(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-02
(54)【発明の名称】フォトバイオモジュレーション療法用衣類、方法、及びその使用
(51)【国際特許分類】
A61N 5/06 20060101AFI20240326BHJP
A61B 5/0245 20060101ALI20240326BHJP
【FI】
A61N5/06 A
A61B5/0245 200
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023561170
(86)(22)【出願日】2022-04-08
(85)【翻訳文提出日】2023-11-28
(86)【国際出願番号】 US2022071626
(87)【国際公開番号】W WO2022217271
(87)【国際公開日】2022-10-13
(32)【優先日】2021-04-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-10-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】523377715
【氏名又は名称】ニーラックス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】カサノ,パオロ
(72)【発明者】
【氏名】チェン,ジョシュア
【テーマコード(参考)】
4C017
4C082
【Fターム(参考)】
4C017AA02
4C017AA16
4C017AB06
4C017DD14
4C017EE01
4C017FF05
4C017FF17
4C082PA01
4C082PC09
4C082PJ12
4C082RA10
4C082RC09
(57)【要約】
本明細書は、ユーザが皮膚表面上に装着するように構成された衣類構造と、衣類構造に一体化された1つ又は複数の近赤外線光源とを有する、フォトバイオモジュレーション療法用衣類を開示する。近赤外線光源は、600nm~1600nmの波長、所定の線量測定値及び持続時間で、皮膚の1つ又は複数の関心領域に向けて近赤外線を放出するように構成される。プロセッサ及びメモリを備えたコントローラは、近赤外線光源と通信して、近赤外線光源の動作パラメータを制御する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フォトバイオモジュレーション療法用衣類であって、
ユーザが皮膚表面上に装着するように構成され、第1の表面及び前記第1の表面とは反対側の第2の表面を備え、前記第1の表面は、装着されると皮膚表面に面するように構成される、衣類と、
前記衣類内に一体化され、接続端子、1つ又は複数の近赤外線光源、及び1つ又は複数のセンサを備え、前記接続端子は、前記1つ又は複数の近赤外線光源及び前記1つ又は複数のセンサと電子通信し、前記1つ又は複数の近赤外線光源はそれぞれ、600nm~1600nmの波長及び所定の線量測定値で近赤外線を放出するように構成される、フォトバイオモジュレーションユニットと、
プロセッサ及びメモリを含み、前記接続端子との電子通信を確立する様態で前記接続端子の端子レールに動作可能に係合するように構成されたコントローラと、
を備え、
前記衣類の第1の表面は、1つ又は複数の光源開口部を備える第1の部分を含み、前記1つ又は複数の近赤外線光源のそれぞれは、前記1つ又は複数の近赤外線光源からの近赤外線が適正に通過できるようにするべく前記1つ又は複数の光源開口部と動作可能に位置合わせされ、
前記衣類の第1の表面は、1つ又は複数のセンサ開口部を備える第2の部分を含み、前記1つ又は複数のセンサのそれぞれは、前記1つ又は複数のセンサ開口部を通して前記1つ又は複数のセンサの適正な機能を可能にするべく前記1つ又は複数のセンサ開口部と動作可能に位置合わせされ、
前記プロセッサ及び前記メモリは、前記1つ又は複数の近赤外線光源のそれぞれ及び前記1つ又は複数のセンサのそれぞれを独立して制御するための実行可能命令で構成される、
フォトバイオモジュレーション療法用衣類。
【請求項2】
前記衣類は、身体の一部の領域を包む又はそれに適合するように構成され、身体上のある身体の一部の領域から別の身体の一部の領域に移動させることができる、請求項1に記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
【請求項3】
前記衣類は、身体の特定の部分に特にフィットするようにサイズ設定及び寸法設定される、請求項1又は請求項2に記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
【請求項4】
前記1つ又は複数の近赤外線光源のそれぞれは、近赤外発光ダイオードである、請求項1~請求項3のいずれか一項に記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
【請求項5】
前記1つ又は複数のセンサのそれぞれは、前記衣類、前記フォトバイオモジュレーションユニット及びその構成要素、前記コントローラ及びその構成要素、及びユーザの1つ又は複数のパラメータの情報を検出及び収集し、その後、前記情報を前記コントローラに送信するように構成される、請求項1~請求項4のいずれか一項に記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
【請求項6】
前記1つ又は複数のパラメータは、前記衣類、前記フォトバイオモジュレーションユニット及びその構成要素、及び前記コントローラ及びその構成要素の動作情報、ユーザのバイオメトリック情報、又はそれらの任意の組み合わせを含む、請求項5に記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
【請求項7】
前記実行可能命令は、前記1つ又は複数の近赤外線光源のそれぞれを独立して制御する、請求項1~請求項6のいずれか一項に記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
【請求項8】
前記実行可能命令は、前記1つ又は複数の近赤外線光源のそれぞれのアクティブ化、アクティブ化の持続時間、非アクティブ化、非アクティブ化の持続時間、アクティブ化のパターン及びタイミング、非アクティブ化のパターン及びタイミング、フルエンスレベル、放射照度レベル、線量測定レベル、パルス動作、連続動作、動作時間、サイクル持続時間、又はそれらの任意の組み合わせを制御する、請求項7に記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
【請求項9】
前記実行可能命令は、前記1つ又は複数のセンサのそれぞれを独立して制御する、請求項1~請求項8のいずれか一項に記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
【請求項10】
前記実行可能命令は、前記1つ又は複数のセンサのそれぞれの情報の収集及び分析を制御する、請求項9に記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
【請求項11】
前記1つ又は複数の近赤外線光源は、複数の間隔をおいて配置される近赤外線光源である、請求項1~請求項10のいずれか一項に記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
【請求項12】
前記複数の近赤外線光源は、複数の間隔をおいて配置される近赤外線光源グループで配列され、前記複数の近赤外線光源グループのそれぞれは複数の近赤外線光源を備える、請求項11に記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
【請求項13】
1つ又は複数の刺激器をさらに備える、請求項1~請求項12のいずれか一項に記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
【請求項14】
前記1つ又は複数の刺激器は、磁場を発生させることができるコンポーネントを含む、請求項13に記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
【請求項15】
前記プロセッサ及び前記メモリは、前記1つ又は複数の近赤外線光源のそれぞれ及び前記1つ又は複数のセンサのそれぞれを動的に制御するための実行可能命令で構成される、請求項1~請求項14のいずれか一項に記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
【請求項16】
前記皮膚表面は、額部位、後頸部位、手根部位、腹部の部位、又はそれらの任意の組み合わせを含む、請求項1~請求項15のいずれか一項に記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
【請求項17】
前記額部位は、背外側前頭前皮質領域、前頭眼野領域、又はその両方を含む、請求項16に記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
【請求項18】
前記額部位は、Fp1部位、Fpz部位、Fp2部位、F3部位、Fz部位、F4部位、又はそれらの任意の組み合わせを含む、請求項16に記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この特許出願は、参照によりそれらの全内容が本明細書に組み込まれる2021年10月27日に出願された米国特許仮出願第63/272,363号及び2021年4月8日に出願された米国特許仮出願第63/172,405号の優先権の利益を主張し、35U.S.C.§119(e)に従って出願日を設定する権利を有するものである。
【0002】
この特許出願の主題は、一般に、近赤外線を用いたフォトバイオモジュレーション療法を使用して疾患を治療するためのデバイス及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
背景として、フォトバイオモジュレーション療法は、被検者の体の様々な部分に、例えば皮膚に近赤外線をあてるものである。フォトバイオモジュレーション療法は、細胞内で光化学反応を誘発し、ミトコンドリア活性とATPレベルを増加させる。近赤外線は、様々な疾患の治療を提供する目的で、皮膚、軟組織、軟骨、脳脊髄液、及び骨構造を通過するように調整される。経頭蓋フォトバイオモジュレーション治療の例では、ストレス、疲労、ADHDなどのメンタルヘルス関連の症状、他の精神疾患、神経精神疾患、及び神経変性疾患などを治療するために、近赤外線光源が頭部に向けられ、近赤外線が頭蓋を透過して脳に光が当たる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
治療中に、1つ又は複数の光源が、ユーザの皮膚上の定位置に長時間保持されなければならない。しかしながら、ユーザは治療期間中に日常の活動を続けたい場合があり、治療が正確に、妨げられることなく送達されるように、座っての活動及び活発な活動中に定位置にとどまるポータブルシステムが必要となる。さらに、ポータブルシステムにより、即時のリアルタイムの使用が可能になり、ユーザは、必要なときにいつでもフォトバイオモジュレーション療法を受けることができるようになる。
【0005】
本発明の態様は、これらのニーズを満たし、以下の概要で説明されるように、さらなる関連する利点を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の態様は、以下で説明される例示的な利点をもたらす構成及び使用における特定の利点を教示する。
【0007】
本明細書は、ユーザが皮膚表面上に装着するように構成された衣類と、衣類と一体化された1つ又は複数の近赤外線光源とを有する、フォトバイオモジュレーション療法用衣類を開示する。近赤外線光源は、約700nm~約1600nmの波長、所定の線量測定値及び持続時間で、皮膚の1つ又は複数の関心領域に向けて近赤外線を放出するように構成される。プロセッサ及びメモリを備えたコントローラは、近赤外線光源と通信して、近赤外線光源の動作パラメータを制御する。
【0008】
本発明の態様の他の特徴及び利点が、本発明の態様の原理を例として示す添付の図面と併せてなされる以下のより詳細な説明から明らかとなるであろう。
【0009】
本明細書に組み込まれ、その一部をなす添付の図面は、以下の説明でさらに詳細に定義される、その例示的な実施形態のうちの少なくとも1つにおける開示される主題の態様を示している。本開示の特徴、要素、及び態様は、1つ又は複数の実施形態に係る同じ、同等の、又は同様の特徴、要素、又は態様を表す異なる図面での同様の符号で参照される。図面は、必ずしも縮尺どおりではなく、本明細書で説明され、本発明の例示的な実施形態によって提供される原理を示すことに重点が置かれている。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】ユーザが装着する本明細書で開示される例示的なフォトバイオモジュレーション療法用衣類の正面斜視図である。
【
図2】開いた構成の例示的なフォトバイオモジュレーション療法用衣類の背面平面図である。
【
図3】近赤外線光源の例示的なグループ間及びグループ内構成を示す、
図2のフォトバイオモジュレーション療法用衣類の拡大背面平面図である。
【
図4】
図2のフォトバイオモジュレーション療法用衣類の背面斜視図である。
【
図5】コントローラを取り外した状態の端子レールを示す、
図2のフォトバイオモジュレーション療法用衣類の正面斜視図である。
【
図6】フォトバイオモジュレーション療法用衣類に固定された本明細書で開示されるコントローラを示す、
図2のフォトバイオモジュレーション療法用衣類の正面斜視図である。
【
図7】閉じてバンドを形成する調整ストラップを示す、閉じた構成の
図6のフォトバイオモジュレーション療法用衣類の正面斜視図である。
【
図8】
図5のフォトバイオモジュレーション療法用衣類の分解斜視図である。
【
図9】フレキシブルプリント回路基板アセンブリを備える、本明細書で開示されるフォトバイオモジュレーションユニットの平面図である。
【
図10】本明細書で開示されるセンサを示す、10-10で見た
図9のフォトバイオモジュレーションユニットの拡大断面図である。
【
図11】フレキシブルプリント回路基板アセンブリを備える、本明細書で開示されるフォトバイオモジュレーションユニットの平面図である。
【
図12】フレキシブルプリント回路基板アセンブリを備える、本明細書で開示されるフォトバイオモジュレーションユニットの平面図である。
【
図13】フレキシブルプリント回路基板アセンブリを備える、本明細書で開示されるフォトバイオモジュレーションユニットの平面図である。
【
図14】フレキシブルプリント回路基板アセンブリを備える、本明細書で開示されるフォトバイオモジュレーションユニットの平面図である。
【
図15】リキッドワイヤ回路アセンブリを示す、本明細書で開示されるフォトバイオモジュレーション療法用衣類の分解背面斜視図である。
【
図16】リキッドワイヤ回路アセンブリを示す、本明細書で開示されるフォトバイオモジュレーション療法用衣類の分解背面斜視図である。
【
図17】
図17A~
図17Cは、本明細書で開示されるフォトバイオモジュレーション療法用衣類を用いた経頭蓋フォトバイオモジュレーション(tPBM)治療を受けた調査研究からの5人の参加者のEEGスキャンを示し、
図17Aは、tPBM治療前の各参加者のEEGスキャンを示す図であり、
図17Bは、tPBM治療後の各参加者のEEGスキャンを示す図であり、
図17Cは、差異を強調するためにEEGスキャンの前後をマージして示す図である。
【
図18】
図18A~
図18Bは、本明細書で開示されるフォトバイオモジュレーション療法用衣類を用いた参加者のEEGスキャンから得られたデータのグラフを示し、
図18Aは、本明細書で開示されるフォトバイオモジュレーション療法用衣類の使用中の周波数のパーセント変化を示す図であり、
図18Bは、本明細書で開示されるフォトバイオモジュレーション療法用衣類の使用中のガンマパワーの経時変化を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
添付の図面に関連して以下に記載される詳細な説明は、本発明の実施形態の説明を意図しており、本発明が構築及び/又は利用され得る唯一の形態を表すことを意図していない。この説明では、例示された実施形態に関連して本発明を構築する及び動作させるための構造及び一連のステップを説明する。しかしながら、本発明の精神及び範囲内に同じく包含されることが意図される異なる実施形態によって同じ又は同等の構造及びステップが達成され得ることを理解されたい。
【0012】
1つ又は複数の実施形態における本発明のシステムは、フォトバイオモジュレーション療法用衣類を提供する。本明細書で開示されるフォトバイオモジュレーション療法用衣類は、コントローラと協働してフォトバイオモジュレーション療法を施すように構成された1つ又は複数のフォトバイオモジュレーションユニットを一体化した、ユーザが皮膚表面上に装着するように構成された衣類を含む。フォトバイオモジュレーションユニットは、1つ又は複数の近赤外線光源、1つ又は複数のセンサ、及び随意的に、接続端子と電気的に接続された1つ又は複数の刺激器を含む。接続端子はまた、電気接続を確立する様態でコントローラを動作可能に受け入れるように構成される。本明細書で開示される1つ又は複数の近赤外線光源のそれぞれは、600nm~1600nmの波長、所定の線量測定値及び持続時間で近赤外線を放出するように構成される。本明細書で開示されるコントローラは、プロセッサ及びメモリを有し、近赤外線光源の動作パラメータを制御するように構成される。動作中に、フォトバイオモジュレーションユニットは、ユーザの皮膚表面の1つ又は複数の領域に近赤外線を放出するように構成される。いくつかの実施形態では、
図1~
図16に示すように、フォトバイオモジュレーション療法用衣類20は、衣類30、フォトバイオモジュレーションユニット100、及びコントローラ200を備える。
【0013】
いくつかの実施形態では、
図1~
図7に示すように、フォトバイオモジュレーション療法用衣類20は、経頭蓋フォトバイオモジュレーション療法を用いて人Pの頭部Hの特定の領域を治療する目的で、フォトバイオモジュレーション療法ヘッドバンド22として構成することができる。この構成では、治療レベルの近赤外線を関心領域に送達するために、フォトバイオモジュレーション療法ヘッドバンド22に一体化された本明細書で開示される1つ又は複数の近赤外線光源が皮膚表面Sの関心領域の上に配置される及び/又は向けられるように、人Pは、頭部領域Hの周りにぴったりと巻きつけることによってフォトバイオモジュレーション療法ヘッドバンド22を装着する。いくつかの実施形態では、
図1に示すようなフォトバイオモジュレーション療法ヘッドバンド22の位置決めにより、疾患を治療するために頭蓋を通して人Pの脳領域に近赤外線を照射する目的で、本明細書で開示される1つ又は複数の近赤外線光源が、人Pの頭蓋の前頭骨領域の上に、正中矢状面320のほぼ及び/又は実質的に中心(例えば、鼻の中心)に配置される。さらに、これらの実施形態では、フォトバイオモジュレーション療法ヘッドバンド22は、本明細書で開示される近赤外線光源の1つが眉弓領域(すなわち、眼窩よりも上の茶色い隆起)322よりも上に、且つ、一般に(生え際は個人差があるが)生え際よりも下にほぼ位置するように位置決めされる。少なくとも、1つ又は複数の実施形態では、フォトバイオモジュレーション療法ヘッドバンド22内に一体化された本明細書で開示される少なくとも1つの近赤外線光源は、近赤外線への目の暴露を最小にするために、眉弓領域322よりも上に又は少なくとも眼窩よりも上に位置決めされるべきである。いくつかの実施形態では、
図1に示すように、フォトバイオモジュレーション療法ヘッドバンド22は、フォトバイオモジュレーション療法ヘッドバンド22が頭部Hに装着され、適正に位置決めされたときに、Fp1部位300、Fpz部位302、Fp2部位304、F3部位306、Fz部位308、及びF4部位310のうちの1つ又は複数又はすべてを含む皮膚表面S上の定義された関心領域を覆うように位置決めされる。
【0014】
フォトバイオモジュレーション療法用衣類20は、
図1~
図16ではフォトバイオモジュレーション療法ヘッドバンド22として例示されているが、本明細書で開示されるフォトバイオモジュレーション療法用衣類は、身体の様々な部分に構築することができる。いくつかの実施形態では、本明細書で開示されるフォトバイオモジュレーション療法用衣類は、身体上の1つの関心領域から別の関心領域に移動させることができる状態で、多様な身体部分に巻きつく又は適合するように構成することができる。いくつかの実施形態では、本明細書で開示されるフォトバイオモジュレーション療法用衣類は、例えば、ヘッドカバー、バイザー、ネックラップ、ショルダラップ、リストラップ、又は腹部ラップなどとして、具体的には特定の身体部分にフィットするように構成することができる。いくつかの実施形態では、本明細書で開示されるフォトバイオモジュレーション療法用衣類は、例えば、帽子、シャツ、パンツ、又は下着など、個人が着用できる状態で、個人の多様な身体部分にフィットするように構成することができる。
【0015】
フォトバイオモジュレーション療法用衣類20は衣類を含む。衣類は、可撓性、半剛性、又は剛性にすることができ、ユーザの身体にとって快適であるように構築され、衣類のアイテム又は他の装着されるファッションアクセサリと同じような感じに構成される。いくつかの実施形態では、本明細書で開示される衣類は、織成、編成、開繊、フェルティング、スティッチング、クロッシェ編み、又はボンディングを通じて作製されたファブリック材料である。いくつかの実施形態では、衣類は、ファブリック材料の複数の層で構成される。例えば、いくつかの実施形態では、フォトバイオモジュレーション療法用衣類は、外側ファブリックシート及び内側ファブリックシートを備える。外側ファブリックシートは、本明細書で開示される1つ又は複数のフォトバイオモジュレーションユニット及びコントローラを取り付けるためのベースとして機能するようにサイズ設定及び寸法設定され、一方、内側ファブリックアセンブリは、1つ又は複数のフォトバイオモジュレーションユニットを少なくとも覆うようにサイズ設定及び寸法設定される。
【0016】
例えば、いくつかの実施形態では、
図2~
図4、
図7、
図8、
図15、及び
図16を参照すると、フォトバイオモジュレーション療法ヘッドバンド22は、外側ファブリックシート40及び内側ファブリックシート70と、外側ファブリックシート40と内側ファブリックシート70との間に挟み込まれたフォトバイオモジュレーションユニット100を含む衣類30を含む。外側ファブリックシート40は、一般に美的品質及び/又は保護的品質のために選択された多様な天然テキスタイル又は合成テキスタイルで作製することができる。内側ファブリックシート70は、皮膚表面Sに対して横たわるように構成され、天然テキスタイル又は合成テキスタイル又はスペースコットンなどの皮膚表面Sに対して快適な他の材料で作製することができる。
図2~
図7に示すように、外側ファブリックシート40の及び内側ファブリックシート70の上部及び下部は、フォトバイオモジュレーションユニット100をその中に取り囲む様態で衣類30の上縁50及び下縁52を形成するように互いに貼り付けられる。
【0017】
図2、
図4~
図6、
図8、
図15、及び
図16に示すように、衣類30の外側ファブリックシート40はまた、衣類30の右部分54から長手方向に延びる右ヘッドストラップ64と、衣類30の左部分56から長手方向に延びる左ヘッドストラップ66を備える。スライドバックル60は、右ヘッドストラップ64の長さ調整を可能にし、スライドバックル62は、右ヘッドストラップ64に接続され、スライドバックル60によって形成されるループを介して右ヘッドストラップ64に保持される。スライドバックル62は、左ヘッドストラップ66の自由端を受け入れるように構成され、左ヘッドストラップ66は、接続をなすためにフック・ループ嵌合部を含み得る。このヘッドストラップ構成は、フォトバイオモジュレーション療法ヘッドバンド22の容易な調整と、頭部Hへの確実な取り付けを可能にする。
【0018】
図8に示すように、衣類30の外側ファブリックシート40は、端子レールへのコントローラ200の適正な係合を可能にするよう体で、本明細書で開示される接続端子の端子レールを受け入れるようにサイズ設定及び寸法設定された端子レールマウント開口部58を備える。
図2、
図4~
図6、
図8、
図15、及び
図16を参照すると、衣類30の外側ファブリックシート40はまた、衣類30の左部分56から延びるコントローラストラップ68を備える。コントローラストラップ68は、コントローラ200を外側ファブリックシート40に対してしっかりと保持するために、コントローラ200がフォトバイオモジュレーションユニット100に動作可能に係合されると、コントローラ200の周りに巻きつけられるように構成される。コントローラストラップ68は、衣類30にしっかりと貼り付けられた第1の端と、取り付けられたコントローラ200の周りでループをなす第1の端とは反対側の第2の端とを有し、これにより、例えば、フック・ループファスナ、バックル、又はスナップを使用してコントローラ200を衣類30に可逆的に固定する。コントローラストラップ68は、非弾性材料又は弾性材料で構成することができる。
【0019】
図8、
図15、及び
図16で最も良く見られるように、衣類30の内側ファブリックシート70は、1つ又は複数の近赤外線光源開口部76と、1つ又は複数のセンサ開口部78を備える。1つ又は複数の近赤外線光源開口部76のそれぞれは、内側ファブリックシート70にある切欠部であり、組み立てられたときに各開口部76が本明細書で開示される赤外線光源と位置合わせされ、それにより、赤外線光源からの光が赤外線光源開口部76を通して放射することが可能になる。同様に、1つ又は複数のセンサ開口部78のそれぞれは、内側ファブリックシート70にある切欠部であり、組み立てられたときに各開口部78が本明細書で開示されるセンサと位置合わせされ、それにより、センサが適正に機能し、センサ開口部78を通してユーザから情報を収集することが可能になる。
【0020】
いくつかの実施形態では、
図2~
図4及び
図8を参照すると、内側ファブリックシート70は、1つ又は複数のセンサカバー79を含み得る。各センサカバー79は、フォトバイオモジュレーションユニット100に取り付けられた本明細書で開示される1つ又は複数のセンサのそれぞれの上に配置され、それらを保護する。さらに、1つ又は複数のセンサカバー79のそれぞれは、フォトバイオモジュレーション療法用衣類20が装着されたときに皮膚表面Sに接触する又は近接して配置されるように構成される。各センサカバー79は、内側ファブリックシート70又はフォトバイオモジュレーションユニット100に取り付ける及び/又はそれらの間に挟み込むことができる。各センサカバー79は、その下に存在する1つ又は複数のセンサが皮膚表面Sと相互作用して温度、心拍数、血中酸素レベル、及び他の測定可能な機能のうちの1つ又は複数などの身体機能を測定することを可能にする、この例示的な実施形態ではPVCの薄いシートで構築される。さらに、各センサカバー79は、ユーザがフォトバイオモジュレーション療法用衣類20を適正に配向及び装着するのを支援するための視覚的参照を提供する。例えば、フォトバイオモジュレーション療法ヘッドバンド22を頭部Hの周囲に配置するとき、1つ又は複数のセンサカバー79を手動で鼻と位置合わせしてセンサカバー79を実質的に矢状面320の上に配置することができる。
【0021】
フォトバイオモジュレーション療法用衣類20はまた、フォトバイオモジュレーションユニットを含む。フォトバイオモジュレーションユニットは、接続端子、1つ又は複数の近赤外線光源、1つ又は複数のセンサを含み、コントローラ200との電子通信を確立するように構成される。いくつかの実施形態では、
