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特表2024-514555フードカッター及び食物を切断する方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-02
(54)【発明の名称】フードカッター及び食物を切断する方法
(51)【国際特許分類】
   A47J 43/046 20060101AFI20240326BHJP
   B26D 1/14 20060101ALI20240326BHJP
   B26D 3/26 20060101ALI20240326BHJP
   B26D 3/10 20060101ALI20240326BHJP
【FI】
A47J43/046
B26D1/14 H
B26D3/26 605B
B26D3/26 605A
B26D3/26 605E
B26D3/10 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023561092
(86)(22)【出願日】2022-04-01
(85)【翻訳文提出日】2023-11-28
(86)【国際出願番号】 CA2022050502
(87)【国際公開番号】W WO2022213178
(87)【国際公開日】2022-10-13
(31)【優先権主張番号】63/171,420
(32)【優先日】2021-04-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514020013
【氏名又は名称】マケイン フーズ リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】ロジャース,デイビッド エム.
(72)【発明者】
【氏名】エイキンス,ジョン ウォレン
【テーマコード(参考)】
3C027
4B053
【Fターム(参考)】
3C027PP02
4B053AA01
4B053BA01
4B053BB02
4B053BC01
4B053BD05
4B053BL20
(57)【要約】
フードカッターは、食物移動軸と、ブレード支持器と、このブレード支持器に搭載された複数のディスクブレードと、を有する。複数のディスクブレードの各々は、対応するブレード回転軸を規定する。各ディスクブレードは、対応するブレード回転軸を中心としてブレード支持器に対して回転可能である。ブレード回転軸は、食物移動軸に対して垂直であると共に食物移動軸からずれている。各ディスクブレードは、対応するブレード回転軸から一定の半径に外周縁を有する。各ディスクブレードの外周縁は、交互に配置された一連の山と谷を有し、各山と谷は、対応するブレード回転軸に対して平行な方向に振幅を有する。他の方法及び装置も開示される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
食物移動軸を有するフードカッターであって、
ブレード支持器と、
前記ブレード支持器に搭載された複数のディスクブレードと、を備え、
前記複数のディスクブレードの各々は、対応するブレード回転軸を規定し、
各ディスクブレードは、前記対応するブレード回転軸を中心として前記ブレード支持器に対して回転可能であり、
前記ディスクブレードの前記対応するブレード回転軸は、前記食物移動軸に対して垂直であると共に前記食物移動軸からずれており、
各ディスクブレードは、前記対応するブレード回転軸から一定の半径に外周縁を有し、
各ディスクブレードの前記外周縁は、交互に配置された一連の山と谷を有し、
各山と谷は、前記対応するブレード回転軸に対して平行な方向に振幅を有する、フードカッター。
【請求項2】
各ディスクブレードの前記外周縁は、少なくとも1つの他のディスクブレードの前記外周縁に隣接する、請求項1に記載のフードカッター。
【請求項3】
各ディスクブレードの前記外周縁は、前記食物移動軸に隣接する、請求項1又は2に記載のフードカッター。
【請求項4】
前記複数のディスクブレードは、第1のディスクブレード及び第2のディスクブレードを含み、
前記第2のディスクブレードは、前記第1のディスクブレードの下流に位置決めされている、請求項1から3の何れか一項に記載のフードカッター。
【請求項5】
各ディスクブレードは、前記対応するブレード回転軸を中心として前記ブレード支持器に対して自由に回転可能である、請求項1から4の何れか一項に記載のフードカッター。
【請求項6】
前記複数のディスクブレードは、第1のディスクブレードを含み、
前記第1のディスクブレードは、回転ドライバに駆動的に結合されている、請求項1から3の何れか一項に記載のフードカッター。
【請求項7】
前記複数のディスクブレードは、前記食物移動軸を取り囲む円形配置のディスクブレードを含む、請求項1から6の何れか一項に記載のフードカッター。
【請求項8】
前記円形配置のディスクブレードは、少なくとも3つのディスクブレードを含む、請求項7に記載のフードカッター。
【請求項9】
前記円形配置のディスクブレードは、前記食物移動軸を取り囲む仮想円に沿って均等に分散している、請求項7又は8に記載のフードカッター。
【請求項10】
前記円形配置のディスクブレード内の各ディスクブレードの前記外周縁は、前記円形配置のディスクブレード内の他の各ディスクブレードの前記外周縁に隣接している、請求項7から9の何れか一項に記載のフードカッター。
【請求項11】
前記円形配置のディスクブレード内の各ディスクブレードの前記外周縁は、前記食物移動軸に隣接している、請求項7から10の何れか一項に記載のフードカッター。
【請求項12】
各ディスクブレードの前記外周縁は、同じ数の山と谷を有する、請求項1から11の何れか一項に記載のフードカッター。
【請求項13】
前記複数のディスクブレードは、少なくとも第1の列のディスクブレード及び第2の列のディスクブレードを含む、請求項1に記載のフードカッター。
【請求項14】
前記第1の列のディスクブレード内の各ディスクブレードの前記ブレード回転軸は、前記第1の列のディスクブレード内の他の各ディスクブレードの前記ブレード回転軸と同一線上にあり、
前記第2の列のディスクブレード内の各ディスクブレードの前記ブレード回転軸は、前記第2の列のディスクブレード内の他の各ディスクブレードの前記ブレード回転軸と同一線上にある、請求項13に記載のフードカッター。
【請求項15】
前記第1の列のディスクブレード内の各ディスクブレードの前記外周縁は、前記第2の列のディスクブレード内のそれぞれのディスクブレードの前記外周縁に隣接する、請求項13又は14に記載のフードカッター。
【請求項16】
前記第1の列のディスクブレード内の各ディスクブレードの前記ブレード回転軸は、前記第2の列のディスクブレード内の各ディスクブレードの前記ブレード回転軸に対して平行である、請求項13から15の何れか一項に記載のフードカッター。
【請求項17】
前記複数のディスクブレードは、少なくとも第3の列のディスクブレード及び第4の列のディスクブレードを含み、
前記第3の列のディスクブレード内の各ディスクブレードの前記ブレード回転軸は、前記第3の列のディスクブレード内の他の各ディスクブレードの前記ブレード回転軸と同一線上にあり、
前記第4の列のディスクブレード内の各ディスクブレードの前記ブレード回転軸は、前記第4の列のディスクブレード内の他の各ディスクブレードの前記ブレード回転軸と同一線上にあり、
前記第3の列のディスクブレード内の各ディスクブレードの前記外周縁は、前記第4の列のディスクブレード内のそれぞれのディスクブレードの前記外周縁に隣接し、
前記第3及び第4の列のディスクブレード内の各ディスクブレードの前記ブレード回転軸は、前記第1及び第2の列のディスクブレード内の各ディスクブレードの前記ブレード回転軸に対して非平行である、請求項13から16の何れか一項に記載のフードカッター。
【請求項18】
前記第3及び第4の列のディスクブレード内の各ディスクブレードの前記ブレード回転軸は、前記第1及び第2の列のディスクブレード内の各ディスクブレードの前記ブレード回転軸に対して垂直である、請求項17に記載のフードカッター。
【請求項19】
前記第3及び第4の列のディスクブレードは、前記第1及び第2の列のディスクブレードの下流に位置決めされている、請求項17又は18に記載のフードカッター。
【請求項20】
食物移動軸を有するフードカッターであって、
ブレード支持器と、
前記ブレード支持器に搭載された複数のディスクブレードと、を備え、
前記複数のディスクブレードの各々は、対応するブレード回転軸を規定し、
各ディスクブレードは、前記対応するブレード回転軸を中心として前記ブレード支持器に対して回転可能であり、
前記ディスクブレードの前記対応するブレード回転軸は、前記食物移動軸に対して垂直であると共に前記食物移動軸からずれており、
各ディスクブレードは、前記対応するブレード回転軸から一定の半径に外周縁を有し、
前記複数のディスクブレードの各々は、前記食物移動軸に対して平行であると共に前記ディスクブレードの前記外周縁に対して接している対応する切り込み軸を有し、
前記複数のディスクブレードの各々の前記切り込み軸は、前記複数のディスクブレードのうち少なくとも1つの他のディスクブレードの前記切り込み軸と実質的に同一線上にある、フードカッター。
【請求項21】
各ディスクブレードは、前記対応するブレード回転軸を中心として前記ブレード支持器に対して自由に回転可能である、請求項20に記載のフードカッター。
【請求項22】
前記複数のディスクブレードは、第1のディスクブレードを含み、
前記第1のディスクブレードは、回転ドライバに駆動的に結合されている、請求項20又は21に記載のフードカッター。
【請求項23】
前記複数のディスクブレードは、第1のディスクブレード及び第2のディスクブレードを含み、
前記第1のディスクブレードの前記外周縁は、前記第2のディスクブレードの前記外周縁に隣接する、請求項20又は21に記載のフードカッター。
【請求項24】
前記複数のディスクブレードは、第1のディスクブレード及び第2のディスクブレードを含み、
前記第2のディスクブレードは、前記第1のディスクブレードの下流に位置決めされている、請求項20又は21に記載のフードカッター。
【請求項25】
前記複数のディスクブレードは、前記食物移動軸を取り囲む円形配置のディスクブレードを含む、請求項20から24の何れか一項に記載のフードカッター。
【請求項26】
前記円形配置のディスクブレードは、少なくとも3つのディスクブレードを含む、請求項25に記載のフードカッター。
【請求項27】
前記円形配置のディスクブレードは、前記食物移動軸を取り囲む仮想円に沿って均等に分散している、請求項25又は26に記載のフードカッター。
【請求項28】
前記円形配置のディスクブレード内の各ディスクブレードの前記外周縁は、前記円形配置のディスクブレード内の他の各ディスクブレードの前記外周縁に隣接している、請求項25から27の何れか一項に記載のフードカッター。
