(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-02
(54)【発明の名称】仮想UEのためのPRS測定共有
(51)【国際特許分類】
H04W 76/14 20180101AFI20240326BHJP
H04W 24/10 20090101ALI20240326BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20240326BHJP
H04W 64/00 20090101ALI20240326BHJP
【FI】
H04W76/14
H04W24/10
H04W92/18
H04W64/00 171
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023561179
(86)(22)【出願日】2022-02-25
(85)【翻訳文提出日】2023-10-04
(86)【国際出願番号】 US2022017968
(87)【国際公開番号】W WO2022220934
(87)【国際公開日】2022-10-20
(32)【優先日】2021-04-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】バオ、ジンチャオ
(72)【発明者】
【氏名】アッカラカラン、ソニー
(72)【発明者】
【氏名】ルオ、タオ
(72)【発明者】
【氏名】モントジョ、ジュアン
(72)【発明者】
【氏名】マノラコス、アレクサンドロス
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD20
5K067EE25
5K067HH21
5K067JJ52
(57)【要約】
UEグループを管理する方法は、複数のUEのうちの少なくとも1つの他のUEに対する複数のUEの各々の近接度に基づいてUEグループの複数のUEを決定することと、通信デバイスから、UEグループの複数のUEのうちの少なくとも1つに、UEグループの表示を送信することとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
UEグループ(ユーザ機器グループ)を管理するための通信デバイスであって、
トランシーバと、
メモリと、
前記トランシーバと前記メモリとに通信可能に結合されたプロセッサと
を備え、前記プロセッサは、
複数のUEのうちの少なくとも1つの他のUEに対する前記複数のUEの各々の近接度に基づいて前記UEグループの前記複数のUEを決定することと、
前記UEグループの前記複数のUEのうちの少なくとも1つに前記トランシーバを介して、前記UEグループの表示を送信することと
を行うように構成された、通信デバイス。
【請求項2】
前記UEグループの前記表示は、グループ識別情報を含む、請求項1に記載の通信デバイス。
【請求項3】
前記プロセッサは、前記トランシーバを介して、要求された位置情報を与えるために前記選択されたUEのための前記UEグループの前記複数のUEのうちの選択されたUEに測位要求を送信するようにさらに構成された、請求項1に記載の通信デバイス。
【請求項4】
前記プロセッサは、前記トランシーバを介して、前記UEグループの前記複数のUEのうちの指定されたUEと前記要求された位置情報を共有するために前記選択されたUEのための前記UEグループの前記複数のUEのうちの前記選択されたUEに共有要求を送信するようにさらに構成された、請求項3に記載の通信デバイス。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記UEグループの前記複数のUEのすべての近接度に基づいて前記UEグループの前記複数のUEを決定するように構成された、請求項1に記載の通信デバイス。
【請求項6】
前記プロセッサは、
予想されるUEグループメンバーを示す加入要求を前記トランシーバを介して受信することと、
前記加入要求を受信したことに応答して前記UEグループの前記複数のUE中に前記予想されるUEグループメンバーを含めるべきかどうかを決定することと
を行うようにさらに構成された、請求項1に記載の通信デバイス。
【請求項7】
前記プロセッサは、
予想されるUEグループメンバーへの新しいサイドリンク接続を検出することと、
前記予想されるUEグループメンバーへの前記新しいサイドリンク接続を検出したことに応答して前記UEグループの前記複数のUE中に前記予想されるUEグループメンバーを含めるべきかどうかを決定することと
を行うようにさらに構成された、請求項1に記載の通信デバイス。
【請求項8】
前記プロセッサは、前記UEグループの前記複数のUEのうちの1つまたは複数のUEからそれぞれの位置情報を収集し、ネットワークエンティティに前記それぞれの位置情報を送信することによって前記選択されたUEが前記UEグループの代表として働くことを示す代表表示を前記UEグループの前記複数のUEのうちの選択されたUEに送信するようにさらに構成された、請求項1に記載の通信デバイス。
【請求項9】
前記プロセッサは、前記トランシーバを介して、前記UEグループの新しいメンバー、前記UEグループの前のメンバーの除去、またはそれらの組合せを示すグループ変更表示を送信するようにさらに構成された、請求項1に記載の通信デバイス。
【請求項10】
前記プロセッサは、前記UEグループの前記前のメンバーの除去についての要求を受信することまたは前記通信デバイスと前記UEグループの前記前のメンバーとの間のサイドリンク接続の損失のうちの少なくとも1つに応答して前記UEグループの前記前のメンバーの除去を示す前記グループ変更表示を送信するように構成された、請求項9に記載の通信デバイス。
【請求項11】
UEグループ(ユーザ機器グループ)を管理するための通信デバイスであって、
複数のUEのうちの少なくとも1つの他のUEに対する前記複数のUEの各々の近接度に基づいて前記UEグループの前記複数のUEを決定するための手段と、
前記UEグループの前記複数のUEのうちの少なくとも1つに、前記UEグループの表示を送信するための手段と
を備える通信デバイス。
【請求項12】
前記UEグループの前記表示は、グループ識別情報を含む、請求項11に記載の通信デバイス。
【請求項13】
要求された位置情報を与えるために前記選択されたUEのための前記UEグループの前記複数のUEのうちの選択されたUEに測位要求を送信するための手段をさらに備える、請求項11に記載の通信デバイス。
【請求項14】
前記UEグループの前記複数のUEのうちの指定されたUEと前記要求された位置情報を共有するために前記選択されたUEのための前記UEグループの前記複数のUEのうちの前記選択されたUEに共有要求を送信するための手段をさらに備える、請求項13に記載の通信デバイス。
【請求項15】
前記UEグループの前記複数のUEのすべての近接度に基づいて前記UEグループの前記複数のUEを決定するための手段をさらに備える、請求項11に記載の通信デバイス。
【請求項16】
予想されるUEグループメンバーを示す加入要求を受信するための手段と、
前記加入要求を受信したことに応答して前記UEグループの前記複数のUE中に前記予想されるUEグループメンバーを含めるべきかどうかを決定するための手段と
をさらに備える、請求項11に記載の通信デバイス。
【請求項17】
予想されるUEグループメンバーへの新しいサイドリンク接続を検出するための手段と、
前記予想されるUEグループメンバーへの前記新しいサイドリンク接続を検出したことに応答して前記UEグループの前記複数のUE中に前記予想されるUEグループメンバーを含めるべきかどうかを決定するための手段と
をさらに備える、請求項11に記載の通信デバイス。
【請求項18】
前記UEグループの前記複数のUEのうちの1つまたは複数のUEからそれぞれの位置情報を収集し、ネットワークエンティティに前記それぞれの位置情報を送信することによって前記選択されたUEが前記UEグループの代表として働くことを示す代表表示を前記UEグループの前記複数のUEのうちの選択されたUEに送信するための手段をさらに備える、請求項11に記載の通信デバイス。
【請求項19】
前記UEグループの新しいメンバー、前記UEグループの前のメンバーの除去、またはそれらの組合せを示すグループ変更表示を送信するための手段をさらに備える、請求項11に記載の通信デバイス。
【請求項20】
前記グループ変更表示を送信するための前記手段は、前記UEグループの前記前のメンバーの除去についての要求を受信することまたは前記通信デバイスと前記UEグループの前記前のメンバーとの間のサイドリンク接続の損失のうちの少なくとも1つに応答して前記UEグループの前記前のメンバーの除去を示す前記グループ変更表示を送信するための手段を備える、請求項19に記載の通信デバイス。
【請求項21】
UEグループ(ユーザ機器グループ)を管理する方法であって、
複数のUEのうちの少なくとも1つの他のUEに対する前記複数のUEの各々の近接度に基づいて前記UEグループの前記複数のUEを決定することと、
通信デバイスから、前記UEグループの前記複数のUEのうちの少なくとも1つに、前記UEグループの表示を送信することと
を備える方法。
【請求項22】
前記UEグループの前記表示は、グループ識別情報を含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
要求された位置情報を与えるために前記選択されたUEのための前記UEグループの前記複数のUEのうちの選択されたUEに測位要求を送信することをさらに備える、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
前記UEグループの前記複数のUEのうちの指定されたUEと前記要求された位置情報を共有するために前記選択されたUEのための前記UEグループの前記複数のUEのうちの前記選択されたUEに共有要求を送信することをさらに備える、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記UEグループの前記複数のUEのすべての近接度に基づいて前記UEグループの前記複数のUEを決定することをさらに備える、請求項21に記載の方法。
【請求項26】
予想されるUEグループメンバーを示す加入要求を受信することと、
前記加入要求を受信したことに応答して前記UEグループの前記複数のUE中に前記予想されるUEグループメンバーを含めるべきかどうかを決定することと
をさらに備える、請求項21に記載の方法。
【請求項27】
予想されるUEグループメンバーへの新しいサイドリンク接続を検出することと、
前記予想されるUEグループメンバーへの前記新しいサイドリンク接続を検出したことに応答して前記UEグループの前記複数のUE中に前記予想されるUEグループメンバーを含めるべきかどうかを決定することと
をさらに備える、請求項21に記載の方法。
【請求項28】
前記UEグループの前記複数のUEのうちの1つまたは複数のUEからそれぞれの位置情報を収集し、ネットワークエンティティに前記それぞれの位置情報を送信することによって前記選択されたUEが前記UEグループの代表として働くことを示す代表表示を前記UEグループの前記複数のUEのうちの選択されたUEに送信することをさらに備える、請求項21に記載の方法。
【請求項29】
前記UEグループの新しいメンバー、前記UEグループの前のメンバーの除去、またはそれらの組合せを示すグループ変更表示を送信することをさらに備える、請求項21に記載の方法。
【請求項30】
前記グループ変更表示は、前記UEグループの前記前のメンバーの除去についての要求を受信することまたは前記通信デバイスと前記UEグループの前記前のメンバーとの間のサイドリンク接続の損失のうちの少なくとも1つに応答して前記UEグループの前記前のメンバーの除去を示す、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
非一時的プロセッサ可読記憶媒体であって、UEグループ(ユーザ機器グループ)を管理するために通信デバイスのプロセッサに、
複数のUEのうちの少なくとも1つの他のUEに対する前記複数のUEの各々の近接度に基づいて前記UEグループの前記複数のUEを決定することと、
前記UEグループの前記複数のUEのうちの少なくとも1つに、前記UEグループの表示を送信することと
を行わせるプロセッサ可読命令を備える記憶媒体。
【請求項32】
前記UEグループの前記表示は、グループ識別情報を含む、請求項31に記載の記憶媒体。
【請求項33】
前記プロセッサに、要求された位置情報を与えるために前記選択されたUEのための前記UEグループの前記複数のUEのうちの選択されたUEに測位要求を送信させるプロセッサ可読命令をさらに備える、請求項31に記載の記憶媒体。
【請求項34】
前記プロセッサに、前記UEグループの前記複数のUEのうちの指定されたUEと前記要求された位置情報を共有するために前記選択されたUEのための前記UEグループの前記複数のUEのうちの前記選択されたUEに共有要求を送信させるプロセッサ可読命令をさらに備える、請求項33に記載の記憶媒体。
【請求項35】
前記プロセッサに、前記UEグループの前記複数のUEのすべての近接度に基づいて前記UEグループの前記複数のUEを決定させるプロセッサ可読命令をさらに備える、請求項31に記載の記憶媒体。
【請求項36】
前記プロセッサに、
予想されるUEグループメンバーを示す加入要求を受信することと、
前記加入要求を受信したことに応答して前記UEグループの前記複数のUE中に前記予想されるUEグループメンバーを含めるべきかどうかを決定することと
を行わせるプロセッサ可読命令をさらに備える、請求項31に記載の記憶媒体。
【請求項37】
前記プロセッサに、
予想されるUEグループメンバーへの新しいサイドリンク接続を検出することと、
前記予想されるUEグループメンバーへの前記新しいサイドリンク接続を検出したことに応答して前記UEグループの前記複数のUE中に前記予想されるUEグループメンバーを含めるべきかどうかを決定することと
を行わせるプロセッサ可読命令をさらに備える、請求項31に記載の記憶媒体。
【請求項38】
前記プロセッサに、前記UEグループの前記複数のUEのうちの1つまたは複数のUEからそれぞれの位置情報を収集し、ネットワークエンティティに前記それぞれの位置情報を送信することによって前記選択されたUEが前記UEグループの代表として働くことを示す代表表示を前記UEグループの前記複数のUEのうちの選択されたUEに送信させるプロセッサ可読命令をさらに備える、請求項31に記載の記憶媒体。
【請求項39】
前記プロセッサに、前記UEグループの新しいメンバー、前記UEグループの前のメンバーの除去、またはそれらの組合せを示すグループ変更表示を送信させるプロセッサ可読命令をさらに備える、請求項31に記載の記憶媒体。
【請求項40】
前記プロセッサに、前記グループ変更表示を送信させる前記プロセッサ可読命令は、前記プロセッサに、前記UEグループの前記前のメンバーの除去についての要求を受信することまたは前記通信デバイスと前記UEグループの前記前のメンバーとの間のサイドリンク接続の損失のうちの少なくとも1つに応答して前記UEグループの前記前のメンバーの除去を示す前記グループ変更表示を送信させるプロセッサ可読命令を備える、請求項39に記載の記憶媒体。
【請求項41】
第1のUE(ユーザ機器)であって、
トランシーバと、
メモリと、
前記トランシーバと前記メモリとに通信可能に結合されたプロセッサと
を備え、前記プロセッサは、
前記トランシーバを介して、前記第1のUEと第2のUEとを含むUEのグループを示すUEグループ表示を受信することと、
サイドリンク通信を使用して前記トランシーバを介して、前記第1のUEによって決定されることになる第1の位置情報、または前記第2のUEによって決定されることになる第2の位置情報、またはそれらの組合せを識別するために前記第2のUEと通信することと
を行うように構成された、第1のUE。
【請求項42】
前記プロセッサは、
前記第1の位置情報を決定することと、
ネットワークエンティティに、前記第1の位置情報と前記第1の位置情報に関連するUEグループ識別情報とを送信することと
を行うようにさらに構成された、請求項41に記載の第1のUE。
【請求項43】
前記プロセッサは、
前記第1の位置情報を決定することと、
前記第1のUEおよび前記第2のUEとは別個の第3のUEがUEの前記グループの代表であるという代表表示を受信することと、
前記代表表示を受信することに基づいて前記第3のUEに、前記第1の位置情報と前記第1の位置情報に関連するUEグループ識別情報とを送信することと
を行うようにさらに構成された、請求項41に記載の第1のUE。
【請求項44】
前記プロセッサは、
前記第1の位置情報を決定することと、
前記第2のUEがUEの前記グループの代表であるという代表表示を受信することと、
前記代表表示を受信することに基づいて前記第2のUEに前記第1の位置情報を送信することと
を行うようにさらに構成された、請求項41に記載の第1のUE。
【請求項45】
前記プロセッサは、
第1のPRSリソース測定を決定するためにPRSリソース(測位基準信号リソース)を測定することと、
第2のPRSリソース測定を受信することと、
前記第1のPRSリソース測定と前記第2のPRSリソース測定とを比較することと、
前記第1のPRSリソース測定とは容認できないほど異なる前記第2のPRSリソース測定に基づいて、前記第2のPRSリソース測定に基づく第3の位置情報を送信することなしに、前記第1のPRSリソース測定に基づいて前記第1の位置情報を送信することと
を行うようにさらに構成された、請求項41に記載の第1のUE。
【請求項46】
第1のUE(ユーザ機器)であって、
前記第1のUEと第2のUEとを含むUEのグループを示すUEグループ表示を受信するための手段と、
サイドリンク通信を使用して、前記第1のUEによって決定されることになる第1の位置情報、または前記第2のUEによって決定されることになる第2の位置情報、またはそれらの組合せを識別するために前記第2のUEと通信するための手段と
を備える、第1のUE。
【請求項47】
前記第1の位置情報を決定するための手段と、
ネットワークエンティティに、前記第1の位置情報と前記第1の位置情報に関連するUEグループ識別情報とを送信するための手段と
をさらに備える、請求項46に記載の第1のUE。
【請求項48】
前記第1の位置情報を決定するための手段と、
前記第1のUEおよび前記第2のUEとは別個の第3のUEがUEの前記グループの代表であるという代表表示を受信するための手段と、
前記代表表示を受信することに基づいて前記第3のUEに、前記第1の位置情報と前記第1の位置情報に関連するUEグループ識別情報とを送信するための手段と
をさらに備える、請求項46に記載の第1のUE。
【請求項49】
前記第1の位置情報を決定するための手段と、
前記第2のUEがUEの前記グループの代表であるという代表表示を受信するための手段と、
前記代表表示を受信することに基づいて前記第2のUEに前記第1の位置情報を送信するための手段と
をさらに備える、請求項46に記載の第1のUE。
【請求項50】
第1のPRSリソース測定を決定するためにPRSリソース(測位基準信号リソース)を測定するための手段と、
第2のPRSリソース測定を受信するための手段と、
前記第1のPRSリソース測定と前記第2のPRSリソース測定とを比較するための手段と、
前記第1のPRSリソース測定とは容認できないほど異なる前記第2のPRSリソース測定に基づいて、前記第2のPRSリソース測定に基づく第3の位置情報を送信することなしに、前記第1のPRSリソース測定に基づいて前記第1の位置情報を送信するための手段と
をさらに備える、請求項46に記載の第1のUE。
【請求項51】
第1のUE(ユーザ機器)からの位置情報を与える方法であって、
前記第1のUEにおいて、前記第1のUEと第2のUEとを含むUEのグループを示すUEグループ表示を受信することと、
サイドリンク通信を使用して前記第1のUEによって、前記第1のUEによって決定されることになる第1の位置情報、または前記第2のUEによって決定されることになる第2の位置情報、またはそれらの組合せを識別するために前記第2のUEと通信することと
を備える方法。
【請求項52】
前記第1のUEにおいて前記第1の位置情報を決定することと、
前記第1のUEからネットワークエンティティに、前記第1の位置情報と前記第1の位置情報に関連するUEグループ識別情報とを送信することと
をさらに備える、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記第1のUEにおいて前記第1の位置情報を決定することと、
前記第1のUEにおいて、前記第1のUEおよび前記第2のUEとは別個の第3のUEがUEの前記グループの代表であるという代表表示を受信することと、
前記代表表示を受信することに基づいて前記第1のUEから前記第3のUEに、前記第1の位置情報と前記第1の位置情報に関連するUEグループ識別情報とを送信することと
をさらに備える、請求項51に記載の方法。
【請求項54】
前記第1のUEにおいて前記第1の位置情報を決定することと、
前記第1のUEにおいて、前記第2のUEがUEの前記グループの代表であるという代表表示を受信することと、
前記代表表示を受信することに基づいて前記第1のUEから前記第2のUEに前記第1の位置情報を送信することと
をさらに備える、請求項51に記載の方法。
【請求項55】
前記第1のUEにおいて、第1のPRSリソース測定を決定するためにPRSリソース(測位基準信号リソース)を測定することと、
前記第1のUEにおいて第2のPRSリソース測定を受信することと、
前記第1のUEにおいて、前記第1のPRSリソース測定と前記第2のPRSリソース測定とを比較することと、
前記第1のPRSリソース測定とは容認できないほど異なる前記第2のPRSリソース測定に基づいて前記第1のUEから、前記第2のPRSリソース測定に基づく第3の位置情報を送信することなしに前記第1のUEから、前記第1のPRSリソース測定に基づいて前記第1の位置情報を送信することと
をさらに備える、請求項51に記載の方法。
【請求項56】
非一時的プロセッサ可読記憶媒体であって、第1のUE(ユーザ機器)のプロセッサに、
前記第1のUEと第2のUEとを含むUEのグループを示すUEグループ表示を受信することと、
サイドリンク通信を使用して、前記第1のUEによって決定されることになる第1の位置情報、または前記第2のUEによって決定されることになる第2の位置情報、またはそれらの組合せを識別するために前記第2のUEと通信することと
を行わせるプロセッサ可読命令を備える記憶媒体。
【請求項57】
前記プロセッサに、
前記第1の位置情報を決定することと、
ネットワークエンティティに、前記第1の位置情報と前記第1の位置情報に関連するUEグループ識別情報とを送信することと
を行わせるプロセッサ可読命令をさらに備える、請求項56に記載の記憶媒体。
【請求項58】
前記プロセッサに、
前記第1の位置情報を決定することと、
前記第1のUEおよび前記第2のUEとは別個の第3のUEがUEの前記グループの代表であるという代表表示を受信することと、
前記代表表示を受信することに基づいて前記第3のUEに、前記第1の位置情報と前記第1の位置情報に関連するUEグループ識別情報とを送信することと
を行わせるプロセッサ可読命令をさらに備える、請求項56に記載の記憶媒体。
【請求項59】
前記プロセッサに、
前記第1の位置情報を決定することと、
前記第2のUEがUEの前記グループの代表であるという代表表示を受信することと、
前記代表表示を受信することに基づいて前記第2のUEに前記第1の位置情報を送信することと
を行わせるプロセッサ可読命令をさらに備える、請求項56に記載の記憶媒体。
【請求項60】
前記プロセッサに、
第1のPRSリソース測定を決定するためにPRSリソース(測位基準信号リソース)を測定することと、
第2のPRSリソース測定を受信することと、
前記第1のPRSリソース測定と前記第2のPRSリソース測定とを比較することと、
前記第1のPRSリソース測定とは容認できないほど異なる前記第2のPRSリソース測定に基づいて、前記第2のPRSリソース測定に基づく第3の位置情報を送信することなしに、前記第1のPRSリソース測定に基づいて前記第1の位置情報を送信することと
を行わせるプロセッサ可読命令をさらに備える、請求項56に記載の記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001]本出願は、本出願の譲受人に譲渡され、内容全体がすべての目的のために参照により本明細書に組み込まれる、2021年4月13日に出願された「PRS MEASUREMENT SHARING FOR VIRTUAL UE」と題するギリシャ特許出願第20210100254号の利益を主張する。
【背景技術】
【0002】
[0002]ワイヤレス通信システムは、第1世代アナログワイヤレス電話サービス(1G)、第2世代(2G)デジタルワイヤレス電話サービス(中間の2.5Gおよび2.75Gネットワークを含む)、第3世代(3G)高速データ、インターネット対応ワイヤレスサービス、第4世代(4G)サービス(たとえば、ロングタームエボリューション(LTE(登録商標))またはWiMax(登録商標))、第5世代(5G)サービスなどを含む、様々な世代を通して発展してきた。現在、セルラーおよびパーソナル通信サービス(PCS)システムを含む、多くの異なるタイプのワイヤレス通信システムが使用されている。知られているセルラーシステムの例は、セルラーAnalog Advanced Mobile Phone System(AMPS)、および符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、時分割多元接続(TDMA)、TDMAのGlobal System for Mobile access(GSM(登録商標))変形形態などに基づくデジタルセルラーシステムを含む。
【0003】
[0003]第5世代(5G)モバイル規格は、改善の中でも、より高いデータ転送速度と、より多数の接続と、より良いカバレージとを必要とする。次世代モバイルネットワークアライアンスによる5G規格は、数万人のユーザの各々に数十メガビット毎秒のデータレートを提供し、オフィスフロア上の数十人の労働者に1ギガビット毎秒のデータレートを提供するように設計されている。大きいセンサ展開をサポートするために、数十万の同時接続がサポートされるべきである。したがって、5Gモバイル通信のスペクトル効率は、現在の4G規格と比較して著しく拡張されなければならない。さらに、現在の規格と比較して、シグナリング効率が拡張されなければならず、レイテンシが実質的に低減されなければならない。
【発明の概要】
【0004】
[0004]一実施形態では、第1のUE(ユーザ機器)は、トランシーバと、メモリと、トランシーバとメモリとに通信可能に結合されたプロセッサとを含み、プロセッサは、第2のUEによって行われることになる第1のPRS測定(測位基準信号測定)を識別するためにトランシーバを介して第2のUEと通信することと、サイドリンク通信を介して第2のUEからトランシーバを介して、第1のPRS測定に基づく第1の位置情報を受信することと、トランシーバを介してネットワークエンティティに第1の位置情報を送信することとを行うように構成される。
【0005】
[0005]別の実施形態では、第1のUEは、トランシーバと、メモリと、トランシーバとメモリとに通信可能に結合されたプロセッサとを含み、プロセッサは、トランシーバを介して、サイドリンク通信によって第2のUEに第1のUEの位置情報共有能力を送信することと、サイドリンク通信によって第2のUEからトランシーバを介して、第1の位置情報を求める要求を受信することと、PRS測定を決定するために、ネットワークエンティティから受信されたPRSリソースを測定することと、サイドリンク通信によって第2のUEにトランシーバを介して、PRS測定に基づいて第1の位置情報を送信することとを行うように構成される。
【0006】
[0006]別の実施形態では、UEグループを管理するための通信デバイスは、トランシーバと、メモリと、トランシーバとメモリとに通信可能に結合されたプロセッサとを含み、プロセッサは、複数のUEのうちの少なくとも1つの他のUEに対する複数のUEの各々の近接度に基づいて、UEグループの複数のUEを決定することと、UEグループの複数のUEのうちの少なくとも1つにトランシーバを介して、UEグループの表示を送信することとを行うように構成される。
【0007】
[0007]別の実施形態では、第1のUEは、トランシーバと、メモリと、トランシーバとメモリとに通信可能に結合されたプロセッサとを含み、プロセッサは、トランシーバを介して、第1のUEと第2のUEとを含むUEのグループを示すUEグループ表示を受信することと、サイドリンク通信を使用してトランシーバを介して、第1のUEによって決定されることになる第1の位置情報、または第2のUEによって決定されることになる第2の位置情報、またはそれらの組合せを識別するために第2のUEと通信することとを行うように構成される。
【0008】
[0008]別の実施形態では、第1のUEは、トランシーバと、メモリと、トランシーバとメモリとに通信可能に結合されたプロセッサとを含み、プロセッサは、第1のPRS測定を決定するために第1のPRSリソースを測定することと、サイドリンク通信によって第2のUEからトランシーバを介して、第2のPRSリソースの第2のPRS測定を受信することと、第1のPRS測定と第2のPRS測定との関係に基づいて、第1のPRS測定または第2のPRS測定のうちの少なくとも1つが信頼できないかどうかを決定することとを行うように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】[0009]例示的なワイヤレス通信システムの簡略図。
【
図2】[0010]
図1に示された例示的なユーザ機器の構成要素のブロック図。
【
図3】[0011]例示的な送信/受信点の構成要素のブロック図。
【
図4】[0012]様々な実施形態が
図1に示されている、例示的なサーバの構成要素のブロック図。
【
図5】[0013]車両、サーバ、およびユーザ機器(UE)の例の簡略図。
【
図6】[0014]UE間の測定共有を伴う、または伴わない測定分散のブロック図。
【
図7】[0015]例示的なユーザ機器のブロック図。
【
図8】[0016]例示的な測位エンティティのブロック図。
【
図9】[0017]PRSリソースを提供および測定し、PRSリソース測定の報告を要求し、PRSリソース測定を報告するための方法のシグナリングおよびプロセスフロー図。
【
図10】[0018]位置情報報告方法のブロック流れ図。
【
図11】[0019]位置情報共有方法のブロック流れ図。
【
図12】[0020]車両と、サーバと、ユーザ機器(UE)の例と、測位エンティティとの簡略図。
【
図13】[0021]仮想UEを確立および管理し、場合によっては終了させるための方法のシグナリングおよびプロセスフロー図。
【
図14】[0022]代表ありの
図13に示された仮想UE中で位置情報を共有するための方法のシグナリングおよびプロセスフロー図。
【
図15】[0023]代表なしの
図13に示された仮想UE中で位置情報を共有し、仮想UEについてのロケーション推定を決定するための方法のシグナリングおよびプロセスフロー図。
【
図16】[0024]UEグループを管理する方法のブロック流れ図。
【
図17】[0025]位置情報を提供する方法のブロック流れ図。
【
図18】[0026]信頼できないPRS(測位基準信号)測定を識別する方法のブロック流れ図。
【
図19】[0027]複数の送信/受信点から複数のPRSを測定する複数のUEの簡略図。
【
図20】[0028]PRSを交差検証する方法のブロック流れ図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[0029]本明細書では、PRS(測位基準信号)を測定し、PRS測定を報告するための技法について説明される。たとえば、UE(ユーザ機器)は、1つまたは複数のPRS測定を共有し得る。受取り側UEは、近くのドナーUEから位置情報(たとえば、1つもしくは複数のPRS測定、1つもしくは複数の処理されたPRS測定(たとえば、1つまたは複数の擬似距離)、および/または1つもしくは複数のロケーション推定)を取得し、(たとえば、受取り側UEが(1つもしくは複数の)測定を行ったかのように、および/またはロケーション推定が受取り側UEのためのものであるかのように)受取り側UEのための位置情報としてドナーUEからの位置情報を報告し得る。受取り側UEは、1つまたは複数のドナーUEから1つもしくは複数の測定を受信することに加えてPRS測定を行い得るか、またはPRS測定を行わず、ドナーUEからすべてのPRS測定を受信し得る。同じくまたは代替的に、複数のUEは、たとえば、仮想UEのためのグループIDに関連する位置情報とともに、たとえば、(たとえば、単一の代表から、複数の代表から、および/またはグループメンバーの各々からの)グループとして位置情報を共有し、位置情報を報告する、協働して働く仮想UEを形成し得る。測位エンティティ(たとえば、ロケーション管理機能(LMF)、RAN(無線アクセスネットワーク)中のLMF、またはUE)は、グループを調整し、たとえば、グループメンバーを追加し、グループメンバーを削除し、どのグループメンバーがどのPRSを測定し、および/またはどの位置情報を与えるかを調整し得る。同じくまたは代替的に、UEは、別のUEから受信されたPRS測定を交差検証し得る。たとえば、受取り側UEは、第1のドナーUEから第1のPRS測定を受信し、第1の測定を、受取り側UEによって行われた第2のPRS測定および/または第2のドナーUEから受信された第3のPRS測定と比較し、第1のPRS測定が第2のPRS測定および/または第3のPRS測定と著しく異なるかどうかを決定し得る。(たとえば、見通し外(NLOS)経路を介して受信されたPRSに対応する)PRS測定のうちの少なくとも1つが信頼できないと疑われる場合、(たとえば、見通し内(LOS)経路から受信されたPRSに対応する)どのPRS測定が信頼でき得るかを決定するために、PRS測定に対応するPRSの到着タイミングが使用され得る。これらは例であり、他の例が実装され得る。
【0011】
[0030]本明細書で説明される項目および/または技法は、以下の能力のうちの1つまたは複数、ならびに言及されていない他の能力を提供し得る。PRS処理オーバーヘッドは、たとえば、PRS測定を共有することによって低減され得る。特定のUEによるPRS処理は、たとえば、特定のUEの代わりに別のUEに1つまたは複数のPRS測定を実行させるようにPRS測定を管理することによって、低減され得る。PRS処理のための電力消費は、たとえば、1つもしくは複数のUEによって、および/またはサーバ(たとえば、LMF)によって低減され得る。測位精度は、たとえば、受益者UEによって測定可能であるよりも正確なPRS測定をドナーUEによって取得することと、受益者UEの利益のためにPRS測定を与えることとによって改善され得る。他の能力が提供されてもよく、本開示によるすべての実装形態が、議論される能力のうちのいずれか、ましてやすべてを提供しなければならないとは限らない。さらに、述べられたもの以外の手段によって上述の効果が達成されることが可能であり得、述べられた項目/技法が、必ずしも述べられた効果を生み出すとは限らない。
【0012】
[0031]ワイヤレスネットワークにアクセスしているモバイルデバイスのロケーションを取得することは、たとえば、緊急呼、パーソナルナビゲーション、消費者アセット追跡、友人または家族の位置を特定することなどを含む、多くの適用例に有用であり得る。既存の測位方法は、基地局およびアクセスポイントなどの、ワイヤレスネットワーク中の衛星ビークル(SV)および地上波無線ソースを含む様々なデバイスまたはエンティティから送信された無線信号を測定することに基づく方法を含む。5Gワイヤレスネットワークのための規格化は、LTEワイヤレスネットワークが現在位置決定のために測位基準信号(PRS)および/またはセル固有基準信号(CRS)を利用するのと同様の方法で基地局によって送信された基準信号を利用し得る、様々な測位方法のためのサポートを含むことが予想される。
【0013】
[0032]説明は、たとえば、コンピューティングデバイスの要素によって実施されるべき一連のアクションに言及することがある。本明細書で説明される様々なアクションは、特定の回路(たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC))によって、1つもしくは複数のプロセッサによって実行されるプログラム命令によって、または両方の組合せによって実施され得る。本明細書で説明される一連のアクションは、実行時に、関連するプロセッサに本明細書で説明される機能を実施することを行わせることになるコンピュータ命令の対応するセットを記憶した非一時的コンピュータ可読媒体内で実施され得る。したがって、本明細書で説明される様々な態様は、請求される主題を含むそのすべてが本開示の範囲内であるいくつかの異なる形態で具現化され得る。
【0014】
[0033]本明細書で使用される「ユーザ機器」(UE)および「基地局」という用語は、別段に記載されていない限り、いずれかの特定の無線アクセス技術(RAT)に固有でないか、またはさもなければそれに限定されない。概して、そのようなUEは、ワイヤレス通信ネットワークを介して通信するためにユーザによって使用される任意のワイヤレス通信デバイス(たとえば、モバイルフォン、ルータ、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、消費者アセット追跡デバイス、モノのインターネット(IoT)デバイスなど)であり得る。UEは、モバイルであり得るかまたは(たとえば、いくつかの時間において)固定であり得、無線アクセスネットワーク(RAN)と通信し得る。本明細書で使用される「UE」という用語は、「アクセス端末」または「AT」、「クライアントデバイス」、「ワイヤレスデバイス」、「加入者デバイス」、「加入者端末」、「加入者局」、「ユーザ端末」またはUT、「モバイル端末」、「移動局」、「モバイルデバイス」、あるいはそれらの変形形態と互換的に呼ばれることがある。概して、UEは、RANを介してコアネットワークと通信することができ、コアネットワークを通して、UEは、インターネットなどの外部ネットワークおよび他のUEと接続され得る。当然、ワイヤードアクセスネットワーク、(たとえば、IEEE(米国電気電子技術者協会)802.11などに基づく)WiFi(登録商標)ネットワークなどを介して、コアネットワークおよび/またはインターネットに接続する他の機構もUEのために可能である。
【0015】
[0034]基地局は、それが展開されるネットワークに応じて、UEと通信しているいくつかのRATのうちの1つに従って動作し得る。基地局の例は、アクセスポイント(AP)、ネットワークノード、ノードB、発展型ノードB(eNB)、または一般的なノードB(gノードB、gNB)を含む。さらに、いくつかのシステムでは、基地局は、純粋にエッジノードシグナリング機能を提供し得るが、他のシステムでは、それは、追加の制御および/またはネットワーク管理機能を提供し得る。
【0016】
[0035]UEは、限定はしないが、プリント回路(PC)カード、コンパクトフラッシュ(登録商標)デバイス、外部または内部モデム、ワイヤレスまたはワイヤラインフォン、スマートフォン、タブレット、消費者アセット追跡デバイス、アセットタグなどを含む、いくつかのタイプのデバイスのいずれかによって実施され得る。UEがそれを通してRANに信号を送ることができる通信リンクはアップリンクチャネル(たとえば、逆方向トラフィックチャネル、逆方向制御チャネル、アクセスチャネルなど)と呼ばれる。RANがそれを通してUEに信号を送ることができる通信リンクはダウンリンクまたは順方向リンクチャネル(たとえば、ページングチャネル、制御チャネル、ブロードキャストチャネル、順方向トラフィックチャネルなど)と呼ばれる。本明細書で使用されるトラフィックチャネル(TCH)という用語は、アップリンク/逆方向トラフィックチャネルまたはダウンリンク/順方向トラフィックチャネルのいずれかを指すことができる。
【0017】
[0036]本明細書で使用される「セル」または「セクタ」という用語は、文脈に応じて、基地局の複数のセルのうちの1つに、または基地局自体に対応し得る。「セル」という用語は、(たとえば、キャリア上の)基地局との通信のために使用される論理通信エンティティを指し得、同じまたは異なるキャリアを介して動作する近隣セルを区別するための識別子(たとえば、物理セル識別子(PCID)、仮想セル識別子(VCID))に関連し得る。いくつかの例では、キャリアは複数のセルをサポートし得、異なるセルは、異なるタイプのデバイスにアクセスを提供し得る異なるプロトコルタイプ(たとえば、マシンタイプ通信(MTC)、狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)など)に従って構成され得る。いくつかの例では、「セル」という用語は、論理エンティティがその上で動作する地理的カバレージエリアの一部分(たとえば、セクタ)を指すことがある。
【0018】
[0037]
図1を参照すると、通信システム100の一例は、UE105と、UE106と、無線アクセスネットワーク(RAN)135と、ここでは第5世代(5G)次世代(NG)RAN(NG-RAN)と、5Gコアネットワーク(5GC)140とを含む。UE105および/またはUE106は、たとえば、IoTデバイス、ロケーショントラッカーデバイス、セルラー電話、ビークル(たとえば、車、トラック、バス、ボートなど)、または他のデバイスであり得る。5Gネットワークは、新無線(NR)ネットワークと呼ばれることもあり、NG-RAN135は、5G RANまたはNR RANと呼ばれることがあり、5GC140は、NGコアネットワーク(NGC)と呼ばれることがある。NG-RANおよび5GCの規格化は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))において進行中である。したがって、NG-RAN135および5GC140は、3GPPからの5Gサポートのための現在のまたは将来の規格に準拠し得る。RAN135は、別のタイプのRAN、たとえば、3G RAN、4Gロングタームエボリューション(LTE)RANなどであり得る。UE106は、システム100中の同様の他のエンティティに/から信号を送るおよび/または受信するように構成され、UE105に同様に結合され得るが、そのようなシグナリングは、図を簡単にするために
図1に示されていない。同様に、説明は、簡略化のためにUE105に焦点を当てている。通信システム100は、全地球測位システム(GPS)、グローバルナビゲーション衛星システム(GLONASS)、Galileo、もしくはBeidouのような衛星測位システム(SPS)(たとえば、グローバルナビゲーション衛星システム(GNSS))またはインド地域航法衛星システム(IRNSS)、欧州静止ナビゲーションオーバーレイサービス(EGNOS)、もしくは広域補強システム(WAAS)などのいくつかの他の地域もしくは局所のSPSのための衛星ビークル(SV)190、191、192、193のコンスタレーション185からの情報を利用し得る。通信システム100の追加の構成要素について以下で説明される。通信システム100は、追加または代替の構成要素を含み得る。
【0019】
[0038]
図1に示されているように、NG-RAN135は、NRノードB(gNB)110a、110bと次世代eノードB(ng-eNB)114とを含み、5GC140は、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)115と、セッション管理機能(SMF)117と、ロケーション管理機能(LMF)120と、ゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)125とを含む。gNB110a、110b、およびng-eNB114は、互いに通信可能に結合され、各々、UE105と双方向にワイヤレス通信するように構成され、各々、AMF115に通信可能に結合され、それと双方向に通信するように構成される。gNB110a、110b、およびng-eNB114は、基地局(BS)と呼ばれることがある。AMF115と、SMF117と、LMF120と、GMLC125とは、互いに通信可能に結合され、GMLCは、外部クライアント130に通信可能に結合される。SMF117は、メディアセッションを作成し、制御し、削除するために、サービス制御機能(SCF)(図示せず)の最初の接点として働き得る。gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114などの基地局は、マクロセル(たとえば、高電力セルラー基地局)、またはスモールセル(たとえば、低電力セルラー基地局)、またはアクセスポイント(たとえば、WiFi、WiFi-Direct(WiFi-D)、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth-low energy(BLE)、Zigbee(登録商標)などの短距離技術と通信するように構成された短距離基地局)であり得る。基地局のうちの1つまたは複数、たとえば、gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114のうちの1つまたは複数は、複数のキャリアを介してUE105と通信するように構成され得る。gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114の各々は、それぞれの地理的領域、たとえばセルのための通信カバレージを提供し得る。各セルは、基地局アンテナの機能として複数のセクタに区分され得る。
【0020】
[0039]
図1は、様々な構成要素の一般化された図を与え、それらのいずれかまたはすべてが適宜に利用され得、それらの各々が必要に応じて複製または省略され得る。詳細には、1つのUE105のみが示されているが、多くのUE(たとえば、数百、数千、数百万など)が通信システム100において利用され得る。同様に、通信システム100は、より多数の(またはより少数の)SV(すなわち、示された4つのSV190~193よりも多いまたは少ない)、gNB110a、110b、ng-eNB114、AMF115、外部クライアント130、および/または他の構成要素を含み得る。通信システム100中の様々な構成要素を接続する図示された接続は、追加の(中間)構成要素、直接的または間接的な物理および/またはワイヤレス接続、ならびに/あるいは追加のネットワークを含み得る、データおよびシグナリング接続を含む。さらに、構成要素は、所望の機能に応じて、並べ替えられ、組み合わされ、分離され、置換され、および/または省略され得る。
【0021】
[0040]
