(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-02
(54)【発明の名称】ウェッジドライバ及びその方法
(51)【国際特許分類】
B25B 27/02 20060101AFI20240326BHJP
B25B 27/22 20060101ALI20240326BHJP
F16G 15/04 20060101ALN20240326BHJP
【FI】
B25B27/02 Z
B25B27/22 Z
F16G15/04 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023558320
(86)(22)【出願日】2022-02-28
(85)【翻訳文提出日】2023-10-25
(86)【国際出願番号】 US2022018131
(87)【国際公開番号】W WO2022203817
(87)【国際公開日】2022-09-29
(32)【優先日】2021-03-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520050554
【氏名又は名称】ビーエヌエスエフ・レイルウェイ・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】BNSF RAILWAY COMPANY
【住所又は居所原語表記】2500 Lou Menk Drive, Fort Worth, TX 76131, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100221729
【氏名又は名称】中尾 圭介
(72)【発明者】
【氏名】ティーフォード、マイク・イー
(72)【発明者】
【氏名】キンバリン、ライアン・エル
(72)【発明者】
【氏名】ヴァレンタイン、ラリー・シー
【テーマコード(参考)】
3C031
【Fターム(参考)】
3C031DD46
3C031EE11
(57)【要約】
ウェッジドライバ及びその方法が提示される。ウェッジドライバは、リンク連結具の異なる端部に動作可能に結合されて、その間にウェッジを押し込んで単一のリンクを形成することができる。ウェッジドライバは、リンク連結具からウェッジを押し出すこともできる。本開示は、リンク連結具の激しい又は強制的な切り離しを防止することにより、リンク連結具の安全且つ効果的な取り外しを可能にするという利点を提供する。ウェッジドライバは、主要部、第1の突出部、第2の突出部、ボルト及びドライバを含み得る。ドライバは、ばね動作可能であり得、それにより、ドライバは、ボルトが主要部から出るにつれて、主要部内に後退することができる。ウェッジドライバのボルトは、ウェッジを回転させることなくウェッジをリンク連結具に軸方向に押し込む(又は押し出す)ために、ドライバを主要部から押し出すことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウェッジドライバであって、
主要部であって、第1の主要部端部と、第2の主要部端部と、前記第1の主要部端部から前記第2の主要部端部まで前記主要部を通して配置された主要部開口部とを有する主要部と、
前記第2の主要部端部の第1の側から延びる第1の突出部と、
前記第2の主要部端部の第2の側から延びる第2の突出部と、
ドライバであって、第1のドライバ端部と、第2のドライバ端部と、前記ドライバの少なくとも一部分に沿って配置されたチャネルと、前記第1のドライバ端部に結合されたドライバキャップと、前記第2のドライバ端部に結合されたアダプタとを有するドライバと、
前記ドライバの少なくとも一部の周りに配置されたばねと、
第1のボルト端部及び第2のボルト端部を有するボルトと、
前記主要部の前記第1の端部に取り外し可能に結合された主要部キャップであって、前記主要部開口部と整列され、且つ前記ボルトを受け入れるように構成されたねじ付きボルト開口部を有する主要部キャップと
を含むウェッジドライバ。
【請求項2】
前記ドライバは、前記主要部開口部内に配置される、請求項1に記載のウェッジドライバ。
【請求項3】
前記第1の突出部及び前記第2の突出部は、リンク連結具を保持するためにその上に配置された保持部材を含む、請求項1に記載のウェッジドライバ。
【請求項4】
前記ドライバキャップは、前記ドライバが前記ねじ付きボルト開口部を通して前記主要部開口部から出ることを防止する、請求項1に記載のウェッジドライバ。
【請求項5】
前記ボルトは、前記ドライバの少なくとも一部を、前記主要部開口部を通して前記第2の主要部端部から押し出す、請求項1に記載のウェッジドライバ。
【請求項6】
前記主要部開口部は、前記第2の主要部端部に近接する棚状部を含む、請求項1に記載のウェッジドライバ。
【請求項7】
前記ボルトが前記ドライバの少なくとも一部を、前記主要部開口部を通して前記第2の主要部端部から押し出すとき、前記ばねは、前記ドライバキャップと前記棚状部との間で圧縮する、請求項6に記載のウェッジドライバ。
【請求項8】
前記ばねは、ばね圧縮後に前記ドライバの少なくとも一部を前記主要部開口部内に戻すために、前記主要部開口部を通して前記ドライバキャップを前記第1の主要部端部に向かって押す、請求項1に記載のウェッジドライバ。
【請求項9】
セット部材は、前記ドライバが前記ドライバ部材の長手方向軸の周りで回転することを防止するために前記チャネルに係合することができる、請求項1に記載のウェッジドライバ。
【請求項10】
前記アダプタは、ウェッジの少なくとも一部を受け入れるための溝を含む、請求項1に記載のウェッジドライバ。
【請求項11】
前記第1の突出部と前記第2の突出部との間の長さは、リンク連結具又はハンマーリンクを受け入れるようなサイズにされる、請求項1に記載のウェッジドライバ。
【請求項12】
リンクウェッジを動作させる方法であって、
ウェッジドライバの第1の突出部と第2の突出部との間にリンク連結具を受け入れることと、
ウェッジの第1の端部をドライバの溝に位置決めすることと、
ウェッジの第2の端部を前記リンク連結具のウェッジ開口部に位置決めすることと、
前記ウェッジを回転させることなく前記ウェッジ開口部内に前記ウェッジを押し込むために、第1の方向においてボルトにトルクを加えて、前記ドライバの少なくとも一部を前記ウェッジドライバの外に延ばすことと
を含む方法。
【請求項13】
前記ウェッジドライバは、
主要部であって、第1の主要部端部と、第2の主要部端部と、前記第1の主要部端部から前記第2の主要部端部まで前記主要部を通して配置された主要部開口部とを有する主要部
を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記ウェッジドライバは、前記主要部の前記第1の端部に取り外し可能に結合された主要部キャップを含み、前記主要部キャップは、前記主要部開口部と整列され、且つ前記ボルトを受け入れるように構成されたねじ付きボルト開口部を有する、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記ドライバは、第1のドライバ端部と、第2のドライバ端部と、前記ドライバの少なくとも一部に沿って配置されたチャネルと、前記第1のドライバ端部に結合されたドライバキャップと、前記第2のドライバ端部に結合されたアダプタとを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
ばねは、前記ドライバの少なくとも一部の周りに配置される、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