【請求項29】
前記円形配置のディスクブレード内の各ディスクブレードの前記外周縁は、前記食物移動軸に隣接している、請求項25から28の何れか一項に記載のフードカッター。
【請求項30】
各ディスクブレードの前記外周縁は、同じ数の山と谷を有する、請求項20から29の何れか一項に記載のフードカッター。
【請求項31】
前記複数のディスクブレードは、少なくとも第1の列のディスクブレード及び第2の列のディスクブレードを含む、請求項20に記載のフードカッター。
【請求項32】
前記第1の列のディスクブレード内の各ディスクブレードの前記ブレード回転軸は、前記第1の列のディスクブレード内の他の各ディスクブレードの前記ブレード回転軸と同一線上にあり、
前記第2の列のディスクブレード内の各ディスクブレードの前記ブレード回転軸は、前記第2の列のディスクブレード内の他の各ディスクブレードの前記ブレード回転軸と同一線上にある、請求項31に記載のフードカッター。
【請求項33】
前記第1の列のディスクブレード内の各ディスクブレードの前記切り込み軸は、前記第2の列のディスクブレード内のそれぞれのディスクブレードの前記切り込み軸と実質的に同一線上にある、請求項31又は32に記載のフードカッター。
【請求項34】
前記第1の列のディスクブレード内の各ディスクブレードの前記外周縁は、前記第2の列のディスクブレード内のそれぞれのディスクブレードの前記外周縁に隣接する、請求項31から33の何れか一項に記載のフードカッター。
【請求項35】
前記第1の列のディスクブレード内の各ディスクブレードの前記ブレード回転軸は、前記第2の列のディスクブレード内の各ディスクブレードの前記ブレード回転軸に対して平行である、請求項31から34の何れか一項に記載のフードカッター。
【請求項36】
前記複数のディスクブレードは、少なくとも第3の列のディスクブレード及び第4の列のディスクブレードを含み、
前記第3の列のディスクブレード内の各ディスクブレードの前記ブレード回転軸は、前記第3の列のディスクブレード内の他の各ディスクブレードの前記ブレード回転軸と同一線上にあり、
前記第4の列のディスクブレード内の各ディスクブレードの前記ブレード回転軸は、前記第4の列のディスクブレード内の他の各ディスクブレードの前記ブレード回転軸と同一線上にあり、
前記第3の列のディスクブレード内の各ディスクブレードの前記外周縁は、前記第4の列のディスクブレード内のそれぞれのディスクブレードの前記外周縁に隣接し、
前記第3及び第4の列のディスクブレード内の各ディスクブレードの前記ブレード回転軸は、前記第1及び第2の列のディスクブレード内の各ディスクブレードの前記ブレード回転軸に対して非平行である、請求項31から35の何れか一項に記載のフードカッター。
【請求項37】
前記第3及び第4の列のディスクブレード内の各ディスクブレードの前記ブレード回転軸は、前記第1及び第2の列のディスクブレード内の各ディスクブレードの前記ブレード回転軸に対して垂直である、請求項36に記載のフードカッター。
【請求項38】
前記第3及び第4の列のディスクブレードは、前記第1及び第2の列のディスクブレードの下流に位置決めされている、請求項36又は37に記載のフードカッター。
【請求項39】
食物を食物片に切断する方法であって、
食物移動軸に沿って下流方向に複数の回転可能ディスクブレードの方へ食品を移動させることであって、前記食品は前記複数のディスクブレードに衝突し、各ディスクブレードは対応するブレード回転軸を規定し、各ディスクブレードは前記食品を貫通し、各ディスクブレードは交互に配置された一連の山と谷を備える外周縁を有し、各山と谷は前記対応するブレード回転軸に対して平行な方向に振幅を有することと、
前記複数のディスクブレードを通して下流に前記食品を移動させることであって、前記食品が前記複数のディスクブレードを通って移動する際に前記複数のディスクブレード内の各ディスクブレードが回転することと、
前記複数のディスクブレードを通して前記食品を移動させることにより前記複数のディスクブレードで生成された切り込みによって前記食品を食物片に切断することと、
を含む、方法。
【請求項40】
各ディスクブレードは、それぞれのブレード回転軸を中心として自由に回転可能であり、
各ディスクブレードは、(i)前記食品と、(ii)前記食品を突き刺す各ディスクブレードの前記山と谷と、の間の相互作用によって決定されるブレード回転速度で回転する、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
各ディスクブレードは、対応するブレード回転軸を中心として回転ドライバによって回転する、請求項39に記載の方法。
【請求項42】
前記複数のディスクブレードを通して下流に前記食品を移動させる際、各ディスクブレードは、前記食品の内部内に末端を有する切り込みを前記食品に形成し、
各ディスクブレードによって形成された前記切り込みは、少なくとも1つの他のディスクブレードによって形成された前記切り込みと連携して前記食品を食物片に分割する、請求項39から41の何れか一項に記載の方法。
【請求項43】
各ディスクブレードによって形成された前記切り込みの前記末端は、少なくとも1つの他のディスクブレードによって形成された前記切り込みの前記末端に隣接する、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記複数のディスクブレードを通して下流に前記食品を移動させる際、各ディスクブレードは前記食品に切り込みを形成し、
各ディスクブレードによって形成された前記切り込みは、そのディスクブレードの前記山と谷によって規定された波状外形を有する、請求項39から41の何れか一項に記載の方法。
【請求項45】
各切り込みの前記波状外形は、前記下流方向で交互に配置された山と谷を含む、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記複数のディスクブレードを通して下流に前記食品を移動させる際、各ディスクブレードは前記食品に切り込みを形成し、
前記食品を食物片に切断することは前記食品を複数のくし形に切断することを含み、
各くし形は、くし形頂点で第2の面と交差する第1の面を有し、
前記第1及び第2の面の各々は、前記複数のディスクブレードのうち異なる1つのディスクブレードによって形成された前記切り込みにより生成されている、請求項39から41の何れか一項に記載の方法。
【請求項47】
各くし形の前記第1及び第2の面の各々は、各面を生成した前記切り込みを形成した前記ディスクブレードの前記山と谷によって規定された波状外形を有する、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記第1及び第2の面の各々の前記波状外形は、前記下流方向で交互に配置された山と谷を含む、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記食物片は食物スライスであり、
前記方法は更に、
前記食物スライスを第2の複数のディスクブレードに衝突させることと、
前記第2の複数のディスクブレードを通して下流に前記食物スライスを移動させることと、を含み、
前記食物スライスが前記第2の複数のディスクブレードを通って移動する際に前記第2の複数のディスクブレード内の各ディスクブレードが回転し、
前記第2の複数のディスクブレード内の各ディスクブレードは、(i)前記食物スライスと、(ii)前記食品を突き刺す各ディスクブレードの前記山と谷と、の間の相互作用によって決定されるブレード回転速度で回転し、
前記方法は更に、前記複数のディスクブレードを通して前記食品を移動させることにより前記第2の複数のディスクブレードで生成された切り込みによって前記食物スライスを食物スティックに切断することを含む、請求項39から41の何れか一項に記載の方法。
【請求項50】
前記複数のディスクブレードは、第1の複数のディスクブレードであり、
前記第1の複数のディスクブレードによって生成された前記切り込みは、実質的に平行であり、
前記第2の複数のディスクブレードによって生成された前記切り込みは、実質的に平行であり、
前記第1の複数のディスクブレードによって生成された前記切り込みは、前記第2の複数のディスクブレードによって生成された前記切り込みに対して非平行である、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記第1の複数のディスクブレードによって生成された前記切り込みは、前記第2の複数のディスクブレードによって生成された前記切り込みに対して実質的に垂直である、請求項49又は50に記載の方法。
【請求項52】
各食物スティックは、上流端部と、下流端部と、それぞれが前記上流端部から前記下流端部まで延出している4つの側面と、を有し、
各食物スティックの前記4つの側面は、前記第1の複数のディスクブレードのうち2つの異なるディスクブレード及び前記第2の複数のディスクブレードのうち2つの異なるディスクブレードの前記切り込みによって生成されている、請求項49から51の何れか一項に記載の方法。
【請求項53】
各食物スティックは、上流端部と、下流端部と、それぞれが前記上流端部から前記下流端部まで延出している4つの側面と、を有し、
各食物スティックの前記4つの側面の各々は、前記下流方向で交互に配置された山と谷を含む波状外形を有する、請求項49から51の何れか一項に記載の方法。
【請求項54】
各ディスクブレードは、それぞれのブレード回転軸を中心として自由に回転可能であり、
各ディスクブレードの前記ブレード回転軸は、前記食物移動軸に対して垂直であると共に前記食物移動軸からずれている、請求項39に記載の方法。
【請求項55】
各ディスクブレードの前記外周縁は、そのディスクブレードのブレード回転軸から一定の半径にある、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
各ディスクブレードの前記外周縁は、少なくとも1つの他のディスクブレードの前記外周縁に隣接する、請求項54又は55に記載の方法。
【請求項57】
食物を食物片に切断する方法であって、
食物移動軸に沿って下流方向に複数の回転可能の方へ食品を移動させることであって、前記食品は前記複数のディスクブレードに衝突し、各ディスクブレードは対応するブレード回転軸を規定し、各ディスクブレードは前記食品を貫通し、各ディスクブレードはブレード回転軸から一定の半径に外周縁を有することと、
前記複数のディスクブレードを通して下流に前記食品を移動させることと、
前記複数のディスクブレードを通して前記食品を移動させることにより前記複数のディスクブレードで生成された切り込みによって前記食品を食物片に切断することであって、各ディスクブレードは前記食品の内部内に末端を有する切り込みを前記食品に形成し、各切り込みの前記末端は前記複数のディスクブレードのうち少なくとも1つの他のディスクブレードによって形成された切り込みの前記末端に隣接していることと、