図1は5Gベースのネットワークを示すが、同様のネットワーク実装形態および構成が、3G、ロングタームエボリューション(LTE)などの他の通信技術のために使用され得る。本明細書で説明する実装形態(それらが5G技術のためのものであれ、ならびに/あるいは1つまたは複数の他の通信技術および/またはプロトコルのためのものであれ)は、指向性同期信号を送信(またはブロードキャスト)し、UE(たとえば、UE105)において指向性信号を受信および測定し、ならびに/あるいは(GMLC125または他のロケーションサーバを介して)UE105にロケーション支援を与え、ならびに/あるいはそのような指向性送信信号についてUE105において受信された測定量に基づいて、UE105、gNB110a、110b、またはLMF120などのロケーション対応デバイスにおいてUE105のロケーションを計算するために使用され得る。ゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)125と、ロケーション管理機能(LMF)120と、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)115と、SMF117と、ng-eNB(eノードB)114と、gNB(gNodeB)110a、110bとは、例であり、様々な実施形態では、それぞれ様々な他のロケーションサーバ機能および/または基地局機能に置き換えられるか、またはそれらを含み得る。
【0022】
[0041]システム100の構成要素が、たとえばgNB110a、110b、ng-eNB114、および/または5GC140(および/または、1つまたは複数の他のベーストランシーバ局など、図示されない1つまたは複数の他のデバイス)を介して、直接または間接的に互いに(少なくとも時々ワイヤレス接続を使用して)通信できるという点で、システム100はワイヤレス通信が可能である。間接通信の場合、通信は、たとえば、データパケットのヘッダ情報を変更するために、フォーマットを変更するためになど、あるエンティティから別のエンティティへの送信中に変更され得る。UE105は、複数のUEを含み得、モバイルワイヤレス通信デバイスであり得るが、ワイヤレスにおよびワイヤード接続を介して通信し得る。UE105は、様々なデバイスのいずれか、たとえば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ビークルベースのデバイスなどであり得るが、UE105は、これらの構成のいずれかである必要がないので、これらは例であり、他の構成のUEが使用され得る。他のUEはウェアラブルデバイス(たとえば、スマートウォッチ、スマートジュエリー、スマートグラスまたはヘッドセットなど)を含み得る。現在存在しているか、または未来に開発されるかにかかわらず、さらに他のUEが使用され得る。さらに、他のワイヤレスデバイス(モバイルであるか否かにかかわらず)が、システム100内で実装され得、互いと、ならびに/あるいは、UE105、gNB110a、110b、ng-eNB114、5GC140、および/または外部クライアント130と通信し得る。たとえば、そのような他のデバイスは、モノのインターネット(IoT)デバイス、医療デバイス、家庭用娯楽および/または自動化デバイスなどを含み得る。5GC140は、たとえば、外部クライアント130が(たとえば、GMLC125を介して)UE105に関するロケーション情報を要求および/または受信することを可能にするために、外部クライアント130(たとえば、コンピュータシステム)と通信し得る。
【0023】
[0042]UE105または他のデバイスは、様々なネットワークにおいて、および/または様々な目的で、および/または様々な技術(たとえば、5G、WiFi通信、Wi-Fi(登録商標)通信の複数の周波数、衛星測位、1つまたは複数のタイプの通信(たとえば、GSM(モバイル用グローバルシステム)、CDMA(符号分割多元接続)、LTE(ロングタームエボリューション)、V2X(ビークルツーエブリシング、たとえば、V2P(ビークルツーペデストリアン)、V2I(ビークルツーインフラストラクチャ)、V2V(ビークルツービークル)など)、IEEE802.11pなど)を使用して、通信するように構成され得る。V2X通信は、セルラー(Cellular-V2X(C-V2X))および/またはWiFi(たとえば、DSRC(専用狭域通信))であり得る。システム100は、複数のキャリア(異なる周波数の波形信号)上での動作をサポートし得る。マルチキャリア送信機は、複数のキャリア上で同時に変調された信号を送信することができる。各被変調信号は、符号分割多元接続(CDMA)信号、時分割多元接続(TDMA)信号、直交周波数分割多元接続(OFDMA)信号、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)信号などであり得る。各被変調信号は、異なるキャリア上で送られ得、パイロット、オーバーヘッド情報、データなどを搬送し得る。UE105、106は、物理サイドリンク同期チャネル(PSSCH)、物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)、または物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)などの1つまたは複数のサイドリンクチャネルを介して送信することによって、UE間サイドリンク(SL)通信を通して互いに通信し得る。
【0024】
[0043]UE105は、デバイス、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、モバイル端末、端末、移動局(MS)、セキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)対応端末(SET)を備え得、および/またはそのように呼ばれるか、あるいは、何らかの他の名前で呼ばれることがある。その上、UE105は、セルフォン、スマートフォン、ラップトップ、タブレット、PDA、消費者アセット追跡デバイス、ナビゲーションデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、健康モニタ、セキュリティシステム、スマート都市センサ、スマートメーター、ウェアラブルトラッカー、あるいは何らかの他のポータブルまたは可動デバイスに対応し得る。一般に、必ずしもそうとは限らないが、UE105は、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)、符号分割多元接続(CDMA)、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))、LTE、高速パケットデータ(HRPD)、IEEE802.11 WiFi(Wi-Fiとも呼ばれる)、Bluetooth(BT)、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(WiMAX(登録商標))、(たとえば、NG-RAN135および5GC140を使用する)5G新無線(NR)など、1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)を使用してワイヤレス通信をサポートし得る。UE105は、たとえば、デジタル加入者回線(DSL)またはパケットケーブルを使用して他のネットワーク(たとえば、インターネット)に接続し得るワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)を使用して無線通信をサポートし得る。これらのRATのうちの1つまたは複数の使用は、UE105が(たとえば
図1に示されていない5GC140の要素を介して、または場合によってはGMLC125を介して)外部クライアント130と通信することを可能にし、および/または外部クライアント130が(たとえば、GMLC125を介して)UE105に関するロケーション情報を受信することを可能にし得る。
【0025】
[0044]UE105は、単一のエンティティを含み得、あるいは、ユーザがオーディオ、ビデオおよび/もしくはデータI/O(入出力)デバイスならびに/またはボディセンサならびに別個のワイヤラインもしくはワイヤレスモデムを採用し得るパーソナルエリアネットワーク中などで複数のエンティティを含み得る。UE105のロケーションの推定は、ロケーション、ロケーション推定、ロケーションフィックス、フィックス、位置、位置推定または位置フィックスと呼ばれることがあり、地理的であり、したがって、高度成分(たとえば、海抜高、地表高または地表深度、フロアレベルまたは地階レベル)を含むことも含まないこともあるUE105のロケーション座標(たとえば、緯度および経度)を提供し得る。代替的に、UE105のロケーションは、都市ロケーションとして(たとえば、郵便住所として、あるいは、特定の部屋またはフロアなど、建築物中の何らかの地点または小さいエリアの指定として)表され得る。UE105のロケーションは、ある確率または信頼性レベル(たとえば、67%、95%など)でUE105がそれの内部に位置することが予想される(地理的にまたは都市形態でのいずれかで定義される)エリアまたはボリュームとして表され得る。UE105のロケーションは、たとえば、既知のロケーションからの距離および方向を備える相対的なロケーションとして表され得る。相対的なロケーションは、たとえば、地理的に、都市に関して、または、たとえば、マップ、フロアプラン、もしくは建築物プラン上に示されたポイント、エリア、もしくはボリュームを参照することによって定義され得る、既知のロケーションにある何らかの原点に対して定義された相対的な座標(たとえば、X、Y(およびZ)座標)として表され得る。本明細書に含まれている説明では、ロケーションという用語の使用は、別段に示されていない限り、これらの変形態のいずれかを備え得る。UEのロケーションを算出するとき、局所的なx、y、および場合によってはz座標の値を求め、次いで、所望される場合、局所的な座標を(たとえば、緯度、経度、および平均海面の上または下の高度に対する)絶対的な座標にコンバートすることが一般的である。
【0026】
[0045]UE105は、様々な技術のうちの1つまたは複数を使用して他のエンティティと通信するように構成され得る。UE105は、1つまたは複数のデバイスツーデバイス(D2D)ピアツーピア(P2P)リンクを介して1つまたは複数の通信ネットワークに間接的に接続するように構成され得る。D2D P2Pリンクは、LTE Direct(LTE-D)、WiFi Direct(登録商標)(WiFi-D)、Bluetoothなどの、任意の適切なD2D無線アクセス技術(RAT)を用いてサポートされ得る。D2D通信を利用するUEのグループのうちの1つまたは複数は、gNB110a、110b、および/またはng-eNB114のうちの1つまたは複数などの送信/受信点(TRP)の地理的カバレージエリア内にあり得る。そのようなグループの中の他のUEはそのような地理的カバレージエリアの外側にあり得るか、または別様に基地局からの送信を受信することができないことがある。D2D通信を介して通信するUEのグループは、各UEがグループ中の他のUEに送信し得る、1対多(1:M)システムを利用し得る。TRPは、D2D通信のためのリソースのスケジューリングを容易にし得る。他の場合には、D2D通信は、TRPの関与なしでUE間で行われ得る。D2D通信を利用するUEのグループのうちの1つまたは複数は、TRPの地理的カバレージエリア内にあり得る。そのようなグループの中の他のUEはそのような地理的カバレージエリアの外側にあることがあり、または別様に基地局からの送信を受信することができないことがある。D2D通信を介して通信するUEのグループは、各UEがグループ中の他のUEに送信し得る、1対多(1:M)システムを利用し得る。TRPは、D2D通信のためのリソースのスケジューリングを容易にし得る。他の場合には、D2D通信は、TRPの関与なしでUE間で行われ得る。
【0027】
[0046]
図1に示されているNG-RAN135中の基地局(BS)は、gNB110aおよび110bと呼ばれるNRノードBを含む。NG-RAN135中のgNB110a、110bのペアは、1つまたは複数の他のgNBを介して互いに接続され得る。5Gネットワークへのアクセスは、UE105とgNB110a、110bのうちの1つまたは複数との間のワイヤレス通信を介してUE105に与えられ、gNB110a、110bは、5Gを使用するUE105のために5GC140へのワイヤレス通信アクセスを与え得る。
図1では、UE105のためのサービングgNBは、gNB110aであると仮定されるが、別のgNB(たとえば、gNB110b)は、UE105が別のロケーションに移動する場合にサービングgNBとして働き得るか、またはUE105に追加のスループットおよび帯域幅を与えるための2次gNBとして働き得る。
【0028】
[0047]
図1に示されるNG-RAN135中の基地局(BS)は、次世代発展型ノードBとも呼ばれるng-eNB114を含み得る。ng-eNB114は、場合によっては1つもしく複数の他のgNBおよび/または1つもしくは複数の他のng-eNBを介して、NG-RAN135中のgNB110a、110bのうちの1つまたは複数に接続され得る。ng-eNB114は、UE105にLTEワイヤレスアクセスおよび/または発展型LTE(eLTE)ワイヤレスアクセスを与え得る。gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114のうちの1つまたは複数は、UE105の位置を決定するのを支援するために信号を送信し得るが、UE105からまたは他のUEから信号を受信しないことがある測位専用のビーコンとして機能するように構成され得る。
【0029】
[0048]gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114は、各々、1つまたは複数のTRPを備え得る。たとえば、BSのセル内の各セクタはTRPを備え得るが、複数のTRPは1つまたは複数の構成要素を共有し得る(たとえば、プロセッサを共有するが別個のアンテナを有し得る)。システム100は、マクロTRPのみを含み得るか、またはシステム100は、異なるタイプのTRP、たとえば、マクロ、ピコ、および/またはフェムトTRPなどを有し得る。マクロTRPは、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし得、サービスに加入している端末による無制限アクセスを可能にし得る。ピコTRPは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、ピコセル)をカバーしてよく、サービスに加入している端末による無制限アクセスを可能にしてよい。フェムトTRPまたはホームTRPは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、フェムトセル)をカバーし得、フェムトセルとの関連を有する端末(たとえば、家庭のユーザのための端末)による制限付きアクセスを可能にし得る。
【0030】
[0049]述べられたように、
図1は、5G通信プロトコルに従って通信するように構成されたノードを示すが、たとえばLTEプロトコルまたはIEEE802.11xプロトコルなど、他の通信プロトコルに従って通信するように構成されたノードが使用され得る。たとえば、UE105にLTEワイヤレスアクセスを与える発展型パケットシステム(EPS)では、RANは、発展型ノードB(eNB)を備える基地局を備え得る発展型ユニバーサル移動通信システム(UMTS)地上波無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)を備え得る。EPSのためのコアネットワークは、発展型パケットコア(EPC)を備え得る。EPSは、E-UTRAN+EPCを備え得、ここで、E-UTRANは、
図1中のNG-RAN135に対応し、EPCは、5GC140に対応する。
【0031】
[0050]gNB110a、110bおよびng-eNB114は、測位機能のために、LMF120と通信するAMF115と通信し得る。AMF115は、セル変更とハンドオーバとを含むUE105のモビリティをサポートし得、UE105へと、場合によっては、UE105のためのデータおよびボイスベアラへとのシグナリング接続をサポートすることに参加し得る。LMF120は、たとえば、ワイヤレス通信を通してUE105と直接通信するか、あるいはgNB110a、110bおよび/またはng-eNB114と直接通信し得る。LMF120は、UE105がNG-RAN135にアクセスするときのUE105の測位をサポートし得、支援GNSS(A-GNSS)、観測到着時間差(OTDOA)(たとえば、ダウンリンク(DL)OTDOAまたはアップリンク(UL)OTDOA)、ラウンドトリップ時間(RTT)、マルチセルRTT、リアルタイムキネマティック(RTK)、精密単独測位(PPP)、差動GNSS(DGNSS)、拡張セルID(E-CID)、到着角度(AoA)、離脱角度(AoD)、および/または他の位置方法などの位置プロシージャ/方法をサポートし得る。LMF120は、たとえば、AMF115から、またはGMLC125から受信されたUE105のためのロケーションサービス要求を処理し得る。LMF120は、AMF115および/またはGMLC125に接続され得る。LMF120は、ロケーションマネージャ(LM)、ロケーション機能(LF)、コマーシャルLMF(CLMF)、または付加価値LMF(VLMF)などの他の名前で呼ばれることがある。LMF120を実装するノード/システムは、追加または代替として、拡張サービングモバイルロケーションセンター(E-SMLC)またはセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)など、他のタイプのロケーションサポートモジュールを実装し得る。(UE105のロケーションの導出を含む)測位機能の少なくとも部分は、(たとえば、gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114などのワイヤレスノードによって送信される信号ならびに/あるいは、たとえば、LMF120によってUE105に提供された支援データのためにUE105によって取得された信号測定を使用して)UE105において実施され得る。AMF115は、UE105と5GC140との間のシグナリングを処理する制御ノードとして働き得、QoS(サービス品質)フローおよびセッション管理を提供し得る。AMF115は、セル変更とハンドオーバとを含むUE105のモビリティをサポートし得、UE105へのシグナリング接続をサポートすることに参加し得る。
【0032】
[0051]GMLC125は、外部クライアント130から受信されたUE105についてのロケーション要求をサポートし得、AMF115によってLMF120にフォワーディングするためにそのようなロケーション要求をAMF115にフォワーディングし得るか、またはLMF120にロケーション要求を直接フォワーディングし得る。(たとえば、UE105のためのロケーション推定を含んでいる)LMF120からのロケーション応答は、直接またはAMF115を介してのいずれかでGMLC125に戻され得、GMLC125は、次いで、外部クライアント130に(たとえば、ロケーション推定を含んでいる)ロケーション応答を戻し得る。AMF115とLMF120との両方に接続されたGMLC125が示されているが、いくつかの実装形態では、これらの接続のうちの1つしか5GC140によってサポートされないことがある。
【0033】
[0052]
図1にさらに示されているように、LMF120は、3GPP技術仕様(TS)38.455に定義され得る(NPPaまたはNRPPaと呼ばれることがある)新無線位置プロトコルAを使用してgNB110a、110bおよび/またはng-eNB114と通信し得る。NRPPaは、3GPP TS 36.455において定義されているLTE測位プロトコルA(LPPa)と同じであるか、それと同様であるか、またはそれの拡張であり得、NRPPaメッセージは、AMF115を介してgNB110a(またはgNB110b)とLMF120との間でおよび/またはng-eNB114とLMF120との間で転送される。
図1にさらに示されているように、LMF120とUE105とは、3GPP TS 36.355において定義され得るLTE測位プロトコル(LPP)を使用して通信し得る。LMF120とUE105とは、同じくまたは代わりに、LPPと同じであるか、それと同様であるか、またはそれの拡張であり得る(NPPまたはNRPPと呼ばれることがある)新無線測位プロトコルを使用して通信し得る。ここで、LPPメッセージおよび/またはNPPメッセージは、AMF115と、UE105のためのサービングgNB110a、110bまたはサービングng-eNB114を介してUE105とLMF120との間で転送され得る。たとえば、LPPメッセージおよび/またはNPPメッセージは、5Gロケーションサービスアプリケーションプロトコル(LCS AP)を使用してLMF120とAMF115との間で転送され得、5G非アクセス層(NAS)プロトコルを使用してAMF115とUE105との間で転送され得る。LPPプロトコルおよび/またはNPPプロトコルは、A-GNSS、RTK、OTDOAおよび/またはE-CIDなどのUE支援型のおよび/またはUEベースの位置方法を使用してUE105の測位をサポートするために使用され得る。NRPPaプロトコルは、(たとえば、gNB110a、110bまたはng-eNB114によって取得された測定とともに使用されるときに)E-CIDなどのネットワークベースの位置方法を使用してUE105の測位をサポートするために使用され得、ならびに/あるいはgNB110a、110b、および/またはng-eNB114からの指向性SS(同期信号)またはPRS送信を定義するパラメータなどのロケーション関係情報をgNB110a、110bおよび/またはng-eNB114から取得するためにLMF120によって使用され得る。LMF120は、gNBまたはTRPとコロケーションされかもしくはそれと統合され得、またはgNBおよび/もしくはTRPから離れて配設され、gNBおよび/もしくはTRPと直接または間接的に通信するように構成され得る。
【0034】
[0053]UE支援型の位置方法では、UE105は、ロケーション測定を取得し、UE105のためのロケーション推定の計算のためにロケーションサーバ(たとえば、LMF120)に測定を送り得る。たとえば、ロケーション測定は、gNB110a、110b、ng-eNB114、および/またはWLAN APのための受信信号強度表示(RSSI)、ラウンドトリップ信号伝播時間(RTT)、基準信号時間差(RSTD)、基準信号受信電力(RSRP)および/または基準信号受信品質(RSRQ)のうちの1つまたは複数を含み得る。ロケーション測定は、同じくまたは代わりに、SV190~193のためのGNSS擬似距離、コード位相、および/またはキャリア位相の測定を含み得る。
【0035】
[0054]UEベースの位置方法では、UE105は、(たとえば、UE支援型の位置方法のためのロケーション測定と同じまたはそれと同様であり得る)ロケーション測定を取得し得、(たとえば、LMF120などのロケーションサーバから受信された、またはgNB110a、110b、ng-eNB114、もしくは他の基地局もしくはAPによってブロードキャストされた支援データの助けをかりて)UE105のロケーションを計算し得る。
【0036】
[0055]ネットワークベースの位置方法では、1つもしくは複数の基地局(たとえば、gNB110a、110b、および/またはng-eNB114)またはAPは、ロケーション測定(たとえば、UE105によって送信された信号のためのRSSI、RTT、RSRP、RSRQまたは到着時間(ToA)の測定)を取得し得、および/またはUE105によって取得された測定を受信し得る。1つもしくは複数の基地局またはAPは、UE105のためのロケーション推定の計算のためにロケーションサーバ(たとえば、LMF120)に測定を送り得る。
【0037】
[0056]NRPPaを使用してgNB110a、110b、および/またはng-eNB114によってLMF120に提供された情報は、指向性SSまたはPRS送信およびロケーション座標のためのタイミングおよび構成情報を含み得る。LMF120は、NG-RAN135および5GC140を介してLPPメッセージおよび/またはNPPメッセージ中の支援データとしてUE105にこの情報の一部または全部を提供し得る。
【0038】
[0057]LMF120からUE105に送られたLPPメッセージまたはNPPメッセージは、所望の機能に応じて様々な事のうちのいずれかを行うようにUE105に命令し得る。たとえば、LPPメッセージまたはNPPメッセージは、GNSS(またはA-GNSS)、WLAN、E-CID、および/またはOTDOA(または何らかの他の位置方法)のための測定を取得するためのUE105のための命令を含んでいる可能性がある。E-CIDの場合、LPPメッセージまたはNPPメッセージは、gNB110a、110b、および/またはng-eNB114のうちの1つまたは複数によってサポートされる(あるいはeNBまたはWiFi APなどの何らかの他のタイプの基地局によってサポートされる)特定のセル内で送信される指向性信号の1つまたは複数の測定量(たとえば、ビームID、ビーム幅、平均角度、RSRP、RSRQ測定)を取得するようにUE105に命令し得る。UE105は、サービングgNB110a(またはサービングng-eNB114)およびAMF115を介して(たとえば、5G NASメッセージ内の)LPPメッセージまたはNPPメッセージ中でLMF120に測定量を送り返し得る。
【0039】
[0058]述べられたように、通信システム100は5G技術に関して説明されるが、通信システム100は、GSM、WCDMA、LTEなど、他の通信技術をサポートするために実装され得、それらの通信技術は、(たとえば、ボイス、データ、測位、および他の機能を実装するために)UE105などのモバイルデバイスをサポートし、それらと対話するために使用される。いくつかのそのような実施形態では、5GC140は、異なるエアインターフェースを制御するように構成され得る。たとえば、5GC140は、5GC140中の非3GPPインターワーキング機能(N3IWF、
図1に図示せず)を使用してWLANに接続され得る。たとえば、WLANは、UE105のためのIEEE802.11 WiFiアクセスをサポートし得、1つまたは複数のWiFi APを備え得る。ここで、N3IWFは、WLANに、およびAMF115などの5GC140中の他の要素に接続し得る。いくつかの実施形態では、NG-RAN135と5GC140の両方は、1つまたは複数の他のRANと1つまたは複数の他のコアネットワークとによって置き換えられ得る。たとえば、EPSでは、NG-RAN135は、eNBを含んでいるE-UTRANによって置き換えられ得、5GC140は、AMF115の代わりのモビリティ管理エンティティ(MME)と、LMF120の代わりのE-SMLCと、GMLC125と同様であり得るGMLCとを含んでいるEPCによって置き換えられ得る。そのようなEPSでは、E-SMLCは、E-UTRAN中のeNBにロケーション情報を送り、それらのeNBからロケーション情報を受信するために、NRPPaの代わりにLPPaを使用し得、UE105の測位をサポートするためにLPPを使用し得る。これらの他の実施形態では、指向性PRSを使用するUE105の測位は、5Gネットワークについて本明細書で説明されることに類似する様式でサポートされ得るが、gNB110a、110b、ng-eNB114、AMF115、およびLMF120について本明細書で説明される機能およびプロシージャは、いくつかの場合には、eNB、WiFi AP、MME、およびE-SMLCなどの他のネットワーク要素に代わりに適用され得ることが異なる。
【0040】
[0059]述べられたように、いくつかの実施形態では、測位機能は、位置が決定されることになるUE(たとえば、
図1のUE105)の範囲内にある(gNB110a、110b、および/またはng-eNB114などの)基地局によって送られた指向性SSまたはPRSビームを少なくとも部分的に使用して実装され得る。UEは、いくつかの事例では、UEの位置を計算するために(gNB110a、110b、ng-eNB114などの)複数の基地局からの指向性SSまたはPRSビームを使用し得る。
【0041】
[0060]また
図2を参照すると、UE200は、UE105、106のうちの1つの一例であり、プロセッサ210と、ソフトウェア(SW)212を含むメモリ211と、1つまたは複数のセンサ213と、(ワイヤレストランシーバ240とワイヤードトランシーバ250とを含む)トランシーバ215のためのトランシーバインターフェース214と、ユーザインターフェース216と、衛星測位システム(SPS)受信機217と、カメラ218と、位置デバイス(PD)219とを含むコンピューティングプラットフォームを備える。プロセッサ210、メモリ211、センサ213、トランシーバインターフェース214、ユーザインターフェース216、SPS受信機217、カメラ218、および位置デバイス219は、(たとえば、光通信および/または電気通信のために構成され得る)バス220によって互いに通信可能に結合され得る。図示された装置(たとえば、カメラ218、位置デバイス219、および/またはセンサ213の1つもしくは複数など)のうちの1つまたは複数は、UE200から省略され得る。プロセッサ210は、1つまたは複数のインテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理ユニット、マイクロコントローラ、特定用途向けIC(ASIC)などを含み得る。プロセッサ210は、汎用/アプリケーションプロセッサ230、デジタル信号プロセッサ(DSP)231、モデムプロセッサ232、ビデオプロセッサ233、および/またはセンサプロセッサ234を含む複数のプロセッサを備え得る。プロセッサ230~234のうちの1つまたは複数は、複数のデバイス(たとえば、複数のプロセッサ)を備え得る。たとえば、センサプロセッサ234は、たとえば、(1つまたは複数の(セルラー)ワイヤレス信号が送信され、オブジェクトを識別、マッピング、および/または追跡するために反射が使用される)RF(無線周波数)の感知のためのプロセッサ、および/または超音波などを備え得る。モデムプロセッサ232は、デュアルSIM/デュアル接続性(またはさらに多くのSIM)をサポートし得る。たとえば、あるSIM(加入者識別情報モジュールまたは加入者識別モジュール)は相手先ブランド製造業者(OEM)によって使用され得、別のSIMは接続性のためにUE200のエンドユーザによって使用され得る。メモリ211は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、ディスクメモリ、および/または読取り専用メモリ(ROM)などを含み得る非一時的記憶媒体である。メモリ211は、実行されたとき、プロセッサ210に本明細書で説明する様々な機能を実施することを行わせるように構成された命令を含んでいるプロセッサ可読、プロセッサ実行可能ソフトウェアコードであり得るソフトウェア212を記憶する。代替的に、ソフトウェア212は、プロセッサ210によって直接実行可能ではないことがあるが、たとえば、コンパイルおよび実行されると、プロセッサ210に機能を実施することを行わせるように構成され得る。本説明は、機能を実施するプロセッサ210に言及し得るが、これは、プロセッサ210がソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行する場合などの他の実装形態を含む。本説明は、機能を実施するプロセッサ230~234のうちの1つまたは複数の略記として、機能を実施するプロセッサ210に言及し得る。本説明は、機能を実施するUE200の1つまたは複数の適切な構成要素の略記として、機能を実施するUE200に言及し得る。プロセッサ210は、メモリ211に加えておよび/またはその代わりに、記憶された命令を伴うメモリを含み得る。プロセッサ210の機能は、以下でより十分に説明される。
【0042】
[0061]
図2に示されたUE200の構成は、特許請求の範囲を含めて、一例であり、本開示を限定するものではなく、他の構成が使用され得る。たとえば、UEの例示的な構成は、プロセッサ210のプロセッサ230~234、メモリ211、およびワイヤレストランシーバ240のうちの1つまたは複数を含む。他の例示的な構成は、プロセッサ210のプロセッサ230~234のうちの1つまたは複数、メモリ211、ワイヤレストランシーバ、ならびにセンサ213、ユーザインターフェース216、SPS受信機217、カメラ218、PD219、および/またはワイヤードトランシーバのうちの1つまたは複数を含む。
【0043】
[0062]UE200は、トランシーバ215および/またはSPS受信機217によって受信されダウンコンバートされる信号のベースバンド処理を実施することが可能であり得る、モデムプロセッサ232を備え得る。モデムプロセッサ232は、トランシーバ215による送信のためにアップコンバートされるべき信号のベースバンド処理を実施し得る。同じくまたは代替的に、ベースバンド処理は、汎用/アプリケーションプロセッサ230および/またはDSP231によって実施され得る。しかしながら、ベースバンド処理を実施するために、他の構成が使用され得る。
【0044】
[0063]UE200は、たとえば、1つもしくは複数の慣性センサ、1つもしくは複数の磁力計、1つもしくは複数の環境センサ、1つもしくは複数の光センサ、1つもしくは複数の重量センサ、および/または1つもしくは複数の無線周波数(RF)センサなど、様々なタイプのセンサのうちの1つまたは複数を含み得るセンサ213を含み得る。慣性測定ユニット(IMU)は、たとえば、(たとえば、3次元におけるUE200の加速度に集合的に応答する)1つもしくは複数の加速度計および/または1つもしくは複数のジャイロスコープ(たとえば、3次元ジャイロスコープ)を備え得る。センサ213は、たとえば1つまたは複数のコンパス用途をサポートするために、様々な目的のいずれかのために使用され得る(たとえば、磁北および/または真の北に対する)方位を決定するための、1つまたは複数の磁力計(たとえば、3次元磁力計)を含み得る。環境センサは、たとえば、1つもしくは複数の温度センサ、1つもしくは複数の気圧センサ、1つもしくは複数の周辺光センサ、1つもしくは複数のカメライメージャ、および/または1つもしくは複数のマイクロフォンなどを備え得る。センサ213は、アナログ信号および/またはデジタル信号を生成し得、それらの表示は、メモリ211に記憶され、たとえば、測位動作および/またはナビゲーション動作を対象とするアプリケーションなど、1つまたは複数のアプリケーションをサポートするDSP231および/または汎用/アプリケーションプロセッサ230によって処理され得る。
【0045】
[0064]センサ213は、相対ロケーション測定、相対ロケーション決定、動き決定などにおいて使用され得る。センサ213によって検出された情報は、動き検出、相対変位、デッドレコニング、センサベースロケーション決定、および/またはセンサ支援ロケーション決定のために使用され得る。センサ213は、UE200が固定されている(静止している)か、もしくは移動しているかを、および/または、UE200の移動性に関する何らかの有用な情報をLMF120に報告するかどうかを決定するために、有用であり得る。たとえば、センサ213によって取得/測定される情報に基づいて、UE200は、UE200が動きを検出したこと、またはUE200が移動したことをLMF120に通知/報告し、相対的な変位/距離を(たとえば、デッドレコニング、またはセンサベースのロケーション決定、またはセンサ213によって可能にされるセンサにより支援されるロケーション決定を介して)報告し得る。別の例では、相対的な測位情報について、センサ/IMUは、UE200に対する他のデバイスの角度および/または向きなどを決定するために使用され得る。
【0046】
[0065]IMUは、相対的なロケーション決定において使用され得る、UE200の動きの方向および/または動きの速度についての測定を提供するように構成され得る。たとえば、IMUの1つまたは複数の加速度計および/または1つまたは複数のジャイロスコープはそれぞれ、UE200の線形加速度および回転速度を検出し得る。動きの瞬時的な方向ならびにUE200の変位を決定するために、UE200の線形加速度および回転速度の測定が時間にわたり積分され得る。UE200のロケーションを追跡するために、動きおよび変位の瞬時的な方向が積分され得る。たとえば、UE200の参照ロケーションは、たとえば、ある瞬間についてSPS受信機217を使用して(および/または何らかの他の手段によって)決定され得、この瞬間の後に得られる加速度計およびジャイロスコープからの測定は、参照ロケーションに対する相対的なUE200の動き(方向および距離)に基づいてUE200の現在のロケーションを決定するためにデッドレコニングにおいて使用され得る。
【0047】
[0066]磁力計は異なる方向における磁場の強さを決定することができ、これはUE200の方位を決定するために使用され得る。たとえば、方位は、UE200のためのデジタルコンパスを提供するために使用され得る。磁力計は、2つの直交する次元における磁界強度の表示を検出し、提供するように構成された、2次元磁力計を含み得る。磁力計は、3つの直交する次元における磁界強度の表示を検出し、提供するように構成された、3次元磁力計を含み得る。磁力計は、磁界を検知し、磁界の表示を、たとえばプロセッサ210に提供するための手段を提供し得る。
【0048】
[0067]トランシーバ215は、それぞれワイヤレス接続およびワイヤード接続を通して他のデバイスと通信するように構成された、ワイヤレストランシーバ240およびワイヤードトランシーバ250を含み得る。たとえば、ワイヤレストランシーバ240は、ワイヤレス信号248を(たとえば、1つもしくは複数のアップリンクチャネルおよび/または1つもしくは複数のサイドリンクチャネル上で)送信し、ならびに/または(たとえば、1つもしくは複数のダウンリンクチャネルおよび/または1つもしくは複数のサイドリンクチャネル上で)受信し、ワイヤレス信号248からワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号に、およびワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号からワイヤレス信号248に変換するための、アンテナ246に結合されたワイヤレス送信機242およびワイヤレス受信機244を含み得る。ワイヤレス送信機242は、適切な構成要素(たとえば、電力増幅器およびデジタルアナログ変換器)を含む。ワイヤレス受信機244は、適切な構成要素(たとえば、1つまたは複数の増幅器、1つまたは複数の周波数フィルタ、およびアナログデジタル変換器)を含む。ワイヤレス送信機242は、個別の構成要素もしくは合成/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/または、ワイヤレス受信機244は、個別の構成要素もしくは合成/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。ワイヤレストランシーバ240は、5G新無線(NR)、GSM(モバイル用グローバルシステム)、UMTS(ユニバーサル移動通信システム)、AMPS(アドバンストモバイルフォンシステム)、CDMA(符号分割多元接続)、WCDMA(広帯域CDMA)、LTE(ロングタームエボリューション)、LTEDirect(LTE-D)、3GPP LTE-V2X(PC5)、IEEE802.11(IEEE802.11pを含む)、WiFi、WiFi Direct(WiFi-D)、Bluetooth、Zigbeeなどの様々な無線アクセス技術(RAT)に従って(たとえば、TRPおよび/または1つまたは複数の他のデバイスと)信号を通信するように構成され得る。新無線は、ミリ波周波数および/またはサブ6GHz周波数を使用し得る。ワイヤードトランシーバ250は、ワイヤード通信のために構成されたワイヤード送信機252およびワイヤード受信機254、たとえば、NG-RAN135と通信してNG-RAN135に通信を送り、それから通信を受信するために利用され得るネットワークインターフェースを含み得る。ワイヤード送信機252は、個別の構成要素または合成/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/あるいは、ワイヤード受信機254は、個別の構成要素または合成/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。ワイヤードトランシーバ250は、たとえば光通信および/または電気通信のために構成され得る。トランシーバ215は、たとえば、光接続および/または電気接続によって、トランシーバインターフェース214に通信可能に結合され得る。トランシーバインターフェース214は、トランシーバ215と少なくとも部分的に統合され得る。ワイヤレス送信機242、ワイヤレス受信機244、および/またはアンテナ246は、それぞれ、適切な信号を送るおよび/または受信するための、それぞれ、複数の送信機、複数の受信機、および/または複数のアンテナを含み得る。
【0049】
[0068]ユーザインターフェース216は、たとえば、スピーカー、マイクロフォン、ディスプレイデバイス、振動デバイス、キーボード、タッチスクリーンなどのいくつかのデバイスのうちの1つまたは複数を備え得る。ユーザインターフェース216は、これらのデバイスのうちの2つ以上を含み得る。ユーザインターフェース216は、ユーザがUE200によってホストされた1つまたは複数のアプリケーションと対話することを可能にするように構成され得る。たとえば、ユーザインターフェース216は、ユーザからのアクションに応答してDSP231および/または汎用/アプリケーションプロセッサ230によって処理されるように、アナログ信号および/またはデジタル信号の表示をメモリ211に記憶し得る。同様に、UE200にホストされたアプリケーションは、出力信号をユーザに提示するために、アナログ信号および/またはデジタル信号の表示をメモリ211に記憶し得る。ユーザインターフェース216は、たとえば、スピーカー、マイクロフォン、デジタルアナログ回路、アナログデジタル回路、増幅器、および/または利得制御回路を備える(これらのデバイスのいずれかのうちの2つ以上を含む)、オーディオ入出力(I/O)デバイスを含み得る。オーディオI/Oデバイスの他の構成が使用され得る。同じくまたは代替的に、ユーザインターフェース216は、たとえばユーザインターフェース216のキーボードおよび/またはタッチスクリーン上での、タッチおよび/または圧力に応答する1つまたは複数のタッチセンサを備え得る。
【0050】
[0069]SPS受信機217(たとえば、全地球測位システム(GPS)受信機)は、SPSアンテナ262を介してSPS信号260を受信し、獲得することが可能であり得る。SPSアンテナ262は、SPS信号260をワイヤレス信号からワイヤード信号に、たとえば電気信号または光信号に変換するように構成され、アンテナ246と統合され得る。SPS受信機217は、UE200のロケーションを推定するための獲得されたSPS信号260を全体的にまたは部分的に処理するように構成され得る。たとえば、SPS受信機217は、SPS信号260を使用する三辺測量によってUE200のロケーションを決定するように構成され得る。汎用/アプリケーションプロセッサ230、メモリ211、DSP231、および/または1つもしくは複数の専用プロセッサ(図示せず)が、獲得されたSPS信号を全体的にまたは部分的に処理するために、および/あるいはUE200の推定されるロケーションを計算するために、SPS受信機217とともに利用され得る。メモリ211は、測位動作を実施する際に使用するために、SPS信号260および/または他の信号(たとえば、ワイヤレストランシーバ240から獲得された信号)の表示(たとえば、測定)を記憶し得る。汎用/アプリケーションプロセッサ230、DSP231、および/または1つもしくは複数の専用プロセッサ、および/またはメモリ211は、UE200のロケーションを推定するために、測定を処理する際に使用するためのロケーションエンジンを提供またはサポートし得る。
【0051】
[0070]UE200は、静止または移動像をキャプチャするためのカメラ218を含み得る。カメラ218は、たとえば、撮像センサ(たとえば、電荷結合デバイスまたはCMOS(相補型金属酸化膜半導体)イメージャ)、レンズ、アナログデジタル回路、フレームバッファなどを備え得る。キャプチャされた画像を表す信号の追加の処理、調整、符号化、および/または圧縮は、汎用/アプリケーションプロセッサ230および/またはDSP231によって実施され得る。同じくまたは代替的に、ビデオプロセッサ233が、キャプチャされた画像を表す信号の調整、符号化、圧縮、および/または操作を実施し得る。ビデオプロセッサ233は、たとえば、ユーザインターフェース216のディスプレイデバイス(図示せず)上での提示のために記憶された画像データを復号/解凍し得る。
【0052】
[0071]位置デバイス(PD)219は、UE200の位置、UE200の動き、および/もしくはUE200の相対的な位置、ならびに/または時間を決定するように構成され得る。たとえば、PD219は、SPS受信機217と通信し、および/またはその一部もしくはすべてを含み得る。PD219は、1つまたは複数の測位方法の少なくとも一部分を実施するために、プロセッサ210およびメモリ211と連携して適宜動作し得るが、本明細書の説明は、PD219が(1つまたは複数の)測位方法に従って実施するように構成されること、または(1つまたは複数の)測位方法に従って実施することに言及し得る。同じくまたは代替的に、PD219は、三辺測量のための地上ベースの信号(たとえば、信号248のうちの少なくともいくつか)を使用してUE200のロケーションを決定すること、SPS信号260の取得および使用を支援すること、または両方のために構成され得る。PD219は、サービング基地局のセル(たとえば、セル中心)、および/またはE-CIDなどの別の技法に基づいて、UE200のロケーションを決定するように構成され得る。PD219は、UE200のロケーションを決定するために、カメラ218からの1つまたは複数の画像と、ランドマーク(たとえば、山などの自然ランドマーク、および/または建築物、橋、街路などの人工ランドマークなど)の既知のロケーションと組み合わせられた画像認識とを使用するように構成され得る。PD219は、UE200のロケーションを決定するために1つまたは複数の他の技法(たとえば、UEの自己報告されるロケーション(たとえば、UEの位置ビーコンの一部)に依拠すること)を使用するように構成され得、UE200のロケーションを決定するために技法の組合せ(たとえば、SPSおよび地上波測位信号)を使用し得る。PD219は、UE200の方位および/または動きを検知し、その表示を提供し得るセンサ213(たとえば、(1つまたは複数の)ジャイロスコープ、(1つまたは複数の)加速度計、(1つまたは複数の)磁力計など)のうちの1つまたは複数を含み得、プロセッサ210(たとえば、汎用/アプリケーションプロセッサ230および/またはDSP231)は、UE200の動き(たとえば、速度ベクトルおよび/または加速度ベクトル)を決定するためにその表示を使用するように構成され得る。PD219は、決定された位置および/または動きの不確実性および/または誤差の表示を提供するように構成され得る。PD219の機能は、たとえば、汎用/アプリケーションプロセッサ230、トランシーバ215、SPS受信機217、および/またはUE200の別の構成要素によって様々な様式および/または構成で提供され得、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの様々な組合せによって提供され得る。