図8、
図9、及び
図11を参照すると、フォトバイオモジュレーションユニット100は、接続端子160と、例えば、赤外線、低レベルレーザ、及び/又は発光ダイオード(LED)などの1つ又は複数の近赤外線光源170、1つ又は複数のセンサ180、及び随意的に1つ又は複数の刺激器194との間の電子通信を確立する電気回路を収容するフレキシブル基板を提供するフレキシブルプリント回路基板アセンブリ110を備える。接続端子160(一般に剛性又は半剛性)には電子回路コネクタ162が取り付けられ、電子回路コネクタ162は、コントローラ200とフレキシブルプリント回路基板アセンブリ110との間の電子通信を提供するように構成される。これらの実施形態では、フレキシブルプリント回路基板アセンブリ110は、装着者に可撓性及び快適さを提供するように構成される。例えば、フォトバイオモジュレーション療法ヘッドバンド22は額の輪郭にぴったり合わなければならないため、フレキシブルプリント回路基板アセンブリ110は、最大限の可撓性及び快適さを可能にする戦略的な切欠部を備えるように設計される。いくつかの実施形態では、
図8及び
図10に示すように、フレキシブルプリント回路基板アセンブリ110は、フォトバイオモジュレーション療法用衣類20の動作中にフレキシブルプリント回路基板アセンブリ110によって生成された熱を放散する、電気回路とは反対側のフレキシブル基板上に放熱材102を備える。
【0022】
いくつかの実施形態では、
図9及び
図11を参照すると、フレキシブルプリント回路基板アセンブリ110は、第1の表面と第1の表面とは反対側の第2の表面とを含む薄い平坦な基板であり、接続端子160から延びるメインストリップ112として構成され、根元部113で第1のストリップ114と、第2のストリップ116と、中央から延びるセンサストリップ140との3つに分かれる。第1のストリップ114及び第2のストリップ116は、接続部117によって遠位で接続され、すべてが切欠部118の境界を画定する。第1のストリップ114及び第2のストリップ116は、第1のストリップ114又は第2のストリップ116に動作可能に取り付けられた各近赤外線光源170と接続端子160との間の電子通信を確立するために必要な電子回路を有する。
【0023】
いくつかの実施形態では、第1のストリップ114及び第2のストリップ116はそれぞれ、本明細書で開示される近赤外線光源をその上に取り付けるための、そこから外方に横方向に延びる一連のタブを含む。例えば、
図9及び
図11に示すように、第1のストリップ114は、第1の取付部120、第2の取付部122、及び第3の取付部124を含み、第1の取付部120は、それらの間の第1の切欠部121によって第2の取付部122から分離され、第3の取付部124は、それらの間の第2の切欠部123によって第2の取付部122から分離される。同様に、第2のストリップ116は、第1の取付部130、第2の取付部132、及び第3の取付部134を含み、第1の取付部130は、それらの間の第1の切欠部131によって第2の取付部132から分離され、第3の取付部134は、それらの間の第2の切欠部133によって第2の取付部132から分離される。第1のストリップ114の第1の取付部120、第2の取付部122、第3の取付部124、及び、第2のストリップ116の第1の取付部130、第2の取付部132、第3の取付部134は、フレキシブルプリント回路基板アセンブリ110の独立した柔軟な屈曲を可能にするゴアのように機能する。そのような柔軟な屈曲により、フレキシブルプリント回路基板アセンブリ110は、皮膚領域Sの1つ又は複数の関心領域の輪郭に容易に従い、本明細書で開示される1つ又は複数の近赤外線光源のそれぞれを隙間が最小限の状態又はまったくない状態で皮膚表面Sの近傍に配置することができる。
【0024】
いくつかの実施形態では、
図9及び
図11を参照すると、センサストリップ140は、センサ取付部142及び自由端144を含む。センサストリップ140は、根元部113を除いてセンサストリップ140が第1のストリップ114及び第2のストリップ116から切り離されるように切欠部118が第1のストリップ114及び第2のストリップ116からセンサストリップ140の隙間を提供する様態で根元部113から切欠部118内に延びる。センサストリップ140は、センサストリップ140に動作可能に取り付けられた各センサ180と接続端子160との間の電子通信を確立するために必要な電子回路を備える。センサストリップ140は、フレキシブルプリント回路基板アセンブリ110の残りの部分に対するセンサストリップ140の屈曲及び僅かな移動を可能にするために比較的薄く細長くされ、センサストリップ140の屈曲及び僅かな移動は、両面テープ220(
図8、
図15、及び
図16参照)によって提供されるセンサ開口部224によってさらに可能になり、フレキシブルプリント回路基板アセンブリ110にねじれがほとんど又はまったくない状態で容易に屈曲し、頭部Hの周りにフィットすることができるようになる。
【0025】
いくつかの実施形態では、
図5、
図8、
図9、
図11、
図15、及び
図16を参照すると、フレキシブルプリント回路基板アセンブリ110の一端に接続端子160が一体に取り付けられる。接続端子160は、電子回路コネクタ162及び端子レールマウント164を含む。接続端子160の電子回路コネクタ162は、フレキシブルプリント回路基板アセンブリ110の、1つ又は複数の赤外線光源170、1つ又は複数のセンサ180、及び1つ又は複数の刺激器194が取り付けられ、1つ又は複数の赤外線光源170、1つ又は複数のセンサ180、及び1つ又は複数の刺激器194との電子通信を確立するために用いられる電気回路を収容している表面と同じ表面上に配置される。接続端子160の端子レールマウント164は、フレキシブルプリント回路基板アセンブリ110の、電子回路コネクタ162とは反対側の表面上に配置される。端子レールマウント164は複数の接点166を含む。端子レールマウント164は、コントローラ200を受け入れ、フォトバイオモジュレーションユニット100と、接続時に接点166と嵌合する対応する接点を有するコントローラ200との間の電子通信を確立するように構成される。迅速な接続及び接続解除を可能にするために、コントローラ200及び端子レールマウント164は、コントローラ200を端子レールマウント164内に取り込み、端子レールマウント164の接点166とコントローラ200を通して突き出る対応する接点との間の電気的接触を強いるためにスライド結合部(例えば、ダブテール、又はさね継ぎ状の結合部)を含む。コントローラ200を端子レールマウント164内にスライドさせた後に、コントローラストラップ68がコントローラ200の上に巻きつけられ、フック・ループなどの解放可能な接続部によって外側ファブリックシート40の内側部分44に固定される。
【0026】
いくつかの実施形態では、
図15及び
図16を参照すると、フォトバイオモジュレーションユニット100は、接続端子160と、例えば、赤外線、低レベルレーザ、及び/又は発光ダイオード(LED)などの1つ又は複数の近赤外線光源170、1つ又は複数のセンサ180、及び随意的に、1つ又は複数の刺激器194との間の電子通信を提供するリキッドワイヤ回路アセンブリ150を備える。リキッドワイヤは、可撓性のチューブに封入される、室温で液相のままである一種の金属で構成される。その液相の性質により、液体の金属は、任意の形状の物体と良好に接触することができ、基板又はカバーフィルムが変形しても優れた電気特性を維持することができる。液体金属の限定ではない例としては、ガリウム及びガリウム-インジウム共晶などの合金が挙げられる。リキッドワイヤ回路アセンブリ150は、電子回路コネクタ162が取り付けられた接続端子160を含み、電子回路コネクタ162は、回路アセンブリ150の1つ又は複数のリキッドワイヤチューブと接続端子160との間に電気的連通を提供するように構成される。これらの実施形態では、リキッドワイヤ回路アセンブリ150は、装着者に可撓性及び快適さを提供するように構成される。例えば、フォトバイオモジュレーション療法ヘッドバンド22は額の輪郭にぴったり合わなければならないため、リキッドワイヤ回路アセンブリ150は、最大限の可撓性及び快適さを可能にする戦略的な切欠部を備えるように設計される。
【0027】
いくつかの実施形態では、
図15及び
図16を参照すると、リキッドワイヤ回路アセンブリ150は、接続端子160から延びるメインリキッドワイヤチューブ152を備え、これは根元部153で第1のリキッドワイヤチューブ154、第2のリキッドワイヤチューブ156、及びセンサリキッドワイヤチューブ158の3つに分かれ、センサリキッドワイヤチューブ158は、中央から延び、外側ファブリックシート40の内面に直接貼り付けられる。第1及び第2のリキッドワイヤチューブ154、156は、第1又は第2のリキッドワイヤチューブ154、156に動作可能に取り付けられた各近赤外線光源170と、コントローラ200への電気接続を提供する接続端子160との間に電気接続を確立するために必要な電子回路を有する。センサリキッドワイヤチューブ158は、センサリキッドワイヤチューブ158に動作可能に取り付けられた各センサ180及び/又は各刺激器194と、コントローラ200への電気接続を提供する接続端子160との間に電気的連通を確立するために必要な電子回路を有する。第1及び第2のリキッドワイヤチューブ154、156及びセンサリキッドワイヤチューブ158を外側ファブリックシート40の内面に直接貼り付けることにより、リキッドワイヤ回路アセンブリ150は、皮膚領域Sの1つ又は複数の関心領域の輪郭に容易に従い、本明細書で開示される1つ又は複数の近赤外線光源のそれぞれを隙間が最小限の状態又はまったくない状態で皮膚表面Sの近傍に配置することができる。図示していないが、リキッドワイヤ回路アセンブリ150は、
図12~
図14のフレキシブルプリント回路基板アセンブリ110について示された配置と同様の配置で構成することができる。
【0028】
図9~
図15を参照すると、フォトバイオモジュレーションユニット100はまた、それぞれ700nm~1600nmの波長範囲の近赤外線を放出するように構成された1つ又は複数の近赤外線光源170を備える。いくつかの実施形態では、近赤外線光源170は、例えば、約700nm、約750nm、約800nm、約900nm、約1000nm、約1100nm、約1200nm、約1300nm、約1400nm、又は約1500nmの波長を有する光を放出する。いくつかの実施形態では、近赤外線光源170は、例えば、少なくとも700nm、少なくとも750nm、少なくとも800nm、少なくとも850nm、少なくとも900nm、少なくとも1000nm、少なくとも1100nm、少なくとも1200nm、少なくとも1300nm、少なくとも1400nm、又は少なくとも1500nmの波長を有する光を放出する。いくつかの実施形態では、近赤外線光源170は、例えば、高々700nm、高々750nm、高々800nm、高々850nm、高々900nm、高々1000nm、高々1100nm、高々1200nm、高々1300nm、高々1400nm、又は高々1500nmの波長を有する光を放出する。
【0029】
いくつかの実施形態では、近赤外線光源170は、例えば、約700nm~約750nm、約700nm~約800nm、約700nm~約900nm、約700nm~約1000nm、約700nm~約1100nm、約700nm~約1200nm、約700nm~約1300nm、約700nm~約1400nm、約700nm~約1500nm、約750nm~約800nm、約750nm~約850nm、約750nm~約900nm、約750nm~約1000nm、約750nm~約1100nm、約750nm~約1200nm、約750nm~約1300nm、約750nm~約1400nm、約750nm~約1500nm、約800nm~約850nm、約800nm~約900nm、約800nm~約1000nm、約800nm~約1100nm、約800nm~約1200nm、約800nm~約1300nm、約800nm~約1400nm、約800nm~約1500nm、約850nm~約900nm、約850nm~約1000nm、約850nm~約1100nm、約850nm~約1200nm、約850nm~約1300nm、約850nm~約1400nm、約850nm~約1500nm、約900nm~約1000nm、約900nm~約1100nm、約900nm~約1200nm、約900nm~約1300nm、約900nm~約1400nm、約900nm~約1500nm、約1000nm~約1100nm、約1000nm~約1200nm、約1000nm~約1300nm、約1000nm~約1400nm、約1000nm~約1500nm、約1100nm~約1200nm、約1100nm~約1300nm、約1100nm~約1400nm、約1100nm~約1500nm、約1200nm~約1300nm、約1200nm~約1400nm、約1200nm~約1500nm、約1300nm~約1400nm、約1300nm~約1500nm、又は約1400nm~約1500nmの波長を有する光を放出する。
【0030】
いくつかの実施形態では、1つ又は複数の近赤外線光源170はそれぞれ、約1Hz~約100Hzのパルス波(又は周波数)範囲の近赤外線を放出するように構成される。いくつかの実施形態では、近赤外線光源170は、例えば、約10Hz、約20Hz、約30Hz、約40Hz、約50Hz、約60Hz、約70Hz、約80Hz、約90Hz、又は約100Hzのパルス波を有する光を放出する。いくつかの実施形態では、近赤外線光源170は、例えば、少なくとも10Hz、少なくとも20Hz、少なくとも30Hz、少なくとも40Hz、少なくとも50Hz、少なくとも60Hz、少なくとも70Hz、少なくとも80Hz、少なくとも90Hz、又は少なくとも100Hzのパルス波を有する光を放出する。いくつかの実施形態では、近赤外線光源170は、例えば、高々10Hz、高々20Hz、高々30Hz、高々40Hz、高々50Hz、高々60Hz、高々70Hz、高々80Hz、高々90Hz、又は高々100Hzのパルス波を有する光を放出する。いくつかの実施形態では、近赤外線光源170は、例えば、約10Hz~約20Hz、約10Hz~約30Hz、約10Hz~約40Hz、約10Hz~約50Hz、約10Hz~約60Hz、約10Hz~約70Hz、約10Hz~約80Hz、約10Hz~約90Hz、約10Hz~約100Hz、約20Hz~約30Hz、約20Hz~約40Hz、約20Hz~約50Hz、約20Hz~約60Hz、約20Hz~約70Hz、約20Hz~約80Hz、約20Hz~約90Hz、約20Hz~約100Hz、約30Hz~約40Hz、約30Hz~約50Hz、約30Hz~約60Hz、約30Hz~約70Hz、約30Hz~約80Hz、約30Hz~約90Hz、約30Hz~約100Hz、約40Hz~約50Hz、約40Hz~約60Hz、約40Hz~約70Hz、約40Hz~約80Hz、約40Hz~約90Hz、約40Hz~約100Hz、約50Hz~約60Hz、約50Hz~約70Hz、約50Hz~約80Hz、約50Hz~約90Hz、約50Hz~約100Hz、約60Hz~約70Hz、約60Hz~約80Hz、約60Hz~約90Hz、約60Hz~約100Hz、約70Hz~約80Hz、約70Hz~約90Hz、約70Hz~約100Hz、約80Hz~約90Hz、約80Hz~約100Hz、又は約90Hz~約100Hzのパルス波を有する光を放出する。
【0031】
いくつかの実施形態では、1つ又は複数の近赤外線光源170はそれぞれ、約100Hz~約1000Hzのパルス波(又は周波数)範囲の近赤外線を放出するように構成される。いくつかの実施形態では、近赤外線光源170は、例えば、約100Hz、約200Hz、約300Hz、約400Hz、約500Hz、約600Hz、約700Hz、約800Hz、約900Hz、又は約1000Hzのパルス波を有する光を放出する。いくつかの実施形態では、近赤外線光源170は、例えば、少なくとも100Hz、少なくとも200Hz、少なくとも300Hz、少なくとも400Hz、少なくとも500Hz、少なくとも600Hz、少なくとも700Hz、少なくとも800Hz、少なくとも900Hz、又は少なくとも1000Hzのパルス波を有する光を放出する。いくつかの実施形態では、近赤外線光源170は、例えば、高々100Hz、高々200Hz、高々300Hz、高々400Hz、高々500Hz、高々600Hz、高々700Hz、高々800Hz、高々900Hz、又は高々1000Hzのパルス波を有する光を放出する。いくつかの実施形態では、近赤外線光源170は、例えば、約100Hz~約200Hz、約100Hz~約300Hz、約100Hz~約400Hz、約100Hz~約500Hz、約100Hz~約600Hz、約100Hz~約700Hz、約100Hz~約800Hz、約100Hz~約900Hz、約100Hz~約1000Hz、約200Hz~約300Hz、約200Hz~約400Hz、約200Hz~約500Hz、約200Hz~約600Hz、約200Hz~約700Hz、約200Hz~約800Hz、約200Hz~約900Hz、約200Hz~約1000Hz、約300Hz~約400Hz、約300Hz~約500Hz、約300Hz~約600Hz、約300Hz~約700Hz、約300Hz~約800Hz、約300Hz~約900Hz、約300Hz~約1000Hz、約400Hz~約500Hz、約400Hz~約600Hz、約400Hz~約700Hz、約400Hz~約800Hz、約400Hz~約900Hz、約400Hz~約1000Hz、約500Hz~約600Hz、約500Hz~約700Hz、約500Hz~約800Hz、約500Hz~約900Hz、約500Hz~約1000Hz、約600Hz~約700Hz、約600Hz~約800Hz、約600Hz~約900Hz、約600Hz~約1000Hz、約700Hz~約800Hz、約700Hz~約900Hz、約700Hz~約1000Hz、約800Hz~約900Hz、約800Hz~約1000Hz、又は約900Hz~約1000Hzのパルス波を有する光を放出する。
【0032】
いくつかの実施形態では、1つ又は複数の近赤外線光源170はそれぞれ、約1000Hz~約5000Hzのパルス波(又は周波数)範囲の近赤外線を放出するように構成される。いくつかの実施形態では、近赤外線光源170は、例えば、約1000Hz、約2000Hz、約3000Hz、約4000Hz、又は約5000Hzのパルス波を有する光を放出する。いくつかの実施形態では、近赤外線光源170は、例えば、少なくとも1000Hz、少なくとも2000Hz、少なくとも3000Hz、少なくとも4000Hz、又は少なくとも5000Hzのパルス波を有する光を放出する。いくつかの実施形態では、近赤外線光源170は、例えば、高々1000Hz、高々2000Hz、高々3000Hz、高々4000Hz、又は高々5000Hzのパルス波を有する光を放出する。いくつかの実施形態では、近赤外線光源170は、例えば、約1000Hz~約2000Hz、約1000Hz~約3000Hz、約1000Hz~約4000Hz、約1000Hz~約5000Hz、約2000Hz~約3000Hz、約2000Hz~約4000Hz、約2000Hz~約5000Hz、約3000Hz~約4000Hz、約3000Hz~約5000Hz、又は約4000Hz~約5000Hzのパルス波を有する光を放出する。
【0033】
いくつかの実施形態では、1つ又は複数の近赤外線光源170はそれぞれ、約100J~約1100Jの放射エネルギー範囲の近赤外線を放出するように構成される。いくつかの実施形態では、近赤外線光源170は、例えば、約100J、約200J、約300J、約400J、約500J、約600J、約700J、約800J、約900J、約1000J、又は約1100Jの放射エネルギーを有する。いくつかの実施形態では、近赤外線光源170は、例えば、少なくとも100J、少なくとも200J、少なくとも300J、少なくとも400J、少なくとも500J、少なくとも600J、少なくとも700J、少なくとも800J、少なくとも900J、少なくとも1000J、又は少なくとも1100Jの放射エネルギーを有する。いくつかの実施形態では、近赤外線光源170は、例えば、高々100J、高々200J、高々300J、高々400J、高々500J、高々600J、高々700J、高々800J、高々900J、高々1000J、又は高々1100Jの放射エネルギーを有する。いくつかの実施形態では、近赤外線光源170は、例えば、約100J~約200J、約100J~約300J、約100J~約400J、約100J~約500J、約100J~約600J、約100J~約700J、約100J~約800J、約100J~約900J、約100J~約1000J、約100J~約1100J、約200J~約300J、約200J~約400J、約200J~約500J、約200J~約600J、約200J~約700J、約200J~約800J、約200J~約900J、約200J~約1000J、約200J~約1100J、約300J~約400J、約300J~約500J、約300J~約600J、約300J~約700J、約300J~約800J、約300J~約900J、約300J~約1000J、約300J~約1100J、約400J~約500J、約400J~約600J、約400J~約700J、約400J~約800J、約400J~約900J、約400J~約1000J、約400J~約1100J、約500J~約600J、約500J~約700J、約500J~約800J、約500J~約900J、約500J~約1000J、約500J~約1100J、約600J~約700J、約600J~約800J、約600J~約900J、約600J~約1000J、約600J~約1100J、約700J~約800J、約700J~約900J、約700J~約1000J、約700J~約1100J、約800J~約900J、約800J~約1000J、約800J~約1100J、約900J~約1000J、約900J~約1100J、又は約1000J~約1100Jの放射エネルギーを有する。
【0034】
いくつかの実施形態では、1つ又は複数の近赤外線光源170はそれぞれ、約5mW/cm2~約100mW/cm2の放射照度(光束密度)範囲の近赤外線を放出するように構成される。いくつかの実施形態では、近赤外線光源170は、例えば、約5mW/cm2、約10mW/cm2、約15mW/cm2、約20mW/cm2、約25mW/cm2、約30mW/cm2、約35mW/cm2、約40mW/cm2、約50mW/cm2、約60mW/cm2、約70mW/cm2、約80mW/cm2、約90mW/cm2、又は約100mW/cm2の放射照度(光束密度)を有する。いくつかの実施形態では、近赤外線光源170は、例えば、少なくとも5mW/cm2、少なくとも10mW/cm2、少なくとも15mW/cm2、少なくとも20mW/cm2、少なくとも25mW/cm2、少なくとも30mW/cm2、少なくとも35mW/cm2、少なくとも40mW/cm2、少なくとも50mW/cm2、少なくとも60mW/cm2、少なくとも70mW/cm2、少なくとも80mW/cm2、少なくとも90mW/cm2、又は少なくとも100mW/cm2の放射照度(光束密度)を有する。いくつかの実施形態では、近赤外線光源170は、例えば、高々5mW/cm2、高々10mW/cm2、高々15mW/cm2、高々20mW/cm2、高々25mW/cm2、高々30mW/cm2、高々35mW/cm2、高々40mW/cm2、高々50mW/cm2、高々60mW/cm2、高々70mW/cm2、高々80mW/cm2、高々90mW/cm2、又は高々100mW/cm2の放射照度(光束密度)を有する。いくつかの実施形態では、近赤外線光源170は、例えば、約5mW/cm2~約10mW/cm2、約5mW/cm2~約15mW/cm2、約5mW/cm2~約20mW/cm2、約5mW/cm2~約25mW/cm2、約5mW/cm2~約30mW/cm2、約5mW/cm2~約35mW/cm2、約10mW/cm2~約15mW/cm2、約10mW/cm2~約20mW/cm2、約10mW/cm2~約25mW/cm2、約10mW/cm2~約30mW/cm2、約10mW/cm2~約35mW/cm2、約15mW/cm2~約20mW/cm2、約15mW/cm2~約25mW/cm2、約15mW/cm2~約30mW/cm2、約15mW/cm2~約35mW/cm2、約20mW/cm2~約25mW/cm2、約20mW/cm2~約30mW/cm2、約20mW/cm2~約35mW/cm2、約25mW/cm2~約30mW/cm2、約25mW/cm2~約35mW/cm2、又は約30mW/cm2~約35mW/cm2の放射照度(光束密度)を有する。いくつかの実施形態では、近赤外線光源170は、例えば、約20mW/cm2~約50mW/cm2、約20mW/cm2~約60mW/cm2、約20mW/cm2~約70mW/cm2、約20mW/cm2~約80mW/cm2、約20mW/cm2~約90mW/cm2、約20mW/cm2~約100mW/cm2、約30mW/cm2~約60mW/cm2、約30mW/cm2~約70mW/cm2、約30mW/cm2~約80mW/cm2、約30mW/cm2~約90mW/cm2、約30mW/cm2~約100mW/cm2、約40mW/cm2~約60mW/cm2、約40mW/cm2~約70mW/cm2、約40mW/cm2~約80mW/cm2、約40mW/cm2~約90mW/cm2、約40mW/cm2~約100mW/cm2、約50mW/cm2~約60mW/cm2、約50mW/cm2~約70mW/cm2、約50mW/cm2~約80mW/cm2、約50mW/cm2~約90mW/cm2、約50mW/cm2~約100mW/cm2、約60mW/cm2~約70mW/cm2、約60mW/cm2~約80mW/cm2、約60mW/cm2~約90mW/cm2、約60mW/cm2~約100mW/cm2、約70mW/cm2~約80mW/cm2、約70mW/cm2~約90mW/cm2、約70mW/cm2~約100mW/cm2、約80mW/cm2~約90mW/cm2、約80mW/cm2~約100mW/cm2、又は約90mW/cm2~約100mW/cm2の放射照度(光束密度)を有する。
【0035】