を含む、方法。
【請求項58】
各ディスクブレードの前記外周縁は、少なくとも1つの他のディスクブレードの前記外周縁に隣接する、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
各ディスクブレードによって形成された前記切り込みは、少なくとも1つの他のディスクブレードによって形成された前記切り込みと連携して前記食品を食物片に分割する、請求項57又は58に記載の方法。
【請求項60】
各ディスクブレードによって形成された前記切り込みは、前記下流方向で交互に配置された山と谷を含む波状外形を有する、請求項57から59の何れか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] 本出願は、果物又は野菜等の食物を切断するための方法及び装置の分野に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002] 多くの製造業者、レストラン、及び個人消費者は、食物や他の生産物を、各自の必要性を満たす形状に切断する。例えばこれらの業者や個人は、フライドポテトを生成するため、ジャガイモをスティック状に切断することがある。これらの生産物をそのような形状に切断する際の速度及び一貫性を、フードカッターによって向上させることができる。
【発明の概要】
【0003】
[0003] 一態様において、フードカッターが提供される。フードカッターは、食物移動軸を有する。フードカッターは、ブレード支持器と、このブレード支持器に搭載された複数のディスクブレードと、含み得る。複数のディスクブレードの各々は、対応するブレード回転軸を規定し得る。各ディスクブレードは、対応するブレード回転軸を中心として、ブレード支持器に対して回転可能とすることができる。ディスクブレードの対応するブレード回転軸は、食物移動軸に対して垂直であると共に食物移動軸からずらすことができる。各ディスクブレードは、対応するブレード回転軸から一定の半径に外周縁を有し得る。各ディスクブレードの外周縁は、交互に配置された一連の山と谷を有し得る。各山と谷は、対応するブレード回転軸に対して平行な方向に振幅を有し得る。
【0004】
別の態様では、フードカッターが提供される。フードカッターは、食物移動軸を有する。フードカッターは、ブレード支持器と、このブレード支持器に搭載された複数のディスクブレードと、含み得る。複数のディスクブレードの各々は、対応するブレード回転軸を規定する。各ディスクブレードは、対応するブレード回転軸を中心として、ブレード支持器に対して回転可能とすることができる。ディスクブレードの対応するブレード回転軸は、食物移動軸に対して垂直であると共に食物移動軸からずらすことができる。各ディスクブレードは、対応するブレード回転軸から一定の半径に外周縁を有し得る。複数のディスクブレードの各々は、食物移動軸に対して平行であると共にディスクブレードの外周縁に接している対応する切り込み軸を有し得る。複数のディスクブレードの各々の切り込み軸は、複数のディスクブレードのうち少なくとも1つの他のディスクブレードの切り込み軸と実質的に同一線上にあり得る。
【0005】
[0004] 別の態様では、食物を食物片に切断する方法が提供される。この方法は、
食物移動軸に沿って下流方向に複数の回転可能ディスクブレードの方へ食品を移動させることであって、食品は複数のディスクブレードに衝突し、各ディスクブレードは対応するブレード回転軸を規定し、各ディスクブレードは食品を貫通し、各ディスクブレードは交互に配置された一連の山と谷を備える外周縁を有し、各山と谷は対応するブレード回転軸に対して平行な方向に振幅を有することと、
複数のディスクブレードを通して下流に食品を移動させることであって、食品が複数のディスクブレードを通って移動する際に複数のディスクブレード内の各ディスクブレードが回転することと、
複数のディスクブレードを通して食品を移動させることにより複数のディスクブレードで生成された切り込みによって食品を食物片に切断することと、
を含む。
【0006】
[0005] 別の態様では、食物を食物片に切断する方法が提供される。この方法は、
食物移動軸に沿って下流方向に複数の回転可能の方へ食品を移動させることであって、食品は複数のディスクブレードに衝突し、各ディスクブレードは対応するブレード回転軸を規定し、各ディスクブレードは食品を貫通し、各ディスクブレードはブレード回転軸から一定の半径に外周縁を有することと、
複数のディスクブレードを通して下流に食品を移動させることと、
複数のディスクブレードを通して食品を移動させることにより複数のディスクブレードで生成された切り込みによって食品を食物片に切断することであって、各ディスクブレードは食品の内部内に末端を有する切り込みを食品に形成し、各切り込みの末端は複数のディスクブレードのうち少なくとも1つの他のディスクブレードによって形成された切り込みの末端に隣接していることと、
を含む。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】[0006] 一実施形態に従った水圧式カッティングシステムの概略図を示す。
図2】[0007] 一実施形態に従った、水圧式カッティングシステムの導管内のフードカッターの一実施形態を示す部分斜視図である(明確さのため、導管の一部は取り除かれている)。
図3】[0008] 一実施形態に従った、1個のジャガイモ及びフードカッターで切断したジャガイモ片と並んだ図2のフードカッターの斜視図を示す。
図4】[0009] 一実施形態に従った、心棒を有するディスクブレードの正面図を示す。
図5】[0010] 図4のディスクブレードの側面図を示す。
図6】[0011] 図4のディスクブレードの斜視図を示す。
図7】[0012] 図2のフードカッターの正面図を示す。
図8】[0013] 図2のフードカッターの斜視図を示す。
図9】[0014] 図2のフードカッターの部分分解斜視図を示す。
図10】[0015] 別の実施形態に従った、1個のジャガイモ、ジャガイモのスライス、及びジャガイモのスティックと並んだフードカッターの斜視図を示す。
図11】[0016] 別の実施形態に従ったフードカッターの正面図を示す。
図12】[0017] 図12のフードカッターの斜視図を示す。
図13】[0018] 図11の線13-13で切った断面図を示す。
図14】[0019] 別の実施形態に従ったフードカッターのブレードの配置を示す。
図15】[0019] 別の実施形態に従ったフードカッターのブレードの配置を示す。
図16】[0020] 別の実施形態に従ったフードカッターのブレードの配置を示す。
図17】[0021] 別の実施形態に従ったフードカッターのブレードの配置を示す。
図18】[0022] 別の実施形態に従ったフードカッターのブレードの配置を示す。
図19】[0023] 別の実施形態に従ったフードカッターの断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[0024] 本出願では、多くの実施形態が記載され、例示のみを目的として提示される。記載される実施形態は、いかなる意味でも限定は意図していない。本発明は、本明細書の開示から容易に明らかであるように、多くの実施形態に広く適用可能である。本明細書に開示されている教示から逸脱することなく本発明を変形及び変更と共に実施できることは、当業者には認められよう。1つ以上の特定の実施形態又は図面を参照して本発明の特定の特徴を記載することができるが、そのような特徴は、記載されている1つ以上の特定の実施形態又は図面における使用に限定されないことを理解するべきである。
【0009】
[0025] 「一実施形態」、「実施形態」、「複数の実施形態」、「その実施形態」「それらの実施形態」、「1つ以上の実施形態」、「いくつかの実施形態」、及び「1つの実施形態」という用語は、明示的に別段の規定をする場合を除いて、「1又は複数の本発明の1つ以上の(しかし全てではない)実施形態」を意味する。
【0010】
[0026] 「含む」、「備える」という用語、及びそれらの変形は、明示的に別段の規定をする場合を除いて、「~を含むがそれには限定されない」を意味する。項目の列挙は、明示的に別段の規定をする場合を除いて、それらの項目のうちいずれか又は全てが相互に排他的であることを暗示しない。「1つの(a)」、「1つの(an)」、「その(the)」という用語は、明示的に別段の規定をする場合を除いて、「1つ以上の」を意味する。
【0011】
[0027] 本明細書及び特許請求の範囲において用いられる場合、2つ以上の部分が直接に又は間接的に(すなわち1つ以上の中間部を介して)接合されているか又は共に動作し、リンクが発生するならば、それらの部分は、「結合されている」、「接続されている」、「取り付けられている」、「接合されている」、「添付されている」、又は「固定されている」と言われる。本明細書及び特許請求の範囲において用いられる場合、2つ以上の部分が相互に物理的に接触して接続されているならば、それらの部分は、「直接結合されている」、「直接接続されている」、「直接取り付けられている」、「直接接合されている」、「直接添付されている」、又は「直接固定されている」と言われる。本明細書において用いられる場合、2つ以上の部分が相互に対して一定の向きを維持しながら1つのものとして移動するように結合されているならば、それらの部分は、「堅固に(rigidly)結合されている」、「堅固に接続されている」、「堅固に取り付けられている」、「堅固に接合されている」、「堅固に添付されている」、又は「堅固に固定されている」と言われる。「結合されている」、「接続されている」、「取り付けられている」、「接合されている」、「添付されている」、又は「固定されている」の用語のうちどれも、2つ以上の部分が共に接合されている方法は区別しない。
【0012】
[0028] 更に、(本開示及び/又は特許請求の範囲において)方法ステップは順番に記載され得るが、そのような方法は、交互の順序で機能するように構成することができる。言い換えると、記載され得るステップの順番又は順序は、それらのステップをその順序で実行しなければならないという要件を必ずしも示すわけではない。本明細書に記載されている方法のステップは、実用的な任意の順序で実行され得る。更に、いくつかのステップは同時に実行され得る。
【0013】
