(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-02
(54)【発明の名称】分岐パイプアセンブリ及び空調設備
(51)【国際特許分類】
F16L 41/02 20060101AFI20240326BHJP
F16L 13/007 20060101ALI20240326BHJP
F24F 13/20 20060101ALI20240326BHJP
F24F 1/0068 20190101ALI20240326BHJP
F16L 13/02 20060101ALN20240326BHJP
【FI】
F16L41/02
F16L13/007
F24F1/02 411D
F24F1/0068
F16L13/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023557166
(86)(22)【出願日】2022-01-28
(85)【翻訳文提出日】2023-11-08
(86)【国際出願番号】 CN2022074846
(87)【国際公開番号】W WO2022213714
(87)【国際公開日】2022-10-13
(31)【優先権主張番号】202120695493.0
(32)【優先日】2021-04-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515266108
【氏名又は名称】浙江盾安人工環境股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Zhejiang DunAn Artificial Environment Co., Ltd
【住所又は居所原語表記】Diankou Industry Zone, Zhuji, Zhejiang, China
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】馮 忠波
(72)【発明者】
【氏名】単 宇寛
(72)【発明者】
【氏名】劉 海波
【テーマコード(参考)】
3H013
3H019
3L051
【Fターム(参考)】
3H013BA03
3H013BA10
3H019BA14
3H019BB06
3H019BD01
3L051BF02
(57)【要約】
本出願は、分岐パイプアセンブリ及び空調設備に関し、分岐パイプアセンブリは、主接続パイプ(1)、分枝接続パイプ(2)及び主接続パイプ(1)と分枝接続パイプ(2)とを接続する分岐パイプ(3)を含み、分岐パイプ(3)の材料の硬度は、主接続パイプ(1)の材料の硬度より大きく、分岐パイプ(3)の材料の硬度は、分枝接続パイプ(2)の材料の硬度より大きい。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
主接続パイプ、分枝接続パイプ及び前記主接続パイプと前記分枝接続パイプとを接続する分岐パイプを含み、前記分岐パイプの材料の硬度は、前記主接続パイプの材料の硬度より大きく、前記分岐パイプの材料の硬度は、前記分枝接続パイプの材料の硬度より大きい、分岐パイプアセンブリ。
【請求項2】
前記分岐パイプはステンレス鋼材である、請求項1に記載の分岐パイプアセンブリ。
【請求項3】
前記主接続パイプは銅材であり、前記分枝接続パイプは銅材であり、
或いは、前記主接続パイプはアルミニウム合金材であり、前記分枝接続パイプはアルミニウム合金材である、請求項1に記載の分岐パイプアセンブリ。
【請求項4】
前記分枝接続パイプは、第1接続パイプ及び第2接続パイプを含み、前記分岐パイプは、直線パイプセグメント及び湾曲パイプセグメントを含み、前記直線パイプセグメントの一端には、前記主接続パイプが接続され、他端には、前記第1接続パイプが接続され、前記湾曲パイプセグメントの一端は、前記直線パイプセグメントの側壁に接続され、他端には、前記第2接続パイプが接続される、請求項1に記載の分岐パイプアセンブリ。
【請求項5】
前記湾曲パイプセグメントは、入口セグメント及び出口セグメントを含み、前記入口セグメントは、前記出口セグメントと前記直線パイプセグメントとを接続し、前記入口セグメントの軸線と前記直線パイプセグメントの軸線との間の夾角をAと定義し、前記出口セグメントの軸線は、前記直線パイプセグメントの軸線に平行である、請求項4に記載の分岐パイプアセンブリ。
【請求項6】
Aは、関係式:A≦45°を満たす、請求項5に記載の分岐パイプアセンブリ。
【請求項7】
前記主接続パイプは、直線パイプ、拡径パイプ又は縮径パイプであり、前記分枝接続パイプは、直線パイプ、拡径パイプ又は縮径パイプである、請求項1に記載の分岐パイプアセンブリ。
【請求項8】
