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特表2024-514489両面マルチチャネルフィラメントの光学的及び熱的改善
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-02
(54)【発明の名称】両面マルチチャネルフィラメントの光学的及び熱的改善
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20160101AFI20240326BHJP
   F21K 9/232 20160101ALI20240326BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20240326BHJP
   F21Y 115/30 20160101ALN20240326BHJP
   F21Y 113/00 20160101ALN20240326BHJP
【FI】
F21S2/00 210
F21K9/232 100
F21Y115:10
F21Y115:30
F21Y113:00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023560263
(86)(22)【出願日】2022-03-29
(85)【翻訳文提出日】2023-09-28
(86)【国際出願番号】 EP2022058207
(87)【国際公開番号】W WO2022207603
(87)【国際公開日】2022-10-06
(31)【優先権主張番号】21166571.6
(32)【優先日】2021-04-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
2.BLUETOOTH
3.ZIGBEE
(71)【出願人】
【識別番号】516043960
【氏名又は名称】シグニファイ ホールディング ビー ヴィ
【氏名又は名称原語表記】SIGNIFY HOLDING B.V.
【住所又は居所原語表記】High Tech Campus 48,5656 AE Eindhoven,The Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】100163821
【弁理士】
【氏名又は名称】柴田 沙希子
(72)【発明者】
【氏名】ハイマンス マリヌス アルノルドゥス コルネリス
(72)【発明者】
【氏名】デ グラーフ ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ヴァイエルス アルデゴンダ ルチア
(72)【発明者】
【氏名】ヴァン グルンスヴェン エリック コルネリス エグヴェルトゥス
(57)【要約】
本発明は、(i)第1のLEDフィラメント面1110、(ii)第2のLEDフィラメント面1120、(iii)中間層440、及び(iv)複数の光供給源100を備えるLEDフィラメントデバイス1000を提供し、(a)第1の光供給源110が、第1の相関色温度CCT1を有する第1の白色光111を生成するように構成され、第1の光供給源110は、第1のフィラメント面1110に関連付けられ、(b)第2の光供給源120が、第2の相関色温度CCT2を有する第2の白色光121を生成するように構成され、第2の光供給源120は、第1のフィラメント面1110に関連付けられ、CCT2-CCT1≧500Kであり、(c)第3の光供給源130が、青色の第3の光131を生成するように構成され、第3の光供給源130は、第2のフィラメント面1120に関連付けられ、(d)第4の光供給源140が、緑色の第4の光141を生成するように構成され、第4の光供給源140は、第2のフィラメント面1120に関連付けられ、(e)第5の光供給源150が、赤色の第5の光151を生成するように構成され、第5の光供給源150は、第2のフィラメント面1120に関連付けられ、(1)中間層440は、熱伝導性要素450を備え、(g)第1のLEDフィラメント面1110、第2のLEDフィラメント面1120、及び(iii)中間層440は、サンドイッチ構成400によって含まれ、中間層440は、第1のLEDフィラメント面1110の少なくとも一部と第2のLEDフィラメント面1120の少なくとも一部との間に構成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(i)第1のLEDフィラメント面、(ii)第2のLEDフィラメント面、(iii)中間層、及び(iv)複数の光供給源、を備えるLEDフィラメントデバイスであって、
第1の光供給源が、第1の相関色温度CCT1を有する第1の白色光を生成するように構成され、前記第1の光供給源は、前記第1のフィラメント面に関連付けられ、
第2の光供給源が、第2の相関色温度CCT2を有する第2の白色光を生成するように構成され、前記第2の光供給源は、前記第1のフィラメント面に関連付けられ、CCT2-CCT1≧500Kであり、
第3の光供給源が、青色の第3の光を生成するように構成され、前記第3の光供給源は、前記第2のフィラメント面に関連付けられ、
第4の光供給源が、緑色の第4の光を生成するように構成され、前記第4の光供給源は、前記第2のフィラメント面に関連付けられ、
第5の光供給源が、赤色の第5の光を生成するように構成され、前記第5の光供給源は、前記第2のフィラメント面に関連付けられ、
前記中間層は、熱伝導性要素を備え、
前記第1のLEDフィラメント面、前記第2のLEDフィラメント面、及び(iii)前記中間層は、サンドイッチ構成によって含まれ、前記中間層は、前記第1のLEDフィラメント面の少なくとも一部と前記第2のLEDフィラメント面の少なくとも一部との間に構成される、LEDフィラメントデバイス。
【請求項2】
光透過性材料を更に備え、前記第4の光供給源及び前記第5の光供給源、並びにオプションとして前記第3の光供給源は、前記光透過性材料中に少なくとも部分的に埋め込まれるように構成され、前記光透過性材料は、前記青色の第3の光、前記緑色の第4の光、及び前記赤色の第5の光に対して透過性であり、前記光透過性材料は半透明である、請求項1に記載のLEDフィラメントデバイス。
【請求項3】
前記中間層は、金属層又は炭素層を備える、請求項1又は2に記載のLEDフィラメントデバイス。
【請求項4】
前記中間層は、(a)銅層及び(b)アルミニウム層のうちの1つ以上を備え、前記金属層及び前記光供給源は、導電性接触状態で構成されていない、請求項3に記載のLEDフィラメントデバイス。
【請求項5】
前記中間層は、(a)前記青色の第3の光及び(b)前記緑色の第4の光のうちの1つ以上に対して、(i)反射性及び(ii)光吸収性のうちの1つ以上であり、前記中間層を備える前記LEDフィラメントデバイスは、前記第1の白色光及び第2の白色光のうちの1つ以上の一部が、前記第2のLEDフィラメント面を介して前記サンドイッチ構成から抜け出るように構成されている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のLEDフィラメントデバイス。
【請求項6】
前記LEDフィラメントデバイスは、LEDフィラメントを備え、前記LEDフィラメントは、半分に折り畳まれて、互いに反対側に構成された前記第1のLEDフィラメント面及び前記第2のLEDフィラメント面を画定するように構成されている、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のLEDフィラメントデバイス。
【請求項7】
前記LEDフィラメントは支持体を備え、前記支持体の少なくとも一部は、前記第1の白色光及び前記第2の白色光のうちの1つ以上に対して光透過性であり、前記中間層は、前記第1のLEDフィラメント面の一部と前記第2のLEDフィラメント面の一部との間に構成されている、請求項5又は6に記載のLEDフィラメントデバイス。
【請求項8】
前記LEDフィラメントデバイスは、前記第1のLEDフィラメント面を画定する第1のLEDフィラメントと、前記第2のLEDフィラメント面を画定する第2のLEDフィラメントとを備え、前記第1のフィラメント及び前記第2のフィラメントは、前記サンドイッチ構成によって含まれている、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のLEDフィラメントデバイス。
【請求項9】
前記第1のLEDフィラメント及び前記第2のLEDフィラメントは支持体を備え、前記支持体の各々の少なくとも一部は、前記第1の白色光及び前記第2の白色光のうちの1つ以上に対して光透過性であり、前記中間層は、前記第1のLEDフィラメントの一部と前記第2のLEDフィラメントの一部との間に構成されている、請求項5及び8に記載のLEDフィラメントデバイス。
【請求項10】
前記中間層は、第1の熱伝導性要素部分と第2の熱伝導性要素部分とを備え、前記第1の熱伝導性要素部分と前記第2の熱伝導性要素部分との間に1つ以上の開口部を有する、細長い層である、請求項5、7、又は9のいずれか一項に記載のLEDフィラメントデバイス。
【請求項11】
CCT1が、最大1900~2400Kの範囲から選択され、CCT2が、2700~6500Kの範囲から選択され、CCT2-CCT1≧1000Kである、請求項1乃至10のいずれか一項に記載のLEDフィラメントデバイス。
【請求項12】
制御システムを更に備え、前記LEDフィラメントデバイスは、前記第1の白色光、前記第2の白色光、前記青色の第3の光、前記緑色の第4の光、及び前記赤色の第5の光のうちの1つ以上を含むデバイス光を生成するように構成され、前記制御システムは、前記デバイス光のスペクトルパワー分布を制御するように構成されている、請求項1乃至11のいずれか一項に記載のLEDフィラメントデバイス。
【請求項13】
前記制御システムは、前記第1の光供給源、前記第2の光供給源、前記第3の光供給源、前記第4の光供給源、及び前記第5の光供給源を個別に制御するように構成されている、請求項12に記載のLEDフィラメントデバイス。
【請求項14】
前記制御システムは、動作モードにおいて、(a)第1の白色光及び第2の白色光を含む第1の白色デバイス光、並びに(b)青色の第3の光、緑色の第4の光、及び赤色の第5の光を含む第2の白色デバイス光、を生成するように構成され、前記第2の白色デバイス光は、黒体軌跡よりも上の色点を有する、請求項12又は13に記載のLEDフィラメントデバイス。
【請求項15】
照明デバイスであって、請求項1乃至14のいずれか一項に記載のLEDフィラメントデバイスの少なくとも一部を包囲している光透過性外囲器を備える、レトロフィットランプである、照明デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デバイス、並びに、そのようなデバイスを備えるレトロフィットランプ又は他の照明デバイスに関する。本発明はまた、そのようなデバイス用のLEDフィラメントデバイスにも関する。
【背景技術】
【0002】
LEDフィラメントランプは、当該技術分野において既知である。例えば、米国特許出願公開第2018/0328543号は、ランプであって、放出光を放出するための光学透過性エンクロージャと、エンクロージャに接続されているベース部と、ベース部からの電気経路を介して通電された場合に光を放出するように動作可能な、エンクロージャ内の少なくとも1つの第1のLEDフィラメント及び少なくとも1つの第2のLEDフィラメントであって、少なくとも1つの第1のLEDフィラメントが、第1の相関色温度(correlated color temperature;CCT)を有する光を放出し、少なくとも1つの第2のLEDフィラメントが、第2のCCTを有する光を放出し、放出光を生成するように組み合わされている、少なくとも1つの第1のLEDフィラメント及び少なくとも1つの第2のLEDフィラメントと、ランプが調光される場合に、放出光のCCTを変化させる、コントローラとを備える、ランプを説明している。光学透過性エンクロージャは、透明である。
【0003】
白熱ランプは、LEDベースの照明ソリューションによって、急速に置き換えられつつある。それにもかかわらず、白熱電球の外見を有するレトロフィットランプを持つことが、ユーザによって評価され、所望される場合がある。この目的のために、ガラスに基づく白熱ランプを製造するためのインフラストラクチャを利用して、フィラメントを、白色光を放出するLEDに置き換えてもよい。構想のうちの1つは、そのような電球内に配置される、LEDフィラメントに基づく。これらのランプの外観は、装飾性に優れて見えるため、高く評価されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
現在のLEDフィラメントランプは、色制御可能ではない。色制御可能なLEDフィラメントランプを製造するために、(例えば、半透明又は透明な)基板上のRGB LEDを利用することができる。しかしながら、そのような構成は、心地よい外観をもたらさない場合がある。他のLEDフィラメントランプは、色制御可能であり得るが、比較的、オフホワイトを有し得る。更に、LEDフィラメントは、比較的高い電力において、保守及び/又は安定性の問題を有する場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
それゆえ、本発明の一態様は、好ましくは、上述の欠点のうちの1つ以上を更に少なくとも部分的に取り除く、代替的な光生成デバイスを提供することである。本発明は、従来技術の欠点のうちの少なくとも1つを克服若しくは改善すること、又は有用な代替物を提供することを、目的として有してもよい。本発明は、(例えば、色及び相関色温度の制御に関して)改善された性能と、心地よい外観と、を有するLEDフィラメントを提供することを、目的として有し得る。
【0006】
一態様では、本発明は、(i)第1のLEDフィラメント面、(ii)第2のLEDフィラメント面、(iii)中間層、及び(iv)複数の光供給源、を備えるLEDフィラメントデバイスを提供する。複数の光供給源は、第1の光供給源、第2の光供給源、第3の光供給源、第4の光供給源、及び第5の光供給源を備えてもよい。特に、第1の光供給源は、第1の相関色温度CCT1を有する第1の白色光を生成するように構成されてもよい。特に、実施形態では、第1の光供給源は、第1のフィラメント面に関連付けられる。更に、特に第2の光供給源は、第2の相関色温度CCT2を有する第2の白色光を生成するように構成されてもよい。特に、実施形態では、第2の光供給源は、第1のフィラメント面に関連付けられる。特定の実施形態では、CCT2-CCT1≧500Kである。なお更に、特に第3の光供給源は、青色の第3の光を生成するように構成されてもよい。特に、実施形態では、第3の光供給源は、第2のフィラメント面に関連付けられる。なお更に、特に第4の光供給源は、緑色の第4の光を生成するように構成されてもよい。特に、実施形態では、第4の光供給源は、第2のフィラメント面に関連付けられる。更に、特に第5の光供給源は、赤色の第5の光を生成するように構成されてもよい。特に、実施形態では、第5の光供給源は、第2のフィラメント面に関連付けられてもよい。更に、特に中間層は、熱伝導性要素を備えてもよい。なお更に、実施形態では、第1のLEDフィラメント面、第2のLEDフィラメント面、及び(iii)中間層は、サンドイッチ構成によって含まれてもよい。特に、中間層は、第1のLEDフィラメント面の少なくとも一部と第2のLEDフィラメント面の少なくとも一部との間に構成されてもよい。したがって、特に実施形態では、本発明は、(i)第1のLEDフィラメント面、(ii)第2のLEDフィラメント面、(iii)中間層、及び(iv)複数の光供給源、を備えるLEDフィラメントデバイスであって、(a)第1の光供給源が、第1の相関色温度CCT1を有する第1の白色光を生成するように構成され、第1の光供給源は、第1のフィラメント面に関連付けられ、(b)第2の光供給源は、第2の相関色温度CCT2を有する第2の白色光を生成するように構成され、第2の光供給源は、第1のフィラメント面に関連付けられ、CCT2-CCT1≧500Kであり、(c)第3の光供給源は、青色の第3の光を生成するように構成され、第3の光供給源は、第2のフィラメント面に関連付けられ、(d)第4の光供給源は、緑色の第4の光を生成するように構成され、第4の光供給源は、第2のフィラメント面に関連付けられ、(e)第5の光供給源は、赤色の第5の光を生成するように構成され、第5の光供給源は、第2のフィラメント面に関連付けられ、(f)中間層は熱伝導性要素を備え、(g)第1のLEDフィラメント面、第2のLEDフィラメント面、及び(iii)中間層は、サンドイッチ構成によって含まれ、中間層は、第1のLEDフィラメント面の少なくとも一部と第2のLEDフィラメント面の少なくとも一部との間に構成されている、LEDフィラメントデバイス、を提供する。
