成する。
したがって、本発明はまた、本発明による化合物の調製のための方法であって、以下の工程:
(a)式(B1):
【化7】

の化合物の、式(B2):
【化8】

(式中、nは0または1であり、XはO-トシラート、O-トリフラート、O-メシラートまたはハロゲンであり、-B(OR)中、各Rは、独立して水素およびアルキルから選択されるか、または-B(OR)は、任意選択的に置換されたジオキサボロラニルである)
の化合物との、適切な溶媒中、塩基および適切なパラジウム触媒の存在下での反応であって、式(B3):
【化9】

の化合物に至る反応
(b)式(B3)の化合物(式中、nは1である)の、適切な溶媒中、酸の存在下での反応であって、式(I):
【化10】

の化合物を生成する反応
のうちの少なくとも1つを含む、方法に関する(本方法において、R、R、R、R、A、AおよびAは、上記に定義したとおりであり、PGは保護基である)。
【0050】
工程(a)の反応は、溶媒中で好都合に行うことができる。溶媒は、例えば、1,4-ジオキサン、アセトニトリル、水またはそれらの混合物であり得る。
【0051】
工程(a)の反応では、塩基は、例えばKCO、LiCO、NaCO、KOtBu、CsCO、NaOtBuまたはLiOtBu、特にKCO;であり得る。
【0052】
工程(a)の反応において、パラジウム触媒は、例えばPd(dppf)Cl・CHCl(CAS番号95464-05-4)またはXPhos PdG4(CAS番号1599466-81-5)であり得る。
【0053】
工程(a)の反応において、Xは好都合にはO-トシラートまたはクロロ、特にO-トシラートである。
【0054】
工程(a)の反応では、B(OR)は、例えば、1、2、3または4つのアルキル、特に4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イルで任意選択的に置換されているジオキサボロラニルであり得る。
【0055】
工程(a)の反応のための好都合な条件は、約20℃~150℃、特に約40℃~130℃、より具体的には約60℃~110℃、特に約90℃である。
【0056】
工程(a)の反応のための特定の条件は、1,4-ジオキサン、アセトニトリル、水またはこれらの混合物中のKCOの約90℃で約2時間~8時間の使用である。
【0057】
工程(b)の反応は、溶媒中で好都合に行うことができる。溶媒は、例えばCHClまたは1,4-ジオキサンであり得る。
【0058】
工程(b)の反応において、酸は、例えば、TFAまたはHClであり得る。
【0059】
工程(b)の反応のための好都合な条件は、約0℃~100℃、特に約5℃~80℃、より具体的には約10℃~60℃、特に約15℃~40℃である。
【0060】
工程(b)の反応のための特定の条件は、CHCl中のTFA を約15~40℃で約1時間~24時間、特に約1時間~3時間使用することである。
【0061】
このプロセスでは、保護基は、例えばBoc、TrtまたはDmb、特にBocであり得る。
【0062】
本発明はまた、本発明の方法に従って製造される場合の本発明による化合物に関する。
【0063】
したがって、本発明は、特に以下にも関する。
治療活性物質としての使用のための、本発明による化合物;
本発明による化合物と、治療上不活性な担体とを含む、医薬組成物;
神経変性疾患の処置または予防に使用するための、本発明による化合物;
ハンチントン病の処置または予防における使用のための、本発明による化合物;
神経変性疾患、特にハンチントン病の処置または予防のための、本発明による化合物の使用;
神経変性疾患、特にハンチントン病の処置または予防のための医薬の調製のための、本発明による化合物の使用;および
神経変性疾患、特にハンチントン病を処置または予防のための方法であって、本方法が、それを必要とする患者に、有効量の本発明による化合物を投与することを含む、方法。
【0064】
本発明の特定の実施形態は、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩および薬学的に許容され得る補助物質を含む医薬組成物に関する。
【0065】
さらに、本発明は、適用可能な倍は、式(I)の化合物の対応する重水素化形態の全ての置換基を含む。
【0066】
さらに、本発明は、適用可能な場合、式(I)の化合物の全ての光学異性体、すなわち、ジアステレオマー、ジアステレオマー混合物、ラセミ混合物、それらの全ての対応するエナンチオマーおよび/または互変異性体、ならびにそれらの溶媒和化合物を含む。
【0067】
式(I)の化合物は、1つまたは複数の不斉中心を含むことができ、したがって、ラセミ体、ラセミ混合物、単一のエナンチオマー、ジアステレオマー混合物、および個々のジアステレオマーとして生じ得る。分子上の種々の置換基の性質に応じて、付加的な不斉中心が存在してもよい。このような不斉中心の各々は独立して2つの光学異性体を生成し、混合物および純粋または部分的に精製された化合物として可能性のある光学異性体およびジアステレオマーの全てが、本発明に含まれることが意図される。本発明は、これらの化合物の全てのそのような異性体形態を包含することを意味する。これらのジアステレオマーの独立した合成またはそれらのクロマトグラフィー分離は、本明細書に開示される方法の適切な改変により、当技術分野で知られるように達成され得る。それらの絶対立体化学は、結晶生成物または結晶中間体のX線結晶学によって決定することができ、これらは、必要であれば、既知の絶対配置の不斉中心を含む試薬で誘導体化される。所望であれば、化合物のラセミ混合物を分離して、個々のエナンチオマーを単離することができる。分離は、化合物のラセミ混合物を鏡像異性的に純粋な化合物にカップリングさせてジアステレオマー混合物を形成し、続いて、分別再結晶化またはクロマトグラフィーのような標準的方法によって個々のジアステレオマーを分離する等、当技術分野で公知の方法で行うことができる。
【0068】
光学的に純粋なエナンチオマーが提供される実施態様では、光学的に純粋なエナンチオマーとは、化合物が所望の異性体を90重量%超、具体的には所望の異性体を95重量%超、またはより具体的には所望の異性体を99重量%超含有することを意味し、前記重量パーセントは、化合物の異性体の全重量を基準とする。キラル的に純粋なまたはキラル的に濃縮された化合物は、キラル選択的合成によって、またはエナンチオマーの分離によって調製され得る。エナンチオマーの分離は、最終生成物上で、あるいは適切な中間体上で行われ得る。
【0069】
特定の実施形態では、本発明の化合物は好ましい脳浸透特性を有する。
【0070】
また、本発明の一実施形態は、記載された工程のいずれか1つにより製造された場合の、本明細書に記載された式(I)の化合物である。
【0071】
式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩は、医薬として(例えば、医薬調製物の形態で)使用することができる。本発明の医薬調製物は、経口投与(例えば、錠剤、コーティング錠剤、糖衣錠、硬質および軟質ゼラチンカプセル、溶液、乳剤または懸濁液の形態)等の内服投与、経鼻投与(例えば、鼻スプレーの形態)、直腸投与(例えば、坐剤の形態)、または眼局所投与(例えば、溶液、軟膏、ゲルまたは水溶性高分子挿入剤の形態)が可能である。しかしながら、投与は、筋肉内、静脈内、眼内等の非経口的に(例えば、滅菌注射液の形態で)行うこともできる。
【0072】
式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩は、錠剤、コーティング錠、糖衣錠、硬質ゼラチンカプセル、注射液または外用剤の製造のための薬学的に不活性な、無機または有機アジュバントを用いて加工することができる。ラクトース、コーンスターチまたはその誘導体、タルク、ステアリン酸またはその塩等を、例えば、錠剤、ドラゼおよび硬質ゼラチンカプセル用のそのようなアジュバントとして、使用することができる。
【0073】
軟質ゼラチンカプセル剤に適したアジュバントは、例えば、植物油、ワックス、脂肪、半固体物質、および液状ポリオールなどである。
【0074】
溶液およびシロップの製造に適したアジュバントは、例えば、水、ポリオール、サッカロース、逆糖、グルコースなどである。
【0075】
注射液に適したアジュバントは、例えば、水、アルコール、ポリオール、グリセロール、植物油などである。
【0076】
坐剤に適したアジュバントは、例えば、天然または硬化油、ワックス、脂肪、半固体または液体ポリオールなどである。
【0077】
局所眼用製剤に適したアジュバントは、例えば、シクロデキストリン、マンニトールまたは当技術分野で公知の多くの他の担体および賦形剤である。
【0078】
さらに、医薬調製物は、防腐剤、可溶化剤、粘度増加物質、安定剤、湿潤剤、乳化剤、甘味剤、着色剤、着香剤、浸透圧を変化させるための塩、緩衝剤、マスキング剤、または酸化防止剤を含むことができる。医薬調製物はまた、さらに他の治療上有益な物質を含有することができる。
【0079】
投与量は広範に変化させることができ各特定の症例における個々の要件に適合させる。一般に、経口投与の場合、体重1kgあたり約0.1mg~20mg、好ましくは体重1kgあたり約0.5mg~4mg(例えば、1人あたり約300mg)の1日投与量は、好ましくは1~3回の個別投与に分けられ、これは、適切であれば、例えば、同量からなり得る。局所投与の場合、製剤は、0.001重量%~15重量%の医薬を含み得、0.1および25mgの間であり得る必要な投与は、1日あたりまたは1週間あたりの単回投与によって、1日あたりの複数回投与(2~4回)によって、または1週間あたりの複数回投与によってのいずれかで投与され得る。しかしながら、これが示されていると示されている場合には、本明細書に与えられている上限または下限を超え得ることは明らかであろう。
【0080】
医薬組成物
式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を、例えば医薬調製物の形態で、治療活性物質として使用することができる。医薬調製物は、経口、例えば、錠剤、コーティング錠、糖衣錠、硬質ゼラチンカプセルおよび軟質ゼラチンカプセル、溶液、エマルジョン、または懸濁液の形態で投与することができる。しかしながら、投与は、直腸的に、例えば坐剤の形態で、または非経口的に、例えば注射液の形態で行うこともできる。
【0081】
式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩は、医薬調製物の製造のために、薬学的に不活性な無機または有機担体と共に加工することができる。ラクトース、コーンスターチもしくはその誘導体、タルク、およびステアリン酸またはその塩等は、例えば、錠剤、コーティング錠、糖衣錠、および硬質ゼラチンカプセルの担体として使用し得る。軟質ゼラチンカプセルに好適な担体は、例えば、植物油、ワックス、脂肪、半固体および液体ポリオール等である。しかしながら、活性物質の性質にもよるが、軟質ゼラチンカプセルの場合には通常、担体は必要とされない。溶液およびシロップ剤の製造に適した担体材料は例えば、水、ポリオール、グリセロール、植物油等である。坐剤に適した担体は、例えば、天然または硬化油、ワックス、脂肪、半液体または液体ポリオールなどである。
【0082】
さらに、医薬調製物は、防腐剤、可溶化剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、甘味剤、着色剤、着香剤、浸透圧を変化させるための塩、緩衝液、マスキング剤、または酸化防止剤等の、薬学的に許容され得る補助物質を含むことができる。それらはまた、さらに他の治療上価値のある物質を含有し得る。
【0083】
式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩と治療上不活性な担体とを含有する医薬もまた、本発明により提供され、その製造のための方法は、式(I)の化合物および/またはその薬学的に許容され得る塩、ならびに所望により、1つ以上の他の治療上有用な物質を、1種以上の治療上不活性な担体と共に生薬投与形態とすることを含む。
【0084】
投与量は、広範囲内で変化させ得、それぞれの具体的な症例において個々の要件に対して調整されなければならない。経口投与の場合、成人の投与量は、一般式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩の対応する量で1日あたり約0.01mg~約1000mgまで変化させることができる。1日投与量は、単回投与または分割投与で投与されてもよく、さらに、示されていることが判明した場合、上限を超えることもできる。
【0085】
以下の例は、本発明を限定することなく説明するが、本発明の代表例に過ぎない。簡便には、医薬調製物が、約1~500mg、特に1~100mgの式(I)の化合物を含有する。本発明による組成物の例は、以下のとおりである。
【0086】
実施例A
以下の組成の錠剤が、通常の方法で製造される:
【表1】
【0087】
製造手順
1.成分1、2、3および4を混合し、精製水で造粒する。
2.顆粒を50℃で乾燥させる。
3.顆粒を適切な粉砕装置に通す。
4.成分5を添加し、3分間混合し、適切なプレス機で圧縮する。
【0088】
実施例B-1
以下の組成のカプセルを製造する:
【表2】
【0089】
製造手順
1.成分1、2および3を適切なミキサーで30分間混合する。
2.成分4および5を添加し、3分間混合する。
3.適切なカプセルに充填する。
【0090】
式(I)の化合物、ラクトースおよびコーンスターチを、初めにミキサー中、次いで粉砕機中で混合する。混合物をミキサーに戻す;タルクを添加し、完全に混合する。混合物は、機械によって適切なカプセル、例えば硬質ゼラチンカプセルに充填される。
【0091】
実施例B-2
以下の組成の軟質ゼラチンカプセルを製造する:
【表3】