前記ドライバキャップは、前記ドライバが前記ねじ付きボルト開口部を通して前記主要部開口部から出ることを防止する、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
第2の方向において前記ボルトにトルクを加えて、前記ばねが前記ドライバの少なくとも一部を前記ウェッジドライバ内に戻すことを可能にすることをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項19】
前記ばねは、ばね圧縮後に前記ドライバの少なくとも一部を前記主要部開口部内に戻すために、前記主要部開口部を通して前記キャップを前記第1の主要部端部に向かって押す、請求項12に記載の方法。
【請求項20】
セット部材は、前記ドライバが前記ドライバ部材の長手方向軸の周りで回転することを防止するために前記チャネルに係合することができる、請求項15に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、リンク連結具に使用される押し込み式ウェッジに関する。より具体的には、特定の実施形態において、本開示は、機関車の手ブレーキチェーンにおけるリンク連結具の取り付け又は取り外しに関する。
【背景技術】
【0002】
結合リンク又はリンクは、多様な産業で使用されている。ハンマーロック結合リンクなどのハンマーリンクは、チェーンセグメント同士をつなぎ合わせるか、切れたチェーンを修理するか、又はチェーンを他の構成要素に取り付けるために多くの場合に使用される。一般に、ハンマーリンクは、開いて、例えばチェーンリンク及び別の構成要素(別のチェーンリンクなど)を受け入れ、その後、確実に閉じて要素を相互に結合するように動作可能である。いくつかのハンマーリンクは、所与の構成要素へのリンクの確実な結合を容易にするために、リンクに押し込むことができるウェッジを利用する。このようなタイプのハンマーリンクは、「リンク連結具」と呼ばれることもあり、機関車の手ブレーキシステムにおいてなど、鉄道産業で多くの場合に使用される。
【0003】
機関車は、一般に、駐車ブレーキに相当するものを取り付けられる。これらのブレーキは、手ブレーキと呼ばれることがある。その名称が示すように、機関車の手ブレーキは、手で操作可能である。機関車が「駐車」されると、手ブレーキが係合され、線路上での機関車の所望されない移動を防止する。機関車の手ブレーキシステムは、一般に、ハンドル、ブレーキレバー、ブレーキシュー/パッド、ブレーキシリンダなど、いくつかの構成要素を含む。ハンドルは、車掌がアクセスできるように機関車の通路上に配置することができる。ハンドルは、列車の下に配置されたブレーキレバー又はレバーと動作可能に接続され得る。ブレーキレバーは、係合されると、ブレーキシュー及び/又はパッドを機関車の車輪に接触させ、列車の制動を促す。ブレーキシリンダは、ブレーキレバー及びブレーキシューと動作可能に接続し、シューが車輪に加える力を油圧で補うことができる。通路のハンドルをブレーキシューに係合させるため、多くの場合、チェーンがハンドルをブレーキレバーに接続する。チェーンは、ハンドルとレバーとの間で張力を加えられる。ハンドルが係合されると、チェーンは、さらに張られ、ブレーキレバーと係合し、最終的にブレーキシューを列車の車輪に接触させる。
【0004】
他のすべての機械設備と同様に、機関車及びその手ブレーキシステムは、保守を必要とし得る。例えば、構成要素は、錆びるか又は壊れて、修理が必要になる。手ブレーキシステムに関して、ブレーキハンドルをブレーキレバーに接続するチェーンも例外ではない。これらのチェーンが切れるか、延長が必要になるか、又は単に他の手ブレーキシステムの構成要素の保守を行うために交換/取り外しが必要になった場合、チェーンに組み込まれたリンク連結具の取り付け及び/又は取り外しが必要になり得る。例えば、リンク連結具は、新しいチェーンの長さをつなぎ合わせる場合などにチェーンリンクとして機能し得る。別の例では、リンク連結具は、ハンドル又はレバーへのチェーンの接続を容易にすることができる。いずれにせよ、リンク連結具は、多くの場合、手ブレーキシステムの保守が実施される際にブレーキチェーンに取り付けるか又はブレーキチェーンから外す必要がある。そのような作業は、たるんだチェーンでも困難且つ危険であり得る(リンク連結具のウェッジを抜き差しするには大きい力が必要である)。ウェッジに対してハンマー又は他のデバイスを使用すると、これらの作業を行う作業員にとって危険であり得る。これらの問題は、ブレーキチェーンが手で張力を加えられると非常に悪化する。なぜなら、リンク連結具を取り外すと、チェーンの張力がときに激しく解放され、これにより作業員が負傷するか又は物が破損する可能性があるためである。
【0005】
これらの問題のため、張力がかかったブレーキチェーンからリンク連結具を取り外すには、リンク連結具が緊張から緩和されるように手でチェーンに張力を加える人と、リンク連結具を開く人との2人が必要になることが多い。しかしながら、ペアで作業しても人為的なミスは避けられないため、この作業は、潜在的に危険である。さらに、例えば、リンク連結具がある長さのチェーンに吊り下げられている間にリンク連結具からウェッジを打ち出そうとすることは、負担が大きい可能性がある。そのため、鉄道職員は、リンク連結具を着脱できるようにするために、手ブレーキシステムからチェーンを切り離さなければならないことが多い。これは、機関車の保守作業の時間及び費用を増大させる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、ウェッジドライバ及びその方法としての技術的利点を教示する。本開示は、チェーン又は他の構成要素へのリンク連結具又はハンマーリンクの取り付け又は取り外しを提供する。一実施形態では、ウェッジドライバは、リンク連結具の異なる端部に動作可能に結合されて、その間にウェッジを押し込んで単一のリンクを形成することができる。ウェッジドライバは、リンク連結具からウェッジを押し出すこともできる。本開示は、リンク連結具が緊張下に置かれる必要がないように、リンク連結具の激しい又は強制的な切り離しを防止することにより、リンク連結具の安全且つ効果的な取り外しを可能にするという利点を提供する。別の実施形態では、本開示は、機関車の張力のかかっていないブレーキチェーンに組み込まれるリンク連結具など、緊張下に置かれていないリンク連結具におけるウェッジの押し込みを容易にすることができる。別の実施形態では、本開示は、張力のかかっていないチェーンからなど、及びリンク連結具の強制的な切り離しを防止することなどにより、緊張下に置かれていないリンク連結具を一人で安全に取り外すことを可能にし得る。別の例では、本開示は、長手方向軸を上下に機械的に移動可能なドライバを提供することができる。これは、リンク連結具ウェッジ押し込みの安全性を高めることができる。例えば、ばね動作可能なドライバは、主要部開口部ではなく、ボルトを回転可能に挿入することにより、ウェッジドライバの主要部開口部から延びることができる。それにより、ドライバを調整するために人がウェッジドライバの開口に手又は指を入れる必要性を緩和することができる。
【0007】
