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  • 特表-生活用具保持装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-02
(54)【発明の名称】生活用具保持装置
(51)【国際特許分類】
   F16M 13/00 20060101AFI20240326BHJP
【FI】
F16M13/00 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023559712
(86)(22)【出願日】2021-03-28
(85)【翻訳文提出日】2023-11-20
(86)【国際出願番号】 DE2021000056
(87)【国際公開番号】W WO2022207025
(87)【国際公開日】2022-10-06
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523367244
【氏名又は名称】ゲーツェ,ジョアン
(74)【代理人】
【識別番号】110002516
【氏名又は名称】弁理士法人白坂
(72)【発明者】
【氏名】ゲーツェ,ジョアン
(57)【要約】
本発明は、例えば家庭、農業、作業場、道路、あるいは建築現場など、個人的または産業的な使用分野において、器具の取っ手、棒、あるいはパイプなどを支持するための装置(1)に関する。この装置(1)は、原理的に、製造が単純な2つの要素、具体的には、可動式に相互に連結される主要素(2)および支持要素(3)から構成されている。この装置(1)は、適切な固定手段の支援により、支持される取っ手または支持されるパイプに、装置(1)の主要素(2)によって、取り外し可能に固定される。用具の取っ手を支持するために使用される場合に、支持要素(3)は、支持要素(3)の足部(9)が少なくとも2点(13、13’)で地面に停止するように、所定の角度αだけ枢動する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一体型支持要素(3)がその上に運動可能に配置された主要素(2)を備える、家庭用、農業用、庭用の器具、例えば、ほうき、熊手、シャベルなどの取っ手、パイプなどを支持するための装置(1)であって、前記主要素(2)上に、前記一体型支持要素(3)を関節で運動させるために使用される少なくとも1つの手段(6)、例えば接合部が配置されることを特徴とする装置(1)。
【請求項2】
前記一体型支持要素(3)が、前記装置(1)に独立した安定性を付与するのに適した手段(11)を有することを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記主要素(2)が長尺状をなし、少なくとも1つの溝状の断面形状、例えば円形、曲線、三角形、台形、または多角形を有することを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記支持要素(3)の端部領域に配置された、前記支持要素(3)の長手方向軸線に沿った少なくとも1つの屈曲部(4、4’)を特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記支持要素(3)上の少なくとも1つの屈曲部(4、4’)が、前記支持要素(3)の長手方向軸線に対して予め定められた角度αをなすことを特徴とする請求項1乃至4のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項6】
前記支持要素(3)が、ヒンジ状の固定要素(6)を使用して前記主要素(2)に運動可能に取り付けられており、前記ヒンジ状の固定要素(6)が、前記支持要素(3)の屈曲部(4)の領域に配置されていることを特徴とする請求項1乃至5のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項7】
前記一体型支持要素(3)が、例えばスチール、アルミニウム、プラスチック、または木材などの比較的剛性を備えた材料で形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項8】
前記支持要素(3)の端部領域に制限要素(5)が配置され、前記支持要素(3)の枢動範囲を制限または規定することを特徴とする請求項1乃至7のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項9】
組み立てられた前記装置(1)の安定性を高めるために、前記支持要素(3)の一端が拡大されていることを特徴とする請求項1乃至8のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項10】
前記支持要素(3)を前記主要素(2)上に容易に解放可能に保持するために、保持要素(7,12,12’)、例えば磁石またはラッチ要素または同様のものが、前記主要素(2)および前記支持要素(3)のうちの少なくともいずれか一方の上に配置されていることを特徴とする請求項1乃至9のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項11】
少なくとも1つの接着要素および保護要素(14)のうちの少なくともいずれか一方が、前記主要素(2)の溝状の断面形状に配置されており、前記接着要素および保護要素のうちの少なくともいずれか一方は、例えば、面固定部または発泡部または粘着テープとして構成されていることを特徴とする請求項1乃至10のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項12】