いくつかの実施形態では、1つ又は複数の近赤外線光源170はそれぞれ、約100mW/cm2~約1000mW/cm2の放射照度(光束密度)範囲の近赤外線を放出するように構成される。いくつかの実施形態では、近赤外線光源170は、例えば、約100mW/cm2、約200mW/cm2、約300mW/cm2、約400mW/cm2、約500mW/cm2、約600mW/cm2、約700mW/cm2、約800mW/cm2、約900mW/cm2、又は約1000mW/cm2の放射照度(光束密度)を有する。いくつかの実施形態では、近赤外線光源170は、例えば、少なくとも100mW/cm2、少なくとも200mW/cm2、少なくとも300mW/cm2、少なくとも400mW/cm2、少なくとも500mW/cm2、少なくとも600mW/cm2、少なくとも700mW/cm2、少なくとも800mW/cm2、少なくとも900mW/cm2、又は少なくとも1000mW/cm2の放射照度(光束密度)を有する。いくつかの実施形態では、近赤外線光源170は、例えば、高々100mW/cm2、高々200mW/cm2、高々300mW/cm2、高々400mW/cm2、高々500mW/cm2、高々600mW/cm2、高々700mW/cm2、高々800mW/cm2、高々900mW/cm2、又は高々1000mW/cm2の放射照度(光束密度)を有する。いくつかの実施形態では、近赤外線光源170は、例えば、約100mW/cm2~約200mW/cm2、約100mW/cm2~約300mW/cm2、約100mW/cm2~約400mW/cm2、約100mW/cm2~約500mW/cm2、約100mW/cm2~約600mW/cm2、約100mW/cm2~約700mW/cm2、約100mW/cm2~約800mW/cm2、約100mW/cm2~約900mW/cm2、約100mW/cm2~約1000mW/cm2、約200mW/cm2~約300mW/cm2、約200mW/cm2~約400mW/cm2、約200mW/cm2~約500mW/cm2、約200mW/cm2~約600mW/cm2、約200mW/cm2~約700mW/cm2、約200mW/cm2~約800mW/cm2、約200mW/cm2~約900mW/cm2、約200mW/cm2~約1000mW/cm2、約300mW/cm2~約400mW/cm2、約300mW/cm2~約500mW/cm2、約300mW/cm2~約600mW/cm2、約300mW/cm2~約700mW/cm2、約300mW/cm2~約800mW/cm2、約300mW/cm2~約900mW/cm2、約300mW/cm2~約1000mW/cm2、約400mW/cm2~約500mW/cm2、約400mW/cm2~約600mW/cm2、約400mW/cm2~約700mW/cm2、約400mW/cm2~約800mW/cm2、約400mW/cm2~約900mW/cm2、約400mW/cm2~約1000mW/cm2、約500mW/cm2~約600mW/cm2、約500mW/cm2~約700mW/cm2、約500mW/cm2~約800mW/cm2、約500mW/cm2~約900mW/cm2、約500mW/cm2~約1000mW/cm2、約600mW/cm2~約700mW/cm2、約600mW/cm2~約800mW/cm2、約600mW/cm2~約900mW/cm2、約600mW/cm2~約1000mW/cm2、約700mW/cm2~約800mW/cm2、約700mW/cm2~約900mW/cm2、約700mW/cm2~約1000mW/cm2、約800mW/cm2~約900mW/cm2、約800mW/cm2~約1000mW/cm2、又は約900mW/cm2~約1000mW/cm2の放射照度(光束密度)を有する。
【0036】
いくつかの実施形態では、1つ又は複数の近赤外線光源170はそれぞれ、約5J/cm2~約100J/cm2の放射露光(フルエンス)範囲の近赤外線を放出するように構成される。いくつかの実施形態では、近赤外線光源170は、例えば、約5J/cm2、約10J/cm2、約15J/cm2、約20J/cm2、約30J/cm2、約40J/cm2、約50J/cm2、約70J/cm2、約70J/cm2、約75J/cm2、約80J/cm2、約90J/cm2、又は約100J/cm2の放射露光(フルエンス)を有する。いくつかの実施形態では、近赤外線光源170は、例えば、少なくとも5J/cm2、少なくとも10J/cm2、少なくとも15J/cm2、少なくとも20J/cm2、少なくとも30J/cm2、少なくとも40J/cm2、少なくとも50J/cm2、少なくとも70J/cm2、少なくとも70J/cm2、少なくとも75J/cm2、少なくとも80J/cm2、少なくとも90J/cm2、又は少なくとも100J/cm2の放射露光(フルエンス)を有する。いくつかの実施形態では、近赤外線光源170は、例えば、高々5J/cm2、高々10J/cm2、高々15J/cm2、高々20J/cm2、高々30J/cm2、高々40J/cm2、高々50J/cm2、高々70J/cm2、高々70J/cm2、高々75J/cm2、高々80J/cm2、高々90J/cm2、又は高々100J/cm2の放射露光(フルエンス)を有する。いくつかの実施形態では、近赤外線光源170は、例えば、約5J/cm2~約10J/cm2、約5J/cm2~約15J/cm2、約5J/cm2~約20J/cm2、約5J/cm2~約30J/cm2、約5J/cm2~約40J/cm2、約5J/cm2~約50J/cm2、約5J/cm2~約60J/cm2、約5J/cm2~約70J/cm2、約5J/cm2~約75J/cm2、約5J/cm2~約80J/cm2、約5J/cm2~約90J/cm2、約5J/cm2~約100J/cm2、約10J/cm2~約15J/cm2、約10J/cm2~約20J/cm2、約10J/cm2~約30J/cm2、約10J/cm2~約40J/cm2、約10J/cm2~約50J/cm2、約10J/cm2~約60J/cm2、約10J/cm2~約70J/cm2、約10J/cm2~約75J/cm2、約10J/cm2~約80J/cm2、約10J/cm2~約90J/cm2、約10J/cm2~約100J/cm2、約20J/cm2~約30J/cm2、約20J/cm2~約40J/cm2、約20J/cm2~約50J/cm2、約20J/cm2~約60J/cm2、約20J/cm2~約70J/cm2、約20J/cm2~約75J/cm2、約20J/cm2~約80J/cm2、約20J/cm2~約90J/cm2、約20J/cm2~約100J/cm2、約30J/cm2~約40J/cm2、約30J/cm2~約50J/cm2、約30J/cm2~約60J/cm2、約30J/cm2~約70J/cm2、約30J/cm2~約75J/cm2、約30J/cm2~約80J/cm2、約30J/cm2~約90J/cm2、約30J/cm2~約100J/cm2、約40J/cm2~約50J/cm2、約40J/cm2~約60J/cm2、約40J/cm2~約70J/cm2、約40J/cm2~約75J/cm2、約40J/cm2~約80J/cm2、約40J/cm2~約90J/cm2、約40J/cm2~約100J/cm2、約50J/cm2~約60J/cm2、約50J/cm2~約70J/cm2、約50J/cm2~約75J/cm2、約50J/cm2~約80J/cm2、約50J/cm2~約90J/cm2、約50J/cm2~約100J/cm2、約60J/cm2~約70J/cm2、約60J/cm2~約80J/cm2、約60J/cm2~約90J/cm2、約60J/cm2~約100J/cm2、約70J/cm2~約80J/cm2、約70J/cm2~約90J/cm2、約70J/cm2~約100J/cm2、約80J/cm2~約90J/cm2、約80J/cm2~約100J/cm2、又は約90J/cm2~約100J/cm2の放射露光(フルエンス)を有する。
【0037】
いくつかの実施形態では、1つ又は複数の近赤外線光源170はそれぞれ、約100J/cm2~約1000J/cm2の放射露光(フルエンス)範囲の近赤外線を放出するように構成される。いくつかの実施形態では、近赤外線光源170は、例えば、約100J/cm2、約200J/cm2、約300J/cm2、約400J/cm2、約500J/cm2、約600J/cm2、約700J/cm2、約800J/cm2、約900J/cm2、又は約1000J/cm2の放射露光(フルエンス)を有する。いくつかの実施形態では、近赤外線光源170は、例えば、少なくとも100J/cm2、少なくとも200J/cm2、少なくとも300J/cm2、少なくとも400J/cm2、少なくとも500J/cm2、少なくとも600J/cm2、少なくとも700J/cm2、少なくとも800J/cm2、少なくとも900J/cm2、又は少なくとも1000J/cm2の放射露光(フルエンス)を有する。いくつかの実施形態では、近赤外線光源170は、例えば、高々100J/cm2、高々200J/cm2、高々300J/cm2、高々400J/cm2、高々500J/cm2、高々600J/cm2、高々700J/cm2、高々800J/cm2、高々900J/cm2、又は高々1000J/cm2の放射露光(フルエンス)を有する。いくつかの実施形態では、近赤外線光源170は、例えば、約100J/cm2~約200J/cm2、約100J/cm2~約300J/cm2、約100J/cm2~約400J/cm2、約100J/cm2~約500J/cm2、約100J/cm2~約600J/cm2、約100J/cm2~約700J/cm2、約100J/cm2~約800J/cm2、約100J/cm2~約900J/cm2、約100J/cm2~約1000J/cm2、約200J/cm2~約300J/cm2、約200J/cm2~約400J/cm2、約200J/cm2~約500J/cm2、約200J/cm2~約600J/cm2、約200J/cm2~約700J/cm2、約200J/cm2~約800J/cm2、約200J/cm2~約900J/cm2、約200J/cm2~約1000J/cm2、約300J/cm2~約400J/cm2、約300J/cm2~約500J/cm2、約300J/cm2~約600J/cm2、約300J/cm2~約700J/cm2、約300J/cm2~約800J/cm2、約300J/cm2~約900J/cm2、約300J/cm2~約1000J/cm2、約400J/cm2~約500J/cm2、約400J/cm2~約600J/cm2、約400J/cm2~約700J/cm2、約400J/cm2~約800J/cm2、約400J/cm2~約900J/cm2、約400J/cm2~約1000J/cm2、約500J/cm2~約600J/cm2、約500J/cm2~約700J/cm2、約500J/cm2~約800J/cm2、約500J/cm2~約900J/cm2、約500J/cm2~約1000J/cm2、約600J/cm2~約700J/cm2、約600J/cm2~約800J/cm2、約600J/cm2~約900J/cm2、約600J/cm2~約1000J/cm2、約700J/cm2~約800J/cm2、約700J/cm2~約900J/cm2、約700J/cm2~約1000J/cm2、約800J/cm2~約900J/cm2、約800J/cm2~約1000J/cm2、又は約900J/cm2~約1000J/cm2の放射露光(フルエンス)を有する。
【0038】
いくつかの実施形態では、近赤外線光源170は、高出力の赤外線光源である。いくつかの実施形態では、高出力近赤外線光源は、例えば、約400mW、約425mW、約450mW、約500mW、約525mW、約550mW、約575mW、又は約600mWの放射束(出力)を有する。いくつかの実施形態では、高出力近赤外線光源は、例えば、少なくとも400mW、少なくとも425mW、少なくとも450mW、少なくとも500mW、少なくとも525mW、少なくとも550mW、少なくとも575mW、又は少なくとも600mWの放射束(出力)を有する。いくつかの実施形態では、高出力近赤外線光源は、例えば、高々400mW、高々425mW、高々450mW、高々500mW、高々525mW、高々550mW、高々575mW、又は高々600mWの放射束(出力)を有する。いくつかの実施形態では、高出力近赤外線光源は、例えば、約400mW~約450mW、約400mW~約500mW、約400mW~約550mW、約400mW~約600mW、約450mW~約500mW、約450mW~約550mW、約450mW~約600mW、約500mW~約550mW、約500mW~約600mW、又は約550mW~約600mWの放射束(出力)を有する。
【0039】
いくつかの実施形態では、高出力近赤外線光源は、例えば、約100mW、約200mW、約300mW、約400mW、約500mW、約600mW、約700mW、約800mW、約900mW、又は約1000mWの放射束(出力)を有する。いくつかの実施形態では、高出力近赤外線光源は、例えば、少なくとも100mW、少なくとも200mW、少なくとも300mW、少なくとも400mW、少なくとも500mW、少なくとも600mW、少なくとも700mW、少なくとも800mW、少なくとも900mW、又は少なくとも1000mWの放射束(出力)を有する。いくつかの実施形態では、高出力近赤外線光源は、例えば、高々100mW、高々200mW、高々300mW、高々400mW、高々500mW、高々600mW、高々700mW、高々800mW、高々900mW、又は高々1000mWの放射束(出力)を有する。いくつかの実施形態では、高出力近赤外線光源は、例えば、約100mW~約200mW、約100mW~約300mW、約100mW~約400mW、約100mW~約500mW、約100mW~約600mW、約100mW~約700mW、約100mW~約800mW、約100mW~約900mW、約100mW~約1000mW、約200mW~約300mW、約200mW~約400mW、約200mW~約500mW、約200mW~約600mW、約200mW~約700mW、約200mW~約800mW、約200mW~約900mW、約200mW~約1000mW、約300mW~約400mW、約300mW~約500mW、約300mW~約600mW、約300mW~約700mW、約300mW~約800mW、約300mW~約900mW、約300mW~約1000mW、約400mW~約500mW、約400mW~約600mW、約400mW~約700mW、約400mW~約800mW、約400mW~約900mW、約400mW~約1000mW、約500mW~約600mW、約500mW~約700mW、約500mW~約800mW、約500mW~約900mW、約500mW~約1000mW、約600mW~約700mW、約600mW~約800mW、約600mW~約900mW、約600mW~約1000mW、約700mW~約800mW、約700mW~約900mW、約700mW~約1000mW、約800mW~約900mW、約800mW~約1000mW、又は約900mW~約1000mWの放射束(出力)を有する。
【0040】
いくつかの実施形態では、高出力近赤外線光源は、例えば、約150mW/sr、約200mW/sr、約250mW/sr、約300mW/sr、約350mW/sr、約400mW/sr、約450mW/sr、約500mW/sr、約550mW/sr、約600mW/sr、約650mW/sr、約700mW/sr、又は約750mW/srの放射強度(輝度)を有する。いくつかの実施形態では、高出力近赤外線光源は、例えば、少なくとも150mW/sr、少なくとも200mW/sr、少なくとも250mW/sr、少なくとも300mW/sr、少なくとも350mW/sr、少なくとも400mW/sr、少なくとも450mW/sr、少なくとも500mW/sr、少なくとも550mW/sr、少なくとも600mW/sr、少なくとも650mW/sr、少なくとも700mW/sr、又は少なくとも750mW/srの放射強度(輝度)を有する。いくつかの実施形態では、高出力近赤外線光源は、例えば、高々150mW/sr、高々200mW/sr、高々250mW/sr、高々300mW/sr、高々350mW/sr、高々400mW/sr、高々450mW/sr、高々500mW/sr、高々550mW/sr、高々600mW/sr、高々650mW/sr、高々700mW/sr、又は高々750mW/srの放射強度(輝度)を有する。いくつかの実施形態では、高出力近赤外線光源は、例えば、約150mW/sr~約200mW/sr、約150mW/sr~約300mW/sr、約150mW/sr~約400mW/sr、約150mW/sr~約500mW/sr、約150mW/sr~約600mW/sr、約150mW/sr~約700mW/sr、約150mW/sr~約800mW/sr、約200mW/sr~約300mW/sr、約200mW/sr~約400mW/sr、約200mW/sr~約500mW/sr、約200mW/sr~約600mW/sr、約200mW/sr~約700mW/sr、約200mW/sr~約800mW/sr、約300mW/sr~約400mW/sr、約300mW/sr~約500mW/sr、約300mW/sr~約600mW/sr、約300mW/sr~約700mW/sr、約300mW/sr~約800mW/sr、約400mW/sr~約500mW/sr、約400mW/sr~約600mW/sr、約400mW/sr~約700mW/sr、約400mW/sr~約800mW/sr、約500mW/sr~約600mW/sr、約500mW/sr~約700mW/sr、約500mW/sr~約800mW/sr、約600mW/sr~約700mW/sr、約600mW/sr~約800mW/sr、又は約700mW/sr~約800mW/srの輝度範囲(又は放射強度)を有する。
【0041】
いくつかの実施形態では、近赤外線光源170は、低出力の赤外線光源である。いくつかの実施形態では、低出力近赤外線光源は、例えば、約30mW、約35mW、約40mW、約45mW、約50mW、約55mW、約60mW、約65mW、約70mW、又は約75mWの放射束(出力)を有する。いくつかの実施形態では、低出力近赤外線光源は、例えば、少なくとも30mW、少なくとも35mW、少なくとも40mW、少なくとも45mW、少なくとも50mW、少なくとも55mW、少なくとも60mW、少なくとも65mW、少なくとも70mW、又は少なくとも75mWの放射束(出力)を有する。いくつかの実施形態では、低出力近赤外線光源は、例えば、高々30mW、高々35mW、高々40mW、高々45mW、高々50mW、高々55mW、高々60mW、高々65mW、高々70mW、又は高々75mWの放射束(出力)を有する。いくつかの実施形態では、低出力近赤外線光源は、例えば、約30mW~約40mW、約30mW~約50mW、約30mW~約60mW、約30mW~約70mW、約30mW~約75mW、約40mW~約50mW、約40mW~約60mW、約40mW~約70mW、約40mW~約75mW、約50mW~約60mW、約50mW~約70mW、約50mW~約75mW、約60mW~約70mW、又は約60mW~約75mWの放射束(出力)を有する。
【0042】
いくつかの実施形態では、低出力近赤外線光源は、例えば、約25mW/sr、約50mW/sr、約75mW/sr、約100mW/sr、約125mW/sr、又は約150mW/srの放射強度(輝度)を有するように構成される。いくつかの実施形態では、低出力近赤外線光源は、例えば、少なくとも25mW/sr、少なくとも50mW/sr、少なくとも75mW/sr、少なくとも100mW/sr、少なくとも125mW/sr、又は少なくとも150mW/srの輝度(又は放射強度)を有する。いくつかの実施形態では、近赤外線光源170は、例えば、高々25mW/sr、高々50mW/sr、高々75mW/sr、高々100mW/sr、高々125mW/sr、又は高々150mW/srの放射強度(輝度)を有する。いくつかの実施形態では、低出力近赤外線光源は、例えば、約25mW/sr~約50mW/sr、約25mW/sr~約75mW/sr、約25mW/sr~約100mW/sr、約25mW/sr~約125mW/sr、約25mW/sr~約150mW/sr、約50mW/sr~約75mW/sr、約50mW/sr~約100mW/sr、約50mW/sr~約125mW/sr、約50mW/sr~約150mW/sr、約75mW/sr~約100mW/sr、約75mW/sr~約125mW/sr、約75mW/sr~約150mW/sr、約100mW/sr~約125mW/sr、約100mW/sr~約150mW/sr、又は約125mW/sr~約150mW/srの放射強度(輝度)を有する。
【0043】
図9~
図15を参照すると、フォトバイオモジュレーションユニット100はまた、フォトバイオモジュレーション療法用衣類20の動作情報、ユーザのバイオメトリック情報、又は適正な使用及び有効性を保証するための他の有用な情報を含む1つ又は複数のパラメータに関する情報を検出及び収集するように構成された1つ又は複数のセンサ180を含む。動作情報は、フォトバイオモジュレーション療法用衣類20の位置情報及び安全性情報を含むが、これらに限定されない。バイオメトリック情報は、ユーザに関連する身体測定値及び計算を含むが、これらに限定されない。バイオメトリックセンサの限定ではない例としては、神経伝導センサ、検流センサ、酸素レベルセンサ、二酸化炭素レベルセンサ、脳酸素レベルセンサ、心拍数センサ、皮質血流センサ、温度センサ、脳波センサ、又はそれらの任意の組み合わせが挙げられる。1つ又は複数のセンサ180はまた、情報を測定、記録、及び分析する、及び/又はコントローラ200に送信することができ、コントローラ200で情報の測定、記録、及び分析を行うことができる。
【0044】
1つ又は複数の実施形態では、
図9、
図11、
図15、及び
図16に示すように、センサカバー79及びその下又は近くの1つ又は複数のセンサ180は、第2の近赤外線光源グループ172と第5の近赤外線光源グループ175との間に配置される。このセンサカバー79の位置により、センサカバー79及びその下の1つ又は複数のセンサ180は、額領域の矢状面320の実質的に上に配置される。いくつかの実施形態では、第2の近赤外線光源グループ172及び/又は第5の近赤外線光源グループ175が存在しない場合、センサカバー79及びその下又は近くの1つ又は複数のセンサ180は、適正に装着されたときにセンサカバー79が矢状面320の実質的に上にくるように構成されたフォトバイオモジュレーション療法ヘッドバンド22上の位置に配置することができる。いくつかの実施形態では、センサカバー79及びその下又は近くの1つ又は複数のセンサ180は、第1の近赤外線光源グループ171と第4の近赤外線光源グループ174との間に配置される。いくつかの実施形態では、センサカバー79及びその下又は近くの1つ又は複数のセンサ180は、第3の近赤外線光源グループ173と第6の近赤外線光源グループ176との間に配置される。いくつかの実施形態では、2つのセンサ180が適正に機能するために離間される必要がある場合、1つのセンサカバー79及びその下又は近くの1つ又は複数のセンサ180は、第1の近赤外線光源グループ171と第4の近赤外線光源グループ174との間(又は左部分56に向かう方向にそのようなグループの外側)に配置され、1つのセンサカバー79及びその下又は近くの1つ又は複数のセンサ180は、第3の近赤外線光源グループ173と第6の近赤外線光源グループ176との間(又は右部分54に向かう方向にそのようなグループの外側)に配置される。
【0045】
いくつかの実施形態では、センサ180は、心拍数センサ及び温度センサを含む。
図9及び
図11~
図14を参照すると、1つ又は複数のセンサ180は、血流脈波、酸素レベル、並びに他の心血管特徴を検出する心血管センサ182を含む。センサ取付部142の長手方向の断面図である
図10を参照すると、心血管センサ182は、LED光源184、186及び光検出器188を備える。LED光源184、186からの光が皮膚表面Sの真下の血管に当たり、はね返ってきた光の一部が光検出器188によって取り込まれる。心血管センサ182からの信号は、ユーザの心血管パラメータ決定するためにコントローラ200に送信される。同様に、
図9及び
図11~
図14を参照すると、1つ又は複数のセンサ180は、例えば、皮膚温度、皮膚密度、及び皮膚不透明度(色)などの皮膚パラメータを検出する温度センサ192を含む。温度センサ192からの信号は、ユーザの皮膚パラメータを決定するためにコントローラ200に送信される。
【0046】
フォトバイオモジュレーションユニット100は、随意的に、脳刺激又は抑制信号を与えるように構成された1つ又は複数の刺激器194を含み得る。刺激器の限定ではない例としては、例えば、電流(電磁石)を使用して磁化することができる磁性材料などの、脳の神経細胞を刺激するのに有用な磁場を発生させることができるコンポーネントが挙げられる。このような磁場発生コンポーネントは、経頭蓋磁気刺激療法を施すために用いることができる。いくつかの実施形態では、1つ又は複数の刺激器194は、1つ又は複数の刺激器194のそれぞれと接続端子160との間に電気的連通を確立するために必要な電子回路を有する電子回路コネクタ162又はセンサリキッドワイヤチューブ158に動作可能に取り付けられる。
【0047】
図1、
図6、及び
図7を参照すると、フォトバイオモジュレーション療法用衣類20はまた、コントローラ200を含む。1つ又は複数の実施形態では、コントローラ200は、入力部、ハードウェアプロセッサ、メモリ、及び出力部を囲むハウジングを含み、これらの各要素のうちの1つ又は複数を含み得る。1つ又は複数の例示的な実施形態では、コントローラ200は、シングルボードコンピュータ、システムオンチップ、又は他の同様の及び/又は公知のコンピューティングデバイス又は回路を含み得る。入力部は、スマートフォン、デスクトップ、ラップトップ、タブレット、他のウェアラブルコンピューティングデバイス、サーバなどの外部コンピュータと通信するための1つ又は複数のUSBコネクタ及び/又は近距離無線デバイス(例えば、BLUETOOTHモジュール、Wi-Fiモジュール、又は他の無線通信デバイス又はシステム)を含み得る。コントローラ200は、自律的又は半自律的に動作することができ、又はメモリ又はコンピュータ可読媒体から実行可能なソフトウェア命令、コード、又は他の情報を読み出すことができ、又はユーザ、医療介護提供者からの入力を介して、又は別のネットワーク化されたコンピュータ、サーバ、又は人工知能(AI)又は機械学習システムなどのコンピュータ又はデバイスに論理的に接続された任意の別のソースから情報又は命令を受信することができる。いくつかの実施形態では、コントローラ200は、例えば医療従事者などの第三者の個人がリモートでアクセス及び動作させることができ、個人フォトバイオモジュレーション療法用衣類20の使用状況を監視、動作パラメータを変更、及び/又はフォトバイオモジュレーション療法用衣類20からデータを収集することを可能にし、これにより、ユーザが最も効果的なバイオモジュレーション療法を受けるのを支援するリモートデジタルヘルスケアプラットフォームが提供される。いくつかの実施形態では、コントローラ200は、「仮想コントローラ」とすることができ、コントローラ200によるフォトバイオモジュレーション療法用衣類20へのアクセス及び動作は、医療介護提供者、又は別のネットワーク化されたコンピュータ又はサーバ又はAI又は機械学習ベースのシステムなどのコンピュータ又はデバイスに論理的に接続された任意の別のソースによってクラウドコンピューティング要素を介して行われる。コントローラ200は、事前にプログラムされた命令及び/又はパラメータ、リアルタイムの命令及び/又はパラメータ、又はその両方によってアクセスする及び動作させることができる。
【0048】
コントローラ200は、1つ又は複数の近赤外線光源170のそれぞれ、1つ又は複数のセンサ180のそれぞれ、及び1つ又は複数の刺激器194のそれぞれに電力を与える電気信号を供給するようにプログラムされる。さらに、1つ又は複数の実施形態におけるコントローラ200は、1つ又は複数の近赤外線光源170のそれぞれ、1つ又は複数のセンサ180のそれぞれ、及び1つ又は複数の刺激器194のそれぞれを動作可能に制御することができる方法及びアルゴリズムを実装するようにプログラム又は構成されるコンピューティングデバイスである。例えば、いくつかの実施形態では、コントローラ200は、1つ又は複数の近赤外線光源170の動作時間、1つ又は複数の近赤外線光源170のフルエンスレベル、1つ又は複数の近赤外線光源170の放射照度レベル、1つ又は複数の近赤外線光源170が連続的に動作するか又はパルス的に動作するか、1つ又は複数の近赤外線光源170のうちのどれがアクティブ化される又は非アクティブ化されるか、及び所定の線量測定レベルのうちの1つ又は複数を動作可能に制御する。さらに、コントローラ200は、1つ又は複数のセンサ180のそれぞれを動作可能に制御し、1つ又は複数のセンサ180のそれぞれから収集された情報を受信及び分析する。いくつかの実施形態では、コントローラ200は、1つ又は複数の刺激器194の動作時間、1つ又は複数の刺激器194の出力レベル、1つ又は複数の刺激器194が連続的に動作するか又はパルス的に動作するか、1つ又は複数の刺激器194のうちのどれがアクティブ化される又は非アクティブ化されるか、又はそれらの任意の組み合わせのうちの1つ又は複数を動作可能に制御する。
【0049】
いくつかの実施形態では、コントローラ200は、正中矢状面320の左側にある1つ又は複数の赤外線光源170をアクティブ化し、正中矢状面320の右側にある1つ又は複数の赤外線光源170を非アクティブ化すること、又はその逆を動作的に命令する。いくつかの実施形態では、コントローラ200は、正中矢状面320の右側にある1つ又は複数の赤外線光源170に対して正中矢状面320の左側にある1つ又は複数の赤外線光源170をより高い放射照度レベルでアクティブ化する又はその逆の状態で、正中矢状面320の左側及び右側にある1つ又は複数の赤外線光源170をアクティブ化することを動作的に命令する。