【表4】
【0092】
製造手順
式(I)の化合物を他の成分の温かい融解物に溶解し、混合物を適切なサイズの軟質ゼラチンカプセルに充填する。充填した軟質ゼラチンカプセルを通常の手順に従って処理する。
【0093】
実施例C
以下の組成の坐剤を製造する。
【表5】
【0094】
製造手順
坐剤練剤をガラスまたはスチール容器中で溶融し、充分に混合し、45℃に冷却する。次いで、これに微粉末化した式(I)の化合物を添加し、完全に分散するまで撹拌する。混合物を好適なサイズの坐剤型に注ぎ、冷えるまで放置し、その後、坐剤を型から取り出し、ろう紙または金属箔で個々に包装する。
【0095】
実施例D
以下の組成の注射液を製造する:
【表6】
【0096】
製造手順
式(I)の化合物を、ポリエチレングリコール400と注射用の水(一部)との混合物に溶解する。pHを酢酸により5.0に調整する。残量の水を添加し、体積を1.0mlに調整する。溶液をフィルタにかけ、適切な過量を用いてバイアルに充填し、滅菌する。
【0097】
実施例E
次の組成のサシェ剤(sachet)を製造する:
【表7】
【0098】
製造手順
式(I)の化合物を、ラクトース、微結晶セルロースおよびカルボキシルメチルセルロースナトリウムと混合し、水中のポリビニルピロリドンの混合物で顆粒化する。顆粒物をステアリン酸マグネシウムおよび香味添加剤と混合し、サシェ剤に充填する。
【実施例
【0099】
略語:
AcCl:塩化アセチル;ACN:アセトニトリル;AcOH:酢酸;Boc:tert-ブチルオキシカルボニル;DAST:ジエチルアミノ硫黄トリフルオリド;DCM:ジクロロメタン;DIBAL-H:水素化ジイソブチルアルミニウム;DMAP:4-ジメチルアミノピリジン;DMF:ジメチルホルムアミド;DMSO:ジメチルスルホキシド;dppf:ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン;dppp:1,3-ビス-(ジフェニルホスフィノ)-プロパン;ES+:正のエレクトロスプレーイオン化;EtOAc:酢酸エチル;EtOH:エタノール;HPLC:高速液体クロマトグラフィー;HTRF:均一時間分解蛍光;iPrOH:イソプロパノール;LAH:水素化アルミニウムリチウム;LCMS:液体クロマトグラフィー質量分析;MeOH:メタノール;MS:質量分析;PPTS:p-トルエンスルホン酸ピリジニウム;RP-HPLC:逆相高速液体クロマトグラフィー;RT:室温;SFC:超臨界流体クロマトグラフィー;TBME:tert-ブチルメチルエーテル;TEA:トリエチルアミン;TFA:トリフルオロ酢酸;THF:テトラヒドロフラン。
【0100】
以下の例は、本発明を説明するために提供される。それらは、本発明の範囲を限定するものと見なされるべきではなく、単にその代表例と見なされるべきである。
【0101】
式3の中間体の合成
中間体3-1
tert-ブチル4-(2-アミノチアゾール-5-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【化11】

DMSO(28.0mL)の撹拌溶液に、(5-ブロモチアゾール-2-イル)アミン(5.0g、27.9mmol)、EtN(11.7mL、83.8mmol)および市販の1-boc-ピペラジン(7.8g、41.9mmol)を添加した。反応混合物を100℃で6時間加熱した後、室温に冷却した。粗反応混合物をEtOAc(100mL)とHO(100mL)に分配し、分離した。水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機相をNaSO上で乾燥させ、フィルタにかけ、真空下で濃縮した。固体残渣をEtOAC/n-ヘプタン中で研和し、固体を濾過によって回収し、真空下で乾燥させて、tert-ブチル4-(2-アミノチアゾール-5-イル)ピペラジン-1-カルボキシレートを淡褐色固体として得た(3.30g、収率42%)。MS(ES+)m/z:285.2[(M+H)].
【0102】
中間体3-2
tert-ブチル4-(2-アミノチアゾール-5-イル)-3,6-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボキシレート
【化12】

工程1:4-(2-アミノチアゾール-5-イル)-4-ヒドロキシ-ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルなどのカルビノールは、KatritzkyらCAN.J.CHEM.volume 66,1988によって詳細に記載された実験手順に従って得られる。
【0103】
工程2:4-(2-アミノチアゾール-5-イル)-4-ヒドロキシ-ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(300mg、0.962mmol)のTFA(5mL)溶液を、65℃でBoc脱保護および脱水が完了するまで、通常は、4時間~16時間撹拌した。揮発物を蒸発させ、次いで、トルエン(15mL×3)と共沸させ、次いで、残渣を1M NaHCOと1,4-ジオキサンの9mLの1:1混合物に再懸濁し、0℃に冷却し、無水Boc(231mg、1.06mmol)で処理した。完了したら、反応物を酢酸エチルで希釈し、抽出し、NaSO上で乾燥させ、フィルタにかけ、シリカゲルで精製し、25分で0~20%DCM中MeOHで溶出する。
4-(2-アミノチアゾール-5-イル)-3,6-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル誘導体3-2(160mg、収率59%)を白色固体として得た。MS(ES+)m/z:282.2[M+H]
【0104】
中間体3-3
tert-ブチル4-(2-アミノチアゾール-5-イル)-2,2-ジメチル-ピペラジン-1-カルボキシレート
【化13】
【0105】
DMF(10.0mL)の撹拌溶液に、(5-ブロモチアゾール-2-イル)アミン(1.0g、5.59mmol)、KCO(3.09g、22.3mmol)および市販の2,2-ジメチルピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(1.44g、6.7mmol)を添加した。反応混合物を70℃で1時間加熱した後、室温に冷却し、DMFをほとんど蒸発させた。粗反応混合物をEtOAc(50mL)とNaHCOの1M水溶液(50mL)との間で分配し、分離した。水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機相をNaSO上で乾燥させ、フィルタにかけ、真空下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(CHCl/MeOH)による精製により、tert-ブチル4-(2-アミノチアゾール-5-イル)-2,2-ジメチル-ピペラジン-1-カルボキシレートを橙色固体として得た(1.06g、収率60%)。MS(ES+)m/z:313.3[(M+H)].
【0106】
中間体3-4
tert-ブチル7-(2-アミノチアゾール-5-イル)-4,7-ジアザスピロ[2.5]オクタン-4-カルボキシレート
【化14】

中間体3-3の調製と同様に、市販の4,7-ジアザスピロ[2.5]オクタン-4-カルボン酸tert-ブチルエステルから、表題化合物を赤色油(360mg、収率55%)として調製した。MS(ES+)m/z:311.5[(M+H)].
【0107】
中間体3-5
tert-ブチル(2S)-4-(2-アミノチアゾール-5-イル)-2-メチル-ピペラジン-1-カルボキシレート
【化15】

中間体3-3の調製と同様に、市販の(2S)-2-メチルピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルから、表題化合物を赤色油(408mg、収率64%)として調製した。MS(ES+)m/z:299.2[(M+H)].
【0108】
中間体3-6
tert-ブチル(2R)-4-(2-アミノチアゾール-5-イル)-2-メチル-ピペラジン-1-カルボキシレート
【化16】

中間体3-3の調製と同様に、市販の(2R)-2-メチルピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルから、表題化合物を赤色固体として調製した(339mg、収率53%)。MS(ES+)m/z:299.2[(M+H)].
【0109】
中間体3-7
tert-ブチル4-(2-アミノチアゾール-5-イル)-2,6-ジメチル-ピペラジン-1-カルボキシレート
【化17】

中間体3-3の調製と同様に、市販の2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルから、表題化合物を赤色油(328mg、収率53%)として調製した。MS(ES+)m/z:313.3[(M+H)].
【0110】
中間体3-8
5-[(8aS)-3,4,6,7,8,8a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2-イル]チアゾール-2-アミン
【化18】

中間体3-3の調製と同様に、市販の(8aS)-1、2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロピロロ[1,2-a]ピラジンから、表題化合物を赤色油として調製した(240mg、収率50%)。MS(ES+)m/z:225.1[(M+H)].
【0111】
中間体3-9
tert-ブチル8-(2-アミノチアゾール-5-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-カルボキシレート
【化19】

中間体3-3の調製と同様に、市販の3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-カルボン酸tert-ブチルエステルから、表題化合物を淡赤色固体(357mg、収率59%)として調製した。MS(ES+)m/z:311.3[(M+H)].
【0112】
中間体3-10
5-[(8aR)-3,4,6,7,8,8a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2-イル]チアゾール-2-アミン
【化20】

中間体3-3の調製と同様に、(8aR)-1、2,3,4,6,7,8,8a-オクタヒドロピロロ[1,2-a]ピラジンから、表題化合物を赤色油として調製した(200mg、収率55%)。MS(ES+)m/z:225.1[(M+H)].
【0113】
中間体3-11
tert-ブチル(1S,4S)-5-(2-アミノチアゾール-5-イル)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボキシレート
【化21】

中間体3-3の調製と同様に、市販の(1S,4S)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステルから、表題化合物を赤色油(295mg、収率51%)として調製した。MS(ES+)m/z:297.2[(M+H)].
【0114】
中間体3-12
tert-ブチル2-(2-アミノチアゾール-5-イル)-1,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-5-カルボキシレート
【化22】

中間体3-3の調製と同様に、2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[3,4-c]ピロール-5-カルボン酸tert-ブチルエステルから、表題化合物を赤色固体として調製した(219mg、収率33%)。MS(ES+)m/z:311.2[(M+H)].
【0115】
中間体3-13
5-[(3S)-3-ピロリジン-1-イルピロリジン-1-イル]チアゾール-2-アミン
【化23】

中間体3-3の調製と同様に、1-[(3S)-ピロリジン-3-イル]ピロリジンから、表題化合物を赤色固体として調製した(517mg、収率90%)。MS(ES+)m/z:239.2[(M+H)].
【0116】
中間体3-14
tert-ブチル2-(2-アミノチアゾール-5-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-カルボキシレート
【化24】

中間体3-3の調製と同様に、2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-カルボン酸tert-ブチルエステルから、表題化合物を赤色固体として調製した(161mg、収率15%)。MS(ES+)m/z:339.2[(M+H)].
【0117】
中間体3-15
tert-ブチル4-(2-アミノチアゾール-5-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【化25】

工程1:二口丸底フラスコ中で、無水CHCl(20mL)で希釈した塩化オキサリル(1.4mL、16.05mmol)を-78℃に冷却し、無水CHCl(20mL)で希釈したDMSO(2.28mL、32.09mmol)の溶液で、20分間にわたって処理した。得られた溶液を同じ温度で20分間撹拌した後、無水CHCl(20mL)に溶解した4-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(3.2g、13.95mmol)を15分間にわたって添加した。得られた乳状溶液を45分間撹拌したままにしてから、TEAを滴下した(9.72mL、69.77mmol)。得られた乳状懸濁液を室温に加温し、泡状懸濁液を得た。
【0118】
混合物をDCMおよび水で希釈し、層を分離し、有機層をNaSOで処理し、フィルタにかけ、少量に減少させた。残渣をシリカカートリッジに装填し、ヘプタン中のEtOAcの勾配0~100%で25分間、流量30mL/分、ISCO系で精製して、4-(2-ケトエチル)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(2.8g、収率88.3%)を白色結晶性粉末として得た。MS(ES+)m/z:172.1[M+H-Buten]
【0119】
工程2:4-(2-ケトエチル)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(2.8g、12.32mmol)のTHF(72mL)中溶液に、0℃に冷却した。トリメチルフェニルアンモニウムトリブロミド(4.72g、12.56mmol)を20分間にわたって少しずつ添加して、白色の懸濁液を得た。完了したら、反応をチオ硫酸ナトリウムの1M溶液でクエンチし、ジエチルエーテルおよび1M NaHCOで希釈した。NaSOで抽出し、乾燥させ、フィルタにかけ、シリカゲルを介して精製して、4-(1-ブロモ-2-ケト-エチル)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(2.6g、収率69%)を無色固体として得た。
【0120】
工程3:4-(1-ブロモ-2-ケト-エチル)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(2.6g、8.49mmol)のEtOH(57mL)中溶液にチオ尿素(711mg、9.34mmol)を添加し、次いで混合物を還流した。完了したら、混合物を蒸発乾固させ、残渣をシリカゲルを介して精製し、4-(2-アミノチアゾール-5-イル)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(1.3g、収率54.2%)を白色固体として得た。MS(ES+)m/z:284.4[M+H]
【0121】
中間体3-16
tert-ブチル(3R,4R)-4-(2-アミノチアゾール-5-イル)-3-フルオロ-ピペリジン-1-カルボキシレートおよびtert-ブチル(3S,4S)-4-(2-アミノチアゾール-5-イル)-3-フルオロ-ピペリジン-1-カルボキシレート
【化26】

【化27】

工程1:4-(2-エトキシ-2-ケト-エチリデン)-3-フルオロ-ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルの調製
【化28】

マグネチックスターラーバー、滴下漏斗および温度計を備えた火炎乾燥した500mLの四つ口フラスコ中で、鉱油中の水素化ナトリウム60%分散物(2.0g、46.0mmol、1当量)を、0~5℃で25分間にわたって余分に乾燥させた(200mL)テトラヒドロフラン(9.8g、8.8mL、43.7mmol、0.950当量)中のトリエチルホスホノアセテートの溶液に少しずつ添加した。氷浴を除去し、混合物を60分間撹拌した。テトラヒドロフランに溶解した3-フルオロ-4-ケト-ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(10g、46.0mmol、1当量)を、余分な乾燥状態(100mL)で30分間にわたって滴下した。反応物を飽和NHCl溶液(160mL)でクエンチし、次いで、水(250mL)と酢酸エチル(200mL)に分配した。有機層を分離した。水層を、酢酸エチル100mlで1回抽出した。合わせた有機層を食塩水200mlで1回洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。溶離液としてヘプタン/酢酸エチルを用いたフラッシュクロマトグラフィーによる精製により、4-(2-エトキシ-2-ケト-エチリデン)-3-フルオロ-ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(8.51g、64%)を無色油として得た。MS(ES+)m/z:188.0([M+H-C).
【0122】
工程2:tert-ブチル(3SR,4RS)-4-(2-エトキシ-2-オキソ-エチル)-3-フルオロ-ピペリジン-1-カルボキシレートおよびtert-ブチル(3SR,4SR)-4-(2-エトキシ-2-オキソ-エチル)-3-フルオロ-ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
【化29】

2L丸底フラスコ中で、酢酸エチル(567mL)中の4-(2-エトキシ-2-ケト-エチリデン)-3-フルオロ-ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(8.51g、29.6mmol、1当量)の溶液を、3回の真空/アルゴンサイクルによって脱気した。パラジウム木炭10%(3.15g、2.96mmol、0.100当量)の添加。反応混合物を水素で再充填し、水素雰囲気下(1バール、室温)で1時間撹拌した。触媒をDecaliteのパッド上で濾過することによって除去した。濾液を真空中で蒸発させた。メチルtert-ブチルエーテル/ヘプタンを用いたフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、tert-ブチル(3SR,4SR)-4-(2-エトキシ-2-オキソ-エチル)-3-フルオロ-ピペリジン-1-カルボキシレート(2.18g、25%)を無色粘性油として、tert-ブチル(3SR,4RS)-4-(2-エトキシ-2-オキソ-エチル)-3-フルオロ-ピペリジン-1-カルボキシレート(5.87g、69%)を無色粘性油として得た。
【0123】
工程3:(3SR,4SR)-3-フルオロ-4-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルの調製
【化30】

