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特表2024-514450コンテナの内外のコード化のための二重コード化装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-02
(54)【発明の名称】コンテナの内外のコード化のための二重コード化装置
(51)【国際特許分類】
   A61B 90/98 20160101AFI20240326BHJP
   A61L 2/26 20060101ALI20240326BHJP
   G06K 19/077 20060101ALI20240326BHJP
   G06K 7/10 20060101ALI20240326BHJP
   A61B 50/30 20160101ALI20240326BHJP
【FI】
A61B90/98
A61L2/26
G06K19/077 220
G06K7/10 244
A61B50/30
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023558655
(86)(22)【出願日】2022-03-23
(85)【翻訳文提出日】2023-11-17
(86)【国際出願番号】 EP2022057616
(87)【国際公開番号】W WO2022200419
(87)【国際公開日】2022-09-29
(31)【優先権主張番号】102021107606.4
(32)【優先日】2021-03-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】502154016
【氏名又は名称】アエスキュラップ アーゲー
【住所又は居所原語表記】Am Aesculap-Platz, 78532 Tuttlingen Germany
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ステファニー ウーバー
(72)【発明者】
【氏名】トーマス-エルウィン カーラー
(72)【発明者】
【氏名】ウーヴェ シャーツ
(72)【発明者】
【氏名】ローランド-アロイス ヒューゲル
(72)【発明者】
【氏名】フレデリク レンツェンヒューバー
(72)【発明者】
【氏名】ラルフ プフィステル
(72)【発明者】
【氏名】ソール デュフー オチョア
(72)【発明者】
【氏名】シモーネ ヘルムレ
(72)【発明者】
【氏名】マーティン マキル
(72)【発明者】
【氏名】アンドレ バーク
【テーマコード(参考)】
4C058
【Fターム(参考)】
4C058AA12
(57)【要約】
本開示は、医療用滅菌品コンテナ、及び滅菌品コンテナの内容物及び位置を記録するための装置構成に関するものであり、滅菌品コンテナ、搬送又は保管装置、及び滅菌品コンテナに挿入可能な保持装置を含む。滅菌品コンテナは、識別子によって識別可能であり、かつデジタル読取可能な少なくとも一つの第1識別要素と、識別子によって識別可能で、デジタル読取可能な少なくとも一つの第1識別要素であって、前記第1識別要素は滅菌品コンテナの外部に配置されている、第1識別要素、及び、識別子によって識別可能で、デジタル読取可能な少なくとも一つの第2識別要素であって、前記第2識別要素は滅菌品コンテナの内部に配置されている、第2識別要素と、を備え、滅菌品コンテナの第1識別要素の識別子は、滅菌品コンテナの第2識別要素の識別子に対応している。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療用滅菌品コンテナ(2)であって、医療製品を受け入れるように構成された、ふるいかご又は穿孔された金属板若しくは滅菌ボックスの形状の、前記医療用滅菌品コンテナ(2)に挿入可能な保持装置(14)を有し、
前記医療用滅菌品コンテナ(2)には、
前記医療用滅菌品コンテナ(2)の外部の識別子によって識別可能な、少なくとも一つのデジタル読取可能な第1識別要素(10)、好ましくはRFIDタグと、
前記医療用滅菌品コンテナ(2)の内部の識別子によって識別可能な、少なくとも一つのデジタル読取可能な第2識別要素(12)、好ましくはRFIDタグと、が設けられ、
前記医療用滅菌品コンテナ(2)の前記第1識別要素(10)の前記識別子は、前記医療用滅菌品コンテナ(2)の前記第2識別要素(12)の前記識別子に対応することを特徴とする、医療用滅菌品コンテナ(2)。
【請求項2】
前記滅菌品コンテナ(2)に挿入可能な前記保持装置(14)は、前記内部に配置された制御ユニット(18)と、前記内部に配置され、第2識別素子(12)を読み出すように設けられ、かつ構成された少なくとも一つの読取装置(20)と、を備えていることを特徴とする、請求項1に記載の医療用滅菌品コンテナ(2)。
【請求項3】
前記内部に配置された前記制御ユニット(18)は、前記内部に配置された前記読取装置(20)を介して前記第2識別素子(12)を読み取ることにより、いずれの滅菌品コンテナ(2)の中に前記保持装置(14)が配置されているかを決定するように設けられ、かつ構成されていることを特徴とする、請求項2に記載の医療用滅菌品コンテナ(2)。
【請求項4】
前記保持装置(14)は、その中に保管された医療製品(15)を認識し、これを前記内部に配置された前記制御ユニット(18)に伝達するように設けられ、かつ構成されていることを特徴とする、請求項2又は3に記載の医療用滅菌品コンテナ。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一項に記載の医療用滅菌品コンテナ(2)と、
搬送装置又は保管装置(22)と、
医療製品を受け入れるために構成されたふるいかご、又は穿孔された金属板又は滅菌ボックスの形状で前記滅菌品コンテナ(2)に挿入可能な保持装置(14)と、を用いて、前記医療用滅菌品コンテナ(2)の内容物及び位置を記録するための装置構成であって、
前記搬送装置又は保管装置(22)は、外部に配置された少なくとも一つの読取装置(26)が設けられた少なくとも一つの保管スペース(24)を備え、前記読取装置(26)は、前記搬送装置又は保管装置(22)の外部に配置された制御ユニット(28)に接続され、第1識別要素(10)を読み取るように設けられ、かつ構成されることを特徴とする、装置構成。
【請求項6】
前記外部に配置された前記制御ユニット(28)は、前記第1読取装置(26)を介して前記第1識別素子(10)を読み取ることにより、前記滅菌品コンテナ(2)が配置されている前記保管スペース(24)を決定するように設けられ、かつ構成されることを特徴とする、請求項5に記載の装置構成。
【請求項7】
前記外部に配置された少なくとも一つの制御ユニット(28)と、前記内部に配置された少なくとも一つの制御ユニット(18)とが互いに通信するように設けられ、かつ構成され、好ましくは前記通信が直接行われることを特徴とする、請求項2から4のいずれか一項に記載の医療用滅菌品コンテナ(2)に関する、請求項5又は6に記載の装置構成。
【請求項8】
前記外部に配置された少なくとも一つの制御ユニット(28)と、前記内部に配置された少なくとも一つの制御ユニット(18)とが、互いに通信し、外部装置(32)と通信するように設けられ、かつ構成されていることを特徴とする、請求項2から4のいずれか一項に記載の医療用滅菌品コンテナに関する、請求項5又は6に記載の装置構成。