別の実施形態では、本開示は、例えばハンマーを使用することなくウェッジの軸方向の及び安定化された押し込みを提供することができる。例えば、本開示は、インパクトドライバ、レンチ又は他の機構を介して、標準的なレンチ頭部を有するボルトに加えられ得るトルクなどのトルクの、ウェッジに集中し、ウェッジに向けられ得る軸方向圧力への変換を提供することができる。一実施形態では、ボルトにトルクを加えることにより、ボルトのねじ山を介してボルトを長手方向に駆動することができる。しかし、別の実施形態では、駆動中のボルトのこのような回転は、緩和されず、ウェッジの不安定な押し込みを引き起こす可能性がある。なぜなら、ボルトの回転は、例えば、ボルトとウェッジとの間の接触点でウェッジの軸方向の押し込みを妨害する可能性があるからである。別の実施形態では、本開示の原理に従ってボルトをドライバと係合させることは、ドライバの長手方向軸周りのドライバの回転運動を緩和しながら、ドライバが同様に長手方向に駆動されることを可能にし得る。それにより、ドライバによるウェッジの安定化された軸方向押し込みを実現する。
【0008】
本開示の目的は、リンク連結具にウェッジを挿入するか又はリンク連結具からウェッジを取り外すためのウェッジドライバを提供することである。本開示の別の目的は、リンクウェッジを動作させる方法を提供することである。本開示の別の目的は、張力のかかったチェーンに対してリンク連結具を取り付けるか又は取り外す安全な方法を提供することである。
【0009】
別の実施形態では、本開示は、ウェッジドライバを含み得る。ウェッジドライバは、主要部であって、第1の主要部端部と、第2の主要部端部と、第1の主要部端部から第2の主要部端部まで主要部を通して配置された主要部開口部とを有する主要部と、第2の主要部端部の第1の側から延びる第1の突出部と、第2の主要部端部の第2の側から延びる第2の突出部と、ドライバであって、第1のドライバ端部と、第2のドライバ端部と、ドライバの少なくとも一部分に沿って配置されたチャネルと、第1のドライバ端部に結合されたドライバキャップと、第2のドライバ端部に結合されたアダプタとを有するドライバと、ドライバの少なくとも一部の周りに配置されたばねと、第1のボルト端部及び第2のボルト端部を有するボルトと、主要部の第1の端部に取り外し可能に結合された主要部キャップであって、主要部開口部と整列され、且つボルトを受け入れるように構成されたねじ付きボルト開口部を有する主要部キャップとを含み得る。一実施形態では、ドライバは、主要部開口部内に配置され得る。別の実施形態では、第1の突出部及び第2の突出部は、リンク連結具を保持するためにその上に配置された保持部材を含み得る。別の実施形態では、ドライバキャップは、ドライバがねじ付きボルト開口部を通して主要部開口部から出ることを防止し得る。別の実施形態では、ボルトは、ドライバの少なくとも一部を、主要部開口部を通して第2の主要部端部から押し出すことができる。別の実施形態では、主要部開口部は、第2の主要部端部に近接する棚状部を含み得る。別の実施形態では、ボルトがドライバの少なくとも一部を、主要部開口部を通して第2の主要部端部から押し出すとき、ばねは、ドライバキャップと棚状部との間で圧縮することができる。別の実施形態では、ばねは、ばね圧縮後にドライバの少なくとも一部を主要部開口部内に戻すために、主要部開口部を通してドライバキャップを第1の主要部端部に向かって押すことができる。別の実施形態では、セット部材は、ドライバがドライバ部材の長手方向軸の周りで回転することを防止するためにチャネルに係合することができる。別の実施形態では、アダプタは、ウェッジの少なくとも一部を受け入れるための溝を含み得る。別の実施形態では、第1の突出部と第2の突出部との間の長さは、リンク連結具又はハンマーリンクを受け入れるようなサイズにされ得る。
【0010】
別の実施形態では、本開示は、リンクウェッジを動作させる方法を含み得る。この方法は、ウェッジドライバの第1の突出部と第2の突出部との間にリンク連結具を受け入れるステップと、ウェッジの第1の端部をドライバの溝に位置決めするステップと、ウェッジの第2の端部をリンク連結具のウェッジ開口部に位置決めするステップと、ウェッジを回転させることなくウェッジ開口部内にウェッジを押し込むために、第1の方向においてボルトにトルクを加えて、ドライバの少なくとも一部をウェッジドライバの外に延ばすステップと、第2の方向においてボルトにトルクを加えて、ウェッジドライバ内に配置されたばねがドライバの少なくとも一部をウェッジドライバ内に戻すことを可能にするステップとを含み得る。別の実施形態では、ウェッジドライバは、主要部であって、第1の主要部端部と、第2の主要部端部と、第1の主要部端部から第2の主要部端部まで主要部を通して配置された主要部開口部とを有する主要部を含み得る。別の実施形態では、ウェッジドライバは、主要部の第1の端部に取り外し可能に結合された主要部キャップを含み得、主要部キャップは、主要部開口部と整列され、且つボルトを受け入れるように構成されたねじ付きボルト開口部を有する。別の実施形態では、ドライバは、第1のドライバ端部と、第2のドライバ端部と、ドライバの少なくとも一部に沿って配置されたチャネルと、第1のドライバ端部に結合されたドライバキャップと、第2のドライバ端部に結合されたアダプタとを含み得る。別の実施形態では、ばねは、ドライバの少なくとも一部の周りに配置され得る。別の実施形態では、ドライバキャップは、ドライバがねじ付きボルト開口部を通して主要部開口部から出ることを防止し得る。別の実施形態では、主要部開口部は、第2の主要部端部に近接する棚状部を含み得る。別の実施形態では、ばねは、ばね圧縮後にドライバの少なくとも一部を主要部開口部内に戻すために、主要部開口部を通してキャップを第1の主要部端部に向かって押すことができる。別の実施形態では、セット部材は、ドライバがドライバ部材の長手方向軸の周りで回転することを防止するためにチャネルに係合することができる。
【0011】
本開示は、本開示の原理を例として示す添付の図面と併せて読まれる場合、以下の詳細な記載によって容易に理解されるであろう。図面は、本開示の1つ又は複数の例示的な実施形態の設計及び有用性を説明するものである。同様の要素は、同様の参照番号又は記号によって参照される。図面中の物体及び要素は、必ずしも一定の縮尺比で、調和して又は正確な位置関係で描かれていない。代わりに、本開示の原理を説明することに重点が置かれている。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1A】本開示の1つ又は複数の例示的な実施形態によるばね荷重式ウェッジドライバの斜視図を示す。
【
図1B】本開示の1つ又は複数の例示的な実施形態によるばね荷重式ウェッジドライバの底面斜視図を示す。
【
図1C】本開示の1つ又は複数の例示的な実施形態による非ばね荷重式ウェッジドライバの上面斜視図を示す。
【
図2】本開示の1つ又は複数の例示的な実施形態による、ばね動作可能なドライバを有するウェッジドライバの構成要素の概略図を示す。
【
図3A】本開示の1つ又は複数の例示的な実施形態による非ばね荷重式ウェッジドライバの構成要素のいくつかの概略図を示す。
【
図3B】本開示の1つ又は複数の例示的な実施形態によるウェッジドライバの構成要素のいくつかの別の概略図を示す。
【
図4A】本開示の1つ又は複数の例示的な実施形態による、リンクが緊張下にあるときにウェッジドライバを使用してリンクに押し込まれるウェッジを示す。
【
図4B】本開示の1つ又は複数の例示的な実施形態による、リンクが緊張下にないときにウェッジドライバを使用してリンクから押し出されるウェッジを示す。
【
図5A】本開示の1つ又は複数の例示的な実施形態による、耳及びピンを含む従来技術のウェッジを示す。
【