【0053】
[0072]また
図3を参照すると、gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114のTRP300の一例は、プロセッサ310と、ソフトウェア(SW)312を含むメモリ311と、トランシーバ315とを含むコンピューティングプラットフォームを備える。プロセッサ310、メモリ311、およびトランシーバ315は、バス320(これは、たとえば光通信および/または電気通信のために構成され得る)によって互いに通信可能に結合され得る。示される装置(たとえば、ワイヤレストランシーバ)のうちの1つまたは複数は、TRP300から省略され得る。プロセッサ310は、1つまたは複数のインテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理装置(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含み得る。プロセッサ310は、(たとえば、
図2に示されているような汎用/アプリケーションプロセッサ、DSP、モデムプロセッサ、ビデオプロセッサ、および/またはセンサプロセッサを含む)複数のプロセッサを備え得る。メモリ311は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、ディスクメモリ、および/または読取り専用メモリ(ROM)などを含み得る非一時的記憶媒体である。メモリ311は、実行されたとき、プロセッサ310に本明細書で説明する様々な機能を実施することを行わせるように構成された命令を含んでいるプロセッサ可読、プロセッサ実行可能ソフトウェアコードであり得るソフトウェア312を記憶する。代替的に、ソフトウェア312は、プロセッサ310によって直接実行可能ではないことがあるが、たとえば、コンパイルおよび実行されると、プロセッサ310に機能を実施することを行わせるように構成され得る。
【0054】
[0073]本説明は、機能を実施するプロセッサ310に言及し得るが、これは、プロセッサ310がソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行する場合などの他の実装形態を含む。本説明は、機能を実施するプロセッサ310に含まれるプロセッサのうちの1つまたは複数の略記として、その機能を実施するプロセッサ310に言及することがある。本説明は、機能を実施するTRP300の1つまたは複数の適切な構成要素(たとえば、プロセッサ310およびメモリ311)の(およびしたがって、gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114のうちの1つの)略記として、機能を実施するTRP300に言及し得る。プロセッサ310は、メモリ311に加えておよび/またはその代わりに、記憶された命令を伴うメモリを含み得る。プロセッサ310の機能は、以下でより十分に説明される。
【0055】
[0074]トランシーバ315は、それぞれワイヤレス接続およびワイヤード接続を通して他のデバイスと通信するように構成された、ワイヤレストランシーバ340および/またはワイヤードトランシーバ350を含み得る。たとえば、ワイヤレストランシーバ340は、ワイヤレス信号348を(たとえば、1つもしくは複数のアップリンクチャネルおよび/または1つもしくは複数のダウンリンクチャネル上で)送信し、ならびに/または(たとえば、1つもしくは複数のダウンリンクチャネルおよび/または1つもしくは複数のアップリンクチャネル上で)受信し、信号をワイヤレス信号348からワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号に、およびワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号からワイヤレス信号348に変換するための、1つまたは複数のアンテナ346に結合されたワイヤレス送信機342およびワイヤレス受信機344を含み得る。したがって、ワイヤレス送信機342は、個別の構成要素もしくは合成/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/または、ワイヤレス受信機344は、個別の構成要素もしくは合成/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。ワイヤレストランシーバ340は、5G新無線(NR)、GSM(モバイル用グローバルシステム)、UMTS(ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム)、AMPS(アドバンストモバイルフォンシステム)、CDMA(符号分割多元接続)、WCDMA(広帯域CDMA)、LTE(ロングタームエボリューション)、LTE Direct(LTE-D)、3GPP LTE-V2X(PC5)、IEEE 802.11(IEEE 802.11pを含む)、WiFi、WiFi Direct(WiFi-D)、Bluetooth、Zigbeeなどの様々な無線アクセス技術(RAT)に従って(たとえば、UE200、1つもしくは複数の他のUE、および/または1つもしくは複数の他のデバイスと)信号を通信するように構成され得る。ワイヤードトランシーバ350は、ワイヤード通信のために構成されたワイヤード送信機352およびワイヤード受信機354、たとえば、LMF120、および/または1つまたは複数の他のネットワークエンティティに通信を送り、それらから通信を受信するためにNG-RAN135と通信するために利用され得るネットワークインターフェースを含み得る。ワイヤード送信機352は、個別の構成要素または合成/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/あるいは、ワイヤード受信機354は、個別の構成要素または合成/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。ワイヤードトランシーバ350は、たとえば光通信および/または電気通信のために構成され得る。
【0056】
[0075]
図3に示されたTRP300の構成は、特許請求の範囲を含めて、一例であり、本開示を限定するものではなく、他の構成が使用され得る。たとえば、本明細書の説明は、TRP300がいくつかの機能を実施するように構成されること、または実施することを論じるが、これらの機能のうちの1つまたは複数は、LMF120および/またはUE200によって実施され得る(すなわち、LMF120および/またはUE200はこれらの機能のうちの1つまたは複数を実施するように構成され得る)。
【0057】
[0076]また
図4を参照すると、LMF120がその一例である、サーバ400は、プロセッサ410と、ソフトウェア(SW)412を含むメモリ411と、トランシーバ415とを含むコンピューティングプラットフォームを備える。プロセッサ410、メモリ411、およびトランシーバ415は、バス420(これは、たとえば光通信および/または電気通信のために構成され得る)によって互いに通信可能に結合され得る。図示された装置(たとえば、ワイヤレストランシーバ)のうちの1つまたは複数は、サーバ400から省略され得る。プロセッサ410は、1つまたは複数のインテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理装置(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含み得る。プロセッサ410は、(たとえば、
図2に示されているような汎用/アプリケーションプロセッサ、DSP、モデムプロセッサ、ビデオプロセッサ、および/またはセンサプロセッサを含む)複数のプロセッサを備え得る。メモリ411は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、ディスクメモリ、および/または読取り専用メモリ(ROM)などを含み得る非一時的記憶媒体である。メモリ411は、実行されたとき、プロセッサ410に本明細書で説明する様々な機能を実施することを行わせるように構成された命令を含んでいるプロセッサ可読、プロセッサ実行可能ソフトウェアコードであり得るソフトウェア412を記憶する。代替的に、ソフトウェア412は、プロセッサ410によって直接実行可能ではないことがあるが、たとえば、コンパイルおよび実行されると、プロセッサ410に機能を実施することを行わせるように構成され得る。本説明は、機能を実施するプロセッサ410に言及し得るが、これは、プロセッサ410がソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行する場合などの他の実装形態を含む。本説明は、機能を実施するプロセッサ410に含まれるプロセッサのうちの1つまたは複数の略記として、その機能を実施するプロセッサ410に言及することがある。本説明は、機能を実施するサーバ400のうちの1つまたは複数の適切な構成要素の略記として、機能を実施するサーバ400に言及することがある。プロセッサ410は、メモリ411に加えておよび/またはその代わりに、記憶された命令を伴うメモリを含み得る。プロセッサ410の機能は、以下でより十分に説明される。
【0058】
[0077]トランシーバ415は、それぞれワイヤレス接続およびワイヤード接続を通して他のデバイスと通信するように構成された、ワイヤレストランシーバ440および/またはワイヤードトランシーバ450を含み得る。たとえば、ワイヤレストランシーバ440は、ワイヤレス信号448を(たとえば、1つまたは複数のダウンリンクチャネル上で)送信し、ならびに/または(たとえば、1つまたは複数のアップリンクチャネル上で)受信し、信号をワイヤレス信号448からワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号に、およびワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号からワイヤレス信号448に変換するための、1つまたは複数のアンテナ446に結合されたワイヤレス送信機442およびワイヤレス受信機444を含み得る。したがって、ワイヤレス送信機442は、個別の構成要素もしくは合成/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/または、ワイヤレス受信機444は、個別の構成要素もしくは合成/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。ワイヤレストランシーバ440は、5G新無線(NR)、GSM(モバイル用グローバルシステム)、UMTS(ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム)、AMPS(アドバンストモバイルフォンシステム)、CDMA(符号分割多元接続)、WCDMA(広帯域CDMA)、LTE(ロングタームエボリューション)、LTE Direct(LTE-D)、3GPP LTE-V2X(PC5)、IEEE 802.11(IEEE 802.11pを含む)、WiFi、WiFi Direct(WiFi-D)、Bluetooth、Zigbeeなどの様々な無線アクセス技術(RAT)に従って(たとえば、UE200、1つもしくは複数の他のUE、および/または1つもしくは複数の他のデバイスと)信号を通信するように構成され得る。ワイヤードトランシーバ450は、ワイヤード通信のために構成されたワイヤード送信機452およびワイヤード受信機454、たとえば、TRP300、および/または1つまたは複数の他のネットワークエンティティに通信を送り、それらから通信を受信するためにNG-RAN135と通信するために利用され得るネットワークインターフェースを含み得る。ワイヤード送信機452は、個別の構成要素または合成/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/あるいは、ワイヤード受信機454は、個別の構成要素または合成/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。ワイヤードトランシーバ450は、たとえば光通信および/または電気通信のために構成され得る。
【0059】
[0078]本明細書の説明は、機能を実施するプロセッサ410に言及し得るが、これは、プロセッサ410が(メモリ411に記憶された)ソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行する場合などの他の実装形態を含む。本明細書の説明は、機能を実施するサーバ400の1つまたは複数の適切な構成要素(たとえば、プロセッサ410およびメモリ411)の略記として、機能を実施するサーバ400に言及し得る。
【0060】
[0079]
図4に示されているサーバ400の構成は、特許請求の範囲を含めて、一例であり、本開示を限定するものではなく、他の構成が使用され得る。たとえば、ワイヤレストランシーバ440は省略され得る。同じくまたは代替的に、本明細書の説明は、サーバ400がいくつかの機能を実施するように構成されること、または実施することを説明するが、これらの機能のうちの1つまたは複数は、TRP300および/またはUE200によって実施され得る(すなわち、TRP300および/またはUE200はこれらの機能のうちの1つまたは複数を実施するように構成され得る)。
【0061】
[0080]測位技法
[0081]セルラーネットワークにおけるUEの地上波測位の場合、アドバンストフォワードリンクトリラテラレーション(AFLT)および観測到着時間差(OTDOA)などの技法は、しばしば、基地局によって送信された基準信号(たとえば、PRS、CRSなど)の測定が、UEによって行われ、次いで、ロケーションサーバに与えられる「UE支援型」モードで動作する。ロケーションサーバは、次いで、測定と基地局の既知のロケーションとに基づいてUEの位置を計算する。これらの技法が、UEの位置を計算するためにUE自体ではなくロケーションサーバを使用するので、これらの測位技法は、カーナビゲーションまたはセルフォンナビゲーションなどのアプリケーションにおいて頻繁に使用されず、これらは、代わりに、一般に、衛星ベースの測位に依拠する。
【0062】
[0082]UEは、精密単独測位(PPP)またはリアルタイムキネマティク(RTK)技術を使用して高精度の測位のために衛星測位システム(SPS)(グローバルナビゲーション衛星システム(GNSS))を使用し得る。これらの技術は、地上局から測定などの支援データを使用する。LTEリリース15は、データが、サービスに加入したUEのみが情報を読み取ることができるように暗号化されることを可能にする。そのような支援データは、時間とともに変化する。したがって、サービスに加入したUEは、加入のために支払っていない他のUEにデータを移すことによって他のUEのために容易に「暗号化を解読すること」が行われないことがある。移すことは、支援データが変化するたびに反復される必要があることになる。
【0063】
[0083]UE支援型の測位では、UEは、測位サーバ(たとえば、LMF/eSMLC)に測定(たとえば、TDOA、到来角(AoA)など)を送る。測位サーバは、セルごとに1つの記録で複数の「エントリ」または「記録」を含んでいる基地局アルマナック(BSA)を有し、ここで、各記録は、地理的なセルロケーションを含んでいるが、他のデータをも含み得る。BSA中の複数の「記録」のうちの「記録」の識別子が参照され得る。BSAとUEからの測定とが、UEの位置を計算するために使用され得る。
【0064】
[0084]従来のUEベースの測位では、UEは、それ自体の位置を計算し、したがって、ネットワーク(たとえば、ロケーションサーバ)に測定を送るのを回避し、これは、次に、レイテンシおよびスケーラビリティを改善する。UEは、ネットワークからの関係するBSA記録情報(たとえば、gNB(より広く、基地局)のロケーション)を使用する。BSA情報は、暗号化され得る。しかし、BSA情報が、たとえば、前に説明されたPPPまたはRTK支援データよりもはるかに低い頻度で変化するので、加入しておらず、復号鍵に支払っていないUEにBSA情報を利用可能にすることは(PPPまたはRTK情報と比較して)より容易であり得る。gNBによる基準信号の送信は、BSA情報をクラウドソーシングまたはウォードライビングに潜在的にアクセス可能にし、本質的に、現場でのおよび/またはオーバーザトップの観察に基づいてBSA情報を生成することを可能にする。
【0065】
[0085]測位技法は、位置決定精度および/またはレイテンシなどの1つまたは複数の基準に基づいて特徴づけられ得、および/または査定され得る。レイテンシは、位置関連データの決定をトリガするイベントと測位システムインターフェース、たとえば、LMF120のインターフェースでのそのデータの利用可能性との間で経過される時間である。測位システムの初期化時に、位置関連データの利用可能性のためのレイテンシは、タイムツーファーストフィックス(TTFF)と呼ばれ、TTFF後のレイテンシよりも大きい。2つの連続する位置関連データの利用可能性の間で経過した時間の逆数は、更新レート、すなわち、位置関連データが最初のフィックス後に生成されるレートと呼ばれる。レイテンシは、たとえば、UEの処理能力に依存し得る。たとえば、UEは、272個のPRB(物理リソースブロック)割振りの場合にUEがT時間量(たとえば、Tms)ごとに処理することができる時間単位(たとえば、ミリ秒)でのDL PRSシンボルの持続時間としてUEの処理能力を報告し得る。レイテンシに影響を及ぼし得る能力の他の例は、UEがPRSを処理することができるTRPの数、UEが処理することができるPRSの数、およびUEの帯域幅である。
【0066】
[0086]多数の異なる測位技法(測位方法とも呼ばれる)のうちの1つまたは複数が、UE105、106のうちの1つなどのエンティティの位置を決定するために使用され得る。たとえば、知られている位置決定技法は、RTT、マルチRTT、OTDOA(TDOAとも呼ばれ、UL-TDOAとDL-TDOAとを含む)、拡張セル識別(E-CID)、DL-AoD、UL-AoAなどを含む。RTTは、2つのエンティティ間の距離を決定するために、信号があるエンティティから別のエンティティに進み、戻るための時間を使用する。この距離、ならびに、エンティティのうちの第1のエンティティの既知のロケーションおよび2つのエンティティ間の角度(たとえば、方位角)が、エンティティのうちの第2のエンティティのロケーションを決定するために使用され得る。マルチRTT(マルチセルRTTとも呼ばれる)では、あるエンティティ(たとえば、UE)から他のエンティティ(たとえば、TRP)までの複数の距離および他のエンティティの既知のロケーションが、そのあるエンティティのロケーションを決定するために使用され得る。TDOA技法では、あるエンティティと他のエンティティとの間での移動時間の差が、他のエンティティからの相対距離を決定するために使用され得、それらの相対距離が、他のエンティティの既知のロケーションと組み合わせて、そのあるエンティティのロケーションを決定するために使用され得る。エンティティのロケーションの決定を助けるために、到着角度および/または離脱角度が使用され得る。たとえば、信号の到着角度または離脱角度は、デバイス間の距離(信号、たとえば信号の移動時間、信号の受信電力などを使用して決定される)およびデバイスのうちの1つの既知のロケーションと組み合わせて、他のデバイスのロケーションを決定するために使用され得る。到着角度または離脱角度は、真の北などの参照方向に対する相対的な方位角であり得る。到着角度または離脱角度は、あるエンティティの真上に対する相対的な(すなわち、地球の中心から半径方向に外に向かう方向に対して相対的な)天頂角であり得る。E-CIDは、UEのロケーションを決定するために、サービングセルの識別情報、タイミング進み(すなわち、UEにおける受信時間と送信時間との差)、検出された近隣セル信号の推定されるタイミングおよび電力、ならびに場合によっては(たとえば、基地局からのUEにおける信号の、またはその逆の信号の)到着角度を使用する。TDOAでは、受信デバイスのロケーションを決定するために、ソースの既知のロケーションおよびソースからの送信時間の既知のオフセットとともに、異なるソースからの信号の受信デバイスにおける到着時間の差が使用される。
【0067】
[0087]ネットワーク中心RTT推定では、サービング基地局は、2つまたはそれ以上の近隣基地局(および、一般に、少なくとも3つの基地局が必要とされるので、サービング基地局)のサービングセル上でRTT測定信号(たとえば、PRS)を走査/受信するように、UEに命令する。1つまたは複数の基地局は、ネットワーク(たとえば、LMF120などのロケーションサーバ)によって割り振られた低再使用リソース(たとえば、システム情報を送信するために基地局によって使用されるリソース)上でRTT測定信号を送信する。UEは、(たとえば、それのサービング基地局から受信されたDL信号からUEによって導出されたような)UEの現在のダウンリンクタイミングに対する各RTT測定信号の(受信時間(receive time)、受信時間(reception time)、受信時間(time of reception)、または到着時間(ToA)とも呼ばれる)到着時間(arrival time)を記録し、(たとえば、それのサービング基地局によって命令されたときに)共通のまたは個々のRTT応答メッセージ(たとえば、測位のためのSRS(サウンディング基準信号)、すなわち、UL-PRS)を1つまたは複数の基地局に送信し、各RTT応答メッセージのペイロード中に、RTT測定信号のToAとRTT応答メッセージの送信時間との間の時間差TRx→Tx(すなわち、UE TRx-TxまたはUERx-Tx)を含め得る。RTT応答メッセージは、基地局がRTT応答のToAをそこから推論することができる基準信号を含むことになる。基地局からのRTT測定信号の送信時間と基地局におけるRTT応答のToAとの間の差TTx→RxをUEによって報告された時間差TRx→Txと比較することによって、基地局は、基地局とUEとの間の伝搬時間を推論することができ、基地局は、この伝搬時間中の光速を仮定することによってUEと基地局との間の距離を決定することができる。
【0068】
[0088]UE中心RTT推定は、(たとえば、サービング基地局によって命令されたときに)UEが、UEの近傍にある複数の基地局によって受信されるアップリンクRTT測定信号を送信することを除いて、ネットワークベースの方法と同様である。各関与する基地局はダウンリンクRTT応答メッセージで応答し、ダウンリンクRTT応答メッセージは、RTT応答メッセージペイロード中に基地局におけるRTT測定信号のToAと基地局からのRTT応答メッセージの送信時間との間の時間差を含み得る。
【0069】
[0089]ネットワーク中心手順とUE中心手順の両方の場合、RTT計算を実施する側(ネットワークまたはUE)は、(常にとは限らないが)一般に、最初のメッセージまたは信号(たとえば、RTT測定信号)を送信し、他方の側は、最初のメッセージまたは信号のToAとRTT応答メッセージまたは信号の送信時間との間の差を含み得る1つまたは複数のRTT応答メッセージまたは信号で応答する。
【0070】
[0090]マルチRTT技法は、位置を決定するために使用され得る。たとえば、第1のエンティティ(たとえば、UE)は、1つまたは複数の信号(たとえば、基地局からのユニキャスト、マルチキャスト、またはブロードキャスト)を送出し得、複数の第2のエンティティ(たとえば、基地局および/またはUEなどの他のTSP)は、第1のエンティティから信号を受信し、この受信信号に応答し得る。第1のエンティティは、複数の第2のエンティティから応答を受信する。第1のエンティティ(またはLMFなどの別のエンティティ)は、第2のエンティティまでの距離を決定するために第2のエンティティからの応答を使用し得、三辺測量によって第1のエンティティのロケーションを決定するために複数の距離と第2のエンティティの既知のロケーションとを使用し得る。
【0071】
[0091]いくつかの事例では、追加の情報が、(たとえば、水平面にまたは3次元中にあり得る)直線方向、または場合によっては(たとえば、基地局のロケーションからのUEについての)方向の範囲を定義する到着角度(AoA)または離脱角度(AoD)の形態で取得され得る。2つの方向の交点は、UEについてのロケーションの別の推定を提供することができる。
【0072】
[0092]PRS(測位基準信号)信号を使用する測位技法(たとえば、TDOAおよびRTT)では、UEからTRPまでの距離を決定するために、複数のTRPによって送られたPRS信号が測定され、信号の到着時間、既知の送信時間、およびTRPの既知のロケーションが使用される。たとえば、RSTD(基準信号時間差)が、複数のTRPから受信されたPRS信号について決定され、UEの位置(ロケーション)を決定するためにTDOA技法において使用され得る。測位基準信号は、PRSまたはPRS信号と呼ばれることがある。PRS信号は通常同じ電力を使用して送られ、同じ信号特性(たとえば、同じ周波数シフト)をもつPRS信号は互いに干渉することがあり、その結果、より離れたTRPからのPRS信号がより近いTRPからのPRS信号に埋もれることがあり、その結果、より離れたTRPからの信号が検出されないことがある。何らかのPRS信号をミュートする(PRS信号の電力を、たとえば0に減らし、したがってPRS信号を送信しない)ことによって干渉を減らすのを助けるために、PRSミューティングが使用され得る。このようにして、(UEにおいて)より弱いPRS信号が、そのより弱いPRS信号とより強いPRS信号が干渉することなく、UEによってより簡単に検出され得る。RSという用語およびそれらの変形形態(たとえば、PRS、SRS、CSI-RS(チャネル状態情報基準信号))は、1つの基準信号または2つ以上の基準信号を指し得る。
【0073】
[0093]測位基準信号(PRS)は、ダウンリンクPRS(DL PRS、しばしば単にPRSと呼ばれる)およびアップリンクPRS(UL PRS)(これは測位のためのSRS(サウンディング基準信号)と呼ばれることがある)を含む。PRSのソースが、擬似衛星(スードライト)として働き得るように、PRSは、PNコード(擬似乱数コード)を備えるか、またはPNコードを使用して(たとえば、キャリア信号をPNコードで変調することによって)生成され得る。PNコードは、(異なるPRSソースからの同じPRSが重複しないように少なくとも指定されたエリア内で)PRSソースに固有であり得る。PRSは、周波数レイヤのPRSリソースおよび/またはPRSリソースセットを備え得る。DL PRS測位周波数レイヤ(または単に周波数レイヤ)は、上位レイヤパラメータDL-PRS-PositioningFrequencyLayer、DL-PRS-ResourceSet、およびDL-PRS-Resourceによって構成された共通のパラメータを有する、(1つまたは複数の)PRSリソースをもつ、1つまたは複数のTRPからのDL PRSリソースセットの集合である。各周波数レイヤは、周波数レイヤ中のDL PRSリソースセットおよびDL PRSリソースのための、DL PRSサブキャリア間隔(SCS)を有する。各周波数レイヤは、周波数レイヤ中のDL PRSリソースセットおよびDL PRSリソースのための、DL PRSサイクリックプレフィックス(CP)を有する。5Gでは、リソースブロックは、12個の連続するサブキャリアと、指定された数のシンボルとを占有する。共通リソースブロックは、チャネル帯域幅を占有するリソースブロックのセットである。帯域幅部分(BWP)は、隣接共通リソースブロックのセットであり、共通リソースブロックのチャネル帯域幅またはサブセット内のすべての共通リソースブロックを含み得る。また、DL PRSポイントAパラメータは、基準リソースブロックの周波数(およびリソースブロックの最低サブキャリア)を定義し、DL PRSリソースは、同じポイントAを有する同じDL PRSリソースセットに属し、すべてのDL PRSリソースセットは、同じポイントAを有する同じ周波数レイヤに属する。周波数レイヤはまた、同じDL PRS帯域幅と、同じ開始PRB(および中心周波数)と、コームサイズの同じ値(すなわち、コームNの場合、N番目ごとのリソース要素がPRSリソース要素である、シンボルごとのPRSリソース要素の周波数)とを有する。PRSリソースセットは、PRSリソースセットIDによって識別され、基地局のアンテナパネルによって送信される(セルIDによって識別される)特定のTRPに関連付けられ得る。PRSリソースセット中のPRSリソースIDは、全方向性信号および/または単一の基地局から送信される単一のビーム(および/またはビームID)に関連付けられ得る(ここで、基地局は、1つまたは複数のビームを送信し得る)。PRSリソースセットの各PRSリソースは、異なるビーム上で送信され得、したがって、PRSリソースまたは単にリソースは、ビームと呼ばれることもある。これは、基地局とPRSが送信されるビームとがUEに知られるのかどうかについていかなる暗示も有しない。
【0074】
[0094]TRPは、たとえば、サーバから受信された命令によって、および/またはTRP中のソフトウェアによって、スケジュールごとにDL PRSを送るように構成され得る。そのスケジュールに従って、TRPは、間欠的に、たとえば最初の送信から一定の間隔で定期的に、DL PRSを送り得る。TRPは、1つまたは複数のPRSリソースセットを送るように構成され得る。リソースセットは、1つのTRPにわたるPRSリソースの集合であり、リソースは、スロットにわたって、同じ周期、共通のミューティングパターン構成(もしあれば)、および同じ反復係数を有する。PRSリソースセットの各々は複数のPRSリソースを備え、各PRSリソースは、スロット内のN個の(1つまたは複数の)連続するシンボル内の複数のリソースブロック(RB)中にあり得る複数のOFDM(直交周波数分割多重化)リソース要素(RE)を備える。PRSリソース(または、概して基準信号(RS)リソース)は、OFDM PRSリソース(またはOFDM RSリソース)と呼ばれることがある。RBは、時間領域における1つまたは複数の連続するシンボルの量と、周波数領域における連続するサブキャリアの量(5G RBの場合は12)とにわたるREの集合である。各PRSリソースは、REオフセット、スロットオフセット、スロット内のシンボルオフセット、およびPRSリソースがスロット内で占有し得る連続するシンボルの数で構成される。REオフセットは、周波数におけるDL PRSリソース内の最初のシンボルの開始REオフセットを定義する。DL PRSリソース内の残りのシンボルの相対的なREオフセットは、初期オフセットに基づいて定義される。スロットオフセットは、対応するリソースセットスロットオフセットに関するDL PRSリソースの開始スロットである。シンボルオフセットは、開始スロット内のDL PRSリソースの開始シンボルを決定する。送信されるREはスロットにまたがって反復し得、各送信は反復と呼ばれ、その結果、PRSリソースの中に複数の反復があり得る。DL PRSリソースセットの中のDL PRSリソースは同じTRPと関連付けられ、各DL PRSリソースはDL PRSリソースIDを有する。DL PRSリソースセットの中のDL PRSリソースIDは、単一のTRPから送信される単一のビームと関連付けられる(しかしTRPは1つまたは複数のビームを送信し得る)。
【0075】
[0095]PRSリソースは、擬似コロケーションおよび開始PRBパラメータによっても定義され得る。擬似コロケーション(QCL)パラメータは、他の基準信号とのDL PRSリソースの任意の擬似コロケーション情報を定義し得る。DL PRSは、サービングセルまたは非サービングセルからのDL PRSまたはSS/PBCH(同期信号/物理ブロードキャストチャネル)ブロックを伴うQCLタイプDであるように構成され得る。DL PRSは、サービングセルまたは非サービングセルからのSS/PBCHブロックを伴うQCLタイプCであるように構成され得る。開始PRBパラメータは、参照ポイントAに関するDL PRSリソースの開始PRBインデックスを定義する。開始PRBインデックスは、1つのPRBという粒度を有し、0という最小値および2176個のPRBという最大値を有し得る。
【0076】
[0096]PRSリソースセットは、スロットにわたって、同じ周期、同じミューティングパターン構成(もしあれば)、および同じ反復係数を伴う、PRSリソースの集合である。PRSリソースセットのすべてのPRSリソースのすべての反復が送信されるように構成される1つ1つの時間が、「インスタンス」と呼ばれる。したがって、PRSリソースセットの「インスタンス」は、各PRSリソースに対する指定された数の反復、およびPRSリソースセット内の指定された数のPRSリソースであり、その結果、指定された数の反復が指定された数のPRSリソースの各々に対して送信されると、インスタンスが完成する。インスタンスは、「機会」と呼ばれることもある。DL PRS送信スケジュールを含むDL PRS構成は、UEがDL PRSを測定するのを容易する(または可能にすらする)ためにUEに提供され得る。
【0077】
[0097]PRSの複数の周波数レイヤは、レイヤの帯域幅のいずれか一つ一つよりも大きい有効な帯域幅を与えるためにアグリゲートされ得る。(連続および/または別個であり得る)コンポーネントキャリアの、擬似コロケーションされている(QCLed)、同じアンテナポートを有するなどの基準を満たす複数の周波数レイヤは、(DL PRSおよびUL PRSのための)より大きい有効なPRS帯域幅を与えるためにステッチングされ、増加した到着時間測定精度を生じ得る。ステッチングは、ステッチングされたPRSが、単一の測定から取られたものとして扱われ得るように個々の帯域幅断片にわたるPRS測定を組み合わせることを備える。QCLedされると、異なる周波数レイヤは同様に挙動し、PRSのステッチングがより大きい有効な帯域幅をもたらすことが可能になる。アグリゲートされたPRSの帯域幅またはアグリゲートされたPRSの周波数帯域幅と呼ばれることがあるより大きい有効な帯域幅は、(たとえば、TDOAの)より良い時間領域分解能を提供する。アグリゲートされたPRSは、PRSリソースの集合を含み、アグリゲートされたPRSの各PRSリソースは、PRS構成要素と呼ばれることがあり、各PRS構成要素は、異なるコンポーネントキャリア、帯域、もしくは周波数レイヤ上でまたは同じ帯域の異なる部分上で送信され得る。
【0078】
[0098]RTT測位は、TRPによってUEに、およびUE(RTT測位に参加している)によってTRPに送られる測位信号をRTTが使用するという点で、アクティブな測位技法である。TRPは、UEによって受信されるDL-PRS信号を送り得、UEは、複数のTRPによって受信されるSRS(サウンディング基準信号)信号を送り得る。サウンディング基準信号は、SRSまたはSRS信号と呼ばれ得る。5GマルチRTTでは、調整された測位が使用され得、UEは、各TRPに対する測位のための別個のUL-SRSを送るのではなく、複数のTRPによって受信される測位のための単一のUL-SRSを送る。マルチRTTに参加するTRPは通常、そのTRPに現在キャンプしているUE(サービスされるUE、TRPはサービングTRPである)を探し、近隣TRP(近隣UE)にキャンプしているUEも探す。近隣TRPは、単一のBTS(基地トランシーバ局)(たとえば、gNB)のTRPであり得るか、またはあるBTSのTRPおよび別個のBTSのTRPであり得る。マルチRTT測位を含むRTT測位では、RTTを決定するために使用される(およびしたがって、UEとTRPとの間の距離を決定するために使用される)測位信号ペアに関するPRS/SRS中の測位信号に関するDL-PRS信号およびUL-SRSは、互いに時間的に近くに存在することがあり、その結果、UEの動きおよび/またはUEのクロックドリフトおよび/またはTRPのクロックドリフトによる誤差が許容可能な限界内にある。たとえば、測位信号ペアに関するPRS/SRS中の信号は、互いの約10ms内で、それぞれTRPおよびUEから送信され得る。測位信号に関するSRSがUEによって送られ、測位信号に関するPRSとSRSとが互いに時間的に近くで搬送されると、特に、多くのUEが同時に測位を試みる場合、(過剰なノイズなどを引き起こし得る)無線周波数(RF)信号輻輳が生じ得ること、および/または、多くのUEを同時に測定することを試みているTRPにおいて算出輻輳が生じ得ることがわかっている。
【0079】
[0099]RTT測位は、UEベースまたはUE支援であり得る。UEベースRTTでは、UE200は、TRP300までの距離とTRP300の既知のロケーションとに基づいて、RTTと、TRP300の各々までの対応する距離と、UE200の位置とを決定する。UE支援型のRTTでは、UE200は、測位信号を測定し、測定情報をTRP300に提供し、TRP300はRTTおよび距離を決定する。TRP300は、ロケーションサーバ、たとえばサーバ400までの距離を提供し、サーバは、たとえば異なるTRP300までの距離に基づいて、UE200のロケーションを決定する。RTTおよび/または距離は、UE200から信号を受信したTRP300によって、1つもしくは複数の他のデバイス、たとえば1つもしくは複数の他のTRP300および/もしくはサーバ400と組み合わせてこのTRP300によって、または、UE200から信号を受信したTRP300以外の1つもしくは複数のデバイスによって決定され得る。
【0080】
[00100]様々な測位技法が5G NRにおいてサポートされる。5G NRにおいてサポートされるNRネイティブの測位方法は、DLのみの測位方法、ULのみの測位方法、およびDL+ULの測位方法を含む。ダウンリンクベースの測位方法は、DL-TDOAとDL-AoDとを含む。アップリンクベースの測位方法は、UL-TDOAとUL-AoAとを含む。組み合わせられたDL+ULベースの測位方法は、1つの基地局を伴うRTTと、複数の基地局を伴うRTT(マルチRTT)とを含む。
【0081】
[00101](たとえば、UEについての)位置推定は、ロケーション推定、ロケーション、位置、位置フィックス、フィックスなど、他の名前で呼ばれることがある。位置推定は、測地であり、座標(たとえば、緯度、経度、および場合によっては高度)を備え得るか、あるいは、都市のものであり、所在地住所、郵便宛先、またはロケーションの何らかの他の言葉の記述を備え得る。位置推定はさらに、何らかの他の既知のロケーションに対して定義されるか、または絶対的な用語で(たとえば、緯度、経度、および場合によっては高度を使用して)定義され得る。位置推定は、(たとえば、何らかの指定されるかまたはデフォルトの信頼度でそのロケーションが含まれることが予想される面積または体積を含めることによって)予想される誤差または不確実性を含んでもよい。
【0082】
[00102]PRS測定共有
[00103]
図1~
図4をさらに参照しながら
図5および
図6を参照すると、位置情報(たとえば、1つまたは複数のPRS測定、1つまたは複数の処理されたPRS測定(たとえば、1つまたは複数の擬似距離)、および/または1つまたは複数のロケーション推定)は、許容可能な測位精度を与えながら、1つのUEについての位置情報(たとえば、1つのUEによって行われた測定または1つのUEについてのロケーション推定)が別のUEについての位置情報として扱われ得るほど十分に近接しているUEの間で共有され得る。たとえば、UE511、512、513は、互いに極めて近接して配設され、UE511~513の分離程度の精度で測位目的のためにPRS測定を共有することができる。この例では、UE511はスマートウォッチであり、UE512はスマートフォンであり、UE513は(車両500に統合され、
図5ではアンテナハウジングによって示される)車両UEである。UE511~513は、互いに数メートル(たとえば、2メートル)内に配設され、したがって、数メートル以下の分解能(より高いメートル数)、たとえば、2m以上の測位精度のためにPRS測定を共有し得るか、または共通のロケーション推定を使用し得る。図示のように、UE511~513の各々は、基地局520からPRS 531、532、533を受信し、UE512、513は、サイドリンクを介してUE511に位置情報542、543(たとえば、PRS測定、処理されたPRS測定、および/またはロケーション推定)を与え、UE511は、位置情報とともに測定報告550をサーバ400に与える。測定報告550は、UE511によって行われた1つまたは複数のPRS測定、および/またはUE512、513のうちの1つまたは複数によって行われた1つまたは複数のPRS測定を含み得る。したがって、
図6に示されるように、UE512、513から共有測定をUE511が受信することなしにUE511によって行われた(および場合によっては報告された)測定610の量は、UE512、513によって行われた測定に対応する共有位置情報630をUE511が受信したときにUE511によって行われた(および場合によっては報告された)測定620の量よりもはるかに大きい。測定620のうちのいくつかは、位置情報630のうちのいくつかと同じであり得る。共有によって、UE511は、UE511がUE512、513から位置情報を受信するか、または受信することが予想されるとき、1つまたは複数のPRSリソースを測定することを回避することによってエネルギーを節約し得る。
図6は一例であり、正確な縮尺ではなく、たとえば、共有を用いてUE511によって行われる測定620は、位置情報共有を用いずに行われる測定610よりもはるかに少ない(たとえば、1/10)ことがある。位置情報共有は、UEと共有され、(そのUEのロケーションを決定するために)そのUEの利益のために使用される情報を用いて個別利益モードで実行され得るか、または(グループ中のUEの各々のロケーションのために使用され得るロケーションを決定するために)UEのグループの利益のために共有され、使用される位置情報を用いてグループ利益モードで実行され得る。個別利益モードにおける位置情報共有は、サーバ400に対して透過的であり得、グループ利益モードにおける位置情報共有は、サーバ400に対して可視的である。個別利益モードは、UE511が1つまたは複数の他のUEからの位置情報に乗っていることを連結していると見なされ得るので、連結モードと呼ばれることがある。たとえば、個別利益モードでは、UE511は、(たとえば、UE511がPRS測定を行わずに)グループの1つまたは複数の他のUEからすべてのPRS測定を取得し得る。別の例として、UE511は、1つまたは複数のPRS測定を行うが、グループ内の他のUEから取得されたPRS測定のみを使用および/または報告し得る。グループ利益モードは、UEのグループが一緒に乗車していると見なされ、UEのグループのための位置情報を与えるための仮想UEとして働き得るので、ライドシェアモードと呼ばれることがある。グループ利益モードでは、サーバ400(たとえば、LMF)またはTRP300と統合されたサーバ400(たとえば、およびRAN中のLMF)であり得る測位エンティティは、UE間のタスクオフローディングを認識している。測位精度要件が、それぞれ、UEのクラスタ内のUEまたはUEの正確なロケーションを知らないことが許容可能であるほど十分に緩やかであるとき、個別利益モードまたはグループ利益モードが使用され得る。しかしながら、ロケーション推定は、より高い測位精度(たとえば、より大きい帯域幅、より多くの処理能力など)が可能なデバイスからの位置情報を活用することによって、および/または、たとえば、1つまたは複数の特定の測定について、制限された測位精度のデバイスが取得するよりも少ない測位誤差をもつ位置情報(たとえば、PRS測定)を取得することによって、制限された測位精度のデバイスのために改善され得る。たとえば、車両UE513は、スマートウォッチUE511よりも多くのPRSインスタンスを処理することが可能であり得、したがって、UE511よりも同じPRSのより正確な測定を取得することが可能であり得る。
【0083】
[00104]
図7を参照すると、UE700は、バス740によって互いに通信可能に結合されたプロセッサ710と、トランシーバ720と、メモリ730とを含む。UE700は、
図7に示されている構成要素を含み得、
図2に示されている構成要素のいずれかなどの1つまたは複数の他の構成要素を含み得、したがって、UE200は、UE700の一例であり得る。たとえば、プロセッサ710は、プロセッサ210の構成要素のうちの1つまたは複数を含み得る。トランシーバ720は、トランシーバ215の構成要素のうちの1つまたは複数、たとえば、ワイヤレス送信機242およびアンテナ246、またはワイヤレス受信機244およびアンテナ246、またはワイヤレス送信機242、ワイヤレス受信機244、およびアンテナ246を含み得る。同じくまたは代替的に、トランシーバ720は、ワイヤード送信機252および/またはワイヤード受信機254を含み得る。メモリ730は、たとえば、プロセッサ710に機能を実施することを行わせるように構成されたプロセッサ可読命令をもつソフトウェアを含むメモリ211と同様に構成され得る。
【0084】
[00105]本明細書の説明は、機能を実施するプロセッサ710に言及し得るが、これは、プロセッサ710が(メモリ730に記憶された)ソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行する場合などの他の実装形態を含む。本明細書の説明は、機能を実施するUE700の1つまたは複数の適切な構成要素(たとえば、プロセッサ710およびメモリ730)の略記として、機能を実施するUE700に言及し得る。プロセッサ710は(場合によっては、メモリ730、および適宜、トランシーバ720とともに)、PRS測定ユニット750と、位置情報報告ユニット760と、位置情報共有ユニット770と、交差検証ユニット780とを含み得る。PRS測定ユニット750、位置情報報告ユニット760、位置情報共有ユニット770、および交差検証ユニット780は、以下でさらに説明され、説明は、PRS測定ユニット750、位置情報報告ユニット760、位置情報共有ユニット770、および交差検証ユニット780の機能のいずれかを実行するものとして、概してプロセッサ710、または概してUE700に言及し得、UE700は、それらの機能を実行するように構成される。位置情報共有ユニット770は、位置情報を別のUEに送信し、および/または別のUEから位置情報を受信するように構成され得る。
【0085】
[00106]
図8を参照すると、測位エンティティ800は、バス840によって互いに通信可能に結合されたプロセッサ810と、トランシーバ820と、メモリ830とを含む。測位エンティティ800は、
図8に示される構成要素を含み得、測位エンティティ800が、サーバ400(たとえば、LMFなどのロケーションサーバ)の一部であるか、TRP300に統合されるか、またはUE700に統合され得るように、