【0007】
本発明の場合、実施形態では比較的低い相関色温度(correlated color temperature;CCT)を有し得る、白色光を供給することが可能であり得る。更には、本発明の場合、有色光を供給することも可能であり得る。また更には、光の色点が制御可能であってもよい。更に、本発明により、白色光の色点は、黒体軌跡(BBL)により近くなる場合があり、及び/又は演色評価数(CRI)は、より高くなる場合がある。更に、本発明により、可視光を比較的大きな色域内で提供することができる。更に、本発明により、熱管理がより良好になる場合があり、より長い寿命並びに/又はより良好な性能及び信頼性が可能になる。更に、本発明により、混色を最適化することができる。更に、本発明により、(例えば、色及び相関色温度制御に関して)改善された性能と、心地よい外観と、を有するLEDフィラメント(デバイス)が得られる。その理由は、第1の相関色温度を有する第1の白色光及び第2の相関色温度を有する第2の白色光が、第1のフィラメント面上に設けられた第1の光供給源及び第2の光供給源(の全て)によって提供される一方で、青色の第3の光、緑色の第4の光、及び赤色の第5の光が、第2のフィラメント面上に設けられた第3、第4、及び第5の光供給源(の全て)によって提供されるからである。このように、異なる色及び異なる(相関)色温度が良好に混合/分散される一方で、LEDフィラメントは、例えば、(比較的)細い、すなわち小さい直径/幅を有するので、心地よい外観を有する。前述した両面マルチチャネルフィラメントは、光学的及び/又は熱的改善をもたらす。
【0008】
上述したように、実施形態では、本発明は、(i)第1のLEDフィラメント面、(ii)第2のLEDフィラメント面、(iii)中間層、及び(iv)複数の光供給源、を備えるLEDフィラメントデバイスを提供する。
【0009】
実施形態では、本発明は、LEDフィラメントを備えるLEDフィラメントデバイスを提供する。特に、LEDフィラメントは、複数の光供給源を含む。実施形態では、複数の光供給源は、第1の光供給源、第2の光供給源、第3の光供給源、第4の光供給源、及び第5の光供給源を備える。動作中、LEDフィラメントデバイスは、(これらのタイプの)光供給源のうちの1つ以上の光を含み得る、フィラメントデバイス光(「デバイス光」)を供給してもよい。
【0010】
上述のように、LEDフィラメントデバイスは特に、(LEDフィラメントデバイスの動作中に)フィラメントデバイス光を生成するように構成されている。フィラメントデバイス光は特に、LEDフィラメントデバイスの動作中にLEDフィラメントデバイスから抜け出る光である。
【0011】
LEDフィラメントデバイスは、1つ以上のLEDフィラメント(「フィラメント」)を備えてもよい。本発明は、全般的に、単一のフィラメントに関連して更に説明される。しかしながら、明らかとなるように、2つ以上のフィラメントが存在してもよい。それゆえ、LEDフィラメントデバイスは、特定の実施形態では、複数のLEDフィラメントを備えてもよい。2つ以上のフィラメントが存在している場合、これらは、(実施形態では)動作モード中に、異なる光学特性を有する光、又は、本質的に同じ光学特性を有する光を供給してもよい。
【0012】
2つ以上のLEDフィラメントが存在している場合、LEDフィラメントは、必ずしも同じでなくてもよい。例えば、異なる数の固体光源を有する、2つ以上のLEDフィラメントが存在してもよい。代替的又は追加的に、異なる形状を有する、2つ以上のLEDフィラメントが存在してもよい。代替的又は追加的に、異なるスペクトルパワー分布を有するフィラメント光を生成するように構成されている、2つ以上のLEDフィラメントが存在してもよい。代替的又は追加的に、異なるスペクトルパワー分布調整可能性を有する、2つ以上のLEDフィラメントが存在してもよい。
【0013】
更には、LEDフィラメントのセットが存在してもよく、セットは、固体光源の数及びフィラメント光スペクトルパワー分布などが本質的に同一であってもよい、2つ以上のLEDフィラメントを含み、セット内のLEDフィラメントは(それゆえ)、本質的に(フィラメント光のスペクトルパワー分布に関して)互いに異なるものではないが、その一方で、異なるセットからのLEDフィラメントは、(特に、フィラメント光スペクトルパワー分布において)互いに異なっていてもよい。
【0014】
上述のように、本発明は、LEDフィラメントを備えるLEDフィラメントデバイスを提供する。特に、LEDフィラメントは、複数の光供給源を含む。本明細書では、用語「光供給源」は、実施形態では、光がそれ自体で使用される、固体光源などの光源に言及する場合に、及び、実施形態では、固体光源などの光源とルミネッセント材料との組み合わせであって、少なくともルミネッセント材料光もまた使用されてもよい、組み合わせに言及する場合に使用される。それゆえ、特定の実施形態では、用語「光供給源」とは、(i)直接LEDのような固体光源、(ii)PC LEDのような蛍光体変換光源、及び(iii)1つ以上の固体光源が中に埋め込まれている、光透過性コーティング材料として利用可能であり得るものなどの、固体光源とルミネッセント材料との組み合わせのうちの、1つ以上を指す場合がある。それゆえ、複数の光供給源は特に、複数の固体光源を含む。特定の実施形態では、各光供給源は、LEDなどの固体光源を含んでもよい。それゆえ、以下で光供給源のピッチに言及する場合、これは特に、対応の固体光源のピッチに言及し得る。
【0015】
用語「光源」は、原理的には、当該技術分野において既知の、任意の光源に関連し得る。特定の実施形態では、光源は、固体LED光源(LED又はレーザダイオード(若しくは「ダイオードレーザ」)など)を含む。用語「光源」はまた、2~200個の(固体)LED光源などの、複数の光源に関連する場合もある。それゆえ、LEDという用語はまた、複数のLEDを指す場合もある。更には、用語「光源」は、実施形態ではまた、いわゆるチップオンボード(chips-on-board;COB)光源を指す場合もある。用語「COB」は特に、封入も接続もされることなく、PCBなどの基板上に直接実装されている、半導体チップの形態のLEDチップを指す。それゆえ、複数の光半導体光源が、同じ基板上に構成されてもよい。実施形態では、COBは、単一の照明モジュールとして一体に構成されている、マルチLEDチップである。
【0016】
光源は、光抜け出し面を有する。電球又は蛍光ランプなどの、従来の光源を参照すると、光抜け出し面は、ガラス又は石英の外囲器の外表面であってもよい。LEDに関しては、光抜け出し面は、例えばLEDダイであってもよく、又は、LEDダイに樹脂が適用されている場合、樹脂の外表面であってもよい。原理的には、光抜け出し面はまた、ファイバの終端部であってもよい。抜け出し面という用語は特に、光源から光が実際に出て行くか又は抜け出る、光源の当該部分に関連する。光源は、光のビームを供給するように構成されている。この光のビームは、(それゆえ)光源の光出射面から抜け出る。
【0017】
用語「光源」とは、発光ダイオード(light emitting diode;LED)、共振空洞発光ダイオード(resonant cavity light emitting diode;RCLED)、垂直共振器レーザダイオード(vertical cavity laser diode;VCSEL)、端面発光レーザなどの、半導体発光デバイスを指す場合がある。用語「光源」はまた、パッシブマトリックス(passive-matrix organic light-emitting diode;PMOLED)又はアクティブマトリックス(active-matrix organic light-emitting diode;AMOLED)などの、有機発光ダイオードを指す場合もある。特定の実施形態では、光源は、固体光源(LED又はレーザダイオードなど)を含む。一実施形態では、光源は、LED(発光ダイオード)を含む。用語「光源」又は「固体光源」はまた、スーパールミネッセントダイオード(superluminescent diode;SLED)を指す場合もある。
【0018】
LEDという用語はまた、複数のLEDを指す場合もある。更には、用語「光源」は、実施形態ではまた、いわゆるチップオンボード(chips-on-board;COB)光源を指す場合もある。用語「COB」は特に、封入も接続もされることなく、PCBなどの基板上に直接実装されている、半導体チップの形態のLEDチップを指す。それゆえ、複数の半導体光源が、同じ基板上に構成されてもよい。実施形態では、COBは、単一の照明モジュールとして一体に構成されている、マルチLEDチップである。
【0019】
用語「光源」はまた、2~2000個の固体光源などの、複数の(本質的に同一の(又は異なる))光源に関する場合もある。実施形態では、光源は、LEDなどの単一の固体光源の下流の、又は複数の固体光源の下流の(すなわち、例えば、複数のLEDによって共有されている)、1つ以上のマイクロ光学要素(マイクロレンズのアレイ)を含んでもよい。実施形態では、光源は、オンチップ光学素子を有するLEDを含み得る。実施形態では、光源は、(実施形態では、オンチップビームステアリングを提供する)(光学素子を有する、又は有さない)画素化された単一のLEDを含む。
【0020】
用語「上流」及び「下流」は、光生成手段(本明細書では特に、光源)からの光の伝搬に対する、物品又は特徴部の配置に関するものであり、光生成手段からの光ビーム内での第1の位置に対して、光ビーム内の、光生成手段により近い第2の位置が「上流」であり、光ビーム内の、光生成手段からより遠く離れた第3の位置が「下流」である。
【0021】
実施形態では、光源は、例えば、青色LEDのような青色光源、又は緑色LEDなどの緑色光源、及び赤色LEDなどの赤色光源のように、それ自体で使用される一次放射線を供給するように構成されてもよい。ルミネッセント材料(「蛍光体」)を含み得ない、そのようなLEDは、直接カラーLEDとして示される場合がある。
【0022】
しかしながら、他の実施形態では、光源は、一次放射線を供給するように構成されてもよく、一次放射の(少なくとも)一部は、二次放射線に変換される。二次放射線は、ルミネッセント材料による変換に基づくものであってもよい。それゆえ、二次放射線はまた、ルミネッセント材料放射線として示される場合もある。ルミネッセント材料は、実施形態では、ルミネッセント材料層又はルミネッセント材料を含むドームを有するLEDなどの、光源によって含まれてもよい。そのようなLEDは、蛍光体変換LED又はPC LEDとして示される場合がある。他の実施形態では、ルミネッセント材料は、LEDのダイと物理的に接触していないルミネッセント材料層を有するLEDなどの、光源からある程度の距離を置いて(「遠隔に」)に構成されてもよい。それゆえ、特定の実施形態では、光源は、少なくとも380~470nmの範囲から選択される波長の光を動作中に放出する光源であってもよい。しかしながら、他の波長もまた可能であり得る。この光は、部分的に、(オプションの)ルミネッセント材料によって使用されてもよい。
【0023】
実施形態では、光源は、レーザダイオード及びスーパールミネッセントLEDの群から選択されてもよい。他の実施形態では、光源は、LEDを含む。
【0024】
用語「レーザ光源」とは特に、レーザを指す。そのようなレーザは特に、UV、可視、又は赤外の1つ以上の波長を有する、特に、200~2000nm、例えば300~1500nmのスペクトル波長範囲から選択される波長を有する、レーザ光源光を生成するように構成されてもよい。用語「レーザ」とは特に、電磁放射線の誘導放出に基づく光増幅のプロセスを通して、光を放出するデバイスを指す。特に、実施形態では、用語「レーザ」は、固体レーザを指す場合がある。特定の実施形態では、用語「レーザ」若しくは「レーザ光源」、又は同様の用語は、レーザダイオード(又は、ダイオードレーザ)を指す。
【0025】
それゆえ、実施形態では、光源は、レーザ光源を含む。実施形態では、用語「レーザ」又は「固体レーザ」は、セリウムドープリチウムストロンチウム(又はカルシウム)フッ化アルミニウム(Ce:LiSAF,Ce:LiCAF)、クロムドープクリソベリル(アレキサンドライト)レーザ、クロムZnSe(Cr:ZnSe)レーザ、二価サマリウムドープフッ化カルシウム(Sm:CaF)レーザ、Er:YAGレーザ、エルビウムドープ及びエルビウムイッテルビウムコドープガラスレーザ、Fセンターレーザ、ホルミウムYAG(Ho:Nd:YAG)レーザ、Nd:YAGレーザ、NdCrYAGレーザ、ネオジウムドープイットリウムカルシウムオキソボレートNd:YCaO(BO又はNd:YCOB、ネオジウムドープオルトバナジウム酸イットリウム(Nd:YVO)レーザ、ネオジウムガラス(Nd:ガラス)レーザ、ネオジウムYLF(Nd:YLF)固体レーザ、プロメチウム147ドープリン酸ガラス(147 Pm3+:ガラス)固体レーザ、ルビーレーザ(Al:Cr3+)、ツリウムYAG(Tm:YAG)レーザ、チタンサファイア(Ti:サファイア;Al:Ti3+)レーザ、三価ウランドープフッ化カルシウム(U:CaF)固体レーザ、イッテルビウムドープガラスレーザ(ロッド、プレート/チップ、及びファイバ)、イッテルビウムYAG(Yb:YAG)レーザ、Yb(ガラス又はセラミックス)レーザなど、のうちの1つ以上を指し得る。
【0026】
実施形態では、用語「レーザ」又は「固体レーザ」は、GaN、InGaN、AlGaInP、AlGaAs、InGaAsP、鉛塩、垂直キャビティ面発光レーザ(vertical cavity surface emitting laser;VCSEL)、量子カスケードレーザ、ハイブリッドシリコンレーザなどの半導体レーザダイオードのうちの1つ以上を指す場合がある。
【0027】
レーザは、より短い(レーザ)波長に到達するために、上方変換器と組み合わされてもよい。例えば、何らかの(三価)希土類イオンにより、上方変換が得られてもよく、又は、非線形結晶により、上方変換が得られることもできる。あるいは、レーザは、より長い(レーザ)波長に到達するために、色素レーザなどの下方変換器と組み合わされることもできる。
【0028】
以下から導出され得るように、用語「レーザ光源」はまた、複数の(異なる又は同一の)レーザ光源を指す場合もある。特定の実施形態では、用語「レーザ光源」は、複数N個の(同一の)レーザ光源を指す場合がある。実施形態では、N=2以上である。特定の実施形態では、Nは、特に少なくとも8などの、少なくとも5であってもよい。このようにして、より高い輝度が得られてもよい。実施形態では、レーザ光源は、レーザバンク内に配置されてもよい(上記もまた参照)。レーザバンクは、実施形態では、ヒートシンク、及び/又は光学素子、例えば、レーザ光をコリメートするためのレンズを含んでもよい。
【0029】
レーザ光源は、レーザ光源光(又は、「レーザ光」)を生成するように構成されている。光源光は、レーザ光源光から本質的に成るものであってもよい。光源光はまた、2つ以上の(異なる又は同一の)レーザ光源のレーザ光源光を含んでもよい。例えば、2つ以上の(異なる又は同一の)レーザ光源のレーザ光源光は、2つ以上の(異なる又は同一の)レーザ光源のレーザ光源光を含む単一の光ビームを供給するために、光ガイドに結合されてもよい。それゆえ、特定の実施形態では、光源光は特に、コリメートされた光源光である。また更なる実施形態では、光源光は特に、(コリメートされた)レーザ光源光である。
【0030】
語句「異なる光源」又は「複数の異なる光源」、及び同様の語句は、実施形態では、少なくとも2つの異なるビンから選択されている複数の固体光源を指す場合がある。同様に、語句「同一の光源」又は「複数の同じ光源」、及び同様の語句は、実施形態では、同じビンから選択されている複数の固体光源を指す場合がある。
【0031】
フィラメントは、支持体と、支持体によって支持されている固体光源とを含んでもよい。特に、フィラメントは、固体光源を少なくとも部分的に包囲し得る、特に、ダイなどの固体光源の発光面を少なくとも包囲し得る、(光透過性)封入材を含んでもよい。