温度計および滴下ロートを備えた火炎乾燥した500mL四つ口フラスコ中で、(3SR,4RS)-4-(2-エトキシ-2-オキソ-エチル)-3-フルオロ-ピペリジン-1-カルボキシレート(5.87g、20.3mmol、1当量)をテトラヒドロフランに溶解し、余分に乾燥させた(298mL)。THF中1M水素化リチウムアルミニウム(20.3mL、20.3mmol、1当量)を0~5℃で30分間にわたって添加した。撹拌を2時間続けた。その後、水(0.770mL)、2M NaOH水溶液(0.770mL)および水(2.31mL)を加えることによって、反応混合物をクエンチした。氷浴を除去し、得られたスラリーを一晩撹拌した。白色沈殿が形成され、これを濾過によって除去した。濾過ケークをTHFで洗浄した。濾液を蒸発させると、粗表題化合物(4.72g、94%)を無色油として得た。
【0124】
工程4:(3SR,4RS)-3-フルオロ-4-(2-ケトエチル)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルの調製
【化31】

(3SR,4RS)-3-フルオロ-4-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(1.83g、7.4mmol、1当量)のジクロロメタン(140mL)中溶液に、1,1,1-トリス(アセチルオキシ)-1,1-ジヒドロ-1,2-ベンゾジオキソール-3-(1H)-オン(3.14g、7.4mmol、1当量)を添加した。反応混合物を室温で5時間撹拌した。TBMEを添加した。固体を濾過によって除去した。濾液を真空中で濃縮した。残渣を酢酸エチルと水との間で分配した。層を分離した。水層を酢酸エチル2回で抽出した。合わせた有機層を食塩水の一部で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で濃縮して、粗表題化合物(2g)を白色半固体として得、これをさらに精製することなく次の工程で使用した。
【0125】
工程5:tert-ブチル(3SR,4SR)-4-(2-アミノチアゾール-5-イル)-3-フルオロ-ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
【化32】

中間体3-15と同様に、工程2および3で、tert-ブチル(3SR,4RS)-3-フルオロ-4-(2-オキソエチル)ピペリジン-1-カルボキシレートから、(3SR,4SR)-4-(2-アミノチアゾール-5-イル)-3-フルオロ-ピペリジン-1-カルボキシレート(1.22g、収率28%)を白色固体として生成した。MS(ES+)m/z:302.1[M+H]
【0126】
工程6:tert-ブチル(3R,4R)-4-(2-アミノチアゾール-5-イル)-3-フルオロ-ピペリジン-1-カルボキシレートおよび tert-ブチル(3S,4S)-4-(2-アミノチアゾール-5-イル)-3-フルオロ-ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
【化33】

【化34】

キラルSFC分離(カラム:5μm、250*20mm、キラルアミロース-2、20%MeOH+0.2%EtNH)を使用して、1.2gの(3SR,4SR)-4-(2-アミノチアゾール-5-イル)-3-フルオロ-ピペリジン-1-カルボキシレートから、tert-ブチル(3R,4R)-4-(2-アミノチアゾール-5-イル)-3-フルオロ-ピペリジン-1-カルボキシレートtert-ブチル(MS(ES+)m/z:302.1[M+H])およびtert-ブチル(3S,4S)-4-(2-アミノチアゾール-5-イル)-3-フルオロ-ピペリジン-1-カルボキシレート(MS(ES+)m/z:302.1[M+H])を、別々に灰白色固体として得た。
【0127】
中間体3-17
tert-ブチル(3SR,4RS)-4-(2-アミノチアゾール-5-イル)-3-フルオロ-ピペリジン-1-カルボキシレート
【化35】

中間体3-16の調製と同様に、tert-ブチル(3SR,4RS)-4-(2-エトキシ-2-オキソ-エチル)-3-フルオロ-ピペリジン-1-カルボキシレート(工程2で中間体3-16として得た)から出発して、表題化合物tert-ブチル(3SR,4RS)-4-(2-アミノチアゾール-5-イル)-3-フルオロ-ピペリジン-1-カルボキシレート(800mg)を、灰白色固体として得た。MS(ES+)m/z:302.2[M+H]
【0128】
中間体3-18
tert-ブチル(7RS)-7-(2-アミノチアゾール-5-イル)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-4-カルボキシレート
【化36】

中間体3-16の調製と同様に、tert-ブチル7-オキソ-4-アザスピロ[2.5]オクタン-4-カルボキシレートから出発して、表題化合物を、白色固体としてtert-ブチル(7RS)-7-(2-アミノチアゾール-5-イル)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-4-カルボキシレートとして調製した。MS(ES+)m/z:310.2[M+H]
【0129】
中間体3-19
tert-ブチルrac-(1R,5S)-7-(2-アミノチアゾール-5-イル)-9-オキサ-3-アザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキシレートおよびtert-ブチルrac-(1S,5R)-7-(2-アミノチアゾール-5-イル)-9-オキサ-3-アザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキシレート
【化37】

【化38】

中間体3-16の調製と同様に、tert-ブチル7-オキソ-9-オキサ-3-アザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキシレートから出発して、表題化合物、tert-ブチルrac-(1R,5S)-7-(2-アミノチアゾール-5-イル)-9-オキサ-3-アザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキシレートおよびtert-ブチルrac-(1S,5R)-7-(2-アミノチアゾール-5-イル)-9-オキサ-3-アザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキシレートを白色固体として調製した。MS(ES+)m/z:326.1[M+H]
【0130】
中間体3-20:
ベンジル(1S,5R)-6-(2-アミノチアゾール-5-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレート
【化39】

工程1(シクロプロパン化):二口丸底フラスコにおいて、無水EtO(20mL)に溶解した3-ピロリン-1-カルボン酸ベンジルエステル(2g、9.84mmol)を、RTで撹拌しながら酢酸ロジウムダイマー(22mg、0.049mmol)で処理した。次いで、混合物を、無水EtO(10mL)で希釈したジアゾ酢酸エチル(1.53mL、14.76mmol)の溶液で3時間にわたって処理し、添加後、混合物を室温で一晩撹拌したままにした。
【0131】
混合物を30mLのEtOで希釈し、Celite上でフィルタにかけ、最初にハウス真空下、次いで高真空下でフロースルーを蒸発させた。褐色-緑色残渣を80gシリカカートリッジに装填した5mL CHClに溶解し、ヘプタン中EAの勾配:5分100%ヘプタン、次いで35分で60%EAまで直線勾配、流量40mL/分、ISCOシステムで精製して、(1R,5S)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3,6-ジカルボン酸O3-ベンジルエステルO6-エチルエステル(890mg、収率32%)を黄色油として得た。化合物は、Synlett、1996 Katherine E.BrightyおよびMichael J.Castaldiに記載されている。形成された第2のジアステレオマー(520mg、19%)をカラムクロマトグラフィー中に分離した。
【0132】
工程2(エステル還元):0℃に冷却した(1R,5S)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3,6-ジカルボン酸O3-ベンジルエステルO6-エチルエステル(890mg、3.08mmol)の無水THF(12mL)中溶液に、THF中水素化ホウ素リチウム2M(6.18mL、12.30mmol)を、短時間室温に、次いで16時間65℃に撹拌しながら3回に分けて添加した。完了したら、反応物を室温に冷却し、7mLのメタノールで滴下して処理した。15分間撹拌するとガス発生が始まった。混合物を0℃に冷却し、25mLの1M HCl溶液で慎重に処理し、ジエチルエーテルで希釈し、抽出した。有機層をプールし、NaSOで処理し、フィルタにかけ、シリカゲルを介して精製して、4(1S,5R)-6-メチロール-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボン酸ベンジルエステル(580mg、収率77%)を黄色油として得た。MS(ES+)m/z:検出不能。
【0133】
工程3(アルコール酸化):0℃に冷却した4(1S,5R)-6-メチロール-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボン酸ベンジルエステル(580mg、2.35mmol)の無水DCM(13mL)中溶液に、デス-マーチンペルヨージナンを3回に分けて(1.19g、2.81mmol)添加し、混合物を同じ温度で1時間撹拌したままにした。完了したら、反応物を室温に冷却し、30mLのDCMおよび25mLの1M NaHCOで希釈し、二相混合物を室温で10分間撹拌した後、さらに25mLの1M NaHCOを添加し、抽出した。水層をさらに50mLのDCMで抽出し、合わせた有機層を30mLの水、次いで食塩水2×25mLで洗浄し、NaSOで処理し、フィルタにかけ、真空下で乾燥させた。残渣をCHCl中1%MeOHに溶解し、40gシリカカートリッジに装填し、ヘプタン中EAの勾配(3分100%ヘプタン、次いで7分で100%EAまで直線勾配、さらに10分間100%EAを継続;流量40mL/分、ISCOシステム)で精製して、(1R,5S)-6-ホルミル-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボン酸ベンジルエステル(550mg、収率91%)を無色油として得た。MS(ES+)m/z:検出不能。
【0134】
工程4(Wittigホモログ化):(メトキシメチル)トリフェニルホスホニウムクロリド(3.4g、9.86mmol)を、アルゴン雰囲気下で5mLの無水THFに懸濁し、懸濁液を-78℃に冷却した。10分間撹拌したら、THF中のNaHMDSの2M溶液(5.30mL、10.65mmol)を、Wittig塩に添加した。得られた橙色ペーストを-78℃で1.5時間撹拌し、次いで、5mLの無水THF中の(1R,5S)-6-ホルミル-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボン酸ベンジルエステル(550mg、2.13mmol)の溶液で処理した。得られた濃厚な懸濁液を室温にし、1.5時間撹拌した。完了したら、反応物を30mLのEAで希釈し、0℃に冷却し、25mLの水で処理し、15分間撹拌した。室温に加温した後、混合物を分離し、水層を2×30mLのEAで抽出し、合わせた有機物を20mLの水、次いで20mLの食塩水で洗浄し、NaSOで処理し、フィルタにかけ、真空下で乾燥させた。残渣をCHClに溶解し、40gシリカカートリッジに装填し、ヘプタン中EAの勾配:3分100%ヘプタン、次いで17分で80%EAまで直線勾配、流量30mL/分、ISCO系で精製して、(1S,5R)-6-[(E)-2-メトキシビニル]-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボン酸ベンジルエステル(370mg、収率64%)を無色油として得る。1H NMRは、幾何異性体の3:1混合物を示す。
【0135】
工程5(エノールエーテル加水分解):0℃に冷却した試薬グレードの(1S、5R)-6-[(E)-2-メトキシビニル]-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボン酸ベンジルエステル(650mg、2.38mmol)のアセトン(15mL)中溶液に、4mLの25%w/vol HCl水溶液を滴下し、混合物を同じ温度で30分間撹拌したままにした。完了したら、混合物を50mLのNaHCO3(飽和)に注ぎ、75mLのEAで希釈し、15分間撹拌し、抽出した。有機層を30mLのNaHCO3(飽和)、次いで30mLの食塩水で洗浄し、NaSOで処理し、フィルタにかけ、真空下で乾燥させた。残渣を8mLのCHClに溶解し、40gシリカカートリッジに装填し、ヘプタン中EAの勾配(3分100%ヘプタン、次いで17分で80%EAまで直線勾配、さらに5分間80%EAで継続;流量35mL/分、ISCOシステム)で精製して、(1R,5S)-6-(2-ケトエチル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボン酸ベンジルエステル(570mg、収率93%)を無色油として得た。
【0136】
工程6(α-塩素化/チアゾール形成):0℃に冷却した(1R,5S)-6-(2-ケトエチル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボン酸ベンジルエステル(570mg、2.20mmol)の無水DCM(6mL)中溶液に、N-クロロスクシンイミドを一度に添加した(308mg、2.31mmol)。混合物を同じ温度で10分間撹拌した後、L-プロリン(50.6mg、0.44mmol)で処理し、得られた懸濁液を0℃で15分間撹拌し、次いで、室温にし、3時間撹拌する。完了したら、反応物を25mLの0.1M NaHCOでクエンチし、混合物を分離し、DCM層をNaSOで処理し、フィルタにかけ、真空下で乾燥させた。
【0137】
粗クロロ-アルデヒド残渣を無水Me-THF(10mL)に溶解し、水(800μL、44mmol)、N-メチルモルホリン(360μL、3.3mmol)、チオ尿素(670mg、8.8mmol)で処理し、混合物を激しく撹拌しながら84℃に加熱した。一晩撹拌したら、混合物を室温に冷却し、50mLのMe-THFおよび水30mLで希釈し、抽出し、有機層を水の第2の部分(30mL)で逆洗浄した。有機層を真空中で乾燥させ、黄色の残渣を6mLのDCMに溶解し(沈殿法)、MeOH中1mLの7Nアンモニアで処理し、40gシリカカートリッジにロードし、DCM中MeOHの勾配:5分100%DCM、次いで直線勾配で25分で20%MeOHまで、40mL/分の流量、ISCO系で精製して、(1R,5S)-6-(2-アミノチアゾール-5-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボン酸ベンジルエステル(320mg、収率46%)を、黄色粉末として得た。MS(ES+)m/z:316.2[(M+H)].
【0138】
中間体5の合成
中間体5-1
tert-ブチル4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート
【化40】

工程1:tert-ブチル4-(7-ヒドロキシ-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレートの調製
トルエン中の4-(2-アミノチアゾール-5-イル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(中間体3-1、3.30g、11.6mmol)および市販のマロン酸ビス(2,4,6トリクロロフェニル)エステル(5.37g、11.6mmol)の懸濁液を、2時間加熱還流した。反応混合物を室温に戻し、1時間撹拌した。得られた懸濁液を濾過によって回収し、10mL部分のトルエンで3回洗浄し、真空中で乾燥させて、表題化合物(3.38g、83%)を淡褐色固体として得た。MS(ES+)m/z:353.2[(M+H)].
【0139】
工程2:tert-ブチル4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキシレートの調製
tert-ブチル4-(7-ヒドロキシ-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(3.38g、9.59mmol)およびEtN(1.94g、2.67mL、19.18mmol)のCHCl(96mL)中溶液に、p-トルエンスルホニルクロリド(2.19g、11.51mmol)を室温で添加し、16時間撹拌した。混合物を、200mLの2%HCl水溶液、200mLの2%水酸化ナトリウム水溶液、引き続いて200mLの水で連続的に洗浄した。有機層を真空中で直接濃縮した。残渣を温酢酸エチル/n-ヘプタン(2:1、75ml)中で研和した。沈殿を濾過によって回収し、25ml部分の酢酸エチル/n-ヘプタン(2:1)で3回洗浄し、真空中で乾燥させて、表題化合物(3.87g、80%)を淡褐色固体として得た。MS(ES+)m/z:507.3[(M+H)].
【0140】
中間体5-2
tert-ブチル4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]-3,6-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボキシレート
【化41】