【請求項9】
前記外部装置(32)は、前記外部に配置された制御ユニット(28)と前記内部に配置された制御ユニット(18)とによって決定された前記情報のコピーを記憶するように設けられ、かつ構成されることを特徴とする、請求項8に記載の装置構成。
【請求項10】
前記外部に配置された制御ユニット(28)と、前記内部に配置された制御ユニット(18)とが、前記外部に配置された前記外部装置(32)及び制御ユニット(28)と、前記内部に配置された制御ユニット(18)とを、無線接続の少なくとも一つのアクセスポイントを介して接続するように設けられていることを特徴とする、請求項8又は9に記載の装置構成。
【請求項11】
前記内部に配置された制御ユニット(28)は、前記無線接続の信号強度を介して前記少なくとも一つのアクセスポイントに対するその位置を決定するように設けられ、かつ構成され、好ましくは、前記位置決定のために複数のアクセスポイントを使用することを特徴とする、請求項10に記載の装置構成。
【請求項12】
前記外部に配置された制御ユニット(18)は、前記無線接続の前記信号強度を介して、前記少なくとも一つのアクセスポイントに対するその位置を決定するように設けられ、かつ構成され、好ましくは、前記位置決定のために複数のアクセスポイントを使用することを特徴とする、請求項10に記載の装置構成。
【請求項13】
医療用滅菌品コンテナ(2)と、
搬送装置又は保管装置(22)と、
医療製品を受け入れるために構成されたふるいかごの形状の前記滅菌品コンテナ(2)に挿入可能な保持装置(14)と、を用いて、医療用滅菌品コンテナ(2)の内容物及び位置を記録するための装置構成であって、
識別子によって識別可能であり、かつ前記医療用滅菌品コンテナ(2)の外部に配置されているか又は配置されるようにデジタル読取可能な、少なくとも一つの第1識別要素(10)、好ましくはRFIDタグの使用、及び、
識別子によって識別可能であり、かつ前記医療用滅菌品コンテナ(2)の内部に配置されているか又は配置されるようにデジタル読取可能な、少なくとも一つの第2識別要素(12)、好ましくはRFIDタグの使用、を備え、
前記医療用滅菌品コンテナ(2)の前記第1識別要素(10)の前記識別子は、前記医療用滅菌品コンテナ(2)の前記第2識別要素(12)の前記識別子に対応することを特徴とする、装置構成。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、滅菌品コンテナ及び滅菌品コンテナの内容物及び位置を記録するための装置構成に関する。
【背景技術】
【0002】
医療における記録の要求は近年著しく増加している。医療施設では、特定のプロセスの正確な記録がますます求められている。これは、手術器具、インプラントなどの医療製品の滅菌商品サイクルに特に影響を及ぼす。
【0003】
医療製品、装置、工具などの滅菌品サイクルの記録は、ほとんどの場合、再処理サイクルの終了時の記録又はチェックに基づいている。問題は、事前洗浄、洗浄及び消毒、メンテナンス及び滅菌がどのように行われたかを確実にいえないことである。有効なデータは手書きのメモによって生成されるが、この手順は非常に間違いやすい。例えば、多忙な緊急事態においては、滅菌品コンテナからの医療製品の取り出しを手動で、特に手書きで記録することはできない。
【0004】
さらに、電動工具、空気圧工具又は油圧工具の動作時間は、個々の工具に関して記録することはできない。もう一つの問題は、個々の器具や工具の識別と耐用年数の識別の欠如である。
【0005】
(技術の状況)
WO2005/048041には、RFID素子を備えたコンテナが記載されている。コンテナの内容物及びその他の関連情報は、書込装置を介してこのRFID素子に記憶される。第1の実施形態では、内容物は、コンテナが充填されるときに人によって手動で記録され、RFID要素に格納される。別の実施形態では、コンテナはRFIDリーダを備えており、RFIDリーダは、コンテナの内容物(器具、工具など。)に設けられたRFID要素を読み取り、次に、コンテナがどの内容物を運搬/保管するかに関する情報をコンテナのRFID素子に書き込む。
【0006】
滅菌品のモニタリングとトレーサビリティのためには、医療製品又は器具が再処理プロセス全体を正常に完了し、必要なすべてのメンテナンス手順が実施されているかどうかを判断できる必要がある。滅菌品は、滅菌品コンテナ内の指定された保持装置に保管され、搬送される。
【0007】
今日の時点では、最初に梱包計画を経て手動で割り当てを行い、それに続いて手動でコンテナを割り当てなければ、どの保持装置がどの滅菌品コンテナに入っているかわからない。また、滅菌品コンテナを直感的に見つけることができない。代わりに、常に元の場所に移動するか、手動識別子を設ける必要がある。大きな棚では、特に時間の増加を意味する。さらに、このような手動割り当ては、エラーと不確実性の余地をもたらす。
【0008】
滅菌品コンテナは、医療用台車と呼ばれる搬送台車で搬送される。現在では、ドアが閉まっている状態では、これらの台車の中身を特定することはできない。また、医療用台車の追跡やトレース(位置追跡)はできない。
【0009】
または、手動で作成されたパッキングリストを見ることもできるが、これでは、製品は通常、シリアル番号なしでそこにリストされ、製品の個別の追跡が不可能である。
【0010】
さらに、搬送中又は保管中に滅菌品コンテナから製品が取り出されることがある。これは検出されない可能性がある。しかし、以前に取り出された製品は、遅くとも手術で使用するときには必要である。滅菌品コンテナの内容物を包装計画と比較しなければ、完全性を事前に確認することはできない。
【0011】
さらに、医療製品の再処理装置の自動化、ロボット支援、又は自律運転は不可能である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
したがって、開示の目的は、先行技術の不利な点を回避するか、少なくとも低減することである。特に、滅菌品コンテナの内容物及び位置の記録及びトレーサビリティが改善される。
【課題を解決するための手段】
【0013】
この目的は、請求項1に記載の医療用滅菌品コンテナと、請求項5に記載の装置構成とによって解決され、これにより、密封された滅菌品コンテナの内容物及び位置をリアルタイムで記録及び追跡することが可能である。有利な更なる進展は従属クレームの一部である。
【0014】
医療用滅菌品コンテナは、医療用製品を受け入れるために構成された、ふるいかご又は穿孔された金属板又は滅菌ボックスの形状の滅菌品コンテナに挿入可能な保持装置を含む。本開示によれば、医療用滅菌品コンテナは、医療用滅菌品コンテナの外部に識別子によって識別可能な少なくとも一つのデジタル読取可能な第1識別要素を備え、医療用滅菌品コンテナの内部に識別子によって識別可能な少なくとも一つのデジタル読取可能な第2識別要素を備えている。医療用滅菌品コンテナの第1識別要素の識別子は、滅菌品コンテナの第2識別要素の識別子に対応する。
【0015】