図5B】本開示の1つ又は複数の例示的な実施形態による、押し込まれたウェッジを含む従来技術のリンク連結具を示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下の本明細書に示される本開示の好ましい変形形態及びその様々な特徴及び有利な詳細は、添付の図面に含まれる非限定的な例を参照し、以下の記載で詳述されるにつれてより詳細に説明される。周知の構成要素の記載は、本明細書に記載される主要な特徴を不必要に不明瞭にしないように省略されている。以下の記載で使用される例は、本開示を実施及び実践できる方法の理解を促すように意図されている。したがって、これらの例は、特許請求の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0014】
図1A~1Bは、本開示の原理によるウェッジドライバ100を示す。一実施形態では、この器具100は、主要部102及びハンドル(ハンドル部材)104を含み得る。別の実施形態では、主要部は、第1の主要部端部136、第2の主要部端部138、第1の側140及び第2の側142を含み得る。一実施形態では、ウェッジドライバ100は、第2の主要部端部138の第1の側140から延びることができる第1の突出部144を含み得る。別の実施形態では、ウェッジドライバ100は、第2の主要部端部138の第2の側142から延びることができる第2の突出部146を含み得る。別の実施形態では、第1及び第2の突出部144、146は、それらの間に開口128を形成することができる。一実施形態では、主要部102及び第1及び第2の突出部144、146は、一体型本体で作ることができる。このような場合、一体型本体を集合的に主要本体と呼び得るか、又はその個々の構成要素により主要部102及び第1及び第2の突出部144、146と呼び得る。一例では、第1及び第2の突出部144、146は、それぞれ保持部材148を含み得る。例えば、保持部材148は、リンク連結具を保持することができる突起又はリップであり得る。別の実施形態では、ウェッジドライバ100は、主要部102の第1の主要部端部に結合された主要部キャップ(主要部キャップ部材)106を含み得る。一実施形態では、主要部キャップ106は、主要部102に取り外し可能に結合することができる。別の実施形態では、主要部キャップ106は、ねじ付きボルト開口部を含み得る。一例では、主要部キャップ106のねじ付きボルト開口部は、主要部開口部と整列され得る。別の実施形態では、ねじ付きボルト開口部は、ボルト(ボルト112など)を受け入れるように構成され得る。
【0015】
別の実施形態では、ウェッジドライバ100は、ボルト(ボルト部材)112を含み得る。別の実施形態では、ボルト112は、主要部開口部の少なくとも一部分内に配置されたねじ山を介して主要部102に結合することができる。別の実施形態では、ボルト112は、主要部キャップ106の少なくとも一部分内に配置されたねじ山を介して主要部102に結合することができる。別の例では、ボルト112にトルクを加えることにより、ボルト112をウェッジドライバ100又は主要部102の少なくとも一部内で長手方向に移動させることができる。一実施形態では、ウェッジドライバ100又は主要部102は、主要部開口部(
図1A~1Bには示されていない)を含み得る。例えば、ボルト112は、器具100の主要部開口部内を移動することができる。別の実施形態では、器具100は、ドライバ(ドライバ部材)110を含み得る。例えば、ドライバ110は、主要部102の主要部開口部内を長手方向に移動することができる。一実施形態では、ボルト112にトルクを加えることにより、ドライバ110を主要部開口部内で移動させて、ドライバを接触及び移動させることができる(例えば、ボルト112は、主要部開口部の少なくとも一部分を通してドライバ110を押すことができる)。別の実施形態では、器具100は、セット部材108を含み得る。別の実施形態では、セット部材108は、選択的に主要部102の穴内に延び、ドライバ110に当接するようにその中を移動することができる。一実施形態では、セット部材108は、ドライバ110のチャネル132内に係合することができる。例えば、このようにして、器具100は、ドライバ110の回転を防止するように構成可能であり、また主要部開口部を通る長手方向の移動を許容することができる。一例では、セット部材108は、ドライバ110が主要部102の長手方向軸の周りで回転することを防止し、またドライバ110を主要部102内に保持することができる。別の実施形態では、セット部材108は、ピン、波形(corrugation)、エンボス、ナブ(nub)又は任意の他の適切な構成要素であり得る。一実施形態では、ボルト112は、ドライバ110の少なくとも一部を、主要部開口部を通して第2の主要部端部138から押し出すことができる。
【0016】
一実施形態では、器具100、主要部102及び/又はドライバ110は、機関車の手ブレーキに関して当技術分野で公知のもののようなウェッジを利用するハンマーリンク又はリンク連結具などのリンク(例えば、結合リンク、チェーンリンク等)、ウェッジ並びに/又はリンク及びウェッジを受け入れるように構成され得る。例えば、主要部102は、リンクを受け入れるようなサイズにされ得る、第1及び第2の突出部144、146間の開口128を含み得る。別の例では、開口128は、保持部材148を含み得る。一実施形態では、保持部材148は、リンク連結具を保持するように構成され得る。例えば、各保持部材148は、リンクを受け入れ及び/又は保持するように構成されたリップを含み得る。別の例では、開口128は、器具102がリンクを受け入れ、さらにルーズなウェッジを受け入れることができるようなサイズにされ得る。それにより、ウェッジを開口128内でリンクと整列させ、器具102のドライバ110によってリンクに押し込むことができる。別の例では、開口128は、刻印、エンボス、波形又は開口128内でのリンクの受け入れ又は固定を容易にするのに適した任意の他の要素を含み得る。好ましくは、別の実施形態では、ドライバ110は、ボルト112が緩められたときなど、主要部102内に後退するように構成され得る。例えば、ドライバ110は、開口128内にリンク又はリンク及びウェッジを受け入れるための空間を提供するためなど、ドライバ110が開口128から器具100又は主要部102内に後退できるように(例えば、ボルト112が緩められたときに)ばね動作可能であり得る。別の例では、ドライバ110は、ウェッジを押し込むためなど、器具100の開口128内でウェッジに接触するように構成され得る。例えば、ドライバ110は、ウェッジと嵌合可能なノッチ134又は溝134を含み得る。別の例では、ドライバ110は、ウェッジを受け入れることができるドライバ110の端部に結合されたアダプタ134を含み得る。一実施形態では、アダプタは、ウェッジの一部を受け入れることができる溝134を含み得る。別の実施形態では、溝134は、アダプタなしで第2のドライバ端部に直接配置することができる。例えば、溝134は、ウェッジを受け入れるようなサイズにされ得る。それにより、ウェッジがリンクに押し込まれるときなど、ウェッジをドライバ110の溝112によって回転に対して安定させるか又は固定することができる。
【0017】