【0032】
LEDフィラメントは、実施形態では、支持体、固体光源(「光源」)のセット、及び封入材を含んでもよい。LEDフィラメントは、第1の長さ(L1)を有する長さ軸を有してもよい。特に、固体光源は、LEDフィラメントの第1の長さ(L1)にわたって支持体上に配置されている。更には、固体光源は、(光生成デバイスの動作中に)光源光を生成するように構成されている。特に、実施形態では、封入材は、固体光源のセットのうちの、固体光源のそれぞれの少なくとも一部を包囲している。一般に、フィラメントは、少なくとも10の、例えば10~10,000の範囲から選択される、長さと幅とのアスペクト比、及び長さと高さとのアスペクト比を有してもよい。異なるフィラメントのアスペクト比は、特定の実施形態では異なっていてもよいが、実施形態では、アスペクト比は、本質的に同じであってもよい。フィラメントに関しては、長さと幅とのアスペクト比と、長さと高さとのアスペクト比とが、異なっていてもよい点に留意されたい。
【0033】
支持体は、実施形態では、(金属)リード線及び樹脂(材料)のうちの1つ以上を含み得る。特定の実施形態では、支持体は、可撓性PCBを含み得る。特定の実施形態では、支持体は、ポリマー支持体、例えばポリイミド支持体を含み得る。特定の実施形態では、支持体は、光透過性ポリマー支持体を含み得る。支持体は、可撓性であってもよい。実施形態では、支持体は、箔を含み得る。
【0034】
更には、実施形態では、封入材は、光源光の少なくとも一部をルミネッセント材料光に変換するように構成されている、ルミネッセント材料を含んでもよい。代替的又は追加的に、1つ以上の固体光源のうちの1つ以上が、ルミネッセント材料を含んでもよく、封入材は、実施形態では透明又は半透明であってもよい。
【0035】
更に代替的又は追加的に、固体光源は、固体光源によって含まれる変換材料を有することなく、固体光源光を生成するように構成されてもよく、すなわち、固体光源の光は、ダイから抜け出るものと本質的に同じスペクトルパワー分布を有してもよい。また、そのような実施形態でも、(オプションの)封入材は、実施形態では透明又は半透明であってもよい。
【0036】
特に、フィラメントは、(対応のフィラメントの動作モード中に)フィラメント光を生成するように構成されてもよい。フィラメント光は、ルミネッセント材料光及び(ルミネッセント材料を有さない固体光源の)固体光源光のうちの1つ以上を含んでもよい。ルミネッセント材料光は、PC固体光源、すなわち蛍光体変換器(phosphor converter)固体光源から、又は封入材中のルミネッセント材料からのものであってもよい。ルミネッセント材料を有さない固体光源は、本明細書ではまた、非PC固体光源又は直接カラーLEDとして示される場合もある。
【0037】
上述のように、LEDフィラメントデバイスは、LEDフィラメントを備えてもよく、LEDフィラメントは、支持体、固体光源のセット、及び封入材を含む。
【0038】
LEDフィラメント内の(固体)光源の数は、少なくとも20個、例えば少なくとも24個、例えば少なくとも40個、例えば少なくとも48個であってもよく、例えば、最大100個、又は更に多くてもよい。特に、実施形態では、セット内の(固体)光源の数は、20~1000個、例えば10~200個の範囲から選択されてもよい。
【0039】
それゆえ、実施形態では、1つ以上の光供給源はそれぞれ、固体光源を含んでもよい。代替的又は追加的に、実施形態では、1つ以上の光供給源はそれぞれ、ルミネッセント材料を有する固体光源、すなわち、実施形態ではPC LEDを含んでもよい。
【0040】
特に、実施形態では、互いに異なるスペクトルパワー分布を有する光を生成するために使用されてもよい、少なくとも5つの異なる光供給源が存在する。したがって、実施形態では、複数の光供給源は、第1の光供給源、第2の光供給源、第3の光供給源、第4の光供給源、及び第5の光供給源を備え、利用可能であってもよい。特に、本発明は、第1の光供給源、第2の光供給源、第3の光供給源、第4の光供給源、及び第5の光供給源に関連して説明される。しかしながら、より多くの光供給源、又はより少ない光供給源、又は光供給源の異なる組み合せ、を有する他の実施形態も可能であり得る(以下も参照)。
【0041】
本明細書では、とりわけ、2つの主要な実施形態が利用可能であり得る。一連の実施形態では、2つのLEDフィラメントが適用されてもよく、これらは互いに関連付けられてもよく、特に、各LEDフィラメントでは単一の面に固体光源を有する。したがって、サンドイッチ構成が提供されてもよく、これは、実施形態では、第1のLEDフィラメント及び第2のLEDフィラメントを備えてもよく、オプションとしてそれらの間に中間層を有してもよい。一方のフィラメントが第1のフィラメント面を提供してもよく、他方のフィラメントが第2のフィラメント面を提供してもよい。このように、サンドイッチ構成が提供されてもよく、第1のフィラメント面及び第2のフィラメント面が、サンドイッチ構成の上面又は上側、及びサンドイッチ構成の下面又は下側を提供してもよい。別の一連の実施形態では、単一のLEDフィラメントが、全ての固体光源を一般に片面に有して、適用されてもよく、固体光源は、折り畳まれて、その間にオプションとして中間層を有する、折畳みフィラメントを提供してもよい。フィラメントの一方の部分は、第1のフィラメント面を提供してもよく、一方の部分の反対側にあるフィラメントの他方の部分は、第2のフィラメント面を提供してもよい。またこのように、サンドイッチ構成が提供されてもよく、第1のフィラメント面及び第2のフィラメント面が、サンドイッチ構成の上面又は上側、及びサンドイッチ構成の下面又は下側を提供してもよい。
【0042】
サンドイッチ構成という用語の代わりに、サンドイッチLEDフィラメントという用語も使用されてもよい。サンドイッチは、特に、(折り畳まれてサンドイッチ構成になった)単一のLEDフィラメントによって、又は(サンドイッチ構成に構成された)2つのLEDフィラメントによって画定されてもよい。したがって、サンドイッチ構成は、一方の面に第1のフィラメント面を備え、別の面に第2のフィラメント面を備えてもよい。
【0043】
特に、光供給源は、第1のフィラメント面に2~3列のアレイで構成され、第2のフィラメント面に2~3列のアレイで構成される。このことは、より可撓性であり得る、及び/又は、製造及び/又は適用することがより容易であり得る、比較的細いフィラメントを可能にし得る。
【0044】
特に、第1のLEDフィラメント面に、温白色及び冷白色の光供給源が設けられてもよく、第2のLEDフィラメント面に、RGB光供給源が設けられてもよい。しかしながら、他の実施形態もまた可能であり得る。
【0045】
本明細書における用語「白色光」は、当業者には既知である。白色光は特に、2000~20000K、特に2700~20000Kなどの、約1800~20000K、一般照明に関しては特に約2700K~6500Kの範囲の相関色温度(CCT)を有する光に関する。実施形態では、バックライトの目的に関しては、相関色温度(CCT)は、特に約7000K~20000Kの範囲であってもよい。また更には、実施形態では、相関色温度(CCT)は特に、BBL(black body locus;黒体軌跡)から約15SDCM(standard deviation of color matching;等色標準偏差)以内、特にBBLから約10SDCM以内、更により特定的にはBBLから約5SDCM以内である。
【0046】
特に、第1の光供給源は、第1の相関色温度CCT1を有する第1の白色光を生成するように構成されてもよい。更に、第1の光供給源は、第1のフィラメント面に関連付けられる。したがって、第1の光供給源は、第1のフィラメント面に機能的に結合されてもよい。特に、第2の光供給源は、第2の相関色温度CCT2を有する第2の白色光を生成するように構成されてもよい。したがって、実施形態では、第1の白色光と第2の白色光のスペクトルパワー分布は異なる。更に、第2の光供給源は、第1のフィラメント面に関連付けられる。したがって、第2の光供給源は、(同様に)第1のフィラメント面に機能的に結合されてもよい。
【0047】
特に、第1の光供給源は、より暖かい白色を供給し、第2の光供給源は、より冷たい光を供給する。したがって、実施形態では、CCT2-CCT1≧500Kである。特定の実施形態では、CCT1は、最大2400Kの範囲から選択されてもよく、特定の実施形態では、CCT2は、少なくとも2300K、例えば特に少なくとも2700Kの範囲から選択されてもよい。特に、実施形態では、CCT2-CCT1≧500Kが適用されてもよい。実施形態では、CCT1は最大2400Kの範囲から選択されてもよく、CCT2は少なくとも2700Kの範囲から選択される。更なる特定の実施形態では、CCT2は、少なくとも3000K、例えば少なくとも3500Kであってもよい。更により特定的には、CCT2は少なくとも4000Kである。実施形態では、CCT2は、2700~4000Kの範囲から選択されてもよい。特定の実施形態では、CCT1は、1700~2400Kの範囲から選択され、例えば1900~2300Kの範囲から選択され、CCT2は、2500~6500Kの範囲から選択され、例えば3000~4500Kの範囲から選択される。特に、実施形態では、CCT2-CCT1≧1000Kである。特定の実施形態では、CCT1は最大1900~2400Kの範囲から選択され、CCT2は2700~6500Kの範囲から選択され、CCT2-CCT1≧1000Kである。更により特定的には、実施形態では、CCT2-CCT1≧2000Kである。これは、CCTの比較的大きな調整可能性を可能にし得る。
【0048】
更に、特に第3の光供給源は、青色の第3の光を生成するように構成されてもよい。実施形態では、第3の光供給源は、第2のフィラメント面に関連付けられる。したがって、第3の光供給源は、第2のフィラメント面に機能的に結合されてもよい。特に、全ての第3の光供給源の大部分は、第2のフィラメント面に関連付けられる。より特定的には、全ての第3の光供給源の総数の少なくとも90%が、第2のフィラメント面に関連付けられる。なお更により特定的には、全ての第3の光供給源は、第2のフィラメント面に関連付けられる。
【0049】
更に、特に第4の光供給源は、緑色の第4の光を生成するように構成されてもよい。実施形態では、第4の光供給源は、第2のフィラメント面に関連付けられる。したがって、第4の光供給源は、第2のフィラメント面に機能的に結合されてもよい。特に、全ての第4の光供給源の大部分が、第2のフィラメント面に関連付けられる。より特定的には、全ての第4の光供給源の総数の少なくとも90%が、第2のフィラメント面に関連付けられる。なお更により特定的には、全ての第4の光供給源は、第2のフィラメント面に関連付けられる。
【0050】
更に、特に第5の光供給源は、赤色の第5の光を生成するように構成されてもよい。実施形態では、第5の光供給源は、第2のフィラメント面に関連付けられる。したがって、第5の光供給源は、第2のフィラメント面に機能的に結合されてもよい。特に、全ての第5の光供給源の大部分が、第2のフィラメント面に関連付けられる。より特定的には、全ての第5の光供給源の総数の少なくとも90%が、第2のフィラメント面に関連付けられる。なお更により特定的には、全ての第5の光供給源が、第2のフィラメント面に関連付けられる。
【0051】
用語「可視」、「可視光」、又は「可視発光」、及び同様の用語は、約380~780nmの範囲の1つ以上の波長を有する光を指す。本明細書では、UVは特に、200~380nmの範囲から選択される波長を指す場合がある。用語「光」及び「放射線」は、本明細書では、用語「光」が可視光のみを指すことが文脈から明らかではない限り、互換的に使用される。それゆえ、用語「光」及び「放射線」は、UV放射線、可視光、及びIR放射線を指す場合がある。特に照明用途に関する、特定の実施形態では、用語「光」及び「放射線」は、(少なくとも)可視光を指す。用語「紫色光」又は「紫色発光」は、特に、約380~440nmの範囲の波長を有する光に関連する。用語「青色光」又は「青色発光」は、特に、約440~490nmの範囲の波長を有する(ある程度の紫色及びシアン色の色相を含む)光に関連する。用語「緑色光」又は「緑色発光」は、特に、約490~560nmの範囲の波長を有する光に関連する。用語「黄色光」又は「黄色発光」は、特に、約560~590nmの範囲の波長を有する光に関連する。用語「橙色光」又は「橙色発光」は、特に、約590~620の範囲の波長を有する光に関連する。用語「赤色光」又は「赤色発光」は、特に、約620~750nmの範囲の波長を有する光に関連する。用語「シアン色」は、約490~520nmの範囲から選択される1つ以上の波長を指す場合がある。用語「琥珀色」は、約585~605nm、例えば約590~600nmの範囲から選択される1つ以上の波長を指す場合がある。
【0052】
したがって、第3の光供給源は、実施形態では、特に440~490nmの範囲内の重心波長を有する、更により特定的には約440~480nmの範囲内の重心波長を有する、青色光を供給してもよい。特に、第3の光源は、固体光源である。
【0053】
したがって、第4の光供給源は、実施形態では、特に520~560nmの範囲内の重心波長を有する緑色光を供給してもよい。代替的又は追加的に、実施形態では、第4の光供給源は、特に490~520nmの範囲内の重心波長を有するシアン色光を供給してもよい。したがって、実施形態では、第4の光供給源は、約490~560nmの波長範囲内の1つ以上の重心波長を有する光を生成するように構成された1つ以上のタイプの第4の光供給源を備えてもよい。特に、第4の光源は、固体光源である。他の実施形態では、第4の光供給源は、約480~560nmの範囲から選択されるシアン色緑色光を生成するように構成されてもよい。例えば、実施形態では、第4の光供給源は、約480~560nmの波長範囲内の1つ以上の重心波長を有する光を生成するように構成された1つ以上のタイプの第4の光供給源を備えてもよい。
【0054】
実施形態では、第5の光供給源は、620~750nm、更により特定的には620~650nmの波長範囲から、より特定的には620~640nmの波長範囲から選択される1つ以上の波長を有する、赤色光を生成するように構成されてもよい。特定の実施形態では、第5の光供給源は、620~650nmの波長範囲から、より特定的には620~640nmの波長範囲から選択されるピーク波長を有する、赤色光を生成するように構成されてもよい。特定の実施形態では、第5の光供給源は、620~650nmの波長範囲から、より特定的には620~640nmの波長範囲から選択される重心波長を有する、赤色光を生成するように構成されてもよい。実施形態では、第5の光供給源は、第5の光源を含み、第5の光源は、620~650nmの波長範囲から、より特定的には620~640nmの波長範囲から選択されるピーク波長及び/又は重心波長を有する、第5の光源光を生成するように構成されている。特に、第5の光源は、固体光源である。
【0055】
λcとしてもまた示される、用語「重心波長」は、当該技術分野において既知であり、光エネルギーの半分が、より短い波長であり、エネルギーの半分が、より長い波長である、波長の値を指し、値は、ナノメートル(nm)の単位で記述される。重心波長は、式λc=ΣλI(λ)/(ΣI(λ)によって表されるような、スペクトルパワー分布の積分を2つの等しい部分に分割する波長であり、式中、総和は、対象の波長範囲にわたるものであり、I(λ)は、スペクトルエネルギー密度である(すなわち、積分強度に正規化された、発光帯域にわたる波長と強度との積の積分)。重心波長は、例えば、動作状態において決定されてもよい。
【0056】
第3の光、第4の光、及び第5の光は、異なる重心波長を有してもよい。重心波長間の相互距離は、実施形態では、少なくとも20nm、例えば特に少なくとも30nmであってもよい。
【0057】
実施形態では、LEDフィラメントは、白色発光光供給源に加えて、青色発光固体光源及び緑色発光固体光源、並びに赤色発光固体光源に基づくものであってもよい。白色発光光供給源は特に、青色発光固体光、及び対応のルミネッセント材料(それぞれ、温白色光及び冷白色光をもたらすもの)に基づくものであってもよい。
【0058】