[0029] 本明細書及び特許請求の範囲において用いられる場合、第1の要素が、第2の要素に電子信号(例えばデータ)を送信するか又は第2の要素から電子信号(例えばデータ)を受信するように構成され、第2の要素が第1の要素から電子信号を受信するか又は第1の要素に電子信号を送信するように構成されているならば、第1の要素は、第2の要素に「通信可能に結合されている」、又は「通信可能に接続されている」、又は「通信状態で接続されている」と言われる。通信は、有線(例えば、第1及び第2の要素は1つ以上のデータケーブルで接続されている)、又は無線(例えば、第1及び第2の要素のうち少なくとも一方が無線送信器を有し、第1及び第2の要素のうち少なくとも他方が無線受信器を有する)とすればよい。電子信号はアナログ又はデジタルとすればよい。通信は一方向又は双方向とすればよい。場合によっては、通信は1つ以上の標準プロトコル(例えばSPI、IC、Bluetooth(商標)、又はIEEE(商標)802.11)に準拠する。
【0014】
[0030] 本明細書及び特許請求の範囲において用いられる場合、ある行為(act)が、要素群内の要素のうちいずれか1つによって実行されるか、又は要素群内の2つ以上の(もしくは全ての)要素によって共同で実行されるならば、要素群は、その行為を「集合的に(collectively)」実行すると言われる。
【0015】
[0031] 本明細書及び特許請求の範囲において用いられる場合、3次元空間内で、第1のラインもしくは軸と90度の角度で交差する仮想線に対して第2のラインもしくは軸が平行であるかもしくは同一線上にあるか、又は、この仮想線に対して第2のラインもしくは軸が平行もしくは同一線上から約5度の角度以内にあるならば、第1のラインもしくは軸は第2のラインもしくは軸に対して「垂直である」と言われる。
【0016】
[0032] 本明細書及び特許請求の範囲において用いられる場合、ある要素が、回転ドライバ(例えば、電気モータ、空気モータ、油圧モータ、燃焼動力モータ、エンジン、又はシリンダ)に対して駆動的に(drivingly)結合(例えば、直接に駆動的に接続、又は、歯車、鎖、コード、ベルト、もしくは他の手段を介して間接的に駆動的に結合)されていないならば、その要素は、「自由に回転している」又は「自由に回転可能である」と言われる。
【0017】
[0033] 本明細書におけるいくつかの要素は、基本番号とその後のアルファベット又は下付き数字の添え字から成る部品番号(例えば112a、又は112)によって識別され得る。本明細書における複数の要素は、基本番号が共通しているが添え字が異なる部品番号(例えば112、112、及び112)によって識別され得る。共通の基本番号を有する全ての要素は、添え字なしの基本番号(例えば112)を用いて、まとめて又は総称的に称することができる。
【0018】
[0034] 便宜上、以下の記載は、切断される食品としてジャガイモに言及する。本明細書に記載されているカッター及び切断方法の実施形態を用いて、限定ではないが、食品(果物及び野菜等)、木材、及び繊維物質(竹等)を含む任意の適切な生産物を切断できることは、当業者には認められよう。野菜のいくつかの例には、塊茎(例えばジャガイモ、タロイモ、アーティチョーク、ヤムイモ、及びショウガ)が含まれる。
【0019】
[0035] 図1は、少なくとも1つの実施形態に従った水圧式カッティングシステム10の概略図を示す。図示されている例では、ジャガイモ12がホッパー14からタンク16内に供給され、水18に沈められる。図示のように、複数の導管24がタンク16をポンプ20に接続し、ポンプ20をフードカッター100に接続する。
【0020】
[0036] いくつかの実施形態において、ポンプ20はタンク16からの水18を循環させ、これによりジャガイモ12を流れに乗せて導管24を介してフードカッター100へ運ぶ。導管24は、一列になったジャガイモ12を受容するサイズを有し得る。例えば、導管(例えばパイプ)24は、ジャガイモ12の直径よりも大きく、2つのジャガイモ12の直径よりも小さい直径を有し得る。
【0021】
[0037] 図示されている例において、ジャガイモ12は、ポンプ20によって与えられる速度で導管24を介してフードカッター100へ移動する。フードカッター100については以下で詳述する。フードカッター100を通ると、ジャガイモ12は小さいジャガイモ片26に切断され、出口導管28を通して放出される。任意選択的に、ジャガイモ片26は、次の処理(例えば調理、半揚げ調理、冷凍、包装等)を施される。いくつかの実施形態において、ジャガイモ12は未加工のジャガイモであり、ジャガイモ片26は、冷凍又は生の、調理済み又は半調理のフライドポテト又はくし形ポテトに加工されたスティック又はくし形である。
【0022】
[0038] 次に図2から図3を参照すると、図2は、導管28の断面内に固定されたフードカッター100の実施形態を示し、図3は、食物移動軸108に沿って下流方向104にフードカッター100の方へ移動する1個のジャガイモ12と、フードカッター100で切断された下流のジャガイモ片26と、を示す。
【0023】
[0039] 図示のように、フードカッター100は、ブレード支持器112と、ブレード支持器112に搭載された複数のディスクブレード116と、含み得る。各ディスクブレード116は、回転可能にブレード支持器112に搭載され、各ブレード回転軸120を有する。各ディスクブレード116のブレード回転軸120は、食物移動軸108(及び下流方向104)に対して垂直であり、食物移動軸108(及び下流方向104)からずれている。これによってジャガイモ12は、ディスクブレード116をブレード支持器112に回転可能に搭載する心棒又は他の構造部材に衝突することなく、ディスクブレード116を通って移動することができる。例えばいくつかの実施形態において、各ディスクブレード116は、ブレード心棒124でブレード支持器112に回転可能に搭載することができ、各ブレード心棒124と食物移動軸108との間の最小距離128は、フードカッター100へ運ばれるジャガイモ12の半径132と少なくとも同じ大きさとすることができる。
【0024】
[0040] 図4から図6を参照すると、各ディスクブレード116は外周縁136を有する。いくつかの実施形態において、外周縁136は、交互に配置された一連の山140と谷144を含む波状外形を有し得る。図示のように、各山140と谷144は、ディスクブレード116のブレード回転軸120に対して平行な方向に各振幅156を規定し得る。外周縁136のこの波状外形によって、ディスクブレード116は、対応する山と谷を有する波状外形の切り込みをジャガイモに形成することができる。例えば図3が示すジャガイモ片26は、それぞれ切断面148及び148を有し、これらは、切断面148及び148を切断したディスクブレード116の山140と谷144によって規定された波状外形を有する。図示のように、各切断面148及び148の波状外形は、下流方向104で交互に配置された山150と谷152を含み得る。
【0025】
[0041] 図4から図6に戻ると、ブレード外周縁136の波状外形は、図示のように、一定の波長154(すなわち、連続した山140の間又は連続した谷144の間の一定の円周方向距離)を含み得る。これによってディスクブレード116は、より均一な波長を有する波状外形の切り込みをジャガイモ12に形成することができる。あるいは、ブレード外周縁136の波状外形は可変の波長を含み得る。すなわち、ブレード外周縁136の波状外形に2つ以上の異なる波長が存在し得る。いくつかの例では、ブレード外周縁136は5mm~50mmの波長154の波状外形を有し得る。
【0026】
[0042] いくつかの実施形態において、全ての山140と谷144は、図示のように、ブレード回転軸120に対して平行に測定された同一の振幅156を有し得る。代替的な実施形態では、1つ以上の(又は全ての)谷144は、1つ以上の(又は全ての)山140とは異なる振幅156を有し得る。更に、山140は全て同一の振幅156を有するか、又は、1つ以上の(もしくは全ての)山140は1つ以上の(もしくは全ての)他の山140とは異なる振幅156を有し得る。同様に、谷144は全て同一の振幅156を有するか、又は、1つ以上の(もしくは全ての)谷144は1つ以上の(もしくは全ての)他の谷144とは異なる振幅156を有し得る。いくつかの例では、山140と谷144は1mm~30mmの振幅を有し得る。
【0027】
[0043] 引き続き図4から図6を参照すると、山140と谷144は図示のように湾曲波形(例えば正弦波形)を有し得る。他の実施形態において、山140と谷144は、例えば方形波、三角波、のこぎり波、又は潮汐波形等、別の規則的な又は不規則的な波形を有し得る。各山140と谷144の波形は、図示のようにブレード外周縁136に沿って一定であり得る。他の実施形態において、1つ以上の(又は全ての)谷144は、1つ以上の(又は全ての)山140とは異なる波形を有し得る。更に、山140は全て同一の(図示のような)波形を有するか、又は、1つ以上の(もしくは全ての)山140は1つ以上の(もしくは全ての)他の山140とは異なる波形を有し得る。同様に、谷144は全て同一の(図示のような)波形を有するか、又は、1つ以上の(もしくは全ての)谷144は1つ以上の(もしくは全ての)他の谷144とは異なる波形を有し得る。
【0028】
[0044] ディスクブレード116は、図示のように全て同一のブレード半径160を有し得る。他の実施形態において、1つ以上の(又は全ての)ディスクブレード116は、1つ以上の(又は全ての)ディスクブレード116とは異なるブレード半径160を有し得る。いくつかの例において、ブレード半径160は10mm~300mmとすればよい。
【0029】
[0045] 各ディスクブレード116の外周縁136は、他の各ディスクブレード116と同じ数の山140と谷144を有し得る。例えば、ディスクブレード116は図示のように、全て同じブレード半径160と、同じ波長154の波状外形と、を有し得る。これによってディスクブレード116は、同一の又は極めて類似した波状外形を有する切り込みを形成することができる。いくつかの例において、ディスクブレード116は、4~40の山と、同じ数の(±1の)谷と、を有し得る。
【0030】
[0046] 他の実施形態において、ディスクブレード116の1つ以上の(又は全て)は、1つ以上の(又は全ての)他のディスクブレード116とは異なるブレード半径160と、異なる波長154の波状外形と、を有し得るが、1つ以上の(又は全ての)他のディスクブレード116と同じ数の山140と谷144を有し得る。
【0031】
[0047] あるいは、1つ以上の(又は全ての)ディスクブレード116の外周縁136は、1つ以上の(又は全ての)他の各ディスクブレード116とは異なる数の山140と谷144とを有し得る。これによってディスクブレード116は、異なる波状外形を有する切り込みを形成することができる。
【0032】
[0048] 代替的な実施形態では、各ディスクブレード116のブレード外周縁136は平坦である、すなわち波状外形を持たない。
【0033】