動作中、1つの例示的な実施形態では、ウェッジドライバ100は、開口128を通して第1及び第2の突出部144、146間にリンク連結具を挿入することにより、リンクウェッジを受け入れることができる。別の実施形態では、ウェッジの第1の端部は、ドライバの溝内に位置決めすることができ、第2のウェッジ端部は、リンク連結具のウェッジ開口部内に位置決めすることができる。別の実施形態では、第1の方向(例えば、時計回り又は反時計回り)においてボルトにトルクを加えることにより、ドライバの少なくとも一部をウェッジドライバから延ばし、ウェッジを回転させることなくウェッジをリンク連結具のウェッジ開口部内に押し込むことが可能になる。例えば、リンク連結具は、ウェッジドライバがウェッジをウェッジ開口部に押し込む間、リンク連結具を所定の位置に保持するために、第1及び第2の突出部144、146の保持部材148上に載ることができる。別の実施形態では、第2の方向(例えば、反時計回り又は時計回り)においてボルトにトルクを加えることにより、ウェッジドライバ内に配置されたばねがドライバの少なくとも一部をウェッジドライバ内に後退させることが可能になる。例えば、リンク連結具は、ウェッジドライバがウェッジをウェッジ開口部から開口128を通して押し出す間、第1及び第2の突出部144、146の保持部材148に載って、リンク連結具を所定の位置に保持することができる。
【0018】
図1Cは、本開示の別の実施形態を描いている。ウェッジドライバ116は、器具100と同様であり得る。例えば、器具116は、主要部118と、ハンドル120と、ドライバ安定化セット部材124と、開口130と、ボルト132と、ドライバ126とを含み得る。一実施形態では、器具116は、ボルト132が延びることができる中空シャフト122を含み得る点で器具100と異なり得る。一例では、器具116は、主要部キャップ106の代わりにシャフト122を有し得る。例えば、シャフト122は、ボルト132のねじ山と係合するように構成されたねじ山を含み得る。それにより、ボルト132にトルクを加えることによってボルト132をシャフト122及び器具116内で長手方向に移動させることができる。別の実施形態では、シャフト122は、ハンドル120のための取り付け点を提供することができる。別の実施形態では、シャフト122は、シャフト122の実質的な部分が平滑であり、且つボルト132及びドライバ126のための主要部開口部として機能できるように、シャフト122の頂部においてのみねじ山を有し得る。別の実施形態では、主要部キャップ(主要部キャップ106など)は、シャフト122に適合するようなサイズにすることができ、シャフト122に結合又は取り外し可能に結合することができる。ボルト132は、主要部キャップにねじ込み可能に係合することができる。例えば、主要部キャップは、ボルトがキャップ、ボルトのいずれか又は両方のねじ山を介してキャップを通して延び、キャップに接触することができるように、シャフト122に対するキャップとして機能することができる。シャフト122は、ボルト及び/又はドライバを収容するためにその中に滑らかな主要部開口部を有し得る。
【0019】
図2は、本開示の別の実施形態を示す。ウェッジドライバ器具(ウェッジドライバ)(ウェッジ押し込みシステム)200は、器具100及び器具116と同様のものであり得る。一実施形態では、器具200は、主要部202及びハンドル204を含み得る。別の実施形態では、器具200は、主要部102と結合されるか又は取り外し可能に結合された主要部キャップ206を含み得る。例えば、1つ又は複数のねじ214は、主要部キャップ206を主要部202に固定することができる。別の実施形態では、主要部202は、主要部内に配置された構成要素にアクセスし、組み立て、交換するための主要部キャップ206を含み得る。別の実施形態では、主要部202及び主要部キャップ。一実施形態では、器具200は、ボルト212を含み得る。一実施形態では、ボルト212は、器具200内を長手方向に移動するように構成され得る。例えば、ボルト212は、主要部キャップ206又は主要部202のねじ山に対応し得るねじ山を含み得る。それにより、ボルト212(ボルト212の頭部など)にトルクを加えることによってボルトを器具200内で長手方向に移動させることができる。一実施形態では、ボルト212は、レンチ、ドリル、インパクトドライバ、人間の手又はボルト212を回すことによってボルト212のねじ山を作動させることができる機構などの任意の他の適切なトルク発生機構などのトルク発生機構と係合するように構成され得る。別の実施形態では、ハンドル204は、溶接を介して主要部202に固定することができる。別の実施形態では、ハンドル204は、主要部202の一部として作製することができる。別の実施形態では、ハンドルは、器具200のオペレータが器具200を利用しているときなど、ハンドル204によって主要部202を支持することができるように、接着剤、ねじ、ラッチ又はハンドル204を主要部202に取り付けるのに適した任意の他の機構を介して主要部202に取り付けることができる。
【0020】
別の実施形態では、器具200は、ドライバ210を含み得る。例えば、ドライバ210は、ドライバ110と同様のものであり得る。一実施形態では、ドライバ210は、第1の端部224及び第2の端部226を含み得る。一例では、第1の端部224は、ボルト212に接触するように構成され得る。例えば、第1の端部224は、ボルト212の先端の突起などの突起を受け入れるように構成された凹部を含み得る。別の実施形態では、第1の端部224は、ボルト212が第1の端部224に接触してドライバ210に力を及ぼすことができるように平坦であり得る。例えば、ドライバ210は、ドライバキャップ228を含み得る。一実施形態では、ドライバキャップ228は、ドライバ210の第1の端部224に結合され得る。別の実施形態では、ドライバキャップ228は、ドライバ210が主要部キャップ206のねじ付きボルト開口部を通して主要部202から出ることを防ぎ得る。別の実施形態では、第1の端部224は、ボルトが第1の端部224に対して回転し(ボルト212にトルクが加えられたときなど)、ドライバ210に対して力を及ぼす(ドライバ210を主要部開口部216内で移動させるためなど)ことができるように、ボルト212がドライバ210に接触することを可能にする任意の適切な設計又は構成であり得る。一実施形態では、ドライバ210は、主要部開口部内で圧縮及び膨張することができるばね218を介するなどしてばね動作可能であり得る。別の実施形態では、ドライバ210は、ドライバ210の少なくとも一部の周りに配置されたばね218を含み得る。例えば、第1の端部224は、頭部(例えば、ドライバキャップ228)を含み得る。例えば、頭部は、ばね218がドライバキャップ228と棚状部230との間で圧縮されたときにばねが頭部に当接することができるように、ばね218よりも大きい直径を有し得る。別の実施形態では、第1の端部224は、ピン、ナブ、エンボス又はばね218に当接し、ばね218がそれに対して圧縮されることを可能にするのに適した任意の他の設計又は機構を含み得る。別の実施形態では、ドライバ210は、ドライバ210の表面上に長手方向に延びるチャネル220を含み得る。一実施形態では、チャネル220は、主要部202を通して延びることができる器具のセット部材208と係合するように構成され得る。このようにして、例えば、ドライバ210は、ドライバ210の長手方向軸に沿った回転に対して安定するように構成され得る。別の実施形態では、ドライバ210の第2の端部226は、ウェッジに接触するように構成され得る。例えば、第2の端部226は、ウェッジの頂部を受け入れ、リンク内などへのウェッジの安定した押し込みを容易にするように適合された溝を含み得る。第2の端部226は、
図1A~1Bの溝134と同様の溝を有し得る。
【0021】