前記主要素(2)は、容易に取り外し可能な固定手段を用いて、前記家庭用、農業用、庭用の装置の取っ手、パイプなどに取り付けられ、例えば、クランプまたは再使用可能なプラスチックストラップとして構成されていることを特徴とする請求項1乃至11のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項13】
例えば家庭内、農業、作業場、道路上、または建築現場などの私的または工業的な使用分野における装置用の取っ手、ロッド、パイプなどを支持するための装置(1)を製造するための方法であって、環状の一体型支持要素(3)が、形状を形成された主要素(2)上に運動可能に配置され、前記支持要素(3)の枢動範囲が適切な手段(5)によって、例えば、前記支持要素(3)の一端に配置された屈曲制限要素(5)を使用して制限される、装置(1)の製造方法であって、前記主要素(2)上に、前記一体型支持要素(3)を関節で運動させるために使用される少なくとも1つの手段(6)、例えば接合部が配置されることを特徴とする方法。
【請求項14】
少なくとも前記支持要素(3)および前記主要素(2)のうちの少なくともいずれか一方が、レーザー技術を使用して製造されることを特徴とする請求項13に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生活用具を支持し、容易にその日常的な使用をすることができるようにするための装置およびその製造方法に関する。本発明は、特に、日常的な使用のための生活用具の取っ手やパイプ等に取り付けられる装置であって、生活用具の取っ手やパイプの支持部を予め定められた直立位置に短時間保持するために、支持要素/枢動要素が展開される装置およびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
この装置は、ユーザーの特定のニーズに応じて調整することができる。
【0003】
このような装置は、特許文献1から先行技術として周知である。特許文献1は、掃除機の吸引チューブのためのヒンジ式保持装置、およびチューブまたは取っ手を有する家庭用または園芸用器具のためのヒンジ式保持装置を開示する。このヒンジ式保持装置は、本質的に、2つのヒンジ式アームが関節運動するように連結されたクランプを有し、その長手方向軸線は、クランプが取り付けられている器具の取っ手の長手方向軸線に対して調整可能な角度をなし、これにより、取っ手または管を所定の傾斜位置に保持する。
【0004】
別の刊行物である特許文献2にも、掃除機ロッド用の保持構造体が開示されており、この保持配置では、2本の支持ロッドがクランプで運動可能に取り付けられており、支持ロッドの広がりの角度は、ガイドレールを使用して調整することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】独国特許発明第19540862号明細書
【特許文献2】独国特許出願公開第3242429号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この装置の短所として、2つの揺動取り付け脚部を電気掃除機の取っ手またはパイプに取り付けることに使用される固定手段またはクランプが、所定の箇所で過度の機械的応力を生じ、取り付けられる対象物の表面が容易に損傷することが認識されている。もう1つの短所は、装置の構造が全体的に比較的技術的に複雑で、そのため製造コストも高くつくことにある。
【0007】
したがって、本発明の課題は、従来技術の短所を克服し、製造が簡便かつ安価な装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この課題は、特許請求の範囲の特徴的な要素によって達成される。
【0009】
上述した先行技術に基づき、日常生活で使用される用具、例えば箒、掃除機、シャベル等のための取っ手、パイプ等を支持するための本発明による装置は、一体型支持要素/枢動要素が主要素上に運動可能に配置され、一体型枢動要素が、支持要素の支承面を増大させる足要素のような、装置に自己保持安定性を付与するのに適した手段を有することを特徴とする。
【0010】
1つの効果は、主要素が長尺状をなし、少なくとも1つの溝状の断面形状、例えば円形、湾曲、三角形または台形を有することに見られる。
【0011】
さらなる効果は、少なくとも1つの手段、例えば関節部が主要素上に配置され、支持要素を主要素に関節運動するように連結するために使用されるということに見られる。
【0012】
さらに、支持要素の上端領域において、支持要素の長手方向軸線に沿って少なくとも1つの屈曲部が配置され、この屈曲部によって支持要素の枢動範囲が規定または制限されることが効果的である。このためには、支持要素の端部領域に、支持要素の枢動範囲を制限または規定する制限要素を配置することが効果的である。
【0013】
さらに、支持要素上の少なくとも1つの屈曲部が、長尺状をなす支持要素の中心線に対して予め定められた角度αをなすことが効果的である。
【0014】
支持要素がヒンジ状の固定要素で主要素に運動可能に取り付けられ、ヒンジ状の固定要素が支持要素の屈曲部に配置されていることも効果的である。
【0015】
さらなる効果は、一体的支持要素が比較的剛性の高い材料、例えばスチール、アルミニウム、プラスチック、木材で形成されていることにある。
【0016】
さらなる効果は、組み立てられた装置の使用時の安定性を高めるために、支持要素の一端が大きくなるように構成されていることにある。