換言すれば、少なくとも第1識別要素が滅菌品コンテナの外部に取り付けられ、少なくとも第2識別要素が滅菌品コンテナの内部に取り付けられ、これにより、滅菌品コンテナのすべての識別要素が同一の識別子を有する。第1識別素子及び第2識別素子は、RFIDトランスポンダであることが好ましい。第1識別要素及び第2識別要素の他の好ましい実施形態は、NFC要素、バーコード、標識、カラーパネル、データマトリックスなどを含む。第1識別要素及び第2識別要素は、滅菌品コンテナに固定又は取り外し可能に接続され、滅菌品コンテナの識別を可能にする。
【0016】
換言すれば、本発明のコアは、第1識別要素が滅菌品コンテナの外部に位置し、外部に配置された(第1)読取装置を介して、好ましくは搬送装置又は保管装置の外部に配置された(第1)制御ユニットによって読み取られるように設けられ、かつ構成され、第2識別要素が滅菌品コンテナの内部に位置し、内部に配置された(第2)読取装置を介して、好ましくは保持装置の内部に配置された(第2)制御ユニットによって読み取られるように設けられ、かつ構成され、第1識別要素の識別子が第2識別要素の識別子に対応することである。
【0017】
医療用滅菌品コンテナに挿入するために設けられ、かつ構成された保持装置は、読取装置を内部に配置してもよい。内部に配置された読取装置は、滅菌品コンテナの第2識別要素を読み取ることができる。内部に配置された読取装置は、好ましくはケーブルを介して、保持装置上に配置された内部に配置された制御ユニットに接続されてもよい。また、内部に配置された制御ユニットは、内部に配置された読取装置と無線で接続されることが好ましい。内部に配置される読取装置は、RFIDリーダであることが好ましい。他の好ましい実施形態は、NFCリーダ、バーコードリーダ(バーコードスキャナ)、カメラ等を含み、内部に配置された読取装置と第2識別素子とは互換性がある。換言すれば、読取装置は、識別要素に符号化/記憶された識別子を読み取るように提供され、かつ適合される。保持装置はふるいかごであることが好ましい。さらに好ましい実施形態は、医療製品を隣接する医療製品から固定し遠ざけることを可能にし、医療製品を受け入れるために特別に構成された、有孔金属板、滅菌ボックス又は滅菌装置である。
【0018】
他の好ましい実施形態では、内部に配置された制御ユニットは、内部に配置された読取装置を介して第2識別要素を読み取ることによって、保持装置がどの医療用滅菌品コンテナに配置されているかを決定するために設けられ、かつ構成されてもよく、好ましくは、保持装置は、その中/上に格納されている医療製品を認識し、この情報を内部に配置された制御ユニットに送信するために設けられ、かつ構成されてもよい。
【0019】
換言すれば、保持装置の内部に配置された制御ユニットは、保持装置が滅菌品コンテナ内に配置されているときに、保持装置の内部に配置された読取装置を介して滅菌品コンテナの第2識別要素を識別することができる。このため、第2識別素子に記憶された識別子は、内部に配置された制御ユニットにより、内部に配置された読取装置を介して読み出される。
【0020】
好ましくは、保持装置は、保持装置に格納されている医療製品又はツールを検出するセンサを有することができる。例えば、品目番号、製造番号の識別、及び医療製品又はツールの個々のサイクル数の記録が可能である。これは、例えば、保持装置のセンサによって読み取ることができる、医療製品に添付された個々の製品識別子を介して行うことができる。好ましい実施形態では、医療製品のこれらの個々の製品識別子はRFIDトランスポンダである。他の好ましい実施形態は、NFC素子、バーコード、標識、カラーチャート、データマトリックス等を含む。
【0021】
第2識別要素の識別子を識別することにより、保持装置が滅菌品コンテナ内に配置されているときに、内部に配置された制御ユニットは、保持装置を滅菌品コンテナに明確に割り当てることができる。
【0022】
また、保持装置のセンサは、好ましくは、保持装置に保管されている医療製品を検出する。したがって、全体として、どの滅菌品コンテナにどの医療製品が入っているかを、開封することなく識別することができる。これにより、パッキングリストの手動メンテナンスによるエラーの発生を防ぎ、パッキングリストの作成プロセスを大幅に短縮できる。また、手動梱包リストには通常、医療製品の品目番号のみが記載されており、シリアル番号は記載されていない。ここで説明する実施形態は、医療製品の製造番号を簡単に読み取ることができ、個々の追跡を可能にする。
【0023】
説明した実施形態の他の利点は、滅菌品コンテナから医療製品が取り出されたときに検出されることである。これにより、例えば、手術のために予め包装された滅菌品コンテナを開封して汚染することなく、その完全性をチェックすることができる。
【0024】
医療用滅菌品コンテナの内容物及び位置を記録するための装置構成は、医療用滅菌品コンテナと、医療製品を受け入れるために構成されたふるいかご、又は穿孔された金属板又は滅菌ボックスの形で滅菌品コンテナに挿入可能な搬送装置又は保管装置及び保持装置を含む。
【0025】
搬送装置又は保管装置は、前記滅菌品コンテナのための少なくとも一つの保管スペースを有し、これにより、好ましくは、保管スペースにただ一つの滅菌品コンテナのためのスペースがある。搬送装置又は保管装置は、コンパートメント底部を有する医療用台車であることが好ましい。さらに好ましい実施形態は、棚、キャビネット、搬送カートなどである。コンテナの外部には、好ましくは、少なくとも第1読取装置が各保管スペースに配置される。好ましくは、搬送装置又は保管装置は移動装置である。さらに好ましくは、搬送装置又は記憶装置は、不動装置である。
【0026】
搬送装置又は保管装置は、好ましくは、少なくとも一つの読取装置が外部に配置された少なくとも一つの保管スペースを備え、この保管スペースは、搬送装置又は保管装置の外部に配置された制御ユニットに接続され、第1識別要素を読み取るように設けられ、かつ構成される。滅菌品コンテナに挿入可能な保持装置は、内部に配置された制御ユニットと、内部に配置され、第2識別要素を読み取るように設けられ、かつ構成された少なくとも一つの読取装置とを備える。
【0027】
外部に配置された制御ユニットにおいて、外部に配置された各読取装置は保管装置にリンクされている。これは、外部に配置された制御ユニットが、外部に配置された各制御ユニットが取り付けられる保管領域を節約することを意味する。外部に配置されたこの読取装置は、滅菌品コンテナの第1識別要素を読み取ることができる。外部に配置された読取装置は、RFIDリーダであることが好ましい。他の好ましい実施形態は、NFCリーダ、バーコードリーダ(バーコードスキャナ)、カメラ等を含み、外部に配置された読取装置と第1識別素子とは互換性がある。換言すれば、外部に配置された読取装置は、識別素子に符号化/記憶された識別子を読み取るように構成されている。外部に配置された読取装置は、好ましくはケーブルを介して搬送装置又は保管装置に配置された外部に配置された制御ユニットに接続される。また、外部に配置された制御ユニットは、外部に配置された読取装置に無線で接続されることが好ましい。
【0028】
第1の好ましい実施形態では、外部に配置された制御ユニットが、外部に配置された読取装置を介して第1識別素子を読み取ることにより、滅菌品コンテナが配置された保管スペース(局所位置)を決定するように設けられ、かつ構成されている。
【0029】