[0049] 図4を参照すると、各ディスクブレード116は、そのディスクブレード116のブレード回転軸120から一定の半径160に外周縁136を有し得る。図示のように、ブレード回転軸120に対して平行な外周縁136の突出は、円を形成することができる。図7に移ると、各ディスクブレード116の外周縁136は、少なくとも1つの他のディスクブレード116の外周縁136に隣接し得る。ディスクブレード116がそれらの各ブレード回転軸120から一定の半径160(図4)を有する例示の実施形態では、ディスクブレード116が回転する際にも、それらの外周縁136は、少なくとも1つの他のディスクブレード116の外周縁136との隣接関係を維持することができる。
【0034】
[0050] 本明細書及び特許請求の範囲において用いられる場合、ディスクブレード116と別のディスクブレード116の外周縁136が相互に物理的に接触しているか、又はこれら2つのディスクブレード116の外周縁136を離隔する距離が2.5mm未満もしくは組み合わせたブレード半径160(図4)の5%未満であるならば、ディスクブレード116の外周縁136は別のディスクブレード116の外周縁136に「隣接している」と言われる。外周縁136が隣接している2つのブレードは、ジャガイモをジャガイモ片に分割するように効果的に組み合わされる2つの切り込みを形成できる。しかしながら、ブレード支持器112及びブレード半径160(図4)の寸法が、2つのディスクブレード116の外周縁136が物理的に接触するような大きさである場合、製造公差によってディスクブレード116が相互に引っかかり、それらの回転が妨げられる可能性がある。従って、隣接している外周縁136を通過するジャガイモに対する組み合わせ切り込みの品質に大きな影響を及ぼすことなく、それらの外周縁136の間には極めて小さい間隙が許容され得る。
【0035】
[0051] 代替的な実施形態において、1つ以上の(又は全ての)ディスクブレード116の外周縁136は、そのブレード回転軸120から一定の半径160を持たない場合がある(図6)。例えば、1つ以上の(又は全ての)ディスクブレード116の外周縁136は、のこぎり歯状とするか、又は半径方向振幅を有する波状外形とすることができる。
【0036】
[0052] 図2から図3を参照すると、各ディスクブレード116は図示のように、各ブレード回転軸120を中心としてブレード支持器112に対して自由に回転可能であり得る。使用時、ディスクブレード116は、フードカッター100を通って移動しているジャガイモ12との相互作用により、ブレード回転軸120を中心としてブレード支持器112に対して回転させることができる。ディスクブレード116が波状外形の外周縁136を有する実施形態では、各ディスクブレード116のブレード回転速度(すなわち毎秒回転数又は同等のもの)は、(i)ジャガイモ12と、(ii)各ディスクブレード116の山140及び谷144と、の間の相互作用によって決定され得る。波状外形は、食物移動軸108及び下流方向104(すなわちブレード回転軸120に対して平行に測定される)に対して垂直な実質的厚さを生成するので、ジャガイモ12は、ディスクブレード116を回転させることなくフードカッター100を通過することはできない。実際、ジャガイモ12は各ディスクブレード116に対して、ジャガイモの速度の関数である回転速度(すなわちフィート毎秒又は同等のもの)を与えることができる。
ωblade=f(νpotato) (数式1)
【0037】
[0053] 数式1において、ωbladeはディスクブレード116の回転速度であり、νpotatoはフードカッター100を通るジャガイモ12の速度である。
【0038】
[0054] 例えば、ジャガイモがディスクブレード116を通過する際のディスクブレード116の回転速度は、ディスクブレード116の外周縁136における接線速度がフードカッター100を通過するジャガイモ12の速度と等しいようなものであり得る。
νtangent=νpotato (数式2a)
ωblade×Cperimeter=νpotato (数式2b)
ωblade×2πrblade=νpotato (数式2c)
ωblade=νpotato/(2πrblade) (数式2d)
【0039】
[0055] 数式2a~2dにおいて、νtangentはディスクブレード116の外周縁136における接線速度であり、Cperimeterはブレード外周縁136の円周であり、rbladeはブレード半径160である。
【0040】
[0056] ディスクブレード116の外周縁136における接線速度とフードカッター100を通過するジャガイモ12の速度とが等しいことは、(i)ジャガイモ12と、(ii)各ディスクブレード116の山140及び谷144と、の間の相互作用のため、自然に生じる。具体的には、任意の瞬間にジャガイモ12を突き刺す山140と谷144によって、ジャガイモ12がディスクブレード116の外周縁136における接線速度よりも速く又は遅く移動するのを妨げる干渉が生じる。ディスクブレード116は自由に回転可能であるので、ブレード回転速度を決定するのはジャガイモ12の速度である。
【0041】
[0057] この結果、フードカッター100を通してジャガイモを移動させることでジャガイモ12に形成された切り込みは、ジャガイモ12が進む速度にかかわらず実質的に一定であり得る。例えば、ゆっくり移動するジャガイモ12から切断されたジャガイモ片26と、速く移動するジャガイモ12から切断されたジャガイモ片26は、実質的に同じ波状外形(例えば1又は複数の同じ波長及び振幅)の面148を有し得る。従って、フードカッター100を備えた水圧式システム10(図1)は、切断されたジャガイモ片26に一貫した結果を生成するため、ジャガイモ12がフードカッター100を通って推進される速度を精密に制御する必要はない場合がある。
【0042】
[0058] 代替的な実施形態では、ディスクブレード116のうち1つ以上(又は全て)は自由に回転せず、その回転を駆動するため、回転ドライバ(例えば、電気モータ、空気モータ、油圧モータ、燃焼動力モータ、エンジン、又はシリンダ)に対して駆動的に結合されている(例えば、直接に駆動的に接続されているか、又は、歯車、鎖、コード、ベルト、もしくは他の手段を介して間接的に駆動的に結合されている)。例えば図11から図13は、ディスクブレード116に駆動的に結合された回転ドライバ252(電気モータとして図示されている)を含む実施形態のフードカッター100を示す。これによって、回転ドライバ252(これら自体はコンピュータシステムによって制御され得る)は、ブレード回転軸120(図13)を中心としたディスクブレード116の回転速度を決定することができる。
【0043】
[0059] 図19は、フードカッター100の別の実施形態を示す。説明の明確さのため、ブレード心棒124及び一部のディスクブレード116は図示されていない。いくつかの実施形態において、フードカッター100は1つ以上の流体ジェット268を含み得る。各流体ジェット268は、ディスクブレード116の回転軸120を中心とする回転の速度を低下、上昇、停止、又は維持するため、ディスクブレード116に流体(気体又は液体)を誘導するよう位置と向きを設定することができる。説明されている例では、各ディスクブレード116は2つの対応する流体ジェット268が関連付けられている。2つのジェット268は異なる方向に向けられて、これら2つのジェット268からの流体がディスクブレード116を異なる回転方向に(すなわち一方は時計回り方向、他方は反時計回り方向に)加速させる回転力を加えられるようになっている。他の実施形態では、ディスクブレード116に1つのみのジェット268又は3つ以上のジェット268を関連付けてもよい。
【0044】
[0060] 図7から図8を参照すると、ブレード支持器112は、複数のディスクブレード116を回転可能に搭載することができ、各ブレード回転軸120(図2)を中心として回転可能とする任意の構成を有することができる。各ブレード回転軸120は、食物移動軸108からずれていると共に、食物移動軸108に対して垂直である。
【0045】
[0061] いくつかの実施形態において、ブレード支持器112は、食物移動軸108を取り囲む円形配置でディスクブレード116を支持することができる。円形配置は、任意の数のディスクブレード116を収容し得る。例えばブレード支持器112は、3つ以上(例えば3~100)のディスクブレード116を円形配置で保持することができる。例示されている実施形態は8個のディスクブレード116を含む。ディスクブレード116は、図示のように円形配置で均等に分散させることができる。例えばディスクブレード116は、食物移動軸108を取り囲む仮想円に沿って均等に分散した位置でブレード支持器112に搭載することができる。
【0046】
[0062] 図示のように、各ディスクブレード116の外周縁136は他の各ディスクブレード116の外周縁136に隣接し得る。これにより、ディスクブレード116が形成した切り込みを組み合わせて、ジャガイモ12(図3)をジャガイモ片26(図3)にきれいに分割することができる。説明されている例では、各ディスクブレード116の外周縁136は食物移動軸108に隣接する。図3に移ると、ディスクブレード116が形成した切り込みは、ジャガイモ12の内部内に末端を有し得る。すなわち、各切り込みの深さは、その切り込みが生成されるジャガイモ12の全深さ未満であり、個々の切り込みはジャガイモ12をジャガイモ片26に分割するには不充分である可能性がある。各切り込みの末端は少なくとも1つの他の切り込みの末端に隣接し、これらの隣接している切り込みが共同でジャガイモ12からジャガイモ片26を分割させることができる。説明されている例では、各切り込みの末端は食物移動軸108と一致する。
【0047】
[0063] 一例として、外周縁136が全て食物移動軸108に隣接するディスクブレード116が円形に配置されたフードカッター100は、ジャガイモ12をくし形ポテト26に分割するように動作し得る。図示のように、各くし形26は、異なるディスクブレード116が形成した切り込みによって切断された1対の面148、148を有し得る。くし形面148、148は、くし形頂点164で交差し得る。ジャガイモ12をくし形ポテト26に切断する際、くし形頂点164は、対応する切り込み(面148、148を切断した2つの異なるディスクブレード116によって形成された)の末端が隣接した位置を表し得る。場合によっては、ジャガイモ12がフードカッター100によって切断されている期間中、くし形頂点164は食物移動軸108と位置合わせされる(例えば食物移動軸108と同一線上にする)。
【0048】