前記主接続パイプと前記分岐パイプとは相互に取り外し可能に接続され、前記分枝接続パイプと前記分岐パイプとは相互に取り外し可能に接続される、請求項1に記載の分岐パイプアセンブリ。
【請求項9】
前記主接続パイプと前記分岐パイプとは固定接続され、及び/又は、前記分枝接続パイプと前記分岐パイプとは固定接続される、請求項1に記載の分岐パイプアセンブリ。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか一項に記載の分岐パイプアセンブリを含む、空調設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2021年4月6日に出願された、出願番号が202120695493.0であり、発明の名称が「分岐パイプアセンブリ及び空調設備」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は参照により本出願に組み込まれる。
【0002】
本出願は分流装置の分野に関し、特に、分岐パイプアセンブリ及び空調設備に関する。
【背景技術】
【0003】
分岐パイプは、空調冷却パイプラインにおいて1つの媒体入力を2つ以上の媒体出力に分けるための接続管であり、且つ、分岐パイプは、主接続パイプと複数の分枝接続パイプとを接続するために用いられる。通常、分岐パイプ、主接続パイプ及び分枝接続パイプは、いずれも銅合金材料を採用して製造され、且つ主接続パイプ及び分枝接続パイプは、いずれも分岐パイプに溶接されるが、溶接操作過程において、分岐パイプは、力を受けて変形したり外部工具によって傷付けられやすいことで分岐パイプの使用に影響を与える。
【発明の概要】
【0004】
これに鑑みて、従来の分岐パイプが力を受けて変形したり外部工具によって傷付けられやすいという問題を解決する分岐パイプアセンブリ及び空調設備を提供する必要がある。
【0005】
本出願は、主接続パイプ、分枝接続パイプ及び主接続パイプと分枝接続パイプとを接続する分岐パイプを含み、分岐パイプの材料の硬度は、主接続パイプの材料の硬度より大きく、分岐パイプの材料の硬度は、分枝接続パイプの材料の硬度より大きい、分岐パイプアセンブリを提供する。
【0006】
本出願の一実施例において、分岐パイプはステンレス鋼材である。
【0007】
本出願の一実施例において、主接続パイプは銅材であり、分枝接続パイプは銅材である。
【0008】
本出願の一実施例において、主接続パイプはアルミニウム合金材であり、分枝接続パイプはアルミニウム合金材である。
【0009】
本出願の一実施例において、分枝接続パイプは、第1接続パイプ及び第2接続パイプを含み、分岐パイプは直線パイプセグメント及び湾曲パイプセグメントを含み、直線パイプセグメントの一端には主接続パイプが接続され、他端には第1接続パイプが接続され、湾曲パイプセグメントの一端は直線パイプセグメントの側壁に接続され、他端には第2接続パイプが接続される。このように、分岐パイプは、構造がより簡単であり、且つ、直線パイプセグメントの側壁の面積が比較的大きく、十分な組み立てスペースを有し、湾曲パイプセグメントが直線パイプセグメントの側壁に接続されると、湾曲パイプセグメントと直線パイプセグメントとの接続に更に有利である。
【0010】
本出願の一実施例において、湾曲パイプセグメントは、入口セグメント及び出口セグメントを含み、入口セグメントは、出口セグメントと直線パイプセグメントとを接続し、入口セグメントの軸線と直線パイプセグメントの軸線との間の夾角をAと定義し、出口セグメントの軸線は、直線パイプセグメントの軸線に平行である。このように、第1接続パイプ及び第2接続パイプは、同一取り付け面内に位置し、分岐パイプアセンブリの占めるスペースの大きさを減少させるのに有利であり、分岐パイプアセンブリの空調設備内への取り付けが容易になる。
【0011】
本出願の一実施例において、入口セグメントの軸線と直線パイプセグメントの軸線との間の夾角Aは、関係式:A≦45°を満たす。入口セグメントは、直線パイプセグメントと出口セグメントとが接続され、出口セグメントの軸線と直線パイプセグメントの軸線とは平行に設けられるため、入口セグメントの軸線と直線パイプセグメントの軸線との間に形成される夾角Aが小さいほど出口セグメントと直線パイプセグメントとの距離も小さくなり、第1接続パイプと第2接続パイプとの距離が小さいほど分岐パイプアセンブリの体積を減少させるのに有利であり、分岐パイプアセンブリの空調設備内への取り付けが容易になる。
【0012】