換言すれば、外部に配置された制御ユニットは、滅菌品コンテナが保管スペース上に配置されたときに、保管スペース上に設けられた外部に配置された読取装置を介して、滅菌品コンテナの第1識別要素を識別する。好ましくは、外部に配置された読取装置は、保管スペースのコンパートメント底部に配置される。さらに好ましくは、外部に配置された読取装置は、保管スペースのコンパートメント底部の上側又は下側に固定又は取り外し可能に配置される。外部に配置された制御ユニットは、滅菌品コンテナの第1識別要素の識別子を読み取ることにより、どの滅菌品コンテナが保管スペースに位置しているかを認識する。好ましくは、各保管スペースには、ユニークな保管スペース識別子が設けられ、それが外部に配置された制御ユニットに記憶され、外部に配置され関連付けられた読取装置に割り当てられる。
【0030】
さらに好ましくは、保管スペース識別子はまた、搬送装置又は保管装置への明確な割り当てを可能にする。換言すれば、保管スペース識別子は、保管スペースが配置されている搬送装置又は保管装置を示す。
【0031】
これにより、滅菌品コンテナが搬送装置又は保管装置の保管スペース上に位置されると、外部に配置された制御ユニットは、外部に配置された読取装置を介して滅菌品コンテナの第1識別要素を認識することができ、滅菌品コンテナの第1識別要素の識別子と保管スペースの保管スペース識別子とをリンクさせることができる。
【0032】
滅菌品コンテナの第1識別要素の識別子を読み出すことにより、滅菌品コンテナを保管スペースに明確に割り当てることができる。これにより、保管リストの手動メンテナンスによるエラーの発生を防ぎ、保管リストの作成プロセスを大幅に高速化できる。また、保管スペースを自動的に更新できる。例えば、滅菌品コンテナが、ある保管スペース、例えばラックから、別の保管スペース、例えば医療用台車内に、移送された場合、ラックの外部に配置された制御ユニットと、医療用台車の外部に配置された制御ユニットとによって、自動的に登録・更新される。特に、ラックの外部に配置された制御ユニットは、滅菌品コンテナがラックの保管スペースにないことを登録し、医療用台車の外部に配置された制御ユニットは、滅菌品コンテナが医療用台車の保管スペースにあることを登録する。これにより、例えば、医療上の緊急事態が発生した場合に、滅菌品コンテナが検出されることなく移動されることを防止する。
【0033】
換言すれば、これにより、滅菌品コンテナの追跡及びトレーシング、ひいては保持装置及び保持装置内の医療製品の追跡及びトレーシングが可能となる。
【0034】
さらに好ましい実施形態では、外部に配置された少なくとも一つの制御ユニットと、内部に配置された少なくとも一つの制御ユニットは、互いに通信するように設けられ、かつ構成され、通信は好ましくは直接行われる。
【0035】
換言すれば、外部に配置された制御ユニットは、外部に配置された読取装置を介した第1識別要素の読取/識別を介して決定された情報、特に、どの滅菌品コンテナが搬送装置又は保管装置の保管スペース内に位置するかの情報を、外部及び内部に配置された任意の数の制御ユニットに伝達する。内部に配置された制御ユニットは、内部に配置された読取装置を介した第2識別要素の読取/識別を介して決定された情報、特に、保持装置が配置された滅菌品コンテナの情報を、外部及び内部に配置された任意の数の制御ユニットに伝達する。
【0036】
好ましくは、保持装置の内部制御ユニットは、この保持装置内に配置された医療製品又はツールに関する情報を、外部及び内部に配置された任意の数の制御ユニットにさらに伝達する。
【0037】
通信は、外部に配置された制御ユニットと内部に配置された制御ユニットとの間の通信に明確に限定されるものではない。外部に配置された制御ユニットは、外部に配置された他の制御ユニットとも通信可能であり、内部に配置された制御ユニットは、内部に配置された他の制御ユニットとも通信可能である。その結果、各滅菌品コンテナの保管スペースと好ましくはその内容物が、外部及び内部に配置された各制御ユニットに記憶される。この通信は好ましくは無線であり、特に好ましくはBluetooth、IEEE802.11、移動無線等を介して行われる。
【0038】
外部及び内部に配置された制御ユニット間の通信により、どの滅菌品コンテナに保持装置が収容されているか、どの医療製品がこの保持装置に収容されているか、及び滅菌品コンテナが搬送装置又は保管装置のどの保管スペースに位置しているかについて、外部及び内部に配置されたいずれの制御ユニットからも情報を得ることができる。これにより、特定の滅菌品コンテナ又は特定の医療製品の検索が容易になり、個々の医療製品の追跡が可能になる。
【0039】
他の好ましい実施形態では、外部に配置された少なくとも一つの制御ユニットと、内部に配置された少なくとも一つの制御ユニットは、互いに通信し、かつ外部装置とも通信するように設けられ、かつ構成されている。
【0040】
換言すれば、外部に配置された制御ユニットによって読み出された情報と、内部に配置された制御ユニットによって読み出された情報とは、互いに伝達されるだけでなく、外部装置に送信されることが好ましい。外部デバイスは、好ましくは外部コンピューティング及びストレージユニットであり、特に好ましくはサーバである。外部デバイスは、ローカルネットワークに統合されることが好ましい。又は、外部デバイスは、インターネットなどのグローバルネットワークに統合される。外部装置を介して、外部及び内部に配置された制御ユニットの情報にアクセスすることができる。好ましくは、ユーザインタフェース、特にウェブインタフェースを介して情報にアクセスすることができる。さらに好ましくは、このユーザインタフェースへのアクセスは、不正アクセスを防止するために暗号化される。好ましくは、ユーザインタフェースは、検索機能、特に、滅菌品コンテナ又は医療製品の保管スペースを特定して検索することを可能にする検索機能を含む。さらに好ましくは、検索機能は、そこに保管されている滅菌品コンテナの内容物を要求することができるように、保管スペースの直接入力も可能である。
【0041】
好ましくは、情報は、無線で、特にBluetoothを介して、IEEE802.11を介して、又はモバイル無線等を介して、外部装置に送信される。
【0042】
あるいは、外部装置はハンドヘルド装置であることが好ましい。好ましくは、ハンドヘルド装置は携帯電話、特にスマートフォンであり、外部に配置された制御ユニット及び内部に配置された制御ユニットによって読み出された情報がこの目的のために提供されるアプリケーションに表示される。さらに好ましくは、ハンドヘルド装置は、外部に配置された制御ユニット及び内部に配置された制御ユニットから情報を受信し表示するように構成されかつ意図された、スクリーン及び操作要素を有するハンドヘルド装置である。さらに好ましくは、ハンドヘルド装置は、検索機能、特に、滅菌品コンテナ又は医療製品の保管スペースを対象とした検索を可能にする検索機能を含む。好ましくは、検索機能はまた、そこに格納されている滅菌品コンテナの内容物を要求することができるように、格納スペースの直接入力を可能にする。
【0043】
この情報を外部装置に送信することにより、外部に配置された制御ユニット及び内部に配置された制御ユニットからの情報に、どこからでも迅速にアクセスすることができる。これにより、特定の滅菌品コンテナ及び/又は特定の医療製品の検索が容易になる。さらに、滅菌品コンテナの内容物は、例えば手術室に向かう途中で、容易に完全性をチェックすることができる。また、滅菌品コンテナが医療製品処理ユニット(AEMP)に到達するまでに手術室に置かれた時間の長さを決定することも可能である。