【0017】
さらに、支持要素を主要素上に容易に解放可能に保持するために、保持要素、例えば磁石またはラッチ要素などが主要素上および支持要素上のうちの少なくともいずれか一方に配置されていると効果的である。
【0018】
また、少なくとも1つの固定要素および支持要素のうちの少なくともいずれか一方が、主要素の溝状の断面形状に配置されていることも効果的であると考えられ、これらは、例えば、面固定具として、または発泡部品として、または粘着テープとして構成されている。
【0019】
主要素は、家庭、農業、および庭園で、支持される用具の取っ手や、パイプなどに、容易に取り外し可能な固定要素を使用して取り付けられることも効果的であり、固定要素は、例えば、クランプまたは再使用可能なプラスチック・ストラップとして構成することができる。
【0020】
本発明による方法は、例えば家庭、農業、作業場、または道路上や建築現場などの私的または工業的な使用分野において、用具用の取っ手、ロッド、パイプまたは同様のものを支持するための装置を製造するためのものであって、一体型の支持要素/枢動要素が、少なくとも1つの溝状の凹部を有する形状の主要素上に運動可能に配置されていることを特徴とする。支持要素の枢動範囲は、適切な手段、例えば支持要素の一端に配置された屈曲制限要素によって制限されることが効果的である。
【0021】
また、少なくとも主要素および支持要素のうちの少なくともいずれか一方が、レーザー技術を使用して、例えば平坦な金属シートから支持要素および主要素のうちの少なくともいずれか一方を切り出すことによって製造されることも効果的であり、この場合、第1の方法ステップにおいて、一体型要素が平坦な金属シートから切り出され、次いで一体型部品が変形に供され、この変形は冷間変形または熱間変形とされ得る。
【0022】
本発明のさらなる効果的な特性および要素は、副請求項および明細書に見出される。
【0023】
以下、図面を参照しながら本発明をより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1図1は、主要素(2)と、主要素(2)上に運動可能に配置された支持要素/枢動要素(3)と、を備えた装置(1)を示す側面概略図である。
図2図2は、図1の側面図に対して90°枢動している装置(1)を示す正面概略図である。
図3図3は、支持要素または枢動要素(3)が、例えば関節部などの関節手段(6)を使用して、主要素(2)に運動可能に取り付けられている、本発明の例示的な実施形態による装置(1)を示す側面概略図である。
図4図4は、図3の側面図に対して90°枢動した装置(1)を示す正面概略図である。
図5図5は、装置(1)を示す頂面概略図である。
図6図6は、図3の装置(1)の上部領域を示す拡大概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
図1は、本発明による装置の原理を本質的に表す装置1の側面概略図であり、装置1が折りたたまれた状態および展開された状態を破線で象徴的に示している。本装置は基本的に主要素2からなり、その上に支持要素3が配置されている。本装置1は、私的分野や工業分野で、家庭、農業、庭園に使用される作業器具の取っ手やパイプ(ここでは図示しない)を、作業中断中に支持し、予め定められた位置に短時間保持するために使用される。したがって、装置1は2つの部分、すなわち主要素2および支持要素3から構成されている。主要素2は、その断面形状が、対応する用途に左右される使用目的に応じて異なる形状に形成される棒状の部品である。断面は曲線、円形、あるいは三角形、あるいは多角形とし得る。断面の形状により、棒状の主要素2には長手方向の溝があり、これについては以下で詳しく説明する。
【0026】
支持要素3が主要素2上に配置され、この図では上部に屈曲部4を有し、支持要素3の上側脚部5が支持要素3の長手方向軸線に対して規定された固定角度αをなし、これにより支持要素3の枢動範囲を規定するようになっている。支持要素3の屈曲部4の領域には、主要素2を支持要素3に運動可能に固定する固定要素6が配置されている。破線3’、5’は、展開状態の支持要素3を示しており、すなわち、短時間の作業中断中に対応する作業用具の取っ手またはパイプが支持されるときに支持要素3がとる位置を示している。装置1が折りたたまれた状態にあるときに、この図に示されている支持要素3の下側の脚部は、主要素2の長手方向軸に平行に位置し、適切な保持要素7によってこの位置で迅速かつ容易に着脱可能に固定される。角度αをなす剛性を備えた屈曲部4により、下側脚部3’も、脚部5、すなわち制限要素が主要素2の長手方向軸線に平行になるときに、主要素2の長手方向軸線に対して角度αをなす。
【0027】
図2は、図1の側面図に対して時計回りに90°回転した装置1を示す正面概略図である。この図では、支持要素3の全長が主要素2の全長よりもわずかに大きく示されており、その上縁部のみが図示される。支持要素3の屈曲部4の領域には、可動固定要素6が配置されており、最も単純な実施形態では、回転ヒンジとすることができる。支持要素3の足部9の実施形態は様々であるが、以下に詳細に説明する。
【0028】