別の実施形態では、ドライバ210は、器具200の主要部開口部216内を長手方向に移動することができる。例えば、主要部202は、ドライバがその中を長手方向に移動できるようにドライバ210よりも大きい直径を有することなどにより、ドライバ210及びばね218を収容するように構成された主要部開口部216を含み得る。好ましくは、ドライバ210は、ばね動作可能なドライバ210であり得る。例えば、ばね(ばね218など)は、ボルト212が主要部開口部216から出て進行し、したがってドライバ210への圧力を解放すると、ばね218によって及ぼされる力を介してドライバ210が主要部202内に後退することができるように、ドライバ210に対して圧力を及ぼすことができる。別の実施形態では、ドライバ210は、ボルト212のねじ山を介してボルト212を主要部202内にさらに進行させるトルクがボルト212に加えられると、ボルト212によって押され得る。別の例では、ドライバ210は、主要部202の開口222内に押し出されるように長手方向に移動することができる。一実施形態では、主要部開口部216は、均一な直径を有し得る。別の実施形態では、主要部開口部216の直径は、より広い部分とより狭い部分とを有し得る。例えば、主要部開口部216は、ドライバ210及びその上に配置されたばね218を収容するように構成された直径を有する部分を有し得る。一実施形態では、主要部開口部216は、ばね218がドライバ210の第1の端部224によって圧縮されるときなど、ばね218がそれに対して圧縮することができる棚状部(リップ)230をその中に含み得る。
【0022】
別の実施形態では、主要部開口部216は、第2の主要部端部(第2の主要部端部138など)に近接する棚状部230を含み得る。一例では、ばね218は、ボルト212がドライバ210の少なくとも一部を、主要部開口部216を通して第2の主要部端部から押し出すとき、ドライバキャップ228と主要部開口部216の棚状部230との間で圧縮することができる。別の実施形態では、ばね218は、ばね218の圧縮後にドライバ210の少なくとも一部を主要部開口部216内に戻すために、主要部開口部216を通してドライバキャップ228を主要部202の第1の端部に向かって押すことができる。一実施形態では、リップ230は、ドライバ210の直径よりも大きい直径を有し得る。それにより、ドライバ210は、リップ230を通して主要部開口部のより狭い部分に移動することができる(且つ開口222に出ることができる)一方、ばね218は、リップ230に対して圧縮され得る。別の実施形態では、主要部開口部は、エンボス、隆起、ピン又はばね218が圧縮するための圧縮面を提供するのに適した任意の他の機構を含み得る。この態様では、主要部開口部216は、ドライバ210又はばね動作可能なドライバ部材210を収容するように構成され得る。別の例において且つこの態様において、器具200は、ばね動作可能なドライバを含み得る。
【0023】
図3A~3Bは、本開示の別の実施形態及びその好ましい寸法を示す。一実施形態では、ウェッジドライバ300は、主要部部材302、ハンドル部材304及びシャフト部材306を含み得る。別の実施形態では、主要部開口部308は、シャフト306及び主要部302を通して主要部302の開口332内に延びることができる。一例では、主要部の開口332は、5.3インチの高さ、5.5インチの幅及び3.5インチの開口部を有し得る。別の例では、主要部302は、8.0インチの幅、9.375インチの高さ及び3.0インチの厚さを有し得る。一例では、主要部の開口332は、2.625インチの高さ、2.75インチの幅及び1.75インチの開口部を有し得る。別の例では、主要部302は、4.0インチの幅、4.6875インチの高さ及び1.5インチの厚さを有し得る。一実施形態では、主要部302の縁部及び/又は角は、面取りされ得る。別の実施形態では、シャフト306は、3.0インチの長さ及び1.2インチの厚さを有し得る。一例では、ハンドル304は、主要部302及びシャフト306に固定することができる。例えば、ハンドル304は、シャフト306から4.15インチ、主要部302から2.75インチ延びることができる。一実施形態では、ハンドル304は、5.0インチの最大内径を有し得る。別の実施形態では、主要部開口部308は、シャフト306及び主要部302を通して延び、主要部302の開口332及びシャフト306の頂部でアクセス可能であり得る。一例では、主要部開口部308は、ねじ切りされ得る。別の例では、主要部開口部は、4.25インチの長さであり得る。別の実施形態では、主要部開口部は、内側ねじ山5/8インチ-18及び外側ねじ山3/4インチ-16を有し得る。一実施形態では、主要部302は、穴334を含み得る。一例では、穴334は、セット部材316などのセット部材又は止めねじを受け入れるように構成され得る。別の実施形態では、主要部302の第1の突出部と第2の突出部との間の長さは、リンク連結具又はハンマーリンクを受け入れるようなサイズにされ得る。
【0024】
一実施形態では、ドライバ310は、主要部302のドライバ安定化セット部材(例えば、セット部材316)と係合することができるチャネル312などのチャネルを含み得る。例えば、ドライバ310の長さは、7.12インチであり得る。別の例では、ドライバ310の厚さは、1.124インチであり得る。一実施形態では、ドライバ310上のチャネル312は、約5.0インチの長さであり得る。別の実施形態では、チャネル312は、0.375インチの幅であり得る。例えば、ドライバ310の長さは、3.56インチであり得る。別の例では、ドライバ310の厚さは、0.562インチであり得る。一実施形態では、ドライバ310上のチャネル312は、約2.687インチの長さであり得る。別の実施形態では、チャネル312は、0.1875インチの幅であり得る。一例では、チャネル312の端部が、チャネル312内に係合された丸みを帯びたセット部材又はピン(セット部材316など)を収容できるように、チャネルは、丸みを帯びた端部を有し得る。別の実施形態では、チャネル312は、約0.19インチの深さを有し得る。別の実施形態では、チャネル312は、約0.0935インチの深さを有し得る。別の実施形態では、ドライバ310は、第1の端部330及び第2の端部314を含み得る。一実施形態では、第1の端部330は、ボルト318などのボルトに接触するように構成され得る。例えば、第1の端部330は、ボルト318の突起324などのボルト318の突起を受け入れるように構成された凹部を含み得る。一実施形態では、第1の端部330の凹部は、0.75インチの直径を有し得る。一実施形態では、第1の端部330の凹部は、0.375インチの直径を有し得る。別の実施形態では、凹部は、丸みを帯びた突起(突起324など)を収容するためなど、丸みを帯びた底部を有し得る。別の実施形態では、第1の端部330の凹部は、0.5インチの深さ及び約0.375インチの曲率半径を有し得る。別の実施形態では、第1の端部330の凹部は、0.25インチの深さ及び約0.1875インチの曲率半径を有し得る。別の実施形態では、ドライバ310は、ウェッジに接触するように構成された第2の端部314を有し得る。例えば、第2の端部314は、溝を有し得る。別の例では、溝は、第2の端部314の矩形凹部などの凹部であり得、約0.125インチの深さを有し得る。別の実施形態では、凹部は、約0.685インチの幅を有し得る。別の例では、溝は、第2の端部314における凹部又は矩形の凹部であり得、約0.0625インチの深さを有し得る。別の実施形態では、凹部は、約0.3425インチの幅を有し得る。
【0025】