【0044】
さらに好ましい実施形態では、外部に配置された制御ユニットは、外部及び内部に配置された制御ユニットから受信した情報を医療製品の製造業者又は外部サービス提供者に送信するように設けられ、かつ構成され、後者が医療製品のライフサイクル管理を提供できるようにする。
【0045】
別の好ましい実施形態では、外部装置は、外部に配置された制御ユニット及び内部に配置された制御ユニットによって決定された情報のコピーを格納するように設けられ、かつ構成される。
【0046】
換言すれば、外部に配置された制御ユニット及び内部に配置された制御ユニットから外部装置に送信された情報がコピーされ、その情報のコピーが外部装置のメモリに記憶される。
【0047】
外部に配置された制御ユニットと内部に配置された制御ユニットが外部装置に送信する情報のコピーを記憶することにより、個々の医療製品のサイクル回数を記録し、比較することができる。さらに、個々の医療製品のサイクル数を記録することも可能である。これにより、医療製品が規定の耐用年数に達しているかどうか、又は保守期限が到来しているかどうかを確認することができる。また、情報のコピーは、外部又は内部に配置された制御ユニットに欠陥があった場合の情報の損失を防止する。
【0048】
他の好ましい実施形態では、外部に配置された制御ユニットと内部に配置された制御ユニットは、無線接続の少なくとも一つのアクセスポイントを介して、外部に配置された外部装置及び制御ユニットと、内部に配置された制御ユニットとを接続するように構成されている。
【0049】
換言すれば、外部に配置された制御ユニットと内部に配置された制御ユニットとは、アクセスポイントを介して外部装置と接続され、さらに外部に配置された制御ユニットと内部に配置された制御ユニットとは、無線接続を介して接続される。無線接続は、無線技術、特にBluetooth、IEEE802.11等であることが好ましい。アクセスポイントは、ルータ、中継器、アクセスポイント等が好ましい。好ましくは、複数のアクセスポイントが利用可能である。
【0050】
さらに換言すれば、外部と内部に配置された任意の数の制御ユニットがメッシュを形成し、無線接続を介して相互に通信することができる。外部及び内部に配置される制御ユニットの数は任意に可変である。
【0051】
アクセスポイントは、外部に配置された制御ユニットと、内部に配置された制御ユニットと、外部装置との間の無線接続を可能にする。これにより、外部又は内部に配置された個々の制御ユニットが、外部又は内部に配置された他の制御ユニット又は外部装置の送受信範囲外にあっても、外部に配置された制御ユニット、内部に配置された制御ユニット及び外部ユニット間で情報の交換が可能となる。
【0052】
さらに好ましい実施形態では、外部に配置された制御ユニットは、無線接続の信号強度を介して、好ましくは位置決定のために複数のアクセスポイントを使用して、少なくとも一つのアクセスポイントに対するその位置を決定するように設けられ、かつ構成される。
【0053】
換言すれば、外部に配置された制御ユニットは、接続された少なくとも一つの無線リンクの信号強度を決定することにより、外部に配置された制御ユニットがアクセスポイントの固定位置に対してどの位置にあるかを決定する。この信号強度により、外部に配置された制御ユニットは、アクセスポイントに対してどの距離に位置しているかを決定することができる。好ましくは、位置は、異なるアクセスポイントの固定位置へのいくつかの信号強度、すなわちいくつかの距離を三角測量することによって決定される。アクセスポイントの固定位置は、外部に配置された制御ユニット、又は外部に配置された制御ユニットがアクセスポイントの固定位置にアクセスできるように外部装置に記憶されることが好ましい。
【0054】
外部に配置された制御ユニットの位置を決定することにより、移動可能な搬送装置又は保管装置が、診療所のような環境におけるアクセスポイントの固定位置に対して現在どこに位置しているかを決定することができる。これにより、搬送装置又は保管装置の追跡と検索が容易になる。
【0055】
別の好ましい実施形態では、内部に配置された制御ユニットは、無線リンクの信号強度を介して、好ましくは位置決定のために複数のアクセスポイントを使用して、少なくとも一つのアクセスポイントに対するその位置を決定するように設けられ、かつ構成される。
【0056】
換言すれば、内部に配置された制御ユニットは、接続された少なくとも一つの無線リンクの信号強度を決定することにより、内部に配置された制御ユニットがアクセスポイントの固定位置に対してどの位置にあるかを決定する。この信号強度により、制御ユニットは、アクセスポイントに対してどの距離に位置するかを決定することができる。好ましくは、位置は、異なるアクセスポイントの固定位置へのいくつかの信号強度、すなわちいくつかの距離を三角測量することによって決定される。アクセスポイントの固定位置は、内部に配置された制御ユニット、又は内部に配置された制御ユニットがアクセスポイントの固定位置にアクセスできるように外部装置に記憶されることが好ましい。
【0057】
内部に配置された制御ユニットの位置を決定することにより、例えば診療所などの環境におけるアクセスポイントの固定位置に対して、滅菌品コンテナが現在どの位置に配置されているかを決定することができる。これにより、外部に配置された読取装置と外部に配置された制御ユニットとを備えた搬送装置や保管装置の保管スペースに配置されていなくても、滅菌品コンテナの保管場所を決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0058】
図1図1は、第1識別要素及び第2識別要素を有する滅菌品コンテナの開示に係る図である。
図2図2は、医療製品用レセプタクルを備えた保持装置の開示に係る図である。
図3図3は、滅菌品コンテナを受け入れるための保管スペースを有する搬送装置又は保管装置の開示に係る図である。
図4図4は、本開示に係る装置構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0059】
図1は、第1側壁4及び第2側壁6と、底部8及び蓋9とを有する滅菌品コンテナ2を示す。滅菌品コンテナ2は、アルミニウム製であることが好ましい。滅菌品コンテナ2の外部には、第1識別素子10が滅菌品コンテナ2に着脱自在に結合されている。第1識別素子10は、好ましくはRFIDトランスポンダである。識別要素の他の好ましい実施形態は、NFC要素、バーコード、標識、カラーパネル、データマトリックス等を含む。滅菌品コンテナ2の外部は、第1側壁4の外部と、第2側壁6の外部と、底部8の外部とを備える。滅菌品コンテナ2の内部には、第2識別素子12が滅菌品コンテナ2にしっかりと又は着脱可能に結合されている。第2識別素子12は、RFIDトランスポンダであることが好ましい。識別要素の他の好ましい実施形態は、NFC要素、バーコード、標識、カラーパネル、データマトリックス等である。滅菌品コンテナ2の内部は、第1側壁4の内部と、第2側壁6の内部と、底部8の内部とを備える。
【0060】