緑色発光固体光源の代わりに、緑色光ルミネッセント材料と組み合わせた青色発光固体光源もまた適用されてもよい。同様に、赤色発光固体光源の代わりに、赤色発光ルミネッセント材料と組み合わせた青色発光固体光源もまた適用されてもよい。
【0059】
用語「ルミネッセント材料」とは特に、第1の放射線、特にUV放射線及び青色放射線のうちの1つ以上を、第2の放射線に変換することが可能な材料を指す。一般に、第1の放射線と第2の放射線とは、異なるスペクトルパワー分布を有する。それゆえ、用語「ルミネッセント材料」の代わりに、用語「ルミネッセント変換器」又は「変換器」もまた、適用されてもよい。一般に、第2の放射線は、第1の放射線よりも大きい波長におけるスペクトルパワー分布を有しており、これは、いわゆる下方変換の場合である。しかしながら、特定の実施形態では、第2の放射線は、第1の放射線よりも小さい波長において強度を有する、スペクトルパワー分布を有しており、これは、いわゆる上方変換の場合である。実施形態では、「ルミネッセント材料」とは特に、放射線を、例えば可視光及び/又は赤外光に変換することが可能な材料を指す場合がある。例えば、実施形態では、ルミネッセント材料は、UV放射線及び青色放射線のうちの1つ以上を、可視光に変換することが可能であってもよい。ルミネッセント材料は、特定の実施形態ではまた、放射線を赤外放射線(infrared radiation;IR)に変換してもよい。それゆえ、放射線で励起されると、ルミネッセント材料は、放射線を放出する。一般に、ルミネッセント材料は、下方変換器であり、すなわち、より小さい波長の放射線が、より大きい波長を有する放射線に変換されるが(λex<λem)、特定の実施形態では、ルミネッセント材料は、上方変換器ルミネッセント材料を含んでもよく、すなわち、より大きい波長の放射線が、より小さい波長を有する放射線に変換される(λex>λem)。実施形態では、用語「ルミネッセンス」は、リン光を指す場合がある。実施形態では、用語「ルミネッセンス」はまた、蛍光を指す場合もある。用語「ルミネッセンス」の代わりに、用語「発光」もまた適用されてもよい。それゆえ、用語「第1の放射線」及び「第2の放射線」は、それぞれ、励起放射線及び発光(放射線)を指す場合がある。同様に、用語「ルミネッセント材料」は、実施形態では、リン光及び/又は蛍光を指す場合がある。用語「ルミネッセント材料」はまた、複数の異なるルミネッセント材料を指す場合もある。
【0060】
特定の実施形態では、白色発光光供給源を提供するために適用されているルミネッセント材料は、A12:Ce型のルミネッセント材料の群から選択されてもよく、Aは、Y、La、Gd、Tb、及びLuのうちの1つ以上を含み、Bは、Al、Ga、In、及びScのうちの1つ以上を含む。
【0061】
それゆえ、光供給源は、固体光源を含んでもよい。更には、1つ以上の光供給源は、ルミネッセント材料を含んでもよい。ルミネッセント材料は、PC LEDのように、固体光源によって含まれてもよく、又は、例えば(ルミネッセント材料が中に埋め込まれてもよい)光透過性材料内で、LEDの下流にルミネッセント材料が構成されている状態の、直接LEDのように、固体光源の下流に構成されてもよい。
【0062】
実施形態では、LEDフィラメントデバイス、より特定的にはサンドイッチLEDフィラメントは、第1の光供給源、第2の光供給源、第3の光供給源、第4の光供給源、及び第5の光供給源の各々を少なくとも5つ備えてもよい。より特定的には、実施形態では、第1の光供給源、第2の光供給源、第3の光供給源、第4の光供給源、及び第5の光供給源の各々は固体光源を備える。更に、実施形態では、第1の光供給源及び第2の光供給源は、2つの平行な行(461、462)で構成されてもよい。なお更に、実施形態では、第3の光供給源、第4の光供給源、及び第5の光供給源は、2つ又は3つの平行な行(463、464、465)で構成されてもよい。
【0063】
第1の光供給源は、第1のピッチp1を有してもよい。第2の光供給源は、第2のピッチp2を有してもよい。特に、実施形態では、0.5≦p1/p2≦2、より特定的には0.75≦p1/p2≦1.25、なお更により特定的には0.9≦p1/p2≦1.1、例えばp1/p2=1である。
【0064】
更に、第3の光供給源は、第3のピッチp3を有してもよい。第4の光供給源は、第4のピッチp4を有してもよい。第5の光供給源は、第5のピッチp5を有してもよい。実施形態では、0.5≦p4/p3≦2、より特定的には0.75≦p4/p3≦1.25、なお更により特定的には0.9≦p4/p3≦1.1、例えばp4/p3=1である。更に、実施形態では、0.5≦p5/p3≦2、より特定的には0.75≦p5/p3≦1.25、なお更により特定的には0.9≦p5/p3≦1.1、例えばp5/p3=1である。なお更に、実施形態では、0.5≦p5/p4≦2、より特定的には0.75≦p5/p4≦1.25、なお更により特定的には0.9≦p5/p4≦1.1、例えばp5/p4=1である。第3の光供給源、第4の光供給源、及び第5の光供給源は、実施形態では、2つの列にわたって分散されてもよく、特に均等に分散されてもよい。他の実施形態では、第3の光供給源、第4の光供給源、及び第5の光供給源は、実施形態では、3つの列にわたって分散されてもよい。後者の実施形態では、各列は、単一タイプの第3の光供給源、第4の光供給源、及び第5の光供給源を備えてもよく、又は各列は、2又は3つのタイプの第3の光供給源、第4の光供給源、及び第5の光供給源を備えてもよい。
【0065】
ピッチは、0.02~10mmの範囲から選択されてもよく、例えば0.02~5mmの範囲から選択されてもよく、例えば0.05~2mmの範囲から選択されてもよい。列内の固体光源間の最短距離は、実施形態では、≦3mm、より特定的には≦2mm、最も特定的には≦1mmであってもよい。そうではない場合には、斑点が観察される可能性がある。このことは特に、異なる色を放出する固体光源が使用される場合に当てはまる。固体光源の長さ及び幅は、特に≦1mm、より特定的には≦0.8mm、最も特定的には≦0.7mmであってもよい。特に、固体光源の数が多い場合であれば、それほど多くの光が必要とされなくてもよいため、より小型の固体光源が使用されてもよい。小型の固体光源(エピがより少ない)は、より安価であり得る。列内の固体光源間のピッチは、実施形態では、特に≦3mm、より特定的には≦2mm、最も特定的には≦1mmであってもよい(上記を参照)。異なる列内の固体光源間の最短距離は、アーキテクチャが単一のフィラメントを模倣し得るため、小さいものであってもよい。この距離は、実施形態では、≦3mm、より特定的には≦2mm、最も特定的には≦1mmであってもよい。列内の固体光源間の最短距離は、異なる列内の固体光源間の最短距離と、ほぼ同じであってもよい。
【0066】
実施形態では、第3の光供給源、第4の光供給源、及び第5の光供給源の数は、ほぼ等しくてもよい。それゆえ、特に実施形態では、第3の光供給源の数n3、第4の光供給源の数n4、及び第5の光供給源の数n5は、n3、n4、及びn5に関する平均値(すなわち、n3+n4+n5に関する平均値)の最大15%以内で、互いに異なっていてもよい。
【0067】
上述したように、実施形態では、サンドイッチ構成が提供されてもよく、これは、実施形態では、第1のLEDフィラメント及び第2のLEDフィラメントを備えてもよく、オプションとしてそれらの間に中間層を有してもよい。他の実施形態では、単一のLEDフィラメントが、全ての固体光源を一般に片面に有して、適用されてもよく、固体光源は、折り畳まれて、その間にオプションとして中間層を有する、折畳みフィラメントを提供してもよい。
【0068】
特に、実施形態では、中間層は、熱伝導性要素を備えてもよい。熱伝導性要素は、熱放散及び/又は熱拡散を促進することができる。このようにして、デバイスの寿命は、より長い場合があり、及び/又はスペクトル特性は、より広い電力範囲にわたってより安定している場合がある。
【0069】
したがって、特に、第1のLEDフィラメント面、第2のLEDフィラメント面、及び(iii)中間層は、サンドイッチ構成によって含まれてもよく、中間層は、第1のLEDフィラメント面の少なくとも一部と第2のLEDフィラメント面の少なくとも一部との間に構成されている。
【0070】
第3の光供給源、第4の光供給源、及び第5の光供給源は、それ自体で白色光を生成するために、又は第1の光供給源及び/又は第2の光供給源の白色光を更に調整するための光を生成するために使用されてもよい。第3の光供給源、第4の光供給源、及び第5の光供給源のうちの2つ以上が、光透過性材料によって少なくとも部分的に包囲されていると有用であると思われる。これは、光供給源又は固体光源を保護することができるが、これは、実施形態では、特に光透過性材料が光の少なくとも一部を散乱させる場合に、光混合を促進させることもできる。したがって、実施形態では、第3の光供給源、第4の光供給源、及び第5の光供給源のうちの1つ以上、特に2つ以上、更により特定的には3つ全ての光が、光透過性材料によって少なくとも部分的に包囲されていてもよい。したがって、第3の光源、第4の光源、及び第5の光源のうちの1つ以上が、光透過性材料によって少なくとも部分的に埋め込まれていてもよい。したがって、実施形態では、第3の光源、第4の光源、及び第5の光源のうちの1つ以上が、光透過性材料を含む封入材によって少なくとも部分的に埋め込まれていてもよい。封入材は、1つ以上の異なるタイプの光源を封入してもよい。実施形態では、第1の光供給源によって含まれる第1の封入材、第2の光供給源によって含まれる第2の封入材、並びに第3の光供給源、第4の光供給源、及び第5の光供給源のうちの1つ以上を封入する1つ以上の封入材のような、2つ以上の異なる封入材があってもよい。
【0071】
「第3の光供給源、第4の光供給源、及び第5の光供給源のうちの1つ以上を封入する1つ以上の封入材」という語句は、3つ全てのタイプを包囲する単一の封入材としての実施形態、2つの異なるタイプを包囲する単一の封入材の実施形態、単一のタイプを包囲する単一の封入材の実施形態、並びに、2つのタイプの光供給源を包囲する第1の封入材及び別のタイプの光供給源を包囲する第2の封入材の実施形態、を含む異なる実施形態を指し得る。
【0072】
実施形態では、第4の光供給源及び第5の光供給源は、光透過性材料によって少なくとも部分的に包囲されていてもよい。更に他の実施形態では、第3の光供給源、第4の光供給源、及び第5の光供給源である。したがって、特に実施形態では、LEDフィラメントデバイスは、光透過性材料を更に備えてもよく、第4の光供給源及び第5の光供給源、並びにオプションとして第3の光供給源は、光透過性材料に少なくとも部分的に埋め込まれるように構成されている。特に、光透過性材料は、青色の第3の光、緑色の第4の光、及び赤色の第5の光に対して透過性である。更に、特定の実施形態では、光透過性材料は半透明である。例えば、光透過性材料に入る、第3の光供給源、第4の光供給源、及び第5の光供給源のうちの1つ以上の光の、少なくとも20%、例えば少なくとも30%が、(下流側において)少なくとも1つの散乱を介してのみ光透過性材料から抜け出すことになる。特定の実施形態では、光透過性材料は、散乱粒子を含むシリコーン材料を含む。代表粒径は、従来技術から公知であり、例えば、実施形態では、0.5~50μmの範囲から選択されてもよいが、他の寸法も可能であり得る。
【0073】
上述したように、中間層は熱伝導特性を有してもよい。熱伝導性要素は特に、熱伝導性材料を含む。熱伝導性材料は、特に、少なくとも約20W/(mK)の、少なくとも約30W/(mK)のような、例えば、少なくとも約100W/(mK)の、特に少なくとも約200W/(mK)のような熱伝導率を有してもよい。なお更なる特定の実施形態では、熱伝導性材料は特に、少なくとも約10W/(mK)の熱伝導率を有してもよい。実施形態では、熱伝導性材料は、銅、アルミニウム、銀、金、シリコンカーバイド、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、アルミニウムシリコンカーバイド、酸化ベリリウム、シリコンカーバイド複合材料、アルミニウムシリコンカーバイド、銅タングステン合金、銅モリブデンカーバイド、炭素、ダイヤモンド、及びグラファイトのうちの1つ以上を含んでもよい。代替的又は追加的に、熱伝導性材料は、酸化アルミニウムを含んでもよい、又は酸化アルミニウムから成るものであってもよい。したがって、これについて、実施形態では、中間層は金属層を備える。特定の実施形態では、中間層は、(i)銅層、及び(ii)アルミニウム層のうちの1つ以上を備える。更に他の実施形態では、熱伝導層は、カーボンナノチューブ、グラフェンなどの炭素層を備えてもよい。したがって、特定の実施形態では、中間層は炭素層を備えてもよい。炭素含有層はまた、熱伝導性でもあり得る。例えば、熱伝導性材料は、セラミック粒子、又はカーボンナノチューブのようなカーボンナノ粒子、のような粒子が埋め込まれた材料に基づいて適用されてもよい。熱伝導性材料は、実施形態では、金属層のように導電性であり得るので、実施形態では、熱伝導性要素、特に金属層と、光供給源とは、導電性接触状態で構成されていない場合がある。したがって、特に熱伝導性要素は、電気回路の一部でない場合がある。
【0074】
第3の光供給源、第4の光供給源、及び第5の光供給源は、色点を更に制御するために使用され得るので、これら光供給源の光の一部が、他方の面から直接抜け出ることができると有用な場合がある。同様に、第1の光供給源及び/又は第2の光供給源からの白色光の一部が、他方の面から直接抜け出ることができることが有用であり得る。換言すれば、2つのフィラメント面の一方に構成されていたとしても、特定のフィラメント面に関連付けられた光供給源のうちの対応する光供給源の光の一部は、2つのフィラメント面のうちの他方を介して抜け出ることができる。この目的のため、支持体が光を透過できること、及び(オプションの)中間層が光を透過できることが望ましい場合がある。
【0075】
しかしながら、第3の光供給源の青色光が、他方の面を介して抜け出ることができないと、又はより低い程度で抜け出ることができると有用であると思われる。これは、第1の光供給源及び/又は第2の光供給源のルミネッセント材料の励起を低減させる場合があり、これは、LEDフィラメント光の色点及び/又は他の光学特性を、望ましくない形で変化させる場合がある。これは、第4の光供給源の光に対しても、より低い程度で当てはまる場合がある、又は本質的に当てはまらない場合がある。したがって、実施形態では、中間層は、(a)青色の第3の光及び(b)緑色の第4の光のうちの1つ以上に対して、(i)反射性及び(ii)光吸収性のうちの1つ以上であってもよい。特に、中間層は、少なくとも青色の第3の光及びオプションとして緑色の第4の光に対して、(i)反射性及び(ii)光吸収性のうちの1つ以上であってもよい。更により特定的には、実施形態では、熱伝導性要素は、(a)青色の第3の光及び(b)緑色の第4の光のうちの1つ以上に対して、(i)反射性及び(ii)光吸収性のうちの1つ以上であってもよい。したがって、特に、熱伝導性要素は、少なくとも青色の第3の光及びオプションとして緑色の第4の光に対して、(i)反射性及び(ii)光吸収性のうちの1つ以上であってもよい。
【0076】
更に、上述したように、特定の実施形態では、一方の面で生成された光の少なくとも一部が他方の面においてLEDフィラメント(LEDフィラメントサンドイッチ構成)から抜け出ることができるように、中間層が選択されてもよい。したがって、例えば、実施形態では、中間層は、開口部又は光透過性材料によって画定されるような光透過性部分を備えてもよい。
【0077】
特に、(一方では)中間層及び第3の光供給源は、他方の面に伝搬し得る第3の光が、第5の光及びオプションとして第4の光に当てはまり得るものよりも、相対的に少なくなるように構成されてもよい。したがって、実施形態では、第3の光供給源の光軸の伸長部分が、熱伝導性要素を遮ることができる。以下で更に明らかになるように、中間層、より具体的な実施形態では熱伝導性要素は、熱伝導性要素中に(又は熱伝導性要素部分間に)1つ以上の開口部が存在するように構成されてもよい。したがって、特に、実施形態では、第3の光供給源の光軸の伸長部分が、熱伝導性要素中の(又は熱伝導性要素部分間の)そのような開口部を遮らない場合がある。
【0078】