図2、または
図3および/または
図4に示す構成要素のいずれかなどの、1つまたは複数の他の構成要素を含み得る。したがって、プロセッサ810、トランシーバ820、またはメモリ830への言及は、サーバ400、TRP300、またはUE700の対応する構成要素への言及と等価である。たとえば、トランシーバ820は、トランシーバ215またはトランシーバ315および/またはトランシーバ415の構成要素のうちの1つまたは複数、たとえば、アンテナ246およびワイヤレス送信機242および/またはワイヤレス受信機244、アンテナ346およびワイヤレス送信機342および/またはワイヤレス受信機344、ならびに/あるいはアンテナ446およびワイヤレス送信機442および/またはワイヤレス受信機444を含み得る。同じくまたは代替的に、トランシーバ820は、ワイヤード送信機252および/またはワイヤード受信機254、またはワイヤード送信機352および/またはワイヤード受信機354、および/またはワイヤード送信機452および/またはワイヤード受信機454を含み得る。メモリ830は、たとえば、プロセッサ810に機能を実行させるように構成されたプロセッサ可読命令をもつソフトウェアを含む、メモリ211、またはメモリ311および/もしくはメモリ411と同様に構成され得る。
【0086】
[00107]本明細書の説明は、機能を実施するプロセッサ810に言及し得るが、これは、プロセッサ810が(メモリ830に記憶された)ソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行する場合などの他の実装形態を含む。本明細書の説明は、機能を実施する測位エンティティ800の1つまたは複数の適切な構成要素(たとえば、プロセッサ810およびメモリ830)の略記として、機能を実施する測位エンティティ800に言及し得る。プロセッサ810は(場合によってはメモリ830、および必要に応じてトランシーバ820とともに)、仮想UE管理ユニット850と仮想UE位置情報管理ユニット860とを含み得る。仮想UE管理ユニット850および仮想UE位置情報管理ユニット860は以下でさらに説明され、説明は、仮想UE管理ユニット850および/または仮想UE位置情報管理ユニット860の機能のいずれかを実行するものとして、プロセッサ810を一般的に、または測位エンティティ800を一般的に指すことがあり、測位エンティティはそれらの機能を実行するように構成される。
【0087】
[00108]個別利益モード
[00109]再び
図5を参照し、
図7をさらに参照すると、個別利益モードでは、UE700(たとえば、UE511)は、LPPプロトコルにほとんどまたはまったく影響を及ぼさずに、サーバ400に対して透過的であるプロシージャにおいて1つまたは複数のPRS測定をオフロードし得る。ドナーUE(たとえば、UE512および/またはUE513)は、別のUEに1つまたは複数のPRS測定を与えるUEである。受取り側UE(ヒッチハイカーUEとも呼ばれる)は、1つまたは複数の他のUEからサイドリンクを介して1つまたは複数のPRS測定を受信するUE、たとえば、UE511である。個別利益モードでは、各UE(ドナーおよび受取り側)は、サーバ400との(測定および報告のための)独立した測位セッションを維持する。ドナーUEは、UEニュートラルPRS-ID(すなわち、UE固有ではないPRS-ID)とともにPRS測定を受取り側UEに与え得、受取り側UEは、UEニュートラルPRS-IDとともにおよび/または受取り側UEに対応するUE固有PRS-IDとともにPRS測定を報告し得る。UE700、たとえば、位置情報共有ユニット770は、ドナーUEのみであるように、または受取り側UEのみであるように、またはドナーUEと受取り側UEの両方であるように構成され得、UE511~513の各々はUE700の一例である。
【0088】
[00110]様々な情報が、ドナーUEによって受取り側UEに共有され得る。たとえば、RSRP、RSTD、Rx-Tx(たとえば、UERx-Tx)、AoA、AoD、タイムスタンプなどの測定(たとえば、LPPにおいて定義された任意の利用可能な測定)が、ドナーUEの位置情報共有ユニット770によって受取り側UEの位置情報共有ユニット770に与えられ得る。同じくまたは代替的に、たとえば、ドナーUEがUEベース(UE-B)測位モードにあるかまたはUE支援(UE-A)測位モードにあり、ロケーションクライアントであり、サーバ400(たとえば、LMF)から(ドナーUEのための)ロケーション推定を受信する場合、1つまたは複数のロケーション推定がドナーUEの位置情報共有ユニット770によって受取り側UEの位置情報共有ユニット770に与えられ得る。UE-B測位モードにあるドナーUEは、(処理された測定を含む)測定および/またはロケーション推定をUE-B測位モードにある受取り側UEと共有し得る。UE-B測位モードにあるドナーUEは、UE-A測位モードにある受取り側UEと測定を共有し得る。UE-A測位モードにあるドナーUEは、UE-A測位モードにある受取り側UEと測定を共有し得る。UE-A測位モードにあるドナーUEは、(ドナーUEがサーバからのロケーション推定を有する場合)測位および/またはロケーション推定をUE-B測位モードにある受取り側UEと共有し得る。
【0089】
[00111]ドナーUEの位置情報共有ユニット770は、各共有された測定(処理された測定を含む)をPRS-IDと関連付けるように構成され得る。PRS-IDは、様々な形態および詳細のレベルのいずれかを有し得る。Uu-PRS(たとえば、TRP300からUE700へのDL-PRS)の場合、PRS-IDは、TRP-ID、TRP-IDおよびPRSリソースセットID、またはTRP-IDおよびPRSリソースセットIDおよびPRSリソースIDを含み得る。PRS-IDに対してどのレベルの詳細が提供されるかは、測定がどのタイプの測位技法のために使用されることになるか、および/またはどのタイプの測定が共有されているかに依存し得る。たとえば、RSTDの場合、TRP-IDのみを与えることは、受取り側UEが測定のセルまたはサイトを決定することを可能にするのに十分であり得る。AoAまたはAoDの場合、複数のPRSリソースに対応する複数のRSRP測位が与えられ得るので、および/または所望の精度を満たすためにPRSリソースレベルにおける分解能が必要とされ得るので、PRS-IDはPRSリソースIDを含み得る。SL-PRS(UE間のサイドリンクPRS)の場合、PRS-IDは、UE-ID、またはUE-IDおよびSL-PRSリソース関連IDを含み得る。ドナーUEによって提供されるPRS-IDは、受取り側UE700の位置情報共有ユニット770が受取り側UEに固有のPRS-IDに変換し得る、UEニュートラルID、たとえば、グローバルIDである。
【0090】
[00112]ドナーUEの位置情報共有ユニット770は、ドナーUEによる共有のために利用可能な位置情報のサブセットを共有するように構成され得る。たとえば、ドナーUEの位置情報共有ユニット770は、TRPごとに、PRSリソースセットごとに、またはPRSソースサイト(たとえば、複数のTRPを含み得る基地局)ごとにいくつかの代表的な測定を共有するように構成され得る。位置情報共有ユニット770は、1つまたは複数の要因に基づいて、どの位置情報を共有すべきかを選択するように構成され得る。たとえば、位置情報共有ユニット770は、ドナーUEに最も早く到着したPRSリソースに対応する位置情報を選択するために最早到着原理を適用し得る。最早到着原理は、特に、タイミング測定、たとえば、最早ToA測定を用いて行われるRSTDのために適用され得る。別の例として、位置情報共有ユニット770は、最大電力でドナーUEに到着したPRSリソースに対応する位置情報を選択するために、最も強力な原理を適用し得る。最も強力な原理は、特に電力測定、たとえばRSRP測定に適用され得る。サイトごとに測位を選択するために、ドナーUEは、各アンカーノード(たとえば、TRP、UE)のロケーションの知識を使用する。ドナーUEは、ドナーUEがUE-B測位モードにある場合、ドナーUEに与えられた支援データ中で、またはドナーUEがUE-A測位モードにある場合、ドナーUEからの要求によって、各アンカーノードのロケーション情報を取得し得る。サーバ400は、コロケートTRPのグループに対して単一のロケーションを与え得、これは、コロケートTRPの各々に対してロケーションを別々に与えることと比較してオーバーヘッドを低減する。ドナーUEのPRS測定ユニット750は、たとえば、コロケートされたTRPのサイトに対応する1つのPRSを測定することによって、冗長測定を回避するために、TRPのグループのための単一のロケーションを使用し得る。
【0091】
[00113]
図1~
図8をさらに参照しながら
図9を参照すると、PRSリソースを与え、測定し、PRSリソース測定の報告を要求し、PRSリソース測定を報告するためのシグナリングおよびプロセスフロー900は、図示の段階を含む。フロー900は、段階が追加され、並べ替えられ、および/または削除され得るので、一例である。信号は、フロー900においてUE901、902、903とサーバ400との間で直接交換され得、および/またはTRP300を介して交換され得る。
【0092】
[00114]段階910において、UE901~903は、支援データ(AD)を要求し、受信する。UE901~903は、AD要求911、912、913を送り、サーバ400は、それぞれのADを有する支援データメッセージ914、915、916をそれぞれUE901~903に送ることによって応答する。ADメッセージ914~916は、サーバ400からUE901~903に送られるように示されているが、ADは、TRP300によってUE901~903に送られ得る。ADメッセージ914~916は、UE901~903のためのそれぞれのPRSスケジュールおよびPRS構成(たとえば、元のPRS構成および/またはPRS再構成)を含む。PRSスケジュールは、DL-PRS、SL-PRS、および/またはUL-PRSのスケジュールを与え得る。PRSスケジュールは、UE901~903がスケジュールされたPRSリソースを測定するのを支援するために、PRSリソースのタイミングおよび周波数を示す。PRSスケジュールは、サーバ400によってUE901~903およびTRP300に提供される(たとえば、TRP300を介してUE901~903に提供される)。サーバ400は、PRSスケジュールの表示(たとえば、そのパラメータ)をTRP300に送り得、TRP300(たとえば、プロセッサ310)は、サーバ400からの表示に基づいてPRSスケジュールを決定し得る。
【0093】
[00115]段階920において、サーバ400と、受取り側UE901、ドナーUE902、およびドナーUE903の各々との間の位置セッションが開始する。UE901~903は、受取り側UE901の位置(ロケーション)を決定する際に使用するためのシグナリングを交換するためのそれぞれの測位セッションを確立するために、適切なメッセージを交換することによってハンドシェイクを実行する。ハンドシェイクは、測位技法と、決定されることになる適切な位置情報(測定および/またはロケーション推定)とを決定することを含み得る。UE901~903の各々は、UE700の一例であり得、UE901は、ドナーUE902、903から共有位置情報を少なくとも受信するように構成され、ドナーUE902、903は、受取り側UE901と位置情報を少なくとも共有するように構成される。
【0094】
[00116]段階930において、受取り側UE901は、ドナーUE902、903のうちのいずれが受取り側UE901の許容できる近接度内にあるかどうかを決定する。この時点で、受取り側UE901は、(共有位置情報をまだ受信していない)候補受取り側UEであり、ドナーUE902、903は、(受取り側UE901と位置情報をまだ共有していない)候補ドナーUEであるが、ドナーUEと呼ばれる。受取り側UE901は、ドナーUE902、903のいずれかまたは両方が受取り側UE901の許容できる近接度内にあるかどうかを決定するために、ドナーUE902、903の近接度を決定する。許容できる近接度は、候補ドナーUEによって決定された位置情報が、所望の測位精度(および/または1つまたは複数の他のQoSメトリック)を満たす受取り側UE901のための位置推定を決定するために、受取り側UE901のための位置情報として受取り側UE901によって使用され得るのに十分に、候補ドナーUEが近くなる近接度であり得る。たとえば、許容できる近接度は、候補ドナーUEが受取り側UE901のしきい値距離内にあることであり得る。受取り側UE903は、様々な技法のうちの1つまたは複数を使用して、ドナーUE902、903の各々が許容できる近接度内にあるかどうかを決定し得る。たとえば、位置情報共有ユニット770は、近接度を決定するために、ドナーUE902と測距信号931を交換し、および/またはドナーUE903と測距信号932を交換するために、センサ213(たとえば、レーダおよび/またはライダ)および/またはトランシーバ720のうちの1つまたは複数を含み得る。測距信号931、932は、レーダ信号、ライダ信号、および/またはSL-PRSを含み得る。測距信号931、932のいずれかは、RTT、したがって、受取り側UE901とドナーUE902、903の各々との間の距離を決定するために使用され得る。SL-PRSは、受取り側UE901とドナーUE902、903の各々との間の距離を決定するために、RTT、RSSI、および/またはRSRPを決定するために使用され得る。別の例として、SL発見は、たとえば、サイドリンク通信が既知の送信電力を用いて受取り側UE901から送られている状態で、UEの近接度を示し得、ドナーUE902および/またはドナーUE903がSL通信を受信したという肯定応答を受取り側UE901が受信した場合、受取り側UE901は、応答側UE902、903が許容できる近接度内にあると結論付け得る。たとえば、受取り側UE901は、SL通信のために使用される送信電力および周波数について、復号されることになる十分な電力をもつSL通信を受信するための距離が許容できる近接度内にあることを知り得る。別の例として、受取り側UE901は、WLAN(ワイヤレスローカルエリアネットワーク)、BLUETOOTH(登録商標)、および/または低エネルギーBLUETOOTHなどの短距離ワイヤレス技術を使用して、1つまたは複数の候補ドナーUEと接続することがあり、接続の成功は、許容できる近接度と同等と見なされる。たとえば、UE511は、車両500に入ることに応答して、UE513に登録し得る。他の例として、UEの近接度は、観測された時間遅延を使用して、および/または(たとえば、GNSSおよび/または1つもしくは複数の他の技法を使用して決定された)UEロケーションを比較して決定され得る。受取り側UE901は、ドナーUEと見なされるために、候補ドナーUEがしきい値時間量の間、しきい値近接度内にあることを必要とし得る。受取り側UE901は、受取り側UE901と候補ドナーUEとがTRPの同じまたは類似のネイバーリストを有することに基づいて、候補ドナーUEが許容できる近接度内にあると決定し得る。受取り側UE901は、受取り側UE901と候補ドナーUEとが同様に移動する(たとえば、同じ車両中にあることにより一斉に移動する)ことに基づいて、候補ドナーUEが許容できる近接度内にあると決定し得る。さらに他の技法が、候補UEが受取り側UE901の許容できる近接度内にあるかどうかを決定するために使用され得る。
【0095】
[00117]また、段階930において、受取り側UE901は、UE902、903の能力に関してドナーUE902、903とネゴシエートする。受取り側UE901は、ドナーUE902、903の能力の報告を要求する能力要求933、934をドナーUE902、903に送る。要求933、934に応答して、ドナーUE902、903は、それぞれ、ドナーUE902、903の1つまたは複数の能力を示すそれぞれの能力報告935、936を受取り側UE901に送信する。たとえば、能力報告935、936のうちの1つまたは複数は、それぞれ、ドナーUE902、903の1つまたは複数の処理能力(たとえば、帯域幅、バッファサイズ、測定され得るインスタンスの数)を示し得る。別の例として、能力報告935、936のうちの1つまたは複数は、それぞれ、1つまたは複数のPRS測定共有能力、たとえば、UE902、903が決定し、受取り側UE901と共有することができる位置情報のタイプ、および/またはドナーUE902、903のためのスケジュールされたPRSリソースのUEニュートラルPRS-IDを示し得る。能力報告935、936は、ドナーUE902、903がどのPRSリソースを測定することを計画するか、および/またはドナーUE902、903がどの位置情報を決定することを計画するかを示し得る。能力報告935、936のコンテンツは、受取り側UE901に与えられるADメッセージ914中に含まれ得る(たとえば、場合によっては、図示のように別個の能力報告935、936中でドナーUE902、903によって送られない)。受取り側UE901は、1つまたは複数の共有挙動を明示的および/または暗黙的に要求するために、挙動要求937をドナーUE902に、および/または挙動要求938をドナーUE903に送り得る。たとえば、受取り側UE901は、ドナーUE902、903が1つまたは複数のPRSリソースを測定すること、ならびに/あるいはドナーUE902、903が測定および/または決定することを計画しない位置情報を決定することを明示的に要求し得る。別の例として、受取り側UE901は、受取り側UE901によって望まれる1つまたは複数のQoS基準を与え得、ドナーUE902、903は、ドナーUE902、903がどんな挙動を与えることになるかを用いて返答し得る。たとえば、ドナーUE902、903は、それぞれのドナーUE902、903がベストエフォートベースで位置情報を提供することを示し、ドナーUE902、903が位置情報を有する場合、位置情報を提供し得る。別の例として、ドナーUE902、903は、それぞれのドナーUE902、903が、受取り側UE901からの要求に基づいて、追加の(無計画の)位置情報を取得する(たとえば、1つもしくは複数の無計画の測定を取る、ならびに/または他の位置情報(たとえば、処理された測定および/もしくはロケーション推定)を決定するために1つもしくは複数の測定を処理する)ことを示し得る。ドナーUE902、903の挙動(たとえば、要求937、938に応答してUE902、903によって送られた補足能力報告、および場合によっては補足能力報告に応答して送られた補足要求など)に合意するために、受取り側UE901とドナーUE902、903の一方または両方との間に複数の通信があり得る。
【0096】
[00118]また、段階930において、受取り側UE901は、ドナーUEとして働くべき1つまたは複数の候補ドナーUEと、どの位置情報を共有すべきかとを選択する。たとえば、受取り側UE901の位置情報共有ユニット770は、許容できる近接度内の複数の候補ドナーUEを識別し、1つまたは複数のファクタに基づいて、位置情報を共有するためにこれらの候補ドナーUEのうちの1つまたは複数を選択し得る。たとえば、受取り側UE901の位置情報共有ユニット770は、たとえば、最も高い処理能力を有する候補ドナーUEを選択することがある。別の例として、受取り側UE901の位置情報共有ユニット770は、たとえば、受取り側UE901によって実行される処理を低減するのを助けるために、(たとえば、UEニュートラルPRS-IDに基づいて)受取り側UE901と共通にスケジュールされた最も多くのPRSリソースをもつ候補ドナーUEを選択し得る。別の例として、受取り側UE901の位置情報共有ユニット770は、(たとえば、受信信号強度に基づいて、ならびに/あるいは受取り側UE901の粗いロケーション推定およびドナーUEのロケーション推定に基づいて、ならびに/あるいは1つまたは複数の他のファクタに基づいて)受取り側UE901に最も近い候補ドナーUEを選択し得る。受取り側UE901の位置情報共有ユニット770は、処理能力および重複したスケジュールされたPRSリソースなどのファクタの組合せに基づいて、候補ドナーUEのうちの1つまたは複数を選択し得る。複数の候補ドナーUEが、1つまたは複数のファクタに基づいて等しく望ましい場合、たとえば、より近い候補ドナーUE(たとえば、より短いRTTまたはより強いRSRP)を選択するために、タイブレーカーが採用され得る。受取り側UE901は、受取り側UE901が位置情報を共有することを選択したドナーUE902、903の各々に共有要求を送る。この例では、受取り側UE901は、共有要求939をドナーUE902に送信する。
【0097】
[00119]共有要求939は、ドナーUE902が位置情報を受取り側UE901と共有するための要求される周期の表示を含み得る。要求される周期(たとえば、非周期的、周期的、または半永続的(すなわち、非周期的にトリガされる周期的))は、受取り側UE901の報告周期に依存し得る。たとえば、受取り側UE901が非周期的測定報告を与えている場合、受取り側UE901は、ドナーUE902からの非周期的位置情報共有を要求し得る。共有要求939は、サイドリンクを介してまたはサービングセルを通じて(たとえば、TRP300を通じて)、SCI(サイドリンク制御情報)、サイドリンク-MAC-CE(サイドリンク-メディア管理区域への出入管理-制御要素)、またはサイドリンク-RRC(サイドリンク無線リソース制御)を使用して受取り側UE901によって送信されてよく、したがって、位置情報共有は、それらによって開始されてよい。共有要求939は、詳細測定要求情報を含み得る。たとえば、Uu-PRS(TRPとUEとの間のPRS)の場合、共有要求939は、特定のTRP、特定のTRPおよびPRSリソースセット、または特定のTRPおよびPRSリソースセットおよびPRSリソースを含み得る。共有要求939は、たとえば、受取り側UE901が、そこからドナーUE902がPRSを測定することを望むTRPを識別し得るか、またはTRPを識別し、識別されたTRP以外の1つまたは複数のTRPからPRSを測定するようにドナーUE902に要求し得る。別の例として、受取り側UE901は、(たとえば、受取り側UE901が測定を行うことになるので、冗長性を回避するために)ドナーUE902が受取り側UE901との共有から除外すべきである1つまたは複数の測定を識別し得る。SL-PRSの場合、共有要求939は、UE-ID、またはUE-IDおよびSL-PRSリソース関係IDを含み得る。
【0098】
[00120]段階940において、TRP300は、PRS941、942をそれぞれUE901、902に送る。たとえば、TRP300は、ADメッセージ914、915中で示されるPRSスケジュールに従ってPRS941、942を送る。この例では、DL-PRSはTRP300によって送られるが、他のPRS(たとえば、SL-PRS)も同じくまたは代替的に、段階940において、受取り側UE901および/またはドナーUE902に送信され得る。PRS941、942は、たとえば、TRP300がPRSをブロードキャストしている場合、同等であり得る。
【0099】
[00121]段階950において、受取り側UE901は、PRS941のいずれも測定しないか、そのサブセットを測定するか、またはそのすべてを測定し得、ドナーUE902は、PRS942の少なくとも一部を測定する。たとえば、サブ段階951において、受取り側UE901のPRS測定ユニット750は、たとえば、使用される測位技法のための所望の測定、満たされることになるQoS基準、ドナーUE902から受信されることが予想される位置情報、および/または受取り側UE901の処理制限/要求(たとえば、電力制限)に基づいて、PRS941のPRSリソースのいずれも測定しないことがあるか、またはPRS941の1つもしくは複数のPRSリソースを測定し得る。サブ段階952において、受取り側UE901のPRS測定ユニット750は、たとえば、PRS941のすべてを測定するか、PRS941のすべてよりも少ないPRSを測定するか、またはPRS941を測定しないことがある。ドナーUE902のPRS測定ユニット750は、たとえば、段階930において((たとえば、提供されることになる位置情報などの1つまたは複数の合意された基準を満たすために)明示的または暗黙的に)合意された測定挙動に基づいて、PRS942の1つまたは複数のPRSリソースを測定し得る。たとえば、ドナーUE902は、PRSを測定することに関するベストエフォート挙動を採用し得るか、または、たとえば、受取り側UE901による要求を満たすために、および追加の測定がドナーUE902の任意の測定制限内にある場合、適宜、1つまたは複数の追加のPRSリソースを測定し得る。サブ段階951、952において、受取り側UE901および/またはドナーUE902は、1つまたは複数のそれぞれのPRS測定(たとえば、PRS測定および/または処理されたPRS測定(たとえば、UE支援測位またはUEベース測位のための擬似距離、およびUEベース測位のためのロケーション推定)から位置情報を決定し得る。位置情報は、それぞれ、受取り側UE901またはドナーUE902の1つまたは複数の処理された測定(たとえば、擬似距離)および/または1つまたは複数のロケーション推定を含み得る。
【0100】
[00122]段階960において、ドナーUE902は、位置情報961を受取り側UE901に送信する。ドナーUE902の位置情報共有ユニット770は、ドナーUE902によって決定された位置情報、たとえば、段階930において合意された、提供されることになる位置情報を、サイドリンク通信を介して受取り側UE901に送信する。位置情報は、周期的に、半永続的に、または非周期的に(たとえば、共有要求939など、受取り側UE901からの非周期的要求に応答して)提供され得る。位置情報961は、対応する位置情報を取得するために測定されたPRSを示し得、PRSはUEニュートラルIDによって示される。ドナーUE902の位置情報共有部770は、ドナーUE902に対するUE固有のPRS-IDをUE中立IDに変換して受取り側UE901に送信し、受取り側UE901の位置情報共有部770は、UE中立IDを受取り側UE901に対応するUE固有のIDに変換する。
【0101】
[00123]段階970において、受取り側UE901は、位置情報を交差検証し得る。たとえば、受取り側UE901の交差検証ユニット780は、ドナーUE902から受信された位置情報を、受取り側UE901によって決定された同様の位置情報および/または(受取り側UE901に極めて近接している)別のドナーUEから受信された同様の位置情報と比較し得る。たとえば、受取り側UE901の交差検証ユニット780は、位置情報961からのPRS測定を、受取り側UE901のPRS測定ユニット750によって行われた同様の測定と比較し得る。測定は、たとえば、同じPRSソースサイト、同じTRP、同じPRSリソースセット、または同じPRSリソースに対応し得る。測定がしきい値量未満だけ異なる(たとえば、差(減算)の絶対値がしきい値未満であるか、または比の絶対値が別のしきい値未満である)場合、受取り側UE901の交差検証ユニット780は、測定の両方が信頼できることがあるか、または測定の両方が信頼できないことがあると決定する。測定がしきい値量よりも多く異なる場合、測定のうちの少なくとも1つは、(たとえば、マルチパスにより)信頼できない、たとえば、受取り側UE901のロケーションを決定するために使用されることが望ましくないと決定される。たとえば、1つの測定が信頼できない(外れ値)と決定されたタイミング測定の場合、交差検証ユニット780は、より早く到着するPRSリソースに対応する測定を潜在的に信頼できると識別し、より遅く到着するPRSリソースに対応する測定を信頼できないと識別し得る。より早く到着するPRSリソースは、より早い到着時間を有する、すなわち、より早く到着するPRSリソースのToA測定は、より遅く到着するPRSリソースのToA測定よりも時間的に早くなる。別の例として、RTT測定がしきい値量よりも大きく異なる場合、より大きいRTT測定は信頼できないと識別され得る。受取り側UE901とドナーUE902とは極めて近接しているので、同じPRSソースサイトについてのUE901、902によるRTT測定は、非常に類似していると予想される。したがって、たとえば、一方のRTT測定が10msであり、他方のRTT測定が100msである場合、100msのRTT測定は信頼できないと識別され得る。交差検証については、以下でさらに説明される。
【0102】
[00124]また、段階970において、受取り側UE901は、測定報告971をサーバ400に送信する。測定報告971は、受取り側UE901からサーバ400に直接、またはTRP300を介して送信され得る。受取り側UE901の位置情報報告ユニット760は、交差検証によって信頼できないと決定された任意の位置情報を省略し得る。測定報告971は、(たとえば、
図6に示す測定620および位置情報630と同様に)受取り側UE901によって行われる1つまたは複数の測定および/またはドナーUE902によって行われる1つまたは複数の測定に対応する位置情報を含み得る。測定報告971は、1つまたは複数のドナーUE測定、たとえば、同じPRSリソース、または同じサイト、または同じTRP、または同じTRPリソースセットからのPRSリソースの測定と同様である1つまたは複数の受取り側UE測定を含み得る。受取り側UE901の位置情報報告ユニット760は、たとえば、受取り側UE901に対応するUE固有PRS-IDによってPRSを識別する、受取り側UE901に対応するように測定報告971をフォーマットし得る。受取り側UE901の位置情報報告ユニット760は、位置情報共有がサーバ400に対して透過的であるようにするために、測定報告971中のいかなる位置情報もドナーUE902によって与えられたという表示を与えないことがある。
【0103】
[00125]段階980において、サーバ400は、UE支援測位のための位置情報を決定する。たとえば、プロセッサ410は、測定報告971、および場合によっては他の情報(たとえば、受取り側UE901からの1つまたは複数の信号の1つまたは複数のTRP300からの測定)を使用して、受取り側UE901についての位置情報を決定し、たとえば、受取り側UE901についての1つまたは複数の信号測定、1つまたは複数の距離(たとえば、擬似距離)、および/または1つもしくは複数のロケーション推定を決定する。
【0104】
[00126]段階990において、1つもしくは複数の早期終了要求が交換され得、および/または共有構成を変更するための1つもしくは複数の要求が交換され得る。たとえば、受取り側UE901および/またはドナーUE902は、それぞれ、ドナーUE902または受取り側UE901に終了要求991を送り得る。終了要求991は、周期的または半永続的共有のための時間の満了前に位置情報共有の終了を要求し得る。別の例として、受取り側UE901および/またはドナーUE902は、それぞれ、ドナーUE902または受取り側UE901に再構成要求992を送り得る。再構成要求992は、共有挙動の新しいネゴシエーションを開始することを要求し得、および/または1つまたは複数の特定の位置情報共有挙動(たとえば、求められる特定の位置情報、ベストエフォート共有への変更など)を示し得る。
【0105】
[00127]
図1~
図9をさらに参照しながら
図10を参照すると、位置情報報告方法1000は、図示の段階を含む。しかしながら、方法1000は、一例であり、限定するものではない。方法1000は、たとえば、段階が追加され、削除され、並べ替えられ、組み合わせられ、同時に実施され、および/または単一の段階が複数の段階へと分割されるようにすることによって、変えられ得る。
【0106】
[00128]段階1010において、方法1000は、第2のUEによって行われることになる第1のPRS測定を識別するために、第1のUEによって第2のUEと通信することを含む。たとえば、段階930において、受取り側UE901は、(受取り側UE902の代わりにまたはそれに加えて)ドナーUE902が行うことになる1つまたは複数のPRS測定を識別するために(たとえば、それを決定するかまたはそれに合意するために)ドナーUE902と通信する。プロセッサ710は、場合によってはメモリ730と組み合わせて、トランシーバ720(たとえば、アンテナ246およびワイヤレス送信機242、場合によってはワイヤレス受信機244)と組み合わせて、第2のUEと通信するための手段を備え得る。
【0107】
[00129]段階1020において、方法1000は、サイドリンク通信を介して第2のUEから第1のUEによって、第1のPRS測定に基づいて第1の位置情報を受信することを含む。たとえば、段階960において、受取り側UE901は、サブ段階952におけるPRS942の測定に基づいて位置情報961を受信する。プロセッサ710は、場合によってはメモリ730と組み合わせて、トランシーバ720(たとえば、ワイヤレス受信機244およびアンテナ246)と組み合わせて、第1の位置情報を受信するための手段を備え得る。
【0108】
[00130]段階1030において、方法1000は、第1のUEからネットワークエンティティに第1の位置情報を送信することを含む。たとえば、段階970において、受取り側UE901の位置情報報告ユニット760は、ドナーUE902によって決定され、受取り側UE901と共有される位置情報を含む測定報告971をサーバ400に送信する。測定報告971は、受取り側UE901によって行われた1つまたは複数のPRS測定から決定された位置情報を含むことも含まないこともある。プロセッサ710は、場合によってはメモリ730と組み合わせて、トランシーバ720(たとえば、アンテナ246およびワイヤレス送信機242)と組み合わせて、第1の位置情報と第2の位置情報とをネットワークエンティティに送信するための手段を備え得る。
【0109】
[00131]方法1000の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。例示的な実装形態では、方法1000は、第1のUEへの第2のUEの近接度を決定することを備え、第1の位置情報をネットワークエンティティに送信することは、第1のUEへの第2のUEの近接度が許容可能に近いことに基づいて、第1の位置情報をネットワークエンティティに送信することを備える。たとえば、段階930において、受取り側UE901は、たとえば、センサ(たとえば、レーダ、ライダなど)のうちの1つまたは複数を使用して測距信号を交換することによって、および/または(場合によっては、アンテナ246を介してワイヤレス送信機242によって送信された1つまたは複数の信号に応答して)アンテナ246を介してワイヤレス受信機244によって受信された1つまたは複数の信号を交換することによって、候補ドナーUEへの近接度を決定し得る。受取り側UE901は、ドナーUE902が受取り側UE901に許容可能に近い(たとえば、しきい値距離内、しきい値以下の受取り側UE901の送信電力をもつ受取り側UE901の通信距離内など)と決定された場合のみ、ドナーUE902(および/または他のドナーUE)とネゴシエートし得る。別の例として、ドナーUE902が受取り側UE901に許容可能に近いと決定された場合、受取り側UE901は、ドナーUE902から受信された位置情報のみを送信し得る。プロセッサ710は、場合によってはメモリ730と組み合わせて、場合によってはトランシーバ720(たとえば、アンテナ246、ワイヤレス受信機244、および場合によってはワイヤレス送信機242)および/またはセンサ213(たとえば、レーダセンサ、ライダセンサなど)のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、候補ドナーUEへの近接度を決定するための手段を備え得る。別の例示的な実装形態では、方法1000は、第1のUEの許容できる近接度内の複数の候補UEを識別することと、位置情報ドナーとして働くために、複数の候補UEの処理能力に基づいて、複数の候補UEから第2のUEを選択することとを備える。たとえば、段階930において、受取り側UE901は、候補ドナーUEへの近接度を決定し、そこから位置情報を受信すべきドナーUE(または複数のドナーUE)を選択するために、受取り側UE901の許容できる近接度内の複数のUEの(能力報告935、936中で示される)処理能力を使用し得る。プロセッサ710は、場合によってはメモリ730と組み合わせて、場合によってはトランシーバ720(たとえば、アンテナ246、ワイヤレス受信機244、および場合によってはワイヤレス送信機242)および/またはセンサ213(たとえば、レーダセンサ、ライダセンサなど)のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、受取り側UE901の許容できる近接度内の候補UEを識別するための手段を備え得、プロセッサ710は、場合によってはメモリ730と組み合わせて、複数の候補UEの処理能力に基づいて、位置情報ドナーとして働くべき第2のUEを選択する(たとえば、候補UEからドナーUE902を選択する)ための手段を備え得る。別の例示的な実装形態では、方法1000は、第1のUEの許容できる近接度内の複数の候補UEを識別することと、第1のUEに関連する第1のPRS構成と、各々が複数の候補UEのそれぞれの1つに関連する第2のPRS構成との重複に基づいて、位置情報ドナーとして働くように、複数の候補UEから第2のUEを選択することとを備える。たとえば、段階930において、受取り側UE901は、候補ドナーUEへの近接度を決定し、位置情報をそこから受信すべきドナーUE(または複数のドナーUE)、たとえば、受取り側UE901のPRS構成と共通の最も多くのPRSリソースをもつPRS構成を有するUEを選択するために、受取り側UE901の許容できる近接度内の複数のUEのPRS構成を使用し得る。プロセッサ710は、場合によってはメモリ730と組み合わせて、第1のUEのPRS構成と複数の候補UEのPRS構成との重複に基づいて、位置情報ドナーとして働くべき第2のUEを選択する(たとえば、候補UEからドナーUE902を選択する)ための手段を備え得る。別の例示的な実装形態では、方法1000は、第1のUEの許容できる近接度内の複数の候補UEを識別することと、第2のUEが複数の候補UEのうちで第1のUEに最も近いことに基づいて、位置情報ドナーとして働くように、複数の候補UEから第2のUEを選択することとを備える。たとえば、段階930において、受取り側UE901は、候補ドナーUEへの近接度を決定し、受取り側UE901に最も近い候補ドナーUEをドナーUEとして使用し得る。プロセッサ710は、場合によってはメモリ730と組み合わせて、第2のUEが第1のUEに最も近いことに基づいて、位置情報ドナーとして働くべき第2のUEを選択する(たとえば、候補UEからドナーUE902を選択する)ための手段を備え得る。
【0110】
[00132]同じくまたは代替的に、方法1000の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。例示的な実装形態では、方法1000は、第2のUEが周期的、半永続的、または非周期的のうちの1つの要求される周期で第1の位置情報を送信するための要求を第2のUEに送信することを備える。たとえば、段階930において、受取り側UE901の位置情報共有ユニット770は、受取り側UE901に位置情報を共有するための周期を示す共有要求939をドナーUE902に送る。プロセッサ710は、場合によってはメモリ730と組み合わせて、トランシーバ720(たとえば、アンテナ246およびワイヤレス送信機242)と組み合わせて、第2のUEに要求を送信するための手段を備え得る。別の例示的な実装形態では、要求される周期は、第2の位置情報についての第1のUEの報告周期に基づく。たとえば、受取り側UE901の位置情報共有ユニット770は、受取り側UE901の位置情報報告ユニット760によって示された報告周期に基づいて、要求される周期をもつ共有要求939を構成し得る。
【0111】
[00133]同じくまたは代替的に、方法1000の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。例示的な一実装形態では、方法1000は、第1のUEによって、第2のUEに、第1のPRS測定のために、TRP、またはTRPおよびPRSリソースセット、またはTRPおよびPRSリソースセットおよびPRSリソース、またはUE-ID、またはUE-IDおよびサイドリンク-PRSリソース関連IDを示すことを備える。たとえば、共有要求939は、対応する位置情報を報告するために、測定すべきPRSに関する特定の情報を与え得る。たとえば、Uu-PRS(TRPとUEとの間のPRS)の場合、共有要求939は、TRP、TRP+PRSリソースセット、またはTRP+PRSリソースセット+PRSリソースを示し得る。別の例として、SL-PRSの場合、共有要求939は、UE-ID、またはUE-ID+SL-PRSID、たとえば、SL-PRSリソースセットIDおよび/またはSL-PRSリソースIDを示し得る。プロセッサ710は、場合によってはメモリ730と組み合わせて、トランシーバ720(たとえば、アンテナ246およびワイヤレス送信機242)と組み合わせて、第1のPRS測定についてのそのような情報を示すための手段を備え得る。別の例示的な実装形態では、方法1000は、第1のPRS測定を第2のUE以外のデバイスによって行われた同様の測定と比較することによって、第1の位置情報中で示された第1のPRS測定を検証することを備える。たとえば、段階970において、受取り側UE901の交差検証ユニット780は、ドナーUE902のPRS測定ユニット750による測定を、受取り側UE901または別のUEによって行われた(たとえば、同じPRSリソースの、または同じPRSリソースセットからの、または同じTRPからの、または同じサイトからのなどの)別の同様の測定と交差検証し得る。同様の測定を行うデバイスは、第1のUE(たとえば、受取り側UE901)、または第1のUEと第2のUEの両方とは別個の別のデバイス(たとえば、別のUE)であり得る。受取り側UE901の交差検証ユニット780は、ドナーUE902のPRS測定ユニット750によって行われた(および受取り側UE901の位置情報共有ユニット770によってドナーUE902から受信された)測定を、受取り側UE901によって行われた別の同様の測定と、および/または受取り側UE901に許容可能に極めて近接している別のUEからの同様の測定と交差検証し得る。プロセッサ710は、場合によってはメモリ730と組み合わせて、第1のPRS測定を検証するための手段を備え得る。別の例示的な実装形態では、方法1000は、第1のUEによって、第2のPRS測定を決定するためにPRSリソースを測定することと、第1のUEからネットワークエンティティに、第2のPRS測定に基づいて第2の位置情報を送信することとを含む。たとえば、サブ段階951において、受取り側UE902(たとえば、受取り側UE901のPRS測定ユニット750)は、ステージ940において受信されたPRS941のサブセットを測定し、ステージ970において、PRS941の測定に基づいて測定報告971中で位置情報(たとえば、測定、処理された測定、ロケーション推定)を送信する。プロセッサ710は、場合によってはメモリ730と組み合わせて、トランシーバ720(たとえば、ワイヤレス受信機244およびアンテナ246)と組み合わせて、PRSリソースを測定するための手段を備え得る。別の例示的な実装形態では、方法1000は、第1のUEと第2のUEとを含むグループを示すグループ表示とともに第1の位置情報をネットワークエンティティに送信することを備える。たとえば、受取り側UE901の位置情報報告ユニット760は、(たとえば、サーバ400が、第1の位置情報を他の適切な情報と組み合わせること、および/または第1の位置情報を使用して導出された位置情報を1つまたは複数の適切なデバイス、たとえば、UEに送信すること、および/または他の適切なアクションを取ることができるように)第1の位置情報に関連する仮想UEのグループIDを含み得る。グループIDは、別のUEからもしくはサーバ400から受信されることによって、または(測位エンティティ/仮想UEコントローラとして働く)受取り側UE901によって生成されることによって、受取り側UE901によって取得され得る。プロセッサ710は、場合によってはメモリ730と組み合わせて、トランシーバ720(たとえば、アンテナ246およびワイヤレス送信機242)と組み合わせて、グループ表示とともに第1の位置情報を送信するための手段を備え得る。
【0112】
[00134]
図1~
図9をさらに参照しながら
図11を参照すると、位置情報共有方法1100は、図示の段階を含む。しかしながら、方法1100は、一例であり、限定するものではない。方法1100は、たとえば、段階が追加され、削除され、並べ替えられ、組み合わせられ、同時に実施され、および/または単一の段階が複数の段階へと分割されるようにすることによって、変えられ得る。
【0113】
[00135]段階1110において、方法1100は、サイドリンク通信を介して第1のUEから第2のUEに、第1のUEの位置情報共有能力を送信することを含む。たとえば、ドナーUE902の位置情報共有ユニット770は、1つまたは複数の位置情報共有能力、たとえば、位置情報を共有する能力、処理能力、帯域幅、ドナーUE902が測定し得るスケジュールされたPRSリソースなどを示す能力報告935を受取り側UE901に送信する。プロセッサ710は、場合によってはメモリ730と組み合わせて、トランシーバ720(たとえば、ワイヤレス送信機242およびアンテナ246)と組み合わせて、位置情報共有能力を送信するための手段を備え得る。
【0114】
[00136]段階1120において、方法1100は、第1のUEにおいてサイドリンク通信を介して第2のUEから、第1の位置情報についての要求を受信することを含む。たとえば、ドナーUE902は、受取り側UE901から共有要求939を受信する。要求は、ドナーUE902による受取り側UE901との位置情報の非周期的、周期的、または半永続的共有を求める要求であり得る。プロセッサ710は、場合によってはメモリ730と組み合わせて、トランシーバ720(たとえば、ワイヤレス受信機244およびアンテナ246)と組み合わせて、要求を受信するための手段を備え得る。
【0115】
[00137]段階1130において、方法1100は、第1のUEにおいて、PRS測定を決定するために、ネットワークエンティティから受信されたPRSリソースを測定することを含む。たとえば、サブ段階952において、ドナーUE902のPRS測定ユニット750は、ステージ940において受信されたPRS942の1つのPRSリソースにおいて測定する。プロセッサ710は、場合によってはメモリ730と組み合わせて、トランシーバ720(たとえば、ワイヤレス受信機244およびアンテナ246)と組み合わせて、PRSリソースを測定するための手段を備え得る。
【0116】