【0050】
いくつかの実施形態では、コントローラ200は、1つ又は複数のセンサ180のそれぞれから収集された情報、ユーザによって提供された情報、又は第三者の個人によって遠隔入力された情報を使用して、フォトバイオモジュレーション療法用衣類20の動作パラメータを動的に調整する。次いで、そのような入力情報が、1つ又は複数のアルゴリズムでオペレーショナルデータベースに格納されている情報に対してコントローラ200によって処理され、1つ又は複数のアルゴリズムで収集又は提供又は入力された情報とこのようなデータベースに格納されている情報を比較する際に行われた分析に基づいて、1つ又は複数の近赤外線光源170、1つ又は複数のセンサ180のそれぞれ、及び1つ又は複数の刺激器194のそれぞれの動作パラメータが、コントローラ200によって提供される実行可能命令によって調整される。
【0051】
例えば、心血管センサ182は、フォトバイオモジュレーション療法用衣類20の動作中にユーザから心血管パラメータを取得し、この入力情報は、実際の心血管パラメータを評価し、ユーザ又は第三者の個人によって選択された療法に基づいてフォトバイオモジュレーション療法用衣類20の動作を調整するために、オペレーショナルデータベースに格納されている心血管パラメータと照合して分析される。いくつかの実施形態では、心血管センサ182によって心拍変動の減少が検出され、コントローラ200に送信されると、コントローラ200は、ユーザ又は第三者の個人が覚醒療法を選択した状況において1つ又は複数の近赤外線光源170から放出される光の周波数を増加させることによってパルス波を最適化するための実行可能命令を提供する。一例として、フォトバイオモジュレーション療法用衣類20の最初のパルス波は40Hzに設定することができ、検出された心拍変動に基づいて、コントローラ200は1つ又は複数の近赤外線光源170から放出される光の周波数を50Hzに増加させ得る。心血管センサ182及びコントローラ200による心拍変動の継続的なモニタリング及び分析により、50Hzのパルス波設定を維持するか、又は、1つ又は複数の近赤外線光源170から放出される覚醒療法のための適正なパルス波を確立するべく60Hz又は70Hz以上に増加させる。心血管センサ182及びコントローラ200による心拍変動のそのような動的モニタリングは、選択された覚醒療法の最適なパルス波を達成するべくパルス波の継続的な調整をもたらす。
【0052】
いくつかの実施形態では、心血管センサ182によって心拍変動の増加が検出され、コントローラ200に送信されると、コントローラ200は、ユーザ又は第三者の個人が鎮静又は弛緩療法を選択した状況において1つ又は複数の近赤外線光源170から放出される光の周波数を減少させることによってパルス波を最適化するための実行可能命令を提供する。一例として、フォトバイオモジュレーション療法用衣類20の最初のパルス波は40Hzに設定することができ、検出された心拍変動に基づいて、コントローラ200は、1つ又は複数の近赤外線光源170から放出される光の周波数を30Hzに減少させ得る。心血管センサ182及びコントローラ200による心拍変動の継続的なモニタリング及び分析により、30Hzのパルス波設定を維持するか、又は、1つ又は複数の近赤外線光源170から放出される鎮静又は弛緩療法のための適正なパルス波を確立するべく10Hz又は1Hzに減少させる。心血管センサ182及びコントローラ200による心拍変動のそのような動的モニタリングは、選択された鎮静又は弛緩療法の最適なパルス波を達成するべくパルス波の継続的な調整をもたらす。
【0053】
別の例として、皮膚センサ192は、フォトバイオモジュレーション療法用衣類20の動作中にユーザから皮膚パラメータに関する情報を取得し、この入力情報は、実際の皮膚パラメータを評価し、ユーザ又は第三者の個人によって選択された療法に基づいてフォトバイオモジュレーション療法用衣類20の動作を調整するために、オペレーショナルデータベースに格納されている皮膚情報と照合して分析される。いくつかの実施形態では、皮膚センサ192によって皮膚温度の低下が検出され、コントローラ200に送信されると、コントローラ200は、ユーザ又は第三者の個人が覚醒療法を選択した状況において1つ又は複数の近赤外線光源170から放出される光の放射照度を増加させることによって皮膚温度を最適化するための実行可能命令を提供する。一例として、フォトバイオモジュレーション療法用衣類20の最初の放射照度は250mW/cm2に設定することができ、検出された皮膚温度に基づいて、コントローラ200は1つ又は複数の近赤外線光源170から放出される光の放射照度を500mW/cm2に増加させ得る。皮膚センサ192及びコントローラ200による皮膚温度の継続的なモニタリング及び分析により、500mW/cm2の放射照度設定を維持するか、又は覚醒療法のための適正な皮膚温度を確立するべく750mW/cm2又は1000mW/cm2以上に増加させる。皮膚センサ192及びコントローラ200による皮膚温度のそのような動的モニタリングは、選択された覚醒療法の最適な皮膚温度を達成するべく放射照度の継続的な調整をもたらす。
【0054】
いくつかの実施形態では、皮膚センサ192によって皮膚温度の上昇が検出され、コントローラ200に送信されると、コントローラ200は、ユーザ又は第三者の個人が鎮静又は弛緩療法を選択した状況において1つ又は複数の近赤外線光源170から放出される光の放射照度を減少させることによって皮膚温度を最適化するための実行可能命令を提供する。一例として、フォトバイオモジュレーション療法用衣類20の最初の放射照度は250mW/cm2に設定することができ、検出された皮膚温度に基づいて、コントローラ200は、1つ又は複数の近赤外線光源170から放出される光の放射照度を100mW/cm2に減少させ得る。皮膚センサ192及びコントローラ200による皮膚温度の継続的なモニタリング及び分析により、125mW/cm2の放射照度設定を維持するか、又は、鎮静又は弛緩療法のための適正な皮膚温度を確立するべく75mW/cm2又は25mW/cm2以下に減少させる。皮膚センサ192及びコントローラ200による皮膚温度のそのような動的モニタリングは、選択された鎮静又は弛緩療法の最適な皮膚温度を達成するべく放射照度の継続的な調整をもたらす。
【0055】
いくつかの実施形態では、皮膚センサ192によって皮膚温度の低下が検出され、コントローラ200に送信されると、コントローラ200は、ユーザ又は第三者の個人が覚醒療法を選択した状況において1つ又は複数の近赤外線光源170から放出される光のデューティサイクルを増加させることによって皮膚温度を最適化するための実行可能命令を提供する。一例として、フォトバイオモジュレーション療法用衣類20の最初のデューティサイクルは50%に設定することができ、検出された皮膚温度に基づいて、コントローラ200は1つ又は複数の近赤外線光源170から放出される光のデューティサイクルを60%に増加させ得る。皮膚センサ192及びコントローラ200による皮膚温度の継続的なモニタリング及び分析により、60%のデューティサイクル設定を維持するか、又は覚醒療法のための適正な皮膚温度を確立するべく75%以上に増加させる。皮膚センサ192及びコントローラ200による皮膚温度のそのような動的モニタリングは、選択された覚醒療法の最適な皮膚温度を達成するべくデューティサイクルの継続的な調整をもたらす。
【0056】
いくつかの実施形態では、皮膚センサ192によって皮膚温度の上昇が検出され、コントローラ200に送信されると、コントローラ200は、ユーザ又は第三者の個人が鎮静又は弛緩療法を選択した状況において1つ又は複数の近赤外線光源170から放出される光のデューティサイクルを減少させることによって皮膚温度を最適化するための実行可能命令を提供する。一例として、フォトバイオモジュレーション療法用衣類20の最初のデューティサイクルは50%に設定することができ、検出された皮膚温度に基づいて、コントローラ200は、1つ又は複数の近赤外線光源170から放出される光のデューティサイクルを40%に減少させ得る。皮膚センサ192及びコントローラ200による皮膚温度の継続的なモニタリング及び分析により、40%のデューティサイクル設定を維持するか、又は覚醒療法のための適正な皮膚温度を確立するべく25%以下に減少させる。皮膚センサ192及びコントローラ200による皮膚温度のそのような動的モニタリングは、選択された鎮静又は弛緩療法の最適な皮膚温度を達成するべくデューティサイクルの継続的な調整をもたらす。
【0057】
いくつかの実施形態では、皮膚センサ192によってメラニン含有量がより高い皮膚を示すより高い皮膚不透明度が検出され、コントローラ200に送信されると、コントローラ200は、選択された療法のための最適な光侵達を提供するべく1つ又は複数の近赤外線光源170から放出される光の波長又は波長の組み合わせを調整することによって皮膚侵達を最適化するための実行可能命令を提供する。一例として、フォトバイオモジュレーション療法用衣類20の最初の波長は900nmに設定することができ、検出された皮膚不透明度に基づいて、コントローラ200は1つ又は複数の近赤外線光源170から放出される光の波長を約970nmに増加させ得る。皮膚センサ192及びコントローラ200による皮膚不透明度の継続的なモニタリング及び分析により、波長設定を維持するか、又は選択された療法のための皮膚への適正な波長侵達を確立するべく1000nm以上に増加させる。皮膚センサ192及びコントローラ200による皮膚不透明度のそのような動的モニタリングは、選択された療法の最適な皮膚侵達を達成するべく波長の継続的な調整をもたらす。
【0058】
いくつかの実施形態では、皮膚センサ192によってメラニン含有量がより低い皮膚を示すより低い皮膚不透明度が検出され、コントローラ200に送信されると、コントローラ200は、選択された療法のための最適な光侵達を提供するべく1つ又は複数の近赤外線光源170から放出される光の波長又は波長の組み合わせを調整することによって皮膚侵達を最適化するための実行可能命令を提供する。一例として、フォトバイオモジュレーション療法用衣類20の最初の波長は900nmに設定することができ、検出された皮膚不透明度に基づいて、コントローラ200は、1つ又は複数の近赤外線光源170から放出される光の波長を約810nmに減少させ得る。皮膚センサ192及びコントローラ200による皮膚不透明度の継続的なモニタリング及び分析により、波長設定を維持するか、又は選択された療法のための皮膚への適正な波長侵達を確立するべく790nm以下に減少させる。皮膚センサ192及びコントローラ200による皮膚不透明度のそのような動的モニタリングは、選択された療法の最適な皮膚侵達を達成するべく波長の継続的な調整をもたらす。
【0059】
いくつかの実施形態では、皮膚センサ192によって脂肪含有量がより高い皮膚を示すより高い皮膚密度が検出され、コントローラ200に送信されると、コントローラ200は、選択された療法のための最適な光侵達を提供するべく1つ又は複数の近赤外線光源170から放出される光の波長を調整することによって皮膚侵達を最適化するための実行可能命令を提供する。一例として、フォトバイオモジュレーション療法用衣類20の最初の波長は900nmに設定することができ、検出された皮膚密度に基づいて、コントローラ200は1つ又は複数の近赤外線光源170から放出される光の波長を約970nmに増加させ得る。皮膚センサ192及びコントローラ200による皮膚密度の継続的なモニタリング及び分析により、波長設定を維持するか、又は選択された療法のための皮膚への適正な波長侵達を確立するべく1000nm以上に増加させる。皮膚センサ192及びコントローラ200による皮膚密度のそのような動的モニタリングは、選択された療法の最適な皮膚侵達を達成するべく波長の継続的な調整をもたらす。
【0060】
いくつかの実施形態では、皮膚センサ192によって脂肪含有量がより低い皮膚を示すより低い皮膚密度が検出され、コントローラ200に送信されると、コントローラ200は、選択された療法のための最適な光侵達を提供するために1つ又は複数の近赤外線光源170から放出される光の波長を調整することによって皮膚侵達を最適化するための実行可能命令を提供する。一例として、フォトバイオモジュレーション療法用衣類20の最初の波長は900nmに設定することができ、検出された皮膚密度に基づいて、コントローラ200は、1つ又は複数の近赤外線光源170から放出される光の波長を約810nmに減少させ得る。皮膚センサ192及びコントローラ200による皮膚密度の継続的なモニタリング及び分析により、波長設定を維持するか、又は選択された療法のための皮膚への適正な波長侵達を確立するべく790nm以下に減少させる。皮膚センサ192及びコントローラ200による皮膚密度のそのような動的モニタリングは、選択された療法の最適な皮膚侵達を達成するべく波長の継続的な調整をもたらす。
【0061】
別の例として、情報は、フォトバイオモジュレーション療法用衣類20の動作中にユーザ又は第三者の個人が提供することができ、この入力情報は、ユーザによって選択された療法に基づいてフォトバイオモジュレーション療法用衣類20の動作を調整するために直接用いられるか、又は選択された療法に基づいてフォトバイオモジュレーション療法用衣類20の動作を調整するためにオペレーショナルデータベースに格納されているユーザ定義又は第三者の個人定義情報と照合して分析される。一例として、フォトバイオモジュレーション療法用衣類20の最初の療法は覚醒療法に設定することができ、ユーザ入力(例えば、「まだ疲れている」又は「気分が良い」など)又は個々の第三者入力(例えば、ユーザの生理学的サイン又はバイタルサインのモニタリングに基づく)に基づいて、コントローラ200は、1つ又は複数の近赤外線光源170から放出される光の特徴を調整することになる。コントローラ200へのユーザ又は個々の第三者の継続的な入力により、選択された覚醒療法のための適正な光の特徴が確立される。コントローラ200へのユーザ又は個々の第三者入力のそのような動的モニタリングは、選択された覚醒療法の最適な効果を達成するべく光の特徴の継続的な調整をもたらす。
【0062】
別の例として、センサ180は、フォトバイオモジュレーション療法用衣類20の動作中にユーザからミトコンドリア機能に関する情報を取得し、この入力情報は、実際のミトコンドリア機能を評価し、ユーザ又は第三者の個人によって選択された療法に基づいてフォトバイオモジュレーション療法用衣類20の動作を調整するために、オペレーショナルデータベースに格納されているミトコンドリア機能情報と照合して分析される。一例として、フォトバイオモジュレーション療法用衣類20の最初の療法は覚醒療法に設定することができ、検出されたミトコンドリア機能(例えば、NAD+レベル又はNADHレベルなど)に基づいて、コントローラ200は、1つ又は複数の近赤外線光源170から放出される光の特徴を調整する。センサ180及びコントローラ200による皮膚不透明度の継続的なモニタリング及び分析により、1つ又は複数の近赤外線光源170から放出される選択された覚醒療法のための適正な光の特徴が確立される。センサ180及びコントローラ200によるミトコンドリア機能のそのような動的モニタリングは、選択された覚醒療法の最適な皮膚侵達を達成するべく光の特徴の継続的な調整をもたらす。
【0063】
コントローラ200によって行われる上記の段落での例で説明された調整、及び様々なタイプの情報に対して行われる処理は、1つ又は複数の近赤外線光源170、1つ又は複数のセンサ180のそれぞれ、及び1つ又は複数の刺激器194のそれぞれの動作パラメータに対するそのような調整を改善するために、前述のオペレーショナルデータベースに格納されているデータなどのヒストリカルデータ又は既知のデータでトレーニングされたモデル内の入力として提供された情報を分析するべく、人工知能(AI)の要素を適用する機械学習ベースのフレームワークと併せて行われ得る。したがって、本発明は、コントローラ200によって実行される処理態様のうちのいくつかを一緒に又は別々にインスタンス化されたモデルとして実行する複数の要素で構成され得るこのような機械学習ベースのフレームワークを含み得る。
【0064】
機械学習ベースのフレームワーク内で行われるモデリングは、多くの異なるタイプの機械学習を含み、情報を分析し、本明細書で説明される1つ又は複数の近赤外線光源170、1つ又は複数のセンサ180のそれぞれ、及び1つ又は複数の刺激器194のそれぞれの動作パラメータの継続的な調整の結果を向上させる出力を生成するために、多くの異なる数学的手法を適用することができる。例えば、本発明のいくつかの実施形態では、機械学習ベースのフレームワークは、コントローラ200への入力をさらに評価するために、教師あり学習、強化学習、及び、機械学習及び人工知能の他の手法の技術を適用するアルゴリズムで構成され得る。
【0065】
機械学習ベースのフレームワークは、いくつかの異なる数学的手法のうちのいずれかで構成され得る。これらは、事象が発生する又は発生しない確率の計算を可能にする非決定論的な数学的手法である統計解析を含み得る。回帰分析は、統計解析の一種であり、例えば従属変数と1つ又は複数の独立変数(「予測器」と呼ばれることが多い)などの、関心ある変数間の関係性を推定するためのモデルが用いられる。このタイプの機械学習は、独立変数と従属変数との間の因果関係を推論するため、及び、そのような因果関係が実行中の全体的なモデリングの適用に関する将来の状態に影響を及ぼす場合の結果の予想及び予測のために用いられる。線形回帰及び非線形回帰などの多くのタイプの回帰分析、及び確率値を計算するときに導出パラメータを使用して対数オッズの形で最大値の重要性を解釈することを可能にするロジスティック回帰などの特定の手法が存在する。例えば、他のタイプのロジスティック関数及び他のタイプの回帰分析も、本発明で確率を計算するために用いることができ、それらは本発明の範囲内である。用いられ得る他の手法は、決定木、ランダムフォレスト分類器、サポートベクトルマシン、及びプロビットを含むがこれらに限定されない。したがって、本発明及び本明細書は、本明細書で言及されるどの1つのタイプの数学モデル又は統計プロセス、特に機械学習の1つ又は複数の層におけるその適用にも限定されないことをさらに理解されたい。
【0066】
機械学習ベースのフレームワーク内のモデリングはまた、ニューラルネットワークの適用を含み得る。ニューラルネットワークは、一般に、1つ又は複数のバイアスされた入出力接続を有する計算ユニットであるノードで構成される。そのようなバイアスされた接続は、入力と出力を何らかの方法で組み合わせる伝達(又は活性化)関数として作用する。ノードは、ニューラルネットワークを形成する複数の層に編成される。多くのタイプのニューラルネットワークが存在し、それらは、例に基づいて、タスク固有のルールでプログラムされることなく、タスクの実行を「学習する」コンピューティングシステムである。
【0067】
ニューラルネットワークは、一般に、バイアスされた入力/出力接続を介して複数の層で信号を互いに送信する、接続された集合ノード(又は「ニューロン」)のアレイに基づいている。上で述べたように、接続は、これらのノードを「発火」し、数式又は式に従って入力を組み合わせる活性化関数又は伝達関数である。ニューラルネットワークのタイプが異なれば、一般に、接続された集合ノードの層の構成も異なるが、それらは一般に、入力層、中間層又は「隠れ」層、及び出力層として説明することができる。これらの層は、様々な数学的計算又は関数を使用して、様々な入力に対して様々な変換を実行し得る。
【0068】
信号は、接続を介してノード間で送信され、各ノードの出力は、そのノードへのすべての入力を合計する非線形関数で計算される。通常、各ノード及び各接続に重み行列及びバイアスが適用され、これらの重み及びバイアスは、ニューラルネットワークが入力を処理し、それらをノード及び接続にわたって送信する際に調整される。これらの重みは、特定の接続における信号の強度の増加又は減少を表す。さらに、ノードは、そのノードでの集約された出力がその閾値を超える場合にのみ信号が送信されるような閾値を有し得る。重みは、一般に、活性化関数に要する時間を表し、一方、バイアスは、このような関数がいつ開始するかを表し、これらは共に、時間の経過に伴い勾配を最小にする一助となる。少なくとも重みの場合、重みは、システムが、重みがどうであるべきか及び重みをどのように調整するべきかを学習するにつれて、初期化され、時間の経過とともに変化(すなわち、減衰)し得る。言い換えれば、ニューラルネットワークは、学習とともに進化し、ニューラルネットワーク設計を構成する数式及び関数は、システム自体が改善されるにつれて時間の経過とともに変化し得る。
【0069】
機械学習ベースのフレームワーク内でのニューラルネットワークの適用は、様々な目的のための様々なネットワークのインスタンス化を含み得る。これらは、(例えば、1つ又は複数の近赤外線光源170、1つ又は複数のセンサ180のそれぞれ、及び1つ又は複数の刺激器194のそれぞれの調整された動作パラメータとして)出力データを生成するために全体的なモデリングフレームワーク内で実行されるアルゴリズムを改良するように構成された「生産」ニューラルネットワークと、これまでに学習された過去のヒストリカル結果に基づく改善を使用して生産ネットワークをトレーニングするように構成された「トレーニング」ニューラルネットワークとの両方を含む。
【0070】
リカレントニューラルネットワークは、ノード間の接続が有向の時間シーケンスに従うタイプのニューラルネットワークに与えられた名前であり、ニューラルネットワークが時間的な動的挙動をモデル化し、可変長の入力シーケンスを処理することを可能にする。これらのタイプのニューラルネットワークは、そのようなシーケンスを認識する及び/又はそれに基づいて動作する必要がある場合に展開される。一般的なニューラルネットワークと同様に、多くのタイプのリカレントニューラルネットワークが存在する。
【0071】
リカレントアーキテクチャを有するニューラルネットワークはまた、ニューラルネットワークの直接の制御下でストレージを可能にする記憶又は制御された内部状態を有し、時間的性質をもつ入力により適したものになる。このストレージは、ノード又は接続がそのような時間的な動的挙動をモデル化するために時間的に先にデータを保持することを可能にする時間遅延又はフィードバックループとして作用する接続又はゲートの形態であり得る。そのような制御された内部状態は、ゲート状態又はゲートメモリと呼ばれ、様々なタイプのリカレントニューラルネットワークアーキテクチャの名称であるLSTM(long short-term memory network)及びGRU(gated recurrent unit)の一部である。このタイプのニューラルネットワーク設計は、システムの所望の出力がストレージとしてのメモリの必要性によって動機付けられる場合、及び、前述したように、時間指定されたデータシーケンスで構成される入力を処理するようにシステムが設計される場合に用いられる。そのような時間指定されたデータシーケンスの例としては、ビデオ、音声認識、及び手書きが挙げられ、その処理は、時間的に変化するデータの分析を必要とする。本発明では、出力データが、1つ又は複数の近赤外線光源170、1つ又は複数のセンサ180のそれぞれ、及び1つ又は複数の刺激器194のそれぞれの動作パラメータの形態である場合、一定期間にわたる状態に対する種々のイベントの影響を理解することは、少なくとも刺激が提供される時間量に影響を及ぼし得る、非常により非常に正確で信頼性のある動作パラメータにつながる。
【0072】
多くの他のタイプのリカレントニューラルネットワークが存在する。これらは、例えば、完全リカレントニューラルネットワーク、ホップフィールドネットワーク、双方向連想記憶ネットワーク、エコーステートネットワーク、ニューラルチューリングマシンなどを含み、これらはすべて、時間的動的挙動をモデル化する能力を呈する。本発明におけるそのようなニューラルネットワークのインスタンス化は、これらのタイプのうちの1つ又は複数を含み、機械学習ベースのフレームワーク内で適用されるニューラルネットワークは、そのようなタイプのうちの異なるものを含み得ることを理解されたい。したがって、本発明は、少なくとも分析される問題のタイプに応じて、多くのタイプのニューラルネットワークが実装され得ることを企図している。
【0073】
コントローラ200は、端子レールマウント164と動作可能に係合させることでフォトバイオモジュレーション療法用衣類20に可逆的に接続される。コントローラ200は、随意的に、ハウジング内に配置される充電式バッテリを含み得る。コントローラ200は、USB-C、micro-USBなどの充電コネクタを使用することによって、内部の充電式バッテリを充電するために端子レールマウント164から取り外すことができる。さらに、充電コネクタは、スマートフォン、ラップトップ、デスクトップ、又は他のコンピュータデバイスなどのリモートコンピュータとの有線データ通信を提供することができる。1つ又は複数の実施形態では、これは、使用状況の追跡、及び/又は所望の線量測定値、持続時間、パルス動作などの動作パラメータの更新又は変更、及び/又はコントローラファームウェアの更新、及び/又はコントローラ200が取り付けられるフォトバイオモジュレーション療法用衣類20のタイプの変更を可能にする。コントローラ200は、装着時にそれぞれの領域を覆うように構成される、フォトバイオモジュレーション療法ヘッドバンド22、頸部領域の衣類、後頸部領域の衣類、手根部領域の衣類、腹部領域の衣類などのフォトバイオモジュレーション療法用衣類20の複数の実施形態にコントローラ200を接続できるように、ユニバーサルコントローラとすることができる。
【0074】
フォトバイオモジュレーションユニット100の1つ又は複数の近赤外線光源170は、フォトバイオモジュレーション療法で治療される皮膚領域Sの1つ又は複数の関心領域上で互いに対していくつかのグループ間パターンで配置される1つ又は複数の別個の近赤外線光源グループに配列することができる。例えば、1つの近赤外線光源グループ、2つの近赤外線光源グループ、3つの近赤外線光源グループ、4つの近赤外線光源グループ、5つの近赤外線光源グループ、6つの近赤外線光源グループ、7つの近赤外線光源グループ、8つの近赤外線光源グループ、9つの近赤外線光源グループ、又は10の近赤外線光源グループが存在し得る。各近赤外線光源グループは、隣接するグループから間隔をおいて配置され、グループ間の間隔は、各近赤外線光源グループ間で同じにすることができ、又は所望の線量測定値に応じて変えることができ、所望の関心領域の相対位置に応じて変えることができる。近赤外線光源グループの相対パターンは、皮膚表面S上のそれぞれの関心領域を少なくとも部分的に覆うようにフォトバイオモジュレーション療法用衣類20上に各グループを配列するように構成され、一見するとランダムパターンのように見える可能性がある。各近赤外線光源グループ間のグループ間パターンの間隔は、列距離d1と行距離d2によって定義することができる。グループ間の距離は、光源の中心から測定することができる。1つ又は複数の実施形態では、列距離d1及び行距離d2は、少なくとも5mm、又は少なくとも10mm、又は少なくとも15mm、又は少なくとも20mm、又は少なくとも25mm、又は少なくとも30mm、又は少なくとも35mm、又は少なくとも40mmである。長方形アレイでは、行距離d2は、列距離d1と同じ距離にすることができ、又は異なる距離にすることができる。
【0075】