更に、上述したように、(他方では)中間層、並びに第1の光供給源及び/又は第2の光供給源は、一方の面で生成された第1の光及び/又は第2の光の一部が、他方の面においてLEDフィラメント(LEDフィラメントサンドイッチ構成)から抜け出ることができるように構成されてもよい。したがって、実施形態では、中間層を備えるLEDフィラメントデバイスは、第1の白色光及び第2の白色光のうちの1つ以上の一部が、第2のLEDフィラメント面を介してサンドイッチ構成から抜け出ることができるように構成されてもよい。以下で更に明らかになるように、これは、中間層、より具体的な実施形態では熱伝導性要素が、熱伝導性要素中に(又は熱伝導性要素部分間に)1つ以上の開口部が存在するように構成され得る実施形態で実現できる。開口部の代わりに、光透過性材料(例えば、光透過性ポリマー材料)も使用されてもよい。この光透過性材料は、透明又は半透明であってもよい。したがって、特定の実施形態では、中間層は、完全に透過性又は不透明(反射性)でなくてもよいが、部分的には一部の場所において透過性であってもよく、部分的には一部の場所において反射性であってもよい。
【0079】
上述したように、特定の実施形態では、サンドイッチ構成は、単一のLEDフィラメントによって提供されてもよい。したがって、特定の実施形態では、LEDフィラメントデバイスは、LEDフィラメントを備えてもよく、LEDフィラメントは、半分に折り畳まれて、互いに反対側に構成された第1のLEDフィラメント面及び第2のLEDフィラメント面を画定するように構成されている。そのような実施形態では、中間層は、第1のLEDフィラメント面の少なくとも一部と第2のLEDフィラメント面の少なくとも一部との間に構成されてもよい。特に、そのような実施形態では、LEDフィラメントは、固体光源が片面に取り付けられた支持体を備える。支持体は、固体光源が取り付けられている第1の面と、固体光源が取り付けられていなくてもよい第2の面とを有する。支持体は、半分に折り畳まれるように構成されてもよく、それにより、固体光源のサブセットを有する第1のLEDフィラメント面と、光源の別のサブセットを有する第2のフィラメント面とを有する、折り畳まれたLEDフィラメントが提供される。しかしながら、実際には、第1のLEDフィラメント面及び第2のフィラメント面は、共有される支持体の同じ面である。
【0080】
光が1つのLEDフィラメント面から別のLEDフィラメント面に伝搬することを可能にするために、支持体は、光の少なくとも一部を透過させてもよい。したがって、支持体は、(例えば、フレックスホイルのような)光透過性材料を含んでもよい。したがって、特定の実施形態では、LEDフィラメントは支持体を備え、支持体の少なくとも一部は、第1の白色光及び第2の白色光のうちの1つ以上に対して光透過性である。特に、中間層は、第1のLEDフィラメント面の一部と第2のLEDフィラメント面の一部との間に構成されてもよい。効果的には、LEDフィラメントは、少なくとも部分的に、熱伝導層などの中間層の周りに折り畳まれてもよい。折り畳みは、特にLEDフィラメントの長さ軸に沿っている。
【0081】
他の実施形態では、サンドイッチ構成を提供するために、2つのLEDフィラメントが適用されてもよい。特に、そのような実施形態では、LEDフィラメントは、対応する支持体を備え、対応する固体光源が、特に、対応する支持体の各々の片面に取り付けられている。支持体は、固体光源が取り付けられている第1の面と、固体光源が取り付けられていなくてもよい第2の面とを有する。2つの支持体は、固体光源のない面を、その間に中間層を構成して、互いに機能的に結合させることにより、互いに構成されてもよい。これにより、一方のLEDフィラメントによって提供される第1のLEDフィラメント面を有し、他方のLEDフィラメントによって提供される第2のLEDフィラメント面を有する、(サンドイッチ)LEDフィラメントが提供される。したがって、特定の実施形態では、LEDフィラメントデバイスは、第1のLEDフィラメント面を画定する第1のLEDフィラメント(1100')と、第2のLEDフィラメント面を画定する第2のLEDフィラメント(1100'')とを備え、第1のフィラメント及び第2のフィラメント(1100'')は、サンドイッチ構成によって含まれる。特に、中間層、より特定的には熱伝導層は、第1のLEDフィラメント面の少なくとも一部と第2のLEDフィラメント面の少なくとも一部との間に構成されてもよい。
【0082】
光が1つのLEDフィラメント面から別のLEDフィラメント面に伝搬することを可能にするために、両方のLEDフィラメントの支持体が、光の少なくとも一部を透過させてもよい。したがって、支持体は、光透過性材料を含んでもよい。したがって、実施形態では、第1のLEDフィラメント(1100')及び第2のLEDフィラメント(1100'')は支持体を備え、支持体の各々の少なくとも一部は、第1の白色光及び第2の白色光のうちの1つ以上に対して光透過性である。特に、上述したように、中間層は、第1のLEDフィラメント(1100')の一部と第2のLEDフィラメント(1100'')の一部との間に構成される。例えば、支持体は、光透過性ポリマー材料を含んでもよい。
【0083】
したがって、1つ以上の支持体及び中間層は、光供給源のうちの1つ以上の光の一部が、光供給源が構成されている面とは別のLEDフィラメント面から、(サンドイッチ)LEDフィラメントから抜け出ることができるように構成されてもよい。
【0084】
反対側のLEDフィラメント面から抜け出ることができる光の量は、第1の光供給源及び/又は第2の光供給源の光の約0.5~25%、例えば1~15%の範囲内であってもよい。更に、特定の実施形態では、反対側のLEDフィラメント面から抜け出ることができる光の量は、第5の光供給源及び/又はオプションとして第4の光供給源の光の約0.5~35%、例えば1~30%の範囲内であってもよい。ここで、百分率は、可視波長範囲内におけるワット単位での電力に基づく百分率である。
【0085】
中間層、より具体的には熱伝導性要素は、1つ以上の開口部を備えてもよく、及び/又はいくつかの部分から成るものであってもよい。例えば、実施形態では、熱伝導性要素は、細長い層であって、特に層の中央に、アレイ状に構成された開口部を有する、細長い層、を備えてもよい。代替的又は追加的に、熱伝導性要素は、いくつかの部分を備えてもよく、それら部分は、それらの間に開口部を有して平行に構成されてもよい。中間層、特に熱伝導性要素及び第3の光源、並びにオプションとして第4の光源を構成することにより、第1の光供給源又は第2の光供給源のルミネッセント材料への(青色の)第3の光のクロストークが制限され得る。
【0086】
したがって、実施形態では、中間層は、第1の熱伝導性要素部分と第2の熱伝導性要素部分とを備え、第1の熱伝導性要素部分と第2の熱伝導性要素部分との間に1つ以上の開口部を有する、細長い層であってもよい。第1の熱伝導性要素部分及び第2の熱伝導性要素部分は、互いに物理的に結合されていてもよく、又は別個の要素であってもよい。したがって、特定の実施形態では、第1の熱伝導性要素部分と第2の熱伝導性要素部分との間に1つ以上の開口部を有する第1の熱伝導性要素部分及び第2の熱伝導性要素部分は、モノリシックの熱伝導性要素であってもよい。
【0087】
更に、LEDフィラメントデバイスは、制御システムに機能的に結合されてもよく、又は制御システムを備えてもよい。制御システムは、LEDフィラメントの外部に、例えばサンドイッチフィラメントの外部にあってもよいが、LEDフィラメントに機能的に結合されてもよい。
【0088】
特に、制御システムは、第1の光供給源及び第2の光供給源のうちの1つ以上を制御してもよい。制御システムはまた、第3の光供給源、第4の光供給源、及び第5の光供給源のうちの1つ以上を制御してもよい。更により特定的には、制御システムは、第1の光供給源、第2の光供給源、第3の光供給源、第4の光供給源、及び第5の光供給源のうちの1つ以上を制御してもよい。したがって、特にLEDフィラメントデバイスは、制御システムを更に備えてもよい。更に、LEDフィラメントデバイスは、実施形態では、第1の白色光、第2の白色光、青色の第3の光、緑色の第4の光、及び赤色の第5の光のうちの1つ以上を含むデバイス光を生成するように構成されてもよい。特に、実施形態では、制御システムは、デバイス光のスペクトルパワー分布を制御するように構成されてもよい。したがって、実施形態では、制御システムは、第1の光供給源、第2の光供給源、第3の光供給源、第4の光供給源、及び第5の光供給源を個別に制御するように構成される。
【0089】
上述したように、第1の光供給源及び第2の光供給源のうちの1つ以上は、異なるCCTを有する白色光を供給してもよい。第1の光と第2の光の比を変化させる場合、色点がBBLから比較的離れる場合があるため、(僅かに)オフホワイトであり得る白色光が生成される場合がある。これは、例えば緑色光を追加することによって適合させることができる。したがって、実施形態では、制御システムは、動作モードにおいて、黒体軌跡までの距離を最大10SDCM、例えば最大5SDCMに維持しながら、(a)第1の白色光及び第2の白色光のうちの1つ以上と、(b)青色の第3の光、緑色の第4の光、及び赤色の第5の光のうちの1つ以上と、を含む(白色)デバイス光を生成するように構成されていてもよい。更に、CCTは、青色光を追加することにより増加されてもよく、又は赤色光を追加することにより減少されてもよい。特定の実施形態では、制御システムは、動作モードにおいて、(a)第1の白色光及び第2の白色光を含む第1の白色デバイス光(1001')、並びに(b)青色の第3の光、緑色の第4の光、及び赤色の第5の光を含む第2の白色デバイス光(1001'')、を生成するように構成されてもよい。第2の白色デバイス光(1001'')は、黒体軌跡よりも上の色点を有する。
【0090】
実施形態では、動作モードにおいて、第1のセット内の第1の光供給源と、第1のセット内の第3の光供給源及び第4の光供給源とが一体となって、2700~4000Kの範囲から選択される相関色温度を有する、白色デバイス光を供給するように構成されてもよい。それゆえ、本発明の場合、1800~2400Kの範囲から選択される比較的低いものから、5500~6500Kの範囲から選択されるような比較的高いものまでの、広いCCT範囲が可能であり得る。
【0091】
デバイス光の最も低い相関色温度は、特に、第1の光供給源の光に基づくものであってもよい。しかしながら、相関色温度は、例えば(オプションの)第5の光供給源の光の一部を混合することにより、更に低減されてもよい(以下もまた参照)。デバイス光の最も高い相関色温度は、特に、第2の光供給源の光に基づくものであってもよい。しかしながら、第3の光供給源の一部の光を混合することによって、相関温度は更に上昇されてもよい。
【0092】
更には、本発明の場合、相関色は、黒体軌跡(BBL)の比較的近くに留まりながら制御されてもよい。それゆえ、白色光は、BBLから10SDCM以内、又は更に小さい(上記もまた参照)範囲内に留まりながら、比較的広い相関色温度範囲にわたって供給されてもよい。
【0093】
上述のように、第5の光供給源もまた利用可能であってもよい。そのような第5の光供給源は、赤色光を生成するように構成されてもよい。第5の光供給源を使用して、デバイス光の光学特性が更に制御されてもよい。CCT範囲が増大されてもよく、色域が増大されてもよく、CRIもまた改善されてもよい。
【0094】
特定の実施形態では、動作モードにおいて、第1のセット内の第1の光供給源、第3の光供給源、第4の光供給源、及び第5の光供給源は一体となって、2700~4000Kの範囲、又は更に大きい、例えば最大で4500K、又は更により大きい範囲から選択される相関色温度を有する、白色(デバイス)光を供給するように構成されてもよい。
【0095】
特定の実施形態では、動作モードにおいて、第1のセット内の第3の光供給源、第4の光供給源、及び第5の光供給源は一体となって、特に、少なくとも1000K、例えば少なくとも2000KのCCT調整可能範囲を有する、1900~6500Kの範囲から選択される相関色温度を有する白色(デバイス)光を供給するように構成されてもよい。
【0096】
ここで、CCT調整可能範囲という用語は、色温度が制御されることが可能な範囲における、最も低い相関色温度と最も高い相関色温度との間で定義される範囲を指す。
【0097】
特定の実施形態では、動作モードにおいて、(第1のセット内の)第2の光供給源は、オプションとして(i)(第1のセット内の)第3の光供給源、(第1のセット内の)第4の光供給源、及び(第1のセット内の)オプションの第5の光供給源のうちの1つ以上と一体となって、特に、少なくとも1000K、例えば少なくとも2000KのCCT調整可能範囲を有する、2300~6500Kの範囲から選択される相関色温度を有する白色(デバイス)光を供給するように構成されてもよい。
【0098】
上述したように、実施形態では、LEDフィラメントデバイスは、ルミネッセント材料を更に備えてもよく、第1の光供給源は特に、(a)第1の光源光を生成するように構成されている第1の光源と、(b)第1の光源の下流に構成されており、第1の光源光の少なくとも一部をルミネッセント材料光に変換するように構成されている、ルミネッセント材料とに基づく。特に、実施形態では、第1の光は、第1の光源光及びルミネッセント材料光を含む。更には、上述のように、実施形態では、第1の光源は、固体光源を含む。このようにして、第1の光供給源は、ルミネッセント材料に基づくものであってもよい。
【0099】
しかしながら、例えば、第2の光を生成するために、又は、第3の光若しくは第4の光若しくは第5の光を生成するために、他の実施形態もまた提供されてもよい。
【0100】
第2の光に言及すると、実施形態では、LEDフィラメントデバイスは、ルミネッセント材料を更に備えてもよく、第2の光供給源は特に、(a)第2の光源光を生成するように構成されている第2の光源と、(b)第2の光源の下流に構成されており、第2の光源光の少なくとも一部をルミネッセント材料光に変換するように構成されている、ルミネッセント材料とに基づく。特に、実施形態では、第2の光は、第2の光源光及びルミネッセント材料光を含む。更には、上述のように、実施形態では、第2の光源は、固体光源を含む。このようにして、第2の光供給源は、ルミネッセント材料に基づくものであってもよい。
【0101】
第2の光供給源の、これらのルミネッセント材料に基づく実施形態に関するルミネッセント材料は、第1の光供給源の、ルミネッセント材料に基づく実施形態に関するルミネッセント材料とは、異なっていてもよい点に留意されたい。しかしながら、実施形態では、第2の光供給源の、これらのルミネッセント材料に基づく実施形態に関する第2の光源は、第1の光供給源の、ルミネッセント材料に基づく実施形態に関する第1の光源とは、異なっていてもよいが、他の実施形態では、それらはまた同じタイプのものであってもよい。例えば、特に同じビンからなどの、同じタイプの青色LEDが使用される場合には、第1の光供給源に関する光源と、第2の光供給源に関する光源とは、個別に制御されてもよい。
【0102】
それゆえ、より一般的な実施形態では、光供給源は、ルミネッセント材料に基づくものであってもよく、実施形態では、LEDフィラメントデバイスは、ルミネッセント材料を更に備えてもよく、光供給源は特に、(a)光源光を生成するように構成されている光源、特に固体光源と、(b)光源の下流に構成されており、光源光の少なくとも一部をルミネッセント材料光に変換するように構成されている、ルミネッセント材料とに基づく。特に、実施形態では、光供給源の光は、ルミネッセント材料光を含んでもよく、特定の実施形態ではまた、(完全な変換が存在しない場合)光源光を含んでもよい。このようにして、光供給源は、ルミネッセント材料に基づくものであってもよい。
【0103】
第1の光供給源によって含まれる封入材は、第2の光供給源によって含まれる封入材とは別のルミネッセント材料を含んでもよい。実施形態では、両方の封入材が、同じ光透過性材料を含んでもよいが、異なるルミネッセント材料が封入材に埋め込まれている。したがって、第1の光供給源及び第2の光供給源は異なる封入材を含んでもよく、実施形態では、これら封入材は、特にルミネッセント材料が異なっていてもよい。
【0104】