好ましい実施形態では、蓋9は、滅菌品コンテナ2の開口縁のゴムシールを介して密封される。他の好ましい実施形態では、開口縁は、滅菌品コンテナ2を密封するために使用される折り目を有する。
【0061】
さらに好ましい実施形態では、滅菌品コンテナ2は、蓋9を滅菌品コンテナ2に固定するように設けられ、かつ構成されたクロージャを有する。好ましくは、クロージャは、第1側壁及び/又は第2側壁に互いに対向して配置される。適切なクロージャには、テンションロック、ツイストロック、レバーロック、電気機械式クロージャなどがある。
【0062】
他の好適な実施形態では、滅菌品コンテナ2の蓋9にフィルタ用のホルダが設けられる。好ましくは、フィルタ用ホルダは、センタリングピンを有する。さらに他の実施形態では、滅菌品コンテナ2は、好ましくはシリコーンコーティングされたハンドルを有する。
【0063】
さらに別の実施形態では、滅菌品コンテナ2は積み重ね可能に設けられ、かつ構成される。
【0064】
図2は、この目的のために設けられ、かつ構成されたレセプタクル16内に医療製品15及び/又は医療機器を保持するように設けられ、かつ構成され、また、滅菌品コンテナ2内に挿入されるように設けられ、かつ構成された保持装置14を示す。
【0065】
好ましい実施形態では、保持装置14はふるいかごである。他の好ましい実施形態は、穿孔された金属板、滅菌トレイ、又は滅菌ボックスを含む。レセプタクル16は、医療製品15を受け入れるように、かつ、隣接する医療製品15から医療製品15を離間するように設けられ、かつ構成される。好ましくは、レセプタクル16は、異なる医療製品15に適合し、かつ、エネルギー貯蔵とデータ処理ユニットを有するセンサシステムを有する。
【0066】
レセプタクル16のセンサシステムは、好ましくは、保持装置14内の医療製品15を識別するように設けられ、かつ構成される。例えば、医療製品15の品番、シリアル番号、個別のサイクル数の識別が可能である。これは、例えば、医療製品15に取り付けられた個々の製品識別子を介して行うことができ、保持装置14のセンサによって読み取ることができる。さらに好ましくは、レセプタクル16は、データインターフェース及びアンテナインターフェースを有することが好ましい。データインターフェース及びアンテナインターフェースは、レセプタクル16のセンサシステムによって決定されたデータを送信するように設けられ、かつ構成される。
【0067】
保持装置14は、第2制御ユニット(内部に配置された制御ユニット)18と、第2制御ユニット18に接続された第2読取装置(内部に配置された読取装置)20とを含む。第2読取装置20は、滅菌品コンテナ2の第2識別素子12を読み取るように設けられ、かつ構成される。好ましい実施形態では、第2制御ユニット18は、エネルギー保管装置、データ処理ユニット、通信モジュール及び読取モジュールを含む。読取モジュールは好ましくはマルチプレクサを含み、マルチプレクサは複数の第2読取装置20に対応するように設けられ、かつ構成される。好ましい実施形態では、第2読取装置20は、一定数の導通経路を有するアンテナであり、マルチプレクサのインタフェースを介して第2制御ユニット18に接続される。
【0068】
図3は、少なくとも一つの保管スペース24を備え、滅菌品コンテナ2を受け入れるように設けられ、かつ構成された搬送装置又は保管装置22を示す。保管スペース24は、滅菌品コンテナ2の外部に設けられ、第1識別素子10を読み取るように構成された第1読取装置(外部に配置された読取装置)26を少なくとも一つ備えている。第1読取装置26は、第1制御ユニット28(外部に配置された制御ユニット)に接続されている。第1制御ユニット28は、エネルギー貯蔵と、データ処理部と、通信モジュールと、読取モジュールとを含む。読取モジュールは好ましくはマルチプレクサを含み、マルチプレクサは複数の第1読取装置26に対応するように設けられ、かつ構成される。好ましくは、搬送装置又は保管装置22は、貯蔵スペース24が設けられ、正確に一つの滅菌品コンテナ2を受け入れるように構成される。
【0069】
好ましい実施形態では、搬送装置又は保管装置22は、保管スペース24が設けられた個々のコンパートメント底部30を備えた車輪/ローラー29を有する医療用台車である。好ましくは、第1読取装置26は、コンパートメント底部30内に配置される。さらに好ましくは、第1読取装置は、区画底部30の上側又は下側に配置される。別の好ましい実施形態では、搬送装置又は保管装置22は、保管スペース24が設けられた個々のコンパートメント底部30を備えた固定棚状の保管装置である。
【0070】
図4は、滅菌品コンテナ2、搬送装置又は保管装置22、及び保持装置14、並びに外部装置32を備えた装置構成を示す。
【0071】
搬送装置又は保管装置22は、少なくとも一つの第1読取装置26を有する少なくとも一つの保管スペース24を含む。好ましくは、保管スペース24は、滅菌品コンテナ2を収容するように構成される。さらに、搬送装置又は保管装置22は、第1制御ユニット28を含む。第1制御ユニット28は、エネルギー貯蔵と、データ処理部と、通信モジュールと、読取モジュールとを含む。読取モジュールは好ましくはマルチプレクサを含み、マルチプレクサは複数の第1読取装置26に対応するように設けられ、かつ構成される。好ましい実施形態では、第1読取装置26は、マルチプレクサのインタフェースを介して第1制御ユニット28に接続された所定の数の導通経路を有するアンテナである。第1制御ユニット28の読取モジュールは、保管スペース24に設けられた第1読取装置26を介して、保管スペース24に位置する滅菌品コンテナ2の第1識別素子10の識別子を識別する。認識された第1識別素子10の識別子は、第1制御ユニット28又は第1制御ユニットの外部装置に記憶されている保管スペース24の保管スペース識別子にリンクされる。このようにして得られた情報は、滅菌品コンテナ2が配置されている保管スペース24において、第1制御ユニット28によって、第1制御ユニット28の通信モジュールを介して、さらに第1制御ユニット28に直接通信され及び保持装置14の第2制御ユニット18に直接通信されることが好ましく、その通信は、無線、特にBluetooth、IEEE 802.11、移動無線等を介して行われることが好ましい。
【0072】
保持装置14の第2制御ユニット18は、エネルギー貯蔵と、データ処理部と、通信モジュールと、読取モジュールとを備える。第2制御ユニット18の読取モジュールは、保持装置14に設けられた読取装置26を介して、保持装置14が配置された滅菌品コンテナ2の第2識別素子12の識別子を識別する。
【0073】
好ましくは、保持装置14は、どの医療製品が保持装置14に格納されているかを検出するセンサを有する。例えば、医療製品の品目番号、シリアル番号、個々のサイクル数を識別することが可能である。これは、例えば、保持装置14のセンサによって読み取ることができる、医療製品に添付された個々の製品識別子を介して行うことができる。
【0074】
保持装置14のセンサによって検出された医療製品は、第2制御ユニット18において、滅菌品コンテナ2の第2識別要素12の識別子とリンクされる。このようにして得られた滅菌品コンテナ2がどのような医療製品であるかに関する情報は、第2制御ユニット18によって、好ましくは通信モジュールを介して、搬送装置又は保管装置22の第1制御ユニット28及び保持装置14のさらに第2制御ユニット18と直接通信され、その通信は、好ましくは無線、特にBluetooth、IEEE 802.11、移動無線等を介して無線である。