[00138]段階1140において、方法1100は、サイドリンク通信を介して第1のUEから第2のUEに、PRS測定に基づいて第1の位置情報を送信することを含む。たとえば、段階960において、ドナーUE902の位置情報共有ユニット770は、位置情報961を受取り側UE901に送信する。プロセッサ710は、場合によってはメモリ730と組み合わせて、トランシーバ720(たとえば、ワイヤレス送信機242およびアンテナ246)と組み合わせて、第1の位置情報を送信するための手段を備え得る。
【0117】
[00139]方法1100の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。例示的な実装形態では、第1の位置情報を送信することは、第1のUEが第1の位置情報についての要求とは無関係にPRSリソースを測定する場合のみ、第1の位置情報を送信することを備える。たとえば、ドナーUE902の位置情報共有ユニット770は、ベストエフォート共有挙動を使用し、ドナーUE902のためにドナーUE902が測定/決定する位置情報を共有し、要求、たとえば、要求937または共有要求939を受信することのみに起因して位置情報を測定/決定しないことがある。別の例示的な実装形態では、PRSリソースを測定することは、PRS測定が、要求の不在受信を第1のUEが行う1つまたは複数の他のPRS測定に加えて追加の測定であるように、要求を受信したことに応答してPRSリソースを測定することを備える。たとえば、要求937または共有要求939を受信したことに応答して、ドナーUE902のPRS測定ユニット750は、ドナーUE902が要求937、939を受信することなしに測定しないであろう1つまたは複数のPRSリソースを測定し得る。
【0118】
[00140]同じくまたは代替的に、方法1100の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。例示的な実装形態では、PRSリソースは第1のPRSリソースであり、PRS測定は第1のPRS測定であり、本方法は、第1のUEによって、第2のPRS測定を決定するために第2のPRSリソースを測定することと、第1のUEから第2のUEに第2のPRS測定を送信することを控えることとをさらに備える。たとえば、ドナーUE902は、ドナーUE902が共有のために利用可能である位置情報のサブセット(たとえば、測定のサブセット)を送信し、位置情報の別のサブセットを受取り側UE901に送信しないことがある。ドナーUE902は、たとえば、TRPごとに、TRPリソースセットごとに、またはサイト(PRSソースサイト)ごとに1つまたは複数の代表的な測定を共有し得る。プロセッサ710は、場合によってはメモリ730と組み合わせて、第2のPRS測定を送信することを控えるための手段を備え得る。別の例示的な実装形態では、第1のUEは、第1のPRS測定が第2のPRS測定よりも早い到着時間であることに基づいて、第2のPRS測定を第2のUEに送信することを控える。たとえば、ドナーUE902の位置情報共有ユニット770は、測定の到着時間に基づいて、どのPRS測定、たとえばタイミング測定を受取り側UE901と共有すべきでないかを決定し得、たとえば、別のPRSリソースよりも早く到着した(より早いPRSインスタンスとは対照的に、より早いToAをもつ)PRSリソースの測定を共有し、(より遅く到着した)他のPRSリソースの測定を共有しない。別の例示的な実装形態では、第1のUEは、第1のPRSリソースが第2のPRSリソースよりも強い電力で受信されていることに基づいて、第2のPRS測定を第2のUEに送信することを控える。たとえば、ドナーUE902の位置情報共有ユニット770は、受信信号電力(たとえば、RSSI、RSRP)の表示に基づいて、どのPRS測定、たとえば、電力測定を受取り側UE901と共有しないか、たとえば、別のPRSリソースよりも大きい電力で到着したPRSリソースの測定を共有し、(より小さい電力で到着した)他のPRSリソースの測定を共有しないかを決定し得る。別の例示的な実装形態では、第1のUEは、第1のPRSリソースと第2のPRSリソースの両方が、単一の送信/受信点に関連するか、または単一のPRSリソースセットに関連するか、または単一のPRSソースサイトに関連するかのうちの少なくとも1つであることに基づいて、第2のPRS測定を第2のUEに送信することを控える。たとえば、ドナーUE902が複数のPRSリソースについての測定を有する場合、ドナーUE902の位置情報共有ユニット770は、両方の測定が同じTRP、または同じTRPリソースセット、または同じPRSソースサイトに対応する場合、たとえば、複数の測定が冗長である場合、測定のうちの1つを送信し、別の測定を送信しないことを選択し得る。
【0119】
[00141]グループ利益モード
[00142]
図5~
図8をさらに参照しながら
図12も参照すると、グループ利益モードでは、複数のUE、ここではUE511~513が、少なくともいくつかの測位タスク(たとえば、位置情報決定(たとえば、PRS測定、処理された測定計算、ロケーション推定計算)位置情報共有)のために単一の仮想UE1210としてともに働く。示された仮想UE1210は一例であり、無数の他の仮想UEが可能である(たとえば、複数の車両UEを含む仮想UE)。個別利益モードと同様に、グループ利益モードでは、1つまたは複数のタスク、たとえば、PRS測定および/または位置情報計算が、あるUEから別のUEにオフロードされ得る。グループ利益モードの実装形態は、レガシーLPPプロトコルおよびレガシーSLプロトコルに対する修正を伴い得る。グループ利益モードでは、UEは、UE中立位置情報(UE中立フォーマットでの位置情報)を交換する、位置情報受取り側および/または位置情報ドナーとして働き得る。仮想UE1210のメンバーはすべて、(たとえば、所望の測位精度を維持しながら、仮想UEメンバーのうちの1つによって測定/決定された位置情報が仮想UEメンバーのうちの別のメンバーのための位置情報として使用され得るように)互いに極めて近接している。測位エンティティ800は、仮想UE1210を管理する、たとえば、仮想UE1210にメンバーを追加すること、仮想UE1210からメンバーを削除すること、メンバー間で測定タスクを分散させること、仮想UE1210のための1つまたは複数の代表を決定することなどを行うように構成される。仮想UEからサーバ400に与えられた測定報告は、たとえば、仮想UE1210に対応するグループIDを含むことによって、報告された位置情報が仮想UE1210(したがって、仮想UE1210のすべてのメンバー)に関連することを示し得る。
【0120】
[00143]測位エンティティ800は、仮想UE(たとえば、仮想UE1210)を管理するように構成され、たとえば、メンバーシップを含むことを制御し、場合によってはメンバーによる測位タスク実行を制御する。測位エンティティ800は、図示のように別個のエンティティであり得るか、またはエンティティ(たとえば、サーバ400、(たとえば、基地局520中の)TRP300、またはUE511~513のいずれかなどのUE)と統合され得る。測位エンティティ800は、仮想UE1210中のUEおよび仮想UE1210の候補であるUEと直接および/または間接的に通信し得る。仮想UE管理ユニット850は、仮想UE、この例では仮想UE1210におけるメンバーシップを制御するように構成される。仮想UE管理ユニット850は、たとえば、(たとえば、E-CID、以前に決定されたロケーション、および/またはデッドレコニングロケーション推定などを使用して)メンバーロケーションの粗い推定に基づいて、各メンバーがすべての他のメンバーの極近傍にあることを保証するためにメンバーシップを制御し得る。
【0121】
[00144]仮想UE管理ユニット850は、たとえば、候補メンバーUEのロケーションに基づいて、候補仮想UEメンバーである1つまたは複数のUEの各々に仮想UE要求を送り得る。測位エンティティがUEまたはUEの一部(すなわち、サーバの一部、TRPの一部、または独立)ではない場合、仮想UE管理ユニット850は、2つ以上の候補仮想UEメンバーの各々に仮想UE要求を送り得る。仮想UE要求は、UEが他のUEとのサイドリンクを介した位置情報共有をサポートするかどうかについての問合せを含み得る。仮想UE要求は、位置情報を仮想UE1210に関連付けるために、報告された位置情報とともに含まれ得る仮想UE-IDを含み得る。仮想UE要求は、仮想UEメンバーが互いの間でSL接続を確立するのを助けるために、仮想UEメンバーのUE-ID(たとえば、IMEI(国際モバイル機器識別情報)、IMSI(国際モバイル加入者識別情報)など)を含み得る。測位エンティティがUEの一部である場合、要求は、(1)受信UEがサイドリンクを介した位置情報共有をサポートするかどうかについての問合せと、(2)測位エンティティのUE-IDと、(3)仮想UE-IDと、(4)他のUE ID(要求が2つ以上のUEに送信される場合)とを含み得る。
【0122】
[00145]仮想UE管理ユニット850は、仮想UEを確立および管理(たとえば、成長、低減、終了)し得る。たとえば、仮想UE管理ユニット850は、仮想UE-IDを決定し、1つまたは複数の初期メンバーを決定し、場合によっては仮想UEのための近接度要件を決定し、既存の仮想UEに1つまたは複数のUEを追加し、既存の仮想UEから1つまたは複数のメンバーを削除し、または既存の仮想UEを終了し得る。
【0123】
[00146]UE700(たとえば、位置情報共有ユニット770)は、UE700が仮想UEに追加されること、UE700が仮想UEから削除されること、または測位エンティティ800が仮想UEを形成することを求める要求を送るように構成され得、測位エンティティ800はその要求を受信するように構成され得る。たとえば、UE700は、別のUEへのSL発見/接続に応答して、仮想UEに加入するように、または測位エンティティ800に仮想UEを形成させるように、測位エンティティ800に要求を送り得る。UE700は、仮想UEのSL発見、たとえば、UE700がSLを使用して発見するUEから仮想UE-IDを取得することに応答して、(たとえば、要求中に仮想UE-IDを含めることによって)特定の仮想UEに加入することを要求し得る。仮想UEに加入するための要求は、仮想UEへのエントリを要求する各UEによって個々に測位エンティティ800に送られ得、および/または仮想UE中のメンバーシップを要求するUEの代わりに、仮想UEの代表によって測位エンティティ800に送られ得る。仮想UEは、仮想UEの他のメンバーまたは候補メンバーに代わって要求を送り得る、および/または既存の仮想UEの1つまたは複数の他のメンバーから収集された位置情報を送り得る、1つまたは複数の代表を含み得る。既存の仮想UEに加入するための要求は、仮想UE-IDを含み得、および/または既存の仮想UEの1つまたは複数のUEのUE-IDを含み得る。仮想UEを形成するための要求は、要求側とともに新しい仮想UE中にあるように要求された1つまたは複数のUEのUE-IDを含み得る。仮想UEを形成するための要求は、提案された仮想UE-IDを含み得る。仮想UEを離れるために、仮想UEのメンバーは、(特に、測位エンティティ800が仮想UEのUEの一部である場合)直接、および/または仮想UEの代表を介して、測位エンティティ800に要求を送り得る。
【0124】
[00147]仮想UE1210中の各UEは、測位エンティティ800によって調整されるように、仮想UE1210によって行われることになるPRS測定の一部を担当し得る。たとえば、仮想UE位置情報管理ユニット860は、仮想UE1210のメンバーの各々によって決定されることになる位置情報(たとえば、行われることになるPRS測定)を調整し得る(たとえば、割り当て得る)。仮想UE位置情報管理ユニット860は、仮想UEのメンバーにわたってPRS構成を統合する、たとえば、UE固有PRS構成のUEニュートラルPRS構成へのマッピングを与えるように構成され得る。たとえば、UE511は、1つのTRP(
図12には示されていないが、TRP1)からPRSの1つまたは複数の測定を行い得、UE512は、別のTRP(
図12には示されていないが、TRP2)からPRSの1つまたは複数の測定を行い得、UE513は、TRPのセット(
図12には示されていないが、TRP3、TRP4、TRP5)からPRSの測定を行い得る。UEが、そのUEによって決定された位置情報を共有しないが、仮想UE1210中の別のUEから位置情報を受信する場合、そのUEは、個別利益(ヒッチハイク)モードのように働いているが、この場合、共有された位置情報の受信は、サーバ400に可視であり、決定されたロケーションは、依然として仮想UE1210中のUEのグループのために使用され、したがってそのグループに利益を与えることができる。測位エンティティ800は、仮想UE1210内のUEの間で位置情報決定タスク(測定タスクを含む)を分散させる(必要に応じて再分散させることを含む)ことを担当し得る。測位エンティティ800は、TRPレベルにおいて、または(TRP内の)PRSリソースセットレベルにおいて、または(TRP内の)PRSリソースレベルにおいて、測定タスクを分割し得る。PRSリソースセットレベルまたはPRSリソースレベルにおいて測定タスクを分割するために、PRSリソースセットまたはPRSリソースの詳細な構成情報が、それぞれ、測位エンティティ800と仮想UE1210中のUEとの間のネゴシエーション中に、および位置情報共有中に与えられる。共有される測定は、測定の使用に応じて測定分割のレベルで識別され得る。たとえば、AoD決定の場合、十分なAoD分解能を与えるために、分割がTRPレベルであったとしても、測定はPRSリソースレベルで識別され得る。
【0125】
[00148]位置情報を報告することを含む、仮想UE1210のメンバーと測位エンティティ800との間の通信は、様々な方法で行われ得る。たとえば、仮想UE1210の各メンバーは、(通信はTRPなどの1つまたは複数の他のエンティティを通過し得るが)通信が仮想UE1210の別のメンバーを通過することなしに、測位エンティティ800と通信し得る。別の例として、仮想UE1210のメンバーが、サーバ400との通信のための代表として機能してよく、または仮想UE1210の複数のメンバーが、代表として機能してよい。仮想UE1210とサーバ400との間の通信の別の例として、ハイブリッド通信が使用され得、ここで、仮想UE1210の1つまたは複数の非代表メンバーは、通信が代表を通過することなしに(たとえば、位置情報を報告するために)サーバ400と通信し得、仮想UE1210の1つまたは複数の代表メンバーは、位置情報を収集し、サーバ400に送り得る。
【0126】
[00149]1つまたは複数の代表を使用した仮想UE1210とサーバ400との間の通信のために、代表は、仮想UE1210の1つまたは複数の他のメンバーから位置情報を収集し、位置情報をサーバ400に送信し得る。
図12に示される例では、UE511は、UE512、513から位置情報542、543を収集し、位置情報542、543のうちの少なくともいくつかを含み得る、および/またはUE511によって決定された位置情報を含み得る報告1220を提供する代表として働いている。報告1220は、単一のLPPセッション中にUE511によってサーバ400に送信される。報告1220は、仮想UE1210のグループIDを含み得、および/またはサーバ400が仮想UE1210に関連し得る仮想UE1210のメンバーのうちの1つまたは複数のIDを含み得る。仮想UE1210が複数の代表を含む場合、いくつかの位置情報は、たとえば、サーバ400への位置情報の配信を保証するのを助けるために、2つ以上の代表によって収集され、サーバ400に報告され得る。しかしながら、測位エンティティ800は、たとえば、仮想UE1210とサーバ400との間の通信オーバーヘッドを制限するために、1つの仮想UEからサーバ400に同じ位置情報を複数回送ることを回避するように、位置情報の決定および/または収集および/または報告を調整し得る。サーバ400によって決定された仮想UE1210のロケーション推定は、サーバ400によってLPPを介して代表に送信され、代表からサイドリンクを介して仮想UE1210の他のメンバーに送信され得る。
【0127】
[00150]仮想UE1210の1つまたは複数のメンバーからの、代表を通過しない仮想UE1210とサーバ400との間の通信のために、仮想UE1210の1つまたは複数の非代表メンバーの各々は、サーバ400との(たとえば、LPPを使用する)それぞれの報告セッションを維持する。仮想UE1210の(メンバーのすべてであり得る)各非代表メンバーから送られた位置情報は、仮想UE1210のグループIDに関連する(たとえば、グループIDは、位置情報とともに報告中に含まれる)。サーバ400は、仮想UE1210のためのロケーション推定を決定するために、仮想UE1210の複数のメンバー(もしあれば、非代表メンバーおよび代表メンバー)から仮想UE1210のための位置情報を収集する。サーバ400は、たとえば、(少なくとも所望の精度を満たす)ロケーション推定がUEのうちの単一のUEからの位置情報(たとえば、測定)に基づいて決定可能でないとき、ロケーション推定を決定するために、複数のUEによって報告された位置情報の組合せを使用することが可能であり得る。サーバ400は、LPPを介して仮想UE1210の非代表メンバーに、および任意の代表メンバーにロケーション推定を送信する。
【0128】
[00151]個別利益モードと同様に、グループ利益モードにおいて交差検証が実行され得る。位置情報、たとえば測定の交差検証は、仮想UE1210中のUEのうちの1つまたは複数において実行され得る。適切なメンバーUEは、ロケーション推定を決定するために信頼できない情報を使用することによって、信頼できない位置情報をサーバ400に報告することと、情報を送信するための通信オーバーヘッドを回避することと、サーバ400による情報の処理を回避することと、もしあれば、ロケーション推定への負の結果を回避することとを破棄するかまたはさもなければ控えることがある。交差検証については、以下でより詳細に説明される。
【0129】
[00152]
図13を参照し、
図1~
図9および
図12をさらに参照すると、仮想UEを確立および管理し、場合によっては終了するためのシグナリングおよびプロセスフロー1300が、図示された段階を含む。フロー1300は、段階が追加され、並べ替えられ、および/または削除され得るので、一例である。信号は、フロー1300中にUE1301、1302、1303およびサーバ400の間で直接交換され得、および/またはTRP300を介して交換され得る。
【0130】
[00153]段階1310において、サーバ400とUE1301、UE902、およびドナーUE903の各々との間の位置セッションが開始する。段階1310は、フロー900に関して上記で説明された段階920と同様である。
【0131】
[00154]段階1320において、UE1301~1303のうちの1つまたは複数は、他のUE1301~1303に対する近接度を決定し、仮想UE1305の形成またはその中への包含を要求する。VUE1305が、3つのメンバー、すなわち、UE1301~1303とともに示されているが、これらのUE1301~1303のうちの1つまたは複数は、VUE1305から除去され得、1つまたは複数の他のUEは、VUE1305のメンバーであり得る。測距/SL発見信号1321、1322、1323は、フロー900中の測距信号931、932の説明と同様に、UE1301~1303がお互いの許容できる近接度内にあると決定するためにUE1301~1303のそれぞれのペアの間で交換され得る。UE1301~1302の位置情報共有能力はまた、段階1320において交換され得る。近接度の決定に基づいて、および場合によっては、共有能力情報に基づいて、仮想UEを形成したいまたはそれに加入したいという1つまたは複数の要求が、直接または間接的に測位エンティティ800に送られ得る。この例では、UE1302は、UE1301に仮想UEの要求1324を送り、および/または測位エンティティ800に仮想UEの要求1325を送る。要求1324および/または要求1325は、UE1301をもつ仮想UEを形成することを要求するか、またはUE1301を含む仮想UEに加入することを要求し得る。UE1301は、(たとえば、要求1325が送られない場合および/または代表UEとして働くUE1301と要求1324を受信したことに応答して)測位エンティティ800に仮想UE要求1326を送り得、要求1326は、UE1301、1302を含む仮想UEの形成またはUE1301を含んでいる仮想UEにUE1302を追加したいという要求を要求する。要求1325および/または要求1326は、形成されることになる仮想UEまたは(たとえば、UE1302が、たとえば、UE1301から仮想UE IDを取得した場合)UE1302によって加入されることになる仮想UEの仮想UE IDを含み得る。測位エンティティ800の仮想UE管理ユニット850は、たとえば、UE1301、1302の示された近接度、UE1301、1302の一方もしくは両方の処理能力、UE1301、1302の要求された処理制限、UE1301、1302の一方もしくは両方の報告能力、および/または要求された測位精度などに基づいて要求されたUEを形成すべきであるのかまたは要求されたように仮想UEにUE1302を追加すべきであるのかを決定する。たとえば、仮想UE管理ユニット850は、仮想UEを形成することまたは既存の仮想UEにUE1302を追加することが測位精度を改善する可能性があるおよび/またはUE1301、1302の一方または両方の1つまたは複数の電力消費量制限を満たすために電力消費量を低減するのに役に立つのかどうかを決定し得る。測位エンティティ800の仮想UE管理ユニット850は、要求された仮想UEの形成または修正が受け入れられた(承認された)のかまたは拒否されたのかを示す受入れ/拒否メッセージ1327を送信する。UE1301が代表UEである場合、UE1301は、UE1302に受入れ/拒否メッセージ1328を送信する。測位エンティティ800の仮想UE管理ユニット850は、UE1301が代表UEとして働いていない場合、UE1302に受入れ/拒否メッセージ1329を送信し、UE1301が代表UEとして働いている場合でも、UE1302に受入れ/拒否メッセージ1329を送り得る。たとえば、UE1301が代表として働いている場合、測位エンティティ800は、UE1302とサーバ400との間の進行中のLPPセッションを明示的に終了するためにUE1302に報告終了メッセージを送り得る。別の例として、UE1302とサーバ400との間のLPPセッションは、UE1302がVUE1305へのUE1302の受入れに応答することによって暗黙的に終了され得、UE1301は、UE1302とサーバ400との間のLPPセッションを自動的に終了することによって代表として指定される。メッセージ1327~1329は、(たとえば、仮想UEが形成されている場合、または仮想UEの形成もしくはそれへの受入れを確認するために)仮想UE IDおよび/またはVUE1305のメンバーのリストを含み得る。
【0132】
[00155]段階1320に加えてまたはその代わりに、段階1330において、測位エンティティ800は、互いに対するUE1301~1303の近接度を決定する。たとえば、副段階1331において、仮想UE管理ユニット850は、仮想UEとして働くために許容できる近接度内にあるUEを決定するためにUE1301~1303のうちの1つまたは複数からの1つまたは複数の測距測定および/または他の情報、たとえば、UE1301~1303の粗いロケーション推定を使用し得る。仮想UE管理ユニット850は、この例では、UE1301、1302を含む仮想UEの形成またはUE1301をすでに含む仮想UEへのUE1302の追加を要求するVUE要求1332(仮想UE要求)をUE1301に送信する。UE1301は、UE1301が代表として働いている場合、VUE要求1332に基づいてUE1302にVUE要求1333を送信する。仮想UE管理ユニット850は、UE1301が代表として働いていない場合、UE1302にVUE要求1333を送信し、UE1301が代表として働いている場合、UE1302にVUE要求1333を送り得る。UE1302は、UE1301が代表として働いている場合、VUE要求1333を受け入れるまたは拒否する受入れ/拒否メッセージ1335をUE1301に送信する。UE1301は、たとえば、受入れ/拒否メッセージ1335に基づいて、VUE要求1332を受け入れるまたは拒否する受入れ/拒否メッセージ1336を測位エンティティ800に送信する。UE1302は、UE1301が代表として働いていない場合、VUE要求1334を受け入れるまたは拒否する受入れ/拒否メッセージ1337を測位エンティティ800に送信し、UE1301が代表として働いている場合、VUE要求1333を受け入れるまたは拒否するメッセージ1337を送り得る。VUE要求1332~1334は、(たとえば、仮想UEが形成されている場合、または仮想UEの形成もしくはそれへの受入れを確認するために)仮想UE IDおよび/またはVUE1305のメンバーのリストを含み得る。
【0133】
[00156]段階1340において、UE1303は、測位エンティティ800にVUEメンバーシップ要求メッセージ1341を送信する。メッセージ1341は、図示のように測位エンティティ800に直接送られ得る。同じくまたは代替的に、UE1301が代表として働いている場合、UE1303は、UE1301にVUEメンバーシップ要求を送り得、UE1301は、(仮想UEメンバーシップを要求するUE1302に関する段階1320の要求1324、1326の説明と同様に)測位エンティティにVUEメンバーシップ要求を送ることによって応答し得る。測位エンティティ800は、仮想UE中のUE1303のメンバーシップを受け入れるべきかまたは拒否すべきかを決定し、相応してUE1303に受入れ/拒否メッセージ1342を送信する。同じくまたは代替的に、UE1301が代表として働いている場合、測位エンティティ800は、UE1301に受入れ/拒否メッセージを送信し得、UE1301は、(仮想UE中のUE1302のメンバーシップを受け入れる/拒否する測位エンティティ800に関する段階1320のメッセージ1327、1328の説明と同様に)UE1303に対応する受入れ/拒否メッセージを送信することによって応答し得る。
【0134】
[00157]段階1350において、1つまたは複数のUEは、仮想UEから除去され得る、または仮想UEは、終了され得る。図示の例では、測位エンティティ800の仮想UE管理ユニット850は、示された仮想UE中のUE1302のメンバーシップ、ここでは、VUE1305が終了されることをUE1302に示すVUEメンバーシップの終了メッセージ1351を送信する。UE1302は、位置情報を共有するように割り当てられないことになり、および示されたVUEの位置情報は、UE1302にもはや与えられないことになる。UE1303が、電力が低下しているか、またはVUE1305のための動作とは無関係の動作で忙しいか、またはVUE1305のための動作のために電力を使用したいと望まないので、UE1303は、たとえば、VUE1305からの除去を要求し得る。同じく、図示のように、UE1303は、仮想UE1305からのUE1303の除去を要求する測位エンティティ800にVUEメンバーシップの終了要求1352を送信する。測位エンティティ800の仮想UE管理ユニット850は、VUE1305からのUE1303の除去を肯定応答するACKメッセージ1353(肯定応答)を送信する。UE1301が代表として働いている場合、VUE終了表示、VUE終了要求、および/またはVUE終了ACKメッセージは、上記の説明と同様に、UE1301を介して送られ得る。したがって、たとえば、UE1301がVUE1305のための代表として働いている場合、VUE1305のいずれかのメンバー(またはUE1301が代表として働いているVUE1305の少なくともいずれかのUE)のためのVUEメンバーシップの終了要求は、UE1301によって送信され、それから受信され得る。測位エンティティ800がVUE1305の部分であるUEの部分である場合、VUE管理ユニット850は、測位エンティティ800がそのUEとのSL接続を喪失することに応答してVUE1305中のメンバーシップからUEを終了し得る。
【0135】
[00158]段階1360において、1つまたは複数のグループ変更(GC)メッセージ1361、1362、1363が送られ得る。GCメッセージ1361~1363は、VUE1305の変更、たとえば、(もはやVUEの部分でない1つもしくは複数のUEおよび/または現在VUEの部分である1つもしくは複数の新しいメンバーを示す)メンバーシップの変更を示す。たとえば、UE1301が、VUE1305のための代表として働いており、その場合、UE1301は、それぞれ、UE1302、1303にGCメッセージ(図示せず)を送信し得る場合、GCメッセージ1361は、GCメッセージ1362、1363を送ることなしに送られ得る。
【0136】
[00159]
図14を参照し、
図1~
図9、
図12、および
図13をさらに参照すると、代表ありの仮想UE1305中で位置情報を共有し、仮想UE1305のためのロケーション推定を決定するためのシグナリングおよびプロセスフロー1400は、図示された段階を含む。フロー1400は、段階が追加され、並べ替えられ、および/または削除され得るので、一例である。信号は、フロー1400中にUE1301、1302、1303およびサーバ400の間で直接交換され得、および/またはTRP300を介して交換され得る。
【0137】
[00160]段階1410において、VUE1305が、確立され、進行様式で管理される。たとえば、VUE1305は、フロー1300に関して説明されたように確立される。VUE1305は、たとえば、フロー1300に関して説明されたように管理され、これは、示されていないメンバーの追加および/または示されているメンバー(すなわち、UE1301~1303)のうちの1つまたは複数の除去を含み得る。この例では、UE1301は、VUE1305のための代表、ここでは、VUE1305のための唯一の代表として働いている。VUE中の唯一の代表がVUEから除去される場合、新しい代表が、指定され得るか、またはVUEは、(たとえば、
図15に関して以下で説明されるように)代表なしで動作し得る。
【0138】
[00161]段階1420において、VUE1305中のUE1301~1303は、支援データを要求し、受信する。UE1301~1303は、(たとえば、TRP300を介して)サーバ400に支援データについての要求を送る。TRP300とサーバ400とは、PRSのスケジュールを調整する。サーバ400および/またはTRP300は、UE1301~1303に(たとえば、各々が新しいPSスケジュールまたは再構成されたPRSスケジュールを備える)それぞれのPRSのスケジュールを含む支援データを与える。
【0139】
[00162]段階1430において、測位エンティティは、VUE1305のための測位情報の責任を割り当てる。たとえば、測位エンティティ800のVUE位置情報管理ユニット860は、VUE1305のための唯一の代表として働いているUE1301に位置情報責任(PIR)メッセージ1431を送信する。UE1301、たとえば、UE1301の位置情報共有ユニット770は、それぞれ、UE1302、1303に位置情報責任メッセージ1432、1433を送ることによってメッセージ1431の受信に応答する。メッセージ1431~1433は、それぞれの位置情報を決定すること(たとえば、それぞれのPRS測定を行うこと、場合によっては、1つまたは複数の処理されたPRS測定を決定することおよび/または場合によっては、1つまたは複数のロケーション推定を決定すること)を行うためにUE1301~1303のそれぞれの責任を割り当てる。メッセージ1432は、UE1302だけのための責任を示し得、メッセージ1433は、UE1303だけのための責任を示し得、またはメッセージ1432、1433は同様に他のUEのための責任を示し得る。VUE1305の(セットごとに少なくとも2つのUEをもつ)UEの1つまたは複数のセットは、たとえば、サイドリンク通信を通してどんな測位責任を実施すべきであるのか(たとえば、どんな測定を行うべきであるのか、どんな処理測定を決定すべきであるのか)に関して互いにネゴシエートし得る。たとえば、UE1301、1302は、SL通信1434を介してネゴシエートし得、UE1302、1303は、SL通信1435を介してネゴシエートし得、および/またはUE1301、1303は、SL通信1436を介してネゴシエートし得る。ネゴシエーションは、PIRメッセージ1431~1433によって示される1つまたは複数の責任を置き換え得る。UE1301~1303は、能力が交換され、要求が能力に基づいて決定され、責任の分布に関して同意が到達されるまで1つまたは複数の他のUEに送られた状態で、たとえば、段階930に関する上記の説明と同様に、ネゴシエートし得る。責任の割当て/決定は、どんなPRSリソースを測定すべきかを示し得、どんな測定または他の位置情報を共有すべきかを示し得る。責任の割当て/決定は、PRS測定を負荷分散するのを助け得、電力制限のあるUEによって使用される電力を節約するのを助け得、および/または(たとえば、より高い処理能力をもつUEに適切な測定を行わせることによってまたは各UEにそのUEが最もうまく測定することが可能であるもしくはそのUEがVUE1305中の他のUEよりもより良く測定することができるPRSリソースを測定させることによって)精度を改善するのを助け得、および/または、1つまたは複数の他の利点を与え得る。PIRメッセージ1431~1433のうちの1つまたは複数中の情報は、同じくまたは代替的に、1つまたは複数の測定要求メッセージ中におよび/または段階1420において交換されるPRS構成中に与えられ得る。
【0140】
[00163]段階1440において、TRP300は、それぞれ、UE1301、1302、1303にPRS1441、1442、1443を送る。たとえば、TRP300は、段階1420においてAD中に示されるPRSスケジュールに従ってPRS1441、1442、1443を送る。この例では、DL-PRSは、TRP300によって送られるが、他のPRS(たとえば、SL-PRS)も、同じくまたは代替的に、UE1301~1303に段階1440において送信され得る。
【0141】
[00164]段階1450において、UE1301~1303は、それぞれのPRSリソースを測定する。UE1301~1303は、(重複し得る(すなわち、複数のUEは、(たとえば、同じTRPからのまたは同じPRSリソースセットからの)同じPRSリソースまたは同様のPRSリソースを測定し得る))それぞれのPRSリソースを測定し得る。UE1301~1303のうちの1つまたは複数は、(少なくとも少しの間)いかなるPRSリソースも測定しないことがある。UE1301~1303のうちの1つまたは複数は、極めて近接した(たとえば、VUE1305内のおよび/またはそれの外の)1つまたは複数のUEから1つまたは複数の共有される測定を取得し得る。たとえば、UE1301は、UE1302および/もしくはUE1303(および/もしくはVUE1305の外だが、UE1301に極めて近接したUE)からPRS測定を取得し得、UE1302は、UE1301および/もしくはUE1303(および/もしくは別のUE)からPRS測定を取得し得、ならびに/またはUE1303は、UE1301および/もしくはUE1302(および/もしくは別のUE)からPRS測定を取得し得る。UEによって行われた(または別のUEから受信された)測定と同様に共有された測定を受信する任意のUEは、任意の測定が信頼できないのかどうかを決定するために測定を交差検証し得る。測定が信頼できないと決定するUEは、その測定をさらに処理および/もしくは共有するのを控え得、これは、シグナリングオーバーヘッドを低減し得、UEによる測定のさらなる処理のために電力を使用することを回避し得、サーバ400による処理を低減し得、ならびに/または測位精度および/もしくはレイテンシを改善し得る。
【0142】
[00165]段階1460において、代表でないUE、ここでは、UE1302、1303は、代表UE、ここでは、UE1301とそれぞれの位置情報1461、1462を共有する。共有された位置情報は、それぞれのUEによって決定された(あるいは、たとえば、別の極近接UEから取得された)位置情報の全部または一部であり得る。副段階1463において、UE1301は、測定が信頼できないのかどうかを決定するために(たとえば、UE1301~1303またはUE1301が1つまたは複数の測定を取得した他の極近接UEのいずれかによって行われる)1つまたは複数の測定に対して交差検証を実施するために位置情報1461、1462を使用し得る。測定が信頼できないとUE1301が決定する場合、UE1301は、その測定をさらに処理および/または共有するのを控え得る。UE1301は、サーバ400に位置情報1464を送信する。位置情報1464は、UE1301によって決定される位置情報の一部または全部、UE1302、1303から受信された位置情報1461、1462の一部または全部、および/またはUE1301と位置情報を共有した(VUE1305中にない)1つまたは複数の他の極近接UEからの位置情報を含み得る。UEベースの測位モードでは、位置情報1464は、ロケーション推定を含むことになる。UE1301がクライアントである場合、またはドナーUE1302、1303のうちの1つがクライアントであり、UE1301が、クライアントと位置情報1464を共有する場合、サーバ400は、クライアントに位置情報1464を送信することも送信しないこともある。UE1301が、クライアントでないか、またはクライアントに位置情報を与えない場合、サーバ400は、クライアント(たとえば、UE1302、1303のうちの1つまたは別のUEまたは別のエンティティ)にロケーション推定を与え得る。
【0143】
[00166]段階1470において、UE支援型測位のために、サーバ400は、段階1460において受信された位置情報を処理し、VUE1305のためのロケーション推定を与える。プロセッサ410は、UE1301~1303のいずれかがロケーションクライアントである場合、VUE1305のためのロケーション推定1471を決定し、VUE1305の代表UE、ここでは、UE1301にロケーション推定1471を送信するために位置情報1464の一部または全部を使用し得る。UE1301は、UE1301~1303のどれがロケーションクライアントであるのかに基づいてロケーション推定1471を示す、それぞれ、UE1302、1303のうちの一方または両方にロケーション推定メッセージ1472、1473を送信することによってロケーション推定1471を受信することに応答し得る。ロケーション推定1471は、VUE1305の仮想UE-ID(VUE-ID)を含み得る。UE1301は、どのUEがロケーション推定1471を送るべきかを決定するためにVUE-IDを使用し得る。
【0144】
[00167]
図15を参照し、
図1~
図9および
図12~
図14をさらに参照すると、代表なしの仮想UE1305中で位置情報を共有し、仮想UE1305のためのロケーション推定を決定するためのシグナリングおよびプロセスフロー1500は、図示された段階を含む。フロー1500は、段階が追加され、並べ替えられ、および/または削除され得るので、一例である。信号は、フロー1500中にUE1301、1302、1303およびサーバ400の間で直接交換され得、および/またはTRP300を介して交換され得る。
【0145】
[00168]段階1510、1520、1540、および1550は、段階1410、1420、1440、および1450と同じまたは同様である。段階1510、1520において、VUE1305が、確立され、管理され、ADが、要求され、送出される。段階1540において、PRS1541、1542、1543が、UE1301~1303にTRP300によって配信される。段階1550において、PRSが測定され、交差検証が、UE1301~1303のいずれかによって実施され得る。
【0146】
[00169]段階1530において、位置情報の責任が割り当てられる。この例では、代表なしに、測位エンティティ800は、それぞれ、UE1301~1303にPIRメッセージ1531、1532、1533を送る。PIRメッセージ1531~1533は、何の位置情報を取得すべきか、および場合によっては、何の位置情報をサーバ400に報告すべきかに関してUE1301~1303のそれぞれの責任を示す。段階1430に関する説明と同様に、(1つまたは複数のUEセット中の)UE1301~1303のうちの2つ以上は、SL通信1534、1535、1536を交換し、位置情報の責任をネゴシエートし得る。
【0147】
[00170]段階1560において、UE1301~1303は、それぞれの位置情報1561、1562、1563を送信する。UE1301~1303は、(段階1460の場合のように)代表に送られることなしに(場合によっては、TRP300を通して)サーバ400に位置情報1561~1563を送信する。
【0148】
[00171]段階1570において、サーバ400は、VUE1305のためのロケーション推定を決定し、UE1301~1303にロケーション推定を分散させる。サーバ400は、段階1470の場合のように代表UEにロケーション推定を送る代わりに、それぞれ、UE1301、1302、1303に1つまたは複数のロケーション推定メッセージ1571、1572、1573中でロケーション推定を送信し得る。サーバ400は、もしあれば、UE1301~1303のどれがロケーションクライアントであるのかに基づいてメッセージ1571~1573のうちの1つまたは複数を送り得る。
【0149】
[00172]
図16を参照し、
図1~
図15をさらに参照すると、UEグループを管理する方法1600は、図示された段階を含む。しかしながら、方法1600は例であり、限定するものではない。方法1600は、たとえば、段階が追加され、除去され、並べ替えられ、組み合わせられ、同時に実施され、および/または単一の段階が複数の段階へとスプリットされるようにすることによって、変えられ得る。
【0150】
[00173]段階1610において、方法1600は、複数のUEのうちの少なくとも1つの他のUEに対する複数のUEの各々の近接度に基づいてUEグループの複数のUEを決定することを含む。たとえば、測位エンティティ800は、UEの近接度、たとえば、VUE1305のためのUE1301、1302、1303の近接度に基づいてVUEのUEを決定する。測位エンティティ800は、サーバ400および/またはUE1301~1303からの情報に基づいて近接度を決定し得る。プロセッサ810は、場合によっては、メモリ830と組み合わせて、場合によっては、トランシーバ820(たとえば、アンテナおよびワイヤレス送信機および/もしくはワイヤレス受信機、ならびに/またはワイヤード受信機および/もしくはワイヤード送信機)と組み合わせて、UEグループの複数のUEを決定するための手段を備え得る。
【0151】
[00174]段階1620において、方法1600は、通信デバイスからUEグループの複数のUEのうちの少なくとも1つに、UEグループの表示を送信することを含む。たとえば、測位エンティティ800は、VUE要求1332~1334のうちの1つまたは複数(たとえば、UE1301がVUE1305の代表である場合、VUE要求1332(および、場合によっては、VUE要求1334)、または、VUE1305のための代表がない場合、VUE要求1332、1334)を送る。別の例として、測位エンティティは、UE1303にVUEメンバーシップ要求メッセージ1341を送る。他の例として、測位エンティティは、受入れ/拒否メッセージ1327、1328、1342のうちの1つまたは複数を送る。プロセッサ810は、場合によっては、メモリ830と組み合わせて、トランシーバ820(たとえば、アンテナ(たとえば、アンテナ246、346、または446))およびワイヤレス送信機(たとえば、それぞれ、ワイヤレス送信機242、342、442)ならびに/またはワイヤード送信機(たとえば、ワイヤード送信機252、352、452)と組み合わせて、UEグループの表示を送信するための手段を備え得る。
【0152】
[00175]方法1600の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。例示的な実装形態では、UEグループの表示は、グループ識別情報を含む。たとえば、グループ表示は、グループ(および、場合によっては、グループメンバー)を識別するVUE-IDを含み得る。明示的または暗黙的な命令は、VUE-IDが(グループの代表を通過することなしに)ネットワークエンティティに直接位置情報とともに含まれることを命令するために含まれ得る。別の例示的な実装形態では、方法1600は、要求された位置情報を与えるために選択されたUEのためのUEグループの複数のUEのうちの選択されたUEに測位要求を送信することを備える。たとえば、測位エンティティ800のVUE位置情報管理ユニット860は、それぞれのUE1301~1303が与えることになる測位情報を示すPIRメッセージ1431またはPIRメッセージ1531~1533を送信する。測位情報は、1つもしくは複数の測定、1つもしくは複数の処理された測定、および/または1つもしくは複数のロケーション推定であり得る。プロセッサ810は、場合によっては、メモリ830と組み合わせて、場合によっては、トランシーバ820(たとえば、アンテナおよびワイヤレス送信機および/またはワイヤード送信機)と組み合わせて、測位要求を送信するための手段を備え得る。別の例示的な実装形態では、方法1600は、UEグループの複数のUEのうちの指定されたUEと要求された位置情報を共有するために選択されたUEのためのUEグループの複数のUEのうちの選択されたUEに共有要求を送信することを備える。共有要求は、選択されたUEに間接的に送信され得る。たとえば、UE1302、1303を対象とするPIRメッセージ1431の部分は、UE1302、1303がVUE1305のための代表として働いているUE1301と位置情報を共有することを示し得る。測位情報は、1つもしくは複数の測定、1つもしくは複数の処理された測定、および/または1つもしくは複数のロケーション推定であり得る。プロセッサ810は、場合によっては、メモリ830と組み合わせて、場合によっては、トランシーバ820(たとえば、アンテナおよびワイヤレス送信機および/またはワイヤード送信機)と組み合わせて、共有要求を送信するための手段を備え得る。
【0153】