実施形態では、第3の光供給源は、第3の光源を含んでもよく、第4の光供給源は、第4の光源を含んでもよい点に留意されたい。特に、これらは、異なるビンのものである固体光源であってもよく、実施形態では、直接LEDであってもよい。更には、上述のように、実施形態では、第5の光源は、固体光源を含み得る。第5の光供給源は、赤色発光LEDなどの第5の光源であってもよいため、第5の光と第5の光源光とは、本質的に同じであってもよい点に留意されたい。
【0105】
実施形態では、第1の光供給源は、ルミネッセント材料との組み合わせで第1の光を供給する、第1の光源、特に第1の固体光源を含む。更には、実施形態では、第2の光供給源は、(異なる)ルミネッセント材料との組み合わせで第2の光を供給する、第2の光源、特に第2の固体光源を含む。第1の光源と第2の光源とは、同じビンのものであってもよい。第1の光源と第3の光源とは、同じビンのものであってもよい。第2の光源と第3の光源とは、同じビンのものであってもよい。第1の光源、第2の光源、及び第3の光源は、同じビンのものであってもよい。前者の2つは、実施形態では、ルミネッセント材料と組み合わせて適用されてもよく、後者は、実施形態では、青色光(第3の光)の供給源として使用されてもよい。
【0106】
それゆえ、LEDフィラメントデバイスは、第1の光源、第2の光源、第3の光源、及び第4の光源、及びオプションとして第5の光源を備えてもよい。上述のように、特定の実施形態では、第1の光源と第2の光源とは、同じビンのものであってもよい。特に、(少なくとも第1のセットの)第1の光源は、第1の光源の(第1の)サブセットとして制御されてもよい。特に、(少なくとも第2のセットの)第2の光源は、第2の光源の(第2の)サブセットとして制御されてもよい。
【0107】
特に、(少なくとも第3のセットの)第3の光源は、第3の光源の(第3の)サブセットとして制御されてもよい。特に、(少なくとも第4セットの)第4の光源は、第4の光源の(第4の)サブセットとして制御されてもよい。特に、(少なくとも(オプションの)第5のセットの)(オプションの)第5の光源は、(オプションの)第5の光源の(第5の)サブセットとして制御されてもよい。特に、全ての光源は、固体光源であってもよい。特定の実施形態では、制御システムが、第1、第2、第3、及び第4のサブセット、及びオプションの第5のサブセットを個別に制御してもよい。
【0108】
第3の光源は、第3の光源光を生成するように構成されてもよい。第3の光は、本質的に第3の光源光であってもよい。例えば、第3の光供給源は、直接LEDであってもよい。第4の光源は、第4の光源光を生成するように構成されてもよい。第4の光は、本質的に第4の光源光であってもよい。例えば、第4の光供給源は、直接LEDであってもよい。第5の光源は、第5の光源光を生成するように構成されてもよい。第5の光は、本質的に第5の光源光であってもよい。例えば、第5の光供給源は、直接LEDであってもよい。
【0109】
上記では、いくつかの実施形態を、5つの光供給源に関連して説明してきた。しかしながら、実施形態では、本発明は、第1の光供給源のみ又は第2の光供給源のみを有する実施形態を含んでもよい。本発明はまた、5つ又は6つの光供給源を有する実施形態を含んでもよく、第5の光供給源は赤色光ではなく琥珀色光を生成するように構成される、又は第5の光供給源は赤色光を生成するように構成され、第6の光供給源は琥珀色光を生成するように構成される。特に、有色光を供給する任意の光供給源が、第2の面に機能的に結合されてもよい。
【0110】
例えば、実施形態では、白色光を生成するように構成された光供給源(特に第1又は第2の光供給源)、青色光を生成するように構成された光供給源(第3の光供給源)、緑色光を生成するように構成された光供給源(第4の光供給源)、及び赤色光を生成するように構成された光供給源(第5の光供給源)、を含む4つのタイプの光供給源が適用されてもよい。
【0111】
例えば、他の実施形態では、温白色光を生成するように構成された光供給源(特に第1の光供給源)、冷白色を生成するように構成された光供給源(特に第2の光供給源)、青色光を生成するように構成された光供給源(第3の光供給源)、ライム色光を生成するように構成された光供給源(第6の光供給源)、及び赤色光を生成するように構成された光供給源(第5の光供給源)、を含む5つのタイプの光供給源が適用されてもよい。ライム色光は、560~570nmの波長範囲内の1つ以上の波長を有してもよい。特に、ライム色光は、560~570nmの波長範囲内の、例えば約565nmの重心波長を有してもよい。
【0112】
例えば、更に他の実施形態では、白色光を生成するように構成された光供給源(特に第1若しくは第2の光供給源、又は両方のタイプ)、青色光を生成するように構成された光供給源(第3の光供給源)、520~560nmの範囲内の重心波長を有する緑色光を生成するように構成された光供給源(第4の光供給源)、480~520nmの範囲内の、例えば490~520nmの重心波長を有するシアン色光を生成するように構成された光供給源(ここでも第4の光供給源)、及び赤色光を生成するように構成された光供給源(第5の光供給源)、を含む4つのタイプの光供給源が適用されてもよい。
【0113】
しかしながら、他の実施形態もまた可能であり得る。
【0114】
一態様では、本発明はまた、(i)第1のLEDフィラメント面、(ii)第2のLEDフィラメント面、(iii)中間層、及び(iv)複数の光供給源、を備えるLEDフィラメントデバイスを提供する。特に、実施形態では、光供給源の第1のセットが、第1のフィラメント面に関連付けられる。特定の実施形態では、第1のセットのこれら光供給源のうちの少なくとも第1のサブセットが、光を生成するように構成される。特に、光供給源のこの第1のサブセットの光は、白色光であってもよい。特定の実施形態では、光供給源の第2のセットが、第2のフィラメント面に関連付けられる。特に、実施形態では、第2のセットのこれら光供給源の少なくとも第2のサブセットが、光を生成するように構成される。実施形態では、光供給源のこの第2のサブセットの光は、有色光(第2の有色光)であってもよい。更に、特定の実施形態では、第2のセットのこれら光供給源の少なくとも第3のサブセットが、光を生成するように構成される。実施形態では、光供給源のこの第3のサブセットの光は、光供給源のこの第2のサブセットの光とは異なるスペクトルパワー分布を有する有色光(第3の有色光)であってもよい。なお更に、実施形態では、第1のLEDフィラメント面、第2のLEDフィラメント面、及び(iii)中間層は、サンドイッチ構成によって含まれてもよい。特に、中間層は、第1のLEDフィラメント面の少なくとも一部と第2のLEDフィラメント面の少なくとも一部との間に構成されている。更に、特定の実施形態では、中間層は、第1の熱伝導性要素部分と第2の熱伝導性要素部分とを備えてもよく、第1の熱伝導性要素部分と第2の熱伝導性要素部分との間に1つ以上の開口部を有してもよい。実施形態では(上記も参照)、第1の熱伝導性要素部分及び第2の熱伝導性要素部分は、モノリシックの熱伝導性要素を形成してもよい。したがって、特定の実施形態では、本発明はまた、(i)第1のLEDフィラメント面、(ii)第2のLEDフィラメント面、(iii)中間層、及び(iv)複数の光供給源、を備えるLEDフィラメントデバイスであって、(a)光供給源の第1のセットが第1のフィラメント面に関連付けられ、第1のセットのこれら光供給源の少なくとも第1のサブセットが光を生成するように構成され、光供給源のこの第1のサブセットの光は白色光であり、(b)光供給源の第2のセットが第2のフィラメント面に関連付けられ、第2のセットのこれら光供給源の少なくとも第2のサブセットが光を生成するように構成され、光供給源のこの第2のサブセットの光は有色光(第2の有色光)であり、(c)第2のセットのこれら光供給源の少なくとも第3のサブセットが光を生成するように構成され、光供給源のこの第3のサブセットの光は、光供給源のこの第2のサブセットの光とは異なるスペクトルパワー分布を有する有色光(第3の有色光)であり、(d)第1のLEDフィラメント面、第2のLEDフィラメント面、及び(iii)中間層は、サンドイッチ構成によって含まれ、中間層は、第1のLEDフィラメント面の少なくとも一部と第2のLEDフィラメント面の少なくとも一部との間に構成され、(e)中間層は、第1の熱伝導性要素部分と第2の熱伝導性要素部分とを備え、第1の熱伝導性要素部分と第2の熱伝導性要素部分との間に1つ以上の開口部を有する、LEDフィラメントデバイスを提供する。
【0115】
上記から明らかとなるように、サンドイッチ状のLEDフィラメントは、実施形態では、単一の(折り畳まれた)支持体を備えてもよく、他の実施形態では、2つの支持体を備えてもよい。折り畳まれた支持体は、実施形態では、1つ又は2つの屈曲部を備えてもよい。上述したように、支持体は、実施形態では可撓性であってもよい。
【0116】
特に、LEDフィラメントデバイスは、LEDフィラメントデバイス光を生成するように構成されている。更には、実施形態では、フィラメントデバイス光のスペクトル特性が制御可能であってもよい。例えば、CRI、CCT、及び色点のうちの1つ以上が制御されてもよい。
【0117】
それゆえ、実施形態では、LEDフィラメントデバイスは、制御システムを更に備えてもよく、又は、制御システムに機能的に結合されてもよい。特に、制御システムは、第1の光供給源、第2の光供給源、第3の光供給源、第4の光供給源、及びオプションとして第5の光供給源のうちの1つ以上を個別に制御することによって、フィラメントデバイス光のスペクトルパワー分布、演色評価数、相関色温度、及び色点のうちの1つ以上を制御するように構成されてもよい。
【0118】
用語「制御すること」及び同様の用語は特に、少なくとも、要素の挙動を決定すること、又は要素の動作を管理することを指す。それゆえ、本明細書では、「制御すること」及び同様の用語は、例えば、要素に対して、例えば、測定すること、表示すること、作動すること、開放すること、移行すること、温度を変更することなどの挙動を課すこと(要素の挙動を決定すること、又は要素の動作を管理すること)などを指す場合がある。その他にも、用語「制御すること」及び同様の用語は、監視することを更に含んでもよい。それゆえ、用語「制御すること」及び同様の用語は、要素に挙動を課すこと、並びにまた、要素に挙動を課して、当該要素を監視することを含んでもよい。要素を制御することは、「コントローラ」としてもまた示され得る、制御システムにより行われることができる。それゆえ、制御システムと要素とは、少なくとも一時的に、又は恒久的に、機能的に結合されてもよい。要素は、制御システムを含んでもよい。実施形態では、制御システムと要素とは、物理的に結合されなくてもよい。制御は、有線制御及び/又は無線制御を介して行われることができる。用語「制御システム」はまた、特に機能的に結合されている複数の異なる制御システムを指す場合もあり、複数の異なる制御システムのうちの、例えば1つの制御システムが、マスター制御システムであってもよく、1つ以上の他の制御システムが、スレーブ制御システムであってもよい。制御システムは、ユーザインタフェースを含んでもよく、又はユーザインタフェースに機能的に結合されてもよい。
【0119】
制御システムはまた、リモートコントローラからの命令を受信して実行するように構成されてもよい。実施形態では、制御システムは、スマートフォン又はI-phone、タブレットなどのような、ポータブルデバイスなどのデバイス上の、アプリを介して制御されてもよい。それゆえ、デバイスは、必ずしも照明システムに結合されてはおらず、(一時的に)照明システムに機能的に結合されてもよい。それゆえ、実施形態では、制御システムは(また)、リモートデバイス上のアプリによって制御されるように構成されてもよい。そのような実施形態では、照明システムの制御システムは、スレーブ制御システムであってもよく、又は、スレーブモードにおいて制御してもよい。例えば、照明システムは、コード、特に対応の照明システムに関する固有コードにより、識別可能であってもよい。照明システムの制御システムは、(固有)コードの(光学センサ(例えば、QRコードリーダ)のユーザインタフェースによって入力された)知識に基づいて照明システムへのアクセスを有する、外部制御システムによって制御されるように構成されてもよい。照明システムはまた、Bluetooth、WIFI、LiFi、ZigBee、BLE、若しくはWiMax、又は別の無線技術などに基づいた、他のシステム又はデバイスと通信するための手段を備えてもよい。
【0120】
システム、又は装置、又はデバイスは、或る「モード」又は「動作モード」又は「動作のモード」において、アクションを実行してもよい。同様に、方法においては、アクション、又は段階、又はステップが、或る「モード」又は「動作モード(operation mode)」又は「動作のモード」又は「動作モード(operational mode)」において実行されてもよい。用語「モード」はまた、「制御モード」として示される場合もある。このことは、システム、又は装置、又はデバイスがまた、別の制御モード、又は複数の他の制御モードを提供するように適合されてもよいことを排除するものではない。同様に、このことは、モードを実行する前に、及び/又はモードを実行した後に、1つ以上の他のモードが実行されてもよいことを排除し得ない。
【0121】
しかしながら、実施形態では、少なくとも制御モードを提供するように適合されている制御システムが、利用可能であってもよい。他のモードが利用可能である場合には、そのようなモードの選択は、特に、ユーザインタフェースを介して実行されてもよいが、センサ信号又は(時間)スキームに応じてモードを実行することのような、他のオプションもまた可能であり得る。動作モードは、実施形態ではまた、単一の動作モード(すなわち、更なる調整可能性を有さない、「オン」)でのみ動作することが可能な、システム、又は装置、又はデバイスを指す場合もある。それゆえ、実施形態では、制御システムは、ユーザインタフェースの入力信号、(センサの)センサ信号、及びタイマーのうちの1つ以上に応じて制御してもよい。用語「タイマー」とは、クロック及び/又は所定の時間スキームを指す場合がある。制御システムは、種々の色又は種々の相関色温度の動作モードにおいてフィラメント光を制御するために、使用されてもよい。種々の色又は種々の色温度とは、特に、種々の色点を意味する。
【0122】
実施形態では、第1の動作モードにおいて、LEDフィラメントデバイスは、最大2400K、例えば最大2300K、例えば最大2000K、例えば1800~2300Kの範囲から選択される、例えば1800~2100Kの範囲から選択されるCCTを有すると共に、更なる特定の実施形態ではBBLから10SDCM以内の色点を有する、フィラメント光を生成するように構成されてもよい。実施形態では、第2の動作モードにおいて、LEDフィラメントデバイスは、最低2700K、例えば最低3000K、例えば実施形態では最低3500K、例えば2700~6500Kの範囲から選択される、例えば3000~6500Kの範囲から選択されるCCTを有すると共に、更なる特定の実施形態ではBBLから10SDCM以内の色点を有する、フィラメント光を生成するように構成されてもよい。特に、CRIは、少なくとも80、例えば少なくとも85であってもよい。
【0123】
実施形態では、動作モードにおいて、(冷)白色光は、第2の光供給源のみによって供給されてもよい。他の実施形態では、動作モードにおいて、(冷)白色光は、第2の光供給源と、オプションとして第3の光供給源及び第4の光供給源のうちの1つ以上とによって供給されてもよい。このようにして、CCTは、BBLの比較的近くに留まりながら制御可能であってもよい。更には、このようにして、CCTは、少なくとも2700K、又は(遥かに)より高いものであってもよく、上記もまた参照されたい。実施形態では、動作モードにおいて、(温)白色光は、第1の光供給源のみによって供給されてもよい。他の実施形態では、動作モードにおいて、(温かい、又は更により温かい)白色光は、第1の光供給源及び第5の光供給源によって供給されてもよい。更には、このようにして、CCTは、最大2400Kなどの、低いものであってもよく、又は、更に2200K未満、例えば2100K未満などの、(実質的に)より低いものであってもよい。
【0124】
いくつかの更なる実施形態が、以下で説明される。
【0125】
更には、特定の実施形態では、LEDフィラメントは、渦巻形状又は螺旋形状を有してもよい。このことは、レトロフィットランプ内に適用する場合に、特に有用であり得る。そのようなランプは、1つ以上のLEDフィラメントを備えてもよい。