【0075】
好ましい実施形態では、第1制御ユニット28によって読み出された情報、特に、搬送装置又は保管22のどの保管スペース24に滅菌品コンテナ2が位置するかの情報は、外部装置32に追加的に送信され、その送信は好ましくは無線であり、特にBluetooth、IEEE 802.11、移動無線等を介して送信される。少なくとも一つの第1制御ユニット28及び少なくとも一つの第2制御ユニット18の情報は、外部装置32を介して呼び出すことができる。好ましくは、ユーザインタフェース、特にウェブインタフェースを介して情報にアクセスすることができる。さらに好ましくは、このユーザインタフェースへのアクセスは、不正アクセスを防止するために暗号化される。好ましくは、ユーザインタフェースは、検索機能、特に、滅菌品コンテナ2又は医療製品の保管スペース24を特定して検索することを可能にする検索機能を含む。好ましくは、検索機能は、保管スペース24の直接入力を許容し、そこに保管された滅菌品コンテナ2の内容物を要求することができる。
【0076】
本開示は、要約すると、滅菌品コンテナ、搬送装置又は保管装置、及び滅菌品コンテナに挿入可能な保持装置を含む滅菌品コンテナの内容物及び位置を記録するための装置構成に関する。滅菌品コンテナは、滅菌品コンテナの外部に識別子で識別可能でデジタル読取可能な少なくとも一つの第1識別要素と、滅菌品コンテナの内部に識別子で識別可能でデジタル読取可能な少なくとも一つの第2識別要素とを備え、滅菌品コンテナの第1識別要素の識別子は、滅菌品コンテナの第2識別要素の識別子に対応する。搬送装置又は保管装置は、搬送装置又は保管装置の第1制御ユニットに接続された少なくとも一つの第1読取装置を備えた少なくとも一つの記憶スペースを含み、第1識別要素を読み取るように設けられ、かつ構成される。滅菌品コンテナに挿入可能な保持装置は、第2制御ユニットと、第2識別要素を読み取るように設けられ、かつ構成される少なくとも一つの第2読取装置とを備える。
【符号の説明】
【0077】
2 滅菌品コンテナ
4 第1側壁
6 第2側壁
8 底部
9 蓋
10 第1識別要素
12 第2識別要素
14 保持装置
15 医療製品
16 レセプタクル
18 第2制御ユニット
20 第2読取装置
22 搬送装置又は保管装置
24 保管スペース
26 第1読取装置
28 第1制御ユニット
29 ホイール/ローラー
30 コンパートメント底部
32 外部装置


図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2023-11-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療用滅菌品コンテであって、医療製品を受け入れるように構成された、ふるいかご又は穿孔された金属板若しくは滅菌ボックスの形状の、前記医療用滅菌品コンテに挿入可能な保持装を有し、
前記医療用滅菌品コンテには、前記医療用滅菌品コンテの外部の識別子によって識別可能な、少なくとも一つのデジタル読取可能な第1識別要素が設けられ、
前記医療用滅菌品コンテナには、前記医療用滅菌品コンテの内部の識別子によって識別可能な、少なくとも一つのデジタル読取可能な第2識別要素が更に設けられ、
前記医療用滅菌品コンテの前記第1識別要の前記識別子は、前記医療用滅菌品コンテの前記第2識別要の前記識別子に対応することを特徴とする、医療用滅菌品コンテ
【請求項2】
前記滅菌品コンテに挿入可能な前記保持装は、前記内部に配置された制御ユニッと、前記内部に配置され、前記第2識別素を読み出すように設けられ、かつ構成された少なくとも一つの読取装と、を備えていることを特徴とする、請求項1に記載の医療用滅菌品コンテ
【請求項3】
前記内部に配置された前記制御ユニッは、前記内部に配置された前記読取装を介して前記第2識別素を読み取ることにより、いずれの滅菌品コンテの中に前記保持装が配置されているかを決定するように設けられ、かつ構成されていることを特徴とする、請求項2に記載の医療用滅菌品コンテ
【請求項4】
前記保持装は、その中に保管された医療製を認識し、これを前記内部に配置された前記制御ユニッに伝達するように設けられ、かつ構成されていることを特徴とする、請求項に記載の医療用滅菌品コンテナ。
【請求項5】
請求項に記載の医療用滅菌品コンテと、
搬送装置又は保管装と、
医療製品を受け入れるために構成されたふるいかご、又は穿孔された金属板又は滅菌ボックスの形状で前記滅菌品コンテに挿入可能な前記保持装と、を用いて、前記医療用滅菌品コンテの内容物及び位置を記録するための装置構成であって、
前記搬送装置又は保管装は、外部に配置された少なくとも一つの読取装が設けられた少なくとも一つの保管スペーを備え、前記読取装は、前記搬送装置又は保管装の外部に配置された制御ユニッに接続され、前記第1識別要を読み取るように設けられ、かつ構成されることを特徴とする、装置構成。
【請求項6】
前記外部に配置された前記制御ユニッは、前記第1読取装を介して前記第1識別素を読み取ることにより、前記滅菌品コンテが配置されている前記保管スペーを決定するように設けられ、かつ構成されることを特徴とする、請求項5に記載の装置構成。
【請求項7】
前記外部に配置された少なくとも一つの制御ユニッと、前記内部に配置された少なくとも一つの制御ユニッとが互いに通信するように設けられ、かつ構成されることを特徴とする、請求項に記載の医療用滅菌品コンテに関する、請求項に記載の装置構成。
【請求項8】
前記外部に配置された少なくとも一つの制御ユニッと、前記内部に配置された少なくとも一つの制御ユニッとが、互いに通信し、外部装と通信するように設けられ、かつ構成されていることを特徴とする、請求項に記載の医療用滅菌品コンテナに関する、請求項に記載の装置構成。
【請求項9】
前記外部装は、前記外部に配置された制御ユニッと前記内部に配置された制御ユニッとによって決定された前記情報のコピーを記憶するように設けられ、かつ構成されることを特徴とする、請求項8に記載の装置構成。
【請求項10】
前記外部に配置された制御ユニッと、前記内部に配置された制御ユニッとが、前記外部に配置された前記外部装及び制御ユニッと、前記内部に配置された制御ユニッとを、無線接続の少なくとも一つのアクセスポイントを介して接続するように設けられていることを特徴とする、請求項に記載の装置構成。
【請求項11】
前記内部に配置された制御ユニッは、前記無線接続の信号強度を介して前記少なくとも一つのアクセスポイントに対するその位置を決定するように設けられ、かつ構成されることを特徴とする、請求項10に記載の装置構成。
【請求項12】
前記外部に配置された制御ユニッは、前記無線接続の前記信号強度を介して、前記少なくとも一つのアクセスポイントに対するその位置を決定するように設けられ、かつ構成されることを特徴とする、請求項10に記載の装置構成。
【請求項13】
前記内部に配置された制御ユニットは、前記位置決定のために複数のアクセスポイントを使用することを特徴とする、請求項11に記載の装置構成。
【請求項14】
前記外部に配置された制御ユニットは、前記位置決定のために複数のアクセスポイントを使用することを特徴とする、請求項12に記載の装置構成。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0076