[0064] 図9を参照すると、各ディスクブレード116は、食物移動軸108からずれている共に食物移動軸に対して垂直なブレード回転軸120(図2)を中心として回転できるように、ブレード支持器112に搭載することができる。説明されている例は、ブレード支持器112が円筒形本体168を含むことを示している。円筒形本体168に、各ディスクブレード116のためのブレードスロット172が形成されている。各ブレードスロット172は、ディスクブレード116の自由回転を妨げることなく各ディスクブレード116を収容するようなサイズを有する。
【0049】
[0065] 各ディスクブレード116に心棒124を接続することができる。各心棒124は、接続されたディスクブレード116のブレード回転軸120を規定し得る。いくつかの実施形態では、各ディスクブレード116と対応するブレード心棒124との間に軸受176(例えばローラベアリング又はブッシング)を挟むことができる。これは、ブレード回転軸120を中心とする各ディスクブレード116の回転に対する摩擦抵抗の軽減に役立ち得る。代替的な実施形態は軸受176を含まなくてもよい。
【0050】
[0066] 各ブレードスロット172の側面に2つの心棒保持器180が位置して、そのブレードスロット172内に受容されたディスクブレード116のブレード心棒124の位置を固定することができる。心棒保持器180は、ブレード心棒124の位置を維持するのに適した任意の設計を有し得る。いくつかの実施形態において、ブレード心棒124は回転可能としてもよい。説明されている実施形態において、ブレード心棒124は、心棒保持器180に接続された場合に回転が妨げられる。図示のように、各心棒保持器180は、ブレード心棒124の一端を受容するためのくぼみ184と、移動可能(例えば着脱可能又は回転可能)なカバー188と、を含み得る。カバー188は、ブレード心棒124をくぼみ184内に保持するため、くぼみ184の上に位置決めされると共に、ブレード心棒124を取り外すことを可能とするため、くぼみ184から移動可能(例えば着脱可能又は回転可能)とすることができる。例えば、修理(例えば研摩)又は交換のために、ブレード心棒124を取り外して、接続されたディスクブレード116を取り外すことができる。カバー188は、留め具192(例えばねじ、ボルト、又はリベット)を用いる等、任意の手法で心棒保持器180に接続することができる。
【0051】
[0067] 図14から図15は、フードカッター100(図1)の別の実施形態のディスクブレード116の配置を示す。ディスクブレード116が見えにくくなるのを回避するため、ディスクブレード支持器及びブレード心棒は図示されていない。図示のように、いくつかの実施形態において、ディスクブレード116のうち1つ以上(又は全て)は、他のディスクブレード116のうち1つ以上(又は全て)の下流又は上流に(すなわち、食物移動軸108に平行な方向でずらして)位置決めすることができる。
【0052】
[0068] いくつかの実施形態において、フードカッター100はディスクブレード116の2つ以上のグループ256を含み、ディスクブレード116の各グループ256はディスクブレード116の他のグループ256から上流又は下流にずらすことができる。各グループ256内で、隣接したブレード外周縁136を有する少なくとも2つのディスクブレード116が存在し得る。これにより、ディスクブレード116の各グループは実質的に交差した切り込みを食品に形成して、食品を食品片に分割することを可能とする。説明されている例では、4つのグループ256~256の各々が2つのディスクブレード116~116を有する。
【0053】
[0069] いくつかの実施形態において、上流ディスクブレード116及び下流ディスクブレード116は連携して実質的に交差した切り込みを食品に形成し、食品を食品片に分割することができる。例えば各ディスクブレード116は、食物移動軸108に対して平行であると共にそのディスクブレード116のブレード外周縁136に接した切り込み軸260を有し得る。上流ディスクブレード116及び下流ディスクブレード116の切り込み軸260は、実質的に同一線上にあり得る。例えば、上流ディスクブレード116の切り込み軸260は、下流ディスクブレード116の切り込み軸260に対して平行であると共に、この切り込み軸260と隣接し得る(例えば、2.5mm未満、又はそれらの組み合わせたブレード半径の5%未満だけ離隔している)。いくつかの例では、上流及び下流のブレード116の切り込み軸260は食物移動軸108に隣接し得る。図示のように、上流及び下流のブレード116の切り込み軸260は食物移動軸108と同一線上にあり得る。
【0054】
[0070] 図7から図8を参照すると、いくつかの実施形態において、ディスクブレード116のうち1つ以上は、1つ以上の他のディスクブレード116と連携して食品を食品片に分割するのではなく、単に食品に切れ目を入れるよう構成され得る。例えば1つ以上のディスクブレード116は、食物移動軸108から離隔した外周縁136を有し得る。図14から図15を参照すると、いくつかの実施形態において、1つ以上のディスクブレード116は、他の全てのディスクブレード116の切り込み軸260から離隔した(すなわち、この切り込み軸260と実質的に同一線上にない)切り込み軸260を有し得る。
【0055】
[0071] 図2を参照すると、いくつかの実施形態において、ブレード支持器112は、フードカッターを水圧式カッティングシステム10(図1)等の他の機器に固定するための搭載具196を含み得る。説明されている例において、搭載具196は、フードカッター100を水圧式カッティングシステム10(図1)の導管28に固定するための搭載フランジを含む。
【0056】
[0072] 次に、別の実施形態に従ったフードカッター100を示す図10を参照する。図示のように、フードカッター100は、いくつかの列208のディスクブレード116が搭載されているブレード支持器112を含み得る。ディスクブレード116の各列208内で、全てのディスクブレード116は共通ブレード回転軸120を中心として回転可能である。すなわち、ディスクブレード116のある列208内の各ディスクブレード116のブレード回転軸120は、ディスクブレード116のその列208内の他の各ディスクブレード116のブレード回転軸120と同一線上にある。図示のように、全てのディスクブレード116のブレード回転軸120は、食物移動軸108に対して垂直であると共に食物移動軸108からずらすことができる。
【0057】
[0073] フードカッター100は、少なくとも2つの列208のディスクブレード116を含み得る。例えば、フードカッター100は少なくとも第1の列208及び第2の列208を含み得る。図示のように、ディスクブレード116の第1の列208内の各ディスクブレード116の外周縁136は、ディスクブレード116の第2の列208内のそれぞれのディスクブレード116の外周縁136に隣接し得る。例えば、第1及び第2の列208、208は等しい数のディスクブレード116を有し、第1の列208内の各ディスクブレード116を第2の列208内のそれぞれのディスクブレード116と位置合わせして、それらの外周縁136を隣接させることができる。
【0058】
[0074] いくつかの実施形態において、第1の列208内のディスクブレード116の共通ブレード回転軸120は、第2の列208内のディスクブレード116の共通ブレード回転軸120に対して平行であると共にこの共通ブレード回転軸120からずれている。図示のように、ディスクブレード116の第1及び第2の列208、208は食物移動軸108の側面に位置して、それらの間をジャガイモ12が移動できるようになっている。例えば食物移動軸108は、ディスクブレード116の第1の列208のディスクブレード116の共通ブレード回転軸120とディスクブレード116の第2の列280のディスクブレード116の共通ブレード回転軸120との間に位置し得る。
【0059】
[0075] 第1の列208内のディスクブレード116の各ブレード心棒124(又は、図示のように1つの共通ブレード心棒である場合もある)と食物移動軸108との間の最小距離は、少なくとも、フードカッター100に送出されるジャガイモ12の半径132と同じ大きさとすることができる。同様に、第2の列208内のディスクブレード116の各ブレード心棒124(又は、図示のように1つの共通ブレード心棒である場合もある)と食物移動軸108との間の最小距離は、少なくとも、フードカッター100に送出されるジャガイモ12の半径132と同じ大きさとすることができる。
【0060】
[0076] 引き続き図10を参照すると、使用時、ジャガイモ12がフードカッター100を通って移動する(例えば水圧によって推進される)際に、ディスクブレード116の第1及び第2の列208、208のディスクブレード116は、ジャガイモを食物スライス212に分割することができる。明確さのため、食物スライス212は1つだけ図示されている。図示のように、食物スライス212は、第1の切断面148及び第2の切断面148を取り囲む自然のままの(すなわち、ディスクブレード116で形成された切り込みによって切断されていない)外面216によって第1の切断面148が第2の切断面148から離隔されたパティとして形成され得る。面148、148の各々は、第1の列208からのディスクブレード116及び第2の列208からのディスクブレード116の切り込みの組み合わせによって作製されたものである。更に、面148、148の各々は、面148又は148を切断したディスクブレード116の山140と谷144によって規定された波状外形を有する。図示のように、各切断面148及び148の波状外形は、下流方向104で交互に配置された山150と谷152を含み得る。
【0061】
[0077] いくつかの実施形態において、フードカッター100は、ディスクブレード116の追加の列208を含み得る。説明されている例において、フードカッター100は、第1の複数220のディスクブレード116と、第1の複数220の下流に位置決めされた第2の複数220のディスクブレード116とを含む。第1の複数220のディスクブレードは、第1及び第2の列208及び208のディスクブレード116を含む。第2の複数220のディスクブレードは、第3及び第4の列208、208のディスクブレード116を含む。
【0062】
[0078] 第2の複数220のディスクブレードは、特徴的に第1の複数220と同様であり得る。第1及び第2の列208、208の記載を含む第1の複数220のディスクブレードの上述の記載は、第2の複数220のディスクブレード並びにその第3及び第4の列208、208に当てはまり得る。
【0063】