いくつかの実施形態では、フォトバイオモジュレーション療法用衣類20のフォトバイオモジュレーションユニット100は、1つ又は複数の近赤外線光源グループを備える。1つ又は複数の近赤外線光源グループのそれぞれは、フォトバイオモジュレーション療法用衣類20が人Pの額の上に適正に位置決めされたときに各光源を特定の関心領域に向けるように構成されたパターンで配列される。いくつかの実施形態では、フォトバイオモジュレーションユニット100は、フォトバイオモジュレーション療法用衣類20が適正に装着されたときに1つ又は複数の近赤外線光源グループのそれぞれが正経、メジャーな奇経脈、マイナーな奇経脈、又はそれらの任意の組み合わせに少なくとも部分的に重なる又はそれを実質的に中心とした様態で配置されるように配列された1つ又は複数の近赤外線光源グループを備える。正経は、心経、心包経、肺経、脾経、肝経、腎経、小腸経、大腸経、三焦経、胃経、胆経、及び膀胱経を含むが、これらに限定されない。メジャーな奇経脈は、任脈及び督脈を含むが、これらに限定されない。マイナーな奇経脈は、衝脈、帯脈、陰維脈、陰きょう脈、陽維脈、及び陽きょう脈を含むが、これらに限定されない。
【0076】
いくつかの実施形態では、
図3、
図9、
図11、
図12、
図15、及び
図16に示すように、フォトバイオモジュレーションユニット100は、6つの近赤外線光源グループ、すなわち、第1の近赤外線光源グループ171、第2の近赤外線光源グループ172、第3の近赤外線光源グループ173、第4の近赤外線光源グループ174、第5の近赤外線光源グループ175、及び第6の近赤外線光源グループ176を備える。いくつかの実施形態では、
図3、
図15、
図16だけでなく、
図9及び
図11も参照すると、フォトバイオモジュレーションユニット100上に存在する近赤外線光源170の近赤外線光源グループ171、172、173、174、175、176は、3列2行の長方形アレイパターンで配列され、各近赤外線光源グループは列距離d1及び行距離d2だけ分離される。これらの実施形態では、近赤外線光源グループ171、172、173、174、175、176は、フォトバイオモジュレーション療法ヘッドバンド22が人Pの額の上に適正に位置決めされたときに各光源を特定の関心領域に向けるように構成されたパターンで配列される。例えば、いくつかの実施形態では、近赤外線光源グループ171、172、173、174、175、176は、人Pの額の上に装着したときに第1、第2、第3、第4、第5、及び第6の近赤外線光源グループ171、172、173、174、175、176が少なくとも人Pの眼窩よりも上に配列される様態でフォトバイオモジュレーション療法ヘッドバンド22が眉弓領域322よりも実質的に上に配置されるようにフォトバイオモジュレーション療法ヘッドバンド22内に構成される。いくつかの実施形態では、近赤外線光源グループ171、172、173、174、175、176のそれぞれは、フォトバイオモジュレーション療法ヘッドバンド22が適正に装着されたときに近赤外線光源170の第1の近赤外線光源グループ171がFp1部位300に少なくとも部分的に重なる又はそれを実質的に中心とする第1の位置に存在し、近赤外線光源170の第2の近赤外線光源グループ172がFpz部位302に少なくとも部分的に重なる又はそれを実質的に中心とする第2の位置に存在し、近赤外線光源170の第3の近赤外線光源グループ173がFp2部位304に少なくとも部分的に重なる又はそれを実質的に中心とする第3の位置に存在し、近赤外線光源170の第4の近赤外線光源グループ174がF3部位306に少なくとも部分的に重なる又はそれを実質的に中心とする第4の位置に存在し、近赤外線光源170の第5の近赤外線光源グループ175がFz部位308に少なくとも部分的に重なる又はそれを実質的に中心とする第5の位置に存在し、近赤外線光源170の第6の近赤外線光源グループ176がF4部位310に少なくとも部分的に重なる又はそれを実質的に中心とする第6の位置に存在するように配列される。
【0077】
いくつかの実施形態では、
図12に示すように、フォトバイオモジュレーションユニット100は、近赤外線光源170の6つの近赤外線光源グループ、すなわち、第1の近赤外線光源グループ171、第2の近赤外線光源グループ172、第3の近赤外線光源グループ173、第4の近赤外線光源グループ174、第5の近赤外線光源グループ175、及び第6の近赤外線光源グループ176を備える。6つの近赤外線光源グループは2つの逆三角形に編成され、第1、第2、第3、及び第4の近赤外線光源グループ171、172、173、174は上段に並び、第5及び第6の近赤外線光源グループ175、176は下段に並ぶ。第1及び第2の近赤外線光源グループ171、172は、頭部Hの部位F3 306及びFz308を含む領域を覆うように配置され、第3及び第4の光源グループ173、174は、頭部Hの部位Fz308及びF4 310を含む領域を覆うように配置される。第5の近赤外線光源グループ175は、部位Fp1 300を含む領域を覆うように配置され、第6の近赤外線光源グループ176は、部位Fp2 304を含む領域を覆うように配置される。これらの実施形態では、1つ又は複数のセンサ180は、下段の第5及び第6の近赤外線光源グループ175、176の間に配置される。
【0078】
いくつかの実施形態では、
図13に示すように、フォトバイオモジュレーションユニット100は、近赤外線光源170の5つの近赤外線光源グループ、すなわち、第1の近赤外線光源グループ171、第2の近赤外線光源グループ172、第3の近赤外線光源グループ173、第4の近赤外線光源グループ174、及び第5の近赤外線光源グループ175を備える。第1、第2、及び第3の近赤外線光源グループ171、172、173は上段に並び、第4及び第5の近赤外線光源グループ174、175は下段に並び、第4の近赤外線光源グループ174は第1の近赤外線光源グループ171よりも下に存在し、第5の近赤外線光源グループ175は第3の近赤外線光源グループ173よりも下に存在する。第1、第2、及び第3の近赤外線光源グループ171、172、173は、頭部Hの部位F3 306、Fz308、及びF4 310を含む領域を覆うように配置される。第4の近赤外線光源グループ174は、部位Fp1 300を含む領域を覆うように配置され、第5の近赤外線光源グループ175は、部位Fp2 304を含む領域を覆うように配置される。これらの実施形態では、1つ又は複数のセンサ180は、下段に配置され、第2の近赤外線光源グループ172よりも下に、第4の近赤外線光源グループ174と第5の近赤外線光源グループ175との間に配置される。
【0079】
いくつかの実施形態では、
図14に示すように、フォトバイオモジュレーションユニット100は、近赤外線光源170の3つの近赤外線光源グループ、すなわち、第1の近赤外線光源グループ171、第2の近赤外線光源グループ172、及び第3の近赤外線光源グループ173を備える。第1、第2、及び第3の近赤外線光源グループ171、172、173は一列に並び、頭部Hの部位F3 306、Fz308、及びF4 310を含む領域を覆うように配置される。これらの実施形態では、1つ又は複数のセンサ180は、第2の近赤外線光源グループ172よりも下に配置される。
【0080】
いくつかの実施形態では、近赤外線光源グループのそれぞれは、単一光の近赤外線光源170を備える。例えば、
図11~
図14及び
図16に示すように、フォトバイオモジュレーションユニット100の近赤外線光源グループ171、172、173、174、175、176のそれぞれは、単一光の近赤外線光源170を備える。近赤外線光源グループ内に単一光の近赤外線光源170のみが存在する実施形態では、そのような近赤外線光源170は、好ましくは、約150mW/sr以上、より好ましくは約250mW/sr以上の放射強度(輝度)範囲を有する高出力近赤外線光源である。
【0081】
いくつかの実施形態では、近赤外線光源グループのそれぞれは、複数光の近赤外線光源170を備える。例えば、
図9及び
図15に示すように、フォトバイオモジュレーションユニット100の近赤外線光源グループ171、172、173、174、175、176のそれぞれは、9光の近赤外線光源170を備える。近赤外線光源グループ内に複数光の近赤外線光源170が存在する実施形態では、そのような近赤外線光源170はすべて、125mW/sr以下の放射強度(輝度)範囲を有する低出力近赤外線光源とすることができる。近赤外線光源グループ内に複数光の近赤外線光源170が存在する他の実施形態では、そのような近赤外線光源170はすべて、約150mW/sr以上、より好ましくは約250mW/sr以上の放射強度(輝度)範囲を有する高出力近赤外線光源と、125mW/sr以下の放射強度(輝度)範囲を有する低出力近赤外線光源との両方の組み合わせとすることができる。
【0082】
さらに、近赤外線光源グループが複数光の近赤外線光源170を備える実施形態では、各個々の近赤外線光源170と同じグループ内の隣接する近赤外線光源170との間にグループ内間隔が存在する。近赤外線光源内部グループの各近赤外線光源170のグループ内間隔は、各個々の近赤外線光源170間で同じにすることができ、又は所望の線量測定値に応じて変えることができ、所望の関心領域の相対位置に応じて変えることができる。いくつかの実施形態では、近赤外線光源グループのそれぞれの各個々の近赤外線光源170は、各個々の近赤外線光源170が同じ近赤外線光源グループ内の他の個々の近赤外線光源170に対してランダムである所望の治療効果のために構成されたパターン、及び/又は所望の治療効果、コスト、製造能力などを含む因子の組み合わせによって決定されるパターンで配列される。近赤外線光源グループの相対パターンは、皮膚表面S上のそれぞれの関心領域を少なくとも部分的に覆うようにフォトバイオモジュレーション療法用衣類20上に各近赤外線光源170を配列するように構成され、一見するとランダムパターンのように見える可能性がある。
【0083】
近赤外線光源内部グループ内の各個々の近赤外線光源170は、同じ内部グループ内のすべての他の個々の近赤外線光源170からグループ内光源間隔だけ離間して配置される。近赤外線光源内部グループ内の各近赤外線光源170は、皮膚表面S上の複数の関心領域の位置と一致するパターンで配列することができる。したがって、結果として得られる近赤外線光源内部グループは、不規則なパターンで配列されるように見え、これは皮膚表面S上の複数の関心領域の位置に対応し、各関心領域は、対応するグループによって同時に少なくとも部分的に覆われる。結果として、近赤外線光源内部グループ間の間隔及び近赤外線光源内部グループ内の各近赤外線光源170の相対位置を、皮膚表面S上の関心領域の位置に応じて変えることができる。
【0084】
いくつかの実施形態では、例えば、
図3に示すような長方形アレイでは、近赤外線光源内部グループの各近赤外線光源170間の間隔は、列間隔d3及び行間隔d4によって定義することができる。グループ内間隔は、近赤外線光源170の中心から測定することができる。いくつかの実施形態では、列間隔d3及び行間隔d4は、少なくとも2mm、少なくとも3mm、少なくとも4mm、少なくとも5mm、少なくとも6mm、少なくとも7mm、少なくとも8mm、少なくとも9mm、少なくとも10mm、少なくとも12mm、又は少なくとも15mmである。長方形アレイでは、行間隔d3は、列間隔d4と同じ距離にすることができ、又は異なる距離にすることができる。このような長方形アレイでは、近赤外線光源内部グループの各近赤外線光源170は、n1×n2アレイで配列され、n1及びn2は、それぞれ、行及び列における個々の近赤外線光源170の数を表す。例えば、赤外線光源内部グループは、2×2アレイ、2×3アレイ、3×2アレイ、3×3アレイ、3×4アレイ、4×3アレイ、4×4アレイ、2×5アレイ、5×2アレイ、3×5アレイ、5×3アレイ、4×5アレイ、5×4アレイ、5×5アレイなどとすることができる。いくつかの実施形態では、近赤外線光源内部グループの各近赤外線光源170は、単一の円又は複数の同心円の周りの半径方向のアレイ又は円形のアレイとして構成することができる。これらの実施形態では、グループ間の間隔は、光源の中心から測定することができる。
【0085】
いくつかの実施形態では、フォトバイオモジュレーション療法用衣類20の近赤外線光源のそれぞれは、グループ内アレイで配列された複数の近赤外線光源170を備える近赤外線光源内部グループとして構成される。いくつかの実施形態では、フォトバイオモジュレーション療法用衣類20の近赤外線光源グループ171、172、173、174、175、176は、それぞれ、グループ内アレイで配列された複数の近赤外線光源170を備える近赤外線光源内部グループとして構成され、第1の近赤外線光源グループ171は、第1の近赤外線光源内部グループで構成された複数の近赤外線光源170を備え、第2の近赤外線光源グループ172は、第2の近赤外線光源内部グループで構成された複数の近赤外線光源170を備え、第3の近赤外線光源グループ173は、第3の近赤外線光源内部グループで構成された複数の近赤外線光源170を備え、第4の近赤外線光源グループ174は、第4の近赤外線光源内部グループで構成された複数の近赤外線光源170を備え、第5の近赤外線光源グループ175は、第5の近赤外線光源内部グループで構成された複数の近赤外線光源170を備え、及び第6の近赤外線光源グループ176は、第6の近赤外線光源内部グループで構成された複数の近赤外線光源170を備える。
【0086】
いくつかの実施形態では、
図3、
図9、及び
図12を参照すると、フォトバイオモジュレーション療法ヘッドバンド22の近赤外線光源グループ171、172、173、174、175、176は、それぞれ、3列3行の3×3アレイで配列された9つの近赤外線光源170を備える近赤外線光源内部グループとして構成される。この例では、d3はd4よりも大きく、皮膚表面Sに入射する光パターンの組み合わせ及び重なり、並びに、光パターンの重なりがより少ない戦略的ギャップ又は領域により、治療上の効果を生み出すことができる。図示の例示的な実施形態では、d3=6mm~7mmであり、d4=9mm~10mmである。入射光の重なり合うパターンにより、各アレイ又はグループ内及びその周囲の皮膚表面Sに入射する様々な出力レベルの領域、各個々の近赤外線光源170のすぐ下の最大放射照度及びフルエンスの領域、近接して配置された個々の近赤外線光源170間のより低い放射照度及びフルエンスの領域、及び互いに最も遠くに配置された個々の近赤外線光源170間の最小放射照度及びフルエンスの領域が生じる。さらに、近赤外線光源グループ171、172、173、174、175、176の各近赤外線光源内部グループは、それぞれ同じグループ内パターンを有するように示されているが、各グループ内パターンは、個々の近赤外線光源170の異なるパターン及び数で構成することができ、これは所望の治療形態及び各関心領域に必要な線量測定値に基づいて決定することができる。
【0087】
1つ又は複数の実施形態では、動作時に、近赤外線光源のグループはすべて、同じ動作パラメータ(例えば、すべてのグループが同時に、すべてパルスモードで、すべて同じ出力設定でアクティブ化される)を使用して、コントローラ200によってアクティブ化することができる。1つ又は複数の実施形態では、動作時に、近赤外線光源のグループはそれぞれ、1つ又は複数の選択されたグループがアクティブ化され、他のグループはオフのままである異なる動作パラメータで、コントローラ200によってアクティブ化することができる。さらに、1つ又は複数の実施形態では、コントローラ200は、フォトバイオモジュレーション療法用衣類20上の近赤外線光源の他のグループから独立して、近赤外線光源の各グループの出力レベル及び/又はパルス動作/連続動作を制御する能力を有する。利用可能な動作パラメータには大きな融通性がある。近赤外線光源の各個々のグループを個々に動作させることができるだけでなく、近赤外線の各グループ内の各個々の近赤外線光源170を、個々の動作パラメータを使用して個々にアドレス指定及び制御することができる。このようにして、各個々の近赤外線光源170は、すべての他の個々の近赤外線光源170から独立して、それぞれアクティブ化/オンにする又は非アクティブ化/オフにすることができるように、ユニットとして個々にアドレス指定可能であり得る。さらに、1つ又は複数の実施形態では、各個々の近赤外線光源170は、すべての他の個々の近赤外線光源170から独立して、パルスモード又は連続モードで作動させることができる。さらに、1つ又は複数の実施形態では、各個々の近赤外線光源170は、すべての他の個々の光源から独立した出力プロファイルを使用して作動させることができる。このようにして、コントローラ200からの実行可能命令を介していくつかの所定のパターンを開始することができ、アクティブ化される光源のパターンは、所望の治療効果及び関心領域の位置に応じて変えることができる。
【0088】
ここで
図8、
図15、及び
図16を参照すると、いくつかの実施形態では、フォトバイオモジュレーション療法用衣類20は、外側ファブリックシート40と内側ファブリックシート70との間にフォトバイオモジュレーションユニット100を挟むことによって組み立てられる。いくつかの実施形態では、
図8に示すように、ホットメルト接着フィルム210が、フレキシブルプリント回路基板アセンブリ110の大部分又はすべてを覆うが接続端子160の端子レールマウント164は覆わないように寸法設定及び形状設定され、外側ファブリックシート40とフォトバイオモジュレーションユニット100との間に配置される。いくつかの実施形態では、
図15及び
図16に示すように、リキッドワイヤ回路アセンブリ150は、例えば、接着剤を使用するか又は外側ファブリックシート40に織り込むことによって、外側ファブリックシート40に直接取り付けられる。フォトバイオモジュレーションユニット100がフレキシブルプリント回路基板アセンブリ110を備える実施形態では、フォトバイオモジュレーションユニット100は、接続端子160の端子レールマウント164が端子レールマウント開口部58を通して挿入されることを可能にする様態で外側ファブリックシート40に位置合わせされる。フォトバイオモジュレーションユニット100がリキッドワイヤ回路アセンブリ150を備える実施形態では、接続端子160は、外側ファブリックシート40上へのリキッドワイヤ回路アセンブリ150の構築中に外側ファブリックシート40に取り付けられる。
【0089】
図8、
図15、及び
図16をさらに参照すると、フォトバイオモジュレーションユニット100が外側ファブリックシート40上に配置されると、フォトバイオモジュレーションユニット100の大部分又はすべてを覆うように寸法設定及び形状設定された両面テープ220の層が、フォトバイオモジュレーションユニット100と内側ファブリックシート70との間に配置される。両面テープ220は、1つ又は複数の近赤外線光源開口部222及び1つ又は複数のセンサ開口部224を含み、これらは、両面テープ220が1つ又は複数の近赤外線光源170及び1つ又は複数のセンサ180の動作を妨げないように、それぞれのコンポーネントのためのクリアランスを提供するように構成された切欠部である。存在する場合、センサカバー79は、対応するセンサ180の上に適正に位置決めされる。次いで、内側ファブリックシート70が、外側ファブリックシート40及びフォトバイオモジュレーションユニット100と位置合わせされ、1つ又は複数の近赤外線光源170のそれぞれ及び1つ又は複数のセンサ180のそれぞれが対応する近赤外線光源開口部76及びセンサ開口部78と適正に位置決めされるように配置され、これにより、これらのコンポーネントの適正な機能が可能になる。次いで、内側ファブリックシート70の縁を外側ファブリックシート40に縫い付けることによって、内側ファブリックシート70を外側ファブリックシート40に固定することができる。
【0090】
本明細書で開示されるフォトバイオモジュレーション療法用衣類は、経頭蓋フォトバイオモジュレーション療法を含むフォトバイオモジュレーション療法を提供するのに有用である。そのような非侵襲的な光ベースの神経変調治療は、投薬を必要とせず、様々なポジティブな光化学反応を提供することでユーザの脳の働きをニューロンレベルから変えることによって長期的な効果をもたらす。例えば、フォトバイオモジュレーション療法は、神経ミトコンドリアのエネルギー及びアデノシン三リン酸(ATP)の産生を増加させ、その結果、細胞エネルギーの産生を増加させることができる。さらに、光エネルギーの伝達はまた、細胞及び組織レベルの炎症を抑え、細胞の修復及び治癒を改善することができる活性酸素種(ROS)の産生、良好な血管健康状態及び最適な血流に重要な一酸化窒素(NO)の産生、栄養素の供給及び老廃物の除去をトリガすることができる。脳の血流及び循環が不十分だと、記憶の曖昧さ、物忘れ、集中力低下、さらには認知症が脳に引き起こされる可能性があるため、これは重要である。細胞エネルギーの強化及び脳血流の増加により、神経新生及び神経可塑性の増加、神経保護の増加、神経修復の強化、及び炎症の軽減がもたらされる。さらに、そのようなフォトバイオモジュレーション療法は、鎮静とリラクゼーションの両方の利点、並びに、集中力とパフォーマンスの向上をもたらし、その結果、精神的生産性、精神的健康、及び全体的な認知機能が向上する。
【0091】
いくつかの実施形態では、本明細書で開示されるフォトバイオモジュレーション療法用衣類は、唯一の治療デバイスとして用いられる。いくつかの実施形態では、本明細書で開示されるフォトバイオモジュレーション療法用衣類は、別の治療法と併せて用いられる。いくつかの実施形態では、本明細書で開示されるフォトバイオモジュレーション療法用衣類は、別の認知行動療法と併せて用いられる。
【0092】
いくつかの実施形態では、本明細書で開示されるフォトバイオモジュレーション療法用衣類は、例えば、高出力放射照度のフォトバイオモジュレーション療法などの別のフォトバイオモジュレーション療法と併せて用いられる。いくつかの実施形態では、個人は、約55mW/cm2以下の放射照度を与えることができる本明細書で開示されるフォトバイオモジュレーション療法用衣類を使用する低出力の経頭蓋フォトバイオモジュレーション療法と併せて、約250mW/cm2以上の放射照度を与えることができる定置型デバイスを使用する高出力経頭蓋フォトバイオモジュレーション療法を受ける。いくつかの実施形態では、高出力フォトバイオモジュレーション療法は、臨床又は他のヘルスケア施設環境で行われ、一方、低出力フォトバイオモジュレーション療法は、例えば、自宅、公園、又は車両での移動時などの非臨床環境で行われる。いくつかの実施形態では、低出力の経頭蓋フォトバイオモジュレーション療法は、高出力の経頭蓋フォトバイオモジュレーション療法の効果を増強し、個人の鬱及び抑うつ症状の治療を改善するために用いられる。いくつかの実施形態では、本明細書で開示される概日ベースのタイミング投与は、高出力の経頭蓋フォトバイオモジュレーション療法、低電力の経頭蓋フォトバイオモジュレーション療法、又はその両方の投与のタイミングを計るために用いられるであろう。
【0093】
いくつかの実施形態では、本明細書で開示されるフォトバイオモジュレーション療法用衣類は、経頭蓋磁気刺激(TMS)と併せて用いられる。いくつかの実施形態では、個人は、約20mW/cm2~約500mW/cm2の放射照度を与えることができる本明細書で開示されるフォトバイオモジュレーション療法用衣類を使用する低出力の経頭蓋フォトバイオモジュレーション療法と併せて、TMSを受ける。いくつかの実施形態では、TMSは、臨床又は他のヘルスケア施設環境で行われ、低出力フォトバイオモジュレーション療法は、例えば、自宅、公園、又は車両での移動時などの非臨床環境で行われる。いくつかの実施形態では、低出力の経頭蓋フォトバイオモジュレーション療法は、TMSの効果を増強し、個人の鬱及び抑うつ症状の治療を改善するために用いられる。いくつかの実施形態では、本明細書で開示される概日ベースのタイミング投与は、TMS、低出力の経頭蓋フォトバイオモジュレーション療法、又はその両方の投与のタイミングを計るために用いられるであろう。
【0094】
いくつかの実施形態では、本明細書で開示されるフォトバイオモジュレーション療法用衣類は、エビデンスに基づくメンタルヘルス実践と併せて用いられる。いくつかの実施形態では、個人は、約55mW/cm2以下の放射照度を与えることができる本明細書で開示されるフォトバイオモジュレーション療法用衣類を使用する低出力の経頭蓋フォトバイオモジュレーション療法と併せて、エビデンスに基づくメンタルヘルス実践を受ける。エビデンスに基づくメンタルヘルス実践は、エビデンスに基づく心理療法(EBT)、認知行動療法(CBT)、弁証法的行動療法(DBT)、暴露療法、機能的家族療法(FFT)、包括型地域生活支援(ACT)、アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)、持続エクスポージャー療法(PE)、認知トレーニング及びリハビリ、及び動機づけ面接(MI)を含むが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、エビデンスに基づくメンタルヘルス実践は、臨床又は他のヘルスケア施設環境で療法士によって行われ、一方、低出力フォトバイオモジュレーション療法は、例えば、自宅、公園、又は車両での移動時などの非臨床環境で行われる。いくつかの実施形態では、エビデンスに基づくメンタルヘルス実践は、仮想環境で療法士によって行われ、一方、低出力フォトバイオモジュレーション療法は、例えば、自宅、公園、又は車両での移動時などの非臨床環境で行われる。いくつかの実施形態では、エビデンスに基づくメンタルヘルス実践は、デジタルベースの人工知能(AI)療法であり、一方、低出力フォトバイオモジュレーション療法は、例えば、自宅、公園、又は車両での移動時などの非臨床環境で行われる。いくつかの実施形態では、低出力の経頭蓋フォトバイオモジュレーション療法は、エビデンスに基づくメンタルヘルス実践の効果を増強し、個人の鬱及び抑うつ症状の治療を改善するために用いられる。いくつかの実施形態では、本明細書で開示される概日ベースのタイミング投与は、エビデンスに基づくメンタルヘルス実践、低出力の経頭蓋フォトバイオモジュレーション療法、又はその両方の投与のタイミングを計るために用いられるであろう。
【0095】
いくつかの実施形態では、本明細書で開示されるフォトバイオモジュレーション療法用衣類は、例えば、高照度光療法又は青色光療法などの眼の光療法と併せて用いられる。いくつかの実施形態では、個人は、約20mW/cm2~約500mW/cm2の放射照度を与えることができる本明細書で開示されるフォトバイオモジュレーション療法用衣類を使用する経頭蓋フォトバイオモジュレーション療法と併せて、眼の光療法を受ける。いくつかの実施形態では、経頭蓋フォトバイオモジュレーション療法は、眼の光療法中に及び/又は2つ以上の眼の光療法間に毎日施すことができる。いくつかの実施形態では、経頭蓋フォトバイオモジュレーション療法は、リラクゼーション、鎮静、及びウェルビーイングを高めることによって眼の光療法の効果を増強するために用いられる。いくつかの実施形態では、本明細書で開示される概日ベースのタイミング投与は、眼の光療法、経頭蓋フォトバイオモジュレーション療法、又はその両方の投与のタイミングを計るために用いられるであろう。
【0096】
いくつかの実施形態では、本明細書で開示されるフォトバイオモジュレーション療法用衣類は、マインドフルネス療法と併せて用いられる。いくつかの実施形態では、個人は、約20mW/cm2~約300mW/cm2の放射照度を与えることができる本明細書で開示されるフォトバイオモジュレーション療法用衣類を使用する経頭蓋フォトバイオモジュレーション療法と併せて、マインドフルネス療法を実践する。いくつかの実施形態では、経頭蓋フォトバイオモジュレーション療法は、マインドフルネス療法中に及び/又は2つ以上のマインドフルネス療法間に毎日施すことができる。いくつかの実施形態では、経頭蓋フォトバイオモジュレーション療法は、リラクゼーション、鎮静、及びウェルビーイングを高めることによってマインドフルネス療法の効果を増強するために用いられる。いくつかの実施形態では、本明細書で開示される概日ベースのタイミング投与は、マインドフルネス療法、経頭蓋フォトバイオモジュレーション療法、又はその両方の投与のタイミングを計るために用いられるであろう。