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0076】
本開示は、要約すると、滅菌品コンテナ、搬送装置又は保管装置、及び滅菌品コンテナに挿入可能な保持装置を含む滅菌品コンテナの内容物及び位置を記録するための装置構成に関する。滅菌品コンテナは、滅菌品コンテナの外部に識別子で識別可能でデジタル読取可能な少なくとも一つの第1識別要素と、滅菌品コンテナの内部に識別子で識別可能でデジタル読取可能な少なくとも一つの第2識別要素とを備え、滅菌品コンテナの第1識別要素の識別子は、滅菌品コンテナの第2識別要素の識別子に対応する。搬送装置又は保管装置は、搬送装置又は保管装置の第1制御ユニットに接続された少なくとも一つの第1読取装置を備えた少なくとも一つの記憶スペースを含み、第1識別要素を読み取るように設けられ、かつ構成される。滅菌品コンテナに挿入可能な保持装置は、第2制御ユニットと、第2識別要素を読み取るように設けられ、かつ構成される少なくとも一つの第2読取装置とを備える。
以下の項目は、国際出願時の特許請求の範囲に記載の要素である。
(項目1)
医療用滅菌品コンテナ(2)であって、医療製品を受け入れるように構成された、ふるいかご又は穿孔された金属板若しくは滅菌ボックスの形状の、前記医療用滅菌品コンテナ(2)に挿入可能な保持装置(14)を有し、
前記医療用滅菌品コンテナ(2)には、
前記医療用滅菌品コンテナ(2)の外部の識別子によって識別可能な、少なくとも一つのデジタル読取可能な第1識別要素(10)、好ましくはRFIDタグと、
前記医療用滅菌品コンテナ(2)の内部の識別子によって識別可能な、少なくとも一つのデジタル読取可能な第2識別要素(12)、好ましくはRFIDタグと、が設けられ、
前記医療用滅菌品コンテナ(2)の前記第1識別要素(10)の前記識別子は、前記医療用滅菌品コンテナ(2)の前記第2識別要素(12)の前記識別子に対応することを特徴とする、医療用滅菌品コンテナ(2)。
(項目2)
前記滅菌品コンテナ(2)に挿入可能な前記保持装置(14)は、前記内部に配置された制御ユニット(18)と、前記内部に配置され、第2識別素子(12)を読み出すように設けられ、かつ構成された少なくとも一つの読取装置(20)と、を備えていることを特徴とする、請求項1に記載の医療用滅菌品コンテナ(2)。
(項目3)
前記内部に配置された前記制御ユニット(18)は、前記内部に配置された前記読取装置(20)を介して前記第2識別素子(12)を読み取ることにより、いずれの滅菌品コンテナ(2)の中に前記保持装置(14)が配置されているかを決定するように設けられ、かつ構成されていることを特徴とする、請求項2に記載の医療用滅菌品コンテナ(2)。
(項目4)
前記保持装置(14)は、その中に保管された医療製品(15)を認識し、これを前記内部に配置された前記制御ユニット(18)に伝達するように設けられ、かつ構成されていることを特徴とする、請求項2又は3に記載の医療用滅菌品コンテナ。
(項目5)
請求項1から4のいずれか一項に記載の医療用滅菌品コンテナ(2)と、
搬送装置又は保管装置(22)と、
医療製品を受け入れるために構成されたふるいかご、又は穿孔された金属板又は滅菌ボックスの形状で前記滅菌品コンテナ(2)に挿入可能な保持装置(14)と、を用いて、前記医療用滅菌品コンテナ(2)の内容物及び位置を記録するための装置構成であって、
前記搬送装置又は保管装置(22)は、外部に配置された少なくとも一つの読取装置(26)が設けられた少なくとも一つの保管スペース(24)を備え、前記読取装置(26)は、前記搬送装置又は保管装置(22)の外部に配置された制御ユニット(28)に接続され、第1識別要素(10)を読み取るように設けられ、かつ構成されることを特徴とする、装置構成。
(項目6)
前記外部に配置された前記制御ユニット(28)は、前記第1読取装置(26)を介して前記第1識別素子(10)を読み取ることにより、前記滅菌品コンテナ(2)が配置されている前記保管スペース(24)を決定するように設けられ、かつ構成されることを特徴とする、請求項5に記載の装置構成。
(項目7)
前記外部に配置された少なくとも一つの制御ユニット(28)と、前記内部に配置された少なくとも一つの制御ユニット(18)とが互いに通信するように設けられ、かつ構成され、好ましくは前記通信が直接行われることを特徴とする、請求項2から4のいずれか一項に記載の医療用滅菌品コンテナ(2)に関する、請求項5又は6に記載の装置構成。
(項目8)
前記外部に配置された少なくとも一つの制御ユニット(28)と、前記内部に配置された少なくとも一つの制御ユニット(18)とが、互いに通信し、外部装置(32)と通信するように設けられ、かつ構成されていることを特徴とする、請求項2から4のいずれか一項に記載の医療用滅菌品コンテナに関する、請求項5又は6に記載の装置構成。
(項目9)
前記外部装置(32)は、前記外部に配置された制御ユニット(28)と前記内部に配置された制御ユニット(18)とによって決定された前記情報のコピーを記憶するように設けられ、かつ構成されることを特徴とする、請求項8に記載の装置構成。
(項目10)
前記外部に配置された制御ユニット(28)と、前記内部に配置された制御ユニット(18)とが、前記外部に配置された前記外部装置(32)及び制御ユニット(28)と、前記内部に配置された制御ユニット(18)とを、無線接続の少なくとも一つのアクセスポイントを介して接続するように設けられていることを特徴とする、請求項8又は9に記載の装置構成。
(項目11)
前記内部に配置された制御ユニット(28)は、前記無線接続の信号強度を介して前記少なくとも一つのアクセスポイントに対するその位置を決定するように設けられ、かつ構成され、好ましくは、前記位置決定のために複数のアクセスポイントを使用することを特徴とする、請求項10に記載の装置構成。
(項目12)
前記外部に配置された制御ユニット(18)は、前記無線接続の前記信号強度を介して、前記少なくとも一つのアクセスポイントに対するその位置を決定するように設けられ、かつ構成され、好ましくは、前記位置決定のために複数のアクセスポイントを使用することを特徴とする、請求項10に記載の装置構成。
(項目13)
医療用滅菌品コンテナ(2)と、
搬送装置又は保管装置(22)と、
医療製品を受け入れるために構成されたふるいかごの形状の前記滅菌品コンテナ(2)に挿入可能な保持装置(14)と、を用いて、医療用滅菌品コンテナ(2)の内容物及び位置を記録するための装置構成であって、
識別子によって識別可能であり、かつ前記医療用滅菌品コンテナ(2)の外部に配置されているか又は配置されるようにデジタル読取可能な、少なくとも一つの第1識別要素(10)、好ましくはRFIDタグの使用、及び、
識別子によって識別可能であり、かつ前記医療用滅菌品コンテナ(2)の内部に配置されているか又は配置されるようにデジタル読取可能な、少なくとも一つの第2識別要素(12)、好ましくはRFIDタグの使用、を備え、
前記医療用滅菌品コンテナ(2)の前記第1識別要素(10)の前記識別子は、前記医療用滅菌品コンテナ(2)の前記第2識別要素(12)の前記識別子に対応することを特徴とする、装置構成。
【国際調査報告】