中間体5-1の調製と同様に、tert-ブチル4-(2-アミノチアゾール-5-イル)-3から、6-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボキシレート(中間体3-2)を白色固体として表題化合物(120mg)を調製した。MS(ES+)m/z:504.2[(M+H)].
【0141】
中間体5-3
tert-ブチル2,2-ジメチル-4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート
【化42】

中間体5-1の調製と同様に、tert-ブチル4-(2-アミノチアゾール-5-イル)-2から、2-ジメチル-ピペラジン-1-カルボキシレート(中間体3-3)を、表題化合物(600mg)を橙色固体として調製した。MS(ES+)m/z:535.
3[(M+H)].
【0142】
中間体5-4
tert-ブチル7-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]-4,7-ジアザスピロ[2.5]オクタン-4-カルボキシレート
【化43】

中間体5-1の調製と同様に、tert-ブチル7-(2-アミノチアゾール-5-イル)-4,7-ジアザスピロ[2.5]オクタン-4-カルボキシレート(中間体3-4)から、表題化合物(300mg)を橙色固体として調製した。MS(ES+)m/z:533.3[(M+H)].
【0143】
中間体5-5
tert-ブチル(2S)-2-メチル-4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート
【化44】

中間体5-1の調製と同様に、tert-ブチル(2S)-4-(2-アミノチアゾール-5-イル)-2-メチル-ピペラジン-1-カルボキシレート(中間体3-5)から、表題化合物(469mg)を褐色固体として調製した。MS(ES+)m/z:521.3[(M+H)].
【0144】
中間体5-6
tert-ブチル(2R)-2-メチル-4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート
【化45】

中間体5-1の調製と同様に、tert-ブチル(2R)-4-(2-アミノチアゾール-5-イル)-2-メチル-ピペラジン-1-カルボキシレート(中間体3-6)から、表題化合物(410mg)を橙色固体として調製した。MS(ES+)m/z:521.3[(M+H)].
【0145】
中間体5-7
tert-ブチル2,6-ジメチル-4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート
【化46】

中間体5-1の調製と同様に、tert-ブチル4-(2-アミノチアゾール-5-イル)-2,6-ジメチル-ピペラジン-1-カルボキシレート(中間体3-7)から、表題化合物(160mg)を橙色固体として調製した。MS(ES+)m/z:535.4[(M+H)].
【0146】
中間体5-8
[5-オキソ-2-[(8aS)-3,4,6,7,8,8a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-7-イル]4-メチルベンゼンスルホネート
【化47】

中間体5-1の調製と同様に、5-[(8aS)-3,4,6,7,8,8a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2-イル]チアゾール-2-アミン(中間体3-8)から、表題化合物(200mg)を橙色固体として調製した。MS(ES+)m/z:447.6[(M+H)].
【0147】
中間体5-9
tert-ブチル8-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-カルボキシレート
【化48】

中間体5-1の調製と同様に、tert-ブチル8-(2-アミノチアゾール-5-イル)-3、8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-カルボキシレート(中間体3-9)から、表題化合物(150mg)を橙色固体として調製した。MS(ES+)m/z:533.4[(M+H)].
【0148】
中間体5-10
[5-オキソ-2-[(8aR)-3,4,6,7,8,8a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-7-イル]4-メチルベンゼンスルホネート
【化49】

中間体5-1の調製と同様に、5-[(8aR)-3,4,6,7,8,8a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2-イル]チアゾール-2-アミン(中間体3-10)から、表題化合物(150mg)を橙色固体として調製した。MS(ES+)m/z:447.6[(M+H)].
【0149】
中間体5-11
tert-ブチル(1S,4S)-5-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボキシレート
【化50】

中間体5-1の調製と同様に、tert-ブチル(1S,4S)-5-(2-アミノチアゾール-5-イル)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボキシレート(中間体3-11)から、表題化合物(316mg)を褐色固体として調製した。MS(ES+)m/z:519.3[(M+H)].
【0150】
中間体5-12
tert-ブチル2-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]-1,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-5-カルボキシレート
【化51】

中間体5-1の調製と同様に、tert-ブチル2-(2-アミノチアゾール-5-イル)-1,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-5-カルボキシレート(中間体3-12)から、表題化合物(200mg)を褐色固体として調製した。
【0151】
中間体5-13
[5-オキソ-2-[(3S)-3-ピロリジン-1-イルピロリジン-1-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-7-イル]4-メチルベンゼンスルホナート
【化52】

中間体5-1の調製と同様に、5-[(3S)-3-ピロリジン-1-イルピロリジン-1-イル]チアゾール-2-アミン(中間体3-13)から、表題化合物(394mg)を褐色固体として調製した。MS(ES+)m/z:461.2[(M+H)].
【0152】
中間体5-14
tert-ブチル2-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]-2,8-ジアザスピロ-[4.5]デカン-8-カルボキシレート
【化53】

中間体5-1の調製と同様に、tert-ブチル2-(2-アミノチアゾール-5-イル)-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-カルボキシレート(中間体3-14)から、表題化合物(118mg)を褐色固体として調製した。MS(ES+)m/z:561.3[(M+H)].
【0153】
中間体5-15
tert-ブチル4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート
【化54】

中間体5-1の調製と同様に、tert-ブチル4-(2-アミノチアゾール-5-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(中間体3-15)から、表題化合物(100mg)を褐色固体として調製した。MS(ES+)m/z:506.4[(M+H)].
【0154】
中間体5-16
tert-ブチル4-ヒドロキシ-4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート
【化55】

中間体5-1の調製と同様に、(中間体3-2と同様に調製することができる)tert-ブチル4-(2-アミノチアゾール-5-イル)-4-ヒドロキシ-ピペリジン-1-カルボキシレートから、表題化合物(310mg)を白色固体として調製した。MS(ES+)m/z:522.2[(M+H)].
【0155】
中間体5-17
tert-ブチル(3R,4R)-3-フルオロ-4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレートおよびtert-ブチル(3S,4S)-3-フルオロ-4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート
【化56】

【化57】

中間体5-1の調製と同様に、表題化合物を、それぞれtert-ブチル(3R,4R)-4-(2-アミノチアゾール-5-イル)-3-フルオロ-ピペリジン-1-カルボキシレートおよびtert-ブチル(3S,4S)-4-(2-アミノチアゾール-5-イル)-3-フルオロ-ピペリジン-1-カルボキシレート(中間体3-16)から、灰白色固体として別々に調製した。MS(ES+)m/z:各エナンチオマーについて524.2[(M+H)].
【0156】
中間体5-18
tert-ブチル(3S,4R)-3-フルオロ-4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレートおよびtert-ブチル(3R,4S)-3-フルオロ-4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート
【化58】

【化59】

工程1:中間体5-1の調製と同様に、tert-ブチル(3SR,4RS)-4-(2-アミノチアゾール-5-イル)-3-フルオロ-ピペリジン-1-カルボキシレート(中間体3-17)から、tert-ブチル(3SR,4RS)-3-フルオロ-4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート(155mg)を、灰白色固体として製造した。
【0157】
工程2:このラセミ混合物を、キラルSFC分離(カラム:5μm、250*20mm、キラルIBカラム、25%MeOH)に供して、tert-ブチル(3S,4R)-3-フルオロ-4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレートおよびtert-ブチル(3R,4S)-3-フルオロ-4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート(68および66mg)を、得た。MS(ES+)m/z:各エナンチオマーについて524.2[(M+H)].
【0158】
中間体5-19
tert-ブチル(7S)-7-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]-4-アザスピロ[2.5]オクタン-4-カルボキシレートカルボキシレートおよびtert-ブチル(7R)-7-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]-4-アザスピロ[2.5]オクタン-4-カルボキシレートカルボキシレート
【化60】

【化61】

工程1:中間体5-1の調製と同様に、ラセミtert-ブチル7-(2-アミノチアゾール-5-イル)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-4-カルボキシレート(中間体3-18)から、ラセミtert-ブチル(7)-7-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]-4-アザスピロ[2.5]オクタン-4-カルボキシレートカルボキシレート(133mg)を、白色固体として調製した。MS(ES+)m/z:532.2[(M+H)
【0159】
工程2:2つのエナンチオマーの表題化合物をキラルSFC(キラルAD-Hカラム、5μm、250*20mm、45%MeOH+0.2%EtNH)によってさらに分離して、tert-ブチル(7S)-7-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]-4-アザスピロ[2.5]オクタン-4-カルボキシレートカルボキシレートおよびtert-ブチル(7R)-7-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]-4-アザスピロ[2.5]オクタン-4-カルボキシレートカルボキシレートを、白色固体として得た。MS(ES+)m/z:各エナンチオマーについて532.2[(M+H)].
【0160】
中間体5-20
tert-ブチルrac-(1R,5S)-7-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]-9-オキサ-3-アザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキシレートおよびtert-ブチルrac-(1S,5R)-7-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]-9-オキサ-3-アザビシクロ[3.3.1]ノナン-3-カルボキシレート
【化62】

【化63】

中間体5-1の調製と同様に、中間体3-19から、表題化合物を白色気泡体として調製した(2.14g)。MS(ES+)m/z:548.2[(M+H)].
【0161】
中間体5-21
(1R,5S)-6-(5-ケト-7-トシルオキシ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボン酸ベンジルエステル
【化64】

中間体5-1の調製と同様に、ベンジル(1S、5R)-6-(2-アミノチアゾール-5-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレート(中間体3-20)から、表題化合物(280mg)を白色固体として調製した。MS(ES+)m/z:538.2[(M+H)+].
【0162】
ボロン酸エステル6の調製
ボロン酸エステル6-1
2,8-ジメチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン
【化65】

ボロン酸エステル6-1は、国際公開第2019/057740号に従って調製することができる。
【0163】
ボロン酸エステル6-2
4-フルオロ-2-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール
【化66】

ボロン酸エステル6-2は、国際公開第2013/119916号に従って調製することができる。
【0164】
ボロン酸エステル6-3
2-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン
【化67】

ボロン酸エステル6-3は、国際公開第2015/173181号に従って調製することができる。
【0165】
ボロン酸エステル6-4
2-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-8-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン
【化68】

工程1:6-クロロ-2-メチル-8-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジンの調製:
マグネチックスターラーバー、還流冷却器およびN2入口バブラーを備えた10mL丸底フラスコ中で、[6-クロロ-4-(トリフルオロメチル)ピリダジン-3-イル]アミン(94mg、0.476mmol)およびピリジニウムp-トルエンスルホネート(11.9mg、0.048mmol)を、イソプロパノール(2mL)と合わせた。1-ブロモ-2,2-ジメトキシ-プロパン(104.51mg、77.13uL、0.571mmol、1.2当量)を添加し、無色溶液を75℃で24時間撹拌した。得られた暗褐色反応混合物を、室温に冷却し、EtOAc(10mL)で希釈し、飽和NaHCO水溶液(10mL)で洗浄した。有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾別し、真空中で濃縮した。粗生成物(120mgの褐色がかった粘性油)をカラムクロマトグラフィーによって精製して、6-クロロ-2-メチル-8-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(46mg、収率34%)を淡黄色固体として得た。MS(ES+)m/z:236.1[(M+H)].
【0166】
工程2:2-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-8-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジンの調製:
マグネチックスターラーバーおよびキャップセプタムを備えた乾燥/アルゴンを流した20mLのマイクロ波管において、6-クロロ-2-メチル-8-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(300mg、1.2mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(364.7mg、1.44mmol)および酢酸カリウム(352.42mg、3.59mmol)を、1,4-ジオキサン(12mL)と合わせた。黄色がかった微細な懸濁液を撹拌し、アルゴンで10~15分間脱気した後、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(69.1mg、0.060mmol)を、添加した。バイアルを密封し、加熱ブロック(温度:100℃)中で22時間撹拌した。90分後、3.5時間後および6時間後に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(69mg、0.060mmol)をさらに添加した。反応物を室温に冷却し、濾別し、真空中で濃縮した。琥珀色粘性油をカラムクロマトグラフィーによって精製して、2-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-8-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(428mg、48%)を、黄色粘性油として得た。
【0167】
ボロン酸エステル6-5
8-エチル-2-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン
【化69】

工程1:8-ブロモ-6-クロロ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジンの調製
(4-ブロモ-6-クロロ-ピリダジン-3-イル)アミン(2000mg、9.6mmol)およびPPTS(241mg、0.96mmol)のイソプロパノール(19mL)中溶液に、1-ブロモ-2,2-ジメトキシ-プロパン(2.11g、1.56mL、11.5mmol)を、室温で添加した。反応混合物を30時間加熱還流した。室温に冷却した後、混合物を酢酸エチル(50ml)と1M NaCOゾル(30ml)との間で分配した。層を分離し、有機層を食塩水30mlで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、フィルタにかけ、真空中で濃縮すると、粗表題化合物(2.37g、収率92%)が純度92%の淡褐色固体として得られ、これをさらに精製することなく使用した。MS(ES+)m/z:246.0-248.0[(M+H)].
【0168】
工程2:6-クロロ-8-エチル-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジンの調製:
8-ブロモ-6-クロロ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(300mg、1.22mmol)および1.5 Mジエチル亜鉛(811uL、1.2mmol)のテトラヒドロフラン(4.9mL)中溶液に、パラジウムテトラキス(70mg、0.061mmol)を室温で添加し、20分間撹拌した。混合物を酢酸エチル(30mL)と1M NaCOゾル(30mL)との間で分配した。合わせた有機層を食塩水30mlで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製により、6-クロロ-8-エチル-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(97mg;収率34%)を白色固体として得た。MS(ES+)m/z:196.0[(M+H)].
【0169】
工程3:8-エチル-2-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジンの調製:
6-クロロ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(100mg、0.597mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(151.5mg、0.597mmol、1当量)および酢酸カリウム(150.48mg、1.53mmol)の1,4-ジオキサン(1.2mL)中混合物に、XPhos PdG4(22mg、0.026mmol)を添加した。反応混合物を100℃で1時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(5~10mL)で希釈した。固体を濾過によって除去した。濾液を真空中で濃縮して粗表題化合物を得、これをさらに精製することなく次工程で直接使用した。
【0170】
ボロン酸エステル6-6
8-メトキシ-2-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン
【化70】