[00176]同じくまたは代替的に、方法1600の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。例示的な実装形態では、方法1600は、UEグループの複数のUEのすべての近接度に基づいてUEグループの複数のUEを決定することを含む。たとえば、仮想UE管理ユニット850は、VUEのメンバーを決定するために(たとえば、最も近いUEに対するUEの近接度だけでなく)すべての他の予想されるVUEグループメンバーに対するそれぞれの予想されるUEの近接度を使用する。これは、UEの何らかのペアが互いに極めて近接しているが、(たとえば、測位精度、VUEのメンバーごとの1つのロケーション推定の実行可能性などを保証するのを助けるために)ペアが互いに近接していないが、同じVUE中に依然として含まれることを防げるのを助ける。プロセッサ810は、場合によっては、メモリ830と組み合わせて、場合によっては、トランシーバ(たとえば、アンテナおよびワイヤレス受信機および/もしくはワイヤレス送信機、ならびに/またはワイヤード受信機および/もしくはワイヤード送信機)と組み合わせて、UEグループの複数のUEを決定するための手段を備え得る。別の例示的な実装形態では、方法1600は、予想されるUEグループメンバーを示す加入要求を受信することと、加入要求を受信したことに応答してUEグループの複数のUE中に予想されるUEグループメンバーを含めるべきかどうかを決定することとを含む。たとえば、測位エンティティのVUE管理ユニット850は、(予想されるメンバーおよび/またはVUEの代表から)VUE要求1325、1326、1341のうちの1つまたは複数を受信し、要求元UEを含むようにまたはVUEに要求元UEを追加するようにVUEを形成すべきかどうかを決定する。測位エンティティは、直接またはVUEのための代表を介して要求側から要求を受信し得る。プロセッサ810は、場合によっては、メモリ830およびトランシーバ(たとえば、アンテナおよびワイヤレス受信機および/またはワイヤード受信機)と組み合わせて、共有要求を受信するための手段を備え得、プロセッサ810は、場合によっては、メモリ830と組み合わせて、UEグループ中に予想されるUEを含めるべきかどうかを決定するための手段を備え得る。別の例示的な実装形態では、方法1600は、予想されるUEグループメンバーへの新しいサイドリンク接続を検出することと、予想されるUEグループメンバーへの新しいサイドリンク接続を検出したことに応答してUEグループの複数のUE中に予想されるUEグループメンバーを含めるべきかどうかを決定することとを含む。たとえば、VUE要求1325、1326、1341のうちの1つまたは複数は、VUEの既存のメンバーとの新しいSL接続の表示であり得る。別の例として、測位エンティティは、VUEの現在のメンバーと現在VUEのメンバーでないUEとに関与する新しいSL接続の表示をサーバ400から受信し得る。VUE管理ユニット850は、(たとえば、VUEのすべてのメンバーに対する予想されるUEの近接度、予想されるUEの処理能力などに基づいて)VUE中に予想されるUEを含める(たとえば、招待する)べきかどうかを決定することによって新しいSL接続の表示に応答し得る。プロセッサ810は、場合によっては、メモリ830およびトランシーバ(たとえば、アンテナおよびワイヤレス受信機および/またはワイヤード受信機)と組み合わせて、新しいサイドリンク接続を検出するための手段を備え得、プロセッサ810は、場合によっては、メモリ830と組み合わせて、UEグループ中に予想されるUEを含めるべきかどうかを決定するための手段を備え得る。別の例示的な実装形態では、方法1600は、UEグループの複数のUEのうちの1つまたは複数のUEからそれぞれの位置情報を収集し、ネットワークエンティティにそれぞれの位置情報を送信することによって選択されたUEがUEグループの代表として働くことを示す代表表示をUEグループの複数のUEのうちの選択されたUEに送信することを備える。たとえば、受入れ/拒否メッセージ1327および/またはVUE要求1332は、UE1301がVUE1305のための代表として働くことの表示(たとえば、要求または命令)を含み得る。表示は、どのUEから代表がサーバ400に送ることになる位置情報を取得するのかと、どのUEに代表がロケーション情報、たとえば、サーバ400からのロケーション推定を与えることになるのかとを含み得る。VUE管理ユニット850は、たとえば、代表UEおよび他のUEの近接度、処理能力などに基づいて(同じであることも異なることもある)UEのこれらのセットを決定し得る。プロセッサ810は、場合によっては、メモリ830およびトランシーバ(たとえば、アンテナおよびワイヤレス送信機および/またはワイヤード送信機)と組み合わせて、代表表示を送信するための手段を備え得る。
【0154】
[00177]同じくまたは代替的に、方法1600の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。例示的な実装形態では、方法1600は、UEグループの新しいメンバー、UEグループの前のメンバーの除去、またはそれらの組合せを示すグループ変更表示を送信することを含む。たとえば、VUE管理ユニット850は、VUE1305への1つまたは複数の変更、たとえば、VUE1305のメンバーシップの1つまたは複数の変更を示すためにGCメッセージ1361~1363のうちの1つまたは複数を送り得る。グループIDは、たとえば、(たとえば、共通する1つまたは複数のメンバーをもつ)複数のグループの間の曖昧さを除去するためにグループ変更表示を与えられ得る。プロセッサ810は、場合によっては、メモリ830およびトランシーバ(たとえば、アンテナおよびワイヤレス送信機および/またはワイヤード送信機)と組み合わせて、グループ変更表示を送信するための手段を備え得る。別の例示的な実装形態では、グループ変更表示は、UEグループの前のメンバーの除去についての要求を受信することまたは通信デバイスとUEグループの前のメンバーとの間のサイドリンク接続の損失のうちの少なくとも1つに応答してUEグループの前のメンバーの除去を示す。たとえば、VUE管理ユニット850は、除去についての要求、たとえば、VUEメンバーシップ終了要求1352を受信したことに応答しておよび/または測位エンティティ800がVUE1305のUEの部分である状態でSL接続が測位エンティティ800とVUE1305の別のメンバーとの間で喪失されたと決定することに応答してUEがVUEから除去されることになると決定し得る。
【0155】
[00178]
図17を参照し、
図1~
図15をさらに参照すると、第1のUEから位置情報を与える方法1700は、図示された段階を含む。しかしながら、方法1700は例であり、限定するものではない。方法1700は、たとえば、段階が追加され、削除され、並べ替えられ、組み合わせられ、同時に実行され、および/または単一の段階が複数の段階へと分割されるようにすることによって、変えられ得る。
【0156】
[00179]段階1710において、方法1700は、第1のUEにおいて、第1のUEと第2のUEとを含むUEのグループを示すUEグループ表示を受信することを含む。たとえば、UE1301は、たとえば、受入れ/拒否メッセージ1327またはVUE要求1332を介して段階1510においてVUE-IDを受信する。別の例として、UE1302は、たとえば、受入れ/拒否メッセージ1328および/もしくは受入れ/拒否メッセージ1329、またはVUE要求1333および/もしくはVUE要求1334を介して段階1510においてVUE-IDを受信する。プロセッサ710(たとえば、位置情報共有ユニット770)は、場合によっては、メモリ730と組み合わせて、トランシーバ720(たとえば、アンテナ246およびワイヤレス受信機244)と組み合わせて、UEグループ表示を受信するための手段を備え得る。
【0157】
[00180]段階1720において、方法1700は、サイドリンク通信を使用して第1のUEによって、第1のUEによって決定されることになる第1の位置情報、または第2のUEによって決定されることになる第2の位置情報、またはそれらの組合せを識別するために第2のUEと通信することを含む。たとえば、UE1301~1303の1つまたは複数のセットは、たとえば、UEの能力および/または利用可能なUEの処理リソースに基づいて位置情報の責任をネゴシエートするためにSL通信1434~1436、1534~1536を交換し得る。プロセッサ710(たとえば、位置情報共有ユニット770)は、場合によっては、メモリ730と組み合わせて、トランシーバ720(たとえば、ワイヤレス送信機242、ワイヤレス受信機244、およびアンテナ246)と組み合わせて、第1のUEによって決定されることになる第1の位置情報と第2のUEによって決定されることになる第2の位置情報とを決定するために第2のUEと通信するための手段を備え得る。
【0158】
[00181]方法1700の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。例示的な実装形態では、方法1700は、第1のUEにおいて第1の位置情報を決定することと、第1のUEからネットワークエンティティに、第1の位置情報と第1の位置情報に関連するUEグループ識別情報とを送信することとを含む。たとえば、UE1301のPRS測定ユニット750は、PRS1441もしくはPRS1541のうちの少なくともいくつかを測定するか、またはUE1302のPRS測定ユニット750は、PRS1442もしくはPRS1542のうちの少なくともいくつかを測定する。プロセッサ710(たとえば、PRS測定ユニット750)は、場合によっては、メモリ730と組み合わせて、トランシーバ720(たとえば、ワイヤレス受信機244およびアンテナ246)と組み合わせて、第1の位置情報を決定するための手段を備え得る。また、UE1301は、サーバ400に位置情報1464のうちの少なくとも一部もしくはサーバ400に位置情報1561のうちの少なくとも一部を送信し得るか、またはUE1302は、(代表として働く)UE1301に位置情報1461のうちの少なくとも一部もしくはサーバ400に位置情報1562のうちの少なくとも一部を送信し得る。UE1301、1302は、たとえば、VUE1305のためのロケーション推定の決定を容易にするためにおよび/またはVUE1305(およびそれらのメンバー)とロケーション推定を関連付ける際に使用するために位置情報1461、1464、1561、1562(と同じまたは異なるメッセージ中でそれ)に関連するVUE1305のVUE-IDを送信し得る。プロセッサ710(たとえば、位置情報共有ユニット770)は、場合によっては、メモリ730と組み合わせて、トランシーバ720(たとえば、ワイヤレス送信機242およびアンテナ246)と組み合わせて、第1の位置情報とグループ識別情報とを送信するための手段を備え得る。別の例示的な実装形態では、方法1700は、UEにおいて第1の位置情報を決定することと、第1のUEにおいて、第1のUEおよび第2のUEとは別個の第3のUEがUEグループの代表であるという代表表示を受信することと、代表表示を受信することに基づいて第1のUEから第3のUEに、第1の位置情報と第1の位置情報に関連するUEグループ識別情報とを送信することとを含む。たとえば、第1および第2のUEは、UE1302、1303であり得、UE1303に送信される受入れ/拒否メッセージ1342は、UE1301が(VUE1305のための)代表であるという表示を含み得、UE1303は、UE1301が代表であるという表示を受信していることに基づいてUE1301に位置情報1462を送信し得る。プロセッサ710(たとえば、位置情報共有ユニット770)は、場合によっては、メモリ730と組み合わせて、トランシーバ720(たとえば、ワイヤレス受信機244およびアンテナ246)と組み合わせて、代表表示を受信するための手段を備え得、プロセッサ710(たとえば、位置情報共有ユニット770)は、場合によっては、メモリ730と組み合わせて、トランシーバ720(たとえば、ワイヤレス送信機242およびアンテナ246)と組み合わせて、代表表示を受信することに基づいて第3のUEに第1の位置情報とグループ識別情報とを送信するための手段を備え得る。
【0159】
[00182]同じくまたは代替的に、方法1700の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。例示的な実装形態では、方法1700は、第1のUEにおいて第1の位置情報を決定することと、第1のUEにおいて、第2のUEがUEグループの代表であるという代表表示を受信することと、代表表示を受信することに基づいて第1のUEから第2のUEに第1の位置情報を送信することとを含む。たとえば、第1および第2のUEは、UE1302、1301であり得、受入れ/拒否メッセージ1328および/または受入れ/拒否メッセージ1329は、UE1301が代表であることを示し、UE1302は、UE1301が代表であるという表示を受信していることに基づいてUE1301に位置情報1461を送信する。プロセッサ710(たとえば、位置情報共有ユニット770)は、場合によっては、メモリ730と組み合わせて、トランシーバ720(たとえば、ワイヤレス受信機244およびアンテナ246)と組み合わせて、代表表示を受信するための手段を備え得、プロセッサ710(たとえば、PRS情報共有ユニット770)は、場合によっては、メモリ730と組み合わせて、トランシーバ720(たとえば、ワイヤレス送信機242およびアンテナ246)と組み合わせて、代表表示を受信することに基づいて第2のUEに第1の位置情報を送信するための手段を備え得る。別の例示的な実装形態では、方法1700は、第1のUEにおいて、第1のPRSリソース測定を決定するためにPRSリソースを測定することと、第1のUEにおいて第2のPRSリソース測定を受信することと、第1のUEにおいて、第1のPRSリソース測定と第2のPRSリソース測定とを比較することと、第1のPRSリソース測定とは容認できないほど異なる第2のPRSリソース測定に基づいて第1のUEから、第2のPRSリソース測定に基づく第3の位置情報を送信することなしに第1のUEから、第1のPRSリソース測定に基づいて第1の位置情報を送信することとを含む。たとえば、UE1301のPRS測定ユニット750は、PRS1441もしくはPRS1541のうちの少なくともいくつかを測定するか、またはUE1302のPRS測定ユニット750は、PRS1442もしくはPRS1542のうちの少なくともいくつかを測定する。プロセッサ710(たとえば、PRS測定ユニット750)は、場合によっては、メモリ730と組み合わせて、トランシーバ720(たとえば、ワイヤレス受信機244およびアンテナ246)と組み合わせて、PRSリソースを測定するための手段を備え得る。また、交差検証は、段階1450および/もしくは副段階1463、または段階1550において実施され得、信頼できない位置情報が、位置情報1461、1462、1464、1561~1563のうちの1つまたは複数の部分として送信されることから保留され得る。測定が、しきい値よりも大きく別の同様の測定とは異なり、たとえば、後でUEに到着したPRSリソースからのものである容認できないほど異なる測定によって決定される非見通し線(NLOS)経路からのものである他の測定よりも可能性が高い場合、測定は、容認できないほど異なると見なされ得る。プロセッサ710(たとえば、位置情報共有ユニット770)は、場合によっては、メモリ730と組み合わせて、トランシーバ720(たとえば、ワイヤレス受信機244およびアンテナ246)と組み合わせて、第2のPRSリソース測定を受信するための手段を備え得、プロセッサ710は、場合によっては、メモリ730と組み合わせて、第1および第2のPRSリソース測定を比較するための手段を備え得、プロセッサ710(たとえば、位置情報共有ユニット770)は、場合によっては、メモリ730と組み合わせて、トランシーバ720(たとえば、ワイヤレス送信機242およびアンテナ246)と組み合わせて、第3の位置情報を送信することなしに第1の位置情報を送信するための手段を備え得る。
【0160】
[00183]交差検証
[00184]測定の交差検証は、極めて近接した別個のUEによって行われる測定から信頼できない測定を識別するために使用され得る。信頼できない測定の通知は、信頼できない測定を行ったUEに与えられ得る。信頼できない測定は、破棄され、および/または使用もしくは送信されず、したがって、信頼できない測定の送信および/または処理オーバーヘッドを回避し、ターゲットUEのロケーション推定に対する信頼できない測定の使用の潜在的な負の影響を回避し得る。信頼できないものとしてネイバーUEからの測定を識別するUEは、取得すべきネイバーUEのための1つまたは複数の測定を提案し得、たとえば、測定すべきネイバーUEのための1つまたは複数のPRSビームを提案し得る。高い測位精度要件(たとえば、IIOT(産業用モノのインターネット)要件)をもつターゲットUEの場合、UEは、ネイバーUEからの測定を直接使用しないことがあるが、ターゲットUEによって行われる測定が信頼できるのかどうかを決定するために交差検証のためにネイバーからの測定を使用し得る。測定は、(たとえば、適宜に(たとえば、所望される場合)各UEがUE固有のフォーマットにマッピングすることができるUEに一般的なフォーマットでPRSを識別する)統一されたまたはUEに一般的なフォーマットでネイバーUEとの間で共有され得る。
【0161】
[00185]
図18を参照すると、信頼できないPRS測定を識別する方法1800は、図示された段階を含む。しかしながら、方法1800は例であり、限定するものではない。方法1800は、たとえば、段階が追加され、除去され、並べ替えられ、組み合わせられ、同時に実施され、および/または単一の段階が複数の段階へとスプリットされるようにすることによって、変えられ得る。
【0162】
[00186]段階1810において、また
図19を参照すると、UE1およびUE2と標示された2つのUE1910、1920がPRS測定の共有をネゴシエートする。UE1910、1920の各々は、UE700の一例である。この例では、UE1は、ドナーUEであるUE2から1つまたは複数の測定を受信することになる受取り側UEである。UEの各々の位置情報共有ユニット770は、処理能力と測定共有能力とに関して通信し、たとえば、UE1が、1つまたは複数の同様の測定、たとえば、UE1によって行われ、UE2から受信される同じPRSリソースなどの同じTRPからの、または同じTRPリソースセット中のPRSリソースのPRSリソースを有することになることを保証するために(個別利益の共有またはグループ利益の共有のために)測定共有をネゴシエートし得る。UEはまた、何のPRS測定を各UEが行うことになるのかをネゴシエートし得る。ネゴシエーションは、UEに一般的な識別情報、たとえば、UEに一般的なPRS-IDを使用し得る。同じPRSリソースもしくはPRSリソースセットまたは同じTRPに関して行われる測定は、交差検証され得る。たとえば、UE1とUE2とによって行われたTRPからの同じPRSリソースのタイミング測定は、交差検証され得るが、1つのTRP、たとえば、TRP1930からのPRSリソースのタイミング測定は、別のTRP、たとえば、TRP1940からの別のPRSリソースのタイミング測定と確実に交差検証されないことがあり、ここで、2つのTRP1930、1940は、共同設置されない。
【0163】
[00187]段階1820において、受取り側UE、この例ではUE1は、少なくとも1つの第1のPRS測定を取得するために少なくとも1つの第1のPRSリソースを測定する。UE1のPRS測定ユニット750は、段階1810においてネゴシエートされた同様のPRS測定に対応する1つまたは複数のPRSリソースを測定し、(たとえば、UE2から受信されることになる測定とは異なる)1つまたは複数の他の測定を行い得る。
図19に示されている例では、UE1は、TRP1930からのPRSリソース1を測定する。
【0164】
[00188]段階1830において、UE1は、UE2から、第2のPRSリソースの測定に基づいて、第2のPRS測定を受信する。説明の簡単のために、方法1800の説明は、ただ1つのPRS測定が共有されると仮定するが、2つ以上の測定が、行われ、共有され、交差検証され得る。受取り側UEは、周期的な/半永続的な/非周期の(P/AP/SP)PRS測定の共有についての要求をドナーUEに送る。ドナーUEは、受取り側UEに第2のPRS測定を送る。ドナーUEは、受取り側UEからの共有要求とは無関係に、第2のPRS測定を行い、および/または共有し得る。たとえば、
図19に示されているように、UE2は、TRP1930からのPRSリソース2を測定し、サイドリンク接続1950を介してUE1にPRSリソース2の測定を与える。
【0165】
[00189]段階1840において、交差検証のために(たとえば、測定がUE1によって行われたかのようにUE2によって行われた測定を使用するために)UE1とUE2とがお互いに許容できる近接度内にあるのかどうかついて照会が行われる。たとえば、UE1は、たとえば、段階930(たとえば、ロケーションを比較すること、RTTを決定すること、通信接続を行うこと、信号強度を検出することなど)に関して説明されたように、様々な技法のうちの1つまたは複数を使用してUE2がしきい値距離内にあるのかどうかを決定し得る。段階1840における照会は、異なる時点に、たとえば、段階1810の前に行われ得る。交差検証のためにそれらの測定を使用するために許容できる近接度内にUEがない場合、段階1880において、方法1800は、第1および第2のPRS測定を交差検証することを試みることなしに終了する。UEが許容できる近接度内にある場合、方法1800は段階1850に進む。
【0166】
[00190]段階1850において、第1のPRS測定と第2のPRS測定とが実質的に同様であるのかどうかに関する照会が行われる。たとえば、UE1910の交差検証ユニット780は、第1および第2の測定が顕著に、たとえば、しきい値量よりも大きく異なるのかどうかを決定し得る。たとえば、交差検証ユニット780は、測定の間の大きさの差がしきい値を超えるのかどうかまたは測定の比がしきい値を超えるのかどうかを決定し得る。交差検証ユニット780は、たとえば、以下の通りであるのかどうかを決定し得、
【0167】
【0168】
ここで、M1は、UE1によって測定された第1のPRSリソースの時間測定であり、M2は、UE2によって測定された第2のPRSリソースの時間測定であり、Tは、しきい値である。第1のPRSリソースは、第2のPRSリソースと同じまたは同様のものであり、たとえば、(測定が何のためのものであるのかに応じて、したがって、同じPRSリソースセットからのものであるのか同じTRPからのものであるのかが十分である)同じTRPからのものであるのか、または同じPRSリソースセットからのものである。測定がしきい値の類似性内にある場合、2つの測定は、どちらも(TRPからUEまでLOS経路、たとえば、経路1911、1912を進んだPRSリソースからの)良好な/信頼できる測定であるか、またはどちらも(TRPからUEまでNLOS経路を進んだPRSリソースからの)不良の/信頼できない測定であり得る。どちらにしても、方法1800は、段階1880において終了し、測定のうちの1つまたは複数が使用されるかもしくは無視され得るか、または測定が信頼できるのか信頼できないのかを識別することを試みるために別の技法が使用され得る。測定が、しきい値類似性よりも大きく異なる場合、測定のうちの1つは、(たとえば、経路1913などのNLOS経路を進んだPRSリソースからの)信頼できない測定であり、他の測定は、場合によっては信頼できる測定であり、方法1800は、信頼できない測定の識別のための段階1860に進む。
【0169】
[00191]段階1850に使用されるしきい値は、測定が信頼できないと決定されるのか場合によっては信頼できる/信頼できないと決定されるのかに影響を及ぼし、様々なファクタのうちの1つまたは複数に基づき得る。たとえば、しきい値は、UE1910、1920の間の分離距離、測定の不確かさ、および/または測定の分解能に基づき得る。分離距離は、SL-RTT、推定されたRSSI、および/もしくは推定されたRSRPを使用した1つもしくは複数の測距測定、送信電力および経路損失、飛行時間(TOF)、ならびに/または1つもしくは複数のセンサ(たとえば、レーダ、LIDAR)測定などの1つまたは複数のファクタに基づいて決定され得る。送信電力および経路損失は、知られている送信電力で送られる信号を受信するための知られている最大距離に基づいてUEの最大分離を与え得る。任意の特定の測定のための測定の不確かさは、ある範囲の値、または測定値の境界、またはレベルインジケータであり得る。異なるファクタが測定分解能または異なる測定に影響を及ぼし得る。たとえば、角度測定の場合、ビーム幅が、しきい値を決定すると考慮され得、しきい値がより小さくなり得るように、より小さいビーム幅がより精細な角度分解能を与える。別の例として、空間測定の場合、アンテナの数が、しきい値を決定すると考慮され得、しきい値がより小さくなり得るように、より多くのアンテナがより精細な空間分解能を与える。別の例として、タイミング測定の場合、利用可能な帯域幅が考慮され得、しきい値がより小さくなり得るように、より大きい帯域幅は一般により精細なタイミング分解能を意味する(分解能は、帯域幅の逆数にほぼ比例する)。ファクタの組合せは、類似性しきい値の値、たとえば、しきい値時間または時間範囲を決定するために組み合わされた範囲または不確かさを決定するときに考慮され得る。ファクタおよび/またはしきい値は、UEに支援データ中で与えられ得る。
【0170】
[00192]段階1860において、PRS測定のうちの1つは、第1および第2のPRS測定に対応するPRSリソースのタイミングに基づいて信頼できないものとして識別され得る。信頼できないPRS測定を決定するためにタイミングがどのように使用されるのかは、関与するPRS測定の種類、たとえば、PRS測定がタイミング測定であるのか(およびどんなタイプのタイミング測定であるのか)または角度測定であるのかに依存し得る。
【0171】
[00193]タイミング測定の場合、到着時間(および、場合によっては、電力レベル)は、信頼できない測定および場合によっては信頼できる測定を識別するために使用され得る。RTT測定の場合、交差検証ユニット780は、場合によっては信頼できる測定として以前に到着したPRSリソースに対応するPRS測定と信頼できない測定として後で到着したPRSリソースに対応するPRS測定とを識別し得る。PRS測定は、同じサイト(たとえば、同じTRPまたは異なるがコロケートされたTRP)、または同じTRPもしくは(同じTRPのための)同じPRSリソースセット、または(同じTRPおよびリソースセットのための)同じPRSリソースに対応し得る。RSTD測定の場合、交差検証ユニット780は、場合によっては信頼できる測定としてより小さいRSTDに対応するPRS測定と信頼できない測定としてより大きいRSTDに対応するPRS測定とを識別し得、第1および第2のPRS測定は、同じセルの同じPRSリソースまたは異なるPRSリソースに関して決定される。PDP(電力遅延プロフィル)測定である第1および第2のPRS測定の場合、交差検証ユニット780は、信頼できない測定を識別するために第1および第2のPRS測定の間の差を決定するためにRSRPの機能と第1および第2のPRS測定の各々の対応するタイムスタンプとを使用するように構成され得る。交差検証ユニット780は、たとえば、第1のPRS測定と第2のPRS測定との間の差を定義するためにタイムスタンプとRSPRとを使用してノルム、Fノルム(フロベニウスノルム)、またはL1/L2ノルムを決定し得る。交差検証ユニット780は、場合によっては信頼できる測定として最古のタイムスタンプを含んでいるまたはPDPのN個の最も強いピークのタイムスタンプの合計がより小さいPDPを識別し得る。後のタイムスタンプまたはより大きいタイムスタンプの和をもつPDPの場合、交差検証ユニット780は、2つのPDPの間の差のノルムがしきい値内にある場合は場合によっては信頼できるものとしてこのPDPを識別し、差のノルムがしきい値を超える場合は信頼できない測定としてこのPDPを識別し得る。
【0172】
[00194]角度測定の場合、交差検証ユニット780は、信頼できない測定と場合によっては信頼できる測定とを識別するために到着時間を使用し得る。たとえば、前に到着したPRSリソースに対応する角度測定は、場合によっては信頼できる測定として識別され得、後で到着したPRSリソースに対応する角度測定は、信頼できない測定として識別され得る。ダウンリンクAoDは、PRSリソースのRSRPを使用して測定され得、前に到着したPRSリソースは、場合によっては信頼できる測定に対応し、後で到着したPRSリソースは、信頼できない測定に対応する。場合によっては信頼できる測定は、(UE1910の)局所座標系(LCS)を使用してまたは(たとえば、地球に相対的な)グローバル座標系(GCS)を使用してUE1910(たとえば、位置情報報告ユニット760)によって与えられ得る。報告される角度測定がLCSに関して与えられる場合、UE1910はまた、報告される角度とともにUE1910の向きを与えなければならない。
【0173】
[00195]交差検証ユニット780は、タイミング値なしに電力値を使用して測定を交差検証しようと試み得る。たとえば、より高いRSRPをもつ測定は、場合によっては信頼できる測定として識別され得、より低いRSRPをもつ測定は、信頼できない測定として識別され得る。しかしながら、後で到着したPRSリソースが前に到着したPRSリソースよりも高いRSRPを有し得るので、これらの識別は注意とともに与えられ得る。別の例として、しきい値を超えるRSRP値の間の差は、チャネルがUEの間で著しく変動することと、測定のうちの少なくとも1つが信頼できないことがあることとの表示であり得る。
【0174】
[00196]
図18の説明が2つの測定のみが考慮されると仮定するが、少なくとも2つの測定がしきい値類似性よりも大きく異なる限り、3つ以上の測定は交差検証され得る。3つ以上の測定の場合、最も前に到着したPRSリソースに対応する測定は、場合によっては信頼できる測定として識別され得、すべての他の測定は、信頼できないものとして識別され得る。
【0175】
[00197]1つまたは複数の他のファクタが、測定の信頼性を決定する際に、したがって、測位のために測定を使用すべきおよび/または報告すべきかどうかが分析され得る。たとえば、測定の品質メトリックが品質しきい値を下回る場合および/または測定中に存在する干渉が干渉しきい値を上回る場合、測定が信頼できないと決定され得る。
【0176】
[00198]段階1870において、UE1910、たとえば、交差検証ユニット780は、測定の不信頼性の信頼できない測定をメーカーに通知し、UE1910のためのロケーション推定を決定するための信頼できない測定を破棄するか、あるいはそれを使用または送信するのを控える。たとえば、(UE1910によって行われた)第1のPRS測定が信頼できないとして識別される場合、交差検証ユニット780は、位置情報報告ユニット760に通知し得、これは、UE支援型測位のための信頼できない測定を報告することを控えることによって通知に応答し得る。UE1910のプロセッサ710は、UEベースの測位のためのロケーション推定のために信頼できない測定を使用することを控え得る。別の例として、交差検証ユニット780は、位置情報共有ユニット770が信頼できない測定を共有することを控え得ることに応答して第1のPRS測定が信頼できないことを位置情報共有ユニット770に通知し得る。別の例として、(UE1920によって行われた)第2のPRS測定が信頼できないとして識別される場合、交差検証ユニット780は、対応するPRSを測定することおよび/または信頼できない測定を共有することおよび/またはUEベースの測位のために信頼できない測定を使用することおよび/またはUE支援型測位のために信頼できない測定を報告することを控えることによって通知に応答し得るUE1920に通知し得る。UE1910が第1のPRS測定を共有し、UE1920が第1および第2のPRS測定を交差検証することになることにUE1910が気づいている場合、UE1910は、第2のPRS測定が信頼できないとUE1920に通知すること控え得る。
【0177】
[00199]さらに、段階1870において、UE1910は、PRS測定の可能な信頼性および不信頼性に基づいてビームの管理を実施し得る。これは、測位のパフォーマンスを改善し、および/または、PRSビーム管理のオーバーヘッドを低減し得る。たとえば、(UE1910によって行われた)第1のPRS測定が信頼できない場合、UE1910は、信頼できないPRS測定に対応するPRSリソースの代わりに将来の測定のために1つまたは複数の推奨されるPRSビームを使用し得る(たとえば、
図19に示されているPRSリソース1の代わりにPRSリソース2を測定し得る)。推奨されるPRSビームは、最も強いRSRPまたは最も早いToAをもつビームであり得る。たとえば、第2のPRS測定は、第2のPRSリソースの(TRP、PRSリソースセット、およびPRSリソースを識別する)詳細なPRS-IDをもつUE1910にUE1920から与えられ、第1のPRS測定が信頼できないとして識別され、第2のPRS測定が場合によっては信頼できるとして識別される場合、UE1910のPRS測定ユニット750は、第1のPRSリソースの代わりに前に進む第2のPRSリソース(たとえば、少なくとも次のPRSセッション/インスタンス)を測定し得る。詳細なPRS-IDが第2のPRSリソースのために与えられなかった場合、UE1910の位置情報共有ユニット770は、UE1920に詳細なPRS-IDを要求し、次いで、第2のPRSリソースの詳細なPRS-IDを受信したことに応答して第2のPRSリソースを測定し得る。
【0178】
[00200]
図20を参照し、
図1~
図19をさらに参照すると、PRSを交差検証する方法2000は、図示された段階を含む。しかしながら、方法2000は例であり、限定するものではない。方法2000は、たとえば、段階が追加され、除去され、並べ替えられ、組み合わせられ、同時に実施され、および/または単一の段階が複数の段階へとスプリットされるようにすることによって、変えられ得る。
【0179】
[00201]段階2010において、方法2000は、第1のUEにおいて、第1のPRS測定を決定するために第1のPRSリソースを測定することを含む。たとえば、UE1910のPRS測定ユニット750は、PRS測定(たとえば、ToA、RSRPなど)を決定するためにPRSリソース(たとえば、PRSリソース1)を測定する。プロセッサ710は、場合によっては、メモリ730と組み合わせて、トランシーバ720(たとえば、ワイヤレス受信機244およびアンテナ246)と組み合わせて、PRSリソースを測定するための手段を備え得る。
【0180】
[00202]段階2020において、方法2000は、サイドリンク通信を介して第2のUEから、第2のPRSリソースの第2のPRS測定を受信することを含む。たとえば、UE1910は、サイドリンク接続1950を介してUE1920からPRS測定を受信する。第2のPRS測定は、たとえば、
図19に示されているようにPRSリソース2のものであり得るか、またはPRSリソース1のものであり得るか、または(TRP1930もしくはTRP1930とコロケートされることもコロケートされないこともある異なるTRP(たとえば、TRP1940)からの)別のPRSリソースのものであり得る。プロセッサ710は、場合によっては、メモリ730と組み合わせて、トランシーバ720(たとえば、ワイヤレス受信機244およびアンテナ246)と組み合わせて、第2のPRS測定を受信するための手段を備え得る。
【0181】
[00203]段階2030において、方法2000は、第2のPRS測定に対する第1のPRS測定の関係に基づいて第1のPRS測定または第2のPRS測定のうちの少なくとも1つが信頼できないのかどうかを決定することを含む。たとえば、UE1910の交差検証ユニット780は、たとえば、本明細書で説明されるように、測定のうちの少なくとも1つが信頼できないのかどうかを決定するために第1および第2のPRS測定を比較する。プロセッサ710は、場合によっては、メモリ730と組み合わせて、トランシーバ720(たとえば、ワイヤレス受信機244およびアンテナ246)と組み合わせて、第1のPRS測定または第2のPRS測定のうちの少なくとも1つが信頼できないのかどうかを決定するための手段を備え得る。
【0182】
[00204]方法2000の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。例示的な実装形態では、第1のPRS測定または第2のPRS測定のうちの少なくとも1つが信頼できないのかどうかを決定することは、第2のUEが第1のUEのしきい値近接度内にある場合にのみ、第1のPRS測定または第2のPRS測定のうちの少なくとも1つが信頼できないのかどうかを決定することを備える。たとえば、UE1910は、段階1840において、許容できる測位精度を与え、UE1910、1920が互いに許容できる程度近くにある場合にのみPRS測定のうちの少なくとも1つの信頼性を決定する間にUE1910、1920は、UE1920のPRS測定がUE1910のためのPRS測定として使用され得るのに十分互いに近接しているのかどうかを決定し得る。
【0183】
[00205]同じくまたは代替的に、方法2000の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。例示的な実装形態では、第1のPRS測定または第2のPRS測定のうちの少なくとも1つが信頼できないのかどうかを決定することは、第1のPRS測定がしきい値よりも大きく第2のPRS測定とは異なることに基づいて第1のPRS測定または第2のPRS測定のうちの少なくとも1つが信頼できないと決定することを備える。たとえば、UE1910の交差検証ユニット780は、第1および第2のPRS測定のうちの少なくとも1つが信頼できないと決定するために、第1および第2のPRS測定の(たとえば、式(1)に示されている)大きさ差がしきい値を超えるのかどうか、または第1および第2のPRS測定の比がしきい値を超えるのかどうかを決定し得る。別の例示的な実装形態では、方法2000は、第2のPRSリソースに対する第1のPRSリソースのタイミングに基づいて信頼できない測定として第1のPRS測定または第2のPRS測定を識別することを含む。たとえば、UE1910の交差検証ユニット780は、第1および第2のPRSリソースのどちらが後に、それぞれ、UE1910、1920に到着したのか(したがって、後のToA PRS測定を有するのか)を決定し、信頼できないと対応するPRS測定を識別し得る。別の例として、UE1910の交差検証ユニット780は、しきい値に対するPRSリソース(たとえば、ノルム、Fノルム、L1/L2ノルム)の時間と電力との関数に基づいて信頼できないPRS測定を決定し得る。別の例として、UE1910の交差検証ユニット780は、PRSリソースのどれがPDPの最古のタイムスタンプを含んでいないのかに基づいてまたはPRSリソースのどれがN個の最も強いPDPピークのタイムスタンプのより大きい合計を有するのかに基づいて信頼できないPRS測定を決定し得る。プロセッサ710は、場合によっては、メモリ730と組み合わせて、信頼できない測定として1のPRS測定または第2のPRS測定を識別するための手段を備え得る。別の例示的な実装形態では、方法2000は、第2のPRS測定が信頼できない測定として識別されることに基づいて第2のUEに、第2のPRS測定が信頼できないという表示を送信することを含む。たとえば、段階1870において、UE1910の交差検証ユニット780は、信頼できない測定についてUE1920に通知し得る。プロセッサ710は、場合によっては、メモリ730と組み合わせて、トランシーバ720(たとえば、ワイヤレス送信機242およびアンテナ246)と組み合わせて、第2のPRS測定が信頼できないという指示を送信するための手段を備え得る。別の例示的な実装形態では、方法2000は、第1のUEのための位置推定を決定するために信頼できない測定を使用するのを控えることをさらに備えることを含む。たとえば、段階1870において、UE1910のプロセッサ710は、位置情報(たとえば、ロケーション推定)を決定するために信頼できない測定を破棄するか、あるいは信頼できない測定を使用しないことがある。プロセッサ710は、場合によっては、メモリ730と組み合わせて、位置推定を決定するために信頼できない測定を使用することを控えるための手段を備え得る。別の例示的な実装形態では、方法2000は、ネットワークエンティティに信頼できない測定を送信することを控えることを含む。たとえば、段階1870において、UE1910の位置情報共有ユニット770は、共有された位置情報として別のUEに信頼できない測定(たとえば、第1のPRS測定)を送信しないことがあり、および/または位置情報報告ユニット760は、報告される位置情報としてサーバ400に信頼できない測定を送信しないことがある。プロセッサ710は、場合によっては、メモリ730と組み合わせて、信頼できない測定を送信することを控えるための手段を備え得る。別の例示的な実装形態では、方法2000は、第2のUEに、第1のPRS測定が信頼できない測定として識別されることに基づいて第2のPRSリソースのPRS-IDについての要求を送信することを含む。たとえば、第1のPRS測定が信頼できず、UE1920は、第2のPRSリソース測定のために第2のPRSリソースのPRSリソースレベルの詳細を与えなかった場合、段階1870において、UE1910の位置情報共有ユニット770は、UE1920に詳細なPRS-IDを要求し得る。プロセッサ710は、場合によっては、メモリ730と組み合わせて、トランシーバ720(たとえば、ワイヤレス送信機242およびアンテナ246)と組み合わせて、PRS-IDについての要求を送信するための手段を備え得る。別の例示的な実装形態では、方法2000は、第1のPRS測定が信頼できない測定として識別されることに基づいて第2のPRSリソースの次のインスタンスを測定することを含む。たとえば、UE1910のPRS測定ユニット750は、たとえば、処理能力を節約するために、第1のPRS測定が信頼できないと決定されたことに応答して(たとえば、第1のPRSリソースを測定することの代わりに、またはそれに加えて)第2のPRSリソースの少なくとも次のインスタンスを測定し得る。プロセッサ710は、場合によっては、メモリ730と組み合わせて、トランシーバ720(たとえば、ワイヤレス受信機244およびアンテナ246)と組み合わせて、第2のPRSリソースの次のインスタンスを測定するための手段を備え得る。別の例示的な実装形態では、方法2000は、第1のUEと第2のUEとの間の距離、または測定の不確かさ、または測定分解能、またはそれらの任意の組合せに基づいてしきい値を決定することを含む。プロセッサ710は、場合によっては、メモリ730と組み合わせて、場合によっては、トランシーバ720(たとえば、ワイヤレス受信機244およびアンテナ246)と組み合わせて、しきい値を決定するための手段を備え得る。トランシーバ720は、しきい値を決定する際に使用するための情報を取得するために使用され得る。
【0184】
[00206]実装例
[00207]第1の実装例
[00208]実装例が、以下の番号付けされた条項において提供される。
【0185】
[00209]1.第1のUE(ユーザ機器)であって、
トランシーバと、
メモリと、
トランシーバとメモリとに通信可能に結合されたプロセッサと
を備え、プロセッサは、
トランシーバを介して、第2のUEによって行われることになる第1のPRS測定(測位基準信号の測定)を識別するために第2のUEと通信することと、
サイドリンク通信を介して第2のUEからトランシーバを介して、第1のPRS測定に基づいて第1の位置情報を受信することと、
ネットワークエンティティにトランシーバを介して、第1の位置情報を送信することと
を行うように構成された、第1のUE。
【0186】
[00210]2.プロセッサは、第1のUEに対する第2のUEの近接度を決定することと、第1のUEに対する第2のUEの近接度が許容できる程度に近いことに基づいてネットワークエンティティに第1の位置情報を送信することとを行うようにさらに構成された、条項1に記載の第1のUE。
【0187】
[00211]3.プロセッサは、
第1のUEの許容できる近接度内の複数の候補UEを識別することと、
位置情報ドナーとして働くために、複数の候補UEの処理能力に基づいて複数の候補UEから第2のUEを選択することと
を行うようにさらに構成された、条項1に記載の第1のUE。
【0188】
[00212]4.プロセッサは、
第1のUEの許容できる近接度内の複数の候補UEを識別することと、
位置情報ドナーとして働くために、第1のUEに関連する第1のPRS構成と複数の候補UEの各々にそれぞれ関連する第2のPRS構成との重複に基づいて複数の候補UEから第2のUEを選択することと
を行うようにさらに構成された、条項1に記載の第1のUE。
【0189】
[00213]5.プロセッサは、
第1のUEの許容できる近接度内の複数の候補UEを識別することと、
位置情報ドナーとして働くために、第2のUEが、複数の候補UEのうちで、第1のUEに最も近いことに基づいて複数の候補UEから第2のUEを選択することと
を行うようにさらに構成された、条項1に記載の第1のUE。
【0190】
[00214]6.プロセッサは、周期的、半永続的、または非周期的のうちの1つの要求された周期で第1の位置情報を送信することを第2のUEに求める要求を第2のUEに送信するようにさらに構成された、条項1に記載の第1のUE。
【0191】
[00215]7.要求された周期は、第1の位置情報についての第1のUEの報告周期に基づく、条項6に記載の第1のUE。
【0192】
[00216]8.プロセッサは、第1のPRS測定について、送信/受信点(TRP)、またはTRPおよびPRSリソースセット、またはTRPおよびPRSリソースセットおよびPRSリソース、またはUE-ID(UE識別情報)、またはUE-IDおよびサイドリンク-PRSリソース関連IDを第2のUEに示すようにさらに構成された、条項1に記載の第1のUE。
【0193】
[00217]9.プロセッサは、第2のUE以外のデバイスによって行われる同様の測定と第1のPRS測定を比較することによって第1の位置情報中に示される第1のPRS測定を検証するようにさらに構成された、条項1に記載の第1のUE。
【0194】
[00218]10.プロセッサは、
第2のPRS測定を決定するためにPRSリソースを測定することと、
ネットワークエンティティにトランシーバを介して、第2のPRS測定に基づいて第2の位置情報を送信することと
を行うようにさらに構成された、条項1に記載の第1のUE。
【0195】
[00219]11.プロセッサは、第1のUEと第2のUEとを含むグループを示すグループ表示をもつ第1の位置情報をネットワークエンティティに送信するようにさらに構成された、条項1に記載の第1のUE。
【0196】
[00220]12.位置情報報告方法であって、
第2のUEによって行われることになる第1のPRS測定(測位基準信号の測定)を識別するために第2のUEと第1のUE(ユーザ機器)によって通信することと、
サイドリンク通信を介して第2のUEから第1のUEによって、第1のPRS測定に基づいて第1の位置情報を受信することと、
第1のUEからネットワークエンティティに、第1の位置情報を送信することと
を備える、方法。
【0197】
[00221]13.第1のUEに対する第2のUEの近接度を決定すること、ここにおいて、ネットワークエンティティに第1の位置情報を送信することは、第1のUEに対する第2のUEの近接度が許容できる程度に近いことに基づいてネットワークエンティティに第1の位置情報を送信することを備える、をさらに備える、条項12に記載の方法。
【0198】
[00222]14.