一実施形態では、ウェッジ押し込みシステムは、主要部302と結合することができるボルトなどのボルト318を含み得る。一例では、ボルト318は、頭部320、シャフト322及び突起324を含み得る。別の実施形態では、ボルト318は、第1のボルト端部320及び第2のボルト端部324を含み得る。一実施形態では、頭部は、六角レンチ頭部などの標準的なレンチ頭部であり得る。別の実施形態では、頭部320は、平頭、フィリップス頭部又はボルト318へのトルクの適用を容易にするのに適した任意の他の頭部であり得る。一実施形態では、頭部320は、1.875インチの幅であり得る。一実施形態では、頭部320は、0.9375インチの幅であり得る。別の実施形態では、シャフト322は、6.899インチの長さであり得る。別の実施形態では、シャフト322は、均一な6.75インチの長さを含み得る。突起324に最も近いシャフト322の端部において、シャフト322は、約0.244インチの長手方向距離にわたってテーパを付けられ得る。別の実施形態では、シャフト322は、3.4495インチの長さであり得る。別の実施形態では、シャフト322は、均一な3.3875インチの長さを含み得る。突起324に最も近いシャフト322の端部において、シャフト322は、約0.0620インチの長手方向距離にわたってテーパを付けられ得る。例えば、ボルト318の端部は、約60°の角度でテーパを付けられ得る。別の例では、ボルト318の端部は、約30°の角度でテーパを付けられ得る。一例では、突起324は、0.736インチの幅を有し得る。別の実施形態では、突起324は、突起324の底部から突起324の湾曲の中心点まで測定して約0.51インチの高さを有し得る。別の例では、突起は、約0.368インチの曲率半径を有し得る。一例では、突起324は、0.3680インチの幅を有し得る。別の実施形態では、突起324は、突起324の底部から突起324の曲率の中心点まで測定して約0.2505インチの高さを有し得る。別の例では、突起は、約0.1840インチの曲率半径を有し得る。例えば、
図3A~3Bに関して記載したように、突起324は、突起324がドライバ310の第1の端部330の凹部内に嵌合することを可能にする寸法を有し得る。この態様では、ボルト318は、ドライバ310に接触するように構成され得る。一実施形態では、ボルト318は、シャフト322上にねじ山を含み得る。一例では、ねじ山は、5/8インチ-18ねじ山である。別の例では、ボルト318は、シャフト322の長さ方向に延在するねじ山を有する5/8-18GR8ボルトであり得る。一実施形態では、シャフト322のねじ山は、主要部開口部308のねじ山と係合するように構成され得る。
【0026】
別の実施形態では、システムは、主要部302上の穴334内に係合させることができるものなど、セット部材316又は止めねじ316を含み得る。一例では、穴334は、セット部材316のねじ山に対応することができるねじ山を含み得る。一実施形態では、セット部材316は、第1の端部326及び第2の端部328を含み得る。一例では、第1の端部326は、六角レンチ、フィリップス頭部、フラット頭部又はセット部材316へのトルクの適用を容易にするのに適した他の頭部などの標準レンチ頭部を含み得る。一例では、セット部材316は、セット部材316のレンチ頭部がセット部材316の第1の端部326に陥没又はくぼむことができるように、止めねじであり得る。別の実施形態では、セット部材316の第2の端部328は、ダボを含み得る。一実施形態では、セット部材316の第2の端部328のダボは、ドライバ310のチャネル312に係合するように構成され得る。例えば、ダボは、0.360インチの直径を有し得る。別の例では、ダボは、0.180インチの高さを有し得る。別の実施形態では、セット部材316は、0.5インチの直径を有し得る。一実施形態では、第1の端部326は、約0.32インチの長さを有し得る。例えば、ダボは、0.180インチの直径を有し得る。別の例では、ダボは、0.09インチの高さを有し得る。別の実施形態では、セット部材316は、0.25インチの直径を有し得る。一実施形態では、第1の端部326は、約0.156インチの長さであり得る。別の実施形態では、セット部材316は、1/4インチ-20ねじであり得る。一実施形態では、ダボは、本明細書で考察されるもののようなダボ及びチャネル312の寸法を介してなど、チャネル312内に係合するように構成され得る。
【0027】
図4A~4Bは、本開示の別の実施形態400を描いている。一実施形態では、リンクウェッジを動作させる方法は、ウェッジドライバ器具402を含み得る。例えば、器具402は、ウェッジドライバ100、200及び/又は
図3A~3Bに描かれているものと同様であり得る。器具402は、リンク404(例えば、ハンマーリンク、リンク連結具等)を受け入れることができる。一実施形態では、器具402の開口は、器具402の主要部の保持部材(リップ)が、器具402の第1の突出部と第2の突出部との間など、主要部の開口内でリンク404を支持することができるように、リンク404を受け入れるように構成され得る。別の実施形態では、器具402は、リンク404及びそこに押し込まれるウェッジ406を受け入れるように構成され得る。一例では、器具402のドライバ412は、リンク404及びウェッジ406が嵌合するのに十分な空間が主要部の開口内に存在し得るように主要部内に引き込まれ得る。好ましくは、一例では、リンク404が主要部内の定位置にあり、ウェッジ406がリンク404に押し込まれるように下準備されている状態で、器具402のドライバ412は、本開示の原理に従ってウェッジ406に接触することができる。一実施形態では、器具402のボルト414は、ドライバ412に力を及ぼし、ドライバ412にウェッジ406をリンク404に押し込ませることができる。一実施形態では、ウェッジ406をリンク404に押し込むことにより、リンク404を固定及び/又は閉鎖することができる。別の実施形態では、方法400は、チェーン408が機関車の手ブレーキシステムのブレーキハンドル及び/又はレバーに結合されている間に実行することができる。
【0028】
別の実施形態では、リンク404からウェッジ410を押し出す方法は、固定されたウェッジ406を有するリンク404をウェッジ押し込み器具402の主要部の開口内に受け入れることを同様に含み得る。方法400と同様に、器具402のドライバ412は、ウェッジ406に接触し、ボルト414へのトルクの適用を介して移動することができる。このようにして、方法410は、チェーン408からリンクを取り外すためなど、リンク404からウェッジ406を押し出すことができる。一実施形態では、主要部の開口内にリンク404を受け入れることで、ウェッジ406がリンク404から取り外されたときにリンク404の構成要素が分離することを防ぎ得る。例えば、方法410が、張力をかけられたチェーン408に接続されているリンク404とウェッジ406に適用される場合、ウェッジ406の取り外しは、リンク404の構成要素の分離をもたらし、チェーン408からのリンク404の取り外しを促し得る。一実施形態では、リンクからウェッジを取り外すという用途は、ウェッジ406が取り外されると、リンク404の構成要素が大きい力でばらばらになり、人を負傷させる可能性があるため、危険な場合がある。一例では、リンク404を受け入れた主要部は、例えば、器具402のオペレータがリンク404からウェッジ406を取り外した後、リンク404を安全に切り離すことができるように、ウェッジ406が取り外されてもリンク404を閉じたままにしておくことができるように、激しい分離を防ぐことができる。好ましくは、一実施形態では、方法400、410は、ウェッジ406をリンク404に押し込むか又はリンク404から押し出すためなど、ボルト414にトルクを加えることができる電動ドリル416又は電動インパクトドライバ416の使用を含み得る。別の実施形態では、手動レンチを使用することができる。別の例では、ボルト414は、レバー、ホイール又はボルト414を手で回すことを可能にするのに適した任意の他の機構を組み込むことなどにより、手で回されるように構成され得る。