工程1:6-クロロ-8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジンの調製:
8-ブロモ-6-クロロ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(本明細書中上記で記載される、500mg、2.03mmol)および炭酸セシウム(1.4g、4.3mmol)のアセトニトリル(10mL)中溶液に、MeOH(400uL、9.89mmol)を室温で添加し、撹拌を4時間続けた。混合物を酢酸エチル(30mL)と水(30mL)との間で分配した。合わせた有機層を食塩水30mLで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製により、6-クロロ-8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(337mg;収率84%)を白色固体として得た。MS(ES+)m/z:198.0[(M+H)].
【0171】
工程2:8-メトキシ-2-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジンの調製:
ボロン酸エステル6-5、工程2の合成と同様に、6-クロロ-8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジンから表題化合物を調製した。
【0172】
ボロン酸エステル6-7
8-シクロプロピル-2-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン
【化71】

工程1:6-クロロ-8-シクロプロピル-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジンの調製:
8-ブロモ-6-クロロ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(上記で調製、300mg、1.2mmol)、シクロプロピルボロン酸(209mg、2.43mmol)およびNaCO(387mg、3.65mmol)の1,4-ジオキサン(4.9mL)および水(1.2mL)中混合物を、3回の真空/アルゴンサイクルによって脱気し、続いて1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(90.2mg、0.122mmol)を添加した。反応混合物を90℃で加熱し、アルゴン雰囲気下で週末にわたって撹拌した。別の部分のシクロプロピルボロン酸(209mg、2.43mmol)を添加した。混合物を酢酸エチル(50mL)とNaHCOゾルの1M水溶液(50ml)との間で分配した。有機層を50mLの食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製により、6-クロロ-8-シクロプロピル-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(64mg、収率15%)を、淡褐色固体として61%の純度で得た。MS(ES+)m/z:208.0[(M+H)].
【0173】
工程2:8-シクロプロピル-2-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジンの調製:
ボロン酸エステル6-5、工程2の合成と同様に、6-クロロ-8-シクロプロピル-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジンから表題化合物を調製した。
【0174】
ボロン酸エステル6-8
8-イソプロペニル-2-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン
【化72】

工程1:6-クロロ-8-イソプロペニル-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジンの調製:
8-ブロモ-6-クロロ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(上記で調製、300mg、1.2mmol)、2-イソプロペニル-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(245mg、274uL、1.46mmol)およびKCO(504mg、3.65mmol)の1,4-ジオキサン(5.0mL)および水(1.0mL)中混合物を3回の真空/アルゴンサイクルによって脱気し、続いて1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(90mg、0.122mmol)を添加した。反応混合物を90℃で加熱し、アルゴン雰囲気下で一晩撹拌した。混合物を酢酸エチル(50mL)と水(50mL)との間で分配した。有機層を50mLの食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製により、6-クロロ-8-イソプロペニル-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(0.180g、収率60%)を、淡褐色固体として得た。MS(ES+)m/z:208.1[(M+H)].
【0175】
工程2:8-イソプロペニル-2-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン:
ボロン酸エステル6-5、工程2の合成と同様に、6-クロロ-8-イソプロペニル-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジンから表題化合物を調製した。
【0176】
ボロン酸エステル6-9
2,7-ジメチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)オキサゾロ[5,4-b]ピリジン
【化73】

工程1:N-(2,6-ジクロロ-4-メチル-3-ピリジル)アセトアミドの調製:
(2,6-ジクロロ-4-メチル-3-ピリジル)アミン(2000mg、11.3mmol)およびAcO(11.53g、10.66mL、112.98mmol)の溶液に、触媒量のDMAPを添加した。反応混合物を室温で1時間、次いで60℃で一晩撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、エタノール(10mL、169.46mmol)をゆっくり添加し、撹拌を30分間続けた。溶媒を蒸発させ、残留AcOHをトルエン30mL部分との共沸蒸留によって除去した。残渣を温酢酸エチル(15mL)中で研和した。ヘプタン(15mL)を添加し、懸濁液を1時間撹拌した。沈殿物を濾過によって回収し、10mL部分の酢酸エチル/n-ヘプタン(1:1)で2回洗浄し、真空中で乾燥させて、N-(2,6-ジクロロ-4-メチル-3-ピリジル)アセトアミド(1750mg、収率71%)を褐色固体として得た。MS(ES+)m/z:219.1[(M+H)].
【0177】
工程2:5-クロロ-2,7-ジメチル-オキサゾロ[5,4-b]ピリジンの調製:
N-(2,6-ジクロロ-4-メチル-3-ピリジル)アセトアミド(1750mg、7.99mmol)のN-メチル-2-ピロリジノン(16mL)中溶液に、NaH、55%の油中溶液(348.58mg、7.99mmol)を室温で添加した。反応混合物を120℃で加熱し、20時間撹拌した。室温に冷却した後、酢酸(959mg、914uL、15.98mmol)をゆっくり添加し、さらに30分間撹拌した。混合物を酢酸エチル(50mL)と1M NaHCOゾル(20mL)との間で分配した。有機層を50mLの水および30mLの食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーによる精製により、5-クロロ-2,7-ジメチル-オキサゾロ[5,4-b]ピリジン(85mg、収率6%)を白色固体として得た。MS(ES+)m/z:183.1[(M+H)].
【0178】
工程3:2,7-ジメチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)オキサゾロ[5,4-b]ピリジン:
ボロン酸エステル6-5、工程2の合成と同様に、5-クロロ-2,7-ジメチル-オキサゾロ[5,4-b]ピリジンから表題化合物を調製した。
【0179】
ボロン酸エステル6-10
8-イソプロピル-2-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン
【化74】

工程1:6-クロロ-8-イソプロピル-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジンの調製:
6-クロロ-8-イソプロペニル-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(ボロン酸エステル6-8、150mg、0.722mmolの合成の中間体として記載)を含む酢酸エチル(6mL)の溶液を、3回の真空/アルゴンサイクルによって脱気した。酸化白金(IV)(16mg、0.072mmol)の添加。反応混合物を脱気し、水素でパージした。水素バルーンの雰囲気下、室温で3時間撹拌を続けた。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、decaliteの床でフィルタにかけ、次いで、真空中で濃縮して、6-クロロ-8-イソプロピル-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(110mg、収率73%)を、淡黄色油として得た。MS(ES+)m/z:210.0[(M+H)].
【0180】
工程2:8-イソプロピル-2-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン:
ボロン酸エステル6-5、工程2の合成と同様に、6-クロロ-8-イソプロピル-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジンから表題化合物を調製した。
【0181】
ボロン酸エステル6-11
8-(ジフルオロメトキシ)-2-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン
【化75】

工程1:6-クロロ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-8-オールの調製
(6-クロロ-4-メトキシ-ピリダジン-3-イル)アミン(1765mg、11.06mmol)、1-ブロモ-2,2-ジメトキシ-プロパン(2.23g、1.64mL、12.17mmol)およびPPTS(278mg、1.11mmol)のイソプロパノール(22mL)中懸濁液を、3日間加熱還流した。室温に冷却した後、得られた褐色懸濁液を濾過によって回収し、10mL部分のi-PrOHで洗浄し、真空中で乾燥させて、6-クロロ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-8-オール(1.25g、収率54%)を褐色固体として得た。MS(ES+)m/z:184.1[(M+H)].
【0182】
工程2:6-クロロ-8-(ジフルオロメトキシ)-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン
6-クロロ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-8-オール(50mg、0.272mmol)およびクロロジフルオロ酢酸ナトリウム(83mg、0.545mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(0.91mL)中溶液に、KCO(113mg、0.817mmol)を室温で添加した。次いで、反応混合物を80℃で1時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水を添加した。有機層を分離し、25ml部分の水および25ml部分の食塩水で洗浄し、次いで、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、フィルタにかけ、真空中で濃縮して、6-クロロ-8-(ジフルオロメトキシ)-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(34mg、収率45%)を、淡褐色固体として得た。MS(ES+)m/z:234.1[(M+H)].
【0183】
工程3:8-(ジフルオロメトキシ)-2-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン:
ボロン酸エステル6-5の合成、工程2と同様に、6-クロロ-8-(ジフルオロメトキシ)-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジンから表題化合物を調製した。
【0184】
ボロン酸エステル6-12
N-[2-クロロ-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-4-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]アセトアミド
【化76】

工程1:N-[2,6-ジクロロ-4-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]アセトアミドの調製:
[2,6-ジクロロ-4-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]アミン(2.0g、8.66mmol)およびAcCl(5.06g、4.59mL、64.5mmol)の溶液に、HSO(461uL、8.66mmol)を0℃で添加した。冷却浴を除去し、反応物を1時間撹拌した。混合物を砕氷に注ぎ、撹拌した。得られた沈殿物を濾過によって回収し、水で洗浄し、真空中で乾燥させて、N-[2,6-ジクロロ-4-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]アセトアミド(2.03g、収率86%)を白色固体として得た。MS(ES+)m/z:273.1[(M+H)].
【0185】
工程2:N-[2-クロロ-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-4-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]アセトアミド:
ボロン酸エステル6-5、工程2の合成と同様に、N-[2,6-ジクロロ-4-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]アセトアミドから表題化合物を調製した。
【0186】
ボロン酸エステル6-13
2-クロロ-8-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン
【化77】

工程1:6-クロロ-8-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-オールの調製
1-ブタノール(26mL)中の6-クロロ-4-メチル-ピリダジン-3-アミン(1.15g、8.0mmol)、ブロモ酢酸メチル(1.35g、8.8mmol)およびPPTS(0.200g、0.80mmol)の混合物を6時間加熱還流した。室温に冷却した後、得られた懸濁液を濾過によって回収し、iPrOHで洗浄し、真空下で乾燥させて、表題生成物(730mg、収率47%)を淡緑色固体として得た。MS(ES+)m/z:184.1[(M+H)].
【0187】
工程2:2,6-ジクロロ-8-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジンの調製
POCl(6.7mL、72.2mmol)中の6-クロロ-8-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-オール(663mg、3.6mmol)を24時間加熱還流した。室温に冷却した後、揮発物を真空下で除去し、残渣をEtOAcとNaHCOの飽和水溶液との間で分けた。有機相を回収し、食塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮した。カラムクロマトグラフィーにより、表題化合物(129mg、収率18%)を淡褐色固体として得た。MS(ES+)m/z:201.9[(M+H)].
【0188】
工程3:2-クロロ-8-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジンの調製
ボロン酸エステル6-5、工程2の合成と同様に、2,6-ジクロロ-8-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジンから表題化合物を調製した。
【0189】
一般的な手順
1)一般式5のトシラート中間体とボロン酸エステル/酸6(本明細書で上記調製)との間のSuzukiクロスカップリング反応:
1,4-ジオキサン中の中間体5の溶液に、1.5当量のボロン酸エステル中間体6を0.33M CHCN溶液として添加し、4.0当量のKCOを2M水溶液として送達した。溶媒としては、1,4-ジオキサン、CHCN、水またはこれらの混合物を用いた。反応混合物をアルゴンで5分間脱気し、パラジウム触媒[Pd(dppf)Cl・CHCl(0.2当量CAS番号95464-05-4)またはXPhos PdG4(CAS番号1599466-81-5)のいずれか]を添加した。反応混合物を完了するまで90℃で加熱し(通常2~8時間)、室温に冷却し、CHCNでプレコンディショニングしたCeliteパッドでフィルタにかけ、CHCNで洗浄し、真空中で濃縮した。カラムクロマトグラフィーまたは逆相分取HPLCのいずれかによって精製を行い、所望の生成物を得た。
【0190】
2)Boc保護基除去のための一般的手順:
CHCl(2mL)中の式(I)の化合物のboc保護誘導体の溶液に、TFA(2mL)を添加し、反応混合物を完了するまで、通常は1~3時間の間、室温で撹拌した。次いで、混合物を真空中で蒸発させ、Gemini NX、12nm、5μm、100×30mmカラムでACN/水+0.1%EtN勾配を使用する逆相分取HPLCを介して精製して、式(I)の化合物を得た。
【0191】
実施例1
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン
【化78】

工程1:一般的手順1を用いて、tert-ブチル4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート(中間体5-1)と2,8-ジメチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(ボロン酸エステル6-1)との間のクロスカップリング反応により、tert-ブチル4-[7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキシレートを得た。MS(ES+)m/z:482.4[(M+H)].
【0192】
工程2:一般手順2を用いた脱保護により、7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン(20mg)を淡黄色固体として得た。MS(ES+)m/z:382.1[(M+H)].
【0193】
実施例2
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン
【化79】

工程1:一般的手順1を用いて、tert-ブチル4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]-3,6-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボキシレート(中間体5-2)と2,8-ジメチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(ボロン酸エステル6-1)との間のクロスカップリング反応により、tert-ブチル4-[7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]-3,6-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボキシレートを得た。MS(ES+)m/z:479.3[(M+H)].
【0194】
工程2:一般手順2を使用する脱保護により、7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン(20mg)を淡黄色固体として得た。MS(ES+)m/z:379[(M+H)].
【0195】
実施例3
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(3,3-ジメチルピペラジン-1-イル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン
【化80】

工程1:一般的手順1を用いて、tert-ブチル2,2-ジメチル-4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート(中間体5-3)と2,8-ジメチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(ボロン酸エステル6-1)とのクロスカップリング反応により、tert-ブチル4-[7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]-2,2-ジメチル-ピペラジン-1-カルボキシレート(478mg、収率55%)を黄色固体として得た。MS(ES+)m/z:510.3[(M+H)].
【0196】
工程2:一般手順2を用いた脱保護により、7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(3,3-ジメチルピペラジン-1-イル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン(71mg。収率42%)を、淡黄色固体として得た。MS(ES+)m/z:410.3[(M+H)].
【0197】
実施例4
2-(4,7-ジアザスピロ[2.5]オクタン-7-イル)-7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン
【化81】