本出願の一実施例において、主接続パイプは、直線パイプ、拡径パイプ又は縮径パイプであり、分枝接続パイプは、直線パイプ、拡径パイプ又は縮径パイプである。直線パイプは、構造が簡単であり、加工・製造が容易である。拡径パイプは、空調設備の他のパイプラインに嵌合されてもよく、縮径パイプは、空調設備の他のパイプラインに挿入されてもよく、このようにして、分岐パイプアセンブリの空調設備内への取り付けの利便程度及び取り付けの堅牢程度を大幅に向上させる。
【0013】
本出願の一実施例において、主接続パイプと分岐パイプとは相互に入れ子になって接続され、分枝接続パイプと分岐パイプとは相互に入れ子になって接続される。このように設けて、主接続パイプと分岐パイプとの接続の堅牢程度を向上させ、且つ、分枝接続パイプと分岐パイプとの接続の堅牢程度を向上させる。
【0014】
本出願の一実施例において、主接続パイプと分岐パイプとは固定接続され、更には、主管と分岐パイプとは溶接され、及び/又は、分枝接続パイプと分岐パイプとは固定接続され、更には、分直接続パイプと分岐パイプとは溶接される。溶接のプロセスが比較的成熟しており、且つ溶接の接続方式がより簡単で、分岐パイプアセンブリの迅速な加工成形に有利である。
【0015】
本出願は、以上のいずれか一実施例に記載の分岐パイプアセンブリを含む空調設備を更に提供する。
【0016】
本出願で提供される分岐パイプアセンブリ及び空調設備において、分岐パイプアセンブリが溶接されるとき、まず通常は、外部工具を用いて分岐パイプをクランプし、更に主接続パイプ及び分枝接続パイプをそれぞれ分岐パイプに溶接する。従って、分岐パイプが溶接過程で外部工具の圧力作用を受けるようになり、この場合、分岐パイプ自体の材料の硬度が比較的高いため、外部工具が施す圧力作用に抵抗して、分岐パイプの表面に変形が発生することを回避することができる。分岐パイプの材料の硬度が高いほど、分岐パイプの外力による変形に抵抗する能力も強いからである。従って、分岐パイプの材料の硬度が主接続パイプの材料の硬度より大きく、且つ分岐パイプの材料の硬度が分枝接続パイプの材料の硬度より大きいことは、分岐パイプの変形抵抗能力を大幅に向上させるのに有利であり、分岐パイプが主接続パイプとの溶接過程で、又は分岐パイプと分枝接続パイプとの溶接過程で、分岐パイプが力を受けて変形外部工具によって傷付けられやすいことを効果的に回避する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本出願の一実施例の配管アセンブリの構造模式図である。
【
図2】本出願の一実施例の分岐パイプアセンブリの正面図である。
【
図3】本出願の他の実施例の配管アセンブリの構造模式図である。
【
図4】本出願の他の実施例の分岐パイプアセンブリの正面図である。
【0018】
図面の符号:1 主接続パイプ、2 分枝接続パイプ、21 第1接続パイプ、22 第2接続パイプ、3 分岐パイプ、31 直線パイプセグメント、32 湾曲パイプセグメント、321 入口セグメント、322 出口セグメント。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本出願の実施形態における図面を参照して、本出願の実施形態における技術態様を明確且つ完全に記述するが、記述される実施形態は、単に本出願の一部の実施形態にすぎず、全ての実施形態ではないことは明らかである。本出願における実施形態に基づき、当業者が創造的な労力なしに得られた全ての他の実施形態は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。
【0020】
留意すべきこととして、アセンブリが他のアセンブリに「装着される」とされる場合、他のアセンブリに直接装着されてもよく、又は、介在するアセンブリが存在してもよい。1つのアセンブリが他のアセンブリに「設けられる」とみなされる場合、他のアセンブリに直接設けられてもよく、又は、介在するアセンブリが共存する可能性がある。1つのアセンブリが他のアセンブリに「固定される」とみなされる場合、他のアセンブリに直接固定されてもよく、又は、介在するアセンブリが共存する可能性がある。
【0021】
本出願で使用される全ての技術的及び科学的用語は、別途の定義がない限り、本出願の技術分野に属する当業者によって通常理解されているものと同じ意味である。本出願において、本出願の明細書で使用される用語は、単に具体的な実施形態を記述するためのものであり、本出願を制限することを意図していない。本出願で使用される用語「及び/又は」は、羅列された1つ又は複数の関連する項目の任意及び全ての組み合わせを含む。
【0022】
図1から4を参照すると、本出願は、主接続パイプ1、分枝接続パイプ2及び主接続パイプ1と分枝接続パイプ2とを接続する分岐パイプ3を含み、分岐パイプ3の材料の硬度は、主接続パイプ1の材料の硬度より大きく、分岐パイプ3の材料の硬度は、分枝接続パイプ2の材料の硬度より大きい、分岐パイプアセンブリを提供する。