【0097】
いくつかの実施形態では、本明細書で開示されるフォトバイオモジュレーション療法用衣類は、瞑想療法と併せて用いられる。いくつかの実施形態では、個人は、約20mW/cm2~約300mW/cm2の放射照度を与えることができる本明細書で開示されるフォトバイオモジュレーション療法用衣類を使用する経頭蓋フォトバイオモジュレーション療法と併せて、瞑想療法を実践する。いくつかの実施形態では、経頭蓋フォトバイオモジュレーション療法は、瞑想療法中に及び/又は2つ以上の瞑想療法間に毎日施すことができる。いくつかの実施形態では、経頭蓋フォトバイオモジュレーション療法は、リラクゼーション、鎮静、及びウェルビーイングを高めることによって瞑想療法の効果を増強するために用いられる。いくつかの実施形態では、本明細書で開示される概日ベースのタイミング投与は、瞑想療法、経頭蓋フォトバイオモジュレーション療法、又はその両方の投与のタイミングを計るために用いられるであろう。
【0098】
いくつかの実施形態では、本明細書で開示されるフォトバイオモジュレーション療法用衣類を使用するフォトバイオモジュレーション療法は、単独で又は別の療法と併せて、個人の概日リズムに基づいて投与される。いくつかの実施形態では、個人は、例えば、午前6:00から午前10:00の間などの午前中の時間帯に本明細書で開示されるフォトバイオモジュレーション療法用衣類を使用する経頭蓋フォトバイオモジュレーション療法を受ける。いくつかの実施形態では、個人は、例えば、午後3:00から午後7:00の間などの午後/夕方の時間帯に本明細書で開示されるフォトバイオモジュレーション療法用衣類を使用する経頭蓋フォトバイオモジュレーション療法を受ける。約20mW/cm2~約500mW/cm2の放射照度を与えることができる本明細書で開示されるフォトバイオモジュレーション療法用衣類は、このような概日ベースのタイミング投与に用いられるであろう。いくつかの実施形態では、概日ベースのタイミング投与は、個人の鬱及び抑うつ症状の治療に有用であろう。
【0099】
本明細書の態様は、以下の実施形態によっても説明され得る:
1. 関心領域を有する皮膚表面上に装着されるフォトバイオモジュレーション療法用衣類であって、フレキシブル外側シートと、近赤外線の通過を可能にする部分を有し、皮膚表面に面するように構成されたフレキシブル内側シートと、外側シートと内側シートとの間に配置されたフレキシブル回路基板と、フレキシブル回路基板上に取り付けられ、フレキシブル内側シートの一部と位置合わせされ、フォトバイオモジュレーション治療中に皮膚表面上の関心領域に向けて600nm~1600nmの波長及び所定の線量測定値の近赤外線を放出するように構成された近赤外線光源と、プロセッサ及びメモリを有し、フレキシブル回路基板を通して近赤外線光源と電気的に連通するコントローラとを備え、プロセッサ及びメモリは、光源動作時間、光源フルエンスレベル、光源放射照度レベル、光源パルス動作、及び光源連続動作のうちの1つ又は複数を制御するための実行可能命令で構成される、フォトバイオモジュレーション療法用衣類。
2. 前記近赤外線光源は、フレキシブル回路基板上に配列され、フォトバイオモジュレーション治療中に皮膚表面上の関心領域に向けられるように構成された近赤外線光源のグループの一部である、実施形態1に記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
3. 前記近赤外線光源のグループは、少なくとも2mm、又は少なくとも3mm、又は少なくとも4mm、又は少なくとも5mm、又は少なくとも6mm、又は少なくとも7mm、又は少なくとも8mm、又は少なくとも9mm、又は少なくとも10mmのグループ内光源間隔で配置される、実施形態1又は実施形態2に記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
4。前記関心領域は、Fp1部位、Fpz部位、Fp2部位、F3部位、Fz部位、及びF4部位、後頸部位、手根部位、及び腹部の部位のうちの1つであり、前記近赤外線光源のグループは、前記関心領域に少なくとも部分的に重なるように構成される、実施形態1~実施形態3のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
5. センサは、位置を示す1つ又は複数のパラメータを検出し、その後、皮膚表面上の位置を決定することができるように位置信号を前記コントローラに送信するように構成される、実施形態1~実施形態4のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
6. 前記近赤外線光源のグループは、Fp1部位に少なくとも部分的に重なるように構成され、近赤外線光源の第2のグループは、Fpz部位に少なくとも部分的に重なるように構成され、近赤外線光源の第3のグループは、Fp2部位に少なくとも部分的に重なるように構成され、近赤外線光源の第4のグループは、F3部位に少なくとも部分的に重なるように構成され、近赤外線光源の第5のグループは、Fz部位に少なくとも部分的に重なるように構成され、近赤外線光源の第6のグループは、F4部位に少なくとも部分的に重なるように構成される、実施形態1~実施形態5のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
7. 前記センサは、位置を示す1つ又は複数のパラメータを検出し、その後、皮膚表面上の位置を決定することができるように位置信号をコントローラに送信するように構成され、前記センサは、前記近赤外線光源の第2のグループと前記近赤外線光源の第5のグループとの間に配置される、実施形態1~実施形態6のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
8. 前記近赤外線光源のグループ、近赤外線光源の第2のグループ、近赤外線光源の第3のグループ、近赤外線光源の第4のグループ、近赤外線光源の第5のグループ、及び近赤外線光源の第6のグループのそれぞれは、5mmを超える、又は10mmを超える、又は15mmを超える、又は20mmを超える、又は25mmを超える、又は30mmを超えるグループ間光源間隔だけ互いに最小限に分離される、実施形態1~実施形態7のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
9. 前記近赤外線光源のグループは、第1の3×3アレイで配列される、実施形態1~実施形態8のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
10. 第2の3×3アレイで配列された近赤外線光源の第2のグループ、第3の3×3アレイで配列された近赤外線光源の第3のグループ、第4の3×3アレイで配列された近赤外線光源の第4のグループ、第5の3×3アレイで配列された近赤外線光源の第5のグループ、及び第6の3×3アレイで配列された近赤外線光源の第6のグループをさらに備える、実施形態1~実施形態9のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
11. 前記第1の3×3アレイ、第2の3×3アレイ、第3の3×3アレイ、第4の3×3アレイ、第5の3×3アレイ、及び第6の3×3アレイは、5mmを超える、又は10mmを超える、又は15mmを超える、又は20mmを超える、又は25mmを超える、又は30mmを超えるグループ間光源間隔だけ互いに最小限に分離される、実施形態1~実施形態10のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
12. 前記第1の3×3アレイ、第2の3×3アレイ、第3の3×3アレイ、第4の3×3アレイ、第5の3×3アレイ、及び第6の3×3アレイは、それらの間の実質的なライトブリードを防ぐのに十分なグループ間光源間隔だけ互いに最小限に分離される、実施形態1~実施形態11のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
13. 前記関心領域は、皮膚表面上のFp1部位、Fpz部位、Fp2部位、F3部位、Fz部位、F4部位、後頸部位、手根部位、及び腹部の部位のうちの1つ又は複数である、実施形態1~実施形態12のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
14. 前記近赤外線光源は、Fp1部位に向けて近赤外線を放出するように構成され、第2の近赤外線光源は、Fpz部位に向けて近赤外線を放出するように構成され、第3の近赤外線光源は、Fp2部位に向けて近赤外線を放出するように構成され、第4の近赤外線光源は、F3部位に向けて近赤外線を放出するように構成され、第5の近赤外線光源は、Fz部位に向けて近赤外線を放出するように構成され、第6の近赤外線光源は、F4部位に向けて近赤外線を放出するように構成され、前記Fp1部位は関心領域であり、前記Fpz部位は第2の関心領域であり、前記Fp2部位は第3の関心領域であり、前記F3部位は第4の関心領域であり、前記Fz部位は第5の関心領域であり、前記F4部位は第6の関心領域である、実施形態1~実施形態13のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
15. 前記センサは、位置を示す1つ又は複数のパラメータを検出し、その後、皮膚表面上の位置を決定することができるように位置信号をコントローラに送信するように構成され、前記センサは、前記第2の近赤外線光源アレイと前記第5の近赤外線光源との間に配置される、実施形態1~実施形態14のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
16. 前記センサは、心拍数センサ及び温度センサの一方又は両方である、実施形態1~実施形態15のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
17. 前記近赤外線光源、第2の近赤外線光源、第3の近赤外線光源、第4の近赤外線光源、第5の近赤外線光源、及び第6の近赤外線光源のそれぞれは、5mmを超える、又は10mmを超える、又は15mmを超える、又は20mmを超える、又は25mmを超える、又は30mmを超える光源間隔だけ互いに分離される、実施形態1~実施形態16のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
18. 前記近赤外線光源は近赤外線光源の第1のグループであり、前記第2の近赤外線光源は近赤外線光源の第2のグループであり、前記第3の近赤外線光源は近赤外線光源の第3のグループであり、前記第4の近赤外線光源は近赤外線光源の第4のグループであり、前記第5の近赤外線光源は近赤外線光源の第5のグループであり、前記第6の近赤外線光源は近赤外線光源の第6のグループである、実施形態1~実施形態9のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
19. 前記近赤外線光源のグループは第1の3×3アレイで配列され、前記近赤外線光源の第2のグループは第2の3×3アレイで配列され、近赤外線光源の第3のグループは第3の3×3アレイで配列され、前記近赤外線光源の第4のグループは第4の3×3アレイで配列され、前記近赤外線光源の第5のグループは第5の3×3アレイで配列され、前記近赤外線光源の第6のグループは第6の3×3アレイで配列される、実施形態1~実施形態18のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
20. 前記第1の3×3アレイ、第2の3×3アレイ、第3の3×3アレイ、第4の3×3アレイ、第5の3×3アレイ、及び第6の3×3アレイのそれぞれは、5mmを超える、又は10mmを超える、又は15mmを超える、又は20mmを超える、又は25mmを超える、又は30mmを超えるグループ間光源間隔だけ互いに最小限に分離される、実施形態1~実施形態19のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
21. 前記第1の3×3アレイ、第2の3×3アレイ、第3の3×3アレイ、第4の3×3アレイ、第5の3×3アレイ、及び第6の3×3アレイは、それらの間の実質的なライトブリードを防ぐのに十分なグループ間光源間隔だけ互いに分離される、実施形態1~実施形態20のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
22. 1つ又は複数の刺激器をさらに備える、実施形態1~実施形態21のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
23. 前記1つ又は複数の刺激器は、磁場を発生させることができるコンポーネントを含む、実施形態22に記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
24. フォトバイオモジュレーション療法用衣類であって、ユーザが皮膚表面上に装着するように構成された衣類構造と、前記衣類構造と一体化された第1の近赤外線光源と、前記衣類構造と一体化され、前記第1の近赤外線光源から間隔をおいて配置される第2の近赤外線光源と、プロセッサ及びメモリを有し、前記第1の近赤外線光源及び第2の近赤外線光源と電気的に連通し、前記第1の近赤外線光源及び第2の近赤外線光源のそれぞれの動作を独立して制御するための実行可能命令で構成されるコントローラとを備え、前記第1の近赤外線光源及び前記第2の近赤外線光源は、600nm~1600nmの波長及び所定の線量測定値の近赤外線を放出するように構成され、フォトバイオモジュレーション治療中に装着時に前記第1の近赤外線光源は第1の皮膚表面上の関心領域に向けられるように構成され、前記第2の近赤外線光源は第2の皮膚表面上の関心領域に向けられるように構成される、フォトバイオモジュレーション療法用衣類。
25. 前記実行可能命令は、光源動作時間、光源フルエンスレベル、光源放射照度レベル、光源パルス動作、及び光源連続動作のうちの1つ又は複数を制御するように構成される、実施形態24に記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
26. センサは、前記衣類構造と一体化され、皮膚表面上の参照位置を示す1つ又は複数のパラメータを検出するように構成され、センサが皮膚表面上の参照位置の上に配置されるときに、前記第1の近赤外線光源は皮膚表面の第1の関心領域の上に配置され、前記第2の近赤外線光源は皮膚表面の第2の関心領域の上に配置される、実施形態24又は実施形態25に記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
27. 前記センサは、心拍数センサ及び温度センサの一方又は両方である、実施形態24~実施形態26のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
28. 前記第1の近赤外線光源は、近赤外線光源の第1のグループの一部であり、前記第2の近赤外線光源は、近赤外線光源の第2のグループの一部である、実施形態24~実施形態27のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
29. 前記近赤外線光源の第1のグループ及び近赤外線光源の第2のグループのそれぞれは、少なくとも2mm、又は少なくとも3mm、又は少なくとも4mm、又は少なくとも5mm、又は少なくとも6mm、又は少なくとも7mm、又は少なくとも8mm、又は少なくとも9mm、又は少なくとも10mmのグループ内光源間隔で配置される、実施形態24~実施形態28のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
30. 前記近赤外線光源の第1のグループ及び前記近赤外線光源の第2のグループは、5mmを超える、又は10mmを超える、又は15mmを超える、又は20mmを超える、又は25mmを超える、又は30mmを超えるグループ間光源間隔だけ互いに最小限に分離される、実施形態24~実施形態29のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
31. 前記近赤外線光源の第1のグループは第1の3×3アレイで配列され、前記近赤外線光源の第2のグループは第2の3×3アレイで配列される、実施形態24~実施形態30のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
32. 第3の3×3アレイで配列された近赤外線光源の第3のグループ、第4の3×3アレイで配列された近赤外線光源の第4のグループ、第5の3×3アレイで配列された近赤外線光源の第5のグループ、及び第6の3×3アレイで配列された近赤外線光源の第6のグループをさらに備える、実施形態24~実施形態31のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
33. 前記Fp1部位は第1の関心領域であり、前記Fpz部位は第2の関心領域であり、前記Fp2部位は第3の関心領域であり、前記F3部位は第4の関心領域であり、前記Fz部位は第5の関心領域であり、前記F4部位は第6の関心領域であり、前記第1の3×3アレイは、前記Fp1部位に向けて近赤外線を放出するように構成され、前記第2の3×3アレイは、前記Fpz部位に向けて近赤外線を放出するように構成され、前記第3の3×3アレイは、前記Fp2部位に向けて近赤外線を放出するように構成され、前記第4の3×3アレイは、前記F3部位に向けて近赤外線を放出するように構成され、前記第5の3×3アレイは、前記Fz部位に向けて近赤外線を放出するように構成され、前記第6の3×3アレイは、前記F4部位に向けて近赤外線を放出するように構成される、実施形態24~実施形態32のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
34. 前記第1の関心領域は、Fp1部位、Fpz部位、Fp2部位、F3部位、Fz部位、及びF4部位、後頸部位、手根部位、及び腹部の部位のうちの1つである、実施形態24~実施形態33のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
35. 前記第2の関心領域は、Fp1部位、Fpz部位、Fp2部位、F3部位、Fz部位、及びF4部位、後頸部位、手根部位、及び腹部の部位のうちの1つである、実施形態24~実施形態34のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
36. 第3の近赤外線光源、第4の近赤外線光源、第5の近赤外線光源、及び第6の近赤外線光源をさらに備える、実施形態24~実施形態35のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
37. 前記Fp1部位は第1の関心領域であり、前記Fpz部位は第2の関心領域であり、前記Fp2部位は第3の関心領域であり、前記F3部位は第4の関心領域であり、前記Fz部位は第5の関心領域であり、前記F4部位は第6の関心領域であり、前記第1の近赤外線光源は、前記Fp1部位に向けて近赤外線を放出するように構成され、前記第2の近赤外線光源は、前記Fpz部位に向けて近赤外線を放出するように構成され、前記第3の近赤外線光源は、前記Fp2部位に向けて近赤外線を放出するように構成され、前記第4の近赤外線光源は、前記F3部位に向けて近赤外線を放出するように構成され、前記第5の近赤外線光源は、前記Fz部位に向けて近赤外線を放出するように構成され、前記第6の近赤外線光源は、前記F4部位に向けて近赤外線を放出するように構成される、実施形態24~実施形態36のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
38. 1つ又は複数の刺激器をさらに備える、実施形態24~実施形態37のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
39. 前記1つ又は複数の刺激器は、磁場を発生させることができるコンポーネントを含む、実施形態38に記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
【0100】
本明細書の態様は、以下の実施形態によっても説明され得る:
1. フォトバイオモジュレーション療法用衣類であって、ユーザが皮膚表面上に装着するように構成され、第1の表面及び前記第1の表面とは反対側の第2の表面を備え、前記第1の表面は、装着されると皮膚表面に面するように構成される、衣類と、衣類内に一体化され、接続端子、1つ又は複数の近赤外線光源、及び1つ又は複数のセンサを備え、前記接続端子は、前記1つ又は複数の近赤外線光源及び前記1つ又は複数のセンサと電子通信し、前記1つ又は複数の近赤外線光源はそれぞれ、600nm~1600nmの波長及び所定の線量測定値で近赤外線を放出するように構成される、フォトバイオモジュレーションユニットと、プロセッサ及びメモリを含み、前記接続端子との電子通信を確立する様態で前記接続端子の端子レールに動作可能に係合するように構成されたコントローラと、を備え、前記衣類の第1の表面は、1つ又は複数の光源開口部を備える第1の部分を含み、前記1つ又は複数の近赤外線光源のそれぞれは、前記1つ又は複数の近赤外線光源からの近赤外線が適正に通過できるようにするべく前記1つ又は複数の光源開口部と動作可能に位置合わせされ、前記衣類の第1の表面は、1つ又は複数のセンサ開口部を備える第2の部分を含み、前記1つ又は複数のセンサのそれぞれは、前記1つ又は複数のセンサ開口部を通して前記1つ又は複数のセンサの適正な機能を可能にするべく前記1つ又は複数のセンサ開口部と動作可能に位置合わせされ、前記プロセッサ及び前記メモリは、前記1つ又は複数の近赤外線光源のそれぞれ及び前記1つ又は複数のセンサのそれぞれを独立して制御するための実行可能命令で構成される、
フォトバイオモジュレーション療法用衣類。
2. 前記衣類は、身体の一部の領域を包む又はそれに適合するように構成され、身体上のある身体の一部の領域から別の身体の一部の領域に移動させることができる、実施形態1に記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
3. 前記身体の一部の領域は、頭部領域、首領域、肩領域、胴体領域、手領域、手首領域、腕領域、足領域、又は脚領域、又はそれらの任意の組み合わせである、実施形態2に記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
4. 前記衣類は、バンド、ラップ、スカーフ、ショール、マント、ローブ、又はブランケットである、実施形態2に記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
5. 前記衣類は、身体の特定の部分に特にフィットするようにサイズ設定及び寸法設定される、実施形態1に記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
6. 前記特定の身体部分は、頭部領域、首領域、肩領域、胴体領域、手領域、手首領域、腕領域、足領域、又は脚領域、又はそれらの任意の組み合わせである、実施形態5に記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
7. 前記衣類は、帽子、バイザー、シャツ、パンツ、靴下、手袋、又は下着である、実施形態4に記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
8. 前記1つ又は複数の近赤外線光源のそれぞれは、近赤外発光ダイオードである、実施形態1~実施形態7のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
9. 前記1つ又は複数のセンサのそれぞれは、前記衣類、前記フォトバイオモジュレーションユニット及びその構成要素、前記コントローラ及びその構成要素、及びユーザの1つ又は複数のパラメータの情報を検出及び収集し、その後、前記情報を前記コントローラに送信するように構成される、実施形態1~実施形態8のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
10. 前記1つ又は複数のパラメータは、前記衣類、前記フォトバイオモジュレーションユニット及びその構成要素、及び前記コントローラ及びその構成要素、ユーザのバイオメトリック情報、又はそれらの任意の組み合わせの動作情報を含む、実施形態9に記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
11. 前記実行可能命令は、前記1つ又は複数の近赤外線光源のそれぞれを独立して制御する、実施形態1~実施形態10のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
12. 前記実行可能命令は、前記1つ又は複数の近赤外線光源のそれぞれのアクティブ化、アクティブ化の持続時間、非アクティブ化、非アクティブ化の持続時間、アクティブ化のパターン及びタイミング、非アクティブ化のパターン及びタイミング、フルエンスレベル、放射照度レベル、線量測定レベル、パルス動作、連続動作、動作時間、サイクル持続時間、又はそれらの任意の組み合わせを制御する、実施形態11に記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
13. 前記実行可能命令は、前記1つ又は複数のセンサのそれぞれを独立して制御する、実施形態1~実施形態12のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
14. 前記実行可能命令は、前記1つ又は複数のセンサのそれぞれの情報の収集及び分析を制御する、実施形態13に記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
15. 前記1つ又は複数の近赤外線光源は、複数の間隔をおいて配置される近赤外線光源である、実施形態1~実施形態14のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
16. 前記複数の間隔をおいて配置される近赤外線光源は、3~6つの近赤外線光源である、実施形態15に記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
17. 前記複数の間隔をおいて配置される近赤外線光源は、単一の行に配列される、実施形態15又は実施形態16に記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
18. 前記複数の間隔をおいて配置される近赤外線光源は、複数の行に配列される、実施形態15又は実施形態16に記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
19. 前記複数の行は2~6つである、実施形態18に記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
20. 前記複数の間隔をおいて配置される近赤外線光源は、複数の列で配列される、実施形態15~実施形態19のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
21. 前記複数の列は2~8つである、実施形態20に記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
22. 前記複数の近赤外線光源は、行×列の1×2アレイ、1×3アレイ、1×4アレイ、1×5アレイ、1×6アレイ、1×7アレイ、1×8アレイで配列される、実施形態15~実施形態17、実施形態20、又は実施形態21のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