図3は、考えられる例示的な実施形態による装置1を示す側面概略図であり、本実施形態では、支持要素3が、例えば、関節部とすることができる適切な固定手段6を使用して、主要素2上に関節で屈曲可能に配置されている。既に上述したように、主要素2は、主要素2の全長にわたって延びる溝状の断面形状を有する。断面は、円形やより角張った形状など、様々な形状をとることができ、この溝状の設計の目的は、装置1に最大の保持力を付与するために、主要素2が、例えば取っ手やパイプなど、支持される対象物の外形上に横たわることができることにある。主要素2の上端および下端には突起10が見られ、突起10は、これにより固定クランプ(ここでは図示しない)が所定の支持を得られるように、クランプまたは固定手段を確実に嵌合させるために使用される。主要素2のこの図における上部領域では、支持要素3が主要素2に対して関節部6により回動可能に関節で運動するように連結されている。これにより、支持要素3は矢印Aの方向に角度αの範囲内で枢動することができる。支持要素3の上側脚部5は、支持要素3の枢動範囲を制限する手段として使用される。したがって、枢動範囲は角度αの範囲内にあり、0°乃至70°、好ましくは45°に設定される。原理的には、枢動範囲の別の制限手段、例えば、角度αを決定する所定の長さを有する、主要素2と支持要素3との間の可撓性要素も考えられる。支持要素3はまた、下側の領域にさらなる屈曲部4’を有し、そこから支持要素3の足部9が形成され、支持要素3の足部9の領域をその上の支持要素の領域から区切る。支持要素3の足部9またはその形成部11が屈曲される角度は、制限要素5が屈曲される角度αよりも小さい。この図では、着脱可能な保持要素12、12’が適当な位置に配置され、装置1の折りたたみ状態で支持要素3を保持する。この保持要素12は、強磁性対応物を引き付け、それを容易に解放可能な態様で所定の位置に保持する永久磁石とすることができ、強磁性対応物は支持要素の一部とすることができる。例えば、機械式クリック閉鎖部も同じ機能を果たし、ロックする柄が受承要素にはめ込まれる。
【0029】
図4は、図3に対して時計回りに90°回転させた装置1を示す正面概略図である。この図では、支持要素3が環状に閉鎖した要素3として構成されており、その下部はこの図では拡大されているが、これにより、展開状態における装置1が確実に高い安定性を得られることが示されている。この例示的な実施形態における足部の端は三角形であるが、これは、足部が使用中に地面に横たわるようになる少なくとも2つの支持点13、13’を有することが重要であるにもかかわらず、足部が任意の他の形状をとることができることも意味する。この図の上部領域では、支持要素3は円弧状に構成されており、これにより、支持要素3が全体として一体的かつ環状のまとまった形状をとるようになっており、これは特に支持要素の製造工程にとって効果的な実施形態を表している。したがって、支持要素3は、例えば、一点のみ接合すればよいワイヤから形成することができる。支持要素3および主要素2の生産が同等であることは、2つの部品が適切なレーザー技術を使用して平坦な金属板から切り出されることに表れており、これにより特に主要素2の重量を大幅に削減することができる。既に述べたように、主要素2の上端および下端にある突起10は、主要素2の縁部を滑動しないように選択される固定手段(ここでは図示しない)を固定するために使用される。少なくとも1つの保持要素12、12’は、支持要素3を取り外し可能な静止位置に保持するために、足要素11の屈曲部4’のすぐ上に配置される。支持要素3の上部領域、屈曲部4の近傍には、固定要素6が配置されており、この固定要素は回転関節部として構成されている。
【0030】
図5は、装置1を示す上面概略図である。この例示的な実施形態では、主要素2の断面は楕円状に湾曲しており、これは、支持される生活用具の取っ手またはパイプの湾曲部にほぼ対応している。この断面は、もちろん他の形状、例えば三角形や多角形も可能であり、主要素2の形状が、主要素2が固定される取っ手やパイプの形状に最適に適合するようになっている。粘着要素14もこの目的を果たすことができ、取っ手またはパイプ(ここでは図示しない)の表面を穏やかに処理し、一時的な接着固定手段としても使用できる。支持要素3は、関節状の固定手段6により主要素2に固定される。この図から、本実施形態の支持要素3は、既に上記で詳細に説明したように、リング状に閉鎖するように構成されていることも分かる。
【0031】
図6は、図3からの装置1の上部領域、特に、支持要素3が主要素2に回転可能に固定され得る固定要素6の領域を詳細に示す拡大概略図である。この例示的な実施形態では、可動要素は回転ヒンジとして構成されており、回転軸6’はリング要素15によって包囲されている。リング要素15には様々な実施形態があり、例えば最も単純な場合、ヒンジの回転軸6’を包囲する金属ベルトで構成することができる。可動固定要素6のさらなる実施形態は、支持要素の屈曲部4の領域で主要素2および支持要素3に堅固に連結される可撓性プラスチック部品に見られる。
【0032】
要約すると、本発明は、例えば家庭、農業、作業場、道路、建築現場などの私的または工業的な使用分野において、生活用具用の取っ手、ロッド、パイプなどを支持するための装置1を使用するものと言える。この装置は、原理的には、製造が単純な2つの要素、具体的には、可動式に相互に連結された主要素2および支持要素3から構成されている。装置1は、その主要素2によって、支持される取っ手または支持されるパイプに、適切な固定手段の支援により着脱自在または非着脱自在に固定される。生活用具の取っ手を支持するために使用される場合に、支持要素3は、支持要素3の足部9が少なくとも2つの点13、13’で地面に停止するように、予め定められた角度αだけ枢動する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】