【0023】
分岐パイプアセンブリが溶接されるとき、まず通常は、外部工具を用いて分岐パイプ3をクランプし、更に主接続パイプ1及び分枝接続パイプ2をそれぞれ分岐パイプ3に溶接する。従って、分岐パイプ3が溶接過程で外部工具の圧力作用を受けるようになり、この場合、分岐パイプ3自体の材料の硬度が比較的高いため、外部工具が施す圧力作用に抵抗して、分岐パイプ3の表面に変形が発生することを回避することができる。分岐パイプ3の材料の硬度が高いほど、分岐パイプ3の外力による変形に抵抗する能力も強いからである。従って、分岐パイプ3の材料の硬度が主接続パイプ1の材料の硬度より大きく、且つ分岐パイプ3の材料の硬度が分枝接続パイプ2の材料の硬度より大きいことは、分岐パイプ3の変形抵抗能力を大幅に向上させるのに有利であり、分岐パイプ3が主接続パイプ1との溶接過程で、又は分岐パイプ3と分枝接続パイプ2との溶接過程で、分岐パイプ3が力を受けて変形外部工具によって傷付けられやすいことを効果的に回避する。
【0024】
一実施例において、分岐パイプ3はステンレス鋼材である。ステンレス鋼材質のブリネル硬度は、通常は、101より大きく、常用される304ステンレス鋼を例とすると304ステンレス鋼のブリネル硬度は121~201の間にあり、この場合、分岐パイプ3は比較的強い外力作用を受けても曲げ変形が発生しにくい。また、ステンレス鋼は価格が比較的低く、分岐パイプアセンブリの製造コストを低減させるのに有利である。
【0025】
一実施例において、主接続パイプ1は銅材であり、分枝接続パイプ2は銅材である。銅材は加工成形が容易であり、且つ銅は引張強度が比較的高く、主接続パイプ1内の圧力が比較的高い場合、銅材質の主接続パイプ1が過大な圧力によって割れることがない。同様に、分枝接続パイプ2内の圧力が比較的高い場合、銅材質の分枝接続パイプ2も過大な圧力によって割れることがない。
【0026】
一実施例において、
図1から
図4に示されるように、主接続パイプ1はアルミニウム合金材であり、分枝接続パイプ2はアルミニウム合金材である。アルミニウム合金材質の主接続パイプ1及び分枝接続パイプ2も、比較的強い引張強度を有し、且つアルミニウム合金材質の主接続パイプ1及び分枝接続パイプ2は、比較的良好な熱伝導性を有する。また、アルミニウム合金の価格は銅の価格に比べて低いため、分岐パイプアセンブリの製造コストを低減させるのに有利である。
【0027】
一実施例において、
図1から
図4に示されるように、分枝接続パイプ2は第1接続パイプ21及び第2接続パイプ22を含み、分岐パイプ3は直線パイプセグメント31及び湾曲パイプセグメント32を含む。直線パイプセグメント31の一端には主接続パイプ1が接続され、他端には第1接続パイプ21が接続される。湾曲パイプセグメント32の一端は直線パイプセグメント31の側壁に接続され、他端には第2接続パイプ22が接続される。このように、分岐パイプ3は、構造がより簡単であり、且つ、直線パイプセグメント31の側壁の面積が比較的大きく、十分な組み立てスペースを有し、湾曲パイプセグメント32が直線パイプセグメント31の側壁に接続されると、湾曲パイプセグメント32と直線パイプセグメント31との接続に更に有利である。しかしこれに限定されず、分岐パイプアセンブリの実際の使用要求に応じて、分枝接続パイプ2は、第3の接続パイプ、第4の接続パイプ及び第5の接続パイプ等を更に含んでもよい。
【0028】
一実施例において、
図1から
図4に示されるように、湾曲パイプセグメント32は入口セグメント321及び出口セグメント322を含み、入口セグメント321は出口セグメント322と直線パイプセグメント31とを接続し、入口セグメント321の軸線と直線パイプセグメント31の軸線との間には夾角Aが形成され、出口セグメント322の軸線は直線パイプセグメント31の軸線に平行である。湾曲パイプセグメント32の出口セグメント322は第2接続パイプ22が接続され、直線パイプセグメント31は第1接続パイプ21が接続されるため、出口セグメント322の軸線と直線パイプセグメント31の軸線とが平行に設けられると、第1接続パイプ21の軸線と第2接続パイプ22の軸線とが平行に設けられることができる。この場合、第1接続パイプ21及び第2接続パイプ22は、同一取り付け面内に位置し、分岐パイプアセンブリの占めるスペースの大きさを減少させるのに有利であり、分岐パイプアセンブリの空調設備内への取り付けが容易になる。しかしこれに限定されず、分岐パイプアセンブリの異なる実際の使用要求に応じて、出口セグメント322の軸線と直線パイプセグメント31の軸線とは平行でなくてもよく、分岐パイプアセンブリと異なる分枝接続パイプ2との組み立てに有利である。