第1のUEの許容できる近接度内の複数の候補UEを識別することと、
位置情報ドナーとして働くために、複数の候補UEの処理能力に基づいて複数の候補UEから第2のUEを選択することと
をさらに備える、条項12に記載の方法。
【0199】
[00223]15.
第1のUEの許容できる近接度内の複数の候補UEを識別することと、
位置情報ドナーとして働くために、第1のUEに関連する第1のPRS構成と複数の候補UEの各々にそれぞれ関連する第2のPRS構成との重複に基づいて複数の候補UEから第2のUEを選択することと
をさらに備える、条項12に記載の方法。
【0200】
[00224]16.
第1のUEの許容できる近接度内の複数の候補UEを識別することと、
位置情報ドナーとして働くために、第2のUEが、複数の候補UEのうちで、第1のUEに最も近いことに基づいて複数の候補UEから第2のUEを選択することと
をさらに備える、条項12に記載の方法。
【0201】
[00225]17.周期的、半永続的、または非周期的のうちの1つの要求された周期で第1の位置情報を送信することを第2のUEに求める要求を第2のUEに送信することをさらに備える、条項12に記載の方法。
【0202】
[00226]18.要求された周期は、第1の位置情報についての第1のUEの報告周期に基づく、条項17に記載の方法。
【0203】
[00227]19.第2のUEに第1のUEによって、第1のPRS測定について、送信/受信点(TRP)、またはTRPおよびPRSリソースセット、またはTRPおよびPRSリソースセットおよびPRSリソース、またはUE-ID(UE識別情報)、またはUE-IDおよびサイドリンク-PRSリソース関連IDを示すことをさらに備える、条項12に記載の方法。
【0204】
[00228]20.第2のUE以外のデバイスによって行われる同様の測定と第1のPRS測定を比較することによって第1の位置情報中に示される第1のPRS測定を検証することをさらに備える、条項12に記載の方法。
【0205】
[00229]21.
第1のUEによって、第2のPRS測定を決定するためにPRSリソースを測定することと、
第1のUEからネットワークエンティティに、第2のPRS測定に基づいて第2の位置情報を送信することと
をさらに備える、条項12に記載の方法。
【0206】
[00230]22.第1のUEと第2のUEとを含むグループを示すグループ表示をもつ第1の位置情報をネットワークエンティティに送信することをさらに備える、条項12に記載の方法。
【0207】
[00231]23.第1のUE(ユーザ機器)であって、
第2のUEによって行われることになる第1のPRS測定(測位基準信号の測定)を識別するために第2のUEと通信するための手段と、
サイドリンク通信を介して第2のUEから、第1のPRS測定に基づいて第1の位置情報を受信するための手段と、
ネットワークエンティティに、第1の位置情報を送信するための手段と
を備える、第1のUE。
【0208】
[00232]24.第1のUEに対する第2のUEの近接度を決定するための手段、ここにおいて、ネットワークエンティティに第1の位置情報を送信するための手段は、第1のUEに対する第2のUEの近接度が許容できる程度に近いことに基づいてネットワークエンティティに第1の位置情報を送信するための手段を備える、をさらに備える、条項23に記載の第1のUE。
【0209】
[00233]25.
第1のUEの許容できる近接度内の複数の候補UEを識別するための手段と、
位置情報ドナーとして働くために、複数の候補UEの処理能力に基づいて複数の候補UEから第2のUEを選択するための手段と
をさらに備える、条項23に記載の第1のUE。
【0210】
[00234]26.
第1のUEの許容できる近接度内の複数の候補UEを識別するための手段と、
位置情報ドナーとして働くために、第1のUEに関連する第1のPRS構成と複数の候補UEの各々にそれぞれ関連する第2のPRS構成との重複に基づいて複数の候補UEから第2のUEを選択するための手段と
をさらに備える、条項23に記載の第1のUE。
【0211】
[00235]27.
第1のUEの許容できる近接度内の複数の候補UEを識別するための手段と、
位置情報ドナーとして働くために、第2のUEが、複数の候補UEのうちで、第1のUEに最も近いことに基づいて複数の候補UEから第2のUEを選択するための手段と
をさらに備える、条項23に記載の第1のUE。
【0212】
[00236]28.周期的、半永続的、または非周期的のうちの1つの要求された周期で第1の位置情報を送信することを第2のUEに求める要求を第2のUEに送信するための手段をさらに備える、条項21に記載の第1のUE。
【0213】
[00237]29.要求された周期は、第1の位置情報についての第1のUEの報告周期に基づく、条項27に記載の第1のUE。
【0214】
[00238]30.第1のPRS測定について、送信/受信点(TRP)、またはTRPおよびPRSリソースセット、またはTRPおよびPRSリソースセットおよびPRSリソース、またはUE-ID(UE識別情報)、またはUE-IDおよびサイドリンク-PRSリソース関連IDを第2のUEに示すための手段をさらに備える、条項23に記載の第1のUE。
【0215】
[00239]31.第2のUE以外のデバイスによって行われる同様の測定と第1のPRS測定を比較することによって第1の位置情報中に示される第1のPRS測定を検証するための手段をさらに備える、条項23に記載の第1のUE。
【0216】
[00240]32.
第2のPRS測定を決定するためにPRSリソースを測定するための手段と、
ネットワークエンティティに、第2のPRS測定に基づいて第2の位置情報を送信するための手段と
をさらに備える、条項23に記載の第1のUE。
【0217】
[00241]33.第1のUEと第2のUEとを含むグループを示すグループ表示をもつ第1の位置情報をネットワークエンティティに送信するための手段をさらに備える、条項23に記載の第1のUE。
【0218】
[00242]34.非一時的プロセッサ可読記憶媒体であって、第1のUE(ユーザ機器)のプロセッサに、
第2のUEによって行われることになる第1のPRS測定(測位基準信号の測定)を識別するために第2のUEと通信することと、
サイドリンク通信を介して第2のUEから、第1のPRS測定に基づいて第1の位置情報を受信することと、
ネットワークエンティティに、第1の位置情報を送信することと
を行わせるプロセッサ可読命令を備える記憶媒体。
【0219】
[00243]35.プロセッサに、第1のUEに対する第2のUEの近接度を決定すること、ここにおいて、プロセッサに、ネットワークエンティティに第1の位置情報を送信させるプロセッサ可読命令は、プロセッサに、第1のUEに対する第2のUEの近接度が許容できる程度に近いことに基づいてネットワークエンティティに第1の位置情報を送信させるプロセッサ可読命令を備える、を行わせるプロセッサ可読命令をさらに備える、条項34に記載の記憶媒体。
【0220】
[00244]36.プロセッサに、
第1のUEの許容できる近接度内の複数の候補UEを識別することと、
位置情報ドナーとして働くために、複数の候補UEの処理能力に基づいて複数の候補UEから第2のUEを選択することと
を行わせるプロセッサ可読命令をさらに備える、条項34に記載の記憶媒体。
【0221】
[00245]37.プロセッサに、
第1のUEの許容できる近接度内の複数の候補UEを識別することと、
位置情報ドナーとして働くために、第1のUEに関連する第1のPRS構成と複数の候補UEの各々にそれぞれ関連する第2のPRS構成との重複に基づいて複数の候補UEから第2のUEを選択することと
を行わせるプロセッサ可読命令をさらに備える、条項34に記載の記憶媒体。
【0222】
[00246]38.プロセッサに、
第1のUEの許容できる近接度内の複数の候補UEを識別することと、
位置情報ドナーとして働くために、第2のUEが、複数の候補UEのうちで、第1のUEに最も近いことに基づいて複数の候補UEから第2のUEを選択することと
を行わせるプロセッサ可読命令をさらに備える、条項34に記載の記憶媒体。
【0223】
[00247]39.プロセッサに、周期的、半永続的、または非周期的のうちの1つの要求された周期で第1の位置情報を送信することを第2のUEに求める要求を第2のUEに送信させるプロセッサ可読命令をさらに備える、条項34に記載の記憶媒体。
【0224】
[00248]40.要求された周期は、第1の位置情報についての第1のUEの報告周期に基づく、条項39に記載の記憶媒体。
【0225】
[00249]41.プロセッサに、第1のPRS測定について、送信/受信点(TRP)、またはTRPおよびPRSリソースセット、またはTRPおよびPRSリソースセットおよびPRSリソース、またはUE-ID(UE識別情報)、またはUE-IDおよびサイドリンク-PRSリソース関連IDを第2のUEに示させるプロセッサ可読命令をさらに備える、条項34に記載の記憶媒体。
【0226】
[00250]42.プロセッサに、第2のUE以外のデバイスによって行われる同様の測定と第1のPRS測定を比較することによって第1の位置情報中に示される第1のPRS測定を検証させるプロセッサ可読命令をさらに備える、条項34に記載の記憶媒体。
【0227】
[00251]43.プロセッサに、
第2のPRS測定を決定するためにPRSリソースを測定することと、
ネットワークエンティティに、第2のPRS測定に基づいて第2の位置情報を送信することと
を行わせるプロセッサ可読命令をさらに備える、条項34に記載の記憶媒体。
【0228】
[00252]44.プロセッサに、第1のUEと第2のUEとを含むグループを示すグループ表示をもつ第1の位置情報をネットワークエンティティに送信させるプロセッサ可読命令をさらに備える、条項34に記載の記憶媒体。
【0229】
[00253]45.第1のUE(ユーザ機器)であって、
トランシーバと、
メモリと、
トランシーバとメモリとに通信可能に結合されたプロセッサと
を備え、プロセッサは、
トランシーバを介して、サイドリンク通信を介して第2のUEに第1のUEの位置情報共有能力を送信することと、
サイドリンク通信を介して第2のUEからトランシーバを介して、第1の位置情報についての要求を受信することと、
PRS測定を決定するためにネットワークエンティティから受信されたPRSリソース(測位基準信号リソース)を測定することと、
サイドリンク通信を介して第2のUEにトランシーバを介して、PRS測定に基づいて第1の位置情報を送信することと
を行うように構成された、第1のUE。
【0230】
[00254]46.プロセッサは、プロセッサが第1の位置情報についての要求とは無関係にPRSリソースを測定する場合にのみ第1の位置情報を送信するように構成された、条項45に記載の第1のUE。
【0231】
[00255]47.プロセッサは、PRS測定は、プロセッサが要求の不在受信を行うことになる1つまたは複数の他のPRS測定に加えた追加の測定であるような要求を受信したことに応答してPRSリソースを測定するように構成された、条項45に記載の第1のUE。
【0232】
[00256]48.PRSリソースは第1のPRSリソースであり、PRS測定は、第1のPRS測定である、ここにおいて、プロセッサは、
第2のPRS測定を決定するために第2のPRSリソースを測定することと、
第2のUEに第2のPRS測定を送信することを控えることと
を行うようにさらに構成された、条項45に記載の第1のUE。
【0233】
[00257]49.プロセッサは、第1のPRS測定が、第2のPRS測定よりも早い到着時間であることに基づいて第2のUEに第2のPRS測定を送信することを控えるようにさらに構成された、条項48に記載の第1のUE。
【0234】
[00258]50.プロセッサは、第1のPRSリソースが、第2のPRSリソースよりも強い電力で受信されることに基づいて第2のUEに第2のPRS測定を送信することを控えるようにさらに構成された、条項48に記載の第1のUE。
【0235】
[00259]51.プロセッサは、第1のPRSリソースと第2のPRSリソースとの両方が単一の送信/受信点、または単一のPRSリソースセット、または単一のPRSソースサイトのうちの少なくとも1つに関連付けられることに基づいて第2のUEに第2のPRS測定を送信することを控えるようにさらに構成された、条項48に記載の第1のUE。
【0236】
[00260]52.位置情報共有方法であって、
サイドリンク通信を介して第2のUEに第1のUE(ユーザ機器)から、第1のUEの位置情報共有能力を送信することと、
サイドリンク通信を介して第2のUEから第1のUEにおいて、第1の位置情報についての要求を受信することと、
第1のUEにおいて、PRS測定を決定するためにネットワークエンティティから受信されたPRSリソース(測位基準信号リソース)を測定することと、
サイドリンク通信を介して第1のUEから第2のUEに、PRS測定に基づいて第1の位置情報を送信することと
を備える、方法。
【0237】
[00261]53.第1の位置情報を送信することは、第1のUEが第1の位置情報についての要求とは無関係にPRSリソースを測定する場合にのみ第1の位置情報を送信することを備える、条項52に記載の方法。
【0238】
[00262]54.PRSリソースを測定することは、PRS測定は、第1のUEが要求の不在受信を行うことになる1つまたは複数の他のPRS測定に加えた追加の測定であるような要求を受信したことに応答してPRSリソースを測定することを備える、条項52に記載の方法。
【0239】
[00263]55.PRSリソースは第1のPRSリソースであり、PRS測定は、第1のPRS測定であり、本方法は、
第1のUEによって、第2のPRS測定を決定するために第2のPRSリソースを測定することと、
第1のUEから第2のUEに第2のPRS測定を送信することを控えることと
をさらに備える、条項52に記載の方法。
【0240】
[00264]56.第1のUEは、第1のPRS測定が、第2のPRS測定よりも早い到着時間であることに基づいて第2のUEに第2のPRS測定を送信することを控える、条項55に記載の方法。
【0241】
[00265]57.第1のUEは、第1のPRSリソースが、第2のPRSリソースよりも強い電力で受信されることに基づいて第2のUEに第2のPRS測定を送信することを控える、条項55に記載の方法。
【0242】
[00266]58.第1のUEは、第1のPRSリソースと第2のPRSリソースとの両方が単一の送信/受信点、または単一のPRSリソースセット、または単一のPRSソースサイトのうちの少なくとも1つに関連付けられることに基づいて第2のUEに第2のPRS測定を送信することを控える、条項55に記載の方法。
【0243】
[00267]59.第1のUE(ユーザ機器)であって、
サイドリンク通信を介して第2のUEに、第1のUEの位置情報共有能力を送信するための手段と、
サイドリンク通信を介して第2のUEから、第1の位置情報についての要求を受信するための手段と、
PRS測定を決定するためにネットワークエンティティから受信されたPRSリソース(測位基準信号リソース)を測定するための手段と、
サイドリンク通信を介して第2のUEに、PRS測定に基づいて第1の位置情報を送信するための手段と
を備える、第1のUE。
【0244】
[00268]60.第1の位置情報を送信するための手段は、第1のUEが第1の位置情報についての要求とは無関係にPRSリソースを測定する場合にのみ第1の位置情報を送信するための手段を備える、条項59に記載の第1のUE。
【0245】
[00269]61.PRSリソースを測定するための手段は、PRS測定は、第1のUEが要求の不在受信を行うことになる1つまたは複数の他のPRS測定に加えた追加の測定であるような要求を受信したことに応答してPRSリソースを測定するための手段を備える、条項59に記載の第1のUE。
【0246】
[00270]62.PRSリソースは第1のPRSリソースであり、PRS測定は、第1のPRS測定であり、第1のUEは、
第1のUEによって、第2のPRS測定を決定するために第2のPRSリソースを測定するための手段と、
第1のUEから第2のUEに第2のPRS測定を送信することを控えるための手段と
をさらに備える、条項59に記載の第1のUE。
【0247】
[00271]63.第2のPRS測定を送信することを控えるための手段は、第1のPRS測定が、第2のPRS測定よりも早い到着時間であることに基づいて第2のUEに第2のPRS測定を送信することを控えるための手段を備える、条項62に記載の第1のUE。
【0248】
[00272]64.第2のPRS測定を送信することを控えるための手段は、第1のPRSリソースが、第2のPRSリソースよりも強い電力で受信されることに基づいて第2のUEに第2のPRS測定を送信することを控えるための手段を備える、条項62に記載の第1のUE。
【0249】
[00273]65.第2のPRS測定を送信することを控えるための手段は、第1のPRSリソースと第2のPRSリソースとの両方が単一の送信/受信点、または単一のPRSリソースセット、または単一のPRSソースサイトのうちの少なくとも1つに関連付けられることに基づいて第2のUEに第2のPRS測定を送信することを控えるための手段を備える、条項62に記載の第1のUE。
【0250】
[00274]66.非一時的プロセッサ可読記憶媒体であって、第1のUE(ユーザ機器)のプロセッサに、
サイドリンク通信を介して第2のUEに、第1のUEの位置情報共有能力を送信することと、
サイドリンク通信を介して第2のUEから、第1の位置情報についての要求を受信することと、
PRS測定を決定するためにネットワークエンティティから受信されたPRSリソース(測位基準信号リソース)を測定することと、
サイドリンク通信を介して第2のUEに、PRS測定に基づいて第1の位置情報を送信することと
を行わせるプロセッサ可読命令を備える記憶媒体。
【0251】
[00275]67.プロセッサに、第1の位置情報を送信させるプロセッサ可読命令を備えるプロセッサ可読記憶媒体は、プロセッサに、第1のUEが第1の位置情報についての要求とは無関係にPRSリソースを測定する場合にのみ第1の位置情報を送信させるプロセッサ可読命令を備えるプロセッサ可読記憶媒体を備える、条項66に記載の記憶媒体。
【0252】
[00276]68.プロセッサに、PRSリソースを測定させるプロセッサ可読命令を備えるプロセッサ可読記憶媒体は、プロセッサに、PRS測定は、第1のUEが要求の不在受信を行うことになる1つまたは複数の他のPRS測定に加えた追加の測定であるような要求を受信したことに応答してPRSリソースを測定させるプロセッサ可読命令を備えるプロセッサ可読記憶媒体を備える、条項66に記載の記憶媒体。
【0253】
[00277]69.PRSリソースは第1のPRSリソースであり、PRS測定は、第1のPRS測定であり、記憶媒体は、プロセッサに、
第2のPRS測定を決定するために第2のPRSリソースを測定することと、
第1のUEから第2のUEに第2のPRS測定を送信することを控えることと
を行わせるプロセッサ可読命令を備えるプロセッサ可読記憶媒体をさらに備える、条項66に記載の記憶媒体。
【0254】
[00278]70.プロセッサに、第2のPRS測定を送信することを控えさせるプロセッサ可読命令を備えるプロセッサ可読記憶媒体は、プロセッサに、第1のPRS測定が、第2のPRS測定よりも早い到着時間であることに基づいて第2のUEに第2のPRS測定を送信することを控えさせるプロセッサ可読命令を備えるプロセッサ可読記憶媒体を備える、条項69に記載の記憶媒体。
【0255】
[00279]71.プロセッサに、第2のPRS測定を送信することを控えさせるプロセッサ可読命令を備えるプロセッサ可読記憶媒体は、プロセッサに、第1のPRSリソースが、第2のPRSリソースよりも強い電力で受信されることに基づいて第2のUEに第2のPRS測定を送信することを控えさせるプロセッサ可読命令を備えるプロセッサ可読記憶媒体を備える、条項69に記載の記憶媒体。
【0256】
[00280]72.プロセッサに、第2のPRS測定を送信することを控えさせるプロセッサ可読命令を備えるプロセッサ可読記憶媒体は、プロセッサに、第1のPRSリソースと第2のPRSリソースとの両方が単一の送信/受信点、または単一のPRSリソースセット、または単一のPRSソースサイトのうちの少なくとも1つに関連付けられることに基づいて第2のUEに第2のPRS測定を送信することを控えさせるプロセッサ可読命令を備えるプロセッサ可読記憶媒体を備える、条項69に記載の記憶媒体。
【0257】
[00281]第2の実装例
[00282]さらなる実装例が、以下の番号付けされた条項において提供される。
【0258】
[00283]1.UEグループ(ユーザ機器グループ)を管理するための通信デバイスであって、
トランシーバと、
メモリと、
トランシーバとメモリとに通信可能に結合されたプロセッサと
を備え、プロセッサは、
複数のUEのうちの少なくとも1つの他のUEに対する複数のUEの各々の近接度に基づいてUEグループの複数のUEを決定することと、
UEグループの複数のUEのうちの少なくとも1つにトランシーバを介して、UEグループの表示を送信することと
を行うように構成された、通信デバイス。
【0259】
[00284]2.UEグループの表示は、グループ識別情報を含む、条項1に記載の通信デバイス。
【0260】
[00285]3.プロセッサは、トランシーバを介して、要求された位置情報を与えるために選択されたUEのためのUEグループの複数のUEのうちの選択されたUEに測位要求を送信するようにさらに構成された、条項1に記載の通信デバイス。
【0261】
[00286]4.プロセッサは、トランシーバを介して、UEグループの複数のUEのうちの指定されたUEと要求された位置情報を共有するために選択されたUEのためのUEグループの複数のUEのうちの選択されたUEに共有要求を送信するようにさらに構成された、条項3に記載の通信デバイス。
【0262】
[00287]5.プロセッサは、UEグループの複数のUEのすべての近接度に基づいてUEグループの複数のUEを決定するように構成された、条項1に記載の通信デバイス。
【0263】
[00288]6.プロセッサは、
予想されるUEグループメンバーを示す加入要求をトランシーバを介して受信することと、
加入要求を受信したことに応答してUEグループの複数のUE中に予想されるUEグループメンバーを含めるべきかどうかを決定することと
を行うようにさらに構成された、条項1に記載の通信デバイス。
【0264】
[00289]7.プロセッサは、
予想されるUEグループメンバーへの新しいサイドリンク接続を検出することと、
予想されるUEグループメンバーへの新しいサイドリンク接続を検出したことに応答してUEグループの複数のUE中に予想されるUEグループメンバーを含めるべきかどうかを決定することと
を行うようにさらに構成された、条項1に記載の通信デバイス。
【0265】
[00290]8.プロセッサは、UEグループの複数のUEのうちの1つまたは複数のUEからそれぞれの位置情報を収集し、ネットワークエンティティにそれぞれの位置情報を送信することによって選択されたUEがUEグループの代表として働くことを示す代表表示をUEグループの複数のUEのうちの選択されたUEに送信するようにさらに構成された、条項1に記載の通信デバイス。
【0266】
[00291]9.プロセッサは、トランシーバを介して、UEグループの新しいメンバー、UEグループの前のメンバーの除去、またはそれらの組合せを示すグループ変更表示を送信するようにさらに構成された、条項1に記載の通信デバイス。
【0267】
[00292]10.プロセッサは、UEグループの前のメンバーの除去についての要求を受信することまたは通信デバイスとUEグループの前のメンバーとの間のサイドリンク接続の損失のうちの少なくとも1つに応答してUEグループの前のメンバーの除去を示すグループ変更表示を送信するように構成された、条項9に記載の通信デバイス。
【0268】
[00293]11.UEグループ(ユーザ機器グループ)を管理するための通信デバイスであって、
複数のUEのうちの少なくとも1つの他のUEに対する複数のUEの各々の近接度に基づいてUEグループの複数のUEを決定するための手段と、
UEグループの複数のUEのうちの少なくとも1つに、UEグループの表示を送信するための手段と
を備える通信デバイス。
【0269】
[00294]12.UEグループの表示は、グループ識別情報を含む、条項11に記載の通信デバイス。
【0270】
[00295]13.要求された位置情報を与えるために選択されたUEのためのUEグループの複数のUEのうちの選択されたUEに測位要求を送信するための手段をさらに備える、条項11に記載の通信デバイス。
【0271】
[00296]14.UEグループの複数のUEのうちの指定されたUEと要求された位置情報を共有するために選択されたUEのためのUEグループの複数のUEのうちの選択されたUEに共有要求を送信するための手段をさらに備える、条項13に記載の通信デバイス。
【0272】
[00297]15.UEグループの複数のUEのすべての近接度に基づいてUEグループの複数のUEを決定するための手段をさらに備える、条項11に記載の通信デバイス。
【0273】
[00298]16.
予想されるUEグループメンバーを示す加入要求を受信するための手段と、
加入要求を受信したことに応答してUEグループの複数のUE中に予想されるUEグループメンバーを含めるべきかどうかを決定するための手段と
をさらに備える、条項11に記載の通信デバイス。
【0274】
[00299]17.
予想されるUEグループメンバーへの新しいサイドリンク接続を検出するための手段と、
予想されるUEグループメンバーへの新しいサイドリンク接続を検出したことに応答してUEグループの複数のUE中に予想されるUEグループメンバーを含めるべきかどうかを決定するための手段と
をさらに備える、条項11に記載の通信デバイス。
【0275】
[00300]18.UEグループの複数のUEのうちの1つまたは複数のUEからそれぞれの位置情報を収集し、ネットワークエンティティにそれぞれの位置情報を送信することによって選択されたUEがUEグループの代表として働くことを示す代表表示をUEグループの複数のUEのうちの選択されたUEに送信するための手段をさらに備える、条項11に記載の通信デバイス。
【0276】
[00301]19.UEグループの新しいメンバー、UEグループの前のメンバーの除去、またはそれらの組合せを示すグループ変更表示を送信するための手段をさらに備える、条項11に記載の通信デバイス。
【0277】
[00302]20.グループ変更表示を送信するための手段は、UEグループの前のメンバーの除去についての要求を受信することまたは通信デバイスとUEグループの前のメンバーとの間のサイドリンク接続の損失のうちの少なくとも1つに応答してUEグループの前のメンバーの除去を示すグループ変更表示を送信するための手段を備える、条項19に記載の通信デバイス。
【0278】
[00303]21.UEグループ(ユーザ機器グループ)を管理する方法であって、
複数のUEのうちの少なくとも1つの他のUEに対する複数のUEの各々の近接度に基づいてUEグループの複数のUEを決定することと、
通信デバイスから、UEグループの複数のUEのうちの少なくとも1つに、UEグループの表示を送信することと
を備える方法。
【0279】
[00304]22.UEグループの表示は、グループ識別情報を含む、条項21に記載の方法。
【0280】
[00305]23.要求された位置情報を与えるために選択されたUEのためのUEグループの複数のUEのうちの選択されたUEに測位要求を送信することをさらに備える、条項21に記載の方法。
【0281】
[00306]24.UEグループの複数のUEのうちの指定されたUEと要求された位置情報を共有するために選択されたUEのためのUEグループの複数のUEのうちの選択されたUEに共有要求を送信することをさらに備える、条項23に記載の方法。
【0282】
[00307]25.UEグループの複数のUEのすべての近接度に基づいてUEグループの複数のUEを決定することをさらに備える、条項21に記載の方法。
【0283】
[00308]26.
予想されるUEグループメンバーを示す加入要求を受信することと、
加入要求を受信したことに応答してUEグループの複数のUE中に予想されるUEグループメンバーを含めるべきかどうかを決定することと
をさらに備える、条項21に記載の方法。
【0284】
[00309]27.