23. 前記複数の近赤外線光源は、行×列の1×3アレイで配列された3つの近赤外線光源を含む、実施形態15~実施形態17、実施形態20、又は実施形態21のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
24. 前記単一の行に含まれる複数の近赤外線光源のそれぞれの間の間隔は0.5cm~4cmであり、前記複数の列のそれぞれに含まれる複数の近赤外線光源のそれぞれの間の間隔は0.5cm~4cmである、実施形態17、又は実施形態20~実施形態23のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
25. 前記複数の近赤外線光源は、行×列の2×2アレイ、2×3アレイ、2×4アレイ、2×5アレイ、2×6アレイ、2×7アレイ、2×8アレイ、3×2アレイ、3×3アレイ、3×4アレイ、3×5アレイ、3×6アレイ、3×7アレイ、又は3×8アレイで配列される、実施形態15、実施形態16、実施形態18~実施形態21のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
26. 前記複数の近赤外線光源は、行×列の2×3アレイで配列された6つの近赤外線光源を含む、実施形態15、実施形態16、実施形態18~実施形態21のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
27. 前記複数の近赤外線光源は、上段に4つの近赤外線光源が存在し、下段に2つの近赤外線光源が存在するように配列された6つの近赤外線光源を含む、実施形態15、実施形態16、実施形態18~実施形態21のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
28. 前記複数の行のそれぞれに含まれる複数の近赤外線光源のそれぞれの間の間隔は0.5cm~4cmであり、前記複数の列のそれぞれに含まれる複数の近赤外線光源のそれぞれの間の間隔は0.5cm~4cmである、実施形態18~実施形態21、又は実施形態25~実施形態27のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
29. 前記複数の近赤外線光源は、複数の間隔をおいて配置される近赤外線光源グループで配列され、前記複数の近赤外線光源グループのそれぞれは複数の近赤外線光源を備える、実施形態15~実施形態28のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
30. 前記複数の間隔をおいて配置される近赤外線光源グループは、単一の行で配列される、実施形態29に記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
31. 前記複数の間隔をおいて配置される近赤外線光源グループは、複数の行で配列される、実施形態29に記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
32. 前記複数の行は2~6つである、実施形態31に記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
33. 前記複数の間隔をおいて配置される近赤外線光源グループは、複数の列で配列される、実施形態29~実施形態32のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
34. 前記複数の列は2~8つである、実施形態33に記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
35. 前記複数の近赤外線光源グループは、行×列の1×2アレイ、1×3アレイ、1×4アレイ、1×5アレイ、1×6アレイ、1×7アレイ、1×8アレイで配列される、実施形態29、実施形態30、実施形態33、又は実施形態34のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
36. 前記単一の行に含まれる複数の近赤外線光源グループのそれぞれの間の間隔は0.5cm~4cmであり、前記複数の列のそれぞれに含まれる複数の近赤外線光源グループのそれぞれの間の間隔は0.5cm~4cmである、実施形態30、又は実施形態33~実施形態35のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
37. 前記複数の近赤外線光源グループは、行×列の2×2アレイ、2×3アレイ、2×4アレイ、2×5アレイ、2×6アレイ、2×7アレイ、2×8アレイ、3×2アレイ、3×3アレイ、3×4アレイ、3×5アレイ、3×6アレイ、3×7アレイ、又は3×8アレイで配列される、実施形態29、実施形態31~実施形態34のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
38. 前記複数の行のそれぞれに含まれる複数の近赤外線光源グループのそれぞれの間の間隔は0.5cm~4cmであり、前記複数の列のそれぞれに含まれる複数の近赤外線光源グループのそれぞれの間の間隔は0.5cm~4cmである、実施形態31~実施形態34、又は実施形態37のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
39. 前記複数の間隔をおいて配置される近赤外線光源は、単一の行で配列される、実施形態29~実施形態38のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
40. 前記複数の間隔をおいて配置される近赤外線光源は、複数の行で配列される、実施形態29~実施形態38のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
41. 前記複数の行は2~6である、実施形態40に記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
42. 前記複数の間隔をおいて配置される近赤外線光源は、複数の列で配列される、実施形態39~実施形態41のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
43. 前記複数の列は2~8である、実施形態42に記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
44. 前記複数の近赤外線光源は、行×列の1×2アレイ、1×3アレイ、1×4アレイ、1×5アレイ、1×6アレイ、1×7アレイ、1×8アレイで配列される、実施形態39、実施形態42、又は実施形態43のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
45. 前記単一の行に含まれる複数の近赤外線光源のそれぞれの間の間隔は1mm~4mmであり、前記複数の列のそれぞれに含まれる複数の近赤外線光源のそれぞれの間の間隔は1mm~4mmである、実施形態39、又は実施形態42~実施形態44のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
46. 前記複数の近赤外線光源は、行×列の2×2アレイ、2×3アレイ、2×4アレイ、2×5アレイ、2×6アレイ、2×7アレイ、2×8アレイ、3×2アレイ、3×3アレイ、3×4アレイ、3×5アレイ、3×6アレイ、3×7アレイ、又は3×8アレイで配列される、実施形態40~実施形態43のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
47. 前記複数の近赤外線光源は、行×列の3×3アレイで配列された9つの近赤外線光源を含む、実施形態40~実施形態43のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
48. 前記複数の行のそれぞれに含まれる複数の近赤外線光源のそれぞれの間の間隔は1mm~4mmであり、前記複数の列のそれぞれに含まれる複数の近赤外線光源のそれぞれの間の間隔は1mm~4mmである、実施形態40~実施形態43、実施形態46、又は実施形態47のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
49. 1つ又は複数の刺激器をさらに備える、実施形態1~実施形態48のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
50. 前記1つ又は複数の刺激器は、磁場を発生させることができるコンポーネントを含む、実施形態49に記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
51. 前記皮膚表面は、額部位、後頸部位、手根部位、腹部の部位、又はそれらの任意の組み合わせを含む、実施形態1~実施形態50のいずれか1つに記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
52. 前記額部位は、背外側前頭前皮質領域、前頭眼野領域、又はその両方を含む、実施形態51に記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
53. 前記額部位は、Fp1部位、Fpz部位、Fp2部位、F3部位、Fz部位、F4部位、又はそれらの任意の組み合わせを含む、実施形態51に記載のフォトバイオモジュレーション療法用衣類。
【0101】
実施例
以下の限定ではない例は、現在考えられる代表的な実施形態のより完全な理解を容易にするために説明の目的でのみ提供される。これらの例は、本明細書で開示されるフォトバイオモジュレーション療法用衣類又は方法及びその使用に関するものを含む本明細書で説明される実施形態のいずれも限定すると解釈されるべきではない。
【0102】
実施例1
フォトバイオモジュレーション療法用衣類
1つの例示的な構成では、経頭蓋フォトバイオモジュレーション療法用衣類20、具体的にはフォトバイオモジュレーション療法ヘッドバンド22は、2段に配列された6つの赤外線光源インターグループを有し、各段には3つのインターグループがある。赤外線光源インターグループは、各インターグループが部位Fp1 300、Fpz 302、Fp2 304、F3 5306、Fz308、及びF4 310に少なくとも部分的に重なる又はそれを実質的に中心とした様態でフォトバイオモジュレーション療法ヘッドバンド22上に構成される。近赤外線に曝される皮膚表面S及びその下の組織の推定総面積は、約5.3cm2~約5.7cm2であり、背外側前頭前皮質(dlPFC)及び前頭眼野(FEF)にフォトバイオモジュレーション療法を提供する。各赤外線光源インターグループは、3×3の長方形アレイで9つのLEDを有する。各LEDは約55mWの出力を有し、ピーク光出力は約99mWであり、平均波長800nm~約850nm及びパルス波40Hzの赤外線を放出する。治療領域にわたる平均放射照度は約16mW/cm2~約20mW/cm2であり、最大放射照度の領域は潜在的に最大約240mW/cm2~約365mW/cm2である。治療領域にわたる平均フルエンスは約40J/cm2~約45J/cm2であり、最大フルエンスの領域は潜在的に最大約665J/cm2~約998J/cm2である。治療セッション中の総入射エネルギーは約2.0kJ~約2.5kJである。コントローラ200は、LEDを10分~25分にわたって連続的に(パルスではなく)動作させる。
【0103】
代替的な構成では、フォトバイオモジュレーション療法ヘッドバンド22の6つの赤外線光源インターグループのうちの1つ又は複数は、高出力赤外線光源170と低出力赤外線光源170との両方の組み合わせを有する。例えば、左上及び右上の赤外線光源インターグループは、3×3アレイの中央の赤外線光源170を高出力赤外線光源とし、残りの赤外線光源170を低出力赤外線光源とすることができる。
【0104】
代替的な構成では、フォトバイオモジュレーション療法ヘッドバンド22が呈する、治療領域にわたる平均放射照度は約31mW/cm2~約35mW/cm2であり、最大放射照度の領域は潜在的に最大約445mW/cm2~約670mW/cm2である。さらに、治療領域にわたる平均フルエンスは約38J/cm2~約60J/cm2であり、最大フルエンスの領域は潜在的に最大約665J/cm2~約1,005J/cm2である。治療セッション中の総入射エネルギーは約2.0kJ~約5.0kJである。
【0105】
実施例2
フォトバイオモジュレーション療法用衣類
別の例示的な構成では、経頭蓋フォトバイオモジュレーション療法用衣類20、具体的にはフォトバイオモジュレーション療法ヘッドバンド22は、1段に配列された3つの赤外線光源インターグループを有する。赤外線光源インターグループは、各インターグループが部位Fp1 300、Fpz 302、及びFp2 304に少なくとも部分的に重なる又はそれを実質的に中心とした様態でフォトバイオモジュレーション療法ヘッドバンド22上に構成される。近赤外線に曝される皮膚表面S及びその下の組織の推定総面積は、約2.8cm2~約3.3cm2であり、前頭眼野(FEF)にフォトバイオモジュレーション療法を提供する。各赤外線光源インターグループは、3×3の長方形アレイで9つの低出力LEDを有する。各赤外線光源インターグループは、3×3の長方形アレイで9つのLEDを有する。各LEDは、約55mWの出力を有し、ピーク光出力は約99mWであり、平均波長800nm~約850nm及びパルス波40Hz(0Hz~100Hzの範囲)の赤外線を放出する。治療領域にわたる平均放射照度は約31mW/cm2~約35mW/cm2であり、最大放射照度の領域は潜在的に最大約80mW/cm2~約105mW/cm2である。治療領域にわたる平均フルエンスは約58J/cm2~約63J/cm2であり、最大フルエンスの領域は潜在的に最大約145J/cm2~約185J/cm2である。治療セッション中の総入射エネルギーは約1.2kJ~約3.0kJである。コントローラ200は、LEDを10分~40分間にわたって連続的に(パルスではなく)動作させる。
【0106】
代替的な構成では、コントローラ200は、LEDを40Hz及び50%デューティサイクル(可変範囲は5%~100%である)のパルス動作で30分~約40分間にわたって動作させる。平均放射照度、最大放射照度の平均面積、及び平均フルエンスは前述のとおりであり、ピーク放射照度は約66mW/cm2~約67mW/cm2であり、最大放射照度のピーク面積は潜在的に最大約160mW/cm2~約205mW/cm2であり、治療領域にわたるピークフルエンスの最大フルエンスは潜在的に最大約145J/cm2~約185J/cm2である。
【0107】
代替的な構成では、コントローラ200は、LEDを40Hz及び33%デューティサイクル(可変範囲は5%~100%である)のパルス動作で30分~約40分間にわたって動作させる。平均放射照度、最大放射照度の平均面積、及び平均フルエンスは前述のとおりであり、ピーク放射照度は約99mW/cm2~約101mW/cm2であり、最大放射照度のピーク面積は潜在的に最大約240mW/cm2~約310mW/cm2であり、治療領域にわたるピークフルエンスの最大フルエンスは潜在的に最大約145J/cm2~約185J/cm2である。治療セッション中の総入射エネルギーはおよそ2.3kJである。
【0108】
代替的な構成では、コントローラ200は、LEDを10Hz又は40Hz及び20%デューティサイクル(可変範囲は5%~100%である)のパルス動作で30分~約40分間にわたって動作させる。平均放射照度、最大放射照度の平均面積、及び平均フルエンスは前述のとおりであり、ピーク放射照度は約165mW/cm2~約167mW/cm2であり、最大放射照度のピーク面積は潜在的に最大約405mW/cm2~約510mW/cm2であり、治療領域にわたるピークフルエンスの最大フルエンスは潜在的に最大約145J/cm2~約185J/cm2である。治療セッション中の総入射エネルギーはおよそ2.3kJである。
【0109】
実施例3
フォトバイオモジュレーション療法用衣類
別の例示的な構成では、経頭蓋フォトバイオモジュレーション療法用衣類20、具体的にはフォトバイオモジュレーション療法ヘッドバンド22は、2段に配列された6つの赤外線光源インターグループを有し、上段に4つのインターグループがあり、下段に2つのインターグループがあり、2つの逆三角形として編成される。赤外線光源インターグループは、一方の逆三角形配列が部位F3 306、Fz308、及びFp1 300に少なくとも部分的に重なる又はそれを実質的に中心とし、他方の逆三角形配列が部位Fz308、F4 310、及びFp2 304に少なくとも部分的に重なる又はそれを実質的に中心とした様態でフォトバイオモジュレーション療法ヘッドバンド22上に構成される。近赤外線に曝される皮膚表面S及びその下の組織の推定総面積は、約7.5cm2~約9cm2(各逆三角形配列は約3.75cm2~約4.5cm2を覆う)であり、背外側前頭前皮質(dlPFC)にフォトバイオモジュレーション療法を提供する。各赤外線光源インターグループには1つの高出力LEDがある。各LEDは500mWの出力を有し、ピーク光出力は500mW~1,000mWであり、平均波長800nm~約850nm及びパルス波10Hz~約40Hz(0Hz~5,000Hzの範囲)の赤外線を放出する。治療領域にわたる平均放射照度は約50mW/cm2~約300mW/cm2であり、最大放射照度の領域は潜在的に最大約500mW/cm2~約1,000mW/cm2である。治療領域にわたる平均フルエンスは約40J/cm2~約120J/cm2であり、最大フルエンスの領域は潜在的に最大約450J/cm2~約1,025J/cm2である。治療セッション中の総入射エネルギーは約0.4kJ~約2.1kJである。コントローラ200は、LEDを約10Hz~約40Hz及び20%デューティサイクル(可変範囲は5%~100%である)のパルス動作で10分~約40分間にわたって動作させる。
【0110】
代替的な構成では、各LEDは、500mWの出力を有し、平均波長960nm~約1,100nm及びパルス波0Hz~約100Hz、潜在的に最大5,000Hzの赤外線を放出する。
【0111】
実施例4
フォトバイオモジュレーション療法用衣類
別の例示的な構成では、経頭蓋フォトバイオモジュレーション療法用衣類20、具体的にはフォトバイオモジュレーション療法ヘッドバンド22は、2段に配列された行5つの赤外線光源インターグループを有し、上段に3つのインターグループがあり、下段に2つのインターグループがあり、各インターグループのうちの1つが上段から外側のインターグループのうちの1つの下に存在する様態で編成される。赤外線光源インターグループは、上段の赤外線光源インターグループが部位F3 306、Fz308、及びF4 310に少なくとも部分的に重なり又はそれを実質的に中心とし、下段のインターグループのうちの1つが部位Fp1 300に少なくとも部分的に重なり又はそれを実質的に中心とし、下段の他のインターグループが部位Fp2 304に少なくとも部分的に重なる又はそれを実質的に中心とした様態でフォトバイオモジュレーション療法ヘッドバンド22上に構成される。近赤外線に曝される皮膚表面S及びその下の組織の推定総面積は、約7.5cm2~約8cm2であり、背外側前頭前皮質(dlPFC)及び前頭眼野(FEF)にフォトバイオモジュレーション療法を提供する。各赤外線光源インターグループには1つの高出力LEDがある。各LEDは500mWの出力を有し、ピーク光出力は500mW~1,000mWであり、平均波長800nm~約850nm及びパルス波10Hz~約40Hz(0Hz~5,000Hzの範囲で調節可能である)の赤外線を放出する。治療領域にわたる平均放射照度は約50mW/cm2~約300mW/cm2であり、最大放射照度の領域は潜在的に最大約500mW/cm2~約1,000mW/cm2である。治療領域にわたる平均フルエンスは約40J/cm2~約120J/cm2であり、最大フルエンスの領域は潜在的に最大約450J/cm2~約1,025J/cm2である。治療セッション中の総入射エネルギーは約0.4kJ~約2.1kJである。コントローラ200は、LEDを約10Hz~約40Hz及び20%デューティサイクル(可変範囲は5%~100%である)のパルス動作で10分~約40分間にわたって動作させる。
【0112】
代替的な構成では、各LEDは、500mWの出力を有し、平均波長960nm~約1,100nm及びパルス波0Hz~約100Hz、潜在的に最大5,000Hzの赤外線を放出する。
【0113】
実施例5
フォトバイオモジュレーション療法用衣類
別の例示的な構成では、経頭蓋フォトバイオモジュレーション療法用衣類20、具体的にはフォトバイオモジュレーション療法ヘッドバンド22は、1段に配列された3つの赤外線光源インターグループを有する。赤外線光源インターグループは、各インターグループが部位F3 306、Fz308、及びF4 310に少なくとも部分的に重なる又はそれを実質的に中心とした様態でフォトバイオモジュレーション療法ヘッドバンド22上に構成される。近赤外線に曝される皮膚表面S及びその下の組織の推定総面積は、約2.8cm2~約3.3cm2であり、背外側前頭前皮質(dlPFC)にフォトバイオモジュレーション療法を提供する。各赤外線光源インターグループには1つの高出力LEDがある。各LEDは、500mWの出力を有し、ピーク光出力は500mW~1,000mWであり、平均波長800nm~約850nm及びパルス波10Hz~約40Hzの赤外線を放出する。治療領域にわたる平均放射照度は約50mW/cm2~約300mW/cm2であり、最大放射照度の領域は潜在的に最大約500mW/cm2~約1,000mW/cm2である。治療領域にわたる平均フルエンスは約6J/cm2~約12J/cm2であり、最大フルエンスの領域は潜在的に最大約450J/cm2~約1,025J/cm2である。治療セッション中の総入射エネルギーは約0.15kJ~約1.8kJである。コントローラ200は、LEDを約10Hz~約40Hz及び20%デューティサイクル(可変範囲は5%~100%である)のパルス動作で10分~約40分にわたって動作させる。
【0114】
代替的な構成では、各LEDは、500mWの出力を有し、平均波長860nm~約1,100nm及びパルス波0Hz~約100Hz、潜在的に最大5,000Hzの赤外線を放出する。
【0115】
実施例6
tPBM治療はニューロンの機能伝導性を増加させる
本明細書で開示されるフォトバイオモジュレーション療法用衣類を使用した経頭蓋フォトバイオモジュレーション(tPBM)治療のニューロン伝導効果を評価するために調査研究を行った。各参加者に、ベースラインを確立するためにtPBM治療の前に8分間EEG分析を行った。次いで、各参加者に、本明細書で開示されるフォトバイオモジュレーション療法用衣類を使用してtPBM治療を施した。各tPBM治療は両側性であり、左側に2か所、右側に2か所、及び正中線に2か所の適用部位[前頭EEG部位F3、Fpl、F4、Fp2、及びFz、Fpz上の左額、右額、及び額中央]で前頭領域に適用した。正確な配置が確認されると、LED光を送達するプローブを作動させるべく特定の電話アプリケーションのボタンを押すことでtPBM治療を開始した。照射の持続時間は1回の治療につき40分であった。tPBM治療は以下の仕様に従った:エネルギーが850nmの放射波長で施され、放射照度(IR)は18mW/cm2であり、フルエンスは最大43ジュール/cm2であり、1つのセッションで送達されるエネルギーは最大2.4kJであり、各治療ウィンドウ面積は55cm2であった。tPBM治療の完了後に、各参加者に2回目の8分間のEEG分析を行った。
【0116】
この調査研究の結果は、参加者が偽参加者に比べてニューロンの機能的接続性(EEG活動で測定される)の増加を呈することを示した。例えば、
図17A~17Cは、5人の参加者の結果を示している。tPPB治療後に行われたEEG分析のスキャンは、tPBM治療の前に取得されたスキャン(
図17A)と比べて、集束した光点を呈している(
図17B)。これらの差異は、スキャン前後の集束光を例示する
図17Cによってさらに強調される。これらの所見は、ニューロン間の接続が改善されたことを示している。機能的接続性が増加すると、ニューロンはより速く且つより正確に情報を伝達することができる。結果は再現性があり、偽の参加者では明らかではなかった。
【0117】
実施例7
tPBM治療は脳活動を増加させる
本明細書で開示されるフォトバイオモジュレーション療法用衣類を使用した経頭蓋フォトバイオモジュレーション(tPBM)治療の脳活動効果を評価するために調査研究を行った。各参加者に、ベースラインを確立するためにtPBM治療の前に8分間EEG分析を行った。次いで、各参加者に、本明細書で開示されるフォトバイオモジュレーション療法用衣類を使用してtPBM治療を施した。各tPBM治療は両側性であり、左側に2か所、右側に2か所、及び正中線に2か所の適用部位[前頭EEG部位F3、Fpl、F4、Fp2、及びFz、Fpz上の左額、右額、及び額中央]で前頭領域に適用した。正確な配置が確認されると、LED光を送達するプローブを作動させるべく特定の電話アプリケーションのボタンを押すことでtPBM治療を開始した。照射の持続時間は1回の治療につき40分であった。tPBM治療は以下の仕様に従った:エネルギーが850nmの放射波長で施され、放射照度(IR)は18mW/cm2であり、フルエンスは最大43ジュール/cm2であり、1つのセッションで送達されるエネルギーは最大2.4kJであり、各治療ウィンドウ面積は55cm2であった。tPBM治療の完了後に、各参加者に2回目の8分間のEEG分析を行った。
【0118】
この調査研究の結果は、参加者が偽参加者に比べて40Hzパルス波で治療中に脳ガンマオシレーションの増加を呈することを示した。例えば、
図18A~
図18Bは、1人の参加者からの代表的な結果を示している。
図18Aの影付きブロックで示すように、周波数40Hzで脳ガンマオシレーションに35%を超える顕著な増加があった。さらに、
図18Bに示すように、約250秒から約350秒の間にガンマパワーの顕著なピークがあり、このポイントでガンマパワーレベルは低下するが、ベースラインのガンマパワーレベルと比べてより高いレベルに維持される。これらの所見は、知覚を含む多くの認知動作の基礎となる脳ガンマ波刺激を示している。脳ガンマ波刺激が増加すると、脳活動が促進され、より速く且つより正確に情報が伝達される。結果は再現性があり、偽の参加者では明らかではなかった。
【0119】
実施例8
成人の抑うつのtPBM治療
活動性抑うつ症状を有する成人で、本明細書で開示されるフォトバイオモジュレーション療法用衣類を使用したtPBM治療の安全性及び有効性を評価するために、8週間の非盲検パイロット臨床研究を行った。この研究には、Beck’s Depressive Inventory(BDI、ベースラインスコア25)に従って中等度から重度の抑うつ症状であると臨床的に診断された19人の参加者が登録された。
【0120】
参加者に、本明細書で開示されるフォトバイオモジュレーション療法用衣類を使用して、8週間にわたって自宅で1日2回、tPBM治療を施した。各tPBM治療は両側性であり、左側に2か所、右側に2か所、及び正中線に2か所の適用部位[前頭EEG部位F3、Fpl、F4、Fp2、及びFz、Fpz上の左額、右額、及び額中央]で前頭領域に適用した。正確な配置が確認されると、LED光を送達するプローブを作動させるべく特定の電話アプリケーションのボタンを押すことでtPBM治療を開始した。照射の持続時間は1回の治療につき40分であった。tPBM治療は以下の仕様に従う:エネルギーが850nmの放射波長で施され、放射照度(IR)は18mW/cm2であり、フルエンスは最大43ジュール/cm2であり、1つのセッションで送達されるエネルギーは最大2.4kJであり、各治療ウィンドウ面積は55cm2である。
【0121】