【0029】
一実施例において、
図1から4に示されるように、入口セグメント321の軸線と直線パイプセグメント31の軸線との間の夾角をAと定義し、Aは、関係式:A≦45°を満たす。入口セグメント321は直線パイプセグメント31と出口セグメント322とが接続され、出口セグメント322の軸線と直線パイプセグメント31の軸線とは平行に設けられるため、入口セグメント321の軸線と直線パイプセグメント31の軸線との間に形成される夾角Aが小さいほど出口セグメント322と直線パイプセグメント31との距離も小さくなり、第1接続パイプ21と第2接続パイプ22との距離が小さいほど分岐パイプアセンブリの体積を減少させるのに有利であり、分岐パイプアセンブリの空調設備内への取り付けが容易になる。
【0030】
異なる実施例において、
図1から4に示されるように、主接続パイプ1は、直線パイプ、拡径パイプ又は縮径パイプのいずれか1種類であってもよく、ここで、直線パイプは、構造が簡単であり、加工・製造が容易である。拡径パイプは空調設備の他のパイプラインに嵌合されてもよく、縮径パイプは空調設備の他のパイプラインに挿入されてもよく、このようにして、分岐パイプアセンブリの空調設備内への取り付けの利便程度及び取り付けの堅牢程度を大幅に向上させる。拡径パイプとは、主接続パイプ1の分岐パイプ3から離れた一端が拡径していることを意味し、縮径パイプとは、主接続パイプ1の分岐パイプ3から離れた一端が縮径していることを意味する。
【0031】
同様に、異なる実施例において、
図1から4に示されるように、分枝接続パイプ2は、直線パイプ、拡径パイプ又は縮径パイプのいずれか1種類であってもよく、ここで、直線パイプは、構造が簡単であり、加工・製造が容易である。拡径パイプは空調設備の他のパイプラインに嵌合されてもよく、縮径パイプは空調設備の他のパイプラインに挿入されてもよく、このようにして、分岐パイプアセンブリの空調設備内への取り付けの利便程度及び取り付けの堅牢程度を大幅に向上させる。また、拡径パイプとは、分枝接続パイプ2の分岐パイプ3から離れた一端が拡径していることを意味し、縮径パイプとは、分枝接続パイプ2の分岐パイプ3から離れた一端が縮径していることを意味する。
【0032】
一実施例において、
図1から4に示されるように、主接続パイプ1と分岐パイプ3とは取り外し可能に接続され、更には、主接続パイプ1と分岐パイプ3とは相互に入れ子になって接続され、分枝接続パイプ2と分岐パイプ3とは取り外し可能に接続され、更には、分枝接続パイプ2と分岐パイプ3とは相互に入れ子になって接続される。このように設けて、主接続パイプ1と分岐パイプ3との接続の堅牢程度を向上させ、且つ、分枝接続パイプ2と分岐パイプ3との接続の堅牢程度を向上させる。「相互に入れ子になる」とは、主接続パイプ1が分岐パイプ3に嵌合されてもよく、分岐パイプ3が主接続パイプ1に嵌合されてもよいことを意味する。
【0033】
一実施例において、
図1から4に示されるように、主接続パイプ1と分岐パイプ3とは固定接続され、更には、主接続パイプ1と分岐パイプ3とは溶接される。溶接の接続方式によって、主接続パイプ1と分岐パイプ3との接続がより堅牢になる。そして、溶接のプロセスが比較的成熟しており、且つ溶接の接続方式がより簡単で、分岐パイプアセンブリの迅速な加工成形に有利である。
【0034】
一実施例において、
図1から4に示されるように、分枝接続パイプ2と分岐パイプ3とは固定接続され、更には、分枝接続パイプ2と分岐パイプ3とは溶接される。溶接の接続方式によって、分枝接続パイプ2と分岐パイプ3との接続がより堅牢になる。そして、同様に、溶接のプロセスが比較的成熟しており、且つ溶接の接続方式がより簡単で、分岐パイプアセンブリの迅速な加工成形に有利である。
【0035】
本出願は、以上のいずれか一実施例に記載の分岐パイプアセンブリを含む空調設備を更に提供する。
【0036】
以上の実施形態の各技術特徴は任意の組み合わせが可能であり、記述を簡潔にするために、上記の実施形態における各技術特徴の全ての可能な組み合わせについて記述されていないが、これらの技術特徴の組み合わせに矛盾がない限り、いずれも本明細書に記載された範囲とみなされるべきである。
【0037】
以上の実施形態は、単に本出願を説明するためのものにすぎず、本出願を限定するものとして用いられるのではなく、本出願の実質的な趣旨の範囲内であれば、以上の実施形態に対してなされた適切な変更及び変化は、いずれも本出願で保護を求めている範囲内に収まることを当業者は認識すべきである。
【国際調査報告】