工程1:一般的手順1を用いて、tert-ブチル7-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]-4,7-ジアザスピロ[2.5]オクタン-4-カルボキシレート(中間体5-4)と2,8-ジメチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(ボロン酸エステル6-1)とのクロスカップリング反応により、tert-ブチル7-[7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]-4,7-ジアザスピロ[2.5]オクタン-4-カルボキシレート(50mg)を黄色固体として得た。MS(ES+)m/z:508.5[(M+H)].
【0198】
工程2:一般手順2を用いた脱保護により、2-(4,7-ジアザスピロ[2.5]オクタン-7-イル)-7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン(40mg)を淡黄色固体として得た。MS(ES+)m/z:408.2[(M+H)].
【0199】
実施例5
7-(4-フルオロ-2-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-6-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン
【化82】

工程1:一般手順1を用いて、tert-ブチル4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート(中間体5-1)と4-フルオロ-2-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,3-ベンゾオキサゾール(ボロン酸エステル6-2)とのクロスカップリング反応により、tert-ブチル4-[7-(4-フルオロ-2-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-6-イル)-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート(26mg、収率12%)を黄色固体として得た。MS(ES+)m/z:486.2[(M+H)].
【0200】
工程2:一般手順2を用いた脱保護により、7-(4-フルオロ-2-メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-6-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン(143mg、収率82%)を淡黄色固体として得た。MS(ES+)m/z:386.2[(M+H)].
【0201】
実施例6
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S)-3-メチルピペラジン-1-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン
【化83】

工程1:一般的手順1を用いて、tert-ブチル(2S)-2-メチル-4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート(中間体5-5)と2,8-ジメチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(ボロン酸エステル6-1)との間のクロスカップリング反応により、tert-ブチル(2S)-4-[7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]-2-メチル-ピペラジン-1-カルボキシレート(578mg)を黄色固体として得た。MS(ES+)m/z:496.3[(M+H)].
【0202】
工程2:一般手順2を使用する脱保護により、7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S)-3-メチルピペラジン-1-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン(128mg、収率28%)を淡黄色固体として得た。MS(ES+)m/z:396.3[(M+H)].
【0203】
実施例7
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R)-3-メチルピペラジン-1-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン
【化84】

工程1:一般的手順1を用いて、tert-ブチル(2R)-2-メチル-4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート(中間体5-6)と2,8-ジメチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(ボロン酸エステル6-1)との間のクロスカップリング反応により、tert-ブチル(2R)-4-[7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]-2-メチル-ピペラジン-1-カルボキシレート(378mg)を黄色固体として得た。MS(ES+)m/z:496.3[(M+H)].
【0204】
工程2:一般手順2を使用する脱保護により、7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R)-3-メチルピペラジン-1-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン(129mg、収率41%)を淡黄色固体として得た。MS(ES+)m/z:396.3[(M+H)].
【0205】
実施例8
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(3,5-ジメチルピペラジン-1-イル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン
【化85】

工程1:一般的手順1を用いて、tert-ブチル2,6-ジメチル-4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート(中間体5-7)と2,8-ジメチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(ボロン酸エステル6-1)とのクロスカップリング反応により、tert-ブチル4-[7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]-2,6-ジメチル-ピペラジン-1-カルボキシレート(270mg)を黄色固体として得た。MS(ES+)m/z:510.4[(M+H)].
【0206】
工程2:一般手順2を用いた脱保護により、7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(3,5-ジメチルピペラジン-1-イル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン(65mg、収率30%)を淡黄色固体として得た。MS(ES+)m/z:410.3[(M+H)].
【0207】
実施例9
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(8aS)-3,4,6,7,8,8a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン
【化86】

一般手順1を用いて、[5-オキソ-2-[(8aS)-3,4,6,7,8,8a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-7-イル]4-メチルベンゼン-スルホネート(中間体5-8)と2,8-ジメチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(ボロン酸エステル6-1)とのクロスカップリング反応により、7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(8aS)-3,4,6,7,8,8a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン(10mg、収率7%)を黄色固体として得た。MS(ES+)m/z:422.3[(M+H)].
【0208】
実施例10
7-(2-メチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン
【化87】

工程1:一般的手順1を用いて、tert-ブチル4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート(中間体5-1)と2-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(ボロン酸エステル6-3)との間のクロスカップリング反応により、tert-ブチル4-[7-(2-メチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート(98mg、収率70%)を黄色固体として得た。MS(ES+)m/z:468.3[(M+H)].
【0209】
工程2:一般手順2を用いた脱保護により、7-(2-メチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン(82mg)を淡黄色固体として得た。MS(ES+)m/z:368.3[(M+H)].
【0210】
実施例11
7-[2-メチル-8-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル]-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン
【化88】

工程1:一般的手順1を用いて、tert-ブチル4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート(中間体5-1)と2-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-8-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(ボロン酸エステル6-4)との間のクロスカップリング反応により、tert-ブチル4-[7-[2-メチル-8-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル]-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート(42mg、収率57%)を黄色固体として得た。MS(ES+)m/z:536.3[(M+H)].
【0211】
工程2:一般手順2を用いた脱保護により、7-[2-メチル-8-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル]-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン(13mg、収率53%)を淡橙色固体として得た。MS(ES+)m/z:436.3[(M+H)].
【0212】
実施例12
7-(8-エチル-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン
【化89】

工程1:一般的手順1を用いて、tert-ブチル4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート(中間体5-1)と8-エチル-2-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(ボロン酸エステル6-5)との間のクロスカップリング反応により、tert-ブチル4-[7-(8-エチル-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート(66mg、収率73%)を黄色固体として得た。MS(ES+)m/z:496.4[(M+H)].
【0213】
工程2:一般手順2を用いた脱保護により、7-(8-エチル-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン(58mg、収率98%)を淡黄色固体として得た。MS(ES+)m/z:396.3[(M+H)].
【0214】
実施例13
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン
【化90】

工程1:一般的手順1を用いて、tert-ブチル4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート(中間体5-1)と8-メトキシ-2-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(ボロン酸エステル6-6)との間のクロスカップリング反応により、tert-ブチル4-[7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート(16mg、収率18%)を黄色固体として得た。MS(ES+)m/z:498.3[(M+H)].
【0215】
工程2:一般手順2を用いた脱保護により、7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン(9mg、収率71%)を淡黄色固体として得た。MS(ES+)m/z:398.2[(M+H)].
【0216】
実施例14
2-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン
【化91】

工程1:一般的手順1を用いて、tert-ブチル8-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-カルボキシレート(中間体5-9)と2,8-ジメチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(ボロン酸エステル6-1)とのクロスカップリング反応により、tert-ブチル8-[7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-カルボキシレート(189mg、収率43%)を黄色固体として得た。MS(ES+)m/z:508.4[(M+H)].
【0217】
工程2:一般手順2を用いた脱保護により、2-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン(33mg、収率21%)を淡黄色固体として得た。MS(ES+)m/z:408.3[(M+H)].
【0218】
実施例15
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(8aR)-3,4,6,7,8,8a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン
【化92】

一般手順1を用いて、[5-オキソ-2-[(8aR)-3,4,6,7,8,8a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-7-イル]4-メチルベンゼン-スルホネート(中間体5-10)と2,8-ジメチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(ボロン酸エステル6-1)とのクロスカップリング反応により、7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(8aR)-3,4,6,7,8,8a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン(12mg、収率8%)を黄色固体として得た。MS(ES+)m/z:422.3[(M+H)].
【0219】
実施例16
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(1S,4S)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン
【化93】

工程1:一般的手順1を用いて、tert-ブチル(1S,4S)-5-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボキシレート(中間体5-11)と2,8-ジメチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(ボロン酸エステル6-1)とのクロスカップリング反応により、tert-ブチル(1S,4S)-5-[7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボキシレート(211mg、収率45%)を黄色固体として得た。MS(ES+)m/z:494.3[(M+H)].
【0220】
工程2:一般手順2を使用する脱保護により、7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(1S,4S)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン(150mg)を淡黄色固体として得た。MS(ES+)m/z:394.3[(M+H)].
【0221】
実施例17
2-(2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[3,4-c]ピロール-5-イル)-7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン
【化94】

工程1:一般的手順1を用いて、tert-ブチル2-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]-1,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-5-カルボキシレート(中間体5-12)と2,8-ジメチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(ボロン酸エステル6-1)とのクロスカップリング反応により、tert-ブチル2-[7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]-1,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-5-カルボキシレート(105mg、収率33%)を黄色固体として得た。MS(ES+)m/z:508.2[(M+H)].
【0222】
工程2:一般手順2を用いた脱保護により、2-(2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[3,4-c]ピロール-5-イル)-7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン(110mg、収率98%)を淡黄色固体として得た。MS(ES+)m/z:408.2[(M+H)].
【0223】
実施例18
7-(8-シクロプロピル-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン
【化95】

工程1:一般的手順1を用いて、tert-ブチル4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート(中間体5-1)と8-シクロプロピル-2-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(ボロン酸エステル6-7)との間のクロスカップリング反応により、tert-ブチル4-[7-(8-シクロプロピル-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート(62mg、収率70%)を黄色固体として得た。MS(ES+)m/z:508.4[(M+H)].
【0224】
工程2:一般手順2を用いた脱保護により、7-(8-シクロプロピル-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン(5mg、収率10%)を淡黄色固体として得た。MS(ES+)m/z:408.4[(M+H)].
【0225】
実施例19
7-(8-イソプロペニル-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン
【化96】

工程1:一般的手順1を用いて、tert-ブチル4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート(中間体5-1)と8-イソプロペニル-2-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(ボロン酸エステル6-8)との間のクロスカップリング反応により、tert-ブチル4-[7-(8-イソプロペニル-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート(119mg、収率74%)を黄色固体として得た。MS(ES+)m/z:508.4[(M+H)].
【0226】
工程2:一般手順2を用いた脱保護により、7-(8-イソプロペニル-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン(66mg、収率69%)を淡黄色固体として得た。MS(ES+)m/z:408.2[(M+H)].
【0227】
実施例20
7-(2,7-ジメチルオキサゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン
【化97】

工程1:一般的手順1を用いて、tert-ブチル4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート(中間体5-1)と2,7-ジメチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)オキサゾロ[5,4-b]ピリジン(ボロン酸エステル6-9)との間のクロスカップリング反応により、tert-ブチル4-[7-(2,7-ジメチルオキサゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル)-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート(36mg、収率44%)を黄色固体として得た。MS(ES+)m/z:483.3[(M+H)].
【0228】
工程2:一般手順2を用いた脱保護により、7-(2,7-ジメチルオキサゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン(7mg、収率23%)を淡黄色固体として得た。MS(ES+)m/z:383.2[(M+H)].
【0229】
実施例21
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S)-3-ピロリジン-1-イルピロリジン-1-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン
【化98】

一般的手順1を使用して、[5-オキソ-2-[(3S)-3-ピロリジン-1-イルピロリジン-1-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-7-イル]4-メチルベンゼンスルホナート(中間体5-13)と2,8-ジメチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(ボロン酸エステル6-1)との間のクロスカップリング反応により、7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S)-3-ピロリジン-1-イルピロリジン-1-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン(7mg、収率3%)を黄色油として得た。MS(ES+)m/z:436.2[(M+H)].
【0230】
工程2:一般手順2を用いた脱保護により、2-(2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[3,4-c]ピロール-5-イル)-7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン(110mg、収率98%)を淡黄色固体として得た。MS(ES+)m/z:408.2[(M+H)].
【0231】
実施例22
2-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)-7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン
【化99】

工程1:一般的手順1を用いて、tert-ブチル2-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]-2,8-ジアザスピロ-[4.5]デカン-8-カルボキシレート(中間体5-14)と2,8-ジメチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(ボロン酸エステル6-1)とのクロスカップリング反応により、tert-ブチル2-[7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]-2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-カルボキシレート(44mg、収率37%)を黄色固体として得た。MS(ES+)m/z:536.4[(M+H)].
【0232】
工程2:一般手順2を用いた脱保護により、2-(2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル)-7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン(61mg、収率98%)を淡赤色油として得た。MS(ES+)m/z:436.2[(M+H)].
【0233】
実施例23
7-(8-イソプロピル-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン
【化100】

工程1:一般的手順1を用いて、tert-ブチル4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート(中間体5-1)と8-イソプロピル-2-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(ボロン酸エステル6-10)との間のクロスカップリング反応により、tert-ブチル4-[7-(8-イソプロピル-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート(86mg、収率64%)を黄色固体として得た。MS(ES+)m/z:510.3[(M+H)].
【0234】
工程2:一般手順2を用いた脱保護により、7-(8-イソプロピル-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン(65mg、収率94%)を淡黄色固体として得た。MS(ES+)m/z:410.3[(M+H)].
【0235】
実施例24
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(4-ピペリジル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン
【化101】

工程1:一般的手順1を用いて、tert-ブチル4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート(中間体5-15)と2,8-ジメチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(ボロン酸エステル6-1)との間のクロスカップリング反応により、tert-ブチル4-[7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート(35mg、収率53%)を黄色固体として得た。MS(ES+)m/z:481.2[(M+H)].
【0236】
工程2:一般手順2を用いた脱保護により、7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(4-ピペリジル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン(3mg、収率6%)を淡赤色油として得た。MS(ES+)m/z:381[(M+H)].
【0237】
実施例25
7-[2-メチル-8-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル]-2-[(8aR)-3,4,6,7,8,8a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン
【化102】

一般的手順1を用いて、[5-オキソ-2-[(8aR)-3,4,6,7,8,8a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-7-イル]4-メチルベンゼン-スルホネート(中間体5-10)と2-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-8-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(ボロン酸エステル6-4)とのクロスカップリング反応により、7-[2-メチル-8-(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル]-2-[(8aR)-3,4,6,7,8,8a-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン(6mg、収率20%)を黄色固体として得た。MS(ES+)m/z:476.2[(M+H)].
【0238】
実施例26
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(4-フルオロ-4-ピペリジル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン
【化103】