[0079] いくつかの実施形態において、第2の複数220のディスクブレードのブレード回転軸120は、第1の複数220のディスクブレードのブレード回転軸120に対して非平行とすることができる。例えば、第2の複数220のディスクブレードのブレード回転軸120は、第1の複数220のディスクブレードのブレード回転軸120に対して垂直とすればよい。これにより、第2の複数220のディスクブレードは、第1の複数220のディスクブレードが形成した切り込みに対して非平行である(例えば実質的に垂直である)切り込み224を形成することができる。説明されている例では、切り込み224は面148、148に対して実質的に垂直であり、結果として得られるジャガイモスティック228に面148、148を形成する。図示のように、面148、148は、これらの面148、148を切断したディスクブレード116の山140と谷144によって規定された波状外形を有し得る。
【0064】
[0080] 引き続き図10を参照すると、各ジャガイモスティック228は、上流端部232と、下流端部236と、4つの側面148~148と、を有し得る。4つの側面148~148は、第1の複数220のディスクブレード116のうち2つの異なるディスクブレード116及び第2の複数220のディスクブレード116のうち2つの異なるディスクブレード116の切り込みによって形成されたものである。
【0065】
[0081] 回転の向きを除いて、第2の複数220のディスクブレード116は第1の複数のディスクブレード116と実質的に同一とすることができる。例えば第2の複数220のディスクブレードは、ディスクブレード116の数、列208内の隣り合ったディスクブレード116間の間隔、ディスクブレード116のサイズ(例えば半径)、及びディスクブレード116の波状外形(例えば振幅と波長)が、第1の複数220のディスクブレードと同じであり得る。これによって、第1の複数220及び第2の複数220のディスクブレードが形成する切り込みの均一性を得ることができる。いくつかの例において、各列208は2~50のディスクブレード116を含むことができ、例えば3~10のディスクブレード116を含む。
【0066】
[0082] 代替的な実施形態では、第2の複数220のディスクブレード116と第1の複数220のディスクブレード116とが異なってもよい。例えば第2の複数220のディスクブレード116は、ディスクブレード116の数、列208内の隣り合ったディスクブレード116間の間隔、ディスクブレード116のサイズ(例えば半径)、及びディスクブレード116の波状外形(例えば振幅と波長)のうち1つ以上が、第1の複数220のディスクブレード116とは異なってもよい。
【0067】
[0083] 図16から図18は、フードカッター100(図1)の他の実施形態のブレード配置を示す。ブレードが見えにくくなるのを回避するため、ディスクブレード支持器及びブレード心棒は図示されていない。図示のように、いくつかの実施形態において、フードカッター100(図1)は、回転ディスクブレード116に加えて1つ以上の固定ブレード264を含み得る。これによりフードカッター100(図1)は、通過する食品に追加の切断を行うことができる。固定ブレード264は、任意の数(例えば1~50のブレード)、任意の配置(例えば配列、平行、又は非平行)、任意の位置(例えば回転ブレード116の上流、下流、又は一緒に配置する)、及び任意の形状(例えば直線状又は波状)とすることができる。説明されている例は、直線状の固定ブレード264の平行配列を示している。図16から図17は、回転ブレード116の上流に位置決めされた固定ブレードを示す。図18は、回転ブレード116の下流に位置決めされた固定ブレードを示す。
【0068】
[0084] 上述の記載は実施形態の例を与えるが、記載されている実施形態のいくつかの特徴及び/又は機能は、記載されている実施形態の動作の精神及び原理から逸脱することなく変更を行えることは認められよう。従って、上記で記載したものは本発明を説明すること及び非限定的であることを意図しており、添付の特許請求の範囲に規定された本発明の範囲から逸脱することなく他の変形及び変更が可能であることは当業者に理解されよう。特許請求の範囲の範囲は好適な実施形態及び例によって限定されるべきでなく、全体として本記載と一致する最も広い解釈が与えられるべきである。
【0069】
項目
項目1:
食物移動軸を有するフードカッターであって、
ブレード支持器と、
ブレード支持器に搭載された複数のディスクブレードと、を備え、
複数のディスクブレードの各々は対応するブレード回転軸を規定し、各ディスクブレードは対応するブレード回転軸を中心としてブレード支持器に対して回転可能であり、ディスクブレードの対応するブレード回転軸は食物移動軸に対して垂直であると共に食物移動軸からずれており、
各ディスクブレードは対応するブレード回転軸から一定の半径に外周縁を有し、
各ディスクブレードの外周縁は交互に配置された一連の山と谷を有し、各山と谷は、対応するブレード回転軸に対して平行な方向に振幅を有する、フードカッター。
項目2:
各ディスクブレードの外周縁は少なくとも1つの他のディスクブレードの外周縁に隣接する、前出の項目に記載のフードカッター。
項目3:
各ディスクブレードの外周縁は食物移動軸に隣接する、前出のいずれかの項目に記載のフードカッター。
項目4:
複数のディスクブレードは第1のディスクブレード及び第2のディスクブレードを含み、
第2のディスクブレードは第1のディスクブレードの下流に位置決めされている、前出のいずれかの項目に記載のフードカッター。
項目5:
各ディスクブレードは対応するブレード回転軸を中心としてブレード支持器に対して自由に回転可能である、前出のいずれかの項目に記載のフードカッター。
項目6:
複数のディスクブレードは第1のディスクブレードを含み、
第1のディスクブレードは回転ドライバに駆動的に結合されている、前出のいずれかの項目に記載のフードカッター。
項目7:
複数のディスクブレードは食物移動軸を取り囲む円形配置のディスクブレードを含む、前出のいずれかの項目に記載のフードカッター。
項目8:
円形配置のディスクブレードは少なくとも3つのディスクブレードを含む、前出のいずれかの項目に記載のフードカッター。
項目9:
円形配置のディスクブレードは食物移動軸を取り囲む仮想円に沿って均等に分散している、前出のいずれかの項目に記載のフードカッター。
項目10:
円形配置のディスクブレード内の各ディスクブレードの外周縁は円形配置のディスクブレード内の他の各ディスクブレードの外周縁に隣接している、前出のいずれかの項目に記載のフードカッター。
項目11:
円形配置のディスクブレード内の各ディスクブレードの外周縁は食物移動軸に隣接している、前出のいずれかの項目に記載のフードカッター。
項目12:
各ディスクブレードの外周縁は同じ数の山と谷を有する、前出のいずれかの項目に記載のフードカッター。
項目13:
複数のディスクブレードは少なくとも第1の列のディスクブレード及び第2の列のディスクブレードを含む、前出のいずれかの項目に記載のフードカッター。
項目14:
第1の列のディスクブレード内の各ディスクブレードのブレード回転軸は第1の列のディスクブレード内の他の各ディスクブレードのブレード回転軸と同一線上にあり、
第2の列のディスクブレード内の各ディスクブレードのブレード回転軸は第2の列のディスクブレード内の他の各ディスクブレードのブレード回転軸と同一線上にある、前出のいずれかの項目に記載のフードカッター。
項目15:
第1の列のディスクブレード内の各ディスクブレードの外周縁は第2の列のディスクブレード内のそれぞれのディスクブレードの外周縁に隣接する、前出のいずれかの項目に記載のフードカッター。
項目16:
第1の列のディスクブレード内の各ディスクブレードのブレード回転軸は第2の列のディスクブレード内の各ディスクブレードのブレード回転軸に対して平行である、前出のいずれかの項目に記載のフードカッター。
項目17:
複数のディスクブレードは少なくとも第3の列のディスクブレード及び第4の列のディスクブレードを含み、
第3の列のディスクブレード内の各ディスクブレードのブレード回転軸は第3の列のディスクブレード内の他の各ディスクブレードのブレード回転軸と同一線上にあり、
第4の列のディスクブレード内の各ディスクブレードのブレード回転軸は第4の列のディスクブレード内の他の各ディスクブレードのブレード回転軸と同一線上にあり、
第3の列のディスクブレード内の各ディスクブレードの外周縁は第4の列のディスクブレード内のそれぞれのディスクブレードの外周縁に隣接し、
第3及び第4の列のディスクブレード内の各ディスクブレードのブレード回転軸は第1及び第2の列のディスクブレード内の各ディスクブレードのブレード回転軸に対して非平行である、前出のいずれかの項目に記載のフードカッター。
項目18:
第3及び第4の列のディスクブレード内の各ディスクブレードのブレード回転軸は第1及び第2の列のディスクブレード内の各ディスクブレードのブレード回転軸に対して垂直である、前出のいずれかの項目に記載のフードカッター。
項目19:
第3及び第4の列のディスクブレードは第1及び第2の列のディスクブレードの下流に位置決めされている、前出のいずれかの項目に記載のフードカッター。
項目20:
食物移動軸を有するフードカッターであって、
ブレード支持器と、
ブレード支持器に搭載された複数のディスクブレードと、を備え、
複数のディスクブレードの各々は対応するブレード回転軸を規定し、各ディスクブレードは対応するブレード回転軸を中心としてブレード支持器に対して回転可能であり、ディスクブレードの対応するブレード回転軸は食物移動軸に対して垂直であると共に食物移動軸からずれており、
各ディスクブレードは対応するブレード回転軸から一定の半径に外周縁を有し、
複数のディスクブレードの各々は、食物移動軸に対して平行であると共にディスクブレードの外周縁に対して接している対応する切り込み軸を有し、
複数のディスクブレードの各々の切り込み軸は、複数のディスクブレードのうち少なくとも1つの他のディスクブレードの切り込み軸と実質的に同一線上にある、フードカッター。
項目21:
各ディスクブレードは対応するブレード回転軸を中心としてブレード支持器に対して自由に回転可能である、前出のいずれかの項目に記載のフードカッター。
項目22:
複数のディスクブレードは第1のディスクブレードを含み、
第1のディスクブレードは回転ドライバに駆動的に結合されている、前出のいずれかの項目に記載のフードカッター。
項目23:
複数のディスクブレードは第1のディスクブレード及び第2のディスクブレードを含み、
第1のディスクブレードの外周縁は第2のディスクブレードの外周縁に隣接する、前出のいずれかの項目に記載のフードカッター。
項目24:
複数のディスクブレードは第1のディスクブレード及び第2のディスクブレードを含み、
第2のディスクブレードは第1のディスクブレードの下流に位置決めされている、前出のいずれかの項目に記載のフードカッター。
項目25:
複数のディスクブレードは食物移動軸を取り囲む円形配置のディスクブレードを含む、前出のいずれかの項目に記載のフードカッター。
項目26:
円形配置のディスクブレードは少なくとも3つのディスクブレードを含む、前出のいずれかの項目に記載のフードカッター。
項目27:
円形配置のディスクブレードは食物移動軸を取り囲む仮想円に沿って均等に分散している、前出のいずれかの項目に記載のフードカッター。
項目28:
円形配置のディスクブレード内の各ディスクブレードの外周縁は円形配置のディスクブレード内の他の各ディスクブレードの外周縁に隣接している、前出のいずれかの項目に記載のフードカッター。
項目29:
円形配置のディスクブレード内の各ディスクブレードの外周縁は食物移動軸に隣接している、前出のいずれかの項目に記載のフードカッター。
項目30:
各ディスクブレードの外周縁は同じ数の山と谷を有する、前出のいずれかの項目に記載のフードカッター。
項目31:
複数のディスクブレードは少なくとも第1の列のディスクブレード及び第2の列のディスクブレードを含む、前出のいずれかの項目に記載のフードカッター。
項目32:
第1の列のディスクブレード内の各ディスクブレードのブレード回転軸は第1の列のディスクブレード内の他の各ディスクブレードのブレード回転軸と同一線上にあり、
第2の列のディスクブレード内の各ディスクブレードのブレード回転軸は第2の列のディスクブレード内の他の各ディスクブレードのブレード回転軸と同一線上にある、前出のいずれかの項目に記載のフードカッター。
項目33:
第1の列のディスクブレード内の各ディスクブレードの切り込み軸は第2の列のディスクブレード内のそれぞれのディスクブレードの切り込み軸と実質的に同一線上にある、前出のいずれかの項目に記載のフードカッター。
項目34:
第1の列のディスクブレード内の各ディスクブレードの外周縁は第2の列のディスクブレード内のそれぞれのディスクブレードの外周縁に隣接する、前出のいずれかの項目に記載のフードカッター。
項目35:
第1の列のディスクブレード内の各ディスクブレードのブレード回転軸は第2の列のディスクブレード内の各ディスクブレードのブレード回転軸に対して平行である、前出のいずれかの項目に記載のフードカッター。
項目36:
複数のディスクブレードは少なくとも第3の列のディスクブレード及び第4の列のディスクブレードを含み、
第3の列のディスクブレード内の各ディスクブレードのブレード回転軸は第3の列のディスクブレード内の他の各ディスクブレードのブレード回転軸と同一線上にあり、
第4の列のディスクブレード内の各ディスクブレードのブレード回転軸は第4の列のディスクブレード内の他の各ディスクブレードのブレード回転軸と同一線上にあり、
第3の列のディスクブレード内の各ディスクブレードの外周縁は第4の列のディスクブレード内のそれぞれのディスクブレードの外周縁に隣接し、
第3及び第4の列のディスクブレード内の各ディスクブレードのブレード回転軸は第1及び第2の列のディスクブレード内の各ディスクブレードのブレード回転軸に対して非平行である、前出のいずれかの項目に記載のフードカッター。
項目37:
第3及び第4の列のディスクブレード内の各ディスクブレードのブレード回転軸は第1及び第2の列のディスクブレード内の各ディスクブレードのブレード回転軸に対して垂直である、前出のいずれかの項目に記載のフードカッター。
項目38:
第3及び第4の列のディスクブレードは第1及び第2の列のディスクブレードの下流に位置決めされている、前出のいずれかの項目に記載のフードカッター。
項目39:
食物を食物片に切断する方法であって、
食物移動軸に沿って下流方向に複数の回転可能ディスクブレードの方へ食品を移動させることであって、食品は複数のディスクブレードに衝突し、各ディスクブレードは対応するブレード回転軸を規定し、各ディスクブレードは食品を貫通し、各ディスクブレードは交互に配置された一連の山と谷を備える外周縁を有し、各山と谷は対応するブレード回転軸に対して平行な方向に振幅を有することと、
複数のディスクブレードを通して下流に食品を移動させることであって、食品が複数のディスクブレードを通って移動する際に複数のディスクブレード内の各ディスクブレードが回転することと、
複数のディスクブレードを通して食品を移動させることにより複数のディスクブレードで生成された切り込みによって食品を食物片に切断することと、
を含む、方法。
項目40:
各ディスクブレードはそれぞれのブレード回転軸を中心として自由に回転可能であり、
各ディスクブレードは、(i)食品と(ii)食品を突き刺す各ディスクブレードの山と谷との間の相互作用によって決定されるブレード回転速度で回転する、前出の項目に記載の方法。
項目41:
各ディスクブレードは対応するブレード回転軸を中心として回転ドライバによって回転する、前出のいずれかの項目に記載の方法。
項目42:
複数のディスクブレードを通して下流に食品を移動させる際、各ディスクブレードは、食品の内部内に末端を有する切り込みを食品に形成し、
各ディスクブレードによって形成された切り込みは、少なくとも1つの他のディスクブレードによって形成された切り込みと連携して食品を食物片に分割する、前出のいずれかの項目に記載の方法。
項目43:
各ディスクブレードによって形成された切り込みの末端は、少なくとも1つの他のディスクブレードによって形成された切り込みの末端に隣接する、前出のいずれかの項目に記載の方法。
項目44:
複数のディスクブレードを通して下流に食品を移動させる際、各ディスクブレードは食品に切り込みを形成し、
各ディスクブレードによって形成された切り込みは、そのディスクブレードの山と谷によって規定された波状外形を有する、前出のいずれかの項目に記載の方法。
項目45:
各切り込みの波状外形は下流方向で交互に配置された山と谷を含む、前出のいずれかの項目に記載の方法。
項目46:
複数のディスクブレードを通して下流に食品を移動させる際、各ディスクブレードは食品に切り込みを形成し、
食品を食物片に切断することは食品を複数のくし形に切断することを含み、各くし形はくし形頂点で第2の面と交差する第1の面を有し、第1及び第2の面の各々は複数のディスクブレードのうち異なる1つのディスクブレードによって形成された切り込みにより生成されている、前出のいずれかの項目に記載の方法。
項目47:
各くし形の第1及び第2の面の各々は、各面を生成した切り込みを形成したディスクブレードの山と谷によって規定された波状外形を有する、前出のいずれかの項目に記載の方法。
項目48:
第1及び第2の面の各々の波状外形は、下流方向で交互に配置された山と谷を含む、前出のいずれかの項目に記載の方法。
項目49:
食物片は食物スライスであり、
方法は更に、
食物スライスを第2の複数のディスクブレードに衝突させることと、
第2の複数のディスクブレードを通して下流に食物スライスを移動させることと、を含み、
食物スライスが第2の複数のディスクブレードを通って移動する際に第2の複数のディスクブレード内の各ディスクブレードが回転し、第2の複数のディスクブレード内の各ディスクブレードは、(i)食物スライスと(ii)食品を突き刺す各ディスクブレードの山と谷との間の相互作用によって決定されるブレード回転速度で回転し、
方法は更に、複数のディスクブレードを通して食品を移動させることにより第2の複数のディスクブレードで生成された切り込みによって食物スライスを食物スティックに切断することを含む、前出のいずれかの項目に記載の方法。
項目50:
複数のディスクブレードは第1の複数のディスクブレードであり、
第1の複数のディスクブレードによって生成された切り込みは実質的に平行であり、
第2の複数のディスクブレードによって生成された切り込みは実質的に平行であり、
第1の複数のディスクブレードによって生成された切り込みは第2の複数のディスクブレードによって生成された切り込みに対して非平行である、前出のいずれかの項目に記載の方法。
項目51:
第1の複数のディスクブレードによって生成された切り込みは第2の複数のディスクブレードによって生成された切り込みに対して実質的に垂直である、前出のいずれかの項目に記載の方法。
項目52:
各食物スティックは、上流端部と、下流端部と、それぞれが上流端部から下流端部まで延出している4つの側面と、を有し、
各食物スティックの4つの側面は、第1の複数のディスクブレードのうち2つの異なるディスクブレード及び第2の複数のディスクブレードのうち2つの異なるディスクブレードの切り込みによって生成されている、前出のいずれかの項目に記載の方法。
項目53:
各食物スティックは、上流端部と、下流端部と、それぞれが上流端部から下流端部まで延出している4つの側面と、を有し、
各食物スティックの4つの側面の各々は、下流方向で交互に配置された山と谷を含む波状外形を有する、前出のいずれかの項目に記載の方法。
項目54:
各ディスクブレードはそれぞれのブレード回転軸を中心として自由に回転可能であり、
各ディスクブレードのブレード回転軸は食物移動軸に対して垂直であると共に食物移動軸からずれている、前出のいずれかの項目に記載の方法。
項目55:
各ディスクブレードの外周縁はそのディスクブレードのブレード回転軸から一定の半径にある、前出のいずれかの項目に記載の方法。
項目56:
各ディスクブレードの外周縁は少なくとも1つの他のディスクブレードの外周縁に隣接する、前出のいずれかの項目に記載の方法。
項目57:
食物を食物片に切断する方法であって、
食物移動軸に沿って下流方向に複数の回転可能の方へ食品を移動させることであって、食品は複数のディスクブレードに衝突し、各ディスクブレードは対応するブレード回転軸を規定し、各ディスクブレードは食品を貫通し、各ディスクブレードはブレード回転軸から一定の半径に外周縁を有することと、
複数のディスクブレードを通して下流に食品を移動させることと、
複数のディスクブレードを通して食品を移動させることにより複数のディスクブレードで生成された切り込みによって食品を食物片に切断することであって、各ディスクブレードは食品の内部内に末端を有する切り込みを食品に形成し、各切り込みの末端は複数のディスクブレードのうち少なくとも1つの他のディスクブレードによって形成された切り込みの末端に隣接していることと、
を含む、方法。
項目58:
各ディスクブレードの外周縁は少なくとも1つの他のディスクブレードの外周縁に隣接する、前出のいずれかの項目に記載の方法。
項目59:
各ディスクブレードによって形成された切り込みは、少なくとも1つの他のディスクブレードによって形成された切り込みと連携して食品を食物片に分割する、前出のいずれかの項目に記載の方法。
項目60:
各ディスクブレードによって形成された切り込みは、下流方向で交互に配置された山と谷を含む波状外形を有する、前出のいずれかの項目に記載の方法。
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【国際調査報告】