抑うつの本明細書で開示されるフォトバイオモジュレーション療法用衣類を使用したtPBM治療の8週間の臨床研究の終了時に、研究者らは、参加者の中から抑うつ症状の有意な減少を検出した。例えば、Beck’s Depression Inventoryによる評価では、参加者は8週目に抑うつ症状の43%の減少を経験した。この所見は、ベースラインからの統計学的に有意な変化であった(有意性p=0.001)。興味深いことに、tPBM治療を止めた後も改善は少なくとも4週間維持された。実際には、Beck’s Depression Inventoryによる評価では、研究者らは12週目でもベースラインに比べて抑うつ症状の平均48%の減少を検出した。この所見もベースラインからの有意な変化であった(有意性p<0.0001)。その後の分析により、抑うつの改善は睡眠の質の改善によって少なくとも部分的に説明されることが明らかになった。
【0122】
実施例9
小児の抑うつのtPBM治療
子どもの行動チェックリスト(CBCL)を通じて評価される活動性抑うつ症状を有する子どもで、本明細書で開示されるフォトバイオモジュレーション療法用衣類を使用したtPBM治療の安全性及び有効性を評価するために、8週間の非盲検パイロット臨床研究を行う。この研究には、不安/抑うつスケールでCBCL Tスコアが60以上を現在経験している6~17歳の20~30人の参加者が登録される。各参加者は、1)CBCL、6~18歳の子どもでの、内在化と外在化との両方の、不適応行動及び情緒的問題を評価する親報告アンケート、2)PQ-LES-Q(Pediatric Quality Of Life Enjoyment and Satisfaction Questionnaire)、子どもが過去1週間に経験した楽しさと満足度の評価を支援するように設計された15の質問からなる親報告フォーム、3)BRIEF-P(Behavior Rating Inventory of 実行機能-Parent Report)、実行機能障害レベルを評価するための78項目の評価尺度、及び4)SRS(Social Responsiveness Scale)、自然環境で生じる社会性行動障害を測定するために用いられる親によって記入される65項目の評価尺度を含む、一連の臨床で行われるアンケートの回答及びスケールによって臨床的に評価される。
【0123】
参加者に8週間にわたって毎日tPBM治療が施される。tPBM治療で用いられる本明細書で開示されるフォトバイオモジュレーション療法用衣類は両側性であり、左側に2か所、右側に2か所、及び正中線に2か所の適用部位[前頭EEG部位F3、Fpl、F4、Fp2、及びFz、Fpz上の左額、右額、及び額中央]で前頭領域に適用される。正確な配置が確認されると、LED光を送達するプローブを作動させるべく特定の電話アプリケーションのボタンを押すことでtPBM治療が開始される。照射の持続時間は、第1週(1~7日目)は1回の治療あたり10分間で始まり、治療の第2週(7~14日目)は1回の治療あたり20分間に増加し、治療の第3週(14~21日目)は1回の治療あたり30分間に増加する。副作用で増加が妨げられる場合(又は治療の反応がすでに生じている場合)、良好な忍容性及び治療アドヒアランスを確保するためにより低い線量が維持される。21日目に、忍容性が良好であるにもかかわらず改善がみられない場合、臨床医は40分間の治療を推奨する。tPBM治療は以下の仕様に従う:エネルギーが850nmの放射波長で施され、放射照度(IR)は18mW/cm2であり、フルエンスは最大43ジュール/cm2であり、1つのセッションで送達されるエネルギーは最大2.4kJであり、各治療ウィンドウ面積は55cm2である。
【0124】
被検者は、最初の4週間は毎週、その後は隔週で評価される。各訪問時に、精神症状及び機能の評価、及び副作用の尺度を使用して、安全性及び有効性の尺度が得られる。中間時点(第4週の終わり)と最後の研究訪問時(第8週又は終了時点)に、臨床医と被検者によるさらなる評価が完了する。治療に対する反応は、以下の評価尺度によって評価される:1)CGI-S(Clinical Global Severity)、CGI-I(Clinical Global Improvement)、及びCGI-EI(CGI-Efficacy Index)スケールを含むCGI-Depression(Clinician completed Depression Specific Clinical Global Impression)を各訪問時に医師が記入する、2)ARI-P(Affective Reactivity Index-Parent Report)、イライラ及び短気を評価する簡潔な7つの質問からなる親報告フォームを0週目(ベースライン)、4週目、及び8週目に親が記入する、3)CASI-Anx(Childhood Anxiety Sensitivity Index)、不安症状を評価する38項目のスケールを0週目(ベースライン)、4週目、及び8週目に親が記入する、及び4)CDI(Children’s Depression Inventory)、抑うつ症状を評価する27項目のスケールを0週目(ベースライン)、4週目、及び8週目に親が記入する。
【0125】
結果は、tPBM治療が安全であり、小児の抑うつ症状を軽減するのに効果的であることを示すことが期待される。
【0126】
実施例10
注意欠陥多動性障害(ADHD)の子どもの自閉症特性のtPBM治療
少なくとも中等度の自閉症特性も呈するADHDと診断された子どもで、本明細書で開示されるフォトバイオモジュレーション療法用衣類を使用したtPBM治療の忍容性、安全性、及び有効性を評価するために、10週間の非盲検パイロット臨床研究を行う。この研究には、ADHDのDSM-5診断基準を満たし、且つ、SRS-2(Social Responsiveness Scale, 2nd Edition)によって確立される生スコアが75以上又はCGI-AT(Clinical Global Impressions - Autistic Traits)重症度スコアが4以上の中等度の重度の自閉症スペクトラム障害の症状を呈する9~17歳の90~100人の参加者が登録される。各参加者は、ADHDと自閉症の特性について認定臨床医によって臨床的に評価され、すべての参加者全員の親/保護者は、簡単な人口統計インタビューと、CGI-S(Clinical Global Severity)、CGI-I(Clinical Global Improvement)、及びCGI-EI(CGI-Efficacy Index)スケールを含むCGI-AT(Autism Trait Specific Clinical Global Impression)、BRIEF-P(Behavior Rating Inventory of Executive Function-Parent Version)、CBCL(Child Behavior Checklist)、CTAE(Clinician-Rated Treatment Emergent Adverse Events Log)、GAF(Global Assessment of Functioning Scale)、MGH-SECS-I(MGH-SECS-Informant Rated)及びMGH-SECS-C(MGH-SECS Clinician Rated)を含むMGH-SECS(Massachusetts General Hospital Social-Emotional Competence Scale)アンケート、MGH-ASD-SCL(MGH Autism Spectrum Disorder DSM-5 Diagnostic Symptom Checklist)、及びSRR-2アンケートを含む一連の評価を受ける。
【0127】
参加者に8週間にわたって毎日tPBM治療が施され、研究後のフォローアップが10週目に行われる。tPBM治療で用いられる本明細書で開示されるフォトバイオモジュレーション療法用衣類は両側性であり、左側に2か所、右側に2か所、及び正中線に2か所の適用部位[前頭EEG部位F3、Fpl、F4、Fp2、及びFz、Fpz上の左額、右額、及び額中央]で前頭領域に適用される。正確な配置が確認されると、LED光を送達するプローブを作動させるべく特定の電話アプリケーションのボタンを押すことでtPBM治療が開始される。照射の持続時間は、第1週(1~7日目)は1回の治療あたり10分間で始まり、治療の第2週(7~14日目)は1回の治療あたり20分間に増加し、治療の第3週(14~21日目)は1回の治療あたり30分間に増加する。副作用で増加が妨げられる場合(又は治療の反応がすでに生じている場合)、良好な忍容性及び治療アドヒアランスを確保するためにより低い線量が維持される。21日目に、忍容性が良好であるにもかかわらず改善がみられない場合、臨床医は40分間の治療を推奨する。tPBM治療は以下の仕様に従う:エネルギーが850nmの放射波長で施され、放射照度(IR)は18mW/cm2であり、フルエンスは最大43ジュール/cm2であり、1つのセッションで送達されるエネルギーは最大2.4kJであり、各治療ウィンドウ面積は55cm2である。
【0128】
被検者は、最初の4週間は毎週、その後は隔週で評価される。各訪問時に、精神症状及び機能の評価、及び副作用の尺度を使用して、安全性及び有効性の尺度が得られる。中間時点(第4週の終わり)と最後の研究訪問時(第8週又は終了時点)に、臨床医と被検者によるさらなる評価が完了する。治療に対する反応は、以下の評価尺度によって評価される:1)CGI-S、CGI-I、及びCGI-EIスケールを含むCGI-ATを0(ベースライン)、1、2、3、4、6、及び8週目に医師が記入する、2)GAF及びCTAEを0(ベースライン)、1、2、3、4、6、及び8週目に医師が記入する、3)ADHD-SC(Attention Deficit Hyperactivity Disorder Symptom Checklist)を0(ベースライン)、4、及び8週目に医師が記入する、4)TSRQ(tPBM Self-Report Questionnaire)を1、2、3、4、6、及び8週目に親/保護者が記入する、5)SRS-2及びCBCLを4及び8週目に医師が記入する、5)BRIEF-P及びMGH-SECS-Iを8週目に親/保護者が記入する、及び6)MGH-SECS-Cを8週目に医師が記入する。10週目に、各参加者は、CGI-S、CGI-I、及びCGI-EIスケールを含むCGI-AT、GAF、CTAE、SRS-1、ADHD-SC、及びTSRQによって評価される。
【0129】
結果は、tPBM治療が安全であり、ADHDと診断された子どもの自閉症特性を軽減するのに効果的であることを示すことが期待される。
【0130】
結びに、本発明の実施形態の上記の説明は、例示及び説明の目的で提示されたものである。本発明の態様は具体的な実施形態を参照することによって強調されるが、これらの説明された実施形態は本発明を構成する原理の例示にすぎないことを当業者はすぐに認識することが理解される。したがって、具体的な実施形態は、網羅的であること又は本発明を開示された正確な形態に限定することを意図していない。したがって、開示される主題の実施形態は、そのように明示的に述べられていない限り、本明細書に記載の特定の要素、化合物、組成物、成分、物品、装置、方法論、使用、プロトコル、ステップ、及び/又は制限に決して限定されないことを理解されたい。
【0131】
さらに、本発明の代替的な実施形態、要素、ステップ、及び/又は制限のグループ分けは、制限として解釈されるべきではない。そのような各グループ分けは、個々に、又は本明細書で開示された他のグループ分けとの任意の組み合わせで参照及び特許請求され得る。グループの1つ又は複数の代替的な実施形態、要素、ステップ、及び/又は制限は、利便性及び/又は特許性の理由で、グループに含められ得る又はグループから削除され得ることが予想される。そのような包含又は削除が行われるとき、本明細書は、修正された、したがって、付属の請求項で用いられるすべてのマーカッシュグループの記述を満たすグループ分けを含むとみなされる。
【0132】
さらに、当該技術分野の当業者は、本発明の精神から逸脱することなく、本明細書での教示に従って、特定の変更、修正、置換、代替、追加、削除、及びそれらの部分的組み合わせを行うことができることを認識するであろう。さらに、以下の付属の請求項及び以下に導入される請求項は、それらの真の精神及び範囲内にあるすべてのそのような変更、修正、置換、代替、追加、削除、及び部分的組み合わせを含むと解釈されることが意図される。したがって、本発明の範囲は、本明細書に正確に示され説明されたものに限定されない。
【0133】
本発明を実施するための発明者が知るベストモードを含む本発明の特定の実施形態が本明細書で説明される。もちろん、これらの説明された実施形態の変形例が、上記の説明を読めば当業者には明らかとなるであろう。発明者は、当業者がそのような変形を適切に採用することを想定しており、発明者は、本明細書で具体的に説明された以外の様態で本発明が実施されることを意図している。したがって、本発明は、準拠法によって認められるように、付属の特許請求の範囲に記載された主題のすべての修正及び均等物を含む。さらに、上記の実施形態のすべての可能な変形の任意の組み合わせが、本明細書で他に指定のない限り、或いは文脈によって明らかに矛盾しない限り、本発明に包含される。
【0134】
本明細書で用いられる言葉、文言、及び用語は、特定の実施形態、要素、ステップ、及び/又は制限を説明することのみを目的としており、請求項によってのみ定義される本発明の範囲を限定することを意図していない。さらに、そのような言葉、文言、及び用語は、それらの一般的に定義された意味で理解されるだけでなく、一般的に定義された意味の範囲を超えた構造、材料、又は作用を特別な定義によって本明細書に含めることも理解される。したがって、要素、ステップ、又は制限が、本明細書の文脈で1つよりも多い意味を含むものとして理解できる場合、請求項でのその使用は、本明細書及び言葉自体によってサポートされるすべての可能な意味に一般的になると理解されるべきである。
【0135】
したがって、以下に示す請求項に記載されている要素、ステップ、又は制限の定義及び意味は、本明細書では、文字どおりに示されている要素、ステップ、又は制限の組み合わせだけでなく、実質的に同じ結果を得るために実質的に同じ様態で実質的に同じ機能を果たすためのすべての同等の構造、材料、又は作用を含むように定義される。したがって、この意味で、2つ以上の要素、ステップ、又は制限の同等の置換えが、以下に示す請求項の要素、ステップ、又は制限のいずれか1つに対してなされ得ること、或いは単一の要素、ステップ、又は制限が、そのような請求項の2つ以上の要素、ステップ、又は制限と置き換えられ得ることが企図される。要素、ステップ、又は制限は、特定の組み合わせで作用するものとして上記で説明され、最初にそのように特許請求され得るが、特許請求された組み合わせからの1つ又は複数の要素、ステップ、又は制限は、場合によっては組み合わせから削除できること、及び特許請求された組み合わせは、部分的組み合わせ又は部分的組み合わせの変形例を対象とし得ることが明確に理解される。したがって、請求項の要素、ステップ、及び/又は制限が特定の組み合わせで以下に示されているという事実にもかかわらず、本発明は、そのような組み合わせで最初に特許請求されていなくても、上記に開示された、より少ない、より多い、又は異なる要素、ステップ、及び/又は制限の他の組み合わせを含むことが明確に理解されるべきである。さらに、現在公知であるか又は後に考案される、当業者がわかる特許請求された主題からのわずかな変化が、同等に請求項の範囲内にあると明確に考えられる。したがって、現在公知の又は後に当業者に公知となる明らかな置換えが、定義された要素の範囲内にあると定義される。したがって、請求項は、上記で具体的に例示及び説明されたもの、概念的に同等のもの、明らかに置き換え可能なもの、及び本発明の本質的なアイデアを本質的に組み込んだものを含むと理解される。
【0136】
他に指定のない限り、本明細書及び特許請求の範囲で用いられる特徴、アイテム、量、パラメータ、特性、用語などを表すすべての数字は、すべての場合において「約」という用語で修飾されると理解される。本明細書で用いられる場合の「約」という用語は、そのように修飾された特徴、アイテム、量、パラメータ、特性、又は用語が、記載された特徴、アイテム、量、パラメータ、特性、又は用語の値の上下に±10パーセントの範囲を包含することを意味する。したがって、これに反する記載がない限り、本明細書及び付属の請求項に記載された数値パラメータは、変化し得る近似値である。例えば、質量分析機器は、所与の分析物の質量を決定する際に僅かに変動し得るため、イオンの質量又はイオンの質量/電荷比との関連での「約」という用語は、+/-0.50原子質量単位を指す。最低限でも、特許請求の範囲への均等論の適用を制限する試みとしてではなく、各数値表示は、少なくとも、報告された有効桁数に照らして、通常の丸め技術を適用することによって解釈されるべきである。
【0137】
本発明の広い範囲を示す数値範囲及び値は近似値であるにもかかわらず、特定の実施例に示す数値範囲及び値は、可能な限り正確に報告されている。しかしながら、数値範囲又は値は、それぞれのテスト測定で見いだされる標準偏差から必然的に生じる特定の誤差を本質的に含む。本明細書での値の数値範囲の列挙は、範囲内に入る個々の数値を個別に参照する簡単な方法として役立つことを単に意図している。本明細書で他に指定のない限り、数値範囲の個々の値は、本明細書に個々に記載されているかのように本明細書に組み込まれる。
【0138】
実施形態又は実施形態の態様に関しての「し得る」又は「できる」という用語の使用は、「し得ない」又は「できない」という代替的な意味も伴う。したがって、実施形態又は実施形態の態様が本発明の主題の一部として含まれ得る又は含むことができることを本明細書が開示する場合、実施形態又は実施形態の態様が本発明の主題の一部として含まれ得ない又は含むことができないことを意味する否定的な限定又は排他的条件も明確に意図される。同様の様態で、実施形態又は実施形態の態様に関しての「随意的に」という用語の使用は、そのような実施形態又は実施形態の態様が本発明の主題の一部として含まれ得る又は本発明の主題の一部として含まれ得ないことを意味する。そのような否定的な限定又は排他的条件が適用されるかどうかは、否定的な限定又は排他的条件が特許請求される主題に記載されているかどうかに基づく。
【0139】
本発明を説明する文脈で(特に以下の請求項の文脈で)用いられる「a」、「an」、「the」という用語及び同様の言及は、本明細書で他に指定のない限り又は文脈によって明らかに矛盾しない限り、単数形と複数形の両方を包含すると解釈される。さらに、識別された要素についての、例えば、「第1の」、「第2の」、「第3の」などの順序表示は、要素を区別するために用いられ、特に明記されていない限り、そのような要素の必要な数又は限られた数を示す又は暗示するものではなく、或いはそのような要素の特定の位置又は順序を示すものではない。本明細書に記載のすべての方法は、本明細書で他に指定のない限り又は文脈によって明らかに矛盾しない限り、任意の適切な順序で実施することができる。本明細書で提供されるいずれかの及びすべての例又は例示的な文言(例えば、「など」)の使用は、本発明をよりよく例示することを単に意図しており、別途特許請求される本発明の範囲に制限を課すものではない。本明細書での文言は、本発明の実施に不可欠な特許請求されていない要素を示すものとして解釈されるべきではない。
【0140】
特許請求の範囲で用いられるときの、出願時のもの又は補正により追加されたものであるかにかかわらず、オープンエンドの移行用語「含む(comprising)」、例えば、「comprise」及び「comprises」などのその変形、及び「収容する」、「備える」、及び「有する」などのその同等のオープンエンドの移行句は、明示的に列挙されたすべての要素、制限、ステップ、整数、及び/又は特徴を単独で又は列挙されていない主題と組み合わせて包含し、指定された要素、制限、ステップ、整数、及び/又は特徴は不可欠であるが、他の指定されていない要素、制限、ステップ、整数、及び/又は特徴が追加されてもよく、請求項の範囲内の構成を依然としてなし得る。本明細書で開示される特定の実施形態は、「含む」の代わりに又は修正として、クローズドエンドの移行句「~からなる(consisting of)」又は「本質的に~からなる(consisting essentially of)」(又は例えば、「consist of」、「consists of」、「consist essentially of」、及び「consists essentially of」などのその変形)を用いて請求項においてさらに限定され得る。特許請求の範囲で用いられるときの、出願時のもの又は補正により追加されたものであるかにかかわらず、クローズドエンドの移行句「~からなる」は、特許請求の範囲に明示的に記載されていない要素、制限、ステップ、整数、又は特徴を除外する。クローズドエンドの移行句「本質的に~からなる」は、請求項の範囲を、明示的に列挙された要素、制限、ステップ、整数、及び/又は特徴、及び、特許請求される主題の基本的な及び新規な特徴に本質的に影響を及ぼさない任意の他の要素、制限、ステップ、整数、及び/又は特徴に限定する。したがって、オープンエンドの移行句「含む」の意味は、具体的に列挙されたすべての要素、制限、ステップ、及び/又は特徴、並びに、任意の随意的な追加の不特定のものを包含するものとして定義される。クローズドエンドの移行句「~からなる」の意味は、請求項に具体的に列挙された要素、制限、ステップ、整数、及び/又は特徴のみを含むものとして定義され、一方、クローズドエンドの移行句「本質的に~からなる」の意味は、請求項に具体的に列挙された要素、制限、ステップ、整数、及び/又は特徴、及び、特許請求される主題の基本的な及び新規な特徴に本質的に影響を及ぼさない要素、制限、ステップ、整数、及び/又は特徴のみを含むものとして定義される。したがって、オープンエンドの移行句「含む」(及びその同等のオープンエンドの移行句)は、その意味の範囲内で、限定的なケースとして、クローズドエンドの移行句「~からなる」又は「本質的に~からなる」によって指定される特許請求される主題を含む。このように、本明細書で説明される又は「含む」という文言で特許請求される実施形態は、「本質的に~からなる」及び「~からなる」という文言の説明、有効化、及び実施可能化、及びサポートを明示的に及び明確に提供する。
【0141】
最後に、本明細書で引用及び特定されたすべての特許、特許公報、及び他の参考文献は、例えば、本発明と組み合わせて用いられ得るそのような刊行物に記載されている組成物及び方法論を説明及び開示する目的で、参照によりそれらの全体が本明細書に個々に及び明示的に組み込まれる。これらの刊行物は、本出願の出願日に先行するそれらの開示のためにのみ提供される。これに関して、先行発明のため又はその他の理由で発明者がそのような開示に先行する権利がないことを自認するものではない又は自認と解釈されるべきではない。日付に関するすべての記述又はこれらの文書の内容に関する表現は、出願人が入手できる情報に基づいており、これらの文書の日付又は内容の正確性に関する自認をなすものではない。
【符号の説明】
【0142】
P:人
S:皮膚表面
H:頭部領域
d1:列グループ間の間隔
d2:行グループ間の間隔
d3:列グループ内間隔
d4:行グループ内間隔
20:フォトバイオモジュレーション療法用衣類
22:フォトバイオモジュレーション療法ヘッドバンド
30:フォトバイオモジュレーション療法用衣類20、22の衣類
40:衣類24の外側ファブリックシート
42:外側ファブリックシート40の外面
44:外側ファブリックシート40の内面
46:外側ファブリックシート40の治療部
50:衣類30の上縁
52:衣類30の下縁
54:衣類30の右部分
56:衣類30の左部分
58:衣類30の端子レールマウント開口部
60:衣類30のスライドバックル
62:衣類30のスライドバックル
64:衣類30の右ヘッドストラップ
66:衣類30の左ヘッドストラップ
68:衣類30のコントローラストラップ
70:衣類24の内側ファブリックシート
72:内側ファブリックシート70の外面
74:内側ファブリックシート70の内面
76:内側ファブリックシート70の近赤外線開口部
78:内側ファブリックシート70のセンサ開口部
79:内側ファブリックシート70のセンサカバー
100:フォトバイオモジュレーション療法用衣類20、22のフォトバイオモジュレーションユニット
102:フォトバイオモジュレーション100の放熱材
110:フォトバイオモジュレーション100のフレキシブルプリント回路基板アセンブリ
112:フレキシブルプリント回路基板アセンブリ110のメインストリップ
113:フレキシブルプリント回路基板アセンブリ110の根元部
114:フレキシブルプリント回路基板アセンブリ110の第1のストリップ
116:フレキシブルプリント回路基板アセンブリ110の第2のストリップ
117:フレキシブルプリント回路基板アセンブリ110の接続部
118:フレキシブルプリント回路基板アセンブリ110のセンサストリップ切欠部
120:第1のストリップ114の第1の取付部
121:第1のストリップ114の第1の切欠部
122:第1のストリップ114の第2の取付部
123:第1のストリップ114の第2の切欠部
124:第1のストリップ114の第3の取付部
130:第2のストリップ116の第1の取付部
131:第2のストリップ116の第1の切欠部
132:第2のストリップ116の第2の取付部
133:第2のストリップ116の第2の切欠部
134:第2のストリップ116の第3の取付部
140:フレキシブルプリント回路基板アセンブリ110のセンサストリップ
142:センサストリップ140のセンサ取付部
144:センサストリップ140のセンサストリップ自由端
150:フォトバイオモジュレーション100のリキッドワイヤ回路アセンブリ
152:リキッドワイヤ回路基板アセンブリ150のメインリキッドワイヤチューブ
153:リキッドワイヤ回路基板アセンブリ150の根元部
154:リキッドワイヤ回路基板アセンブリ150の第1のリキッドワイヤチューブ
156:リキッドワイヤ回路基板アセンブリ150の第2のリキッドワイヤチューブ
158:リキッドワイヤ回路基板アセンブリ150のセンサリキッドワイヤチューブ
160:回路基板アセンブリ84の接続端子
162:接続端子160の電子回路コネクタ
164:接続端子160の端子レールマウント
166:端子レールマウント164の接点
170:フォトバイオモジュレーション100の近赤外線光源
171:近赤外線光源170の第1の近赤外線光源グループ
172:近赤外線光源170の第2の近赤外線光源グループ
173:近赤外線光源170の第3の近赤外線光源グループ
174:近赤外線光源170の第4の近赤外線光源グループ
175:近赤外線光源170の第5の近赤外線光源グループ
176:近赤外線光源170の第6の近赤外線光源グループ
180:フォトバイオモジュレーションユニット100のセンサ
182:フォトバイオモジュレーション100の心血管センサ
184:心血管センサ182の緑色LED
186:心血管センサ182の緑色LED
188:心血管センサ182又は114の光検出器
192:フォトバイオモジュレーション100の温度センサ
194:フォトバイオモジュレーションユニット100の刺激器
200:フォトバイオモジュレーション療法用衣類20、22のコントローラ
210:フォトバイオモジュレーション療法用衣類20、22のホットメルト接着フィルム
220:フォトバイオモジュレーション療法用衣類20、22の両面テープ層
222:両面テープ層220の近赤外線光源開口部
224:両面テープ層220のセンサ開口部
300:人PのFp1部位
302:人PのFpz部位
304:人PのFp2部位
306:人PのF3部位
308:人PのFz部位
310:人PのF4部位
320:人Pの矢状面
322:人Pの眉弓領域
【国際調査報告】