工程1:一般的手順1を用いて、tert-ブチル4-ヒドロキシ-4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート(中間体5-16)と2,8-ジメチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(ボロン酸エステル6-1)との間のクロスカップリング反応により、tert-ブチル4-[7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]-4-ヒドロキシ-ピペリジン-1-カルボキシレート(220mg、収率77%)を淡褐色の油として得た。MS(ES+)m/z:497.3[(M+H)].
【0239】
工程2:tert-ブチル4-[7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]-4-ヒドロキシ-ピペリジン-1-カルボキシレート(220mg、0.44mmol)の-78℃のCHCl中撹拌溶液に、DAST(176uL、3mLのCHCl中1.33mmol)を添加し、反応物を0℃まで穏やかに加温した。反応混合物をCHClとNaHCOの飽和水溶液との間で分配した。有機相を乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、tert-ブチル4-[7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]-4-フルオロ-ピペリジン-1-カルボキシレート(80mg、収率33%)を淡黄色粉末として得た。MS(ES+)m/z:499.6[(M+H)].
【0240】
工程3:一般手順2を用いた脱保護により、7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(4-フルオロ-4-ピペリジル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン(23mg、収率71%)を淡赤色油として得た。MS(ES+)m/z:399.2[(M+H)].
【0241】
実施例27
7-[8-(ジフルオロメトキシ)-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル]-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン
【化104】

工程1:一般的手順1を用いて、tert-ブチル4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート(中間体5-1)と8-(ジフルオロメトキシ)-2-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(ボロン酸エステル6-11)との間のクロスカップリング反応により、tert-ブチル4-[7-[8-(ジフルオロメトキシ)-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル]-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート(143mg、収率71%)を黄色固体として得た。MS(ES+)m/z:534.2[(M+H)].
【0242】
工程2:一般手順2を用いた脱保護により、7-[8-(ジフルオロメトキシ)-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル]-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン(70mg、収率60%)を淡黄色固体として得た。MS(ES+)m/z:434.2[(M+H)].
【0243】
実施例28
7-[2-メチル-7-(トリフルオロメチル)オキサゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル]-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン
【化105】

工程1:一般手順1を用いて、tert-ブチル4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート(中間体5-1)とN-[2-クロロ-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-4-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]アセトアミド(ボロン酸エステル6-12)との間のクロスカップリング反応により、tert-ブチル4-[7-[2-メチル-7-(トリフルオロメチル)オキサゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル]-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキシレート(102mg、収率35%)を黄色固体として得た。MS(ES+)m/z:537.2[(M+H)].
【0244】
工程2:一般手順2を用いた脱保護により、7-[2-メチル-7-(トリフルオロメチル)オキサゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル]-2-ピペラジン-1-イル-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン(56mg、収率35%)を淡黄色固体として得た。MS(ES+)m/z:437.2[(M+H)].
【0245】
実施例29
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(4-ピペリジル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン
【化106】

工程1:一般的手順1を用いて、tert-ブチル4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート(中間体5-15)と8-メトキシ-2-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(ボロン酸エステル6-6)との間のクロスカップリング反応により、tert-ブチル4-[7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレートを得た。
【0246】
工程2:一般手順2を用いた脱保護により、表題化合物7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(4-ピペリジル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オンを得た。MS(ES+)m/z:397.1[(M+H)].
【0247】
実施例30
7-(2,7-ジメチルオキサゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル)-2-(4-ピペリジル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン
【化107】

工程1:一般的手順1を用いて、tert-ブチル4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート(中間体5-15)と2,7-ジメチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)オキサゾロ[5,4-b]ピリジン(ボロン酸エステル6-9)との間のクロスカップリング反応により、tert-ブチル4-[7-(2,7-ジメチルオキサゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル)-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレートを得た。
【0248】
工程2:一般手順2を用いた脱保護により、表題化合物7-(2,7-ジメチルオキサゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル)-2-(4-ピペリジル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オンを得た。MS(ES+)m/z:MS(ES+)m/z:382.1[(M+H)].
【0249】
実施例31
7-(2-クロロ-8-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(4-ピペリジル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン
【化108】

工程1:一般的手順1を用いて、tert-ブチル4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート(中間体5-15)と2-クロロ-8-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(ボロン酸エステル6-13)との間のクロスカップリング反応により、tert-ブチル4-[7-(2-クロロ-8-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレートを得た。
【0250】
工程2:一般手順2を用いた脱保護により、表題化合物7-(2-クロロ-8-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-(4-ピペリジル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オンを得た。MS(ES+)m/z:401.1[(M+H)].
【0251】
実施例32および33
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オンおよび7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S,4S)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン
【化109】

【化110】

工程1:一般的手順1を別々に用いて、tert-ブチル(3R,4R)-3-フルオロ-4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレートまたはtert-ブチル(3S,4S)-3-フルオロ-4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート(中間体5-17)と2,8-ジメチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(ボロン酸エステル6-1)との間のクロスカップリング反応により、(3R,4R)-4-[7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]-3-フルオロ-ピペリジン-1-カルボキシレートおよび(3S,4S)-4-[7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]-3-フルオロ-ピペリジン-1-カルボキシレートを別々に得た。
【0252】
工程2:一般手順2を用いた脱保護により、表題化合物7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オンおよび7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S,4S)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オンをそれぞれ得た。MS(ES+)m/z:各エナンチオマーについて399.2[(M+H)].2つのエナンチオマーの旋光度をMeOH(20℃、589nm)中で測定した:実施例32は、(-)-エナンチオマー、旋光度:-47°である;実施例33は、(+)-エナンチオマー、旋光度:+37°である。
【0253】
実施例34および35
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オンおよび7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S,4S)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン
【化111】

【化112】

工程1:一般的手順1を別々に用いて、tert-ブチル(3R,4R)-3-フルオロ-4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレートまたはtert-ブチル(3S,4S)-3-フルオロ-4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート(中間体5-17)と8-メトキシ-2-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(ボロン酸エステル6-6)との間のクロスカップリング反応により、(3R,4R)-3-フルオロ-4-[7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレートおよび(3S,4S)-3-フルオロ-4-[7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレートを別々に得た。
【0254】
工程2:一般手順2を用いた脱保護により、表題化合物7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オンおよび7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S,4S)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オンをそれぞれ別々に得た。MS(ES+)m/z:各エナンチオマーについて415.2[(M+H)].2つのエナンチオマーの旋光度をMeOH(20℃、589nm)中で測定した:実施例34は、(-)-エナンチオマー、旋光度:-43°である。;実施例35は、(+)-エナンチオマー、旋光度:+47°である。
【0255】
実施例36および37
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(7S)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オンおよび7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(7R)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン
【化113】

【化114】

工程1:一般的手順1を別々に使用して、tert-ブチル(7S)-7-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]-4-アザスピロ[2.5]オクタン-4-カルボキシレートカルボキシレートまたはtert-ブチル(7R)-7-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]-4-アザスピロ[2.5]オクタン-4-カルボキシレートカルボキシレート(中間体5-19)と2,8-ジメチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(ボロン酸エステル6-1)との間のクロスカップリング反応により、(7S)-7-[7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]-4-アザスピロ[2.5]オクタン-4-カルボキシレートおよび(7S)-7-[7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]-4-アザスピロ[2.5]オクタン-4-カルボキシレートをそれぞれ別々に得た。
【0256】
工程2:一般手順2を使用する脱保護によって、別々に、表題化合物7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(7S)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オンおよび7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(7R)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オンをそれぞれ得た。MS(ES+)m/z:各エナンチオマーについて407.1[(M+H)].2つのエナンチオマーの旋光度をMeOH(20℃、589nm)中で測定した:実施例36は、(-)-エナンチオマー、旋光度:-39°である;実施例37は、(+)-エナンチオマー、旋光度:+39°である。
【0257】
実施例38および39
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オンおよび7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R,4S)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン
【化115】

【化116】

工程1:一般的手順1を別々に用いて、tert-ブチル(3S,4R)-3-フルオロ-4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレートまたはtert-ブチル(3R,4S)-3-フルオロ-4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート(中間体5-18)と2,8-ジメチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(ボロン酸エステル6-1)との間のクロスカップリング反応により、(3S,4R)-4-[7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]-3-フルオロ-ピペリジン-1-カルボキシレートおよび(3R,4S)-4-[7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]-3-フルオロ-ピペリジン-1-カルボキシレートを別々に得た。
【0258】
工程2:一般手順2を使用する脱保護によって、表題化合物7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オンおよび7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R,4S)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オンをそれぞれ別々に得た。MS(ES+)m/z:各エナンチオマーについて399.2[(M+H)].2つのエナンチオマーの旋光度をMeOH(20℃、589nm)中で測定した:実施例38は、(-)-エナンチオマー、旋光度:-12°である;実施例39は、(+)-エナンチオマー、旋光度:+7°である。
【0259】
実施例40および41
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(7S)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オンおよび7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(7R)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン
【化117】

【化118】

工程1:一般的手順1を別々に使用して、tert-ブチル(7S)-7-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]-4-アザスピロ[2.5]オクタン-4-カルボキシレートカルボキシレートまたはtert-ブチル(7R)-7-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]-4-アザスピロ[2.5]オクタン-4-カルボキシレートカルボキシレート(中間体5-19)と8-メトキシ-2-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(ボロン酸エステル6-6)との間のクロスカップリング反応により、tert-ブチル(7S)-7-[7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]-4-アザスピロ[2.5]オクタン-4-カルボキシレートおよびtert-ブチル(7R)-7-[7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]-4-アザスピロ[2.5]オクタン-4-カルボキシレートをそれぞれ得た。
【0260】
工程2:一般手順2を使用する脱保護によって、別々に、表題化合物7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(7S)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オンおよび7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(7R)-4-アザスピロ[2.5]オクタン-7-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オンンをそれぞれ得た。MS(ES+)m/z:各エナンチオマーについて423.2[(M+H)+].MeOH(20℃、589nm)中の2つのエナンチオマーの旋光度:それぞれ-65°および+30°。2つのエナンチオマーの旋光度をMeOH(20℃、589nm)中で測定した:実施例40は、(-)-エナンチオマー、旋光度:-65°である;実施例41は、(+)-エナンチオマー、旋光度:+30°である。
【0261】
実施例42
2-(4-フルオロ-4-ピペリジル)-7-(8-メトキシ-2-メチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン
【化119】

工程1:一般的手順1を用いて、tert-ブチル4-ヒドロキシ-4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート(中間体5-16)と8-メトキシ-2-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(ボロン酸エステル6-6)とのクロスカップリング反応により、tert-ブチル4-ヒドロキシ-4-[7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート(775mg、収率79%)を得た。MS(ES+)m/z:513.3[(M+H)+].
【0262】
工程2:例26の工程2と同様に、tert-ブチル4-ヒドロキシ-4-[7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレートから、tert-ブチル4-フルオロ-4-[7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレートを、白色固体(23mg、収率30%)として調製した。MS(ES+)m/z:515.2[(M+H)+].
【0263】
工程3:一般手順2を用いた脱保護により、表題化合物2-(4-フルオロ-4-ピペリジル)-7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オンを得た。MS(ES+)m/z:415.1[(M+H)+].
【0264】
実施例43
7-(2-クロロ-8-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン
【化120】

工程1:一般的手順1を用いて、tert-ブチル(3R,4R)-3-フルオロ-4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート(中間体5)と2-クロロ-8-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(ボロン酸エステル6-13)とのクロスカップリング反応により、tert-ブチル((3R,4R)-4-[7-(2-クロロ-8メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]-]-3-フルオロ-ピペリジン-1-カルボキシレートを得た。
【0265】
工程2:一般手順2を用いた脱保護により、表題化合物7-(2-クロロ-8-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オンを得た。MS(ES+)m/z:419.2[(M+H)+].
【0266】
実施例44
7-(2,7-ジメチルオキサゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル)-2-[(3R,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン
【化121】

工程1:一般的手順1を用いて、tert-ブチル(3R,4R)-3-フルオロ-4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート(中間体5)と2,7-ジメチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)オキサゾロ[5,4-b]ピリジン(ボロン酸エステル6-9)との間のクロスカップリング反応により、tert-ブチル((3R,4R)-4-[7-(,7-ジメチルオキサゾロ[5,4-b]ピリジンピリジン-5-イル)-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]-]-3-フルオロ-ピペリジン-1-カルボキシレートを得た。
【0267】
工程2:一般手順2を用いた脱保護により、表題化合物7-(2,,7-ジメチルオキサゾロ[5,4-b]ピリジン-5-イル)-2-[(3R,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル]]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オンを得た。MS(ES+)m/z:400.2[(M+H)+].
【0268】
実施例45および46
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オンおよび7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R,4S)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン
【化122】

【化123】

工程1:一般的手順1を別々に使用して、tert-ブチル(3S,4R)-3-フルオロ-4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレートまたはtert-ブチル(3R,4S)-3-フルオロ-4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート(中間体5-18)と8-メトキシ-2-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(ボロン酸エステル6-6)との間のクロスカップリング反応により、(3S,4R)-3-フルオロ-4-[7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレートおよび(3R,4S)-3-フルオロ-4-[7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレートをそれぞれ得た。
【0269】
工程2:一般手順2を用いた脱保護により、表題化合物7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オンおよび7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R,4S)-3-フルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オンをそれぞれ別々に得た。MS(ES+)m/z:各エナンチオマーについて415.2[(M+H)+].2つのエナンチオマーの旋光度をMeOH(20℃、589nm)中で測定した:実施例45は、(-)-エナンチオマー、旋光度:-15°である;実施例46は、(+)-エナンチオマー、旋光度:+39°である。
【0270】
実施例47および48
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[rac-(1R,5S)-9-オキサ-3-アザビシクロ[3.3.1]ノナン-7-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オンおよび7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[rac-(1S,5R)-9-オキサ-3-アザビシクロ[3.3.1]ノナン-7-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン
【化124】

【化125】

一般的手順1を用いて、中間体5-20と2,8-ジメチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(ボロン酸エステル6-1)の間のクロスカップリング反応、引き続いてBoc保護基の脱離により、カラムクロマトグラフィー後に溶出する最初の化合物として表題化合物7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[rac-(1R,5S)-9-オキサ-3-アザビシクロ[3.3.1]ノナン-7-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン(71mg)を淡黄色固体MS(ES+)m/z:423.1[(M+H)+]として(1H-NMR分光法によって割り当てられた相対構造)、および7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[rac-(1S,5R)-9-オキサ-3-アザビシクロ[3.3.1]ノナン-7-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン(68mg(溶出する2番目の化合物、1H-NMR分光法によって割り当てられる相対立体化学)を淡黄色固体として、別々に得た。MS(ES+)m/z:423.1[(M+H)+]。
【0271】
実施例49および50
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[rac-(1R,5S)-9-オキサ-3-アザビシクロ[3.3.1]ノナン-7-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オンおよび7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[rac-(1S,5R)-9-オキサ-3-アザビシクロ[3.3.1]ノナン-7-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン
【化126】