【0126】
上述のように、LEDフィラメントは、固体光源を少なくとも部分的に包囲し得る、特に、ダイなどの固体光源の発光面を少なくとも包囲し得る、(光透過性)封入材を含んでもよい。封入材は、光透過性材料を含み得る。特に、実施形態では、光透過性材料は、樹脂などのポリマー材料を含み得る。しかしながら、代替的実施形態もまた可能であり得る。特定の実施形態では、光透過性材料は、ルミネッセント材料を含んでもよい(上記もまた参照)。代替的又は追加的に、特定の実施形態では、光透過性材料は、光散乱材料を含んでもよい。更なる特定の実施形態では、光透過性材料は、樹脂などのポリマー材料のような、光透過性ホスト材料と、ルミネッセント材料とを含んでもよい。ルミネッセント材料は、光透過性ホスト材料内に埋め込まれてもよい。更なる特定の実施形態では、光透過性材料は、樹脂などのポリマー材料のような、光透過性ホスト材料と、散乱材料とを含んでもよい。散乱材料は、光透過性材料内に埋め込まれてもよい。散乱材料は、光反射粒子を含み得る。用語「光透過性材料」の代わりに、用語「光学透過性材料」もまた適用されてもよい。
【0127】
実施形態では、全ての光固体光源は、光透過性材料内に少なくとも部分的に埋め込まれてもよい。他の実施形態では、固体光源のサブセットが、光透過性材料内に少なくとも部分的に埋め込まれてもよい。特に、用語「部分的に埋め込まれる」とは、固体光源から抜け出る光が、実質的に光透過性材料を介してのみ抜け出ることができることを示し得る。
【0128】
光透過性材料が散乱材料を含み、ルミネッセント材料を含まない場合、実施形態では、全ての固体光源が、光透過性材料内に部分的に埋め込まれてもよい。光透過性材料がルミネッセント材料を含む場合、ルミネッセント材料によって少なくとも部分的に光が変換される固体光源は、部分的に埋め込まれてもよい。しかしながら、他の固体光源もまた、そのような他の光生成デバイスの光に対して光透過性材料が実質的に透過性である場合、光透過性材料内に部分的に埋め込まれてもよい。
【0129】
実施形態では、第1の(固体)光源のうちの1つ以上、特に全てが、光透過性材料内に埋め込まれてもよい。代替的又は追加的に、第2の(固体)光源のうちの1つ以上、特に全てが、光透過性材料内に埋め込まれてもよい。代替的又は追加的に、第5の(固体)光源のうちの1つ以上、特に全てが、光透過性材料内に埋め込まれてもよい。
【0130】
そのようなLEDフィラメントは既知であり、例えば、参照により本明細書に組み込まれる、米国特許第8,400,051(B2)号、国際公開第2020016058号、同第2019197394号などで説明されている。例えば、参照により本明細書に組み込まれる、米国特許第8,400,051(B2)号は、左端及び右端を有する細長い棒形状のパッケージであって、複数のリード線が、第1の樹脂と一体的に形成されて、リード線の一部が露出されるように形成されている、パッケージと、リード線のうちの少なくとも1つに固定されており、リード線のうちの少なくとも1つに電気的に接続されている発光要素と、発光要素を封止している第2の樹脂とを備え、リード線が金属で形成されており、発光要素の底面全体が、リード線のうちの少なくとも1つで覆われており、パッケージの底面全体が、第1の樹脂で覆われており、第1の樹脂が、パッケージの底面を覆う部分と一体的に形成され、かつリード線の上面よりも高い、側壁を有し、第1の樹脂及び第2の樹脂が、光学的に透明な樹脂で形成されており、第2の樹脂が、第1の樹脂の側壁の上部に充填され、第2の樹脂よりも大きい比重を有する蛍光材料を含み、リード線が、外部接続のために使用され、かつパッケージの長手方向に左端及び右端から突出している、外側リード部分を有し、蛍光材料が、発光要素の付近に集中するように配置されており、発光要素によって放出された光の一部によって励起され、それにより、発光要素によって放出された光の色とは異なる色を放出し、側壁が、発光要素によって放出され、側壁に入る光の一部、及び蛍光材料から放出された光の一部を、パッケージの底面を覆う部分へ透過する、照明デバイスを説明している。
【0131】
実施形態では、1つ以上のフィラメント、特に全てのフィラメントは、実質的な直線形状を有してもよい。更に他の実施形態では、1つ以上のフィラメント、特に全てのフィラメントは、湾曲形状を有してもよい。更に他の実施形態では、1つ以上のフィラメント、特に全てのフィラメントは、渦巻形状を有してもよい。更に他の実施形態では、1つ以上のフィラメント、特に全てのフィラメントは、螺旋形状を有してもよい。2つ以上のフィラメントが、渦巻形状又は螺旋形状を有する場合、実施形態では、これらのうちの2つは、同様に構成されている巻き付けを有してもよい。文字、数字、花、葉、又は他の形状などの、特徴的な形状を有するような、他の形状のフィラメントもまた可能であり得る。特に、実施形態では、フィラメントは、渦巻形状又は螺旋形状を有する。
【0132】
光生成デバイスは、一般に、光透過性外囲器(「球状部」)、例えば光透明外囲器、例えば実施形態ではガラス外囲器を備えてもよい。外囲器は、少なくとも部分的に、更により特定的には実質的に、1つ以上のフィラメントを包囲してもよい。光透過性外囲器は、(例えば、標準形状B35、A60、ST63、G90などによって規定されている)外囲器高さを有してもよい。第1の支持構造体は、光透過性外囲器の高さの、少なくとも20%、例えば実施形態では最大約80%の長さを有してもよい。特に、外囲器は、(可視)光に対して透明である。
【0133】
更には、光生成デバイスは、E27型のような、ねじ込み口金を備えてもよいが、例えばソケットに接続するための、他のコネクタもまた可能であり得る。
【0134】
また更なる態様では、本発明はまた、本明細書で定義されるようなLEDフィラメントデバイスであって、レトロフィットランプであるLEDフィラメントデバイスも提供する。また更なる態様では、本発明はまた、本明細書で定義されるようなLEDフィラメントデバイスを備える、ランプ又は照明器具も提供する。照明器具は、ハウジング、光学要素、ルーバなどを更に備えてもよい。ランプ又は照明器具は、光生成デバイスを包囲しているハウジングを更に備えてもよい。ランプ又は照明器具は、ハウジング内の光窓、又はハウジング開口部を備えてもよく、システム光は、それらを通ってハウジングから抜け出てもよい。
【0135】
特に、実施形態では、本発明は、本明細書で定義されるようなLEDフィラメントデバイスであって、レトロフィットランプであり、LEDフィラメントが渦巻形状又は螺旋形状を有する、LEDフィラメントデバイスを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0136】
ここで、本発明の実施形態が、添付の概略図面を参照して例としてのみ説明され、図面中、対応する参照記号は、対応する部分を示す。
図1a】いくつかの実施形態及び態様を概略的に示す。
図1b】いくつかの実施形態及び態様を概略的に示す。
図1c】いくつかの実施形態及び態様を概略的に示す。
図1d】いくつかの実施形態及び態様を概略的に示す。
図1e】いくつかの実施形態及び態様を概略的に示す。
図1f】いくつかの実施形態及び態様を概略的に示す。
図2】適用例の一実施形態を概略的に示す。
図3】更なる実施形態及び適用例を概略的に示す。
図4】更なる実施形態及び適用例を概略的に示す。
【0137】
概略図面は、必ずしも正しい縮尺ではない。
【発明を実施するための形態】
【0138】
図1aは、基本的に単一面に光供給源100を有する単一面LEDフィラメント1100の実施形態を概略的に示す。光供給源100は、第1の光供給源110、第2の光供給源120、第3の光供給源130、第4の光供給源140、及び第5の光供給源150を備えてもよい。図1aのリフトには、LEDフィラメント1100の平面における断面図が概略的に示される。図1aの右側には、LEDフィラメント1100の平面に平行な断面図が概略的に示される。
【0139】
実施形態では、第1の光供給源110は、第1の相関色温度CCT1を有する第1の白色光111を生成するように構成されてもよい。特に、第1の光供給源110は、第1のフィラメント面1110に関連付けられる。実施形態では、第2の光供給源120は、第2の相関色温度CCT2を有する第2の白色光121を生成するように構成されてもよい。特に、第2の光供給源120は、第1のフィラメント面1110に関連付けられる。特に、実施形態では、CCT2-CCT1≧500Kである。実施形態では、第3の光供給源130は、青色の第3の光131を生成するように構成されてもよい。実施形態では、第3の光供給源130は、第2のフィラメント面1120に関連付けられる。実施形態では、第4の光供給源140は、緑色の第4の光141を生成するように構成されてもよい。実施形態では、第4の光供給源140は、第2のフィラメント面1120に関連付けられる。実施形態では、第5の光供給源150は、赤色の第5の光151を生成するように構成されてもよい。実施形態では、第5の光供給源150は、第2のフィラメント面1120に関連付けられる。
【0140】
参照番号461及び462は、対応する第1の光供給源110及び第2の光供給源120が構成されてもよい列を示す。第1の光供給源110及び第2の光供給源は、両方の列461、462にわたって分散されてもよいことに留意されたい。
【0141】
参照符号P1、P2、P3、P4、P5は、第1の光供給源110、第2の光供給源120、第3の光供給源130、第4の光供給源140、及び第5の光供給源150の対応するピッチを示す。参照符号111、121、131、141、151は、対応する第1の光供給源110、第2の光供給源120、第3の光供給源130、第4の光供給源140、及び第5の光供給源150の、対応する光を指す。参照番号1101は、LEDフィラメント光を示す。
【0142】
実施形態I(W)は、第1の光供給源110及び第2の光供給源120を概略的に示し、それぞれが固体光源10に基づいており、これらは同じビンであってもよいが、異なるビンであってもよく、光源光を生成するように構成され、光源光は、対応する第1のルミネッセント材料210及び第2のルミネッセント材料220によって少なくとも部分的にルミネッセント材料光に変換される(第1のルミネッセント材料光及び第2のルミネッセント材料光については異なるスペクトルパワー分布を有する)。したがって、固体光源10は、少なくとも光透過性材料で封入されており、実施形態では、光透過性材料は、両方の光供給源について同じであってもよいが、ルミネッセント材料210、220がそれぞれ埋め込まれていてもよい。
【0143】
第1の光111は、第1のルミネッセント材料210の第1のルミネッセント材料光、及びオプションとして(対応する)固体光源光の光源光を含んでもよい。第2の光121は、第2のルミネッセント材料220の第2のルミネッセント材料光、及びオプションとして(対応する)固体光源光の光源光を含んでもよい。参照番号445は、シリコーンのような光透過性材料を示し、その中に、それぞれのルミネッセント材料が埋め込まれていてもよい。
【0144】
参照符号1110は、LEDフィラメント1100の第1のフィラメント面を示す。
【0145】
実施形態II(C1)は、第3の光供給源130、第4の光供給源140、及び第5の光供給源150が2つの列463、464にわたって分散された一実施形態を概略的に示す。光供給源100は、シリコーンなどの光透過性材料445中に少なくとも部分的に埋め込まれている。散乱粒子(図示せず)がシリコーン中に含まれてもよい。参照符号440は、中間層(ここではまだ中間層ではない、図1b参照)を示し、中間層は、2つの別個の部分を備え、2つの別個の部分はそれぞれ、熱伝導性要素450(の一部)を備える。熱伝導性要素は、オプションとして機能的に結合されてもよい(例えば、同じモノリシックの熱伝導性要素の一部であってもよい)、1つ以上の部分を備えてもよく、部分はそれぞれ参照番号451及び452で示される。
【0146】
実施形態III(C2)は、第3の光供給源130、第4の光供給源140、及び第5の光供給源150が3つの異なる列463、464、465にわたって構成された一実施形態を概略的に示す。光供給源100は、シリコーンなどの光透過性材料445中に少なくとも部分的に埋め込まれている。散乱粒子(図示せず)がシリコーン中に含まれてもよい。参照符号440は、中間層(ここではまだ中間層ではない、図1b参照)を示し、中間層は、熱伝導性要素450を備える(及び孔(図示せず、図1d参照)を備えてもよい)一体要素を備える。
【0147】
したがって、実施形態II及びIIIでは、第3の光供給源130、第4の光供給源140、及び第5の光供給源150は、同じ封入材によって封入されている。
【0148】
参照符号1120は、LEDフィラメント1100の第2のフィラメント面を示す。
【0149】
参照符号L1は、LEDフィラメントの長さを示す。
【0150】
図1bは、図1aに概略的に示す実施形態の組み合せの2つの実施形態を概略的に示す。実施形態Iは、図1aの実施形態I(W)とII(C1)とを組み合わせたときに得られるサンドイッチ構成400を概略的に示し、実施形態IIは、図1aの実施形態I(W)とIII(C2)とを組み合わせたときに得られるサンドイッチ構成400を概略的に示す。
【0151】
したがって、図1b(及び図1c、以下を更に参照)の実施形態I及びIIは、第1のLEDフィラメント面1110、第2のLEDフィラメント面1120、中間層440、及び複数の光供給源100を備える、LEDフィラメントデバイス1000の実施形態を概略的に示す。
【0152】
特に、実施形態では、第1の光供給源110は、第1の相関色温度CCT1を有する第1の白色光111を生成するように構成されてもよい。実施形態では、第1の光供給源110は、第1のフィラメント面1110に関連付けられる。実施形態では、第2の光供給源120は、第2の相関色温度CCT2を有する第2の白色光121を生成するように構成されてもよい。実施形態では、第2の光供給源120は、第1のフィラメント面1110に関連付けられる。実施形態では、CCT2-CCT1≧500Kである。実施形態では、第3の光供給源130は、青色の第3の光131を生成するように構成されてもよい。実施形態では、第3の光供給源130は、第2のフィラメント面1120に関連付けられる。実施形態では、第4の光供給源140は、緑色の第4の光141を生成するように構成されてもよい。実施形態では、第4の光供給源140は、第2のフィラメント面1120に関連付けられる。実施形態では、第5の光供給源150は、赤色の第5の光151を生成するように構成されてもよい。実施形態では、第5の光供給源150は、第2のフィラメント面1120に関連付けられる。
【0153】
実施形態では、中間層440は、熱伝導性要素450を備えてもよい。
【0154】
実施形態では、第1のLEDフィラメント面1110、第2のLEDフィラメント面1120、及び中間層440はサンドイッチ構成400によって含まれてもよく、中間層440は、第1のLEDフィラメント面1110の少なくとも一部と第2のLEDフィラメント面1120の少なくとも一部との間に構成されている。
【0155】
LEDフィラメントデバイス1000は、光透過性材料445を更に備えてもよい。特に、第4の光供給源140及び第5の光供給源150、並びにオプションとして第3の光供給源130は、光透過性材料445に少なくとも部分的に埋め込まれるように構成されてもよい。更に、実施形態では、光透過性材料445は、青色の第3の光131、緑色の第4の光141、及び赤色の第5の光151に対して透過性である。特に、実施形態では、光透過性材料445は半透明である。このようにして、光供給源の光は混合されてもよい。
【0156】
実施形態では、光透過性材料445は、散乱粒子を含むシリコーン材料を含む。実施形態では、中間層440は金属層を備える。実施形態では、中間層440は、(i)銅層、及び(ii)アルミニウム層、のうちの1つ以上を備える。実施形態では、金属層及び光供給源100は、導電性接触状態で構成されていない。
【0157】
図1bの実施形態I及びIIを参照すると、中間層440は、青色の第3の光131及び緑色の第4の光141のうちの1つ以上、特に少なくとも前者に対して、反射性及び光吸収性のうちの1つ以上であってもよい。
【0158】