【0029】
図5A~5Bは、本開示の別の実施形態を描いている。ウェッジ(リンクウェッジ)500は、機関車の手ブレーキシステムのリンク又はリンク連結具と共に使用されるものなど、当技術分野で知られているウェッジと同様のものであり得る。ウェッジ500は、耳502及びピン504を含み得る。別の実施形態では、ウェッジ500は、ウェッジの第1の端部502及び第2のウェッジ端部504を含み得る。一実施形態では、耳502間のウェッジ500の少なくとも一部は、本開示の原理に従い、ウェッジドライバ器具のドライバの溝内に適合するか又は溝と接触することができる。別の実施形態では、耳502は、ウェッジがリンク若しくはハンマーリンク又はリンク連結具内で押し込まれ過ぎることを防止し得る。別の実施形態では、1つ又は複数のピン504は、ウェッジ500がリンクに押し込まれているときなど、リンクの溝又はリンク連結具のウェッジ開口部内にウェッジ500を案内することができる。一実施例では、リンク(リンク連結具)506は、ウェッジ500、第1のU字形部材508及び第2のU字形部材510を含み得る。一実施形態では、第1及び第2のU字形部材508、510は、
図5Bに見られるように、互いに結合することができる。例えば、U字形部材508、510のそれぞれは、他方のU字形部材のスプール514を受け入れることができるキャビティ512を含むなどして、他方に対応するように構成され得る。別の例では、U字形部材508、510のそれぞれは、ウェッジ開口部を介してウェッジ500を受け入れるように構成され得る。
【0030】
一実施形態では、U字形部材508、510のそれぞれは、他方のU字形部材の縦溝と整列するように構成された縦溝の対を含み得る。例えば、U字形部材508、510は、リンク連結具506の内周においてキャビティ512を横断する縦溝を含み得る。一実施形態では、縦溝の長手方向軸は、リンク連結具506の長手方向軸に実質的に垂直であり得る。別の例では、U字形部材508、510は、リンク連結具506の内周においてスプール514を横断する縦溝を含むか又はさらに含み得る。一実施形態では、縦溝の長手方向軸は、リンク連結具506の長手方向軸に対して実質的に垂直であり得る。好ましくは、U字形部材508、510のそれぞれは、縦溝の対を含み得る。一実施形態では、U字形部材508、510のそれぞれは、それらの縦溝のそれぞれが他方のU字形部材508、510上の縦溝と整列するように構成され得る。このようにして、U字形部材508、510が互いに結合されると、それらの縦溝は、リンク連結具506の内周上に2つの溝を形成することができる。好ましくは、溝は、それぞれU字形部材508、510のキャビティ512とスプール514との間の結合点に配置することができる。別の実施形態では、これらの溝は、ウェッジ500を受け入れるように構成され得る。例えば、ウェッジ500は、本開示の原理に従い、U字形部材508、510の溝に押し込むことができる。一実施形態では、ウェッジ500がU字形部材508、510に及ぼす力により、U字形部材508、510を一緒に固定することができる。別の実施形態では、ウェッジ500の耳502は、ウェッジ500がリンク連結具のU字形部材508、510を通して押し込まれ過ぎることを防止し得る。
【0031】
一実施形態では、本明細書で開示されるウェッジドライバ器具及びシステムは、任意の適切な材料で作ることができる。好ましくは、主要部、主要部キャップ、ボルト、ドライバ、ばね、ねじ並びに本明細書で考察される他の構成要素及び部材は、アルミニウム、スチール、鉄、銅、青銅若しくは任意の他の金属又はそれらの合金などの金属で作ることができる。別の実施形態では、本明細書における器具及びシステムは、ポリマー、プラスチック又はリンク連結具におけるウェッジなど、ウェッジの押し込みを可能にするのに適した任意の他の非金属材料で作ることができる。別の実施形態では、本明細書で考察される構成要素は、同じ材料又は異なる材料で作ることができる。別の実施形態では、ウェッジドライバ器具又はシステムは、ウェッジを押し込むのに必要な強度及び構造的完全性を維持しながら、できるだけ軽くなるように構成され得る。例えば、主要部をアルミニウム製にする一方、主要部キャップ、ボルト及びドライバをスチール製にすることができる。
【0032】
本開示は、少なくとも以下の利点を達成する。
【0033】
1.ハンマーリンク取り付けにおけるウェッジ押し込みの安全性を高める。
【0034】
2.機関車の手ブレーキシステムにおいてなど、チェーン又はチェーンセグメントの取り付け及び修理を容易にする。
【0035】
3.チェーン修理のための器具及び方法を提供する。
【0036】
4.チェーンをシステムから取り外すことなく、機関車の手ブレーキシステムの修理を容易にする。
【0037】
5.ドライバ部材の長手方向軸の周りでの回転に対して安定化されたドライバ部材を有するウェッジドライバを提供する。
【0038】
6.リンク連結具からウェッジを取り外す方法であって、ウェッジを取り外した直後にリンク連結具を取り付けた状態に維持し、それによりリンク連結具構成部品の激しい分離を緩和又は防止する方法を提供する。
【0039】
7.ドライバとウェッジとの接触点における所望されない回転運動を防止しながら、リンク連結具におけるウェッジの軸方向押し込みを容易にする。
【0040】
本特許文献中の記載は、いずれかの特定の要素、ステップ又は機能が、特許請求の範囲に含まれなければならない必須又は重要な要素であり得ることを暗示するものとして読まれるべきではない。また、「~のための手段」又は「~のためのステップ」という正確な単語が特定の請求項で明示的に使用され、その後に機能を特定する分詞句が続かない限り、添付の請求項又は請求項要素に関して米国特許法第112条(f)を発動するように意図される請求項はない。請求項内での「機構」、「モジュール」、「デバイス」、「ユニット」、「構成要素」、「要素」、「部材」、「器具」、「機械」、「システム」、「プロセッサ」、「処理装置」又は「コントローラ」などの用語の使用(ただし、これらに限定されない)は、請求項自体の特徴によってさらに修正又は強化される、当業者に公知の構造を指すように理解及び意図され得、米国特許法第112条(f)を発動するように意図されない。
【0041】
本開示は、その趣旨又は本質的な特徴から逸脱することなく、他の具体的な形態で具現化され得る。例えば、本明細書に記載される新規な構造のそれぞれは、その基本的な構成又は互いの構造的関係を保持しながら、又は本明細書に記載される同じ又は同様の機能を果たしながら、特定の局所的な変形又は要件に合わせて修正され得る。したがって、本実施形態は、あらゆる点で例示であり、限定的なものではないと考えられる。したがって、本発明の範囲は、前述の記載によってではなく、添付の特許請求の範囲によって確立することができる。したがって、特許請求の範囲の意味及び均等性の範囲内に入るすべての変更形態は、それに包含されることが意図される。さらに、特許請求の範囲の個々の要素は、よく理解されているものでも、定型的なものでも、従来のものでもない。代わりに、特許請求の範囲は、本明細書に記載された従来にない発明概念に向けられている。
【国際調査報告】