【化127】

実施例47および48の調製と同様に、中間体5-20および8-メトキシ-2-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(ボロン酸エステル6-6)から、表題化合物を灰白色固体として別々に得た(それぞれ96mgおよび86mg)。MS(ES+)m/z:各メソ化合物について439.1[(M+H)+]。実施例49は、カラムから溶出する最初のものであり、相対立体化学は1H NMR分光法によって確立された。
【0272】
実施例51および52
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[rac-(3R,4S)-3,4-ジフルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オンおよび7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[rac-(3S,4S)-3,4-ジフルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン
【化128】

【化129】

工程1:tert-ブチルrac-(3R,4S)-4-(2-アミノチアゾール-5-イル)-3-フルオロ-4-ヒドロキシ-ピペリジン-1-カルボキシレートおよびtert-ブチルrac-(3S,4S)-4-(2-アミノチアゾール-5-イル)-3-フルオロ-4-ヒドロキシ-ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
【化130】

【化131】

チアゾール-2-イルアミン(2.4g、24mmol、1当量)を乾燥THF(120mL)に溶解し、-75℃に冷却した。n-BuLi溶液(ヘキサン中1.6M、30mL、48mmol、2当量)を30分間にわたって滴下し、撹拌を-75℃で1時間続けた。次いで、TMS-Cl(5.21g、6.13mL、48mmol、2当量)の無水THF(15mL)溶液を15分間にわたって滴下した。ドライアイス/浴を氷-エタノール浴に置き換え、-30℃~-20℃で45分間撹拌した。混合物を再び-75℃に冷却し、ヘキサン中1.6M n-BuLi(15mL、24mmol、1当量)を15分間にわたって添加し、撹拌を-75℃で15分間続けた。3-フルオロ-4-ケト-ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(5.21g、24mmol、1当量)のTHF(20mL)中溶液を20分間にわたって添加した。添加後、ドライアイス浴を除去し、反応物を45分かけて0℃まで加温した。0~5℃で30分間撹拌した。反応物を飽和NaHCO3でクエンチした。NHCl溶液(150mL)を添加し、水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(2×100mL)で2回抽出した。有機層を食塩水(1×100mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾別し、真空中で濃縮した。粗生成物を、DCM中2M NH3/メタノール(2~7%の勾配)を用いたシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、tert-ブチルrac-(3R,4S)-4-(2-アミノチアゾール-5-イル)-3-フルオロ-4-ヒドロキシ-ピペリジン-1-カルボキシレート(3800mg、49.4%)を灰白色固体として得た。MS(ES+)m/z:318.1[(M+H)]およびtert-ブチルrac-(3S,4S)-4-(2-アミノチアゾール-5-イル)-3-フルオロ-4-ヒドロキシ-ピペリジン-1-カルボキシレート(1200mg、15.7%)を淡褐色気泡体として得た。MS(ES+)m/z:318.1[(M+H)].
【0273】
工程2:tert-ブチルrac-(3R,4S)-3-フルオロ-4-ヒドロキシ-4-(7-ヒドロキシ-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
【化132】

tert-ブチルrac-(3R,4S)-4-(2-アミノチアゾール-5-イル)-3-フルオロ-4-ヒドロキシ-ピペリジン-1-カルボキシレート(1.2g、3.74mmol、1当量)およびマロン酸ビス(2,4,6トリクロロフェニル)エステル(1.91g、4.12mmol、1.1当量)を、トルエン(20mL)中で合わせた。懸濁液を50℃の油浴中で22時間撹拌した。濃厚な懸濁液を氷浴(0~5℃)で冷却し、tert.ブチルメチルエーテル(20mL)で希釈した。得られた固体を濾過によって回収し、冷tert.ブチルメチルエーテル(3×10mL)で洗浄した。濾過ケークを45℃で真空中で乾燥させて、表題化合物(1.23g、85.2%)を灰白色固体として得た。MS(ES-)m/z:384.3[(M-H)].
【0274】
工程3:tert-ブチルrac-(3R,4S)-3-フルオロ-4-ヒドロキシ-4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
【化133】

室温で、tert-ブチルrac-(3R,4S)-3-フルオロ-4-ヒドロキシ-4-(7-ヒドロキシ-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.23g、3.19mmol、1当量)およびトリメチルアミン(0.40g、3.99mmol、1.25当量)をジクロロメタン(15mL)と合わせ、トシル-Cl(0.67g、3.51mmol、1.1当量)を添加し、撹拌を室温で3時間継続し、懸濁液を得た。DCM(100mL)を添加したら、固体を溶解し、飽和NaHCO水溶液(30mL)で洗浄した。水層をDCM(50mL)で2回逆抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾別し、真空中で濃縮した。得られた固体残渣をヘプタン:tert.ブチルメチルエーテル3:1(20mL)に10分間懸濁した。濾別し、ヘプタン:tert.ブチルメチルエーテル3:1(4×5mL)で洗浄した。濾過ケークを45℃で真空中で乾燥させて、表題化合物(1.55g、90.0%)を灰白色固体として得た。MS(ES+)m/z:540.3[(M+H)+].
【0275】
工程4:tert-ブチルrac-(3R,4S)-3-フルオロ-4-ヒドロキシ-4-[7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレートの調製
【化134】

一般的手順1を用いて、tert-ブチルrac-(3R,4S)-3-フルオロ-4-ヒドロキシ-4-[5-オキソ-7-(p-トリルスルホニルオキシ)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレートと8-メトキシ-2-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(ボロン酸エステル6-6)とのクロスカップリングにより、表題生成物(395mg、67%)を灰白色固体として得た。MS(ES+)m/z:531.1[(M+H)
【0276】
工程5:7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[rac-(3R,4S)-3,4-ジフルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン51および7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[rac-(3S,4S)-3,4-ジフルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン52の調製
【化135】

【化136】

工程5a)フッ素化:ジクロロメタン、余分に乾燥したもの(5mL)を入れ、氷-エタノール浴中で約-10℃まで冷却した。トリエチルアミントリヒドロフルオリド(91mg、92uL、0.565mmol、1.5当量)を添加し、2~3分間撹拌した。XtalFluor-E(登録商標)(172mg、0.754mmol、2当量CAS番号:63517-29-3)を添加し、2~3分間撹拌した。次いで、tert-ブチルrac-(3R,4S)-3-フルオロ-4-ヒドロキシ-4-[7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]ピペリジン-1-カルボキシレート(200mg、0.377mmol、1当量)を固体として添加し、-10℃で10分間撹拌した。氷浴を取り除き、室温で一晩(17時間)撹拌した。淡黄色の溶液を、撹拌した飽和NaHCO溶液(30mL)に添加した。二層混合物を10分間撹拌した。有機層を分離し、水層をDCM(2×20mL)で逆抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、濾別し、真空中で濃縮した。粗生成物をNH-シリカゲルクロマトグラフィー(20gカートリッジ、15~100%のヘプタン中酢酸エチル勾配)によって精製した。得られた生成物(182mg、90%)をジアステレオマーの混合物として得た。
【0277】
工程5b)脱保護:前の混合物(工程5a)(374mg、0.702mmol、1当量)をDCM(5mL)に溶解し、TFA(800mg、7.02mmol、10当量)を添加した。室温で2時間後、反応混合物を真空中で蒸発させた。残渣をメタノール(5mL)に溶解し、分取HPLCによって精製した。カラム:AGILENT ECLIPSE XDB-C18、250×30mm、7ミクロン。溶離液:水(+0.05%HCOOH):アセトニトリル85:15%~50:50%(8分)。流量:40mL。(UV 254nmおよびELSDで作動させた)。生成物を含む画分を合わせ、真空中で蒸発させた。得られた生成物をメタノールに溶解させた。7M NH/メタノール(3~4mL)および28%NHOH水溶液(1mL)で処理した。室温で10分間撹拌した。Isolute HM-Nの添加。真空中で蒸発乾固し、最後にDCM中2M NH/メタノールを用いたシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、勾配が2~7%増加した。
51:7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[rac-(3R,4S)-3,4-ジフルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン(53.7mg、17.7%)。MS(ES+)m/z:433.1[(M+H)].
52:7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[rac-(3S,4S)-3,4-ジフルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン(59.7mg、19.7%)。MS(ES+)m/z 433.1[(M+H)].
【0278】
実施例53および54
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[rac-(3R,4S)-3,4-ジフルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オンおよび7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[rac-(3S,4S)-3,4-ジフルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン
【化137】

【化138】
【0279】
化合物53および54を、2,8-ジメチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジンをボロン酸エステル(中間体6-1)として使用して、工程4において相違を有する化合物51および52と同様の様式で調製した。
53:7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[rac-(3R,4S)-3,4-ジフルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン(69mg)を淡黄色固体として得た。MS(ES+)m/z:417.2[(M+H)+].
54:7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[rac-(3S,4S)-3,4-ジフルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン(75mg)を淡黄色固体として得た。MS(ES+)m/z:417.2[(M+H)+].
【0280】
実施例55
7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[rac-(1S,5R)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン
【化139】

工程1:一般的手順1を用いて、(1R,5S)-6-(5-ケト-7-トシルオキシ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボン酸ベンジルエステル(中間体5-21)と2,8-ジメチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン(ボロン酸エステル1)とのクロスカップリング反応により、tert-ブチル4-[7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-5-オキソ-チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-2-イル]-4-ヒドロキシ-ピペリジン-1-カルボキシレート(76mg、収率59%)を淡黄色固体として得た。MS(ES+)m/z:513.4[(M+H)].
【0281】
工程2:一般手順3を使用する脱保護により、2-[(1R,5S)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル]-7-(2,8-ジメチルイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン(56mg、収率75%)を白色凍結乾燥粉末として得た。MS(ES+)m/z:379.3[(M+H)].
【0282】
実施例56、57、58および59
7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R,4S)-3,4-ジフルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン(56)、7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S,4S)-3,4-ジフルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン(57)、7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3R,4R)-3,4-ジフルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン(58)および7-(8-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-イル)-2-[(3S,4R)-3,4-ジフルオロ-4-ピペリジル]チアゾロ[3,2-a]ピリミジン-5-オン(59)
【化140】

【化141】

【化142】

【化143】
【0283】
4つの光学的に純粋なエナンチオマー56~59を、対応するラセミ化合物51および52の調製と同様の手順および配列を用いて得た。ここで、本発明者らは、光学的に純粋なtert-ブチル(3R,4S)-4-(2-アミノチアゾール-5-イル)-3-フルオロ-4-ヒドロキシ-ピペリジン-1-カルボキシレートおよびtert-ブチル(3R,4R)-4-(2-アミノチアゾール-5-イル)-3-フルオロ-4-ヒドロキシ-ピペリジン-1-カルボキシレート(キラル分離から得られる:カラムキラルIG、5μm、250×20mm.SFC、30%MeOH+0.2%DEA)から出発した。それらの絶対配置は、既知の絶対立体化学の誘導体への誘導体化時に確立された。tert-ブチル(3R,4S)-4-(2-アミノチアゾール-5-イル)-3-フルオロ-4-ヒドロキシ-ピペリジン-1-カルボキシレートを使用して化合物56および58を製造し、tert-ブチル(3R,4R)-4-(2-アミノチアゾール-5-イル)-3-フルオロ-4-ヒドロキシ-ピペリジン-1-カルボキシレートを使用して化合物57および59を製造した。
56:50mg、灰白色固体。MS(ES+)m/z:433.2[(M+H)].
57:40mg、灰白色固体。MS(ES+)m/z:433.2[(M+H)].
58:145mg、灰白色固体。MS(ES+)m/z:433.2[(M+H)].
59:125mg、灰白色固体。MS(ES+)m/z:433.2[(M+H)].
【0284】
実施例60
HTT低下のための均一時間分解蛍光
HTRFアッセイを、Weissら(Analytical Biochemistry Volume 395、Issue 1、2009年12月1日、Pages 8-15 and Analytical Biochemistry Volume 410、2011、Pages 304-306)から、GENEAe020-A細胞株(https://hpscreg.eu/cell-line/GENEAe020-A)由来の細胞に適合させた。
【0285】
変異HTTタンパク質(mHTT)に対する均一時間分解蛍光(HTRF)を使用して、ハンチントン患者のヒト細胞(GENEAe020-A細胞株)における変異HTTレベルの影響について化合物を試験した。GENEAe020-A細胞株は、HDドナーのヒト胚盤胞からGenea Biocellsによって誘導された。生存率を評価した後、細胞を増殖培地中の384ウェルコラーゲンコーティングプレートに播種した。細胞が接着したら、培地を除去し、DMSOに溶解した試験化合物を緩衝液で希釈し、接着細胞に添加した。対照には、細胞を用いない実験、化合物を用いないDMSO、およびHsp90阻害剤対照を含めた。細胞を、化合物および対照と48時間インキュベートした。その後、細胞を溶解し、HTTタンパク質の特定の領域を認識するPaul Pattersonによって開発されたHTRF標識モノクローナル抗体(Koら、Brain Research Bulletin、Volume 56、Numbers 3 and 4、2001、Pages 319-329)を含有するアッセイプレートに移した。テルビウム標識「ドナー」抗体(2B7)は、HTTタンパク質のN末端に結合し、Alexa488標識「アクセプター」抗体(MW1)は、タンパク質のポリグルタミン領域に特異的である。アクセプター標識抗体の結合は、変異HTTタンパク質レベルの特異的な測定を可能にするシグナルブーストに翻訳される変異HTTタンパク質の伸長されたポリグルタミン反復にとってより効率的である。HTRFドナー検出試薬およびHTRFアクセプター検出試薬を細胞溶解物とインキュベートし、2つのフルオロフォアのシグナル間の比が、mHTTの相対量を示す。
【0286】
このアッセイの結果を表1に示す。表1は、HTRFアッセイによって測定される本発明の特定の例について得られたmHTTの低下についてのEC50(最大半量有効濃度)値を提供する(以下に示されるデータは、3回の反復からの平均である)。
【表8】

【国際調査報告】