図1bの実施形態I(及び、変形例では図1bの実施形態II、図1dも参照)を参照すると、実施形態では、中間層440を備えるLEDフィラメントデバイス1000は、第1の白色光111、第2の白色光121のうちの1つ以上の一部が、第2のLEDフィラメント面1120を介してサンドイッチ構成400から抜け出るように構成されてもよい。この目的のため、中間層440、特に熱伝導性要素450は、1つ以上の開口部446又は光透過性材料を含んでもよい。
【0159】
図1bの実施形態を参照すると、2つのLEDフィラメント1100が適用されてもよい。したがって、実施形態では、LEDフィラメントデバイス1000は、第1のLEDフィラメント面1110を画定する第1のLEDフィラメント1100'と、第2のLEDフィラメント面1120を画定する第2のLEDフィラメント1100''とを備える。特に、第1のフィラメント1100及び第2のフィラメント1100''は、サンドイッチ構成400によって含まれてもよい。更に、中間層440は、第1のLEDフィラメント面1110の少なくとも一部と第2のLEDフィラメント面1120の少なくとも一部との間に構成されてもよい。特に、第1のLEDフィラメント1100'及び第2のLEDフィラメント1100''は支持体1115を備え、支持体1115の各々の少なくとも一部は、第1の白色光111及び第2の白色光121のうちの1つ以上に対して光透過性である。実施形態では、中間層440は、第1のLEDフィラメント1100'の一部と第2のLEDフィラメント1100''の一部との間に構成される。
【0160】
特に、実施形態では、CCT1は、最大2400Kの範囲から選択され、CCT2は、少なくとも2700Kの範囲から選択される。実施形態では、CCT1は、最大1900~2400Kの範囲から選択され、CCT2は、2700~6500Kの範囲から選択され、CCT2-CCT1≧1000Kである。
【0161】
参照符号300は制御システムを指す。したがって、実施形態では、デバイス1000は、制御システム300を更に備えてもよい。特に、制御システム300は、デバイス光1001のスペクトルパワー分布を制御するように構成されている。
【0162】
実施形態では、LEDフィラメントデバイス1000は、第1の白色光111、第2の白色光121、青色の第3の光131、緑色の第4の光141、及び赤色の第5の光151、のうちの1つ以上を含むデバイス光1001を生成するように構成されている。実施形態では、制御システム300は、第1の光供給源、第2の光供給源、第3の光供給源、第4の光供給源、及び第5の光供給源を個別に制御するように構成されている。更に、実施形態では、制御システム300は、動作モードにおいて、a第1の白色光111及び第2の白色光121を含む第1の白色デバイス光1001'、並びにb青色の第3の光131、緑色の第4の光141、及び赤色の第5の光を含む第2の白色デバイス光1001''、を生成するように構成されてもよい。実施形態では、第2の白色デバイス光1001''は、黒体軌跡よりも上の色点を有する。
【0163】
更に、実施形態では、デバイス1000、より特定的にはLEDフィラメント1100は、第1の光供給源110、第2の光供給源120、第3の光供給源130、第4の光供給源140、及び第5の光供給源150の各々の少なくとも5つを備えてもよく、第1の光供給源110、第2の光供給源120、第3の光供給源130、第4の光供給源140、及び第5の光供給源150の各々は、固体光源10を備える。実施形態では、第1の光供給源110及び第2の光供給源120は、2つの平行な行461、462で構成されてもよく、第3の光供給源130、第4の光供給源140、及び第5の光供給源150は、2つ又は3つの平行な行463、464、465で構成されてもよい。
【0164】
図1cを参照すると、実施形態Iは、LEDフィラメント1100の平面における断面図を概略的に示し、実施形態IIは、LEDフィラメント1100の平面に垂直な断面図を概略的に示す。実施形態III及びIVは、このLEDフィラメントが折り畳まれて、面に、実際には2つのLEDフィラメント面に、光供給源100が設けられ、2つのLEDフィラメント面の間に中間層440が構成されている実施形態を概略的に示す。実際に、支持体1115は、右端及び左端の両方にて折り畳まれ(実施形態IIを参照)、予想されるサンドイッチ構成が、実施形態III及びIVにおいて得られる(中間層440を含む)。したがって、実施形態では、LEDフィラメントデバイス1000は、LEDフィラメント1100を備え、LEDフィラメント1100は、半分に折り畳まれて、互いに反対側に構成された第1のLEDフィラメント面1110及び第2のLEDフィラメント面1120を画定するように構成されている。特に、中間層440は、第1のLEDフィラメント面1110の少なくとも一部と第2のLEDフィラメント面1120の少なくとも一部との間に構成されている。
【0165】
更に、図1cを参照すると、実施形態では、LEDフィラメント1000は支持体1115を備え、支持体1115の少なくとも一部は、第1の白色光111及び第2の白色光121のうちの1つ以上に対して光透過性である。実施形態では、中間層440は、第1のLEDフィラメント面1110の部分と第2のLEDフィラメント面1120の部分との間に構成される。より具体的には、中間層は、参照符号P1110及びP1120で示されるLEDフィラメント1100の2つの部分の間に構成されてもよい。この概略的に示される実施形態では、部分P1110は、効果的には2つの部分を備えてもよい。しかしながら、光供給源100の他のソリューション及び構成もまた可能であり得る。折り畳まれた支持体1115は、実施形態では、1つ又は2つの屈曲部を備えてもよい。図1cは、2つの屈曲部を有する実施形態を概略的に示す。
【0166】
図1dは、中間層440の2つの実施形態を概略的に示す。特に、中間層は、LEDフィラメントの長さL1の85~115%、特に85~100%の範囲内であり得る長さL2を有する細長い層である。ここで、中間層は、1つ以上の孔446又は光透過性材料を備える。特に、中間層は、2つ以上の部分を設け、その中に、例えば2つの部分の間に、光透過性材料又は孔を設けることによって設けられてもよい。これら実施形態では、例として、中間層440は、第1の熱伝導性要素部分451と第2の熱伝導性要素部分452とを備え、第1の熱伝導性要素部分451と第2の熱伝導性要素部分452との間に1つ以上の開口部453を有する、細長い層である。
【0167】
図1eは、第1の光供給源110、第2の光供給源120、及び第4の光供給源140を有する単一面LEDフィラメントを有する別のソリューションを概略的に示す。しかしながら、このソリューションは、実質的により小さい色域を有し、図1a~図1cに概略的に示すソリューション。
【0168】
図1fは、実施形態Iにおいて、第3の光供給源130が固体光源10に基づいているソリューションであって、固体光源10は、外側の光供給源も、又はより特定的にはそれらの固体光源も、光透過性材料445中に埋め込まれ得るが、実質的には光透過性材料445の別の本体中に埋め込まれ得るように、光透過性材料445中に埋め込まれている、ソリューション、を概略的に示す。したがって、光透過性材料の少なくとも2つの本体が設けられてもよく、これは、第3の光131の他面への(ここでは、第2の面1120から第1の面1110への)クロストークを更に防止することができる。
【0169】
図1fは、実施形態IIにおける、(i)第1のLEDフィラメント面1110、(ii)第2のLEDフィラメント面1120、(iii)中間層440、及び(iv)複数の光供給源100、を備えるLEDフィラメントデバイス1000の一実施形態を概略的に示す。実施形態では、光供給源100の第1のセットが、第1のフィラメント面1110に関連付けられ、第1のセットのこれら光供給源100の少なくとも第1のサブセットが、光101を生成するように構成され、光供給源のこの第1のサブセットの光101は、白色光である。更に、実施形態では、光供給源100の第2のセットが第2のフィラメント面1120に関連付けられ、第2のセットのこれら光供給源100の少なくとも第2のサブセットが光101を生成するように構成され、光供給源のこの第2のサブセットの光101は有色光の第2の有色光である。なお更に、実施形態では、第2のセットのこれら光供給源100の少なくとも第3のサブセットが101を生成するように構成され、光供給源のこの第3のサブセットの光101は、光供給源のこの第2のサブセットの光とは異なるスペクトルパワー分布を有する有色光の第3の有色光である。なお更に、実施形態では、第1のLEDフィラメント面1110、第2のLEDフィラメント面1120、及び中間層440は、サンドイッチ構成400によって含まれ、中間層440は、第1のLEDフィラメント面1110の少なくとも一部と第2のLEDフィラメント面1120の少なくとも一部との間に構成されている。更に、実施形態では、中間層440は、第1の熱伝導性要素部分451と第2の熱伝導性要素部分452とを備え、第1の熱伝導性要素部分451と第2の熱伝導性要素部分452との間に1つ以上の開口部453を有する。
【0170】
図2も参照し、図1a~1cも参照すると、実施形態では、制御システム300は、動作モードにおいて、黒体軌跡までの距離を最大10SDCMに維持しながら、(a)第1の白色光111及び第2の白色光121のうちの1つ以上と、(b)青色の第3の光131、緑色の第4の光141、及び赤色の第5の光のうちの1つ以上と、を含むデバイス光1001を生成するように構成されている。
【0171】
図3はまた、LEDフィラメントデバイス1000を備える、照明システム1200の一実施形態も概略的に示す。照明デバイス1200は、レトロフィットランプであってもよい。更には、フィラメント1100が渦巻形状又は螺旋形状を有する、一実施形態が示されている。
【0172】
図3を参照すると、LEDフィラメントデバイス1000は、LEDフィラメントデバイス光1001を生成するように構成されている。したがって、照明デバイス1200は、第1の光供給源110、第2の光供給源120のうちの1つ以上、並びに第3の光供給源130、第4の光供給源140、第5の光供給源150、第6の光供給源、及びオプションとして更なる光供給源、のうちの1つ以上を個別に制御することによって、フィラメントデバイス光1001のスペクトルパワー分布、演色評価数、相関色温度、及び色点のうちの1つ以上を制御するように構成されている、制御システム300を更に備えてもよい。
【0173】
照明デバイス1200は、LEDフィラメントデバイス1000の少なくとも一部を包囲している、光透過性外囲器を備えてもよい。
【0174】
図4は、上述したような光生成システム1000を備える照明器具2の一実施形態を概略的に示す。参照符号301は、光生成システム1000によって含まれている、又は光生成システム1000に機能的に結合されている、制御システム300と機能的に結合されてもよいユーザインタフェースを示す。図5も、光生成システム1000を備えるランプ1の一実施形態を概略的に示す。参照符号3は、壁などに画像を投影するために使用されてもよい、投影デバイス又は投影システムを示し、これは光生成システム1000も備えてもよい。ランプ又は照明器具又はプロジェクタデバイスは、本明細書では、照明デバイス1200としても示される。
【0175】
用語「複数」は、2つ以上を指す。本明細書の用語「実質的に(substantially)」又は「本質的に(essentially)」、及び同様の用語は、当業者には理解されるであろう。用語「実質的に」又は「本質的に」はまた、「全体的に(entirely)」、「完全に(completely)」、「全て(all)」などを伴う実施形態も含み得る。それゆえ、実施形態では、実質的に又は本質的にという形容詞はまた、削除される場合もある。適用可能な場合、用語「実質的に」又は用語「本質的に」はまた、95%以上、特に99%以上、更により特定的には99.5%以上などの、100%を含めた90%以上にも関連し得る。用語「備える(comprise)」はまた、用語「備える(comprises)」が「から成る(consists of)」を意味する実施形態も含む。
【0176】
用語「及び/又は」は、特に、「及び/又は」の前後で言及された項目のうちの1つ以上に関連する。例えば、語句「項目1及び/又は項目2」、及び同様の語句は、項目1及び項目2のうちの1つ以上に関連する場合もある。用語「含む(comprising)」は、一実施形態では、「から成る(consisting of)」を指す場合もあるが、別の実施形態ではまた、「少なくとも定義されている種、及びオプションとして1つ以上の他の種を包含する」も指す場合がある。
【0177】
更には、明細書本文及び請求項での、第1、第2、第3などの用語は、類似の要素を区別するために使用されるものであり、必ずしも、連続的又は時系列的な順序を説明するために使用されるものではない。そのように使用される用語は、適切な状況下で交換可能であり、本明細書で説明される本発明の実施形態は、本明細書で説明又は図示されるもの以外の、他の順序での動作が可能である点を理解されたい。
【0178】
本明細書では、デバイス、装置、又はシステムは、とりわけ、動作中について説明されてもよい。当業者には明らかとなるように、本発明は、動作の方法、又は動作中のデバイス、装置、若しくはシステムに限定されるものではない。
【0179】
上述の実施形態は、本発明を限定するものではなく、むしろ例示するものであり、当業者は、添付の請求項の範囲から逸脱することなく、多くの代替的実施形態を設計することが可能となる点に留意されたい。
【0180】
請求項では、括弧内のいかなる参照符号も、その請求項を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0181】
動詞「備える、含む(to comprise)」及びその活用形の使用は、請求項に記述されたもの以外の要素又はステップが存在することを排除するものではない。文脈が明らかにそうではないことを必要としない限り、明細書本文及び請求項の全体を通して、単語「含む(comprise)」、「含んでいる(comprising)」などは、排他的又は網羅的な意味ではなく包括的な意味で、すなわち、「含むが、限定されない」という意味で解釈されたい。
【0182】
要素に先行する冠詞「1つの(a)」又は「1つの(an)」は、複数のそのような要素が存在することを排除するものではない。
【0183】
本発明は、いくつかの個別要素を含むハードウェアによって、及び、適切にプログラムされたコンピュータによって実施されてもよい。いくつかの手段を列挙する、デバイスの請求項、又は装置の請求項、又はシステムの請求項では、これらの手段のうちのいくつかは、1つの同一のハードウェア物品によって具現化されてもよい。特定の手段が、互いに異なる従属請求項内に列挙されているという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが、有利に使用され得ないことを示すものではない。
【0184】
本発明はまた、デバイス、装置、若しくはシステムを制御し得るか、又は、本明細書で説明される方法若しくはプロセスを実行し得る、制御システムも提供する。また更には、本発明はまた、デバイス、装置、若しくはシステムに機能的に結合されている、又は、デバイス、装置、若しくはシステムによって含まれている、コンピュータ上で実行されると、そのようなデバイス、装置、若しくはシステムの1つ以上の制御可能要素を制御する、コンピュータプログラム製品も提供する。
【0185】
本発明は更に、明細書本文で説明される特徴及び/又は添付図面に示される特徴のうちの1つ以上を含む、デバイス、装置、若しくはシステムに適用される。本発明は更に、明細書本文で説明される特徴及び/又は添付図面に示される特徴のうちの1つ以上を含む、方法又はプロセスに関する。
【0186】
本特許で論じられている様々な態様は、更なる利点をもたらすために組み合わされることも可能である。更には、当業者は、実施形態が組み合わされることが可能であり、また、3つ以上の実施形態が組み合わされることも可能である点を理解するであろう。更には、特徴のうちのいくつかは、1つ以上の分割出願のための基礎を形成し得るものである。
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図1F
図2
図3
図4
【国際調査報告】