予想されるUEグループメンバーへの新しいサイドリンク接続を検出することと、
予想されるUEグループメンバーへの新しいサイドリンク接続を検出したことに応答してUEグループの複数のUE中に予想されるUEグループメンバーを含めるべきかどうかを決定することと
をさらに備える、条項21に記載の方法。
【0285】
[00310]28.UEグループの複数のUEのうちの1つまたは複数のUEからそれぞれの位置情報を収集し、ネットワークエンティティにそれぞれの位置情報を送信することによって選択されたUEがUEグループの代表として働くことを示す代表表示をUEグループの複数のUEのうちの選択されたUEに送信することをさらに備える、条項21に記載の方法。
【0286】
[00311]29.UEグループの新しいメンバー、UEグループの前のメンバーの除去、またはそれらの組合せを示すグループ変更表示を送信することをさらに備える、条項21に記載の方法。
【0287】
[00312]30.グループ変更表示は、UEグループの前のメンバーの除去についての要求を受信することまたは通信デバイスとUEグループの前のメンバーとの間のサイドリンク接続の損失のうちの少なくとも1つに応答してUEグループの前のメンバーの除去を示す、条項29に記載の方法。
【0288】
[00313]31.非一時的プロセッサ可読記憶媒体であって、UEグループ(ユーザ機器グループ)を管理するために通信デバイスのプロセッサに、
複数のUEのうちの少なくとも1つの他のUEに対する複数のUEの各々の近接度に基づいてUEグループの複数のUEを決定することと、
UEグループの複数のUEのうちの少なくとも1つに、UEグループの表示を送信することと
を行わせるプロセッサ可読命令を備える記憶媒体。
【0289】
[00314]32.UEグループの表示は、グループ識別情報を含む、条項31に記載の記憶媒体。
【0290】
[00315]33.プロセッサに、要求された位置情報を与えるために選択されたUEのためのUEグループの複数のUEのうちの選択されたUEに測位要求を送信させるプロセッサ可読命令をさらに備える、条項31に記載の記憶媒体。
【0291】
[00316]34.プロセッサに、UEグループの複数のUEのうちの指定されたUEと要求された位置情報を共有するために選択されたUEのためのUEグループの複数のUEのうちの選択されたUEに共有要求を送信させるプロセッサ可読命令をさらに備える、条項33に記載の記憶媒体。
【0292】
[00317]35.プロセッサに、UEグループの複数のUEのすべての近接度に基づいてUEグループの複数のUEを決定させるプロセッサ可読命令をさらに備える、条項31に記載の記憶媒体。
【0293】
[00318]36.プロセッサに、
予想されるUEグループメンバーを示す加入要求を受信することと、
加入要求を受信したことに応答してUEグループの複数のUE中に予想されるUEグループメンバーを含めるべきかどうかを決定することと
を行わせるプロセッサ可読命令をさらに備える、条項31に記載の記憶媒体。
【0294】
[00319]37.プロセッサに、
予想されるUEグループメンバーへの新しいサイドリンク接続を検出することと、
予想されるUEグループメンバーへの新しいサイドリンク接続を検出したことに応答してUEグループの複数のUE中に予想されるUEグループメンバーを含めるべきかどうかを決定することと
を行わせるプロセッサ可読命令をさらに備える、条項31に記載の記憶媒体。
【0295】
[00320]38.プロセッサに、UEグループの複数のUEのうちの1つまたは複数のUEからそれぞれの位置情報を収集し、ネットワークエンティティにそれぞれの位置情報を送信することによって選択されたUEがUEグループの代表として働くことを示す代表表示をUEグループの複数のUEのうちの選択されたUEに送信させるプロセッサ可読命令をさらに備える、条項31に記載の記憶媒体。
【0296】
[00321]39.プロセッサに、UEグループの新しいメンバー、UEグループの前のメンバーの除去、またはそれらの組合せを示すグループ変更表示を送信させるプロセッサ可読命令をさらに備える、条項31に記載の記憶媒体。
【0297】
[00322]40.プロセッサに、グループ変更表示を送信させるプロセッサ可読命令は、プロセッサに、UEグループの前のメンバーの除去についての要求を受信することまたは通信デバイスとUEグループの前のメンバーとの間のサイドリンク接続の損失のうちの少なくとも1つに応答してUEグループの前のメンバーの除去を示すグループ変更表示を送信させるプロセッサ可読命令を備える、条項39に記載の記憶媒体。
【0298】
[00323]41.第1のUE(ユーザ機器)であって、
トランシーバと、
メモリと、
トランシーバとメモリとに通信可能に結合されたプロセッサと
を備え、プロセッサは、
トランシーバを介して、第1のUEと第2のUEとを含むUEのグループを示すUEグループ表示を受信することと、
サイドリンク通信を使用してトランシーバを介して、第1のUEによって決定されることになる第1の位置情報、または第2のUEによって決定されることになる第2の位置情報、またはそれらの組合せを識別するために第2のUEと通信することと
を行うように構成された、第1のUE。
【0299】
[00324]42.プロセッサは、
第1の位置情報を決定することと、
ネットワークエンティティに、第1の位置情報と第1の位置情報に関連するUEグループ識別情報とを送信することと
を行うようにさらに構成された、条項41に記載の第1のUE。
【0300】
[00325]43.プロセッサは、
第1の位置情報を決定することと、
第1のUEおよび第2のUEとは別個の第3のUEがUEのグループの代表であるという代表表示を受信することと、
代表表示を受信することに基づいて第3のUEに、第1の位置情報と第1の位置情報に関連するUEグループ識別情報とを送信することと
を行うようにさらに構成された、条項41に記載の第1のUE。
【0301】
[00326]44.プロセッサは、
第1の位置情報を決定することと、
第2のUEがUEのグループの代表であるという代表表示を受信することと、
代表表示を受信することに基づいて第2のUEに第1の位置情報を送信することと
を行うようにさらに構成された、条項41に記載の第1のUE。
【0302】
[00327]45.プロセッサは、
第1のPRSリソース測定を決定するためにPRSリソース(測位基準信号リソース)を測定することと、
第2のPRSリソース測定を受信することと、
第1のPRSリソース測定と第2のPRSリソース測定とを比較することと、
第1のPRSリソース測定とは容認できないほど異なる第2のPRSリソース測定に基づいて、第2のPRSリソース測定に基づく第3の位置情報を送信することなしに、第1のPRSリソース測定に基づいて第1の位置情報を送信することと
を行うようにさらに構成された、条項41に記載の第1のUE。
【0303】
[00328]46.第1のUE(ユーザ機器)であって、
第1のUEと第2のUEとを含むUEのグループを示すUEグループ表示を受信するための手段と、
サイドリンク通信を使用して、第1のUEによって決定されることになる第1の位置情報、または第2のUEによって決定されることになる第2の位置情報、またはそれらの組合せを識別するために第2のUEと通信するための手段と
を備える、第1のUE。
【0304】
[00329]47.
第1の位置情報を決定するための手段と、
ネットワークエンティティに、第1の位置情報と第1の位置情報に関連するUEグループ識別情報とを送信するための手段と
をさらに備える、条項46に記載の第1のUE。
【0305】
[00330]48.
第1の位置情報を決定するための手段と、
第1のUEおよび第2のUEとは別個の第3のUEがUEのグループの代表であるという代表表示を受信するための手段と、
代表表示を受信することに基づいて第3のUEに、第1の位置情報と第1の位置情報に関連するUEグループ識別情報とを送信するための手段と
をさらに備える、条項46に記載の第1のUE。
【0306】
[00331]49.
第1の位置情報を決定するための手段と、
第2のUEがUEのグループの代表であるという代表表示を受信するための手段と、
代表表示を受信することに基づいて第2のUEに第1の位置情報を送信するための手段と
をさらに備える、条項46に記載の第1のUE。
【0307】
[00332]50.
第1のPRSリソース測定を決定するためにPRSリソース(測位基準信号リソース)を測定するための手段と、
第2のPRSリソース測定を受信するための手段と、
第1のPRSリソース測定と第2のPRSリソース測定とを比較するための手段と、
第1のPRSリソース測定とは容認できないほど異なる第2のPRSリソース測定に基づいて、第2のPRSリソース測定に基づく第3の位置情報を送信することなしに、第1のPRSリソース測定に基づいて第1の位置情報を送信するための手段と
をさらに備える、条項46に記載の第1のUE。
【0308】
[00333]51.第1のUE(ユーザ機器)からの位置情報を与える方法であって、
第1のUEにおいて、第1のUEと第2のUEとを含むUEのグループを示すUEグループ表示を受信することと、
サイドリンク通信を使用して第1のUEによって、第1のUEによって決定されることになる第1の位置情報、または第2のUEによって決定されることになる第2の位置情報、またはそれらの組合せを識別するために第2のUEと通信することと
を備える方法。
【0309】
[00334]52.
第1のUEにおいて第1の位置情報を決定することと、
第1のUEからネットワークエンティティに、第1の位置情報と第1の位置情報に関連するUEグループ識別情報とを送信することと
をさらに備える、条項51に記載の方法。
【0310】
[00335]53.
第1のUEにおいて第1の位置情報を決定することと、
第1のUEにおいて、第1のUEおよび第2のUEとは別個の第3のUEがUEのグループの代表であるという代表表示を受信することと、
代表表示を受信することに基づいて第1のUEから第3のUEに、第1の位置情報と第1の位置情報に関連するUEグループ識別情報とを送信することと
をさらに備える、条項51に記載の方法。
【0311】
[00336]54.
第1のUEにおいて第1の位置情報を決定することと、
第1のUEにおいて、第2のUEがUEのグループの代表であるという代表表示を受信することと、
代表表示を受信することに基づいて第1のUEから第2のUEに第1の位置情報を送信することと
をさらに備える、条項51に記載の方法。
【0312】
[00337]55.
第1のUEにおいて、第1のPRSリソース測定を決定するためにPRSリソース(測位基準信号リソース)を測定することと、
第1のUEにおいて第2のPRSリソース測定を受信することと、
第1のUEにおいて、第1のPRSリソース測定と第2のPRSリソース測定とを比較することと、
第1のPRSリソース測定とは容認できないほど異なる第2のPRSリソース測定に基づいて第1のUEから、第2のPRSリソース測定に基づく第3の位置情報を送信することなしに第1のUEから、第1のPRSリソース測定に基づいて第1の位置情報を送信することと
をさらに備える、条項51に記載の方法。
【0313】
[00338]56.非一時的プロセッサ可読記憶媒体であって、第1のUE(ユーザ機器)のプロセッサに、
第1のUEと第2のUEとを含むUEのグループを示すUEグループ表示を受信することと、
サイドリンク通信を使用して、第1のUEによって決定されることになる第1の位置情報、または第2のUEによって決定されることになる第2の位置情報、またはそれらの組合せを識別するために第2のUEと通信することと
を行わせるプロセッサ可読命令を備える記憶媒体。
【0314】
[00339]57.プロセッサに、
第1の位置情報を決定することと、
ネットワークエンティティに、第1の位置情報と第1の位置情報に関連するUEグループ識別情報とを送信することと
を行わせるプロセッサ可読命令をさらに備える、条項56に記載の記憶媒体。
【0315】
[00340]58.プロセッサに、
第1の位置情報を決定することと、
第1のUEおよび第2のUEとは別個の第3のUEがUEのグループの代表であるという代表表示を受信することと、
代表表示を受信することに基づいて第3のUEに、第1の位置情報と第1の位置情報に関連するUEグループ識別情報とを送信することと
を行わせるプロセッサ可読命令をさらに備える、条項56に記載の記憶媒体。
【0316】
[00341]59.プロセッサに、
第1の位置情報を決定することと、
第2のUEがUEのグループの代表であるという代表表示を受信することと、
代表表示を受信することに基づいて第2のUEに第1の位置情報を送信することと
を行わせるプロセッサ可読命令をさらに備える、条項56に記載の記憶媒体。
【0317】
[00342]60.プロセッサに、
第1のPRSリソース測定を決定するためにPRSリソース(測位基準信号リソース)を測定することと、
第2のPRSリソース測定を受信することと、
第1のPRSリソース測定と第2のPRSリソース測定とを比較することと、
第1のPRSリソース測定とは容認できないほど異なる第2のPRSリソース測定に基づいて、第2のPRSリソース測定に基づく第3の位置情報を送信することなしに、第1のPRSリソース測定に基づいて第1の位置情報を送信することと
を行わせるプロセッサ可読命令をさらに備える、条項56に記載の記憶媒体。
【0318】
[00343]第3の実装例
[00344]さらなる実装例が、以下の番号付けされた条項において提供される。
【0319】
[00345]1.第1のUE(ユーザ機器)であって、
トランシーバと、
メモリと、
トランシーバとメモリとに通信可能に結合されたプロセッサと
を備え、プロセッサは、
第1のPRS測定を決定するために第1のPRSリソース(測位基準信号リソース)を測定することと、
サイドリンク通信を介して第2のUEからトランシーバを介して、第2のPRSリソースの第2のPRS測定を受信することと、
第2のPRS測定に対する第1のPRS測定の関係に基づいて第1のPRS測定または第2のPRS測定のうちの少なくとも1つが信頼できないのかどうかを決定することと
を行うように構成された、第1のUE。
【0320】
[00346]2.プロセッサは、第2のUEが第1のUEのしきい値近接度内にある場合にだけ第1のPRS測定または第2のPRS測定のうちの少なくとも1つが信頼できないのかどうかを決定するようにさらに構成された、条項1に記載の第1のUE。
【0321】
[00347]3.プロセッサは、第1のPRS測定がしきい値よりも大きく第2のPRS測定とは異なることに基づいて第1のPRS測定または第2のPRS測定のうちの少なくとも1つが信頼できないと決定するようにさらに構成された、条項1に記載の第1のUE。
【0322】
[00348]4.プロセッサは、第2のPRSリソースに対する第1のPRSリソースのタイミングに基づいて信頼できない測定として第1のPRS測定または第2のPRS測定を識別するようにさらに構成された、条項3に記載の第1のUE。
【0323】
[00349]5.プロセッサは、第2のPRS測定が信頼できない測定として識別されることに基づいてトランシーバを介して第2のUEに、第2のPRS測定が信頼できないという表示を送信するようにさらに構成された、条項4に記載の第1のUE。
【0324】
[00350]6.プロセッサは、第1のUEのための位置推定を決定するために信頼できない測定を使用するのを控えるようにさらに構成された、条項4に記載の第1のUE。
【0325】
[00351]7.プロセッサは、トランシーバを介してネットワークエンティティに信頼できない測定を送信するのを控えるようにさらに構成された、条項4に記載の第1のUE。
【0326】
[00352]8.プロセッサは、トランシーバを介して第2のUEに、第1のPRS測定が信頼できない測定として識別されることに基づいて第2のPRSリソースのPRS-ID(RPS識別情報)についての要求を送信するようにさらに構成された、条項4に記載の第1のUE。
【0327】
[00353]9.プロセッサは、第1のPRS測定が信頼できない測定として識別されることに基づいて第1のPRSリソースの次のインスタンスではなく第2のPRSリソースの次のインスタンスを測定するようにさらに構成された、条項4に記載の第1のUE。
【0328】
[00354]10.プロセッサは、第1のUEと第2のUEとの間の距離、または測定の不確かさ、または測定分解能、またはそれらの任意の組合せに基づいてしきい値を決定するようにさらに構成された、条項3に記載の第1のUE。
【0329】
[00355]11.第1のUE(ユーザ機器)であって、
第1のPRS測定を決定するために第1のPRSリソース(測位基準信号リソース)を測定するための手段と、
サイドリンク通信を介して第2のUEから、第2のPRSリソースの第2のPRS測定を受信するための手段と、
第2のPRS測定に対する第1のPRS測定の関係に基づいて第1のPRS測定または第2のPRS測定のうちの少なくとも1つが信頼できないのかどうかを決定するための手段と
を備える、第1のUE。
【0330】
[00356]12.決定するための手段は、第2のUEが第1のUEのしきい値近接度内にある場合にだけ第1のPRS測定または第2のPRS測定のうちの少なくとも1つが信頼できないのかどうかを決定するための手段を備える、条項11に記載の第1のUE。
【0331】
[00357]13.決定するための手段は、第1のPRS測定がしきい値よりも大きく第2のPRS測定とは異なることに基づいて第1のPRS測定または第2のPRS測定のうちの少なくとも1つが信頼できないと決定するための手段を備える、条項11に記載の第1のUE。
【0332】
[00358]14.第2のPRSリソースに対する第1のPRSリソースのタイミングに基づいて信頼できない測定として第1のPRS測定または第2のPRS測定を識別するための手段をさらに備える、条項13に記載の第1のUE。
【0333】
[00359]15.第2のPRS測定が信頼できない測定として識別されることに基づいて第2のUEに、第2のPRS測定が信頼できないという表示を送信するための手段をさらに備える、条項14に記載の第1のUE。
【0334】
[00360]16.第1のUEのための位置推定を決定するために信頼できない測定を使用するのを控えるための手段をさらに備える、条項14に記載の第1のUE。
【0335】
[00361]17.ネットワークエンティティに信頼できない測定を送信するのを控えるための手段をさらに備える、条項14に記載の第1のUE。
【0336】
[00362]18.第2のUEに、第1のPRS測定が信頼できない測定として識別されることに基づいて第2のPRSリソースのPRS-ID(RPS識別情報)についての要求を送信するための手段をさらに備える、条項14に記載の第1のUE。
【0337】
[00363]19.第1のPRS測定が信頼できない測定として識別されることに基づいて第1のPRSリソースの次のインスタンスではなく第2のPRSリソースの次のインスタンスを測定するための手段をさらに備える、条項14に記載の第1のUE。
【0338】
[00364]20.第1のUEと第2のUEとの間の距離、または測定の不確かさ、または測定分解能、またはそれらの任意の組合せに基づいてしきい値を決定するための手段をさらに備える、条項13に記載の第1のUE。
【0339】
[00365]21.測位基準信号(PRS)を交差検証する方法であって、
第1のUE(ユーザ機器)において、第1のPRS測定を決定するために第1のPRSリソースを測定することと、
サイドリンク通信を介して第2のUEから、第2のPRSリソースの第2のPRS測定を受信することと、
第2のPRS測定に対する第1のPRS測定の関係に基づいて第1のPRS測定または第2のPRS測定のうちの少なくとも1つが信頼できないのかどうかを決定することと
を備える方法。
【0340】
[00366]22.第1のPRS測定または第2のPRS測定のうちの少なくとも1つが信頼できないのかどうかを決定することは、第2のUEが第1のUEのしきい値近接度内にある場合にだけ第1のPRS測定または第2のPRS測定のうちの少なくとも1つが信頼できないのかどうかを決定することを備える、条項21に記載の方法。
【0341】
[00367]23.第1のPRS測定または第2のPRS測定のうちの少なくとも1つが信頼できないのかどうかを決定することは、第1のPRS測定がしきい値よりも大きく第2のPRS測定とは異なることに基づいて第1のPRS測定または第2のPRS測定のうちの少なくとも1つが信頼できないと決定することを備える、条項21に記載の方法。
【0342】
[00368]24.第2のPRSリソースに対する第1のPRSリソースのタイミングに基づいて信頼できない測定として第1のPRS測定または第2のPRS測定を識別することをさらに備える、条項23に記載の方法。
【0343】
[00369]25.第2のPRS測定が信頼できない測定として識別されることに基づいて第2のUEに、第2のPRS測定が信頼できないという表示を送信することをさらに備える、条項24に記載の方法。
【0344】
[00370]26.第1のUEのための位置推定を決定するために信頼できない測定を使用するのを控えることをさらに備える、条項24に記載の方法。
【0345】
[00371]27.ネットワークエンティティに信頼できない測定を送信するのを控えることをさらに備える、条項24に記載の方法。
【0346】
[00372]28.第2のUEに、第1のPRS測定が信頼できない測定として識別されることに基づいて第2のPRSリソースのPRS-ID(RPS識別情報)についての要求を送信することをさらに備える、条項24に記載の方法。
【0347】
[00373]29.第1のPRS測定が信頼できない測定として識別されることに基づいて第1のPRSリソースの次のインスタンスではなく第2のPRSリソースの次のインスタンスを測定することをさらに備える、条項24に記載の方法。
【0348】
[00374]30.第1のUEと第2のUEとの間の距離、または測定の不確かさ、または測定分解能、またはそれらの任意の組合せに基づいてしきい値を決定することをさらに備える、条項23に記載の方法。
【0349】
[00375]31.非一時的プロセッサ可読記憶媒体であって、第1のUE(ユーザ機器)のプロセッサに、
第1のPRS測定を決定するために第1のPRSリソース(測位基準信号リソース)を測定することと、
サイドリンク通信を介して第2のUEから、第2のPRSリソースの第2のPRS測定を受信することと、
第2のPRS測定に対する第1のPRS測定の関係に基づいて第1のPRS測定または第2のPRS測定のうちの少なくとも1つが信頼できないのかどうかを決定することと
を行わせるプロセッサ可読命令を備える記憶媒体。
【0350】
[00376]32.プロセッサに、第1のPRS測定または第2のPRS測定のうちの少なくとも1つが信頼できないのかどうかを決定させるプロセッサ可読命令は、プロセッサに、第2のUEが第1のUEのしきい値近接度内にある場合にだけ第1のPRS測定または第2のPRS測定のうちの少なくとも1つが信頼できないのかどうかを決定することを行わせるプロセッサ可読命令を備える、条項31に記載の記憶媒体。
【0351】
[00377]33.プロセッサに、第1のPRS測定または第2のPRS測定のうちの少なくとも1つが信頼できないのかどうかを決定させるプロセッサ可読命令は、プロセッサに、第1のPRS測定がしきい値よりも大きく第2のPRS測定とは異なることに基づいて第1のPRS測定または第2のPRS測定のうちの少なくとも1つが信頼できないと決定することを行わせるプロセッサ可読命令を備える、条項31に記載の記憶媒体。
【0352】
[00378]34.プロセッサに、第2のPRSリソースに対する第1のPRSリソースのタイミングに基づいて信頼できない測定として第1のPRS測定または第2のPRS測定を識別させるプロセッサ可読命令をさらに備える、条項33に記載の記憶媒体。
【0353】
[00379]35.プロセッサに、第2のPRS測定が信頼できない測定として識別されることに基づいて第2のUEに、第2のPRS測定が信頼できないという表示を送信することを行わせるプロセッサ可読命令をさらに備える、条項34に記載の記憶媒体。
【0354】
[00380]36.プロセッサに、第1のUEのための位置推定を決定するために信頼できない測定を使用するのを控えさせるプロセッサ可読命令をさらに備える、条項34に記載の記憶媒体。
【0355】
[00381]37.プロセッサに、ネットワークエンティティに信頼できない測定を送信するのを控えることを行わせるプロセッサ可読命令をさらに備える、条項34に記載の記憶媒体。
【0356】
[00382]38.プロセッサに、第2のUEに、第1のPRS測定が信頼できない測定として識別されることに基づいて第2のPRSリソースのPRS-ID(RPS識別情報)についての要求を送信させるプロセッサ可読命令をさらに備える、条項34に記載の記憶媒体。
【0357】
[00383]39.プロセッサに、第1のPRS測定が信頼できない測定として識別されることに基づいて第1のPRSリソースの次のインスタンスではなく第2のPRSリソースの次のインスタンスを測定することを行わせるプロセッサ可読命令をさらに備える、条項34に記載の記憶媒体。
【0358】
[00384]40.プロセッサに、第1のUEと第2のUEとの間の距離、または測定の不確かさ、または測定分解能、またはそれらの任意の組合せに基づいてしきい値を決定させるプロセッサ可読命令をさらに備える、条項33に記載の記憶媒体。
【0359】
[00385]他の考慮事項
[00386]他の例および実装形態は、本開示の範囲内および添付の特許請求の範囲内に入る。たとえば、ソフトウェアおよびコンピュータの性質により、上記で説明された機能は、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、またはこれらのうちのいずれかの組合せを使用して実装され得る。機能を実装する特徴はまた、機能の部分が、異なる物理的ロケーションにおいて実装されるように分散されることを含めて、様々な位置に物理的に位置し得る。
【0360】
[00387]本明細書で使用される単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が別段に明確に示すのでなければ、複数形をも含む。本明細書で使用される「備える(comprises)」、「備える(comprising)」、「含む(includes)」、および/または「含む(including)」という用語は、述べられた特徴、完全体、ステップ、動作、要素、および/または構成要素の存在を明示するが、1つまたは複数の他の特徴、完全体、ステップ、動作、要素、構成要素、および/またはそれらのグループの存在または追加を排除しない。
【0361】
[00388]本明細書で使用されるRS(基準信号)という用語は、1つまたは複数の基準信号を指し得、適宜、RSという用語の任意の形態、たとえば、PRS、SRS、CSI-RSなどに適用され得る。
【0362】
[00389]別段に明記されていない限り、本明細書で使用される、機能または動作が項目または条件「に基づく」という記述は、その機能または動作が、述べられた項目または条件に基づき、述べられた項目または条件に加えて1つまたは複数の項目および/または条件に基づき得ることを意味する。
【0363】
[00390]また、本明細書で使用される、(場合によっては、「のうちの少なくとも1つ」で終わるまたは「のうちの1つまたは複数」で終わる)項目の列挙中で使用される「または」は、たとえば、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」の列挙、あるいは「A、B、またはCのうちの1つまたは複数」の列挙あるいは「A、またはB、またはC」の列挙が、AまたはBまたはC、あるいはAB(AおよびB)、あるいはAC(AおよびC)、あるいはBC(BおよびC)、あるいはABC(すなわち、AおよびBおよびC)、あるいは2つ以上の特徴をもつ組合せ(たとえば、AA、AAB、ABBCなど)を意味するような、選言的列挙を示す。したがって、項目、たとえば、プロセッサが、AもしくはBのうちの少なくとも1つに関する機能を実施するように構成されるという具陳または項目が機能Aもしくは機能Bを実施するように構成されるという具陳は、アイテムがAに関する機能を実施するように構成され得るか、またはBに関する機能を実施するように構成され得るか、またはAとBとに関する機能を実施するように構成され得ることを意味する。たとえば、「AもしくはBのうちの少なくとも1つを測定するように構成されたプロセッサ」または「Aを測定するかもしくはBを測定するように構成されたプロセッサ」の句は、プロセッサが、Aを測定するように構成され得る(Bを測定するように構成されることも構成されないこともある)か、またはBを測定するように構成され得る(Aを測定するように構成されることも構成されないこともある)か、またはAを測定しBを測定するように構成され得る(AとBとのどちらをまたはそれらの両方を測定すべきか選択するように構成され得る)ことを意味する。同様に、AまたはBのうちの少なくとも1つを測定するための手段の具陳は、Aを測定するための手段(これは、Bを測定することが可能であることも可能でないこともある)、またはBを測定するための手段(およびAを測定するように構成されることも構成されないこともある)、またはAおよびBを測定するための手段(これは、AおよびBのどちらを測定すべきか、またはその両方を測定すべきかを選択することが可能であり得る)を含む。別の例として、アイテム、たとえば、プロセッサが、機能Xを実施することまたは機能Yを実施することのうちの少なくとも1つを行うように構成されるという具陳は、アイテムが、機能Xを実施するように構成され得るか、または機能Yを実施するように構成され得るか、または機能Xを実施することと機能Yを実施することとを行うように構成され得ることを意味する。たとえば、「Xを測定することまたはYを測定することのうちの少なくとも1つを行うように構成されたプロセッサ」の句は、プロセッサが、Xを測定するように構成され得る(Yを測定するように構成されることも構成されないこともある)か、またはYを測定するように構成され得る(Xを測定するように構成されることも構成されないこともある)か、またはXを測定することとYを測定することとを行うように構成され得る(XとYとのどちらをまたはそれらの両方を測定すべきか選択するように構成され得る)ことを意味する。
【0364】
[00391]特定の要件に従って、実質的な変形が行われ得る。たとえば、カスタマイズされたハードウェアも使用され得、および/あるいは特定の要素が、ハードウェア、プロセッサによって実行される(アプレットなど、ポータブルソフトウェアを含む)ソフトウェア、またはその両方で実装され得る。さらに、ネットワーク入出力デバイスなど、他のコンピューティングデバイスへの接続が採用され得る。別段に記載されていない限り、互いに接続されるまたは通信するものとして図に示されるおよび/または本明細書で説明される機能的または他の構成要素は、通信可能に結合される。すなわち、それらは、それらの間の通信を可能にするように、直接または間接的に接続され得る。
【0365】
[00392]上記で説明されたシステムおよびデバイスは例である。様々な構成は、適宜に様々なプロシージャまたは構成要素を省略、置換、または追加し得る。たとえば、いくつかの構成に関して説明される特徴は、様々な他の構成において組み合わせられ得る。構成の異なる態様および要素が、同様にして組み合わせられ得る。また、技術は発展し、したがって、要素の多くは例であり、本開示または特許請求の範囲を限定しない。
【0366】
[00393]ワイヤレス通信システムは、通信が、ワイヤレスに、すなわち、ワイヤまたは他の物理接続を通してではなく大気空間を通して伝搬する電磁波および/または音響波によって搬送される、通信システムである。ワイヤレス通信ネットワークは、すべての通信がワイヤレスに送信されるとは限らないことがあり、少なくともいくつかの通信がワイヤレスに送信されるように構成される。さらに、「ワイヤレス通信デバイス」という用語または同様の用語は、デバイスの機能が、もっぱら、さらには主に、通信のためのものであること、またはワイヤレス通信デバイスを使用した通信が、もっぱら、さらには主に、ワイヤレスであること、またはデバイスがモバイルデバイスであることを必要としないが、デバイスがワイヤレス通信能力(一方向または双方向)を含むこと、たとえば、ワイヤレス通信のための少なくとも1つの無線機(各無線機は、送信機、受信機、またはトランシーバの一部である)を含むことを示す。
【0367】
[00394]説明では、(実装形態を含む)例示的な構成の完全な理解を提供するように、具体的な詳細が与えられる。しかしながら、構成は、これらの具体的な詳細なしに実践され得る。たとえば、構成を不明瞭にすることを避けるために、よく知られている回路、プロセス、アルゴリズム、構造、および技法は、不要な詳細なしに示されている。この説明は、例示的な構成を提供するにすぎず、特許請求の範囲の範囲、適用性、または構成を限定しない。むしろ、構成の上記の説明は、説明された技法を実装するための説明を提供する。要素の機能および構成において、様々な変更が行われ得る。
【0368】
[00395]本明細書で使用される、「プロセッサ可読媒体」、「機械可読媒体」、および「コンピュータ可読媒体」という用語は、機械を特定の様式で動作させるデータを提供することに関与する任意の媒体を指す。コンピューティングプラットフォームを使用して、様々なプロセッサ可読媒体は、実行のために(1つまたは複数の)プロセッサに命令/コードを提供することに関与し得、ならびに/あるいはそのような命令/コードを(たとえば、信号として)記憶および/または搬送するために使用され得る。多くの実装形態では、プロセッサ可読媒体は、物理および/または有形記憶媒体である。そのような媒体は、限定はしないが、不揮発性媒体および揮発性媒体を含む、多くの形態をとり得る。不揮発性媒体は、たとえば、光ディスクおよび/または磁気ディスクを含む。揮発性媒体は、限定はしないが、ダイナミックメモリを含む。
【0369】
[00396]いくつかの例示的な構成について説明したが、様々な修正、代替構成、および等価物が使用され得る。たとえば、上記の要素は、より大きいシステムの構成要素であり得、他のルールが、本開示の適用例よりも優先するかまたはさもなければ本開示の適用例を修正し得る。また、上記の要素が考慮される前に、考慮されている間に、または考慮された後に、いくつかの動作が行われ得る。したがって、上記の説明は特許請求の範囲を限定しない。
【0370】
[00397]別段に規定されていない限り、量、持続時間などのような測定可能な値に言及するときに本明細書で使用される「約」および/または「およそ」は、本明細書で説明されるシステム、デバイス、回路、方法、および他の実装形態の文脈において適宜に、特定の値からの±20%または±10%、±5%、または+0.1%の変化を包含する。別段に規定されていない限り量、持続時間、(周波数のような)物理的属性などのような測定可能な値に言及するときに本明細書で使用される「実質的に」も、本明細書で説明されるシステム、デバイス、回路、方法、および他の実装形態の文脈において適宜に、特定の値からの±20%または±10%、±5%、または+0.1%の変化を包含する。
【0371】
[00398]値が第1のしきい値を超える(またはそれよりも大きい、またはそれを上回る)という記述は、その値が、第1のしきい値よりもわずかに大きい第2のしきい値を満たすかまたは超えるという記述と等価であり、たとえば、第2のしきい値は、コンピューティングシステムの分解能において第1のしきい値よりも高い1つの値である。値が第1のしきい値よりも小さい(またはそれ以内である、またはそれを下回る)という記述は、その値が、第1のしきい値よりもわずかに低い第2のしきい値よりも小さいかまたはそれに等しいという記述と等価であり、たとえば、第2のしきい値は、コンピューティングシステムの分解能において第1のしきい値よりも低い1つの値である。
【手続補正書】
【提出日】2023-12-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0094
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0094】
[00116]段階930において、受取り側UE901は、ドナーUE902、903のうちのいずれが受取り側UE901の許容できる近接度内にあるかどうかを決定する。この時点で、受取り側UE901は、(共有位置情報をまだ受信していない)候補受取り側UEであり、ドナーUE902、903は、(受取り側UE901と位置情報をまだ共有していない)候補ドナーUEであるが、ドナーUEと呼ばれる。受取り側UE901は、ドナーUE902、903のいずれかまたは両方が受取り側UE901の許容できる近接度内にあるかどうかを決定するために、ドナーUE902、903の近接度を決定する。許容できる近接度は、候補ドナーUEによって決定された位置情報が、所望の測位精度(および/または1つまたは複数の他のQoSメトリック)を満たす受取り側UE901のための位置推定を決定するために、受取り側UE901のための位置情報として受取り側UE901によって使用され得るのに十分に、候補ドナーUEが近くなる近接度であり得る。たとえば、許容できる近接度は、候補ドナーUEが受取り側UE901のしきい値距離内にあることであり得る。受取り側UE901は、様々な技法のうちの1つまたは複数を使用して、ドナーUE902、903の各々が許容できる近接度内にあるかどうかを決定し得る。たとえば、位置情報共有ユニット770は、近接度を決定するために、ドナーUE902と測距信号931を交換し、および/またはドナーUE903と測距信号932を交換するために、センサ213(たとえば、レーダおよび/またはライダ)および/またはトランシーバ720のうちの1つまたは複数を含み得る。測距信号931、932は、レーダ信号、ライダ信号、および/またはSL-PRSを含み得る。測距信号931、932のいずれかは、RTT、したがって、受取り側UE901とドナーUE902、903の各々との間の距離を決定するために使用され得る。SL-PRSは、受取り側UE901とドナーUE902、903の各々との間の距離を決定するために、RTT、RSSI、および/またはRSRPを決定するために使用され得る。別の例として、SL発見は、たとえば、サイドリンク通信が既知の送信電力を用いて受取り側UE901から送られている状態で、UEの近接度を示し得、ドナーUE902および/またはドナーUE903がSL通信を受信したという肯定応答を受取り側UE901が受信した場合、受取り側UE901は、応答側UE902、903が許容できる近接度内にあると結論付け得る。たとえば、受取り側UE901は、SL通信のために使用される送信電力および周波数について、復号されることになる十分な電力をもつSL通信を受信するための距離が許容できる近接度内にあることを知り得る。別の例として、受取り側UE901は、WLAN(ワイヤレスローカルエリアネットワーク)、BLUETOOTH(登録商標)、および/または低エネルギーBLUETOOTHなどの短距離ワイヤレス技術を使用して、1つまたは複数の候補ドナーUEと接続することがあり、接続の成功は、許容できる近接度と同等と見なされる。たとえば、UE511は、車両500に入ることに応答して、UE513に登録し得る。他の例として、UEの近接度は、観測された時間遅延を使用して、および/または(たとえば、GNSSおよび/または1つもしくは複数の他の技法を使用して決定された)UEロケーションを比較して決定され得る。受取り側UE901は、ドナーUEと見なされるために、候補ドナーUEがしきい値時間量の間、しきい値近接度内にあることを必要とし得る。受取り側UE901は、受取り側UE901と候補ドナーUEとがTRPの同じまたは類似のネイバーリストを有することに基づいて、候補ドナーUEが許容できる近接度内にあると決定し得る。受取り側UE901は、受取り側UE901と候補ドナーUEとが同様に移動する(たとえば、同じ車両中にあることにより一斉に移動する)ことに基づいて、候補ドナーUEが許容できる近接度内にあると決定し得る。さらに他の技法が、候補UEが受取り側UE901の許容できる近接度内にあるかどうかを決定するために使用され得る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0106
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0106】
[00128]段階1010において、方法1000は、第2のUEによって行われることになる第1のPRS測定を識別するために、第1のUEによって第2のUEと通信することを含む。たとえば、段階930において、受取り側UE901は、(受取り側UE901の代わりにまたはそれに加えて)ドナーUE902が行うことになる1つまたは複数のPRS測定を識別するために(たとえば、それを決定するかまたはそれに合意するために)ドナーUE902と通信する。プロセッサ710は、場合によってはメモリ730と組み合わせて、トランシーバ720(たとえば、アンテナ246およびワイヤレス送信機242、場合によってはワイヤレス受信機244)と組み合わせて、第2のUEと通信するための手段を備え得る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0111
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0111】
[00133]同じくまたは代替的に、方法1000の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。例示的な一実装形態では、方法1000は、第1のUEによって、第2のUEに、第1のPRS測定のために、TRP、またはTRPおよびPRSリソースセット、またはTRPおよびPRSリソースセットおよびPRSリソース、またはUE-ID、またはUE-IDおよびサイドリンク-PRSリソース関連IDを示すことを備える。たとえば、共有要求939は、対応する位置情報を報告するために、測定すべきPRSに関する特定の情報を与え得る。たとえば、Uu-PRS(TRPとUEとの間のPRS)の場合、共有要求939は、TRP、TRP+PRSリソースセット、またはTRP+PRSリソースセット+PRSリソースを示し得る。別の例として、SL-PRSの場合、共有要求939は、UE-ID、またはUE-ID+SL-PRSID、たとえば、SL-PRSリソースセットIDおよび/またはSL-PRSリソースIDを示し得る。プロセッサ710は、場合によってはメモリ730と組み合わせて、トランシーバ720(たとえば、アンテナ246およびワイヤレス送信機242)と組み合わせて、第1のPRS測定についてのそのような情報を示すための手段を備え得る。別の例示的な実装形態では、方法1000は、第1のPRS測定を第2のUE以外のデバイスによって行われた同様の測定と比較することによって、第1の位置情報中で示された第1のPRS測定を検証することを備える。たとえば、段階970において、受取り側UE901の交差検証ユニット780は、ドナーUE902のPRS測定ユニット750による測定を、受取り側UE901または別のUEによって行われた(たとえば、同じPRSリソースの、または同じPRSリソースセットからの、または同じTRPからの、または同じサイトからのなどの)別の同様の測定と交差検証し得る。同様の測定を行うデバイスは、第1のUE(たとえば、受取り側UE901)、または第1のUEと第2のUEの両方とは別個の別のデバイス(たとえば、別のUE)であり得る。受取り側UE901の交差検証ユニット780は、ドナーUE902のPRS測定ユニット750によって行われた(および受取り側UE901の位置情報共有ユニット770によってドナーUE902から受信された)測定を、受取り側UE901によって行われた別の同様の測定と、および/または受取り側UE901に許容可能に極めて近接している別のUEからの同様の測定と交差検証し得る。プロセッサ710は、場合によってはメモリ730と組み合わせて、第1のPRS測定を検証するための手段を備え得る。別の例示的な実装形態では、方法1000は、第1のUEによって、第2のPRS測定を決定するためにPRSリソースを測定することと、第1のUEからネットワークエンティティに、第2のPRS測定に基づいて第2の位置情報を送信することとを含む。たとえば、サブ段階951において、受取り側UE901(たとえば、受取り側UE901のPRS測定ユニット750)は、ステージ940において受信されたPRS941のサブセットを測定し、ステージ970において、PRS941の測定に基づいて測定報告971中で位置情報(たとえば、測定、処理された測定、ロケーション推定)を送信する。プロセッサ710は、場合によってはメモリ730と組み合わせて、トランシーバ720(たとえば、ワイヤレス受信機244およびアンテナ246)と組み合わせて、PRSリソースを測定するための手段を備え得る。別の例示的な実装形態では、方法1000は、第1のUEと第2のUEとを含むグループを示すグループ表示とともに第1の位置情報をネットワークエンティティに送信することを備える。たとえば、受取り側UE901の位置情報報告ユニット760は、(たとえば、サーバ400が、第1の位置情報を他の適切な情報と組み合わせること、および/または第1の位置情報を使用して導出された位置情報を1つまたは複数の適切なデバイス、たとえば、UEに送信すること、および/または他の適切なアクションを取ることができるように)第1の位置情報に関連する仮想UEのグループIDを含み得る。グループIDは、別のUEからもしくはサーバ400から受信されることによって、または(測位エンティティ/仮想UEコントローラとして働く)受取り側UE901によって生成されることによって、受取り側UE901によって取得され得る。プロセッサ710は、場合によってはメモリ730と組み合わせて、トランシーバ720(たとえば、アンテナ246およびワイヤレス送信機242)と組み合わせて、グループ表示とともに第1の位置情報を送信するための手段を備え得る。
【国際調査報告】